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平成19年  6月 定例会(第3回) 07月04日−05号




平成19年  6月 定例会(第3回) − 07月04日−05号









平成19年  6月 定例会(第3回)





△議事日程(第五号)



                     平成十九年七月四日(水)午前十時開議

第一 議第七十七号から議第九十五号まで

第二 請願第一号から請願第四号まで

第三 県議第十一号から県議第十三号まで



            ………………………………………………………………





△本日の会議に付した事件



一 日程第一 議第七十七号から議第九十五号まで

一 日程第二 請願第一号から請願第四号まで

一 日程第三 県議第十一号から県議第十三号まで



            ………………………………………………………………





△出席議員    四十六人



   一番   大須賀志津香君

   二番   野村美穂君

   三番   太田維久君

   五番   田中勝士君

   六番   村上孝志君

   七番   高木貴行君

   八番   山本勝敏君

   九番   松岡正人君

   十番   篠田 徹君

  十一番   小原 尚君

  十二番   川上哲也君

  十三番   林 幸広君

  十四番   伊藤秀光君

  十五番   松村多美夫君

  十六番   水野正敏君

  十七番   横山善道君

  十八番   脇坂洋二君

  十九番   野島征夫君

  二十番   高橋昌夫君

 二十一番   平岩正光君

 二十二番   渡辺嘉山君

 二十三番   伊藤正博君

 二十四番   佐藤武彦君

 二十五番   森 正弘君

 二十六番   小川恒雄君

 二十七番   村下貴夫君

 二十八番   大野泰正君

 二十九番   矢島成剛君

  三十番   岩花正樹君

 三十一番   野村保夫君

 三十二番   足立勝利君

 三十三番   笠原多見子君

 三十四番   洞口 博君

 三十五番   渡辺 真君

 三十六番   渡辺猛之君

 三十七番   駒田 誠君

 三十八番   藤墳 守君

 三十九番   平野恭弘君

  四十番   安田謙三君

 四十一番   尾藤義昭君

 四十三番   早川捷也君

 四十四番   玉田和浩君

 四十五番   中村 慈君

 四十六番   岩井豊太郎君

 四十七番   渡辺信行君

 四十八番   猫田 孝君



            ………………………………………………………………





△職務のため出席した事務局職員の職氏名



 事務局長          馬渕正司

 総務課長          片岡秀男

 議事調査課長        佐々木信英

 議事調査課総括管理監    村瀬昭彦

 同    課長補佐     宇津宮清和

 同    課長補佐     石榑和成

 同    主査       加代暢尊

 同    主査       桂川義彦



            ………………………………………………………………





△説明のため出席した者の職氏名



 知事            古田 肇君

 副知事           原 正之君

 副知事           横井 篤君

 秘書広報統括監       島田 清君

 危機管理統括監       市原一人君

 総務部長          冨田成輝君

 総合企画部長        丸山 進君

 環境生活部長        高田幸三君

 健康福祉部長        上手繁雄君

 産業労働部長        猿渡要司君

 農政部長          山内清久君

 林政部長          渡辺敬一君

 県土整備部長        棚瀬直美君

 都市建築部長        藤山秀章君

 会計管理者兼出納事務局長  今瀬義幸君

 教育長           松川禮子君

 警察本部長         井口 斉君

 代表監査委員        帆刈信一君

 人事委員会事務局長     渡辺 厚君

 労働委員会事務局長     岡本博次君



            ………………………………………………………………





△七月四日午前十時四分開議



○議長(中村慈君) ただいまから本日の会議を開きます。



            ………………………………………………………………





○議長(中村慈君) 初めに、大須賀志津香君から、六月二十八日の一般質問及び再質問における配布資料や発言において一部不適切な部分があり、誤解を生じさせること等になったことについて、今後かかることのないようこれをおわびするとともに、あわせて配布資料についてはこれを撤回し、発言については一部訂正したい旨の申し出がありました。議長といたしましてこれを了承し、会議録については、議長において精査の上、善処することといたしましたので御報告いたします。



            ………………………………………………………………





○議長(中村慈君) 諸般の報告をいたします。

 書記に朗読させます。

   (書記朗読)

 発案書の提出について

 議員から、本日付をもって、お手元に配布のとおり、県議第十一号 岐阜県行政に係る基本的な計画の議決等に関する条例の一部を改正する条例についてほか二件の発案書の提出がありました。



            ………………………………………………………………





○議長(中村慈君) 日程第一及び日程第二を一括して議題といたします。

 ただいまから、議題とした各案件について、各委員長に審査の経過及び結果の報告を求めます。総務委員会委員長 洞口 博君。

   〔総務委員会委員長 洞口 博君登壇〕



◆総務委員会委員長(洞口博君) 総務委員会に審査を付託されました予算一件、条例その他五件の議案及び請願一件の審査の経過及び結果について御報告申し上げます。

 まず、議案の概要を申し上げます。

 議第七十七号の一般会計補正予算のうち、歳入予算補正額は総額六千百七十四万五千円の増額となっております。これは、ふるさとぎふ再生基金積立金及び住民訴訟に係る弁護士報酬の負担に伴う財源として、繰越金が一千万円余の増、諸収入が五千万円余の増となっております。

 また、条例その他の議案としましては、地方税法の一部改正に伴う岐阜県税条例の一部を改正する条例についてほか四議案であります。

 採決の結果、議第七十七号のうち、歳入予算補正及び議第七十九号から議第八十三号までの各案件につきましては、それぞれ全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 次に、請願に関する審査の結果を申し上げます。

 請願第三号 消費税の大増税に反対する請願につきましては、平成十九年秋以降に、消費税を含む抜本的な税制改革の議論が行われる予定であり、現時点で消費税増税反対という意見に賛同することは適当ではないと考えられることから、不採択とすべきとの意見があり、採決の結果、全会一致をもって不採択とすべきものと決定いたしました。

 その他、付託案件以外として、当初予算の執行保留の状況について質疑があり、各部の意見を聞きながら保留できるものとできないものを精査し、結果として、県費全体の中で約三十四億円、〇・六%程度執行保留していると答弁がありました。これに対して、議会が承認した予算であるので、現場が困らないような円滑な執行に努めるべきであるとの意見がありました。また、「くらしと県政」において開始された企業広告の導入に関連して、このほかにも、法的に可能な事業においては積極的に企業広告の活用、収入の確保を図られたい等の意見がありました。

 以上、総務委員会の審査の経過と結果を御報告申し上げます。



○議長(中村慈君) 企画経済委員会委員長 笠原多見子君。

   〔企画経済委員会委員長 笠原多見子君登壇〕



◆企画経済委員会委員長(笠原多見子君) 企画経済委員会に審査を付託されました議案二件の審査の経過及び結果について御報告申し上げます。

 まず、議案の概要を申し上げます。

 議第七十七号の一般会計補正予算について、当委員会所管として補正額六千九十四万五千円の増額となっております。内容としては、ふるさとぎふ再生基金について、平成十九年の五月に県へ不正資金が全額返還されたことに伴い、前年度に積み残した分を積み立てるものであります。

 条例その他の議案としましては、「みんなでつくろう観光王国飛騨・美濃条例について」であります。この条例は、今年度に大きな交通インフラ整備や、観光の大型キャンペーンも予定されており、また観光産業を基幹産業として発展させるためのプロジェクトの展開もしていることから、こうした取り組みを一過性のものとせず、継続的に進めていくためのものであります。

 採決の結果、議第七十七号のうち、歳出予算補正中企画経済委員会関係及び議第八十四号については、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定しました。

 なお、審査の過程において、執行部から各議案の説明を受け、質疑などを行いました。その主な内容について申し上げます。

 ふるさとぎふ再生基金事業の考え方について質疑があり、不正資金が本来であれば県民のために使われるべき予算であったものが使われていなかったものであり、その反省を踏まえ、基金を財源として使っていくものであるとの答弁がありました。

 次に、再生基金の使途において、基金の設置目的・趣旨に沿う事業選定について質疑があり、現在、趣旨を踏まえて事業を選定中であるとの答弁がありました。

 次に、みんなでつくろう観光王国飛騨・美濃条例において、前文の記載があるが、今後制定される条例についての前文の必要性について質疑があり、それぞれの条例の規定する内容により、前文や記載方法は、異なるものと考えていると答弁がありました。

 以上、企画経済委員会の審査の経過と結果を御報告申し上げます。



○議長(中村慈君) 厚生環境委員会委員長 藤墳 守君。

   〔厚生環境委員会委員長 藤墳 守君登壇〕



◆厚生環境委員会委員長(藤墳守君) 厚生環境委員会に審査を付託されました議案四件、請願二件の審査の経過及び結果について御報告申し上げます。

 まず、議案の概要を申し上げます。

 議第七十八号の病院事業会計補正予算につきましては、県立下呂温泉病院における医療事故に係る損害賠償金を支払うためのものであります。

 また、条例その他の議案といたしまして、議第九十号 抗インフルエンザウイルス薬の取得については、岐阜県新型インフルエンザ対策行動計画に基づき、抗インフルエンザウイルス薬タミフルを十八年度に引き続き備蓄するものであります。議第九十三号 損害賠償の額を定めることについては、県立下呂温泉病院における医療事故に係る損害賠償の額を定めるものであります。議第九十四号 指定管理者の指定については、岐阜県聴覚障害者情報センターの管理運営を行う指定管理者に社団法人岐阜県聴覚障害者協会を指定するものであります。

 採決の結果、議第七十八号、議第九十号、議第九十三号及び議第九十四号の各案件につきましては、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 なお、審査の過程において、執行部から各議案の説明を受け、質疑を行いました。その主な内容について申し上げます。

 抗インフルエンザウイルス薬の取得に関連して、インフルエンザ予防対策について質疑があり、一般的な予防対策が重要であることから、流行情報を県民に周知するなど、普及啓発に努めたいとの答弁がありました。

 次に、県立下呂温泉病院における医療事故に係る損害賠償について質疑があり、外部の専門家の意見を聞き、病院側の過失を認定し、和解に至ったとの答弁がありました。

 次に、請願の審査を行い、請願第一号 地域医療を支える医師及び看護師確保対策の推進を求める請願及び請願第四号 安全・安心の医療と看護の実現のため医師・看護師等の増員を求める請願書の各請願は、採決の結果、全会一致をもって採択すべきものと決定いたしました。

 その他、付託案件以外として、岐阜県安全・安心まちづくり条例の制定に関連し、地域のボランティア団体との連携について質疑があり、条例がボランティア団体の取り組みの支えになるようなものにしたいとの答弁がありました。また、条例制定によってどのような効果を得ようとしているのかを明らかにするとともに、県の役割や責任を明確に規定すべきであるとの意見がありました。

 以上、厚生環境委員会の審査の経過と結果を御報告申し上げます。



○議長(中村慈君) 土木委員会委員長 渡辺 真君。

   〔土木委員会委員長 渡辺 真君登壇〕



◆土木委員会委員長(渡辺真君) 土木委員会に審査を付託されました議案六件、請願一件の審査の経過及び結果について、御報告申し上げます。

 まず、議案の概要を申し上げます。

 議第七十七号の平成十九年度岐阜県一般会計補正予算については、土木委員会所管として、住民訴訟費用補助金八十万円を増額補正するもので、職員個人を被告とした県営北方住宅建設差しとめ・返還請求事件に係る住民訴訟が被告側勝訴で確定したことに伴い、弁護士報酬相当額を交付するものであります。

 また、条例その他の議案としましては、岐阜県手数料徴収条例及び岐阜県事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例や、折敷地トンネル工事の請負契約、徳山ダム上流域の山林の取得、訴えの提起、住民訴訟に係る弁護士報酬の負担についての計五件が付託されております。

 採決の結果、議第七十七号のうち、歳出予算補正中土木委員会関係並びに議第八十五号、議第八十八号、議第九十一号、議第九十二号及び議第九十五号の各案件については、全会一致をもってそれぞれ原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 なお、審査の過程において、執行部から各議案の説明を受け、質疑などを行いました。その主な内容について申し上げます。

 まず、徳山ダム上流域の公有地化を進めるための山林の取得について質疑があり、共有地が多く、その取得は容易ではないが、平成十九年度末までにすべての山林を取得する計画で進めており、目標の達成に向け努力していきたいとの答弁がありました。

 次に、県営住宅家賃滞納者の連帯保証人への請求についての質疑があり、連帯保証人からの回収も困難な事案が多い状況であるため、今後、住宅の管理代行を行っている住宅供給公社と一体となって、効果的な滞納整理の方法について検討していきたいとの答弁がありました。

 また、悪質家賃滞納者と住宅困窮者との関係について質疑があり、県営住宅はセーフティーネットとして住宅困窮者に低廉な家賃で住宅を供給する使命を負っており、生活困窮者については、他部局や市町村とも連携して総合的な対策を検討していくが、長期家賃滞納者に対しては、積極的に法的手段を講じていくとの答弁がありました。

 次に、請願第二号 地方における道路整備財源の確保に関する請願については、国においては、毎年度の予算において道路歳出を上回る税収は一般財源化するとされているが、地方、特に岐阜県では道路整備財源に余裕がなく、多額の一般財源を投入しているものの、いまだ道路整備が立ちおくれているのが現状であり、地方へ道路特定財源を重点的に配分していただくよう国に働きかけるべきとの意見があり、採決の結果、賛成多数で採択すべきものと決定いたしました。

 その他、一般競争入札の拡大に際しては、公共事業における地域の土木業者の存在意義を十分考慮したバランスのとれた入札制度となることを期待するとの意見がありました。

 以上、土木委員会の審査の経過と結果を御報告申し上げます。



○議長(中村慈君) 教育警察委員会委員長 足立勝利君。

   〔教育警察委員会委員長 足立勝利君登壇〕



◆教育警察委員会委員長(足立勝利君) ただいまより、教育警察委員会に審査を付託されました議案三件の審査の経過及び結果について御報告申し上げます。

 まず、議案の概要を申し上げます。

 議第八十六号につきましては、岐阜県公の施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正するものであります。改正の内容は、岐阜本巣特別支援学校と海津特別支援学校を新たに設置するため、所要の規定を整備するものであります。議第八十七号につきましては、岐阜県警察本部組織条例の一部を改正するものであります。改正の内容は、犯罪による収益の移転防止に関する法律の施行に伴い、警察本部刑事部の所掌事務に犯罪による収益の移転防止に関する事項を加えるものであります。また、議第八十九号につきましては、武義高等学校管理棟建築工事の請負契約であります。

 採決の結果、議第八十六号、議第八十七号及び議第八十九号の各案件については、それぞれ全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 なお、審査の過程において、執行部から各議案の説明を受け、質疑を行いました。その主なものを申し上げます。

 まず、岐阜本巣特別支援学校及び海津特別支援学校への通学時間について質疑があり、スクールバスの経路を検討中であるが、保護者のニーズ等を踏まえながら、片道一時間以内となるようコースを設定していきたいと答弁がありました。

 次に、新設校における就労支援のあり方について質疑があり、既存校である大垣特別支援学校との連携による支援計画の策定や地域企業へのアプローチを考えていきたいと答弁がありました。

 次に、校舎の改修内容について質疑があり、両特別支援学校は、旧県立高等学校を改修するものであり、体の小さい小・中学生用に、階段の段差の改修、スロープや手すりの設置、歩行困難な児童・生徒のためのエレベーターの設置など、バリアフリー対策を実施するものであると答弁がありました。

 その他、付託案件以外として、警察本部庁舎完成後の職場環境と職員の士気について質疑があり、通信指令室、交通管制センター、災害時等に使用する総合指揮室の充実により事案対応能力が向上したこと、各警察署への情報提供が画像や文字も含めて提供され、現場での速やかな対応が可能となり、全体的に士気は上がっていると答弁がありました。

 以上、教育警察委員会の審査の経過と結果を御報告申し上げます。



○議長(中村慈君) ただいまから、議第七十七号から議第八十六号まで、議第八十八号から議第九十号まで及び議第九十二号から議第九十五号まで、並びに請願第一号及び請願第四号を一括して採決いたします。

 お諮りいたします。各案件は各委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(中村慈君) 御異議なしと認めます。よって、各案件は各委員長報告のとおり決定いたしました。

 ただいまから、議第八十七号及び議第九十一号、並びに請願第二号及び請願第三号について討論を行います。

 討論の通告がありますので、発言を許します。一番 大須賀志津香君。

   〔一番 大須賀志津香君登壇〕



◆一番(大須賀志津香君) 日本共産党を代表して、反対討論を行います。

 議第八十七号 岐阜県警察本部組織条例の一部を改正する条例についてであります。

 本条例は、今年三月、国会で成立した「犯罪による収益の移転防止に関する法律」に伴って上程されています。今回の法律制定を受け、警察本部の所掌事務が加わるという改正です。この法律は、通称ゲートキーパー法、門番法とも呼ばれ、三十八業種二十二万社を指定して、顧客の本人確認、取引記録の保存、犯罪の疑いのある取引を各関係省庁に通報するなどの義務を負わせます。通報を受けた省庁は、情報を国家公安委員会と警察庁に通知、マネーロンダリング−資金洗浄−対策に名をかりた警察への密告制度をつくるものと言われています。犯罪の疑いのある取引とは何かの基準についてはいまだ通知がなく、あいまいな段階です。日本弁護士連合会は、依頼者の秘密の密告であり、信頼関係に根差す弁護士制度を揺るがすと反対をいたしました。

 本来、マネーロンダリング対策は、通報を受けるのが警察庁ではなく、完全に独立した機関をつくるべきです。そこに情報を集約し、必要があれば警察の照会に応じるようにすべきであります。以上の理由から、本議案には反対いたします。

 次に、議第九十一号 徳山ダム上流域の山林の取得についてです。

 今回は約九千三百ヘクタール−五百六十七筆−を約二十億円で取得するものです。そもそも公有地化事業は、旧徳山村民全員には相談もなく変更された経過があります。また、公有地化が終了する前にダムの試験湛水を始めたことも私有財産権の侵害であり、見切り発車と言わざるを得ません。よって、この議案には反対です。

 続いて、請願第二号 地方における道路整備財源確保に関する請願についてであります。

 本請願の中に、道路特定財源の充実を求める項目があります。道路特定財源とは、ガソリンに係る揮発油税や自動車重量税などの収入をあらかじめ道路整備の財源として特定する制度で、国と地方合わせて現在六兆円余りです。本来、税収は全部一般会計に繰り入れた上で、政府の予算編成と国会の審議を経て使途と金額が決定されるのが原則であり、道路特定財源制度はその例外であります。

 そもそもこの制度は、一九五三年、国道・県道の舗装率が五%以下しかなく、整備が急務だという理由でつくられましたが、五十年以上経過した現在も続ける理由はありません。使途が限定されているために、税収がふえればふえただけ道路をつくるというように、無駄を拡大する原因の一つにもなっています。道路財源も一般財源化して、それぞれの地方に合った、地元企業の仕事をふやすような生活密着型の使い方、あるいは社会保障財源にも使えるようにするべきであります。以上の立場から、請願には反対を表明いたします。

 最後に、請願第三号 消費税の大増税に反対する請願については採択を主張いたします。

 安倍内閣は、消費税増税法案を来年の通常国会に提出する法案と言われています。本格的に論議が始まるこの時点で、県民の暮らしを守る立場から国に意見を送付するのは意義のあるところです。

 昨年来、老年者控除の廃止、年金控除額の切り下げ、定率減税の廃止による庶民増税が続いています。これ以上の負担はたまらないというのが岐阜県民、そして国民の声です。消費税が導入されたときも、福祉のためが口実でしたが、この請願書にもあるように、これまで国民が払った消費税の累計が百七十五兆円、それに対して大企業が納める法人税は百六十兆円も減税されています。消費税は所得の低い人ほど負担が重い逆進性の強い税制です。この時期に消費税率を引き上げることは、中小業者や国民の暮らしに致命的な打撃です。以上のことから、本請願の趣旨は妥当と考え、不採択とした委員長報告に反対をいたします。



○議長(中村慈君) 以上で通告による討論は終わりました。これをもって討論を終結いたします。

 ただいまから、議第八十七号及び議第九十一号、並びに請願第三号を起立により一括して採決いたします。

 お諮りいたします。各案件を各委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

   (賛成者起立)



○議長(中村慈君) 起立多数であります。よって、各案件は各委員長報告のとおり決定いたしました。

 次に、請願第二号を起立により採決いたします。

 お諮りいたします。本案を委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

   (賛成者起立)



○議長(中村慈君) 起立多数であります。よって、本案は委員長報告のとおり決定いたしました。



            ………………………………………………………………





○議長(中村慈君) 日程第三を議題といたします。

 ただいまから、県議第十一号について、提出者に説明を求めます。三十三番 笠原多見子君。

   〔三十三番 笠原多見子君登壇〕



◆三十三番(笠原多見子君) 発言のお許しをいただきましたので、ただいま議題となりました県議第十一号 岐阜県行政に係る基本的な計画の議決等に関する条例の一部を改正する条例について、提出者を代表いたしまして、提案理由を説明いたします。

 もとより、基本計画の議決条例は、県行政に係る基本的な計画の策定等を議会の議決事件とすることにより、政策の実現に向けて議会が積極的な役割を果たし、県民に対する責任を担いながら、実効性の高い計画の策定を図り、県民の視点に立った県行政を推進することを目的としております。

 今回提出した条例改正は、安心して子供を産み育てることができる岐阜県づくりのための施策を、総合的かつ計画的に進めるために定められる少子化対策に関する基本的な計画について、これを議決条例に基づく議決事件として加えようとするものであります。

 岐阜県の将来を担う子供たちが健やかに生まれ、心豊かに成長することは県民の願いであり、地域で暮らす人々一人ひとりが直面している課題で、この問題に取り組むことは地域づくりであると考えます。そして、そのための少子化対策は、県行政の多岐にわたる課題であり、実効性の高い計画の策定、政策の実現に向けて議会が積極的な役割を果たすべきと考えます。

 したがいまして、少子化対策に関する基本的な計画は県民生活に関連し、県政の施策の基本的な方向や主要な事業にかかわるものとして、その策定について議会の議決事件とすることが必要であり、これを追加するため、議決条例の一部を改正する条例案を提出するものであります。

 議員各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げまして、本条例の一部を改正する条例提案の趣旨説明といたします。



○議長(中村慈君) お諮りいたします。県議第十一号を直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(中村慈君) 御異議なしと認めます。よって、本案は直ちに採決することに決定いたしました。

 ただいまから、県議第十一号を採決いたします。

 お諮りいたします。本案を原案のとおり決することに御異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(中村慈君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。

 ただいまから、県議第十二号について、提出者に説明を求めます。三十八番 藤墳 守君。

   〔三十八番 藤墳 守君登壇〕



◆三十八番(藤墳守君) 発言のお許しをいただきましたので、私は県議第十二号について、提出者を代表いたしまして、本意見書案の発案の理由を御説明申し上げます。

 県民の皆さんが安心して生活するためには、救急医療や産科・小児科など、必要な医療サービスがいつでも受けられることが求められております。しかし近年、地域や診療所での医師の偏在化が社会問題となっております。

 県内の産婦人科・産科医数は、平成十年の百七十二人が、十六年には百五十五人に減少しております。医師不足で分娩をやめる病院や施設も出始めており、十四年には八十四の病院、診療所で行われていた分娩は、十七年には七十一に減っております。そのため、地域によっては近くの施設で分娩できないという深刻な事態となっております。

 また、勤務医の過重な労働により、病院における医師不足が顕著となっております。社団法人日本病院会が実施した勤務医に関する意識調査によりますと、夜間当直月三回以上が六割近くあり、その翌日も通常勤務をせざるを得ない医師が九割近くを占めるなど勤務医の過酷な労働実態が浮き彫りとなりました。

 我が自由民主党を含む政府・与党では、先ごろ、医師派遣体制の整備、病院勤務医の環境改善、女性医師のための環境改善、研修医の都市集中是正、医療リスクの支援、不足を補う医師の養成の六項目から成る緊急医師確保対策をまとめたところであります。国民の権利として、どのような地域でも公平で平等な医療が受けられることを前提とするならば、これらの問題は、国の医療体制の根幹を揺るがす問題として、国・地方自治体、医療関係者、国民が連携して解決していかなければなりません。

 一方、看護師についても、昨年四月の診療報酬の改定で新たな看護基準が創設されたことにより、都市部の病院からの求人がふえ、このことが中・小病院の看護師不足をもたらしております。さらに、過酷な労働条件によりやむなく離職する看護師も多く、労働条件・職場環境の改善が求められております。

 先ごろ、社団法人岐阜県医師会及び社団法人岐阜県看護協会から意見書提出の請願がなされ、先ほど採択されたものでございます。我が県政自民クラブ所属議員全員が発案者となって、国に対して意見書を提出しようとするものであります。

 どうか議員各位の御理解をいただき、本案に御賛同くださるようお願いを申し上げ、意見書案の趣旨説明といたします。



○議長(中村慈君) お諮りいたします。県議第十二号を直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(中村慈君) 御異議なしと認めます。よって、本案は直ちに採決することに決定いたしました。

 ただいまから、県議第十二号を採決いたします。

 お諮りいたします。本案を原案のとおり決することに御異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(中村慈君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。

 ただいまから、県議第十三号について、提出者に説明を求めます。三十五番 渡辺 真君。

   〔三十五番 渡辺 真君登壇〕



◆三十五番(渡辺真君) 発言のお許しをいただきましたので、県議第十三号 地方における道路整備財源の確保と充実等を求める意見書につきまして、提出者を代表いたしまして、本意見書発案の理由を説明いたします。

 この意見書は、道路整備促進期成同盟会岐阜県連合協議会から、地方における道路整備財源の確保に関する請願が提出されたことに基づくものです。これまでも、県議会としては道路特定財源制度の堅持に関する意見書等を六回採択してまいりました。今回は、この請願に御賛同いただきました県政自民クラブ所属の全議員の発案によりまして、意見書を提出させていただくものです。

 御承知のとおり、本県は広大な面積を有し、県土の約七割が山岳地帯で占められていることから、地域間のネットワークを確立する上で道路整備は大変重要となっております。しかしながら、平成十六年度の数値でございますが、県が管理する道路延長四千百九十五キロメートルの改良率は、道路全体の三分の二弱−六一・四%と全国三十六位、近県の中でも最下位と、依然として低い水準にとどまっており、生活・産業を支える道路網の整備は、まだまだ十分とは言えないのが現状であります。

 また、県民の通勤・通学等の移動手段の約九割−九三・八%が自動車に依存している状況にあり、移動・輸送手段としての道路が非常に重要となっております。さらに、多くの県民からは、地域経済の振興や産業発展のため、あるいは生活基盤の整備、災害時の輸送を支える基盤となる道路の整備を望む声が多く寄せられています。

 このような中、国においては、昨年末に道路特定財源の見直しに関する具体策が閣議決定され、毎年度の予算において、道路歳出を上回る税収は一般財源とすると示されましたが、一方で、岐阜県の道路事業費における道路特定財源の割合は約四割にとどまっており、多額の自主財源を投入しているのが現状であります。また、国直轄事業負担金は、自治体に対して個別に財政負担を課す極めて不合理な制度であり、岐阜県でも年間約百五十億円の直轄国道負担金を支出しており、大きな負担となっております。

 したがいまして、道路整備がおくれている地方の財源が十分確保され、地方の道路整備が着実に進むよう、道路整備に係る制度改正等を強く訴え、意見書を提出する次第であります。

 何とぞ議員各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げまして、本意見書発案の趣旨説明とさせていただきます。



○議長(中村慈君) ただいまから、県議第十三号について討論を行います。

 討論の通告がありますので、発言を許します。一番 大須賀志津香君。

   〔一番 大須賀志津香君登壇〕



◆一番(大須賀志津香君) ただいま上程となりました県議第十三号 地方における道路整備財源の確保と充実を求める意見書について、反対討論を行います。

 さきの請願第二号での討論と同趣旨であります。道路特定財源は、その使われ方を見ても、本州四国間に橋を三本もかけ、大きな赤字を埋めるなど、無駄遣いの助長と言わざるを得ません。結果として、大手ゼネコンだけがもうかり、かえって地方の生活道路の整備がおくれる結果となります。よって、特定道路財源の堅持を求める意見書には賛成することができません。以上です。



○議長(中村慈君) 以上で通告による討論は終わりました。これをもって討論を終結いたします。

 ただいまから、県議第十三号を起立により採決いたします。

 お諮りいたします。本案を原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

   (賛成者起立)



○議長(中村慈君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。



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○議長(中村慈君) これをもって、提出されました案件はすべて議了いたしました。

 よって、平成十九年第三回岐阜県議会定例会を閉会いたします。



△午前十時四十七分閉会



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△閉会式



   〔一同起立〕



△事務局長(馬渕正司君) ただいまから閉会式を行います。議長からあいさつをいただきます。

   〔議長 中村 慈君登壇〕



○議長(中村慈君) 閉会に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。

 議員各位には、十六日間にわたる本定例会会期中、提出されました議案を初め、当面する県政の諸問題について終始熱心に御審議を賜り、ここにすべての案件を議了することができました。議員並びに執行部各位には、議事運営に格別の御協力をいただきましたことを心から御礼申し上げます。

 また、今議会においては、議会活性化改革検討委員会から政務調査費のあり方について答申を受けました。信頼される岐阜県づくりのため、議会といたしましても一層の努力を重ねていきたいと考えている次第でございます。

 これからますます暑さも厳しくなりますが、皆様方には十分御自愛いただきますよう御祈念いたしまして、閉会のごあいさつといたします。

   (拍手)



△事務局長(馬渕正司君) 知事からあいさつをいただきます。

   〔知事 古田 肇君登壇〕



◎知事(古田肇君) 閉会に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。

 議員の皆様方におかれましては、提出案件につきまして終始熱心に御審議を賜り、まことにありがとうございました。皆様方からいただきました貴重な御意見・御要望を十分踏まえまして、今後の県政の推進に努めてまいります。

 さて、平成二十四年、岐阜国体の開催まであと五年余りとなり、いよいよ今月十八日には岐阜国体の開催が正式に内定する予定となっております。これを期に、八月四日に総決起大会や、オリンピックデーランなどの関連イベントを実施するなど、岐阜国体開催の機運を盛り上げ、成功に向けて本格的な準備を進めてまいります。

 今議会で御議決いただいた「みんなでつくろう観光王国飛騨・美濃条例」の実施とあわせて、岐阜県の大交流時代の実現に向け、議員各位を初め県民の皆様方の御理解と御協力をお願い申し上げます。

 以上をもちまして、閉会のごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。

   (拍手)



△事務局長(馬渕正司君) これをもちまして閉会式を終わります。



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 議長     中村 慈

 副議長    安田謙三

 八番     山本勝敏

 二十一番   平岩正光

 二十三番   伊藤正博

 三十四番   洞口 博

 三十八番   藤墳 守