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三重県 三重県

平成19年第2回 6月定例会 06月07日−01号




平成19年第2回 6月定例会 − 06月07日−01号









平成19年第2回 6月定例会



                平成19年第2回

              三重県議会定例会会議録



                 第 1 号



            〇平成19年6月7日(木曜日)

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□開会に当たり、知事 野呂昭彦君、議長 岩名秀樹君は、それぞれ次のあいさつを述べた。



◎知事(野呂昭彦君) 開会に当たりまして、一言ごあいさつ申し上げます。

 平成19年第2回の定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様方にはお集まりをいただきまして、まことにありがとうございます。

 この定例会で御審議いただきます議案は、平成19年度三重県一般会計補正予算(第1号)など31件でございますが、内容等につきましては後ほど説明申し上げたいと存じますので、格別の御理解と御協力をいただき、よろしく御審議いただきますようお願い申し上げます。

 以上、甚だ簡単ですが、開会のごあいさつといたします。



○議長(岩名秀樹君) おはようございます。

 開会に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。

 まず、この4月に行われました選挙で当選した県議会議員が辞職直後に公職選挙法違反容疑で逮捕されたことは、まことに遺憾であり、改めて県民の皆様に議会を代表して心からおわびを申し上げます。

 さて、三重県議会は今日まで、議会改革の推進に努力を重ねてきたところであり、これからも昨年12月に議決、制定いたしました議会基本条例を規範として、議員各位が県民の福祉向上と県政の進展のために努力をしていくことが求められております。

 そのため、今年度は、議会基本条例に基づく理念の実現に向け、議会の機能強化を図るための具体的な取組を検討し、これらを順次実行していきたいと考えておりますので、議員の皆様方の一層の御支援と御協力をお願い申し上げます。

 今期定例会は一般選挙後初の定例会であり、提出されます諸議案につきましては、後刻説明を求めることといたしますが、知事再選後の補正予算等、いずれも重要な案件でございますので、当面する県政の諸課題を含め、十分な御審議を賜りますようお願い申し上げ、開会のごあいさつといたします。

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             議 事 日 程(第1号)

                   平成19年6月7日(木)午前10時開議

 第1  議席の指定及び変更の件

 第2  会議録署名議員の指名

 第3  会期決定の件

 第4  議案第1号から議案第31号

         〔提案説明〕

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             会 議 に 付 し た 事 件

 日程第1  議席の指定及び変更の件

 日程第2  会議録署名議員の指名

 日程第3  会期決定の件

 日程第4  議案第1号から議案第31号

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             会議に出欠席の議員氏名

 出席議員  51名

    1  番            山 中  光 茂 君

    2  番            津 村    衛 君

    3  番            森 野  真 治 君

    4  番            水 谷  正 美 君

    5  番            村 林    聡 君

    6  番            小 林  正 人 君

    7  番            奥 野  英 介 君

    8  番            中 川  康 洋 君

    9  番            今 井  智 広 君

    10  番            杉 本  熊 野 さん

    11  番            藤 田  宜 三 君

    12  番            後 藤  健 一 君

    13  番            辻    三千宣 君

    14  番            笹 井  健 司 君

    15  番            中 村    勝 君

    16  番            稲 垣  昭 義 君

    17  番            服 部  富 男 君

    18  番            竹 上  真 人 君

    19  番            青 木  謙 順 君

    20  番            中 森  博 文 君

    21  番            末 松  則 子 さん

    22  番            中 嶋  年 規 君

    23  番            真 弓  俊 郎 君

    24  番            北 川  裕 之 君

    25  番            舘    直 人 君

    26  番            日 沖  正 信 君

    27  番            前 田  剛 志 君

    28  番            藤 田  泰 樹 君

    29  番            田 中    博 君

    30  番            大 野  秀 郎 君

    31  番            前 野  和 美 君

    32  番            水 谷    隆 君

    33  番            野 田  勇喜雄 君

    34  番            岩 田  隆 嘉 君

    35  番            貝 増  吉 郎 君

    36  番            山 本    勝 君

    37  番            吉 川    実 君

    38  番            森 本  繁 史 君

    39  番            桜 井  義 之 君

    40  番            舟 橋  裕 幸 君

    41  番            三 谷  哲 央 君

    43  番            中 村  進 一 君

    44  番            西 塚  宗 郎 君

    45  番            萩 野  虔 一 君

    46  番            永 田  正 巳 君

    47  番            山 本  教 和 君

    48  番            西 場  信 行 君

    49  番            中 川  正 美 君

    50  番            藤 田  正 美 君

    51  番            岩 名  秀 樹 君

    52  番            萩 原  量 吉 君

   (42  番            欠        番)

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          職務のため出席した事務局職員の職氏名

   事務局長                 宮 村  由 久

   書記(事務局次長)            神 田  要 文

   書記(議事課長)             青 木  正 晴

   書記(企画法務課長)           内 藤  一 治

   書記(議事課副課長)           岡 田  鉄 也

   書記(議事課主査)            中 川  耕 次

   書記(議事課主査)            平 井  靖 士

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            会議に出席した説明員の職氏名

   知事                   野 呂  昭 彦 君

   副知事                  望 月  達 史 君

   出納長                  土 橋  伸 好 君

   総務部長                 福 井  信 行 君

   総務部副部長兼総括室長          真 伏  秀 樹 君

   総務部総括室長兼室長           稲 垣  清 文 君

   総務部副室長               坂 三  雅 人 君

          ──────────────────

             午前10時2分開会・開議



△開会・開議



○議長(岩名秀樹君) ただいまから、平成19年第2回定例会を開会いたします。

 直ちに本日の会議を開きます。



△諸報告



○議長(岩名秀樹君) 日程に入るに先立ち、報告いたします。

 去る5月21日、塩谷龍生君から、一身上の都合により議員を辞職したい旨の願い出がありましたので、地方自治法第126条ただし書きの規定により、同日これを許可いたしました。



△議席の指定及び変更



○議長(岩名秀樹君) 日程第1、議席の指定及び変更の件を議題といたします。

 去る5月30日、公職選挙法第112条第5項の規定による繰り上げ補充により当選されました野田勇喜雄君の議席を33番とし、これに関連して議席の一部を変更いたしたいと存じます。

 お諮りいたします。会議規則第2条の規定により、ただいま御着席のとおり、議席を指定及び変更することに御異議ありませんか。

       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(岩名秀樹君) 御異議なしと認め、そのように決定いたします。



△諸報告



○議長(岩名秀樹君) この際、報告いたします。

 常任委員及び特別委員を補充選任するため、去る5月31日、委員会条例第6条第1項のただし書きの規定により、野田勇喜雄君を総務生活常任委員、予算決算常任委員及び県立病院等調査特別委員に指名いたしました。

 次に、議案第1号から議案第31号並びに報告第1号から報告第19号は、さきに配付いたしました。

 次に、県の出資等に係る法人の経営状況に関する説明書につきましては、さきに配付いたしました。

 次に、三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例の規定により、交付決定実績調書が提出されましたので、さきに配付いたしました。

 次に、例月出納検査報告1件並びに、これまでに採択いたしました請願のうち、その処理経過及び結果の報告を求めたものについて、請願・陳情処理経過一覧表が提出されましたので、それぞれお手元に配付いたしました。

 次に、説明のための出席要求につきましては、お手元に配付の名簿のとおり出席を求めました。

 以上で報告を終わります。

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△提出議案件名

 議案第1号 平成19年度三重県一般会計補正予算(第1号)

 議案第2号 こころのふるさと三重を目指したイベント基本構想策定委員会条例案

 議案第3号 病院事業の在り方検討委員会条例案

 議案第4号 三重県がん対策推進協議会条例案

 議案第5号 特定産業廃棄物事案に関する調査検討委員会条例案

 議案第6号 三重ブランド認定委員会条例案

 議案第7号 三重県農村地域資源保全向上委員会条例案

 議案第8号 三重県中山間地域等直接支払制度検討委員会条例案

 議案第9号 三重県教育改革推進会議条例案

 議案第10号 賃金業の規制等に関する法律等の一部を改正する法律の施行伴う関係条例の整理に関する条例案

 議案第11号 特別会計に関する法律施行令の施行に伴う関係条例の整備に関する条例案

 議案第12号 郵政民営化法等の施行に伴う関係条例の整備に関する条例案

 議案第13号 政治倫理の確立のための三重県知事の資産等の公開に関する条例の一部を改正する条例案

 議案第14号 三重県の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例案

 議案第15号 選挙長等の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例案

 議案第16号 三重県職員退職手当支給条例の一部を改正する条例案

 議案第17号 三重県県税条例の一部を改正する条例案

 議案第18号 三重県離島振興対策実施地域における県税の特例措置に関する条例の一部を改正する条例案

 議案第19号 三重県母子福祉センター条例等の一部を改正する条例案

 議案第20号 三重県環境学習情報センター条例の一部を改正する条例案

 議案第21号 三重県民の森条例の一部を改正する条例案

 議案第22号 三重県上野森林公園条例の一部を改正する条例案

 議案第23号 三重県都市公園条例の一部を改正する条例案

 議案第24号 三重県宅地開発事業の基準に関する条例の一部を改正する条例案

 議案第25号 公立学校職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例案

 議案第26号 三重県営鈴鹿スポーツガーデン条例の一部を改正する条例案

 議案第27号 企業庁企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例案

 議案第28号 三重県警察の組織に関する条例の一部を改正する条例案

 議案第29号 住民訴訟に係る弁護士費用の負担について

 議案第30号 住民訴訟に係る弁護士費用の負担について

 議案第31号 三重県ユニバーサルデザインのまちづくり推進計画の策定について

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△会議録署名議員の指名



○議長(岩名秀樹君) 日程第2、会議録署名議員の指名を行います。

 会議録署名議員として、

                  1番 山 中 光 茂 君

                  2番 津 村   衛 君

                  5番 村 林   聡 君

以上、3名の方を指名いたします。



△会期の決定



○議長(岩名秀樹君) 日程第3、会期決定の件を議題といたします。

 お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から6月29日までの23日間といたしたいと存じますが、御異議ありませんか。

       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(岩名秀樹君) 御異議なしと認め、会期は23日間と決定いたしました。



△議案の上程



○議長(岩名秀樹君) 日程第4、議案第1号から議案第31号を一括して議題といたします。



△提案説明



○議長(岩名秀樹君) 提出者の説明を求めます。

       〔知事 野呂 昭彦君登壇〕



◎知事(野呂昭彦君) 平成19年第2回定例県議会の開催に当たり、2期目の県政を担うに当たっての所信を申し述べ、議員の皆様と県民の皆様の深い御理解と御協力をお願い申し上げます。

 私は4年前に知事に就任し、県民の皆さんが三重県に住むことに満足し、ふるさとを愛し、誇りを持っていただきたいという思いから、みえけん愛を育む“しあわせ創造県”を、県民の皆様が主役となって築くことを基本理念に掲げた県民しあわせプランを策定しました。

 そして、目指すべき社会像として、「一人ひとりが力を発揮し、経済や産業が元気な社会」、「くらしの安全・安心が確立された社会」、「助け合い、ささえあいによる絆社会」の三つを掲げ、その実現に全力で取り組んできました。

 その結果、暮らしの安全・安心の実感という点では、いまだ県民の皆様に満足いただける状況には至っていないものの、製造業を中心とする活発な経済活動、観光による集客・交流の拡大、幹線道路網の整備など、人と経済の元気さ、あるいは交流による絆社会づくりといった面では、目指すべき社会像に近づきつつあるのではないかと考えています。

 さきの選挙に当たっては、このような成果と課題を踏まえ、人口減少、少子・高齢化、経済のグローバル化など激変する社会経済の中にあって、新たな県政の流れを着実に進め、三重県の未来へのチャンスをより確実なものにする、まさに今が正念場にあると考えました。

 そこで、知識集約型の産業構造への転換促進、図書館や新しい博物館など知の拠点づくり、観光交流のさらなる拡大、安心して暮らせるまちづくり、こころのふるさと三重づくりなど、これまでの取組を進化、発展させ、もっと元気に、もっとわくわくする舞台づくりを公約に掲げ、県民の皆様の信任をいただくことができました。この公約を踏まえ、県民しあわせプラン第二次戦略計画の最終案を取りまとめ、今議会でお示しすることとしています。県民しあわせプラン策定後の3年間の環境変化や実績を踏まえ、今後の県政の課題として、人口減少社会の到来、知識集約型の産業構造への転換、第二期地方分権改革への対応を掲げています。

 まず、人口減少社会への対応ですが、三重県では外国人登録者数が増えており、全体として人口はまだ減っていません。しかし、今後数年の間に減少に転じることが推測され、労働力人口の減少や集落機能の担い手の問題などに取り組んでいく必要があります。就労をはじめ、女性、高齢者や若者の社会参加を促し、地域社会全体で支えていくことが必要ではないかと考えています。

 次に、知識集約型の産業構造への転換を進める必要があります。ここ3年来の本県の元気さは、北勢地域を中心とした製造業の活況がリードしてきました。知識集約型産業では、知識を生み出す人間が最大の資源、価値創造の源です。イノベーションを担う人材を育成するための環境整備など、知的財産の創造、活用に向けた取組を充実していく必要があります。

 三つ目は、第二期地方分権改革への対応です。

 地方分権改革推進法が平成19年4月に施行され、第二期地方分権改革がスタートしました。道州制の議論も活発化しつつあります。地域主権の社会の実現に向けて国と地方の役割を明確化し、地方の自主性、自立性が高まるよう、まずは第二期地方分権改革が着実に進められることが必要であり、道州制の議論は中長期的な課題として議論されるべきものと考えます。また、国土、県土を支える地域社会を、市町や県民の皆様と一緒に魅力的で足腰の強いものにしていくという基本的な視点が重要です。

 こうした課題を踏まえた上で、三重県が迎えているチャンスに的確に対応し、県民の皆様の安心や満足を築いていくため、県民しあわせプランの目指すべき三つの社会像の実現に向けて32本の重点的な取組を進めていきます。

 重点的な取組は、県のかかわり方の違いから、行政経営資源を重点的に投入する21本の重点事業と、県だけでなく他の主体の参画を得て横断的に取り組む11本のみえの舞台づくりプログラムの二つに分けて進めていきます。

 まず、「みえの元気づくり」についてです。

 人づくりなどを進める取組として、少人数教育や特別支援教育などを推進する「『人間力』の向上/みえの人づくり」、若年無業者の自立を包括的に支援する「若年者の自立支援プログラム」、図書館や文化施設等の機能を充実し、県民の皆様の自己実現を支援する、「『地域の知の拠点』連携・創造プログラム」などに取り組みます。

 また、産業振興の取組として、「国際競争力を高める産業集積の形成」や、「地域の資源を活用した産業振興」、研究開発機能の集積や人材育成などにより知識集約型の産業構造への転換を進める「知恵と知識を呼び込み、多様なイノベーションを生み出せる環境づくりプログラム」などに取り組みます。

 さらに、新たに設立した東紀州観光まちづくり公社を中心に、熊野古道センターや、2009年、平成21年に開設予定の紀南中核的交流施設などの機能を生かして、東紀州地域の観光や産業の振興と地域づくりによる活性化などを進めます。

 二つ目は、「みえのくらしづくり」についてです。

 第2次三重地震対策アクションプログラムを着実に進めるための、「『いのち』を守るみえの地震対策」に取り組むとともに、生活安全センターとしての交番、駐在所の機能充実などを進める、「安全・安心まちづくりのための重点的基盤整備」など防犯対策に取り組みます。

 また、医療・福祉関連の取組として、医師や看護職員の確保、がん対策などに取り組む「地域医療体制整備の促進」、「高齢者が安心して暮らせる介護基盤の整備」、支え合いの地域社会を目指した「企業や地域の団体とともに取り組む子育て家庭への支援プログラム」などに取り組みます。

 さらに、環境保全対策として、「不法投棄等の是正・防止対策の推進」、「多様な主体が連携・協働して取り組むごみゼロ社会づくりプログラム」、豊かで親しめる身近な海の再生を目指す「閉鎖性海域の再生プログラム」、「みんなで取り組む地球温暖化対策プログラム」などに取り組みます。

 三つ目は「みえの絆づくり」です。

 「『住んでよし、訪れてよし』の観光みえ・魅力増進対策」を進め、観光振興と地域づくりの取組を一体的に推進するとともに、「交流・連携を広げる幹線道路網の整備」により、産業活動や交流・連携を進める社会基盤であり、東紀州地域への新たな命の道でもある幹線道路の整備を進めます。

 また、住む人も訪れる人も心の豊かさを実感できる、こころのふるさと三重を目指して、地域資源を活用した地域づくりと多彩なイベント、観光振興の取組を一体的に展開していきます。このこころのふるさと三重づくりを進める一環として、平成26年に開催する「美し国 三重」イベント、仮称でございますが、に向けて機運を高めていくため、平成21年のオープニングイベントをはじめ各地域で多彩な催しを展開していきます。

 次に、地域をめぐる状況を見ると、県民しあわせプラン策定後、大きく変化してきています。市町村合併が進み、県内では69市町村が29市町になり、市町は従来に比べ広い地域の政策を担うようになりました。また、国土形成計画の策定作業や道州制の議論が進む中、県境を越えた広域的なブロック化の議論が盛んになっています。

 このような広域的なブロック化の動きも念頭に置きながら、県は、市町村合併の進展も踏まえ、従来以上に広域の観点から県土づくりに取り組む必要があると考えています。このため、県域全体あるいは県域を越えた広域で取り組む視点や活力を持った魅力的な地域を県土全域に広げる視点、こうした取組を促進するための基盤を整備するという三つの視点で県土づくりを進めます。

 また、このような県土づくりの視点と三重県の特性を踏まえ、蓄積された技術力をもとに新産業の創造に挑戦する県北部を中心とする産業集積活用ゾーンと、恵まれた自然や文化を生かした取組を進める県南部を中心とする自然・文化活用ゾーンの二つのゾーンで県土づくりを展開していきます。

 一方で、国土、県土を支える地域を魅力的で足腰の強いものにしていくという視点が大切であり、市町が主体となって担っていただく地域づくりに対して、県としての役割を果たしながら支援や補完に取り組んでいきます。このため、新たに県と市町の地域づくり支援会議を設置するなど、県の最大のパートナーである市町との連携を一段と強化していきます。

 次に、今後の県政運営の基本的な考え方について申し述べます。

 県民しあわせプランでは、社会のあり方として、地域のことは地域で決めていく地域主権の社会の確立を目指しています。この理念を具体化するために、これまで政策のベースとして文化力を、また、仕事の進め方のベースとして新しい時代の公を提唱し、地域主権の社会を目指す基盤をつくってきました。

 文化力に基づく政策の目指すところは、政策の発想や視点を変えることにより、県民の皆様とともに公共サービスの質を高め、県民の皆様の生活の質を高めることです。これまでは、経済性や効率性を重視し、また、県が中心的な役割を果たす政策を多く展開してきましたが、これからは、公共サービスを提供する多様な主体の互いの力を引き出したり、地域の資源を生かすといった文化力の視点から政策を考えることが大切です。

 また、新しい時代の公は、行政だけでなく、多様な主体の参画を前提として公共の価値をとらえ直し、みんなで一緒に公を担っていくことで住みよい地域社会をつくろうとするものです。行政による統治、ガバメントから、多様な主体による共治、ガバナンスへと県政を転換することを目指して取り組んできたところであり、これまでの実績を踏まえ、一層の取組を進めていくことが必要です。

 一方、平成18年6月に成立した行政改革推進法では、地方公務員の職員数の純減等が示され、骨太の方針2006では、定員の5.7%削減が示されるなど、地方自治体は行財政運営の一層の効率化、簡素化を迫られており、本県も予算や職員の削減など量的な行政改革に引き続き取り組む必要があります。

 このように非常に厳しい財政状況にありますが、社会のゆがみを感じさせる事件や事故の続発、格差社会の深まり、人口減少社会への対応など、県政を取り巻く課題はますます多くなってきており、これらの課題に的確に対応し、県民の皆様の生活の質を高めることが求められています。このため、今後は、資源や経費の節減という従来の量的な改革のみならず、文化力に基づく政策を新しい時代の公にふさわしい進め方で展開し、質の行政改革を本格的に推進することによって、厳しい財政状況においても、県民生活を支える公共サービスの水準の維持、質の向上を目指していきます。

 この質の行政改革を進めるためには、既存の価値基準や前例にとらわれない職員の柔軟な取組姿勢が求められます。職員一人ひとりの意識の面から質の行政改革を支えるのが経営品質の取組であり、経営品質のマインドが、改革を進めるために必要な発想の転換、感性、チャレンジ精神などの礎となります。常にだれのため、何のための県政かを自問自答しながら経営品質の取組を一層進め、職員の意識改革を図ります。

 また、みえ行政経営体系のもとでのさらなる経営改善策として、みえ経営改善プランを策定し、取組を進めてきましたが、策定後一段と厳しさを増す財政状況や行政改革推進法の成立等を踏まえ、今後の質の行政改革の本格的な推進も見据えて見直しを行い、「みえ経営改善プラン(改定計画)」(案)として、今議会においてお示しします。この改定計画に基づき不断の改善に取り組み、より簡素で効率的な県政運営を進めていきます。

 具体的には、今後4年間の中期財政見通しにおいて、骨太の方針2006を受けて、投資的経費を年平均3%程度の減で見通すなど、これまでにない厳しい財政運営を想定しています。このような中にあっても、第二次戦略計画を着実に実行していくため、重点的な取組にかかる事業費として4年間で1559億円を見込み、事業効果や毎年度の財政状況などを踏まえ、柔軟に対応して見直すことを前提に、優先的に財源配分を行うこととしています。今後、限られた経営資源で最大の効果が得られるよう、選択と集中をより一層進め、身の丈に合った財政運営を行っていきます。

 また、総人件費の抑制を図るため、民間活力の積極的な活用、業務の抜本的な見直しを進めるとともに、新たな行政需要等についても既存事業や事務処理方法の徹底した見直しにより対応するなど、重点的、効率的な定数配置に努め、平成17年4月1日の総職員数、2万4996人を基準として、平成22年4月1日までに4.6%、約1140人を目標に削減を進めます。

 さらに、県の組織については、地方分権の進展など県を取り巻く環境変化に的確に対応するとともに、重点的な取組の着実な推進に向けて効果的に機能するよう、また、県民の皆様にわかりやすく効果的なものとなるよう組織体制づくりを進めていきます。

 引き続き、上程されました補正予算1件、条例案27件、その他議案3件、合わせて31件の議案について、その概要を説明いたします。

 今回の補正予算は、骨格予算として編成した19年度当初予算に、政策的な新規事業や公共事業などを計上する、いわゆる肉づけ予算として編成したものです。一般会計予算の補正額は、202億1078万5000円の増額で、平成19年度6月補正後の一般会計予算の規模は、6892億5037万9000円となり、前年度当初予算と比べ0.5%の減となりました。このうち、歳入の主なものとして、公共事業関係経費など財源手当のため、県債について113億8000万円、繰入金について51億5298万8000円、国庫支出金について33億5628万2000円をそれぞれ増額しています。

 次に、歳出予算に計上しました主な事業について説明いたします。

 公共事業について、前年度の当初予算の80%程度を機械的に計上した骨格予算に、通年ベースの予算とするための補正を行っており、投資的経費として172億円を計上しています。公共事業の中でも特に道路事業については、平成19年度においても幹線道路網の整備に重点投資することとし、所要額を計上しています。

 次に、公共事業以外の主な事業については、県民しあわせプランの目指す社会を実現するための五つの基本政策に沿って説明いたします。

 まず、「一人ひとりの思いを支える社会環境の創造と人づくり」についてであります。

 三重の文化を発展、継承していくため、長期的な視点から、新たな文化振興策の検討を始めます。また、この中で新たな博物館のあり方についても検討します。県立図書館については、知識と情報の拠点として県民の皆様の自己実現の活動を支援できるよう、生涯学習や社会・経済活動等の情報を積極的に提供するなど、サービスの充実を図ります。

 また、市町の交流とスポーツに対する県民意識の高揚を目的とした三重県市町対抗駅伝競走大会を市町等と協働して開催します。

 続きまして、二つ目は、「安心を支える雇用・就業環境づくりと元気な産業づくり」についてであります。

 若者の自立支援について、自立に向けて様々な課題を抱える若者に対して包括的、継続的な支援を行っていくため、若者自立支援センター、仮称でございますが、を設置いたします。

 次に、産業政策について、知識集約型の産業構造への転換を進めるため、最先端の研究開発から中小企業の課題解決支援までを1カ所で行うソリューションセンター、仮称でございますが、を整備し、高度部材産業クラスターの核を形成します。また、研究開発などを通じ、多様なイノベーションを生み出せる人材の育成を行います。

 さらに、地域の特性を生かした事業や地域課題に対応した事業など、多彩なビジネスモデルの初期段階の取組を資金面から支援するため、果実運用型のみえ地域コミュニティ応援ファンドを創設します。

 続きまして、三つ目は、「安全なくらしの確保と安心できる生活環境の創造」についてであります。

 次世代育成支援について、その担い手の一員である企業において取組を進めてもらえるよう、その方策について調査検討を行います。また、社会全体で子育て家庭を応援する機運を醸成するため、子育て家庭を対象とした企業、商店などによる割引やサービス提供の仕組みづくりを行うなど、子育て家庭の負担軽減を図ります。

 次に、治安対策について、地域の治安確保のため、老朽化、狭隘化している鳥羽警察署と津南警察署を整備します。

 続きまして、四つ目は、「持続可能な循環型社会の創造」についてであります。

 地球温暖化対策については、県内の温室効果ガス排出量に占める割合の大きい産業部門において省エネ活動等の自主的な取組を進めるため、地球温暖化対策計画書のフォローアップや省エネ診断などを行います。

 最後に、五つ目は、「人と地域の絆づくりと魅力あふれるふるさと創造」についてであります。

 こころのふるさと三重を目指して、地域の魅力や価値を高め、多様な交流を促進するため、平成26年に開催する「美し国 三重」イベント(仮称)に向けて、イベント全体の企画運営や総合調整を行う推進組織を整備し、基本構想の策定などを行います。

 このほか、当初予算編成後に生じた対応すべき事項について、補正予算に計上しています。

 まず、去る4月15日の三重県中部を震源とした地震による津市内での土砂崩落への対応や鈴鹿スポーツガーデン天井部の損傷の修繕等について所要額を計上しています。

 次に、障害者自立支援法が施行され、その円滑な推進が求められているところですが、新しい障がい者福祉サービス体系への円滑な移行を図るため、障害者自立支援対策臨時特例基金による特別対策事業を計上しています。

 次に、今回提案しています予算以外の議案は、条例案27件、その他議案3件の合計30件でありますが、その概要について説明いたします。

 議案第2号から第9号までは、地方自治法第138条の4第3項に規定する附属機関を設置するものです。

 議案第10号から第13号まで、第15号、第24号及び第28号は、関係法令の改正等に伴い、関係条例について所要の改正を行うものです。

 議案第14号は、関係法律に基づき、知事の権限に属する事務の一部を市町が処理することについて改正を行うものです。

 議案第16号、第25号及び第27号は、職員の退職手当について、雇用保険法等の一部改正に伴い、失業者の退職手当の規定を整備するものです。

 県税について、議案第17号は、地方税法の一部改正に伴い、信託に係る税制についての規定を整備するものであり、議案第18号は、離島振興対策実施地域における県税の課税免除の適用要件について改正を行うものです。

 議案第19号及び第26号は、指定管理者の選定に関する委員会の設置に関し、関係条例の規定を整備するものです。

 議案第20号から第23号までは、指定管理者に行わせる業務の範囲等を定めるとともに、指定管理者の指定等に係る規定を整備するものです。

 議案第29号及び第30号は、住民訴訟の勝訴に係る弁護士費用について、県が負担しようとするものです。

 議案第31号は、三重県ユニバーサルデザインのまちづくり推進計画を策定しようとするものです。

 以上で諸議案の説明を終わり、次に、報告事項について説明いたします。

 報告第1号から第7号までは、議会の委任による専決処分をしましたので報告するものです。

 報告第8号から第18号までは、平成18年度一般会計、特別会計及び企業会計のうち、翌年度へ繰り越した経費についてそれぞれ繰越計算書を調製しましたので、報告するものです。

 報告第19号は、議会の議決すべき事件以外の契約等について、条例に基づき報告するものです。

 以上をもちまして、提案の説明を終わります。

 何とぞよろしく御審議いただきますようお願い申し上げます。



○議長(岩名秀樹君) 以上で提出者の説明を終わります。

 これをもって、本日の日程は終了いたしました。



△休会



○議長(岩名秀樹君) お諮りいたします。明8日及び11日は、議案精読のため休会といたしたいと存じますが、御異議ありませんか。

       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(岩名秀樹君) 御異議なしと認め、明8日及び11日は、議案精読のため休会とすることに決定いたしました。

 なお、9日及び10日は休日のため休会であります。

 6月12日は、定刻より、各会派の代表による質疑並びに県政に対する質問を行います。



△散会



○議長(岩名秀樹君) 本日は、これをもって散会いたします。

             午前10時36分散会