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長野県 茅野市

平成23年  6月 定例会 06月16日−03号




平成23年  6月 定例会 − 06月16日−03号









平成23年  6月 定例会



              平成23年6月

            伊那市議会定例会会議録

               (5−3)

1.開会  平成23年6月16日(木曜日)午前10時00分

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2.出席議員の氏名(21名)

          1番     唐澤千明

          2番     唐澤 稔

          3番     二瓶裕史

          4番     橋爪重利

          5番     宮島良夫

          6番     竹中則子

          7番     中山彰博

          8番     平岩國幸

          9番     飯島 進

         10番     若林敏明

         11番     新井良二

         12番     飯島光豊

         13番     黒河内 浩

         14番     小平恒夫

         15番     柴 満喜夫

         16番     前澤啓子

         17番     前田久子

         18番     柳川広美

         19番     飯島尚幸

         20番     伊藤泰雄

         21番     若林徹男

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  欠席議員の氏名(0名)

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3.説明のため出席した者の職氏名

       市長          白鳥 孝

       副市長         酒井 茂

       政策審議監       宮本高行

       教育長         久保村清一

       教育委員長       松田泰俊

       総務部長        林 俊宏

       市民生活部長      守屋和俊

       保健福祉部長      原 武志

       農林部長        塚元重光

       商工観光部長      御子柴泰人

       建設部長        松尾 修

       水道部長        原 秀夫

       教育次長        竹松武登

       会計管理者       広瀬一男

       高遠町総合支所長    伊藤俊規

       長谷総合支所長     中山晶計

       総務課長        伊藤 厚

       財政課長        城取 誠

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4.職務のため出席した事務局職員

       事務局長        高木伸治

       次長          有賀賢治

       主査          伊藤美千代

       主査          山下 隆

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5.議事日程

   日程第1 会議録署名議員の指名について

   日程第2 一般行政に対する質問について

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△開議 午前10時00分



○議長(伊藤泰雄君) おはようございます。

 御苦労さまでございます。私は、昨日東京の日比谷公会堂で開催されました第87回全国市議会議長会に出席してまいりました。

 まず、はじめに仙台市の野田議長さんから、東日本大震災被災都市の代表として、今までの皆さんの支援に感謝とお礼のあいさつがありました。

 その後、会議の中で、政府に対しまして被災地の復旧・復興に対して、あらゆる支援策を講ずるよう決議されました。そして、全国市議会としても、今後全面的に応援していく約束をしてまいりましたので、皆様方の御協力をよろしくお願いいたします。

 なお、その他、政府に対しまして、原子力発電所事故問題や地方税財源の充実強化など6議案を決議いたしましたので、詳しいことは議会事務局に議案書を置いてありますので、後ほどごらんいただきたいと思います。

 これより、本日の会議を開きます。本日の議事日程は、お配りしてあります議事日程表によって議事を進めてまいります。

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△会議録署名議員の指名について

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○議長(伊藤泰雄君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。本日の会議録署名議員は、2番、唐澤 稔議員、3番、二瓶裕史議員を指名します。

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△一般行政に対する質問について

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○議長(伊藤泰雄君) 日程第2、昨日に引き続き、一般行政に対する質問を継続いたします。

 若林敏明議員の質問に入ります。

 10番、若林敏明議員。

     (10番 若林敏明君登壇)



◆10番(若林敏明君) おはようございます。それでは、あらかじめ通告いたしました件につきまして、市長の見解を伺いたいと思います。

 今回取り上げるのは、「大規模災害に備える実践的な検証」と題しまして、その一つに絞ってお尋ねしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 このたびの東日本大震災では、マグニチュード9という、まさに想定外の規模で甚大な被害をこうむりました。亡くなられた方の御冥福と一日も早い復興を祈るとともに、あすは我が身との思いで今回の震災を教訓として、伊那市政に反映することが私どもの役目と肝に銘じております。

 確かに、想定外の規模でした。しかし、最悪のケース、すなわち想定外もあり得ることを想定することが危機管理、防災の基本ではないかと思いました。

 東海大地震が30年以内、84%の確率で起きると予想されており、伊那谷活断層帯や糸魚川静岡構造線活断層帯のある伊那市は、東海地域・東海地震の防災対策強化地域に指定されているのは御承知のとおりかと思います。

 しかも、一時停止しているとはいえ、浜松原発があり、しかもその震源域の真ん中にあるわけですので、発災すれば被害は甚大と予想されます。しかも、同時多発で、この上伊那8市町村が同時に被災する可能性も高いわけで、加えて原発事故も予想されるわけですから、この際、改めて大規模災害に備えてより具体的に次の9点についてお聞きしたいと思っております。

 まず第1に、指定避難所の耐震性についてであります。東日本大震災を見ても避難所の施設の安全性と設備、電源とかおトイレだとか飲料水などの確保に非常に差がありました。いつまでも余震におびえる日を送っている、そんな光景が見受けられます。伊那市においても避難先の安心確保こそが急務ではないかと思います。

 そこでお尋ねします。市内の指定避難所で耐震補強がまだ済んでいないものがあるか、あるとすればいつやるのかお伺いしたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 伊那市では、市内の公立小中学校の体育館21カ所を基幹の避難所としております。基幹避難所につきましては、市の職員を配置しまして、地域の情報伝達、それから物資の搬送の拠点、救護施設等、地域のセンター機能を有するという場所であります。

 21カ所のうち14カ所については、耐震工事が済んでおりますが、7カ所につきましては、平成27年度までに耐震化工事を実施する計画であります。

 その中でも今年度中に、美篶小学校と長谷小学校が終了する予定でありまして、残りは五つという予定であります。



○議長(伊藤泰雄君) 若林敏明議員。



◆10番(若林敏明君) 残り五つというのは、いつどこでしょうか、そしてそれは27年度までということですけれど、こういった状況がありますから、具体的に耐震補強をする目標年度を示していただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 残りは、伊那北小学校と新山小学校、それから長谷中学校、西春近北小学校、それに西春近南小学校の5校であります。

 今年度中にすべての学校施設の耐震化の耐震診断を終了しまして、その結果によって優先順位を考えるということで、最終が平成27年度という予定であります。



○議長(伊藤泰雄君) 若林敏明議員。



◆10番(若林敏明君) それでは、一刻も早く耐震診断を済ませて、27年度までにということですけれど、27年というのはいかにも遠いなと思います。少しでも前倒しをして、早急に避難所の安全性を確保していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 続いて、今、伊那市は各地区ごとに防災マップづくりを推進しております。防災マップづくりをしてみますと、避難所が非常に遠い、したがって避難所までたどり着けない。まずは、一時避難所を設定してそこへまず集まろうじゃないかというケースが多いと思われます。

 私も、2年前に自分の通り町で防災マップをつくった際に、やはり伊那中まで避難しなければならない。しかし、あそこまでどうやってお年寄りを誘導するかということで悩みまして、そのときに提案があったのは、いなっせが一時避難所にできないかという話が出て要望したわけです。

 現在進めている伊那市内の避難所設置は、かなり避難時間がかかる、したがって、どうしても一時避難所が必要ではないかと思うわけですが、検討するケースは把握しておりますでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 大震災の避難所としまして、原則としては基幹避難所への避難をお願いしているわけでありますけれども、今話に出ましたいなっせにつきましては、耐震化が済んでおります。耐震化がされておりますので、今現在は、一時的な避難所には指定をしてはいませんけれども、施設管理団体と協議をして一時避難所としての活用ができるか検討してみたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 若林敏明議員。



◆10番(若林敏明君) ぜひ、既に2年前から申し出のあるものですから、早く答えを出して、それに沿った防災計画が地区ごとにできるように、既にことしの防災計画は、地元では地震を踏まえて、今つくり直そうとしている最中なので、間に合うようにぜひ急いでいただきたいと思います。

 二つ目の大きな質問としまして、先ほど指定避難所のところでもダブると思いますけれども、保育所、小中学校の耐震性について伺いたいと思います。同じく耐震補強が進んでいないものがあるとすれば、どこか、あるとしたらいつやるのか、具体的にお答えください。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 平成20年の3月に策定しました伊那市住宅建築物耐震改修促進計画の中では、保育園は2階建て以上、かつ500平米以上の施設を耐震化計画の対象とするというふうにしてあります。

 現在、対象となります保育園は、竜東保育園でありますけれども、昭和60年建設でありまして、耐震化は不要という見方であります。

 昭和56年以前の建物につきましては、竜東、伊那東、伊那北、伊那西部、東春近中央、高遠第二・第三、それから高遠第四の7園と、今休園でありますけれども、新山保育園、これがあります。

 保育園の整備計画に基づいて、平成27年、これも同じですけれども、建てかえ等の整備を行う予定であります。

 それから、高遠第二・第三保育園については、平成11年に改修工事を行っておりますけれども、これについても耐震化の診断を検討しております。



○議長(伊藤泰雄君) 若林敏明議員。



◆10番(若林敏明君) これも先ほどの指定避難所と同じで27年までということで、27年までの課題が随分たくさんあるというふうに思います。もちろん、順次ということではあろうかと思いますけれど、先ほど述べたように、27年というのには余りにも、やはり遠いなと感じがします。先ほど述べたように、大地震の可能性が非常に高まっている中では、耐震補強に関する優先度は、やはり高めていく必要があるかと思います。事業の前倒し、あるいはより具体的な整備計画を示すということを検討していただきたいと思いますが、改めてそのことについて、避難所と保育所、小中学校の耐震性をあわせて、もう一度見解をお聞きします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 終期が平成27年というふうになっておりますけれども、鋭意努力をしてまいりたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 若林敏明議員。



◆10番(若林敏明君) ぜひ、急いでもらいたいと思います。

 3番目に、学童クラブの耐震性であります。伊那市は、子育て支援の一つの方法として、いわゆる児童館はないわけであります。1館あったわけでありますが、それは新山の保育所でありまして、数年前に廃館されています。

 各所にある学童クラブなんですが、これまた老朽化している施設が多い。そこでお尋ねします。耐震補強はできているのか、できていないとしたなら、いつやるのかお尋ねします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 学童クラブにつきましては、昭和56年6月1日に施行されました新耐震基準以前に建築された建物で運営をしているクラブについては、伊那小学校、東春近小、西春近北小、西春近南小、高遠北小、長谷小の6のクラブであります。このうち、学校施設を使用しているのは伊那小のみでありまして、あとの5クラブは、学校の空き教室等がなく使用できないために、学校周辺の公民館や市役所の旧東春近支所、あるいは旧教員住宅などを使用している状況であります。

 今後につきましては、伊那市の住宅、建築物耐震改修計画では重点的に耐震化を進める建築物、一つとして、災害時の拠点となる施設、そして二つとして、多数の者が利用する建築物から実施するとしておりまして、優先順位を決めて対応してまいりたいと思います。

 東春近小は、代替施設が必要でありまして、検討をしている最中であります。教員住宅等の平家の施設については、耐震方法を検討してまいりたいと。

 それから、長谷小、長谷公民館については、平成24年から平成25年に耐震工事を検討しているところであります。



○議長(伊藤泰雄君) 若林敏明議員。



◆10番(若林敏明君) これまたやはり、今市長の述べたとおり、重点的な耐震施設としては、まさにこの学童クラブは重要かと思います。学童クラブは、学校が終わった後だけではなくて、休みの日にも機能しておりまして、また夏休みなどの長期休暇のときにも稼働していると、そこに過ごす時間が、極めて子どもたち長いわけでして、耐震を急ぐ重要な拠点かと思いますので、あわせて急いでいただきたいと。

 先ほど出た、伊那小学校南校舎についてですが、確かに昭和4年の建築ということで、当時は鉄筋校舎ということで、当時というのは、今60ぐらいの方かもしれませんけれど、その年代の皆さんには非常に思い入れのある建物だそうですけれど、実際には非常に老朽化しているわけです。

 現在、取り壊して改めて建て直したときにという話が出ているそうなんですが、父母会からは伊那小の敷地内に当面の仮設施設を建設してほしいという要望も出ております。

 いずれにいたしましても、先ほど述べたように、長時間にわたって子どもたちが過ごす施設ですので、早急に方針を定めて取り組んでいただきたいと思いますが、伊那小学校南校舎について、計画を述べていただきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) おっしゃるとおり、伊那小学校南校舎は、昭和4年の建築でありまして、大変古い建物であります。校舎の耐震工事等の必要性の検討にあわせまして、安心して使用できる学童クラブ施設のあり方を、平成22年度より検討しております。そうした中、さまざまな協議を踏まえる中で、現時点の考えとしましては、伊那小学校内の体育館等の利用可能な場所を融通して、安全確保をしながら一時的に利用するものとしておりますが、今後、伊那小学校の建てかえ、南校舎の取り壊しに合わせて、跡地に学童クラブを新設したいという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 若林敏明議員。



◆10番(若林敏明君) 新設する年度は、いつごろになりますでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 平成24年度、現在の南校舎は、耐震補強工事の対象外として、平成24年度を目途に取り壊しを行う方向で、検討に入っているという状況であります。



○議長(伊藤泰雄君) 若林敏明議員。



◆10番(若林敏明君) では、ぜひとも24年度に取り壊すんであれば、年度内に建設に入れるように、今から準備していただきたいと思いますが、いかがですか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) これについても、協議を重ねる中で検討したいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 若林敏明議員。



◆10番(若林敏明君) 極力速やかに建設に入れるようにお願いをします。

 4番目、市道橋梁の耐震についてであります。同じく、今回の東日本においてもそうですが、やはり分断してしまう、地域が孤立してしまうというケースが、やはり見受けられるわけです。当伊那市においても、各所で中山間地が多い中で、橋梁が破断してしまうというケースが予想されるわけです。そこで、改めて大規模震災を想定して、市道・橋梁の耐震性を調べてあるのか否か、お聞かせください。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 平成25年度に、橋梁の長寿命化修繕計画策定を予定しております。22年度から目視点検を実施をしている中で、劣化の状況を確認しているという状況であります。

 橋梁の長寿命化修繕計画を策定する中では、橋梁の重要度、災害時の重要度を踏まえまして、橋梁の耐震補強を行ってまいりたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 若林敏明議員。



◆10番(若林敏明君) ことしは23年ですのでね、25年長寿命化計画をというのでは、やはり余りにも遅いんではないかと思うわけです。一年でも早く前倒しすべきだと思うんですが、いかがですか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 市内の橋梁というのが、あまたありまして、そうしたものの中から重要度というか災害時の中で市民の皆さんでの優先順位というものも考慮しながらやっております。そうした、非常に数が多いということを御承知おき願いたいと思います。担当のほうでも鋭意努力をしながら対応している状況であります。



○議長(伊藤泰雄君) 若林敏明議員。



◆10番(若林敏明君) おっしゃるとおり数は多いわけですけれど、これまた地域の孤立という問題は、非常に深刻な問題ですので、一年でも、この長寿命計画の25年ということに、余りこだわらずに、危険度の高いものを選び出していくと、22年から目視ということでいけば、どの橋梁が危険かという予測はついておりますでしょうか。もしついていれば危険と思われる箇所をおっしゃってください。



○議長(伊藤泰雄君) 松尾建設部長。



◎建設部長(松尾修君) 橋梁点検につきまして、もう少し補足させていただきます。平成22年度より24年までの3カ年で、市内800橋梁を対象に調査を実施するというふうに計画をしております。

 点検方法につきましては、二段階の方法を考えておりまして、まずレベル1、これは遠望目視ということで、遠くから橋梁の変状があるかないかというものを確認する調査でございます。これによりまして、各橋梁の構造部位、例えば、橋台だとか、橋脚だとか、けただとか、そういう各部位の変状が確認されたものにつきましては、レベル2ということで、近接目視、これは本当に近づいてさびの発生のぐあいだとか、コンクリートの剥離、剥落のぐあいだとか、そういったものの細かい調査をいたします。そういった中で、その橋梁の安全性というものを細かくチェックするということで進めております。

 ちなみに、調査の進捗でございますけれども、平成22年度におきましては、橋長15メートル以上の橋梁107橋を既に完了してございます。

 そして、今年度でございますけれども、10メートルから15メートルまでの65橋と、10メートル未満の橋梁100橋をやる予定でございますけれども、合わせて165橋を今年度やります。そして、最終年度でございます来年度には、橋長10メートル未満の506橋を実施したいというふうに考えております。既に、橋梁点検を実施した中で、危険性が確認されました、例えば、高遠の弁財天橋、そういったものにつきましては、緊急的な対応ということで補修工事も進めております。



○議長(伊藤泰雄君) 若林敏明議員。



◆10番(若林敏明君) 発見した時点で、危険と思われるものは早急に手を打っていただきたいと思いますので、改めてお願いをしておきます。

 それで、今月から緊急に補修している富県地籍の東部線奈良尾橋のかけかえについてお尋ねしたいと思うんですが、早急に、何せ川底は掘られてかなりえぐられておるに加えて、橋梁にひびが入っておって、目視どころではなくて、本当にさわれば落ちそうな感じがするわけです。昭和27年建設、築約60年ということで、しかも、保育園、小学校への唯一の通学・通園路であり、また北新区に区民にとっては避難所に行くための大事な橋でありまして、早急に、今回の応急処置だけではなくて、抜本的なかけかえを地域の区民は望んでおるわけですが、今後の見通しについてお伺いしたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 議員のおっしゃるとおり、昭和27年の大変古い橋で、現状も老朽化が進んでいるということは承知をしております。そうした中で、今後、道路改良とあわせてかけかえが必要になってくるものと思われますので、財源を確保しながらかけかえを検討してまいりたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 若林敏明議員。



◆10番(若林敏明君) 確かに、残った道路改良地区でありまして、道路改良を問題にすると、橋があるからと、後回しになっちゃう。橋のことでいけば、道路改良があるからということで、また後回しになってきたと、そういう背景があります。私、出戻りの議員でして、出戻る前からこの橋の問題は大きな課題になっておりますので、改めて今回の震災を考えたときに、この橋ではまずいというふうに、実は改めて自分としては考えた次第です。道路改良も含めて、具体的な、実施はともかくとして、計画図面を引くと、早急に図面を引くというお考えはいかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 今、ノートに記入しましたので、そういうことで御理解願いたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 若林敏明議員。



◆10番(若林敏明君) では、早速手続に入っていただきたいと思います。

 5番目に、放射線量の測定についてであります。放射能災害については、国自体に暫定基準しかないというお粗末な状況であります。大気、土壌、農産物のモニタリング体制がまだまだ不十分で国民を不安に陥れているわけです。

 放射能測定においては、しきい値、すなわちそれを超えると危なくて、超えないと安全だというようなことが言えないわけでありまして、微量であっても遺伝子を傷つけ、発がん性を持つ厄介な代物、それが放射能物質であります。

 では、どうやって安全性を確保したらいいかということでありますけれど、平面的な相対評価、それから時間軸ですね、経年変化、この二つにおいて評価するしかない、異常があれば速やかに除去、あるいは退去するしかない。つまり、まず数多くの定点観測を決めて、観測地点を決めて根気よく調べ続けるしかない。そのバックデータがあって、はじめていざというときに危険な状態であるかどうかが判断できるというふうに言われております。

 ここにアールダンという簡易の放射能測定器であります。これは地元伊那市の「下駄の会」、ふだん着の平和運動下駄の会という団体が、15年ほど前から調べておるアールダンという簡易測定器であります。ちなみにきょうのこの1分間の値は13でありまして、比較的少ないのですけれど、これはこういったノートに、時間を、1分間計ですので10回調べていくわけです。

 ちなみに、今市長のお手元にも示しましたけれど、1993年のデータがあります。今から18年ぐらい前です。10月から1月にかけて20回はかって平均的に見ますと18から20ぐらい。時々最高値として30を超えるときがあるという、30を超えたときが4回ほどあります。このデータがあるので、きょうの値、例えば、今23に上がりました。やはり1分間で測りますけれど、かなり変動するんですね。ただ、23という値が高いか低いか、30超えたから危ないのかどうなのかという判断は、その場ではわからないわけです。しかし、先ほど言いましたように、経年変化、18年前のデータがここに残っているということが重要で、それと比較すると、事故の前である18年前においてでも、最高値30というのが何回かあると、平均値でいくと20前後だということを知っていれば、きょうの値から安全性が推測できるわけですね。

 したがって、このように今後伊那市で始めようとしている測定について、どういう形が一番市民に安全を、安心感を与えられるか、そして、いざというときにそれにどう対応したらいいかということを指し示す必要があろうかと思います。

 したがって、そこでお尋ねしたいと思います。まず、この時点で、伊那市における観測情報の把握と広報は、大気、土壌、汚泥、農産物について、把握している範囲を教えてください。



○議長(伊藤泰雄君) 林総務部長。



◎総務部長(林俊宏君) 伊那市内で行われた今までの観測情報の状況でありますけれども、まず、空間放射線量、これにつきましては、長野県で実施をしておりまして、場所は、観測地点は伊那の合同庁舎。これは、毎月行うということで、3月17日、4月27日、5月23日と、毎月定期的に行っていくということでお聞きをしておりますが、0.04から0.03マイクロシーベルトということで、これは長野県のホームページ、また報道機関等に公表をされているものであります。

 それから、上水道の放射線濃度については、上伊那広域水道事業団の箕輪浄水場で、これも長野県で行ったわけでありますけれども、3月25日、4月27日、6月2日という形で、いずれも不検出でありました。これについては、第1回目については、特に3月25日については、伊那市の安心・安全メールにおいても市民の皆さんに情報提供をしているところであります。

 それから、上伊那の箕輪ダムの関係については、定期的に今後も行っていくということになっております。

 それから、農用地の土壌の放射線の関係でありますけれども、やはり長野県で行った市内の水田でありますけれども、4月26日に行っておりまして、これは13ベクレルというような形で結果が出ております。県のホームページで公表されております。

 それから、次に伊那市でありますけれども、伊那市の下水道汚泥の放射線濃度、これについても5月26日に伊那市で実施をしておりまして、これは不検出という結果でございました。これについても、報道機関等へ報告をして、市民の皆さんにお知らせをしたところであります。

 それから、農産物の関係でありますけれども、これは長野県で行っているわけでありますけれども、伊那市内では、3月27日にホウレンソウ関係、それから6月7日に、市内のブロッコリーという形で、いずれも不検出ということになっております。いずれも、長野県のホームページと伊那市のホームページ等で公開をしているところであります。

 なお、農産物のものについては、これは長野県でやっておりますけれども、お聞きをしますと、長野県を4ブロックに分けて、それぞれ定期的に巡回をして行っていくというふうにお聞きをしております。

 今まで、3月以降行われてきた放射線にかかわる観測情報等については、以上でございます。



○議長(伊藤泰雄君) 若林敏明議員。



◆10番(若林敏明君) わかりました。今後、伊那市として購入しようとしているということをお聞きしましたが、どのようなものを、いつどこでだれが今後はかっていくのか、どのように運用していくのか、お聞きしたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 林総務部長。



◎総務部長(林俊宏君) 5月の臨時会の議会の市長のあいさつの中で、放射線の測定器を購入をしていくという形で発注をしているところでありますけれども、なかなか品不足ということで、まだ入っていない実情でありますが、機器が入ったところで考えているものは、定点としては、伊那市役所、それから高遠の総合支所、それと長谷の総合支所、そこを定点で、できたら午前中一度定期的に観測をしていきたいと、その結果については、市のホームページ、また市役所、各支所に掲出をして市民の皆さんにお知らせをし、報道機関にも提供をしていきたいというふうに考えているところであります。

 なお、申しおくれましたけれども、機種については、ある程度精度の高いものということでお願いをしているところでありまして、長野県が現在使用している機器と同様なものにしていきたいと思っているところであります。



○議長(伊藤泰雄君) 若林敏明議員。



◆10番(若林敏明君) 定点観測が必要なことは、先ほど述べましたけれど、そのほかにも、各地の土壌、農産物、下水道の汚泥をどうするかという問題があります。そこで、一つの提案ではありますけれど、やっぱり先ほどふれました、こういう下駄の会、あるいはチェルノブイリのチューブといった幾つかの民間団体で調べている団体もあると、あるいは個人もあろうかと思います。そういう意味では、一般市民、事業者で保持している人、あるいはこの関係者も加えた形でワーキンググループをつくって導入に当たってより有効な測定方法を研究する必要があるのではないかと思いますが、市長の御見解は。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 先ほど部長が申しましたように、伊那市で導入を予定している機種というのは、非常に精度が高いものを考えております。先ほどのアールダンという機種との整合性が図れるかどうか、それから民間の方でお持ちの機種がどういうものなのかということを承知をしておりませんけれども、そうした数字の整合性が図れるようであれば、そうしたことも必要かと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 若林敏明議員。



◆10番(若林敏明君) 確かに、今回購入するものとの整合性ということは、なかなか難しいことだと私は思います。しかし、先ほど述べたように、しきい値、カンマ1がカンマ1.1になったからどうのこうのということではないわけですね。つまり、長い時間のスパンの中での変化を見て、みずから危険を判断するということが重要だろうと、あるいは平面的な変化、例えば、伊那ではかったけれど、こうだったけれど高遠ではどうかという、そういう平面的な変化が重要なんだと思います。そして、過去のデータを持った方が実際にいるということ、これが一つのバックグラウンドというかバックデータとして有効ではないかと思いますので、ぜひ、検討をしていただきたいというふうに思います。一度ぜひそういう協議の場を設けていただきたいと思います。

 さて、6番目は、災害時の要援護者の避難誘導についてであります。

 災害弱者の避難誘導、安否確認は、時間との勝負であります。きちんとした最新の要援護者リストを用意することが最も重要かと思います。

 実は、2年前に自分もそういう区の役員をやりまして、調べたところ25人ほどおりましたか、要援護者の中で、例えば、名前が何々きくさんというのが、平仮名のきくさんと漢字の菊さんでダブってカウントされていたとか、あるいは、住民票上はそこにいるんですけれど、施設に入っていて、既にそこで生活していないとか、10人ほど訂正がありました。そんなことで、今年度の更新は、もう済んでいるのか、またそれは災害時にどのように生かされていくのか、そのプロセスについて具体的に説明を求めたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 詳細については、担当のほうからお話をさせてもらいますけれども、要援護者、大変把握が難しいケースがあります。そうしたことをどのように共有できるかということがポイントだと思いますが、今後、具体的な状況調査については、台帳の整備を進めるということ。それから区自主防災会との連携が必要であるということ。避難誘導、そうした上に立って避難誘導、安否確認といったものを確実にしていくということであります。

 さらに、要援護者の台帳登録、地図システムを使っての管理活用というものもできるというふうに考えておるわけであります。

 さらに、要援護者の台帳の記載内容についても変更は日々ありますので、そうしたことをどのように更新していくのかということも重要なポイントだというふうに理解をしております。



○議長(伊藤泰雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原武志君) それでは、担当のほうから詳細について御説明させていただきます。

 現在、市としましては、要援護者、障害者と高齢者を中心に台帳を整備しております。平成19年度から整備を行っておりまして、先ほど御指摘がございましたけれども、毎年更新はしております。障害者につきましては1月、高齢者につきましては7月ということで、一定の期間をあけまして民生委員の皆さんに御協力を得ながら整備を行っております。

 御本人から台帳の登録について、同意を得られない方が何人かおられます。その場合には、最終的には、市の職員が安否確認を行うということになるわけですけれども、登録のあった方につきましては、基本的に民生委員さんを中心に地域のほうで援護をしていただくということになります。

 万が一の場合には、台帳の写し、それから地区ごとの一覧表、これを提供いたしますので、そこまでの同意は得ていますので、そういった形で地域のほうで、ぜひ協力をしていただくという形で進めております。

 なお、同意を得られない方、障害者、それから高齢者、500名ほどおられます。その方のほとんどは、自力で避難できると、あるいは身内、あるいは近所の方に誘導をしてもらえると、そういう回答の中で台帳登録を拒否しております。それ以外の方で、どうしても、理由はないんですけれども、拒否をされている方がおられますけれども、今回の震災を契機としまして、担当のほうでも強力にそういった登録をお願いしたいということで進めてまいりたいというふうに考えております。

 以上です。



○議長(伊藤泰雄君) 若林敏明議員。



◆10番(若林敏明君) 前回調べたときには、春先に調べて、実際には入力するのに秋までかかってしまったという現実があったわけです。今、更新時があるということであれば、更新したら速やかに入力していただいて、すぐ現地、つまり民生委員、区長に新しいデータを届けていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原武志君) 今回の震災を教訓といたしまして、担当、それから地区でもマップをつくっておられますので、そういったものの整合性を図りながら整備を早急に進めてまいるように努めたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 若林敏明議員。



◆10番(若林敏明君) 時間が勝負だと思いますので、時間を短縮して整備をしていただきたいと思います。

 次に、7番目、ちょっと時間が押してきちゃったです。災害ボランティアについてであります。

 今回の東日本大震災においても、やはりボランティアが非常に活躍しているわけです。現在、伊那市においてでも、今回の震災に取り組んでいるボランティアはたくさんいるかと思いますが、現在伊那市のボランティセンターに登録されている災害ボランティアは、どのくらいいるのか。それから、今後もし派遣する計画があれば、どんな計画があるのか、被災した場合の受け入れ態勢はどのように考えているのか、お聞きしたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) これも、詳細については、担当のほうからお話をさせていただきますが、伊那市の社協におきましては、現在の連携を取りながら受け入れ状況、それから活動の内容については把握をしております。今後もボランティアは大変必要になりますので、社協のほうとも連携をしながらボランティアの派遣を予定をしていくという考えであります。

 それから、市の防災訓練にあわせまして、災害ボランティア、コーディネーターの訓練というものも計画をしているわけであります。



○議長(伊藤泰雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原武志君) 今市長のほうから話がありましたけれども、ボランティアの運営につきましては、社協のほうに委託しております。昨日現在の登録人数でございますけれども、今回の被災に関しまして、個人登録が16名、それから団体登録が4団体で85名ということでございます。

 実際に、今申し上げました101名になるかと思いますけれども、ボランティア保険に入りまして、派遣をされた方は75名ということになっております。

 現地とのやりとりにつきましては、センターを通じてということではなくて、登録された御本人が、いろんな情報を集める中で、自分で場所を決めて現地に赴くと、そういうようになっております。

 それから、ボランティアセンターの開設につきまして、先ほどお話しがありましたように、コーディネーターを昨年度の場合20名ほど養成をいたしました。そういった方たちが、開設、実際に開設した場合の運用、手配につきまして勉強する中で、万が一の場合に対応できる体制を社協のほうでとっていただいております。

 以上です。



○議長(伊藤泰雄君) 若林敏明議員。



◆10番(若林敏明君) あらかじめ、ボランティアを登録して、要するに人員を把握していくことは大変大事なことだと思いますが、市の地域防災計画には、ボランティア受け入れ態勢の整備として、市はボランティアグループ、団体相互間の連携を深めるための連絡会議の設置を推進すると。そのことで、まずは市民のボランティア同士が、連携を密にするということを目標としておるわけです。今回の一連の、ここ二、三カ月の取り組みを見ていても、まさにそこのところが、実は抜け落ちておって、お互いにどんな活動をしているのか、何をしようとしているのかというところが見えてこないわけですね。早急に連絡会議を設置していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 今回の災害につきましては、私たちが過去に経験をしたことがない大規模な災害でありまして、そうした連絡会議の必要性を十分承知をしておりますけれども、今後検討してまいりたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 若林敏明議員。



◆10番(若林敏明君) 現在、この後の支援物資の話でもそうなんですが、まだ被災していて、ボランティア活動は続いているわけです。社協も7月に新しく岩手県かな。ボランティアを募って改めて社協として出かけるという計画を持っているようです。こういうこともありますので、必要を感じるのであれば、今回の震災に合わせて早急に連絡会議を、まず一度開催していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 先ほど申しましたように、このことについても検討をしてまいります。



○議長(伊藤泰雄君) 若林敏明議員。



◆10番(若林敏明君) 早急に検討をして、実施をお願いしたいと思います。

 8番目は、支援物資の募集についてであります。発災しまして伊那市としても、早速被災地に物資を届けたということは、以前市長からもお聞きしました。伊那市民に対しての支援物資の募集の開始、そして打ち切りという、このきっかけが私には理解できない、どういうタイミングで募集を開始したのか、打ち切りはどういうタイミングであったのか、今後はどうしようとしているのか、お聞かせください。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 今回の災害は、先ほど申しましたように、大変規模が大きいということで、国、県、それから私たちの基礎的自治体にとりましても、どのような対応が一番効果的なのかといったことが、まず考えられたわけであります。

 そうした中で、単独に動くのはまずいだろうということで、県のほうと連携をとりまして対応をしてきております。県の動きに合わせながらの支援物資の受け付け、それから中止、休止ということが実情であります。



○議長(伊藤泰雄君) 若林敏明議員。



◆10番(若林敏明君) もちろん、県との連携という点では、そのとおりそれが賢明かと思いますが、例えば、伊那市の友好親善都市である会津若松市は、現段階でも引き続き物資を求めております。なぜかといいますと、既に御承知のように、会津若松には大熊町、原発のある大熊町自体が、行政自体が、そして小中学校がすべて避難しておりまして、この先も避難を続けているわけです。そういう意味で、物資の調達に困っておるということで、現段階でも募集を続けているわけです。

 したがって、いわば伊那市にとって大事なパートナーである会津若松が物資を求めている以上、市としても物資の募集をかけるべきではないかというふうに、私は思うわけですが、いかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) このことについては、ケース・バイ・ケースだという考えであります。

 例えば、発災直後、全国からたくさんの支援物資が届いて、その仕分けに大変困っているという話も場所によってはありました。

 しばらくすると、物はあるんだけれども、ない物が、こういうものがあるということ、例えば、泥を出すために土のう袋がない。あるいは軍手がなくなってしまっているとか、厚手のゴム手袋がどうしても欲しいと、そのほかのものはありますというようなことで、状況に応じて変化をしてくるということであります。こうしたことは、友好都市を持っている伊那市、会津若松、猪苗代、そうしたところからは話は聞けるわけでありますけれども、それも避難する皆さんの数によって日々変化しますので、これは冒頭に申しましたようにケース・バイ・ケースで対応していくべきものかと、そう考えます。



○議長(伊藤泰雄君) 若林敏明議員。



◆10番(若林敏明君) 今、ケース・バイ・ケースということでいけば、まさに物資を募集するケースだというふうに思います。市長が今指摘した点は、一般論としてはそのとおりだと思いますけれど、せっかく会津若松が募集しているんですから、やはり対応して募集をかけるということが賢明かというふうに思います。やはり、いざというときにフェース・ツー・フェース、相手の顔をお互い確認し合える関係の中で支援していくということが大事だと思いますし、しかも、それは今回の場合は長期にわたって、この先もあり得ることだというふうに思いますので、今後も、対策本部を設けておりますので、相手である会津若松、あるいは猪苗代との連携をとり続けていただきたいというふうに思うわけです。

 最後になりましたが、今後の防災計画の見直し方法についてであります。市長は、冒頭のあいさつの中でも、今後伊那市の防災計画を見直していきたいとおっしゃっておりました。どのようなプロセスで見直すか、計画をお伺いたいと思います。

 特にまた、防災計画の見直しに当たって、市長としてはどのような点に留意していきたいかお聞かせください。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 防災計画の見直しについては、実情に即したというか実践的なものを考えております。見直すというか、この計画そのものは伊那市防災会議が作成する計画でありまして、もう既にできております。このことを根本から変えるということではなくて、これは補完する意味に置いても実践的なもの、例えば、大地震や洪水、あるいは土石流などによって道路が寸断してしまったと、あるいは天竜川、三峰川にかかる橋の落橋が発生したと、あるいは飲み水がない、電源がなくて電気がとまってしまっている状態が長いとか、備蓄倉庫についても再配置をしなくてはいけないだろうという話も一昨日申しました。

 さらには、情報がなかなか届いてこないという今回の実情もあります。そんなようなことを踏まえて、安否確認も踏まえて、そうした実践的なそんな見直しを行いたいということで検討を進めているわけであります。



○議長(伊藤泰雄君) 若林敏明議員。



◆10番(若林敏明君) その際に、私が、ぜひ提案したいのは、いざ発災したときに一番頼りになるのは、やはり市民だろうと、市民の力だろうと、そして地域が孤立する可能性があるということを考えますと、それぞれの地域の皆さんが自力でこの災難を乗り切っていくということが必要なんだろうと思います。

 今回の防災計画の見直しに当たっては、ぜひともそこのところ、つまり、今後頼りにすべき市民が何らかの形で参加した形でこの見直しを考えていただきたいと、庁舎で考えるだけではなくて、市民が参加した見直し方法を進めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 当然だと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 若林敏明議員。



◆10番(若林敏明君) ぜひ、その方向で進めていただきたいと思います。

 以上で私の質問を終わります。



○議長(伊藤泰雄君) 以上をもちまして、若林敏明議員の質問が終了しました。

 引き続き小平恒夫議員の質問に入ります。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。

     (14番 小平恒夫君登壇)



◆14番(小平恒夫君) 14番、私小平恒夫でございます。

 今回は、東日本大震災等の質問が多いことと踏まえまして、私は、伊那市の地元に足をすえ、しっかりと質問をしてまいりたいと思います。

 まず、第1といたしまして、伊那市の新観光戦略と経済効果についてでございます。白鳥市長は、昨年5月に市長に就任をいたしまして、はや1年1カ月半が経過をいたしました。観光を基幹産業の柱と位置づけ、取り組んで来られました。こうした観点から新たな観光戦略について幾つかの質問をしてまいります。

 まず最初に、花観光として高遠城址公園の小彼岸桜、花の丘公園の八重桜、春日公園、伊那公園の桜、小沢の芝桜、遠照寺のボタン、しんわの丘のバラ、また、会員仲間で運営をする自然公園、花色たかとおぽれぽれの丘が、ローズガーデンと隣接いたしまして、ことしより入場料を無料にしております。今はジャーマンアイリスが見事に咲きほこり、年間250種類の花が楽しめます。こうした花観光について、市長はどのような取り組みが重要か、またその経済効果はどのようにとらえているのか、まずこの点から市長にお尋ねをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 伊那市の観光基本計画のビジョンとしまして、パノラマ伊那市という、こうしたキャッチフレーズを使っております。そうした中で、基本となるものというか基礎的なものというのは、伊那市、あるいは伊那谷の誇る景観であるというふうに思っております。この景観こそが観光資源の基本であるということで、その上に立って花観光というものが成り立つものと思います。

 今議員がおっしゃられたように、この地域にはいろんな花が四季それぞれに咲きます。そうしたことを求めて都会から、また近隣市町村からもたくさんのお客様がお見えになるわけであります。こうしたことが、年間を通じた観光、あるいは経済効果につながっていくというふうに考えておりますので、今後もPRについては、しっかりと努めてまいると。

 ただ、花が咲くからお客さんが来るというだけではなくて、花に来て楽しんでいただいて、その満足の対価としてお金を払っていっていただく、買い物をしていただくということになりますので、そうしたことが毎年毎年楽しんでいただけるような、そんな素地づくりというのが大事だというふうに思います。

 その素地づくりも、行政ももちろんかかわりはあるわけですけれども、やはり民間の皆さんも一緒になってというか、むしろ民間の方々が中心となってそうしたことを進めていくということが肝要だと思います。

 私は、伊那市は大変すばらしい花の資源があります。先ほど議員さんがおっしゃられたほかにも、もうすぐ深妙寺のアジサイが咲いたり、秋にはもみじも高遠を中心にしてあったり、長谷にも大変美しいもみじがあります。入笠に行けば小梨が咲いたりということで、さらに高山帯に行けば高山植物もあるということであります。

 そうしたことのほかにも、もみじといえば、もみじ湖のもみじも大変有名になりました。桜といえば駒ヶ根にも、しだれ桜が何本も有名なものがありますし、そうしたことを上手に勉強をしながら取り組んでいくということが大事だと思います。広域的な観光の一つの中に花を組み込むということは、私も大賛成であります。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。



◆14番(小平恒夫君) はい、ありがとうございました。

 こうした関係でもって、やはり伊那市は、花の観光が非常に楽しめるということを、つくづく思うわけでございます。

 続いて、グルメ観光といたしまして、伊那市の名物としてきのうもローメンのことが取り上げられましたけれども、ローメン、ソースカツ丼、行者そば、高遠そば、松茸、馬刺し、ざざむしなどがありますが、特にそばは、これからの各イベントとして高遠そばと組み合わせた観光客へのPRが必要ではないかと考えます。

 また、新しい商品として、小川村をまねるわけではございませんが、伊那市としての特徴あるおやきの食品開発もしたら、女性の観光客に受けるのではないかと思いますが、市長はいかがでございましょうか。この見解をお尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 私、観光は、神社仏閣のほかにも花もありますし、山岳景観もあります。いろんな観光の形があるわけですけれども、その中でも、食というものは大変重要であるということは、前々から申し上げております。

 この伊那には、ローメン、ソースカツ丼、これは周知のことでありますけれども、さらに有名なものというのは、信州へ行ったらおそばだと、そのおそばでも高遠そばという、400年も前から食べられている、大事なおそばがありますので、そうした発信をきちんとしていくということが大事だと思います。

 観光においての大きな魅力というのは食であります。高遠そば、ローメン、ソースカツ丼、それから信州の誇る食文化としてのおやき、さらには漬物というものもありますので、そうした信州、伊那ならではの食の魅力というのをしっかりと発信していくべきだと考えております。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。



◆14番(小平恒夫君) ぜひ、おやきのほうも伊那市の名物にするような形を取り組んでいっていただきたいということを要望するところでございます。

 次に、山岳観光についてでございますが、伊那市は3,000メートル級の登山基地でもあり、二つのアルプスがある、このことから発想の見方によっては上高地的な新たな観光が生まれるのではないかと考えますが、いかがでございましょうか。

 また、中央アルプスと南アルプスなどへの山岳観光による経済効果を市長はどのように期待をしておるのか、この点につきましてもお尋ねをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 山岳観光も一つの伊那におきましては、大変重要な観光の資源だと思っております。ちょうど中央アルプスの西駒山荘、これは「聖職の碑」で有名な山小屋でありますけれども、間もなく遭難事故から100年がたつと、確か、再来年100年になります。そうしたことも踏まえての山岳観光の発信もできるわけであります。山小屋の建築、建てかえということも考えておりますし、中央アルプスと、それから南アルプス、両方とも伊那市で抱える大変大切な観光資源でありますが、私は、この二つだけではなくて、やはり八ヶ岳とか北アルプスとか、そうした北アルプスのさらに北部とか、そうした長野県全体の山岳の中の中央アルプスと南アルプスという位置づけが、山岳観光が伸びていく基本だと思っております。

 どうしても情報の発信は、自分のところのことの発信が、なかなか中心となりがちなんですけれども、県内全体を一緒になって発信するということが、大変私は重要だと思いますので、そんなことも、長野県にもいま要望しているところであります。

 さらに、里山にもすばらしい山があります。日帰りができる小さな山であっても魅力的な山が随分ありますので、そうしたところの連携もとえるわけであります。

 また、今ジオパークということの取り組みをしておりまして、まだまだここの伊那の地域、飯田、大鹿、伊那、それから富士見を結んでいる中央構造線エリア、発信がまだかもしれませんが、山陰地方とか九州では、テレビにどんどん取り上げられてジオパークが非常に動いていると、ジオパークがJRと一緒になって観光客を呼ぶという力も出てきておるようであります。そんなことも観光の一つの形としては、重要ではないかと。日本で初めてジオパークとして認定をされたところであります。そんなことの利活用も必要であると。

 それと、私としましても、秋葉街道というのを大きな観光資源としてとらえておりますので、これも広域観光の一つとして飯田、大鹿、伊那、それから諏訪といったところを結ぶ超大ルートとしての発信ができるんではないかということで、山岳観光、それから里山、それから山岳、山間を歩く古い道、古道、そんな利用が重要だと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。



◆14番(小平恒夫君) また、山岳観光の拠点でもございますところの山小屋の整備、こうしたこと、また西駒山荘の建てかえ、この件については、どのように進んでおられるのか、お尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) まず、西駒山荘については、大正の初期に建てられて山小屋であります。石室を中心にしての小屋なんですけれども、老朽化が著しいということで、毎年小屋の管理をしてもらっている管理人の人に苦労をかけているわけであります。今、信州大学の教授、土本先生という方なんですが、去年からお願いをして、西駒山荘の雰囲気を壊さないようにしながら建てかえをするということの研究に入っております。ことしは概略設計ができるのかなという予定であります。

 もう一つは塩見山荘です、塩見小屋です。これも大変古い小屋でありまして、ちょうど雪ぴの下に小屋があるということで、毎年雪につぶれないようにするのが、大変苦労している小屋であります。これも、信大の先ほどの土本先生にお願いをして、ことし上がってもらいながら、山の雰囲気を壊さないようにそんな建てかえ、二つの山小屋の建てかえを抱えておりますけれども、予定どおり順調に今、進捗状況の中にあるということであります。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。



◆14番(小平恒夫君) ぜひ、山小屋の建てかえ、特に西駒山荘の早期建てかえを要望いたします。

 次に、農業観光についてでございますが、羽広、みはらしのイチゴや切り花として有名になっておりますところのアルストロメリアやトルコキキョウの販売促進、遊休農地を利用したアマランサスの栽培と関連健康食品の開発、サクランボの栽培を取り入れることも大切なことかと考えますが、いかがでございましょうか。

 また、こうした農業観光に期待する経済効果を市長はどのようにとらえておられるのかお尋ねをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) おっしゃるように、農業観光、大変魅力的なものだと思います。ただ、仕掛けの形によっては、大きく伸びる要素もありますし、伸びが小さい場合もありますので、そうした農業と観光のセットをどのように仕掛けていくかということは、これから知恵を出していかなければならないと思います。

 そうした中におきまして、サクランボという話がありました。この地域は果樹が大変おいしいものができる場所でありますので、リンゴ、ナシ、それからブドウ等に加えて新しいものというのも、これから大事なものだと思います。

 さらには、梅とかクリとかいうものもあります。これも広域観光的に見ると、下伊那から上伊那含めた一体感の中での取り組みというのが重要ではないかと、伊那市という場所を全国的に見れば、知られている場所ではありませんので、伊那谷全体での取り組みというのが、大変私は重要だと思います。

 それから、花についても、アルストロメリア、トルコキキョウ、そのほかにもサンダーソニアとかいっぱいありますので、そうした花もバラも一緒に売り出していけるだろうという考えであります。

 そのようにして、農業の後継者がだんだん少なくなっている。それから担い手不足による従事者の減少、さらには鳥獣害の被害という、そうしたこともあるわけでありますけれども、今現在、伊那で農業生産額としてとらえれいる数字、これは100億に満たないわけであります。そうしたことを、いかに単位を伸ばしていくのかといったことが、農業だけではなくて農業プラス観光といったものに期待されるところであります。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。



◆14番(小平恒夫君) 次に、教育観光についてでございますが、都立北園高校校友会は、このたび西春近の民有林整備を支援する森の里親協定を西春近自治協議会と締結をされ、生徒の環境教育として利用し、同窓生らの作業体験などにも活用するとのこと。農林業と組み合わせた観光の振興に大いに期待されると考えます。

 また、こうした取り組みにより地域の魅力のPRにもなると思います。今後このような取り組みを、市としても積極的に展開をしていくべきだと考えますが、いかがでございましょうか。市長はこうした教育観光についての見解をお尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 都立北園高校の取り組みというのは、実は前段としては、姉妹都市であります東京都新宿区、それとのカーボン・オフセットの授業があるわけであります。東京都からしてみると、環境に対する取り組みというのを、東京以外のところで始めるというのは、全国で初めてでありましたので、そうした取り組みを見ながら都立北園高校が、伊那市での新しい環境の教育を展開したいということから、昨年から始まりました。ことしは、生徒、先生合わせて350人の方がお見えになったわけですが、宿泊場所がないということで、市内の宿泊施設2カ所、それから宮田村に150名ほど泊るということで、進めたわけでありますが、来年もあると思います。再来年もあります。こうした学校との取り組みというのは、毎年繰り返されるわけでありますので、私は、非常に魅力的な環境と教育、それから観光も加わるわけでありますので、そうした取り組みは、ぜひこれからも進めてまいりたいと。

 さらに、ことしの秋には、北園高校のPTAがバス1台、また、その取り組みを見ているまた別の都立高校なんですけれども、そこも見に行きたいということで、バス1台分の皆さんがお見えになる予定であります。

 このことは、東京都の教育委員会でも大変注目をされているということでありまして、その受け入れ先として、西春近の財産区の皆さんが、北園高校については行ってもらいました。もう一つの、今動きのある都立高校についても、どこか同じような組織が市内で手を挙げてもらえれば、そちらと連携をして、こちらのほうでコーディネートしたいと思います。これが長谷地区でも、高遠地区でも、また旧伊那市の中のどこかの組織でも結構だと思います。

 そんなことが、交流にもつながりますし、またこれからの新しい環境、教育の発信にもなっていくんではなかろうかと思います。

 伊那市は、そうしたフィールドが大変たくさんあります。手良地区でも可能だと思いますので、また、そこら辺も含めて御検討願えればありがたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。



◆14番(小平恒夫君) ぜひ、こうした環境教育に前向きに取り組んでいっていただきたい、そう思います。

 次に、スポーツ観光についてでございますが、春の高校駅伝は、ことしは大震災の影響で中止となりました。毎年大きな全国的なソフトボール大会や大学ラグビー招待試合、先日も5日の日に震災支援チャリティーマッチが開催をされました。1,600人の観衆が集まったようでございます。また、ますみヶ丘のクロスカントリーのコースの有効活用や、こうしたコースを市民はもとよりのこと、県内外へのPRも必要なことと考えます。平成18年2月4日、権兵衛トンネルが開通をして、はや5年が経過をいたしました。伊那市と木曽との交流も深まっておりますが、例えば、青少年健全育成の観点から、少年野球交流会、あるいはサッカー交流試合、ソフトボールを中心にした大会などを開催されたらと思いますが、これらの点につきまして市長の見解をお尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 私も、平地林のクロスカントリーのコース、これは市民のみならず全国からいろんな皆さんがお見えになって、伊那の自然を楽しみながらスポーツにいそしんでもらえるという期待をしているところであります。

 そうした中で、権兵衛トンネルの開通後、木曽との交流という中で、今御指摘のありました野球ですけれども、これは平成19年度から伊那・木曽地区少年野球大会ということが始まっております。ことしも6月19日、今度の日曜日でありますけれども、伊那川で開催されることになっております。伊那市、木曽、それぞれのスポーツ少年団が8チームが参加して行われるということで、こうした交流も道路、トンネルによって始まるものだということで、道路の効果の大きさ、道路の必要性ということを、また感じるわけであります。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。



◆14番(小平恒夫君) それでは次に、産業観光についてでございますが、伊那市をはじめ上伊那地方、伊那谷、あるいは諏訪を含めた広域連携による商業施設や工場施設等の見学を取り入れた新たな観光については、これから大いに考えていくべきだと思います。この点につきましても、市長はどのようにとらえておられるのかお尋ねをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 今まで工業というのは、観光とはミスマッチ、アンマッチ、そんな意識で見られておりましたけれども、最近は、工場見学を一つの観光のコースに組み入れるということが、大分定着化してまいりました。

 市内でも、伊那食品工業、寒天パパを工場を見学しての観光ということも一つのルートになっております。

 また、農業施設でありますけれども、みはらしファーム、これも産業の拠点でありますので、そうしたところも観光とのセットということであります。

 さらに、伊那市内には、日本を代表する企業が幾つもあるわけでありまして、そうしたところも守秘義務を伴いながらも、あるいはオープンにしていいところを了解がとれれば、今後もそのようなことが始まってくるのではないかと思います。

 さらに、最近は、こうした伊那市内の企業立地の様子、林の中に、自然の中に企業があること、これは大変世界的にも珍しいということで、海外からもそうした場所を見に来るという動きも始まっているように聞いております。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。



◆14番(小平恒夫君) ぜひ、そうした広域連携による観光を充実していっていただきたいと思います。

 歴史観光については、寺院、神社、石仏、非常に古い建造物などをめぐる観光もあれば、文学観光としてことしも第3回高遠ブックフェスティバルが9月、10月の週末にかけて開催をされます。本を通しての観光も大いに期待されるところでございます。

 また、音楽観光としては、伊澤修二先生記念音楽祭や高木東六先生の音楽祭、あるいは街かど、町じゅうコンサートなど、これからの伊那市の観光戦略に生かされることができると考えますが、市長はこの点につきまして、どのようにとらえておられるのか、その思いをお聞かせください。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 音楽も人を引きつける大変大きな魅力あることだと、私も思っております。伊澤修二先生は、高遠出身で日本を代表する方でありまして、そうしたつながりの中で、東京芸術大学と伊那市が25年にわたるおつき合いをさせてもらっていると、これは高遠町時代に培われたものが、継続して今伊那市に伝わっているわけであります。

 ことしも伊澤修二記念音楽祭があります。芸術大学、東京芸大の学生がフルオーケストラで伊那に来て、そうしたコンサートをすると。これは全国的にも2カ所しかない話であります。特に自治体は伊那市だけでありますので、そうしたこともある意味サイトウキネンのように、全国からこの伊那に東京芸大の外に行って演奏する、そうしたものを見に来る可能性が十分あるんじゃないかと思っております。これも発信の仕方によるのかなと思いますけれども、今週末、芸大の生徒が何十人か伊那に来て、中学生を指導してくださるという話を聞いております。そうしたふだんからのおつき合い、それからフルオーケストラが伊那に来てコンサートをするという、ほかにないことでありますので、そうしたことも伊那の魅力として、もっともっと発信をしていかなければいけないと思います。

 さらに、昨年策定されました中心市街地の再生計画の中で、通り町商店街、あそこに花を、花はバラをということで取り組みが行われております。その花のほかに、音楽をということも加えられておりまして、花と音楽の町ということであります。そうしたことも、伊那から発信をするすてきな一つの魅力として、いろんな方がお見えになる可能性が十分あるんではないかと思います。

 そのように、私たちは、民間の主導型、私たちの行政はもちろん一緒になって、あるいはバックアップしながら、そうしたことを一歩一歩確実に先に進めながら、一人でも多くの皆さんが、この伊那の地に訪れてくれることを願っておるのであります。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。



◆14番(小平恒夫君) 以上で、一つ目の質問は終わりにいたします。

 続きまして、二つ目の質問へと入ってまいります。

 伊那市観光株式会社の経営状況と今後の取り組みについてでございます。伊那市観光株式会社の株主及び出資状況について及び市長として監督権の行使状況についてお尋ねをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 伊那市観光株式会社の代表取締役社長としてお答えをしたいと思います。

 合併をしてから赤字体質を何とか解消しないかんということで、今まで取り組んでまいりまして、各施設の支配人の実力アップ、それから人事交流、さらには、さまざまな購入物件、あるいは支払いについても目を通してまいりました。おかげさまで全期、第13期になりますけれども、経常損益は初めての黒字となったと。黒字になったという、そんな偉そうな数字ではないんですけれども、300何がしという黒字が出ました。ことしについては、今月の27日に、取締役会がございます。株主総会がありまして、そこで最終的な第14期の決算については、報告をさせていただく予定でありますけれども、現段階では、黒字になるという見込みであります。二期連続黒字ということで、体質がこれで安定的に改善されたということではなくて、これからも変えるべきところは、どんどん変えながら、黒字幅を大きく伸ばせるように、その取り組みをしていくのが私の仕事だと思っております。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。



◆14番(小平恒夫君) 300万の黒字とこういうような報告でございますけれども、やはり、こうした経営努力、またこれからそれに甘んずることなく、誠心誠意伊那市観光株式会社の経営状況の効率化に向けた健全経営を、ぜひお願いをいたします。

 続きまして、羽広荘、高遠さくらホテル、仙流荘、入野谷の各施設の平成22年度4月から平成23年度の3月までの月別、あるいは年間の宿泊した人数、宿泊者数にかわりまして、今度は宴会者の数はどのようになっておられるのか、お尋ねをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 御子柴商工観光部長。



◎商工観光部長(御子柴泰人君) 宿泊者数等につきましては、私のほうから御報告させていただきたいと思います。月別ということでございますけれども、細かくなりますので、概要について申し上げさせていただきますので、お願いいたします。

 最初に高遠さくらホテルでございますけれども、日帰り客が通年で2万1,013人でございます。ピークは1月、一番少なかったのは5月というふうな形になっております。宿泊につきましては、9,088人、前年比で112%というふうな形になっておりまして、こちらについては8月がピークというような形で推移しております。

 次に、仙流荘でございますが、日帰り客が2万1,766人、前年より若干ふえたという形でございます。こちらについては、8月がピークで、4月が一番少ないというような状況でございます。宿泊につきましては、年間通しまして5,551人ということで、こちらについては、前年より下回っておりまして、夏場はかなり利用があるわけでありますが、8月を中心にしましてあるわけですが、冬場のところがどうしても宿泊者数等厳しい状況が展開されております。

 次に、入野谷でございますが、日帰りの関係では、通年としまして2万9,328人でありました。宿泊は4,776人ということで、両方とも昨年を上回る形になりました。これにつきましては、パワースポットとして注目されております分杭峠の効果があったのかなというふうに感じているところであります。

 次に、羽広荘であります。日帰り客につきましては、1万3,589人、宿泊客につきましては、1万3,177人ということでありまして、こちらにつきましては、両方とも前年を若干下回るような形の利用者数となっております。

 以上です。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。



◆14番(小平恒夫君) 今、宿泊者数と宴会の数を発表していただきましたけれども、やはり私が、今お聞きしたことによりますと、やはり11月から3月までのオフシーズン、この期間が非常に宿泊客が少ない。ただ、羽広荘と高遠さくらホテルについては、11月、12月1月の宴会が多いということになるはずです。

 また、一日当たりの宿泊者数が、やはり少ないわけですね。これはどうしてかというと、どうしての伊那市の宿泊施設の料金体系が高いということ。例えば、さくらホテルに二人で泊まった場合ですね、平日1万2,600円、こんな高い単価でもって泊りに来るお客は、余りないんですよね。幾ら支配人や従業員が頑張ってみても、どうしても敬遠されて安いほうへお客様は行っちゃうわけですね。私のところへ、こういう各施設からのパンフレットがどんどんと送られてきます。こういうものを見ますと、もう7,000円台、8,000円台、こうした単価でお客を受け入れております。宴会といえば、こういうふうに安い宴会、8人以上はお迎えに来る。これは蓼科からですけれども、8人集まればお迎えに来ると。3,500円の宴会ができると。おふろに入ってゆっくりできると、こういうような、みんなプランを立てております。ましてや、「ゆこゆこ」という雑誌がございますね、これ、市長御存じですかね。この雑誌は、月に2回、全国800店舗の温泉ホテルの旅館の料金が入ってまいります。どういう料金かといいますと、まず、安い設定をするということ、お客様に来てもらうためには、企画のアイデア、まずぞろ目プラン、6、6、6、6。7,777円、8,888円、こういう9,999円はございません。これは1万円としても1円しか違いませんので、こういう無駄なプランはできないですから、こういうものを見てください。みんな6,980円、7,860円、8,880円、幾ら高いホテルでも9,820円とか、こういういろんな細かい、そのつけかたが、やっぱりアイデアなんですよね。ただ、1万円、じゃあ9,000円でなくて、そこにはいろいろな意味が込められてお客様においでいただく、そんな工夫がなされておるわけでございますが、この点につきまして、市長はいかような感想でございましょうか、お尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) まず、今の6,666円とかいう格安プランなんですけれども、実は伊那市観光でも、88プランというのを3年前からやっております。8,800円で泊れるということで、そうしたものは入野谷でやっておりまして、ただ、議員御指摘のように、弱点は冬季間です。冬季間のお客様が少ないというのが、仙流荘、入野谷では、否めないところでありまして、そうしたところを埋めていくためにどうしたらいいかということを、今支配人を含めて専務含めて検討をしているところであります。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。



◆14番(小平恒夫君) やはり、前期300万の黒字があったというようでございますが、やはりお客様に来ていただけなければ、観光、宿泊施設は成り立ちません。そういう観点から、また次の質問へと入ってまいります。

 4月1日から、今回各施設からの声がございまして、あえてここでもって質問してまいります。

 今度、外部から登用をいたしました専務の件でございますが、各施設から寄せられている専務の印象について申し述べさせていただきます。

 私も、実際に出会って、6回程度拝見をさせていただいております。各施設の関係者、従業員を含めた方々の現場の声をお聞きいたしましたところ、専務が施設の中で怒鳴って歩くとか、そういうような行動があるようでございまして、支配人はじめ従業員が委縮してしまい、各施設とも専務が回ってくると神経を使いびくびくする、何を注意されるか気が気ではないとの切実な声が聞かれました。やる気をなくしてしまう。こんな声も私のところへ入ってきます。市長の見解をお尋ねいたします。こうした状況をどのようにとらえ、どのように思っておられるのか、お尋ねをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 今度来ていただいた専務については、伊那市観光株式会社の3月の取締役会において新たにお迎えをした方であります。

 東京ヒルトンホテルからヒルトンホテル成田、あるいはサムアの総支配人を歴任し、さらには、韓国の仁川のホテル協議会の顧問を、さまざまな役職を経験された方であります。

 私としては、大変な期待を持って迎えたわけでありまして、先ほどの伊那市観光株式会社の経営状況、決して安定的な飛行に入っているわけではなくて、これからさらに、さまざまな施設の老朽化、それから、お客様が喜んできていただけるような、そうしたおもてなし、そうしたことをきちんと確立していかなければいけないということで、その中からお迎えをした方であります。

 各施設の従業員の意見を聞いていただいたようでありますけれども、そのような意見については、ぽつぽつと私にも、耳に入っております。ただそれが、伊那市観光株式会社に対する建設的な意見なのか、単なるどなられて怖いからという意見なのか、そうしたところをきちんと峻別しなければいけないと思います。

 私は、新しい専務、まだ来て2カ月、3カ月であります。これから大きくこの組織を変えていくために、期待をしております。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。



◆14番(小平恒夫君) 今、確かに肩書を拝見をいたしますと、すばらしい肩書をお持ちでございます。私は、その肩書は肩書どおりお認めをいたします。しかし、その専務が、お客様に頭を下げない、あいさつをしない、サービス業の基本は、一日はあいさつで始まり、あいさつで終わる、旅館、ホテル、入浴施設のサービス業は、笑顔でお迎えし、笑顔でお送りする。リピーターとして、またおいでいただくために、私は常々こうしたことを願っておるのでございます。

 このたび、外部から採用された専務の人件費は、何と月給60万、年間720万で、各施設での飲食経費は一体どうなっているのでございましょうか。

 また、車を買って上げているようでございますが、この燃料代、これはどのようになっているのか、この点について市長でもあり、伊那市観光株式会社の最高監督責任者社長の見解をお尋ねをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 車を買って上げたという話は、ちょっと誤解があると思いますが、伊那市観光株式会社の車を使っているということであります。東京から伊那に来ると電車があるわけでもなく、またバスがふんだんにあるわけでもありません。車での移動が必要でありますので、必要なときには伊那市観光株式会社の車を使うということであります。個人的に買ったわけではありません。

 それから、従業員をどなるという話がありました。また、専務がいますので、そちらの情報についても、伊藤専務のほうからも話をしてもらいたいと思います。

 まず、第一印象としては、伊那市観光株式会社は、おもてなしができていないというのが、新しい専務の印象でありました。それから、環境整備ができていない。玄関先に草が生えていても抜かないと、ごみが落ちていても拾えない人もいるといったことをきちんと教育をしていくのが指導でありますので、そうしたことを今やっているという最中、そのように御理解をいただきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 伊藤高遠町総合支所長。



◎高遠町総合支所長(伊藤俊規君) 今も市長から答弁されたとおりでありますけれども、やはり、お客様におもてなしを伝えるというのは、技術が一つは要ると思います。そういった技術を習得していただこうということで、今回新しい専務については、お願いをしました。ですから、ときには厳しい叱咤激励もあろうかというふうに思いますけれども、先ほども市長から答弁がありましたけれども、まだ始まって2カ月ちょっとでありますので、もう少し状況を見ていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。



◆14番(小平恒夫君) 今、もう一人の専務、伊藤さんの高遠総合支所長さんのほうから、そういうお話がありましたけれども、私は、2カ月半で、まだ2カ月半じゃないんですよ。もう、入った瞬間からその人の活躍が、その人の経営の戦略がわかるんです。この専務いわく、伊那市に来られた感想は、新米で新聞紙上にこう述べております。「伊那市は、電柱や不法投棄の看板が非常に多い、目立つ、都会からいやしを求めて来るのに何たることか」ということを申しておられました。私は違います。大都会はずっとビルが建ち並び、電柱は裏から電線を引いております。また、大都会に不法投棄をする場所はありますか。やはり、こうした田舎の風習、田舎の風土、伊那市は大都会から見れば田舎でございます。大都会の大規模なホテルに比べれば、伊那市の施設はみな小さいわけでございまして、大都会のホテルは、営業しなくても毎日何百人、何千人のお客に来ていただけるのです。幾ら肩書が立派でも、伊那市の風土風習に果たしてなれて実績を上げることができるのか、私個人的にはできないと考えます。お客様が来なければ、経営は成り立ちません。このたびの一般質問で、伊那市観光株式会社の経営状況を取り上げるというところ、各施設の支配人をはじめ、従業員の方々や伊那市観光株式会社にかかわる大勢の方々、関係者の方々からも続々と私のところに外部から登用した専務の待遇、特別待遇だと多くの苦情や非難の声が寄せられてまいっております。

 以前、高遠さくらホテルが、支配人を全国から募集をいたしまして、100人の中から一人を選び、支配人をお迎えしたわけでございますが、私は、当時のその支配人の勤務状況をチェックいたしまして、いち早く4年前、私は一般質問で、この場所でお辞めになっていただきたい。そう取り上げましたところ、潔くお辞めになっていただいた事例がございましたが、今回の人事の件は、先ほども申し上げましたが、各施設の支配人をはじめ、多くの従業員、また観光会社に携わる大勢の方からの非難のブーイングの雨です。市長はこの点について深く厳しく受けとめていただきたいと思いますが、いかがでございましょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) まず、伊那市観光株式会社は、民間企業であります。仲よしこよしで集まっている組織ではありません。どうしても利益を出さなくてはいけないと。利益を出すためには、いろんな皆さんの力を、能力を出さなければいけないということになります。その能力を出すのが管理者であり、監督者であるわけであります。そうした点において、前々回の支配人を辞めさせたという意見がありましたが、辞めさせたのは私であります。結果が出ていなかったから、辞めていただきました。その前の方についても、今いらっしゃいます。給料は、今回の方と同じです。

 以上です。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。



◆14番(小平恒夫君) 今の、私が先ほどの質問で、辞めさせたということではなくて、お辞めになったということでございますので、私には、その権限はございません。当然、伊那市観光株式会社の当時の専務だと思います。昨日、15日付でもって人事異動がありました。高遠さくらの湯の保科支配人は、長谷の仙流荘の支配人として、またさくらの湯の支配人には、10数年高遠さくらホテルでフロントに勤務され、この方はNECを退職されて入って勤務された方でございますが、北原さんがさくらの湯の支配人として就任をされました。仙流荘の池上支配人は、このたび営業の専門として、それぞれ異動されるのでございますが、仙流荘の支配人だった池上さんは、以前は旅行会社にお勤めになり、その後高遠パークホテル、並びに辰野かやぶきの館、株式会社のあすを思うときに、この仙流荘だった池上支配人は、非常に、私10日前にお行き合いしまして、冬期間の集客に熱い思いを語ってくれました。冬の間は、仙流荘は非常にお客さんが少ない。私もともに語りました。地元の山菜のてんぷらなどでおもてなしして、安い料金で提供したらいかがですか。そうですね、やはり私も、この仙流荘の宿の明かりを決して消したくはないと熱い思いで語っていただきました。私が今、言葉でもって思うとき、今、白鳥市長並びに伊那市観光株式会社の社長でおられる白鳥孝社長が申されておりますけれども、私も、今までホテルの経営をしてまいった経験もございます。私は、真っ赤っかだったホテルを黒字にして3年で黒字にさせてあげました。こうした経験から踏まえて、私は質問しているのでございまして、決して人から聞いたこと、だれがこう言ったからこうだああだじゃなくて、私自身で思うことを強い、熱い思い語っているわけでございます。どうかあすの伊那市を真剣に考えたとき、伊那市観光株式会社の今後の経営を思うにつけて、私は、今度登用した専務については、私の個人的な意見として、応対するのはおやめになっていただきたい、かようなことを申し上げまして、今回の私の質問を終わりといたします。



○議長(伊藤泰雄君) 以上をもちまして、小平恒夫議員の質問が終了しました。

 暫時休憩いたします。再開は午後1時といたします。



△休憩 午前11時45分



△再開 午後1時00分



○議長(伊藤泰雄君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。

 飯島進議員の質問に入ります。

 9番、飯島 進議員。

     (9番 飯島 進君登壇)



◆9番(飯島進君) 9番、飯島進です。一般質問につきましては、先に通告してあるとおりであります。

 まずはじめに、橋梁長寿命化計画の進捗状況についてお尋ねいたします。

 3月11日の東日本大震災と長野県北部地震で被災されました多くの皆様に、心よりお悔やみとまたお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

 地震やその後に発生した大津波は、想像を絶するものでした。テレビを見ていて、この世のものとは思われない、まるで映画のワンシーンを見ているような、そしてCG撮影をしたのではないかと思ったのは、私だけではないと思います。その悲惨さにただただ唖然とするばかりでありました。

 さて、今回の東日本大震災で、よく使われた言葉に、マグニチュード9.0という、想定外な地震だったとか、20メートルを超える想定外な津波だったというように、想定外という言葉が多く使われています。福島第一原発もこの想定外な自然災害で、想定外な事故が起き、想定外な放射能漏れという想定外で甚大な被害を引き起こしています。原子力発電所の放射能漏れはおさまっていません。災害は、今も進行していて終息していないというのが現実だと思います。

 地震発生から一月以上が過ぎた4月のある日のテレビで、山の津波による被害の報告が報道されていました。4月20日付の新聞でも、「震災福島内陸にも傷跡」と報道されていました。「福島県の中南部に位置する須賀川市長沼地区の藤沼農業用貯水池の堤防が地震直後に決壊、濁流がふもとの集落を襲い、7人が死亡、現在も1歳の男児が行方不明となっているほか、家屋19棟が全壊、田んぼや畑約90ヘクタールも土壌流出などの被害を受けた。堤防修復に向けた調査など、今後の見通しは立っていない。」と書かれていました。

 その後、行方不明となっていた1歳の男の子は、はるか下流で発見されたとお聞きしました。胸が痛くなります。御冥福をお祈りいたします。

 藤沼貯水池は、かんがい用のダムとして1949年に完成し、築62年が経過していました。貯水量は最大で150万トン、高遠ダム231万トンの約3分の2の大きさで、約700戸に農業用水を供給していました。周辺はキャンプ場も整備されており、農林水産省のため池100選にも選ばれていました。伊那市でも、六道の堤がこのため池100選に選ばれています。テレビでは、貯水量が満水であったことと、ダムが古く老朽化していたことなどが被害を大きくしたと伝え、危険なため池は全国に1,000以上あると伝えていました。

 東海地震防災対策強化地域に指定されている伊那市にあって、想定外な災害ということであれば、その一つとして豪雨や大地震による山津波が考えられます。釜口水門や美和ダム、高遠ダムの決壊だって考えられます。それが地震によるものか、豪雨によるものか、はたまたテロによるものか、まさに想定外な何かが起こることだってあり得るということです。

 今回は、多くの方が、この想定外な災害についての伊那市の対応や対策について質問されることと思いますが、私はその中の河川にかかる橋についてお尋ねいたします。

 伊那市には、天竜川、三峰川をはじめ大小さまざまな多くの河川が流れています。そして、そこには約800もの多くの橋がかけられており、どの橋もそこに暮らす人々にとってはなくてはならない重要な役割を担っています。

 市では、平成25年度までに橋梁の長寿命化計画を作成すべく、今各橋について目視による点検を実施しているとお聞きしました。

 平成22年度は、橋の長さ15メートル以上の橋について調査し、今年度は、橋の長さ10メートル以上15メートル未満の橋について調査を行っているとお聞きしました。目視点検は、長野県方式といって、ポイントが決められているチェック表があり、そのチェック表によって数字化されているようであります。平成25年度までに長寿命化計画をつくるのは、平成26年度以降、この長寿命化計画に載っていない橋は、補修・改修工事の際、補助金の対象にならなくなるためだそうです。

 そこで市長にお尋ねいたします。伊那市では、橋梁長寿命化計画に基づき、平成25年度までに、市内800余りある橋について目視による調査を行うとしていますが、調査の進捗状況はどのようになっているのか、また、その調査には、優先順位などが設けられているのか、お尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) まず、詳細については、担当の部長のほうからお答えをさせていただきますが、優先順位については、幹線市道等にかかる長い橋、橋長の長い橋梁から調査を行っているということであります。

 そして、今後については、平成24年度までに、全橋梁の点検を完了しまして、その結果をもとに平成25年度に、長寿命化の修繕計画を策定するという予定であります。今後、5年ごとに橋梁点検を行いまして、修繕計画の見直しを図るという予定であります。



○議長(伊藤泰雄君) 松尾建設部長。



◎建設部長(松尾修君) まず、市内の800橋梁の橋長の構成について御説明いたします。

 15メートル以上、これは主に主要な市道にかかる橋梁ということになりますけれども、この橋梁が800橋梁のうちの129橋梁、割合にしまして16.1%となります。

 次に、10メートル以上で15メートル未満の橋梁が65橋、率にして8.1%、そして10メートル未満の橋梁が、606橋梁ということで、75.8%というふうになっております。

 したがいまして、調査の進め方といたしましては、15メートル以上の主要な幹線系の道路、これは災害時の緊急輸送道路等にもなっている道路でございますけれども、その道路にかかる橋梁を中心に、まずは先行して22年度に調査を実施しております。

 そして、23年度につきましては、10メートル以上、15メートル未満の65橋梁、これに一応、来年度を中心に考えております10メートル未満の橋梁の100橋梁を、今年度やりまして、合わせて165橋梁やるというふうにしております。そして、最終年でございます来年度、残りの10メートル未満の橋梁506橋梁を行います。

 またさらに、中央道にかかる橋梁、これが18橋梁ございます。そして高遠のループ橋、長谷湖のかかる橋梁2橋、そういう位置的に非常に調査の難しいものが22橋梁ございまして、これは来年度外注による調査をやろうというふうに考えております。

 以上で、3カ年で800橋梁すべて調査を完了させたいというふうに考えております。

 9番、飯島 進議員。



◆9番(飯島進君) 橋が長ければ、当然橋脚の数も多いんで、調査に時間がかかると、こういうことは十分わかりますし、だんだん短くなれば、はっきり言えば右岸と左岸、橋脚なしでつながっていると、こういう短い橋になってくれば、調査のスピードはどんどん上がるだろうと思うわけでありますけれども、800余りある橋を一日も早く調査が完了するように努めていただきたいなと、そういうふうに思います。

 次の質問に移りますけれども、平成25年度の調査完了前に、調査点検段階で危険と思われる橋が発見された場合は、どのように対応するお考えかお尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) まず、目視点検で判明しました小規模な修繕箇所につきましては、道路維持修繕工事で対応してまいるということであります。

 目視点検で、緊急を要する危険個所が判明した場合、通行どめなどの安全対策を講じまして、橋梁の長寿命化修繕計画と別に修繕を進めるということであります。

 9番、飯島 進議員。



◆9番(飯島進君) 想定外な災害ということであれば、天竜川の右岸と左岸、例えば、市役所のある竜東と、それから中央病院や消防署がある竜西が分断されると、そんなことがあってはいけないわけでありますけれど、非常に恐ろしい話ですけれども、ないとは言えない。というのは、平成18年の7月の梅雨前線豪雨のときには、実際に殿島橋が落橋しました。大変衝撃的な出来事だったわけですけれども、そういうことを考えれば、決してないとは言えないことだと思います。

 そこで1点、実務的なことでお伺いしたいわけですけれど、先ほど若林敏明議員のところでもふれられましたけれども、地区によっては、この橋は危険だから早く調査してほしい、早く修理・修繕してほしいと思っている橋があるかもしれませんので、その場合には、どのように手続をすればいいのか、教えていただきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 松尾建設部長。



◎建設部長(松尾修君) 地域で危険性を感じられた橋がございましたら、私どものほうに連絡いただきましたら、スケジュールを組みかえまして優先的に対応させていただきたいと思います。

 9番、飯島 進議員。



◆9番(飯島進君) 本当にいつ災害が来るかもわからない、そういう危険な橋に住んでいる人たちにすれば、一日も早い修理・修繕を望んでいるわけですんで、そこら辺は臨機応変に対応していただければと思います。

 次の質問に移ります。(2)といたしまして、弁財天橋についてお尋ねいたします。本年度当初予算で高遠町にある弁財天橋の維持補修工事が過疎対策事業として予算計上され認められました。三峰川、藤沢川の合流点に位置する弁財天橋は、昭和14年5月、1939年にかけられた橋で、建設から72年が経過する非常に古い橋です。この弁財天橋は、Tげたの上にRCを乗せるゲルバー構造が部分的にある非常に珍しい橋だと伺いました。車道は、約4メートルと狭く、普通車同士が行き違いできず、交互通行しなければならない不便な橋です。昔は今のように歩道もありませんでした。モータリゼーション普及とともに歩道がつけられ、歩行者の安全が図られるようになりました。古くて不便な橋ですが、平成12年3月27日に、国道152号バイパス高遠大橋が開通するまでは、三峰川の右岸と左岸を結び車が行き来できる唯一といってよい貴重な橋であり、大型ダンプが行き来し、地元の多くの人が通勤・通学にと利用し、今でも路線バスも通る主要橋梁であります。

 私自身も、毎朝毎晩この橋を使わせていただいており、大変お世話になっている橋でもあります。

 普通車同士行き違いができない狭い橋なのに、高遠大橋ができるまでの60年間という、長きにわたり、この橋一つに頼って文句も言わず耐えてきた高遠の先人たちは、何と我慢強い人たちなのだろうと思います。

 弁財天橋は、生活道路として意外に観光にとってもなくてはならない橋であります。高遠大橋ができるまでの間、4月の観桜期には30万人、40万人近い多くの皆様においでいただいたときでも、この橋一つで対応してきました。今考えれば、よくやってきたものだなと感心するとともに、恐ろしい対応をしていたんだなとも思います。

 高遠大橋完成後も、観桜期やだるま市など多くの観光客の皆様がおいでになるときには、この橋の下にある通称弁財天河原が臨時駐車場となるため、車の誘導でこの橋は重要な役割を担っています。弁財天橋の維持補修工事費が認められましたので、早速地元に話をしました。本年度基礎調査を経て橋梁長寿命化計画のもと、補修維持工事が行われる話をしました。大変喜ばれました。大変喜ばれましたが、喜びの後から出てきた声は、不安や心配、要望などの声でした。

 そこで、以下4点について、まとめてお尋ねいたします。

 1点目として、補修工事をするのなら、一層のこと新しい橋にかけかえできないのか。

 2点目として、どうせ工事をするなら、普通車が行き違いできる道幅にできないか。

 3点目として、新たな橋をかけないのなら、延命治療ということになるが、維持補修工事でどの程度延命できるのか。

 4点目として、将来高遠大橋があるから弁財天橋は要らないなどという話にならないか心配だなどの意見が出されました。

 それぞれの項目について、市長の御見解をお尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) まず、最初の御質問であります。新しい橋にかけかえができないかということでありますが、この橋は、1級河川三峰川に架設されまして西高遠と東高遠を結ぶ大変大切な生活の路線であるということ。そして、車道と歩道が並列して別々に架設をされているという橋であります。

 この橋について、外部委託によりまして、橋梁の精密点検の結果が出ました。車道につきましては、架設後72年が経過をしているということでありますが、外観は変状しているものの、補強済みの箇所は比較的健全な状態で、致命的な欠陥は発見されないということで、また、もっとも重要な支障部分も異変はないと報告をされております。

 したがいまして、今後のことでありますけれども、精密点検調査の結果、この橋は、構造上の主要部分の機能は良好で、かけかえの必要はない。また、修繕をすることによって、安全に通行できるという判断がされております。

 それと、次の普通車が行き違いできる道幅にできないかということであります。この御質問に対しましては、現在の車道の構造については、鉄筋コンクリートのけたに鋼板を接着して補強してあるということでありまして、歩道が隣接をしているために構造上、車道の幅員を広げるということはできない構造であります。

 3番目の延命治療はどのくらい持つのかということであります。弁財天橋につきましては、市道に編入されるまでは長野県が管理をしていて、数回にわたって補修・補強工事を実施をしております。補強済みの箇所については、比較的健全な状態であるということ。それから、致命的な欠陥は発見されないと。また、最も重要な支障部分も異変はないということであります。

 したがいまして、今回の工事、橋台と補強と表面の補修が主な内容となりますけれども、修繕工事の後には、毎年定期的に点検を行いまして、適正に維持管理を実施することにより、おおよそでありますけれども、20年は供用できるという見込みであります。

 最後の、将来、弁財天橋は要らないということにならないだろうかという御心配についてでありますが、高遠大橋については、地域の主要幹線道路であるということ。そして弁財天橋は、住民の皆さんの生活の道路であるということで、役割が違っているということであります。当面は使用できるということでございますので、かけかえの時期となったとき、そのときには地域の皆さんの意見を聞いて、弁財天橋のあり方については検討をしてまいりたいと思います。

 9番、飯島 進議員。



◆9番(飯島進君) 今、お聞きしますと、致命的な欠陥はないんだということで、修理・修繕で十分やっていける橋だということと、それから車が通れる道幅にできないかということでありますけれども、鉄筋にコンクリートをつけた欄干ということでいじれないと、こういうような話ですけれども、確かに昔の橋ですので、真四角な感じで欄干があるわけですけれど、これを現代的みたいに、ちょっとアールをつけて外側に出すだけでも、大分車は走りやすくなるかなと思うわけですけれども、そこら辺のところは、技術的にできるのか、できないのか、ちょっと教えていただきたいと思いますけれど。



○議長(伊藤泰雄君) 松尾建設部長。



◎建設部長(松尾修君) 現況の道路幅員が4メートル50ございまして、これを車両がすれ違いするには、最低でも5.5メートルは必要かと思います。

 したがいまして、現況より1メートル道路、床版を広げなきゃいけないとなります。御存じのとおり、歩道部分は下流に別構造で近接していまして、下流に幅員を伸ばすことはできません。そうしますと上流側に1メートル以上の床版を張り出すことになるんですけれど、それだと完全に片持ち張りの状況になりまして、今の主げたでは支え切れないということになりますので、今のけたの構造から考えましても拡幅は非常に難しいというふうに判断しております。

 9番、飯島 進議員。



◆9番(飯島進君) はい、わかりました。住民の声は、広げてほしい、普通車が行き違いできる橋にしてほしいという声があっても、技術的にそれは無理だと、こういう答えだと思いますけれども。それとあと、もう1点は、延命治療でどのくらいと聞きましたら、20年くらいだという話でありますけれども、先ほど市長のほうからもありましたけれども、あの橋は、本当に住民の生活道路ということで、密着している本当に生活の中に、一部に溶け込んでいる重要な橋でありますので、当然、そのときになったときには、住民の人たちと十分話し合いをしてということでありますけれども、本当にあの橋は、なくてはならない橋だということをくれぐれも言っておきます。残していただきたいということを、重ね重ねお願いをしておきたいと思います。

 次の質問に移ります。温泉施設についてお尋ねいたします。昨年の11月26日付の信濃毎日新聞で、こんな記事を読みました。「松川町の町営温泉施設清流苑は、従来の温泉の湯量が減少していたため、同施設で使う湯量確保のため、新たな源泉を掘削、この日から第二源泉の利用が始まった。」という記事です。

 記事では、12月に掘削を始め、深さ約1,500メートルまで掘り進んだ。総事業費は1億3,800万円としています。私は、当時、伊那市の温泉施設羽広温泉、みはらしの湯と高遠温泉さくらの湯は、大丈夫か心配し、一般質問で取り上げようと考えましたが、質問するチャンスを伺っているうちに、今日まで来てしまいました。

 今回の東日本大震災は、遠く離れた長野県でも想定外な影響を引き起こしています。新聞によりますと、お隣の茅野市湯川区が運営する温泉施設湯川温泉かっぱの湯で、3月11日の東日本大震災直後から湯量が半減し、同施設は5月16日から6月4日まで臨時休業して原因を調べている。専門家によると、地震で地下の状態が変わり、湯量が減ったりふえたりする事例が全国にあるというと紹介しています。

 このことは、新聞だけではなく、テレビでも放送されていました。テレビに出てきた専門家は、そのような現象が起きてもおかしくはないですねと平然な顔でコメントしていました。

 私が以前心配していたことが、今回の大震災でお隣茅野市では実際に起きてしまったのです。伊那市は大丈夫かと再び思った次第です。

 高遠温泉、温泉スタンドでは、あたかも今回の震災で使えなくなったがごとく、時期を同じくして、温泉スタンドの機器が故障し、現在使用中止となっています。

 羽広温泉みはらしの湯でも、3基ある温泉スタンドのうち2基が故障しており、家ぶろに温泉を入れて沸かし、心身ともにリフレッシュしてきた多くの伊那市民からは、いつ使えるようになるのか、温泉がだめになったのかという問い合わせが多数私のところにも寄せられています。

 担当課にお聞きしました。温泉スタンドについては、現在使っている機器が大変古く、基盤や部品を調達するのに、ハンドメイドでつくらなければならないという事情や、震災の影響もあり、大変苦慮しているが予算的な面も含め、近々解決しそうですという話を伺い安堵しています。

 そこで市長にお尋ねいたします。伊那市にある二つの温泉施設の源泉において、掘削当初と現在を比較し、湧出量や自噴量、温度、泉質などに変化がないかお尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 温泉については、地熱で温められた地下水が自然に湧出するものと、それからボーリングによって人工的に湧出、あるいは楊湯されるものの二通りがあります。

 伊那市内の二つの2カ所の温泉は、自噴ではなくてボーリングによって楊湯されているという温泉であります。

 ちなみに、羽広温泉は、湧出から16年、高遠温泉においては19年が経過しているということであります。

 羽広温泉は、平成7年の掘削当時から現在まで、湧出量等の変化は見られておりません。そのため、調査も実施をしていないということであります。

 それから、高遠温泉につきましては、平成4年9月に、温泉ポンプの許可を受けてから後に、平成16年に配管からの漏水がありました。それによって、楊湯量の減少が確認されたために修理をしているという経過があります。それから、平成20年8月にポンプの更新をした際に、水位の低下が確認されたために、当初185.3メートル掘ったところから275.9メートルまで、さらに90.6メートルを掘り下げて量の確保をしているという状況であります。

 今回の震災以降、源泉の調査は実施はしておりませんけれども、ポンプの楊湯量、それから温度については、これといった変化は出ていないということであります。

 市内2カ所の温泉は、ポンプによってくみ上げている温泉であって、今後数十年にわたって今の状態が維持できるということは保証されているわけでありませんので、将来的には枯渇をするということもないとは限らないという考えであります。

 今後、目視による範囲で影響が出てくれば、調査の実施をしながら対処をするということであります。

 9番、飯島 進議員。



◆9番(飯島進君) 今回の地震で、源泉に影響はないようで、一安心はしているわけでありますが、答弁の中で気になったのは、高遠温泉に限っては、平成20年8月のときに、ポンプの位置が185.3メートルのところから275メートルぐらいまで下げたと、これは水位が下がったからだということのようでありますけれども、地下の源泉の水位が下がっているとすれば、大変気になるわけでありますけれど、これは問題ないという認識なんでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 平成20年8月には、そういう工事は確かにしました。これは、楊湯量が減ったということの中で、さらに掘り下げて確保したことでありまして、その原因については、はっきりわかってはおりません。掘り下げたことによって、現在は湯量というものはしっかりと確保されておりますので、現状では大丈夫ではないかということなんですが、また同じようなことが発生しないという保証はないので、そうした場合については、また調査をしながら対応していかなければいけないと思います。

 9番、飯島 進議員。



◆9番(飯島進君) 羽広温泉と高遠温泉ともに1,500メートル掘削していますので、標高が仮に800メートルだとすれば、海底700メートルまで掘っているということで、非常に深いところまで掘っているわけでありますけれども、そんなところで、地下のことがどうなっているのかわからないわけですけれども、一度水位が下がった、そのためにポンプを下げたという事実があるとすると、ちょっと不安だなと思うわけでありますけれども、それは様子を見るしかないのかなという部分のあるわけですけれども、ちょっと一点、私、温泉スタンドの件、この問題につきましては、私、小平議員さんがふれるのかなということで、さらっと私行っちゃったんですけれど、担当の課からは近々解決しそうだという話を伺ったんですけれども、具体的にいつごろ温泉スタンドが改修される予定なのか、その辺の見通しが立っていたら、教えていただきたいと思いますけれど。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) ことしの9月ぐらいをめどに対応しているということは聞いております。ただ、できてから大分年数がたっているということと、部品もなかなか調達ができないものもあります。お金を入れてもお金が回収、入っていかないとか、幾つかの故障している部位がありますので、そうしたことを取りかえながら対応するということであります。

 今回の震災で、そういう部品をつくっている工場も東北のほうにあるようでありまして、その部品調達がスムーズにいくかどうかによっては、多少向こうにいくのか、あるいは若干前倒しができるのかということで聞いております。

 9番、飯島 進議員。



◆9番(飯島進君) すぐできるかなと思ったら、9月くらいまでかかりそうだということで、本当に家庭に温泉を持っていって沸かしている方、非常に多くいます。そんなことで、なるべく早く対応していただきたいなと思っておりますので、その辺よろしくお願いしたいと思います。

 そこで、伊那市の温泉施設といいますと、どうしても伊那市の温泉の入浴料が600円と、高いということがよく話題になるわけでありますけれども、しかし、回数券を今発行していまして、3,000円の回数券を使いまして、7回入浴できるわけですけれども、そうしますと1回当たり430円ぐらいになるということで、非常に安いと。それから温泉スタンドにつきましても、伊那市の温泉スタンドは、10円で20リットル、100円で200リットルですか、出るわけですけれども、箕輪の長田の湯のほうでは、10円で10リットル、100円で100リットルということで、伊那市の倍の値段がしているということもあります。

 伊那市観光株式会社の中でも、この温泉スタンドというのは、非常に黒字な優良な施設だというふうに伺っておりますので、利用する市民の人にすれば、1円でも安いほうがいいわけですんで、料金のほうも今までどおり安くやってほしいわけでありますけれども、回数券を使うと約430円くらいという、安いんだよということをもっともっと市民の皆さんに宣伝したらどうかと思うわけであります。

 これ、6月9日号の「週刊いな」、この中にちょうど見ていましたら、高遠温泉のコマーシャルが載っているわけでありますけれども、非常に見づらいといいますか、お客様感謝デーということで、出しているわけでありますけれども、この対象にするのが、伊那市、もしくは伊那市周辺の、限定された新聞だと思いますので、そういうところに出すんであれば、1回で入れば600円なんだけれども、回数券を使えば安く入れるんだよ。温泉スタンドも安いんだよ。こういうことを宣伝して、使っていただいて何ぼの商売だと思いますので、沸かすのは100人来ようが200人来ようが沸かすという作業等々は同じでありますので、多くの方に利用していただきたいということと、決して高くないんだということを宣伝するということは、伊那市の温泉施設にとっては、大事なことじゃないかと思いますので、そんなPRもされたらいかがかと思います。

 私、桜といで湯のまち高遠というキャッチフレーズがあったわけでありますけれども、桜といで湯のまち高遠、いやしと健康のまち伊那市を目指して、温泉が有効に活用されますことをお願いしまして質問を終わりといたします。



○議長(伊藤泰雄君) 以上をもちまして、飯島進議員の質問が終了しました。

 引き続き、平岩國幸議員の質問に入ります。

 8番、平岩國幸議員。

     (8番 平岩國幸君登壇)



◆8番(平岩國幸君) 8番、平岩國幸でございます。あらかじめ通告をしました東日大震災を教訓として、それから有害鳥獣捕獲後の処理、そしてさくら祭りのあり方の3点について質問をいたします。

 まず、3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震は、未曾有の大きな被害を残し、既に3カ月余りが経過しましたが、依然として被災者の先には光が見えない状態でございます。昨日まで、大震災による被災者は、死者が1万5,434人、行方不明の方が7,742人で、それに加え、いまだに9万人を超える人が避難所に身を寄せ合っております。

 まず、被災者に対しまして、心からお見舞いを申し上げます。

 3月定例議会一般質問の最中に発生したマグニチュード9の地震は、世界最大級の超巨大地震で、地震のエネルギーは、阪神・淡路大震災の1,000倍とも言われております。三陸はたびたび大きな地震に見舞われ、明治の三陸津波、これは1929年でございます。それでは2万人以上の犠牲者を出し、37年後の昭和の三陸津波でも大きな被害を受けました。過去の教訓を生かして設計した世界最大級といわれる長さ2,433メートル高さ10メートルの防潮堤を軽々と越えてしまいました。もう、想定外ということができなくなったわけでございます。

 この教訓を生かし、伊那市の防災対策はどうあるべきか、想定の限りを尽くし、策定しなければなりません。

 今回の地震で、先ほど飯島議員からも質問がございました、偶然でございますが、全く同じ湖のダムのことでございますが、福島県の須賀川市にある藤沼湖が震度6の揺れで盛り土でできたダムの高さ17.5メートルに亀裂が入り、決壊につながったわけでございます。下流部では7人の死者と一人の行方不明が出てしまいました。

 そこで、この決壊を受けて岐阜県では、藤沼湖の決壊を受け、今後東海地震に備えて順次改修する方針のようですが、伊那市においてもかんがい用の温水ため池も数多くありますが、ため池の防災対策をどのようにお考えか、お伺いをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 現在、伊那市内には、52の農業用のため池施設があります。そのため、ため池の現状を把握するために長野県が、ため池危険度調査を行っております。現在までに52カ所のため池のうち44カ所、この調査が終了しまして、危険度が高いと思われるため池は、順次補修・改修を行っている状況であります。

 最近では、美篶笠原の六道の堤、富士塚の堤ですけれども、富士塚、それから手良中坪の鐘付という堤があります。このため池改修が県営事業で完了しております。

 今後につきましては、危険度調査の対象のため池というのは、平成23年度、今年度は、南福地、それから羽広尾茂沢の2カ所であります。それと、24年度、来年度は、南福地池、それから、上戸、芝沢新田、通称金鋳場というところでありますけれども、この2カ所を予定しております。

 調査の結果を踏まえまして、長野県と協議を進めて、関係する地元からの改修要望を考慮しながら、順次改修をしていくということであります。

 それから、長野県では震度5弱以上の地震が発生した場合には、上伊那管内の大きなため池、全部で11あります。そのうち伊那市のため池は3カ所ありますので、この緊急安全点検を行うということになっております。その三つのため池というのは、富士塚、美篶の番場、それから野底にあります野底洞という三つのため池であります。

 今後も長野県、それから地元土地改良区などの管理者と情報を共有しながら安全対策に努めてまいりたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 平岩議員。



◆8番(平岩國幸君) いずれにしても、ため池というのは、かんがい用水なので、その下には農地があり、住民の家屋があるということでございますので、これも想定外ということがあってはならないと思いますので、このほうの補修のほうは進めていただきたいというように思います。

 次に、伊那市には、代表されるダムとして高遠ダム、美和ダムがあります。高遠ダムは、昭和24年のキティ台風に直面し、当時の林虎雄知事がT・V・A方式のダムであるテネシー渓谷開発を視察し、三峰川総合開発に取りかかりました。当時の建設省が美和ダムを建設し、美和ダム、高遠ダムの構築により、下流域は大水害、大洪水から免れる筆舌では言いあらわせない恩恵があるというように思っております。

 しかし、上伊那地域に大きな被害をもたらすと想定される地震に、東海地震や本州を縦断する中央構造線があります。伊那市は、国の地震強化地域に指定されていることからも、東海地震はいつ発生してもおかしくないといわれております。御存じのとおり、30年以内に東海地震が発生する確率は87%といわれております。市民からは、東海地震や東南海地震が発生したとき、高遠ダムや美和ダムは大丈夫だろうかというような問いかけをよく耳にいたします。市民が安心して生活するために、構築して50年以上の経過をしている高遠ダム、美和ダムの強度、安全度について、どのように受けとめておられるのか、お伺いをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 美和ダムにつきましては昭和34年、それから高遠ダムは33年ということで、ほぼ同じころにつくられております。構造もコンクリート重力ダムという、そうした構造であります。築造年数は50年を経過をしているということでありまして、コンクリート重力ダムでは、100年以上経過をして、今なお十分に使用されていると、安全も保たれているというものが存在をしております。

 この地域で想定されます東海地震、この震度は6弱とされておりまして、今回の東北地方の太平洋沖地震、東北大震災では、重力式のコンクリートダムで震度6強を観測した重力式ダムが三つあったわけであります。この三つあったんですが、被害の発生はなかったということであります。

 皆さんからすぐに問い合わせがあったのは、高遠ダム、美和ダム大丈夫かということでありましたけれども、コンクリート重力ダムという、そうした構造で震度6強で東北にあったものは、無傷であったということであります。

 そうした実態から考えても、美和ダム、高遠ダムの安全性は高いというふうに判断をされております。

 ダムの点検でありますけれども、当然常時行っております。特に地震発生後は、直ちに点検を行うという、そうしたマニュアルがありまして、安全の確認はされているということであります。

 以上です。



○議長(伊藤泰雄君) 平岩議員。



◆8番(平岩國幸君) 私も素人なりに決壊したら困るな、過去にどういう例があるのかなということで、私もインターネットなどで見たんですが、コンクリートダムになってから、明治以降出ていないというようなデータもありましたので、これはいいなと思いながらも、今は想定外ということがよく出てまいりますので、だからいいということにはなりませんので、今回改めて質問をしたわけでございます。昔からアリの一穴といわれて、それから大きな決壊が始まるというようなこともあります。安全神話というものも大変薄れてきておりますので、どうかその辺の管理のことについては、これは市でやることではないにしても、国の機関にも十分に働きかけをお願いをしておきたいというように思います。

 次に、三峰川に繁茂する樹木でございますけれども、沿岸の地域住民の方や、あるいは三峰川みらい会議の皆さんにより、伐採など大分整理をされております。これはほとんどボランティアでやっていただいているということでございますけれども、しかし、5月の梅雨入りしたその後の大雨、5月29日におよそ100ミリの雨が一日で降ったわけでございますけれども、これで河川敷には根のついたままの大木が中州に打ち上げられておるわけでございます。大雨の時期を迎えて河川の管理は、水害を防ぐ上からも絶対に必要なことでございます。この管理者は、当然河川管理で国土交通省がやることかというように、私も理解をしておりますけれども、市としても、こういったものを未然に防ぐという意味で、ぜひ要望を出しておいていただきたいというように思うわけでございます。場所によっては、橋脚よりも上に木の頭が出ているというような大きく茂ったものをあるわけでございますので、この辺について、市でどのような方針でお考えか、お伺いをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 河道内樹木の繁茂については、河川管理上、好ましいものではないということであります。大雨によって流されて橋に絡んでダムになって決壊するということも過去に何回もありますので、こうしたことは、この地域で起きないようにするということは、当然のことであります。

 現状では、みらい会議の話もありました。そのほかに美篶地区の皆さんも、ボランティアで河道内樹木の伐採を行っていただいていると。また、天竜川でも西春近の皆さんが、河道内樹木の伐採をボランティアで行っていただいているということで、そうした動きというのは大分広がってきております。大変ありがたいことだということで感謝をしているわけであります。

 この河川管理につきましては、管理者が天竜川上流河川事務所でありますので、常時監視をしながら、危険と判断するものについては撤去等の対処をしていただいているということであります。

 ただ、河川敷内に市有地、民地が点在するという事情もありまして、そうした調整を行ったりとか、また、そうしたことにボランティアの皆さんにお願いするという大変煩雑な作業もあるのも事実であります。

 いずれにしても、地域住民、それから団体の皆さんに協力をいただけるということで対応してまいるわけでありますけれども、天竜川上流河川事務所、ここと調整をしながら、今後も対応してまいりたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 平岩議員。



◆8番(平岩國幸君) すいません、ちょっと厚いので上着を。

 立木を整理するということ、美篶の地域でもそれをおやりになっているということで、実は私どもも、河南でも自治区長を交えて何かやらなきゃいけないだろうということで、次回から私どもも参加をして伐採をしていこうというように、今段取りをとっておるところでございます。ぜひ、国の機関にもそんなことを、ぜひ、よろしくお願いをしたいというように思っております。

 次に、こんなことがあってはならないことでございますけれども、市役所が、何らかの災害に巻き込まれたときを想定して、情報の発信や業務用のデータを管理しなければならないということで、これが市役所だけに一極集中することがなく、バックアップ体制をしっかりつくっておくことが必要じゃないかなというように思うわけでございます。これについて、今回の大地震においても岩手県の大槌町、町長以下、町長もお亡くなりになりましたし、データすべてなくなってしまったというようなことがあるわけでございますので、これも想定外といわず、なにかで考えておかなきゃいけないなというように思うわけでございますけれども、これの対策についてお伺いをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 今回の震災によりまして、住民基本台帳、それから戸籍、福祉等にかかわる要支援者のデータなど、多くのものが失われたということで、行政サービスが低下をしているという、大変大きな事象が発生をしております。

 伊那市におきましては、上伊那、一括して広域連合、情報センターで管理をしております。上伊那情報センターのデータのバックアップ体制でありますけれども、週1回、市内のセキュリティーレベルの高いところにバックアップしたものを保管をしているということであります。さらに、毎日バックアップはとっておりますが、まとめて週1回はそちらのほうに持っていっているということであります。

 さらに、この地域だけではなくて、昨日も話をしましたけれども、クラウドシステムを使ったりする中での、広範なバックアップの仕方、さらには、免震構造建物へのサーバーの移設によって、・・・をしながらバックアップをとるという方法もあります。そうしたことは、上伊那広域連合の情報のシステム化で見直しを行っているという段階であります。

 以上です。



○議長(伊藤泰雄君) 平岩議員。



◆8番(平岩國幸君) バックアップ体制も必要でしょうけれども、また何かの有事のときの命令系統も一極でなく、それもバックアップ体制をぜひつくっておいていただきたい、そんなふうに思います。

 次に、大災害が起こるたびに発生するのが通信の不通でございます。携帯電話も通じない、もちろん局の電話も通じない、そういうことがあるわけでございます。

 今回の東日本大震災においては、アマチュア無線が大変有効であったということを聞いております。この無線の活用のための体制づくりを考えておくことも必要ではないかなというように思いますけれども、これについてお伺いをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) アマチュア無線による市民に皆さんからの情報収集というのは大変有効であると思います。実は、市役所にもアマチュア無線のクラブというのが過去にありましたけれども、今休会中だということであります。こうした皆さんともちょっと話をして、コールサインの復活、取得をしながらそうした無線クラブの再立ち上げということも重要であろうと思います。

 また、山岳救助隊の無線が使えます。伊那市内の山岳会も無線の共通のクラブナンバー、コールナンバーを持っておりますので、そうしたところの皆さんとも連携をするとか、上伊那全体で共通だと思いますので、アマチュア無線を利用するのであれば、上伊那を視野に入れたそうした連携が有効ではなかろうかと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 平岩議員。



◆8番(平岩國幸君) 確かにアマチュア無線というのは、なかなかすばらしい、早くからできたにしてはいいものだなというように思うわけでございます。これもただ、伊那市の中だけでは、ちょっともったいないと思いますので、先ほど市長のおっしゃるように、広域の中で連携を持っていくことが大事かなというように思っております。

 次に、情報の受信として、携帯ラジオというのは、電源が切れても電池がある程度あれば、十分受信ができるということでございます。携帯ラジオは大変有効と考えられます。しかし、この伊那市には、谷や山陰の多いところが多く、電波の状態が悪いところがあるわけでございます。こういうものについて、まず整備をしてほしいなというわけでございますが、公共放送の一翼を担うNHKなどにも整備依頼を必要ではないかというように思いますけれども、これについてお願いをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) NHKラジオの受信エリアについては、市内のほぼ全域が受信可能ではありますが、山の中、沢の中に入れば、地形的な問題から受信困難な場所もあるのも事実であろうかと思います。

 さらに、災害の状況によっては、停電、それから携帯を使うことができないということが、当然想定されますので、ラジオから得ることのできる情報というのは、大変有効だという認識は同じであります。

 NHKにも確認をしました。そうしたところ難聴地域と理解しているところというのは、人が住んでいる場所としてはないということでありますが、災害時には、FM放送でも災害情報の放送がされているので、こちらも利用してほしいという話でありました。AMよりもFMのほうがきれいに入るということもありますので、そうした利用も大事ではなかろうかと思います。

 今後、災害時にAMでの受信のほかにFM放送での災害情報というのを、受信ができるということも、市民の皆さんには周知をしてまいりたいと思っております。

 ちなみに、ことしの9月1日から、ラジオ放送の内容をインターネットで配信するというサービスがNHKラジオで始まるようであります。



○議長(伊藤泰雄君) 平岩議員。



◆8番(平岩國幸君) FMというのは、特に高遠の場合ですと、月蔵に発信局がありますので、大部分はいいように思います。しかし、一般的には、AMを聞いている視聴者が非常に多いということから、非常のときに一々切りかえるのかというような、切りかえればいいんですけれども、なかなかそこまで気が回らないというようなこともありますので、できれば伊那市をカバーするためには、月蔵には既にFMはあるけれど、AMがないと思うんですよ。だからあそこにAM局を、あるいは高烏谷にもつけるというようなことをすれば、とりあえず伊那についてはカバーができるんじゃないかなというようにも思いますので、またぜひ、この辺のところはNHKのほうにも交渉をお願いしておきたいというふうに思います。

 それから、次に、市議会の関係でございます。市議会でも電力やエネルギー問題にかかわる特別委員会を立ち上げました。時あたかもソフトバンクの孫社長が自治体と協力し、メガソーラーを全国に設置したいとしておるわけでございます。太陽光発電について、山梨県の北杜市では、日照時間が日本一多く、立地条件がよいということで、精力的に進めております。

 しかし、自然共生都市である伊那市の日照時間は、北杜市と比較しても何ら遜色はありません。特に伊那市の場合も、アルプスから出た太陽がアルプスに入るということで、非常に日照時間も長いということで、これは年間で約2,000時間を超えておるというような日照時間を持っておりますので、メガソーラーの事業には気象条件から見ても、伊那市は日照時間も多く適地だというように、私は考えております。自然共生都市にはぴったりの事業と思うわけでございます。

 一昨日の一般質問の中で、市長はソフトバンクと県などが設置を目指す大規模なメガソーラーについては、候補地をピックアップしてという答えが出ておりました。伊那市には、必要とする2.6ヘクタールの用地ということでございますけれども、この用地も、そう難しくなく準備ができるのかなというように思っておるところでございます。土地は十分あると思いますので、伊那市の事業としてこれを積極的に進めてほしいというように思うわけでございますけれども、これについて市長のお考えをお願いいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 一昨日も、この質問にお答えをさせていただきました。伊那地域についても、こうした太陽光については、適地があるということ、日照時間も長いという話をさせてもらいました。

 そうした中でも、有効な自然エネルギーとしては、太陽光のほかにも小水力もあったり、また木質バイオマスもあるという話であります。

 そうした中で、メガソーラーについては、当然研究する必要があると思います。これは、ソフトバンクの参入にとどまらず、今後についてもメガソーラーの研究は必要だろうと思います。市としては、長野県からのメガソーラーの候補地の紹介というのを6月の20日までということでありますので、適地を探して手を挙げたいというお答えであります。

 ただ、私の考える自然エネルギーの活用という点においては、例えば、電気がとまりましたといったときに、メガソーラーをこの地域で使うことができるかという契約が可能かどうかですね、そんなようなこととか、あるいは、2.6、2.5ヘクタールの土地の賃貸借の価格がどうなのかとか、あるいはそこでできた電気を私たちが困っているニホンシカとかイノシシとか電牧柵に使うことができるかとか、地域にメリットがなければ手を挙げるというのは、なかなか慎重であるべきかなとい考えもあるんです。ですから、これから長野県の動き、ソフトバンクとの話がどのような内容かというのも、さらに精査をしていかなければいけないのではないかという考えであります。

 いずれにしても、メガソーラーというのは大変魅力ではあります。魅力ではありますが、1万キロワットの発電で約300軒ぐらいの一般家庭電力ということでありますので、むしろこの地域に取ってみると、小水力のほうが私は魅力があるということも言えるかと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 平岩議員。



◆8番(平岩國幸君) 小水力というのも、確かに魅力はあると思いますけれども、やはり量の問題もあるというように思いますので。

 それで、きょう松本市で、自然エネルギー協議会が設立をされるということを新聞で見ました。そんなような状況も、今進んでおるということでございますし、長野県内では、松本と塩尻市が、この問題について積極的に誘致に動き出しているということでございますので、どうか市長も、いろいろと御検討する問題はあると思いますけれども、一歩でも二歩でも踏み込んでいただきたいと、そういう思いがいたしますので、お願いをいたします。

 それで次に、東日本大震災で海岸地帯が大変な被害を受けたということでございます。それで、工場も再開もなかなか思うように進んでいないというのが実態でございます。それで、工業生産の停滞を一日も少なくすることが、日本の経済の停滞を防ぐことになるというように、私は考えておるわけでございます。

 それで、この伊那市を地理的に大変いい場所であるということでございますので、これをまず、地理的には日本の中心であり、気象条件も夏は涼しく、冬は多少は寒いけれども晴天日数が非常に多いというようなことで、大変暮らしやすい場所ではないかなというように思うわけでございます。ぜひ、こういった伊那市の特徴をPRしていただいて、いずれは内陸工業都市というようなものを伊那につくったらどうかなというように思います。どうか、内陸工業都市として発展させるべきだというように、私は思うわけでございますけれども、市長のお考えをお伺いいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 今回の大震災以降に、震災関連で伊那市内に空き工場の紹介、それから工業団地の問い合わせというのが何件か来ております。これからも、さらにこの内容についてはふえてくるんではないかという予測をしておりまして、今現在、現地を案内したり、あるいは資料をお送りしたりということで、担当課が対応しているということであります。

 私は、前々からこの地域に働く場所というのをきちんと確保すると。この地域で生まれた子どもたちが、この地域で家族と暮らせるためには、どうしても働く場所が必要だということを強く言ってきております。今回の震災があったからということではなくて、議員おっしゃっているように、そうした工業都市といった機能は、この内陸の中にもきちんとつくっていくべきだろうと思います。

 ただ、産業というのは、工業、鉱工業だけではなくて、観光にあったり、あるいは農業にあったり、林業にあったりという、そうした複層的な産業構造というのも一つの理想でありますので、その中の一つとして、大きな位置づけとしては、工業団地、内陸の工業都市というのも必要だという考えであります。

 この地域が、関東圏、関西圏に非常に近いということ、関東圏と中京圏ですね、さらには日本海にも近い距離にあります。そうした立地条件の優位性、それから信州の持っているブランド力ですかね、水がきれいで豊富で、空気が澄んでいて涼しくてと、そんなような優位性を前面にアピールしながら、伊那市内への誘致を実現させていきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 平岩議員。



◆8番(平岩國幸君) 今度の震災で、一番生産部門である工場がストップしてしまったというのは、これは地震と津波、特に津波だったというように思いますので、その辺のことを考えれば、特にこの地は恵まれているなというように思うわけでございます。

 それで、かつては東海道ベルト地帯というようなことで、工業の盛んなところは東海道ベルト地帯だという代名詞みたいになっていたわけでございます。

 しかし、先ほども申し上げたように、東北の地震を見れば、海岸が必ずしもいいということにはならないというように思いますので、ぜひお願いをしたいというように思います。

 それで私、せんだって三重県に視察をする機会があったわけでございますけれども、そこのある市には、シャープが大きな工場を建てて、それがあることによって不交付団体になっておるというお話も聞いてまいりました。しかし、この不景気で、不交付団体からまた交付団体になったということでございますけれども、いずれにしても、そういうものをうまく導入をして発展させていけば、夢で終わることばかりではないかなというように思いますので、ぜひお願いをしておきます。

 次に、有害鳥獣対策についてお伺いをいたします。この対策については、市内の猟友会の大きな努力と協力により、わなの資格取得によって、平成22年度は、21年度と比較しますと、ニホンジカで5割増しております。トータルで914頭、それから、ニホンザルが3割増しで125頭、イノシシは3割増しの241頭、そしてそのほかの小動物としては、1,317頭となって大変成績を上げていただいております。

 そこで、捕獲をしたシカなどの肉のジビエ化も以前もお話がありました。それがその後どのようになっているのか、お伺いをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) ニホンジカのジビエ化というのは、北海道のシカも結構注目をされております。されておりまして需要もあるということは聞いておりますが、実は長野県で定めている「信州のジビエ衛生管理ガイドライン」というのがあります。これは、解体をするときの手順、ガイドラインが決められておりまして、これが大変厳しいものであります。例えば、捕獲後できるだけ短時間で処理をすると、これ短時間が1時間程度ということであります。

 それから、刺しどめの場所については、胸部から頭部に限定と、シカだったら胸から頭しかだめですよと。おなかに当たったものは対象としてはいけないと。あるいは、解体のときには体をつるして解体しなさいとか、冬の猟期のときに実際できるかというと、猟師の皆さんに聞くと、なかなかこのガイドラインでは厳しいと。長野県の場合は、それに沿ってできたものは許可を受けて、流通に乗せてもいいということでありますけれども、現状では急峻な山間地、あるいは猟でおなかに当たったものは使えないとか、そうした厳しいガイドラインに沿っていくと、なかなかジビエ化というのは難しいのが現状であります。

 また、ペットフードという話を前にしたことがあります。ペットフードだったらいいんじゃないかということで、ペットフードの会社とも交渉をしてはきておりますけれども、ペットフードによっては、動物の毛が入っててはいけませんとか、結構厳しい要求がされておりまして、現状、獲ったものをすべて、じゃあ、そちらに回して活用しましょうということにも至っていないのが現状であります。



○議長(伊藤泰雄君) 平岩議員。



◆8番(平岩國幸君) そういうことも、前々からも大変ジビエ化することは難しいというように伺っておりました。それで、今困っているのは、獲ってきたものの処理が実際に猟友会も地域の皆さんも大変苦労をされておるわけでございます。捕獲した獣を最終処理するにしましても、埋設するしかないというのが現状でございますけれども、その場も適地を探すのに大変苦労が多い、提げていくわけにもいきませんし、トラックに乗せて処理するところまで運んでいくには、山の中に用意すれば道路も必要だ。埋設するには穴を掘ることも必要だ。そういうことで、今地域の皆さんは、手で掘っておるんですが、深くも掘れない。これからは夏の時期を迎えますので、腐敗してにおいが出てくるというようなことで、またいろいろと迷惑がかかるというようなことも心配をされておるわけでございます。

 それで、地域の関係者といろいろ相談をしながら、土地の提供を受けたいということでございます。そういうことについても、今実際には、地域の皆さんが適当な場所を探してはお願いをするけれども、やはり動物といえどもそこに死骸をいけるということで、埋めるということで、なかなかいい返事がしてもらえないというのが実情でございます。

 そうは言っても何とか処理をしなきゃならんからというようなことで、いろいろ今話し合いをしているわけでございますけれども、応じてくれそうな方もあるわけでございます。

 まず、市のほうにお願いしたいというのは、こういった作業をやるのに労力が相当かかる、経費も相当にかかるというようなことで、これにかかわる経費を市のほうで援助をしていただけないかというのは、猟友会だとか、あるいはわなの免許を持った皆さんの気持ちでございます。

 皆さん方は、わなをかけたり猟友会で撃って獲ることが仕事であって、ここまでというと、これだけ頭数が獲れるととてもやりきれないなというようなことを言っております。

 それで、4月25日からきのうまでの間に、既にシカが98頭獲れたと、98頭置いたら本当に古墳のように山積みになってしまう。そういうようなこともございますし、これから梅雨が明ければどんどん気温も上がって腐敗もします。そういった面で、ぜひ処理をすることについての市のほうの御援助をお願いしたいんですが、これについてお伺いをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 猟友会、獲った方への補助という話がありました。この補助というのは、今現在は、奨励金という形で1頭当たりニホンジカでしたら、今回1,000円上がって5,000円ということで、お渡しをしております。その対象がイノシシであったり、サルであったり、ハクビシンであったり、カラスであったりということでありますので、そうした奨励金と、あと猟友会にも補助金をお渡ししておりますので、当面はそうした中でのやりくりをしていただければと思います。

 ただ、埋設をする場所ということが困っているということであります。このことは、もちろん私たちも承知をしておりまして、特に、においとか水の問題も出るでしょう、そうしたことについて地域の皆さんとよく話し合いとか協力をしてやっていかないと、シカを獲ってください、でも獲ったやつはどこか違うところへ持っていって、うちでは困りますよということでは困ると思うんですね。やはり、ある程度は地域の皆さんも理解、了解をした上で、その処理をしていくということが大事だと思います。処理場の設置に当たっては、国とか県の補助事業というのもありますので、そうしたものを活用しながら、地方事務所の林務課、それから先ほどの猟友会、何よりも地域の皆さんと連携をしながら対応を進めてまいりたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 平岩議員。



◆8番(平岩國幸君) ぜひ、そういう形で進めていただきたいと思います。

 この間も、現場を見てくれと言われたんで、見に行ったんですが、雨が降った2日後でした。5月29日が雨の降った日で、6月に入ってすぐ行ったと思うんですが、山の中ですから道路はスリップして上がっていかないというようなこともあって、その現場でたまたま、こういうとこはしっかり砂利を入れてもらえれば運びやすいがというようなお話もございましたので、その辺もあわせてお考えをいただきたいというように思っております。

 それと、先ほど市長のほうからも、水の関係もあるというお話がございましたが、かつての簡易水道の水源になっているとこに近いところもあるわけでございます。こういったところは、下の利用者のほうからは、そういうものを埋めるんであれば、適に水質検査のほうだけは、ぜひやってほしいなというような要望も出ております。こういったものも、いろいろと衛生の問題もあるし、飲み水に使っているようではございませんけれども、家庭の水には使っているということでございますので、この辺のところも解決を、ぜひお願いしたいというように思っております。

 シカにしてもイノシシにしても、一生懸命になって獲っているところは、どんどん獲ってしまうけれども、知らんぷりしているところは、向こう行け、向こう行けというようなぐあいですので、どうか本当に一生懸命にやっている猟友会だとか、わなの資格を持った皆さんが、本当に朝、私も何度か見かけましたけれども、5時ぐらいには、もう見回りに出ているわけです。そういうこともあるわけでございます。どうかその辺御理解をいただいて、一頭でも減らすということで進めていただきたいというように思います。よろしくお願いをいたします。

 次に、さくら祭りのあり方についてでございます。伊那市の観光客を迎える最大のイベントであるさくら祭りは、東日本の大震災によって、観光客が激減するのではないかと予想をされておりましたけれども、よその観光地に比べて減少率は比較的少なく、約15万3,000人の観光客が来て、これは昨年に比べれば67%の減ということでございます。

 また、ことしはライトアップも中止をしたり、夕方からの入園者のカウントもされなかったということを思えば、この数字よりまだ上乗せになるだろうというように思っております。

 そこで、通年観光を標榜する伊那市として、無料化をすることは、私は、4月28日、桜が散ってから無料化にすることは、やっぱり観光客に対してもそれは仕方がないかなというように思うわけでございますけれども、ことしは4月28日でしたけれども、それから5月の連休明けまでは、過去の状況から見ても、葉桜になっていても約5,200人くらい、過去のデータを見ますとお客さんが来ております。ことしも5,000人くらいは来ているように見受けました。これは公園におる皆さんに、どのくらい来ておるかねということを聞きましたら、まあ去年と変わらんねというようなことを言ってましたので、5,000人くらいは来ているだろうというように思っておるわけでございます。

 それで、公園の桜は散っていても、花の丘のメモリアル植樹の桜だとか、あるいは桜が月蔵の斜面に美しく咲いておる。そこに私も、たまたま時間があったんで案内したら、すばらしいといって喜んで、あれはちょっとお世辞が過ぎたかもしれませんが、「ミニ吉野のようですね。」といって、えらい褒められちゃいましたけれども、それほどではなかったんですが、美しさは十分にありました。だから、そういったことについても、ぜひPRをしていただきたいと思うわけですし、花の丘に行けば300本の八重桜が連休までは美しく咲いておりました。「日本一の桜の里づくり」を目指し、桜を愛し、はぐくみ、それで親しむ桜の里として伊那市には、既に市で調査したものでは、1万2,000本の桜があるということが確認もされておるわけでございます。この桜のPRのためにも、連休期間までは城址公園に案内人を配置をしていただいて、これは職員でなくてもいいかと思います。年に何回かのボランティアの案内人の研修もやっております。そういう皆さんにお願いをして、伊那市全体のPRをしておくことも非常に有効じゃないかなというように思うわけでございます。

 これ、実際にそういうお話をしますと、ボランティアの皆さんは、言ってくれりゃいつでもやりますよというような声もございますので、どうかそういう人たちの燃える気持ちも受けていただいて、またお願いもしていただければ、伊那市の全体を通年観光に向けてのPRもしていただけるかなというように思っておるわけでございます。ぜひ、そんなことも来年に向けてお願いをしておきたいというように思います。

 それで、花の丘の桜にも120種の2,600本、ローズガーデンもそれから間もなく咲くと、そのときに来て咲いていなくても、ここがローズガーデンで、きれいに咲きますよというお話をすれば、また来てくださるというお客も出てくるだろうというように思いますので、何としてもPRが大事だなということ、先ほども観光については市長のほうからもございましたけれども、ぜひ、そんなことをお願いしておきたいというように思います。

 6月3日の高遠しんわの丘のローズガーデンのオープニングにおいて、私は非常に感銘をしたわけでございますけれども、バラを寄贈していただいた幸島社長、この方がごあいさつの中で、顧客の満足度からして、祭りの期間は24日までは、ローズガーデンに開設をした「バラの花茶屋」は、期間中は、仮にお客さんが一人であっても期間のうちはお客さんをお迎えしますと。すごいなと思いました。市長も御一緒だったんで、お聞きになっていると思いますけれども、私は、観光のPRというのは、そういうところでもしておくことが大事じゃないかなと、それが肥料になるなというように、私思いましたし。これが民間感覚かなというように、私も感銘をしたわけでございます。

 そういうことからして、高遠の観光客に対しては、市の観光通信には、全国から伊那市を訪れる観光客の皆さんに、温かくおもてなしの気持ちでお迎えしようというように、そういうパンフレットが市のほうから出ておるわけでございます。4月と5月の大型連休には、高遠公園に例年、先ほども申し上げたように5,000人くらい来ておりますので、ぜひ、来年については、こういったPRをあわせてお願いをしたいというように思います。

 そして、観光客に伊那市の観光PRのためには、通年観光を標榜する伊那市を実現するためにも、ぜひ進めていただきたいというように思いますけれども、市長のお考えをお願いします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 通年観光の考えに合わせて、先ほど観光協会のボランティアのガイドをどうだというお話がありました。やはり、おもてなしという観点からしても、ボランティアの皆さんがやっていただけるんであれば、ぜひお願いをし、そして当地区のおもてなしの姿というのをお伝えできればありがたいと思います。

 これは、連休中に限らず、また高遠城址公園だけではなくて、期間も含めながらこれから検討してお願いできるところについてはお願いをしてまいりたいと思います。こんなことでいいんでしたか、すいません。



○議長(伊藤泰雄君) 平岩議員。



◆8番(平岩國幸君) もう時間もありませんので、少しはしょります。

 一つは、伊那市の観光協会で推薦しておりますお土産が、ことしで61品目になったというのも記事で見ました。ことし2品目追加ということでございましたね。61品目になったと。それで、伊那市に来た観光客に自信を持ってお勧めするお土産の特設ブース、これが伊那市のお土産ですといブースを1カ所に用意したらどうだろうかというように、私は思うわけでございます。

 公園に上がっていってみると。これはどこのものだろうかというお土産が幅を利かして、伊那市の60品目は、探さなきゃ出てこない。探して出てきたのは、高遠まんじゅうだけというんでは、61品目もあるわけですので、伊那市全体をPRするという意味で、ぜひ来年は、花見の期間には高遠城址公園に限らず、観光をするところには、お土産品のブースを、ぜひつくっていただきたいというように思いますけれども、これについて市長のお考えをお願いします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 観光協会推奨お土産品、今現在61品目ということであります。今現在では、みはらしファームの取りたて市場にお願いをして、通年観光協会の推奨品を置いて販売をしていただいております。

 議員おっしゃるように、たくさんお客様がお見えになるときには、そうしたものをコーナーとして設けるというのも一つの方法だと思います。これから、どのようなことが一番効果があるのかということも含めて、大きなイベント、それからたくさんの方がお見えになる、そうした企画については、観光協会の会員の方にも声をかけながら、また地元への物産品の販売を積極的に行っているということで、これから検討してまいりたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 平岩議員。



◆8番(平岩國幸君) 61品目あるわけですから、生産者も一緒になってPR、販売をするということも大事だろうというように、私は思います。生産者は生産するだけで、あとは観光協会にお任せするということではなくて、つくる過程を説明することも、またいいことかなというように思いますので、そんなことも含んでお願いをしたいと思います。

 最後に、ことしも高遠中学の観光案内は、駐車場への誘導、トイレの案内、お土産品の販売と、本当にガイドブックを持ちながら一生懸命やっている子どもの姿、それも大変感銘しましたし、今では高遠のお花見の一つの場面だというように観光客からも言われたこともあります。そういうことで、学校の教育も大変、そういうところまで気を使っているということ、すばらしいなというように思いました。

 それで、中学生の活躍の様子が皆さん何人かはごらんになった方もあるかと思いますけれども、5月11日のテレビ朝日の、私、見たこと今までなかったんですが、なにこれ珍百景という番組があるそうでございます。それを孫が見ろ見ろというから見たわけでございますけれども、大変おもしろい番組でございました。それで、放送直後に県外に住む友人、数人から電話がありました。高遠の町ってすごいことをやっているんだね、子どもさんたちがあんなに一生懸命やているんだね。すばらしいねという感激したといって言葉がかかったわけでございます。子どもたちがあの時代からやっているというのは、やはり大きくなっても影響が出て、いいことじゃないかなと。お客さんを迎えるということですね、それに相当勉強になるだろうというように思ったわけでございます。

 それで、生涯学習の理念の中には、注目されるまち、外から見られるまち、その町は、地域も人も美しくなるといわれておりますので、そうなることを願って、私の質問を終わります。



○議長(伊藤泰雄君) 以上をもちまして、平岩國幸議員の質問が終了しました。

 引き続き、飯島光豊議員の質問に入ります。

 12番、飯島光豊議員。

     (12番 飯島光豊君登壇)



◆12番(飯島光豊君) 12番の飯島光豊でございます。私は、先に通告してあります2項目の質問をいたします。

 それでは、1項目目の質問、市財政運営と市土地開発公社の解散について、市長にお尋ねをいたします。

 まず、最初に、伊那市土地開発公社の解散について伺います。伊那市は、長引く不況や大震災の影響などから、財政状況の急速な改善は、まず期待できないといわれている中、安定した財政基盤の確立を目指しています。

 その一方、塩漬け土地を多く抱えている伊那市土地開発公社は、昨年総務省から厳しい指摘を受けまして、平成24年度末までに財政悪化の基準を超えない状況を達成する短期目標と、平成26年度末までに保有地の簿価総額を半減する長期目標の経営健全化指針を策定しました。

 市長は、定例記者会見で、財政指標について25年に目指している目標数値をクリアできそうだと述べるとともに、公社の土地半減の見込みは予定どおりと強気に語っています。

 ところが、去る5月31日に開催された伊那市土地開発公社の理事会において、こうした市長の発言とは裏腹に、決算監査意見書には、土地価格が下落し保有地売却が進まない状況も考えられるので、公社が土地を保有する有益性が減少している。解散を含めた抜本的な公社のあり方を検討されたい。地方債の活用を検討されたいと指摘されたのであります。

 このことは、簡単に言えば、公社の保有地がなかなか売れないので、帳簿上の約30億円の保有地を市の借金で買い取ってもらい、公社は解散を検討するように求められたのであります。

 伊那市としても、財政指標は県内19市の中でも下のほうに位置しており、厳しい財政運営を責められています。昨年は、平成27年度までの財政健全化プログラムを定め、実質公債費比率を16.5%以下に、将来負担比率を120%以下に、地方債残高を220億円以下にすることを目指しています。

 特に、市の借金は、新規発行を安易にすることなく、元金の返済額以下に抑えて地方債残高の削減を進める取り組みを始めたばかりです。

 そもそも、公社の抱える塩漬け土地とも言われるような売れない保有地は、市長がかつて産業立地の匿名の収入役や副市長を歴任しているときに買い込んだものが多く、その見通しも甘くて結局売れなかった工場用地がほとんどです。

 今、これが不良債権化し心配していたように市が買い取りの検討をせざるを得なくなっているのです。こうした結果、もし、市の財政運営が健全化できなくなれば、市長の行政責任も問われる問題です。

 そこで、以下、市長に7点にわたり質問をいたします。

 1番目の質問ですが、公社の経営健全化目標を、目標年度までに達成できるか伺います。

 まず、平成24年度末までに公社の5年以上の保有地が、標準財政規模の0.1%を超えない状況を達成する短期目標と、平成26年度末までに保有地の簿価の総額を半減する長期目標を達成できるのかどうか伺います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 平成22年度末現在では、短期目標、それから長期目標とも計画どおり進捗をしております。

 それと、公社保有地の処分、このことは景気の動向などにも左右されることから予想を行うことは難しいけれども、目標を達成できるよう努力してまいります。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島光豊議員。



◆12番(飯島光豊君) 22年度までは計画どおりに来たということですが、公社の経営健全化指針には、平成24年度までに公社の5年以上の保有地が、財政標準規模の0.1%を超えることは考えられると書いているし、公社の決算意見書には、平成26年度末までに保有地売却が進まない状況も考えられると、はっきり書いてあるんです。それでも市長は、計画どおりの進捗をしていると考えているんでしょうか。それでは、短期目標、それから長期目標、平成24年、それから26年度までの、これまでの状態と予測を言ってください。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 短期目標につきましては、平成24年度末までに土地開発公社経営健全化対策措置要綱における第二種経営健全化団体の指定基準を超えないと、5年以上の保有地が、標準財政規模の0.10を超えない保有地状況を達成するということが目標でありまして、平成22年度末の実績、0.020であります。

 それから、長期目標でありますが、平成26年度末までに、平成21年度末の保有地簿価総額を半減するというのが長期目標であります。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島光豊議員。



◆12番(飯島光豊君) それでは、公社の決算監査意見書で指摘されたような公社の解散というのは、全く考えていないんですか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 経営健全化指針に基づく保有地の処分に全力を挙げておりまして、現時点で公社の解散を云々すべきでないと考えております。

 ただ、地方債の発行期限が平成25年度までとされておりまして、その後の国による財政措置が見込めないことから、この期限を見据えながら検討していくということであります。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島光豊議員。



◆12番(飯島光豊君) 矛盾したことをおっしゃいますね。一方で解散をしないと云々するべきじゃないといいながら、片方で起債の三セク債を検討するといいます。じゃあ、三セク債を市民にわかるように説明してください。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 土地開発公社の設立当時につきましては、地価が高騰していた時期であります。市にかわって土地を先行取得するということによって事業費を抑えて公社の設立目標であります市の秩序ある整備と市民福祉の増進に重要な役割を果たしてきたということが、これが土地開発公社をめぐる状況であります。

 ただし、近年の地価の下落、土地需要の低迷、それから財政事情による市の事業計画の変更など、社会情勢の変化に伴って、土地開発公社を通じた土地取得の必要性の理解、さらには、抜本的な改革となる存廃についての検討を行う必要に迫られているということであります。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 三セク債等の改革推進債、これは第三セクター等の集中的な改革を行うために、平成21年度から25年度までの時限措置が設けられたものであります。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島光豊議員。



◆12番(飯島光豊君) 土地開発公社が解散するときに使うんだということを、市長はあえて隠しましたけれども、第三セクター等改革推進債は、土地開発公社を解散するときに使うんでしょう。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 先ほども申しましたけれども、経営の健全化指針に基づく保有地の処分に全力を挙げておるということであって、現時点での公社の解散を云々すべきでないということを申し上げただけです。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島光豊議員。



◆12番(飯島光豊君) それなら25年の三セク債の検討は必要ないんじゃありませんか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) くどいようですけれども、現時点での公社の解散のことについて申し上げております。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島光豊議員。



◆12番(飯島光豊君) あしたからは考えるということになるかもしれませんが、結局三セク債の期限は、25年度までです。つまり、公社を解散するならば。そこにある保有地の不良債権化した保有地を市に買い取らせるために使うのが三セク債で、25年というのは後何年ですか。あとわずかですね、2年とちょっとです。もう来年当たりから申請をするならしなければならない。23年度中から検討を始めるというのが本当じゃないでしょうか。

 そうした場合、保有地は買い取るんでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) もし、解散ということになれば、市が地方債を発行して保有地を買い取るということになります。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島光豊議員。



◆12番(飯島光豊君) 30億というお金になるわけですけれども、それで市が三セク債という借金をして、売れない保有地を買い取るというわけですから、もう既に決断をしていかなければいけません。そして、何よりも土地開発公社を解散するのは、伊那市議会の議決が要るんです。今のようなあいまいな態度で答弁しているようでは、先の見通しは一体どうなんだという皆さんの不安が出てまいります。

 次に、もし、仮に、公社が保有地の買い取りのために起債をすれば、市の財政健全化プログラムは、大幅に狂うと思います。30億円起債した場合、27年度の財政健全化プログラムの目標値は達成できる見込みはありますか、伺います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 保有地の買い取り金額というのはわかりません。したがいまして、市財政への影響を予測することはできないということであります。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島光豊議員。



◆12番(飯島光豊君) 土地開発公社の指針というのが出ていますので、ここで、知っていると思います。わかりませんって、売れば減るでしょうけれども、公社は売れないと思われるというふうに言っているわけですから、最大、今あります29億何がしの、30億といったほうがいいと思います。30億円の土地というのを、場合によれば市が買わなきゃならないということになります。

 そこで、実質公債比率を27年には16.5にする、将来負担比率を120、地方債残高220億にする。これは達成できるんですか、当然試算はしているでしょう。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 財政の健全化プログラム、昨年に組み立てました。副市長、私も含めて皆で取り組んでおりまして、数字については目標値に対して幾らかということを、これから担当のほうからお話をさせていただきます。

 ただし、数字については常に生きておりますので、達成ができたからといって、あるいはその数字がいい方向に向かっているからといって、そうしたことで慢心することではなくて、常に数字は組みたてながらやっていくつもりであります。



○議長(伊藤泰雄君) 林総務部長。



◎総務部長(林俊宏君) 市長が今申し上げたとおり、その時点で幾らの起債を起こさなきゃいけないかということは、見込みでありますし、またわからないことでありますけれども、おおむね今試算をしてあるかということでありますが、まず、実質公債比率16.5%という目標に対して、今までは議会の理解をいただきながら、繰上償還、またできるだけ起債を起こさないというような基本的な財政運営をする中で、若干起債を、ふえたとしても、16.5%前後では推移をするのではないかなというふうに考えているところであります。

 また、将来負担比率120%、現在、去年の例で162でありますが、22年度決算を打たなければわかりませんが、22年度決算を打てば140%台になるのではないかと、そういった推移の中で、去年策定をいたしました財政健全化プログラム、また行政改革大綱を実効性のあるものとして積み上げていけば、仮に土地開発公社のものの一部分を市が負担をすると仮定をした場合でも、120から130の間ではおさまるのではないかと、うまくいけば120%前後でいくのではないかというふうに、財政サイドでは考えているところであります。



○議長(伊藤泰雄君) 林総務部長。



◎総務部長(林俊宏君) 地方債残高については、今申し上げたとおり、土地開発公社のほうから幾らこちらにくるのかということは、見込みでは申し上げられませんけれども、これから考えられる大型事業である耐震化、また公民館、保育所等のハード事業等は、できるだけ合併特例債を使っていくということでありますし。合併特例債と有効な財源については使ったほうが効果があるということでありますので、その辺を考慮すれば、臨時財政対策債を除いた目標である220億については、若干上回ることも考えられるというふうに思っております。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島光豊議員。



◆12番(飯島光豊君) 今言われたように、多くが27年度の達成が危ぶまれてまいりました。27年度の財政健全化プログラムの目標値というのは、今、言ったでしょう、120を上回り220を上回ると言ったんですから、見直しますか。



○議長(伊藤泰雄君) 林総務部長。



◎総務部長(林俊宏君) 誤解のないようにお願いしたいんですけれども、今申し上げた数字、16.5、将来負担比率120、起債残高220億という目標については、今までの財政健全化プログラム、また行政改革大綱等を実効性のあるものとして、ちゃんとやっていけば可能性があるという意味で、私の申し上げたのは、確定数字は申し上げられませんけれども、実質公債比率については16.5%前後はいくでしょうと。将来負担比率についても120%前後にはいけるでしょうと。220億程度についても、努力次第ではいけると思いますが、合併特例債の使い方によっては、220を超えるかもしれないという意味で言ったんで、議員さんの言ったような超えないでしょうとい答えはしておりませんので御理解をいただきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島光豊議員。



◆12番(飯島光豊君) かなり楽観的なお考えですが、三セク債という借金の償還の計画というのは、償還の据置期間はないんです。そして借りた翌年から10年間で返さなきゃいけません。30億とすれば、毎年3億円ずつ償還をしていかなきゃいけないということになります。売れても売れなくても償還しなきゃいけません。そういうことで、かなりきついということにはなりませんか。



○議長(伊藤泰雄君) 林総務部長。



◎総務部長(林俊宏君) 三セク債のことで事務的なことでありますけれども、21年度から国の制度で25年までについては、議員が言っているように土地開発公社が解散をする場合、または一部廃止事業をする場合の費用として起債が起こせますよという制度であります。

 原則として、なぜこの制度があるかといいますと、市長が申し上げたとおり、今、土地開発公社のあり方、先行取得をして土地を早く買っておくべきことなのか、それとも今、地価が下がっておりますので、毎年。土地開発公社のあり方が今問われているということの中でありますし、また、土地開発公社の土地を持っている団体等も非常に多かったという中で、一つの施策として国が制度化したと。

 この特徴は、償還を起債を起こして、その利子に対して2分の1程度、特別交付税が見てくれるというのが一番の団体の有利性だというふうに思っております。確かに議員さんのおっしゃるように、償還年限据え置きはおおむね10年、償還金はありませんというのは基本であります。

 ただ、今先行しているような自治体を調べてみますと、起債を起こすときの相手方の金融機関等との話の中で、10年に限らず複数年延ばすことも可能だというふうにお聞きはしていますけれども、確認したところではありません。ただ、原則としては10年据え置きなし、ただ、話し合いによっては20年、30年という場合もあり得るということでお願いしたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島光豊議員。



◆12番(飯島光豊君) 私は、県の市町村課にも聞きましたが、原則10年ということで、なかなか金融機関も厳しいので延長は厳しいということを言っていました。

 そういうことで、今公社の持っている30億円の簿価の保有地、これを市が買い取れと、こういう話になっているわけで、市は市なりに財政プロジェクトを組み立てて、そして必要な福祉だとかさまざまな教育や医療等の施策を行っていますが、ここに急に30億というお金を償還するということは、買い取るということが出てまいります。そうしますと、私どもにしてみれば、大変なことでありまして、今までの経費がさらに削減されたり、歳入を確保するためにさまざまな手数料等がふえたりというようなことになっては困ります。

 それで、5番目の質問です。このような公社の保有地を大量に生んでしまった失策を、結局市民の後年度負担となる起債で埋めざるを得なくなったことに、市長は反省や責任をとる考えはないか伺います。

 公社の財政を、今不健全にしている簿価約30億円、面積27万平米の保有地のうち7割を占めているのが工場用地で、なぜこんなに売れ残っているのか、まず、そのわけを説明してください。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 責任をとるのかという話の前に、工業用地がなければ企業誘致がなかなかできないという背景もあります。先日、マロニー株式会社の竣工がありました。大阪から何でこういう地方の都市に来たか、戦略的には、山梨でも岐阜でも伊那市以外でもよかったわけでありますが、一番決定的に判断材料として出されたのは、すぐ使える場所があるということでありました。企業誘致をする上においては、ある程度の土地の保有は大事だということを前々から判断をしてやってきたわけでありまして、そうした結果が、マロニー株式会社の誘致につながったということも御理解願いたいと思います。

 したがいまして、不要な土地という表現ではなくて必要な土地を取得してきたという考えであります。必要な土地を取得してきた結果であるということでお答えをしたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島光豊議員。



◆12番(飯島光豊君) 必要な土地を工場用地に使うというのは、私も必要なことだと思いますが、ただこの問題は30億円の簿価と27万平米の面積の土地が、草が生えているんですよ、使われずに。こういうふうになってしまったことを、それは、たまたまマロニーが土地を買ってくれたというのは、運のいい話だったかしれませんが、あと残ったのはどうするんですか。こういうところに財政的なきちんとした考え方がないと、大変な浪費になってしまうんです。市長は、平成22年6月の答弁で次のように答えていますので、議事録を朗読してみますと、今言ったように、企業誘致の場合は、一定規模の用地がなければ、つまり原野とか、あるいは全くの荒れ地を、ここが工場の用地としてどうでしょうかといっても、それは企業様が飛びついてこない、この場所には、この伊那の地域にはこうした工業用地が幾つかあって、この場所がどうでしょうかという絵が描けるような、そうした必要な場所として最小限の用地を持っていなきゃならん。こういう発想なんですね、市長の発想は。小坂前市長も、こういうふうに言っているんですね。「どうしても常時用地を確保しておかないと、いざ、企業誘致といった場合になかなか、それから取得してそして造成して工場誘致にするというのは、時間がかかるわけでございますから、当然、ある程度の保有地は残してとっておく必要がある。」こういうふうに言っているんです。だからこそ、これ売れ残っちゃったんじゃないですか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 先ほど、マロニーに土地が売れたことに対して、たまたま売れたという表現をなさいましたけれども、これは職員の努力によって売れたのであって、偶然売れたわけではありません。

 土地というのは、持っていなければ提供できないわけであります。今現在も、何件か震災絡み、あるいはいろんな企業からの問い合わせがあります。その土地を見せてくれということで来ておりますので、冒頭に申し上げましたように、保有地の処分に全力を挙げるということで御理解を賜りたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島光豊議員。



◆12番(飯島光豊君) それはね、職員の努力があったことは認めますよ。ただ、私の言っているのは、その面積、本当にわずかな面積ですよ、全体に比べたら、ですから、その残ったものをどうするのかということのほうの、私は責任を問うているんです。我々に行ったことは、私は称賛しますよ。

 ところで、平成12年4月21日に国から公有地拡大の推進に関する法律の施行について(土地開発公社関係の改正について)の通達文書が伊那市に届いているはずですが、そこに土地開発公社の業務についてという通知がありますが、それについての見解を伺います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 平成12年でありますか、じゃあ、ちょっと私は見ておりません。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島光豊議員。



◆12番(飯島光豊君) 見てないんじゃ困るんです。見てないというんですから、ちょっと議長さんに許可を得て、これ渡してもいいですか。



○議長(伊藤泰雄君) ちょっと休憩します。



○議長(伊藤泰雄君) 再開します。



◆12番(飯島光豊君) 市民の皆さんには、この通達文書は、ちょっと見えないので、パネルにしております。パネルにしたところで小さいんですけれども、これは、通達文書です。これは国の当時の建設省の建設経済局長で自治大臣、官房総務審議官のほうから来てます。これは、現在でも生きています。ありますからね。それで、この中に何が書かれているかということが問題なんです。

 この中には、こう書いているんです。拾い読みしますから、いけませんけれども、「土地開発公社は用地の取得を行う場合においては、買い取りの見通し等について十分検討の上、買い取り予定時期、買い取り予定価格及び用途を明示した用地取得依頼書を書面で締結するものであること。不明確なまま土地取得を行うことは厳に慎むべきこと。」とあるんです。市長は、先ほど朗読した議事録のように、この場所がどうでしょうかというような絵が描けるような場所を企業に用意するようなというような不明確であいまいな土地取得をできるというふうに言っておりましたけれども、しかし、これが結局公社の保有地を大量に生んだ原因なのでありませんか、市長の責任について見解を伺います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) いま渡されて見て答えろといっても、なかなかわかりませんけれども、最後に、別添(2)を削り、別添(3)を添付(2)とするというのは、これは何ですか。質問したらいかんのか。ちょっとわかりません。



○議長(伊藤泰雄君) ちょっと休憩します。前に来て言ってください。ちょっと説明してください。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員、再開お願いします。



◆12番(飯島光豊君) そういうことで、わかっていないので、質問になりませんが、しかし、実際に国は、きちんとした場所を、きちんと買い取り時期だとか、買い取り予定額だとか、不明確な土地の取得を厳に慎みなさいと言っているわけですよ。結果的に、伊那市の場合は、こういう状況になってしまったわけですね。30億円も、27万平米も残ってしまったというわけです。

 そこで、私は、7番目の質問を先にいたしますけれども、NECライティングの工場の用地の問題についても、購入することをきちんと予約するなどの措置を怠ったがために、NECライティングに白紙撤回の余地を与えてしまったのじゃありませんか。市長の責任について見解を伺います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 当時はリーマンショック、それから経済状況の急激な変化等があったわけであります。そうした当時の状況を考えれば、やむを得ないものであった、購入予約等の措置、それが怠慢とは考えてはおりません。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島光豊議員。



◆12番(飯島光豊君) 世の中の経済状況というのは、生き物ですから、何が起きるかわかりません。例えば、この間東日本の地震が突然起きたように、全く予測しないことが起きるのが経済であります。だから、リーマンショックが起きたからといって、じゃあ、それで仕方がないといってたんじゃ、市民は税金の負担だけさせられるんですかという話になります。

 そこで、小坂市長が、平成21年12月議会で答弁をしてNECライティングに白紙撤回の余地を与えてしまったことについて、次のように述べているんです。議事録を読みます。「そうした中で、用地取得をして工場用地を拡張したいというお話があったわけでございます。それは単に口約束というこうい形の中で進んだ話でございます。伊那市にとっては、長年企業誘致に成功した優良な会社でございますので、やはりそこらは紳士協定の中でやむを得ないと、その際、本当に文書で取り交わしておけばよかったわけでございます。」と、こういうふうに述べているんです。市長、これはまさに、あいまいで不明確なまま土地取得を行うということを厳に慎みなさいという国の通達に従わなかったというところから生まれた問題じゃなかったんでしょうか。ちゃんと契約をしたり、ちゃんと押さえておけば、必ず白紙撤回などということはされなかったはずです。

 NECライティングの白紙撤回によって、市民が損害をこうむったわけですが、その用地造成費だとか関連道路、インフラ整備などでは、4億円近いものが損害になってしまったわけです。今は草が生えているんですよ、その土地は。そして、その責任は、やはり白鳥市長と小坂前市長にあるのではないでしょうか、その点についても市長の責任を伺います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 当時の状況を考えれば、指摘されているような怠慢という表現は当たらないと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島光豊議員。



◆12番(飯島光豊君) ですから、私はさっきから言っているでしょう。国が言われるように、ちゃんとしたやり方をしておれば、不確定なことをせずに、ちゃんと契約をしておればよかったということを、市長も、前市長も述懐したわけですよね。NECライティングの白紙撤回というのは、去る3月議会でも紹介しましたけれども、全くひどいめちゃくちゃなものなんですよ。新工場の設計図まで見せられて、NECライティングのために用意した工場用地の造成を完了したのは、平成18年の7月4日なんですよ。そして、白紙撤回したのは、そのまさに10日後の7月14日にやっているんです。だから当事者の小坂前市長もたまらず激怒したわけですよ。それを今、NECライティングに損害賠償を請求しないというならば、これは市民に利子や管理費を含んだ高値の簿価で市が、市民が買い取れという話になっちゃうわけですね、その土地も。だから、こうした過程を市民に詳しく知らせないで、ただ、買い取れと、あるいは市が起債を起こす、市民に買ってくれという意味じゃないですよ。市民の税金でできている地方自治体の財政で買いなさいということは、ある意味では、私は住民に対する背信行為になりませんか。市長の責任について見解を伺います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 先ほど答えた内容と同じです。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島光豊議員。



◆12番(飯島光豊君) 答弁は、私も一生懸命質問しているんですから、答えてくださいよ。そういうふうに、さっきのこととは全然違うんですよ、私の今言ったことは。ですから、もう一度お聞きします。今言ったようにNECライティングのことについては、どうなんですか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 御質問の内容は同じだと思います。私の責任どうのこうのということだと思いますので、当時の状況を考えれば、措置については怠慢とは思わないということであります。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島光豊議員。



◆12番(飯島光豊君) 造成工事をしたその10日後に白紙撤回をされたということが、市民の負担になるんです。ですから、その点についての責任がないと市長がおっしゃるということは、本当に市民の側から言えば、何ということをというふうに思います。

 もう一つ重要な失策として、私は市民の損害の典型というのは、公社の保有地の27万平米、30億円といわれている保有地の地価の下落だと思います。

 さて、公社の30億円の用地の今の簿価は、今の時価で比較したらおおよそ幾らぐらい下落しているのか、お尋ねをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 酒井副市長。



◎副市長(酒井茂君) 土地開発公社の理事長としてお答えをしたいと思いますが、産業立地にかかる土地についての下落をしたもの、アバウトな話でありますけれども、約5億円程度というふうに見込んでおります。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島光豊議員。



◆12番(飯島光豊君) 何と5億円も値下がりしているというんです。これは、今公社が持っている黒字の分といいますか、準備金の分が3億5,000万しかないんですよね。それをはるかに上回っているわけですから、これは、伊那市土地開発公社というのは、この土地下落を踏み込んだら、完全に赤字団体に転落するということじゃないんですか、お聞きいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 伊那市土地開発公社の簿価の下落分が5億円ということで、伊那市だけ下がっているということではなくて、やはり全国的な土地の下落がある中での伊那市の分が公社で持っているのが5億円という数字であります。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島光豊議員。



◆12番(飯島光豊君) そういう感覚もちょっと変な感じがするんですが、私は、今公社の理事長のおっしゃったことは正しいと思いますよ。30億円のものが地価の下落で25億円になっちゃったんですよ、実質。つまり5億円市民は損をさせられているんです。しかし、今度土地開発から買うときは、30億円でしか買えないんですよ、市は。25億円に値切ることはできません。それは、この30億円を買ったお金は市中銀行等から借金をしているからです。それについて債務保証をしなければならんので、30億円で買っても25億円の価値しかない。こういうふうになっているわけです。市長はこれまで、公社の保有地は、市にマイナスの負担がかからないように売っていくと答弁してきたんですね。よくそういうふうに言いましたよね。でも、この公約というのは、完全に崩れ去っています。今は全く大失策としか、私は言いようがありません。この責任はだれがとるんですか。こうした状況の中で、最高責任者の白鳥さん、白鳥市長さん、市長あなたがとらなくてだれがとるんですか。産業立地推進課や土地開発公社で一生懸命働いている職員に、この責任を転嫁するのではいけませんよ。この際、市長みずから責任を認めるべきではないでしょうか。市長の見解を伺います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) あたかも私が部下に責任を押しつけているかのような、大変不穏当な発言というか、私のとってみると非常に納得できない発言であります。そのことは、さておきまして、議員は最初から誤解されているというか、話がかみ合っていないのは、財政の健全化、経営の健全化に向けて、私たちは保有地の処分に全力を挙げているということであります。そうした中で、取り組んでいることで、結果として、今通過点としてはそうかもしれませんが、私たちの作業というのは、そういうところで見てもらいたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島光豊議員。



◆12番(飯島光豊君) 私は、市長が責任はないとおっしゃる、5億円も値下がりしたということについて責任はない。とすれば、だれが責任をとるんですかという立場で、職員に責任を押しつけてはいけませんよといったんですね。ですから、これは市民の税金です。そこのところを、ぜひおわかりいただきたいと思うんですね。そして、やはり私は、常におかしいなと思っていたんですけれども、バブルがはじけたのは、平成3年です。そのころから地価はどんどん下がっているんです。しかし、伊那市がこの30億円の主なもの、7割近く買ったのは平成18、19年くらいなんです。つまりそのときは、どんどん地価が下がっている。それを先に買って、それを企業にやろうというんですから、それは地価が下がっているんですから先買うというのは、それだけ損をするわけですね。そういうやり方について、先の見通しが甘いと、私は言わざるを得なかったわけですね。

 それで、結局これは売れなくて、今回市が買い取らなきゃならないということを、検討しなきゃならないというところまで追い詰められました。私は、こういう問題については、最終的には市の税金、市の財政で面倒を見なきゃならないわけですよね、土地開発公社。そういう問題についても、本当にこれから真剣に考えていかないと、何だか税金を払っている市民からすれば、しっかりしてほしいという話が出てまいるわけですね。

 仮に、市が買い取ったといった場合、買い取ればすぐ何かに問題が解決するということじゃありませんね。それをどのように今後処分していくのか、お考えがあったらお示しをいただきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) くどいようですが、保有している処分に全力を挙げるということですので、仮の話にお答えすることはできません。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島光豊議員。



◆12番(飯島光豊君) 市長は最初の私のほうの質問に、25年の三セク債を検討するといったでしょう。仮の話じゃないんですよね、もう踏み込み始めているんですよ。ですから25年にもし、借りないってここで断言されるんなら、私は仮の話はいいよなと思うけれど、断言してないじゃないですか、検討するといっているんですから、それは、今度は処分しなきゃいけません。私は、こういう土地の問題、これは失政とはいえども、伊那市が逃げれる問題じゃない。市が最終的に財政的に買い取らなきゃならないとした場合には、やはりこれは一生懸命協力して処分にする方向を示さなきゃいけないと。私は、市民の皆さんに、これはおわびしなきゃならんことだと思いますよ。本当に、これから30億円の借金をして、それを償還していくということは、本当にほかの行政分野での使えるお金をそこでとめてしまう可能性もあるんです。ですから、私は市民の皆さんにも、これをオープンにして、どのくらいの市が買い取らなきゃならない、実際には保有地がどういう状態にあるのか、どのぐらいの地価が下落をして、そしてどのくらいの金利がかかり、どのくらいの管理費がかかったのかということをすべて明らかにして、私は塩漬け土地台帳というようなことでやったらいいんじゃないかと思いますけれども、そういうふうにして市民に公開する。議会は議会なりに、やっぱりそれがどうなったのかと、市が買ったからといって、遊休地が解決するわけじゃないので、それについても一緒に協力してチェックをしていきたいというふうに思います。

 大分時間が押しておりますので、2番目の質問は、NECの補助金の全額返還の問題です。この問題について、4月6日に民事調停の申し立てが行われ、6月13日に行われています。市議会は伊藤議長が逐一報告してほしいと議会が知らないうちに調停が決まってしまったなんていうことがないように報告してくれというふうに言っております。6月13日って過ぎましたよね、第1回の調停、どんなことが行われたのか、報告してください。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 第1回の調停は6月13日に行われました。伊那市は補助金の全額返還を主張しておりますが、NECライティング側は、基本的には返還義務はないというスタンスのようであります。次回調停は7月25日ということであります。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島光豊議員。



◆12番(飯島光豊君) 7月25日も含めて、今度どんな主張をされるのかということを明らかにしていただきたいんですが、それについては議会やマスコミに報告していただけますか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 民事調停の中身というか、民事調停の仕組みについて御存じかどうか知りませんが、この手続というのは非公開です。民事調停における審議の経過というのは、原則としては公開されません。あくまで当事者同士が話し合って実情に合った円満な解決を図るということが基本であります。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島光豊議員。



◆12番(飯島光豊君) 市長、当事者というのは、市民であり議会であり伊那市じゃないんですか。ですから、そういう皆さんにきちんと報告をしていただけるんですか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) ちょっと言い忘れていました。ただし、調停の進行に支障がない範囲の内容の公開については、顧問弁護士の判断を仰いでいくことができるということであります。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島光豊議員。



◆12番(飯島光豊君) 調停といえども、決定をすれば判決と同じになりますから、これはあくまでも議会は全額返還を求めてということを申し立てているわけですから、あくまでも最終的な調停の結論は全額返還でよろしいんですね。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 民事調停に立ち入る前に訴訟のほうがいいんじゃないかという話は、議員からされたような記憶があります。そんときには、民事調停は公開されないから、訴訟がいいんじゃないかというような記憶がありますけれども、そうした点において、私は先ほど申し上げたとおりであります。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島光豊議員。



◆12番(飯島光豊君) 申立人は、代表は白鳥市長ですが、その民事調停をするといって議決したのは、この市議会です。市民が注目しています。私は、申立書というのをいただいてみたんですけれども、長谷川弁護士も、この申し立ての中では、伊那市議会、伊那市民、さらには報道機関も注目しているというふうに書いているわけですから、この問題については、明らかに市民の代表として長谷川弁護士がいるわけです。その方に報告をしていただくということでよろしいんですか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 調停において、具体的な調停案が裁判所から示されれば、提示されれば議会へ報告をして、対応を求めていきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島光豊議員。



◆12番(飯島光豊君) 今、調停案という話が出ました。私も調停は聞いていますので知っていますが、実際、調停というのは弁護士同士が話をして、そしてお互いに意見の主張するが、ある場合には調停案というのが出てくる、調停案というのは、これ自体がやはり片方の意見というふうになりません。しかし、私どもは、全額返還が要求ですので、それを途中で手を打つような話というのは、逐一話を聞いていかないと、突然決まりましたよみたいな話では困るんですが、その点については、逐一話を聞けるんですか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 調停案の内容については、全額返還を求めるということでやっております。そのことについて、次回、7月25日ということであります。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島光豊議員。



◆12番(飯島光豊君) 時間もないので、最後になると思いますけれども、市の担当部局のある方のほうから、調停はイメージダウンだから、全額返還じゃなくて適当なところで手を打ったらいいんじゃないかというようなことも聞こえてきてはいます。そういうふうに言うことについて、市長はどう思われますか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 市長部局の話が本当かどうかわからない中での答えはできません。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員、15秒です。



◆12番(飯島光豊君) 市長はどう思うんですか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 先ほども申し上げましたように、全額返還を求めての調停であります。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島光豊議員。



◆12番(飯島光豊君) 最後にもう一度聞きます。100%全額返還ということでいいんですか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) そのことを調停で話し合われているわけであります。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島光豊議員。



◆12番(飯島光豊君) それでは、終わりますけれども、実際にきちんと報告をしてください。そうじゃないと市民は本当に不信感に陥ってしまいます。

 以上です。



○議長(伊藤泰雄君) 以上をもちまして、飯島光豊議員の質問が終了しました。

 暫時休憩いたします。再開は3時半といたします。



△休憩 午後3時20分



△再開 午後3時30分



○議長(伊藤泰雄君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。

 宮島良夫議員の質問に入ります。

 5番、宮島良夫議員。

     (5番 宮島良夫君登壇)



◆5番(宮島良夫君) 5番、宮島です。通告してあります大きく3点について市長に考えをお聞きしたいというふうに思います。

 一つ目として、伊那市における防災計画についてであります。3月11日の東日本大震災で多くの方が亡くなりました。いまだに8,000人近い行方不明者がおります。行方不明者の皆様が一日も早く発見されることを祈るばかりであります。

 市長は、この震災を受け、相馬市など幾つかの自治体にお見舞いに行き実際に現場を見てまいりました。私も40年来の友人が被災をして、家の倒壊は免れましたけれども、原発30キロ圏内に住んでおり、避難生活を余儀なくされました。幾つかの避難所を歩いたようですけれども、最終的には伊那市にバリアフリーの住宅を提供していただきながら、今安定した落ちついた生活をしております。ありがとうございました。

 市長は、この震災を教訓に伊那市の防災計画を見直すと表明をいたしました。この上伊那地域には、50年前に通称三六災害という大きな災害があり、今各地で講演会などが開催され、そのときの様子を後世に伝えようとしています。風、雨の災害は前例があったのに対して、今回の原発事故は、すべてが初めてのことばかりであり、長野県に原発はないものの、周辺の県には原発が多くあります。原発災害だけではなく、未曾有の災害が起きることを想定しての防災計画は大切なことであり、私も防災計画の見直しは、早急に行うべきだというふうに思います。14日と本日の一般質問で、何人かの皆さんが災害について質問を行っておりますけれども、重複する点もあるというふうに思いますが、私なりの視点で3点について市長にお伺いをいたします。

 一つとして、防災計画見直しに関しての基本的な考えでありますけれども、今までも伊那市には防災計画があり、職員の訓練などが行われてきております。

 また、平成18年の豪雨災害時には、実際に避難所を開設して、避難をする市民を受け入れた経験もあります。その後、反省会など机上の計画と実際行った受け入れとの違いを反省しながら、見直しを多分、行ってきているというふうに思いますけれども、今回の東北大震災は、未曾有で想像以上の災害になりました。このように100年に一度起こり得るかもしれない災害に対しての備えをするために、見直しをするのだというふうに思いますけれども、まだ、この間お聞きしたところ、計画は策定中というふうにお聞きしております。今回策定する防災計画で、基本的な考え方、何を重点に計画を立てていくのか、市長の考えをお聞きしたいというふうに思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 伊那市の防災計画については、災害対策基本法第42条、それから大規模地震対策特別措置法の規定に基づいて、伊那市の防災会議が作成をしております。この計画については、国、それから県などの関係機関、それから市民、事業所等がそれぞれの役割を認識しながら、総合的、また計画的な対策として進めてきております。

 基本的には、災害の予防、それから災害の応急対策、それから災害の復旧ということを実施することによりまして、市域における土地の保全と住民の生命、身体及び財産を災害から守るということを目的としております。

 3月11日に発生した震災を受けまして、すぐに担当に指示をしました。この基本計画をもとに、伊那市の地域防災計画に基づく具体的な実施手順、それから実施計画の作成を見直すということであります。

 今現在、5月末を目途に指示をしまして、項目の列挙、これもカテゴリー別に挙げるようにということで、そこまでは今、作業が進んでおります。

 主な内容につきましては、大地震、それから洪水、土石流があって道路が寸断しましたというような想定、さらには、天竜川、三峰川にかかっております橋が落橋してしまったということで、相互の交通がとれなくなったような場合も想定をしています。

 さらには、飲料水を確保する。伊那市の飲料水の77%はもみじ湖から来ております。そうしたものが寸断された場合の飲料水の確保の仕方、さらには電源がとれない場合に、どのようにしてこの地域のエネルギーを確保するのかということ。これは柴議員からも出た小水力によるものも含めてであります。

 それから、備蓄倉庫、情報の収集方法、あるいは伝達方法、避難所における安否確認方法など、実践に即した検討というのを目指して策定中であります。

 それから、この防災計画をさらに肉づけるために、もと国土交通省の河川局の砂防部長でありますけれども、大変防災に造詣が深い方でありますので、この方に防災アドバイザーという立場で助言をいただくということで、このこともお伝えしたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 宮島議員。



◆5番(宮島良夫君) 災害というのは、自分たちがうちにいるときに起きるとは限らなくて、昼間仕事中におきる、この間もそうですけれども、そのときに、年寄りが家に残されて、どういうふうに避難していいかという、そういうことも考えられるわけでして、そういう夜に起こったり、昼間に起こったりとか、そういうことについても、やっぱりいろんな方面で計画を練るべきだというふうに思いますが、その辺の考えはどうでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) おっしゃるとおりでありまして、災害、春、夏、秋、冬、すべて対象になると思います。それから昼間、夜間含めてであります。そうした夜中に、例えば、訓練だとか、動きをどのようにシミュレーションするかということも大変重要なことでありますので、そうしたこともケース・バイ・ケースというとらえ方をしながら、対応をとってまいりたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 宮島議員。



◆5番(宮島良夫君) 今度の大震災でいろんな面が反省点に上っておりますので、ぜひ、実践に即した防災計画を立てていただいて、市民の安全を守っていただきたいというふうに要望しておきたいというふうに思います。

 二つ目としまして、防災倉庫についてであります。伊那市には市からの補助金を受けて機材備蓄をしている自主防災組織が40以上、水防倉庫が国と県と伊那市を合わせて18、学校の防災倉庫が6カ所など、資機材における倉庫はたくさんあることがわかりました。しかし、食料や水などの保管してある防災倉庫は、伊那市内に、この間もお答えになっていましたけれど、4カ所にしかありません。下新田、荒井区東町、高遠、長谷の溝口でありますけれども、非常食の食数が多いか少ないかは別として、天竜川西地域には1カ所しか食料の備蓄倉庫がありません。

 また、長谷、高遠は谷も深く、いざ災害に遭ったときには、孤立する危険性も考えられますし、天竜川西は、小沢川や小黒川など河川があり、寸断されることも予想をされます。

 先ほども質問にありましたけれども、災害が起きて言われることは、一部には食料が届くけれども、道路が寸断されたりした地域には、なかなか食料品が届かないと報道をよくされます。

 そこで、非常食備蓄倉庫を伊那市の地形を考えながら、ふやすことを私は提言したいというふうに思いますけれども、市長の考えをお聞きしたいというふうに思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 議員のおっしゃるとおりだと思います。現在の伊那市の非常食の備蓄倉庫については、4カ所であります。しかも竜西地区については、荒井区の1カ所ということで、ばらつきもある、それからバランスもよくないということであります。

 こうしたことについては、人口比率とか、あるいは地形、地質というか地勢も含めた見直しをしながら、防災計画の具体的な実施計画を作成する中で、備蓄倉庫の位置、また数、内容、そんなものも含めながら検討、見直しを行ってまいりたいと思います。

 あわせて今回の見直しの中にも、医療機関でありますけれども、公的機関というのは天竜川の西側に集中しております。伊那中央病院、それから駒ヶ根の昭和伊南病院、辰野病院、天竜西側であります。東側の医療についても検討するようにという指示を出してありますので、東側をどのようにして結ぶのかと、どこを拠点にするのかということも含めながらの対策をとりたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 宮島議員。



◆5番(宮島良夫君) わかりました。市民の中から、特に市役所の食品の倉庫と、あと消防署の横にある東町、そこはやっぱり災害を受けちゃうんじゃないかと、水があふれたときには、そこの食品の備蓄倉庫は使えないんじゃないかと、私も、一部にそういう考えを持っていますけれども、その辺の備蓄する地理的な面ですね、その辺についての考えはどうでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 主な場所についての見直しを、大きく基幹的にやりたいということであります。

 それから、もう一つ考えているのは、避難する学校とかというところにも、備蓄をしたほうがいいんじゃないかという話もありますし、公民館にもある程度必要じゃないかという話もございます。そんなことを含めて、総合的、全体的な見直しということでお願いをしたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 宮島議員。



◆5番(宮島良夫君) ぜひ、実践に即したようなそういう倉庫にできればというふうに思いますので、よろしくお願いしたいというふうに思います。

 三つ目でありますけれども、水道水源の確保についてであります。伊那市には長谷に6カ所、高遠に15カ所、旧伊那市に19カ所の、計40カ所の水道部が管理している水源があるとお聞きしています。

 この伊那市では、箕輪ダムによって、今市長も話をしていましたけれども、箕輪ダムによって水道を供給しているところが多くて、77%が箕輪ダムからの給水のようであります。水質検査などが高いとか、いろんな理由があるようですけれども、将来的には今ある40の水源を削減していく、統合していく方向にあるというふうにお聞きしておりますけれども、一たん事故が起きれば77%、元のもとが切れちゃいますね。そういう水道がでなくなるという、そういう事故が想定できるわけでありまして、そこで今後の災害のことを考えておくと、今ある水源を何らかの形で維持をしていく、そういうことも大事ではないかなというふうに考えております。全部が全部をなくすということについては、将来的に不安があるというふうに思いますが、その辺についてのお考えをお願いしたいというふうに思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 水源地についても、今回の震災を受けて真っ先に指示をした大きな項目の一つであります。水源地の確保という点であります。

 上伊那地域の多くは箕輪ダムに依存をしているわけでありますが、万が一あそこの水が使えないということになった場合には、簡易水道をはじめ自主水源を利用するということが大変重要になります。かつては、各地区でそうしたものを維持管理をしてきたんですけれども、今そうしたことがなされていないと、そうした点においても、何かあったときを想定して、すぐに使えるような体制にしていくべきではないかという、そんな項目も見直しの中に入れてあります。

 3月11日の震災のときにも、ライフラインが破壊してしまったということ、水道も施設が破壊して供給ができないと。あるいは水源が濁ってしまって使えないとか、あるいは塩害によって使えないということも聞いております。さまざまなパターンが水道が使えない理由にありますので、そんなこともこの地域であれば、どのようなことが使えない原因になるだろうかといったことも含めた検討をすべきと考えます。

 現状では、万が一のときには、水道を県を通じて給水車、他の自治体からの供給ということが望まれるわけでありますが、それだけではなくて、やはり自分たちの水源を守るといったふだんのそうした取り組みが大事であろうと思います。

 災害が起きて一番大事なものというのは、やっぱり水であります。ふだん生活するときにも水がなければ当然生きていくことはできませんし、災害時においても水がなければ数日でさまざまな影響が出るわけであります。そうしたことで、基本計画の中でも必要最小限の安定的水源地、水源の確保といったことを重点的に検討していきたいと考えております。



○議長(伊藤泰雄君) 宮島議員。



◆5番(宮島良夫君) はい、わかりました。

 大きい二つ目でありますけれども、原発に頼らない発電の構築についてであります。先ほどもふれましたけれども、今度の震災で津波は予想を超える大きな被害をもたらしました。地震における原発事故は、すべて初めてのことばかりでありまして、また、原発は安くて安心と安全神話が言われてきました。専門家の大学教授は、原発発電は決して安くない、税金からの補てんも大きい、平成21年度国の原子力関係予算は4,600億円にも上っているようであります。

 また、今度のように事故が起これば、想像もできないようなお金がかかるわけであります。復旧への工程表が明らかにされましたけれども、また、その修正も余儀なくされ、お正月には戻れそうだという避難者も、期待をしておりましたけれども、中には10年間は戻れないんじゃないかという、そういうようなこともお聞きをします。

 実際、スリーマイル島の原発事故で、事故が起きてから原子炉を開けるのに10年かかったというふうに聞いております。今回の東北大震災でも、当初津波によってメルトダウンが起きたというふうに発表をされましたけれども、実際には大きく揺れた時点でメルトダウンが起きたといわれております。

 このことで、中部電力の所有する浜岡原発は、菅総理の一言で停止になりました。津波など防災対策を行ってからの再開と報道をされていますけれども、私は、東北大震災の現実に直面すれば、今後の原発の選択肢はあり得ないというふうに思っております。

 そこで、伊那市の電力使用が原発に頼らなくても発電可能かどうかを調べてみました。中部電力の伊那営業所エリアの販売電力は、23年度154万558メガパワー。メガパワーというのは、1,000キロワットアワーだそうでありますけれども、154万558メガパワーだそうです。上伊那地域には県企業局の所有する発電所が5カ所あります。その中の年間の発電目標は1億9,014万1,000キロワット。中部電力伊那営業所エリア内の年間販売電力の約12%を発電するとなっています。

 また、中部電力の伊那市内の水力発電所は、小黒発電所、戸台発電所で、認可出力が1,570キロワットだそうであります。伊那営業所にお聞きしたところ、今停止している2カ所の火力発電所、火力発電所を停止しようとしていたもう1カ所の火力発電所を、延命をしていけば計画停電なしでことしの夏は電力量を補えるというふうにお聞きをしております。

 もちろん、私たち国民全体の節電意識も持たなくてはならないし、節電対策はしていかなければならないというふうに思いますけれども、このことからすれば、断層直下にある浜岡原発は、津波対策をして再稼働しなくても上伊那地方における発電は補えるというふうに、私は考えております。

 そして、今後新たに将来に向かって上伊那地方の地形を考えた上で発電所の建設を考えていく、そういう必要があるというふうに思います。

 全国には、まだ54基もの原発がありますけれども、今現在35基は点検などで休止をしております。また、原発の供給量は、総発電量の30%にもなっていますけれども、しかし、一たん事故となってしまえば、地域社会の崩壊は免れませんし、また原発も、今ある原発の廃棄物がたまりっきりで処理の方法も現実には確立しておりません。未来を担う子どもたちは、放射能の影響を受けやすく、10年、20年先に影響が出ることも大きいとお聞きしております。市民の安全を守る上でも原発に頼らない社会をこれからはつくり上げていくことが、私は大事なことだというふうに思います。

 特に日本列島は、活断層が多くあり、原子力発電には向いておりません。この災害を教訓として、伊那市から国、中部電力に対し、浜岡原発の廃炉を要請しながら、将来に向け原子力発電に頼らない世の中をつくっていくべきだというふうに思いますけれども、市長の考えをお聞きしたいというふうに思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 原発の問題、大変重要なことだと思います。今現在、日本のエネルギーのバランスというのは、火力が一番多くて66%、それから原子力については、日々数字は変わっておりますけれども、約28%という数値であります。さらに水力については、5%ということでありまして、そうした中で原発がとまって、その後、じゃあ火力に変えるのかということも一つ考えられますけれども、原子力発電所1基分のエネルギーを火力に変えるとLNG、それが約年間2,500億円かかるということも言われております。

 そうすると、そこでまた発生するのはCO2の問題であります。非常に自然に関して負荷のかかる、それから人体に対しても負荷のかかりやすいという点においては、どっちもどっちという言い方はおかしいんですけれども、一長一短もあるし、かといって自然エネルギーに変えればいいという意見もあります。

 ところが、日本の自然エネルギーというのは、風力であれば0.05%、太陽光に至っては0.001%とか0.002%という数字であります。あと地熱があります。そうしたことを原発とか、あるいは火力発電所から置きかえるということは、今時点では不可能だと思うんですね。徐々に変えていくとか、あるいは生活スタイルを大きく変えるというエネルギーの消費をどういうふうに変えていくかということも含めて、総合的に取り組んでいかなければいけないだろうと思います。

 私は、最初の柴議員の質問の中でもお答えをしたんですけれども、この地域にとって望ましいエネルギーは何かということを考えておりまして、やはり小水力だとかいったところについては、そうしたものが大・中・小、河川がありますので、そうしたことでエネルギーの地産地消ができるのが望ましいんじゃないかと、と同時に使わない電気は使っていかないんだと、電気にかわるものがあればそれに変えましょうということを、ある程度の周期を見ながら、この地域の皆さんと一緒になって取り組んでいくと。そうしたことが、日本全体の中で各地域で始まってくるとエネルギーのあり方というのは大きく変わってくるんじゃないかと思います。

 今時点で原発を全部やめましょうということ、それができるんであればいいんでしょうけれども、ある程度の見込みの中で計画的にやっていくということが大事ではないかと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 宮島議員。



◆5番(宮島良夫君) 私は、今の経済状況から考えると、全部原発をいまとめてやれという、気持はそうでありますけれども、そういうわけには多分いかないというふうに思うんですね。私は、日本は戦争で世界で唯一の被爆国なんですね。その被爆国が、国策によったとしても原発を推進してきたということが、やっぱり今、大きく間違いのほうにかじをとってきたなというふうに思っているんです。ですから、ぜひ、今市長も答弁でおっしゃられていますけれども、即、じゃあ原発を全部なくせという、そういうわけにいきませんけれども、伊那市の考えとして、将来的には原発はなくすべきだというふうに考えておられるかどうか、その辺だけお願いします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) なかなか難しい問題、今時点の答えとすれば、難しいだろうと思います。ただ、将来にわたってという中では、生活スタイルが変わって、あるいはエネルギーの消費が産業界も了解をしながら、日本の産業はもうちょっと沈んでいっても構わないと、経済成長率については、マイナス成長でもいいよということの中での了解が得られて、それでエネルギーの置きかえが、どんどんと原発から違うものへというのが上手にいけば、私はそれでいいと思うんですね。

 ただ、今度は地球規模の話も出てくると思うんです。ドイツが脱原発で動いていますけれども、実際には、それでやっていけるのかというと、フランスから原発でできたエネルギー、電気を買って国が動いているという実態もあるわけですので、そうした地球規模での話もあわせてやっていかなければいけないんじゃないかと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 宮島議員。



◆5番(宮島良夫君) そういうことだというふうに思いますが、このことによって自然エネルギーの見直しが非常にされていまして、太陽光をつける家がかなりふえると思うんですね。来年に向けて、将来に向けて、今太陽光発電の補助をしていますけれども、そういう補助をふやしていくというような考えはどうでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 太陽光の優位性というのは、私も承知はしております。この地域が日本を代表する晴天率の高い地域であるということもわかっておりますので、太陽光については奨励をしたいと。そのことで補助金をどんどん伸ばしていくのかということは、また担当と打ち合わせをしながら検討してみたいと思います。

 太陽光の優位性はわかっているんですが、夜は発電ができないとか、雨ふりが発電が少ない、極めて少ないとか、春と夏と秋と冬では、全然数字が違います。

 それから、太陽光の蓄電ができるかどうかというと、そうした技術が成り立ってくれば、また大きく変わるんでしょうけれども、そうした点において、これから担当課とよく担当部とよく話をしながら検討させていただきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 宮島議員。



◆5番(宮島良夫君) ありがとうございました。

 私も、電力エネルギー問題等の特別委員会に入っておりますし、そこでも議論されていることでありますので、またそういうことについて今後も議論して方向性を決めていけばいいかなというふうに思っております。

 大きい三つ目として、今後の災害地への復興支援についてでありますけれども、災害が起きてから、いろんな支援が行われておりますけれども、市民団体による現地への取り組み、個人的にグループをつくって現地へ行って災害復旧をしている。この間はテレビで災害支援バスツアーなどが長野県から行ったというふうにも報道されております。

 私も、縁があって阪神・淡路大震災での神戸の小学校に1週間、避難所の運営に行ってまいりました。その経験が非常に今回の東日本大震災に生きたというふうに、自分自身ではそういうふうに思っております。

 また、多くの方が、何か支援をしたいというふうに思っているというふうに思いますけれども、いまだにがれきの撤去も思うようにならない状況が続いております。カンパ的な支援は、今後もやっていけばいい、やっていくことはもちろんだというふうに思いますけれども、今現地でどのような人的な支援を求めているのかということが大事なことだというふうに思います。

 私は、市と職員が一つになり協力していく必要もあるというふうに思いますけれども、市長は14日の橋爪議員の質問に対して、伊那市では石巻市と今調整をしているというふうにお答えになっておりました。私の中に、職員の中には、これから7月から夏季休暇が出るわけですけれども、年休も含めて5日でしたか、あるんですが、1日でも2日でも、その夏季休暇を利用して支援ができれば行ってきたいという、そういうことがあって、そのことについて市長の考えも聞いてもらえないかということが上がってきました。希望ですから、強制的に行かせるわけにいかないし、私は2日間、いいよ、ちょっと行って現地を見てきたいという、そういうことも大事だというふうに思いますけれども、そういうときには、やっぱり市のバスを出すとか、そういうことも考えて支援をする必要もあるというふうに思いますけれども、その辺についてはどうでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 発災直後からさまざまな支援をさまざまな形でやってきております。事務の応援で今度1カ月半、石巻に職員が行くと、交代でいくということも今、調整をしている最中であります。

 支援の形というのは、保健師が行って心のケアをしたり、あるいは日本水道協会などの要請によって、水の給水に行ったりとかあります。ボランティアの皆さんも、泥のかき出しとかいうことで、私の知人もというか、私の所属山岳会も、実は連休中に何人か合宿をやめて行ってはいるんですね。そうした皆さんの力があって、徐々に復旧、復興も果たされていると思います。

 市の職員のボランティアという形でありますけれども、職員のボランティアの被災地支援、市の制度下では、5日間のボランティア休暇というのがありますので、そうしたものを利用していくのは可能であるということであります。既に、若干名ではありますが、これを利用して現地へ行ってボランティア活動をしている職員もおります。

 また、労働組合とか民間団体等が支援者を募る活動もしておりますので、職員には市の業務に差し支えない範囲で参加の支援というものを期待をしたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 宮島議員。



◆5番(宮島良夫君) 先ほども言いましたけれど、私も、阪神・淡路へ行って非常に大事な経験をしてきて、避難所の運営というものの大変さということがわかって、平成18年の災害のときには、みずから行って避難所の運営をやってきましたけれども、こういうことをチャンスというようなとらえ方で、言葉の使い方がどうかわかりませんけれども、やはり行ってみたいという職員は、行って避難所の運営とかいろんな、私も行って4時間ばかり畳を上げたり運んだりしてやってきましたけれども、そういうことをこのときに、やっぱり経験しておくということが非常に大事なことだというふうに思いますので、ぜひ、伊那市のほうで積極的にそういう希望のある方については、行ってこいと、行ってくるべきだというような指導もしておくべきだというふうに思いますけれども、その辺についての考えはどうでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 基本的なところだけ、ちょっと話をさせてもらいます。

 私も、現地に行って、自分の目で見ることによって随分変わりました。現場を知るということはいかに大事かということは、私も常々職員に言っておりますので、そうしたことについては、私も異存はないということであります。

 ただ、夏季休暇を使ったりとか、ボランティア休暇を使って行く、そのときにどの程度の職員がそういうことで応募してくるのかによっては、姿が変わるのかなという基本的な考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 林総務部長。



◎総務部長(林俊宏君) 私のほうから職員の勤務の関係から、ちょっとお答えをしたいと思いますけれども、基本的には、やはり市長の答えたとおり、見てきたり、現地で活動するということは非常に大事だということで考えておりますし、きのうの市長の答弁の中にありましたように、石巻市へも協力というかそういう話があるので、調整をして約1カ月半という予定でありますけれども、行くような方向で今調整を進めております。

 それは、やはりきのう市長の答えたように研修という意味ということもないわけではないんですけれども、そういった意味でも職員が行くということで、ただ、市の基本的な市民サービスが、やはり一番大事でありますので、そこはちゃんと伊那市の市民サービスを低下がない範囲で上司とよく相談をしていただいて、組合個人としてボランティアとして行く場合には、先ほどの制度のもと、ボランティア休暇をとっていただき、また上司とよく相談をしていただいて、事務の支障のない範囲の中で積極的に行っていただきたいというように思っておりますので、よろしくお願いします。



○議長(伊藤泰雄君) 宮島議員。



◆5番(宮島良夫君) ぜひ、そういう職員がいたら、支援というか、ぜひ行って見てこいというふうに進めてもらいたいというふうに思います。

 これで、私の一般質問を終わります。



○議長(伊藤泰雄君) 以上をもちまして、宮島良夫議員の質問は終了しました。

 引き続き、飯島尚幸議員の質問に入ります。

 19番、飯島尚幸議員。

     (19番 飯島尚幸君登壇)



◆19番(飯島尚幸君) 19番、飯島尚幸でございます。あらかじめお伝えをいたしてございます大項、四つのテーマにつきまして、市長にお尋ねをいたします。

 まず、最初に、被災者支援システムの活用についてのお尋ねでございます。東日本大震災に関する質問は、多くの議員の皆さんから出されておりますが、私からは、総務省所管の財団法人地方自治情報センターが運用をいたしております被災者支援システムの活用についてお伺いをいたします。被災者支援システムは、余りなじみのない名称かと思いますけれども、阪神・淡路大震災の際、西宮市役所が、被災者に対する行政サービスを円滑に提供する被災者支援システムを開発いたしました。この内容のすばらしさから財団法人地方自治情報センターが、被災者支援システムの管理を引き継いで導入を希望する地方公共団体に対して無償提供しているものであります。

 新システムの内容、つまり行政サービスは、災害が発生したときの時点での住民基本台帳や家屋台帳のデータをベースにして、被災者台帳をつくります。その人の被災状況を入力することで、被災、罹災証明書の発行、支援金や義援金の交付、救援物資の管理、避難所の運営管理、仮設住宅の建設、入退去の管理、住民の就学、学校就学情報や福祉関連情報の管理、国民健康保険税や介護保険料等の各種負担の軽減措置など、災害時に必要となる対応をすべて一元化に行えるというものであります。

 そのためのデータは、いつでも更新ができるということであります。

 東日本大震災発生前の時点で、このシステムの導入申請のあったのは、全国で約220の自治体にとどまっていたと。被災した東北地方の導入自治体は、ほとんどなかったとのことであります。

 翻って、我が伊那市は、21年2月にこのシステムをはや導入をしており、その先見的な取り組みは高く評価するものであります。

 この被災者支援システムの現場での活用につきまして、細かなことですが、以下お尋ねをさせていただきます。

 この操作に当たりましては、既存のパソコンでも十分対応できるということでありますけれども、現在は庁内のどの部署が責任をもってしっかり管理に当たっておられますでしょうか。これまで、市長、上伊那広域の方もちょっとおふれになっていますが、そこら辺の整合性といいますか、はっきりとお示しをいただきとうございます。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) このシステムにつきましては、議員おっしゃるとおり阪神・淡路大震災の後に復旧・復興のために開発されたシステムということで、大変すぐれたものであるということを聞いております。現在も全国の地方公共団体に無償で公開されて提供されているということで、実は伊那市でも、このシステムを導入したパソコンを1台用意しております。

 この管理については、企画情報課であります。導入済みのパソコンが万が一破損した場合というか、クラッシュした場合でも別なパソコンでのインストール用のCDがあれば、十分対応できるということであります。

 この対応についても、企画情報課でセットアップ、それから初期データ、初期化をしながら管理保管をしております。

 あと、訓練で、万が一のときの対応が、どの程度何人の人ができるかといったことも含めたシミュレーションが大事かなという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島尚幸議員。



◆19番(飯島尚幸君) 訓練のことにもおふれになりました。このシステムの活用が、いわば宝の持ち腐れにならないよう、万が一の場合に即対応するために、職員なら基本的にだれでも操作できるよう、特に災害時の情報収集などは、市内の出先、大きな地区の単位が中心になると思われますので、大変でしょうけれども、できれば各支所の支所長さんには、操作がきちんとできるよう教育、訓練などお願いをしたいわけでございます。特に高いIT能力がなきゃだめじゃないかというような不安もあるようですが、いえいえそうではなくて、ちょっと頑張ればできるのではないかというようなことも言われておりますけれども、この点につきましていかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 今、何人かの人が使えるという、複数での対応が重要だと思います。今の御提案いただいたように、総合支所、あるいは支所、そうしたところでも使える人が一人でも多くなるように、そのためにもマニュアルをつくらなくてはならないと思います。作業を標準化してマニュアル化した上で、操作の研修を行って、それから、先ほど言いましたけれども、セットアップ、それからその他の非常時の立ち上げの仕方とか、そんなことも含めたトレーニングをできるように、随時研修を行いたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島尚幸議員。



◆19番(飯島尚幸君) 次に、災害時の関連で、伊那市の防災情報の伝達についてお伺いをいたします。

 非常時の市民への情報伝達の手段、方法の実態について改めて現状をお伺いをいたします。どのような形で速報や伝達に取り組んでおられるのでしょうか、お伺いをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 非常時におきましては、市民の皆さんへは、防災行政無線、同報系であります。それから、安心・安全のメールで情報としてはお伝えできると。そのほか、ホームページ、ケーブルテレビ、有線放送といったことが現状の伝達手段であります。

 今後でありますが、今年度から26年度にかけまして、防災行政無線同報系、このデジタル化が始まります。デジタル化ができますと、双方向での通信が可能になりますので、そうした機能を追加しながら情報の伝達に使いたいと。

 今回の震災では、情報の伝達が、途絶が大変大きな課題となっておりますので、東日本大震災のことも検証しながら情報の伝達手段のいわゆる多重化でありますが、多重化について検討してまいりたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島尚幸議員。



◆19番(飯島尚幸君) それでは、今おふれになりました防災行政無線のことについて、1点お尋ねをいたします。屋内での一斉放送が聞こえなかったり、風、雨等で、聞き取りにくい場合は、消防署へ問い合わせをするか、フリーダイヤル0120166119の電話、つまり音声自動オートサービスが使えるようになっているようではありますが、このことは、余り伊那市民に知られておりません。特にお年寄りの皆さんは、聞き漏らしたことを大変気にしていらっしゃる方が多いようであります。この番号を周知徹底するため、電話機の近くや有線放送近くの見やすいところへ張りだせるようなシールをつくり配布をするなどのサービスが検討できないものでしょうか、お伺いをいたします。そのシールには、救急車の出動、安易に依頼をしているという向きも指摘をされているわけですが、そういった市民の実態をかんがみまして、適正な利用を呼びかけるようなコメントなども記入するなど、緊急時の必要メモ的なシールにすれば、市民の意識の啓発にもつながるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 最後の提案について、私も同感であります。音声の自動オートサービスとか、消防・警察・防災関係への連絡先がわかれば、緊急時のメモというかシールですね、こうしたことについては検討をしたいと思います。

 現状についての詳細は、担当のほうからお話をさせていただきます。



○議長(伊藤泰雄君) 林総務部長。



◎総務部長(林俊宏君) 現状については、議員の質問のとおりでありまして、屋外からによる音声告知、聞こえにくいという場合には、直接消防署へお聞きをしていただくか、今議員のおっしゃっているフリーダイヤル0120166119へしていただければ、同じことが聞けるということで、また周知をしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島尚幸議員。



◆19番(飯島尚幸君) このたびの災害は予想外、あるいは予期できない、想定外などの言葉がはんらんをするほど大規模な災害でございましたが、翻って我が伊那市への想定外の災害というのは、どのような事態が想定として考えられるか、つまり、何が起こっても不思議ではないとの認識をもつ中で、伊那市の心臓部、伊那市役所の建つ位置について大変不安がぬぐえないのであります。

 三峰川の大はんらんにより天竜川合流地点が、いわば流木などで遮られた場合、洪水は一気にバックウオーターとなって市内全域を脅かすことになりはしないか、そのとき真っ先に被害を受けるであろう地点に我が伊那市役所は建っております。絶対にあってはならないことですが、こうしたことも考えざるを得ないほど危機感が迫ります。

 一昨日柳川議員が、そして先ほどは平岩議員がおふれになりました。いろいろ所見がありました。市長は美和ダム、高遠ダムは大丈夫であるという力強いお話がございましたけれども、改めてまたこの件につきまして、お伺いをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 美和ダムが昭和34年、それから高遠ダムは1年前の昭和33年の竣工でありまして、コンクリート重力ダムという、そんな手法であります。今回の震災で決壊をしたという須賀川の藤沼ダムという、これは土でつくった堰きとめた状態でありますので、全く工法というか、形状が違うということであります。

 流木について御心配の御質問でありますけれども、美和ダム上流については美和ダムでとめます。それから山室川については、高遠ダムで流木はとまります。ということで、下流には入っていかないという状況であります。ただし、藤沢川については、ありませんので、藤沢川の場合に、もしそういうことがあれば、このことについては絶対ないということは言い切れないかと思います。

 それから、天竜川につきましても、激特後、十分な河川断面が確保できました。それから、釜口水門からの放流量についても、今以上にできているということがありますので、そうした流木によっての伊那市内周辺へのはんらん、溢水というのはないという考えであります。とはいえ、万が一のことがあろうかと思います。万が一の場合には、伊那市役所が被災するおそれというものは、絶対ないということは言えませんので、そうした場合については、伊那市民体育館、ここを拠点として防災中枢拠点とした位置づけとして、災害対策などの機能を維持していくという計画であります。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島尚幸議員。



◆19番(飯島尚幸君) 初めて新しい計画を明らかにしていただきました。絶対にそういうことがないように、ともに祈りたいと思います。

 次の問題に移ります。信大生の市内就職の促進についてのお尋ねでございます。

 信州大学を卒業した学生が、伊那市内の企業に就職をし、それぞれの分野で活躍をしている姿は大変すばらしい限りであります。信州大学生、とりわけ農学部の学生が、伊那市で学生生活を送る中、伊那市の気候や風景、人やその人情など、市民との多くの出会いを通じて市、県外からの出身にもかかわらず、この地を好きになってくれて、伊那市で就職をして充実をした市民生活を送っている方が数多くおられます。このことは伊那市にとって大変喜ばしいことで、うれしいことだなと、私は強く感じております。

 私の近くでも、市内企業の食品製造会社やハウスメーカーなど自分の研究や専門知識が生かせる職場が見つかり、就職試験を突破した人、我が伊那市役所でも才能を発揮して職務に精励をされ、市発展に貢献をしている方など、さまざまな人たちが頑張っておられます。

 何が喜ばしくすばらしいのかと私が感ずるところは、伊那に就職したその先輩は、後輩にもまた後に続け、おれの後に続けとばかり、積極的にアプローチをしている姿や、自分の故郷やふるさとに対して、伊那市をしっかり発信をしてくれていることなど、目にはなかなか見えにくい部分ではありますけれども、伊那市に貢献をしていることなどであります。信大生を特別えこひいきすることではありませんけれども、こうした流れをより大きくできたらいいなと強く思うのでございます。

 しかし、伊那市の就職戦線のことで、現役生やOBの皆さんから強い要望が寄せられております。それは就職氷河期と呼ばれている現在にあって、就職試験を受ける以前の問題として、市内企業のどの会社が信大生を求めているのかとの情報の収集に大変困っているという現実の問題であります。職安で探すのはもちろん、インターネットで探したり、大学構内の募集ビラで時を待ったり、何とも悪戦苦闘のようであります。みずからの進路選択の機会でありますので、簡単にはいかない事柄ではありますけれども、求める側の情報が一元化をされ、より積極的に就職試験を受ける機会に恵まれるよう、行政として何らかの支援策を期待するものですが、いかがでしょうか。

 まず、こうした実態にかんがみまして、市長に3点お伺いをいたします。

 まず一つは、信大生の市内企業へ就職をしているこれまでの状況から、伊那市にとっての信大卒業生、とりわけて農学部出身者の働き振りといいますか、貢献振りといいますか、人材力、未来性などについて、どのような御認識と評価をお持ちかお伺いをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 私自身の評価というのは、非常に好感度高くあります。知的好奇心が高い生徒が多くいると。それから、何よりも伊那が好きだということで、伊那に残りたいという方が多いわけですね。そうした地元の私たち以上にこの地域が好きだということ。さらには、外から物事を見れるそうしたポジションにいるということ、そんなようなことの中で、いろんな分野に就職されています。農学部出身ですから農学関係だけかというと、実は伊那市役所もいっぱいおります。学閥というのがあれば、一番多いんじゃないかと思うぐらい信大農学部というのは多いわけであります。

 そうした農業関係に従事する人、一般企業にいる人、林業関係にいる人、公務員になった人、いろんな方がいて、ある意味オールアンドプレイヤーだと思いますね。そうしたことで、私の評価というのは非常に高いし、私自身も残ってほしいということと同時に、信大農学部の出身の学生だけではなくて、先生方が、また多岐にわたっておりますので、そうした先生たちの知的財産も伊那市では大変使わせてもらっております。有害鳥獣であったり、いろんな研究の中でもそうですし、また、退官された方も市のために一生懸命貢献していただいておりますので、そうした先生も含めた意味において、信大農学部というのは、私の中では大変頼もしい存在だということであります。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島尚幸議員。



◆19番(飯島尚幸君) 市内企業の求む信大生といった情報の集約、一元化をして信大に提供をする、その方法は伊那商工会議所などとタイアップして、企業の側にも協力を求める情報は一括して信大農学部へ送るといったシステムを何とかつくれないか、その努力ができないものかと、いろいろ私も取材してみましたけれども、いろんな問題もあるやに伺っていますが、いかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 信州大学というか、大学というものそのものが敷居が高いというようなことも言われております。以前は確かにそういうようなこともあったと思います。数年前までは伊那市も信州大学に行って一緒に何かするというようなところは案外少なかったわけですけれども、今現在は、信州大学と一緒になって27のプロジェクトが動いております。教育分野、それから医学系の分野もそうですが、一番多いのは農学部であります。そうした敷居の高さをだんだんに変えると、大学側はそういう気持ちがなくても、見る側が敷居を感じて意識してしまっているという誤解もありますので、そうしたことをなくすために、インターンシップとかいうことも商工会議所、商工会、こちらと連携をして、取り組んでいるところであります。

 まだ、インターンシップについても、もうちょっとPRが足りないかなというところもありますので、伊那市の企業紹介を行いながら、またそこに来て実際に働いてもらったりとか、意見交換をしたりするということの中で、信州大学の卒業生、こちらに残ってほしいという、そんな取り組みをしているわけであります。

 いずれにしても、商工会議所、商工会などを通じて地元企業への信大生の就職ということ。

 また、そうしたことを取りまとめるということも、私たちはできると思いますので、そうしたことも商工観光部が担当になりますが、そんな取り組みもしっかりとやってまいりたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島尚幸議員。



◆19番(飯島尚幸君) 市長、私の取材よりか、かなり前向きな発言をいただきました。どうか真剣にお取り組みをお願いしたい。大変うれしゅうございます。

 そのことで、先般農学部へ実態掌握の取材にお伺いをしてまいりましたけれども、農学部側でも農学博士の教授を中心とした就職委員会のもと、年4回の就職ガイダンス、農学部独自の企業合同説明会や、月1回開かれる専門家による就職に関する個人相談など、全力で就職サポートに当たっておられるとのことでございました。

 そうした中で、これまで述べました伊那市へ就職するための情報の一元化、特に、直ちに農学部に伝わる就職の情報ルートができれば、本当にありがたいことですとのコメントが熱く寄せられました。今、市長に御答弁いただいたとおりでありますが、こうした実態をもとに、現在伊那市と信州大学の間で結ばれております13項目、プロジェクトは今、27とおっしゃいましたけれども、連携協定の中に就職促進に関することといった事項を新たに設けて、積極的に取り組んでいただきたいと願うものですが、御見解をお伺いします。市長は、今議会冒頭のあいさつの中で、上伊那地域における有効求人倍率のこともおふれになりました。引き続きハローワークや商工団体とも連携をしながら、若年労働者の地元定着やUIターンの推進など、雇用の確保を図ってまいりたいと考えておりますと、具体的な決意を明らかにされております。ぜひとも、さらなる前向きな御見解を伺うものですが、いかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) お互い、情報交換というのは、大変重要でありますので、そうした連携協定に至れるかどうか、そうした項目を連携協定の中に組み込むことは可能かどうか、そうしたことも踏まえて、どの段階、どのレベルまで引き上げて検討するかということで、担当の中でも検討させたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島尚幸議員。



◆19番(飯島尚幸君) 次に移ります。大型小売店の今後の出店についてのお尋ねでございます。

 伊那市の大規模集客施設、いわゆる大型小売店は、このほど福島地域に新たなお店の建設が始まり、完成オープンとなりますと竜西、竜東ともに商店の拡大、消費者の獲得戦争など、群雄割拠大変な時代になるのではないかと容易に予想がされます。これまで伊那市内で大型小売店が無秩序とも思えるほど相次いで出店をしてきた経過の中、地域における商業施設のバランスを欠き、中心市街地の衰退をはじめ、地域住民の生活基盤にも大きな影響を及ぼしてきたことは歴史の事実が教えているとおりでございます。

 伊那市の都市計画はどうあるべきか、これまでも議論を重ね、あるべき方向の確立がされてきてはおるかと存じますけれども、道が新しくできればすぐに大型店が出店を探る、大安売りをモットーとする経営なら、お客獲得に勝てるからと、ところかまわず出店をするといった弱肉強食を何とも思わないような、特に県外資本の大型店が、今後伊那市に進出しようとしてきた場合、伊那市はどう対応するのか、私に寄せられました情報の中では、先ごろ県外の大きな資本力を持つ食品を中心とするスーパーマーケットが伊那市進出を計画し、既に用地確保に向け積極的に動いているということでございます。

 こうしたことから、地元の既存商店の保護、地域経済の振興などの観点から、以下4点のお尋ねをいたします。実は、今申し上げました私の情報について、既に承知をしておられますでしょうか、まず1点お尋ねをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) お尋ねの案件については、情報は得ております。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島尚幸議員。



◆19番(飯島尚幸君) 今後、こうした大型小売店が新たに伊那市に進出をしようとしていることには、幾つかの問題があろうかと思います。現状の伊那市の商業圏から見て、伊那市にとって適正な配置、あるいは新たな誘導、あるいは必要ないという判断が求められると思いますが、このたびの情報につきまして、市長の見解をお伺いいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 伊那市におけます大型小売店舗、今度福島につるやという企業が進出をするわけでありますけれども、伊那市の大型店の占有率というのは、約43%であります。この数字は他の都市圏、県内の他の都市と比べると、突出して高いという数字ではないわけでありますけれども、地域経済との共存を考える企業か、考えない企業かによって、この地域に及ぼす影響は大変大きなものがありますので、この地域の生活や文化を支えてきた既存店舗、それから中心市街地には大変大きな影響を与えるものと懸念をしております。一例とすれば、スーパーマーケットも幾つか地元企業があった時代、その後にコンビニが進出をして、そのコンビニの進出によって従来の八百屋さんとか小売店が全部消えてしまったと、そのうちにスーパーマーケットが消えた後、コンビニもまた撤退した、何もなくなってしまって買い物をする場所がないという実態が、実際には日本じゅう、この地域にもあるわけであります。そうしたことが起きてしまうと、この地域全体の陥没にもつながってしまいますので、そうした点については、私は懸念をしております。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島尚幸議員。



◆19番(飯島尚幸君) 懸念の解釈ですけれども、それは飽和状態だから、このままでよいのかなという、そういうようなお気持ちもございますでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 人口が減ってきているというのは、周知のことでありますので、これから人口減、さらには高齢化というのが当然あるわけであります。そうすると、買い物弱者といわれて久しい時代、それからそうした皆さんにとって、どういう生活環境がこれから望まれるのかということになります。そうしたことも全体的に、総合的に勘案したときには、そうした県内企業、地元企業のことを考えない、地元経済を考えない企業というのは、望ましくないという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島尚幸議員。



◆19番(飯島尚幸君) 今後、伊那市は国道153号線バイパスの建設促進、そして環状南北線の整備充実化、さらにはスマートインターチェンジの建設など、大きな環境変化が到来する時代に間違いなく着実に突入をしていきます。そうした時代予測の中で、道の周辺や田園地帯のど真ん中などに大型小売店がさらに進出してくるだろうことも予想されます。

 そこで、そうした出店が伊那市のために本当に有益なのか、あるいは妥当であるかどうかなどをきちんと調査、審議、検討するための協議会といった行政側の判断を導き出す機関の設置を要綱で定めるというような措置が伊那市には必要ではないかと思うわけであります。

 例えば、一つの名称とすれば、大型小売店の出店に伴う地域の生活など、環境保全等のための事前協議、これが必要になります。手続の指導に関する要綱といったもの、つまり行政内部でつくるべきではないかということを御提案申し上げますけれども、この件について御所見をお尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 現在の法律のもとでは、市として出店を規制するということは、正直できません。けれども、大規模小売店舗出店に伴って、市とそれから出店業者が事前に協議をするということを制度化すれば、一定の抑止力にはなるかと思います。

 今現在、大規模小売店舗出店に伴います事前協議の手続というものの中での要綱制定に向けて検討を進めております。これは昨年でしたか、大手企業の進出に伴って伊那商工会議所からの陳情がありました。そのときからいろいろと研究を、実は進めておりましたので、そうした要綱の制定に向けまして、今現在、他市の事例も参考にしながら庁内の関係部署による協議会設置を考えているということであります。

 これ以上の県外資本による大型店舗の出店というのは、地域商業の発展とか持続に大きな影響を与えるだろうということであります。

 法律的には、市として規制はできないということでありますけれども、地域バランス、地域の将来、地域の現状を含めて考えていくべきじゃないかということであります。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島尚幸議員。



◆19番(飯島尚幸君) 伊那市の既存の商店街、あるいは商業を守るという視点から、その要綱につきましては強気で伊那市の決意表明がきちっとそこに浮かび上がってくるような、そんなお取り組みを期待するものであります。

 都市計画法では、床面積が1万平方メートルを超える集客施設は、商業地域・近隣商業地域、準工業地域においてのみ立地可能として用途地域変更は、一市町村の視点だけではなく、消費者の意見なども踏まえた広域的な観点から適正な立地を調整すべしといった法改正が行われました。平成19年11月に施行をされております。

 各自治体にとって、地域にマッチをした将来展望のある対応が求められます。特に、これから道の建設に当たりましては、その地域はどういう将来展望を持ち、そのためにその周辺はどのような形が望ましいのかなど、いわゆる地区住民には明確に、なかなか将来を描けない、そういう場合が多々あります。そうしたときこそ、行政のアドバイス、意見提言が必要かと思われます。事によっては行政が半歩リードするようなあり方を望むものですが、いかがでしょうか。一つの例として、地権者の同意が得られたからと、たちまち周辺パチンコ店が乱立、できてしまうというような実情だとか、あるいは優良農地がやむなく減少してしまうというようなことも見られます。こういったことになる前に、地域にお任せというんじゃなくて、ここはこういう形が望ましいのではないかという、ある意味専門的な立場から行政がアドバイスを送ると、こういうような視点でのお尋ねでございます。いかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 伊那市内におきましては、西箕輪地域、あるいは美篶青島地区、高遠にも何カ所かありますけれども、景観形成住民協定、景観保全に力を入れている地域が13カ所あります。そうした中でも、青島地域のように三峰川沿いの川下り米という大変おいしいお米をつくっているところについては、地域ブランドを守るために農地として保全をしていきたいということの中での規制を、自主規制でありますけれども、やっている場所もあるということであります。

 私も、農業に力を入れたいということを前々から言っておりますので、そうした農地の確保というか、維持管理というか、そうしたことについては、当然やっていかなければいけないということで、土地利用の計画等についての検討というものを庁内で検討していきたいというふうな考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島尚幸議員。



◆19番(飯島尚幸君) 新しい心づもりをお伺いいたしました。次に移ります。

 スポーツ文化団体等の合宿誘致策についてお尋ねをいたします。

 春の高校伊那駅伝の開催は、長い積み重ねの中全国に駅伝のまち伊那市を大きく発信し続けております。伊那駅伝をここまで築き育て伸ばしてきていただいた多くの先輩関係者の皆さんに、心からの感謝を申し上げたいと思います。

 私はこれまで、この一般質問などを通して駅伝のまち伊那市をさらに宣揚するするため、高校、大学、実業団の駅伝陸上部などの合宿を戦略的に大きく誘致すべきと提案をさせていただき、伊那市も積極的にこたえてきていただいております。

 そうした中、先ごろ西春近自治協議会と東京都板橋区の都立北園高校との間で、森の里親契約調印式の折、塩澤幸雄校長先生から衝撃的な御要望をいただきました。それは、北園高校として陸上・バレー・バスケット部や天文部、吹奏楽部などの夏季合同合宿を毎年東北地方に求めていたけれど、こうした事態になり急遽会場変更を余儀なくされている。会場確保に急ぎ当たっているのが、ことしは極めて厳しい。伊那市さんにもせめて少しでもの御恩返しのつもりでと会場や旅館などを探してみましたけれども、既に予約でいっぱいの状態でした。来年からは森の里親でしっかりお世話になりますので、今からこうした合宿の受け入れについてもしっかりプランをつくって、私どもにお寄せください。東京の北のほうにある高校のほとんどが、東北地方へ合宿に行っておりますので、会場変更では悩んでいると思います。伊那市さんの合宿売り込みには協力をさせていただきますよとの御好意みなぎる要望、提案でございました。

 北園高校の合宿は、毎年7月21日から8月末日までの間で、3から4泊の取り組みとのことでございました。

 また一方、伊那市としても、ますみヶ丘の平地林、クロスカントリーコースの整備にも着々と取り組んで受け入れ態勢も進んでおります。3月定例会の唐沢千明議員の合宿誘致による地域活性化のお尋ねに対しても、市長は、長距離の選手の合宿誘致など、積極的に図りたいし、長期的な視野で進めていくことが重要であるとの見解を述べられております。まさにそのとおりだろうと思います。

 そこで私は、こうした合宿のニーズや伊那市宣揚の戦略的観点から伊那市の合宿誘致を政策として確立すべきと強く御提案申し上げるものでございます。

 合宿誘致に当たり、スポーツ関係であれば、グラウンド、体育館、競技場などの確保や整備、文化関係であれば、練習会場や成果の発表会場の確保、またすべてにわたる市内宿泊場所の確保など、短期と中・長期にわたるプランとアクションが求められると思います。

 こうした事柄を背景に、以下市長にお尋ねをいたします。

 伊那市の合宿誘致について改めて基本認識をお尋ねいたします。一昨日唐沢稔議員のお尋ねに対しても、高校、大学、事業団への誘致の発信をしていくと強い決意をお述べになられましたけれども、重ねてお伺いをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 春の高校伊那駅伝も来年は35回になります。そうした駅伝のまちとしての発信も定着をしてきました。合宿はほかにもスポーツの誘致ができていますし、全国レベルの大会も実業団、またハイシニアの大会もあります。そんなことの中にも、単にスポーツだけではなくて芸術文化の合宿も、当然あるわけでありますので、そうしたことも今後力を入れていきたいということは、当然でありますが、その前提というか、その前にあるのは、やはり市民の皆さんのスポーツ、あるいは芸術に対しての取り組みを排除してということは、考えておりませんので、市民あっての施設、そのあいているところに合宿を呼び込むというのが基本であります。ときにはバッティングするときもありますので、それは調整をしなくてはいけませんが、市民はできなくて、違う人が来てやるということではありませんので、当然のことなんですが、事前に御理解をいただきたいと思います。

 こうした合宿による地域づくりというのは通年可能性があるわけであります。冬季は冬季としてのスポーツもあります。秋季は秋季としてのいろんな芸術文化もあるわけでありますので、そんなことを意識しながらスポーツ振興課というのがありますので、そちらのほうで、しっかりとそうした取り組みをやってまいりたいと。

 さらに、伊那市観光株式会社でも、そうした合宿については、昨年から積極的に取り組んでおりますので、そんなことも含めて総合的ないろんな皆さんの取り組みの集大成としてのそんな結果を求めてまいりたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島尚幸議員。



◆19番(飯島尚幸君) 続けます。市長の熱い思いでありますスポーツと観光、文化と観光の融合などを積極的に組み上げていく専門のポジションをつくり本格的な展開に取り組むお気持ちをお尋ねいたします。

 昨年6月議会で私は、今、スポーツ振興課の話が出ましたけれども、スポーツの全国大会の誘致や体育施設の充実化など総合的視野から現状のスポーツ振興課を教育委員会から独立をさせて、仮称スポーツ活性課ということに位置づけて幅広い取り組みをと提案をさせていただきました。私は、ついにそのときが来たなと強く感じておるわけです。そういうことから再び提案をさせていただきました。

 スポーツ活性課とした場合に、今申し上げましたようなスポーツの全国大会の誘致をはじめ、もろもろの運動施設の整備・強化、合宿誘致といってもどの施設がいつ利用できるかといった全情報の掌握、さらに大学の運動部の合宿は、例年同じ場所で行うことが伝統になっていることが多く、そこに割り込んでいくにはかなりの営業力、発信力が必要になります。

 また、スポーツ活性課となりますと、今、市長がお話のように、もっと市民に目を向けて、市民あってのスポーツ活性課、市民に目を向けて高齢者の体力増進活動の推進なども視野に入れた幅広いスポーツの活性化を図りたいと希望するものであります。市長の前回そうした情報を正流化させてそれを統制する力のある人、部署が必要かなと思いますともお述べになっておりました。胸の内を明らかにされました。一歩前進の決意がここで話していただければと思うんですが、スポーツ活性課という政策的な立場としての組織の発展をどのようにお考えでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) このことは、スポーツ施策に限らず、より効率的で市民に対して質の高いサービスを提供するというために、基本的には組織の横断的な連携というのは重要であると考えます。今現在のスポーツであれば、スポーツ振興課を充実をさせながら、そこのプロフェッショナルをつくって育てて対応していくことがよいという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島尚幸議員。



◆19番(飯島尚幸君) 次にいきます。合宿の宿泊施設の充実についてお伺いをいたします。

 伊那市観光株式会社の羽広荘の昨年の合宿実態を拝見をいたしました。東京、福岡、熊本、愛知、京都、三重、石川から小中高大学のサッカー、バレー、ミニバス、ラグビー、ソフトボール、野球、卓球など約2,800人を受け入れております。大健闘であります。

 支配人いわく、運動会場の確保は、調整会議の折どうしても確保したいので、顔なじみの伊那市民の皆さんですが、ついついけんか腰になってしまうほどですと、熱く語っておりました。

 宿泊施設の確保は、合宿を張る場合最重要課題の一つであります。市内民間の合宿会場の利用情報の一元化、さらには長期的視野から伊那市観光株式会社が合宿専門の宿泊施設をつくるなどの期待を持つわけでありますが、市長としてお答えできる範囲で結構でありますので、お気持ちを明らかにしていただきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 合宿専用の施設というのは、大変難しい話だと思いますが、合宿の誘致というのは、伊那市観光株式会社の管理する施設だけではなくて、民間の施設も同様に誘致をして、施設の活用、それから経営に継続しているという状況であります。

 情報が一元化していないというのは、確かにあると思います。そうした情報の一元化については、施設ごとの営業方針もあって、確認をしていかなければいけないかと思うんですが、伊那市観光株式会社、それから伊那市内のホテル旅館組合、そうしたところにも話を持ちかけながら、連携をとりながら合宿がふえたとき必要に応じてやりくりができるような体制が必要と思います。

 土日は、やはり市内の団体の皆さんの利用というもの、子どもたちの利用も含めて、活発に使われております。

 それ以外のところというと、やはり平日で、夏休みのときが多いわけでありますので、そうしたところのバランスよく情報提供ができて、空きがなく回っていくようなことができれば、そうしたことが一番いいかと思います。そうしたためにも情報の共有、一元化ということが重要だと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島尚幸議員。



◆19番(飯島尚幸君) それでは、文化団体のことに関して少しふれさせていただきます。文化団体は先ほどの羽広荘では、名城大学附属高等学校の吹奏楽部が4泊5日の実績がありますが、自然の森の中での練習は大好評のようであります。これをもっと大きく、吹奏楽ですので、トランペットや太鼓、パーカッションなど、パート別に地区の公民館を利用し、地元の人たちの交流を進めるといったアイデア、さらに新宿区内にある高校や大学の吹奏楽部を誘致をして合宿の打ち上げの発表のときは、8月伊那祭りの初日のオープンパレードをバトントワラー隊と一緒になっていただくとか、伊那市と一体になった合宿、交流を望むものですが、こうしたことへの市長のお考えはいかがでしょうか。特に届け出はしてございません。

 また、新宿区内のお金と時間のあるママさんコーラスや、合唱団体の誘致も視野に入れたいなと強く願うものであります。そして、そういった皆さんが合宿をして最後の打ち上げの発表会、これはいなっせで地元のコーラス団体とも一緒して発表するというような機会を提供するというようなことも視野に入れたいなというふうに思うわけであります。先ほども少し言いましたけれども、そういう文化関係の充実も大事なことではないかと思うわけでありますが、いかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 私、民間企業におった関係で、フォアダカンパニーということが基本でいろいろやっております。翻って今の立場でそれを表現すれば、市にとってプラスであれば考えるべきかなということであります。

 文化、芸術、スポーツ、あらゆる分野が混然として動き始めたときに、それが市にとってのプラスになるのか、市民にとって利益になるのかといったことを含めて、総合的に判断していかなければいけないと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



◆19番(飯島尚幸君) 最後になりますけれど、私は、大学の駅伝誘致につきましては大変大きな夢があります。毎年1月2日、3日関東箱根大学駅伝のテレビ中継の折、できることならば日本テレビのアナウンサーにきょうこの日の出場を決めた何々大学は、昨年夏から秋にかけて長野県伊那市の鹿嶺高原、里山の権現山高地にあります林道を練習コースにしてニホンジカ、サルが見守り応援する中、高地トレーニングの過酷な練習をクリアして、きょう出場を果たしております。何々監督も伊那市の全面協力に感謝をして、その熱意に何としてもこたえたいと話しておりますというふうなアナウンスをしていただいて、伊那市の紹介をしていただくことを何とか実現をさせたいのであります。視聴率数十%を誇る箱根駅伝の電波に、伊那市を乗せることに熱き思いをはせながら、合宿誘致に私もまたしっかり協力することをお誓い申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。



○議長(伊藤泰雄君) 以上をもちまして、飯島尚幸議員の質問が終了しました。

 引き続き竹中則子議員の質問に入ります。

 本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長いたします。

 6番、竹中則子議員。

     (6番 竹中則子君登壇)



◆6番(竹中則子君) 6番、竹中則子でございます。先に通告してあります2項目に対して、市長に質問をさせていただきます。

 1番といたしまして、3月11日の大震災から見えた子育て支援についてお尋ねいたします。日本国民全体が、被災者ともいえる今回の東日本大震災は、3カ月経た現在でも、私たちの心の奥深く大きな傷跡を残しております。百年に一度とも言われるこの未曾有の大震災は、当たり前と思って生きてきた私たちに、当たり前でない真実を突きつけたように思います。中でも今回の大震災で失われた子どもたちの幼い命を思うとき、言いようのない悲しみと苦しみにお覆われます。はるか被災地とは遠く離れている伊那市でも、改めて命の重さをとうとぶ瞬間を与えていただいたのではないかと考えました。

 そんなとき、若いお母さんから子育てに関する幾つかの質問をいただきました。それは、今回の大震災とは別のものでしたが、その女性の心の中にどこか震災と重なるさまざまな不安をかいま見ることができ、今回の質問となりました。妊娠・出産・育児・教育と、その時々のステージで課題を抱えているのは女性のほとんどではないでしょうか。子育て支援といいましてもその幅は広く、これまでも議会の中でもあらゆる場面で多くの議員さんからの一般質問等による意見・提言などもあり、また、行政の熱心な取り組みにより、伊那市の子育て支援施策は、順調にとり行われております。

 子どもは私たちが暮らす地域の歴史、文化、心を受け継ぎ将来に伝えるかけがえのない宝です。

 また、家族にしましては、自分たちの分身であり生きる希望の星でもあります。妊娠、出産は、女性にとって心理負担はもちろん、身体、経済などさまざまな負担が課せられます。

 先日、伊那市健康推進計画健康いいな21の中間評価報告書を、23年2月、まとめたものをいただきました。この計画は、24年度を目標年度として、平成20年に策定されており、22年度は、その中間年度となるため、これまでの活動を振り返り、一層の推進を図るため、中間評価を実施したようです。

 その中に、「いいなプラン親子21」があります。その中で評価がなされている妊娠から子育てに関する幾項目かがありました。その中の伊那市ハッピーバース講座の内容と評価がされておりました。これは妊娠中の妊婦さんたちに行われる講座でございます。毎月実施している講座5回の内容は、夫婦で協力し合い安心して赤ちゃんを迎えられるように内容は充実しておりましたが、平成20年度は、実人数141人で、全妊婦数667人の21.1%の受講割合ですが、21年度は両親学級への参加は初妊婦は80.3%、経産婦は29%、平均の49%と上昇しておりました。講師といたしましては、市の保健師さん、歯科衛生士、助産師、栄養士、心理専門職と多くの方々から指導をいただけるようになっております。

 しかし、初妊婦は、5回全部出席して完全だと助産師さんは申しておりました。

 この5回の講座に、職場、家庭、他の事情により参加できない人もあります。初妊婦の方は大きな不安を抱えることも多く、緊急を要した質問には市役所の窓口で助産師さんとの対応、電話相談も実施していただけたらとの要望がありました。

 市内の助産師さんにお伺いしたところ、助産師の免許はお持ちで、助産院を開業していない方が6名ほどおられるということでした。できたら交代で対応できるのではないかと申しておりました。

 妊娠した届と同時に14枚の受診票、金額にして11万3,000円の補助が市のほうから配付されます。それにより無料健診が受診できるわけです。手厚い見守りをしているわけですが、産前産後の乳房のマッサージには1回3,000円の実費が必要となり、それは受診票では受けることができないので、個人負担になっております。

 それも、一部でも負担をしていただけたら乳房の手当ても、また受診票でできるようにしていただきたいとの希望もありました。乳房の手当をしなかったばっかりに、母乳を与えられず過ぎてしまい、一生後悔をしたというお話もありました。

 市長にお尋ねいたします。助産師さんの窓口相談日、電話相談の設置をお願いしたいとの声がありますが、お考えをお伺いいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 現在伊那市ハッピーバース講座で4人の助産師さんに交代で年間24回、母乳相談事業に二人の助産師さんに年間、同じく24回の協力をいただいております。

 妊娠や出産に不安を抱える事柄も多いと思われますけれども、緊急を要した相談は、かかりつけの病院、それから開業助産所で相談ができると思われますので、市の助産師さんの窓口、それから電話相談の設置というのは、今のところは考えてはいないという状況であります。

 出産をしてから新生児への訪問、これは新生児の入院や長期の里帰り出産で、市に戻らなかった場合を除いて、平成22年度では出生児の97%に保健師が訪問をして母親の相談を受けている状況であります。

 また、平日に毎日、伊那市役所、それから保健センターでの相談を受け付けておりまして、さらに各支所で火曜日の午前中に保健師による健康相談を行っておりますので、妊娠、それから出産にかかわる相談は、電話とか来庁していただきたいと、大いに利用してもらいたいということであります。



○議長(伊藤泰雄君) 竹中議員。



◆6番(竹中則子君) 市長から御回答をいただきました。確かに市長のおっしゃったとおり、その整備はされているようです。しかし、お勤めがあったり、また家庭の事情で窓口へ来られなかったりという方も多いようです。

 その中で、助産師さんにお伺いいたしましたら、やはり緊急の場合を要したときには、電話をいただいてもちょうどお産の最中であったり、いろいろなことが重なって、応対できないときもあるから、ぜひ、市役所で何日か日を決めて相談に応じていただきたいという声が多くありました。助産師さんたちは、それに対応できるという御返事をいただきましたけれど、もう一度、その点についてお伺いいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原武志君) 今、市長のほうから話がありましたように、市の保健師のほうで常時、そういった妊婦、あるいは出産後の相談について受け付けております。これは、伊那市の場合には、保健師を他の自治体よりも多目に配置をする中で、丁寧に対応しているというふうに私は考えております。

 したがって、悩み等があった場合には、保健師にぜひ相談をいただいて、その中で必要に応じまして、民間の助産師の方との連携を図っておりますので、そういった対応のほうで御理解いただきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 竹中議員。



◆6番(竹中則子君) 部長のほうからも、そういう報告がありました。専門の助産師さんたちにしてみたら、ぜひ、保健師さんではなくてプロの助産師さんからの相談に応じた回答を差し上げたいという御返事をいただきましたので、もし、できましたら、前向きに御検討をいただきたいと思います。

 次の質問に入ります。出産後の乳房等のケアに対する一部補助かそれとも受診票が余ったり、14回の受診票が余ったときには、それを使って乳房のケアに対することができないか、そういう妊婦さんからの質問がありましたのでお伺いいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 御質問の中にあります出産後の助産師の2回の訪問、これは開業助産所で出産した場合、助産師が行っていると思われますけれども、実は市の事業ではありません。市では、保健師が無料で生後3カ月までに新生児訪問を行っているというのは実態であります。

 さらに、開業をしている助産所では、産後の母乳相談、それから育児相談を行って、病院で出産した人は病院の母乳外来で相談を受けることができるシステムがあるということであります。ただし、これは有料だということのようであります。



○議長(伊藤泰雄君) 竹中議員。



◆6番(竹中則子君) 女性に関する質問ですので、どうも市長のほうでも回答に困っているかなと思います。ぜひ、妊婦さんたちの不安を和らげて出産に対しましても安心して出産ができる状態、そして産んだ後のケアに対しましても、やはり助産師さんのケアと、保健師さんのケアとはまた違うという御返事をいただいておりますので、そこら辺も御検討いただきたいと思います。

 それでは、次の質問に移ります。大震災の質問が大変多ございましたので、私は、また違う面でお伺いいたします。

 伊那市のヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンの接種状況は、平成23年3月4日から、ワクチン接種が一時見合わされておりましたが、再開されたとお聞きいたしております。伊那市の状況をお聞きしたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 小児用の肺炎球菌ワクチン、それからヒブワクチンの接種につきましては、伊那市では国の接種緊急促進事業によって、平成23年1月から対象者に全額補助をしております。

 この二つのワクチンについては、接種が始まった後に死亡例が何件か報告されました。それを受けて国では、平成23年3月4日以降、接種を一時見合わせております。しかし、3月24日の専門家の会議において、安全性上の懸念はないという評価が出まして、厚生労働省としても4月1日から接種の再開が決定されたということであります。

 これに伴いまして、伊那市においても厚生労働省の決定に基づいて接種を再開しているということであります。

 それから、一時見合わせたとき、それから再開をしたとき、これは対象者と医療機関あてに通知を行いまして、ホームページにも掲載をしております。



○議長(伊藤泰雄君) 竹中議員。



◆6番(竹中則子君) それでは、次の質問に移ります。これも震災とは関係ありませんけれど、永久歯が生えてこないという、歯科医の記事が報道されておりました。現在、歯科医で受診する10人に一人の割合で、永久歯の生え方に異常が見つかり、その原因は特定されていないようですが、歯のもとが母親の胎内にいるときにでき、母親がファーストフード中心の食事や、添加物の多い食事で偏食によるカルシウムやたんぱく質不足の食生活が影響してきていると指摘されております。

 市長にお尋ねいたします。市内の乳幼児の歯科保健指導、歯科教育は実施されているのでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 乳幼児の歯科保健指導というのは、乳幼児健診で行っております。

 乳歯の生えはじめというのは、7カ月ごろのようでありまして、10カ月乳児健診で歯科衛生士によって歯科相談を行っているのが実態であります。虫歯になりやすい1歳6カ月健診、それから2歳児健診、さらに乳歯が20本生えそろう3歳児健診では、歯科医によっての歯科健診と、それから歯科衛生士による歯科保健指導、こうしたものを行っております。

 妊婦さんへの母子手帳の交付時に保健師による教育を行ったり、それは食事が影響するんじゃないかということに対してでありますけれども、そうした指導・教育を行ったり、ハッピーバース講座、これは両親が出てくる学級であります。こうしたときにも歯科衛生士、それから栄養士による教育を行っております。



○議長(伊藤泰雄君) 竹中議員。



◆6番(竹中則子君) 確実に指導と教育は実施されているようですので、安心いたしました。

 次に、東日本大震災からの教訓として、今回の大震災で多くの幼い命が奪われた事実を聞くにつけ、やり場のない悲しみに涙を禁じ得ません。私はそんなとき、大変明るい記事を見つけ感動いたしました。岩手県釜石鵜住保育園に津波が来たときの状況です。状況報道です。園児69人、職員21人、全員が無事に避難できた状況が報じられておりました。同園は、毎月地震や津波を想定した避難訓練を備えていたそうです。防災の専門家は、日ごろの防災意識がいざというときに役立つことを証明したと指摘しております。日ごろの防災意識や避難訓練が役立つことは、過去の災害でも多くの立証がされておりますが、災害は、いつどこで起きるかわかりません。訓練も場所や時間、天候など、条件を変えて実施していれば、いざというときには対応しやすく、幅広い防災意識の徹底に重要性を増すことと考えます。

 この保育園は、園児はちょうど昼寝中で、揺れを感じた職員が手分けをして園児を起こし、園庭に集めた後、全員を確認できたクラスから、以前から決めてあった高台へ移動を始めたそうです。マニュアルに従い、ゼロ歳児5人をおんぶし、乳児15人を台車2台に乗せ、2歳以上は手をつないで歩かせた。過去の訓練の時間も考え、マニュアルどおり訓練の延長と思えばいいと、園長はみずからに言い聞かせて気を静めて行動をしたといっております。

 無事避難場所に着いて、あと後ろを振り返ると保育園の園舎の屋根が流されているのを見つけたようです。ここも危ない、さらに高い場所へと避難し、波から逃げ切ったそうです。月1回の避難訓練に園児、職員が全員参加し、登園時、お遊戯の途中、延長保育といった時間帯のマニュアルもつくったそうです。

 また、その半面かなしい報道も幾つかあり、宮城県大川小学校の例では、全校児童108人のうち7割近い68人が死亡、6人が行方不明であるとのことです。この震災の中では、結果は結果ですが、だれもが命がけで襲われた災害に取り組んだ事実は、私たちに痛いほど伝わってまいります。

 市長にお尋ねいたします。けさほどの若林議員の質問にもお答えになっておりましたので、簡単なお答えで結構です。保育園23園のうち8園の耐震化がなされていないようですけれど、その中には築後数十年たっている建物もあります。若林議員にお答えいただいたようなことで、今後の計画を手短にお聞きしたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 平成20年3月に策定しました伊那市住宅建築物耐震改修促進計画というものがございまして、この中では保育園は二階建て以上、かつ500平米以上の施設を耐震化計画の対象とするとなっております。今現在、対象となる保育園は、竜北保育園でありますけれども、昭和60年建設であって、耐震化は不要という基準であります。

 今後、対応すべき対象としてのものは、昭和56年以前の建物ということでありまして、竜東、伊那東、伊那北、伊那西部、東春近中央、高遠第二・第三、それから高遠第四の7園、それと休園中の新山保育園ということであります。

 これらは保育園整備計画に基づきまして、平成27年までに建てかえ等、整備を行っていくということであります。

 このことについて、若林議員から指摘がありましたように一日でも早く、少しでも前倒しをということでありますので、そういう対応をとってまいりたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 竹中議員。



◆6番(竹中則子君) ぜひ、そうしていただきたいと思います。

 次に、手良保育園の防火防災計画表、マニュアルを見せていただきました。この計画表は、各保育園に備えてあるのかお聞きいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 防火防災計画、毎年度各保育園の防火管理者というものがございまして、その防火管理者が作成をして、その計画に基づいた避難訓練、それから防火用設備等の点検とか、職員を対象とした防火教育、そうしたものを実施をしております。

 すべての園におきまして、毎月避難訓練をやっております。これは同じパターンではなくて、保育の最中とか、あるいは午睡の時間とか、あるいは昼食を食べている最中とか、延長保育、あるいは保護者への引き渡しのときとか、できる限り状況を変えて行っているということであります。いつ何時来るかわからないということでありますので、春夏秋冬、いろんなパターンを想定して訓練というものを毎月行っていると。

 さらに、訓練の評価については、年1回、消防署が立ち会います。消防署が立ち会って、訓練に当たっての指導をお願いをしておりまして、訓練の中での反省点というのは、次回に生かすよう訓練内容を検討していると。こうしたことは、一つの園の中での検討ではなくて、保育園長の会議もありますので、そうしたところでもお互い情報を共有し、効率のよい避難訓練ができるようにということを心がけております。



○議長(伊藤泰雄君) 竹中議員。



◆6番(竹中則子君) 後の質問でいろいろお聞きしたいと思いましたけれど、もう、回答を出していただきました。地域によっては、地形、環境、いろいろ災害時の、今、お昼休みとかいろいろ申し上げていただきましたけれども、それでマニュアルも違うのではないかということをお聞きしたかったんですけれど、市長のほうから回答をいただきましたので、それは結構です。

 それで、各地域によりましても、保育園の環境、例えば、駐車場が職員、また保護者の駐車場が完備されていない。災害が起きたときにはどうするんだろうという、手良でも駐車場の問題も出ております。そこら辺をちょっとお伺いしたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) ただいま手良の事例が出ましたけれども、これは園によってパターンがすべて違うと思います。実際の訓練も先ほど言いましたように、午睡の時間だとか、早朝だとか、延長中だとか、さまざまなパターンを想定してやっておりますけれども、そうしたことも園長も異動がありますので、異動があって新しいところに行ったときに、前の園との違いというのも確認をしたりとか、前の園での訓練のいいところを持ち込むとか、そんなこともプラス面としてはできていると思います。

 さらに、今やってはいないんですけれども、KYTという手法がありますので、机上での危険を予知するトレーニングということも有効だと思いますので、こんなことも、また担当のほうに指示をしながら、また検討してみたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 竹中議員。



◆6番(竹中則子君) この手良の23年度の防火防災計画表には、震災、地震に対してのマニュアルが載っていないかなと、私は思いました。確かに詳細にはできておりますけれど、震災に遭ったときどうするのか、地区、または保護者、そして子どもたち、先生、皆さんで防災教育ができるような機会が与えられたらいいかなと思います。その点についてお尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 今いただいた意見を参考にさせていただいて、部長、課長も保育園の訓練の様子というのをはっきりと見ておりますので、今後そうしたものを生かしながら参考にさせていただきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 竹中議員。



◆6番(竹中則子君) 確かに、マニュアルはしっかりできておりますけれど、実施されたということに関して、少し手薄かなという感はいたします。

 私も、孫がお世話になっておりますので、たまには保育園に出かけますけれど、どうもその点がちょっと、訓練とか教育に関しまして、すべて地区、そして保護者、一体となった訓練が必要ではないかと思いますので、今後御検討をいただきたいと思います。

 それで、次の質問に移ります。5月の臨時会のあいさつの中で、市長は東京電力の福島原発の事故を受けて、放射線量を測定する機器を購入するといいましたけれど、その質問に対しても、若林議員の質問に対して明快な御回答をいただいているので省きます。

 そして、測定値はどのようなということでお聞きいたしましたけれど、伊那市でも乳児とか妊婦、幼児に与える影響も出てくるのではないかと懸念されている現在ですが、測定した結果を市民になるべくわかりやすく広報をお願いしたいと思います。

 子育て支援に対する質問は、以上で終わります。

 次に、第二次伊那市男女共同参画計画策定に向けて二、三お尋ねいたします。

 男女が互いに人権を尊重しつつ、責任を分かち合い、性別にかかわりなくその個性と能力を十分に発揮することができる男女共同参画社会の実現が求められる中で、施策を総合的、また計画的に推進するために、基本計画は策定されてきました。

 平成19年3月、未来を開く共生のまちを策定し、5年が経過しようとしております。平成18年3月31日には、伊那市男女共同参画推進条例の施行が発布されており、現在は総務部企画課人権男女共同参画係のもとで、さまざまな計画、立案が示され、着実に推進されていると考えます。

 先日、第一回の第二次伊那市男女共同参画計画策定委員会が持たれた様子ですが、策定に向けて何項目かお伺いいたします。

 1番といたしまして、過去5年間における第一次計画の重点目標達成状況と事業等の評価についてお尋ねいたします。なるべく具体的にお話しいただきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 伊那市では、伊那市男女共同参画推進条例、この規定に基づいて平成19年から平成23年度までの計画期間を5年としてあります。この5年を期間とした第一次伊那市男女共同参画計画ということを策定をして、男女の共同参画社会への実現に向けて推進をしている状況であります。

 この計画には、四つの重点目標を上げております。一つは、男女共同参画社会の意識づくり。二つとして、政策方針等の立案及び決定への男女共同参画への促進と。三つ目として、職場・家庭・地域において男女がともに活躍できる社会の実現。四つ目としましては、男女の性の尊厳を確立し、すこやかに暮らせる社会の形成ということで、これは市、市民、事業者、教育関係者が協働して国、県、関係機関と連携をして進めておる状況であります。

 そして、女性団体、公民館等の関係団体の連携によって、男女共同参画の意識啓発というのは着実に進んでいると思います。思いますが、区の役員とかそうした参加についても、地域によって、あるいは年によってのばらつきがあって、期待しているところの数値までは達していないかなという感じであります。

 ただ、先日も、農業者の家族協定を結びました。3家族です。こうした農業の社会においても世界においても、こうした男性、女性の平等、それから参画というのは、確実に進んでおりますので、分野によってはかなりいいペースで進んでいるところもあるという判断をしております。

 そして、今現在は、第二次計画に反映させるために、過去5年間の取り組み、この状況の検証ということをやっておるわけであります。



○議長(伊藤泰雄君) 竹中議員。



◆6番(竹中則子君) 市長のほうから着実に進んでいるといううれしい回答をいただきました。それではお伺いいたします。市の女性登用状況をお聞きいたします。30%の目標とお聞きしておりますけれど、今はどのようになっておりますか、お伺いいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 林総務部長。



◎総務部長(林俊宏君) 第一次男女共同参画計画の目標数値の具体的なものの中の一つとして、審議会の女性の登用は30%ということで目標を掲げているところでありますけれども、今市長が申し上げたとおりばらつきが実はあります。年によって違ってくるというようなことがあったり、民生児童委員さんの中で、女性の多かった年だとか、男性の方が多かったというようなことがあって、若干違ってくるわけですけれども、おおむね22%から23%、一番最初の19年度は24.6%で、今現在22.4%というような状況で推移をしているところであります。



○議長(伊藤泰雄君) 竹中議員。



◆6番(竹中則子君) 市の状況は、今お伺いいたしましてけれど、各地域、地域での区長さんとか、公民館長さん、議員さん、区会議員さん、それの登用率はどのようになっているかお伺いいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 林総務部長。



◎総務部長(林俊宏君) すいません、手元にその率を持っておりませんけれども、この男女共同参画計画ができた後、区長さんはいらっしゃいませんでしたけれども、町総代さんになられた女性の方、また区の会計になられた方、区の代議員というんですかね、役員になられた方、また、特に公民館の関係等、活躍をされているという状況で、先ほど市長がお答えになったように着実に一歩ずつ進んでいるのではないかなと理解をしたところであります。



○議長(伊藤泰雄君) 竹中議員。



◆6番(竹中則子君) 具体的な数字が出ないということで、またまとまった状態のときにお伺いしたいと思います。

 それと、今回の大震災で、女性の活躍が大変多ございました。今度の計画策定の中に、ぜひ、防災対応、救援対応、避難対応などを含めました項目を設けていただきたいと思いますけれど、市長にお伺いいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 防災計画の見直し、実働的なというか実践的なという見直しをするというお答えを何人かの議員さんにしました。そうした中で女性の登用といったことも、確かに大事だと思いますので、今いただいた意見を参考にして、新しいというか、見直しの中に女性の登用も含めたことも考えてまいりたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 竹中議員。



◆6番(竹中則子君) なかなか企業への推進がいかないというのが実情でございましたけれど、今企業へのアタックは、推進はどのようになされているかお伺いいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 林総務部長。



◎総務部長(林俊宏君) 企業の議員のおっしゃりたいことは、企業の幹部というか、そういったところの意味でよろしいんでしょうか。

 特に、伊那市で独自に調査をした経緯がございませんので、伊那市独自の数値は、大変申し訳ありませんけども手元にないわけですけれども、この女性の企業への幹部の登用については、県の商工部の関係で調査をしている経過がございます。今私が持っている中では、調査の対象となっている企業の中で、現在、22年度の調査の資料でありますけれども、管理職の部課長の登用率というか、なっている方が9.1%、監督者、係長級というような意味だと思いますけれども、14%ということで、前回の18年の調査に比べて、それぞれ管理職であっては5ポイント近く、それから係長クラスでは0.3、これについては0.3ポイント減少しているというふうに県の調査結果では出ておりますけれども、管理職については、5%増加しているという結果で確認をしております。



○議長(伊藤泰雄君) 竹中議員。



◆6番(竹中則子君) 県の調査の中では、上昇しているということで、伊那市でもぜひ、30%の目標に向かって推進を図っていただきたいと思います。

 第二次男女共同参画計画が策定されたときに、その推進に向かって市民が全体で推進しているような環境をつくっていただきたいと思います。絵に描いたもちにならないように、議員さんも市民も事業者、教育者全体で推進をしていただくことを望んで、今回の質問を終わらせていただきます。



○議長(伊藤泰雄君) 以上をもちまして、竹中則子議員の質問が終了しました。

 お諮りいたします。本日はこの程度にとどめて延会したいと思いますが、これに御異議ありませんか。

     (「異議なし」と言う者あり)



○議長(伊藤泰雄君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこの程度にとどめて延会いたします。御苦労さまでした。



△延会 午後5時29分

 地方自治法第123条第2項の規定により署名をする。

       伊那市議会議長

       伊那市議会議員

       伊那市議会議員