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平成24年8月臨時会(第1号) 本文




2012.08.07 : 平成24年8月臨時会(第1号) 本文


◯議長(浅川力三君)ただいまから、平成二十四年八月山梨県議会臨時会を開会いたします。
 これより本日の会議を開きます。
 直ちに日程に入ります。
 日程第一、会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員に仁ノ平尚子さん、森屋宏君、安本美紀君、以上三人を指名いたします。
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◯議長(浅川力三君)次に、日程第二、諸般の報告をいたします。
 知事から、第八十六号議案について、お手元に配付のとおり提出がありました。
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◯議長(浅川力三君)次に、地方自治法第百二十一条の規定に基づき、議長から、本臨時会に知事に対し出席を求めたところ、お手元に配付のとおり出席並びに委任の通知がありました。
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          地方自治法第百二十一条の規定に基づく説明員
知        事   横  内  正  明   副   知   事     平  出     亘
                          知事政策局長        芦  沢  幸  彦
                          総  務  部  長    田  中  聖  也
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◯議長(浅川力三君)次に、日程第三、会期決定の件を議題といたします。
 お諮りいたします。本臨時会の会期は本日一日といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
      (「異議なし」と呼ぶ者あり)
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◯議長(浅川力三君)御異議なしと認めます。よって、会期は本日一日と決定されました。
 ただいま決定いたしました会期中の議事は、お手元に配付の会期並びに議事予定によりたいと思います。御了承願います。
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     平成二十四年八月臨時会会期並びに議事予定(会期一日間)
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│       │  │   議    事    予    定   │                  │
│  月  日 │曜日├──────────────┬───────┤     備      考     │
│       │  │  本   会   議   │ 委員会等  │                  │
├───────┼──┼──────────────┼───────┼──────────────────┤
│       │  │(1) 開会          │       │                  │
│       │  │              │       │                  │
│       │  │(2) 議会運営委員の定数変更 │       │                  │
│       │  │              │       │                  │
│       │  │ の件           │       │                  │
│       │  │              │       │                  │
│       │  │(3) 議会運営委員の選任の件 │       │                  │
│       │  │              │       │                  │
│       │  │(4) 知事提出議案上程    │議会運営委員会│                  │
│ 八月 七 日│ 火│              │       │発言通告は知事提案理由説明直後   │
│       │  │(5) 知事提案理由説明    │総務委員会  │                  │
│       │  │              │       │                  │
│       │  │(6) 議案委員会付託     │       │                  │
│       │  │              │       │                  │
│       │  │(7) 委員長報告       │       │                  │
│       │  │              │       │                  │
│       │  │(8) 採決          │       │                  │
│       │  │              │       │                  │
│       │  │(9) 閉会          │       │                  │
└───────┴──┴──────────────┴───────┴──────────────────┘
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◯議長(浅川力三君)次に、日程第四、議会運営委員の定数変更の件を議題といたします。
 会派の結成等に伴い、委員会条例第三条の二第二項の規定に基づき、定数九人を十人に変更いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
      (「異議なし」と呼ぶ者あり)
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◯議長(浅川力三君)御異議なしと認めます。よって、議会運営委員の定数は十人とすることに決定いたしました。
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◯議長(浅川力三君)次に、日程第五、議会運営委員の選任の件を議題といたします。
 お諮りいたします。議会運営委員の選任については、委員会条例第五条第一項の規定に基づき、臼井成夫君を指名いたします。これに御異議ありませんか。
      (「異議なし」と呼ぶ者あり)
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◯議長(浅川力三君)御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました臼井成夫君を議会運営委員に選任することに決定いたしました。
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◯議長(浅川力三君)次に、日程第六、知事提出議案、第八十六号議案を議題といたします。
 知事から、上程議案に対する提案理由の説明を求めます。知事、横内正明君。
      (知事 横内正明君登壇)
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◯知事(横内正明君)平成二十四年八月臨時県議会に当たり、提出いたしました案件につきまして、御説明申し上げます。
 私に対するこのたびの告発に関し、議員各位を初め県民の皆様に多大な御心配や御迷惑をおかけいたしましたことは、大変申しわけなく、ここに改めておわび申し上げます。
 この告発につきましては、本年三月に甲府地方検察庁が不起訴処分としたところ、甲府検察審査会に審査の申し立てがあり、県民十一名で構成された審査会におきましても、慎重に審査がなされた結果、過日、検察庁と同様に、不起訴が相当と判断されたものであります。
 しかしながら、少なからぬ金額の品を受領したことは、軽率のそしりを免れるものではなく、深く反省いたしております。
 審査会の議決がなされて以来、多くの県民の皆様から、さまざまな形で厳しいお叱りや御意見を頂戴いたしました。その一つ一つを真摯に受けとめ、猛省し、肝に銘じなければなければなりません。
 このため、過日、御説明させていただいたとおり、みずからへの戒めとして、私の給料を八月一日分から一年間、二〇%減額し、現在実施しております一〇%の給料の特例減額と合わせて、三〇%の減額を行うこととし、所要の条例案を提出いたしたところであります。
 今後は、これまで以上にみずからを律しながら、山梨県発展のため、持てる力のすべてを尽くしてまいる所存であります。これからの私の働きぶりをごらんいただくことでしか、傷ついた信頼を回復する方法はございません。
 改めて、県民の皆様のために全身全霊で県政を推進してまいりますので、議員各位におかれましては、引き続き、御指導、御鞭撻のほど、よろしくお願いを申し上げます。
 何とぞ、よろしく御審議の上、御議決あらんことをお願い申し上げます。
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◯議長(浅川力三君)知事の提案理由の説明が終わりました。
 暫時休憩いたします。
                                         午後一時五分休憩
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                                         午後一時三十分再開議
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◯議長(浅川力三君)休憩前に引き続き会議を開きます。
 日程第六の議事を継続いたします。
 これより上程議案に対する質疑に入ります。
 この際申し上げます。議会運営委員会の決定により、質疑の発言時間は、自民党・県民クラブ、創明会、フォーラム未来については各十分以内、公明党、日本共産党については各五分以内といたします。また、再質疑及び関連質疑は行わないことといたしますので、御了承を願います。
 発言の通告がありますので、順次発言を許します。
 まず初めに、望月清賢君の発言を許します。望月清賢君。
      (望月清賢君登壇)
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◯望月清賢君 私は、自民党・県民クラブを代表いたしまして、山梨県知事、副知事の給料及び旅費条例及び山梨県知事等の給料の特例に関する条例の改正案について、質問いたします。
 横内知事は就任以来、いっときも休むことなく、県政推進に当たられ、すぐれた政治力と卓越した行政手腕を発揮し、着実に成果を上げてこられました。
 しかし、それだけに今回の問題はまことに残念としか言いようがなく、軽率さを厳しく責められても仕方がないと思っております。
 七月二十日に、検察審査会の議決が新聞で報道され、知事が五十万円という高額な仕立て券を六回にわたり受領していたことが明らかにされました。以来、犯罪ではないとしても、計三百万円という高価な物品を受け取ったことに対して、県民から厳しい批判の声が上がりました。
 知事はこの問題に対し、七月二十七日、県議会の全員協議会において説明と謝罪を行うとともに、県民の皆さんに対する記者会見を開き、同様に説明と謝罪をされました。
 全員協議会における質疑により、一定の理解は得られたと思いますが、まだまだ不十分だという意見が県民や議会、そして県職員にもあります。そこで、三点ほどお伺いいたします。
 まず一点目として、県民の厳しい評価と批判についてであります。
 今回の件に関する県民の最大の批判は、一般常識、一般県民感覚からかけ離れた金額の品を儀礼的に受けといっていたことが、信じられないというものであります。
 知事は、今にして思えば軽率でありました旨の発言をしておりますが、どうして、受け取るときにそう思わなかったのか、不思議でなりません。
 審査会の議決書によれば、贈り主の人事委員は、知事だけではなく、おつき合いのある方々に同様の品を送っていたということですから、この方にとってみれば、盆暮れのおつき合いはこれが当たり前だと、こんなふうに思っていたのかもしれません。
 しかし、ここで改めて、一般県民感覚では理解しがたい金額の品をどうして軽率に受け取ってしまったのか、お伺いいたします。
 また、県民からは、計三百万円分の仕立て券をもらったことを反省するなら、なぜ返さないのか。仕立て券は既に使用してしまって、残っていないということなら、三百万円を現金で返せばいいのではないかという意見も出ています。
 知事はマスコミのインタビューに、それは公選法に触れるからできない旨を答えていましたが、もらったものを返すだけなのに、なぜ法に触れるのか、詳しく説明をしていただきたいと思います。
 もう一つ、議決書を読んでみても、どこにも書いていないのですが、報道では、知事が洋服店の台帳の職業欄に、医師とサインをしたとされています。出どころはよくわからない情報ではありますが、県民の多くが関心を持たれております。
 私は、六回の仕立て券授受が認定され、知事も認めている以上、医師と記載したかどうかは本質的な問題ではないかもしれませんが、改めて知事御自身が調べるお考えはあるのかどうか、お伺いをいたします。
 二番目として、議会に対する説明についてであります。
 検察審査会の開催日程は公表されませんので、私たちも、報道されるまで知りませんでした。仕立て券の授受についても、報道によって初めて知りました。そこで、改めて知事にお伺いします。
 議決書にあるとおり、五十万円の仕立て券を六回受け取ったということは間違いありませんか。そして、それはいつごろからのことなのか、お伺いをいたします。
 また、議決書によれば、仕立て券の授受は、人事委員の再任とは関係のない時期にほとんどが行われているとされていますが、これに間違いはありませんか。
 昨年の九月議会で、知事は金品を受け取ったかという質問に対し、疑惑を持たれるような事実はありませんと答弁しております。虚偽の答弁でないならば、再度、明確に答弁をしていただきたいのであります。
 今回、知事はみずからへのペナルティーとして、一年間、二〇%の減給を行うとして、条例改正案を提出しております。知事の減給に関しては、過去、天野知事が県庁公費不正支出の件で、八〇%の減給を行ったことがあると承知しておりますが、これに照らして、今回の二〇%という数字をどのように決められたのか、お伺いします。
 三番目として、県職労からの抗議についてであります。
 この問題が報道されたのを受け、県職員労働組合から、市民感覚を持って慎重な行動をとることや、職員との信頼関係を回復することを求める内容の抗議文が提出され、知事は文書で回答したと伺っております。
 そこで、まず、みずからのお膝元とも言うべき県職員から抗議文が出されたことについて、どう受けとめておられるのか、お伺いします。
 県政を推進していくためには、利用者たる知事と職員との信頼関係は不可欠であります。それなくして、県民のための県政、よりよい行政サービスの提供など、できるはずもないと思います。これまで、職員に高い倫理観を求めてきた知事が、今回のような軽率な行為をしてしまいましたが、今後、職員との信頼関係をどうやって回復していくのか。また、今回の事案が今後、職員の綱紀保持を求めていくことの支障とならないのか、これをお伺いします。
 以上で私の質問は終わりますが、簡潔にして明瞭なる答弁をお願いいたします。
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◯議長(浅川力三君)望月清賢君の質疑が終わりました。
 これより当局の答弁を求めます。知事、横内正明君。
      (知事 横内正明君登壇)
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◯知事(横内正明君)望月議員の御質問にお答えをいたします。
 まず第一点の御質問といたしまして、県民の厳しい評価と批判について幾つか御質問がございました。一点目として、この一般県民感覚からかけ離れた金額の品をなぜ軽率に受け取ったのかということでございます。
 この方は古い知人でございまして、また、かなりの資産家であるということから、私としては盆暮れの贈り物であると、そのように認識をしていたところであります。
 しかしながら、そういう事情はあったにせよ、今にして思えば、まことに軽率な行為であり、深く反省をしているところでございます。
 二点目といたしまして、なぜこの三百万円というものを返さないのか。公選法に触れるということであるが、それについて詳しく説明せよという御指摘でございます。
 私もこれを現金でお返しをしようかと思ったこともございました。しかしながら、専門家に相談をいたしましたところ、それは公選法に触れるおそれがあるんだということを言われまして、それだと、これは返すというようなことは、なかなかできないなということで、今日に至っているということでございます。
 その後、調べましたところ、御案内のように、公職選挙法では、公職にある者は選挙区内の者に対して寄附をしてはならないという寄附を禁止する規定があるわけでございます。そして、その場合の寄附というのは定義がございまして、一つは党費、会費、それから借り入れた金の返済金というもの以外の金銭あるいは物品の供与ということであります。
 今回の場合は、三百万円、仮に返すといたしましても、これは当然、党費や会費ではございませんし、債務の返済といいましょうか、債務の履行ということでも、これはないということでありますので、寄附に当たるという解釈のようでございまして、返したいと思っても返せないということであります。
 それから、三点目で、お店の台帳に医師と書かれていたけれども、これについて、自分で調べる考えはあるかという御指摘でございます。
 こういう話を聞きましたときに、私も過去のことを一生懸命、振り返って、思い出してみたわけでありますけれども、自分自身、医師というふうに書いた記憶が本当にないわけでございまして、したがって、そういう記憶はありませんというふうに記者会見でも答えているところであります。
 私としては、今回の事案の反省の上に立って、これからもう一回、気持ちを引き締めながら、県政を従来以上に一生懸命やっていきたいと、そのような思いでいるものですから、過去の一つ一つのことについて時間を費やすよりも、これからの県政を前向きに推進していくことに時間のすべてを費やしていきたいと、このように考えているところでございます。
 それから二点目の質問といたしまして、議会での説明の関係の御質問が幾つかございました。
 最初は事実関係についてでございますけれども、議員の御指摘のとおり、また検察審査会の議決書にも書いてありますとおりでございまして、二十年の一月ころから六回にわたり仕立て券を受け取っているということでございます。
 二番目は、この方の人事委員の再任の時期と関係のない時期にも、この受け取りが行われているというふうな検察審査会の議決書の記述であるけれども、これは事実かということでありますが、御指摘のとおり、この方を人事委員に再任したのは平成二十一年十二月のことでございますけれども、それ以外の五回につきましては、その関係のない時期に受け取っているということであります。
 三点目といたしまして、この議会において、疑惑を持たれるような事実はないと答弁をしているけれども、それについて再度、明確に説明せよという御指摘でございます。
 九月議会でございましたけれども、一人の議員から、職に関連して現金を受け取ったという疑いで告発をされているけれども、その事実関係その他について説明せよという趣旨の御質問だったと記憶しております。
 それに対して私は、現金をもらったということはない。このことは検察も検察審査会も認定をしていることでありますので、そういう疑惑を持たれるような事実はありませんということを申し上げたところであります。
 それから、天野知事が八〇%、給与を減額している前例との関係において、今回の二〇%減額というものをどう決めたのかという御質問でございました。
 御指摘のように、平成九年に、非常に長年にわたる県庁組織ぐるみの公費の不正あるいは不適正な支出というものがございまして、聞くところによりますと、県民に四十二億円の損失を与えたという事件が起こったわけであります。それに対して天野知事としては、組織の最高責任者としての考え方、姿勢を明らかにするために八〇%の給与の減額を行われたと、そういう決断をされたと聞いております。
 私の場合には、今回、減額処分をお願いするのは、自分自身の軽率、まことに不適切な行為に対して、自分自身の戒め、自戒、自分自身にペナルティーを科する、そういう観点から減額をお願いしたいとしているものでございます。過去の例、こういうものはどうしても前例等を比較するしかないわけでありますけれども、過去の例において、不祥事等で知事が給与を減額するのは、一〇%を三カ月程度というのが通例でございますので、今回の場合はそれを上回るものでなければならない、そのように判断をいたしまして、二〇%を一年間、減額をするということにさせていただきたいということで、議案を提出しているところでございます。
 三点目といたしまして、県職員の抗議についての御質問が二つございまして、一つは、抗議文が出されたということに対して、どう受けとめているかという御質問でございます。
 県職員は日々、一生懸命に精励をして努力をしているわけでありまして、そういう県職員に対して、このたびの私の軽率な行為によって大きな迷惑をかけていることは、申しわけないことだと思っているところであります。
 県職員に対しましては、検察審査会の議決書が明らかになった翌日の庁議で、幹部を通じておわびをすると同時に、先日の全員協議会の後、記者会見において、県民の皆さんにもおわびをしているところでございます。また、職員組合の抗議に対して、文書でおわびと同時に、説明をいたしたところであります。
 今後についてでございますけれども、この議会が終わりました後、県職員に対しまして、なお一人一人に私の思いを説明するために、一人一人に届くメールで、私の考え方、思い、そして県職員に対する謝罪をしっかりやりたいと思っているところであります。
 二点目として、県職員との信頼をどうやって回復していくかということでございますが、今申し上げましたとおり、県職員に対して、しっかりと一人一人におわびをし、そして今後、もう一回、一緒になって、今、山梨県が大変に大事な時期であるだけに、県民の皆さんのために一緒に働いていこうということを呼びかけさせていただく。同時にまた、私が従来以上に先頭に立って、率先垂範をして汗をかいていくという姿勢を県職員に見てもらうことによって、県職員の信頼を回復していきたいと思っているところであります。
 綱紀の保持ということにつきましては、これは公務員として必要不可欠なことでございますので、引き続き、県職員には綱紀の保持を求めていきたいと考えております。
 以上でございます。
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◯議長(浅川力三君)当局の答弁が終わりました。
 以上で、望月清賢君の質疑を打ち切ります。
 次に、森屋宏君の発言を許します。森屋宏君。
      (森屋 宏君登壇)
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◯森屋 宏君 私は、創明会を代表いたしまして、本日、議題となっております案件につきまして、提出されるに当たった経緯など、三つの観点から質問を申し上げたいと思います。詳細の項目は出しておりませんので、ぜひよくお聞きいただいて、答弁をいただきたいと思います。
 その前に、そもそも今回の知事への贈答品をめぐる問題に対しましては、その問題の重大性、そして県民の皆さん方からの関心の高さ、これらを考えますと、県政における最も重要な場所として位置づけられております県議会本会議において、まず何よりも早く質疑や説明が行われるべきであったと思います。
 しかし残念なことに、国権の最高機関と位置づけられています国会とは異なり、私たち地方議員に与えられました権限には制限があります。何よりも早く本会議の場での説明等を求めましたが、実施することはできませんでした。今回、このような形での本会議質疑ということとなりましたが、この際、本会議において議員からの質問、質疑や説明の重要性をともに共有しながら、知事にはこの場の質疑を通して、広く県民の皆さん方に対して、現在のお気持ちを述べていただきたいと思います。
 まず、今回、知事が受け取った総額三百万円という額は、余りにも県民感覚からは、かけ離れたものでありました。絶大な権限を持つ知事としては、決して受け取ってはいけないものであったと言えます。
 地方自治体における知事は、直接、住民から選ばれ、信託を受けているという意味から、多くの権限が与えられています。時には、国会議員によって選出される内閣総理大臣よりも、大きな権限が与えられていると言われるゆえんであります。今回の問題において、県民の皆様方から多くの非難の言葉が発せられるのも、そうした立場であるがゆえのものであります。
 そこで、改めて、まず今回の問題について、県民の皆さん方に対する知事御自身の言葉としての説明、そして、現在のお気持ちをお聞かせいただきたいと思います。
 次に、今回の問題を通じて、県民の皆さん方との間の信頼関係は大きく損なわれることとなりました。現在の県政におきましては、重要な課題の解決へ向けた議論がなされている最中だけに残念でなりません。これらの課題は、今までの行政の執行の中で、なかなか取り組むことができなかった課題ばかりであり、過去からの県政課題でもあります。
 中でも、高度化資金の問題、土地開発公社の問題、林業公社の問題等、すべてこれらの問題に対する解決の道筋は、県民にとっては何らかの痛みを伴うものであり、また、政治に対する信頼があってこそ、初めてなし遂げられるものでもあります。
 このように、解決をしていかなければならない多くの課題がある中において、今回の問題で失われたものは余りにも大きなものがあります。
 知事は、この失われた県民との信頼関係を今後、どのような形で補われていこうと考えられているのか伺います。
 次に、前回の全員協議会において知事は、今後、儀礼的な贈り物を一切固辞する旨の発言をされました。幾人かの議員からの指摘もありましたが、儀礼的なこととはいえ、一切の贈答品を固辞するということは大変難しいことであると思います。私はむしろ、今回の問題の教訓としてあるものを今後に示していくためにも、この際、知事みずからが政治倫理条例を制定されるべきであると考えます。
 本県におきましては、平成七年に国会議員の政治倫理に関する法律の制定を受けて、政治倫理の確立のための山梨県知事の資産等の公開に関する条例を制定いたしました。この条例の中身は、ほとんどの地方自治体において、ほぼ同様の内容が当時、制定され、特に本人の申請でよいことや、親族など家族分を含まないことなど、この法律の限界は以前から多くの方々から指摘されているところでもあります。
 現在、全国では主に議員の政治倫理に関する条例が多く制定されるようになりました。県内におきましては、知事のお膝元であります韮崎市市議会において、条例ではなく倫理規程という形ではありますが、政治倫理審査会の設置を定めるなど、大変厳しい規制を行っています。
 また、他県におきましても、やはり議員を対象とした政治倫理条例、これは議員みずからが提案され、制定されたものでありますが、中身を見ますと、公正を疑われるような金品の授受を行ってはならないこと。また、これに反する行為が認められた場合は、政治倫理審査会に図り、政治的または道義的に責任があると認めた場合には、議員辞職の勧告を行うことができるとまで定めた条例も多くあります。
 この際、県において、知事みずからの教訓を今後へ残していくためにも、政治倫理条例の制定を検討してはいかがでしょうか。知事のお考えをお聞きいたします。
 今日、国における政治ばかりでなく、私たち地方政治にかかわる者に対しても、国民、県民の視線は大変厳しいものがあります。それは、社会全体の中にある閉塞感であったり、将来に対する不安など渦巻いた住民心理の反映であると思います。
 しかし、そうした中ではありますが、地方議会政治といえども、私たちはみずからに与えられた役割を懸命に果たし、目の前にある多くの課題を真摯に、また着実に解決を図っていかなければなりません。そうした中で起こりました今回の問題は、重ねて非常に残念であり、遺憾でもあります。
 知事には、この問題に対して真摯に対応され、県民との信頼関係の回復に向けて、全力で取り組まれていきますことを望みまして、質問といたします。
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◯議長(浅川力三君)森屋宏君の質疑が終わりました。
 これより当局の答弁を求めます。知事、横内正明君。
      (知事 横内正明君登壇)
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◯知事(横内正明君)森屋議員の御質問にお答えをいたします。
 第一点目の御質問といたしまして、このたびの行為はまことに県民感覚から離れたものであって、まことに遺憾であるという御指摘をなされた後に、今回の事案について、県民に説明をし、また現在の気持ちというものを率直に県民に対して述べるべきだという御指摘、御質問がございました。
 本当におっしゃるとおりでございまして、私のもとにも大勢の県民の皆さんから、厳しい御批判、御意見をいただいているところであります。先ほども申しましたように、古い知人であるとか、あるいは非常な資産家であるとか、そのような事情があったと言いながらも、こうしたものを受け取るということは、まことに県民目線から見て、外れた行為であると思っておりまして、まことに軽率、不適切な行動であったと深く反省をしているところであります。
 何とか県民の皆さんとの信頼関係を回復しなければならない。そのことは、こうした場で御説明するということも、また大事なことでありますけれども、同時に、今後、私自身が県政のために従来以上に誠心誠意、努力することによって、それをまた県民の皆さんに見ていただくことによって、失われた信頼も少しずつは回復するのではないか。そのような思いでこれからの努力をしていきたい、このように思っているのが、現在の率直な思いでございます。
 二点目といたしまして、いろいろな県政の課題がある。高度化資金の問題、土地開発公社の問題、林業公社の問題、いずれも県民の痛みを伴うものであり、県民の信頼があってこそ、それは解決できる問題である。そういう中で、失われた県民との信頼をどう回復していくのかという御質問でございました。
 既に一点目で御説明をしたわけでありますけれども、議員のおっしゃるとおりでございまして、今、県政の難しいさまざまな過去のいろいろなマイナスの遺産というものを解決していかなければならない。同時にまた、今の時期というものは、リニア中央新幹線にしましても、富士山世界文化遺産の問題にしましても、中部横断道問題にしましても、大変に希望に満ちた幾つかのプロジェクトが進み、これからの山梨県の発展を左右する重要な時期でもあるわけでございまして、そういったものを着実に実現していくためには、県民との信頼というものがまず第一だと思うわけであります。
 そういう意味で、先ほども申しましたように、県民との信頼を回復していくためには、これは言葉での説明ももちろん大事なことでありますけれども、これから従来以上に懸命に努力をしていく。職員の先頭に立って努力をしていく。その結果として実績を出していくという中で、県民の皆さんが少しずつ信頼を回復していただけるのではないか、そのように思っているところであります。
 三点目といたしまして、政治倫理条例を制定すべきではないかという御質問でございますけれども、議員の御指摘がありましたように、現在、幾つかの県で政治倫理条例というものがございますけれども、いずれも議員を対象にしたものだと聞いております。議員の御指摘も一つの考え方だと思うわけでありますが、政治倫理条例を制定していくかどうかと、これは私だけの判断でなく、議会も含めての議論になってくると思うわけでありますけれども、それより前に、これは私自身の身から出た問題でございますから、まず私自身が倫理をしっかりと再度、確立をしていくことが必要だと思っております。
 検察審査会の議決書の最後のところで、横内は今後、モラルをしっかり持って、クリーンな県政を推進していってほしいと、こう述べておられます。検察審査会というのは、言うまでもなく、一般の県民の皆さんの中から無作為に十一人の方が選ばれて、議論をする場でございまして、言ってみれば、県民の代表の皆さんだと考えてもいいと思います。そういう審査会が今のような御指摘をされたということは、まことに重く受けとめるべきことだと思っておりまして、私としては、これをしっかりと心に刻み、自分の身を節しながら、これから従来以上の努力をしたいと、かように考えているところでございます。
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◯議長(浅川力三君)当局の答弁が終わりました。
 以上で、森屋宏君の質疑を打ち切ります。
 次に、土橋亨君の発言を許します。土橋亨君。
      (土橋 亨君登壇)
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◯土橋 亨君 フォーラム未来を代表して、提出案件について質問いたします。
 みずからの減給提案に至る経緯の中で、知事は県民の信頼を大きく失ってしまいました。端的に申し上げまして、県民は、知事はクリーンではなかった。私たち県民にうそをついたと思っているのであります。
 その原因を整理すると、まず第一に、県の行政委員より合計三百万円もの金券を受け取っていたという事実。第二に、それをごく普通に、何の違和感もなく、盆暮れの御挨拶として受け取っていたという、社会常識と大きくかけ離れた認識を示されたということ。そして第三に、受け取っていない、やましいことはない等、場面ごとにうそをついたと思われても仕方のない対応に終始したことであります。
 知事、まずこの三点について、いま一度、知事の見解を伺います。
 失った信頼は、知事みずからが取り戻さなければなりません。今回の減給提案もその一つでありましょう。その意味では、この提出案件には賛成いたします。
 しかし、これだけでは県民は全然納得していません。今回のことで、県民は知事の言葉や行動に誠を感じなくなってしまったからであります。ここのところ、毎日、厳しい声を聞きます。五十万円のお中元やお歳暮を平気でもらう感覚を持つ知事の進める暮らしやすさ日本一って、一体何だろう。よくわからない。ばかばかしくなってしまうとか、県職員の不祥事や行政事業の処理ミスが後を絶たないけど、この親にしてこの子ありということか。根絶できるわけがないな等、そのほかにも、まだまだ多くの厳しい評価、県民の不満の声があふれております。
 このような空気がちまたに充満すると、県政はとまってしまいます。すべての環境が、本県にとって非常に厳しい中で、県政諸課題は山積しております。県政の停滞や後退は許されません。我々議員は毎日、県民と向き合っています。苦情の矛先となっている議会としても大変迷惑であります。
 横内知事は渾身の力をもってして、信頼回復に努めるべきと考えますが、どのようになされるのでしょうか。また、みずからの出処進退についてもお考えなのか、あわせて伺います。
 私は、二期目を託された知事の県民への大きな責任の果たし方は、汚名挽回に全力を尽くし、誠心誠意、信頼回復に努めることしかないと考えます。やるだけやって、その後のことは、またそのときであります。
 そこで、二点、提案したいと思います。ぜひ参考にしていただきたい。県政の混乱は議会としても許されないのです。先日の全員協議会における私たちの会派の発言とも若干重なるものであります。
 まず第一に、この際、知事みずからが地域に出て、県民と向かい合い、いま一度、知事の進める暮らしやすさ日本一とはどういうものかを県民に対して説明するための講演会の開催を講師となって実行することであります。
 県内何カ所かで、暮らしやすさ日本一に向けての知事の思いや本県の未来像を多くの県民に対して、これまでの取り組みとともにわかりやすく講演し、その前段で、今回の問題について丁寧な説明と心からの謝罪と反省をあらわすことであります。このようなことを繰り返し行わない限り、県民の怒りはおさまらず、失われた信頼は戻りません。
 第二に、全職員へのおわび、信頼関係の再構築であります。
 知事は、職員労働組合からの抗議に対しては謝罪をされました。文書の取り交わしは必要であります。
 しかしながら、今後の県庁一丸となっての県政推進には、いささか不十分ではないでしょうか。知事になりかわって、県政課題に陣頭指揮をする幹部職員、出先機関において市町村と連携して地域課題に取り組む職員、フレッシュな若手職員等、すべての県政の担い手にダイレクトに深い反省の上に立っての知事の新たな意気込みを伝えることが必要と考えます。いかがでしょうか。できないことではないでしょうか。
 二つの提案について、知事の見解を伺い、質問を終わります。
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◯議長(浅川力三君)土橋亨君の質疑が終わりました。
 これより当局の答弁を求めます。知事、横内正明君。
      (知事 横内正明君登壇)
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◯知事(横内正明君)土橋議員の御質問にお答えをいたします。
 最初に、今回の問題を三点、指摘をされました。このことについて明確に説明をするようにという御指摘でございます。
 御指摘のように、六回にわたって五十万円の仕立て券を受け取ったということであります。このことが、社会常識、県民の一般常識からかけ離れているということは、まことにそのとおりであります。当時の事情は事情としても、私自身としてまことに軽率であった。このことは深く反省をしているところであります。
 それから、うそを言ったのではないかという疑惑を、疑念を県民が持っているということをおっしゃったわけでありますが、このことについては、一つは記者会見の場、そしてこの議会の場でのやりとりについての話だろうと思います。
 昨年の九月に告発がなされましたときに、その後、記者会見がございまして、記者の方から、こういう告発がなされたが、そういう収賄というような事実はあるのかという趣旨の御質問でありましたので、私としては、そういう収賄に当たるような物品を受け取ったというような事実はありませんというふうにお答えを、そういう趣旨でお答えをしたところであります。
 また、昨年の九月議会で、一議員の御質問に対しまして、その御質問が、職務に関連して現金を受け取ったということで、そういう疑いで告発をされているが、そのことについて経緯を述べよというような趣旨でございました。それに対しては、現金を受け取っているということはないものですから、そういう事実は、疑惑を持たれるような事実はありませんというふうに申し上げたところでございまして、自分としては真摯に答えているつもりでありまして、決してうそを言っているというつもりはないということでございます。
 いずれにいたしましても、議員の御指摘にございますように、私みずからが信頼を取り戻していかなければならない。そうしないと、県政がこのままとまってしまうのではないかということはおっしゃるとおりでありまして、このことがまた、議会の議員の皆様にも御迷惑をおかけしていることに対しては、大変に申しわけないことだと思っております。
 議員のおっしゃったように、これから渾身の努力で、県民の信頼回復に努めていきたいと思っております。やはりいろいろな場所で説明をするとか、そういうことはもちろんありますけれども、先ほど来、申し上げておりますように、私自身が従来以上に県庁職員の先頭に立って、さまざまな課題についてぶつかって取り組んでいく。そうすることによって実績を上げ、上げることによって、県民の皆さんの信頼が少しずつ回復するのではないか、このように思っておりますので、そういう努力をしていきたいと思っております。
 次に、県民の信頼回復に努めるその一つの方法として、講演会というようなものを開催して、暮らしやすさ日本一ということは何なのか。また、山梨県の未来像はどうなのかということと同時に、今回の事案についても丁寧な説明をしたらどうか、そういう趣旨の講演会を開催したらどうかという御質問がございました。
 確かにそういう講演会を開催するというのも一つの方法だと思うわけであります。私としては、決して自分をPRするつもりではありませんけれども、県政ひざづめ談義というものを年間二十回開催をする。したがって、月二回程度開催をして、常に県民の皆さんと議論をし、意見交換をする場は設けているつもりでございますけれども、おっしゃるような講演会というような、そういうふうな説明というか、そういう場がどういう方法があるのか、よくよく考えてみたいと思っております。
 三点目といたしまして、職員に謝罪をしているけれども、それだけでは不十分である。もう一回、しっかりと職員に知事の考え方を説明して、今後、県政を一緒に担っていくという意気込みというものを伝えるべきであるという御指摘も、まことにごもっともだと思っております。
 このため、この議会が終わった後、できるだけ早く、県庁職員一人一人にメールを通じまして私の考えを伝えていきたいと思っております。
 もちろん、日常、まじめに一生懸命努力をしている県庁職員に対して迷惑をかけたことについては、率直におわびをし、同時に、今の時期が大変に大事な時期である。先ほど申しましたように、富士山世界文化遺産や国民文化祭、あるいはリニア中央新幹線や中部横断道、そういう大きな事業も進んでいると。さらには産業や農業の振興、あるいは環境エネルギー問題、あるいは教育や医療や福祉の問題、さまざまな課題があるわけでございまして、こういう問題を今の時期、解決していくと、それによって山梨の未来が開けていく、そういう時期でございますので、私が先頭に立って取り組んでいくので、ぜひひとつ協力をしてもらいたいという趣旨のことを申し上げたいと思っているところでございます。
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◯議長(浅川力三君)当局の答弁が終わりました。
 以上で、土橋亨君の質疑を打ち切ります。
 次に、安本美紀君の発言を許します。安本美紀君。
      (安本美紀君登壇)
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◯安本美紀君 私は公明党の立場から、今臨時会に提出されました条例案に関し、質問いたします。
 秋霜をもってみずから慎む、この言葉は平成十九年二月県議会において、知事が就任時に引用された言葉です。まず県政に対する県民の信頼を確立するため、秋霜をもってみずから慎むことをみずからの座右の銘とし、常に高い倫理観と公正公平に徹してまいりますとの所信は、一度は知事選で苦杯をなめられながらも、その後の四年間を一県民として、さまざまな県内地域の声を聞かれ、そして再び山梨県のためにと情熱を燃やし、立ち上がられたことと思い合わせると、私には本当に大きな期待を持って胸に響きました。
 その後、私も県議会議員とさせていただき、知事が就任以来、子宮頸がん予防ワクチン接種助成制度の創設を初めとするがん対策や、ドクターヘリの導入、子供たちへの環境学習施設の整備など、次々と県民のための施策を実施されていったことを私も県民の方々に逐一報告し、多くの場で語ってまいりました。
 それだけに、今回のギフト券問題については本当にショックです。それこそ残念です。同様の声が、私のもとにもたくさん届いています。まさに建設は死闘、破壊は一瞬です。
 検察審査会の議決で、ギフト券授受に関し、賄賂性やその認識を認めるに足りる証拠はないとされてはいても、また、その後の知事の説明を伺っても、何としても心の中はすっきりとしません。ましてや今、経済状況の厳しい中で懸命に頑張っておられる県民のことを考えると、なおさらです。こうした品は受け取ってはいけないのです。だめです。
 まず、本当にやましいことはなかったのか。就任当時の所信を信じて信頼をしていた県民への真摯な説明と謝罪の言葉を改めて求めます。
 次に、かつてのマスコミ取材への知事の対応の中で、これは私も報道を見ましたけれども、ギフト券は受け取っていないと発言されたものと県民は受けとめています。また、ギフト券使用時の医師という職業の記載についても、記憶はないでは釈然としません。この二点について、もう一度、よくわかるように説明をお願いします。
 次に、今回提案の知事みずからに科された減給処分は最低限の処分であると考えます。
 県民からは、まずギフト券を返却すべきではないか。使ってしまったのなら、相当品でもよいではないか、こうした声もありました。公職選挙法に抵触するおそれがあるとのことですが返却は全くできないのでしょうか。
 最後に、御自身への処分とともに必要なことは、就任当時の所信で述べられた常に高い倫理観と公正公平に徹してクリーンな県政を実現、持続するための新たな方策も、知事の責任として考えられなければならないのではないでしょうか。県職員は、ミスがあれば、厳しい叱責や処分とともに、必ず再発防止策や改善策を求められます。他県では、特別職を含めた倫理規程を設置しているところもあると承知しておりますが、知事、いかがでしょうか。県民への誠実な答弁をお願いし、私の質問を終わります。
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◯議長(浅川力三君)安本美紀君の質疑が終わりました。
 これより当局の答弁を求めます。知事、横内正明君。
      (知事 横内正明君登壇)
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◯知事(横内正明君)安本議員の御質問にお答えをいたします。
 議員御指摘の私の平成十九年の所信の言葉を御披露いただきまして、まことにじくじたる思いでございます。おっしゃるような思いは持ち続けてきたつもりでありますけれども、このたびのことは明らかにこの考え方に反するものでありまして、まことにじくじたる思いでございまして、申しわけなく思っているところであります。
 やましいことはなかったかどうか、説明と謝罪をしっかりとまずせよという御質問でございます。
 繰り返しになりますけれども、先方は長いつき合いのある知人であったというようなこと。また、相当な資産家でもあったというようなことから、私に対して頑張れと、ちゃんとした服装でトップセールスとかそういうことを一生懸命やれと、そういう善意で贈ってくれたのではないかなというふうに思って、受け取っていたということでありますけれども、しかし、それは説明にならないということは全くそのとおりでありまして、県民の皆さんに、このたびの行為によって信頼を失ってしまった結果になったことを心からおわびを申し上げる次第であります。
 二点目の御質問といたしまして、受け取った事実はない、そういう事実はないというような記者会見とか、この本会議での答弁をしているということに対して、それがそうではなかったということではないかということについての説明ということでありますが、先ほども申し上げましたように、記者会見におきましては、告発がなされた直後の記者会見でございまして、そうした告発の事実はあるのかという質問の趣旨でございましたので、そういう収賄というようなものに当たる物品を受けたという事実はありませんという趣旨の答弁をしたところであります。
 それから、本会議におきましても、おっしゃるように、現金を受け取ったという御指摘があり、それは受け取っていないものですから、それを何も答えないというのは、これはちょっと本会議の場としてうまくなかろうということで、そういう現金を受け取ったというような疑惑は持たれるような事実はありませんということを申し上げたわけであります。
 それから、お店のほうの台帳に医師と書かれているということにつきまして、これも私としては本当に、こういうことが言われてから、本当にその当時のことをいろいろと思い出すわけでございますけれども、そういうふうに自分が書いた記憶がないものですから、正直に、そういう記憶はないのですがということを申し上げているところであります。
 三点目といたしまして、今回の給与の減額というものは最低限のことであって、相手方に返却をすべきではないか。それが本当にできないのかと、こういう御質問であります。
 これは私も知人の専門家に聞いているわけでございまして、例えば本当にこれについて公職選挙法を所管している総務省とかそういうところにまで聞いているわけではないわけでありますけれども、しかし、先ほど申しましたように、寄附ということにどうしても当たるのではないかという、確実に当たるとまでは言っているわけではないのでしょうけれども、寄附に当たるおそれが強いということで、公職選挙法に触れるおそれがあるということなものですから、これは難しいかなと、今の段階では思っているところでございます。
 それから、倫理観をもう一回しっかりと固めていく、例えば倫理規程というようなこともあるけれども、倫理観をしっかりと持っていかなければならないという御指摘は、全くそのとおりでございます。まずは私自身が、自分の身から出たことでございますから、もう一回、初心に立ち戻って、秋霜をもってみずから慎むという初心に立ち返って、自分自身の倫理をしっかりと固めていきたいと思っております。
 先ほど申しましたように、検察審査会が、モラルをしっかり持って、クリーンな県政を進めてほしいという叱咤激励をしっかりと受けとめていきたいと思っております。
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◯議長(浅川力三君)当局の答弁が終わりました。
 以上で、安本美紀君の質疑を打ち切ります。
 次に、小越智子さんの発言を許します。小越智子さん。
      (小越智子君登壇)
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◯小越智子君 日本共産党の質疑を行います。
 二〇%減額が適切かどうかは、知事が三百万円分もの仕立て券をなぜ受け取っていたのか。議会の答弁では、疑われる事実はないと、疑惑一切を否定したのはなぜか。処分がこれで妥当かどうか。事実を明らかにしないと、議案の可否の判断ができませんので、以下、お聞きします。すべて正確にお答えください。
 一つ目、昨年九月議会での私の質問に対する知事の答弁は、告発内容を承知はしていませんし、疑惑を持たれるような事実はありません。これは虚偽ではありませんか。事前に提出した質問要旨には、現金というくだりはなく、疑惑そのものについての質問です。質問当日に質問を補足する現金という言葉を私は入れました。今になって議事録を見て、現金という文言があったので、現金について聞かれたから、そういう疑惑はないと答えたと言いわけをしていますが、ならば、現金の受け取りはないと、どうして答弁しなかったのですか。告発内容は知らないとも答弁しています。仕立て券を受け取ったかと質問されれば、受け取ったと答弁しましたか。仕立て券以外に受け取ったものはないのですか。
 二つ目、県政人事に深くかかわることができる人事委員が、その任命権を持つ知事に金券を贈るという意図は、どのようなことが考えられますか。知事は人事委員から一回に五十万円分ものを仕立て券を受け取ってはいけないと、そのとき思わなかったのですか。それが数年にも、六回にも及んだにもかかわらず、受け取ってはまずいという認識は一回も全くなかったのですか。今になって、軽率だったと言い出したのはなぜですか。政治家、知事ならば、収賄性の疑惑を持たれて当然の行為であると認識しなかったのですか。
 三つ目、昨年十二月の警察の捜査の際に、既に知事は仕立て券受け取りを認めながら、検察審査会議決の報道があったことし七月二十日まで、受け取っていたことを隠していたのはなぜですか。そもそも警察から捜査されるまで、受け取りのことを黙って隠していた。見つからなければ、もらっていてもよかったという認識だったのですか。今、県民の中に、知事の対応は、悪いことをしても、問題が発覚しなければ、黙っていればいい。見つかったら、その分だけ弁償すればいいっていうもんだ。子供たちにも示しがつかない。この批判が多く広がっています。この声にどうこたえますか。
 四点目、高級洋服店で、職業欄に知事と書かず、医師と書いたとされていますが、なぜですか。後ろめたさややましさがあったのですか。知事と書けば問題になりかねないと判断し、うその肩書を書いたのではありませんか。記憶はないというのであれば、自分で書いてないということをなぜ自分で記録を確認し、真実を明らかにしないのですか。過去の一つ一つを明らかにしなければ、信用できません。知事はみずから説明責任を果たすべきです。知事が書いたと証明されたら、知事は身の処し方をどうしますか。
 五点目、今回の処分はほかの処分よりも重いという理由は何ですか。職員の不祥事ではなく、知事自身のことであり、減給では軽過ぎるのではありませんか。もし、副知事や幹部職員、部長がこのような事態を引き起こしたら、知事はどういう処分を下しますか。
 六点目、市民団体からも、新聞報道でも、知事の資格はない。辞職をと要求されています。人事委員から高額金券を受け取ることは収賄疑惑が当然であり、受け取りを隠し、見つかったら、その分を返せばいいだろうという姿勢です。自分で身に覚えがないというのに、みずから解明しようともせず、クリーンな県政を推進するということなど、とても信用できません。悪いことをしても、実績を上げればいい、これでは済まないのです。全く反省の姿が見えません。おごりです。県民は怒っています。この行為と、今回の軽い処分に怒っています。辞職を求める声が広がっています。辞職するのが当然だと思います。なぜ辞職をしないのですか。
 以上です。
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◯議長(浅川力三君)小越智子さんの質疑が終わりました。
 これより当局の答弁を求めます。知事、横内正明君。
      (知事 横内正明君登壇)
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◯知事(横内正明君)小越議員の御質問にお答えをいたします。
 九月の答弁、小越議員の御質問に対する答弁についての御質問がございましたけれども、それが虚偽ではないかという御質問でございますが、そういうことは私は全くございません。議員の御質問が、職務に関し、現金を受け取ったという疑いで告発されているが云々と、こういうことでありますから、現金を受け取ったことはないものですから、そういう疑惑を持たれるような事実はないとお答えをしたところであります。
 二点目でございますが、人事委員である人から仕立て券というようなものを受け取ってはいけないと、そのときになぜ思わなかったのかという御質問でありますけれども、まことに軽率なことだと深く反省をしているわけでありますけれども、再々申し上げておりますように、この方とは長い知り合いであるということや、あるいは、相当な資産家であるというようなことから、盆暮れの贈り物として贈ってくれたものというふうに思っておりました。今となって、まことに軽率であると反省をしているところであります。
 三点目といたしまして、仕立て券を受け取ったということをずっと隠していたのはなぜか。発覚しなければいいのかと、こういう御質問でありますけれども、これは昨年の九月に告発がなされ、ずっと警察、検察の捜査があり、検察から不起訴という決定がことしの三月にあり、その後すぐ検察審査会に申し立てがなされ、検察審査会で議論が行われてきたということでありまして、要は捜査機関、司法機関がずっと捜査、あるいは審理をしていた間でありますので、私自身が事実関係とかそういうようなことについていろいろ申し上げるのは、適当ではないと判断をして、事実関係その他についてはコメントをしなかったということでございます。
 四点目といたしまして、医師と書かれているけれども、これについて真実を明らかにせよというお話でございますが、先ほども申し上げましたように、お店の台帳なるものに医師と書いてあったということでありますけれども、その話がありましてから、私自身も当時を思い出す努力を再三やったのでございますけれども、どうしても、そういうふうに書いたということが思い出せないものですから、私としては、そういう記憶はありませんということを申し上げているところであります。
 今回の処分が重いということになるのかという御質問でございますけれども、本県の知事の処分、減給処分につきましては、不祥事等があったときに一〇%、一カ月から三カ月という処分が行われるのが過去の例でございます。先ほど申しました平成九年の天野知事の公費の不正支出に関連して八割減給というのはありましたけれども、それ以外は一〇%を三カ月というような、前後というところであります。それよりも重くすべきであると考えまして、二〇%を一年間としたということでございます。
 あと最後に、辞職をしないのかという御質問でございますけれども、今回の件について深く反省をし、反省を踏まえて、今後、県政を従来以上に誠心誠意、全身全霊で努力をしていくことによって、県政に実績を上げて、県民の皆さんのお役に立つ、そして信頼を回復させていただく、そうやって責任を果たしていきたいと考えております。
 以上であります。
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◯議長(浅川力三君)当局の答弁が終わりました。
 以上で、小越智子さんの質疑を打ち切ります。
 これをもって、質疑を終結いたします。
      ───────────────────────────────────────
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◯議長(浅川力三君)次に、議案の付託について申し上げます。
 ただいま議題となっております第八十六号議案は、お手元に配付の議案付託表のとおり、総務委員会に付託をいたします。
      ───────────────────────────────────────
 平成二十四年八月臨時会
            付   託   表
   総務委員会
 第八十六号 山梨県知事、副知事の給料及び旅費条例及び山梨県知事等の給料の特例に関する条例中改正の件
      ───────────────────────────────────────
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◯議長(浅川力三君)ただいま付託いたしました議案は、お手元に配付の委員会日程表によって、本会議休憩中、第三委員会室において審査をお願いいたします。
      ───────────────────────────────────────
    委 員 会 日 程 表
┌─────────┬───────┬───────┬───────────────────────┐
│         │       │       │                       │
│ 委 員 会 名 │ 月   日 │ 委員会室名 │       備       考       │
│         │       │       │                       │
├─────────┼───────┼───────┼───────────────────────┤
│         │       │       │                       │
│総 務 委 員 会│ 八月 七 日│第三委員会室 │総務                     │
│         │       │       │                       │
└─────────┴───────┴───────┴───────────────────────┘
      ───────────────────────────────────────
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◯議長(浅川力三君)総務委員会開催のため、暫時休憩いたします。
                                         午後二時四十六分休憩
      ───────────────────────────────────────
                                         午後四時十分再開議
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◯議長(浅川力三君)休憩前に引き続き会議を開きます。
 日程第七、報告をいたします。
 会議規則第七十六条の規定に基づき、総務委員長から第八十六号議案にかかわる審査の結果について、お手元に配付の委員会報告書のとおり提出がありました。
      ───────────────────────────────────────
              総 務 委 員 会 報 告 書
 本委員会に付託された事件は、審査の結果左記のとおり決定したので、山梨県議会会議規則第七十六条の規定により報告します。
               記
┌───────┬───────────────────────────────────┬─────┐
│ 事件の番号 │         件              名          │審査の結果│
├───────┼───────────────────────────────────┼─────┤
│       │                                   │     │
│ 第八十六号 │山梨県知事、副知事の給料及び旅費条例及び山梨県知事等の給料の特例に関す│     │
│       │                                   │     │
│       │る条例中改正の件                           │ 可 決 │
│       │                                   │     │
└───────┴───────────────────────────────────┴─────┘
  平成二十四年八月七日
                                総務委員長  望  月     勝
    山梨県議会議長  浅  川  力  三  殿
      ───────────────────────────────────────
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◯議長(浅川力三君)次に、日程第八、知事提出議案、第八十六号議案を議題といたします。
 本案に対する委員長の報告は、会議規則第四十条第三項の規定に基づき、委員会報告書を配付いたしましたので、これを省略いたします。
 これより、委員長の報告に対する質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
      (「なし」と呼ぶ者あり)
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◯議長(浅川力三君)質疑を打ち切ります。
 これより討論に入ります。
 発言の通告がありますので、小越智子さんの発言を許します。小越智子さん。
      (小越智子君登壇)
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◯小越智子君 知事の給与一年間二〇%減給について、反対の討論を行います。
 昨年九月議会の私小越智子の本会議の質問に知事は、告発の内容を承知していないし、疑われるような事実はありませんと明確に答弁しました。質問趣旨は、告発内容についての知事の見解を問うたもので、当局に提出した質問要旨には現金というくだりはありません。私が質問を補完するために当日加えた「現金」という言葉を今になって、現金について聞かれたので、それはないと答弁したと質問を勝手にすりかえています。現金について聞かれたと認識したならば、なぜ現金についての受け取りはないと答弁しなかったのか。九月議会のときには、現金についてではなく、疑惑についての認識を問われたと知事自身は判断し、疑惑という言葉を使い、疑惑の一切を否定したのです。
 しかし、警察の捜査で、仕立て券受け取りを認めたため、今になって、現金について聞かれたと私の質問をすりかえていることは、議会での答弁が虚偽であったことが濃厚であるとともに、さらに、自分の身を守るための言いわけで、議会と県民を欺くもので、知事として、政治家として許せないものです。
 議会では黙っていて、警察の捜査をされたら、三百万円分の仕立て券受け取りを認め、さらに昨年十二月には、既に捜査で受け取りを認めていながら、マスコミ報道される今日まで隠していました。
 県民からは、悪いことをしても見つからなければいいのか。黙っていれば、もらっていてもいいのか。見つかったら謝って、その分だけ返せばいいのか。子供に何て言うのか。これが知事のやることかと、怒りが沸き上がっていることを真摯に知事は受けとめようとしません。反省がないのです。
 県の要職であり、職員採用や職員昇任、給与削減を勧告できる人事委員から、長年にわたり何回も金券を受け取ることは、政治家としてあり得ないことです。盆暮れの儀礼であるわけはありません。収賄の疑惑を持たれて当然の行為をまずいことだったと全く認識がなかったこと自体が、政治家として、知事として失格です。
 検察審査会は不起訴相当としても、嫌疑不十分、証拠がないからであり、収賄性は全くないと言っていません。しかし、法的には問題なしと開き直り、なぜこのような高額金券が贈られ、受け取っていたのか、答えません。
 職業欄に医師と記載したと報道されていることも、記憶にないと答えるだけで、なぜみずからこの疑惑を解明しようとしないのでしょうか。やましいことがあった疑惑は拭えません。
 今回の処分が二〇%給与減給を一年間という妥当性をほかの処分より重いとしていますが、到底納得できるものではありません。民間や県職員が同様のことをして、減給処分で済むでしょうか。県職員採用や昇格に関係する人事委員から高額金券を受け取ることは、収賄性疑惑を持たれて当然であり、報道されるまで黙っていて、ひた隠しにし、仕立て券についての受け取りについては質問されなかったから答えなかったなどという説明で済ますことなど、もはや知事の資格はありません。
 さらに、その処分が辞職ではなく、もらった三百万円分の減給で終わらせようとしていることにも、県民は大きな怒りを持っています。知事がとった行動、そして今回の処分は、県民の政治に対する信頼を失墜させるものです。減給ではなく、辞職しかあり得ません。
 もし、県議会が今回のような軽い処分を可とし、追及をやめれば、県民は県議会にも大きな失望を持つでしょう。県議会は知事の追認機関ではありません。県政を監視し、県民の声を県政に反映させるのが県議会です。疑惑が解明されず、当事者の知事が県民の声を真摯に受けとめようとしないまま、受け取った分、三百万円削減という甘過ぎる処分を認め、幕引きをさせるようなことを議会がしてはならないと思います。
 良識ある議員の皆さん、今こそ県議会の責任で真相解明をすべく、調査特別委員会の設置を呼びかけ、反対討論とします。
---
◯議長(浅川力三君)以上で討論を打ち切ります。
 これより第八十六号議案を起立により採決いたします。
 本案に対する委員会の報告書は可決であります。
 お諮りいたします。本案は委員会報告書のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
      (賛成者起立)
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◯議長(浅川力三君)起立多数であります。よって、本案は委員会報告書のとおり可決することに決定いたしました。
 以上で、本臨時会に付議されました案件はすべて議了いたしました。
 これをもって、平成二十四年八月山梨県議会臨時会を閉会いたします。
                                         午後四時十六分閉会