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長野県 茅野市

平成28年  6月 定例会 06月17日−04号




平成28年  6月 定例会 − 06月17日−04号









平成28年  6月 定例会



              平成28年6月

            伊那市議会定例会会議録

               (5−4)

1.開会  平成28年6月17日(金曜日)午前9時30分

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2.出席議員の氏名(21名)

          1番     白鳥敏明

          2番     野口輝雄

          3番     丸山敞一郎

          4番     八木択真

          5番     唐澤千明

          6番     唐澤 稔

          7番     橋爪重利

          8番     宮島良夫

          9番     竹中則子

         10番     中山彰博

         11番     平岩國幸

         12番     飯島 進

         13番     若林敏明

         14番     飯島光豊

         15番     黒河内 浩

         16番     柴 満喜夫

         17番     前澤啓子

         18番     前田久子

         19番     柳川広美

         20番     飯島尚幸

         21番     伊藤泰雄

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  欠席議員の氏名

                 なし

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3.説明のため出席した者の職氏名

       市長          白鳥 孝

       副市長         林 俊宏

       教育長         北原秀樹

       教育委員長       松田泰俊

       総務部長        原 武志

       市民生活部長      伊藤博徳

       保健福祉部長      城取 誠

       農林部長        富山裕一

       農林部参事       川中正光

       商工観光部長      田中 章

       建設部長        山崎大行

       建設部参事       堀 豊裕

       水道部長        廣瀬宗保

       教育次長        大住光宏

       会計管理者       三井栄二

       高遠町総合支所長    小松由和

       長谷総合支所長     田中博文

       総務部参事       伊藤明生

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4.職務のため出席した事務局職員

       事務局長        井上 学

       次長          久保田 玲

       庶務係長        松澤美保

       主査          大木島和道

       主査          久保田政志

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5.議事日程

   日程第1 会議録署名議員の指名について

   日程第2 一般行政に対する質問について

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△開議 午前9時30分



○議長(黒河内浩君) おはようございます。一般質問も3日目になりますが、引き続き緊張感を持って臨んでいきたいと思います。

 これより本日の会議を開きます。

 本日の議事日程は、お配りしてあります議事日程表によって議事を進めてまいります。

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△会議録署名議員の指名について

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○議長(黒河内浩君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。本日の会議録署名議員は、4番、八木択真議員、5番、唐澤千明議員を指名いたします。

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△一般行政に対する質問について

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○議長(黒河内浩君) 日程第2、昨日に引き続き一般行政に対する質問を継続いたします。

 本日の最初の質問は私の質問でありますので、ここで議長を平岩副議長と交代いたします。

 平岩副議長、議長席へ。

     (議長交代)



○副議長(平岩國幸君) おはようございます。

 議長を交代いたしました。

 黒河内浩議員の質問に入ります。

 なお、黒河内浩議員は一括方式での一般質問となります。質問時間の制限はありませんが、発言回数は5回までとなります。

 15番、黒河内浩議員。

     (15番 黒河内浩君登壇)



◆15番(黒河内浩君) それでは、事前に通告してあります伊那市の教育方針について、一括方式で質問に入りたいと思います。

 市長は毎年3月の定例議会では、予算案を通じて市政方針を述べています。ただ市長部局とは異なる教育委員会においては、年度の教育方針を述べてきませんでしたし、また教育行政について述べる場もありませんでした。そこで毎年、年度当初に当たる6月議会で、その年の教育方針を述べることを提案し、議会としてもそのような場を設定する必要があるものと考えています。

 昨年議会でも検討した経過がありますが、途中で頓挫してしまっている状態にあります。ことしは、先日教育委員長が再任され、また教育委員1人が交代されましたので、教育方針に変化があるのか否かが問われています。同時にこの教育方針を語る場では、毎年出されている教育委員会の事務の執行状況報告書の反省点をどのように克服しているかも、あわせて問われることになります。まず、毎年の議会で年度の教育方針を述べること、その対応策について教育委員会としての見解を伺いたいと思います。

 次に、ことしの教育委員会の教育方針について、3項目に分けて特に重要と思われる点を抽出して質問をしたいと思います。

 まず、第一点は学校教育の充実の点であります。

 総合的な学習のあり方、学力の向上に向けた対応策、幼保小中の連携、自校方式を原則とした学校給食の具体的な取り組みの効果等、各方面でどのように学校教育を充実させていくのか。また、どの点に重点を置いていくのか、教育委員会としての方針を伺いたいと思います。

 ここで、今後の伊那市の特徴ある教育となるであろう「高遠学園構想」についても合わせて質問しておきたいと思います。

 この構想は大変意義あるものでありますし、その着眼には大いに評価、私もしております。しかし、「高遠学園構想」と言いながら、実態は高遠高校学園構想に偏り過ぎていないか。地域と学校との連携をうたうならば、もう少し義務教育を中心とした観点から構想をまとめてもよいのではないか。地域における保育園のあり方、子育てのあり方、竜東・東部地区も合わせての小中学校の通学区の問題や、特徴ある教育のあり方、その上に立っての高遠高校への緩やかな連携のあり方等、検討すべきではないのか、私はそんな思いを持っています。構想のあり方と今後の方針について伺いたいと思います。

 2点目は生涯学習の振興の点であります。

 まず、生涯学習の拠点ともいうべき公民館活動を今後どのように振興していくのか、その方針を伺いたいと思います。

 また、青少年の育成とその原点ともいうべき家庭教育を充実するために、どのような施策を講じていくのか、その方針も合わせて伺いたいと思います。

 これらの点に関して、昨日開会されました県議会では、淫行処罰条例案が提出されました。正式には、子供を性被害から守るための条例案という名称になっています。長野県は、この淫行処罰条例や青少年保護育成条例等、言い方はいろいろありますが、この種類の条例はこれまで制定してきませんでした。これは、決して政治の怠慢ということではなく、長野県独自の教育方針、すなわち地域住民の運動で青少年を育成していくという点を重点に置いてきたものであります。長い歴史の上に立った大きな方針が転換されることは、私は残念でなりません。仮にこのたびの県の条例案が成立するならば、市町村の自治体にもその影響が出てくるのは必須なものと心配しています。

 伊那市ではこれまでも一貫して、罰則をもって規制をかけようとするこの種の条例は制定しない旨、市長も表明してまいりました。伊那市はこれまでの方針に変更がないのかどうなのか。また、淫行処罰条例案に対する市長の見解も合わせてお伺いしておきたいと思います。

 3点目に、スポーツの振興の点についてであります。

 伊那市はこれまでもスポーツの振興には大変力を入れてまいりました。春の高校駅伝、各種のソフトボールの大会の実施、幅広い層でのテニスの振興等、それ以外も含め大変力を注いできたものと理解しています。スポーツによる地域振興、観光対策も伊那市にとって大切なことであります。将来的なスポーツの振興に対する基本的な市の方針を伺いたいと思います。

 ただ、この点で体育施設の老朽化に伴う今後の施設のあり方が問われています。4月には議会総務文教委員会で提言をまとめて、市長及び教育委員会に提出いたしました。議会からのこの提言に対してどのように応えていくのか、その方針も伺いたいと思います。

 あとは答弁によりまして、再質問していきたいと思います。



○副議長(平岩國幸君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) まず、私のほうに対する御質問をお答えをしたいと思います。

 淫行処罰条例案、このことに関した部分でありますが、罰則の適用これが子供に対する性被害に限定をされておりまして、他の暴力あるいは窃盗等の青少年犯罪についての対応はこれまでと変わらないということであります。青少年の健全育成については、県民運動と新たな条例で取り組むことというふうにされております。

 伊那市独自の条例制定の必要性につきましては、県条例の行方を見定め、青少年、教育関係者とも議論もしながら、慎重を期したいと思うわけでありますが、現時点で伊那市として条例を制定するということは考えておりません。時代は大分変わってまいりまして、インターネット環境というのは、かなりこう整備されて、子供たちにとっても社会環境が大きく変化をしてきております。子供の性被害が増加していることについては、危機感を持っておるわけでありまして、引き続いて性教育、あるいは青少年健全育成活動などに取り組む、そんな必要性を感じているところであります。

 県議会、6月定例会での子供を性被害から守るための条例、この制定の行方というものについては、注視をしてまいりたいと思います。



○副議長(平岩國幸君) 松田教育委員長。



◎教育委員長(松田泰俊君) お答えいたします。

 市の教育方針につきまして質問いただきましたので、順次お答えをさせていただきます。

 初めに、議会でその年度の教育方針をお示しをすることについてでございますが、伊那市の教育委員会にありましては、任期1年の委員長選挙後の定例教育委員会におきまして、委員長は伊那市教育委員会運営方針案をお示しし、合議の上、年間の教育方針について定めてきております。

 昨年度からは、運営方針案につきまして総合教育会議におきましても意見交換を行い、共通理解を図ってきているところでございます。このことから、議会において年間の教育方針をお示しをいたしまして理解をいただくことは、伊那市の教育振興にとりまして大変大事なことであるというふうに思っております。

 次に、学校教育の充実に向けての御質問ですけれど、今年度は伊那市学校給食食農体験授業、いわゆる「暮らしのなかの食」このことと、ICTを活用した教育の充実の2項目を重点施策として取り組んでいきたいというふうに考えております。

 「暮らしのなかの食」につきましては、指導者の内山高志先生から、これからの学校のあり方への問題提起をしている教育活動であるという評価をいただいておりますけれども、この評価につきまして具体的には次の4点として受けとめ、その充実、定着に努めていきたいと考えているところでございます。

 まず1点は、児童生徒が主体となって進めまして、子供が学習を発想し、構想し、そして実践して自己評価をしていくという、この学びのサイクルをたどる中で、子供たちが自分たちで学習を進めているという意欲にかかわる学力の向上を図ること。

 二つ目は、地域社会との連携を推進いたしまして、信州型コミュニティスクールの核としての活動として充実させていきたいということ。

 三つ目は、農業活動はまさに総合学習であります。活動の中にあるあらゆる教科目が生きていますので、活動の中にある各教科の目を強化学習に発展をさせまして、質の高い学習活動に高めていきたいというふうに思っております。

 さらに4点目に、学級や学校の核となる活動として充実をさせまして、私たちの学級、あるいは私たちの学校という感情共同体としての学級、学校づくりに努めていくこと。このことは、いじめあるいは不登校対応への道でもあるというふうに考えております。

 次に、ICTを活用した教育の充実につきましては、地域の特色ある学習材の提供、二つ目にすぐれた教師の事業実践に学ぶ、三つ目に学校間を結ぶ連携事業、この三つを柱にしまして、進めていきたいというふうに考えております。

 次に、御質問の「高遠学園構想」についてでございますが、高遠高等学校は平成25年の7月22日に地域の各界有識者によりまして、高遠高校学校将来検討委員会が立ち上げられ、そこから地域づくりの中核校としての学びの創造というタイトルのついた高遠高校学校への提言を受けました。この提言の柱の一つに、学校・地域との連携による教育の創造、これが上げられてますけれど、このことはコース制の学びを地域の保育園、学校等々に交流を通して還元をしてきているとこでありますけれど、各機関と高等学校がそれぞれ単独に、あるいはまたイベント的に行われてきた傾向にありました。

 そこで、地域づくりの中核校としての意味づけを一層はっきりさせるために、交流を通してお互いの教育の振興と充実を図る組織を、高遠学園と呼称しまして、この学園の活動推進母体を連携する各機関の代表者と有識者のアドバイザーによって構成された高遠学園構想推進連絡会とし、この連絡会は高遠高等学校と各機関との連携、その調整に努めまして、交流活動が計画的、継続的に進められるとともに、交流対象の拡大と内容の充実についても協議、検討をすることとしました。

 これは、高遠高等学校はもとより、連携する義務教育学校に高遠学園構想が負担感をもたらすことのないように配慮するとともに、各学校が取り組んでいる特色ある教育活動等に高遠学園構想が寄与することができることでありたいという、緩やかな連携を考えていることにあります。

 現在、各機関に交流内容の希望を作成していただいておりまして、調整を進めているところでありますが、今年度の年間計画ができますと、高遠学園の全体像が見えるようになりますので、推進連絡会で全体像を検証しつつ、着実に推進していきたいというふうに思っております。

 議員御指摘の地域における保育園のあり方、竜東東部地区合わせた小中学校区のあり方や、特色ある教育のあり方、そのことが先にあるのではなくて、伊那市の教育理念、初めに子供ありきの実戦部隊がそのようであるように、高遠高等学校と各機関がみずから育んできた交流を、推進連絡会が支援をし、一歩一歩充実をさせていく中で、御指摘のあり方も見えてくるのではないか、そのように考えております。

 次に、公民館活動の振興についてでございますが、現在市内にあります9館の公民館全体で昨年度16万2,000人余りの皆さんに自主事業、貸館等で御利用をいただきました。各館では、地域や各世代のニーズに合わせた講座づくりに取り組んでおりますが、核家族化による子育て対応として、まだ保育園に行っていない未就学児と母親を対象としました子育て教室や、子供が集う公民館をスローガンとした子供青少年対象の事業に力を入れて取り組んでおります。

 夏休み期間中に開催しております「おいで塾」は大変好評で、多くの館で抽せんによる参加という状況であります。ボランティアの高校生にとりましても、大変よい学びの機会となっております。また、西箕輪公民館が西箕輪小学校の高学年児童を対象として、信大農学部の学生などの支援などをいただきながら実施しています「通学合宿」は12年を迎えまして、大変貴重な事業となっております。

 各公民館において中学校区単位の参加となって実施されている成人式も、地域の皆さん、恩師を交えた和やかな成人式として実施されているところでございます。今後とも公民館が地域の教育力向上の拠点として一層充実していくよう、取り組んでいきたいと考えております。

 次に、家庭教育の充実についてでございますが、現在、学校と地域社会とが連携をとりながら、よりよい教育環境連絡協議会を通して、また公民館などで子育て教室、青少年や親子を対象とした各講座などの開催、生涯学習課では子供の心のフォーラムなど啓発イベントを実施し、学校教育課にありましては、各種の相談事業、ノーテレビ、ノーゲームデーの実施、早寝早起き、朝御飯、朝読書運動の推進を図りまして、家庭教育の充実を進めているところでございますが、このことの一層の充実に努めてまいりたいというふうに思っております。

 また、子供を育てている親が、逆に子供から学ぶ、あるいは子供から育てられる、この視点を大切にした取り組みが見られるようになってきました。例えば、PTA講演会を親子で聞き、親子で学び合う、PTA講演会で親御さんが自分の職業を実技で示しまして、子供とともに学ぶ、こうした先進的な事例、「暮らしのなかの食」の農作業などをともに実践し学び合う、こうした子供に学ぶ家庭教育、親学を念頭に置いた取り組みも大事にしていきたいというふうに考えております。

 次に、淫行処罰条例案についてでございますが、信州教育の理念の一つを開かれました淀川茂重先生は、「児童の教育は、児童に立ち返り、児童によって児童のうちに建設されなければいけない。外からではない、内からである。児童のうちから合成されるべきものである。」を教えておりますけれど、こうした信州教育の理念、あるいは教育風土が、青少年の保護育成を地域ぐるみの住民運動で取り組んできた背景の一つにあるというふうに思っております。

 しかしながら、近年の大人のモラルの低下とか、情報通信機器等の発展普及などで、子供を取り巻く社会環境の大きな変化により、子供の性被害が増加してきていることへの県民の懸念の声の高まりを受けまして、県は、平成25年の5月に専門委員会を設置し、委員会の提言を受けまして、青少年健全育成推進運動の推進母体である県民会議、あるいは関係部署等で検討がされまして、平成27年には子供を性被害から守るための条例、モデル検討会が設置され、条例モデルが示されたところでございます。

 この条例の基本的な方針は、その一つに子供の性被害が増加し、感化できない状況にあること。その二つに、子供の性被害は長期間にわたって心身に重大な影響を及ぼし、子供の尊厳を踏みにじる行為であり、子供を性被害から守ることは、極めて重要であること。その三つに、県民から必要と言われています性教育の充実や県民運動の活性化につきましては、積極的に条例に位置づけ、それらの活性化、性行為等に対する処罰規定、被害者支援を含む条例制定により、これまでの取り組みを生かした他県にはない子供を性被害から守るための新たな仕組みをつくることができるとしております。

 県民運動を担ってまいりました県民会議の構成メンバーでもある子供会の育成会あるいは少年補導委員会の上部組織でありますところの県の連絡会議は、みずからが青少年健全育成のために活動し、条例制定について研究してきた中で、県民運動と条例は両輪として必要であり、条例は県民運動を後押しすることができるといった、条例制定に肯定的な意見を示しておりますが、一方、意見交換会では、さまざまな意見が出されておりまして、県議会の動きを注視していきたいという考えであります。

 伊那市の教育委員会といたしましては、有害図書の自販機等に対する規制等の必要性も感じておりまして、現在の県の条例案が制定されたとしても、部分的な規制であり限界があると考えておりますので、現在実施しています補導委員による街頭保護活動を年間約85日間実施してきていること、それから7月と2月には、各地区育成会、11月には補導委員会で青少年に有害な図書の販売機等の環境チェックをすることだと、引き続き青少年の健全育成のための啓発や活動に力を注いでいきたいというふうに考えております。

 次に、スポーツ振興についてでございますが、伊那市のスポーツ振興の中核にありますのは、市民誰もがスポーツに親しみ、心身の健康保持、増進を図るとともに、活力ある伊那市を形成するために、生涯スポーツを推進し、市民一人一人の豊かなスポーツライフの実現を目指すことにあります。この豊かなスポーツライフの実現につきましては、スポーツ推進委員あるいは伊那市体育協会等々の各種団体と連携をいたしまして、競技人口の底辺拡大のためのスポーツ、レクリエーションの充実。二つ目に競技技術の向上や、協議普及のためのスポーツ団体への支援。三つ目に、指導者の資質向上の講習会や、各種大会実施による競技力向上の取り組み、4つ目に合宿大会の誘致により、スポーツへの関心と取り組みを促すための施設の有効活用、5つ目に、駅伝の町、ソフトボールの町としての充実と発信を進めまして、スポーツ振興に努める、伊那市への帰属意識を高める、以上のようなことに努めていくことであるというふうに考えております。

 なお既に今議会におきまして御質問、御指摘をいただいております2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックについて、また、平成39年に長野県で開催される可能性のある二巡目の国民体育大会などを見据えた取り組みも必要になってくるというふうに考えております。

 最後に、体育施設のあり方についてでございますが、平成26年9月議会に、伊那市の体育施設のあり方に関する基本的な考え方を報告をいたしまして、新たな施設は原則として建設しない。建設する場合は、既存施設の統廃合を組み合わせるといった基本的な考えをお示ししたところでございますが、施設の視察をする中で、平成28年4月に議会総務委員会より伊那市体育施設のあり方に対する提言が提出をされまして、全ての体育施設の統廃合について、検討が必要な時期に来ているという御提言をいただきました。

 提出されました提言を受けまして、早期に検討すべき施設につきましては、現在、関係各課と改善に向けて、検討に入っているところでございます。提言のありました施設を含む全ての市内体育施設につきまして、今後の方向性や時期などをより具体的に示す伊那市体育施設整備計画を今年度中に策定したいというふうに考えております。

 以上でございます。



○副議長(平岩國幸君) 黒河内議員。



◆15番(黒河内浩君) それぞれありがとうございました。

 議長という立場でありながら一般質問に立ったわけですけれども、これまでの観念からいくと、議長としては一般質問はしないのが通例みたいな固定観念がありましたけれども、その固定観念は払拭したいというのが私の思いでもあったものですから、淡々と一般質問を述べてきたわけですけれども。しかし、通告してからそれがマスコミというか新聞紙上に出されてから、私が想像した以上、思った以上に反響がありまして、議長でありながら一般質問するのというような、結構そんな驚きの声が実はありました。ただその中でも、総じて議長である前に議員であることに変わりはないから、一般質問をやっても当然だよねというのが、市民から寄せられた割と大きな声かなと思っております。

 ただ質問内容については、議長としての立場もありますんで、注意を払ってきたつもりです。特に基本的な問題、大きな問題、現在大きな問題になっている基本的な問題を重点的に取り上げて述べてきたつもりであります。

 その意味で、ちょうどいい機会で、昨年から検討中に入った教育委員会の教育行政に対する方針を、一つのその市民の代表である議会の場を通じて、市民にやはりしっかりとその教育行政の方針を示すということは、その市長との間の総合教育会議と同様に、やはり市民とのその総合教育会議みたいなかたちをとって、やはり教育行政のあり方というのを議論していくことは、これはもう当然必要なことだと思いますし、今の教育委員長のほうからそういう場を設けていきたいということで、前向きな発言もありましたので、あといつ、どういうかたちで導入していくかは、議会運営を携わる議運の中で、しっかり議論をしていただいて、お互いのいい結果が出るようなかたちを議運にお願いして出していきたいと思いますし、またもしその中で先例集に記載する必要が、議会の中の先例集に必要な記載が必要ならば、またその先例集の中にそういった点も盛り込むように検討していきたいと思ってますので、この点については一緒になって協力をまたお願いしていきたいと思っています。

 そこで、再質問の中で幾つかしたいと思いますけれど、まず高遠学園構想についてであります。別にこれは私も否定するわけでもなく、高遠高校の存続というのはしっかり必要で、やっていかなきゃならないと思いますし、地域と教育との関係、学園をやっぱりしっかりしていくということは当然なことだと思っておりますので、別に否定的な考えでいるわけもないので、その点は御理解をいただきたいと思いますが、ただ連絡会の事務局を高遠高校内で設けているわけですけど、私はやっぱり教育委員会の中の本当は高遠総合支所の教育振興課の中に、しっかりとした事務局を置いて、高遠と高校の中と連携を取り合うようなかたちが基本じゃあないのか。それが、地域における教育と高校の連携になっていくのではないのかなというかたちで思っています。だから、その意味で高遠総合支所の教育振興課に連絡会の本部を置くことを提案したいと思いますけれど、その点についてはいかがでしょうか。



○副議長(平岩國幸君) 松田教育委員長。



◎教育委員長(松田泰俊君) お答えいたします。この連絡会は、高遠振興会という組織があるんですけれども、その中の組織としてつくったものでありまして、議員御指摘のような方向でつくったものではございませんので、御指摘についてはお答えできないというふうに思います。



○副議長(平岩國幸君) 黒河内議員。



◆15番(黒河内浩君) 教育委員長、これからいろいろ動き出して、全体像をこれからつくっていくということですんで、それから見えてくるだろうということの発言もありましたので、我々としてもその動きを注視しながら、しっかりとした教育に伊那市が取り組んでいるなというこの「高遠学園構想」がしっかりとしたものになっていくように、私もしっかりバックアップしていきたいと思いますし、そういう方針での質問であり、意見だと思っていただきたいと思いますし、また今後も、必要があればまた意見を述べていきたいと思います。

 そこで2点目、県へ提出されている淫行処罰条例、正式には子供を性被害から守る条例の点について移っていきたいと思います。

 市長は、それから教育委員会もそうですけれど、伊那市としてこれに追随したような条例をつくるつもりはないということで、ただ慎重な対応、県の様子を見ながら慎重な対応をしていきたいということでありました。こういう問題が出てきたときには、常に道徳と法の関係、あり方というのは常に問われてくるものと思っています。道徳から言えば市民運動、県民運動を意を達せられるわけですけど、そこまでいかない、市長も教育委員長も言ってましたけど、社会環境、性環境の変化に伴って、法として罰則を設けることも必要な場合も出てくるということですので、常に性と表現の自由の問題、これをどういうふうに処理していくのかということは、時代とともに問われてきた問題であります。

 とりあえずは、伊那市としてはその県のほうに追随するような条例はつくらないということで、今後の運動を展開していくということで、それで結構なことだと思っております。

 ただ、それに伴ってやはり市民運動というか、啓蒙・啓発運動として必要なのは、周辺の整備をきちっとしていくことだろうと思います。ちょっと具体的なあれは上がってませんでしたけれど、例えば補導センターをしっかり動くようにしていく、それから育成会の充実、社会教育の点での充実、さらに更生保護の分野での点の充実、それから話もありましたけど家庭教育の充実、学校教育の中でどうやってこの問題を捉えていくのか、さらには公民館活動としての範囲から、この子供を性被害から守るようなかたちの運動を取り組んでいくか、幅広いあれで条例に頼らないで周辺をどうやって整備していくかということが、大きな課題になっていくんではないのかなと思っています。この点について、その周辺の状況の整備という点について、もう一度市長と教育委員会の両方から、決意も含めたかたちで運動に対する取り組みをお聞きしたいと思います。



○副議長(平岩國幸君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 議員おっしゃるとおりでありまして、一つの項目だけで進めることは難しいと思います。地域ぐるみでやるべきこともありましょうし、家庭の中できちんと子供に伝えるべきこともあるかと思います。そうした中での連携というのは非常に重要でありますので、今後、そうした方向に向かっての連携をさらに強めてまいりたいと思います。



○副議長(平岩國幸君) 松田教育委員長。



◎教育委員長(松田泰俊君) 性教育に対する事業の充実、あるいは昨日も御質問ありましたが、人権を守るCAP等の充実、そうした事業を通して子供たちを感化していく、そのことに努めていくべきだとそういうふうに思っております。



○副議長(平岩國幸君) 黒河内議員。



◆15番(黒河内浩君) わかりました。どっちにしても、県の議会の様子を見守りたいと思いますし、問題なのは罰則を設けて取り締まる罰則規定が必要なのかどうかという点に重点が置かれてくるわけですけれども、我々としてもそこまでいかない前にしっかりとした取り組みをしていくことが、我々議会としても必要なのかなと思っていますので、しっかりと市民運動、県民運動として我々も取り組んでいきたいと思っています。

 以上で私の質問を終了させていただきます。



○副議長(平岩國幸君) 以上をもちまして、黒河内浩議員の質問は終了しました。

 ここで議長を黒河内議長に交代をいたします。

     (議長交代)



○議長(黒河内浩君) 議長を交代いたしました。

 引き続き、飯島光豊議員の質問に入ります。

 14番、飯島光豊議員。

     (14番 飯島光豊君登壇)



◆14番(飯島光豊君) 14番、飯島光豊でございます。私は先に通告してあります大きく2項目について伺います。

 まず最初の質問は、伊那市職員のパワーハラスメントへの対策についてであります。

 伊那市には伊那市職員のハラスメント防止に関する規定があり、セクシャルハラスメントとパワーハラスメントについての規定が定められています。パワーハラスメントとは、厚生労働省の定義として「働く職場での職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて精神的もしくは身体的な苦痛を与え、または職場環境を悪化させる言動を言う。」と定められています。

 伊那市職員及び伊那市の条例を準用する上伊那広域連合職員の職場では、パワハラを防止する、あるいは排除するとともに、所属長は問題が生じた場合には、迅速かつ適切に対処しなければならないと定められています。この規定の根拠も、厚生労働省の定義にあり、パワハラの6つの行為類型を示し、職場での1、暴行・脅迫の身体的な攻撃、2、脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言の精神的な攻撃、3、隔離・仲間外し・無視の人間関係からの切り離し、4、業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強要、仕事の妨害の過大な要求、5の業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた低度の低い仕事を命じることや、仕事を与えないことの過小な要求、6、私的なことに過度に立ち入ることの個の侵害としています。要するに、職員に対して厳しく注意する場合であっても、言葉は慎重に選ばなければいけないということと、注意する内容いかんでは、他の職員の面前で行うことを避けることが必要であるということであります。

 法務省人権擁護局も、パワーハラスメントは最悪のケースは、被害者に心理的負荷をかけた結果、鬱病などを発症させ自殺に至ることもありますとして、最悪人を死にまで追い込む明らかな人権侵害の犯罪であり、職場ではやってはならない被疑行為として、職員の懲戒処分等の指針の対象行為であります。

 さて、上伊那の消防署は、昨年4月、伊那消防組合と伊南消防組合が統合して上伊那消防本部になりました。現在も、伊那市には伊那消防署と高遠消防署がありますが、伊那消防組合当時も伊那市には伊那消防署とその分署としての高遠消防署がありました。

 ところが、この二つの消防署の職場において、高遠消防署に勤務していた当時39歳の男性の有能な消防署員が、数名の上司らの不適切な指導によって、今から2年前の2014年5月18日に痛ましくも自殺に追い込まれてしまう事件が起きました。突然の悲しみに襲われた御遺族は、この自殺がどう考えても消防署の上司らによるパワハラやいじめ、報復人事などによるものとしか考えられないとして、昨年9月の地方公務員災害補償基金長野県支部に公務災害補償の認定を申請しました。ところがこの申請は、極めて異例ともいえる早さで認定されました。御遺族の申請者であります御本人の奥様宛てに、送付された同支部の本年3月1日付の公務災害認定通知書には、結論として「本件災害は公務上の災害と認められる。」としております。

 報道によりますと、認定の具体的内容としては、自殺された御本人個人としては、業務上に一切の負荷も過失もなく、専門医による厳格な医学的知見によれば、「本人はふなれな業務や達成困難な業務に従事し、上司からの不適切な指導で精神的に過重な負担がかかった結果、何らかの精神疾患を発症し、自殺に至ったものである。」とし、「その精神疾患は、公務と相当因果関係をもって発症をしたものであり、自殺との間にも相当因果関係があるものと認められる。」と結論づけております。

 また御本人は、死を前にして無念の遺書をしたためていました。その中にはパワハラを行った上司らの実名もはっきりと明記されているようでありまして、市民の生命と財産を守るべき伊那消防署や高遠消防署の現場において、上司らに不適切な指導で有能な署員が自殺に追い込まれたのであります。御本人は職場に横行していたパワハラやいじめ、報復人事のひどい実態をとうといみずからの命を犠牲にしてまで、市民の皆さんに公に告白したかったものではないかと思われます。

 さて、自殺の原因が全く理解できなかった御遺族は、事件の真相を解明すべく顧問弁護士を通じ、署員全員に対して上司らのパワハラやいじめなどがなかったかどうかのアンケート調査を依頼いたしました。顧問弁護士は、早速全署員に御本人の遺書を公開するとともに、関係する数名の上司らを除いた署員全員を対象に実態調査のアンケートを実施しました。回収されたアンケートには、驚くようなひどい上司らのパワハラやいじめなどの実施があったというふうに報道されております。それが公務災害認定の大きな決め手となったというふうに思われます。

 当時の伊那消防組合は、上伊那広域消防本部に統合したので、現在は上伊那広域連合の上伊那広域消防となっています。しかし、その財政は伊那市の一般会計から多額な負担金、補助金、交付金が拠出されています。とりわけ当時の伊那消防組合においては、消防署財政も消防署員の人事権も、専ら伊那市の総務部にありました。したがって、伊那市議会としては本件について質問し答弁を求めることは当然の責務であります。

 以上の観点から、市長並びに上伊那広域連合長、当時は伊那消防組合長たる市長に、以下、伺ってまいります。

 まず1点目の質問です。報道によると、公務災害基金長野県支部の公務災害認定通知書には、本人側には落ち度が一切ないことを認めた上で、「本件自殺はふなれな業務や達成困難な業務に従事し、上司からの不適切な指導で精神的に荷重な負担がかかった結果、何らかの精神疾患を発症し自殺に至った。そして精神疾患を専ら公務と相当因果関係をもって発症したもので、公務と自殺との間に相当因果関係がある。」と結論づけました。しかし、連合長たる市長は、これまでの答弁で、「不適切な指導が自殺の直接的な原因になったとは認識していない。」との考えを示しています。それなら、公務と相当因果関係をもって発症した自殺との間にも、相当因果関係があるという御本人の災害補償基金の自殺原因の結論と、市長の言われる「不適切な指導が自殺の直接的な原因ではない。」という結論には、明確な食い違いがあります。これをどう説明するのか、市長に伺います。

 また、この結論の食い違いについて、今後どのように対応していくのか、市長並びに上伊那広域連合長たる市長に伺います。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) まず、アンケートの内容がパワハラの事実があったということで報道されたということをおっしゃってますが、アンケートは外に出ていないはずです。結果については。そのことについて、まず確認をした上でお答えをしたいと思います。

 今回の公務災害認定における地方公務員災害補償基金が決定をしました結論、またその理由等につきましては、本会議において説明できる立場にはありませんが、その結果につきましては、先の上伊那広域連合議会において答弁をしたとおり、真摯に受けとめているわけであります。本市において今後同じような事案が発生することのないように、職員間のコミュニケーションが円滑な、また風通しのよい環境、職場環境づくり、またメンタルヘルスケア、そうしたものに努めてまいりたいというふうに考えております。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆14番(飯島光豊君) 関連して一問一答をさせていただきます。

 最初にさて、まず最初に基本的なことをお聞きしますけれど、市長の公務職場におけるパワハラについての認識についてお伺いいたします。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 顧問弁護士に入っていただいて調査をしてもらった結果、そうしたことはないというふうに認められたということであります。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆14番(飯島光豊君) そんなこと聞いているんじゃありません、認識を聞いているんです。

 じゃあ次に行きます、次に市長は最高責任者でありますから、本件の地方災害補償基金の公務災害の認定書や、アンケートの内容は既に読まれていると思いますが、念のために市長に伺います。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 一通り目を通してあります。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆14番(飯島光豊君) 次に、繰り返しになりますけれど、公務災害基金は本件の自殺の公務起因性として、「自殺との間にも相当因果関係があるとして、御本人の自殺はふなれな業務や達成困難な業務に従事し、上司からの不適切な指導で精神的に過重な負担がかかった結果、何らかの精神疾患を発症し自殺に至った。」と認定し報道されています。しかし市長は、先ほど「上司の不適切な指導が自殺の直接的な原因ではない。」と矛盾した認識を述べています。それなれば、本件の自殺の原因は、一体何だと認識しているのか、市長に伺います。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 原因がこれだということに特定できるようなことは、私はないと思っておりまして、複合的なものではないかという認識であります。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆14番(飯島光豊君) 御遺族にしてみれば、特定できないとか原因がわからないで済まされるようなお話ではありません。一人の若い有能な消防士が、心ならずも公務により自殺に追い込まれ、家族との幸せな家庭生活が一気に崩壊させられてしまったんです。

 もう一度お聞きします。公務災害と認定された原因は、上司らのパワハラによるものではないのでしょうか、市長に伺います。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 明らかに上司によるパワハラであるということは、明記をされていないという認識であります。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆14番(飯島光豊君) 本件の自殺の原因は、厚生労働省のパワハラの行為累計にいうところの、2の精神的な攻撃である脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言、4の過大な要求である業務上明らかに遂行不可能なことの強要、仕事の妨害などに該当するものではありませんか、市長に伺います。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 先ほど有能な、また力のある職員だということをおっしゃっていただいたわけでありますが、難しい仕事を与えたりというようなことの中での結果ではないというふうに思っております。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆14番(飯島光豊君) それならば、一体上司の不適切な指導とは、一体何を言うのか伺いたいと思います。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 不適切な指導があったかどうかということは、わからないということであります。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆14番(飯島光豊君) それは明確に認定書の内容と違うと報道されています。

 次に、現消防長はコメントで、「認定を重く真摯に受けとめるとともに、二度とこのような事件が発生しないように、風通しのよい内部にも外部にも開かれた消防体制を目指して行く。」とコメントしていると報道されています。それならば、また第2、第3の犠牲者を出さないためにも、本件の自殺の原因究明を徹底的に明らかにする考えがないか、市長に伺います。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 職員への訓示とか、また綱紀、粛正、通達等の機を捉えては、私のほうからも職員に対してそれぞれの立場で、お互いの心身の変化に留意をしたり、また何でも相談をしてほしいという、そうした明るく働きやすい職場づくりを行うように指導をしてきております。

 また、本年8月からでありますが、全職員を対象としてストレスチェックを実施をする予定でありまして、職場におけるストレスの状態というものを把握をしながら、分析をし、またメンタル不調、ハラスメント事案の発生防止に役立っていきたいというふうに考えておるわけであります。

 またそうした事案というか心配事があった場合については、相談できる窓口というものもつくってありまして、明るく開かれた職場づくりというのに努めてまいりたいという考えであります。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆14番(飯島光豊君) 御本人は、お亡くなりになる前に携帯電話のメモに遺書を残しています。私は御遺族から、この遺書の公開の御承諾をいただいておりますので、皆さんにこの遺書を紹介させていただきます。

 「消防士になって20年が過ぎ、これまで自分なりに住民の生命、財産、安全や秩序を守るために、また後輩の育成に頑張ってきたつもりでした。しかし署長の報復人事で高遠消防署庶務係になってから、わからないことばかりで仕事が滞り、そのストレスから家庭サービスもできない状況で、妻と愛娘にそっけない対応しかできませんでした。署長へ、人の不幸が大好きとある署員に言ったみたいですが、なぜこの広域消防を控えた大事な時期に、高遠消防署庶務係の負け戦の不尽を考えたか、我が家庭及び職員に説明してください。私はあの世で傍聴しています。4月のあなたのばかにした笑い顔には、ひどく傷つきました。署長、おまえだけは絶対に許さない。」

 これが、御本人の遺書の要約であります。文中には署長の個人名もありましたが、伏せさせていただきます。御本人が覚悟の死を前にして、残す遺書にうその言葉を書くとは思えません。この遺書の存在こそ、自殺の原因がパワハラであったことを告発していると思いますが、市長の考えを伺います。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 先ほども申しましたけれども、複合的な要因ではなかろうかということであります。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆14番(飯島光豊君) いつまでたってもそういう話ですか。それなら仕方がありません。

 これは当然なことでありますけれども、当事者である御遺族は、公務災害補償基金から送付された公務災害認定の決定通知書を御自身のものとしてお持ちになっていらっしゃいます。実はその中に、署員の皆さんのアンケート回答が、個人名を伏せるかたちで記載されています。それを読んだ御遺族から私に、消防署のひどいパワハラの実態をぜひとも市民の皆さんに公表してほしいと、私に認定書まで託されました。

 また、署員の皆さんの回答の中にも、御本人は自分の意思でひた隠しにされていた、消防署のパワハラの実態を外部に知らせ、消防署の職場環境の改善を願っていたと思います。本人は命を犠牲にして、現在の職場の問題を表ざたにしたかったのだと思います。残された我々は初心にかえって、市民を守る、市民のための消防でありたいと思う、これは伊那消防署だけの問題ではなく、市民の問題です。今回の事実を公にして、パワハラに合ったことを知ってもらいたいとの御意見もありました。ここに御遺族の御承諾をいただいておりますので、市民の皆さんに内容の公開をさせていただきます。

 自殺の原因についての主な署員の回答は次のとおりであります。「パワハラや人事異動や嫌がらせや、自殺の原因が本人の性格からすると自殺は考えられなかった。遺書から見て、非常に強いストレスがあった。大勢の部下がいる前で、泣いてしまうほどの注意を受けたことは、本人にとって相当のストレスや不安があったからではないか。気に入らない職員は異動、言葉の暴力と何でもありの状態、報復人事を受けた職員を何人も見ている。今回の件で幹部が何の処分も受けなければ、市長に対する伊那高遠消防署員からの信用はゼロになる。本人の死は、無駄になる。関係する上司に処分がなければ、おまえら覚えておけよといつもの口調で必ず私たちは根に持たれて報復される。上司に関して、数年前からほとんどの全職員が怒られないように気を使い、恐怖を感じている。みんなの落ち込みは激しい、結果、署全体が萎縮し職場関係が最悪。自殺した御本人以外にもパワハラで精神的におかしくなり、仕事に来れなくなったり、不当な処分等、いじめとパワハラは度を過ぎるものがあり、自殺にはいたっていないがうつや精神的にまいっている人は何人かいる。第2、第3の犠牲者を出さないためにも、このままではいけないと思う。パワハラも伊那消防署では日常茶飯事。ささいなことでいきなり怒り、胸ぐらをつかまれたり、他の職員にも同様のことをしているのを目撃している。言葉の暴力と何でもありの状態。報復人事を受けた職員を何人も見ている。上司は気に入らないと逆上し、胸ぐらをつかみおどす。これはまさにパワハラだ、意見を言えと言われて意見を言うと、何倍にも返ってくるので、皆意見が言えない。上司の独裁的な状況になっている。自分の意に反する内容であれば、事務所の真ん中で見せしめのように怒鳴りつける。書類を皆の前で破り捨てる。今の消防署は、パワハラが懸念されている異常な組織となっている。意見や失敗をすると、人事を握って報復人事、言葉の暴力、態度でパワハラ行為。現在の職場は異常な職場。日常的に行われているパワハラに対抗できる人はいない。ますます職場が畏縮している。私は住民の方々のために仕事をしている。私たちは伊那消防署に殺されるために仕事に来ているのでしょうか。本人の件があってから、自分がいつかそうなるかと思うと、一緒に仕事をすることが怖くて仕方ありません。今の環境では、パワハラがあっても見ないふりをしている。パワハラと言った時点で、今度は自分が標的にされるという不安がある。このような職場では、次の犠牲者が出る。今回の出来事をきっかけに、パワハラのない職場にしていかなければならない。職員は今も相当なプレッシャーの中で仕事をしている。上司の意見にしたがえと、次の人事から外す。幹部たちはパワーハラスメントにつながる行き過ぎた言動がある。今回のことを、まずパワハラがあったことを認めることが、職場の意識改革の一手になる。今回のことがパワハラに当たらないというなら、何ひとつ変わらない。本人の命をかけて、職場の改善を図ったことを無駄にしないためには、行き過ぎた指導を改善すべき。これだけのことが起きているのに、何もなかったように過ぎてしまえば、今後は残された署員が絶望感を生じます。当初、自殺の原因については、詳細を報告すると言ったら、一切報告しない。これは後ろめたいことがあるから調査は行わず、このことはなかったことにしようと、幹部同士で守りを固めていることがうかがえる。このようなことがあると、さらなる幹部への不信感、人材育成への影響、職務遂行への積極性の低下が懸念される。」

 今、紹介したのはごく一部です。これでも市長は、まだパワハラやじいめ、報復人事がないと言われるのか、伺います。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 私もアンケートを見ました。私の記憶の中では、そのような表現というのは、何人かからはありましたが、多くの署員の中ではそういうようなきつい表現はなかったという記憶をしております。一方的な、議員さんの都合のよい表現だけをピックアップしているかと思いますけれども、全体としてはそのようなきつい表現というのは、一部だけはあったような記憶はしますが、全体としてはそういうことではなかったかという記憶であります。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆14番(飯島光豊君) 私も見させていただきましたけれど、一部なんていうもんじゃありません。半分以上の方がこういうことを書いています。

 この署員の皆さんの血を吐くようなアンケートの回答から、5人ないし6人といわれる上司らの全くひどい対応が、本当に市民が聞いても、本当に驚くような精神的な負担を御本人並びに伊那消防署と高遠消防署の全職員に長い間負わせていたことについて、今、白日のもとに明らかになったのではありませんか。この10年間に及ぶともいわれる彼らのパワハラのストレスがベースになって、御本人に報復人事を行った結果、それによるひどい勤務におけるいじめが、御本人を精神的にむしばみ、ついに自殺に追い込んだ、これが原因になっていることは容易にうかがえることではありませんか、市長に伺います。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 何度も同じことを言うようで申しわけないんですけれど、パワハラによってということではなくて、だけではなくて、やはり複合的なところにあるというふうに私は思っております。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員、伊那市が予算を出しているとはいえ、広域連合の消防は所管ですので、そのあたりも承知していると思いますが、そのあたりのことも考えながら質問をしていください。

 飯島議員。



◆14番(飯島光豊君) 次に2点目の質問に移ります。

 職員のとうとい命が失われた今回の痛ましい事件から、伊那市として職員及び行政が市民のために奉仕する風通しのよい職場づくりにするために、今後この教訓をどう生かし、二度と再びこのような事件を引き起こすことがないように、どのような対策や手だてをとるか、市長に伺います。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 先ほども申しましたけれども、相談しやすい、何事も相談しやすい、そして明るく働きやすい職場づくりということをつくるために、私も職員にも訓示をし、消防長も今そうした職場づくりに邁進をしているという状況であります。

 管理職を対象としましたメンタルヘルスの研修、それから新規採用職員を対象とした健康管理の講座を毎年開催するなどして、不調にすぐに気がつくようなそんな体制、そして不調があればすぐに相談ができる体制というのを今つくっておりまして、直接弁護士のほうにも相談ができるような、そんなラインもありますし、総務課の担当者が窓口となっているそんな相談の窓口もあるわけであります。

 ことしの8月から全職員を対象に、ストレスチェックを行うという予定でありまして、職場におけるストレスの状態、そうしたことをしっかりと把握をして分析をしてまいりたい。また、メンタルの不調、ハラスメント事案の発生防止に役立っていきたいという考えであります。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆14番(飯島光豊君) さっきから同じことを読んでおりますけれど、しかし、起きてからどうこうするという話ではなくて、今、現場で苦しんでいるのです。

 その多くの署員からのアンケートの記述として特定されているのが、パワハラやいじめ、報復人事を行った5人か6人の上司らの問題です。これらの皆さんに処分をするべきであるし、少なくとも署員への人事権を行使させない部署に更迭する、させるべきです。署員に対していかなる権力も振るえない立場に配置がえをして、伊那消防署と高遠消防署の組織改革が急務かと思いますが、市長の考えを伺います。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 再三にわたってパワハラがあったということの言葉を引き出したいというような質問でございますが、飯島議員おっしゃっているように、精神疾患については公務と相当因果関係をもって発症したものであるということを言っているわけですね。したがいまして、こうした先ほど来、話をしているように、風通しのよい明るい職場づくり、それからことしの1月付だったと思うのですが人事異動も行いつつ、そうした環境づくりには努めています。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員、処分や人事については、広域連合そのものの議会の対象になってくる話だと思ってますので、そのあたりを注意しながら質問をしてください。

 飯島議員。



◆14番(飯島光豊君) それでは、広域連合長たる市長にお伺いいたします。

 本件のパワハラによる自殺だけではなくて、伊那消防署、高遠消防署で日常茶飯事のようにパワハラやいじめを繰り返してきた5人ないし6人の上司については、その調査、先ほどから調査したと言っている顧問弁護士は何と言っているんですか。彼らを現状のまま放置していいと言っているのか、それとも放置し得ない状況であると言っているのか、市長に伺います。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 先ほど、ことしの1月に人事異動があったというふうに言いましたが、昨年の1月であります。こうしたところで、それぞれの風通しがよくなるような、そんな職場づくりのための人事異動を行ったということであります。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆14番(飯島光豊君) 人事異動は処分じゃありませんので、明確にしておきます。

 パワハラやいじめは、業務上は命令や指導を通じて起こることが多いために、特に上司はパワハラになり得る言動や行為を認識し、パワハラを起こさないようにすべきというふうに思うんですが、上司たちにはどういう話をしているんですか。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) また同じことを言っているというふうに言われそうなんですが、上司といいますか職員に対してはですね、そうした抱え込まないように、また上司は部下を指導するようにということは、常に言っております。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆14番(飯島光豊君) 私が聞いているのは、パワハラやいじめをするなと言っているのですか。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) パワハラやいじめというのは、当然してはいけないことでありますので、そうしたことを具体的に言うのではなくて、そうした職場の環境づくりだとか、部下への指導というのは適切に行えということを言っているわけであります。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆14番(飯島光豊君) 消防署員が自殺に追い込まれている、この大変な事態の中で言われるお言葉とは、とっても思えませんね。

 私は、今回の自殺の原因と経過、アンケートの結果を少なくとも署員やこの市議会に公表あるいは説明会を開催すべきと考えますが、市長の考えを伺います。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) これにつきましては、県の基金のほうですね、あるいはアンケートをするときにも職員の皆さんには、公にはしないということの上で名前も記してもらってやっております。で、基金のほうのそうした認定があったとしても、これについては本人以外には出さないというふうになっておりますので、これを公のところに出すということは、最初から想定をしていないし、約束をしていないことであります。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆14番(飯島光豊君) 広域連合の議会では、消防長は署員に説明会を開くと言いましたけれども、それも開かないんですか。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) これは広域連合の話でありまして、ここは伊那市議会の場であります。



○議長(黒河内浩君) 今、飯島議員、確かにそれは広域連合の話になってくると思いますので、そのあたり注意しながら質問してください。

 飯島議員。



◆14番(飯島光豊君) そんなことはありません。私は広域連合長たる市長にお聞きしております。

 それでは、3番目の質問に入ります。

 伊那市職員のハラスメントの防止に関する規定の第2条(2)には、パワーハラスメントについての定めがあります。しかし、伊那市職員の懲戒処分等の指針の第4、標準例には、パワーハラスメントの定めがありません。今後事件の再発を許さないためにも、きちんと定めるべきと考えますが、市長に伺います。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 職員の懲戒処分の決定でありますが、これは伊那市職員の懲戒処分等の指針にある被疑行為の代表的事例として掲げられた標準例、これを参考にして総合的に考えた上で行うということであります。

 この標準例というのは、国家公務員に適用されます懲戒処分の指針というものを参考に定めておりまして、この指針にはパワーハラスメントの標準例というものはなく、国は類似をする標準例の職場内秩序を乱す行為、これを参考に判断する運用を行っているわけであります。したがいまして、伊那市もこれに準じているということでございます。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆14番(飯島光豊君) 伊那市がそういう規定を持ちながら、規定にパワーハラスメントはないから、パワーハラスメントはやっても何の処分も受けないんですか。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) そうではなくて、先ほども言いましたように、そうした準用規定を標準例としてそれを参考としながら、総合的に考慮をして判断するということであります。



○議長(黒河内浩君) 原総務部長。



◎総務部長(原武志君) 国の指針に基づいて、伊那市のほうでも運用しているわけですけれども、御指摘のパワーハラスメントにつきましては、その標準例中の職場内の秩序の便覧、そちらに該当するということで、具体的には職員に対する暴行あるいは暴言、これに対して、よりまして職場の秩序が乱れたと、そういった場合にはこの標準例を該当させるということでお願いしております。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆14番(飯島光豊君) その標準例にのっとって、今言われたことは処分はない、どういう処分ですか。



○議長(黒河内浩君) 原総務部長。



◎総務部長(原武志君) 状況によって停職、減給、戒告ということになっております。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆14番(飯島光豊君) ま、そういうことですが、伊那市の職員の懲戒処分等の指針の第4の懲戒処分の標準例、被疑行為のセクシャルハラスメントでは、強度の心的ストレスの重責による精神疾患に罹患した場合という懲戒処分の例、標準例があって、そこには、免職または停職です。伊那市職員のハラスメントの防止の規定のパワーハラスメントも、これらの行為の動機や対応が極めて悪質であるとき、または自殺させてしまったような結果が極めて重大であるときなどは、免職または停職として懲戒処分の標準例に相当するとして、挿入すべきではないか伺います。



○議長(黒河内浩君) 原総務部長。



◎総務部長(原武志君) 先ほど、市長も申し上げましたように、標準例を参考としまして総合的に判断すると、そういう運用を現在しております。

 現在の規定では、停職から戒告ということになっておりますけれど、全体の事例を勘案する中で、あるいはまたほかの自治体での事例等も研究する中で、総合的に判断するということになっておりますので、そちらのほうも運用の対象になるかと思います。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆14番(飯島光豊君) 当然なことであります。悪質なことだとか、重大な事態については、それは最高の対応をすべきだというふうに思います。それは免職または停職であります。

 次に、2007年ごろからパワハラで自殺した従業員の遺族が起こした裁判で、原告勝訴判決が続いています。労働保険審議会の採決、そして名古屋高裁の原告勝訴判決が挙げられます。これら一連の判決を受けて、厚生労働省は上司のいじめの評価方法について示し、パワハラによる精神障害を想定して、新たにひどいいやがらせ、いじめまたは暴行という視点が追加されました。この問題は、御遺族が損害賠償請求訴訟等の法的手段をとった上での労働強制判断と地方判断に委ねられることになるのではないかと思います。そのときになって、もし判決が出た後、伊那市や消防署が懲戒処分に該当する行為として当該者を処分するというのでは遅過ぎます。そのときに慌てないように、今から伊那市の職員の懲戒処分等の指針を改正する考え方はないか、改めて市長に伺います。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 先ほども総務部長がお話をさせてもらったように、その指針に沿って伊那市は今動いておりますので、そうした考えは今のところありません。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆14番(飯島光豊君) それでは後手になってしまいますから、今から検討を始めてください。これは、何も今回の問題ではなくて、一般的に、例えば伊那市役所の中の働いている職員の皆さんや、あるいはさまざまな保育園だとか学校だとか、いろいろなところで働いている皆さんにも該当する問題であります。ですから、どうしてもこれは今すぐ対応しておかなければいけない。伊那市や広域連合に起こった問題でありましたので、それを教訓にするべきだと思います。

 次に4点目の質問に入ります。

 現在でも伊那市や広域消防本部の公務職場において、一部の職員がパワハラやいじめで精神的に過重な負担がかかった結果、精神的に苦しみ、また既に精神的な疾病を発症して、休職や療養中の方や、やむを得ず退職を余儀なくされた方が何人もおいでになると聞いています。そのような方は現在何人ぐらいおられて、どのような支援がされているのでしょうか。

 そして、二度と再びこのような事件の再発を許さないためにも、今後どのような対策を講じていく考えか伺います。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 具体的な数字については、担当のほうからお話をさせていただきますが、休職それから療養中の職員や、また不調を訴えている職員に対しては、総務課の担当保健師が相談窓口になって、丁寧に話を聞きアドバイスを行っております。

 また内容によっては産業医、あるいは臨床心理士との面接、医療関係、医療機関等の受診等につなげているわけであります。

 また、昨年の2月からでありますが、心の健康管理に対して、専門的アドバイスの提供、また不調者の初期相談等を精神科医に委託をしながら、不調者に対しての必要な支援を行っているわけであります。

 これまで述べてきたとおり、早期の相談体制、ストレスチェック、あるいは職員研修の実施、良好な職場環境づくり等を行いながら、事案の発生を防いでいきたいという考えであります。



○議長(黒河内浩君) 原総務部長。



◎総務部長(原武志君) 現在の精神的な疾患によります職員の状況でありますけれど、休職者は5名、療養休暇中の職員が1名ということで合計6名であります。職員全体の割合としましては0.9%ということなんですが、全国的に公務員の平均が1.2%というふうに伺っております。また、民間企業も含めましても1%前後ということで伺っておりますので、大体同じぐらいの割合かというふうに感じております。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆14番(飯島光豊君) 本当にそういう疾患を発症していても、我慢して職場におられる方というのはたくさんおられるので、実際にはかなり潜在的な苦しみを味わっている皆さんがたくさんいるのではないかと思います。

 その一例として、現在上伊那広域消防本部に勤務しているある職員が、上司から数時間にわたり事務所で叱責を受け、その後出勤できなくなり降格させられて、高遠消防署に勤務となって苦しんでいるようであります。第2、第3の犠牲者を出さないために、直ちに対策を講じるようにすべきと思いますが、具体的に市長の考え方をお伺いいたします。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) そのような事案については聞き及んでおらないわけですが、先ほど来言うように、働きやすい職場、そして相談しやすい職場というものをしっかりとつくってくのが、私の仕事だと思っております。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員、今の質問は本当に広域連合の議会のほうに属する質問かと思いますので、そのあたり注意しながら質問していってください。

 飯島議員。



◆14番(飯島光豊君) 私は、広域連合長たる市長に聞いているわけでありますので、お間違いなくお願いします。

 ここにですね、人事院の発行したパワーハラスメント防止のハンドブックというのがあるんですね。ここにパワーハラスメント防止のチェックリスト、先ほど市長も8月にチェックリストをするという話を答弁しましたよね。ここに、パワーハラスメントのチェックリストというのが出ているんですよね、ここに。これ人事院が出した。この中のチェックリスト、パワハラしてませんかというものですけど、次のような記載がありますので、紹介しておきましょう。

 まず、「人格を否定するような叱り方をしていませんか。皆の前で部下を叱責していませんか。部下の意見に対して意に沿うまで怒鳴っていませんか。部下の前で書類を机にたたきつけたりしていませんか。部下にミスを転嫁していませんか。部下にとって無理な仕事を指示していませんか。週休日に出勤することを強要していませんか。部下に業務の説明をせず、無視していませんか。部下の役職に見合わない業務を与えていませんか。部下に私用を強要していませんか。そして、このような言動をしている場合は、パワーハラスメントに該当する言動を行っていると言えます。直ちにやめるようにしましょう。」これがこの中に、チェックリストです。

 このチェックリストで8月にやっていただきたいわけですけれど、少なくとも市長はこのようなことはしていませんか。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 何をもってそのような質問をするのかよくわかりませんが、私は職場をきちんと維持管理できるような、そうしたことを組織をもってやっているということをお答えをしたいと思います。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆14番(飯島光豊君) それでは、そのことについてぜひともお願いをいたしたいと思います。

 時間が非常に厳しくなってきてしまったので、2項目目のJA上伊那をはじめ上伊那農政対策委員会のTPP国会批准反対決議の採択の問題についてに移りたいと思います。

 いきなり質問に入りますが、JA上伊那や上伊那農業委員会、上伊那市町村議会などで構成する上伊那農政対策委員会、委員長は御子柴茂樹組合長、それから副委員長は伊那市議会の伊藤泰雄議員ですが、ここで国会のTPPの国会批准阻止という決議をしておりますが、これについて市長はこの問題について賛成しますか。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 前々から答えているとおりでありまして、私は議員よりも農業のことを考えている自負があります。そうした点において、従前の答えと同じであります。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆14番(飯島光豊君) 従前の答えとはなんですか。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) TPPにつきましては、まだ議論は足りないということは言ってきたことは、何回もあるはずですので、お忘れなきように。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆14番(飯島光豊君) いや、お忘れなきじゃなくて、国会批准に対する考え方について、TPPについて何と言ってあるんですか。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) この質問については、本当に何回も答えているわけでありますので、どうしてまた同じ答えを求めるのか意味がわかりませんが、これは日本の農業の行く末を左右する重大な政策決定であります。慎重な上にも慎重な検討と議論、そして国民への丁寧な説明と最終的には国民全体の合意が不可欠であるということは、何回も何回も申し上げてきている話であります。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆14番(飯島光豊君) それでは、もう1点目、2015年12月の一般質問のときに、伊那市の被害を出しましたけれど、その金額に変わりはありませんか。



○議長(黒河内浩君) 富山農林部長。



◎農林部長(富山裕一君) 伊那市は農業振興でJA上伊那と連携しております。JA上伊那が昨年11月に試算した金額を、過去に答弁しております。その後、伊那市の重要なパートナーであるJA上伊那は認識を変えておりませんので、伊那市も情報を共有しているという状況であります。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆14番(飯島光豊君) 金額は、被害額を教えてください。もう一度。



○議長(黒河内浩君) 富山農林部長。



◎農林部長(富山裕一君) 12月議会に答弁した米の影響額が、約1億円という答弁をしております。全体で3億円程度という答弁をしております。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆14番(飯島光豊君) 大変なTPPの被害額が伊那市に襲わります。私は、このTPPの批准は反対すべきだという立場で、今回の質問を終わらせていただきます。

 ありがとうございました。



○議長(黒河内浩君) 以上をもちまして、飯島光豊議員の質問を終了いたします。

 暫時休憩いたします。

 再開は午前11時10分といたします。



△休憩 午前10時53分



△再開 午前11時10分



○議長(黒河内浩君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。

 飯島尚幸議員の質問に入ります。

 20番、飯島尚幸議員。

     (20番 飯島尚幸君登壇)



◆20番(飯島尚幸君) 20番、飯島尚幸でございます。

 あらかじめお伝えをいたしてございます大綱二つの問題につきまして、市長そして教育委員会にお尋ねをさせていただきます。

 まず最初に、小中学生の英語力向上等についてのお尋ねでございます。

 英検の検定料補助についてということから、以下お尋ねをしてまいります。

 子供たちの学習意欲の向上や世界的視野を育む角度から、小学校では外国語活動を、中学では英語の授業をそれぞれの先生方が力量発揮をされ、楽しくまた興味や関心を高めて、英語を身近で必要な言語にしようと、各学校の現場では大きな努力をされているところであります。

 地方都市の伊那市でも、英語を話す外国人との出会いは、日常的にありますし、英語力を高めるための環境はそれなりに整っているように思えます。

 中学生にとって英語が好きだ、いや、大変苦手だなど、さまざまな状況があると思いますけれど、若いうちに英語をできるだけしっかり自分のものにする、その努力が求められていることは、論を持ちません。

 そうした中で、英語力の実力を探る角度で、「英検」日本英語検定協会によります実用英語、技能検定、いわゆる英検への挑戦の機会があります。この英検につきまして、以下、幾つかのお尋ねを申し上げます。中学生は英検3級、これは中学校卒業程度のレベルのようですけれど、この英検にチャレンジしている実態につきまして、教育委員会からいただきました資料によりますと、過去3年間で平成25年度は市内全中学生のうち受験者数46人、合格者31人で、合格率67.4%、26年では受験者数153人と一挙にアップをいたしまして、合格者数は82人で合格率は53.6%、昨年の27年度は受験者数117人で合格者数75人、合格率64.1%となっております。

 教育委員会にお伺いをいたします。まず、中学生が英検に挑戦、受験するそのことの意義について、また現在は希望者のみだろうと思いますけれど、どのような見解をお持ちでございましょうか。



○議長(黒河内浩君) 北原教育長。



◎教育長(北原秀樹君) お答えいたします。一般的には英検を受験するという目標を持つことで、生徒がふだんから英語学習に真摯に取り込もうとする動機付になるというふうに考えられますし、また合格すれば本人の自信につながります。不合格の場合でありましても、客観的な尺度、また複数回の受験機会ありますので、自分の英語の定着度を知りながら、また以降の学習に役立つと、こういうふうに考えております。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆20番(飯島尚幸君) いただきました資料によりますと、受験者数は市内全中学校で生徒数は年によって変化はございますけれど、平成25年度は全中学生で2034人、26年度は2,040人、27年度では2,052人の全中学生がいる中での46人、153人、117人の受験ということになっております。受験率は2.3%、7.5%、5.7%となっております。希望者とはいえ、かなり少ない人数ではないかと思われます。この数字の実態につきまして、どのような見解をお持ちでございましょうか。



○議長(黒河内浩君) 北原教育長。



◎教育長(北原秀樹君) 全国的な中学生の受験等の数字を持ち合わせておりませんので、比較はできませんが、あくまでも個人の判断で受験をする性質上、受験者数の多少についての見解については、控えさせていただきたいというふうに思います。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆20番(飯島尚幸君) 個人の見解ということでございますけれど、受験者数では一方で、教育の立場から受験者数を増加すべき、あるいは学校としての指導や激励というものを、どうなんでしょうか、生徒たちにする、アドバイスを送るというようなそういうお取り組みというのは、学校現場ではいかがでしょうか。



○議長(黒河内浩君) 北原教育長。



◎教育長(北原秀樹君) 学校現場では、全国規模の一定の水準を知ることができるということでございますので、中学生につきましては全員紹介をしてございます。ただし、特別に受けるのがよいとか、受けなさいというような指導には至っておりません。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆20番(飯島尚幸君) その英検を受験する際に、希望者ということでございますが、検定料が必要となります。本会場で受けるということになりますと3,200円がかかります。また学校など申し込み団体単位での準会場での受験となりますと2,800円、これが一番多いことになりますけれど、これがなかなか検定料高いな、私には思えてなりません。ただ、お母さん方に言わせると、自分の資格になるんだから高い安いの問題じゃない、というような意見もあることも事実でありますけれども、多くの生徒が受験できるようにするために、そして何よりも保護者の経済的負担を軽減させるため、検定料について全額助成が最も望ましいところですが、せめて半額の1,400円を伊那市の心意気として配慮できないか。補助をするといった計らいができないか、強く要望するところです。この問題につきましても、各学校といいますか、都市を調べてみました。かなりそうやって配慮をしている市もございました。伊那市としてはいかがでございましょう。



○議長(黒河内浩君) 北原教育長。



◎教育長(北原秀樹君) 先ほどもお答えしましたけれども、この英検につきましては、あくまでも個人の判断によるものというふうに考えておられますので、現状におきまして各学校への指導等、特段のことを考えておりませんし、またこの費用について援助をしていくと、そういうことについては考えてございません。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆20番(飯島尚幸君) 関連しますが、例えば英検につきまして、高校入試には関係ないよ、だからそういうことはわざわざ受ける必要はないよというようなお考えもあります。いえいえそうではなくて、両方きちっとやって、英語力を高めることが大事だというお考えの方もいらっしゃいます。また一方、部活に費やす時間があって精力、文科系、体育系両方ですけれど、もう体もくたびれてしまうから、このことに取り組むのはとても無理だよというような、さまざまな意見がありますけれども、こういった現場の意見に関してはどんなふうな見解をお持ちですか。



○議長(黒河内浩君) 北原教育長。



◎教育長(北原秀樹君) 特に高校入試、また大学入試の資格にはなりませんけれども、中学から高校への調査票につきましては、3級、2級、現在2級や準2級も合格者ございます。そういったことについてはお知らせをしているということがございます。

 また、大学入試のことにつきましても、将来的にこういった検定を使ってはどうかというような動きがあることも承知はしてございますけれども、現在、学習指導要領の改訂も含めまして、この指導体制の強化、また新たなイメージとして中学校における全国的な4学力、聞く、話すまで含めてですね、の調査の動きもございますので、こうした動向も含めながら、基本的には学校における英語学習、このことに力を入れて英語力の向上を図っていく、そのようなことに重点を置いていきたいというふうに考えてございます。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆20番(飯島尚幸君) ありがとうございました。ちょっと問題を外した中で教育長、お答えをいただきましたので、次に進みます。

 青年海外協力隊、JICAの講師の派遣についてでございます。

 小学校では外国語活動に取り組んでおります。外国や外国語への関心と興味、文化を知ったり学んだりと、現場で担任の先生方の精いっぱいの工夫と努力で頑張っておられます。

 伊那市では議会提案を受け入れていただきまして、23年度から外国の生活や文化などをリアルに触れることができるようにと、駒ヶ根市の青年海外協力隊、通称JICAから、途上国まで赴いた、実際に現地に赴いた、海外生活の経験者を経験を持つ方を講師として招いて、外国語活動を充実させる制度をつくっていただいております。つまり、講師への謝礼を当時はPTAや同窓会、あるいは学校当局が負担をしていたのですが、そうではなくて教育委員会が面倒を見る、負担をするという、こういうすばらしい制度をつくっていただきました。本年度も小学校で6万4,000円、中学校で1万6,000円を予算化をしております。

 この講師派遣事業につきまして調べていただきました。25年度は伊那東小学校では南アフリカにありますプルキナファソ国へ赴任した隊員を、また東春近小学校ではヨルダン、長谷小学校ではアフリカ、マラウイ国とヨルダンへの隊員を、また26年は美篶小学校がパキスタン、長谷中学校ではパプアニューギニア、パラグアイ、スリランカ、エチオピア、また昨年は長谷小学校のみですが、この制度を使っており、ホンジュラス、エルサルバドル、ネパールへの隊員から授業を受けております。

 謝礼として使った予算措置は25年度で3万4,600円、26年度では2万400円となっております。これまでの紹介でお気づきだと思いますけど、この制度利用が少な過ぎる、残念であります。したがって予算も未消化状態が続いております。

 一方で長谷小学校では、毎年のようにこの事業を活用していただいております。本当にすばらしいことであります。担当の先生方を初め学校当局の熱心さに、心からの称賛と拍手を送りたいと存じます。私も現地を拝見をいたしまして、本当にすばらしい教育だなと実感をしております。こうした状態から教育委員会の見解を求めます。

 まずこの制度の利活用につきまして、学校当局への周知徹底などのお取り組みは、その内容はどのようになされているのでしょうか、お尋ねします。



○議長(黒河内浩君) 北原教育長。



◎教育長(北原秀樹君) 例年、校長会におきまして各小中学校にJICAの講師派遣の制度について、予算の手当も含めて周知は行っておるところでございます。ただし、今議員さんおっしゃられましたように未消化の部分ございまして、今後、このことについてさらに紹介、また内容について各学校の取り組みですね、紹介していく必要があるかなと、こういうことも考えております。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆20番(飯島尚幸君) 教育長、まさしくそのとおりなんです。現場の先生方が知らなければね、ありますよと、校長会で話をしても校長先生が、じゃあ学校で全先生にきちっと伝わっているかどうか、これ問題だと思うんです。

 ちなみにですね、実はこの問題、平成25年度12月一般質問でも、全く取り上げているんです。それで、今の教育長の御答弁ですから、そのためにもですね、先生方を中心とした研修会として、JICAの講師を招いて、その体験からその研修会で講習を受けた先生方が、こんなに現場の生々しい話が聞いてもらえるのか、それじゃあ我が校でも取り入れようというような研修会、こういう機会を持つべき、こういうふうに提案をいたしますがいかがでしょうか。



○議長(黒河内浩君) 北原教育長。



◎教育長(北原秀樹君) はい、教諭を対象とした研修会において、この海外生活を体験した講師からお話を聞く、そしてそれを授業に生かしていくということは、大変グローバル化を加速する今日、子供たちにとっても有意義であると、こういうふうに考えておりますので、今後、教職員の研修のプログラムとして、活用も呼びかけてまいりたいと思いますし。

 先ほどの長谷小学校ですけれども、ここは国際理解教育で、教育課程の中にしっかりと組み込んでいると、こういう例もあるということも紹介をしたいというように思います。

 また、教員の身分のまま途上国派遣の制度、現職教員がですね、身分のまま海外のJICAの活動に参加すると、こういうこともできておりまして、現在も県からも派遣されております。直近では、伊那市内で25年度、26年度にエクアドルに行った教員がおりまして、この教員は在勤校とスカイプを使って、向こうの様子を子供たちに伝えたり、また先生方に伝えたという、こういう例もございますので、こういうことも生かしながらまいりたいなというように思います。

 なお、こうした海外青年協力隊に行ってまいりました現職教員の帰国報告会が毎年ございまして、ことしも1月にございました。こういうことについても、やっぱり周知が欠けているかなというふうに思いますので、あわせて考えてまいりたいというふうに思います。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆20番(飯島尚幸君) 教育長しっかりね、取り組んでいただきたいんです。私の調査では、たかだか5校なんです。こんなすてきな制度がありながら、紹介します、長谷小学校、伊那東小学校、東春近小学校、伊那北小学校、伊那中、この5校なんです。僕の調査が間違いなければ、もったいなさ過ぎます。どんどんこれ利活用していただきたい。目に見えるようにして子供たちが、もう現場ではキラキラキラキラ輝かしてね、もうなんちゅうかとりつかんばかりに、すごい影響というか、いい教育なんです。私の目から見れば、すばらしい教育、モデルは長谷小学校にございます。ぜひこれを全学校に普及できるような、お願いしたいと思います。

 こんなことを言っちゃあれなんですが、外国語活動でALTが入っている学校がございます。もちろん担任の先生は5年、6年生、私は英語が苦手だからというんで、ALTの先生にお任せという場合もあります。自分がつくったメニューを紹介して、みずから自分でおはじきをつくったり、ゲームをやったりということも入れながら、ALTの能力も使うようなというな、うまく使っている学校もあります。ただお任せじゃなくて、先生方お忙しいとは思いますけれど、せっかくの機会ですのでね、こういった利用をどんどん制度をどんどん使っていただく、こんなふうなお取り組みを希望します、期待します。

 次のお尋ねです。オリンピックにつきまして、特に小学校では教育として今は、また今後はどのようなお取り組みを考えているのか、お伺いをいたします。

 実はこのお尋ねも、平成25年10月質問でお尋ねしたとき、まだ先のことだということでございましたが、時の教育長は、子供の発想、企画力を大切にする中で、何らかのかたちで参加できるようなふうに検討していきたい旨の御発言がございました。近づいてまいりましたオリンピック、近くは今夏、そして4年後、学校当局としてはどのようなお取り組みを考えていらっしゃいますでしょうか。



○議長(黒河内浩君) 北原教育長。



◎教育長(北原秀樹君) 全校の取り組みでございますけれども、このオリンピックに関する学習は、学習指導要領小学校6年生の社会科の中に内容として取り上げられております。文化やスポーツを通した世界の国々との交流についてということで、学習をしているわけでございまして、今後こういった国際貢献、また国内におきましても東京オリンピック以来、国民生活の向上等々のこういったことも含めて、歴史も含めて勉強をしておるわけでございますけれど、いよいよ2020年の東京オリンピック近くなりました。

 先日、飯島進議員さんの御質問にもお答えしましたけれど、非常にオリンピックが見るだけではなく、応援するだけではなく、自分もかかわりたいというこういう気持ちを持つ子供たちが出てくることも大事だというふうに思いますので、そういうことで身近になるように、また取り組んでまいりたいというように思っております。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆20番(飯島尚幸君) 市長にお伺いいたします。欧米都市との友好都市提携につきましてのお尋ねです。

 伊那市は海外の友好都市提携は、中国の通州区のみであります。多くを語る必要はないと思いますが、今後、欧米諸国の都市との友好促進を図るようなきっかけづくり、あるいは一歩も二歩も踏み込んで、この国のこの都市と提携というようなビジョン、青写真構想をお持ちでしたら明らかにしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 伊那市は通州区と友好都市の提携にありますが、20年を過ぎておりますが、公序的な特別な交流というのは行っておりません。そうした中でも、インバウンドも大分中国からの皆さんは多いということも事実でありますので、そうした伊那市においてもインバウンド旅行者の誘客というものも図りつつ、また欧米各国も含めて海外からの広い範囲での交流促進ができればというふうに考えているわけであります。

 基本的にでありますが、公助的に特定の国と国際交流について進めていくということは、できれば民間主導で進めていくという時代ではないかと思っております。

 現在、新たな友好都市との交流、あるいは友好の促進というのは考えておりません。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆20番(飯島尚幸君) 日本のオリンピックに、東ティモールのマラソン陸上選手の強化合宿誘致について、これまでにお述べになっております。これは実は私、平成25年12月の一般質問で、私のお尋ねに対して市長、東ティモールと云々という名前が飛び出した経過がございますので、現状と今後の方向について明らかにしてください旨の通告を出しておりましたが、初日、飯島進議員のお尋ねにかなり詳細な御答弁を寄せられました。

 改めて、あるいは重ねてのお尋ねに合わせまして、その立証答弁で、東ティモールの国として出場が決定したらという前段、また前提での御発言でございましたし、また前回は出場してもマラソンは最下位だった旨の話もございました。近づくリオの五輪に、今現在出場できることになっているのか、だめなのか、そこら辺の情報をおつかみでしたら教えていただきたいと思います。いかがでしょう。

 情報としてお持ちでしたら、ちょっと以下に続けますので。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) オリンピックというのは、アジア枠だとか、欧米の枠、それぞれの地域枠があります。その中でもまた標準タイムというのがありまして、非常に難しいハードルがあるわけでありますが、ただマラソンについては、各国1名のエントリーが可能だとかですね、そうした競技種目によってはいろいろなこうハードルの高さが違いますので、ロンドンオリンピックについては出場できたということは聞いております。が、今回のリオについて出ているかどうかというのは、ちょっと存じておりません。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆20番(飯島尚幸君) またこれから、ちょっとこれも通告にありませんけれど、思いとしてお聞きしたいと思います。強化合宿や事前合宿誘致に対しまして、もちろん相手の意向やら、お考えもあることですけれども、受け入れる側の伊那市として、合宿の時期だとか期間はどのようなことをお考えになっているのか。あるいは、五輪出場の外国人を受け入れるなんて、伊那市はじまって以来のことでありますので、これはしかるべく歓迎の気持ちをどうあらわすかとか、伊那市としてどう記念の出来事として位置づけるかというようなことが、当然今後考えなきゃいけないことだろうと思いますが、もし少しでもそういった受け入れの構想なり、お考えなりがありましたら、お聞かせいただければ大変うれしゅうございますがいかがでしょう。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 出る出ないが前提でありますけれど、合宿をするしないもその次にやってまいります。さらに、その合宿はどこでするのかというのも、その次のまた段階になりますので、今の段階では何とも言えないと。

 ただし伊那市がこうした表明をしていると同時に、福井県のある市でも受け入れをしたいという話も伝わっておりますので、そうしたところについてはいろいろなチャンネルを使いながら、ぜひ高所トレーニングのできる、マラソンであればですね、そういう伊那で合宿をどうぞという、そうした気持ちが今のところあるという程度で、さらにどこでというところまでは、まだ言及ができない状況であります。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆20番(飯島尚幸君) ありがとうございました。

 次のお尋ねに入ります。農家民泊の充実についてのお尋ねであります。

 伊那市は近年、農家民泊が大好評で国内教育旅行、中でも修学旅行のレベル、修学旅行で農家民泊、これはとても普通じゃ考えられない、その本人にとってみれば青春の一日を農家民泊で過ごすということは、受け入れも物すごい心づもりが大事、大変というか大事だろうと思うのですが、修学旅行のレベルの民泊や外国人観光客、いわゆるインバウンドなどの受け入れが活発になってきております。伊那市を選び訪れてくださる側と、受け入れる側とのおもてなしによる温かな交流が見事に進んでいるというのが一般的な分析であり、評価であろうと思っております。

 一方で、受け入れ側の都合などで予約の受け付けを断ったなどの残念な事例も既に発生をしており、全てがいいばかりでなく、多くの課題も見られます。ちょうどの機会でありますので、伊那市の農家民泊の実態の紹介から市民の皆さんの一層の理解と協力を願う角度から、幾つかのお尋ねを申し上げます。

 このお尋ねの所管は伊那市観光協会になるようですが、観光課もタッグを組んで推進しておりますので、質問としてまとめさせていただきました。

 まず、伊那市で取り組んでおります農家民泊とはどのようなものでありましょうか。そしてその意義と目的を含めた紹介をお願いをしたいと思います。初めて聞く市民の皆さんにも容易に想像ができるよう、目に浮かぶような内容でお話をいただきたいと思います。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 農家民泊というのを一言で言えば、四、五人の子供たち、あるいは外国の方もいるんですが、そうした皆さんが農家に泊まって、農業体験らしいことをすると、草むしりでもいいですし、フキノトウとりでもいいですし、収穫だけでもいいですし、農業の体験というものを農家に泊まって行うというのが簡単な表現であります。

 農家民泊につきましては、都会の子供たちがたくさん今来ておりまして、都会の子供たちは、なかなかその他人さまの家に泊まるということがまずないという。また一緒に一部屋で暮らすということもなかなかないと、友達同士で、ましては土にさわるということもなかったり、泊まって夜星がすぐそこに見えるとかですね、山並みが見えるという経験、体験がなかなかないので、そうしたことをぜひこの伊那市でやってくださいねということで、今やっております。

 御承知のように、伊那市はたくさんの方が泊まれるようなホテルはないわけであります。小規模、中規模のものを足しても一定規模しかないという中で、今現在、東京都立北園高校、そして東京都立葛飾高校、1学年大体330名ぐらいが毎年来ています。で、その皆さんが1カ所に泊まれるかというと泊まれない。それ分散をして幾つかのホテル、旅館に泊まっているのですが、その中でもまた民泊という可能性ももちろんあります。全部を総合して旅館、ホテル、民泊、全部を足して伊那にもっともっと泊まってもらいたいということが背景にあります。

 泊まってただ出してもらったものを食べて、寝て、帰って行くということではなくてですね、やはり自分たちでつくるということ、自分たちでも片づけをしたり、布団を敷いたりという日常的なことを別な場所で行うということでありますので、ぜひともたくさんの農家民泊をふやしたいと。今、全く足りません。需要は幾らでもあるんですけれども、幾らでもというのは表現おかしいのですが、たくさんありますけれども、今のところ40件ほどでありますので、掛ける4人泊まったとしても、あるいは5人泊まったとしても全部で200人程度であります。外国から来ているお客さんもいますし、大阪の小学生の学校も来るようになりましたし、新宿の子供たちも来ております。外国の方は、うちはちょっと難しいから遠慮したいと言えば、それはもうオーケーです。うちは、我が家は高校生の女の子までですよとかですね、そうしたことも融通ききますので、そんな難しい制度ではないもんですから、ぜひたくさんの皆さんが手を挙げていただいて、農家民泊なるものを知ってもらい、また参加をしてもらえれば大変ありがたいなと思います。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆20番(飯島尚幸君) 今のお答えで、次の次のお尋ねも一部入っておりましたけれど、40件ということでございまして、そして残念なことが、ことしも断ってしまった状況というのが続いていたの、本当に残念なんですが、本年の受け入れ状況、また予約状況、予約申し込みを断ってしまった背景や事情などについて、説明していただければと思いますが、いかがでしょう。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 今現在、学習旅行ですね、子供たちの、これによる申し込みが増加傾向というか、確実にふえております。受け入れ農家の件数が不足している現状では、大きな団体とか日程が重なってしまうことも多々ありまして、そうした状況下で断らざるを得ないことになっているということであります。

 今現在の状況については、担当の部長のほうから話をさせていただきますけれど、子供たちも農家民泊をしていろいろな伊那の体験をしたいという、そのニーズと、それから受け入れをもっとふやしたいという私たちのところが、どうしてもまだ数字が合っていないものですから、そこら辺が非常に残念だというふうに思っております。



○議長(黒河内浩君) 田中商工観光部長。



◎商工観光部長(田中章君) まず断っている理由、もう一つ申し上げますと、40件あるのですが、都合によって30件ぐらいしか対応できないものですから、1件5人としても150人ですので、150人以上の団体はお断りをしております。

 それと現状でございますけれども、今年度の4月、5月の教育旅行の受け入れですけれど、国外からが10団体271名、それから国内からが3校で312名、それから平成28年の予約状況でありますけれども、これ4月、5月も含んだ数字でありまして、予約を断った上での予約状況ということであります。国外からは40団体1,200名、国内からが10団体、約670名という予約状況になっております。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆20番(飯島尚幸君) そのための課題は何かというようなお尋ねを用意してましたけれど、いま少しおふれになりました農家民泊の拡大を進める中で、よし我が家もやってみようと、初めて民泊業を開始に向かうとき、少し厄介な問題がございます。

 私自身も昨年、観光協会観光課からお話をいただきまして、農家民泊に取り組みました。市長も早くからこの農家民泊のお取り組みをなされて、協力をして多くの生徒を受け入れておると伺っております。余談ですけれど、私自身の体験では昨年、県内の中学校2年生の男子生徒5人を受け入れました。1泊2日全てが本当に楽しくて、心からの対話ができて、作業、竹を切ったりという、うちの竹やぶの整理もお願いしたのですが、経験づくりなど実に実り多い出会いのひと時でございました。5人の生徒がたまたまといいますか仲のいい5人のグループを自分たちで編成をしたということでございましたが、体育系の部活を一緒しているせいか、挨拶は大きな声ではきはきと、受け答えも短文明快に、そして敬語使いもきちんとしていて常に笑顔、はじける笑顔ばかりでございました。私のほうが元気をもらう勢いでありました。一番うれしかったのは、こちらで用意した食事の料理を、全員が片っ端から全部平らげてくれたこと、そして将来の自分の夢や生き方を、自分の言葉でしっかりと語ってくれたことでございました。本当に私自身もすばらしい体験をさせていただきました。

 本論に入りますけれど、農家民泊を始めるには、伊那消防署と伊那保健所への申請手続が必要になります。申請の書類は消防法令適合通知書交付申請書、また旅館業経営許可申請書、営業施設の構造設備の概要などが必要になります。さらに、添付する書類としての建物の平面図、配置図、立面図、付近見取り図、農業の耕作証明書などが必要となります。この手続は基本的には自分で全部することになっております。当たり前といえば当たり前なんですが、この書類を整えるのに結構手間暇がかかります。観光課や観光協会でお手伝いをしますからお手軽に相談を、と配慮はしていただいております。

 私は消防署に出向きまして、1回でクリアしなかったことから、大変申しわけなかったんですが、観光協会に手続の全てを代行していただきました。農家で毎日忙しく暮らすお家にとりましては、この申請事務は結構厄介な事柄なのであります。書類を整えて自分が消防署、保健所へ行き、オーケーを取りつける、このことになるわけですが、本当に繰り返しになります、こんなことはやる本人がやらなきゃいけないということは当たり前のことなんですが、なかなか例えば30年、40年たったお家ですと、平面図、配置図がどこいっちゃったかなというようなことで、どうやって線を引いて1枚の紙に仕上げるか、そういう基本的な問題もあります。とても面倒なんで、この部分をある意味手数料をとってでも観光課なり、観光協会が代行してくださるぐらい、もちろん本当に私はお世話になりましたけれど、そういうところまで踏み込んで取り組んでいただければありがたいな、そんなふうに思って提案をいたしますが、いかがでしょうか。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 確かに簡易宿泊所というそんな許可をとる上においては、消防署だとか保健所とかいろいろあります。ありますけれども、登録される方はみんな初めてなんですね。で、1回限りでありますので、それわからないのは当然だと思うんです。で、伊那市の観光協会でもですね、そうした皆さんをサポートしようということで、申請書の作成とか観光協会の職員がですね、しっかりとサポートをしながらやっておりますので、ぜひお気軽に声をかけてもらえればというふうに思っております。

 それほど難しくないと私が言うのも変ですけれど、やりたいと言えば、相談していただければ、私たちが一緒になってやりますので、ともかく農家民泊の数をふやしたいというのは、伊那市の観光にとっては急務でありますので、そのお手伝いは積極的に私たちはやらせていただこうということであります。

 一定の金額をというお話もありますが、今のところそうしたことについては特に考えておらないわけでありまして、逆に1万円の補助というのをこちらのほうからあるぐらいでありまして、ぜひそういうようなところを考えていただいて、協力をしてもらえればというふうに思います。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆20番(飯島尚幸君) 農家民泊、受け入れ農家拡大が急務だということを、本当に何度もおっしゃいましたけれど、まさしくこの事業のすばらしさから見れば、本当にもっともっと多くの方が協力願えればなと、こんなふうに思えてなりません。

 最後のお尋ねです。伊那市の農家民泊の人気の背景というのは、伊那市と観光協会が中心になって仲立ちを進めていること、つまり行政なり安心できるポジションの皆さんが入って進めている、このことが最大の安心感を提供していることにつながっているわけであります。

 昨年、ことし、そして来年もとすっかり伊那市を気に入っていただき、修学旅行で訪れていただいております四条畷市の田原中学校、百三十人余の生徒を送り込んでいただいております。先般も、校長先生みずからもお越しをいただきました。堀俊治校長先生は、伊那市のすばらしい自然環境に圧倒されます。農業体験のみならず、家のお家の人と食事の料理を一緒につくったり、対話を交わし理解を深めること、生徒が発案したお役立ちタイム、これ向こう側からが提供してくださる農家の皆さんに対してお役立ちタイムというものをつくって、笑顔の友好が大きく弾んでいることなど、生徒のとりまして本当に楽しい思い出となり、学校へ戻ってからの学級活動がとても充実をしています。堀校長先生、農家民泊を絶賛していただいております。そして、来年もお越しをいただくというふうに言っていただいております。

 こうした若い世代はもちろんのこと、伊那市の民泊に来ていただいた全てのお客様に、伊那市からのお礼の意味を込めたお土産を差し上げることができないか、例えばA4の1枚の紙に二つのアルプスを配置して、その中に市長の真心こもるメッセージを紹介する。余りありきたりで面白味のないことかなと思いますが、あるいはいーなちゃんグッズから、余りお金のかからないものを、荷物にならないものを差し上げるとか、伊那市はいきな計らいができてすばらしいな、今度また来てみようといった印象度をアップさせる努力を期待したいのですが、いかがでございましょうか。

 かつて修学旅行先で、自分たちの住むところのよさをPRするといったデスティネーションキャンペーンというのでしょうか、話題になりました。つまり生徒たちが行った先々でチラシを配ったりというようなことが話題になりましたけれど、今回はその逆のもので、来ていただいた全ての方々に、伊那市から次もよろしくといった伊那市発の元気を送る、あるいは思い出を送る、そういった取り組みを期待したいと思うのですが、いかがでしょうか。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 農家民泊の売りというのは、すばらしい体験とそれから感動だというふうに思っております。飯島議員さんのところも農家民泊をされているということで、我が家もやっております、私がやっているわけじゃないんですけれどやっております。本当に子供たち、いろいろな子供たちが来るんですけれど、全てすばらしい子供たちばかりです。

 先日の四条畷の子供たちも受け入れをしたんですけれど、何十年ぶりかで坊主めくりとかセブンブリッジとか、そういうのをやって、非常に楽しい時間を私も過ごさせてもらいました。

 そうした中で、この地域というのは、自然はもちろんすばらしいです。それから景観についても、日本を代表する世界的な景観であるということ、それから農家であったりしますので、食べ物、野菜を含めて非常においしい、それに加えてもう一つは伊那の人たちって人柄がとてもいいですよね。まあ全員じゃないかもしれませんが、非常にいいと思いますので、そうしたことが体験できて、これが伊那のお土産だというふうに私は理解をしておりまして、それがあるからこそリピーターとして年々年々ふえていると、同じ学校が来年も来る、再来年も来るということにつながっていると思います。

 それぞれの農家民泊の皆さんの御努力、そして献身的ないろいろな取り組みによって、ここまでこぎつけておりますので、ぜひまたこの40という今の数字から、次の50という数字を目指して、ことしはしっかりとまた取り組んでいきたいと思いますので、議員さんまたお近くの方、この議会を見ていらっしゃる方、遠慮なく、それから気軽に伊那市観光協会、そちらのほうに声をかけていただきたいと思います。



○議長(黒河内浩君) 飯島議員。



◆20番(飯島尚幸君) 伊那市の新しい売りであります農家民泊のますますの充実発展を祈念をいたしまして、私の質問を終わります。



○議長(黒河内浩君) 以上をもちまして、飯島尚幸議員の質問が終了いたしました。

 暫時休憩いたします。

 再開は午後1時30分といたします。



△休憩 午前11時47分



△再開 午後1時26分



○議長(黒河内浩君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。

 若林敏明議員の質問に入ります。

 13番、若林敏明議員。

     (13番 若林敏明君登壇)



◆13番(若林敏明君) それでは、あらかじめ通告いたしました2点につきまして、質問したいと思います。

 一つは、街の緑と里の緑、二つ目は、ソーラー発電の設置トラブルについてであります。

 なおソーラー発電のほうにつきましては、写真を用意しましたので、議長の許可を得て配付させていただきますので、よろしくお願いいたします。

 先に、まず1、街の緑と里の緑、自然と共生を目指す伊那市では、街路樹のあり方検討委員会を設け、昨年その答申も出されております。そこで、今後どのような展開をお考えなのかお尋ねしたいと思います。

 実は、伊那市の総合計画をつくる段階で、伊那市の都市部の緑化ということが一つの大きな課題でありまして、一人当たりの都市公園面積は、6.9平米ということで、なかなか全国的に見ても伊那市は都市部に緑が少ないわけです。豊かな緑が都市部にあることが快適性を高くし、街の評価が高くなるわけです。最近気になることが、まずその町中の緑が少なくて、しかも手入れが行き届かないということであります。

 一つ目にお尋ねします。まず、街路樹整備につきまして、街路樹のあり方検討委員会を踏まえてですね、市長としての基本的なお考えを伺います。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 伊那市街路樹検討プロジェクト委員会の調査結果、検討結果におけます3項目の基本方針があります。一つは、現在の街路樹を生かす。二つ目は、街路樹を住民とともに育てる。三つ目は、街路樹で道をブランド化するという、そんなことに基づいて管理をしていくという、そうした方針であります。

 具体的な内容につきましては、担当からお話をさせていただきたいと思います。街路樹につきましては、森の木と違いまして、一定のルールをもった範囲で管理をしていく必要がありまして、費用もかかります。そのための財源の確保も重要でありますし、長く管理をして継続をして、周辺住民の皆さん、それから団体とか会社企業の皆さん、そうした皆さんにも負担なく協働で街路樹を管理していくためのシステムの構築というものが必要であるという考えであります。



○議長(黒河内浩君) 山崎建設部長。



◎建設部長(山崎大行君) ただいま市長が申し上げました三つの基本方針の一つ目、現在の街路樹を生かすといった部分では、現在の街路樹をできるだけ維持するといった一方で、沿道の状況に応じて必要な剪定、それから伐採を行っていくとするものでございます。

 二つ目の街路樹を住民とともに育てるといったところでは、住民の皆さんがかかわることによって、地域ぐるみで街路樹に対する関心が湧くように、アダプトシステムなどの協働を進めて、街路樹を育てていくシステムを導入していく。

 三つ目の、街路樹で道をブランド化するといったとこにおいては、二つの雄大なアルプスを望む景観、それから街路樹の融合を図ることによって、路線のブランド化につなげていきたいということを考えているものでございます。



○議長(黒河内浩君) 若林議員。



◆13番(若林敏明君) その3点の三つをルールに、新しい伊那市の街路樹を整備していきたいということです。

 としたならば、具体的にですね、検討委員会のせっかくの基本が出てきているわけですから、具体的なアクションプランが必要ではないかというふうに思うわけです。答申が出てから随分たつわけですから、ことしどういう具体的な、今言った従来の樹木を生かしたり、あるいは育てるという感覚ですね、住民との協働によるアダプト制度の導入とかですね、あると思うのですが、どういうアクションが、行動計画が立てられているのか、あるいは立てようとしているのか、そこら辺をお聞きしたいと思います。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) このアクションプラン策定の予定についてはないわけでありますが、ただ委員会の答申、決定、検討結果を踏まえまして、当面行うべきことにつきまして、伊那市街路樹管理マニュアルというのを策定をいたしました。このマニュアルに沿った管理をし、全体の街路樹に対して行っていくということであります。

 街路樹管理の基本的な考え方としましては、例えば道路標識とか信号機に枝がかかるとかですね、街路灯への支障を与えているもの、こうしたものについては車両とか歩行者の安全を考えて管理を行って、剪定を行うとか、枝を落とすとかいうこと、また景観への配慮と道路利用者への安全確保から、枯れた枝、視界にとって危険となるようなものについては、早急に対応すると。また、街路樹というのは景観の一部であるという考えのもとから、道路周辺と統一感のある樹形ですね、樹形を維持をしていくという考えであります。

 道路を利用する皆さんとか、沿線の住民の皆さんに対して不快感を与えないように、また危険というものを発生させないようにしていくという、基本的な考えを持っております。



○議長(黒河内浩君) 若林議員。



◆13番(若林敏明君) 管理マニュアルができたということですけど、そのマニュアルを使う人は一体誰ですか。



○議長(黒河内浩君) 山崎建設部長。



◎建設部長(山崎大行君) 市長、今申し上げましたように、当面の行うべき行動ということでありますので、道路を管理しております管理課の職員、あるいは街路樹管理に当たっている隣人の皆さん、管理者ということになります。



○議長(黒河内浩君) 若林議員。



◆13番(若林敏明君) 行政はもちろんそれを熟知していなければいけないと思うのですが、大事なことは実際に現場で、例えば街路樹を剪定する事業者、請け負っている事業者にこそ十分な理解が行き渡らないとだめだというふうに思うわけです。そういう意味で、せっかくつくった管理マニュアルですので、それが有効に使われるように、実際に仕事として請け負う事業者に対しての十分なレクチャーが必要ではないかと思うのですが、その点いかがでしょうか。



○議長(黒河内浩君) 山崎建設部長。



◎建設部長(山崎大行君) 剪定の高さでありますとか、道路側、歩道側、そういったもの、それから樹種によって高さはどんなふうに維持していきましょうかということ、細かく決めてございます。これらについてお願いをする業者の皆さんにもお渡しをしてございますので、きちんとまた情報共有を図りながら、管理をさせていただきたいと思います。



○議長(黒河内浩君) 若林議員。



◆13番(若林敏明君) ぜひそれを生かしてですね、それがいつごろ渡されているのかちょっと存じませんけれど、次の質問で出しますけれど、やはりきちんとそれを守っているかどうかということも、チェックもね、必要ではないかというふうに思うわけです。

 次の質問にありますけれど、最近いなっせの北広場や、図書館の前などの街路樹の剪定を見ていると、非常に気の毒なものがあります。ほとんど丸坊主、しかも思いっきり強剪定しておりまして、心配していたとおりのことが起きていて、いわば畑を逆さまにしたような形になっておりまして、実生が出てくるんですけれど、弱弱しい実生が下の方に垂れていく、下を向いて育っていくというような状況があります。本当に木としても痛々しい、木を見ていても痛々しいというふうに思うわけですが、そのもしガイドラインを読んでいた上で、あのような剪定がなされているのであれば、ガイドラインは生きていないというふうに思いますし、もしそれがガイドラインを配付される前のことであれば、あのように丸坊主にされたものもどうやって再生していくかというようなですね、その再生のための研究もきちんとしなければならないかと思いますけれど、その2点につきまして御意見を伺います。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) このガイドラインでありますけれど、3年ほど前に伊那インター工業団地のドウダンツツジ、大分年数のたっているドウダンツツジの管理が非常にこううまくいっていないという事例がありました。また同一等比の管理も強剪定をすることによって非常に樹形が変わってしまったというようなことがあって、つくってきたわけでありますが、この図書館の市立図書館の前のケヤキにつきましては、このガイドラインの範囲を超えたものという理解をお願いをしたいと思います。

 ここのケヤキでありますが、ムクドリが数年、長年営巣する場所となってしまっておりまして、夜になるとそのムクドリ、数千匹とも思えるようなムクドリが集まっては鳴いて、また、ふんも多量に下に落ちたり、またそんなような中でも枝がかなり伸びきった中で、落ち葉の始末も大変だったということで、地域の皆様からいろいろなクレームをいただきながら、何とかムクドリの対応をしてきたわけであります。ロケット花火を打ったり、煙によっていぶしたり、いろいろな手を使いながらやってまいったわけですが、どうしても対応できなかったという中で、枝を落としながら、またムクドリが集まることができないような対応をしたということで、御理解をいただきたいと思います。

 ただ、今時点はこうしたことでいいわけでしょうけれども、あと何十年たったときに、あのケヤキをどうするのかということ。また、中が空洞になっている場合については、倒木の危険もありますので、そうすると市民の皆さんの安全を確保するためにどうしたらいいかということも、当然出てくるわけであります。非常に難しい選択の中で、今対応しているということを御理解いただきたいと。

 それからいなっせの前の広場でありますが、これはいなっせ管理組合の発注によりまして3年に一度、3年ごとに対応をしているということであります。



○議長(黒河内浩君) 若林議員。



◆13番(若林敏明君) ムクドリの被害が大変だということ、それから落ち葉が大変だということはよく知っております。苦情も聞きましたし、また実際、私も通り町にいる関係で、自分たちのところの木にですね、ムクドリが来るときには、爆竹で追い返すと、追い返したムクドリが図書館に行くというような、そういう堂々めぐりを繰り返していたということもあります。

 しかし、こんな例もあります。その通り町のセントラルパークにあるケヤキですけれど、きちんと剪定して細かい枝を払って、葉の数を減らすとですね、ムクドリが生息できなくなる。見事に爆竹を鳴らさずにしてですね、しかも木自体は緑を保ちながらもムクドリが来ない状況ができました。偶然かもしれませんけれど、やはり都市部の中で緑と、それから動植物と共存していくための工夫ということが必要ではないかと思うわけです。

 今回なされているその図書館のところや、いなっせの北広場のこと、強剪定してしまったものに対しても、ぜひともどうやってそれを再生させていくかということも、今後配慮していただきたいと思いますが、その点いかがでしょうか。



○議長(黒河内浩君) 山崎建設部長。



◎建設部長(山崎大行君) 特別そういった問題のあります樹種、街路樹につきましては、剪定の見直しでありますとか樹種転換、それから撤去も含めて専門家、それからそういったお願いをする業者の方を交えて、検討させていただいて対応を図っていきたいと考えております。



○議長(黒河内浩君) 若林議員。



◆13番(若林敏明君) では、ぜひ検討委員会というか検討をする組織をつくってですね、あるいは機会をつくっていただけたらと思います。

 4番目は、今度は一方の里山ですね。中山間地における緑についてであります。

 特に市道沿いの木々が非常に茂ってきて、道路上に覆いかぶさり、見通しが悪くなったり凍結しやすくなったりして手を焼いているケースがあります。とはいっても、個人の所有の山であったりして、なかなか手が出せないのが現状です。

 20年ほど前までは、こうしたいわゆるこさ切りを住民がする場合に、そのときに使った重機分、高所作業車分の経費を補助する仕組みがありました。改めて制度化してはどうかと思います。提案したいと思いますけれど、いかがでしょうか。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) このこさ切りの話ですが、過去を調べてみたんですが、そうした経費の補助というものは、どうも制度としてはなかったようであります。

 伊那市が管理する道路、総延長、市道だけでも200キロ以上でありますし、そうした膨大な延長に上る道路の管理を市だけでということは、なかなか難しいわけであります。予算のこともありますし、また個人の木、あるいは土地への補助というものはできないわけでありますので、この点については御理解をいただきたいと。

 また個人で手がつけられない高所の枝切りなどについては、地区の協力をお願いをできればというふうに思います。



○議長(黒河内浩君) 若林議員。



◆13番(若林敏明君) 市道沿いののり面の剪定や、草刈りや、あるいは今言った樹木の伐採などについては、どうなんでしょうか。



○議長(黒河内浩君) 山崎建設部長。



◎建設部長(山崎大行君) 市が管理すべき用地にあるものについては、当然市が管理責任を負いますので、市が実施をいたしますが、いわゆる市道沿いという個人の所有物になってまいりますと、ただいま市長が申し上げた管理、個人の方にお願いしていく、また地域にお願いをしていくということでお願いをしたいと思います。



○議長(黒河内浩君) 若林議員。



◆13番(若林敏明君) そうすると、確認しますけれど、市道ののり面、市の所有地における樹木に関しては、市が責任をもって伐採するということでよろしいでしょうか。



○議長(黒河内浩君) 山崎建設部長。



◎建設部長(山崎大行君) 伐採というか、きちんとした管理を行っていくということでございます。



○議長(黒河内浩君) 若林議員。



◆13番(若林敏明君) ぜひそのように、要望が出ましたら、そのようにお願いします。

 また、補助金につきましては、かつて20年ぐらいまえに自分は、常会長をやったときにそういう制度がありまして、高所作業車分を行政がみてくれたという体験をもとに一般質問しているわけです。

 さて、次の大きな二つ目の質問をしたいと思います。

 伊那市では、5年前の3.11震災原発事故を契機に、原発に依存しない新しい新エネルギーの推進に力を入れてまいりました。新エネルギー、いわゆるソフトエネルギーには小水力とかソーラーとか風力とかあるわけですが、その中でソーラー発電の開発においては、さまざまな問題が生じてきたことから、伊那市においては、伊那市の環境基本計画の見直しと合わせて、事前の事業の届け出、あるいは周辺住民に対する説明、問題が生じたときの誠実な対応などを事業者に求めるためのガイドライン、伊那市再生可能エネルギー発電設備の設置等に関するガイドラインというものを策定いたしました。

 しかしながら、市当局の進言にもかかわらず、3年前の説明会を理由に一方的に工事に着工し、設置完了してしまうようなケースが出てきました。ガイドラインには罰則も法的拘束力もないのであります。

 お手元に配布した写真をごらんいただきたいと思います。事例として紹介したいと思います。これがその事例です。少し解説しますと、左の上のものは、全体の像です。3年前にA、B、Cと大きく3ブロックをそれぞれ開発したいという申し出があって、一番近い住宅に近いところにつきましては、住民側から住宅に隣接するところということで強い反対がありまして、業者側も設置を断念したという経過があります。

 新聞記事にはこのように書いてあります。これは、2013年7月27日付の新聞ですけれど、建設予定地のうち住宅地に隣接する区画約2,600平米に、ソーラーパネルを設置しない方針を固めた。25日の夜の住民説明会で明らかにした。住民では建設予定地が住宅に隣接していることを問題視し、光の反射による光害、光の害や景観を害するおそれがあるとして、事業の中止や計画変更を求めているというような内容で、見出しは「住宅隣接地に設置せず、伊那のメガソーラー計画、説明会で建設会社方針」ということが報道されておりますけれど、実は今回、12月の年の瀬だったわけですけれど、突如ここのいわゆるA地区というところに、ソーラー発電が改めて設置されていったわけです。それが右の上を見ていただければ、3年前ここは設置しないというこころに、1カ月に満たない短期間に設置されてしまいました。

 さて、どんな状況があるかといいますと、左の下を見ていただきたいんですけれど、隣接する民家2軒では、西日の照り返しが非常にひどくて、反射によるいわゆる光害を発生しています。この今光っている部分は、3年前に設置した部分からの照り返しで、これにこの右下を見てもらいたいんですが、改めてその手前にある白い部分、住宅にさらに近づいたところにまた同じように大きくソーラーパネルが設置されてしまいました。で、実際にここに行ってみますと、住宅の正面玄関を開けますと、玄関を開けると全体に一帯がソーラーパネルというような異様な光景があります。また、この照り返しの時間帯に、中学生のお子さんが帰ってきて、2階の自分の部屋に照り返しが入ってきて困るということをおっしゃっておりました。

 このように、せっかくこういうトラブルが続くことを想定して、伊那市がガイドラインを設けたにもかかわらず、このようなトラブルが防げない、これはやはり何か問題があるんじゃないか、改善すべきことがあるのではないかというふうに思うわけです。

 そこで市長に伺います。まず1点、今回問題になっているケース、西春近細ヶ谷ですが、市は事前届け出時に説明会開催を事業者に促しています。以来、事業者にはどのような対応をしたのでしょうか。また、地元の住民には届け出を知らせたのでしょうか、お伺いします。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 伊那市では平成27年4月のガイドライン制定以降、対象となります施設の設置は、15件の届け出があります。いずれの場合にも設置者に対して説明会を開催をし、地元への丁寧な説明によって理解を得るよう指導をしてきているということであります。

 今回のケースでも、事業計画書の提出時に地元説明会については、その範囲を地元区長とよく相談をし、仮に回覧のみでいいという場合でも、隣接する住民には直接説明するように伝えております。加えて住民からの説明会等の申し出があれば、丁寧に対応するようにお願いをしてきた、そんな経緯があります。

 ガイドラインでは計画概要が明らかになった時点で、設置者は住民に対する説明会を開催をしまして、住民の理解を得る、また説明会等を実施、状況調書の提出を求めているので、改めて市から地元に対して計画書の提出があったことは伝えてはおりません。



○議長(黒河内浩君) 若林議員。



◆13番(若林敏明君) 丁寧に直接相談をするようにと、説明するようにという指導をしたということはわかりますけれど、その後、事業者がその丁寧な説明をしたかどうかということを確認しましたでしょうか。



○議長(黒河内浩君) 伊藤市民生活部長。



◎市民生活部長(伊藤博徳君) その後、今市長が説明をいたしましたように、説明会等の実施状況調査というものが出てまいりまして、説明会を実施したという届け出がございましたので、それによって確認をしたという状況でございます。



○議長(黒河内浩君) 若林議員。



◆13番(若林敏明君) 説明会の実施状況調書は、それは先ほど言った3年前の説明会を実施したという内容ではないでしょうか。今回、地元では説明会をしていません。



○議長(黒河内浩君) 伊藤市民生活部長。



◎市民生活部長(伊藤博徳君) 確かに、その説明会というのを最初の事業計画書で、説明会につきましては過去3回において、わたって説明会をしてきたという記載になっております。その後、その実施状況調書によりますと、各区に全戸へ回覧を行ったということで、先ほど市長のほうからも説明いたしましたように、受け付け時に従来から説明をしてきているということで、その部分が説明会がいいのか、回覧がいいのか、そこもよく区長さんと相談をする中で対応するようにというように伝えてきた状況から、回覧文書ということで受け付けをした状況でございます。



○議長(黒河内浩君) 若林議員。



◆13番(若林敏明君) しかし、実際には説明会を開いていませんし、それは回覧をしたということが説明になる、果たして十分だと言えるでしょうか。

 今回のガイドラインの中の第6条には、協議というものがございまして、市及び市民の申し出に応じて、協議に応じると書いてあります。実際に、申し出に対して協議に応じない状況というのは、このまさにガイドラインに対して、業者は誠実に対応していないというふうに見られてもいたし方ないと思うのですが、いかがでしょうか。



○議長(黒河内浩君) 伊藤市民生活部長。



◎市民生活部長(伊藤博徳君) その点につきましては、議員の先ほどの説明にもありましたように、このガイドラインというものの性質上、法的な拘束力ですとか罰則等がないということで、業者の誠実な対応を求めているという状況なものでございまして、そこまでの拘束力がないという内容でございます。



○議長(黒河内浩君) 若林議員。



◆13番(若林敏明君) そのとおりだと思うんですね。ガイドラインの限界ということは感じるわけです。が、しかし、ここで市が求めているガイドライン、業者はこれに対して誠実に守る必要があるのではないでしょうか。義務、市民として、事業者としても、義務が生じるのではないかと私は思うわけです。それでこそこの事業は成り立つというふうに思うわけです。

 したがって、二つ目の質問ですけれど、ガイドラインに限界があるにせよ、まだまだこのガイドラインを改善する余地はあるというふうに私は思うわけです。

 例えば、まず12月に事業者が届け出をした時点で、速やかにこういう届け出が地元の地区で発生しているということを、住民にまず知らせるべきだというふうに思うわけです。それから、実際にそもそもが、その届け出をした時点で説明会が実施されていない状況ということは、そういう状況があって説明会を開催するように促したわけですけれど、実際に事業者はその提出をもってあたかも行政がお墨つきをくれたというような説明をしております。やはり、それは誤解を招きます。やはり、まずは十分な説明をして、先ほど述べた説明会実施状況調書を提出した時点で、全体の計画書を受け取るべきではないかと思うわけです。

 などなど、このガイドラインについては、まだまだ改善する余地があるかというふうに思います。生活環境を守る立場にある行政として、改めてガイドラインの再検討を望みますがいかがでしょうか。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) このガイドラインでありますが、国の法律がない中で何とかしろということでつくってきたものでありまして、やはり上位法といいますか、国の法律の制定というのが、私はまず大事だというふうに思います。

 今回このガイドラインの中身を見直しをせよということでありますけれど、これをしたところでやはりこう罰則規定だとか、あるいは国の法律に基づいたその対応というのが実際できにくい環境でありますので、非常にそれはガイドラインだけでの手直しというのは難しいのではないかという気がいたします。



○議長(黒河内浩君) 若林議員。



◆13番(若林敏明君) 全くそのとおりだと思いますよ。

 しかし、それこそ第7条にあるこのガイドラインは必要に応じて見直すものとすると、わざわざうたってあります。しかも、このようにガイドラインができて、生かされていない事例があるわけです。それを少しでも改善するということが、やはり理事者としては責務としてあるのではないでしょうか。やはり、もう一度やはり少しでも再検討する機会を望みますがいかがでしょうか。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 見直しをしないということで先ほど申し上げたわけではなくて、必要な範囲では見直しをするということは当然のことだと思います。



○議長(黒河内浩君) 若林議員。



◆13番(若林敏明君) ぜひ、そのように見直していただけたらと思います。

 続いて、その延長上で今、ガイドラインのある種の限界を、市長も触れておりましたけれど、やはり先進地では条例化ということも視野に入れていくべきではないかと思います。身近なところでは飯島町も条例化して、規則を設けています。条例化についての、そういう制度的な検討について、視野に入れて検討してはどうかと思いますが、いかがでしょうか。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) まず、ガイドラインの不備のあるところについては見直しをするということ。それから、適正な時期に住民説明会が開催されるよう促しながら、事業者の対応状況、また他の市町村の条例化による効果の検証ということの中での次の段階に入るのではないかという考えであります。

 また、国の施設認定を受けながら、上位法令であります都市計画法、あるいは森林法などにも適合した事業を条例で規制するということは、非常に難しいわけであります。県、また他の市町村とも連携をして、国における対応を求めていきたいという考えであります。



○議長(黒河内浩君) 若林議員。



◆13番(若林敏明君) 条例ができたからといって、すぐ全てうまく問題が解決するわけではなくて、飯島町の例をお聞きしましたけれど、やはり難しい問題はありますけれど、やはり改善していく、制度としての行政の仕組みとしてですね、改善していく努力は怠らないようにお願いしたいと思うわけです。

 最後にですけれど、今回のケースで一番感じることは、ガイドラインの中にもありますような誠意であります。まず現場でアセスメントを示しながら、つまり環境にどのように影響が予想されているのか、そしてその予想、影響をどのように最小化できるのかということを示しながら、住民の理解、協力をお願いするということが、事業者の姿勢として必要だろうというふうに思うわけです。

 まさに、これはガイドラインの第3条にあります設置者の責務として、紛争が生じた場合には、自己責任として誠意を持って解決するとうたってあるわけです。

 とにも直さず、行政においてでも同じことではないかと思うわけです。住民の要請があれば、現地に赴き、住民の声に耳を傾ける姿勢が、問題解決の第一歩ではないでしょうか。やはり、住民と事業者の争いというだけではなくて、地域全体のいわゆるコミュニティですね、地域の、地域社会を破壊しかねない、大きなしこりを残しかねない問題です。行政としても積極的に関与してほしいというふうに思うわけですが、いかがでしょうか。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 伊那市のおかれている立場というのは、再生可能エネルギーの円滑な導入、それから地域住民の皆さんの生活環境の保全であります。相互に利害関係が伴うこともあるわけでありますので、行政の介入というのは大変難しいものがあるというのは、承知をしております。

 これまでも説明をしましたように、ガイドラインとか条例というものは規制を前提としたものではなくて、設置者、施設の設置者と住民の相互理解を促す、協定を促すというものであります。こうしたことからガイドラインが有効に働くためには、設置者と住民との橋渡しが重要であるわけであります。

 できるだけ早い段階での情報収集に心がけながらも、住民それから設置者に対してそれぞれ丁寧に対応する、そんな立場で対応をしてまいりたいと思います。



○議長(黒河内浩君) 若林議員。



◆13番(若林敏明君) やはり、事業者にとっても、住民にとっても、いつまでも争いごとになることは非常に不幸なことだと思います。今、市長の述べたように、情報の収集をするためにも、まず現地に赴いて、住民の話を聞いてあげていただきたいと思いますし、そしてまた事業者との間にきちんと協議ができるように促していただきたいというふうに思います。改めて、その点住民の現場に赴いて話を聞くという点において、もう一度確認したいと思います。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 行政は行政の立場で、そうした融和といいますか、解決に向けての取り組みをしていきますので、ぜひ議員さんも一緒になってお願いをしたいと思います。



○議長(黒河内浩君) 若林議員。



◆13番(若林敏明君) じゃあぜひ、そういう機会をつくってですね、きちんとやっぱり話し合って解決するということではないかというふうに思います。

 以上で、私の質問を終わります。



○議長(黒河内浩君) 以上で、若林議員の質問が終わりました。

 引き続き、丸山敞一郎議員の質問に入ります。

 3番、丸山敞一郎議員。

     (3番 丸山敞一郎君登壇)



◆3番(丸山敞一郎君) 先に通告してありますがんの予防、早期発見を考えるということで、一般質問をさせていただきたいと思います。

 以前は、がんは発症したら5年以内で亡くなる病気と言われていましたが、医学の進歩によって、がんは予防、早期発見、早期治療によって治癒する、不治の病ではなくなってきたようであります。生涯に2人に1人、がんが発症すると言われています。そして、がんに罹患した人は、3人に1人はがんで亡くなっていると。ということは、6人に1人はがんで亡くなっていると、こういうことになります。

 日本では、がんは死因別死亡者数の第1位です。以前は、胃がんで亡くなる方が一番多かったわけですけれども、現在は胃がんで亡くなる方は減少して、肺がん、大腸がんで亡くなる方が増加しているというふうに言われております。伊那市の統計を見ましても、同じような傾向にあります。

 雑誌「中央公論」の6月号に、ちょっと長い名前ですけれども、東京大学公共政策大学院医療政策教育・研究ユニットというところで発表した全国地域別・病床機能情報等データベースの標準化死亡比、これはどういうことかいいますと、人口構成の違いを除去して、死亡率を比較する指標ということのようでございますが、それによりますと、全国の全344の医療圏の中で、一番がん死亡者が少ないのは、飯伊、飯田・下伊那だそうです。次は上伊那ということになっています。ちょっと私も意外に感じましたが、長野県には10の医療圏がございますが、長野県は全体としてこの標準化死亡比が低く、やはり長野県は健康長寿県だなということを感じております。

 諏訪中央病院の名誉院長の鎌田實先生は、同誌において長野県の長寿についてこう述べております。「減塩運動、古い食文化を大事にしている、野菜の摂取量が多い、高齢者の就業率が日本一高いこと。」などを挙げておられます。長年かけて私たちが築いてきたこうしたよい習慣は、継承していきたいものです。

 胃がんと大腸がんは比較的見つけやすいそうですが、胃がんになった患者は、ほぼ全員がピロリ菌に感染していて、逆にピロリ菌を持っていなければ、ほぼ、胃がんにならないそうです。ピロリ菌は、胃がんの元凶だそうです。ピロリ菌の除菌を行えば、胃がんの発症を抑えることができるそうです。

 ピロリ菌除菌の時期は、若い人と胃がんの発症が多くなる40歳代以降がよいようですが、現在では若い人のピロリ菌保菌者は減少しているということで、若い人のピロリ菌検診を行うほうが、今後有効になるだろうというふうに言われているようです。

 2013年の段階で、およそ100の自治体が胃がんリスク検診、一般的にはABC検診と呼んでいるようですけれど、胃がんを初め胃の病気のなりやすさを分類する検査だそうですけれども、こういう胃がんリスク検診を行っていたそうですけれども、現在はもっと増加していると思われます。

 自治体主体で胃がんリスク検診、ABC検診を行っている市町村は、40歳以上を対象に実施しているところが多いようですが、高崎市では40歳から70歳を5歳刻みで実施するほかに、20歳から35歳を5歳刻み、無料で検診を実施しているようです。

 佐賀県では、平成28年度、今年度からですが、全中学3年生ピロリ菌検診を実施し、県が検診費用及び除菌治療費の個人負担分を全額助成するようにしたそうです。関連経費として2,600万円を予算計上しています。

 ほかにも、中学生、高校生のピロリ菌無料検診を実施しているところがあるようですが、いろいろ調べてみましたが確認はできませんでした。

 長野県内では、松本市、岡谷市、東御市、飯田市が実施しています。

 松本市では、医師会の協力を得て、40歳から75歳を5歳刻みで、市が助成してピロリ菌検診を実施しています。個人負担は、特定健診とセットの場合は1,000円、単独検診の場合は2,000円です。平成26年度には1,439名、これが初年度のようですけれども、の方が検診を受け、胃がんが発見された方が5名、そのうち4名は早期がんだったそうです。平成27年度には、3,137名の方が検診を受けたそうですが、結果の集約はまだできていないとのことでした。

 岡谷市は35歳から70歳を5歳刻み、個人負担は1,200円でピロリ菌検診を行っています。

 ピロリ菌の除菌は、胃がんの予防・治療につながるだけでなく、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の予防・治療にもなり、さらに感染経路の抑制にも役立ち、将来的には胃がんはなくなると予想されているそうです。

 ここで質問いたします。まず一つですが、市では胃がん、大腸がん、肺がん、前立腺がん、子宮頸がん、乳がんの検診に助成していますが、受診対象者の受診率はどのぐらいでしょうか。また、全国、長野県の平均と比べて受診率が高いのか低いのか、教えてください。また、この実績について、市長はどのように感じられておられるか、お聞かせいただきたいと思います。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 長野県で公表しております受診率、胃がん検診、大腸がん、肺がん、乳がん、そうした市とそれから県の平均等について、担当からお話をさせていただきますが、伊那市のがん検診の受診率は、県平均と比較ではいずれも高くなっているわけであります。が、全国と比べると、子宮がんと乳がんの検診が、やや低めであるというふうに見ております。

 検診、受診奨励重点年齢ということで、先ほど5歳刻みというのがありました。これ子宮がんの検診は、20歳で全員、25歳で5年未受診者ということであります。で、乳がんの検診は40歳で全員、50歳は5年間の未受診者の設定をして、無料クーポンの配布によって受診を促すという対応をしております。

 また、検診を受けやすいように、休日の検診ということも実施をしております。



○議長(黒河内浩君) 城取保健福祉部長。



◎保健福祉部長(城取誠君) 県が公表しておりますそれぞれのがん検診の受診率でありますが、平成25年度の数字でお願いをしたいと思います。胃がん検診が、伊那市16.6%に対して県平均6.9%でございます。それから、大腸がん検診につきましては、同じく伊那市28.7%、県平均15.5%、それから肺がん検診が伊那市26.3%、県平均13.2%であります。それから乳がん検診については、伊那市が24.5、県が19.6であります。子宮頸がんについては、伊那市が20.1、県平均が18.6、それから前立腺がんの検診については、指針に定められていないということで県の受診率等公表されておりませんが、伊那市の場合25.0%となっております。

 それから、全国数値というお話しでありましたけれど、全国の受診率につきましては、母体それから統計資料等がですね、統一をされていないということで、あくまでも参考数値ということでお聞きをいただきたいのですが、胃がんについては9.6、大腸がんが19.0、それから肺がんが16.0、乳がんが25.3、子宮がんが31.1となっておりまして、市長申し上げましたとおり県平均との比較では、健診率いずれも伊那市が上回っているわけでありますが、子宮がん、乳がんの検診は、全国と比べますと若干低めかなという結果であります。



○議長(黒河内浩君) 丸山議員。



◆3番(丸山敞一郎君) ありがとうございました。私もインターネットでいろいろと調べて、この受診率というのを比較しようと思って調べてみたんですが、調べ方によって大分違いが出ていて、なかなか比較ができなくて困ってしまったわけでございますが、おおむね見ましたところ、全国平均に比べると長野県は高いなという感じは受けました。伊那市もいいんじゃないかなというふうに感じはしております。

 伊那市の、第二次伊那市健康増進計画の中で、市のがん予防対策の実態を分析していますが、その中を見ますと、伊那市の受診率は全国、県の平均よりもやや低いようなふうに感じております。ちょっと広く日本全体で見ますと、日本のがん検診受診率は、OECD参加、30カ国の中で最低のレベルにあるというふうに記録されております。国では、2012年ですが、このときにがん対策推進基本計画というのを策定して、がん検診受診率を50%以上にしたいというようなことを決めておりますが、なかなかことしで5年目になるわけですけれども、なかなか目的を達成できないというのが実情というふうに言われております。

 それでは、2番目の質問ですが、よろしくお願いします。東京都墨田区では、小学校、中学校の各1校を指定して、試験的にがん教育を1時間単位で2回行ったそうです。児童生徒のがんに対する関心が高まるとともに、家族のがんに対する意識も深まったそうです。伊那市としても、医師会の協力を得て、小中学校でがん教育を行ってはいかがかと思いますが、市長並びに教育委員会の考えをお聞かせください。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 伊那市では毎年保健師が希望する高校に出向きまして、禁煙教育を通じてがん予防の健康教育を行ってきております。小中学校で健康教育を行うのが効果的であるという意見もありまして、今後、小中学校養護教諭とも協議をしながら、実施を検討してまいりたいと思います。

 で、実施に当たりましては、医師それから養護教諭、保健師等が考えられますので、こんな方向で進みたいという考えであります。



○議長(黒河内浩君) 大住教育次長。



◎教育次長(大住光宏君) お答えいたします。平成19年に策定されまして、5年後の平成24年に見直しがされました国のがん対策推進基本計画では、がんの教育、普及啓発といたしまして、子供たちが健康と命の大切さについて学び、みずからの健康を適切に管理し、がんに対する正しい知識と、がん患者に対する正しい認識を持つよう教育することを目指して、学校での教育のあり方も含めまして、健康教育全体の中でがん教育をどのようにするべきか検討することとしております。

 文部科学省におきましては、がん教育推進のための教材、外部講師を用いたがん教育ガイドラインをこのたび作成し、県の教育委員会におきましても、がん教育の手引きをこのたび作成したところでございます。

 また、県におきましては平成25年の10月に、長野県がん対策推進条例を施行し、県は市町村及び関係者等と連携、協力し、児童生徒ががんに関する正しい知識と健康な生活習慣を身につけるための教育が行われるよう、教育に関係するもの等に対する研修の機会の確保、その他の必要な施策を講ずることとしております。

 市内の小中学校におきましては、教職員がこの県主催の研修会に参加したり、また保健の事業におきましてがん教育を取り入れておりますけれども、今後も学校でのがん教育の推進に努めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。



○議長(黒河内浩君) 丸山議員。



◆3番(丸山敞一郎君) 学校で健康教育の中でがん教育も扱っておるということのようですので、ちょっと私もその辺のとこ詳しくわかりませんでしたもんで、こういう質問になりました。小学校でがん教育を行うということは、伊那市のがん検診の受診率を上げる上でも、大変期待できることじゃないかなというふうに感じております。

 3番目の質問に入ります。胃がん、胃潰瘍、十二指腸潰瘍を予防するために、市が検診費用の一部を助成して、ピロリ菌検診を積極的に実施していただきたいと思いますが、市長の考えをお聞かせください。



○議長(黒河内浩君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) がんのうち胃がんは罹患の第1位、それから死亡の第2位ということでありまして、重大な問題となっているわけでありますが、胃がんのリスク要因としては、塩分の多い食事、野菜不足、喫煙等のライフスタイル、あるいはヘリコバクター・ピロリ菌の感染等、環境の要因にかかわるものが大きいと言われています。

 市内の様子については、また部長のほうからお話をさせていただきたいと思いますが、伊那市の実施をしております胃がん検診としては、国の方針に沿って当面胃のエックス線検査を継続しながら、ピロリ菌、ヘリコバクター・ピロリ抗体検査というのは実施をする考えは、今のところありません。ただし、今後の検証結果によって、ヘリコバクター・ピロリ抗体検査が明らかな死亡率の減少効果が認められるということとなれば、実施を検討していかなければいけないという考えであります。



○議長(黒河内浩君) 城取保健福祉部長。



◎保健福祉部長(城取誠君) 伊那市の胃がん検診の現状でありますけれども、現在、御承知のように胃部エックス線の検査によるものでありまして、平成27年度につきましては、受診者が6,545人、うち胃がんの発見者が4人というような現状になってきております。それから、全国では約6%の市町村でピロリ菌の抗体検査、あるいはペプシノゲンの検査を行っているというふうに承知をしております。

 先ほど市長申し上げました国の方針でありますけれども、国ではこのピロリ菌の抗体検査、現時点では死亡率の減少効果を示すエビデンスがまだ十分ではないという認識でありまして、さらなる検証が必要というふうにされているところであります。

 ということで、現在、国ではやはりエックス線の検査、もしくは内視鏡の検査を胃の場合には推奨しているという現状がありまして、当面伊那市の検査方針については継続をしていきたいという考えであります。



○議長(黒河内浩君) 丸山議員。



◆3番(丸山敞一郎君) この件につきましては、23年と25年に前澤議員も質問をされておられまして、先ほどと同じような回答を得ているように記憶しております。

 先ほどレントゲン、エックス線の検査というような話が先に出ましたけれども、何か国のほうの方針としては、エックス線ではなくて内視鏡検査のほうにこれから移行していくというような方向に動いているというふうにちょっと感じております。

 また、このピロリ菌の除菌ではないですけれども、これにかかわるいろいろの部分で保険が適用されるようになってきているということも、お聞きしておりますので、ぜひ前向きに御検討いただければと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

 がん検診は健康増進法の基づく事業ではありますけれど、現在は努力義務であって強制されるものではないようでございますけれども、がん検診を行うということは、当初にはいろいろ経費はかかるかと思いますけれども、長い目で見れば医療費の削減につながるはずだと思っております。

 ある研究機関の調査によりますと、年間検診を続けて5年ぐらいたつと、何千億という倹約になるんだというような統計も出ておりました。ちょっと、私には余り関係ないようなことだったものですから、いろいろのがんに関する本を読みました。大変難しい漢字というか、言葉が出てくるものですからよくわかりませんでしたけれども、いい勉強になりました。そういう中でですね、がんの治療については「手術をする。手術はするべきでない。放射線治療でいいんだ。」というふうにいろいろな意見がありますが、がんの予防については、どの本を読んでも書いてあることは大体同じです。日常生活の中で心がけること。先ほど市長も言われましたけれども、繰り返しになりますが、一番最初はまず、「たばこを吸わない。」、2番目は「お酒はほどほどに、バランスのよい食事、塩辛い食塩は避ける。野菜や果物を豊富にとる。適当な運動。」などこういうことが書いてあります。私には、ちょっともう手おくれかもしれませんけれども、もうちょっと頑張って長生きしたいと思っております。

 以上で私の質問を終わります。どうもありがとうございました。



○議長(黒河内浩君) 特別に認めます。



◆3番(丸山敞一郎君) 一つ忘れた。

 会派でですね、このピロリ菌の話をしましたら、我が派では中山議員と平岩議員が既に除菌をしておるそうでございます。除菌をしたら、大変胃の調子もいいし、心も和やかになったとこういうふうに言っておられましたので、発言させていただきました。ありがとうございました。



○議長(黒河内浩君) 以上をもちまして、丸山敞一郎議員の質問が終了いたしました。

 以上で通告者の質問が終了いたしました。

 引き続き関連質問を行います。

 質問に当たりましては簡潔明瞭に、また市に関係ある事項に限りますので、その点に留意していただくことをお願いします。

 関連質問のある方の発言を許します。

     (「なし」と言う者あり)



○議長(黒河内浩君) 以上をもって関連質問を終結いたします。

 以上で本日の日程は全て終了いたしました。

 本日はこれをもって散会いたします。



△延会 午後2時26分

 地方自治法第123条第2項の規定により署名をする。

       伊那市議会議長

       伊那市議会議員

       伊那市議会議員