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長野県 飯田市

平成22年 12月 定例会(第4回) 12月10日−04号




平成22年 12月 定例会(第4回) − 12月10日−04号









平成22年 12月 定例会(第4回)



        平成22年飯田市議会第4回定例会会議録

               (第4号)

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      平成22年12月10日(金曜日) 9時00分

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日程

 第1 会議成立宣言

 第2 会議録署名議員指名

 第3 一般質問

  (1)原  勉   (2)牛山滿智子  (3)村松まり子

  (4)湯澤啓次   (5)後藤荘一

 第4 議案審議

    (1)追加議案(3件)

        議案第153号から議案第155号まで

        説明、質疑、委員会付託

 第5 請願、陳情上程(請願1件及び陳情3件)

     委員会付託

散会

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出席議員    23名

       (別表のとおり)

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欠席議員    なし

       (別表のとおり)

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事務局出席者

       (別表のとおり)

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説明のため出席した者

       (別表のとおり)

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     9時00分 開議

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△日程第1 会議成立宣言



○議長(中島武津雄君) おはようございます。

 現在の出席議員は23名であります。

 よって、本日の会議は成立いたしております。

 これより本日の会議を開きます。

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△日程第2 会議録署名議員指名



○議長(中島武津雄君) 会議録署名議員として、井坪隆君、原和世君を御指名申し上げます。

 次に進みます。

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△日程第3 一般質問



○議長(中島武津雄君) 昨日に引き続き一般質問を続行いたします。

 原勉君。

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△原勉



◆23番(原勉君) おはようございます。

 会派みらいの原勉でございます。

 ただいまより一般質問をさせていただきます。

 今、飯田市、この地域が未来に向かってリニアの決定が迫って、ルートの問題がいよいよ具体化しようとしております。また、この地域が大きく羽ばたく重要なときだと考えます。未来の展望が開かれようとする重大な局面を私たちはしっかりと見詰めながら、これからもいろんな意味で、ある意味では原点に立ち返り、進めてまいりたいと思っております。

 まさにCルートの正式決定が確定間近になり、今後は駅の動きが本格化していくと考えられます。飯田駅か郊外駅かは、飯田市の将来の普請にかかわる重大事であり、郊外の駅となれば、中心市街地の凋落は確実であり、当地域の将来に極めて重大な危機と言っても過言ではないと私は考えています。

 庁舎の現地改築への影響もあるのではないかとさえ考えています。会議所主導の飯田駅設置推進協議会の方向は、飯田駅の主張をぼかしており、こうした動きは、飯田市の思惑と機を異にしており、15年後のまちづくりを見据えるという姿勢が見られないのは、極めて残念と言わざるを得ません。

 一方、Cルートの正式決定を受け、Bルートを主張してきた他の地域に対して、あたかも勝利したかと言わんばかり祝賀ムードをあおろうとする動きを聞き、全くおよそ信じられないと思っております。まことに残念であり、そうした決定がなされたときにこそ、伊那谷はもとより、県に対しても協力を真摯にお願いしながら進んでいくという度量がなくてはなりません。市長が飯田駅立地を誘導し、固めるために、ルート細部の賛否についての言い回しは、影響を予想しないと、飯田市の独走と見られて、足元をすくわれかねません。このような状況は、飯田駅設置が、地域、地元が一丸となっていくことが見られないというおそれさえ感じます。何よりも、行政、経済界、市民の三者の足並みの方向をそろえる必要があるのではないでしょうか。

 このような状況認識に立てば、市庁舎の現地改築は、まさにリニア駅、現飯田駅併設とは極めて重要な意味を持ってきたのではと私は考えています。300億円と言われる飯田駅設置費用に加え、周辺の関連費用には、飯田市の貴重な財源も投資しなくてはなりません。市は今、庁舎の建てかえに68億円を投入する計画でありますが、今こそ庁舎建設の基本計画の原点に戻り、現本庁舎を耐震化及び大規模改修をして使用し、不足する部分を新庁舎として建設するという方針をもとに、庁舎建設をできるだけ縮減し、飯田駅実現に財政的にも積極的に対応する姿勢を、JR、県に対してもアピールすることが極めて効果的であると考えています。

 このようなスタンスに立って、通告に従って、質問席より質問いたします。

 それでは、通告に従って質問してまいります。

 前段で、少し私の思いというのを語らせていただきましたが、それもにじみ出しながら質問をしてまいりたいと思っています。

 まず、通告の中で、当初の全面建てかえ案から耐震化への計画変更は、地権者や住民の皆さんに説明は十分になされたのかをお聞きしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 答弁を求めます。

 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) それでは、私の方から答弁をさせていただきます。

 この庁舎整備に関しましては、建物の耐震調査並びに地質調査の結果を踏まえまして、中心市街地の活性化計画、さらに、ただいま議員からもお話がありましたリニアなど、この地域の将来を左右する、こうした大きなプロジェクトをかんがみ、総合的な判断のもとで、現地での現庁舎を活用しての整備方法を選択してきたところであります。

 庁舎整備事業につきましては、庁舎全体の耐震化というのが最大の目的ではあるわけですが、一方、庁舎はさまざまな機能を持っているわけであります。交流、にぎわい、文化等への社会的効果、あるいは、産業や居住、交通などへの影響、そして地域コミュニティーの中心施設としての重要な役割、こうしたさまざまな機能を持つ中で、さらに飯田市全体のシンボル的な存在として、市民の皆様方に長く親しまれるものとしていく必要があると考えているところでございます。特に、今お話がありましたリニアの飯田駅設置につきましては、現実化してきている中で、この現駅併設というようなことになりますれば、まさにこの地域にとりまして大きな効果を生むと考えているところでございます。

 そうした意味からも、この庁舎建設というのは、まさにこの地域全体の方向性というものにも非常に大きな影響を与えるものと理解をしているところでございます。防災の拠点としての施設整備は当然でございますが、このような観点を議論させていただいて、市民の皆様方に理解が得られるような、そうしたよりよい庁舎にしていければというように思っているところであります。特に、地権者の皆様方におかれましては、大変な御負担を強いることになるわけで、私も昨日、地元の皆様方の会議に出席をさせていただきましたが、この思いをしっかりと受けとめさせていただき、そして、一緒になってこの課題をどのように解決していくかということについて御協力をお願いしてきたところでございます。

 すばらしい庁舎を完成させるため、市民からも喜ばれ、そして、地権者の皆さんからも、ああ、こういうことで本当によかったと言われるような、そんな事業にしていきたいというように思っております。事業全体の御理解が得られるよう、これからもしっかりと説明をさせていただきながら、地権者の皆様方にも最大限の配慮をさせていただく中で、この庁舎整備に当たっていきたいと考えているところでございます。以上であります。



○議長(中島武津雄君) 原勉君。



◆23番(原勉君) 今市長の方から、特に後段の方で、こうした事業がいろんな形で現状まで進んできているわけですけれども、地権者の皆さんに直接会って、この事業の大切さと、市長みずからの気持ちを吐露されたということをお聞きしました。

 今回の質問の背景には、この間、いろんな形の中で、特に議会においては、全面建てかえから耐震化への変更については、当然承認しているわけでございますけれども、そういった流れが、市民と、また直接関与する地権者の皆さんと、そういった心の中での乖離があってはならないと。特に報道を通じて、いろんな形での動きというのを、どうしても市民の皆さんはいろんな角度から見てまいります。これはリニアの駅の方とも非常に似通った部分があると私は思っています。そうしたときに、やはりリーダーであり、また議会という立場は、そういった不安と、また期待をやはりしっかり受けとめながら、事業の遂行をしっかりやっていくということが大事だと思っておりますので、立場こそ違え、やはり私たちが市民を主権として、また地域を主権とした世の中を、これから私たちが標榜するとすれば、こういった姿勢というのは非常に大事だろうというふうに思っています。そういった意味で、今回の市庁舎の改築と、それから、これからの将来、未来を見据える飯田現駅への設置の問題というのは、極めて共通的なものが私はあるんではないか、また、つくっていかなくてはいけないと思っております。

 そうした中で、特に今回の問題の中で、いわゆる全面建てかえ案というところから耐震化への変更というのは、財政的な問題だけではないというふうに私は見ております。もちろんそういった背景はありながら、当然、それはこの間の市長の平成20年の答弁時においては、庁舎の建築とリニア駅設置を単純に並べて選択することはできないという答弁でございました。当然、その当時、今のような大きく展開してくるという状況ではないというところの中に、そういうものにむしろ翻弄されなく、やるべきことはやらなきゃならないということの中での市長の発言だというふうに私も理解しておりました。そういったことの中で、21年、それから22年、この問題はそれぞれの立場で、私も質問しておりますし、そういったことの中で、現在の耐震化というものが見えてまいりました。

 そういったことを含めながら、今回、より具体的になっておりますので、当初の計画案におけるもの、2番目に私は、質問に皆さんも使われている143号線という市道がありますけれども、そういった問題も、いろいろより具体的に基本設計等々で入ってきますと、漏れ聞く話では、その位置づけについても、直接地権者ではありませんが、周辺の地域の皆さんには影響があるというふうに考えられます。それについて何らかの方向性なりそういったものがあれば、また地元から何らかの要望があるとすれば、どのように受けとめておるのかお聞きしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) この市道143号線についてでございますが、これにつきましてもいろいろな御意見をいただいているところでございます。特にこの143号線を生活道路として使われておられます地元の住民の皆さん方には、当然そうした強い思いというものがあるということもよく理解をさせていただいているところでございます。

 この143号線をどうするかということにつきましては、当然、そうした地元の皆さん方の御理解をいただきながら、どういった形でこれを考えていったらいいか、御理解をいただいて代替路線などの案につきましても検討をさせていただけるのかどうか、こういったことをこれから一緒になって考えていければというふうに思っているところであります。



○議長(中島武津雄君) 原勉君。



◆23番(原勉君) 理解を得られるように、同時に、庁舎に来る多くの市民の皆さんにとっても、今までとの、この庁舎ができるか、この計画でいくと、実際には5年後ということになりますが、その間の、むしろ、できたときというよりは、その5年間の中、そうすると、くどくなりますけれども、5年後の今のリニアの問題、まさにルートというのは、恐らく大きな方向としては新聞報道等々の部分に行くんだろうと私も信じてはおりますけれども、より具体的なものが出たときには、いろんな意味で、現駅ということが実現するという方向になったときには、おおむね300メートルしか離れておりません。そういうような状況の中で、現地改築といったようなものが大きな意味を持ってくるんじゃないかなと。その意欲というものをやはり伝えていってほしいなと。市民の皆さんにも御理解をしていただくことが大事かなというふうに思います。

 同時に、3番目には、地権者の理解、協力が得られているのかということは、1番、2番を含めまして、総体的な部分でありますので、市長自身がいろんな意味で、やはり今こそ地権者の皆さんにも近く協議を開いていこうという御指導を示されたということでございますので、非常に私にとってはいいことだと思っています。そういうことの中で、それに加わる推進室もできました。それぞれの担当部署の部分は、その意向をしっかり受けとめて、今後もやっていただきたいなというふうに思っております。

 同時に、その中で、全面建てかえ案から耐震化へと計画変更がなされたわけですけれども、私はちょっと今いろんな面で感じているのは、こういう時点のときに、やはり飯田市において、自治基本条例の市民の意見の公募という、第17条にありますよね。市は、別に定めるところにより、重要な計画及び政策または変更について、事前に案を公表し、市民の意見を求めますという項目がございます。私はこういうときに、パブリックコメントという言葉が使われていますけれども、これからはやはりそういうことを続けることが必要かなと。それぞれの団体等々からの御意見も当然出てきますけれども、やはり大事なのは、そういうことをいろんな機会において情報公開をしていくということに、我々がその熟度を上げていく必要があるんじゃないかなと。そうすると、いわゆる市民会議や審議会等々はありますけれども、それからまた、いろいろ団体もありますけれども、やはりいろんな人たちがそういうところに参加できるようなのを、自治基本条例でそれの責務ということでつくっております。そういったことはやっぱり私たち議会も少し反省しないといかんかなと思っております。

 そういった意味で、飯田市の意見公募制度要綱もでき、いろんな面でもっともっと使っていくことが大事かなと。ということは、この市民の皆さんというのは、地権者とは若干権利的な問題は違うかもしれませんけど、共通できる部分があるかと思いますので、そういったパブリックコメント等々、これ横文字で言うより、市民の意見の公募といった意味では、市長としてはどのようにお考えになるでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) このパブリックコメント、市民の意見をお聞きするということ、これは先ほどから申し上げておりますように、大きな事業を進めていく上で不可欠の事柄ではないかと私自身は受けとめております。いろんな角度からこの事業を見ていただき、そして、こうした方がいいんじゃないか、あるいは、こうやったらどうかというようなさまざまな御意見をいただき、そうしたことを一つ一つ点検をしながら事業を進めていく、これが、やはり後々その事業の効果ということを検証していったときに、ああ、やっぱりこういうふうにしておいてよかったなあというようなことにつながっていくと思うわけであります。



○議長(中島武津雄君) 原勉君。



◆23番(原勉君) ぜひ今の市長の御発言を生かしていただきたいと。

 また、パブリックコメントというのは1回だけではないというふうに、特に庁舎みたいなものというのは、計画の時々にそういうものがあり、また、当然基本設計、実施設計が出てきます。むしろ実施設計で具体的になるときには、コメントというより、もうどちらかというより、かかわる側の責任になると思いますね。使いやすいかどうかという部分が。ですから、やっぱり大枠のところで、私は、簡単に言えば、こういう状況の中で庁舎を建てるべきかどうかというような話、そういうものは本来、私はもっとあってよかったんじゃないかなと。

 我々もそういうふうに慎重に検討しながら、どちらかといいますと現地改築かどうかという議論で、私自身もどちらかというとそういう志向の中で議論をしてきた。さあ、それが決まってしまうと、いきなりより具体的な案に入って、どちらかというと、全体の今の市の財政的なこと、この市庁舎の役割、それから我々議会の役割、そういったものがこういうものに表現されていくというふうに私は思うんですが、どうもそういう部分じゃなくて、現状の近いところに何となく目線がさっと行ってしまうという、そういうところと、常にそれを繰り返し、そういう意向にならないというのがむしろ私たちの立ち位置じゃないかというふうに私は思っております。こういったときに、市民からの激励も含めて、まさに多様な意見というものを取り入れるシステムをこういうときこそ使い、そのことが、例えば今、現駅の問題で一番いろんなことを言われる部分は、やっぱり土地の買収費が多くかかるんではないかとか、困難性があるんではないかというのは一般論として私も耳にします。そうしたときに、やっぱり市民の皆さんの御理解と協力というものがバックボーンにないと、そういうことだけが動いていってしまうと。そういうところに、今度の庁舎の問題は大きく私はあるというふうに思っておりますので、そして、そのことがより具体的に進んでいく事業であり、私たち議会としても取り組む姿勢というのが見えてくると。

 よしんば、議会がどうであろうかとか、議論があまり先行していくというのは、私は非常に感じておりますし、現実に広域連合議会は、消防署のところで、折り畳みいすでやっているという現実を、やはり我々はしっかり受けとめにゃならないというふうに思っております。ですから、時代の大きな流れの中では、やはり考えていかなならんことを、あるときにすっと忘れてしまうときがあります。やっぱりそういうことを、こういった庁舎の建設においては、恐らくリニアの駅をつくるにしても、どういうふうにして工夫をして、300億円というお金が出されていますけれども、少しでも、お金ではないよということがやっぱり大事かなと思いますので、この改築の問題については、しっかりと、職員の皆さんにとっても大きな新しい時代に向けての試金石になると思っています。

 特に箱物に対して、市民の皆さんなりそういうものは厳しい目であるということは、皆さんも御承知だと思いますので、そういったときに、やっぱりやり切るということが大事だと思いますので、市長の私どもの会派の代表質問の中でも、職員の皆さんの資質の向上というふうな議論をしたのは、やっぱりそういうことではないかなと。と同時に、今こそわくわくするような、未来に向かって動けるという大事な局面に来ていますので、そういった観点に立って、今こそ職員の皆さん、私たち議会も、市民の皆さんが、これからこの地域が大きく発展する局面になる、定住圏のことも、環境モデル都市も、環境文化都市も、やってきたことがよかったなあと、人形劇フェスタも、やまびこマーチもよかったなという大きな結論が出るような時期に来ています。同時に、必ず地権者の皆さんというのは、苦渋の選択があります。先ほど市長が述べられたように、そうした方たちの苦労と御協力が形になっていくというときには、それは歴史として必ず残っていくわけですから、そういったことをしっかり受けとめる姿勢というのがあってほしいなと思いますので、若干長くなりましたが、その部分について市長の御所見をいただきたい。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) 今、議員からお話がありましたように、地域としての大きな正念場に来ているということは、これまでも申し上げてきたところであります。特に、今お話がありましたように、国はもとより、地方におきましても、財政的には非常に厳しいものがある中でのこうした大きな事業、大きな投資を伴います、いわゆる箱物の事業をどういうふうに考えていくか。それは、まさに市民の皆さん方の合意形成ということが何よりも重要になってくるということは、そのとおりだと私も思います。地権者の皆様方のそうした苦しい思いというものを重く受けとめ、そして、できる限りそうしたことにこたえていく、これこそがやはり私ども市役所の職員全員に課せられているものではないかなと。

 これは、それぞれの部署におきまして、そうした思いというものをしっかりと持ちながら、それぞれの職務をしっかり遂行していくということに私はつながっていくというように思います。そのためのこの事業の、まさに合意形成ではないかなというように思っているところであります。ぜひそうした考え方で、これからも市民の皆さん方のそうしたさまざまな思いを持った御意見をしっかりと聞かせていただき、この庁舎建設事業の推進に当たってまいりたいと思っております。



○議長(中島武津雄君) 原勉君。



◆23番(原勉君) 基本的に私と市長と大きな差はないと思っていますし、むしろ、私もそういった部分ではしっかりと協力し合っていかなきゃいけないというふうに思っていますし、一番大事なのは、ここに住んでいる飯田の市民だけじゃなくて、この地域、大きくは伊那谷の皆さんたちが新しい時代に向かって進んでいくと。庁舎もその象徴的なものになるだろうと。それは立派なものであるかそうではないかではなくて、やはりそういった部分が込められているものというのが私は大事だというふうに思っています。やっぱり5年後、それから10年後、15年後というスパンがあるわけですから、これからの基本計画等々にもそういった思いをしっかり注入して、特に福祉のような話というのは、もし駅が、もしという言い方はなくて、必ず私はできると信じておりますけど、そうしたときに、ここに福祉というような部分が本当に根づいていれば、ここに住んでみようという人の大きな、本当のバックボーンに私はなっていくと思います。

 先ほどの、ずうっと続けてきた環境文化都市、モデル都市、それから、そういった文化、地域を支えてきた部分が、この飯田駅に、ここにおりてみようという人がふえることが、この飯田の地域のすばらしい発展になるはずですので、私たちが東京や名古屋に速く行けるからという議論は、ちょっと前の時代だと私は思っています。ここに来ていただくと、こんないい場所があったんだというところにあるんだという、何というか、自分たちの心の中にきゅうんとくるような部分を今みんなで考えていこうと、そういう姿勢が大事だと。

 具体的には合併特例債云々、いろんなことがあります。それも重要な問題でありますし、それもしっかり、国の税金でもあります。それを受けとめて、すばらしい市域であることを示していくことが、私たちの大事なときだと思っておりますので、ある意味では、こういう議会と、それから行政というものが、ある意味本当に協力できる姿を市民の皆さんに見せて、汗を流している姿がわかっていただいたときに、我々の活動や、それぞれの皆さん、職員の皆さん、いろんな市民の皆さんの考え方も私は大きく変わってくると。それこそが大事で、また、これができる大きなチャンスは私たちに今いただいたというふうに私は思っておりますので、今回の質問は、そういったことの中で、地権者の皆さんの心を伝えると同時に、その心は我々の胸の中にしっかり落とし込んでいけるよということにしていただいて、特にこれから予算編成に入ります。各部それぞれが市長に提出されるというふうに聞いております。そうした思いがそれにつながっていくという予算の提案であってほしいし、私たちの政策提言も、それを受けとめながら、3月の次の議会においては、そのことがしっかり見えるような形で議論をしてまいりたいというふうに思っております。

 きょうはそういったことを、この庁舎の問題とリニアの問題とをひとつ、並列したつもりはありませんけど、やっぱり大事なものがいよいよ我々の前にそろっている、我々議会としての議決責任を含めながら、しっかり進めたいと思っておりますので、最後はそんなことを述べさせていただいて、もし市長に、残った時間がありますが、あれば御意見をいただきたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) 今お話がありましたように、17年後と言われておりますリニアの中央新幹線の開通、そうした中で、訪れた皆さん方が、この飯田のまちは本当にすばらしいまちだなあというように思っていただくということは、それは住んでいる皆さん方がここで本当に安心して住んでいくことができるということがなければ、そんな形での思いは持っていただけないだろうと。まさに、住んでいいまちは訪れていいまち、そういった地域づくりを私たちはしていかなければならないというふうに思うわけであります。

 やはり、そういった意味では、先ほどから申しておりますように、地権者の皆さん方を初めとして、市民の皆さん方全体で、本当にこのまちは安心して子育てができる、安心して住んでいくことができる、そういったまちを皆さんと一緒にこれからも目指していければということを改めてお伝え申し上げ、私からの答弁とさせていただきます。ありがとうございました。



○議長(中島武津雄君) 原勉君。



◆23番(原勉君) これで一般質問を終わります。



○議長(中島武津雄君) 以上で、原勉君の一般質問を終わります。

 それでは、次の一般質問を行います。

 牛山滿智子さん。

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△牛山滿智子



◆8番(牛山滿智子君) おはようございます。

 無会派の牛山滿智子でございます。

 今、飯田市では、今、原さんの質問にもありましたように、大きな関心事が二つ、一つはリニア新幹線のこと、二つ目は新市庁舎の改修と建築のことがあります。私は、そんな中でも、命について、小さな命を大切にすること、そうしたことを忘れてはいけない、おろそかにしてはならないと考えて、今回の一般質問をさせていただくことにしました。

 持ち時間が20分と少ないので、早速質問席に移り、質問させていただきます。

 私は、児童館に17年間勤務させていただきましたが、その間、子供たちが学校の周辺に捨てられていた猫を拾ってくることがよくありました。生まれてすぐに捨てられた猫ですから、体を清潔にしてやり、ミルクを与えることから始めました。これは子供たちと一緒にしました。そして、夜、児童館に置くわけにはいかないので、私のうちと児童館の間の通い猫になりました。6ヵ月前後に、市内の動物病院にお願いして、不妊と去勢、これはそれぞれ代々ということですけど、去勢手術をしていただきましたが、結局、成猫になると、私の自宅の飼い猫になりました。都合、代々4匹の猫を飼うことになりました。私が児童館をやめるときに飼い始めていた猫は、一昨年、17歳で息を引き取るまで、6ヵ月ごろの性格を残し、よく元気にじゃれて遊び、うちじゅうを明るくしてくれました。

 動物病院の先生にお聞きしますと、6ヵ月前後、体重は3キロぐらいですけれども、不妊手術、去勢手術をした猫も犬も、そのころの性格を残して、よく遊ぶのだと話してくださいました。

 かわいがって飼われる犬、猫は幸せですが、捨てられる犬、猫が相当います。そうした猫たちは、市民の皆さんから、困ったものとしてまゆをひそめられる存在になります。不妊手術を受けていない雌猫は、どこかのうちの軒下や物置へ入り込んで出産を繰り返し、これは環境省のデータでいきますと、1年間に20匹にもふえるそうです。子育てのために無断で食料を調達することもあります。去勢手術をしていない雄猫は、自分の縄張りを主張して、おしっこでところ構わずマーキングします。去勢した雄猫は、マーキングをしませんし、においもきつくなくなります。

 そこで、まず質問をさせていただきます。現在、市内の犬、猫がどのように飼われ、扱われているか、実態を把握していらっしゃいますか。



○議長(中島武津雄君) 理事者側の答弁を求めます。

 澤柳水道環境部長。



◎水道環境部長(澤柳孝彦君) 犬、猫の飼養の実態ということでございますが、犬につきましては、市内で登録数が6,396頭ございまして、ちなみに、犬の狂犬病の注射率は95%を超えている状況でございます。猫につきましての総数については、今言った飼い猫、野良猫を含めまして、そういった統計はございませんので、どのように飼われているかという実態は不明でございます。



○議長(中島武津雄君) 牛山滿智子さん。



◆8番(牛山滿智子君) 犬は登録制であって、狂犬病の予防注射が必要ですからわかると思いますけど、猫はそうですね、実態をつかむのは難しいと思います。

 それで、犬や猫のことで市へ寄せられるような苦情はありますか。



○議長(中島武津雄君) 澤柳水道環境部長。



◎水道環境部長(澤柳孝彦君) 犬、猫を含めまして、保健所の方へ相談件数は圧倒的に多くて、市の方へは年間20件程度のこの犬、猫に関する苦情というものは寄せられております。



○議長(中島武津雄君) 牛山滿智子さん。



◆8番(牛山滿智子君) 主にどんな苦情でしょうか。



○議長(中島武津雄君) 澤柳水道環境部長。



◎水道環境部長(澤柳孝彦君) 犬と猫、共通したのは、ふんの問題、それから、特に犬の鳴き声でございますとか、飼い主のマナーとか、あと猫に限って言えば、おしっこを庭にされるとか、そういった苦情が多いです。



○議長(中島武津雄君) 牛山滿智子さん。



◆8番(牛山滿智子君) おしっこは、さっき言いましたように、雄のマーキングが大きいと思います。それから鳴き声も、これは避妊や去勢をしていないと、繁殖時期になると非常に市民の皆さんの苦情になるんだと思います。

 私が、ことし6月ごろに庭に入り込んできた、これは雌猫ですけれども、外でえさをやり始めました。その雌猫が、8月中旬に庭の物干しで5匹の子猫を産んだのを、夏休みで来飯していた孫たちが見つけました。子供たちが頻繁にのぞくので、母猫は一たん子猫をどこかへ移しました。しばらくすると、目があいた5匹の子猫たちを連れてえさを食べに来るようになりました。本当にその姿がかわいいので、その姿を見ながらえさをやり続けましたが、その間、家族では話し合っておりました。母猫をどうにかしてつかまえて、避妊の手術をこの後はしてやろうということで話し合っておりました。猫は、子猫たちが乳離れすれば、すぐまた繁殖、妊娠可能性がありますので、それをしなければとも考えておりました。

 10月中旬に、私が8日間留守をしている間に、娘がその5匹の子猫を保護して、お医者さんにお願いしてノミの駆除と回虫の駆除をして、それから三種混合のワクチンまで、娘の負担ですけど、しました。それで、大きなゲージで飼い始めましたけれども、とても5匹を飼い続けるというわけにもいかないので、チラシをつくって、新しい飼い主を募集することを始めました。このことを地元紙で取り上げていただいて、次の日に、うれしいことに、とても優しい家族、これは後でお聞きしますと4歳のお子さんだそうですけど、そのお子さんと御両親が見に来ていただいて、まず1匹を引き取っていただきました。その2日後に、また元気な、これは大学生、高校生、中学生の男の子の家族が御両親と一緒に見えて、やっぱり1匹を引き取ってくださいました。それで、私が家族にお会いして、予防接種をもう一回受けさせていただくことと、それから、将来的には避妊の手術をしていただければというようなお話もしながら引き取っていただきました。

 こうした動物を家族の一員として飼うのは、命を大切にすることができる人だと思うのです。そのお会いした家族も、かつてそのお父さんやお母さんが、犬、猫を飼われたことがあるというお話でした。

 そういうことからお聞きします。私は、教育現場でそういうことを教えることも大事だと思いますが、今、命の大切さを教える単元などが特にあるような学年はありますか。



○議長(中島武津雄君) 伊澤教育長。



◎教育長(伊澤宏爾君) 命を大切にする、こういう義務教育の中で、どんなふうに行われているかということでありますが、主に道徳の時間、小学校1年生から中学3年生までの、自分を中心に命の尊厳を学んでいくことになるわけでございますが、学年が進むにつれまして、そのねらいは、基本的には同じであっても、その扱い方、子供たちの感じ方等には、当然今深まりといいますか、深厚があるわけでございます。例えば小学校では、犬や猫などの身近な動物たちとのかかわりをさせながら、また、ときには動物以外の植物、こういったものにも目を向ける、そういう中から命を大切に学んでいくと、こういうふうに扱われております。

 さらに中学校におきましては、現在の自分が、何世代にもかかわって命のリレーが行われる中でここに存在するんだということだとか、あるいは食生活など、自分以外の多くの命の上に成り立っていると、こういうふうな、命あるものはすべて支え合って生き、そして生かされているんだということを学ぶ、こんなことを通じまして、命に対する畏敬の念、育っていくことが大切であると、こんなふうに教育の中では扱われております。



○議長(中島武津雄君) 牛山滿智子さん。



◆8番(牛山滿智子君) 特別な単元がなくても、そういうふうにその都度その年齢に応じてということで、今、命のリレーのことでは、ここのところ絵本や何かを通じて、植物が葉っぱが落ちて、それが次の命に伝わるというような本がしっかり学校でも扱われているというのを聞いております。そういうことで、私は、学校でのそういう具体的ないろいろな側面における教育が大事だと思うんですけれども、例えば市内の学校で、小動物を飼われている実例はあるんでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 小林教育次長。



◎教育次長(小林正春君) それでは、現在、市内の小・中学校において動物等の飼育の状況でございますが、小学校で11校、中学校1校で動物を飼育いたしております。種類といたしましては、インコ、チャボ、ウサギなどの小動物ですが、学校現場における飼育動物については、ゲージや水槽の中で飼われているものが多くて、また、学校長の責任のもとでの適切な管理の中、適正数の動物飼育によりまして、情操教育に効果を上げていると考えております。



○議長(中島武津雄君) 牛山滿智子さん。



◆8番(牛山滿智子君) インコとかウサギとか、12校で飼われているようですけれども、そういうことが昔よりは少なくなってきたなということで残念ですけれども、例えばウサギなんかは繁殖をよくする動物だと思うんですけれども、その辺、そういうことで学校側と、繁殖させた場合に何か悩みがあるなんていうことをお聞きしたことはありませんか。



○議長(中島武津雄君) 小林教育次長。



◎教育次長(小林正春君) 学校での具体的な相談事例というのは、教育委員会の方へ参っておりませんが、先ほど申しましたように、繁殖は当然すると思いますが、それについても、学校長を中心とした配慮の中で適切な対応がされているという判断をしております。



○議長(中島武津雄君) 牛山滿智子さん。



◆8番(牛山滿智子君) さっき言いましたように、猫を飼う前に児童館でもウサギを飼って、たくさん繁殖して、子供たちと、生まれるのを見るのはとても子供たちは喜びますので、そういうことを一生懸命したことがあるんですけれども、例えばウサギの場合、どうするのかちょっとわかりませんけれども、結構たくさん産むんですね、同時に。そういうこともあって、学校現場での生まれた子ウサギや何かについての措置というか、そのときの指導を上手にしていただきたいのと、繁殖し過ぎないということも、その辺は考えていただきたいと思います。

 それで、そのほかに、例えば実際に学校で飼わなくても、子供たちは自分のうちで飼っている猫や犬などの子供が生まれたときなどに、多分感動して、先生や友達に話すことがあると思います。そういうことを私たちもよく児童館で聞きましたので、そういうようなときが上手な指導のときかと思います。ぜひ生まれた子供を大事にすること、それを見せることが自分たちの命について考えることでもあると思いますので、そういう点では、上手に話をして、むやみにどんどん産ませることじゃないというようなこともうまく話していただければありがたいなと思います。それはぜひ機会をとらえてしていただくように、先生たちにお願いしたいなと思います。

 私のうちで子猫を保護して、飼い主を探す活動をしてみて、飼ってもらえないものたちの行方を考えました。まず環境省のホームページで調べ、飯伊の実情も知りたくて、やっぱり保健所へお聞きしました。環境省のデータでは、年間約19万匹の猫と8万匹の犬が殺処分されているとのことでした。飯伊の場合はどうかと思ってお聞きしましたら、昨年1年間で犬の保護、これは捕獲ですけれども、129匹、持ち込みが30匹で、計159匹のうち、このうち返還、結局放していて捕獲されちゃったということだと思いますけど、返還が80匹、譲渡が37匹、殺処分が42匹。猫の保護、捕獲が9匹で、持ち込み、これは生まれた猫を飼えなくてということが多いんだと思います。727匹、計736匹のうち、譲渡が31匹、殺処分が何と705匹。ことしの4月から10月の時点では、殺処分されている犬が14匹、猫は442匹に達しているとのことでした。殺処分するのは、持ち込まれてから7日か10日待ってだそうですけれども、譲渡された犬や猫は幸せですけれども、何とむごいことがされているのかというふうに思いました。

 やはり、むやみに産ませないことがいかに大切かということだと思います。私は、生まれる子猫が育てられないようなら、ぜひ避妊手術や去勢手術をやるべきだと思います。その点で、今飯田市では、飯田市独自の助成がないんですけれども、ホームページで、飯田市は助成をしていないよというののほかに、備考欄に、飯伊動物愛護会の、当該助成事業を市の広報でPRはするが、ない年もあると出ていました。

 そこでお聞きします。ない年もあるということはどういうことでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 澤柳水道環境部長。



◎水道環境部長(澤柳孝彦君) 今おっしゃったとおり、飯伊動物愛護会、これが猫の避妊助成を、ことしは1頭当たり3,500円、1頭するのに3万円ぐらいかかりますので、そのうちの3,500円を補助するということで本年やっておりますが、実施しない年もあったということはお聞きしております。ですから、市といたしましては、こういったことは大事なことなんで、正しく猫を飼う、野良猫にはえさをやらない、野良猫にえさをやったら一応責任が生じるんだ、もうそれも避妊していくんだ、そういったことで、ぜひともそういった継続していただくように、県を通じて要望していきたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 牛山滿智子さん。



◆8番(牛山滿智子君) 今、部長おっしゃいましたけれども、愛護会は愛護会で、ほかの市町村でも取り組まれていながら、市独自で助成をしているところがあります。これは、時間がなくなりますので長野市の例だけを言いますけれども、長野市は249万5,000円の予算を市独自でとっております。愛護会もやっております。そういうこともあって、須坂市とか、近所では高森町がやっております。高森町は、要望が多くなったんで、昨年は14万円だったのが、ことしは17万5,000円にしたというふうに言っております。それで、ぜひ市として犬、猫の去勢、避妊手術の助成を考えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 澤柳水道環境部長。



◎水道環境部長(澤柳孝彦君) ことしの補助が11月いっぱいで終わりましたが、予定頭数に達しなかったという実態もございます。そういったことで、市といたしましては、当面、そういった制度は考えておりませんが、しっかり正しい飼い方の広報をこれから充実して、飼い主さんに訴えていきたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 牛山滿智子さん。



◆8番(牛山滿智子君) 60頭の予定が40匹だったというのは、11月30日締め切りでそうだったというのは、保健所から聞きました。でも、これは、愛護会員である病院でだけの手術に助成するという条件がついているのが大きな原因だと思います。私も今度、その野良の雌猫をしましたけれども、たまたまそれは愛護会員じゃなかったので、助成は受けませんでした。11の病院のうち五つが愛護会員です。半分以上が愛護会員じゃない病院ですので、その辺もぜひ病院の先生たちも検討して、保健所へもお願いしましたけれども、その辺は検討していただきたいと思います。

 ありがとうございました。



○議長(中島武津雄君) 以上で、牛山滿智子さんの一般質問を終わります。

 それでは、次の一般質問を行います。

 村松まり子さん。

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△村松まり子



◆13番(村松まり子君) おはようございます。

 公明党の村松まり子でございます。

 今回は、2点について質問をさせていただきます。

 まず1点目は、飯田市においても増加傾向にあります発達障害者の支援についてでございます。

 私は、ことしの2月、大津市で行われましたアメニティーネットワークフォーラムに参加をしてまいりました。これは、「地域福祉をより確実に」をテーマに、障害者福祉にかかわる全国の方々が集まってのフォーラムでした。そこでADHD(注意欠陥多動性障害)の女性の体験を伺いました。

 この方は、幼いころから周りの人との円滑な人間関係を築けないことに悩みながらも、大学院で留学したアメリカで、初めてADHDの診断を受けたそうです。現在、彼女は、薬などで症状をコントロールしながら、みずから薬剤師と臨床心理士の資格を持ち、NPO法人えじそんくらぶの代表として、ADHDの理解と支援のために、幅広く社会の中で活躍をしております。

 また、ディスレクシアという読み書きが困難な障害を持ちながらも、通訳として仕事をしている方、あるいは建築家として活躍する方など、本人ができることできないことを正確に理解、把握し、その人に合ったサポートをすれば、障害があっても十分その人の個性を発揮して生活できることをみずから証明している姿に、改めて適切な支援の必要性を感じました。また、フォーラムでのさまざまな事例報告を通して、発達障害の確定診断のおくれ、認知度の低さが、本人にとっても、周囲の人にとっても、大きな不幸につながることを実感いたしました。飯田市においても、積極的に発達障害に対する理解と支援の体制の確立をしていくことが急務と考え、質問をしてまいります。

 2点目は、うつ病、自殺予防対策の推進でございます。

 日本人の約15人に1人は、うつ病にかかるおそれがあると言われております。そして、急増する自殺の最大の原因はうつ病であり、その対策の強化が必要でございます。うつ病の自殺対策には、早期発見、早期治療とともに、慢性うつ病の回復支援、再発予防支援が重要でございます。一人でも多くのかけがえのない命を守るために、徹底した取り組みが必要であるとの視点で、何点か伺ってまいりますので、よろしくお願いいたします。

 初めに、発達障害者の支援についてでございます。

 これは、平成19年度から、発達障害を含めた特別支援教育がスタートをいたしております。通常の学級に在籍する発達障害のある児童・生徒を含めまして、一人ひとりのニーズを把握し、適切な指導や、必要な支援を行うべきと考えますが、まず小学校、中学校におけます発達障害の現状と支援についてお伺いをいたします。



○議長(中島武津雄君) 答弁を求めます。

 伊澤教育長。



◎教育長(伊澤宏爾君) 小・中学校におきます発達障害児の現状でございますが、障害のある児童・生徒の就学につきましては、就学基準に応じまして、特別支援学校、それと市町村の小・中学校、このどちらかに就学をしていただくというふうになっております。小・中学校には、障害のある子供が適切な教育を受けるために編成されております特別支援学級、こういう学級を擁しております。ここには、知的障害、あるいは情緒障害など、一定の区分の障害のある児童・生徒が通っているわけでございます。

 この特別支援学級では、障害のある児童・生徒の自立、社会参加、そういったことに向けまして、主体的な取り組みを支援するという視点から、児童・生徒一人ひとりの教育的なニーズを把握いたしまして、その持てる力を高める、あるいは生活や学習上の困難を改善または克服するために、その子の学習状況に合った個別の計画に基づきまして、適切な指導及び必要な支援を行っているところでございます。

 ほかに、日常生活に支障があり、社会適応に向け、支援が必要な発達障害と言われるものには、学習障害(LD)、それから注意欠陥多動性障害(ADHD)、あるいは広汎性の発達障害、こういったものがございますが、この児童・生徒の多くは、通常学級で授業を受けております。また、松尾小学校のLD、ADHD等の通級指導教室があるわけでございますけれども、通常の学級での学習におおむね参加はできるわけでございますが、比較的障害の程度の軽い児童に、個々に障害の状態の改善、あるいは克服を目的としまして、その障害状況に応じて、週に数回程度の個別指導を中心として特別な指導を行っているところでございます。

 一般に、障害により就学に配慮を要するとされる児童・生徒は非常に増加傾向にございますが、障害も、重度あるいは重複多様化、そういった対応が極めて困難になってきている現状がございます。そういうことから、教員の配置だとか施設の改修、こういった受け入れ体制にいろんな課題が生じてきている、そんなところが現状でございます。



○議長(中島武津雄君) 小林次長。



◎教育次長(小林正春君) 市内の発達障害の診断がある児童・生徒数は130人程度で、そのうち、通常学級の児童・生徒数は60人ほどでございます。他は特別支援学級に在籍をしているという状況でございます。

 なお、松尾小学校のLD、ADHD等の通級指導教室には、16名の児童が通級をしているところでございます。

 また、特別支援学級におきます個別計画の見直しにつきましては、指導の結果を見て、常に見直しを行っているところですが、松尾小学校におきましては、障害のある児童の人数や交通の便等を判断しまして、南信の拠点校といたしまして設置が認められたものでございまして、対象となる児童・生徒数が増加等によっては教室をふやすことが認められているんではないかと考えているところでございます。

 また、特別支援教育コーディネーターにつきましては、学校全体をリードする立場であることから、教頭、教務主任、学年主任等が当たっている現状がございます。そのため、経験や専門性がまちまちという状況もございますが、県で研修会が行われているので、一定の水準は確保しているかなあと思っております。担任の教諭につきましては、障害についての理解や支援の方法について、校内での研修を持ちながら進めていると。また、市の特別支援教育については、年2回の研修を行っている、そんな実情でございます。



○議長(中島武津雄君) 村松まり子さん。



◆13番(村松まり子君) 発達障害児童・生徒の数が思った以上にふえているという現状を改めて感じました。また、特別支援教育を進める上で、個別の指導計画を作成していくこととなっておりますけれども、その子により充実した指導を行うためにも、まずは学校と保護者が情報を共有した上で、児童・生徒それぞれの特性に応じた内容にすべきでありまして、また、特に個別計画を立てただけではなく、その評価、見直しが必要と考えますけれども、その点について、今御答弁がありましたので、わかりました。

 それから、松尾小学校に開設してあります通級教室、また今後のことにつきましては、通級教室で習う子供たち、また発達障害で通常で指導をしている子供さんたちもいらっしゃいますが、それはどちらが有用性があるか、また検証して進めていっていただきたいと思います。

 あとは、特別支援教育の充実には、個々のニーズに適切に対応できる専門性を持った教諭の確保、これが本当に必要でございます。また、通常の学級には、発達障害と診断された児童や生徒のほかにも、教師から見て発達障害と思われる児童・生徒が在籍しているという現状がございますので、すべての教員が発達障害に対する基本的な知識や、児童・生徒への指導力を身につけるべきでございます。そのためには、やはり管理職、または特別支援教育コーディネーターに対する研修だけではなくて、教職全員に対しての研修を行っていく必要があると考えます。こういった取り組みもしっかりとやっていただきながら、また特別支援教育コーディネーターは、各学校におけます特別支援教育の充実のためのキーパーソンでありますので、高いキャリア性を持った先生を継続的に配置すべきと考えます。

 先ほどの次長の答弁で、先生方の研修については御答弁がございましたので、この高い専門性とキャリアを持った先生を継続的に配置する、この点をぜひ取り組んでいただきたいと思いますけれども、この点をもう一回御答弁をお聞かせください。



○議長(中島武津雄君) 伊澤教育長。



◎教育長(伊澤宏爾君) 特別支援のコーディネーターの先生方等々につきまして、今、議員おっしゃるとおり、大変専門性を要しますので、教員配置等につきましては大きな課題であろうかと、こんなふうにとらえ、認識を持っているところであります。

 各学校では、このコーディネーターに指名されている先生方だけではなくて、議員おっしゃられますように、やはりすべての教員がそういう認識のもとに教育に当たるということが大事で、それぞれの学校におきましては、校長の発想のもとに、いろんな研修会を主催して学び合っていると、こういう現状でございます。



○議長(中島武津雄君) 村松まり子さん。



◆13番(村松まり子君) やはり児童・生徒への本当によりよい指導のために、その支援学級の、支援学校免許保有者、また経験者をぜひ配置できるような取り組みをしていただきたいと思います。

 続きまして、発達障害の対応のデイジー教科書の活用について質問させていただきます。

 発達障害の中で文字を認識することが困難である児童・生徒さんに対して、その学習支援のツールとして新たに開発されたデイジー教科書というのがあります。このデイジ教科書というのは、教科書の内容を電子化したもので、パソコン上で見られるもので、パソコン上で文章が音声で読み上げられたり、また、読み上げられている場所が一目でわかるようになっておりまして、本当に読む速度、また文字の大きさ、色や行の間隔も、その子のニーズに合わせて自由に変更ができます。これは、読む、書くことが困難なそういった学習障害等に、そういった子供たちは、文字がにじんで見えたり、揺らいで見えたり、また、鏡文字となって見えたりして、本当に読みに困難さを感じている人たちの、そういった困り感に対応できる特徴を持っております。また、これは自分で操作して、繰り返し学習できるということで、大変有意義なものだとされておりますけれども、市といたしましても、ぜひ小・中学校にこういったデイジー教科書を採用すべきと思いますが、その点、いかがでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 伊澤教育長。



◎教育長(伊澤宏爾君) デイジーシステム(Digital Accessible Information System)の教科書につきましては、たしか2008年でしたか、教科用特定図書等普及促進法というのが制定されて、それともう一つ著作権法の改正、それらによってこういったものがつくられるようになったと、こんなふうに認識をいたしておりますが、学習障害のある子供の学習の理解の向上、これには役立つのではないかと、こんなふうに認識をいたしております。

 現在、現場の先生方の中にもこういった意見を聞くわけでございまして、研修も含めまして試験的に使用すると、こんなふうなことを検討していきたいと思っております。



○議長(中島武津雄君) 村松まり子さん。



◆13番(村松まり子君) デイジー教科書を使った子供たちからは、苦労なしで教科書を読めるようになったとか、また、本のおもしろさを知ったとか、読みの困難さが軽減して勉強が好きになった、またあるいは、友達との話題についていけるようになったというふうな感じで、子供たちの感想も聞かれておりますので、ぜひ取り組みをお願いしておきます。

 続きまして、発達障害の早期発見、早期療育のためにも、私はぜひ5歳児健診を導入してはどうかと思います。これはなぜかというと、広汎性の発達障害やLDやADHDというのは、子供の大脳が完成する四、五歳にならないと判断しづらいと言われております。また、ことし、東京都でも5歳児健診が始まっておりまして、各自治体で5歳児健診が始まっております。飯田市では、今回、地域健康ケア計画の中で、子供たちの健やかな発達への支援が重点プログラムとして盛り込まれておりますが、早期発見、早期対応、早期療育への考え方についてお伺いをいたします。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) 詳しくは担当の方から答弁させていただきますが、今、議員からもお話がありましたように、発達障害につきましては、国もその重要性を認識いたしまして、厚労省や文科省におきまして、その支援体制についてどうするかという議論が今なされているところであります。市といたしましても、この地域健康ケア計画の中で重点プログラムの一つという位置づけをさせていただき、早期発見、早期支援の体制づくりを進めさせていただいているところであります。



○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原重一君) 市長の答弁に補足をさせていただきます。

 早期発見の問題でございますけれども、発達障害の場合、まずは早期発見が大切であるというのは、議員おっしゃるとおりでございます。飯田市といたしましては、現在、3歳児までの健診や、臨床心理士の障害児担当の保育士がございまして、そういった職員が保育園や幼稚園を巡回し、早期発見や、あるいは支援に当たっているところでございますが、今回、市長が申し上げましたとおり、地域健康ケア計画の重点プログラムに位置づけまして、一歩進めた取り組みを実施したいと考えているところでございます。

 具体的には、健診という限られた時間での対応だけではなく、三重県の小児診療センターあすなろ学園の開発、これは厚生労働省と三重県が開発をしました全国唯一の一つのシステムなんですが、そういう発達支援のプログラムを保育園、幼稚園へ導入していくことによりまして、早期発見、早期支援につなげていきたいと、このように考えているところでございます。以上です。



○議長(中島武津雄君) 村松まり子さん。



◆13番(村松まり子君) 早期発見、早期対応には、発達支援のプログラムを保育園、幼稚園に導入していく、このようなことだったと思いますが、このことについてもう少し具体的にお伺いをしたいと思います。

 この支援プログラムは、その子に応じた個別の支援計画の作成、実行、評価といったシステムとなっているものなのかどうか、この点、また、発達障害児の早期発見、早期対応のために、これをすべての保育園、幼稚園に導入するとなると、園での保育士さんたちの資質の向上などが特に私は重要になると思いますが、この点はどうしていくのか、また、この個別の支援計画を小学校の個別支援計画へときちんと移行できるようにすべきと思いますけれども、考えをお聞かせください。



○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原重一君) 三つほど質問がございました。一括して御答弁申し上げますが、発達支援プログラムといいますのは、具体的には、個別の子供の困り感というんでしょうか、困っている気持ちをチェックすることから始まりまして、目標を設定し、指導計画を立てて、評価をするという、よく言われるPDCAサイクルで取り組んでいると、こういうシステムとなっております。

 飯田市には、専門機関として療育センターひまわりがございますけれども、今後の対応を考えた場合に、そういったひまわりのような専門機関だけではなくて、保育園、幼稚園に導入していくことで、実際の保育の現場でも支援が可能になってくると、このように考えております。導入に当たりましては、公立の保育園の皆さん方にも御協力をいただきまして、保育士さんたちの資質向上も大切になってきますもんですから、研修等を継続して実施をしていく予定でございます。

 それから、小学校にもつなげる一貫した支援に取り組んでいくことも当然重要でございまして、保育園から学校という、次のステージへつなげていく支援の引き継ぎもあわせて実施をしていきたいと、このように考えております。以上です。



○議長(中島武津雄君) 村松まり子さん。



◆13番(村松まり子君) 来年度も引き続き研修を実施していただきながら、すべての園で早期発見、早期支援に、その対応に差がないようにしっかりと取り組んでいただきたいと思います。

 次に、発達障害の場合、本人のほかに保護者へのフォローも大切であると私は考えます。障害の診断のそういった前後の保護者というのは、さまざまな不安や問題を抱え、また孤立化し、あるいは親子の関係が悪化する場合もあります。このような保護者を支援するために、厚生労働省では、本年度から発達障害の子供を育てた親たちが同じ障害のある子供を持つ若いお母さんたちを支えるペアレントメンターの養成を始めております。これはぜひ取り組んでいただきたいと思います。

 それから、発達障害で不登校や高校の中退、また、大学を出ても社会に適応できない、そういったさまざまな問題を抱えながら、どこに相談すればいいかわからないといった方もふえております。幼児期から青年期を含めての総合的な相談窓口を設置すべきと思いますが、この点はいかがでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原重一君) そのために申し上げているところでございますが、発達障害につきましては、国としても最近とみに重要性を認識して、厚生労働省あるいは文部科学省それぞれが、支援体制に関する議論や、あるいは新規対策が考えられてきているところでございますけれども、議員、今御指摘の施策も参考にしながら、プロジェクトとしていろいろこれから考えていく予定でございます。以上です。



○議長(中島武津雄君) 村松まり子さん。



◆13番(村松まり子君) 相談窓口なんですけれども、やはり幼児期から青年期含めて、発達障害などの相談がワンストップで可能になるような、そういった取り組みを考えていただきたいと思います。

 続きまして、うつ病、自殺予防対策の推進について伺ってまいります。

 このことにつきましては、昨日の永井議員の代表質問で伺っておりますが、まず、うつ症状の早期発見に有効であるとされております心の健康診査、うつ病の自己チェックを普及、啓発する必要があると考えますが、この点をお聞かせください。



○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原重一君) うつ病につきましては、主には二つぐらいの時期があるんですが、その一つであります産後のうつ病の観点からは、まず保健師が行っております2ヵ月児訪問におきまして、母親にアンケート調査を実施しまして、ハイリスクというんでしょうか、危険性のある方には、保健所でありますとか、あるいは子育て支援課と連携をしましてフォローをしているところでございます。

 それから、もう一つの危険な時期としましては、二次予防高齢者、以前言われていましたが、やや介護が必要になりそうな高齢者を選定するための基本チェックリストというのがあるんですが、心の健康についてを確認する項目を設けているところでございますが、ほかにもさまざまな機会を利用して活用していきたいと、このように思っております。

 また、高齢者の自殺が多いことから、いきいきリハビリ等の機会をとらえまして、うつ病のチェックリストを進め、専門家につなげる役割を果たしているところでございます。

 22年3月には、自殺対策緊急強化基金を活用し、うつ病の自己チェックに関するパンフレットを作成し、これもまた全世帯に配布をしたところでございます。以上です。



○議長(中島武津雄君) 村松まり子さん。



◆13番(村松まり子君) うつ病の自己チェックに関するパンフレットを作成して、全戸に配布したということでございますけれども、そういったせっかくの配布に気づかずに、関心を持たなかった市民も多かったのではないかと思います。私はそのチェック票を活用して、早期発見へとつなげていくべきと考えますが、これについての取り組みはどうされているのか、お聞きいたします。



○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原重一君) この問題は、いつも啓発に始まって啓発に尽きると思っておりますが、今後も、ただいまの指摘につきましては啓発を進めてまいりたいと、このように思っております。以上です。



○議長(中島武津雄君) 村松まり子さん。



◆13番(村松まり子君) 各家庭にパンフレットを配ったり、また自己チェック票を使いながら、自殺が半分に減った自治体もございます。そういったところは、自己チェック票の使い方の一つに特定健診、そういったところでも使用をしておりますので、ぜひ、せっかくのこの自己チェック票を全市民で活用し、また早期発見につなげていただきたいと思います。

 それから、自殺予防対策としてのゲートキーパーの養成についてですけれども、私は、その養成の一つに薬剤師さんがいいんじゃないかと思います。薬剤師さんというのは、患者さんがお薬を受け取るときに薬剤師さんと面会することになりますので、お薬の量の飲み過ぎ、そういった患者さんを早期に見つけ出して医療に結びつける、そういった重要な役割を担っておると考えますけれども、こういった地域で自殺予防の役割を果たすゲートキーパーの養成をしてはと思いますが、いかがでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原重一君) 現在、この問題につきましては、県の保健所が中心となりまして、ゲートキーパー養成講座というのをやっております。

 ゲートキーパーというのは、議員もお話しございましたが、自殺の危険を示すサインにまず気づき、適切な水際対応を図ることができる役割を担う人材と、こういうことだと理解しておりますが、そういうゲートキーパー養成講座を、職員や民生員が出席をいたしまして、地域で支える体制づくりが進められているところでございます。

 薬剤師がというお話につきましては、一つの示唆、提言としてお聞きをさせていただきます。以上です。



○議長(中島武津雄君) 村松まり子さん。



◆13番(村松まり子君) 続きまして、うつ病の治療において有効性が認められております認知行動療法についてでございます。

 これにつきましては、昨日、永井議員の代表質問で、精神療法という一言だけの答弁をいただきましたので、きょうはもう少し、この認知行動療法が本当にすごい画期的な効果があるということを、まずは説明をさせていただきます。

 この認知行動療法というのは、人間の気分や行動が、物の見方の現実の受けとめ方、考え方、認知と関係しているということから、患者さんのそういった否定的な考え方、認知のゆがみに対して、治療者の手助けによってそのゆがみに気づかせ、心のストレスを軽くする治療法でございます。

 私たちは、先ごろ、この認知行動療法につきまして先進的な取り組みをしております、沖縄の保健福祉センターを視察してまいりました。ここは平成17年度から全国で初めて、慢性のうつ病患者さんを対象として、認知行動療法を中心にしたプログラムによるうつデイケア事業を実施しておりまして、グループとして週1回のデイケアを3ヵ月継続します。デイケアは、認知行動療法に基づいた講義とホームワークで、グループで行動しているということでございまして、本当にこの作業療法と認知行動療法を盛り込んだ集団訓練で、うつ病患者の社会復帰に良好な効果を上げております。これまでのところ、参加者の約9割が症状が改善し、就労率も16%から56%へと大きく改善が図られているという目覚ましい成果を上げておりますので、ぜひ飯田としても取り組みをお願いして、一般質問を終わります。ありがとうございました。



○議長(中島武津雄君) 以上で、村松まり子さんの一般質問を終わります。

 会議の途中でございますけれども、ここで暫時休憩といたします。

     10時20分 休憩

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     10時36分 再開



○議長(中島武津雄君) 休憩を閉じ会議を再開いたします。

 それでは、次の一般質問を行います。

 湯澤啓次君。

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△湯澤啓次



◆1番(湯澤啓次君) おはようございます。

 会派のぞみの湯澤啓次でございます。

 本日12月10日は、旧暦11月15日、今から143年前、あの坂本龍馬が亡くなった日でございます。「龍馬伝」は、私たちに大きな感動を与えて幕を閉じました。また、12月に入りまして、司馬遼太郎の大作「坂の上の雲」が、昨年に続き第2部がスタートをしております。今、なぜ坂本龍馬、秋山真之なのでしょうか。私は、そこには偶然ではない何かを感じております。

 今、日本は、未曾有の困難に直面しております。私たちは今、子供や孫、ひ孫たちに何を願い、何を残すべきでしょうか。維新、明治の先人たちは、私たちに何かを、忘れかけている日本人の大切なものを訴えているような気がいたしております。

 翻って飯田市ですが、リニア中央新幹線が現実になりつつあり、リニアを地域経営に生かす大きなチャンスがめぐってこようとしております。今、12月議会では、多くの議員の方が、代表質問で、あるいは関連質問で、リニアに触れて質問をされております。クリアになった部分と、さらに掘り下げるべき課題が明らかになったと思います。本日、私は、リニア飯田駅について、掘り下げて議論をしてまいりたいと思います。リニアの最後の質問者として、直近のニュースも交えながら、実りある議論を展開できたらと願いつつ、質問席へ移らせていただきます。

 最初に、牧野市長に御質問させていただきたいと思います。

 もう2日前でありますけれども、私たちが待望しておりましたリニアに関する国交省の交通政策審議会の中間取りまとめの案が、一昨日、新聞等で出ておりました。そのことについて、牧野市長の率直な御感想をお聞かせいただきたい。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) 国の交通政策審議会における議論につきましては、これまでも何度も申し上げてきたところでありますが、着実にその議論が進んでいるというように思っております。近々中間取りまとめが発表され、来年3月、年度末には答申がなされるんではないかというような見方がされているわけでありますが、そうした交通政策審議会の議論を受けて、これから地域として、いよいよこのリニアを見据えた地域づくりが本格化してくるというように受けとめているところであります。



○議長(中島武津雄君) 湯澤啓次君。



◆1番(湯澤啓次君) 私、中間報告案を見てちょっと気になるのは、国の関与が大変希薄であるということ、そのことが、事業主体でありますJR東海の思いが強く出る、そのことが飯田駅の位置に対してどのような影響があるか、非常に気になっています。

 といいますのも、新聞等で、JR東海は、駅はつくりやすいところへつくるというような報道があったり、あるいは、飯田市の北部に駅はできるんだのような記事が載ったりしますと、大変市民は迷うわけでございます。

 そこで私は、原点に立ち返りまして、リニア飯田駅というのは、本来、リニア将来構想の実現、あるいはリニア飯田駅設置の波及効果を最大化するための、本来地域経営戦略というものがあって、そこから必然となってくるものである、そういう視点から質問を展開したいと思います。

 まず、リニア飯田駅設置が、この南信州地域にもたらす波及効果はどのようなものがあるのか、お尋ねしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 木下企画部参事。



◎企画部参事[リニア推進対策担当](木下悦夫君) 波及効果でありますが、国におけるリニア建設の目的、意義でありますけれども、経済効果、それから新技術の開発と海外への輸出、大動脈輸送の二重系化、それから日本の閉塞感の打破、こう言われております。今さらですけれども、リニアそのものは、東京・大阪間を1時間、東京・名古屋間を40分で結ぶ、人を運ぶ大量輸送機関ということであります。リニアのメリットの一番大きなものは、人が東京・大阪間を1時間で移動できるという、その1時間圏域の中に数千万人の人がいて、短時間でその移動が可能になる。行き来するための仕掛けをすることによって、交流人口の拡大から大きな経済効果をもたらす、こういうものであります。

 飯田市は、その中間に位置するものですけれども、例えば飯田から東京を4時間かかっていた、移動だけで1日を使っていた、こうした時間をほかに使えるということから、経済的な効果があると言われています。東京から飯田を見ても同じことだと思いますけれども、こうしたことから、移動時間の短縮は、ビジネス、観光など、交流人口の増大、それから産業振興の可能性、自然の中での多様なライフスタイルや定住の促進、さまざまな波及効果が生まれると考えております。

 しかし、こうした波及効果を得るためには、リニアの駅等を最大限に生かす、この南信州では、先人が培ってきた文化、歴史、伝統、自然を守る地域づくりを基本とするリニア将来ビジョンの取り組みと、駅の位置が重要と考えているところであります。



○議長(中島武津雄君) 湯澤啓次君。



◆1番(湯澤啓次君) 今、縷々、かなり詳細に話をされたんですけれども、かなり気をつけなきゃいけないのは、埋没してしまうというんですかね、東京・名古屋間に。そこで、参事が最後に触れられました、この地域の特性というものが非常に重要だろうというふうに思っています。

 私、先般、飯田工業高校の同窓会館で、豊橋技術科学大学のサテライトラボができまして、市長が第1回目の講演をされました。これは何かというと、飯田が学問的な価値があるということで、実はこれは技科大だけじゃなくて、多くの大学がここ飯田をフィールドワークしてくれているわけです。これは何かなと思ったときに、私は、そもそも、よく牧野市長は小さな世界都市ということをよく言われますけれど、その要素が昔からあったのか、それは、飯田のまちのあり方、飯田城下、飯田城を支える里であり村々、そういった暮らしがうまく補完し合っていた。それは明治になっても伝わりまして、飯田市、この下伊那の独特の風土であり、精神文化というものを培ってきたんだと、そのことが、公民館活動であったり、りんご並木の物語になったり、あるいは人形劇のまちづくり、そして今、今日花開いている各地区の地域づくりだろうというふうに思っております。

 そこで、私は、この波及効果の非常に大きなものをうまく生かして、この内発的飯田らしさをより具体化することが必要だろうというふうに思いますが、いかがでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) 今、議員から御指摘があったことにつきましては、リニア将来構想の検討会議でも議論がなされていたところであります。特に対内的な部分で、守るべきもの、備えるべきものということで、そうしたこの地域の大切なもの、こうしたものは、リニアを見据えた将来構想においてもしっかりと堅持していかなければいけないという考え方だと思っております。



○議長(中島武津雄君) 湯澤啓次君。



◆1番(湯澤啓次君) 今お話に出ましたけれども、やはり丘の上といいますか、中心市街地といいますか、昔からここを中心に、多層的といいますか、ドウシン的にこの地区はなり合って、お互いが個性を発揮し合って、協調していたと、そういうことだろうと思うんですね。その中で、私はやっぱり定住自立圏というものが非常に重要になってくるというふうに思います。

 きのうの永井議員の質問に対して市長は、将来あるべき姿、これは持続可能性について触れております。その中で二つの視点があるんだと。それは環境であり、そして人であると。まさに私は定住自立圏の根底にかかわることだろうと思います。そこで、この定住自立圏の構築にどのような波及効果があるんだとお考えでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 御答弁を。

 丸山副市長。



◎副市長(丸山達也君) 定住自立圏に関する波及効果についてのお尋ねでございますけれども、先ほどの原勉議員の御質問の中でも御指摘がございましたが、まず具体的には、こちらに住む方、住んでいる方にとってのアクセスの向上に加えまして、やはり外から来ていただきやすくなるということに伴う波及効果ということも多くございます。それは恐らく産業振興、それから交流人口の増加という意味での観光の振興という意味で、さまざまな産業の活性化ということの起爆剤になるわけでございますので、そういったことが、この飯田の地に若い方に帰ってきていただくための産業、雇用の拡大といった形で、この定住人口の増加ということにその価値を開いていただくということの非常に効果が期待されるというふうに認識いたしております。



○議長(中島武津雄君) 湯澤啓次君。



◆1番(湯澤啓次君) 中でも、やっぱり人ではないかなという気がしております。特にこれは三菱UFJのシンクタンクの広告の中には、やはり交流人口プラス、また定住人口、これでも飯田の駅をどこにつくるかにも大きく左右されるということがあったと思うんですけど、そこに私は非常に可能性を求めたいというふうに思います。

 そこで牧野市長、波及効果を最大化にするためには、ほっておいてもならないわけですね。やっぱりこの地域に地域経営戦略がなきゃいけないと思っております。そのあたりについて、軽くで結構でございます、触れていただきながら、その結果として、どこに飯田駅はつくるべきだという具体的な場所をお示しいただけたらと思います。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) 基本的に、まず私たちの取り巻く環境を考えたときに、いわゆる右肩上がりの時代が終わって、人口減少、少子化、高齢化の時代に入ってきている、そういったときの地域づくりの考え方というのは、先ほど原議員の庁舎の御質問のときにも議論させていただきましたけれど、これまでのやはりストックというものをいかに最大限に活用するかということを考えていくことが、経営戦略上非常に大きな、大事な柱になるんじゃないかと。新しくすべてのものをつくり出すというだけの力というものは、もはや国にもないし、ましてや県や基礎自治体にもない。それだけの大きな投資というものをしていくことは難しいんだと。そうすると、やはり今までのつくってきたストックですね、社会資本をいかに活用しながら、この新しい交通インフラもその上に乗せていくか、そういうことによって最大限の効果を出していくというのが基本的な考え方になっているというふうに思います。それは、交通インフラである場合は、やはり交通体系、これまでこの地域が培ってきた交通インフラの体系というものの中に、このリニアという新しい交通インフラを入れていくんだという考え方をとっていく必要があるというように思うわけです。



○議長(中島武津雄君) 湯澤啓次君。



◆1番(湯澤啓次君) であるからこそ、どこであるということをやはり言及していただけたらという希望がありますが。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) そういうことで考えますと、その交通インフラの中心は今の飯田駅ですね。現飯田駅というのは、言ってみれば鉄道網の中心でもありますし、この地域全体の公共交通網の中心として位置づけられているわけであります。また、羽場・大瀬木線ができてくれば、中央自動車道、あるいは南バイパスができてくることによって、三遠南信自動車道等とも大変アクセスがいい形でつながってくるわけで、交通体系の中心性というものをますます高めていくことができる、そういった形で今までつくってきているわけですから、そこに飯田駅に併設ができればという考え方を持っているわけであります。



○議長(中島武津雄君) 湯澤啓次君。



◆1番(湯澤啓次君) 私、リニアで一番詳しい、市の職員ではもうなくなりましたけれども、渡邉副市長が多分かなり長い期間精通されていると思いますね。そこで、渡邉副市長にお尋ねしたいんですけど、今市長が言われた点を、過去の取り組みから、飯田市の過去の長い歴史があると思います。そういった面からも裏打ちされているんでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 渡邉副市長。



◎副市長(渡邉嘉蔵君) 十分整理できておりませんのでちょっとあれですけれども、つくりやすい場所、つくるべき場所ということに関して、ぱっと考えて四つの視点があるというふうに思います。一つは、やはり伊那電鉄当時の伊原五郎兵衛翁のあの時代にさかのぼって、この地域がその後どうであったかということを考えなければいけないというふうに思っています。この丘の上へ、わざわざ線路を曲げて飯田駅をつくった。それはまさにつくりやすい場所ではなくて、地域の将来の発展を考えて、つくるべき場所へつくった、それが今日だというふうに思っています。時代の変化の中で、地域の中心というのは非常に多層的な意味合いを持ってきておりますけれども、トータルな意味、あるいは象徴的な意味では、今日でもこのエリアだというふうに思っておりますし、飯田下伊那というエリアで考えれば、それは飯田市だというふうに思っております。

 それからもう一つは、これまでの新幹線のいろいろな事例であります。過去に、今日、今までにつくられた新幹線、それがその地域振興というようなことに立脚した場合に、困難はあったとしても、つくるべき場所につくってきた地域と、つくりやすい場所につくってきた地域がどうであったか、これは基礎調査等でも明らかにして、御報告をしたところであります。

 それからもう一つ、基本的な部分として、やはり全幹法(全国新幹線鉄道整備法)の精神というものをもう一度確認する必要があるというふうに思います。これでは、法律の目的は、新幹線の鉄道網の整備をすることによって、国民経済の発展及び国民生活領域の拡大並びに地域の振興に資することを目的とすると、こういうことが明確にうたわれております。

 ということから、地域の振興という視点から、どこにつくるべきか、それは当然に考えられるべきことであります。そうした中で、そういう体系の中でリニア自体も非常に長い取り組みがあるわけでございまして、旧国鉄、鉄建公団の当時からいろいろな基礎調査等が行われております。そうした中で、特に地形、地質等の調査の今日までの経過等を考えてみましても、前提としたルートが現駅というものを想定されて、いろいろなことが調査されてきているのではないかなあという感触を私自身、個人的ではございますが、そういう感触を持って、今日まで約20年ほど、事に当たってきているということがございます。

 以上のことから考えましても、市長が申し上げたとおり、どこにつくるべきかということを、まず地域としてはきちっと声を上げていくべきだというふうに考えております。



○議長(中島武津雄君) 湯澤啓次君。



◆1番(湯澤啓次君) 非常に懇切丁寧な説明をいただいて、わかりやすかったんではないかと思います。

 やはり私ども、ここ最近、何も飯田現駅は飯田市なんだ、決してないというふうに思っています。素朴な私たちの市民感情の中にも、望ましいところは飯田現駅だろうなというイメージは多分あったと思うんですね。

 今の副市長のお話の中で、一つ私は今思いついたことがございます。長野北陸新幹線、中間駅は、飯山が今度できますので、五つございますね。あの五つのうち四つは、すべて中心市街地に駅があるといってよろしいと思います。つまり、JRがおっしゃるように、つくりやすいところにつくるんであれば、長野北陸新幹線は全く別のものになっていたというふうに私は思うわけです。そういう点もありますので、さっき伊原五郎兵衛のお話がありました。やはり、つくるべきところにつくるということが大事だろうと。

 また、しかしながら、そうは言っても、やっぱり郊外だよという意見もあるわけなんですね。先ほど原勉議員さんの質問の中で、やはりどうも不協和音があってはいけないんですが、私はそこには、なぜなのかなと問うたときに、やっぱり心の底に落ちていない部分、つまり共感されていない部分があるからだというふうに、この部分をどうクリアしていくかということが大事だろうと思いますが、いかがでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) その話は、いろんなところでまた議論をさせていただいているところなんですけど、基本的に、今回のこのリニア中央新幹線がほかの整備新幹線と一番違うところは何かということを申し上げますと、それはまさに、民間による、民間が自分のところの自己負担でこのリニア中央新幹線を整備していくんだということをまず発表したところから話が動き始めているということだと思うんですね。ほかの整備新幹線、今お話があった北陸新幹線や、あるいは東北新幹線、九州新幹線というのは、基本的には国が主体的に整備をしていくという中で、もともと全幹法というのは、そういった国の整備というのを前提としてつくられた法律であったわけですね。したがって、民間が主体的につくるといったときに、考え方として、民間にすべてを任せて、そしてやった方が、イメージとして言えばそれが一番効率的だし、いいんじゃないかという考え方はあると思うんですね。しかしながら、地域づくり、まちづくりという観点で考えたときに、そうしたやり方が、先ほど申し上げたように、じゃあ我々がそうしたことでできた駅を使うときに、本当に使いやすい、地域にとってまさに最大の効果を上げる、そういった駅になるかどうかということは、やはりきっちりと検証をされなければいけない話であって、もしそういった形になっていないとすれば、それについてはやはり調整をしていかなければいけないというふうに思うわけです。

 先ほど申し上げたように、この地域で蓄積されてきた、まさに社会資本のストック、こうしたものが十分に生かすことができるのかどうかという検証を、やはり一方で私はしっかりとしていく必要があると考えております。そうでないと、今の民間の考え方でここにという、まさにつくりやすいところにという形で駅ができた場合、その溝を埋めるためには膨大は行政コストをかけなければいけなくなるわけです。アクセス道路を一つつくるというだけで、100億、200億というお金がかかってしまいかねない。そうしたお金がもし負担できないとなると、駅から東京なり名古屋に出るのは、40分や、あるいは20分で行けるかもしれませんが、その駅に行くために1時間も2時間もかかってしまう、そういったようなことにもなりかねないわけですね。そういうことを考えれば、やはりこの地域にとって、今までの交通体系をつくってきた、そうした蓄積の上でこのリニアの飯田駅を考えていくということは、私は地域にとってやはり非常に大事なことだというふうに思っております。やはり、そうしたことをよくこれからまた皆さん方にも理解をしていただきながら、議論を深めていくことができればというふうに思うわけであります。



○議長(中島武津雄君) 湯澤啓次君。



◆1番(湯澤啓次君) かなりきょうは突っ込んだ市長の言葉が聞かれたんではないかと思います。

 私も議員の一人として、広域で意見集約されたことを認めた一人として、やはり傍観者でいてはいけないというふうに思っております。議員、私自身も市民の中に入って、さまざまなところで議論というか、たらたら説明するんではなくて、やっぱり意見交換しながら、なぜ飯田現駅なのかということを、やっぱり語りべになっていかなきゃいけないな、そんなことも今感じております。

 そこで、やはり盛り上げですね、今、飯田下伊那市民の、もちろん行政もですけれども、いろんな団体が心を一つにして盛り上げていくことが、何より、またこの後の地域づくりの大きくプラスになると思いますので、その点についてはいかがでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) まさに今のこの地域の正念場に当たりまして、そうした私たちの地域の将来を地域を挙げて考えていくことが重要というように考えて、南信州広域連合のもとでリニア将来構想の検討会議が、さまざまな皆さん方にかかわっていただき、郡市民を挙げてその議論をさせていただき、リニア将来ビジョンをまとめていただいたというように思っております。

 この将来ビジョンにつきましては、これから広域連合の後期計画の中でまた反映がなされていくというように考えておりますが、こうした将来ビジョンをまたベースにしながら、この地域の中でこの議論をさらに展開をしていただき、そして、やっぱり地域にとって一番望ましい形は何なのかということを共有していくことができればというふうに思っております。

 リニアは、よく私が申しておりますように、もろ刃の剣、プラスにもちろん働く可能性も大きいというふうに思いますが、使い方を間違えればマイナスにもなり得る、だからこそみんなで議論をして、このプラスの効果を最大に発揮させ、マイナスの効果を最小にする、そのための努力をこれからずうっとしていく必要があると考えているところであります。



○議長(中島武津雄君) 湯澤啓次君。



◆1番(湯澤啓次君) 時間が本当になくなってしまいまして、私、もう一つ、このリニア飯田駅を実現していくために一番大事なパートナーは、実は長野県であるというふうに理解しております。といいますのも、国の関与というものが乏しくなりますと、やはり事業主体であるJR東海がどこと交渉するかといいますと、それは長野県であると。その長野県に、私たちの今のこうした思いがどう伝わるのか。やはりそれは、長野県民、長野県、あるいは長野県議会をやっぱり共感させるものが必要だろうと思うんです。そこで私は、長野県の南の玄関口というものの意味が、これは非常に重要なんだということ。それも、その場所が郊外ではだめなんです。やはり、ここの飯田現駅が最も望ましいんだという、そういう切り口で議論は展開できないもんでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) 先ほどから申し上げているところでありますが、まさにその南の玄関口にふさわしい、駅をおり立ったときに、この南信州の町中の風景を見ていただく、そして、そこからアクセスのいい中央自動車道でも、あるいは三遠南信道でも、そうした形で北にも南にも行きやすい、そういう場所であるからこそ、この地域の顔にふさわしい、そういった駅になるというように思っているわけであります。そういった意味で、まさに長野県の南の玄関口としての役割を果たしていけるような、そういった地域づくりを進めていくことが重要と思っております。



○議長(中島武津雄君) 湯澤啓次君。



◆1番(湯澤啓次君) 時間がありませんので、(2)は、次回に延ばさせていただきたいと思います。

 郡市民の共通の願いであります、つくるべき場所にリニア飯田駅が必ずできること、つくられることを祈念いたしまして、また、先ほど伊原五郎兵衛のお話がございました。お孫さんが100万円ものお金を、基金をしてくださいました。お孫さんは、どこに飯田駅を想定したでしょうか。そういった夢を実現できますことを祈念いたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。



○議長(中島武津雄君) 以上で湯澤啓次君の一般質問を終わります。

 それでは、次の一般質問を行います。

 後藤荘一君。

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△後藤荘一



◆15番(後藤荘一君) 初めて最後の質問に立たせていただくことになりました、日本共産党の後藤荘一でございます。

 最後で、皆さんほっとしているかもしれませんけれども、理事者側の皆さんには、最後に力を入れて御答弁の方をよろしくお願いしたいと、まずお願いをいたします。

 私の方からは、市長も毎日利用をされているとおっしゃっておった、しかも市民の皆さん、身近な暮らしに直結をしている地域の公共交通について、今回は質問をしてまいります。

 30分しかありませんけれども、一言ここで申し上げをさせていただきたいと思いますが、私、リンゴの「ふじ」の栽培をしておりまして、この時期、お歳暮など、贈答の荷づくりに大変追われている毎日でございます。我が家では、ことしの「ふじ」のでき、大変いつになく小玉で、仕方なく1ランク下げて発送をさせてもらっているというところでございます。JAの方で2号箱を仕入れようと思って行きましたところ、もう残りがわずかだという話で、小玉用の、いわゆる2号箱というのは小玉用の段ボール箱のことでございますけれども、それが大変はけておるようで、どうも私の園ばかりじゃなく、どこの園もことしは小玉傾向であったというような感じでございます。これは私の判断では、梅雨どきの寒さと、それから夏の猛暑、これに原因があるんではないかというふうに私自身考えているところであります。

 そういうことで、今回は、地域公共交通の持続によって、発送がすごく、地球規模の異常気象を食いとめるために、化石燃料をできるだけ減らす、また、若者の流出を食いとめ、高齢者が住みなれた場所に暮らすことによって、地域の崩壊を食いとめるために質問をしてまいりたいと思います。

 それでは、質問席に移ります。

 そういうことで、市長も毎日利用されておる市民バス、それから、乗り合いタクシー等の試行運行を行っているが、状況はどうなっているかという、まず通告に従って質問をしてまいりたいと思います。4月から地元の民間の事業者が路線バスを廃止をしたということで、自治体が今度は肩がわりをして運行を始めた、そういう経過というふうに聞いておりますけれども、ちょうど約半年が経過をしてきました。また、聞くところによりますと、来年度、国の、今補助を受けておるところですけれども、来年度、国の補助が大変危うくなっておるということもお聞きをしているところです。ちょうど今予算編成の時期でありますし、今回、いいタイミングかなと思いまして、このことを取り上げさせていただきます。

 乗り合いタクシーの4月からの導入、それから説明会を百何十回開かれたというようなお話も聞いております。そういうことで、これまでの公共交通に関する経過、それから現在の4月以前から今日までの利用状況、そういったことについてお聞きをしてまいりたいと思います。まずよろしくお願いをしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 答弁をお願いいたします。

 北原企画部長。



◎企画部長(北原重敏君) そうしましたら、現在の状況、それから今年度の利用状況をもっとということですので、その辺についてお答えをしたいと思います。

 今、お話もありましたが、平成20年1月に、信南交通の方から、地域路線バスの維持存続が困難になるという見通しを受けまして、以後2年間で地域公共交通の見直しを進めてまいったわけであります。今お話もありました、本年4月からは、飯田市域の全路線を飯田市と広域連合で運行している状況でございます。見直しにおいては、今もお話がありましたが、市民の社会参加の機会の確保、それから地域振興、通院等の福祉対応、地球温暖化対策を目的としまして、今もお話がありましたような、大変多くの会議を重ねて検討を行ってまいりました。

 その中では、地元運行事業者による運行を基本にしつつ、多様な形態を取り入れながら、全市一律ではなく、地域の特性に応じた細やかな方法を考えてきたものでございます。現在、バス9路線、乗り合いタクシー13路線、計22路線の運行を行っているところでございます。

 今年度の利用状況でありますけれども、上半期の利用状況ということで、バスが15万321人ということで、前年度よりも1.6%増加、それから乗り合いタクシーが9,991人ということで、70%となっております。バス循環線、駒場線、中央線が伸びておりまして、乗り合いタクシーの伸びは、新たに乗り合いタクシーを導入したというようなこともあって、そんなふうになっております。

 バス利用者につきましては、循環線と駒場線が全体の86.8%を占めておりまして、1便当たり平均乗車人数も、循環線が13.4人、駒場線が15.5人と、順調に推移しているものと見ております。

 それから乗り合いタクシーは、予約のあった停留所を順番に回り、目的地に向かう新しい公共交通でありまして、家の近所から利用できるということで、高齢者の通院、買い物などに便利になっております。ただ、乗り合いタクシーの1便当たりの平均乗車数は、まだ3人程度ととまっておりまして、今後、利用促進に向けて、さらなるPR等の取り組みをしていきたい、そういうふうに思っております。



○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。



◆15番(後藤荘一君) 御丁寧な御説明ありがとうございました。

 ほぼ順調に推移をしておるというふうに受けとめました。

 それから、高校生の通学、大変多く利用をしているんじゃないかというふうに思います。通学の定期に今補助をされておるというふうに伺いました。その辺の概要、それから利用状況、これもちょっとお聞きをしておきたいと思いますが。



○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。



◎企画部長(北原重敏君) 高校生の利用でありますけど、今年度より、学生定期券に1ヵ月1万円という上限を設けました。このことによりまして、駒場線、遠山郷線を中心にしまして、学生定期券の販売が2.6倍に伸びておりまして、学生利用者の増加につながっております。



○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。



◆15番(後藤荘一君) 遠山郷線が2.6倍というお話、ほかの線はどうなんですか。



○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。



◎企画部長(北原重敏君) 駒場線、遠山郷線を中心に、学生定期券の販売が2.6倍だったと。



○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。



◆15番(後藤荘一君) ありがとうございました。

 大変大きな伸びをしておるということで、引き続き来年度以降もこういった支援をお願いしたいというふうに考えるわけであります。

 次に、業者への支援状況はどうかということでございます。つまり、委託の形態、それから現状の国・県の補助の状況、とりあえずその状況をお聞きします。



○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。



◎企画部長(北原重敏君) 運行を担っていただいております事業者に対しての状況でありますけれども、バス、それから乗り合いタクシーともに、運行経費から運賃収入を差し引いた金額を支払う形で支援といいますか、行っております。そんな状況です。

 国の補助金については、平成20年度から、国の補助金として、地域公共交通活性化再生総合事業という補助金を3ヵ年を限度として交付を受けておりました。今年度が最終年度ということになっております。この事業は、政府の行政刷新会議による事業仕分けに伴って、一たん廃止になっております。新たに「地域公共交通確保維持改善事業〜生活交通サバイバル戦略〜」というので、政策コンテストではB判定ということになっているようでありますが、現段階では、今後どうなるか、具体的な内容については不透明な状況になっておりまして、今後の動向を見ていきたい、そういうふうに思っております。



○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。



◆15番(後藤荘一君) その再生事業が今年度で終わると。それから、事業仕分けで、来年の状況が不透明というお話。ぜひ、本当に地域を存続させていく、いわゆる中山間地に暮らす人々の生活を維持させていくという、そういう観点で国の方に存続を申し入れていくということをお願いしたいというふうに思うわけであります。ただ、今の政権で、財源が出てこないというようなことになった場合、きのうも話がありましたけれども、住宅リフォームなんかで話があった、国の補正で出てきた地域活性化交付金ですね、そういったのも活用する必要があるんじゃないかなというふうに思うんですけれども、そういったところのお考えはどうでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) 補助金がどうなるかというのは、ちょっとまだ不透明なのでわからないという状況でありますが、地域公共交通の重要性については、それは間違いなく大きいものがあると言えると思っておりまして、地域公共交通を維持していくために、やはりあらゆる手だてというものを考えていく必要があるだろうというように思っているところであります。



○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。



◆15番(後藤荘一君) ぜひあらゆる手だてを講じてもらいたいというふうに思うわけで、冒頭にも言いましたけれども、環境の面、それから福祉の面、それから地域崩壊を食いとめる、そういった観点から、利潤を追求するという、費用対効果も必要かもしれませんけれども、それがどうしても地域の中山間の人たちの暮らしを守っていくという、そういう観点で、ぜひあらゆる手だてを講じてもらいたいというふうに思うわけです。

 今の市長のお話で、4月以降も必ず今の地域公共交通の運行形態を維持させるか、充実をさせていくというふうに受けとめてよろしいでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) もちろんその使い勝手のいい公共交通を目指していくということで、継続的な運行形態の見直しというものは必要だと思いますが、基本的な交通弱者の足としての地域公共交通というものは、確保されなければならないという考え方であります。



○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。



◆15番(後藤荘一君) ありがとうございました。

 私の今回の結論が、これで出てしまったんですけれども、あと、引き続き通告してありますのでお伺いをしていきます。市民ニーズの調査を行っているかということでございまして、その公共交通の審議会、国指導で立ち上げて、何度も会議を開いておるようでございますけれども、その中でも意見がいろいろ出ているようで、ただ、アンケート調査だとか、一般の市民の皆さん、つまり高校生、それから通勤に利用されておる労働者の皆さん、それから買い物や病院に通っておられる高齢者の皆さん、そういった三つに多分分けられると思うんですけれども、そういった皆さんの、今の路線のダイヤだとか運行形態、そういったものに対する意見の集約という、こういうのを行っておられるんでしょうか、お伺いをいたします。



○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。



◎企画部長(北原重敏君) 今、幾つかの視点について御指摘がありましたけれども、今までも路線運行の見直しを行う際に、乗降調査とかアンケート調査等を行ってきております。また利用状況について、運行業者の方からの報告が提出されますので、これを定期的に分析いたしまして、まちづくり委員会や民生員、高齢者クラブの代表者等で構成する路線ごとの部会などで報告しつつ、意見や要望をお聞きしている状況であります。また定期的な乗降調査を行いつつ、利用者ニーズの把握に努めて、引き続き改善に努めていきたいと、そういう考えで取り組んでおります。



○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。



◆15番(後藤荘一君) そうしましたら、引き続き改善をしていく、その調査もまた行うと思うんですけれども、そこら辺はいつ行うのか、私も三穂線という市民バスの路線を利用させてもらっておったり、そこに付随するデマンド交通、あれは何と言ったかちょっと忘れちゃいましたけれども、乗り合いタクシーをたまに利用させてもらっているんです。1日に片道1本で、しかも、その乗り合いタクシーは、お昼の1時過ぎにしかないんですね。そうしますと、例えば買い物に行かれる高齢者の皆さん、かなりその時間帯だと大変かなあと。それから、三穂線ですと、朝、かなり早いんですね。それで、たまに市役所へ来るときに利用するんですけれども、そうするとかなり早く着いてしまう。どういう目的で時間をやられたのか、それも市民ニーズに基づいてそのダイヤを引かれておるのかなあとは思うんです。ただ、ちょっとうまくマッチングしないというような感じを受けておるんです。ですから、本当に市民からの御意見を聞いておるのかどうか、今度またいつ調査をするのか、その調査内容みたいなのまでちょっと御説明をお願いしたいんですけど。



○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。



◎企画部長(北原重敏君) 今の段階で、いつ調査するかというようなことは思っておりませんけれども、先ほど申し上げました、いろんな場面で御意見を伺っております。それから、今議員お話しのような、それぞれの立場でまたいろいろ意見を言っていただいていることも耳に入っております。そういったこと、そのすべてに即というのはなかなか難しいわけですけれども、そういったことに対応していくといいますか、いろいろの議論を含めて対応していくことが必要だと思います。

 その一環として、例えばつい最近も報道されましたけれども、駒場線においてナイトバスを運行してみるとか、いろいろな試験的な取り組みもしておりますから、それから、今後また、年を越すかもしれませんけれど、国の補助金も得て、調査もして、実証的なものもやってみたいと考えていますので、そういった中で、徐々にできるだけ皆さんの要望にこたえられるようなものにしていきたいと、そんなふうに考えております。



○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。



◆15番(後藤荘一君) ぜひ、本当に市民の希望に合った運行形態、取り組んでいただくように、調査の方、よろしくお願いをしたいと思います。

 (4)パーク・アンド・ライドの導入を検討したらどうか。

 おとといですかね、下平議員の答弁でありましたけれども、庁内で導入を検討しておるというお話をされておったと思います。その辺、詳しくお聞きをしたいと思います。よろしくお願いします。



○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。



◎企画部長(北原重敏君) 下平議員のところでも市長からお答えをしておりますけれども、やはりこういったことについて、市役所が率先するということも大変大切だろうということで、今年度においては管理職を中心に、公共交通機関への乗りかえを試してみたということであります。そういったことを、今、その結果をまとめておりますので、それらも参考にして、来年度、市役所としてもできるだけノー・マイカー、それから地域公共交通の利用ということについて、できていくように検討をしていると、そういう状況でございます。



○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。



◆15番(後藤荘一君) 管理職が試験的に乗っておったという、そういうことなんですね。その結果、どういう結論が出たのか教えていただきたいと思います。職員のための市民バスにならんようにお願いしたいと思いますけれども、ISO14001取得の事業所も、ノー・マイカーだとか、そういうのをやっておるようですので、そっちの方にも協力依頼をされていったらどうなのか、そこら辺のところ、どうでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 仲村企画課長。



◎企画課長(仲村茂樹君) 管理職の皆さんにお願いをした試行につきましては、9月、10月にかけて行っております。目的は、飯田市の職員の通勤手段を低炭素化していきたいという考え方がありまして、そのための課題を抽出するという目的で行っています。さまざまな手段を用いて通勤をされておりまして、例えば自転車で来られる方は、雨の日にどうするかとか、あと家族が病気のとき、どうしても用があるときに、どういう対応がとれるかとか、そういった課題を抽出した上で、職員全員に広めていきたいという思いで、それを目的として実施したものでございます。



○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。



◆15番(後藤荘一君) わかりました。

 そうしましたら、順次大勢の職員の方にも広げていくという考えでいるというふうに受けとめてよろしいわけですかね。



○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。



◎企画部長(北原重敏君) そういう考え方ということでございます。

 市役所職員の地域公共交通になってはというようなお話もありましたけど、やはり多くの方に乗っていただくことによって、地域公共交通を維持できるということがあると思います。そういうところでは、さきにも、ある金融機関の取り組み例とか、県内のある市役所の取り組み例も報告されておりますけど、やはり市役所としても率先してそういったことに取り組んで、本当に必要な方のための地域公共交通を維持していくという考え方をやっていくことが必要だと思います。そういう意味では、地域ぐるみ環境ISO研究会というのは、そういったことに対して大変御尽力をいただいている研究会でもありますので、そういったところでも議論をしながら、こういった取り組みをふやしていくことが必要ではないかなと思います。



○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。



◆15番(後藤荘一君) ぜひ広げるように。

 それで、いわゆるノー・マイカー運動という、そういう位置づけだと思うんですけれども、私がお願いするのは、いわゆるパーク・アンド・ライド、途中まで自転車とか自家用車で来て、駐車場や駐輪場に置いて、そこから中心市街の方にバスで向かう、電車で向かう、そういうことができないかどうか、提案をさせていただいているところなんです。例えば駒場線あたりでしたら、山本や伊賀良の自治振興センターに駐輪場をつくって、そこまで自転車で来てもらって、そこへバスが回って、中心市街の方へ向かっていくというような、そういったようなことはできないのかどうか、どうでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。



◎企画部長(北原重敏君) パーク・アンド・ライドというのは、職員の取り組みの中でも、先ほど実践したという報告もありますけれど、一つ検討すべき方向だと思っています。

 バスとの関係がどうかということは、これからの検討材料となりますけど、特にJR飯田線等の取り組み等は考えていくことではないかということで議論をしているところであります。



○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。



◆15番(後藤荘一君) まずは鉄道というようなお話で、鉄道の方も充実をさせていっていただくようにお願いをしたいと思います。

 最後に、定住自立圏協定で、13町村と地域公共交通で協定を結んで取り組んでおるということであります。丸山副市長、そこら辺のところで、今の協定の運用状況ですかね、そういったのは現状どういうふうになっているのか、ちょっとお伺いをしておきたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 丸山副市長。



◎副市長(丸山達也君) 定住自立圏の中では、この地域公共交通、例えば市で申し上げますと、市外に通じていて、お金を出し合っているような路線について、協定項目とさせていただいております。14市町村の共通の認識といたしましては、この地域公共交通、まずは車を運転することができない高齢者が、特に病院等、買い物に使われるときに、基本的な交通手段がないということに対する対応策、それから、小・中学校までは市町村内の移動で足りるわけでございますが、高校生の公共交通がないと、最悪の場合、下宿をしなきゃいけなかったりするという地域も、かつて遠山地域がそうであったと伺っております。そういった高校生や高齢者の方にとって、まず基本的なニーズを満たすようにということで、路線設定、時間設定をするということで、そこをまず第一に考えて取り組んでいるところでございまして、これも適宜見直しといいますか、市といたしまして実証するようなアンケート結果等に基づきまして、改良を適宜加えていくというような形で対応してまいりたいと考えております。以上でございます。



○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。



◆15番(後藤荘一君) 基本的に高校生と高齢者というお話でございました。私もその点、やっぱりそれを中心に、地域公共交通機関、時間やその乗り方を組んでもらうというのが必要かなというふうに考えます。

 丸山副市長、もう3月で帰られるようでございます。ぜひ任期までに条件整備をしっかりと行っていただいて、帰っていただくと。あっ、まだ帰らない。ぜひ任期までに本当にきちっとやっていただくということでお願いをしたいと。

 そういうことで、最後に市長、何かございましたらお願いをしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) 地域公共交通、大変重要な、特に今お話がありましたように、社会的交通弱者の皆さん方にとって必要な足であります。しっかりと確保させていただいて、よりよい公共交通を今後も検討していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。



○議長(中島武津雄君) 以上をもちまして、後藤荘一君の一般質問を終わります。

 以上をもちまして、一般質問は終了いたしました。

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△日程第4 議案審議



○議長(中島武津雄君) 次に、本日上程となりました追加議案の審議に入ります。

 議案第153号「資金積立基金条例の一部を改正する条例の制定について」と、以下、件名を省略いたしまして、議案第154号及び議案第155号までの以上3件を一括議題といたします。

 朗読を省略し、直ちに理事者側の説明を求めます。

 それでは、議案第153号及び議案第154号について、久保田総務部長。



◎総務部長(久保田吉則君) それでは、議案第153号について御説明申し上げます。

 本案は、資金積立基金条例の一部を改正する条例の制定でございまして、この後の議案第154号で説明します過疎地域自立促進計画の中に位置づけられます過疎地域自立促進基金を新たに設置し、資金積立基金条例の別表に追加したいとするものでございます。

 なお、基金として積み立てる額につきましては、一般会計、歳入歳出予算で定める額の範囲内といたします。

 附則につきましては、施行期日を定めるものでございます。

 続いて、議案第154号について御説明申し上げます。

 お手元の過疎地域自立促進計画(案)をごらんいただきたいと思います。

 本案は、過疎地域自立促進計画の策定につきまして、法律の規定により、議会の議決を得たいとするものでございます。

 初めに、計画策定までの経過について申し上げますが、過疎地域自立促進特別措置法が、本年3月に改正されました。主な改正点が、法律の執行期限が平成28年3月31日まで6年間延長されまして、引き続き、上村、南信濃地区が過疎地域に指定されることになったこと、また、新たに過疎債が、一定の要件を満たすソフト事業に活用できるようになったことなどでございます。

 この法律を受けまして、飯田市過疎地域自立促進計画を策定し、遠山2地区、及び県との協議を経て、本日提案させていただくものでございます。

 それでは、計画の概要について御説明申し上げます。

 計画案の1ページをお開きいただきたいと思います。

 基本的条項では、飯田市及び上村地区、南信濃地区の概況、それから人口の推移、行財政の状況等を整理してございます。これが、ごらんいただいている8ページまで続きます。

 9ページをお開きいただきたいと思いますが、ここでは、本計画の基本方針及び計画の体系図、計画の期間を記載してございます。

 続いて11ページをお開きください。

 ここでは、産業の振興について、計画の詳細を掲載してございまして、まず現況と問題点を整理し、次に、その対策の概要を記載し、(3)の計画として、現時点で実施が見込まれます事業の内容を掲載してございます。また、右の備考欄には、事業の対象となります地区を表示してございますが、2地区を一体のものとして実施する事業につきましては、「飯田市」と表記してございます。

 続いて、13ページ以降には、計画の体系区分に沿って、同様に整理してございます。これが22ページまで同じ内容で掲載させていただいています。

 それから、裏から2枚目になると思いますが、21ページをお開きください。

 中段の(2)に、その対策のイに、計画の定期的な評価、見直しと、財源としての基金の設置について記載をしてございます。これは、本計画の進行管理として、毎年度、事業の評価をした上で、必要に応じて新規事業の追加や計画内容の修正を行うこと、また、新たに対象となりました過疎債のソフト分を活用して、過疎地域自立促進基金を設置し、積み立てていくというものでございまして、本計画の特徴的な点でもございます。

 計画の概要について、以上でございます。



○議長(中島武津雄君) 次に、議案第155号について、粂原産業経済部長。



◎産業経済部長兼金融政策室長(粂原和代君) 議案第155号「工事請負契約の一部変更について(林道改良工事)」について御説明申し上げます。

 平成21年飯田市議会第4回定例会において議案第160号として議決を経た、平成21年度林道改良工事(飯田市林道鳩打線)の請負契約の一部について変更したいとするものでございます。

 契約の金額、2億9,085万円を3億3,264万円に変更したいとするものでありまして、変更理由は、トンネル内の崩落箇所の安全確保をするために地盤を固めます薬液の注入の増嵩及び、トンネル入り口ののり面保護等の増嵩分でございます。

 以上、よろしくお願いいたします。



○議長(中島武津雄君) 以上で、議案に対する説明が終了いたしました。

 ここで、議案3件に対する質疑通告のため、暫時休憩をいたします。

 なお、質疑の通告は、11時55分までにお願いをいたします。

     11時44分 休憩

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     11時45分 再開



○議長(中島武津雄君) 休憩を閉じ会議を再開いたします。

 議案に対する質疑通告がありませんので、質疑を終結いたします。

 議案第153号から議案第155号につきましては、お手元に配付いたしてあります付託議案一覧表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託し、審査を願うことにいたします。

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△日程第5 請願、陳情上程



○議長(中島武津雄君) 次に、請願、陳情を議題といたします。

 請願1件及び陳情3件につきましては、お手元に配付してあります文書表のとおり、所管の常任委員会に付託し、審査を願うことといたします。

 以上をもちまして、本日の日程は終了いたしました。

 12月22日は、午前10時から本会議を開きますので、定刻までに御参集くださいますようお願いをいたします。

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△散会



○議長(中島武津雄君) 本日はこれをもちまして散会といたします。御苦労さまでした。

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     11時46分 散会

 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。

  平成23年 2月10日

      飯田市議会議長  中島武津雄

      署名議員     井坪 隆

      署名議員     原 和世