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愛知県 一宮市

平成13年  3月 定例会 03月07日−02号




平成13年  3月 定例会 − 03月07日−02号







平成13年  3月 定例会



             議事日程(第2号)

                      3月7日(水曜日)午前10時 開議

1 一般質問について

出席議員(35名)

   1番  太田文人君          2番  谷 祝夫君

   3番  瀬戸三朗君          4番  若山金茂君

   5番  小島 薫君          6番  原  勲君

   7番  尾関宗夫君          8番  服部修寛君

   9番  伊藤勝朗君         10番  古田芳子君

  11番  松井哲朗君         12番  浅井俊彦君

  13番  稲葉富一君         14番  渡部 昭君

  15番  小澤達弥君         16番  中村欽哉君

  17番  野田 実君         18番  渡辺宣之君

  19番  黒田徳已君         20番  板倉正文君

  21番  倉石義夫君         22番  末松光生君

  23番  野村直弘君         24番  木村貞雄君

  25番  神戸秀雄君         26番  水野治一君

  27番  林 光男君         28番  浅野忠義君

  29番  吉田勇吉君         31番  横井俊一君

  32番  梶田信三君         33番  小島尊司君

  34番  伊藤 俊君         35番  細谷正明君

  36番  浅野貞一君

欠席議員(なし)

欠番

  30番

説明のため出席した者

  市長         谷 一夫君

  助役         長尾博之君

  収入役        赤堀正弘君

  市長公室長      安藤和夫君

  総務部長       木村謙一君

  市民部長       古田 淳君

  環境部長       伊神利昌君

  福祉部長       棚橋 進君

  経済部長       篠田 惇君

  都市開発部長     渡辺秀雄君

  土木部長       脇田東吾君

  建築部長       高坂 勲君

  教育長        馬場康雄君

  教育委員会事務局長  長谷川美昭君

  水道事業等管理者   江崎義彦君

  消防長        河合良和君

  市民病院事務局長   川瀬正二君

  市長公室次長     橋本博利君

  総務部次長      山口善司君

  環境部次長      神野重雄君

  福祉部次長      真野幸雄君

  経済部次長      伊藤徳義君

  豊島図書館長     山田 諭君

  市民病院事務局次長  野村秀樹君

  市民病院今伊勢分院

             石原幸市君

  事務局次長

事務局職員出席者

  議会事務局長     内田 充君

  議会事務局次長    真野 要君

  議事調査課長     後藤俊彦君

  議事調査課長補佐   岩田義和君

  議事調査課議事係長  岩田貞二君

  庶務係主任      岩田光弘君

  議事係主任      中村高規君

  調査係主任      大塚 孝君

  主事         加藤正樹君

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                             午前10時3分 開議



○議長(中村欽哉君) 

 ただいまの出席議員、32名であります。

 これより本日の会議を開きます。

 本日の議事日程はお手元に配付したとおりでありますので、これをもって御報告にかえます。

 この際、去る5日御逝去されました故伴寛之君の御冥福を祈り、黙祷をささげたいと思います。

 全員、御起立をお願いいたします。

 黙祷。

         (黙祷)

 黙祷を終わります。御着席願います。

 これより日程に入ります。

 日程第1、一般質問を行います。

 通告順により、順次発言を許します。

 8番 服部修寛君。



◆8番(服部修寛君) (登壇、拍手)

 質問に先立ちまして、去る3月5日に御逝去されました故伴寛之議員の御冥福を心よりお祈り申し上げます。謹んで哀悼の意を表するものであります。

 お許しをいただきまして、通告に従い6点につきお尋ねいたします。

 なお、議会の議案案件には触れない範囲での質問といたしますので、御理解をお願いいたします。

 21世紀、新世紀の幕があきました。21世紀に初めて行われるこの3月定例会の一般質問において、初めての質問の機会をお許しいただきましたことに、心より感謝申し上げます。

 第1点は、21世紀、夢と希望があふれる輝ける時代となすための施策につきお伺いいたします。

 未来から振り返るときに、21世紀が地球と人類にとり、またふるさとにとって輝ける時代であったとの評価を受けるためには、新しい価値観の創造が必要となると考えます。

 次代を担う子供たちが夢と誇りを持ち、希望にあふれ、健やかに、伸びやかに成長していくことができる社会の形成が望まれます。

 この世紀こそ、人類の繁栄と共存において、揺るぎない規範の時代としなければならないと思います。古来よりの賢人の言葉をかりれば「何事も最初が肝心」とのこと。この意味からも21世紀初年度であることし、この第一歩の年に歩み出す方向が何よりも大切と考えます。

 一宮市役所は市内で最大のサービス産業であります。真の住民サービスとは何なのか、いま一度問い直しをしていただきたい。物やお金を渡すことが真のサービスではありません。真のサービスとは、心の触れ合うぬくもりのあるサービスであると思います。

 市当局の皆さんにおいては、古い世紀の旧来の慣習にとらわれることなく、新たなる時代に通用する新鮮な発想こそが今、求められています。新たなる世紀を臨み、新鮮で豊かな発想と、そして何よりも適切な行動を望みたいと思います。

 この新世紀幕あけを祝う記念のイベントとして、21世紀幕あけを祝う演奏会が1月21日、一宮市民会館において行われました。尾西市民オーケストラ、一宮シティー室内管弦楽団、地元の音楽団体や一般参加の皆さんにより構成された 180名のオーケストラ、一宮市、尾西市、木曽川町の皆さんを主として、さらに周辺の市町から参加されました 180名の混声合唱団、合わせて 360名の参加により、ベートーベン作曲交響曲第9番ニ短調、作品 125、第4楽章「合唱付」、いわゆる第九「歓喜の歌」が高らかに歌い上げられました。

 この演奏会は、早くから大きな関心が持たれ、前日の大雪の影響がまだ残る中、多くの聴衆が会場に来られました。期待にこたえた、まことにすばらしい中身の濃い演奏会でありました。谷市長を初め、当日は大島尾西市長、山口木曽川町長も参加され、まさに尾張西北部の2市1町の連帯と信頼を深める意味からも、大きな意味合いを持つ企画となったと考えております。

 今後ともさまざまな機会を通じて、歴史、文化、産業において、一体とも言うべき周辺自治体との友好を図っていくことが大切と考えます。

 谷市長は第九の合唱は初めての経験とお聞きしております。昨年の御用納めの訓示でも話された12月17日の名古屋ドームでの第九の演奏会は、残念ながらリハーサルだけで帰られましたので、聴衆を前にしての演奏会は今回が初めてと思います。一宮市民会館のステージは、市長になられてから幾度となく登壇され、まさに庭とも言うべき感をお持ちの場所でありましょうが、今回の合唱団員としてステージに立たれた経験は格別のお気持ちではなかったでしょうか。演奏会最終でのあいさつはまことに見事で、格調高いものでありました。

 21世紀初頭でもありますので、まず谷市長にお伺いいたしたい。

 フロイデ(歓喜を)と聴衆に訴えられたその思い、ベートーベンが託した人類愛、自由、平和のメッセージを高らかに歌い切られた感想と、21世紀幕あけを祝う演奏会についてのお気持ちをお伺いいたしたいと思います。



◎市長(谷一夫君) 

 21世紀幕あけを祝う演奏会は、前日は大変な大雪でありまして、当日の参加者について大変心配したわけでありますが、大雪にもかかわらず大勢の市民の方にお聞きにおいでいただきまして、大変うれしく思っております。

 演奏会終了後もお手紙あるいはEメール等で、あるいは直接、大変御好評をいただきまして、本当にこういった催しをやってよかったなとうれしく思っております。

 私も市長職2年になりまして、 1,000人を超える聴衆の前で演説をすることについては余り上がったりしなくなったわけでありますが、合唱は別物でありまして、当日はいささかどきどきいたしておりました。しかし、皆様方の合唱、そしてオーケストラの演奏、いずれも大変いいできでありまして、本当に見事に演奏を終わることができまして、大きな拍手をいただいて、その喜びを最後のごあいさつでフロイデということで表現したわけでございます。

 21世紀、地方の時代、そして広域行政の時代という1つのキーワードがございまして、そういったシンボルとしての意味からいっても、この催しは大変よかったと自画自賛しておるところであります。これを契機といたしまして、さらに一層文化の振興、そしてこの地域の広域行政の発展に努力してまいりたいと思っているところでございます。



◆8番(服部修寛君) 

 ありがとうございます。

 大変な感激をもって、市民にも好評に受け取られていると考えております。

 参加されました市民の実に6割の皆さんが、今回のこの第九の合唱が初めての経験だったと聞き及んでおります。参加された市民の皆さんから、ぜひもう一度、できれば毎年企画をしてほしいとの声が強く上がっております。これほどまでに感動を呼んだ第九の演奏会、ただの1回で終わらせることはまことに忍びないし、いかにももったいないと考えます。できれば、さらに規模を広げた企画を望みたいと思いますけれども、どのようにお考えでございますか、お聞きしたいと思います。



◎市長公室長(安藤和夫君) 

 お答えいたします。

 去る1月21日に実施いたしました21世紀幕あけを祝う演奏会では、合唱される方も、またオーケストラの方も、聞いておられる方も一体となって、その感動をそれぞれの思いで受けとめ、終了後の気持ちのよい満足感はだれもが抱かれたことと思っております。私どもといたしましては、成功裏に終わった演奏会であったと考えております。

 さて、お尋ねの演奏会の継続についてでございますが、終了後の関係者の反省会においても、また当日お越しいただきました市民の方々からも、その存続についての御意見はちょうだいいたしているところでございます。

 私どもといたしましては、演奏会の実施の可否や、あるいは演奏会の実施団体の規模、内容、構成市町の問題等もございますので、お尋ねの継続の件につきましては、関係団体、関係市町と協議してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 以上でございます。



◆8番(服部修寛君) 

 ありがとうございます。

 12月15日の広報において、市長は「一宮には文化があふれています」と述べられております。初めての合唱経験、ステージでの感動、そしてまた合唱をしたい、この気持ちこそが文化であると考えます。

 文化を求める純粋な市民の気持ち、文化活動をはぐくむ意味からも、ぜひともお酌み取りいただきたいと思います。一宮市は決して文化不毛の地ではありません。至るところに文化があふれているのであります。強いて言うなら、そのほうふつとわき上がる文化の泉を育て発展させていこうという気概がない、いわゆる文化力がないと考えます。すべてにおいてすばらしい第九の演奏会でありましたが、問題点もあり、今後のために指摘させていただきます。

 第九の入場整理券を市役所、出張所で配布されましたが、大変人気が高く、すぐになくなってしまったと聞いております。中には、一宮市のみならず木曽川町、尾西市まで出かけていって手に入らなかったというような声が届きました。前日が大雪ということもあったとは思いますけれども、見ますと3階席には空席が目立っていたように思います。市民の要望が高かったゆえに、若干の悔いが残っております。入場整理券の配布数を多くしてもよかったのではないか。配布方法を含めて御検討願いたい。

 もしも多くの皆さんが詰めかけて、客席にあふれるような事態に対処するために、会館ホールに投影式大型プロジェクターを用意されておりました。適切な配慮であったと思います。幸いにも客席にすべてお座りいただくことができましたので、このプロジェクターを見る人は聴衆の中にはおられませでした。これもまた幸いでありました。

 実は、この大型プロジェクターは、周りが明る過ぎて画面が白っぽくなってしまい、実際には全くと言ってよいほど役に立たなかったのであります。

 前日の夕方に行われたリハーサルでは、きれいにプロジェクターには映像が映っていたわけであります。御承知でしょうが、実は会館ホールはガラス張りでありまして、ブラインドがありません。昼間は外の光が差し込む構造になっております。当日は前日の大雪とは打って変わっての晴天でありました。幸いにも、結果的には見込みが外れまして、入場者は客席にすべて入られることになりましたので、見る聴衆がお見えになりませんでしたからよかったのでありますが、大変な失態となるところではなかったかと思っております。

 事前の準備を含めて、機材のテストなども本番に即した形で行っていただければと思っております。今後のよき教訓としていただきたいと思うが、いかがでございましょうか。



◎市長公室長(安藤和夫君) 

 お答えいたします。

 まず1点目の件でございますが、当日の入場者数は 1,300名から 1,400名でございました。3階席は 100名程度空席となっておりました。これは議員言われますように、前日の大雪による影響を受けたものと考えております。

 お尋ねの入場整理券についてでございますが、市民会館で開催される音楽会等における、いわゆる入場整理券発行枚数と入場者数との関係でございますが、発行枚数の大体40%の方が入場者として来館をされているようなこともございました。

 これを参考にいたしまして、今回の演奏会の出演者が2市1町の住民の皆様であり、その数が合唱で 180名、オーケストラ等で 180名でございまして、その家族、知人の方を合わせて約 600名程度の方々に御来場いただけるであろうと予測いたしたところでございます。

 市民会館の使用可能座席数が 1,500席程度でございましたので、 600席を控除いたしました 900席が発行枚数の40%に相当すると考えたところでございます。したがいまして、 2,250枚に 600枚を足した 2,850枚が必要となりますので、その人気度等を加味しまして 3,000枚の入場整理券を発行したところでございます。

 結果として、 100席程度の空席が出ましたが、今後の参考とさせていただきたいと考えておりますので、よろしく御理解のほどお願いいたします。

 次に、大型プロジェクターの件でございます。

 先ほど議員から言われましたように、12月1日の市広報に掲載してから10日ぐらいでほとんど配布済みとなりまして、それだけ市民の関心も高く、その後も入場整理券をお求めになられる方も多くお見えになりました。このような状況を考えますと、当日の入場者が多く見込まれ、客席に入り切れない方が多く出ることも十分に予想されたところでございます。

 したがいまして、その方々にもホールで演奏会を鑑賞していただくために、投影式大型プロジェクターを用意させていただいたわけでございます。御指摘のように当日は晴天であり、ホールの周りがガラス張りということで、画面が見づらかったことは事実でございます。このことにつきましては、大きな反省点といたしまして、今後のよき教訓とさせていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 以上でございます。



◆8番(服部修寛君) 

 企画課では、このようなパンフレットですとか、ポスターをおつくりいただきまして、市内随所に配布、掲載されました。多くの市民に知らせて、聴衆を集めたいと思っていたと考えておりますが、いかがでございましょうか。



◎市長公室長(安藤和夫君) 

 お答えいたします。

 21世紀幕あけを祝う演奏会については、より多くの市民の方々に参加をいただくとともに、鑑賞もしていただきたいと考えまして、パンフレット、ポスターを市役所初め各出張所、市民会館等に配布または掲示して、あるいは市広報やインターネットを通じてPRに努めたところでございます。一方、報道各社に対しましても事業内容を発表し、新聞等で報道が行われたところでございます。

 せっかくの演奏会でございますので、その周知、PRにつきましては、2市1町で積極的に行ったところでございますので、よろしく御理解のほどお願いいたします。



◆8番(服部修寛君) 

 ありがとうございます。

 近年、一宮市を中心とした地域の情報を発信するタウン誌や多くの情報出版物が刊行され、またインターネットを通じ情報が提供され、好評を博しております。より多くの情報が伝達されることにより、物と人とが活性化します。多くの市民がこれらタウン誌やインターネットから新しい情報を手にしているわけであります。新聞、ラジオ、テレビといったマスコミで広められた情報は今日、我々の生活に大きな影響を与えていることは理解していただけると思います。

 小さいながらタウン誌といえどもマスコミの一翼を担うものであります。その影響力を無視していただきたくはありません。ここに一宮市を中心に発行されておりますタウン誌の1月号を持ってまいりました。

 12月上旬には整理券がほとんどない。欲しくても手に入らないといった状況が示すように、市民の関心が高いものでありました。そして一宮市、尾西市、木曽川町の共催による初めての、そして21世紀の幕あけを祝うという魅力あふれる第九の演奏会でありますので、当然これらのタウン誌では特集を組んでいると考えておりました。

 中身を見てびっくりしましたが、3誌とも全くこの演奏会に関しては記載がありません。それではと、イベント情報のコーナーを見てみました。それぞれが図書館ですとか、博物館とか、いろんなことが1月の催し物として、こういったタウン誌には紹介してあるわけでありますが、一宮市民会館の行事はと見てみますと、どの情報誌も同じでありましたが、この第九の演奏会の記載は全くありませんでした。

 1月と2月の記載のところに、2月4日に行われた市民映画鑑賞会、「21世紀へ残したいスクリーンの中の人気者達」という記載があっただけであります。この第九の演奏会の案内は全くありませんでした。

 なぜですか。事情を聞きますと、イベント情報は各会場へ直接尋ねているとのことで、一宮市民会館からは1月、2月でこの映画鑑賞会以外の開催は知らされず、さらにこのコーナー掲載に当たっては、事前に校正を市民会館側から受けているとの返事でありました。一宮市民会館自主文化事業である市民映画鑑賞会を何とか成功させたい、多くの観客を集めたいという気持ちはわかりますが、他の開催行事の情報を全く流さないというのは、いかがなものでありましょうか。

 一宮市民会館では、月ごとに会館で行われる催し物の予定表を作成いたしまして、ほかのチラシと同じようにコーナーに置いてみえるわけであります。月ごとの催し物の照会があったときに、このチラシを送ったり渡したりするだけでよろしいのではないでしょうか。掲載するかしないかは、受取側の情報誌側、またはマスコミの自主判断でよいと思いますが、いかがでありましょうか。市民会館の対応はいかにも残念と思うが、どのように思われますでしょうか。



◎総務部長(木村謙一君) 

 市民会館の催し物の予定表の配布についてお尋ねいただきました。

 市民会館の予定表につきましては、毎月作成いたしまして、市の各施設や周辺の公立文化会館、チケット売り場、記者クラブ、それから今御指摘いただきました情報誌、その他にアイ・シー・シーとか中日ホームサービスなどの情報機関に送らせていただいております。

 しかし、この予定表は、実は毎月25日に次の月分を送付させていただいていたということでございます。実質的に各情報誌の締め切りがおおむね1カ月前ということで、現実には間に合っていなかったわけでございます。

 一方、自主事業はこの予定表とは別に、それよりも早く作成いたしまして情報提供いたしておりましたので、それぞれ掲載されていたというのが実情でございます。

 これでは予定表の本当の意味がないわけでございますので、今後はこの予定表を翌月分に加え、翌々月分の予定表も同時に作成し、情報提供してまいりたいと考えております。

 いずれにいたしましても、自主事業に限らず、貸し館事業にも多くの方に来ていただいて、市民会館の活性化、利用率向上につながるものでございますので、マスコミ等の力もおかりする中でPRにも努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。



◆8番(服部修寛君) 

 ありがとうございます。

 最近ですが、市民会館のホール等につきまして、無料開放というようなこともなされたようでございますので、より市民に親しまれる市民会館としていただきたいと思っております。

 情報収集においては、マスコミを通してのみならず、IT関連、特にインターネットの利用者が増加してきています。対策は講じておみえでございましょうか。



◎総務部長(木村謙一君) 

 インターネットについてお尋ねいただきました。平成13年度の予算におきまして議案として提出させていただいておりますが、市民会館のホームページ作成、発信のための関係経費を予算計上させていただいております。新年度に入りましたら、できる限り早い時期にホームページを立ち上げたいと考えております。

 ホームページ作成に当たっては、主催者の御理解をいただきながら、貸し館の催し物についても詳細を掲載していきたいと考えております。すべての催し物についてPRに努めていきたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。



◆8番(服部修寛君) 

 ありがとうございます。よろしくお願いしたいと思います。

 市制80周年記念事業として多くの事業が企画されております。その中には、一宮市民会館を会場とする場合も多いわけであります。市民参加があっての記念事業と考えます。広く市民に開催を告知することは、主催者のみならず、会場となる市民会館においても義務と感じております。あらゆる手段を講じて、広く市民に情報を提供していただきたいと思います。

 次に、市組織の見直しについてお考えをお聞きしたい。

 第九演奏会の事例を紹介いたしましたが、いみじくも今、市長公室長と総務部長からそれぞれお答えいただきましたけれども、いわゆる縦割り行政の弊害が出た感を持っております。

 市紹介のパンフレット作成は現在、経済部、市長公室、教育委員会のそれぞれが行っております。市財政が厳しい状況もあり、12月定例会でも指摘させていただきましたが、それぞれが独自に取り組むのではなく、時にはプロジェクトチームをつくり、協力してよりよいものをつくることはできないか、経済部長のお考えをお聞きしたいと思います。



◎経済部長(篠田惇君) 

 お答え申し上げます。

 パンフレットにつきましては、各部署がそれぞれの目的を持ちまして作成に当たっておるところでございます。私ども経済部につきまして、当然作成の場合、他課の資料提供を受けましたり、御意見等を聞きながら、従来から編集いたしているところでございます。

 ただいまの御指摘でございますが、今後関係の部署と研究させていただきたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。

 以上でございます。



◆8番(服部修寛君) 

 ありがとうございます。

 市長は、年頭において市組織の見直しを示唆されておりました。愛知県は昨年4月から組織の見直しを行い、また国においては今年1月から省庁の改編が行われております。行政改革は時代の要請であり、市民の強い要求であります。効率的で、市民の目から見てわかりやすい行政体系になるような組織としていただきたいと考えますが、いかがでございましょうか。



◎総務部長(木村謙一君) 

 市組織の見直しにつきましては、行政ニーズの多様化や情報化の急速な進展など、時代の変化に対応できる組織とするため、これまでも継続的に取り組んできたところでございます。

 現在、準備を進めております次期行政改革大綱におきましても、組織、機構の見直しを重要課題として位置づけいたしております。

 地方分権の潮流に即した組織とし、新たなニーズに弾力的で柔軟に対応できるとともに、市民にわかりやすく、また市民サービスの向上につながる体制づくりを目指したいということで、準備作業を進めているところでございます。

 したがいまして、行政改革推進本部をつくっておりますが、この中の専門部会といたしまして、全庁的な組織でございますが、組織研究部会を昨年11月に立ち上げております。第1回を11月27日に開催し、各課及び部会員に組織、機構の問題点を提起するよう依頼し、現在その取りまとめを行っているところでございます。

 取りまとめの後は、早期にこの組織研究部会を継続して開催し、御承知のように、特例市への移行に伴う事務移譲等も視野に入れながら、見直しの研究を継続して進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。



◆8番(服部修寛君) 

 ありがとうございます。よろしくお願いしたいと思っております。

 忙しい時期には、他の部署から応援に駆けつけることができるくらいのしなやかな発想も必要と思います。

 21世紀を輝やける世紀とするためにも、ぜひとも取り組み、克服しなければならない課題は価値観の変容と考えます。物やお金に執着するのではなく、心の豊かさと精神文化の深さを求めることこそが、何にもまして大切にされなければならないと考えます。

 この意味からも、新世紀を臨んでまとめられた第5次総合計画案において、「心のゆたかさがあふれるまち」を主題に策定されたことは、まことにすばらしいことと思います。改めて一宮市役所すべての職員の皆さんにお願いいたしたい。既に旧世紀となった20世紀型の思考、施策を踏襲するのではなく、新世紀である21世紀にふさわしく、物の豊かさから心の豊かさを求めるという価値観の変容と自己変革にぜひとも挑戦していただきたいと考えます。

 21世紀は既に始まっています。時は人を待ちません。時代におくれることのないよう、格段の研さんを重ねて強くお願いして、次に移ります。

 2点目は、文化と文化財の宝庫、一宮再発見につきお尋ねいたします。

 私たちの町一宮は、木曽の清流のほとりにあり、いにしえの昔より交通の要所として栄えてきました。中世には、木曽川町玉ノ井、黒田、門間を通り、馬寄、九品寺、牛野、妙興寺を抜け、稲沢市赤池へとたどる鎌倉街道がつくられました。

 江戸時代に入ると、東海道と中山道を結ぶ街道として美濃路が整備されました。東海道の宮の渡しから桑名までの海上交通である七里の渡しの船旅を嫌う人々が往来したと言われて、今も萩原町萩原の町並みに宿場の面影をしのぶことができます。

 また、岐阜が尾張藩領に加えられてから、美濃路から清洲で分かれた岐阜街道が整備されました。歌人阿仏尼(あぶつに)が、北条泰時が鎌倉街道を通り、徳川家康が関ヶ原の戦いに勝利をおさめ、その軍を引き上げたことから御吉例(おきちれい)街道とも呼ばれた美濃路。大和町戸塚には、七つ石があり、日本武尊が伊吹山征伐の途次に、この石で剣を研がれたとの伝承があります。剣研石の塚を砥礪(しけい)、研ぎ石の塚、砥塚(とつか)と名づけて呼び、現在の戸塚の地名の由来と聞いております。

 12月定例会において、籠守勝手神社で営まれている御駕籠祭にまつわる伝承から、一宮市に由来すると言われる第23代顕宗天皇、第24代仁賢天皇、第25代武烈天皇、第26代継体天皇の4代の天皇の古代史ロマンを紹介いたしました。

 ことし2月、滋賀県能登川町長勝寺の神郷亀塚古墳が3世紀前半につくられた国内最古級の前方後方墳であるとの発表があり、当地方の尾西市において発見された同じく最古級の前方後方墳である西上免遺跡との関係が取りざたされ、「魏志倭人伝」に記述されている邪馬台国畿内説によるところでは、濃尾平野にあったとされる狗奴国(くなこく)の存在が話題となっております。

 大和町苅安賀八王子遺跡から出土された銅鐸にちなんだ、「銅鐸から描く弥生時代」のシンポジウムの成果が今から期待されるものであります。

 浅井町に残る古墳群も、また夢をかき立てられる古代史ロマンの1つと言えます。

 夢あふれる我がふるさとであります。そのすべてが文化であり、文化財であります。我がふるさと一宮は、まさに文化と文化財の宝庫と思います。

 本日は、中世に登場する一宮市ゆかりの一人の人物を紹介し、ふるさとの歴史再発見の機会としたいと思います。

 日曜日に放映されていますNHK大河ドラマを御存じと思います。ことしは、1274年(文永11年)、1281年(弘安4年)の二度にわたる元寇に立ち向かった鎌倉幕府の執権「北条時宗」が始まっております。

 NHK大河ドラマ「織田信長」では、江南市が一躍注目を浴びたことは記憶に新しいことであります。「葵 徳川三代」では、岡崎市、静岡市、犬山市が全国から注目を浴びました。このNHK大河ドラマゆかりの地域は、全国的に注目を浴び、おのずと活性化が見られるわけであります。

 来年のNHK大河ドラマでは、竹山洋原作、「『前田利家とまつ』加賀百万石物語り」が放送予定であります。加賀百万石の初代藩主である前田利家は、尾張国荒子で生まれ、元服前は犬千代と称し、一宮ゆかりと言われるねねと秀吉の仲を取り持った人物と評され、秀吉の終生の友であり、その信任厚く、秀吉の死に際しては五大老の一人として豊臣家の後事を託され、秀頼の後見となった人物として広く知られております。

 この前田利家の城代家老に一宮市ゆかりの奥村永福(ながとみ)なる人物がいます。奥村永福は、加賀藩の家老職に当たる門閥の加賀八家の1つである奥村家(宗家)の家祖であり、同じく八家の1つである奥村易英(やすひで)家は、永福の二男、奥村易英が分家した家系であります。八家のうち2家が奥村の流れをくみます。ちなみに加賀八家の村井長頼は、尾張浮野の役で織田信長に従い、武勲を上げた人物として知られております。

 永福は、その父、赤尾助右衛門尉宗親(あかおうえもんのじょうむねちか)が尾張国奥村(現在の一宮市奥町)を領したことから、姓を赤尾から奥村に改め、前田利春、利久、利家の3代にわたり仕えた前田家の旧臣で、家禄は1万 1,950石でありました。後に奥村家は家禄加増を受け、禄高1万 7,000石となり、幕末まで続いた名家であります。

 この奥村家の屋敷はどこにあったとお思いですか。金沢市で最も有名な場所、兼六園の地にあったわけであります。宅地は約1万坪。代が移り、前田家5代のときに、後に兼六園とは百万石通りを挟んだ石引町、現在の国立金沢病院の建つ地に移り、明治に至っているわけであります。

 永福の名を後世に残した最も有名な戦いが、能登国、末森合戦であります。1582年に本能寺で信長が倒れ、その2年後に小牧・長久手の戦いが起きます。秀吉に対するは家康と信長の遺児、織田信雄の連合軍。前田利家は秀吉方にくみします。

 一方、家康、信雄に応じた隣国の越中富山の佐々成政は、1万 5,000の兵をもって前田利家所領の能登国、末森城を包囲します。後に前田家存亡の戦いとして名高い末森合戦であります。末森城跡は石川県押水町にあります。この合戦を獅子奮迅の活躍により勝利に導いたのが、一宮市ゆかりのこの奥村永福であります。

 大河ドラマ前田利家のまさにハイライトとも言うべき出来事であり、大きな注目を浴びるでありましょう。利家から数えて17代目の当主に当たる前田利建(としたつ)氏の揮毫の碑であります奥村永福出生之地の碑が、奥町の貴船神社にあります。

 大河ドラマをごらんいただければおわかりと思いますが、番組の終了後、毎回登場人物ゆかりの土地の紹介が行われております。今は「北条時宗」が放映されておりますので、「時宗紀行」でありますが、来年は恐らく「利家紀行」となるでありましょう。

 末森合戦における利家紀行を想定してみます。加賀、能登、越中の国境の要衝、末森城の城主として富山の佐々成政の侵攻を撃破して、前田家最大の危機を防ぎ、後に加賀百万石の家老職を輩出する加賀八家となる奥村永福は、その父、赤尾助右衛門尉宗親が尾張国奥村を領したことから、奥村の姓を名乗ります。奥村永福出生之地の碑が一宮市奥町の貴船神社にあります。

 ここからが大切だと思いますが、この碑は人々に忘れ去られてひっそりと建っているのか、もしくは今なお往時をしのび、一宮市の人々から、また奥町の人々から深く厚く顕彰されているのか、どちらがNHKで放送されるでありましょうか。どちらが一宮市にとってよい印象を持たれるでありましょうか。言うまでもなくNHK大河ドラマは全国放送であります。

 ドラマのもう一人の主人公前田利家の正室まつは、尾張国沖ノ島(現在の七宝町)の生まれと言われておりますが、一宮の出身との説もあります。利家とまつは、ねねによりその仲が取り持たれたとのこと。まつの母親は、初めは信長の弓頭と言われる篠原主計に嫁ぎ、後に高畠直吉に再嫁しています。このまつの母親が奥村家の出という説が、「前田利家のすべて」という本に紹介されています。

 確かに武勲功をなしたといえども、永福以降、跡を継いだ長男の栄明(ながあきら)ばかりか、分家をいたしました二男の易英までもが加賀八家に名を連ねたのは、いかにも過分な扱いと思います。しかし、これも奥村家が前田家と姻戚関係にあったと考えれば、納得のいく話ではないでしょうか。

 奥村永福出生之地の碑があり、そして利家の正室まつ、そしてその母親のゆかりの地であると言われる一宮市。まことに夢多きお話と思います。大いに売り出していただきたいと考えるが、経済部長、いかがお思いでございましょうか。



◎経済部長(篠田惇君) 

 お答え申し上げます。

 ただいま歴史上の人物につきまして御紹介いただいたところでございます。私どもも、その土地にかかわります歴史上の人物を広く紹介していくこと、また次の世代に継承していくことは当然必要なことだと認識いたしております。

 観光協会という立場から今後、地元及び教育委員会とも協議しながら、どのようなPRを図っていくのがよいか検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。



◆8番(服部修寛君) 

 ありがとうございます。

 せめて奥村永福出生之地の碑の説明の立て札を立てるとか、博物館、図書館においてNHK大河ドラマ「『前田利家とまつ』加賀百万石物語り」、一宮ゆかりの人物展なる企画を計画していただきたいと思いますが、教育長、いかがお考えでございましょうか。



◎教育長(馬場康雄君) 

 お答えさせていただきます。

 奥村永福につきましては、去る昭和52年に発刊されました新編一宮市史本文編の上の中で、奥村助右衛門宗親(すけえもんむねちか)の項がございまして、父の宗親とともに永福についても記述させていただいております。

 また、市内の文化財を尋ねて、郷土をより理解していただくための手引書として発刊しております「一宮の文化財めぐり」の中でも、奥村伊予守永福出生地碑として紹介させていただいております。

 現在、国や県、市の指定文化財の説明の立て札につきましては、順次博物館で対応、整備をさせていただいておりますが、お話のように市内各地に由来する歴史上の人物等につきましては、観光協会とも連携を図りながら今後の課題とさせていただきたいと思っております。

 本年は、市制80周年の記念事業の1つとして、ふるさと再発見ウオークの実施が予定されております。御紹介の碑のある奥町の貴船神社も、幾つかのコースの中の選定ポイントの1つになると聞き及んでおりますので、こういう機会を通しまして、一宮市ゆかりの人物などを紹介する方法も研究させていただき、一宮市の歴史や文化への理解が一層広まり、深まっていくように努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。



◆8番(服部修寛君) 

 ありがとうございます。

 続きまして3点目でございますが、ボランティア国際年に当たってお尋ねいたします。

 ことしは、国連の場において日本が呼びかけ、各国の賛同を得て制定されましたボランティア国際年の年に当たります。21世紀幕あけの年がボランティアの年として定められましたのも、ボランティアの重要性と必要性が世界中で認められてきているためであります。

 今、世界じゅうで、そして日本の各地で、そして多くの自治体で、また多くの団体によって、このボランティア国際年にちなんださまざまな活動が計画されております。ボランティア国際年の制定の目的は、国際的な活動のみならず、各地域で取り組まれる多種多様なボランティア活動を推進することにあります。

 21世紀幕あけにふさわしい、まことに崇高な目的を持つすばらしい取り組みであり、これからの時代の要請と考えます。

 ボランティア国際年の4つの目的として、1、ボランティア活動の大切さを考え、理解を深め合う、2、ボランティア同士の交流、情報のネットワークをつくる、3、気軽にボランティアに参加できるよう社会の仕組みを整える、4、1人1人がボランティア活動をもっと盛んにするが挙げられております。

 ボランティア国際年の制定の趣旨にのっとり、積極的に取り組んでいくことが心の豊かさがあふれるまちづくりにも有用と考えます。

 日本赤十字社、社会福祉協議会などからの配布物によれば、ボランティアの原則は、自主性、無報酬性、福祉性、継続性であります。知識や経験を生かし、地域社会に積極的にかかわり貢献することができ、生きがいと活力と見出すことができるのがボランティア活動であります。

 12月定例会において、浅井町の4つの小・中学校と地域との連帯による道徳的実践活動推進事業研究発表の模様を紹介し、その成果を全市的に生かしていただきたい旨の提案を行い、賛同を得ております。

 道徳的実践活動推進事業研究発表会で紹介されました事例について、またその他多くのボランティア活動を積極的に推進していくことが必要と考えております。特に、この研究発表会で注目を受けた生命と自然との触れ合い体験をぜひとも広げていただきたいと考えます。浅井南小学校で行われた学校プールに生育したトンボの幼虫であるヤゴ救出作戦は、命の大切さを体験させるのに極めて有効と考えております。全市的に取り組んでいただきたいと思うが、いかがでございましょうか。

 また、特に学校教育現場において、ボランティア国際年に当たっての取り組みがあれば、紹介をお願いしたいと思います。



◎教育長(馬場康雄君) 

 お答えさせていただきます。

 浅井南小学校で行われました学校プールに生息したトンボの幼虫でありますヤゴの救出作戦と同じ活動でございますが、命の大切さを子供たちに実感させる活動につきましては、やはり自然との触れ合いが大切であります。

 現在も市内の小・中学校では、植物や動物を育てるなどの体験活動を実践し、命の大切さを知り、豊かな心を育てるように取り組んでおります。先ほどのヤゴがトンボに成長していく過程を子供たちが目の当たりに見て、生命の神秘さあるいは生命のとうとさを感じる、そういうとてもすばらしい体験活動などを広めていくことは、非常に重要だと考えております。

 現在、ヤゴの救出作戦と似たような活動は、市内の小学校10校で実践されております。今後より多くの学校で取り組んで、市の小学校全部が取り組めるよう努めてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 ボランティア国際年に当たっての取り組みでございますが、本年は全中学校で、社会福祉協議会の協力を得まして、車いす体験あるいは手話、点字、盲導犬との歩行など、体験活動を行います福祉実践教室を開催してまいる予定でございます。

 また、夏休みなどにつきましては、これまでも行っておるわけでございますが、いずみ更生園、福祉園等、福祉施設でのボランティア体験あるいは保育園での保育体験などに、より多くの生徒が参加するよう取り組んでまいりたいと思っております。

 そのほか、各小・中学校での取り組みとしましては、養護学校への訪問交流あるいはひとり暮らし老人との交流や行事への招待、また地域の清掃活動への取り組み、また赤十字やユニセフの活動などを予定しております。

 いずれにしましても、ボランティア国際年の趣旨を十分に踏まえて、それぞれの学校で積極的に福祉やボランティア活動への取り組みを進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。



◆8番(服部修寛君) 

 ありがとうございます。ボランティア国際年を記念して、有意義な年にしていただければと思っております。

 首相の私的諮問機関である教育改革国民会議の最終報告がまとまり、昨年暮れに発表されました。

 この報告では、教育を変える17の提案がなされております。この中でも反響の大きいのが、小・中学校では2週間、高校では1カ月間の共同生活などにより奉仕活動を行うという提案であります。奉仕・イコール・ボランティアではないと思いますが、国語辞典を見るとボランティアの意味の中に奉仕家とあり、同じような意味合いと考えられると思います。

 私の経験からしましても、ボランティア活動に携わることによって、子供たちは確実に進歩し、成長していきました。この中で最も大きな成果は、自分以外の存在を認め、立て合い、助け合うということであります。

 ボランティア・デバイドという言葉が最近使われております。デバイドには知らないと不利益を生じるという意味が込められており、IT関連で問題視されているのがデジタル・デバイドであります。ボランティア活動の経験がある者と経験のない者では、人生の生き方までもが変わってくるという意味合いが込められております。ボランティア活動が生徒・児童の精神発達過程において極めて有益であり、奉仕活動や体験学習そのものの有用性が広く認められたことから、教育改革国民会議の提言の中に奉仕活動として取り入れられたのだと思います。

 さまざまな人々とのかかわりを通じてみずからの存在を確認し、自分を大切にすることを認識し、自分という存在に自信を持つということを養うことができるのであります。人の役に立つ喜びを実感することで自分に自信が持てる。この社会で生きていく意味が理解でき、自分を生かし、自分と同じように人を生かすことが学べるからであります。

 ただし、あくまでもボランティアの原則である自主性がクリアされての話と思います。

 ただ、これらの議論の中で最も残念で最大の欠陥と考えることは、子供や青少年に何かをさせるという視点のみで、子供たちに最も影響を与えるであろうその周りの大人たちが、率先してボランティア活動を行うという気構えが感じられないことであります。学校でいかに提言による奉仕活動を行ったとしても、親が本当に奉仕活動に意義を見出さなければ、子供たちは学校の中だけとして対応することになりはしないか。

 教育の原点は、やってみせて、やらせることにあると思っております。みずからが信じて進んで行動するところに感動が生まれるのであります。口先だけの、上辺だけの行動は、かえって逆効果になりかねない。人を助ける心は、まことの心、真の心でなければならぬと言われるゆえんであります。真の心で行われた奉仕の心は、人間として最も力強く、いつまでも続く確かな生き方となるが、そこに至る指導が最も大切と考えております。学校にあっては教師みずからがまず率先垂範、ボランティア活動に取り組む姿勢が大切と思いますが、教育長、いかが思われますでしょうか。



◎教育長(馬場康雄君) 

 お答えさせていただきます。

 子供たちのボランティアの心を養うためには、大人が、とりわけ教師が率先して取り組むことは非常に大事だと思っております。

 先ほども申し上げました福祉実践教室等では、当然教師も一緒に参加して取り組んでおります。

 また、教員研修の中で、教職経験11年目の教員全員を対象としまして、社会貢献活動を体験することになっております。昨年も夏季休業中に、市内の特別養護老人ホームや授産施設など福祉施設15カ所で、お年寄りや障害のある方への介護、介助など、さまざまなボランティア活動に取り組んでまいりました。その感想文等を私も読ませていただきましたが、やはり実際にそういうことを体験するということは、教師にとっても子供を教える立場から重要だと考えております。

 今後も、教師が積極的にそういう活動に取り組むよう努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。



◆8番(服部修寛君) 

 ありがとうございます。

 ぜひとも多くのボランティア活動、また多くの経験を積んでいただけるように御指導願えればと思っております。

 4点目として、平成14年度から実施予定の新学習指導要領に関しお尋ねいたします。

 まず、総合的な学習の時間(総合学習)の取り組みについてお尋ねいたします。

 総合的な学習の時間(総合学習)では、国際理解、情報、環境、福祉、健康、地域等を対象として幅広い学習を提言しております。

 平成11年12月定例会において、総合学習について留意点を指摘させていただいております。

 既に一宮市では、移行措置として総合学習の実質的な実施状況にあると思います。それぞれの取り組みにおいての成果について御紹介お願いしたいと思います。



◎教育長(馬場康雄君) 

 お答えさせていただきます。

 本市におきましては、現在移行措置として、すべての学校で総合的な学習の時間に取り組んでおります。さまざまな実践例がございますが、1つ紹介させていただきますと、ある小学校での取り組みでございますが、環境を課題に取り上げまして、大江川ウオッチングというネーミングで活動を実施いたしました。

 各自が調べたい課題を設定して、微生物の採集や水質検査、あるいは浮草の栽培実験などを行い、また環境センターの見学など、さまざまな調査活動あるいは体験活動を行って、自分たちの環境をよりよいものにしていくためにはどんなことができるかを話し合いしました。そして、自分たちの生活を見直すとともに、家庭や学校でごみを出さない生活に努めること、あるいはごみの分別収集など、身近なところから環境問題についての意識を高める活動ができました。

 また、ほかに国際理解あるいは福祉、健康、地域の特色など、さまざまな活動に取り組んでおります。この活動を事例集として作成し、各学校に配付し、これからも総合的な学習がより充実したものになるよう推進してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。



◆8番(服部修寛君) 

 ありがとうございます。

 国際理解教育について、現在市内の小・中学校で行われている内容について御紹介願いたいと思います。



◎教育長(馬場康雄君) 

 国際理解教育でございますが、小学校では、全校に国際交流員が参りまして、外国での生活あるいは文化などを遊びやスポーツなどを通じて理解する教育をしております。

 また、AETも多くの小学校に行きまして、直接の交流を図っております。そのほかに地域に在住する外国の方などを招いたり、あるいは海外へ出かけた方の話を聞いたり、あるいは日本人のホストファミリーの話、あるいは文通、作品交換など、国際理解に努めております。

 また、中学校では、すべての学校にAETが行っておりますので、英会話やAETの国、現在ニュージーランド、イギリス、アメリカ、オーストラリア等から来ておりますが、その国のことを学習しております。

 また、海外で生活した生徒もおりますので、その話や中国派遣の報告などを通じて外国の生活や文化を学んでおります。

 また、ユニセフの募金活動などで国際協調の精神も高めております。

 社会科や英語などの教科の学習も含めて、諸外国の生活や文化を学習するとともに、その中からまた逆に日本のよさ、日本人としての誇りを持つ教育を進めておりますので、よろしくお願いいたします。



◆8番(服部修寛君) 

 ありがとうございます。

 国際理解教育では、英語及びその他の国々の語学指導も行われることになると思いますが、現在小学校で教えている教師の中で、外国語の免許を取得している教師はどの程度でありますか。



◎教育長(馬場康雄君) 

 小学校で教えている教師につきましては、いわゆる特定の教科の免許ではなくて、全教科を教えることになっております。

 したがいまして、いわゆる外国語の免許といいますと、中学校または高校の免許を持っている者ということになると思いますが、現在中学校ないし高等学校の外国語の免許を有している教員は市内で15名で、全体の2%でございます。



◆8番(服部修寛君) 

 全国的に見ましてもほぼその程度の割合だと思っております。いろんな議論の中で、英語教育を小学校から始めるべきという意見がありますが、意見は意見としまして、英語を教えられる先生は2%ほどであるという実情も踏まえて、議論していただければと思っております。やはり教える側の方が先であります。まずその辺のことを整備してから議論すべきだと思っております。

 外国語教師の確保についてお考えをお聞きしたいと思います。

 また、英語指導助手(AET)と担任とのチーム・ティーチングにより、実践的に教授手法を学ぶことも教師にとっては必要と思いますが、いかがでございましょうか。



◎教育長(馬場康雄君) 

 お答えさせていただきます。

 今、申し上げましたとおり、基本的には小学校では、ある特定の教科の教師を確保するということは、養護教諭以外はございませんので、外国語教師を確保していく形にはなりません。しかしながら、いわゆる英会話、子供たちが進んで外国の言葉を覚えることを進めていくことは、これからの時代大切だと考えております。したがいまして、外国語会話指導員とか、AETなどを確保する努力をさせていただき、チーム・ティーチングなどで教師も研修させながら、子供に教えてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。



◆8番(服部修寛君) 

 ありがとうございます。

 国際理解の一環として、中学生海外派遣事業が実施されております。その成果について御披露願えればと思います。



◎教育長(馬場康雄君) 

 お答えさせていただきます。

 中学生の海外派遣事業は、国際理解教育の一環としまして、中学生に外国の自然や文化及び生活等に直接触れさせ、世界の中の日本人としての自覚を持たせ、国際的な視野を身につけさせることを目的に、これまで実施してまいりました。

 これまでは日本の文化、歴史に非常に関係の深い中国に派遣してまいりました。北京、西安、上海を訪れまして、その歴史、文化を知るとともに、現地の中学生との交歓会を通じて日本の文化なども紹介し、交流を深めてまいりました。

 また、市民が日常的に利用する市場等の見学も取り入れ、中国の人の現在の生活ぶりなども直接触れる機会も設けております。

 これらの体験からは、生徒たちは中国の文化や中国の人々に対する理解を深めたことはもとより、改めて日本のよさや一宮のよさを再確認しております。日本に対する誇り、日本をよくしていこうという気持ち、意欲を高めたように思っております。

 また、中国以外にも広く諸外国に興味を示し、その国のことを調べたり、実際に自分の目で見たい、あるいは将来外国との交流の仕事に携わりたいと考えている生徒もあります。

 今後も、一宮市の中学生が直接、生の外国のいろんなものに触れる機会を多くしまして、実り多い派遣にしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。



◆8番(服部修寛君) 

 ありがとうございます。

 若い時代に国際的な視野を広める機会を設けるということは、大変大きな意義があると思っておりますので、この機会をふやしていただければと思っております。

 昨年7月31日から8月4日までの日程で、ドイツのスポーツ少年団 125名が来日し、一宮市には10名のメンバーが訪れ、一宮市の青少年との交流を行いました。この意義と成果について報告を願いたいと思います。



◎教育長(馬場康雄君) 

 この交流事業は、昭和49年に始まりました日独スポーツ少年団同時交流ということで、今回で27回目を迎えております。両国が同期間に 125名を相互に交換し、派遣と受け入れを行う同時交流事業でございます。

 市内には今回10名が訪問されまして、スポーツ交流などを行うとともに、浅井町を中心に9軒の家庭に分宿して受け入れいたしました。受け入れてくださった家庭では、言葉、食事、習慣の違いで大変御苦労をおかけしたわけでございますが、どの家庭も親切丁寧に接していただき、ドイツ団員には数多くの思い出を持って帰国していただくことができました。

 この交流事業には、多くの皆さんの格別な御協力があって、両国の青少年の相互理解を深めると同時に、青少年の国際的な視野を広めるのに非常に有効で、大いに成果が上がったものと考えておりますので、よろしくお願いいたします。



◆8番(服部修寛君) 

 大変ありがとうございます。

 すばらしい成果があったと聞いております。またよろしくお願いしたいと思っております。

 平成14年度より小・中学校において完全週5日制が実施されます。課外活動の充実が不可避と思います。

 また、課外活動の充実については、学校組織のみでは到底できないと考えております。ボランティア活動や文化、スポーツ活動を通して、青少年の健全育成がはぐくまれると思います。このため、地域及び青少年の健全育成に携わる団体の協力を仰いでいくことも必要と思いますが、いかがお考えでございましょうか。



◎教育長(馬場康雄君) 

 お答えさせていただきます。

 平成14年より完全週5日制が実施されるわけでございますが、当然子供たちの健全育成のためにさまざまな学校外活動が大事になってまいります。向山地区におきまして、平成8年度からモデル地区として、学校課外活動の授業をお願いしております。この成果を、ぜひとも他の地域におきましても、さまざまな青少年育成に係る団体の皆様方の御協力を得て、推進してまいりたいと思っております。

 また、スポーツ活動等につきましても非常に重要だと考えております。現在スポーツ課を中心にその受け皿として、青少年のスポーツ活動の充実、発展のために準備を進めておるところでございますので、よろしくお願いいたします。



◆8番(服部修寛君) 

 ありがとうございます。

 青少年のスポーツ活動に対しては、稲沢市、江南市を初め多くの自治体では、スポーツ少年団を形成し、その支援に当たっております。

 ドイツのスポーツ少年団来日直接交流に見られるように、スポーツ少年団の組織は、県・国にとどまらず国際的な組織となっております。スポーツを愛好する青少年が、スポーツ活動を中心に、文化活動や奉仕活動などを計画的、継続的に行うことができるよう自主的運営を進め、あわせてその育成指導に当たることを目的としたのがスポーツ少年団であります。

 課外活動の充実において、スポーツ少年団の果たす役割は極めて大きいと思います。

 現在、一宮市では、まだこのスポーツ少年団の本部組織ができておりません。平成14年度から実施の完全週5日制への対応としても、スポーツ少年団本部の設立が急がれると思いますが、どのようにお考えでございましょうか。



◎教育長(馬場康雄君) 

 お答えさせていただきます。

 現在、一宮市のスポーツ少年団につきましては、体育協会の内部組織として活動しております。市内で26団体、 452人が登録されております。

 今、お尋ねのスポーツ少年団の本部の設立でございますが、私どもも他地区の視察調査もしてまいり、またスポーツ少年団の指導者の方からも本部設立の要望もございます。昨年12月に設立準備委員会も開催しました。現在その設立に向けて準備を進めているところでございます。早急に設立をさせていきたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。



◆8番(服部修寛君) 

 ありがとうございます。

 設立に向けて御準備をお願いできるようでございますが、ただ有用的に運用ができるよう、また他市の事例も参考にさせていただきまして、お願いしたいと思っております。

 5点目につきまして、児童虐待防止に対しての施策についてお尋ね申し上げます。

 12月定例会一般質問において、昨年10月16日、愛知県藤岡町で起きた、小学校5年生の男子が裸で自宅の2階ベランダに2昼夜にわたり縛りつけられ、死亡するという事件に関し、関係部署の適切な対応策について提言いたしました。

 12月11日には同じく愛知県武豊町おいて、3歳の女の子が段ボールの箱の中に入れられて餓死するという、今なお胸が詰まるような痛ましい出来事がありました。12月定例会の厚生委員会でもこの問題と取り上げ、このような痛ましい出来事が絶対起きることのないよう強くお願いいたしました。

 ことしの1月15日の広報「市民の皆様へ」にて、市長は、児童虐待は絶対に許しませんとの強い決意を述べておられます。

 この中で、県の児童相談所と市の保健センターや保健所、病院などとの連携が十分でないと児童虐待による事故につながる。関係者全員がどんなささいなことも見逃さず、少しの対応のおくれが、重大な結果を招くかもしれないという意識を常に持つことが大切ですと述べられ、武豊町の事件が起きたときには直ちに関係職員を招集され、直ちに対策を講じるようにと厳命されたと聞きます。

 児童虐待防止に対しては、地域と関係機関との協力が不可避であります。特に地域、すなわち要援護世帯、児童の近隣の人々、町内会、各種団体の組織、個人の協力が何よりも必要であります。

 地域における同様の援護組織に、「ひとり暮らし老人、障害者見守りネットワーク」があります。今回の児童虐待防止に対しての施策として、この見守りネットワークの有効的な活用と協力をお願いするつもりでありました。

 見守りネットワークは、ひとり暮らしのお年寄りが死後、長く放置されていた悲惨な出来事の反省の上に、要援護者にやさしい見守り、助け合いのネットワークの構築を目指したものと理解いたしておりました。

 しかし、つい先日の2月24日、ひとり暮らしで60歳になる耳の不自由な障害者が、死後1週間たって見つけられるという痛ましい出来事が、この一宮市内でありました。見つけられたのはお兄さんであります。特別養護老人ホームに入所されていたこの方の母親が亡くなられたことを知らせに行き、発見されたとのまことに痛ましいことであります。郵便受けには1週間分の新聞がたまり、回覧板も入れたままであったと聞きます。まことに痛ましいことでありますし、いたたまれない思いでいっぱいであります。

 なぜ再びこのような悲惨な出来事が起きたのでありましょうか。いつまでこの一宮市で、このような悲しい出来事が繰り返されるのでありましょうか。まことに残念でなりません。

 この方と母親の合同葬儀が2月27日にしめやかにとり行われました。2月26日にはお通夜があり、御本人が障害者ということから、障害者団体、福祉関係、ボランティア関係の方々が御参列でありました。

 このことの連絡を私が受けましたのは、御葬儀のときでありました。それほど早い時期ではありません。24日が発見の日でありますし、27日が葬儀でありますから、私が知りましたのは27日でありました。大変な衝撃をもって、驚きを受けたわけであります。

 当然知っておられることと思いまして、事実の確認の意味で福祉部にお尋ねしましたところ、御存じではありませんでした。結果的に私が第一報を入れた形になりましたが、これもまた大きな不安点であります。

 なぜ、このような重大な出来事の知らせが福祉部に入ってこなかったのでありましょうか。ネットワークが、残念ながらネットになっていない。見守りネットワークは、そして関係機関の素早い連絡と適切な対応は、本日の主題であります児童虐待防止施策の根幹をなすものであります。根幹が根幹になっていない。根幹自身が揺らでいるとの感を抱いております。

 なぜ、このような悲惨な出来事がまた起きたのか、十分な調査を行い、再び起こらないようにしていただきたいと考えるが、いかがでございましょうか。

 さらに、なぜこの情報が福祉部に入らなかったのか、2点につきお答え願いたいと思います。



◎福祉部長(棚橋進君) 

 お答えさせていただきます。

 まずもって服部議員に御礼を申し上げたいと思います。議員の第一報により、市当局がこの情報を知ったということは事実でございます。

 現在、見守りネットワークという施策を行っているわけでございますけれども、全市での見守りネットワークが機能していなかったということを痛感しているところでございます。

 この件につきまして、担当の民生委員さんにもお話を伺いました。この方は、御家庭の事情を機に家に閉じこもりがちになったと聞いております。民生委員さんがこのおうちを訪問しても、耳の問題もあったでしょうが、面会ができなかった、あるいは隣近所のおつき合いもほとんどないお方であったということもお聞きしているところでございます。

 この見守りネットワーク事業につきましては、日常的な見守り、安否確認の活動あるいは定期的な訪問、声かけ、話し相手の活動等々をお願いしているものでございます。日ごろの隣近所のおつき合いのような格好の中で、緊急的に少しでも早く異常を発見し、援助の手を差し伸べていただけたらとの趣旨で、各連区ごとに見守りネットワーク推進委員会を組織していただきまして、活動していただいているところでありますが、先ほども申しましたように、訪問しても面会ができない状況、あるいは隣近所のおつき合いもなかったというような御事情があったかと思っておるところでございます。

 今後につきましては、この見守りネットワーク事業が十分に機能していくようにということで、本事業がより広く普及するように、地域にお願いしていきたいと考えておるところでございます。

 現在、各地域では、民生児童委員協議会のお集まりも行っております。その中でも、この見守りネットワーク事業の普及についてはPRしているところであります。

 また、地域組織での見守りネットワーク事業のほかに、一宮市としましては、一宮市の郵便局、あるいはある新聞の全市の販売店に、配達の際に、郵便物あるいは新聞がたまっており、異常と思われると気づかれた際には、福祉課へ連絡いただくという御協力もお願いしているところでございますが、たまたま今回のお宅は、お願いしている新聞の購読者ではなかったということでもございました。

 そういうこともございましたので、今後は、他の新聞の販売店にも通報の御協力を新たにお願いしたいと考えておるところでございます。

 なぜこの情報が福祉部に入らなかったかということでございます。担当の民生委員が、すぐに連絡すべきであったということもおっしゃってみえました。

 この見守りネットワーク事業の趣旨が、十分に機能されていなかったものと考えておるわけでございますけれども、これでは確かに議員おっしゃるとおりでございまして、機能していないものは本当にネットになってないわけでありまして、今後早期の情報伝達も徹底していただけるように、さらに積極的に地域にお願いしたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。



◆8番(服部修寛君) 

 私もボランティアの経験がありますので、よく理解しているつもりでありますが、ひとり暮らしのお年寄りというのは大変気丈な方が多くて、また人見知りが激しいお方も多いわけでございます。ましてやこの方は、耳の御不自由な、手話または筆談でなければ意思の疎通ができない方でありましたので、御近所づき合いが悪いというのは当然だと理解しておりますし、それは御町内または民生委員もおわかりだと思います。

 大変残念な思いをしておりますが、本日の主題ではありませんので、これ以上の質問をいたしませんが、市民からの情報収集が遅い、対応がまずいとの御批判には率直に頭を下げざるを得ません。まことに遺憾に思いますし、市民の皆様に対して心からおわびを申し上げるものであります。

 福祉部のみならず、3月1日、2日の新聞報道に関連しまして、市民部においても部内の意思疎通に問題があると感じております。組織においては、「ホウレンソウ」と言われますが、報告、連絡、相談、これが基本だと思います。いま一度市の組織で、確認と徹底をお願いいたしたいと思いますし、この点につきましては、質問の最後に助役より御所見をお願いいたしたいと思いまして、次に進めます。

 一宮市では、12月1日の広報において「何人も児童に対して虐待をしてはならない。児童虐待防止等に関する法律を施行」との見出しで、児童虐待防止に関しての特集記事を3ページにわたり掲載しました。

 虐待を防止するには皆さんの協力が必要との表題で、虐待を受けている子供に身近な関係者、教職員、医師などや一般の人々にも、子供の保護を第一に優先させ、協力をしてもらう旨の記載があります。

 虐待を起こしてはならないとの並み並みならぬ決意と受けとめますが、具体的にはどのように対応するのでありましょうか。

 3月1日に虐待を防止したり、早期発見に取り組んでいく趣旨で、児童相談所、医師会、民生委員、児童委員、学校関係者及びPTA、警察などの関係機関が連携していくため、実務担当者が集まり、一宮市児童虐待防止対策ネットワーク会議の準備会議が行われました。早速提言をお聞きいただき、感謝しておりますが、今お話してきたように、ネットワークをつくれば解決するわけではない、これは市民部自身もお述べいただいているようでございますけれども、会議を行ったから、ネットワークをつくったからよいということでは決してないと思います。

 ネットワークとは、それぞれの各組織がまず有機的に機能していることが前提であります。組織をつくっても、有効的に、また有機的に作用しなければネットワークとは言えません。市長も関係部署も機関も、絶対に児童虐待を起こしてはならないとの決意については同じ思いと考えております。

 11月20日施行の児童虐待防止等に関する法律の趣旨は、この点にあったわけでありますが、関係者の協力はうたってあったけれども、実際には武豊町の事例があるように、十分には機能していなかったわけであります。

 愛知県においては、事例ごとに地域の医師、保健婦、教師、警察官らの(仮称)危機児童・家庭サポートチームを編成し、対応に当たる計画と聞いております。県との連携も不可欠と考えるが、どのような対処をしていくのか。

 最近では、小牧市で起きた虐待の事例もあるわけであります。より効果的に児童虐待の防止に対処する施策は何かを研究していただきたいと思います。

 また、子育てに不安を感じている親、精神的に追い詰められた親などに対する支援体制づくりも、現在行われている制度に加えて、より相談がしやすい施策が必要と思いますが、いかがお考えでございましょうか、市民部長にお伺い願います。



◎市民部長(古田淳君) 

 お答えさせていただきます。

 児童虐待につきましては、3歳の女の子が段ボール箱の中に入れられ、餓死するという武豊町の事件が報道されました翌日の昨年12月12日、一宮市では絶対にあのような痛ましい事件が起きないよう、直ちに対策を講じてほしいと市長より厳命を受けました。早速関係機関と協議を始めようと保健所、児童相談所、警察署、医師会、病院、教育委員会、それと福祉部など、およそ児童虐待防止に関係あると思われます市内の公的機関及び民生児童委員に呼びかけ、ことし1月早々に一宮市児童虐待防止対策連絡会議を立ち上げる準備をさせていただきました。

 この準備会議では、報道されている範囲の中で、この事件の問題点は何であったか、各機関での虐待防止の取り組みの現状等を協議いたしました。

 その結果、親権やプライバシーという壁が立ちはだかったり、グレーゾーンの方への踏み込みなど多くの難問があることが浮き彫りになってまいりました。

 そこで、児童虐待には、早期発見と迅速でかつ適切な対処が何より必要であり、そのためには中心となる児童相談所のみでは限界があり、また個々の機関が個別に動くのではなく、関係機関が連携することが大切であり、被害者となる児童に直接触れ合う機会が多く、素早く対応することが可能な、実務担当者によるネットワークの構築が必要との示唆をいただきました。

 それを受けまして、3月1日には実務担当者によるネットワーク会議、正式には一宮市児童虐待防止対策ネットワーク会議の準備会議を開催いたしました。この会議では、各機関ごとの強化や地域とのつながり、特に先ほどお話のございました見守りネットワークとの連携も必要との意見も出され、今後の会議に生かしていきたいと思っております。

 こうした虐待問題について、いつでも情報の交換ができ、話し合いの持てる体制を整えていこうとするものでございますが、正式に4月発足後は、各実務者担当の連携をより一層密にするとともに、背景にあるどんな小さな問題、シグナルも見逃さないという信念のもと、定期的に一宮市児童虐待防止対策ネットワーク会議を開催することも確認いたしました。

 また、4月から正式に発足後は、上部組織であります一宮市児童虐待防止対策連絡会議も適宜開催し、理解と協力を得てまいりたいと思っております。

 一方、児童相談所管内を中心といたしました一宮児童相談所虐待等関係機関連絡調整会議とも連携をさせていただきまして、各地で開かれる研修会にも積極的に参加し、対応マニュアル等の習得にも努めてまいりたいと思っております。

 児童虐待に至るまでの幾つかの要因の1つとして、核家族化した社会での若い親御さんの育児に対する不安が挙げられております。当市民部では、保健センターを中心に従前より実施しております家庭訪問、育児相談の充実、親と子の健康教室の開催など育児支援策を拡充し、具体的には育児不安等で母親の精神状態が不安定なときには特に注意が必要であり、訪問回数をふやしたり、複数で訪問するなどきめ細かく対応し、その不安解消に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。



◆8番(服部修寛君) 

 ありがとうございます。

 「仏つくって魂入れず」という言葉がございますので、どうか有機的に機能するよう、お願いしたいと思っております。

 愛知県は、医師が子供を診察する際、虐待の可能性を察知してもらうためのガイドブックとして、「医療機関用 子どもの虐待対応マニュアル」を作成し、県内医療機関と関係機関に配付しております。

 愛知県健康福祉部児童家庭課によると、仮に親が子供に対して虐待している場合でも、子供に異変が生じれば医療機関に運ぶケースが多いため、医師が第一発見者になる事例が多いと言います。

 このマニュアルでは、部位別、損傷別に見た身体的虐待の可能性として、身体的虐待による外傷と事故で起こる外傷との違いを具体的に挙げ、外傷所見からの虐待の察知が可能であるとしております。腕やひざの内側など柔らかい部位にあざや傷がある場合、骨折箇所が親の説明と食い違う場合などは、虐待を疑うべきであると記載しております。

 同マニュアルでは、医療機関の最大の役割は、虐待を見逃さないこと、子供の安全を守ることにあるとし、児童相談所への連絡と相談する義務にも触れております。マニュアルにあるように、虐待防止において医療機関の果たすべき役割は極めて大きなものがあります。

 このマニュアルの中に資料編として、通告、相談する機関の紹介があります。児童相談所、警察署、保健所、保健センター、子育て支援センターについては、一宮市の記載がありますが、医療機関として記載されている子供の虐待の相談可能な病院(臨床研修指定病院)に、一宮市内の医療機関の名前がありません。名古屋市を除いて、尾張地区においては小牧市民病院と瀬戸市の公立陶生病院の2院の名があるだけであります。

 このマニュアルの記載では、一宮市民病院では子供の虐待の相談ができないと思われてしまいますが、現状はどうでありましょうか。一宮市民病院における児童虐待への対応について御報告願いたいと思います。



◎市民病院事務局長(川瀬正二君) 

 市民病院における子供の虐待に対しての対応でございますが、愛知県一宮児童相談所虐待等関係機関連絡調整会議へ尾張西北部の地域の病院の代表としまして、当院の小児科の医師が参加いたしておりますし、また地域の病院あるいは当院の小児科の医師が出かけまして、研修会などを開催して、お話させていただいておるところでございます。

 また、一宮市児童虐待防止対策連絡会議でも、小児科の医師及び事務局、さらには今伊勢分院の精神科の医師も参加するなど、取り組んでいるところでございます。

 その他におきましても、津島保健所、あるいは一宮市の保育士などを対象としました研修会の講師として、小児科の医師が務めているところでございます。

 また、児童虐待の事例が発生しました折には、保健婦、福祉、児童相談所、カウンセラーなどの事例検討会を開催するなど、対応しておるところでございます。

 また、院内では毎週水曜日に、臨床心理士によります精神不安定、拒食症、虐待などの困り事相談に当たっております。なお、今伊勢分院も同様のことを月曜日と金曜日に行っております。

 さらに、院内に院長をトップとしました子供の虐待防止委員会を組織しまして、病院としての役割であります発見、治療、予防などに努めているところでございます。

 このように子供の虐待防止問題について、病院内外において積極的に取り組んでおります。

 また、児童虐待防止問題に取り組むことは、小児科の医師にとっても最も重要な職務であると認識し、そのことにプライドを持って日常の職務に当たっていると小児科の医師から常々聞いているところでございます。このことは、いかに意欲的に取り組んでいるかをあらわしていると思っているところでございます。

 したがいまして、今後とも病院としまして、子供の虐待防止問題につきましては、小児科の医師を中心として積極的に取り組んでまいりたいと考えていますので、よろしくお願い申し上げます。



◆8番(服部修寛君) 

 ありがとうございます。

 小児科ドクターの極めて熱意あふれる対応につきましては感服をいたしておりますが、個人の熱意、誠意のみに頼っていてよいのでありましょうか。

 市民病院として、組織として対応する体制づくりが必要ではないでしょうか。マニュアルにある臨床研修指定病院の認定を受けることは困難でありますか。児童虐待は絶対に許しませんと言うならば、ぜひ認定の努力をしていただきたいと考えるが、いかがでございましょうか。



◎市民病院事務局長(川瀬正二君) 

 お答えさせていただきます。

 愛知県から医療機関用としまして子どもの虐待対応マニュアルが発行されておりますが、その中の資料編に、子供の虐待の相談可能な病院としまして、いわゆる臨床研修指定病院が記載されております。県下19の病院が掲載されておるところでございますが、尾張西北部では小牧市民病院が指定されております。一宮市立市民病院は掲載されておりません。

 この点につきまして、マニュアルが送付されてまいりました折に、愛知県中央児童相談所へも問い合わせいたしたところでございます。相談可能な病院として掲載されましたのは、臨床研修指定病院であるということでございました。一宮市立市民病院につきましては、臨床研修指定病院になっておりませんので、掲載されなかったということでございます。

 臨床研修指定病院として厚生大臣が指定する際の基準については、昭和59年4月24日、医発第 401号厚生省医務局長通知ということで受けておるわけでございます。この通知の内容も現在では修正されておりますが、例えば医師の数、常勤の病理医師の配置、剖検における基準、あるいは医局の図書室の整備基準などが定められています。当院の場合は、まだ指定を申請するところまでは至っておりませんが、現在この指定に向けて、条件整備のため懸命に努力しているところでございますので、よろしく御理解のほどお願い申し上げます。



◆8番(服部修寛君) 

 ありがとうございます。格別の御努力をお願いしたいと思っております。

 子供の虐待の多くは親がかかわる場合が多いという点において、また虐待を受けた子供が大人になったときにトラウマとして大きな心の傷を残すことや、死亡という最悪の事態に至ることなど、看過できない重大な問題を有していると思います。

 具体的に効果のある施策を強く望み、次の質問項目に移らせていただきます。

 最後に、新生児聴覚検査事業について紹介し、その研究、検討をお願いするものであります。

 新生児聴覚検査とは、聴覚の不自由な人たち、いわゆる聴覚障害者(聾者)及びその団体、聾学校などの関係団体から強い要望が出されている、出産間もない新生児を対象とした聴覚検査であります。

 平成12年度より厚生省、現在の厚生労働省の補助対象事業として、都道府県、指定都市を実施主体とし、検査を行う体制が整備されている医療機関等に委託されている事業であります。

 聴覚障害児の発症は、 1,000人に一、二名と言われるが、聴覚障害を早期に発見し、療養を開始することにより、言語能力や知的発達に著しい効果があることがわかっております。聴覚障害を有する人たちにとっては、聴覚障害の早期発見こそが、その後の人生において決定的な意味を持つほどに重要なことであります。

 既に欧米では、全出生児を対象とした新生児期聴覚ユニバーサル・スクリーニング(UNHS)が進められ、米国小児科学会もその実施を勧告しております。現在米国では、1999年末までに約半数の州で、出生施設でのスクリーニングの義務が法制化され、2000年においてはさらにその数を増してきております。

 我が国においても、既に厚生科学研究(子ども家庭総合研究事業)、新生児期の効果的な聴覚スクリーニング方法と療養体制に関する研究において、スクリーニング方法の確立、さらに異常が発見された場合の確定診断の方法、早期に発見された聴覚障害児の療育方法、また遅滞なく確定診断が受けられ、障害が診断された場合には、地域で早期療養が直ちに受けられる体制づくり等に関しての研究が行われており、その研究報告が昨年3月に出されております。

 昨年3月定例会の一般質問では、耳の不自由な市民への適切な対応を願い、市役所での手話通訳の充実をお願いいたしました。窓口を見ると、耳や言葉の不自由な皆さんに対して、優しく温かい配慮がなされ、感謝しているものであります。

 昨今の科学技術の進歩は著しく、障害を有する人たちに対してのノーマライゼーション、バリアフリーに寄与する技術開発が進んでおります。パソコンへの音声入力技術を利用し、その音声を文字に変換、映像化することが可能になってまいりました。実験段階ではありますが、その映像化した文字をゴーグルのように目にかけることができるモニター画面に映し出し、相手の言ったことを理解するといった、聾者にとっては夢のようなすばらしい装置、器具も開発されつつあります。

 さらにその技術が進歩し、眼鏡のようなサイズになって価格も安価となれば、聾者にとってこの上ない朗報と思います。

 ただ、この技術が開発されても、多くの聾者は相手の言うことは理解できても、みずからの意思を相手に正確に伝えるための手段である言葉と言語が不自由であるため、依然として大きな問題を抱えるのであります。聾者の多くは、言葉を発する能力を有していても、耳から聞いて自然に言葉を覚えることができないため、聴覚障害が早期に発見されない場合は、特に著しい言語発達障害を生じ、みずからの意思を言葉で相手に伝えることに極めて大きな困難を生じるわけであります。

 新生児期、乳幼児期は、言語中枢の発達と言語発生関連の筋肉の発達において極めて大切な時期であります。このため、聴覚障害を早期に発見して、早期に言語療養を開始することが何にもまして大切であり、言語能力や知的発達においては著しい効果をもたらすことがわかっております。中にはその人の環境と条件、障害の程度にもよりますが、耳が聞こえなくても、通常の人と全く変わることなく言葉を正確に発することができるようになるという人もいるとのことでございます。

 新生児聴覚検査は、聴覚の不自由な人たちにとってまことに朗報ではありますが、ただ米国では一般的になりつつある検査ではありますが、出産間もない新生児に対しての検査でありますので、慎重な対処は必要と感じております。

 平成12年度からの試行的な補助事業でありますし、事業主体の愛知県においても、慎重に推移を現在見ている状況にありますので、実際にこの検査が全出生児を対象とした検査となるには時間がかかるとは思っております。補助対象事業の主体であります県の様子を注意深く見守っていただきたいと思っております。

 一宮市立市民病院においての新生児聴覚異常に対する対応について、現状を報告願いたいと思います。



◎市民病院事務局長(川瀬正二君) 

 お答えさせていただきます。

 市民病院では、当院で出産されました新生児につきましては、生まれたときにとりわけ黄疸がひどいなど、仮死状態などのハイリスク児につきましては、聴性脳幹反応(ABR)によりまして検査を行っております。その結果として、難聴の異常があると診断された場合は、愛知県保健センターへ紹介させていただいております。

 また、地域の産院から、あるいは外来にお見えになった患者さんにも、御希望により検査を行っておるということでございます。

 さらに、特に異常のない、いわゆる健康な新生児の検査につきましては、御希望であれば行っているのが現状でございますので、よろしくお願い申し上げます。



◆8番(服部修寛君) 

 ありがとうございます。

 ただいまの報告のとおり、一宮市立市民病院では、極低出生体重児や重症仮死児、超未熟児等のハイリスク児に対しては聴覚障害の発生頻度が高いことから、聴性脳幹反応検査(ABR)が実施されております。

 この検査は、精度は高いものの、実施にはかなり熟練した検査技師等が必要であり、また検査時間がかかり、検査費用も極めて高額であります。冒頭に紹介した補助対象事業である新生児聴覚検査において、厚生労働省はABRよりも汎用型の自動聴性脳幹反応検査(AABR)での検査を勧めております。

 このAABRは、自然睡眠下の新生児に刺激音を聞かせて、脳幹から出る微弱な反応波を検出し、正常な波形とパターンマッチング法で比較することにより、聴覚能力に関して自動的に正常または要検査の判定を行う検査であり、薬剤による睡眠導入が不必要であり、検査時間がABRよりも比較的短時間で済み、さらに検査を行うために特別な経験等を必要とせず、真の異常者のうち、検査で異常ありと判定される割合である検査の敏感度もほぼ 100%であり、また異常のない者が検査で異常なしと判定される割合である特異度は約98%であるなど、検査制度においてもABRと遜色はなく、総合的にABRに対し優位であると考えられております。

 新生児聴覚検査方法である自動聴性脳幹反応検査(AABR)の装置を持つ医療機関は、近くでは稲沢市立市民病院、江南市の昭和病院があり、名古屋市では城北病院、第二日赤病院があります。残念ながら一宮市内で該当する医療機関はありません。

 また、検査の結果、異常または異常の疑いがあると認められたケースについて、当該乳児やその保護者に対しての助言や指導など、必要なフォローアップについては、対応体制が整備されていないのが実情であります。

 近い将来、新生児期聴覚ユニバーサル・スクリーニングが実施されることになっても、実際に検査を行うことができるのは、このAABRが整備されている医療機関等においてのみであります。早急な御検討と御研究をお願いいたしたいと考えますが、いかがでございましょうか。



◎市民病院事務局長(川瀬正二君) 

 お答えさせていただきます。

 厚生労働省では、障害の早期発見、早期治療を図る観点から、従来より先天性代謝異常等検査を実施しておりますが、さらに拡充を図るということで、難聴児に対する適切なケアを早期から開始することは、乳幼児の生育環境を整備する上で重要なことであるとしております。

 一方で、新生児の乳幼児の聴覚障害は、兆候に乏しいこともありまして、年齢が進んでから発見されることが多いのが現状でございます。このため、近年の医療技術の進歩を踏まえ、聴覚障害を早期に発見し、早期治療を進める観点から、聴覚スクリーニングの普及を図るとした趣旨のもので、平成12年10月から当面は試行的に事業を実施し、スクリーニングに適した実施方法等を検討しております。

 事業内容としましては、自動聴性脳幹反応検査装置等を用いて検査する。検査場所は年間出生率がおおむね 250人以上の医療機関とするということになっております。

 市民病院におきましても、ゼロ歳難聴児に対しましては、初期に発見し、早期療育、訓練が極めて大切なことであることは認識しております。

 したがいまして、今後国・県の動向を踏まえながら、当院としても現在使用しております聴性脳幹反応検査(ABR)を自動聴性脳幹反応検査(AABR)に切りかえるなどし、検査の体制を充実するなど、研究してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。



◆8番(服部修寛君) 

 ありがとうございます。よろしくお願いしたいと思っております。

 聴覚障害児の約半数は、出産時に何らの疾病を有しないローリスク児であります。これまでは、ローリスク児に対しては有効な聴覚スクリーニング方法がないために、2歳以降になって言葉のおくれなどで聴覚障害が発見される事例が多く見られ、中には3歳児健診において初めて異常に気づくといった事例もあります。

 先ほどお話ししましたように、遅くなればなるほど、診断・療養はさらにおくれて、将来に大きな禍根を残すことになるわけであります。早期療養の効果が顕著にあらわれるのは、これらローリスク児であります。市民部にも大きくかかわる問題と思いますが、何らかの対策はお願いできておりますでしょうか。



◎市民部長(古田淳君) 

 お答えさせていただきます。

 新生児聴覚検査につきましては、平成12年8月、当時の厚生省が5年以内にすべての新生児に対して検査を実施するという計画を公表されまして、関係者の関心を集めていた折、某テレビ局のニュース番組で、この検査についてややセンセーショナルな報道がされたことにより、広く周知されたこととなりました。

 医療として行われますハイリスク児を中心とした聴性脳幹反応検査(ABR)につきましては、先ほど市民病院事務局長が答弁いたしましたが、私ども保健センターでは、保健行政の領域として、できる限り早い時期に聴覚障害児を発見できないかをポイントといたしまして、調査検討を加えてまいったところでございます。

 これまでの乳幼児健康診査での聴覚検査は、4カ月児及び1歳6カ月児健康診査時に、お母さんに対する小児科医、保健婦による問診が主体であり、必要に応じまして鈴による振り向き反応検査を加えておりました。

 また、3歳児健康診査では、ふだんの聞こえの状態を調べる耳の聞こえの検査表を事前に送付いたしまして、その記述内容及び健診当日の問診などから、難聴児のスクリーニングに努め、医療機関におけるABR検査などの精密検査を進めてきたのが現況でございます。

 このような現在の乳幼児健康診査では、議員御指摘のとおり、聴覚障害児、特に重度の難聴児を早期にスクリーニングすることが大変に難しいと言わなければなりません。少しでも聴覚スクリーニング検査の精度を上げ、遅くとも1歳6カ月児健康診査の段階において、聴覚障害児を発見するすべはないものかと、この分野において研究を重ねてみえます耳鼻咽喉科の医師を訪ねるなど、調査を進めているうちに、震音、ウオーブルトーンと申しますが、これを使用しての聴力選別検査をするところとなりました。

 この検査は、乳幼児に50から 100デシベルの震音を突然与え、そのときの乳幼児の全身反射を観察するもので、通常の室内においても、あるいは保健婦等が使用しても、比較的軽易に程度の高い検査結果が得られるというものでございます。

 既にこの機器、オージオメーターを使用し、乳幼児健康診査における聴覚検査において、一定の効果を上げておみえになります保健センターが県下にもあると聞いておりますので、近々お訪ねをし、御教授を受けるとともに、県の保健センター等療育機関の指導も受けながら、新年度に予算計上しておりますが、本市の乳幼児健康診査にも生かしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。



◆8番(服部修寛君) 

 ありがとうございます。

 答弁にもありましたが、新生児聴覚検査の整備はもとより、関係機関と連携をおとりいただき、当該乳児やその保護者に対しての療養や支援体制の整備について推進していただきたいと思います。

 特に療養や支援においては、1997年に国家資格になった言葉や聴覚に障害を持つ人のリハビリを手助けする言語聴覚士の役割が極めて大きなものがあると思います。関係機関とも協議の上、制度の拡充をお願いしたいと思っております。

 障害を有してみえる人々の思いを理解していただきたいと思いまして、1つの映画を御紹介して本日の質問を閉じさせていただきます。

 「アイ・ラブ・ユー」という映画を御存じでありましょうか。

 世界で初めて、耳の不自由な聾者の監督と、耳の聞こえる聴者の監督との共同演出の、聾者の思いと願いを込めた聾者の手による話題の映画であります。フィクションではありますが、この映画の問題発生の現場設定、ここのところが非常に示唆が多いところでありますので、お聞き願えればと思います。

 この映画の主演を演じた、日本で初めての耳の聞こえない聾者の俳優としてデビューした忍足亜希子さんの「耳の不自由な私たちは、聴覚障害者と呼ばれることを好みません。聾という言葉があるのですから」という発言に大きな衝撃を受けました。

 ボランティア活動等を通じて障害という言葉の理不尽さを感じております。ボランティア活動に携わってくれた生徒たちからも、障害者という言葉は嫌いだという意見も聞いております。この質問においては、耳の不自由な方を今後は聾者と言わせていただきます。

 この聾者を描いた映画、例えば武田鉄也さんの「刑事物語」とか、大澤豊監督の「遙かなる甲子園」といった作品があります。しかし、これは耳の聞こえる聴者の視点になっていたり、また聾者役を耳の聞こえる聴者が行うため、聾者から見ると違和感が残ったと聞いております。

 大変感動的な映画であります。ごらんいただけたら幸いと思っております。

 聴者の消防士の夫、小学生の娘の愛ちゃん、主役の聾者のお母さんの三者が織りなす出来事であります。物語は学校が舞台でありました。保護者参観に来た聾者のお母さん、耳が不自由でありますから手話通訳者をお願いしての参観であります。その手話の様子を見たクラスの男子児童が愛ちゃんをからかいます。「愛のお母ちゃん、変なの」。担任もクラスメイトもその親たちもみんなよい人ばかりですから、愛ちゃんの味方になります。「かわいそう」「気の毒に」その言葉が実は愛ちゃんとお母さんには何よりの負担になったわけであります。聾者でも普通の人と同じことができることを示そうと考えて、聾者劇団をつくっていくという物語でございました。

 「五体不満足」の乙武さんも著書の中で「不便ではあるけれども、決して不幸ではない」と述べておみえでございます。障害を有する人たち、その願いは自立だと思っております。どうかその機会を決して逃さないよう、光を与えていただきたいと思いまして、私の質問を終わらせていただきます。

 なお、最後に助役の方からおまとめ願えればと思います。



◎助役(長尾博之君) 

 先ほどのお話の2月24日にお亡くなりになりました方に係ることは、まことに遺憾に存じておるところでございます。格別今このことに関して、組織として市民部、福祉部の意思疎通の件につきまして御指摘いただきましたが、これは市民部、福祉部のみならず、言うならば役所の組織全体の問題であり、特に組織におけるホウレンソウ、報告、連絡、相談という基本の御指摘、大変ありがたくお聞きしておるところでございます。

 今後庁内の組織としまして、いろんな事柄について趣旨の徹底を図ると同時に、その確認を確実にし、相互の連絡に間違いのないよう努めてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。



◆8番(服部修寛君) 

 ありがとうございます。

 これで質問を閉じさせていただきます。(拍手)

         (「議長、関連」と呼ぶ者あり)



○議長(中村欽哉君) 

 29番 吉田勇吉君。



◆29番(吉田勇吉君) 

 先ほど来服部議員から奥村公の碑の現状についてお話がありましたが、節目節目には奥村御本家からお見えになって、10年に一度ぐらいだと思いますけれども、関係者が一堂に会して祈念祭を行っておるところであります。

 碑は貴船神社の一角にありますけれども、毎日心ある方が清掃されて、大変丁重に継承されております。やはり地元の皆さんの御努力に報いるためにも、そのことを一言つけ加えておきたいと思います。

 また、先般博物館の関係の方に来ていただいて、奥村家からいただいたゆかりの宝物をいろいろ調べていただきました。もし、歴史的に価値があるものがあれば、ぜひ博物館の方で日程を調整していただいて、広く皆さんに見せていただきたいと申し上げておきました。加賀百万石の大河ドラマと関連のあるゆかりの品々があれば、広く市民の皆様にも御観覧いただければ幸いと思っております。

 以上であります。



○議長(中村欽哉君) 

 暫時、休憩いたします。

                                正午 休憩

                                午後1時 再開



○副議長(黒田徳已君) 

 休憩前に引き続き、会議を開きます。

 21番 倉石義夫君。



◆21番(倉石義夫君) (登壇、拍手)

 議長よりお許しをいただきましたので、通告に従い順次質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。

 今回は3点につきましてお尋ねいたし、また私見を述べさせていただきますので、よろしくお願いいたしたいと思います。

 1つ目の一宮市シルバー人材センターの業務内容と粗大ごみの収集について、2つ目の市民病院の一駐車場の使用実態について、特定者の駐車場になっていないかについては、身近な問題として取り上げてみました。

 そして、3つ目の「家康と改名ゆかりの光明寺」史跡の整備とより一層のPRについて、この件は直接日常生活には関係がないかもしれません。しかし、この尾張地域は歴史的にも重要な地点でありました。日本を動かす重要な地域であったからこそ史跡も史実もたくさん残っているわけでありますが、それらのことにもっと目を向けて、まとめて広めて語り、そして形として残しておかなければ、だんだんと薄れてなくなってしまうのではないかということを危惧いたしますし、そうなってしまったら非常に悲しいことだと私自身は痛切に思うわけでございます。

 それらのことに目を向けて発掘し、子供たちに学校、地域でとき折々に講演して、この地域が本当にすばらしい土地であることを身をもって伝えてこられた人、現在実践されておられる方も存じております。

 そして、また本にして出版されている方もおられますが、歴史、文化財にもっと市として強いまなざしを向けて、「文化のかおり高い」と市民憲章にもありますように、格調の高い一宮市にしたいという願いでございます。

 私自身、笹野に昭和53年からお世話になって23年、近くの光明寺にスポットを当てながら私の住んでいる土地のPRも兼ねまして、一宮市が進む1つの大きい方向は、やはり文化、歴史都市ということだと思う次第でございます。

 前置きが長くなりましたが、1番目の項目に入りたいと思います。一宮市シルバー人材センターの業務内容と粗大ごみの収集についてであります。

 初めにおことわりしておきますが、私はシルバー人材センターを応援する気持ちで、この通告を出した次第であります。

 私の地域の知人、友人で、シルバー人材センターに登録されている方もおられますし、また私の会社のOBもシルバー人材センターから仕事をいただいて頑張っておられます。それらの人たちに少しでも多くの仕事が回っていくように、応援したいわけであります。

 シルバー人材センターでも日夜御努力されておられることと思いますが、もう少し広く目を向けてアンテナを高くして、PRをして仕事をいただいてくる、きつい言葉で言いますと、仕事をとってくるぐらいの気持ちが必要ではないかと思うわけであります。

 4月1日からスタートします粗大ごみの収集業務にリンクして、まないたの上に上げて頑張れというエールを送りたいわけであります。

 そして、ついでにおことわりしておきますが、なりわいとしてその仕事をされている会社、業者の方々に甚大な影響を与えるぐらいにまで拡大して、仕事をいただいてくるべきだという主張ではございません。あくまでも共存共栄、得手不得手がありますから、その辺は要するにバランスの問題だと考えております。そして、心得ていただきたいと思いますことは、行政に携わる人々が、いつもシルバー人材センターでできる仕事は何かないかということを頭に入れておいてもらって、事あるごとにシルバー人材センターに相談をかけるぐらいのアクションをとってほしいということであります。

 それでは、具体的に質問に入りますが、シルバー人材センターは何という法律で規定をされておりますか。そして、その法律はいつできたか、お尋ねいたします。



◎福祉部長(棚橋進君) 

 お答えいたします。

 シルバー人材センターは、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律というものからなっております。それで、シルバー人材センターの事業は、昭和61年4月30日に公布された法律に掲げられて、その位置づけがされておるわけでございます。



◆21番(倉石義夫君) 

 ありがとうございました。

 法律のスタートが昭和61年という御答弁ですから、今から約15年前にできた法律ということです。一宮市は昭和50年10月から一宮市高齢者能力活用協会というのがあったようです。

 そこからスタートして、法律的には今お答えのありました昭和61年10月1日からということがわかりましたが、今言われました高年齢者等の雇用の安定等に関する法律で、高年齢者とは何歳からを言うのか、具体的にお答えいただきたいと思います。



◎福祉部長(棚橋進君) 

 今言いました高年齢者等の雇用の安定等に関する法律上では出てきておりませんけれども、これに関連いたします高年齢者労働能力活用事業実施要綱によりますと、原則として60歳以上ということになっておりまして、一宮市シルバー人材センターでもおおむね60歳以上の方が会員になるということでやらせていただいております。



◆21番(倉石義夫君) 

 60歳ということですが、厚生年金なんかの年金給付については、御存じのように最終的には65歳からの支給になります。

 シルバー人材センターの定款を見ますと、会員は一宮市に居住するおおむね60歳以上の者と規定されています。これは参考までで結構ですが、年金給付の年齢との関係を、これからどのように考えられておられるのか、御所見を賜りたいと思います。



◎福祉部長(棚橋進君) 

 ただいま申し上げたようにシルバー人材センターは、法的には昭和61年からできておるわけであります。それで法的には、シルバー人材センターは、定年退職者、その他の高年齢退職者の希望に応じ云々ということになっておりまして、先ほど申しました実施要綱によりまして、原則として60歳ということになっておるわけであります。

 議員おっしゃるように、年金の支給開始は徐々に65歳に向かっていくわけでございますけれども、やはりシルバー人材センターは、この法律に基づき原則として60歳以上ということでやらさせていただくということになると思います。



◆21番(倉石義夫君) 

 わかりました。

 それでは、弁護士とか医者とか税理士とか、資格を持った人しかできない仕事を除きまして、シルバー人材センターでやることのできない仕事は、法的に規定されていますか、その辺をお尋ねいたします。



◎福祉部長(棚橋進君) 

 お答えいたします。

 ただいまの法律では、法律第47条におきましてシルバー人材センターの業務というものがございます。そこでは「臨時的かつ短期的な就業を希望する高年齢退職者のために」ということになっておるわけでありまして、ここで臨時的、短期的な就業というような1つの規制があるわけであります。法律的にはこうなっておるわけでございますけれども、この法律から省令等の方へ委任されておるものがございます。

 最近におきましても、平成12年6月12日に、労働省職業安定局長の通知でございますけれども、シルバー人材センターの業務は、主として地域社会の日常生活に密着した仕事であって、一般の職業安定機関での職業紹介にはなじまないものを取り扱うということであります。

 例えば、一般的に常用雇用とか日雇いだとかパートタイムで行えるような仕事は、一般の労働者等の雇用、または就業の場を侵食する、あるいは労働条件の低下を引き起こすということであるので、シルバー人材センターでは取り扱わない。あるいは危険または有害な作業を内容とする仕事はシルバー人材センターでは行わない。

 また、労働省令の方でいきますと、平成12年8月25日付で、いわゆる軽易な業務というものが入ってまいりまして、教室または家庭における教授の業務、これは軽易な業務ということでシルバー人材センターでやってよろしいと。あるいは家事手伝い、その他の家庭生活支援サービスの業務、こんなようなものも軽易な業務ということで入ってきておりまして、具体的にこれはやってはいけないというものはありません。今言ったような局長通知あるいは労働省告示の規制のもとで、現在シルバー人材センターは業務を行っているのが実情でございます。



◆21番(倉石義夫君) 

 要するに高所であるとか、危険なことというのは常識の範囲でありまして、難しく今いろいろお答えになりましたが、つまり何でもできるということですね。選択の幅は広く求めて仕事ができると解釈していいと思うわけであります。

 それでは、シルバー人材センターに登録されている会員の方は、平成12年度は今進行中ですからデータがないと思いますので、平成9年度、10年度、11年度の3年間にわたって、男女別に分けてどのぐらいおられるのか、参考までに教えてほしいと思います。



◎福祉部長(棚橋進君) 

 お答えいたします。

 平成9年度は男性 562名、女性 206名、合計 768名です。平成10年度は男性 603名、女性 231名、合計 834名です。平成11年度は男性 648名、女性 256名、合計 904名です。

 以上でございます。



◆21番(倉石義夫君) 

 ありがとうございました。

 そうしましたら、平成11年度の 904名につきまして、年齢構成がどうなっているのか、大体5歳刻みぐらいに分けてお教えいただきたいと思います。



◎福祉部長(棚橋進君) 

 年齢階層別でお答えいたします。

 平成11年度でございますが、60歳未満は男性1名。60歳以上64歳までの方は男性 118名、女性49名、合計 167名。65歳以上69歳までの方は男性 237名、女性 101名、合計 338名。70歳以上74歳までの方は男性 170名、女性68名、合計 238名。75歳以上は男性 122名、女性38名、合計 160名です。トータルで男性 648名、女性 256名、合計 904名でございます。

 以上でございます。



◆21番(倉石義夫君) 

 ありがとうございました。

 そうしますと、仕事の時間は、時間単位で受けられておるのか、半日単位で受けられておるのか。1時間でも仕事をやったら1日として受けられておるのか。といいますのは、1年間どのぐらいの仕事量があるかというのを教えてほしいわけです。

 ですから、1時間仕事やっても1という単位にする。半日でも1という単位にした方が一番簡単でしょうから、それでお答えください。



◎福祉部長(棚橋進君) 

 シルバー人材センターで行っております仕事は、草刈り等などは1平方メートルで幾らというようなことでやっておりますし、中には1時間当たり、例えば駐輪場は1人幾らというのもあるわけでございますけれども、シルバー人材センターが全国のシルバー連合へ報告する統計数字がございます。その統計数字でもって仕事量もわかるかと思いますので、その仕事量でもって就業率を出させていただきたいと思うわけでございます。



◆21番(倉石義夫君) 

 わかりました。

 いろいろ単位が難しいので、1年間の仕事量がどういう状況であるかというのを計算するために、今のお話で、1時間でも1日1人が出ていかなければならないわけですから1と見て、半日でも1と見て、年間の数がどのぐらいあるのかを発表していただきたい。

 もう1つは、各月の登録人員がおられますから、その人数にその月の就業可能日数、20とか22とかという数字を掛けて、それに12カ月を掛けますと、全会員が1年間で何日分仕事ができるかというのが出てきます。

 ですから、今の総仕事量を今の就業可能日数で割ったら、どのぐらいの数字になるのか発表していただきたいと思います。



◎福祉部長(棚橋進君) 

 まずもって1つおことわりをさせていただきたいと思うわけでございますけれども、議員おっしゃいました今の人数ポイントの出し方が非常に困難でございます。といいますのは、シルバー人材センターは当然月間を通じてやっておるわけでございますけれども、いろいろな方にやっていただくために、シルバー人材センターの会員さんは、1人で例えば25日というような勤務ではなくて、長くてもおおむね10日から12日ぐらいを目安にしてくださいという県の指導もあります。

 そういう意味からしまして、議員今言われましたような会員数掛ける日数での総ポイント数というのは、申しわけございませんけれども出してございませんので、よろしくお願いいたします。



◆21番(倉石義夫君) 

 だったら、どういう数字を出しているのかを発表してください。出していませんから、はい、さようならというわけにいかないので、何らかの数字だけはお答えいただきたい。



◎福祉部長(棚橋進君) 

 シルバー人材センターが全国シルバー連合に出してある就業率と、もう1つは配分金を支払ったという意味での率、これも1つの就業率的になるわけでございますけれども、名称としては配分金支払いニーズの率となっておりますけれども、2種類の数値があるわけでございます。

 平成11年度末の就業率を申しますと、68.8%でございます。平成11年度末の会員数が 904名であります。そして、この1年間に仕事を少しでもやった人のトータルが 622名であります。これは1時間でもやった人、1日でもやった人を足した数字でありますので、累計ではございません。会員数で 622名を割ったのが就業率でございます。

 もう1つは、これは実就業率との感じを受けて申し上げるわけでございますけれども、例えば今月会員数が 856人いるとしまして、その月に働いた人が 432人、そうしますと50.5%でございます。これは配分金を受け取った人の率ということで、配分金を受け取ったいうことはその月に働いたということでございます。ですから、50.5%ということは、約50%の人が働けなかったというような意味にもなるわけでございますけれども、そういうことで申しますと、平成11年度の配分金の支払いを受けた人の平均は46.9%になっております。

 以上でございます。



◆21番(倉石義夫君) 

 通告してから多少打ち合わせをする時間があって、こういう数字を聞くということを申し上げたのに、何だかわからない50.5%という数字、何に対しての50.5%なのか、その月1カ月で50.5%というのなら、部長が言いたいのは半分の人が働いて半分の人が働いてないという数字でしょう。

 基本的に、こういう数字は出してほしいという流れの中でお願いしている数字が出てこないというのは、ちょっと残念です。というのは、この質問をやらせていただいた趣旨というのは、働きたくても働けないという人が結構おられるという御意見があったものだから、実際調べてみましょうかという話でお願いしたんです。

 50%という数字は、ある1カ月に半分の人は働いたけれども、半分の人は働けるチャンスがなかったということを部長は言われたのでしょうけれども、僕は、1年間でどのぐらいの働く時間があって、どのぐらいの仕事があって、やっぱり少ないんだなということを明確にするために、質問してるのです。

 数字が出てこないのは残念ですから、また数字を出してください。時間がだんだん過ぎますので、それはこのぐらいにします。

 先ほど、役所の仕事もできるだけシルバー人材センターに出してほしいということを申しましたので、参考までに平成11年度に民間から受けた仕事、あと役所からの仕事、これは金額単位で結構ですから、幾らになっているのか教えていただきたいと思います。



◎福祉部長(棚橋進君) 

 それでは、平成11年度の民間と公共の配分でございます。民間が1億 3,498万円余、公共分が 4,949万円余でございまして、公共分は全体の26.8%となっております。

 以上でございます。



◆21番(倉石義夫君) 

 わかりました。

 仕事の合計が1億 8,447万円。民間の仕事の中には、恐らく一般家庭からの仕事と事業所からの仕事となると思います。先ほどの部長のお話で、仕事が回ってこなかったという人が大体どのぐらいおられて、どんな理由なのかということを簡単にお話していただきたいと思います。



◎福祉部長(棚橋進君) 

 先ほどの就業率から申し上げますと、年間に1回でも仕事をした人の就業率は68.8%でございました。それを裏返しいたしますと、登録しているのに1年間に1度も仕事ができなかった、あるいはしなかったという人が31.2%、人数にいたしまして 904名のうちの 282名でございます。

 主な仕事は、植木の剪定、除草、草刈り、あるいは駐車場、駐輪場の管理が主なものでございます。

 以上でございます。



◆21番(倉石義夫君) 

  282人の方の仕事がなかったという理由もあわせて言っていただいて、次の項目に入ります。



◎福祉部長(棚橋進君) 

 登録するときに、私はこういう仕事ができるという職種別の登録をいたしますが、その職種に注文がなかった場合、あるいは病気療養中の方もございます。中には、会員として登録していることに意義があるというか、自分はそれでいいという方がございまして、そういうようなことが主な理由だと聞いております。



◆21番(倉石義夫君) 

 もっとたくさん聞きたいのですが、時間的なこともありますのでこのくらいにしまして、シルバー人材センターの数字的なことを含めて大まかな内容をお聞かせいただいたわけであります。

 平成12年12月定例会で一宮市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例が可決されました。本年4月1日から粗大ごみの収集の有料化がスタートするわけであります。

 12月定例会が終わってから、シルバー人材センターに登録をされている男性の方から、我々も三、四人の仲間と車1台で粗大ごみの回収ができないだろうかというお話がありました。平均寿命が延びて、60歳以上の人でも元気はつらつ、ばりばり働くことのできる人はたくさんおられるわけであります。

 一方、この不景気で、会社、企業の方は60歳になると、はい、エンドというところがほとんどであります。60歳まで働くことができなくて、途中でリストラ、希望退職という企業も出ている現状でありますから、時間を十分に持っておられる方は多数おられるわけであります。

 そして、各企業では人件費抑制のために、人員減はもちろん、正社員を減らしてパート化したり、外部に委託したり、派遣会社にお願いしたり、総人件費を減らすためにあの手この手でやっているのが実情であることは、皆様方御承知のとおりであります。

 そのようなわけで、一宮市シルバー人材センターにも仕事の依頼が市内より寄せられており、登録をしているシルバーの方々にその仕事に行っていただいて、働いてもらっているわけでありますが、ちまたから聞こえてくる話は、先ほども言いましたように、シルバー人材センターに登録はしているが、仕事量が限られていて、やりたくてもやることができないとう不満が多いということであります。

 シルバー人材センターを運営している方は、PR、仕事の開発と日夜御努力されていることは重々存じ上げておりますが、一方仕事を少しでもやりたいという背景も大きく、平成13年度からスタートします粗大ごみ収集のお手伝いも何とかしたいという意欲的で、活動的で、積極的な方もおられるわけであります。

 4月1日のスタートからどのように動いていくかわからないし、また予想しにくい粗大ごみ収集について、1つでも2つでもシルバー人材センターの方でやっていただけることはないのか、環境部とシルバー人材センターで前向きに検討してほしいと願いまして、きょうの質問を通告したわけであります。

 実際に、本年1月15日、粗大ごみ収集を何とかお手伝いしたいという方に同行しまして、環境部に出かけて趣旨をお話し申し上げ、ぜひ取り上げてもらって、少しでもできることはないか、御相談、お願いを申し上げましたが、私の感想では、頭から何を言っているかという感じでございました。

 業者3社があり、その3社で入札して決めるから入る余地がない。規定路線がしかれていて、きつい言葉で言いますと、個人の素人が何を言っているのかという感じでありました。

 収集をやろうとするためには、廃棄物の処理及び清掃に関する法律もあります。それに基づき市の条例、施行規則もあります。また、申請書もたくさん出す必要がありますので、個人的にやるのは難しいかもしれません。しかし、相談に行かれた人は、4月1日から必ずやりたいとは言っておりません。前向きに検討するぐらいの柔らかい発想と幅広い選択肢を当局の方々は持っていないのかと思った次第でございます。

 谷市長も年頭のごあいさつで、発想の転換を強調されておられました。入り組んだ激動の21世紀を乗り越えるためには、規定路線の踏襲だけを続けてやっているようでは前に進んでいかないと思います。

 そして、環境部に御相談に行かれた人は、もちろん一宮市シルバー人材センターに登録されておられますので、個人では難しいのなら、一宮市シルバー人材センターで組織として、粗大ごみ収集について、ある一部を受け持って仕事はできないかという話に進んだわけであります。

 環境部の方も一宮市シルバー人材センターの上の方々に連絡をとられたことだと思います。といってもシルバー人材センターからどのような返事が返ってきたのかわかりませんので、私の方からもシルバー人材センターの役員の方に連絡を入れて、環境部から話を聞いているだろうから、どうですかと申し上げましたら、これもまた頭からノーなのです。年配の人が大きい物を持って、けがでもしたらどうするか。トラックはどうするか。初めからネガティブに考えておられるわけであります。検討する気も何もないと言わざるを得ません。

 それでは、環境部が外部委託しているごみ収集会社の職員あるいは作業員は、みんな若いばりばりとした人たちばかりでしょうか。年配の方は体力的には若い方には負けるかもしれませんが、経験と知恵、また物を扱う要領などを体得している方もおられるでしょう。

 シルバー人材センターの担当部は福祉部です。ちょうど福祉部長の隣に環境部長も座っておられますから、私が通告してから福祉部とシルバー人材センターでどんな話をされたか、簡単にお話をいただきたいと思います。



◎環境部長(伊神利昌君) 

 環境部の方からお答えさせていただきます。

 その前に、誤解があるといけませんので述べさせていただきますが、この4月から、どういう業者が新しい粗大ごみ収集をやるのかということはまだ決まっておりませんので、誤解がないようにお願いいたしたいと思います。

 先ほど倉石議員から、粗大ごみの収集方法が4月から有料の戸別収集に変わるということで、御相談にお見えになりまして、るるそういう仕事をするについての御説明をさせていただきました。

 その中で、やはり粗大ごみ収集等の中で、何らかの方法でそういうかかわりを持っていただくということになれば、シルバー人材センターという1つの法人組織の団体がございますので、そこを通じてやっていただくのが本来の趣旨ではないかと申し上げたわけでございました。私どもも、粗大ごみの収集運搬をする中で、正業のほかに、付随したような業務をやれる設備等もあるかどうかというようなことも、シルバー人材センターの方へ確認いたしたわけでございます。

 先ほど福祉部長が言いましたように、シルバー人材センターの業務内容からして、そぐわないというようなことでございましたが、シルバー人材センターはいろいろと技術を持った方々のお集まりの組織でございますので、シルバー人材センターとも相談しながら、今後粗大ごみに限らず、何かお役に立てるようなことが出てくればお願いしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。



◆21番(倉石義夫君) 

 前向きに関係先と打ち合わせをして進めたいという環境部長のお話でございましたので、ぜひ進めてほしいと思います。

 平成12年12月14日の経済衛生委員会で環境部環境対策課の資料として、粗大ごみ有料戸別収集の実施についてというのが出ました。回収の仕方であるとか、市内を9地区に分けて各地区2回の指定日を設けるなどが書いてあります。そしてまた今定例会でも予算計上されているわけであります。

 実際予想している数量が出るのか、あるいは数字がオーバーして大変なことになるのか、転勤者の対応をどうするとか、家電リサイクル法との関係をどうするのかということがいろいろありまして、どのように動くか予想のつかない面もあると思います。

 また、恐らく有料になりましたら不法投棄がかなり多くなると新聞に書いてあります。一宮市もそうだと思います。その辺が非常に頭の痛い問題ですが、いろいろ考えれば、解決しなければならないことが実施されたらあると思います。

 そうした場合に、レギュラーな仕事のほかにイレギュラーなこと、あるいはプラスアルファのことがたくさん出てくると思いますし、その辺のことをうまく解決しないと日常の業務にも影響を及ぼします。その辺の仕事をシルバー人材センターの方にお願いして、やっていただくというのも1つの方法ではないかと思います。

 もう1つつけ加えますと、粗大ごみの中には、すぐ利用できるもの、またちょっと手を加えれば再使用のできるものがあります。我々は行政調査でも何市かに行かせていただいて、リサイクルセンターの状況を見せてもらったりしております。

 シルバー人材センターに登録されている方の中には、さまざまな技能の持ち主がおられると思います。資源の再利用、廃棄物の減少という意味から、リサイクルの体制をシルバー人材センターとタイアップして、より進めて確立させてほしいと思います。

 シルバー人材センターに登録されている方につきましては、仕事があるということ、何月何日に仕事に行かなければならないということが頭にありますと、規則正しい生活をしなければなりませんし、そして体を動かすことが頭の働きもよくし、健康増進にも寄与されるわけであります。そして、幾らかのお金を手にして、そのお金で自分の好きなこと、あるいは趣味にも使える、孫にも何か買ってやることができるといったことが、家族円満のキーポイントの1つかなと思います。

 環境部を中心にシルバー人材センター、あるいは福祉部と相談していただいて、きょうは粗大ごみとシルバー人材センターということにしましたが、ほかの部課の人もシルバー人材センターの方にやっていただける仕事をぜひお願いしてもらって、うまく進むように。このことについてはこの辺で終わらせていただきたいと思います。

 次に、市民病院の一駐車場の使用実態について、特定者の駐車場になっていないかということについて進めていきます。

 丸2年前の平成11年3月定例会から今までの本会議での一般質問で、一宮市立市民病院の駐車場問題について取り上げられました方は、平成11年3月8日吉田勇吉議員が九品地公園のパーキングについて質問をされ、主に都市開発部長が御答弁されておられましたし、平成12年5月7日には同じ会派の服部修寛議員が、記憶も新しく、九品地公園競技場駐車場の件で写真を示しながら質問されました。服部議員は朝その場所に出かけて4日間の状況を写真に撮られ、同じ場所の4枚の写真の中に同じナンバーの車がとまっている。一方、競技場では競技もしていないのにどうなっているかということでありました。

 吉田議員の質問からちょうど2年目でありますが、あれから当局はどのような調査をして、どのような手を打ったか、何をやったかであります。真摯に受けとめて行動をとられたか甚だ疑問でございます。

 市民の多くの方々から私に対しまして、市民病院の駐車場は何とかならないものですかという苦情をたびたび受けます。この件に関しましては、ここにおられるほとんどの議員諸兄が何度となく苦情を受けられていることと思います。

 病気の家族の者をすぐにおろして、1分でも1秒でも早く診てもらいたいのに、病院近くの駐車場は満杯で、列をつくって待っている状態。後ろについたらいつ入れるかわからない。また、市民病院の周りに点在している駐車場をぐるぐる回って、空きを探すのに時間がかかることもしばしば。空いていて入ることができればいいのですが、すんなりと入れないこともたびたびあって、病院に入る前から気持ちはいらいら、頭にきて血圧も上がってしまいますというぐあいであります。

 また、家族の方に付き添われて、離れた駐車場からそろそろと歩いてこられるお年寄りの方、またハンディーのある人、つえをついた人など、見ていると本当に気の毒な場面もあります。そして、天気が悪く、雨などが降っていたら悲劇でございます。

 このような苦情が重なりまして、それではということで行動を起こしたわけであります。私1人で全部の駐車場をたびたび見回ることは時間がかかりますので、1つの駐車場に注目して調査してみよう。そして、他の駐車場につきましてはその時々に車で一巡してみたら全体像がつかめるだろうと思い、きょうの質問になったわけであります。

 それでは、具体的に質問に入っていきます。

 平成10年6月22日、厚生委員会の資料で出されました市民病院の駐車場の位置図に色をつけて持ってきております。院内駐車場の第1駐車場は46台、第2駐車場は立体の56台を含んで95台、この2つで 141台です。院外駐車場については、第3駐車場は88台で借地、第3の北駐車場は42台で借地、第4駐車場は60台で借地、第5駐車場は36台で借地、第6駐車場は31台で市有地。この5つの駐車場の合計駐車可能台数が 257台、そして市民病院のすぐ南にあります公園駐車場が63台。服部議員が調査されました九品地競技場駐車場は省きまして、今述べた駐車場の総合計が 461台になりますが、間違いはありませんね。



◎市民病院事務局長(川瀬正二君) 

 現在の駐車場の台数をお尋ねいただきました。

 確かに第1、第2駐車場で 141台でございます。第6駐車場で31台ということで、現在市有地として持っておりますのは 172台分でございます。

 合計は 398台になろうかと思いますが、公園の駐車場を入れますと 461台でございます。



◆21番(倉石義夫君) 

 九品地競技場の駐車場を除いて総台数 461台。

 それでもう1つ、市民病院の敷地内の第1駐車場の46台のスペースですが、自動開閉になったのはいつでしたか。



◎市民病院事務局長(川瀬正二君) 

 院内敷地の立体駐車場も含めまして、無人駐車システムを設置しましたのは平成7年10月からなっております。



◆21番(倉石義夫君) 

 ありがとうございました。

 参考までにお聞きしたいのですが、院外駐車場の第3駐車場88台、第3北駐車場42台、第4駐車場60台、第5駐車場36台、合計 226台分が借地であります。その年間借地料が幾らになっているか。そうしますと、それを12で割ったら1カ月分の駐車料が出ます。そして、そこにとめられることができる台数が 226台ですから、 226台で割りますと、1台にかかっている1カ月分のパーキングの代金が幾らになるか、そこまで計算してお願いしたいと思います。



◎市民病院事務局長(川瀬正二君) 

 第3、第4、第5駐車場の借地料の合計でございますが、平成12年度で申し上げますと 1,018万 9,021円となります。ここのすべての駐車場の合計台数 226台で割りますと4万 5,084円。これを12カ月で割りますと1カ月当たり 3,757円となります。

 よろしくお願いします。



◆21番(倉石義夫君) 

 ありがとうございました。

 今の御説明では 226台分が年間 1,018万 9,021円です。そのパーキングが来院される患者さん、またその御家族、またお見舞いに来られる人のための駐車場として機能を果たしているか、十分に活用されているかどうかということであります。

 そして、民間から借りたときに、駐車場として使用するために敷地を舗装したわけで、その初期投資もかかっているわけであります。そして、市民病院の周りの道路については路上駐車も多いのが実情でありまして、周りの多くの住宅の方々に御迷惑をかけておるわけであります。また、一刻を争う救急車の通行にも支障を来すことがあるのではないかと危惧するものであります。

 ところで、院外駐車場の第3駐車場88台と第3北駐車場42台については、入り口に管理人がおられてチェックをしていますので、院外駐車場で自由に出入りができるのは第4駐車場の60台と第5駐車場の36台と第6駐車場の31台でありまして、市民病院から一番遠いのは、東の方にあります第4駐車場です。地図上ではかってみますと、第4駐車場から市民病院の玄関まで直線距離で約 300メートルぐらいだと思います。そして、ウイークデーの場合ですと、午前8時過ぎに各駐車場を回ってみますと、既にすべての駐車場が満杯であります。所定の時間内であれば自由に出入りができる院外駐車場の第4、第5、第6の状態をチェックしながら、特にスペースも60台と一番大きい第4駐車場に注目をして、ここがどのような状態で使用されているか、私自身ウォッチングをしたわけであります。

 この3月定例会で上程されています市民病院の一部改築の件を申し述べますと議案審議になってしまいますので差し控えますが、南側の建物の建てかえ工事のときには、工事の車の出入りも多くなり、また車両自体も大型車になるでしょうから、混雑も予想され、大変なことになってしまうと思います。的が外れているかもしれませんが、推測で申し上げますと、取り壊し、改築が始まると、市民病院のすぐ南側の公園駐車場は工事のためのスペースに使わざるを得ないかもしれません。

 市民病院の駐車場については何度となく質問、意見を言われてきておりますが、本当にここで十分に実態調査して把握しておかないと大変なことになるわけであります。

 市役所はだれのためのものか。市民が中心にいて、市民のためのものであります。市民病院は、来院される人に医療というサービスを提供する機関であります。前にも何度か本会議で申し述べましたが、市役所はもちろん、市民病院に来られる人はお客様であります。医療を受けるために、あるいは家族が医療を受けるために乗ってくる車をとめるための場所が市民病院の駐車場であらねばならないと思います。しかし、状況はそうではありません。現地に出向いてチェックをしたことは後ほどお示しいたします。

 ここでちょっと方向を変えまして、市長公室長、職員の通勤の方法、通勤手当のことについてお尋ねしたいと思います。

 安藤公室長の立て板に水のそつのない御答弁をお聞きするのは、本定例会限りで、寂しい感じがするわけであります。通勤手当支給に関して一宮市職員の通勤手当支給に関する規則に事細かく明記されていることは御存じのとおりであります。賃金規定の中の1つの細目に入っているわけでありまして、電車、バス等を利用した場合の通勤手当の支給内容と、それ以外に分かれております。そして、通勤方法を明確にするために職員が届け出なければならない書類は2つございます。1つは通勤届、もう1つは通勤変更届であります。この届け出は該当の御本人が書かれたら、どのようなルートで上司がチェックして捺印して、最終どこが保管されるのか、市長公室長にお尋ねしたいと思います。



◎市長公室長(安藤和夫君) 

 お答えいたします。

 職員に支給される通勤手当につきましては、議員おっしゃるとおり一宮市職員の給与に関する条例及び同通勤手当支給に関する規則によりまして支給されているところでございます。

 その届け出から支給までの決裁の流れでございますが、まず市職員が任命権者に届け出るということになっておりますので、通勤届を所属の担当係長を経由して、所属長に提出いたします。その時点で、各所属長の決裁区分、すなわち主任、係長、課長補佐、課長ということになりますが、通勤届の内容について確認を受けることになります。その後、所属長を経由して市長公室人事課へ通勤届が提出される。人事課において通勤方法とか、あるいは運賃、通勤距離を確認し、通勤手当の額を担当者から主任、係長、課長補佐、人事課長という決裁を経て決定いたしまして、電算入力して支給しているということになっています。通勤方法、住居の変更等によります場合についても同様の手続がございます。

 したがいまして、通勤届の最終の保管場所は、上・下水道職員を除きまして市長公室人事課が最終保管場所となっておりますので、よろしくお願いいたします。



◆21番(倉石義夫君) 

 ありがとうございました。

 通勤届と通勤変更届、最終は人事課が全部保管するというお答えでございました。

 一宮市職員の通勤手当支給に関する規則によりますと、通勤2キロメートル以内は月額が 1,000円ということになっておりますので、2キロメートル以内の方については通勤方法、通勤の手段は何でもよろしいということであります。むしろ、健康の保持増進のために歩け、また自転車の利用ということを勧めているわけであります。

 市長も朝は御自宅から積極的に歩いているお姿を拝見しておりますので、勤務場所に近い職員の方々はできるだけ歩く、また自転車の利用を図って交通緩和の一助にもなってほしいということであります。

 そして、2キロメートル以上の方については、1つ目は電車、バス等の交通機関を利用した場合、2つ目は自転車、バイク、自動車等を利用した場合に分かれて規定されております。

 市民病院の職員だけに限定させていただいて、市民病院の職員全員についてどのような通勤形態になっているかであります。3交代勤務の中で、昼間の勤務のときはバスを利用するが、夜勤のときにはマイカーという方もおられるでしょうが、それはこの場合問題にしないで、先ほど言いました2つの届け出の書類からひもといて、市民病院の職員の方々のうち、車通勤と明記をされている方は何人おられるか、お答えいただきたいと思います。



◎市長公室長(安藤和夫君) 

 3月1日現在でお答えいたします。

 市民病院の職員は 553名でございます。その職員の通勤実態でございますが、公舎職員が15名、それから2キロメートル未満の職員が 174名、そのうち自家用車利用者は2キロメートル未満でも60名おります。それから、2キロメートル以上の職員は 364名でございまして、その内訳は交通機関利用者が50名、交通用具利用者が 314名でございます。この交通用具利用者の中には自転車等がございますので、自家用車の利用者は 298名、自転車は16名ということです。したがいまして、自家用自動車利用者は2キロメートル未満で60名、2キロメートル以上で 298名、合計 358名となっておりますので、よろしくお願いいたします。



◆21番(倉石義夫君) 

 ありがとうございました。

  553人の病院の職員の方のうち 358人が車通勤ということで、この方たちは一体全体どこに車を置いているのでしょうか。個人個人のアクションで市民病院の近くにパーキングを借りている方もおられるでしょうし、路上駐車されておられる方もおられるかもしれません。

 このことについては、特に本庁に勤務をされる職員も同じ状態だと思います。近くのパーキングに月決めで借りておられる方も聞きますが、さきの服部議員の質問のときにも、ほんの一部の方でしょうが、九品地競技場に車を置いて役所まで歩いてくる。丸1日同じ場所を占領してしまって、一般の利用の方々がとめられないという状態をつくっているわけであります。

 事、市民病院の駐車場に関しましては、病気になられた方、またその御家族といった弱い立場の人、緊急を要する方々のパーキングというレベルの違った状況であるという認識を持たなければならないと思います。

 先ほど申し上げました60台のスペースを持つ第4駐車場であります。論より証拠、ここの駐車の状況をカメラにおさめて、実際にチェックしてみたわけであります。結論から申し上げますと、市民病院に来られる患者さん、またその御家族、またお見舞いに来られる方々、要するに病院のお客様のパーキングにはなっていないということであります。それは第4駐車場のチェックと同時に、第5、第6という門にゲートがない駐車場を回ってみますと同じ状況であります。管理人もいないわけですから出入り自由、入った者勝ちです。1日じゅうずっととめていてもだれも何も言わないわけでありますから、我が物顔で特定の人が占領していると言わざるを得ません。

 簡単に御説明申し上げますと、第4駐車場については60台可能ということであります。パーキングの位置は東西南北に4ブロック、それに中央の2列、計6ブロックがパーキングになっております。東側が貴船保育園であります。西側に入り口があって、鎖がありますが、オープンの時間帯は出入り自由、チェックの人はおられません。

 パーキングのことを今定例会で取り上げるつもりにしておりましたので、私は2月9日金曜日10時30分と16時30分に第4駐車場に出向き、6方向から写真を撮り、車のナンバーを確認しました。そして、2月9日金曜日の午前と午後だけでは説得力に欠けますので、2月22日16時にもう一回出かけていって、同じ状況で写真を撮ったわけであります。

 その状況を御報告申し上げますと、2月9日金曜日10時30分ごろの第4パーキングには、白線が引いてあります60台の指定の駐車場に59台とまっておりました。白線の外に9台、合計68台入っておりました。同じ日の2月9日金曜日16時30分、10時30分から6時間たっているわけあります。60台の指定の場所に54台とまっておりました。白線外には8台とまっておりまして、合計62台。白線外にとまっておりました8台につきましては午前中からずっと動かない。ということは、この第4駐車場の状況が十分にわかっていて、ここにとめても車の移動には差し支えないということがわかっておる、悪い言葉で言いますと知能犯です。2月9日10時30分に68台の駐車、そしてその日の16時30分には62台に減っておりますが、62台のうち午前中からずっと同じ場所で動かない車が何台ぐらいあると思いますか。



◎市民病院事務局長(川瀬正二君) 

 今、何台ぐらいあるのかというお尋ねでございます。

 先ほどお話があった8台というのは、これは当然あるという数字でございますので、15台ぐらいではなかろうかと思っているわけですが。



◆21番(倉石義夫君) 

 局長、常々見ておったらそんな答えは出てこない。全然見てないということを暴露しているみたいです。全部写真を撮ってますから、証拠はあります。

 62台のうち59台が全然午前中から動かない。3台しか入れかわりしていないという状況です。写真は全部は持って来ておりませんが、写真を後から全部お渡しします。これは公園側を見た写真です。上の方は9日の10時30分。下の方の写真はその日の16時30分。このように丸1日じゅう占領されたら、患者さん、御家族、お見舞いの方たちの入る余地はありません。高いお金を払って借り上げている駐車場が本当にだれのためのパーキングかと思いたくなります。

 そして、22日の写真も持って来ておりますが、同じ場所の16時ぐらいの状況を見ますと、その日、白線内、白線外に合わせて52台がとまっておりました。52台のうち、2週間前の2月9日16時30分に駐車をしていた車のナンバーをチェックしてみますと、6ブロックの中に駐車していた車が13台です。そして、同じ並びではありませんが、その第4駐車場の別のブロックの中に入っていた車が17台。ですから、合計30台が2月9日16時30分の車と同じ車であるわけです。

 余談になりますけれども、何回も飲み屋さんに行くと、自然に自分の席が決まってきます。それが一番居心地がいいからそういう席が決まってくる。ですから、今のパーキングも同じ気持ちなのか。あのパーキングについてはゲートがないから、そこは入れる。そして、自分の大体入りやすいといいますか、この辺はいつもとまってるなということがわかってとめるのでしょう。

 その写真を見られて、局長どう思われますか。これは何とかしないといかんという感じになってもらわないといかんのですが、御所見を賜りたい。



◎市民病院事務局長(川瀬正二君) 

 私は実際にこの駐車場を連続的に見たわけではございませんので、この写真を見させていただいて、これでは現実、患者さんあるいは家族のための駐車場になっておるとはとても思えない状態でございますので、今後、管理体制につきましては、どのようにしたらこういう状況がなくなるか、院内でよく検討しまして、今後の対応にかかりたいと思いますので、よろしくお願いします。



◆21番(倉石義夫君) 

 最後の御答弁までいただいたような感じがします。

 実際、あそこの駐車の状況を見ていまして、全部が市民病院の職員の方かはわかりません。朝も何回かあそこに行って30分ほど見ておりました。顔はわかりませんが、ほとんどの方が市民病院に通勤される方という雰囲気でございました。

 もっと早い7時40分ぐらいに行ったときには、もう何台かとまってましたから、例えばどっかからあそこのパーキングに来られて、一番近いバスの停留所、あそこは本数がたくさんありますから、そこからバスに乗って駅に行くという人も中にはおられるかもしれません。ですが、雰囲気だけを見ますと、大体市民病院の方の駐車場になっているのかなと思います。

 ですから、これからどういう対策を市民病院で考えられてやられるかわかりませんが、少なくとも自動開閉にするとか、あるいは1番目の質問で言いました、シルバー人材センターの方にお願いしてチェックしてもらって、本来の市民病院に来る方の駐車場に戻してもらう。チェックするにしても、1日じゅうシルバー人材センターに頼む必要はないわけです。ほとんどは午前中ですから、午前中だけシルバー人材センターの方にお願いして、本来の姿に戻すということで御検討いただきたいと思います。

 第4駐車場には「当駐車場は市民病院来院者専用駐車場です。来院者以外の方は駐車できません。」と書いてあります。市民病院の職員の方も市民病院の関係者ですが、やはり市民病院の駐車場というのは市民病院に来られる患者さん、あるいは家族の方の駐車場であるという基本的なことを忘れないでこれからもやってほしいと思います。その辺のことをもう1回御答弁いただいて、この項についての質問を終わりたいと思います。



◎市民病院事務局長(川瀬正二君) 

 今の第4、第5、第6駐車場の状況でございますが、現在は午前8時に開場しまして午後8時30分に施錠するということを地域の方にお願いしておるわけです。今、御指摘の市民病院の駐車場は職員のための駐車場ではございません。当然患者さんあるいはその御家族の駐車場でございますので、再度院内でそういうようなことの対策を考えまして、どのようにやるかを考えていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。



◆21番(倉石義夫君) 

 ありがとうございました。

 また、その効果が出ているのかどうか、時々チェックさせていただきますので、十分に御検討をいただきたいと思います。

 それでは、最後の質問に入ります。「家康と改名ゆかりの光明寺」史跡の整備とより一層のPRについてという項目に入ります。

 午前中の服部議員は前田利家を前面に出されて、文化と文化財の宝庫一宮ということで格調の高い質問、提案をされました。この尾張地方は特に四、五百年前、歴史的に激動の真っただ中にありました。日本の歴史を動かした多くの歴史上の人物が存在したという日本の中でも特筆すべき地域の1つであると私は確信いたしております。

 そして、きょうは勉強のために葉栗の町会長が傍聴に来られてますので、そのこともあってこの質問をやったわけじゃありませんが、私の住んでおります葉栗の土地は、木曽の清流と言ったり、暴れ川の木曽川の流れとともに戦国時代の激しい移り変わりをつぶさに体験したすばらしい地域でありまして、葉栗地区だけでなく、一宮市全体、また隣接する市、町がロマンを秘めた歴史を動かした地域であろうと思います。

 多くの先輩たちがこの地域の中にある歴史的に価値ある重要なものを保存し、残す御努力を随所でされてきてはおりますが、それでもその立派な歴史の事実が語り継がれて何らかの形で十分にまとめられて、残されてきているのかであります。このすばらしい歴史ある、由緒ある史跡、建造物、無形文化財等々が保護されてきているのかであります。そして、こうこうと輝く史的な史実、内容が市民の方々に、もっと多くの人たちに伝えられているかということをよく考えてみたときに、このままでいいのか、このまま埋もれてしまっていいのかという切々たる思いが胸をよぎります。

 このような観点から、私の住んでいます葉栗の土地に古くからあります由緒ある光明寺に関係する話題を1つの例としてピックアップし、「家康と改名ゆかりの光明寺」という表題とさせてもらい、まないたの上に上げさせてもらったわけであります。

 当市には本当にあっと思うような貴重な文化財が数多くあるわけでありますから、このすばらしい文化遺産に、より明るいスポットを当て、保存し、後世に伝える努力をもっとしなければならないと思い、きょうの質問になりました。

 時あたかもグッドタイミング、本年は一宮市制80周年という記念すべき年であります。市制80周年の記念行事として行う内容について今定例会でさまざまな提案をされておりますので、内容、予算についてこれからつぶさに審議されるわけでありますが、市制80周年をスタートの年にして、歴史都市といいますか、文化都市一宮市として確固たるものにすべく、歴史上価値ある史跡の整備、保存、一方では文書化、ライブラリーとしてまとめ、そしてそれらを利用しての一宮市のPRをいかにするかであります。

 一部は調査が必要でしょうし、組織として手がけ、まとめていく記念の年にぜひしたいという強い希望であります。これを契機として、町おこし、市の活性化のために利用しなければならないと思うわけであります。

 今までは篤志家の方々におんぶにだっこ、またライオンズクラブ、ロータリークラブ等々、多くの団体、ボランティアの方に御協力をいただいたことも多々ありますが、やはり行政が予算化して、継続的に進めていかないと集大成したものにはならないと思いますし、ことし1年で、終わりというものでもありません。

 私の趣旨は十分に御理解いただいたと思いますが、今まで表舞台にはほとんど出てきていない、余り知れ渡っていない徳川家康が「家康」という名前に改名した由来について、私の住んでいますすぐ近くのお寺、光明寺の住職が関係していたということなどは、一宮市のPRの素材としてもっと前面に押し出すことができる確固たる宣伝の材料ではないかと思うわけであります。このことだけを取り上げても、1本のドラマができるでしょう。何かの折にNHK、民放ででも取り上げてくれないかと夢が膨らんでまいります。待っていては何にも動きません。むしろ、当市からアクションを起こしていろいろな資料を提供してでも取り上げてもらうべく努力をすべきと思う次第であります。

 御本人の御了解をいただいておりますのでお名前を出させていただきますが、童話作家、平松哲夫さんとおっしゃる方がおられます。彼は昭和22年光明寺に生まれて、現在は私の住んでおります笹野のすぐ西側、県立一宮養護学校の北側に居を構えておられます。昭和53年に第11回新美南吉文学賞も受賞されて、昭和58年から平成9年まで東海ラジオ「ぶっつけワイド・わがまちのむかしばなし」に脚本と解説で出演をされておられましたので、聞かれた方もおられると思います。そして、「東海むかしばなしの旅」など、本もたくさん出されておられる方であります。

 その平松哲夫さんと昨年お会いしまして、お酒を飲むほどに、酔うほどに話し込むうちにすぐ近くにある光明寺にまつわるすばらしい歴史上の出来事をお聞きしました。それが、徳川家康が「元康」から「家康」に改名した由来の話なのであります。

 NHKの大河ドラマ「葵 徳川三代」がテレビで放映されたときに、NHKが来られたとは言っておられましたが、何でNHKが光明寺や一宮市のことを大きく取り上げてくれなかったのか残念でなりませんが、一宮市から各方面に発信する場合には、家康と改名のゆかりの光明寺では、どこの地域のことか全然わかりませんので、家康と改名ゆかりの一宮市としてでも、もっと宣伝してもよい内容ではないかと思うわけであります。

 平松哲夫さんがあちこちの講演でも話されておられますし、また中日ホームサービスという週2回出される新聞の平成13年2月24日と3月3日に発行された分に「わがまちの昔話 一宮と家康の改名」ということで連載がスタートしておりますので、目にとめられた方は多いと思います。この記事は連載3回で終わりですが、2月24日と3月3日の平松さんの記事を持ってきております。徳川時代 260年の礎を築いた徳川家康、「元康」から「家康」という名前に改名したその立役者が光明寺にまつわるという史実が本に載っているわけであります。これこそ葉栗というより一宮市の大きい歴史的な財産の1つではないかと思うわけであります。

 お昼御飯を食べた後で、生活に直接関係しないこんな話をしておりますので、眠くなった方もおられるかもしれませんが、昔話を聞くつもりで、若いころに歴史で習った戦国時代のドラマを頭に思い浮かべながら改名の由来を少し聞いていただいて、そして最後に質問したいと思います。

 戦国の武将として天下統一を果たし、徳川幕府を開いた徳川家康、その生い立ちから青年期までは松平竹千代、元信、元康に変わっております。竹千代から元信、また元康に名前が変わった由来についても平松さんからは聞いておりますが、ここでは割愛したいと思います。

 永禄3年(1560年)といいますから、今から 440年余り前のことであります。桶狭間の戦いで信長が今川義元を破り、信長は尾張を勢力下に治めて、三河の松平元康に講和を申し込んだ。そして永禄5年(1562年)に、すぐ近くの清洲城で攻守同盟が信長、元康の間で結ばれました。「攻守」の「攻」は攻める、「守」は守るということですから、攻守同盟とは、同盟を結んだ両人が敵から攻められたとき、守りも攻めも一緒にやろうという約束であります。

 そして、攻守同盟、和睦の記念といいますか、お礼というか、はたまた信長側から見ますと、今まで相対峙していた元康の居城である岡崎城を探るために、時はまだまだ戦国の世の中でございますから、偵察する目的も十分あったと思いますが、信長から元康への贈り物として、信長の家来である僧侶を与えたわけであります。この僧侶こそが古寺、葉栗にあります光明寺の住職、青井意足(いそく)という人であります。

 ちなみに光明寺は、葉栗史誌という厚い本をひもときますと、光明寺は天武天皇の白鳳6年( 677年)に建立された寺でありますから、1562年当時、既に 885年たっているわけであります。そしてまた、光明寺のすぐ近くに光明寺城がありまして、光明寺城のことをここで言いますとわきにそれて長くなりますので差し控えますが、現在の光明寺字本郷屋敷の地に光明寺城跡という古い石碑が建てられております。葉栗の有志の方々がお金を出し合って建立された石碑であります。

 青井意足という僧侶はつぶさに八幡太郎義家、すなわち源氏の祖、源義家の軍法を会得しておりましたが、この軍法は源氏の正統の者だけに伝授するといって、源氏の流れでない信長には頑として伝授しなかったというわけであります。信長の勧めで光明寺の住職青井意足を元康の岡崎に連れて行って軍法を教えてもらったということであります。

 先ほど言いましたように、八幡太郎義家は源氏の祖、源義家その人であり、松平は源氏の流れでありますから、意足も元康に源氏の軍法を詳しく教えたことでありましょう。

 軍法といっても戦いのやり方を教えたものではなく、軍法とは国家を穏やかに治め、子孫の地位や富を得るもの、国を乱すものではありませんという教えであり、元康は家来に48冊の軍書と懐書3冊を書写させたということが書かれております。

 そして青井意足は、八幡太郎義家、すなわち源氏の懐書を相伝する者、すなわち正しく理解し、納得し、受け継いで子孫に伝える役目を担う者には、名前に義家の「義」か「家」の字を継がなくてはならないという相伝の決まりを元康に申し上げ、元康も「康」は祖父の清康の「康」ですから、これはぜひ残しておかなければならない。今川義元から受けた「元」をぜひ改めたいと思っていた。渡りに船ということで「家」の字をもらい、「元康」から「家康」に改名したということでありまして、その立役者が葉栗にあります光明寺の住職、青井意足という人であるというすばらしい内容でございます。家康の名前は、それ以後は改名されておりません。余り知られていないが、すばらしい歴史を掘り起こして、子供たちにも語り伝えて、そして一宮市のPRの材料にしようという提案であります。

 家康改名の由来は、持ってきております「塘叢(とうそう)」という本に出ている内容でありまして、「塘叢」とは「尾張塘叢」とも言われ、今日でも郷土史の基礎文献として定評がある歴史文献であります。江戸時代、今の一宮市北方町に北方代官所がありまして、そこに置かれた川並奉行所の調査役、丹羽玄塘という人によって書かれたものであります。丹羽玄塘は天保2年(1832年)59歳で没し、北方の墓地に葬られております。この「塘叢」は、全6巻30万字に及ぶもので、丹羽玄塘が心血を注いで書きつづったものであります。一宮市立北方中学校校長を務められた田中豊先生が、この「塘叢」の主なところを抜き出した本を平成10年11月に発行されております。

 ところで、教育長の御専門は数学ですね。教育長になられた方ですから、見識は幅広く、深くということでございますので、今、私が述べました史実についてどのように見ておられるのか、御所見を賜りたいと思います。



◎教育長(馬場康雄君) 

 今お尋ねの件でございますが、私の専門は数学でございます。今、お名前が出ました田中豊先生も数学の大先輩でして、やはり幅広く勉強していかなければならないということを痛感しております。

 御指摘の丹羽玄塘の「塘叢」でございますが、この著作につきましては広く文献、資料等を集められまして重要な事項を記述されたものと伺っております。天保2年(1832年)59歳で亡くなられて、未完に終わったものと聞くところでございますが、非常な大作であると認識いたしております。

 今の家康の改名の件とか、さまざまなことが載っております。いずれにしましても、この「塘叢」につきまして、一宮市にとって大切な財産だと感じております。八幡太郎義家から改名したと確定するのも、異説もございまして、なかなか難しい面もございますが、新編一宮市史の資料編6の 361ページ以下で、松平秀雲作の青井意足画像賛として紹介させていただいておりますので、よろしくお願いいたします。



◆21番(倉石義夫君) 

 まず、「塘叢」という本が残っているということがすばらしいと思います。1832年に亡くなった丹羽玄塘という実在の人が心血を注いで、恐らくかなり古い本を頼りに書いたのだと思います。

 それともう1つ、八幡太郎源義家の件につきましては、2月24日、歩くのが好きなものですから、時間をつくって岡崎公園に行ってきました。岡崎公園の中に「三河武士の館 家康館」というのがありまして、壁に源義家のことが書いてあるんです。

 そこの「信長との同盟」というところでは、桶狭間の合戦後、家康は今川氏真と手を切り、織田信長と結び、永禄5年(1562年)清洲城に出向いて同盟を結んだ。これが、先ほど言いました攻守同盟です。以降、信長が京都を目指して西進するのに対し、家康は東の今川氏、武田氏、攻略に向けての東進政策をとることになったという話なんです。そのほかに「元康の自立」ということで、桶狭間での今川義元の戦死により、元康は今川氏による12年間の人質生活を脱して岡崎に帰城した。以後、今川氏から自立した元康の三河領国形成が始まった。永禄6年(1563年)には、名前を源義家の「家」と武勇の祖父清康の「康」をあわせて「家康」と改めたとちゃんと公的な「三河武士の館 家康館」に載ってるのです。そこまで書いてあったら信用して、一宮のすばらしい青井意足の話を持ち上げて宣伝する、そういう態度が必要じゃないかと思います。

 私が2月24日に行きまして、そのあとに家康館に電話をし、このことを聞きました。ここに出すということは、学芸員もかなり調べている。ですから、これは間違いなく源義家からとられたということだと思います。1563年と書いてありますが、この「塘叢」を見ると、青井意足が話したのが1年違うのです。その辺は寛大に見ないといけないと思います。だから、家康に改名したのが、青井意足の具申によったのか、両方の話し合いといいますか、その辺は間違いないだろうと思います。

 やはり、光明寺の住職、青井意足が家康という名前に変えた大もとをつくっていると理解したらいいかなと思います。

 次に移ります。多くのお寺、神社がそうであるように、光明寺にはお寺のことを説明する立て看板もありません。もちろん、「家康と改名ゆかりの光明寺」などとは当然ありません。寺の由来、縁起等については、そのお寺で建ててもらわなければ仕方がないかもしれませんが、私が勝手につけたんですが、「家康と改名ゆかりの光明寺」といった歴史的に特筆すべきもの、面白いものについては、市の費用で立て看板をつくってでもPRをすべきものと思いますが、御所見を賜りたいと思います。



◎教育長(馬場康雄君) 

 松平元康が光明寺住職の青井意足の進言により、今川義元氏との絶縁に際し、八幡太郎義家から1字をとって家康の名に改めたことについてでございます。今、御指摘のように、確かに「塘叢」の中で秀栄記として出ておるわけでございますが、一方、ほかの資料もございまして、愛知県文化財保存振興会編などによりますと、やはり永禄6年となっております。そういうなかなか難しい面もございますので、今後また文化財保護委員の方など、専門家の御意見も聞きまして、そういうことについても研究してまいりたいと思います。

 いずれにしましても、光明寺の青井意足は徳川家康とのかかわりが非常に深かった。還俗して信長の寵を受けて、そして信長により家康に属しめられて、兵法指南となっております。このことについては事実でございますので、ぜひいろんな面でPRしていくことは大切かと思っております。

 家康改名のお話につきましては本当にロマンあふれるお話でございますが、史実の問題とか、いろいろ難しい問題もございますので、観光協会とも連携して、どのようにPRしていくか等につきましては、今後研究してまいりたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。



◆21番(倉石義夫君) 

 ありがとうございました。

 宣伝ですから、ぜひ前向きに取り上げていただいて進めてほしいと思います。

 そして、市が発行しています「史跡と観光」、この件については、字が小さいとかいろんな問題を服部議員が指摘されました。写真がたくさん出ておりますが、ただ石碑が建っているのみで、立て看板も説明も何にもなくてわからないというものがあります。すぐ近くの東海銀行の玄関の前に「一宮城跡」と石に刻んだものが建っていますが、説明も何もありません。また、「一宮の文化財めぐり」の中にもありますが、由緒ある一宮城についてはもうちょっと書いていただいたらありがたいと思います。

 また、本町の大和證券のそばに三八市の市神堂旧地、真清田神社二の鳥居跡の石碑が建っておりまして、これは一宮ライオンズクラブに昭和57年10月に建立してもらったものですが、簡単な説明文も何もありません。

 そのような状況ですから、内容がわからないわけであります。少なくとも、いつ、だれがつくったものか、その目的、働き、内容についてわかりやすく説明文を掲示しておくぐらいの気持ちがぜひほしいと思います。私は時々岐阜の金華山に行きますが、あちこちに看板が立っています。

 経済部長、観光の担い手の責任者として、どのようにその辺を思われるか、御所見を賜りたいと思います。



◎経済部長(篠田惇君) 

 史跡等の案内看板、説明板につきましては従来から観光協会におきまして順次整備を行っているところでございます。現在までにお地元と協議を図りながら、例えば北方代官所跡だとか、浅野公園、また浮野古戦場跡など整備いたしておるところでございます。今後とも史跡等史実に基づくものと伝承されたものにつきましては、教育委員会と連携を図りながら内容を整備し、さらにはお地元とも十分協議を図りながら進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。



◆21番(倉石義夫君) 

 ぜひ前向きに進めてほしいと思います。

 議案審議に入らないようにいたしますが、市制80周年の記念行事の1つとして「ふるさと再発見伝統行事フェスタ」としてスタンプラリーをやられるようでありますし、「ふるさと再発見ウオーク」ということで、各連区の名所・旧跡を回るイベントもやるようでございます。ただ回ってスタンプを押してもらってきたから、はい、記念品では本当に寂しいと思います。島村の島文楽の格納庫のそばにも説明板がありません。ですから、内容がわからない。スタンプラリーでスタンプを押してもらう用紙には簡単な説明文をつけるでしょうが、それが終わってしまえば、どこかに投げ込まれてわからなくなってしまうかもしれない。一過性のもので終わってしまうおそれがあります。

 掲示板でも看板でも立てておけば、興味ある多くの人たちがこれからもずっと見てくれるでしょう。何で市制80周年を1つのスタートとして、記念行事としてこのような基本的なものの整備をしないのか。教育長、その辺はどう思われますか。



◎教育長(馬場康雄君) 

 今お尋ねの件でございますが、市制80周年ということにかかわらず、現在、国・県・市指定の文化財につきましては、説明の立て札を博物館で順次、対応整備させていただいております。

 御指摘のさまざまな史跡や歴史上の人物等の対応、あるいは伝統芸能等々の対応でございますが、十分に史実あるいは伝承などの内容につきまして検討させていただき、観光協会と連携しまして、全体として一宮のさまざまな文化、伝統あるいは史跡につきましてPR、あるいは整備していくように努力してまいりたいと思います。

 先ほど御指摘がありました島文楽につきましても、伝統を受け継ぐ人々ということで島文楽のビデオを小学校の教員が制作しまして、小学校3年生の教材として授業で使っております。いずれにしましても、教育の場とかさまざまな形でPRしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。



◆21番(倉石義夫君) 

 ありがとうございました。

 ところで別な話になりますが、今、博物館に学芸員という方は何人おられますか。



◎教育長(馬場康雄君) 

 学芸員は4名で、事務局長も堪能でございますので、合わせますと5名でございます。



◆21番(倉石義夫君) 

 5名の学芸員の方々は、博物館のもろもろの展示のためにだけおる方ではないと思います。得意な分野とそうでない分野はあるでしょうが、芸術作品、文化遺産、歴史上の出来事等々にも造詣が深い方ばかりだと思います。私の出しました光明寺の住職の青井意足の進言により、家康と改名した事実についても俎上に上げていただいて、市内にある史跡等につきまして重要と思われるものにまず順番をつけて、PRの看板、掲示板等をつくってもらいたいと思います。そして、PRをして広く市民、世間に伝え、教える努力をしてもらいたいというのが私の主な主張であります。

 ここに平成12年12月23日の中日新聞の尾張版「2000年 記者たちの回顧録」というのがありまして、江南市の武功夜話の記事が出ております。この武功夜話にも真贋論争が続いておりますが、江南市は歴史のまちづくりの財産にということで、昨年12月宮後城を説明する案内看板を宮後城本丸とされる場所に、高さ 2.2メートル、幅 2.5メートルのものをつくっているわけであります。江南市のこの看板は立派なものでありますから、お金は結構かかっていると思いますが、 100万円の予算を組めば数本はできるはずであります。

 そして、ことしだけにするのではなく、継続して整備することであります。そして、我が市の持っている歴史的なもののすばらしさと、それを基礎として子供たちの気持ちを和ませる豊かな心をつくるためにも、一宮の歴史的にすばらしい建造物、史跡、史実等について、市制80周年を記念して、ビデオにして残しておくことを提案したいと思います。そして、そのビデオをもとに子供たちに説明、教育することによって、より記憶として後々まで残るのではないかと思います。

 このビデオのことで10年前のことを調べてみました。市制70周年のいろいろなイベントの中で、1番大きいのは花火大会がスタートしたことかもしれませんが、きょうは持ってきませんでしたが、「まんがいちのみや昔ばなし」というのをつくっているんです。声の出演が天野鎮雄、そしてこの映像がすばらしい。宇宙戦艦ヤマトをつくったプロモーターがアニメを制作している。実際かかったお金はかなりなお金だということは聞いておりますが、先ほどもビデオが出ましたので、いろいろな名所・旧跡等についてもぜひビデオに残して、子供たちの教育に役立てるというようにしてあげたらと思います。

 また別な話になりますが、都市開発部長にふって申しわけありませんが、年4回発行されます「かわなみ通信」の一番後ろを見ますと30万部というすばらしい発行枚数で、木曽川の流れに沿って13市町がこぞってPRしているわけです。会長が谷市長で、事務局が一宮市です。昨年の秋号に「木曽川今昔物語 もう一つの一夜城物語」というのが出ています。これなどはすばらしい企画ではないかなと思うのですが、一宮市ばかり取り上げると文句が出るでしょうけれども、ここにも今言いましたような一宮の木曽川に沿った昔話とか民話とか、その辺を取り上げて宣伝してほしいと思いますが、都市開発部長、その辺の取り組み、御所見、ぜひよろしくお願いしたいと思います。



◎都市開発部長(渡辺秀雄君) 

 お答えさせていただく前に、まずもって「かわなみ通信」を御愛読いただきまして、また御理解、御協力、御評価をいただきまして大変ありがとうございます。感謝申し上げます。

 今お話にありましたように、「かわなみ通信」は、愛知県と岐阜県の木曽川に沿ったところの13市町で構成されておりまして、それにつけ加えること、国土交通省、それから木曽川連携クラブというようなところで構成されておりまして、今お話の一宮市長が会長を務めております。市長のもとで私自身、この会の事務局長であり、また「かわなみ通信」の編集長もやっておりますので、なおさらありがたい気持ちでいっぱいでございます。

 お尋ねの「かわなみ通信」の記事の掲載の件でございますけれども、この情報紙は春、夏、秋、冬の季刊紙ということで発行させていただいてまして、それぞれの季節ごとのテーマを決めさせていただいてます。そのテーマの中で、たまたま合えばと言ったら語弊がありますけれども、条件がそろったときに、この編集会議にかけまして、掲載させていただきたいと思っております。

 このことに限らず、一宮市の歴史、文化、それから伝統、伝承、行事なんかも、この季刊紙を発刊するたびにいろいろ調査しております。その中で、できるだけ情報をいただきながら、より一宮市の情報を外に向けて発信してまいりたいと考えております。

 今、少しお話があったように、最近ちょっと一宮市の記事が多いというやっかみの意見も、その他の市や町からいただいておりますけれども、いずれにいたしましても13市町が連携をとった中で、13市町以外のところへも情報発信に向けて努力してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。



◆21番(倉石義夫君) 

 ありがとうございました。

 歴史、史跡の何をどのように取り上げるかについては、市の学芸員の方もおられますし、郷土史に詳しい方もおられましょう。また、小・中学校の先生方の中にもすばらしい方がおられるでしょうから、お声をかけていただければ出てきてくれる方はたくさんおられると思います。そして最も大事なことは、ビデオ、本だけで終わるのではなく、自分の目で本物を見ること、手でさわること、五感を通して体得することだと思います。

 さきに御紹介いたしました平松哲夫さんの記事が新聞に出ておりまして、引用いたしますと、子供に池に空き缶を捨ててはいけないと言う前に、その池に伝わる民話を聞かせれば、池を大事にしようという気持ちが自然と芽生えるのです。してはいけないという教育より、大事にしようという心を芽生えさせる教育が必要。民話や昔話には祖先が守ってきた山や森、木など身近なものがたくさん出てくる。自分のことしか考えない現代の子供に、祖先から脈々と流れてきた血や心があることを知ってもらいたいと、体験、経験から真剣に述べられておられます。

 一宮市のすばらしい歴史、史跡を発掘し、それを守り、語り、伝えていくことにより、郷土に対する誇り、愛着、今の自分があるのは祖先のおかげであるという感謝の気持ちが生まれてくるのではないでしょうか。「家康と改名ゆかりの光明寺」という表題から郷土愛にまで発展しました。

 時間も迫っておりますので、最後に市長さんの御所見を伺って、終わりにさせていただきたいと思います。

 よろしくお願いいたします。



◎市長(谷一夫君) 

 大変おもしろい歴史の物語を御披露いただきまして、ありがとうございました。

 歴史や文化財にもっと目を向け、文化都市一宮をもっと広く宣伝しろという御意見、大変私も同感でございます。

 先日お認めいただきました第5次総合計画では、今後10年間で目指すべき都市像として「心のゆたかさがあふれるまち」というキーワードを掲げさせていただきましたし、これから御審議いただきます市制80周年記念事業では「ふるさと再発見」をテーマとして行っていきたいと考えておりまして、まさに、ただいま議員のお説の趣旨に沿ったアクションであろうと思うわけでございます。

 地区地区に、今、議員から御紹介いただきましたさまざまな伝承、歴史的な史跡等々があるわけでございまして、この市制80周年記念事業を通してそれぞれの地区の、おらが自慢のそういったものを御紹介いただいて、その中からまた私どもと御相談させていただきながら、いろいろとまた全市的に、あるいは全国的に宣伝できるものが浮かんでくれば、大変うれしいことと思っております。そういった歴史的なものを史実として見るのか、観光資源として見るのかということで、かなり取り扱い方が変わってくると思います。

 教育委員会はやはり史実として見ますので、かなり厳密な検証が必要でございますので、なかなか思うように動けないだろうと思いますが、観光協会の方はあくまで観光資源ととらえますので、おのずと違った見方、違った行動ができるだろうと考えておりまして、そのあたりをうまく使い分けしながら、議員のお説の趣旨に沿った行動をこれからとっていきたいと思っておりますので、よろしく御協力賜りますようにお願い申し上げたいと思います。



◆21番(倉石義夫君) 

 大変ありがとうございました。

 これで私の質問、提案を終わらせていただきます。(拍手)

          (「議長、関連」と呼ぶ者あり)



○副議長(黒田徳已君) 

 33番 小島尊司君。



◆33番(小島尊司君) 

 私も、きょうはある意味大変光栄でございます。

 ただいま市長がお答えされたように、やっぱり歴史上の出来事でありますから、これは客観的な史実に基づいて明らかにされるということが、まず第一に大切だと思います。

 例のふるさと創生事業のときに、そういう歴史上の人物の名前をうわさ程度で持ち上げて、ふるさと創生を図った。そして、それが史実と大分違っておる。県内にそういう市町村がありました。だからそういうことから言いますと、やはり願わくは、市長がおっしゃたとおり、権威者を総動員してでも、きちんとした史実の裏づけに全力を挙げていただきたいと思います。



○副議長(黒田徳已君) 

 暫時、休憩いたします。

                             午後3時2分 休憩

                             午後3時35分 再開



○副議長(黒田徳已君) 

 休憩前に引き続き、会議を開きます。

 6番 原  勲君。



◆6番(原勲君) (登壇、拍手)

 通告に従いまして、第1点目の市民とともに進めるまちづくりについて質問いたします。

 1点目に行政評価とパブリック・コメント制度についてお尋ねいたします。

 本年1月から、国の省庁再編にあわせて中央省庁への政策評価制度が実施されることになりました。今回この政策評価の導入が急がれたのは、これまでのお役所仕事に対する職員の意識改革や行政サービスの向上などが、もはや国民的課題となってきたからであります。当然、地方の自治体においても身近な行政サービスをいかにわかりやすく、市民に情報として提供し、行政の説明責任を果たしていくかという意味では、本市においても行政評価の推進やパブリック・コメントこそが重要な課題であります。行政評価手法の導入については昨年9月定例会での渡辺議員の一般質問で、当局は拙速にならないよう、またおくれをとらないよう進めていきたいと答弁されました。

 また、第5次総合計画の中でも、事務事業の目標設定と公表並びに評価システムの確立がうたわれています。行政評価には、1、コスト管理による業務の効率性を評価する執行評価、2、個別事業単位での効率性、有効性を評価する事務事業評価、3、政策、施策、事務事業を体系的にとらえて、それぞれの有効性と効率性を評価する政策評価があります。

 そこでまず、基礎的な行政サービスにおいて個々の事業を評価する事務事業評価ですが、それぞれの担当部局によって1次評価がなされ、その後、職員以外の外部の専門家に実施してもらう2次評価がなされ、さらに1次評価と2次評価における費用対効果の観点となる事業の必要性、効率性、有効性、公正性、優先性などについて分析や評価がなされます。そして、次年度以降の予算調製に反映されていくという流れになるかと思われます。

 また、本市の将来像や基本構想などにかかわる政策評価については、総合計画における実施計画は3年ごとに考えていくことになっていますが、目標水準としての数値目標が策定できるもの、また数値化できなくて文章による理論的評価もあろうかと思います。

 そこで、実施計画策定の当初の段階から、まずどのように政策評価を行うかという本市としてのガイドラインの策定が必要かと思います。

 現在、東京都や滋賀県などの自治体では政策レベルの目標値と実績値からそれぞれの達成度を評価するためのベンチマークという政策指標が活用されています。例えば、特別養護老人ホームの整備においても、入所を待っている待機者の数など、できるだけ行政用語や専門用語を使わずに、どのような指標が市民にとってわかりやすく、その必要性が高いかなど、市民との共通の土俵において互いに政策論議ができ、その達成度についての説明責任を果たすための指標であります。

 また、政策評価を行う目的の第1は、職員の政策形成能力の向上と意識改革。第2は、政策の立案、実施、評価という政策循環過程を確立することで、有効性と効率性の高い行政活動を目指します。第3は、評価結果を市民に公開して、行政への信頼を高めます。確かに、評価システムの確立、構築には多くの時間と労力が必要であります。

 そこで新たな試みとして、評価システムを試行的に導入するとして、当局は目標としていつごろから進めていくお考えなのか、また本市の総合計画の実施計画にかかわるベンチマークによる政策指標と政策評価のためのガイドラインの作成について、当局の御所見をお伺いいたします。



◎総務部長(木村謙一君) 

 お答えさせていただきます。

 行政評価システムについて、試行的にでもいつごろから導入していくつもりなのかということと、総合計画の実施計画の取り組み方と申しますか、つくり方についてのお尋ねでございます。

 総合計画の実施計画につきましては、後ほど市長公室長より御答弁させていただきますが、前段の行政評価について私からお答えさせていただきたいと思います。

 平成11年3月に策定いたしました新・一宮市行政改革大綱の中で取り組んでおります各年度の実施状況、これにつきましては議会の方へもお配りさせていただいておりますけれども、この実施状況において、政策評価の1つでございます事後評価を取り入れております。その内容は、行政改革大綱で取り組むすべての実施検討事項について、その効果を示すために評価の視点である達成内容、達成見通し、総合進捗状況を5段階で自己評価するものでございます。

 しかし、この評価につきましては、行政改革大綱の事務事業に限定いたしておりますので、政策レベルの評価、その前段階であります幅広い事務事業の評価には至っておらないのが現状でございます。

 議員御指摘のとおり、行政サービスの質の向上や行政の説明責任、行政システムの見直しは重要課題ととらえ、第5次総合計画にも掲げておるところでございます。

 今後の取り組みについてでありますが、現在策定に向けて事務を進めさせていただいております平成13年度から3カ年の次期の行政改革大綱、この骨格の1つといたしまして、行政サービスの提供に当たり、行政が行った活動でどれだけ効果、成果が上がったかを確認するために、事務事業の評価を行い、市民によりわかりやすい説明ができる行政評価システムの導入を計画いたしております。そのため、行政改革推進幹事会で他市の事例をもとに行政評価システムについて説明し、継続して研究していくことになりました。

 現在、事務局において、平成12年3月に自治省が−−現在は総務省でございますが、公表いたしました参考の通知文書でございますけれども、地方公共団体に行政評価を円滑に導入するための進め方という通知文書や、先進事例、さらには民間研究所の資料等を参考にしながら本市に適した有効、効率的な手法の確立に向けて研究を進めているところでございます。

 また愛知県は、平成13年度に行政評価を試行すると発表いたしました。したがいまして、その動向を見ながら、必要に応じて資料の収集等に努めてまいりたいと考えております。

 いずれにいたしましても、今後3カ年の次期行政改革大綱の中で計画的に取り組みまして、主要事業についての評価システムの構築、これは試行的になるかもわかりませんけれども、そういう行政評価システムの導入に努力してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。



◎市長公室長(安藤和夫君) 

 それでは、総合計画の関連についてお答えいたします。

 行政評価システムと呼ばれる、いわゆる政策評価を中心とする行政評価につきましては、三重県を初めとする一部の自治体において実施されておるところでございます。

 この行政評価システムを導入する目的は、行政組織をつかさどる政策の目的と手段を体系化することであると言われておるところでございます。この行政評価システムでは、政策を体系づけた後、行政手段に当たる個々のプロジェクト事業である実施計画が、どれだけ上位の政策目的の達成に貢献したかをはかるべく、数値目標を設定することが重要でございます。

 お尋ねの本市の総合計画の実施計画に係るベンチマークによる政策指標と政策評価のためのガイドラインの作成につきましては、先ほど総務部長が申し上げました次期行政改革大綱との関連もございますが、第5次総合計画は政策目的として5つの政策ビジョンを掲げ、そのもとに政策としての基本計画があり、さらに基本計画のもとに実施計画があるという流れで政策目的が体系化されております。

 したがいまして、政策目的と手段の体系化、それに基づく数値目標の設定、その目標の提示と達成度という形で行われる評価システムにおけるガイドラインの作成につきましては、総務部との関係もございますが、もう少し時間がかかるのではないかと考えておりますので、よろしく御理解のほどお願いいたします。

 以上でございます。



◆6番(原勲君) 

 総務部長から、来年度からの3カ年の次期行政改革大綱の取り組みの中で進めていきたいというような答弁をいただきました。

 計画的に、段階的に取り組まれるということで、スタートは試行的な進め方かと思います。いずれにいたしましても、第5次総合計画にも策定されていました職員の政策形成能力の向上とか、いろいろございましたけれども、そういう意味で他市の例を参考にして進められるということでございました。ベンチマークとかガイドラインの作成につきましても、取り組むに際して目標数値にできるものとできないもの、また研究も必要かと思いますが、ぜひとも早い取り組みをお願いしたいと思います。

 もう1点目のパブリック・コメント制度についてお聞きいたします。

 パブリック・コメント制度は、行政運営の透明性の向上を目指すものとして、政府は1999年4月から実施、規制措置を新たに設けたり、改廃したりする際に、意思決定過程で公表し、これに対して出された住民意見を反映させる仕組みであります。

 愛知県も、政策目標の達成管理や事業の効率化を目指した新たな行政評価手法の本格的な検討に乗り出し、あわせて行政改革の一環としてパブリック・コメント制の導入を発表いたしました。

 本市の総合計画における実施計画にかかわる政策の立案や、政策評価に関するガイドラインの策定などにおいては、まず市民の意見を行政の意思決定過程に反映させる機会を明確に保障するために、行政の説明責任としての必要な情報は積極的に市民に公表し、市民からの意見や疑問に対する行政の考えは、速やかに市民に公表していくというパブリック・コメント制度の確立こそ早急に整備されるべき本市の課題であります。

 そこで、本市の広聴活動におけるこのようなパブリック・コメント制度の確立について、御所見をお伺いしたいと存じます。



◎市長公室長(安藤和夫君) 

 お答えさせていただきます。

 地方分権に伴い、地方自治体はみずからの決定権を拡大しましたが、それとともに自治体行政には、住民の声を積極的に反映させる仕組みづくりが求められるようになったわけでございます。

 パブリック・コメント制度は、広聴活動の試みの1つであると言われており、行政が意思決定の途上で原案を公表し、住民の意見を取り入れながら決定する制度でございます。このパブリック・コメント制度の流れでございますが、まず行政機関が案を作成し、その案と資料を公表し、意見、情報を市民の皆様方等から募集する。そして、広く住民から意見、情報が提出される。これを受けて行政機関は、案に取り入れるべく意見、情報に基づき修正をし、他方で取り入れるべきでない意見、情報についてその理由をまとめ、提出された意見、情報に対する行政機関の考え方をまとめ、提出された意見、情報とともにこれを公表し、最終的な意思決定を行うというものでございます。

 このように、この制度は市民、事業者等の皆様の多様な意見、情報あるいは専門知識を行政機関が把握するとともに、行政の意思決定過程における公正の確保と透明性の向上を図ることを目的とするものでございます。したがいまして、本市の広聴活動におけるパブリック・コメント制度の確立につきましては、議会制民主主義あるいは審議会制度との整合性を図りながら、今後研究してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 以上でございます。



◆6番(原勲君) 

 この制度は、市民とか事業者等の多くの方の意見を聞いて、行政の意思決定過程における公正の確保と、透明性の向上を図るということが目的であります。

 国もこうした流れに乗っかっておりますし、また谷市長もそういった市民の声とか、利用者の声に耳を傾けようとされております。こうした政策決定につきまして、こういう取り組みすると大変時間がかかるとか、いろんなデメリットもありますが、限られた財源、税金を運用していく際に、慎重に取り組んでいかなければならない時代にありますので、市民の声を聞いていくということは当然のことであります。このパブリック・コメント制度につきまして、先ほど市長公室長は研究してまいりたいということでございますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。

 2点目のシルバーマスター制度の導入についてお伺いいたします。

 高齢者みずからが社会の一員として役割を担い、それによってみずからの生きがいを高められる風土をつくるという観点から、現在シルバー人材センターで実施しております就労の機会を提供するというものではなく、高齢者1人1人にもっと光を当て、長い人生経験の中で培われた知識、技能や生活の知恵などを本市の貴重な財産として認定し、登録する制度であります。それらの財産を地域活動を通して提供することにより、地域社会の一員としての役割を自覚し、生きがいをも見出すことであります。人は宝であり、いろいろな分野の人材が埋もれているのではないかと思います。

 例えば、民話、伝説、郷土史、古文書の読み方、竹細工、わら細工、手芸、着つけ、料理、漬物、子育てなどの伝承文化・生活文化、音楽、絵画、書道、俳句、短歌、陶芸、写真、舞踊、社交ダンス、盆栽、生け花、園芸などの芸術、芸能、市民教養の分野に至るまで、高齢者1人1人に光を当てようとするものであります。その人材の掘り起こしを各地域単位で各種団体の方々に協力していただき、選ばれた人材の人たちに認定書やバッジの交付などをして、地域の中で大いに力を発揮していただき、若い世代などとの交流の中で生きがいの場を広げていくことも必要ではないかと考えます。

 昨年8月、「21世紀の高齢社会を迎えるに当たって」と題して、「新しい高齢者像を求めて」をテーマとする平成12年版厚生白書が発刊されましたが、その白書では高齢者を積極的に位置づけております。活力ある高齢者社会の到来を予測し、高齢者がボランティア、余暇、仕事などで生涯現役として健康で多様な生き方をするというイメージで、社会的にも経済的にも弱者というイメージから脱却し、これからの高齢者の姿を、長年にわたり知識や経験、技能を培い、豊かな能力と意欲を持った人ととらえることが、より活力ある長寿社会の実現につながっていくと報告されております。

 高齢者人口がピークとなる2020年に向け、介護を要する高齢者の数もふえていくでありましょうが、その反面、白書にもありましたように、就業、企業やボランティアなど、さまざまな形で家庭、地域、社会の中で多様な生き方を選択する健康で活動的な高齢者や、年齢にとらわれないエイジフリーな高齢者の数もふえてくるわけであります。このような高齢者の方々が地域社会の中で生き生きと活動していただくための受け皿づくり、場づくりが最重要課題となってまいります。今後の活力ある長寿社会の実現に向けて、本市としてきめ細かな施策に取り組んでいただいていると思いますが、この(仮称)シルバーマスター制度をその対応策の主な柱とすべきであると考えますが、御所見をお伺いいたします。



◎福祉部長(棚橋進君) 

 お答えいたします。

 シルバーマスター制度の導入についての御質問でございます。

 現在、高齢者の方々が家庭、地域あるいは企業等、社会の各分野におきまして、その豊かな経験や知識、技能を生かし、生涯を健康でかつ生きがいを持って、充実した生活を送っていただくことを目的として、高齢者の生きがいと健康づくり推進事業を行っているところであります。

 この事業は、生きがい対策と健康対策の両面から進めているものでありまして、この事業の中でシルバーマスター制度と類似した事業といたしまして、伝承教育等講師派遣事業というものをやっているところでございます。この事業でございますが、知識と経験の豊富な高齢者を地域あるいは学校等に伝承教育等の講師として派遣いたしまして、高齢者の社会的役割を高め、健康で生きがいを持っていただくということを目的としてやっているわけでございます。

 これは登録制をとっておりまして、平成12年度の登録者数は44名でございます。その内訳でございますけれども、染め物、わら細工、木彫りなどの生活伝承文化に関する分野に4名、それから郷土史、地場産業、コンピューターグラフィックなどの教養の向上・学習に関することの分野に18名、詩吟、日本舞踊、民謡などの生活文化、生活技能に関することの分野に18名、あるいは剣道、中国気功などの健康増進に関することで4名が登録されているのが現状でございます。

 平成11年度の活用件数、御老人を派遣した件数でございますが、これが非常に少ないのが現状でございます。御利用になった団体は、老人クラブで6件、婦人グループで3件の計9件しかなかったわけでございます。9件の内訳でございますけれども、内容的には講話で7件、歌唱指導で2件、計9件でございました。活用件数が非常に少ないということは、私どもの努力がまだ足らないというところでございます。今後は市民の皆様にこの事業をより宣伝することによって、利用していただくように努力してまいりたいと存じておりますので、よろしくお願いいたします。



◆6番(原勲君) 

 ありがとうございます。

 当市におきましては、伝承教育等派遣事業というものを実施しているというお話でございました。活用件数も平成11年度で、老人クラブで6件、婦人グループで3件、計9件。内訳が、講話が7件、歌唱指導が2件というお話でございました。

 現在こういう高齢者の事業があるわけですけれども、もう少しすそ野を広げられないか。もっと市民の方に周知していただいて、活躍していただける場ができるのではないか。

 教育関係では総合的な学習ということで、学校によっては、こういうことができますと出していただいて、学校の方でそういったことを掌握されているところもあろうかと思います。保育園なんかでも行事の中で、敬老会等でも、地域の糸巻とか、いろんなことができる方を招いてやってみえるわけです。

 今までの経験等をもっともっと生かしていただきたい。先ほど紹介させていただきましたが、21世紀の高齢社会を迎えるに当たって、厚生白書にありましたように、もっと生きがいを持って、私なら交通当番もできますとか、ごみの収集場においても管理しますとか、見て回りますとか、いろんなことを言われるわけですが、こういう高齢者の方の活躍の場は生きがいとなってきます。

 現在、伝承教育等講師派遣事業がございますけれども、平成12年度の登録者数は44名とお伺いしましたが、もっと吸い上げられて、私もできるといった方を呼んでいただいてお話をしていただく、また料理の仕方を教えていただくとか、地域の教育力を高める上でも、こういった方をどんどんと活用できるような取り組みをお願いしたいと思いますが、再度、福祉部長よろしいでしょうか。



◎福祉部長(棚橋進君) 

 お答えいたします。

 伝承教育等講師派遣事業の実施要綱の第5条に、「登録講師は福祉団体、小・中学校、保育園、幼稚園、子供会、老人クラブ及び婦人会等に紹介する」という項目がございます。活躍する場はもっとあるとは存じておりますし、議員が今言われましたように、44名の登録者以外にもまだお見えになるんじゃなかろうかと承知しているわけでございます。

 今後とも高齢者の生きがいと健康づくり推進事業の充実を図るという意味でも、この伝承教育の派遣事業を積極的に行うように、登録もしかりでございますけれども、御利用願う方にもPRし、この発展について努力させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。



◆6番(原勲君) 

 ありがとうございます。

 県単位でマイスター制度というのを取り入れているところがあります。マイスターというと熟練者、修練者ということで、手に技能や技術を持っている方を対象としてるわけです。今回の伝承教育等講師派遣事業も、私が申し上げるシルバーマスター制度もそうですが、もう少し底辺を広げてほしいです。44名が登録しているけれども、お声がかからないという方も見えるかと思いますので、また違った観点でもう一度見直していただいて、積極的に取り組んでいただけたらと思います。

 3点目のエコマネーの導入についてお尋ねいたします。

 2000年12月31日から1年間、新しい千年紀の門出に当たり、日本政府が主催するインターネット博覧会(インパク)が開催されました。インパクは楽網楽座とも呼ばれますが、これは1970年の大阪での万国博覧会を初め、各種の博覧会を手がけてきた堺屋太一氏の発案によるものです。インパクでは、自治体、企業、非営利組織などがインターネット上でアイデアを凝らした行事を展開しています。このインパクにエコマネーネットワークがエコライフのパビリオンを出展しています。

 このエコマネーネットワークは、1999年5月にエコマネーの普及とネットワークづくりの支援などを目的として設立されました。エコマネーについては、昨年3月定例会で伊藤俊議員が質問されました。エコマネーとは、環境、福祉、地域コミュニティ、教育、文化などに関する多様な価値を媒介する新しいお金です。従来の市場経済の尺度でははかれない価値を、その多様性を評価した上で流通させるものであります。ボランティア活動などの対価として支払われる、人々の助け合いを促す温かいお金として地域通貨、エコマネー運動が各地で広がっています。エコマネーは多様な価値を媒介しますが、その利用形態も多様なものが考えられます。例えば次の3つのようなケースに向いていると言われています。

 1つ目にコミュニティに関するもの。全国各地で深刻な問題となっている介護問題を解決するため、介護保険制度の対象になっていないサービス、例えば高齢者の話し相手になるといった心のケアサービスの提供。

 2つ目に環境に関するもの。資源ごみ回収の活動に参加したり、道路や公園、その他の公共スペースに投棄されたごみを清掃する環境清掃サービス。これは、新年度からの事業にはアダプトプログラムの導入が上げられておりますが、4月スタートの粗大ごみ回収の際に、例えばマンションなどの高層階から指定場所への搬出サービス、また市民参加の植樹祭や花いっぱい運動。

 3つ目に文化に関するもの。若者が高齢者にパソコンやインターネットを教える、あるいは朗読や料理のコツを伝授するサービス、住民が各地にある伝統芸能を復活させ、広く伝承するためのサービス。

 これまで善意やボランティアといった言葉で表現されてきた無償の活動は、コミュニティや環境、教育、文化等への関心が高まる中、これからはもっと自然に、すべての市民が自発的に活動に参加できるよう環境を整えていく必要があります。多くの人が参加できるシステムとして機能するのがエコマネーであります。市民とともにまちづくりを進めようとする本市にとって、多様なボランティア活動の参加を促すための施策としての地域通貨、エコマネーを実験的に導入してみてはどうかと思います。本市の御見解をお聞かせください。



◎市長公室長(安藤和夫君) 

 お答えいたします。

 地域通貨の導入につきましては、昨年3月定例会で伊藤俊議員から御質問をいただきました。情報収集等もございますので、一度研究させていただきたいとお答えいたしたところでございます。

 地域通貨は欧米各国でかなり普及しております。地域通貨の運営の仕組みはLETSと呼ばれまして、国際的な呼称になっており、1998年現在で 1,600以上の地域で導入されております。また、アメリカではタイムダラーというボランティアサービスだけを対象にした通貨が使用されております。世界的に見てもLETSやタイムダラーなど 2,500以上の地域通貨が普及しているところでございます。

 日本でも昨年から全国的に広がり始めております。さわやか福祉財団のふれあい切符のように、ボランティア活動の時間預託制度を設けている団体は全国で 300ございます。この地域通貨はお金であらわせない善意を交換するコミュニティだけで通用する通貨でございまして、地域住民が発行いたします。すなわち行政ではなく、NPOのような住民主体の組織で運営され、サービスメニューの登録が必要でございます。すなわち、「してほしい」ソフトと「してあげられる」ソフトの登録でございます。ためても利子はつかなく、地域通貨と現金の交換はできません。地域の人と人との信頼関係を前提として行われるというものでございます。

 議員言われますように、この地域通貨の活用は非常に多岐にわたっており、目的やコミュニティによってそれぞれの特徴を反映したり、取り組みが進んでおります。ちなみに、介護福祉への活用ということで北海道の栗山町、地域活性化への活用ということで同じく北海道の下川町、商店街活性化への活用ということで新宿区の早稲田とか、あるいは清水市、まちづくりへの活用ということで横浜市とか駒ヶ根市、環境対策ということで飯田市などでございます。

 このように地域通貨の活用は非常に多岐にわたっており、かつ推進団体がNPOのような住民主体の組織で運営されるということでございますので、行政が直接推進団体となることは、地域通貨の趣旨、目的からして議論のあるところでございます。しかしながら、地域通貨の目的が地域社会の再構築であり、コミュニティづくりが目的で、地域通貨という温かいお金を通じて触れ合いやボランティア活動が促進できるというものでございます。

 行政と市民が一体となったまちづくりの推進が課題となっている現在では、市民の市政への積極的な参加を促進することが大切でございます。それには、地域や市民主体のまちづくりの推進のため、ボランティア活動の支援が非常に重要なことになってくるものでございます。

 そうした意味からも、この地域通貨の導入につきましては、静岡県のエコマネーについての庁内研究会、あるいは三重県が昨年11月から庁内だけで流通するエコマネーの実験を始めているようでございます。それらを参考にして、引き続き研究したいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。

 以上でございます。



◆6番(原勲君) 

 ありがとうございます。

 北海道夕張郡栗山町では、町ぐるみで介護福祉サービスなどを対象としたエコマネーの利用を推進しようとして、2000年2月から3月にかけて大規模な導入実験が行われ、全国的にも注目を集めました。その前後から、新聞、テレビでも各地のエコマネーが大きく報道されました。このほか、東京の多摩地区、長野県飯田市と駒ヶ根市、富山県高岡市と富山市、兵庫県宝塚市、広島県東広島市などでもエコマネーの導入実験が行われています。さらに北海道では上川郡下川町、富良野市、札幌市、東京都の早稲田、三重県津市と阿児町、高知県中村市、沖縄県島尻郡座間味村や石垣市などにおいても、エコマネー導入の検討が進められています。静岡県や愛媛県では県ぐるみで研究会が開催され、2000年度にはそれぞれ候補地を数カ所、公募により選び、実験を進めております。私ども公明党市会議員団も1月に宝塚市へ行政調査に行ってまいりました。

 このエコマネーについてですけれども、先般の議会事務局の調査資料でも紹介されておりますが、兵庫県宝塚市においては昨年の8月10日から10月10日の間、小学校単位のコミュニティであるまちづくり協議会が運営主体となって、エコマネー「ZUKA」の実験が行われたということでありました。この中の山本事務局次長、NPOセンターの方のお話が載ってますが、行政のスリム化には市民参加の拡充が不可欠でありますけれども、宝塚市も都市化が進む中で伝統的なコミュニティが壊れ、地域の人間関係が希薄になってきている。市民同士が声をかけあって、まちづくりに参加しやすい環境整備を進めることが重要という認識で一致した。そのツールの1つとしてエコマネーが浮上してきたというようなお話であります。

 第2弾として、来年度早々から、本格的な実施に向けて第2回目の実験を導入するということでお話も聞いてまいりました。こちらはまちづくり協議会の中に市も入り、宝塚NPOセンターも入り、いろんな研究所とか団体も入って、取り組んでおりますが、当初は小学校単位のコミュニティ、こちらでいえば連区単位になるかと思いますが、そういうところでモデル事業というか、地域を決めて取り組まれたそうであります。周知時間が短くて、第1回目の取り組みは参加も少なかったとか、いろんな反省点もあったそうですが、第2弾として、本格実施に向けての取り組みをされているというようなお話でございました。

 ボランティアを含めた市民参加のそういった取り組みというのが不可欠でありますので、こうしたエコマネーの導入はボランティア促進のための施策と思い、今回質問させていただきました。

 いずれにしても、三重県とか静岡県の例を参考にして研究されたいということでありますので、これからはエコマネーに取り組むところがふえてくるかと思いますが、よろしくお願いしたいと思います。

 以上、1点目の市民とともに進めるまちづくりについて終わります。

 2つ目の子供の瞳が輝く環境づくりについてお尋ねいたします。

 最初に、児童・生徒の居場所づくりについてお尋ねします。

 最近のテレビ、新聞等におきまして、中・高校生による凶器を使った事件が頻繁に報じられております。大分県の高校1年生の男子による一家6人の殺傷事件は、大変ショッキングな事件でありました。一方、増加し続ける不登校、深刻化するいじめ、自殺、非行など、後を絶ちません。文部省の学校基本調査によりますと、昨年度の不登校は過去最高の13万人に達したと報じられています。また、いじめは4年連続減少傾向にあるものの、校内暴力も過去最多の3万件を超えております。

 子供たちの心の荒廃を指し示すこれらの行動は、大人でも戸惑いを感じる世の中にありまして、大きく変化する波に揺さぶられ、心の悩みや痛みから救いを求めている子供たちの心の底からの叫びであると受けとめるべきではないかと思います。青少年、とりわけ中・高校生を取り巻く社会環境、特に画一的な教育、受験競争の激化、塾通い、遊びといえばテレビゲームなどで家の中に閉じこもるなど、少子化による友人との交流の機会の減少など、いろいろ原因はあろうかと思います。思春期特有の悩みや心の揺れを持つ、またストレスの一番たまりやすい年代でもあります。

 このような中・高校生がスポーツ、教育、学習などを通していろいろな人たちと自由に触れ合い、交流活動をする、そしてみずからの悩みなども解消すべく、仲間づくりを活発に展開できるようなゆとりのある場、居場所の提供が必要と考えます。

 東京都杉並区に「ゆう杉並」という児童青少年センターと男女平等推進センターとの複合施設があります。体育館、スタジオ、談話室、学習室、ビデオ鑑賞室などの施設を備え、学校帰りや休日を過ごす子供たちの憩いの場になっています。自分たちで運営し、問題があれば必ず子供たちの中で話し合い、解決していきます。子供たちにできるはずがないということではなく、子供たちの可能性を信じ、子供たちの趣味や興味を伸ばす指導員が配置されています。この施設は計画段階から中・高校生が中心になって計画を立て、5年がかりでこの施設をつくり上げたということで、非常に話題を呼びました。

 現在では、利用者が1日平均 150人ぐらいで、職員が約40人で利用者の指導、監督、管理に当たっているというかなり規模の大きい、充実した施設であると思います。

 こうした施設を本市にもというと、財政的にも大変厳しいことは承知しております。こういう中・高校生の触れ合う場、語らいの場というものを本市に求めた場合、どのようなものになるか、社会教育施設などを有効利用するといったことも考えられますが、教育長の御所見をお伺いいたします。



◎教育長(馬場康雄君) 

 お答えさせていただきます。

 ただいま議員から御紹介いただきました中・高校生によります凶悪事件、あるいは不登校、いじめ、自殺、非行などにつきましては本当に心を痛めております。こんな中で、中・高校生がスポーツや学習などを通して、いろんな人たちと自由に触れ合い、みずからの悩みなども解消すべく仲間づくりができるようなゆとりのある場、あるいは居場所の提供ということは望ましいことと考えております。しかしながら、本市でこういう中・高校生の触れ合い、語らいの場ということになりますと、現状では青年の家や地域文化広場などの施設を少しでも有効に活用していただくということになるかと思いますので、よろしくお願いいたします。



◆6番(原勲君) 

 ありがとうございます。

 本市に求めた場合、どんなところがあるかということで、青年の家とか地域文化広場などの施設を有効に利用するということでございました。青年の家とか地域文化広場等では、いろんな教室が開かれておりますが、自由に使えるスペース、時間というのが、限られているというか、実際、運用に関しては自由に使える場所というのはないわけであります。

 図書館に行きますと3階が閲覧室になっていますが、別名学習室といって、夏休みとか受験シーズンになりますと、高校生でいっぱいになります。日曜日とかを除きますとおしゃべりの場になっている場合もあります。一般の方が利用するにしても場所がない。彼らは何を求めて来ているのかというと、そこで資料を見て勉強するわけではなくて、勉強の用具を持ってきて友達と話をしている。青年の家に行きますと、上の階に研修室があって、高校生がそこで自習をしている。施設があっても利用できないというような状況にあります。地域文化広場にしても夕方で終わってしまい、夜はオープンになっていません。

 また、あるところでは子供たちにバンドをやる部屋として、学校を提供したとか、そういう取り組みをしているところもあります。以前、定例会でもスケートボードができる施設があればということで尾関議員が提案されておりました。そういう中・高校生の居場所づくりということで施設も考えていただきたい。

 先ほどの杉並区の「ゆう杉並」というのは大変立派な施設で、テレビ等でも紹介されたことがありますが、こういった大きな規模のものというのは、運営も大変かと思います。今のそういう社会教育施設等の使い方をもう少し広げて、中・高校生の自主運営というか、計画を立てて使っていただけるような、またもう少し温かく見守っていけるような施策が必要ではないかと思うわけであります。

 そういった面で、先ほどの教育長の御答弁では、現状では困難であって、現在の社会教育施設を有効に利用していただければという話でありましたけれども、聞きようによっては、大変水臭い答弁かなと聞こえたのですが、もうちょっと前向きな取り組みができないかなということで、再度御答弁をお願いしたいと思います。



◎教育長(馬場康雄君) 

 今、申しましたように、現状では青年の家の1階に談話室ということで1部屋ございまして、そこはだれでも来て、自然にみんなが語らう場という形で、中・高校生というよりももう少し上の人たちも来て、使っております。

 また、先ほどお話がありましたように、上の方の研修室に高校生などが来て、勉強などにも使っております。それからまた、地域文化広場の1階、2階にちょっとしたいすがございまして、そこでテレビを見ることができたり、あるいは勉強したりというようなことで、数人の小学生、中学生、高校生が利用しております。

 先ほど御指摘がありましたように、図書館でも、勉強もしに来ますが、どちらかと言えばやはり友達同士で話し合ったり、語らったりする場がほしいということで、子供たちがそれぞれ利用しておるわけでございます。現状の中では、新しい施設をつくるということはなかなか難しい状況でございますので、現在ある施設を中・高校生にもできるだけ利用してもらえるようなことを今後研究してまいりたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。



◆6番(原勲君) 

 研究というか、ぜひ一歩踏み出していただきたいと思います。

 もう1点、社会教育施設ではなくて児童館というのがございますが、この児童館についてお尋ねいたします。

 中学、高校という時期は子供たちが大人になる前の最も難しい時期であり、家庭や学校から離れていられる空間が時には必要な年代でもあります。それが今や、カラオケボックスやコンビニといった場所にたむろするようになってしまっています。そこで、最近ではまだ数は少ないものの、閉館時間などを遅くし、中・高校生も利用できる児童館にする試みが始まっております。もちろん運営は試行錯誤の段階ですが、中・高校生たちが自分たちでルールを決めて、1つの場所を運営するという貴重な経験をさせることにも意味があると考えられています。児童館の夕方以降の活用や、休日の児童館開放といった中・高校生の居場所づくりについて、福祉部長の御所見を伺いたいと思います。



◎福祉部長(棚橋進君) 

 お答えいたします。

 児童館は、児童に健全な遊びを与えて、その健康を増進し、または情操を豊かにすることを目的とする施設でございます。御承知のように、現在市内に16の児童館を設置しておるわけでございます。毎週、月曜日から土曜日の間、午前9時30分より午後5時30分まで開館をしているところでございます。また、放課後の児童保育活動につきましては、午後6時まで実施しているのが現状でございます。

 それで、児童館の現在の利用状況を見てみますと、大半が小学生と幼児及びその保護者でございまして、中学生の使用が一部あるのが現状であります。現在のところでは、特に中・高校生の利用の要望は聞いておりませんが、中・高校生となりますと、どういう形でこの児童館を御利用になるのかということでありますが、今の中・高校生でまず考えられますのは、音楽のことがあるのではなかろうか。自分たちでバンドを組んで、そのバンド演奏の場にする、あるいは練習の場にするというようなことがあるのではなかろうかとも思うわけです。ただ、そういうことになりますと、施設面では音の問題がございまして、特に旧市におきましては、隣接して民家があるという状況です。

 そのほかに中・高校生の遊びといいますと、動き方が小学生を中心にしているものとは大きく違ってくるのではなかろうか。児童館の前には、大体小さな児童遊園がありますけれども、やはりそれは小学生ぐらいまでかなというようなことで、施設面で中・高校生の利用には困難かな、無理かなと思うわけであります。しかし、中・高校生の触れ合いの場、あるいは語らいの場だけということで限定をさせていただきますと、部屋がある以上、これは不可能ではないということは理解できるわけでございます。

 そこで、今後でございますけれども、中・高校生のニーズがどこにあるのか、あるいはそれに沿った指導員の対応の問題などが波及的に考えられるのではなかろうかと思います。そんなこともありますので、中・高校生の児童館の利用につきましては、今後の研究課題ということにさせていただきたいと思っております。

 以上でございます。



◆6番(原勲君) 

 ありがとうございます。

 児童館といいますと小学校1年生から3年生が使うものだと認識していますし、まさか中学生が児童館を使えるなんて思っておりません。だから、要望といっても、入らないのは当然であって、こういったところをオープンにしますよ、自由に使ってくださいというような取り組みも必要かなと思います。

 夕方、コンビニの前を通りますと、それらしい光景をよく見るわけです。今ではコンビニの前がたかりの場とか、非行の場とかになっているとよく聞くわけです。もっと子供たちの憩える場、触れ合える場、交流できる場、そういう場の提供を、先ほど研究されるとか、考えていきたいと答弁されました。そういう福祉施設も、既存の施設で利用が可能かと思いまして、児童館の夕方以降の活用とか、休日の開放といった取り組みについて提案させていただきました。

 もう1点、学童保育に関しまして、学童保育は両親が就労していて、放課後1人で過ごさなければならない子供たちのためのものであり、1998年4月の児童福祉法の改正により、児童福祉法に位置づけられた事業となったこともあり、ここ数年で学童保育事業を行う自治体がふえております。本市においても、16の児童館と8つの児童クラブがありますが、学童保育は働く親を持つ子供たちの場ですが、放課後の子供たちの遊び集団がなくなってしまったこともあり、親が家にいる子でも児童館、児童クラブに行けば友達がいて、学童保育に登録していなくても遊び友達を求めている子供たちもいると思います。逆に児童館、児童クラブの中のつながりだけでなく、登録以外の子供たちとの遊びの機会を提供することも考えるべきだと思います。

 そこで、例えば児童館で放課後の子供たちの遊びのプログラムをつくり、集団遊びの場と機会を提供してはいかがでしょうか。年間行事の中で、児童館まつりを開催し、交流の場と機会を設けていると思います。放課後の遊びプログラムを日常の取り組みとして行うことは、多くの子供の居場所づくりということで意味あることと考えますが、当局の御所見をお伺いいたします。



◎福祉部長(棚橋進君) 

 お答えいたします。

 児童館でございますが、これは市内に居住する児童とその保護者が利用できる施設でありますので、常時、児童館で遊んでいる子供と学童保育で登録された子供さんが、自由に遊んでいるものであります。

 現況でありますが、平成11年度で見ますと、16の児童館で年間28万 5,000人余の方に御利用いただいております。これは、1日1館当たり60名余ということになります。そのうち、児童館の放課後保育のお子さんが1日1館当たり21人ということになっておるわけでございます。一般に児童館に遊びにくるお子さんと放課後保育のお子さんとが一緒に遊んでいるところが多々あるのではなかろうかと思っております。

 なお、児童館の活動内容でございますが、季節的な行事活動として児童館まつり、七夕まつり、クリスマス会、ひなまつり会を開催しておりまして、これらの行事はだれでも自由に参加できるようになっておりまして、両者の交流もなされていると思っています。

 議員御提案の遊びプログラムによる遊びの取り組みということでございますけれども、この件につきましては児童館の児童厚生員ともよく話し合っていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。



◆6番(原勲君) 

 ありがとうございます。

 日常的な1つの取り組みとして、そういった遊びプログラムというのを考えていただきたいと思います。

 2つ目の良書に親しむ機会をということで質問させていただきます。

 1カ月の間に1冊も本を読まない小学生は11%という、1999年の学校読書調査の結果が出ています。子供の活字離れは歓迎すべき事態ではありません。本を読まない理由には、漫画や雑誌の方がおもしろい、テレビゲームの方がおもしろい、ふだんいつも読まないなどが上位を占め、中には本を読むのは時間のむだと答える子供たちもいました。読書の楽しさを味わえないのは決して子供たちの責任ではなく、本を読むことの大切さを教えられていないことの方が重要視されなければなりません。

 平成11年8月に「子ども読書年に関する決議」が国会において採決され、平成12年を「子ども読書年」として子供の読書の振興を図ることが決議されました。すべての子供たちに本と親しむ機会をつくり、読書環境を整備するのは社会の責任と言えます。

 私たち公明党は、子供の瞳輝く社会を築く一環として、本のすばらしさを伝えていく運動として長期的に取り組んでいくために、子ども読書運動プロジェクトを昨年設置いたしました。凶悪犯罪の低年齢化や学級崩壊など、教育の行き詰まりが指摘される現代にあって、子供の健全育成に及ぼす読書の効果を、また子供たちの読書環境を改めて見直していきたと思います。

 今、小・中・高校の中で始業前の10分間に朝の読書、いわゆる朝の10分間読書を実施している学校がふえています。把握されているだけでも全国で 4,000校を超え、全国の小・中・高校の約1割に上っています。この取り組みは子供の読書離れ対策にとどまらず、読書を習慣化することで、子供に生きる力を身につけさせる心の教育の一環としても、関係者の間で関心が高まっています。

 そこで、本市における朝の10分間読書の取り組み状況と、昨年の「子ども読書年」の取り組みについてお聞かせください。



◎教育長(馬場康雄君) 

 朝の10分間読書の取り組み状況でございますが、朝の読書につきましては、今お話がありましたように、読書の楽しさを知る、あるいは読書の習慣をつけることはもちろん、全員の子供たちが集中して静かに読むことにより、心の教育の一環としても非常によいということで多くの学校が取り組んでまいりました。

 現在、本市では小学校32校中25校が週に1回から3回程度、朝の読書活動を実施しております。中学校も15校のうち7校が集会の日の1日を除いて毎朝、それから2校が1回から3回程度、朝の読書活動を実施しております。その他の学校につきましては、残り全校が春と秋などに読書週間、あるいは読書旬間を設けて読書活動を行っております。いろいろ話を聞いておりますと、現在、朝の読書活動をやっていない学校も取り組みたいというような希望を持っているようでありますので、順次ふえていくものと考えております。

 それから、昨年の子ども読書年におきます本市の取り組み状況でございますが、図書館で毎年開催しております図書館講座を、子供の読書にちなんだ講座として開催いたしました。春の講座のストーリーテリング講座は、講師にストーリーテリングを精通しておられる下澤いづみさんをお迎えして、昔話を含む児童文学を「耳からの読書」ということで、子供たちに語り伝える内容で4回開催いたしました。

 また、秋の講座では童話作家であり、絵本作家でもあります樋口通子さんを講師にお迎えし、これも4日間で「子どもと絵本、手づくり絵本」と題して、手づくり絵本をつくる講座を開催いたしました。

 また、子ども読書年の記念講演会としまして、スポーツ文化センターにおきまして、「子どもはみんな本が好き」と題しまして、全国的に有名な童話作家の中川李枝子先生を講師にお迎えして、子供たちへの読み聞かせの重要性などについて、参加されたの多くの母親などに語りかけていただきました。

 そのほか、昨年は例年に比べて、特に大型絵本などを初め、児童図書の充実を図ってまいりました。また、「2000年子ども読書年」のキャッチフレーズで「読む人も読まれる本もうれしいね」とか、ロゴ入りマークのスタンプを作製し、印刷物に押印してPRに努めました。

 以上、昨年の子ども読書年の取り組み状況の御説明とさせていただきます。



◆6番(原勲君) 

 ありがとうございます。

 朝の10分間読書の取り組み状況を御紹介いただきました。こうした取り組みは、読書離れの対策ということでありますが、本当にもう一度、この読書ということに関して見直したいというのが、私の今回の趣旨であります。

 市内全小・中学校で、朝の10分間読書を取り組むようなお考えはないのか。各学校の運営に任されていると思いますが、やっている学校でも1時間目は特別教室に行かなければいけないので、移動の時間にとられて実際にはやってないというクラスがあるわけです。読書運動を、付随的なものではなくて、文学作品に触れるとか、そういった取り組みを、全小・中学校で行ってもらいたいと要望したいのですが、いかがでしょうか。



◎教育長(馬場康雄君) 

 朝の10分間読書をさらに充実をというお話でございます。

 今、御指摘ありましたように、時にはそういう教室移動などでできないときもございます。小学校におきましては、特に読書に限らず、火曜日はこういうことをやる、水曜日は合唱をやる、木曜日は読書をやるというような形をとっておりますので、いわば多様な形で文化やスポーツに取り組むということで、その一環として読書活動を今後も推進してまいりたいと思います。

 全校で、できましたら最低でも週に1回は必ず朝読書をやるような体制にしていけたらと私個人は願っておりますし、また校長会等でお願いしてまいりたいと思っております。

 中学校につきましては、先ほども申しましたが、やはり健全育成にも大きなかかわりがありますし、また現実、小学生に比べて中学生の方が、全国的に見ても読書離れが非常に強いものがございます。そんな中で、本市として中学校の校長等の部会の中でいろんな話し合いをしてまいりまして、長期的な視点で、読書などに親しむ、あるいは読書の習慣をつけていくことも非常に大切ではないかということで、それぞれの学校が取り組みを始めまして、今、7校ないしは9校に広がってまいりました。

 今、議員御指摘のように、恐らくは全校にどんどん広がっていくことになると思います。当然、今おっしゃられましたように、行事等の関係でできないときもありますが、年間として全体でそういう習慣づけを図ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。



◆6番(原勲君) 

 ありがとうございます。

 子供は一人では本に出会えません。周りにいる大人の手渡しが必要であります。人間は本来、聞く、話すという体験を基礎にして、読む力、書く力を身につけていきます。一人で本を読むようになる前に、親子の間で、聞く、話すという体験をたくさん積んでおく必要があります。読書の前段階の体験として、幼児期からの家庭での絵本の読み聞かせが重要であります。子供に読書の楽しさを伝えるには、幼いころからの絵本の読み聞かせがいかに重要であるか。読書による感動体験が積もり、発酵して、人間として成長する。また、読み聞かせる親自身が本当に楽しいとの電波を出して、子供に接することが大事であると識者は述べております。

 また、小さいころから両親とコミュニケーションをとることができる読み聞かせをした子供と、そうでない子供は、表現力や文章力を養う点からも大きな差があると指摘しています。

 1992年にイギリスで始まったブックスタートの効果を分析した興味深い調査結果があります。ブックスタートという運動は、7カ月から9カ月の乳幼児健診時に、ブックスタートパック、これは2冊の赤ちゃん用絵本、乳幼児と本を楽しむ際の親向けのガイドブック、アドバイス集、図書館の登録カードが入ったものを配布し、図書館員や保健婦などが、子供と絵本を読むことの楽しさや意味について話すというものであります。シンプルな内容ながら、すべての親子に対して、本と出会う機会を提供できる点が特徴であります。

 この運動の効果について、イギリスのバーミンガム教育大学の研究班が、このブックスタートの追跡効果調査を行っています。ブックスタートのパックを受けた家族と受けない家族を対象に、子供が2歳になった1994年と小学生になった1997年に調査を実施しました。その結果、パックを受けた子供たちの方が、本に対してより積極的に、また好意的な考えを持つようになり、集中力がついただけでなく、小学校入学時の基礎テストの点数比較でも、読む、書く、聞く、話すといった語学面の能力に加え、計算、形、空間といった数学的な能力においても発達していることがわかりました。また、この結果のほか、親子の会話が盛んになったり、親子一緒の時間がふえたなどの家族のきずなづくりにも効果が出たと報告されています。

 こうしたブックスタートプロジェクトは、イギリス各地で実践され、現在約 250地域にまで拡大されています。これは大変興味深い調査結果であり、取り組みであります。公共図書館の児童サービスの役割は、子供たちの読書のサポートをする、家庭での読書、絵本の読み聞かせをサポートすることであります。乳幼児期には親に対して、子供に本を読んであげてくださいという啓蒙活動を行っていくこと。近年、映像文化の影響を受け、親の世代の活字離れが進んでいます。そのための1つ目に、読書や読み聞かせの効用や仕方を中心とした、親を対象とした子供読書セミナーの開催、2つ目に、乳幼児健診の際に、例えば言葉を発する前、また笑顔ができたころ、いわゆる年齢に応じて乳幼児編とか幼児編といった推薦図書を紹介した手づくりのパンフレットと絵本を贈呈し、図書館から発信してはどうでしょうか。

 イギリスのブックスタートのように、図書館員や保健婦などが、子供と絵本を読むことの楽しさや意味について話すといった取り組みができれば、大変すばらしいことと思います。本市におきましても、市民部と図書館が連携して絵本を贈呈し、推薦図書のパンフレットや読み聞かせの手引書を作成、配布するブックスタートを進めていけば、良書の推薦とともに、図書館の利用推進にも大きくつながっていきます。当局の御所見をお伺いいたします。



◎教育長(馬場康雄君) 

 幼児期の人格形成に大切な役割を果たします本の活用につきまして、特にブックスタートにつきましては大変魅力ある活動だと認識いたしております。

 直接、図書館員あるいは保健婦などが絵本を読むことの楽しさを知らせるという取り組みにつきましては、大変有効な活動でありますが、職員体制の問題もございます。市民部等関係部局とも調整を図り、今後検討してまいりたいと思いますが、その前に現実的に乳幼児の健診の場などを利用しまして、パンフレットとか、あるいは読み聞かせの会のPRとか、そういうことはできることでございますので、現在図書館の方で、児童向けのおひさまレターということで、さまざまな推薦図書や読み聞かせの子供お話広場などを紹介させていただいております。このことは、まだ健診の場では配られておりませんでしたので、早速こういうことにつきましても関係部局と連携を図って、検討していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。



◎市民部長(古田淳君) 

 それでは市民部の方からお答えさせていただきます。

 乳幼児から幼児等、年齢に応じた推薦図書のパンフレットやブックスタートとしての絵本を乳幼児健診等の際に配布できないかとのお尋ねでございます。

 母親の育児ストレスや父親の育児不参加などが課題となっております。こうした折、本に親しむきっかけをつくる活動として、ただいま議員から御紹介いただきましたように、ブックスタートという運動が日本でも注目されるようになってまいりました。父母や祖父母らの養育者と赤ちゃんが互い楽しみながら、絵本を通して親子のきずなを深めてもらうのがねらいであります。

 この事業は、日本では昨年から東京都杉並区で試行されており、その効果などについて、大学の研究機関の協力で追跡調査がされていると聞いております。さらに、長野県茅野市では、市民グループが英国を手本に独自に始められております。

 今後につきましては、良書の選定、パンフレットの作成、配布にあわせまして、ブックスタートにつきましても研究機関の追跡調査の結果等も参考にしながら、図書館とも連携して、検討してまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。



◆6番(原勲君) 

 大変前向きな御答弁をいただきまして、ありがとうございます。

 図書館に見える方というのは限られているように思います。それを子供ができた段階で図書館とつなげていく、絵本に結びつけていくという取り組みが大事かと思います。活字離れの今の親の世代を再教育するというか、親も含めてこういったことを認識していただくという意味で、ブックスタートというのは大変興味深い取り組みだと思います。

 このブックスタートは、先ほど市民部長から御紹介がありましたが、昨年秋から東京都杉並区で実験的に行われて、また本年に入ってからは北海道恵庭市が、また新年度においては長野県松本市が取り組むというようなお話を聞いております。

 近くでは、お隣の岐阜県川島町では既に平成9年度から継続事業として取り組んでおります。川島町の公式ホームページを見ますと、ブックスタートアドバイスということで、町の保健センターの乳幼児健診に図書館の職員が出向いて、絵本の紹介や読み聞かせの仕方をアドバイスしていると紹介されております。10カ月健診の際と1歳半健診、3歳児健診、それぞれの健診時に乳幼児を持つ親を対象に、以下のことを行っていますということで、町立図書館本の家の紹介と利用案内、対象年齢に合った絵本の紹介、絵本の読み聞かせの実践、絵本に関する新聞記事、パンフレットの配布、絵本について書かれた一般書の紹介、それから10カ月健診では図書館のカレンダー、赤ちゃんを持つお母さんへということで10カ月用の資料、これが1歳半と3歳児ではまた別の資料が渡されるそうであります。こういう取り組みをもう平成9年度から行っているそうであります。ぜひとも、子供ができた段階で絵本に結びつけるという取り組みをぜひともお願いしたいと思います。

 また、図書館の児童サービスとして、本の紹介やお話広場での絵本の読み聞かせ、ストーリーテリングなど、子供が本を楽しむ力を支援する取り組みもボランティアの方等の御協力をいただいて行われています。子供たちが成長する過程での図書館が果たす役割は、子供たちと接する親など、大人たちに必要な情報を提供し、サポートする拠点との認識の上に立ちますと、子供と子供の本に詳しい専門職である児童図書館員、児童図書アドバイザーの配置といった一歩足を踏み込んだ取り組みが必要と考えます。毎日でも行きたいと子供たちが思うような環境づくりが大切と思います。御所見をお伺いいたします。



○副議長(黒田徳已君) 

 本日の会議は、議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。



◎教育長(馬場康雄君) 

 お答えいたします。

 先ほど御指摘のとおり、現在お話広場ということで絵本の読み聞かせ、あるいはストーリーテリング、布絵本を使ったお話など、図書館本館の1階で、利用団体の中の4つのボランティアグループの御協力を得まして、月に3回、土曜日の午後、子供たちにお話の世界の楽しさを知ってもらい、読書への興味を呼び起こす活動をしていただいております。

 子供たちに本や読書がどんなに大切なものかを知ってもらうために、子供を本に近づかせ、読書への興味を呼び起こし、読書が習慣となるよう、いろいろな努力をしていかなければならないと思います。児童図書館員とか、あるいは児童図書のアドバイザーの配置等でございますが、現状の中でなかなか職員の問題で難しい問題もございますが、子供が興味を持つ事柄やその能力を心に十分とめながら、子供たちを注意深く観察し、また子供たちによい本を充実させていただき、子供たちと接触を深めて、子供たちの願いや要求を受けとめて、そしてそれに応じられるように努力してまいりたいと思います。

 今後とも現在の職員で、できる限り研修、研さんを積みまして、子供たちが図書館へ行きたいと思うような図書館づくりを目指して鋭意努力してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。



◆6番(原勲君) 

 過去にも他の議員が専門職の配置をということで質問されておりますが、答弁は現状の職員で対応していく、司書も徐々にふやしていくというお話でありますけれども、先ほどの教育長の答弁で、職員はできる限り研修と研さんを積んでいって、児童サービスの向上を図っていくというようなお話でございました。

 研修、研さんを積んでレベルアップを図っていくということでありますけれども、今、図書館で児童書とか児童コーナーのレファレンスが多いと聞いておりますが、図書館では朝礼とか夕礼はなされていないとお聞きしております。その日にこういう質問があった、こういう問い合わせがあったとか、そういう対処の仕方というものを全図書館員に伝えていく、その日にあった苦情というものを伝える場、引き継ぎをする時間というものを設けるべきだと思います。共通のテーマを持って、全図書館員が取り組んでいただけるようお願いしたいわけですが、いかがでしょうか。



◎教育長(馬場康雄君) 

 さまざまな御要望だとか、あるいは問題点につきまして、それぞれの職員だけでなく、全体できちんと受けとめていくということは、図書館に限らず、どこの組織でも同じでございます。現実に、勤務体制の問題等で全職員がそろうことはなかなかございません。今、御指摘のような問題につきましても今後、早速検討させていただきまして、いろんな要望があったときにすぐ全職員に伝わるようなシステムを十分考えていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。



◆6番(原勲君) 

 ありがとうございます。

 現状の中でやろうと思うとやはり限られております。しかし、内容を充実していくいろんな取り組みはできると思いますので、そういうソフト事業を充実する意味でも、全図書館員が力を合わせて取り組んでいただきたいと思います。

 次に、学校図書館についてお尋ねいたします。

 子供たちが長く過ごす場所であり、学習を支える場としても役割が高まっております。しかし、かぎがかかっていたり、蔵書が不足しているなど利用しにくい学校があるのも現状であります。学校図書館を生かすには、本や資料に関して専門的な知識があり、子供や教師の相談に乗ることのできる司書の存在が大きいと言えます。1997年6月に学校図書館法の一部を改正する法律が成立し、2003年度以降は12学級以上の規模の学校に司書資格を持った司書教諭を配置しなければなりません。本市の計画についてお聞かせください。



◎教育長(馬場康雄君) 

 今、御指摘のように、平成15年度以降は12学級以上の規模の学校に司書資格を持った教員を配置することになりますが、平成13年度当初の見込みの学級数から見ますと、12学級以上の学級を持つ学校数は47校中40校程度と想定されます。現在、一宮市で司書教諭の資格を有する教員は全部で55名でございます。一応、必要数は満たしている状況でありますが、今後とも司書教諭の資格を取る講習会、研修会への参加を計画的に進めてまいりたいと思っています。昨年度も夏季休業中などに講習会に参加しまして、数名の教員が有資格者となっております。今後とも司書教諭資格者の増員を図ってまいりますので、よろしくお願いしたいと思います。



◆6番(原勲君) 

 ありがとうございます。

 学校図書館は、読書センターの役割を持つものということで、さらに必要な情報を収集、選択、活用できる学習情報センターとしての機能ということが求められております。司書教諭の養成に関しましても、司書教諭講習規程が一部改正され、平成11年度から5科目10単位の新科目とされました。新しいこういった情報メディアの専門職の広範囲な仕事が期待されているわけですが、仕事を十分にこなすことは大変に困難であるような感じがいたします。学級担任等と兼務であったり、学校図書館が十全に機能するための十分な措置とは決して言えないと思いますが、ぜひとも各学校で、学校図書のボランティアの活用をするとか、子供たちがより学校図書館を利用しやすい環境づくりをお願いしたいと思います。

 本来なら、各学校に専任の司書を配置していくことが望ましいわけですが、図書館司書を配置した学校、市、そういった例を見ますと大変好評で、貸し出し冊数が倍増になったとか、昼休みはごった返すとか、そういう取り組みをしている市町もあるわけです。より充実した取り組みをお願いしたいと思います。

 最後にまとめに入ります。

 文部省の1999年度の問題行動調査の結果によれば、公立の小・中学校と高校の児童・生徒が起こした暴力行為は3万 6,000件と過去最多を記録しました。また、いじめに関しては、先ほど紹介しましたが、減少傾向は見られるものの、依然3万を超える件数が報告されています。まことに悲しむべき状況ですが、これらの数字はあくまで学校側が報告した件数に基づいたものであり、また私立の学校は調査対象に入っておらず、氷山の一角に過ぎないとも言われております。

 件数の多い、少ないもさることながら、問題なのはこうした異常な状態が教育現場において半ば常態化、日常化している現実であります。子供は時代の縮図であり、社会の未来を映す鏡であります。その鏡が暗い闇に覆われて曇ったままでは、明るい希望の未来など期待し得るべくもありません。

 これまでにもさまざまな対策が打ち出されてきましたが、こうした制度的ないじめ防止の環境づくりとともに、いじめや暴力は絶対に許さないとの気風を社会全体で確立していくことが強く求められます。いじめや暴力は絶対に悪であり、いけないことだ、これは人間がわきまえるべき当たり前のルール、常識とも言えます。

 しかし、困ったことに、この当たり前が当たり前としてなかなか通じなくなってきています。いじめや非行、少年犯罪にしても、数そのものが以前に比べて必ずしも増加しているわけではなく、問題は数や量ではなく、その質や性格にあるのではないでしょうか。いじめをなくそうと幾ら呼びかけても、子供たちの心に届かず、上辺だけのスローガンのように、むなしくこだまするに終わってしまいかねません。

 近年、社会にとみに顕著に見られる倫理の欠如、モラルハザードとそれに伴う悪への無関心、冷笑主義(シニシズム)の蔓延があると指摘されています。また、この悪に対する無関心、シニシズムは、時に悪そのものより恐ろしい、社会を根の部分からむしばんでいく病根であるとも指摘されています。

 「バトルロワイヤル(生き残り戦)」、そういう映画が昨年話題になりました。教育上好ましくないとの国会議員の批判の引き金でありました。内容は、中学3年B組の42人が殺し合うシーンが大変悲惨過ぎ、どのゲームセンターにもある殺りく場面の連続でありました。この映画を見た若者の多くが感動したと言っています。そこからかいま見える社会倫理の破壊、テレビゲームで育った現代っ子から、殺す、やっつけてしまうといった言葉がいとも簡単に口にされることこそ、私たちは深刻に憂うべきではないでしょうか。

 最近では「親孝行 したくないのに 親がいる」「いつまでも あってたまるか 親と借金」という川柳があるそうです。昔は同じテーマでも「親孝行 したいときには 親はなし」「いつまでも あると思うな 親と金」といって、親孝行の大切さの教訓としましたが、今ではそれとは正反対の見方をする若者をつくっています。

 今、なぜ読書なのか。映像などによって送り出される仮想現実(バーチャルリアリティー)は高度で便利な反面、人間が人間同士、あるいは自然とじかに触れ合うことによって生まれる共感性とは似ているようで全く違うものであります。また、刺激が強い上に、現実の世界にはぐくまれる他者の痛みや苦しみへの共感性、想像力を覆い隠してしまいかねない弊害を持っています。さらに、つくられたイメージを受動的に受け取る環境ばかりに身を置いていると、能動的な考える力、判断する力、愛し共感する力、悪に立ち向かう力、信ずる力などがどうしても衰弱していってしまいます。

 児童文学の原則はハッピーエンドであります。子供が納得できる終わり方をするものがよい本と言われています。なぜなら、主人公になりきって冒険を体験します。この世の果てに行ったり、恐竜と戦ったり、ありとあらゆる困難に立ち向かい、大変な思いをしながらも、最後にめでたし、めでたしで、どんなことがあっても努力をすれば報われ、困難を乗り越えられるというメッセージが子供にとって大事であります。

 良書に触れることによって、生きる勇気や正義へのあこがれを沸き立たせ、人間へのやさしさをはぐくむ機会を子供たちにたくさん与えてあげることは、私たち大人の責務であると思います。

 また、幾ら活字離れと言われても、活字離れの時代であればあるほど、時流に抗して、古典や名作に本気で格闘する青春時代にしてあげなければと思います。

 凶悪犯罪、いじめ、自殺など、子供による心痛む出来事が続いております。社会が病んでいるからといっても、国や社会をつくっているのは1人1人の人間として、人間社会に広がる心の荒廃を乗り越えるためには、読書によって力強く生きる力、希望、勇気、活力、負けじ魂をはぐくむことが、地道で着実な解決策の1つとなります。

 先ほど、子供は時代の縮図であり、社会の未来を映す鏡と申し上げました。子供の瞳が輝く社会実現のためにも、地道で長い取り組みかもしれませんが、良書に親しむ環境づくりを市全体として取り組んでいけるようお願いいたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。

 ありがとうございました。(拍手)



○副議長(黒田徳已君) 

 お諮りいたします。

 議事の都合により本日はこの程度にとどめ、明日は休会とし、9日午前10時より会議を開きたいと思います。これに御異議ありませんか。

         (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。

 本日はこれをもって散会いたします。

                             午後5時13分 散会