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平成22年6月定例会(第5号) 本文




2010.06.10 : 平成22年6月定例会(第5号) 本文


◯議長(武川 勉君)これより本日の会議を開きます。
 直ちに日程に入ります。
 日程第一、報告をいたします。
 前島茂松君外八人から議第八号議案について、お手元に配付のとおり提出がありました。
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◯議長(武川 勉君)次に日程第二、知事提出議案、第六十一号議案ないし第七十号議案、承第一号議案ないし承第五号議案を一括して議題といたします。
 これより、上程議案に対する質疑とあわせ、日程第三の県政一般についての質問を行います。
 発言の通告により、仁ノ平尚子さんに二十分の発言を許します。仁ノ平尚子さん。
      (仁ノ平尚子君登壇)(拍手)
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◯仁ノ平尚子君 一般質問いたします。
 初めてのトップバッターの質問で、うれしく、大変光栄に思っています。
 きょうも、御答弁をいただきながら、次を一生懸命考え、質問を組み立ててまいりますので、どうぞ執行部の皆さんも精いっぱい、元気いっぱいの御答弁をよろしくお願いいたします。
 きょうは、県立大学の学生さんたちが勉強で傍聴に大勢見えています。若い皆さんが、行政も議会もなかなか頑張っているなと思っていただけるように、しっかりやりましょう。
 今回のテーマを「県民の命に向き合う」といたします。
 まず初めに、子宮頸がん予防ワクチンの県費助成について、お伺いいたします。
 きょう、私は赤と白のリボンの形をしたバッチを胸につけて、ここに立っております。子宮頸がん撲滅を願ってのバッチであります。
 子宮頸がん予防ワクチン接種の助成のための予算が上程されています。全国に先駆けての制度が提案されていて、注目されています。
 まず初めに、助成制度の概要と、なぜ県が助成するのか、伺います。
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◯議長(武川 勉君)知事、横内正明君。
      (知事 横内正明君登壇)
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◯知事(横内正明君)ただいまの御質問にお答えをいたします。
 まず、助成制度の概要についての御質問でありますが、子宮頸がん予防ワクチンの接種を市町村がその接種者に対して助成をする場合に、その市町村の接種助成費の二分の一を県が助成をするというものでございます。
 ただし、一回当たり五千円を上限としておりますので、県の助成は、接種一回にかかる費用、通常これは約一万五千円かかるわけでございますが、その一万五千円の三分の一程度を助成するということになるわけであります。対象者は、産婦人科学会等が言っております予防効果の高い年齢を対象にすることにいたしまして、小学校六年生と中学校三年生の女子を対象としております。
 次に、なぜ県が助成をするのかという御質問でありますけれども、子宮頸がんは最近、若い女性に急増しているがんでございまして、何らかの対策が必要とされているわけであります。そういう中で、唯一、ワクチンによって予防できるがんが、この子宮頸がんでございまして、ワクチン接種によって発症が抑えられれば、将来、医療費の抑制にもつながるものであります。
 しかし、このワクチン接種に要する費用は、三回必要でありますけれども、合計約五万円ということでありまして、他のいろいろなワクチンがありますけれども、そういうものに比べましても高額であります。そのために、接種者の負担が大きいということで、このままでは接種が広がらないというふうに見込まれますので、過日、県がん対策推進協議会など関係機関・団体から、この助成制度創設についての強い要望があったところであります。
 これらの要望や、市町村の意向などを踏まえまして、県と市町村が連携し、子宮頸がん予防ワクチンの接種を受けやすい環境づくりを進めるために、新たな公費助成制度を設けることにしたものであります。
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◯議長(武川 勉君)仁ノ平尚子さん。
      (仁ノ平尚子君登壇)
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◯仁ノ平尚子君 小学校六年生と中学校三年生の女子、その約半分、五〇%が接種するであろうと予想されて、補正予算が提案されていると理解しております。
 さて、私は、県民の中にこのワクチンやこのがんについての間違った知識、誤解、焦り、あるいは無関心があるように感じています。そして、そのことを大変心配しています。一部ワイドショーなどのいいかげんな、軽々しい取り扱い方も影響していると思っています。空気感染するかのような恐れ。早く打たないと、ワクチンがなくなってしまうのではないかと心配している人。だれでもがこのがんにかかるかのような恐れ。そして、多くの方々は、まだこのがんについても、ワクチンについても御存じないんですね。昨年末、認可されたばかりのワクチンですから、無理からぬところもあるのですが。
 そこで、県が助成するとなれば、いろいろなことを県がどうとらえているのか、伺っておきたいと思うのです。
 次に、子宮頸がんについて、基本的なことを伺います。そもそも、どういう病気ですか。本県では一年に何人くらいの方が、新しく患者さんになりますか。そして、何人がこの病気で亡くなっていますか。一生涯で、女性が一体どれぐらいの確率で、このがんにかかるのでしょうか。そして、時代で変化していますか。そうした子宮頸がんについての基礎的なことを県がどう把握しているのか、教えてください。
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◯議長(武川 勉君)福祉保健部長、古屋博敏君。
      (福祉保健部長 古屋博敏君登壇)
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◯福祉保健部長(古屋博敏君)ただいまの御質問にお答えをいたします。
 子宮頸がんは、子宮頸部、子宮の入り口部分でございますけれども、そこから発症するがんでありまして、その原因は、発がん性ヒトパピローマウイルス、これに感染するということで、かかる病気であります。
 このヒトパピローマウイルスは、だれでも感染する可能性のあるありふれたウイルスでありまして、女性が生涯を通じて子宮頸がんを発症する割合でありますけれども、一・一%、約百人に一人と推計をされております。
 また、子宮頸がんで死亡する割合ですが、〇・三%、約千人に三人と推計されております。
 また、県内におけます子宮頸がんの発症状況等についてでありますけれども、平成十七年の推計値になりますが、年間に約七十五人程度が発症いたしまして、二十二人程度が死亡しているところでございます。
 また、最近の傾向という御質問でありましたけれども、国立がん研究情報センターの推計データによりますと、平成六年と平成十六年、これの十年間を比較した罹患者数でありますが、二十歳代では約一・五倍、三十歳代では約二倍の伸びとなっておりまして、全年齢層でございますけれども、罹患者数、これにおきましても、約一・三倍に増加をしております。
 以上でございます。
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◯議長(武川 勉君)仁ノ平尚子さん。
      (仁ノ平尚子君登壇)
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◯仁ノ平尚子君 というような現状であると。ヒトパピローマウイルスには五十歳代の女性は約八割が感染していると、私も存じております。そのうち〇・一%ががん化すると私は知っておりましたので、部長の答弁と同じだなと、今わかったところです。
 さて、ワクチンの話に移るんですが、このワクチンを接種すれば、一〇〇%、子宮頸がんは予防できるのでしょうか。
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◯議長(武川 勉君)福祉保健部長、古屋博敏君。
      (福祉保健部長 古屋博敏君登壇)
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◯福祉保健部長(古屋博敏君)ただいま、ワクチンの有効性につきまして御質問いただきました。
 ヒトパピローマウイルスにつきましては、子宮頸がんの発症リスクが高い形が十五種類あります。その中、今回のワクチンにつきましては、発症原因の約七〇%程度を占めます十六型という型と、それから十八型というこの二つの型のウイルスに対しまして、一〇〇%の感染予防効果があるワクチンでございます。
 このため、すべてのウイルスに対して完全な予防効果があるというものではありませんので、二十歳以上の女性に推奨されております検診も、定期的に受けることによりまして、子宮頸がんを予防できるものと考えております。
 以上でございます。
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◯議長(武川 勉君)仁ノ平尚子君。
      (仁ノ平尚子君登壇)
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◯仁ノ平尚子君 そうなんですよね。このワクチンは十六型と十八型にしか効かないので、そうではない型の場合には効かないので、六割から七割の有効性と私も承知しております。一〇〇%効くと思っていたら、危険ですね。検診の大切さはこれまでと変わらないわけです。
 ましてや、我が国の検診率は、先進諸国と比べても大変低く、二〇%台、二十歳代に至っては一〇%台ですから、ワクチン接種後も、これまで以上に検診の大切さは強調されなければいけないと思います。
 さて次に、子宮体がんには効くのでしょうか。
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◯議長(武川 勉君)福祉保健部長、古屋博敏君。
      (福祉保健部長 古屋博敏君登壇)
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◯福祉保健部長(古屋博敏君)子宮体がんへの予防効果についてでありますけれども、子宮体がんはヒトパピローマウイルス、これの感染により発症するものではございません。このため、ウイルスの感染を予防するというこのワクチンによる予防効果はございません。
 以上でございます。
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◯議長(武川 勉君)仁ノ平尚子さん。
      (仁ノ平尚子君登壇)
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◯仁ノ平尚子君 体がんには効かないと。体がんの検診はこれまで同様、重要ということですね。同様というか、体がんの検診率は、頸がんより、うんと低いですから、このワクチンが体がんにも効くという誤解をしていたら、大きな間違いになります。体がんの検診の大切さはさらに強調されなければいけません。
 さて、次に伺います。ワクチンを接種すれば、一生涯効くのでしょうか。
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◯議長(武川 勉君)福祉保健部長、古屋博敏君。
      (福祉保健部長 古屋博敏君登壇)
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◯福祉保健部長(古屋博敏君)ワクチンの予防効果の持続期間ということかと思いますけれども、予防効果につきましては、このワクチンが開発を開始されてから十数年しかたっておりません。このため、長期間にわたるデータはありませんが、現時点での統計的な推計によりますと、接種後、少なくとも二十年くらいは持続するであろうとされております。
 今後、さらなるデータの蓄積が行われまして、調査、検証が続けられていく予定でございます。
 以上でございます。
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◯議長(武川 勉君)仁ノ平尚子さん。
      (仁ノ平尚子君登壇)
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◯仁ノ平尚子君 二十年効くとのことですが、私がいろいろ調べた中では、接種後六、七年まではよく効くんだと。その後は少しずつ低下していくと聞いております。ですから、小六から中三の子が打っても、よく効くのは二十歳までで、その後は次第に低下していって、二十年ぐらい効くのでしょう、そんなふうに理解しております。一生涯効くわけではないというこの情報も、共有すべきと私は思います。
 さて、いわゆる副作用、副反応はあるのでしょうか。
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◯議長(武川 勉君)福祉保健部長、古屋博敏君。
      (福祉保健部長 古屋博敏君登壇)
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◯福祉保健部長(古屋博敏君)副作用、ワクチンの場合は副反応と申しますけれども、今までに、注射した部位の痛みとかはれ、それから筋肉痛、発熱、疲労感等々が報告されておりますけれども、呼吸困難を伴うアレルギー反応などの重篤な副反応があらわれるということは、極めてまれであるとされております。
 なお、万が一、接種後、異常が確認された場合には、医療機関において速やかに適切な応急措置がなされることとなっております。
 以上でございます。
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◯議長(武川 勉君)仁ノ平尚子さん。
      (仁ノ平尚子君登壇)
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◯仁ノ平尚子君 ワクチン、お薬ですので、ほかのワクチンと同様、副作用は多少あるわけですね。ヒトパピローマウイルスもどきを接種するわけですので、体にとっては異物ですから、接種後の頭痛、発熱、気持ち悪くなるとか、そういうことがあると聞いています。
 さて、今の御答弁は、どちらかといえば、注射を打った直後というか、その日の夜とか翌日のような副反応のお話だったかと思うのですが、二十年後、三十年後、副反応あるんですかね。
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◯議長(武川 勉君)福祉保健部長、古屋博敏君。
      (福祉保健部長 古屋博敏君登壇)
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◯福祉保健部長(古屋博敏君)二十年後、三十年後の副反応ということでございますけれども、先ほど申し上げましたが、今回のワクチンは開発を始めてから十数年しかたっておりません。また、海外で販売が開始されてからも三年程度でありますので、二十年後あるいは三十年後に副反応があるかどうかということにつきましては、現時点では確認はできません。
 一般的には、ワクチン接種後に副反応があらわれる場合は、ほとんど一日以内、長くても数週間程度であらわれるとされております。
 以上でございます。
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◯議長(武川 勉君)仁ノ平尚子さん。
      (仁ノ平尚子君登壇)
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◯仁ノ平尚子君 御答弁にもありましたが、このワクチンが最初に接種されたのはアメリカであります。そのアメリカでも、まだ三年しかたっていないので、二十年、三十年後のことはわからないわけですね。
 もしも、重篤な症状、障害があった場合、保険というか、補償のようなものはあるのでしょうか。
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◯議長(武川 勉君)福祉保健部長、古屋博敏君。
      (福祉保健部長 古屋博敏君登壇)
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◯福祉保健部長(古屋博敏君)万が一ということでの対応ということで、重篤な副反応があった場合の補償ということでございますけれども、万が一、今回のワクチン接種において重篤な副反応が発生して、しかもその健康被害が具体的に生じたという場合には、他の任意接種のワクチンと同様でありますけれども、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法という法律がございますが、この法律に基づきまして、医薬品による健康被害として補償をされます。
 以上でございます。
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◯議長(武川 勉君)仁ノ平尚子さん。
      (仁ノ平尚子君登壇)
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◯仁ノ平尚子君 三回、ワクチンを接種しなければいけない。そして、ほかのワクチン同様、副作用も多少なりともあるわけですね。
 ヒトパピローマウイルス、略してHPVですが、世界で初めてこれを子宮頸がんの原因だと特定し、ノーベル賞を受賞したドイツのツア・ハウゼン博士は次のような指摘をしています。HPVは性交渉で移るのですから、HPVの蔓延を防ぎたいのであれば、男性にもワクチンを接種すべきだと、こういうことをおっしゃっている。HPVを初めて原因だと特定した方が、そういうことをおっしゃっています。
 また、副作用があったり、三回も打たなければいけないということを聞くと、女性だけに負担やリスクをかけていいのか考える必要があるという指摘をなさるお医者さんもいらっしゃる。
 さて、こういう薬のメリットがあり、リスク、危険があり、そして、六割から七割しか効かないとか、有効期限にも限りがあるとか、限界があるわけですね。メリット、リスク、限界、こうした情報を中立的に正しく県民に伝える。それが、これを助成する県のとるべき態度、正しい態度と私は考えます。
 その上で、当事者であるそれぞれ、つまり児童生徒、保護者の方々に判断をいただく。そういう県の姿勢が大変重要だと私は考えますが、いかがでしょうか。そして、どのように、きょう交わされたような情報を県民に伝えていくのか、そこを伺います。
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◯議長(武川 勉君)福祉保健部長、古屋博敏君。
      (福祉保健部長 古屋博敏君登壇)
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◯福祉保健部長(古屋博敏君)県民への情報提供ということかと思いますけれども、ワクチンの接種に当たりましては、接種を受ける児童生徒、それからその保護者が、子宮頸がんやワクチンに関する正しい知識を得る中で、みずからの判断により行うことが大切でありますことから、必要な情報を県のさまざまな広報媒体や市町村の広報媒体等を活用して、周知をいたしてまいります。
 また、市町村の保健師や養護教諭など学校関係者への説明会、あるいは研修会等を通じまして、児童生徒を初め、広く県民の皆様に、ワクチン接種に関する理解を深めていただくよう、努めてまいります。
 以上でございます。
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◯議長(武川 勉君)仁ノ平尚子さん。
      (仁ノ平尚子君登壇)
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◯仁ノ平尚子君 そこが肝要と思います。しっかりお願いいたします。
 さて、このワクチンはあくまで任意接種であります。関東のある県のある市では、学校での集団接種を行いました。学校での集団接種は、定期接種とか強制接種に一歩も二歩も歩みを進めるものだと私は思って、ふさわしくない、望ましくないと考えています。
 本県で集団接種を検討している市町村はありますか。
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◯議長(武川 勉君)福祉保健部長、古屋博敏君。
      (福祉保健部長 古屋博敏君登壇)
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◯福祉保健部長(古屋博敏君)ただいまの御質問にお答えします。
 助成制度の創設に伴いまして、既に多くの市町村におきまして、ワクチン接種事業の実施につきまして検討していただいておりますけれども、現時点では集団接種の情報は聞いておりません。
 以上でございます。
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◯議長(武川 勉君)仁ノ平尚子さん。
      (仁ノ平尚子君登壇)
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◯仁ノ平尚子君 もし、今後、集団接種を検討する市町村があるようであれば、県の適切な御指導、アドバイスをお願いしたいと私は思います。
 さて、小六、中三の女子生徒が対象ということですので、児童生徒にかかわること、学校現場での対応が問われると思います。保護者も含め、児童生徒に正しい知識をどう伝え、自分で判断していくことができる、そういう態度をどう養うのか、それが今回の大切なことだと私は思います。
 自立した考える児童生徒を育てる大変具体的なよい機会だとも思っています。教育委員会の対応を伺います。
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◯議長(武川 勉君)教育長、松土清君。
      (教育長 松土 清君登壇)
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◯教育長(松土 清君)ただいまの御質問にお答えいたします。
 学校現場におきましては、まず制度やワクチン接種について関心を高め、そして理解を深めることができますように、関係機関から提供される情報を周知するとともに、発達段階に応じた体育・健康教育を通じて、健康増進、また疾病予防に関し、みずから考え、行動する児童生徒の育成に引き続き取り組んでまいります。
 以上であります。
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◯議長(武川 勉君)仁ノ平尚子さん。
      (仁ノ平尚子君登壇)
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◯仁ノ平尚子君 女子生徒が、子宮という器官、子を産むという機能を持ち合わせている自分の体を知る。自分の体に向かい合う大変よい機会だと思います。この機会をとらえて、どういう学習をさせるのか。ぜひ、指導を研究してほしいと思います。また、男子生徒にも、年齢に見合った形で学習をさせてほしいと思っています。申し添えておきます。
 次の質問に移ります。
 山岳トイレのさらなる整備について、お伺いいたします。
 ここでは、排泄という面から、県民の命に向かい合いたいと思います。
 「山女(やまじょ)」という言葉を御存じでしょうか。山女(やまおんな)と書きます。若い女性たちの間に登山ブームが起こっているようで、大変美しい身なりをした女性たちが山登りを楽しんでいます。あるいは団塊の世代、つまり中高年の登山ブームも起こっているようで、旅行者主催の登山ツアーも、本県の山に大変入っているようであります。登山者がふえていて、このブームはしばらく続きそうな気配です。
 手つかずの自然環境が守られてきた本県の山岳環境ではありますが、近年、荒れてきたとの指摘があります。水を飲もうとしたら、大腸菌でうようよなんだよという話も聞きました。
 自然保護、観光振興の両面から、山岳トイレ、つまり山小屋のトイレですね。整備が大切だと考えます。
 まず初めに、本県の山岳トイレの現状を伺います。
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◯議長(武川 勉君)観光部長、後藤雅夫君。
      (観光部長 後藤雅夫君登壇)
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◯観光部長(後藤雅夫君)ただいまの御質問にお答えします。
 自然公園内の環境の保全上、また、山岳観光の振興上からも、環境配慮型トイレの整備は重要な課題であります。
 富士山におきましては、五合目以上のすべてのトイレについて、平成十八年度までに環境配慮型トイレへと整備を完了しておりますが、それ以外の他の山岳地域におきましては、五十一カ所ある山小屋トイレのうち十六カ所のトイレが、いまだ地下浸透式などで処理している状況であります。
 環境配慮型トイレの整備に当たりましては、自然公園における法規制への対応や、立地条件に適した処理方式の検証、多額の費用に対する資金の確保など、各山小屋ごとにさまざまな課題がございます。今後、整備を促進するためには、これらの課題を解決していく必要があるということでございます。
 以上でございます。
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◯議長(武川 勉君)仁ノ平尚子さん。
      (仁ノ平尚子君登壇)
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◯仁ノ平尚子君 富士山については、もうすべて環境配慮型になっているということ。しかし、それ以外のところでは十六カ所、今、部長さんは地下浸透式とおっしゃったかと思うんですが、要するに垂れ流しですよね。それがまだ十六カ所あると。
 その十六カ所への取り組みはどうされますか。
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◯議長(武川 勉君)観光部長、後藤雅夫君。
      (観光部長 後藤雅夫君登壇)
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◯観光部長(後藤雅夫君)ただいまの御質問にお答えします。
 環境配慮型トイレの整備につきましては、これまで、市町村の協力を得ながら、環境省の国庫補助金や、また交付金を活用しますとともに、平成二十年度からは、国庫補助金の対象とならない小規模な民間山小屋トイレにつきましても、県単独の観光振興施設整備補助金によりまして整備を進めております。
 こうしたことから、平成二十年度から本年度まで三カ年で、五カ所の山小屋トイレが環境配慮型へ整備される予定になっております。
 今後とも、山小屋トイレの設置者に対しましては、各種助成制度による支援を初め、自然公園における法規制への対応のサポート、また、立地条件に適したトイレの選択に際しての技術情報の提供などに取り組みまして、関係機関と連携しまして、環境配慮型への早期整備を進めてまいりたいと考えております。
 なお、環境省の国庫補助金につきまして、事業の見直しにおきまして、翌年度以降、廃止の判定がなされたとの報道がございました。県としましては、今後の国の動向を注視する中で、支援措置の継続を要請してまいる所存でございます。
 以上です。
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◯議長(武川 勉君)仁ノ平尚子さん。
      (仁ノ平尚子君登壇)
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◯仁ノ平尚子君 十六カ所ですが、私の試算というか、これまでのあれでは、どうしてもあと七、八年はかかってしまうのかなと感じているところなんですが、ぜひ一年でも早く環境配慮型への対応を精力的にお願いしたいと思います。
 さて、こんなものを持ってきたんですが、簡易トイレとか携帯トイレと言われているものなんですけれども、目の御不自由な方には大変申しわけないんですけれども、見ていただきたくて、持ってきました。山の中でトイレをするときに、こんなものを使ったらどうかという提案なんです。二百五十円で買えます。
 緑色をしていて、いろいろな色のがあるのかもしれませんが、今、私が持っているのは緑色で、上のほうが直径五十センチぐらいで、ここに二回ぐらい用を足せるそうです。それで、ここに用を足すと、中におむつのようなシートが入っていて、水分を瞬時に固められるそうです。大便も小便もオッケーです。そして、これを、用が済んだら、固まってしまいますから、上で口を閉じて、このようにコンパクトになるわけですね。これをもう一つのチャック式の、これも一式で売っているんですが、このようなものに、今うまくできない。空気を抜いて、入れて、そうすると、全くにおいもしなくなるわけなんです。帰りの「あずさ」でも「かいじ」でもオッケーだし、家に持って帰って、燃えるごみで出せるそうです。
 あるいは、新潟県や北海道では、山をおりてきたところでの回収システムもあると。
 まだまだ本県は十六カ所、垂れ流しのトイレがある中で、こうしたものの普及に県も努められて、NPOとか売っているところと協力して広められて、当座の間、こういうものを普及されたら、いいのではないかなと思うんですが、携帯トイレの普及について、お考えありますか。
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◯議長(武川 勉君)観光部長、後藤雅夫君。
      (観光部長 後藤雅夫君登壇)
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◯観光部長(後藤雅夫君)ただいまの御質問にお答えします。
 携帯トイレにつきましては、長距離登山コースでのトイレ不足や登山者の増加への対応としまして、知床や、あるいは屋久島などで、利用の取り組みがなされております。また、霧島連山などでは、環境省、県、地元市町村等によりまして、社会実験が行われていると聞いております。
 本県の山岳地域におきましては、相当数の山小屋トイレが設置されておりまして、多少、状況が異なりますが、こうした他地域での社会実験等の取り組みを参考にしまして、本県山岳地域の利用状況や利用者のニーズ等を見きわめる中で、携帯トイレの活用につきまして、その回収等の課題も含めまして、今後、研究してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
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◯議長(武川 勉君)仁ノ平尚子さん。
      (仁ノ平尚子君登壇)
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◯仁ノ平尚子君 ぜひ研究、御検討、よろしくお願いいたします。
 最後に、自殺防止を目指したうつ病対策の推進について伺います。
 自殺が減らないですね。ついさきごろ、昨年度の自殺者の統計が発表されましたが、我が国の自殺者は、昨年度までで、十二年連続して三万人を超えております。
 そこで伺います。本県在住者のここ十二年の自殺者数の推移について伺います。
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◯議長(武川 勉君)福祉保健部長、古屋博敏君。
      (福祉保健部長 古屋博敏君登壇)
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◯福祉保健部長(古屋博敏君)ただいまの御質問にお答え申し上げます。
 厚生労働省の人口動態統計によりますと、本県に住所地のある方の自殺者数でありますけれども、平成十年には二百十一人となりました。それ以降、十二年連続して二百人を超えて推移をしております。
 この間で、最も自殺者数が多かったのは平成十八年の二百四十八人で、直近の平成二十一年では二百二十二人となっております。
 以上でございます。
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◯議長(武川 勉君)仁ノ平尚子さん。
      (仁ノ平尚子君登壇)
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◯仁ノ平尚子君 残念ながら、十二年連続、本県では二百人を超える方が毎年、自殺でお亡くなりになっているとのことであります。十二年で約二千五百人程度と思っていいんですかね。
 ということは、自殺未遂者は自殺者の約十倍と言われていますので、本県での自殺未遂者は約二万五千人。そして、自殺で亡くなられた方のお子さん、親御さん、知人など、自殺されてしまった方の周辺を少なく見積もって五人としましても、自殺者の五倍で、一万二千五百人、十人であれば、二万五千人の方が本県の中で自殺問題で苦しんでいる方々であります。大変な数字だと思って、愕然といたします。
 さて、その中で、うつ病が原因の自殺者はどれほどでしょう。
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◯議長(武川 勉君)福祉保健部長、古屋博敏君。
      (福祉保健部長 古屋博敏君登壇)
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◯福祉保健部長(古屋博敏君)ただいまの御質問にお答えします。
 自殺原因を分析しました統計としましては、山梨県警察本部の自殺統計がございます。これによりますと、平成二十一年の本県での自殺者で、原因や動機が特定されている人のうち二四・八%が、うつ病が原因でございまして、最も割合が高い自殺原因となっております。
 以上でございます。
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◯議長(武川 勉君)仁ノ平尚子さん。
      (仁ノ平尚子君登壇)
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◯仁ノ平尚子君 二四・八%、約四分の一がうつ病ですかね。もちろん、いろいろな原因が重複していることも承知しておりますし、うつ病があって、多重債務の悩みがあったり、家族問題があったりと、重複していることは承知しておりますが、うつ病は約四分の一と。
 私はこのように考えます。自殺予防にとって大切なことは、知事さんがよくおっしゃる暮らしやすさ日本一へのたゆまぬ日々の努力、それが第一だと思っています。よい行政、よい政治、よい議会、それが自殺予防の根本だと私は思いますが、それともう一つ、自殺者が毎年三万人を超えているという緊急事態にあっては、相談体制の充実や、自殺の名所と呼ばれるところでの水際の声かけなどの防止も必要でしょう。それとともに、最近言われているのが、そろそろ日本の国も自殺予防に中長期的な展望を持った取り組みが必要だよと指摘されています。それがうつ病対策です。
 本県のうつ病対策の現状と課題について問います。
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◯議長(武川 勉君)福祉保健部長、古屋博敏君。
      (福祉保健部長 古屋博敏君登壇)
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◯福祉保健部長(古屋博敏君)自殺予防としてのうつ病対策と、その課題というお尋ねでございます。
 うつ病予防対策といたしましては、心に悩みを持ったり、気分が落ち込んだり、そういった方々の相談に気軽に応じることができますよう、保健所や精神保健福祉センターに、こころの健康相談窓口を設けております。また、全国統一の電話番号によります「こころの健康相談統一ダイヤル」、この電話を設置して運用するなど、窓口の充実を図っております。
 また、住民に最も近いところで接する消防士、あるいはケアマネジャー等々がおりますけれども、こういった方々を対象としました研修会を開催しまして、うつ病の知識などの自殺予防に必要なノウハウを高める取り組みをしております。
 さらに、日ごろから地域で診療に当たっておりますかかりつけ医が、いち早くうつ病を発見することが大事でありますので、かかりつけ医を対象に、うつ病等の診断技術の向上を図る研修会を開催いたしまして、うつ状態にある人の専門機関への取り次ぎ、これを推進する等々の取り組みを行っております。
 自殺を図る方といいますのは、うつ病等の精神疾患に罹患している割合が高く、うつ状態になる人の早期発見、早期治療を図るための取り組み、そして県民への普及啓発、これらを一層強化していくことが、今後の課題であります。
 以上でございます。
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◯議長(武川 勉君)仁ノ平尚子さん。
      (仁ノ平尚子君登壇)
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◯仁ノ平尚子君 御答弁の最後に、県民への普及啓発というお言葉が今ありましたが、私は、そのとおりだと思っています。
 残念ながら、多くの県民の中には、うつ病への誤解、偏見があります。先ほどの子宮頸がんという病についての誤解や無関心と同じであります。うつ病も正しく理解されていません。
 うつ病というのは、一生涯で二〇%もの人がなる普通の病気です。ポピュラーな病気です。だれでもが、なる可能性があります。そして、治るのです。うつ病の薬も、特殊な目で見られますが、骨折のときのギブスのようなもので、特殊に考える必要がないと言われています。しかし、そのように県民は正しく理解しておりません。偏見や誤った対応で、うつ病の人を追い込んではいけません。
 先月二十二日、日本精神神経学会は、このような記者会見をいたしました。「うつ病について啓発に取り組むべき。そうすれば、自殺者の大幅減少につながる」と記者会見いたしました。
 毎年九月に自殺予防週間などもありますが、そのような機会をとらえて、うつ病理解を、県民がさらにうつ病を正しく理解する取り組みが、自殺者減につながると思います。御答弁をお願いします。
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◯議長(武川 勉君)知事、横内正明君。
      (知事 横内正明君登壇)
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◯知事(横内正明君)ただいま御指摘にありましたように、うつ病に対する県民の正しい知識を持ってもらうということが、自殺防止を図る上で大事なことだ、おっしゃるとおりだと思います。
 県としては、いろいろな方法で県民にうつ病に関する啓発というものをやっていきたいと思っております。例えば、九月に自殺予防週間がございますが、ことしは心の健康をテーマにして、うつ病の理解、そして身近な人の支えということを考えるシンポジウムを計画しておりますし、また、これは以前から行っていることでありますけれども、中小企業や介護施設などに講師が出かけていって説明をする出張メンタルヘルス講座を進めてまいります。また、県のホームページとかいろいろな広報紙、あるいはラジオスポットなどを通じまして、うつ病に関する心のケアというものに対して、県民に広くPRをしていきたいと考えております。
 さらに、今年度、地域自殺対策緊急強化事業というものが、国の基金を使いまして始まっておりまして、これは市町村にお願いをしているわけでありますが、いろいろな自殺対策の事業をやっていくわけでありますけれども、その一環として、例えばうつ病予防のリーフレットを配布するなど、心の健康増進を図る取り組みも、各市町村において行うことになっております。
 いろいろな方法をとりまして、うつ病というものに対する、県民に啓発をする活動を進めていきたいと思っております。
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◯仁ノ平尚子君 質問を終わります。ありがとうございました。
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◯議長(武川 勉君)これより仁ノ平尚子さんの一般質問に対する関連質問に入ります。
 この際申し上げます。関連質問についてはその冒頭に、関連する事項を具体的に発言願います。
 これより他会派の関連質問に入ります。安本美紀君。
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◯安本美紀君 子宮頸がん予防ワクチンの県費助成について、関連質問させていただきます。
 私は、この助成制度の創設につきましては、全国に先駆けての制度でありまして、知事のすばらしい英断として大変評価しております。
 昨年の五月だったと思いますけれども、私は、命を守るがん対策推進の署名を県民の方、十一万名の方からいただきましたけれども、その推進をされた方とともに、知事のところに署名を届けさせていただきました。今回、この子宮頸がん予防ワクチンの県費助成、マスコミで報道される中で、その署名に協力をくださった方からは、私たちの声を知事が聞いてくださったと、こういうふうに皆、喜んでいるところでございます。
 確かに、このワクチンだけで一〇〇%予防できないということは承知をしておりますけれども、子宮頸がんはマザーキラーと呼ばれておりまして、若い女性にとって、母親になる夢を奪うがんとして、大変恐れられているがんでございます。そして、御答弁の中にもあったと思いますけれども、今、がん対策について唯一の予防できるがん、こういうふうにも言われております。そして、検診とあわせて行われれば、ほとんど予防できると、こういうふうにも言われております。
 私は、知事が今回、全国的に都道府県としての助成措置もない中で、先駆けてこの助成制度、英断されたその知事の思いをお伺いをさせていただきたいと思います。
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◯議長(武川 勉君)知事、横内正明君。
      (知事 横内正明君登壇)
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◯知事(横内正明君)今回、この子宮頸がん予防ワクチンに対する県費助成を始めるということにしたことについての思いという御質問でありますけれども、既に議員がおっしゃったことに尽きるわけでありますが、若い、二十代、三十代の女性がかかるがんとしては、最も多いがんでありまして、若い女性がかかるがゆえに、また非常に悲惨なものだと思うわけであります。
 このワクチンを接種すれば、すべてではないとしても、七〇%はこれによって予防することができるということでありますから。しかも、そのワクチンが既に発売されている。それから、市町村によってはそれを既に助成しているところも、全国各地に発生しているということもございます。
 また、都道府県では東京都も、全市町村ということではありませんけれども、それを希望する市町村に対する助成措置というものはとっているということがありまして、全国的にこれを公費で助成していこうという流れができつつあると思っております。
 そうした中で、本県の場合には特に産婦人科学会、がん対策協議会、あるいは市町村の皆さんから、それから議員がおっしゃった団体の方々からも、大変に御熱心な御要望がございました。県としては、ぜひというものを受けて、これを実施しようと決断をしたということでございます。
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◯議長(武川 勉君)ほかに関連質問はありませんか。
      (「なし」と呼ぶ者あり)
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◯議長(武川 勉君)他会派の関連質問を打ち切ります。
 これをもって、仁ノ平尚子さんの一般質問を打ち切ります。
 暫時休憩いたします。

                                         午後一時四十九分休憩
      ───────────────────────────────────────
                                         午後二時九分再開議
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◯副議長(保延 実君)休憩前に引き続き会議を開きます。
 日程第二及び日程第三の議事を継続いたします。
 発言の通告により、土橋亨君に二十分の発言を許します。土橋亨君。
      (土橋 亨君登壇)(拍手)
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◯土橋 亨君 私は、県政一般について質問をさせていただきます。
 今月八日公表された日銀の山梨県金融経済概観によりますと、県内景気は、機械、半導体、電子部品の製造を中心に持ち直してはいるものの、個人消費は全体では依然として低調な状況であります。
 また、ギリシャ発の経済危機が今後、我が国、ひいては本県経済に及ぼす影響も予断を許さないところであり、今後も内外の景気の動向については十分注視していく必要があります。
 こうした中、横内知事は引き続き、本年度の県政最重要課題を経済・雇用対策ととらえ、特に中小企業の支援等に積極的に取り組んでおられることにつきましては、企業経営に携わってきた者の一人として、大変力強く感じているところであります。
 また、知事はフルーツ、ワイン、ジュエリーなど、本県の誇る特産品を国内外に向け、積極的にアピールされてきており、特に私も同行させていただいた昨年七月の香港、上海、また本年一月のロンドンにおけるトップセールスなど、精力的な活動が成果を上げてきております。
 私は、こうした知事の真摯な取り組みを高く評価するところであります。
 さて、本年五月に上海万国博覧会が開催しました。後ほど詳しくお聞きしたいと思いますが、知事はこうしたチャンスを逃さず、上海においても観光や県産農産物などのトップセールスを行う予定だと伺っております。
 こうした知事の内外での取り組みは、常に現場に出て、現場の声を真剣に聞くという知事の政治信条の発露の一つであり、私も強く共感を覚えるものであります。
 どうか、職員の皆さんも知事の意を十分理解し、現下の厳しい経済・財政状況の中で、県庁が真に県民の生活を守る砦となられることをお願いして、以下、質問に入ります。
 初めに、上海でのトップセールスについて伺います。
 昨年度、知事は、本県の観光PRと県産品販路拡大を図るため、香港の日系スーパーにおいて、富士の国やまなし観光物産フェアを開催するとともに、上海に観光経済交流拠点を設け、中国に重点化したセールス活動を実施してきました。
 その効果もあって、新型インフルエンザや世界的な景気低迷の影響を受けながらも、昨年の本県への外国人観光客数は着実に増加いたしました。
 少子高齢化により、国内市場が急速に縮小していく中、外国人観光客の誘致を初め、海外に向けた県産品の販路開拓は、今後の地域経済の活性化にますます欠かせないものとして期待されております。
 今年度も、引き続き上海でトップセールスを行うと聞いておりますが、具体的にはどのように実施していくのか、お伺いいたします。
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◯副議長(保延 実君)知事、横内正明君。
      (知事 横内正明君登壇)
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◯知事(横内正明君)ただいまは、御質問に先立ちまして、現場の声を真剣に聞く姿勢を評価いただきました。今後も、その心構えで県政の推進に全力で取り組んでまいりますので、御理解、御協力をお願い申し上げます。
 まず、上海トップセールスについての御質問でございますが、御承知のように万博は七千万人の入場者を見込んで、中国上海市で開催されております。この機会をとらえまして、八月上旬に上海市においてトップセールスを実施したいと考えております。
 具体的には、市内の中心部のショッピングストリートにおきまして、富士の国やまなし観光フェアというものを実施するということが第一点であります。第二点目として、上海のメディアを招きまして記者会見を行いまして、本県の観光あるいは物産のPRを行いたいと思っております。そして三点目といたしまして、現地のメディアあるいは旅行会社、流通業者、そういう方々に山梨を支援する組織をつくってもらいたいということで、今いろいろと運動をしているところでございまして、そういう支援組織としてやまなしサポーターズ倶楽部in上海というものを立ち上げて、そして、上海のそうした業者さんと県内業者とのネットワークをつくって、本県への観光客の誘客と県産品の輸出拡大を促していきたいと、そんなことを上海で行いたいと考えております。
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◯副議長(保延 実君)土橋亨君。
      (土橋 亨君登壇)
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◯土橋 亨君 ありがとうございました。観光立県やまなしを目指す山梨県にとって、すぐ隣の中国から大勢の方が来てくれて、その辺のところだけは上昇ムードだよということで、本当にありがたく思っております。ありがとうございます。
 続いて、精神障害をもつ人の施策の推進について伺います。
 先日、ある精神科病院を利用する精神障害をもつ人の家族会に招かれ、会員の皆様からいろいろなお話を聞く機会がありました。一番印象に残ったことは、今は我々親が健在で、年金や手帳、医療費の手続などの面倒を見てやることができるが、将来のことを考えると、自分の子供が地域社会で暮らしていけるのか、非常に不安であると切実に訴えていたことです。
 精神障害をもつ人が、住みなれた地域で安心して自立した生活が送れる社会の実現は、精神障害をもつ人や、その家族の皆様の切実な願いであります。
 しかしながら、現実には身体障害や知的障害と比べ、支援体制は依然、十分とは言えない状況が続いております。
 また、障害者自立支援法の施行により、精神障害をもつ人の相談、生活支援の窓口は市町村になりましたが、自治体間で相談支援の受け入れ態勢に格差が生じているのが現実です。
 そこで、県では、精神障害をもつ人が身近な地域で安心して生活が送れるよう、どのように取り組んでいかれるのかをお伺いいたします。
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◯副議長(保延 実君)知事、横内正明君。
      (知事 横内正明君登壇)
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◯知事(横内正明君)精神障害をもつ方の生活支援ということでございます。
 具体的には、医療や福祉サービスなどについての適切な情報提供ということと、いろいろな精神障害をもつ方のさまざまなニーズに対応して、きめ細かく相談に応ずる相談支援というものが重要でございます。そして、そういうものを担うのは、第一次的にはやはり窓口は市町村の職員でございますから、市町村の職員に対するスキルアップ研修を行っているところであります。また、市町村の職員では、なかなか対応が困難な事例も当然ございますので、そういう場合には、県の保健所の精神保健福祉相談員というのがございますけれども、この人々が技術的な助言を行うなどいたしまして、市町村へのサポートを行っております。
 また、精神障害をもつ方のうち、判断能力が不十分なために、さまざまな行政サービスを適切に受けられないという方々、また、家族による援助が困難な方々に対しましては、県が補助をいたしまして、社会福祉協議会が日常生活支援事業というものを実施しております。この事業は、年金の手続とか福祉のサービスの利用とか、あるいは預金の管理などを当人にかわって、社会福祉協議会が実施するものでございまして、その事業をして、精神障害をもつ方々に対する支援を行っているということであります。
 こんな取り組みを今後とも進めまして、精神障害をもつ方への支援体制を充実していきたいと考えております。
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◯副議長(保延 実君)土橋 亨君。
      (土橋 亨君登壇)
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◯土橋 亨君 ありがとうございます。一番心配していたところが、年金手帳の更新とかそういうところに、私たちがいなかったら、この子一人で行けるかなという悩みを持っていましたので、その辺の理解をしてもらう方法等をぜひよろしくお願いします。
 障害者自立支援法の施行により、身体、知的、精神の三障害の種別を超えて、福祉サービスが一元的に提供されることになりました。
 しかしながら、県内では電車やバスなどの公共交通機関の運賃割引制度については、精神障害だけがその適用を受けておりません。精神障害をもつ人の親御さんからは、病院や施設などに通う交通費の負担が重く、少しでも経済的な負担が軽減できるよう、他の障害者と同様に割引制度を利用できるようにしてほしいという声を聞いております。
 そこで、精神障害をもつ人の自立と社会参加を進めていくために、県として、こうした割引制度の拡大を促進していくことが必要だと考えますが、御所見を伺います。
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◯副議長(保延 実君)福祉保健部長、古屋博敏君。
      (福祉保健部長 古屋博敏君登壇)
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◯福祉保健部長(古屋博敏君)ただいまの御質問にお答え申し上げます。
 障害をもつ方の行動範囲を拡大しまして、自立と社会参加を促進する上で、公共交通機関の運賃割引は大変に有効であると考えております。
 現在、県内の公共交通機関につきましては、精神障害をもつ方は運賃割引の対象となっておりませんけれども、障害者自立支援法の趣旨からも、障害の種別にかかわらず、運賃割引など必要なサービスを受けられることが望ましいと考えております。
 運賃割引につきましては、交通事業者の自主的な判断に基づき実施されるものでありますので、今後、県といたしましても、精神障害をもつ方が運賃割引を受けられますよう、交通事業者等に対し、御理解を得るよう働きかけてまいります。
 以上でございます。
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◯副議長(保延 実君)土橋 亨君。
      (土橋 亨君登壇)
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◯土橋 亨君 ぜひよろしくお願いいたします。
 精神保健福祉の施策は、これまでの入院医療中心から地域生活中心とする方向にあります。精神障害のある人の社会復帰を促進し、その自立と社会経済活動への参加を進めていくためには、その障害特性から、通常の事業所に雇用されることが困難な方も多く、社会経済生活への適応能力を高めるため、訓練が必要であると考えます。
 そこで、精神障害をもつ人の地域移行を促進していくため、県としてどのような取り組みを行っているのか、お伺いします。
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◯副議長(保延 実君)福祉保健部長、古屋博敏君。
      (福祉保健部長 古屋博敏君登壇)
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◯福祉保健部長(古屋博敏君)ただいまの御質問にお答えいたします。
 県では、議員御指摘のとおり、精神障害をもつ方の社会での適応能力を高めることが大切でありますので、精神障害をもつ方に理解と熱意のある事業者の協力を得まして、一定期間の就労を通じて、対人能力や仕事に対する持久力などを高める訓練を行います精神障害者社会適応訓練事業を行っております。
 また、精神科病院を退院する方の地域生活への移行を推進するため、県内四圏域に市町村、精神科病院、福祉サービス事業者などで構成をいたします自立促進支援協議会を設置いたしまして、この協議会に配置された地域移行推進員等により、退院やその後の生活を戸別に支援するとともに、専門家によります支援会議を開催しまして、困難事例の解決に向けた調整などを行っております。
 今後とも、市町村や関係者と連携をいたしまして、精神障害をもつ方が安心して地域で社会の一員として生活できますよう、支援をしてまいります。
 以上でございます。
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◯副議長(保延 実君)土橋 亨君。
      (土橋 亨君登壇)
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◯土橋 亨君 精神障害をもつ人の支援策につきましては、ぜひ、それらの制度が絵にかいたもちにならないよう、県や市町村、病院などの一層の連携を強くお願いいたします。
 続きまして、鳥獣害対策について伺います。
 最近、甲府市北部でツキノワグマの目撃情報が相次ぎ、市では防災無線などで注意を呼びかけているとの報道を何度か目にしました。付近にお住まいの方はさぞ心配されていることと思います。
 もちろん、ツキノワグマに罪はなく、自然環境の変化により、えさを求めて人里近くにあらわれてしまったのではないかと推察され、人間と野生動物との共生の大切さ、その難しさについて考えさせられました。
 こうした観点から幾つかお伺いいたします。
 まず、アライグマ対策についてお伺いします。
 一昨年七月、私の地元甲府市善光寺で、特定外来生物であるアライグマが目撃され、昨年は、甲府市内の民家の物置にすみつくなど、我々の身近なところで繁殖、定着している可能性があることがわかってきております。
 他県では、野生化したアライグマによる農産物への被害や人家にすみつく等の生活被害が現実に発生してきており、また、在来の野生動物や生態系への悪影響も生じているとのことです。
 また、アライグマは、一たび繁殖すれば急激に個体数がふえ、生息域が拡大することが懸念されることから、そうなる前に、一刻も早く対策をとらなければ、取り返しのつかないことになりかねません。
 埼玉県、神奈川県、千葉県では、外来生物法に基づき、アライグマ防除実施計画を策定、県内市町村や関係機関と連携を図りながら、計画的に被害対策を行っているとのことです。
 そこでまず、県内のアライグマ生息等の状況はどうなのか。また、今後、県としてどのような対策を進めていくべきと考えているか、お伺いします。
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◯副議長(保延 実君)森林環境部長、中楯幸雄君。
      (森林環境部長 中楯幸雄君登壇)
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◯森林環境部長(中楯幸雄君)ただいまの御質問にお答えをいたします。
 アライグマでありますが、甲府市、上野原市など十六の市町村で生息が確認され、目撃頭数は平成十九年度の三十七頭が、二十一年度には二倍以上の八十五頭に増加をしており、強い繁殖力を持つことから推察いたしますと、県内には相当数生息しているものと考えられるものであります。
 このため、昨年七月から、有識者や市町村関係者などによる県特定外来生物対策検討委員会で御論議いただき、農作物や生態系への被害を極力未然に防ぐための防除実施計画の素案を先般、取りまとめたところであります。
 今後、早期にこの計画を策定、公表し、市町村や関係団体と一体となり、アライグマの野外からの完全排除に向け、本年九月ころを目途に計画的な捕獲を開始してまいります。
 以上であります。
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◯副議長(保延 実君)土橋 亨君。
      (土橋 亨君登壇)
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◯土橋 亨君 アライグマのような特定外来生物対策も重要ですが、いわゆる在来生物であるニホンジカ、イノシシ、ニホンザルによる農林業被害も県内各地で深刻化しており、これらの対策も重要な課題であります。特にニホンジカについては、道路や鉄道に出没し、交通への影響や事故の発生が懸念されており、分布域は明らかに拡大しております。
 さらに、昨今では高山帯にまで侵出し、貴重な植物が消失しているとの報道も多く目にします。
 県では昨年度、市町村が実施する農林業被害の軽減を目的とする管理捕獲とあわせ、自然植生や山地保全を目的とする標高一千メートル以上の鳥獣保護区内で、管理捕獲も実施したと聞いておりますが、それらの成果はどうだったのかをお伺いします。
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◯副議長(保延 実君)森林環境部長、中楯幸雄君。
      (森林環境部長 中楯幸雄君登壇)
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◯森林環境部長(中楯幸雄君)ただいまの御質問にお答えします。
 ニホンジカの管理捕獲でございますが、平成十九年度に策定をいたしました特定鳥獣保護管理計画に沿って、昨年度は、市町村が里山などで行った捕獲と、県が実施した標高千メートル以上の鳥獣保護区での雌ジカを主とした捕獲とで、合わせて二千七百五十一頭を捕獲したところでございます。
 また、この管理捕獲に加えまして、十一月十五日から三月十五日が狩猟期になっておりますが、この間の実績が三千三百二十六頭という報告を受けておりますので、合わせますと六千七十七頭の捕獲がされたところであります。
 本年度も、市町村や県猟友会と連携を図りまして、管理捕獲については捕獲数二千九百頭を目標に、計画的な捕獲に努めてまいります。
 以上です。
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◯副議長(保延 実君)土橋 亨君。
      (土橋 亨君登壇)
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◯土橋 亨君 農林業被害を減少させるとともに、高山植物への影響や、森林の防災機能の低下を防ぐためには、ふえ過ぎたニホンジカの個体数調整をすることが大事です。
 個体数調整は、一年だけ目標頭数を捕獲すればいいのではなく、最低でも数年間は継続して実施していかなければならないと考えます。
 しかし、捕獲に従事する方々は高齢化するとともに、毎年減少してきていると聞きます。捕獲従事者数や技術レベルを確保するため、どのような対策を実施しているのか、お伺いいたします。
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◯副議長(保延 実君)知事、横内正明君。
      (知事 横内正明君登壇)
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◯知事(横内正明君)鳥獣捕獲に必要な狩猟免許の保有者は、年々減少傾向にありまして、平成元年に対しまして平成二十年は二七%減少しているという状況であります。
 このため、狩猟免許試験をできるだけ受けやすくするということが大事だと考えておりまして、具体的には、従来は平日に実施しておりました狩猟免許試験を休日にも実施するということとか、あるいは、わな猟免許につきましては、従来八月に行っておりましたが、これに加えて、農閑期の一月にも試験を行うというようなことをいたしまして、これは今年度からでありますけれども、できるだけ狩猟免許試験を受けやすいような環境づくりに、県の猟友会の協力を得て、取り組んでまいりたいと考えております。
 また、捕獲を安全で効率的に行っていくためには、何といってもやはり、しっかりとした知識と高度な技術を持っていただくことが大事でございますし、また、この捕獲従事者相互の緊密な連携協力体制というものが必要でありますので、常に研修を受けていただいて、その技術を高めていただかなければならないと思っております。そういうことで、県の猟友会が実施しております捕獲技術向上のための研修会に対して、県として助成を行っているところでございます。
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◯副議長(保延 実君)土橋 亨君。
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◯土橋 亨君 現在、中山間地域を中心に、県内の至るところで耕作放棄地が散見されます。
 原因といたしましては、担い手の高齢化、また労働力不足とともに、野生鳥獣によるたび重なる被害により、耕作を続けられなくなっていることも十分、考えられますので、引き続き一層の対策をお願いいたします。
 次に、県立射撃場の移転整備について伺います。
 先ほど鳥獣害対策の答弁の中で、森林環境部として、猟友会と連携を図りながらニホンジカなどの捕獲を実施するほか、猟友会が実施する捕獲技術向上の研修会へ助成を行っているとのことであります。
 猟友会による捕獲は、野生鳥獣の被害対策として最も即効性があると思われ、被害軽減に私も大いに期待しているところであります。
 さて私は、この二月議会でも、射撃場の移転整備について予算計上の見送りの経緯などについて質問いたしました。
 そして、県が事業を一時休止して、コスト削減方法等を検討することにより、当初予定していた平成二十三年度中という完成時期のおくれは避けられないという見解を伺いました。
 先ほども申し上げましたが、鳥獣害対策が喫緊の課題である中で、猟友会の方たちの猟期前の練習に支障が生じていることなどにつきまして、大変憂慮しているところであります。
 また、射撃場は、競技スポーツとして、クレー射撃の大会や練習の場としても使われるものであり、関係団体の方々にも、大会の開催を取りやめたり、遠方の別の場所で実施しなければならないなどの影響も出ております。
 こうした状況を踏まえ、県における現在の検討状況と今後の見通しについて、お伺いします。
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◯副議長(保延 実君)教育長、松土清君。
      (教育長 松土 清君登壇)
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◯教育長(松土 清君)ただいまの御質問にお答えします。
 韮崎射撃場につきまして、昨年七月末以降、閉鎖しているところでございまして、関係団体や一般利用者の皆様には大変御不便をおかけしております。
 県立射撃場のコスト削減方策等の検討状況につきましては、現在、庁内関係部局で構成する検討チームによりまして、現計画での規模を基本的な前提といたしまして、建築物の構造や材料の精査、排水計画の変更及び立ち木伐採費の節減の検討、駐車場等の附帯施設・設備の見直しなどを行っているところでございます。
 今後、八月末を目途に検討結果を取りまとめられるよう、作業を進めてまいります。
 以上でございます。
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◯副議長(保延 実君)土橋 亨君。
      (土橋 亨君登壇)
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◯土橋 亨君 今回の射撃場の移転整備につきましては、当初、韮崎市穂坂地内へ移転計画があり、その後、建築費を抑制する意味で、現在の甲州市への移転計画に変更になったという経緯があるわけですが、最近、関係団体等を中心に、地域の方々も含めて、再度、韮崎市穂坂の旧計画地へ移転を要請する動きが活発化しているという話を聞いております。
 私も、現計画地でのコスト削減の検討を全く否定するものではありませんが、今後、余りにも期間を要するということであれば、旧計画地への移転要請についても、耳を傾ける必要があるものではないかと思いますが、御所見を伺います。
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◯副議長(保延 実君)教育長、松土清君。
      (教育長 松土 清君登壇)
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◯教育長(松土 清君)ただいまの御質問にお答えします。
 射撃場整備の必要性は十分に認識をしておりまして、利用者の皆様には大変御不便をおかけしていることも承知しております。
 整備計画地につきましては、現計画地での整備を基本とする考えに変わりはない状況でございまして、現在、コスト削減方策等の検討を鋭意進めているところでございます。
 以上でございます。
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◯副議長(保延 実君)土橋 亨君。
      (土橋 亨君登壇)
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◯土橋 亨君 この問題を整理しますと、県は当初、韮崎市穂坂で移転整備を進めることとして、平成十五年度に多額の経費をかけ設計委託を行い、その設計に基づいて、事業費を約三十億円程度と見積もり、事業に着手する予定でした。
 ところが平成十九年度になり、甲州市では事業費は半分程度で建築できるということで、移転先が変更されました。
 当時、韮崎市では、穂坂地区の整備に前向きであったと聞いていますが、そうした中で、穂坂でコスト削減の検討もしないで、どうして性急に移転先を変更したのか、唐突に感じた思いがあります。
 その後、平成二十一年度に至って、新たな防災施設等の強化のため工事費が約七億円ふえ、総事業費は二十三億円になることが見込まれることになり、コスト削減の検討のため、現在、事業をストップしている状況であります。
 当初の穂坂地区であれば、冬期間の五カ月間は隣の長野県から利用者が、地域の射撃場が閉鎖になるために、大勢来てくれることが期待できることや、現時点においても、地元猟友会等で移転を求める動きがあるなどを見ると、改めて、穂坂地区での移転整備を前提としたコスト削減も、十分、検討に値すると思います。
 いずれにしましても、県立射撃場の整備がストップしている現状では、鳥獣害対策や競技スポーツ振興に貢献する射撃場の有用性、公共性を考えると、大きな問題であります。
 けさの新聞に、一昨年の農林水産物の鳥獣被害額は五億八千二百万円であったと、二〇〇五年から約四五・九%ふえていると書かれてありました。
 猟友会の皆様の技術向上のためにも、要望にこたえ、ぜひここに再度、一刻も早い整備に向けて、努力をお願いするものであります。
 次に、小瀬スポーツ公園周辺の道路整備について伺います。
 小瀬スポーツ公園は、昭和六十一年に開催されたかいじ国体の主会場として、陸上競技場、野球場、体育館、テニスコートが整備されました。
 その後も、武道館やアイスアリーナの新設、陸上競技場のスタンド増設などの施設整備が行われ、現在では年間六十万人を超える方々が施設を利用する県内スポーツの拠点であります。
 また、園内にはさまざまな花や木が植えられ、四季の変化が楽しめる公園として、県民にとって貴重な憩いの場として定着しております。
 こうした人気スポットである小瀬スポーツ公園では、桜祭りや県民の日、また特産品フェアなど、イベントも数多く開催されており、休日などは大変なにぎわいを見せております。
 しかし一方で、周辺の市道を含む道路整備のおくれにより、このようなイベントがある休日などに、慢性的な渋滞が発生していることも事実であります。
 特にヴァンフォーレ甲府の試合のある日などは、ドライバーのマナーの問題もありますが、路上駐車も多く、地域の農家が畑の入り口に無断駐車され、農作業に支障を来すことも多々あるという話も聞いております。
 また、小瀬スポーツ公園周辺の道路は、公園南部の小曲付近から甲府バイパスや旧石和方面へ抜け道となっており、朝晩の通勤時間帯に狭い道路を走り抜ける自動車に、通学する児童生徒たちが危険にさらされていることも大きな問題であります。
 特に、昨年三月に新山梨環状道路の南部区間が西下条ランプまで全線開通したことにより、小瀬スポーツ公園周辺の交通量が一段と増している状況にあり、このままでは、事故や災害時の緊急自動車の通行にも支障が生じることも懸念されるなど、地域住民の安心安全の確保という面で大変問題になっております。
 このような小瀬スポーツ公園周辺の道路環境の悪化に対し、県としてどのように取り組んでいるのか、お伺いします。
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◯副議長(保延 実君)県土整備部長、小池一男君。
      (県土整備部長 小池一男君登壇)
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◯県土整備部長(小池一男君)ただいまの御質問にお答えいたします。
 小瀬スポーツ公園周辺の道路環境の悪化に対する取り組みにつきましては、これまでもイベント主催者等に対し、必要に応じて輸送バスの運行や臨時駐車場の確保などの指導等を行ってきたところであります。
 また、朝夕の交通混雑等への対応につきましては、県道甲府精進湖線、中小河原地内で歩道設置に着手するとともに、国道百四十号井戸交差点などの改良事業を実施して、改善を図っております。
 さらに、抜本的な対策といたしまして、新山梨環状道路の東部区間の整備に向けて手続を進めております。
 今後も、イベント主催者等に対する指導を徹底いたしますとともに、周辺道路の安全性の確保等について、甲府市と連携する中で、必要な対策を講じるよう努めてまいりたいと思っています。
 以上でございます。
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◯副議長(保延 実君)土橋 亨君。
      (土橋 亨君登壇)
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◯土橋 亨君 抜本的な対策としては、環状道路東部区間の整備が必要とのことですが、地域の方々が苦しんでいる現状を考えると、喫緊の整備が望まれるところであります。
 そこで、現在の東部区間の整備の見通しについて伺います。
 また、東部区間のうち、西下条ランプから国道百四十号までを先行して整備することを検討できないのか、あわせて御所見を伺います。
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◯副議長(保延 実君)県土整備部長、小池一男君。
      (県土整備部長 小池一男君登壇)
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◯県土整備部長(小池一男君)ただいまの御質問にお答えいたします。
 本年二月に新山梨環状道路の北部区間のうち、甲府市桜井町から西側につきまして、都市計画素案が国より示されました。これを受けまして、東部区間につきましては現在、具体的なルートや構造を示した都市計画素案を作成しているところでございます。
 今後は、国や関係機関と調整いたしまして、早期の都市計画決定と、一日も早い事業化に向けて、積極的に取り組んでまいりたいと思っています。
 また、東部区間のうち、甲府市西下条町から国道百四十号までの間につきましては、周辺道路の混雑状況から、早期に整備すべき区間と考えておりますが、今後、こうしたことも踏まえまして、事業化に当たりましては、地域の御理解を得る中で、整備効果の高いところから、順次、着手してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
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◯副議長(保延 実君)土橋 亨君。
      (土橋 亨君登壇)
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◯土橋 亨君 ぜひよろしくお願いいたします。
 先日も、六日ですか、あの地区の二十人くらいの方々との集まりの中で、最近では、もうすれ違いもできない狭い道の中を、だんだんだんだん覚えてきて、そんなところまで思い切り走るようになってきてしまって、本当に困るというようなことを何人もの人が言っていました。
 ぜひよろしくお願いします。早期解決をお願いいたします。
 最後に、小瀬スポーツ公園が今後とも県民から一層親しまれ、活用されるとともに、県が甲府市などと連携する中で、周辺地域の道路環境の向上のために一層努力されることをお願いして、私の今回の質問を終わらせていただきます。
 御清聴ありがとうございました。
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◯副議長(保延 実君)これより土橋亨君の一般質問に対する関連質問に入ります。
 これより他会派の関連質問に入ります。
      (「なし」と呼ぶ者あり)
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◯副議長(保延 実君)他会派の関連質問を打ち切ります。
 これをもって土橋亨君の一般質問を打ち切ります。
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◯副議長(保延 実君)次に、議案の付託について申し上げます。
 ただいま議題となっております第六十一号議案ないし第七十号議案、承第一号議案ないし承第五号議案については、お手元に配付の議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
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 平成二十二年六月定例会
           付   託   表
  総務委員会
第六十一号  山梨県職員の退職手当に関する条例中改正の件
第六十二号  山梨県職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例中改正の件
第六十三号  山梨県職員の育児休業等に関する条例中改正の件
第六十五号  山梨県県税条例中改正の件
第六十八号  平成二十二年度山梨県一般会計補正予算第一条第一項歳入歳出予算の補正額及び歳入歳出予算の
       総額、同条第二項歳入各款及び歳出中総務委員会関係のもの並びに第二条継続費の補正
第六十九号  契約締結の件
第七十号   公立大学法人山梨県立大学の中期目標を定める件
承第一号   山梨県県税条例中改正の件
承第二号   山梨県過疎地域における県税の特別措置に関する条例中改正の件
承第四号   公立大学法人山梨県立大学が徴収する料金の上限の認可の件
  教育厚生委員会
第六十四号  山梨県国民健康保険広域化等支援基金条例及び山梨県後期高齢者医療財政安定化基金条例中改正
       の件
第六十七号  山梨県学校職員の勤務時間等に関する条例中改正の件
第六十八号  平成二十二年度山梨県一般会計補正予算第一条第二項歳出中教育厚生委員会関係のもの
承第三号   山梨県立学校授業料、入学料及び入学審査料条例中改正の件
承第五号   地方独立行政法人山梨県立病院機構中期計画の認可の件
  農政商工観光委員会
第六十八号  平成二十二年度山梨県一般会計補正予算第一条第二項歳出中農政商工観光委員会関係のもの
  土木森林環境委員会
第六十六号  山梨県都市公園条例中改正の件
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◯副議長(保延 実君)ただいま付託いたしました議案は、お手元に配付の委員会日程表により審査をお願いします。
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    委 員 会 日 程 表
┌─────────┬───────┬──────┬───────┬────────────────┐
│         │       │      │       │                │
│ 委 員 会 名 │ 月   日 │ 開会時刻 │ 委員会室名 │    備      考    │
│         │       │      │       │                │
├─────────┼───────┼──────┼───────┼────────────────┤
│         │ 六月十一日 │      │       │1) 警察 2) 知事政策、企画県民│
│総 務 委 員 会│       │ 午前十時 │第三委員会室 │                │
│         │ 六月十四日 │      │       │3) 総務、出納、人事、監査、議会│
├─────────┼───────┼──────┼───────┼────────────────┤
│         │ 六月十一日 │      │       │                │
│教育厚生委員会  │       │ 午前十時 │第四委員会室 │1) 福祉保健 2) 教育     │
│         │ 六月十四日 │      │       │                │
├─────────┼───────┼──────┼───────┼────────────────┤
│         │ 六月十一日 │      │       │1) 農政 2) 商工、労働委   │
│農政商工観光委員会│       │ 午前十時 │第二委員会室 │                │
│         │ 六月十四日 │      │       │3) 観光 4) 企業       │
├─────────┼───────┼──────┼───────┼────────────────┤
│         │ 六月十一日 │      │       │                │
│土木森林環境委員会│       │ 午前十時 │第一委員会室 │1) 県土整備 2) 森林環境   │
│         │ 六月十四日 │      │       │                │
└─────────┴───────┴──────┴───────┴────────────────┘
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◯副議長(保延 実君)次に、日程第四、議員提出議案、議第八号議案を議題といたします。
 お諮りいたします。本案については、会議規則第三十八条第三項の規定に基づき、提出者の説明及び委員会の付託はこれを省略することに御異議ありませんか。
      (「異議なし」と呼ぶ者あり)
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◯副議長(保延 実君)御異議なしと認めます。よって、提出者の説明及び委員会の付託はこれを省略することに決定いたします。
 これより議第八号議案について採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。
      (「異議なし」と呼ぶ者あり)
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◯副議長(保延 実君)御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 重ねてお諮りいたします。ただいま設置されました県出資法人調査特別委員会の委員の選任については、委員会条例第五条第一項の規定に基づき、深沢登志夫君、高野剛君、森屋宏君、渡辺英機君、浅川力三君、保延実、棚本邦由君、進藤純世さん、丹澤和平君、小越智子さん、以上十人の議員を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
      (「異議なし」と呼ぶ者あり)
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◯副議長(保延 実君)御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました十人の議員を県出資法人調査特別委員に選任することに決定いたしました。
 ただいま設置されました県出資法人調査特別委員会を、本日の会議終了後、第三委員会室において開きますので、御了承願います。
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◯副議長(保延 実君)次に、休会についてお諮りいたします。
 六月十一日、十四日及び十五日は、委員会等のため休会といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
      (「異議なし」と呼ぶ者あり)
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◯副議長(保延 実君)御異議なしと認めます。よって、休会についてはお諮りしたとおり決定いたしました。
 以上で本日の日程は全部終了いたしました。
 来る六月十六日、会議を開くこととし、本日はこれをもって散会いたします。
                                         午後二時五十一分散会