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長野県 伊那市

平成25年  6月 定例会 06月14日−04号




平成25年  6月 定例会 − 06月14日−04号









平成25年  6月 定例会



              平成25年6月

            伊那市議会定例会会議録

               (5−4)

1.開会  平成25年6月14日(金曜日)午前9時30分

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2.出席議員の氏名(21名)

          1番     唐澤千明

          2番     唐澤 稔

          3番     二瓶裕史

          4番     橋爪重利

          5番     宮島良夫

          6番     竹中則子

          7番     中山彰博

          8番     平岩國幸

          9番     飯島 進

         10番     若林敏明

         11番     新井良二

         12番     飯島光豊

         13番     黒河内 浩

         14番     小平恒夫

         15番     柴 満喜夫

         16番     前澤啓子

         17番     前田久子

         18番     柳川広美

         19番     飯島尚幸

         20番     伊藤泰雄

         21番     若林徹男

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  欠席議員の氏名

                 なし

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3.説明のため出席した者の職氏名

       市長          白鳥 孝

       副市長         酒井 茂

       教育長         久保村清一

       教育委員長       松田泰俊

       総務部長        篠田貞行

       市民生活部長      御子柴泰人

       保健福祉部長      城取 誠

       農林部長        塚元重光

       商工観光部長      原 武志

       建設部長        山崎大行

       水道部長        唐木好美

       教育次長        原 秀夫

       会計管理者       木下博司

       高遠町総合支所長    伊藤俊規

       長谷総合支所長     中山晶計

       総務課長        小松由和

       財政課長        伊藤博徳

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4.職務のため出席した事務局職員

       事務局長        池上 忍

       次長          西村貢一

       主査          重盛紀子

       主査          山下 隆

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5.議事日程

   日程第1 会議録署名議員の指名について

   日程第2 一般行政に対する質問について

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△開議 午前9時30分



○議長(伊藤泰雄君) おはようございます。

 一般質問も3日目になりましたけれども、きょうも多くの市民の皆さんが傍聴にお越しいただきましてありがとうございます。またきょうは、ことし新しく市役所へ入られました職員の皆さんも傍聴に来てますので、皆さんにお知らせしておきます。

 それでは、これより本日の会議を開きます。

 本日の議事日程は、お配りしてあります議事日程表によって議事を進めてまいります。

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△会議録署名議員の指名について

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○議長(伊藤泰雄君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。本日の会議録署名議員は14番、小平恒夫議員、15番、柴満喜夫議員を指名いたします。

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△一般行政に対する質問について

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○議長(伊藤泰雄君) 日程第2、昨日に引き続き、一般行政に対する質問を継続いたします。若林敏明議員の質問に入ります。

 10番、若林敏明議員。

     (10番 若林敏明君登壇)



◆10番(若林敏明君) おはようございます。10番の若林です。

 質問に入る前に、松くい虫対策について触れたいということで、関係資料配付をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 許可しますので、職員の皆さん配ってください。



◆10番(若林敏明君) 新人職員がいるということで、ちょっと緊張しますけれど、老眼をかけないといけないということで、非常に皮肉なことで。

 それでは、事前に通告いたしました3点につきまして、市長の見解を伺いたいと思います。

 1点目は、松くい虫被害対策の最前線。2点目は、この冬の教訓、除雪機はいつ買うのか。3番目は、第一次総合計画の後期計画は市民が主役で。以上、3点であります。

 まず1点目、松くい虫被害対策の最前線についてであります。御案内のように、全国的に拡大してる松くい虫被害、長野県の被害量は6万立米、これは全国で3番目に大きいそうです。伊那市においても、被害が出始めて確認されたのが平成18年のこと。それから5年、22年には西箕輪にも拡大しまして、長谷地区を除く全ての地区で被害が確認されております。25年度の予算でも、松くい虫対策と森林環境整備事業で2,800万円を計上し、枯損木のくん蒸、破砕処理に加えて、樹種転換等の予防対策をとっているものの、被害に対策が追いつかないのが現状と伺っております。伊那市は、御案内のようにマツタケの産地でもあり、松くい虫被害は何としても食いとめなければなりません。そこで、市長に見解を伺いたいと思います。

 まず、枯損木を発見し、通報してもなかなか処理してくれないという苦情をよく耳にします。5月に開かれました、伊那市の松くい虫対策協議会の中においても、今後の対応として市内での被害が蔓延しており、予算面からも全ての枯損木を処理することは厳しい状況だと報告されております。国の予算縮減という面も否めません。しかし、伊那市はその中でも10%の補助のかさ上げをするなど、積極的に取り組んでいるわけですが、要望件数に対応できるだけの予算がないという現状を市長はどのようにお考えでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 長野県では、昭和57年に被害が確認をされております。爾来31年が過ぎておるわけでありますが、被害の拡大は蔓延を続けているということで、諏訪管内を除く全県で被害が発生しているという状況であります。この地域では、南箕輪それから箕輪の被害が及んでおりまして、辰野町を除く市町村で大変大きな被害が発生をしているという状況であります。伊那市では、平成18年に松くい虫の被害が確認されて以来、被害が拡大をしているという中で、御指摘のように、長谷を除く市内の広い範囲での被害が広がっているという状況であります。枯れた木を処理してほしいという要望は大変多いわけでありまして、その要望にお応えをしたいわけでありますが、国県予算の制約もあります、全てに対応するということは困難な状況でありますので、優先度の高いものから対応してるという状況であります。

 効果的な防止策、拡大防止策としては、樹種転換というそうした手法も取り組んでいるわけでありますが、平成24年度は福島、上牧、この先端地域を中心に対応をしております。また、早急に対応の必要な箇所については、早期の対応という取り組みもあるわけでありまして、議員の新山地区、特に押出から北新にかけての山、局部的に大変な広がりが発生をしているというこの惨状を見るにつけても、何とかしていかなければいけないと。特に、あの地域はマツタケ山、マツタケの産地でありますので、こうしたマツタケ山を守るための方策についても、研究をしていかなければいけないという考えであります。

 枯損木の処理につきましては、森林税などの活用も取り組んでおります。取り組んでおりますが、松くい虫対策、これについては国県の補助がどうしても必要だということで、さらなる予算の確保に向けての要望をしております。今後についても、しっかりとまた要望を出しながら、市内における処理事業を進めていくという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 若林敏明議員。



◆10番(若林敏明君) その、予算が追いつかないという状況は、非常に厳しい伊那市の財政状況の中からわかるんですけど、実際にふえ続けていく中で、とめなければこのままずっと北上し、あるいは東方、伊那東部に広がっていくということを考えたときに、今後の必要に応じて予算処置を、つまり補正予算を組むということは考えられるでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 直近の状況をお話をしますと、平成23年では約1,800万、それから平成24年では2,000万ということで、今年度の予算は2,400万という、そうした多額のお金を投じておるわけでありますが、この状況について、枯損木処理、くん蒸、伐倒、という手法だけではなくて、やはり破砕処理ということが効果的であるということ。さらに、樹種転換という、そちらのほうにしっかりと予算をつけていかなければいけませんので、今後そうしたさらなる拡大の状況を見ながら検討してまいりたいという考えでございます。



○議長(伊藤泰雄君) 若林敏明議員。



◆10番(若林敏明君) 状況に応じて、やっぱりきちんと市単でも補正を組んで対応してもらいたいというふうに思うわけです。

 それで、お手元に配りしました、松くい虫被害対策実施計画図というのをごらんいただきたいと思いますけど、限られた予算の中で、いかに効率よく防御していくかということではですね、これが5月に開かれました伊那市の松くい虫対策連絡協議会で配付されたものですけれど、明らかにこの一定のところにラインができている。つまり、これは山火事が発生した状況だというふうに考えてもらいたいと思うんですが、山火事がまさに延焼を続けていて、その最前線が1つは西箕輪、小沢川からの段丘崖を今上がろうとしてるところだという考え方で、このまま放っておくと北上するということです。このラインが、非常に重要であるというふうに思うわけです。

 また、東部地区におきましては、まさに高鳥谷山渓が一つのとりでとなって、そこを越えるか越えないか、越えて三界山を越えればすぐもう長谷、それから高遠のいわゆる三峰川の段丘崖を駆け上がっていくという状況を食いとめられるかというところにかかっているんじゃないかと思うわけです。信州大学の先生方にも御意見を伺いましたけれど、限られた予算なのであれば、まさにこの最前線をいかにして食いとめるかというところに傾注することが非常に効果的ではないかというような御意見もいただきましたが、市長の御見解を伺いたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) おっしゃるとおり、最前線に手当をするということは効果があるわけであります。先ほど、長野県に入ってから31年を経過という話をしましたが、実はその前、岐阜県とか愛知県はさらにその前から入っていて、くん蒸、伐倒をしながら対応してきたんですけれども、この30年、40年、その効果なく北上を続けているということであります。効果的な対策というのは、正直くん蒸、伐倒だけではもう無理だという状況ではなかろうかと思います。そうした中で、大切な地域の古い松とかですね、景観を保持するためのそうした松林については、樹幹注入をして樹勢を保ちながらやっていくという状況もありますし、また樹種転換ということによって対応していると、枯れる前に健全な松を伐倒してそれを材として使うと。その切ったあとについては、赤松ではない樹種を広げていくというようなことで、造林補助事業を活用した樹種転換事業ということもやっております。これは、平成24年から始まっているわけでありますが、ただ最前線だけではなくて、もう実際通過をしているところ、あるいは通過をしてしまったところも松については枯れていると。その枯れたものが、道路にあるいは建物に危険を及ぼすということも発生をしておりますので、優先についてはそうした危険度というものを考慮しながらやっていかなければいけないと。正直、大変苦慮している状況というのが現状であります。



○議長(伊藤泰雄君) 若林議員。



◆10番(若林敏明君) 最前線を食いとめるということが、一定の効果があるということはお認めいただけたということで、ぜひともそこのところを考えて、この際このラインは越えないように、行政各課が力を合わせて取り組んでいただきたいというふうに思います。先ほどの質問のところで触れましたけれど、やはり必要であれば市としてもやっぱり補正を組み直して、一定の推進力にしていただきたい。やはり、予算がないからできないという断り方は、やっぱり行政の怠慢ではないかと思うわけです。積極的に、早期に食いとめられるように、もちろん食いとめられないケースもあるわけですけれど、そういう努力をしてほしいというふうに思うわけです。

 3点目は、報告書を読みますと、このところ下伊那地区の被害が減少傾向にあるというふうになっておりまして、実際に図でも年々減っているということがあります。その原因をどう見ているのかお聞かせください。そこに対策の学ぶべきことがあるのでは、あるいは将来の上伊那の将来予測が立てられるのではないかというふうに思うわけですが、いかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 御指摘の、下伊那地域の減少というのは私どもも注目をしております。そのことについていろいろ調べてみたんですが、例えば中川村、あの地域については大変減ってはいるんですが、実は松枯れが全て席巻をしてしまって、松がなくなってるという状況の中で、その被害の対応が少なくなってる。つまり、松枯れそのものがもう全てを覆い尽くしてしまって、松に対するその対応というのが必要なくなってるという、それが一番の原因のようであります。そうした中でありますけれども、そのほかの原因があるかどうか、さらに分析をしてみたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 若林議員。



◆10番(若林敏明君) 下伊那を分析することが、やはりその伊那の将来予測を立てるのに大変重要だろうと思っています。そこら辺を見据えながら、対策を立てるということが大事だと思います。

 4つ目、樹種転換事業に、いわゆる更新伐についてですが、要件が大変厳しい、5ヘクタール以上の集約化が必要であるというようなことがあって、その緩和を求めていくという方針を立てているようですが、一刻も早く具体的な行動をとっていただきたいと思います。

 また、赤松の有効利用も、行政としても積極的に研究すべきだというふうに思うわけです。赤松はなかなか、例えばストーブにしてもですね、火力は強いけれどすすが出るというようなことがあるわけですが、逆に陶芸家にとってはこの上もない素材であるわけです。どういう活用があるのか、行政としても研究を深めてもらいたいと思うわけです。

 また樹種転換では、赤松でないものに変えていくという考え方もあるわけですが、マツタケ山では再び赤松を育てるということでもよいのではないかというふうに私は考えるわけです。信大の先生、あるいはそのマツタケ栽培業者に話を伺うと、マツタケには若木が必要だと。若木がみずから出す樹脂の力で、マダラカミキリを寄せつけないという話も伺っております。成長した松を早めに切って、若い松に変えていくことで一定の、いわゆるこの松枯れ被害を食いとめることができるんではないかという示唆だというふうに思います。樹種転換についての、市長の見解を伺いたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 5ヘクタールまとまらないとという、国の方針があるわけでありますが、このことは地域によって事情が異なるということで、再三林野庁にも足を運んで、そうした地域の事情に即した、そうした政策に転換するようにという要望を出しております。

 そうした中で、更新伐でありますけれども、その更新伐のあとの植栽でありますが、地権者の意向もありまして、赤松をまた植えるということもあり、またそれ以外の樹種を植えるということも実際始まっております。マツタケは赤松以外でもできるわけでありまして、マツタケのかわりに栂の木を今から植えていくというようなことも一つの手法だということ、さらに伊那市においては大型農道、あそこに西部1号線のところにマロニー株式会社がまいりました。あの近くにある松が大部枯れ始めてるということで、この3月、4月は松枯れが及ぶ前に松の木を切って、材として使いましょうということで、そうした対応もしておるわけであります。

 長野県以外では、同じ山林で3回松くい虫被害を受けているという事例もあるようでありまして、赤松を植えてもまたそれに松くい虫が来るというようなこと。そして、今の動きとしては、松のマダラカミキリ、また松の材線虫という線虫に対する耐性を持った松の研究といったことも、国において進められておりますので、こうした情報も集めながら、そして植栽について赤松が適当なのか、あるいは赤松にかわるものがいいのか、そうした研究もしていかなければいけないというふうに考えているところであります。



○議長(伊藤泰雄君) 若林議員。



◆10番(若林敏明君) そういう総合的な対策が必要だと思いますので、ぜひ積極的に取り組んでいただきたいというふうに思います。

 さて、2つ目の質問に入りたいと思います。この冬の教訓、除雪機はいつ買うのか。

 この冬の寒さと降雪には、非常に難儀いたしました。高齢化が進む中で、除雪は非常に大きな負担となっております。この冬の教訓を来シーズンに生かしてもらいたい、そこで市長に見解を伺いたいと思います。

 まず1点は、伊那市はいち早く除雪機の購入に対して補助をしてまいりました。しかし、補助額には限度があり、申し込んでも断られたケースも聞いています。また、除雪機は発注してから半年たたないと入荷しないというのが現状だそうです。そうすると、今度の次の冬に備えるにはいつ申請したらよいのか、それはまさに今しかないのでありまして、半年、この夏に向かう今こそ除雪機の購入したいところは申請しなさいと、積極的に行政として情報を流し、要望を取りまとめる必要があるのではないかというふうに思います。そうしなければ、結果的に昨年同様12月に集中的に要望が出てくると思うわけですが、その段階で既に補助金がないと、あるいは今からでは除雪機自体が入荷しないという状況になってしまうのではないかと思うわけです。この時期を逃さず、今しかない除雪機の補助ということを市民に、あるいは区長を通じて情報を流すべきではないかと思うわけですが、いかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 除雪機の補助でありますけれども、今現在どのような状況であるのか、申請の件数それから予算の状況については、また後ほど部長からお話をさせていただきます。

 この除雪機の補助については、冬期間の車道それから歩道の除雪、交通確保を図るために、区とか町などがこの機械を購入する際の経費や修繕に使っていると、対して行っているということであります。特別なもので、納入までに時間のかかるということでありまして、実際にはおっしゃるとおり申請から、また申請が受け付けられても納入までは時間がかかるわけであります。補助金の申請に対しては、今までの申請地域の交付状況、それから保有状況というのをしっかりと精査をしていかなければいけないということで、地域の均衡を図りながら補助金の交付を行っていくという考えであります。過去の除雪機の整備状況というのもいろいろ調査をした結果、地域によって非常にばらつきがあるということがわかりました。例えば、大変少ないところとしては、手良とかあるいは西箕輪というのが32件それぞれであります。一方、大変多いところ、西春近地区は113件、あるいは富県地区が89件ということで、地域バランスというのがとられていないということもありました。さらに、過去に導入したものが今使われてるかどうか、眠っているのであれば、それをまた別なところに使うということも可能でありますので、そのことについても早急に調査をして、せっかく補助金で導入したもの、そのことを活用しないままいるということがないように、さらにまた状況調査をしながら、適宜配置をしてまいりたいという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 山崎建設部長。



◎建設部長(山崎大行君) 本年度の申請の状況でございますけれども、5月末現在既に14件の申請がまいっております。昨年24年度では9件ということでありまして、21年から23年ぐらいまでを見てみますと、年間5件程度という申請であったわけでありますけれども、傾向としますと、雪が多く降った次の年はどの区も準備が大部早まってきているというように見受けられております。本年度予算を既に上回っているわけでございますので、また検討させていただきたいと思いますが、事業の内容につきましては、補助率が2分の1、限度額が50万ということで、市長が申し上げましたように、購入と修理にかかる経費について支援をさせていただいているという状況でございます。



○議長(伊藤泰雄君) 若林議員。



◆10番(若林敏明君) 次の質問の答えが出てしまったんですけれど、非常に去年の9件に比べてもう既に14件ということで、ふえてるわけですね。ぜひとも、今だったら間に合うわけですので、補助がないから断られるというような状況にないようにしていただきたいというふうに思います。

 それから、実際に補助をもらって除雪機を購入したあと、有効に使っていただきたいということがあって、早急に調査するということであればしていただきたいんですが、そのときに、ぜひとも地域ぐるみで大雪が降ったときには地域が力を合わせて除雪をするべく、地域ぐるみの除雪計画を話し合うことを義務づけてもらいたいわけです。せっかく補助してもですね、それぞれのところの申請が限りがあるわけですね。限度があるわけです。しかし大雪のときには、いつもかいてるところだけでなくて、もう少し先もかいてもらいたいということもあるわけです。そういう、まずはその補助していく以上は、一定の地域での除雪計画を出すことを義務づけていただきたいというふうに要望しておきます。

 それから3点目ですが、大雪、しかもことしの冬のように雨まじりで、夜間冷えて凍りついてしまうと、除雪機もロータリー式の除雪機ではとてもかけなかったという状況もあります。やはり、最終的に頼りになるのはやはりマンパワー、御近所の底力ではないかというふうに思うわけです。今、触れましたけれど、大雪の除雪に対応できるボランティア、あるいは除雪支援隊というようなものを各地区でつくって登録する仕組み、先ほど述べた大雪のときの除雪計画を地域で立てていくと、そのためにまずはそういう除雪のためのボランティア集団を積極的に行政も働きかけていくと、除雪支援隊、例えばですね。そういったものを登録する仕組みを創設して、各地区に提案していってはどうかというふうに思うわけですが、いかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) おっしゃるとおりだと思います。大雪については、一種の災害でありますので、そうしたことに対応するのは地域の力に他ならないと思います。地域の皆さんの協力によって除雪が進み、また交通が確保されるということは大変ありがたいわけでありますので、自分たちの地域の除雪を行うということのみならず、またさらに拡大をしたお手伝いができるようなこと、これはぜひ望みたいと。さらに高齢化が進む地域については、必要な力になろうかと思います。地域にはそれぞれ防災に対する組織がございますので、そうしたところでも話し合ってもらえれば大変ありがたいと思うわけであります。



○議長(伊藤泰雄君) 若林議員。



◆10番(若林敏明君) ぜひとも、行政がお手伝いするという形で結構だと思うんですが、まずはそれを働きかける、どっちから働きかけるかといったら、やはり行政がやりませんかというのがいいんではないかと思うわけです。ぜひとも働きかけをお願いしたいと思います。

 大きな3つ目の質問です。第一次総合計画(後期計画)が市民が主役であるようにということで、お話をしたいと思います。

 先月から始まった第一次総合計画(後期計画)の審議で、私も審議委員であるんですが、大変気になることがあります。市民の関心の低いことであります。伊那市のまちづくり、目標の第一に掲げているのが市民が主役の市政を目指すことであるのに、非常に残念であります。今回の策定も、市民が主役になれる一つの試金石、モデル事業であるというふうに思うわけです。そこで市長に伺いたいと思います。今回の総合計画策定に当たって、市民の関心を喚起し、参加を促す手立てを実行してはどうか。例えば、今回の総合計画に関する市民フォーラムを開催する、あるいはそういう情報の特番をつくる、あるいは意見交換サイトをつくる、伊那市もかつては意見交換のサイトがあったわけですが、あるときになくなってしまったわけです。やはり、行政としても積極的に伊那市の将来をデザインする大事な機会ですので、参加の呼びかけをする必要があるのではないかと思うわけですが、いかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 総合計画の後期基本計画の案の作成に当たりましては、地域協議会、そこにおける懇談、あるいはホームページなどを通じて市政への要望、それから地域の課題、そうしたものについて意見を伺ってきております。また現在、市民の代表の皆様によります総合計画審議会、ここに基本計画案を諮問をして、御審議をいただいてる状況であります。

 今後についても、市議会それから地域協議会、各種団体またホームページなどにおいて、後期基本計画案に対する意見を募集をしていくという考えであります。議員御提案の市民フォーラムでありますけども、これについても一つの手法かと考えます。実施の適宜を含めて、審議会の意見を伺いながら今後検討させていただきたいと考えるわけであります。いずれにしても、議員の皆さんまた市民の皆さんのたくさんの意見を期待するということの中から、後期計画というのがいい形で生まれてくるというふうに期待をしております。



○議長(伊藤泰雄君) 若林議員。



◆10番(若林敏明君) やはり、物事はやっぱり産みの苦しみあればこそ子はかわいいと申します。今回の計画も、大いに市民の中でディスカッションが深まって、その中で産み落としていくと、そういう計画であってほしいというふうに思います。

 以上で質問を終わります。



○議長(伊藤泰雄君) 以上をもちまして、若林敏明議員の質問が終了しました。

 引き続き、若林徹男議員の質問に入ります。

 21番、若林徹男議員。

     (21番 若林徹男君登壇)



◆21番(若林徹男君) 21番、若林徹男でございます。

 先に通告をしてございます、2つの問題についてお聞きをしたいと思います。

 まず、ナイスロードの管理状況と今後の対策について。それから、2つ目は花見時期、特に今回は高遠のお花見ですが、交通対策についての2つでございます。これも、今後の次期の対策に必要ということで、取り合えず状況をお聞きし、また提言あるいは提案も申し上げたいと思いますので、提案については前向きに一つ御検討をお願いしたいと思います。

 市庁舎の建設に伴い進めてきたナイスロード、これが三峰川橋を経て高遠152号線まで開通して、およそ17年ぐらいたったんでしょうか。ナイスロード沿いには、商店あるいは会社、住宅などが建ち並び、街路樹や植え込みも整備をされました。しかし、開通以来十数年たちますと、街路樹や植え込みが疲れが目立つようになってきたような気がいたします。そこで、植え込みの管理について、取り合えず現況ですけれどもお聞きをしたいと思います。担当部署にお聞きをいたしましたら、市役所の非常勤職員、環境整備班というのがあるそうですが、12名が4月から12月まで定期的に管理を行っているということでございます。同時に、費用についてもお聞きをしておきましたが、費用については樹木の管理のほうに使ったのみ、あと使ってないということですが、この非常勤整備員の管理費用というのはどうなってるんでしょうか、お聞きをしたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) ナイスロードの植え込みの管理については、伊那市が雇用します非常勤職員によって行われております。管理の費用は、主に非常勤職員の人件費ということになります。

 それから、今後とも植え込みの管理等については、非常勤職員、環境整備班と申しますけれども、先ほど議員おっしゃいましたように12名おりまして、その皆さんにお願いをしながら、定期的に行っていくという予定であります。



○議長(伊藤泰雄君) 若林徹男議員。



◆21番(若林徹男君) それから、枯れてしまったところが幾ところかあるんですが、この管理についてはどんな考えでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 確かにナイスロードを走っておりますと、ツツジがもう枯れてしまっている、また枯れが目立つというところもあります。枯れてしまってる部分については、撤去をして焼却処分ということであります。今現在、枯れてしまった部分全体の3割ほど出ているということで、このまま放っておいてまた枯れが広がるということもありますので、実態調査を行って今後検討してまいりたいと存じます。



○議長(伊藤泰雄君) 若林徹男議員。



◆21番(若林徹男君) それでは、次にですが街路樹の管理、これも現況と方法をお聞きしたいと思いますが。このことについても、お聞きをいたしましたら、街路樹は街灯にさわるところ、大型トラック等の通行に妨げになってる部分を除去したと。それから、過去平成23年に実施して、48万5,600円をかけただけだということですが、その後は手入れをしていないということでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 詳細について、また担当からお話を申し上げますけれども、街路樹の剪定方法それから手入れにつきましては、街路樹検討プロジェクトの中で検討しているということでございまして、それに基づいた手入れを進めておりますし、今後もそうした取り組みをしていくという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 山崎建設部長。



◎建設部長(山崎大行君) 前段お話が出ましたように、平素の管理につきましては、非常勤の職員の皆さんにお願いをしているところでございまして、低木の手入れ、草取りですとか植え込みのツツジの剪定程度の作業はしているわけでありますけれども、高木につきましては、議員さんおっしゃいますように、市内の建設業者に委託をいたしまして、これまで平成23年に一度剪定をしただけという状況でございます。



○議長(伊藤泰雄君) 若林徹男議員。



◆21番(若林徹男君) それから、ポケットパーク等が幾箇所かあるわけですが、そこの管理もお聞きしたら専門業者には頼んでないと、その非常勤の皆さんがやってるというんですが、その利用状況と使っている方は近所の方か、どんな人たちが使ってるかお聞きしたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) ポケットパークにつきましては、道路沿線に24カ所ございまして、道路脇のちょっとしたスペースを利用して、歩行者それから近所の皆さん、お子さん、そうした市民の皆さんが休憩をし、また語らいの場として利用をしていただいております。

 状況についてですが、利用状況については細かな調査をしておりませんけれども、走りながらというか、時々見るにつけると、近所の小さなお子様連れの方が多いのかなと。また、お年寄りの方もベンチに座ったりということもお見受けしておりますので、そのような利用の状況ではなかろうかというふうに見ております。



○議長(伊藤泰雄君) 若林議員。



◆21番(若林徹男君) ここで、ちょっと樹木医の先生にお話を聞いたことがございます。その先生がまず最初に言った言葉は、街路樹は市の財産ですよと、こういう言葉が出てまいりました。それから手入れの方法ですけれども、基本的には資格を持った人に見てもらったほうがいいよということですが、そればっかりはいかないんですが、剪定の時期は春がいいだろうということです。それから、芽吹く時期が一番いいんだと思いますよということと、カツラという木は四方八方から水が入る部分に植えるべきである、それが一番いい条件だということで、ナイスロードの場合は西、東しか水の入る部分がないというようなこともありまして、それが怠ると枯れる部分が出てきますよ、片側が枯れるとかいうこともありますよという考えがございました。それで、処置についてはですね、資格者に頼んだほうがいいんですが、枯れ枝等は切れるんで、できるだけ早く切ったほうがいいと。この枯れ枝は、ほかの市町村ですが、落ちて交通事故になった例もありますよということでした。それから、そこへ雑菌の入らんように塗る薬があるんですが、その薬も結構高いものはラックバルサンとかデンドローサンとかいうようなものがあるんで、それを塗っておけばかなりいいんじゃないかという指摘もございました。そして、一つは街路樹として木の形、要するに背丈とかそれから幅、車道幅それから歩道幅をある程度図面化するというか、形を決めておいてそれで管理をしていくといいんじゃないかということで、今からならまだそうは言っても間に合う若い木だからという言葉が出てまいりました。そこで、大体の状況はお聞きしましたんですが、そこで管理体制についてちょっと提案を申し上げたいと思います。

 その1つにはですね、植え込みについては商店、会社、住宅などがあるんですが、その人たちの敷地の幅、敷地の幅の範囲を一つ管理をお願いしたらどうかと、こういう提案でございます。中には、歩道より中の自分の宅地のほうについては結構手入れをしているようですが、歩道についてはどうも手入れをしてないと。その差が結構目立つ部分もありますんで、できればその人たちに管理をお願いし、独自の発想で植え込み等を管理してもらったらどうかと。その結果、アイデアとか発想等をコンペ形式でお願いをして、伊那市の行事等に合わせて発表、表彰等を行うような、市民参加型の管理企画というのはどうかなというふうに提案を申し上げるところでございます。

 それで、統一した小さい看板を、管理者の名前をつけたものを立てる。それから、樹木医にお聞きしますと、街路樹も看板をつけて管理をしている人もあるようです。そんなところもありまして、街路樹の場合は管理をお願いする場合には、やはりその規格にあった丈、幅を指摘してやればいいと思いますし、それから植え込みについても、ある程度の基準を決めておくほうがよいと思いますが、こんな点についてお願いをします。どうですか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) ナイスロードを移動していると、ある会社の前は、従業員の皆さんというか社員の皆さんが出て、草取りとかまた手入れをしていただいているところも数カ所ございます。一方では、全くそうしたことをやってないところもあるわけでありまして、そうした手が入ってないところは市のほうでやっているという状況であります。議員御指摘のように、ポケットパークの維持、あるいはその植栽の維持、そうしたものについて、それぞれの企業あるいは住民の皆さんが一緒になってやっていただければ、これに超したことはないと思うわけであります。

 アダプトシステムというものがございまして、そうしたものが市でも進めておりますので、そうしたアダプトシステムを活用するなどして、共同による取り組みを進めてまいりたいという考えであります。事業者にももちろんでありますけれども、地域の皆さんそして住民の皆さんにも周知をして、たくさんの地域から参加を呼びかけるようにPRをしてまいりたいという考えであります。

 また、企画情報課で行っております伊那市地域づくり大賞、そうしたものでも多くの団体に表彰等を行っておりますので、そうした伊那市地域づくり大賞なども活用して、さらにそうした運動の輪というものを広げてまいりたいという考えでございます。



○議長(伊藤泰雄君) 若林議員。



◆21番(若林徹男君) 全員そろうというわけにもいきませんので、希望してくれる方から始めて段々ふやしていけばいいかなと思いますが、もう一つポケットパークですが、使用する人の割合等から考えて、隣組とかあるいは団体に一つずつお願いをする方法もあろうかと思いますが、その辺についてはいかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) さまざまな面から検討させていただきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 若林議員。



◆21番(若林徹男君) ありがとうございました。

 街路樹検討プロジェクト委員を設置して検討を始めるということになってるようですが、その構想があれば、それからまた提案を申し上げたんで、ぜひ取り入れていただきたいと思いますが、御意見をお伺いしたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 伊那市内、市道、県道、国道を見てみますと、街路樹というのはたくさんあります。例えばナイスロードについては、カツラを中心としてございますし、また中央区古町のあたりに行くと、スズカケノキあるいはイチョウというものがあったり、伊那インターを下ってくると柳の木があったり、また西部1号線ではシラカバの植えられている場所があったりということで、そうしたさまざまな木が植えられながら、伊那市内の街路樹というのは形成をされております。ただ、その街路樹の管理そのものについてはまちまちになってると。本来であれば、高木となる木、ユリの木とかイチョウにしてもそうなんですけども、低いところで切られてしまって、本来の樹形が保たれていないというものもあります。またシラカバ等については、20年たてば大体朽ちてしまうという、そうしたものの倒木の心配もあるという、そんな樹種もあるわけでありまして、実はそうしたことを考えながら、伊那市内の街路樹、これは伊那市内にとどまらず、本当は地域全体として考えたほうが望ましいかもしれませんが、取り合えず伊那市としては街路樹全体の将来像というのをもう一回描き直して、20年あるいは30年先の望ましい姿というものを想定をして、そうした方向に段々に変えていきましょうということで、街路樹検討プロジェクト委員会というものを立ち上げました。そのプロジェクト委員会については、民間の方あるいは大学の先生、さらには専門業者とかいろいろな方が入って検討を始めたわけであります。これからの、広域にわたります伊駒アルプスロード、あるいは伊那バイパス、そうした計画もあるわけでありますので、こうしたところにも関係する伊那建設事務所にも御参加をいただきながら、将来にわたって伊那の街路樹のすてきな街路樹ができるように取り組んでまいりたいというふうに考えております。



○議長(伊藤泰雄君) 若林議員。



◆21番(若林徹男君) ありがとうございました。

 街路樹は市の財産だよという言葉が頭にひっかかってるんですが、一つよろしくお願いをいたしたいと思います。

 次に、花見時期の交通対策でございます。特に高遠のお花見時期のことですが、これもまず次期につなぐ意味で、反省やらいろんな現況をお聞きして次に移りたいと思いますが。

 まず最初に、三峰川の山田河原駐車場でございますが、中止についてお聞きをいたしました。中止の理由についてはですね、シャトルバスの経費が550万円かかってしまったと。それともう1つ、ちょっと不思議なことがあるんですが、災害時に駐車場が流失した場合に、復旧しない方針でありますので中止したと、こういう返事でしたが、このことはいかがでしょう。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 山田河原につきましては、数年来利用していたわけでありますが、平成18年には全て流失をしたという。このときには、大変な大きなお金をかけて直したという経過があります。これ、国の力を借りてやったわけでありますが、さらに平成23年にも流失をして、当時800万ほどのお金をかけて直したという記憶があります。この10年に至らない中で、3回ほど流失があるということで、どうしてもあそこは河川敷でありますので、大雨が降ったり洪水があると必ず流れてしまうという状況であります。そうした山田河原については、河川氾濫のリスクを常に伴っているということの中から、あそこを利用しないで、観桜期における人回し、そして車の対応というのを考えた結果、あそこを利用しないという方針で昨年から始まっているという状況であります。



○議長(伊藤泰雄君) 若林議員。



◆21番(若林徹男君) まだ流失をしたなという記憶がなかったんですが、中止したということですが。そのほかにですね、あそこは国土の全面管理状態にある場所ですが、地元地権者が反対したからやめたんだよという話がちょいちょいありますが、その辺はどうですか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 確かに、あそこは国土交通省の管理下でありますけども、私有地も確かにあるわけであります。そうした中で、山田河原の駐車場に関する、あそこの地権者の皆さんからの反対ということは聞いておりません。



○議長(伊藤泰雄君) 若林議員。



◆21番(若林徹男君) それでは次にですね、中止後の状況、地域の反応はというふうにお聞きをしました。そしたら影響はなかったという回答でしたが、この点、あとで出てきた5月の反省会のときに情報をお聞きすると、山田駐車場が廃止になったのが交通の停滞の主な要因であるというような意見があったり、復活の話が出たということをお聞きしましたが、この辺はいかがでしょう。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) ことしの桜の時期の混雑でありますが、大変混雑をしたというのは4月13日の土曜日、あの日だけだと思います。これは、直前にテレビで高遠城址公園の桜とそれから吉野の桜が取り上げられて、大変高視聴率の番組だったために、そうした見た方がたくさん訪れたんだろうということ。また、ちょうど桜の花が満開だったということ。それで、13日の日は大変な渋滞があったわけであります。ただ、そうしたことの中で、31日のさくら祭りの反省会で、山田河原は必要であるという御意見が出たということも聞いております。聞いてはおりますけれども、今後どのようにして山田河原を使わない方法でやっていくのかということ、あるいは渋滞を緩和を集中したときにどういうふうにするのかということは、これからの研究テーマであろうかと思います。諏訪方面から来る152号からのルートと、それから伊那方面から行くバイパスのルート、あるいは361のルート、さらには駒ヶ根方面から入ってくる県道もありますので、そうしたものを上手に使いながら、またシャトルバスを伊那市役所からも出しておりまして、こうしたことも効果が上がってるという、そうした意見もいただいておりますので、これは昨年から始まった山田河原の駐車場を使わない方法ということは、今2年たったところでありますので、これからまたその検証をしっかりとしながら、一番望ましい姿でまた来年に臨んでいきたいという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 若林議員。



◆21番(若林徹男君) シャトルバスについては、お客あるいは担当者からの話の中では、市から発着するバスは長時間待たしてしまったことがあったということ。あるいは、JRバスを利用して高遠へ行こうと思ったが、待ち時間が多すぎて、市のバスを利用しようと思ったが、午後2時で終わりになりますよと、バスが出ませんよという話でどちらも利用できなんだと、こういう意見があったようでございます。このことは御承知だと思いますが、今後の課題であろうかと思います。

 それから、シャトルバスの費用についてですが、駐車場が550万円かかったんでやめたというような話がございましたが、高遠中あるいは若宮ですか、市役所からのバスとの料金の兼ね合いはどうなってるんですか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 詳細については、部長のほうからお話をさせていただきたいと思うんですが、こうした経費と駐車料金の適正化、そうしたものについては、過去から常に研究をしてきております。何よりも観光地としての、お客様からのニーズを受けながらやってるということ。それから、営業面として考えなければいけないということ。そして、さらには誘客に影響がないようなということ。さまざまな面から、多面的な論議を重ねながらやっていかなければいけないという事項かと考えております。



○議長(伊藤泰雄君) 原商工観光部長。



◎商工観光部長(原武志君) シャトルバスの収支状況について、御説明いたします。

 昨年は山田河原活用いたしました。お客様の乗車料金と、それからバス会社への運行委託料金、これ相殺した金額でございますけれども、484万円の持ち出しであったということでございます。本年度、ループ橋2カ所に大型バスを中心に駐車をいたしました。前年度も使っておるわけですけれども、こちらのほうの費用は逆に109万3,000円ほどふえております。トータルしまして、約375万円ほど、この2カ所の駐車場の中では収支が改善してるということでございます。

 それから、シャトルバス全体の運行経費でございますけれども、先ほど議員おっしゃいましたけども、市役所の駐車場それから高遠の中学校をことし有効活用いたしました。こちらのほうで、大部普通車しっかり処理をしていただいたということがございます。それから高遠地区の巡回バス、それからJRの列車を利用した桜バス、そういったものをシャトルバスとして運行いたしましたが、そちらのほうも配車台数等、今までの経験値の中から見直す中で、約136万円収支改善ということで、全体では前年度990万ほどかかっておったものが、510万円ほどの経費節減になったということでございます。



○議長(伊藤泰雄君) 若林議員。



◆21番(若林徹男君) もう1つ、バスの運営というのは伊那市ですか。それと、駐車場の料金はどうしてるんですか。



○議長(伊藤泰雄君) 原商工観光部長。



◎商工観光部長(原武志君) シャトルの運営ですか、これはそれぞれバス会社に入札する中でお願いしております。

 それから駐車料金につきましては、本年度新たにループ橋の下に2カ所設けました、これ大型専用でございますけれども、こちらにつきましては、公園下の駐車場と同じ大型、中型につきましては3,000円。それから、マイクロにつきましては2,000円ということで、同じ運用をさせていただいております。

 それ以外、高遠の中学校、こちらにも御協力いただきまして、グラウンド提供していただきましたが、こちらについては無料ということで、普通車対象で運営してございます。



○議長(伊藤泰雄君) 若林議員。



◆21番(若林徹男君) いろいろお聞きをいたしました。ここでちょっとその路線バスの再編について、ちょっとお話をしてみたいと思いますが、実は、5月16日、行政視察で埼玉県の三郷市へ行ってまいりました。ここは、ここ10年ぐらいだと思いますが、すごい発展をした町でございますが、人口13万でございます。現在バスの利用者月に20万人だということでございますが、首都高速が走り、それから外環道が通った、それから常磐道も通ったと。それから17年ですが、鉄道つくばエクスプレスも開通したというようなすばらしいところでございまして、インターチェンジそれからジャンクションもできたということで、非常に発展をした町でございますが、そのバスが前の鉄道一本の時期とは合わないんだということで、今度バスの再編になったようでございます。再編の考え方とすれば、6社あるようですが、バス会社。国からは、以前からの既存の会社を大事にしろよという指導もあったようでして、バス路線の編成の部分でカバーできない部分に新規導入をしてもらったというような話がございましたが、恐らく全部入ったということだと思います。

 それで、交通再編の考え方とすればですね、これもアンケートや市民の意見、いろんなことで出てきたと思いますが、自治体の運行するバスは市民のニーズに対応できないと、バス交通網は実現できないんだと、自治体の運営するのはだめだという結論だそうです。それから、公共施設を回る運行のバスは利用者が極めて少なく、費用対効果が適当でないと、こういう意見も出たようであります。それから、バス業者は、朝・夕、通勤・通学の時間帯の運行ニーズだけそろえれば、あと昼間は運行しないのが本音でしょうということもあったようでございます。そこで、空いたバス路線については、やむを得ず自治体がやらにゃ仕方がないかなという意見だったそうです。それから、三郷のバスが目指したものというのは、1、2回乗り継いで行けば市内のどこでも行ける路線を企画してくれと。それから、移動手段とすれば誰もがバスを選択できる路線がいいだろうと。それから、市は路線計画など企画立案などを行い、あくまでコーディネーターとしての役割に徹するんだと、運営方法には首を突っ込むなということだと思います。それから、バス業者の運賃で賄える路線、市の補助は全くあてにしないバス路線がいいんだと、こういう結論が出たようでございます。

 そこで、今回のバスの問題に当てはめてみますと、この幾つかが伊那市でも使えるかなと、あの都市はすばらしい発展したんだが、伊那市の現在の状況でいくとですね、自治体の運営する市民バスはニーズに対応できないという部分。それから、公共施設を回る路線は極めて利用者が少ないんだということ。それから、再編で目指したものとすれば、市は路線などの企画立案を行い、あくまでコーディネーターに徹するということ。それから、バス業者の運賃で賄えるバス、市の補助が全く不用なバスというのが、ある程度ここでも勉強になるかなということで、この提案を申し上げたところでございます。

 さてそこで、もとへ戻りますが、地域を潤う観光等の対策の話が出ておりましたが、その考えについて、反省を交えた中で市長の考えをお聞きしたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) バスの話については、反省すべきところは反省をし、特にお客様がどのようなニーズがあるか、2時でバスが終わってしまうということは本当にいいのか。また帰りのバスが6時で市役所へ戻るバスがないというような実態もあったわけでありますので、そうしたことはことしのデータ分析をきちんとして、来年に生かしてまいりたいと思います。

 さて、地元が潤う観光対策という御質問でありますが、ことしというか、昨年から桜プラス4つの柱というような、そうしたことで取り組んでまいりました。桜の時期には、桜を見に来るお客様がたくさんいらっしゃって、そこで買い物をしていただいたり、食事をしていただくということでありますが、古いデータでは一人当たり560円しか使わないというデータがあります。そうしたことの中で、真に地元にお金が落ちる、あるいは観光が産業として成り立っていくためにはどうしたらいいかということを考えながらまた実施をしております。例えば、昨年、ことしについては高遠の美術館で個展をしたり、有名な方の個展をする。また、高遠の歴史博物館でも時流にあったそうした展示会をする、展示物をするというようなこと。そうしたことによって、かなりの収益が生まれ、それをまた来年のさまざまなところに使えるということになるわけであります。

 ことしは、そうした中でも信州そば発祥の地ということの中で、信州そば発祥の地がこの伊那だということを前面に打ち出して、高遠そばを中心にPRをいたしました。会津から全麺協の唐橋さん、代表者が応援に来ていただいて、会津から何人かの皆さんが来て、旧馬島家のところを使って高遠そばを出しました。

 そのほかにも、高遠さくらホテル、そして歴史博物館の近くのおそば屋さん、そうしたところで地元の皆さんが高遠そばというのを提供をして、味わってもらったということをやった結果、大変市内のおそば屋さん、高遠ももちろんでありますが、そば屋さんに行列ができたという話であります。いろんな皆さんの話を聞くと、例年の時期よりも3倍は売れてるという、そうしたおそば屋さんもあったという話を聞いて、確実に効果があったというそんな実感をしております。そのことは、今現在でも高遠のおそば屋さん、そば粉がなくなってきたというような話を聞いておりまして、例年1年間のそば粉を確保しているのにもかかわらず、もう夏前に終わってしまったというような話もありますので、このおそばをメインに発信をしていること、これ非常に効果が出ているというふうに分析をしております。

 また、信州そば発祥の地のそばだけではなくて、桜商品というのもつくりました。桜グッズということで、これは桜のコマなんかもありましたし、桜のだるまとかですね、高遠城址公園の桜の枝を使った桜染めとか桜織り、あるいは桜のビールをつくったりということで、高遠ならではの商品というのをつくった結果、そうした商品もたくさん売れてきたということであります。そうしたことをこれからも地道に、しかも確実に進めていくということ。そして、今までも地元の食として発信をしてきているローメンとか、ソースかつ丼というのも引き続いてPRをしていくということでやっていきたいと思います。

 桜というのは、満開になりますと夜は閉じるわけではなくて、24時間咲いております。今までの、どうしてもさくら祭りというのは昼間というイメージがあるんですが、早朝もまた夜間も満開の桜があるわけでありますので、近所の皆さんの迷惑がかからないようにということを念頭に置いて、そうした天下第一の桜、日本三大桜の一つ高遠の桜というのをしっかりと観光のメインに据えながら、発信をしてまいりたいという考えであります。

 さらに、高遠の桜だけではなくて、若干早く咲く伊那市内の春日公園あるいは伊那公園の桜、また一本桜というものもありますし、5月の連休に咲く藤沢川沿いの杖突峠あたりの桜というものも、これも一つの観光の目玉になろうかと思います。息の長い桜というものを上手に利用しながら、観光をさらに発展をさせたいという考えでございます。



○議長(伊藤泰雄君) 若林議員。



◆21番(若林徹男君) ここでは、バスなどを利用する交通の面で、少しでも短時間で高遠へ着いて、それから向こうにいる時間を多くするというような発想の中で、先ほど言ったように、バス会社とのかけ合いが必要じゃないかと思います。このコースを現状を話して、2社あるか、バス3社あるかわかりませんが、そこでこういう企画をしてくれんかいと、料金は払わないよと、料金を取って賄うような企画がないもんかというかけ合いが必要だと思いますが、だめでもいいんで、一回はそういうことで企画をして、できるだけ早く向こうにいる時間を多くというような計画を立てればと思いますが、その辺についてはいかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 滞留時間を延ばすということは、とても大事なことでありまして、滞留時間が延びることによって、観光消費額は当然伸びていくわけでありますので、食事、土産、そのほか飲食を含めたいろんなものを考慮しながら、そうした滞留時間の延ばし方というのをこれから研究したいと。

 そうした中で、バス会社との話でありますが、シャトルバスにしてもバスの台数が桁違いにたくさん必要になります。小規模というか、小さなバス会社だと対応ができないというようなこともございまして、これについてはさらなる検討、一考が必要かと思いますので、また担当を中心に研究をさせたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 若林議員。



◆21番(若林徹男君) それでですね、もう1つ、陸がだめなら空よという話になりますが、スマートインターができたりいろいろすると、あの付近にかなり大きい駐車場を確保したらいいかと。そこからヘリで高遠へピストン輸送すると、これはおもしろい話ですし、ちょっと難しいかと思いますが、お金を少し出してもですね、時間を稼ぐ方が私はお客は喜ぶと思うんですよ。それから、今もその観光でヘリが飛んでるんですが、5分たたんうちに1回おりてきてまた乗せていくというような、かなり1回行ってくれば何万よというような話があるんですが、あれより少し大きいヘリをかけ合ってみて、料金は自分で取って自分で運営をしてくださいよという話になるけれども、だめでもともとでですね、そういう発想もこれから観光面も大いに役立つと思うんで、せっかくスマートインターができたらね、そういうことも発想する必要があろうかと思います。それで、お金が何千円かかるか知れんがね、一人。それは早く着いて早く帰れるという、高遠にいる部分が多くなるんで、そうしたことはこれから観光面にも役立つし、大いに挑戦する必要があろうかと思いますが、このとんでもない発想ですが、スマートインターも利用した形の中で考えるべきだと思いますが、この点いかがでしょう。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 奇抜な考えだと思います。そうした考えであれば、東京からヘリで来るということも可能かと思いますので、そうしたことは可能かどうか、また一つの案として検討したいと、検討したいというか、頭に入れておきたいと思います。

 また、滞留時間を延ばすという点では、昼間移動ということではなくて、夜間に移動してくるということも、一つ渋滞を解消しながら滞留時間がふえるということになりますので、そうした24時間使った移動手段というのも一つ検討してみる必要があるかなという気がいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 若林議員。



◆21番(若林徹男君) そうしたことで、一つ検討も必要であろうかと思いますし。それから、ホテル業者あるいは飲食店業者とも連携をする形で、泊まらなければ見れないとか、泊まらなければできないというような企画も、一つ組合等できちっと出していくべきだと思います。

 それからですね、毎年終わるといろんな意見が出てくるんですが、今までを見ると、それがまた継続して反省が直ってない部分がかなりあって、毎年同じことを繰り返すような部分がありますが、ぜひだめでもともとで思い切った企画をしたり、当たってみてだめなら仕様がないということでやってくのが一番いいんじゃないかと。それで、ヘリにしてもバスにしても、採算は業者そっちで取ってやってくれよという話になると、費用はこちらは企画だけで済むということでございますので、その辺もお願いしたいと思います。

 それから、ナイスロードの管理の計画と、今の花見客の対策も今後の重要な問題ですので、一つよろしくお願いを申し上げ、その件についてはちょっと市長の御意見を聞いて終わりにしたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) ナイスロードを利用した活性化ということでしょうか。ナイスロードについては、大変利便性にすぐれたというかいい道路でありまして、車で移動という観念でどうしても見がちなんですけども、私は歩いてとか、あるいはナイスロード横のサイクリングロード、ああしたところを、例えば自転車で移動するということも一つあるかもしれません。そのようにして、車以外の移動によって、伊那の風景あるいは伊那の景観というのを楽しんでもらいながら行くということも、これからの一つの観光の姿かなという気もいたします。さまざまなアイデアを駆使して、また考えていきたいという思いであります。



○議長(伊藤泰雄君) 若林議員。



◆21番(若林徹男君) ありがとうございました。

 ナイスロードについては、管理をぜひ一つ実行するような形でお願いをしたいと思いますし、花見の客、シーズンについては、ぜひ同じことの繰り返さないような対策を希望して終わります。



○議長(伊藤泰雄君) 以上をもちまして、若林徹男議員の質問が終了しました。

 暫時休憩いたします。再開は午前11時といたします。



△休憩 午前10時44分



△再開 午前11時00分



○議長(伊藤泰雄君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。

 飯島進議員の質問に入ります。

 9番、飯島進議員。

     (9番 飯島 進君登壇)



◆9番(飯島進君) 9番、飯島進です。

 一般質問につきましては、先に通告してあるとおり、天下第一の桜についてお尋ねいたします。

 「ほこ×たて」というテレビ番組で、日本三大桜の名所で知られる吉野の千本桜と、高遠城址公園の天下第一の桜が写真対決をしました。結果は惜敗でしたが、全国放送されたことで、今まで以上に高遠城址公園の天下第一の桜はその知名度を上げたと思います。その影響は、ことしの有料入園者数が昨年より4万8,504人ふえていることから、間違いなく反映されていると思います。

 それでは、(1)の桜の管理についてお尋ねいたします。

 桜が満開となった4月10日、市民から1通の投書をいただきました。そこには次のように書かれていました。公園に行き桜を見てきました。ことしの桜は色も白く、しかも空が透けて見えるほど花がついていませんでした。これがことしだけならよいのですが、ここ数年花が少ないように思います。昔は空が見えないくらい、本当に桜の雲のようにもこもこしていました。あのころの桜が懐かしいです。あのころの桜はもう見られないのでしょうか。桜守が1年を通し管理をしているのにと心配になります。枝の切り過ぎではないかという話も聞きます。よく見ると、桜の木には切られたあとがたくさん見られます。「桜切るばか、梅切らぬばか」と昔から言われています。ぜひ公園に出かけ確認してみてください。昼間見ていただくほうがよいと思います。桜は伊那市だけの宝ではなく、日本の宝でもあります。お花見の多くのお客様によって踏みつけられ、桜が苦しがっているのかもしれません。古い桜は、明治8年ごろに植えられたとお聞きします。そうしますと、樹齢130年ほどになります。桜の寿命はよく知りませんが、もし寿命が来ているのであれば、新しい木を植えて絶えないようにすることも必要だと思います。思いつくままいろいろ書きましたが、ぜひ確認していただき、天下第一の桜を守ってくださいと書かれていました。

 ことしは、同じような話を多くの人から呼びとめられたり、わざわざ訪ねてくれたりして聞く機会がありました。何人もの人から同じ話を聞くということは、何人もの人が同じことを感じ、同じ思いを抱き、同じ心配をしているということであろうかと思います。そこで今回は、これら市民の声に基づき一般質問することにしました。

 そこで、投書をもとに市長にお尋ねいたします。私たち会派は、4月11日臨時議会のあった日の夜、満開の高遠城址公園で夜桜見物をしました。その晩は、季節外れの雪が舞う寒い夜桜見物となりました。園内を1周すると、投書に書かれていたとおり、いつもの年より花が少ないのに驚かされました。枝はあるのに花がない、ライトアップされているのに花は白く、いつもの花と違うと私も感じました。そこで市長にお尋ねいたします。ことしの桜は色も白く、しかも空が透けて見えるほど花がついていませんでした。何が原因であったとお考えかお尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 私も、この10年近く毎年のように高遠の桜を見ておりましたけども、確かにおっしゃるとおり、ことしの桜の色は白っぽく、また花芽が非常に少なかったという思いがいたしました。特に南側については、遠くから見ても桜が透けて見えるような状態でありまして、私も大変気になっておりまして、いろんな方に原因を聞いたわけでありますが、そうした中で、開花が予想外に早まったということで、開花後に気温の低い日が続いたことが白い色になった大きな原因ではないかということ。これが原因となって、赤みを強める色素の合成が阻害されたという、そういう話であります。逆に、見ごろにつきましては例年より延びて、3日ほど長い10日間ほどとなりました。

 それから花が少なかった原因でありますが、御承知のようにこの冬は大変寒くて、また雪が多かったということ。それで花芽をつくる時期に、野鳥のウソでありますが、花芽を食べられてしまったということが大きな原因でございます。私も、高遠の桜、寒いから色が悪い、それからウソに食べられて花芽が少ないということであれば、他所も同じかなと思って注意深く見たんですが、やはりそのほかのところも花芽が非常に少なかったり、私の近くの桜もいつもに比べて非常に色が悪かったという、共通してるかなということで、そうしたことがそれぞれ原因だったのではないかというふうに推測をいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島進議員。



◆9番(飯島進君) 東北の桜が、ことしは1割ほどしか咲いていないと。その原因が、寒さとウソにやられてというふうなテレビ報道を見ました。それ以外に、高遠では桜三平といわれた北原三平前町長がお亡くなりになり、桜もそれを喪に服しているのかなと、そんなようなまことしやかな話も聞かれました。

 次に、続けてお尋ねいたします。原因に対する解決策、対応策はないのでしょうか。また、その対応を行ったのか。具体的には、雪や寒さは自然現象でどうすることもできないとして、ウソなどの鳥を追い払うためのスズメおどしのような仕掛けはできなかったのでしょうか、お尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) この辺の過去のことについては、高遠自治区長のほうが詳しいかと思うんですが、ウソにつきましては、忌避剤として石灰硫黄剤という、そうした薬剤を使って散布をしたということを聞いておりますが、極端にウソの数が多くて、ことしについては効果について限定的なものとなってしまったということ。それから、スズメおどしでありますが、過去にはスズメおどしを実施をしたこともあります。音の大きさの割合に、音による対策というほとんど効果がないという結論となって、今現在はそのスズメおどしは使っていないという状況であります。今後も、薬剤散布によっての忌避対策というのを中心にして、さらに効果的な方法というのを調査研究をして、対応してまいりたいという考えでございます。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島進議員。



◆9番(飯島進君) ウソが大量に飛来する、これは中国のほうから来るらしいんですけど、この周期が6年から7年周期らしいです。そういうことを考えると、来年はウソは来ないのかな、あんまり来ないのかなというのも思いますし、それからまたことし花の数が少なかった分だけ木は栄養をためこんで、その分来年は多くの花が咲くだろうということを桜守の方がコメントしてましたので、来年に期待したいと思います。

 高遠には高遠町桜憲章というものがあるわけですけれども、その第5番目に、桜が天災、病虫害、野鳥類、その他による被害の恐れがあるときは速やかに対策を立て、その害を最小限にとどめ、常に監視と愛の心の中に保全されると書いてありますので、怠りのないよう対策を取ってほしいと思います。

 次ですが、あのころの桜は見られないのでしょうか、桜守が1年を通し管理をしているのにと心配になります。枝の切り過ぎではないかという話も聞きます。よく見ると、桜の木には切られたあとがたくさん見られますと書かれている部分であります。今から5年前にも、桜守は桜の木を切り過ぎるのではないかという声が今回と同じように起こり、問題となったことがあります。私は当時の桜守に、この市民の声を率直にぶつけ、尋ねたことがあります。そうしたところ、丁寧に高遠城址公園管理報告書(平成19年度)と表題がついた文書で回答をいただきました。この報告書の中で注目すべきは、1項目目の(イ)の桜の管理育成と、(ウ)の剪定作業の項目です。それぞれ次のように書かれています。(イ)桜の管理育成。昭和20年代よりの再植樹の結果、50年代には公園の空は桜の花で覆われたことは地域の人々の思い出になっている。しかし密植の結果桜は日を求め、上へ上へとまた横へと伸びていった。その結果、桜の花ははるか上になり、葉はわずかなすき間で細々と広げていった。これでは根も弱く、わずかな外圧、雪や雨と風で倒れてしまう危険が考えられた。また公園全体が暗い森になっていった。地表には草も生育していなかった。(ウ)剪定作業。以上の状況は、緊急かつ計画的に作業計画を立てねばとの考えで、表記の第一次5カ年計画に至った経緯となった。一本一本が独立し、できるだけ全ての枝葉に日が当たるよう、伸びきってしまった樹高を低く、地表に日を当て、草を生かして根を保護し、健全な樹林にする作業に取りかかっていった。一度に行えば樹勢を弱め目的は果たせない。5年をかけて行った結果、ことしのよい花付になったと考える。花を見上げ、青空を透かして見るタカトオコヒガンザクラは、まさに天下第一の桜と言えよう。空の見えない森は、近年手入れの行き届かない里山と同じ、草も生えない森は死んだ森と言ってよい。末永く桜を楽しむには、これらの作業は欠かせないことと考えると書いてあります。

 そこでまず、単純な疑問についてお尋ねいたします。専門家でも樹木医でもない私も含めた多くの市民は、空が見えないぐらいのすばらしい桜を見たいと期待していると思います。しかし報告書では、花を見上げ青空を透かしてみるタカトオコヒガンザクラは、まさに天下第一の桜と言えよう。空の見えない森は、近年手入れの行き届かない里山と同じ、草も生えない森は死んだ森と言ってよいと書いています。空が見えないぐらいの桜のある公園ではいけないのかと単純な疑問がわいてきます。その点について、市長の見解をお尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 私のほうの考えもさることながら、一番身近にいる、ぜひ伊藤自治区長のほうにも答えをしていただければと思います。

 そうしたような話を聞く中でですね、樹齢がもう70年を超えたという、そうした木が主流になっております。そうした中で、下枝まで十分に日を当てて、草を生やして根を保護するということで、健全な状態を保っていくのが将来につながる最善の方法という考えでありますが、実際行ってみますと、高遠城址公園の桜のもとには草は余り生えておりません。なぜかなということもやっぱり考えるんですけども、人が歩いて草が生えていないのか、とはいえ、今行っても草は余り生えていませんので、そうした踏圧によるものだけではないのかなという思いがあります。土が肥えていくためには、やっぱり下草があって、それが枯れてまた繰り返しながらいくというのが望ましい姿だと思いますので、そうしたことが専門の皆さんの意見としてあるのであれば、そうしたことがこれからの作業の手順の一つになっていくのではなかろうかというふうに思います。



○議長(伊藤泰雄君) 伊藤高遠町総合支所長。



◎高遠町総合支所長(伊藤俊規君) 今、答えは市長のほうで言ってしまったんですが、それと、これからの御質問にもかかわってくることなので、余りここで私が言ってしまわないほうがいいかなというふうに思うんですが、さくら専門指導委員会という組織があります。その皆さんというのは、それこそ全国にいろんな桜にかかわってる方がいらっしゃいますけども、そういったネットワークを持っている日本花の会という財団法人がありますけれども、そういったいわゆる樹木医の先生、専門の主任の技術医の先生たちに集まっていただいた中で、今お話のあったような指導を受けて、とにかく桜の寿命を延ばそうという努力というか、研究の中で出されている一つの方策だというふうに私はとらえておりますので、もう少し長い目で見ていっていただいたほうがいいかなというふうに思います。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島進議員。



◆9番(飯島進君) 先ほどの管理報告書をかいつまみますと、高遠城址公園の桜を昭和20年代に再植樹をして、昭和50年代にはすばらしい花が咲いていた。しかし、その植樹が密植であったため、公園全体が暗い森になっていった。そこで、一本一本が独立し、できるだけ全ての枝葉に日が当たるよう、伸びきってしまった樹高を低く、地表に日を当て草を生かして根を保護し、健全な樹林にする作業に取りかかっていった。一度に行えば樹勢を弱め、目的は果たせない。5年をかけて行ったということであろうかと思います。ということは、平成14年度から19年度の5カ年かけて、高遠城址公園の桜の大手術をしたということだと思います。だとすれば、平成20年度から24年度の第二次5カ年計画では、大手術をした桜をICU、集中治療室で治療をし、投薬や点滴をし、副え木や松葉づえを使い、リハビリを経て社会復帰に向け準備してきた期間かと思います。そこで市長にお尋ねいたします。第二次5カ年計画は昨年度で終わりました。この5年間、どのような取り組みが行われ、その結果どうであったのか、その成果についてお示しいただきたいと思います。またこの5年間、てんぐ巣病の枝を切るなどの作業をしてきたと思いますが、これは対処療法の範囲内で行ってきたと解釈してよろしいのかお尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 第二次5カ年計画でありますが、この計画に沿いまして、病害虫駆除それから施肥、剪定等の管理を続けてきたわけであります。その成果として、若い枝が伸び始めたということを聞いておりまして、若い枝は花数が少ないので、実際には見ごたえはないわけであります。ないわけでありますが、数年後には見ばえがする枝になるというふうに期待をしております。

 それから、てんぐ巣病への対処療法の問いでありますが、てんぐ巣病への有効対策としては、感染した枝、これについてはもう除伐すると、切って焼却をするというのが一番適正でありますので、そうしたことを今でも続けてきております。そうしたことで、てんぐ巣病の枝というのは減ってきているということが言えるかと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



◆9番(飯島進君) じゃあ関連してお尋ねいたしますけれど、ことしから、平成25年度からの第三次5カ年計画はあるのでしょうかお尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 先ほど、自治区長のほうから話がありました、さくら専門指導委員会というものがありまして、こちらのほうで第二次計画の検証を行うと。成果について細かな検証を行って、第三次5カ年計画を策定をする予定であります。次の5カ年計画の策定に当たりましては、実施に当たっては現在の桜の状況というもの、この調査診断を行いながら、適正な管理計画というのを策定していくということが必要だと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



◆9番(飯島進君) 5月6日の夜、NHKプロフェッショナルという番組で、青森県弘前市のソメイヨシノ2,600本を守っている樹木医、小林勝さんが紹介されていました。小林さんは、北の桜を守るすご腕の樹木医で、日本最古のソメイヨシノ、樹齢130年の老木に挑むとしてその活動が紹介されていました。その中で、リンゴの剪定技術を応用して桜の木の剪定をし、成功したことが紹介されていました。

 また、京都市に日本一の桜守といわれる第16代佐野藤衛門さんという方がおります。佐野藤衛門は庭師の名跡で、天保3年より代々仁和寺御所の造園を担ってきています。祖父である第14代藤衛門が始めた、日本全国の桜の保存活動を継承する桜守として知られ、日本各地の桜の保全に御尽力されている方であります。そしてその活動は、新聞やテレビでよく紹介されています。そこで市長にお尋ねいたします。日本三大桜の名所といえば、奈良の吉野山と青森の弘前公園、そして高遠城址公園です。吉野と弘前の桜守、樹木医、伊那市の桜守、それに京都の佐野さんを交えて一度高遠の桜を見ていただき、桜についての情報交換、意見交換をする場を設けたらどうか。桜守サミットを開いたらどうか提案したいと思いますが、市長のお考えについてお尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 私も、佐野藤衛門さんでしたかね、実は書かれた本をいただいたことがございまして、非常に難解な本なんですけども、バイブルと言われているというような話を聞いております。何ページかめくりながら、本当に経験に基づいた、そうした対処をしているなということでございまして、そうした桜守の皆さん全国に何人もいらっしゃいますので、そうした桜守の皆さんが意見交換するという機会は大変貴重かと思います。これが高遠でするのか、あるいは別なところでするのかというのは別にしまして、そうした意見を交換しながら、また情報交換をして、桜の保護育成に努めるということは有意義なことかと思います。それぞれ大変お忙しい皆さんですので、できるかどうかというのはわかりませんけれども、そうした情報交換の場というのはいいのではないかなという思いがしておりますので、可能性も含めて研究をしてみたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



◆9番(飯島進君) 弘前の樹木医の小林さんは、2,600本ある全ての木に対して剪定作業をするみたいですね。それで、その木自体が持っている生命力を引き出して若い枝を伸ばすという、これを弘前方式と言ってましたけれども、私がその伊那の桜守と話をすると考え方は全く同じなんで、非常に共通するところがあるのかなというふうに思いました。いずれにしても、日本三大桜の名所が、ただお互い競い合ってるだけじゃなくて、お互いに切磋琢磨するということはとてもいいことだと思いますので、ぜひ前向きに検討していただきたいと思います。

 ことしの観桜期間中、太い桜の枝が折れそうになり、事故が起きては大変ということで、チェーンソーを使い、多くの観桜客の見ている前でその太い枝を切ったという事案があったそうです。観桜客からは、かわいそうにという声が出ていたそうです。処置としては切らざるを得なかったかと思いますが、その場は副え木をし、立入禁止にしておき、夜中か早朝、余り人がいないときに切ったほうがよかったのではないかという話も聞きました。

 次に、(2)の高遠城跡と桜についてお尋ねいたします。

 先ほどの投書の、お花見の多くのお客様によって踏みつけられ、桜が苦しがっているのかもしれません、との関連で話を進めたいと思います。伊那市の日本一の桜の里づくり計画に、桜の特性についての記述があります。桜は、バラ科・サクラ属・サクラ亜属に分類され、桜は水はけがよく日当たりのよい場所を好みます。また、桜は根を浅く広く広げるため、土がかたくない場所をより好みます。土壌が踏み固められると病気を誘発し、これらの病気は土壌を汚染します。これらで桜が枯れた場合、何度桜を植えても枯れる場合がありますと書いてあります。高遠城址公園の園内には、立派な遊歩道が整備されていますが、観桜期間中22万人もの人が訪れますと、歩道を外れ歩く人や、桜の木の下でお弁当を広げる人などで土壌は結構踏み固められます。当然、桜にはストレスがかかっているものと思います。そこで、観桜期が終われば、踏み固められた土壌をほぐし、肥料を与え、観桜期間中に桜の木が受けたダメージやストレスの解消を図るものと考えます。私の記憶では、踏み固められた土をほぐし、土の中に空気を送るための穴をあけるエアレーションの機械を使おうとしたところ、高遠城址公園が国の史跡指定になっていることから、機械を使って園内の土に穴をあけることが自由にできない、ストップがかかったという話を聞いた記憶があります。そこで、市長並びに教育委員会に確認のためお尋ねいたします。高遠城址公園内では、桜保護のためのエアレーションや土壌改良、施肥などの作業をする場合、国の史跡指定にかかわる何らかの制約があるのでしょうか。また、桜は長野県の天然記念物に指定されていますが、管理する上での制約はあるのかお尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 原教育次長。



◎教育次長(原秀夫君) それでは、国の指定にかかわります制約について、御回答申し上げたいと思います。エアレーション土壌改良、これは現状変更の許可を得る必要があるということでございます。それから、施肥の関係でありますけれども、土を耕起する場合は、現状変更の許可を得る必要があるということでございまして、平成14年から18年にかけて史跡高遠城跡整備検討委員会や文化庁と協議を行った経過から、土壌改良、これにつきましては認められないと。それから、エアレーションにつきましては、説得できる材料が必要であるということで、その後進んでいないという状況にあります。

 それから、県の天然記念物を管理する上での制約でございますけれども、この部分につきましては、長野県による文化財指定であるために、県の文化財保護条例の規制の対象となっております。文化財としては、樹林ということの位置づけになっておりまして、指定範囲内の桜に対して物理的に影響がある行為をする場合、この物理的に影響がある行為というのは、伐採とか大規模な枝落としということになりますけれども、これらは方法も含めて県教育委員会と協議を行い、その上で実施をするということになっておるわけでございます。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



◆9番(飯島進君) はっきり言えば、桜の根の張っている部分は国の史跡に指定されていて、これを土壌改良やいろいろするのは勝手にできないよ。地上に出ている部分は、県の天然記念物に指定されていて、これを伐採したりするときには勝手にできないよと、いろんな制約があるということでありますね。ことさようにですね、公園の中の土に穴一つあけるだけでも届け出をしなければいけない。さっきの話だと、エアレーションを使うためには説得できる説明がなければいけない。逆に、じゃあどういう説明をすれば納得してくれるのかちょっとわからないんですけれども、ことさようにそういういろいろな規制や縛りを受けながら、桜守が苦労して桜の管理を行っていることを市民の多くは知らないと思います。このことについても、先ほどの管理報告書にも書かれていますけれども、桜の管理については、各関係機関との連携が欠かせない。一方のみの仕様では進められない難しさもあれば、連携により思いのほかの成果も生まれている。その一例、教育委員会による発掘調査によって、土壌の蘇生が解明でき、桜の保護育成に大いに参考となり、今後の施肥などの計画が容易になったと書かれています。つまり、教育委員会が発掘調査のため園内に深い穴を掘った。その穴を掘る際の土壌を観察することにより、今後の施肥などの作業に大いに参考になったということだと思います。私が言いたいことは、高遠城址公園に対する市民の多くの価値観は、国の史跡指定としての価値観より、城址公園に咲く天下第一の桜のほうが価値があると思っているのではないかということであります。そこでお尋ねいたします。高遠城址公園においては、そこに咲く桜の保護育成が、史跡の保全よりも優先すべきと思っている市民が圧倒的ではないかと思います。高遠城跡と桜について、市長並びに教育委員会のお考えについてお尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 原教育次長。



◎教育次長(原秀夫君) それではお答えをいたします。先ほど申し上げましたように、高遠城址公園は国の史跡指定を受けております。さらに、コヒガンザクラの樹林が県の天然記念物ということでありまして、文化財としては非常に複雑な形態となっているということでございます。国史跡の上に県の天然記念物が植えられておりまして、双方を切り離すことはできないという状況でございます。さらに、国の史跡指定が県の天然記念物の指定よりも上位にあるということでございますので、桜の保護育成を優先して、国の宝である、国民の財産である高遠城跡を壊すことはできないということでございます。

 今後の対応の関係でありますけれども、高遠城址公園につきましては、天下第一の桜ということで、桜が有名であるということと、日本100名城ということでございまして、これも史跡の関係で有名だということでございます。年間を通して、城址公園を訪れる観光客は多いということでございますので、桜とお城と史跡ということで、相乗効果により誘客を図る努力が必要ではないかというふうに思っております。

 史跡高遠城跡の整備は、県の天然記念物のコヒガンザクラ樹林との共存を図りながら、整備をすることが必要だというふうに考えておりまして、史跡の整備計画と整合を取りながら、今後進めてまいりたいというふうに思っております。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 吉野の桜、それから弘前の桜、三大桜の内の二つですけども、これは国の指定を受けてない、高遠のようなそうした細かい、大変厳しい縛りのないところの管理があるわけであります。一方では、高遠は国の指定それから県の指定、さまざまな縛りの中で管理をしていかなければいけないという、大変難しい公園でもあるわけであります。桜であるわけでありますが。そうしたことについては、市民の皆さんに広く知ってもらうということがまず一つ大事だろうと思いますし、またもう一つは、例えばエアレーションであれば、エアレーションを説得すべき理由があればということ、そこら辺をさらにもうちょっと彫り込んでいって、どういうような説得にたり得る理由があるのかということはさらなる研究をすべきかなと思います。一回言ってだめだったから終わりということではなくて、隘路というか別なルートがあるかもしれませんので、ちょっとそんなところも研究していかなければいけないというふうに考えます。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



◆9番(飯島進君) 桜のことだけを考えれば、土を入れかえる、そういう土壌改良をすることができれば一番いいわけですけれどもそれができない。それは、国の史跡に指定されてるという、そういう足かせがあるということであります。これは、当然桜だけではなくて、そういう史跡やまた景観という、そういうことも考えていかなければいけないということも、これは理解できますけれども、しかし国の史跡に指定されているがゆえに、桜の保護育成が思うようにできない、それによって桜が弱っていく、こういうことがあってはいけんなと思うわけであります。そこで、もう一回教育委員会にお尋ねいたしますけれども、国の史跡指定を解除する考えはないかお尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 原教育次長。



◎教育次長(原秀夫君) 国の史跡指定、市町村もそうなんですけれども、文化財保護法に基づいて指定をしているところでございまして、この文化財の指定の解除の規定が法律に規定をされております。その中では、その価値を失った場合ということになっておりまして、その国民共有の財産としての史跡の価値を失った場合には、史跡の指定を解除できるということになりますので、これは非常に条件が難しいと思われます。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



◆9番(飯島進君) それでは、次に土壌改良に関連しまして、(3)の菌根菌の活用についてお尋ねいたします。

 インターネットで菌根菌と検索しますと、菌根菌とは土壌中の糸状菌が植物の根の表面または内部に着床したものを菌根といい、その菌根をつくって植物と共生する菌類のことを菌根菌といいます。菌根菌は、土壌中に張りめぐらした菌糸から、主に燐酸や窒素を吸収して宿主植物に供給し、かわりにエネルギー源として、共生主となる植物が光合成により生産した炭素化合物を得ることで菌自身が成長する。多くの菌根菌は、共生植物に対し明確な成長促進効果があり、実際に菌根菌を取り除いた土壌で栽培した植物は生育が悪くなる傾向にあると書かれています。この菌根菌を活用した新技術の開発が進められているという報道を、何年か前のテレビ番組で知りました。某電力会社と某微生物研究所を加えた3者で、菌根菌の特徴を生かして、樹勢の衰えが著しい桜や松が90%以上枯れずに健全に育つことができる樹勢回復技術を開発したという報道でした。そこで市長にお尋ねいたします。タカトオコヒガンザクラに適合した菌根菌の調査、あるいは開発をしてみたらと思いますが、市長のお考えについてお尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 菌根菌については、樹勢回復に有効な菌であるということは知られております。効果的な利用の方法については、なお研究をしなければいけないと思いますけれども、桜の若返り、それから樹勢の回復、そうしたことに対して大規模な土壌改良を伴わない、そうした方法というのも、菌根菌を含めて調査研究をしていかなければいけないという考えでございます。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



◆9番(飯島進君) この問題をなぜ提起したかというと、先ほどから言ってますけれども、国の史跡に指定されているために土壌改良が思うようにできない。それなら、菌根菌を使って土壌改良したらどうかと考えたからであります。ぜひ検討してみていただきたいと思います。

 次に、(4)の桜の再植樹と増殖計画についてお尋ねいたします。

 投書に書かれていた、古い桜は明治8年ごろに植えられたとお聞きします。そうしますと、樹齢130年ほどになります。桜の寿命はよく知りませんが、もし寿命が来ているのであれば、新しい木を植えて絶えないようにすることも必要だと思いますの部分についてお尋ねいたします。高遠城址公園管理報告書は冒頭に紹介しましたが、その中に昭和20年代よりの再植樹の結果、50年代には公園の空は桜の花で覆われたことは地域の人々の思い出になっているとあります。私はこのことについて、人生の大先輩たち何人かにお話を伺いました。その中のエピソードの一つを紹介いたします。昭和二十二、三年のころ、青年会の役員会をしていたとき、公園の桜がさみしいよな、六道の堤にいい木があるから持っていって植えるかという話になり、真っ昼間四、五人で若木一本をこいで、リヤカーに積んで公園に運び植えたそうです。そのことがばれて大問題となりましたが、当時の町長が治めてくれ、青年会の役員におとがめはなかったそうです。ちなみにその桜は、高遠閣前に植えられている70歳を超える立派な木だそうです。

 また、第二次世界大戦中、公園内は食料をつくるための畑に開墾されたという話も聞きました。そのため、終戦後の昭和20年代に桜の再植樹が行われ、50年代にはすばらしい花を咲かせたという意味だと思います。そこで市長にお尋ねいたします、ソメイヨシノは60年で勢いが落ちる、しだれ桜の100年は若造と弘前の樹木医小林さんはおっしゃっていました。タカトオコヒガンザクラの寿命はどのぐらいなのか、まずお尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 確かに、ソメイヨシノについては60年ぐらいが寿命だということは言われているわけでありますが、なお60年を過ぎても樹勢を保っている木もあるわけであります。タカトオコヒガンザクラ、古いものについては130年ということでありますが、どの程度まで寿命というか、樹齢があるのかというのは正直判明をしてはおりません。ただ、こうしたヒガン系の桜、特に江戸ヒガンとかですね、そうしたものについては非常に長い寿命を保つというふうに言われておりまして、例えば山梨の神代桜については1,800年とか、岐阜の薄墨桜は1,500年というような樹齢で、今でも元気でいるわけです。この地域の近くにもですね、箕輪の権現桜という桜があります。あれも江戸ヒガンなんですけども、あれも最近では1,000年と言われております。数年前までは800年という話だったんですけども、そうしたどっちにしても長い寿命を保っているというのがヒガン系でありますので、高遠のコヒガンザクラも同じヒガン系でありますので、上手に手入れなり手当をしていけば、かなり長くそうした樹勢というのを保てるのではないかという気がいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



◆9番(飯島進君) 私も、ちょっと今ソメイヨシノが大体60年ぐらいで樹勢が衰えるんで、コヒガンザクラもそのぐらいの年数かなと思ったら、1,000年というちょっとけたの違う数字が出てきたんで、ちょっと驚いてますけれども、それはあくまでも土壌改良ができたり、いろいろする条件がそろっているということが条件になろうかなと思いますけれども。

 次に、高遠城址公園の再植樹についてお尋ねいたします。

 古木には古木のよさがありますが、延命治療を施しても寿命が来て絶えるときが必ずあると思います。絶えてからでは遅い、絶える前に新しい木を植え、世代交代を考える対策も必要だと思います。高遠城址公園の再植樹について、どのようにお考えかお尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 先ほど、教育委員会からも話がありましたように、史跡保護における許可に当たってそれをかんがみますと、再植樹というのは非常に難しいという状況だと思います。ただ、ひこばえと申しますか、ストローとして伸びてくるものもありますので、そうした古木のひこばえというのを上手に伸ばしながら、現状を維持するという方法はあるのではないかという考えでございます。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



◆9番(飯島進君) 公園には、現在100年以上の古木が20本、それから50年以上のものが500本、30年以上のものが300本、若木を入れて1,500本が植えられてるわけでありますけれども、昭和20年代に再植樹をした桜が60年ほどたってるわけですけれども、その数が大体数でいくと500本、そうすると全体の3分の1が60年以上過ぎている木だということになりますんで、これも計画性を持って再植樹をというふうに聞きたかったわけですけども、その前にちょっと教育委員会にお聞きしますけれども、公園内に桜を再植樹する場合も国の許可が必要なんでしょうか、お聞きします。



○議長(伊藤泰雄君) 原教育次長。



◎教育次長(原秀夫君) これも、文化財保護行政にかかわることでございますけれども、桜の再植樹を行う場合でも、土地の形状を改編する行為は現状変更に当たる。従いまして、文化庁への届け出や協議が必要になります。この場合に、重要な遺構、史跡高遠城跡がございますので、遺構の有無について発掘調査を事前に行う必要があろうかと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



◆9番(飯島進君) 聞けば聞くほど、その国の史跡の指定というのは、桜のためにはよくないなということをつくづく思います。

 これは全然話が違いますけれども、私は先月富士山が世界自然遺産登録に登録されそうだということで、富士山を見にドライブに行ってきましたけれども、河口湖から山中湖、それから箱根の芦ノ湖から三島、沼津を通って三保の松原まで行ってきました。三保の松原へ行きますと、羽衣の松が有名なわけですけれども、行って驚いたのは、初代羽衣の松の数メートル離れたところに、2代目羽衣の松というのが出てましてね、看板が堂々と出てまして、「ああ、これ天女がおりてきたら、どっちの木にとまろうかって悩むんじゃないかな」なんて、そんなこともちょっと思いましたけれども。

 最後に、桜の増殖計画についてお尋ねいたします。

 国道152号高遠バイパス、ループ橋側から公園を見上げた北側斜面に、桜を増殖したらどうかと思いますが、市長のお考えについてお尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 高遠城址のエリア一帯が史跡の指定を受けてるということでございまして、その公園の北側の斜面、これも史跡指定の一部であります。民有地が多いわけでありますが、史跡内の民有地については、公有化の対策というか、公有化の、今、策を進めておりますので、公有地となったとしても史跡保護から桜だけを植栽するということは厳しいのではないかという見解であります。

 史跡保護、それから桜の保全という、両方を両立させるような策として、今後も公有地化というのを進めていくということ。そしてまた、公有地化できたところへは、ぽつりぽつりと桜を植えていくというようなことができるというような判断をしております。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



◆9番(飯島進君) 北側斜面は、確かどぶ日陰でね、ほとんど日が当たらないような場所があったりして、桜のためには余りよくないのかなと、そんなことも思うわけでありますけれども、いずれにしましても、ことし観桜期に桜を見に来てくれたお客様が、また来たいと思ったかどうか私は疑問です。それよりももっと恐ろしいのは、ことし来たお客さんがネガティブな情報をいろんなとこへ行って流す、これが一番恐ろしいなというふうに思っております。

 先ほど、市長のほうから話がありましたけれども、ことしのお花見期間中、会津の唐橋さんの御協力をいただきまして、会津の高遠そばと伊那市の高遠そばの共演が実現しました。その結果、信州そば発祥の地の伊那市のPRができたのかなというように思ってるわけでありますけれども、その会場でこんな話を聞きました。「私は10数年前に高遠へ来ました。そのときの桜が余りにも見事で、夢の中にまで出てきました。ことしはその桜を見に来たんですが、私の記憶違いだったでしょうか」「いいえ、そんなことはありませんよ。あなたの記憶は正しいです、ことしが異常なんです。来年はすばらしい花が咲きますから、またぜひおいでください」という話をしました。先ほど、若林議員のほうから、ヘリコプターを使って人を運んだらという話もありましたけれども、それらの話も全て公園にきれいな花が咲くということが前提になろうかと思います。天下第一の桜を見に来たお客様が、また来たいと思うような、そしてそのすばらしさを周りの人に伝えていただくような、そんなきれいな桜が当たり前のように毎年咲く、そんな公園になってほしいと思います。

 話は変わりますけれども、ことしのさくら祭りの反省会の中で、ポスターの話が出ました。ポスターはもう少しメッセージ性のあるものにしたらどうか、例えば「あなたはこの桜を見ずに人生を終われるか」とか、「天下第一の桜はいつ見るんですか。今でしょ」とか、いろいろとそういうおもしろい発想だと思いました。

 以上で、私の質問を終わります。



○議長(伊藤泰雄君) 以上をもちまして、飯島進議員の質問が終了しました。

 暫時休憩いたします。再開は午後1時30分といたします。



△休憩 午前11時46分



△再開 午後1時30分



○議長(伊藤泰雄君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。

 竹中則子議員の質問に入ります。

 6番、竹中則子議員。

     (6番 竹中則子君登壇)



◆6番(竹中則子君) 6番、竹中則子でございます。

 市長、教育委員会へお伺いいたします。さきに通告いたしてあります2点についてお伺いいたします。

 3日目の午後1番ということで、目の覚めるような質問をと思って悩みましたけれど、それでは始めさせていただきます。

 私はこの伊那市、旧伊那町に生まれ育ち、市内に嫁ぎまして、ほかの市外、県外に出て暮らしたことはありません。幼いころからよく耳にしてきたことは、伊那は地震、津波も竜巻もないし、今まで大災害から逃れてきた住みよいところだよと、近所のお年寄りから、父や母からよく聞かされました。

 しかし、私の少女時代には、やはり伊那を出てみたいという思いもありました。宝塚に憧れたこともありましたけど、あれから50年たちます。「水と緑の映えるまち」、「二つのアルプスに抱かれた自然共生都市」、「人と歴史と文化をはぐくむ活力と交流の美しいまち」、それぞれのキャッチフレーズも愛し、私はあれからずっと今までこのふるさとを愛し住んでまいりました。

 第1次伊那市総合計画基本構想基本計画が平成21年2月に策定され5年目を迎えます。将来の伊那市のあるべき姿を明確にし、将来の目標を設定し、目標実現のための行政運営の方向性を明らかにしたものでございます。

 日本の人口減少は平成22年以降減少に転じ、今後一層の人口減少が進むと予測されます。国の高齢化率の割合も平成22年(2012年)現在23%であったものが、平成32年(2020年)には29.1%になると言われています。さらに、平成62年(2050年)には35.7%に達し、国民の3人に1人が65歳以上の高齢者ということになります。伊那市においては、人口は平成15年7万1,583人、平成24年7万51人と、さまざまな要因は考えられますが、減少を続けております。

 この件につきましては、人口減小問題、人口増加対策で、さきに何人かの議員の方の通告があり、質問され、市長から回答をいただいております。

 また、高齢化率は平成25年5月1日現在、高齢化率27.5%、昨年、平成24年5月1日現在、26.6%と確実に全国平均より早く高齢化社会を迎えていることも現実でございます。少子高齢化社会に突入し、市民生活の問題点、抱える課題ははかり知れないものが山積しているように思われます。

 現在の伊那市を取り巻く社会経済情勢の変化や異常気象の農作物に与える不安、また未婚、晩婚による産業の生産人口の低下、地区行政存続への不安、高齢社会を迎え行政の支援の負担増と、これから将来の市民の安心、安全な生活とはと考えてみました。

 私は、第1次伊那市総合計画に改めて目を通してみました。その中から何点か、当時にさかのぼりまして、また、これからの後期計画5年を考えて市長にお伺いしたいと思います。

 まず初めに、市長の伊那市総合計画後期基本計画に寄せる思いからお聞きしたいと思います。平成21年のときの市長は、前市長の小坂樫男さんでした。今回、この策定をするのは、現市長の白鳥市長でございます。市長の寄せる思いをお伺いいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) まず、総合計画につきましては、市の施策の方向を定めるという最も重要な計画であるわけであります。

 そうした中で、伊那市の将来像、二つのアルプスに抱かれた自然共生都市という、この実現のために社会情勢に則した、対応した実効性のある計画をつくるということが基本であります。

 特に、今期と申しますか、今年度、中心に据えております日本全体の人口減に向かっている状況、そうした中でも、伊那市は人口減にブレーキを掛けて、しかるべきときから人口増に転じることができるような、そうした対応をきちんと採っていくということ。それから、産業構造もしっかりしたものにしていかなければいけませんので、農業、林業、それから鉱工業、商業、さまざまな産業分野が集積をする、日本の中でも光り輝いて注目を集め、さらには人々もこの地に集まって住むといったことを中心に据えて後期の計画というものをつくってまいりたいという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 竹中議員。



◆6番(竹中則子君) 市長の目標に向かっての信念をお聞きいたし、安心いたしました。

 次に、第1次伊那市総合計画前期基本計画5年と後期計画が大きく変わるとお思いになりましたら、どんな点が一番変わると考えるか、市長にお伺いいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 基本計画については、平成21年度から平成30年度を目標とする基本構想を実現するため、前期、後期各5カ年の政策をまとめたものであります。

 したがいまして、その方向性というものは大きく変わるということではありませんけれども、社会情勢の変化に的確に、また迅速に対応していくために、前期計画の評価、それから分析、さらには必要な見直しというものを行っているわけであります。

 先ほど申し上げましたけれども、人口の減少への対応、それから世界経済の中での地域産業の育成、また高齢化に対応した社会システムの構築、広域連携による地域づくり、さらには大規模災害、東日本大震災を教訓として、近い将来必ず発生すると言われております南海トラフ、そうした地震などを想定した大災害への対応などの視点に立って計画を作成するという考えでございます。



○議長(伊藤泰雄君) 竹中議員。



◆6番(竹中則子君) 人口の増加がやはり当市の発展の第一条件ということで、せんだってから大勢の方が人口増加対策、または人口減少対策についてお伺いして、市長から答弁をいただいておりますので省略したいと思います。

 人々がやはりこの伊那市の魅力を求め定住してくださるように、現在住んでいる私たちも条件整備に努力する必要があると考えます。また、リニアの開通を視野に、上伊那広域エリアでの考察が必要と考えます。

 次に、4番手の質問に入ります。

 第1次伊那市総合計画の中で、将来像を実現するための7項目の基本目標を達成するための主要施策が掲げられております。

 その達成率を上げるとしたら、平成21年度の数値を現状値としておりますけれど、平成25年度の目標値の達成はどのぐらいだと市長はお考えになりますでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 篠田総務部長。



◎総務部長(篠田貞行君) まちづくり指標として、この基本的な計画の進捗を測定する数値を持っているわけですが、この指標が100指標が設けられております。

 まだ、平成24年度につきましては取りまとめ中でございますので、直近の平成23年度計画に対する達成の状況を御報告を申し上げて指標の達成率の報告にかえさせていただきたいと思いますが、総括としては、前年に比べて進み方は少し鈍っているわけですが、おおむね良好に推移しているという分析がされております。

 特に、100%以上の達成がされている指標が100指標中38指標、80%以上の達成ができているものが同じく37指標ということで、合わせますと、この部分で75%ということになりますので、総括のとおりおおむね良好に達成ができていると、こんな分析をさせていただいております。



○議長(伊藤泰雄君) 竹中議員。



◆6番(竹中則子君) 今、お伺いいたしましたら、75%という、おおむね達成されているということで安心いたしました。

 次に、この総合計画を私たち女性の立場から考えてみました。市民半分余の人口を女性が担っておりますが、女性の市政に対する関心、参画がいまいち薄いのではないかと感じます。第1次計画の中で女性に関する項目を少し抜粋して考えてみました。市長のお考えをお聞きしたいと思います。

 「市民が主役の協働のまちづくり」の中で、審議会への女性登用率は平成23年度が23.30%、平成24年が24.34%、平成25年が25.90%と目標値30%には届いておりません。

 平成25年度の審議会の数をお伺いいたしましたら77にも挙がっております。女性の参加している主な審議会と委員の人数から見えてくるものはどのように捉えられるか、市長の御意見をお伺いいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 平成24年に策定をしました第2次男女共同参画計画、これにおいては伊那市の審議会等における女性の委員の割合の目標値を30%としておりますが、残念ながら平成25年度現在25.10%にとどまっているわけであります。

 女性の委員の比率が30%を超えているという審議会もございまして、そうした審議会においては保健福祉分野、こうしたところが中心となっているのが現状であります。

 ことしの5月31日に国が公表いたしました男女共同参画の視点からの防災、復興の取組指針においては、防災会議における女性委員の割合を高めること、それから、政策方針決定過程への女性の参画拡大の方針が示されておりまして、今後、より幅広い分野において女性の登用を進めていかなければいけないという考えでございます。



○議長(伊藤泰雄君) 竹中議員。



◆6番(竹中則子君) この次に防災のほうに女性の登用率が少ないんじゃないかとお聞きしたいと思いましたけれど、市長のほうからお返事をいただきました。

 今、男女共同参画社会実現に向けて、現在バックラッシュではないかという世間の評判というか、状況がありますけれど、市長、それに対してはどのようにお考えでしょうか。

 男女共同参画社会実現に向けての運動とか、さまざまなことが後戻りをしているんではないかというバックラッシュという言葉ありますけれど、市長はそれをどのようにお考えになりますでしょうか。市の全体を見回してどうお思いになるか、ちょっとお聞きしたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 取り組みは真っ暗ではないかというふうに聞こえたものですから。

 後戻りをしているということは決してありません。それぞれの分野において、また、それぞれの部署において、そうした目標を掲げながら取り組んでおりますので、ゆっくりではありますけれども、確実にそうした取り組みの運動体というのは広がりを見せていると。

 また、そうした目標に対して必ず実を結ぶといったことになろうかと思いますので、今までどおり、またしっかりとやっていきたいという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 竹中議員。



◆6番(竹中則子君) 市長の今、回答の中に、これからも一生懸命男女共同参画社会実現のために、市長が先頭に立って頑張っていただけるという返答をいただきまして安心いたしました。

 次に、総合計画前期基本計画の第7章に、安全なまちづくり、第1節に災害に強いまちづくり、防災体制の整備のところを読んでみました。

 この計画の中には、女性に配慮した文言は一言もありませんでした。東海沖から九州沖で想定されるマグニチュード9.9級の南海トラフ巨大地震について、先日、最終報告がまとめられました。

 また、政府の地震調査委員会も、東海、東南海、南海地震が連動するマグニチュード8クラスの地震が30年以内に60%から70%の確率で起きると予測しました。

 いつ来るかわからない不安に改めて襲われましたのは多くの市民も一緒ではないかと考えます。私たちの存命期間内にはもしかしたら来ないのではないかとは言い切れなくなりました。市でもその対応にはあらゆる想定をして、防災に減災に取り組んでいることは承知しております。市長にお伺いいたします。

 行政で取り組んでいる大きな項目について、市報や広報で防災について周知はされておりますが、地区の自主防災組織での取り組みや支援マップの作成による情報の公開、また個人情報の問題点から支援者を民生委員さんなどが把握していないということがよく言われますけれど、その点はいかがでしょう。

 また、備蓄倉庫内の備蓄品の確認、例えば女性の必需品、乳幼児等の必需品はどうなっているのか心配になります。お伺いいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 予想される東海地震、東南海、大変大きな被害が予想されるということで、最大では32万人が亡くなるというような推計値も出ているようであります。

 当地域においても、伊那市においても、こうした大規模災害はもとより、豪雨災害、さまざまな災害を想定した、そうした対応、取り組みというのは進めているわけであります。

 ことしの8月末ですか、例年の市内における防災訓練というのを、ことしは長谷地域で行おうと。しかも、長谷地域の地形上、万が一孤立した場合ということを想定して、県とも連携をしながらかなり大規模な、そうした訓練を予定をしております。

 過去にもそうした訓練をする中で幾つか気がついたこともありまして、そうしたことを一つ一つ解決をしてきているということもございます。この二、三年、夜間も含めた、つまり一泊泊まりで、発災をして避難をし、電気もなく、トイレも使えないというようなことを想定をして訓練も行ってきておりまして、ことしもそうした大規模な災害を想定した夜間訓練も行うということであります。

 そうした中で、自主防災組織の取り組み、また支援マップ、備蓄倉庫、そうした状況はどうかという御質問でありますが、まず、自主防災組織の取り組みについては当然でありますけれども、自助、共助、公助という、そうした流れの中で災害対応力を高めていく。それから、連携を地域の単位ですることが大切だということで言われています。また、当然、そうしたことに対処するということも私たち行政としてはやっていかなければいけないわけでありまして、災害の初期対応については、特に地域での活動が重要であるということ。

 現在、伊那市では自治会を中心にしまして、183の自主防災組織が組織をされております。そうした自主防災組織では、平時においては自主防災組織独自での防災訓練、それから地域内の危険箇所の確認、そして、災害時の要援護者の確認ということ。また、災害時には救助、消火活動等を行いながら、また支援、さまざまな情報を提供するといった取り組みが自主防災組織の内容でございます。

 それから、支援マップの作成でありますが、区、それから地域社協、自主防災会に依頼をしまして、災害時の要援護者、それから要援護者を支援する家などを記載をしました災害時の住民支え合いマップ、この作成を進めております。

 先ほど申しました183の自主防災組織のうち、129の組織がそうしたマップの作成が完了しているという状況で、残されたまだ幾つかありますので、そうしたところは鋭意取り組みを進め、早期のマップの完成を目指しているという状況でございます。

 それから、備蓄倉庫内の備品の確認でありますけれども、これについては詳細について部長のほうからお話をさせてもらいますが、伊那市役所の危機管理がございまして、伊那市の危機管理の担当職員、それから小中学校の校務技師、こうした皆さんが備品の管理、それから確認を行っているというのが現状、実情であります。

 今後についてでありますが、自主防災組織の取り組みについては、さらなる充実を図るためにソフト、ハードの面の支援を行う。例えば、ソフト面としては防災訓練内容の相談、それから、おでかけ講座による防災意識の高揚、ハード面では自主防災組織の資器材等の整備助成というようなことも行うわけであります。

 支援マップについては、引き続いて、まだ完成をしないところの完成を促すと。さらには、完成をしていても情報というのは生きておりますので、そうした情報の入れかえといったこともしていなければいけないわけであります。

 備蓄倉庫内の備品の確認、確保というのも従来どおり行っていくということで、毎年4月に開催しております災害時応援協定関係者会議というのがあります。こうした会議においても災害時における支援物資等の確認、それから、担当者同士の連絡方法、こうしたものなどを行いまして有事の際の迅速な物資の調達ができるようにというふうに努めております。



○議長(伊藤泰雄君) 篠田総務部長。



◎総務部長(篠田貞行君) 防災備蓄倉庫の関係を少し補足説明させていただきます。

 市で管理をしております防災備蓄倉庫、基幹避難所となります小中学校を中心に15カ所、それから市役所や総合支所近辺に6カ所、計21カ所。また、水防倉庫につきましては18カ所が設置をされているところであります。

 こうした備蓄倉庫の中の備蓄品の点検の関係は先ほど市長のほうから申し上げたわけでありますが、避難所で使用する資器材等を中心に整備をされているわけですが、危機管理課の担当職員、また小中学校の校務技師等を中心に定期的に備品の管理、また確認をさせていただいているところでございます。



○議長(伊藤泰雄君) 竹中議員。



◆6番(竹中則子君) 総合計画の中に、ぜひ女性の視点から見た防災計画、備蓄品等の準備も進めていただきたいと思います。

 また当市でも、これは総合計画とは別なお話ですけれど、防災に関する、例えば、昔、台所、お勝手口、今はキッチンですけど、火の用心の張り紙が張られたという状況を思い出しますけれど、何か一目で見て、防災、減災につながるような標語か何かの張り紙をつくって、各戸に配布していただいたらいいかなとも考えます。

 また、高齢者のみの世帯、ひとり暮らしの人とか、障害者、妊産婦さんなどに防災用品を自身で用意するのが困難な人を対象に、防災用品あっせん事業を開始した市もあるとお聞きします。市が一括大量発注することで、購入価格が市価より安くなるとしておりますので、当市でもまたこうしてみてはと考えます。

 それでは、第1次総合計画前期基本計画の中で、5年が経過して市長の諮問を受けて後期計画案の審議に入っているのですが、年月の流れの中で新たな事案も発生してきていると考えます。市民の安心、安全、公平な生活を託するためにも、第1次総合計画基本計画を踏襲するばかりではなく、現在の伊那市に呼応した確実な計画ができることを願っております。

 また、きょう若林議員からも市民の声をというお話がございましたけれど、多くの市民の声が反映されるように、この伊那市に生まれ育ち、住み続けてよかったと人生のフィナーレを迎えてほしいと願います。

 以上で、1番の質問は終わります。

 それでは、大きな2番。伊那市における語学教育の取り組みについてお伺いいたします。

 平成23年度より、小学校において新学習指導要領が全面実施され、第5、第6学年で年間35時間の外国語活動が必修化されました。スタートとして、ことしで2年を迎えるわけでございます。語学教育ということで、英語に限られたことはないかと考えますが、伊那市の現状を教育委員会にお尋ねいたします。今月の6月12日の信濃毎日新聞に政府の会議に小学校での強化提言ということで、「児童に英語をどう教える」という見出しで大きく取り上げられておりました。小学校の英語を正式教科にし、授業時間をふやすべきだ、政府の教育再生実行会議が安倍首相にこんな提言をしたと載っておりました。平成23年度から必修になった外国語活動を教科へ格上げすることで世界で活躍するリーダーの育成を目指すとしております。

 それでは質問に入ります。1番といたしまして、必修化された文科省の方針、目的をどのようにお考えになるでしょうか。それと、メリット、デメリットとして挙げられるとしたら、お伺いいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 久保村教育長。



◎教育長(久保村清一君) お答えをいたします。

 議員御指摘のように、平成23年度より小学校に外国語活動、これが導入をされまして、伊那市では15校全て英語を選択しているという実態でございます。

 御質問の文部科学省で示している小学校外国語活動の目標というのは、実は大きく三つございまして、一つ目は言語や文化について体験的に理解を深める。二つ目が積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図る。三つ目が外国語の音声や基本的な表現になれ親しむ、こういう3点が挙げられておりまして、しかも、これを統合的に体験することで、中学や高校につながるコミュニケーション能力の素地を養うと、こういうふうに示されているわけでございます。

 したがいまして、数値による評価はなじまない。道徳とか、あるいは総合的な学習の時間と同じように教科とはせず、活動として位置づけているということでございます。

 メリットとしてはということですけれども、やはり言語活動というのは幼いころからなれ親しんでいくということが極めて大切でありまして、小学校五、六年生で全ての子供たちが英語に触れ、そして英語に親しむ時間が確保されたと、こういうことはグローバルな国際社会を生き抜いていく子供たちにとって大変大きな自信につながっていくのではないかと、そんなふうに感じておりますし、この小学校の英語活動を楽しみながら学ぶと、そのことが中学校の英語学習へスムーズにつながり、今、課題になっている中1ギャップの解消にも大きな役割を果たすのではないかと、そんなことを期待しております。

 デメリットというか、心配されることは、今も冒頭に触れられましたけれども、始まったばかりなのに、既に英語を教科にすべきだと、こういう議論がございまして、これに振り回されないように、この英語を楽しむという、そういう本来の目的をないがしろにしないような、そして子供や教師の負担がふえていかないような、そんなことに十分留意をしていかなければならないと、そんなふうに考えているところでございます。



○議長(伊藤泰雄君) 竹中議員。



◆6番(竹中則子君) 次に、幾つかの質問を考えておりましたけれど、今、どうも教育長に全部まとめて御回答をいただいたような気がいたしますけれど、質問をさせていただきます。

 市内の小学校で取り組んでいる語学は英語だと思います、今、英語ということでございました。それに対して、日本語に対して子供たちの反応と言っていいか、それはどうでしょうか。英語を習ったことによる反応みたいなことがあったら教えていただきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 久保村教育長。



◎教育長(久保村清一君) お答えをいたします。

 英語活動では、先ほど申し上げましたように、児童が英語を使ったコミュニケーションを楽しむという、そういう活動を中心に仕組んで授業をしております。こうした活動を通して、発音を含めて話を聞こうとする、そういう前向きな姿勢が以前よりも育ってきていると。まねて学ぶという、学ぶという語源はまねるということですので、その基本的な態度、あるいは意欲が見られるということでございまして、このような前向きな学ぼうとする姿勢が、国語だけではなくて他の教科にもよい影響を与えていると、そんな感想を現場の先生方から聞いておりまして、大変ありがたいし、うれしいというふうに思っているところでございます。



○議長(伊藤泰雄君) 竹中議員。



◆6番(竹中則子君) 大変、現場では子供たちが喜んで楽しんでいる様子が目に浮かびます。

 それで、教材といいますか、それは全区統一のものを使用しているのか、ちょっとお伺いいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 久保村教育長。



◎教育長(久保村清一君) 今、伊那市で使っているのを持ってまいりました。これです。“Hi,friends!”という、これ1、2とありまして、1が5年生用、これが6年生用と。

 これは、文部科学省で出しているものでございまして、ほとんど全国同じものを使っていると、こういうふうに言っていいと思います。さらに、これにかかわるCDとか、あるいはピクチャーカード、絵カードですね、こういうものが用意されておりまして、これを使って授業をしているということでございます。



○議長(伊藤泰雄君) 竹中議員。



◆6番(竹中則子君) それでは、指導ですけれど、今のところは担任の先生方が指導しているとお聞きしましたが、学校とか現場の現状はどうでしょうか、お伺いいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 久保村教育長。



◎教育長(久保村清一君) 現状は、学級担任が中心になるということでございますけれども、子供たちの興味、関心を捉えて、まず授業の基本的な組み立てをします。

 そして、それを外国語指導助手、ALTというふうに呼んでますけれども、このALTと一緒になって授業を行ってるということでございます。週1時間でございますので、年間35時間、この時間があるわけでございますけれども、ほぼ全て伊那市の場合はALTと一緒に授業ができるように配置をしてございます。

 どの学校もゲームや歌、それから、さっき申し上げました絵カード等を使いながら、言葉を使わないでジェスチャーでコミュニケーションをとったり、あるいはリズムに乗せてALTや友達と挨拶を交わすとか、あるいは、ALTの言う単語を聞いて形や色から物を当てたり、あるいは野菜の好き嫌いを質問し合う、クイズみたいな感じでしょうかね。そういう活動をしておりまして、小学校で習った英語が楽しかったという、この思いが中学へ進んでいくときにつながっていってほしいなと、そんなふうに願っているところでございます。



○議長(伊藤泰雄君) 竹中議員。



◆6番(竹中則子君) 今、中学へ行ってから塾に行っている子供たちが今のところ多いとお聞きしますけど、塾に行っている児童と行かない児童とでは初期学習で差が生じることはないかなと心配されます。この小学校の、さっきお話しした下諏訪の校長先生は、中学でつまずかないためにもある程度は単語や文型を修得する必要性を感じると感想を言っておりました。

 また、校長先生個人としましては、教科化に賛成と言っておられましたけれど、いかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 久保村教育長。



◎教育長(久保村清一君) 先ほど、デメリットというよりも心配しているところというのは実はそこでございまして、やはり、英語の楽しさというものを小学校では身につけていくと、ここのところにやっぱり一番の力点を置いていってもらいたいなと、そういうように思っております。



○議長(伊藤泰雄君) 竹中議員。



◆6番(竹中則子君) 伊那市では、ALTの先生は何名いらっしゃるのかお伺いいたします。

 また、それと指導を受けた子供たちの様子はどうなのか、また、保護者からの御意見とか感想は寄せられたことはあるのでしょうか。それと、アンケート調査などは保護者の方になさったことがあるのか、また、今後計画があるのか、お伺いいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 久保村教育長。



◎教育長(久保村清一君) 現在、ALTは5名、採用というんですか、お願いをしておりまして、中学校と兼務で各小学校へ配置をしているということでございます。

 授業の様子でございますけれども、一番わかりやすいのは子供のじかな声が一番いいと思いますので、ちょっと聞き取りをしました一例をまず紹介をしたいと思います。子供の感想でございますけれども、初めての英語授業の感想、4月9日。この近くの小学校の5年生です。

 初めての英語をしました。英語の先生が来てくれました。そして、英語で「こんにちは」やじゃんけん、自己紹介をしました。初めてなので、先生のまねをして、うまくしゃべったりすることが難しかったけれど、しゃべれてよかったです。次に、じゃんけんをしました。日本のじゃんけんとは違って、リズムに乗りながらするじゃんけんでした。リズムで英語をしゃべってじゃんけんが楽しかったです。自己紹介は、やれる人がやりました。今度は、どんどん挑戦してみます。英語で楽しくしゃべり、リズムに乗りながらできて本当にうれしかったです。また、先生にたくさん英語を教えてもらいたいです。

 これが、一番最初の授業の5年生の感想でございます。

 学校のほうへお聞きをしますと、子供たちはまさに生きた外国の先生からじかに話というんですか、授業を教えてもらえるという、その実体験の機会、これなかなか得られないわけでございますし、その外国人や外国に対して、こうしたことを通して抵抗感がなく、子供たちは構えない、そんな姿で学習に取り組んでいると。あるいは、英語ができなくても、自分から話してみよう、受け答えをしてみたいという意欲が育っている。ALTの話すことをわからなくても一生懸命聞き取ろうという姿勢が育っている、こんな先生方の捉えでございます。

 保護者のほうからは、外国語活動の時間はテンポよく授業が進められて、子供たちが楽しそうであると。等の感想をいただいております。

 アンケート等につきましては、また、学校等では取ってるところもあろうかと思いますので、その状況についてまた調べていきたいというふうに思っておりますが、いずれにせよ、いろいろな皆様の声を聞いて、本当に英語に接する楽しさ、これが子供たちに感じられるような、そんな授業を期待しているところでございます。

 もう一つ、伊那市では、昨年から中学校区単位で同じALTを配置しております。したがいまして、子供たちは小学校で教わったALTに中学でも教えてもらえるということで、英語に対する抵抗感が少なくて、安心して授業に向かっていける様子がうかがえますし、ALTも小学校で指導した子供たちですから、中学に上がってくるその様子を見ながら子に応じた教材を工夫するなどのいい関係ができておりまして、これも先ほど申し上げましたように、中1ギャップ克服に効果を上げているんではないのかなと、そんなふうに思っているところでございます。



○議長(伊藤泰雄君) 竹中議員。



◆6番(竹中則子君) 今、児童の感想とか、保護者のお話を聞いて、英語っていうことに対して興味を持って生き生きとして生活している様子がうかがわれました。

 次に、小学校の英語教育に関する先生方の意識調査の中では、約4分の3の先生方が、英語指導を実施する上での課題として、英語に堪能な民間人など外部からの人材の確保が必要と挙げられていますが、今お話のあったとおり、ALTの先生が5名いて、伊那市の学校の先生方には負担はないと思いますけれど、その点はいかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 久保村教育長。



◎教育長(久保村清一君) 五、六年生の英語の時間は、先ほど申し上げましたように、全てALTと一緒に担任が指導をしているということでございまして、しかもALTの皆さんが、毎週集まって2時間ほど研修を積んでるということで、大変ありがたいと思っております。

 こうした研修を積んだALTがネイティブで授業をしてくれるということで、担任のほうは教材の準備の負担が少なくて済むとか、それから授業中、子供の動きや反応を見取る、そういう余裕が生まれているということで大変助かっていると、そんな感想が寄せられております。

 なお、まだこれ一部の学校でございますけれども、英語が堪能な地域の日本人の方ですけれども、英語活動の支援にボランティアとしてかかわってくれている学校がございます。この学校ではALTと一緒になって全校で英語を使った行事をやってると。大変すばらしい活動をしていただいているんですけれども、こうした地域の人材の発掘というものも今後進めていかなければならないかなと、そんなふうに考えているところでございます。



○議長(伊藤泰雄君) 竹中議員。



◆6番(竹中則子君) 今、地域の方たちの協力も必要ということで、手良の公民館でも過去において、夏休み、英語の教室を公民館で開いていただいたという実績があります。

 今回、手良地区にも英語塾が開設され、保育園児から小学生まで多くの子供たちが通っている様子を見て、今後の伊那市の語学教育のあり方をお伺いいたしました。

 今後、文科省の指導要領に従うことになると考えますが、諸外国の状況を見ますと、中国では2001年から必修教科として基本的に実施、小学校6年生までに600から700程度の単語を必修するとされております。また、韓国では1997年から必修教科として導入し、現在は小学校3年生及び小学校4年生が週1時間、また小学校5年生及び小学校6年生が週2時間、小学校6年生までに450程度の単語を履修すると書かれておりました。

 今後、次代を背負う子供たちが国際化の進む時代を生きていく中で他国との交流、異文化を理解し、日本の文化を発信していく上で、あらゆる方面での語学力が試されると考えます。伊那市教育委員会としまして、今後の研究課題として、語学教育を独自に取り入れるとか、取り組むというお考えはありますでしょうか。ちょっとお伺いいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 久保村教育長。



◎教育長(久保村清一君) この改定は、平成23年ですから、おととしから始まったばかりということでございまして、外国語教育に関する先進的な取り組みの今、収集、あるいは分析を行い、今後、この外国語活動、あるいは英語教育と言ってもいいかもしれませんけれども、そのあり方について検討を行っていく、そういう段階でございます。

 先ほどからも申し上げましたが、今すべきことは、やはり指導内容や達成目標をしっかりと見据えながら授業を充実させていく、そういうことが大切だというふうに考えておりまして、今後とも、指導研修とか、あるいはALTの配置、あるいは地域の皆さんのボランティアでの支援と、そんなことの充実に努めてまいりたいというふうに考えているところでございます。



○議長(伊藤泰雄君) 竹中議員。



◆6番(竹中則子君) 今お話がありましたとおり、国際化の進む中でおくれをとらないような、やはり語学教育を伊那市でも進めていっていただきたいと思います。

 以上で、私の質問を終わります。



○議長(伊藤泰雄君) 以上をもちまして、竹中則子議員の質問が終了しました。

 引き続き、橋爪重利議員の質問に入ります。

 4番、橋爪重利議員。

     (4番 橋爪重利君登壇)



◆4番(橋爪重利君) 今定例会の最終質問者となりました。誠心誠意努めたいと思います。

 4番、橋爪ですが、私は今議会でジオパークと全国学力・学習状況調査について取り上げ、質問したいと思います。

 この課題は何人もの議員が取り上げ、各方面からさまざまな問題を取り上げ質問がありました。市民の皆様にとって聞きなれてきた言葉と思いますが、世界遺産、ジオパーク、エコパークについて簡単に話したいと思います。

 世界遺産はユネスコ総会で採択した世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約に基づき、人類共有の財産として保護すべきものとしてリストに登録された文化遺産と自然遺産で、自然遺産は顕著な普遍的価値を持つ地形や生物、景観などを持つ地域。文化遺産、顕著な普遍的価値を持つ建築物や遺跡など。複合遺産は、文化と自然の両方について顕著な普遍的価値を兼ね備えるもので、これらを保護することを目的としております。

 ジオパークは地形、地質の資産を有効に活用していく取り組み、地球科学的に見て重要な特徴を複数有するだけでなく、地域がそれらのさまざまな資産を有機的に結びつけて、保全や教育、ツーリズム、観光資源に利用しながら、地域の持続的な経済発展を目指します。活動は保全、地元の方が大地の資産を保全する。教育、大地の資産を教育に役立たせる。ジオツーリズム、大地の資産を楽しむジオツーリズムを推進し、地域の経済を持続的に活性化、と大きくまとめられております。

 エコパークは、目的としまして、自然の保全と利用を図り、登録基準として人間の干渉を含む主要な生物地理学地域を代表する生態系を包括すること。生物多様性を保存する上で重要な地域であることとされております。

 これらの違いを端的に申しますと、世界遺産は文化遺産と自然遺産、複合遺産の保護を目的とするものであり、ジオパークは地球科学的価値を有する大地の資産を保護しつつ、それらを地域の協力や科学振興及び観光事業に活用し、持続可能な方法で地域を活性化させることを要求されます。エコパークは、保全のほか、開発や研究が大きな目的となっているのが大きな違いであると言われております。

 ジオパークは大地、地球が対象で、エコパークは生物と対象が違うと認識しております。

 昨年、平成クラブの政務調査で山陰ジオパークを調査しました。山陰ジオパークは、鳥取県、兵庫県、京都府にまたがるジオパークで、山陰海岸国立公園を含む京都府京丹後市の経ヶ岬から鳥取市の白兎海岸まで東西110キロ、南北最大30キロの地域で、2010年10月に世界ジオパークネットワークに加盟いたしました。

 最初に視察しました鳥取砂丘ジオパークセンターは、鳥取市が建設、運営し、ハイビジョン、クリスタルジオラマを設置、次の事項をハイビジョンで放映しておりました。美しい砂丘、鳥取砂丘誕生と成長、山陰海岸国立公園の魅力、はぐくむ命、鳥取砂丘は生きている、子供たちと一緒、砂丘びっくりガイド、鳥取砂丘ファンタジー、また風紋発生装置や鳴き砂体験コーナーが設けられておりました。

 鳥取砂丘は東西16キロで、陸軍の演習地でアップダウンが大きいのが特徴であり、砂の移動を観測するため100メートル間隔にくいを設置、特産のラッキョウは砂地で排水がよいので栽培に適していると考えておりましたが、飛砂をとめてくれる効果もあると。大きな鳥取砂丘がセンターに続くためか、立ち寄る方が少ないように感じました。

 次の山陰海岸学習館は鳥取県立施設で、入館料は無料であります。現在の状況は、浦富海岸の観光客が低下したので、平成21年度にリニューアルし、地域の活性化に向けて職員が意欲的に取り組んだ結果、入館者が1万人から3倍に伸びました。職員の取り組みの姿勢は、地域の人たちへの啓発を図っておる。地域を知らない人たちが大勢おると。地域の活性化につなげていきたい。しかし、自然環境は守る。子供たちが自分たちの住んでおるところのよさを知る。まずは地域の方々に浦富海岸のよさを知っていただき、都会志向でなく、この地に住みたい気持ちを持つようにしたいが、自分たちが自分の地域を盛り上げていけるところまで至っていないとのことでありました。

 総括といたしまして、長い行政の補助が必要。ジオパークと開発は相反する課題ですが、まず保全し、観光をということで、しかし両立を目指しております。入館者の増により、この施設の専門員の雇用の増が図れた。ジオパーク認定により、地域の人たちが改めて住んでいる環境のよさを知るよいチャンス。現在、次の仕掛けとしまして、3Dの制作中で前向きに取り組んでおります。

 次の京都府伊根町は、日本で最も美しい村づくりへ取り組み、これは山陰ジオパークには入っておらないところでありますけれども、伊根浦舟屋群が、平成17年7月に重要伝統建造物群保存地区の選定を受けました。保存地区にある建物は、水際ぎりぎりのところに切り妻面を海に向けた2階建て建物が、湾を取り囲むように棟として並んでおります。ガレージの上に住宅があることを思い浮かべました。海に面した1階は小舟の収納庫であり、2階は簡素な住宅でありました。母屋は道路を挟んだ反対側に立派な建物があり、最近と思われますが、船が大型化して舟屋に入らず外に係留されておりまして、生活と保全の難しさを感じました。

 山陰ジオパークに属せず、京都府の中で高齢化率が最高、限界集落が多数ある状況でありますが、単独での観光に取り組む。年間25万人が来町。今後、倍の50万人を目指しております。まちの一部での施設を利用しての観光及び祭礼行事であるため、他地区の理解が困難な状況で、理解を求めるのがこれからの課題と。

 連合加盟の趣旨でありますが、外へ向けたものというより、うちに向けたものである。すばらしい村である自負と誇りを持ちまして、無いものねだりをするのでなく、今ある財産に磨きを掛け、加盟を精神的支柱にし、まちづくりに努めるものであると住民に理解を求めております。

 さて、南アルプスジオパークを紹介する施設としまして、大鹿村に大鹿村中央構造線博物館があります。この施設は大鹿村で建設した施設で、内容は中央構造線のほぼ真上に建設されている博物館で、北川露頭のはぎ取り標本、岩石の大型切断研磨標本200点、南アルプスの地形地質模型などを展示しておりまして、地域の地質研究、教育の拠点としての機能を果たしておりますと、紹介されております。

 山陰ジオパーク、大鹿村の状況、伊根町の趣旨を紹介しましたが、南アルプスジオパーク中央構造線エリアの北に位置します当市においては、現在、創造館に職員を配置し、取り組むよう組織改編を行いましたが、地域の人たちが改めて住んでいる環境のよさを知ることが地域の活性化にもつながり、現在も南アルプス林道を利用する多数の観光客がよりジオパークを知るためにも、また、長谷公民館であります戸台の化石資料室に保存しております化石を多くの方に知っていただくためにも、当市においても拠点施設建設が必要と考えますが、市長の考えをお聞きします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) ジオパークも伊那市が推進をしながら、ことしで5年目を迎えております。5年目というのは、日本ジオパークに登録をした最初の年から数えて4年が経過し、ことしの2月に再認定を受けて、再認定が認められたということで、5年に入ったということであります。

 この日本ジオパークの取り組みでありますが、最初、全国から七つの地域が手を挙げて、その七つが認定を受けてスタートしました。その後、いろいろな地域から認定の加盟申請があり、今では25カ所の日本ジオパークのエリアがあって、さらに18カ所が今、準会員として認定を待っているところであります。準会員の下には、また十数カ所の登録をしたいという検討している地域がありまして、全部で、全国167の市町村が日本ジオパークといったところに何らかのかかわりを持っているということであります。

 最初に日本ジオパークの認定を受けた7カ所というのは、糸魚川ジオパーク、それからアポイ、有珠、そして南アルプスの中央構造線エリア、さらには室戸岬と山陰海岸、そして島原ということで7カ所でありますが、その後、最近では伊豆半島とか、あるいは箱根とか、いろんなところが手を挙げて、そうしたジオパークによる地域振興、また学習とか、いろんな取り組みを行っております。

 このジオパークというのは、議員おっしゃるように、類まれなるというか、地質遺産、これは地域振興に使いましょうと。それから、ジオに関することによるところの地域の教育にも展開しましょう。また、そのことについても保全をしましょうという、幾つかの側面を持ちながらジオパークという、そうした混同体が動いているわけでありまして、日本ジオパークの先には世界ジオパークという、そうした世界的な取り組みもあります。日本からは、今、5カ所が申請認定をされておりまして、いずれ、この南アルプス中央構造線エリアのジオパークも世界に行きたいという思いでいるわけであります。

 ちょっとジオパークの動き、南アルプスについてお話をしますと、世界遺産登録、世界自然遺産登録に向けて、山梨と長野と静岡の10市町村が一緒になって今、取り組みを始めてます。ことしで6年目に入ると思いますけども、そうした世界遺産登録に向けて運動している中で、南アルプスの特性としては、世界遺産に最も近い、最も有力なものは何かということも研究をしてきました。

 先ほど話がありましたように、世界遺産というのはオンリーワンというところがありますので、ここでしかないということ、それが認定されなければいけませんので、そうしたときに、かなり大きなポイントとなるのは付加体であると。南アルプスの造山運動がどのような経過で今まできてるのかという、それをひもといてみますと、遠洋プレートが移動してきて、それが何回か日本列島にプレートが沈み込むときにできたという付加体、これは世界的に極めて珍しい成り立ちでありますので、この付加体を注目することによって世界遺産というのが見えてくる。その付加体に注目するときに、ジオパークの活動が非常に有効だということで、この3県でジオパークの運動をしましょうということで最初スタートしました。

 そうした中で、長野県側の中央構造線エリアをまず登録をして、それぞれに、また、これからそうした取り組みをしながら、最終的には3県のジオパークを世界ジオパークに持っていこうというふうにやってきたわけですけども、どうも進度が日本中早すぎるということで、それを待っていると世界に乗りおくれてしまうということの中で、つい先日の総会でも、南アルプスジオパークを一気に登録をしていって世界に持ち込もうという、そんな決議がされましたので、これから中央構造線エリアだけではなくて、南アルプス全体をジオとしての捉え方で動いていこうということであります。

 一部の情報というか、かなり信頼性の高い情報では、ことしの11月にユネスコの正式プログラムにジオパークが認定されるというような話も出ておりますので、そうなると、またジオパークというものが大変注目を浴びて、また、それが観光の一つの大きな目玉になるということになろうかと思います。

 今現在、長野県側、富士見町、伊那市、大鹿村、そして飯田市、この152号線秋葉街道に沿ったところ、そのエリアの中央構造線を登録しておりますので、ぜひ、いろんな皆さんにもそこに行ってジオサイトを体験してもらい、また、世界的にもまれなそうした地形、地層というものを学んでもらうということがよろしいかと思います。ちょうど、伊那市の創造館でジオパーク展をやっております。ぜひ、そこに行ってごらんいただければジオパークがどんなものかということがおわかりになろうかと思います。

 そして、議員御指摘の伊那市においては、情報の発信の拠点がないじゃないかということでありまして、確かにおっしゃるとおり、そうした場所がございません。あえて言うならば、創造館にもそうした機能がありますが、それだけではないということ。また、化石の資料館、長谷にありますが、あそこにも化石のことについてはありますけれども、全体を見る場所はないということ。

 私たちもこの情報発信をするについても、ジオパークのビジターセンターなるものをつくりたいという思いがあります。このことについては、今、研究を進めておりますが、当面でありますが、南アルプスの道の駅、あのパン屋さんを含めた道の駅の一部にジオパークを発信できる、そうした場所をつくろうということで、今、検討を進めております。できるだけ早い時期に情報発信ができる場所として道の駅にそうしたものをつくりたいと。

 さらには、あと十数年するとリニア中央新幹線が近くを通る。そうしますと、日本アルプス、南アルプスとか中央アルプス、また八ヶ岳、そうした玄関口が長野県側に変わってくると思います。リニアで来て、移動して、伊那谷から南アルプスへ入る、また伊那谷から中央アルプスへ入るといったのが、登山口として恐らくそうした形に変わってくると思いますので、そうしたときにも何とかしてジオパークも含めた発信をしたいという思いがあるわけであります。

 そうしたジオパークのビジターセンターというものは、地質だけではなくて、南アルプスの雄大な景観や、あるいはジオというもの、また、さらにはエコとか、民族とか、風土とか、そうした文化面でも発信をする拠点となるわけでありまして、食事や体験メニューなんかも発信をしながら、わかりやすくて楽しい、そうした施設が必要であろうということで考えているわけであります。

 それから、ジオパークだけではなくて、実は今年度はユネスコエコパークという、そうしたところの申請もしております。今、申請をしてユネスコのほうに持ち込む書類をつくっておりますので、これが認定されればジオパークがユネスコとしてのプログラム、また、ユネスコエコパークとしてのプログラム、さらに、その先にあるのが世界自然遺産ということで、ますますこの南アルプスというのは注目を浴びてくると。また、学習の場としてだけではなくて、いろんな展開が予測されるわけでありますので、そうしたことを考えるにつけて、やはりビジターセンター的なものを考えていかなければいけないということで、庁内で検討チームを設けて、このことについては既に検討が始まっておるわけであります。

 これから、長谷を中心としたあの地域が大きく変わってくるということが予想されますので、この伊那市だけではなくて、大鹿、富士見、さらには飯田市ともどもに一緒になってそうした発信をしてまいりたいという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 橋爪議員。



◆4番(橋爪重利君) ただいま市長の答弁の中で、拠点施設としまして、南アルプス道の駅ということを検討中ということでありました。私も、もしビジターセンターというか拠点施設を設置するならば仙流荘の近くか、南アルプスの道の駅、このどちらかではなかろうかなと、こんなことを思ってたわけでありますけれども、仙流荘のところへ行けば、やはり登山客の指導もできるかもしれないし、南アルプス林道を利用する方は寄ってくださるかと。でも、冬期間についてはちょっと客足が減って大変かなと、運営がと。こんなことも考えまして、南アルプスの道の駅にしますと、やはり、そうは言っても通年を通じて来てくださる方が多くなり、また、ビジターセンターをつくっても、そこへ寄ってくださる方、その方たちが多くなるんではなかろうかというように考えておりましたけれども、ただいま市長から明確に南アルプスの道の駅を検討中ということでありますので、その考え方でぜひ進めていただきたいと、こんなように思います。

 続いて、次の質問へ移らさせていただきます。

 山陰海岸ジオパーク推進協議会は3府県で運営し、中間にある兵庫県に位置しております。ジオパークテーマは、日本海形成に伴う多様な地形、地質、風土と人々の暮らし、目的は、地質遺産の保全、地球、地域を理解する教育、地域経済の活性化、持続可能な地域社会の形成であり、業務については散策コースづくり、ガイドブックの改訂、教材の作成、かるた、子供向けのパンフレットを作成、保全計画の作成、ガイドのあり方、養成につきましては各市町村で行っております。統一的な基準について検討中であるということであります。力の入れ方につきましては、鳥取、兵庫、京都の順に温度差があります。しかし、各県が主導し、推進協議会の設置は大きな力を生むと考えております。

 先ほど、市長、3県で10市町村が関係してそこで取り組んでおるということでありますけれども、南アルプスジオパークにおいては、県の関与は総会などに来賓で参加の状況で、県の積極的な協力を私は期待するものであります。県への積極的な協力依頼について、市長の考えをお聞きしたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 各地区のジオパークの取り組みを見ますと、あるところでは県が関与をして数千万円のお金を出しながら一緒になってやっているというところもあります。大体1,000万円単位ではそうした支援があるということでありまして。

 ただ、長野県側について、今、私たちがやっている南アルプスのジオパークについてはそうした支援はありません。自分たちの自主財源で取り組んでいるということで今日まで来ておりますけれども、実は、長野県としても阿部知事、先日お会いしたんですが、ジオパークによる地域振興というのをやっぱり考えていたようでありまして、ぜひ糸魚川と長野県を結ぶラインで、そうした展開ができないかということを先日も言われました。

 私としても大変いい話でありますので、こうした新潟県の糸魚川から長野県を結ぶジオツアーのようなもの。それから、今、長野県内ではこの地域しか手を挙げていないんですが、例えば八ヶ岳とか、あるいは大糸線沿いの地域もジオとしては非常におもしろいところでありますので、そうしたところが段々登録になってくれば、長野県、それから近県、新潟県を含めたおもしろいジオの取り組みが始まるのではないかというふうに思います。

 長野県は山岳県ということで全国的にも山岳観光というのを前面に出してやっているわけでありますが、山岳観光というのは長野県にとってみると、裏返していくと、またジオの観光でもあるわけでありますので、そうしたところもぜひ一緒になって考えながらやりましょうよということで提案をさせてもらっております。

 そうした中で、先日も知事と話をする中で、例えば地質に関する学芸員を派遣をしてもらうとか、あるいは企画ができるような、そうした担当と連携が取れるような形を取ってもらうとか、そんなことを話をし、さらに突っ込んだ話をこれからやりましょうねということ、そんなことを今、進め始めたところであります。

 特に私が阿部知事に言ったのは、この伊那市と茅野市の境にある杖突峠、ここは日本を代表するジオの大展望地であると、世界の最大規模の中央構造線がずっと走ってきて、あの場所で一旦どこかわからなくなるというか、フォッサマグナとして沈みますので、位置がわからないまま、また始まって大洗に行っていると。さらに、糸魚川静岡構造線が交差をしている場所だという、あれほどダイナミックなジオサイトはないということ、これはぜひ長野県の売りとして出すべきだし、また、あの場所については日本を代表するジオサイトであるので、それは使いましょうよというような話もしておりますので、そうした取り組みについても、あの場所からあのダイナミックなジオサイトが見えるような仕掛けというのも独自に考えるか、また県と一緒に考えるのか。早い段階でそうした進め方をやってまいりたいと思います。

 そうした、私たちが全て頼るという気持ちは毛頭ありませんけれども、今までどおり、南アルプス構造線エリアのジオパーク、この取り組みをしっかりと進める中で、県の支援もぜひいただきながら一緒になって大きな運動体にしていきたいという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 橋爪議員。



◆4番(橋爪重利君) 具体的に学芸員の派遣など、県へ依頼というようなことでありますけれども、ぜひ県の大きな力と共同というか、協調で、それこそ頑張っていただきたいと、積極的に県も協力していただけるような体制づくりをお願いしたいと思います。

 また、先ほど市長から話がありました、きょうの信濃毎日新聞に南ア「ジオパーク」の楽しみ方紹介ということで企画展が催されておりますので、伊那市の創造館、荒井で開かれておりますので、ぜひごらんいただきたいと、これをつけ加えさせていただきたいと思います。

 続きまして、次の質問へ移らさせていただきたいと思います。

 文部科学省によります全国学力・学習状況調査、全国学力テストが4月に行われました。全国学力テストは昨年度までは抽出で行っておりましたが、今年度からは日本全国の小学校6年生と中学校3年生全員を対象に行われました。テストの内容は、算数・数学、国語、理科の3科目で知識力を問う問題Aと知識活用力を問う問題Bの2種類に分かれております。細かな内容につきましては不勉強のため知識がありませんが、私たちが生活していく上で基本となる生活に密着した科目であると考えます。

 本年度の全国学力テストは、学力を問うだけでなく、保護者5万人を抽出しまして、児童生徒の学習、生活環境、これは年収や教育への支出のアンケート調査も行われました。

 全国学力テストの効果は全員参加は抽出方式より学力の状況が正確に、推測が入らずに把握できる。児童生徒にとって自分の学習状況がわかり、得手不得手な分野が認識でき、今後の学習に活用できる。学校評価の判断基準や子供たちに教える学習内容の傾向が把握でき、子供の資質よりテストの結果に差はでますが、教師の指導方法の評価の一つとなる。児童生徒の学力と学習、生活環境の関連が分析できる等と言われております。

 問題点につきましては、学校間や自治体間の競争が激しく、先生がテスト中に答案の誤りを指摘したり、いたずらに順位を争う競争になったりした経過や、テスト前にテストにかかわる事前学習により他の科目がおろそかになるのではと懸念されております。また、テスト結果が4カ月後のため、このときの問題点は既に改善対策を講じておりまして、期末や中間テストを重要視しており、特に全国学力テストを重要視しておらない考えもあります。

 このような状況下で伊那市も実施したわけでありますが、教育委員会の参加目的と、実施後の問題点がありましたら、教育委員会へお聞きしたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 松田教育委員長。



◎教育委員長(松田泰俊君) お答えいたします。

 学習の評価についての教育委員会の基本的な姿勢は、指導との一体化という立場に立っております。

 子供、あるいは学校間の序列化、あるいは競争を求めるものではなくて、わかる授業、また子供が興味、関心を持って打ち込むことのできる授業づくりのための評価でありたい、そういうふうに考えております。このとこから、今回の参加目的も、議員御指摘の効果を踏まえつつ、指導の充実や授業改善に役立てることを目的としております。

 なお、実施後の問題点についてお尋ねでございますけれども、採点等の負担が学校にございません。また、結果が夏休み後に明らかになるので、授業改善に役立てることができる等の理由から、学校では特に調査について問題にしておりません。



○議長(伊藤泰雄君) 橋爪議員。



◆4番(橋爪重利君) ありがとうございました。

 続いて、このテスト結果の公表でありますが、文部科学省は都道府県の段階での公表にとめ、学校ごとの成績公表は市町村の教育委員会に委ねるとしておりますが、国、県で末端での方針を出さないのは責任の転嫁だと思います。学校間、教師間で結果を分析し、それを利用し、お互いに切磋琢磨することは教師の指導力の向上、子供の学力の向上によい結果を生むと。また、保護者との情報の共有化も図れると考えますが、教育委員会の公表への考えをお聞きします。



○議長(伊藤泰雄君) 松田教育委員長。



◎教育委員長(松田泰俊君) お尋ねにお答えいたします。

 この調査結果の公表につきまして、文部科学省から次のような通知が出されております。市町村教育委員会が保護者や地域住民に対して説明責任を果たすため当該市町村における公立学校全体の結果を公表することについては、それぞれの判断に委ねること。ただし、市町村教育委員会は域内(担当区域内)の学校の状況について、個々の学校名を明らかにした公表を行わないこととされております。

 伊那市の教育委員会といたしましては、調査結果につきましては、文部科学省通知に基づきまして市内小中学校の全体としての状況について公表していきたいと考えております。



○議長(伊藤泰雄君) 橋爪議員。



◆4番(橋爪重利君) ありがとうございました。

 各市町村、それぞれの市町村の判断ということでありまして、私、伊那市の教育委員会、どちらを取ってくださるかなと思って質問したわけでありますけれども、市町村によっては、その市町村の順番も、順番というか順位も発表しないというようなところもあると、そんなようなことをお聞きしました。

 その中で、やはり私は、市町村の順位は個々のものを特定するというようなところまでいってないと、そんなように考えまして、やはりそこのところについては各市町村で順位は発表し、自分の、伊那市なら伊那市の教育レベルというか、理解度、教育レベルと言うより理解度と言ったほうがいいかなという気がしますんですけど、それについて、先生も認識し、また父兄も、また地域もそれを認識するということは非常にいいことだなと、こんなように思います。

 そしてまた、各学校間の公表につきましては、学校の大きさあり、大規模校においては薄められるということが全体で薄められてわからなくなるというか、個人を特定するだとか、先生を特定するということはなくなってくるだろうというようなことを思いますけれども、小さな小規模校においてはそれこそ人が特定されていろいろ問題が出てくるんではなかろうかと思います。そんなようなことや、また、本来だったら、やはり細かなところまで発表すると、地域によって親が子供に対しての、教育に熱意というのは塾へ通わせるとか通信教育を受けさせるだとか、そういうようによっても変わってくるだとか、そんなような傾向も見られるんではなかろうかのようなこともありまして、ちょっとそこまで踏み込んでも今の段階ではどうかなと思います。

 そんなようなことを思いまして、伊那市の今、委員長さんの申されました伊那市の公表ということは非常によかろうかと思いまして、歓迎して、ぜひ結果を見守りたいと、こんなように考えます。

 続いて、次の質問に移らさせていただきたいと思いますけども、テストについてでありますけれども、教師の作成のテストだけでなく、教育委員会や学校ごとでの民間作成のテストも行われるとお聞きしました。実施の状況と目的、費用、効果について、教育委員会の考えをお聞きします。



○議長(伊藤泰雄君) 松田教育委員長。



◎教育委員長(松田泰俊君) お答えいたします。

 民間の作成しているテストにつきましては、学校独自で単元のまとめなどに活用している学校がございますけれども、市内全小中学校の取り組みとしては、小学校4年生、5年生、そして中学2年生を対象にした標準学力検査、いわゆるNRTを平成16年度から継続して実施をしております。

 この標準学力検査の目的は三つございまして、その一つは日々の授業での学びが定着しているのか、学年全体の様子を明らかにすること、その二つは児童生徒一人一人のつまずきを明らかにしまして、一人一人の学習指導に生かせるようにすること。その三つは、全体の様子と個々のつまずきをもとにして学年や学校の重点指導項目の確認や授業改善に役立てること、以上の三つでございます。

 なお、実施する経費につきましては、本年度は小中学校合わせて138万6,000円を計上しているところでございます。

 標準学力検査の効果につきましてですが、4点ほどございます。1点は、実施した学年は翌年に全国学力調査が実施されることから、標準学力検査で明らかになった学習課題が次年度に改善できているかどうか検証することができます。その二つは、校長会代表者による標準学力検査検討委員会において結果を分析いたしまして、指導計画立案の根拠とさせていただいております。その三つは、学力向上のための実践事例発表会を毎年開催いたしまして、他校のよりよい取り組みについて情報を共有し合い、学力向上に向けた研究を深めることに役立てております。その四つは、少人数学習指導など、県単独で教員が市に配置されておりますけども、その成果の根拠を示す大切な資料としても使われております。

 以上でございます。



○議長(伊藤泰雄君) 橋爪議員。



◆4番(橋爪重利君) ただいま、小学校四、五と中2ということで標準学力テストを実施ということでありますけれども、このほかにそれぞれの学校で民間のテストとか、そういうものは私、利用しているんではなかろうかと推測しますけれども、こちらのほうは教育委員会としては把握はしておらなくて、それぞれの学校ごとで把握してる状況でありますか。



○議長(伊藤泰雄君) 松田教育委員長。



◎教育委員長(松田泰俊君) 議員御指摘のとおりです。



○議長(伊藤泰雄君) 橋爪議員。



◆4番(橋爪重利君) テストにつきましては、それぞれ個々の子供たちの認識度をはかる上で非常に、テストっていうことは私も大嫌いなんですけれども、テストの結果云々というより、やはり子供の認識度をはかる意味では非常に大切なことだと思いますし、また、市全体で行う民間を使っての標準学力テスト、これも今、目的、効果、これをはっきりさせて実施していくということで、やはりそれだけのお金をかけてやるだけの効果が私はあるんではなかろうかと、こんなように思います。

 あと、もう少しちょっと心配なのは、やはり各学校でやっておる学力テストというか、何て言うんか、ちょっと私もわからないんですけれども、そういうものについて、もう少し教育委員会で踏み込んでいって精査するという言い方はあれですけれども、先生のつくるテスト問題とそれとの併用の仕方とか、そういうようなものについて、もう少し教育委員会で踏み込んで指導するというか、そういうお考えはございませんか。



○議長(伊藤泰雄君) 松田教育委員長。



◎教育委員長(松田泰俊君) 冒頭申し上げました、評価が指導との一体化ということを大事にしてますので、そういう立場から今、御指摘のことにつきまして検討してみたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 橋爪議員。



◆4番(橋爪重利君) ありがとうございました。以上で、私の質問を終わりとさせていただきます。



○議長(伊藤泰雄君) 以上をもちまして、橋爪重利議員の質問が終了しました。

 以上で、通告者の質問が終了いたしました。

 以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。

 本日は、これをもって散会いたします。



△散会 午後3時02分

 地方自治法第123条第2項の規定により署名をする。

       伊那市議会議長

       伊那市議会議員

       伊那市議会議員