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岐阜県 高山市

平成19年 文教経済委員会 11月20日−07号




平成19年 文教経済委員会 − 11月20日−07号







平成19年 文教経済委員会



文教経済委員会記録

 平成19年11月20日(火)文教経済委員会を第一委員会室において開いた。

 その次第は次のとおりである。

出席議員

委員長

 岩野照和君

副委員長

 村中和代君

委員

 若山加代子君

 牛丸博和君

 松山篤夫君

 松葉晴彦君

 中田清介君

 谷澤政司君

 下山清治君

事務局

局長

 駒屋義明君

書記

 下屋仁君



     午前9時52分 開会



○岩野照和委員長 それでは、引き続き文教経済委員会を開会いたします。

 その前に、さきの13、14日の豊田市、浜松市の行政視察につきましては、御苦労さまでございました。

 それでは、事件1、閉会中の継続調査に関する件、(1)農林業振興についてから(2)地域の活性化についてまでを一括議題といたします。

 まず初めに、農林業振興について、愛知県豊田市の視察結果についてを牛丸委員から説明を求めます。



◆牛丸博和委員 先般はどうもありがとうございました。新米でございますので、勉強するたびに、行くたびにありがたいなと感じております。別紙、松葉委員さんとともにということで報告させていただきます。

 この委員会で中田委員がおっしゃったように、自動車産業じゃないぞ、農業もあるよというようなことで行きましたら、やはり農業的にもかなりすごいところだと思ってきました。視察の経過につきましては、委員長さんよりこちらの方の状況を踏まえてお話をいただいて、特に森林課長さんがこちらへ訪れていることがあったということで、大変お話がしやすい雰囲気じゃなかったかと思っております。それから、かなり視察なれしてみえて、パワーポイントも十分うまくできておって、これはなかなかほかの人もたくさん来るなと思っておりました。

 特に向こうの森林面積は68.56%、これはいろいろな数値があるものですから人によっても違うと思いますが、ざっと70%ということで、630平方キロメートルということであると。大変広大な面積を有しておるということでございまして、特に矢作川を中心にしまして流域に豊田市があるということで、矢作ダムが特に生活の中心にあると。農工業の用水、生活用水、いろいろな面で矢作ダムというのはものすごく貴重な存在だということを感じました。

 次のページ、ページ数を忘れてすみません。そして、森林面積についてはこの書いてあるとおりでございますが、9万2,000ヘクタールの面積がありまして、そのうちの70%、6万3,000ヘクタールと。人工林の面積が3万5,000ヘクタールということで、杉やヒノキが多いということを言われました。特に私有林が多いということで、このことはやはりうちと違って大変だと。いろいろな事業を進めるにはよほど理解を得るのが大変だと思っております。森林は特に間伐がおくれておるということで、このことが初めにやらなければならないという、仕事の原点であるということを私は印象に感じました。

 先ほど言いましたように、東海豪雨によって矢作川が決壊のおそれがあったということで、やっぱり上流部分に対して非常に敏感になっておられたということがあります。それから、森林が健全かどうかにつきましては、ボランティアが健康調査を行ったということで、その中でも2万ヘクタールということで人工林の60〜80%が過密状態で、間伐をしなければならない状況であるということで大変であるということでした。

 水道水源保全事業として、これは後でも下山委員が質問なされたことでありますので、皆さん聞いていましたので省略しますが、大変早い取り組みをなされたということでございます。

 それから、森林行政については、問題点としましては1番から6番まで挙げておりますように、一貫した森林行政の体制がないとか専門職員がいないとか、面積が大きい、人工林の間伐のおくれ、一般市民の理解不足と労働力の不足、このようなことがあると。それに対して当面の方向として、これらに対するいろいろな施策をやらなければならないということで始まったというふうに私はとらえました。特に背景として、先ほど申しましたように上流が非常に荒れて大変な目に遭ったということで、今後もここに対しても危惧感を感じておられるということで、市長さん、そして市民ともどもそういうことに危惧感を感じられて、上流部は本当に森林が大切だということで、こういう事業に特に取り組まれたのではなかろうかと思っております。森林組合も同時に合併が行われたということで、これも非常によかった点ではないかと思っています。

 それから、施策につきましては、?に書いてございますように体制づくりということで森林課をつくったということが1つでございます。それから、長期ビジョンの策定、条例等、長期計画の策定、パンフレットをいただきましたように、あれらのパンフレットによりましたビジョンが策定されつつあると。さらに、それらをつくるためには森づくり委員会、高山市にもございますが、何回も会合をやって、特にワークショップ的、おざなりの委員会じゃなしに非常にさばけた委員会だと。これは大変よかったことではないかなと思っています。

 条例につきましては、今年度の4月1日ということでございます。それは、やはり長い体系でということで100年を見つめてやると。その上で20年を基本施策、そして基本計画を10年と。うまいことローテーションというか計画的に組んであると。特に6番目の森づくり基本計画、10年計画は、パンフレットにございましたように、具体的に取りまとめてあるということでございます。基本的な考え方につきましては、次のページですが、手の入る森林を基本的に整備すると。これはやっぱり高山市でもそのとおりではないかと思います。天然林、植生を再生させるということでございます。そして、人工林に適さないところは天然林化を進めるということで整備するということでございます。そのほか、とよた森林学校なんかも交流事業としてやっておるということでございます。

 それで、大きい4番としまして、各団体の協働と連携によりなすべきことということで、合併で非常に大きくなりまして、そして今後、地方分権、道州制が始まることによって森林というのはもっと荒廃が進むだろうと、これについては長い間かけて、どういうふうになろうと住民の要望にこたえなければならんということを言ってみえました。それから地域の合意形成、山林所有者の奮起が大事だと、これも当然なことでございます。これのPRも大事だと。それから市町村ビジョンの確立と県との連携、これはどこでも同じですが、当然上部団体、上部機構との連携というのが大事です。それから職員能力の向上ということでございます。これは、岩野委員長さんが御質問されましたが、特に職員については支所ごとの配置といいますか、本庁におるんだけれども支所単位の担当を置いておると、これは非常にいいことだと。人員的には市ではちょっと無理かなと思っております。そんなことでございます。

 高山市としては、これは私が幾つかこんなことを思ったわけですが、現在の基本計画ができておりまして、既に前の委員会ですとか議会の方で恐らく承認をなさったという経緯がございます。時々行政というのは、計画をやってしまうと満足してしまって、後のチェックをするのが割りかしおろそかになるような気配があると思うんです、これは勝手ですが。このことを私個人としましても勉強しながら見きわめる必要があるんではないかということでございます。

 それから、今申しましたように高山市も非常に面積が大きいと。特にうちは天然林といいますか人工林はちょっと少ないんですが、37%ほどなんですが、これらにつきましてもやはりかなり広い面積なものですから、今の体制でいいのかと。担当まではちょっと人員的に難しいかもしれませんけれども、ちょっとこれは職員体制も考えるべき必要があると思っております。

 それから、合併後とかく財政面にとらわれがちであって、こういう森林への予算というのは今のところついておりますが、やはり100年後、あるいは観光面でも山林というのは新高山市ではどうするのかと。観光とそういう施業というか、これとの兼ね合いをうまくやっていかなきゃいかんと。これを再度考えていく必要があるのではないかと思っております。

 それから、特に市の市有林なんですが、7,500ヘクタールほどあると聞いておりますがかなり整備をされて、置き去りになさっておる部分があると思うんです。非常に予算どりが少ないと。支所単位でも100万円単位ということで非常に少ないと。7,500ヘクタールはほとんど人工林だと思うんですが、森林組合はほとんどの旧町村、高山市さんも含めて移管しておったと思うんですが、森林組合の職員は内容をよく知っておるんですよ。というのは、今の市の職員さんはどこにどんな木があって、樹齢がどれだけだか知らないと思うんです。それらについてはもうちょっと予算どりをしてやっていかないと。この前6,000ヘクタールを3年かけてやるというようなことを総務課長から聞きましたけれども、これについては十分検討していかなきゃならんと、こんなことを思っておりました。

 以上、4点思いました。

 あとは参考として質疑応答の部分、間違ったら訂正をしますので、また読んでいただければいいんじゃないかと思います。



○岩野照和委員長 この農林業振興、豊田市の視察について、今、牛丸委員から報告がありましが、いろいろな気づかれた点、その他ありましたら、御意見をいただきたいと思いますが、どうでしょうか。

   〔「なし」と呼ぶ者あり〕



○岩野照和委員長 別段ありませんでしたら、豊田市の視察につきましてはこのように議長の方へ報告させてもらいたいと思います。

 次に、地域の活性化について、浜松市の視察結果ですが、皆さんそれぞれ出してありますので、簡単で結構です。代表でいいですか。じゃあ、代表で中田委員の方から。



◆中田清介委員 それぞれお考えになったこともあると思いますので、聞いていただければいいかと思います。

 浜松市の中心市街地活性化計画の策定については、駅東地区の土地区画整理事業が非常に大きな要素として位置づけられているというふうに思います。法改正になりまして、今要望されておるまちなかの居住、それから業務機能の中心市街地への集中、それから大型店等の郊外部への出店を抑制して中心部へ呼び込む、それからもう1点がまちづくりの推進体制としての協議会をどうやって立ち上げていくかというような点。浜松市の場合は、非常にスムーズに第一次から移行できたまれな例ではないかというふうに思います。

 各地区が今申し上げた3点をどうやって位置づけるかというところに非常に苦労しておるんですけれども、浜松市の場合は遠鉄の高架、それからJRの高架、この2つの事業を先行して土地区画整理事業を駅前と駅の裏にかけておったというところが、私たちはこの基本計画の冊子をいただきましたけれども、これをつくるにしても非常に楽な策定ができたんじゃないかなというふうに思っています。それはレポートにも書いておりますけれども、第一次の計画策定のときに数値目標と指標化を位置づけておって、事業の検証体制がそれに従って反省とか総括ができるような体制にしたということも非常にスムーズに移行できたんじゃないかなというふうに思います。かつ、国の認定をクリアする条件としてのさっき申し上げた4つの点については、着々と前からの遺産を食いつぶすということなく発展的に今回の基本計画の中に落とし込んであるというふうに見させていただきました。

 政令指定都市と、私どもも合併して大きくはなりましたけれども、人口規模で非常に差がありますし、このままを高山市の計画の中で参考にすることはできませんけれども、考え方としては高山市に足らなかった部分、それから高山市が参考とする部分もあったというふうに見てきました。今、商工課サイド、それから都市整備課サイドで詰めの作業はしていかなきゃならない状況で、双方で連携をしながらやらなきゃならないというところへ来ておりますけれども、浜松市の都市計画の再構築もちょっと見てみましたけれども、高山市は都市計画区域に指定しておるのが旧高山市だけということで、ちょっと事情は違いますけれども、同じような状況で広域にわたっての土地利用の網かけをもう一遍やらなきゃならないということで、その辺のところは今後方針として出てくるんじゃないかなと、高山市の場合は思っています。

 それからもう1点は、これは浜松市に限らず全国どこの自治体の認定された基本計画でも第一次分よりは相当面積を絞り込みして、5年間の数値目標を要求されますので、本当に実行できる事業計画を落とし込まなければならんというところに浜松市の旧活性化区域の一部を今回の重点整備地区として再設定をしたということで、高山の場合はたしか217ヘクタールでしたか、広い面積を全国と同じような感覚で第一次の計画では指定しておりますけれども、今度は思い切った絞り込みができるかどうか、そんなところが高山市の課題ではないかなというふうに思っています。

 何にしましても、見ていただきましたように80万都市と、まちづくりにしましたら駅前にあれほど広大な土地区画整理事業をかけているというところがなかなか少ない事例ですので、またそんなところを参考にさせていただきながら、高山市の基本計画の策定に生かしていけたらなというふうに思います。

 以上です。



○岩野照和委員長 浜松市の視察結果について他に補足等ありませんか。



◆松葉晴彦委員 仲間うちばかりなので、第1回目の当初の土地区画整理事業が成功した根拠というのは何か、中田委員がきっと詳しく調べてみえると思うので。あれが成功した事例、あれは何が、極端に言うと非常に思い切った土地の買い上げなりの単価が住民とマッチしておったのか。マッチしただけでもなかなかあれだけの広いところを全部のところから売ることから、はっきり言うと立ち退き命令やら、あれが最初によくできたな、その辺のことについてわかったら教えてください。



◆中田清介委員 あそこを整備するのに用地を確保するというようなことで210億円ぐらい先行してかけてみえるはずです。それが遠鉄の浜松駅までの高架事業、あの下が例のべんがら横丁になっていたわけなんですけれども、それとJRの高架事業、これはどうしてもやらなきゃならない。東海道線沿線の各都市はほとんど東海道線でまちを二分されておりましたので、一番最初に高架事業を静岡、浜松、その辺がやって、あとは高山駅と一緒で橋上駅化をすることで両方をつなぐというようなまちづくり、静岡県ではほとんどそうやっている。それの一番大規模なのが浜松市だったんですけれども、浜松市の場合は駅裏の倉庫群とか、この地区は今回は見ませんでしたけれども、交流土地区画整理事業とそこの土地区画整理事業をかけて、高山の駅裏のような形で整備しています。駅前地区については、あそこも全くああいった土地区画整理ができなかったところだったんですけれども、まばらな市街地で、ああいった工業都市にしては寂しい一面は持っていたと。それを昭和60年代に計画を立ち上げて徐々にやってきたというところで余り売れなかったところもありますし、意識的に業務機能をつくるための用地を確保して向かったというところも経済的な問題から土地区画整理をしても引き取り手のないところを出さないように、市の施設とか、どこでもそうですけれども国の施設を集中、シビックコアというのはそういうところにつくるんですけれども、そんなようなことをやりながら来たことが今一番将来に向けたまちづくりについては生きてきておるのかなというふうに思います。

 そういった思い切った高架事業でまちの様子が変わってきたところは、前に調査した福知山の事例は、そんなに人口規模が高山と変わらないところですけれども、かなりの政治力であそこは高架事業をかけていると。そういうふうなところ等いろいろな事例はありますけれども、浜松の場合は全く別格の土地区画整理事業というふうに、前回行ったときもそのように教えていただいたというところです。よく失敗するのは、駅前に巨大ビルを建てて失敗するんですけれども、浜松もアクトタワーというものがその象徴にならんかすれすれで、みんなが見ておったんですけれども、何とか今あれだけの合併をしてランドマークといいますか、意義はできたというふうに思います。同じような土地区画整理事業を福島県の郡山市は駅前でやっていますけれども、あそこはなかなか非常に難しくて、まだ土地区画整理そのものが進まないうちにビルだけ建ったと。300億円のビルをつくってどうするかというようなところもあります。だから、計画は立てるんですけれども、後の推進体制とか市がかかわれる範囲というものはやっぱりよく連携しながら同じ歩調で進めたところは成果が出てきておるように見てきました。土地区画整理事業で見てきたところは余りありませんけれども、郡山市と浜松市の事例では全く裏表のような、そういうふうな感じはしてきました。そんなところです。



○岩野照和委員長 他にございませんか。

   〔「なし」と呼ぶ者あり〕



○岩野照和委員長 それでは、御意見は尽きたようでありますが、特に今回の豊田と浜松につきましては林業、それからまちづくりに関しては非常にモデル的なよい視察でなかったかなと思います。そういったことで各委員はそれらを生かして議員活動をしていただきたいと思います。



◆中田清介委員 もう1つだけちょっと皆さんに知っておいていただきたいんです。豊田というところは、大型店をまちづくりの中で位置づけることに失敗したという例になっております。なぜかというと、旧豊田市だけが大型店の出店規制みたいな考え方を据えつけたんですけれども、広域調整というものが前の旧三法ではできなかったものですから、例えば高山でいえば清見や宮、丹生川、国府といった隣接にすべての大型店が出店してしまったと、これでかえってそういう広域調整を失敗した例として有名なのが豊田市です。そんなところは今のあれでは出てきていませんけれども、そういう2つの典型的な都市へ行ってきたんだということだけ知っておいていただきたいと思います。



○岩野照和委員長 そういったことで非常に参考になったんじゃないかなと思いますので、くどいようでありますが、議員活動に十分に生かしていただきたいと思います。

 それでは、以上で事件(1)閉会中の継続調査に関する件を終了いたします。

 以上をもちまして文教経済委員会を閉会いたします。

     午前10時15分 閉会



 以上のとおり記載して、その相違ないことを証するため、高山市議会委員会条例第28条の規定によりここに署名する。

   委 員 長