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静岡県 富士宮市

平成21年  2月 定例会(第1回) 03月02日−議案上程、説明、質疑−06号




平成21年  2月 定例会(第1回) − 03月02日−議案上程、説明、質疑−06号









平成21年  2月 定例会(第1回)





                    平 成 21 年

                 富士宮市議会2月定例会会議録

                     第 6 号

                 平成21年3月2日(月曜日)
                                       
1 議事日程(第6号)
              平成21年3月2日(月)午前9時00分 開議
  日程第1 議第29号 平成21年度富士宮市一般会計予算                
  日程第2 議第30号 平成21年度富士宮市北山財産区特別会計予算           
  日程第3 議第31号 平成21年度富士宮市国民健康保険事業特別会計予算        
  日程第4 議第32号 平成21年度富士宮市上井出区財産区特別会計予算         
  日程第5 議第33号 平成21年度富士宮市土地取得特別会計予算            
  日程第6 議第34号 平成21年度富士宮市猪之頭区財産区特別会計予算         
  日程第7 議第35号 平成21年度富士宮市立学校給食センター特別会計予算       
  日程第8 議第36号 平成21年度富士宮市老人保健特別会計予算            
  日程第9 議第37号 平成21年度富士宮市下水道事業特別会計予算           
  日程第10 議第38号 平成21年度富士宮市根原区財産区特別会計予算          
  日程第11 議第39号 平成21年度富士宮市介護保険事業特別会計予算          
  日程第12 議第40号 平成21年度富士宮市墓園事業特別会計予算            
  日程第13 議第41号 平成21年度富士宮市後期高齢者医療事業特別会計予算       
  日程第14 議第42号 平成21年度富士宮市水道事業会計予算              
  日程第15 議第43号 平成21年度富士宮市病院事業会計予算              
                                       
2 本日の会議に付した事件
  議事日程(第6号)に同じ
                                       
3 出席議員(22名)
      1番  渡 辺 佳 正 議員       2番  若 林 志津子 議員
      3番  望 月 芳 将 議員       4番  稲 葉 晃 司 議員
      5番  深 澤 竜 介 議員       6番  吉 野 友 勝 議員
      7番  佐 野 清 明 議員       8番  佐 野 寿 夫 議員
      9番  横 山 紘一郎 議員      10番  渡 辺 喜代美 議員
     11番  佐 藤 長 助 議員      12番  遠 藤 英 明 議員
     13番  村 瀬   旬 議員      14番  山 口 源 蔵 議員
     15番  諸 星 孝 子 議員      16番  朝 日   昇 議員
     17番  渡 辺   登 議員      18番  吉 田 晴 幸 議員
     19番  朝比奈 貞 郎 議員      20番  日 原 貞 二 議員
     21番  望 月 光 雄 議員      22番  手 島 皓 二 議員
                                       
4 事務局職員出席者(7名)
  事 務 局 長  望 月 秀 志 君    事 務 次 長  石 川 豊 久 君

  主  幹  兼  塩 川 貴 洋 君    主  幹  兼  斉 藤 俊 彦 君
  議 事 係 長               庶務調査係長

  主    幹  深 沢 裕 彦 君    主    査  高 橋 衣 里 君
  書  記  補  松 嶋 英 明 君
                                       
5 説明のための出席者(65名)
  市    長  小 室 直 義 君    副  市  長  太 田 精 一 君
  市 立 病院長  木 村 泰 三 君    総 務 部 長  平 石 英 明 君
  企 画 部 長  芦 澤 英 治 君    財 政 部 長  小 室 忠 雄 君

  環境経済部長  遠 藤 二 郎 君    保健福祉部長  佐 野 恒 夫 君
                       兼 福 祉事務
                       所    長

  都市整備部長  角 入 一 典 君    水 道 部 長  遠 藤 牧 男 君
  総合調整室長  深 澤 好 幸 君    行 政 職 員  佐 野 裕 克 君

  市 立 病 院  広 瀬 辰 造 君    行 政 課 長  小 松 政 廣 君
  事 務 部長兼
  情報システム
  室    長

  人 事 課 長  小 林   登 君    防災生活課長  秋 山 和 彦 君

  くらしの相談  渡 辺 孝 秀 君    市 民 課 長  赤 池 ふみ子 君
  課    長

  北山出張所長  石 川 芳 範 君    上野出張所長  志 邨 末 男 君

  上  井  出  土 橋 一 雄 君    白糸出張所長  渡 辺   寛 君
  出 張 所 長

  工事検査課長  佐 野   光 君    企画経営課長  望 月   斉 君
  秘書広報課長  佐 藤 俊 治 君    情報政策課長  高 橋 正 行 君
  財 政 課 長  田 畑 孝 城 君    収 納 課 長  佐 野 清 晴 君
  市 民 税課長  石 井   治 君    資 産 税課長  渡 井 一 成 君
  農 政 課 長  石 川 善 裕 君    商工観光課長  芦 澤   正 君
  環境森林課長  遠 藤 敬 悟 君    生活環境課長  西 島 謙 悟 君

  子ども統括監  田 中 嘉 彦 君    介護障害支援  深 澤 照 洋 君
  兼 福 祉企画               課    長
  課    長

  福祉総合相談  佐 野 晃 崇 君    子 ど も未来  小 林 秀 実 君
  課    長               課    長

  保険年金課長  佐 野 計 公 君    健康増進課長  中 川 礼以子 君
  管 理 課 長  脇 本 俊 雄 君    道路河川課長  関   芳 裕 君
  都市計画課長  平 石 博 一 君    土地対策課長  遠 藤 正 泰 君
  建築指導課長  佐 野   猛 君    住宅営繕課長  漆 畑 晴 男 君
  水道業務課長  佐 野 秀 治 君    水道工務課長  渡 井   實 君

  下 水 道課長  遠 藤 充 重 君    市 立 病 院  花 倉 渉 淳 君
                       庶 務 課 長

  市 立 病 院  望 月 和 秀 君    会計管理者兼  石 川 昌 之 君
  医 事 課 長               出 納 室 長

  教  育  長  佐 野 敬 祥 君    教 育 次 長  赤 池   学 君
  教育総務課長  佐 野 勝 幸 君    学校教育課長  若 林 直 巳 君

  教育文化課長  渡 井 一 信 君    教 育 文化課  深 澤 順 一 君
                       参    事

  スポーツ振興  中 野 達 男 君    学 校 給 食  佐久間 吉 博 君
  課    長               センター所長

  中央図書館長  岩 崎 良 一 君    西  富  士  篠 木 賢 造 君
                       図 書 館 長

  監 査 委 員  遠 藤 哲 夫 君    選挙管理委員  小 松 政 廣 君
  事 務 局 長               会 事 務局長

  農 業 委員会  石 川 善 裕 君
  事 務 局 長







                                     午前9時00分開議



○議長(朝日昇議員) 皆さん、おはようございます。大変御苦労さまです。

 直ちに本日の会議を開きます。

 この際、市長から発言を求められておりますので、これを許します。市長。

〔市長 小室直義君 登壇〕



◎市長(小室直義君) おはようございます。ただいま議長からお許しをいただきましたので、行政報告をさせていただきます。

 本日報告いたします案件は、市立病院薬品納入単価等の公文書部分開示決定に係る判決等についてであります。本件につきましては、平成20年1月6日に部分開示決定を取り消すことを求めた訴訟が市内に住む男性から提起されていたところでありますが、平成21年2月27日に静岡地方裁判所にて判決が下されましたので、その結果と今後の対応等について報告させていただきます。

 判決についてでありますが、市の主張は棄却され、公文書一部非開示決定を取り消せというものでありました。ついては、情報公開審査会の答申及びこのたびの判決を真摯に受けとめ、控訴はせず、原告に対し速やかに非開示部分の開示決定を行うことといたしました。

 本件につきましては、議員の皆様を初め市民の皆さんにも大変御心配をおかけいたしました。また、情報公開審査会委員の皆様に対しては、答申をいただいておりながら、最終的な判断を保留したことに対し責任を感じているところであります。このようなことから、本議会において自らの処分につきまして考えているところであります。

 以上報告申し上げ、行政報告とさせていただきます。



○議長(朝日昇議員) この際、市長の行政報告に対する質疑がありましたら、これを許します。17番。



◆17番(渡辺登議員) 市長の報告、ありがとうございました。今聞いておりますと、自らの処分につきまして考えているところでございますとありますけれども、私はこの報告で十分足りるのだろうなというところで、処分につきましては私は一切しないでもいいと思っております。自らの処分とありますけれども、処分ということに対しては、私はこの報告だけで十分だと思っております。

 以上です。



○議長(朝日昇議員) 18番。



◆18番(吉田晴幸議員) 討論をとめられている私でございますが、このことは意見といったことで解釈をさせてもらう中で手を挙げさせてもらいました。

 17番議員のほうからも、報告でいいではないかと、こんな御意見が出ているわけでございます。私も同意見のことであります。といいますのは、10月31日の異議申し立ての対応についての中で、苦渋の選択であることを、大変苦慮してのことであったと市長自らも申しているわけでございます。その結果が敗訴であるといった部分でございますが、苦渋の選択の中のことである、そして私の意見も処分については結果対応とするといったこと、それが開示されたわけでございます。その部分が速やかに行われたことからいたしましても、この報告といった部分について事は十分足りるではないかと、それよりも今後の病院運営についてさらなる努力をお願いすることが先決であって、このことについての報告、これで私は十分足り得ることと、私の意見も申し述べておきます。



○議長(朝日昇議員) 他に御質疑ありませんか。7番。



◆7番(佐野清明議員) 全く議会としてチェック機能がないような御意見が出ましたけれども、いずれにいたしましても、最後で本議会で自らの処分をすると、こういうことですから、それはお任せはいたしますけれども、若干確認をしておきたいのは、2ページの議員の皆様を初め市民の皆様にも大変御心配をかけ、御心配という言葉を使っていますけれども、私は、いわゆる市民の知る権利ですよね。知る権利、これは基本的人権だとか本当に基本的なものなのです。ですから、そこに対して市長が挑戦をしたということですから、これは心配どころか批判を市長は受けているわけです。そういう意味で、この御心配という言葉遣いというのはいかがなものかなというふうに私は感じましたけれども、その点についての御意見。

 それからもう一つ、情報公開審査会の皆様に対してはということで、最終的な判断を保留したと、こういうふうに書いてありますけれども、保留したではないではないですか。要するに、答申をいただいたけれども、それに逆らって裁判を行ったわけです。保留したわけでも何でもない。最終的に裁判の判決に従ったと、こういうことですから、どうもこの辺の感覚からいくと、最終的に自らを処分するとおっしゃっているのですけれども、その処分の内容が甘くなってしまうのではないか。単なる、ちょっとしたミスでもって申しわけないということと全く基本的に違うというふうに私は受けとめていますけれども、その点について再確認をしておきます。



○議長(朝日昇議員) 市長。



◎市長(小室直義君) それでは、お答えいたします。

 心配をおかけいたしましたという表現について、そういう次元の話ではないだろうと、知る権利云々ということが問われている、こういうような議員の指摘でございます。知る権利についても、情報公開の精神についても、私は私なりに十分承知しておるつもりでございます。ここで心配、こういうような話をしたのは、やはり地域医療問題といいますか、病院経営といいますか、こうした中での我が富士宮市立病院の他の病院とはまた違った経営姿勢といいますか、こうした点について、やはり現場のとってきた対応、そうしたものも踏まえて、いわゆるそういったことについて意見主張といいますか、そのあたりについての従来の周辺の公立病院等の開示していく状況、公立病院の開示の状況も、結果的には他の公立病院の開示というようなことでございますが、詳しく調べた一、二の事例からしますと、当初は否定的であった、しかし、最終的に設置者、開設者の場面において行っておった、こういうようなことも聞いておるわけでございます。そういう点で、いわゆる他の公立病院等の事例等も踏まえて、富士宮市のとる姿勢がこのことについて御心配をおかけしていたのではないか、こういう思いでの表現だということで御理解をいただきたいな、こんなふうに思っております。

 次の情報公開審査会の答申に保留していたのではなくて逆らっていた、こういうようなことでございますが、このことについては、情報公開審査会の委員の皆さん方全員から、直接私がこの件につきまして開示すべしという、そういう答申をいただきまして、その際、一定の時間、意見交換といいますか、出した結論のことについての説明と、それから今、そのこととは、直接的ないわゆる意見交換ということでなく、現在を取り巻く地域医療の経営の大変な厳しい状況の中で、こういうようなことの私の説明、それと同時に、情報公開審査会にこうしたことが提示される前に既に行政訴訟が行われていたこと、こういうようなことからして、情報公開審査会の委員の先生方も、手前勝手でございますかわかりませんが、市長の情報公開審査会がこうした答申を出すことについて大変難しい立場であることは自分たちも承知している、こういうようなお話をいただいたわけでございます。結果として、2月27日までしばらく留保させていただきたい、こういうようなお話を後日、副市長以下をしてお伝えいたしてあるところでございます。これについて、了解、わかりましたと先生の立場で言えるわけではないわけでございますが、この辺については、私の考え、立場、現状、こうしたことを情報公開審査会の委員の先生には、一方的ではございますが、お伝えしたつもりでございます。したがって、逆らってというようなことが議員の指摘でございます。私どもは意を尽くして説明した、こういうふうに受けとめております。

 以上です。



○議長(朝日昇議員) 7番。



◆7番(佐野清明議員) どちらにしても、最終的に自らの処分をなさるということですから、それを見させていただいてからということになりますけれども、その前に一言だけやっぱり言っておきます。

 これは大変重大な問題だということをもう一度考えていただきたい。行政は、情報を公開しなければならないという義務があるわけです。市民は情報を知るという権利がある、その制度の中での問題だということを再度御自身の頭の中で確認をしていただきたいと思います。言う人に言わせますと、これはもう、要するに政治家としての基本的な資質の問題だと、市長までやめなければならないような問題ではないのかと、こうおっしゃる方だっているわけです。そういうこともしんしゃくをしていただいて、しっかり判断を御自身でしていただきたい。またその後に議論をさせていただきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。



○議長(朝日昇議員) 他に御質疑ありませんか。

                〔「なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(朝日昇議員) 御質疑なしと認めます。よって、質疑を終結します。

                                       



△日程第1 議第29号 平成21年度富士宮市一般会計予算



△日程第2 議第30号 平成21年度富士宮市北山財産区特別会計予算



△日程第3 議第31号 平成21年度富士宮市国民健康保険事業特別会計予算



△日程第4 議第32号 平成21年度富士宮市上井出区財産区特別会計予算



△日程第5 議第33号 平成21年度富士宮市土地取得特別会計予算



△日程第6 議第34号 平成21年度富士宮市猪之頭区財産区特別会計予算



△日程第7 議第35号 平成21年度富士宮市立学校給食センター特別会計予算



△日程第8 議第36号 平成21年度富士宮市老人保健特別会計予算



△日程第9 議第37号 平成21年度富士宮市下水道事業特別会計予算



△日程第10 議第38号 平成21年度富士宮市根原区財産区特別会計予算



△日程第11 議第39号 平成21年度富士宮市介護保険事業特別会計予算



△日程第12 議第40号 平成21年度富士宮市墓園事業特別会計予算



△日程第13 議第41号 平成21年度富士宮市後期高齢者医療事業特別会計予算



△日程第14 議第42号 平成21年度富士宮市水道事業会計予算



△日程第15 議第43号 平成21年度富士宮市病院事業会計予算





○議長(朝日昇議員) これより日程に基づき、日程第1 議第29号平成21年度富士宮市一般会計予算から日程第15 議第43号平成21年度富士宮市病院事業会計予算まで15件を一括議題とします。

 これより市長から施政方針及び教育長から教育行政方針並びに提案理由の説明を求めます。市長。

〔市長 小室直義君 登壇〕



◎市長(小室直義君) 1、はじめに、平成21年度を迎えるに当たり、施政方針を申し上げます。

 私は、一昨年4月の市長選挙におきまして、引き続き市民の皆様から負託を受け、第19代富士宮市長として市政を担当させていただき、はや現任期の半ばを迎えようとしております。市長第1期目と合わせ、この6年間を振り返りますと、国の「三位一体の改革」により地方財政が逼迫する中にあって、当市はいち早く財政健全化計画に取り組み、市民の皆様、議員各位や職員の協力により、ようやく先行きが見えてきたと思われたところに、昨年秋、100年に1度と言われる世界的な金融破綻・景気後退の荒波が押し寄せてまいりました。

 富士宮市においては、現在のところ、他都市に見られるような著しい雇用不安や連鎖倒産など、市民生活全般に大きく影響を与えるような状況は見られないものの、今後は市税収入の大幅な落ち込みや外国人労働者を初めとする解雇の増加も危惧されており、一層危機意識を持った市政運営が求められております。このような今までに経験したことのない急激な経済環境の悪化の中にあって、まずは市民生活における不安を払拭するため、喫緊の課題となっている地域経済の活性化、雇用・住居の確保等に全力で取り組む必要があります。

 また、この著しい景気後退が市財政に及ぼす影響は大きく、平成21年度の税収は前年度に比べて約10億5,000万円という大幅な減収が見込まれています。このため、これまで以上に納税指導や収納率の向上に努め、税収を確保し、あわせて事業の取捨選択を徹底する考えでありますが、それでもなお不足する財源の確保については、基金を充当するとともに、将来の償還計画やプライマリーバランスを試算しつつ、起債の活用について従来の方針(マニフェスト)と異なる決断をしなければなりません。

 行政改革においては、新公共経営(NPM)の推進、庁内横断的な業務の遂行、職員定数の適正化などにいち早く、かつ積極的に取り組んだ結果、職員定数の適正化につきましては、計画年度より1年早く削減目標をほぼ達成するなど、一定の推進を図ることができる見込みです。今後は、芝川町との合併協議が進み、目標である平成21年度末までの合併が実現した暁には、改めて職員定数の適正化計画を検討し、基礎自治体としての基盤を一層強化することが肝要と考えております。

 また、今回の世界的な経済危機は、日本においてはさらに「地域間格差」を拡大することになるだろうと感じております。地方自治体においては、地域経営の戦略として、一層の政策形成能力の向上と「自己決定」「自己責任」「自己負担」を原則とする「地方政府」に転換する必要性がより高まってきたと言えます。当市においては、フードバレー構想の推進やクリーンエネルギーの利用促進を通じて、地域経済の活性化と雇用の創出を含めた諸施策を実施するとともに、富士山世界文化遺産登録に向けた施策を推進し、富士宮市の発展と飛躍に向けて、「改革前進」をモットーに、覚悟と気概を持って職責を果たしてまいりたいと存じます。

 ここに、私の平成21年度に向けての市政運営に対する所信の一端を申し上げ、市民の皆様並びに議員各位の御理解と御賛同を賜りたいと存じます。

 2、市政運営の基本的な考え方。私は、平成20年度の施政方針でも申し上げましたとおり、さきの選挙におきまして、公約集、いわゆるローカルマニフェストを掲げ、その遂行を市民の皆様にお約束し、当選させていただきました。このローカルマニフェストは、現任期4年間における市政運営の基本的な考え方となるべきものであり、引き続きその実現に向けて努力してまいります。

 ここで、私のローカルマニフェストに掲げました6つの骨組み(キーワード)と23の約束に基づき実施している30施策についての進捗状況と、情勢の変化に対応するための考え方について申し上げます。

 まず、平成20年度末における進捗状況の予測でありますが、30施策のうち15施策が実行済みとなり、また進捗率が80%以上のものが6施策、50%未満のものが5施策となる見込みであります。このように、今期2年を経過した時点でローカルマニフェストの半数以上が実現し、もしくは実現に向かっており、順調に達成できていると自負しております。なお、正式な進捗状況につきましては、例年どおり4月ごろに公表いたします。

 なお、ローカルマニフェストのうち、「平成18年度末一般会計分市債残高356億円を平成22年度末までに100億円減らします」につきましては、平成20年度末にはちょうど50億円の削減、50%の達成率となる見込みです。しかしながら、このたびの国内外の経済状況の急激な悪化はまさに未曾有のものであり、特に歳入の根幹である市税の大幅な落ち込みが見込まれる中、福祉、教育、医療など市民生活に不可欠な行政サービスが低下しないよう、財源調達としてこれまで抑制してきた市債の借り入れや基金の取り崩しを行わざるを得ない状況となりました。このようなことから、できるだけ早い時期に財政健全化計画の見直しを行うとともに、このマニフェストについては削除も含め再検討したいと考えております。

 また、「平成21年度末までに平成16年度比123人以上の職員を減らします」につきましては、平成20年度末には121人の削減、98%の達成率となる見込みであり、1年前倒しでほぼ目標を達成する見込みです。平成21年度におきましても、第4次総合計画とあわせ、私のローカルマニフェストを市政運営の基本とするとともに、現下の厳しい経済見通しの中、「市民生活の安定確保と将来への希望づくり」を進める年と位置づけ、市民の皆様の幸せと健康づくりに必要かつ喫緊な課題に対し、適切に対応すべく全力を傾注してまいります。

 3、平成21年度重点施策。平成21年度におきましては、100年に1度とも言われる世界的な景気後退が続き、内需、外需ともに厳しい状況の中、さらなる企業収益の減少、雇用不安や個人所得の減少などが懸念されております。また、地域経済の概況につきましても、すべての都道府県において下方修正され、全国的に悪化しているとされております。

 国の平成21年度一般会計予算案は、88兆5,480億円、前年度当初予算額に対して5兆4,867億円、6.6%の増加とされ、財政健全化に向けた基本的方向性を維持しつつ、重要課題推進枠の活用などによる予算配分の重点化が見てとれます。また、行政支出全般を徹底して見直すことにより財政支出の抑制につなげたとしておりますが、国債が30兆円を大幅に超過するなど、景気回復を最優先とし、財政健全化のための改革から転換した感も否めません。

 本市におきましては、国の進める地方への歳出削減がさらに厳しくなり、また歳入の根幹である市税の大幅な減収が見込まれるのにもかかわらず、普通交付税の不交付団体になることを前提に、「事業の選択と集中」を徹底し、さらに市民の暮らしを守るという行政の責務がこれまで以上に重視されていることを自覚し、市民が安心して将来を展望できるよう適切な予算編成に努めました。現任期後半のスタートとなります平成21年度の重点施策について、その大要を御説明申し上げます。

 なお、教育行政に係る具体的な方針及び重点施策に関しましては、昨年度と同様に、私の施政方針に引き続き、教育長から「教育行政方針」を申し上げますので、よろしくお願いいたします。

 では、平成21年度重点施策の大要について、新規事業を中心に御説明申し上げます。

 まず(1)、安全・安心への取り組み。安全・安心な市民生活の基本である地域医療環境につきましては、予断を許さない状況が続いておりますが、市立病院におけるNICU(新生児集中治療管理室)の整備を初めとする診療環境の整備、市立病院とかかりつけ医との連携強化による医療機能の効率化等に対する支援を継続して実施するとともに、医師会など関係機関・関係団体や市民の皆様と一体となり、地域医療を守り、支える対策を講じてまいります。

 また、安全・安心で良好な居住環境を確保するとともに、災害に強いまちづくりを進めるため、市街化区域内の市道認定道路で1.8メートル以上4メートル未満のもの、いわゆる狭隘道路において、市民の皆様の御協力をいただき、建築基準法で定めるところの中心線から2メートルの後退部分を確保する狭隘道路拡幅整備をスタートします。

 次に、市民生活の安定に欠かすことのできない飲料水につきましては、耐震化と有収率向上を図るため、引き続き老朽管の布設がえを進め、平成22年度完了を目指して災害に強い管網整備と安定した供給に努めます。

 (2)、子育てなどへの取り組み。次代の社会を担う子どもを安心して産み育てることができるような環境を整えるため、次世代育成支援対策推進法に基づき、現行の子育て支援行動計画(宮っ子いきいきプラン)を見直し、平成22年度からの5カ年間を計画期間とする子育て支援後期行動計画を策定します。

 さらに、発達や知的におくれの疑いがある子や集団での生活に溶け込めない、いわゆる「気になる子」やその保護者を支援するため、療育支援体制の充実・強化を図ります。

 また、園児の安全及び良好な保育環境を確保するため、西保育園園舎の耐震補強を実施いたします。

 なお、平成19年度に着手いたしました上野小学校校舎改築事業につきましては、新年度第2学期から新校舎で授業が開始できるよう、7月中旬の完成を目指します。

 (3)、高齢者・障がいのある者への取り組み。ひとり暮らしの高齢者や障がいのある者の緊急事態に対処し、不安の軽減及び安全の確保を図るための対策に努めるとともに、地域における相談支援体制を確立するため、地域包括支援センターを核とする相談支援のネットワークや地域における見守り体制の充実に努めてまいります。

 また、障がいのある人の雇用を推進するため、市役所も一事業所として、昨年度の2人に続き、身体障がい者3人を新規採用するとともに、知的障がい者につきましても臨時職員としての採用を継続してまいります。

 (4)、産業と雇用への取り組み。フードバレー構想の推進の中核をなす農林水産業についてでありますが、まず朝霧高原を中心とした畜産業につきましては、草地の生産性を高めるため、農地の利用集積や高度利用を進め、自給粗飼料の確保を図り、足腰の強い草地酪農を育成してまいります。

 生産量日本一を誇る養鱒業につきましては、経営支援と消費拡大の施策を継続的に実施するとともに、ニジマスの普及・地産地消に取り組む団体や市民活動を支援してまいります。

 次に、景気後退・経済危機による市内企業の経営状態の悪化に対応する施策についてでありますが、市・商工会議所・富士宮信用金庫の3者で緊急経済対策調査連絡会を立ち上げ、訪問調査の実施により経営、雇用、財務、将来展望等の実態把握に努め、その対応策を官民が横断的に検討・支援してまいります。このため、新年度において市に企業留置・立地業務等推進嘱託員を配置いたします。

 また、売り上げの減少や原材料の高騰に直面している中小企業の資金調達を支援し、経営の安定化を図るため、国の緊急保証制度及び県の中小企業融資制度に対応した新たな利子補給制度を創設いたします。

 さらに、民間活力により、山宮工業団地、北山工業団地及びその周辺部へ光ファイバーを敷設し、ブロードバンド環境を整備することで地域産業の活性化を図るという新たな視点からの情報化施策を推進します。

 (5)、環境への取り組み。バイオマス資源のエネルギー化に関する産学官の連携・協力による研究事業が最終年度となることから、その成果の取りまとめに着手いたします。

 また、家畜ふん尿の良質堆肥化及びその利用を促進するため、地域バイオマス利活用事業として堆肥散布機の導入や堆肥利用者への補助金交付を継続して実施します。

 なお、ごみの減量化・再資源化を推進するため、マイバッグの利用促進を図り、レジ袋の削減に努めるとともに、家庭から排出される廃食用油の回収について実施方法の検討を行います。

 さらに、緑豊かな自然環境の保全と地球温暖化防止の推進を図るため、住宅用太陽光発電システムの設置に対する補助を再開するとともに森林整備を促進いたします。

 (6)、健康づくりへの取り組み。死亡原因の第1位で、市民の生命と健康に大きな影響を及ぼす「がん」について、その予防対策を推進するため、乳がん防止のピンクリボンキャンペーンなどの啓発活動や早期発見・早期治療に向けたがん検診の受診率向上対策に努めます。

 また、引き続き、市立病院外来がん化学療法室など、地域におけるがん治療拠点の機能強化を図ります。

 (7)、まちづくりへの取り組み。人に優しいまちづくりを推進するため、富士宮駅周辺地区交通バリアフリー基本構想に基づき、駅南駐輪場及び宮町6号線歩道(神田宮橋歩道)の整備を進めます。

 また、地域の生活交通として定着してきております宮バス・宮タクにつきましては、地域公共交通総合連携計画を策定し、宮バスの新ルート運行や宮タクの対象エリア拡大の早期実現を目指すとともに、料金体系、ダイヤなどの改善に努めます。

 次に、町なか観光の中心拠点である浅間大社の施設整備についてでありますが、同大社駐車場にあります公衆トイレの老朽化に伴い、これを改築するとともに、まち中心部の顔として、また富士山世界文化遺産登録の推進、国民文化祭への対応として同所に観光案内所(多目的ホール)を設置します。

 また、雨水の流出を抑制するとともに、地下水の涵養や雨水利用の促進を図るため、通称「大宮都市下水路」の集水区域において雨水浸透や雨水貯留施設の設置に対する補助を開始いたします。

 (8)、その他の取り組み。新型インフルエンザに対する危機感が高まる中、発生前における備え、発生後の社会機能の維持・継続など、住民生活を守るために地方自治体として果たすべき役割を明確化するとともに、備えるべき機能の確保に努めてまいります。

 また、市民の皆様の利便性の向上と厳しい財政状況の中における税収の確保・収納率の向上を図るため、24時間納付可能なコンビニエンスストアにおける収納など新たな収納方法について、徴税コストや初期投資費用等の課題の調査・研究を行い、導入の可否について検討を進めます。

 また、現行の第4次富士宮市総合計画でありますが、前期基本計画の計画期間が平成22年度までとなっておりますので、その後5年間を計画期間とする後期基本計画について、市民意見の把握など策定の準備に取りかかります。

 なお、本年秋に開催される国民文化祭しずおか大会につきましては、市民の皆様と一体となって県内外からのお客様をもてなし、富士宮の魅力を十分に伝えられるよう準備するとともに、平成22年開催予定の第15回日本ジャンボリーにつきましても滞りない準備に努めます。

 以上御説明申し上げました重点施策の詳細、またその他の事業につきましては、議案資料として配付し、第4次総合計画の基本目標別に実施事業を掲載した「主要事業の概要」をごらんいただくとともに、平成21年度当初予算に係る議案及び提案理由を参考にしていただきたいと存じます。

 4、芝川町との合併に向けて。芝川町との合併に関しましては、本定例会に合併協議会設置議案及び合併関連経費を計上した新年度当初予算案を上程させていただいておりますが、財政健全化を進める当市にとりましては国・県からの支援が必要不可欠であります。このため、これらの財政支援措置を受けることのできる合併新法の期限内、平成22年3月末日までの合併実現を最優先しなければならないものと考えております。また、今後のスケジュールといたしましては、両市町でこれら合併関連議案の議決をいただきましたならば、4月早々に法定合併協議会を立ち上げたいと考えております。

 なお、この合併は、いわゆる「編入合併」、芝川町を廃し、その区域を富士宮市に編入する方式であり、芝川町の住民サービスや住民負担に急激な変化が見込まれるものについては段階的な調整に配慮するなどの措置がありますが、原則として富士宮市の制度に統一することを基本に進められるものであります。また、この合併の実現により、富士地域における医療・消防・電算システム共同化などの新たな広域行政の舞台に踏み出すことができ、新「富士宮市」として大きな可能性が生まれてくるものと信じております。

 5、終わりに。以上、新年度に向けての市政運営に対する所信の一端を申し上げましたが、冒頭に申し上げましたように、市民生活の安定と将来の富士宮市の発展に向け、市民の皆様、市議会議員の皆様とともに「さらなる改革」「さらなる前進」に取り組み、市の総合計画などのほか、ローカルマニフェストの実現に向け、また人口減少社会・地方分権時代・景気後退・経済危機などの時代の変化に対応できる「自治体の経営」「地域の経営」を目指し、覚悟と気概を持って職務に取り組んでまいる所存であります。市民の皆様、そして議員の皆様には、さらなる御理解と御支援をお願い申し上げ、平成21年度の施政方針といたします。



○議長(朝日昇議員) 教育長。

               〔教育長 佐野敬祥君 登壇〕



◎教育長(佐野敬祥君) それでは、私のほうから、1、はじめに平成21年度の教育行政について、教育委員会としての方針を申し上げます。

 今日の社会情勢は、世界的な経済の減速、それに伴う雇用不安、地球環境問題の深刻化、進行する少子高齢化など、社会状況が大きく変化し、さまざまな課題が生じております。教育の現状におきましては、学力や規範意識の向上、不登校やいじめ問題への対策などが大きな課題となっております。

 このように、変化が常態と言われる時代に、教育においては変えてはいけないものと社会の変化に対応して変えていかなくてはいけないものがあります。このことを踏まえて、情報に敏感に対応するとともに、発想の転換も必要になってくると思います。

 こうした中で、新学習指導要領が示され、小学校は平成23年度、中学校は平成24年度の完全実施に向け、平成21年度からその移行期となります。その中で、「生きる力」の育成は、教育の基本理念として今後もますます重要になってくると考えます。

 一方、富士宮市では、第4次富士宮市総合計画の中で、生涯学習における人づくりを目指したまちづくり、フードバレー構想における食育の推進並びに学校・家庭・地域の連携及び協力などについて掲げております。これらの施策につきましても、一層の推進を図る必要があります。

 以上のことを踏まえながら、富士宮市教育委員会として、「子どもの未来のための人づくり」「市民の生涯にわたっての人づくり」を基本目標とし、「継承と創造をもって、信頼される教育に努め、生きる力をはぐくむ教育の推進」を図る所存であります。そのために、「学校教育の充実」と「生涯学習の充実」の2つの面から教育行政の推進を図ってまいります。

 2、学校教育の充実。まず、学校教育の充実について申し上げます。学校教育を進めるに当たっては、子どもたちの「生きる力」の育成を目指し、富士宮市ならではの子ども像「富士山を心に、夢をもって生きる子ども」をはぐくむために、次の主要施策を掲げ、「魅力ある学校づくり」を目指します。

 (1)、「確かな学力」の育成について。「確かな学力を育てる授業」の充実に向けて、基礎・基本の習得と活用する能力を高め、学び合う授業の充実を目指します。また、総合的な学習を富士山学習PART?と名づけ、「探究活動」を中心に、地域を素材とした学習を深く掘り下げ、子どもたち自らが探究する学習の推進を図ります。

 (2)、「豊かな心」の育成について。「学級づくり」を基盤として、日常的な学校生活のすべての場において人間関係づくりを大切にします。また、規範意識を高めるとともに、道徳的価値を身につけ、道徳的実践力の向上を図ります。

 (3)、「健やかな体」の育成について。健康な体づくり、体力づくりのために、スポーツの楽しさや感動を体験し、生涯にわたりスポーツに親しむ環境をつくります。

 (4)、食育の推進について。市のフードバレー構想の一環として、食生活への関心を高めるとともに、栄養教諭の派遣を通じて各校における食育の推進に努め、「子どもの食の自立と健康」を目指します。

 (5)、「教育環境づくり」について。ア、特別支援教育の充実。特別支援学級を初め通常学級における発達障がい等の子どもたちに、個々のニーズに合った適切な指導を工夫するとともに、通級指導教室の拡充など、よりよい教育環境を提供するために支援員及び相談員の充実を図ります。

 イ、教職員の資質の向上。教職員の授業力などの向上と魅力ある学校づくりを支援するために、教育委員会による全小・中学校への学校訪問を実施します。また、教職員評価制度を通して、教職員の資質・能力の向上と学校組織の活性化を図ります。

 ウ、学校・家庭・地域の連携及び協力、PTCA組織化の研究。学校の教育活動について情報を発信し、相互理解をもって連携及び協力の推進を図ります。また、地域の人材を活用するなど、PTCAの組織化に向けた研究に取り組みます。

 エ、小学校外国語活動の先行実施。国際化が進展する中、英語によるコミュニケーション能力の基礎を培うために、市内すべての小学校で外国語活動に取り組むとともに、その支援を充実させます。

 オ、学校図書館の充実。読書に親しむ活動を一層推進し、読書の楽しさを味わえるようにするとともに、豊かな人間性や感性、読解力等をはぐくむことを目指して学校図書館運営の充実を図ります。

 カ、学校評価の活用。計画・実践・評価・改善のサイクルを通して、学校運営の改善及び充実に努めます。

 (6)、「富士宮の学校力」育成会議について。「魅力ある学校づくり」に向けて、「富士宮ならではの、望ましい学校の姿に関すること、子どもたちに身に付けさせたいこと、教職員の資質向上に関すること、学校・家庭・地域の連携・協力に関すること」について提案をいただき、今後の教育施策に反映させる考えです。

 3、生涯学習の充実。次に、生涯学習の充実について申し上げます。生涯学習の推進は、「知識基盤社会」と言われる今日、豊かな生き方を実現するために重要な教育施策であり、次の主要施策を掲げ、取り組んでまいります。

 (1)、生涯学習の推進。公民館や地域学習センターにおいては、市民ニーズに合った講座を実施し、地域学習や交流の拠点としての活用を高めます。また、図書館においては、蔵書の充実に努めるとともに、利用者の質問に応じるレファレンスに積極的に取り組みます。

 (2)、家庭教育の充実。子どもの人格形成の基礎を培い、自立を促す重要な場である家庭の教育力の向上を目指し、学校・地域と連携・協力した家庭教育に関する多様な学習機会・情報の提供を行います。

 (3)、青少年の健全育成。青少年指導者の育成に努めるとともに、教育相談の充実、非行防止対策の強化を図ります。

 (4)、文化活動の充実。国民文化祭の成功に向けて取り組むとともに、市民文化祭や文化講演会等を充実させ、市民による多種多様の文化・芸術活動を推進します。また、富士山世界文化遺産登録実現のための啓発や構成資産の文化財指定事務を推進するとともに、(仮称)富士山世界文化遺産センターの誘致を積極的に推進します。

 (5)、スポーツの振興。「市民ひとり1スポーツ」を推進し、だれでも、いつでもスポーツやレクリエーションを楽しめるように、その振興に努めます。また、平成18年度から開催している全国高等学校男子ソフトボール選抜大会及び日本スポーツマスターズ2009富士山静岡大会(当市開催種目・バドミントン競技)の万全な運営に努めるとともに、おもてなしにも力を注ぎます。

 (6)、男女共同参画社会の推進。第2次男女共同参画プランに基づき、政策・方針決定への女性の参画の推進を重点施策とし、市の審議会等への女性登用率を高めるとともに、男女共同参画社会の形成を図るためにセミナーやフォーラムを実施します。

 4、結びに。「国家百年の計は教育にあり」と申しますが、人づくりこそ真に豊かな国家社会を築く根幹であると思います。それゆえに、教育に課せられた使命は重大であります。教育の不易と流行、継承と創造を大事にしつつ、生きる力をはぐくみ、信頼される教育に鋭意努め、富士宮市ならではの子ども像「富士山を心に、夢をもって生きる子ども」の育成に取り組んでまいります。

 子どもには、一人の人間としての豊かな生き方と国家社会の形成者として活躍できる人間となることを期待し、また市民の皆様には生涯にわたって真に豊かな生活が送れることを願い、そしてそのことが富士宮市にとって「富士山の自然に抱かれたやさしく元気なまち」に通じるものと確信するところであります。皆様方の御支援、御協力をお願い申し上げ、平成21年度の教育行政方針といたします。



○議長(朝日昇議員) 市長。

                〔市長 小室直義君 登壇〕



◎市長(小室直義君) 引き続きまして、議第29号から議第43号までの15議案について一括して説明申し上げます。

 平成21年度予算編成は、国内の景気が急速に後退局面に入ってきた昨年10月からスタートしたわけでありますが、全職員に示した「予算編成方針」では、その基本方針として、今まで以上に環境が厳しくなる中で、「入りを量りて出ずるを制す」の基本原則を踏まえ、引き続き行財政改革に取り組むよう指示をいたしました。

 歳入の根幹である市税につきましては、予算編成方針を示した時点で約3億円の減少と見込んでおりましたが、編成作業が進むにつれ、日々企業収益悪化の情報が飛び込み、大幅に減少する見込みとなったものであります。最終的な市税の収入見込額は、前年度と比べ10億5,347万円、5.2%の減となりました。しかも、法人市民税においては、平成20年度の確定税額が申告納付額を大きく下回るものと予測されるため、平成21年度には還付額も大きくなるものと見ています。また、国から配分される譲与税及び交付金も軒並み減少する見込みであり、「出ずるを制す」以前の問題として深刻な歳入不足が課題となったわけであります。

 一方、歳出につきましては、上野小学校校舎改築事業の完成を初め、芝川町との合併に伴う事務事業システムの統合、身延線鉄道高架事業負担金の支出、防災無線のデジタル化対応、市営住宅の新棟着工、浅間大社周辺の観光施設の整備、市街地活性化事業の推進、企業立地及び産業振興支援事業、日本ジャンボリー開催に向けての事前工事、国民文化祭開催に対する支援など、近年にはない大きな支出を伴う事業を抱えています。

 このほか、環境とエネルギー対策では、洞爺湖サミットをきっかけに再び脚光を浴びてきました「住宅用太陽光発電システムの設置に対する補助」の実施、雨水による災害対策と雨水の有効利用を促進するための「雨水浸透施設等の設置に対する補助」の実施、「山宮工場団地、北山工業団地及びその周辺の光ファイバー網整備に対する補助」の実施、少子化対策のための出産、育児支援として「不妊治療の助成期間を2年から5年」に拡大、「妊婦健診公費負担を5回から14回」に拡大、「子育て支援行動計画」の策定など、持続社会を形成する上で必要不可欠な事業にもきめ細かく対応していきます。

 社会経済環境は厳しい状況にありますが、行政の使命・役割は、いかに厳しい状況であっても、住民生活を守るとともに、住民が安心して暮らせる環境を提供し、将来に希望を持つことができる施策を実施することであると考えています。今回の予算編成では、この基本的役割を全うするために必要な歳入を確保するため、財政調整基金、職員退職手当基金及び地域福祉基金の3基金を取り崩すとともに、市債については、事業債のほか臨時財政対策債については限度額まで借り入れを行い、新たに退職手当債も借り入れることといたしました。

 なお、本市の場合、財政健全化計画により市債借り入れを大きく抑制する財政運営を行ってきましたので、今回のような借り入れを行った結果においても、プライマリーバランスは大きく黒字を確保しており、次世代に対し過重な負担とならない範囲の措置であると考えています。

 以上の結果、一般会計の予算規模は平成20年度を5.7%上回る328億2,000万円となりましたが、この中には平成19年度から3年間の措置として認められました市債の借りかえ分が約12億円含まれています。平成20年度及び平成21年度の借りかえ分をそれぞれ差し引いて比較しますと、上昇率は3.9%となります。一般会計と12の特別会計及び企業会計を含めた全会計では、総額683億2,514万2,000円となります。

 以下、一般会計、特別会計予算及び企業会計予算の内容につきましては、副市長から説明させますので、よろしくお願い申し上げます。



○議長(朝日昇議員) 副市長。

               〔副市長 太田精一君 登壇〕



◎副市長(太田精一君) それでは、私から各会計の説明を申し上げます。

 まず、議第29号平成21年度富士宮市一般会計予算について説明申し上げます。まず、歳入でありますが、主なものを説明いたします。第1款市税は、年間収入を見込み、193億4,355万1,000円を計上いたしました。前年度と比較いたしますと、10億5,347万円、5.2%の減であります。内訳の主なものといたしましては、法人市民税が8億5,457万円、固定資産税が2億1,420万円、それぞれ減額となります。

 次に、第2款地方譲与税から第8款自動車取得税交付金までの金額は、国の予算額及び経済見通しから見込んだものであります。

 第9款地方特例交付金及び第10款地方交付税につきましては、国が策定しました地方財政計画をもとに算定を行いました。地方交付税の内訳といたしましては、4億2,000万円全額が特別交付税でありまして、普通交付税はゼロと見込みました。

 第14款国庫支出金23億2,563万4,000円及び第15款県支出金17億8,114万5,000円は、ほとんどが歳出予算に関連した特定財源であります。

 第16款財産収入は、9,107万1,000円の計上で、前年度と比較いたしますと8,578万9,000円の減額であります。

 第18款繰入金は、6億7,041万9,000円の計上で、前年度と比較いたしますと、4億9,113万9,000円、274%の増であります。これは、財政調整基金繰入金、職員退職手当基金繰入金及び地域福祉基金繰入金が主なものであります。

 第19款繰越金は、平成20年度の予算執行状況等から5億円を計上いたしました。

 第21款市債は、37億3,570万円の計上で、前年度と比較いたしますと、19億3,590万円、107.6%の増であります。主な内容といたしましては、公的資金補償金免除繰上償還に係る借換債11億8,800万円、地域防災無線のデジタル化に係る防災施設整備事業債2億2,180万円、上野小学校校舎改築事業に係る小学校事業債1億7,450万円、臨時財政対策債14億1,000万円、退職手当債5億円であります。

 次に、歳出について説明申し上げます。第1款議会費は、2億6,300万3,000円で、前年度と比較いたしますと3,902万6,000円の減額となりますが、これは議場音響システム等構築の完了が主な理由であります。

 第2款総務費は、47億1,586万6,000円で、前年度と比較いたしますと、7億8,342万7,000円、19.9%の増であります。主な内容といたしましては、企画費には北山工業団地などの光ファイバー網整備に対する補助金として1,561万円を計上いたしました。合併準備費には、事務事業システム統合業務委託料など7億3,180万円を計上いたしました。諸費には、過年度市税収入還付金及び還付加算金として2億6,000万円を計上いたしました。賦課徴収費には、市民税システム再構築に係るデータ移行委託料4,200万円を計上いたしました。

 第3款民生費は、91億6,349万8,000円で、前年度と比較いたしますと、4億8,378万5,000円、5.6%の増であります。主な内容といたしましては、児童福祉総務費には子育て支援行動計画策定事業として253万7,000円を計上いたしました。保育所費には、西保育園園舎耐震補強工事費として6,400万円を計上いたしました。特別会計への繰出金につきましては、国民健康保険事業特別会計へ5億1,970万4,000円、介護保険事業特別会計へ9億8,104万7,000円、後期高齢者医療事業特別会計へ9億1,130万6,000円をそれぞれ計上いたしました。

 第4款衛生費は、32億220万9,000円で、前年度と比較いたしますと、2億675万3,000円、6.1%の減であります。主な内容といたしましては、母子保健活動費では、不妊治療費の助成期間を2年から5年に拡大することに対応するため、不妊治療費助成金を560万円に増額いたしました。また、妊婦健康診査の公費助成をこれまでの5回から14回に増やすことに対応するため、妊婦健康診査委託料を6,600万円に増額いたしました。環境対策費では、地球温暖化対策事業として、住宅用太陽光発電システム設置費補助金200万円を計上いたしました。

 第5款労働費は、4億3,524万7,000円で、前年度と比較いたしますと、2,055万1,000円、4.5%の減であります。主な内容といたしましては、勤労者住宅建設資金融資預託金など勤労者福祉事業費4億491万5,000円を計上いたしました。

 第6款農林水産業費は、8億8,664万9,000円であります。前年度と比較いたしますと、9,706万7,000円、9.9%の減であります。主な内容といたしましては、農業総務費には村山地区ほかの県営土地改良事業負担金5,558万3,000円を計上いたしました。畜産振興費には、畜産振興対策支援事業費補助金1億700万円を計上いたしました。

 第7款商工費は、4億7,395万1,000円で、前年度と比較いたしますと、1,751万2,000円、3.8%の増であります。主なものといたしましては、観光費には、観光基盤整備事業として、浅間大社観光誘客施設整備工事費など5,300万円を計上いたしました。中小企業対策費には、中小企業対策事業として、経済変動対策貸付資金利子補給補助金など3,160万7,000円を計上いたしました。工業立地振興対策費には、企業立地推進事業として、企業立地促進事業費補助金及び産業振興事業費補助金など1億6,214万円を計上いたしました。

 第8款土木費は、31億2,808万8,000円で、前年度と比較いたしますと、1億1,749万7,000円、3.9%の増であります。主なものといたしましては、道路維持費には市民から要望の多い市道維持補修事業2億8,970万円を計上いたしました。河川総務費には、河川愛護事業として、水辺の楽校施設整備工事費2,320万円、市単独事業費補助金として雨水浸透施設等設置費補助金150万円をそれぞれ計上いたしました。街路事業費では、富士宮駅周辺地区まちづくり事業として、まちづくり施設整備工事費など1億2,600万円、身延線鉄道高架推進事業として、県鉄道高架化事業負担金など1億7,969万5,000円をそれぞれ計上いたしました。住宅建設費では、市営白尾住宅建替事業として、工事費など5,827万3,000円を計上いたしました。

 第9款消防費は、19億882万6,000円で、前年度と比較いたしますと、9,130万1,000円、5%の増であります。主な内容といたしましては、防災費には地域防災無線施設整備工事費2億4,650万円を計上いたしました。

 第10款教育費は、32億1,328万1,000円で、前年度と比較いたしますと、3億8,317万円、13.5%の増であります。主な内容といたしましては、小学校の学校建設費では上野小学校校舎改築事業に工事費など6億5,449万8,000円を計上いたしました。青少年育成費には、日本ジャンボリー開催事業として、新水源築造工事費など3,752万7,000円を計上いたしました。文化振興費には、国民文化祭開催事業として、実行委員会に対する補助金1,600万円を計上いたしました。

 第12款公債費は、53億1,997万8,000円で、前年度と比較いたしますと、2億6,230万5,000円、5.2%の増であります。この中には、公的資金補償金免除による繰上償還分が12億228万7,000円含まれております。

 第14款予備費には、財源留保措置として1億円を計上いたしました。

 以上が一般会計予算の大要であります。

 次に、議第30号平成21年度富士宮市北山財産区特別会計予算について説明申し上げます。本予算は、北山財産区の管理運営のための予算であり、歳入歳出予算の規模は1,480万円で、前年度と比較いたしますと、50万円、3.5%の増であります。

 次に、議第31号平成21年度富士宮市国民健康保険事業特別会計予算について説明申し上げます。本予算は、国民健康保険事業の運営のための予算であり、歳入歳出予算の規模は115億7,200万円で、前年度と比較いたしますと、3億1,000万円、2.8%の増であります。歳入の主なものは、国民健康保険税、国庫支出金及び前期高齢者交付金、歳出の主なものは保険給付費及び後期高齢者支援金等であります。

 次に、議第32号平成21年度富士宮市上井出区財産区特別会計予算について説明申し上げます。本予算は、上井出財産区の管理運営のための予算であり、歳入歳出予算の規模は720万円で、前年度と比較いたしますと、160万円、28.6%の増であります。

 次に、議第33号平成21年度富士宮市土地取得特別会計予算について説明申し上げます。本予算は、諸事業に必要な用地、代替地等の先行取得を行うための予算であり、歳入歳出予算の規模は7,500万円で、前年度と同額であります。

 次に、議第34号平成21年度富士宮市猪之頭区財産区特別会計予算について説明申し上げます。本予算は、猪之頭区財産区の管理運営のための予算であり、歳入歳出予算の規模は690万円で、前年度と比較いたしますと、20万円、2.8%の減であります。

 次に、議第35号平成21年度富士宮市立学校給食センター特別会計予算について説明申し上げます。本予算の規模は9億1,500万円で、前年度と比較いたしますと、5,900万円、6.9%の増であります。歳入の主なものは学校給食費納付金、歳出の主なものは給食賄材料費であります。

 次に、議第36号平成21年度富士宮市老人保健特別会計予算について説明申し上げます。本予算の規模は1億円で、前年度と比較いたしますと、8億5,700万円、89.6%の減であります。歳入の主なものは、社会保険診療報酬支払基金からの交付金、歳出の主なものは医療諸費であります。

 次に、議第37号平成21年度富士宮市下水道事業特別会計予算について説明申し上げます。歳入歳出予算規模は30億2,300万円で、前年度と比較いたしますと、4億7,300万円、13.5%の減であります。歳入の主なものは、下水道使用料などの使用料及び手数料並びに一般会計繰入金、歳出の主なものは、汚水を処理するための公共事業費及び公債費であります。

 次に、議第38号平成21年度富士宮市根原区財産区特別会計予算について説明申し上げます。本予算は、根原区財産区の管理運営のための予算であり、歳入歳出予算の規模は1,380万円で、前年度と比較いたしますと、280万円、25.5%の増となります。

 次に、議第39号平成21年度富士宮市介護保険事業特別会計予算について説明申し上げます。歳入歳出予算の規模は61億8,000万円で、前年度と比較いたしますと、2億8,400万円、4.8%の増であります。歳入の主なものは、第1号被保険者保険料及び介護給付費交付金、歳出の主なものは、保険給付費及び地域支援事業費であります。

 次に、議第40号平成21年度富士宮市墓園事業特別会計予算について説明申し上げます。歳入歳出予算の規模は1億1,200万円で、前年度と比較いたしますと、200万円、1.8%の増であります。

 次に、議第41号平成21年度富士宮市後期高齢者医療事業特別会計予算について説明申し上げます。歳入歳出予算の規模は16億8,600万円で、前年度と比較いたしますと、2億900万円、14.2%の増であります。歳入の主なものは、後期高齢者医療保険料及び一般会計からの繰入金、歳出の主なものは、後期高齢者医療広域連合納付金であります。

 次に、議第42号平成21年度富士宮市水道事業会計予算について説明申し上げます。予算の規模は28億3,397万円で、前年度と比較いたしますと、8,147万2,000円、2.8%の減であります。

 まず、予算第3条の収益的収入及び支出でありますが、収入総額17億7,203万3,000円、支出総額15億5,566万4,000円であります。

 次に、予算第4条の資本的収入及び支出でありますが、収入総額1億1,789万円、支出総額10億6,193万7,000円であります。

 なお、資本的収入額が資本的支出額に対して不足する額9億4,404万7,000円は、当年度分損益勘定留保資金等で補てんしようとするものであります。

 次に、議第43号平成21年度富士宮市病院事業会計予算について説明申し上げます。予算の規模は89億6,547万2,000円で、前年度と比較いたしますと、1,630万5,000円、0.2%の減であります。

 まず、予算第3条の収益的収入及び支出でありますが、収入総額及び支出総額は同額の83億3,750万3,000円であります。

 次に、予算第4条の資本的収入及び支出でありますが、収入総額1億3,078万2,000円、支出総額6億2,796万9,000円であります。

 なお、資本的収入額が資本的支出額に対して不足する額4億9,718万7,000円は、過年度分損益勘定留保資金等で補てんしようとするものであります。

 以上が本予算の大要であります。

 以上、一括して御説明申し上げました15議案につきまして、よろしく御審議の上、御決定くださいますようお願いをいたします。



○議長(朝日昇議員) 以上で施政方針及び教育行政方針並びに提案理由の説明は終わりました。

 これら15件に対する総括質疑は次回行うことにします。

 以上で本日の日程は全部終了いたしました。

 お諮りします。明3月3日から5日までの3日間は、議案研究のため休会したいと思います。これに御異議ありませんか。

               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(朝日昇議員) 御異議なしと認めます。よって、明3月3日から5日までの3日間は休会することに決定しました。

 来る3月6日は、午前9時から本会議を開き、総括質疑を行いますので、よろしくお願いいたします。なお、総括質疑の発言通告書は、明3月3日の午前10時までに議長のもとに提出くださいますようお願いします。

 本日はこれにて散会します。大変御苦労さまでした。

                                     午前10時20分散会