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長野県 伊那市

平成25年  3月 定例会 03月07日−03号




平成25年  3月 定例会 − 03月07日−03号









平成25年  3月 定例会



              平成24年3月

            伊那市議会定例会会議録

               (5−3)

1.開会  平成24年3月7日(木曜日)午前9時30分

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2.出席議員の氏名(21名)

          1番     唐澤千明

          2番     唐澤 稔

          3番     二瓶裕史

          4番     橋爪重利

          5番     宮島良夫

          6番     竹中則子

          7番     中山彰博

          8番     平岩國幸

          9番     飯島 進

         10番     若林敏明

         11番     新井良二

         12番     飯島光豊

         13番     黒河内 浩

         14番     小平恒夫

         15番     柴 満喜夫

         16番     前澤啓子

         17番     前田久子

         18番     柳川広美

         19番     飯島尚幸

         20番     伊藤泰雄

         21番     若林徹男

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  欠席議員の氏名(0名)

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3.説明のため出席した者の職氏名

       市長          白鳥 孝

       副市長         酒井 茂

       教育長         久保村清一

       教育委員長       松田泰俊

       総務部長        篠田貞行

       市民生活部長      守屋和俊

       保健福祉部長      原 武志

       農林部長        塚元重光

       商工観光部長      御子柴泰人

       建設部長        松尾 修

       水道部長        唐木好美

       教育次長        山崎大行

       会計管理者       木下博司

       高遠町総合支所長    伊藤俊規

       長谷総合支所長     中山晶計

       総務課長        伊藤 厚

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4.職務のため出席した事務局職員

       局長          原 秀夫

       次長          西村貢一

       主査          重盛紀子

       主査          山下 隆

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5.議事日程

   日程第1 会議録署名議員の指名について

   日程第2 一般行政に対する質問について

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△開議 午前9時30分



○議長(伊藤泰雄君) おはようございます。

 開会に先立ち、本日の会議に欠席者の届け出がありましたので、御報告いたします。松田教育委員長、公務のため、午前中欠席。以上でございます。

 これより、本日の会議を開きます。

 本日の議事日程は、お配りしてあります議事日程表によって議事を進めてまいります。

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△会議録署名議員の指名について

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○議長(伊藤泰雄君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。

 本日の会議録署名議員は、18番、柳川広美議員、19番、飯島尚幸議員を指名いたします。

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△一般行政に対する質問について

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○議長(伊藤泰雄君) 日程第2、昨日に引き続き、一般行政に対する質問を継続いたします。黒河内浩議員の質問に入ります。

 13番、黒河内浩議員。

     (13番 黒河内浩君登壇)



◆13番(黒河内浩君) おはようございます。2日目の最初ということで、質問していきたいと思いますが、その前に、今、伊那市議会では議会改革を進めておりまして、去年の3月、議会基本条例を制定させて、そのことに基づいていろいろな改革を進めてますけれども、その一環としてなるべく大勢の市民に議会そのものを見ていただこうと。なるべくわかりやすい議会を目指して公開をということで、きのうも大体45名くらいの傍聴の方ですか、きょうは若干少ない状態ですけども、そんなような状態です。

 それで、伊那市議会、大体年間450名くらいの傍聴の方が毎年あるわけです。これは大体、一般質問の日に集中しますんで、平均で大体1日30人くらいの傍聴の方が大体おいでになるというような状態です。これ、全国の市町村のほかの市議会へ行っても、これだけの傍聴の方がいるところはそうはないということで、非常に評価いただいてるわけですし、また家でケーブルテレビ見てる方もかなりおいでになりますんで、結構市民の方が見てるかと思います。

 そういった中で、今度はこの間からインターネットの配信。きのう、二瓶議員のほうからも話がありましたけども、ユーチューブを使ってのこの放送が常に流されておりますんで、我々も緊張した姿勢で臨んでいかなければいけないというふうに思っておりますけれども、当然、二元代表制の元で、市長も緊張した面持ちでこの議場に臨んでいただいてるものかと思いますけれども、そういった中で、議場に臨む市長の気持ち、議員に対するこの一般質問に臨む気持ち。今、議会改革進めてる議会に対する感想、そういったものをまず冒頭でちょっとお聞きをしたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 議会に臨む気持ちというのは、同じであります。また、議会の改革が進んでるということは、私にとっても目をみはる、大変すばらしい動きであるというように思っておりまして、市民の皆様に近いところにある伊那市議会ということと同時に、私たちも常日ごろの仕事っていうのは、市民の皆様に対するサービスでありますので、そうしたことを常に逆の立場から物事を見るという姿勢でやっております。

 そうしたことを踏まえて、こうした議会の議場で一般質問を受けるということは緊張もしますし、また、議員の皆様のいろんな意見をいただきながら、また行政に反映させることができるということで、ありがたく思っております。



○議長(伊藤泰雄君) 黒河内議員。



◆13番(黒河内浩君) そういった中で、この一般質問の場。質問し、答えるというよりは、政策論争をこういう場でできればいいのかなと思ってます。基本条例の中でも、議員の資質の向上ということを打ち出してるわけですんで、そういった意味で、我々もしっかり勉強して、こういったことをお願いしたいと、検討させていただきますと、こういう答弁にはならないようなかたち、お互いがやっぱり切磋琢磨して、伊那市政についての政策論争みたいなものができればいいのかなと思ってます。

 それでは、そんなことも含めて、きょうの具体的な質問に入りたいと思いますけれども、きょうの質問は、小学校就学前の子供の教育、保育、子育て支援についてを取り上げてみました。

 今定例会冒頭の挨拶で、市長は、伊那市総合計画の基本構想として、6項目を挙げました。若者が集うまち、というのを筆頭に、産業が地域を支えるまちと、6項目でありますけども、これを市政運営の基本として、25年度予算編成を組んだとしています。伊那市総合計画後期5カ年計画は、この6項目を基本目標として、今後、整備計画が組まれていくものと理解していいのかどうなのか。この後、質問していく前提として、この後期5カ年計画の基本構想について、確認とともに市長の見解を伺っておきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 平成25年度の予算編成については、総合計画の基本構想の基本目標に基づいてつくっております。これは、25年度ということでありますが、25年度だけでつくるものではありませんので、将来にわたってどうあるべきなのか、この地域がどういうふうに進むのかということを、常に念頭におきながら、25年度ということでつくっております。

 今、議員おっしゃられたように、若者が集うまち、安全で安心のまち、そして誰もが生き生きと暮らすまち、産業が地域を支える、環境と景観を大切にするということ、子供たちが健全に暮らせるまちということの6項目であります。こうしたことが重点項目として底流にあるわけでありまして、総合計画の基本計画、基本構想に掲げました基本目標が変わっていくものではないという思いであります。

 今後も、毎年度の予算編成においては、市政運営の指針となります総合計画に基づいて、選択と集中、この選択と集中によって、その年度に特に取り組むべき項目というものを、主要施策として掲げて取り組んでまいりたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 黒河内議員。



◆13番(黒河内浩君) 25年度予算編成の基本目標であって、将来的なものでは決してないということにもあるかと思いますけども、私はこの6項目っていうのは非常に評価して、前の小坂カラーから白鳥カラーに変わりつつある項目なのかなと思って見ています。

 特に、一番最初の若者が集うまちっていうのは、まさに今までの市長になってからの市長の言葉を、まさに踏まえた一言で出てきてるだろうと思ってますけども、この若者が集うまちを具体化するためには、働く場所の確保の必要性から、当然、企業誘致を推進しなければならないわけですから、そういった結果に基づいて、若者の定住促進がはかられることになるわけであります。

 若い世代が伊那市に定住してもらうようにするためには、定住してもらうようにしていくことが、将来の伊那市に発展に結びつくものでありますし、未来志向を強く打ち出して、若者対策に重点を置く市長の思いを感じますし、この思いは私もまさに同感であります。

 そこで、若者の定住対策には、働く場所の確保っていうのが、もっとも大切なことであります。生計を維持していかなくてはなりませんから、働く場所の確保はまず第一ですけれども、同時にしっかりとした子育ての支援体制、方向性を明確にしていくことも、これも若者の集うまちにとって必要なことであります。

 そこで今回は、この子育ての支援体制、方向性について、伊那市政のあり方について、質問をこれから進めていくわけであります。

 小学校就学前の特に子供の育て方についてでありますけども、これは保護者を中心とした家庭での、まず教育方針というものがあります。と同時に、地方自治体の子育て支援のあり方、この2つの2点により、子育てのあり方っていうのは非常に大きな差が出てくるものと思っています。

 国においても、子供子育て支援制度が新たにこれからスタートします。さらには、今年度予算ですが、伊那市でもその事前調査として、子育てニーズ調査というのが、25年度新規事業として予算計上されました。

 そこで、小学校入学前の子育て全般、特に幼児期の保育、教育のあり方について、特にこれから3点に焦点をしぼって、伊那市の子育て方針、同時に教育方針について質問を進めていきたいと思います。

 まず、第1点目。幼稚園、保育園、小学校の連携のとられてきた結果の、どうやってこれを具体化した政策に生かしていくかについて、まずこれが第1点目であります。

 保育園という言葉を広辞苑なんかでひきますと、これはこういうふうに出てます。児童福祉法に基づく施設の一つで、保護者の委託を受けて、乳児または幼児を預かり、保育するところというふうな規程になっています。ここでは、教育という言葉は一切出てまいりません。しかし、教育の低年齢化が叫ばれ、白鳥市長も保育園の段階から教育の必要性を常に口にしています。

 このことから、伊那市では、保小連携により、保育士と小学校教員との相互交流というのが実施されてきました。

 しかし、大切なことは形式的な体験や、参観だけの連携ではなく、それを具体化したカリキュラムを、保育園の段階で作成すること。すなわち、小1プロブレムによってつまずかないために、幼稚園、保育園の段階において、最低限何を実施し、体に覚えさせていかなければならないかを明確にしていくことが、これは連携の真髄のはずであります。そのための指導要領を作成し、それを実施していく。そのことが何よりも望まれるところであります。

 教育委員会の24年度の執行状況報告書においても、幼保小連携推進委員会を開催し、幼保小連携接続システムを作成し、指導に生かすということで規定されています。保育園の立場、そして小学校の立場から、市長並びに教育委員会の双方から、就学前の保育、教育に対する、伊那市としての方針、そして保小連携の具体化、さらにはその実践の結果に対する見解、所見を、まず双方からお伺いしたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。

 就学前の保育に対する方針でありますが、伊那市の保育における方針というのは、一人一人の人権、この主体性を尊重しながら、子供の育ち、そして保護者の子育てを支えるということが1つ。そして伊那市の豊かな自然、伝統ある文化の中で、地域社会と連携をして子供を育てる環境づくりに努めるということが2つ目。

 3つとして、豊かな愛情を持って接し、保育の内容を充実させるために、知識の習得と技術の向上に努めるということでありまして、その基本方針をもとに、生きる力のある子供を育むということを保育の目標としてあたっております。

 教育というのは、小学校、中学校、高校が教育の場と思いがちですけども、私は生まれてから教育というその場に、子供たちはおかれていると。特に保育園、幼稚園も含めて、子供たちに培ってほしいもの、身につけてほしいものというのは、物事に対する興味であります。その興味の源泉というのを、この自然豊かな伊那市の中にあって、その自然の中に求めると。ごく自然に、そうしたところに身をおいて、身につけていくといったことを、保育園の先生たちにも求めております。

 そうした中で、具体的には昨年、一昨年と、2名の保育士を小学校へ派遣をしております。これは1日体験とかいうことではなくて、1学期の間、連続して派遣をし、その様子を保育園にフィードバックするということをしております。

 そうしたことで、保育園から小学校に上がる、たった1日で子供たちの環境が変わることによって、子供たちのつまずきというのを一つでも取り除いていくという対応をしておりまして、この効果というのは非常に大きいということ。

 さらに、平成23年度から3年計画でありますが、全部の保育士が小学校の体験をする。小学校の1日体験を行っているということ。逆に、小学校の先生方も、3年間で全員が保育園に来て、子供たちの育ちというのを体験をするということを、双方で行っております。

 小学校の派遣保育士による2名の先生方の研修会として、園長研修、それから副園長研修、全保育士を対象とした研修会というのを実施をしております。

 保育園は発達に即して、より多くの体験と感動というものを、一つ一つ積み重ねている場であります。保育園での生活、それから遊びの中で体験したことが学校、小学校へとつながっていくということでありますので、基本的なことがきちっとできると。さらに言えば、当たり前のことができるという、そうした子供たちを保育園の段階で育てようということがあります。

 具体的には、大きな声で挨拶ができるとか、靴をそろえることができるとか、お箸を上手に持てるとか、そうした当たり前のことができる子供、そうしたことが私たちの求める子供たちの一つであるわけであります。

 そうした保育園、小学校双方が、保育園での学びが土台となって、その上に小学校から上の教育というのが積み上がっていくという思いであります。こうしたことをもとに、現在検討中の接続期のカリキュラムについては、しっかりとそうしたことを反映させていきたいという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 久保村教育長。



◎教育長(久保村清一君) お答えをいたします。まだ、この考え方ははっきり全体でまとめたものではございませんけども、私は個人的には、伊那市の教育を通して、生きる力を持った、明るく元気でたくましい子供が育ってもらえればと。育っていかなければならないと思ってますし、その生きる力とは、具体的にいいますと、やはり本物の学力と人間関係力。これではないかというふうに考えているところでございます。

 さて、御質問でございますけれども、12月議会で飯島尚幸議員からも似たような御質問がございまして、ダブるところもあろうかと思いますが、お答えを申し上げたいというふうに思います。

 今、市長も言われましたけれども、小学校へ保育士を派遣してくれると。こういう画期的な取り組み、これを受けまして、教育委員会といたしましても、3年間で夏休みを利用して、全部の小学校の先生方に保育園の1日体験、これを行っていただき、先生方自身がこの保育園、幼稚園の子供たちの1日の生活、子供たちとともにすることによって、その子供の実態を体で感じとってもらうと。そんな願いを持って派遣をしたわけでございますけれども、参加した先生方からは、園児はかなり自分のことは自分でできる力を持ってると、そういうことに感銘をしたとかですね、あるいは保育士の温かなまなざしや声がけ、あるいは掲示物や環境整備の工夫、保護者との連携等、その保育士の細やかで丁寧な対応、それが大変勉強になったと。しかも楽しかったと、そういうお答えの一方で、保育園は遊び主体のゆったりとした生活をしてるのに対して、学校はチャイムで区切られまして、一斉授業の生活で、こういうところに大きなギャップを感じたと、そんな感想が多数寄せられたわけでございます。

 そこで、小学校では、入学時からしばらくの間は授業を短くしたり、あるいは遊び的な活動や、子供の興味、関心を大切にした活動を取り入れるなどの学習改善をはかりながら、円滑な接続を進めていくこと。

 また、子供へのかかわり方、教具、教材の工夫、保護者との連携など、一層、保小の連携を深めていかなければならないということを感じたということで、大変大きな成果があったというふうに思っております。

 今後とも、この子供たちの発達の特徴をよく理解し、そして意欲を喚起したり、あるいは自由性を加味した学習展開、あるいは小学校へ入学してきた子供たちが、そういうことを通して一層伸びていくような工夫、こういうものを小、中、保小の接続期のある子供たちに対しまして、何を、いつ、どのようにして育てていけばいいのかという、そんな具体事例を示しながら、この1年生の担任だけじゃなくて、全職員が共通理解にいたって取り組んでいけるような、そんなカリキュラムへ反映をさせていきたいと。

 そのために、現在ある保小連携推進委員会で、引き続きこのカリキュラムの作成にあたっていきたいというふうに考えておるところでございます。



○議長(伊藤泰雄君) 黒河内議員。



◆13番(黒河内浩君) 双方からそれぞれの立場で、連携のあり方の具体的な話をお聞きいたしました。一言で総じていうと、保育士の側から小学校へ行くのは非常に意義があるけど、教員の立場からいくと、保育園に行くことにはそんなに、そんなにって意味がないっていっちゃいけないんですけども、保育士ほど得るものは少ないというような結論にいきつくだろうし、私もそのような話も結構聞いております。

 ただ、問題なのは、どうやって保育園の段階で、小1に進んだときに問題なく進めるかを実践していくかでありまして、市長と教育長双方からそのことについてお聞きしたわけですけども、私も小学校1年生の教科書を保育園でやればいいっていうんじゃなくて、例えば先ほどいいました規範意識の醸成だとか、あるいは小学校入ると時間が限られた、教育長、タイムで動くということおっしゃってましたけど、時間での動き方を保育園の年長あたりから徐々に取り入れていくだとか、あるいは2人ともいってました生きる力っていうのは、自分でどうやったら生きていくかっていうのを、そういうものを醸成していくっていうのは、しっかりとカリキュラムの原案はでき上がってきてるはずですんで、しっかりとそういうことを加味したようなかたちを持って、いいカリキュラムをつくって、それが実践されていくようなかたちで、ぜひ期待していきたいと思いますし、それが伊那市としての子育てのあり方について結びついていく市政の方針ということになっていくと思いますので、しっかりと実践をしていくことを望みたいと思います。

 そこで、この点に関して、先日、保育士による保育発表会がありました。その乳幼児期における子育てのあり方と、保育士からの気持ちが出されたわけですけれども、そこでは保育園における保育士の思いや悩みや、家庭や保護者に対する期待というものが強く出された、非常にいい意味での保育発表会だったと思ってます。

 これら、一部分が聞いただけですけど、保育士の考えはどのようなものなのか、カリキュラムの中で、この保育士の思いがどういうふうに生かされてきているのか、福祉を担当とする市のほうがどういうふうに把握しているのか、その点を確認していきたいと思いますが。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 先日、保育発表会という場がありました。これは保育士が参加をして、それぞれが聞くというだけではなくて、区長会の皆さん、また保護者の皆さん、いろんな民生児童委員の皆さん含めて、一般の方も参加をして、満員の中で伊那市の保育の現状を発表してもらいました。

 正直、私の自画自賛ではないんですけども、伊那市の保育は実に質が高いという思いでありますし、そうした背景には、保育士みずからが勉強を重ねて、また、お互いに研さんを積んでるということが、ああいった保育の発表の場になってると思います。

 そうした中で、思いとか悩みが当然あるわけでありますので、そうしたことについては、またそれぞれがそしゃくをし、また解決に向かって努力をしていくということになろうかと思います。

 何点かありますけれども、子供たちの育ちというのは変化しているわけですが、親の育ちの変化というものに対する悩みもあると。その親の育ちにかかわってきた自分たちの保育というのは、本当にこれでよかったのかという、そうした思いも出ております。

 あと、健康な体、あるいはコミュニケーション能力というのは、集団の中で、集団の遊びの中で培われるということは、昔からいわれておりますけれども、そうしたときに、ただ一人で遊ばせるということではなくて、生活、それから遊びの内容をきちんと、理論的に見詰め直していくということも必要ではなかろうかということ。

 あと、生活のリズムが保てるような保育。こうしたことは、保育だけではなくて、家庭にも協力を求めなければいけないということであります。子供を保育園に預ければ、任せれば、子供の成長が健全にいくということではなくて、ふだんの生活は家庭にありますので、家庭の教育というのはきちんとしなければいけないということ、そこに保育士たちの手がどの程度及ぶのかということも悩みの一つであるということであります。

 早寝早起きということ、これをしっかりとやっていることは、これはリズムができて、成長も早いと。あるいは記憶力も非常に鮮明でクリアでなっていくというような事例も発表もあります。

 そうしたときに、夜遅くまで起きているような家庭環境であると、子供たちはそうしたリズムがとれないということになります。また、子供たちが、子供自身が興味を持って、試行錯誤しながら挑戦する体験と。そうしたことも子供にとっては重要な、必要な力となる。

 伊那市では、小学校も含めて、中学校も含めて、保育園も含めて、ノーテレビ、ノーゲームという、そうした日を設けております。そうしたときに、お兄さん、お姉さんと一緒になって子供たちもそれに取り組むという。そのかわりに何をするかといったときには、読み聞かせをするとか、あるいは昔の遊びを伝えるとか、さまざまな方法、手法がありますので、そうした今の私たちの身近にある、そうしたテレビとかゲームというものを1回排除をして、そうした中で、家族の語らいとか、そうした団らんというものも、保育の中でも一つ一つ培っていきたいという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 黒河内議員。



◆13番(黒河内浩君) 保育発表会を聞いての感想ということを含めて聞いたわけですけど、私も議員になって10年たつわけですけど、10年前の保育園のあり方と今とは雲泥の差だと思ってます。非常に伊那市の保育行政のあり方っていうのは、自信を持って、県内はもちろん、全国に発信していってもいいような気がします。特にここ二、三年の保育士の努力、それから保育園に臨む市政の、市の方針のあり方っていうのは、私は本当に二重丸だろうと思ってます。

 その中で、市長もちょっと発表会のことで指摘されましたけども、そこには区長、それから保護者、それから民生児童員の皆さん、結構出てました。ちょっと私、一番はやっぱり保護者の方にもっと出席してもらいたかったなと思ってます。親の育て方の問題、それから家庭のあり方、こういったものを結構、保育士のほうから強く出されてきてました。やはりそれに答えるためには、保護者にしっかり出席していただいて、今の保護者がどういう思いを持って臨んでいるのか、保育行政のあり方も含めた、そういったものを保護者に訴えていく、非常にいい機会だと思いますので、当然、今後、これまで2回ですから、3回目以降も続けていくはずですんで、しっかりそういう点を留意して、続けていってもらうことを期待したいと思いますが、それでその次、そういったことも含めて、大きな2点目の子育てのための審議機関設置と条例の制定についてであります。

 小学校就学前の子育て全般をチェックし、話し合う機能を持った組織は、現在の伊那市において、市長部局においても、あるいは教育委員会においても存在していません。私は前々から、市長部局と、その教育委員会が一緒になって、子育てのあり方、教育のあり方、さらには家庭教育のあり方について、しっかりと今以上に踏み込んだ対応策をとるべきだと何回も訴えてまいりました。

 国は、昨年の8月ですけども、子供子育て支援法を成立させて、今年の4月1日からそれが施行になります。この法律の中では、各市町村が教育、保育、子育て支援、この3つですけどね、教育、保育、子育て支援を3本柱とする子供子育て会議のような組織、あるいは審議会を条例のもとに整備するように求めてきています。伊那市でも早急に条例を制定し、審議会等の組織をつくる必要があるものと、私は思ってます。

 どういう組織をつくるかですけども、既存の組織とは別に、別の新たな審議会をつくることも一つの方法として考えられますし、もう一つはこの目的にもっとも近いと思われる組織としては、保育行政審議会がありますので、これをもっと発展的に改めたものとする方法も、もう一つの方法として考えられます。

 保育行政審議会は、その言葉だけ見ると、保育園の運営のあり方だけを審議する会のように見えますけれども、実質的には、保育を含めて、子育てのあり方全般を審議する組織として位置づけて、議論を重ねてきています。

 このことを考えると、現在の保育行政審議会条例を改正して、対応していくことがもっとも条例制定についてのもっとも近道かと思っています。より発展的で、より高レベルで、さらには教育委員会関係者も加わった全般的な組織とし、保育園のあり方だけに限るのではなく、乳幼児期の保育、教育を含む子育て全般のあり方を、恒常的に議論していく組織とするべきであります。

 この条例の制定について、審議会等の設置に対する、市としての見解、方針を伺いたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 子供子育て関連法案の制定によりまして、国においては子育て支援の政策プロセス等に参画、関与するということができる仕組みとして、子供子育て会議を設置することになりました。

 地方自治体においては、自治体における子供子育て支援施策を、地域の子供及び子育て家庭の事情を踏まえて実施するように、地方版の子供・子育て会議、これは仮称でありますが、これを設置するように努めなければならないということ。

 また、設置する場合には、同会議において、市町村の子供、子育て支援の事業計画の調査、審議が十分に行えるように、設置時期についても留意しなければいけないとあります。

 そのため、平成25年度のできるだけ早い時期に、少なくとも教育、保育、子育て支援の3本柱を中心とするバランスに配慮をしつつ、また、子育て当事者の参画に配慮した構成によって、条例による地方版の子育て、子供・子育て会議を設置する必要があると考えます。

 御指摘のとおり、地方版の子供・子育て会議の目的に最も近いのは、条例に基づいております保育行政審議会であります。市としても、この条例設置の保育行政審議会の再編を中心にして、子育て施策全般の、次世代の育成推進協議会との連携を含めて検討し、子育てを総体的に考えていく。そうした伊那市版の子供・子育て会議、これは仮称でありますけども、こうした伊那市版の、そうした場を設置したいと考えます。



○議長(伊藤泰雄君) 黒河内議員。



◆13番(黒河内浩君) これは今言ったように、教育委員会も加わる組織としなければ意味なさないので、教育委員会としての方針も合わせて、この点について聞きたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 久保村教育長。



◎教育長(久保村清一君) お答えをいたします。先ほども申し上げましたように、先生方が保育園、1日参観をさせていただきまして、非常に大きな刺激を受け、それが1年生だけじゃなくて、高学年においても、この環境整備等、あるいは優しい声がけと、非常に子供への対応の仕方が変わってきたという点、やはり保小の連携、これを一層深めていかなければならない。そういうことを考えますと、こうした連携をとっていく会議、大変重要であろうというふうに考えております。



○議長(伊藤泰雄君) 黒河内議員。



◆13番(黒河内浩君) 教育長、大変重要であると考えてますはいいんですけど、一緒になって加わってやっていくっていうことでいいんですよね。その点を確認を。



○議長(伊藤泰雄君) 久保村教育長。



◎教育長(久保村清一君) 今も保小連携の推進会議をやってるわけでございますけれども、これは保小だけということでございますので、家庭教育も含めまして、みんなで意見を出し合い、そしてよりよい教育の方向を見つけていくと、全く賛成でございます。



○議長(伊藤泰雄君) 黒河内議員。



◆13番(黒河内浩君) 双方から地方版の子供・子育て会議というか、どういうふうに名称にするかはともかくとして、保育行政審議会を改正したようなもので、双方が議長を中心にして離れてるわけですけど、当然、教育委員会の独立性っていうのがあるわけですけれども、この点については一体となってつくっていく方針であるということで、両方変わりはないものと思っていますんで、そこで、問題なのは条例についての提出時期の問題であります。

 今、言われたような新たな組織が機能するためには、早期に組織を設置する必要があります。当然、条例ですので、その前提として条例案を議会に提出して、議会として議論していく必要があるわけであります。

 伊那市が子育て支援の積極姿勢を示すためにも、今、3月議会ですから、次の6月定例会までには取りまとめて議論する必要があると思ってますけれども、これをつくるための条例案の提出時期について確認しておきたいと思いますが。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 大きな方向はもう見えておりますので、できるだけ早く、できることは早くということで、伊那市子供子育て支援事業計画の調査、審議等が十分行っていかなければいけませんので、おっしゃるとおり、平成25年度6月という議会に条例提案、条例化できるように委員構成等も考えていきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 黒河内議員。



◆13番(黒河内浩君) 6月議会しっかり議論していかないと、これは臨時議会に出すようなものでもありませんから、やっぱり定例会でしっかり提案ということになっていくと、6月出さないともう9月、9月になって、それから人選だのどうのこうのいってて、年が明けて、さあ年が明けると今度は市長選だの議員選だのいってると、もう動かなくなって、かなり先延ばしになってしまいます。

 したがって、どうしてもやっぱり6月議会にはしっかりとこれを提案して、議論の中で成立させる。そしてさらにはしっかりとした教育委員会も含めたような人選の中で、より高レベルな子育てのあり方っていうのはしっかり審議するものにしていきたいと思います。これは議会のほうからも代表して、しっかりとこれ、申し入れをしておきたいと思います。

 そこで、こういった条例のもとで、今、議論になっているのが保育園の民営化の話であります。この3点目に移っていきたいと思います。

 今、公立保育園の民営化に向けた議論が伊那市でもはじまっています。民営化進めるに当たっての民営化ガイドラインについて、保育行政審議会でも議論を開始しました。

 ここでもっとも大切なことは、民営化の目的、これを明確にしとくことであります。民営化は、1つには独自の保育、教育に対するノウハウを持つ民間の方の参入により、保育全般の資質の向上をはかるということ。これが1つであります。

 もう1つは、画一的な保育ではなく、特徴ある保育や教育を提供することにより、多様化する保護者、家庭のニーズに応えるもの。これは2つ目。

 1つ目は保育全般の資質の向上をはかるということ。もう1つは、保護者、家庭のニーズに答えるものであるということ。この2つでなければならないものと思っています。この目的のために、保育園の民営化っていうのは進めるんであって、決して伊那市の経費削減のためではないことということを、まずしっかりと確認しておきたいと思いますけど、この点、間違いないですよね。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 経費節減が目的ということは一切ありません。



○議長(伊藤泰雄君) 黒河内議員。



◆13番(黒河内浩君) その点だけ、これからいろんなとこで議論されていくと思いますけども、そういうものではないということ。さっき言った2点でいいと思うんですけど、そういった点の説明をしっかりしていっていただきたいと思います。

 なぜこの点で出したのかというと、行革審が打ち出してきちゃってるんですよね。財政改革という点から、保育園の民営化を進めるべきだっていうのを出してきちゃってるんですが、審議会の会長経験者が何人もここの席にいるものですから、余り話も進めたくもないといえばないんですけれども、行革審の中で保育園の民営化だとか、あるいは学校の通学区の見直しだとか、あるいは消防団の再編だとか出してきてるわけなんですよね。

 行革審っていうのは、経費削減のためが一番の主体であるわけですけど、本来、保育園民営化していくために、保育園がどうあるべきかっていう議論が先であって、あるいは通学区の見直しについても、教育のあり方っていうのはどうすればいいのかで通学区を考えるべきで、あるいは消防団の再編も、消防団のあり方、火災に対する出動、あるいは災害に対する出動のときに、再編どうあるべきかということで議論すべきであって、本来の経費の問題とか、そういうものでは、いったこの3点はないはずですので、合わせて今、別の話も進めましたけども、しっかりとその点だけは注意していくように話をしておきたいと思います。

 それで、今言われた経費削減のためでは決してないということですけども、今後、こういったことで民営化について議論になっていくと思いますけれども、現在の伊那市の状況を見るに、すぐに、じゃあ民営化に対する受け皿があるようには思えません。やはりしっかりと時間をかけて、慎重に行政側から受け手を探すというよりも、やっぱり希望者が出てくるのをしっかりと待つことが必要だろうと思ってます。必要なことはやっぱり、幼児教育、保育にしっかりとした理念と意欲のある人、あるいは事業者であることが必要だと思ってます。

 また、継続的な運営が可能でなければなりませんので、ある程度、財政的な基盤がしっかりした組織、あるいは人であることも要求されると思ってます。他方で、一旦、経営を任せた以上は、市が管理、監督するにしても、市営の保育園と同じような画一的な教育を要求するのではなく、当然、独自性を尊重していくことが必要であり、そのことが保護者の期待に応えていくものになるはずであります。民営化に対する市としての基本的な方針、考え方についてお聞きしたいと思いますし、これ、民営化について、今、就学前の子育てっていうか、教育のあり方も出てきてますんで、同時に教育委員会がこの民営化問題について、どういうふうにかかわっていくのか、双方の立場から聞いておきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) おっしゃるように、民営化についての考えは全く同じでありまして、そもそも伊那市は今、23園という公立保育園、県下でも最大の公設公営の保育園持っております。

 そうした中で、公設公営だからこそできる強みというものもあることは事実であります。そのことがこの数年間で伊那の保育の質というか、内容が非常に高まってきてるということも、これは明らかでありますので、そうした中でこの思いが継承できるかどうかというのがポイントになろうかと思います。

 今現在、保育行政審議会で検討ということでありますけども、研究をしているという段階で、今すぐということではもちろんありません。時期がきたら、その時期がいつかというのはまだ先かと思いますけれども、さらには今の保育の内容をきちんと確立していくということが大事だと思います。保育園の民営化のガイドラインでありますが、この素案では、民営化の目的というのは大きく3つ挙げております。

 1つは民間の参入によって公立を含めた保育全般の資質向上をはかる。2つ目は長時間保育、あるいはバス通園など、保育ニーズに対する向上をはかる。3つ目は国の補助制度を生かした保育運営を行うことで、保育サービス全般の相乗効果をはかるということであります。

 保育園の年小、年中、年長という時間。それから小学校の1年から6年の時間。それから中学の1年から3年の時間、さらには高校と。十数年間というのが、こうした中にあるわけでありますので、そうした一貫性を持った、そうした教育全般に及ぶような、そうしたかかわりが保育園の段階からあるべきだというふうに思っておりますので、そうしたことが途切れないように、また阻害されないような、そうしたことを十分考えて、研究をして、練り込んで、その上で民営化の適当な時期がくれば、そうした方向にかじをきるということになろうと思いますけども、現段階にすぐにということではもちろんないということであります。



○議長(伊藤泰雄君) 久保村教育長。



◎教育長(久保村清一君) お答えをいたします。現在も小学校の先生方、保育園の1日体験の中で、民間の幼稚園も行かせていただいております。また、幼保小連絡推進委員会、ここには私立の幼稚園の園長さんもオブザーバーとして参加をしていただいておりまして、連携カリキュラム等を一緒に考えるなど、今後とも民営化されたとしましても、連携を一層深めていかなければならないというふうに考えております。



○議長(伊藤泰雄君) 黒河内議員。



◆13番(黒河内浩君) そういったことで、伊那市が若者が集うまちであるためには、この小学校就学前の子育てのあり方はどうあるべきかというのを中心に幾つか質問をさせていただきました。小学校に入るための接続システムをしっかりする。あるいはそれから子育てのための審議会、あるいは会議等の組織等をしっかりつくって、これ、条例として議会も含めたかたちとして議論していくということ。それから、保護者の多様な期待に応えるためにも、民営化っていうのは時間をかけながらも慎重な上で進めていくということ。この3点について、議会を含めたかたちで、市民も巻き込んだかたちで、しっかりと議論をして、伊那市、先ほど言いましたけども、すごいいい保育が進んでると思います。さらに発展的な子育てのあり方になるように、みんなで議論していくことをもう1回期待しまして、私の質問を終わりたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 以上をもちまして、黒河内浩議員の質問が終了しました。

 引き続き、柳川広美議員の質問に入ります。

 18番、柳川広美議員。

     (18番 柳川広美君登壇)



◆18番(柳川広美君) 18番、柳川広美です。

 あらかじめ通告してあります4点について、質問をさせていただきます。

 まず、最初の1点目でありますが、学校やクラブ活動、社会体育の場での体罰についてでございます。

 大阪市立の桜宮高校で部活顧問による体罰原因と思われる高校生の自殺があり、その後、愛知県などの高校や、県内の中学校でも、教員による体罰があったと報道がありました。オリンピックの柔道監督による体罰も、大きな社会問題となり、世界的にも日本のスポーツ界はどうなっているのかという批判を受けています。

 こうした中、市内の中学生、高校生の保護者の皆さんにお話をお聞きしますと、部活ではないが、社会体育のクラブで体罰があるとか、部活が強い学校ほど結果を出さなくてはというプレッシャーが顧問の先生にかかるということはある。部活の後の社会体育のクラブは、保護者が送迎をしなくてはならないので親の負担は大きい。部活の顧問の先生は、毎日の放課後、土日と休む間がなく、大変ではないかなどの声をお聞きしています。

 県の教育委員会では、いじめや相次ぐ教員の不祥事を受けて、外部の方々の意見を聞く場を設け、いじめの相談を受ける相談窓口を学校や教育委員会ではない、第三者の場を設ける検討などが行われております。

 また、県の教育委員会では、中学生の部活や、社会体育のあり方の指針案についても議論が行われております。

 2012年5月9日付の信濃毎日新聞によれば、県内の公立中学校、94.1%で部活動の延長として活動する社会体育の団体があるといいます。県内に1,115団体あり、そのうち参加者を募集せず、部活動の部員が自動的に所属する団体は728団体あるといいます。

 また、社会体育団体の活動終了時刻は、冬は全体の56.4%が午後7時。12.4%が午後9時。午後9時半のクラブもあります。夏場でも480団体ほどが午後7時まで。100団体ほどが午後9時まで、午後9時半の団体もあります。

 私の知っている範囲でも、毎日、親や祖父母が交代でお迎えに行っているという話もお聞きします。時間も午後9時を過ぎている時間のお迎えも見かけます。体力のある高校生なら可能かもしれませんが、体力のない中学生には過酷な状態があるのではと危惧をいたします。保護者がお迎えをしないとできないとなると、そういうことができない子供は部活に参加しにくくなるのではというふうにも思います。

 そこで、以下3点について、質問をいたします。

 まず、1点目ですが、私は伊那市においては、体罰はないというふうに思いますが、市内の学校や、部活における体罰の現状について質問をいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 山崎教育次長。



◎教育次長(山崎大行君) 伊那市におきまして、長野県教育委員会が行います懲戒処分、それから伊那市教育委員会が行います指導上の措置、そういったものについて、これまで事例はございません。

 なお、現在、教職員本人、それから児童生徒、保護者、この三者を対象としまして、体罰の実態把握を進めておりますので、この実態確認ができた段階で公表をしてまいりたいと考えております。



○議長(伊藤泰雄君) 柳川議員。



◆18番(柳川広美君) では、2番目でありますが、小中学生が参加する社会体育の場での体罰の現状について、質問をいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 山崎教育次長。



◎教育次長(山崎大行君) 社会体育の場でということでありますけれども、情報ということになりますと、何件か寄せられております。寄せられてる情報は、いずれも客観的な事実はございませんで、疑いがあるといった曖昧なものでございますので、関係者からの聞き取りは一応行っておりますけれども、そのような事実の確認は現在できておりません。



○議長(伊藤泰雄君) 柳川議員。



◆18番(柳川広美君) 先日、いろんな方にお聞きしましたら、やはりちょっと厳しい先生がいて、体罰があるのではというような情報が寄せられています。きちんと小中学生が参加する社会体育については、学校を通して調べれば、私は調べられるかと思いますので、そういった社会体育の場での体罰についても調査をしていただきたいというふうに思いますが、その点についてお伺いします。



○議長(伊藤泰雄君) 山崎教育次長。



◎教育次長(山崎大行君) 現在、三者、先生、それから児童生徒、保護者と、三者対象としてアンケート調査を行っておりますので、その中でも明らかになってこようかと思いますので、その時点でまた公表をしていきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 柳川議員。



◆18番(柳川広美君) 本当に学校や、また部活、社会体育の場でも、体罰っていうのは本当にあってはならないというふうに思います。

 私、小学校のときに一度だけ体罰を受けたことがあります。先生は軽い気持ちで、そんなに強いとかっていうことではなく、ふざけてという感じでありましたが、ただ、何十年たってもそれを覚えているっていうのは、余りいい気持ちではなかったんだなといまだに思います。

 そういう意味では、本当にあってはならないことだと思いますし、そういったことがまた繰り返されないようにしていただきたいと思います。スポーツ、特にこの質問通告してから、やはり一部、保護者の皆さんですごく熱心にやっていて、自分の子供に手を上げている例があるとかいうこともお聞きをしました。

 それから、本当に保護者が熱心の余り、先生にもっと厳しく教えてほしいという要求がいくのではないかと。そういったことが先生のプレッシャーになって、体罰になる可能性もあるのではないかと、こういった意見も寄せられています。

 そういったことについても、やはりきちんと目配りをしていただきたいと思います。この質問が出した後で、信濃毎日新聞に投書がありました。学校外のスポーツ活動について問題があるときには、どこに相談すればいいのかと、こういった内容でしたが、社会体育の場の指導者や団体についての困ったときには、どこに相談に行けばいいんでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 山崎教育次長。



◎教育次長(山崎大行君) 社会体育ということでありますけれども、そのスポーツの関係する団体の場所、具体的にいいますと、教育委員会であればスポーツ振興課になろうかと思いますので、そういったところでの、いわゆるそういうことが言いやすい環境をつくるというところも大事かと思いますので、もしあればそういったところへ御相談をかけていただければと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 柳川議員。



◆18番(柳川広美君) ぜひ、こうしたことが発生しないように、保護者であっても、自分の子供であっても、手を上げることがないように、周りにいる人がきちんととめに入ると。そうしたことが私は必要だと思いますので、そういった点を、そうした社会体育の団体の指導者の集まりとかがあると思いますので、そういった点も、ぜひ教育委員会のほうから援助をしていっていただきたいというふうに思います。

 3点目でありますが、中学生の部活の後に行われています社会体育については、現在の状況では、中学生の睡眠時間や、勉強時間を配慮した活動になっているのか、この点について質問いたします。



○議長(伊藤泰雄君) 山崎教育次長。



◎教育次長(山崎大行君) 現在、市内の中学校、軟式野球、バスケットボール、テニスなど、34のクラブがそのまま社会体育の活動として行っております。このような練習の大半、保護者ですとか、外部の指導者による指導だけではなくて、部活の顧問の先生、一緒になって当たっていただいてるというような現状でございます。

 それぞれ学校で、冬場のみの練習にしているとか、1時間から2時間程度の練習、それから夜、練習をしたら、次の日の朝練はしない、週2回程度というような、それぞれ工夫をしていただいておりまして、生徒の勉強時間、それから睡眠時間に負担をかけないようにという心がけをしております。

 引き続いて、学校の現場、意見を聞きながら、よく伝えて、学業優先で活動ができるように助言をしてまいりたいと思っております。



○議長(伊藤泰雄君) 柳川議員。



◆18番(柳川広美君) 詳細に調査はしているんでしょうか。私、毎日やっているんじゃないかなという団体があるように思いますけど。



○議長(伊藤泰雄君) 山崎教育次長。



◎教育次長(山崎大行君) 一応、学校への聞き取りでありますので、またもう一度確認をさせていただきます。



○議長(伊藤泰雄君) 柳川議員。



◆18番(柳川広美君) きちんと、やはり余りにきついので勉強もできないとか、睡眠時間が削られるっていうことがないように、きちんと配慮をしていただきたいと思います。体力のある年齢になれば、私はそういったことは可能だと思いますけれども、中学生になって、部活を始めて、体力がつかないうちに過酷な練習をするということは、子供にとってもスポーツが嫌いになってしまうとか、本当によい結果になるとは思いませんので、きちんと子供の体力を見てっていうことが必要だと思いますし、それから自分で帰る子供については、きちんと帰れる時間に帰す、そうしたことも必要だと思います。その点も配慮していっていただきたいと思います。

 大きく2点目でありますが、特別養護老人ホームの施設整備計画と、在宅介護の支援策について、質問をいたします。

 昨年、4月に、上伊那では幾つかの特別養護老人ホームや、グループホーム、介護つきの高齢者専用住宅などがオープンをいたしました。

 その影響か、伊那市の介護保険の利用状況は、介護認定者数はふえておりますが、在宅サービスで要介護1から5のうち、ホームヘルプサービスや訪問リハビリ、認知症対応型のデイサービスなどの利用が減っております。

 一方で、介護予防、要支援1、2のサービスはどのサービスも利用がふえています。市内のデイサービスや、訪問介護事業所、老人保健施設は経営が厳しくなっています。

 原因としては、特別養護老人ホームなどの施設への入所者がふえたこと。介護度が以前より全体として軽い方がふえていること。訪問介護の時間短縮による収入減。介護報酬の引き下げがあります。

 伊那市は、一昨年度に決めました介護保険計画、高齢者福祉計画の中で、小規模特別養護法人ホーム30床を今後つくる計画がございます。しかしながら、今年12月、みすず寮の増床や、辰野町での特別養護老人ホーム100床などが開所予定とお聞きしております。

 伊那市の特別養護老人ホームの待機者は、2013年1月1日現在で305人であります。そのうち、一般の方が268人、認知症の方が37人であります。この305人のうち、120人くらいは老人保健施設に入っており、療養型病床群や、病院に30名くらいの方がいらっしゃいます。上伊那でも宮田村では、既に待機者がいないというところも出てきております。

 一方で、その特別養護老人ホームの経営はどうかといいますと、4人部屋や2人部屋の介護報酬の引き下げの影響と、全体として介護度が低くなってきていることによって、人数の多い施設によっては、今年度、1,000万円以上の赤字見込みのところもあるとお聞きいたしました。

 10年ほど前は、施設に入る方は寝たきりの方がほとんどでしたが、最近は施設でも自分でできることは自分でやっていただく。寝たきりにさせない。昼間は居室から出て過ごす。なるべく家庭に近い環境で、段差をわざとつくるなど、多様な取り組みがなされております。

 本当は家庭に帰れる入所者もいらっしゃるのかもしれません。一度入ったら最後までいるという特別養護老人ホームのあり方が、現実とは合わなくなってきていると感じます。施設で歩けるようになり、一人で食事もでき、介護度が軽くなったら家に帰れる。行政は在宅復帰のための支援をしなくてはならないというような、新しい介護保険モデルが必要ではないでしょうか。

 そこで、以下の3点について質問をいたします。

 まず、1点目でありますが、伊那市の小規模特別養護老人ホームの30床について、建設時期については、市内のヘルパーステーションや、デイサービスなど、在宅事業所や、老人保健施設などの運営状況なども見ながら決めていくべきではないかと考えます。

 今後の高齢者人口増の中で、在宅事業所が、今、つぶれていくような状況は起こしてはならないと思います。この点について、質問をいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 介護保険施設は3年間を一つの計画期間として、介護保険事業計画の中で整備するなどを計画しております。

 平成24年度から平成26年度までが、第5期計画期間となっておりまして、第5期計画では、小規模特別養護老人ホームを、平成25年度に1つ。平成26年度にもう1つ。公募によって整備する計画となっております。

 平成25年度の整備分については、本年度、施設整備を希望する事業者と公募を行いましたけれども、公募はございませんでした。小規模特養を含む、地域密着型サービス事業の施設整備については、介護認定者数の推移、それから施設利用の希望者の状況から、必要数を算定をしているわけであります。

 昨年4月に特養、それからグループホームが同時に開所したことによって、一定期間在宅サービスの利用者数に影響を与えているのではないかということが考えられます。

 今後も、高齢者数の増加に伴いまして、介護認定者が増加するという見込みでありますので、計画的に施設整備を進めてまいりたいと考えております。



○議長(伊藤泰雄君) 柳川議員。



◆18番(柳川広美君) では、公募の時期について、現状のまま新年度も公募をするということですか。



○議長(伊藤泰雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原武志君) ただいま、市長のほうから答弁ありましたけれども、3年計画の中で需要、それから介護認定率、そういったことを勘案をして計画を立てております。

 現時点では、それに対する、我々の希望に対する事業者の応募がなかったということでございますけれども、これについては高齢施策の推進協議会ございますので、そういったところとさらに意見交換をする中で、今、まさに地域が何をしているかということ、これを見きわめる中で、この3年計画の中で、計画を練り直していきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 柳川議員。



◆18番(柳川広美君) いや、聞いてるのは、平成25年度に公募をする予定かどうかということ。



○議長(伊藤泰雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原武志君) 25年度については、公募はしましたけれども、それに対して応募がなかったわけですね。来年度ですか。そこら辺については、来年度の公募に向けては、先ほどの高齢者施策の協議会を通じて、さらに検討した上で、来年の分については決定していきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 柳川議員。



◆18番(柳川広美君) ぜひ、在宅事業所、今年度、赤字っていうところが多いんですよね。そうした状況もきちんと事業者から意見聞いていただいて進めていただきたいというふうに思います。

 2点目でありますが、伊那市の介護認定者数は、2013年1月1日現在で、要支援1から要介護2までで、全体の65%を占めております。この数値ですが、2年前は全体の62.5%でありました。介護度が低い方がふえている現状はよいことではありますが、このような方が困っているのは、交通手段であります。自力でタクシーを使えない場合には、福祉タクシーの助成制度は今、要介護3からしか使えません。要支援1から使えるようにしていただきたいと思いますが、市長の見解を質問をいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 高齢者の外出支援としまして、在宅の高齢者には介護度にかかわらず、バス、それからタクシーの料金としても使用ができる高齢者福祉券というものを交付しております。市民税の非課税者の方には、通院等に使えるようなということで、数枚をまた追加して交付をしているという状況であります。

 高齢者福祉券に対して、移送サービス利用助成券の利用率が低いという状況でありますので、対象者や交付枚数等の実態をよく把握をして、制度が有効に運用できるように、事業内容を設計をしてまいりたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 柳川議員。



◆18番(柳川広美君) このバス、タクシーで使える高齢者福祉券ですが、やはり市民税非課税世帯でないと枚数がふえないということで、もう少し範囲を広げて、介護認定になって自力で運転できない場合には追加を、もうちょっと所得制限を緩和をしていただきたいと、こうした声が多いんですが、その点についてお伺いいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原武志君) 先ほどの高齢者福祉券、それから特殊車両の御使用できる交付券、幾つかの種類の車両を使う券がございますので、ただそれぞれの利用券が、現在、利用率が先ほどの特殊車両の利用券につきましては、主に25%程度の利用率で推移しております。

 それから、高齢者福祉券につきましても、全体の利用率が、現在60%くらいということになっておりますので、お年寄りの皆さんが実際、何に必要なのかということを考えながら、この2つの券については、制度設計、見直しを今後もしていきたいと思います。

 なお、高齢者福祉券については、25年度予算の中で、制度設計を見直した上での予算をお願いしてございますので、お願いしたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 柳川議員。



◆18番(柳川広美君) 特に、この前相談があった方は、御主人も歩けなくなってしまって、奥さんも運転ができないと。病院に行くのに本当に困っているけれども、住民税は課税なので、一般の高齢者福祉券の対象になるわけだと。それでは本当にわずかなもので、じきに終わってしまうということであります。ぜひ、みんなが困っていることについて、きちんと使えるようにしていただきたいというふうに思います。

 3点目でありますが、老人保健施設についてですが、現在、医療費が包括払いになっているため、十分な医療が受けられないというような状況がございます。例えば薬代が1カ月3万円とか、6万円かかってしまう方もありますが、老人保健施設では、全く採算が合わないわけでありますが、薬代の高い方でも受け入れざるを得ないと、こういった状況があります。

 そうした薬代の高い方は、老人保健施設を使いづらくなっているという状況がございます。国に対して、老人保健施設入所者の高額な薬代への対応について、改善するよう働きかけていただきたいと考えますが、市長の見解を質問をいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 介護保健施設には、常勤の医師がおりまして、必要な医療を行うということをしております。入所者の医療費、これは薬代を含みますが、医療費については、介護保険で賄われて、入所者には請求をされておりません。医療費については、介護報酬の中で加算をされるということになっております。

 入所者につきましては、介護老人保健施設の利用料金のうち、施設サービス利用料の10%負担をするということになっております。老人保健施設では、医療と介護を包括的に提供する施設として、介護報酬が設定をされておりますので、介護保険制度の中で適正に運営されているという認識であります。



○議長(伊藤泰雄君) 柳川議員。



◆18番(柳川広美君) 例えば、施設入所者が骨折をしてしまったっていうような場合は、違う医療機関にかかるわけですね。また治療して帰ってくるわけですけれども、そうした医療費も全部包括払いになるんですね。そうしたときの薬代も、全部、介護老人施設で払うと、そういった仕組みになっているんですよね。実際には、赤字でも受けざるを得ないと。特殊な薬を使っている方もいらっしゃるんですよね。老健にはお医者さんがいらっしゃいますけれども、そのお医者さんが全て見ているわけではなく、病気によっては中央病院にかかったりして、薬をもらっている方もいらっしゃいます。

 ただ、そうした場合も、高額な薬を使っていても、全部老健の負担になると。そういう仕組みなんですが、そういったときに、そういった高い薬を使ってる方は断らざるを得ないと、こういった状況が実際には生まれているんですが、その点についてお伺いいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原武志君) 老人保健施設については、今、市長から答弁ありましたとおりであります。

 この報酬のあり方については、市場の実態調査を行った上での報酬設定だというふうに考えてます。

 したがって、入所される方も、老人保健施設の場合には入所費、特別養護老人ホーム等に比べまして、かなり高い設定になっておりますし、その中での報酬の設定でありますので、例えば多額の医療費のかかる方もおれば、全く医療費のかからない方もおられるかと思います。そういった方たちに対してはお金返しますよということではないわけでございますので、全体のバランスの中で、そういった方針が設定されてるわけですので、現在の報酬設定っていうのが適正であるというふうに考えております。



○議長(伊藤泰雄君) 柳川議員。



◆18番(柳川広美君) ぜひ、実態をお聞きしていただいて、対応していただきたいと思います。

 今月、上伊那の10カ所の老人保健施設で、老健協会っていうのが発足するそうでございます。また、そんな団体とも協議をしていただきたいというふうに思います。

 3点目ですが、風疹について質問をさせていただきます。全国的に今、風疹が流行しておりまして、国立感染症情報センターによれば、昨年は全国で2,353人が感染し、今年に入り、2月20日までに745人が風疹にかかり、妊娠中の風疹感染による、先天性風疹症候群と診断された方が、2012年には5人、2013年に入って1人というような数値が発表されております。過去には、沖縄県で、妊婦さんの風疹感染による後遺症により、聴覚障害を持って生まれた子供が多数生まれたという事例がございます。

 これまで、風疹の予防接種については、中学生の女子のみという時期があり、30代、40代の男性に抗体を持たない方が多く、全国的に流行していると見られております。県内でも風疹の感染が始まったと言われています。

 こうした中で、こうした年齢の男性が風疹の抗体を持たない妊娠中の女性に感染させる可能性があると心配がされております。妊婦さんの中にも抗体を持たない方もいらっしゃいます。

 そこで、妊婦さんの風疹感染による、子供の先天性風疹症候群を防ぐ対策について、伊那市の対応について、質問をさせていただきます。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) おっしゃるとおり、昭和56年の4月2日生まれ以降、31歳以上となりますけども、男性も法定予防接種の対象となって、予防接種をしてきております。妊婦検診において、全員を対象にして、風疹の抗体検査を行っておりまして、その際に数値が低かったり、また抗体のない人へは、医師から予防方法について指導が行われております。

 妊娠中の風疹の予防接種をすることはできませんので、家族内、家庭内で風疹ワクチンの接種記録、それから風疹の罹患暦のある、なし、そうしたことをよく確認をし、その人が風疹を発症しないこと、また風疹の予防接種を受けるなど、妊婦へ風疹をうつさないようにする、そうしたことが必要になるわけであります。

 市としても、ホームページ、それからポスターの掲示によって、風疹予防の広報をしているわけでありますし、また、母子手帳の交付時、また、ハッピーバース講座というものがあります。そうした講座の際、さらに新生児訪問などの機会のあるごとに、同居する家族も含めて、保健指導を実施をしてまいりたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 柳川議員。



◆18番(柳川広美君) 妊婦さんについての対応は、本当にきちんとされるようにお願いしたいと思います。

 それから、妊婦さんの家族への啓蒙だけでなく、その方が通う職場の方ですね、そうした方にもぜひこうしたことがあるということを情報を提供していただきたいというふうに思います。

 風疹が流行してからでは遅いと思いますので、これから妊娠する可能性のある方については、自分が抗体を持っているのかいないのかをきちんと把握しておくことが必要だと思います。その点について、やはり市民全体への広報が必要ではないかと思いますが、その点についてお伺いいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原武志君) ただいま議員のほうから御指摘いただいたとおりであると思いますので、市民全体に周知できるように、さらに進めてまいりたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 柳川議員。



◆18番(柳川広美君) ぜひ、市報とか、ケーブルテレビ等を通して、風疹が長野県ではやる前に広報していただき、これから子供さんをと考えている御家庭で、こうしたことにぜひいち早く取り組んでいただきたいというふうに思います。

 4点目でありますが、伊那中央病院における、がん生存率の公表についてでございます。

 伊那中央病院は、がん拠点病院の指定を受けました。日本人の2人に1人はがんになるとも言われております。伊那市でも死亡原因の4人に1人はがんであります。国立がんセンターや、県立がんセンターなどは、最近、がんの治療開始後、5年後の生存率をがん生存率として公表を始めました。

 伊那中央病院にお聞きいたしましたところ、公表の準備は行っているが、市町村の協力も必要とお聞きしました。市民がどこの病院に行けばよいのかということを考える目安にもなると思います。症例の少ないものは難しいかと思いますが、できるものから公表を始めてほしいと思います。伊那中央病院での治療から、5年後のがん生存率公表について、市の支援について、質問をいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 今現在は、伊那中央病院からがん生存率の公表に向けての協力要請というのは受けておりません。そのため、必要な協力、それから支援内容というのは不明であるという状況であります。

 伊那中央病院については、地域がん診療連携拠点病院という位置づけでありますので、そうした位置づけの中で、病院のほうから要請があれば、患者への質の高い医療提供のために、市として対応可能な範囲で支援をしてまいりたいと考えます。



○議長(伊藤泰雄君) 柳川議員。



◆18番(柳川広美君) 例えば、中央病院で手術を受けても、ずっと伊那市にいるとは限らないんですよね。違う市町村に転居してしまう場合、そういった場合に、5年後の居場所がわからなくなれば、病院としては確認のしようがないということになります。

 例えば、手術を受ける前に、そうした本人の了解を得て、そういった場合には市町村の協力で、転居先について情報提供を市町村から受けるっていうような、本人の了解を得ていれば、私は可能ではないかと思います。

 本当に私の周りでも、がんになったという話はたくさん聞きますので、そういった中で、じゃあどこの病院にかかればいいのかっていう話もよく聞くんですよね。そうした中で、伊那中央病院の治療はどうなのかと、そういったことはきちんと知りたい情報かと思いますので、ぜひ協力していっていただきたいというふうに思います。

 2点目でありますが、国民健康保険の特定検診におきまして、がんを早期発見できる腫瘍マーカーなどの血液検査を検査項目に加えてはと思いますが、この点について、市長の見解を質問をいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 腫瘍マーカーはがんの有無を判別するものでありますけれども、がんの早期発見の目的で実施するということよりも、がん治療の効果を確認することが目的で実施をされていることが多いわけであります。腫瘍マーカーの一つであります、前立腺特異抗原については、51歳以上の男性を対象に、市のがん検診として実施をしている状況であります。

 医療機関等の人間ドックを受診する際に、5年ごとの節目年齢の際には補助をしておりますので、オプションメニューの腫瘍マーカーもぜひ取り込んで、人間ドックを受診をしていただきたいと考えます。



○議長(伊藤泰雄君) 柳川議員。



◆18番(柳川広美君) ただ、早期発見にはならないかもしれませんが、本当に全く医者に行かないという人たちもいますので、そういう人は人間ドックとか行かないんですよね。基本的にお医者さんが嫌いだっていう方が多いですので、ただ、公民館の検診になら行くと。そういったところで、やはり一つの方法ではないかと思います。ほかにも、血液検査で早期発見ができる項目があるかもしれませんけれども、そういった項目がないんでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原武志君) がんについては、伊那市におきましても、死亡要因の第1位でありますので、これについての適切な対応は必要かというように考えておりますが、腫瘍マーカーの適用の有無については、厚生労働省のほうでは、がんの発見については、バリウムを飲んでの胃検診ですとか、便の潜血反応ですね、そういったものを優先的にまとめておりますので、今すぐに腫瘍マーカーをまとめるということよりも、特定検診の受診率を高めていきながら、そういった早期発見、早期予防に努めてもらうと、そういったことを伊那市としては力点をおきたいというふうに考えます。



○議長(伊藤泰雄君) 柳川議員。



◆18番(柳川広美君) なかなか、がん検診に行かないという方が多いと思いますね。その点で、この腫瘍マーカーも一つの方法かと思いますので、ぜひ検討していただきたいというふうに思います。以上で質問を終わります。



○議長(伊藤泰雄君) 以上をもちまして、柳川広美議員の質問が終了しました。

 暫時休憩いたします。

 再開は、11時10分といたします。



△休憩 午前10時58分



△再開 午前11時10分



○議長(伊藤泰雄君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。

 小平恒夫議員の質問に入ります。

 14番、小平恒夫議員。

     (14番 小平恒夫君登壇)



◆14番(小平恒夫君) 14番、私、小平恒夫でございます。

 南アルプスと中央アルプスに抱かれた雄大なパノラマ、伊那市。四季折々のその感動が、そのドラマが、胸に伝わってくるような伊那市ではないでしょうか。

 平成23年の伊那市の主要観光地を訪れた観光客は、述べ141万7,800人で、前年度より17.8%の減少でございました。

 また、観光消費額の32億1,100万円で、17.5%の減少でございましたが、しかしながら、パワースポットとしての分杭峠の観光客の増加が目立ち、平成23年、分杭峠を訪れた観光客は、17万7,100人で、その消費額は、9億2,800万円でございました。東日本大震災などの影響で、総体的には減少したわけではございますが、観光は災害や景気、宣伝、話題などに大きくされる分野かと考えます。

 平成24年は、観光客、消費額とも前年度より増加していることと期待をいたしておるところでございます。

 伊那市観光株式会社は、市と連携をいたしまして、高遠町の桜の花、桜の葉を使った発泡酒、さくらビールを2年間かけて開発をされたところでございます。高遠城址公園などの観桜期の花見客だけでなく、年間を通して、新商品として全国に発信をしていかれるとのことで、日本初のさくらビールの開発、販売が伊那市の新たな観光戦略の核とならばと、大きく期待をいたすところでございます。

 このさくらビールの商品は、原料のホップ、小麦に加え、新しく初めて、桜の花びらと葉を使用しているところで、酒税上は発泡酒の表示でございますが、中身は麦芽率が高く、非常に高級なビールということでございましょう。税率はやはりビールと同じ扱いだそうでございます。私もさっそく飲んでみましたが、桜の花と、桜の葉、風味や香りがほどよく喉にしみて、おいしくいただきました。

 それでは、通告をしてございます、次の3項目の質問へと入らせていただきます。

 まず、1つ目に、伊那市の観光戦略と、広域観光への取り組みについて。2つ目に、外国人観光客誘致事業、インバウンドの推進について。3つ目に、仙流荘、入野谷、宿泊施設の経営状況と、冬期間の営業についてでございます。

 まず、1つ目といたしまして、伊那市の観光戦略と、広域観光への取り組みについてでございますが、今まで高遠城址公園、さくら祭り中、さくら号の列車を、伊那北駅へ乗り入れております。

 しかし、列車からバスを降り、その日のうちにとんぼ帰りしてしまうような状況が今まで続いておりました。伊那市がこれから取り組んでまいります主要観光事業といたしまして、市内の滞在型誘致事業の一環といたしまして、JRの提携する中で、さくら祭りのPRの強化を兼ねながら、滞在型の誘客をはかるとのことでございますが、具体的な施策につきまして、どのように推進をされていかれるのか、まずこの点から、市長のお考えをお尋ねをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 従来のさくらまつり号については、JR東海とJR東日本、JRバス関東、この3社が一緒になってやっている取り組みであります。全国でも初めてでありまして、こうしたさくらまつり号に加えて、JR東海の飯田線を使った秘境駅号、この秘境駅号とタイアップをさせて、市内への宿泊もうながしながら、滞在型としての客商品をつくったものであります。

 今回は、2つのコースを設定しておりまして、1つは豊橋から、豊橋の駅から飯田線、それから市内の観光、宿泊、そして木曽福島へ行って、それから中央西線で名古屋に帰るというコースと、その逆の名古屋から木曽福島、そして伊那へ宿泊をして、飯田線で豊橋へ帰るというコースであります。

 この飯田線の利用につきましては、飯田駅までということになりますので、そこからの二次交通対策としてバスを利用するという、そんなものでありますが、4月13日から21日という間で、500名近い方の宿泊を予定をしております。

 これはJR東海がやりますので、ポスターの列車への中吊り広告、あるいは情報誌、ぽっぽという情報誌がありますが、この情報誌で特集として掲載をしてくださると。また、名古屋駅でのPRイベントを行ったり、JRのホームページでの紹介ということで、JR東海が全面的に主体となって行うという取り組みであります。

 JRの媒体を使って行うことによって、この桜の時期だけではなくて、この伊那谷、伊那市、こうしたところに個人客としてまた訪れると、四季を通じて訪れるということも十分考えられますし、また来年度、再来年度といったことの中で、そういった新しい観光客の開拓といったことにつながってくるということで、リニア中央新幹線の開通に向けて、JR飯田線の利用促進といったことにも、私たちもしっかり取り組んでいかなければいけませんので、そうした先進的な第一歩になる、そうした取り組みという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。



◆14番(小平恒夫君) リピーターの掘り起しというような観点からも、大変よい企画だということでもって、これからそうしたJRとの連携を大いに期待をいたすところでございますので、ぜひよろしくお願いをいたします。

 次に、伊那市観光協会の組織強化に向けた取り組みをなされた、事務局体制強化に、協会の自立を高め、観光PRの事業推進を図るとのこと。平成25年度にも3,850万円の予算が計上されておられますが、具体的な事業の内容につきまして、市長の見解をお尋ねをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 今、観光にかかわる組織といったことで申し上げますと、件の観光協会、そして伊那市観光株式会社というものがあります。さらに、伊那市の市としての観光課といったものがありますけども、観光協会は民間の立場で観光振興を行っているという組織であります。観光振興については、本来は民間が中心となって行うということが基本であるという考えの中で、24年度から行政と協会のあり方というのを検討してまいりました。

 この検討については、まだ途中ではありますけども、新年度では、事務局体制をさらに強化しようということで、引き続いて伊那市観光協会の組織強化に向けた取り組みを行ってまいるということであります。

 行政と、それから協会の分担を明確にするということ。また、民間という立場の中で実施をするということは、機動力が増してまいります。予算執行についても、素早く対応ができ、また状況の変化にも対応がしやすいということでありますので、今まで大きく3つある組織を観光協会を軸にして進めてまいると。観光戦略の強化を、そちらを中心にして行っていくという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。



◆14番(小平恒夫君) ぜひ、民間との市との連携、これを密にしていただいて、思い切った事務局強化体制に取り組んでいただきたいと、かように思うところでございます。

 次に、信州そば発祥の地、伊那。その事業充実へ取り組みをされるとのことでございますが、信州そば発祥の地、伊那市と、高遠そば、あるいは行者そばを核とした、そのそばを大いにPRして、そばの振興を図るとのことでございますが、どのような計画を考えておられるのか、市長の見解をお尋ねをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 信州そば発祥の地、伊那という話の中では、行者そばの伝説、それから保科公による高遠そばのことということがあるわけでありまして、そうしたことを食というものを観光の一つの大きな柱に見立てて、そうした伊那ならではの食べ方、おそばのおいしい食べ方というものを発信をしていくということであります。

 このそば振興につきましては、観光客のニーズというのを捉えたときに、観光には必ず食がつきものであるということで、伊那には従来のローメン、あるいはソースカツ丼といったものがあるということは周知のとおりでありますが、それに加えて、信州そば発祥の地のブランドをさらに高めていくといったことで、観光プラス食というのが骨太になってくるという、そういう考えであります。

 おそば屋さんと、それから生産者の収益ということは当然でありますが、この地域はそば栽培としては県下最大の地域であります。また、入野谷郷、長谷、三峰川流域でありますが、これも長野県、信州そばの三大生産地の一つが、この入野谷郷になりますので、そうしたことも上手に使って、そばの作付面積、遊休農地の利用にもつながるわけですし、また農家の収益にも当然つながっていくということになります。

 そうした、そばによる地域振興というのも考えてのことであります。具体的には、この観桜期でありますが、信州そば発祥の地ということを前面に出して、そばを振る舞うという計画をしております。

 ただ、桜の時期の信州そば発祥の地の発信というのは、秋に向けての発信でありまして、昨年行いました行者そば祭り、それから信州伊那新そば祭り、みはらしファームでやりました。その後で、高遠城址公園で麺街道フェスタ、信州そばの高遠そばの発信をしたと。3週連続行ったことによって、たくさんのお客さんがお見えになりました。

 このことは、さらに大きく膨らませていこうということで、桜の時期に秋の宣伝をするという考えであります。25万人から30万人というお客さんがこの高遠に訪れますので、そうした皆さんに、秋の情報を持ち帰ってもらうという。そうすれば、また秋におそばを食べに、もみじ狩りに来るといったことにつながりますので、そういったことをこのさくら祭りのときに情報の発信をするということを考えております。

 それから、スタンプラリー形式のそばマップというものも、今、検討しておりまして、そば屋さんにも参加をしてもらって、一緒になって取り組んでいく。そうしたことも、おそばにかかわりを持ってる皆さん方が中心となってやってくださるのが一番望ましいわけでありますので、そうした発信の応援、支援というのは行政でしっかりやっていく。実際に行動してもらうのは民間の皆さんで、その利益はまた民間に還元されてるというかたちを求めながら、取り組みを進めてまいりたいという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。



◆14番(小平恒夫君) 信州そばの発祥の地、伊那市ですね。そうしたことを観光の要として、これからもどんどんPRし、実施していただくことを大きく御期待をいたすところでございます。

 次に、ジオパーク南アルプス中央構造線エリアが、日本ジオパーク委員会が、4年に1度の審査がありまして、このたび再認定をされました。ジオパークの魅力がますますこれからは重要になってくることかと考えますので、ジオパーク観光資源といたしまして、観光に発信をしていくべきだと思いますが、この点につきましても、市長のお考えをお尋ねをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) この1月でありますけども、第16回の日本ジオパーク委員会において、南アルプスのジオパーク中央構造線エリア、この再認定がなりました。4年に1度という、大変ハードルの高い認定でありますけれども、幾つかの指摘を受けながら、またよい点の指摘も幾つもありましたので、そうしたことを検証しながら、このジオパークを地域振興に役立てていきたいということであります。

 ただ、このジオパークは伊那市だけではなくて、おとなりの大鹿村、あるいは富士見町、飯田市といった4市町村で構成をされておりますので、そうしたところと連携がさらに大事になりますので、そうした学習、それから教育といったところに結びつけた、観光の資源として期待をし、また実行に移していきたいと。

 中央構造線エリアというのは、中央構造線152号線だけではなくて、またそこから派生をしている南アルプス林道、この林道にもジオサイトが幾つかあります。また、法華道もそのコースにも入っておりますし、露頭も幾つもあるということで、たくさんの楽しみのつまったジオパークでありますので、そうした地域振興に寄与するというジオパークの理念を上手に生かしながら、地域の活性化に努めてまいりたいという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。



◆14番(小平恒夫君) ジオパークのやはり学習や研究の場を通して、観光に大きく結びつけていっていただきたいと、かように願うところでございます。

 次に、山岳観光の振興といたしまして、南アルプスや、中央アルプスなどに豊かな自然がございます。こうした自然を生かした山岳資源や、地元の農産物の有効活用による農産物とを結びつけることによって発生する農業観光、それを山岳観光とどのように推進していったらよいのか。こうした点につきましても、市長の見解をお尋ねをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 当地においては、山岳、南アルプスと中央アルプスという、日本を代表する山岳を有しておるわけでありまして、またそこからそこにつながっていく山地、里山、また農地、大、中、小の河川、そうしたものはこの地域の全体の財産であります。伊那市のみならず、伊那谷全体の財産であるという考えの中で、こうしたことについては、過大な、極端な手を加えて改変するのではなくて、今ある状況を後世に伝えていくということが基本理念として、またそれを活用していくという考えであります。

 農業とそれから山岳を結びつけるという、一見、異なる見方もあるかもしれませんが、景観という観点でいくと、当然、農業も山岳も、また人々の営みというのも、風景としては重要な景観としての要素となるわけでありますので、そうしたところを総合的に発信をしたいという考えであります。

 農業については体験もできますし、また、おいしい、安全な、しかも本物の、そうしたブランド化された農産物の提供ということ。また、山岳についても3,000メートル、あるいは今年は中箕輪尋常高等小学校の遭難からちょうど100年ということになりますので、そうした記念の年であるということ、節目の年であるということも一つの資源として共有をしていけるのではないかというふうに考えています。全体として、総合的な資源の活用ということが肝要かと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。



◆14番(小平恒夫君) やはり、地元のおいしい農産物、こうしたものを、さっき、今、質問に対して、市長が山岳観光と農業観光と異なもののようだけれどもというところを強調されましたが、まさしくそうしたことによって、その発想が農業観光並びに山岳観光として発展をしていっていただきたいと、かように思うところでございます。

 次に、伊那市と市の観光協会は、子供たちが農家に泊まり、自然や農業や林業に親しみ、体験できる農家民泊を取り入れた学習旅行の誘致に動き出すようでございます。

 主に都市部の学校がターゲットのようでございますが、自然とのふれあい、田舎暮らしの体験で、伊那市の魅力が活用できるとのことで、大変にすばらしい取り組みかと考えるところでございます。

 このような観光資源の発掘は、伊那市の新たな観光戦略として、大きな期待が寄せられるわけでございます。この点につきましても、市長のお考えをお尋ねをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) まず、観光というのは観光消費額があって初めて産業として成り立つわけでありますので、単に人がたくさん来たから、あるいは人が何回も来たからということで、それが観光だということにはならないと思います。

 そうした中で、市としても、また観光協会としても、いろんな取り組みを今までしてくる中で、農家民泊ということをテーマに実践を始めております。東京都新宿区からも、4つの小学校の生徒が伊那に来て、宿泊をし、農業の体験をするということ。また、農家民泊ではありませんけども、都立北園高校、また葛飾野高校の生徒が、三百数十人、毎年訪れております。

 そうしたことの中で、通過型の観光から滞在型の観光の一つの姿として、農家民泊というのもしっかりと進めていこうという考えであります。1学年で約100人規模の小中学生を想定をしております。1泊目を農家に泊まって民泊と、2日目を市内の宿泊施設で受け入れると、そうしたモデルを計画をしております。

 農家に泊まるということになりますと、そうした農家の皆さんの募集をかけるというか、皆さんの協力が必要になりますので、今も農家民泊やってくださる方、当然お金は払います。決まった料金がありますので、そうしたことを1軒当たり4人とか、あるいは3人とかに受け入れていただいて、そうした農家民泊の募集を進めながら、さらにたくさんの都会の子供たち、またもちろん都会だけではなくて、地元の子供たちもそうした経験が乏しいわけですので、そうしたところからまた始まっていくということにもなるわけであります。

 そうしたこの事業をすることによって、市民の皆さん、農家の皆さん、そうした皆さんの生きがいとか、また農業振興といったことにもつながっていくと思います。

 民泊を通じて、また民泊だけではなくて、体験などについても、農業、あるいは林業といったところに携わることが、子供たちに対してのいい影響を及ぼしていくのではないかと同時に、この地域の観光産業が進展していく、伸長していくという考えで進めていきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。



◆14番(小平恒夫君) ぜひ、観光産業はやはり満足感を味わっていただいて、それからお金を落としていっていただくと、こういうことかと思いますので、今、発想されている農家民泊につきまして、準備体制を整えていっていただいて推進をしていただきたいと思います。

 それから、次に、これからは伊那市独自だけの観光産業に加え、観光の広域化も重要な施策になってくると考えます。権兵衛トンネル開通により、伊那地域と木曽谷との連携による観光を、市長はどのように捉えておられるのか、その見解をお尋ねをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 観光を語るときに、おらが町、おらが村、おらが市というだけでは観光は成り立ちませんので、はば広く、広域的な観光を進めましょうということで、近隣の市町村長にも呼びかけてまいりました。

 先日でもありますけども、伊那谷3市では、幾つかの共通の取り組むべき方向がありますので、その中に観光というものも入れながら進めましょうと。

 また、木曽、高山といった361号線にそった、そちらの観光の今後についても、今から研究を進めていかなければいけないということで、昇竜道、天竜道といった思想を持ち込みながら、トライアングルでそうした観光の地域をつくっていくという考えが望ましいと思います。

 それぞれ持っているいいものを補完し合いながら、また利用し合いながら、地域全体が浮上していくと、底上げができる、そうした観光のあり方というのが、これからの時代の観光だと、姿だと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。



◆14番(小平恒夫君) 次にですね、上伊那地域の観光客の受け入れや、誘客を広域的に進めていくために、組織を強化していくことが要望されるわけでございますが、上伊那8市町村や、関係団体でつくる、上伊那観光連盟の体制強化が求められております。観光客受け入れ体制の整備や、観光客の集客に取り組まれておられることと思いますが、市長は、この上伊那観光連盟の会長でもございますので、こうした点につきましても、これからすばらしい観光施策を推進していっていただきたい。また、伊那谷全体を見据えた広域観光の推進や、県との観光の連携への取り組みも大変大切で、重要な課題かと考えますが、こうした点につきましても、市長のお考えをお尋ねをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 上伊那観光連盟につきましては、広域観光の推進に向けた推進母体として、組織されているわけであります。知名度という点でいくと、この伊那についても全国的にはほとんど知られていない地名でありますので、そうした低い知名度を上げるためにも、木曽という木曽谷、木曽路という名前と一緒になって、伊那谷というものを上げていく。

 あるいは、山岳観光であれば、日本を代表する中央、南アルプスといったものも上手に発信をしていくということで、観光連盟だけではありませんけれども、そうした組織を使って、はば広に、また深く、そうした取り組みをしていくことが求められると思います。

 県も、私も、県に行くたびに県の観光部がありますので、そちらのほうと打ち合わせを繰り返しながら、これからのあり方というのを、今、研究をしております。

 一つのかたちとして、山岳県という、山岳観光というのに長野県は力を入れるという方針を出しておりますが、具体的なその姿が見えてこないという中で、提案をしながら、またこの地域でできることについては、具体的な実行を繰り返しながらということで、県ともしっかりとやっていく。

 また、県も観光をインバウンドに求めておりますので、私たちもインバウンドとして、広域観光の中で、特に台湾を中心とした取り組みが具体化されてるということであります。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。



◆14番(小平恒夫君) やはり、観光地のポイントを、やはり広く大いにPRしていくと、こういうことが観光の振興につながっていくのではないかと、このように思うわけでございます。

 次に2つ目の質問でございますが、今、市長がインバウンドという言葉を発せられましたけれども、外国人観光客の誘致事業、インバウンドの推進についてでございます。

 最近、海外からの観光客の誘致、インバウンドがどこの自治体でも活発になってきております。伊那市でも、海外からの観光客増加に向けて、重要な施策の一環といたしまして取り組んでまいったことかと思いますが、これからもインバウンド事業に向けた積極的な取り組み、事業の推進、これをどのようにはかっていかれるのか。また、今まで取り組んでこられた実績等がございましたら、市長にお聞きをいただきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 平成23年度から始めました外国人の誘客事業でありますが、この2年間を振り返りますと、事業を進めるための戦略をしっかりと練ってきたと。また、受け入れ体制のかたちを整えつつあるということ。また、海外の雑誌へ掲載をしていくということ、さまざまな取り組みをしてまいりまして、そうした中で、ターゲットとしては、台湾、中国をメーンとしましょうという方向であります。

 中国につきましては、御承知のようになかなかぎくしゃくとした関係がありまして、難しいというところもございますので、友好都市ではあるというものの、台湾をメーンとして進めるということが、この地域として、伊那市だけではありませんけども、この地域と全体として方向が決まってまいりました。

 そうした中で、実績も既に上がっておりまして、海外メディアを呼んだりとか、これ、長野県も呼んでおります。こうしたメディアの視察というのは、10団体を超えるという受け入れをしておりますし、また昨年あたりは修学旅行として、訪日教育旅行というのがありました。これも8校参りまして、240名程度。伊那スキーリゾートへも、バスで400名程度が訪れているということで、雪のない地域から、雪を上手に利用して誘客をするということも始まっております。

 また、桜というのも海外には多くありませんので、そうした高遠城址公園の桜というのは、大変な魅力だということで、台湾への旅行者への発信ということをした結果、3つのツアーが予定を既にされているという状況であります。

 それから、これは伊那谷全体の話なんですけれども、香港からサイクリングのツアーがやってくるということで、これは4泊5日ほどなんですが、飯田から、駒ヶ根、伊那、辰野、伊那谷をずっと走るという、そうしたツアーがあります。これも分杭峠を越えたり、また宿泊先は仙流荘であったりというようなことで、桜の時期に合わせた、そうしたサイクリングツアーというのがありますので、これも大きな変化が期待できると。いろんな皆さんが、全世界からサイクリングツアーとしてこの地域にやってくるという期待もあるわけでございます。

 そうしたことが、地域の持っているそうした一つ一つの財産、資産を上手に生かしながら、お互い補完をして、観光客、インバウンドを進めていくということになると思います。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。



◆14番(小平恒夫君) また、今のインバウンド事業と重なるところがあろうかと思いますが、駒ヶ根市は先月の2月3日、インバウンド事業の一環といたしまして、台湾台中市から2組のカップルや、観光関係者を招待をいたしまして、中央アルプス千畳敷カールの雪の上で、純白の結婚式が開催をされました。2組の挙式の模様は、台湾国内でも報道をされ、台中市観光局から、既に問い合わせが相次いでいるとのことでございます。

 こうした催しが、今後のインバウンド事業に極めて重要で、そうしたことを開催することがすばらしいことだと考えます。ぜひ、伊那市には魅力ある観光地、桜を含めた数多くの観光名所があるわけでございますので、伊那市独自のインバウンド事業への取り組みを大いに期待をいたすところでございますので、市長の見解をお尋ねをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 駒ヶ根市千畳敷におけるそうした取り組みというのも、大変注目を集めているわけでありますし、それはこの地域全体から見ると、高山帯において、ああした取り組みをして、おりてきたらどこかに宿泊をするだけではなくて、またどこかを見て回るということにもなります。

 そうした吸引力のある、また魅力あるところが幾つもこの地域にはあるということを利用していくというのが、インバウンドの事業の中では大変重要であるということであります。

 特に、桜、先ほども話をしましたが、これほどの桜というのは海外にはありません。見る方は恐らくどぎもを抜かれて、またその話が自国に戻ったときには広がっていくということになりますので、そうした桜の時期に、全国、全世界から人が来るような、そんな仕掛けも今、準備を進めているわけであります。

 特に、中国、台湾の皆さんが、この高遠に来て、恐らく驚くだろうというのが、桜だけではなくて、実は孔子廟というのがあります。日本でこれほど孔子を大事にしているところっていうのは、逆にすごい魅力として自国に発信されるのではないかという見方もありますので、そうした台湾と高遠の古くからのつながり、またそうした進徳館の教えなども、こうしたインバウンドの中にも上手に折り込みながら進めていくのがいいのではないかという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。



◆14番(小平恒夫君) 次、やはりインバウンド事業でも、伊那市独自で取り組めるもの、あるいは広域観光による県とか、木曽谷、また上伊那地域や、広く伊那谷を含めた、それぞれのニーズに合ったインバウンド事業も極めて重要になってくることかと考えます。

 そこで、広域観光を見据えたインバウンド事業への連携をする中で、インバウンドへの研修や、戦略会議もテーマになってくることかと考えます。インバウンドと広域観光による情報の交換にも必要不可欠ではないかと考え、修学旅行の受け入れにも効果があるのではと考えるところでございます。

 こうした点につきましても、市長のお考えをお尋ねをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) インバウンド事業では、特に広い範囲で観光地を求めるということが基本でありますので、先ほどちょっと触れましたが、昇竜道という、そんな今、取り組みがあります。

 これはセントレアに来たお客さんが、能登半島に向かって、能登半島を竜の頭に見立てて、竜が上っていく、昇竜道という、そうしたもので、高山を通りながら行くと、そうしたことが中部陸運局、それから北陸信越運輸局が中心となって始まっております。

 それともう一つ、天竜川を上ってくるというそういう発想が、昇竜道、天竜道というのがありまして、これも双頭の竜という、2つの頭を持った竜に見立てて、これも使えるのではないかということで、それを結びつけるのがR361だという。そんなインバウンドの姿も描いております。

 そうした中で、訪日旅行も一つのかたちでありますので、こうしたことを取り組む中で、学校との交流もあります。また、宿泊というのが条件となりますので、こうしたときには長野県が窓口となって、市町村と連携をはかっていくということが重要かと思います。

 この2月でありますが、先月、伊那路木曽路広域観光連携会議というものを開きました。これは民間事業者を中心として、いろんな事例発表をして、さらに連携を深めましょうという懇談会であったわけですが、非常に熱心な議論があり、また取り組みの姿というのが具体的なかたちとなってきておりますので、こうしたことを繰り返すことによって、広い範囲でインバウンドの展開ができるという考え方です。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。



◆14番(小平恒夫君) それでは、最後の質問に入りたいと思います。仙流荘、入野谷宿泊施設の経営状況と、冬期間の営業についてでございます。

 仙流荘、入野谷は、平成19年、事業統合以来、伊那市観光株式会社が営業をいたしております。ところで、経済建設委員会が、入野谷の営業について、1月29日(火)、勉強会を開催をいたしました。少しでも売り上げに協力できたらと考えまして、1泊2日全額自己負担で行いました。中山長谷総合支所長、伊那市観光株式会社専務取締役でもあります、伊藤高遠総合支所長並びに、入野谷の北原支配人も出席をされ、入野谷施設の歴史から、営業などについて、さまざまな意見を交換をいたしました。

 仙流荘、入野谷は、特に冬の期間の経営が大変厳しい状況になっておりまして、一時は入野谷につきましては、冬期間部分休業も考え、検討されたようでございましたが、現在も通常どおり営業をいたしております。この経過につきまして、市長にお尋ねをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 伊那市観光株式会社、宿泊施設と、それから入浴施設、それから山小屋、パン屋ということで、11の施設を持っておりまして、それぞれ営業努力をする中で、どうしても赤字が解消できないという施設が何カ所かあります。

 特に長谷地域には、仙流荘、それから入野谷という施設が近い位置に存在をしているという中で、夏場についてはそこそこの売り上げがあるわけですが、冬期間については大変営業が厳しいという状況であります。

 伊那市観光株式会社では、2つの施設を廃止をするという方向に持っていかないための努力の一つとして、入野谷については、12月から3月までのお客さんが非常に少ない時期、この月曜日から木曜日までの平日を休業として、かわりに仙流荘を無休で営業しようということを考えたわけですが、長谷の地域協議会に提案する中で、同意が得られなかったために、今シーズン、今年は休業を行わなかったという状況であります。

 現状では、両施設においては、黒字化をして存続させるということは厳しい経営状況にあるということがいえます。何とかしてということを考えてはおりますけれども、単品で抜き出して経営だけを考えると、この2つの施設は難しい。よその利益をつぎ込みながら、何とかやっている状況であります。

 今後、また長谷の地域協議会にも意見を聞きながら、検討をしてまいりたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。



◆14番(小平恒夫君) なかなか冬の期間は、資料を拝見いたしましても、厳しい状況には変わりございません。入野谷は南アルプスの懐、大自然に囲まれたリラクゼーションと交流の宿として利活用をされております。パワースポットとして知られる分杭峠が近くにある、このところ、観光客や、気場を求めて訪れる人たちで、シーズンは大にぎわいでございます。入野谷の宿泊施設も、近年、利用客の増加が見込まれておりますが、冬の間はお客の減少で、全体的に損益の状況が続いております。

 入野谷施設内には孝行猿資料館もあり、長谷に伝わる民話、孝行猿の資料が展示をされております。伊那市教育委員会は、親孝行の讃歌コンクールが8年ぶりに復活をいたしまして、全国から416点もの応募が寄せられたわけでございます。

 2月10日入野谷で表彰式がございまして、母親への感謝の気持ちをつづった、私のところの従業員の恐縮ですが、吉田玲子さんも入賞をいたしたわけでございます。入野谷の宿泊施設のPRにもつながり、全国各地から孝行猿伝説を求めて、訪れていただけたらと考えるところでございます。

 こうした取り組みをやはり長く続けていただきたいと思うところでございますが、市長並びに教育委員会の見解をお尋ねをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) この孝行猿に関して、親孝行の讃歌というのは、過去にも実施をしました。5年ほどで終了したわけなんですが、また改めてこの親孝行の讃歌というのを始めたわけであります。

 単に全国から親孝行に関する作文を集めて表彰するということの繰り返しでは、前回と同じ轍を踏むことになりますので、そこから派生をするような企画が重要だということで、今回は考えております。

 特に、親孝行というこの時代、とても重要な言葉を地域づくりに、地域振興に反映させるような、そうしたアイデアを普請をしていかなければいけない。と同時に、ゼロ磁場を有する入野谷でありますので、健康というのも上手に組み合わせていくという。親孝行と健康をミックスさせたような、そうした商品づくりと、また発信というのが長続きをする一つの手法ではなかろうかという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 山崎教育次長。



◎教育次長(山崎大行君) 親孝行の讃歌事業でありますけれども、孝行資料館のございます入野谷で表彰式を行いました。表彰式には新潟県、それから東京都からも受賞をされた皆さんが御参加をいただいておりまして、市長も申し上げましたように、親孝行の里、こういったものを全国に情報発信することによりまして、地域振興、また観光振興をはかりたいということから、事業を検証した上で、継続して事業を実施してまいりたいと考えております。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。



◆14番(小平恒夫君) ぜひ、これからも趣向をこらしたお取り組みをお願いをいたしておきます。

 入野谷の4階には瞑想室があり、気場を生かして、利活用をされております。入野谷での勉強会の意見の中には、孝行猿を題材にした語り部を開催したらとか、冬の期間の料金をもっと安くしたらとか、あるいはより効果がある営業活動を推進すべきではないかとか、あるいは料理メニューの中に、海のものよりか、ニジマス、アユ、ヤマメ、イワナなど、川魚のほうがよいのではないかなど、さまざまな意見が出されました。

 これらのことを取り入れられても、すぐに冬期間の損益減少につながるとは考えられないとは思いますが、この点につきましても、やはり少しずつでも改善されることを考えるところでございます。

 この点につきまして、市長の見解をお尋ねをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 赤字解消に向けては、さまざまな取り組みをして、今日にいたっているわけでありまして、そうした中でのまだ結果が出ていないということで、先行きが暗いわけであります。

 従来やってきたものの中にも、湯治プランというのをつくってみたり、また料理についても工夫を凝らしてるということがあるわけであります。

 孝行猿とか、ゼロ磁場というのは、入野谷にとっては売りの一つ、大きな売りの一つでありますので、そうしたことを中心として、冬期間限定メニューとか、また食事内容についても、例えば県内から来ているお客さん、地元のお客さん、それと県外からのお客さん、県外はどちらから来ているかといったことも、よく確認をした上でのメニューを変えるということも、今以上に工夫をして、対応をしていきたいということで考えております。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。



◆14番(小平恒夫君) 今、市長が申されたように、やはりどこの地域から来ていただくか、あるいは連泊をするのか、それによっても料理のメニューが大きく異なってくることかと思いますので、そうした点も十分研究をされて、やっていただきたいと思うところでございます。

 損益の状況を見ますと、入野谷、仙流荘ともに、年々減少傾向にあるものの、やはり12月から3月までの4カ月間の冬の期間の損益が、全体の損益につながっていると考えます。特に、12月の忘年会シーズンの売上期には、もっと売り上げを今まで伸ばすことも必要不可欠ではないかと考えますので、こうした点につきましても、市長のお考えをお尋ねをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 先ほどと重複する部分もあろうかと思いますが、12月から3月の売り上げというのが非常に影響しているということであります。

 そうした中で、冬季限定メニューを考えながら誘客に努めたいということであります。入野谷にある孝行猿、それからゼロ磁場と、そうしたものも上手に利用をしていくということが重要であるという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。



◆14番(小平恒夫君) 次に、長谷の分杭峠の石が、諏訪市のホテルで最近、改築をした大浴場に分杭峠のゼロ磁場の湯として、県内の石を活用した幾つかの浴場もございますが、オープンしたとのことで、今、大変な話題となっております。こうした新しい特色ある浴場を、観光資源としての活用、その施設の観光地、また、そのPRがはかれることと思います。

 入野谷の浴場にも、確か分杭峠の石があるとお聞きいたしておりますが、地元の入野谷では、もっとこうしたことを積極的に宣伝PRしていくべきだと考えます。

 こうした、入野谷の浴場を、分杭峠のゼロ磁場の湯として、みんなにもっとPRをはかるということもよいことかと考えますので、これからの冬期間の入浴者、あるいは宿泊者増が期待されるのではないかと思いますが、こうした点につきまして、市長のお考えをお尋ねをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 今現在、入野谷の浴室には、分杭峠の石を設置をしてありまして、このことについて、脱衣所のポスターで案内をしているという状況であります。

 最近、諏訪市にあります、華乃井ホテル、RAKO華乃井でありますが、こちらのほうからリクエストがあって、長谷に産出されている蛇紋岩、地元では温石石という、温まる石ということで呼ばれておりますが、それと分杭峠のゼロ磁場の石というのも貸し出しているということで、確かに華乃井ホテルのホームページ、またポスター見ると、しっかりと載っていて、また、ホテルの女将からも、分杭峠、また入野谷の宣伝もしていただいてるということであります。

 このようにして、違う場所ではありますけれども、お互いのいいところを発信し合うという、今現在では一方的に発信をしてもらってるわけでありますが、そうしたことによって、さらに地名度を上げていくということが大事だと思います。

 ゼロ磁場の湯ということとはいいながらも、今まではPRが十分とはいえないという感じでおりますので、さらにPRをして、利用者をふやしていきたいというふうに考えます。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。



◆14番(小平恒夫君) やはりみんな健康に効くとか、大変効果があるとか、あるいは癒しの効果があるというようなことが、一つのお客を呼び込む、本当にすばらしいことでないかなと思うところでございまして、やっぱり、今、市長が申されたとおり、入野谷の分杭峠のゼロ磁場の湯ということ、こうしたことをもっと積極的にPRしていっていただきたいと思うところでございます。

 仙流荘の営業につきましても、南アルプスへの登山バス運行期間や、観光シーズンは大変にぎわうわけでございますが、冬の期間については、長谷地域に、先ほど市長が申されたように、仙流荘、入野谷の2つの宿泊施設があるため、なかなか厳しい状況にあることには変わりはございません。

 しかし、みんなであらゆる英知を結集していただきまして、生き残りをかけた冬の期間の営業対策が強く求められるところでございますが、こうした点につきましても、再度、市長のお考えをお尋ねをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 現状では、両施設を黒字営業で存続させるということは、非常に厳しい状況であります。営業努力をしっかりしながら、黒字に転換できるということが求められるわけでありますが、そのためにも、冬期間の休業というのも選択肢として、伊那市観光株式会社を中心に検討していくことも必要だと思います。

 仙流荘については、ジオパーク、エコパーク、また山岳観光と、その拠点という位置付。入野谷については、健康、親孝行、分杭のゼロ磁場という、そうしたものも上手に発信をしながら、努力をしつつ、また、今後のことも地域の皆さんと話し合ってまいりたいという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 小平議員。



◆14番(小平恒夫君) 仙流荘、入野谷が損益だということを申してきましたけども、やはり、ちなみに平成23年度の高遠さくらホテルは、年間を通して損益が1,166万円でございまして、羽広荘は、平成23年度の年間の利益ですね。黒字が1,809万円ということを申しておきます。

 いずれにしても、こうした冬期間の冬の間の経営が厳しいことには、改善されないかと思いますが、幾多の知恵を出し合って、来季の冬期間におきましても、入野谷、仙流荘が引き続きまして営業をされますことを、こころより御期待を申し上げまして、私の質問を終わりとさせていただきます。



○議長(伊藤泰雄君) 以上をもちまして、小平恒夫議員の質問が終了しました。

 暫時、休憩いたします。

 再開は午後1時30分といたします。



△休憩 午後0時7分



△再開 午後1時30分



○議長(伊藤泰雄君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。

 前澤啓子議員の質問に入ります。

 16番、前澤啓子議員。

     (16番 前澤啓子君登壇)



◆16番(前澤啓子君) 16番、前澤啓子でございます。

 私は、4点にわたって質問をさせていただきます。

 1として、保育園民営化はだれのため。2として、公共交通はまちづくりの要。3として、障害者福祉のあり方について。4として、福祉灯油の要請についてでございます。

 それでは最初に、保育園民営化はだれのため。

 午前中の答弁の中で、市長から保育園の民営化はお金のためではないという答弁をいただいております。保育の主体、保育の中心は子供であると思いますので、それでは、保育園を民営化をして、子供にとってどんなよいことがあるのでしょうか。市長のお考えをお聞きいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) まず、多様な保育形態によって、生きる力を育むことができるという考え。既存の私立の保育園でも、子供たちは立派に今、成長をしております。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) 伊那市の保育園民営化ガイドライン素案では、上の原保育園に民間移管した場合に、伊那市の負担が5,000万円削減できるとしております。保育行政審議会では、5,000万円削減できるから民営化では、保護者は納得しないとの意見がありました。

 伊那市の公立保育園の保護者の中に、公立保育園を民間移管してほしいというような要望があるのかどうか、お聞きをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 民間移管につきましては、その方向で今、検討、研究をしているという段階であります。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) 研究段階で、保護者からそういう要望があるのではないということだと思いますけれども、民間移管、そもそもは大都市の待機児童の解消のため、保育に営利企業が参入しやすい仕組みづくりのもとで打ち出されたものであります。

 伊那市の実情には合わないというふうに私は考えますけれども、伊那市では、どのようなところが受け手となると、市では考えてらっしゃるのか、市長にお伺いいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) この民間委託への研究というのは、都会の追従をするためのものではないということを、まず申し上げたいと思います。

 黒河内議員のときにもお話をしましたけれども、1つは民間の参入によって、公立を含めた保育全般の資質の向上をはかると。もう1つは、長時間保育、あるいはバス通園など、保育のニーズの変化というのは当然ありますので、そうしたものに対応できるということが1つ。3つ目については、国の補助制度を生かした保育運営を行うということで、保育サービス全般の相乗効果をはかる、そうしたことが目的の大きなところであります。あくまでも経費節減が目的ではないということを申し上げておきます。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) 子供の立場に立って考えた場合に、今の伊那市の保育で、非常に問題があるというところは私は見受けられないというふうに思います。見学などにも伺っておりますけれども、自然の中で、本当に生き生きと行動している。公立の保育で、本当にいき届いた保育が伊那市ではされているというふうに思います。

 その中で、保育ニーズの多様化というようなことを挙げて、例えば車で送迎をするなどというようなニーズ、こういうものも出てこないとも限らないとは思いますけれども、現状でそのような大きなニーズの変化があるというふうには、私は見受けられないというふうに思っているところであります。

 例えばですけれども、この素案によれば、参入業者の公募というところで、市内外の公募範囲の拡大ということも挙げられておりますけれども、例えば大手企業が参入したような場合に、伊那市の市民の税金が都会に吸い上げられることともなり兼ねないというふうに思うんですけれども、このようなことは考えられないでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) あくまで、研究、検討段階でありまして、都会の業者に委託するということは決まっているわけでももちろんありませんし、多面的な検討を行っているということで御理解をいただきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) この問題で、労働組合と話し合いの場を持ったのかどうかをお尋ねをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 今、研究、検討段階であるという、その域でありますので、そうしたところまでは至ってはおりません。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) 民間移管といったような場合には、労働者の労働条件、これが大きく変わってくる。最終的には人件費の削減というところが大きく出てくるというふうにも思いますので、今、手についたところかもしれませんけれども、この問題についても、労働組合などとも話し合いの場をぜひ持っていただきたいというふうにお願いをしておきます。

 2番目です。子供が大きくなれば、親だけではなく、社会を背負う存在になります。ですから、子育ては社会的営みだと思います。子育てで益をこうむるのは社会であって、1人、親のみではありません。

 市長は、保育の受益者負担という言い方はおかしいというふうに思われないでしょうか。私は何かひっかかるものを感じますが。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 保育料につきましては、保育にかかわる費用の一部を負担をしていただいてるわけでありまして、これは当然、受益者負担という見方ができると思います。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) 私は、この受益者という言い方に、何かとても冷たい感じを受けます。やっぱり子供を産んで育てるということについて、伊那市が、社会が応援をしているという印象を受ける、そういう言い方に改めたほうがよいのではないかな。午前中もおっしゃってらっしゃいましたけれども、若者が集うまち、生産年齢、人口の増大、これを考えても、言い方を改めてはいかがかなというふうに私は思いますので、提案をさせていただきます。

 3番目です。地方自治体の本旨は福祉の増進であると思います。保育は自治体が担うべき、もっとも重要な本来業務ではないかと思いますが、市長は自治体が最後まで担うべき業務は何だとお考えでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 市がみずから行うことが法的に義務づけられているもの。そして、市に裁量権がないものという考えでありまして、その上で、保育園の業務では、保育の質が高く、生きる力のある子供の育成に適しておりまして、その運営が効果的なものであれば、委託は可能だという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) 保育のほかに、本来的に市が最後まで担うべき。要するに、民間委託をせず、担うべきものは何かというふうに聞いております。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 自治体が最後まで責任を持って行う業務ということですね。これは市がみずから行うことが法的に義務づけられているものということ。それと、市自体に裁量権がないという、こういうことだと思いますけれども。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) ちょっと内容がよくわかりませんので、もう少し具体的にお話いただきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原武志君) 今、市長が申し上げた2点が、最終的に市が請け負うべき業務だということでありますけれども、具体的に申し上げますと、国からの機関委任事務とか、大分ふえてきております。それから、最近では県からの権限委譲に属する事務がふえてきております。

 法的に、例えば保健福祉部の関係でいいますと、児童手当の給付事務、こういったことについては、各市町村に委ねられているわけです。裁量権がないということになりますと、これはなかなか境界が難しいかと思いますけれども、最近では育成医療ですとか、そういったものが、県から権限委譲されて、市町村で行うというふうに変わってきておりますので、こういったものについては、市には裁量権がない。県から委譲を受けたものを、行政事務として行うと。そういったものが含まれるのではないかというふうに考えます。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) 市で行うべきは、最終的には行政事務という見解なんですかね。



○議長(伊藤泰雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原武志君) 1つの機関委任事務一つにしても、その中で最終的に行政が判断すべきこと。そういった決定権っていうものについては、これは民間委託ということは難しいと思います。

 ですが、最近、伊那市で取り上げました徴収事務ですとか、そういったものについては、決定権はあくまでも市にあるわけですけれども、そういった事務的に作業が進行できるものについては、その分野については委託が可能だというふうに考えます。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) 私は、保育も含め、教育等営利に適さない分野というものは、自治体がかなりの部分を背負ったほうがいいのではないかというふうに考えております。

 民営化をしたほうが補助金が多くなるという、今度の子育て新システム、子育ての関連法ですけれども、その仕組みが私は間違っているのではないかというふうに思います。営利目的の企業が参入しやすい仕組みをつくるという、こういう方向ですけれども、日本はOECD加盟国中、子育て、教育にかける予算のパーセントっていうのは最低であります。子供を守るという観点から、国に対して、保育のための交付税をふやすように、市長会などから要望をしていただきたいと思うんですけれども、この点についてはいかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原武志君) ただいまの議員の意見には、私も個人的には賛成です。今回の子供子育て関連3法については、先ほど午前中の議論の中にもありましたけれども、子供子育て会議っていうのを各自治体で設けると。その中に、保育施設のあり方にも考えなさいという内容が入っております。

 今回、民間委託について伊那市が検討するっていうのも、その法律の内容に基づいて、その検討を始めようということで、素案をつくったものであります。

 以前、三位一体の改革で、保育園の運営費については、交付税措置はされているはずですけれども、一般財源化はされました。したがって、現在、伊那市の保育園運営費については、年間で16億ほどかかるわけですけれども、国県の補助金っていうのはほとんどありません。公立運営に対してはほとんどありません。

 その一方で、私立運営に対しては、建設整備ですとか、実際の運営経費についても、多額の公費がくるということになってます。その仕組み上、民間が運営するほうが、そちらのほうを支援していくほうが、行政上有利という、そういう仕組みになってます。ですから、そこら辺の制度設計っていうのが、やはり公立で行ってきた保育園の今までの意義っていうのがあるわけですので、もう少し見直していただきたいっていうのは、私も個人的には賛成であります。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) あくまで、中心は子供でありますので、子供の健やかな健康、成長のために、ぜひ、市長会などから国のほうへも要望していただきたいというふうに思います。

 大きい2番目、公共交通はまちづくりの要です。

 伊那市の中心部は、家がなくなって空き地となり、そこが次々と駐車場となって、歯が抜けたような町並みになっています。この事実を市長はどのようにとらえていらっしゃるのか、こうなる原因は何だとお考えでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 幾つか原因はあるんでしょうけど、核家族化の進行によって、若い世代が郊外に出て行ってしまったということ。また、後継者がいないということなどが一つの理由になっているのではないかと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) 家族の変化ということも、もちろんあるというふうに思いますけれども、都市計画上では、この中心部から家、人が減っていく、いわゆるドーナツ化現象の一番大きい原因は車だというふうにいわれております。その次には郊外の大型店などです。

 過度の車依存はまちを壊してしまう。このことによって、ヨーロッパでは中心市街地から車を排除している。こういうまちがたくさんございます。人々はゆったりまちの中を歩いています。そこに、豊かな人間サイズのまちがあります。車への過度の依存をやめて、車の流れを規制し、鉄道、バス、タクシー、カーシェアリング、自転車などを組み合わせた公共交通プランを立て、中心市街地の活性化をはかることで、市街地の活性化と、経済の活性化を同時にはかることが可能だと思います。

 まちづくりの基本に、公共交通を据えることについて、市長のお考えをお聞きいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) おっしゃることはよくわかりますけれども、現状、車を全部否定してということはできないと思います。また、自転車の利用もよくわかるんですが、山坂のあるこの地形の中で、都会と同じような理想を求めてもできないのが現状でありますので、総合的に判断をすべきではないかというのが私の考えです。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) もちろん、市長がおっしゃるように総合的に判断する必要があるというふうに思いますけれども、まちづくりの中心的課題として、公共交通があるということについて、市長は否定的に考えられるか、そのとおりとお考えになるか、その辺、お聞きしたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) このことは、公共交通については今までも話をしているわけでありまして、公共交通が要らないと言ったことは一度もありません。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) 公共交通に頼らなければ外出できないと、そういう方もいらっしゃいますし、高齢化の中ではそういうことはだんだんに多くなってくるというふうに思います。

 けれども、そういう場合に公共交通が例えば1時間に1本とか、週に3日とかでは、これは乗るなと言っているのと同じだというふうに思います。いわゆる、あるけれども使えないというふうになってしまうと思うんです。

 公共交通に乗ってもらうためには、使える公共交通にすることが必要だと思います。住んでいる人にも、観光で訪れる人にも同じように乗りやすくなければいけないと思います。これを実現するには、行政の都合を優先するのではなく、乗る人の都合で計画を立てる必要があります。

 現在、伊那市はまず、伊那市の予算、この範囲でできることと決めているというふうに思いますけれども、この考え方だと、使える公共交通が生まれてこないのではないかと思います。ここに市民との協働の余地があると思います。市民に大きく投げかけて、いろんなアイデアを出してもらう。そして、市民の要求を育てることが必要だと思います。

 まず、公共交通機関の交通、通行の頻度、そしてどこに住んでいても同じ料金で中心部までいける料金体系、これが必要不可欠ではないかと思います。近年いわれている交通圏、移動圏の考えに立つ必要があるというふうに考えますが、交通圏、移動圏の考え方に対して、市長のお考えをお聞きしたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 行政の都合でという話もありましたけれども、1日に1本とか、あるいは1時間に1本走る電車とか、3日に1本という話はまずないと思うんですが、そうしたことは私たちが先導してやってきたことではなくて、これは地方の実情です。

 これをふんだんに動かすという理想はわかるんですけれども、その財源をどうするかということも合わせてお話をいただければと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) 財源のお話、あとでいたしますけれども、まず乗ってもらう交通体系をつくる。これをつくる秘訣というのは、私はこれは専門家の起用にあるというふうに思っております。

 まちづくりや公共交通の分野でも、多くの学会があります。法的研究を踏まえて、有効な提案をしてくれる専門家がおります。専門家と、それから市民、それからもう一つは行政の内部での熱心な専門の窓口。これがどうしても必要だというふうに思います。

 きのうでしたかね、小水力発電でも専門の窓口、こういうもの必要じゃないかって議論、あったと思いますけれども、公共交通の分野こそ、まさにこの専門の窓口、これが必要ではないかというふうに思いますけれども、市長はこのことについてはどのようにお考えでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 今現在は、総務部に所管をおいて対応し、また、地域公共交通協議会、またそうしたものを検討する場も設けておりますので、現段階ではそうしたところを持って、議論を重ね、また提案をしているという状況であります。また、その協議会の中には、専門家、大学の先生、交通の事業者、関係する皆さんが全て入っております。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) 2番目です。上田市、安曇野市、飯田市など、県内でも多くのまちが地域公共交通の活性化及び再生に関する法律にのっとり、地域公共交通総合連携計画を策定して、公共交通に総合的に取り組んでいます。

 伊那市でも、この計画を策定してはいかがでしょうか。飯田線の利活用を、まちづくりの一環として位置づけるためにも必要と考えますが、市長の見解を伺います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 伊那市でも、平成19年度に市内のバス路線の見直しに合わせて、地域公共交通総合連携計画というものを立てております。現在はこの計画に基づいて、平成20年度から22年度までの3年間、3カ年を国の補助を受けるという状況ができたわけであります。

 また、平成23年度からは、生活交通ネットワーク計画を策定をいたしまして、国の地域公共交通の確保、維持改善事業としてバス路線を維持するための交付金を受けている状況であります。

 現在のところ、国の補助事業のメニューの中に、飯田線の話がありましたけれども、鉄道に対するものはないというのが実情であります。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) 3番目です。伊那北駅、沢渡駅とも、治安、安全性、障害者や高齢者の対応など、駅員以外であっても、常時人がいることがぜひとも必要ではないかと思います。

 飯田線の秘境駅で、駅に喫茶店を併設して、切符を売っているというふうにお聞きをしましたが、公共交通維持の観点から、JR東海にも条件の譲歩を求めていってほしいというふうに思いますけれども、市長のお考えを伺います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 飯田線の秘境駅での切符の販売、これは乗りおりする人がいて、切符で販売ができるわけでありまして、飯田線の中で、私たちが今、直面している伊那北駅、また沢渡駅というのは、学生が定期券を使って乗りおりするのがほとんどでありますので、また秘境駅とは事情が違うということがまずいえるかと思います。

 それから、JR東海への条件の譲歩ということでありますが、これは個別に相談をしていくということになっておりまして、今現在、高校生を中心とした市民の皆さん、参加をしたワークショップを開催をしております。飯田線の利活用、それから駅の活用方法、こうしたものについて、非常に斬新ないい話が出ておりますので、さらにこのワークショップを重ねて、その上でできる部分については、JR東海と交渉をし、また条件の譲歩を求めていくという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) 私がお伺いしたところでは、伊那北駅では平米当たり1万5,000円。それから沢渡駅は平米当たり3,500円と、年間賃料が設定をされているということであります。

 これで、例えば伊那北駅を100平米借りるとすると、年間で150万。沢渡駅を例えば70平米借りるとすると、24万5,000円というような値段になるわけですけれども、この半分くらいになれば、例えば非営利の団体などでも借りやすくなるのではないかなというふうに思いますし、さらにこの半分を伊那市が出してくれるというようなかたちになれば、可能性が広がるのではないかなというふうに思いますので、ぜひこの辺も交渉をしていただきたいというふうに思います。

 それから、ワークショップのことですけれども、やはり多くの方に参加してもらって、ワークショップの中で意見を出していただくっていうことはすばらしいことだっていうふうに思うんですけれども、この中ではどういった意見、可能性が出ているのか、現状のところでお聞きいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 篠田総務部長。



◎総務部長(篠田貞行君) 去る3月3日も第2回のワークショップが開かれたわけでありますが、今回におきましては、一般の参加も認めさせていただくというかたちで、前回に比べ、さらに10名以上を超える多くの方が追加で参加をされたという現状の中で、特に高校生からは、自分たちの居場所として、そこに滞留できるような取り組みができないかと。また、駅を中心に、高校生の情報発信、また、活動内容の発表等、そうしたことも広く活用できるような、そんな駅にしたいという積極的な御意見が出されております。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) ぜひ、このワークショップ続けていっていただきたいというふうに思うんですけれども、このワークショップの要件というので、事前の申し込みが必要ということがありましたけれども、私はできるだけ当日、今行きたいんだという方も受け入れていただければいいのではないかなというふうに思うんですけども、この辺はいかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 篠田総務部長。



◎総務部長(篠田貞行君) ワークショップを、より皆さんの意見が効果的に主な意見がきちっと出される、そうした手法を進める方々、特にファシリテーターの方々からはそんな御意見もありまして、できれば班編成等の問題、会場の都合もございまして、人数を制約するという意味ではなくて、ワークショップをより効果的にさせていただく意味で、事前の申し込み制をとらせていただいてると、こういうことでぜひ御理解をいただきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) 私も、ファシリテーター講座というのにいったことがありますけれども、やはりこの駅の問題であれば、駅に関連したことで発言をしたいという方が気軽に参加できるということが、その中の例えばグループわけだとか、そういったことの都合よりも、大きいのではないかなというふうに思うんですよね。ですから、できるだけ自由な参加形態、これをとっていただきたいということを、私はここでは申し上げたいというふうに思います。

 4番目です。公共交通の再生の要、これはあくまで先ほど市長もおっしゃいましたけれども、財政支援であります。公共交通は社会資本です。誰かれのためというものではありません。道路をつくるだけでは地域は豊かにはならないと思います。誰でも気軽に乗れる地域公共交通が発達して、買い物にも気軽に行ける、まちに飲みにも行ける、売り上げも伸びる、その整備に使える予算を地方に委譲するよう、国に働きかけていただきたいというふうに思うんですけれども、市長のお考えをお聞きします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 言われるまでもなく、当然のことでありますので、今現在も、国、県に働きかけを行っております。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) ぜひ、続けて折衝をお願いしたいというふうに思います。

 大きい3番目です。障害者福祉のあり方についてであります。

 伊那市の方が障害者福祉で相談をするといいますと、伊那市の福祉の窓口、それから社協、それから総合支援センター、きらりあがありますけれども、この伊那市、社協、きらりあ、この3つについて、役割分担がよくわからないという声をお聞きをいたします。

 伊那市がやるべきことは何なのか。社協がやるべきことは何か。きらりあがやるべきことは何か。また、現状、どのようになっているか、この3つの役割分担について、お聞きをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 障害者福祉の推進のための役割分担でございますけれども、障害者福祉については、制度がその都度大きく変わるということがございまして、そうしたことを運用、運営できるような、そうした組織というのを柔軟に対応しているわけであります。

 伊那市と、それから社協と、きらりあについて、詳細については部長のほうからお話をさせていただきます。



○議長(伊藤泰雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原武志君) 伊那市が、行政が行うべきものということになりますと、市民の総合的な相談窓口っていうことが一番大きな事業だと思います。その中で、障害者自立支援法に基づきます給付事務を行政が責任を持って行っていくということであります。

 社協の任務につきましては、これはそれぞれの社協の考え方によって業務内容というのは異なってくるのではないかというように私は思いますけれども、現在、伊那市の社協におきましては、障害者に対する理解を市民の皆さん、地域住民の皆さんに求める事業を中心に行っていくように考えてます。

 内容的には、障害者の就労支援、相談業務、それから障害者がかかわる事業所等の取りまとめ、あるいは障害に関するいろんな御意見がありますので、そういったグループ、団体のネットワーク化、そういったことを中心にやっていただきたいというふうに考えています。

 それから、きらりあにつきましては、現在、県内の8市町村で上伊那圏域ということの中で、専門的な相談業務を中心に行っていただいてるわけですけれども、我々、行政の窓口からすれば、相談を受けまして、その結果、広域的に考えるべきこと、あるいは専門的に考えるべきことっていうことに対しましては、当然、きらりあの支援を求めていくわけです。これは年間3,000万円ほど、8市町村で負担をしながらの組織運営でありますので、それぞれの機能分担の中で、お互いに行うべきことを補完し合ってやっていくというのが私の認識でございます。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) その役割分担と伊那市とのかかわりで、1点お伺いしたいと思うんですけれども、伊那養護学校の高等部の卒業生は、昨年が37人、今年が31人で、過去5年の平均では、そのうちの約40%が伊那市民であります。

 卒業生の進路として、市内の社会福祉法人が約2億円をかけて、40人規模の障害者の中小施設を建設をしております。このほかに、約4,250万円をかけて、グループホームを建設をしております。建設費2億円のうち、半分が国と県の補助金、半分が自己資金であります。先般、このうちの幾らかでも伊那市で応援をしてほしいとの打診がありましたが、公平性の観点からできないとのお返事でありました。

 社会福祉法第6条では、国及び地方公共団体は、社会福祉を目的とする事業を経営するものと協力して、社会福祉を目的とする事業の広範かつ計画的な実施がはかられるよう、福祉サービスを提供する体制の確保に関する施策、福祉サービスの適切な利用の促進に関する施策、その他の必要な各般の措置を講じなければならないというふうに規定をしておりまして、憲法の第25条、地方自治法及び今の社会福祉法の観点から、伊那市も応分の負担をするべきではないかというふうに考えます。前例がないのであれば、今からでも規程をつくるべきではないか。障害者の福祉に責任を持つのは、社会福祉法人ではなくて、国、地方自治体だというふうに考えますけれども、こういう問題について、市長のお考えをお聞きしたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 年々、養護学校を卒業する人、ふえているということで、過去には高等部の卒業生、これほどいなかったわけでありますけれども、そうした社会情勢になっているということであります。

 前例があるなしというよりも、国の制度でありますので、そうしたことに倣ってやっていくのが基本だと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) 国と県が出しているから、あとは社会福祉法人で計画してやってくれるというのでは、私は余りにも地方自治体、市としての責任という点で情けないというふうに私は考えます。

 今すぐということでないにしても、このような状況、他の社会福祉法人なり、NPO法人なりが、こういった施設を計画をしているということも聞いておりますので、ぜひ、今後の方向性として、このような施策も持っていただきたいということをお願いをしておきたいというふうに思います。

 私、いろんな障害者の生活相談など受けますけれども、生活が困窮している、あるいは療育手帳の取得、障害年金の問題、福祉医療の問題、それぞれお一人の方がいろんな要求、持っていらっしゃいます。

 これを、伊那市に福祉の窓口に相談に行ったときに、例えば療育手帳の取得の問題で相談に行くと、療育手帳のことのみしか相談にのってくれないということをお聞きをしました。

 今般、私の受けた相談もまさしくそのことで、療育手帳で行っても、生活に困窮していて、そこに行ったということは窓口の方もわかっているわけですので、やはり一連の関連の中での療育手帳の取得、それから福祉医療の問題、障害年金のこと等、やはり窓口のほうからこういう問題はどうですかという問いかけが欲しいというふうに思うんですけれども、障害があってそこに相談に行ってるわけですから、本人は言い出せないんですよね。そこに行くだけでもどきどきして行ってるわけです。それから、うまく人に伝える能力もなかなか十分ではないという中で、この対応というのは、やはり私は問題があるというふうに思うんです。

 そして、この係りの方がこのように言ったというんですね。どこに相談すればいいかというふうに聞いたら、伊那市のこの窓口は判断をするところで相談するところではない。相談はきらりあにしてくださいと言われたというんです。私はこの対応が、もし伊那市の方針であるとしたら、大いに問題であるというふうに思うんですけれども、このことについて、どんなふうにお考えでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 先ほど、原部長が伊那市と社協ときらりあの区別のことの質問に対して答えたと思うんですが、きらりあは障害者の相談支援を行うという任務を受けております。そのことで、さらに細かい、詳細の専門性の高いところについては、きらりあのほうへといったお答えをしたかと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) それが障害のある方が相談に行ったときに、それを言われて、対応ができるかということなんですよね。その辺についてはどうでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原武志君) 伊那市の障害福祉係は、市民の皆さんの障害に関する相談を請け負っておりますので、そこでこれはきらりあだということで、最初からそちらのほうを、きらりあのほうを行ってくれということはあり得ないことです。その市民の要望に対しまして、市の職員として、相談に応じた上で、これは専門的な知識が必要だと、そういう判断のもとで、そちらのほうに相談を投げかけたのではないかというふうに私は思います。

 したがって、現在いる職員が、そういったことに対して全て、別の機関に委ねるということは、実際にはあり得ないというふうに私は考えておりますので、お願いします。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) 今のことを受けて2番目ですけれども、障害福祉の窓口に、障害福祉の専門職を配置する必要があるというふうに考えますけれども、市長の考えをお聞きいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 先ほど申し上げたように、きらりあについては専門性の高い、専門的な相談に応じ、また、市では今、部長が答えたように、一般的な相談に乗るという、そうしたすみ分けをしておりますので、そうした相談、あるいは支援については、今後も専門職を配置をしているきらりあと、市のほうが綿密に連携をして対応をしていきたいということと、また、市の職員も資格の取得ということをやっておりますので、そうした資格の取得というのも推進をして、うながしてまいりたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) 先ほどからいっておりますように、障害福祉の窓口は、障害のある方が訪れます。今までにも電話で相談したけれども、ここは違うと言われた。あるいはたらい回しにされた。警察に行ってくれと言われた。聞いてもらえなかった等、いろんな訴えがきております。

 障害の特性を知って、対応の仕方を理解している専門職の方が窓口にどうしても必要だというふうに考えます。ぜひ、御一考をお願いしたいと思います。

 3番目です。障害を持った人などが、さまざまな理由で家族関係がうまくいかず、精神的、身体的に虐待を受けたりして、人間関係がうまく築けない場合があります。障害と貧困はつながっており、二重、三重の困難を抱えている。

 この方たちが、社協でお金を借りようとしても、保証人がいないとか、自己破産をしていて借りられない等、本当に困っている人が実は借りられないという実情があります。

 例えば障害年金が出るまでの数カ月、このような場合に、市が責任を持って、小額の借り入れができる制度を創設していただきたいというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) お答えをする前に、先ほどたらい回しをされたとか、警察に行けと言われたという事例があるということをおっしゃったんですが、うちの職員は一生懸命対応しているはずですので、もしそうした事実があるのであれば、具体的な例を教えていただきたいと思います。

 自己破産についてでありますが、まずは伊那市では、社協の貸し付け制度が利用できない場合には、生活保護の利用について相談を受けるということになっております。その相談によって、生活保護の開始が見込まれる人で、保護申請後に生活資金が必要な人に対しては、保証人の要らない県社協の緊急小口貸し付けというものを受けることができるように対応をしております。社会福祉事務所の意見を提出するという対応ができます。

 個々の事案においては、生活実態が違いますので、相談の内容に応じて対応をしているのが実情であります。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) 私が相談を受けた案件でも、社協で借りられなくて、今、生活保護をもう一度、一度断られているんですけれども、もう一回、申請をする状況ではあるんですけれども、その中でも、当人が障害がありますので、係の方からいろんな問い合わせがきたりしても、なかなか対応ができない。

 そこで、精神的にも病を抱えていたりするので、本当に困窮してしまっているというのが現状ですので、また本当に優しく対応をしていただきたいというふうにお願いしたいと思います。

 4番目です。大人の発達障害は、まだ認知度が低く、なかなか理解をされません。障害ゆえの生きにくさがあります。実態調査と、窓口の職員の研修、市民への発達障害の啓発などを行っていただきたいというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 発達障害については、なかなか外見では難しい判断が要求されるわけでありまして、発達障害を抱えた市民の方が安心をして相談ができ、また必要な支援を受けるようにするためには、発達障害に対する正しい知識と理解、適切な対応というのは当然必要であります。

 庁内でも取り組んでおりますし、また、職員研修、市報等によって、市民の皆さんへも啓発を努めてまいりたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) この発達障害の方は、対人関係がなかなか難しいという場合が多いんですよね。攻撃的に一方的にいったりするものがあるものですから、なかなか理解されないっていうことが多々あります。ぜひ、庁内の窓口の方に対して、その困った人という状況だと思うんですけど、そういう方が実は障害を抱えている方なんだと。その人が困っている人なんだという場合が多々あるということを、研修などを通して周知徹底をはかっていただきたいというふうに思います。

 大きい4番です。福祉灯油の要請についてであります。

 日本共産党議員団は、2月1日に市長に対して、福祉灯油の要請を行いました。この問題について、どのように対応されているのか、下記4点についてお伺いをいたします。

 低所得者、社会的弱者への福祉灯油購入助成事業を行っていただきたいという要請をいたしました。この要請に対しては、どのように対応をしていただいているでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 過去に福祉灯油、これは交付したことがございます。今年につきましては、平成20年度、過去というのは19年度、20年度でありますが、19年、20年実施をした時期に比較しても、灯油の単価は低い。また、対象者の把握から交付まで、少なくとも1カ月を要するという事情があります。

 前回も1カ月、最低でも1カ月はかかるということでありますので、2月1日に要請をしてるということのようでありますが、ちょうど今ごろからようやくそうした交付ができる状態になるという手続上の課題があります。

 したがいまして、きょうも比較的暖かいわけでありまして、そうした要求があったとしても、事務手続等、手配等含めると、対応をしても効果がないだろうという考えであります。

 それから、今年度、その対応について要求があったわけでありますが、窓口にはそうしたものを発行してほしいというような話も今日まできてないという状況であります。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) 諏訪地域の市町村、それから上伊那では、辰野、箕輪で、この福祉灯油、対応をしておりますけれども、伊那市の窓口には要望きてないということですけれども、私共、議員団3名にはそれぞれ電話などできておりまして、新聞で見たけれども、伊那市はいつ配ってくれるのかと、こういうふうに要請をされております。

 まだまだ寒い日が続きますし、まだ灯油価格も落ちついたとはいえないというふうに思いますので、今からでも遅くないので、ぜひ対応をしていただきたいということを、重ねてお願いをしたいと思います。

 2番目です。小中学校、保育園、公共施設において、十分な暖房を行うよう対応をすること、また、市内の福祉施設の実情を把握し、直接補助を含め、対応をすること。これを要請をしておりますけれども、どのように対応をしていただいたでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) まず、保育園については私のほうで答えたいと思いますが、保育園においては適切な温度管理を行っているということと、また、近年、統合して建てかえをしている保育園については、乳児の部屋、乳児室には暖房、床暖房を併用しているということで、保育環境の向上をはかっている状況であります。



○議長(伊藤泰雄君) 山崎教育次長。



◎教育次長(山崎大行君) 小中学校におきましても、授業に影響の出ないように、適正な温度管理をお願いをしているところでございます。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) 他の公共施設においてはいかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 他の公共施設においても、省エネに配慮しながら、適切な温度管理を行っているという状況であります。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) 3点目です。地元中小企業、農業などへの影響を調査し、緊急対応を講じてほしいということを要請を申し上げましたけれども、この点についてはどのように対応をしていただいているでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 現時点で、中小企業、あるいは商工団体からの要請は特にありませんけれども、今後の動向について注視をしていくということが必要かと思います。

 特に、円安傾向によっての価格の高騰、そうしたことが経営を著しく圧迫するようなことがあれば、対応策というのは検討しなければいけないと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) 農業の影響については、いかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 施設園芸についていいますと、秋、冬から春にかけての花卉、それから野菜栽培に必要な役割を果たしているわけでありますが、近年、冬期間に使用する燃料価格も高い水準であるという状況から、施設園芸の業者への安定的、継続的な経営というのは困難な状況であるということであります。

 また、JA上伊那でもアルストロメリアの栽培を中心とする、低温による生育不順と燃料の多量使用ということの影響が出ているという認識であります。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) 燃油価格高騰緊急対策、施設園芸セーフティネット構築事業というのがありまして、これが発行してるわけですけれども、JAではこの問題について対応するということを明言をしております。

 伊那市でこの生産者負担分について、伊那市で対応していただくと、もっていただくというようなことは考えられないでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 現状では検討しておりません。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) JAとしても、これに対して、JAを上げて対応していくということでありますので、ぜひ伊那市としても対応をお願いしたいというふうに思います。

 4番目です。国、県に対して、緊急対応の対策の速やかな実施を求めてほしい。このことを要請をしておりますけれども、この要請に対してはどのような対応をしていただいたでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 長野県では、財政措置についての要望、国へ出してるわけでありまして、今後の動向を見ながら、必要に応じて要望していくという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 前澤議員。



◆16番(前澤啓子君) 確かに、若干暖かくはなってきておりますけど、まだ高騰がおさまったという状況ではありませんので、引き続き、この緊急対策について、国への対応、また、伊那市としての対応をしていっていただきたいということを申し上げまして、私の質問を終わります。



○議長(伊藤泰雄君) 以上をもちまして、前澤啓子議員の質問が終了しました。

 引き続き、橋爪重利議員の質問に入ります。

 4番、橋爪重利議員。

     (4番 橋爪重利君登壇)



◆4番(橋爪重利君) 4番、橋爪ですが、私は今議会で、保育及び教育、学校間の連携等と、図書館について取り上げ、質問したいと思います。

 保小連携につきましては、今朝、黒河内議員とダブるところがあると思いますが、私の視点からお聞きをしたいと思います。

 保育園と小学校の連携については、市長が目標に掲げてから3年ぐらい経過したと思いますが、保育園においては、伊那市保育園グランドデザインとして、保育理念に、全ての子供を愛し、守り、保護者や地域に愛される保育園を目指しますと定め、方針は1つとして、一人一人の人権や、主体制を尊重しながら、子供の育ちや、保護者の子育てを支えます。2として、伊那市の豊かな自然や、伝統ある文化の中で、地域社会と連携して子供を育てる環境づくりに努めます。3つとして、豊かな愛情を持って接し、保育内容を充実させるために、知識の習得と、技術の向上に努めますと方針を出し、保育目標は生きる力のある子供、伸び伸びと遊ぶ、相手を思いやる、身近な自然に親しむ、自分の思いを言葉で伝えられる、意欲的に取り組むとうたい、生きる力のある子供を目指し、日々、各保育園では一生懸命保育に取り組んでおります。

 保育関係者の努力により、今まで各地、各園で考えてきたことが、伊那市保育園グランドデザインとしてまとめられ、子供たちが親しむ絵本及び紙芝居づくり等に発展したことはすばらしいことと思います。

 また、保育園の先生が、小学校と避難訓練をしたとき、大きな声で児童に指示していた。保育園では、連絡や指示など、不明瞭なところがあったが、大きな声のはっきりした伝達が必要と認識したと話されました。

 保育園と小学校間の先生の交流研修も進み、入学後の児童の様子を見、たりないところを補完する、保育園での園児の保育の仕方や、園児の過ごし方などを知り、児童の育った状況を今まで以上に知るなどし、入学してからの不安定な状況期間を少しでも短くし、学習や遊びに取り組めることは、教育の質を高めることに大きな効果があると思います。

 保小連携は始まったばかりですが、先生の交流研修後、それぞれの職場に戻り、工夫され、このようなことに取り組んだ等の事例、また、これからの取り組み方につきまして、午前中の黒河内議員のところで、教育長から学校は一斉授業でチャイムで動くと、ギャップを感じた、授業を短くしたり、遊びを取り入れ、学習の仕方を工夫しているというふうな答弁がございました。

 また、今、私が申したこれ以外に、このような取り組みをされ、またこんなようなことをということで、私を含めた市民の皆さんがわかりやすいような事例がございましたら、紹介していただきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 回答がダブるかもしれませんけれども、御容赦いただきたいと思います。

 まず、保小連携につきましては、伊那市では新しい保育園をつくる際には小学校の近くにということを基本にしております。これは小学校1年生に上がったときに、つまずきが極力ないようにということを、学校の近くにあることによって解消できるわけでありますので、そうしたことを目標とし、また、小学生にとってみると、保育園児、自分たちが歩いてきた道でありますけれども、面倒をみるという、そうした意識も芽生えてまいります。

 そうしたことから、学校の近くにということを基本にしておりますが、幼保小連携のもっともの大事な目的としては、幼児期から学童初期における子供の発達と活動について、幼稚園、それから保育園及び小学校双方で理解を深めるということ。

 そして、両者の違いというのを認識した上で、子供の育ちや学ぶ意欲というものが、スムーズに引き継がれて、柔軟でたくましい心身を養っていけるようにするということが目標であります。

 保育園への連携の取り組みの事例でありますが、まず、2名の保育士を、昨年、一昨年と、1学期でありますが、小学校へ派遣をしております。毎週、派遣をされた先生は、レポートをつくり、またそれを保育園のほうにフィードバックをし、どういう状態で、1年生入学してから変化が生まれているのかということを、各保育園に持ち帰るということをしてまいりました。

 そのことによって、保育園側ではどのような保育内容をしていくのかということが、さらに考えが深まるわけでありまして、こうした取り組みを2年続けております。

 また、平成23年度から3年計画で、全ての保育士が小学校へ行って、1日体験を行うということで、平成23年度が67名、それから平成24年度が46名ということで、順次、計画どおり進んでいるということであります。

 さらに、小学校の先生方は3年間で同じように全員が保育園に来ると、保育園に来て、1日体験をし、保育の実情を理解をするという。また、意見交換も行うということであります。

 小学校に派遣された保育士は、研修会としまして、園長研修会、それから副園長研修会、そして全体の全保育士を対象とした研修会を開催をしながら、情報を共有をしているということであります。

 それから、職場へ取り込んだこと。職場へ戻って取り込んだことでありますが、これはみずから考えて行動できるようにということで、次に何をしたらいいのかという、指示待ち人間ではなくて、指示を受けなくても動けるような、そうした子供に育っていくような指導をしてきております。

 そのほかにも、給食の食べはじめから片づけまで、これを時間の中で目標を立てて行うというようなことが、小学校に入って、チャイムによって変わってくる対応の一つであります。

 さらに、各園としましては、保育計画などを基本に保育を行っているわけでありまして、現在、新年度の計画立案中であります。多くの体験ができるような、そんな検討をしているということ。

 また、保育園から保育要録というものを、就学先となる小学校へ送っております。学校で知りたい内容というのを、保育園で知っている内容を的確に伝えていくということで、小学校であえてダブって取り組みがないような、そうした工夫もしております。

 保育園におきます、これからの取り組みについて申し上げますと、保育園から小学校への接続期にある子供たちに、どのようなことを育むのか。幼保小連携推進委員会において、引き続いて検討をし、全保育士が共通認識の上に立って取り組めるように、接続カリキュラムというものを反映させたいという考えであります。

 いずれにしましても、伊那の保育内容というのは、保育だけの完結ではなくて、小学校に継続していく、そうした先進的な取り組みがかたちとなっているということで、高い評価を受けているということと同時に、またそのことによって保育士たちもさらに研さんを積んでるという状況であります。



◎市長(白鳥孝君) 久保村教育長。



◎教育長(久保村清一君) お答えをいたします。昨年から始まりました保育園、小学校の先生方職員による、この総合1日体験というこの活動を通しまして、子供たちそれぞれ、非常に張り合いを持って先生方を迎えている。そして、何事にも前向きに取り組む、そんなよい1年生が育ってきている。結果としまして、市内全体に活気のある、そういう学校がふえてきてると、そんなふうに大変ありがたく思っているところでございます。

 これまでの保小の連携によって、3つの項を大事にしていかなくちゃいけないというふうに思っておることは、1つはやはり生活のリズム。それから2つ目が発達の捉え。さらには保育士と、教員との交流のあり方。これを、今後とも大切なこととして捉えて、伸ばしていきたいというふうに考えておるところでございます。

 今、御質問の、それぞれ学校に戻って、どんな具体的な取り組みがあるかということでございますけれども、時間的なことを申しますと、やはり4月、5月ごろは接続中期と、こんなふうな位置付をしておりまして、時間割りにとらわれずに、柔軟な日課で進めるとか、あるいは教科学習は短くして、遊び的な活動を意識的に取り組むとか、みずから学ぶ学習を仕組む。こんなような工夫をしておりますし、それからどうしても今までは、言葉だけで指示を出してしまっていたと。そして、説明も省略してしまっているような、そういう扱いがちょっと多かったという反省に基づきまして、子供たちの成長にそった、きめ細やかな助言指導と、こんなものを先生方、心がけるようになってきております。

 さらには、スケジュールとか、あるいは当番など、これも保育園で示されてる絵とか、表をできるだけ使って、視覚に訴えるような、そんな支援をふやしていく。こうした取り組みによりまして、先ほど申し上げましたように、落ちつきのある、そんな1年生が育ってきているというふうに思っております。

 今後は、保育園、あるいは幼稚園、小学校の接続期にある子供たちに、何をいつ、どのようにして育んでいけばよいのかと、これを連携カリキュラムへ反映をさせていきたいと、そんなふうに考えておるところでございます。



○議長(伊藤泰雄君) 橋爪議員。



◆4番(橋爪重利君) ありがとうございました。

 午前中の黒河内議員の質問の中で、これからの幼保小につきまして、条例化等も進めていくというような前向きな答弁がありましたし、また、今、市長、教育長から現状等、話があり、またこれからのことについても、現在の状況や取り組みについてお話がございました。この保小連携については、始まったばかりと思ったんですけれども、大きな成果だと、このように思いますので、なお一層の取り組みをお願いしたいと思います。

 それで、続いて次の小中連携の質問へ移らさせていただきたいと思います。小中連携ですが、子供が小学校から中学校へ進学したときに、大きなプレッシャーを乗り越えなければならないことは御存じのことと思います。学校生活、同級生、上級生や、多くの先生との人間関係の変化。学習システム、一部は自転車通学による体力不足による疲労など、これに適応できず、また、成長期であるため、身体的な発達と、精神の成長とのアンバランスと相まい、小学校から中学校へ進学したときは、大きな変革のときであり、それからの子供への将来へ大きな影響を与えると考えます。

 当市の中学校において、不登校の生徒数は、21年、63人。22年、61人。23年は62人で、約3%であります。原因や状況については、個々それぞれであり、一つにまとめることはできませんが、多くの生徒が悩み、苦しんでおり、家族も同様と考えます。

 市は、不登校児童生徒支援ネットワーク事業で、不登校支援コーディネーターを、23年度1名増員し、9人体制で支援を行っております。しかし、この事業は先生の補助員を含んでおる事業とのことであります。

 不登校になる前に、何らかの支援をと思い、考え、保小連携を思い出しました。スタートしてから、幾つかの効果があり、これから保育園と、小学校入学後の児童の戸惑いも少なくなっていくものと期待しております。

 そこで、中央教育審議会初等中等教育分科会学校段階間の連携、接続等に関する作業部会での小中連携一貫教育に関する、主な意見等の整理、骨子案の中で、小中学校間の連携、接続に関する現状と、課題認識の項目で、児童が小学校から中学校への進学において、新しい環境での学習や、生活へうまく適応できず、不登校等の問題行動につながっていく事態、いわゆる中1ギャップ、これが指摘。

 調査の結果、授業の理解度、学校の楽しさ、教科や活動の時間の好き嫌いについて、中学生になると、肯定的回答をする生徒の割合が下がる。学習上のねらいとして、上手な勉強の仕方がわからないと回答する児童生徒数や、暴力行為の加害児童生徒数、いじめの認知件数、不登校児童生徒数が中学校1年生になったときに大はばにふえる、中1ギャップの原因として、小学校から中学校に進学する際の接続が円滑なものとなってないことが考えられ、背景として、学習指導面では、小学校では学級担任制、中学校では教科担任制、授業形態の違い、各児童の小学校時点における学習上の問題が、中学校と十分共有されていない。学習上の問題の共有が不十分。

 生徒指導面では、中学校は小学校と比較して、生徒に課せられる規則が多く、小学校よりも規則に基づいた、より厳しい生徒指導がなされる傾向、生徒指導方法の違い。各児童の生徒の小学校時点における生徒指導上の問題が、中学校と十分に共有されていない、生徒指導上の問題の共有が不十分。

 また、上級生や教職員との人間関係も小中学校間で違いがあるといった多様な背景がある。中1ギャップを乗り越えるために、学校、市町村間においては、小中連携、一貫教育の推進が期待。

 効果として、小中連携、一貫教育の効果として、不登校出現率の減少や、学力調査の平均正答率の上昇、児童生徒や、教職員の意識面の変化等の結果が得られてるとの報告があり、今後、国においてさらに検証が必要と述べられておられます。

 小学校と中学校は、一生懸命努力していますが、現実は厳しいものがあります。送り出す小学校と、受け入れ側の中学校間の連携を見直し、より強固にするために、小中学校の交流を促進し、中1ギャップをなくし、不登校になる前の対応をはかったらと考えますが、教育委員会の考えをお聞きします。



○議長(伊藤泰雄君) 久保村教育長。



◎教育長(久保村清一君) お答えをしたいと思います。

 今、るる、お話がございましたように、中学校に入学した1年間で不登校が急にふえると。いわゆる、中1ギャップの要因としましては、入学時の人間関係とか、あるいは部活を含む、大変多忙な中学校生活。あるいは、お話にも出てまいりましたけれども、教科担任制、あるいは学習への不適応。さらには、通学に対するストレス等々が考えられるわけでございまして、この不登校となる生徒は、さらに小学校において長期の欠席とか、あるいは保健室登校など、不登校につながる、そんな兆候を示している傾向もあるというふうに捉えられておりまして、まさに、小中の機密な連携、これが極めて重要であるというふうに考えております。

 この中1ギャップを解消していくためには、やはりこの中学1年生における不適応の早期の発見、そして早期の適切な対応、これが大変大事でありまして、ともすると担任任せになりがちでございますけれども、そうではなくて、やっぱりチームによって、支援やあるいは学級適応、不適応の調査をもとにした人間関係づくりというようなことを、やはり進めていくことが極めて大切になってくると。

 さらには、小中の交流事業とか、あるいは情報交換等の連携を一層はかりながら、それぞれこれを克服するために、それぞれの中学校では工夫して、一生懸命取り組んでるというのが現状でございまして、具体的には3つ大きく申し上げますと、1つは中学校の先生方が小学校へ出向いて、授業を行う、出前授業。さらには、小学生が中学校へ来てもらって、中学の授業を体験する活動。これを、市内6校ございますけれども、ほとんどの学校がそんな取り組みをしておりますし、また、職員間では、小中の連絡会を、年3回程度開催をし、特にこの支援を必要な子供について、小学校の様子や、家庭状況のことについて等の情報交換を行っております。

 また、夏休みには、中学校区内の小中職員が一堂に会しまして、教科ごとの課題や、あるいは中学校での取り組み、さらには小学校でつけてほしい力等についての意見交換や、交流会を3校で実施をしております。

 また、子供同士のつながりを深めるということで、学校行事や、あるいは児童生徒会活動、学年や学級の交流会など、できる範囲で、こうしたことに積極的に取り組んでいくように働きかけをしておりまして、今後とも、一層の連携をはかりながら、この中1ギャップの解消をはかってまいりたいというふうに考えております。

 それぞれ、学校の実態に応じた連携を進めるとともに、全市的な取り組みとなるような連携カリキュラムをつくる、そんな検討委員会を立ち上げて、対応を検討していかなければならないということも考えておりますし、市内6中学校の中で、実は西箕輪小中学校は、廊下でつながっている学校でございまして、この西箕輪中でぜひ、小中の思い切った連携をしてほしいと、そんなことを校長、教頭にお願いをしておりまして、市内のお手本となるような、そんな取り組みを進めてくれるように期待をしているところでございます。



○議長(伊藤泰雄君) 橋爪議員。



◆4番(橋爪重利君) 前後してしまうんですけども、私がなぜ小中学校の連携ということでありますけれども、これから見ますと、小中の連携と、小中の一貫ということで、一貫につきましては、今、小中というより、中高の一貫というようなことが叫ばれてきております。

 それで、この中高の一貫というものについて、私どもの平成クラブの会で、この間、過日ですけれども、蒲郡市に海陽学園がございまして、ここで中高で6年間の授業を受けるというようなところを視察させていただきました。

 そこで、そこのところでは、5年間でこの間の6年間の授業を終了し、残りの1年間は、補修や自分の弱い科目の勉強というようなことで、有名大学の合格率は非常に高いというように聞いて、視察の結果であります。

 そのほかに、県内では諏訪清陵高が中高一貫取り組んだとか、それと、立科町につきましては、新聞の報道でありますけれども、まちということでございまして、保育園も統合して一つにし、それから小学校、中学校、また県立でありますけれども、立科高校との一貫というような、そういうものを目指すと、そんなことが報道されております。

 ただ、私は小中連携化ということについては、やはり小学校、中学校というものについては、義務教育の期間であるということでありまして、それでこの期間に、体力、学力を身につけ、その体力や学力を身につける期間だと考えておりますし、また、伊那市の施設の状況を見ますと、小学校が数校集まり、中学校があると、こんなようなことで、小中の連携というようなことに考え方が必要であると、こういう考え方をしたわけでありますけれども、もし、ここら辺のところ、教育委員会のほうで考えがありましたら、お聞きしたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 久保村教育長。



◎教育長(久保村清一君) 今、私どもが考えているのは、小中の連携ということでございまして、最近でいきますと、長野県においては信濃小中学校、これは中学校1校と、小学校が5校だったと思いますけども、これを統合して、一つの学校の中で前期、後期と、9年間指導、カリキュラムをつくって、一緒に勉強していくと。これがスタートしておりますし、近くでは、両小野の小中学校が、これは校舎は別々ですけれども、前々から連携をはかる、そういう取り組みをしてきておりまして、こんな取り組みも、今後伊那市においても大いに参考にしていかなければならないというふうに思っております。

 まだこれは私の思案の段階でございますけれども、西箕輪小中学校に期待したいのは、できれば、小学校の高学年は、中学の先生も含めて、ときには教科担任制の授業もできるのではないかと。そういうことを通じて、小中のつながりが深まり、中1ギャップの解消につながっていってくれればと、そんなことも願っていることでございまして、それぞれの学校の工夫に、一層これから期待をしてまいりたいと、また、助言をしてまいりたいというふうに思っております。



○議長(伊藤泰雄君) 橋爪議員。



◆4番(橋爪重利君) これも新聞報道でありますけれども、飯田市の教育委員会は、来年度、小学校から中学校の計9年間の教育を系統化してということで、小中連携をしてというようなことで取り組んでいくというようなことを公表をしております。

 それで、私はやはり、こういうように公表して、こういうことを取り組んでいくということを宣言すると、職員の皆さんの意識も改革されまして、そういう面で取り組んでいくし、いつもそういうことが常時頭にあると、そういうようなことで、大分、子供の指導だとか、そういうようなところでも変わってくるんではなかろうかと、こんなように思いますので、ぜひそんなような、すぐっていう、今日の明日っていうわけにはいかないし、教育っていうものは1年や2年ですぐ結果が出るものだとも私は思っておりませんので、ぜひ今の言ったようなことも、これから研究されまして、もし取り組んでいかれれば、私はこれが全てではないんですけれども、やはり一部は改善されてよくなっていくんではなかようかと思いますので、ぜひ、これから研究を進めていただきたいと、こんなように思います。

 続いて、次の質問に移らさせていただきます。

 図書館についてであります。図書館は伊那図書館をもとに、東春近郷ふれあい館図書室、富県ふるさと館図書室、手良図書館、長谷公民館図書室、美篶きらめき館図書室の5つの分館と、高遠町図書館では、長藤、片倉に2つの分館を持ち、1つの図書館として運営されております。

 図書館の性格は、辞書や学術書等の専門書を主に蔵書し、学習や、調べ物をする図書館、小説や教養書、児童書等を主に蔵書し、娯楽を主とする図書館に分類しますと、伊那市の図書館は後者に入るかなと思いますが、いずれにしましても、図書館の最大の業務は資料、情報提供であるといわれます。

 本の貸し出し、朗読サービス等が利用者のために長時間行われております。利用状況は、郡内の各市町村の利用者も多く、特に近隣の町村の住民には大きなサービスを提供していると考え、伊那市民として、誇れる施設であると思います。

 蔵書の貸し出しは、施設の関係もあり、分館から学校や、保育園の貸し出しなど工夫し、市民へのサービスに努めておる状況がうかがえます。

 蔵書の返却も、早朝や、夜間の閉館時、休館日に返却するために、ブックポストを設けられており、返却も市民へのサービスに努めておる状況がうかがえます。

 しかし、利用者は借りるときは自分の意気込みがあり、図書館へいっきに借りにまいりますが、貸し出し期間があり、読書後は高揚した気持ちも落ち着き、遠くの図書館への返却が大変、もう少し近くに返却できるところはないかと、市民の方が話されました。

 コンビニにブックポストを設けたらと思いましたが、経費が新たに生じます。経費が生じなくて、どこかないかと思案しましたところ、保育園にブックポストを設けたら、保育園児を持つ親にとっては便利でありますし、近くの市民にとっても便利になると考えます。

 本館、分館の位置を見ますと、竜東地区、福島・野底・上ノ原が、伊那図書館から離れた地域と考えますので、伊那北保育園と、上ノ原保育園へ、高遠町図書館につきましては、高遠第2、第3保育園へブックポストを設けたらと考えますが、教育委員会のお考えをお聞きします。



○議長(伊藤泰雄君) 久保村教育長。



◎教育長(久保村清一君) お答えをいたします。

 今、お話のように、伊那市には2つの図書館と、5つの分館図書室がございまして、どこでも借りたり、返却することができるわけでございます。

 また、開いていないときの返却のために、それぞれブックポストが用意をされているということでございますが、このブックポストに返却されました資料につきましては、開館時に職員がこの図書館システムによって返却処理を行いまして、次へ貸し出すと、そういう準備を行っております。

 また、図書館の資料は、個人貸し出しのほかに、保育園、あるいは学校向けに本をまとめて貸し出す、そういう団体貸し出しのセットというものも利用されているわけでございまして、議員提案のように、ブックポストを保育園等に新たに新設をした場合に、この保育園へ行っているセット貸し出しのものと混乱すると、そして不明本が生ずる可能性があるという、そんな課題のほかに、処理が遅くなったり、新たな貸し出しが迅速に対応できないとか、それから、やはり返却本の回収には、現在の図書館職員数では対応が難しくなってくると。回収運搬などに新たな経費も発生するなどの課題が考えられるということでございます。

 ブックポストの増設によりまして、返却をする皆さんにとっては大変利便性が増すわけでございますけれども、返すときにぜひ借りていただきたいと。こういうのがこちらの願いでございまして、そんなことも含めたり、また、今度新たに、西箕輪公民館に図書室が併設をされまして、サービスポイントがふえるというふうなこともございます。

 今後とも、市民のニーズをはかりながら、利便性の向上を目指して、対応を検討してまいりたいと、そんなふうに考えております。



○議長(伊藤泰雄君) 橋爪議員。



◆4番(橋爪重利君) ただいまの答弁の中で、確か返すときに借りてほしいという、これはわかりますし、また、一度に行って、返して借りるということは非常に効率的でいいと思いますけれども、ただ、やはり借りといて、返すまでの期間が定められており、その間に読んで返さなければということになると、やくやく時間をつくって返しに行ってという、そういうまた、今、結構忙しいという、そういうような考え方も、私、できると思いますし、やはり返しといって、借りるときにはまた違う時期に借りるという、そういう発想だって、また私はいいんではなかろうかと、そんなように思います。

 それは、最初にまた言われました不明本が出るだとか、処理が遅くなると、これはもう事務処理上の問題だと私は思います。何とか解決方法が出てくるんではなかろうかという、そんなような気がします。

 それで、職員数ではということでございますけれども、私、単純に考えまして、中の仕事わからないんですけれども、ブックポストに入った本を持ってきて、そこでコンピュータを利用して、整理すれば、そんなに手間がかかるだとか、そういうように私は考えないんですけれども、それで、今、ここでそういう考え方でございますけれども、いずれまた、どこかでまたこういう要望があったりだとか、こういうことを研究してみて、何とか取り組めるという状況、考えが出ましたら、また取り組んでいただきたいと、こんなように思います。

 以上で私の質問は終わります。ありがとうございました。



○議長(伊藤泰雄君) 以上をもちまして、橋爪議員の質問が終了しました。

 暫時、休憩いたします。

 再開は、3時15分といたします。



△休憩 午後3時2分



△再開 午後3時15分



○議長(伊藤泰雄君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。

 飯島尚幸議員の質問に入ります。

 19番、飯島尚幸議員。

     (19番 飯島尚幸君登壇)



◆19番(飯島尚幸君) 19番、飯島尚幸でございます。

 あらかじめ、お伝えをいたしております、大綱2つの問題につきまして、市長並びに教育委員会におうかがいをいたします。

 市長は、平成25年度当初予算の概要の中で、冒頭に国及び地方財政を取り巻く環境は、好転するどころか、一層厳しさを増しているといえます。今こそ、地方が独自に振興策を考え出し、誰もが住んでみたくなる地域づくりが求められていますと語っておられます。まさにそのとおりであります。

 厳しい財政の中で、いかに伊那市政を充実、発展させてさせていくかは、市長の市運営の明確なビジョンのもと、市長を支える、職員ら関係者の職務へのやる気、情熱、ひたむきさなどの人材力、知恵と工夫による能力の最大限の発揮、国、県の制度の利活用を有利に進める情報の収集力など、いわば、伊那市の全ての力、全ての総合力を駆使した取り組みこそが、今こそ求められているといっても過言ではないと思うのであります。その姿勢が、今日、いやがうえにも高まっております他の自治体との競争力にも反映をされているのが実情であります。

 そうした中で出されてまいりました選択と集中により、将来を見据えた予算の内容を拝見をいたしまして、道路、橋梁などの長寿命化への投資、また、重点項目として、若者が集うまちづくりとして、人口増定住促進のため、空き家バンク活用促進事業の充実を強調をされております。

 私はこれまで、伊那市の人口増に向けての政策提言や、お尋ねも何回かさせてきていただいております。定住人口増加のためには、どこからか奪ってくる以外にない。住む人のこころを奪いとってくる以外ないというのが、私は信念として考えておるわけでありますが、今議会は、この問題と、公共施設の長寿命化の問題にしぼりまして、市長の見解をおうかがいをいたします。

 まず最初に、空き家、空き土地バンク登録推進事業の充実についてのお尋ねであります。

 来年度の人口増、定住促進事業における当初予算を拝見をいたしますと、企画情報課では、住宅新築等補助金の150万円アップ、空き家バンク登録促進補助金の新設で500万円をもっております。

 そして、子育て支援課の出産祝い金では、30万円のアップ。農政課では、新規就農者受け入れ、里親制度補助金の新設で100万円の計上。さらに、商工振興課では、U・Iターン雇用促進事業費の充実。産業立地推進課は、企業誘致の推進へ配慮するなど、5課、5つの課あげて、人口増戦力に取り組もうとする意欲が感じられます。当初予算主要事業一覧の中で、特出した紹介をされております。

 まず、このことに対する、市長の意気込み、御所見をおうかがいをいたします。昨日の若林敏明議員、竹中議員お尋ねにもお答えがありましたけれども、生産人口、定住人口増を実現するのは、私の使命だとの決意を重ねて、市長におうかがいをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 特に地方都市におきましては、人口減というのは全国的な傾向であるということは明らかでありまして、こうした傾向に対して、右肩下がりのグラフにブレーキをかけ、右肩上がりに転じていくための取り組みが始まったということであります。

 伊那市内には人口がふえている地域もあります。高遠地域にも、そのような場所もあります。なぜ、その地域の人口がふえているのかというものを分析しますと、さまざまな要素が見えてまいります。

 それに対して対策を講じれば、人口減に歯どめをかけ、人口増に転じるということが可能になるわけであります。ただ、人口増という聞こえのいい言葉を掲げても、すぐに人口がふえるという、そうした簡単なものではないことは確かでありまして、まずは人口減にブレーキをかけるといったことが肝要かと。

 今まで、さまざまな定住対策、それから住宅政策、企業誘致などを行ってまいりましたが、このことについてはこれまでどおり、しっかりとやっていくという考えであります。

 定住には、まず働く場所がなくてはいけないということ。これまでの企業誘致の推進は当然でありますが、これに加えて、農業からのアプローチが重要だと。これは、林業も含むわけでありますが、農林業からのアプローチが重要だという考えであります。

 過去を分析しますと、平成17年から21年にかけては、新規就農者は50名おります。そのほとんどの方は離農をしておらず、また、お子さんが複数名、それぞれに生まれてるということでありまして、人口増の策の柱として、就農を希望する若者を支援することによって、新規就農者の増加をはかってまいると。

 特に、この伊那は多様な作物を栽培できる土地柄でありまして、農業から人口増へのアプローチというのは非常に有効であるという考えであります。

 さらに、信州大学農学部、上農高校、そうした農学系の学校もあります。これは伊那における農業の可能性を情報発信をし、新規就農支援事業の補助金、また里親制度ということも可能であります。

 さらに、定住には住む場所が必要でありまして、高遠町、長谷地区の空き家バンクの登録、これを促進していこうと。昨年度も13の空き家が出ました。すぐに埋まってしまったということでありまして、そうした空き家については、さらにこれから探し出しながら、また手当てをして、住みやすくしていくと同時に、伊那市で持っている公共住宅、公的住宅、教員住宅もあります。使ってないものもありますので、そうしたものの用途というのも、法を解釈しながら、利用をはかってまいりたいということであります。

 これまで過疎対策としての定住事業という位置づけの意味合いも多かったわけでありますが、これはその方向から伊那市の施策の柱に据えて、生産人口をふやして、また定住人口の増といったところにしっかりと取り組んでいくという、そうしたことがいよいよ始まったということであります。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島尚幸議員。



◆19番(飯島尚幸君) 私もかなり気にしてたんですけど、ただいま、教員住宅の空き家のことにもおふれになりました。すばらしい発想だと思います。前向きに法的なこともクリアして、お取り組みをいただきたいと思います。

 この関連事業で、昨年度に比べて4,144万円を増額した予算編成であることがうかがえます。今、お話のように大変期待をしているところでございますので、しっかりしたお取り組みをお願いしとうございます。

 次に、長谷地区を中心とした定住促進策から一つのデータを御紹介申し上げながら、以下、お尋ねを申し上げます。

 長谷地区の定住促進策で、住民が外に出て行かない対策として、平成8年から、住宅の新築に200万円の補助、現在は150万円ということであります。増改築、改善にも手当てをするなどの結果、平成24年度までに、新築、増改築、改善の世帯が132軒、長谷地区の全世帯数の約2割に当たります。この人たちが長谷地区外に転居、転出をしていたとすれば、1軒4人の家族として、528人、長谷人口の約3割が流出をしていたことになります。

 このことは、住宅新築など、補助金制度は長谷地区の著しい人口減少、過疎化の進行に対する対策として、大変有用な、また、効果のある実態を示しているのではないかと思うわけであります。

 一方、長谷に住民を呼び込む対策、来てほしいと呼び込む対策として、同じく、平成8年からU・Iターンへの補助の手当ての結果、31世帯が長谷地区に入ってまいりました。この世帯の比率は長谷全体の約5%。この皆さんがもし長谷に越していただけなければ、1軒4人家族として、現在より136人もの人口が少なかったことになります。

 本年、1月1日現在の長谷の全世帯、675世帯、人口、1,990人でありますので、1軒という位置づけ、また1世帯ということ、また何人という、その数字、その方々、この新たな受け入れがどれほど大変大きな意味を持つことかの裏づけだとも思えてなりません。

 また、平成21年5月、補助金を使ったことがある人へのアンケート結果では、長谷に越してきた理由の一つに、定住促進策があるからと答えた方が17%に上っております。

 次に、伊那市が平成23年度、2月施行の空き家情報登録制度、通称空き家バンクですが、売買及び借家希望者に対し、空き家バンクの開始や、周知、登録を推奨するもので、媒介に関しては、伊那不動産組合と協定を結び、両者が安心して契約できるように配慮されたものであります。

 伊那市のホームページでは、毎月1,000件ほどのアクセスがあって、本年1月末現在の登録は14件、成約になったのが10件とのことでございました。

 こうした数字や実績について、まず、市長の御見解をおうかがいをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) おっしゃるとおり、補助金によって人口流出に歯どめをかけて、人口増に一定の効果があったことは事実であります。

 空き家バンクの登録物件については、決して多い数ではありませんけれども、物件数からの成約数の割合を見ると、ニーズはかなりあるという予測をしております。

 今後、空き家バンクの登録物件の増加を目指しまして、空き家の所有者への働きかけ、それから制度のPRをして、事業の充実に取り組んでいきたいという考えであります。

 いろんな事情があって、空き家の状態で都会に行ってるという方も数多くいるわけでありますが、そうした皆さんも地域ふるさとのことは考えるわけであります。そうした地域がさみしくならないように、そうした空き家を提供してもらうという、そうしたアプローチもしていかなければいけないというふうに考えています。

 さらに、今現在、市営住宅、それから教員住宅を定住促進のために活用できないかということを担当部に指示をして、研究をさせております。特例事項としての採用も可能でありますので、例えば子育て世帯を中心に入居をうながすというような基準の見直し。子育て、高校を卒業したらそこから出ていくとか、一定ルールを決めながら、子供たちの数もふやすというようなことも考えながら、高遠町、長谷地域への人口増というのを確実に行ってまいりたいというふうに考えております。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島尚幸議員。



◆19番(飯島尚幸君) 新設になりました、それでは空き家バンク登録促進の補助金の充実策、これまでも議会で御説明いただきましたけれども、改めてその内容につきまして、御紹介をいただきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) これは、空き家バンクへ登録をしていただく、また促進をする目的でありまして、空き家の増改築、あるいは片づけに要する費用。こうしたものにさらに補助金が交付できるように考えております。過疎地域定住促進補助金等交付要綱ということで改正をしております。

 空き家があって、ただ片づけには大変な労力がかかると。そのためにわざわざこちらに来てということよりは、貸さないでおいたほうが楽だというケースが随分ありましたので、そうしたことを片づけがしやすくするような制度ということであります。

 それから、空き家の所有者へ、空き家バンク制度のチラシを配るということ。空き家の状況など、さまざまな情報を集めて、今後、所有者に個別に当たるということで、これも長谷総合支所、高遠総合支所にも指示をしてありますけれども、個別に1件、1件当たるということ。そうしたことで登録物件の増加を目指すということで進めてまいりたいという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



○議長(伊藤泰雄君) 大変地味な取り組みでございますけれども、一つ一つそうした確実な取り組みに期待いたします。

 次に、空き家に続きまして、主に高遠、長谷地区を中心といたしまして、空き土地バンクの新設についてのお尋ねでございます。

 この趣旨、狙いとするところは、空き家バンクと同じものでございますけれども、家の新築などで山林、雑種地、原野等は即開発ができるわけでありますが、農地を購入をして、家を新築したいなどのケースや、空き家、空き土地を購入をして、荒廃農地を有効活用したい。さらには、新規就農に向かいたいなどのニーズに対応するための対策をお尋ねしたいわけであります。

 これには、御承知のとおり、農地法第3条の規定で、長谷、高遠地区では購入できる下限面積の制限が30アールの高いハードルがありました。簡単には進まない現状もあります。

 このことから、下限面積制限を緩和するよう、農業委員会と相談をしたり、あるいは特区的な有効策なども、何らかの作業を求めたいのですが、御所見はいかがでしょうか。このことは昨日も、新規就農事業の促進についておふれになりました。時間のかかることではあると思いますけれども、農山村が主流の伊那市にとりまして、重要な課題であります。できることならば、伊那市モデルとなるような有効策を期待したいのですが、御見解をお伺いいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 昨日の質問にもありました。農地利用のニーズというものもしっかりと考える。また、農地の利権取得にかかわる下限面積の緩和ということも、農地法の中であります。

 また、別段面積設定の基準といったようなこともありますので、そうしたことを勘案しながら、下限面積の緩和ということは零細農家を増加させることによって、将来、経営が成り立たなくなるという結果になりかねない。それがさらには荒廃農地の増加といったことにつながっていくわけであります。耕作目的以外の権利取得が増加することも懸念されますので、慎重な取り扱いが必要だという考えであります。

 ただ、真剣に農業経営を考えている農業希望者、こうした人たちを支援するというのが、先ほど来申し上げているように、新規就農者をふやすということにつながりますので、JA上伊那とも協力しながら、農地バンクといった情報提供、あるいは利用調整の体制整備を進めてまいりたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



◆19番(飯島尚幸君) 関連をいたしまして、長谷地区の市有地、伊那市の土地、市有地、市が持っている土地の有効活用といいますか、分譲地として売り出すなど、空き土地バンクの使命として取り組むよう、御提言を申し上げます。このことについて、いかがでございましょうか。

 例えば、該当地とするならば、南アルプスむらの裏のほうや、長谷湖周辺の広大な土地などが該当になります。将来構想などからも、ぜひ前向きな御答弁をお願いしとうございます。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 南アルプスむらの東側、一段高いところでありますが、あそこに市の土地があります。これは分譲地ということも一つの考えだと思いますし、長谷地域としても、あの場所は中心的な場所であり、また、今、若者が集まり始めてると。マウンテンバイクを愛好する人が日本各地から集まってきて、あそこを基地にしながら動いてるという状況もありますので、そうした長谷に対する魅力がだんだんに広がってるのかなという思い。

 また、ジオパーク、エコパーク、さらにはマウンテンバイクを加えて、健康だとか、そういうしたことを総合的に見ると、あそこに居を構えたいというような話も当然出てくると思いますので、選択肢の一つの方法として、分譲地として売り出すということも検討してまいりたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



◆19番(飯島尚幸君) ぜひ、力強くお取り組みをくださいますよう、こころから期待を申し上げます。

 そして、そうしたことに対するPR、そうした空き家、空き土地バンクの利活用も、伊那市外のはば広く多くの皆さんに周知、情報提供をしてこそ確かな実りに近づけるわけでありますが、その広報、PRの仕方、方法などについて、おうかがいをいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 広報につきましては、ホームページ、また、チラシなどによって、周知活動を行っているわけでありますが、このことについては、どこの自治体も同じような手法だと思います。そうしたことをさらに積極的にPRするためにも、あき家バンクの登録物件、これを確実に増加させるということ。

 それから、いろんなニーズがありますので、そうした市で持っている公営住宅ほかについても、柔軟に対応できるような、そうした中身の整理。さらには、信州大学農学部卒業生、30%以上の方は地元に残るというデータありますので、そうした皆さんへの働きかけ、さらに新宿区など、都会の皆さんへのパイプのあるところへの情報発信ということを強めてまいりたいという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



◆19番(飯島尚幸君) それで、そうしたPRをしていただく職務や何よりも、建物や土地などの新たな物件探し、掘り起こし、情報収集、顧客との頻繁な連絡をこなすなどなど、取り組むべき仕事は山のようにあります。しかしながら現状のその窓口として、高遠町総合支所総務課、地域振興係が任についておりますが、ほかの仕事を持ちながらのやりくりで、大変忙しい、忙し過ぎるほどの対応でございます。

 このことは、昨年10月、伊那市行政改革審議会の、伊那市事務事業外部評価の報告書でも、空き家対策はもっと拡大、充実せよ、この表現で該当してるのはこの一つだけであります。たった一つ、ここだけであります。もっと拡大、充実せよとの高い評価を寄せつつ、市を全国に発信する有効な手段である。問い合わせなどの対応が十分にできる体制を整備するため、職員体制を充実させるべきとの強い意見が出されております。外に向かってのこれほど強い伊那市の情報発信の機会、攻めていく、攻めの施策は貴重な存在だと私には思えてなりません。専任の職員の配置、正規職員が無理であるならば、臨時職員の雇用など、強気な対応を求めたいと思うわけです。

 このことを質問するため、当初予算主要事業一覧、これを拝見をしていく中で、定住相談員との名称を見つけました。年間、10万5,000円の報償を予定をしてるということで、全く目立たないような感じで計上をされておりましたが、この該当する方、この方が該当することならば、その職務というのはどういうものなんか、ちょっとそこら辺の関連性がわかりませんので、御説明いただきたいと思います。専門の職員を配置して、しっかりした仕事をしていただきたい、こういう願いでありますが、いかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 仕事内容の詳細については、部長のほうから話をさせていただきますが、積極的にこうした体制をきちんと整えてやっていくということはもちろんでありますけれども、ターゲットをぼかしてはいけないということを常に言っております。つまり、生産人口をふやすといったところがずれてきますと、定年退職をした、あるいは田舎暮らしをしたいというだけでこちらに来るということもなり兼ねませんので、この地域の農業とか、あるいは地域のコミュニティとか、そうしたところをきちんと一緒になって請け負ってやっていけるような、そうした人たちを求めているんだといったメッセージは絶対にはずしてはいけないという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 篠田総務部長。



◎総務部長(篠田貞行君) 定住相談員の関係でございますが、これは24年度から引き続き継続をさせていただくということで、空き家へお入りいただくには、丁寧な相談等の対応が必要であるということで、引き続き対応をさせていただくという内容のものでございます。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



◆19番(飯島尚幸君) 先ほど申し上げましたように、情報の収集能力だとか、あるいはこういうものを発信していくという、そして丁寧な説明をしていくというのは、かなりの労力が必要になろうかと思うんですが、ただいまのお話ですと、現場へお連れしたりしてというような、余り主たる仕事にはならないのかなという気がするんですが、重ねて、もう一度、専門的なお立場の方を配置をして、伊那市のそういったことをどんどんPRもしていく、また向こうからの問い合わせに関してもきちっと対応をしていくいうような戦略的な職員の配置というものはどうなんでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 篠田総務部長。



◎総務部長(篠田貞行君) 行革審の外部評価の結果は、議員さんおっしゃるとおりでありまして、これにつきましてはとりあえず現行体制の中で、新しい制度を発足させてはいるわけでございますけれども、もう少し総務部としては様子を見させていただきと、このように考えております。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



◆19番(飯島尚幸君) わかりました。ぜひ、現場の仕事ぶりもしっかりごらんをいただきたい。前向きな取り組みを今後、御期待を申し上げます。

 先ほど、市長ちょっとおふれになりました、私も戦略的にこうした情報を新宿区に流して、新宿区に受けとめていただいて、そして新宿からしっかりとこちらに目を向けていただきたいな、そういうことを強く願うわけでありますが、新宿区と連携をして進めるという手だてはいかがでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 新宿区は伊那市の友好都市であります。さまざまな連携や取り組みを行っておりますので、引き続いてそうしたパイプを広げ、ふやし、いろんな分野での取り組みというのを進めてまいりたいと。ただ、現状は新宿区に対して、空き家についての情報提供というのは、特には行っておりませんので、そうしたことを今後、新宿区はもちろんでありますが、県の東京事務所など、都市部でのさまざまな機会を通じて、情報発信をしたいと。

 また、この伊那谷というか、伊那の地域というのは、無名といえば無名でありますので、1回来てみると驚きながら、好きになっていくという、そうした方を何人も見てきておりますので、こちらに足を運んでもらうということも極めて重要かといったこと。そのあき家情報を提供するアクセス数が非常に多いということは、そうしたニーズがあるということですので、そうしたあき家情報をしっかり提供して、定住促進といったところに持ち込んでまいりたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



◆19番(飯島尚幸君) 同じく、関連をいたしますが、伊那市に御縁のあります、ふるさと大使の皆さん、ふるさと大使、20人の皆さん、そして人材バンクの皆さん、68人の皆さんいらっしゃいます。こうした皆さん方へのアプローチといいますか、協力要請といいますか、ここら辺はいかがでございましょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) ふるさと大使、それから人材バンクに加えて、特命大使もおりますので、そうした皆さんに伊那のよさ、それからこの過ごしやすさ、暮らしやすさということを発信をしていただくというふうにしたいと思いますし、そのためにも発信をしてくれというだけではなくて、具体的にこんなような話というようなことのマニュアルというか、そういうことも整理をしながら、お願いをするということも大事かと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



◆19番(飯島尚幸君) まさしくそのとおりです。今、ふるさと大使の皆さん、人材バンクの皆さんには、ふるさと便りが年1回、こちらから行ってるだけだと思うんですね。今回、こういう伊那市の市長の熱い思い、情熱を込めて、こういう伊那市づくりにしたいんだっていう、ちょうど3月予算議会で予算決定しましたら、伊那市はこういうぐあいですので、皆さんのそれぞれのお立場の中で、しっかり協力をしていただきたい、アンサーを返してもらいたい、提案をしてもらいたい、肉声で、肉質で語るような、そんな取り組みを期待したいと思うんですが、市長、そこら辺どうでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) いろんなことを総合的に考えて発信をしてみたいと思います。肉声ということもありますけれども、そのほかの手段もあろうかと思いますので、大使の皆さん、ほかについて、また、お願いをきちんと気持ちが伝わる方法でやりたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



◆19番(飯島尚幸君) まさに気持ちが伝わる方法、こころから期待を申し上げます。大変な人も多ございます。市長も若い世代になじみのない方もいらっしゃるかと思いますけども、今、伊那市はこういう問題で、私を中心にぐんぐん動いてますということを、本当にわかるようにお伝えいただければ、それを受けた本人は、じゃあ自分の身内に語っていこうとか、友達に語っていこうとか、それぞれのふるさとに協力をしようという思いは皆さんお持ちだろうと思いますので、ぜひ、そこら辺にアクセントと申しますか、語っていただきたいな、訴えていただきたいなと、そんな思いでいっぱいであります。

 定住人口、生産人口の増加対策はどの市町村でも考えることだと思いますけれども、受け入れのフィールドとして、伊那市ほど条件の整ってるところはほかにないと、私は確信をいたします。申し上げましたけども、市長の若々しい感性と行動力で、例え時間がかかってでも、着実な成果を出していただきたいな、心から御期待を申し上げます。

 次に、2つ目の質問でありますが、公共施設の長寿命化対策について、お尋ねをいたします。

 市長は今議会、冒頭の所信表明で、「次世代を見据えた公共投資について、小中学校については、これまでも重点的に施設の耐震化を進めており、新年度も継続して取り組みますが、国の大型補正による支援の目途がつきましたので、この定例会会期中に追加でお願いする補正予算により、前倒しをして取り組む予定です。小学校3校、中学校3校について、繰り越し事業により、耐震補強や、非構造部材の耐震化、耐震設計などを実施してまいります」とお述べになっておられます。

 文部科学省では、学校の耐震化について、平成27年度までのできるだけ早い時期に耐震化完了を目指すという目標を掲げており、伊那市におきましても、学校耐震化は全力で取り組むべき課題だと思います。

 このたびの、国の24年度補正予算では、公立学校の耐震化、老朽対策、非構造部分の耐震化対策などに対応するため、1,884億円が計上をされました。

 そこで、本年度までの市内、小中学校における学校施設の耐震化実態につきまして、明らかにしていただきたいと存じます。実態につきましては、診断やら、設計、さらには補強対策の工事などの進行状況を数字でお示しをいただきたいですし、またできることなら学校別の状況を明らかにしていただきたいと存じます。



○議長(伊藤泰雄君) 山崎教育次長。



◎教育次長(山崎大行君) 平成24年度末になりますけれども、伊那市内、小中学校の耐震化の診断率、これが100%になっております。

 また、設計率でありますけれども、96.1%。このうち、未実施になっているところにつきましては、伊那西小学校、それから西春近北小学校の4棟になりますが、いずれも25年度には設計完了する予定でございます。

 また、耐震化率につきましては、88.3%となる予定でございますが、工事、今後につきましては、伊那北小学校、西箕輪小学校、それから西箕輪中学校、東部中学校、この8棟につきましては25年度で、伊那西小学校と、西春近北小学校の4棟につきましては、その後、耐震化の予定でございます。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



◆19番(飯島尚幸君) そうしますと、全学校、全小中学校の耐震完了の目途は、27年度中に全て終わると、こういうことでよろしゅうございますでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 山崎教育次長。



◎教育次長(山崎大行君) 市内小中学校耐震化の完了、1年前倒しができそうでありまして、26年度末には全て完了をする予定でございます。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



◆19番(飯島尚幸君) どうぞよろしくお願いを申し上げます。

 続きまして、学校施設の中でも、屋内運動場などと表現されている、などの中身なんですが、などの中身は、武道館、武道場、講堂などの大規模空間を持つ施設を呼んでるわけですが、これらを含めて、地震など、災害発生時には、地域の緊急避難所としても使われるものでありますので、天井やガラス、照明器具や外壁、内壁など、いわゆる非構造部材の落下や、破損などが大変心配されるところであります。

 このことにつきましても、文部科学省の昨年の9月18日でありますが、屋内運動場の天井などについて、25年度中に学校設置者が責任を持って総点検を完了させるとともに、27年度中には落下防止対策を完了させるよう要請しますという、文教施設企画部長通知が出されております。

 建物の耐震化と比べて、天井などの耐震化策は著しくおくれているのが現状だろうと思うのですが、学校同様の緊急性を持って、早急な対策が求められると思います。総点検の見通し、さらにはこれらの最終的な落下防止対策の完了の見通しについても、明らかにしていただきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 山崎教育次長。



◎教育次長(山崎大行君) 伊那市では、これまで構造部材の耐震化を優先的に進めてきておりまして、議員御指摘のように非構造部材の耐震化、こういったおくれは否めないわけでございますが、順次、屋内運動場の天井材撤去を進めてきておりまして、天井材が残っている屋内運動場は西春近北小学校と、高遠小学校の一部になっております。

 東日本大震災以来、非構造部材の耐震化の必要性が注目をされているわけでありまして、今後、早急に対応をしていく必要があることから、来年、実施をいたします伊那北小学校、それから西春近北小学校の屋内体育館につきましては、非構造部材の耐震化工事を同時に施行する予定でございます。

 今後、非構造部材の耐震化計画、こういったものを早急に策定をいたしまして、実施計画に盛り込む中で、非構造部材の耐震化、計画的に進めてまいりたいと考えております。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



◆19番(飯島尚幸君) ぜひ、力を入れてお取り組みをお願いしたいと存じます。

 次に、本年度予算の中で、建設課、土木費に計上されました2つの新規事業について、お尋ねをいたします。

 まず、橋梁長寿命計画策定についてであります。橋の長寿命化計画策定についてであります。市内約800本の橋があると聞いておりますが、本年度までの3年間で、橋梁点検に取り組みまして、いよいよ長寿命化に向けての計画策定とのことであります。これまでの点検内容につきまして、明らかにしていただきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 平成25年度に策定をします、橋梁長寿命化修膳計画において、専門家による損傷劣化の判定を行いながら、計画をまとめていきたいという考えでありますが、今まで行ってきた内容については、担当の部長から説明をさせていただきます。



○議長(伊藤泰雄君) 松尾建設部長。



◎建設部長(松尾修君) 市道にかかわります管理橋梁、787橋を対象に、そのうち、中央道をまたぐ橋梁が18橋梁ございます。そして、高遠のループ橋、長谷の神田橋、こういった超大橋につきましては、専門業者に委託いたしまして、その他の橋梁につきましては、職員による目視点検を3カ年実施してきてまいりました。

 点検によりますのは、損傷の状態、あるいは程度を、チェックリスト、または写真等によりましてデータ整理をしてまいりました。これらのデータに基づきまして、25年度いよいよ橋梁の長寿命化の修繕計画を立てていくということで、今、作業を進めているところでございます。

 したがいまして、まだ、正式にその結果でどういうふうな橋梁を一律やっていくかっていうところは、まだ具体化されておりませんけれども、点検の結果としましては、やはり多くの橋で、舗装路面のひび割れが見受けられたり、鋼橋ではやっぱりサビが出てきてるとか、そういう修膳、修理を要する橋梁っていうのは、かなり多く見受けられてございます。

 また、その数字自体、まだ正確な数ではございませんけども、おおむね、200橋梁程度は、やはり手を入れなきゃいけないというような状況は、現在、把握しております。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



◆19番(飯島尚幸君) 今、建設部長、市の職員、目視を中心にしたというお話でございましたけども、さわったり、たたいたり、何かで診断するという、そういうことは特になさらなかったんでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 松尾建設部長。



◎建設部長(松尾修君) まず、点検は目視を中心にしまして行いまして、かなり損傷の激しいものにつきましては、今後、また詳細点検というようなかたちで、やはりその強度を再確認していく必要はあろうかと思っております。

 そういった結果をもとにして、修膳計画を立てていきますので、まだ現在の段階では目視の、第1次点検ということでございます。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



◆19番(飯島尚幸君) それでは、わかりました。先のことはともかくということでありますが、工事にあたっての優先順位のつけ方。ここら辺はどういうような、基本的なお考え方で結構でございます。お知らせいただきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 松尾建設部長。



◎建設部長(松尾修君) 長寿命化の修繕計画におきましては、5つほどのポイントをおいて、その優先度を決めていこうというふうに考えております。

 まず1つ目は、損傷劣化が著しく、早期の修繕工事が必要なもの。そして、2点目は、中央道の跨道橋、要するに市道で他の道路をまたぐ、要は交差する道路。それはやっぱり橋の下からコンクリートが剥離して、通行の車に当たったりとかですね、大きな交通事故を誘発する危険性がありますので、そういったものにつきましては優先的に対応していきたいと。

 そして、3点目は、緊急輸送路に架設されたもの。そして、4点目は一級、二級、市道幹線に架設されている。要はやっぱり、路線の重要度ってことになります。そして、5点目は橋長の長いものということで、この5つのポイントをもとに、優先度を考えていきたいというふうに思っております。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



◆19番(飯島尚幸君) わかりました。

 次に、同じく建設課になりますが、県営農道整備事業、いわゆる西部1号線になりますけれども、これについておうかがいをいたします。

 県営事業によりまして、交差点改良、歩道設置、路面整備、橋梁補強など、維持補修をすると承っております。また、一応、30年度をもって、この事業、完了させたい旨の意向でございます。この席で、可能な限りで結構でございますので、この事業の対象の範囲、対象予定の範囲、そして橋梁名、そして歩道の場所、どこら辺なのかっていうことを明らかにしていただきたいと存じます。



○議長(伊藤泰雄君) 松尾建設部長。



◎建設部長(松尾修君) まず、対象の路線でございますが、これは市道の西部1号線でございます。御存じのように、1号線につきましては、既に供用開始から30年経過してございまして、そしてまた、国道153号の実質的なバイパスのようなかたちで使われておりまして、年々やはり交通量が増加しておりまして、その結果、非常に橋梁や道路面の損傷が目立ってきております。

 そのため、25年に計画を立てまして、計画を立てる前段には、また細かく損傷の度合い等の調査を行いますけども、その結果で25年に修膳計画、事業計画を立てまして、26年から約5カ年、平成30年までの間に、修膳の事業を実施していくということを、現在考えております。

 そして、事業の範囲でございますけども、南箕輪村の境界から、西春近の小出3区地籍の市道の下島細ヶ谷線までの約5.2キロの区間を対象としておりまして、またさらに路線は変わりますが、小黒川大橋も1橋対象に加えております。

 この間で現在考えております、まず橋梁の補修でございますけども、大萱中央橋、西部小沢橋、西部戸沢橋、西部小黒川橋、そして、先ほど申しました小黒川大橋の5橋を予定しております。

 これらの橋梁は、舗装路面がかなり傷んでおりますし、また、伸縮継ぎ目といいまして、道路面と橋梁との間の継ぎ目ですね。その部分に継ぎ手のものを入れておりますけども、これもかなり損傷してきてるということで、伸縮継ぎ手の補修等も行っていきたいなということも考えております。

 そして、この区間の舗装路面の調査を行いまして、傷んでるところにつきましては、打替えをやっていくということを考えております。

 また、さらに交通安全の促進ということで、交差点の改良、また、必要に応じては歩道設置も整備していきたいというふうに考えておりまして、まだ今後の調査結果によりますけれども、全体の事業費では、約6億円ほどの、比較的大きな事業を実施していきたいというふうに考えております。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



◆19番(飯島尚幸君) 西部1号線の付近住民は、大変大きな関心を持っております。国、県、市、それぞれが協力をし合って、この大事業に取り組むということのようでございますので、どうか計画の段階から慎重に、そして1日も早くといいますか、すばらしい事業を完成いただきますように、こころから御祈念を申し上げます。以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。



○議長(伊藤泰雄君) 以上をもちまして、飯島尚幸議員の質問が終了しました。

 引き続き、飯島進議員の質問に入ります。

 9番、飯島進議員。

     (9番 飯島 進君登壇)



◆9番(飯島進君) 9番、飯島進です。一般質問につきましては、先に通告してあるとおり、2点についてお尋ねいたします。

 まず初めに、親孝行の讃歌について、お尋ねいたします。

 伊那市長谷に伝わる民話、孝行猿にちなみ、親への感謝や思い出をつづった手紙や作文を全国公募したコンクール、どうしても伝えたい両親への手紙、親孝行の讃歌の表彰式が、2月10日、長谷、入野谷の孝行猿資料館前において行われました。

 この催しは、孝行猿の民話が語り継がれている長谷村で、合併以前の平成11年から、平成15年までの5年間行われていました。東日本大震災から、もうすぐ丸2年が過ぎようとしています。この大震災で、親子のきずなの大切さが改めて見直されるようになったことから、伊那市教育委員会が合併後初めて9年ぶりに復活させ、実現した企画であります。

 どうしても伝えたい両親への手紙、親孝行の讃歌には、全国から一般の部に79点、小中学生の部に337点、全体で416点の応募があり、佳作を含め、計74点が入選しました。

 今回、質問で取り上げました、親孝行の讃歌のうち、まず、小中学生の部について考えてみたいと思います。

 教育現場では今、いじめや体罰などが問題となっており、テレビや新聞で毎日のように報道されています。これらの報道が流れるたびに、今の道徳教育はどうなっているんだと、仲間と酒を酌み交わしていると、そんな話がよく出てきます。そして中には、学校の授業から道徳の時間がなくなったらしいぞと、もっともらしく言い出す者まで出てきます。

 私たちが子供のころは、道徳の時間があり、命を大切にする心や、他人を思いやる心、善悪の判断、人としての道や、親を尊敬する心などを教えてくれた記憶があります。

 今の子供たちは、道徳教育がなっていないのではないかという世間の声を受け、お尋ねいたします。

 伊那市の小中学校における道徳教育は、今、どのように行われているのか。その取り組みと、教育委員会の道徳教育に対する基本的な考えについてお尋ねいたします。

 また、文部科学省のホームページから道徳教育を検索しますと、こころのノートという聞きなれない言葉が頻繁に使われています。こころのノートとはどのようなものなのかも含め、教育委員会にお尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 松田教育委員長。



◎教育委員長(松田泰俊君) お答えいたします。

 伊那市の小中学校では、週1時間の道徳の時間に、学級あるいは個人が抱える課題を、主として読み物教材をもとにして、考え合う授業を行っています。さらに、小学校にありましては、動物の飼育、あるいは栽培活動などを通じまして、命の大切さ、あるいは当番活動、責任の励行等、実践道徳を実施しております。また、中学校にありましては、部活動や生徒会活動などを通じまして、役割や責任を自覚し、集団生活の向上に努める、そうした実践道徳を実践しております。

 いずれにしましても、道徳教育は学校の教育活動全体を通じて、常に実施されていくものであると、そういう立場に立って実施をしております。

 道徳教育に対します教育委員会の基本的な考え方ですけども、一つは挨拶ができる、あるいは交通ルールが守れるなど、日常生活において当たり前のことが当たり前にできる児童生徒が育つ道徳教育を目指しております。

 さらに、美しいものが美しく見え、命あるものに慈しみの心を抱くことのできる、そういう児童生徒が巣立つ道徳教育であってほしいとも願っております。

 次に、御質問のこころのノートについてでございますが、こうしたノートでございます。このこころのノートは、青少年の犯罪増加を拝見いたしまして、平成14年の4月に小中学生に無料配布となりました。現在はインターネット上で閲覧できるようになっております。

 こころのノート内容についてでありますが、児童生徒への呼びかけ。例えば、あなたの夢は何ですか。あるいは、あなたの宝物は何ですかというようなこと。それから、自然と仲よくしましょう。あるいは、勇気を出してというような問いかけ形式で記述されておりまして、児童生徒が身につけてほしいと願っている道徳内容をわかりやすくあらわしております。以上です。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島進議員。



◆9番(飯島進君) 私は仲間と話したときに、学校の授業から道徳の時間がなくなったぞと言われたときに、私、本気にしちゃったんですね。本当にそう言われれば、確かに学校の授業から道徳ってなくなっちゃったのかななんて、そんなことをうのみにして、実際に教育委員会行って聞いたんですけど、そしたらやってますよと、週に1時間やってますよという話を聞いて、やっぱやってたんだというふうに思ったんですけど、それほど、今、道徳教育っていうのが、何かこう忘れ去られているのかなっていうことをちょっと思ったんで、冒頭お聞きしたわけでありますけれども、先日、高遠高校の将来像検討委員会主催の講演会が、中央教育審議会委員をされていました、安彦忠彦先生をお招きし、開催されました。

 脳科学観点から見た子供の発達など、大変興味深くお聞きしました。小学校3年の読み書きが完全にできない子は、高校で卒業できない確率は4倍、貧困が加わると13倍になるというお話もうかがいました。公教育、公な教育、学校教育に関心が偏っていて、私教育、私教育、家庭教育がおろそかになっており、社会的な秩序維持が困難になっているというお話もありました。私も全く同感であります。

 昔、PTAの集まりで、勉強は塾で教えてもらいますから、学校ではしつけをしてもらえませんかと、真面目な顔で発言する人がいて、怒り心頭、ふざけるなとやり合ったことがあります。道徳教育、この基本は家庭教育にあると、私は思います。そしてその原点は、親子の会話ではないかと思います。

 そこで、お尋ねいたします。私教育、私教育、家庭教育の、特に道徳教育について、市として取り組んでいることがあれば、教えていただきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 松田教育委員長。



◎教育委員長(松田泰俊君) お答えします。

 道徳教育、この基本は家庭教育にあるという議員の御指摘に、私もそのように思います。子供のころ、親の膝の上に抱かれたり、あるいは床の中で読んでいただいた読み聞かせは、今でも覚えてるほど、心の育ちに大きな役割を果たしていると、私は思っています。

 伊那市では、6カ月検診の折りに、絵本3冊を希望する親御さんに贈る活動を展開しておりますけど、三子の魂100までを豊かに支える、私はとうとい事業であるというふうに認識しております。

 また、子供が集う公民館のテーマのもとに、各公民館で子育てに関するさまざまな取り組みを実施しまして、家庭教育支援を行っております。

 さらに、子供が集う活動に、中高校生に最近は盛んにボランティアをお願いしておりますけれども、このことが、中高校生の自尊心の向上に大きな役割を果たしていることが明らかになってきました。

 子供が集う公民館の充実に、一層努めていきたいというふうに考えております。

 さらにまた、学校、PTA、地域の育成会、あるいは子育て関係者によります講演会、あるいは社会人権講座におきましても、思いやりのこころや、道徳心の醸成に努めているところでございます。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島進議員。



◆9番(飯島進君) 家庭教育っていうのは、全部の家庭にまで教育委員会が中に入っていけるわけではなくて、本当に各家庭での問題だと思うんですけれども、それらの本当に個々の家庭で、まず、しつけや、当たり前のことが当たり前にできる、そんなことができれば本当にいいのかなと思うんですけれども、なかなかそれができない社会情勢が、今、ところどころで見受けられますけれども、今回の親孝行の讃歌、小中学生の部で入選した47人の出身学校を見てみますと、伊那市内の小中学校が多く、特に長谷小学校は17人とその多さが目につきます。

 長谷小学校では、孝行猿の民話の影響だと思いますが、親への感謝の気持ちを作文にする取り組みが、以前から行われていたのかなと想像されます。

 小中学生の部の最優秀賞受賞の西春近南小学校5年生の作品を読みますと、作文といいますか、お手紙のような、そんな素朴な文字列に、ふだんは口に出して言えない親への思いが凝縮されており、とても感動しました。そして、とてもほのぼのとした、とても温かな気持ちになりました。

 子供たちには、ふだん口に出して言えない親への感謝の気持ちや、甘えたい気持ち、中には親への不満や反発もあるかもしれません。これらの親への思いを文字にあらわし、文章にすることは、子供たちにとっても、また、親にとっても、親子のきずなを見直すとてもよい機会であり、教育の目指す目的の一つがそこにあるのではないかと思います。

 そこで、お尋ねいたします。伊那市では何年生が一番よいのか、私にはわかりませんが、この親孝行の讃歌、親への感謝や思い出をつづった手紙や作文への取り組みを、例えば高遠小学校などで行っている2分の1成人式、10歳を迎える4年生になったら、市内全小学校15校で一斉に行う。これを、伊那市では伝統として受け継いでいく。そんなことができれば、伊那市の道徳教育もよくなるのではないかと思いますが、教育委員会のお考えについて、お尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 松田教育委員長。



◎教育委員長(松田泰俊君) お答えいたします。私も今回の讃歌の作品を読ませていただきましたけども、議員御指摘のとおり、すばらしい作品の数々で、読み進めていくうちに何か心が洗われていくような、大事な時間をいただきました。

 2分の1成人式は、平成24年度は市内小学校15校中9校で実施しておりますけれども、その実施主体は学校とは限らないで、地区協議会あるいは公民館の地区分館等、さまざまでありますので、教育委員会から一律にお願いしていくのではなくて、各地区で判断いただきまして、教育委員会が支援をさせていただくと、そういうことがよいのではないかというふうに考えております。

 なお、道徳教育の中身の中に、父母、祖父母を敬愛し、進んで家の手伝いなどをして、家族の役に立つ喜びを知るという内容がありますけども、この祖父母を敬愛する等々のことは、伊那市が大事にしているテーマの一つでもございます。

 この内容を深めていくために、親孝行の讃歌作品は大変貴重な教材となるというふうに思っておりますので、作品集ができましたら学校に紹介したいというふうに思います。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島進議員。



◆9番(飯島進君) 私はその2分の1成人式のところでやれって言ってるんじゃなくて、その2分の1成人式になる、要は10歳になるその年に、全15小学校一斉にやったらどうですか、一斉に取りかかったらどうかなっていうような提案ですけど、その2分の1成人式にこだわらないで、10歳というその年齢になった学年は、全15小学校でやったらどうかという提案ですけど、もう一度。



○議長(伊藤泰雄君) 松田教育委員長。



◎教育委員長(松田泰俊君) お答えいたします。

 一斉に取り扱うとか、取り扱わないという点については、教育課程の編成に当たりますので、その教育課程の編成っていうのは、学校長の責任において行われるものであります。

 よって、こういう作品集があって、これはこういう教育的効果があるので、ぜひ活用していただきたいと、こういうお願いをいたしまして、それを学校長が受けとめて実施していただくのはよいんですが、これを全ての学校で実施してくださいと、こういうふうにすることはいかがかなというふうに思います。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



◆9番(飯島進君) やることは親への感謝の気持ちや、そういう気持ちを文章にあらわす、そういう行為はいいことなんだけれども、学校を統一して、全部の学校一斉にやるということは、各学校のいろんなカリキュラムなりのことがあるんで、難しいところがあるよと、そういうことだと思うんですけど、わかりました。

 次に、親孝行の讃歌の事業継続について、お尋ねいたします。この問題につきましては、午前中、小平議員の質問にもあり、重複しますけれども、よろしくお願いいたします。

 親が子を、子が親をという親子間での傷害事件や、殺人事件という悲惨な事件が最近報道されることがあります。そんな報道にふれると、何ともいえないむなしさ、せつなさが込み上げてきます。なぜ、親子の間でそんな事件が起こるのだろうと思います。

 一般の部で孝行賞を受賞され、受賞者代表で謝辞を述べられた、伊那市在住の女性は、早くに夫を亡くし、生活保護を受けながらも力強く育ててくれた母への感謝の気持ちを作品に書かれていました。

 そして、挨拶の中で、母が亡くなり、そのことがきっかけとなり、押し出される思いでいっきに書き上げました。書き終わって、母への思いが整理できました。受賞したことで、母への親孝行ができたかと思いますと、述べられていました。

 この方の受賞作品を、南アルプスの麓、長谷に残された伝説や民話を紙芝居にして伝えたいと、昭和59年に結成された糸ぐるまの代表をされている久保田さんが朗読してくれました。感動しました、目頭が熱くなりました。

 同じく入選された、駒ヶ根市在住の女性の方も、同じように親が亡くなったことをきっかけに、親への思いを書いたとおっしゃっていました。この方に親孝行の讃歌はどのような方法で知りましたかと尋ねますと、郵便局にあったチラシで知りましたとおっしゃっていました。

 親孝行の讃歌は、全国公募といっても、まだまだ知名度も低いと思いますが、それでも今回、県内はもとより、新潟県や、東京都からも応募があったことに驚かされます。関係者の努力がとても感じられました。

 市長は、表彰式の席で、親孝行の気持ちが長谷から全国に広がればいいと話されました。そこで、お尋ねいたします。

 親孝行の気持ちが長谷から全国に広がるためには、1年の単発事業ではなく、この事業を継続していくことが大事ではないかと思いますが、市長のお考えについてお尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 今回の事業につきましては、長野県、長野県教育委員会、そして、郵便事業株式会社信越支社、さらには県内の各報道機関の協力を得たということで、実施ができたわけであります。

 特に、郵便事業株式会社信越支社につきましては、旧長谷村時代、そのときに実施をしたときには、全国発信のために強力にサポートしてくださったという経過がありまして、今回も管内である長野県、新潟、全ての郵便局にチラシ、ポスターをおいてもらって、募集に協力をしていただいたわけであります。

 ちなみに、新潟県というのは、親孝行猿の主人公の勘助の出身地だということであります。どうでもいいんですけども。

 今後ですね、この事業については、事業を検証するということがとても重要です。どのような効果が地元にあるのか。また、子供たちの教育の中にあるのかということをきちんと検証していくということ。そして、当面、継続しての実施を予定しておりますけれども、そうした検証の中に、次の膨らみというか、発展というのを常に考えながらやっていかなければいけないと思うわけであります。

 午前中にも話をしましたが、地域振興、あるいは長谷の地域の発信だとか、そうしたことにつながっていくと。親孝行の思いということ、それから健康という部分もあります。長谷地域が持っているいいところを、上手にこの事業を通じて発信ができるということが重要でありますので、そうしたことを考えながら進めてまいりたいと思います。

 この事業の実施によって醸成されます親孝行をキーワードにした、地域のアイデンティティというものを情報発信するということ。そして、地域振興、観光振興といったことにも継承をしていかなければいけないと思うわけであります。

 いずれにしても、事業そのものはとてもいい内容でありますので、それが小さくまとまっていくんではなくて、さらにそこから始まるものが孝行の一つのかたちであってほしいと願うわけであります。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



◆9番(飯島進君) 市長は、お年寄りの知恵袋事業を政策に取り上げ、お年寄りを大切にし、お年寄りが持っている知恵や経験を大事にし、市政に生かそうとされています。親孝行したいときには親はなしとよく言われます。

 伊那市では、他市を圧倒するような親孝行をする土壌が育まれれば、お年寄りの皆様も元気になり、そのすぐれた経験や技能が継承され、大いなる伊那市発展に寄与してくれるものと思います。

 そこで、市長にお尋ねいたします。伊那市が他市を圧倒するような親孝行のまちとなる。そのためには、その土壌育成のために、感動なくして読むことのできない親孝行の讃歌の作品を、市民の多くの人に知っていただく。そして、読んでいただくことが大事ではないかと思います。

 このことについての、市長のお考えについて、お尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 今回、復活をして行った親孝行の讃歌でありますが、各方面から多くの問い合わせがきております。関心が高いということのあらわれかと思いますけれども、そうしたことを考えながら、今回入選された作品、そして佳作というものについては、作品集としてまとめて、市内の小学校、中学校、あるいは図書館、報道機関、長野県といったところにお配りをする予定であります。

 作品集は、希望の方には有償で販売ということももちろんあるわけでありますが、今回の作品については、新年度の新たな募集においても有効に活用したいと。小冊子、作品集としてまとめるという方法が今、考えてるわけでありますが、そのほかにも発信の方法はございますので、そんなことも検討して、広く知っていただくといったこと。また、知っていただいて、読んでいただくということに努めたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



◆9番(飯島進君) やはり、すばらしい作品をいかに知っていただくかということが、これがやっぱ大事なことだと思いますので、これは一例ですけど、例えば市報いなの表紙のところに一文ずつ、少しずつ載せていくとか、そんな方法もあるだろうし、そこら辺はこれからいろいろ検討していただきたいと思いますけれども、いずれにいたしましても、親孝行の讃歌によって、長谷地域の活性化にやっぱ寄与しなきゃいけないのかなと思いますので、そんなことを御期待申し上げまして、次の質問に移りたいと思います。

 次に、伊那市の鳥、ライチョウについて、お尋ねいたします。

 市長は、今議会、開会日の挨拶の中で、平成26年に、南アルプス国立公園指定50周年を迎えるに当たり、山岳環境の保全に寄与する事業を展開してまいりますと発言しています。

 実際、平成25年度予算を見てみますと、南アルプス国立公園指定50周年事業として、山荘管理や、環境保全、有害鳥獣対策、世界自然遺産登録、観光PRなど、総額で970万円ほどの予算が計上されています。

 今年から来年にかけて、南アルプスをキーワードとした、各種事業が伊那市で展開されることになります。その効果として、南アルプスが全国から注目され、その結果として、伊那市が経済効果も含め、観光産業の大いなる発展に寄与することになれば、こんなすばらしいことはありません。

 私は、40年ほど前、二十歳のころ、友人と2人で、東駒ケ岳から仙丈ケ岳にかけて、テントを担ぎ、3泊4日の登山をしたことがあります。当時、南アルプススーパー林道は建設中で、大自然の山肌がけずりとられていく姿を目にして、いたたまれない思いをしたことを今でも鮮明に覚えています。

 それはさておき、戸台赤河原から東駒ケ岳を目指していた道中、鎖場を抜け、石室での小休止で大の字に寝転がったとき、ライチョウと遭遇した経験があります。その距離は数メートル、まさに目と鼻の先でありました。しばしの間、目が合い、こころの中で、あ、ライチョウだと大きな声を出し、しかし言葉は発せず、無言の至福のときを過ごした経験があります。夢のような出来事でありました。

 登山の前までは、考えたことも、想像すらしなかった幻のライチョウに遭遇できたことで、疲れも吹っ飛び、その後の足取りが気のせいか軽くなった経験があります。

 松尾建設部長の書いた力作、竹沢長衛物語にも、南アルプスのライチョウが登場してきます。南アルプスには間違いなく、ライチョウがいました。

 伊那市は、合併に伴い、新伊那市の歌、花、木、鳥を決定しました。歌は旧伊那市の歌を、花は桜、木は楓、鳥はライチョウと決まりました。

 ライチョウを伊那市の鳥とした経緯を調べてみました。伊那市の歌、花、木、鳥、候補選定委員会の選定理由を見てみますと、1、選定経過、伊那市の鳥の選定に当たっては、旧長谷村の鳥であったライチョウも候補の対象とする中で検討を進めました。委員会においては、長野県県下18市、上伊那郡内町村の状況を把握するとともに、委員提案の鳥の画像、概要を十分確認する中で、委員全員から理由を付した候補案を受け、慎重に協議を進めました。

 最初、候補としては、ライチョウ、キジ、カワセミ、カッコウ、メジロなど、多くの意見が出ましたが、慎重審議の結果、次のような理由でライチョウを伊那市の鳥の候補として選定しました。また、表記については、花、木と同様な理由で平仮名表記としました。

 2、選定理由、ライチョウは伊那市の南アルプスに生息し、アルプスを象徴する鳥であります。また、厳しい条件の中でたくましく生きている姿には大きな感銘を覚え、その姿は南アルプスを訪れた人、誰もが親しみを感じる姿であるとともに、高山に住んでいるということで、非常に憧れを抱くことのできる鳥であります。

 また、伊那市が2つのアルプスに抱かれた自然共生都市を将来像としていること、南アルプス自然遺産登録を目指していることなどがあり、ライチョウはまさにその代名詞そのものです。

 ライチョウは3000メートル級の山々を擁する伊那市でないと選べない鳥であり、伊那市の象徴として、ライチョウを伊那市の鳥の候補として選定しました。

 3、付記、ライチョウが絶滅しないよう保護に努めてくださいと、書かれています。この付記に書かれています、ライチョウが絶滅しないよう保護に努めてくださいという一文から、市長にお尋ねいたします。

 伊那市の鳥はライチョウです。そのライチョウを実際に見たことのある人は少ないと思います。ライチョウが伊那市に何羽くらいいるのかとお聞きしても、自然界には境界があってないに等しいので、南アルプスに何羽くらいいるのか、おわかりでしたらお示しいただきたいと思います。

 また、ライチョウが絶滅しないよう、伊那市として、どのような保護策をお考えかお尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 推計の個体数については担当部長からお答えをしたいと思いますが、幻の、あるいは非常に貴重なライチョウでありますが、仙丈ケ岳に行くと大体会えるという状況でありまして、仙丈ケ岳のカールの中、薮沢カールの中に伊那市の関係する仙丈小屋があります。あの周辺には小屋番をやっていただいてる宮下さんの話だと、6つがいほどいるんじゃないかという話を聞いたことがありまして、毎年登るときには大体会えるかなという。

 とはいえ、大変貴重な鳥でありますので、この調査をしている先生の状況も、また後ほどお話をしたいと思います。

 保護対策でありますが、これはライチョウは2006年当初は絶滅危惧種2類という、絶滅の危険が増大しているという分類にありましたが、6年後の2012年には絶滅危惧の1B類ということで、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いということに分類が上がりました。

 2012年9月に、ライチョウを種の保存法に基づく保護増殖事業計画の対象に加えるということが決定をしまして、これを受けて、2012年10月に文部科学省、それから農林水産省、環境省が計画を策定をしているという状況であります。

 環境省は、来年度から検討会を設置をして、さらに具体的な検討に入るということをいっております。ライチョウ保護の取り組みとしては、伊那市ではライチョウの餌となる高山植物、これが日本シカの食害によって極めて食あつが進んでおりますので、こうした食害から守るために、南アルプス食害対策協議会を平成19年に立ち上げ、そして高山植物の保護に取り組んでいるという状況であります。

 この協議会では防護柵を設置をしまして、仙丈ケ岳、馬の背周辺に約1,000メートルにわたって、何カ所かのシカ柵の設置をして植物保護に努めていると。そのかいあって、かなりの植物が戻っているという状況であります。

 個体数調整による日本シカの減少というのが、高山植物、それからライチョウの保護につながっていくわけでありますので、今後も活動を継続していきたいという考えであります。



○議長(伊藤泰雄君) 塚元農林部長。



◎農林部長(塚元重光君) 議員御質問のライチョウの生息数でございますけども、生息数については公的機関のしっかりした調査というのは行われておりません。この調査につきましては、信州大学教育学部生態学研究室の中村浩志特任教授さんが熱心に取り組まれてございまして、この先生がライチョウ分野では第一人者といわれてございますけども、その先生の調査結果ということになりますけども、1980年代、全国にライチョウが約3,000羽。そのうち、南アルプスには約720羽ということでございました。

 2000年代に入りますと、全国でこれが約2,000羽に減少。また、南アルプスにつきましては、約300羽に減少しているというような状況でございます。

 特に減少の著しい箇所というのが、白根三山より北部ということで、1981年の、縄張り数という調査になってもございますけど、63あったものが、2004年には18、それから仙丈ケ岳では縄張り数が1971年でございますけど、12あったものが、2009年では7ということでございます。

 そういった調査結果から、南アルプスでは1980年代に288あった縄張り数が、2000年代には122の縄張り数ということで、この縄張り数を2.5倍したものが南アルプスの生息数ということで、大体約300羽ということになっているというような調査結果で報告されているものでございます。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



◆9番(飯島進君) 今、信大の中村浩志先生ですか、の調査をもとにすると、30年くらい前には3,000羽いたのが、今は2,000羽くらい。南アルプスが全体で720が約300羽くらいに減っているという、こういうことのようでありますけれども、いずれにいたしましても減ってることは事実で、保護しようにもまず個体数の数がわかってなければ、減ったのかふえてるのかわからないんで、まずそのための調査というのが一番もとになるのかなと思ったわけでありますけれども、インターネットでライチョウを検索してみますと、ライチョウっていうのは中部地方の高山帯だけが生息域で、南アルプスは世界の南限、南の限界だというふうに言われています。かつて、八ヶ岳や中央アルプスにも生息してたそうですけれども、山岳信仰と絡んで、神の使者として崇められた歴史があり、文化遺産としての価値も高いといわれているということで、また、ライチョウが長野県のほか、富山県、岐阜県の県鳥、県の鳥というふうに指定されていると出てきます。

 それで、地方公共団体の鳥にこのライチョウを指定している自治体を調べてみますと、岐阜県の関ヶ原町、下呂市、それから山梨県の南アルプス市、長野県では大町市、木曽町、伊那市の6市町村あることがわかりました。

 そこで、市長に提案ですけれども、伊那市のポスターやパンフレット、ホームページの画面なんかに伊那市の妖精のイーナちゃんと一緒に、ライチョウをちょこっと載っけると、かわいらしいものができるんじゃないかと思うんですけれども、そこら辺について、市長、どうでしょうか。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) にわかにちょっと想像できないんですけれども、ちょっとまた考えてみたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島進議員。



◆9番(飯島進君) ここにちょっとイーナちゃんのあれがあるんですけど、これにちょっとライチョウがぴょんぴょんはねてるとかわいいかなと、これは思いつきでありますんで、せっかく伊那市の鳥としてライチョウを指定していますんで、知らない方は結構多いんですね。それで、1階のロビーに伊那市の花、木、鳥ということで大きなパネルが貼ってあるんですけど、意外と伊那市の鳥がライチョウであるということを知らない人が多いんで、そんなところでちょっと宣伝に使ったらどうかなと、そういうふうに思います。

 それで、先ほど、農林部長のほうから中村浩志信大の教授の話がありましたけれども、昨年の10月13日に岐阜県高山市で開かれた、第13回のライチョウ会議、この特集記事が載った新聞がありまして、そして今年の1月30日の新聞ですけれども、この第13回のライチョウ会議を受けて、政府は来年度予算案の環境省関係で、山小屋トイレ整備補助事業に1億500万。ライチョウ保護増殖事業も1,000万円の満額回答があった。

 ライチョウの生息数が減っているとされる北アルプスや南アルプスなど、5エリアを中心に、長野県など、中部7県を事業対象とするという記事が載っていました。

 市長の中には、国が保護増殖事業で、計画でふやさなければいけないという取り組むライチョウでありますけれども、同じ国の天然記念物に指定されているのに、最近邪魔者扱いされている動物もいます。カモシカであります。

 ライチョウの関連で、カモシカについて質問させていただきます。

 今年になってからの出来事でありますが、下校途中の中学生が、猿が歩道にいて怖かったと言って、私の職場に駆け込んできました。私の職場は、子供を守る安心の家に登録しています。そんな意味からも、頼ってきてくれたことがとてもうれしく思いました。

 さっそく、支所の農林振興係に電話しますと、すぐにかけつけてきました。猿は15匹くらいの群れで、人も車も怖がらず、堂々としていました。この歩道は、保育園児や小学生も通う通学路で、片側が急な崖になっており、何か起きてからでは遅いということで、さっそくわなを仕掛けてくれました。

 数日おいて、猿の子供がかかりました。そして、次の日には、何とカモシカが2頭わなにかかりました。国の天然記念物ということで、勝手に処分もできず、信大の先生に来ていただき、麻酔で眠らせ、その後、放獣したそうであります。

 すると次の日には、前日の同じカモシカがまたわなにかかっていたそうであります。日本シカもかかっていたそうです。民家や国道のすぐそばということでもあり、銃が使えない、そんなまち中でのことであります。

 カモシカは日本シカとは仲が悪く、また、比較的に高山帯に生息するものと思っていましたが、まさかと思えるような近くに出現したことに大変驚いています。

 そこで、市長にお尋ねいたします。ライチョウと同じく、カモシカについても、伊那市に何頭くらい生息しているのかおわかりでしたら、教えていただきたいと思います。

 また、カモシカの場合は、ライチョウの保護策とは逆で、里山にまで出現しているカモシカによる農林水産業への被害が心配されます。カモシカによる食害が伊那市で起きていないのかお尋ねいたします。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) 市内のカモシカ頭数について、推定数について、また部長からお話させていただきますが、カモシカの被害というのはここ数年間、余り聞かなかったんですが、日本シカとの生息のバッティングがあるのか、近年ではちょくちょく、そんな話も耳にします。

 従来、これは特別天然記念物でございますので、国が保護をし、また、個体数をきちんと確保するといったことがされてきたんですが、中部地方、それから東北地方では、農作物、それから造林木への被害というのはありました。

 長野県のカモシカの被害というのは、林業被害としては昭和40年代後半に顕在化したということでございまして、また、特にヒノキの造林木、造林した木へ、幼木への、特に木の上のほうの発育、一番大事なところですね、そこの葉を食べてしまうということであります。

 平成23年度の伊那市における被害報告というのは、今のところ林業被害のみでありますが、長谷地区においてはヒノキの幼齢木への被害というのが報告をされているということで、被害額は約400万円というそんな状況であります。



○議長(伊藤泰雄君) 塚元農林部長。



◎農林部長(塚元重光君) 伊那市におけるカモシカの生息数ということでございますけども、伊那市に生息するカモシカの頭数については、残念ながら把握していないという状況でございます。

 長野県が定める第3期特定鳥獣保護管理計画、カモシカ、平成22年7月策定っていうのがありますけども、これによりますと、南アルプス地域個体群ということになりますけども、南アルプス地域に、大体600頭から700頭。それから、中央アルプス地域に約4,000頭から5,000頭生息しているというような推定の結果が出ているという状況でございます。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島進議員。



◆9番(飯島進君) 私、ちょっと知らなかったんですけど、南アルプスが600から700で、中央アルプスが4,000から5,000、そういうことですよね、部長。それは初めて知ったんであれですけど、いずれにしましても、カモシカ、本当に人里のほうまで出てきてるという、このことは事実でありまして、先ほどヒノキの食害が400万ほどあるというお話もありました。国の天然記念物ですんで、勝手に撃ったり、捕まえたりっていうことができないわけでありますけど、そんなことも、今現実として起きてるんで、何らかの対策がいずれ必要になるのかなというふうに思います。

 最後に、私は松尾建設部長がお書きになった、竹沢長衛物語に大変感動しました。青春時代、山歩きをしていた私は、この本を1ページ開いた瞬間から、その本の中に引き込まれ、いっきに読み終えました。南アルプスの雄大な大自然と、竹沢長衛翁のすばらしい人物像が活字の中から飛び出してくる、とてもすばらしい作品でした。そして、天は二物を与えることもあるのだと関心させられましたけれども、この本の中には、ライチョウもカモシカも登場します。

 そこで、市長にお尋ねいたします。市長は山歩きが好きとお聞きしますけれども、ライチョウやカモシカについての思いがあればお聞きしたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。



◎市長(白鳥孝君) ライチョウ、カモシカのみならず、山岳にいるチョウも含めて、また、花も含めて、全てに対して興味と、それから慈しみを持っているということであります。

 今、松尾建設部長の竹沢長衛物語が話が出ました。この本は、本当に内容といい、評価の非常に高い本でありまして、山と渓谷社という、日本で一番、山岳雑誌では権威のあるところから出されて、それが第1版、第2版ということで、もう二刷が終わって出ている。書店によって、全国の書店の中ではもうたりないという話も聞いております。

 その竹沢長衛物語の著者である松尾部長も、私と同じ山屋でありまして、そうした思いは私と共通だと思いますので、著者の部長のほうからも話をさせていただきたいと思います。



○議長(伊藤泰雄君) 松尾建設部長。



◎建設部長(松尾修君) 山岳の生態系について、特別知識があるわけではありません。ただ、山をずっと登ってきて、登山者の視点から、特にライチョウに対しての思いを少し話させていただきたいと思います。

 山を登っておりまして、特に中部山岳地域の3,000メートル級の山でありますけども、登っておりましたら、森林限界を超えてハイマツ帯が出てきますと、やっと高山帯の域に達したんだというふうに、ほっといたします。そのハイマツ帯を歩いていて見かける鳥が、ライチョウと、この白黒の斑のホシガラスなんでありますけれども、とはいいましても、ライチョウはどこの山でも見かける鳥ではありません。

 そのため、ライチョウを見かけますと、本当にうれしくなります。そして、本当、この場所で頑張って生き続けてほしいなというふうに、本当に心底願っております。

 ライチョウの生息にハイマツが、非常にこの存在が不可欠でありまして、そのハイマツも、私の個人的な感覚なのかもしれませんけれども、近年の温暖化のせいなのかどうかわかりませんけれども、何となく樹形が変化してきてるように思えます。

 地面に這って初めてハイマツなんですけれども、最近見かけるハイマツは、場所によっては非常に高く立ち上がって、背丈の高い灌木状をなしてるハイマツも多く見受けるようになりました。

 ライチョウが営息し、繁殖するハイマツ帯は、どうも樹高が30センチ程度のところというふうに言われておりまして、ハイマツの生態と本当に微妙な関係でライチョウの生態が保たれているというふうにも言われております。

 気温が上昇しまして、ハイマツが五葉松になったとき、ハイマツは五葉松の種に属するというふうにいわれておりまして、それが本当に高木の五葉松になったとき、もうライチョウの姿は見ることはできないというふうに言われてます。平均気温が3度上昇したら、ライチョウはもう絶滅するといわれておりまして、IPCCの温暖化のレポートでは、1990年から2100年の間に、最悪のシナリオでは3.5度、地球の平均気温が上昇するともいわれておりまして、その最悪の場合、85年後にはライチョウは消えてしまうということにもなります。

 この85年という時間を過去にさかのぼってみますと、ちょうど1930年に長衛翁が北沢に小屋を建てた年になります。ですから、たかだか85年たった現在、将来にこんな本当に悲しいことを想像しなければいけない、また心配しなければいけないという状況になったということを、もし長衛翁が知ったら、これはすごい大激怒間違いないことだと思います。

 ライチョウの減少、先ほどお話出てきました日本シカの増加など、こういった生態系の変化は、その原因の根源というのは、やはり地球規模の温暖化じゃないかなっていうふうに思います。この環境変化に対しては、既に我々個人レベルでも取り組んでいける対策メニューっていうのが、幾つも示されておりますので、我々はやはりこつこつと、そしてしっかりと、今、我々がやれる取り組みを実践していくことが、そういう動植物の保護につながっていくのかなというふうに思っています。



○議長(伊藤泰雄君) 飯島議員。



◆9番(飯島進君) 今、ショックな話も受けましたけども、伊那市の鳥、ライチョウが末永く、伊那市に生き続けることを願いまして、私の質問を終わります。



○議長(伊藤泰雄君) 以上をもちまして、飯島進議員の質問が終了しました。

 お諮りいたします。本日はこの程度にとどめて延会したいと思いますが、これに御異議ありませんか。

     (「異議なし」と言う者あり)



○議長(伊藤泰雄君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこの程度にとどめて、延会いたします。



△延会 午後4時51分

 地方自治法第123条第2項の規定により署名をする。

       伊那市議会議長

       伊那市議会議員

       伊那市議会議員