議事ロックス -地方議会議事録検索-


岐阜県 岐阜県

平成14年  6月 定例会(第3回) 07月11日−05号




平成14年  6月 定例会(第3回) − 07月11日−05号









平成14年  6月 定例会(第3回)







△議事日程(第五号)



                    平成十四年七月十一日(木)午前十時開議

第一   議第百七号から議第百十八号まで

第二   請願第五十四号から請願第五十八号まで

第三   県議第六号から県議第十二号まで



            ………………………………………………………………………





△本日の会議に付した事件



一  日程第一  議第百七号から議第百十八号まで

一  日程第二  請願第五十四号から請願第五十八号まで

一  日程第三  県議第六号から県議第十二号まで



            ………………………………………………………………………





△出席議員      四十八人



   一番   川上哲也君

   二番   古川雅典君

   三番   森  縋君

   五番   伊藤正博君

   六番   井上一郎君

   七番   笠原多見子君

   八番   洞口 博君

   九番   白木義春君

   十番   松永清彦君

  十三番   大西啓勝君

  十四番   岩花正樹君

  十五番   野村保夫君

  十六番   渡辺 真君

  十七番   渡辺猛之君

  十八番   駒田 誠君

  十九番   藤墳 守君

  二十番   松岡憲郎君

 二十一番   市川尚子君

 二十二番   不破照子君

 二十三番   戸部一秋君

 二十四番   原 保治郎君

 二十五番   安田謙三君

 二十六番   尾藤義昭君

 二十七番   早川捷也君

 二十八番   玉田和浩君

 二十九番   加藤一夫君

  三十番   伊佐地金嗣君

 三十一番   近松武弘君

 三十二番   白橋国弘君

 三十三番   中村 慈君

 三十四番   岡田 脩君

 三十五番   高井節夫君

 三十六番   岩井豊太郎君

 三十七番   渡辺信行君

 三十九番   伊藤延秀君

  四十番   山下運平君

 四十一番   森  勇君

 四十三番   山田忠雄君

 四十四番   宮嶋和弘君

 四十五番   田口淳二君

 四十六番   加藤利徳君

 四十七番   殿地 昇君

 四十八番   高田藤市君

 四十九番   松野幸昭君

  五十番   坂 志郎君

 五十一番   古川利雄君

 五十二番   猫田 孝君

 五十三番   木村 建君





△欠席議員       一人



  十一番   板垣和彦君



            ………………………………………………………………………





△職務のため出席した事務局職員の職氏名



 事務局長          高橋利栄

 参事兼総務課長       安藤 純

 議事調査課長        近藤 登

 議事調査課課長補佐     井上幸治

  同  課長補佐      桂川二太郎

  同  課長補佐      酒井 忠

  同  課長補佐      仙名幸樹

  同  主査        青木陽輔



            ………………………………………………………………………





△説明のため出席した者の職氏名



 知事            梶原 拓君

 副知事           坂田俊一君

 副知事           奥村和彦君

 出納長           高橋新蔵君

 理事兼知事公室長      棚橋 普君

 知事公室参与        佐々木 浩君

 知事公室参与兼科学技術

 振興センター所長      小倉伸一郎君

 経営管理部長        杉江 勉君

 経営管理部参事       武田裕治君

 防災監           林 雅幸君

 地域計画局長        藤森祥弘君

 県民生活局長        鬼頭善徳君

 事業経営局長        広瀬利和君

 健康福祉環境部参与     金田修幸君

 健康局長          亀山 ●〔禾へんに農〕君

 福祉局長          塩谷千尋君

 環境局長          田代一弘君

 農林水産局長        坂 英臣君

 商工局長          長屋 栄君

 新産業労働局長       豊田良則君

 建設管理局長        鈴木 治君

 都市整備局長        竹山 ●〔立心べんに僚のつくり〕君

 農山村整備局長       山口昌隆君

 人事委員会事務局長     渡辺忠雄君

 代表監査委員        丹羽正治君

 地方労働委員会事務局長   黒田孝史君

 教育長           日比治男君

 教育次長          郷 峰男君

 警察本部長         加地正人君

 警察本部総務室長      奥 節夫君



            ………………………………………………………………………





△七月十一日午前十時四分開議





○議長(高田藤市君) ただいまから本日の会議を開きます。



            ………………………………………………………………………





○議長(高田藤市君) 諸般の報告をいたします。

 書記に朗読させます。

   (書記朗読)

 発案案の提出について

 議員から、本日付をもって、県議第六号 東海地域における陸上自衛隊の災害派遣体制の強化に関する意見書についてほか六件の発案書の提出がありました。



            ………………………………………………………………………





○議長(高田藤市君) 日程第一及び日程第二を一括して議題といたします。

 ただいまから、議題とした各案件について、各委員長に審査の経過及び結果の報告を求めます。総務委員会委員長 戸部一秋君。

   〔総務委員会委員長 戸部一秋君登壇〕



◆総務委員会委員長(戸部一秋君) 皆さん、おはようございます。

 総務委員会に審査を付託されました議案五件及び請願三件の審査の経過及び結果について、御報告申し上げます。

 まず、議案の概要を申し上げます。

 議第百七号 平成十四年度岐阜県一般会計補正予算のうち歳入予算補正、歳出予算補正中総務委員会関係、及び地方債補正についてですが、歳入予算補正額は、総額十二億五千七百七十七万一千円の増額となっております。その主な内訳は、地方交付税七千五百万円余、国庫支出金一億四千七百万円余、県債十億三千四百万円余をそれぞれ増額するものであり、その内容については、地方交付税は全額が普通交付税、国庫支出金の主なものは、災害関連緊急治山事業費補助金一億二千九百万円余、県債につきましては償還時に全額国が補てんする特定資金公共投資事業債九億七千万円余、一般公共事業債六千三百万円であります。総務委員会関係の歳出予算補正は百二十八万円であり、内容は乗鞍環境保全税−−仮称−−検討委員会設置に要する経費であります。地方債補正については、限度額千六十六億二千二百万円を千七十六億五千六百六十三万七千円とするものであります。また、条例その他の議案としましては四議案が提出されており、その主なものとして、議第百十号 岐阜県税条例の一部を改正する条例については、地方税法等の一部改正に伴い、証券市場の構造改革に資する観点から株式等譲渡益課税の見直し等を行うものであります。

 採決の結果、議第百七号のうち歳入予算補正、歳出予算補正中総務委員会関係及び地方債補正、議第百八号から議第百十一号については、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 次に、請願第五十五号 有事法制立法化に反対する意見書提出の請願書及び請願第五十七号 有事法制に反対する請願書については、慎重な審議が必要であり不採択とすべきものとの意見があり、採決の結果、全会一致をもってそれぞれ不採択とすべきものと決定いたしました。また、請願第五十八号 地域住民のための郵政公社設立を求める請願書については、住民に身近で大切な問題であり採択すべきものとの意見があり、採決の結果、全会一致をもって採択すべきものと決定いたしました。

 以上、総務委員会の審査の経過及び結果について御報告申し上げます。以上であります。



○議長(高田藤市君) 地域県民委員会委員長 松岡憲郎君。

   〔地域県民委員会委員長 松岡憲郎君登壇〕



◆地域県民委員会委員長(松岡憲郎君) おはようございます。

 地域県民委員会に付託されました議案三件の審査の経過及び結果について御報告申し上げます。

 まず、議案の概要を申し上げます。

 議第百七号の補正予算については、地域県民委員会所管として補正額五千七百五十四万二千円の増額補正となっております。今回の補正は、地域振興対策費において、特別豪雪地帯の生活環境の向上を目的とした克雪・利雪対策事業として、河合村役場庁舎内雪冷房システム整備事業への助成、また自治振興費では、合併特例法に基づき新たに設立された合併協議会に対する合併協議会支援交付金の助成枠の増額、さらに防災総務費では、先般、岐阜市東部で発生した林野火災を教訓として実施した県の防災体制の点検・検証の結果として、防災航空隊員などが遠距離無線交信を行える高出力消防用無線装置の追加配備を行うものであります。このほか、条例関係では議第百十七号 可児市と御嵩町との境界変更についてが、また岐阜市選挙区での県議会議員補欠選挙の経費として、議第百十八号 平成十四年度一般会計補正予算の専決処分の承認が付託されました。

 採決の結果、議第百七号のうち歳出予算補正中地域県民委員会関係については賛成多数をもって、議第百十七号については全会一致をもって、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。また、議第百十八号については、全会一致をもって承認すべきものと決定いたしました。

 なお、審査の過程において、当局から各議案の詳細な説明を受け、質疑を行いましたが、その主な内容を申し上げます。

 合併協議会支援交付金に関連して、合併後の中・長期的な財政見通し等の住民への情報提供について質疑があり、インターネットのホームページ等で情報提供していくと答弁がありました。また、合併協議会支援交付金の使途の範囲について質疑があり、経常的な人件費を除く協議会の運営経費について支出が許されると答弁がありました。

 以上、地域県民委員会の審査の経過と結果を御報告申し上げます。



○議長(高田藤市君) 厚生環境委員会委員長 藤墳 守君。

   〔厚生環境委員会委員長 藤墳 守君登壇〕



◆厚生環境委員会委員長(藤墳守君) 厚生環境委員会に審査を付託されました議案一件、請願一件の審査の経過及び結果について御報告申し上げます。

 まず、議案の概要を申し上げます。

 議第百七号の補正予算につきましては、厚生環境委員会所管として補正額八億八千七百七十九万四千円の増額となっております。今回の補正は、高齢者が要介護状態になったり状態が悪化したりすることを予防するための事業や、高齢者の健康増進事業などを実施することを目的とした拠点整備に要する経費の市町村に対する助成が主なものであります。

 採決の結果、議第百七号のうち歳出予算補正中厚生環境委員会関係については、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。

 次に、請願に関する審査の状況を申し上げます。

 請願第五十六号 「乳幼児医療費無料制度の創設を国に求める」意見書提出の請願書につきましては、現在、実施されている各市町村における乳幼児医療の助成制度の格差をなくし、経済的な負担をなくすために、国において無料制度を創設することは必要であるので採択すべきものとの意見と、他県の状況や本県での実情を考慮すると、議会として何らかの意思表示をすることの必要性は感じる。しかしながら、厳しい財政状況から、無料化そのものを求めるのは困難が予想されるので、もう少し推移を見きわめる必要もあることなどから継続審査とすべきものとの意見がありました。

 採決の結果、請願第五十六号については、賛成多数をもって継続審査とすべきものと決定をいたしました。

 以上、厚生環境委員会の審査の経過と結果を御報告申し上げます。



○議長(高田藤市君) 農林商工委員会委員長 渡辺猛之君。

   〔農林商工委員会委員長 渡辺猛之君登壇〕



◆農林商工委員会委員長(渡辺猛之君) 農林商工委員会に審査を付託されました議案一件の審査の経過及び結果について御報告申し上げます。

 まず、議案の概要を申し上げます。

 議第百七号の補正予算ですが、農林商工委員会所管としては補正額一億一千百四十九万三千円の増額となっております。その主なものを申し上げますと、園芸特産物対策費として、県民の食品に対する不安を取り除くため、小売店舗で食品の表示状況等をモニタリングする食品表示ウオッチャー設置に係るものや、本県の園芸特産物PRソングの制作・発表に対して助成するもの。畜産振興費では、県内産牛肉の信頼確保と消費拡大のために牛肉の履歴が確認できるシールの作成機器整備に対する助成や、牛の特定排除部位焼却施設及び脊髄吸引装置の整備に対して助成するもの。また、観光開発費では、交流産業や地場産業の振興と、地域活性化のために開催する「モーティバル二〇〇二 世界一くるまの王国フェスタ」に要する負担金であります。

 採決の結果、議第百七号のうち歳出予算補正中農林商工委員会関係については、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 なお、審査の過程において、当局から詳細な説明を受け、質疑を行いましたので、その一部を御紹介申し上げます。

 初めに、園芸特産物のPRソングの作詞・作曲について質疑があり、歌詞は県内小・中学生から募集し、作曲は、歌詞にふさわしい方を今後検討されると答弁がありました。

 次に、県内産牛肉の表示シールの発行について質疑があり、印刷配布は飛騨及び岐阜の食肉センターで行い、チェックは各流通過程においておのおのの管理者がみずからチェックするとともに、飛騨牛銘柄推進協議会や、今補正予算でお願いしている食品表示ウオッチャーでも対応していくと答弁がありました。これに対して、委員から県内産牛肉のブランドが最終の食肉販売店まで、しっかりチェックできる体制が確保されるよう要望がありました。

 以上、農林商工委員会の審査の経過と結果を御報告申し上げます。



○議長(高田藤市君) 県土整備委員会委員長 原 保治郎君。

   〔県土整備委員会委員長 原 保治郎君登壇〕



◆県土整備委員会委員長(原保治郎君) 県土整備委員会に審査を付託されました議案四件、請願一件の審査の経過及び結果について御報告申し上げます。

 まず、議案の概要を申し上げます。

 議第百七号の補正予算につきましては、県土整備委員会所管として一億九千九百六十六万二千円の増額となっております。これは、四月五日に発生した岐阜市東部及び各務原市における林野火災の被災地復旧に要した経費を災害関連緊急治山等事業費の既定額より執行したため、今後の降雨期に予想される災害に備える予算を確保するためのものであります。債務負担行為補正につきましては、主要地方道岐阜美山線の平井トンネル新設工事ほか一件であります。予算以外の議案といたしましては、議第百十二号 土地収用法の鑑定人又は参考人に支給する旅費及び手当に関する条例の一部を改正する条例、議第百十三号 岐阜県土地改良事業負担金等徴収条例の一部を改正する条例及び議第百十六号 中富立体橋(第五工区)上部工事の委託契約の変更が提出されています。

 採決の結果、議第百七号のうち歳出予算補正中県土整備委員会関係及び債務負担行為補正、議第百十二号、議第百十三号、並びに議第百十六号につきましては、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 なお、審査の過程において、当局から各議案の詳細な説明を受け、質疑を行いました。

 その主な内容といたしましては、林野火災現場における落石の防止措置について質疑があり、人家等への危険が予想される箇所についてはネット等による緊急の防止策を行っており、その他の危険個所へは順次治山事業等により対策を実施していくとの答弁がありました。

 次に、請願第五十四号 「森林・林業基本法」に基づく政策・財政の充実を求める請願については、森林の健全な育成を図るため、林業基盤等の整備が必要であり、採択すべきものとの意見がありました。

 採決の結果、全会一致をもって採択すべきものと決定をいたしました。

 以上、県土整備委員会の審査の経過と結果を御報告申し上げます。



○議長(高田藤市君) 教育警察委員会委員長 駒田 誠君。

   〔教育警察委員会委員長 駒田 誠君登壇〕



◆教育警察委員会委員長(駒田誠君) 教育警察委員会に審査を付託されました議案二件の審査の経過及び結果について御報告申し上げます。

 まず、議案の概要を申し上げます。

 議第百十四号の条例一部改正は、警察法施行令の一部改正に伴い、警察官に貸与する装備品に識別章を加えようとするものです。また、議第百十五号は、本年四月に交通巡視員から警察官へと身分の切りかえが完了したことにより、条例を廃止しようとするものです。

 採決の結果、議第百十四号 警察官に対する被服の支給及び装備品の貸与に関する条例の一部を改正する条例について及び議第百十五号 岐阜県交通巡視員に対する被服の支給及び装備品の貸与に関する条例を廃止する条例については、全会一致をもって可決すべきものと決定いたしました。

 以上、教育警察委員会の審査の経過及び結果について御報告申し上げます。



○議長(高田藤市君) ただいまから、議第百八号、議第百九号及び議第百十一号から議第百十八号まで、並びに請願第五十四号を一括して採決いたします。

 お諮りいたします。各案件は、各委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(高田藤市君) 御異議なしと認めます。よって、各案件は各委員長報告のとおり決定いたしました。

 ただいまから、議第百七号及び議第百十号、並びに請願第五十五号から請願第五十八号について討論を行います。

 討論の通告がありますので、発言を許します。十三番 大西啓勝君。

   〔十三番 大西啓勝君登壇〕



◆十三番(大西啓勝君) 日本共産党が反対討論を行います。

 まず、議第百七号 岐阜県一般会計補正予算についてであります。

 この中で、合併協議会支援交付金として一自治体五百万円、合計四千四百五十万円が補正予算として計上されております。交付対象事業としては、合併準備のための事業費、合併協議会運営経費が上げられております。私は、地域県民委員会の質疑の中でも申し上げましたが、法定合併協議会が合併特例法第三条で示されているような、合併することの当否も含め、合併のための諸条件を協議し、決定していくための自治法上の協議会となっていないのが現実であります。合併協議会が形式化して決定機関となってしまっています。こうした合併協議会支援交付金が住民の意見も十分反映しないまま、合併推進のためにだけ使われていく心配があります。

 また、この補正予算では、債務負担行為として県道岐阜美山線の平井トンネル新設工事が計上されています。この県道工事は必要としても、合併することによって工事期間を早めたり、国や県が起債を有利に扱う合併支援事業として位置づけていることも問題であります。私ども日本共産党は、今の市町村合併は、国・県からの押しつけであり、本来、住民自身が主人公として自主的に考えることが合併問題の基本であると主張してまいりました。こうした立場から、この補正予算には反対します。

 次に、議第百十号 岐阜県税条例の一部を改正する条例についてであります。

 地方税法の一部改定に伴う条例改定です。県民税については、上場株式等の譲渡に対する譲渡益に対して課せられる県民税の税率が〇・四%引き下げられ、所得税と地方税合計の税率が二六%の現行から二〇%に引き下げられます。また、個人投資家への時限措置では、二〇%が一〇%となっています。こうした株式市場への配慮が不況対策として効果をもたらすとは思えませんし、一部の企業や個人投資家への優遇策であるにすぎず、税の公平からいっても認められません。また、不動産取得税においても、一定の要件を満たす民間事業者についても、市街地再開発事業が認められたので不動産取得税を免除するなどの優遇措置が行われます。その他、再開発会社が第二種市街地再開発事業の施行に伴って、再開発ビルにかかわる不動産を取得したとき、不動産取得の納税義務が免除されます。こうした民間事業への税制上の優遇措置は、民間による再開発事業の激増を招き、まちづくりにも大きな弊害が起こる可能性があり、到底認められないものであります。不動産取得税については、個人や小規模事業所への軽減措置こそ図るべきであります。

 次に、請願についてであります。

 請願第五十五号と請願第五十七号は、ともに有事法制に反対するものであります。前者は、新日本婦人の会岐阜県本部会長 岩田多加子さんと、後者は、「憲法を守り、有事法制をゆるさない岐阜県連絡会」より出されております。

 この中で、今国会に提出されている有事三法は、戦争のために自衛隊や米軍の軍事行動を最優先し、特権を与えるとともに、国民の自由と権利を制限し、戦争協力に強制的に動員する体制をつくろうとするもので、有事三法案に反対の意見書を提出されるようにと、この請願は要請されています。有事三法案は、全国知事会の多くの人が言うように、地元の声を聞く場を与えず、地方自治権が否定される危険なものであります。七月九日の新聞でも報道されましたが、国民の大きな反対の声に、野中前自民党幹事長ですら、「この際一度廃案にしたら」と発言せざるを得ない状況となっています。現在の情勢下では、この二つの請願が言うように、有事法制の立法化に反対する意見書を国へ提出することは最も時期を得たものであります。委員長報告に反対し、採択を主張いたします。

 次に、請願第五十六号 「乳幼児医療費無料制度の創設を国に求める」意見書提出を国へ求めた請願についてであります。新日本婦人の会岐阜県本部会長 岩田多加子さんより提出されています。

 請願の中でも言われていますが、三十数年間にわたる国民の運動の中で、現在、全国すべての市町村で乳幼児に対する何らかの医療費の助成制度が実施されています。しかし、自治体の財政状況の違いから、制度の中に大きな格差が生まれており、国民の切実な要求にこたえるためには、乳幼児医療費無料化制度を国の責任で早く実現することが必要となっています。出生率が年々低下し、少子化がさらに加速化している状況のもとで、少子化対策としても有効な施策であります。全国的に、ほとんどの都道府県がこうした要望を国に上げています。また、知事会も同様の陳情をされています。委員長は、継続審査と報告されましたが、私どもは即時採択を主張して委員長報告に反対をいたします。

 最後に、請願第五十八号 地域住民のための郵政公社設立を求める請願書についてであります。岐阜県郵便局長OB会会長 杉原二郎さんから提出されています。

 請願の中で、「郵便局はこれまで住民に最も身近な公共機関として、郵便局の特性を生かした地域住民の要望にこたえるサービスを国営非営利によって行ってきた」とし、さらに「地域住民や地方公共団体が郵便局に期待する公的な役割は一層高まっている」と述べておられます。まさにそのとおりです。そして、請願は、今国会で政府から提出されている郵政関連法案や、これに関連した議論は、懸念すべきことが多いとされています。衆議院で可決され、参議院に回された郵政関連四法案は、指摘どおりの問題点がいっぱいで、日本共産党はその廃案を主張しています。言うまでもなく郵政事業で最も大切なことは、国の責務でユニバーサルサービス−−全国均一のサービスを国民に保障することであります。しかし、これらの四法案では、民間企業参入のため、この大原則が崩れる可能性が大であります。ところが、請願者は、ここで一転して、こうした問題点を解決するため、郵政公社の設立を求めておられます。ところが、今国会に出されています郵政公社法案では、郵政省出身の高祖元国会議員が起こした郵政事業、特定郵便局長との癒着などの不正には何のメスも入れず、公社の役員の任免、経営目標、経営計画など郵政公社の経営にかかわる重要な事項をすべて総理大臣の権限としています。また、公社の予算、決算など国会の関与も排除してしまっています。その上、修正と称して、郵政公社が民間企業に出資して子会社や孫会社をつくる弊害すらも盛り込まれてしまいました。結局、郵政公社法は、古い利権を温存する一方、新しい利権を生み出す妥協の産物として生み出されたものであります。国民の最も望んでいるユニバーサルサービスと国民の利便の後退につながり、やがては郵便貯金や簡易保険の民営化につながるこうした郵政公社化には反対であります。

 以上で、日本共産党の反対討論を終わります。



○議長(高田藤市君) 以上で通告による討論は終わりました。これをもって討論を終結いたします。

 ただいまから、議第百七号及び議第百十号、並びに請願第五十八号を起立により採決いたします。

 お諮りいたします。各案件を各委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

   (賛成者起立)



○議長(高田藤市君) 起立多数であります。よって、各案件は各委員長報告のとおり決定いたしました。

 次に、請願第五十五号から請願第五十七号を起立により採決いたします。

 お諮りいたします。各案件を各委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

   (賛成者起立)



○議長(高田藤市君) 起立多数でございます。よって、各案件は各委員長報告のとおり決定いたしました。



            ………………………………………………………………………





○議長(高田藤市君) 日程第三を議題といたします。

 お諮りいたします。ただいま議題とした各案件のうち、県議第七号及び県議第十号を直ちに一括して採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(高田藤市君) 御異議なしと認めます。よって、各案件を直ちに一括して採決することに決定いたしました。

 ただいまから、県議第七号及び県議第十号を一括して採決いたします。

 お諮りいたします。各案件を原案のとおり決することに御異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(高田藤市君) 御異議なしと認めます。よって、各案件はいずれも原案のとおり可決されました。

 ただいまから県議第六号を起立により採決いたします。

   〔十三番 大西啓勝君退席〕



○議長(高田藤市君) 本案を、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

   (賛成者起立)



○議長(高田藤市君) 起立全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。

   〔十三番 大西啓勝君着席〕



○議長(高田藤市君) ただいまから県議第八号及び県議第九号について、討論を行います。

 討論の通告がありますので、発言を許します。十三番 大西啓勝君。

   〔十三番 大西啓勝君登壇〕



◆十三番(大西啓勝君) ただいま提案されました議員発案の議案につきまして、日本共産党から反対討論を行います。

 まず県議第八号 首都機能移転の早期決定を求める意見書についてであります。

 ここでは、「首都機能移転の意義及び必要性を十分認識され、国民の期待と信頼にこたえるべく、早急に結論を導き出されるよう」として意見書提出を求めておられます。しかし、首都機能移転はもともと自民党の故金丸信氏が大規模な公共事業として提案したものであり、その根拠も、「東京一極集中の是正」「閉塞状況の打破」「首都四百年ごと移転の必要論」など変転をきわめてまいりました。しかし、いずれも国民の要望から出発しているわけではないため、世論は盛り上がらず、さすがに政府・与党もその推進をあきらめざるを得なくなった次第であります。我が党は、最初から壮大なむだ遣いとして中止を求めてきました。改めて、この事業が必要でないものと主張して、この議案に反対をいたします。

 次に、県議第九号 郵政公社の設立に関する意見書については、請願のところでも申し上げましたように、郵便料金も国会の審議を経ないで郵政公社が自由に決めることができるようになり、離島や過疎地のサービスが切り捨てられる危険性があります。小泉首相自身が言うように、郵政事業の公社化は民営化への一里塚であり、国民のサービスを低下させ、大銀行などの利益追求に道を開く公社化を認めることはできません。

 以上で反対討論を終わります。



○議長(高田藤市君) 以上で、通告による討論は終わりました。

 これをもって討論を終結いたします。

 ただいまから、県議第八号及び県議第九号を起立により一括して採決いたします。

 各案件を、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

   (賛成者起立)



○議長(高田藤市君) 起立多数であります。よって、各案件は原案のとおり可決されました。

 ただいまから、県議第十一号について、提出者に説明を求めます。五十番 坂 志郎君。

   〔五十番 坂 志郎君登壇〕



◆五十番(坂志郎君) ただいま議題となりました県議第十一号 岐阜県議会議員の定数及び選挙区に関する条例の一部を改正する条例について、提出者を代表して提案理由を説明いたします。

 今回の定数改正に当たっては、我が県政自民クラブとしては、昨年十二月十三日、県政自民クラブ議員定数等調査研究会を設置し、四回にわたって慎重な審議を重ね、岐阜県議会議員定数等調査懇談会に改正案を提案してまいりましたが、懇談会として統一した改正案が示されるには至りませんでした。しかしながら、来年四月に予定されておる県議会議員選挙を控え、現状の選挙区・定数等が抱える諸問題を放置することは適切でないとの結論に達し、本条例改正案を提案するものであります。

 さて、本県議会においては、他県に先駆け、議員定数減少条例を制定し、議会が率先してスリム化や効率化に範を示してきた長い歴史があります。その上に立って、選挙区や定数の問題について、必要に応じ、検討・改善を重ねてまいりました。こうした取り組みには、おおむね県民の皆さんの理解をいただいておると確信しておるところでございます。このような経緯の中にあって、今回の見直しにおいても、行財政改革の観点から、定数増は行わないこと。また、最近急速に進みつつある市町村合併については、その結果を踏まえ、当然に大幅な定数見直しが必要となりますが、現時点においては不確定要素が多分にあることから、合併とは切り離すことを大前提として、現在生じている問題の解決を図ることといたしました。

 すなわち、平成十二年国勢調査結果によりますと、定数二の高山市選挙区の人口が六万六千四百三十人であるのに対し、定数一の羽島郡選挙区が六万六千五百六十四人で、人口の少ない高山市選挙区の定数が人口の多い羽島郡選挙区の定数を上回っているという、いわゆる逆転現象を解消するために、高山市選挙区において定数を一減し、現在の二人から一人とすることにしております。また、武儀郡選挙区につきましては、昭和五十七年施行の定数条例からおよそ二十年間の特例区となっていることから、美濃市選挙区と合区し、定数を一人減らすものであり、その結果、議員の総定数は五十一から四十九人にしようとするものであります。

 なお、もう一つの特例区であります大野郡選挙区につきましては、平成十年の定数見直しにより初めて特例区となった経緯や、地域性、生活基盤の違いなど、隣接選挙区との合区の困難性を総合的に勘案し、引き続き特例区として存続することといたしました。

 以上、我が県政自民クラブと岐阜県政クラブが提案します改正案は、行財政改革の流れに沿った合理的な改正案であり、県民の皆様の理解が得られるものと確信をいたしておる次第でございます。皆様方の御賛同を心からお願いいたしまして、提案説明を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。



○議長(高田藤市君) 県議第十二号について、提出者に説明を求めます。二十一番 市川尚子君。

   〔二十一番 市川尚子君登壇〕(拍手)



◆二十一番(市川尚子君) ただいま議題となりました県議第十二号 岐阜県議会議員の定数及び選挙区に関する条例の一部を改正する条例制定について、提出者八名を代表いたしまして、提案理由を説明いたしたいと存じます。

 今年三月定例会後、議員定数等調査懇談会が議会内に設置され、各会派が改正案を提出してから実質三回にわたって議論を重ねてきましたが、まとまった結論を出すことができず、私たち八名は、県議第十二号議案として、二増二減案とする条例改正案を共同提案いたしました。

 その理由の第一は次のとおりです。

 県政自民党の基本的な考え方が、行政改革の折、条例定数の総数、つまり五十一でありますが、条例定数はふやさない。逆転区の解消と特例区は原則その解消を図る。その解消を図るといいながら、逆転区解消として高山市選挙区の二を一減、武儀郡選挙区を美濃市選挙区に合区して一減とし、特例区である大野郡選挙区はそのまま残して、条例定数を現行五十一から二減員して四十九とする改正案であり、非公開での懇談会質疑の中でも、明確な説明や合理的理由がないまま、定数削減先にありきが優先する考え方には到底合意ができないため、四会派で意見交換をし、共同提案としたものであります。

 私たちは、第一に、総定数は現行の五十一といたしました。表現の仕方は違いますが、自民党案も五十一をふやさないといたしており、ここでは合致をいたします。特例区と逆転区の解消についても、私たちと同じ考え方です。この基本方針はやっぱり守るべきであると私は思います。さらに、県議第十二号が県議第十一号と違うのは、有権者の投票価値の公平性、選挙資格の平等性を保障すべき観点から、特例区解消後の議員一人当たり人口の最小区と最大区との格差−−一票の格差を三倍以内とし、一票の格差を是正することによって複数選挙区を拡大するというものであります。最高裁の判例でも、三倍超えは違憲との判断があり、一票の重みを尊重し、投票価値の公平性の確保によって多くの民意を反映させ、議会制民主主義の確立、議会活動の活性化や民主的な議会運営を図るべきであると考えております。

 まず、定数五十一についてです。

 来年一月一日から施行されます改正地方自治法第九十条の都道府県議会議員の定数は、岐阜県の場合、上限法定数は今と同じく六十一であります。現行と変わりません。岐阜県の現行条例定数は五十一となっております。既に現行においても十名の減員、削減率は全国六番目、減員率は一六・三九%、これまた全国三位です。五十一定数となったのは、九八年六月、知事の諮問による議員定数等審議委員会の答申を受けて、五十三定数が選挙区の合区や逆転現象の解消、人口比例原則の例外適用などでマイナス二の五十一定数となったものであります。そのときの審議委員会の答申は、次のように述べております。「これまで、全国に先駆けて減数措置を講じてきていること。民意の反映に配慮するという点を考え合わせ、当面最小限にとどめる。さらに、特例区廃止や飛び地問題、民意の反映という観点から、法定数にすべき、あるいは削減すべきでないとの意見があったが、市町村合併等の動向を踏まえ、慎重かつ十分に時間をかけて審議し、住民のコンセンサスを得る必要がある。今後、しかるべきときに抜本的改革の検討を行う必要がある」と付言をいたしております。

 議会外の審議会の意見は、私は尊重したいと思います。しかも、市町村合併問題は、来年度以降、より具体化して、そのときは議員定数問題は避けて通れず、慎重かつ十分な時間をかけて審議し、住民のコンセンサスを得ることが重要です。今回は、議会内の非公開懇談会での審議にとどまっているだけに、定数は削減をせず、必要最小限の修正にとどめるべきであると考えます。現行でも、減員率が全国三番目。既に行革は先取りしており、今また行政改革を理由にすれば、どこまで削減をするのか、歯どめを失い、議会の権能や議会制民主主義、議員みずからをも否定しかねないおそれさえ感じます。

 全国の状況を見るとき、福島県の人口が二百十二万で法定数六十二に対して五十八、群馬県が二百二万人に対して法定数六十で五十六、長野県は二百二十一万で法定数六十三が五十八、三重県は百八十五万で法定数五十八に対して五十一であります。愛媛県は百四十九万で法定数五十三に対して五十、熊本県が百八十六万で五十八に対して五十五など、比較をいたしましても、県議第十一号で定数が削減されますと、減員率は一九・六七%となり、全国二番目となり、現在の減員数・減員率からいっても、現行定数が決して多いとは言えないと思います。削減率を誇るよりも、民主的議会運営と議会活動の活発化を図るべきであります。

 確かに、行財政が厳しい現状にあることは事実であります。しかし、今、県一般会計予算に占める議会費は十四年度当初で〇・二%、この額が高いか低いかは、議会の役割が果たされているかどうか、行政のチェック機能を十分果たしているかどうかにかかっていると思います。さらに、行政改革は、目立って人件費削減が言われます。それが定数削減だと誤解の向きもありますが、行政改革はまさに行財政の効率性と行政サービスのバランス、そして県民の合意で進められるべきです。行政改革に名をかりた定数削減は、認めるわけにはまいりません。したがって、県議第十二号では、総定数は現行の五十一といたしました。

 特例区については、武儀郡を美濃市選挙区へ合区して一減。大野郡は高山市選挙区へ合区して一減とするとともに、高山市と羽島郡選挙区との逆転区の解消を図ることといたしました。

 さらに、一票の格差を三倍以内とすることについて、特例区廃止によって最小区は恵那郡南選挙区となりますが、最大区との格差を見るとき、羽島郡選挙区は三・〇八人、その次に続いて羽島市選挙区の二・九九六となります。これは十二年国勢調査でありますが、十三年十月の県人口統計によれば、羽島郡で三・一三八、羽島市で三・〇三六となり、はるかに三倍を超えております。私たちは、現行定数の五十一のうちでできる最大の修正、羽島市・羽島郡各一名を増員して複数区といたしました。三倍を超える、または限りなく三倍に近い有権者の一票を大事にしたいからです。

 さきにも申し上げましたように、議会の権能や議会制民主主義の確立、議員みずからの資質を高め、県民の負託にこたえることが重要であります。民主的な議会活動を活発化・活性化させ、行政と議会が対等の立場で、県民主体の行財政運営を図っていく、これからの地方分権時代を担う議会の役割ではないかと存じます。

 本来なら、それぞれの双方の提案に対して質疑が行われるべきであると考えますが、残念なことに、議会運営委員会で採決によって質疑なしが決定されてしまいました。議運でさえ議案提案に対する質疑を多数決で決定するというやり方に対して遺憾の意を表明し、二増二減案の県議第十二号に対して、賢明なる、賢明なる議員皆様方の御理解と判断をもって可決されますようお願いいたしまして、提案説明といたします。ありがとうございました。

   (拍手)



○議長(高田藤市君) ただいまから、県議第十一号及び県議第十二号について討論を行います。

 討論の通告がありますので、順次発言を許します。十四番 岩花正樹君。

   〔十四番 岩花正樹君登壇〕(拍手)



◆十四番(岩花正樹君) おはようございます。

 議長のお許しをいただきましたので、県議第十一号及び県議第十二号について、公明党を代表し、反対討論をいたします。

 県議第十一号は、岐阜県議会議員の定数及び選挙区に関する条例の一部を改正する条例であり、現在の定数五十一名を二名減して四十九名にする案でございます。また、県議第十二号は、岐阜県議会議員の定数及び選挙区に関する条例の一部を改正する条例であり、現行五十一名を維持し、二増二減する案であります。

 県議第十一号については、本県の人口は平成十三年十月十九日現在二百十万七千七百人であり、県議会議員の法定議員数は六十一名であります。今の本県の議員定数は五十一名であり、減数率は一六・三九%で、全国第三位の実績であります。本県と人口が類似をしている福島県は二百十二万六千九百三十五人で法定数六十二名ですが、わずか二名の減で六十名であり、減数率は三・二三%であります。このような他県の状況の中で、広大な県土を持ち、道路交通事情も悪い本県では、これ以上議員定数を減する必要はないと思うのであります。

 また、県議第十二号については、平成十七年三月三十一日までに県内市町村の合併状況が明らかになるのであり、この時点で県議会の定数及び選挙区を見直さなければならないのであります。そのとき、しっかりした見直しを図るべきであると思うのであります。

 このような中、我が党は、議員定数調査懇談会で各会派への歩み寄りとして、現行定数一減の五十議席を提案させていただきました。それは最小限の減数であり、投票価値の平等を確保することから、逆転現象だけの調整であり、一減をする案であります。最小限の是正にとどめ、それ以外の検討は平成十七年三月末までの合併状況を見ながら、県民のコンセンサスに合った議員定数及び選挙区検討を平成十九年の選挙に向けて実施してはどうかと思うのであります。

 以上の点から、県議第十一号及び県議第十二号には反対を表明し、討論といたします。以上であります。

   (拍手)



○議長(高田藤市君) 四十五番 田口淳二君。

   〔四十五番 田口淳二君登壇〕(拍手)



◆四十五番(田口淳二君) 私は、ただいま議題となっております我が県政自民クラブと県政クラブが発案しました県議第十一号 岐阜県議会議員の定数及び選挙区に関する条例の一部を改正する条例について賛成の立場から、また、県議第十二号に反対の立場から討論を行います。

 さきの坂議員の提案説明にありましたように、本県議会におきましては、他県に先駆け、議員定数減少条例を制定し、効率的な議会運営に努めてきた歴史がありますし、この方向性は県民の皆様に理解されているとともに、今後もより一層求められるものと考えております。また、市町村合併の動きが急速に進んでいますが、当面、来年の統一地方選挙を前に、最低限の見直しを行うことが我々の責務ではないかと考えるわけであります。

 このような状況の中で、定数等の現状について考えてみますと、現在二つの大きな問題が存在します。すなわち、高山市選挙区と羽島郡選挙区との間の逆転現象及び武儀郡選挙区と大野郡選挙区の特例区の存在の問題であります。逆転現象につきましては、判例上も定数配分の適法性を判断する上で重要な要素と考えられている一方、平成十二年国勢調査結果では、定数二の高山市の人口が定数一の羽島郡の人口を百三十四人下回っていたものが、本年四月現在の推計人口では、その差が千百三十八人に拡大していることから、速やかにその解消を図る必要があると考えます。また、特例区につきましては、まさしくその名のとおり、制度上も特例として存置することが認められているわけでありますが、ただ漫然と存置が認められるわけではありません。いろいろ議論が尽くされた上での存置でなければならないのは当然であります。

 今回、昭和五十七年の条例改正時から長期間特例区として存在し、その見直しが懸案となっている武儀郡選挙区と、平成十年の定数等の見直しにより初めて特例区となった大野郡選挙区について、地域事情や合区の可能性等を総合的に議論した結果、武儀郡選挙区は美濃市選挙区と合区とし、大野郡選挙区は当面存置することとしたことは、御理解が得られるものと考えます。

 一方、県議第十二号につきましては、特例区である武儀郡選挙区と大野郡選挙区をそれぞれ美濃市、高山市と合区し、これにより定数を二人減じ、羽島市選挙区と羽島郡選挙区の定数をそれぞれ一人増員しようとするものであります。他県に先駆けて積極的に行財政改革に取り組んでいる岐阜県の姿勢、この二年間で県議会議員定数の減少見直しを行った県が十一県に及ぶなど、議員定数の減少が趨勢である現状、また厳しい財政状況からして、増員区を伴う見直しが果たして県民の方々に受け入れていただけるか、甚だ疑問であり、県議第十二号には反対するものであります。

 以上のような理由から、県議第十一号につきましては、行財政改革を求める世論の動向に合致し、当面の問題を解消できる措置であることから、十分県民の皆様の理解が得られるものと確信しております。したがいまして、議員各位におかれましては、このような経緯に御理解を賜りまして、県議第十一号を全会一致をもって議決されんことを願うものであります。

 以上をもちまして討論を終わります。

   (拍手)



○議長(高田藤市君) 五番 伊藤正博君。

   〔五番 伊藤正博君登壇〕(拍手)



◆五番(伊藤正博君) 発言のお許しをいただきましたので、ただいま提案されております県議第十二号について、県民クラブを代表して、賛成の立場で討論を申し上げたいと存じます。

 上程されておりますこの県議会議員定数及び選挙区に関する条例の一部を改正する条例については、これまで県議会議員定数等調査懇談会において、五回にわたり協議が進められてきましたが、各会派より提出されました改正案での協議がまとまらず、本日、二つの案の上程となっているところであります。

 これらの内容の一番の違いは、まず現行定数五十一名を減らすのか減らさないかという点であります。私どもは、既に提案説明やこれまでの討論でも触れられておりますように、地方自治法の規定による定数六十一名より既に十名減となっている現行定数五十一名の定数は、全国の他の都道府県と比較しても、既に全国三番目という相当数の減員措置がなされており、一定の行政改革が進められているところであります。また、今後の市町村合併の動向も各地で活発に議論されている現時点で、確たる見通しを持つことが困難な状況の中で、これ以上の減員のみの議論は今すべきではなく、今後の大きな課題とすべきではないかと考えるところであります。また、提案説明にもありましたように、一方では投票価値の平等を確保するという観点や、議員一人当たりの人口の格差を三倍以内にするということも求められておりますので、いわゆる特例区の見直しや、三倍を超える選挙区での定数見直しもぜひ必要ではないかと、私どもも考えるところであります。

 したがって、今回提案されております県議第十二号に対し、賛成の立場であることを申し上げ、討論といたします。

   (拍手)



○議長(高田藤市君) 一番 川上哲也君。

   〔一番 川上哲也君登壇〕(拍手)



◆一番(川上哲也君) 発言のお許しをいただきましたので、県議第十二号に賛成、そして第十一号に反対の立場で討論させていただきます。

 まず最初に、今回の案で一番考えなければいけないこと、なぜ三倍以上の格差の選挙区、そのパターンをあえてふやさなければいけないのか、ということが私として一番気になるところであります。

 衆議院、ここで今、五増五減などの案が出ております。これはあくまで一票の格差の是正を求めて、その検討が行われております。

 さて、共同提案させていただきました二増二減、これにつきましては、その三倍以上の格差を是正する、解消する。そしてまた、逆転区の解消、そしてもう一つ、特例区の解消、この三つがすべて解決できるということで、これは理想的な案だと思っております。例えば、二増一減という案でも、考え方によってそれらがクリアできますが、ただ先ほどから意見が述べられておりますように、この五十一人の定数をふやす、そういったことに対しては、これはやはり賛同が得られないと思いますので、これは二増二減。あるいは、もし行財政改革ということであって、二減ということで進めるのであっても、今の県議第十一号の進め方、つまり高山市選挙区だけを二から一にする。この方法であると、三倍以上の格差の選挙区をこれまで以上にふやすということになってしまいます。私も、地元でいろんな意見を聞かせていただきました。その中で、理想的なのは、やはり三パターン、三倍以上の格差を解消、そして逆転区を解消、さらに特例区を解消、この三つをすべて行えるパターンが一番いいと。ただ、今こういった苦しい時代の中、議員総定数の削減、こういったことは、県民すべての立場から見ればやむを得ない部分もあるのではないか。しかし、その中で、あえて隣接区が格差三倍以上となる。そういったことは、とても耐えられない。そういった意見が多くありました。

 十一号に提案されております一つの選挙区、高山市だけを二から一にする。そうなりますと、隣の選挙区との格差がもちろん三倍以上、そして現在、特例区以外の最低人数のところとも三倍以上。羽島郡、羽島市も三倍以上となります。つまり、三倍以上の格差を是正する方向ではなく、あえてふやすという方向になっております。先ほど提案で問題解決と言われましたが、実は問題をふやす方向になるのではないかというふうに考えております。

 先ほどのように、もし二減、いろんな方の意見で、行財政改革で定数を削減しなければならない、そういったことで二減を進めるのであれば、少なくとも三倍以上の格差の選挙区はふやさない。例えば高山市と大野郡を合区して三を二にする。そういった是正であるべきであると考えます。特に冬場、大野郡の中では丹生川村というブロック、南の方では宮村、久々野町、朝日村、高根村というブロック。西、そして北の方では清見村、荘川村、白川村というブロックがあります。冬場、山を歩いて渡るわけにもいかない、道なきところを行けば別ですが、そういったところは地図上はつながっておりますが、道路ではつながっていない。つまり、先ほど地域性と言われましたが、その地域性も高山市を通らなければつながっていない。つまり飛び地現象となっております。隣接区で格差があることはもちろんのこと、こういった飛び地現象のある中で格差を大きくするのはいかがかと思います。

 一票の重み、これを適正化する、そういった方向性と、そして一票の重み、その格差を開こうとする方向、意見、両方あります。私は、一票の格差を是正する、適正化する方向を選びたいという立場で意見を言いたいということできょう立たせていただきました。

 さらに、もう一点述べさせていただきますと、岐阜県議会議員定数等調査懇談会の審議経過及び結果について、報告書が出されておりますが、私はその委員会には出席しておりませんが、この中にはその定数格差についていろいろと意見が述べられておりましたが、その報告が記載されておりません。今回の議論は、もっと県民にオープンにすべきであったというふうに考えております。

 繰り返しとなりますが、定数格差をなるべく是正する方向で議論すべきであった。それを再度申し上げまして、私の討論とさせていただきます。御清聴ありがとうございました。

   (拍手)



○議長(高田藤市君) 十三番 大西啓勝君。

   〔十三番 大西啓勝君登壇〕(拍手)



◆十三番(大西啓勝君) 県議第十一号 岐阜県議会議員の定数及び選挙区に関する条例の一部を改正する条例について、すなわち、二議席減の自民党案について、日本共産党より反対討論を行います。

 もともとこの県議会の議員定数を話し合う懇談会は、調査のための懇談会であります。したがって、県下有権者の一票が公平に生かされているかどうか、全国的に見て岐阜県の議員定数状況はどうかなどを主に調査するためのものでありました。その結果は、一、一票の差が三倍となっている逆転区、さらに特例区も含めて三倍の格差となっている選挙区も五選挙区存在するなど、定数是正の必要性があること。二、全国的にも特例区の存在するところは残り少ないこと。一票の格差も相当あること。三、岐阜県は総定数の減数率が全国第三位であること。また、来年の統一地方選挙に向けた全国都道府県議会の議論の中で、減数を議論したところもあるが、現状維持を主張したところもかなりあることなどが判明しました。こうした調査結果を踏まえて、各会派がそれぞれの案を提案いたしました。しかし、最大会派の自民クラブ案は、こうした調査結果に基づかない合理性のないものとなっています。その第一は、逆転区を解消するためと称して、議員減によって行うという全く考えられない案となっていること。これでは、新たな矛盾を拡大するばかりです。第二は、みずから特例区の解消をうたいながら、大野郡だけを存続しようとしておられることです。これは、初めに議員定数減ありきという発想から出発しておられるからであります。定数是正は、あくまで一票の格差を中心に置くべきであります。また、全国的に見て減数率は第三位となっているのですから、これ以上の削減は議会制民主主義を損なうもので、県民が十分納得できるものではありません。自民党案は、議員定数等調査懇談会の調査結果からいっても納得できない不合理なものであり、反対であります。

 私ども日本共産党は、法定議席数六十一名に限りなく近づけ、議会への民意の反映を充実させるため、とりあえず、特例区を含めて三倍格差となっている羽島郡、羽島市、加茂郡、可児市、中津川市の各一議席増、特例区廃止による武儀郡、大野郡の二議席減という五増二減案を提案いたしました。しかし、その後の懇談会の討議の中で、合意を得られるのなら、次善の策として、逆転区の解消、特例区の廃止など調査結果をある程度踏まえている民主党案、二増二減案に同調してもよい旨、表明しました。そして、民主党、県民クラブ、チャレンジ21、そして私ども日本共産党の四会派八名による共同提案となったところであります。自民党案に反対し、共同提案への賛成を呼びかけて、私の討論といたします。

   (拍手)



○議長(高田藤市君) 六番 井上一郎君。

   〔六番 井上一郎君登壇〕



◆六番(井上一郎君) 議長のお許しをいただきましたので、県議第十一号議案及び第十二号議案に対する武儀郡の反対討論をさせていただきます。未熟な者でございますので、先輩議員の皆様の御苦労も知らず、失礼な物言い等あるやもしれませんが、寛大なるお心でお許しいただきますよう、よろしくお願いいたします。

 武儀郡五町村は、今、関市、美濃市を含めて、市町村合併問題に一生懸命取り組んでおります。市町村合併は、さまざまな議論はございますものの、我が日本という国が二十一世紀という新しい時代を生き抜くために、必要な最重要政策の一つとして提言されたものと受けとめております。武儀郡は一つ、この心で足並みをそろえ、前向きに積極的に取り組んでまいりました。平成十七年三月を一つの目標として、いよいよこれからが正念場であります。武儀郡でただ一人の県会議員として、誠心誠意、一生懸命、この大事業に協力・支援をすることは、選挙区から選ばれた者の当然の責務であると考えております。

 武儀郡選挙区は、県民の声を代表されます議会の皆様方の御厚情と御高配を賜りまして、長い間、特例区として存続させていただいてまいりました。おかげをもちまして、「小さな郡の大きな政治家」と我々武儀郡住民が誇る故船戸行雄先生のもと、どこにも負けず劣らず、地域づくりを進めてくることができました。感謝する次第でございます。まことに残念ながら、その船戸先生も、この正月、不慮の事故で急逝されました。武儀郡にとって、まさに青天のへきれきであり、これ以上ないような悲しみ、衝撃を与えられました。そんな武儀郡に、今再び選挙区がなくなるという追い打ちをかけられるような事態に至っております。武儀郡町村会を初め、武儀郡議長会あるいは自民党武儀郡支部の皆様に再三にわたって陳情していただきましたが、残念ながら、その思い、その心は伝わらぬまま、このときを迎えております。これは、ひとえに後を託されました私の非力と不徳のいたすところと、武儀郡住民の皆様に、この場をおかりして心よりおわびを申し上げる次第でございます。

 特例区の早期解消は、一票の格差是正という点で必要なことではあると理解しております。ただ、何をさておいても、今一番重要なことであるとは思えません。仮にそうであるなら、改正案も違ったものになるはずであります。県民にとって、今一番の利益は、市町村合併を成功させることにあるのか、特例区を何が何でも解消することにあるのか、特例区が特例区として認められる、その根拠をいま一度考えてみる必要があると思います。

 平成十年六月に岐阜県議会議員定数等審議委員会から梶原知事に提出されました定数及び選挙区の見直しについての答申に、次のようにあります。「特に選挙区の見直しについては、市町村合併の機運が高まりつつあるという大きな時代の流れの中で、地域住民による自主的な市町村合併の動きに先んじて、これを変更することは適当でないという議論もあり、基本的に現行の選挙区を変更しないこととした」とうたってあります。第三者の立場からの冷静な判断であると思います。県民の皆様にも、必ずや御理解いただけるものと確信いたしております。

 私が武芸川町議会議員になりましたとき、船戸行雄先生から、自民党武儀郡支部青年部長を命じられ、以来、大変貴重な教えを受けてまいりました。「人に好かれるようにしなさい、人と仲よくしなさい、先輩に言われたことは何でも「はい」と言いなさい。はい、はい、はいと、はい上がるんや」と教えていただきました。今でも、先生が、「一郎、負けるな。一郎、頑張れ」と励ましてくださっている気持ちで、ただいま一生懸命発言させていただいております。(発言する者あり)私たち武儀郡住民は、今、みずからの意志で我が町、我が村、我が武儀郡がなくなるという寂しさ、悲しさ、無念さを乗り越え、新しい時代を切り開こうと、精いっぱいの努力をしております。どうかこの武儀郡の切実な願い、心をお酌み取りいただき、あと一期だけ、現状維持として、この市町村合併が皆様の前に立派な姿でお見せできるときまで、皆様の御高配、御厚情を賜りますことを心よりお願いを申し上げまして、意は尽くせませんが、武儀郡の反対討論とさせていただきます。御清聴ありがとうございました。

   (拍手)



○議長(高田藤市君) 傍聴人に申し上げます。静粛にお願いいたします。

 四十一番 森 勇君。

   〔四十一番 森 勇君登壇〕



◆四十一番(森勇君) お許しをいただきまして、県議第十一号、県議第十二号に反対の討論を行います。

 ただいま武儀郡選出の井上議員が、本当に肺腑をえぐるような演説を聞いておりまして、私は思わず涙いたしました。武儀の選挙区の特例区を廃止するという問題については、私はつい二月まで、岐阜県議会OB会の幹事長としておりましたとき、吉城の中本前議員から私の選挙区は統合されたと。武儀郡も一緒にやるはずだったんだと。それがどういうことか、武儀郡はそれから十二年も延びてしまった。船戸先生という力は偉大なものだと、しみじみと中本前議員が言われたことを思い出しております。ゆえに、武儀の特例区を廃止することについては、私は早急にやるべきだということを常々自民党の幹部の皆さん方に、私なりの私見として申し上げておりました。しかし、十五年ぶり、七回の当選を果たしてまいりました直後から、合併問題が大きく浮上いたしまして、私は議員生活の日常のほとんど三分の一ぐらいを、この合併の問題に今費やしていると言っても過言ではありません。当然、武儀郡は関・美濃と、平成十七年三月三十一日をもって合併するということは、もう本決まりになっております。関係の皆さんのところに、合併の骨子をつくりました本を井上議員からお届けしたはずであります。そこまで進んでおるのは、恐らくこの武儀・美濃・関の合併区だけではないかと思います。先ほど坂先生からお話がございましたが、まだ不確定のところがあるんだということでございますけれども、合併問題については、県内それぞれ段差があることは御承知のとおりであります。少なくとも武儀・美濃・関は、平成十七年三月三十一日をもってやり遂げようという気持ちある限り、岐阜県では最先端ではないかと私は思っております。今、そのために、井上君も私も、もちろん尾藤先生も伊佐地先生も力を合わせてやっておるんであります。

 私は、今回、この問題が出てきたときに、当然武儀の特例区を廃止しなければならない。しかし、あと二年だと。二年間で終わるんだと。だから、この二年の間に県会議員がいない地区になったら、これは合併には大きな支障が来るという思いを込めて、県議になる前、特例区を廃止した方がいいんだという考え方がいささか変わってまいりました。そして、武儀郡の市町村長あるいは議長会の皆さん方から、県政の窓口である井上議員に対して、何とかこの点の事情を話して、そしてもう一度相談に乗っていただきたいということを井上議員は承ってまいりました。だけれども、まだ当選されて二月、三月、県政の中の何者であるか、あるいは県政自民党の幹部の皆さん方に対してどんな働きをしていいのかわからない。私は、ほかごとでないと思いまして、私のあらゆる力、あらゆる知恵を絞って、井上先生にああしなさい、こうしなさい、文章の書き方まで私は、教えるというと語弊でございますが、アドバイスをしてきたつもりであります。しかし、井上先生は本当に、たった三月、四月の議員には珍しい、本当に私はおおらかな気持ちでこの問題に真剣に取り組んで、県政自民党の幹部の皆さん方に必死に働いてまいりました。私も一年生のときに、当時三年生の大垣選出の土木委員長でありましたお方に、ちょっとした失礼な言葉を申し上げたおかげでこっぴどくしかられまして、県議会の年功序列の厳しさを、軍隊のときと同じだなあと、そんなような気持ちを持ったときもあります。一年生のとき、私は今度、井上先生がそういう気持ちで、それを乗り越えて、武儀郡のためにやらなきゃいかんという気持ち、私は本当に立派だったと思います。

 あえて私は、ここで今、井上先生が、私の力足らずで武儀郡の皆さんに申しわけなかったとわびられましたけれども、これはむしろ井上先生についた私が力足らなかったことでありますから、私も武儀郡の皆さんにおわびをいたしたいと思います。

 さて、私は今まで自民党の皆さん方の御意見に少しも反対することなく、全部やってまいりました。しかし、今回だけは、そういう意味でどうしても反対しなければならないという御了解をいただきたいと思います。選挙が終わりましてあと二年たてば、選挙区はなくなってしまうんです。あえてあえてここで、ここまでのことをして特例区を廃止しなければならないかということをよく御検討いただきたいと思います。少なくとも議会政治は数の政治であり、承知しております。しかし、国防と、そして外交のない地方議会、党利党略は当然あると思いますけれども、まず県民の考え方が第一であり、常に県民の立場に立って物を言っていかなければならないという考えで、私はきょうまで県政に携わってまいりました。私は、若い時分に大野伴睦先生の門下生に二十七歳のときにしていただきました。先生が常に私どもにおっしゃっていただいたことは、おれは義理と恩義と人情を自分のモットーとして生きておる。そして、清濁あわせのむという気持ちを常に心に持って、おれは歩いておるということを暗に私たちに、おまえたちは将来そういう考えでやれよとおっしゃっていただいたことを思い出しております。

 少なくとも、井上君は自由民主党の現職の青年部長、そして武儀郡の町村長の皆さん方は一生懸命県政のために御尽力いただいている方々、たった一遍、懇談会の席に出していただいて意見を述べさせてくれと、こうおっしゃったことを井上君はつないでまいりましたが、自民クラブの厚い壁に遮られたというのが本当であります。まことに自民クラブの先生方には申しわけありませんけれども、どうかそういう意味で、これから数で押せばいいんだということじゃなくして、たった一人のことでもしっかりと聞いてやって、清も濁もあわせてのんで、その上でしっかりとした結論を出していただくならば、かようなことはなかったと思います。少なくとも、今、井上議員が言ったことが、懇談会の席上でしゃべられた後でこれが提案されるならば、私は喜んで賛成をいたします。

 以上、申し述べまして、私の反対討論といたします。ありがとうございました。

   (拍手)



○議長(高田藤市君) 以上で、通告による討論は終わりました。

 これをもって討論を終結いたします。

 ただいまから、近松武弘君ほか七人から発案のありました県議第十二号を起立により採決いたします。

 本案を、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。

   (賛成者起立)



○議長(高田藤市君) 起立少数であります。よって、本案は否決されました。

 次に、坂 志郎君ほか十四人から発案のありました県議第十一号を起立により採決いたします。

   〔三十三番 中村 慈君退席〕



○議長(高田藤市君) 本案を、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。

   (賛成者起立)



○議長(高田藤市君) 起立多数であります。よって、本案は可決されました。

   〔三十三番 中村 慈君着席〕



            ………………………………………………………………………





○議長(高田藤市君) これをもって提出されました案件はすべて議了いたしました。よって、平成十四年第三回岐阜県議会定例会を閉会いたします。





△午前十一時四十三分閉会



            ………………………………………………………………………





△閉会式



   〔一同起立〕



△事務局長(高橋利栄君) ただいまから閉会式を行います。

   〔議長 高田藤市君登壇〕



○議長(高田藤市君) 閉会に当たり一言ごあいさつを申し上げます。

 まずは、昨日の台風六号に伴う豪雨で被災されました方々に心よりお見舞い申し上げますとともに、今後の速やかな復旧対策を願うものであります。

 さて、議員各位には、十七日間にわたる本定例会会期中、提出されました議案を初め、当面する県政の諸問題について、終始熱心に御審議を賜り、すべての案件を議了することができましたことは、まことに喜びにたえません。議員並びに執行部各位には、議事運営に格別の御協力をいただきましたことを心からお礼申し上げますとともに、県政発展のため一層の御協力をお願い申し上げる次第であります。

 これからますます暑さも厳しくなりますが、皆様方には十分御自愛いただきますよう御祈念いたしまして、閉会のごあいさつといたします。

   (拍手)

   〔知事 梶原 拓君登壇〕



◎知事(梶原拓君) 閉会のあいさつに先立ち、梅雨前線と台風六号の影響による災害の状況等について御報告させていただきます。

 今回の豪雨に対しましては、昨日午前八時三十分に災害対策本部を設置し、関係機関と一体となって警戒態勢を強化いたしましたが、これまでのところ行方不明一名、床上浸水百十四棟、床下浸水四百六十八棟、また土砂崩れなどの被害が発生しております。今後、詳細な被害状況の把握と迅速な復旧対策について万全を期してまいりたいと考えております。

 さて、議員各位には、提出案件につきまして終始御熱心な御審議をいただき、適切な御決定を賜りまして、まことにありがとうございました。執行に当たりましては、皆様方の意を体しまして慎重に対処してまいります。これから本格的な暑さに向かう折でございます。議員の皆様方には健康に十分御留意いただき、一層の御活躍をされますようお祈り申し上げまして、閉会のごあいさつといたします。ありがとうございました。

   (拍手)



△事務局長(高橋利栄君) これをもちまして閉会式を終わります。



            ………………………………………………………………………



議長     高田藤市

副議長    伊藤延秀

十番     松永清彦

十四番    岩花正樹

二十三番   戸部一秋

二十七番   早川捷也

三十七番   渡辺信行