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長野県 伊那市

平成20年  6月 定例会 06月18日−04号




平成20年  6月 定例会 − 06月18日−04号









平成20年  6月 定例会



              平成20年6月

            伊那市議会定例会会議録

               (5−4)

1.開会  平成20年6月18日(水曜日)午前10時00分

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2.出席議員の氏名(26名)

          1番     竹中則子

          2番     中山彰博

          3番     平岩國幸

          4番     飯島 進

          5番     新井良二

          6番     飯島光豊

          7番     春日晋治

          8番     黒河内 浩

          9番     小平恒夫

         10番     柴 満喜夫

         11番     前澤啓子

         12番     伊藤明由

         13番     野々田高芳

         14番     中村威夫

         15番     前田久子

         16番     柳川広美

         17番     矢野隆良

         18番     飯島尚幸

         19番     佐藤八十一

         20番     伊藤泰雄

         21番     小林 信

         22番     馬場秀則

         23番     北原幸彦

         24番     下島省吾

         25番     三澤岩視

         26番     原  浩

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  欠席議員の氏名

                   なし

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3.説明のため出席した者の職氏名

       市長          小坂樫男

       副市長         酒井 茂

       副市長         白鳥 孝

       教育長         北原 明

       教育委員長       松田泰俊

       代表監査委員      井上富男

       総務部長        林 俊宏

       市民生活部長      沖村直志

       保健福祉部長      伊藤 健

       産業振興部長      唐木好美

       建設部長        守屋和俊

       水道部長        木下博司

       教育次長        竹松武登

       会計管理者       村田隆男

       高遠町総合支所長    伊藤俊規

       長谷総合支所長     中山晶計

       総務課長        池上 忍

       秘書広報課長      田中博文

       財政課長        原 秀夫

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4.職務のため出席した事務局職員

       局長          斎藤秀夫

       次長          有賀賢治

       議事調査係長      飯島 浩

       主任          橋爪茂登

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5.議事日程

   日程第1 会議録署名議員の指名について

   日程第2 一般行政に対する質問について

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△開会 午前10時00分



○議長(中村威夫君) おはようございます。これより本日の会議を開きます。本日の議事日程は、お配りしてあります議事日程表によって議事を進めてまいります。

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△会議録署名議員の指名について

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○議長(中村威夫君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。本日の会議録署名議員は、23番、北原幸彦議員、24番、下島省吾議員を指名いたします。

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△一般行政に対する質問について

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○議長(中村威夫君) 日程第2、昨日に引き続き、一般行政に対する質問に入ります。

 8番、黒河内浩議員。

     (8番 黒河内浩君登壇)



◆8番(黒河内浩君) おはようございます。3日目ということで、事前に通告してあります内容に従って質問を進めていきたいと思います。

 まず大きな1点目ですが、「伊那市の教育行政のあり方とその方針について」問いたいと思います。昨年6月に改正されました地方教育行政の組織及び運営に関する法律、一般には地方教育行政組織法と呼ばれておりますけれども、これがことしの4月1日より施行されました。このたびの改正の趣旨は、教育改革の一環の中で教育基本法の改正を受けて、教育委員会の組織のあり方そのものを見直し、その責任を明確にさせるとともに、体制の充実を図ろうとするところにあります。そこでこのたびの改正のうち、主要な3点を取り上げ、伊那市での教育行政との関連性の観点から質問をしていきたいと思います。

 まず1点目ですが、改正前は教育委員会はその権限に属する事務を教育長に委任できるとしていました。が、今回の改正で、教育の基本的方針や学校等の教育機関の設置及び廃止に関する重要事項については、教育長に委任することができないと改正されました。これは従来多くの教育委員会が、事務局の報告と追認に終始し、名誉職としての形骸化した教育委員会に陥っていたのを、この事務局依存体質から脱却させ、教育委員がみずからの役割と責任を自覚した上で、リーダーシップを発揮していくことを求めたものであります。現在の伊那市の教育委員会を見ると、委員は非常に教育熱心なメンバーで構成され、また定例教育委員会を初め教育に対する取り組みが非常に活発だと聞き、私としても大いに期待するものがあります。

 教育の重要性はだれもが認識するところでありますが、子供の学力低下、家庭や地域社会の教育力の低下、さらには社会全体での規範意識の欠如等、再生すべき教育問題は多種多様にわたり、そしてこの伊那もこのことは決して例外ではありません。このように教育を取り巻く環境が非常に厳しい中で、教育委員長は教育委員会の長として、このたびの改正を受けてどのようにリーダーシップを発揮していくのか、さらには伊那市としての教育のあるべき姿、その方向性について教育委員長としての抱負をお伺いしたいと思います。

 次に法改正の要点の2点目でありますが、教育委員会は毎年その権限に関する事務の管理及び執行の状況について、点検及び評価を行い、その結果に対する報告書を作成し、これを議会に提出するとともに公表しなければならないと新たに明記されました。これは教育委員会に事務局の点検評価を課すとともに、議会はもちろんのこと、地域住民に対する説明責任を課したものであります。法が施行されたばかりであり、現時点での点検・評価の状況を問うつもりはありませんが、今後の具体的な点検・評価の方法、また、どのような形で、いつ議会に報告書を提出してくるのか、教育委員会としての見解をお伺いしたいと思います。

 このことに関連して、昨年新規に実施された教育問題懇談会の点検・評価の点について、あわせて質問しておきたいと思います。この教育問題懇談会は、伊那市の教育の再生を図るべく、各層の市民から意見を聞く場を設け、全教育委員出席のもとに1年かけて実施されてきました。私も時間の許す限り何回か傍聴してまいりました。中にはイデオロギー対決の問題をこの場に持ち込み、首を傾げたくなるような意見もありましたが、総じて各委員から幅広い有意義な意見が出ていました。今年度も再度懇談会を実施していくべく予算が計上されていますので、このことからしても昨年度の懇談会が意義ある結果だったものと推測されます。昨年開催途中の段階で、飯島尚幸議員からも一般質問がありましたが、懇談会がすべて終了した現時点において、再度その評価について質問しておきたいと思います。教育委員会としては、この懇談会の総括として、出てきた意見の中から何を取り上げ、今後どのように実施していこうとしているのか、教育委員会の見解を求めたいと思います。

 次に改正の要点の3点目であります。このたびの改正で、学校体育以外のスポーツに関すること、並びに文化財保護以外の文化に関することの事務は、条例による議会の議決を経て首長が担当することもできることになりました。これまではスポーツに関することも、文化事業全般にわたる社会教育に関することは、教育委員会の職務権限内にあるとされてきたことを考えると、大きな転換でもあります。これは教育委員会の所管する事務が時代の流れとともにあまりにも幅広く、負担が大きすぎる結果となったために、とかく問題が多く、難しい状況にある学校教育に関する事項に特に専念、集中させて問題解決に当たらせようとする趣旨だろうと思われます。

 現在、伊那市の教育委員会事務局は学校教育課、生涯学習課、スポーツ振興課の3課体制にあります。私なりに現在の事務局体制を観察するに、伊那市でも現代の社会を象徴するがごとく、教育委員会の所管する事務はかなり広範囲に及び、特に学校教育課と生涯学習課には課題や難問が集中、山積しすぎていて、現在の人員配置体制では負担が大きすぎるような気がいたします。また教育委員は非常勤の合議制であるために、基本的な重要問題の解決にはある程度時間がかかってしまっています。

 このようなことを考慮すると、伊那市でも今回の改正のメリットを生かして、スポーツ振興課が所管する事務を教育委員会から切り離して、市長部局に移すことが考えられます。その結果、教育委員会としても学校教育に関することや社会教育事業に集中、専念することが可能となり、伊那市の教育行政がより目配りのきいた充実したものになろうかと思われます。またスポーツに関する部門を市長部局に移すことは、スポーツを地域振興面や観光面でより有効に連携、活用させて、伊那市のさらなる発展に寄与することも可能となります。もはや一大イベントになっている春の高校伊那駅伝の観光的活用や、まだ知名度不足ですが将来性を秘めたプライア杯ソフトバレー全国大会などは、より発展させることができるものと確信しています。

 このようにスポーツ振興課を教育委員会から市長部局に移管することについて、市はどのように考えているのか、考えをお伺いしたいと思います。

 以上、法改正に伴って、伊那市の教育委員会がどうあるべきか、その方向性について質問してまいりました。教育委員会の体制を充実させ、責任体制を明確にすることは、同時にそれだけ教育委員の資質が厳しく問われることでもあります。そしてその教育委員は議会の同意を得て、首長が任命することから、任命権のある市長、及び同意するか否かの決定権を持っている議会にも責任があることは当然であります。教育に対してはまさに教育委員、市長、議会が三位一体の責任体制で対処していくことが必要であります。特に任命権を持っている市長の任命責任は大であります。委員の選定に当たって、どのような基準で任命に当たっているのか、市長の所見をお伺いしたいと思います。

 次に大きな2点目の「『伊那アルプス街道』沿いの景観アップ対策について」質問したいと思います。伊那市にとって西の権兵衛峠から東の分杭峠までの国道361号や152号を軸として進めている信州伊那アルプス街道は、日本風景街道の1つとして、よい景観の保存または整備をより進めることが皆の願いであります。景観は人の見方によって程度の差はありますが、だれもがよい景観を望むのは当然であります。そのためには美しい快適な景観のより一層の形成を図っていくとともに、多くの人があまり美しくないと感じる景観に対しては改善を図っていかなければなりません。

 そこでこの伊那アルプス街道沿いの一般的に評判が悪く、美しくないと思われている3カ所に焦点を当て、その改善対策について質問していきたいと思います。まず権兵衛トンネルを出てきた街道沿いの電線、電柱であります。西箕輪地区は景観について特に積極的に取り組み、県の景観育成特定地区の指定を受けるべく活動し、つい先日県の審議会の了承を得たことは皆さん御承知のとおりであります。ここでは伊那市の全景が見られるだけに、街道沿いにある電線、電柱は何とかならないものかとだれもが思うところであります。電線の全部にわたってでなくても、特に景色のよい一部分だけでも地下埋設か、南側への移動ができないものかと望むところであります。この点について権兵衛トンネル開通時から議会の経済建設委員会でも指摘したところであり、地元でも同様な取り組みをしてまいりました。当然中部電力とも交渉を重ねていると思いますが、現在、どのような交渉過程にあるのか、また地元での取り組みも含め、今後の改善対策の見通しについてお伺いしたいと思います。

 次に、街道沿いにある三峰川河川内に繁茂している樹木であります。木は山にあれば十分であり、河川内に繁茂している状態は本来の姿ではなく、河川の景観を損ねていることは多くの人が感じているところであります。特にアルプス街道沿いは日本一の桜の里づくり事業を実施している地区であり、ことしの春には三峰川堤防沿いの青島地籍に桜の苗木を植えて、景観向上に努めているだけに残念でなりません。美篶地区では10年来地域住民総出で伐採処理に努めてきていますし、また昨年から三峰川未来会議も同様に実施し、さらには沢渡区でも天竜川河川内の伐採に着手し始めましたが、木の成長に追いつけないのが実態であります。市や国が直接事業を実施することは、厳しい予算の中では無理からぬところがあり、またすべての地域が伐採に自主的に取り組むには難しい面もあります。そこで最近はまきストーブの利用者が、まき用の伐採木の欲しさから先に述べたような伐採作業に参加していることに注目し、まきストーブ愛好会等のNPO法人との協働による実施事業が考えられると思います。市は実施範囲等の事業企画を立てるほか、河原に車が入っていくための道づくりのための重機使用料等、最低限の負担を担い、伐採、その木の搬出、残った小枝の焼却等の作業は参加者に実施してもらおうとする手法であります。このような手法を用いれば、最低限の費用で、かつ早期に伐採、搬出が可能となり、景観向上にもつながるものと思われます。この点は、三峰川に限らず天竜川についても同様であります。河川を管理している天上からも、この手法であれば積極的な対応が得られるものと思っています。河川内の美しくない景観に対して、どう対応していくのか、その対策についてお伺いしたいと思います。

 次にナイスロードを通過し、高遠地籍に入り、県道沢渡高遠線で高遠浄化センターからJAガソリンスタンドまでの坂道の箇所であります。ここはそこまでのきれいな田園風景から一転し、道の両側からクルミの木が道路上まで生い茂り、竹藪は倒れたりの荒れ放題で、沢の近くは草だらけと見苦しさが特に目立つエリアであります。山の中の林道ならいざ知らず、伊那市の観光を担う生命線というべき重要な街道沿いであり、桜見物へのアクセス道路でもあるだけに、荒れ放題の放置された状態は残念でなりません。昨日、廃屋対策の質問がありましたが、これも同様なことであります。前後の風景との差が大きいだけに、お花見に来た観光客からも非常に評判の悪い箇所であり、桜や観光を重視していこうとする伊那市にとってマイナスイメージを抱かせる場所といっても過言ではありません。この道の両側の傾斜地は、ほとんどが個人の私有地であり、その土地をどのようにしておくかは本来所有者の自由でもあります。しかし個人の私有地といえども所有者の了解を得ながら、個人と地域と市との協働による景観アップ対策に積極的に取り組むことが望まれます。そしてその実践こそが、まさに市民と行政の協働、ここでの協働は協力して働く方でありますが、この協働によるまちづくりに結びつくはずであります。この地の傾斜地や沢を整備し、高遠コヒガンザクラやもみじ等を植栽すれば景観アップにつながり、さらには伊那アルプス街道の1つの名所になるものと思います。市としての対応策についてお聞きしたいと思います。

 以上でこの場での質問は終わりにさせていただきます。



○議長(中村威夫君) 小坂市長。

     (市長 小坂樫男君登壇)



◎市長(小坂樫男君) 伊那市の教育行政のあり方についての御質問でございますが、私の方からは3つ目のスポーツ振興課を市長部局に移管することについてと、それから教育委員の選定の基準についてお答えいたしたいと思います。そのほかについては教育委員長、あるいは教育長の方からお答えする予定になっております。

 まず今回の法改正によりまして、スポーツその他社会教育に関することについては、市長部局へ移管することができるという法改正になったことは議員御指摘のとおりでございまして、この問題につきましてはかねてから市長会等でも要望をしてきたところでございます。そうした中で、特にスポーツの振興関係は大きな一大プロジェクト、例えば春の高校駅伝なんかは教育委員会だけではとても荷が重いと、こういう実態もございます。組織さえじゃあ充実すればいいではないかということもございますが、いずれにしましてもそういった面でスポーツ関係を市長部局に移管することについては、今後また検討課題として検討してまいりたいと思っております。伊那市の教育を考える懇談会、あるいはスポーツ振興審議会等々の意見を聞きながら検討をしてみたいと思っております。

 次に4番目の教育委員の選定の基準についてどう考えておるかと、こういうことでございますが、教育委員は教育行政を執行していくための合議機関の委員として、極めて重要であると認識をいたしております。一応法律の上では市長の指名と、そして議会の同意と、こういうことになっておりますけれども、その人選に当たりましては教育委員会、また市長部局で十分検討をしながら、お願いをしている経過がございます。委員の任命に当たりましては、人格高潔、そして教育に対する見識と高い使命感があり、当面する教育の諸課題について深い理解を有している方をお願いいたしておるわけでございまして、現在、伊那市教育委員の皆さんそれぞれのお立場で、立場こそ違いますけれども、建設的な御意見をいただいており、大変すばらしい方たちであると認識をいたしております。今後もそのような形で任命をしてまいりたいと思っております。

 次に2番目の信州アルプス街道沿いの景観アップ対策についての御質問でございます。まず初めに361号線が開通しまして、あのトンネルを抜け、あのパノラマを見たときに、やはり私も一番国道沿いに立てられました電柱が一番気になるところでございます。あれは国道でございますので、管理が伊那建設事務所ということで、電線を立てる場合に私どもの方へは相談がございません。市道へ立てる場合には、市道敷地へ立てる場合には当然あるわけでございますが、そうした景観上の問題からいきますと、市道、あるいは県道、国道という区別は私はないと思います。これらについてはやはり中電とお話を続ける中で、一定のルール化をしていかなければいけないんじゃないかと思っております。特に伊那市内でも景観協定が何カ所か結ばれて、景観を維持していこう、こういう機運が各地で高まっておる折でございます。そしてやっぱり私は一番景観を阻害しているのは、やはり林立した電柱、しかも中電あり、NTTあり、あるいは民放ありというようなことで、大変電柱の数が多すぎるといっては語弊がありますけれども、もっと共同利用できるところもありますし、できれば市街地にこれからの方向としては地中化ということが、これはもう世界先進国の例から見ても、避けられないことであろうと思っております。したがってこれから中電とのお話し合いの中で、電柱を立てる場合にあっては、やはり市との協議をしていただくというような方向に持っていけないのかどうか。これは大体中電が主でございますので、ほとんど中電さえ了解していただければいいと思っておりますので、何らかのそうしたシステムづくりをやはりお願いをしていくと同時に、伊那市でもそういう景観に対する審議会、あるいはこれは議会も含めてでございますけれども、そうしたものを立ち上げていく必要があるのではないかと、こんなふうに考えておりまして、ぜひ中電の方へ申し入れをしたいと思っております。

 それから2番目の三峰川の河川内に繁茂している樹木についてでございますが、これらにつきましては三峰川未来会議、あるいは美篶地区の皆さんに協力をしていただいて、ある程度の伐採は進んでおりますけれども、まだまだ繁茂している状況でございます。そうした中で、河川内の民有地の問題等も若干あるというようなお話をお聞きいたしておりまして、特に三峰川と天竜川の合流点、東春近地籍ですか、あそこら辺はいわゆる河川敷内の民有地が非常に多いということで、それらについては一応名義人の承諾が必要だというような、そんな隘路もあるわけでございますが、今、ボランティア組織等でストーブのまきづくりというようなことが行われておりますので、そういったいわゆる民間団体の協力をいただきながら進めていきたい。そしてまたそれらに要する若干の経費、あるいは運び出しの道路のつくることについては、市で応援できるかどうかということも今後検討してまいりたいと思っております。

 それから3番目の県道沢渡高遠線の高遠地籍のあのJAガソリンスタンドまでの坂道の景観でございます。これについては私も前々から、当時民有地でございますので、こちらの手が届かないわけでございますけれども、敷地内に農機具の古いものが放置されておったり、あるいは耕作放棄にもなっておると、こういう地域でございまして、花の高遠のちょうど入り口に位置するところでございますので、今後できるだけ所有者と話し合いの上、そうした整備ができるかどうか、また検討をしてみたいと思っております。

 ただ、あの地域は下山田の景観協定がございますけれども、ちょうど外れておると、こういうことで、景観協定の地域のエリアには入っておりませんけれども、ぜひそれらをできれば景観協定の中に入れていくことができないか、また地主の方とお話し合いをしてみたいと思っておりますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。

 いずれにしましてもこの景観の問題は、伊那市にとっては大変重要な問題であろうと思っております。そうした面での私どもの努力もやると同時に、また地域の皆さん、あるいは住民とのまさに協働の点で、よい景観を維持していくということに努めてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いを申し上げたいと。

 以上でございます。



○議長(中村威夫君) 松田教育委員長。

     (教育委員長 松田泰俊君登壇)



◎教育委員長(松田泰俊君) 何点か御質問をいただきましたので、順次お答えをいたします。去る3月24日開催の3月臨時教育委員会におきまして、議員さん御指摘の法改正によりまして議案提出されました伊那市教育委員会事務委任及び専決規則の一部を改正する規則を審議する中で、教育委員の役割と責任につきまして、改めて深く認識し、確認をし合ったところでございます。現在、伊那市の教育委員会は資料が事前配付されまして、協議時間も十分に確保される中で、自由闊達で建設的な意見がたくさん出され、議員さんも御理解いただいているとおり、伊那市の教育振興のために活動をしているところでございます。

 初めに教育委員長としてのリーダーシップについてのお尋ねでございますが、御案内のとおり教育委員会は合議体でありますので、諸課題に対する各委員から出された意見を集約いたしまして、教育行政に反映していくことが委員長としての役割であると考えております。現在、自由闊達で建設的な意見が交わされている委員会であるのは、諸課題に応じて教育現場に足を運び、実情について共通認識を持ち、時には現地で委員会を開催するなどの工夫をしているからと考えておりますので、今後もこうした方向を大切にしていきたいと思っております。

 また学校教育、社会教育関係者、地域の皆さんの教育に関する声をよくお聞きいたしまして、施策に生かしていきたいと思います。

 次に、伊那市としての教育のあるべき姿、その方向についてでございますが、義務教育にありましては初めに子供ありきの教育理念に立った教育を一層推進していきたいと考えております。伊那市は豊かな自然と、豊かな文化財に恵まれまして、勤勉な市民が暮らしている教育環境豊かな地域であると思っております。この地域で暮らす子供たちが、自然や社会に接する中で気づいたこと、願ったことをできる限り教材化した、子供たちが意欲的に学ぶ地域に根差した授業づくりをすることを大切にしていきたいと思っております。こうした授業を重ねる中で、子供たちの中におのずと自己決断力、計画的な実践力、そして共存的な感情といった学力がはぐくまれ、社会の激しい変化にも心豊かに、たくましく生きる力をつけていくことができると考えております。

 また、意欲的な学びを導く子供たちの気づきや願いを豊かにするために、基礎基本の学力の定着を図り、情操教育、体験学習や総合学習を取り入れ、さらには読み聞かせや朝読書を推進し、豊かな感性をはぐくむ教育を推進してまいりたいと思います。

 さらに子供から大人までの教育環境を整備し、生涯学習、スポーツ振興にも努め、教育を大切にする地域の気風を一層はぐくんでまいりたいと思っております。

 次に、教育委員会の点検・評価の方法と議会への報告についてでございますが、教育委員会の事務の管理及び執行の状況についての点検及び評価につきましては、教育に関し学識経験を有する者の知見の活用を図ることとされておりまして、県の教育委員会は今年度設置した長野県の教育を考える懇談会におきまして、意見をいただく予定と聞いております。点検・評価の方法につきましては、県や他市町村の状況を見る中で検討していきたいと思っておりますが、現在、実施されております行政評価などをもとに、外部の専門家や伊那市の教育を考える懇談会の意見を活用いたしまして、点検・評価を行うことも考えられると思っております。

 点検・評価をいたしました内容につきましては、3月議会で報告をしていきたいと考えております。また市報や市のホームページ等によりまして、市民に公表していきたいと思っております。

 いずれにいたしましても点検・評価につきまして、伊那市としてどのような方法が適当であるか、研究をしていきたいと思っております。

 次に、伊那市の教育を考える懇談会で出された意見の取り組みについてでございますが、昨年の懇談会では議員さん御指摘のとおり大所高所から貴重な御意見をいただきました。最終的に委員の皆さんから、今後は出された意見をぜひ具体化してほしい、そういう要望をいただきました。そこで今年度の教育を考える懇談会は、昨年出された意見を具体化できるような意見交換の場にしていきたいと考えております。そのために委員につきましては、PTA役員、学校長、社会教育関係者などの教育現場に近い方とするよう検討をしているところでございます。今年度取り組むテーマといたしましては、1つにノーテレビ・ノーゲーム、2つに読書活動の推進、3つに学力向上支援、4つに不登校対策、そして教員の多忙を軽減するための学校を地域で支える組織づくりなどを予定しているところでございます。

 以上でございます。



○議長(中村威夫君) 北原教育長、補足がありますか。



◎教育長(北原明君) 特にございません。



○議長(中村威夫君) 8番、黒河内議員。



◆8番(黒河内浩君) ちょっと何点か再質問しておきたいと思います。まず教育委員長の方、今後の教育の伊那市のあるべき姿、いろいろ具体的な思いを言っていただきましたけれども、そんな中で懇談会の結果、ことしは具体化する、去年の意見をもとに具体化する方法を検討していきたいということで、ぜひその方向性でいってもらいたいと思いますが、総じて何かいろいろ方向性、姿、幾つか語っていただきましたけれど、何か伊那市としての特徴がないような気がするんですね、これまでの教育の姿で。去年も市長、きのうも言いましたように、40年代に幾つもの学校が伊那市にはできています。できていますけれども、何かそれぞれがばらばらというか、何か伊那市としての特徴のあるものが何かいまひとつ足りない、学力向上に打ち込んでいるかというと、そうでもない、自然との触れ合いとうたっているとそうでもない、何か幅広く広範囲にやっているけれども、何かいまいち集中的なものがない、特徴がないというような感じがするんですね。だからそんな中で、何か伊那市としての特徴というものを出すような教育にぜひいってもらいたいなと思っています。

 それと市長の方の答弁の方で、大体すべてが検討したいという答えだったわけですけれど、これはすべて前向きに検討したいということだろうと理解していますけれども、その中でスポーツ振興課の関係、移管する関係ですけれど、市長、検討したいということなんですけれど、これは教育委員会の立場の方はいかがなんですか、教育委員会の立場をお聞きしておきたいと思いますが。



○議長(中村威夫君) 松田教育委員長。



◎教育委員長(松田泰俊君) 初めに伊那市として特色ある教育、それが見えないではないかという御指摘をいただきましたけれども、毎年全国から1,000名近い先生方がこの伊那市に教育研究のために集まっておられます。それは伊那市の伊那小学校が代表して実施しているわけですけれども、まさに地域に根差した、子供に根差した教育実践をしている、その姿をぜひ見たいと、そういうことで来ているわけでございまして、全国どこへ行っても伊那市といえば多分この教育のことについて答えてくださるんじゃないかなと私は思いますので、特色があると思っております。

 ただ、御指摘をいただきました懇談会で話す5つにつきまして、もう少し深く御協議いただきながら、これが特色になっていく、例えば読書が盛んに行われる地域であるとか、あるいはノーテレビ・ノーゲーム、そういうものが本当に子供たちの中から十分精査されていく、そういうようなところを見えるような形になっていけばいいなと思っております。

 スポーツ振興課につきましては、市長さんの御答弁のとおりだと思いますけれども、移管することが教育的な立場から子供、あるいは学校、市民の皆さんにとりまして適切であるのかどうかということについて、委員会として十分研究をしていきたいと、そういうふうに思っております。



○議長(中村威夫君) 8番、黒河内浩議員。



◆8番(黒河内浩君) 伊那小の件は、私も十分承知しておるつもりではあります。しかし伊那小だけじゃなくてほかの学校も全部あるものですから、そういった面で伊那小オンリーが伊那市の教育というものだけではなくて、もう少し広い範囲でのあるべき姿というものを模索してもらいたいなというつもりでいます。

 それからスポーツ振興課の面は、同じ考えということのようですので、それで進める方がいいのかなと思います。細かい点は公民館事業としてのスポーツがあったりいろいろするものですから、いろいろ細かい点になってくるとまたこれ移管は難しい点になっていくのかもしれませんけれども、そのあたりは優秀な事務局の方で細かい点を詰めてもらえば十分にうまくいくと思いますので、ぜひ検討してもらいたいと思います。

 それで大きな2点目の方の景観アップ対策ですが、それぞれ恐らく今後検討していきたいという市長の答弁は、今後さっきも言いましたように実施する電柱も移動か、埋設か、あるいは河川の伐採も前向きに検討していきたいということですけれども、その方向でいってもらいたいと思いますが、高遠地区の景観の悪さの点ですけれども、こんな話もあるんですね。桜を見にいこうと思って、向こうのナイスロードからずっと行ったら、あそこがまさに生い茂っているものですから、この来た道は間違いじゃないかと思って、まさか桜で有名なところがこんな道を通っていくはずがないと思って、手前で引き返したと、それで361号線の方に回っていったという、何というか笑うに笑えないような話が、実は観光客から聞こえてくるんですね。非常に残念な話で、これ昔の話じゃなくて最近の話で聞いたぐらいのところですので、これもぜひ何とかしていかないと非常に伊那市の観光にとってマイナスなところですので、ぜひ何とか対応してもらいたいと思います。

 それで2点目、私は今、景観という観点からこれとらえて3つを挙げましたけれども、これ別の角度から見るとまさに人と行政との協働での役割の3つともいい事例だろうと思うんですね。まさに市民が主体となって、行政の応援をいただきながらやっていく、この協働、西箕輪のやつがまさにその進んでいる事例であり、河川内の伐採のやつは徐々にこれから機運が高まってきている事例であり、高遠のやつはまさにこれから取り組んでいくような典型的な事例だろうと思っているんですね。ことしの20年度の伊那市の地域づくり活動支援金を見ると、大体これほとんどが早くいえば市民と行政の協働の事例なんですよね、ほとんどが。だから何とか今度の伊那市総合基本計画の中でも、一番最初に出てくるのが市民と行政の協働でのまちづくりというのが初っぱな、一番最初に出てくる。恐らく伊那市にとっても大きな課題で挙げている事項だろうと思うんです。いかに具体的事例を挙げ、皆さんに納得してもらえるような、市民にわかってもらえるような方向性に持っていくのか、これが大切だろうと思っていますけれども、その中で伊那市総合基本計画の中で条例の制定も挙げています。私は条例を制定すればその方向に向かうとは決して思っていません。それより幾つかの事例を積み重ねていって、その上でいろいろ問題が出てきたときに初めて条例を制定すればいいんであって、本来条例ありきで持っていくようなものじゃないと思うんですね。いろいろ話が多岐にわたってしまいましたけれど、協働での具体的事例のあり方について、市長の方で何かお答えするものがあればお聞きしたいと思いますが。



○議長(中村威夫君) 小坂市長。



◎市長(小坂樫男君) この後の質問で、竹中議員が具体的な事例を挙げろと言っておりますので、そちらへ譲ってよろしいでしょうか。竹中さんが気がきではない顔をしていますので。



○議長(中村威夫君) 8番、黒河内浩議員。



◆8番(黒河内浩君) 承知しております。私は基本的な内容を聞いて、その後、竹中議員に譲りますということであとで答えて、譲ろうか、それで終わろうかなと思っていましたけれど、そういうことであるならばこれで質問を終わって、協働の話は竹中議員に細かい話は譲りたいと思います。

 以上で終わります。



○議長(中村威夫君) 1番、竹中則子議員。

     (1番 竹中則子君登壇)



◆1番(竹中則子君) 平成20年6月定例会の一般質問の最後を務めさせていただきます1番、竹中則子でございます。初日のトップの飯島光豊議員が3回トップを続けたということで、大変光栄に思っているとおっしゃいましたけれど、私は3回最後を務めさせていただくことになり、この3日間、少し体重が減少したかなと思っております。

 それでは先に通告いたしました大きな2点について、市長にお尋ねいたします。初めに「市民と行政の協働のまちづくり」、1つ合併後の協働のまちづくり、2つとして伊那市民と行政の協働基本方針について、お尋ねいたします。

 幾多の困難を乗り越えて、待望久しかった3市町村の合併が実現し、二つのアルプスに抱かれた自然共生都市伊那市が誕生しまして、早いもので2年が経過いたしました。南、中央、両アルプスに抱かれ、天竜川、三峰川の清流に潤いながら生活してきた古くからの隣人同士が1つになった、心の通い合った合併だったかなと思います。国や地方の財政の悪化や少子高齢社会が進む中で、地方分権時代にふさわしい自立した1つのまちづくりであったかとも考えます。

 合併の中での新市の目指す目標として、6つのまちづくり対策も挙げられています。合併を契機に大きな夢と期待を抱き、長野県一のふるさとづくりを目指して今日まで3市町村一体感のあるまちづくりへ、行政、市民が努めてきたことは多くの市民の承知するところでございます。

 また3市町村の一体化を図るためには、今日まで行政と市民がどのような協働の力で進めてきたか、その進捗状況もお尋ねしたいと考えます。例えば今、黒河内議員もおっしゃいましたけれど、地域づくり活動支援金事業などは住民みずからが主役の公益的地域づくりのすばらしい実践活動であり、各地域で大きな成果を上げていると思います。また福祉の面でも、西春近、東春近、また手良と導入されました地区のボランティア、地区社協の御協力により高齢者のみ所帯の病院への移送を支援するボランティア移送サービス事業などは、行政と市民の協働の力と考えます。

 2年の経過の中で、まちづくりの基本ともなる人づくりや住民側もこれまでのすべてを行政側に頼るといった受け身の姿勢から、自助・公助・互助の精神を生かしながら、行政からの情報公開や御指導をうけながら、住民参加型の協働のまちづくりが重要とされております。新市まちづくり計画の中でも、各地区の自然、文化等の地域資源や、その地域の特色を生かした個性あるまちづくりを住民と協働で進めるとの趣旨もあります。

 議会の方でも、平成18年6月にまちづくり特別委員会が設置され、平成20年3月議会で調査・研究活動の結果が報告されました。この中には、これからのまちづくりの推進のためにはリーダーの養成を初めとする人づくり、市民と行政の協働の力が大きいことが委員長発表にもありました。

 また他市町村でも取り組みを始めたり、既に条例を公布したりと、努力を重ねているのがうかがわれます。先日の報道では、駒ヶ根市が市民全体のまちづくりに向けて協働の条例案が6月の定例会に提出されたともありました。その中には実践に向けた提言などをする協働のまちづくり市民会議などの組織の設置もあると具体的に発表されておりました。また東御市では、まちづくり協働係が新設され、市民活動団体を掘り起こし、実態調査などを実施しているようです。そして協働のまちづくり指針を策定され、5つの基本方針が示されております。どこの市町村におきましても、未来に向けて行政市民協働の力の重大さをよく認識していると考えます。

 せんだっての中国四川大地震、また震度6強を記録した6月14日の岩手・宮城内陸地震のような災害がいつ私たちのもとにもやってくるかわかりません。そんなときの有事に備える地域の防災マップの作成や、少子高齢化時代を乗り切るための地域での子育て支援事業、住民と行政のパートナーシップが最重要であることには間違いないと考えます。

 未来を展望して、合併を温かく見守った市民や、また合併に何らかの異議を唱えた市民にも、合併2年の経過の中で協働のまちづくりの大切さ、実施された事業などを理解していただきたいと思います。

 市長にお尋ねいたします。合併後、具体的に住民と行政で協働の力を発揮でき、実施した事業がございましたらお聞きいたします。また合併後、3市町村の一体感のあるまちづくりへの進捗状況と、今後の取り組みについてお尋ねいたします。

 大きな2点目といたしまして、平成17年1月に策定いたしました伊那市民と行政の協働基本方針についてお伺いいたします。協働とは一体どのようなものでしょうかとお尋ねになる方もおります。異なる立場や環境にある人や、異なる考え方を持った人たちが、相互理解と信頼のもとに、共通の目的に向かって活動し、今までにない新しいものをつくり上げていくことと言われております。今、なぜ協働かの第1章から始まり、協働のイメージ図、17年代の伊那市における協働の現状等が詳細に明記されております。

 行政任せのまちづくりから脱却し、市の将来をみんなで考え、その実現に向けた課題を市民と行政が一緒になって解決する、市民が主役のまちづくりへ移行する必要があると考えます。また第4章は協働の実践が記されており、第5章では協働の促進を図るための方法が記されております。この策定から、平成18年3月には3市町村合併もあり今日に至っているわけですが、合併後も新市においてこの協働の基本方針は生かされているのか、また庁内でも検討委員会が設置されているとお聞きしておりますが、庁内での具体的な取り組みについての進捗状況、また、このごろの市民の協働に対する関心度はいかがなものでしょうか、市長にお尋ねいたします。今後どのように具体的に、この基本方針が生かされていくのか、また協働のまちづくり推進委員会(仮称)などの設置のお考えはありますでしょうか、お尋ねいたします。

 次に大きな2番といたしまして「滞納整理の進捗状況について」お伺いいたします。保育料の滞納整理について。市の財政にとりまして大きな負の部分となっている滞納の整理状況をお伺いいたします。これにつきましては、議員の私たちも委員会等で慎重に検討を重ねてきた経過の中で、監査委員の御指導もあり、各課の対応強化と全職員で協力、努力、実施している強化月間などにより、市全体としては縮減傾向にありますが、その中でも未来を背負う子供たちに関係のある給食費、また保育料の滞納には心が痛みます。園児たちの澄んだひとみ、また澄んだ声、無邪気なその姿は汚れを知らない天使のようです。私も保育園へ行く機会がふえた日々の中で、園児たちのその顔を見るのが大変楽しみです。ただ瞬間的に見てくるだけなら楽しみだけで済みますが、1日じゅう園児を見守ってくださる先生方の緊張と御苦労を思いますと、その仕事の重要さに頭が下がります。市長の就任時の3本柱の1つである子育て支援の中で、本年度も県下19市最低水準の保育料を維持していくとお言葉にありましたが、その財政的確保は大変厳しいものであることは、多くの市民も承知するところでございます。

 そんな中で、保育料の滞納額を昨年所属しておりました社会委員会でお聞きしたときには、幾分か身の震えるのを感じました。滞納する理由の中には、さまざまな事情があることは理解できますが、未来ある子供たちのために私たちができ得る最大の努力を尽くす必要があると考えます。

 平成18年度分滞納額は470万285円、過年度分は1,790万8,221円です。合計額2,260万8,506円、その大きさには驚きました。私たちが子供を育てるころ、保育園に通園させたころは現金を地区の当番が交代で集金に歩きました。どこの家庭でも苦しい中からお給料をいただくと、封筒に保育料と給食費を必ずとっておいたものでした。口座振替という便利さの中にやはり人の心が通じない寂しさを感じます。この数字を見ますと、いかに現年度分を少なくしていかなければ滞納額は縮減されないかがわかります。

 次に昨年度19年度の滞納の状況を見ますと、平成18年度の分の3分の2の1,617万8,855円に整理されておりました。19年度現年度分が167万9,090円と平成18年度分現年度分の3分の1に縮減したのです。滞納額ゼロの保育園も、私立保育園も含めまして28保育園のうちで平成20年4月21日現在9保育園あります。どんな対策が功を奏したのか、また園児たちには何の影響もなく成果が上がったこととは思いますが、これはすばらしい実績であり、結果であると思います。自分たちの日常の職務のほかに、滞納整理への大きな努力と実施方法を私たちも十分理解したいものですし、多くの市民にも知っていただきたいと考えます。

 市長にお尋ねいたします。保育料の滞納整理について、どのような努力と施策が講じられたのか、お聞きいたします。また今後、どのように対応していくのか、お尋ねいたします。

 以上でここでの質問は終わらせていただきます。何か質問がありましたらまた自席でお伺いいたします。



○議長(中村威夫君) 小坂市長。

     (市長 小坂樫男君登壇)



◎市長(小坂樫男君) 市民と行政の協働のまちづくり、今、各地でこうしたキャッチフレーズが流行語になっておりますけれども、それぞれの地域で行政と市民が一体となった形でいろんな事業を行っていくと、こういうことが今、求められているのではないかなと思っております。それは行政と市民との間の距離を縮め、何でもかんでも行政がやらなくても、多少は行政の力をかりても、自分たちで自分たちの地域をよくしていこう、そのための努力をしていこうというのがいわゆる協働のまちづくりであろうと思っております。

 さて、合併後2年がたったわけでございますが、住民と行政で協働の力を発揮した具体的な事業を挙げてほしいと、こういうことでございます。まず地域づくりの支援事業でございますが、桜、かえで、つつじなどの植栽が各地で行われておりますし、花壇づくりなど花いっぱい活動、毎年コンテストも開かれております。また地域の公園や森を再生した憩いの場づくりも進んでおります。それからボランティア活動、先ほども議員の方からお話がございましたが、西春近、東春近のボランティア移送事業、これらについてはまた本年度から手良、あるいは美篶地区においても事業が開始をされる、こういうことになっております。

 それから自分たちの例えば道路とか、水路、そんなものは自分たちでやろうということの中で、建設資材等の支給事業がございます。U字溝、あるいは砂利等を市が支給して、その労力は地域の皆さんに担っていただくという制度でございます。また桜の里づくり事業、これは日本一の桜の里づくり事業として、せんだっても三峰川の沿岸に桜の植樹、あるいは木製ガードレールなどによる周辺の環境整備など、また西箕輪のふるさと景観住民協定ほか幾つかの景観協定も結ばれております。また古くからの秋葉街道、あるいは古道の整備等々をやっていただいておる地域もございます。

 また特に自主防災組織の充実ということで、自分たちの地域での防災マップづくり、あるいは防災施設を整備すると、これらについては若干市の方でも補助をいたしております。

 それからコミュニティ助成事業として、これらは地域の文化の保全ということで、中尾歌舞伎や、あるいは伊那節保存会等々のはっぴの整備等々については、若干市の方でも御協力をしておるところでございます。

 また特に伊那市では、それぞれの職員が地区担当制を引いております。主に自分の出身地の地域の担当ということで、それらについて苦情、あるいはいろんな御意見をお聞きするという制度、またいつでも要望があれば市の職員が出ていって、いろんな問題についてお出かけ講座をすると、こういうようなことが挙げられるかなと思っておりますし、まだこのほかにもいろんな市民との協働事業というものはあろうかと思います。ことしのまちづくり支援事業を見ておりましても、本当にそれぞれの地域が自分たちの住んでいる地域を何とかしてよくしていこうと、こういう姿勢が各地にあらわれておりまして、大変すばらしいことだろうと思っておりまして、市が応援できるところはこれからも応援をしていきたいと思っております。

 それから2番目の合併後の一体感のあるまちづくり、どう構築をしていくか、こういうことでございますが、合併を契機に地域自治区制度を導入いたしまして、地域協議会を通じまして地域の振興策、あるいは地域の課題の解決に向けて多くの意見や提言をいただいておるところでございます。また市民が1つになる伊那まつりや、高遠城址公園のさくら祭りへの取り組みなど、また南アルプスの世界遺産登録への取り組みなど、特色ある地域資源を生かしながら、それぞれのよさを連携することができたのではないかなと考えております。一体感の醸成を図る上で、大きな混乱もなく今まで順調に進んできていると考えておりますけれども、今後のまちづくりにつきましては新たに策定をいたしております総合計画の中で、個々にまちづくりの指標を設けながら進めて、また、それを検証していきたいと考えております。

 それから2番目の伊那市民と行政の協働基本方針による具体的な取り組みと進捗状況についてでございます。この協働の基本方針は、旧伊那市の時代、平成17年1月に策定をされたものでございまして、市民や団体の代表により検討された市民参加型の社会づくりの第一歩として、合併後も引き継がれておるわけでございます。協働の促進につきましては、総務部の政策推進課を窓口に、庁内推進委員会を設置いたしまして、行政の行う具体的な行動計画を策定し、取り組んでおります。

 また協働の現状を把握する中で、まず職員が協働に関する理解を深めるための研修会などを行っております。また、お出かけ講座やホームページの充実等による情報の公開等に取り組んでおります。

 また、この協働のパートナーである市民団体等を育てる支援策といたしましては、先ほども申し上げました平成19年度から地域づくり活動支援金制度を創設いたしました。地域をよくしようという市民のアイデアを大切にしながら、その資金的な支援もしておるところでございます。この支援金事業などによりまして、協働に対して広く市民に関心を持ってもらうきっかけづくりになってほしいと思っておりますし、お互いによきパートナーとなるための職員が地域とのかかわりを積極的に持つようにということで指導をいたしておるところでございます。また、この協働による事業についても、きちんと検証もしてまいりたいと思っております。

 また、この協働の基本方針に基づきまして、市民の方々の意識改革、これらの研修会等も行ってまいりたいと思っております。

 それから最後に、滞納整理の進捗状況についてどうかということでございますが、御承知のとおり伊那市に納めていただく市民税を初め多くの徴収するものがあるわけでございますが、年々滞納額がふえておる、市政運営にも支障を来しておる、こういうことで伊那市では徴収対策室というものをつくりまして、しかしこの対策室が立てました計画に基づきまして、全職員がこの滞納整理に当たっているということで、一定の成果を上げてきておると思っております。しかし滞納の中にはいろんな形がございます。本当に生活が苦しくて滞納している家庭については、これらについてはそれぞれ生活保護、あるいは免除の規定もあるわけでございますが、どちらかというと横着といいますか、そういう形での滞納というものが大変あるわけでございまして、それらを中心に市の職員が足を運んで理解をしていただくと、場合によっては差し押さえも悪質なものについては辞さない、こういうようなことで進めてまいりました。

 特別チームをつくりまして、徴収対策、白鳥副市長がチームリーダーとして全職員等につきまして、組織的な活動を行っておりますので、これらについては白鳥副市長の方からお答えを申し上げたいと思います。



○議長(中村威夫君) 白鳥特命副市長。

     (副市長 白鳥孝君登壇)



◎副市長(白鳥孝君) 徴収対策チーム会議というチームがございまして、そのチームリーダーということで私が行っておりますので、その立場から議員御質問の点についてお答えしたいと思います。

 保育料の滞納というのは、平成15年度以降急速に増加をしております。当初500万円ぐらいだったものがウナギ登りになりまして、平成17年には2,487万円ということで、とてもこのままほっておけば大変なことになるということであります。これは保育料だけではなくて、一般税、そのほかすべての料金に対しても同じことがいえましたので、当時市長の方から指示がありまして、徴収対策室というものを立ち上げ、その徴収対策室が理論的な進め方で各部署の課長、部長と連携をとって行ってきたという経過があります。

 こうした中で、保育料につきましてはピーク時の2,487万円という、それをいかに下げていくかということが喫緊の課題となりまして、特に行ったこととしては園長を中心として、保育士たちが徴収に当たったということが一番だと思います。今までは保育料の徴収というのは、保育係の係長がやっているものだというような誤解がありまして、そうではなくて職員全員で当たるんだよということで、園長、それから副園長、保育士全員が当たってきたということで、数字が下がってきたという経過があります。

 一言でいえば、解消に当たってどんなことをしたかという具体的な例を一言で挙げれば、現年度分と滞繰分という2つがあります。過去にだんだん積み重なってきた大きな金額と、毎年発生している現年度分ということがありましたので、もう現年度分を抑えようと。つまり今、発生しているものを抑えないと、過去のものに拘泥しているとだんだん数字が膨らんでいってしまうということで、現年度分の解消に特に力を入れてきたという経過があります。

 ただしそうした中においても、どうしても取れないというか、徴収ができないものもありました。例えば外国人のお子さんがいて、外国へ帰ってしまったと、ただ数字だけが残っているとか、あるいは自己破産があって、どうしても払えないよという事情の方とか、そうしたものがございましたので、そうしたものは一昨年議会でも御承認をいただいて、欠損処分ということで取り組んでまいりまして、特に現年度分に対しては押さえ込みを図ったという経過があります。

 具体的に取り組んだことを申し上げますと、個別対応ということで、職員と親御さんとよく話し合いをするということ、それから古い滞納については少しでもいいからというか、きちんと定期的に払うような誓約書をとって、給料からいただくということをしたり、あるいは連帯保証人という制度を設けました。連帯保証人の方が払っていただくという、そんな取り組み、あるいは差し押さえということで、これは法的に認められておりますので、法律にのっとった給料の差し押さえと、これは悪質な場合です。これはあらかじめ通告をして、それから本人にもいつの段階で、ない場合については法律にのっとって行いますよというアナウンスをした上において差し押さえをするとか、そうしたことをやってきております。

 職員も各保育園に出向いて、いろんな保護者会の席でもどうしても滞納額がふえていると、これは決していいことではもちろんありませんし、払うべきものはきちんと払ってくださいということを話をしたり、そうした背景には先ほど議員さんおっしゃったように、長野県で一番安い保育料をどうしても伊那市はやりたいんだという中で、滞納額が2,400万円もあっては安い保育料はとても遠い話でありますので、そうしたことがブレーキにならないように、保育料の滞納をないようにしてほしいという話を出向いて行ったりとか、そんなことを何回か繰り返してきまして、ようやく歯どめがかかり、下降線に入ってきたということであります。

 今後については、どういうふうにしていくかということでありますけれども、基本的な考えとしては、どうしても事情によって払えない家庭もあります。これは社会的なこともあるでしょうし、いろんな事情で払えない家庭がありますので、こうしたところと、それから払えるのに払わない、そうした家庭はきちんと分けて、そうした後者についてはきちんとした対処をしていくということで取り組んでいくことが基本であります。

 ようやくここに来て滞納というか、納付意識というものが保護者の皆さんにも、以前に比べるとはるかに大きく変わってきましたので、そうしたところの中では滞納額はだんだんに減少はしております。減少はしているんですけれども、ゼロにはなっておりませんので、これからも現年度分を一生懸命抑えながら、過去の滞納分、滞繰分については細やかにというか、粘り強く取り組んでいくということでやっていきたいと思っております。

 今、お話ししたのは保育料ということでありますけれども、これは冒頭で話をさせていただいたようにすべての税、料金に対して、こうした現象が伊那市だけではなくて全国的に今、起こっているということでありますので、これは住宅使用料だとか、上下水の料金であるとか、あるいは一般税、国保税、介護保険料、すべてそうしたものにも当てはまりますので、徴収対策室、それから徴収対策合同チームというものを編成して、その中で毎月定期的に会議を設けて、現状分析と、それから問題点の洗い出し、そうしたものをどちらかというと科学的にという表現で私は言っているんですけれども、数字をきちんと分析をして、それを可視化しなさいと、グラフ化して、どこに異常値があるのか、特異値があるのかと探し出して、それをよくよく分析した上で執行しなさい、対処しなさいという、そんな取り組みをして伊那市の滞納額の圧縮に取り組んでいるということであります。

 つい一昨年までは全部で17億円ありました。先ほどの保育料というのは、その中のわずかな数字になるかもしれませんけれども、全体からすると17億円という大変な滞納額がありまして、これも平成15年あたりからウナギ登りになって、歯どめがかかりにくい状態になっておりましたので、こうしたことを圧縮するために、先ほど申し上げたように科学的な分析をして、グラフ化して、問題点を洗い出すという作業で、ようやくことしは13億円を割れるかなというところまで持ち込むことができました。17億円のときに、5年間で8億5,000万円に圧縮しようという、ちょっと厳しいかなと思ったんですけれども、そうした数字を立てまして、今、取り組んでおります。この数字については、予定どおり進んではおりますけれども、欠損が進んだり、あるいはできるところは大分やってきた上においてのこれからの圧縮ですので、大変厳しい数字かもしれませんけれども、これはどうしても今後もやっていかなければ、保育料を県下で一番安くするとかという話だけではなくて、伊那市の行政そのものまで支障を来すということになりますので、そうした中で差し押さえだとか、あるいは給水停止だとか、タイヤロックの行使だとか、そんなあらゆることをこれからも行っていって、健全な納税がなされるような、そうした伊那市にしていかなければいけないということでやっております。

 ともあれ滞納というのは、言ってみれば過去にできた負のものでありまして、今は職員が朝駆けしたり、夜駆け朝駆けで取り組んでいたり、罵声を浴びせられたりということは非常に私も聞いていてつらいものがありますけれども、これは過去の遺産に対する、今、歯どめをかけてやらなければいけない私たちの仕事なので、何とか頑張ってやってもらいたいということで、職員一丸となってやっておりますので、今後ともまたそうした目で見てもらえればと思います。特にこうした職員の取り組みについて、竹中議員さんの方からそうした目を向けていただいたということに対しては、チームリーダーとして大変うれしく思います。ありがとうございました。

 以上です。



○議長(中村威夫君) 1番、竹中則子議員。



◆1番(竹中則子君) 詳細にわたり御説明をいただき、ありがとうございました。まちづくりに関しましては、やはり市民総参加のまちづくりが必要だと思いますので、また広報等で徹底していただきたいと思います。

 それで滞納整理の方は、本当に最初の数字を考えますとショックな数字ですけれど、職員、これこそがまた市民協働、行政と協働の1つの道かと思いますので、みんなで努力していくことが必要かと思いますし、職員の努力にも敬意を表したいと思います。

 以上で終わります。



○議長(中村威夫君) 以上で通告者の質問が終了いたしました。

 引き続き関連質問を行います。なお質問に当たりましては、真に関連のある事項に限ります。また先の先例集の見直しにおきまして追記しましたとおり、簡潔明瞭に短時間で行うように、その点に留意して質問を願います。

 それでは関連質問のある方の発言を許します。

 9番、小平恒夫議員。



◆9番(小平恒夫君) それでは先般飯島進議員が質問をされました、伊那市保養センター、日帰り温泉施設の件につきまして、関連質問をさせていただきます。

 8月の1日より、それぞれの入浴施設の料金が100円を上限に値上げをすることに決定をされました。既に新聞等で報道され、また白鳥特命副市長の答弁で回数券を購入すれば3,000円で7枚つづり、1回当たり420円という格安料金で入浴利用でき、また高遠さくらホテル以外は4施設共通で利用できる利便性に配慮したことにつきましては、私は高く評価するところでございます。ポイント制や優待日などの設定につきましても評価ができると考えます。

 しかしさくらの湯はオープン以来、なじんでまいりました夜間料金が廃止をされることには失望されておられる利用者が非常に多いように思います。さくらの湯は合併以来から地域の特性がございまして、勤め帰りの人、近所から歩いてくる人、お年寄りの人、中にはひとり暮らしのお年寄りの姿が目立ちます。夕方のさくらの湯は地域住民の福祉、交流の場となっておるのでございます。お年寄りの方々に回数券を買えば1回428円だよと説明すれば理解できるかもしれませんが、今まで夜間料金が350円で入浴できた習慣から、1度に3,000円を出すことに抵抗感もあり、利用回数も減少するのではないでしょうか。さくらの湯は夜間料金として、回数券の1回分428円プラス22円、イコール450円ぐらいの夜間料金を設定できないものか、お尋ねをいたします。



○議長(中村威夫君) 白鳥特命副市長。



◎副市長(白鳥孝君) 428円で回数券で入れるというところを、450円にしたらどうかということでしょうか。



◆9番(小平恒夫君) 回数券を買えない人が…。



◎副市長(白鳥孝君) 3,000円を払えない方がということですね。済みません、これについては伊那市観光株式会社の立場から言わせていただきますと、伊那市観光株式会社はさくらの湯だけではなくて、違うところの経営も行っておりますので、共通ということでお願いしたいと思います。

 地域協議会の中でも、350円のことについては確かに出ました。高遠で説明したときにも350円のことについては出ましたけれども、何とか400円でも500円でもいいで残してもらえないかという話もあったことも事実です。そうして今回429円という1回当たりの回数券で入れるということは、夕方だけではなくて昼間も入れて428円ですので、そうした面では前よりはサービスは上がっているんじゃないかなということと、もう1つ、ポイントカードということで20回で500円というプラスができますので、そうすると20回を割り返しますと実際には408円ぐらいで入れる勘定にもなりますので、ぜひそうしたところでこの原油高騰の折、大変な経営の状況も御理解いただいて、この提案でお願いしたいと思います。



○議長(中村威夫君) 17番、矢野隆良議員。



◆17番(矢野隆良君) 私は先日、前田久子議員がなされました一般質問、新保健センター建設についてに関しましての関連質問を市長にしたいと思います。

 昨年3月の定例議会におきまして、私が伊那本庁舎の狭隘化と会議室不足の対応についてという質問をいたしましたが、そのときに市長の答弁の中では、本庁舎の狭隘化の解消策の1つとして、将来保健センターを建設したときに、こういうふうに答弁なさっております。将来的には市民サービスという観点から、保健福祉部門の拠点づくりに合わせて、保健福祉部門の移転等を検討していきたいと、こういう答弁をいただいたわけでございますが、今回新保健センターの建設に当たりましては、この点、きのうちょっと質問の中で前田議員がはっきりおっしゃらなかったし、私も聞き漏らしたかもしれませんけれど、はっきり答弁がなされていないふうに思いましたので、この点のところがどのように検討されておるのかどうか、御見解を伺いたいと思いますし、この保健福祉センターの移転等がなされないとするならば拠点づくりトーンダウンになるんじゃないかというようなことを思うわけですが、市長の見解をお伺いしたいと思います。

 以上です。



○議長(中村威夫君) 小坂市長。



◎市長(小坂樫男君) 今度の新しい保健センターをつくるに当たりまして、その相談部門、特に保健師さん等の常駐がどうかと、こういうようなこともお話をした経過がございます。実際に駒ヶ根市あたりはそういうことになっておりますが、そうした中でいろいろ保健福祉部の方で検討をした結果、やはり組織の面、あるいは命令系統の面から、現在の市役所の中で十分配置転換もいたしました。そうした中では十分可能であるということで、保健センターの機能としては母子の健康診断だとか、そういうものと、あと老人保健対策のことを向こうへ移せばいいんではないかと、こういうようなことで保健福祉部の方で検討をした結果、私の方へそういう形でやりたいということでございましたので、それらの経過につきましては保健福祉部長の方から、どういう経過であったか、またお答えをしたいと思います。



○議長(中村威夫君) 伊藤保健福祉部長。



◎保健福祉部長(伊藤健君) 今、市長から答弁があったとおりでございますが、保健福祉部関係の要するに部門を保健センターへという御提案の中で、昨年から検討してきた中では、やはり私どもの部に関しても、私どもの部だけで対応できない、市民の皆さんが、じゃ、保健福祉部へ来たときに市民課、または教育委員会、子供の関係等々幾つものところへ連携するわけでございまして、じゃあ保健センターへ移ったからといってそっちへ行っちゃいますと、横断的な部分ができなくなるという判断をさせていただいた中で、市長答弁しましたように現在の本庁舎、この部門で同じようにしていきたいということでございますので、お願いしたいと思います。



○議長(中村威夫君) そのほかにございますか。

 26番、原浩議員。



◆26番(原浩君) 16番、柳川広美議員が質問した中で、伊那中央病院の改革プラン等々の質問の中で関連して1つお聞きをいたしたい。

 かねて伊那中央病院、緊急病院の指定をというようなことで、小坂伊那中央行政組合長並びに中央行政の矢野隆良議長等々が出県をして、陳情を県へ陳情申し上げたという経過を新聞で見て、ああ、伊那の中央病院もいよいよ緊急病院の指定をいよいよ本格的に受け入れるように取り組みを始めたんだな、いいことだなというのが新聞を見て知った、ことしの3月13日に行かれたという、それを新聞を見て知ったわけですけれども、その運動、まことに結構なことであろうと思うんですが、さあ、その新聞の報道を見た伊南行政組合の昭和病院の関係する方々に大きな刺激を与えたなと私なりきに判断をしているわけでありますが、そのほかの病院のことはともかくといたしまして、伊那の中央病院がその指定を受けることは、これはあれだけの立派な病院を建てたんだから、そしてまた実績がそういう病院としての位置づけとしての実績を積んでいると承っておりますので、正々堂々とその冠をいただく、指定病院にしていただくという運動を展開すべきだと、力強く進むべきだという、そういう観点で私は質問を申し上げたいんですが、さて、その後の経過はどうなっているんだ、どうなっているんだ。陳情したり運動したりしていらっしゃるけれど、まだこれ足りなければ、伊那の中央行政、新しい議会ができたものですから、そこらを中心にもう少し援護射撃をかけるような運動を展開すべきであると、私はそう感じているわけでありますが、今までの経過等々を踏まえて、見通しなどを懇切丁寧、1回きりしか質問できませんので、再質問はできません。伊那の市会の先例、あまりいい先例で、私に言わせると悪例でありますけれども、その先例を重視いたしまして1回しかお聞きいたしませんので、再質問はできませんので、ちょっと懇切丁寧に見通しなどを含めて、御説明をいただきたい。よろしくお願いいたします。



○議長(中村威夫君) 小坂市長。



◎市長(小坂樫男君) それでは懇切丁寧に御説明をいたしたいと思いますが、3月13日に知事のところへ行って、確かに陳情をいたしました。それは2つございました、主な点は。1つは、前、現在の村井知事の時代ではないけれども、田中知事の時代、救急指定病院は伊那中央にしたいということで、当時の医務課長の方から、ハイケアユニットを整備してほしいと、救急指定にするにはそうしたものを整備してほしいと、こういうお話があったわけでございまして、それについて県がまさに2階のはしごを外したと、これの不満が私どもはあるわけでございます。医務課長も知らない間に、伊那中央が指定にならなかった、こういう点がありますので、その点をただしたのが1点でございます。

 しかしこれは現在の村井知事には責任はないわけでございますけれども、過去にそういう経過があったことをどう考えるか。ぜひ現在の形を上伊那全体の救急医療の中では、2つ目として、ほとんどが伊那中央がその救急を引き受けている事実がある、大体救急搬送の6割から7割は伊那中央へ来ており、しかも重篤な患者はほとんど伊那中央へ来ておる、こういう事実がございますし、また北澤先生を中心として、デイマットという組織がありますが、まさにこれは救急の際に、今度のような災害の際には、装備で突っ込むと、こういうことも受けておるわけでございまして、そうした中でぜひ伊那中央病院を救急指定病院にしてほしいと。

 なぜそうかといいますと、医療費請求が指定があるとないとでは随分違うわけです。もし現在の形の中で救急指定になれば、1億ないし2億円の増収になると、こういうことがございまして、伊那中央もそれぞれ赤字を抱え、3市町村がその救急の赤字分を負担しておるわけですから、そういった面での3市町村の首長さんにも行っていただいて、それらをお願いしたということでございます。

 ですから昭和伊南をどうしろということではなくて、伊那中央が事実上伊那の全体の救急のほとんどを担っておる事実を見ていただきたいと、こういうことを県へお願いをしたと、こういうことでございます。したがって今後も議会の方も行っていただきました。そうした運動をぜひやっていただきたいと思っております。これは3市町村の首長、また議会もともにやはり歩調を合わせていっていただけると確信をいたしております。

 以上でございます。



○議長(中村威夫君) そのほかございますか。

 以上をもって、関連質問を終結いたします。

 以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。

 本日はこれをもって、散会いたします。御苦労さまでした。



△散会 午前11時42分

 地方自治法第123条第2項の規定により署名をする。

       伊那市議会議長

       伊那市議会議員

       伊那市議会議員