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長野県 伊那市

平成27年  6月 定例会 06月15日−03号




平成27年  6月 定例会 − 06月15日−03号









平成27年  6月 定例会



              平成27年6月

            伊那市議会定例会会議録

               (5−3)

1.開会  平成27年6月15日(月曜日)午前9時30分

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2.出席議員の氏名(21名)

          1番     白鳥敏明

          2番     野口輝雄

          3番     丸山敞一郎

          4番     八木択真

          5番     唐澤千明

          6番     唐澤 稔

          7番     橋爪重利

          8番     宮島良夫

          9番     竹中則子

         10番     中山彰博

         11番     平岩國幸

         12番     飯島 進

         13番     若林敏明

         14番     飯島光豊

         15番     黒河内 浩

         16番     柴 満喜夫

         17番     前澤啓子

         18番     前田久子

         19番     柳川広美

         20番     飯島尚幸

         21番     伊藤泰雄

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  欠席議員の氏名

                 なし

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3.説明のため出席した者の職氏名

       市長          白鳥 孝

       副市長         林 俊宏

       教育長         北原秀樹

       教育委員長       松田泰俊

       総務部長        原 武志

       市民生活部長      御子柴泰人

       保健福祉部長      城取 誠

       農林部長        富山裕一

       商工観光部長      田中 章

       建設部長        山崎大行

       教育次長        大住光宏

       会計管理者       原 秀夫

       高遠町総合支所長    広瀬源司

       長谷総合支所長     池上直彦

       総務部参事       伊藤明生

       秘書課長        馬場文教

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4.職務のため出席した事務局職員

       事務局長        池上 忍

       次長          久保田 玲

       庶務係長        松澤美保

       主査          松澤宏行

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5.議事日程

   日程第1 会議録署名議員の指名について

   日程第2 一般行政に対する質問について

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△開議 午前9時30分



○議長(伊藤泰雄君) おはようございます。

 これより本日の会議を開きます。

 本日の議事日程は、お配りしてあります議事日程表によって議事を進めてまいります。

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△会議録署名議員の指名について

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○議長(伊藤泰雄君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。本日の会議録署名議員は、6番、唐澤稔議員、7番、橋爪重利議員を指名いたします。

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△一般行政に対する質問について

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○議長(伊藤泰雄君) 日程第2、昨日に引き続き、一般行政に対する質問を継続いたします。

 野口輝雄議員の質問に入ります。

 2番、野口輝雄議員。

     (2番 野口輝雄君登壇)



◆2番(野口輝雄君) おはようございます。本日、最初の質問をさせていただきます2番議員の野口輝雄でございます。

 私は、さきに大きく分けて2つの通告をいたしました。ともに子供たちの生活や教育にかかわる問題であります。

 最初の質問に移ります。伊那市の豊かな自然を活用した教育の推進にかかわって。

 伊那市の自然豊かな場所に、種々の自然観察が集中的にできる教育拠点を築く提案であります。

 昨年の6月の定例議会の一般質問で、私は伊那市のすばらしい自然の活用という観点から、ふるさとの自然を愛し、ふるさとを大切にする心を育てるための自然に学ぶ活動の推進について幾つかの提案をさせていただきました。今回は、それに関連して、自然に学ぶ活動の具体案を提言したいと思います。

 伊那市を取り巻く自然環境は、近隣の市町村の中でまさに「ピカ一」だと私は思っております。そして、このすばらしい自然を伊那市の子供たちにより知ってほしいと願っています。

 そこで、伊那市の将来を支える人材である子供たちが、より伊那市のすばらしい自然を体験しながら自然に学ぶ活動のできる施設があったら、教育活動に大変有効ではないかと思っています。この子供たちに伊那市の自然のすばらしさを知らせるための総合的な自然科学の学習エリアを設定するという提案をしたいと思います。

 これは、自然観察の教育拠点を築いて、子供たちに自然に浸らせる場所を与えるということです。その場所には、例えば昆虫観察のエリアだとか、動植物観察のエリアだとか、水生生物観察、または星空観察、そういうものがあっていいかと思っています。自然科学を観察できる多くのエリアを随時設定し、子供たちだけではなく先生方の研修の場として、また一般市民の自然観察場所として利用できるもの、または公民館活動や地区、家族単位で利用も可能かと思います。

 具体的に場所の提案もしたいと思います。野山があり、川が流れていて、空が開けている自然豊かな場所は、伊部市内には数多くあります。私は、さらにその自然豊かな場所に加えて、交通の便がよい、大きな駐車場やトイレもある、もちろん植物は豊富であるということも基本条件ですけども、そんな意味から平地林や近くに小黒川もあり、そういった施設がたくさんあるますみケ丘の鳩吹公園近隣の伊那市の管理地を提案したいと思っております。既に、この場所ではチョウの保護観察地区も設定されています。

 大きな箱物は要りません。ひいていえば研修会やまとめの場所、そして標本をつくったりスケッチができる小さなハウスがあればいいのではないかなと思っております。伊那市で進めている「きっとハウス」のモデルルームを置いてもいいのではないかと思います。

 また、主に観察指導をする方々は、伊那市近郊在住の県の自然観察インストラクターや各学校の信州型コミュニティースクールで自然観察のボランティアとして登録されている方々が考えられるのではないかと思います。

 予算の関係もありますので、長期計画で少しずつ整備する方向でよいのではないかと思っております。

 伊那市の誇るすばらしい自然を十分に満喫かつ学習ができる自然観察の教育拠点の設定とその活用をぜひ検討いただきたいと思います。自然派の市長の御意見をお聞きいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 一定の地域に学習エリアを整備して、子供たちだけではなくて、たくさんの市民の皆さんに利用していただける自然観察の場、私も大変共鳴をするところであります。

 伊那市の自然は大変壮大でありますし、多様な自然に囲まれているわけでありますので、地域ごとにいろんな体験ができるというふうに思います。高山帯もあるし、また、すい星もありますし気象もあります。高山帯から平地まで、そうしたフィールドがたくさんありますので、そうしたところを活用して、地域の皆さん、また市外の皆さんも来て自然に親しんでもらいたいという思いであります。

 私はもともと伊那谷全体を屋根のない博物館という見立てをしておりまして、そんなところで地域の子供たちが自然に触れながら学んでいくという自然科学に触れる場所、そんなことを広げていきたいという思いがありましたので、こうした点については前向きに取り組みたいという思いがあります。「日本の科学者は伊那育ち」という、昔に話をしたことがあります。本当に物をじっと見続けるということ、観察をするということは大変重要でありますので、そんな拠点といいましょうか、今のところ創造館をそうした中心として見ておりますけれども、これがフィールドへ飛び出して、現場のほうでそうしたことができるようなものというのも将来的には考えていきたいというふうに思います。



○議長(伊藤泰雄君) 野口議員。



◆2番(野口輝雄君) 今、市長さんから「日本の科学者は伊那育ち」という大変すばらしい言葉をいただきました。自然派の市長ですので、私の言っていることがきっとわかっていただけると思っております。

 自然はたくさん伊那市にあるんですけれども、あるだけでは、そこに行ってやろうとするということにちょっと消極的になってしまうと思うんですね。やはりあるところをつくって、そこに行けば何でもできるよという、そういう私の提案なんですけども、そういう場所をつくると、きっとそこを利用していただけるんじゃないかなと思っております。ぜひ前向きに、長期計画で結構ですので、進めていただきたいと思います。

 次の質問に移りたいと思います。せせらぎウオッチングの復活を願うということで、先ほどのとちょっと関連しておりますのでお願いいたします。

 伊那市には、三峰川を初め、小黒川、小沢川、そして山室川と多くの美しい渓流が流れて、自然豊かな川のある町として、川を活用した活動をこれまでに行ってきました。

 そんな中、県は豊かな自然の中で野外体験活動を重視した保育園や幼児教育を行う森の幼稚園の認定制度等を創設するなど、信州ならではの自然環境を使った活動を推進する制度を始めました。また、伊那市でも、多くの保育園では毎年、小沢川や三峰川の河川敷を使って、保育園での定例の野外活動として川での活動を行っております。川がある伊那市だからこそ川を使った活動ができ、川から多くのことを学び、そして体験することができると考えております。

 昨年の6月の定例議会の一般質問で、私は「伊那市の自然豊かな野山、里山、せせらぎ等のフィールドを使った、市民・子供たち参加型の自然に学ぶ活動を積極的に市で企画をしていただきたい」というお願いを申し上げました。今回はそれをより具体的にして、かつて伊那市の生活環境課を中心に計画して実施していたせせらぎウオッチングの復活のお願いをしたいと思っております。

 せせらぎウオッチングは、川シンポジウムなどとともに一連の川の活動の一環として実施していたものです。数年前に、内容的に当初の目的を達成したことなどから実施を取りやめていたものですが、今回の私のこの提案の復活目的は、子供たちに伊那市の川で十分に遊ぶことによってふるさとの自然のすばらしさを体感してほしい。そして、そのことによってふるさとの自然を大切にする心を養うということにつなげていきたいということです。川での遊びを重視した活動を実施できればいいのではないかと考えています。

 予算的にも少ない予算で実施できると考えております。市長も会員となっております三峰川みらい会議でも復活を望み、実施のときには全面的に協力をしてくれるという確約をいただいております。ぜひとも新しい形の新せせらぎウオッチングを、この美しい清流のある町の魅力発見の一端として実施していただきたいと思います。市長の御意見をお聞きいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) このせせらぎウオッチングでありますけども、川シンポジウムの事業の中で、市民の皆さんに川に親しんでもらうということ、また川をきれいにしようという、その意識を持ってもらうためのイベントとして平成4年から毎年やってまいりました。この川シンポジウムを通じて住民意識の向上が図られたこと、また国とか県、あるいは他の地区、学校などで同じような活動がふえてきて、事業そのものが形骸化しつつあるというそんな中で、平成23年をもって廃止となったわけであります。

 こうした中で、保育園、あるいは学校育成会などで川遊びを重視した活動を実施しているところが大変ふえているということで、このせせらぎウオッチングの精神というのは、こうした活動の中で引き継がれているのではないかというふうに見ております。

 そうした中でも、昨年南アルプス地域がユネスコエコパークに認定をされました。また、エコパーク、あるいはジオパークを生かした活動を考えていく中では、以前のせせらぎウオッチングで取り組んできました川をきれいにしようという意識づけに加えて、実際に川を見ながら、その川の成り立ち、あるいは地形・地質の特徴だとか、あるいは川の災害・水害、そうしたことについても学ぶということで多様なイベントが考えられるのかなというふうに思います。

 今後に向けて検討してみたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 野口議員、教育委員会はいいですか。



◆2番(野口輝雄君) はい、お願いします。



○議長(伊藤泰雄君) 北原教育長。



◎教育長(北原秀樹君) それでは、教育委員会にかかわりまして少しお答えをさせていただきたいと思いますけれども、市内では各学校や公民館、創造館などで、子供たちが身近な自然に触れて、自然の豊かさやすばらしさを伝えるための体験学習の場を提供しているわけでございますけれども、川を活用した遊びに関しましては、平成24年度、このせせらぎウオッチングのあった翌年度から創造館で地球の学校、議員の御承知のことだというふうに思いますけどを実施して川を舞台とした体験教室を行ってきております。ここでは小黒川の河原の石を拾ったり、また地形、地層の成り立ちを学んだり、カヌーに乗って美和湖から路頭を見たり、また三峰川上流の川を渡ってといったような活動をしてきております。

 いずれの教室も、子供たちは学びながら十分に川遊びを楽しみ、ふるさとの自然を体験しておりまして、参加者も増加の傾向にございまして、本年度の地球の学校も現在募集中でございますけれども、これまで以上の申し込みが来ておる状況でございます。

 今後とも各部署と連携しながら地球の学校事業を進め、子供たちが伊那市の川で十分遊びながらふるさとの自然を体験、体感する活動を実施していきたい、学校の関係でそのように考えております。以上です。



○議長(伊藤泰雄君) 野口議員。



◆2番(野口輝雄君) 伊那市で行っている川の活動について、私も十分知っております。このお願いは、伊那市で直接やっているんだよということをぜひアピールしたいというふうに考えて提案したものでありますので、また前向きで検討していただければありがたいなと思います。

 それにつけても、もし実施の折には、三峰川のみらい会議も、せせらぎウオッチングをやっていたころ、私も講師をやっておりましたので、講師の仲間に連絡をつけて十分にバックアップをしたいと思っております。ぜひ、また再検討をお願いしたいと思っております。

 それでは、大きい2つ目の質問に入っていきたいと思います。小型無線機「ドローン」の伊那市における規制の活用及び子供たちへの指導についての提案であります。

 大変おもしろいものが世間をさわがせております。小型無人機「ドローン」であります。まるで忍者のようにドロンドロンとあらわれて、時には首相官邸の屋上に落下したり、またまた御開帳中の善光寺の庭に落下したりしております。結果的にはマイナス面で評価されてしまいましたが、この小型無線機ドローンは近年にない画期的な発明ではないかと思います。

 無線操縦だけではなく、GPSを使った自動走行ができ、カメラや荷物を搭載して、無線操縦なしに正確に目的地に物を移動することができる。こんなすごいものは今までありませんでした。ラジコンの飛行機やラジコンのヘリとは桁外れに操作が違います。私もかつてUコンやラジコン少年でしたので、その違いは十分にわかっているつもりです。

 既にこのようにたくさんの販売カタログが、これ一部でありますが、知人からお借りしたものですけども、売っています。たくさん、そういう状態になっております。これまでのラジコンの飛行機やヘリも、田畑の消毒やある程度の写真撮影等に使われてきましたが、ドローンの活用はそんなものではありません。今後このドローンの出現によって、日本がというよりも、世界が大きく変わるように思えてなりません。

 そこで、このドローンについて、伊那市の今後の対応にかかわって3つの質問を同時に行いますので、一緒に応えていただければと思います。

 1つ目です。それは、ドローンの規制をどうしていくか。伊那市でどうしていくかということですけども、既にもう伊那市の規制については検討していることと思いますが、これまではドローンのマイナス面での報道が多く出ており、ドローンの使い方によっては大変な危険な事態が多く出てきています。善光寺の御開帳のとき、空から撮影してネットにアップするために飛ばしていたドローンが人の近くに落ちました。比較的小さなものでしたが、人に当たればけがをしたことでしょう。

 ほかの家の盗撮も、遠隔操作で画像を見ながらできます。高遠の桜を、まるでヘリに乗っているかのように空中から撮影もできます。伊那まつりの踊りを空から撮影してネットにアップすることもできます。春の高校駅伝だって空から撮影ができます。また、各学校の運動会を空から撮影する方が出てきてもおかしくありません。使い方は無限にありそうです。危険も無限にありそうです。

 既にドローンの事故に対応する対人・対物保険、こんなものですね。物損補償。対人・対物保険も出ております。つまり、逆に出ておるということは危険だということを証明していることなんですね。

 現在、国でも規制をしておりますが、とりあえず国では夜間の飛行と市街地での飛行が禁止の方向に持っていくということが出てきました。長野県でも今その検討中です。松本市でも、ある程度の規制を出しています。伊那市もやはり規制が必要かと思っております。ただ、私は余りにも厳しい規制をして子供たちがドローンを飛ばすこともできないような、そういう規制にしてほしくないと考えています。

 ドローンは、確かに使い方によっては危険なおもちゃですが、子供たちの科学的な思考を引き伸ばすすばらしいおもちゃであるとも思います。伊那市は自然に恵まれた町です。民家もない広い場所が多くありそうです。そういう場所に自由に飛ばせる場所を指定して、ぜひ遊ばせていただきたいと思います。また、業務用としてのテストの場所も提供できるかと思います。逆に観光材料になるかもしれません。既に伊那市でもやっていることかと思いますが、今後の方向についてお聞かせ願いたいと思います。

 2つ目は、逆にドローンの活用についてです。このドローンはすばらしい性能を伊那市の市政に活用するべきと私は考えています。インフラの監視や確認、崖崩れや建物の倒壊の現場の確認、救援物資の搬送、あるいはセキュリティーの監視等々、人が行くことができない場所に安易に近づいて偵察ができる、撮影ができる、物を運べる、大いに利用価値はあります。

 既に多くの企業で使われています。市役所の部署では、危機管理課や建設課、農政課等、多くの部課で多方面に利用できるのではないかと考えております。ぜひ、伊那市でも、規制とともに、その有効利用について検討をいただきたいと思います。

 最後は、ドローンの利用に関して子供たちへの指導をどうするかという問題です。一見かかわりはないように思いますが、大変大きな問題だと私は思っております。

 現在、ドローンは数千円のものから数十万円のものまであり、最近の子供はたくさんお小遣いを持っておりますので、お小遣いの範囲で買えるものも多く出現しております。高性能カメラを搭載したドローンは、屋外から室内を盗撮することができます。ドローンには物を搭載することができますが、現在30キログラム程度のものまで運べるものが出ているようです。救援物資を被災地に運べば役に立つ道具となりますが、爆弾を積んで落とせば大変厄介な代物となります。

 新聞紙上をにぎわした15歳の少年は間違った使い方をしていました。今の子供たちが5年後、10年後、そして20年後に間違った使い方をしないようにするためには、今ドローンに関する正しいモラルの指導が必要ではないでしょうか。コンピューターが出現したときのコンピューターリテラシーやスマホが出現したときのスマホリテラシーと同じようにドローンリテラシーと呼んでいいのでしょうか。ドローンが出現したばかりの今、学校教育の現場で実施する必要があるのではないかと考えています。

 以上、3点について市長のお考えをお聞きいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) それでは、私のほうから最初の御質問と2つ目の質問についてお答えをして、リテラシーについては教育委員会のほうでお願いしたいと思います。

 このドローンの出現というのは、まさに革命的なものだというふうに私も思っておりまして、今後の活用については本当に無限の分野が見られるかなという気がしております。

 それぞれの自治体でこれに関しての規制を検討する動きがもう始まっております。私としましては、規制もさることながら、まずマナー、それからルールを守って飛行するということが基本だというふうに思います。

 当面の間でありますけれども、伊那市としては都市公園における利用者に、例えば落下によってけがをさせたりとか、あるいは公園の施設を損傷するおそれがあると、あるいは伊那まつり、今やっておりますローズガーデンのお祭り、たくさん人が来るとか、あるいはさくら祭りのような場所、そうしたところにおきましては飛行の自粛を書いた看板設置をしようという考えであります。伊那まつり、あるいは先ほどの高校伊那駅伝もそうですけども、たくさんの市民の皆さんが集まる場所については危険を与えるおそれが多いという考えの中で飛行の自粛の看板ということであります。それから、多数の市民の集まるイベントを開催する場合には、ドローンの飛行を自粛するような市報いな7月号、あるいは伊那市のホームページに掲載するということと、イベントを主管する部署にも注意の喚起を促してまいりたいというふうに思います。

 それから、もう一つの活用でありますが、これは市としても前々から幾つかの検討を実はしておりました。そうした中で、例えば今国の進めております地方創生の中の近未来技術実証特区というのがあります。これの提案にも、もう既にドローンを盛り込んだ提案を国のほうにしておりまして、これで南アルプスの鹿の対策、これは具体的には鹿の嫌がる音、音波、これを発信しながら鹿を追い込んでいくというようなことで、そこで囲い込み、あるいは生態調査とか、そんなこともドローンの活用の中で考えております。

 御指摘のように、災害のときの危険箇所の確認とか、あるいは南アルプスをフィールドとした交流人口、あるいは経済の活性化を目指した活用というのも考えられます。物の輸送にも当然考えられますし、中山間地域に物を宅配するということも可能であろうかと思います。

 いろんなことを想定しながら、実用化の可能性も含めてさらに検討を進めていきたいという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 北原教育長。



◎教育長(北原秀樹君) それでは、リテラシーについてでございますけれども、先ほど市長も申しましたように、ルール、マナーを守ることがまず第一でございますので、先般あった首相官邸や善光寺の御開帳で起こった事件について15歳の少年が関与したというようなこともありまして、小中学校においては他人に危害や迷惑をかけないといった一般的なまず指導はなされております。また、各学校や教育委員会等で行う事業、またイベント等において、安全確保のために使用しないように注意喚起、また主催事業ではドローンの飛行を自粛していただくよう呼びかけをしております。

 議員御指摘のように、学校教育におきましても正しく使えば大変有効な機械でございます。昨年度も市内におきましてデジタル教科書づくりや、また行事に活用したという例もございますので、今後の活用がさらに多様に広がるかなということも考えてございます。

 いずれにしましても、安全指導と有効活用の両面を考慮しながら、また国や県の動向も含めて指導の方向を見定めていきたい、このように考えております。



○議長(伊藤泰雄君) 野口議員。



◆2番(野口輝雄君) ありがとうございます。3つの質問について、それぞれ前向きに検討していただいているということで安心いたしました。

 既に岡谷市や諏訪地方の企業では活用に向けて研究を始めています。辰野のほたる祭り、今始まっておりますが、あるいは大町の信濃大町まつりではドローンの利用禁止や規制をしています。北海道大学や東北工業大学などの火山研究では、既に噴火した御嶽山の河口にドローンを飛ばして、人が近づけない領域での調査を進めています。しかしながら、盗撮やテロなどに悪用される危険性は大いにある今、その使い方の規制、そして子供たちへのモラルの指導というのは早急に必要なことと思っています。

 伊那市が全市に先立ってどんどん進めていただけることを願って私の質問を終わりにします。



○議長(伊藤泰雄君) 以上をもちまして、野口輝雄議員の質問が終了しました。

 引き続き、平岩國幸議員の質問に入ります。

 11番、平岩國幸議員。

     (11番 平岩國幸君登壇)



◆11番(平岩國幸君) 11番、平岩國幸でございます。あらかじめ通告をしました合併10周年後の総合支所のあり方についてと人口減少に伴う保育園の運営方針について、まず質問をいたします。

 最初に、合併10年後の総合支所のあり方について質問をいたします。

 合併から10年になります。10年を振り返って、まず市長の感想についてお聞かせをいただきます。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 合併をして、市民サービスの向上、あるいは市民の皆さんが安心をして暮らせるまちづくり、そうしたものを念頭にしまして、合併により有利な財源を活用しながら、小中学校の耐震化、また保育園の整備、あるいは保健センター、あるいは伊那、高遠の消防署、そうした建設など、必要な事業について進めてまいりました。それとともに、効率的な行財政運営をしていかなければいけませんので、組織の見直し、あるいは職員の適正配置、そうしたことをやってまいりまして、市民の皆様にとっては行政サービスの水準がどうなるのか、あるいは料金の負担がどうなるのか、そうした関心があったかと思いますけども、こうした合併効果を最大限に生かした、そうした市政運営が順調に図られてきたというふうに評価をしております。

 また、今後も市民の皆様の声を大切にして、きめ細かな行政サービスの提供と、それから適正な財政運営に努めていきながら、安心して住み続けることができる伊那市、そして人口減少社会の中で地域の活性化を目指して、未来に夢を描けるような、そうした市民、全市一体となったまちづくり、市の発展に努めていかなければいけないという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 平岩議員。



◆11番(平岩國幸君) それで、昨年の6月議会の一般質問で、私のほうから合併10年後の総合支所にあり方について、市長答弁には、「副市長をトップに中堅議員、あるいは若手の議員で構成する事務改善検討委員会というものを検討している」と、こういう答弁でございました。それで、「これらの検討結果を参考に、庁内に検討し、早期に地域協議会に諮っていきたい」と、こういう答弁でございましたけれども、これらについての進行ぐあいはどんなふうになっているでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 今現在、会議を何回か進めながら順調に行っております。



○議長(伊藤泰雄君) 平岩議員。



◆11番(平岩國幸君) それでは、平成28年度から市内各地の地域自治区につきましては、地域自治区制度審議会の答申に基づいて、高遠町・長谷を含めた全域を地方自治法に基づく設置に統一され、地域の実情に応じた運営を求めることとなりました。それで、各地域協議会などで内容を説明し、意見を募った上で制度改正を行うこととなっておりますけれども、各地域に対する具体的な説明は、どのように、いつごろからお進めになるのか質問をします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 全市的な今後の地域自治区のあり方に関しましては、昨年、地区の代表、それから各種団体、見識者、識見者、こうした皆さんで組織をしました地域自治区制度審議会において審議をいただきまして、そのあり方について答申を受けたところであります。審議会からの答申を尊重する中で市としての方針をまとめ、市報で広報をするとともに、現在、各地域協議会で説明を行っております。地域協議会での意見も参考にしまして、今後の新たな地域自治区制度の確立に向け、関係条例の改正、あるいは地域づくりを主体的に推進していくための交付金制度、この整備を進めるとともに、各地域協議会においてその地域に合った組織、あるいは運営方法についての検討をいただいております。このことにつきましては年内をめどにまとめていきたいという考えであります。

 さらに条例、それから運営方法等の詳細が調ったところで、改めて市民の皆様へのお知らせをしていきたいという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 平岩議員。



◆11番(平岩國幸君) 全市的にはこれからということのようでございますけれども、地域協議会の意見を尊重するということをお聞きしておりますので、ぜひその辺はお願いしたいということと、それから新しく交付金制度というような制度が出てきておるわけでございます。こういう問題についても、まだなかなかこれは啓蒙もされていない部分もあるかと思いますので、その辺もあわせてよろしくお願いをしておきたいというように思います。

 それでは、次の質問に入ります。平成28年度から総合支所の規模だとか、あるいは組織、定員はどのようにお考えになっているのか、質問をいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 以前からの合併10年後、合併後10年が経過する、来年の4月でありますが、総合支所に限らず、本庁においても組織、職員数を見直すということであります。従来もそうした見直しはしてまいりましたけれども、合併10年後というのを一つの到達点としての人数、組織の見直しということを予定しております。

 これまでの経緯も踏まえた上で、総合支所、本庁の各課に対してヒアリングを実施し、各職場での業務量の現状、それから今後の組織の考え方を再確認した上で見直しの素案を策定する予定であります。

 その上で議会、それから地域協議会にもその素案をお示しして意見をいただき、10月ころには成案として調整をしてまいりたいという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 平岩議員。



◆11番(平岩國幸君) 組織、定員等については10月ころということでございますが、先ほど私のほうからお聞きした各地域協議会に内容を明示するのは12月ころということでございましたけれども、なるべく早くやっていかないと、12月のあと3回しかないというようなこともありますので、どうか両方とも10月くらいまでには説明、報告ができるように準備の進めをお願いしたいというように思っております。

 それでは、その次の質問でございますが、国が首都圏や大都市に人口等が集中するということと同じように、地方においても、その縮小版として中心部にどうしても人口が集中する傾向になりやすいわけでございますが、このことについては、市長、日ごろから全市的にというお考えを持っておりましたけれども、特に周辺部のほうは最近になって大きく人口減少がされているというのがあるわけでございます。それについてどのようにお考えか、お願いをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 人口が集中するということ、そうしたことに伴って住民の皆様にとっての利便性の高い鉄道網、道路網、そうしたものが発達、あるいは店舗、レジャー施設、文化施設というものがふえていくわけでありますし、さらには病院、医療機関も充実をしながら、いわゆる大都市への人口の集中というのがこのところさらに加速をしているというふうに見ております。

 伊那市に関して言えば、全市的な人口減少に加えて、特に過疎地域での人口減少が進んでいるということは事実でありまして、これは長谷・高遠地域だけではなくて、旧伊那市も、村部についてはそうした人口減少がかなり進んでいるということであります。一方では、地域の活性化には地域ごとの特色を生かした振興策の推進が必要であります。その地域の活力こそが最も地域の活性化、人口増につながる推進力になりますので、住民の皆さんの主体的な活動というものを期待しながら、またそうした動きがあれば市としてもしっかりと支援をしていきたいという考えであります。

 新山地区でありますけども、田舎暮らしのモデル地域ということに指定をしてあります。これをさらに市内に幾つか展開していくわけでありまして、最初に指定をしたのが新山地区でありまして、この地区は住民の皆様みずからが地域の課題解決、あるいは活性化のために頑張っているわけでありまして、そうした地域には私たちも一緒になって支援をしながらよい循環を生み出したいという考えで取り組んでいます。

 市民の皆さんと、それから行政の協働でありますが、そうした中で郷土愛の醸成、それから地域の魅力を積極的に発信するシティープロモーションを今推進しております。伊那市全体の活性化はもとより、上伊那、あるいは伊那谷全体の振興をあわせてやることによってこの地域の魅力が倍加していくというふうに考えております。



○議長(伊藤泰雄君) 平岩議員。



◆11番(平岩國幸君) 市長の答弁によりますと、人口集中をしないようにということで、その中には鉄道、あるいは道路、医療、そういった問題もあるようでございますけれども、鉄道にしても周囲まで全部延ばすということはできませんので、そこにうまくつなぐ方法もこれから考えていただきたいなと。特に交通については、伊那市の場合であればバスの運行というものをしっかり考えていただかないと、高齢者が足がないというところが一番大きな問題であって、今、私も道路交通の対策委員会のほうでいろいろ調査はしたんですけれども、皆さんの考え方、意見というのは、とにかく足の確保を何とかお願いしたいというようなことでございました。そして、またそれぞれの地域によっていい知恵を出して発展的にものを進めていきましょうという市長のお考えでございますけれども、これにもなかなか限度というものがありまして、素人が考えてなかなかいいものも出てこない。その辺のアドバイスというのは、市のほうがやっぱり指導力を持ってやっていただきたい、そんなふうに思うところでございます。

 特に、総合支所についてはある程度の人を雇用していただいておりますので、配置しておりますので、相談も気安くできるというような雰囲気が大分醸成できてきたように思っております。それが、周辺部ではなかなか市役所まで行って相談をするということがおっくうになる。それが、ひいてはだんだん引きずられて後ろ向きになってしまうというようなことがありますので、そういったシティープロモーションのお話も結構だというように私は思います。大筋はできても、細かいところの詰めについては、やはり支所の指導が必要だなというふうに思いますので、先ほども質問したように、支所の組織だとか定員というのはどうなるんですかということはこの辺にもあったわけでございますので、ぜひこの辺のお考えも今後進める中で検討をお願いしておきたいというように思います。

 それでは、また次の質問に入ります。平成の大合併で、伊那市は長野県下では3番目に広い行政の面積を持つことになりました。これで、総務省は合併に伴って、面積が広がったことによって地域を維持するために経費がかさんでいることに鑑み、合併後の状況を踏まえ、特例措置後の影響を緩和する方針を考えているとされておりました。その後、この状況はどのようになっているのか質問をいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) この平成の大合併でありますけども、この合併によりまして市町村の面積が拡大する等、市町村の姿が大きく変わったことを考慮して、合併時点では当初想定ができなかった、されていなかった財政需要の増加というものを交付税の算定に加算、反映させるということになっております。

 具体的には、市民サービスの維持向上、あるいはコミュニティーの維持管理、災害対策等に重要な役割を果たしている支所の経費、あるいは市域が拡大したことによって増加が見込まれる消防、ごみ処理、保健、福祉サービス等に要する経費等について、平成26年以降、5年ほどかけて見直すというふうにしております。

 この費用の見直しにつきましては平成26年度から3年間で実施をすることになっておりまして、平成26年度の伊那市の交付税算定では、計算上、約1億2,000万円、これが支所等の費用の見直し分となる、そんな状況であります。合併特例措置がこれを上回っている状況であるかというと、実質的な影響はないというふうに見ております。また、消防とか清掃費、こうしたものについては平成27年度から3年間かけて、保健衛生費等についてはまた平成28年度以降見直しを予定しているということでありまして、伊那市への影響額については、現段階では具体的な算出方法というのが示されていないために、現状ではちょっとわからない状況であります。

 伊那市では、合併特例措置によりまして交付税が10億円余り上乗せ交付をされております。これが平成28年度以降5年間で段階的に削減をされて優遇措置というのはなくなるという予定でありましたけども、こうした見直しによって削減額が縮小するということは、財政運営上は大変伊那市にとってはありがたいことだというふうに見ております。

 しかし、経済財政諮問会議でも取り上げられているように、国の財政再建に向けての交付税全体の金額が削減をされるというような可能性もあるわけでありますので、今後の動向については注視をしていかなければいけない。また、今後についても合併効果の発揮、それから地域振興のバランスということについても配慮しながら地域づくり、まちづくりを進めてまいりたいという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 平岩議員。



◆11番(平岩國幸君) そうしますと、総務省で今度発表されました特例措置後の影響の緩和ということについては、伊那市では恩典があるというように理解をしてよろしいんでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) そういうことです。



○議長(伊藤泰雄君) 平岩議員。



◆11番(平岩國幸君) こういったものは、特に最近地方創生という時代に入ってきますので、周囲のことについても、当然今もやってはおるけれども、なお一層ここでまた一歩二歩おくれることのないように、ぜひ御協力をお願いしたい、そんなふうに思っております。

 それで、支所に特化されるのは1億5,000万円ということも聞いております。中身までどうということではございませんので、こういったものも有効活用をぜひお願いしておきたいというように思っております。

 それから、次の今年度で合併10年を迎え、将来に向かって伊那市は一層合併に伴い、市民の一体感の醸成が図られなければならないというように私は思っております。

 そういう中で、合併10年に当たって、市を挙げての記念事業は必要なものというように私は思っております。その計画はどのようになっているのか、市長に質問をいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 伊那市では、これまで長谷の自然、山岳、それから高遠の歴史、文化、観光、それから旧伊那市の産業、経済、そうしたそれぞれに異なる地域の特性というものがありまして、それを尊重しながら、またともに共有をしながら一体感の醸成というのは図ってきたわけであります。来年の3月31日をもって合併満10周年となりますので、こうしたことを契機に、またさらにこの意識、一体感の醸成というのを図っていく、これは必要であろうと思います。

 伊那市としましては、文化、スポーツ、観光、産業、そうしたそれぞれの分野において10周年記念にふさわしい新規事業、あるいは冠事業というものを計画しております。また、この10周年を節目として市民憲章というものを策定する今作業に入っておりまして、平成27年度から28年度の間に行われる記念事業というのは2カ年にわたるわけでありますが、市政の施行10周年記念、これの冠をつけながら記念事業であることをPRしていきたいと。

 こうした冠事業につきましては、市民団体の皆様が行う、そうしたさまざまな取り組みにも使っていただけてもいいのかなというふうに考えておりまして、10周年の記念の式典とかそうしたものについては、これからどのような内容、規模、そうしたものを行うのかといったことの検討はこれからであります。



○議長(伊藤泰雄君) 平岩議員。



◆11番(平岩國幸君) お聞きしますと、これは昨年のたしか9月だったかと思いますが、竹中議員のほうから「市民憲章を制定してください」と、こういうお話が、これは実現の段階に向いているということは大変ありがたいことだなというように思っております。

 それから、いろいろと行政のほうでもお考えと思いますけれども、セレモニー的な余り大げさなものは必要ないと、実質的なものでいったらいいかなという気もします。一つにはどういうものがあるかといいますと、これは私の考えですが、10周年を記念して、過去を振り返り、将来に向かってどうかというようなアンケートをぜひ市民からとっていただきたいなと。それと、また18歳から選挙権がこれから改めて出てくることになると思いますので、そういう人たちを対象にどう考えるかということもアンケートの中の要素に入れていただけたら、また先が見えるアンケートの結果が出るんじゃないかなというような気もしております。

 それで、小学生だとか、あるいは中学生、本当に純粋な気持ちでこの市の中で暮らしている子供たちが、今の生活をどう思って、10年後に私が20歳になったときにはどんな伊那市になっているかという、そんな夢もアンケートの中に、ぜひこれは小中学生にお願いをしたいなという、これは考えがあるわけですが。それで、それはタイムカプセルに入れて、10年間たったらそれを出してそれぞれ個人に返して、伊那市がこんなふうに変わってきたというものを実感してもらったらいいかなと、そんなことも思っておるところでございます。だから、10年後に本人に戻すことなどは、夢と現実がどうなっているかという一つの比較にもなるかなというように思っておりますので、その辺もこれから参考に計画の中で入れていただければありがたいなというように思います。

 これは、事前通告にはしてございませんでしたけれども、後々考えている間に気がついたんですが、教育委員会のほうで小学生、中学生に対してそういうことはどうかということ、お考えがあったら、議長よろしかったらお願いをしたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 松田教育委員長。



◎教育委員長(松田泰俊君) 夢のある御提案だと思いますので、また校長会等で話し合ってみたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 平岩議員。



◆11番(平岩國幸君) ぜひ伊那市の先だけを見るんではなくて、後ろを過ぎたところを見て先をどうするかということも一つの方法かと思いますので、ぜひお願いをしたいというように思います。

 それでは、次に人口減少に伴う保育園の運営方針について質問をいたします。

 日本の人口は、特定の都市を除いて急激に減少がしております。合併当時7万4,000人を超えていた伊那市の人口は、先ほど市長からも申されたように、周囲だけなく、中心部も減っているというように、ついに7万人を割ってしまったわけでございます。人口増対策には躍起になっておるところでございますけれども、思うように進まないのは伊那市に限ったことではありませんが、今後の計画に期待するところは大きいものがあるわけでございます。市民一人一人が常に意識持っていくことが何よりも必要なことというように思います。

 そこで質問に入りますが、合併10年を境に保育園の統合など、特に高遠にとっては3つの保育園のうち2つの保育園が統合、あるいは閉園という状態になってきておるわけでございます。それで、御存じのとおり、人園児が定員の2分の1に満たないときは、市の規定に基づいて休園・統合せざるを得ないというように思っておりますけれども、保育園の定員の見直しは過去に何回かあったわけでございます。それで、特に中心部から十数キロメートルも遠隔地にある過疎地の保育園は、地理的な環境も考え存続が必要と考えますけれども、当面定員の見直しについての計画はあるかどうか質問をいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 伊那市では、さまざまな遊びを中心とした保育園の体験、それから社会性や基本的な習慣を身につける、そうした生きる力のある子供、こうした子供を育成することを保育の目標としております。

 こうした中で、少人数による保育というものはこうした目標の達成ができない、限界があるという考えでありまして、現時点では定員を見直すという考えはございません。



○議長(伊藤泰雄君) 平岩議員。



◆11番(平岩國幸君) 例えば昔のことを考えると、私ども大勢の兄弟の中で育っているのと、兄弟が少ない人というのはやはりどこか違うところがあったなと。やはり大勢の中で練られていくことのほうが子供の成長はいいのかなという面もありますけれども、今、市長の答弁の中に少人数といっても限りがあると、これは確かにそのとおりだというように思います。ただ、現在対象とされている保育園の中には十数キロメートル通わないと保育園まで届かないと、こういう現実があるわけでございます。そういうときに、じゃあその方法はどのようにして通園させるのか。あるいは、最近多くなってきております未満児保育というものもあるわけでございますけれども、未満児保育を、ただ仮にマイクロバスが出るとして、それに乗せて行かせるわけにもいかない。大変物理的に難しいものがあるわけでございますけれども、その辺があるから私は、2人、3人の保育園でいいとは言いませんけれども、可能な限り存続をするという方向を考えていただきたいということを思っておるわけでございますけれども、それについてはどうでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 先ほど申し上げましたように、現段階、現時点、現状では定員の見直しということは考えていないということであります。



○議長(伊藤泰雄君) 平岩議員。



◆11番(平岩國幸君) 過疎地の急激な人口の減少と少子化というのは、この問題こそ地方創生に重要な問題にもなってくるんじゃないのかなと、そんな思いもするとこでございます。

 それで、平成になってから26年間に高遠の第2・第3保育園の地域の人口の減少率というのは大変大きくて40%、それで平成18年度から8年間の減少率は21%、大変急激な減少となっておるわけでございます。

 それで、高遠町では現在空き家登録の。市長、これはお答えは要りません。それで、空き家登録ももう既に20戸の成約ができておるということ。人口増に対して、地元でも大変いろいろ考えながら、心配しながら登録のことに力を入れて、それでその中にも登録をされていない移住者というのは四十数戸、既に成約をされているということで、トータルでは60戸ほど成約をされて移住をされとるなということがあるわけですが、人口が減少する中でも人口増加につながっているということは言えるというように思っております。

 手当をすれば何とかそういうものが生きてくるんじゃないかということもありますので、くどいようですけれども、見直しはこういったところからもぜひお願いをしたいというように思っております。

 それで、現在俎上にあがっている高遠第2・第3保育園の定員は平成12年に見直しがされて、第2・第3保育園は60名から45名に改定をされております。この地域は、定員改定を行った平成12年の人口が2,703人あったわけでございますけれども、それから8年後の平成26年には2,000人を割り込んで1,968人に減少してしまったわけでございます。減少率は73%まで落ち込みました。

 人口の減少の激しい過疎地域の乳幼児の保育をどのようにお考えか質問をいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 過疎地域を含めて全ての地域におきまして、子育て支援の観点から乳幼児の保育というのは重要なものだという考えでありまして、特に過疎地域においては目の前にある自然環境を生かしたり、また小規模な集団によるきめ細かな保育もできますで、特徴を生かした保育ができるという優位性もあります。そうしたものを考えて移住・定住をしてきてくれる方がふえるように期待をしているわけであります。一方では伊那市の保育目標であります、先ほど申しました生きる力のある子供、これを育成するために一定規模以上の集団活動が必要であるということであります。

 過疎地域の乳幼児保育については現状もやっておるわけでありますが、子供たちがもっともっとふえてくるといったことの中で、そうした体制というのをまた維持をしていきたいというふうに考えております。



○議長(伊藤泰雄君) 平岩議員。



◆11番(平岩國幸君) 第2・第3保育園の閉園ということは、数の上からいけばもう先が見えとると、こういうような状態でございます。しかし、第2・第3保育園は平成11年に大改修がされまして、これは耐震性も十分と考えておるわけでございます。保育園の今後のあり方について、地域にとっては切実な問題でございますので、地域の生活環境をつぶさに調査をされて十分な話し合いができてからに方針を決めていただきたいということを要望しておきます。

 それでは、次の質問でございますけれども、高遠の第2・3保育園は昭和61年に統合がされたわけでございます。いずれそれぞれの独立した保育園に戻ることを願って、当面、保育園は呼称を第2・第3保育園として使ってきたわけでございます。これには、それほどに地域の人たちの思いがあったと、努力もしていかにゃいけないという目標もあったのではないかなというように思っております。

 それで、現在、第2・第3保育園は19名が通園をしており、そして19名のうち13名がIターンなどにより移住をされてきた方の園児だというように聞いております。移住されてきた保育園は、子供が待機することなく入園できることは大きな魅力であるというようなことを言っておりました。このことについて市長はどのようにお考えでしょうか、質問します。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 伊那市全体を見たときに、いわゆる待機児童という児童はいません。このことは伊那市にとって、豊かな保育環境とあわせて、移住者、それから定住者を考えていく上においては大変有利な利点であるということは間違いないと思います。こうしたことも対外的にもPRをしていきたいし、今後も待機児童のいないような体制を整備していきたいというふうに思っております。



○議長(伊藤泰雄君) 平岩議員。



◆11番(平岩國幸君) 確かに伊那市全体として見ても待機児童がいないという、大変育児については恵まれておるなというように思っております。

 それで、ただその中でも第2・第3保育園は中心部と大変異なった環境にあるわけです。社会環境は保育園を選ぶ範囲が大変固定的で、第2・第3保育園しか行けないよというような環境の中におるわけでございます。それが、中心部であれば、1に行っても2に行っても3に行っても、どこかには行けるよという幅の広い状況の中で生活をしているわけですので、どうかこういった保育所を選べないような環境にあるところの園の存続というものはぜひお考えをいただきたいというように考えております。地域の人たちにしてみると、閉園や統合は全く考えられないというようなことがあります。ただ数だけの問題でなくて、通園からどうしたらいいのかということを大変悩んでおるというようなことも聞いております。

 それでは、次の質問に入ります。子育て世代にピッタリな田舎暮らし、伊那市が日本1位となったことから考えても、特に過疎地域について十分な検討をお願いしておきます。

 第2・第3保育園は、入園者の3分の2に当たる13名が移住されてきた方々の子供さんであるということ、そして高遠の中心部までだけでも十数キロメートルもある環境を考えると、必要と思っております。ぜひこの辺のところもあわせてお考えをいただきたいというように思いますし、移住された方の中には、保育園があるから移住先に選んできたという方もあります。地域を維持するためにも必要な保育園であり、保育園がなくなれば過疎化に拍車がますますかかるというようなこともあると思います。地域では保護者が中心になり、地域全体が一体となって保育園を守ろうという地域住民に協力を呼びかけて今動き出しておるということも聞いております。どうかそんなこともこれからの検討の中で十分に参考にしていっていただきたいというように思っております。

 それでは、次の質問に入ります。第1保育園と第4保育園の統合でございますけれども、これは市全体の保育園の設置状況から見て、2キロメートルの範囲に2つの保育園が設置されていることについては、これは市の財政の効率を考えると、統合はある意味ではやむを得ないのかなというようにも思っておるところでございます。

 それで、統合するとすれば、ことし4月9日に高遠町の地域協議会から市長宛てに提出された4項目にわたる要望については改善や具体的な措置が必要と考えますけれども、これについて市長はどのようにお考えか質問をいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 現在予定をしている回答については、当初の計画のとおり平成28年4月1日から統合ができるように準備を進めるということ。それから、統合後の保育園の移転新築については、適当な場所の確保を目指して、時期を見ながら取り組んでいくと。そして、道路の拡幅、それから駐車場の増設ということもありますけども、今後の移転新築事業の進捗状況によって判断をするという考えと、災害の対応については不安の払拭に努めるという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 平岩議員。



◆11番(平岩國幸君) そうすると、その4項目の中で、今、市長の答弁ですと、新築移転も視野に入れながら道路の改善だとか投資をすることについては考えたいと、こういうお考えでよろしいでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) ええ、そういうことです。



○議長(伊藤泰雄君) 平岩議員。



◆11番(平岩國幸君) はい、わかりました。

 そうしますと、その中にある早期移転新築という問題は一番大きな問題だというように私は思います。たまたま、もうどこの保育園も新築する場合は、保小連携というようなことから小学校の近くにつくって、そこをうまく連携を持っていきましょうという形で進んできているのが伊那市の実態だというように私は思っております。そういう中で、じゃあ新築移転しようというときに、何年先かはわかりませんけれども、そのときでは土地の確保が非常に難しい。現在、学校の近くの土地というのは虫食い状態みたいにどんどん新しい家が建っていってしまうわけでございます。それについては、一つには、先の話にはなりますけれども、用地の確保がまず第一じゃないかなというように思っておるわけですけれども、これについて市長のお考えを質問します。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 適当な用地があれば、またお話をいただければと思うんですけども、用地の確保と、それから新築というのはセットかなというふうに思っておりますので、こんな適当な場所があるかどうかも含めて相談をしていきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 平岩議員。



◆11番(平岩國幸君) そういう期間は切らないまでも、そういうことを含めてこれから検討するということであれば、なるべく時期も早急にというようなことが望ましいというように私は思っておりますし、それが第4保育園というのは定員が切れたわけじゃないんです、まだ。建物が古くなってきて危険だから移転しましょうということでございますので、そこも含めて今後の検討の題材にしてほしいというように思っております。よろしくお願いをいたします。

 それで、いろいろと長谷・高遠にしても僻地のほうはいろいろ問題があるわけでございますけれども、そこで毎年実施されている「市長と語りたいな」、これにつきましてはことしも計画をされていることというように思いますけれども、地域によっては合併後のあり方と、それから人口減少に伴う保育園の運営方針について、これは大変関心の大きいところでございますので、事情が許すならば、これについて、ぜひ市長、これを集中的に意見交換していただいて、これから先の市のために活用していただきたいというように考えますけれども、この点について回答をお願いします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) もう私も就任以来、市民の皆さん、いろんな団体も含めて百数十団体、3,600人から4,000人の間の皆さんと話をしてまいりました。いろんな中身は違うんですけども、この「語りたいな」というのは私のほうで企画をするということではなくて、懇談を希望する団体の皆さんが主催者となって計画を立てるという中で行っております。テーマも2つから3つを決めて、陳情場だったらしませんよということでやっておりますので、地域の将来をどういうふうにしようかという一緒に考えていくような、そんな対話になれば、いわゆる建設的な意見の交換という場であれば積極的にやっていきたいという考えであります。

 特に移住・定住についての案をそれぞれの立場で出していただければ、いろんな方向がまた見えてくるものでもありますので、地域振興に向けた取り組みだとか、あるいは地域の将来についての、そんな意見の交換の場として実施をしていきたいということであります。

 それ以外のものであれば地域協議会の中で検討できるわけでありますので、「市長と語りたいな」、これについてはそうした趣旨を御理解いただいた上で行っていただければ非常に有意義なものになるという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 平岩議員。



◆11番(平岩國幸君) ぜひそういう幅のある中で「市長と語りたいな」のその会合もぜひ実行してほしいというように思うわけでございますけれども、いろいろお聞きする中では、先ほどから申し上げております合併10年後の先はどうなるんだということを大変心配しておるということ、それから保育園の問題も、3つある保育園の中の2つにそういう問題があるということで、これも住民からは大変関心を多く持たれているところでございますので、ぜひその辺のところもそれぞれの地域とよくよく打ち合わせをしていただき、また地域からもそういう意見を挙げて、ぜひ市長に、その「市長と語りたいな」の場に臨んでほしいというように思っております。

 これで私の質問を終わります。



○議長(伊藤泰雄君) 以上をもちまして、平岩國幸議員の質問が終了しました。

 暫時休憩いたします。

 再開は11時ちょうどといたします。



△休憩 午前10時39分



△再開 午前10時58分



○議長(伊藤泰雄君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。

 白鳥敏明議員の質問に入ります。

 1番、白鳥敏明議員。

     (1番 白鳥敏明君登壇)



◆1番(白鳥敏明君) 1番、白鳥敏明です。

 質問は、さきに通告させていただいております国道361号、高遠線と三峰川右岸道路、通称ナイスロードとの連絡道路の整備についての1点の質問に絞らせていただきますので、明快で前向きな答弁をいただけることを期待しまして質問させていただきます。

 三峰川右岸道路、ナイスロードは、平成8年2月に市役所から美篶上原地区まで全線開通し、県道西伊那線に接続したことで高遠・長谷地区と伊那市街地を結ぶ幹線道路となり、国道361号のバイパス機能も果たし、現在の12時間交通量では、両方行合計で約1万3,000台とのことで、重要な幹線道路となっております。

 平成30年度には新ごみ中間処理施設の竣工が予定されており、近隣道路の交通量の増加が予測されておりますが、県道西伊那線新山地区の改修工事は平成18年度から順次実施され、昨年度で当初計画の拡幅改良工事が全て完了し、地元地区の皆さんも大変喜んでおるというふうに聞いております。

 この県道西伊那線の美篶地区地籍も、新ごみ中間処理施設が完成し稼働となりますと、美篶、手良、高遠地区の一部から搬入車両の通行で重要な道路となると思います。

 先日、県道西伊那線の交通量がどの程度かと実態調査をしてみました。朝の通勤時間帯、朝7時から8時までの1時間で約490台、そのうち三峰川橋方面に向かう車両が55%、270台でした。高遠・長谷のほうで大型工事があるのか、大型ダンプが十数台通行しておりましたが、この美篶地区区間の一部は狭隘のため、一時停車をしてすれ違いをしておりました。

 そこで質問ですが、4月末に美篶地区新ごみ処理施設に関する委員会、美篶地区区長会、美篶地域協議会の連盟で、新ごみ中間処理施設建設に当たっての要望書を広域連合長である白鳥市長に提出させていただきました。その要望事項の一つに、交通安全対策として県道西伊那線の拡幅と周辺道路の整備促進をと要望させていただき、その回答もいただいたと聞いておりますが、県道でもあり、拡幅整備には時間が必要かと思いますが、検討状況はいかがでしょうか。答弁をお願いいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) まず、県道西伊那線のこれからの改良計画でありますが、三峰川橋の右岸側、それから上大島の交差点を過ぎた約300メートル区間、これを平成25年、26年度に測量を実施しました。予備設計ができてきているという状況でありまして、事業の実施に当たりましては市内のそのほかの県道の要望箇所、ここと調整を図りながら、地元と打ち合わせを行って伊那建設事務所に要望してまいりたいという考えであります。

 周辺道路の整備については、交通安全対策に万全を期すとともに、新ごみ中間処理施設の稼働後の状況を見る中で、地元の皆さんの意見を聞きながら適切に対応したいという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥議員。



◆1番(白鳥敏明君) 県との調整をしていただいているということで、地元も、どうしても稼働となると車がふえるということで、何につけてもいろいろ心配しておりますので、ぜひ前向きに早目に着手をお願いしたいというふうに思います。

 続いて、三峰川右岸道路、ナイスロードですが、平成8年度に全線開通してから、国道361号線、高遠線とこのナイスロードとの連絡道路としては、ベルシャイン前を通り、三峰川右岸道路、ナイスロードまでの間に両側歩道つきの幅員約12メートルの道路、市道境新子線が平成9年12月に完成しました。それ以降、連絡道路としては東部中学校下の交差点の西側に日影沢線の一部がありますが、それが平成10年から13年にかけて拡幅され、南の方向へ途中まで延伸しましたが、途中で未拡幅の箇所があり、変則的な道路となっており、大変地元でも不便を感じておるというふうに聞いております。

 現在、延伸工事が進められております国道153号バイパスの伊那バイパスが野底から前原、上の原方面へ延伸していきますと、日影沢線のすぐ東側を通過するという予定となっておりますが、高低差の関係で国道361号、高遠線との交差はなく、高架橋での延伸計画というふうに聞いております。途中、ある一定の行ったところから361号へ接続する側道ができるという計画も聞いております。

 そこで質問ですが、本道路、日影沢線の未拡幅部分の改良と延伸等の計画の今後の計画はありますか。それとも、現状のまま、伊那バイパスが平成38年度完成するというふうに前回私が質問したときに市長がおっしゃっていましたんで、現状のまま維持ということなのか、お伺いいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 現状につきましては部長のほうからお答えをさせていただきたいと思います。

 今後でありますが、国道153号、伊那バイパスにつきましては、国道361号を高架で渡って、美篶青島地籍の三峰川右岸線の手前、およそ100メートル付近で現道にタッチするという計画であります。それから三峰川の右岸線に延伸するという計画であります。詳細な構造、あるいは交差する道路との取りつけなどにつきましては、今後地元の皆さんと協議をしていくという計画であります。

 市道日影沢線のまだ拡幅されていない部分でありますが、この改良と先線の延伸については、現時点では計画はないという状況でありますが、伊那バイパスの事業が進捗する中で、周辺道路の整備を含めて検討してまいりたいという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 山崎建設部長。



◎建設部長(山崎大行君) 現状でございますけれども、議員さんおっしゃいますように、市道境新子線、これが平成9年に完成をしているわけでありますけれども、この境新子線から東側、県道西伊那線までの区間には直線的にこの三峰川右岸線と国道361号を結ぶ線は現在ないわけでございます。

 それから、市道日影沢線でございますけれども、日影地籍、国道361号を起点にまず南へ伸びて、三峰川右岸線に至る手前で西に折れて、三峰川右岸線と並行する形で天竜川を渡って西町区、沢へ至っておる4.2キロメートルの幹線道路ということになっているわけでありますけれども、この道路、361号から数十メートルの箇所に未改良区間がまだ残っているということで、住宅地を通過する箇所、これもまだ改良されておりませんで、約1.1キロメートル区間、未改良の部分が残っているという現況でございます。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥議員。



◆1番(白鳥敏明君) 今お話しになった日影沢線も、部長からお話ありましたように、途中で急に狭くなっていて、非常に地元の方も、カーブを曲がってすぐ狭くなるんで非常に通りづらい。これ、ただ個人の住宅もありますんで、はい、広げてください、わかりましたとはいかないことは十分承知しておりますんで、そこら辺はよくまた地元ともお話をいただいてやっていただきたいというふうに思います。

 それから、さっき市長からお話ありましたバイパスの青島地籍での云々の話、たまたまきのう青島地区の敬老会に呼ばれまして、いろいろ話をさせていただいた中で、「おいおい、いつこれ開くんだ」、「平成38年ころですね」というお話をさせてもらいましたら、「俺が生きてねえな」とかという、ちょうど敬老会だったんで、かなりの年配の方だったもんですから、「そう言わずに長寿で頑張ってください」というお話もしてきましたけど、ぜひ早く地元にいろいろな説明をしていただいて理解をいただけるようにお願いをしたいというふうに思います。

 続いて、伊那バイパスが、先ほどお話ありましたように、平成38年度にナイスロードに接続するというとこで、そうなりますと国道361号とナイスロードの連絡道路状況が少しは改善されると思います。しかしながら、この道路が完成しても、美篶地区における連絡道路はまだまだ不十分だというふうに思います。地元の、あるいろいろな方からも何とかならんかというお話も聞いておりますので、三峰川右岸道路、ナイスロードの境の交差点から、先ほどお話ありました県道西伊那線の交差点までの約4.5キロメートルの間に整備された2車線の連絡道路はありません。唯一国道361号、高遠線とナイスロードがつながる比較的広い道路ということでいいますと、上川手区と下川手区の境を通る市道4282号線があります。ただ、この道路も比較的広いといっても、幅員が広いところで約4.2メートルと狭隘でございます。交通量の多い通勤時間帯の行き違いには大変苦労しているのが実態でございます。

 先月、通勤時間帯、この市道4282号線の交通量の実態調査をしてみました。朝7時から8時、それから夕方5時半から6時半までという通勤時間帯を狙って実態調査をしてみました。朝の通勤時間帯、今お話ししました市道4282号線の全体の交通量は約140台、そのうち三峰川右岸道路、ナイスロードに出る車両が約70%で100台でした。夕方の通勤時間帯、この市道の全体の交通量も朝の通勤時間帯とほぼ同じ同数で、逆に今度はナイスロード側から流入する車両が約70%ということで、非常に通勤にここは皆さん使われているというのがわかりました。

 この市道4282号線の幅員が、さっきも申し上げましたように4.2メートルと狭隘ですので、国道361号線、高遠線とナイスロードへの重要な連絡道路となっておるということはおのずとわかると思いますが、この市道4282号線とナイスロードの交差点は大変な危険な場所にございます。交差点の位置が、ちょうどあそこ霞堤防がありますので、その頂上部分ということで、後ろから来る車は非常に見にくいという面もあります。しかも、市道側の幅員が、さっき申し上げましたように狭いもんですから、ナイスロードから出る車、それからナイスロードから市道へ入ろうとする車が同時に交差するというふうになりますと、ナイスロードは結構交通量が多いもんですから、後続車両もあります。そうしますと、待っているということは非常に危険な状態でございます。実際、私も調査しているときに、なかなか後ろから来る、出たいということでちょっと危ないなというところも目撃させていただいております。

 この交差点の東側には、せんだって市長も御出席されたと思うんですが、市の補助金を受け、今月より開所した福祉施設みぶの里が開所いたしました。そうしますと、今後ますます福祉施設への通所の方々の送迎車両等で、ここの道路も交通量がさらに増加するということが予測され、危険な状況もふえてまいります。

 そこで質問ですが、先ほども触れましたが、本道路の幅員は4.2メートルと大変狭隘です。市道4282号線の拡幅、あるいは市道の西側に新しい道路を設ける等の検討はできませんでしょうか。お話を聞いていますと、約20年前、平成9年のころ、同様の新道構想が提案されたというふうに聞いております。残念ながら、地元と協議を行ったんですが、同意が得られず、地元から計画中止の申し入れがあり実現しなかった経緯は承知しておりますが、しかしながらその当時と状況は変わっていると思いますのでいかがでしょうか。答弁をお願いしたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) この市道4282号でありますが、国道361号の旧信州林産の交差点を南に入ったあたりで一旦東へ進んで、それから南へ行くという非常に変則的な道路でありますし、また、今、議員おっしゃるようにナイスロードにタッチするところが見通しが悪いということであります。

 この4282号の市道でありますが、この西側に新しい市道を設けることについては、平成9年1月に美篶下県と上川手の間に連絡道路を新設してほしいという要望が美篶地区からありました。伊那市としても連絡道路の必要性を理解して、当時、自治省で所管をしていたふるさとづくり事業、この事業の採択を受けて地元の説明を行ったわけでありますが、おっしゃるように平成9年11月に地元区から建設反対という申し入れがあって中止となってしまったわけであります。

 この幹線道路の整備につきましては、伊那市幹線道路網整備計画のアクションプランに基づいて進めておりまして、この周辺において現時点で拡張、拡幅、新設といった計画は今のところありません。環状南線、それから小黒のスマートインターチェンジの設置等、市内の幹線道路の整備状況を見ながら検討してみたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥議員。



◆1番(白鳥敏明君) 市道の4282号も非常に狭隘のため、先ほどお話ししましたけど、並行して当該地区の生活道路の交通量も調査したところ、やはり1時間帯で60台くらいの車両が出入りしているということで、非常に付近の住民も困惑しております。

 それと、なかなか地元の、前回、同意が得られなくて中止ということの背景も私も確認をして、その当時の方、あるいはちょっともう存命の方もいらっしゃらないんであれなんですが、その近隣の方にもお伺いしまして、そろそろそういう時期じゃないかという話も出てきておりますので、今、市長お話ありましたように、伊那市も大型のプロジェクトで道路のいろんな建設課題を抱えておりますので、当然優先順位があるということは承知しております。しかし、いろんな意味でごみ処理施設もできる、いろんな交通量もふえるということからしたら、ぜひ早目に道路整備計画に新たに組み入れていただく等の前向きな検討をいただけることを期待しまして私の質問を終わらせていただきます。



○議長(伊藤泰雄君) 以上をもちまして、白鳥敏明議員の質問が終了しました。

 暫時休憩いたします。

 再開は午後1時15分といたします。



△休憩 午前11時17分



△再開 午後1時12分



○議長(伊藤泰雄君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。

 中山彰博議員の質問に入ります。

 10番、中山彰博議員。

     (10番 中山彰博君登壇)



◆10番(中山彰博君) 10番、中山彰博です。

 私は、さきに通告してあります大きく3つの項目について市長にお尋ねいたします。

 最初に、国、森林管理署、県、市の三峰川上流域の事業についてです。

 事業実施が見えている事業は、国の事業、三輪ダム再開発事業湖内堆砂対策の前進、女沢川の砂防堰堤工事も今年度発注でつけかえ道路工事ともに立派に完成することを確認してきました。また、鷹岩トンネルも今年度、下半期に着工、南信管理署では舟形沢の治山事業、市道三峰川併用林道・黒川併用林道の災害復旧工事、県の事業では粟沢川の崩落災害後ののり面工事の進行、長谷高線(林道)の延伸、屋敷沢の地すべり対策等の事業が進み始めています。市としても、今年度、三峰川線の安全対策に500万円の事業を予算組みしています。それぞれの事業に関係する方々の努力に感謝し、事業が事故なく計画どおりに進むことを願うところです。

 さて、そんな中ですが、市長にお尋ねいたします。

 まず1点目、三峰川上流域の砂防施設の整備促進についてです。

 このことについては、平成22年に三峰川上流域事業連絡会が、白鳥市長が会長となってスタートし、委員会と幹事会で構成されました。それから5年余りを経過していますが、所長、課長がかわっても継続すべき大切な連絡会です。

 この会の目的は、三峰川上流域(美和ダム上流)における主に防災上の諸課題について、関係事業者が情報を共有し合い、事業の円滑な推進を図り、地域の安全を向上させることとしています。メンバーは天竜川上流河川事務所長、三峰川総合開発事務所長、天竜川ダム統合管理事務所長、南信森林管理署長、上伊那地方事務所長、伊那建設事務所長となっています。また、幹事は各所の副所長、課長、当市では部長、参事、支所長となっています。このメンバーでの委員会の手応えと、本局への訪問陳情活動から砂防事業の一層の前進をどのように判断されているのか、市長にお尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) この三峰川上流域事業連絡会でありますけども、これの洪水あるいは土砂災害、この危険性の高い三峰川上流域において、防災上の諸課題についての情報の交換会を目的としております。

 今おっしゃったように、天竜川上流河川事務所、中部地方整備局の関係、それから中部森林管理局の関係として南信森林管理署、また県の地方事務所で建設事務所ということで、事業にかかわっている団体については全て長の方に出てもらうということで、情報交換だけではなくて、平成25年度からは現地調査、現場に行って、実際その所長を含めた長の皆さんで現場を見て、その場で課題を確認をし、対応についても話し合うというようなことが始まっております。

 それで、国・県の現場のトップが一堂に会しての会議というのは、事業の情報共有を図るについて大変有意義であって、また事業推進にもスピードが増してくるということで、非常に心強くありがたく感じております。

 これは、長谷の上流域が中心ではありますけれども、実は三峰川流域、高遠の長藤だとか、あるいは山室の関係もこうしたところで話が出てまいりますので、本当に同時にこれからどんどんと流域でいろんな事業が展開する中で、効率よくやっていくためにも非常に大事な会であるというふうに考えております。

 三峰川上流域におけます砂防、それから地すべり治山事業、こうしたことについては、こうした皆さんと一緒にやるわけでありますけども、また三峰川線とか黒河内線、こうした併用道路についても、安全対策上、非常に重要でありますので、早期の対応ということでも尽力をいただいていると。国とかあるいは中部地方整備局、あるいは中部森林管理局、霞が関のほうに毎回毎回陳情に行っている。そんなことがこうした連絡会の内容に結びついているのではないかというふうに思います。



○議長(伊藤泰雄君) 中山議員。



◆10番(中山彰博君) この連絡会をもとに、また情報を持ちながら陳情等にも出向いており、相談に乗っていただいておるというようなお話についても、かねがね市長がどこに行ってきたというようなお話もお聞きする中で、それに努めていただいておるなということは感じておりました。

 今後におきましても、この連絡会については、これは定期的に実施するような打ち合わせになっておるのか、その辺についてちょっとお尋ねをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) これは定期にやるようになっておりまして、年に最低1回もしくは2回、そうした会を持つ、それで私が招集するということになっております。



○議長(伊藤泰雄君) 中山議員。



◆10番(中山彰博君) 様子がわかりました。ぜひ末永くこういう会を持ちながら事業に当たっていっていただくよう、また努めていただいていることに対しても感謝申し上げるところでございます。

 そういう中ではございますが、次の質問と絡む部分もありますので、2点目に入ってまいります。

 砂防施設の当面の目標と中期目標の進捗についてですが、上流部には地すべり危険箇所が数多くありますが、当面の目標と中期目標の進捗、今後の予定はどうなっているのか、市長にお尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 国関係、それから林野庁関係、県関係、幾つもありまして、非常に大々的に各所で事業展開をしていただくようになります。詳細については担当部長のほうからお話をさせていただきますけれども、全部で19カ所を予定をしておりまして、平成27年度の事業費だけでも12億円を超えるという大変大きな事業であります。

 今後について、砂防施設の整備は国・県によって進めていただいておりまして、今後も切れ目なく事業が推進されるよう、関係機関に要望していきたいというふうに思います。



○議長(伊藤泰雄君) 山崎建設部長。



◎建設部長(山崎大行君) 国関係、国土交通省関係では、現在10カ所、平成27年度で事業予定をされております。このうち長谷地区では4カ所、高遠地区で6カ所という状況でございます。また、林野庁関係では6カ所、これは全て長谷地区。それから県関係でやはり長谷地区で3カ所実施の予算になっております。



○議長(伊藤泰雄君) 中山議員。



◆10番(中山彰博君) けさほどの白鳥議員の質問の中にも、ダンプカーが奥の方の事業に通過していったというようなお話もお聞きしました。本当に長谷地域の奥のほうの事業もたくさんあるわけでございます。私がこの質問を申し上げたのは、当面の目標、中期目標ということについては、平成23年2月22日、三峰川上流砂防事業説明会の資料で申し上げたわけでございます。その後、これらの計画につきましては、いろいろの事業の進捗状況を見ながら、この当面の目標、中期目標を分けての対応でなく事業が進捗しているようでございますが、その辺について、今、今年度12億円とたくさんの事業があることもお話をいただきました。当時のこの時期から内容が少し変わってきているというようなことについて、おわかりの分について一部お答えいただければとお願いいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 山崎建設部長。



◎建設部長(山崎大行君) ただいま議員さんのおっしゃられた計画、平成23年ということでありますので、少し前の段階のものかというふうに思われます。現在そういった中期的、長期的なものがございませんで、先ほど申し上げました箇所数、これが実際として動いているという状況でございますので、議員さんお尋ねの進捗状況といったものが、数字ではちょっと現在あらわせない状況でございますので、お願いいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 中山議員。



◆10番(中山彰博君) その前の御回答の中で、場所と金額等もお聞きしましたので、この点については答弁をいただいたものということに理解をいたします。

 次に参ります。3点目でございますが、市道三峰川併用林道の通行止め解除についてでございます。

 このことについては、昨年、平成26年3月議会でも質問をいたしました。その際、市長は答弁で、塩見小屋完成に間に合わせ、安全対策、登山道整備を行いたいと答えています。その後の経過と見通しはいかがでしょうか、市長にお尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) この併用林道でありますけれども、平成22年の7月に土砂崩落が発生をしております。その後、杉島地区でゲートを設置をして通行どめということでありますが、上流では発電所の工事があったり、また三峰川電力の取水に対する管理の問題があったり、さまざまな事業が展開しておりますので、事業者については鍵をあけて入っているということであります。

 しかしながら一般の方については、まだ崩落の危険があちらこちらありますので、まだとめてある状態でありますが、平成27年度でいいますと、この林道に対しての安全対策費として500万円を盛ってあります。その500万円なんですけども、延長が約15キロという距離で大変長いわけでありますので、伊那市だけの安全対策の費用だけでは維持管理が大変難しいというのが現状であります。

 引き続き、伊那市でも役割分担をしながら国と協力をして、この安全対策を進め、利用者が安全にできるような対策を講じながら、早期の通行どめの解除、また全面解除でなくても何らかの方法によって中に入ることができるかどうかといった検討をしているところであります。



○議長(伊藤泰雄君) 中山議員。



◆10番(中山彰博君) この通行どめについては、平成22年ということですので、もう5年ほど通行どめという状況になっているわけでございます。地域の方々からぜひ奥へ利用したいというようなことで同意をとって許可をとって奥に進まれる方も、許可をいただいて行かれる方もおるように聞いております。これは住民でございますけれども、当然ながら市長が今言いました三峰川電力営林署、その他工事等については通行しているわけでございます。そういった通行状態をするときに、危険性があるということで通行どめをしておるわけですけれども、市長も今、答弁で何らかの方法を講じながら通行部分解除も含めてやっていきたいというような答弁をしておられたかと思います。今、答弁いただいた中では、また安全対策が全て整わなくても、そこらのことについて検討いただく中で、期間・時間等を区切っての開通というような、解除というようなこともお考えの中にあるのか再度お尋ねをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) この三峰川の併用林道でありますが、万が一事故があった場合、市に責任があるということになりますので、ですから安易な解除というのは、危険がある限りはできない状態です。ただ100%安全対策がとれるかどうかというと、それもまた難しい山域でありますので、ある程度の安全というものが見越せて、また何らかの方法で、今おっしゃったように時間的なものとか別の方法で入ることができるのであれば、そんなことも検討してまいりたいという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 中山議員。



◆10番(中山彰博君) この通行どめ解除についての要望は、あちらこちらで耳にしております。ぜひ市長、思いも語っていただきました。安全の中でそんな時期の来ることを期待し、この質問については答弁をいただいたことといたします。

 次でございます。大きく二つ目のお尋ねでございます。ラジオ放送の難聴解消についてです。

 伊那市では、NHK伊那局1341チャンネルは大変感度よく聞こえます。しかし、カーラジオを聞きながら伊那から152号線を走り白山トンネルを出ると、音声が少し落ち、美和診療所より300メートル区間はノイズでほとんど聞こえません。その後、ノイズが入りながらも辛うじて聞き取れる場所もありつつ、感度不良を繰り返し、戸台口の橋(飯島橋)から先は全く聞き取れない状態となります。これは感度のよいカーラジオですので、普通の小型ラジオでは、長谷においてはノイズが入り音声が波打ち、聞き取ることがほとんどできません。と書きましたが、場所によっては入るところもあります。

 一般的には、ラジオ放送の魅力を感じ生活している方、1日の生活リズムにしている方、テレビを持たずラジオ放送を情報入手の手段としている方、仕事中の気分転換に使う方がいると思います。また、昨今の異常気象の情報、何らかの災害等にはラジオ放送に頼らなければならない状況もあり得ると思います。

 長谷地域は防災無線放送による告知も完備していますが、これのもとである伊那からの光ケーブルは電柱ケーブルです。難所の大明神地籍から生命線として続いている状態であり大変心配です。

 ますますふえることが期待される観光客、予想される工事関係車両、ラジオ放送を楽しみにしている方の情報確保のためにも、このラジオ放送の難聴解消に取り組んでいただくことを強く要望いたします。

 先ほど、長谷地域の様子を申し上げましたが、高遠藤沢川沿いの152号線はJA長藤支所から山室川沿いは宮原からNHK伊那局は聞くことができません。ここに来て悪くなったわけではありませんが、東南海地震、松本・白馬の地震、最近の異常気象等による災害に対応するためには、身近なラジオ放送が有効ではと考えます。

 このことについて、総務省、信越総合通信局情報通信部放送課とNHKラジオ難聴相談窓口に連絡をとってみましたが、早期に情報を収集し対応に当たるというよりも、意見として上司に伝えておきますというような消極的な回答でした。

 そこでお尋ねですが、総務省に民放ラジオ難聴解消支援事業の中に、地理的・地形的難聴対策事業があるようですが、長谷、高遠のラジオ放送難聴解消について、地方創生と絡めて実施してはどうか、市長の考えをお尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) このラジオの受信エリアにつきましては、市内のほぼ全域が受信可能となっているわけでありますけども、地理的な、あるいは地形的な問題から、受信困難な場所があるということは御指摘のとおりであります。

 NHKでは、山間部など電波の入りづらい地域などでラジオ放送が聴取しにくい状況の改善を目的として、ラジオ放送をインターネットで同時配信するサービスというのをやっております。インターネット環境が整っていれば、屋内、屋外を問わずパソコン、スマートフォン、タブレットなどで聴取ができるということでありますので、そうしたことも情報提供をもっともっとしていかなければいけないかなということ。

 また、現在さまざまな情報手段というのが整備されておりますので、利用者の皆さん、そうした受信しにくい地域の皆さんには、こうしたサービスの選択情報、あるいはそうしたことによってラジオが聞き取ることができるといったことの提案をしてまいりたいと思います。

 ただ、この提供につきましては、サービスが始まったばかりでありますので、周知・普及を図るといったことがこれからの仕事であろうかと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 中山議員。



◆10番(中山彰博君) ただいま市長に答弁いただいたようなことについて、私も情報として得ておりますが、一番やっぱり利用したいのは、利用しているのは、カーラジオ、農作業をしながらカーラジオをつけながらラジオを聞くというような方々が、特に長谷地域は多いのかなという思いがしております。そんなことでございます。一様にして解決する問題でないことは承知をしておりますが、このことについてはぜひ声を大きくしていただき、対応いただくことができないのかなという思いがしております。

 特に、先ほど言いました市野瀬地域とか、あそこの谷間に入りますと、ほとんど電波が拾えないというような状況もあります。また、そんな思いもしておる方も多いわけでございます。その辺について、市長に再度、少し取り組みはできないのか、改善ができないのかということをお尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 過去の調査によりますと、NHKが難聴地域として理解しているところというのはないということのようでありまして、ただ、災害時にはFM放送が使えるということで、そうしたものを利用してほしいという話を伺っております。今後のまた課題として捉えてはおきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 中山議員。



◆10番(中山彰博君) 課題としてお考えいただけると、おきたいと言ってくださいました。先ほどインターネット等、スマホ等については、やっぱりカーラジオの便利性とは大分様子が違うことでして、その辺について今、答弁をいただいた内容について、より一層、機会を捉えて声を大きくしていただくことを重ねてお願いをしておきます。

 最後の質問に入ります。合併10年を迎える伊那市についてです。

 合併10年目を迎える伊那市、三峰川のえにしにより結ばれた3市町村は、旧伊那市の工業、商業、旧高遠町の歴史文化、旧長谷村の大自然とそれぞれ持つ特徴を生かし、地域づくりに取り組み10年目を迎えています。

 さて、そんな中で、平成25年3月22日付で、市長に「長谷地域自治区地域協議会会長名で提出した長谷地域自治区及び長谷総合支所の在り方について」の建議がされ、地域自治区については地方自治法に基づく地域自治区へ移行する方向づけとなりました。残すは長谷総合支所のあり方についてです。このことは高遠町地域自治区地域協議会も同様に建議されております。

 そこで質問ですが、建議書に対する答申が平成26年1月29日、長谷地域自治区及び総合支所の今後のあり方について、地域協議会宛てに出ています。その内容は、協議会の意見や地域の声を尊重しながら協議を行うというものでした。長谷・高遠町ともに人口減少に歯どめがかからない状況の中で、長谷総合支所の存続内容が揺らぐことがあるとすれば、さらに地方消滅感が広がり、地域に活気がなくなるのではと考えます。これらについては、平岩議員さんからの御質問もあったわけでございます。

 この答申から1年4カ月が経過しましたが、協議会にはまだ提示がありません。この状況で協議会の意見や地域の声を尊重できるのか心配ですが、どのようになっているのか、市長にお尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) この建議書に対する対応状況につきましては、おっしゃるとおり平成26年1月に両地域協議会に対して途中経過ということで、平成26年度に地域自治区のあり方を検討する機関を設置をして検討していくということ。また、その検討過程においては、地域協議会の意見や地域の声を尊重しながら協議を進める旨を回答してあります。

 かねてから議会にも報告をしておりますとおり、昨年、地区の代表、それから各種団体、識見者とで組織をしました地域自治区制度の審議会において審議をいただいて、地域自治区の今後のあり方について答申を受けたところであります。

 その審議過程においては、地域協議会等の意見も参考にしながら協議を進めてきたという経過があります。審議会からの答申を尊重する中で、伊那市としての方針をまとめ、それを市報で広報する。あるいは現在、各地域協議会で説明を行いながら意見等もお伺いしているという状況でございます。

 今後、総合支所の関係につきましては、地域自治区の方向性により、そのあり方も左右されることになりますので、審議会の答申等を注視する中で現在に至っているということ。

 また、方針が定まったことから、市の組織、それから職員数について現状の業務量等を確認をして、組織のあり方、今後のあり方を各部署で協議をしながら調整をしていくという予定であります。

 合併10年が経過する平成28年4月の組織体制につきましては、総合支所に限らず本庁においても見直しを行う予定であります。地域協議会、あるいは議会には方向が固まった段階で説明、また協議の場を設けたいという考えでございます。



○議長(伊藤泰雄君) 中山議員。



◆10番(中山彰博君) 今の答弁の中で、その後の中間というような状態で、地域協議会に話があると。言ってみれば提示をしてというような素案の提示ということですか、そんなことが、聞くところによると高遠は5月下旬だか6月初めにあったかに聞いておりますが、長谷地域にはまだその機会がないのか、説明がないのでして、そんな状況の中から、今の答弁の中にそこらが少し出るのかなという思いもしておりました。その辺についてお尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 原総務部長。



◎総務部長(原武志君) ただいま御指摘いただきました地域協議会の説明でありますけども、本年の4月22日から美篶地区を皮切りに各協議会のほうに説明に入っております。

 高遠につきましては、議員先ほど御説明がありましたように、5月26日に終了いたしました。長谷地区につきましては、当初5月8日を予定しておりましたけれども、日程調整等によりまして現時点では7月1日開催ということになっておりますので、その際に御説明させていただきます。



○議長(伊藤泰雄君) 中山議員。



◆10番(中山彰博君) 市内全域での説明会の中でということでございます。長谷のほうが特別おくれているとかいう状況ではないようでございます。そのことは理解をいたしました。

 先ほども申し上げました総合支所、地域のかなめとして長谷地域については大変大切なものとしております。ぜひ今後の中、高遠も当然かと思います。総合支所のあり方について、十分御協議をいただき、継続して設置されることを期待を申し上げ、私の質問を終わります。



○議長(伊藤泰雄君) 以上をもちまして、中山彰博議員の質問が終了しました。

 引き続き、橋爪重利議員の質問に入ります。

 7番、橋爪重利議員。

     (7番 橋爪重利君登壇)



◆7番(橋爪重利君) 7番、橋爪ですが、私は今議会でP・T・A等の活動助成についてと、伊那市保育園整備計画について取り上げ、質問したいと思います。

 PTA、よく聞く名称ですが、組織や目的からの活動及び費用について、私のに認識としましては、組織は学校に通学する子供の保護者と通学する学校の教職員で構成される団体であり、目的からの活動は多岐にわたると思いますが、「児童生徒の健全な成長を図る」、このことを目的としまして、このためには学校、家庭、社会が協力し合うことが重要であると思います。

 このことは親と教師が教育に関して協力し、相互に理解し、地域にも協力を依頼していき、学校も家庭も地域社会もそれぞれ協力し合うことが必要であると思います。また、児童は組織には入らず、分け隔てのない支援を受ける対象者であると思います。

 そこで市長にお聞きしますが、PTAの役割や必要性について、どのように考えておられるかお聞きします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 父母等の保護者と、そして教師が協力をして、学校、家庭、社会における児童生徒の幸福な成長を図るという大変重要な役割を担っております。こうしたことを実現するために学校運営上、必要不可欠な組織であるという捉え方であります。



○議長(伊藤泰雄君) 橋爪議員。



◆7番(橋爪重利君) 伊那市内の学校は、それぞれPTAを組織し活動を行っております。この中で、新山小学校のPTAは、地域の方も参画されてPTACの活動をされております。もちろん地域の方も会員でありますので会費は負担しております。この組織に至るには、児童の減少に伴う児童の健全な育成への心配、また学校運営と学校存続への危機感もありまして、これが過疎化へ進むのではないか、地域の衰退にもつながるのでは、の懸念もあり、全地区民会員の組織となったとお聞きしまして、地域における学校への思いを知りました。

 教育委員会は、新山地区における児童減少に伴う複式学級化や、将来単独での維持等が容易でない等の対策としまして、伊那市公式ホームページに掲載されております新山小学校(小規模特認校)の児童募集、概要は平成21年度から新山小学校を小規模特認校に指定し、市内全域から入学・転学児童を募集しております。

 小規模特認校制度とは、少人数ならではの特色を生かし、一人一人の個性を大事にした教育を行う小規模な学校に、通学区を越えて市内どこからでも修学できる制度です。と紹介されております。

 昨年度の卒業式で、卒業される児童が未来への大きな羽ばたきと新山地区への気持ちを、また母親がこの学校があったから子供も親も頑張れたと感謝を語られました。

 市長にお聞きしますが、新山地区におけるPTAC活動について、どのように考えておられるかお聞きします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 伊那市におきましては、児童生徒の健全育成の観点から、学校と地域住民の協力・共同による地域に開かれた信頼される学校づくりというものを目的としまして、信州型コミュニティスクールの導入に取り組んでおります。本年度中を目途に、市内全小中学校において、この組織化を行う予定であります。

 新山地区の全戸PTA加入制度を初め、新山の小学校・保育園を考える会などの取り組みは、まさに信州型コミュニティスクールそのものであるというふうに言えます。その先進的かつ地域の献身的な支援に感謝をするということと同時に、敬意をあらわすところであります。



○議長(伊藤泰雄君) 橋爪議員。



◆7番(橋爪重利君) PTA等の活動助成についてでありますが、新山小学校PTAは、地元児童と校区外児童と分け隔てなく支援しております。1戸当たり2,000円を負担しておりますが、決算書を見ますとPTAの会員、父兄の会費だけでは賄い切れない状況となっております。地域の方の参画が大きなウエートを占めております。

 この状況を見て二通り考えました。地域で複式学級の解消や学校の存続を望んでおり、PTAC活動も行われており心配ないと考えるか、いやいや、少人数での会は維持は困難である。学校は校区が定められており、校区内の教育は担当する学校で解決するのが原則。地区住民が会員であり、負担しております活動費も児童を分け隔てなく支援しておる。このような小規模特認校制度は市全体で維持しなければならないとの考えが浮かびました。このようなことから、新山小学校PTA活動費を助成したらと考えます。

 今回の質問で、市内小中学校PTA会費の額を教育委員会へお聞きしましたところ、2,000円集めておるPTAが多く占めておりましたが、やはり小規模校である高遠北小、長谷小、長谷中は、他学校の約倍の金額でありました。小規模校では基礎的な負担も大変であり、活動費を捻出するには父兄に負担の増をお願いする状況であります。等しく児童に教育の場が与えられるよう、小規模校へのPTA活動費を助成したらと考えます。

 市長にお聞きしますが、新山小と高遠北小、長谷小、長谷中へのPTA活動費の助成について、小規模特認校と小規模校に分けてどのように考えておられるか、お聞きします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) この新山小学校につきましては、複式学級の解消、それから地域の核としての小学校の存続のために、教育委員会において小規模特認校制度、これを導入してまいりました。

 制度の導入に際しては、新山地区の理解を得た上で実施をしたという経過があります。その上でPTA活動の重要性は当然認識をしておりますけれども、活動の目的を達成する上で、自主性とか独立性の確保が必要となるわけであります。したがいまして、公費による活動助成というのは適当ではないと、適切ではないという考えであります。小規模校であります高遠北小学校、長谷小学校、長谷中学校についても、同じ理由から公費による活動助成というのは適切ではないという考えでございます。



○議長(伊藤泰雄君) 橋爪議員。



◆7番(橋爪重利君) 今の市長の答弁の中で、この校区外から来ている子供、この子供たちにも新山地区で分け隔てなく、私が先ほど言いましたけれども、分け隔てなく支援をしているという、こういう実態がございます。やはりそれは地区の人たちが学校の存続だとかいろいろな問題を考えている中でやっている。でもそれだけでなくて、やはり私はそういう全地区から受け入れている。それも地区の人たちも承知しているんですけれども、やはり一生懸命やっているところへ市長は、今回の6月の一般質問でも、そういうところへは、地区へは支援をするというような答弁をしておりますので、ぜひこの一生懸命やっている地区へ支援をというようなことを私は思うんですけれども、再度の質問でありますけれども、いかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 一生懸命やっているところへの支援ということでありますけれども、単眼的な視点ではなくて、PTA活動費というところだけではなくて総合的に、例えば新山地域については人口増対策だとか、またいろんな道路整備だとか、森林整備等々を含めて総合的な応援をしているというつもりであります。

 したがいまして、PTA会費だけ切り取って、そのことについての公費の助成ということについては、先ほど申し上げましたように適切ではないという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 橋爪議員。



◆7番(橋爪重利君) 続いて、伊那市保育園整備計画についてでありますが、これにつきましては、先ほど同じ会派の平岩議員さんが午前中に質問をされまして、それで市長は定員を見直す考えはないという厳しい答弁がございました。

 ですけれども、私は私なりに考えた内容で、これについて見直しをということについて、お伺いしたいと思います。

 市は、平成22年に保育園整備計画を策定しまして、これに沿って整備を進めてまいりました。この計画の第5章の保育施設の整備計画の1、計画の概要中(3)施設整備基準であります。「現状維持施設」、入園率85%以上を確保でき、将来的にも施設維持が必要。「統廃合施設」、入園率50%を確保できているが、将来的に児童数の増加が見込まれず、関係施設と統合することにより効果的な運営が可能。「休廃園施設」、入園率50%以下、または園児数30人以下であり、他施設への入園が可能。1校1園体制が存続できない施設にあっては当面休園(経過措置5年)としまして、大幅な児童数の増加がなければ廃園。これは園児が2カ年半数を割った場合は、翌年から休園、休園が5カ年続いたときは廃園。児童の募集は廃園になるまで続ける運用であると理解しました。

 この規定により、新山保育園が休園し、その後、地区民の保育園にかける熱意と行動により再開されました。伊那西部保育園は平成24年度から休園になっております。このまま続けば平成29年度に廃園となると考えます。この2園の経過につきましては、決して喜ばしい状況ではありませんが、次に掲げる保育園より他の保育園の通園が何とかなる、何とかするに条件が幾らかよい地域であると思います。

 しかし、高遠第2・第3保育園と長谷保育園につきましては、園児数の減少が即、旧廃園施設の対象となります。高遠第2・第3保育園は定数45人で半数は23人、入園対象児童数は40人、園児数は18人。長谷保育園は定数60人で半数は30人、入園対象児童数、これは地区の子供数ですけども58人、園児数は32人であり、旧廃園施設のボーダーラインにあると思います。

 新山保育園が再開されたとき、地域の方が「子供の姿が見られることや声が聞こえると元気をもらえる」と話しておられました。高遠第2・第3保育園と長谷保育園につきましては、地域の活力の低減、園児の通園が長距離となり通園時間が多大となり負担が増大する。平岩議員さんもおっしゃっておりましたが、移住してきた方の、保育園があり、子供の保育ニーズに応えてくれるとの思いを裏切り、負担の増となる。市長の過疎地・人口減少地の解消、人口増の施策と相反する。

 園児の入園先は市内どこでもできるので、藤沢・長藤・三好地区の保護者は、勤務先が多くある旧伊那地区の勤務先に近い園を望むものと考えます。通勤に距離があり通勤時間を要する保護者にとっては、朝の10分、20分、また帰りの10分、20分遅くお迎えができることは大変ありがたいと思います。

 新山保育園の再開時における地域の方々の努力は大きな成果を上げました。このような努力は必要と思います。しかし、この地域の実情等から、この保育園をどうしても存続する必要があると考え、それには定数及び入園率50%以下、または園児数30人以下の改定。または少ない園児数でも、この地域に1園は設置が必要と考え、既に経験した新山方式、これは私が勝手に言ったんですけども、もととなる近くの保育園を定めまして、もととなるその保育園と一体で運営すれば、保育士等の人員配置が比較的スムーズにできると考えます。高遠第2・第3保育園については、地域の方も存続について心配しております。

 市長にお聞きしますが、このような状況から、保育園整備計画についての旧廃園施設について、再検討をと考えますが、午前中、平岩議員さんに言ったことと、時間がそんなにたってないものですから同じようなお答えになろうかと思いますけれども、再度どのように考えますか、お聞きします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 同じ答えになってしまうんですけども、伊那市の基準にのっとっていきますと、現時点では見直しを行うという予定はないわけであります。

 ただ、平岩議員のときもそうでしたけれども、保育園の定員のことにスポットを当てて話をされておりますけども、例えば今回減ったから定員をまた少なくして、それでまた対応して、また減ったら少なくしてというと、最終的にはもういなくなってしまうわけですね。だから、そうしたことではなくて、やはりどのようにしたらその保育園に子供を預けることができるのか。例えば今、朝の忙しいときに10分、20分が大事だとすれば、保育園の開園の時間をもっと早めてくれとか、預けやすいような方法にしてくれとか、迎えに行きやすい時間に変えてくれというのも一つの方法だと思うんです。そうしたことの議論だとか、あるいは人口増、つまりあの地域全体の中でどのようにして子供たちの数をふやしていくかという、そういう先ほど言いました人数というところにスポットを当てての議論ではなくて、やっぱりそうした対症療法じゃなくて、複数年かかっても園児数をふやしていくための議論というのが何よりも大事だと思いますので、数年かかってももちろんいいわけでありますから、そうした議論を重ねて、それでその地域に移住なり、また子育てをしやすいような環境づくりというのを、地域から声を上げてもらって、そのことを私たちも一緒になってやるというようなことが重要だと思います。

 新山の一つの事例もありますので、こうしたことは新山以外ではできないということではなくて、違うところでも必ずできますので、そうしたことの声を上げて立ち上がってもらえれば、私たちも一緒になって取り組んでいきたいというふうに思っております。



○議長(伊藤泰雄君) 橋爪議員。



◆7番(橋爪重利君) 今の市長の答弁の中で、たしか子供をふやしていくという施策をし、また地域の方たちがそれに応えて自分たちも自助努力というか、そういうことで頑張っていただくということは、これは非常にいいことだと思いますし、やっぱり自分の地域を大事にするということが一つそういうところに出てくるということで、私もそれは本当に大事なことだと思うし、ぜひ市もそのような施策を進めていただきたいと思いますし、地元の方たちもそのことに応えていただきたいと思います。

 ですけども、ただ、ここの2地区につきましては、伊那の新山保育園だとか西部と地域が、私やっぱり違うんではなかろうかという、その一つが、これが当てはまるのかどうかあれですけども、伊那市の過疎債の対象地域であるという、こういう公式レッテルですけれども、そういう言い方は失礼になるかもしれませんけれども、そういうようになっているということもあります。

 それとまた、保育園がいつでもできるという安心感というものは、地区住民にとってはかけがえのないものであると、これは。ですので、地区の住民が保育園がある。そこへ連れていけば子供を預けられるという、これが一つのかけがえのない地域の住民である。

 そしてまた、これは何ていうんですかね、さっきの預けるということの中で、合併した効果で、どこででも預けられるという、これがこの地区の方たち、ほかの地区もそうですけれども、伊那市の保育園はどこへでも預けられるという、そういう状況があると思うんです。ですので、それは一つ、勤務先が遠くにある旧伊那の例えば西箕輪であるだとか、そういうところの親にとっては、行く途中で子供さんを預けていけるということ、これはすごい合併効果になるのではなかろうかと思いますけれども、ただそれが反対に、その地域の子供たちが少なくなってくるという反対の効果が出てくるというか、そういう相反するものがあると思うんですけれども、そこら辺のところが非常に難しいと思うんですけれども、そんなようなことを考えまして、今までの、市長が言ったように率を下げて下げて下げてと、そういうことではなくて、もう少し他の地区の全体というんじゃなくて、この地区の入園率50%という、市内一律にというんじゃなくて、やはり地域の状況等を考えて、例えば3分の1ぐらいこの地区については考えるだとか、そのような判断をこれからもう一度再検討していただくという、そういうお気持ちになっていただければと思いますけれども、いかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 高遠第2・第3保育園につきましては、過去に山室地域、三義、あの地域では子供たちが随分ふえた時期があります。そのことによってマイクロバスなりで高遠第2・第3保育園に来たときに、バスが壊れてしまって何とかしてくれんかということで対応したこともありました。

 そういうことを考えると、やはり過去には山室地域、三義地域でも人が随分ふえたんですね。今でも減少率は低いほうです。緩やかに若干減ってはおりますけども、そうしたことをあの地域、山室・三義地域とか、あるいは藤沢の谷の中でしかけていって、また人口をふやすような、そんな取り組みをまずやるほうが、将来を考えると定員の見直しよりも、かなりもちろん効果があるし、将来に夢が描けると思いますので、現段階では定員について手をかけるつもりはありませんけれども、人口をふやすことについては、もう一生懸命やるつもりでいますので、ぜひそうしたところの議論をしてほしいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 橋爪議員。



◆7番(橋爪重利君) ただいま市長からお話があったように、人口増を図っていきたいということでありますので、ぜひ人口も若い方たちが住んでくだされば人口増につながると思いますので、ぜひ強力に進めていただきたいと、そんなように思います。

 以上で私の質問は終わりとします。ありがとうございました。



○議長(伊藤泰雄君) 以上をもちまして、橋爪重利議員の質問が終了しました。

 引き続き、若林敏明議員の質問に入ります。

 13番、若林敏明議員。

     (13番 若林敏明君登壇)



◆13番(若林敏明君) それでは、事前に提出しました2点につきまして、お聞きしたいと思います。

 一つは、信州型自然保育認定について、二つ目は、止まらない松くい虫被害についてであります。それぞれ再質問でありまして、そこにこだわっていきたいと思っております。

 まず1番目、伊那市を丸ごと信州型自然保育所にすることについてであります。

 既にほかの議員さんたちも子育てと自然環境について随分触れておられます。私もやはりこの地域の、伊那ならではの子育て環境を、すばらしい環境を生かした保育を追求すべきだと思いまして、再度質問させていただきます。

 長野県は、子育て、この自然に恵まれた子育て環境のすばらしさを、信州ブランドとして積極的に発信して、移住交流の促進につなげようとしております。これが信州型自然保育認定制度の趣旨であります。

 認定されるとどうなるかといいますと、県として子供たちにさまざまな自然体験活動を提供している園を、県内外に積極的にアピールして、交流と学び合いもサポートするものであります。

 その後、県の詳細な計画が決まり、4月から施行されたわけですが、既に上伊那地域でも説明会が開催されております。今後はそれぞれの保育園の主体的な展開が待たれるところです。それぞれの園ごとに認定の申請をする仕組みになっております。

 認定したからといって、特別に補助金が出るよというものではないようで、先ほど言いましたように、積極的に自然保育に取り組んでいるところを認め、そのことによって情報発信する。都会の人たちにも目に触れるようにするという、そういうアピールの機会になるというものであります。

 そこで市長に見解を伺います。

 まず一つ目、前回3月議会一般質問でも取り上げたこの問題ですけれど、自然保育の導入について、市長は「大賛成だ。保育ばかりではなく小学校においても取り組みたい」と答弁されました。改めて自然保育、あるいは自然教育、外遊びについて、外遊びを積極的に導入することにつきまして、市長の見解をまず伺いたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 自然は子供たちにとって心と体を育む最適な遊び場であるというふうに考えております。そうした場所は伊那市内の保育園どこでも持っておりますので、そうした環境は十分あるという思いであります。

 子供たちにとって遊びというのは、仲間をつくるとか体力をつくるというだけではなくて、やっぱり工夫をするということが出てきますので頭を使いますし、またいろんな感性を養う場所でもあります。そうしたこと、つまり心と体のバランスのよい成長が、そうしたところにあるということでありますので、毎日の遊びを大切にしながら、主体的に意欲を持って楽しく遊ぶ。そんな保育を進めてまいりたいと思います。

 伊那市ではこうした外遊びには積極的に取り組んできておりまして、今後も全保育園で周囲の自然環境、あるいは身近な自然の中で伸び伸びと体を使って、子供の気づきというものを大切にするように工夫をした保育を進めてまいりたいというように考えております。



○議長(伊藤泰雄君) 若林議員。



◆13番(若林敏明君) わかりました。大変これからの伊那市全体がそういった自然環境に恵まれているという立地を生かした、気づきのある感性を豊かにする保育が実践されることを願うものです。

 それで、二つ目の問いは、前回も触れたとおり、伊那市における保育現場の実践研修の充実ぶりは、毎年の保育発表会の熱気からもわかります。この際、伊那市全ての保育所で信州型自然保育認定を目指したらどうか。県内でも際立った子育てのまちとなり、シティプロモーションの一つになるというふうに考えます。

 それを県が全国へPRしてくれるものですから、やるなら今だと考えておりますが、いかがでしょうか。先ほど市長の答弁であったように、既に伊那市では、むしろ県に先んじて実践しておるということは私も十分わかるわけですが、県が積極的にこういう形でPR、つまりシティプロモーションに協力するということであれば、まさに先ほどの市長の答弁のとおり、伊那市全域を丸ごと認定してはどうかというふうに思うわけですが、いかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 伊那市では、この2月から「がるがるっ子育成」という事業をスタートさせております。これは「おもしろがる」とか「試してみたがる」とか「知りたがる」とか、あるいは「不思議がる」という、その「がる」をとって「がるがるっ子育成」ということで始まりましたけれども、これも保育士の皆さんが考えたネーミングであります。

 その一つに、シンボルツリーをそれぞれの保育園で決めて、1年間を通じて観察をしたり、そこでいろんな取り組みをしていきましょうということも始まっております。こうしたがるがるっ子については、意欲を持って行動ができる子供たちをつくりたいと。あるいはさまざまな自然の現象、あるいは興味、関心、こうしたことについて子供たちの感性や知恵や、あるいは意欲というものを育てていきましょうということであります。

 伊那市の保育目標であります「生きる力のある子供」、これを育成することにつながっていくという考えでありまして、信州型自然保育認定という、この認定のあるなしにかかわらず、伊那の自然を生かした保育というのは、他に誇れる先進的なものであるというふうに捉えております。

 今後もがるがるっ子の取り組みというのを中心に、さらに当たり前のことができる子供たち、それから大きな声で返事ができる。また木育、食育、読育、いろんなものを展開し、また保育士たちも自分たちでいろんな研修をしながら資格を取っていく。そうした総合的な伊那市の保育というのは、他に見られないものというふうに私は思っておりますので、こうしたことは一様な信州型という名前の中に飛び込むのではなくて、伊那市は伊那市としての今までの経験と実績というのを前面に出した保育を進めていくべきではないかなというふうに考えます。

 この保育発表、議員も毎回来てもらっておりますけれども、非常に質の高い保育発表であります。見にきた皆さんは本当に一様に驚かれるんですけども、こうしたことを伊那市のホームページとか、あるいはいろんな市報もそうなんですが、例えば雑誌だとか、そうしたものに取り上げてもらって、積極的に紹介をするということが、その信州型保育という名前ではない保育の姿というのを伊那市から発信できるのではないかというふうに考えます。現時点では、そうした長野県の信州型自然保育という、そうしたところに持っていくという考えはございません。



○議長(伊藤泰雄君) 若林敏明議員。



◆13番(若林敏明君) 基本的な考え方は全く大賛成で、既に伊那市はむしろ率先してやっていると、実践しているということでいけば、市長の今の発言のとおり、むしろそのことをいかにプロモーションしていくかというところをもう少し工夫したらいいかと私も思います。

 毎年行われている発表会の内容なんかを、本当にもっともっとわかりやすく、あるいは魅力的に映像化していくということが必要かというふうに私も思いますので、それはそれでやっていただけたらと思うわけです。

 ただ、せっかく長野県も伊那市も信州なわけで、そういう意味では、信州という一つのブランドを使って、伊那市を全国に発信していくいいチャンスではないかというふうには思います。認定制度によって、やっぱり社会的な認知も高まりますし、信頼性も高まるという、それを使わない手はないんではないかなというふうに思うわけです。

 一つお尋ねしたいのは、例えばそれを意欲的に市内の保育園、あるいは保育所で意欲的に取り組みたいというところがあれば、それを支援するということはお考えでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 実は高遠第2・第3保育園で、この信州型をやりたいという話がありまして、私としては今の保育の内容で十分かなと思いましたけども、これは保護者たちがやりたいという意欲が出てまいりましたので、これについては応援しましょうということで、申請書を提出したばかりであります。

 そうした中で、実践、信州型ということでどのような反応があるかというのも見ていくのも一つかなというふうに思っています。



○議長(伊藤泰雄君) 若林議員。



◆13番(若林敏明君) そういうやはり保護者と保育者との間の連係プレーというか、それこそ一つのモデルだろうと思うので、温かく支援を続けていただきたいというふうに思うわけです。

 そしてまた、そうした自然型保育、その信州型自然保育という認定を受ける受けないにかかわらず、外遊びといいましょうか、自然をうまく使った保育の実践について、お互いにそれぞれの園同士の情報を交換したり、研修をするような仕組み、つまり関係の保育士や保護者や地域住民がネットワークをつくっていくということも必要だろうと思っておりますが、伊那市としてはそういう場面はあるのでしょうか。あるいはつくる意思があるでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) ネットワークをつくるというような考えは今のところ持っておりません。



○議長(伊藤泰雄君) 城取保健福祉部長。



◎保健福祉部長(城取誠君) 正式なネットワーク等については市長がお答えしたとおりでございますけれども、先ほど市長が御紹介をさせていただいた高遠第2・第3保育園の信州型自然保育の認定等の取り組みについては、当然、保育園それから保護者、それから住民の皆さんと協議もしていただきながら取り組みにつながっているというふうに思いますので、そうしたネットワークについては自然にでき上がってくるものかなというふうに考えております。



○議長(伊藤泰雄君) 若林議員。



◆13番(若林敏明君) 行政も積極的にかかわって、いい保育ができるように、自然保育の一つのモデルになるようにしていただきたいと思います。

 大きい二つ目、止まらない松くい虫被害についてであります。

 平成18年に初めて伊那市内で確認されて以来、松くい虫被害がとまりません。長谷を除く全市域に広がっております。これは昨年度に引き続きこの問題を取り上げたいと思います。

 既に昨年度、新しくマツノザイセンチュウ、要するに病原体ですが、検体が発見された場所、新山が6件、梨の木で1件、東高遠で2件、美篶で1件、横山で2件、本当に伊那市全域に広がって、新たに検体が発見されているわけです。

 こうした中で、先ごろ開かれました伊那市の松くい虫対策協議会の報告書を見ましても、被害はどんどん進んでいる。北上と東進を続けているわけです。北上についていけば箕輪の三日町まで、東進については東高遠まで来ておる。一時期、800メートルは超えないだろうということでしたけれど、既に幻想であって800メートルから1,070メートルまでだんだん高山にわたって被害が出ているというのが現状です。

 しかしながら、よく見ますと、全県の爆発的な進行状況を見ますと、上小とか松本とか非常に急激にふえている状況を見ますと、上伊那はある程度、抑え込んでいる。被害の北上と東進を伊那市が防波堤になって必死に進行をおくらせているというふうにも読み取れます。過去10年間のデータを見ますと、被害量も4,000立米という、ある程度一定のところでとどまっているということも見てとれるわけです。

 これもまた、山火事に例えるならば、まさに消化しなければならない先端は、今、伊那市にあるということではないかというふうに思うわけです。消火で一番大事なのは、そこを、まず先端を食いとめるということであります。今こそ予算も人材も傾注投資すべきときが来ているのではないかというふうに思いまして、市長に見解を幾つか伺います。

 まず1点、単刀直入に伺いますけれど、昨年度、被害木処理の申請があった中で、約50件200本が予算不足のため未処理であるとのことであります。実際には平成26年度の処理事業費が2,300万円もかかっておるわけですけれど、しかしながら、ここで200本残す手はないではないかと思うわけです。

 大体1立米当たりが1万6,000円と計算すると、大体額にして約400万円ぐらいはかかるとは思います。しかし、この400万円をやっぱり補正を組むなり予備費を使うなり、何らかの手だてはあったのではないかというふうに思うわけです。

 放置すれば拡大の最大原因である松のマダラカミキリの羽化期6月を再び迎えてしまう。このマダラカミキリが媒介しなければ松枯れは広がらないことは、もうわかっているわけですので、本当にこの200本を残したことは残念だなというふうに思う次第なんです。

 今後こうした状況がないよう、柔軟にかつ緊急の対応を願いたいというふうに思うわけですけれど、どのようにお考えでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 200本というのはわかっている範囲の本数でありまして、実は潜在というか、もうマツノザイセンチュウが入って、まだ茶色くなってないけれども、もういずれ早晩枯れてしまうというものを含めると、本数はわからない状態であります。当初、最初のころは松枯れを発見し次第、全量処理ができたわけでありますが、現段階では拡大に伴って、もう追いつかないというのが正直なところであります。

 県内では空中散布が非常に効果があるということで、駒ケ根市やそのほかの8市町村、安曇野とか麻績村とかいろんなところで空中散布を行って、マツタケ山を守るということでやっているところもありまして、そうしたところでは松枯れはとまっているというふうに聞いております。

 伊那市でもこれからできる限り対応していきたいということは当然でありますけれども、市内からも枯れた木の処理を早くしてほしいということの要望は多く出ておりますが、補正予算等であるいは対応しているものの、国・県の予算の制約もあります。全量処理というのは極めて困難な状況であるということであります。

 こうした中で、松枯れの被害拡大を防ぐためにも、先端地域の処理というのを優先するということ。それから、アカマツ林が松くい虫による被害を受ける前に伐採をして、あるいは搬出を行うということで、利用するということ。そして有効利用するような事業を推進してまいりたいと。と同時に、富県地区では住民の皆さんが率先をして、松くい虫のアカマツの抜倒処理をしております。こうしたところについては、できるだけ地域住民の皆さんによって地域の森林を守るといった活動の応援もできますので、そんなところも他地域での拡大を期待するものであります。



○議長(伊藤泰雄君) 若林議員。



◆13番(若林敏明君) いずれにいたしましても、正直なところなかなか追いつかないんだと、そういうこともあるかと思いますけれど、少なくとも今年度についてはぜひとも年度末に、やはり予算がないので断るという状況のできるだけないように、理事者として努めていただきたいというふうに思うわけです。

 二つ目は、今ちょっと市長からも触れました被害先端地域の指定であります。

 今年度、4地区をモデル地区に指定して、被害先端地域での樹種転換事業を推進することになりました。大変いいことだなと思います。実際、北上それから東進を食いとめるために、手良の八ツ手、美篶の笠原から芦沢にかけて、高遠の上山田、北福地、要は先端地域なんですけれど、そこを指定して伊那市の森林造成事業補助金もかさ上げして、補助を10分の2にしました。

 そこで伺いたいと思いますけど、被害が拡大している状況を鑑みて、かさあげを市全体に拡大することはいかがでしょうか。つまり、実際には、例えば高遠上山田といっても被害木の状況を見ますと、富県の桜井、新山、そして上山田とつながっているわけです。周辺へのつながりを考えていきますと、必ずしも4地区限定というわけにはいかない。やはり必要であるところには積極的に取り組んでいるところには、やはり補助金のかさ上げを同じようにするということが必要ではないかと考えますが、いかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) この伊那市の森林造成事業の補助金でありますけども、これは森林環境保全直接支援事業によって森林整備に対してかさ上げ補助、これを10%から20%にしております。平成25年度からは、かさ上げの財源が一般財源となりましたので、10%として補助金を交付しているわけであります。

 平成27年度では被害の先端地域の取り組みとして、四つの地域、これは手良の八ツ手、それから野口にかけてと、美篶笠原から南割、芦沢、それから桜井の北林、上山田、下山田そして南福地の北口までと、この四つの場所をモデル地域として、樹種転換の推進をしております。

 今後、事業の効果を検証すると同時に、伊那市における松くい虫事業の全体を考える中で、他の地域における補助率についても検討してみたいという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 若林議員。



◆13番(若林敏明君) ぜひとも積極的な支援を、かさ上げをお願いしたいと思います。

 3番目は、今後の方策としての樹種転換事業の推進であります。

 大いに進めていかなければなりませんけれど、気がかりなのはマツタケであります。私のところはまさに高烏谷山系はマツタケが売りなわけです。キノコ山は地域の、そして伊那市の重要な観光資源でもあります。アカマツを新たに造成することの可能性について、またアカマツにかわってツガを造成すること、この2点について見解を伺いたいと思います。

 ツガにつきましては、せんだっての伊那市の対策委員会の中でも提案された方もあります。新山の高烏谷山系には「つが平」という場所がありまして、毎年、高烏谷山ハイキングの富県区民が全員集まる場所は、つが平というところでして、まさにツガに適していると。

 なぜツガかといいますと、ツガから出るツガダケはマツタケと見た目も、また味や香りについてもほとんど遜色がない。そういうことで、単純に広葉樹に変えてしまうのではなくて、ツガを積極的に植えるということも一つの選択肢としてあるのではないかということで、地元富県では、それを実際に試行されている造林家もあります。

 このことに関しまして、早急に研究に取り組む必要があるのではないかと考えておりますが、いかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) このツガタケでありますが、私も山登りをするときに時々出会いますが、それはそれはすごい量であります。マツタケと全く同じです。むしろマツタケよりも一回り大きいです。一面に生えるといいますか、場所によっては、しょいびくてもしょい切れないというようなところもあるようでありまして、そうしたツガ林というのは非常に有効であるというふうに私も思っております。

 広葉樹への樹種転換というだけではなくて、将来のマツタケ林をツガ林にかえると、アカマツからツガにかえてツガタケというのをとるということも十分可能性がありますので、伊那市としてもそうした取り組みがあれば、市として支援をしていきたいという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 若林議員。



◆13番(若林敏明君) ぜひおいしいツガタケがみんなで食べられるように、有効な一つの手段として、官民力を合わせて研究をしていただきたいと思います。そういう意欲の出てきたところで、行政としても積極的に取り組んでもらいたいと思っております。

 なかなか発芽について難しいという状況があるらしいので、そういう意味では専門的な、例えば信州大学だとか、あるいはマツタケの繁殖については筑波大学なんかが非常に熱心に取り組んでおりまして、日本国内ではマツタケの繁殖するほかの木というものは、松以外では「ヘドナ」という変な名前ですけど、ものを筑波大学が見つけているんですけれど、ぜひ研究に入っていただきたいと思います。

 最後となりましたけれど、被害がふえる中で、林務課の耕地林務の担当職員が相変わらず1名というのでは、大変無理なのではないでしょうか。やはりこの際、森林管理の技術や地勢に精通した人材を戦力として加えて対応してはどうかと思いますが、いかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 伊那市の松くい虫対策に市として従事する職員は1名でありますけれども、必要に応じて他の職員がサポートしているという状況であります。今年度から臨時の職員1名を増員をしまして、松くい虫対策に当たっております。

 森林政策を行う上で、松くい虫の対策に限らず、森林についての知識、それから技術、伊那市全体の森林の状況に精通をした人材の確保というのは、私も極めて重要であるというふうに考えておりますので、今後もそうした森林のエキスパート、こうした人材育成に努めてまいりたいというように考えます。



○議長(伊藤泰雄君) 若林議員。



◆13番(若林敏明君) 大いに期待しております。

 以上で私の質問を終わります。



○議長(伊藤泰雄君) 以上をもちまして、若林敏明議員の質問が終了しました。

 暫時休憩いたします。

 再開は、3時といたします。



△休憩 午後2時37分



△再開 午後2時58分



○議長(伊藤泰雄君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。

 丸山敞一郎議員の質問に入ります。

 3番、丸山敞一郎議員。

     (3番 丸山敞一郎君登壇)



◆3番(丸山敞一郎君) 3番、丸山敞一郎でございます。

 伊那市の財政状況を考えるということで御質問をさせていただきたいと思います。

 伊那市の財政状況は厳しいと言われていますが、私にはなかなか実態がわかりませんでした。そこで、財政状況について少し勉強をしてみました。伊那市の財政については、財政課から合併した平成18年度から平成25年度までの財政状況カードをいただきました。また、ほかの市のデータは平成25年度地方財政状況調査関係資料を使いました。単年度のデータですので単純に比較できるものではないと思いますけれども、大方の傾向はわかると思います。素人のにわか勉強で的外れなことも多いかと思いますが、私の考えを述べ、市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。

 まず、歳入の状況を見ますと、歳入の主体となっているのは一般財源の市税、地方交付税と市債の三つです。市税収入の歳入に占める構成比は24.2%、平成20年度以降、年々減少の傾向にあり、中でも法人税の減少率が高く、固定資産税が税収のおよそ半部を占めているようです。地方交付税は歳入に占める構成比が30.4%、平成27年度までは合併算定がえ制度が適用されていますが、平成28年度以降は交付額が減少しながら、6年後にはこの適用はなくなるようであります。

 市債は有利な合併特例事業債、過疎対策事業債などを活用していますが、本来ならば地方交付税として交付されるものであると思われる臨時財政対策債、減税補填債の割合が増加しています。合併特例債が使えるのは平成32年度までのようです。市債の歳入を占める構成比は16.0%で19市の中で4番目に高い比率です。

 職員の努力によって、未収金が大幅に減少したことは大きな成果だと思います。いずれにしましても、自主財源が減少し、依存財源に頼っているのが実情と思います。

 次に、歳出の状況についてでございますが、定員適正化計画に沿って計画以上に人件費の抑制が進んだことは評価できますが、適正配置と言い切れないところがあるように思われます。扶助費は年々増加していますが、高齢化、子育て支援等により今後もますます支出が増加することが予想されます。補助費は他市に比べて構成比が大きく、また増加の傾向にあります。そのうちの一部事務組合への分担金・負担金の歳出に占める構成比は、他の18市に比べて群を抜いて高いようです。伊那市8.0%に対し、19市の平均は4.5%です。投資的経費は減少傾向にあり、今後インフラ整備にも影響が出てくると思われます。積立金は年々構成比が増加しており、財政調整基金の残高は19市の中で5番目に多く、積み上げられた財政調整基金を市民1人当たり保有額に換算すると5万2,600円余りで、佐久市7万3,200円、大町市6万8,200円に続いて多いようです。反面、市債のうち一般会計の市民1人当たりの借金は49万円ほどになるようです。

 実質収支比率、経常収支比率、財政力指数、公債費負担比率、実質公債費比率、将来負担比率等の財政指標を見ますと、徐々に改善され国の基準内におさまっておりますので、一応安定しているものと考えられますが、全ての項目において19市の中では、よいほうではないと思います。

 この指標につきましては細かい計算式がありますが、ちょっと私の力ではどうにもできませんでしたので、公表されているものを使ってみました。

 実質収支比率11位、経常収支比率16位、財政力指数15位、公債費負担比率16位、実質公債費比率18位、将来負担比率15位でございます。

 現状で推移すれば、平成40年代の中ごろには基金の残高がゼロになると予想されています。いずれにしましても財政は厳しい状況が続くと思われます。歳入をふやし歳出を減らさなければならない。いかにして自由に使える一般財源を確保し、人件費、扶助費、補助費、公債費等の経常経費を削減するかが大きな課題だと思います。

 ここで、さきに通告しました5項目について、質問をさせていただきます。

 1番目ですが、厳しい経済情勢、人口減により市税はそうふえないと予想されます。地方交付税も減少し、市債もこれ以上ふやすこともできないと思う中で、今後の歳入をどう確保していくべきか、市長はどのように考えておられるか、お聞かせください。

 あわせて、市民に何を期待するか、訴えたいとお考えかお聞かせいただきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 財政状況でありますけれども、伊那市の財政状況はいい方向に進んでいるという評価であります。例えば実質公債費比率は平成26年13.4という数字まで下がっております。平成18年合併当時は20.8という高い数字だったんですけども、これは職員の努力等々によりまして、非常に年々下がっているということであります。

 また、将来負担比率につきましても、合併したあたりでは200近くあったものが、今は平成26年度で73.9という数字、今年度、平成27年には70を切る予定でありますので、これは財政の判断比率については急速に好転をしているというふうに私は判断をしております。

 また、基金につきましても、合併当時44億円だったものが今は120億円まで積み上がっておりますので、こうしたものは今後、交付税がだんだんに減る中で、そうしたものに備えて、今、基金の積み立てを、積み増しをしているという状況でありまして、大変厳しい財政状況というのは、ある意味、枕言葉のようになっておりますけども、伊那市においては非常に好転をしていると、いい方向に動いているというふうに私は判断しております。

 そうした中で、歳入の確保等についてでありますが、財政の健全プログラムにおきましては、歳入の確保、それから収納率の向上ということであります。確保の方法の一つとして収納率の向上と、それから市課税の市の税の見直しであります、市税課税の見直し、それから有利な補助金を獲得するということで、いろんな国の制度についても細かいところまで見て、市費をできるだけ使わないで国のいろんな制度を上手に運用しながら補助金等を確保しましょうという。

 そしてもう一つ、ことしは大変好調でありますけれども、ふるさと納税、この納税の推進をさらに進めようということ。それから不要資産の売却、これも積極的に取り組んでおります。また、間接的な税収確保につながる取り組みとしましては、企業誘致とか、あるいは既存企業の支援をすることによって事業の拡大をしていただくとか、あるいは移住定住促進によって生産年齢人口の増加、こうしたものに取り組みながら、あわせて観光産業とか、あるいは農業、林業の振興といったところも今、取り組みが進んでいるという状況であります。

 今後も引き続いて財政の健全化プログラムをこれに掲げた歳入確保の取り組みとあわせて、企業誘致、それから産業の振興、定住促進、こうしたことを強力に進めながら歳入の確保を図ってまいりたいという考えであります。

 人口減少等に伴います税収の減、それから地方交付税の減、これはどの自治体にとっても避けられないことでありますので、歳入に見合った財政運営となるように歳出の構造的な見直しについても取り組んでまいりたいという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 丸山議員。



◆3番(丸山敞一郎君) ありがとうございました。ことしいただきました財政健全化プログラムの中の今後の推移の中でも、次第に好転しているということが読み取れておりますが、さらに努力が必要じゃないかと思っております。

 では、2番目の質問でございますが、財政健全化プログラムの中で、有利な補助金の獲得を挙げていますが、具体的にはどんな事業を検討し、また現在検討しているかということをお聞かせいただきたいと思います。

 あわせて、ちょっと小さな問題になっちゃって失礼ですけれども、平成27年度、29年度の伊那市総合計画実施計画で、史跡高遠城跡については平成27年度、28年度に遺構確認調査を実施し、整備を行う計画になっていますが、平成27年度予算にはその予算が計上されていないと思います。史跡高遠城跡の整備について、どのように考えておられるのか、お聞かせいただきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 財源確保の基本的な考え方としまして、国・県等の補助金の活用を最優先とすると。それから、補助のあるものについては確実にそれを活用をして、補助がないものについてはほかに財源を探して、ともかく市の負担が小さくなるようにしております。

 例えば、今回の6月補正でありますけども、今回の6月補正の財源、これは全体の96%は国・県の補助金を充てております。市の持ち出しというのは4%ということで、非常にそうした国が補助メニューを用意をして事業を募集をするという最近の傾向でありますけども、職員もいろんな国の制度、どんどん変わっていく制度をよく読み解いて、どういうところに使えるかということも以前にも増して非常に勉強しておりまして、市の一般財源を充てずに国・県のそうした制度を運用していくという中で、有利な、そして原資を獲得しているということであります。

 特に最近は、国が補助メニューを用意をして事業を募集をするということだけではなくて、地方からの提案というもの、施策の提案、それに対して補助金を交付するというものも出ておりますので、伊那市が今、抱えている、いわゆる全国的なというか、全部の自治体に共通をするような課題、そうしたものを整理をして、いち早く国・県等に対して施策提案ができるよう、そんなことで職員の資質向上といったことについても、さらに取り組んでまいりたいと思います。

 それから、史跡高遠城跡の整備事業につきましては、整備実施計画など三つの計画の中で、整備委員会によりますいろんな整備内容の検討、それから文化庁と協議を行いながら進めております。

 既存の公園施設の撤去など、市の単独事業を除きまして、財源については国の国宝重要文化財等保存整備費補助金、あるいは県の文化財補助金、こうしたものを充てまして、補助残については過疎対策事業債を充てるといったことで対応をしております。



○議長(伊藤泰雄君) 丸山議員。



◆3番(丸山敞一郎君) ありがとうございました。高遠城跡につきましては、合併前から私、かかわっておりまして、いつも気になっておるところでございます。このことについては前にもちょっと申したことがありますけれども、今の伊那市の体制では、なかなか高遠城跡の整備を本気で取り組むということは難しいんじゃないかなというふうにも感じております。ぜひその辺のところは、今後また検討していただきたいと思います。

 また、先ほど申しました総合計画の実施計画では、平成27年度から事業に取りかかるような格好になっておりましたけれども、これは平成28年度から取りかかるというふうに理解をしたほうがいいということでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 大住教育次長。



◎教育次長(大住光宏君) お答えいたします。

 平成26年度に史跡高遠城跡整備実施計画第2次短期整備事業計画を策定させていただきました。そういった中で、昨年度は城の遺構等を把握するための調査等をさせていただきました。そういった中、本年度は進徳館の保存修理、三の丸北側斜面の崩落防止、植栽工事を実施する予定でおります。

 この件につきましては、今後、史跡高遠城跡整備委員会にお諮りいたしまして、できれば9月補正予算でお願いしたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 丸山議員。



◆3番(丸山敞一郎君) ありがとうございました。よろしくお願いしたいと思います。

 それでは次、3番目の質問でございますけれども、財政健全化プログラムの中で、公共施設等総合管理計画を策定し、全施設を統一的視点で捉え、施設の統廃合を進めるとしていますが、計画の進捗状況、全施設とは何を指すのか、特に高遠町総合支所、長谷総合支所もこれに含まれているのかお聞かせいただきたいと思います。

 平岩議員、それから中山議員からも同じ質問があったわけでございますけれども、お願いいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 全国的に公共施設等につきましては、各市町村の財政状況の中で、今後、維持それから更新、そうしたものにかかわる財政負担の軽減、それから平準化を図るという必要があるわけでありまして、国は平成26年4月に全市町村に対しまして公共施設等総合管理計画の策定に取り組むように要請をしております。

 今時点におきまして、県内19市の中でこうした作成済みの団体はないわけでありますが、伊那市におきましては、この公共施設等総合管理計画について、現在、素案まで作成をしたところであります。今後、庁内の調整を経まして、遅くとも9月には完成をさせたいという予定であります。

 この計画の対象となります公共施設でありますが、庁舎、それから保健福祉施設、観光施設、教育施設、公共公営住宅、そうした施設や道路とか橋梁、それから上下水道などのインフラの施設も含まれます。原則としまして伊那市の所有しております全ての公共施設が対象となります。

 したがいまして、高遠の総合支所、それから長谷総合支所についても計画の対象に含まれるようになります。



○議長(伊藤泰雄君) 丸山議員。



◆3番(丸山敞一郎君) それでは次に、4番目の質問に入りたいと思います。

 第三セクター一部事務組合等の運営見直し、負担金削減についてお聞かせいただきたいと思います。

 1点目は、第三セクター一部事務組合等の運営見直し、負担金削減の検討はどの程度進んでいるのかということ。2点目は、伊那中央病院の分担金・負担金の削減は検討の対象になっているのかということです。

 伊那中央病院は、中期の中核病院として重い責務を果たしていることは十分承知していますが、地域医療再生計画も完了、諸施設も整ったことです。平成21年度から黒字決算も続けておりますが、交付金歳入分4億6,000万円を含めて、構成市町村の約13億9,000万円の分担金・負担金を受けています。分担金・負担金を削減しても十分運営していけるだけの力はついていると思います。今までの取り組み、それから現状について市長の考えをお聞かせいただきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 庁内の財政の健全化ということとあわせて、一部事務組合の経営の改革、改善というのも取り組みをしております。例えば消防の広域化によって効率化を図るということも一つでありますし、また構成市町村の負担金をできるだけ抑えましょうということで、市の財政健全化プログラムに準じた計画の策定を行っております。これは広域連合、それから行政組合も同じであります。

 今、お話に出ました伊那中央病院でありますけれども、同様に取り組みをしておりまして、職員を挙げての経営の努力によって黒字化が継続をしているという状況であります。構成市町村の負担金につきましては、最先端の医療を提供するために国が定めた基準に基づいて負担をしているというものであります。その約75%については国からの助成でありますけれども、経営状況に応じて負担金の軽減についても配慮をいただいていると。

 中央病院につきましては、赤字補填を目的とした基準がえの繰出金というのはありませんで、黒字経営ということでありますけれども、平成19年以降、起債の元利償還金の構成市町村の負担分、これを20%減額をしているという状況であります。



○議長(伊藤泰雄君) 丸山議員。



◆3番(丸山敞一郎君) ありがとうございました。中央病院は黒字黒字と言っていますけれども、実際には関係市町村の分担金等が大分入っているということで、一般の病院だったら黒字じゃないんじゃないかというような感じがしたものですから、ちょっとこれを取り上げてみました。

 では、最後に市の行っている事業の中で、民間に委託してもよいもの、民営化してもよいものもあると思います。平成24年度に事務事業の実施における公的関与の見直しに関する方針が作成されています。また、総合計画においては前期の総合計画では、協働推進会議の設置としていましたが、後期の総合計画では協働推進委員会の設置を検討するという形になっておりますが、具体的にはどんな検討、見直しが進められているのか、一つお聞きしたいと思います。

 もう1点、現在行われている観光に係る事業の中には、民間でも行うことができると思われる事業もあると思いますが、市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 財政状況を見る中で、地方公共団体には、より一層、効率的な行財政改革というものが求められております。その中でも事務事業の民間委託、あるいは民営化については、平成24年度に事務事業の実施における公的関与の見直しに関する方針というものを策定をしまして、事務事業の民間委託等の推進について、基本的な考えを示しております。

 そうした結果、何点か民間委託等が実現をしておりますので、こうしたことについて後ほど担当の部長からお話をさせていただきたいと思いますが、今後もこの方針に基づいて行政と民間の役割分担の検証を行いながら、具体的な事務事業の見直しを実施してまいりたいと。

 もう一つ、観光の分野に関する御質問でありますが、まず、行政が行っております観光振興、あるいは誘客事業などのソフト事業というのは、緒についた段階でございまして、民間主導で実施をするということはまだもう少し先のことになろうかと思いますが、観光誘客事業などスピードと柔軟性が求められる業務というのは、観光協会に移行をして事業推進をしております。

 それから二次交通の確保による誘客でありますけども、これはことしも行いますが、JRと提携をして茅野駅から戸台口までの南アルプスジオライナーの運行とか、この春に行いました高遠城址公園のさくら祭りでの木曽福島あるいは飯田駅からの貸し切りバスについて、市が一部を負担をして運行を実施しているというようなこともあります。

 今後も路線定着に向けて、さらに利用促進を図りながら、利益ができるようになった段階で民間事業への移行といったことを行ってまいりたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 原総務部長。



◎総務部長(原武志君) それでは、私のほうから民間委託化が推進された実例を大きく三つ御報告させていただきます。

 一つは、平成25年10月から実施しております市営住宅の管理業務であります。これについては現在の試算の中で、年間約240万円ほど経費節減につながっているというふうに計算しております。2点目としましては、昨年の10月から導入しております市民課窓口の一部業務委託、これにつきましては年間で約750万円ほどの経費節減。それから、この方針を定める直前に、上下水道料金、検針あるいは料金徴収、こういった業務についても民間委託化を進めたわけですけれども、これについては約600万円の効果があるというふうに試算をしております。

 以上です。



○議長(伊藤泰雄君) 丸山議員。



◆3番(丸山敞一郎君) ありがとうございました。財政状況が厳しい厳しいと言っております。私も勉強してみましたけれども、なかなか難しく、こうしたらいいだろうというような考えはまだ浮かんでまいりませんけれども、さらにこれから勉強させていただきたいと思います。

 これをもちまして、私の質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。



○議長(伊藤泰雄君) 以上をもちまして、丸山敞一郎議員の質問が終了しました。

 お諮りいたします。本日はこの程度にとどめて延会したいと思いますが、これに御異議ありませんか。

     (「異議なし」と言う者あり)



○議長(伊藤泰雄君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこの程度にとどめて延会いたします。



△延会 午後3時25分

 地方自治法第123条第2項の規定により署名をする。

       伊那市議会議長

       伊那市議会議員

       伊那市議会議員