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長野県 飯田市

平成22年  9月 定例会(第3回) 09月08日−02号




平成22年  9月 定例会(第3回) − 09月08日−02号









平成22年  9月 定例会(第3回)



        平成22年飯田市議会第3回定例会会議録

               (第2号)

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       平成22年9月8日(水曜日)10時00分

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日程

 第1 会議成立宣言

 第2 会議録署名議員指名

 第3 一般質問

  (1)伊壷敏子  (2)新井信一郎 (3)吉川秋利

  (4)湊  猛  (5)内田雄一  (6)村松まり子

  (7)林 幸次  (8)清水 勇  (9)福沢 清

 (10)清水可晴 (11)湯澤啓次 (12)後藤荘一

 (13)永井一英 (14)森本美保子(15)牛山滿智子

 (16)木下克志 (17)下平勝熙 (18)木下容子

 (19)原 和世 (20)原  勉

延会

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出席議員    23名

       (別表のとおり)

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欠席議員    なし

       (別表のとおり)

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事務局出席者

       (別表のとおり)

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説明のため出席した者

       (別表のとおり)

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     10時00分 開議

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△日程第1 会議成立宣言



○議長(中島武津雄君) おはようございます。

 現在の出席議員は23名であります。

 よって、本日の会議は成立いたしております。

 これより本日の会議を開きます。

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△日程第2 会議録署名議員指名



○議長(中島武津雄君) 会議録署名議員として、牛山滿智子さん、新井信一郎君を御指名申し上げます。

 次に進みます。

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△日程第3 一般質問



○議長(中島武津雄君) 日程に従いまして、これより一般質問を行います。

 一般質問は20名の通告がありました。

 一般質問の質問時間は、質問、答弁合わせて60分を上限とし、それぞれ通告いただいた時間以内で行っていただきますようお願いいたします。

 質問、答弁とも簡潔・明瞭に願い、会議の進行に御協力くださるようお願いをいたします。

 それでは、通告順に発言を認めます。

 伊壷敏子さん。



△伊壷敏子



◆16番(伊壷敏子君) 皆さん、おはようございます。

 昨晩から待望の雨が降りました。これでやっと秋野菜の種まきや植えつけができそうなので、一安心だなあと思っておりますが、もうしばらくおとなしく降ってもらえるといいと思います。

 今回トップバッターを務めさせていただきますが、理由は何かといいますと、どなたかと質問がダブってしまうと、どうも議論に自信がなかったからという単純なものです。1番は本当に初めてです。いつもよりちょっと緊張しております。よろしくお願いをしたいと思います。日本共産党の伊壷敏子です。

 飯田市地震防災訓練が8月29日に行われました。いみじくも災害対策本部はりんご庁舎に設置されました。それほど現在の庁舎は、耐震化と防災本部の充実が喫緊の問題になっていることを、みんなが感じたところではないでしょうか。

 きょうは、庁舎整備についてを中心にお聞きしてまいります。飯田市第3次、第5次基本構想基本計画の中で、新庁舎建設について研究することを掲げてきました。第4次からは基金の積み立ても始めました。第5次基本構想基本計画の中で、いよいよ焦眉の課題となっています。議会では20年より調査建設検討委員会を設置し、議論をしてきたところです。本年度からは特別委員会に切りかえての取り組みになっています。先日の特別委員会や今議会の開催あいさつなど、市長の発言の内容についての質問を通告いたしましたので、よろしくお願いをいたします。

 もう一つは、今、地域自治組織の検証がされている最中ですので、1点提案をさせていただきます。

 それでは質問席に移ります。

 最初に、庁舎整備についてをお聞きしてまいります。

 特別委員会が立ち上がっています。私も、その委員の一人であります。今、基本計画の内容について議論を進めているところです。先日、特別委員会の中で市長が特別に出席をされまして、3点にわたって市長の考えということで発言がありました。また、開会のあいさつの中でも同意味のことをおっしゃっておられましたけれども、一つには本庁舎の機能について、二つにはサービスの今後の方向について、三つには財政状況への配慮ということでした。そこで、私はきょう何点か、このことについて異議ありという立場で質問をさせていただきます。基本計画書(案)で示されている内容について、市民の皆さんにぜひわかっていただきたいということと、それから計画書の内容と市長の発言されたことを照らしてみて、本当にそれでいいのかという視点でお聞きをしてまいります。

 そこで、最初に庁舎の機能についてですが、どのような機能を必要としているのかをお聞きします。



○議長(中島武津雄君) 理事者側の答弁を求めます。

 久保田総務部長。



◎総務部長(久保田吉則君) 庁舎にどのような機能が必要かということについて、答弁させていただきます。

 現在検討中の基本計画では、防災・復興の拠点、便利でわかりやすい市民サービス機能、市民サービスの向上を支える情報などの機能について、今回、庁舎整備の中で検討してまいりたいというふうに考えております。以上です。



○議長(中島武津雄君) 伊壷敏子さん。



◆16番(伊壷敏子君) あっさりお答えいただいたんですが、私たち企画計画書というものをいただいておりまして、特別委員会の中で議論をしておりますけれども、市長がこの機能について、今回発言の中で基本的に現状維持とおっしゃっています。そして、基本的にという意味の中に、今説明いただいた中で、現在の庁舎にはない今回新しくつくる機能というのはどのようなものがあるか。また、必要最小限ということもおっしゃっておられますが、私たちがいただいている計画書よりも機能について縮小するものがあるのかどうなのか、その点についてお聞きします。



○議長(中島武津雄君) 久保田総務部長。



◎総務部長(久保田吉則君) 新しい庁舎に必要な機能はという御質問でございますが、庁舎整備の目的であります防災対策と、本庁舎敷地内の建物が現在それぞれの連絡通路がなくて独立した配置のために、来庁者に非常にわかりにくくなっているというようなことがございます。便利でわかりやすい施設の配置にしたいということ、これらの課題を今回の検討の中で解決していきたいというふうに思っております。現在ある機能を基本としておりまして、さらに防災対策等を今後基本計画の中で検討してまいりたいというふうに考えております。



○議長(中島武津雄君) 伊壷敏子さん。



◆16番(伊壷敏子君) 機能の中では、今言われた便利でわかりやすい市民サービスと。これは確かにそのとおりだと思いますが、もう1点、多様な主体によるまちづくりを推進する機能というのが盛り込まれておりますけれども、この点については、これは一体ということで考えるんでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 久保田総務部長。



◎総務部長(久保田吉則君) 今度の新庁舎につきましては、市民活動の支援施設、市政と連携する多様な活動団体が利用できる会議室とかの整備、それから市政・議会情報などを市民の皆様が自由に入手しやすい施設の整備をすることを検討してまいりたいと考えております。



○議長(中島武津雄君) 伊壷敏子さん。



◆16番(伊壷敏子君) その点については、私これからお聞きをいたします。

 そこで、それぞれの機能を発揮するためにどのような施設をつくろうとしているのか、お聞きをしたいと思います。ただいま御説明いただいた機能に対して、どのような施設をつくろうとしているのかということです。



○議長(中島武津雄君) 久保田総務部長。



◎総務部長(久保田吉則君) 施設整備の考え方でありますが、窓口や執務関連施設、それから議会施設、それから市民交流施設、市民活動支援施設、災害対策施設などについて、個別の整備方針を定めておるところであります。例えば窓口は、市民の皆様が利用しやすい位置に配置するということ。必要な接客スペースを確保し、総合案内の設置などを整備したいということ。そして執務室は、今後の行政需要の変化に対応できる機構改革とか、職員の増減等に対応しやすいようなオープンフロアにすること。それから災害対策施設としては、災害対策本部として必要な設備を備えた会議室を設置し、情報通信施設の耐水性の強化、自家発電施設、それから備蓄保管庫などを整備することにより、災害復興拠点施設として十分な機能を確保できるように、今後検討を進めてまいりたいと考えております。



○議長(中島武津雄君) 伊壷敏子さん。



◆16番(伊壷敏子君) そうしますと、多様な主体によるまちづくりを推進する機能とか、便利でわかりやすい市民サービスの機能というようなものについては、どのような施設を考えていらっしゃいますか。



○議長(中島武津雄君) 久保田総務部長。



◎総務部長(久保田吉則君) 市民交流施設は、市民の皆様、あるいは市民グループの皆さんが、話し合いとか催し物などに気軽に利用できるような交流の場を設けることや、市民の方々が外部からでも気軽に立ち寄り、くつろぐことができる施設に、それから市民活動支援施設は、市政と連携する多様な活動団体なんかが利用できますように、会議室等の整備とか、先ほどもちょっと触れましたけれども、市政・議会情報などを市民の皆様が自由に入手できる施設を整備することなどであるというふうに考えております。



○議長(中島武津雄君) 伊壷敏子さん。



◆16番(伊壷敏子君) 市民交流施設と市民活動支援施設のすみ分けといいますか、内容についてあまりよくわかりません。これは一体的なものだというふうに思いますが、なぜこういう方に二つに分けたのか、一体的に考えていいものなのか、何か根拠があるんだったら教えていただきたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 答弁を求めます。

 久保田総務部長。



◎総務部長(久保田吉則君) 基本計画の中で、個別の整備方針としまして幾つかの項目に分けることによって、よりわかりやすいようになるんじゃないかということで、全体としては項目を7項目に分けてあります。その中に交流施設、それから市民活動支援施設というふうに分けた方が理解しやすいかということで分けさせていただきました。



○議長(中島武津雄君) 伊壷敏子さん。



◆16番(伊壷敏子君) 言葉ではなかなかイメージとしてわかないというのが実態ですが、それはそれとして、次の質問をいたします。

 次に、機能の配置について伺いたいと思いますが、どのように考えていらっしゃいますでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 久保田総務部長。



◎総務部長(久保田吉則君) 本庁舎の機能につきましては、防災対策とか耐震化によります不足部分を付加することはあるものの、できる限り必要最小限で、機能については現状維持を基本と考えておるところであります。



○議長(中島武津雄君) 伊壷敏子さん。



◆16番(伊壷敏子君) 現状維持という言葉の意味をもう少し説明してください。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) この現状維持を基本ということにつきましては、私の方で特別委員会におきましても、あるいはあいさつのときにも申し上げたところでございます。基本的には、この現状維持ということは、先ほどお話がありましたように、防災対策あるいは耐震化によりまして、どうしてもスペースの確保が、今の使えるものは使うという、そういった施設の中だけでは不足してしまうものにつきましては、新しい庁舎の方で確保していくという考え方を持っているわけでありまして、そのほかの機能につきましては、今お話がありました現状維持ということで考えているものでございます。



○議長(中島武津雄君) 伊壷敏子さん。



◆16番(伊壷敏子君) 現状維持ということは私が一番懸念をしておりますが、りんご庁舎と産業経済部の事務所は現状維持という話だと思うんですが、きょうは、産業経済部の事務所については、またの機会に議論をしたいというふうに思います。これから特別委員会の中でも、議員間の中でも、十分議論をしていきたいと思っておりますが、りんご庁舎と産業経済部の事務所というのは全く違ったものだというふうに私は思っております。りんご庁舎は、牧野市長が就任したときには既にこういう現状であったと思うんですが、仮事務所でもありません。公共床として飯田市が買ったものです。現在、保健福祉部の福祉課、介護高齢課、子育て支援課、そして男女共同参画課が仕事をしています。窓口業務としては市民課もあります。そこで、りんご庁舎の機能は現状維持という、この理由について根拠を最初にお聞きしたいなあと思います。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) 保健福祉部の機能というものは、今の本庁舎の中にもあるわけでございます。そうしたことを前提としていただきながら、今のりんご庁舎の位置づけというものを見ていったときに、基本的にはこれからも市民総健康を、そして生涯現役を目指した、今、地域健康ケア計画に基づき取り組んでいるわけでありますが、こうした地域の健康増進・健康維持といったような機能というものを、りんご庁舎の中で発揮していっていただきたいというものはあるわけであります。

 私は今、健康の駅というような考え方も出てきておるわけでありますが、これまでそうした議論が積み重ねられて、今のあのりんご庁舎の保健福祉機能というものが充実してきているといった認識を持っているところでございます。



○議長(中島武津雄君) 伊壷敏子さん。



◆16番(伊壷敏子君) りんご庁舎の機能についてはわかりました。しかし、その機能の配置、りんご庁舎でなければならないという理由は、今の市長の答弁の中には出てこないというふうに私は思います。

 思い出してみると、あのトップヒルズ本町ができたときに、中心市街地のにぎわいを取り戻そうということで、庁舎の一部として2階、3階を買いました。そのとき、どこの部署がそこに入るのか、いろいろな話がありました。当時、教育委員会が上郷の支所にありましたので、教育委員会が入るというようなこともちらっと聞いたりもしました。私たちは、保健福祉部というのは、高齢者とか障害を持った人が多く行くところなので、大変あそこは不便なところだというふうに指摘をしました、当時から。駐車場もあまりなじみのない2階、3階で利用しにくいと、当時市民からはそういう意見を多く聞きました。今は、なれたのか、言っても仕方がないので言わないのか、苦情は少なくなってきているというふうに思いますが、だからそれで今のままでよいとは私は思いません。庁舎整備をするこの機会に、本庁に保健福祉部は戻すべきだというふうに思っております。

 そこで、特別委員会で新庁舎の建設をしたばかりの犬山市と西尾市の視察に行ってきました。今までは基本計画書の文面だけで、なかなかイメージがわかなかったわけですけれども、視察をしてなおさら、保健福祉部は庁舎のメインとなる。これは窓口スペースに置くべきだなあと、つくづく思った次第です。同行いたしました財政課長初め庁舎建設の担当の方々、それから議会事務局長、皆さん同行されましたが、私は皆さんそういうふうに思われたと思うんです。どちらの市へ行っても、玄関を入ると2階が吹き抜けになっておりまして、広い市民プラザになっていました。西尾市ではこれを市民モールと名づけておりましたが、窓口と執務室がオープンになっていまして、本当にわかりやすい大きな案内看板がぶら下がっておりまして、福祉課とか、長寿課とか、こども課というふうに続いていました。保険年金課とか市民課、税務課なども1階のフロアに窓口が並んでおりました。犬山市では、今まで分散していてわかりづらかった部署配置について、市民の利便性に重点を置いて検討を重ねたというお話でした。私、庁舎に入った途端に、本当にここでは障害者・高齢者に優しい、そして大事にしているまちなんだなあと、こういうふうに感じる雰囲気がありました。こう感じたのは私一人ではなかったと思います。

 私は、これは一般的な、当たり前なことだというふうに思うんです。市長が今、本庁舎に移さないということについて、私は一定、仕事は本庁舎に集中させる必要はないなあと、人はそういうふうに思っていると思うんですけれども、飯田市は確かに旧の町村単位で自治振興センターがありまして、電子化によって市民課とか福祉課の窓口業務があって、地域密着型のサービスができていることは、本当に市民にとってはよいサービスを受けている市だというふうに思っております。しかし、りんご庁舎まで行かなければならない申請というものはあるわけでして、本当にこの基本計画書で言っている便利でわかりやすいサービスとか、ワンストップサービスを書いているわけですけれども、エレベーターやエスカレーターで行かなければならない、それから運転技術によっては大変な駐車場、それから保健課とか年金とか税務は福祉には関係ありますが、そういったところのワンストップサービスもできない、こんな状況で本当に保健福祉部のサービスがよいサービスをしていると言えるのか、本当にそういうふうに思います。

 いろいろな話をあちこちから聞きます。例えば臨時職員がふえて、机を並べようとしたときに本当に苦労したというような話も聞きました。書類や資料は通路に積み上げられて、これで本当に効率的な仕事ができているのか。障害者福祉の利用者の方からは、窓口の後ろに壁が大きくありますよね。仕切りがあります。本当は、知り合いの、いつも相談に乗ってもらっている職員さんにお話ししたいんだけれども、窓口に出ているのは当番で出ているので、お話もできないということも聞きます。窓口は隣の席が接近しておりまして、プライバシーがとても守られているような状況ではないと、いろいろなお話を聞きます。

 高齢者がふえて、保健福祉部の仕事がますますふえていくことは目に見えているわけでして、このような状況の中で、なぜ今言われたように、りんご庁舎にとどまらなければならないのでしょうか。私はもう一度お聞きしたいと思います。あそこを高齢者の福祉の拠点と、健康の道の駅とする、そういった理由だけではとても理解はできません。新聞の投稿記事も読みましたけれども、本当にこれが事実としたら、私はゆゆしきことだというふうに思っております。市長は、広く人の意見をよく聞く、心の広い人だということを私は信じておりますので、もう一度、今私が言ったような観点から見て、りんご庁舎、あそこに保健福祉部を置いていいのかという点について、お答え願いたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) これは特別委員会の中でも少し議論させていただいたところでありますが、基本的な保健福祉部の機能というものが、窓口サービスのあり方とイコールとは私は思っていないというところから話をさせていただきたいと思います。

 今お話があったような、窓口におけるサービスの改善をしなければいけないことというのは、基本的に本庁舎に保健福祉部を移転するまでほうっておいていいものだとは私は思いません。むしろそうしたことは、これから日々改善をしていく課題というように受けとめさせていただいたところであります。

 そうした専用のスペースということで、例えばお話がありましたけれど、7月の「もっと3S」という形で、窓口サービスの改善・充実を目的としたキャンペーンを張らせていただいたときにも、本庁舎のところにそうした相談スペースというものを設けさせていただいたところであります。りんご庁舎におきましても、そうしたことが本当に市民の声としてあるというのであれば、その改善をどうやっていくかということを真剣に考えていくことが必要だと思うわけであります。

 それと、窓口サービスは、今お話がありましたように、自治振興センターの機能でかなり今やられている部分がございます。本来であれば、わざわざ本庁まで足を運ばなくても、身近なところでそうしたサービスが受けられるようにするにはどうすればいいかという工夫もしていかなければならないと思いますし、実際にIT化が進んでいる中で、自治振興センターのみならず、コンビニエンスストア等でもそうしたサービスが受けられるようなことは、既に飯田市でも始めているところでございます。今後もIT化が進み、電子自治体化という流れの中で、恐らく行政サービスの窓口機能、窓口のあり方というものもますます変わってくることが予想されるわけであります。そうしたことも踏まえた中で、まさにそうした行政の福祉サービスを受けられるような方が、本当に来やすく、そしてまた安心してサービスを受けられるような形というものは、今からでも改善しながら考えていかなければいけないものだと思っているわけであります。私は、そういった意味で、窓口サービスのあり方というものを将来に先送りするんではなくて、今からそういった改善を進めながら考えていくということを、もう一度ここで申し上げさせていただきます。



○議長(中島武津雄君) 伊壷敏子さん。



◆16番(伊壷敏子君) 市長のおっしゃっている中身は、窓口の機能という、業務ということについてのお話で、本当にりんご庁舎が便利で、わかりやすくて、使い勝手のいい場所であるかという、その前提の話です。そこのところを、どうしてそこにとどまらなければいけないのかという理由が、私にはさっぱり伝わってきません。市長のサービスに対する思いはわかります。これは、まだ特別委員会もあって、その中での議論もありますので、また訴えていく機会も、主張していく機会もあると思いますので、していきたいと思いますけれども、そこのところはどうしても納得いかないというふうに思います。

 もう一つに、行政サービス、今後の方向性についても発言の中にありました。新しい公というような考え方で、多様な主体との協働を進めていくという発言でございましたけれども、私は、今政府が進めているような新しい公という考えについては異論はありますが、きょうはその議論はしているときではないと思います。とにかくトップヒルズ本町の2階、3階を公共床として買ったときの目的であったのは、にぎわいの創出であったわけです。この創出というのは、窓口業務を置くことだけではないというふうに思っております。今でも市民サロンは、高校生や大人まで大勢の方が利用していますし、それから中心市街地活性化基本計画という飯田市の計画ですけれども、ここにコミュニティー形成のためにりんご庁舎の施設機能強化という事業もあります。私は、基本計画書の中にある市民交流施設とか市民活動支援施設、もろもろの相談施設をこのりんご庁舎に、これを使ったらいいんではないかというふうに思うわけです。にぎわいが戻ってきたといいますが、職員や窓口業務のにぎわいをつくるより、もっと市民がそこに行って、活動をして、そしてにぎわいをつくるのが、町なかの本物のにぎわいというふうになるんではないでしょうか。

 また、犬山の例を出して本当に恐縮ですけれども、犬山はセンター・オブ・センターといいまして、庁舎の近くに各地域の市民活動をサポートするネットワーク体制をつくる拠点となる施設を設置しまして、ここで行政活動と有機的に市民の活動をつなげていくということをやっていきたいと基本計画書に書いてありました。私、りんご庁舎というのは、まさしくりんご庁舎と本庁舎がそういう観点からつながっていく利用方法があるんではないかというふうに思います。本当に市長、私もう一度ぜひ考えてもらいたいと。何であそこに置いておかなくてはいけないかと。健康の道の駅だったら、別にあそこに置く必要はありません。ぜひもう一度考えてください。

 それから、協働のまちづくりというお話を聞きますけれども、庁舎整備の中でこれをどう位置づけていくのか。先ほどの施設の配置の中にもありましたけれども、この点についてはもう一度お聞きしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 久保田総務部長。



◎総務部長(久保田吉則君) これも基本計画書(案)の中の一つでございますが、庁舎の必要とする機能の中に、多様な主体によるまちづくりを推進するための機能ということで、市民の皆さんと行政と協働を推進するために、相談コーナー、情報を提供する機会、それから市民交流を生み出す場所として、このような施設も今後検討してまいりたいと考えております。



○議長(中島武津雄君) 伊壷敏子さん。



◆16番(伊壷敏子君) 必要最小限という言葉の意味は、いろいろとり方はあると思いますけれども、今回、基本計画書で示している、今までになかった機能としての市民交流施設とか市民活動支援施設、この分については外すことなく、庁舎建設整備には当たってもらいたいと思います。

 それでは、2番目として、庁舎面積の算定についてお聞きをいたします。

 最初に、今、計画書に示されております面積の算定について、基本的な考え方をお聞きします。



○議長(中島武津雄君) 久保田総務部長。



◎総務部長(久保田吉則君) 庁舎の建設に当たりまして、総務省の起債基準に基づきまして、目安となります面積を算定しているところが一般的であるということから、飯田市におきましても、現在の本庁舎、りんご庁舎、産業経済部合同事務所を含めました職員数から起債基準面積を算出いたしております。また、現在のりんご庁舎及び産業経済部合同事務所につきましては、庁舎としての機能をその位置へ残すものとして、現敷地の庁舎規模を算出いたしております。以上です。



○議長(中島武津雄君) 伊壷敏子さん。



◆16番(伊壷敏子君) お話によりますと、これは起債基準による延べ面積で、今後、機能ごとに配置も考えながら面積を算出して、実際の必要規模は算出されていくというふうに思います。その前提として、市長が延べ面積は1万4,000平米、それから財源については50億円という枠を決めたというふうに考えていいわけですね。

 できる限り必要最小限と何回もおっしゃっておりますが、その言葉の後に、さらに適正規模ということも市長は言われております。私は、この言葉もしっかりと受けとめたいというふうに思っておりますが、庁舎は、そのまちのシンボルとなる大切な建築物と認識します。小さな国際都市を目指している飯田市には、今後、県内外、それから国内外と来訪者が予想されるわけですが、華美にする必要は全くありません。基本計画書に示されている庁舎のコンセプトはきちんと実現していくべきと考えておりますが、市長はこの点についてどうでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) 必要な付加する機能はあるものの、本庁舎の面積はできる限り必要最小限ということで、上限を1万4,000平米、また金額については今お話があった50億円と。ここからどれだけ必要最小限かつ適正規模な庁舎のやり方を見出していけるかということが大きな課題だと思っています。基本的に基本設計をこれから始めていくわけでありますが、その作業の中で、今議員からお話がありましたように、必要となるような機能、あるいはスペースの検討を進めて、実際にどういった庁舎にしていくかということを具体化していければと思っているところであります。



○議長(中島武津雄君) 伊壷敏子さん。



◆16番(伊壷敏子君) すみません、一つ答弁漏れで、庁舎に対する考え方について。



◎市長(牧野光朗君) 庁舎に対する考え方、必要最小限かつ適正規模ということはお答えさせていただいたというふうに思っているんですが、もう一度再質問をお願いしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 伊壷敏子さん。



◆16番(伊壷敏子君) 飯田市は小さな国際都市を目指しているわけですね。そういった点で、飯田市における庁舎というものの考え方です。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) 今お話があったのは、庁舎の物理的なものというよりは、むしろそのシンボル性とか、あるいはどういった機能を持つかというような御質問だと思います。

 今お話がありますように、リニアの検討会議でも進めてもらっていますが、この地域の将来を見据えた中での庁舎のあり方というのは、今、小さな世界都市を目指す飯田市にふさわしいものということだと思います。私は、環境モデル都市に指定されて、この庁舎のあり方につきましても何回か年頭所感を通して申し上げてきましたが、やはり使えるものは使う、そして不足する部分について、その分を新しい庁舎としてそこに足していく、補完していくという考え方で、まさにそういった環境の配慮の観点からのことを申し上げてきているところでございます。今回の庁舎につきましても、華美になるとか、そういうことは当然もちろん考えておりませんし、今申し上げたような環境文化都市を目指す飯田市にふさわしいものがやはり求められるのではないかと思うわけであります。



○議長(中島武津雄君) 伊壷敏子さん。



◆16番(伊壷敏子君) そこで、市民が何よりも心配しているのは、財源の問題だというふうに思います。最高50億円と言っておられますが、財源はどのように考えておられるんでしょうか、お聞きをします。



○議長(中島武津雄君) 久保田総務部長。



◎総務部長(久保田吉則君) 昨年、庁舎の整備方法を変更した時点におけます事業費につきましては、現庁舎の耐震改修及び大規模改修と新たに建設する庁舎を合わせまして50億円以内とすることといたしました。この財源といたしましては、合併特例債を28億円程度充当することを想定しております。残りは一般財源で22億円程度になりますが、面積と同様に、事業費につきましても今後の検討の中でできるだけ圧縮するとともに、防災関係の補助金などの特定財源の獲得に向けても努力してまいりたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 伊壷敏子さん。



◆16番(伊壷敏子君) 合併特例債が使えるというような、まだ決定ではないそうですが、この年末に向けて申請をして許可をいただくという話ですが、合併特例債を使えるということは本当にありがたいことだと思いますけれども、合併特例債が使えるとどのぐらいのメリットがあるんでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 久保田総務部長。



◎総務部長(久保田吉則君) 合併特例債の交付税措置は70%であります。今年度におよそ20億円が交付税措置される有利な財源であります。



○議長(中島武津雄君) 伊壷敏子さん。



◆16番(伊壷敏子君) そうしますと、一般財源から20億ちょっとというような財源予算でありますので、むしろ基金はあまり使わなくても、庁舎は建つことができるなあというふうに少し安心をしたところです。

 次に、建設までのスケジュールについてお聞きをしてまいります。

 今後この事業を進めるに当たって、行政や議会、市民会議の皆さんだけにはとどまらないで、一人でも多くの市民の皆さんに情報を公開しながら、意見の反映をしやすくしなければならないというふうに私は思いますが、どのような時期にどのような方法で行っていくのでしょうか、お聞きをしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 久保田総務部長。



◎総務部長(久保田吉則君) 御質問の趣旨は、市民の皆さんの意見を聞くべきではないかというような趣旨でございましょうか。



◆16番(伊壷敏子君) 建設までのスケジュールについて、先にお聞きします。



○議長(中島武津雄君) 久保田総務部長。



◎総務部長(久保田吉則君) 基本計画決定後に基本設計、それから実施設計を経て建設着手ということになりますが、財源として合併特例債を想定していることから、本体につきましては、遅くとも平成24年度には新庁舎の建設に着手したいというふうに考えております。新庁舎建設、それから現本庁舎の耐震改修、大規模改修、本庁舎以外の解体工事、外構工事と周辺の道路整備につきましては、27年度竣工を目指して進めてまいりたいというふうに考えております。



○議長(中島武津雄君) 伊壷敏子さん。



◆16番(伊壷敏子君) 続いて、市民の皆さんの意見を聞く機会は、どのような時期、どのような方法でということでお聞きします。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) 庁舎の話はこれまでも議論してきていただいておりますが、議会や市民の皆さん方の意見をさらに聞けるような、そういった機会を考えていければと思っているところであります。



○議長(中島武津雄君) 伊壷敏子さん。



◆16番(伊壷敏子君) 機会を考えたいということですけれども、通り一遍ではなくて、例えばりんご庁舎については、障害者の皆さん、高齢者の皆さん、それから子育て中の皆さんにぜひ声を聞いてください。本当にあそこが使い勝手がいいところなのか、新しい庁舎をつくったときに1階の使いやすい場所に移すことがいいことなのか、そういった生の声を聞くような機会をぜひ設けていただきたいと思います。これから基本設計、実施設計という段階を踏んでいきますが、議論もこれから深めていきたいと思っております。結果として、本当に基本理念のとおりの、名実ともに市民に親しまれて、人にも環境にも優しい、そして安全・安心なまちづくりの拠点となるような庁舎に私も一緒にしていきたいなあというふうに思っております。

 すみません、もう一つの質問通告がしてありますが、次回に必ずやります。準備していただいた課の皆さんには申しわけありませんが、以上で終わります。



○議長(中島武津雄君) 以上で、伊壷敏子さんの一般質問を終わります。

 それでは、次の一般質問を行います。

 新井信一郎君。



△新井信一郎



◆9番(新井信一郎君) おはようございます。会派のぞみ、新井信一郎でございます。

 政権の混乱が長引き、その混乱自体が平然と日常生活に浸透し、政治の何を信じてよいのかわからない我が日本国。政策停滞は為替レートの不安定、すなわち異常なまでの円高、連動した株価の安値推移、外交信用不振、それらは一体だれのせいなんでしょうか。首相が悪いんでしょうか、それとも政権与党、野党が悪いのでしょうか、それともそれを生み出した国民がいけないのでしょうか。責任転嫁など今している場合ではありません。こんな時代だからこそ、自分自身の自立や意欲、チャレンジこそが、改めてこの国で生き抜くためのすべではないでしょうか。

 今、やる気のある若者が多く集っています。「かたつむりの会」という若手青年の農業者の会、間もなく大学連携等々のアナウンスもできるんじゃないのかなあと温めているところ。また一方では、「でっかく生きろ」、チーム桐山の皆さん、自己の夢を実現化させたスタイリスト、多くのやる気のある飯田の市民、この伊那谷の仲間たちがこの地域を盛り上げようと必死で頑張っている、そんなやる気をどんどん後押しできるような、そんな政策展開こそが、今の時代、必要なんじゃないでしょうか。

 ことしの夏、数百年で一番ホットな夏となりました。さらにホットな市民一体となった盛り上がりのため、将来、日常的にリニアを使いこなせる、そんな人材育成の環境整備、熱中症対策、そしてリニア中央新幹線飯田駅の完成を見据えた教育環境について、もっと言えばそのリニアを使った運用、そこまでもう踏み込んでいい時期じゃないのかなあと感じます。この2点を大きな柱としまして、だれのせいでもない、シンプルで力強い、ぬくもりのある飯田市のため、日本国のため、熱中症にならない程度と思ったのですが、本日、雨。待望の雨でございますが、実際本当は体感一般質問と、暑い中での一般質問を皆様方と行いたかったんですが、本日は台風9号を吹き飛ばすがごとく、力強い議論を交わしたいと存じます。

 通告に従いまして、順次質問へと入らせていただきます。

 先ほども触れましたが、本年は特に暑かった。聞くところによりますと、都市化の影響を受けていない北海道網走市や山形市、水戸市、滋賀県の彦根市、島根県浜田市、宮崎市など全国17地点を選び、1898年以降の113年間のデータを比較したところ、ことしの夏が最も高い気温だったという。特に8月は、全国の主要観測所154地点のうち、半数の77地点で平均気温の最高を更新したと。これはもう皆様方御存じかと存じます。大きなブロックで申しますと、北日本プラス2.7℃、東日本、私たちのまちも含まれますね、プラス2.2℃、西日本プラス2℃、それぞれ高かった。このように都市部ばかりではなく、地方で暮らす私たちにとっても、この気温とその数字が踏まえられております。

 我がまち飯田市について、質問に入っていきたいと存じます。

 まず、熱中症対策について、その中から(1)としまして、ことしの夏、熱中症に発症された方の人数、またその症状等を教えていただけますでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 理事者側の答弁を求めます。

 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原重一君) 熱中症の発症人数、その症状等について御答弁を申し上げます。

 熱中症の発生数でございますが、救急搬送人数等の調査報告というのがございまして、その数値によらせていただきますが、5月31日から8月31日までに、飯田市で熱中症と思われる症状で救急搬送された患者数は74人でございます。

 それから症状でございます。初診時における傷病程度としましては、死亡1人、重症3人、中等症23人、それから軽症45人、その他2人、このような状態でございます。以上です。



○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。



◆9番(新井信一郎君) さわやか信州と言われるような、このさわやかな南信州飯田、そういった中にもかかわらず、残念ながらお亡くなりになられるという最悪の事態を生んでしまいました。もちろん個人個人の体調等々もありますので、一概にそればかりとは言いがたい部分もございます。しかしながら、そのような状況というものは重く受けとめねばなりません。

 そのような中、ちょっと各論的に入っていくんですが、2番としまして、教育現場はどうでしたか。まず、救急搬送された小・中学生の人数、学年別等を教えていただけますでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 小林教育次長。



◎教育次長(小林正春君) 熱中症に関する教育現場の状況ということでございますが、熱中症によります小・中学校からの救急搬送はございません。学校外での救急搬送の事例といたしまして、自宅で、あるいは人形劇フェスタのボランティアスタッフをしていた中学3年生の2件ということを確認しております。



○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。



◆9番(新井信一郎君) それでは次に、暑さで体調を崩された児童・生徒数を教えていただけますでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 小林教育次長。



◎教育次長(小林正春君) ことしの夏の暑さにつきまして、先ほど議員もおっしゃられたとおり異常な暑さでございまして、学校現場におきまして、目まい、頭痛、倦怠感など熱中症の症状を訴えた児童・生徒は、熱中症を疑う症状と特定できないケースもございますが、小学校で316人、中学校で119人でございました。各学校での適切な対応もございまして、重症に至った事例はございません。



○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。



◆9番(新井信一郎君) 数字が示されました。なるほど学校現場での保健教諭、また学校現場での関係各位の、ある意味熱い御努力の成果で最悪なケースは免れているのかなあと感じます。しかしながら、この数字を低いととるのか高いととるのか、このあたりは後ほど詰めさせていただきたいなと感じます。一つ前もって言っておきますと、この熱中症等々は、昨今、去年おととし始まったわけではありません。

 次に移ります。

 これまでにとられてきた対策について、初めに飯田市全体として、特に先ほど最悪のケースも報告されてしまいましたが、熱中症予防のために取り組んできた対策、啓発活動ですね。特に高齢者や学校に通われていない乳幼児対策等々、どのようなことを行ったか教えてください。



○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原重一君) これまでにとられた対策でございます。

 不特定多数の市民の皆様に対しましては、飯田市のウエブサイトでお知らせをしておりますほか、地方新聞でありますとか、勤労者共済会だよりといったような機関誌を通しまして、熱中症予防について掲載をしているところでございます。

 また、御指摘の高齢者でございますが、いきいきリハビリというような事業をやっておるんですが、そういった機会を利用しまして、保健師、看護師が熱中症予防に関する健康教育を実施してきております。さらに、介護保険のいろんな施設の事業者連絡会というのがあるんですが、そういう事業者に対しまして、高齢者の熱中症予防に特に注意をしていただくよう喚起をしてまいりました。さらに、独居あるいは高齢者だけでお暮らしなっておる世帯の調査をやっておるんですが、その訪問の機会にも、個別に熱中症予防についてお話をしてまいっております。

 乳幼児でございますが、乳幼児健診でありますとか、乳幼児学級の機会に健康教育の充実を実施してきておるところであります。以上です。



○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。



◆9番(新井信一郎君) ちょっと話はずれるかもしれませんが、非常に高い年齢の方が確認されたことしの夏の日本、事実上、生存は確認はされていないと思いますが、飯田市でも何件かあったのかなあと。そういったところからしますと、さらにもう少し、1歩2歩踏み込んだ、ちょっと分野は違うかもしれませんが、絡めてそういったことも防げるのと、また実質上の健康を保てる、そういった活動につなげていただきたいと感じます。基本的に、今ありましたように多くはソフト的ですね。いわゆるマンパワーによる活動がそのほとんどでありますので、現場各位の皆様方には本当に感謝申し上げるところでございます。

 さて、今後の取り組みなんですが、そういった実情を踏まえまして、さらにこれを飯田市は頑張るというのがありましたらお聞かせいただけますか。



○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原重一君) 御指摘のように、熱中症を患った皆さんの、65歳以上がおよそ7割、その点、議員の御指摘のとおりでございまして、今後においても、今まで同様、あるいはそれ以上にさまざまな機会を通じまして、市民、特に高齢者の皆さんについては意を配してまいりたいと、このように思っております。以上です。



○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。



◆9番(新井信一郎君) 外に出なくても、室内でお亡くなりになるケースが全国的に非常に多かった。それが異常なことしの気温だったからとばかりはもう言えない、そんな社会情勢です。ぜひ目を配った、心を配った政策展開をお願いしたいと思います。

 続きまして、教育現場はどうであったかに入っていくんですが、小・中学校でとられた対策についてお教え願えますか。



○議長(中島武津雄君) 小林教育次長。



◎教育次長(小林正春君) 小・中学校の対応ということでございますが、対策といたしまして、水分補給及び熱中症防止について、児童・生徒と家庭への注意喚起を初め、小学校ではヘチマ等による緑のカーテンやベランダへの打ち水、それからマラソン大会の中止、プール・校庭へのテント設置、扇風機・温度湿度計の配置等を行っております。また、中学校では部活動の休止、部活動の最中におけます水分補給であるとか、Tシャツとハーフパンツによる授業の許可等の対応を行ってきたところでございますが、熱中症の発生の傾向といたしましては、体育館、グラウンドでの体育授業の後や、体育系クラブ活動後に症状を訴える事例が多いということで、そんな対応で一定の成果も上げているかなあと判断をしております。



○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。



◆9番(新井信一郎君) これらは、前回、私以外の議員の中でも答弁をされたかなあと記憶しております。

 そういった中ではありますが、年々学校も予算規模は非常に厳しくなっております。そういった中で扇風機等々の整備、これは後に絡めますね。大きなものがいろいろございますので、後ほど議論させていただきたいと思います。

 続きまして、環境変化が著しい中、今後の取り組みについて。

 と申しますのは、環境文化都市、環境モデル都市としての考え、今回は、その大きなものを議論しても始まりませんので、緑化について議論したいと思います。そのあたり教えていただけますか。



○議長(中島武津雄君) 澤柳水道環境部長。



◎水道環境部長(澤柳孝彦君) まず、地球温暖化対策の一つとして、CO2の吸収源といったものをふやすための緑化というものは非常に大切だという認識をしております。飯田市では、これまでも「21いいだ環境プラン」、あるいは緑のマスタープラン、あるいは緑化木選定指針といったものによりまして緑化を進めてきております。それから、これは一例でございますが、毎年、緑化木を配布したりして、身近な集会施設や公園など緑化をいたしまして、市民の皆さんの主体的な活動として取り組んでもいただいておりまして、こういった取り組みが温暖化対策の一助となっているのかなあと、こんなふうに考えております。



○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。



◆9番(新井信一郎君) 市民を巻き込んだ活動は、これからさらに展開せねばならないと思います。

 先進都市では、先進都市といいますと、町じゅうがコンクリートやアスファルトで囲まれたような、そういった町かもしれませんが、いわゆるヒートアイランド対策ということも、もう私たちの町は先進地ですから、そのあたりももう先取りしていかないといけないのじゃないのかなあと。そういったいわゆる指針策定、地域の協働、このあたりを推進するべきではないかと。現実、先ほど三つぐらいのプランを御説明いただきましたが、さらに緑化全般に対する具体的な計画、指針等々ありましたら、弱いのではないかなあという私の気持ちも含めまして、何かあるでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 澤柳水道環境部長。



◎水道環境部長(澤柳孝彦君) 今言われたヒートアイランド対策ということでは、現在のところ、大都市で屋上緑化とか、いろんな緑化でヒートアイランド対策を行っていますが、現在のところ、飯田市においてはそういった指針はないんですが、緑の基本計画、緑のマスタープランですね、こういったもので多様な緑の保全をしながら守っていくといったようなことでは考えておるところでございます。



○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。



◆9番(新井信一郎君) たしか飯田市から先進地横浜市への職員派遣ですか、研修ですか、それをされましたね。そういったことを行っている実体験をもとにしたものをフィードバックさせるという、それももう具体的に起こしていってもいいんじゃないのかなあと思います。カーボンオフセットの交流もしている関係もございますので、そういった点でも進んでいただきたいなと思います。

 続きまして、教育現場ではどうなのかなあというところに今度入らせていただきます。

 そういった部分、いわゆる緑化の中では、私、再三申しておりますが、校庭の芝生化、敷地内の芝生化ですね、緑化。あわせまして、最近、太陽光のエネルギー等々を利用し、またそれを学校内で循環させる、利用する。例えばエアコンでもいいと思います。扇風機でもいいと思います。そういったものが子供たちにも見えるような展開をするべきではないかと強く思うのですが、そのあたり、どのようなお考えでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 小林教育次長。



◎教育次長(小林正春君) 校庭の芝生化につきましては、公共施設の緑化の取り組みを検討する中で考えていきたいと思います。

 また、新エネルギーの導入について、現在、小学校4校において太陽光発電整備工事を行ったり、環境教育の実物大の教材として活用してまいりたいということで考えておりますが、具体的な対応については、これからの検討事項の部分もあろうかということで考えております。



○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。



◆9番(新井信一郎君) よく言われる検討する、検討するというのは、非常に困った言葉の一つでもあるかなあと思います。やはりこれだけ温暖化が進んできている、もう事実であります。地域と特にPTA等々といったものとの整合性がとれれば進めてもよいという、そのような答弁も前回からもいただいてはおりますが、思い切ってモデル校なり、そういったものを進めていかないことには、これ突破口がまるっきり見えてこないと思うんですよね。

 あと、新エネルギーの学校の活用ですね。そのあたりの説明をいただけますでしょうか。特に太陽光の設置ですね。お願いします。



○議長(中島武津雄君) 小林教育次長。



◎教育次長(小林正春君) モデル校設置については、ちょっと具体的に今こうというお答えはできないところがございますが、太陽光に関連しましては、先ほど申しました4校、伊賀良、丸山、鼎、上郷小学校で設備の工事を行っておりまして、環境教育の実物大の教材として活用してまいりたいという考え方を持っております。

 なお、中学校につきましては、遠山中学校を除いて全学校に設置済みという状況でございます。



○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。



◆9番(新井信一郎君) 今、答弁の最後にちょっと気になりましたが、なぜ遠山中学校には設置がないんでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 小林教育次長。



◎教育次長(小林正春君) 中学校への太陽光発電設備の設置につきましては、平成16年度以前に設置したものでございます。そのため、その後の合併いたしました遠山中学校については未設置ということでございまして、今後いろんな状況を勘案しながら、これも先ほど御指摘をいただきましたが、教育委員会の内部でも検討をしてまいりたいと考えております。



○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。



◆9番(新井信一郎君) わかりました。そのような事情であれば了解いたしました。なぜ遠山中と言ったか、ことしも南アルプス聖岳登山こそできませんでしたが、さきの豪雨災害等々ございまして、日程の変更、行き先の変更等ございました。しかしながら、鬼面山というような山へ学校登山で同行させていただいたゆかりもございましたので、ちょっと回答いただきました。

 続きまして、職員室、保健室、特に保健室ですね。現在は、私、何校か寄らせていただいたんですが、扇風機がある程度。それも、家庭用の小さなものが首を一生懸命振っているかなあという程度。飯田市内の全部の学校への、特に保健室ですね、エアコン設置をして仕事の効率性をよくするとともに、もちろんそこへ訪れる児童・生徒、職員もそうでしょう、そういった方たちの安心・安全の場といったスペースの確保というものは必ず必要なことだと私は思います。そういったところの考え方、いわゆる学校なのだからエアコンなどなくて当たり前だとか、しようがないというような感覚の方たちが多いようでは、将来この飯田市、この伊那谷はちょっと怖いのかなあと感じます。そもそもの学校の意味・意義が薄れてしまうのではないかなあと感じます。そのあたり、どのようにお考えでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 小林教育次長。



◎教育次長(小林正春君) 学校における職員室及び保健室のエアコン等の設置につきましては、必要性を見きわめながら、学校環境整備の検討をする中で具体的な判断をしてまいりたいと考えております。



○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。



◆9番(新井信一郎君) 日々生徒たちは、暮らし、成長しているわけですね。飯田市を担う、この日本を担う、そういった子供たちの安心・安全を守る、それは大人たちの大きな仕事ではないでしょうか。特にこの飯田市政を運営する、そのようなお立場、市長になるんですが、答弁はまた後ほどいただきたいと存じますが、保健室ですらそんな中、子供たちが一番長く生活する場所、教室はどのようにお考えでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 小林教育次長。



◎教育次長(小林正春君) 教室につきましても、先ほど申したとおりでございますが、必要性を見きわめてという部分がございますけれど、一番使います普通教室への空調設備については、全体として県下でもそんなに普及率が高いという状況でございません。長野県全体で0.3%という状況でございます。今後の大きな課題という認識を持っておるところでございます。



○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。



◆9番(新井信一郎君) 今後の大きな課題、そう申されましたね。それはそうでしょうね。いきなりそんな巨額な額が降ってくるわけでもない。そういった中で必要に応じて設ける、その線というのはどこで見えてくるのか、非常に私は怖く感じます。そういったところで、教室での住環境、いわゆる温度管理指針等々といったものはないんでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 小林教育次長。



◎教育次長(小林正春君) 温度管理の指針等ということでございますが、学校保健安全法の規定に基づきます学校環境衛生基準というものがございまして、教室等の温度につきまして、10度以上30度以下が望ましいとされております。



○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。



◆9番(新井信一郎君) 望ましいとされている。それなら、望むようにすることがお仕事じゃないですか。どうなんでしょうか。

 あわせまして、そうなってくると、子供たちの、先生もそうかもしれません、そういった方たちの身体の危険ということも考えざるを得ない。すなわち学校での危機管理はどうなっているのか、教えてください。



○議長(中島武津雄君) 小林教育次長。



◎教育次長(小林正春君) 衛生基準によります「望ましい」に対しましては、先ほども申しましたように、そういった空調設備の設置等は大きな課題ということで認識をしているところでございますが、教育活動全般におけます安全な環境ということでございますが、それは、基本はやはり児童・生徒の安全確保ということが図られるような措置を講じなきゃいけないということで、日々努力をしておるところでございます。その具体的な措置につきまして、学校保健安全法にございますように、最新の知見及び事例を踏まえつつ、財政上の措置、その他必要なことを講ずるということを常に認識して対応しなければいけないということでございます。



○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。



◆9番(新井信一郎君) くしくもきょうの、たしか信毎さんでしたかね、ちょっと見たんですが、教育費が非常に乏しい我が国、そんな記事があったかと思います。たまたま昨今は耐震の工事があったから、額面的には非常に大きく感じましたが、教育の中身、いわゆるマインドといいますか、メンタル的なものに感じるようなところ、またもちろん教育自身の中身、そういったところへかける予算というもの自体も非常に少なくなってきているこの現状を、私は非常に悲しく思いますね。将来を担う子供たちの予算が少ない。いわゆる今大人たちがそれを取って食っちまおうみたいな、そういう感覚というのは私はいかがなものなのかなあと感じます。いきなりハード整備というのは大きな予算がかかりますので、私もそれを審議する立場の者でございますので、そのあたりは無理は申せません。順次、必ず保健室から突破口とし、この地域でも学校にはエアコンがあるということが通常になるような、当たり前という言葉は私はあんまり好きではないんですが、そんなような環境となるような配慮をぜひお願いしたいと思います。

 そういった中、知恵としまして一つ、いわゆる夏休みの期間の見直しですよね。そのあたりはどうお考えでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 小林教育次長。



◎教育次長(小林正春君) 夏休みの期間の見直しということでございますが、学校につきましては、年間計画の中で授業時間であるとか学校行事を勘案しながら決めておりますので、夏休みの趣旨そのものを踏まえながら判断していくことが必要かなということで考えております。



○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。



◆9番(新井信一郎君) 今、学校もめちゃくちゃ忙しく区切られている中です。しかしながら、なぜ私この夏休みを長くしろと申したか。暑い中で効率の悪い授業をする、受ける、これは最も私は無駄なような気がしますね。かといって、24時間365日、空調の整った場所で暮らすことが子供たちのためにすべてなるかというと、それはまた大きな間違いでもあります。そのあたりは認識しております。しかしながら、なぜ夏休みを長くするかというのは、ここ最近、また始まります新学習指導要領の運用になってきますね。そういったところに勘案しますと、先生方の学習の場、それも飯田市独自の教育の場の時間をとれるんじゃないのかなあと。もちろんこれ県の方でいろんな研修会が行われていることも存じておりますが、飯田市独自のことも先生方に教えて、教えるというと、ちょっと何か上から目線的な話で嫌らしいんですが、そういったことも必要なことじゃないのかなあ。

 あわせまして、各生徒さん、すべてがオール5の方というのはまずいません。そういった生徒さんがふえて、苦手な部分を個別的に選んで、いわゆる寺子屋的な学びの場ができる、そういったある意味フレキシブルな学習の場の提供、そういった寺子屋的な発想も必要ではないのかなあと。そんなことを提案させていただきながら、来年の夏につなげていきたいなと感じます。

 次、大きな2番、リニア中央新幹線飯田駅完成を見据えた教育環境についてに移らせていただきます。

 私もここ3回、リニア将来構想検討会議での有識者の皆さん方の議論の場を傍聴させていただいておるんですが、その中で非常に多く皆さん方、教育のことを述べられておりますね。発言された内容を少しまとめてお知らせいただけますか、お願いいたします。



○議長(中島武津雄君) 木下企画部参事。



◎企画部参事[リニア推進対策担当](木下悦夫君) リニア将来ビジョンの構想の検討であります。

 これは、予想されます変化を視野に入れ、リニアメリットを最大限に生かすための検討をいただいているところであります。有識者会議におきましては、30年後の社会を予想し、具体的に何をすべきかということについて意見をいただいております。その中で、地域づくりを進める上で必要な教育関連を大別しますと、人材の育成と大学機能ということであります。



○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。



◆9番(新井信一郎君) 人材育成と大学機能、これは何としても強化せねばならない大きな課題でございます。

 あともう少し、各有識者の先生方が細かく述べている部分もあったかと思いますが、人材育成であったり、Uターンであったりとか、そのあたりをもう少し詳しくお教えいただけますか。



○議長(中島武津雄君) 木下企画部参事。



◎企画部参事[リニア推進対策担当](木下悦夫君) 具体的にでありますが、人材育成についてでありますけれども、一つは、南信州としての地域学を確立して、地域を誇ることのできる人材育成の必要性ということの提言であります。それから、飯田下伊那全体を国際的な人材育成のフィールドとしたらどうかということで、人づくりバレーという提言をいただいております。それから、Uターン者の受け皿づくりに関する人材育成ということで、例えば10代では豊かな情操教育、ふるさと意識・家族意識などのふるさとDNAの醸成というような世代戦略についての提言をいただいております。

 それから大学機能でありますけれども、三遠南信連携ビジョンにもありますが、個別大学のネットワーク化を図るということで、地域実験型大学の提言だとか、それから脱温暖化の地域社会全体をテーマとしたサスティナブル地域系大学院、それから連携大学だとか連携大学院、そういった提言をいただいているところであります。



○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。



◆9番(新井信一郎君) やはりネットワークをいかに市民と巻き込んで、一緒に前へ進められるか、それにかかってくるかとも思います。

 その有識者会議に参加されている市長の感想はどうでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) 今お話があった人材育成や大学の機能などについて、有識者の皆さん方からお話を私も直接聞かせていただいたところでありますが、リニアを見据えた地域の将来像というものを具体的に描いていくために、非常に参考になったと思っております。私自身が、この地域の将来というものをリニアを見据えてどういうように感じたかということを申し上げれば、今お話があった人材育成が、言ってみれば学びの場として、この地域が大変重要な役割を恐らく果たすようになるというところであります。山里、町という多様な生活様式を将来にわたってもしっかりと守り育てていく。そうした中で、恐らくこれまで日本にあったものとは違った人材育成の場、あるいは研究学園都市のような、そういった機能を持った小さな世界都市を目指していけるんではないかと、そんな印象を持っております。



○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。



◆9番(新井信一郎君) ありがとうございます。

 そういった中、やはりもう世界に発信せねばならない、そういった人材を輩出しなければならない、町自体もそうならねばならない。ぜひリンクしていきたい、つながっていきたいと感じます。

 次に移ります。

 その前に、開会冒頭に人事案件の発表がございましたね。牧野欽次教育委員長、3期12年にわたる、飯田下伊那にとらわれず、長野県全土をステージとした活躍は、当地のみならず、多くの生徒や地域に及ぼした力は本当に絶大であり、ただただ感謝でいっぱいでございます。今後もぜひ大所高所から御指導を賜りたく存じ上げ、有識者会議の提案内容、情報は回っているかと思いますが、会場ではお見受けしていないと思いますので、そのことにつきまして御感想をぜひお聞きしたい。初めに教育委員長、続きまして教育長ということでお願いいたします。



○議長(中島武津雄君) 牧野教育委員長。



◎教育委員長(牧野欽次君) ただいま身に余るお言葉をいただきまして、大変恐縮しております。いろいろお世話になりました。

 それでは、有識者会議での話題についての感想を申し上げたいと思います。

 教育に携わる者として、リニア中央新幹線開通というのは、未来からの教育という大命題を提示された思いであります。それは、とりもなおさず教育における不易流行なるものを改めて問わなければならない、こんなふうに思います。今まで培ってきた飯田市の教育文化の伝統と、リニア時代のそこを担っていく子供たちに求められる教育との接点、あるいは融合、そういったものをいかに図るか、考えていかなければならないと思います。

 有識者の方から、地域学の確立とか、ふるさと意識の醸成といった御意見がありましたが、教育振興基本計画で提言した飯田市の願い、地域力による心豊かな人づくりは、有識者の求めに応ずるものでありたいというふうに思っております。リニア時代は一層グローバル化するであろう視野の中で、この飯田の大地にしっかり根を張った学び続けたい学校、学んでみたい学校づくりに心血を注ぎ、かつて信州教育のごとく、全国に誇り得る自信と実践を期待したいものだと思っております。大学機能の確立という点がございましたが、それもがその構想を推し進めるものであろうと、こんなふうに私は思っております。

 私の夢と希望を申し上げて、感想といたします。



○議長(中島武津雄君) 伊澤教育長。



◎教育長(伊澤宏爾君) 有識者会議におけるさまざまな御意見は承知をいたしておりますが、感想ということでございますが、一つ目のテーマでありました人材育成への取り組みと。

 地元学、あるいは地域学、これを確立いたしまして、地域の将来を担う人材の育成、地域を誇ることのできる人材育成を進めるべきという御提言であったと思いますが、同感だというふうに私は思っております。

 本年度スタートいたしました飯田市の教育振興基本計画の中で、学校教育における共同学習支援のための指導資料を整備、あるいは地域体験の研修、また社会教育分野におきましてふるさと意識を醸成する、そういった共同学習の充実を地域力向上連携システムを構築しながら進めていくことが大事かなあと、こんなふうに思っておるところでございます。

 それから、二つ目の大学機能の確保ということでございますけれども、現在、飯田市ではいろんな大学のフィールドスタディーを行っているわけでございますけれども、飯田市のまちづくり、あるいは人づくりの広いテーマで、それぞれの大学等が研究活動を行っていただいておりますが、こういったテーマに照準を当てて大学機能の充実をさせていくといった課題があると、こんなふうに感じているところでございます。



○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。



◆9番(新井信一郎君) 両先生方からちょうだいいたしました。非常に言葉の持つ重い意味が、現場から体験された先生方の思いというものをちょうだいした、そのように感じます。

 確かに新しいものを追いかけるということは非常に大切、人のパイオニア的なもの、町のパイオニア的なものというものも必要なことであります。しかしながら、いわゆる歴史を学ぶ、なぜこのような飯田市が今あるのか、できているのか、そこに人が暮らすのか、これからも暮らしていくのか、そういったことに強くつながります。ですからこそ、人材育成、人材サイクルというものが脈々とつながっていかなければなりません。そういったすばらしい一つの新たな風が、私は今回の有識者の皆様方からいただけたのかなあと感じますね。リニアそのものが、今までの感覚をまるっきり度外視したすごい乗り物。乗り物といっていいのか、すごいものなんですよね。その感覚をもうそれにシフトせねばならないということは、やはりその持っている、飯田市民みんな、もっともっと言えば、幅広い日本人の今までの感覚というものをすら変えていかなければならない、そんなような時代となっております。次に最終回となる有識者会議なんですけど、第4回ですね、それにぜひ教育長、出席してみてはどうでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 伊澤教育長。



◎教育長(伊澤宏爾君) これまでの有識者会議の内容につきましては、議事録等で承知をいたしておるところでございますが、確かに議員おっしゃられますように、有識者の皆様方の御意見を直接お聞きすること、そしてまたその会議の雰囲気といったようなものを肌で感じること、これは大事なことではないかなというふうに思いますが、たまたま今までは公務との重なり等がございまして実現いたしておりませんけれども、そういった機会が持てればいいなあと思います。



○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。



◆9番(新井信一郎君) できるできないは別として、最新のホットな情報というものをぜひ生で、ライブで感じていただきたい、そのように感じました。

 最後の項です。飯田ブランドとは、私は一番が人だと以前から申しております。リニアに対応した飯田市の教育の将来はどうでしょうか。いわゆる有識者会議の提案等々を含めまして、先ほど若干お言葉をいただきましたが、飯田市の教育の将来像についてまとめていただけますか。



○議長(中島武津雄君) 伊澤教育長。



◎教育長(伊澤宏爾君) 議員おっしゃられますように、人づくりが大事だなあということは私ども共通の願いでございます。「人は石垣、人は城」と武田信玄の有名な言葉でございますけれども、勝負を決する決め手は頑丈な城ではなくて、人の力であるというふうに言っているのかと思いますが、まさにリニアの時代におきましても、新しいインフラができれば自然と飯田の魅力が高まる、まちが成長するかといえばそうではなくて、やはりリニアの時代の地域の魅力をつくり、地域を育てていくのも最後は人の力である、こんなふうに思います。そうした意味で、リニアの時代到来というこの大きな流れをとらえまして、主体的に地域をつくっていける人材育成が、当地にとりましては最重要な課題であると今考えております。先ほど委員長の言葉の中にありました「不易流行」も見きわめまして、人がブランドとなり、人が城となる地域をつくるための人材育成、地域力による心豊かな人づくりを目指し、今から進めていくことが必要であると、こんなふうに考えています。



○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。



◆9番(新井信一郎君) 今オギャーと生まれた子供が、17年後はもう高校生なんですよ。その現実を、改めてこのリニアというもの、スピード感覚と、この飯田市、信濃教育、あわせまして再度見詰め直すいい機会だと存じます。力いっぱい教育に力をかけてください。その強い要望を申し上げまして、私の一般質問を終了いたします。



○議長(中島武津雄君) 以上で、新井信一郎君の一般質問を終わります。

 それでは、次の一般質問を行います。

 吉川秋利君。



△吉川秋利



◆4番(吉川秋利君) 会派のぞみの吉川秋利でございます。

 やっと恵みの雨が降りました。マスコミも連日、打ち水の特集をするでもなく、30度を超えた暑い地域を報道しておりました。ことしの夏は、参議院選挙、長野県知事選挙と、それでなくても熱い夏でありました。昨年の今ごろは歴史に残る政権交代があり、ほのかな期待と大きな不安を抱いていたわけであります。1年が過ぎ、今度は民主党の総裁選挙が世間をにぎわせております。選挙を行って決めることは、密室の談合よりはるかによいことだと思いますが、円高で大変なときであります。日銀は対策を発表しましたが、国民の生活がないがしろにされているような感じがするところであります。

 このような御時世ではありますが、今回は、20年、30年先に必ず実ってくる教育問題1点に腰を据えて質問をしてまいりたいと思います。教育関係の論議につきましては難しい部分もありますが、市民の皆さんからぜひ引き続いて質問するよう励ましのお言葉をいただきましたので、教育委員会については6月の第2回定例会に引き続いての質問になりますが、わかりやすい答弁をお願いしまして質問席に移ります。

 前回は、教育振興基本計画についてお聞きをしました。子供のやる気のスイッチを入れられるような先生になってほしいということで、教育委員長との合意ができたように思いますが、もう少し論議を深める必要があると思っております。

 個々のテーマに触れる前に、全国学力テストの成果が発表になりました。秋田県が4年連続で1位になったそうです。参考までに、2位は福井県、我が長野県は平均以下のようでありました。この結果についてどのように感じておりますか、お聞きをします。



○議長(中島武津雄君) 理事者側の答弁を求めます。

 伊澤教育長。



◎教育長(伊澤宏爾君) 全国学力・学習状況調査につきまして、長野県といたしましては、小学校におきましては全国との差はないものと判断をいたしております。国語の知識に関する問題を除いて、さらに向上させていく必要があると見ておるところでございます。中学校におきましては、国語の知識に関する問題を除いて全国を下回り、特に数学におきましては、ほとんどの設問において全国の正答率を下回ったという結果でございまして、数学を中心にさらに向上させていく必要があるというふうに評価をいたしておりまして、新聞報道にもございましたように、県教育委員会としては、今までの施策が不十分であったのかなというふうに表明をいたしておりました。



○議長(中島武津雄君) 吉川秋利君。



◆4番(吉川秋利君) テストの結果がすべてとは言いませんけれども、しかし「信濃の国」に歌われた佐久間象山先生から、今テレビで大変ブレークしております池上彰先生など、長野県の優秀な人材を出しておりますためかどうか、いまだに長野県は教育県と言われることがあります。私たちも、子供のころにはそんなような呼び方をされて、胸を張っておったような記憶があるんですが、今ではとても教育県とは言えないと思います。いつから変わってきたのでしょうか、その原因はどんなものがあったんでしょうか、お聞きをします。



○議長(中島武津雄君) 伊澤教育長。



◎教育長(伊澤宏爾君) いろんなところへ行きますと、長野県は信州教育ということを盛んに言われますけれども、今議員がおっしゃられますように、果たして昔のように信州教育といって胸を張っておれるかという状況ではないかなと、こんなふうに思っておりますけれども、今回の調査で長野県は結果を非常に重く受けとめているところでございます。このためPDCAサイクル支援事業と、全国学力・学習実態調査を柱といたしまして、客観的なデータに基づいて指導改善を、それから市町村教育委員会や校長会、関係機関と連携いたしまして県下の全小・中学校に普及するなど、学力向上について総合的な対策を具体的に検討し、実施していくことといたしております。しかし、信州教育が目指しておりますものは、学力向上だけではなくて、心豊かな夢を持って、ともに学びながら生きる力をはぐくもうとする全人教育であると、こんなふうに理解をし、飯田市教委といたしましても、それに邁進していかなければと思っております。



○議長(中島武津雄君) 吉川秋利君。



◆4番(吉川秋利君) 長野県の方向性をお聞きしましたが、飯田市の現状としてはどのように受けとめておるんでしょうか。前回もそうですが、なかなか進まない施策に関する質問に、前回の答弁では、教育施策というものの失敗は許されないということを教育長は発言されました。長野県が教育県でなくなったのは、今もお話があった、何らかの教育施策に誤りがあったというふうに思うわけでありますが、その誤りを直す必要があるにもかかわらず、失敗は許されないといって有効な対策がとられていないというのも施策の失敗と思いますが、いかがですか。



○議長(中島武津雄君) 伊澤教育長。



◎教育長(伊澤宏爾君) 今回の全国学力・学習調査につきまして、抽出調査でございましたので、飯田市全体としての状況分析には至りませんので、この状況分析につきましてはいたしておりません。同時に行われました学力向上のためのPDCAリサイクル支援事業、これは県で実施をいたしておるものでございますが、これは全小・中学校で調査をいたしました。その結果で、飯田市の児童・生徒は算数で県平均を上回っておりましたけれども、中学校は数学で下回りました。これは、先ほど申し上げた全国の状況と似た傾向にあったわけでございます。引き続き学校現場における先生方の指導力向上を図るために、研究、討議、あるいは実践を繰り返し行い、各校が次に向けた改善の取り組みを明確にしつつ、実効あるものとして進めてまいりたいと、こんなふうに今思っているところでございます。



○議長(中島武津雄君) 吉川秋利君。



◆4番(吉川秋利君) 対策をとらないというのも失礼な発言かもしれません。言い過ぎた分はお許しいただきたいと思います。先ほども学力テストから切り込んだもんですからそういう方向になっておるんですが、心豊かな部分についても確かに重要な部分であります。

 中1ギャップを問題にしていたら、今度は小1プロブレムという言葉がクローズアップされてきました。幼・保・小の連携も早急な対応が必要とされております。こんな状況の中で教育振興基本計画の目指すものについて、失礼ですが余りにも漠然としたもので、いつまでに、何を、どの制度にするのかといった目標が見えてこないので、非常につかみにくいところがありまして、理解が難しいところであります。PDCAがよくわからないということなんですよね。知・徳・体のバランスのとれた指導ということが言われます。こういった指導をするためにはどのようなことが必要と考えておられますか、お聞きをするわけですが、前回もカウンセリングマインドの研修会ということもあります。この内容についても、あわせて説明をお願いします。



○議長(中島武津雄君) 伊澤教育長。



◎教育長(伊澤宏爾君) カウンセリングマインド研修会につきましては、飯田市といたしましては、不登校問題を未然に防ぐ対策といたしまして展開を今いたしておるわけでございますけれども、家庭・学校・学級が一人ひとりの子供にとって安心して生活できる居場所である。そしてまた、児童・生徒を取り巻く教師、学校職員、そして親が、共通して正しい理解に基づいた接触を図る必要があるわけでありますけれども、あらゆる場において子供一人ひとりに関心を持って、認め合い、そして尊重し合い、信頼し合う、こういった態度や姿勢について習得することを目的に行っておりまして、今年度、3回目になりました。おかげさまでたくさんの教職員、先生方だけではなくて、事務の先生方も、多くの先生方に参加をいただきましたし、本年度は特に親に対する受講も呼びかけまして、多くの学校から40名を超す御父兄にも御参加をいただいたということでございます。



○議長(中島武津雄君) 吉川秋利君。



◆4番(吉川秋利君) それぞれの子供の長所を伸ばすために、先生の資質の向上ということももちろん大切だと思いますし、今言われたように地域社会の協力も大変必要であろうと思います。

 こういった関係でライオンズクエストいう分野がありまして、文部科学省からも認可をされているようであります。通告に珍しい言葉を載せたと思いますが、民間から教育現場への問いかけで、先生にはライフスキルの教育者であってほしいという願いがあります。学ぶ側と教える側の考えを整理すると、こんなことになるようなんですが、子供が学校で学びたいこととしては、一つに周りの人と仲よくつき合う力、二つ目に自分の考えを言葉で伝える力、3番目に困ったときにどうしたらよいか考える力といったものがあるようであります。不登校との関連も感じるところでありますが、一方、大人が学校で教えたいことの、まず第1は教科の基本的な学力、2番目に善悪を判断する力、3番目に人間関係を築く力、4番目に自分の考えを表現する力といったことがあります。

 教科の基本的な学力をつけることは当然のことでありますが、2番目に上げられた善悪を判断する力について、若干補足というか、話をさせてもらいたいと思いますが、義務教育は一般に善意の環境にあると言われております。言われたことを素直に受け入れるように習慣づけられておるわけでありますが、しかし思春期と言われる中学生になると、悪意の環境というものが占める割合がだんだんにふえてくる。そんな中で、誘惑、わなといったこともふえてくる。したがって、善悪の判断ができないと大変困ったことになるわけでありまして、さらにノーと言える人間関係、自分の考えを伝えることができないと、取り返しのつかないことが起きてくることになります。

 このライオンズクエストは、岐阜県、三重県とか取り入れられておりまして実行されておりますが、残念ながら長野県では実施例が一つもありません。具体性のあるプログラムとして取り組まれたらいかがかと思います。見解をお聞きします。



○議長(中島武津雄君) 伊澤教育長。



◎教育長(伊澤宏爾君) 先ほど申し上げましたカウンセリングマインド研修、これが子供へのかかわり方を学ぶただ一つの方法というわけでもございませんので、今後も引き続いていろんな子供たちへの良好なかかわり方を研究していかなければいけないと考えております。今御提案のライオンズクエストという新しいことでございますけれども、先生方のライフスキル教育といいますか、難しく申し上げれば、日常生活で生じるさまざまな問題、あるいは要求に対しまして効果的に対処するための必要な心理社会能力というふうなことになりましょうか。そういうライオンズクエストにつきましても、長野県ではこれらについて取り上げているところは今のところないわけでございますけれども、内容理解を含めまして検討してまいりたいと思っております。



○議長(中島武津雄君) 吉川秋利君。



◆4番(吉川秋利君) よろしくお願いします。

 先ほどの秋田県の例ですが、宿題に何をやってもよい学習ノートというのがあるそうなんです。子供がやりたいことをやって、記録に残すということだと思います。勉強することに興味を持つ意味でも、すばらしい発想だなあと思いました。検討いただければと思います。

 では、次のテーマになります。小中一貫教育についてお聞きをします。

 前回、第2回定例会に引き続きの質問になりますが、この中でちょっとうっかり聞き逃していたことがありました。それは、出前授業をやっている、できるところからやっている、連携をしているという答弁があったわけですが、出前授業と連携はどの程度の回数を実施したのか、具体的にお聞きをしなかったわけでありまして、何年生について何の教科を何回くらい実施されたのか、概要をお示しいただきたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 伊澤教育長。



◎教育長(伊澤宏爾君) 飯田らしい小中一貫教育ということで、前回の議会の折にも御質問いただいたわけでございますけれども、現在、中学校区を単位といたしまして、小・中学校における体系的な指導内容や教育手法をとることによって、目指す子供像に近づくという考え方のもとに実施をできたらというふうに、現在、実施方法につきましては、庁内で準備委員会を設立いたしまして、検討している段階でございます。これを推進していくのには、教職員、あるいは保護者、地域の皆様方に細かく説明を申し上げ、理解を得てということになりますので、体制づくりをまず確立していきたいということでございます。

 それから、現在、平成17年度から小中連携できるところで連携を、また学力向上に向け、そして生徒指導面での特に不登校対応等々に対して小中の連携がもっと必要であろうという観点から、いろいろな取り組みを実施いたしております。中学校区ごとに少し特色があるわけでございまして、その中学校区ごとの教職員を中心に連携会議というふうなものを設けまして、出前授業でございますが、これは数学とか、理科とか、あるいは英語とかというふうな教科につきまして、お互いに授業を参観したり、あるいは学校経営のためのいろんな悩みを先生方は持っておりますので、それらについて気軽に語り合えるような場の設定、それからキャリア教育等につきましては、今年度、丸山小学校と西中学校で、文科省の、あるいは県の指定を受けまして、お互いに行き来をいたしておりますけれども、年間、中学校区におきますと大体二、三回でございますが、そういった出前、あるいは相互の授業参観等が行われているという状況でございます。



○議長(中島武津雄君) 吉川秋利君。



◆4番(吉川秋利君) 具体的な、どのくらい進んでいるのかなあというのをお聞きしたかったんですが、今の答弁によりますと、連携というのは不登校が重点であろうかなあと。出前授業、小中連携も年に二、三回程度の実施であるのかなあというふうにお聞きをしたんですが、ではこの程度の内容でどの程度の成果があったんでしょうか。準備委員会をつくる、体制づくりをこれからしていくということであるとすると、どのようなまとめを現在しているのか、どんな会議でまとめをしているのか、また、まとめをしていなかったのか、そんなことをお聞きしたいと思うんですが、要するにこの作業をやっているとお聞きしておりましたけれども、小中一貫の参考事例、あるいは資料を集積しているというように考えておられると思います。私もそんなふうに理解をしておったんですが、これをお聞きした中では、あまり進んでいる様子がうかがえない。あと何年くらいの集積が必要であると考えておられますか、お聞きをします。



○議長(中島武津雄君) 伊澤教育長。



◎教育長(伊澤宏爾君) 先ほど、平成17年度から小中連携について取り組んでいるというふうに御説明申し上げましたが、小学校と中学校という、言うならば環境の違ったところで、それぞれ1年間のカリキュラムを計画を立てて事業展開をしている中で、出前授業とか授業参観とかいうふうなことを展開すること自体、なかなか大変なことでございます。両方の学校の年間計画を急に変えなきゃならないというふうなことも出てまいりますし、先生方の行き来の問題もございます。学校をあければ残った生徒はどうするのかというふうなこと等々、出前授業を1時間やるにつきましても、相当な計画変更等々が起こってくるわけでございまして、大変難しいところでございます。そういうふうなことで、小中一貫教育、あるいは小中連携一貫教育というふうな形がもう自然体でとれるならば、もうこれは年間計画の中で中学校区ごとに計画が立てられるわけでございまして、そういうふうな非常に細かなことも必要になってまいりまして、今、準備委員会でさまざまな角度から検討をいたしておりまして、これは、きょう言って、すぐあすできるというものではないので、時間が相当かかるということを御承知おきいただきたいと思います。

 それで、今までやってきております出前授業、そのほかのいろんな連携について、中学校区ごとに若干特色がございますので、その違いも考慮しつつ考えていかなきゃいけないと、こんなふうに思っておりますし、今現在、庁内での準備会を立ち上げ、準備をいたしておりまして、まずこういう事業を展開するには、現場の先生方の意識を高めていく必要がございますので、当然、校長会等々を通じまして理解を深めていただく。そしてまた、当然地域の皆様方にも、御父兄の皆様方にも御理解いただかなければなりませんので、そういった準備の時間が相当必要であろうと思います。来年度から具体的な体制づくり、これは体制づくりの確立ということでございますので、準備段階よりも一つ進んだ段階になろうかと思います。それをしていく中で時期を見て、一斉スタートができるのか、あるいはモデル校というふうな形になるのか、その辺はこれからの検討課題でもあろうかと思います。



○議長(中島武津雄君) 吉川秋利君。



◆4番(吉川秋利君) 大変苦しい答弁をいただいているように思うんですが、今お話があったように、議会のテーブルにのってから5年間、17年からですか、小中一貫教育の論議をしているわけなんですが、幾ら教育委員会を問い詰めても、小中一貫教育はできないのではないかといった感がぬぐえません、現状では。しかし、登米市の豊里小中一貫教育のように、教育長の熱意によってできたところもある。また、辰野町の両小野小学校というんですか、塩尻市の両小野中学校が来年度から小中一貫教育を始めるそうです。組合立ということのようですが、町と市のそれぞれの教育委員会が一致した方針に立って一貫教育が実現するように思います。鼎や上村、南信濃のように一つの地区に小・中が存在する場合には、連携だけでできる地区もあります。特に上村のように、小中一貫教育を執行すれば、統合による廃校にならなかったかもしれません。そんな可能性もあります。

 小中一貫教育のシステムとしては、それぞれの地区により、いろいろな導入例があるようですが、こんなふうにできたらなあといった教育長の言葉をお聞きすることが多いわけですが、先ほどお聞きしました出前授業、連携もこの程度で、何が進歩したのか、どのような資料が蓄積されたのか、よくわかりません。積極的に推し進める気持ちがあるのかないのか、あるいは思うように指導性が発揮できないのでしょうか。飯田市のビジョンとしてはどのように考えているのか、お聞きをします。



○議長(中島武津雄君) 伊澤教育長。



◎教育長(伊澤宏爾君) 小中連携が5年ということでございますけれども、やはり教育というものは時間が必要でございまして、今その渦中にあろうかというふうに思います。小中連携、小中一貫ということにつきましては、毎回申し上げてきておりますけれども、今、飯田市の新しい、飯田らしい教育ということを目指す中で、一つの大きな選択肢というふうにとらえ、現在、鋭意進めておるわけでございまして、私どもの根底にありますのは、今、全国で小中一貫というふうに、華々しくといいますか、非常に大きく報道されているような、新しく統合校舎を建てて、そしてそこに小・中学校を統合してというふうなことを私ども飯田市では考えておらないわけでございまして、地理的なこと、あるいは物理的なこと、いろんな条件が飯田市にはございます。そこで飯田らしいと、こういうふうに言っているわけでございまして、今、鋭意それについて取り組んでいるわけで、いつスタートということはまだ現時点では申せませんけれども、そういう形での新しい、飯田らしい教育に取り組もうと。この熱意につきましては、教育委員会、私ども欠けているとは思っておりません。そういう状況でございますので、御理解をいただきたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 吉川秋利君。



◆4番(吉川秋利君) 地元紙の報道なんですが、7月20日に教育委員会の定例会が行われたそうでありまして、当面の課題として小中連携一貫教育へのアプローチを掲げ、飯田型連携一貫教育を検討し、実践に移すということになったようでありまして、やっと重い腰が上がったのかなあ、これから計画が進んでいくと期待するわけですが、いつごろをめどに考えておるのか。来年から体制づくりをするという話であります。

 小中一貫教育について、登米市から佐藤先生をお招きして講演会を行ったときに、大変興味深い指摘がありました。それは、学校は数値目標をなぜ示さないのか。いつやるのかということを言わないんですね。先生は生徒に対して、あしたまでに宿題をやってきなさい、研究はいつまでにやりなさい、夏休みの宿題は夏休みにやるのが当たり前ですといったぐあいに、期限を切って要求します。本元の先生を指導する立場の教育委員会は、それをしません。できることからやっているという答弁がありますが、のらりくらり答えているように感じられてならんわけですよ。いろいろと業務多忙で、調整にも時間がかかることは想定できます。でき上がったときが完成といった考えでは、物事は進まないです。いつまでにやる、だからこういうことが必要だという考え方ができないかどうかということですね。一般的な社会常識に対して、違和感を非常に感じているわけなんです。そこら辺の見解を求めます。



○議長(中島武津雄君) 伊澤教育長。



◎教育長(伊澤宏爾君) 御指摘のいつからやるかということでございますけれども、先ほど来申し上げておりますように、これには相当な準備が必要でございまして、現在その準備に取りかかっている真っ最中でございます。そしてまた、先ほど申し上げましたように、先生方の御理解、そして地域の理解、父母の理解も非常に大事なところでございますので、それらについて積極的に展開をしていこうという思いでございます。

 それから、年度につきましては、今、準備会で、どの程度の、どういう体制でやっていくか、先ほども申し上げましたように、どのような体制でスタートさせたらいいのかというふうなことを検討中でございますので、きょうここで何年度から実施ということは言明できませんけれども、近々そのような方向を出してまいりたいと思っております。



○議長(中島武津雄君) 吉川秋利君。



◆4番(吉川秋利君) 小中一貫教育の大きな特徴は、やはり小学校の学級担任制と、中学校の教科担任制の取り扱いであろうと思っておりますが、教育長が口にする一つのことに特化した一貫教育というのは、具体的にはどのようなことを指しているのでしょうか、お聞きをします。英語教育を教科担任制で小学校から導入することを指しているのでしょうか、具体的にお聞きしたいんですが、何年生からこういったことを取り入れていくのか、そういったことも含めて先ほどお聞きしましたが、お答えがありませんでした。何年生からやろうとしているのかも含めて、お聞きします。



○議長(中島武津雄君) 伊澤教育長。



◎教育長(伊澤宏爾君) 小中一貫につきまして、今、準備会でいろいろ検討している中で、どのことについて特化した小中一貫ということにつきましては、まだ白紙の状態でございます。と申しますのは、やはり飯田らしい飯田の教育課題というものを、そしてまたリニア時代を迎えるに当たって、人材育成という面からも非常に重要な場面でございますので、それらも含めまして検討をしているところでございまして、例えばいろんなところで行われております英語についてとか、そのほかいろんな、その地域地域の特色を生かした形の特化をして進めている小中一貫もございますけれども、飯田市として今英語を特化とか、そういうふうな具体的な教科を特化してやるという段階ではございません。



○議長(中島武津雄君) 吉川秋利君。



◆4番(吉川秋利君) 今まで質問してきた中では、かなり進んでいるようなイメージで答弁を受けておったんですが、あまり進んでいないということがよくわかりました。

 ただ、一つ先ほど教育長も言われておりました。進めていくにおいては、当然新しい学校をつくって一貫教育をするようなことは考えておりませんし、そんな意味のないことを提案しているわけでもありません。どちらかの学校へ、あるいは低学年と高学年を分けてやればいいことであって、そんな新しい校舎をつくらないかんからどうのこうのの問題ではないと思いますが、うがった見方をすれば、先生方もやはり今までの方針に対しては大きな方向性の違いがありますので、それは抵抗もあるかもしれません。単純に言えば校長も1人になりますから、役職も減りますから、それはいろんな面で説得力が必要であると思いますが、そんな意味では、先ほど言われておりました地域の協力というものが必要ではないか。教育委員会だけであくせくしておるんではなくて、地域のバックアップというか、協力体制についてはどのように考えておるか。一緒に検討していったらどうかなと思いますが、その点はいかがでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 伊澤教育長。



◎教育長(伊澤宏爾君) 先ほど申し上げましたように、先生方のまずは意識改善といいますか、意識を高めていただくことが始まりで、校長会やらいろんなところで趣旨説明をする中で進めてまいりますけれども、地域の皆様、あるいは父母の皆様方の御意見、そしてまたバックアップも必要でございますので、それらを含めましてどういうふうな体制で進めていくかということにつきましても、鋭意検討を進めているところでございます。



○議長(中島武津雄君) 吉川秋利君。



◆4番(吉川秋利君) 指導性のことですが、以前の一般質問において教育委員会のあり方、指導性といったことをお聞きしました。そのときの答弁では、教育委員会の所管は主に義務教育である。また、学校への教育委員会のかかわりは、基本的に学校を管理し、その運営に当たって職員の服務管理を行う立場であるという、わかりやすい答弁をいただきました。しかし、これだけのかかわりだとすると、方針などについては、いわゆる校長の自由裁量と言われるものがあるようですが、そんなことにゆだねられる部分が大きいと解釈すればよろしいのでしょうか。言いかえれば、教育委員会は義務教育についての基本計画はつくるが、どのように採用するかはそれぞれの校長次第ということになりますかどうか、お聞きします。



○議長(中島武津雄君) 牧野教育委員長。



◎教育委員長(牧野欽次君) 教育委員会の指導性についてお答えをいたします。

 まず、法的には、教育委員会は設置した学校の人的管理、物的管理、運営管理といった責任がございます。また、校長には、公務をつかさどり、所属職員を監督するという責任があると認識しております。しかしながら、飯田市の掲げる教育方針を推し進めていくという場合の指導に当たっては、いわゆるトップダウン的なやり方からボトムアップ的なやり方まで幅がありますが、その自主性においては、教育効果を上げたいという思いから、一方的な指導よりも、教育委員会と学校とが十分に連携、あるいは協力して取り組んでいく必要があると考えております。教育では、子供の自立を促し、自立を支えるということが大事な柱でありますが、そのためにも子供の実態に立った、学校の内からわき出るような主体的・創造的な取り組みというものが尊重される必要があります。したがって、日常の学校運営は校長の指導力発揮に期待するところであります。まとめてみますと、子供の安全にかかわるような場合は一律に指導を徹底し、新しいことを生み出す、あるいは学力向上、不登校というように、対応を研究的に実践してもらうことについては委員会方式の中で指導に当たる、学校の独自の創意については支えていくというような指導性の発揮の仕方で取り組んでおるところでございます。



○議長(中島武津雄君) 吉川秋利君。



◆4番(吉川秋利君) 時間がなくなってしまいましたので、聞きたいところは次回に送らせていただきます。

 牧野教育委員長におかれましては、3期12年、長きにわたり御苦労さまでございました。常に大変わかりやすい丁寧な答弁をいただきまして、ありがとうございました。お礼を申し上げ、私の質問を終わります。



○議長(中島武津雄君) 以上で、吉川秋利君の一般質問を終わります。

 会議の途中でございますが、ここで暫時休憩といたします。

     12時13分 休憩

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     13時02分 再開



○議長(中島武津雄君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。

 それでは、次の一般質問を行います。

 湊猛君。



△湊猛



◆2番(湊猛君) こんにちは。会派のぞみの湊猛でございます。昼食後、初めての質問者でございますが、元気に質問させていただきます。

 ことしは異常気象が続き、地球が怒っているかのように、9月に入ってからも猛暑が続いております。南信濃地域に気象観測があるため、旧飯田市よりも温度が高い日が数日続いております。また、先ほども報告がありましたように、台風9号が本日夕方にかけて来るということでございますので、私も本日はこちらへ泊まらなきゃならないかなというふうな気持ちで、着がえも持ってきております。

 そのような状況の中で、約2ヵ月近く前になりますが、7月14日に発生いたしました集中豪雨災害につきましては、遠山地域等を中心に土砂崩れなど、多発的に103ヵ所発生し、主要道路、命をつなぐ国道152号線、418号線が寸断され、孤立状態になりました。私も市役所で産業経済委員会の勉強会があり、帰宅できず、旧飯田市に泊まらなければならない状態になりました。一番心配でありました人的な被害がなかったことが何よりの救いでありましたが、民家及び工場、作業所、農地などへ土砂の流出があり、被災された皆様には大変悲しく、つらいこととなったことを心よりお見舞い申し上げます。

 そんな中、地元建設業者の人たちが、その日のうちから地域の皆さんに避難を呼びかけたり、翌早朝より土石流の撤去に命をかけ、夜遅くまで作業してくれたこと、涙が出る思いでございました。非常に素早く重機の導入を図り、孤立状態から解放されたこと、この場をおかりし感謝申し上げます。また、上村自治振興センター、南信濃自治振興センター各区長を初め、職員の皆様、まちづくり委員会の会長を初め役員の皆様、夜一睡もせず対応してくれたこと、重ねて感謝申し上げます。翌日15日には、市長を初め建設課職員、国交省飯国、飯田建設事務所、南部建設事務所の人たち、各関係者、大勢メンバーが駆けつけて被災現場を調査していただきましたことを大変ありがたく思っております。

 そのような中、今回は一般質問の通告は集中豪雨災害対策について、二つ目は地域の医療と福祉の対応について、2点質問させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

 早速、質問席に移らせていただきます。

 それでは、早速質問に入らせていただきます。

 集中豪雨災害について、梅雨前線による遠山地域等の被害対策の検証について。

 さきにゲリラ豪雨で遠山地域に同時多発的に発生した災害について、そんな中で現場に最も近い上村自治振興センター、南信濃自治振興センター各区長を中心に対応いただいたところでございますが、14日午前中より動いていたようですが、両区長により初動対応の状況をお聞きしたいと思うところでございます。よろしくお願いいたします。



○議長(中島武津雄君) 理事者側の答弁を求めます。

 前島上村区長。



◎上村区長(前島道広君) 上村自治振興センターにおいては、7月14日、早朝に職員を招集いたしましてパトロールを実施し、小規模な崩落や倒木についてはセンター職員で復旧に当たったわけでございます。昼ごろからは国道152号を初め各所で土砂崩落が起き、通行どめの対応をしたわけでございます。また、地区内には放送を行いまして、並行して学校の休校、保育園の休園、体験宿泊の中止の調整をとったところでございました。また、土砂に埋まった車両からドライバーの救出に当たったところでございます。夕刻には主要地方道が通行どめとなり、自主避難対応として小学校体育館の開放を要請したところでございます。これには職員が2名当たっております。センター職員12名により、当直体制で電話対応、並びに応急復旧対応をしたところでございます。以上です。



○議長(中島武津雄君) 村松南信濃区長。



◎南信濃区長(村松俊英君) 最初に、御礼を申し上げたいと思います。7月14日の当地区においての豪雨災害に際しましては、多くの皆様から御支援・御協力いただきました。まことにありがとうございました。心より御礼申し上げます。

 それでは、当日の災害対応の状況について御報告させていただきます。

 最初に、国道152号線の土砂流出の情報が入りましたので、職員が現地確認を行うとともに、長野県南部建設事務所ほか関係機関へ通報いたしまして、住民の皆さんに地区内放送によって周知をいたしました。職員は、引き続き現地確認を行うとともに調査を継続いたしまして、業者の手配など復旧対応を行いました。また、小・中学校の休校、保育園の自主登校の調整も行いました。その後、孤立した小集落の安否確認を行うとともに、自主避難の要望がありましたので、避難所を開設いたしまして、日赤分団へ炊き出しの要請を行いました。夕刻には国道418号が通行どめとなり、地区全体が孤立状態になりましたので、観光客、仕事関係者の移動ができなくなり、かぐらの湯を避難施設として開放して対応いたしました。その日は、センター職員11名、またちょうど県の職員もセンターへ詰めていただきまして、4名ですけれども、徹夜態勢で住民からの電話対応、それから関係機関との連絡調整を終日実施いたしました。以上でございます。



○議長(中島武津雄君) 湊猛君。



◆2番(湊猛君) 今、2人の区長さんから初動対応についてということでお聞きしたところでございますが、新聞報道では非常に現場が混乱したとかいうことも、初動対応に課題を残したというようなことも書かれておりましたが、一生懸命やっておってくれっておったんだなあということを私も感じておりました。ということは、リアルタイムに本庁の方へ、そして危機管理室の方へ情報提供したんでございますが、飯田との差がかなり距離的にも30キロということで、そんな感じではなかろうというような、私自身も飯田におりまして、そのような感じをしたところでございますので、そういった初動対応の課題をこれからまた整理していきたいなあというふうに思っております。

 そこで、災害時の情報共有及び安否確認についてどのように対応したか、また市の危機管理部で集中豪雨対策本部の立ち上げた時間、各現場の連携も含めてお聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。



○議長(中島武津雄君) 吉村危機管理・交通安全対策室長。



◎危機管理・交通安全対策室長(吉村啓史君) それでは、今回の災害につきまして御説明申し上げます。

 南信濃地域では観測史上2番目となる、1日当たりの降水量が223ミリとなりまして、遠山地域におかれましては一時的に孤立状態に陥ったということでございますが、幸いにも人的被害がなかったということは議員御指摘のとおりでございます。

 なお、本部の対応状況でございますが、当日14日は3時55分に飯田市全域に大雨警報が発表されました。当日は警戒態勢に移行しております。その後、16時45分に遠山地域に土砂災害警戒情報が発表されると同時に、災害対策本部を設置いたしました。18時20分には飯田地域にも土砂災害警戒情報が発表となり、特別警戒区域の住民への自主避難連絡をとりました。また、災害対策本部においては、災害情報の受理・伝達や所要の対応措置に当たりまして、当日2回、翌日15日にも2回の災害対策本部委員会議を報道機関公開形式で開催し、庁内の情報共有と災害対応に当たっております。なお、上村小学校と和田小学校、遠山中学校につきましては、7月15日、16日が休校、上村保育園は15日休園、和田保育園につきましては15日自主登園の措置をとりました。

 また、今回の災害では固定電話と携帯電話網が被災しなかったことが災害被害や被害軽減にもつながり、少なからず発生しております帰宅困難者の皆様にとりましても幸いであったというふうに認識しております。以上でございます。



○議長(中島武津雄君) 湊猛君。



◆2番(湊猛君) 今そういった共有の確認についてでございましたが、先ほども言いましたように、何としても人的な災害がなくて本当によかったなあというふうに思っております。同時多発的に集中的に、沢という沢がすべて流出したという点がありますので、かなり大変だったことを物語っているような状況でございました。4回の会議を開いていただいたということでございますが、次に市道、林道の路肩決壊及び建物の被害状況について、市道、林道、建物と別々にお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。



○議長(中島武津雄君) 菅沼建設部長。



◎建設部長(菅沼良収君) 上村、南信濃地区の市道に関する被災状況につきましては、市道に流出した土砂の排出復旧が主なものでございますが、上村地区におきましては、排土を主とする復旧20ヵ所、構造物の復旧を必要とする箇所が3ヵ所、計23ヵ所、被害額で2,800万円余、南信濃地区におきますと、排土を主とする復旧が42ヵ所、構造物を必要とする復旧箇所が3ヵ所、計45ヵ所、被害額が5,600万円余になります。合計68ヵ所、8,420万円余になります。以上です。



○議長(中島武津雄君) 粂原産業経済部長。



◎産業経済部長兼金融政策室長(粂原和代君) それでは、上村、南信濃地区の林道の被災状況でございます。

 箇所数で86ヵ所、被害額にいたしまして7,654万円です。主な被災状況でございますけれども、先ほどお話がございましたように、沢から林道への土砂の流出、続いて路肩の決壊でございます。一番被害が大きかったものは林道お池山線の延長80メートル、被害額にいたしまして4,500万円程度のものです。被災の内容につきましては、林道上部の2ヵ所の沢から土砂崩落がございまして、土砂が林道を流れて、林道の路体がすべて流出したものでございます。以上です。



○議長(中島武津雄君) 湊猛君。



◆2番(湊猛君) 今、市道の関係と林道の関係について説明いただきましたが、それでは、調査の結果そういった形になっておるということでございますが、現在の復旧状況をどうなっているか、ちょっとお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。



○議長(中島武津雄君) 菅沼建設部長。



◎建設部長(菅沼良収君) 復旧状況でございますけれども、災害調査としまして、7月15日の朝から上村、南信濃地区に災害調査班を6班編成いたしまして、上村6班、南信濃3班の体制で、被災状況の調査と同時に、地区の建設業者への応急復旧への依頼を行いました。災害調査につきましては、15日から17日まで集中的に行いまして、3日間で延べ15班投入いたしまして、地元業者の協力もいただき、早期の応急復旧ができたと考えております。道路河川の災害査定が9月13日から15日にかけて実施されるため、現在その準備を行っております。災害査定後、早期に復旧工事の発注をしたいと思っております。なお、農業施設については、10月上旬に査定が予定をされております。以上でございます。



○議長(中島武津雄君) 粂原産業経済部長。



◎産業経済部長兼金融政策室長(粂原和代君) それでは、林道の復旧状況でございます。

 林道の災害調査を7月15日から20日までにわたりまして、3班から5班の体制で実施をいたしました。また、同時に地元の建設業者さんの協力をいただきまして、路面整備等の応急処置を行い、林道お池山線の一部を除きまして、早急な通行の確保を行ったところでございます。また、今後につきましては、林道の国からの災害査定が10月上旬から中旬にかけましての2回の予定がされているところでございます。以上でございます。



○議長(中島武津雄君) 湊猛君。



◆2番(湊猛君) 復旧状況を聞いたんですが、9月13日あたりから準備をできるような形で進めているということと、それからまた林道の関係につきましては、10月以降に随時工事を行っていくということで確認させていただきます。今後、落ちのないようにお願いしたいと思います。

 なお、三遠南信自動車道、国道152号線関係、治山・治水の関係は、先輩の林議員、清水勇議員が質問通告に入っておりますので、そちらの方で対応をお願いしたいと思います。

 次に、現地確認をして、調査の結果からの問題点、課題があればお聞きしたいと思いますが、私も現場確認の中からでありますが、山と沢が多く、ましてや急傾斜地が多い地形である遠山地域で森林の間伐を行っておりますが、どうしても切り捨て間伐が多いためか、今回の土砂・土石流とともにかなりの材が一緒に流れ出てきたように思われますが、これも課題ではないかと思います。お聞き申し上げたいと思いますが、よろしくお願いいたします。



○議長(中島武津雄君) 粂原産業経済部長。



◎産業経済部長兼金融政策室長(粂原和代君) 今回の災害で、沢からの土石流の流出の際に、今お話がございましたように、一緒に切り捨て間伐の材木も流出をしたために、排土作業に手間取ったということがございました。間伐を実施するという、この間伐の目的の一つに、災害に強い山をつくるという目的がございますけれども、この間伐によりまして木の根が張り、災害に強い山になるということで間伐を進め、できる限り搬出をしてまいるということに心がけているところでございます。その中で特に遠山地区におきましては、その間伐等の山林の手入れが盛んに行われている地区でございますが、今後とも間伐の促進、特に搬出間伐ということの促進をやってまいりたいと思っております。



○議長(中島武津雄君) 湊猛君。



◆2番(湊猛君) でき得る限り搬出間伐、いわば利用間伐できるように県・国にも働きをかけていただき、搬出間伐に対しての補助金を多くつける支援策をお願いするものです。これは要望でございますので、よろしくお願いいたします。

 以上の検証に基づき、災害についての今後の対応策についてでございますが、私たち遠山地域でも、まちづくり委員会が振興計画の中で、自分たちでできることは自分たちの手で、みずから行動する計画でありますが、具体的な例を挙げれば、災害の備えとして自主防災会の機能強化、消防団と日赤奉仕団との連携強化、災害救護ボランティアコーディネーターの育成、災害時要支援者の支援体制の確立、FMラジオ、携帯電話の難聴解消、治山・治水事業の促進など、安心・安全な地域づくりを進めていくため、懸命な努力を重ねて取り組みをしておりますが、このような観点から、今後地域の要望を市としてどのような形で反映させていくのか、お聞きしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 吉村危機管理・交通安全対策室長。



◎危機管理・交通安全対策室長(吉村啓史君) ただいま御指摘いただきました内容につきましては、飯田市として対応できるものから協力をしてまいりたいと、このように思っております。



○議長(中島武津雄君) 湊猛君。



◆2番(湊猛君) 特にFMラジオ、それから携帯電話がまだ入らないところもございますので、そこら辺も重点的に考えていただきたい。また、治山・治水の事業も積極的に進めていただければ大変ありがたいかなというふうに思っております。どうか前向きに協力の方をお願い申し上げたいと思います。

 また、今回のように被害を受けた家屋、工場、作業所、農地に対しての補助制度はないものでしょうか。特に土砂が流入した家などは何一つ運び出すこともできず、一瞬のうちであった、避難することが精いっぱいであったと聞いております。特例も含め、救援のための補助制度はないか、お聞きしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 吉村室長。



◎危機管理・交通安全対策室長(吉村啓史君) お答えいたします。

 市の行う災害復旧は原形復旧を基本としております。改良復旧は原則としてできないこととなっております。また、被害を受けられました家屋、工場、作業所に対しての補助制度はございません。公費につきましては、災害採択基準に照らし合わせますと、畑の場合はほとんど対象にならないという状況でございます。その他、農地が被災した場合につきましては、単独災害復旧工事、これは工事費40万円以下の災害復旧工事でございますが、本人3割負担をいただいております。これと補助農地災害復旧事業、これは災害査定を伴う40万円以上の災害復旧工事でございますが、本人1割負担をいただいております。これらによりまして災害復旧工事の適用はございます。また、住宅が被害に遭った世帯につきましては、飯田市災害見舞金等支給条例によりまして、全壊家屋10万円、半壊家屋5万円、床上浸水2万円が給付されるため、今回もそれぞれ市長がお届けしております。以上でございます。



○議長(中島武津雄君) 湊猛君。



◆2番(湊猛君) 農地しか適用できないということと、それとあとは見舞金しかないということでございますが、では特例も含めて、補助ではなく、どんな支援策があるか、国・県も含めてお聞きしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 吉村室長。



◎危機管理・交通安全対策室長(吉村啓史君) 今回は、公募ボランティアの皆さんによる土砂の搬出などの復旧作業の支援を行いました。今後も、高齢者宅などの単独での復旧作業が困難な場合につきまして、必要により、ボランティアの応援活動について考慮してまいたいと思います。

 それから、今回の災害につきましては、南信濃地区の被害の大きかった2世帯に対しまして、9月3日付で被災者生活再建支援法施行令の一部を改正する政令が公布、施行されましたことによりまして、同法の適用拡大が受けられまして、この旨が長野県を通じまして内閣府からございました。これによりまして、住宅の被害程度や再建方法に応じまして支援金が支給されることとなりました。この制度は申請窓口は飯田市となることから、所轄の自治振興センターを中心に対応してまいりたいと思っております。以上です。



○議長(中島武津雄君) 湊猛君。



◆2番(湊猛君) 大変ありがとうございます。被災者生活再建支援法が特例で当てはまることになったということで、被災された方は大変喜んでくれるのではないでしょうか。今後も検討いただくことを強く願い、要望とさせていただきます。

 次に、災害時の対応も含め、専門的知識を持ち、現場を知る駐在職員を配置する計画があるかについてでございますが、土木建設に詳しい人、あるいは地理・地形に詳しい人、総合的に指導・指示ができる人、地理、谷や沢の名称、名前すら初めて聞くところもたくさんありますので、現地をよく知る人が必要になると思います。また、非常に面積も広いため、どうか各センターにしっかり職員を配置していただきたいということをお願いしたいと思いますが、その点についてお聞きしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 久保田総務部長。



◎総務部長(久保田吉則君) 2地区の自治振興センターの職員の配置につきましては、これまでの役割や成果を検証し、これからの機能や業務内容につきまして、現在庁内で検討を進めているところであります。



○議長(中島武津雄君) 湊猛君。



◆2番(湊猛君) このような状況でございますので、ぜひひとつ配置していただくことを強く願うところでございます。地球温暖化により、このような異常気象がまたいつ起きるともわかりません。備えあれば憂いなし、私も車の中にヘルメット、長靴を常に入れております。そういったこともございますので、今後ともよろしくお願い申し上げたいと思います。

 その点も踏まえて、市長の考えをここでお聞きしたいと思いますが、遠山2地区は飯田市に合併してから5年目を迎えます。合併特例の激変緩和措置も終了するわけでございますが、職員配置に関しては減員することのないように強く望みます。まだまだ飯田市内に来るのに1時間かかる状態であり、旧飯田市の倍の面積を抱える遠山地域をしっかり守るためにも、また災害時対応のためにも職員の確保の検討をお願いしたいと思いますが、市長の考えをお聞かせください。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) 来年度以降の職員の配置は、上村、南信濃両地区の自治振興センターのあり方をどう来年度以降していくかということになるわけですが、現在、地元の皆様方とも一緒になって検討を重ねているところであります。当然今お話がありましたように、地理的な状況というのも十分考慮しながら、激変緩和措置以降の自治振興センターのあり方をさらに検討を進めていければと思っているところであります。



○議長(中島武津雄君) 湊猛君。



◆2番(湊猛君) 市長さん、ぜひ前向きに検討いただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 集中豪雨の災害についてはこのぐらいにしておきまして、続きまして地域医療と福祉の対応について。

 中山間地の地域医療と福祉に係る市の対応策について。

 地域を守る医療、福祉、介護が一体化されるための将来ビジョンについて、市長の考えを3点に絞り質問させていただきます。

 飯伊包括医療協議会が、医師不足などの対応をするため、医師等確保対策委員会を設置したと聞いておりますが、副市長、健康福祉部長も委員会の中に入っているとのこと、行政としても、やるべきをやること、ぜひ一緒になって研究し、対応することを願いたい。詳しくは、あす一番で湯澤議員が同類の質問を予定しておりますので、詳しくはそちらの方でお願いいたします。

 また、南信濃地域では既に新聞報道、テレビ放映などで御存じだと思いますが、長年地域の医療を支えてくれた診療所、片町医院が先月の8月31日をもって閉院いたしました。一つの診療所の光が消えたのです。約半世紀、50年にわたり休むことなく、年中無休で私たちの地域医療を守っていただきました。本当に長い間ありがとうございました。心よりお礼申し上げます。おかげさまで、もう1ヵ所ある診療所、山崎医院が引き続き後を受けて診療を行っておるところでございます。今後、私たちも地域で応援できることはしっかり取り組んでまいります。また、行政においても、でき得る限り支援を強く願うものです。どうか今後において、無医地区がないよう考えていただきたい。また、通院のための交通手段の見直しも検討されたい。

 もう1点は、保健、医療、介護、福祉をすべてイコール一体であるため、切れ目なく提供するための市長の考えをお聞きいたします。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) 地域医療のことにつきましては、これまでも何度も議論をさせていただいて、その必要性、重要性については私自身も大変訴えさせていただいてきたところでございます。

 そうした中で、やはりどうしても全国平均に比しても医師の確保というのがなかなか厳しい状況にあるこの私どもの地域、特に今お話がありましたような遠山地区を初めとした中山間地域におきまして、地域医療の確保というのは非常に重要な課題であると私も思っております。当地域におきましては、こうした課題に対応していくためには、行政と医療機関が一緒になって、協働して地域全体の課題を解決していかなければいけないという観点から、飯伊地域包括医療協議会が組織されているわけでありまして、今お話がありましたように、このほどその内部機関といたしまして、医師等確保対策委員会も設置されたところであります。こうした包括医療協議会ともしっかりと連携をとりながら、今お話がありましたように、今後とも無医地区というような事態にならないよう、どういった形でこの医師不足に対応していくかということを、関係機関の皆さん方と一緒に考えていければと思っているところであります。リニアも含めて将来の地域を考えていく上で、どうしてもこうした一定の医療の確保というのは今後も必要であるというように思っておりまして、またそれが保健や、あるいは介護、福祉とも、きちんと切れ目なく連動していくような仕組みというのも当然必要だろうと思っております。これは、市民総健康を目指した健康ケア計画にも係るものだと思っているところであります。



○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原重一君) ただいま議員からも御指摘がありました医師等確保対策委員会というのは、飯伊地区包括医療協議会の中の内部組織として設立をされておりますので、若干御答弁をさせていただきます。

 メンバーでございますが、医師会など医療関係団体の役員でありますとか医療機関、それから行政機関としての飯田市、あるいは町村会の代表者、教育関係者など22名で構成されておりまして、飯田市からも渡邉副市長と私、保健福祉部長の立場で、委員として参画をさせていただいております。委員会は、医師はもちろんでございますが、看護師、あるいはいろんな医療技術者の長期的、しかも安定的な確保をしまして、地域医療の充実を図っていくため、いろんな機関が協働して、結束をして取り組んでいくということにしております。まずは現状の把握をいたしまして、情報交換などによってまず情報共有を図りながら、具体的事業の展開をしていこうと、このような状況でございます。以上です。



○議長(中島武津雄君) 湊猛君。



◆2番(湊猛君) 医師確保の説明をありがとうございました。

 地域と医療と福祉については大変重要で、各関係機関としっかりと連携をして、市民の皆さんが、飯田に住んでいて安心・安全が確保され、大変うれしいよと言っていただけるように取り組んでいただきたいと思うところです。

 次に、福祉施設の関係で、小規模多機能型居宅介護サービスを増設する計画は、またこの概要はどのようなものか、お聞きいたします。



○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原重一君) 小規模多機能型居宅介護といいますのは、登録定員が25名以内の施設でございまして、通いサービス−−デイサービスみたいな部分ですね−−を中心としまして、訪問サービス、それから宿泊サービスを複合的に受けられる、これは介護保険の施設でございまして、現在、飯田市内に三つございます。

 それから、増設する考えでございますが、小規模多機能型居宅介護施設の整備につきましては、現在の第4期介護保険事業計画に基づきまして、平成22年度は旧市の生活圏域へ1施設を整備しております。また、23年度におきましても、市内の生活圏域ごとの状況を考慮した上で、もう1ヵ所設置する計画を持っておるところであります。以上です。



○議長(中島武津雄君) 湊猛君。



◆2番(湊猛君) 現在、機能サービス、こういった介護サービスをするところが3ヵ所あるということでございますが、事業を展開している代表者に話を聞いた中で、画一的・断片的ではなく、本人や家族の状況や要望に臨機応変に対応できるし、総括的なサービスを提供できる。また、住みなれた地域で、なじみある人たちとのつながりを大切にしていくことができるなどと話をしてくれます。私は、今後のキーワードではないかと思うところです。ぜひ計画を進めていただきたいと思います。22年度は1ヵ所、そしてまた23年度にはもう1ヵ所という形になっておるようでございますが、そこで小規模多機能型居宅介護サービスを設置、あるいはまた建設するに当たり、補助は金額的にどのくらいなのか、詳しくお聞きしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原重一君) この施設につきまして県の補助制度がございます。平成20年度は1施設1,500万円の補助でございました。なぜ20年度を申しましたかといいますと、21年度から23年度に限りましては、緊急経済対策に絡めまして、その1.75倍の臨時的増額がされておりますもんですから、計算しますと2,625万円というような額になるんですが、そういう制度でございます。したがいまして、24年以降につきましてはまだ未確定という補助額でございます。以上です。



○議長(中島武津雄君) 湊猛君。



◆2番(湊猛君) 緊急経済対策で21年度から23年度まで通常の1.75倍ということで、2,625万円補助が出るということでございますので、それらも活用しながら今後計画を進めていただければ、大変ありがたいなあというような気がします。

 ここで、上村中学校後利用について、老人ホームか、小規模多機能型居宅介護サービスのサービスと高齢者共同住宅の併設など、福祉施設としての利用をしたらどうでしょうか。上村地区の皆さんのアンケートの中にも、福祉施設を望む人たちの割合が45.4%になっておりますが、市長の考えをお聞かせください。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) 上村中学校の後利用につきましては、地元の上村まちづくり委員会の皆さん方の方でも御検討いただいているところでございます。そうした地元の皆さん方と一緒に検討してまいりたいと考えているところであります。



○議長(中島武津雄君) 湊猛君。



◆2番(湊猛君) それでは、その点について、福祉部長も何か意見ありましたら。



◎保健福祉部長(原重一君) 市長が今総合的に検討という御答弁でございますが、ただ介護保険施設といいますのは、いろいろ競合したりする場合もあるもんですから、あくまで現在運営されておるデイサービスセンターの利用者の動向、あるいはそこで働く職員の確保ができるかと、いろんなその状況をかんがみて検討する必要があるんだろうと、このように思っております。以上です。



○議長(中島武津雄君) 湊猛君。



◆2番(湊猛君) それでは、十分地域の皆さん等の意見を取り入れて利用できるよう検討できますことを提案・要望いたしまして、私の一般質問を終了させていただきます。大変ありがとうございました。



○議長(中島武津雄君) 以上で、湊猛君の一般質問を終わります。

 それでは、次の一般質問を行います。

 内田雄一君。



△内田雄一



◆7番(内田雄一君) 日本共産党の内田雄一でございます。

 皆様、この厳しい残暑の中、いかがお過ごしでしょうかと、こういう天候でありましたが、どうも本日、台風の接近に伴い、雨が降る涼しい中での一般質問でございます。

 ことしの夏を振り返ってみますと、やはり暑かった、この一言に尽きると思います。35度を超える猛暑日が珍しいものではなくなってしまいました。私も、暑い中で外に出て草刈りをしておりましたら、目まいと吐き気に襲われたことがございまして、今になって考えてみれば、これはもしかして熱中症のなりかけだったのではないかと思うところでございます。先ほどの議論の中でも、熱中症になった方の7割が65歳以上というお話がございました。ですので、私の場合は恐らく体力不足、運動不足が原因でなかったか、最近のこの腹周りが気になるきょうこのごろであります。こういった体験を通しまして、朝食をとることの大切さ、体を動かすことの大切さを痛感しているところであります。

 そしてこの夏、暑かったのは気温だけではありませんでした。サッカーワールドカップの南アフリカ大会では岡田ジャパンが活躍をいたしまして、テレビの前で見ておる私たちにも夢を届けていただきました。さらに政治の世界でも、昨年の政権交代をもたらした総選挙に引き続き、ことしの夏も参議院選挙、県知事選挙と、こちらも熱い戦いが行われたわけであります。残念ながら、こちらの方は私の夢がかなうことはありませんでした。私たちの党は、東京選挙区で現職がコーヒー屋さんに負けてしまうという、現有議席を減らすという大変苦い思いをいたしました。それから2ヵ月ほどがたちましたが、現在テレビをつければ政策の話題ではなく、政局の話ばかりが目立ちます。いつになったら国民の声に耳を傾ける政権ができるのか、歯がゆい思いで見ているところでございます。

 さて、今回の一般質問でありますが、2点伺ってまいりたいと思います。1点目は経済と雇用の問題について、依然として厳しい状況が続いているわけであります。特に新卒者の雇用奨励補助金の利用状況などについて。もう一つは、昨年の9月に一度質問いたしましたけれども、テレビ放送のデジタル化に伴う問題で、その後の経過と、残り1年でアナログ放送が終了いたします。残る期間どのような対策、また残っている課題などがありましたら、お聞きをしようかと思っているところであります。

 それでは、質問的に移りまして順次始めさせていただきたいと思います。

 通告に従いまして質問を始めていきます。

 まず、1点目の飯田市を取り巻く経済情勢と雇用の情勢についてお聞きいたします。

     (1)現在の経済状況について、まずどのような認識をされておるのか、お聞きいたしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 理事者側の答弁を求めます。

 粂原産業経済部長。



◎産業経済部長兼金融政策室長(粂原和代君) 経済状況の認識ということでございます。

 8月の中・下旬にかけまして、ことし3回目となります、トータルで8回目の景況調査を、45社に対しまして工業課を中心に行ったところでございます。それらの結果も踏まえまして、昨日、記者会見でそれも発表したところでございますが、その結果報告を踏まえた状況ということでございます。

 製造業を中心に業績は回復傾向にはございますが、中国を初めとします新興国の技術開発力の高度化や、内製化によります国内の製造業においては、既に大きなパラダイムシフトとも呼んでおります構造変化が始まっております。これが、現在の急激にさらに進みました円高、それからアメリカ、ヨーロッパの景気の不安材料を背景に、またさらに先行き不透明感を増しているというところでございます。先ほど申し上げました45社等々の聞き取りによりましても、売り上げの状況で見ますと、平成19年同期と比較いたしますと、平均で80%から90%の回復状況となっているようでございます。

 また、食品関連につきましては、引き続き堅調に推移をしているということでございます。

 また、今後の受注見込みにつきましては、増加傾向にはあるものの、部材の調達難によります納期おくれですとか、厳しいコスト削減要求等によります収益率がなかなかそれで上がらない、低下をしておるということでございまして、中小企業の経営環境はまだ引き続き厳しい状況にあると見ております。

 また一方で、設備投資につきましては、調査させていただきました半数近くの企業さんで、合理化、省力化に加えて、生産能力増強などを理由に動きが出始めているということでございます。

 それから、金融面からの数字を見ますと、制度資金につきましては、先行き不透明感の中、手元資金で運転資金を賄うという動きが見られまして、資金需要が低迷していると。また、昨年末に施行いたしました中小企業金融円滑化法も、企業の資金繰り対策に一定の効果を上げていると見ております。それから、国の緊急経済対策によりますセーフティーネット保証制度、特にこれの5号利用が多く、7月までに前年度の281件に対しまして今年度179件と約3分の2に、多かったものがここに入りまして減少をしているというものでございます。それから、県及び市の制度資金の利用状況につきましては、同じく7月までで前年の254件の25億8,000万円余に対しまして、今年度は121件の9億強ということで、数字的に減少をしてきております。こんなことから、まだまだ8割、9割上がったというものの、この円高で厳しい状況が続いていると、そういう状況と判断しております。以上でございます。



○議長(中島武津雄君) 内田雄一君。



◆7番(内田雄一君) ありがとうございます。

 では、2番の雇用の状況についてもお聞きしなければいけないんですけれども、まず細かい内容に入って行く前に、前提として雇用を取り巻く状況はどうなっているのかというのをお聞きしたいと思うんです。有効求人倍率であるとか、失業者数とかの情報がありましたらお願いします。



○議長(中島武津雄君) 粂原産業経済部長。



◎産業経済部長兼金融政策室長(粂原和代君) それでは、今お尋ねの数字につきまして私の方から申し上げます。

 飯田、下伊那郡の有効求人倍率でございますけれども、これは世界同時不況の影響によりまして、平成20年9月から1割を割った状況が続いております。昨年6月には0.31と、史上最低という数字を出しましたが、今年度に入りまして0.5と推移しておりまして、0.5から0.3前後で推移をしているところでございます。



○議長(中島武津雄君) 内田雄一君。



◆7番(内田雄一君) 失業の関係はわかりませんでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 粂原産業経済部長。



◎産業経済部長兼金融政策室長(粂原和代君) それでは、失業者数は後ほどお答えさせていただきます。



○議長(中島武津雄君) 内田雄一君。



◆7番(内田雄一君) それでは、新卒者の就職に関して、具体的にお聞きをしてまいりたいと思います。

 21年度の新卒者を対象に実施いたしました雇用奨励補助金についてでございますけれども、この事業の概要についてお聞きいたします。



○議長(中島武津雄君) 粂原産業経済部長。



◎産業経済部長兼金融政策室長(粂原和代君) 22年度に飯田市及び下伊那郡の広域でもって実施をいたしたものでございますが、緊急雇用奨励補助金といたしまして内容でございますが、高等学校または短大、その他専門学校、技専校ですとか飯田養護学校を含めまして、平成22年3月に卒業された飯田市内、または下伊那郡に住所を有する方々を採用されました企業さんに対しまして、人材育成ということで補助金を出したという事業でございます。現在受け付けをしているところでございまして、8月末現在で飯田市に申請いただきました受け付けが、78事業者170人余りの人数ということでいただいております。

 なお、先ほど申し上げましたように広域で取り組んでおりますけれども、それぞれ事業所のある市町村に申請をされておりまして、今後、市町村間で人数の確定、確認を行うこととなっております。



○議長(中島武津雄君) 内田雄一君。



◆7番(内田雄一君) では、効果についてちょっとお聞きしたいんですけれども、先ほどお聞きしました経済状況等を考慮すると、まだ厳しい状況だという中で、本当に意味のある事業だったというふうに思うんですけれども、実際どの程度効果が得られているのか。6ヵ月を経過しないと、ちょっと数字的なものは確定しないというふうに聞いてはおるんですけれども、現在の時点であらわれているもの、あるいはわかる程度で結構ですが、どの程度新卒者の採用に結びついたのかという点をお聞きしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 粂原産業経済部長。



◎産業経済部長兼金融政策室長(粂原和代君) 今春の高校生の就職率でございますが、県全体95.1%という数字でございましたけれども、この当地区といたしましては98%という就職率が出ておりますので、98%まで就職いただけたということで、効果があったと思っております。

 また、企業の方々からの御意見も伺いますと、企業の方々が高校生の人材育成ということに力を入れてくださったということがこの数字にあらわれておりまして、それから追加の雇用の後押しにもなったということで、当初、何人という雇用数字を決められていた企業さんも、さらに追加もしていただけたと思っております。そんなことで、企業さんからの評価も高くいただいておりまして、これは研修をしていただくということで補助を出しておりますので、どんな研修をされましたかということでもお聞きしておりますけれども、独自の人材育成の研修等もされておりまして、非常に取り組みをよくやっていただいていると今現在のところで判断しております。以上です。



○議長(中島武津雄君) 内田雄一君。



◆7番(内田雄一君) では、次の項目、イの方に進んでまいりますけれども、今年度、平成22年度の新卒者を取り巻く状況と対策をお聞きいたします。

 今年度卒業される高校生のうち、就職を希望されている方がどのくらいいらっしゃるのか。そもそもこの事業は21年度単年度の取り組みというふうにお聞きをしておりましたけれども、継続の意向があるのかどうなのか。また、22年度やられる場合、これはどのような形で実施を検討されておるのかという点をお聞きしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 粂原産業経済部長。



◎産業経済部長兼金融政策室長(粂原和代君) 先ほど申し上げました平成22年の就職希望者が297人でありましたものに対しまして、来春卒業されます方々のうち、実数としましての高校生の数も多いということもございまして、現在の就職希望者が317人と、来年春の卒業生の中の希望者の方が多く希望されております。現在のところ求人数がそのうち214人というのが、8月の上旬でのハローワークでの数字でございます。そんなことから、ハローワークの情報でも非常に来年は厳しいというようなことで、御要望もいただいているところでございます。そんな状況下の中で、ことしの検証もしながら、来年も取り組んでまいりたいと考えております。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) 来年の応募者の状況は、今、産経部長からお話をさせてもらったとおりなんですが、この緊急雇用奨励補助金といった制度を来年度につきましてもどういった形で実施していくかというのは、これから他の町村の皆さん方とも調整をしていく必要があろうと考えていまして、南信州広域連合の中で調整をさせていただいて、結論を出していければと思っているところであります。



○議長(中島武津雄君) 内田雄一君。



◆7番(内田雄一君) 今、検討中で、お答えいただけない部分がまだ多いということでしょうから、あまり突っ込んで聞くことはいたしませんけれども、21年度の新卒者に対して実施をした中で、飯田市としてで結構ですが、反省点とか改良した方がいいと感じている点はございますでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 粂原産業経済部長。

 それと、先ほどの失業者の数がもしわかればお答えいただきたいと思います。



◎産業経済部長兼金融政策室長(粂原和代君) 反省ということですが、広域の皆さんとも、最新の数字が出ましたところで、これは全体でやっておりますので、それぞれの事務の取り扱いということでの困難性、または出していただきました方に、これからまだ完全に雇用をしていただいて、その後、検証してということがございますので、正確にはもうちょっと後でトータルな検証をするべきだなあと思っております。

 現在のところ、どんな研修をされましたかとか、そういったこともお聞きしております。その中でちょっと具体的に申し上げますと、先ほど申し上げましたように、自分のところで独自に研修を行っておられるところが多かったんですけれども、自分の会社の中でやる研修と、それから外注をされまして、飯田市内あるいは自分の系列会社等々の親会社の方での研修みたいなこともトータルでやられているところもございます。それから、地場産業センターの方の技術講座も使っていただいたりしたところもございまして、その中で基本的な講座としてどんなものが必要なのか、あるいは外注で特にどんな専門性があるものを希望されているのか、これはもう少し十分にお聞きする中で、できましたら、この地元の中でできる研修については、地元のそういった機関、地場産業センターもありますし、短大もございますし、そういったところでできるようなことも検討していくべきだなあと。また、在学中におけます高校との協力体制についても、今後さらに人材育成という観点から、協働でやっていく方策を考えていくべきだなあと。この辺が、現在上がっております事業に対します課題と申しますか、検討材料と思っております。



○議長(中島武津雄君) 内田雄一君。



◆7番(内田雄一君) ありがとうございます。

 では、財源についてちょっとお聞きしたいんですけれども、この緊急雇用奨励補助事業の財源というのはどのような財源で実施をされたのでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 粂原産業経済部長。



◎産業経済部長兼金融政策室長(粂原和代君) 21年度の普通交付税に算入されておりました地域雇用創出推進費、このうちの2億円を地域雇用創出推進基金として、議会の御同意もいただきまして積み立てたところでございます。この中からこの雇用につきまして、目的が地域雇用創出という名称にもございますように、雇用創出ということでございますので、この中から経費として使わせていただきました。

 申しわけございません、失業率でございますが、いつもなかなか手元に細かな地区のハローワークの数字というのは出てきていませんで、全国におきましての失業者率は5.2%ということでございます。



○議長(中島武津雄君) 内田雄一君。



◆7番(内田雄一君) 圏域全体の取り組みで雇用を確保していくということが重要でありまして、なので飯田市単独ではなくて、広域で実施をされているというお話を伺いました。

 飯田市の場合は、それで2億円の基金ということでしたけれども、ちょっと参考までにお聞きするんですが、これは一緒に歩調を合わせてやっておる町とか村でも同じような扱いでやっていらっしゃるのでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 粂原産業経済部長。



◎産業経済部長兼金融政策室長(粂原和代君) これは他町村のお話でございますので、詳細にすべて聞き取っているわけではございませんが、打ち合わせの会議の中からは、そういった積立基金ではなく、一般財源で出しているというお話をいただいている町村もございます。



○議長(中島武津雄君) 内田雄一君。



◆7番(内田雄一君) ありがとうございました。現在検討中ということでありますが、また平成22年度の卒業の皆様にも利用していただけるような、いい制度としてやっていっていただきたいと思います。

 そして、今回こういった国から来ておる地域雇用創出のお金でありますけれども、活用方法としては全国的に見てもまれな例かと思いますし、使い方として本当にこの地域の特性に合った、そしてなるべく大きな効果を引き出すような事業になっているという、現在途中の段階ではありますが、私はそういうふうに十分に評価をできると思っております。極めて厳しい経済状況に対応すると同時に、この地域に若い人たちが残って働けるように、行政としてもサポートしていくという姿勢はとても重要だと思います。これは、市長も折に触れて若い人の定住であるとか、UIターンにも取り組んでいくという姿勢は語られております。

 最後に、この問題、市長、この事業も含めた中でどのようにして地域の雇用を守っていくのか。この地で就職をして、働きながら家庭を築いて、また新しい世代を産み育てていくという点、雇用にとどまらず、人材の育成を進めていくという大きなビジョンについて、これはこれまでにも何度も語られているので恐縮ではありますけれども、市長に思いのたけをお話ししていただきたいと思います。お願いします。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) 今議員からもお話がありましたように、この地域の雇用ということに限らず、地域に若い人たちに定住していってもらう、この大きな人材のサイクル構築という課題を克服していくためには、まさにこの地域の産業振興ということを総合的にとらえてやっていく必要がある。まさにそれが、私の目指しております経済自立度の向上ということでございます。もちろんこういった緊急雇用をお願いするために、雇用奨励補助金という形で協力をしていただいている中小企業の皆様方の御尽力には感謝をするところなのでありますが、やはりこうした足元の緊急雇用対策と、そして中期的なこの地域の環境変化に対応し得る産業振興といったことをあわせてやっていかないと、緊急雇用だけで今の若い皆さん方の定住促進をこれからもやっていけるという状況ではないということは私も十分自覚しておりますので、そうした中期的なことも含めて、あわせて考えていくことができればと思っているところであります。



○議長(中島武津雄君) 内田雄一君。



◆7番(内田雄一君) ありがとうございました。人材の育成とか地域の将来像というのは、またいずれそれに絞った形で質問させていただきたいと思います。

 それでは、雇用のテーマで?番、緊急雇用対策事業についてお聞きをいたします。

 経済状況の認識は一番最初にお聞きをいたしました。それで、この事業を実施するに当たっての背景というのも、厳しい経済の状況に対応するための、あくまでも緊急的なものだと認識をしております。質問といたしましては、これでどのくらいの事業を実施されたのか。事業の数と、それに伴ってどれくらいの雇用の創出に結びついたのか、お答え願いたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 粂原産業経済部長。



◎産業経済部長兼金融政策室長(粂原和代君) 御質問の緊急雇用対策事業の中には、大きく分けまして緊急雇用創出事業というものと、それからふるさと雇用再生特別事業と、この二つがございます。21年度実績におきましては、この2種類あるわけでございますけど、緊急雇用という方につきましては159人の雇用創出、ふるさと雇用の方につきましては11人、トータルで21年度実績170人の雇用創出ということでございます。それから、今年度はまだ途中でございますけれども、緊急で138人、それからふるさとで13人ということで、現在のところ151人の雇用がされたところでございます。



○議長(中島武津雄君) 内田雄一君。



◆7番(内田雄一君) 事業数はどのくらいやっていますか、二つ合わせてで結構ですが。



○議長(中島武津雄君) 粂原産業経済部長。



◎産業経済部長兼金融政策室長(粂原和代君) 21年度では、事業数は先ほどの緊急とふるさとを合わせまして28事業、それから22年度は途中でございまして、ただいま補正で要求中でございますが、それも入れますと38事業でございます。



○議長(中島武津雄君) 内田雄一君。



◆7番(内田雄一君) 30とか20とか実施されているということですけれども、すべてお聞きするわけにはいきませんが、代表的なもので結構です。事業内容、どのようなことに取り組んでおられるのか、教えていただきたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 粂原産業経済部長。



◎産業経済部長兼金融政策室長(粂原和代君) 中から事例として申し上げますと、道路に覆いかぶさっています竹やぶ等の整備を行います竹やぶの整備、それから3月まで行っておりましたお練りまつり資料館、これは空き店舗をお練りまつりの資料館として整備し、その中で雇用をし、説明していただいたと。それから、図書館資料のデジタル化、工業分野へのコーディネーター派遣、矮化の果樹新技術導入支援などが大きな事例として、新たな事業ということで取り組んでいるものでございます。



○議長(中島武津雄君) 内田雄一君。



◆7番(内田雄一君) ありがとうございます。

 それで、緊急雇用が最長で6ヵ月、ふるさと雇用が1年から長くて最長で3年間の雇用期間というふうに伺っております。雇用期間が切れた方の状況はどうなっておるのか、再就職ができているのか、また失業者に戻ってしまったのかというのがちょっと気になるところなんですが、もしつかんでおればお聞きしたいんですが。



○議長(中島武津雄君) 粂原産業経済部長。



◎産業経済部長兼金融政策室長(粂原和代君) 個々の方々の追跡調査まではいたしておりませんけれども、特に先ほど申し上げました竹やぶの整備等につきましては、随分と再就職率がよく、どんどん就職をされていく方が多くて、それで何回にもわたりましてハローワークに雇用申請をしたという経緯がございまして、そういった面から見ますと、竹やぶの整備なんかは非常につなぎとしては役に立つ雇用だったのかなあというふうに見ております。



○議長(中島武津雄君) 内田雄一君。



◆7番(内田雄一君) この二つの事業についてなんですけれども、これはいつまで実施継続できるのでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 粂原産業経済部長。



◎産業経済部長兼金融政策室長(粂原和代君) これは21年度からスタートしたわけなんですが、23年度までの事業実施ということで、来年度が最終年度ということでございます。



○議長(中島武津雄君) 内田雄一君。



◆7番(内田雄一君) そうすると、新たに財源の確保等がない場合は、23年度に今実施中の事業は全部一遍に終了するというふうに判断してよろしいですか。



○議長(中島武津雄君) 粂原産業経済部長。



◎産業経済部長兼金融政策室長(粂原和代君) これは、県にございます基金を使わせていただいているものでございまして、おっしゃるとおり、来年で切れるというものでございます。



○議長(中島武津雄君) 内田雄一君。



◆7番(内田雄一君) 来年のことを言っても現状では未定ですし、どうなるかわからんわけですけれども、経済がどうなるか見通しも微妙な中で、またこれが切れて大勢の方が失業になってしまうという危惧もあるわけなので、今すぐどうしろという話にはならんとは思いますが、そういう意見ということで意見を述べさせていただいておきたいと思います。

 ちょっと時間がないので先に行きますが、大きな2番目に進みます。

 地デジ対策の問題をお聞きいたします。

 1年前の一般質問でも一度お聞きをいたしましたが、その後の経過について伺っていきます。

 まず、現時点で難視聴地域や世帯の状況、もしわかれば普及率、地デジ化の対応が済んでいる状況などについてお願いいたします。



○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。



◎企画部長(北原重敏君) 今お話のように昨年の段階ですけれども、難視聴地域に18の共聴施設組合というものがございましたが、現在のところ未対応施設が4施設残っておりますが、そのうち3施設は個別受信に、それから1施設はケーブルテレビに移行するということになっておりまして、現在のところ、来年のアナログ放送停止までにはその事業は完了するということになっております。

 また、地デジ対応というだけではないんですけれども、情報化基本計画の中でケーブルテレビを全市で利用できるようになっておりますので、地上デジタル化に未対応の共聴施設のすべての区域がケーブルテレビのエリア内になっておりますので、そういったことでも対応をしていっていただければと思っております。



○議長(中島武津雄君) 内田雄一君。



◆7番(内田雄一君) 共聴施設についてはわかりました。

 それでは、電波の受信が困難なケースの対応について伺っていきます。

 幾つかパターンがあると思いますけれども、現在把握されているケースについてお聞きしていきたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。



◎企画部長(北原重敏君) さっきの、いわゆる難視聴地域というところがそういうところだとは思うんですけれども、別の見方をすれば、山間部においてなかなか電波が届かないというようなところがあるかと思います。そういったところについては、いろいろな支援施設等で対応しているのではないかと思っております。



○議長(中島武津雄君) 内田雄一君。



◆7番(内田雄一君) それでは、個別的な事例で聞いていきましょう。

 例えば電波が建物などによって受信状況がよくないという場合、市の建物であったりとか、それ以外の建物ということが考えられると思うんですけれども、こういった場合の対応策等を把握しておられますでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。



◎企画部長(北原重敏君) まず、市の施設でそういった状況が出ているところが、旧高松分院といいますか、その建物によるもの、あるいは鼎文化センターによるもの、それから美術博物館等の3ヵ所が現在あると認識をしておりまして、旧高松分院、現在の「ゆうゆう」でありますけれど、これは旧の建物を取り壊したことによって、その後の調査で、あのすべての世帯が受信可能になったということを確認しております。それから、鼎文化センターにつきましては、平成22年度中にケーブルテレビに移行する予定であります。美術博物館については現在調査を実施しておりまして、確認次第、対応していくということになっております。

 それから、飯田市以外の施設についてでありますけれども、現在把握しているところでは、受信障害による共聴施設が13施設あるというふうにとらえておりますけれども、そのすべてについて、個別受信をしているか、ケーブルテレビに加入するか、あるいは施設自体が廃止、あるいは廃止予定になっているというような状況でございます。



○議長(中島武津雄君) 内田雄一君。



◆7番(内田雄一君) ありがとうございます。

 前回この問題をお聞きしたときに、時又地区での難視聴問題を取り上げました。共聴施設の改修は行わずに、個別対応という方向になりまして、またそのときの御答弁では、昨年の12月に川路に新しい中継局が完成するということで、それでカバーできるというお話をいただきました。ところが、どうもいまだに1局だけ朝日放送が受信できないというお話を伺っております。こういった場合、どういうふうに対処したらよいのかよくわからないと。これは、放送事業者の責任なのか、総務省の仕事なのか、市も何かしら関与しているのか、責任の所在といいますか、どこまでだれが責任を負っておるのか、非常に見えづらいわけですが、こういった1局だけ受信できないといったような問題の場合、問い合わせというか、解決するための方法なんですが、あればわかりやすく説明をしていただきたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。



◎企画部長(北原重敏君) 今お話のように、昨年の12月に川路中継局というのが開局しまして、長野朝日放送以外の放送局についてはデジタルの受信が可能になったというふうです。ただ、長野朝日放送については川路中継局に現在入っていないので、おっしゃるとおり、この川路中継局を介した受信というのはできていない状況です。

 どうしたらいいのかというのは、私どもも何とお答えするか困るところなんですけれども、長野朝日放送については、ほかの中継局を中心に、先にそっちの方を重点的に実施しておるということがありますので、私どもも今後送信していただけるように、確認はしてまいりたいと思っています。



○議長(中島武津雄君) 内田雄一君。



◆7番(内田雄一君) これは市のお仕事ではないのかもしれないんですけれども、ぜひ相談に乗るであるとか、放送事業者にお取り次ぎを願えればというふうに、市民の皆さんもどのように対処していいかわからないという部分もあると思うので、お願いをしたいと思います。

 そして最後になりますけれども、アナログ放送の終了まで、来年の7月でございますから、残り1年を切っているということで、今テレビをつければ、アナログのテレビであれば隅の方にアナログと表示をされるし、見られなくなりますよという御案内もされておるので、皆さんももうわかってはいると思うんですけれども、市として、市のホームページを開くと、一番最初のページの結構わかりやすいところに御案内も載っております。市としてはどのように、残る期間、周知とか広報とかされていくのか、この点を伺いまして終わりにしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。



◎企画部長(北原重敏君) 今お話のように、テレビ自体でもそういった周知徹底が行われていると思いますので、ぜひ早目の対応をお願いしたいと思っているところであります。市としても、今お話のように、ホームページにおいて周知を図っているところでございますけれども、広報「いいだ」においては、9月1日号以降、毎月広報をしてまいりたいと思っております。



○議長(中島武津雄君) 以上で、内田雄一君の一般質問を終わります。

 それでは、次の一般質問を行います。

 村松まり子さん。



△村松まり子



◆13番(村松まり子君) 公明党の村松まり子でございます。

 今回の質問は、1点目は教育行政についてでございます。一つといたしまして、今回改定となりました新学習指導要領につきまして、二つ目といたしまして、全国学力・学習状況調査結果につきまして、大きな2点目といたしまして、市民の生命を守るという観点から、AED(自動体外式除細動器)のさらなる普及と、BLS教育についての2点にわたってお聞きをしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、初めに教育行政についてお伺いをしてまいります。

 初めに、新学習指導要領についてでございますが、これは平成23年度、来年度から小学校、そして平成24年度から中学校におきまして、新しい学習指導要領の完全実施となりまして、教育現場は新たな展開を始めることになります。今回の新学習指導要領の改定には、平成18年に行われました国際的な学習到達度調査、いわゆるPISAの結果が影響を与えると言われております。その結果は、日本の学力低下、特に読解力の落ち込みが顕著であった、このような現在の子供たちへの対応という視点から改定をされました新学習指導要領でございますが、まず1点目といたしまして、現行の学習指導要領と異なる点についてお示しをいただきたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 理事者側の答弁を求めます。

 伊澤教育長。



◎教育長(伊澤宏爾君) 今回改定されました新学習指導要領の趣旨でございますけれども、教育基本法で明確になりました教育の理念を踏まえまして、生きる力を踏襲しながら、知識・技能の習得と、思考力、判断力、そしてまた表現力といったものの育成のバランスを重視いたしております。それから、道徳教育や体育などの充実によりまして、豊かな心や健やかな体の育成といったところが重点化されているというところでございます。



○議長(中島武津雄君) 村松まり子さん。



◆13番(村松まり子君) 今、異なる点についてお聞きをいたしましたが、そのほかで1点、授業数とかはどういうふうになるのか、お聞かせください。



○議長(中島武津雄君) 伊澤教育長。



◎教育長(伊澤宏爾君) 授業時間につきましては、小学校では、国語、社会、算数、理科、体育の時間が増加をいたします。大体週当たり低学年で2時間、それから中・高学年で週1時間が増加いたします。また、中学校では、国語、社会、数学、理科、外国語、保健体育の時間が増加するわけでございますが、この方は週当たり各学年1時間増加をするということでございます。



○議長(中島武津雄君) 村松まり子さん。



◆13番(村松まり子君) 今回の改定で年間授業時数の増加、またあるいは学習内容の大幅増加など、大きく変わるということでございまして、平成21年度から完全実施までの期間を移行措置期間といたしまして、授業時数や指導内容につきまして、段階的にスムーズに移行していけるように取り組まれておりますが、その全体的な取り組み状況についてお伺いをいたします。



○議長(中島武津雄君) 伊澤教育長。



◎教育長(伊澤宏爾君) 平成20年度に周知徹底を図りまして、そして平成21年度から、可能なところから先行実施をいたしております。小学校では算数、理科、それから中学校では数学、理科、この辺は先行実施をしているところでございます。移行期間を経まして、小学校は来年度、平成23年度から、中学は平成24年度から、新しい学習指導要領を全面実施するという段取りになっております。



○議長(中島武津雄君) 村松まり子さん。



◆13番(村松まり子君) そこで、1点お聞きいたしますけれども、新学習指導要領の完全実施に向けまして、今、移行措置期間中から完全実施までの、各学年に示されました各教科などの標準授業数の確保ということが心配をされますが、この点はいかがでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 伊澤教育長。



◎教育長(伊澤宏爾君) おっしゃるとおり、今までの時間数よりも増加いたしますが、いわゆる詰め込み教育への転換ということではございませんで、つまずいている内容の確実な習得を図らなければいけない。あるいは、繰り返し繰り返しの学習、あるいは知識・技能を活用する学習を充実するために行うといったようなことで、学校教育目標を実現する教育課程を実施するために1日6時間授業を取り入れるというようなことで、授業時間の確保ができるように年間計画を立てまして、その中できちっと位置づけていくということになります。



○議長(中島武津雄君) 村松まり子さん。



◆13番(村松まり子君) 新しい今回の学習指導要領が示しますそういった明確な目標と具体的な学習内容を踏まえまして、今回、道徳教育の充実と、また言語活動の充実、そして伝統文化などの学習・体験も今回改定をされました。私は、これらの取り組みがこれからの児童・生徒にとりましてとても重要だと考えます。

 そこで、まず道徳教育につきましては、生きる力は豊かな人間性を重要な要素としておりまして、その豊かな人間性を支える心の育成を図るのが心の教育でございまして、まさにこれが道徳教育の基盤となるものでございまして、このことにつきましては、これからきちんと計画を立てて取り組んでいってもらいたいと思います。

 特に今回の改定の中で、道徳教育のいろんな計画につきましては、校長先生が方針を明確にする必要があるということが示されております。そして、特に大事なことは、道徳教育の推進を中心となって担う道徳教育推進教師が位置づけられて、学校として一体的な推進体制をつくることの重要性が示されております。これは、今までの道徳主義といったようなやり方とは一段階上の取り組みを示している内容でございます。こういったことを学校としてどう取り組むのか、これもお聞きしたいと思います。

 それから、言語活動の充実についてでございますが、今回の改定に言語活動の充実が盛り込まれたこと自体が、私は非常に意味のあることだと考えております。今のこういったいろんな問題が山積しております社会を生きていく子供たちが、自分の考えを自分の言葉で表現する能力をしっかり持つことが大事であると考えます。それで、今回の指導要領では、思考力、判断力、表現力を育成するために、各教科におきまして言語活動が重要視をされております。

 そして、その手段といたしましては、新聞の活用が今回明記をされております。ですので、私は、学校では来年度に向け、今から新聞活用に対する準備をしていかなければならないと考えます。今、現時点で新聞を読んでいる児童・生徒の数は、私は必ずしも多いとは言えない状況だと思います。そういった中で、急に新聞記事が教材として示された場合に、児童・生徒の戸惑いも大変大きいんじゃないかなあと思います。そこで、私といたしましては、提案でございますけれども、新聞スクラップを実践してはどうかということでございます。これは、丸ごと1日分の新聞から自分が興味を持ったこと、また関心を持った記事を切り抜いて、そこに自分の考えや感想を書き込むだけでも新聞活用への大きな第一歩となりますが、この点どうでしょうか。

 また、伝統文化の学習・体験についてでございますが、これは、今回の改定で我が国の伝統文化の重要性が指摘をされております。私はその中で、特に子供たちが伝統文化を支える地域のそういった人たちの働きや、またそういったわざ、あるいは精神を感じ取りながら、本当に確かな学力をそこで一緒に伝えながら、生きる力を身につけられるようにすべきと考えます。

 今回改定となりました学習指導要領の中で3点ほど述べさせていただきましたが、これらの具体的な取り組みはどうなのか、まずこの点をお聞きいたします。



○議長(中島武津雄君) 伊澤教育長。



◎教育長(伊澤宏爾君) 議員御指摘のように、道徳、それから言語活動、伝統文化、これらにつきましては、今度の新しい指導要領の中で充実を図っていくということで位置づけられておるわけでございまして、まず道徳教育の体制の充実でございますけれども、道徳教育推進教師ということで、現在は各学校ごと、教科ごとの教科主任の先生が中心になりまして、全体で道徳性を高めるような、そんな取り組みを行っているわけでありまして、この体制をさらに充実していく必要があると思いますので、その充実に努めてまいりたいと思います。

 それから言語活動でございますが、今、議員御提言のような新聞活用ということにつきましては、既に取り組んでいる学校もあるわけでございます。学習の実態把握、学習の過程の構想、あるいは素材の教材化といったような、いろんな授業の中で具体的にそれを取り扱いまして、現在研究をいたしているところでございます。また、御提言のありましたスクラップブックによる取り組みといったようなことにつきましても、重く受けとめてまいりたいと思っております。

 それから地域の伝統文化を知ること、これは、各学校で地域との交流というふうなことを前提に、いろんな取り組みが行われているわけでありますけれども、郷土を愛する心というものにつながるだろうと思いますので、重要に考えていかなければいけないと思っておりますし、学校・家庭・地域の連携によりまして、総合的な学習の時間を中心にしながら、各教科で、あるいは各学校で特色ある取り組みを図ってまいりたいというふうに思っております。



○議長(中島武津雄君) 村松まり子さん。



◆13番(村松まり子君) 道徳教育につきましては、これは学校だけではなくて、家庭や、また地域との連携も本当に大事になってきますので、その視点に立ちまして、経験豊富な道徳推進教師を配置していただきたいと思います。

 また、言語活動につきましては、新聞を活用することで言語力をつけることができるとされておりますので、ぜひ来年度からの新聞活用が効果的に行われまして、児童・生徒に今のリアルな社会に触れていただきながら、言語力を育成していくような実践をぜひしていただきたいと思います。

 それから、伝統文化の学習・体験につきましては、日本の文化を学習しながら、子供たちの生活を支える根本になる、まさに生きる力を身につけることを注視していただきながら、今教育長が述べられましたことを、本当に真剣に、学校全体で一体となって取り組んでいただきたいと思います。

 続きまして、全国学力・学習状況調査結果についてお伺いをいたします。

 全国学力・学習状況調査は、平成19年度から43年ぶりに、小学校6年生と中学校3年生を対象に全国悉皆方式で実施をされました。今年度は抽出方式で行われました。市といたしましては、これまでの結果を検証して、今後役立てていく必要があると考えます。そこで、1点目といたしまして、これまでの結果はどのように検証したのか、この点をお聞きいたします。



○議長(中島武津雄君) 伊澤教育長。



◎教育長(伊澤宏爾君) これは先ほどの御質問にもございましたので、お答えを申し上げたわけでございますけれども、ことしの場合は抽出調査ということで、飯田市の場合は小学校1校、中学校3校ということで調査が行われました。これをもって飯田市全体のというわけにはまいりません。

 そこで、先ほども申し上げました、県で行っておりますPDCAサイクルの新事業というもので、P調査、全校参加をして実施をしたものもございます。それらと、この全国の学力・学習状況調査の県のデータとあわせまして見た場合、学力につきましては、国語と算数、数学ともに基礎的な学力は身についていると、こんなふうに判断をいたしております。しかし、問題の内容を関連づけてとらえ、その違いを読み取ったり、わかるように説明したりする、いわゆるB調査ということになりますが、基礎的な知識・技能を活用する力、この辺にやや課題があるかなと、こんなふうに見ているところでございます。

 これらの結果を踏まえまして、各学校の個別指導に生かせるように、それから全学校統一の指導方法とか、あるいは保護者への説明のあり方といったようなものにつきまして、校長会の教育問題検討委員会、この辺が中心となりまして検討をいたしているところでございます。



○議長(中島武津雄君) 村松まり子さん。



◆13番(村松まり子君) 算数や国語や数学といった教科の課題について、もう少しお聞かせください。



○議長(中島武津雄君) 伊澤教育長。



◎教育長(伊澤宏爾君) 例えば国語ですと、漢字の読み書かというふうなものは一定の力を持っておるということでございますけれども、それを応用した長い文章から、その文章を理解して、何を表現しようとしているのか、表現されているのかというふうなこと、これに問題の内容の関連づけ、この辺が少し課題があるかなあということでございますね。それから、算数・数学におきましても同じでございまして、計算については一定の力を擁していると思いますけれども、文章表現をされている問題を解くというふうなことにつきまして少し課題があると、こんなようなことでございます。



○議長(中島武津雄君) 村松まり子さん。



◆13番(村松まり子君) 今年度行われました全国学力・学習状況調査結果でも文科省が発表いたしておりますけれども、19年度の調査開始時に小学校6年生だった児童が、今回中学校3年生となりまして再びテストへ臨んだと。その結果は、課題は解消されていなかったというふうに文科省の方で発表されております。先ほど教育長も市の課題も述べられましたけれども、そういったことを含めて、今後、飯田市としてどのように児童・生徒の指導に生かしていくのか、お伺いをいたします。



○議長(中島武津雄君) 伊澤教育長。



◎教育長(伊澤宏爾君) それぞれ教科に課題があるということが判明いたしておりますので、国語につきましては、読み書きの基本はおおむね身についているというふうには思いますけれども、自分の立場や意図を明確にして話し合う力、あるいは筆者の表現の工夫を読み取る力、それから必要な情報を活用して表現する力、この辺に力を入れる必要があると考えております。また、算数・数学につきましては、計算力、数量、図形に関する知識、この辺は、先ほど申し上げましたように、身についているというふうに見られるわけでありますけれども、筋道を立てて考えたり、多様な解決方法を見出したりすることに課題が見られるわけでございますので、今後は、図表といったものを使うなどいたしまして、数学的な表現を用いて考えたり、理由を説明したり、こういった力をつける必要があるというふうに考えております。



○議長(中島武津雄君) 村松まり子さん。



◆13番(村松まり子君) 今、教育長が述べられましたそれとあわせて、私は、大事なことは、授業改善は個々の教師が取り組むだけではなくて、やはり学校全体がチームとして取り組まなければ効果は上がらないと思いますので、ぜひこの点を願うところでございます。

 次に、文科省によりますと、平成23年度の全国学力・学習状況調査の調査方式につきましては、現在、7割の都道府県の教育委員会が全国悉皆方式を望んでおりましたけれども、文科省といたしまして、厳しい財政状況を踏まえまして、本年度と同じ3割程度の抽出方式と希望利用をあわせて実施する方針を固めたそうでございます。このことにつきまして市としてはどのように考えているのか、お聞きをいたします。



○議長(中島武津雄君) 伊澤教育長。



◎教育長(伊澤宏爾君) 国・県の動向が大きく左右してまいりますけれども、議員おっしゃられますように、来年度におきましては、現段階では抽出方式がとられるというふうな情報が流れておりますけれども、まだ詳細につきましては不明であるわけでありまして、方針が示された段階で検討してまいりたいと思います。

 ちなみに、今年度は抽出4校でございましたが、あと飯田市内の学校で7校、希望参加という形で参加をした学校がございます。そういうことでございますので、方針が示された段階で考えてまいりたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 村松まり子さん。



◆13番(村松まり子君) 私は、この全国学力・学習状況調査は、国際的な学力手法となりましたPISA型の学力にも力点を置いたものでございまして、子供の論理的な思考力や表現力などをはかることができるとされております。そういったわけで、新学習指導要領が示します学習をどのように展開していくのか、学校の課題も見えてきますので、そうすると学校と家庭が連携をして、子供の学力を向上させる取り組みをより一層推進していけるんじゃないかなあと私は思います。ぜひ23年度は全校が受けられるように希望し、調査を利用できるようにしていただきたいと思います。これは要望でございますので、お願いいたします。

 続きまして、市民の生命を守るという観点から、AED(自動体外式除細動器)のさらなる普及と、BLS(1次救急医療)の教育について伺ってまいります。

 あした9月9日は救急の日でございます。また、今月の5日から11日までは救急医療週間といたしまして、全国各地で応急手当てなどの講習会などの行事が実施をされておりまして、こうした機会を通じて、私たちも救急医療についての正しい理解と知識を深めたいものでございます。

 総務省消防庁の全国調査によりますと、突然に心肺停止をした人を市民が目撃した際に、心臓に電気ショックを与えて救命するAEDを実際に市民が使ったケースは、2008年度は1年間で2%にとどまっていることが明らかになりました。このAEDは、2004年から一般市民の使用が可能になりました。そこで、消防庁が全国の消防本部や消防局からデータを集めたところ、2008年には心筋梗塞などで患者さんが心肺停止をした6万3,283件のうち、病院以外の一般市民の前で起きたケースは2万769件、このうちほぼ半数の9,970件が市民より心肺蘇生がなされておりましたが、AEDが使われたのは429件の2%にとどまっていたことが明らかになりました。この数字は、2005年の46件に比べると10倍近くふえておりますけれども、まだ使用率は低いのが現状でございます。その理由として、まだみんなに周知が進まず、使用に不安を抱く人も多いということが上げられております。

 また、消防庁によりますと、AEDを使わなかった場合、患者さんの1ヵ月後の生存率は9.8%、AEDを使用した場合は43.8%、4.5倍にアップをいたしております。また、1ヵ月後の社会復帰率も、AEDを使わなかった場合は5.6%、使った場合は38.2%で、6.8倍にもふえております。救急隊が到着するまでに少しでも早く処置してもらうことが救命につながると言われております。このAEDにつきましては、平成19年にも質問させていただいた経過がございますが、現在のAEDの設置状況についてお伺いをいたします。



○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原重一君) 現在のAEDの設置状況でございます。8月末時点の飯田市の施設に限らせていただきますが、合計67台が設置をされております。全部の小・中学校、それから体育館、文化会館、美術博物館、図書館、公民館といった教育委員会関係で48台、それから本庁舎、福祉施設、その他指定管理をしておるところも含めまして19台、こんな内容であります。この中には、病院でありますとか、消防が職務上使うものを含めておりませんが、そのような数字でございます。以上です。



○議長(中島武津雄君) 村松まり子さん。



◆13番(村松まり子君) 今、台数がお示しがございました。設置台数はふえておりまして評価するところではございますけれども、市民の皆様からは、AEDの設置場所や、まだ使用についての問題点を指摘する声もございます。市民への設置場所の周知状況についてお伺いをいたします。



○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原重一君) 設置場所の周知状況でございますが、その前に、防災訓練でありますとか、いろんな使い方の講習会がありますが、そういった機会に、あそこにあるというようなことを周知しております。また、その設置をしております施設の入り口にはそのことを明らかにておりますし、本体のある付近の見やすいところに表示をして、いざというときに使っていただけるように広報しておるという状況でございます。以上です。



○議長(中島武津雄君) 村松まり子さん。



◆13番(村松まり子君) 今、広報の状況がお示しがございましたけれども、私は、市民がいざというときにAEDを使用するときに、だれもが、どこに設置をされているかということをよく知っているということが大事だと考えます。よくわかる案内板の設置、それから市のホームページ上で閲覧できるようなAEDのマップの作成とか、また防災マップに落としたりとか、使用方法をネット動画で配信したりして、市民への情報提供を徹底して行ってはいかがでしょうか。

 それと、AEDの設置場所についてはふえている状況でございますけれども、やはり市民の皆様が多く利用する公共施設、また避難施設等指定されている場所、また小児用パッドが認可をされておりますので、今、幼稚園、保育園等、設置している自治体もふえておりますので、そういったところにも設置が必要じゃないかと思いますが、この点はいかがでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原重一君) 議員冒頭からも申されておるとおりだと思いまして、一人でも多くの住民が結果的にAEDで救われるということは非常に重要でございます。従いまして知識を持つこと、あるいはどことどこにはあるぞということを知っていただくことは大事だと、このように認識をしております。その他幾つかの御提言をいただきましたが、きょうのところは御要望として受けとめさせていただきます。以上です。



○議長(中島武津雄君) 村松まり子さん。



◆13番(村松まり子君) ぜひAEDの設置場所の情報を市民の方に情報提供をしていただきまして、利用効果を高めて、救命率の向上に役立てていただきたいと思います。

 それから、有効期限のございますバッテリー、また電極パッドの消耗品の点検はどのように行われているのか、お伺いをいたします。



○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原重一君) ただいまの問題につきましては、基本的には設置をしております施設ごとの判断で設置したものでございますから、基本的にはその施設の管理者が点検管理をそれぞれの考えで行われていると、このように認識しております。例えば一括して保守契約を結んで管理しているところもあれば、今も御指摘の電極パッドでありますとかバッテリーの期限をAEDに表示するなどして管理をしているものと、このように思っております。以上です。



○議長(中島武津雄君) 村松まり子さん。



◆13番(村松まり子君) やはり市といたしましても、いざというときにバッテリーが切れて使用できないということがないように、保守点検の取り組みの指導をお願い申し上げます。

 次に、AEDを使うのには資格は要りませんけれども、いざというときに使うことができるように、実際にさわって体験できる機会を少しでもふやすことが私は急務であると思います。AEDの講習状況についてお伺いをいたします。また、実際にAEDを使用した例があれば、この点もお聞かせください。



○議長(中島武津雄君) 吉村危機管理・交通安全対策室長。



◎危機管理・交通安全対策室長(吉村啓史君) 平成21年度におけるAEDを使用した救命講習会につきましては、消防本部、これは市外分を含んでおりますけれども、及び日本赤十字奉仕団が開催したものといたしましては計255回、受講人数が6,119名を数えております。受講生の主な内訳につきましては、教職員、保育士、福祉施設職員や一般企業の皆さんなど幅広い職種の皆さん、あるいは日本赤十字奉仕団、消防団を初めとする地域の各種団体の皆さん、あるいは個人の皆さんが受講されておられます。

 具体的な使用例につきましてでございますが、飯田広域消防本部救急隊扱い事案といたしましては、過去3年間に1回の救急隊到着前のAED使用例が報告されております。その際の傷病者の方は、AED使用の結果、幸いにも心肺蘇生に成功したと聞いております。また、AEDを装着したものの、実施されなかった事例も多数あると聞いております。以上でございます。



○議長(中島武津雄君) 村松まり子さん。



◆13番(村松まり子君) 今、実際の使用例の説明がございました。全国的にもAEDを使って助かったという報告がたくさん寄せられておりますけれども、やはりAEDがそこにあっても、AEDのボタンを押すのは自分ではなくて、そのとき、そのそばにいるだれかに押してもらうしかございません。そういったわけで、いざというときにだれでも使える体制づくりを本当に痛感いたします。

 そこで、AEDのさらなる普及のために、BLS教育を導入したらいかがかと思います。BLSとはベーシック・ライフ・サポートの略でございまして、1次救命処置のことでございます。急に自分のところで人が倒れたりとか、窒息を起こした人に対しまして、その場に居合わせた人が、救急隊とか医師が来る前に行う応急手当てのことでございまして、専門的な薬品や器具を使う必要がないということで、正しい知識と適切な処置の仕方さえあればだれでも行うことができます。そういったことをまとめたのがこのBLSの教育でございまして、これは成人よりも児童や生徒の時期から習って、反復教育が有効と言われております。これは、平成14年度より慶応義塾の一貫教育校で実施をされておりますが、まず大人の方々のBLSについてお伺いをいたします。



○議長(中島武津雄君) 吉村室長。



◎危機管理・交通安全対策室長(吉村啓史君) お答えします。

 大人の皆さんにつきましては、救命講習会について関係機関による取り組みの結果、この地域におきましては毎年五、六千名の方が受講実績を上げているという状況でございます。さらに、消防本部においては、昨年末に導入いたしました啓発活動用の専用資機材を搭載した救急普及啓発広報車の巡回活動によりまして、この8ヵ月間で計21回、延べ1,200名を対象とした救命啓発活動を実施しております。以上です。



○議長(中島武津雄君) 村松まり子さん。



◆13番(村松まり子君) やはりいざというときに素早く利用できることが大切であると思いますので、使える方々のすそ野をさらに広めていただきたいと思います。それから、このBLS教育は小学校から習い、なれることが大切であることと、これは自分の身を守りながら人を助ける知識、年齢に応じた技術を習うことができ、なぜ知らない人を守らなければならないのか、ほかの人の命を守ることをする行為は自分の命を守ることにつながること、それが自分たちの社会を守るということにつながっていくといったことでございまして、BLS教育は技術と心を育てる教育でありまして、命の教育につながっていくと言われております。そこで、ぜひ小学校高学年から取り入れていただきたいと思いますけれども、これについての考えをお聞きいたします。



○議長(中島武津雄君) 伊澤教育長。



◎教育長(伊澤宏爾君) 学校におきましては、命の大切さにつきましての教育を主に道徳教育の中で、小学1年から各学年で行っているわけであります。それから、中学生になりますと、2年生から保健体育の授業で実際AEDについての説明、あるいは人工呼吸の指導ということが行われておるわけでございまして、ただいま御指摘のBLS教育につきましても、繰り返し繰り返し子供のころから、緊急時の的確な処置につながるという理解のもとに命のとうとさを教えていく、その第1段階をして、それから現在このBLS教育につきましては、具体的なプログラムを確立中というふうに伺っておりますので、その状況を見ながら考えてまいりたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 以上で、村松まり子さんの一般質問を終わります。

 会議の途中でございますが、ここで暫時休憩といたします。

     15時03分 休憩

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     15時15分 再開



○議長(中島武津雄君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。

 それでは、次の一般質問を行います。

 林幸次君。



△林幸次



◆20番(林幸次君) 公明党の林幸次でございます。

 統計を開始したのが1898年でありまして、それ以降で最もことしの夏の平均気温が高かったと、このように先日気象庁から発表がありましたが、まさに猛暑、酷暑の連続の夏でありました。9月に入ってからもその傾向は続いておりまして、折しもきょうは、台風9号の接近によりまして久々に涼しい日を迎えております。恵みの雨であって、被害のないことを望むところでございます。

 地球温暖化の影響などで猛暑日が続く中、雨の降り方にも変化が生じてきております。1時間の降雨量が50ミリを超える豪雨が増加傾向にあり、土砂災害の発生件数も、過去10年間の平均で1,000件を上回っているという、飯田市におきましても、7月に遠山地区を中心に大きな被害があったわけでございますが、被災をされた方々には心からお見舞いを申し上げたいと思います。

 気候変動による災害続発にどう対応していくのか、被害が甚大化する集中豪雨や土砂災害の現状にどう対処し、住民の生命と財産を守っていくのか、今、国や地方自治体に課された喫緊の課題であると思うところでございます。

 災害への備えのあり方につきましては、これまでも何回も一般質問で取り上げてまいりましたが、この9月は全国的にも防犯週間や、あるいは防犯月間として位置づけられておりますし、本格的な台風シーズンを控えて、備えの重要性の視点から、安全・安心のまちづくりに向けて防災対策のあり方について改めて伺ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。

 この夏は、先ほども申したように暑かったということもありますが、短時間に、そして局地的に猛烈な豪雨をもたらす突発的な集中豪雨が各地で発生をいたしました。遠山の例も一例ではないかと思いますが、近年、1時間の降雨量が100ミリを超えるという、こういう集中豪雨が非常にふえてきておりまして、いわゆるゲリラ豪雨という言葉が一般的になってきたところでございます。突発的に起こる豪雨でありまして、事前の予測が難しいという点もあって、集中豪雨の頻発に、私の地域は大丈夫だろうかと、こういう国民の不安の声も高まってきているところでございます。早急にハード、ソフトの両面から具体的な対策を進めていかなければならないと、こう思うところでございます。

 そこでお伺いいたしますが、当地方におけます近年の気候変動の実態、それと、それに伴います土砂災害の発生状況についてお伺いしたいと思います。ゲリラ豪雨に対する防災的な認識についてもあわせてお示しをいただきたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 理事者側の答弁を求めます。

 吉村危機管理・交通安全対策室長。



◎危機管理・交通安全対策室長(吉村啓史君) お答えします。

 ゲリラ豪雨とは、最近、マスコミを中心に取り上げられる機会が多い集中豪雨の一形態でありまして、従来型の集中豪雨よりも急激かつ短時間での降雨が特徴と言われております。

 市街地の高温化による上昇気流の影響による都市型災害のイメージが強いわけですございますけれども、当地域におきましても、気圧前線の停滞等によりまして時間雨量が50ミリを超える猛烈な集中豪雨の襲来をたびたび受けていることから、当市におきましても通常体制の中で意識しながら警戒し、情報収集を行っているところでございます。

 なお、今回の災害においては、南信濃において最大1時間雨量49ミリを観測しております。以上でございます。



○議長(中島武津雄君) 林幸次君。



◆20番(林幸次君) 状況をお示しいただきましたが、気象庁がことし6月に発表しました気候変動監視レポート2009によりますと、全国で約1,300ヵ所設置してある地域気象観測所が観測をした1時間の降雨量50ミリ以上の豪雨の年間発生回数についての発表でございますが、1976年から1986年までの平均で160回だったと、年平均ですね。これに対して1998年から2009年までの平均は233回で、大変今急増しているというものでございます。また、1日に降る雨の量でありますが、400ミリを超える物すごい雨でありますが、こういうケースも同じ時期の比較で年間平均4.7回であったのが、現在は9.8回で倍増しておるという実態が明らかになったわけでございます。

 このように気象変動等の影響でゲリラ的な集中豪雨の発生が高まっている状況に対しまして、市長の見解をどのようにとらえておるのか、お聞きをしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) 集中豪雨が、今お話があったようにゲリラ化している、突発的に起きるということにつきましては、私も大変重大な関心を持っているところであります。

 やはりこの地域は、そういった都市型というような言葉が当てはまるところではないと思うんですが、それでも、これだけ突発的な集中豪雨が起きてきているということについてはやはり重く受けとめまして、今後ともしっかりと危機管理・交通安全対策室を中心にして警戒をしてまいりたいと思うところでございます。



○議長(中島武津雄君) 林幸次君。



◆20番(林幸次君) こういう状況をとらえて、今後の対応が非常に大事になってくると、こう思うわけでございます。

 気候の劇的な変化に伴って、近年の土砂災害が増加、激甚化の傾向にあると、このように今国は、国交省が指摘をしておりますけれども、こういう地球温暖化の状況が進行すれば、なお一層そういう傾向がふえるんではないかというふうに危惧をいたしております。

 また土砂災害の危険箇所は、全国に52万ヵ所あると言われておりますけれども、これに対して土砂災害防止法に基づく都道府県知事による警戒区域への指定状況、ことしの6月30日現在でございますが、18万ヵ所と、指定箇所の3分の1にとどまっていると言われております。頻発する土砂災害に対して、国や県、そして地方自治体の対応が明らかにおくれていると言わざるを得ない実態かと思うわけでございます。

 そこで、今後の気象状況の影響による将来的な豪雨災害に対して対応策をどのようにとっていくお考えなのか、お示しをいただきたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 吉村室長。



◎危機管理・交通安全対策室長(吉村啓史君) 具体的には災害対策本部機能のさらなる向上や初動体制の見直し、自助及び地域自主組織の皆さんにおきますところの能力の向上、あるいは災害情報システムの整備等を考えております。



○議長(中島武津雄君) 林幸次君。



◆20番(林幸次君) いろいろ考えられることがあるというお話でございましたけれども、そういうことを着実に推進していくことが大事ではないかと、こう思うわけであります。

 飯田市もさまざまな防災対策を講じているわけでありますけれども、現在の防災対策が近年の激しい豪雨を想定したものであることも、これからは必要になってくるだろうというふうに認識をしておるわけですが、多発化するゲリラ豪雨に備えて、飯田市の地域防災計画の見直しについての検討というのもこれからは必要じゃないかという感じがするんですが、この点いかがでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 吉村室長。



◎危機管理・交通安全対策室長(吉村啓史君) 現在のところ、見直しの検討の予定はございません。

 なお、気象庁の気象注警報や土砂災害警戒情報の発表基準の改正等が行われた場合につきましては、見直しが必要であるというふうに考えております。



○議長(中島武津雄君) 林幸次君。



◆20番(林幸次君) 確かに国の基準に基づくところが多いと思うんですけれども、市として検討すべき点は多々あると思うんですよね。行政の取り組みのおくれで新たな被害を招いておってはならないと思いますし、そのためにも対応を急ぐべきであるというふうに思うところでございます。

 こういう状況の気象変動が続く中で、土砂災害のハザードマップの作成が急がれてくるんじゃないかと思っております。昨年9月にも私は同様の質問をいたしまして、それに対しての答弁で、平成22年度中には全地区の策定を行うと、こういうお話でございましたが、このハザードマップの策定状況はどうなっておるんでしょうか。

 また、マップに記載されている危険箇所情報の住民への伝達方法、あるいはそれに基づいた避難等への各種の発令基準についてお聞きをしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 吉村室長。



◎危機管理・交通安全対策室長(吉村啓史君) ハザードマップにつきましては、竜東地域の4地区が未整備となっております。

 なお、今年度中には完成を予定しておりますけれども、区域指定に必要な長野県の準備がおくれておりまして、現在のところ、翌年度にずれ込むおそれが高い状況にございます。

 したがいまして、早期に完成すべく関係機関に働きかけている状況でございます。

 それから、ハザードマップに記載された各警戒区域に居住されている該当者の皆さん方につきましては、飯田市が制定しました土砂災害避難発令基準に基づきまして、避難準備情報、これは自主避難でございますけれども、これを手始めとしまして、避難勧告、避難指示等についての気象状況などに応じて、所轄の自治振興センターから個別に電話連絡をする体制を整えております。

 なお、状況によっては、同報系防災行政無線やエリアメール、安全・安心メール等の各種防災情報媒体を多重的に運用して、確実な情報伝達に努めることとしております。以上です。



○議長(中島武津雄君) 林幸次君。



◆20番(林幸次君) 各種の発令基準についてはよくわかりました。

 それで、ハザードマップの策定状況ですが、竜東4地区の分が残っていると。これが県による区域指定のおくれで残っているというお話でございますが、これは今年度中の策定は無理なんでしょうか、当初の予定どおり。特にこの地区は中山間地域でもありますし、山や河川、そして沢が多い地区でございますので、早急に策定を行うべきじゃないかと思いますが、いかがでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 吉村室長。



◎危機管理・交通安全対策室長(吉村啓史君) 議員御指摘のとおり、引き続きまして長野県に対して早急な策定作業の実施を求めてまいります。



○議長(中島武津雄君) 林幸次君。



◆20番(林幸次君) 県への働きかけも強めながら、早急に策定ができるような体制を求めておきたいと思います。

 ハザードマップができますと、対象となる地域の住民の皆さんに配布されるようになっておりますね。そういう中で、有事の際にこのマップを有効に生かすために、策定されたハザードマップの情報を地域においていかに共有してこのマップを活用していくかという、これが一番大事だと思うんです。できただけじゃ意味がありませんので。この辺の対応についてどのようになっておるのか、お示しをいただきたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 吉村室長。



◎危機管理・交通安全対策室長(吉村啓史君) ハザードマップにつきましては、当然のことながら対象地区の皆さんには全戸配布しております。

 また、警戒区域に居住の皆様方には個別に説明会を開催いたしまして、内容について御説明を差し上げております。

 また、地域防災の希望者のための教材としての活用や、各種の防災講習会、講演会等での活用等、今後も実施していくつもりでございますので、よろしくお願いいたします。



○議長(中島武津雄君) 林幸次君。



◆20番(林幸次君) 説明会や講習会で周知をしていくということでございますが、より多くの住民の皆さんの参加を図って、防災意識を高めていくことが大事だと思いますし、いざというときにマップの成果を発揮できる、こういうものでなくてはならないと思うわけでございます。

 そしてまた、これらは、先ほど申し上げましたように、昨今のゲリラ豪雨を想定したものであることが必要だろうと、これからは、こういうふうに思うところでございます。

 それで、近年の各地の洪水状況を見てみますと、ハザードマップと実際の被害が食い違う点があちこち見られるんですよね。例えば2008年8月の豪雨で、約4,000戸が浸水して2人の死者を出した愛知県岡崎市の場合、浸水被害を受けた住宅の半分は、市でつくったハザードマップにおいては洪水の心配がシロだという、こういう地域だったんですね。それからまた、昨年7月の豪雨で265戸が浸水をした福岡県の城南区でも、ハザードマップにおいてはシロの地域だったということでして、ハザードマップとの現実の被害の発生状況が食い違ってきている現状が起きているということでございますので、降雨量が増大してきている中で、状況に応じてマップの点検だとか、あるいは改定等もこれから考えていかんならんだろうと、こう思うところでございます。

 次に進みたいと思いますが、局地的な集中豪雨の増加に並行しまして、最近では山が岩盤部分から大規模に崩れる、いわゆる深層崩壊、これも被害が目立ってまいりました。深層崩壊は、表層が崩れる、いわゆる表層崩壊と違いまして、下層にある岩盤そのものが同時に崩れてくるという、こういう現象のようであります。大きな土砂の塊が崩れるたびにスピードが速くて、そして広範囲に大量の土砂が流れるという、こういう特徴があるものでございます。一たび崩壊が起きますと、規模が大きいだけに被害が甚大になる可能性があるということでございます。このような深層崩壊の被害を防ぐためには、発生の危険がある場所、あるいは崩壊する土砂の規模、こういったものをあらかじめ事前に調査をしていく、把握をしていく、こういうことが必要になってくると思うわけでございます。

 8月11日に国土交通省が、深層崩壊の発生頻度を策定した全国マップを公表いたしました。そこでは、この飯田下伊那地域は全国でも有数な危険地域に分類されているんですね。そういうことで、この現状はどうなっているのか、深層崩壊の発生危険場所、あるいは崩壊規模の調査についてどのように考えておるのか、お考えをお示しいただきたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 吉村室長。



◎危機管理・交通安全対策室長(吉村啓史君) 現時点での国からの具体的な内容説明はございません。

 報道によれば、今回公表されました全国マップは、簡易な調査により深層崩壊の総体的な発生頻度を推定したものであり、各地域の危険度を示す精度なものではないとされており、今後の国による詳細な調査が待たれるところでございます。

 なお、当地方の地理的な特性から、深層崩壊には重大な関心を寄せながら、今後の対応をしてまいりたいと思っております。



○議長(中島武津雄君) 林幸次君。



◆20番(林幸次君) 今回の国交省の発表の全国マップは精度の低い問題があるので、こんな認識の上でございますけれども、このマップを見てみますと、深層崩壊推定頻度区分、こういうところで特に高い、4段階になっておるんですが、一番高いところで特に高いとされている区域が、長野県では48%、約半分が長野県全体のその区域だと。これ全国トップなんですね。断トツです。しかも、この南信州地域の大半がその部分に含まれていると、こういう状況でございます。

 さらに、表層崩壊に起因をする土砂災害危険箇所を見てみますと、土石流危険渓流数、そして急傾斜地崩壊危険箇所数とも長野県は極めて高い数値になっておるわけであります。こんな状況を見ていきますと、この地方としての独特の地形の状況、あるいはそれに対応した取り組みが必要になってくるのを改めて思うわけでございます。

 国の対応のおくれ、確かに遅いものがあると思います。こういう部分はあるわけでありますが、先ほど申し上げたように、この地域というのは大部分が急峻な地形であると。あるいは急傾斜地や地すべりの指定の区域も多いところでございますので、市として一定の調査というものを行う必要があるんではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 吉村室長。



◎危機管理・交通安全対策室長(吉村啓史君) 国土全体に及ぶ調査が国土交通省において実施されると聞いております。危険性につきましては十分認識しております。しかし、飯田市としては、国の動向を注視している状況でございますので、現時点では独自の調査を行う判断までは至っておりませんので、御理解いただきたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 林幸次君。



◆20番(林幸次君) 吉村室長は、今現在では調査の判断に至っておらんと。これから具体的に検討していく部分もあろうかと思いますけれども、こういう状況を、先ほども市長にちょっとお聞きしましたけれども、市長はどうお考えでしょうか、お聞きをしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) 今、国の方でこの調査を実施していくんじゃないかというように見ているわけでありますが、確かにお話があるように、この地域、非常に急峻な地形の中で、そういった深層崩壊等につきましても厳しい状況が予想されるという中において、どういうふうな形でこれに対応していったらいいかというのは、なかなか一自治体だけでは対応し切れない部分があるというふうに考えております。国・県と連携をしながらの対応というものを模索していく必要があるんではないかなと考えているところであります。



○議長(中島武津雄君) 林幸次君。



◆20番(林幸次君) 確かに飯田市だけでいかない部分もあろうかと思いますけれども、特殊な地形である、長野県においては特殊ではないんですけど、全国で見ると、こういう地形を見た場合に、地元としての対応ができる部分もあるんではないかと思っていますので、そんな検討をお願いしたいと思います。

 先ほども触れましたけれども、最近の降雨量、時間80ミリ、あるいは100ミリを超えるなんていうのが頻発している状況でございます。そこで、現在、多くの地方自治体におきましては、1時間当たりの降雨量50ミリというのを大体目安として河川行政なんかを進めているところが多いようでございますけれども、私はこのままでいいのかどうかと、最近、疑問を持っているところでございます。そういったところから防災対策を強化していくという視点から、基準雨量、あるいは設計雨量の見直しの検討というものも今後必要になってくるんではないかというふうに考えておるんですが、この点いかがでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 吉村室長。



◎危機管理・交通安全対策室長(吉村啓史君) それでは、避難勧告や指示を出す場合の重要な判断基準となる気象庁発表の気象注警報につきましては、現在、遠山地域を含んだ飯田市の全地域を一つの対象として運用されております。そのため、長野地方気象台に対しましては、地域的に広大で、気象特性の異なる遠山地域と飯田地域とを分けて注警報を発表するように、かねてから要望してきたところでございますけれども、最近の情報によれば、具体的な検討に着手される予定と聞いております。

 気象注警報は、その地域の地質や地形等を気象学的な知見から分析し、時間雨量や累積雨量の発表基準を定めており、防災対応時において最も信頼する情報であるため、これらの見直しに沿った対応を考えております。



○議長(中島武津雄君) 菅沼建設部長。



◎建設部長(菅沼良収君) 市で行います河川改修につきましては、設計基準に基づいて10年確率で設計をしております。

 設計基準は、国土交通省令による基準を採用しておりまして、ゲリラ豪雨による雨については特に考慮は現在しておりません。市単独による設計基準の見直しはできないものですから、国の基準の改定があれば、その時点の改定の基準を使っていくということになります。



○議長(中島武津雄君) 林幸次君。



◆20番(林幸次君) わかりました。

 国は現在、ゲリラ豪雨のことを想定していないと、考慮していないと、こういうお話でございました。現在は確かにそうかもしれません。ここがまさに行政の対応のおくれではないかと思うわけでございます。しかし、災害はいつ起こるかわからないわけであります。そういった意味で、先手先手の対応が望まれてくるんじゃないかと思いますし、ある意味で、国や県への働きかけもこれからより一層必要になってくるんじゃないかと思っております。

 災害に強いまちづくりの推進に当たっては、行政の役割は大変大きいわけでありますけれども、一方で、地域住民、あるいは地域のいろんな組織や企業の役割、これも大変重要になってくると思います。現実に各地で起こっている自然の猛威、こういったものをしっかりと認識しながら、住民一人ひとりが平常時から防災意識をしっかり高めていく、そういうことによって防災を防げることも大変多いんではないかと、こう思うわけでございます。

 また、災害に強いまちづくりに不可欠なものとしては防災力の向上であると、まずこれが大事だと思っております。そのためには、市民と行政、そして市民と行政の連携のもとに中期的、長期的な視点に立っての理念、あるいは基本方針に基づいた災害予防策の着実な推進がこれから大変必要になってくるだろうと、こう認識をするところでございますので、これまで取り組んできた防災対策をなお一層強化充実をしながら、これからの安全対策をどう図っていくか、この辺が大変重要になってくると認識するところでございます。

 それから次へ参りたいと思いますが、毎年、飯田市においても防災の日を中心として防災訓練を行っておりまして、ことしも8月29日に行ったところでございます。例年の飯田市の防災訓練でいきますと、地震あるいは火災を想定した訓練が大半でございます。これはもちろん大事であると思うんですけれども、先ほど申し上げました自助、共助、こういうところを強化するという面で、あるいは災害を少なくしていく減災のために、今後の防火訓練、防災訓練においては、このゲリラ豪雨に対する知識や心がけを学ぶ訓練も大事じゃないかと。要するに、猛威を振るう豪雨に対する避難訓練も大事ではないかと思いますが、この点はいかがでございましょうか。



○議長(中島武津雄君) 吉村室長。



◎危機管理・交通安全対策室長(吉村啓史君) 従来の地震防災訓練の中では、集中豪雨等に関するメニュー化は困難と考えられます。そこで、ことし6月に丸山地区を主会場として実施しました土砂災害防災訓練を、来年以降につきましても継続的に計画してまいりたいと、そのように思っております。

 また、出前講座や防災講演会等のさまざまな機会を通じまして、関連知識の普及に努めてまいりたいと思っております。以上です。



○議長(中島武津雄君) 林幸次君。



◆20番(林幸次君) いかに住民の皆さんの防災意識を高めていくかという、新しい気象状況に対応した防災的な備え、あるいは、いざというときにも避難ができるためにも、事前のそういう防災意識の向上もこれから本当に大事になってくる、こう思っておるところでございます。

 地震災害、あるいは風水害、それから土砂災害、いろんな自然災害の発生が懸念されるわけでございますが、災害の発生自体は自然現象でありますから、とめることはできないと思います。しかしながら、ふだんからの、先ほど申し上げたように、ふだんからの備えによっての対策によりまして、防災あるいは減災は可能であろうと思うわけですね。そういった意味で、行政としての防災対策を拡充していく、これはもちろん大事でありますし、先ほどの防災意識の向上、あるいは高齢社会における地域での共助の連携による防災力の強化、地域のつながりが薄くなっているという時代でございますので、より以上これから防災という視点でも地域の連携強化が大事になってくるだろうと、これが今後の一つの課題ではないかというふうに感じているところでございます。

 次に進みたいと思います。

 社会福祉施設の安全対策についてでございます。

 安全対策、今回は1本に絞ってお聞きをしておりますが、ここでは社会福祉施設についての安全対策をお聞きをしてまいりたいと思います。

 御案内のように、社会福祉施設には、自分での安全確保あるいは避難が困難な入所者が多いわけでございまして、それだけに、施設あるいは設備や備品等の対策や、避難体制などの安全対策がより重要になってくるんだろうと思っております。有事の際に備えて、特に各施設の立地条件を考慮した対策が必要であると思うわけでございまして、地震や豪雨の際に土砂崩れがどこで起きるのかを想定した避難マニュアルがあるべきであると思いますし、それに基づいた訓練があるべきだろうと、こういうふうに思っているところでございます。

 そこで、特養あるいはデイサービス等の高齢者福祉施設、たくさん飯田市内にもあるわけでありますが、そういう施設において、より有効性のある防災対策をするために、立地条件ですね、地質だとか地盤だとか地形だとか、こんなような調査もこれからしていかないかんのじゃないかと、こういう必要があると思うんですが、この点はいかがでございましょうか。



○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原重一君) 立地条件でございます。

 御指摘の高齢者を対象といたしました社会福祉施設につきましては、その福祉施設建設に当たって事前に、御指摘の地盤、地質、地形等の調査をしまして、その調書を県へ提出をすることとなっております。

 したがいまして、事前には調査がなされているということでございます。ただ、現状では、その建設の、さらに念のための調査というようなことは行っていない現状でございます。以上です。



○議長(中島武津雄君) 林幸次君。



◆20番(林幸次君) 建設に当たって設計上必要だったんでしょうから、調査をしたということですが、建設当時と現在では、先ほど来申し上げているように、各種の災害の発生状況、あるいはそれに対する危険度が大変変わってきているわけですね。ですから、そういった意味での状況に対応していく意味で私は申し上げているわけでございまして、建設時に調査をしたからそれでいいという、これだけではおさまらんじゃないかと、昨今の状況を見ていますと、こういう思いで今お聞きをしておるわけでございます。地震への対応、あるいは昨今の豪雨による土砂災害の対応として、市として調査をするなり確認をしていく、こういう必要性がどうしてもあるんではないかと思いますが、いかがでございましょうか。



○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原重一君) ただいまの御指摘につきましては、先ほどからも議論をされております防災ハザードマップ、このマップには、土砂災害危険区域でありますとか、災害時の要援護施設、ただいまのデイとか特養が表示されておりますことから、施設周辺の危険区域の確認や避難場所の検討などに今後も活用していきたいと、このように思っているところであります。



○議長(中島武津雄君) 林幸次君。



◆20番(林幸次君) ハザードマップの活用を考えていくということでございます。それは当然必要なことだと思います。せっかくできたハザードマップを活用しながら、安全対策は必要だと思うんですが、私が申し上げたのは、各施設の防災計画をより充実させていくという意味で、施設そのものの立地状況の確認の必要について伺っているわけですね。

 次に進みたいと思いますけれども、それでは、避難弱者である入所者、自立しての避難が非常に難しいという入所者に対しての対策として、各施設の避難計画、こういったものは、立地場所や地盤、記述に見合った対策になっているのかどうか、この点をお聞きしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原重一君) ただいま議員の御質問にもありましたように、各施設ごとに防災計画というのが定められております。その中で、安全に配慮をした避難経路、避難場所といったもとが決められておりまして、施設における防災訓練におきましても、立地場所であるとか、地盤、地質に問題のない避難場所へ避難が行われることとなっております。

 今後は、そういったことの実証みたいなものを進めていくべきものとは思っているところであります。以上です。



○議長(中島武津雄君) 林幸次君。



◆20番(林幸次君) ちょっとどうもかみ合っていないような感じがするんですよ。

 安全な場所へ避難をする、これは当然ですよね。私は、こういう昨今の気象状況の異変に対応して、立地条件を把握していなくて、要するに施設がどういう立地にあるのかどうかわかっていない状況の中で、より安全な避難計画になっているのかどうか、こういう点を伺っているんですよね。この点、いかがでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原重一君) 議員御指摘の部分につきましてはある程度存じておるところでありますが、それをまた御提言として今後の課題というふうに理解をしております。



○議長(中島武津雄君) 林幸次君。



◆20番(林幸次君) ぜひこれ、また具体的に取り組みを検討していただきたいと、こう思うわけでございます。

 次に進みたいと思いますが、飯田市は、学校あるいは保育園の耐震化を先行して進めてまいりました。学校については今年度ですべて終了するわけですね。この取り組みについては大変評価をしたいと思います。その後、各地区の公民館、地区の拠点施設でありますが、この公民館の耐震診断を行ってきたところでありまして、すべての施設の診断が終わったようにお聞きしております。それによりまして、今後、公民館についての具体的な耐震化の方針が出されていくんだろうと、こういうふうに思っておりますけれども、社会福祉施設についても早急に耐震化対策が必要ではないかというふうに思うところでございます。

 そこで、飯田市の社会福祉施設の耐震診断と耐震化対策の現状について伺っておきたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原重一君) 飯田市の高齢者福祉施設を中心とした施設の耐震化の現状でございますが、建築基準法施行令の改正によりまして、新しい耐震基準が施行されたのが、御案内のとおり昭和56年でございますが、それ以降に建築確認を受けた建物に対しましては、新たな耐震基準が適用されております。

 そこで、市が管理をします特別養護老人ホーム3施設、それからデイサービスセンター12施設でございますが、1施設を除いて、残る13施設につきましては、ただいま申し上げました56年以降の建設でございますので、新たな耐震基準が適用されておりまして、その点ではクリアされていると、こういう考えであります。その残る1施設でございますが、昭和49年に建設された特養飯田荘でございます。これにつきましては、現在のところ、耐震診断を実施しておりません。以上です。



○議長(中島武津雄君) 林幸次君。



◆20番(林幸次君) 社会福祉施設の数あるうち大半が、昭和56年以降の、いわゆる新耐震の基準によってつくられたものであると、こういうお話でございました。そんな中で特養飯田荘、これだけが昭和49年の建設で、いわゆる新耐震以前のものであると、こういうお話がございました。そうしますと、この特養飯田荘については耐震化対策を早急に考えていかんならんと思うわけでありますけれども、これにつきまして、今後の方針をどのように考えておるのか、お示しをいただきたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) 飯田荘を初めとした社会福祉施設につきましては、後期基本計画の中で検討することを考えているところであります。



○議長(中島武津雄君) 林幸次君。



◆20番(林幸次君) 後期の基本計画の中で具体的に考えていくということですね。

 じゃあ、今、高齢者関係の施設に絞ったような形で伺ってきましたけれども、当然、障害者に関しての社会福祉施設についても同じ考えであると、こういう認識でよろしいんでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原重一君) 御指摘のとおりであります。



○議長(中島武津雄君) 林幸次君。



◆20番(林幸次君) はい、わかりました。それじゃあ後期計画の中で着実な推進を願っておきたいと思います。

 それと、公の施設は新基準でできているところが多いようでございますけれども、当然民間の施設、これは古い施設もありますし、たくさんの施設があるわけでありますので、こういった点について、安全対策についても行政としてきちんと対応していくような周知徹底を図るという、こういった指導も必要ではなかろうかと、このように思うわけでございます。

 そこで、福祉施設における、また特に地震の際になってくると思いますけれども、施設において設備や備品等についての安全対策、これも大変重要であると思っておりますし、地震に備えた屋内あるいは屋外の対策、これ非常に大事だと思いますが、この辺の対策はどのようになっているんでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。



◎保健福祉部長(原重一君) 火災、震災、その他災害の防止を目的としました消防計画を、これも各施設ごとに作成をし、緊急時の避難訓練あるいは消火訓練等を実施しているところであります。

 地震に備えての家具転倒防止、ただいま御指摘がありましたが、こういったことは各施設で具体的な対応をしております。

 また災害時においては、施設職員のみでは対応がし切れないというようなことも想定をされますため、今後は施設と地域がより密接に連携を図って対応していくべきと、こう考えております。以上です。



○議長(中島武津雄君) 林幸次君。



◆20番(林幸次君) いずれにしても、災害時に市民の生命、身体、財産を守るという、被害を最小限にとどめている対策が今後一層求められてくると思います。

 最後に、市長に社会福祉施設の安全対策についての考え方を、見解をお伺いして終わりたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) 防災対策は、私の推進する施策の3本柱の一つであることは御案内のとおりだと思いますし、やはりこの市政というものは、社会的に弱い立場の市民の方々に手を差し伸べるのが基本という考え方もお示ししているところであります。今後も引き続きこの社会福祉施設に対します防災対策ということにつきましても、しっかりと考えていきたいと思っているところであります。



○議長(中島武津雄君) 以上で、林幸次君の一般質問を終わります。

 それでは、次の一般質問を行います。

 清水勇君。



△清水勇



◆3番(清水勇君) 会派のぞみの清水勇です。

 9月になって、お暑うございますというふうに言おうと思って来ましたが、きょうは台風の影響で雨も久しぶりに降りまして、台風の中心もどうも静岡、神奈川の方へ去ったようで、一安心かなというような感じであります。久々の雨で、野菜にはちょうどよかったんではないかなというふうに思っている次第であります。今後もやんわりと雨は欲しいところであります。

 さて、9月1日よりアユのころがし漁が、天竜川下流の天竜川本流、支流で解禁になりました。9月15日からは全面解禁になりますが、ことしのアユの成長はどうでしょうか。

 また、暑い日がことしは続きましたが、雨の降り方も少ないように思います。ことしのキノコはどうでしょうか。気になるところであります。毎年9月にはこれを言わせていただいております。

 国の政治では、民主党の代表選が行われております。衆議院選対策のために幹事長をおりた方が代表に立候補され、当選されれば総理、国民の皆さんはどうお考えでしょうか。国会議員ならば、国、国民、地方をしっかり考えた政治を行ってもらいたいものだと思います。

 また、長野県も新知事になりました。長野県は広く、地域によって環境や産業、また政策等も異なります。しっかりした県政運営をお願いしたいものです。

 さて、身近では9月4日の土曜日に、天龍峡姑射橋で龍峡小唄の盆踊りが15年ぶりに行われました。多くの皆様の参加がありました。屋台等の出店もあり、多くの親子が楽しんでおりました。また、三味線の生演奏により、また生歌も船下りのガイドさんたちが歌う中で、1時間半、盆踊りが行われました。三味線では、粂原産業部長も浴衣姿で1時間半演奏をしておられました。また市長も浴衣姿で最後まで踊っておられました。少しやせたんではないかと思っておる次第であります。橋の上は川風も気持ちよく、子供から大人まで、参加者の皆さんは気持ちよく踊っておられました。来年も参加したいものです。多くの皆さんがまた参加されることを期待しております。

 きょうは竜東3人が災害の件を、私も含めてやることになりました。それぞれ7月の豪雨災害では、崩落、土砂流出等、いろんな災害が起こりました。

 それでは、通告に従い、質問席に戻りまして質問をしていきたいと思います。

 初めに、7月13日、14日から起きました豪雨災害についてお聞きしていくわけでありますけれども、13日より降り続いた雨により、建物被害、土砂崩れや土砂流出による道路の通行どめ、飲料水にも影響が出ました。そんな中、市内の業者から飲料水や食料品、ブルーシート等の寄附もあり、また飲料水確保のために、県内16団体、県外10団体、計35台の給水車も協力を得ました。大変ありがたいことだったと思います。

 7月14日14時45分から災害対策本部も設けられ、6回開催され、議員にも随時状況報告がありました。一時は国道152号も通行どめになり、上村地区、南信濃地区が孤立する状況になりました。

 そこで、今回は国道152号、これは三遠南信自動車道の一部供用道路になります。そこで災害状況はどうであったのか、お聞きしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 理事者側の答弁を求めます。

 菅沼建設部長。



◎建設部長(菅沼良収君) 7月14日の豪雨によります上村、南信濃地区の国道152号の災害でございますが、沢からの土砂流出によります通行どめ箇所が、上村地区4ヵ所、南信濃地区8ヵ所の計12ヵ所で発生をいたしました。また、南信濃地区で1ヵ所の路肩決壊が発生をしております。以上でございます。



○議長(中島武津雄君) 清水勇君。



◆3番(清水勇君) 先ほど細かい災害については湊議員の方がされましたので、152号に関係したものでいきたいと思っております。

 14日の12時21分、お昼ですけど、ウッドアンドアース付近の沢の土砂流出から始まりまして、14日19時20分、ツベタ沢土砂流出など、昼間から夜にかけて通行どめになりましたが、災害復旧工事の対応はどのようであったのか、お聞きしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 菅沼建設部長。



◎建設部長(菅沼良収君) 災害復旧工事につきましては、道路管理者であります飯田建設事務所が地元業者さんに依頼して、15日早朝から排土作業を行っております。1ヵ所を除き、15日中に排土作業を完了し、通行ができるようになっております。

 その1ヵ所でありますが、上村地区のツベタ沢につきましては、大量の土砂により国道が横断をしております河川が埋塞をいたしました。排土し、河川の床断面を確保するのに時間を要したため、16日の正午に通行どめを解除となりました。その間でありますが、市としましては、両自治振興センターを通じまして通行どめの情報を流すとともに、15日から災害現場に土木課の職員を派遣し、飯田建設事務所職員と協力・連携し、早急な復旧に努めております。



○議長(中島武津雄君) 清水勇君。



◆3番(清水勇君) 災害対策本部の設置から始まって、市の職員の皆さん、関係者の皆さんも大変御苦労さまだったと思います。

 私も7月17日の土曜日に上村、南信濃地区を見てきました、主に国道ですけど。今回、国道の主な通行どめ箇所は、各河川、小さな沢、小さな沢も多分国道に通行どめにはならなかったと思いますが、相当荒れておりました。この土砂の流出や、また、そこに間伐材の流出等も片づけた後に見受けられました。220ミリ、先ほどの説明でもありましたけれども、豪雨の降り方には問題があったとは思いますが、今回、そういった沢の災害の要因をどのようにとらえているのか、お聞きしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 菅沼建設部長。



◎建設部長(菅沼良収君) 災害の原因ということでございますけれども、南信濃地区の観測でございますが、13日23時からの24時間雨量で230ミリ、時間最大雨量につきましては14日の16時から17時まで1時間で36.5ミリ、こういった多量の降雨がございました。また、14日の16時から19時までの3時間に100ミリ近い降雨を観測しております。こういった大量の降雨によります遠山特有の急峻な地形と脆弱な地質が相まって、沢の上流部に堆積をしておりました土砂や、今、議員御指摘の間伐材などが押し出して発生して、道路にあります暗渠を埋塞させたというふうに判断をしております。



○議長(中島武津雄君) 清水勇君。



◆3番(清水勇君) 今回この152号線の災害について今いろいろ質問しましたのは、三遠南信自動車道のこれが供用区間であり、また、今回のような雨量で通行どめになったということで、今後これが供用開始になる、また、なる前にもこの道路は南信濃地区、上村地区の重要な生活道路でもあるわけです。その中で各沢も、砂防等の措置をしてあるところもありますが、これらにつきまして、やはりこの道路の安全性を考えていく上では、国や県にきちんと要望していかなければならない。そのためには、飯田市としてやはりこういった沢や河川といいますか、その調査をしっかりして、道路の安全性を確保するためにも、県や国に要望していかなきゃならないというふうに考えております。

 そこで、飯田市としてどのような取り組みを考えていくのか、お聞きしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) 今、議員御指摘のように、この152号につきましては、三遠南信道の供用道路というような側面も持っておるわけであります。まさに現道活用区間ですね。そういったところでこうした土砂流出が多く発生したということについては、非常に重く受けとめていかなきゃいけないというように思っております。やはり山林を守っていくという、そういった観点を持ってこの対応を今後考えていく必要があるだろうと思うわけであります。

 ツベタ沢につきましては、国によります直轄砂防事業が既に予定をされております。また、ほかの沢につきましても、治山事業による恒久対策を長野県林務部、それから道路管理者であります長野県の飯田建設事務所が協力して、今早期事業化になるように考えていただいておるわけでありますが、引き続きそうしたことを要望していくことが必要だろうと思うわけであります。



○議長(中島武津雄君) 清水勇君。



◆3番(清水勇君) 先ほどの湊議員の質問の答弁の中に、各班に分かれて、延べ15班ほどそれぞれの災害箇所を見て回られたというようなことも説明がありました。私はこの152号線沿いの沢だけではなくて、やはり山肌、もろいというか、そういった地質、先ほどの説明のとおりあると思います。それで、何年か前に四国の四万十川水系、四国の方でも台風のときに植林した森林が倒されたというような状況もありました。あれはやはり山も急なのと、植林したんですけれども、やはり針葉樹は根が奥へ入らないというようなこともたしかあったと思います。それにつきまして、やはり今後、林務課というんではないですけれども、そういったことも考えた上での対策の方も市としては考えていくことが必要ではないかと。それについては県の治山の方とも含めた形の中で必要ではないかと思いますが、その点いかがでしょう。



○議長(中島武津雄君) 粂原産業経済部長。



◎産業経済部長兼金融政策室長(粂原和代君) 常に下伊那地方事務所林務課と共同で情報を常に持ちながら、対応、検討しているところでありますが、今回のことにつきましても、長野県の林務部と一緒になって、今おっしゃられたような具体的な箇所の対応について検討していただけるようにお願いをしながら、一緒にやってまいりたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 清水勇君。



◆3番(清水勇君) また、先ほど間伐材の件も説明等ありました。やはり間伐材は二次災害につながる可能性もあります。それぞれ間伐材に対して、南信濃、特に152号線沿いだけとは言いませんが、急峻なところもありますので、そこら辺のところをしっかり検討していただきたいと思います。これには持ち主等の意見もあるとは思いますが、やはりそういったところを持ち主にも説明する中で、その事業に補助金等があるならば、それぞれの国・県、やはり災害対策も含めるような形で一緒に行えれば、間伐材の方の処理もしっかりしていく必要があると思いますので、今後ともよろしくお願いしたいと思います。

 次に、千代、米川水系の山腹の崩落についてお聞きしたいと思います。

 今回の豪雨の後、米川の水の濁りが続いております。私も竜西側から見ると、卯月の山の鉄塔のちょうど向こう側、今ここに飯田市がありますから、飯田市と神之峯と卯月と、ちょうど向こう側が見えるんですが、やはり見るからに見りゃ大きく崩落しているんではないかと思います。その状況について、把握している範囲内でお聞きしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 粂原産業経済部長。



◎産業経済部長兼金融政策室長(粂原和代君) 野池山一帯におけます山腹崩落の情報につきましては、既に7月末に、山本地区まちづくり委員会等からいただいているところでございます。

 報告いただきまして、下伊那地方事務所の林務課とともに、状況を報告いたしまして、それから現場を見まして、現在、対応を検討しているところでございます。



○議長(中島武津雄君) 清水勇君。



◆3番(清水勇君) 確かに奥ですし、多分上村に近い境だと思います。なぜ確認したかといいますのは、野池の奥に新しく砂防ダムができました。その関係で、今回、普通なら沢筋はそういうところがあっても何日かすればきれいになるんですが、今回、野池の奥の砂防ダムに濁りの水がたまっていて、そこから流れ出す水は、野池地区の水道施設の下の方まで薄濁りの状態が1ヵ月半たっても続いております。そんな中で、飲料水となっている水源については問題がないのかどうか、お聞きしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 澤柳水道環境部長。



◎水道環境部長(澤柳孝彦君) 米川にございます米川浄水場につきましては、飯田市で一番大きい妙琴浄水場と同じ急速ろ過方式の施設がございまして、この7月の豪雨時の実は濁り度というのは、減衰濁度が最高1,300というすごい高い濁った水が参ったわけですが、前処理、いわゆる薬品で事前に処理をして、それを浄水しているということで、今回河川が濁って高濁度になりましても、片や砂払浄水場みたいな緩速ろ過池、これは今回野底浄水場が取水できなかったといったような経過があったわけですが、この急速ろ過だったために安定した運転がされてまいりました。



○議長(中島武津雄君) 清水勇君。



◆3番(清水勇君) 私もちょっと5日の日に一応行って見てまいりました。まだ濁っております。その下流に野池の公園があるわけですけど、そこの下、普通は夏場、子供たちがいて遊ぶ公園でありますけど、その下も底の石が見えないくらい現状でも濁っております。やはり、ダムの上部はきれいな、ある程度の水が確保できておりました。昔、そこもキャンプ場になっておりまして、今回、そこだけじゃなくて、やっぱり相当量崩れたんではないかなと思いますけれども、川原一面がちょうどいいぐあいに小砂利というか、堆積しておりましたけれども、ダムのたまった水は相当濁っている状況であります。

 今回、砂防ダムの影響の中でいつまでも濁っているわけですけれども、例えば青木川だとか上村振興センターの右側の旧道からおりてくるところには、穴あきダムと砂防ダムがあります。やはり私は、今後、清流とか谷川へつくるものにつきましては、そういったことも考える中で、砂防用で穴あきにして、いつまでもためた水、濁った水が清流である川に流れるのは、私は好ましくないんではないかというふうに考えております。

 また、野池ダムにつきましては、立木がそのままということで、今回のような温度が上がったときは、濁るだけじゃなくて、そのほかの問題もあるんではないかと、山の方も大腸菌等、またそのほかのいろいろあると思います。今回は濁りだけではなくて、やはりそちらの方もしっかりと確認する必要があるんではないかと思いますが、その辺について、もう一度水道環境部長、いかがでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 澤柳水道環境部長。



◎水道環境部長(澤柳孝彦君) 米川の浄水場の取水は、実は農業用水から水をいただいております。それで、今回、上流の土砂崩れの影響で実はその水路が完全に閉塞したというケースがございます。

 それで、今、水質の問題ですが、先ほど言ったとおり前処理をして、急速ろ過と砂によるろ過をして滅菌をするということなので、大腸菌類はすべてそのろ過と滅菌によって除去できるということで、水道は安心して飲める水が今のところつくられておりますので、御安心をいただきたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 清水勇君。



◆3番(清水勇君) ここ何日かの、前の水道に関する報告でも、藻が浮いて、においが強いというようなのも報道がありました。やはりそういった水道に関係しては、いろいろとまた水道課の皆さん、前もって自分たちで動いて確認をして、やはり市民が安心できるようなものをお願いしたいと思います。

 また、先ほど、私、砂防ダム等につきましては穴あきダム等で対応した方がいいんじゃないかというような形で言わせていただきました。これは私の見解ですが、この件について、今後ともあり得る可能性がありますので、市長についても一言お聞きしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) 川の濁りによりまして水道の水がつくれなくなるということについては、野底で今回非常に経験して、今後の課題、大変大きな課題だということで重く受けとめ、その対策を早急に考えていかなければいけないと考えているところであります。

 先ほど水環部長からもお話しいただきましたように、こちらの米川の方は、急速ろ過がうまく働いておりますので、当面は、水道をつくるその浄水機能については心配はないというふうに考えておりますが、引き続き状況を注視していければと思うところであります。



○議長(中島武津雄君) 清水勇君。



◆3番(清水勇君) 今回、上村含め、千代も山腹含め、やはり人間の足ではすぐ対応できないような状況であると思います。防災ヘリも2回ほどですか、市長も乗って、見られたということであります。やはりそういったものを使いながら、それぞれ山奥の地形、その他に見える範囲内で、小さい崩落は多分見えないと思いますが、大きいところについてはやはりその都度、その一部ではなくて、想定されるところをまた見て確認をしていただきたいと思います。

 今回、台風は過ぎたと言われ、どうも上南方面の山とかそちらの方が降ったんじゃないかというような先ほどの情報もありました。またそこら辺等もそういった形で防災ヘリ等必要になれば使う中で、幅広くまた確認をお願いしたいと思います。

 次に、天竜川の白濁と書いてありますが、濁りについてであります。

 これは平成20年6月に、伊那市三峰川支流の船形沢という国有林の地籍があります。そこの土砂崩落により粘土状の土砂が表面にも出ておりまして、降雨のたびに三峰川に流出して天竜川に流れ込み、白濁がずうっと続いている時期があると。この濁りは、粘土質できめの細かい泥のために沈殿しないでいつまでも濁っているという状況で、それが美和ダム、高遠湖に濁りがたまっている現状であるわけであります。ダムの放流量の多いときには濁りがひどく、天竜川に影響しております。下伊那漁業組合の組合員も約5,400人ほどいるわけでありますが、アユの放流は4月から5月、また友釣りの解禁は6月20日よりということで、天竜川は大アユが釣れるということで、郡外や県外よりも多く釣り人が集まっておりました。多いときで2万人ほど。しかし、ここ2年ほどはその5%程度に激減しているというような状況であります。やはり梅雨どきから8月の台風時期においては、こういったダムの放流量も多く、一番アユが育つ時期に放流があると影響があるわけであります。観光面でも、船下りやラフティングで来られた客の皆さんにも悪いイメージを与えているんではないかと思われます。今回、漁業組合より提出されました要望書に対して、飯田市としてどのような対応をされたのか、また、市長は飯田市長でもありますけど、広域連合の会長でもあります。これに対しては多分広域連合で出されたと思います。そこら辺のことでどういう対応をされたのか、お聞きしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) ただいまお話がありましたように、この天竜川の白濁につきましては、特に下伊那漁業協同組合の皆さん方から、私も直接お話を聞かせていただきまして、要望も受けたところであります。

 その一番の原因とされているのが、伊那市の長谷地区にあります船形沢地籍、ここの崩落、非常に細かい砂がこの天竜川の方に入ってくるというようなことで、今お話がありましたような、アユのえさになりますコケが岩につかなくなる、そういった中でなかなかアユの稚魚が育たないんではないかというふうに見られて、この船形沢地籍の崩落を何とか早く治山工事で復旧できないかということでありました。これは、実は国の国交省の河川局長にも少しお話しさせていただいて、大変河川局長も重大な関心を持っていただいたんですが、この地籍自体は森林管理局、農林省ですね、そっちの管轄ということで、中部森林管理局長の方に連合長として要望書の提出をさせていただいたところでございます。中部森林管理局長からは、その要望をさせていただいた際に、今の船形沢の治山工事につきまして、発生源対策ということで追加で大幅な予算づけをさせていただくというようなお話もいただきました。やはりそうしたことで早期の復旧ができるよう、これからも皆さん方としっかりとこの白濁については取り組んでいければと思っているところでございます。



○議長(中島武津雄君) 清水勇君。



◆3番(清水勇君) 私も天竜川を見て育ってきました。昔は大体、大水が出れば何日かすれば濁りは割ととれて、その中で泳いだこともあったわけであります。やはり、先ほど言いましたように、9月1日から天竜川のころがしが解禁になりました。解禁日に1人か2人いたぐらいで、あとはやっておるのを見ておりません。やはり漁業組合にとってそれほど深刻な問題、状況になっているんだと私は思っております。私も5月7日の日に、県議と現地を視察してきました。そのときは南信森林管理所の所長と治山課長さんと職員2人、計6人でそこまで案内してもらって、状況を見させていただきました。たまたま雨降りだったんですけど、そこの粘土質を職員の方が持ってきてくれて、そこから小さい石をとればすぐ粘土で使えるような、本当粘土質の、もう粘土でした。

 戻りまして、やはり今後の対策ということで、対策方法等をお聞きしたわけでありますけれども、そのときは、やはりこれでは復旧治山工事としては工事費が少ないなとか、内容が少ないなと思っておりましたけれども、今市長が言われたように、大幅な予算づけをすると、具体的にそういうことも出るんじゃないかというようなことでありますので、この件に対しては、先ほど答弁がありましたように、しっかりとまた、この天竜川は飯田市の財産でもあるし、お客さんに対して負のイメージにならないようなことが必要ではないかと思います。それについて、この天竜川の治水、県が管理していると思いますが、飯田市としてその点、今後この天竜川の白濁についてどういうような、県だけで見ていくのか、飯田市として管理というか、そういう県の調べているものを飯田市も把握しながらやっていくか、そこら辺について考えがおありのようでしたらお聞きしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 澤柳水道環境部長。



◎水道環境部長(澤柳孝彦君) 本川の天竜川はもちろんのこと、今言った流れてくる三峰川ですね、それから小渋でもそういったことがございます。これにつきましては、国の天竜川上流河川事務所、それから県の環境課、こういったところで毎年ずうっと継続して水質を実は調べております。この水質の測定データにつきましては、それぞれ県あるいは国のホームページで公開されております。そういったことで、私どももそれを注視しておるわけで、白濁した水については一応環境基準をどうもクリアしているようでございます。そうは言いましても、これだけ影響が大きいわけでございますので、引き続いてこの状況につきましては、私どもも70ヵ所の河川の水質をずうっと、近辺の河川を、松川も含めましてやっておりますので、注視はしていきたいなと、こんなふうに思っております。



○議長(中島武津雄君) 清水勇君。



◆3番(清水勇君) 松川の方にも排砂バイパストンネルをつくっております。私は、あれは大水が出たときのバイパスということで、大いにというか、いいんじゃないかと。ためて、水も汚いものをためながら、後で流すとかそういうものではなくて、出たときのバイパスということで、いいんじゃないかというように考えております。

 先ほどの船形沢の治山工事ですけれども、やはりもとを絶たないと、あの地質はいつまでたっても濁ったものが出るというふうに私は考えております。先ほど市長も答弁いただいたように、今後ともやはりしっかりと国・県の方には市として要望していっていただきたいと。また、広域の下伊那漁業組合は、広域の皆さんの地区もみんな入っております。そういった形の中で、やはり連合長としては、これはちょっと場所が違いますけれども、またそちらの方ともしっかり対応をお願いしたいと思います。

 それでは次に、天龍峡のテニスコートについてお聞きをしていきたいと思います。

 天龍峡インターと天龍峡駅の間の道路、今回拡張整備の計画があると思います。そのうちテニスコートの一部がかかるんではないかと思います。その対応をどう考えているのか、お聞きしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 小林教育次長。



◎教育次長(小林正春君) 天龍峡のテニスコートにつきましては、昭和56年に建設されまして、硬式テニスの愛好者の皆さんを中心に有効活用されてきているところでございます。

 今回、天龍峡再生道路の整備に伴いまして、現在、テニスコートの相当面積が道路用地になることから、現在あるテニスコートの機能は維持することを念頭に置きまして、再整備をしていく考え方でございます。



○議長(中島武津雄君) 清水勇君。



◆3番(清水勇君) 現在、押洞は10面、天龍峡は6面あると思います。その中で、今の答弁でいきますと、6面は確保するということでよろしいですか。また、整備も一緒にされるということでよろしいですか。



○議長(中島武津雄君) 小林教育次長。



◎教育次長(小林正春君) 現状の機能、議員おっしゃったとおり、御質疑のテニスコート6面ということで、それを確保していく方向で検討をさせていただいておりまして、具体的な整備内容について、現在行っております検討計画の中で煮詰めてまいりたいと思っております。



○議長(中島武津雄君) 清水勇君。



◆3番(清水勇君) このテニス関係につきましては、飯田市のテニス協会より何年か前に、全天候型テニスコートの整備の要望等が出ていると思います。なぜ私は今回この天龍峡のテニスコートについて質問しているかというのは、やはり天龍峡は再生計画という形もあり、またそのテニス協会の要望等もあり、私は、中学、高校、一般の大会をするには天龍峡のテニスコートは非常にいいんではないかと。なぜかといいますと、天龍峡インターに近いということ。それで、天龍峡の駅があるということで、中学、高校生も電車を使って来られるということ。それで、大学などの合宿も考えたときは、やはりあそこに温泉宿舎も近いということ。そういうことを考えたときに、今回、やはり6面ではなくて、県営並み、もう4面ふやす形の中で整備をして、やはり天龍峡に人が集まる、集めるために何が必要かという形の中で考えたときに、今回、やはり天龍峡のテニスコートについては、私は教育委員会だけではなくて、これは建設だとか産業経済だとか、教育委員会だとか、地元も含めて一度検討をしていただいて、やはりこの天龍峡テニスコートの整備についてはしっかりと計画を立てて進めていただきたいというのが私の考えであります。その点につきまして、市長のお考えをお聞きしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) 天龍峡テニスコートは、再生道路がちょうどあそこのところに当たるということで、視察もさせていただいております。実際にテニスをされる関係者の皆さん方からもそうした御要望も聞いているところでありますし、地元の皆さん方もこの天龍峡再生を考えていく中で、そうした再生道路とともにテニスコートの整備については関心を持っていただいているというように思うところであります。そうした中で、教育委員会の方で今検討を進めてもらっているという状況かなと思っておりまして、そうした検討の中で拡張余地があとあるかどうかということについては、かなりやはり難しいような話もお聞きしておりますので、どういった形でやっていったらいいかということになるのかなと。これについてはまだそういった状況だというふうに思っております。



○議長(中島武津雄君) 清水勇君。



◆3番(清水勇君) 私もあそこは、国の土地もインターの周りにあるということ、また、たしか下農の使っている土地もあるんではないかと、温泉宿舎の近くに。そこら辺を含めて検討する余地もあるんではないかと思います。あと教育委員会の中で、今市長の方で検討されているということもありました。もし教育委員会の方で答弁があれば、願いたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 小林教育次長。



◎教育次長(小林正春君) 天龍峡のテニスコートにつきましては、議員御指摘のような学生を含めた広範な活用ということは、当然検討する中では要素として含めていきたいと思っております。

 それから、具体的な整備場所について、既に複数の箇所を候補地として検討してきた経緯がございますが、今後も場所の決定についてはさらに検討を深めて、判断してまいりたいと思っております。



○議長(中島武津雄君) 清水勇君。



◆3番(清水勇君) 今私言いました天龍峡のテニスコートから、例えばインターまで、およそ300メートルぐらい、また、宿舎には200から300メートルぐらいかなというふうに思っております。その近くに下農の、今も一部使っているようでありますが、柔道が使っているんでしたかね、そういったところもあるわけでありまして、やはり私はこの天龍峡再生事業、または天龍峡温泉宿舎に利用方法、人をどのように集めるか、また集まってもらう場所や施設をどうするのかというようなことを考えるときに、やはりこのテニスコートというのは教育委員会だけというような形ではなくて、その場所にある、例えば天龍峡のテニスコートについては幅広くそれぞれの関係部署も含めて検討して、こういうときにどうするかといえば、2要るものが1.5ぐらいで済むんじゃないかと、そういうようなことも私はしっかりと検討して進めていっていただきたいと思っております。

 私は、今回、天龍峡のテニスコートについていろいろ深く言っておりますのは、やはり天龍峡大橋もあそこへできる予定であります。そうするとサイクリング道路も考えられます。テニス、サイクリング、またランニングコース、またそこに温泉宿舎、前も私、一般質問で言わせていただきましたが、高齢者の健康施設も考えた温泉宿舎、観光客の要望する温泉宿舎、今回テニスコートの問題だけではなくて、やはり再生事業を含めた形で私は考えたいと思いましたので、この問題を質問いたしました。時間がありませんけど、最後に市長にいただいて、私の一般質問を終わりたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) いずれにしましても、この再生計画全体をしっかりと見据えながら考えていくことができればと思うところであります。



○議長(中島武津雄君) 以上で、清水勇君の一般質問を終わります。

 一般質問の途中でございますが、ここでお諮りをいたします。

 本日の会議時間を議事の都合により延長したいと思います。これに御異議ございませんか。

     (「異議なし」と言う者あり)



○議長(中島武津雄君) 御異議なしと認めます。

 よって、本日の会議時間は延長することに決定いたしました。

 それでは、次の一般質問を行います。

 福沢清君。



△福沢清



◆6番(福沢清君) 会派みらいの福沢清でございます。

 ちょうど一月前の8月8日は、長野県知事選挙、投開票日でした。残念ながら、県段階でも、飯田市段階でも、50%を少し超える投票率ということで、半数の人しか投票に行かなかったということが言えます。県民の県政に対する関心が低いこと、また、この地域では候補者がいなかったことも一つの原因ではないかというふうに思います。新しい阿部知事には、現在の80%を超える支持率、それにおもねることなく、みずからの主張に支えられて、ぜひ県民のための県政をつかさどってもらいたいというふうに期待します。

 また、北高南低と言われるこの地域を是正していただく、そういうことも私たちとしては期待したいというふうに考えております。

 一方、今行われている民主党代表選挙は、総理大臣を選ぶということにつながる選挙でございます。自分なりに今後の日本の将来と国民生活のためということを基準に選択をしようと考えております。結果はこの14日に明らかになりますが、昨年の政権交代が国民生活にとってよかったと、そういうような政治が行えるように、私も微力ながら地方政治の場から支えていきたいというふうに思います。

 今回は、忘れがちな定時制高校の課題、また、3月、6月議会でも質問したメガソーラーの課題、没後100年となる菱田春草生誕地などに関連して、このまちのあり方、そういうものについて、飯田市の見解をお聞きしたいというふうに思います。午後の大変遅い時間帯でありますが、また、皆さんお疲れのところであると思いますが、御清聴をよろしくお願いいたします。

 初めに、定時制高校の現状と今後の市のかかわり方について御質問をしたいというふうに思います。

 現在は、飯田下伊那地域に高校定時制としては飯田長姫高校、また飯田工業高校の2校があり、およそ150人余が通学をしています。少子化の中で、また高校生が減少する中で、全国的にもこの地域でも、定時制の生徒は現状維持か、またはふえているという方向にあるというふうにお聞きしています。

 文部科学省の学校基本調査では、1999年の中学から定時制高校への進学率は1.64%に対し、2008年には2.39%になっているということでも明らかだというふうに思います。この原因には、リーマンショック以来の経済状況の悪化が考えられる。また、全日制に比べれば片親の家庭が多いこともその現状をあらわしているというふうに思います。また、就職試験では、全日制の生徒が一つの会社を受けて決まるけど、定時制の生徒さんには、2社、3社受けて決まる、そういう実態もお聞きします。

 県下の統計では、毎年3月の時点で全日制の就職内定率は、先ほどもお話がありましたが、90%台に達しているのに対して、定時制の内定率は70%にとどまっているという統計もあります。高校生は主として県立高校ということから、県の役割というふうになると思いますが、ほとんどが飯田下伊那の生徒という、こういう今の状況に対して、飯田市のお考えをお聞きしたいというふうに思います。



○議長(中島武津雄君) 理事者側の答弁を求めます。

 伊澤教育長。



◎教育長(伊澤宏爾君) 定時制教育でございますけれども、先ほどお話がありましたように、現在の飯田下伊那の学校で定時制を擁しているのは、飯田長姫高校と飯田工業高校2校でございまして、生徒数でございますが、飯田長姫高校が現在101名、飯田工業高校が51名、こういう状況でございます。

 さまざまな理由によって、経済的な理由、そのほか不登校を一生懸命克服しようと、そういうことの中から進学をしているというふうな生徒が多いというふうに感じておりますが、以前の進学の状況とは、定時制に向かう生徒たちの理由といいますものは変化をしてきております。

 市教育委員会といたしますれば、現在、定時制の生徒のいろんな活動に後援をしようということで、生徒の体験発表大会というのが例年行われております。昨年はこれの県大会も飯田で行われましたが、それらの後援をいたしております。その大会に私も顔を出させていただきました。生徒たちの主張も聞きましたが、非常に定時制の生徒もすばらしい成長ぶりを発表の中から感じて、感動をしたところでございます。そのような状況に現在ございます。



○議長(中島武津雄君) 福沢清君。



◆6番(福沢清君) もう一つの特徴としては、不登校を経験している生徒が、飯田長姫高校の場合というふうにお聞きしましたけれども、約半数となっているということであります。不登校という問題については、それぞれの場所でも討論をされておりますけれども、ぜひこういうことにも注目していただいて、今後、定時制の高校、また生徒さんの教育、そういうものにも関心を持っていただきたいというふうに思うわけであります。

 二つ目の質問に入ります。

 高校生の飯田市の雇用についてであります。

 現在までの過去5年ほどでいいかと思いますが、飯田市への雇用、そういうものをお聞きしたいと思います。全日制と定時制との区分けはなかなか難しいというふうに思いますので、そういう統計がなければ高校生のトータルの数字でもよろしいですが、いかがでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 久保田総務部長。



◎総務部長(久保田吉則君) 平成18年度以降、これまでに行われました行政職採用試験の中で、申込書の学歴欄の記載から確認できる範囲におきまして、定時制高校卒業生の応募者は、初級では1名、上級の応募はございませんでした。そういう状況であります。



○議長(中島武津雄君) 福沢清君。



◆6番(福沢清君) 飯田市の採用としては、応募はわかりましたけれども、採用としてはいかがでしょう。



○議長(中島武津雄君) 久保田総務部長。



◎総務部長(久保田吉則君) 応募のありました初級職につきましても、採用には至らなかったという状況であります。



○議長(中島武津雄君) 福沢清君。



◆6番(福沢清君) 今後、こういう問題もいろいろあるかというふうに思いますが、全日制の生徒に比べて非常に困難な状況を抱えている定時制の生徒、そういう人たちの雇用、そういうものについて、今後の予定について飯田市の考え方をお聞きしたいと思いますが、いかがでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 久保田総務部長。



◎総務部長(久保田吉則君) 飯田市職員の採用につきましては、能力とか適性などの評価によって行っております。行政職の場合は、上級職ともに受験資格要件は年齢のみで行っております。したがいまして、出身校とか、定時制かどうかといった学歴に関することは一切問わない採用になっておりますので、御理解をいただきたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 福沢清君。



◆6番(福沢清君) 定時制、また全日制にかかわらず、高校生の採用というのは少ないかというふうに私自身は考えております。高校生枠というものをつくるということを考えながら、積極的な採用が必要かというふうに思います。さまざまな事情によって大学へ通えなかった、そういう人たちの体験も生かし、方向をぜひ示していただきたいというふうに思います。若い人の地元への定住、そういう観点からも、飯田市の高校生の地元への雇用、そういうものが必要なので、ぜひ検討してもらいたいけれども、いかがでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 久保田総務部長。



◎総務部長(久保田吉則君) 現在のところ、初級職といたしましては、高校卒業程度という条件で募集枠がございます。大卒程度は上級職というような枠で、一応それぞれ試験区分を分けまして、それぞれの能力に応じて一定の枠で今後も採用できるように検討してまいりたいと思っております。



○議長(中島武津雄君) 福沢清君。



◆6番(福沢清君) 昨年の原勉議員の代表質問でも高校生の雇用についての質問がありましたけれども、ぜひこれからについても、高校生のそういう採用について積極的に飯田市でも考えていただきたいというふうに再度お願いをしておきます。

 次に、緊急雇用補助金、先ほども内田議員などからも話が出ましたけれども、それと定時制高校生とのかかわりについてお聞きをしたいというふうに思います。

 高校生が就職する場合に、この補助金制度、こういうものも該当されるということでよろしいでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 粂原産業経済部長。



◎産業経済部長兼金融政策室長(粂原和代君) 改めまして、この緊急雇用奨励補助金でございます。ことしの春の新規高卒者等を正規社員として雇用いただくように、広域で一緒に実施している事業で、雇用情勢の対応と人材育成を目的としているものでございます。

 今御質問の対象となる学生でございますが、地元の高校や短大などの新規卒業者ということでございまして、地元の定時制高校も対象でございます。



○議長(中島武津雄君) 福沢清君。



◆6番(福沢清君) 中学から就職する場合、そういう場合も対象になるということでよろしいわけですね。はい。

 それで、この制度について、正規社員というような枠も聞いておりますので、定時制高校には実際には十分PRが行き届いていないんではないかというふうに思いますけれども、この点についてはいかがでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 粂原産業経済部長。



◎産業経済部長兼金融政策室長(粂原和代君) 高校卒業ということでございまして、全日制、定時制、分け隔てなくどちらでも結構でございまして、これで実際に就職されまして、企業さんからの申請が出てきております。ただし、そういう分けをしておりませんので、確実なところで何人という数字はつかんでおりませんけれども、実際には定時制の方の申請というのもございます。



○議長(中島武津雄君) 福沢清君。



◆6番(福沢清君) 私の今質問したのは、定時制高校の先生というか、そういう人たちにもちょっと質問をしていただいたんですけれども、そういう点でちょっとPRが不足しているのかなあという疑問もありますので、ぜひこの点についても、全日制、定時制にかかわらず、高校の皆さんには、再度PRをお願いしたいと。特に定時制高校生については、不登校、そういう人とのコミュニケーションが非常に苦手な生徒もいらっしゃるということで、この制度も生かしてもらう方向をぜひお願いしたいというふうに思います。

 次に、定時制の教育振興会への飯田市の支援、そういうものをお願いしたいということで、お聞きをしたいと思います。

 現在、定時制の高校には、教育振興会という組織があって、飯田下伊那でも定時制のある長姫、工業についても活発な活動を続けています。また、この会については、高校の卒業生、生徒の雇用主、PTA、高校自体などで組織をしていまして、活動内容については、全国、北信越、長野県、それぞれの定時制の交流、また雇用事業所の訪問とか、生徒の父母と雇用主、そういう皆さんと学校との懇談、そして役員や父母と、そういう皆さんの授業参観、先ほどもお話がありましたけれども、生徒の文集の発行、それから生徒のクラブ活動への支援をやっています。県下では、こうした活動に対して、上伊那農業においては伊那市、南箕輪村、赤穂高校においては駒ヶ根市、飯島市、宮田村、中川村、さらに、諏訪実業高校においては諏訪市が振興会の役員になっていただいている。定時制の生徒たちの生活環境の厳しさ、将来を考えるとき、飯田市としてもかかわりが必要になると思いますが、飯田市としてどういうふうにお考えでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 伊澤教育長。



◎教育長(伊澤宏爾君) 定時制振興会のあり方といいますか、それにつきましては、今お話がありましたように、生徒の学習、あるいは就職支援、定時制教育の振興を図る、そういうことが目的で行われております。

 それから、今御指摘のありましたような上伊那農業とか、赤穂高校とか、諏訪実業とかいう学校の定時制につきましては、役員とか、あるいは市からの支援等々につきまして御説明がございました。この定時制教育の振興会というのは、設置された時代的な背景というものが大きく影響しておりまして、上伊那農業とか、下伊那農業はもう、定時制は二十数校ございまして、たくさんあったわけでございますが、その時代の要請というものが背景にあるわけでございまして、地域がどうしても必要だということから生まれてきていると、こんなふうに思います。

 それから役員につきましては、私も上伊那農業当時はおりましたし、上伊那の状況、赤穂高校もそうでしたけれども、たまたま市長とか村長さんとか町長さんがその学校の卒業生で、じゃあ僕がやってやるよと、こういうふうな形のものが多かったわけでございます。そういうことで、その延長線上に現在あると、こんなふうに見られます。

 それから、財政支援等につきましても、その時代の必要性というところから、定時制教育を大事にという地域の思いからあったんだろうと、こんなふうに思っております。そういうことで、飯田のこの両校の定時制振興会につきましても、またお話の中で対応できるところは対応していかなければいけないかなというふうなことは考えますけれども、協議をしてまいりたいと、こんなふうに思います。



○議長(中島武津雄君) 福沢清君。



◆6番(福沢清君) 財政支援については、質問の前に答えていただきましてありがとうございました。

 伊那市や駒ヶ根市、諏訪市を初めとして、飯島町、宮田村、中川村でもやっております、財政的な支援ですけれども。例えば赤穂高校に対して、駒ヶ根市、飯島町、宮田村、中川村は、合わせて30万、諏訪実業高校に対しては諏訪市は25万、上伊那農業に対しては伊那市が15万、上伊那農業の場合は、その生徒数によって毎年変動がありますけれども、ぜひこういうことも御理解をいただきたいというふうに思います。

 また、飯田工業高校については、御存じのとおり、設備、備品の充実についても振興会から多くの支出があるということもお聞きしております。昨今の不況の中、なかなか財政的に厳しいということも聞いております。ものづくりには多少でもお金がかかるというのが実態でありますなら、この地域の発展を考えるときにも、ぜひ振興会への財政的援助が必要だというふうに思いますけれども、お考えをもう一度お聞きしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 伊澤教育長。



◎教育長(伊澤宏爾君) 上伊那農業は定時制が終わりましたので、これでないということで御承知おきいただきたいと思いますが、今お話がありましたように、赤穂高校におきましても、これは昔の農業科があった時代の設置でございまして、その時代の必要性、時代がそういう定時制教育というものを大事に考えたときの設置と、こういうことで現在に至っているんだろうというふうに思います。

 そしてまた現在は、先ほども申しましたように、入学してくる生徒たちが、大分その理由が変わってきている状況の中で考えていかなきゃいけないというふうにも思います。

 財政面につきましての支援については、今御指摘のような内容でございますけれども、飯田市といたしますれば、それぞれの定時制の振興会との話もお聞きしたり、考えてまいりたいと、こんなふうに思っております。



○議長(中島武津雄君) 福沢清君。



◆6番(福沢清君) 前向きな御答弁をいただきまして、ありがとうございました。

 いずれにしても、役員が入ってくると、行政もきちんと定時制のことも見ていてくれるんだなあという気持ちを、高校あるいは生徒さんにも響いていくんではないかというふうに思います。

 また、実際に、先ほどもお話ししましたけれども、振興会については、財政的な援助が必要だと。いろんな活動をやっている意味で、現在、なかなか定時制の生徒さんも減っていない、そういう実情も考えるときに、ぜひこういうこともこれからお願いしたいと思います。これから振興会や関係する皆さんともお話を続けていく中で、前向きな、今結論もいただきましたので、ぜひ実現に向けて努力をしていただきたいと思っております。

 次に、3月議会、6月議会でもお話をさせていただいたメガソーラーのことについて質問をさせていただきたいと思います。

 初め、非常に内容について不明な点が多かったんですけれども、情報公開をして、やっと内容も理解することができたというのが実情ではあります。天竜川と南アルプスを眺望して、中央道からも近いという立地条件を考えると、産業振興というものにもっとできなかったかなという思いは残ります。しかし、環境と文化を市の未来像、あるべき姿とする飯田市にとって有効な施設となるよう、中部電力さんや三菱電機さん、それから飯田市との協調関係を今後に期待するところ、絶対そういうことが必要だと思いますので、よろしくお願いします。

 幾つかの疑問がありますので、質問をさせていただきます。

 まず初めに、前回6月の質問でも明らかにならなかった固定資産税についてお聞きしたいと思います。

 飯田市として幾らこの固定資産税を見積もっているのか、施設が完成していない段階では算定することはできないという前回の答弁は承知をしておりますが、一般論、仮定論でもいいので、固定資産税、そういうものの額も明らかにしてほしいと思いますが、いかがでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 澤柳水道環境部長。



◎水道環境部長(澤柳孝彦君) 改めまして、ちょっと御質問のお答えの前に、メガソーラーの位置づけをもう一回言わせていただきたいと思います。やはり環境モデル都市の一つのシンボルとなる施設でございまして、当然、CO2の削減、それからグリーン電力の域産域消、こういったものを安定供給するなどを実現するために、飯田市と中部電力が共同事業として整備をするということになったものでございます。

 飯田市が補助金を交付するというのは、一つには、今言った年間400トンのCO2の削減効果、エネルギーの域産域消への関与、それから、一番大きいのは、やっぱり発電が不安定で、採算性が高くない事業への支援、こういったものが大きな理由でございまして、先ほどからの補助金の額、いわゆる固定資産につきましては、建設が完了して、いろんな精算を行って評価を行う、いわゆる申請に基づいて評価するわけでございますが、そういったものが確定してから、双方の協議によって定めたいと。そうすることが適当であると考えているところでございまして、想定しておる額というのは、完成後に御協議をするということでございます。



○議長(中島武津雄君) 福沢清君。



◆6番(福沢清君) 工事が今既に始まっている段階でその額もわからないというのは、私にはちょっとわからないんですけれども、およその額でもわからないということなんでしょうか。もう一度お聞きしますが、いかがでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 澤柳水道環境部長。



◎水道環境部長(澤柳孝彦君) 最後の工事が完了してからの評価ということで、現在のところ、想定はできない状況でございます。



○議長(中島武津雄君) 福沢清君。



◆6番(福沢清君) このことはどうしても押し問答になってしまいますので、この辺でやめておきますけれども、この事業というのも、経済効果、そういうものもお聞きしたいと思います。この土地というのは、企業誘致、そのかわりに太陽光発電というものを有するというふうに私自身は理解しておりますが、その事業者に対しても土地を無償譲渡をする、固定資産税分は補助されると、そういうことになりますけれども、何らかの経済的な効果というのは当然かと思いますが、どのような効果というふうに考えておられますか、それをお答えいただきたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 澤柳水道環境部長。



◎水道環境部長(澤柳孝彦君) 先ほどから申しておるとおり、経済的効果というより、このCO2の削減上でございますとか、こういったグリーンなエネルギーが、実際つくりながら地元で使う、それから一つには、発電がまだまだ採算がとれない、聞くところによると年間の発電工事は12%ということで、きょうみたいな日は全然発電量は多分ないだろうし、曇ったときに急に電圧が落ちるとか、そういったことの実証施設でもございます。経済効果というよりは、地球温暖化対策に大きく貢献する、このことは、シンボル施設でもございますし、環境教育の場、それから爆発的にこの太陽光エネルギー、こういった新エネルギーを普及させる、そういった効果が絶大であると、こんなふうに考えております。



○議長(中島武津雄君) 福沢清君。



◆6番(福沢清君) 経済効果についてお答えできないというか、ないというのはちょっと私にも納得できないんですけれども、それに関連して、この施設の工事現場を9月の初めに見に行ったわけでありますが、PR施設というのができて、工事が進んでいたわけでありますが、この施設の目的、利用予測、そういうものについてもお聞きをしたいと思います。工事費が5,200万ということで、過剰投資だというふうに思いますが、これについては補正予算ということでありますので、しかるべき委員会でしっかり議論していただきますが、目的と利用予測、先ほどの経済効果が何もないというふうな受けとめになってしまいますが、その辺に関連してぜひお聞きしたいと思いますが、いかがでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 澤柳水道環境部長。



◎水道環境部長(澤柳孝彦君) PR施設ですが、環境教育の場で、こういった再生可能エネルギーの一つでございます太陽光発電、こういったものも当然学習素材ということで、例えば各小・中学生の環境教育の場、あるいは一般市民への、先ほどから申しておる普及拡大、こういったところがこのPR施設の大きな役割でございまして、電力も域産域消、それから、こういった新しいエネルギーを融通し合って、低酸素社会づくりをこれから行っていくといったようなことで、太陽光のみならず、こういった再生可能エネルギーですね、ほかに風力でございますとか、いろんな、当然ペレット、木質系の、バイオマス系もございますし、そういった総合的な環境学習の場にしていくということを想定しております。



○議長(中島武津雄君) 福沢清君。



◆6番(福沢清君) PR拠点ということでありますので、ここが目的として、一つは観光ということも考えられるというふうに思うんですが、その辺についてはいかがでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 澤柳水道環境部長。



◎水道環境部長(澤柳孝彦君) 実は地域の方々とこの説明会をする上で、まさに下段はエコバレー地区であって、その土取りのしたところには環境関連産業があります。それから先ほど来の天龍峡、そういったものをセットにいたしますと、エコツーリズムの一つの拠点、いろんなかかわりの中でも回れる一つになるのかなということで、先ほど地域のことを話しましたが、そういうエコツーリズムの一環の拠点施設の場、そういう考え方も地域の中からもそういった御意見を賜っておりまして、ぜひともそういった関連性を持たせていきたいと、こんなふうに考えております。



○議長(中島武津雄君) 福沢清君。



◆6番(福沢清君) 7月に私たち会派としては沖縄の宮古島に行って、そこも全国の環境モデル都市になっているわけでありますが、そこでは4メガという大きなメガソーラーがやっぱりできていたわけで、そういった環境の拠点都市というものについてほかに先進事例とかそういうものは、今頭の中にあるところだけでも結構ですけど、何か考えているでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 答弁を願います。

 澤柳水道環境部長。



◎水道環境部長(澤柳孝彦君) 私どもは中部電力会社という区域の中におりますが、一つには、中部電力さんが自社の知多半島で7,000キロワット、いわゆる7メガというのを、これは自社開発です。じゃあ環境モデル系といえば、聞くところによりますと、堺市さんでございますとか富山市、富山市は当然北陸、それから堺は関西電力、それから山梨県でも県が10メガ、飯田市の10倍ですが、これを県が東京電力さんとやるといったようなお話は聞いています。そういった中では、中部電力管内では当然初めてのメガ級の発電施設になるということはお聞きしております。その他の施設もまだまだ今後建設するということはお聞きしております。



○議長(中島武津雄君) 福沢清君。



◆6番(福沢清君) メガソーラーの件については、今まで3回の質問の中で、協定書の情報公開、また地元との事前協議の問題、また今回の補正予算、そういうものについていろんな疑問があります。しかし、この事業が地元へも受注をされたわけだし、そういうものについても評価したいというふうに思いますし、今後、環境モデル都市にふさわしい事業として、観光面、また教育面で、文字どおり飯田のシンボルとなるように、ぜひ事業の発展をしていただきたいというふうに思います。

 最後に、3番目にまちづくりの推進についてお聞きをしたいというふうに思います。

 一番初めに測候所の跡地についてでございますけれども、昨年の12月に、橋北まちづくり委員会が測候所跡地についての要望書を提出しました。その後、6月25日の市政懇談会でもお答えをいただいております。その後に橋北の地域では、この場所の草刈りや、また、イベントとしてはイルミネーションでの飾りつけ、また桜祭りでのポイント地点、そういうものを設定、そういうものでこの場所の地域内での周知、また、この場所の大切さを共有する努力を重ねてきましたが、飯田市として現時点でこの場所の利活用についてどのように考えているか、その辺についてお答えをいただきたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。



◎企画部長(北原重敏君) 今議員お話しのように、旧測候所の跡地利用につきましては、橋北まちづくり委員会初め多くの皆さんが、今のお話にありましたような草刈りとか、桜祭り、イルミネーション等によって、そういったことを積極的に実施されまして、大切に活用していただいていることに対して感謝申し上げたいと思います。

 今もお話がありましたように、昨年の12月には、橋北まちづくり委員会より、旧測候所跡地と建物利用についての提案をいただきました。旧測候所を地域の資産としてとらえ、その利活用について地域で検討していただいていることをありがたく思っているところであります。

 本年度に入りまして、庁内において検討委員会を立ち上げまして、具体的な整備内容や活用方針について、庁内としても検討を進めております。今そんな状況であります。



○議長(中島武津雄君) 福沢清君。



◆6番(福沢清君) 検討をしているというのは、前回のたしか質問のときにもお聞きをしたんですが、もう少し細かく、また橋北のまちづくり委員会では、地元での活用とあわせて、飯田市についてもこの施設の併用というものを要望していますが、そういうものとあわせて、検討の結果についていかがでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。



◎企画部長(北原重敏君) 現在検討中でありますので、若干考え方等について述べてみたいと思いますけれども、旧測候所は、県内に残る数少ない洋風建造物ということであります。建設当時と比べまして、一部変更はされているものの、構造上大きな改造は受けておりません。また、細部意匠も、当初の材がそのまま残存していると思っておりまして、創建当時の面影を伝える歴史的な建造物であるととらえております。

 こうした旧測候所の持つ歴史的、文化的価値を勘案しまして、町なか観光とのつながりだとか、近隣の公園等の一体化による災害時の避難所等の活用、そういった多角的に検討する必要があるということで、現在、橋北まちづくり委員会からいただいた提言も踏まえまして、検討をしているところでございます。



○議長(中島武津雄君) 福沢清君。



◆6番(福沢清君) この土地の関係等も正直言ってあるかというふうに思いますが、いつまでもこのままというわけにはいかないというふうに思います。飯田市として、これからのスケジュールについて聞かせていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。



◎企画部長(北原重敏君) 庁内としても現在検討をしておりますけれども、今年度のできるだけ早い時期に地元の皆さんと一緒に検討をする、あるいは協議する場を設けてまいりたいというふうに思っております。



○議長(中島武津雄君) 福沢清君。



◆6番(福沢清君) 今年度というと、来年の3月ということで受けとめてよろしいでしょうか、大体の時期としては。



○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。



◎企画部長(北原重敏君) 今年度ということですから、来年の3月ぐらいまでには、地元の皆さんと協議する場を設けられるようにしてまいりたいというふうに思っております。



○議長(中島武津雄君) 福沢清君。



◆6番(福沢清君) その後、実際にどういう形に使うのかというのは、これは将来の形でありますけれども、地元での協議機関とか、そういうところまでは想定されていますか。



○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。



◎企画部長(北原重敏君) いろいろな方法があるかと思いますけど、現在のところは特に想定をして進めているわけではございません。



○議長(中島武津雄君) 福沢清君。



◆6番(福沢清君) この場所も含めてのことになるかというふうに思いますが、この場所の利活用について、将来的な姿として、飯田市のビジョンとしては何かお考えになっていますか。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) この測候所跡地につきましては、歴史的な背景、蓄積された文化、そういったものの一つの象徴的な建物というように私自身受けとめているところでありますし、やはり今の時代にあって、地域の皆さん方がみずからそのまちを守り育てていくという、そうした住民意識の中で、こうした歴史的な建物もこれからも将来に向かって引き継がれていくだろうというように思っているところであります。

 リニア新幹線の飯田駅設置が現実味を帯びてくる中において、やはり飯田市としてこの新しい地方都市のスタイルというものをどうやってつくっていくかということが、これからの大きな課題になるだろうと思うわけであります。そうした中で、この旧測候所を将来にわたって保存活用していくということ、これは大変私は重要な意義を持っているというふうに考えております。

 先ほど企画部長からもお話がありましたが、地元の皆さん方と協議をしながら、そうした将来に向かっての保存活用を考えていければと思っているところであります。



○議長(中島武津雄君) 福沢清君。



◆6番(福沢清君) 今後は地元ともしっかり協議をしていただいて、この土地の有効利用、そういうものができるようにしていただきたいというふうに思います。

 また、地元での利活用というものは言うまでもありませんが、ぜひ全市的なことも含めて考えていただきたいというふうに思います。

 次に、来年は菱田春草が亡くなってから100年ということになると思いますが、今、春草の生誕地の仲ノ町には、説明書きを記した簡単な立て札しか立っていません。古い町並みを慕う人々が時々訪れていますけれども、飯田市としては、現状というのはどういうふうに考えていらっしゃいますか。



○議長(中島武津雄君) 御答弁を願います。

 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) 春草の生誕地につきましては、土地の所有者の御理解をいただいて、今お話があったように、生誕の地の看板を設置させていただいているところであります。

 これは私が橋北の市政懇談会のときにも一緒にやりとりをさせていただいたところでありますが、この春草の生誕地というものは、先ほどの測候所跡地のときにも申し上げたように、将来にわたってこの地域にとって不可欠の要素であるというように考えているところでありまして、地元のまちづくり委員会の皆様方や住民の皆様方がそうした春草生誕地について強い思いを持っているというのを市政懇談会のときにも感じたところでありまして、そうした思いを大切にしながら、これからの取り組みを進めていければと思ったところでございます。



○議長(中島武津雄君) 福沢清君。



◆6番(福沢清君) 飯田市の考え方としては、現在のままではまずいということで受けとめさせていただいてよろしいでしょうかね。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) 地元の皆さん方がそこについてさらに活用をできればという思いは市政懇の中でお聞きしたところでありまして、そうした思いを大切にしていければと思っているところであります。



○議長(中島武津雄君) 福沢清君。



◆6番(福沢清君) 仲ノ町の付近については、先ほどお話しした、測候所は仲ノ町ではありませんけれども、測候所の跡地とか、それから黒須邸の跡とか、それから糸桜、これは天満宮、そういったいろんな建物があるかというふうに認識をしております。ぜひこれからの飯田市の古い町並み、歴史を訪ねていく、そういうところにもしていきたいというふうに思いますので、ぜひそういうものとして春草の今の生誕地が、来年の100年、一つの区切りでありますので、ぜひそういうものについてこれからお考えを持っていただきたいと思います。また地元ともしっかり協議をしていただきたいとお願いしたいと思います。

 新しい時代について、こういう町並みをどういうふうにしていくか、それについてもう一度市長の御意見をいただければありがたいと思いますが、いかがでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) 春草没後100年というものを節目ととらえて、これを一層検証できるようにしていくということは、非常に私は市にとっても重要なことだと思っています。

 そういった中で、この春草生誕跡地の利活用につきまして地元の皆さん方が大変熱い思いを持っていただいているということは、私はすばらしいことだと思っていますし、それをどういった形でさらに次の展開を考えていくかと、これは地元の皆さん方と一緒に考えていくことでありますし、実際、そうした先人たちの検証というものは、これまでも田中芳男男爵の胸像でありますとか、あるいは、春のときにありました井原五郎兵衛翁徳碑の飯田駅前の移転でありますとか、やはり常に市民の皆さん方の熱い思いによってそうしたことが実現してきていると。これは市政懇でも申し上げたところでありますが、そうした熱い思いというものを行政として支援をしていくという、そういったスタンスで春草の生誕地についても考えていきたいと。これは市政懇のときにも申し上げたところでございます。



○議長(中島武津雄君) 福沢清君。



◆6番(福沢清君) 飯田の町並みについての市長の思いも明らかになったところであります。ぜひ地元とも協議を重ねていただいて、測候所、また春草というのは、代表的な歴史的な町並みの一つでありますけれども、そういうものも考えていただいて、今後、リニア時代にふさわしい、またそういうものとは一つは逆のような現象でもありますけれども、ぜひそういう町並みを飯田市の中につくっていく、またそれも観光の一つにしていただくということを御要望申し上げて、私の質問とさせていただきます。ありがとうございました。



○議長(中島武津雄君) 以上で、福沢清君の一般質問を終わります。

 それでは、次の一般質問を行います。

 清水可晴君。



△清水可晴



◆19番(清水可晴君) 市民パワーの清水可晴でございます。

 ことしの暑い夏は、被爆、終戦65年の節目でございました。広島市長は、被爆者が発してきたメッセージは平和憲法の礎であり、世界の行く手を照らしていますと、被爆体験が核廃絶と平和への意志の出発点であると訴えられました。

 また、阿智村で開催された満蒙開拓歴史展に参加する中で、語り部の皆さんから悲惨な話を聞きながら、改めて戦争を風化させてはならない、私たちは引き続き核のない世界を目指して、きょうの聞き手はあすの語り手にならなければならないと感じた昨今、暑い夏でございました。

 今回の質問は、ユニバーサルデザインのまちづくり、生物多様性国家戦略と市の取り組みについて質問をさせていただきます。

 まず第1に、ユニバーサルデザインのまちづくりについてでございます。

 先般、市民パワーは帯広市へ、ユニバーサルデザインのまちづくりについて政務調査を実施いたしました。この質問は、昨年の9月議会で公明党の永井議員が市長に提言をされております。これからのまちづくりに大切で、根幹をなす普遍的な概念だと考えますので、認識を新たにしていただきまして、御答弁をお願い申し上げる次第でございます。

     (1)総合計画とユニバーサルデザインのまちづくりについてでありますが、飯田市では、第5次基本構想、基本計画を着実に推進をされておられます。リニア飯田駅を見据えて、後期に向けて基本計画の見直しを議論されようともいたしております。また、庁舎建設は、後期計画の柱と位置づけられております。

 そこでお伺いします。ユニバーサルデザインのまちづくりに対する市長の考え方について、まずお伺いをいたします。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) ユニバーサルデザインについては、言うまでもないかもしれませんが、一般的に障害者の皆さん方を対象にしているバリアフリーとは異なりまして、障害の有無、あるいは年齢、性別、人種等にかかわらず、すべての人が快適に利用できるような、そういうことを初めから考えたものづくり、そういうものであろうというように理解しております。やはりだれもが安全・安心に暮らせる、そういった生活を地域の中で送っていくためには、大変重要な考え方だろうというように認識しております。



○議長(中島武津雄君) 清水可晴君。



◆19番(清水可晴君) 重要な考え方であるという認識が共有化されました。

 そこで、そうした概念を、今検討されております後期の総合計画に政策、施策として位置づける考えはおありなのかどうなのか、その点についてお伺いをいたしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) このユニバーサルデザインというのは、ものづくりにかかわる大きな概念というようにとらえておりまして、したがって、ある施策に特化してというものではなくて、考え方をちょっと別の方面から見てみれば、ほとんどすべての各施策に関係してくる、そういったものではないかというように思っております。したがって、具体的な各種方針や実行計画というものをそういった施策の中で考えていくときに、こうした概念を取り入れていくと。言ってみれば、環境を大切にするのと同じような、そんな考え方をこのユニバーサルデザインの考え方として持っていければと思っているところであります。



○議長(中島武津雄君) 清水可晴君。



◆19番(清水可晴君) ここまでは昨年の永井議員の御答弁であったのかなというふうに認識をいたしました。

 そこで、実は昨年の永井議員の答弁の中では、一つ一つの事業の積み重ねの中で推進をしていくと、こういう答弁でございましたから、今の市長の考え方だろうというふうに思う次第でございます。つまり、基本構想と基本計画がセットで議決している関係上、このユニバーサルデザインの概念というのを重要と考える際に、それじゃあ一つ一つの事業をどういうふうに位置づけて、どういうふうにとらえていくのかという部分では、一定の指針が必要だろうというふうに思うんですが、ここで三つ目の質問に、ユニバーサルデザイン化の指針を策定する考えはという通告をさせていただきました。既存の公共施設の指針だとか、あるいは新規の公共施設の指針にこのユニバーサルデザインという概念が市民権を得ているのかというと、実は初めての概念でありまして、市長は重く受けとめ、重要と認識してということでございますが、一つ一つの事業にそれではどういうふうに位置づけられているのかということについて、その指針についてお聞きをいたしておきたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。



◎企画部長(北原重敏君) 既存公共施設の整備の指針としましては、バリアフリーを基準としまして、長野県福祉のまちづくり条例、飯田市施設整備に関する規程、そして外国籍市民にかかわる施策を推進するためには、飯田市多文化共生社会推進基本方針がありますし、また土地利用基本方針、都市計画のマスタープランにおいては、ユニバーサルデザインを視点として取り入れて、今いろいろな場面で、先ほどの市長の答弁のように実行しているところだと、そういうふうに認識しております。



○議長(中島武津雄君) 清水可晴君。



◆19番(清水可晴君) 私もこの質問をする際にいろいろと議論をさせていただきまして、既存の公共施設の指針、あるいは新規の公共施設の指針というのは果たしてあるのかどうなのか。いろんなところを見てみましたが、やはり内部規定はどうもあるようなんですが、そうした概念を市民と共有するというものがないもんですから、先般、議会にお配りいただいた飯田市の建設事業の概要という、これは非常に現事業と市の方針が指針化されたり、整備方針などが描かれているんですね。少なくともこういうところに一定程度市民に明らかにして、そして情報共有して、そして取り組むということが私は必要なのかなというふうに至ったんですが、その点についてどうでしょうか。



○議長(中島武津雄君) 菅沼建設部長。



◎建設部長(菅沼良収君) 私どもが担当している冊子でございますので、私の方からお答えさせていただきますが、今、議員御提案のようなことも、今後、ことしはもうそれは発行いたしましたので、来年以降のものについては、そういう方法がいいのかどうかも含めまして、検討をさせていただきたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 清水可晴君。



◆19番(清水可晴君) 今、建設部長の答弁で、ぜひともお願いします。

 帯広市は、ユニバーサルデザインに基づく公共建築物設計の考え方という、こういう指針を市民に共有化しているんです。私は、今の市長の考え方、あるいは政策、施策、一つの事務事業にひとつ反映していくためには、こうしたものにその考え方を披瀝して、そして共有化して、そして事業を積んでいくと。つまり、情報共有をするという視点で、ぜひとも一考、考えていただきたいと要望しておきたいと思います。

 続きまして、中心市街地の再生整備とユニバーサルデザインのまちづくりについてお聞きをいたしたいと思います。

 中心市街地の再生整備は、りんご並木、再開発、道路、公園整備と、計画的に事業展開をされております。視察先の帯広市でも、公共施設のユニバーサルデザインの取り組みを、柏林台地区というのをモデル地区に指定して、道路や公園、再生整備地に積極的にこの理念を導入しておられました。

 その内容は、一つには通学道路を例とした設計や、自動車速度の低下、狭窄スラローム、排水性舗装、歩道の集約、未利用地のベンチの活用や、歩道の縦断勾配を緩和した、交差点全体をハンプ化するなどの取り組みを総合的にやっておられました。私は帯広を視察して、りんご並木の再生整備がよく似ておるなあというふうに思いました。

 実はこれから質問に入っていくわけでございますが、りんご並木から桜並木の再生整備ということで、私も議員になってから、この質問を何回となく繰り返してまいりました。そこで、特に最近、ロータリーの社会実験などが行われ、先般9月2日に先生方が来られて、説明会に私も市民の皆さんと一緒に参加をいたしました。この社会実験の意義ですね、桜並木の隣接しておりますロータリーの意義と桜並木の整備との整合について、お聞きをいたしておきたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 菅沼建設部長。



◎建設部長(菅沼良収君) このたびの財団法人国際交通安全学会より、吾妻町のロータリー、私どもはロータリーというふうに呼んでおりますが、学術的にはラウンダーバウトと言うんだそうでございます。社会実験を行いたいという申し出がございました。

 桜並木の整備につきましては、地元から御要望をいただいているところでございますが、このプロジェクトのリーダーでございます名古屋大学大学院の中村教授から、実験により得られたデータ及び分析結果を踏まえたロータリーの改善案を御提案いただけるとの申し出がございました。このため、将来の桜並木整備に向けて、共同で社会実験を行いたいと、こういうものでございます。



○議長(中島武津雄君) 清水可晴君。



◆19番(清水可晴君) 実はタイムリーな、しかも外部からの費用は一切かからない、こういう人的な支援はするようでございますけれども、全国に五つという実証実験の一つ、ロータリーそのものが全国に五つだというふうにお聞きいたしました。また、エコノミー、エコロジー、両方を兼ね備えたすばらしい施設であるということもお聞きいたしました。

 そこで、実は桜並木の整備計画案の策定と事業導入について、このロータリーの社会実験が一つの起爆剤になるんではなかろうか、あるいは、地域住民も念願の桜並木の整備がいよいよされるのではなかろうかと、こういう期待感もあるわけでございまして、計画案の策定と事業導入について、お考えをお示しいただきたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 菅沼建設部長。



◎建設部長(菅沼良収君) 社会実験の結果やロータリーの改善計画を基本に、桜並木の整備と、どのように行うかということにつきましては、議会や市民の意見を聞きながら、桜並木整備計画を策定してまいりたいというふうに思っております。桜並木の整備につきましては、中心市街地活性化基本計画に組み込まれておるものでございまして、りんご並木とともに飯田のメイン道路でございますから、後期の基本構想、基本計画策定の中で検討をしてまいりたいというふうに思っております。



○議長(中島武津雄君) 清水可晴君。



◆19番(清水可晴君) 後期の計画で具体的に検討したいという御答弁をいただきました。

 今、あそこの桜並木には、大型観光バスが参っております。市民の憩いでもあります。りんご並木からずうっと延々と市街地にあれだけのグリーンベルトはありません。ぜひとも市民の意見を聞いて、後期計画の中で立派な計画が策定できることを要望させていただきたいと思います。

 続きまして、民間事業者への働きかけと支援策の点について質問を申し上げます。

 これも永井議員が昨年の9月の議会で行っておりまして、市長もそれぞれの関係企業に要望されておられると思いますので、まず、アの飯田駅へのエレベーター設置の見通しについてはどんな御回答が現在あるのか、お聞きをいたしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。



◎企画部長(北原重敏君) 昨年の永井議員のときに答弁をさせていただいておりますけれども、駅のエレベーターの整備につきましては、JR飯田線利用促進連絡協議会を通じて要望したところでありました。JA東海は、国が定めました移動等円滑化の促進に関する基本方針等を基準にして整備を進めておられるようでありまして、それによりますと、エレベーターの設置基準は、1日当たりの平均利用者数が5,000人以上ということになっておりまして、JR飯田駅の利用数はその基準に達していないということで、現在のところは困難だと、そんなふうにお聞きしたところでございます。



○議長(中島武津雄君) 清水可晴君。



◆19番(清水可晴君) リニアの飯田駅設置実現に向けて、そこまで我慢しなければならないのかなあとも思ったりしているんですが、そうは言っても、日常生活の公共交通でございますので、何とか民間事業者とこの際連携して、飯田の顔であります飯田駅にエレベーターぐらいはつけてほしいなあというふうな思いをしている次第でございます。引き続き要望をしていただきたいなあというふうに思います。

 続きまして、市民バスを含めて低床バスの導入につきまして、お聞きをいたしておきたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。



◎企画部長(北原重敏君) 低床バスの導入ということでありますけど、現在、飯田市内を運行しております乗り合いバスは9路線、18台のバスで運行されております。そのうち低床バスは5台ということであります。バスの更新に当たって、国も原則的には低床型の車両に切りかえていくことを推奨しておりまして、飯田におきましても、車両の更新にあわせて、関係機関と協力して、バスの低床化を進めてまいりたいというふうに考えております。



○議長(中島武津雄君) 清水可晴君。



◆19番(清水可晴君) ぜひとも前向きな更新に当たっての導入を希望しておきます。

 さて、先ほどの飯田駅のエレベーターの話ではありませんが、何とか民間事業者の事業に市が独自に補助制度は導入できないのかなあというふうに考えて通告をいたしました。どうも国や県にもこの補助制度があるようでございますが、それを踏まえて御答弁をいただければと思います。



○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。



◎企画部長(北原重敏君) 今お話しのように、低床バスの購入については国の方でも幾つかの制度がありまして、そんなことも利用しているようでございます。来年度に向けてもいろいろな制度の充実というのがあるようでございますので、今後もそういった国等の補助制度を有効に活用する中で対応してまいりたい、そんなふうに思っております。



○議長(中島武津雄君) 清水可晴君。



◆19番(清水可晴君) 続きまして、第2の生物多様性国家戦略と地域戦略の策定についての質問に移ります。

 大きい課題の質問をいたしておりまして、的をどういうふうに絞るのかなというふうに苦労いたしました。で、こういう通告の仕方をさせていただきましたので、御配慮いただきながら御答弁をいただきたいと思います。

 2010年は、国連が定めた国際生物多様性年でございます。地球規模で生物の絶滅の危機が進んでおり、多様な生物が共存して生きていける生息環境を保全する、それは人間の生存、つまり食料や水や薬品や景観や文化まで、そのものにも関係するという壮大な理念と、こういうふうに受けとめました。こうした考えを推進するため、生物多様性条約が1992年に国連で採択され、我が国は1993年に批准をしておられます。生物多様性基本法が2008年6月に公布され、本年3月には、生物多様性を維持する国家戦略が決定されました。

 そこで、国は、県や市町村も地域戦略の策定が努力目標として示されております。そこで、地域戦略の策定を含め、どのような形で飯田市として受けとめ、取り組むかということで質問に入るわけでございますが、まず、生物多様性戦略と21いいだ環境プランについてであります。

 ことしは、生物多様性について世界じゅうで考えていく年であると。このイベントが、本年10月にCOP10という条約締結国会議が愛知県名古屋市で開かれる予定でございます。そこで、COP10の日本開催に当たって、環境モデル都市を推進する市長の受けとめについて、まずお聞きをいたしておきたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) このCOP10の日本開催ということ、これは大変私は意義あることだと思っております。それも飯田からほど近い名古屋で開かれるわけであります。環境文化都市を目指す飯田市にとりまして、この生物多様性を損なわないでこの地域の自然を将来に向かって引き継いでいく、これは低炭素型社会を目指す環境モデル都市の飯田にとりましても重要な取り組みであろうというように思っております。やはり温暖化が進み、また都市化が伸展する中で、そうした里地里山が荒廃し、あるいは野生の鳥獣害被害が拡大し、あるいはその外来種の持ち込みといったようなことで生態系が壊されていく、そういったことが今起こっているわけでありまして、そういう生物多様性に対する大きなダメージというものをいかに減らしていくかということをこのCOP10の中でぜひ議論していっていただきたいと思うところであります。



○議長(中島武津雄君) 清水可晴君。



◆19番(清水可晴君) 生物多様性の国家戦略、私、ホームページでずうっと拝見をしました。相当のボリュームでございます。それと、今、飯田市の取り組みと整合を図ってみましたら、実は21環境プランが、まさに飯田市が先立って生物多様性という概念を持ってあの計画が練り上げられておるのかなあというふうに思いまして、改めて認識を新たにいたしました。飯田市の取り組みをまさに評価をいたしました。

 そこで、21環境プランとの整合について、実は2次改定を私もきょうここに持ってきておりますが、この改訂版の中に生物多様性の位置づけというんですか、その大きな概念としての位置づけというのはあるのかなと見ましたら、そこにはなくて、1行の一つのくくりとしてありました。実は、それでいいのかなというふうに思いましたので通告をいたしました。その点についての受けとめをお聞きいたしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 澤柳水道環境部長。



◎水道環境部長(澤柳孝彦君) 確かに当初の21環境プランには、生物多様性という言葉すら実は入っていなくて、そういった世界的なこの条約締結の中で、第2次で施策として入れさせていただいたわけですが、確かに一ますで生物多様性という言葉は使わせていただいております。ちょっと具体的なことを言わせていただきますと、例えばその中の施策の事業の中で、環境チェッカー、御存じかと思いますが、小学生、中学生、大人、百何人だったと思いますが、こういった方々が長野県の希少動植物、こういった観察をやっています。これは多分先進的な取り組みだと、私はこの生物多様性を確保していく上で、その交渉も今しておるわけですが、なかなか関心が薄いという実態もありますし、例えば、今も南アルプスでやっています希少植物のシカによる食害対策、こういったものを美術博物館を中心にして、企画展でございますとか、そういった直接の保全活動、そういったことも実はやっておるわけで、なかなか地味で、なかなか大きな生物多様性という観点からすると、小さく感じられているのかなと。それから、あと、普通に行っております里山保全でありますとか、棚田の保全、こういったものはまさに生物多様性の確保しているのかなと、私はそう思っています。



○議長(中島武津雄君) 清水可晴君。



◆19番(清水可晴君) そこで、今の、ことしの名古屋開催を含めて、ぜひとも市長、せっかく21いいだ環境プランは全国的にも先進的な環境に対する基本構想、基本計画であるというふうに思いますから、この際、職員を派遣して勉強させていただいて、そして、次なる構想には、やはり生物多様性という概念がきっと中心に位置づけられて組み立てられるのかなあと、私は実は思った次第です。その点について、次へのステップに対する市長の考え方についてお聞きしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) この次期環境プランの策定に当たりましては、やはり今議員御指摘のように、生物多様性という観点につきましても、しっかりとその重要性というものをそのプランの策定の中に位置づけさせていただきたいというように思っております。そういったことを考えております。



○議長(中島武津雄君) 清水可晴君。



◆19番(清水可晴君) 受けとめていただけて、ぜひともその向きでやっていただきたいというふうに要望しておきます。

 続きまして、次に通告してあります生物多様性と遠山郷の人の暮らしについてをテーマとさせていただきました。

 上村、下栗の修景保存の取り組みについて、私は生物多様性のモデル事業というふうに受けとめました。なぜこうした通告をしたかという背景を少し述べさせてもらいますが、私は最近、友人に誘われて、下栗の傾斜畑の遊休地を耕作して、ソバをまきに行ってまいりました。後でこれがわかった話なんですが、下栗の自治会がことしから取り組む修景保存事業の一環として、外から応援団を募って、遊休農地の耕作を始めたということでお聞きをいたした次第であります。自分が市民の皆さんと一緒にこうした体験を通して、今回の通告の生物多様性とは何か、そして人の営みとは何か、そういったところに実は着目して、質問をさせていただくことになりました。

 そこで、修景事業の仕掛けと市の支援策等についてお聞きをいたしておきたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 前島上村区長。



◎上村区長(前島道広君) まず清水議員には、遊休農地の耕作に応募していただきまして、まことにありがとうございます。

 下栗が各方面から注目されているゆえんは、急傾斜地の畑や山に語りかける下栗の人々の営みにより、豊かな文化、文化的景観が保たれていると考えております。この人々の営みが、生物多様性を維持することにつながるものであると。下栗の修景事業は、将来につながる景観の保全の計画づくりとあわせ、都会の人たちのエコツアーや、外からの応援団による遊休農地の耕作を行うとともに、下栗産の農産物のブランド化や、独特な食文化の保存など、山村ビジネスの展開につながる内容となっております。

 市としては、中山間地振興モデルとなるよう、自治振興センター、産業経済部の関係各科連携して、支援していただいているところでございます。



○議長(中島武津雄君) 清水可晴君。



◆19番(清水可晴君) 一つには下栗を私も経験したもんですから、この地域を保存することがやはりこれから大事なことだなあと、体験を通して思った次第でございます。

 長野県では、信州デスティネーションキャンペーンというのを展開しておりまして、市長は御存じのようであります。未知の観光スポットに投票しようというコーナーがあるそうなんで、今現在、下栗が1位になっておるそうです。全国に発信するためにも、ぜひとも市民の皆さんにここでPRをさせていただいて、このスポットの投票に御参加をいただければというふうに思う次第でございます。

 また、下栗地域の皆さん、ぜひとも修景保存を含めて、市民挙げての取り組みに期待をし、私もかかわらせていただきたいというふうに思っておる次第でございます。

 次に、上町の盆踊りの保存継承の持つ意義について質問をさせていただきたいと思います。

 人口減少により伝統文化が衰退していく様子をお聞きしました。実は、ソバをまいたその後に寄った2軒のお宅から、きょうは、夜、盆踊りをするぞと。えっ、上村に盆踊りがあったのかなあと。こういう話を聞く中で、特にその会話の中では、盆踊りで歌われる正調絵島は、歌える方はもうお1人だけになってしまったということを聞きました。上町の盆踊りは、昔は自然に数人が、二、三人と言っておりましたね、踊り出すと、自然に人が集まって、大きな輪ができ、午後7時から翌朝午前3時ごろまで、歌い、踊り明かしたともお聞きいたしました。最近は隔年で行っておるようであります。花火大会と盆踊りと。

 祭り文化が廃れてしまえば、まさに立ち消えていってしまうということをお聞きする中で、生物多様性元年といいますか、生物多様性年のことしこそ、山里の文化に目を向けなければならないときではないかと感じた次第であります。

 最近、獅子祭りの復活などもこの地域でよく聞きます。また、先ほどは、清水勇議員から、天龍峡の盆踊り、大変15年ぶりに盛んになったと。天龍峡100年構想の一つの足がかりなのかなあというふうにも思いました。リニア時代を迎えるに当たり、山里文化が廃れないためにも、生物多様性という視点に立って、上村、上町の盆踊りを通して、やはり遠山郷の山里の生活と文化を今こそ私たちは目を向けるときではないかというふうに思います。

 そこで、正調絵島をという一つの文化を伝承することを大きなテーマとしておりますけれども、こうした文化という視点に立って、見解を、所見をお願いいたしたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 小林教育次長。



◎教育次長(小林正春君) 上村、上町の正調絵島につきましては、飯田市と合併の際に、それまで村の指定になっておりましたものを、飯田市指定の民俗文化財ということで、改めて指定をさせていただいた経過がございます。

 正調絵島につきましては、大奥から高遠藩に流されました江島を歌った哀歌でございまして、秋葉街道を通じまして遠山郷に伝えられました由緒ある歌でございますが、高遠では既に廃れてしまいましたが、この地域では連綿と引き継がれてきたものということで、意義深いと感じております。

 この保存継承につきましては、村当時からの記録に加えまして、昨年度、美術博物館による遠山谷北部の民俗調査活動の中でも映像記録を行ったところでございます。上村のまちづくり委員会の長期構想の中でも保存伝承の必要性がうたわれておりまして、教育委員会としても、正調絵島と盆踊りが保存継承されますよう、地域の皆さんの活動を支援してまいりたいと存じております。



○議長(中島武津雄君) 清水可晴君。



◆19番(清水可晴君) ひとつ資源を資産にかえる、これも動機づけとしての質問と受けとめていただきたいなあと同時に、今、この盆踊りをできる年齢が、実は60前後ぐらいが一番若い層であるそうでございます。この正調絵島を歌える方は80代を超えておられる、まさにこの文化を今継承しなければ、やはりこれから多く、広い意味での生物多様性、つまり、そうした意味での生物多様性という観点からは、やはり遠のいていってしまうのではなかろうか。人口が減少していってしまう今日、ぜひとも、次の質問に移りますが、生物多様性の維持保全の観点から、遠山の地域への振興策について、自然環境が豊かな山都飯田の中でも、中山間地域が本来持っている生物多様性を維持する機能に着目する必要があり、先ほど質問しました下栗の取り組みのように、その地域固有の自然景観の保全が、結果として生物多様性の保全につながるということと考えます。ぜひとも、合併して5年が経過します。先ほど湊議員が、職員の体制、実践センターの体制については、ひとつ絞って触れられましたが、私は、そこらも含めて、5年の激変緩和が終了する今こそ行政が支援すべきと思いますけれども、今後の対応について御所見をいただきたいと思います。



○議長(中島武津雄君) 牧野市長。



◎市長(牧野光朗君) この遠山郷につきましては、もう申すまでもないと思いますが、南アルプスに代表されます豊かな自然、まさにその生物多様性の地でありまして、それに加えて、この人々の営み、それも大変伝統文化が息づいていると。霜月祭りや、今お話があった正調絵島、そのほか、大変伝統文化芸能が非常に色濃く残っている、そういう地域であるというように考えておりまして、デスティネーションキャンペーンのお話も出ましたが、全国的に見ても、大変これからまた注目をされていく、そういった地域だというふうに思っております。

 特にこの山と人が共有している暮らしそのものというものが魅力的であるということではないかなと思うんです。ですから、自然と共有するゆとりあるそういった暮らしというものを、これから地域の地元の皆さん方がまた誇りを持って次世代に継承できるような、そういった地域づくりを私どもも一緒になって進めていくことができればと考えております。

 今お話がありましたように、激変緩和措置は5年で一応終了するわけでありますが、そうした次世代に向けての継承を目指した地域づくりというのは、これからますます重要になってくるだろうと思うわけであります。



○議長(中島武津雄君) 清水可晴君。



◆19番(清水可晴君) 市長の思いを私も共有させていただきました。

 2回目は、要望、提言で締めたいと思います。

 合併による激変緩和が終了する今日、自治振興センターの役割と機能、人口減少と高齢化など、今こそ遠山地区2地区をモデルに、生物多様性戦略に取り組むことをまず提言させていただきたいと思います。

 また、ちなみに来年は国連が定めた国際森林年という年でもあるそうです。地球温暖化という問題に地球規模で対処していかなければならないとき、生物多様性の取り組みは、次世代へ何を残さなければならないのかを問いかけております。真剣に取り組まなければならない課題だと私も受けとめ、市長もぜひともそうしたことを受けとめて、今後、施策展開していただきたいことを要望し、質問を終わります。



○議長(中島武津雄君) 以上で、清水可晴君の一般質問を終わります。

 実は、本日の質問中、話題になっておりました台風9号が、飯田市を通過いたしました。その台風9号接近に伴う対応状況につきましての資料を後ほど議席に配付をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

 ここでお諮りをいたします。

 ただいま一般質問の通告者が10名残っておりますが、本日はこの程度にとどめ延会といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。

     (「異議なし」と言う者あり)



○議長(中島武津雄君) 御異議なしと認めます。

 よって、本日はこれをもって延会と決定をいたしました。

 明日9日は午前9時から本会議を開きますので、時間に誤りがないよう、定刻までに御参集くださいますよう、お願いをいたします。

 本日は、これをもちまして延会といたします。大変に御苦労さまでございました。

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     18時04分 延会

 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。

  平成22年11月22日

      飯田市議会議長  中島武津雄

      署名議員     牛山滿智子

      署名議員     新井信一郎