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長野県 松本市

平成11年  2月 定例会 03月01日−02号




平成11年  2月 定例会 − 03月01日−02号









平成11年  2月 定例会



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 平成11年松本市議会2月定例会会議録

 第2号

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             平成11年3月1日 (月曜日)

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             議事日程(第2号)

                      平成11年3月1日 午前10時開議

 第1 請願第1号 国民年金等年金制度の改善について

 第2 市政一般に対する質問

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出席議員(38名)

      1番  赤羽正弘君        2番  大久保真一君

      3番  黒田輝彦君        5番  小岩井洋子君

      6番  平林軍次君        7番  下沢順一郎君

      8番  小林繁男君        9番  増田博志君

     10番  高山芳美君       11番  三村英俊君

     12番  神田視郷君       13番  上條洋幹君

     14番  渡辺 聰君       15番  武井福夫君

     16番  倉橋芳和君       17番  早川史郎君

     18番  塩原 浩君       19番  酒井正志君

     20番  塩原英久君       21番  田辺哲雄君

     22番  中田善雄君       23番  池田国昭君

     24番  田口悦久君       25番  秋山泰則君

     26番  藤沢詮子君       27番  黒田昭治君

     28番  堀内 信君       29番  田口敏子君

     30番  柳沢貞雄君       31番  松田 弘君

     32番  高山政彦君       33番  田口哲男君

     34番  太田二三君       35番  小林恒雄君

     36番  窪田 稔君       37番  小原 仁君

     38番  高野拓雄君       39番  百瀬常雄君

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説明のため出席した者

  市長      有賀 正君    助役      松村好雄君

  収入役     新井計夫君    企画部長    松下倫省君

  総務部長    上條 炳君    財政部長    大澤一男君

  生活環境部長  原 勝利君    社会部長    萩原寿郎君

  農政部長    高橋雅夫君    商工部長    輿 武男君

  建設部長    広川高義君    都市開発部長  西澤一徳君

  上下水道    林 丘弘君    業務部長    坪田明男君

  事業管理者

  施設部長    新村禎敏君    教育委員長   高嶋修一郎君

  教育長     竹淵公章君    教育次長    水下慶子君

                    (学校教育担当)

  教育次長    赤羽敬一君    焼却プラント  宮下 潔君

  (社会教育担当)         対策本部長

  中央西整備   清水英治君    企画室     一條 功君

  本部長              空港対策・

                   企画調整幹

  企画室     高橋慈夫君    女性室長    有馬恭子君

  企画調整幹

  行政管理課長  乾  敦君    財政課長    山内 肇君

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事務局職員出席者

  事務局長    百瀬博之     事務局次長   宮澤孝紀

  次長補佐兼   古田元秀     庶務係長    柳澤良子

  調査係長

  議事係長    渡辺 明     主査      福嶋良晶

  主査      宮川雅行     主査      中村高俊

  主査      寺沢和男     主任      寺岡稔高

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               本日の会議に付した事件

 議事日程(第2号)記載事件のとおり

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                             午前10時02分開議



○議長(百瀬常雄君) 現在までの出席議員は38名でありますので、定足数を超えております。よって、直ちに本日の会議を開きます。

 最初に、報告事項を申し上げます。

 本日までに陳情書が4件提出されております。皆さんのお手元に陳情文書表第2号としてご配付申し上げてあるとおりであります。これはそれぞれ記載の常任委員会に回付しておきます。

 本日の議事は、日程第2号をもって進めます。

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△日程第1 請願第1号



○議長(百瀬常雄君) 日程第1 請願第1号を上程いたします。

 内容につきましては、お手元にご配付いたしてあります請願文書表第1号によってご承知願います。

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△日程第2 市政一般に対する質問



○議長(百瀬常雄君) 日程第2 市政一般に対する質問を行います。

 現在までの発言通告者は、34番 太田二三君、33番 田口哲男君、35番 小林恒雄君、17番 早川史郎君、2番 大久保真一君、26番 藤沢詮子君、16番 倉橋芳和君、11番 三村英俊君、36番 窪田 稔君、28番 堀内 信君、以上10名であります。

 報告申し上げた順序によって発言を許します。

 最初に、34番 太田二三君。



◆34番(太田二三君) 〔登壇〕

 発言の機会をいただきましたので、社会民主党を代表いたしまして、通告申し上げました順序に従って質問させていただきます。

 最初に、観光行政についての市長の政治姿勢をお伺いいたしますが、まず美ケ原台上問題の車道化でございます。この問題は過去20年間、私が質問の機会をいただくたびに、この質問をさせていただきましたが、いまだに車道化の実現ができないということを大変残念に思っているわけでございます。しかも、たびたびの質問で同じ質問でございますけれども、この質問をやめれば、おろそかにされては困りますので、あえて何回も何回も実現するまで質問させていただくわけでございますので、ご理解をいただきたいというふうに思います。

 このビーナスラインは、ご承知のとおり昭和56年、長野県の中部山岳国定公園の美ケ原高原から白樺湖、蓼科高原にまで続く延長40?のすばらしい高原スカイラインとしてビーナスラインが開通して、ことしではや18年目を迎えるわけでございます。当時は蓼科高原、白樺湖、あるいは車山、霧ケ峰、八島の湿原、和田峠、そして美ケ原。高原を40?の大変すばらしい景色の展望スカイラインとして開通したので、世の中の人たちは、大変これは立派なスカイラインであるということで、大変褒めそやされ、各地の観光業者はこぞって誘客宣伝に取り組み、大変なにぎわいを見せてきましたことはご承知のとおりでございますが、台上を通過して松本まで通じない、いわゆる行きどまりの道であるという点から、魅力はだんだんと薄れて、今は観光業者も、行きどまりで同じ道を高い料金を出して帰ってこなければならないので、この道路を経由しての旅行計画というものはだんだん立てなくなってきた。こんなふうにも聞いておりまして、敬遠されつつあるような現状でございます。

 このように行きどまりで行き先のない観光道路は、よそにはほとんどその例を見ないと思うのでございまして、言われておりますように台上は聖地である、あるいは自然保護のため、あるいは環境のためにも侵してはならないということは言われておりますけれども、あの台上の現状を見る限りにおいては、私はそれは当たらない。自然を崩すというようなことはない、こんなふうに思うわけでございます。ビーナスラインのあの終点近くから、山本小屋、そして美しの塔、塩くれ場、それから高原荘を経て、天狗の露地まで約4?あるわけでございますが、既にここには管理道路として、牧場の管理道路だと思うわけでございますが、その管理道路として、幅約8m以上の道が開通しているのでありまして、この砂利道を整備して、少し改良を加えれば、これが台上道路になるわけでございまして、原生林を、あるいは原生草原を切り開くのではなく、今以上に自然を壊すことなく、あるいはむしろ自然を守りながら、台上車道化が実現するのではないかというふうに私は考えているわけでございまして、決してよそを回すのではなく、この今ある道を整備して、ビーナスラインにつけ加えれば私はよいのではないかと、実現するのではないかというふうに思うわけでございます。

 本市は、昭和56年、あの開通当時は、ビーナスラインが松本側へ来る連絡道路としては、扉峠からよもぎこば林道でいいではないかという観光開発審議会の答申もあって、そしてよもぎこば林道の開設が急がれてきたわけでございますが、平成3年に松本市の観光開発審議会は、ビーナスラインが松本へ来る方法はやはり台上を車道化することが適切である。こういうように答申されたことから、台上車道化に取り組んでまいりまして、審議会でも全会一致で台上道路の車道化を県議会に陳情いたしたこともありますし、県議会もこれを採択しているわけでございます。このことは皆さんもご承知のとおりでございます。

 市長の県に対する交渉も、県は「長野オリンピックが決まるまではそうっとしておいてもらいたい」、こういうふうに言われて、しばらく待ったわけでございます。オリンピックが決まりましたら、「オリンピックが終わるまでそうっとしておいていただきたい」、こんなような話だという報告を受けているわけでございますが、このような県の態度をどのように思っておられるか、まず市長の見解をお伺いいたします。

 美ケ原の台上車道化でビーナスラインを松本へ誘導する問題は、台上を車道化してほしいということを一生懸命訴えているのは私一人ばかりではありません。松本市民の熱烈な願望でもあるわけでございまして、観光都市松本の宿願でもありまして、観光産業の活性化ばかりでなく、松本市の発展にもつながる重要課題であるということはご承知のとおりでございます。したがって、毎年、年2回開催されます地元県会議員との懇談会にも重要な懇談項目となっておりますことを見ましても、台上車道化は絶対必要な課題であるというふうに思うわけでございまして、この台上車道化の問題をどう解決していくのか、今後どのようにしていくのか。市長の見解をお伺いいたします。

 次に、美ケ原高原の観光資源の活用でございます。ご承知のとおり、美ケ原高原は、ビーナスラインの終点である東側よりは、松本側の天狗の露地から台上までがすばらしい景色でございまして、県道沖線の沿線というものは、松本平を一望にして、そして日本アルプスを全面的に展望できる最高の眺望であります。しかも、この周辺に咲くレンゲツツジ、あるいはヤナギラン、マツムシソウ等が咲き誇るころは、すばらしいの一語に尽きる光景でございまして、一度見た人は2度も3度も見たくなるすばらしい景色だというふうに思うわけでございまして、このすばらしい景色をもっともっと松本の観光に活用すべきではなかろうか。観光の活性化の一つに大きくなるというふうに思うわけでございますが、市長はどう考えておられるか、お伺いいたします。

 また、この景色を取り入れたイベント等をやはり考えるべきであると。こんなふうにも考えるわけでございますが、そういうお考えがあるかどうかをお伺いいたします。

 次に、道路行政についてお伺いいたします。特に国道 143号の信州大学付属病院の渋滞対策でございます。これも何回もお伺いいたしておりますが、改良は加えられたが、なかなか渋滞が解消しないという現状にありまして、年々増加しつつあります交通対策として、厳しい財政状況の中からも、道路行政に対しましては市民要望の強い箇所が順次改良され、交通の流れが改善されておりまして、特に松本市特有の城下町としての狭い道路の拡幅改良や曲がった交差点の改良等に力が入れられるとともに、北松本立体交差等、極めて多額の費用を必要とする箇所が順次改善され、交通の流れが順調になっておりますことは御同慶の至りでありまして、理事者のご労苦に感謝を申し上げる次第でございますが、しかしせっかくの多額の費用をかけて拡幅改良し、改善を加えたのに、一向に交通の流れがよくならない。旧態依然、渋滞が続いているという箇所がこの国道 143号、信州大学付属病院周辺であるわけでございまして、このことを市長はご承知でありましょうか、お伺いいたします。

 この信州大学付属病院の付近は現在、常時渋滞が午前中は続いているわけでございますし、特に月、水、金の全科が診療される信州大学病院の付近は、朝から大変な混雑をいたしておるわけでございまして、ひどいときには三、四百m北にあります追分交差点あたりまで、浅間方面から松本市内へ向かう車が渋滞している状態がありまして、時間でバスや電車でもって旅をしている人たちが乗りおくれをしているというようなことで、苦情が浅間温泉の旅館等にも随分寄せられている。こんなことも聞いているわけでございまして、多額な費用をかけて改善、改良した箇所がどうしてこのような格好になっているのか。その対策はできないものかどうか、お伺いいたします。

 さらに、信州大学病院前にあります信号機でありますが、この信号機は今ほとんど使われていない。ただ、歩行者が渡るときに使うだけでございますが、自動車の交通信号のままになっているわけでございまして、これが赤信号になれば、渋滞がさらに加速されて渋滞が続いていくという形になっているわけでございます。この信号機を何とかする方法はないものかどうか、お伺いいたします。

 さらに、私は考えるのに、この信州大学前の渋滞を解消する手段としては、流れを変えるために、追分交差点から少し下がった美須々ケ丘高校の入り口近くに市道1143号線、いわゆる付属小学校の前を北へ上る道でございますが、これは夜の午後9時から午前7時までは交互交通になっておりますが、そのほかはずっと一方通行で、北へ浅間方面へしか来れない。松本市内の方へは行けない。こうなっているわけでございますが、この信州大学付属病院の前の渋滞を解消するために、この1143号線を交互通行にして、そしてそちらへ市内へ向かう車の流れをしたならば、大学病院前の渋滞もかなり解消されると思うわけでございますが、そういうことができないものかどうか、その点をお伺いいたします。

 次に、松本佐久間高規格道路の建設についてでございますが、国道 254号は、最初は東信州、いわゆる東信と松本を結ぶ唯一の短絡道路であったと思ったわけでございますが、これがいまや東日本と西日本を結ぶ大動脈となって、一日に通過する車両が 8,000台から1万台を超えていると言われ、交通が極めて激しく、沿線市民、特に三才山、稲倉、洞、原、こういった市民は交通事故と交通公害に巻き込まれて、大変な悩みの中で日常生活を余儀なくされているという状況でございます。この対策として、以前にもあの女鳥羽川の南側に1本生活道路をつくってほしいというような陳情や意見もございまして、調査もしていただいたわけでございますが、何カ所かに難所があって、なかなかその生活道路の開通も難しいというようなことから、今日に至っているわけでございますが、そんなときに先年、四賀村等から国道 143号の短絡道路として、四賀村付近にトンネルをあけたらどうだろう。こんなような話が出てきたということがあったわけでございますが、そのことから発展いたしまして、平成9年8月には関係市町村で松本佐久地域高規格道路建設期成同盟会が設立されて、鋭意その建設に努力されているわけでございますが、この期成同盟会は現在どのようになっているのか。また、今後、この期成同盟会をどのように進めていかれるのか、その見通しについてお聞かせいただきたいと思います。

 以上で1回目の質問を終わらせていただきます。



○議長(百瀬常雄君) 有賀市長。



◎市長(有賀正君) 〔登壇〕

 太田議員のご質問にお答えいたします。

 最初に、観光行政、とりわけ美ケ原台上車道化でございますが、太田議員、ただいまのご質問にもございましたように、また私自身は太田議員のこの質問を聞くたびに、台上の車道化は太田議員の政治の一つのライフワークである。執念でもある。そういうようにもお見受けして、いつもご質問にお答えし、ただいまもお聞きしたわけでございます。その中にもございましたように、同じ質問をいつもするというその質問の中で、私自身も太田議員に、また本日もあえて言うならば、結論的には同じお答えをしなければいけなけいということを大変遺憾に思っているところでございます。

 と申し上げますことは、平成10年2月にも太田議員のご質問がございました。同時に、ご案内のように平成4年9月に松本市の観光開発審議会の答申で美ケ原台上のいわゆる車道化の推進をいただいているわけでございますし、私自身も市長就任と同時に、知事ともお話をいたしましたり、いろいろな情勢の中で、今、これははっきりそのことを表明したわけではございませんが、知事との会合の雰囲気の中で、議員もお話にございましたように、オリンピックが終了するまでは、何といっても自然破壊にかかわる論議の焦点になるわけでございますので、そうっとしておいてくれという雰囲気が肌で伝わってきたわけでございます。そして、またオリンピックがまさに終わった今をとらえて、私どもといたしましても行動を起こしたい。そのつもりでございますし、またオリンピックの準備中、あるいはオリンピックの開催の折にも忘れることなく、地元の県議会議員との懇談会には春あるいは秋、2回にわたって、その都度、重要問題として懇談事項に入れてきているわけでございます。しかしながら、今の問題は、昭和56年に開通した当時よりは、自然環境に対する関心というものが大変世論も、あるいは情勢も強まっていることはご案内のとおりでございまして、打開への道があかない、これも事実でございます。

 ただ、今、感じておりますことは、構成市町村で助役の懇談会を持っているわけでございますが、そのお話の中でも平成14年2月にビーナスラインの通行料が無料化になる。こういうことが予想されているわけでございまして、そのときが一つのポイントになりはしないか。それを一つの契機として運動を進めたらどうだ。こんなことも取りざたしていることをご報告申し上げながら、引き続きこの問題につきましては進めてまいりたいと思いますが、今のお話の頂上の管理道路、砂利道と申しますか、半分アスファルトにして破壊されたような道路がございまして、これを少ない予算ではございますが、県の単独で直して、そして今の道路のほこりだらけであるとか、むしろあのままでいいと思っている人はだれもいないわけで、環境を云々する人たちも、あれについては異議がないだろうということでございます。

 したがって、今、ご質問のあれを即ビーナスラインの延長にということも考えられないわけではございませんが、世論としてと申しますか、県の姿勢としては、そこまでまだ意見が熟していない。今はあの管理道路をせいぜい砂利や何かが余り飛び散らないような簡易舗装をかけていくあたりが今の限界であろうというようにここではお答えをしながらも、今の議員の言われるように、自然をビーナスライン造成のときのように掘り起こしてまで道路を起こさなくても、今のを直すことも一案だろう。そんなことも研究課題でこれからも進めてまいりたいと思いますし、これはなかなか難しいわけでございますが、トンネル化ということも一たんは考えたこともございまして、いずれにいたしましても、松本が、あるいはビーナスラインそのものの活性化につきましても、あるいはあの上の美術館等の業者にしても、今のままでは何とかしなければいけないという気持ちがございますので、今、申し上げた平成14年と言えば、まだ向こうになるわけでございますが、無料化に向けて、なお一層努力をしてまいりたいと思っているところでございます。

 なお、また観光資源の開発でございますが、議員もご承知のとおり、あるいはまたご質問にもございましたように、思い出の丘の整備は平成10年にいわゆるテーブル、ベンチ等を置きましたり、あるいはまた日本アルプスの展望地図等々を若干でございますが、整備するとともに、自然観察会、これは自然保護センター主催でございますが、年6回開きますとか、あるいはレンゲツツジ開催にあわせて、平成12年でございますが、かつて一度試みたことがございますツールド美ケ原自転車レースの計画を今しているところでございまして、このことも活性化の一つになろうかと思いまして、平成11年度にやるかと一たん上がりましたが、非常に全国への呼びかけ等もございますし、やるならばしっかりやろうということで1年延ばしまして、平成12年にはツールド美ケ原自転車レースを開催したいと思っておりますが、今後とも地元の観光協会や、あるいは美ケ原の自然を守るためにも、あるいはまた活用するためにも、注意を持ってこの問題に取り組んでまいりたいと思います。

 次に、 143号についてでございますが、これは私どもといたしましても、市も県もあわせまして、特に長野県土木部で理解をいただきまして、信州大学側の用地を提供いただきまして、平成5年から平成9年まで5カ年、約8億円を要しまして整備いたしましたし、また私ども市道につきましても、平成6年から平成9年まで4カ年をかけ、これも約7億 8,000万円ほどかけて、がんセンターと看護センターでございますか、あの間を整備いたしまして、相当流れはよくなっているように思います。しかし、依然として渋滞であることは、曜日によって、特にきのう、きょう、ニュース等でございますように、非常に信州大学の高度医学に大変市民や周辺、あるいは県下、県外からの患者が見えるわけでございまして、道路の拡張以上に車というか、来客といいますか、そういう方々の多いことも事実で、道路を改良したことが、なかなか実効として移らない。しかし、同じ車数ならば、あれだけあれば、まあまあ相当動いていると。動くはずだというように私どもとしては考えているわけでございまして、鋭意その面では国も県も市もあわせて、あの周辺はごらんになったように相当改良が加えられているわけでございます。

 そこで、今、ご提言の信号機の変更につきましては、これも一考だと思いますし、私どもも考えておりますので、公安委員会へもよくお話をして、信号機の連動性、その他についても鋭意改良を加えるようにしたり、また附属小学校、中学校の西側の道路も、議員のご指摘も入れながら、また周辺の皆様方と相談したり、これまた公安委員会の意見を聞く中で十分研究してまいりたいと思いますが、いずれにいたしましても、ぜひ国も県も市も相当量のお金をかけ、また用地も病院側の用地を提供するということは大変な英断でございますし、感謝しているわけでございますが、直しているわけでございますが、いかんせん増加の方に追いつかないというのが現況かと思いますので、その辺もご理解いただきたいと思います。

 次に、松本−佐久間の高規格道路でございますが、これにつきましては、松本・佐久の期成同盟会をつくらせていただきまして、若干時間はかかりましたし、東信の事情と中信地区の事情が違います。同時に、東信の皆様方も唯一の空港でございますとか、あるいは安房トンネルというようなこともございまして、大変関心が深いわけでございます。ただ、この位置づけにつきましても議員ご指摘のとおりでございまして、私どもといたしましては、中信が東信へ抜ける。東信が日本海へ抜ける。非常に短絡的な重要な路線でございますし、またあわせて中部縦貫道も先般、松本−波田間が都市計画決定、あるいは県の審議会も済んだことで、一歩、二歩前進しているわけでございます。

 そこで、この路線のこれからの営みでございますが、若干ほかへ話はそれますが、松本・糸魚川の関係とほぼ地域高規格につきましてはいわゆる手法が似ているわけでございますが、おかげさまにと申しますか、松本・糸魚川の方が一歩、二歩進んでおりまして、佐久の方がおくれているような感がいたします。むしろ、松本・糸魚川は超スピードで進んでいるというように申し上げてよろしいかと思います。一例を申し上げますと、いわゆる路線の指定、これは俗に言う候補路線というふうになりますが、松本・糸魚川は平成6年12月に決定いたしまして、そして昨年6月には計画路線に入り、現在今、区間の指定ということで、鋭意建設省と努力して、ことしは区間指定に入れたいということで、松本・糸魚川は進んでおります。

 これは長野県の地域高規格では第1番目という認定の中でやらせていただいているわけでございまして、私どもといたしましては、これと佐久と両方しょっているわけでございますが、佐久につきましては今その調整をしているところでございますが、正式に松本、佐久の両方の建設事務所の路線がはっきりまとまらないと。松本の方はほぼまとまっておりますが、佐久の方に上田・佐久、あるいは東信から南信へ抜けるいろいろな線との整合性がございまして、若干ここのところが腰が据わっていない面が正直言ってございまして、先般も役員会で松本建設事務所、佐久建設事務所で至急決定するようにと。土木部長も松本出身の地理に明るい部長がいますから、土木部長を交えて強く申し込んだところでございます。したがいまして、松本・糸魚川は、どちらかと言いますと予想以上に早く進んでいるし、こちらの方の佐久につきましては、私どもの期待までにまだ到達していないことも事実でございますが、今の県内調整をはっきりさせて、早く路線の指定と申しますか、候補路線に入るように準備してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたしたいと思います。

 以上でございます。



○議長(百瀬常雄君) 広川建設部長。



◎建設部長(広川高義君) 〔登壇〕

 信州大学附属病院周辺の渋滞対策について、市長答弁に補足してお答えいたします。

 先ほど市長が申し上げましたとおり、周辺道路を改良いたしましたが、曜日によっては依然として信州大学附属病院へ入る車が路上にとまっていて、渋滞を起こしているというのが現状だと思います。それで、渋滞の抜本的な解決策は十分な駐車スペースの確保にあると考えており、機会あるごとに駐車場の拡幅を信州大学附属病院へお願いしているわけでございますが、2階建て駐車場にする等のさらに具体的な申し入れをしてまいりますので、よろしくお願いいたします。

 以上でございます。



○議長(百瀬常雄君) 34番 太田二三君。



◆34番(太田二三君) 〔登壇〕

 それぞれ答弁をいただきました。理解のできるご答弁もございますが、美ケ原の台上問題、大変厳しいわけでございますし、市長の言われますように、以前よりは環境、自然、こんな問題はますます大変厳しいような状態になっていることはわかっているわけでございますが、私は決して自然を破壊して台上道路をつくってほしいということを言っているわけではないわけでございまして、先ほどから申し上げておりますように、あの今ある台上管理道路を何とか改善していけば、かえって今、台上は踏み荒らされて、あるいは牧場になっていて、荒れ放題になっている現状があるわけでございますが、ビーナスラインを1本つくることによって、そして台上を立入禁止にしていくというようにしたならば、自然はもっと守られ、環境は守られて、そしてあの台上の植生は極めてよくなるのではなかろうかと。こんなふうに思うわけでございまして、同じビーナスラインでも、一種規制の中にあると思いますが、霧ケ峰高原や、あるいは鷲ケ峰のところ、あるいは車山、こういったところはビーナスラインが通っておりますが、ガードレールのすぐわきから、高山植物、ニッコウキスゲやヤナギランが群生して咲いている。本当にみごとな原生草原である。こんなふうになっているにもかかわらず、台上は踏み荒らされたままであるわけでございますので、こういうことを防ぐためにも、ビーナスラインをあの台上を通して、そして車を往来させてしまえば、むしろ台上の環境や自然は守られていくだろうと。こういうふうに思うわけでございまして、どうかそんな点を主張していただいて、あそこをよく見ていただいたり、そういう事情を説明していただいて、ご理解をいただき、建設促進ができるようにしていただきたいというふうに思うわけでございます。

 オリンピックが済むまでという形が、今度は平成14年ころは無料になるから、あるいはなるだろうから、そのときをチャンスとして考えてまいりたいと。助役を中心とした4市町村の話し合い等もそこらをきっかけに進めてまいりたいというご答弁でございますので、そこまで待たざるを得ないかなと。こんなふうにも思うわけでございますが、どうかそれまでにも、そういう実情というものを、現状というものをよく見ていただいて、そして理解を深めていくことが建設促進にもなるだろうと。こんなふうに思うわけでございますし、そしてこのことはただ2回の県会議員の懇談会や、あるいは助役の4市町村との話し合い、そればかりでなく、観光課や商工部も常に日常の行事として、やはり台上車道化の問題は取り上げ、皆様方に相談していく、あるいは世論を喚起する。こういうような方向をつくっていただかなければならないと思うわけでございます。

 そのことは私も経験しているわけでございますが、美ケ原林道の料金所の人たちが言っております。自然を守るためといいますか、県道沖線の草刈りが少しも行われない。ガードレールからも草がはみ出ている。あの沖線は狭いものですから、草がはみ出ると、車の通行が大変厳しいわけでございますので、あの美ケ原林道へ料金を払うお客が「草も刈らないで料金を取るとは何事だ」と。こういうように詰め寄って、そして言いだくって料金を払わないような人もいるというようなことを聞いているわけでございまして、美ケ原林道の方は常に草刈りをして、整然とさせているわけでございますが、県道の方はどなたかの力が強いのか、草刈りがなかなかできない。そして、秋の終わるころになって、やっと少し刈るというような形でございまして、これはやはり力の強い者が一生懸命いろいろ圧力をかけているから、こういうことになるのではなかろうかと。こんなふうに思うわけでございまして、台上問題も、やはり力関係で一生懸命やっていく人、一生懸命やるところが泣く子には勝てないという面もあって、これは促進されるのではないかと。こんなふうに思いますので、どうかこの問題は常に松本の重点課題として取り上げて、一生懸命このことに取り組みをしていただきたいことを強く要望申し上げておきます。

 また、観光資源の活用で、自転車の競走をやるというようなイベントもあるようでございますが、これは一日ただやるだけで、そんなにあの美ケ原のツツジやレンゲ、ヤナギランを見るという機会にはならないわけでございまして、私もかつて行ったことがございますが、伊豆半島の突先に爪木崎という小さな岬がありますが、ここに2haか3haのスイセンが咲く場所があるわけでございますが、1月下旬から2月初め、このスイセンを見るために、バスが行き違いのできないような狭い道路を大型観光バスがどんどん入ってきて、そのスイセンを見物に行く。その場所はただスイセンを見物させるだけではなく、その町の観光協会が振る舞い酒をやって、はっぴを着て、鉢巻きをして、そして太鼓の演奏をしながら、お客を迎えて、そしてにぎわいを見せている。したがって、お客が、観光バスがどんどんそのスイセンを見に来る。こういうふうになっているようでございまして、私は大変驚いて帰ってきたわけでございますが、あのようなスイセンでさえも、あのとおりの観光客が来るわけでございますので、あの美ケ原のレンゲツツジあるいはヤナギラン、これが咲いたときは大変見事でございますし、日本アルプスが見えて、すばらしい眺望であるわけでございますので、これらをただ一日の行事で終わらせるのではなくて、1週間とか、20日とか、こういうふうにして、一つのイベントを組んでやっていただいたならば、あの美ケ原が松本の観光に大いに役立つだろうと。こんなふうに思うわけでございますので、どうかそういう点のお取り組みをしていただきたい。こんなことを強く要望申し上げておくところでございます。

 次に、道路行政でございまして、市長も理解するご答弁をいただきましたので、どうかそういう方向で進めていただきたいと思いますが、確かに多額なお金をかけて、あそこは立派な道路になりました。私も毎日通らせていただいておりますが、大変快適な道路であるわけでございますが、その方法が悪い。信州大学の駐車場が狭いから、2階建てを待っているという格好では私はだめで、2階建てにならなくても、幾らでも方法はあるというふうに私は思います。

 というのは、あの渋滞の大きな原因は、朝9時から10時ころまでに信大へ診察に来る人たちがあの駐車場へ入ってしまう。そうすると、あそこがいっぱいになって、なかなか構内へ車が入れない。浅間方面から駅の方へ行くのは左曲がりの線がございませんので、1台が入ろうとしても構内へ入れないと、信号を出したまま1台がそこに渋滞している。そうすると、後ろの車はそれを通過していくことができないので、どんどん後ろへ詰まっていってしまう。したがって、私はあそこへ信州大学の駐車場へ入る左曲がりの待避線をつくって、信大の駐車場へ入るのは、そちらへちょっとよけていただくと。こうしたならば、直進の車はどんどん松本市内の方へ向かって出ていくので、渋滞は解消するだろうと。こう思うわけで、ちょっとした工夫ではなかろうか。しかも、本当に1台か2台が構内に入れないために、信号を出して待っている。後ろの車は全部通れない。直進できないために、そこで停滞している。こうなるわけでございますので、よく東京のデパートあたりではやっておりますが、待避線というものをつくって、そこに係がいて、うちのデパートの駐車場に入る車はこちらへ寄ってという形で寄せているところを見ることがありますが、信大もそういうふうにしたならば、私はあれだけ立派に拡幅改良された道路でありますので、渋滞はなくなるのではなかろうかなと思うわけでございますので、そんな点もひとつ検討を加えていただきたいというふうに思うわけでございます。

 それから、附属小学校、中学校の前の西側の道、これは北向きへ一方通行でございますが、あの沿線の人たちも大変そのことで、こんな渋滞をして、こっちへ車を通せばいいじゃないかと。こういうように言っているのをよく聞きますし、あのちょっと狭い箇所がございますが、そこの地権者等は「おれのところで土地を出してもいいから、ここを拡幅して、そして車の流れを一方通行から解除して、こちらへ流したらどうだろう」と。こんなことを言っている人もいるわけでございますので、どうかあそこの一方通行は解除できるように、そして拡幅改良するなら、理解を示しているような地権者もたくさんおりますので、ぜひ話し合いをしていただいて、あそこの一方通行の解消を考えていただいたならば、浅間方面から松本市内へ向かう車は信州大学の前を通らなくても、市内へ向かっていくことができる。こんなことがございまして、信号の改善、それから左待避線をつくること、あるいはその一方通行を解除する。こんな方法を講じていただいたならば、私は信大が2階建ての駐車場をつくる前に十分解消できるのではなかろうかというふうに思うわけでございますので、どうかそんな点でご配慮いただきたいということを要望申し上げておきます。

 また、松本−佐久間の高規格道路につきましては、糸魚川の方が大変進んでいるが、なかなか佐久の方はまだ東が決まらないからということでございますが、どうかこのことも一日も早く理解いただきながら、統一見解をとって、そして高規格道路の建設期成同盟会が実現するように、動けるようにしていただきたいと思うわけでございまして、これは特に 254号、三才山、稲倉、洞、原、水汲、こういったところが大変な混雑をして、生活にも大変な支障を来しておりますことを考えれば、何としても早くやっていただくことが必要でございますし、同時に松本佐久高規格道路が実現すれば、佐久方面が松本広域圏になってくる。松本市町圏に組み入れられてくるという便利さもあるわけでございますので、ここに大いに力を入れていただきたい。こういうふうに思いますので、よろしく検討を進めていただきたいと思います。このことについては2回目の質問でございますが、恐らくご答弁がないと思いますが、あれば、ご答弁を少しいただいて、見解を示していただきたいと思いますが、したがって私はこれで質問をやめさせていただきます。

 特に美ケ原台上問題に関しては、何としても実現までは議員をやらせていただいて、そしてこの実現を確かめてから引きたい。こう思っていたのでございますが、再来年は21世紀という新しい時代を迎える。こんな時代でございますので、私は20年間皆様方に大変お世話になりましたが、今期限りで引退することにいたしました。私と一緒に引退される議員の皆様方もおりますが、この皆様方も大変ご苦労さまでございましたし、また次期を目指して、4月25日を目指して、再度挑戦される議員の皆様方もたくさんおいででございますが、ご健闘していただいて、そして宿願を果たして、さらに松本市議会で働いていただきたいことをご要望申し上げるところでございます。有賀市長を初め、理事者の皆様方も大変ありがとうございました。ご協力をいただきまして、おかげさまで私も務めさせていただくことができましたし、さらに研さんを積められまして、松本市政の発展のためにご努力いただきたいことをご期待申し上げ、私の質問のすべてを終わらせていただきます。大変ありがとうございました。

     (「ご苦労さまでした」と呼ぶ者あり)



○議長(百瀬常雄君) 有賀市長。



◎市長(有賀正君) 〔登壇〕

 松本−佐久間の道路につきましては、議員ご指摘のとおり、佐久といたしましても、また松本といたしましても、両々相まって大事な道路であるということは認識を一致しているわけでございますので、早急にこれが実現し、今、若干進んでおります松本・糸魚川に追いつきながら、完成ができますように最善の努力をしてまいりたい。そんな決意を申し上げるとともに、議員20年間の長い間の市政への思いもございました。美ケ原台上につきましては、特に思いが残るでございましょうし、私自身も歴史に評価されるという姿勢を申し上げておりますことは、決して大上段に構えるのではなくて、美ケ原のあの苦い経験を、私自身もそのときに県議会に席をおかしていただいて承知しているものですから、時によっては難しい問題でも、お互いにしっかりと努力し、汗をかく必要がある。そんなことの経験の中で申し上げているわけでございまして、いっときチャンスを逸するとどれだけ苦労であるかということを今しみじみ美ケ原の台上で感じているところでございまして、議員の任期中という悲願が、必ずまた行政は一貫性でございますし、私ども理事者といたしましても、またこれからの議員の皆様のお考えも軌を一にすることがあろうかと思いますので、次期に向けて、お互い行政、そしてまた議会、車の両輪となって、それらが一日も早く解決されることを私自身も願っているわけでございますが、そんなことを申し上げ、議員のご苦労に心から感謝申し上げる次第でございます。ありがとうございました。



○議長(百瀬常雄君) 以上で太田二三君の質問は終結いたします。

 続いて、33番 田口哲男君。



◆33番(田口哲男君) 〔登壇〕

 引き続きまして、社会民主党として2点について質問させていただきます。

 1つは、住民参加の福祉事業の実践をということでありまして、もう1つは、平成19年に100 年を迎える市制 100周年記念事業は夢あるものをというこの2点でございます。

 最初に、住民参加の福祉事業の実践をという中身について申し上げます。私は昨日、町の中を歩いておりましたら、大変立派な看板が目につきました。それは福祉日本一を市民の参加で実現しようという看板でありまして、恐らく1カ所ではなく数カ所に立っていると思いますが、市長ご存じのように、21世紀はNPOの時代であると。つまり、ボランティア活動の時代でもあると言われているわけです。

 私は昨年12月の定例議会におきまして、神戸市の北須磨団地におけるいわゆる住民の自主的運営による特別養護老人施設の現状というものを調査し、そして質問させていただいたわけです。市長は早速、市の職員2名を12月末に派遣していただいて、実態調査をし、そして私自身その中身の報告を受けておりまして、大変に市長の実践しながら学び、学びながら実践するというのを身を持って受けたわけであります。感謝申し上げます。

 問題は、この松本市においても、そういった機運が市民の中にも生まれつつあるということをやはりぜひ胸に秘めていただき、そして先ほど申し上げました福祉日本一を住民参加で実現しようというスローガンと一体のものにしてほしいと思うわけであります。具体的な場所とか、地区とかは申し上げませんけれども、先般、私ども本郷地域の連合会が陳情を申し上げまして、るるその中身を申し上げましたが、その陳情の趣旨は十分市長もご理解の上だと思いますけれども、改めて21世紀はNPO、すなわちボランティア活動による福祉事業、こういったものが極めて行政の間でも問われるのではないかというふうに思います。その意味で1つのモデル地域を指定して、そして住民参加の福祉事業の実践をぜひ図っていただきたいということです。質問の一項として、ご答弁をお願いいたします。

 次に、明治40年、1907年5月1日に松本市は市制を施行したわけであります。以来90年が過ぎまして、経済も文化も、そして人口も飛躍的な増大を図ってきたわけであります。しかし、市の行政なり、あるいは市の福祉なり、あるいは市の経済活動なり、あるいはまた文化活動なり、振り返って見たときに、何か1つの不安というものも迎えています。どこの自治体でもそうであります。そこで、市長は市制 100周年を迎えるに当たっては、いわゆる人々の心に花を咲かせたい、あるいはまた花いっぱい運動の記念の地であるということで、花博なり、あるいは花いっぱい事業というものを1つのイベントに掲げるということを都度言われておりますが、確かに花を咲かせようという市長の平成花咲かじいさんと言うと失礼ですが、そういう取り組みは非常にいいとは思うんです。しかし、それだけでは何か物足りないような気もするわけです。無論 100周年事業に当たっては、幾つかのハード事業を提起しております。例えば中央東線の高速化、あるいはまた中部縦貫道、国道19号の多車線化、情報基地としての中央コリドー、そして松本空港の活性化と。ポストオリンピック5つの事業ということで掲げておりまして、市制 100周年に向けて、それらのハード事業を肉づけしていくという観点でありますが、しかしそれは行政サイドでのいわば事業であろうというふうに思うんです。市長の政治的なスタンスとして、政治的なポリシーとして、私はもう1つ夢あるイベントなり、事業というものを提起したらどうだろうかというふうに思うわけです。

 私は何回か過去質問させていただきましたが、松本市はユタ州ソルトレーク市と姉妹提携をしている。そのユタ州は世界でも有数な化石地帯である。しかも、恐竜の化石がここ掘れわんわんじゃないけれども、掘れば、骨がぞくぞくと出てくるわけです、茶わんのかけらではありません。そういう骨がたくさん出てくる。しかも、その恐竜の骨は子供たちに極めて夢を与えるものであるというふうに思っております。21世紀は、同時にまた環境の時代でもあると言われております。最もみずからの肉体を巨大化し、同時に最も脳が小さかった恐竜が2億 5,000万年もこの地球上で栄えることができた。体は小さいけれども、最も巨大な脳を持つ人類はわずか 400万年しかまだ栄えておりません。しかし、既に余りにも社会が巨大化し過ぎたために危機を迎えているということも言われております。ここに学ぶ点は多くあるのではないか。しかも、松本市はその恐竜化石の宝庫であるユタ州ソルトレーク市と姉妹提携を結んでいるならば、同時に何かイベントをしてほしい。恐竜化石展をぜひとも取り組んでもらいたい。私はそういうことを都度申し上げたわけでありますけれども、松村助役さんが直接現地へ出向いて調べてきていただいたそうでありまして、「田口議員さん、随分骨が折れる仕事です」と、こういうふうに言われまして、それは化石だからしようがないんだという話をしたんですけれども、しかし私はその夢を決して捨てたくはないのでありまして、時間的余裕はありますから、ぜひ恐竜化石展を花と一緒に添えていただきたいと思うわけであります。

 もう1点、実は松本電鉄が経営する島々線に何か夢あるものを走らせたらどうだろうかということで、SL列車なんかもどうでしょうか。土曜日、日曜日は上高地につなぐSLを走らせる。もちろんD51を走らせることはできませんけれども、しかし今、ヨーロッパ、特にイギリスを中心にして、蒸気機関の発祥の地イギリスでは蒸気機関車をあらゆるところに走らせております。そして、日本でもその蒸気機関車を購入して、観光として走らせるところが1カ所ありまして、にぎわいを見せているというふうに言われておりますので、ぜひともそういう事業を市制 100周年に当たってはやっていただきたいということを切望するものであります。その決意をお伺いしたいと思います。

 私は昭和58年に33歳でこの伝統ある松本市議会の末席を汚して以来、今日まで、多くの皆様方に支えられ、そして同僚議員、先輩議員の皆様方の適切なるご助言をいただきまして、何とか議員として務めさせていただくことができました。また、本会議における理事者の答弁につきましても、都度感銘するものもありました。大変に感謝を申し上げるわけであります。今、振り返ってみまして、果たして私自身が申し上げたこと、あるいは市民の皆さんに向かって訴えたことがどれだけ実現できたのか。こういうことについては反省多々あるわけでありますけれども、しかしこの15年間、私にとりましては満足できる議会活動でもあったと思います。その満足できる議会活動を支えていただきました理事者、そして同僚議員の皆さんに心から感謝を申し上げまして、胸に打つ答弁を期待しまして、私の一切の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

     (「ご苦労さまでした」と呼ぶ者あり)



○議長(百瀬常雄君) 有賀市長。



◎市長(有賀正君) 〔登壇〕

 田口議員のご質問にお答えいたします。

 最初に、住民参加の福祉事業の実現でございまして、先般、ご陳情もいただいたわけでございますが、神戸の例をとりながらということでございます。そこで、私どもの特別養護老人ホーム等の施設の方針と申しますか、今、定めているものについて申し上げたいと思うわけでございますが、ご案内のように、城山の国立療養所と、そして東松本病院の合併が話題になりまして、厚生省とのいろいろ話をする中で、私どもは合併に議会の皆様方とご一緒に賛成し、そのかわりといいますか、その代替として、私どもが城山を購入させていただきました。厚生省でも私どもの誠意を酌んでいただきまして、特別に条例を改正して、控除をするというようなことで、私どもの意を酌み入れた値段で国有地を払い下げしていただきまして、城山に老健複合施設をつくらせていただきまして、医師会に委託したわけでございます。

 これは私どもといたしましては、福祉の拠点中の拠点にしようというねらいもございまして、やらせていただいたわけでございますが、私どもほかの面につきましては、できるだけ民間の活力を導入しながら福祉を進めてまいりたい。そんなことでございまして、せんだってのご陳情の件の必要な場所を私ども市が用地を購入して、そしてまた福祉を目指す団体、公認団体等ということになりましょうか、それにお貸し申し上げて、そして福祉を進めたらどうだ。そういうこともございますが、本市といたしまして、神戸の例もございますが、それぞれ市の特別なというか、特殊な事情というか、方針があるわけでございまして、神戸は神戸としてのやり方もあるんでございましょうが、私どもといたしましては、城山を1つは起点として、あとにつきましては、できるだけ補助につきましては、その都度議会とご相談を申し上げ、できるだけ高額ほどよろしいかと思いますが、私どもが土地も含めて建設するものに補助金を出させていただくということにしてまいりたい。

 したがって、議員のご質問には直接了としたお答えにはならないもしれませんが、しかし議員が言われておりますボランティアにより活動する福祉、特に福祉日本一を目指すに当たりまして、住民参加による実現。これを私ども基本的には最も望ましいし、進めていきたいということでございまして、決して行政指導型で福祉を進めても、それは実の結ぶものではない。今回、4月から市の職員をソルトレークに派遣させていただきますが、ソルトレークの場合、特にアメリカの場合、北欧の場合もそうですが、住民のボランティア組織が大変進んでおります。それを直接勉強させたいのも1つのねらいでございますので、大変恐縮でございますが、議員の言われるのとは若干お答えがそぐわない面もございますが、気持ちとしては福祉日本一を住民参加で実現しよう。その合い言葉はまさに私どもが考えているところでございますし、またそれに対して、行政も誠意を持って報いなければいけない。こういうつもりでございますので、どうかご理解をいただきたいと思います。

 次に、イベントに当たりまして、特に市制 100年に当たって夢のあるイベントをということでございまして、議員、以前にもご指摘ございましたユタ州にある化石を利用してという提言、あるいはまたSL列車を電鉄に走らせる、それぞれまたこれもユニークなご提言だと思います。花と緑と環境は、私どもとして21世紀に最も必要なテーマである。そして、それを松本市で比較的近いところに75haの用地とすれば、アルプス公園が唯一残された場所であろう。そんなこともございますので、昨年から進めさせていただきまして、ことしは相当まで現実的にレイアウトし、用地買収も追加させていただくことを予算でも出していただいているわけでございますので、今のお話もこれからの計画の中でどれだけ実現できるかは別として、夢のあるイベントということは、まさにテーマとしては大事でございますので、まさに夢のあるテーマ、夢のあるイベント。夢のあるイベントということをテーマに早速使わせていただいても、中身がなければ何にもならないわけでございますが、1つの表題というものは中身に通じると思いますので、その副題としても夢のあるイベントというものは使わせていただきながら、これからの過程の中で検討してまいりたいと思いますので、ご指導いただきたいと思います。

 また、先ほどのお話のとおり、大変若くして昭和58年からという市政へのご協力を心から感謝し、また将来一層ご活躍できることをご祈念申し上げて、私からのお答えにしたいと思います。ありがとうございました。



○議長(百瀬常雄君) 以上で田口哲男君の質問は終結いたします。

 続いて、35番 小林恒雄君。



◆35番(小林恒雄君) 〔登壇〕

 市民連合を代表いたしまして、既に通告してあります諸項目について質問してまいります。

 質問の第1点は、広域行政についてであります。

 去る2月1日に19市町村による松本広域連合が発足いたしました。地方分権時代の到来を踏まえ、国や県から委任される事務権限の受け皿、さらに圏域の一体的な発展のため、市町村の枠をこれまで以上に越えた連携が求められます。市長は、松本市の首長であると同時に、選挙で選ばれた連合の連合長でもあります。

 しかも、松本広域連合は約42万人が住む地域であり、当然住民のニーズが一市町村にとどまらず、広域化してくることが考えられます。私は、個々の市町村が特色を生かしてやるような行政は市町村でやるべきであり、画一的で高度で専門的な事務は広域で処理をしていく、そういうスタイルになるんではないかと思います。連合長でもある市長の指針をお伺いいたします。

 次に、連合の期待と問題点についてお尋ねいたします。松本広域連合は年内をめどに広域計画を定める方針だと聞いておりますので、具体的な事業、運営はこれから検討されると思いますが、私は大きな期待として、国や県からの権限の委任などによる地方分権の推進と消防の充実や公平な介護認定、そういった実質的な効果が期待できると同時に、今までの一部事務組合よりはしっかりした権限が持てるというメリットもあると考えております。

 そういう期待がある反面、課題もまた多いかと思います。例えば構成する各市町村の上に広域連合というものができるため、あらゆる場面で二重構造が生じてくることが考えられます。例えば広域的エリアの中に施設を建設する場合、建設場所等をめぐり市町村の主張と連合の利益をどう調整していくか。各市町村の特徴を生かしつつ、それぞれの役割分担をどのように振り分けていくのか。まさに連合長としての指導力が問われると思います。

 市長も広域連合を設置するに当たり、地域の絆を深めて、発展させていきたいと所感を述べておりますが、そのためには各地域の特性を生かし、早急に広域計画を策定し、広域行政として政策連携を密に、まだ未知数の部分もたくさんあるが、住民にプランを示しつつ、指導力と英知を絞って、広域行政の推進に当たるべきだと考えるが、市長のご見解を求めておきます。

 次に、広域行政と雇用対策についてお伺いいたします。昨今、自分の技術、知識を生かして仕事がしたい、こういう中高年技術者がふえております。深刻化する不景気の影響で、再就職が難しくなる中、収入は減ってもいいから、自分を必要としてくれるところで働きたい。そういう気持ちが中高年をアジアに向かわせている。この現実を見るとき、私は優秀な技術、知識を持ち、しかも働く意欲を持つ人がそういう能力を生かせる社会を実現させたい。こう願う一人であります。それには各企業が安易に出向などで社外に受け皿を求めるのではなく、自社内で高齢者を活用する道を探るべきだと考えます。これからの生産人口の減少を考えれば、今は人が余っていても、高齢者の手をかりずにいられない社会がすぐそこに迫っております。そして、そのための取り組みも始まっております。

 ご承知かと思いますが、電気メーカーの労組でつくる電気労連は、昨年の春闘で65歳への定年延長を要求し、数社で再雇用制度の新設、拡充が実現しつつあります。また、公務員についても、平成9年の人事院勧告で国家公務員の新再任用制度導入が提起され、2001年度から定年退職者の再雇用を始められるよう政府が法案化を進めております。地方公務員も国家公務員に準じた制度になると言われております。

 そこで、私は1つの提案をし、答弁を求めるものであります。広域行政のエリアの中に中高年再就職対策窓口を設置し、企業者、商工会議所、商工会等と連携し、中高年者の技術、知識をできるだけ生かせるようにし、方法として、短時間勤務や働く日数を選べるような仕組みを構築し、再雇用制度の定着を図るとともに、65歳現役社会を築く必要があると考えるが、いかがなものでしょうか。

 次に、広域行政の直面する問題について質問いたします。連合は権限が強くなる一方で、業務の増大、それに伴う体制整備など、当面の問題もあり、それ相当の苦しみは覚悟しなければならないと考えます。現時点で松本を初め各地の広域連合が直面する問題は、来年4月に始まる介護保険への対応だと考えます。今まで介護サービスは公的保障であったものが、保険制度による自治体主導になるからであります。介護の必要な人の認定、保険料の決定や徴収、情報管理など、小規模町村ほど負担がかかる。さりとて、市町村間において、サービスに大きな開きがあってはならない。広域行政として、これらの問題にどう対応しようとしているのか。もちろん広域計画はこれからの作業ですので、具体的な答弁は求めませんが、連合長としての指針がございましたらお答えください。

 さらに、直面する課題として財政問題があります。事業についてはしっかりとした優先順位が必要であり、広域的な見地で基盤整備のおくれているところから整備を進めることも大切だと考えます。限られた財源の有効な活用に苦慮されると思いますが、これからは当面税収を含む財政事情に大きな好転は望めない、このように私は思います。連合長として、足腰の強い広域行政のかじ取りをされるよう期待いたしておきます。

 次に、福祉行政について質問いたします。

 まず、集団感染と予防対策についてであります。新聞紙上によりますと、全国的にインフルエンザが猛威を振るい、老人保健施設や精神科病床のある病院などでインフルエンザの集団感冒が原因と見られる高齢者の死亡報告が相次いでおります。高齢者の犠牲は1997年にも社会問題化しましたが、そのときの教訓が生かされていない感じがいたします。その背景にはワクチンの副作用を恐れ、有力な対策とされる予防接種が徹底されていない実態が浮かんでまいります。専門医はこのままでは来年も同様の事態が起きると警鐘を鳴らしております。そこで、本市の保健施設や特養老などでインフルエンザが原因と見られる集団感冒はなかったかどうか。さらに、厚生省は老人福祉施設を対象に感染予防対策の徹底とワクチン接種の勧奨を指示したと聞くが、指示の内容がおわかりでしたらお伺いいたします。

 次に、本市としての介護保険の対応についてお伺いいたします。市町村にとって目下、最重要課題は介護保険制度の円滑な導入と運営だと考えます。来年4月という実施時期が迫り、もう後戻りはできない段階と言うのに、自治体が対応に自信を持てない、これが現状だと聞いております。私は旗を振る厚生省が的確な見通しを示し、きめ細かい情報を伝えていく責任があると思いますが、介護保険は初めての制度で戸惑いが多く、準備が追いつかない面があり、走りながら整えていく、そんな感じがするわけであります。

 市町村で最大の心配は、住民から徴収する保険料に見合うサービス提供ができるかどうか。さらに、40歳から64歳までの人々の保険料は、医療保険料に上乗せし、集められる。65歳以上の高齢者の場合は、地域内で必要な介護費用に応じて、市町村が独自に決めることになっております。私はそう理解するわけですが、本市として、保険料がどのくらいになるのか。サービス単価をもとに試算されているかと思いますが、現時点での取り組み状況についてお伺いいたします。

 次に、教育行政について質問いたします。

 まず、学校給食の残飯処理についてであります。私の調査によりますと、給食費は小学生1人1カ月 3,800円、中学生1人1カ月 4,500円納めております。その給食費をもとに1日1万8,000 食が市内の小・中学校に配給されております。この1万 8,000食のうち、子供の食べ残し、つまり残飯が1日 700?出ているわけでありますが、これらの残飯は現在焼却処分をされているわけであります。この残飯の処理について、食べ残しや給食センターの調理くずを利用して、各学校でリサイクル肥料として使い、リサイクルの重要性と草花を育てる優しい心を学ぶことができるという趣旨の答弁が昨年12月議会で理事者からされております。私は、残飯が出れば、肥料にすればよい、あるいは現在のように焼却すればよい。この発想は本末転倒の机上の策としか思えません。21世紀になって訪れると言われる食料難への対応や料理素材を汗を流して生産する人々への感謝、また汗を流して調理してくれる方々への感謝、食べられることへの感謝等々、感謝の気持ちから生まれる「残さない、もったいない」等の教育や指導をすべきだと考えるが、いかがなものか、見解を求めます。

 次に、教諭の複数指導体制についてお伺いいたします。本市の学校教育関連予算で、子供の自主性を育てる事業などソフト面に重点を置き、校舎の改築や設備の充実などハード面だけでなく、小学生の心のケア、学校の特色を生かした教育活動の実践など、子供が自分から考え、行動できる場の提供に力を注いでいくとの趣旨から、トライアルスクール事業に予算が計上されております。私は、一歩前進したこの教育的効果を大いに期待するものであります。

 そこで、モデル校として、小学校3校、中学校2校を選び、1校当たり30万円の補助金を交付し、内容については各学校のアイデアに任せるとなっております。モデル校とは何を尺度に選ぶのか。さらに1校30万円の補助金の使途については、教育委員会として、どのようなチェックをするのか。また、心のケア、支援指導員2人を配置するようですが、支援指導員はどういう方々を採用しようと考えているのか、お伺いいたします。

 私は塩尻市の先進的な独自の取り組みに注目しております。塩尻市教育委員会は、新年度、市内8小学校のうち5校に市費で教諭5人、これは各校1名ずつでありますが、配置して、複数指導体制により、きめ細かな個人指導を実践しようとするものであります。採用教諭は20歳から30歳代で男性1人、女性4人を計画していると聞いております。この5人の教諭は低学年を中心に副担任として受け持ち、個人を重視した指導を行うとされております。本市教育委員会としても、副担任教諭をもっと多く採用し、生徒個人に対し個性を引き出す教育、さらに保健室登校の子供の相談役として、複数指導体制をより強力に取り組むべきと考えるが、将来の見通し、計画がございましたら、答弁を求めておきます。

 以上で第1回目の質問を終わります。



○議長(百瀬常雄君) 有賀市長。



◎市長(有賀正君) 〔登壇〕

 小林議員のご質問にお答えいたします。

 最初に、広域行政と自治についてでございますが、広域行政発足に当たりまして、特に合併ではなくして、独自の自治組織、すなわち独自の市町村の歴史と文化を共有しながら、持ちながら、そして市町村の一緒にできるものはやろう、とりわけ地方分権に備えよう。こういうことが大前提でございました。そういう中で広域行政で行う事務あるいは事業といたしましては、今までも進めているところでございますが、規模の拡大により、経済性、効率性などの向上が期待できる事業。すなわちそれは消防であり、介護認定であり、職員研修でございます。そして、また単独では需要量が多くはないが、一定の行政サービスの確保が必要な例といたしましては、地域の情報化がございます。また、高度な専門的、あるいは技術的な知識を必要とするものに対しましては、さきにも申し上げましたが、消防、介護認定制度がございますし、行政サービスが市町村の境を越えて供給されることが合理的な事務といたしましては、観光振興、住民票等の交付、地域情報化が上げられると思います。そして、1つの自治体だけでなく、地元の力を結集して、その事業に取り組む、実現するというのには中央東線の時間の短縮。これも最初から広域で進めておりますので、より一層能率的になると思いますし、また中部縦貫道につきましても、単なる沿線だけでなくて、松本広域が昨年、事前に7月に広域事務組合として連合も想定しながら、同盟会組織を19市町村に拡大した例があります。したがいまして、広域連合では、広域的で効率的な事務や各市町村が単独で行うことが困難な事務について、市町村が連携し、補完するものでございます。

 また、広域行政の期待と問題点でございますが、これはいろいろな面でももちろん考えられ、またこれを除去していかなければなりませんが、1つといたしましては、今、お話にございます広域計画は広域連合の骨格を成すものでございますので、極めて重要な計画と位置づけ、策定につきましては、構成市町村でそれぞれ持ち寄りながら進めていくようにしてまいりたいと思います。連合長は計画実施について、いわゆる構成市町村に勧告ができるとはなっておりますが、策定につきましては、先ほど申し上げましたように、各市町村の歴史と文化を流用するということでございますので、いたずらに勧告だなんだということでなくて、各市町村の主体性を尊重した中で広域計画を立てていく必要があろうかと思っています。それはいわゆるふるさと市町村圏計画に基づきました事業を行うこと。そして、また消防に関すること。介護認定審査会の設置、運営に関すること。広域的なごみ処理の対応に関すること。職員の共同研修及び派遣等に関することなどが上げられると思います。

 とりわけ11月を目指しまして、策定作業を進めていくわけでございますが、その過程におきましては運営調整会議、これは連合長と代表副連合長、今までの正副管理者に匹敵するものでございますが、先般、広域議会で決めていただきました代表副連合長に対しまして、助役、収入役の6名で構成するものを運営調整会議、このように申しております。また、正副連合長会議、これは今まで正副管理者会でございまして、19市町村長と助役、収入役の21名で構成いたします。また、連合議会、これは先般、構成いたしました各市町村から選出いただいております30名で構成いたしますので、これらの機関で十分意見調整をして、計画をつくっていく予定でございます。

 次に、雇用対策でございまして、中高年のいわゆる再雇用の場を広域行政の中においてはどうか。こういうことでございますが、これも当然考えられると思いますので、特に松本広域をエリアとしております松本公共職業安定所、これは国の機関でございますが、それと十分連携をとりながら、また商工団体、あるいは商工会議所等とも連絡をとりながら、産業情報連絡協議会を設置し、再雇用の相談、斡旋などの実施をしているところでございますので、一層またこれを生かし、広域連合のできた実を上げるよう県等へも働きかけ、また私ども県が動かないから云々でなくて、その情勢を聞きながら、またご指導いただきながら、広域連合内で十分対応していきたいと考えております。

 次に、広域行政の直面する問題点の質問でございますが、介護保険などはまだすべて決まっていないわけでございますが、しかしただいまもお話ししたとおり、来年4月に発足ということは待ったなしでございますので、できるだけ情報を集めて、共同事務として位置づけてまいりたいと思います。また、サービス提供等につきまして、各市町村独自の事務となり、特に65歳以上の1号被保険者の保険料につきましては、次のことを考慮し、市町村の条例で定めることとされております。それは所得段階に応じた定額保険料と、低所得者に過重とならないこと、市町村の保険財政の安定を図ること等でございます。また、全国的に見ましても、各市町村の高齢化率、サービス水準、財政力等の違いにより、保険料、サービスの状況に差が出るものもあると思われますので、十分注意をしていきたいと思います。したがいまして、各市町村が地域の特性を生かし、独自性のあるサービスを行うことが大切であり、当面は各市町村の主体性を尊重してまいりたいと思いますが、今後、介護保険料に関する諸課題につきましては、圏域の共通課題として調査、研究し、圏域内で松本だと、あるいは小さいから、大きいからだという格差がないよう、十分広域行政の実を上げるように努力し、問題点の解消に努めてまいりたいと考えております。

 以上でございます。



○議長(百瀬常雄君) 萩原社会部長。



◎社会部長(萩原寿郎君) 〔登壇〕

 集団感染と予防対策、それから介護保険の対応についてお答え申し上げます。

 まず、集団感染と予防対策について2点のご質問でございますが、まず本市が関係いたします特別養護老人ホーム等の施設における集団感染はあるかということでございますが、これはいわゆる集団感染と目されるようなものはございません。また、インフルエンザで死亡したという方もおいでにならないということでございます。本市が関係する施設はどこかということでございますが、ここで申し上げておりますのは、まず特別養護老人ホームでは、松塩筑木曽老人福祉施設組合の設置しております8カ所、それから民間の真寿園、うつくしの里。養護老人ホームは2カ所で本市の松風園、それから松塩筑老人福祉施設組合の温心寮。それから、老人保健施設では、本市の城山老人保健施設と民間の寿の里、ローズガーデン。以上、全部で15施設でございますが、そこにおいては今申し上げましたように集団感染、亡くなった方はいないということでございます。

 それから、2点目の県の予防に関する指示の内容でございますが、これは1月28日付で県の社会部長と衛生部長の連名で、各施設に対して予防対策についての通知が出ております。その内容でございますが、5項目ございますが、例えば1つとしては、入所者及び職員の手洗い、うがいの励行、2つとして、嘱託医と連携を密にし、入所者に対し、きめ細かな健康管理の実施等5項目についての指示が出されているということでございますが、特に予防接種についてはどうなっているかというと、予防接種については、入所者が希望する場合に嘱託医と相談の上、効果的と判断できる場合は施設として実施。この場合、費用は措置費から支出しても差し支えないというような内容になっております。これが県の予防対策に対する通知の内容でございます。

 次に、介護保険への対応についてでございますが、保険料について現時点の取り組みはどうかというご質問でございますが、現時点におきまして、私ども事務的に試算の作業に取り組み始めております。正式には国がこれから示すことになっているわけですが、ワークシートということで、算出の方式といいますか、方程式みたいなものでございますが、これを今後こういうやり方で保険料を算出しなさいというやり方を近々示してくることになっております。したがいまして、今やっております事務的な作業を踏まえて、このワークシートにのっとった算定をきちんとした上でご提示申し上げ、ご論議をいただくということになりますので、よろしくお願いいたします。

 以上でございます。



○議長(百瀬常雄君) 水下教育次長。



◎教育次長(水下慶子君) 〔登壇〕

 学校給食の食べ残しについてのご質問にお答えいたします。

 各学校では、楽しい給食時間づくりに配慮いたしまして、給食を通して感謝の気持ちやバランスのとれた食事の大切さなどを学び、偏食をなくし、できるだけ食べ残しをしないよう指導しているところでございます。しかし、今、議員さんご指摘のとおり、食べ残しの後始末より、いかにして食べ残しがないようにするかが先決問題であることは申すまでもないことでございまして、食べ残しの原因として考えられますことは、1つには、飽食の時代の現在、食生活の多様化や個人差があり、以前のように残さずに食べなさいと一律の指導が困難な一面があること。また、特に女子中学生に多く見られますダイエット志向、横並び意識などが考えられるところでございます。

 そこで、この食べ残しを少なくするためには、学校現場の給食指導に負うところが大変大きいわけでございますが、児童・生徒一人一人を大事にしながら、例えばもう一口運動やゆとりを持った給食時間の確保に努めるなど、今後、留意するほか、保護者への啓発や協力もあわせてお願いしていきたいと考えております。また、現在、栄養士や給食調理員の学校訪問をさらに充実させまして、一層献立の工夫を行い、おいしくて楽しい給食内容となるよう心がけてまいりたいと思います。いずれにいたしましても、小学校、中学校は発育が最も盛んな時期でございまして、この成長期に必要なバランスのとれた学校給食を心がけるとともに、創意工夫により食べ残しの減量に努めてまいりたいと考えております。

 以上でございます。



○議長(百瀬常雄君) 竹淵教育長。



◎教育長(竹淵公章君) 〔登壇〕

 初めに、トライアルスクール事業について、このモデル校を選定する尺度についてのご質問でありますが、この事業は学校の独自性や主体性、子供に生きる力をはぐくむことが目的であります。ゆえに選定に当たりましては、学校から活動計画を提出してもらい、その活動内容から、全校の子供たちの活動として可能なもの、学校の置かれている地域の特色が生かせるもの、夢の持てる活動内容であること等、子供たちが意欲的に取り組め、しかも地域、家庭とも連携してという幅広いことを願っております。枠は決めませんので、繰り返しになりますが、学校で考えていただくことを特に大事にしてまいりたいと思っています。年度末に実績報告を求め、検証して、次年度へ拡大をしてまいれればと考えております。

 次に、教員の複数配置についてでございますが、本市の現状を申し上げますと、まずティームティーチングによる学習指導として、小学校では22校中13校に、中学校では13校全部にそれぞれ1名が加配教員として配置されていますし、中学校にはAET、英語指導助手5名を市の経費で配置している等、いずれも一人一人を大事にする教育を目指して、個別指導を中心にした指導が進められております。さらに、各学校を支えるために市単独で教諭4名と嘱託1名を指導主事として、また不登校の子供たちや就学指導の相談員として4名を配置しております。

 今後の取り組みでございますが、平成11年度には不登校や学級不適応のために苦しんでいる子供たちや個人差に応じた指導に学級担任と連携して指導に当たる心のケア支援指導員を小学校に配置し、複数指導体制を強化してまいります。当面、平成11年度は議員ご指摘のように2名の配置ですが、その成果を見きわめながら、配置の拡大を考えてまいりたいと考えております。

 また、学級の指導が困難な学級につきましては、教頭や専科教員、他の加配教員を加えて、複数で指導できるよう、さらに学校の中で協力指導体制を整え、全校一丸となって支え合い、一人一人の児童・生徒を大切にしたきめ細かい指導を一層充実してまいりたいと思います。

 ティームティーチングにつきましては、今までの指導において大きな成果をおさめてきていることから、県へ増配を引き続きお願いしていくとともに、市単独での配置につきましても今後研究してまいりたいと考えております。

 以上であります。



○議長(百瀬常雄君) 昼食のため暫時休憩いたします。

                             午前11時52分休憩

                            −−−−−−−−−−−

                             午後1時02分再開



○議長(百瀬常雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

 市政一般に対する質問を続行いたします。

 35番 小林恒雄君。



◆35番(小林恒雄君) 〔登壇〕

 2回目の質問に入ります。

 まず、広域行政4点の質問内容について、市長でもあり、広域連合の連合長から答弁がありました。私は率直に申し上げまして、よくぞ広域連合というこの域まで市長は努力をされたというふうに思います。当初は私ども松本市以外の市町村からも疑心暗鬼の声がたくさんあったわけでありますけれども、広域連合の必要性を積極的に説いて、そしてまたそれなりきの努力を傾注した市長に、私はこれから連合の時代を迎えてくるだろうと考えたときに敬意を表しておきたいというふうに思います。去る2月1日に発足したばかりの広域連合ですので、各市町村との具体的な政策連携というのはこれから出てくると思われます。市町村の枠を越えた土地利用や産業振興など、戦略的な地域づくりを可能にする広域連合の最大の特徴を生かしてほしいと期待するものであります。既に連合として議会があり、今までの組合にはなかった常任委員会も設置され、介護認定、ごみ処理、地方分権、観光振興等、広域計画を策定し、民意の反映を目指してほしいと強く要望しておきます。

 1点、市長にお伺いいたします。本市は春、夏、秋、冬の1年間にわたって、太鼓門まつりを計画され、既に具体的に動いております。このまつりを企画する段階で広域連合の観光行政担当者にも協力を要請し、広域全体の経済効果を図る取り組みができなかったものかどうか。私は一松本市の広域観光だけでなくて、広域連合の中で相乗効果の生めるような対策を行政として発揮すべきではないかというふうに考えるわけであります。広域観光に関しては、隣の塩尻市が木曽地方と検討が始められております。今後、松本広域連合として、広域観光について連合の議会等々に相談しながら検討していく必要性があると考えるが、市長に構想がありましたらお聞かせください。

 私は、交通網の発達で圏域内の時間距離は縮まっており、景観、環境保全、大型店進出への対応などの課題では、広域的な取り組みが求められているのも確かだと思います。市町村の独自性を高めつつ、従来の広域行政事務組合の延長にとどまらず、新たな力を発揮されるよう要望申し上げます。

 松本市長であり、広域連合の連合長でありますので、大変なハードスケジュールがこれから先、待っているわけでありますけれども、連合長に選挙で選ばれた以上は、今までの力量、手腕を十分発揮されまして、民意を反映するような連合長としての手腕に期待をいたします。

 次に、福祉行政の集団感染と予防対策についてですが、施設入所者や入院患者への予防接種には医学界でも賛否両論があるようであります。厚生省は、ワクチンの効果と副作用をめぐる論議はあるが、感染防止というよりも、感染したときに死なないために接種を受けてほしいと要請しております。75歳以上の高齢者への接種を決めた英国などに比べて、日本の対策には大変な立ちおくれが目立つと私は感じております。高齢化社会が進行する中で避けて通れない問題であります。子供や高齢者を含めた対策を県、国にも働きかけ、万全を期するように要望しておきます。

 次に、介護保険の対応ですが、私は気になるのが保険料であります。1人当たりの平均が月2,600 円と言われていますが、予想では 3,000円くらいともいう説があります。高齢者の多い市町村では 8,000円ほどかかるとも言われております。先般の県議会の質問の中で花岡社会部長は「国の最終的な試算方式が示されてから、できるだけ早く試算したい。上限設定を行うことにはなっていないが、個々の保険料の算定は所得に応じた5段階の定額制となっており、所得が多くても、基準額の5割増しが原則となる。低所得者層への対策を国に働きかける」、このように答弁いたしております。いずれにしても、この介護保険制度は市民に理解されていない部分が多く、介護判定に不満の声が出てくることが予想されます。私は、介護認定は公平、公正でなければならず、そのためには保険制度の具体的内容を理解していただくために、行政、市民が研修をする、これは仮称でありますけれども、介護保険対策委員会などを設置して、市民が理解できるような対応をすべきと考えるが、見解を求めます。

 教育行政についてお伺いいたします。給食が教育の場で食べる食事であるならば、おいしい献立を開発し、摂取する栄養面から見ても、問題のもととなっている食べ残しをしないようにする対策と指導が必要で、食べ残しがなくなれば、食べ残し問題やリサイクルの必要性もなくなります。この策の方が私は本筋であると考えます。今後、食べ残しの対策について、十分教育委員会として前向きな検討を加えていくように要望しておきます。

 さらに、給食センターでありますけれども、南部については位置が確定し、着々とその方向の論議がされておりますが、北部の設置については現状一体どうなっているか。この辺について答弁を求めておきます。

 次に、教諭の複数指導体制についてお伺いいたします。本市の青少年補導センターから2月25日までに昨年の街頭補導結果が新聞紙上に載っておりました。それによると、不健全な娯楽はパチンコ店や小・中学生だけでは禁止されているケームセンターで遊び、声をかけられた者で中学生が最も多く、次いで小学生、高校生の順になっております。特に女子の割合がふえているのは、退学では3年前の2倍に上っていると報じられております。

 さらに、最近、学級崩壊という言葉が話題になってまいりました。これは学級活動が成立しないという状況を指していると思われますが、つまり少数の生徒によって授業が乱され、多くの生徒の授業が日常的に妨害されているというものであります。これは本市だけの問題ではなく、全国的な傾向だとテレビでも報じられております。これにはさまざまな問題があると思われますが、私は学級崩壊というものは、学校内での問題であるため、情報開示をしたくない、しない学校というシステムの中に、長期にわたって未処理のままきてしまった問題ではないか。そして、その結果、多くの先生、生徒がじっと我慢させられてきた。人権とか、平等とか、公平などという言葉の裏で守られたのは、実はこの少数の生徒であって、多くの生徒の権利が侵されていることではないかというふうに思います。また、そういう問題に目をつぶってきたのが実情ではないかと思います。市教委は具体的、緊急に対策を検討すべきと考えるが、教育長の答弁を求めます。

 私は、教育委員会、学校の責任者、教育にかかわる権限を持つ方々が今、自分たちのやれることは何か、これをじっくり考えて実行すべきときだと考えます。学校崩壊を考えるとき、家族、特に母親や教諭との人間関係が希薄になり、子供たちが愛情に飢えているのではないか、このようにも感じます。家族や教諭は子供たちと目線をそろえて理解することが重要だと思います。文部省も、まず教諭から実態を聞く。懇談会を開き、なるべく早く詳しい状況を調査する意向を示されております。私は学級崩壊が一日も早くなくなる日を期待しながら、2回目の質問を終わります。



○議長(百瀬常雄君) 有賀市長。



◎市長(有賀正君) 〔登壇〕

 小林議員の2回目のご質問にお答えいたします。

 国宝松本城枡形の太鼓門の復元に関する春、夏、秋、冬のおまつりに対する広域連合の取り組みでございますが、前にも申し上げましたが、おまつりそのものがどちらかと言うと築城400 年まつりのように長い年月をかけたものでございません。少し泥縄式というそしりがあるかもしれませんが、余りにも不況が長く深刻でございましたし、中央西を初めとする投資、そして再開発等が進んでいる中で、中央の皆様方のご苦労を考えましたときに、やはり商都松本の活性化をこの辺で一回しっかりと図っておく必要があろう。そんなことで議員の皆様方には太鼓門の完成のご案内と申しますか、そんなご通知も行っているかとも思いますが、それだけやっておけば、竣工式で太鼓門の完成は終わるわけでございますが、せっかくの国宝にまつわる 128年ぶりの竣工でございましたので、これにあやかって松本の商都の活性化を図りたい。それが今年度4月以降のことでございましたので、同時に広域連合の話も山場に差しかかっておりました。したがって、そこへ太鼓門のおまつりをやるから云々という皆様方にご相談することもいかがかと思いましたので、太鼓門まつりにつきましては、議会の皆様方に急にご報告申し上げたり、あるいはまた私どもも今もまだ準備をしているところでございます。

 しかし、ご指摘のように2月1日におかげさまに連合組織ができました。これは私だけでなくて、とりわけ関係する市町村の理事者、議会の皆様方のご協力とそれに携わる職員の並々ならぬ努力があったことを、私は本当にその労苦を多とするものでございます。そこで、広域連合の規約の中にもいわゆる調査研究に関する事務事項がありまして、そしてその中に広域的な観光振興に関することが上げられておりますし、この松本広域の観光振興は、松本にお客さんがたくさん来るならば、当然周辺市町村にも滞留するということになります。特にいつも聞かされていることは、安曇の村長さんなんかは「私どもの上高地へたくさんお客が来、あるいはまた安曇野へたくさんお客が来るならば、それは当然松本へ寄ったり、泊まったりする」ということを口ぐせのように言われております。したがって、松本へ来たお客さんは、夏ならば上高地へも安曇野へも行くわけでございますので、今の議員のご提案も加味しながら、国宝松本城の太鼓門の催事につきましては長い1年間を要しておりますので、当然これも協力をお願いして、広域連合の1つの大きな観光振興行事として取り入れられるようにしてまいりたい。まさにいつも申し上げていることで恐縮でございますが、実践しながら考え、考えながら実践する。そんな一助でしてまいりたいと思いますので、どうか今後ともご指導やらご協力をお願い申し上げたいと思います。

 以上です。



○議長(百瀬常雄君) 萩原社会部長。



◎社会部長(萩原寿郎君) 〔登壇〕

 介護保険についてお答え申し上げます。

 介護保険について市民にご理解をいただくような対応いかんとのご質問でございますが、まさにご指摘のとおり、介護保険について市民の皆様によりよくご理解をいただくと。また、いろいろご意見をお聞きしながら、それをできるだけ計画に反映していくということが極めて重要であるというふうに認識しております。それで、理解をいただくための手だてでございますが、現在まで、それぞれ広報まつもととか、あるいは固有のチラシとか、あるいはご希望のいろいろな組織とか、団体には出向いてお話を申し上げる等々のことをしてきております。さらに一層全面的に網の目のようにといいますか、周知していくような手だてが必要だというふうに思いまして、町会長の皆様方にお願いいたしまして、29地区でそれぞれ場所を設定していただきまして、出向いてご説明するというようなこともこれからやっていきたいというふうに考えております。いずれにいたしましても、できるだけより多くご理解いただくということが極めて大切でございますので、そういうことでいろんな面から努力をしていきたいと思います。

 以上でございます。よろしくお願いします。



○議長(百瀬常雄君) 水下教育次長。



◎教育次長(水下慶子君) 〔登壇〕

 (仮称)北部学校給食センターの建設の見通しについてお答え申し上げます。

 現在、(仮称)南部学校給食センターは、平成12年度末の供用開始を目指して進めているところでございます。そこで、お尋ねの北部給食センターにつきましては、建設場所等はまだ未定ではございますが、今後、関係機関等とも十分協議し、随時議会へご相談申し上げながら、南部給食センターに引き続き建設をしていく予定でございますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 以上でございます。



○議長(百瀬常雄君) 竹淵教育長。



◎教育長(竹淵公章君) 〔登壇〕

 学級崩壊、不登校など、山積している問題に対して、学校だけでなく、家庭、地域を含めた取り組みが必要と考えるがとのお考えでございますが、議員ご指摘のとおり、学校教育において大変重要な問題と考えております。現在、学校では、学級崩壊、不登校などの問題に対して真剣に取り組んでおります。そのこともまずご理解賜りたいと思います。この学級崩壊、不登校などに関しましては、現在、このことに当たるものとして、各学校単位でいじめ、不登校対策委員会や民生委員、主任児童委員との懇談会も組織され、地域の様子を見ていただいたり、学校の問題を考えていただいたりするなど、一定の取り組みが進められておりますが、今後、研究授業参観日を地域にも公開するなど、開かれた学校を目指して、一層取り組んでいくことが大切と考えております。そして、学校教育が本来の健全な姿できちっとした教育が進められるよう私どもも考えてまいります。ご意見も賜りたい、お考えもいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。



○議長(百瀬常雄君) 35番 小林恒雄君。



◆35番(小林恒雄君) 〔登壇〕

 3回目の登壇であります。今回、私が質問したすべてについて要望申し上げてみたいと思います。

 まず、広域行政ですが、広域連合の発足で特に注目する点、これは当面税収を含む財政事情ではないかと思われます。これからは大きな財政の見込みが好転できない、望みができない。こういう現状と、社会経済状況は非常に厳しいものがあるからであります。しかし、私は先ほども申しましたけれども、21世紀への道は広域連合の強化であると考えております。住民福祉の向上、消防・救急業務の体制整備、介護保険認定審査会等の設置、ごみの広域化処理等々、19市町村がまさに英知を結集し、連合長の指導力のもとに、広域行政の推進を強く努めてほしい、このことを強く要望申し上げておきたいと思います。

 次に、福祉行政ですが、特に介護保険制度、この制度そのものが厚生省でもはっきりしていない部分がありますけれども、当然市民の皆さん方に熟知はされておりません。社会部長がおっしゃいますように、29地区なり、あるいは例えば島立の大庭公民館でも先日会合があったときに浦野さんに来ていただきまして、介護保険制度の問題についてお話を伺った経過はあります。その中でほとんどの町会の皆さん方も、市民の皆さん方も、だれでも介護は受けられるという認識を持っているわけでありますが、私が介護保険制度の中身を見ている中ではそうではない。とすれば、どういう方々がどういう審査日程によって介護を受けられるのか。こういうことを市民の皆様方によく知っておいていただかないと混乱を招く結果に私はなると思うんです。

 私の手元に介護保険制度の中身がありますけれども、全部は紹介し切れませんが、例えばサービスは審査で介護が必要と認定された人だけが受けられる。認定は6段階に分かれ、各段階でサービス料に上限がある。国の試算だと、最も軽度で月6万円、利用料 6,000円、最重度で35万円、利用料3万 5,000円になる。利用者はかかった費用の1割を利用料として負担しなければならない。低所得者層の人も原則として負担を求められる。費用の上限を超えたサービスは全額が自己負担となる云々とあるわけでありますけれども、こういうことをもっと理解させておかないと、保険者は市町村でありますから、市町村の担当職員が十分この保険制度の中身を熟知してもらうための努力をしておかないと、「ある程度年が来たぞ。介護保険を受けられる」、こういう認識でいると、とんでもないことになるわけでありますので、今、社会部長からも答弁がありましたけれども、できるだけそういう日程を設けて、介護保険制度の中身について市民の皆様方に熟知していただく、理解していただく。このことが今後、社会保険制度の混乱を招かないための手段ではないかというふうに思いますので、ぜひとも社会部長のおっしゃっておりますように説明会等を開いて、理解を深めていただきたいというふうに要望しておきます。

 特に高齢者の方々の集団感染等、先ほども答弁がありましたけれども、健康管理、あるいは専門家の方々と相談されまして、問題の起きないような万全な対策を要望しておきます。

 教育行政ですが、我が国の21世紀を背負っていく子供たちです。財源的理由により、指導体制が希薄にならないよう重ねて強く要望申し上げておきます。

 さて、私の質問のすべては終わりますが、私は歴史と伝統のある松本市議会の本会議場において、議員としての発言は本日限りとなりました。それは今期をもって私は議員を退任するからであります。6期24年の長きにわたり、議長を初め同僚議員、市長を初めとする市職員、特に議会事務局の皆さん、報道関係の皆さん、さらに市民の皆さんに大変なご指導とご厚情をいただいてまいりました。私は誇りにしてきたこの壇上から真心を込めて、深く敬意と感謝を申し上げます。24年間の議会活動の中で、時には理事者の皆さんの気分をそこねた発言もあったかと思いますが、市民の代表として、松本の発展、市民の幸せを願うがための行為であり、他意は全くありません。同僚議員の中では県政に駒を進めようとする議員、再びこの議会で松本市の発展のため、さらに広域連合の推進のために日夜奮闘される同僚議員各位に、必ず栄冠をかち取り、目的が達成されますようご祈念申し上げます。

 さて、市長、来年度は市長選です。3期目の市長選に立候補されることは間違いないと存じますが、松本市長として、広域連合の連合長として、その役割は重かつ大なるものがあると思います。そして、市長のまいた種はこれから芽が出て花が咲く。また、咲かせなければならないその責任もあると思います。ハードスケジュールを毎日こなしている市長ですが、健康に留意され、健全財政を維持しながら、市民の負託と期待にこたえていただきますよう心からご祈念申し上げたいと存じます。

 それぞれの皆さん、長い間本当にありがとうございました。これですべての質問を終わります。

     (「ご苦労さまでした」と呼ぶ者あり)



○議長(百瀬常雄君) 以上で小林恒雄君の質問は終結いたします。

 次に、17番 早川史郎君。



◆17番(早川史郎君) 〔登壇〕

 会派を代表しまして、一部私見を交えながら私の方から質問させていただきます。今回は特におやめになる議員が多いわけでございまして、私も12月に質問させていただきまして、今回やりますと、一部で私も引退かというような声も上がりますけれども、私は3期目に挑戦させていただきますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。

 正月明けから、松本市民を恐怖に陥れました連続放火事件も、これにつきましては犯人も逮捕されまして、市民の皆さん方、ほっと胸をなでおろしたわけでございます。その間には消防署員の皆さん方、また地区の消防団員の皆さん方には、任務とはいえ、連日連夜お勤めをいただき、大変ご苦労さまでございました。心から感謝を申し上げる次第でございます。

 それでは、質問に移らさせていただきます。建設行政についてとありますけれども、この問題は建設部、もしくは商工部、また農政部といろいろな部にまたがっておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

 まず、一番先に薄川右岸・左岸の道路について質問いたします。薄川の筑摩橋、金華橋の間においては桜並木でございますけれども、この桜も松本では一、二番の名所に今なりつつあるわけでございますが、桜並木の遊歩道もほとんどが完成を見たわけでございます。この歩道の完成後についてどうするかということをお伺いするわけでございますけれども、この歩道については小松橋から上流、金華橋までは一部まだ未整備のところも残っております。将来この計画はどのようになっているか、このことについてお聞きするわけでございます。

 第2次道路整備五箇年計画、都市計画道路3・5・6号、出川浅間線も国体道路から並柳、神田へ、その先約 800mぐらいでございましょうか、整備がなされました。南北に薄川、小松橋下流で、橋梁で薄川右岸までの計画がなされておりますが、その先については全く整備計画がなされず、薄川右岸道路を東へとり、金華橋まで県道兎川寺鎌田線を利用し、外環状線として兎川寺まで、県道松本和田線へという流れになっているわけでございます。ならば、出川浅間線が薄川で終点になった場合に、薄川右岸道路の筑摩橋から金華橋の一方通行、これは右岸の一方通行。また、左岸道路の小松橋、金華橋の間の一方通行を今のままで残して利用させるのか、それについてお聞きするものでございます。

 建設課の考えでは、過日もちょっとお話をしましたけれども、交通量の多くないところは現状のままでというような発言もしております。ならば、なぜに出川浅間線というような厳しい都市計画道路を計画したのか、甚だこれは疑問でございます。せっかく県としても薄川右岸・左岸の桜並木道路を整備して、これは当初、廃車の捨て場にならないようにという配慮があったじゃないかと私は思うわけでございますけれども、しかもそれに伴って車道も拡幅されてきたと。そういうことでありますので、早急に拡幅された面については舗装していただいて、私は交互通行にすべきではないかと思うわけでございます。

 しかも、現に松商学園東の公衆トイレ前等には相当量のごみが捨てられておりまして、日夜私はここを毎日通っておりますけれども、だんだんごみが多くなってくると。これはビニールにみんな入っておりまして、だれが捨てるかわかりませんけれども、こういうのが非常に多くなるので、私が毎日気にはしているわけでございますが、また夜は道路が駐車場になっておりまして、ほとんどいっぱいになっちゃうと。このままではまた以前のような廃車の捨て場になりはしないかということを非常に心配しているわけでございます。何とか車道を速やかに舗装し、一方通行を解除していただくことができるのかとまずお尋ねいたします。

 関連しまして、薄川右岸、川久保橋より上流、舟付橋までの未整備道路の改修についてお伺いするものであります。今年度においては県におきまして薄川の改修整備の工事に入っておりまして、河川改修が相当舟付橋より上は進んでまいったわけでございまして、舟付橋より下はほとんどなくなったかなと思いますけれども、こういうように県も非常に力を入れている薄川でございますので、何とか川久保橋から上の舟付橋の間の整備をお願いしたいと思うわけでございます。このコースにつきましては、筑摩橋から上、薄川のマラソンコースとして、またランニングコースやジョギングコースとして利用されているものでございまして、もしこれができるならば、周回コースとして非常に価値が倍加するのではないかと。現在も普通自動車ぐらいは通行は可能でございまして、農業用車両ですか、こういうようなものは結構ふだんも道路を走っているわけでございますが、この道路整備改良ができるのかということをまず第1にお伺いいたします。

 続いて、2番目でございますけれども、駒越の林道についてお尋ねいたします。この問題につきましては、以前にもこの本会議におきまして質問の中で取り上げていただいたものでございますけれども、今回はそれより前進して答弁をいただきたいと思うわけでございます。

 そもそもこの林道の地権者は入山辺、里山辺の財産区でございますし、また一部国有林もございますが、その管理者は市長であります。林道の開設者は民間の松本電鉄、これが無期限で地権者から土地を借り上げまして、昭和32年に建設したと。こういう経過でございまして、美ケ原駒越線として定期バスを一番最初に走らせたと。美ケ原の頂上へ松本市としては走らせた最初の道路でございます。現在は本郷林道、また市道三城線、それからよもぎこば林道、ビーナスラインの開通によりまして、駒越林道へのバス運行は昭和62年に中止のやむなきに至りました。その後もこの林道については、治山、山林保護のために、バス運行は中止しましたけれども、そういう山の保護のためにはどうしても手入れをしなければいけないというわけで、松電において、年々いまだに手入れをしているわけでございます。総延長が15.7?、現在一部が市道2716号線に編入されておりますが、その編入された経過はちょっと調べてもはっきりいたしません。現林道の延長は市道に編入されましたので、今、現に残っている林道の延長が7,650 mと当時開設されたときの半分の距離になっているわけでございます。松本電鉄においては、運行依頼は、この林道については通行どめ、要するに一般車両通行どめということになっておりますけれども、冬期間においてはビーナスライン、本郷林道等が通行どめになるため、唯一冬期、美ケ原頂上へ松本側から通行できる道路はこれしかないというわけでございます。

 特になぜこの林道が必要であるかと。どうしても冬の間この道路を確保しておかなければいけないよということは、既に皆様方ご承知のとおりであると思いますけれども、私の方から少々説明させていただきます。まず、民間業者が年間通じて開設、これは商売をしているのであります。また、特に重要であるのは、公共放送のNHK、各民間放送会社、通信会社、国警等々の通信施設が山頂に設置されていると。年間、保守のためには定期的に冬の間においても厳冬の山頂へ登らなければいけないと。美ケ原の冬期といいますと大体11月でございますが、統計上からいくと、12月1日から4月下旬にかけて約 400回以上の車両が利用していると言われております。そういうことで私としましても、この道路を確保するために、市の方へお願いしまして、融雪剤を一生懸命山へ上げているわけでございますけれども、どうも入山辺の方はえらい融雪剤を食っちゃうなという話が出ますけれども、半分ぐらいはこちらの駒越林道の方に回っているわけでございまして、そういうことで私としても幾らか協力していると。特に昨年はオリンピックがございましたので、どうしても通信網のエラーだとか、故障、こういう心配が起きました。そういうことで私も非常に心配しておりましたけれども、おかげをもちまして、昨年、大雪は1月にありましたけれども、何とかこの道路は通行できたと非常に喜んでいるわけでございますし、県においても、何とかこれを確保しておくために、定期的に除雪しているという経過がございます。公道化につきましては、2回、3回と松電、財産区との間で将来についてを検討されたという経過がございまして、この経過の内容については申しませんけれども、最近、私が聞くところによりますと、何か希望が持てそうだなと。前方に明かりがともりそうだなというところまで来たんじゃないかと思っておりますので、この駒越林道の公道化について、市長のお考えをお伺いいたします。

 3番目に美ケ原周辺道路、特に遊歩道についてお伺いいたします。美ケ原周辺の遊歩道は、美ケ原高原に向かって今5本のコースが特に知られているコースでございます。特に知られているのは百曲りであって、それを中心に東西に2本ずつ、計5本でございます。そのほかに美ケ原周辺といいますと、それから南の方へ参りますので、鉢伏山の遊歩道、これは扉温泉から1本ございます。最近の傾向としまして、夏から秋にかけての中高年の登山者、ハイカーが増加をしてきたというように私は感じられるわけでございますけれども、石切場から、もしくは三城、扉峠から美ケ原へ上りの片道、または美ケ原から三城、石切、扉峠への下りの片道、また往復するという健脚者もございますけれども、遊歩道の必要性が非常に高まってきたと。

 先ほども午前中、太田議員が美ケ原の観光について質問してきたわけでございますけれども、本当に車社会と言って、車だけが主力だというのではなくて、今、自分の足で歩くという、特に足で歩いて、目で感じ、これが本物の自然であるという思いに触れると。こういう人が非常にふえてきたということでございます。山がそこにあるから登るんじゃなく、単純に言えばそういうことでございますけれども、人それぞれあるわけでございまして、歩く人にとって、その歩く道が整備されているか。整備されているということは非常にありがたいことでございます。目的地へ行くのには迷うことなく着くことができる。これには道標が必要でございますし、本当に整備をきれいにされて、道標もちゃんと自分の目的地に向かっているという、これは非常にありがたいと。このように感じるわけでございますが、過日も担当課であります観光温泉課の方へお聞きしましたところ「毎年、道路の手入れはしているよ」とおっしゃられておりました。美ケ原方面、鉢伏山方面の遊歩道の手入れは、聞いたときにやっているというわけでございますけれども、本当にはどのようにやっておられるのか伺いたいと思いますし、また道路標識等の手入れについてもお尋ねしたいと思います。

 それから、これからまた本題に入るわけでございますけれども、1つ私の方からお願いとお伺いをしたいと。それはビーナスライン、三峰山から二ツ山、鉢伏山へ抜けるコースでございまして、これは昔、相当手入れをしたと聞いているわけでございます。特に降旗市長当時でございましたけれども、東山スカイライン構想という構想を出していただきまして、私ども非常に大きな期待をしておりましたけれども、なぜかこれが立ち消えてしまったので、消えた理由がどういうことであるかわかりませんけれども、それはさておきまして、今、私が申し上げました三峰、二ツ山、鉢伏、このコースは地図の上に登山道、もしくは歩道として載っておりますし、以前はさっき言ったように市において整備、標識等もちゃんと取りつけてあったと聞いておりますけれども、現在、その整備はどのようになされているのか、お尋ねするわけでございます。

 昨年も登山者が私の宿へ泊まりまして、大変難儀をしたと。道なき道を歩いてきたと。途中で時間がなくなりまして、やむなくビバークをしたと。よく見ましたら、足を引きずって、けがをしておりました。次の日、駅まで私の車で送ってあげましたけれども、「それはえらい道だったよ。地図を頼りには歩けないよ」と言われたわけでございまして、私としては、その車中の話の中から、何とか市の方へお伺いして、整備をしていただくと言って別れたわけでございますけれども、この1件だけでなく、この二、三年には三峰山から鉢伏方面へ、三峰からわるい沢、扉へというコースを歩くという人が何人かおりますが、現在は三峰からわるい沢コースは全く歩くことはできません。これは谷が物すごく災害で荒れてしまったということで歩けないわけでございますけれども、歩けないコースは本当は地図から削除していただければ、ありがたいことでございますけれども、なかなかそういうわけにはいかないらしいのでございまして、それならば何とか三峰山から二ツ山、鉢伏山のコースだけでも遊歩道を確保して、道標を整備していただくようにお願いするとともに、今後の遊歩道の取り組みについてもお伺いいたします。

 続いて、4番目でございますが、鉢伏山への林道開設についてお伺いいたします。人と山とのかかわり合い、また人間と森林とのかかわり合いは生活と密接しており、非常に深いものがあります。古くは食糧供給の場でありました。また、寒さをしのぎ、食を調理する燃料の供給の場でもありました。また、木材生産の場として管理されてまいりましたが、戦後は、焦土と化した国土復興のために乱伐され、その後、森林復旧のため公共事業により一斉に造林がなされてまいったわけでございます。

 私、標高約 1,100mの四方を森林に囲まれました山中、松本市の東の外れ、議員の中では一番高いところに住んでいるわけでございますけれども、山や森林に対する思いは人一倍強いものがございます。

 一時期は私自身も山へ行って、ふろの燃料のまきをつくったというような経験も持っておりますけれども、昭和30年代の急速なる経済成長の進展により、木材が不足となり、輸入の自由化が始まったのを機に、それ以降においては国産材の需要が低迷してしまいました。その原因は単価の大きな開きによるものであり、こういうことで国内の林業は厳しい状況に追い込まれてしまったのであります。

 このような状況の中においても、森林の果たす役割は非常に重要でございます。林産物の供給だけではなく、国土の保全、水源の涵養や災害防止の機能を備えているのが森林であります。特に近年におきましては、保健、休養の場として注目されているわけでございます。森林浴だとか、木のオゾンと健康については多くの学者によって研究をなされているところであり、木の持つ神秘な部分が解明されつつあると。世界的にも平成9年に行われました地球温暖化防止京都会議においても、生物資源を大切にするため森林の重要性が再認識されたものでございます。

 また、長野県は海のない県でございますけれども、漁村において言われている言葉に「魚は山で買え」と、こう古くから言われているそうでございまして、よい森林のあるところの川は魚が豊富である。そういうことで北海道だとか、そのほかの地区においても、最近は漁村において、山へ木を植えて森林を育てるという運動を展開しているところがあると聞いております。しかし、森林の管理をするということは重要であるとともに、極めて長期の時を必要とするものであり、親から子供へ、子供から孫の代という長い時間を要し、一度荒れてしまった森林をもとの姿へ戻すということの時間と資金の使い方。本来森林は再生が可能だと。再生が可能な資源だと言われていながら、非常に困難な課題がつきまとうわけでございます。長期的に、計画的に、林務行政を推し進めていただかなければ、個人の力ではどうしようもないところまで追い込まれてきております。山村には人が少なくなり、山で作業する人たちは高齢化になりました。後継ぎがないと。昔はのこぎりとなたを持って山へ入れば、山の作業ができたわけでございますけれども、最近は重い電動のこぎりですか、あれを背負っていかなければいけないと。年老いた人には非常にあれも重労働でございます。

 松本市の市民憲章の1節に「一つ、松本市民は自然を愛し、まちの緑とすんだ川を守りましょう」と、このようにございます。この自然を自分たちだけのものではなく、次の世代へちゃんとした形で残していくのが私たち市民一人一人の責務であると思うわけでございます。健全な森林を維持していくために、何とかもうちょっと簡単に、安易に山へ入れる。これがまず第一条件ではないかと思うわけでございます。木となれ親しむために、多くの市民がもう少し森林に最も近づけるように、また木のオゾンをいっぱいに吸い込めるように、本当にこれは健常者だけの特権ではございません。大勢の市民の皆さん方に私は行っていただきたいと。私はこういう道が必要ではないかと思うわけでございます。このような観点から、私は林道整備が必要であると考えておりますけれども、市長はどのようにお考えになりますか、お伺いするわけでございます。

 また、現在、宮ノ入林道から分岐しまして、高遠線が東から西へ、これは林城址、これが平成8年度から既に整備に入っております。また、入っておりますけれども、新たに宮ノ入から、西から東の方へ、途中栃ノ木沢を経て、鉢伏山へ向かって、何とか林業振興、また先ほど言いましたように市民の皆さん方が山へ行けるようにと。森林に触れられるようにということで、林道を開設していただきたいとお願いするものでございますし、これは将来、観光開発の面からも非常に有効に利用されるものではないかと思われるわけでございます。山辺から鉢伏山、高ボッチ、塩嶺峠へと続きますので、周回コースにも今後なる新たな観光コースの1つではないかと思うわけでございます。

 東山部におきまして、湯の原線、栃ノ木線、それから檜沢線、宮ノ入線、また高遠線と開設されたり、整備改良されている途中でございますけれども、新たに鉢伏山へということになりますと、予算の面においても考えていかなければいけないんじゃないかと思いますので、林道にかかわる予算措置についてはどのような手だてをお考えになられておりますか、お伺いするものでございます。

 これにて第1回目の質問を終わります。



○議長(百瀬常雄君) 有賀市長。



◎市長(有賀正君) 〔登壇〕

 早川議員のご質問にお答えいたします。

 最初に、駒越林道についてでございますが、昭和32年に松本電鉄がバス路線として入山辺里山辺財産区所有の山林、一部国有林もございますが、開設したものでございまして、その後、松本電鉄が維持管理を行ってまいり、昭和63年度からはバスは運休、通行どめの措置をとっております。また、松本電鉄と入山辺里山辺財産区との間で将来の公道化について検討された経緯があり、林道としての位置づけが可能か、関係者と慎重に検討してまいりました。平成元年12月にも当時藤森議員から、財産区の意向、松本電鉄の意向を聞き、補償、あるいは補填の条件を研究してみたい。このようなお答えをしているところでございますが、財産区の意向、あるいは松本電鉄の意向を聞き、自然環境の保護の問題、公道化には抜本的な改良工事が必要でございますので、慎重に検討していかなければならないと思います。また、早川議員が平成5年9月にもただいまのようなご質問がございまして、経費等の問題を踏まえ、さらに検討してまいりたいとお答えしてまいりました。結論的には、まだその後の経過としては余りまだ変わっていないわけでございまして、それぞれの歴史的経過もございますし、また松本電鉄と財産区との経過、経緯等があるわけでございますので、こちらですぐどうというわけにはまいりませんが、引き続き研究するということに今回も私の方からはお答えさせていただきたいと存じます。

 次に、林道についてでございますが、実は林道の今まで県単独でやってまいりました林道経費につきまして、ただいまの件も単独事業を減らすというか、削減するというか、そういう状況になってまいりました。しかし、新規といたしまして、ふるさと林道緊急整備事業によって進めてまいりたいと思いますし、特に県の進めてまいりました路線の予算確保が難しくなりましたので、私どもといたしましては、平成10年度より平成11年度、市の単独予算を入れまして、ふるさと林道緊急整備事業でございますとか、特に高遠線、そしてまた檜沢線、宮ノ入線と、こんなところで事業を進めるべく、予算措置をさせていただき、県の事業が極端に少なくなってまいったということで、急遽、中央のいわゆる林野庁へ陳情して、その経緯を申し上げてまいったわけでございますが、幸い私どもの誠意が認められまして、地元でそのようなことであるならば、増額して予算をつけようじゃないかということになりまして、今回、予算措置をして、今議会にもお願いしているところでございます。

 したがいまして、総合的には平成10年より平成11年度は 179%くらい予算がふえることになろうかと思いますので、今の3路線、栗の木線まで入れると4路線でございますが、4路線につきましてはそういう措置をしてまいりたいと思いますが、ただ鉢伏山まで一気にということにつきましては、まだ今の段階では中部山岳林道計画、こんなところで検討させていただきますので、今までの路線を整備するというにとどめたいということにしておりまして、その沿線につきましては、大きな視野の中では当然やらなければいけないと考えるところでございますが、とりあえず現在、地元で特に入山辺、里山辺、中山、東山部の皆様方の林道計画もございますので、その範疇にとどめて、市と、また林野庁等のご協力を得て、本年度、大きく前進する予定でございますから、それを見据えながら今後も進めてまいりたいと思いますので、よろしくご理解のほどお願いいたします。

 以上でございます。



○議長(百瀬常雄君) 広川建設部長。



◎建設部長(広川高義君) 〔登壇〕

 薄川右岸・左岸道路についてのご質問にお答えいたします。

 最初に、薄川右岸、筑摩橋から金華橋と、左岸、小松橋から金華橋の一方通行規制解除でございますが、議員ご指摘のとおり、薄川の筑摩橋から金華橋の両岸につきましては、堤防兼用市道につきまして、平成8年度から河川管理者である奈良井川管良事務所が河川環境整備事業として、桜並木と歩道の整備を行っており、金華橋下流右岸の住宅のあります約 150m間を残しまして、平成11年9月完成をめどに進めております。

 そこで、右岸の規制解除でございますが、当面、筑摩橋から小松橋の間について、地元と協議の整い次第、市道として2車線確保の路面整備の後、公安委員会と協議して解除してまいりたいと考えております。しかし、その上流、金華橋までは、河川環境整備事業が終了するまでは難しいと考えますので、よろしくお願いいたします。左岸については、河川環境整備事業が完成する9月をめどに公安委員会と協議し、解除をお願いしてまいります。

 次に、川久保橋から舟付橋までの右岸堤防道路についてでございますが、現在、舟付橋から下流 200m間の築堤が未改修のため、平成2年度より奈良井川管良事務所が用地買収に入っており、継続中の箇所でございます。改修の進捗状況を見る中で、既存の堤防左岸道路、通称日陰線と、また主要地方道松本和田線の交通状況等十分勘案いたしまして、今後、道路の必要性について研究してまいりたいと考えております。

 なお、地元から要望がなされておりますジョギングコースとしての活用は、築堤が完成すれば可能と考えますので、その段階で取り組みをしてまいりますので、よろしくお願いいたします。

 以上でございます。



○議長(百瀬常雄君) 輿商工部長。



◎商工部長(輿武男君) 〔登壇〕

 美ケ原周辺道路、遊歩道の整備についてお答えいたします。

 美ケ原周辺遊歩道、三城から美ケ原高原ルート、これにつきましては百曲りコース、ダテ河原コース、八丁だるみコースの3コースにつきましては、毎年、松本市森林組合に委託して、管理しております。また、茶臼山コースは、本年度、下草刈りを実施しております。今後も道標を含め、遊歩道の整備に努めてまいりたいと考えております。

 次に、鉢伏山から二ツ山、三峰山を経由しまして、扉峠までの遊歩道につきましては、この道路を登山道と言ってもよく、片道約5時間ぐらいの行程の遊歩道でございます。10年くらい前に整備をしておりますけれども、現在は歩く人が限られており、荒れている状態でございます。議員ご指摘のように、ここ数年、中高齢者のハイキング等盛んになってきておりますので、現状を調査して、今後検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

 以上でございます。



○議長(百瀬常雄君) 17番 早川史郎君。



◆17番(早川史郎君) 〔登壇〕

 ただいま各回答をいただきましたので、それについて2回目、私の要望を申し上げるということでお願いいたします。

 まず、一番先の質問でございました薄川右岸・左岸道路について、ただいま建設部長の方から筑摩橋、小松橋の間、右岸については舗装をすると。一方通行を解除するという回答をいただきましたので、大変私の方からお礼を申し上げる次第でございます。それについて、その上の小松橋から金華橋の間については非常に問題があるわけでございますけれども、左岸については、あそこに万葉の松があると。あの松を何とか残す方法を今後考えていただきまして、私は将来的にはあれが林城址への上り口になると。ならば、あそこを一部小公園化というような、こういうものに私はしていただいたならばいいじゃないかなと思うわけでございます。そして、松を真ん中にして、公園をつくって、両側を通行するというような方向にしますと、ちょうど松本神社の南側のケヤキの木を残したような道路ができるけれども、それよりもう少し大きく公園化に私はしていただきたいと。そのぐらいしないと、どうも松を残しても、松の方が排ガスに弱いじゃないかと思いますので、ある程度スペースを大きく持ったそういうものをつくっていただきたいと思うわけでございます。

 先ほど言った川久保橋から上につきましても、これは舟付橋でございますけれども、やはりこれも一部あそこで運動する皆さん方からも意見が出ておりますので、ぜひ早目にこれは舟付橋まで右岸の道路の改修をしていただくようお願いします。私の方から特に要望申し上げまして、この問題についてはこれにて終わります。

 続いて、駒越林道の公道化について申し上げまして、市長の方から回答をいただきました。これは前回の回答とほとんど経過的には変わっていないわけでございますけれども、入山辺、里山辺の財産区議員も、昨年10月でしたか、11月でしたか、議員が全部新しく変わりました。今回は非常に議員の方も意欲的にこの問題については取り組むという返事を私はいただいておりますので、松電との話し合いについても全力で地元でやるよと言っておりますし、私の方も全面的に協力していく体制をとっておりますので、何とか返還された暁には松本市の公道化をしていただくという、これが私の本音であります。そういうことでもし返還された後においては、何とか公道にしていただきたい。松本市の林道としていただくことを期待いたしまして、この問題は終わりにします。

 美ケ原周辺道路の問題でございますけれども、これにつきましては、美ケ原方面においてはほとんど毎年のように整備されているという商工部長の答弁でございました。しかし、私が言いました三峰から鉢伏へというコースについては何か10年前に一回手入れをしましたよという答弁でございましたけれども、せっかく手入れをしていただいても、その後やらないと、結局10年間ブランクがあれば、10年以上のお金がかかるのは、こういう山は常でございますので、本来せめてならば、この間においては、既に10年以上たって、ほとんど道なき道だと。山のああいう雑木、ナラというものは昔は大体20年を周期として切りましたので、10年というと半分以上大きくなっておりますから、普通のモミやツガと違いまして成長が非常に早いと。しかも、あそこは一部によってはササが物すごく出ちゃったというような経過の中で、10年置くとほとんど道は道なき道だと。山だと。そうすると、またこれは新規にあけるのと同じだと。そうすると、予算的にも、10年間で毎年かけていたのと、毎年かけるか、2年に一遍かけるかという問題はございますけれども、もしこれを手入れをしていただくならば、予算が私は10年前にかけたときのまた10倍ぐらいは今度はかかるかなという心配をされますので、せっかく手入れをしていただいたものは、何とか2年ぐらいの範囲で手入れをしていただきたいと。

 これが私は観光都市としての親切じゃないかと思うわけでございますので、やはり地図の上にそういう歩道があるよと。これが観光じゃなくて、田んぼへ行く道なら、細いそういう道なら、農家の皆さんにちょこっと手入れして、通れるよと言いますけれども、やはり観光地として、観光地と観光地を結ぶとか、遊歩道として今まで確保していたものをそうやって放置するということは、甚だ問題だと思うわけでございまして、何とか早い時期に私は手入れをしていただいて、余り時間を置かないで、次の手入れをしていただくようにしていただけば、山の道路というものでも、人が歩ける道が残るんじゃないかと思うわけでございますので、特にこれは早い時期に手入れをしていただくことを要望しまして、3番目の問題は終わります。

 続いて、4つ目の鉢伏山への林道の開設についてでございますけれども、これにつきましては、市長の答弁では新設はないよという発言でございましたけれども、これは私が議員になる前からの夢でございまして、どうしてもこれは将来実現していただきたいと。そして、しかも林道予算等につきましては、非常に最近、平成11年度ですか、これについては前年よりも非常に予算措置がなされていると。増額されたということで、市長が林務行政に力を入れていることは大いにわかります。わかりますので、私は無理を言うわけではございませんけれども、近い将来において一番先に山辺の関係であくのが、檜沢林道がたしか平成15年に開通を見るということになっておりますけれども、その次の檜沢林道が終わった後の順位に私は入れていただきたいと思うわけです。

 今、林道工事というと、昔よりだんだんだんだん期間が長くなって、10年でできればいい方でございまして、15年、20年、30年ぐらいかかると、そのものによっては。こういう余りにも長過ぎちゃうものですから、そうすると全部をつくらないうちに、前のところが崩落したり、崩壊したりと。のり面が崩れ、路肩が崩れという。つくりながら、前の道路を直していかなきゃいけないよというような問題がありますので、そうすると予算が林道というのは倍かかってくるんじゃないかと思うわけです。

 宮ノ入についても、私いつも指摘しますように、あそこは開通しておりますけれども、いつでも通行どめの札が立っていると。なぜ立っているかというと、車は何とか通るけれども、もし何かあったときは危ないよという逃げ道でございまして、それで毎年、完成したところがどこか工事をしているから、予算というものは完成して本当に全部できちゃうまでに倍の予算がかかるということになれば、私はもう少し短期間でしていただいて、後の補修にかける分を早目にかけていただくと、早く道路があくなと。このように思うわけでございますので、何とかそういうことで檜沢も早目に完成していただいて、余り先のところが崩れないうちに私は完成していただいて、次の工事にかかっていただくと思うわけでございます。

 これも何とか私の夢でございますので、次期も出させていただいて、市長の方には大いにお願いするつもりでございますけれども、2月議会、今回、私も2期目の最後でございますので、この程度に質問はとどめますので、よろしく要望の方をお願いいたしまして、これにてすべて終了いたします。どうも大変ありがとうございました。



○議長(百瀬常雄君) 以上で早川史郎君の質問は終結いたします。

 次に、2番 大久保真一君。



◆2番(大久保真一君) 〔登壇〕

 発言の機会をいただきましたので、明政会の順番に従いまして質問してまいりたいと思います。先ほどの早川議員の発言ではございませんけれども、私も引退はいたしませんので、よろしくお願いしたいと思います。

 それでは、まず市長の政治姿勢についてでありますが、来年度予算についてでございますが、来年度は市長2期目の仕上げの年であります。平成11年度の予算についてでありますが、力をためることに力点を置いた抑制型予算と表現していますが、力とはすなわち体力、借金を幾ら減らせるかということになろうかと思います。美術館の建設が予算化され、さらに市民会館建設も予定される中で、健全財政を維持し、市債依存度を低くすることは大変よいことであります。しかも、継続することで、さらに効果を高め、いわゆる力がたまるというわけでありますから、こういう形で力をためると言われておりますが、引き続き来年度予算以降もどのようなお考えで何年くらいをめどにしておられるかどうかをお伺いいたします。

 次に、長野県の第2次県中期総合計画策定事業についてお伺いいたしますが、県の中期総合計画と松本市の事業との関連について伺います。ご承知のように中期総合計画は現在、平成8年度に策定した5カ年計画の期間中でありますが、緊急を要する行政課題に対応するため、現在の計画を一年早めて打ち切り、新たな計画を策定したと聞いております。緊急を要する行政課題については幾つか言われておりますが、例えば1つとして、介護保険、ダイオキシン対策など新たな課題への対応、2つ目として、少子・高齢化や環境問題、3つ目として、深刻な不況など社会経済情勢の変化、4つとして、冬季オリンピック、パラリンピック後の編成方針を示す必要があるということなどでございます。吉村県知事は第2次県中期総合計画策定事業費1,500 万円余りを知事査定で認めております。今後は所定の手続を経て、来年2月には新たな計画を策定したいとしております。新たな計画の期間中は平成12年度から5カ年間と言いますが、現在、松本市には中期総合計画を取り組んだ主な事業はどんなものがあるのかがまず第1点。また、県会議員との懇談会、いわゆる県議懇などで松本市の多くの事業が県の協力を得ていることを承知しておりますが、同事業で完成を見たものは主にどのような事業があるのか、お答えをいただきたいと思います。さらに、中期総合計画の中に新しく積極的に導入していく事業もあろうかと思います。この取り組みについてもお伺いいたします。

 次に、防犯灯設置補助金の見直しについてお伺いいたします。先月16日にはとうとい生命を奪う火災が発生いたしました。亡くなられた佐藤弥生さん、そしてご家族の皆様に心からお悔やみ、お見舞いを申し上げます。犯人が2月22日に逮捕されたということで、一連の放火事件は解決したということになりますが、この間、松本市のみならず、近隣の市町村まで大きな衝撃を与え、市民が不安を持ったことはまことに遺憾であります。1月31日の発生以来、警察、消防、町会、関係団体の皆様にはパトロール等警戒を含め、大変ご苦労さまでございました。

 私は今回の事件において考えてみましたが、犯人がどういう心理状態であったか、また火災発生場所がどういう条件であったか。それらは知りませんけれども、防犯という観点から考えてみて、まず考えられることは町を明るくすること。これは夜間ということになりますが、そう考えてみますと、防犯灯ということになりはしないかと思い、早速松本市の防犯灯設置状況を考えてみました。以前、町会の会計として、電灯料金の補助も受けていたことも思い出しながら、設置補助金について調査いたしました。他市の状況との比較も調査し、おおよその予測で申し上げますが、本市との比較では五、六千円前後、他市の方が補助金が多いのではないかと考えます。夜間、いろいろな犯罪や事故を未然に防ぐためにも、防犯灯の設置は大きな意味を持つものと思います。そこで、平成3年度以来8年を経過した防犯灯設置補助金の見直しをしていただいて、早急に対応していただきたいと思いますが、そのお考えをお伺いいたします。

 次に、環境問題、地球温暖化防止対策の一環としてのサマータイムについて市長のご見解をお伺いいたします。超党派の参議院議員でつくる参議院サマータイム制度研究議員連盟が2001年をめどに導入をということを発議したと聞いておりますが、市長はどのような思いかをお伺いいたします。サマータイム導入については、環境問題に対する世論の理解が進んで、二酸化炭素の排出を年間44万 3,000tくらい削減できるとの試算もあり、地球温暖化防止への効果ができると言われておりますが、一方で、日本でも1948年、一度導入されたことがあり、1時間早く起きるということで生活のリズムが狂ってしまうということで、4年間で廃止になった経過があります。韓国でもソウルオリンピックにあわせて導入されましが、労働強化につながるとして2年間で廃止されました。余暇時間の拡大、地球温暖化防止、早寝早起きをして消費エネルギーを減らそうという考え方と、また一方で、生活リズムが狂うことや労働強化につながるといったことで賛否ある中で、2月23日の報道によりますと、今国会で成立の可能性もあると報道もありますが、市長はどうお考えかお伺いいたします。

 続いて、大気汚染測定について、今議会に予算として計上されましたダイオキシン調査費1,300 万円余りがありますが、町会などの要請で早速取り組みがなされたことは大変結構なことであります。このことは了といたしますが、私は一昨年開通した安房トンネルや市内各地で起きている交通渋滞箇所についての大気汚染についてお伺いいたします。

 安房トンネルが平成9年12月6日に開通いたしましたが、昨年12月31日までの通過車両台数が平湯料金所で上下線合わせて 132万 1,747台であります。蛇足で申し上げますと、上り線の1日の最高通過台数は平成10年5月4日の月曜日の 9,943台でありますし、下り線については平成10年10月10日土曜日の1万 2,752台であります。いずれも5月の連休、秋の紅葉と観光シーズンに多いことがわかります。ちなみに1日の平均は 3,380台であります。以上のようなことから、松本インターチェンジの利用車が大幅に増加して、諏訪インターを抜いて、県下のインターチェンジの中でトップになったと聞いております。波田町でのシーズンでの渋滞は、松本インターの西、新村地区まで及んでいるのが現状であります。そのため市内の幹線道路での渋滞が続き、大気汚染が心配されるところであります。

 大気汚染についてお伺いするわけですが、その前に大気汚染とは、大気汚染防止法に基づくもので、汚染物質である二酸化硫黄、二酸化窒素、一酸化炭素、浮遊粒子状物質、光化学オキシダントの5つの基準が定められていて、調査するもので、大気中の濃度が高くなりますと、生活環境や人の健康に害をもたらすもので、自動車の排気ガスや工場、事業所の製造過程から排出されるものとしております。

 そこで、お伺いしたいのは、現在、県で設置した3カ所、松本市で設置した島内出張所、大久保工場公園団地、寿団地、国体道路の東部公民館の4カ所でありますが、現在の測定数値はどのようなものなっているか、お伺いいたします。また、国道、幹線道路、交差点、渋滞箇所などではどういう数値を示しているのかもお伺いいたします。そして、測定値を広報などを通じて市民に公表することができるかもお伺いいたします。

 次に、成年後見人制度についてお伺いいたしますが、現在、少子・高齢化社会を迎える中で、自分が身体的に動けなくなったら、財産の管理をどうしようかと心配する知的障害者の親や高齢者がふえていると言われております。既にこの制度を取り入れている自治体を紹介しますと、おおむね65歳以上の高齢者と障害者を対象に財産保全や管理サービス事業を始めている。定期預貯金の通帳、証書や不動産の権利書、契約書、有価証券、実印などの財産を指定金融機関に保管する財産保全等預貯金の出し入れや公共料金、家賃、入院費などの支払いを代行する財産管理があり、契約できるのは、社会福祉協議会の有償在宅福祉サービスの利用会員で、財産管理が困難な65歳以上の高齢者、障害者で、契約時に本人の意思が確認できるなど条件整備をし、意思能力を失った後も契約を続けるとして制度を実施している実態があります。財産を保全する、これは法律で守られておりますが、自治体がこれを後押しする、こういった自治体が全国にふえていると聞きます。国民生活が豊かになって、財産を持つ高齢者や知的障害者が多くなり、財産をめぐるトラブルや相談がふえている。各地の消費センターには、詐欺まがい商法や悪徳商法の被害がどのくらいあるかをまずお伺いいたします。その上で、この制度を法曹界、市民団体と連携し、行政当局すなわち松本市でもその取り組みが行えるかどうかをお伺いいたします。

 最後に、農政問題でありますけれども、農政問題についてご見解をお伺いするわけですが、農政問題、特に私が今回取り上げる食糧のあり方については国政にゆだねるところが多いわけですが、市長のお考えをお伺いするということにしたいと思います。私たちの食生活は、私が育った昭和20年代から30年代に比べ、豊かになったことはだれもが実感として体験しているところでありますが、私はこの豊かさの先を憂う一人であります。国境を越えて、どんな農産物でも入ってくる。おいしさを求める国民の要求は尽きない。また、テレビでもそんな風潮が強く、グルメ番組が放送されております。先進国の中で日本ほど食糧自給率の低い国はないし、供給熱量に換算すると1996年度で42%、自給率70%を保っていた30年前に比べ、低下傾向は明白であります。国内生産が落ちたというよりは食生活が変化し、肉、牛乳、乳製品、油脂類の消費がふえ、米の消費は減る一方で、家畜のえさとしての穀物の輸入が圧倒的に伸びたためであると言われております。日本は工業立国と言われておりますが、食糧の安定供給は国の根幹にかかわる問題で、過度の海外依存は好ましくないと思っております。農業白書によれば、中長期的には、世界の食糧自給は逼迫し、食糧不足になるおそれもあるとしています。コスト高は日本農業の弱点でありますが、それを克服するためには、安全性、鮮度、食味ですぐれた農産物を提供すること。消費者との信頼関係をこれまで以上に強める安心のシステムづくりではないかと考えます。

 そこで、本市の農政についてお伺いいたしますが、きめの細かい農政を展開しているところは、市長自身が農家の育ちであるということもあると思いますが、本市で行える農政運動をさらに強く全国にアピールし、市民にも自国、または松本市で生産される農産物の消費拡大に、米も野菜も畜産物ももっと自給できるということを宣伝しなければならないと思いますが、いかがお考えか、お伺いいたします。

 新卒者やUターンの就農者、女性が働き手として自立するなど、心強い動きもあります。そして、さらに新たな環境産業との考え方もあります。こういった明るい希望を持った考えもある中で、昨年は松本市の農業に大きな変化をもたらした年でもあると思います。昨年の大雪、台風の被害などによって、本市の農業がそれ以前とどのように変わったか。人的、規模的、また共済の加入状況がいかがかをお伺いし、1回目の質問を終わります。時間もたっぷりありますので、市長の思いを込めてご答弁いただければと思います。



○議長(百瀬常雄君) この際、暫時休憩いたします。

                            午後2時48分休憩

                            −−−−−−−−−−−

                            午後3時21分再開



○議長(百瀬常雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

 市政一般に対する質問を続行いたします。

 大久保真一君の質問に対する答弁を求めます。

 有賀市長。



◎市長(有賀正君) 〔登壇〕

 大久保議員のご質問にお答えいたします。

 最初に、平成9年度、来年度の予算編成についてでございますが、来年度、ただいまの議会でご審議をお願いしているところでございますが、その中で私の方から申し上げた「新世紀へ飛躍を願い、力をためる」、こういう表現で申し上げたわけでございまして、これはとりわけ平成10年度、議会の皆様方の大変なご理解、ご支援をいただく中で、本市始まって以来の大きなプロジェクト事業がそれぞれ完成を見たわけでございます。すなわち松本クリーンセンター、ラーラ松本やMウイング、ふくふくらいず、開智小学校など、懸案の大型事業でございまして、これだけでも合計いたしますと総事業で 503億円という事業の完成を見るわけでございます。この事業が終わったことで、本年度は予算規模は一般会計で昨年対比と申しますか、平成10年度対比 9.2%減少でございまして、いわゆる人間の生活に比較いたしますと「一息ついて体力をつける、力をためる」、こんな表現をさせていただきました。そのため、平成11年度は特に気配り、目配り、心配り、3配りをいたしまして、その力をためるのを、質の中で、内容の中で充実させていただきました。

 気配りといたしましては、小学校6年生に木の机、腰かけ等を3年間にわたって導入させていただきましたが、これを5年生をまた同じように3年にわたって導入させていただくとか、保育所のトイレの一部洋式化などをきめ細かにやらせていただき、また少子化対策といたしまして、乳幼児医療費の給付対象年齢を3歳未満から5歳未満に拡大させていただきました。

 次に、目配りは、いわゆる不況対策ということでございまして、国の第3次補正につきまして、これを積極的に取り入れまして、総額25億円以上の補助事業を12月、2月の補正に前倒しして措置させていただきましたり、国宝松本城太鼓門復元記念まつり、先ほども申し上げたことでございますが、中心市街地活性化の核に据えて、これを平成11年度春、夏、秋、冬、すなわち観光都市松本を発信しようとするものでございます。また、「太鼓門を開いて、呼び込め活気と自信」を合い言葉に、太鼓門復元記念まつりの成功に総力を挙げて取り組んでまいりたいと思いますので、何とぞのご協力をお願いしたいと思うのでございます。

 心配りでございますが、これは広域元年、こんなことで位置づけ、すなわち2月1日に、18番目でございますが、松本広域連合を発足させていただき、現在のところ全国一の規模を誇って、これを松本が指導型に核となって、広域連合を進めていくとか、あるいはまた中信農業共済、松本西部広域施設組合、いずれも中核都市松本に本拠地を置きまして、圏域住民の福祉も松本だけでなく、松本広域連合、あるいはまた中信地区全域の農業の補完的な役割を先達的な意味を込めて進めてまいりたいと思います。

 今後、計画行政と健全財政の堅持、これを基本姿勢としているわけでございますが、これも今まで申し上げてまいりましたとおり、行財政改革をさらに推進し、蓄えた力を、ポスト五輪の5大事業を今まで申し上げておりますが、その5大事業と美術館建設。美術館もことしは全体の建設費の2割を充てさせていただきまして、来年度以降、6割あるいは2割というような配分をする予定でございます。同時に、また先般来、ご説明申し上げておりますが、市民会館の改築につきましても、財政の規模が許せば、また来年以降、これも検討の視野に入れようと考えているところでございます。

 次に、防犯灯の設置助成でございますが、議員からもご指摘がございましたように、防犯灯につきましては、平成3年に値上げを一たんさせていただいて以来、今日までに至っておりまして、いろいろ数値を見ますと、県下平均より若干低いところに位置していることも事実でございますし、また平成10年度でございますが、設置補助金が 282灯、それから電気料金補助金が1万 2,453灯、こういうことで市民と申しますか、地域で大変これにつきましての要望も多いし、かつまた防犯関係につきましても大変喜ばれる設備でございますので、財政等の規模と申しますか、健全財政の中でも若干長い間据え置きさせていただきましたので、今後、これをふやすと申しますか、ふやす方向で来年度以降検討していきたいと考えております。

 次に、サマータイムの導入でございますが、それぞれ超党派で国会でご審議をいただいていることも承知しております。いっとき、先ほどお話がございましたように、1948年から4年間でサマータイムがやめになりましたとか、あるいは韓国におきましても、ソウルオリンピック後2年間で労働強化等の理由によって廃止したようでございますが、私の個人的と申しますか、これはサマータイムということに当たるかどうか、論議が分かれるかもしれませんが、4月から10月までの朝食会とか、あるいは今は8時にしているわけでございますが、しかし終わりは皆と同じ普通までいるわけでございますので、過重な労働を加えることになるわけでございますが、部長以上、管理職の皆さん、いわゆる企業的に言いますと松本市の重役の方でございますので、サマータイムというか、朝食会で協力をいただいている面もございます。

 また、朝の涼しいうちにできるだけ仕事の能率を上げて、そして夕方早く帰るというのは、そういう意味では先ほど議員の言われるように合理的なことであろう。また、夕方早く上がって、余暇の時間も余計とれる。こんなことで、数えれば、よい方が多いんじゃないか。生活のリズムが狂うとか、あるいはまた労働強化につながる。これら労働強化等につきましては、きちっとその制度を守っていけば、そのことはなくなると思うのでございますので、国会で十分ご審議いただいて、サマータイムが国会、あるいは国民のコンセンサスが得られるならば、私の考えとしてはサマータイム結構ではないかと思いますが、一部つき合っている中では、早起き野球などは「市長、サマータイムをやれば、我々のその上の早起き野球というものは完全にできなくなるから一考してくれ」というお話もございました。そういう話をしたら、それはナイター野球にすればいいという話もございまして、ナイター野球ということになると、さっきの大久保議員言われました省エネというか、そのことになりますと、ナイターの電気を余計使うということになりますから、議論の分かれることでございますが、一般的には夏の暑いときを抜かして、できるだけ効率的に早目に仕事をして、そしてあと余暇を皆さんがとっていただたく方が合理的ではないか、このように考えるところでございます。

 次に、農業の自給率向上でございますが、これは基本的に議員のご質問を全面的に私としても了とするところでございまして、この場でもいつもそのようなことを申し上げているところでございます。ただ、ここで我が国のいわゆる食糧につきましても、WTOのいわゆる食糧問題が例外なく、昨年度、政府あるいは自民党がJA全中とWTO問題の3者会議におきまして、米も関税開放を決定して、一つの岐路、転機を迎えた、このように考えるわけでございます。この措置は2000年のWTO次期の農業交渉を有利に進め、いわゆるミニマムアクセスの期限を1年繰り上げた実施のものでございます。次期農業交渉が妥結するまで、関税が適用されるわけでございますが、既にアメリカなど輸出国におきましては、高い関税率についていろいろの動きがありますので、それについて成り行きを注視しているところでございます。私といたしましては、国の重要施策であり、いわゆる国の国家的見地から見ましても、食糧自給というものは何らかの形でつき合っていかなければならない。特に畜産、いわゆる食生活が畜産関係、肉関係になってまいりますと、今までの穀類輸入というのはすべて外国に依存するということになりますので、その辺を危惧するところでございますが、我が国の農業は何といっても高コストであります。

 しかし、日本だけが農業に対する、ほかの他産業との格差を云々するわけでなくて、ここで申し上げたことがあるかとも思いますが、昨年、ソルトレークへ私が行きまして、ソルトレークの隣にパークシティという都市がございます。この都市は長野オリンピックに対しまして、白馬村に匹敵するようなところで、そこでジャンプとか、いろいろな競技をやるところでございますが、そのパークシティの市会議員との昼食会を行いました。たまたま私の家へもソルトレークの市長と一緒に来た皆さんでございまして、若干なれた関係にもございまして、向こうから私どもに農業問題の質問がございました。向こうで言うには、アメリカにおいて、アメリカというか、それはソルトレークを指していいと思います。ソルトレークというか、パークシティを指すことだと思いますが、「農業従事者が他産業従事者より非常に所得率が低い。そして、後継者が宿らないというか、残らない。松本市長、日本はどうですか」と、こういう質問でございまして、私もアメリカの議会からそのような質問があって大変意外でございました。

 したがって、私は詳しくはまだ調べてございませんが、アメリカでも当然いろいろな形において、農業は他産業との格差是正のために施策を施しているということも聞いているわけでございますから、私は日本は日本としての農業施策というものをきちっとやるべきだろう。そして、また環境関係、単なる食糧自給でなくて環境産業であるということ。そして、また食糧の安全度等を考えますときに、単なる農業団体だけでなくて、消費者も非常に国内自給というものを、今、賢い消費者といいますか、単なる安ければいいということでなくて、健康を考え、環境を考えた消費者の皆さん方は、日本の農業の将来というものも大変考えていらっしゃる。こういうことを考えますし、また先ほど議員からのご質問にもございましたが、21世紀、そう遠いところへ行かないうちに世界的な食糧危機が来るだろう。こういう数字を見るにつけましても、そのときに短絡的に日本の食糧が云々と言っても間に合わないわけでございますので、今、この日本だけの食糧過剰の折に、やはり国の施策として、県の施策として、それをきちっとやっていただく。

 私はそのような措置ができることを市長会でもいつも発言しておりますし、また国の施策がそのようにならないうちでも、議会の皆様方からご理解をいただき、本市のできる限りの農業後継者、産地、団体、こういうものが残るように努めていきたい、あるいは言っている。そのことが昨年のあの雪害の折の補助でございますとか、あるいはまた台風の折の農業共済、果樹共済への補てんというようなものを独自に出させていただいて、全体から見れば、ささいなものかもしれませんが、私どもの気持ちとしては、農業の気持ちとしては、議員が言われていることについては私もそのようなことであるということを申し上げ、答弁にさせていただきたいと思います。



○議長(百瀬常雄君) 松下企画部長。



◎企画部長(松下倫省君) 〔登壇〕

 県の総合計画策定に関連してお答え申し上げます。

 県の第1次中期総合計画の松本市関連の事業が数多くあります。そこで、主な事業を、先ほどのご質問の県議との懇談項目に関連して、どんなものがあるかということを申し上げたいと思います。

 県の項目で、学術・文化を通じた国際交流拠点の形成というような項目では、サイトウ・キネン・フェスティバル松本開催への支援があります。

 それから、美しい自然と調和した快適な都市・生活空間の整備につきましては、松本市の中央西地区等の土地区画整理事業、あるいは13、14街区の市街地再開発、それから中心街の街路整備で、とりわけ内環状北線は今、促進中ということであります。

 次に、高速交通網の整備、これは中部縦貫自動車道の整備促進で、ご承知のとおり、平成9年12月の安房トンネル開通、あるいは平成10年の松本−波田間のルート発表、これらが該当します。

 次に、松本空港の航空路の充実、これにつきましては札幌・福岡線のデイリー化、四国便の就航と。それから、地域道路網の整備では、松本糸魚川連絡道路の調査ということで、平成10年、計画路線の格上げということがあります。

 そこで、2つ目のご質問で、このたびの一年前倒しになりました県の第2次中期総合計画、これに本市としての盛り込む事業はということであります。特に知事におきましては、冬季オリンピック関連の財政投資額が大幅に北信寄りだったということの感がありますので、この第2次におきましては、事業計画等を点検いたしまして、この第2次計画へ中信地区方面へ十分反映されるよう、さらに協議をして、県へ申し上げていきたいと。とりわけ第1次でまだ継続になっているもの、これは当然でありますが、重点的にはポスト五輪の5つの事業、これについては強く申し上げていきたいと思っております。よろしくお願いしたいと思います。

 以上です。



○議長(百瀬常雄君) 原生活環境部長。



◎生活環境部長(原勝利君) 〔登壇〕

 安房トンネル開通後の大気汚染対策についてお答え申し上げます。

 まず、現在、県及び市が実施している大気汚染物質にかかわる調査でございますけれども、県では毎日、松本合同庁舎、それから野溝の情報技術試験場、渚交差点の3カ所で、場所により調査項目は違いますけれども、二酸化硫黄、一酸化窒素、二酸化窒素、光化学オキシダント、浮遊粒子状物質、それから一酸化炭素について調査しています。また、松本市では、寿団地、大久保工場公園団地、島内出張所、東部交番の4カ所で二酸化硫黄、二酸化窒素について毎月調査を行っています。これらの調査結果ですが、それぞれ基準が違いますので、一つ一つ数値は申し上げません。省略させていただきますけれども、いずれの地点でも環境基準以内ということになっております。

 また、国道、幹線道路の渋滞箇所の調査につきましては、県の測定場所では渚交差点、それから市の調査場所では東部交番が該当するわけでございますけれども、調査結果は両地点とも環境基準以内となっていますし、そのほか、平成10年8月、県の大気環境測定車「あおぞら号」によりまして、国道 158号の荒井構造改善センター前で1カ月間の測定を実施しました。しかし、この測定におきましても環境基準以内となっており、現状では問題はないと考えております。

 また、結果の公表でございますけれども、県につきましては、県の公害課の発行しております「大気汚染等測定結果」の冊子によりまして、また市につきましては「松本市の環境」という冊子により、公表しておりますけれども、広く市民に測定結果をお知らせするという意味から、議員のおっしゃるように、広報による公表もしてまいりますので、よろしくお願いしたいと思います。



○議長(百瀬常雄君) 萩原社会部長。



◎社会部長(萩原寿郎君) 〔登壇〕

 成年後見人制度にかかわるご質問にお答えいたします。

 第1点の高齢者の消費生活上のトラブルにかかわる相談件数でございますが、平成9年度、松本市消費生活センターの相談件数で申し上げますと、相談総件数は 1,960件で、そのうち60歳以上の方にかかわる件数が 274件、全体の14%というふうになっております。中身は訪問販売とか、通信販売などに関するものが多くなっております。

 次に、第2点目の知的障害者、精神障害者、高齢者等を対象とした日常の金銭管理等についての支援体制についてでございますが、これにつきましては厚生省が成年後見人制度を福祉サイドから補完する仕組みとして、地域福祉支援体制づくり事業というものを創設したところでございまして、その内容は在宅の独居、ひとり暮らしでございますが、痴呆高齢者、知的障害者、精神障害者等を対象としまして、相談調査業務とか、自立支援計画等の策定とか、あるいは生活支援員による金銭管理や生活支援サービス等を行うというものでございまして、ご質問の趣旨に沿う制度であると考えております。このような事業につきましては、既に先進都市もございますので、本市といたしましても、福祉団体と十分に協議しつつ、前向きに検討してまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。

 以上でございます。



○議長(百瀬常雄君) 高橋農政部長。



◎農政部長(高橋雅夫君) 〔登壇〕

 昨年の豪雪、台風による被害で、その後の農業にどのような変化があったかという質問にお答え申し上げます。

 初めに、雪害、台風の被害でございますが、昨年1月の豪雪、遅い梅雨明け、9月から10月の2度にわたる台風の上陸、さらに秋の長雨ということで、異常気象の中での農業生産であり、農家の皆様には大変ご苦労をいただいた年でございました。中でも1月の豪雪につきましては、パイプハウスの倒壊、9月から10月の台風では収穫期に入ったりんごの落下などで12億 4,000万円余りの被害となり、農家の皆様には大変大きな打撃を受けたところでございます。また、WTO農業問題など、大変厳しい経済状況の中での災害とあって、まさに二重、三重の打撃でありました。農業を離脱する農家があるのではないか、そんな大変な心配もしたところであります。

 そこで、市といたしましては、2度にわたり災害復旧事業対策に積極的に素早く取り組んだところでございます。その後の変化についてでありますが、まず雪害でございますが、パイプハウス復旧対策事業といたしまして、リース事業、一般事業合わせて申請のありました10万2,313 ?すべてを再建いたしております。この結果、施設園芸をやめた農家は現在の段階では1戸にとどまったとお聞きしております。災害対策事業が功を奏したものと考えております。なお、この雪害を教訓に施設園芸共済への加入促進に努め、現在まで前年と比較いたしまして8戸、25棟が増加となり、新規加入も9戸、27棟となっております。

 次に、台風でございますが、農薬、葉面散布材購入事業、落下果実処理事業、果樹苗木購入事業、被害農作物等貯蔵・輸送事業、パイプハウス等農業用施設資材購入事業、災害資金利子補給事業等の災害対策事業を実施いたしました。この結果、病害虫による被害拡大の防止、加工用出荷の円滑な対応、施設や果樹園の復旧等により、被害を最小限にとどめることができました。また、防風ネットなど、防災設備の整備、価格の安定したブドウ栽培への切りかえを行っているところでございます。さらに、共済加入による経営安定を図ることを目的に、本年度から3年間、果樹共済加入者の農家掛金等の20%を助成し、共済加入を一層強力に推進してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。



○議長(百瀬常雄君) 2番 大久保真一君。



◆2番(大久保真一君) 〔登壇〕

 2回目は要望を申し上げます。

 予算編成方針については、力をためることに力点を置いた抑制型予算ということで編成された予算であることに大いに賛意をあらわしたいと思います。健全財政を堅持し、広域連合も発足いたしました。中核都市としての指導力も、財政がよくなければ、他自治体も信用しないことでしょう。民間感覚とは、究極的に言えば会社がつぶれないということに行き着くわけであります。借金も必要であり、またし過ぎもよくないわけでありますので、健全財政を維持し、言葉は抽象的かもしれませんが、このことを大切に考えていってもらいたいと思います。

 第2次県中期総合計画策定に関して、松本市の関連事業についてお伺いいたしました。現在取り組んでいる事業の早期完成がまず大切なことですが、新たな行政課題、緊急を要する課題に対応するため、県の姿勢を示すと言っております。そうであるならば、みずから本市の姿勢も決定してこようかと考えます。的確な判断で取り組まれるよう要望します。

 続いて、防犯灯補助金の見直しについてお伺いいたしましたが、町を明るく、事故や犯罪のないまちづくりは、市民の幸せを創造する市長の最大かつ早急な福祉行政の柱であります。予算づけをお約束いただきました。町会と相談の上、明るいまちづくりを大いに推進していただきたいと思います。

 サマータイムについてもお考えをお聞きいたしました。賛否ある中での導入については、広く大勢の人の意見に耳を傾けてほしいと思います。地球温暖化対策の一環としては、効果が大きいと思いますが、サラリーマンにとっては大変かなという感じもいたしております。

 環境行政、大気汚染調査について、安房トンネル開通後の渋滞箇所においての大気汚染調査についてお伺いいたしましたが、開通後、約1年という短い期間ですので、これに対しての報告はまだということであります。新臨空産業団地の造成、中部縦貫道の建設、新村に予定されている(仮称)松本大学、渚に出店の大型店、さらに国道19号の4車線化等々、河西部地域の生活環境が大きく変わるものと予測されます。今後も地域住民の生活、健康面に大いに関心が持たれております。市長の言われる田園都市、これに最も適している地域であるとの思いもあり、さらなる安心システムの構築を要望いたします。

 成年後見人制度については、既に行われている自治体の調査もしていただいたようであります。消費センターにおいての相談も多いように思われます。自分の財産をどうするかということで困っている高齢者、または障害者の皆さんも松本市におられると思います。これからの制度の中で検討をということでございます。こういったことでお困りの人たちに行政が手助けをしてやれる事業の確立を要望しておきます。

 最後に、食のあり方、自給率向上を願うと題して、市長のお考えをお聞きいたしました。私は一人の農業者として、現在の食糧行政に対して疑問を持ち、特に自給率向上を願う者として、グローバルな視点からも、世界の食糧を貿易バランスで検討し合うのではなく、自国の食を柱として考える方向に生産者、消費者、いわゆる国民がそうなってほしいと考え、地方自治体からでもそのような方向ができるのではないかを考えていきたいと思います。

 以上で要望を含めた私の質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。



○議長(百瀬常雄君) 以上で大久保真一君の質問は終結いたします。

 次に、26番 藤沢詮子君。



◆26番(藤沢詮子君) 〔登壇〕

 日本共産党を代表いたしまして、教員特別加配問題と乳幼児医療費の無料化拡大の2点について質問させていただきます。

 最初に、教員特別加配問題について質問いたします。

 昨年11月26日、信濃毎日新聞で「県教育委員会、学級数の維持廃止の方針」と報道されましたように、県教育委員会はこの4月から、現在、長野県が実施しております初学年、卒学年の教員の特例配置の制度を廃止するという方針を打ち出しました。突然のことに、対象となる学校の子供さんや父母、教職員の間に不安が広がり、県下各地のPTA、父母から存続を求める県教育委員会への申し出が相次ぎました。松本市でも12月18日に該当校とされる開明小学校、並柳小学校の学年代表ら保護者が県教育委員会に要請しているところでありますし、松本市教育委員会も教育長が2度にわたり存続を求めての要請をしてこられたと伺っております。教育長が存続できるよう積極的に対応されていることについては敬意を申し上げるものでありますし、教育現場での加配制度の必要度の大きさがうかがえるものであります。

 特例加配制度は、ご承知のように、小学校1年生から2年生の初学年、小学校5年生から6年生、中学2年生から3年生に進級するときは子供の数が減って、標準法、いわゆる1学級40人という制度では、学級減になる場合でも前年度どおりの学級維持ができるように教員を特別加配するというものであります。学校現場や保護者の強い要望に基づき、子供たちの教育を大切にするために、中学3年を1983年から実施して以来、小6、初学年と充実してまいりました。小学校1年から2年生への進級については、担任や友達にようやくなれて落ちついてきた矢先に、40人近い多人数学級へのクラスがえにより、落ちつきを失うことのないように、また小学校5年生から6年生、中学2年生から3年生については、卒業を前にしたクラスがえにより、子供たちも保護者も不安になることを防ぎ、安心して学習し、学校生活が送れるようにとの配慮からなされているもので、神奈川県、奈良県と同様、長野県が全国に誇り得る教育制度であります。

 松本市の状況を見ますと、1999年度の対象校は、小学校卒学年は開明小が現在4クラスの5年生が3クラスになると心配されておりましたが、児童数がふえて4クラスでいくようであります。並柳小学校は3クラスの5年生が2クラスに、初学年では田川小が2クラスの1年生が1クラスにそれぞれクラスがえとともに、学級人数もふえることになることが心配されていますし、鎌田小学校、そして入れかえの激しい明善小学校も初学年の動向が心配されているところであります。

 私は教育県と言われてきた長野県が教育予算を年々削ってきた中で、これは20年前から現在は約半分になっております。こういう中で全国に誇るこの教育制度はこれまでどおり継続すべきであると思いますし、教育長を初め、市の教育委員会が存続のために全力を挙げていただきたい。県教委に対して、引き続き要請をしていただくよう求めるものでありますが、ご所見を伺います。

 次に、乳幼児医療費の無料化拡大について質問いたします。

 新年度予算に乳幼児医療費無料化対象年齢の引き上げが提案されました。県の制度となっている3歳未満に市が上乗せして、5歳未満まで無料化するものであります。このことについては一歩前進されたということでありますが、しかし所得制限つきというものであります。この対象年齢の引き上げについては、私も昨年9月議会で取り上げさせていただきました。市長は、年齢引き上げを来年度から実施したいと答弁され、その後、マスコミ等により4歳未満まで引き上げの報道がされたところであります。

 さて、この報道を見たお母さんやお父さんたちはどのようにとらえられたでしょうか。子供さんが5月に3歳になるという若いお母さんは「もう1年無料でかかれるんですね。本当にありがたいです」と喜んでおられました。この姿が今でも目に浮かんでまいります。このように県の制度で3歳未満まで所得制限なしでの無料化が今されているわけでありますから、市が4歳未満まで無料化をするということに対して、当然だれでも受けられる。所得制限ということは考えないというのが若いお母さんたちの思いであります。私はこうした子育て中の父母の皆さんの期待に、この所得制限は本当にこたえられないものではないかと思います。

 対象年齢児を見ますと、全体で見ていきますと、3歳は約 2,000人、4歳も 2,000人というように、1歳の段階では約 2,000人おります。これがいわゆる非課税世帯という所得制限がつきますとその約1割、3歳児では 200人、4歳児でも 200人、両方合わせても 400人という結果であります。それも申請主義ですから、この制度の趣旨が徹底されない場合はもっと少なくなることでしょう。年齢は1歳引き上げたといっても、4歳から5歳にしたということでありますけれども、しかし仮に4歳までにして制限なしでやったときの実に5分の1の子供さんしか、この恩恵にあずかれないということであります。所得制限をなくす方向で再検討すべきであると求めたいと思いますが、ご答弁をお願いいたしまして、1回目の質問を終わります。



○議長(百瀬常雄君) 有賀市長。



◎市長(有賀正君) 〔登壇〕

 藤沢議員のご質問にお答えいたします。

 ただいまご質問ございましたように、乳幼児医療の無料化拡大につきまして、今までもそれぞれご意見を承ってきたところでございますが、やはり今、福祉をそれぞれいろいろな角度で進めていかなければならない。こんなときに当然所得のある人とない人の格差をつけることは、やはり先ほどからお話ししておりますように財源に限界がございますので、どこかでは我慢をしてもらわなければいけないのではないか。そのときにやはり所得のある人は我慢をしていただいて、ない人に5歳までの方が、3歳より4歳、4歳より5歳未満の方が私は喜ばれるのではないか。それは今のと言えば恐縮でございますが、所得のある人も大変な人もありますから、制限がない方がいいかもしれませんが、福祉はこれだけではありませんので、より一層ということでございます。

 話はちょっとそれますが、助役が対策本部長の地域振興券、昨日配らせていただきました。きょうから使われていただいておりますが、どういう方か匿名のようでございますが、「おれはこれは要らないから、ほかの人に回してくれないか」という電話もあったというように今ここで聞きました。そんなことを思いますときに、やはり私は所得のある人、ない人の区別というものをすることの方が、それは福祉としての考えはやはり正しいのではないか。有賀 正ですから、正しいと言うわけではありませんが、そういうように感じますので、どうかご理解をいただき、県内の他市の状況も若干は参考にしたことを申し添えたいと思います。

 以上でございます。



○議長(百瀬常雄君) 竹淵教育長。



◎教育長(竹淵公章君) 〔登壇〕

 教員特別加配、初学年、卒学年の加配につきまして、その存続についてお答えいたします。

 2月末現在、初学年、卒学年にかかわる教員特別加配の対象となっておりますのは、議員ご指摘のように並柳小学校5年生、田川小学校1年生であります。教育委員会としての対応及び考え方でありますが、初学年、卒学年の加配の大切さにつきましては、先ほど議員のお考えのとおりだと私も思います。そのことにつきまして何回か県へ要望してまいりました。学級維持のための特別加配の教員についてでありますが、市として加配教員を配置しましても、県費採用教員のみが学級担任として認められるため、学級を維持するために担任とすることはかないません。したがいまして、現実的な対応としましては、先ほど小林議員にお答えもいたしましたが、ティームティーチング等の加配教員の活用を工夫して指導に当たることが考えられます。並柳小学校はこれに該当しています。残念ながら田川小学校は該当しないわけでありますが、新2年生に1名の転入生を得て、現学級を維持できることを期待しています。今後もティームティーチング推進の未配置校の拡大と長野県の特色でもあります初学年、卒学年加配の存続を県へ強く要望してまいりたいと思いますので、よろしくご理解を賜りたいと思います。

 以上でございます。



○議長(百瀬常雄君) 26番 藤沢詮子君。



◆26番(藤沢詮子君) 〔登壇〕

 それぞれご答弁をいただきましたので、2回目の質問をさせていただきます。

 教員の特別加配についてでありますけれども、この特別加配制度の存続につきましては、県教育委員会には引き続き要請していただくという教育長のご答弁をいただきました。市の教育委員会が学校の主人公である子供たちの立場に立って存続を求めていくということを表明されたということは評価するものであります。

 先日、小学校5年生のお子さんのお母さんにお話を伺いました。「どうして友達になった子と別れなくてはいけないのか」と泣いて親に詰め寄ったそうであります。こういう実態が今、教育現場の中に起こりつつあるということをしっかり認識していただきたいと思うわけです。

 ティームティーチングで対応されるというお話もございました。もちろんきめの細かい対応をするために必要な手だてであると私も思います。ただ、このティームティーチングというのは、ティーチャーというのは、算数とか、数学、そして英語など教科指導を中心に今置かれております。学級づくりという面では大変難しい点があるというのも現実であります。先ほど柔軟に対応されていくというお話を伺いましたが、その点ではもちろんティームティーチングの充実をしていくということと同時に、やはり少人数学級を進めていくということが子供たちにとっても一番大切なことだろうと思います。

 加配の問題につきましても、私も文部省まで行ってまいりました。県が、文部省が圧力をかけるというようなお話があったようなものですから、実際に確認してまいりましたけれども、必要なところには県独自で、また市町村の裁量に任せるという文部省の答弁をいただいてまいりましたし、中央教育審議会の答申の中でも、地方自治体の今後のあり方については、都道府県が義務標準法で定める学級編制の標準を下回る人数の学級編制基準を定めることができることとするなど、弾力的な運用ができるよう義務標準法について必要な法的整備を図ることと政府に対して求めているところでもあります。今後、教育委員会としても、ぜひこの特別加配の問題につきましては引き続き県に対して要請されていきますよう強く求めておきます。

 次に、乳幼児医療費の拡大の問題でございますが、先日、私たち日本共産党市議団は江戸川区に視察に行ってまいりました。この江戸川区では就学前まで所得制限なしの乳幼児医療費、子供さんの無料化をしております。ここでは保育園料や幼稚園、父母負担も大変軽減しているところであります。「子育てをするなら江戸川区へ」、転入人口もふえてきているという福祉担当の職員さんのお話でございました。

 また、塩尻市の場合を見ますと、今年度から4歳未満、つまり3歳児まで所得制限なしの無料化をしております。私も塩尻市の職員さんに「よく所得制限なしでやりましたね」というふうにお聞きしましたら、「所得制限という制度、これでは本当の無料化という制度は生かされないでしょう。塩尻市はいつでも福祉は先取りでやろうという気風がありますから」というお答えでございました。

 長野市の場合、長野市は5歳まで所得制限つきでございますが、4歳未満は非課税世帯ということではなく、児童手当法の所得制限であります。これは松本市の非課税世帯に比べますとかなり拡大されております。そして、5歳未満が非課税世帯ということになっています。先ほど市長が「他都市とのことも参考にして」とおっしゃいましたので、私は今3つの例を出したわけであります。

 そして、私は質問の仕方をちょっと間違えたかなというふうに自分で思いましたのは、福祉行政の中でこの問題を質問したということがちょっとまずかったかなと思うわけでありますが、いわゆる子育て支援、この問題は少子化という問題と大きくつながってまいります。経済の担い手として、また介護支援の人的基盤をつくり上げていくためにも、少子化の解決ということは、この松本市の将来にとっても本当に真剣に考えていく必要のある課題であります。私は松本市の都市づくり、こういう高い視点からもしっかりと子育て支援の問題は取り組んでいただきたい。今のご答弁の中ではちょっと困難だというお話がございましたが、新年度予算はともかくとして、今後の方向として、この時点でぜひ取り組んでいくお考えがないかどうか、再度質問させていただきます。

 以上で2回目の質問を終わります。



○議長(百瀬常雄君) 有賀市長。



◎市長(有賀正君) 〔登壇〕

 藤沢議員の2回目のご質問にお答えいたします。

 先ほど他都市の例と申し上げましたが、たしか本市まで入れて4歳以上に拡大される都市が8市ないし9市、まだ1市くらい追加されるか。今、私ども承知しているのは8市でございますが、制限あるなしにかかわらず、8市ないし9市というように思っております。したがって、あるなしという論議より、全然やらない市もあるということをまずご承知おきをいただきたいと思います。

 私の考え方で今、初めて子育て支援というお考えならば、何といっても一組の夫婦で 1.4くらいの出産率でございますか、どうしても2人なり3人は欲しい。こんなことでございますので、もし3人目が生まれれば、そういうことも考えるかなと今、質問を聞きながら、そういうことも研究。今、議員の質問を延長して、うんといい答えだとすれば、3人以上の場合はやるかなということも含めて、その辺は考える余地があるかなと。やるということでなくて、そういうようなことをして、確かにできるだけ2人以上は出産してもらいたいというのが願いでございますので、そうなると1人は当たり前、2人の夫婦が2人までは当然、3人になったら今のようなことも今後は考える余地があるかなと、今、議員の質問の中でよぎったところでございます。したがって、ここでのお答えは、通告も含めて、2人までは勘弁してくれと。3人以上になったら少し考えたいというようなことでお答えにして、これも非常に親切なお答えだと思いますので、どうか。



○議長(百瀬常雄君) 26番 藤沢詮子君。



◆26番(藤沢詮子君) 〔登壇〕

 3回目の質問をいたします。

 市長としては精いっぱいのご答弁かなというふうには思いますが、私はやはり子育てだったら松本市という、本当に子育て支援をしっかり取り組む市政を推進していただきたいというふうに心から強く求めておきたいと思います。

 さて、私も3期12年、市民の皆さんの声を市政に届けるために働かせていただきました。この間、議員の皆様、また理事者の皆様、そして市民の皆様には本当にお世話になりました。心から感謝を申し上げたいと思います。最後になりましたが、議員の皆さんのますますのご活躍と理事者の皆さんが市民本位の市政のためにご奮闘されますよう心からご祈念申し上げまして、私の最後の質問とさせていただきます。本当にありがとうございました。



○議長(百瀬常雄君) 以上で藤沢詮子君の質問は終結いたします。

 この際、お諮りいたします。

 本日の会議はこの程度にとどめ、明2日午前10時再開の上、一般質問から続行いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)



○議長(百瀬常雄君) ご異議なしと認め、さよう決定いたしました。

 本日の会議はこれをもって散会いたします。

                              午後4時27分散会