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平成21年 6月定例会農政林務委員会−06月29日-01号




平成21年 6月定例会農政林務委員会

農政林務委員会会議録(その2)

●招集年月日時刻及び場所
  平成21年6月29日(月)午前10時30分、議事堂第4委員会室に招集した。
●出席した委員の氏名
 委  員  長   ?見澤 敏 光
 副 委 員 長   小 島 康 晴
 委     員   古 田 芙 士
    〃      木 下 茂 人
    〃      垣 内 基 良
    〃      下 沢 順一郎
    〃      和 田 明 子
    〃      牛 山 好 子
    〃      北 山 早 苗

●欠席した委員の氏名
   な  し

●説明のため出席した者の氏名
 (農 政 部)
  農政部長           萩 原 正 明
  農業政策課長         宮 下 富 雄
  農業技術課長         宮 島 明 博
  園芸畜産課長         中 村 倫 一
  農地整備課長         竹 内 周 二
  農村振興課長         藤 原   一
  農産物マーケティング室長   浦 山 宏 一
●付託事件
  別紙のとおり
●会議に付した事件
  付託事件1、3、9〜10及び農政部関係の所管事務一般
●開議時刻
  午前10時30分
●?見澤委員長
  開会を宣した。
 ▲ 審査日程の決定
    農政部関係 6月29日(月)、6月30日(火)
    林務部関係 7月1日(水)
 ▲ 日程宣告
    1 農政部関係の審査
 ▲ 審査順序の決定
    1 付託議案等について理事者の説明
    2 質疑等
    3 付託議案等の採決
    4 陳情の審査
 ▲ 農政林務委員会の付託事件の報告
    予算案1件、専決処分報告1件、陳情7件
 ▲ 農政部関係の付託事件等の報告
    予算案1件、専決処分報告1件、陳情新規2件
 ▲ 議題宣告(農政部関係)
    付託事件及び所管事務一般を一括して議題とし、議題に関連して理事者の説明を求めた。
◎萩原正明 農政部長 別紙説明要旨のとおり説明した。
○?見澤敏光 委員長 第1号 平成20年度長野県一般会計補正予算(第1号)案中、第1条「第1表 歳入歳出予算補正」中、歳出 第7款 農林水産業費中、農政部関係について、理事者
の説明を求めた。
◎宮下富雄 農業政策課長 議案及び予算説明書により説明した。
◎宮島明博 農業技術課長 予算説明書により説明した。
◎中村倫一 園芸畜産課長 予算説明書により説明した。
◎竹内周二 農地整備課長 予算説明書により説明した。
◎藤原一 農村振興課長 予算説明書により説明した。
○?見澤敏光 委員長 報第1号 平成20年度長野県一般会計補正予算(第8号)の専決処分報告中、第1条「第1表 歳入歳出予算補正」中、歳出の第7款 農林水産業費中及び第12款 災害復旧費中、農政部関係について、理事者の説明を求めた。
◎宮下富雄 農業政策課長 議案及び予算説明書により説明した。
○?見澤敏光 委員長 報第8号交通事故に係る損害賠償の専決処分報告について、理事者の説明を求めた。
◎宮下富雄 農業政策課長 議案により説明した。
○?見澤敏光 委員長 報第15号 平成20年度長野県一般会計予算の繰越しについて報告中、第7
 款 農林水産業費中、農政部関係について、理事者の説明を求めた。
◎宮島明博 農業技術課長 議案により説明した。
◎藤原一 農村振興課長 議案により説明した。
◎竹内周二 農地整備課長 議案により説明した。
○?見澤敏光 委員長 理事者から提出資料について発言を求められていたので、これを許可した。
◎宮下富雄 農業政策課長 農地法等の改正及び「家庭備蓄に県産食材を」について資料?及び?により説明した。
◎浦山宏一 農産物マーケティング室長 地産地消「信州を食べよう」推進事業について、台湾における知事トップセールス及び信州プレミアム牛肉について、資料?、資料?及び資料?により説明した。
○?見澤敏光 委員長 午後1時30分まで休憩を宣した。

●休憩時刻 午前11時42分
●再開時刻 午後1時30分

○?見澤敏光 委員長 再開を宣した。
◆木下茂人 委員 資料提出についてお諮りいただきたいと思います。先ほどの予算説明書の12−2ページのところで説明がありました、地域畜産対策事業費の償還金について、お話では事業者の責任を持った人が途中で、失踪してしまって中止をしたということで、償還をしたいとこういうことですけれども。この事業についての事業計画全般に、どういう計画で、どういうところまで進んできて、もう事業を中止せざるを得ないというような状況になったということだと思うんです。どのくらいその償還残金があって、そしてそれをどういう財源で償還しようとしているのか、その計画と実際にやってきた状況と返還についての内容的なことについての資料ができましたらいただきたい。それからその下の、これも償還なんですが、水産振興対策事業費、これも返還する内容のようですけど、同じような趣旨の内容の資料を、この2件について、求めたいと思いますので、委員長においてお諮りをいただければありがたいと思います。
○?見澤敏光 委員長 ただいま木下委員から、地域畜産対策事業費の事業計画及びその後の状況について、及び水産振興対策事業費の事業計画及びその後の状況についての資料要求がありましたが、これを委員会として資料要求するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
 御異議ありませんので、さよう決定いたしました。理事者側の皆さん、よろしいですか。
◎中村倫一 園芸畜産課長 御要請のありました案件については、当課の所管でございまして、1件については、ちょっとかなり長い経過がございますので、あすの冒頭に資料を御提出して御説明をさせていただきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。
○?見澤敏光 委員長 それではただいまの資料につきましては、あすの委員会の冒頭までということでよろしいですね。では提出するようお取り計らいを願います。ほかにありますか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
 引き続き理事者から提出資料について発言を求められていたので、これを許可した。理事者の説明中、プロジェクターを用いたい旨申し出があったので了承願った。
◎宮島明博 農業技術課長 農作物の生育状況について、資料?により説明した。
◎宮下富雄 農業政策課長 農作物災害について、資料?により説明した。
◎宮島明博 農業技術課長 平成20年度に開発した新技術について、資料?、別冊資料1及びプロジェクターにより説明した。
◎中村倫一 園芸畜産課長 新しい有望品目・品種への取り組みについて及びみつばちをめぐる情勢について、資料?及び資料?により説明した。
◎竹内周二 農地整備課長 農業農村整備事業関連の経済対策について、資料??により説明した。
◎藤原一 農村振興課長 国の担い手育成関連対策について、資料??により説明した。
○?見澤敏光 委員長 委員の質疑等発言を順次許可した。
◆牛山好子 委員 今回、松本地域を中心とした降ひょう被害についてなんですけど、現在、現地機関で対応していただいているところですが、先日も農業会議から要望が出されたと聞いていますが、それについて、県としての対応というか、先程資料で見させていただきましたけど、現状についてもうちょっと詳しくお話をお聞かせいただきたいと思います。
◎宮下富雄 農業政策課長 あす陳情・請願の審査の中でも出てくると思いますが、災害緊急対策として県単の補助事業を持っているわけでございます。その対象にしてほしいという御意見が出ております。今回の松本地域でのひょう害につきましては、全県下で県の基準を満たす災害規模になっておりますので、県の補助制度の対象となるといえます。ただ、この補助事業を実施するにあって各市町村がそれぞれの被災農家を含めて事業実施をした場合において、一定規模以上であれば県としてその財源の2分の1を補助する制度となっております。今、聞いている範囲では、松本市、塩尻市は財政出動したいという話は聞いております。各市町村の制度の中身は今後聞いた上でということとなろうかと思います。それからもう一つ要望があったのは融資制度ということで、低利の融資もしくは無利子の融資というお話がありました。これつきましても現在、政府資金でセーフティーネットとして融資の対象となっておりますけど、もう一つの制度としてJAに災害対策資金というのがございます。これが無利子の制度でございます。これも単協(単位農協)で実施してもだめなんですけど、県中央会(長野県農業協同組合中央会)が各農協、単協と一緒になってやった場合についてということで市町村並びに県でそれぞれ財源を持つということで無利子の制度がございます。それからもう一つ要望の中では共済金の早期支払いということがございます。なかなかこのへんが非常に難しくて、一般的な共済金につきましては早くても年末もしくは来年の春くらいになっちゃうんですけども、過去には例があるわけですけど、国並びに県の共済連にお話をするなかで、なるべく早い支払いについては、県の方から要請をしていきたいと考えおります。
◆牛山好子 委員 昨日も現地へ行かせていただいてりんごを見せていただいたんですけど、2週間ほど前なんですけど、ほんとに大きくなってきて、ひょうの跡がかなり大きくなったり、削られた部分もそのまま露出されたり、それでも元気に育っているというか大きくなってきているんだということを見せていただいたんですけど、被害を受けた農家の方たちも当時のショックの状態というか、何をしていいか分からないという状態からさらにもう一歩先を見て、行政の支援なんかを受けながら、そうはいっても生きていかなければいけないんだなというようなお話もされておりました。そういう中で今日いただいた資料の中で共済なんですけれども、県全体なんかでも加入率がかなり少ない状況でもありますし、中信の場合では、果物によってはばらつきがありますけれども、高い加入率で、確か12年前でしたかね、台風の被害のあと中信では非常に丁寧に加入を促進したという行政の取り組みがあったんですけど、今回のこの被害の中で加入率がどういう状況かということが県ではわかるでしょうか。入っている加入率は現実的に2割とか3割とか聞いているんですが。
◎宮下富雄 農業政策課長 共済の掛け金の加入の仕方についてはいろんな加入の仕方がございまして、実は10いくつかの種類があります。それぞれ入る形が違っておりまして、単純には言えないんですが、一般的には3割以上を超える被害について共済が支給されます。ただ、先程、委員さんがおっしゃったとおり中信地区の加入率が非常に高い。県下全域でみると約2割ちょっとくらいしか入っておりません果樹共済ですけれども、そのうち中信地区だけをみると4割を超える加入率となっております。非常に加入の進んでいる地域となっていると理解をしているところでございます。
◆牛山好子 委員 いろいろな形で今、一生懸命やっていただいており、当事者の方たちも農家の方たちも今いろんな連携をとりながら進めていただいている状況でありますけど、やはりこういうときには、具体的に目に見える形、あるいは実感できる形でみなさんの思いをどうやって受け止めながらやっていけるかということが一番大事なとこだと思います。見させていただいた農家の中では、さっそく市の人がかけつけてくれたとか県でも来てくれたとかそんな話を口々にされていましたので、なんとか一大産地である今井リンゴ、ブランドでもありますので少しでも立ち直るような対応をお願い申し上げたいと思います。よろしくお願いいたします。共済の支払いというのは、早くとも12月ですか。この希望が多かったんですけど。
◎宮下富雄 農業政策課長 一般的には精算される時期ということでリンゴについてはだいたい2月ごろが多いですし、ブドウが12月の中旬ごろ、梨、桃についてもだいたい12月中旬ころ。成果物が全部上がってほぼ値がわかった時点というのが一番多いわけですけど、共済制度の中には概算払いという制度もありますので、そのことも含めて共済連とお話をさせていただきたいと思います。
◆牛山好子 委員 次の質問に入りたいと思います。先日、これは6月1日付ですかね。日本農業新聞の中に男女参画功労者を表彰という内閣府の発表だったんですけれども、農業分野で福岡県苅田町女性農業機械オペレーターグループ「グリーンズ」が女性のチャレンジ賞を受賞したと。そこのグループは、生産から販売まで、また食育まで一手に手がける女性のグループなんですけれども、大型の農業機械の特殊免許とか農業機械士の資格を持ったり、あるいは休耕田を利用した農産物の生産とか、町の菓子メーカーの原料となる紫芋の契約栽培などで地域の農地保全や農業振興に貢献、また、地域の小学校で生産から販売まで一貫した体験学習を行うほか、地域の食材を使った郷土料理の伝承などに力をそそいでいるという非常に幅広い活動をされている女性グループで、内閣総理大臣賞を受賞されたと書いてあるんです。いずれにしても今、生産現場の中で長野県の農業も女性の占める割合が前々から非常に高い割合を占めるデータが出ているわけですが、こういう中で、意外と見落とされているのが販売とか加工とかで取り組んでいただいているんですが、別の新聞で、信州農産物PR協会が通常総会、7月におとなの文化祭で信州ブランド確立展、全農長野と県と農政墾というような記事もあったんですが、実はこういう中に生産とか販売とか加工とかに携わっている女性の皆さんたちが参加されているのか、やってらっしゃるのかこの記事から見受けられなかったので、部長に伺ったほうがいいのか、農業分野における男女共同参画っていうことの率直な感想、所感をお聞きしたいと思います。
◎萩原正明 農政部長 農業分野における男女共同参画については、農業分野におきまして長野県農業も女性の皆さんの活動、活躍が極めて大きいと我々として重々承知をしているところであります。特に現在、振興計画の中で農産加工とか農家民宿とか観光農業の分野を我々としても大きく伸ばしていきたいと思っております。我々としては、農業生産分野における活躍にプラスアルファを付加することはできないんだろうかと考えておりまして、農産加工等の研修等にもかなり多くの皆さんに参加いただいているところであります。長野県の農業を伸ばしていくために積極的に従来以上に前に出てもらうことが大変重要なことと思います。
◆牛山好子 委員 これは農業政策のほうでしょうか、信州農産物PR協会とか信州ブランドの確立に関する会合に女性が出ているのでしょうか。
◎浦山宏一 農産物マーケティング室長 前段、部長から答弁あったわけでありますけどもPR協会、おとなの文化祭、これは本当にマーケティングの一部分であります。女性というよりも県下の加工の皆さん、あるいは生産者団体の方が御参加されております。ただひとつ、今、全体にマーケティングというような話もありましたし、PR協会という話がありました。また、加工あるいは直売所という話がありましたのでトータルで申しあげますと、県下の農産加工の施設が237箇所ございます。この237箇所のほとんどが女性の皆さんが主体となって先頭にたって取り組んでいると言ってもいいと思っております。昨年実施しましたアグリビジネス講座、ここにもご夫婦で来られている方もおりますが、ほとんどが女性の方でございます。そのほか、県下で農家レストラン51箇所、農家民宿も349箇所ございます。ここでもやはり先頭にたってやっていただいているのが女性の皆さんであります。地元の野菜あるいは果物を積極的に食べさせたり、そんな思いから地産地消の取り組みが始まっているんだろうと思っております。ですからPRをしていただくときもそうですが、女性の皆さんが今年、御開帳もあり、おとなの文化祭だけでなくてパティオ大門というところで1ケ月間ぐらい女性の皆さんに出ていただきまして、そういった地元でつくった農産物あるいは加工品の販売等を積極的にやっていただいた経過がございます。
◆牛山好子 委員 今日の御説明の中で地産地消のPRとか、直売所を通した取り組みなんかもあったということですが、一番思うのは、物事をみんなで計画して、立案して、そして、具体的に接していくという、つまり、計画・立案の場に女性がいることが大事だと思っているんですね。どうしても大きな会合になると、肩書きとか立場で出ていらっしゃるケースが多いので、男性中心の会合になってしまうのかなと思うんですが、実際、そういうところで活発に意見を出して、生産者でもあり消費者でもある女性の感性で物事を組み立てていくということがとても大事なときだと思うんですね。実は、先日も信州新町の道の駅に帰りに寄ったんですが、ある野菜があって、モロヘイヤかと思ってかなりたくさん入っている袋をとったんですけど。それをレジを打ってくれた男性の方に「これモロヘイヤですよね。」と聞いたら「違いますよ。」と言ったので、「どうやって食べるの。」と聞いたら答えが出なくて、たまたま近くにいた女性が来て「それはゆでて、灰汁をぬいて、甘辛く佃煮風に煮るととてもおいしいですよ。」とそういうふうに言ってくださったんですね。今、直売所によって、ちょっと細かなレシピをつけて売っていただいているところもあればですね、全然、本当に目新しい農産物であろうとそのまま、生産者の名前を書いて置いてあるところもあります。ちょっとしたことですけど、どういう意図でそこに置いてあるのか、たまたま生産者が持ってきてそこに並べただけなのか、本当に地域の次のものとして売っていきたいのか、売れる品物として売っているのか、販売者の取り組みひとつにしてもずいぶん違うんだろうと思うんですね。実は、そういうことの集積が、例えば県下で数百ある直売所で共有された情報としてやっていけば、私は、もっともっと地産地消の面について大きな力になっていくと思うんですが、それぞれの販売所や加工所の情報だけで終わってしまうのはもったいないのかなって思っています。そういうことで県として信州の農産物をPRしていく中でどういう視点でどういういう人を集めて、どういう人に入ってもらえばいいのか、見直しも大事な段階にきているのかなっていう思いがしているんですね。実は、地元に松本一本ねぎというねぎがありまして、長野の伝統野菜として認定していただいたものがあるんですが、主体となっているのは女性たちなんですね。部会長は男性なんですけど、この間、部会長にお会いしたんですが、ポイントは女性が真剣になったことですと。松本平でも一本ねぎを作ってくださる方が増えてきましたけれど。そういう自分で作ったものを食べてもらいというのが根底にある。本当に市農協なんかは生産部会が小さくなっていく中で、久々に立ち上がった生産部会だったんですけれども、これが市農協自体をとっても元気にさせている。つまり農協の根本的なところでいうと、物を作って売るという一番大事なものを改めて見直すことができたと思うんですが。この農政委員会の中でも女性の方がほとんどいらっしゃらない。もちろん現場で一生懸命頑張っていただいてやっているわけですけど。そういう方たちの現場の意見を実際にどういうかたちで連携して農政に生かしていけるかっていうのも非常に大事なものと思います。先程、部長にお話をいただきましたが、是非そういう意味で、立場や肩書きで人を集めてやらなければいけない会議もあると思いますが、現場でやっている女性や青年のパワーは欠かせないと思います。先日も、食育大会に行ったときも主体はやっぱり女性と青年、若い人たちが非常に多かったです。これからは主役をだれに据えるのかという視点で取り組むだけでもずいぶん変わってくるという思いがしております。ひとつの例だけをあげて申しあげましたけれども、ぜひ、打合せや物事を企画・立案する場に女性や青年を入れていくという視点をお願いしたいと思います。これは要望としてお願いしておきます。もう一つは、家畜福祉という、実はこれは農業新聞にも出ていたんですが、アニマルウエルフェアという考え方がヨーロッパでは、主流になってきているということで、欧州連合では、アニマルウエルフェアを制度化して認証までするようになったと、我が国の畜産もこのアニマルウエルフェア抜きでは考えられない時代であるとの記載があったんですが。この内容で言うと、私は黄金シャモや鶏の放し飼いということもあるのかなと、まさにヨーロッパでは制度化されて認証として取り扱うようになったと。このことを日本の現時点での取り組みとか長野県での取り組みとか、今後、どうなっていくか、もしどなたか所感があったらお願いできればと思います。
◎中村倫一 園芸畜産課長 アニマルウエルフェアは、漢字で書きますと「家畜福祉」ということになるということでございます。畜産については、「家畜福祉」という日本語の言葉はあてはまらないのがアニマルウエルフェアでございます。アニマルウエルフェア自体が畜産上は、それぞれの動物の種類が本来持ち得ています産乳、産肉、産卵能力を十分に発揮させるために、必要な適切な管理を行うことと位置づけられています。これは、全国団体でございます社団法人畜産技術協会でもそのような位置づけをしておりまして、既に平成19年度から20年度にかけまして豚と鶏につきまして一定の指標を作って公表しておりますが、その中身につきましては、特に管理上、蹴飛ばしたりしないでやさしく扱いなさいとか、そういう愛護精神ということではございません。家畜の生産能力を十分に発揮させるための設備、そして餌、アンモニアの発生を少なくしてストレスがたまらないというような項目を記載したものでございます。なお、愛玩動物そしてまた役畜につきましてもアニマルウエルフェアは日本語の家畜福祉が該当いたしまして、家畜に対する虐待を行わないというふうなこと、愛護の精神で接するということなどが、概念としてあります。その二つの概念で理解してもらうのが妥当と思います。これから畜産協会では、平成21年度以降に乳牛と肉牛の肥育につきましても指標の作成を進めておりまして、これを公表していくことになっております。基本的な項目を見ますと、既に本県の家畜改良普及指導員や家畜保健衛生所の職員が日頃、家畜衛生指導を行う中で指導している中身が羅列されているという状況でございます。近代日本の畜産においては、EU諸国で認証されていることになっておりますけども、既にほとんど項目は日本では実践されていると御理解いただくのがよろしいのではないかと思います。
◆牛山好子 委員 ヨーロッパの認証制度を制度化するのは、ある意味、付加価値を上げるというふうにとらえていいのですかね。このことが、具体的に見えないわけですけど、あえてこの記者の方は、我が国でもこの視点を抜きでは考えられない時代が迫っているという考え方をされているんです。もし、現状の中で見えてない部分があれば、どういう方法に位置づけていくべきなのか、逆にこれがひとつのブランド化というかそれに対する品質価値を高めるという強いインパクトがあるのかどうか、そのことをお聞きしたいと思います。
◎中村倫一 園芸畜産課長 EU諸国では、気質的に見ますと家畜に対する扱いが極めて冷酷に近いものであったことから、そのことについて、適切な管理のもとで能力を発揮させるということについて、非常に生産効率面で有効な活動をしているという意味が一つございます。もう一つは、畜肉の品質的にはほとんど変わってまいりませんので、その生産工程において、余計なエネルギーや温室ガスの発生を抑えることなど、精神的そしてまた社会環境的に有益な活動をしているということが主な効果としての商品価値としての認定になっていくものと考えております。日本におきましても後者の部分につきましては、一定の消費者の理解をいただけるかと思いますが、前段の生産効率を上げて経済的にすばらしい成績をあげるということなどにつきましては、今後、そう変わらないのではないかというふうに思います。
◆牛山好子 委員 例えば日本の場合は、乳牛と肉牛の分野に導入されたとしても、付加価値としてきちっとこういうことに沿って育てられてきたことが、プレミアム牛肉のようにおしいという、付加価値を高める一つの材料として連動させ、とり上げるほどではない。むしろそれはあたりまえのこととされているので、そんなに特別に言いたてることではないと受け止めていいのでしょうか。
◎中村倫一 園芸畜産課長 ただ今申し上げましたけれども、品質的には一般的な品質ですので中身を誇張するということにはならないと思います。ただし、そうしたものが整備されてまいりますと、そのものに沿った技術の偏重化が更に進むと、家畜の生産効率が上がるということは期待できると思いますので、そうしたものが普及される段階において、本県においても活用してまいりたいと思います。
○?見澤敏光 委員長 本日はこの程度としたいと思いますが、他に御発言はありますか。
      〔「なし」と呼ぶ者あり〕
 それでは本日の審査はこの程度とし、明6月29日は午前10時30分から委員会を開会し、農政関係の審査を日程といたします。なお、今定例会中の委員会の開議通知は、書面通知を省略いたしまして放送または口頭連絡により行いますので御了承願います。以上をもちまして委員会を散会いたします。

●散会時刻 午後3時7分