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愛知県 岡崎市

平成12年  3月 定例会 03月01日−01号




平成12年  3月 定例会 − 03月01日−01号







平成12年  3月 定例会





◎事務局長(三宅卓) ただいまから平成12年3月岡崎市議会定例会の開会式を行います。

 初めに、中根副議長あいさつ。

     (副議長 中根勝美 登壇)



○副議長(中根勝美) おはようございます。

 3月定例会の開会に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。

 春まだ浅いこのごろ、本日は議員各位に御参集をいただき、ここに3月定例会を開会できることを、心より厚くお礼申し上げます。

 本定例会は、次年度の市政の方向を決定する重要な議会であり、平成12年度岡崎市一般会計予算を初め、条例の制定及び改正等、市民生活に密着した数多くの議案が提出されます。

 議員各位におかれましては、十分な御審議をいただき、適切な御議決をされるよう希望するものであります。

 また、議会運営につきましても、格別な御協力をいただきますようお願い申し上げまして、開会のごあいさつといたします。

     (副議長 中根勝美 降壇)



◎事務局長(三宅卓) 引き続きまして、中根市長あいさつ。

     (市長 中根鎭夫 登壇)



◎市長(中根鎭夫) 本日ここに3月定例市議会が開催されるに当たりまして、私からも一言ごあいさつを申し上げます。

 議員の皆さん方におかれましては、公私ともに極めて御多忙の中に御出席を賜りまして、厚くお礼を申し上げます。

 本定例市議会におきましては、平成12年度の予算案を初め、多くの重要議案の御審議をお願い申し上げるものでございます。諸議案の内容につきましては、順次説明をさせていただきますので、よろしく御審議をいただきまして、御議決を賜りますようお願い申し上げ、簡単ではございますが、私からのごあいさつにかえさせていただく次第でございます。どうぞひとつよろしくお願いいたします。

     (市長 中根鎭夫 降壇)



◎事務局長(三宅卓) これをもちまして開会式を終わります。

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             午前10時4分開会



○副議長(中根勝美) 去る2月9日に議長が逝去されましたので、議長にかわり副議長が議長の職務を行います。

 出席議員が定足数に達しておりますので、ただいまから平成12年3月岡崎市議会定例会を開会いたします。

 直ちに本日の会議を開きます。

 本日出席を求めた理事者は、市長初め関係職員であります。

 本日の議事日程は、お手元に配付の印刷物によって御承知願います。

 この際、諸般の報告をいたします。

 議案の受理、請願・陳情の受理、議決事件の処理、閉会中に開催されました各委員会の結果報告、出納検査の結果報告の受理状況は、お手元に配付した印刷物のとおりであります。

 以上、報告いたします。

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○副議長(中根勝美) 次に、先般とり行われました故前田正己議長の葬儀に際しましては、議会を代表して副議長において弔辞を奉呈いたしましたことを御報告いたします。

 これより故前田正己議長の御冥福をお祈りし、黙祷を捧げたいと思います。よろしくお願いいたします。



◎事務局長(三宅卓) それでは、ただいまより黙祷をお願いします。黙祷始め。

     (黙祷)



◎事務局長(三宅卓) 黙祷を終わります。

 御着席ください。



○副議長(中根勝美) この際、故前田正己議長に対する追悼演説の申し出がありますので、これを許します。

 16番 柴田元良君。

     (16番 柴田元良 登壇)



◆16番(柴田元良) 平成11年11月25日、臨時議会において第54代議長に就任された故前田正己氏には、去る2月9日午後5時25分、岡崎市民病院で永眠されました。御家族の渾身の介護もかいなく、ついに不帰の客となられましたことは、痛恨のきわみであります。ここに、議員各位の御同意をいただき、代表して謹んで哀悼の意を述べさせていただきます。

 あなたは、昭和14年8月3日三重県鈴鹿市でお生まれになり、昭和33年3月新三菱重工株式会社へ入社され、社業に精励の傍ら、社の硬式野球部で青春を過ごし、都市対抗戦の出場など社会人野球にも、球史に残る輝かしい戦績を残されました。

 昭和54年4月、周囲の皆さんの期待を一身に集められ、岡崎市議会議員として見事初当選をされて以来、連続6期、20有余年にわたり議会のリーダーとして、地方自治の進展に大きく寄与されました。厚生経済、建設の各常任委員長、議会運営委員長、監査委員、副議長などの要職を歴任され、政治倫理の確立を初め、議会人事の公平性、議員定数の削減、情報公開条例の制定など数々を手がけられ、その御功績はまことに顕著なものがありました。

 あなたが市議会議員になり、議員の野球大会に出場されたとき、21人の打者に対し、1人だけピッチャーゴロで、残り20人三振をとって勝ったと聞いており、最近では、1試合目は私が投げ、2試合目は前田さんが投げ、3試合目は、若い私が投げなければいけないものが、素人の私では途中で投げれなくなり、「おれが投げてやる」と言って、腰や足が痛くても、スプレーをかけながら頑張ってくれました。

 また、昨年の議会人事で私が病院へ何度も伺ったとき、そのときあなたは言いました。「元良、おれの議長はどうでもいいから、後輩の監査だけは必ずゆうあい21で頑張れよ」と言って、自分のことより、私たち後輩のことを考えて励ましてくれました。スポーツで鍛えられたあの頑丈な体とファイトあふれる、自信満々たる姿、議会一の雑学博士と言われ、豊富な知識や経験、「前さん、前ちゃん」と呼ばれ、庶民的でユーモアに満ちたあの姿を、今はもう目の当たりに接するすべもないと思います。人生の無常を痛感し、うたた寂寞の思いにたえません。幾多の春秋を残し急逝されたあなたは、私たちに対し、いつもいつも気を使ってくださった日々でありました。

 昨年12月定例会で可決しました岡崎市の基本構想、岡崎21世紀プランの着実な推進や、議会改革、活性化に向け、公平でわかりやすく、スピーディーな議会運営を抱負として持たれ、その手腕に期待するところ大でもありました。再びあなたと相まみえることはかないませんが、私たちの心の中にあなたは生きておられます。あなたの遺志を引き継ぎ、市民福祉の向上と地方自治の進展に一層努力することをここにお誓い申し上げます。あなたの御遺徳と幾多の御功績はとわに、市政に携わる者並びに市民の胸に生き、長くたたえられることでありましょう。

 申し上げれば限りなく、惜別の情は尽きませんが、ここに謹んで哀悼の意を表し、衷心より御冥福をお祈り申し上げ、追悼の辞といたします。

     (16番 柴田元良 降壇)



○副議長(中根勝美) 続いて、市長。

     (市長 中根鎭夫 登壇)



◎市長(中根鎭夫) 岡崎市議会議長 前田正己さんは、去る2月9日に、入院中の岡崎市民病院におきまして御逝去されました。まことに痛惜、哀悼の念にたえません。私はここに、議会各位の御同意を得て、市民を代表し、謹んで哀悼の言葉を申し述べたいと思います。

 前田さん、あなたは、健康には十分御留意をしておられましたが、昨年の12月に定例市議会を終えられた後、入院を余儀なくされました。養生されれば、必ずやまたお元気な姿で議長の職務を遂行されるものと信じて疑わなかったのでありますが、市民の願いもむなしく、60年の生涯を閉じられました。生者必滅、会者定離とは申せ、うたた人生の無常を嘆かずにはおられません。深い寂寥の感に打たれたのでございます。

 あなたは、昭和14年8月、現在の三重県鈴鹿市の旧家に生をうけられ、三重県立白子高等学校を御卒業後、昭和33年三菱重工業株式会社名古屋製作所に入社され、昭和44年三菱自動車工業株式会社名古屋自動車製作所岡崎工場へ転勤とともに、岡崎市民となられました。昭和54年5月には、三菱自動車労働組合と地元住民の絶大な衆望を担って、岡崎市議会議員にトップで初当選をされました。以来、連続6期、20有余年の長きにわたりまして市政の枢機に参画をされ、市民生活の向上と岡崎市政発展のために御尽力をいただいてまいりました。その間、建設委員会委員長、厚生経済委員会委員長、水資源・下水道対策特別委員会委員長、議会運営委員会委員長など数々の要職を歴任し、平成3年11月には市議会副議長、そして平成11年11月には、名誉ある岡崎市議会第54代議長に就任をされました。

 持ち前のすぐれた手腕を遺憾なく発揮し、真に民意を代表した議会人として活躍をされ、多大な功績を積まれたのであります。あなたのすぐれた識見と円熟した人格は、接する人々に親愛の情と敬意を起こさしめ、事を運ぶに当たりまして、常に貴重な役割を果たしてこられました。

 岡崎市中央総合公園市民球場建設においては、数々の積極的な御意見、御提言をいただき、市民の長年の夢を実現することができました。球場オープンの始球式に当たって、野球の苦手な私にボールの投げ方を一から、手をとり足をとり教えていただいたことは、今も忘れることができません。

 また、地元本宿地区におきましても、国道1号の4車線化、名鉄本線の高架工事など、数々の事業の実現に東奔西走され、多大な尽力をいただきました。

 21世紀を目前にして、行政を取り巻く環境は、かつてない新しい時代を迎えようとしている現在、あなたのそのたぐいまれな先見性と卓越した経験に期待するところ、まことに大なるものがございましたのに、幽明境を異にされましたことは、まことに惜しみても余りあるところでもございます。

 今後は、あなたの示された貴重な御提言を、来る21世紀の岡崎市政に存分に役立たせていく所存でございます。また、数々の御功績を上げられました前田さん、全国市議会議長会会長及び東海市議会議長会会長より議員10年、15年、そして20年の栄誉ある表彰を受けられまして、その御功績をたたえられました。あなたが岡崎市政発展のために捧げられましたとうとい精神と御功績は、とこしえに郷土に土に長くとどめられ、光り輝くことでしょう。

 殊に、前田正己さんの御生前の御功績をたたえ、その人となりをしのび、心から御冥福をお祈り申し上げ、追悼の言葉とさせていただきます。前田さん、御無礼いたしました。

     (市長 中根鎭夫 降壇)



○副議長(中根勝美) ありがとうございました。

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○副議長(中根勝美) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。

 会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において、15番 野澤幸治君、24番 澤田貞二君の御両名を指名いたします。

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○副議長(中根勝美) 日程第2、会期の決定を議題といたします。

 お諮りいたします。

 今期定例会の会期は、本日から23日までの23日間といたしたいと思います。

 これに御異議ありませんか。

     (「異議なし」の声あり)



○副議長(中根勝美) 御異議なしと認めます。

 よって、今期定例会の会期は、本日から23日までの23日間と決しました。

 暫時、休憩いたします。

             午前10時20分休憩

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             午前10時32分再開



○副議長(中根勝美) 休憩前に引き続き会議を開きます。

 日程第3、議長の選挙を議題といたします。

 直ちに議長の選挙を行います。

 選挙は、投票によることにいたします。

 議場の閉鎖を命じます。

     (議場閉鎖)



○副議長(中根勝美) ただいまの出席議員は39名であります。

 投票用紙を配付いたさせます。

     (投票用紙配付)



○副議長(中根勝美) 投票用紙の配付漏れはありませんか。

     (「なし」の声あり)



○副議長(中根勝美) 配付漏れなしと認めます。

 投票箱を点検いたさせます。

     (投票箱点検)



○副議長(中根勝美) 異状なしと認めます。

 この際、念のため申し上げます。

 投票は単記無記名であります。

 投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、議席の順に投票願います。

     (投票)



○副議長(中根勝美) 投票漏れはありませんか。

     (「なし」の声あり)



○副議長(中根勝美) 投票漏れなしと認めます。

 投票を終了いたします。

 議場の閉鎖を解きます。

     (議場開鎖)



○副議長(中根勝美) 直ちに開票を行います。

 会議規則第31条第2項の規定により、開票立会人に8番 鈴木雅美君、34番 河合信輝君の御両名を指名いたします。

 よって、両君の立ち会いを願います。

     (開票)



○副議長(中根勝美) 選挙の結果を事務局長に報告いたさせます。

 事務局長。



◎事務局長(三宅卓) 投票の結果を御報告いたします。

 投票総数39票、これは先ほどの出席議員数に符合いたしております。

 そのうち有効投票38票、無効投票1票。

 有効投票中、   中根勝美議員  25票

          岡田 満議員  9票

          河合信輝議員  4票

 以上、報告いたします。



○副議長(中根勝美) 以上のとおりであります。

 この選挙の法定得票数は10票であります。

 よって、中根勝美が議長に当選いたしました。

 私から一言ごあいさつさせていただきます。

     (議長 中根勝美 登壇)



○議長(中根勝美) ただいまは、議員各位の大変温かい御推挙を賜りまして、歴史と伝統を誇ります岡崎の新しい議長に就任いたすことになりました。身に余る光栄と、感謝を申し上げると同時に、職責の重大さを痛感いたしております。

 もとより浅学非才でありますが、今後は、市議会の円滑な運営と、そして市政進展のため、力を尽くしてまいりたいと思っております。議員の皆様はもとより、理事者各位の御協力や御指導、そして御鞭撻を心よりお願い申し上げまして、ごあいさつとさせていただきます。

 ありがとうございました。

     (議長 中根勝美 降壇)



○議長(中根勝美) 暫時、休憩いたします。

             午前10時41分休憩

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             午前10時53分再開



○議長(中根勝美) 休憩前に引き続き会議を開きます。

 ただいま副議長が欠員となりました。

 お諮りします。

 この際、副議長選挙の件を日程に追加することに御異議ありませんか。

     (「異議なし」の声あり)



○議長(中根勝美) 御異議なしと認めます。

 よって、この際、副議長選挙の件を日程に追加することに決しました。

 直ちに副議長の選挙を行います。

 選挙は、投票によることにいたします。

 議場の閉鎖を命じます。

     (議場閉鎖)



○議長(中根勝美) ただいまの出席議員は39名であります。

 投票用紙を配付いたさせます。

     (投票用紙配付)



○議長(中根勝美) 投票用紙の配付漏れはありませんか。

     (「なし」の声あり)



○議長(中根勝美) 配付漏れなしと認めます。

 投票箱を点検いたさせます。

     (投票箱点検)



○議長(中根勝美) 異状なしと認めます。

 この際、念のため申し上げます。

 投票は単記無記名であります。

 投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、議席の順に投票願います。

     (投票)



○議長(中根勝美) 投票漏れはありませんか。

     (「なし」の声あり)



○議長(中根勝美) 投票漏れなしと認めます。

 投票を終了いたします。

 議場の閉鎖を解きます。

     (議場開鎖)



○議長(中根勝美) 直ちに開票を行います。

 会議規則第31条第2項の規定により、開票立会人に9番 永田 寛君、33番 荒木鉄之助君の御両名を指名いたします。

 よって、両君の立ち会いを願います。

     (開票)



○議長(中根勝美) 選挙の結果を事務局長に報告いたさせます。

 事務局長。



◎事務局長(三宅卓) 投票の結果を御報告いたします。

 投票総数39票、これは先ほどの出席議員数に符合いたしております。

 そのうち有効投票39票、無効投票0票。

 有効投票中、   小林邦夫議員  26票

          大川時男議員  9票

          河合信輝議員  3票

          荒木鉄之助議員 1票

 以上、御報告いたします。



○議長(中根勝美) 以上のとおりであります。

 この選挙の法定得票数は10票であります。

 よって、小林邦夫君が副議長に当選されました。

 ただいま副議長に当選されました小林邦夫君が議場におられますので、本席より会議規則第32条第2項の規定により当選告知をいたします。

     (「議長」の声あり)



○議長(中根勝美) 小林邦夫君から発言の申し出がありますので、これを許します。

 小林邦夫君。

     (副議長 小林邦夫 登壇)



◆副議長(小林邦夫) ただいま議長のお許しをいただきましたので、一言ごあいさつを申し上げます。

 名誉ある岡崎市議会の副議長に御選任をいただき、まことに光栄に存じ、心から厚くお礼を申し上げる次第でございます。

 もとより浅学非才の身でありますが、議長を補佐し、議会の運営、また市政の進展のために全力を投球していくつもりでございます。議員の皆さん初め理事者の皆さんには、格別な御支援、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、ごあいさつとさせていただきます。

 どうもありがとうございました。

     (副議長 小林邦夫 降壇)

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○議長(中根勝美) 日程第4、議案第1号「損害賠償の額を定めることについて」外65件を上程し、市長の提案理由の説明を求めます。

 市長。

     (市長 中根鎭夫 登壇)



◎市長(中根鎭夫) 3月の定例議会が開催されるに当たりまして、所信の一端と平成12年度当初予算の施策の大要につきまして御説明を申し上げます。議会並びに市民の皆さん方の御理解と御協力を賜りたいと存じます。

 「送る月日に関守なし」、月日の経過するのは速いものでございまして、平成8年7月に市民の皆さん方の力強い御支援を賜りまして、私が市長として5期目の市政を担当させていただいて以来、既に3年有半が経過いたしました。

 この間、我が国におきましては、地方分権、行財政改革の推進など、21世紀を迎えるにふさわしい社会のシステムづくりのための各種制度の見直しが図られ、またバブル経済崩壊を契機といたしまして、戦後の高度経済成長時代に確立いたしました規格大量生産型の経済社会構造から脱却し切れず苦闘している現況で、まさに激動と改革の期間でございました。

 このような状況下にございまして、私は常に岡崎市民の幸せを願い、「住んでよかった」と感じられるまちづくりを念頭にいたしまして、前向きに各事業の推進を図ってまいったところでございます。

 幸いにいたしまして、推進してまいりました諸施策は、市政の全般にわたりましてそれぞれの分野で成果を上げ、市民の皆さん方を初めといたしまして各方面からの御評価をいただいておりますことは、まことに喜ばしく、これもひとえに、議会を初め市民各位の御理解と温かい御支援のたまものと、心から感謝を申しておるとともに、厚くお礼を申し上げる次第でございます。

 さて、3年余りの歳月のうちに手がけてまいりました各種の事業を思い起こしてみますと、都市基盤整備といたしましては、市道並びに街路等の整備はもとより、東岡崎駅南広場の整備、岡崎駅東土地区画整理事業を初めといたしました土地区画整理事業の促進並びにシビックコア地区整備計画の促進、市街地の浸水解消対策として、六名貯留池に続きまして実施してまいりました奈良井貯留池の建設、東消防署本署の建設、さらには情報通信基盤の充実のために、西三河ニューテレビ放送への出資を初め、農業振興、活性化のための田園地域マルチメディアモデル整備事業、幸田・額田町とともに広域市町村圏で実施してまいりました広域的情報通信ネットワーク整備促進モデル事業、広域ワンストップ行政サービス実験事業などでございます。

 生活環境の整備といたしましては、近年、温暖化、オゾン層の破壊など地球的規模で関心の高まりを見せておりますところの環境問題に対応するために、環境調査センターの建設を初め、環境の保全と創造を図るために、環境基本計画の策定、環境マネジメントシステムISO14001の認証取得事業を進めております。

 下水道事業といたしましては、平成11年度末の整備延長が783キロメートルに達するとともに、農業集落排水施設及び地域汚水処理施設を加えますと、その延長が875キロとなり、普及率では47.1%となる予定でございます。

 また、中央総合公園の西駐車場及び恩賜苑の整備並びに「エコパーク森のビオス」整備など二大ゾーン整備の推進、公営住宅天神荘、伊賀山荘の建設と三世代宅地ちせいの里造成分譲事業の促進等でございます。

 保健福祉の充実といたしましては、最新鋭の高度医療機器を備え、患者中心の医療を心がけ、西三河地区の中核的総合病院である市民病院の建設を初め、長寿者のくつろぎの場所といたしまして、在宅福祉の中心的な施設「地域福祉センター」も北部、南部、西部に建設、地域の健康な長寿者の方々と女性団体が交流を通じまして、知識及び経験を伝承するとともに、長寿者が新たな職業能力を身につけ、活用できる技術の習得をする施設「さわやか交流館」2館の開館及び2館の建設、また六ツ美西部市民ホームやこどもの家の建設並びに児童育成センター2館の開館、2館の建設などを進めてまいりました。

 続きまして、産業の分野では、先端技術産業の育成、誘致を目的に開発を推進しておりますところの東部地区の工業団地、第2農業振興施設「ふれあいドーム岡崎」の建設のほか、地域産業の振興と雇用の拡大を図るために、工場等建設奨励金制度を新たに創設いたしました。

 また、教育文化の振興では、六ツ美西部小学校の建設など教育施設の整備を図るほか、中央総合公園にアーチェリー場の建設を初め、心を語るミュージアムを基本テーマといたしました美術博物館の整備も図ってまいったところでございます。

 また、中心市街地である康生地区66ヘクタールの活性化に向けましては、市を中心とした公共によるところの整備だけではなく、民間の経験や資金を活用したPFI手法も視野に入れ、国の中心市街地活性化法に基づいた基本計画の策定を取り進めているところでございます。

 今後におきましては、市民の皆さん方の生の声に耳を傾け、また議会の皆さん方の御意見を賜る中で、市民福祉向上のため、均衡と調和を基本姿勢とした諸施策の展開をしてまいる所存でございます。よろしく御理解をいただきたいと存じます。

 さて、我が国経済は、金融システムに対しますところの信頼の低下や雇用の不安など、バブル経済崩壊の後遺症から、「不況の輪」とも呼ぶべき厳しい経済情勢が続いてまいりました。しかしながら、金融システムの改革、雇用の創出や労働市場の改革、中小企業政策の見直しなど、構造改革に努めるとともに、平成10年11月には、景気回復に向けました緊急経済対策を講じるなど、金融危機、経済不況の克服に取り組み、また昨年11月には景気回復の一段の推進に努めるために、第2次補正予算を投入するなど、景気の回復に全力を上げてまいったところでございます。

 このような経済環境下にありまして、先ごろ経済企画庁の経済報告によりますと、景気は各種の政策効果によりまして、国内総生産の実質成長率が0.6%程度見込まれるなど、緩やかな改善が続いているが、民間需要に支えられておりますところの自立的回復には至っていないと言われております。

 このために政府は、雇用不安を払拭しつつ、公需から民需への円滑なバトンタッチを図り、我が国経済を早急に本格的な回復軌道に乗せるという経済新生対策を打ち出しまして、12年度国の一般会計予算も、今後の経済動向等を十分に踏まえ、昨年度に引き続き、11年度第2次補正予算と一体的にとらえる15カ月予算の考え方のもとに、景気を確かな足取りにすることを目標にいたしまして、機動的、弾力的な対応で、実質経済成長率を1.0%まで回復させることとしております。

 こうした背景のもとに、景気回復を最優先とするところの観点に立ち編成されました平成12年度の国の一般会計予算は84兆9,871億円で、前年度対比3.8%の増、そのうち政策的経費であるところの一般歳出は48兆914億円で、前年度対比2.6%の伸びを確保するなど、昨年度に引き続きまして積極的な財政出動となっております。

 一方、公債発行額は32兆6,100億、公債依存度が38.4%となりまして、赤字国債の大量発行によりますところの公債残高の増加が危惧されるなど、非常に厳しい状況でございます。

 また、地方財政も、恒久的減税や景気低迷に伴うところの地方税収の落ち込みなど、平成6年度から6年連続大幅な財源不足の状況となりまして、借入金残高も平成11年度末には179兆円に達する見込みで、その償還が将来の財政運営を圧迫することが懸念されまして、財政の健全化、行財政改革の推進が重要な課題であるとされているところであります。

 その一方で、地方分権一括法が成立いたしまして、地方分権の推進が実行の段階を迎える中に、少子・長寿化社会に向けました地域福祉施策の充実や市民に身近な社会資本の整備等重要な課題が山積しております。地方自治体が担うべき役割と、その財政需要はますます増大するという厳しい状況でございましょう。

 地方団体の収支をマクロ的に計画するところの地方財政計画の規模は88兆9,300億円でございまして、前年度対比0.5%の伸びとなっております一方、地方単独事業につきましては、地方財政の状況を勘案し、前年度を4.1%下回るものとなっております。なお、特別減税に伴うところの財源不足につきましては、地方特例交付金や減税補てん債等により補てんすることとされております。

 このような状況の中におきまして、本市の新年度の予算編成に当たりましては、景気低迷によるところの市税収入の伸び悩みや国・県補助金削減など厳しい財政環境を見きわめつつ、国の経済見通しや予算・地方財政計画、地方債計画なども参考にしながら、個性豊かな活力に満ちた地域づくりに努めるべく、新たに策定いたしました総合計画「岡崎21世紀プラン」の基本計画におきますところの諸施策を推進するとともに、予算の位置づけを「新時代に対応した市民生活重点型予算」といたしまして、介護保険制度を初めといたしますところの総合的かつ効率的な福祉施策の展開、地方分権一括法に基づくところの機関委任事務の廃止に伴うところの事務処理の増大、廃棄物の適正処理、ごみ減量化、リサイクルの推進など環境問題への対応、また行政サービスの効率・高度化に対するところの情報化の推進など、行政需要への対応を図るとともに、引き続きまして行財政改革の推進等財政の健全化に留意しつつ、市議会各会派の御要望などを十分に尊重しながら、限られた財源の重点的配分によりまして、市民福祉の向上のために、積極的な年間総合予算として編成をいたしましたところでもございます。

 それでは、新年度予算の概要につきまして御説明を申し上げます。

 平成12年度予算は、一般会計940億円、特別会計827億9,191万円、企業会計285億2,206万円、各会計を合わせました総額は2,053億1,397万円となりまして、前年度当初予算と対比いたしますと、総額で4.0%の増となっております。

 新年度予算といたしまして重点事業の主なものでございますが、新たに策定いたしました総合計画「岡崎21世紀プラン」で示す六つの柱に沿いまして逐次御説明を申し上げます。

 まず、「安全で住みよいまちづくり」では、水や緑など恵まれた豊かな自然環境との調和を図る中で、快適な都市生活を営むために、計画的な都市基盤の整備や災害に強い防災体制の充実が求められております。

 まず、計画的な都市づくりを進めるに当たり、総合的な視点から都市計画に関して必要な調査や、東岡崎駅周辺の交通緩和とまちづくりのために、「鉄道連続立体」の研究などを行い、さらには21世紀プランとの整合性を図るために、都市計画マスタープランの見直し検討作業に着手するとともに、引き続きまして矢作地区におきますところの国道1号環境整備事業を国と市が一体となりまして推進してまいります。また、新都心核の形成を目指しまして整備を進めておりますところのJR岡崎駅周辺地区におきましては、引き続き岡崎駅東土地区画整理事業の着実な推進を図るとともに、シビックコア地区の整備として国の合同庁舎の建設に合わせまして、交流拠点といたしましての整備を進め、シビックセンター及び立体駐車場を平成13年度完成を目指しまして、南部地域の新都心核にふさわしい、魅力とにぎわいのあるまちづくりの先導的な役割を目指しております。

 さて、空洞化が懸念されておりますところの中心市街地につきましては、今年度、再活性化を図るため岡崎市スポーツガーデン用地を初めといたしました公有地を中心に、官民の役割分担を明確にした機能の導入計画策定を行ってまいりました。さらには、新年度におきましては、近年の厳しい財政環境への配慮や効果的、効率的な事業展開を図る上から、段階的整備や民間活力の導入を図るなど、早期着手に向けまして準備を進めてまいります。また、円滑な事業化を進めるために、中心市街地への交通アクセスの確保を図るまちづくり交通計画の策定も行ってまいります。

 旧市立岡崎病院跡地につきましては、健康、交流、にぎわいの創造という基本方針のもとに、導入を計画している複合施設の事業化につきまして、民間活力の導入方策等も考慮して検討してまいっております。

 また、21世紀を間近に控えまして、ますます発展するところの高度情報化社会に備えまして、市内全地域で市民がひとしく情報が得られる環境を創出するために、10年度より取り組んでまいりました田園地域マルチメディアモデル整備事業も順調に推進し、12年度中には事業区域全域で供用開始ができる見通しとなっております。同時に、都市と農村との交流促進を図るために、事業目的に沿いました農業情報の発信につきましても、サービスを開始してまいる予定でございます。引き続きまして、整備を進めてまいりたいと考えております。

 広域行政の重要性が盛んに言われておりますが、10年度の緊急経済対策といたしまして、国の第3次補正予算で国の委託事業といたしまして新設されました広域的情報通信ネットワーク整備促進モデル構築事業は、幸田町、額田町とともに広域市町村圏事業といたしまして、広域地図を介しました情報の共有を図ってまいりましたが、12年度には、インターネットを通じました情報を提供してまいるとともに、本年度2次補正の経済新生対策によりまして、新たに追加されました放送を活用した実験的な広域行政サービス事業類型にも取り組んでまいります。

 また、文部省と郵政省との提携事業でもございます先進的教育用ネットワークモデル地域事業など2件の国直轄の事業につきましては、国の設備整備も終わりまして、国とタイアップして、学校におきますところのインターネット環境に関する研究開発が本格的に実施されてまいります。さらには、本年度実施してまいりました情報化に関するところの市民意識調査の結果を踏まえまして、市民ニーズ等を把握する中で、情報化の諸事業を多角的に展開し、市民生活や産業活動の利便性に寄与するよう、地域情報化の推進に取り組んでまいりたいと考えております。

 また、災害対策の強化充実を図るために、防災拠点施設の整備に向けまして、施設の基本設計を策定するとともに、災害時の初動体制の一層の充実を図るために、愛知県新総合通信ネットワーク整備に伴うところの県防災行政無線再整備など情報通信網の整備、さらには災害救助物資の備蓄用防災倉庫の増設、防災拠点施設屋上番号表示の整備も進めてまいります。

 次に、「安心して暮らせる人にやさしいまちづくり」でございます。

 現在、全国の65歳以上の長寿者は2,116万人にも達しまして、総人口の16.7%を占め、平成18年度におきましては20%を超えると予想されるなど、まさに人生80年時代を迎えまして、着実に少子・長寿化社会が進展している今日、健康、医療、福祉の連携を強化した保健医療体制の確立や社会保障の充実、地域福祉体制が確立された地域社会の形成が必要とされております。

 このような社会情勢を背景にいたしまして、長寿者が安心して暮らせるよう、新たに策定してまいりました老人保健福祉計画に基づきまして、介護保険制度の円滑な導入のための施策を執行してまいります。

 在宅福祉の中心的施設でございます長寿者の皆さん方のくつろぎと憩いの場所といたしまして、順次建設を進めてまいっておりますところの地域福祉センターも、4館目の西部地区が完成を目前に控えておりまして、地域福祉の拠点施設といたしまして、その運営と充実に努めてまいります。また、障害者福祉充実では、新規に重複重度障害者の自立促進、生活改善、身体機能の維持向上等を図るための日常生活訓練や機能訓練等各種サービスを提供する身体障害者デイサービスセンターの建設や、長寿者、障害者を含むところのすべての市民があらゆる施設を円滑に利用するための「人にやさしい街づくり事業」といたしまして、引き続きモデル地区の東公園に休憩棟の整備を進めるとともに、緊急地域雇用特別基金事業費補助金を活用いたしまして、バリアフリーマップも作成してまいります。

 少子化の進行、夫婦共稼ぎ家庭の増加、あるいは家庭や地域の子育て機能の低下など、児童を取り巻く環境が大きく変化している中におきまして、児童の健全育成施策の一環といたしまして進めておりますところの放課後児童健全育成事業といたしまして、上地、大門の児童育成センター2館に続きまして、梅園、六ツ美北部児童育成センター2館を開館、さらには新年度におきましては、4館の建設着手で、子供たちに安心できる生活の場を提供していきたいと考えておる次第でございます。

 次に、西三河の中核的総合病院といたしまして、最新鋭の高度医療機器を備え、万全の医療体制のもとに、患者中心の医療を心がけてまいりましたところの市民病院は、開院後の市民の皆さん方の御意見を拝聴し、駐車場の増設を進めるなど、利用者の利便性の向上に努めてまいります。

 続いて、「快適で環境にやさしいまちづくり」でございます。

 環境基本計画の望ましい姿「環境共生都市 岡崎」の実現のために、この計画を具体化した環境基本計画の実行行動計画を実施してまいります。この市民運動の一つといたしまして、ノー包装、買い物袋持参運動及び容器等資源化事業等も推進してまいります。

 また、一事業所として今年度より行っております岡崎市役所本庁舎並びに福祉会館を対象といたしましたISO14001の認証取得を目指すとともに、市内事業所に対しましても普及を図ってまいりたいと考えております。

 公害防止条例の一部改正によりまして、事業計画に基づきまして、市長と協議すべき事業、市と公害防止協定を締結すべき事業といたしまして、産業廃棄物処理施設や一般廃棄物処理施設の設置事業を定めたところでございまして、規則におきまして、さらにその他公害の発生するおそれのあるところの事業または生活環境等の保全上の配慮を必要とする事業等に対しまして、小規模な産業廃棄物、一般廃棄物の処理施設の設置事業、大規模小売店などの事業を定めるとともに、これらの事業に対します立地条件といたしまして、集落からの距離、学校等公共施設からの距離、水道取水施設からの距離等、一定の要件を具体的に定め、市民の健康保持、生活環境の保全に努めてまいります。

 また、立地条件等一定の要件を具備した事業につきましては、市といたしましても、事業計画の地元説明に積極的に参加するとともに、市民の不安解消に努めてまいりたいと考えております。

 次に、本市の二大ゾーン構想の一つといたしまして整備を進めてまいりました中央総合公園におきましては、スポーツ西ゾーンの駐車場を引き続き整備し、来園者の利便性と安全性を図るとともに、自然ゾーン整備といたしまして健康の森の整備充実も進めてまいります。

 また、豊かな自然との共生という考え方のもとに、広域的な交流拠点として整備を進めてまいります「エコパーク森のビオス」につきましては、引き続き「くらしゾーン」の園内通路や三河農家の再築工事を進めると同時に、体験等に利用するための三河農家2棟目や修景整備に必要な各種の業務を実施してまいります。

 快適な住環境の形成と長寿者、身体障害者に配慮いたしました人にやさしい住宅供給を目標に進めておりますところの市営住宅の建てかえ事業につきましては、伊賀山荘の完成に続きまして、本年度は、本宿荘の建てかえに着手してまいります。また、市内中心部に初めての中堅所得者向け特定公共賃貸住宅12戸の建設を推進してまいります。

 さらには、土地開発公社を事業主体といたしまして進めております地域の活性化と豊かな長寿社会の実現に向けまして実施してまいりました三世代宅地供給事業「開元の里」、「ちせいの里」に続きまして、第3次といたして進めておりますところの桑原地内におきまして、地元の御協力のもとに、平成12年度後半から造成工事に着手できる見通しとなってまいりました。また、勤労者の住宅施策の一環といたしまして、安価で良質な住宅宅地の供給を目指しまして、基本調査も進めてまいります。

 「信頼とふれあいのまちづくり」では、信頼と触れ合いのある町を目指しまして、地域の健康な長寿者と女性団体が、世代を越えました交流を通じまして、知識や経験を伝承するとともに、新たな職業能力を身につけまして、活躍できる技術の習得をする施設といたしまして、さわやか交流館4館の建設を、国の少子化対策臨時特例交付金を活用しながら進めてまいります。

 一方、研修事業といたしましては、庭木の剪定、パソコンセミナー、これに新たに家事介護研修など−−この家事介護は、一定の資格が取得できる、こういうことを目的に計画しておるわけでございます−−を実施するとともに、交流事業といたしまして、古くから郷土に伝わるところの地域文化の伝承を通じまして、世代間交流を進めてまいります。また、青少年女性施策といたしましては、青少年団体や学区の女性団体の活動を支援し、青少年の健全育成や非行防止活動を推進するとともに、男女共同参画の実現に向けまして意識啓蒙を図ってまいりたいと考えております。

 続きまして、「文化の薫る人間性豊かなまちづくり」についてでございます。

 経済的豊かさや余暇時間の増大など社会の成熟化に伴いまして、人々の価値観は、物の豊かさから心の豊かさを重視するようになりまして、価値観の多様化が進んできていると言われております。

 このために、ゆとりある教育の実践はもとより、未来をたくましく生き抜く人間形成を目指しました教育環境の整備を図るほか、文化、スポーツを通じまして、将来に向けまして、個性豊かな人づくりを目指した幅広い教育文化の推進を図っていくことが必要でございます。

 まずは、中央総合公園文化ゾーンの中心施設でございますところの美術博物館は、心を語るミュージアムといたしましてさまざまな展覧会を開催しており、新年度はNHK大河ドラマ「葵 徳川三代」が放映されるに当たりましても、特別企画展「松平・徳川氏の寺社」を開催するほか、巡回展、収蔵品展等の開催を予定しております。また、後世に残すべく、市内各所から寄託をいただいております貴重な美術品や文化財を集中管理するとともに、収蔵資料の整備充実に努めてまいりたいと考えておる次第でございます。

 高度情報化、国際化、高学歴化の進展や余暇時間の増大などを背景にいたしまして、市民の皆さん方の学習意欲の高揚や文化的志向が強まる中、広域的視点に立脚いたしまして、高度情報化時代に対応できるところの施設として計画を進めております新図書館につきましては、新年度、基本構想に続きまして基本計画を策定してまいります。また、教育全般にわたりまして総合的な機能を果たす機関といたしまして計画をしております教育センターにつきましては、基本計画の策定を進めてまいりたいと考えております。

 次に、「活力とにぎわいのあるまちづくり」についてでございます。

 御承知のように、国の経済は、一部には緩やかな回復の兆しが見えるものの、依然として厳しい状況が続いておりまして、地域経済におきましても、個人消費の低迷などによるところの景気回復のおくれが懸念されるところでございます。このために、厳しい環境にあるところの中小企業事業者に対しまして、新たに不況業種への利子補給、信用保証料補助の増額を行うなど中小企業者の経営安定に努めるとともに、事業資金の確保を円滑にするために、各預託金につきましても、確保を図ってまいります。

 また、中心市街地の活性化につきましては、本年度策定いたしました基本計画に基づきまして、活性化を総合的に推進するための組織づくりといたしまして、TMOの調査研究を進めてまいりますとともに、岡崎郵便局跡地につきましては、イベント会場といたしまして暫定的に活用して、にぎわいを創生してまいるために、新たな施策の展開に努めてまいります。

 農業を取り巻くところの諸情勢は、農業従事者の高齢化や担い手の減少を初め、産地間競争の激化、農産物貿易自由化への圧力など大変厳しいものがございます。こうした中、昨年制定された新農業基本法に基づきまして、生産者団体等にその内容の周知を図るとともに、地域の実情に合った特色ある地域農業の振興、活性化に努めてまいります。

 2館目といたしまして、南部地域にこの春オープンを目指しておりますところの農業生産者と消費者が交流しながら農林業の振興と地域の活性化を図るために、ふれあいドーム岡崎など都市近郊農業の振興に努めてまいりたいと考えております。

 以上、主な重点事業につきまして御説明をさせていただきましたが、引き続きまして会計別の主な内容につきまして御説明を申し上げます。

 まず、一般会計の予算規模は、景気低迷の長期化、恒久的な減税等によります税収の落ち込みなど、依然として厳しい財政環境が見込まれておるところでございますが、基金等の活用を図りながら、引き続きまして健全財政の維持に努めるとともに、財源の重点的かつ有効的な配分によりまして、必要とされる諸事業につきましては積極的に推進してまいる所存でございます。

 議員各位の絶大な御支援を賜りますように重ねてお願いを申し上げます。

 まず初めに、一般会計のうち民生費でございます。

 高齢者福祉充実のため、介護保険の要介護認定で対象外となるところの在宅要援護者の方々に対しましては、家事援助等支援事業、在宅老人生活支援事業を創設するとともに、安否確認を伴うところの給食サービスの実施回数をふやすなど、高齢者が安心して自立した生活が送れますように努めてまいりたいと考えております。さらには、在宅介護支援センター2カ所を増設し、相談窓口の充実を図るほか、障害者福祉といたしまして授産所通所奨励金の支給対象を新たに精神障害者にも拡大してまいります。

 保育事業につきましては、少子化社会の進行、夫婦共稼ぎ家庭の一般化など多様化するところの保育ニーズに対応するため、延長保育の充実や少子化対策臨時特例交付金を受けまして、乳児室の増築等設備整備など子育て支援体制の充実を図り、子供を安心して産み育てることのできる環境をつくることに努めてまいります。

 以上のほかに、市民と行政の信頼関係の強化を図り、開かれた市政づくりを展開するために、新たに福祉調整委員会制度、いわゆる福祉オンブズマンを発足いたさせまして、福祉分野におきますところの行政機能の充実を図ってまいります。

 次に、土木費でございます。

 県下の交通事故によるところの死亡者は、昨年に引き続きまして減少しておりますが、交通事故全体におきましては、大きな増加の傾向でございます。交通環境は依然として厳しい状況となっております。このために、高齢者を初めといたしまして、母親、若者を対象に研修会や交通安全教室を開催し、交通安全意識の高揚に努めてまいります。また、この4月からチャイルドシート等の着用義務化に向けまして、貸し出し事業の拡大を図るとともに、交差点の改良、通学路の整備や道路反射鏡、発光びょうの設置など交通安全施設の整備を推進するとともに、JR岡崎駅、東岡崎駅周辺など公共の場所におきますところの放置自転車の防止につきましても、引き続き良好な都市環境の確保に努めてまいります。

 市民生活に身近な道路舗装や側溝につきましては、全市域での整備を進めるほか、都市景観環境関連事業といたしまして、伝馬町線及び明大寺橋線の整備を進めてまいります。

 また、道路の新設改良につきましては、県費補助事業といたしまして幸田岡崎線の整備を、市単独事業といたしましては、米河内1号線を初め22路線の整備を進めてまいります。

 街路事業といたしましては、国庫補助事業といたしまして和田1号線及び和田2号線の2路線、県費補助事業といたしましては、矢作桜井線の完成を目指すとともに、市単独事業といたしましては、岡崎環状線を初め7路線の事業を推進し、都市基盤の整備を図ってまいります。

 橋りょうの新設改良につきましては、高園橋を初めといたしまして5橋の改築を進めるとともに、岩中橋等の改修工事など適切な維持管理に努めてまいります。

 河川及び排水路につきましては、小呂川を初め3河川、奥山田池調整池を補助事業といたしまして改修するほか、市単独事業といたしましては、9河川31排水路の改修を進めるとともに、水辺環境整備事業といたしまして、新たに巴川水辺スポット整備を進めてまいります。また、矢作鹿乗川地域の浸水対策といたしまして、大和地区でバイパス放水路の整備を進め、浸水被害の軽減に努めてまいります。

 公園の整備といたしましては、城址公園といたしまして整備を進めておりますところの岡崎公園の巽閣改築では、発掘調査後一部工事に着手するほか、東公園では観月橋の改修や園内整備を、南公園では、引き続きましてグラウンド周辺を中心とした再整備実施設計を進めてまいります。また、身近な公園整備といたしましては、街区公園2カ所を新設するとともに、既設の公園整備も積極的に実施してまいります。

 土地区画整理事業では、本市の新都心核にふさわしいにぎわいと交流の場となる都市基盤整備といたしまして、岡崎駅東土地区画整理事業の着実な推進を図るとともに、占部川左岸におきましても、生産緑地、占部川及び砂川の治水計画との整合性を図りつつ、事業認可に努めてまいります。加えて、市街地の適正な宅地形成を図るために、土地区画整理組合が実施するところの事業に対しまして各種の助成を行うとともに、新たに蓑川地内におきまして組合設立のための事務を進めてまいります。

 続きまして、教育費でございます。

 情報化、国際化が進展する中にございまして、将来を担う子供が速やかに高度情報化に対応できる教育を展開することが必要と考えまして、情報の活用能力や国際性を養えるよう、平成11年度までに全小中学校にインターネットを利用できる環境整備を行ってまいりましたが、引き続きまして、その利用が促進されるように整備を進めてまいります。

 私学振興につきましては、教育研究条件の向上に資するための設置者への振興助成を初め、保護者負担の軽減を図るために、就園奨励金や入園料等の一部補助を引き続きまして実施してまいります。

 岡崎育英会学生寮でございますが、東京、京都の学生寮ともに老朽化が顕著で、部屋が狭く、また耐震診断の結果、基準値が不足している状況でございまして、入寮動向や寮の運営のあり方等につきまして検討すべく、基本調査を実施してまいります。

 また次に、安全・快適で良好な教育環境を醸成するために、小学校11校の耐震診断を初め、羽根小学校の校舎耐震補強、愛宕小学校屋内運動場の改築、梅園小学校改築基本設計のほかに、大樹寺小学校道路つけかえ工事などを進めてまいります。

 中学校におきましては、甲山中学校校舎耐震補強や常磐中学校校舎改築用地、竜海中学校屋内運動場用地の造成工事をそれぞれ進めてまいるほか、6校の耐震診断を実施してまいります。

 また、幼稚園では、広幡幼稚園改築の実施設計も進めてまいりたいと考えております。

 次に、小中学校におきますところの問題行動、不登校対策でございますが、学校現場におきますところの生徒指導を初め、オピニオンサークル活動やハートピア岡崎などの事業を通しまして、児童生徒の健全育成を図ってまいります。

 さらには、多様・高度化するところの地域住民の学習ニーズに対応するために、生涯学習につきましても、基本計画に基づき積極的な施策を展開する中に、12年度は市民の方々の学習機会に対するところの充実と情報を提供してまいりたいと考えております。

 このほか、市民センターの定期講座や企画講座の充実に努めるとともに、高等教育機関との連携をとることによりまして、大学開放講座等の開設によりまして、一層の学習機会の拡大を図ってまいります。

 一方、文化振興面におきましては、文化団体等の育成活動の充実と舞台芸術及び伝統芸能の保存育成の助成を初めといたしまして、クラシックコンサートや市民音楽祭及び音楽講座なども開催し、市民の皆さん方の芸術鑑賞の機会づくりを進め、文化的行事の情報発信を積極的に行ってまいりたいと考えております。

 このほかに、図書館で新たな祝日開館を始めるなど、利用者のサービスの向上にも努めてまいりたいとしております。

 また、美術館におきましては、美術に対するところの市民の憩いの場といたしまして、美術教育普及事業の推進を図るほか、郷土ゆかりの作家を中心に、すぐれた作品の収蔵に努めてまいりたいとも考えております。

 地域文化広場におきましては、子供たちが芸術を身近なものといたしまして鑑賞できる作品を収集するとともに、親子で楽しめるオリジナリティーあふれる企画展を開催し、子供の文化発信基地にふさわしい機能の充実を図ってまいります。

 また、健康で豊かな日常生活を過ごすために、生涯にわたりましてスポーツ活動を続けることができますように、意識が高まっている昨今、だれもが気軽に参加できるレクリエーションスポーツの紹介や普及を図るとともに、スポーツ・レクリエーション祭の実施、体育指導員を中心といたしました指導者の育成、さらには各種スポーツ行事やスポーツ教室の開催を進めてまいります。また、地域スポーツ活動の場といたしまして、定国町地内におきましては、学区運動広場の整備も進めまして、設備の充実を図ってまいります。

 次に、衛生費でございます。

 保健事業につきましては、本年4月から実施となります介護保険制度との整合性を図りながら、市民の生涯にわたるところの健康づくりのために、健康寿命、つまり壮年死亡の減少、痴呆やねたきりにならないような状態で生活できる期間の延伸等を目標にいたしまして、引き続きまして生活習慣病の対策の充実を図るとともに、最近増加傾向にございますところの高齢者結核防止策といたしまして、65歳以上を対象に基本健康診査時に合わせまして、新たに胸部エックス線撮影を実施し、予防対策の推進に努めてまいります。また、救急医療の歯科分野におきましても、休日夜間診療を年間を通じまして実施するなど、救急医療体制の一層の充実に努めてまいります。

 ごみ処理につきましても、八帖及び中央クリーンセンターでダイオキシン対策等環境に配慮した効率的な処理に努めてまいるとともに、新たな焼却施設の調査も進めてまいります。

 また、リサイクルプラザにおきましては、資源ごみの有効利用やペットボトル、紙類等の回収所の拡大を初め、新たに緊急地域雇用特別基金を活用した容器包装紙、プラスチック類の分別の試行のほかに、ごみ袋の透明化等を実施してまいります。

 さらには、最終処分場の水処理施設の整備とともに、最終処分場の建設に向けまして、調査等も進めてまいります。

 合併処理浄化槽の設置につきましては、集落等を単位といたしまして、面的な整備の助成を引き続き促進するとともに、普及に向けまして積極的に支援をいたしてまいりたいと考えております。

 次に、労働費でございます。

 労働団体への助成など健全育成の推進や中小企業で働く皆さん方のために、岡崎市勤労者共済会が実施するところの健康保持、余暇活動事業等の福利厚生事業の運営に助成をしてまいります。

 また、勤労者住宅対策事業といたしまして、愛知県労働者住宅生活協同組合に住宅整備資金の貸し付けを継続し、勤労者の住宅取得促進に努めてまいります。

 そのほかに、雇用対策におきましては、緊急地域雇用特別基金事業で、市民生活と関係の深い教育、福祉、環境などの分野におきまして、緊急性の高い事業を実施するとともに、岡崎市雇用対策協議会を中心として岡崎市商工会議所、公共職業安定所等と協力し、就職情報の提供の充実を図るなど、雇用の安定と拡大に努めてまいります。

 働く婦人会館につきましては、男女共同参画社会の実現に向けまして、講座内容を見直し、利用の促進を図ってまいります。

 農林業費では、岡崎農遊館や、本年4月21日にオープンを予定しておりますところのふれあいドーム岡崎の施設等を活用し、地域で生産されたところの農産物は地域で消費する、こういう事業を推進するなど、地域農業の活性化を図ります。また、効率的かつ安定的な農業経営を目指す担い手農家の育成に努めるとともに、優良農地の確保と農地の流動化を促進し、水田農業経営確立対策事業に対しましても支援をしてまいります。

 園芸の振興につきましては、優良種苗導入や共同出荷体制の強化充実によりまして、品質の向上と安定生産を図ってまいります。

 畜産経営対策におきましては、家畜の飼養環境の改善と畜産物の生産効率の向上を促進し、畜産経営の安定を図るとともに、堆厩肥の積極的な利用によりまして、環境保全型の農業の推進に努めてまいります。

 林業関係におきましては、引き続き林道、作業道の開設、そしてまた舗装を初め、農作物被害が深刻になってところの鳥獣害対策につきましても支援を実施するとともに、水源涵養機能、景観・環境保全機能等、森林の多面的能力が発揮できるよう、森林に対しまして枝打ちや間伐事業を推進し、林業の振興を図ってまいります。

 農業バイオセンターにおきましては、第2期整備計画に基づきまして、育苗の増殖施設等の整備を進めてまいりますが、その施設建設に当たりましては、旧病院等の建築廃材の再利用を積極的に取り組んでおります。

 次に、商工費では、地場産業の地域商店街を初めといたすところの各種商工団体の活性化のため、共同施設整備や展示会などへの助成を初め、空き店舗対策事業等に対しましても継続的に実施してまいります。

 また、大規模な工場誘致対策でございますところの東部工業団地では、県の造成事業に合わせまして、高度な生産拠点の形成を目指しました県の助成制度を活用するために、今回、工場等建設奨励条例を改正し、引き続きまして工場等誘致を進めるとともに、情報化社会に対応できる人材育成事業の支援、異業種交流の促進対応など商工業の進展に寄与してまいりたいと考えております。

 観光事業といたしましては、NHK大河ドラマ「葵 徳川三代」を契機に、家康・秀忠・家光3代の心のきずな、情、家族のあり方などを探るところの「葵徳川」関連フォーラムを開催し、家康生誕祭など、また新世紀を来年に控えまして、世紀を越えたイベントといたしまして「葵城下・徳川まつり」を岡崎公園周辺で開催するとともに、三河武士のやかた家康館におきましては、特別展「徳川三代を支えた三河武士展」を3月まで開催するなど、さらに観光客誘致と「家康公のふるさと岡崎」をう全国的に発信してまいります。

 古来より主要な道路でありましたところの東海道の宿駅伝馬制度が21世紀初頭で400年目に当たります。これを機に、街道が培ってきました歴史・文化などを再発見し、新たな観光創造のために「東海道五十三次シンポジウム岡崎宿・藤川宿大会」の開催や岡崎青年会議所主管によるところの「全国城下町シンポジウム岡崎大会」を支援、助成してまいります。

 また、歴史と伝統を誇る春の桜まつり、観光夏まつりなど観光イベントを通じまして、観光岡崎のPRを全国的に発信できるよう努めてまいります。

 続きまして、消防費でございます。

 常備消防につきましては、救命率向上に向けまして5台目の高規格救急自動車の配備を初め、各種災害時におきますところの応急救護所や仮設対策本部設置のためのエアーテント等を新たに配備するとともに、西部方面の消防拠点でありますところの中消防署西分署の新庁舎の建設など、防災体制の強化に努めてまいります。

 消防団につきましては、車庫警備室の改築、消防ポンプ自動車、小型動力ポンプ積載車等の更新配備をするとともに、団員報酬の引き上げなど待遇改善を図るほか、各種の研修会、講習会の開催や婦人自主防災クラブを初めとするところの自主防災組織の活性化と強化充実を図りまして、防火防災意識の高揚に努めてまいります。

 次に、総務費でございます。

 市民の主体的な活動を基本理念といたしまして、市民公益活動の推進を図るべく支援をしてまいりましたところの岡崎まちづくり市民公社への助成や地域住民の共同活動、連帯意識の高揚及び交流の場といたしまして、地区集会施設の整備などに支援をしてまいります。

 また、青少年センターでは、学校の完全週5日制に向けまして、異年齢の児童生徒が余暇時間を利用して楽しみながら相互の交流を深める、ウイークエンドサークル活動を実施してまいるなど、青少年の健全育成に努めてまいりたいと考えております。

 企画費では、13年度に予定されておりますところの需給調整規制の緩和やバス路線の休廃止が言われておる中でございまして、バス交通を初めといたしますところの公共交通のあり方につきましての調査を初め、交通対策といたしまして、引き続き愛知環状鉄道の輸送力の増強、交通弱者のためのバス路線の維持、確保に努めてまいります。

 また、公共用地活用調査事業につきましては、シビックコア関連で生ずるところの国有地の取得の可能性や市域の広さ、交通の利便性を考慮した分散型会館につきまして、矢作地区を初め北部、東部方面への立地の可能性を幅広く調査検討してまいります。

 広報活動につきましては、広く市民の皆さん方の意識や要望を的確に把握していく中、市政だより等を通じまして、重要な施策やきめ細かな情報を提供するとともに、国際化に対応したところの外国人向け「くらしの便利帳」等を隔年で発行してまいります。また、西三河ニューテレビ放送の「チャンネルおかざき」や「エフエム岡崎」及び電話ファクスサービスによるところの市政情報の提供、さらにはインターネットの双方向性を利用した岡崎市ホームページでの市民要望の把握にも努めてまいります。

 情報処理システムにつきましては、介護保険、国民健康保険の各オンラインシステムの稼働に合わせまして、機器の増設整備を進めるとともに、戸籍コンピューター化に向けまして、平成12年、13年の2カ年で戸籍等の磁気記録による管理へ移行してまいりたいと考えております。

 さて、7月1日より情報公開条例や個人情報保護条例が施行されることに伴いまして、適正な運用を確保するためにおきまして、情報公開・個人情報保護審査会を設立し、あわせまして市民の皆さん方が国、県、市などの行政情報を自由に摂取できる窓口といたしまして、また開示要求の一元的な受付窓口といたしまして市政情報コーナーを設置してまいりたいと考えております。

 選挙費につきましては、任期満了の市長、市議会議員の同時選挙、衆議院議員の総選挙、最高裁判所国民審査費等を計上しております。今回の市長、市議会議員選挙より任意制の選挙公報を発行し、有権者の方々の利便性の向上を図ってまいりたいと考えております。

 このほか、多様化するところの市民ニーズへの対応や地方分権の推進など行政改革に代表されるところの自治行政の課題に的確に対応するためにおきまして、政策形成能力と管理能力の開発育成に力点を置きまして、豊かな創造性と行動力に満ちた、公務員としての使命感にあふれる積極的な職員の育成に引き続き努めてまいります。

 続きまして、特別会計の主なものにつきまして説明を申し上げます。

 食肉センター会計におきましては、施設の老朽化に対応するために、処理能力の確保、衛生的処理の面から施設整備を図りまして、安全で安定した食肉の供給に努めてまいります。

 国民宿舎桑谷山荘会計につきましては、創立30周年を迎えるに当たりまして、日ごろの御愛顧におこたえし、多彩な催しを計画するとともに、一層のサービスの向上と利用客の増加を図るとともに、経営の健全化に向けましても、経費の抑制と効率的な管理運営を進めてまいります。また、施設整備といたしましては、利用者のニーズにこたえ、親しみのある新しい魅力の創出を念頭に、建てかえを含めまして調査を進めてまいる所存でもございます。

 下水道会計におきましては、国県補助事業及び起債事業の活用を図りながら、積極的な整備の推進に努めるとともに、六ツ美地区におきますところの特定環境保全公共下水道につきましても、引き続きまして整備を進める中で、一部供用開始をしてまいります。また、災害時等緊急時において直ちに利用できますところの下水道災害対応トイレにつきましても、昨年度に引き続きまして設置を進めてまいります。

 さらには、供用開始区域の拡大に伴うところの接続需要にこたえるために、引き続きまして無利子の衛生設備資金の貸し付けを予定し、下水道普及率の向上に努めてまいります。

 農業集落排水事業会計におきましては、新たに男川上地区の供用を開始するとともに、引き続きまして霞川地区の処理場や管渠の整備を積極的に進め、あわせまして新規地区の事業推進に努めてまいります。また、公共下水道と同様、無利子の衛生設備資金貸付金を計上しております。

 国民健康保険事業会計におきましては、被保険者の疾病予防のために例年実施しております人間ドック・脳ドック・歯科ドック検診などの保健衛生普及事業を充実するとともに、介護保険法の施行などによりまして国民健康保険制度の趣旨普及に努めつつ、被保険者間の給付と負担の公平を図りながら、収納率の向上と医療費の適正化に努力をしてまいりたいと考えております。

 新たに会計を設けました介護保険会計につきましては、高齢者の自立した生活と家族介護の負担軽減を図るために、適正な運用をしてまいりますとともに、制度の円滑な導入を図るための特別対策といたしまして、65歳以上の第1号被保険者の保険料を上半期は徴収せず、また下半期におきましては半額とする軽減措置なども実施してまいります。

 続きまして、企業会計でございます。

 病院事業会計につきましては、予算規模は187億1,709万円で、前年度対比93.5%となっております。

 また最近、医療におきますところのニーズは多様化、高度化しておりまして、このような市民の要望と期待にこたえるためにおきまして、中京地区におきましては初めての導入となる心臓の筋肉にレーザー光線で穴をあけ、血流を確保しながら狭心症や心筋梗塞など特殊な心臓疾患患者への画期的な対応といたしまして、新たに循環器総合治療装置の導入すべく、医療機器のさらなる充実を図るとともに、医療スタッフの研さんと充実によりまして、新病院の機能を十分発揮し、西三河の中核的3次医療機関といたしまして、高度で良質な医療を提供するよう努めてまいります。

 水道事業会計におきましては、予算規模は98億497万円で、前年度対比103%となっております。

 第4期拡張事業といたしましては、最終年度となりますところの山綱未給水地域の給水事業を推進するとともに、男川浄水場内におきます粉末活性炭処理施設を築造するなど施設の整備を進めてまいります。また、老朽管更新事業といたしましては、石綿管、鋳鉄管及び鉛管の布設替え等のほかに、老朽化いたしました浄水施設の更新事業など維持管理を強化するとともに、財務会計システムの導入など事務の合理化を推進し、安全でおいしい水の安定的供給に一層の努力を重ねてまいりたいと考えております。

 次に、条例関係議案につきまして御説明を申し上げます。

 まず、制定条例といたしましては、「地方分権の推進を図るための関係法律の整備等に関する法律」が平成11年7月16日公布されまして、この改正を受けまして、必置から任意設置になった審議会等の見直し、過料規定の見直しなど所要の整備を行うところの「地方分権の推進を図るための関係法律の整備等に関する法律の施行に伴う関係条例の整備等に関する条例」、有権者の方々が候補者を選ぶ上での利便性を図るために、選挙公報を発行することとする「議会の議員及び長の選挙における選挙公報の発行に関する条例」、防災拠点施設整備の事業費に充てる財源を積み立てるための「防災拠点施設整備基金条例」、介護保険制度の実施に関しまして、保険料その他必要な事項を定める「介護保険条例」、いわゆる地方分権一括法案により国有財産の管理制度の改正に伴い、里道や水路の法定外の公共物の管理に関しまして必要な事項を定める「法定外公共物管理条例」などがございます。

 また、全部改正条例といたしましては、「手数料条例」がございます。これは、地方分権一括法によりまして、市の事務について手数料を徴収する場合は、すべて条例に定めなければならないことになっておりますことによりますところの改正でございます。

 次に、一部改正条例といたしましては、一部の軽自動車に対するところの減免の規定などの所要の整備を行うところの「市税条例」、民法の一部改正によりますところの禁治産者の制度が後見の制度に改められることによりますところの「印鑑登録条例」、介護保険制度の開始に伴いまして、介護納付金等につきまして規定する「国民健康保険条例」、六ツ美西部学区に新設する施設について名称及び位置をそれぞれ規定する「学区集会施設条例」と「こどもの家条例」、一定規模以上の高度先端産業に係るところの工場等の立地促進を図るための「工場等建設奨励条例」、新設するふれあいドーム岡崎につきまして定める「農林産物等展示即売施設条例」、消防業務に従事した婦人自主防災クラブ員が負傷等をした場合、消防団員等に準じて損害を補償する「消防団員等公務災害補償条例」、消防団員の報酬を引き上げることの「消防団条例」などがございます。

 以上、主な条例について御説明を申し上げましたが、条例議案といたしましては31件を提案させていただいております。

 また、その他議案といたしまして農村地域情報化のための物品の貸し付けにかかわるところの案件など3件を提案してまいります。

 なお、平成11年度の3月補正予算といたしまして、NHK大河ドラマ「葵 徳川三代」の放映を機に、岡崎を宣伝し、観光客誘致を図るために、ドラマ出演者によるところのトークショーを開催するための関係経費を、また岡崎郵便局跡地につきましては、用地購入費とともに、中心市街地活性化の起爆剤といたしまして、郵便局地下部分の再利用によるところのにぎわい創出のため、江戸時代をテーマといたしました飲食店、休憩所、市場、屋台等を設置するところの施設整備事業費の補正をお願いしております。

 また、都市計画道路矢作桜井線、占部川河川改修などの用地取得費も計上しております。

 次に、伝染病予防法改正によりまして、岡崎額田地区広域事務組合に係るところの地方債繰り上げ償還に対するところの市負担金、婦人自主防災クラブ員に係る災害救慰金のほか、不透明な財政環境を考慮して財政調整基金を積み立てるとともに、介護保険におきますところの国の特別対策といたしましての交付金を新たに基金へ積み立てております。また、寄附金を財源として福祉基金に積み立てるとともに、地域福祉基金の廃止により、その原資を福祉基金に統一することによりまして、基金の有効利用を図ってまいります。

 このほか、工事の契約差金などによるところの減額補正や一部事業のおくれなどによりまして、あらかじめ繰越明許費等の設定もお願いしております。

 さて、21世紀を間近に控えまして、少子高齢化の急速な進展、情報通信機械や情報システム等の普及によるところの高度情報通信社会の到来など、地方の財政需要は確実に増大していく現況でございます。一方、地方分権に向けた取り組みも本年4月より本格始動いたしまして、個性的で豊かな地域社会の創造が求められまして、国民の生活に最も身近な市町村の役割がますます高まっていくと考えておるところでございます。

 このような状況の中におきまして、市民の皆さん方の生の声に耳を傾けるとともに、種々の施策につきましても、生活者重視の時代の動向を背景に、行政の役割分担を見きわめつつ、開かれた行政を実現するために、情報公開も念頭に、市民の皆さん方が健康で安全、活力に満ちたまちづくりに向けまして施策を提案いたしまして、実行に移してまいりたいと考えております。

 このような基本的な考え方のもとに編成いたしました平成12年度の予算を御審議いただくに当たりまして、これまでの市政運営に対するところの議員各位の御理解、御協力に重ねてお礼を申し上げる次第でございます。そしてまたともに、岡崎市民のますますの幸福を願い、今後ともに全精力を傾注してまいる所存でございます。なお一層のお力添えを心からお願い申し上げ、諸議案をよろしく御審議の上、御議決を賜りますようにお願いを申し上げまして、説明にかえさせていただく次第でございます。

 長時間御辛抱くださいまして、ありがとうございました。

     (市長 中根鎭夫 降壇)



○議長(中根勝美) 以上で本日の議事日程は終了いたしましたので、明2日午前10時再開することとし、本日はこれにて散会いたします。

             午後0時18分散会

 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。

         議長   中根勝美

         署名者  野澤幸治

         署名者  澤田貞二