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福井県 大野市

平成22年  7月 定例会 07月20日−一般質問−02号




平成22年  7月 定例会 − 07月20日−一般質問−02号







平成22年  7月 定例会





       平成22年7月・第369回定例会 会議録(第2日)

平成22年7月20日(火)
午前10時  開議


1.議事日程
    第1.一般質問


2.出席議員(20名)
     1番   新 家  竹 雄 君    2番   前 田  政 美 君
     3番   谷 口  治 衛 君    4番   石 塚  淳 子 君
     5番   沢 田  国 夫 君    6番   藤 堂  勝 義 君
     7番   川 端  義 秀 君    8番   宮 澤  秀 樹 君
     9番   松 原  啓 治 君   10番   山 本  鐵 夫 君
    11番   島 口  敏 榮 君   12番   高 岡  和 行 君
    13番   松 田  信 子 君   14番   浦 井  智 治 君
    15番   本 田    章 君   16番   常 見  悦 郎 君
    17番   松 井  治 男 君   18番   畑 中  章 男 君
    19番   砂 子  三 郎 君   20番   榮    正 夫 君

3.説明のため出席した者
   市   長  岡 田  高 大 君    副 市 長  下 河  育 太 君

   教 育 長  松 田  公 二 君    秘 書 政策  江 波  庄 進 君
                        局   長

   市 民 福祉  藤 森    勉 君    産 業 経済  長谷川  雅 人 君
   部   長                部   長

   建 設 部長  堂 下  義 治 君    和泉支所長  石 田  光 義 君

   会計管理者  澤 田  みち代 君    教育委員会  宮 下  真 一 君
                        事 務 局長

   消 防 長  谷 口  利 和 君    建設部理事  下 村  直 人 君

   秘 書 課長  山 村  正 人 君    総 合 政策  田 中  雄一郎 君
                        課   長

   総 務 課長  羽 田  年 也 君    財 政 課長  巻 寄  富美男 君

   健 康 増進  木戸口  正 和 君    社 会 福祉  廣 瀬  吉 隆 君
   課   長                課   長

   産 業 政策  金 子  正 義 君    観 光 振興  中 山  継 男 君
   課   長                課   長

   建 設 課長  佐 子  重 夫 君    幹 線 道路  南    和 弘 君
                        課   長

   教 育 総務  島 田  健 一 君    文 化 課長  小 林  育 子 君
   課   長

   監 査 委員  四 方  一 人 君    消 防 本部  小 林    進 君
   事 務 局長                次   長

   財   政  加 藤  正 幸 君
   課 長 補佐

4.事務局職員出席者
   局   長  中 村  浩 一      次   長  鉱 崎  昭 治
   係   長  多 田  直 人      係   長  山 田  明 美

5.議事
(午前10時00分 開議)







○議長(砂子三郎君)

 これより本日の会議を開きます。

 本日の議事日程は一般質問のみでありますので、日程の配布を省略いたしましたからご了承願います。

 ここで、副市長、下河君から発言の申し出がありますので、これを許します。

 副市長、下河君。

 (副市長 下河育太君 登壇)



◎副市長(下河育太君)

 お許しをいただきまして一言ごあいさつを申し上げます。

 このたびは議員各位の格別なご高配を賜りまして、不詳私を副市長に選任することにつきましてご同意を賜り、心より厚くお礼を申し上げます。誠に身に余る光栄であり、同時に身の引き締まる思いがいたしております。これまでも諸先輩の副市長が職員としての経験を生かしながらお務めさせていただいた職務でありますが、浅学非才(せんがくひさい)のこの私に務まるかどうか不安を禁じ得ません。

 特に、岡田市長がこれまで積み上げてこられました「越前おおの総ブランド化」に向けた事業をさらに磨き上げ、その内容を拡充していくとともに、これからの大野市の基盤となる重要な事業を進めるという出発の年でもあります。併せて、地方行政を取り巻く情勢が大変厳しい中で、今後は基礎自治体に対して、従来にない役割を求めてくるものと思われております。

 今後のこのような重要な市政推進に当たりまして、私は市長の思いをしっかりと受け止め「越前おおの元気プラン」の推進と実現に向け、微力ではありますが全力を傾注してまいる覚悟でございます。

 どうか議員各位におかれましては、今後ともご指導・ご鞭撻(べんたつ)賜りますよう心よりお願い申し上げまして、甚だ簡単ではございますけど、お礼の言葉とさせていただきます。どうもありがとうございました。

 (拍手、拍手、拍手)



○議長(砂子三郎君)

 これより日程第1「一般質問」を行います。

 最初に、本田 章君の質問を許します。

 本田君。

 (15番 本田 章君 登壇)



◆15番(本田章君)

 おはようございます。新政会の本田 章でございます。

 岡田市長におかれましては、先の市長選挙におきまして、市民の大きな期待の中、再選を果たされ、心よりお喜びを申し上げます。

 定例会開会日には、2期目の市政運営に向けて自らの思いを熱く語られましたが、どうか健康には充分ご留意をいただきまして、引き続き強力なリーダーシップを発揮され、選挙公約として示されました「越前おおの元気プラン」が1日も早く達成されますことを、一市民として心よりご期待申し上げる次第でございます。

 それでは、去る15日に提出をさせていただきました一般質問通告書に従って質問をさせていただきます。

 まず始めに、市長選挙の自己総括についてであります。

 先の市長選挙は市民の大方の予想を翻し、告示3日前に相手候補が出馬表明するという、あまりにも唐突な選挙戦であったと私は感じています。その影響もあってか、投票率が57.40?と、大野市制施行後においては、昭和57年の49.28?に次ぐ2番目に低い投票率だったそうです。

 前任期4年間の実績を評価され、もう1期岡田市長に託そうと投じられた1万3,291票、相手候補が得た3,929票、その票の重みを真摯(しんし)に自己総括され、バランスが取れた市政運営を切に願うものであります。

 今後4年間、施策を推進するに当たっては市民の後押しが何よりの原動力であることを考えるとき、せっかく市民に与えられた権利を多くの市民が行使されず残念でなりません。岡田市長ご自身はこの選挙戦をどのように自己総括されておられるのかをお伺いいたします。

 次に、選挙公約で示された「越前おおの元気プラン」のうち、喫緊の重要施策についてであります。

 まず第五次大野市総合計画の策定についてであります。

 従来の総合計画は定期的に見直すものの、私から見た目では、現実から多少かけ離れた夢・空想の部分があったような気がしてなりません。第五次大野市総合計画の策定に当たっては、少子高齢化・人口減少の著しい大野市の現状を直視し、5年後、10年後の大野市の姿を市民の誰もが思い描き、理解のできる、現実性と危機感を併せ持つ計画に仕上げることが最も重要であると考えます。そうすることで市民が行政と連帯感を持ちながら、岡田市長が提唱する「市民力」「地域力」を醸成する一助となるのではないかと考えますが、理事者の基本的な考え方をお伺いしておきたいと思います。

 次に、新市庁舎の建設についてであります。

 築後48年が経過し老朽化した市庁舎を、市民が気軽に集い、憩い、学ぶことのできる機能を備え、市民目線に立ったサービスを提供できる庁舎として建て替えたいとのことで、今定例会に基本構想および基本計画の策定をするとして予算を計上されておられますが、13日の提案理由説明で「建設に向けては、行政サービスと市民の利便性を一層向上させていくことが最も大切であることから、保健・医療・福祉サービス拠点施設と隣接する形で整備を進めていくこととし、その機能の連携と整合性を十分検討していくとともに、庁舎周辺の整備計画も含め、平成25年度の工事着手を目指して鋭意取り組む」としていますが、片や保健・医療・福祉サービス拠点施設の整備については、昨年度完了した実施設計を基に多田記念大野有終会館を改修するという形で、本年度と来年度の2カ年の継続事業で整備したいとの説明でありましたが、ただ単に保健・医療・福祉サービスの拠点施設と新市庁舎を隣接して建設さえすれば、市民の利便性が向上するわけでも、その機能の連携と整合性が図れるものでもないと私は考えますが、現在、両施設の計画を持ちながら、提案理由で述べられたとおり、そのあたりの検討がいまだなされていないとするならば、基本的な大枠だけでも早期に検証の後、保健・医療・福祉サービス拠点施設の整備に着手することがいいのではないかと老婆心ながら考えますが、理事者はどのように考えておられるのかをお伺いいたします。併せて新市庁舎の完成予定時期はいつごろと考えておられるのかをお伺いいたします。

 以上であります。どうか質問の主旨をご理解いただきまして、再質問の必要のない答弁をご期待申し上げ、私の質問とさせていただきます。



○議長(砂子三郎君)

 本田君の質問に対する理事者の答弁を求めます。

 市長、岡田君。

 (市長 岡田高大君 登壇)



◎市長(岡田高大君)

 本田議員の質問にお答えさせていただきます。

 初めに「市長選挙の自己総括」についてお答えさせていただきます。

 6月6日に告示され、6月13日に執行されました今回の大野市長選挙におきまして、1万3,291人の市民の皆さまのご支持をいただき、第15代大野市長として当選の栄に浴することができました。私にとりましては誠に身に余る光栄であり、衷心よりお礼を申し上げる次第であります。

 さて、今回の市長選挙を省みての感想といたしましては、正直申し上げまして、候補者間での政策論争までには至らず、自己の政策を市民に示し、その信託を問う選挙であったと考えております。その結果、有効投票総数の8割近い市民の皆さんのご支持をいただき、再び市政を担わせていただくこととなりましたが、これは1期4年間で取り組んでまいりました各種施策を市民の皆さんが評価され、さらなる施策の展開にご期待いただけた結果であると考えております。

 こうしたことから、2期目に向けて意を強くすると同時に、改めてその責任の重さをかみしめているところであります。

 また一方で投票率が57.40?と、過去2番目に低い数字であったことは、選挙態勢を整えるのが遅くなったことにその一因はあろうかとは思いますが、政策を戦わせる白熱した選挙戦でなかったことや、一般的に住民の政治離れが進んでいるなどの要因があると考えております。ただ、政策実現のためには住民の信頼と支持は重要であり、政治に携わる者すべてにとりまして、投票率の低下に対する責任は重いと考えております。

 私は常々、市民の方々に政治に関心を持っていただき、市の施策や事業に積極的にかかわっていただきたいと願っており、住民自らが企画立案し、参加するという具体的な事業展開を図ることが必要であると考えております。このため、今回の選挙戦でも訴えさせていただきましたように、大野市を動かす原動力として「市民力」「地域力」を生かした市民総参加型の市政を推進することにより、政治への関心を高める一助になると考えております。また、ご支持いただけなかった票が一定量あったことは真摯に受け止め、1期目の施策の検証を行い、今後4年間の施策を展開してまいります。

 今回選挙戦となったことにより、個人演説会や選挙公報、公約集を通して、今後4年間に進めたい具体的な事業などを市民の皆さんに強くお示しすることができた上、街頭演説や個人演説会において、多くの市民の皆さんとじかに顔を合わせることで、さまざまなご意見を伺うことができました。ご意見の中には、これまでの施策への支持や今後の施策に対する期待ばかりではなく、将来に対する不安や閉塞(へいそく)感を訴える生の声もあり、こういう声を真摯に受け止め、今後の政治活動の中で解決すべく、努力してまいる所存であります。

 また1期目を終えての率直な感想は、与えられた4年間という期間は長いようで非常に短く、市長就任前にやろうと考えていたことのうち限られたものしかできず、政治というものの難しさを痛感したというのが今の偽らざる気持ちであります。

 こうした現実を踏まえ、引き続きスピード感を持って対処するとともに、事業における各工程に十分な検証を行い、スムーズな事業推進を心掛けたいと考えております。また選挙公約でお示しさせていただきました各種事業につきましては、選挙中に訴えさせていただいた「元気なまち、住んでよかったと実感できるまち、子や孫に誇れるまち、心豊かな教育のまち」の実現のため、住民の皆さんの「市民力」「地域力」、そしてそれをサポートする「行政力」による越前おおののまちづくりを目指してまいりますので、議員各位のお力添えを切にお願いするものであります。

 次に「第五次大野市総合計画の策定」についてお答えいたします。

 本市では、これまでも本会議などでご説明をさせていただいておりますとおり、昨年度と本年度の2カ年をかけて、第五次大野市総合計画の策定を進めております。本年度の作業に当たっては、広く意見をいただくため、市内の各界・各層から委員として参画していただき、これに市の各課の課長補佐あるいは係長の職員も加わる形で策定幹事会を立ち上げ、これまでに3回の会議を重ね、現在、基本構想案の策定作業を進めているところであります。

 この基本構想案の中には、10年後の市の将来像や人口の見通し、基本目標などを盛り込む予定をしておりますが、これまでに経験したことがない人口減少時代の到来や長引く経済状況の低迷、財源確保の不透明さ、地域主権への対応など、各自治体が厳しい状況にある中、生き残りをかけて切磋琢磨(せっさたくま)している現実を認識し、これらを直視した構想とする必要があります。

 一方で10年後の大野を考えるとき、中部縦貫自動車道や国道158号の整備に伴う交流人口の拡大や、人、歴史、文化、伝統、自然環境、食など、大野の魅力の活用による元気な大野の実現を目指したいと考えております。そのためには、最も重点的に取り組む必要があると考え、このたびの私の選挙公約にも掲げております「市民力」と「地域力」を生かした市民総参加型の市政の推進を念頭に置いて、10年後の本市のあるべき姿を基本構想に盛り込み、市民の皆さまにお示しすることといたしております。

 今後は、策定作業の節目におきまして、議員全員協議会などの機会をお借りし、議員の皆さまにも説明をさせていただき、ご意見をいただきながら、最終的には12月の市議会定例会で、総合計画の全体案をお示しさせていただきたいと考えております。

 続きまして「新市庁舎の建設」についてお答えいたします。

 現在の庁舎は昭和37年に建設され、すでに48年が経過し、これまで大規模改修や別館の建設などを行ってまいりましたが、近年では老朽化が著しく、本体構造上の劣化や耐震性の問題が懸念されており、市民の財産や生命を守る防災拠点としての機能にも支障を来す恐れが生じております。またユニバーサルデザインにも適応できておらず、加えて多様化・複雑化する市民ニーズに応えるための行政事務が増加しており、事務のスペースや会議室が不足しているのが実情であります。

 このため、私は先の市長選挙を通じ、取り組むべき喫緊の重要施策の1つとして市役所新庁舎の建設を掲げ、市民が気軽に集い、憩い、学ぶことができる機能を備え、市民目線に立ったサービスを提供できる庁舎として建て替えすることを訴えてきたところであります。また市民が気軽に集い、憩い、学ぶことができる庁舎を実現するためには、新庁舎の建設は保健・医療・福祉サービス拠点施設や有終会館に隣接した形で整備し、一体的な管理運営と連携強化を行うことにより、最も望ましいものになると考えております。

 しかしながら、本田議員ご指摘のとおり、施設が隣接するだけで市民の利便性が向上するものではなく、両施設の機能連携や整合性につきまして十分な検討が必要であると考えております。

 平成20年度に策定いたしました保健・医療・福祉サービス拠点施設整備基本計画では、拠点施設と市庁舎の連携と一体性の確保に努めることを管理運営の基本方針とし、庁舎建設の検討を進めるに当たっては、拠点施設との連携が維持・強化されるよう配慮して整備することとしております。さらに現在、拠点施設において質の高いサービスが提供できるよう、具体的な運営等実施計画の取りまとめを進めており、新庁舎建設に当たりましても拠点施設との連携のしやすさを考慮し、ハード面だけではなくソフト面でも機能配置や連携の在り方などについて検討と整理を行う考えであります。

 このため、新庁舎の設計に先立ち、本年度策定予定の庁舎の周辺整備を含めた基本構想におきまして、議会の皆さまのご意見も十分お聞きしながら、拠点施設に隣接して整備することの整合性や市民の利便性の向上を念頭に置いて、取りまとめを進めてまいりたいと考えております。

 新庁舎建設のスケジュールにつきましては、具体的には基本構想策定の段階で明らかにしてまいりたいと考えておりますが、現時点では平成23年度に基本設計を、24年度に実施設計を行い、建設工事は25年度に着工し、26年度末の完成を目指す2カ年の継続費事業とし、27年度以降に現庁舎を解体するとともに周辺整備に着手したいと考えております。



○議長(砂子三郎君)

 本田君。



◆15番(本田章君)

 終わります。



○議長(砂子三郎君)

 以上で本田 章君の質問を終結いたします。

 次に、谷口治衛君の質問を許します。

 谷口君。

 (3番 谷口治衛君 登壇)



◆3番(谷口治衛君)

 創造みらいの谷口です。質問通告書に従い一般質問をさせていただきます。

 以前よりその使われ方が問題となっていた官房機密費の話題がインターネット上などで話題になっているところでございますが、情報といった点では、昨年の政権交代以来、いろいろと変わる政府の動向を正確に把握することが今後ますます重要になると改めて考えさせられるものであります。さらに国の動向を注視すると同時に、当大野市においては地域の特色を生かした地に足のついた市政運営が肝要ではないかとの視点から以下の質問をさせていただきます。

 まず国と地方の関係についてであります。

 昨年の政権交代以来、政府は、国と地方の関係の見直しをこれまで以上に加速させるとの発言が出ております。先般、地域主権戦略大綱が閣議決定され、それによれば、基礎自治体の重視や地方公共団体の自由度の拡大といった概念が示されております。しかし見方を変えれば、地方への役割の押し付けといった見方もできます。まだ閣議決定の段階であり、今後、地方行政にどのような影響が及ぼされるかは未知の部分も多くありますが、いずれにせよこの先、国と地方の関係が大きく変わる可能性があるとともに、市政運営の仕方では自治体間で大きな差がつくことも考えられます。

 大野市としてはどのような影響が考えられ、またどのように市政運営をしていくつもりであるのか、お聞かせ願います。

 次に「市民力」「地域力」の向上への取り組みについてお聞きします。

 岡田市長は、2期目における市政の重要ポイントとして「市民力」「地域力」の向上を挙げておられます。国・地方とも厳しい財政状況の下、何でも行政に頼るのではなく、市民自らが考え、自分たちのまちは自分たちでつくり上げていくといった気構えが必要不可欠の時代となってきております。しかし、行政と市民がうまく役割分担をしながら協力してまちづくりを進める協働の考え方はまだしっかりと根付いてはいないように思います。NPO等の市民による団体に効率よく働いてもらう仕組みづくりも重要課題であると思っております。

 そこで、この「市民力」「地域力」向上のために、今後どのような施策を考えておられるのか、お聞かせください。

 最後に、中部縦貫自動車道および国道158号の整備状況についてお伺いいたします。

 中部縦貫自動車道は、今後の大野市の行方を左右する重要な道路であり、長期的な視野においても将来の大野市民のために達成しなければならない大きなハード事業だと考えられます。また国道158号は、県都福井市との間で通勤などの生活道路としても重要であり、その整備は長年にわたる大野市民の悲願でもあります。担当課長におかれましては、これらの大きな課題に大変なご努力をもって取り組んでいただいており、その奮闘ぶりには頭の下がる思いであります。この事業に対しては多くの大野市民も関心を寄せており、期待をもって工事の成り行きを見守っているところでございます。

 ここまでの進ちょく状況と今後の見通しについてお聞かせください。

 以上3項目の質問ですが、これからの大野市を考えていくための重要な質問と考えておりますので、よろしくご答弁のほどお願いいたします。



○議長(砂子三郎君)

 谷口君の質問に対する理事者の答弁を求めます。

 市長、岡田君。

 (市長 岡田高大君 登壇)



◎市長(岡田高大君)

 谷口議員のご質問にお答えさせていただきます。私からは、質問の1件目の「国と地方の関係」と2件目の「『市民力』『地域力』向上への取り組み」についてお答えさせていただきます。

 地域主権戦略大綱では、地域主権改革の全体像として、住民に身近な行政は、地方公共団体が自主的かつ総合的に広く担うようにするとともに、地域住民が自らの判断と責任において地域の諸課題に取り組むことができるようにするための改革と定義しております。

 そのために国が法令で地方自治体に対し、事務の実施や方法に制約を加えている義務付け・枠付けの見直しや条例制定権の拡大、基礎自治体への権限移譲、国の出先機関の原則廃止、ひも付き補助金の一括交付金化、地方税財源の充実・確保などについて、その考え方や方向性が示されており、住民にとってより身近である基礎自治体が、地域における行政の中心的な役割を担うものと位置付けております。

 この大綱の推進については、権限に見合う財源の確保がなされるのか、地方に財政負担を強いることにならないかなど、具体的にどのように進展していくのか明らかにされていないため、今後、注視していかなければならないと思っております。

 地域主権改革の推進によって、大野市政にどのような影響があるかにつきましては、これまで国の制約を受けて行われてきた地方の施策が、今後は地方主導で行うという部分が拡大されることになり、基礎自治体としての大野市の力量が一層問われるものと認識いたしております。

 次に「今後の市政運営の在り方」についてでありますが、今ほど申し上げましたように基礎自治体としての役割・責任が増加する中、市民参加型の市政の推進が不可欠であると考えております。

 そのためには、これまでの行政手法を転換していく発想が必要であり、常に市民目線に立った政策形成を考える職員の意識高揚と部局横断的に課題を解決する組織体制を強化することで「行政力」を高めることが重要であると考えております。

 続きまして「市民力」「地域力」向上への取り組みについて申し上げます。

 限られた財源の中で、これまで以上に行政サービスの質を高め、市民満足度を向上させるためには「市民力」「地域力」を高める新たな仕組みづくりが必要であると認識しております。このための具体的な施策といたしましては、自治会を含めた地域づくり団体への財政支援と、NPOなどの公益活動団体との協働事業の2つを考えております。

 まず1つ目の地域づくり団体への財政支援では、本定例会の補正予算に計上しております越前おおの地域づくり交付金事業により、市民の皆さまが自ら知恵を出し合い、自らの責任で地域の課題解決に当たるという気運の醸成を図ってまいる所存であります。この事業は、個人市民税の前年度決算額の約1?である1,406万円を総額の目安として、公民館単位の地域づくり団体に対し、交付金を補助率100?で交付するものでございます。対象となる事業は、地域づくりを推進するためのソフト・ハード事業全般とし、特段その使途を限定しないこととしております。

 これまでの補助事業のように細かい制約を設けないことや100?の補助率であることから、住民主体による柔軟な発想での事業展開がなされ、行政だけでは成し得ない満足度の高い地域づくりができるのではと期待しているところであります。

 2つ目のNPOなどの公益活動団体との協働事業では、関係団体・機関の代表、公募委員10人で構成する大野市市民協働推進委員会をこれまでに2回開催し、行政と団体との協働の在り方についてのガイドライン「市民協働指針」の策定に向けてご協議いただいているところであります。この協働指針においては、団体の立場・市の立場を明確にし、同じテーブルで話し合える場の創設や団体のネットワーク化を図っていくための情報の共有化の在り方などを示すこととしております。

 現在、庁内関係課による市民協働ワーキンググループを設置し、協働指針を策定するための基礎となる指針の骨子作成に向けた作業を行っております。

 このように、地域づくり団体への財政支援と公益活動団体との協働事業を有効に実施することにより「市民力」「地域力」を強化し、市民参加型の市政運営の実現を目指したいと考えている次第であります。

 ほかの質問につきましては、担当課からご答弁させていただきます。



○議長(砂子三郎君)

 幹線道路課長、南君。

 (幹線道路課長 南 和弘君 登壇)



◎幹線道路課長(南和弘君)

 私からは、議員ご質問の3件目「中部縦貫自動車道および国道158号の整備の進ちょく状況と今後の見通し」についてお答えいたします。

 最初に、中部縦貫自動車道の永平寺大野道路26.4??についてでありますが、本年度は79億2,000万円の予算が配分され、計画的に整備が進められております。勝山インターから大野インター間の7.8??につきましては、平成24年度の供用開始に向け、小矢戸トンネルをはじめ、3本のトンネル工事と大野インターの盛土工事などが進められているとともに、国道157号を越える中津川高架橋の上部工や小矢戸・太田地係の地盤改良工事が実施される予定となっております。

 また県をはじめ沿線市町では、平成28年度には福井インターから大野インター間の全線供用開始を強く要望していることから、本市といたしましても事業の推進が図られるよう、国など関係機関へ働き掛けてまいりたいと考えております。

 次に大野油坂道路についてでありますが、延長32??のうち、事業化された大野東インターから和泉インター間の約14??では、平成21年度までに平面測量および路線測量や、延長約5??の荒島トンネルと下山地係の九頭竜川橋の地質調査が完了しております。

 本年度は調査・設計費で1億5,000万円の予算が計上されており、残る3カ所のトンネルの地質調査や基本設計が行われると伺っております。また本年度の秋ごろには、事業化された区間の道路予備設計が完了し、地元と設計協議に入るとの見込みから、本市といたしましては早期に協議を終え、用地買収を行い、工事に着手するよう強く要望しているところであります。

 しかしながら、残る大野インターから大野東インター間および和泉インターから油坂峠間の約18??につきましては、いまだ事業化に至っておらず、現国道158号においてはこの1年間に、車の転落による死亡事故や衝突事故、雪崩による通行止めなど生命にかかわる事故や災害が発生しております。本市といたしましては実情を訴え、残る18??の早期事業化と工事着手が図られるよう、国および県へ働き掛けてまいりたいと考えております。

 次に国道158号についてでございます。去る4月18日に美山木ごころ文化ホールで、国道158号改修促進期成同盟会が開催しました整備促進大会は、議員各位ならびに市区長連合会などのご協力の下、福井・大野両市から500人を超える市民の方々が参加され、盛大に行われました。この場をお借りして厚くお礼申し上げます。大会で採択されました決議文は、福井・大野の両市長が5月7日に知事および県議会議長に提出し、1日も早く境寺・計石間の整備方針を示されるよう強く要望したところでございます。

 それでは整備状況について申し上げます。上新橋から境寺間の延長約3??のバイパス整備につきましては、平成23年度の完成を目指して整備が進められております。現在、足羽川や羽生川、間戸川に架かる橋梁の下部工事などが実施されており、織物工場付近でJR越美北線を越え、そば屋跡地において現国道と接続する予定となっております。本道路は大野市民にとりまして、日常生活や救急救命、災害支援など、まさに生活と命の道であることから、これまで以上に福井市との連携を強め、残る区間の1日も早い計画策定を県当局に働き掛けてまいります。

 中部縦貫自動車道大野油坂道路ならびに国道158号福井・大野間の早期整備は、大野市発展の最重要課題であることから、議員各位におかれましては、今後ともなお一層のご支援とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。



○議長(砂子三郎君)

 谷口君。



◆3番(谷口治衛君)

 もう少し聞かせていただこうと思うんですけれども、この地域主権戦略大綱なんですけど、かなり細部にわたって、地方自治体、末端自治体といいますか、基礎自治体に任せるようなことまで、今後の指針というのがいろいろ示されているわけなんですけども、市長、これをお読みになって率直にこういったことが将来できるっていうふうにお思いでしょうか。先ほど財政的な裏付けがまず大事ということでしたが、これだけ細かいことが地方で果たしてできるのか、率直なご意見をお聞かせ願いたいと思います。



○議長(砂子三郎君)

 市長、岡田君。



◎市長(岡田高大君)

 谷口議員ご指摘のとおりで、ずいぶん幅広く広げた形でホームページなんかにも出ているんですが、やっぱり心配なのは、そこまでできれば非常にいい部分があるんですけども。あれは政府として考えていることを示されたんですけども、裏付けがまったくないというのが非常に心配しているところで、裏付けといえば、いろんな法整備もあるでしょうし、それから財源的な裏打ちもあるでしょうし、そういったことがきちっとできた中でやれればなあという期待する部分と、また不安な部分もあるというのが率直な意見でございます。

 何よりもやっぱり国と地方の信頼関係といいますか、それがまずは必要なんだろうと思いますので、そのへんを国の方がしっかりと意思表示をしていただく中で、地方の意見を吸い上げて進めていただけたらな、そんなことを現在では感じております。



○議長(砂子三郎君)

 谷口君。



◆3番(谷口治衛君)

 逆に、地方に権限を移譲されるのであれば、こういう部分はぜひとも移譲してほしい、もちろん裏付けがあった場合ですけれども。これは大野市として国のいろんな補助というか、補助付きというか、いろんな制限なしにやってみたい部分であるというのがあったら少し。



○議長(砂子三郎君)

 市長、岡田君。



◎市長(岡田高大君)

 大野市としてはどうしてもやってみたい部分、それはいろんな部分であろうかと思いますけれども、やっぱり今の大野市の一般会計に占める割合なんかにしても、国からの交付金が占めている割合が非常に多いので、この交付金自体がどうなるのかも、今の国が示した地方主権の中にははっきりとは出てこない。地方にある程度財源は移行しますという程度のものであって、細かいことはないんですね。

 ですからやっぱり、こういう中山間地の地方都市における財源の確保がまずなければ、どの部分をやりたいという部分があってもですね、財源の問題で非常に足かせになる部分が出てくるだろうと思います。

ですから、今国で進められている地域主権ですか、それをやるために、やっぱりもう一度、われわれ地方行政なり地方議会の声もちゃんと聞いた中で、今後は進めていただきたいという意味でも、まず信頼関係をつくっていただければな、そんなことを願っている、現段階では率直にその気持ちでいっぱいです。



○議長(砂子三郎君)

 谷口君。



◆3番(谷口治衛君)

 財源の部分というのが一番大きな問題ではあると思うんですけれども、次に人の問題といいますか、これだけのことを地方でやるとなると、「市民力」「地域力」とともに「行政力」という部分も市長はおっしゃっていますけれども、これはある意味議員も含めて、今までとは違った方向で、今まで国から下りてきたものをそのまま審査して、ただ通すというのではなくて、かなり踏み込んだいろんな行政力であり、議会としてもいろんな提案力であったり、そういうものを持っていないと駄目だという。その部分だけをとれば非常に理想的というか、ある程度やっていかなければならないことだと思うんですけれども、人を育てるという面において、それは「行政力」であったり、最後には「市民力」までいくと思うんですけれども、そういう部分について少し何かありましたら。



○議長(砂子三郎君)

 市長、岡田君。



◎市長(岡田高大君)

 やっぱり冷静に見ますと、人口が減少していく時代なので「市民力」「地域力」を高める上でも、今ここで生活されている市民の方々に協力もしていただきたいという思いもありますけれども、やっぱり国の責任において、2つぐらい、この地域主権という流れの前提としてやっていただきたいのは、人口減少時代に入った日本の国でも、都市には人口が増えているんですね。ですから国において、人口が増加している都市部の人口を地域にもう1回振り分ける、そういったことをしっかりしていただきたいというのが1つ。そんな思いがありますし、もう1つには地域主権を掲げるが故に、これまで本来国がやらなければならなかった国力を高めるためのインフラ整備であったり、そういったものを地方に委ねられても、これはできるものではない。やっぱり国がやるべきことはしっかりとやった上で、次の地域主権というところに入っていただきたいというのが今の私の思いでございます。



○議長(砂子三郎君)

 谷口君。



◆3番(谷口治衛君)

 では次に「市民力」「地域力」の向上という点で。これは今の国が地方へ、財源であったり権限を移譲するのとある程度同じような意味合いも少し持ってきているかなと思うんです。市の中で行って、市民の方に自発的に考えてもらったり、協力してもらったりという部分も少しあると思うんですけれども、NPO等の団体とのネットワークであったり、そういった仕組みづくりなんですけれども、今、いろいろ会議を開いてやっておられると思うんですけれども。

 今はある程度、団体それぞれに自分たちの目的があって、その方向のために動いておられるわけですよね。そうすると、ネットワークをつくるに当たって、片方の団体は同じようなことをやっているんですけど全然意識付けが違うとか、そういった部分。これをある程度1つの方向へ一部分ぐらいは持っていってもらって、効率よくやってもらうという仕組みづくりが大事だと思うんですけれども、今、会議の中でいろいろとやられているとは思うんですけれども、一番ここらへんが難しくなるんじゃないかなと思うんですね、その意識の問題というのが。お金の問題は、ある程度支援するなり、そういうことはできるんですけれども、皆さんの意識付けをある程度そういうところへ持っていくためにはどういうことが必要だと考えておられますか。



○議長(砂子三郎君)

 副市長、下河君。



◎副市長(下河育太君)

 現在、NPOとの協働委員会ということでこれまで2回の会議も行ってきました。こうした中で、今議員にもおっしゃっていただいたように、それぞれの団体の設立目的も違う、活動内容も違うということで、そこには大きな相違がございます。これをいかにして同じ方向性にもっていくかということで議論を進めているわけですけれども、現段階では正直申し上げまして、現在10団体ほどのNPO団体があるわけですけれども、それぞれの中身がどのようなものであるかという相互理解をするための情報交換が主になっておりまして、今後はそういう情報交換を進めながら、また市が現在、課長補佐クラスでまとめております、こういう方向での事業もあるというようないろいろな提案もございますので、それらを織り交ぜながら、今後双方での意見交換、話し合いを進める中で方向性を見いだしていきたいと思っております。



○議長(砂子三郎君)

 谷口君。



◆3番(谷口治衛君)

 NPO団体同士のそういったネットワークはもちろん必要になってくると思うんですけれども、例えばNPO団体のような、ある程度特定の目的を持った団体と地域の自治区であったり、そういったところとの連携はまだ考えておられないんですか。



○議長(砂子三郎君)

 副市長、下河君。



◎副市長(下河育太君)

 そのことにつきましても、今後、NPOとの情報交換の中で進めていきたいと思いますし、本年、これから進めようとしています越前おおの地域づくり事業、これらの進ちょく状況も見合わせながら、またそれぞれと情報交換する中での協働できるところ、いわゆる点ですか、一緒にやっていける点とか、またそれぞれが特色あって双方が引っ張っていける点とかいろいろあろうかと思うんですが、その整理をさせていただきたいと思っております。



○議長(砂子三郎君)

 谷口君。



◆3番(谷口治衛君)

 次に中部縦貫自動車道ですけれども、課長の答弁で整備状況は大変よく分かりました。

 さらに市長も提案理由の中でも述べておられますけども、完成した後のビジョンというのが非常に大事になってくると思いますし、先日ファーストウッドですかね、あそこと仮契約までいったというのは大変喜ばしいことで、今後に期待を持てるところであるんですけれども、その会社においてもやはり中部縦貫自動車道を見据えて立地という部分を見せたということですけれども。

 その先を見据えて、これはすべてにかかってくると思うんですけれども、交流人口を増やすであったり、市民に活性を求める、道ができてそれから交流人口を増やす、そういった面にまた「市民力」を活用するという部分について、先の「市民力」「地域力」とも絡みがあるんですけども、そういう部分で何か思いがあったら。



○議長(砂子三郎君)

 市長、岡田君。



◎市長(岡田高大君)

 中部縦貫自動車道は決して大野市だけのものではございませんし、太平洋側と日本海側を貫く大きな骨、肋骨(ろっこつ)のような位置付けでもございますし、これにつきましては、国としても国益を考えたときの国力を高めるためのインフラ整備だと思います。

 議員おっしゃるように、この道路はおそらく今後10年から15年の間に大野油坂については供用してもらいたいという思いで、努めて要望等をしていきたいと思いますけども、供用できるまでに準備していくことを、私が1期目からですけれども「越前おおの総ブランド化」というキーワードで底上げですね、付加価値のある市に仕上げていきたいということで「越前おおの元気プラン」にまとめた中で進めさせていただきました。

 これを着実にやっていくことで、将来、供用開始後の大野市が、他市に例のない市全体として付加価値の高い市になっていればなということを願いながら今進めております。そうすることで、それこそ交流人口であったり、滞在人口、これが増えることによりまして、人口減少の負の部分を、その滞在人口や交流人口で賄っていけるようなそんなまちになればな、そんなことを願いつつ進めているところでざいますので、ぜひともそういった意味で、いろんな場面でそのお立場の中で、またご協力願えればな、そんなことを願っています。



○議長(砂子三郎君)

 谷口君。



◆3番(谷口治衛君)

 この道ができますとアクセスが良くなるという点で、もちろん近隣周辺のいろんなところからお客さんを呼び込んで交流人口を増やすということも考えられるんですけれども、今いろんな観光地では外国人ですね、例えば中国人であったり。空港からの便が良くなったから中国人のお客さんが一気に増えたとか、そういったこともあるんですけれども、日本のお客さんならある程度対応はできると思うんですね。ただ、もし言葉が分わからないお客さんにそういった対応をしようとすれば、ある程度の準備期間なんかも必要になってくると思うんですけれども、そういった交流人口の中に外国からのお客さんを呼び込むといったような思いというのは今はまだないでしょうかね。



○議長(砂子三郎君)

 副市長、下河君。



◎副市長(下河育太君)

 まずわれわれの目的としては、日本の国内の方にこの大野市に来ていただくという形の交流人口増をしていきたいと思いますけれども、並行して、各市でありますような外国人の方が日本国内の良さを見られて、現在ますます人口も増えていますし、観光日本ということで国も取り上げてやっていますので、こういう動きを注視しながら進めていきたいというふうに思っております。



○議長(砂子三郎君)

 谷口君。



◆3番(谷口治衛君)

 段階を踏みながら、ということだと思うんですけれども、ある意味、日本の中で大野市の特徴をアピールするというのは難しい部分もあるんじゃないかと思うんですね。というのは、よく似た地方都市というのは結構いろいろなところにあって、それぞれでいろいろな努力をされていますので、その中から突出するというのは。これは段階的に少しずつでも増やしていくということになると思うんですけれども、そういう意味では少し外国というところに向けて。

 地方都市というのはかなり珍しいという感覚があるというふうに聞いています。こういう田舎暮らしの何の変哲もない所がものすごく面白かったりするという、そういった意見を持った外国からのお客さんも結構いろんな所へ来ているという。地元では全然そんなことは思わなかった、何にもないと思っていた所が、ちょっとしたことが面白い。これはある意味日本の国内の人にとってもそういう部分はあるのかもしれませんけれども、これが外国の人なんかにとってはかなり際立ってそういうふうに見えるという部分も、観光のお客さんが増えている所ではそういった話もよく聞きますので、ぜひとも、ある程度長いスパンはかかるかもしれませんけれども、この道ができてアクセスが良くなった時のことを踏まえて、少しそういうところも準備していっていただきたいなと思うんですけども。

 これで質問を終わります。



○議長(砂子三郎君)

 以上で谷口治衛君の質問を終結いたします。

 会議の途中でありますが、暫時休憩いたします。



(午前10時52分 休憩)



(午後1時00分 再開)





○議長(砂子三郎君)

 休憩前に引き続き会議を開きます。

 次に、川端義秀君の質問を許します。

 川端君。

 (7番 川端義秀君 登壇)



◆7番(川端義秀君)

 清新会の川端義秀でございます。会派各位のご同意を得まして、一般質問をさせていただきます。

 第369回大野市議会定例会の一般質問に入ります前に一言お祝いとお礼を申し上げます。

 岡田市長におかれましては、先の大野市長選挙において、有効投票総数の8割近い市民の皆さんのご信任を得て、再度市政をご担当することになり、心からお祝いを申し上げます。これは、1期4年間に市長が「市民の生命と財産を守る」を政治の基本として取り組まれた数々の施策が市民の皆さまの理解を得たものであり「越前おおの元気プラン」が評価された結果であると考えます。市長が提案理由説明でも述べられたとおり、2期目に当たります取り組み「越前おおの総ブランド化」をキーワードとして、この「越前おおの元気プラン」を着実に推進してほしいと考えます。

 われわれ議員といたしましても、市長が言われる「市民力」「地域力」を生かした動きが市内の各地区で起こる手助けができるよう「議員力」を高め、市長の「行政力」とベクトルを合わせて、市政の進展のため努力をしたいと考えております。

 市長の職は本当に激務です。どうぞお体に気を配っていただき、これまで以上に活躍されることをお祈りいたします。

 また本会議場にはおられませんが、6月30日付けで副市長を退職された山本前副市長におかれましては、昭和42年に旧和泉村役場に採用以来36年間、和泉村職員として勤務され、その後和泉村助役、和泉村長、大野市特別参与を経て、平成19年4月に大野市副市長に就任されました。副市長として、3年3カ月の間、和泉地区における懸案事項の調整のほか、中心市街地の活性化や中部縦貫自動車道の早期整備促進などの懸案事項に取り組まれ、市長の良きパートナー、ブレーンとして岡田市長を支えてこられました。

 今回、健康上の理由ということで退職されたわけではございますが、本当にお疲れさまでした。お体をいたわっていただき、これからも一市民として、大野市政に対しご助言いただけたらと考えております。本当にありがとうございました。

 また先ほど、下河新副市長の就任あいさつがありましたが、副市長就任おめでとうございます。

 下河副市長におかれましては、昭和50年に大野市役所に採用以来、35年にわたり大野市職員として勤務され、総務課長、議会事務局長、総務部長等を歴任されました。特に、下河副市長の議会事務局長時代を知る私にとって、適切な助言や議会改革のための数々の提言は非常に的を得たものであり、副市長のお持ちになる能力や知識を、私は高く評価するものであります。

 これからは、その能力・知識をいかんなく発揮され、市長の良き女房役として、陰になり日なたになり市長を支えていただき、大野市民の福祉向上のためにご活躍されることをご期待申し上げます。

 それでは、去る14日に提出させていただいております通告書に従い質問をさせていただきます。午前中の本田議員と重複するところがありますが、よろしくお願いいたします。

 市長は、本議会の提案理由の説明において、2期目の市政運営に向けての所信の一端と実施すべき重点施策の取り組みについて述べられております。まず取り組むのが「越前おおの元気プラン」のより一層の推進を図ることであると述べられております。

 そこで最初に、魅力あふれる越前おおのをつくり上げるための市長の2期目の取り組みについてお伺いいたします。8割近い得票をいただき、市民の皆さまのご意見を伺う良い機会にもなったと述べられておりますが、市長選挙をどのように受け止めておられるのか、お伺いいたします。

 次に、市長は常にスピード感あふれる市政運営にまい進すると述べられております。国において政権交代の今、市長は現状を冷静に分析し、本市の将来の方向を見極めて決断し、ぶれないリーダーシップが求められているのではないかと思われます。そこで市長のリーダーシップについてお伺いいたします。

 次に、庁舎の建て替えとこれと一体となった庁舎周辺整備の取り組みについてお伺いいたします。

 岡田市長は2期目に向けた市長選挙におきまして、取り組むべき喫緊の重要施策として、老朽化した市庁舎を、市民が気軽に集い、憩い、学ぶことができる機能を備え、市民目線に立ったサービスが提供できる庁舎として建て替えを目指すことを示されました。その結果、市民の皆さまの圧倒的なご支持を得まして、新たに4年間市政を負託されたところであります。

 特に、当市において永年の課題・宿題でありながら、ややもすると避けられてきた、この庁舎整備に踏み込まれたことには、まずもって敬意を表するところであります。現在の庁舎は昭和37年に建設され、本年で築48年が経過しました。この間、施設の長寿命化を図るため大規模改修を行う中で、昭和57年には医師会館を買収して教育委員会を移転し、その後、平成元年の消防庁舎建設により、再度現庁舎に移転してきたと聞いているところでございます。平成に入ってからも、平成4年には老朽度調査を実施しており、この調査で構造体の局所的劣化や耐震性の問題が指摘されておりますが、改築までには踏み切れず、行政サービスの多様化に伴う絶対的な面積不足の解消や市民サービスの充実を図るために、庁舎1階の市民ロビーなどの改修、平成7年には別館を増築するなど数多くの対応策をとってきたと聞いているところであります。

 しかしながら根本的な解決策にはならず、近年には庁舎本体の老朽化の進行、耐震性の問題などの構造上の問題が顕在化し、併せて高齢者や障害者へのバリアフリーの対応など、庁舎の機能が十分果たせなくなってきていると思われます。

 こうした中で、多田記念大野有終会館を改修して、保健・医療・福祉サービス拠点施設の整備が進められることになり、この拠点施設と庁舎との機能連携を図りながら、庁舎建設・改築を進めていくために、今回の補正予算に庁舎建設基本計画策定に係る経費を計上されたことは、その着実な取り組みを進めていく第一歩として評価しているところであります。

 今後は、地方分権に伴う地方への事務移譲や高度情報社会のさらなる進展など、新たな時代変化も想定され、また市民ニーズも多様化し、かつ高度化することは必須であります。こうしたことに対応した庁舎機能の在り方、中心市街地活性化の一翼を担うまちづくりとしての取り組み、それに保健・医療・福祉拠点施設との連携、災害時の危機管理体制の構築などと数多くの課題がありますが、今後の庁舎建設をどのような方針で、どのような方向性でもって進めていくのか。併せて市民グラウンドを包括した庁舎周辺の整備も含めてどのように進めていくのかをお伺いいたします。

 以上であります。理事者の誠意ある答弁を求めて、私の一般質問といたします。



○議長(砂子三郎君)

 川端君の質問に対する理事者の答弁を求めます。

 市長、岡田君。

 (市長 岡田高大君 登壇)



◎市長(岡田高大君)

 川端議員のご質問にお答えさせていただきます。まず「市長の政治姿勢」についてお答えさせていただきます。

 初めに「魅力あふれる越前おおのをつくり上げるための2期目の取り組み」について申し上げます。私は、平成18年7月「市民の生命と財産を守る」を政治の基本として「元気なまち、住んでよかったと実感できるまち、子や孫に誇れるまち、豊かな教育のまちの実現のため、重点的に行うべき施策として「大野元気プラン」を掲げ、大野市長に就任させていただきました。

 市長に就任後、この「大野元気プラン」と第四次大野市総合計画後期基本計画との擦り合わせ行い、これを「越前おおの元気プラン」と定め、重点施策として位置付けて、計画実現に努力してまいりました。この越前おおの元気プランでは「人が元気」「産業が元気」「自然が元気」、そして「行財政改革」を柱として位置付け、人、歴史、文化、伝統、自然環境、食など、大野が誇る魅力ある素材のすべてを越前おおのブランドとし、この優れた素材を生かしたまちづくりを進めてまいりました。

 今回の選挙戦において、有効投票総数の8割近い市民の皆さんに、私の1期4年間の取り組みを評価いただき「再度4年任せる」という信任を与えていただきました。2期目に向けて意を強くすると同時に、責任の重さを痛感しているところであります。

 さて、私の2期目に向けての取り組みといたしましては「越前おおの総ブランド化」をキーワードとして、この4年間推し進めてまいりました「越前おおの元気プラン」をより一層推進することであります。そのため、まず本年度中に第五次大野市総合計画を策定し、大野市の今後10年間のまちづくりの方向を示したいと考えております。

 それでは「越前おおの元気プラン」の4本の柱に沿って、私が2期目に展開する各種施策を申し上げます。

 まず1本目の柱「人が元気」では、教育の充実に努めるとともに、少子化・高齢化対策をより一層推進するほか、災害に強い安全で安心なまちづくりを推進したいと考えております。具体的施策としては「市民力・地域力アップに向けた仕組みづくり」「明倫の心を大切にした家庭教育、学校教育、社会教育などの充実」「地域医療の推進」「保健・医療・福祉サービス拠点施設の整備」「子育て支援の充実」「高齢者の生きがいづくり」「交通弱者の足の確保」「自主防災組織の育成」「男女共同参画社会の推進」などに取り組んでまいります。

 これからの大野市を動かす原動力は、市民による地域の特性を生かした自主的な取り組みであり、阪谷地区の有機の里、矢地区の里山保全、和泉地区の花桃回廊、上丁地区のホタルの里づくりなどでその動きが出てきております。さらに今年から展開しております越前大野城築城430年祭が契機となり「市民力」「地域力」を生かした動きが、市内の各地区で起きることに期待をしているところであります。

 そのための地域振興支援策として、今定例会に1,436万円の補正をお願いしております越前おおの地域づくり交付金事業は、地域の活性化および地域コミュニティー再生のため、市民や地域が自ら企画立案する事業を支援する交付金制度を創設するものであります。次に、保健・医療・福祉サービス拠点施設の整備につきましては、今定例会に平成22年度・23年度の継続費として16億円弱をお願いしておりますが、この施設は大野有終会館の増改築を行い、市民の皆さんの健康、介護、子育てなどに対する相談や要望などの窓口になるとともに、ワンストップサービスのできる施設を整備するものであります。また将来的には、施設内に本市の総合的な地域医療の窓口としての機能を備えたいと考えております。

 次に2本目の柱「産業が元気」では、必要な社会資本整備をより一層進めるとともに、中心市街地の活性化や産業の振興、雇用機会の拡大に努めたいと考えております。具体的には「中部縦貫自動車道永平寺大野道路および大野油坂道路の整備促進」「国道158号奈良瀬・計石間の早期バイパス化」「越前おおのまるごと道の駅に向けた取り組み」「中心市街地の活性化」「越前おおの型農業の推進」「林業の活性化」「市民生活を守るための施設整備」「雇用機会の拡大」などにまい進してまいります。

 特に、大野市の発展と成長の鍵を握る中部縦貫自動車道大野油坂道路については、方向性が示され、予算化されたことに安心することなく、これまで以上に予算の獲得と積極的な事業展開を求め、あらゆる手段を尽くして中央への要望を進めてまいりたいと考えております。併せて、中部縦貫自動車道が供用開始されたときに立ち遅れることなく、付加価値の高いまちとなるよう、交流・滞在人口が増える受け皿づくりに努めたいと考えております。

 次に3本目の柱「自然が元気」では、先人から受け継いだ恵まれた自然環境を後世に伝えていくため、よりよい環境整備に努めていく所存であります。具体的な施策としては「自然環境の保全」「湧水の保全」「華のジュータン整備事業」などに取り組んでまいります。特に湧水の保全につきましては、大野の最も大切な財産である湧水を中心とした水環境を後世に残すため、湧水文化再生に向けた計画づくりを進め、推進すべき事業内容とその事業主体の明確化を図りながら諸施策を展開してまいります。

 4本目の柱は「行財政改革」でありますが、地方分権社会にふさわしい簡素で効率的な行政システムの確立と市民本位の開かれた行政運営を推進するため、財政の健全性確保に向けた取り組みを進めたいと考えております。併せて、市民サービスの向上を図る上で市職員の資質の向上が不可欠であり、行政力アップがこれまで以上に求められております。そのためには「職員力」「組織力」強化に努め、全体の奉仕者としての市職員の研さんを図ってまいります。

 また今年3月に策定いたしました第六次大野市行政改革大綱に基づき、行政改革を着実に実施するとともに行政評価による事務事業の見直しなどを行い、無駄を省いた行政運営に努めてまいります。

 これまで「越前おおの元気プラン」について申し上げてまいりましたが、これらの施策を着実に進めることで、全国に誇れる魅力ある越前おおのを目指してまいります。

 次に、本田議員のご質問にもお答えいたしましたとおり、今回選挙戦となったことにより、個人演説会や選挙公報、公約集を通して、今後4年間に進めたい具体的な事業などを市民の皆さんに強くお示しすることができた上、街頭演説や個人演説会において、多くの市民の皆さんとじかに顔を合わせることで、さまざまなご意見を伺うことができました。ご意見の中には、これまでの施策への支持や今後の施策に対する期待ばかりではなく、将来に対する不安や閉塞感を訴える生の声もあり、こういった声を真摯に受け止め、今後の政治活動の中で解決すべく努力してまいりたいと考えております。

 また市が今後取り組む多くの事業は、国との関係を切り離して考えることのできないものであり、あらゆる手段を尽くして予算獲保に奔走(ほんそう)する所存であります。

 今後とも、その方向性がぶれることなく強いリーダーシップを持って取り組んでまいる所存であります。

 次に「新庁舎と庁舎周辺整備」について、お答えいたします。

 まず「庁舎建設をどのような方針で、どのような方向性で進めていくのか」とのことでございますが、私が先の市長選挙を通じ訴えてまいりましたとおり、市民が気軽に集い、憩い、学ぶことができる機能を備えた庁舎とすることが挙げられます。この市民が気軽に集い、憩い、学ぶことができる機能につきましては、保健・医療・福祉サービス拠点施設や有終会館に隣接して建設し、これら施設の一体的な管理運営と連携強化を図ることにより実現できるものと考えております。

 また市民の目線に立った行政サービスの提供と市民の利便性の向上を図ることが大切でありますし、万一の災害時における防災拠点としての機能を強化することやユニバーサルデザイン化、ワンストップサービスの拡大、地球環境への負荷軽減につきましても重要であります。併せて事務所機能についても、地域主権の進展に伴い予想される事務量の増加や今後ますます多様化・高度化が予想されます市民ニーズにも対応するとともに、市民の誰もが利用しやすい庁舎整備とすることも重要であります。また整備に要する経費につきましては、本市の厳しい財政状況下での財源の確保と後年度負担についても十分考慮する必要があると考えております。

 次に「庁舎周辺の整備も含めてどのように進めていくのか」につきましてお答えいたします。今定例会に予算計上をお願いしております市庁舎建設基本計画策定事業におきまして、質の高い行政サービスの提供と市民の利便性向上のための庁舎整備に加え、庁舎周辺の一体的な整備につきましても十分検討し、基本構想を策定してまいりたいと考えております。

 本構想の策定に当たりましては、市民の各層の方々と市職員で構成する策定委員会を構築し、市民の皆さまの声を十分反映した施設整備を目指します。なお庁舎周辺の整備につきましては、現庁舎の跡地が中心となると想定され、具体的には災害時の避難場所や市民が憩い、集うことができる空間づくり、さらには将来の中部縦貫自動車道の整備などに伴う中心市街地の交流人口の拡大への対応などが考えられますが、これらにつきましても、基本構想の策定過程におきまして、議員各位にもご意見をいただきながら検討してまいる所存であります。



○議長(砂子三郎君)

 川端君。



◆7番(川端義秀君)

 ただ今は、質問に対して市長より事細かに答弁いただきまして、本当にありがとうございました。そこいうことで再質問する必要はないかなと思っているわけでございますが、1点だけ、市長におきまして、お願いと期待を申し上げることを述べさせていただきたいと思います。

 国政におきましては、各政党がマニフェストを提出し、それに向けて一生懸命取り組んでもらっているところでございます。しかしながら現政権の与党の幹部の皆さん方は、連日のようにお話がぶれておりまして、なかなかこれでは国民の皆さんの信用がいただけないというような気がしております。

 そこで岡田市長にお願いでございますが、先般の大野市長選におきましては、大野市民の皆さんが市長の1期4年間の実績を評価して再選信任されたわけでございますので、どうかひとつ、このビラにありますように「越前おおの元気プラン」、未来の子供たちのために「越前おおの元気プラン」、そして近々の重要施策でありますこの施策を、ぶれないでスピード感を持って実現していただくことを期待申し上げまして、私の一般質問を終わります。



○議長(砂子三郎君)

 以上で川端義秀君の質問を終結いたします。

 次に、榮 正夫君の質問を許します。

 榮君。

 (20番 榮 正夫君 登壇)



◆20番(榮正夫君)

 日本共産党の栄 正夫です。平成22年7月議会の一般質問を行います。

 3月議会からこの7月議会までの3カ月間に、地方政治を決める市長選挙、国政の二院制の1つである参議院議員選挙が行われました。この参院選挙で、日本共産党は4議席から3議席へと後退いたしました。自らの力不足を、日本共産党を応援くださった皆さま方に心からお礼とおわびを高いところからでありますが申し上げ、引き続き与えていただきました力で頑張りたいと考えています。

 質問の第1は、地域の再生・活性化についての質問であります。

 現代の経済社会はグローバル化が進み、地域そのものの存亡が危ぶまれる危機に劇的に陥ってきています。そこから「越前おおの元気プラン」の重点施策として「人が元気」「産業が元気」「自然が元気」「行財政改革」の4つの柱を掲げ、「越前おおの総ブランド化」をキーワードにして「越前おおの元気プラン」の推進を図りたいとしています。また「市民力」とか「地域力」アップに向けた仕組みづくりに、市民協働推進委員会を立ち上げて、行政と団体が対等の立場で手を組むためのガイドライン「協働指針」を作成するための調査研究を行っていると提案理由説明書で市長は述べています。

 「地域力」とか「市民力」とかをいうときに、地域とは何か、市民の力とは何を指すのか、説明が要るのでないかということを質問したいというふうに考えています。

 質問第2は、昨年12月議会でも質問しましたが、福井社会保険病院の存続についての質問です。

 独立行政法人地域医療機能推進機構法案は、先の国会で自民党とみんなの党が反対しましたが、衆議院は通過しました。鳩山首相の辞任でごたつき、参議院での審議が行われず廃案になりましたが、市長の提案理由書によると「本市としては、社会保険病院の廃止は地域医療に対する影響は極めて大きいものがあるものと考えており、参院選の結果などから推察いたしますと、その先行きは不透明な感もありますが、これからの法案の成り行きを見守ってまいる所存です」と結んで、傍観者的役割を決め込んでいるかに見えますが、その意図は何かを第1に質問します。

 また2つに、不透明な感もあるとのことですが、何が不透明にしているのか。

 3つ目には、市長の社会保険病院の存続に対する関心と熱意についても質問しておきたい。

 質問の第3は、築城430年祭について質問します。

 1つは、築城430年祭の事業を今年度1年限りの一過性のイベントで終わるのか、431年はどうなるのか。

 2つ目には、築城430年の歴史は為政者の視点からの歴史であり、人々の暮らしに視点を当てた歴史の堀り起こしが大切ではないか、ということを質問します。



○議長(砂子三郎君)

 榮君の質問に対する理事者の答弁を求めます。

 副市長、下河君。

 (副市長 下河育太君 登壇)



◎副市長(下河育太君)

 私からは、栄議員ご質問の「地域の再生・活性化について」の「『市民力』『地域力』『行政力』を高める理由、大野市の現状、解決すべき課題とその意義」についてお答えします。

 まず現状を申し上げますと、大野市におきましても核家族化の進展、生活スタイルや価値観の多様化などにより、地域における連帯感が薄れており、このことが地域の課題を地域で解決するという「地域力」を低下させる要因となっていると考えております。また行政におきましても、人口減少や長期の景気低迷による厳しい財政状況が続くと予想されているところであり、これからは自治会やNPOなどの公益活動団体と連携し、市民主体となった住みやすいまちをつくっていくことが必要であると思っております。

 そのためには、市と市民の皆さんとのそれぞれの役割を明確にした上で「市民力」「地域力」を高め、結果として住民サービスを向上させる新たな仕組みづくりが必要であると認識しているところであります。

 先ほどの谷口議員のご質問にもお答えいたしましたとおり、このような観点に立ち、本定例会の補正予算に計上いたしました越前おおの地域づくり交付金事業は、市民の皆さま自らが知恵を出し、自らの責任で課題解決に当たるという事業に対し、市が財政支援を行うことで、行政だけでは成し得ない満足度の高い地域づくりを目指すものであります。具体的には、個人市民税の前年度決算額の1?である1,406万円を総額の目安として、公民館単位の地域づくり団体に対し交付金を補助率100?で交付するもので、特段その使途を限定せず、ソフト・ハードの両面から住民主体の地域づくり事業を対象としたいと考えておりますので、柔軟な発想で事業展開が図れるのではと期待しているところでもあります。

 またNPOなどの公益活動団体との協働事業につきましては、これまで関係団体・機関の代表、公募委員10人で構成する大野市市民協働推進委員会を2回開催し、市と団体との協働の在り方についてのガイドライン「市民協働指針」の策定に向けてご審議いただいているところであります。また庁内組織といたしまして、関係課による市民協働ワーキンググループを設置し、現在、協働指針の基礎となります骨子の作成に向けた作業を行っております。

 地方分権・地域主権が進む中で、これからは基礎自治体としての力量が一層問われることとなることから、このような「市民力」「地域力」を高める仕組みに加え、さらなる職員の意識改革を喚起し、市民目線に立った政策形成ができるよう「行政力」を高め、住んでよかったと市民の皆さまに実感していただける大野市になるよう努力してまいる所存であります。

 その他の質問につきましては、各担当よりお答えさせていただきますので、よろしくお願いいたします。



○議長(砂子三郎君)

 市民福祉部長、藤森君。

 (市民福祉部長 藤森 勉君 登壇)



◎市民福祉部長(藤森勉君)

 私からは、ご質問の2件目「福井社会保険病院の存続」についてお答えいたします。

 全国の社会保険病院と厚生年金病院については、現在、独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構、いわゆるRFOにより運営されておりますが、RFOは本年9月末をもって設置期限が切れることになります。

 このため政府は先の通常国会で、RFOの存続期限を来年の3月末まで延長し、4月からは新たに設置する独立行政法人に移管するための独立行政法人地域医療機能推進機構法案の成立を目指しておりました。しかしながら首相交代のあおりを受け、成立を目前に参議院では実質審議できないまま、国会の閉会に伴い廃案となりました。

 また先の参議院議員選挙では、衆議院・参議院で多数派が異なる「ねじれ国会」となり、臨時国会の召集時期や今後の国会での法案審議の難航が予想されることなどから、法案成立の先行きが不透明な感も出てまいりました。

長妻厚生労働大臣は、7月13日の閣議後の記者会見で、独立行政法人地域医療機能推進機構法案について「最優先でお願いしたい。関係各方面と交渉している」と述べ、秋の臨時国会に再度法案を提出し、早期の成立を目指したいとの考えを示しており、今後、法案の成り行きを注視してまいりたいと考えております。

 福井社会保険病院は、本市にとりまして、地域の中核病院として、また地域医療の推進に果たすべき役割は大きいものがありますので、市といたしましては同法案に関する情報収集に努めるとともに、県や関係市町と連携を取りながら、機会あるごとにあらゆる関係機関を通じて、法案が成立するよう国に対し要望してまいりたいと考えております。



○議長(砂子三郎君)

 観光振興課長、中山君。

 (観光振興課長 中山継男君 登壇)



◎観光振興課長(中山継男君)

 私からは「越前大野城築城430年祭」についてお答えいたします。

 本市は、天正8年、金森長近公が亀山に越前大野城を築いて以来、城下町として発展を遂げてまいりましたが、近年、少子高齢化の進展とともに本市の人口は減少し、同時にまちなかの活気が薄れてきており、にぎわいの再生が大きな課題となっております。そこで本年、越前大野城が築城430年を迎えるに当たり、越前おおののさらなる飛躍を目指した歩みを踏み出すため、大野市中心市街地活性化基本計画の主要事業として、築城430年祭事業に取り組んでおります。

 築城430年祭では、越前おおのの歴史にまつわる魅力を再認識するため、そのメーンイベントとして開催する越前おおの魅力体感展示館において歴史紹介ゾーンを設けるほか、市主催事業として、越前と美濃を結ぶ街道の要所に築かれた越前大野城を切り口とした歴史博物館特別展や越前大野城フォーラムを開催いたします。また歴史ガイドブックや「成り立ちと幕末の大野藩DVD」により、人々の暮らしやまちづくりの様子などを紹介するとともに、越前おおのの偉人として、金森長近・尾崎琴洞・土井利忠をテーマにした資料を作成し、市内小学校に配布したところでもあります。

 今後は、築城430年祭が一過性の記念行事にならないよう、430年続いた碁盤の目の城下に広がる歴史を背景とした観光スポットを紹介する散策マップの作製などで全国に発信することにより、誘客拡大につなげ、にぎわいを創出してまいりたいと考えております。

 さらに築城430年祭終了後においても、実施した事業について、その内容や成果を評価し、来年度以降も実施可能なイベントは継続性を持たせ、新たな文化の創造や未来に続く「まちづくり」「人づくり」につなげるとともに、計画的かつ効果的にイベントを実施することにより、引き続き積極的に誘客を図ってまいりたいと考えております。



○議長(砂子三郎君)

 榮君。



◆20番(榮正夫君)

 それでは再質問を行います。全体の答弁としては、先ほどから市長が言っているように、市長選挙で1万3,291人の支持を得たというところから出発した答弁だというふうに思うんですね。

 問題はそうではなくて、出発点そのものは、地域というのは一体どう行政はとらえているのか。先ほども言っているけれども、まちなかが衰退していくとか、基幹産業であった農業も衰退するし、繊維産業もほとんど壊滅状態と、今大野市全体の地域がそういう状況になっているわけですね。そういう現実問題について、どう分析をし、そこからどういうふうに地域力を高めるという方針を出されるのかということを私は今度の質問の趣旨にしたんです。

 その点でいうと、先ほどの答弁は、まず1万3,291人の支持を市長はもらったと。ほとんどもらったので、そこから出発だと、こういう答弁で、答弁がどうしても食い違うわけですが。

 まず社会保険病院ですね、これは一体どうする予定なの。どういうふうに働き掛けていくの。要望するというのは分かるけど。



○議長(砂子三郎君)

 市民福祉部長、藤森君。



◎市民福祉部長(藤森勉君)

 経過につきましては、先ほど申し上げたとおりでございますけども、長妻厚生労働大臣が言っているように、厚労省の最優先課題ということで、次期国会に再度法案を提出するということでございますので、そういった情報につきましても、今後、収集に努めたいと思っていますし、今後、県あるいは関係市町とも連携を取る必要があれば、そういったところとも当然連携を強めながら働き掛けてまいりたいと考えております。



○議長(砂子三郎君)

 榮君。



◆20番(榮正夫君)

 それでちょっとお尋ねしますが、社会保険病院の現在の従業員数はどれだけか、押さえておられますか。



○議長(砂子三郎君)

 市民福祉部長、藤森君。



◎市民福祉部長(藤森勉君)

 先般の奥越の機能研究会での資料を基に報告させていただきます。2009年4月1日現在でちょっと古いかもしれませんけれど、職員数につきましては、病院と老健施設の2つがございまして、病院の方につきましては職員が267人、老健が47人の合計314人。その他、嘱託・パート等がございまして、合計では病院・老健施設を合わせまして455人となっております。



○議長(砂子三郎君)

 榮君。



◆20番(榮正夫君)

 ですから、こういう病院がもしなくなるということになればね、地域医療だけの問題じゃなくて、雇用という面からも深刻な問題でしょ。今、大野市はファーストウッドですか、この会社を誘致して100人ほどの雇用を期待しているわけでしょ。そういう現実的な行政が一方であってやね、そういう現実に対する施策というものをどういうふうにするという予定なのかを聞いているんです。

 ただ情報を収集するだけでは事足らないでしょ。先ほども言っているように、不透明とは何かと私は質問しているんですが、不透明だというけれども結果的にはですね、確かに反対した自民党とみんなの党は勝ったんですよ、参議院選で。しかし公明党はまだ反対するとは限ってないでしょ、参議院で。そういう情報から見て、どういうように判断しているの。



○議長(砂子三郎君)

 市長、岡田君。



◎市長(岡田高大君)

 榮議員のおっしゃることを聞き違いでしたら、またお叱りを受けるかも分かりませんけれども、社会保険病院については、とにかく存続をしてほしいということでこれまで随分活動もしてまいりましたし、また福井県市長会、北信越市長会、全国市長会からも社会保険病院、そして厚生年金病院の存続に向けての要望というものをしてくる中で、政権交代前は民営化ということで進んでおりましたが、舛添大臣も当時、民営化する中で地方としての病院が支える役割が非常に大きいものについては、また違う形での存続も考えていきたいという方向が出た後に政権交代がありまして、民営化よりももう1回国が責任を持ってやっていくんだということに今度の政権は変わられまして、RFOにつきましては3月まで猶予期間を延ばす中で、今後の仕組みづくりをしたいということになっていたわけで、何も手をこまねいて待っているのではなくて、いろんな動きをしてきたからこそ、今の社会保険病院、当奥越地区における、福井県の中における社会保険病院が残るような形の中で現在のところは推移しています。

 不透明な部分と申し上げますのは、国会の議論の中で、もう1回国営化に戻すことがいいのかという部分と、民営化に流れていく中でそういった医療機関を確保するということがいいのかという、そういう議論が今後国会の中では出るんだろうと思いますので、その不透明な部分をしっかりと注視していかないといけないのだろうということで申し上げていることであって、ただなくなることを不透明だとか、そういうとらえ方は一切しておりませんので、実際はやはり残していただくということで考えております。

 話はずれますけども、先般の参議院選挙後も、参議院議員に当選されました山崎先生にも、RFOの法が9月いっぱいで切れますので、とにかく期間延長をしっかりと臨時国会でしていただいて、その中で先ほど申し上げましたような公に戻すのか、民にいくのか、しっかりと議論した上で存続をしっかりしてほしいというようなご要望もさせていただいておりますので、何もしていないというような、そういったお話は当たってはおられないのではないかなと、そんなことを感じております。



○議長(砂子三郎君)

 榮君。



◆20番(榮正夫君)

 私は何もしていないと言うのではないですけど、市長は自民党を応援されたということをよく知っていますし、しかしその自民党は衆議院では反対したんだと。だけど山崎さんは反対していませんよ、参議院ですから。だからそういう意味では、ちゃんと山崎さんに働き掛けるというのも1つの方法ですし、そういうことをやっていただくということは非常にいいことだと思ってますよ。

 何もしてないということを言うんじゃないけども、社会保険病院を残す意欲というか、そのへんがどうなのかということを私は確認しておきたいということです。

 それから次に地域の問題ですけども、1つは、先ほども430年祭ということで今年1年間はイベントを中心にした盛り上げをやろうということですけれども、これは、今年1年やってみたその結果を見て来年も考えるということなのか、それとも今年1年きりなのか、そのへんはどうですか。



○議長(砂子三郎君)

観光振興課長、中山君



◎観光振興課長(中山継男君)

 先ほども述べましたけども、市民自主事業というのがございまして、その中でいい事業はどんどん残していって、支援をしながらやっていくということで、今回の10月の大きいイベントはやりませんけれども、小さい事業をどんどんと広めていって、市民力によって今後のまちづくり・人づくりに向かっていきたいと思っております。



○議長(砂子三郎君)

 榮君。



◆20番(榮正夫君)

 観光面からそういうイベントを通じて盛り上げたいということは一定程度理解できますが、せっかく金を掛けてやるわけですから、歴史の焦点というのは、もっと住民にも役立つ歴史の焦点を当てるということがこの430年に立って大事なのではないかと。為政者の持ち上げだけやっていてもしょうがないので。

 もうそういう時代じゃないですよ。百年に一度という経済危機が訪れてから極端に地域が低下してきて深刻な問題があるわけですから、そういう地域をどう興すかという問題については、ただ事業仕分けのような共同作業さえやればいいという、そんな簡単なもんじゃないんだというふうに思うんですね。

ですから、そういう点で地域とは一体どういうものなのかということを歴史的にももっと掘り下げていくということが求められているんじゃないかと思うんですが、いかがですか。



○議長(砂子三郎君)

 市長、岡田君。



◎市長(岡田高大君)

 歴史的にも地域を掘り下げるということで、榮議員の言われることも分かるんですが、ただ、今の観光振興課長の答弁も舌足らずな面もあったのかも分かりませんけれども、市民自主事業の中では、小山地区なんかでは公民館が主体となりまして、地区の皆さんで、これまでの小山の起こりからどういった形で現在に至っているのかというのを、住民を主体とした中で子供たちにも分かりやすいようなものに取り組んでいきたいというような、そんな市民自主事業もございます。

 そういったことを含めて、この430年祭の狙う意図としましては、当初はですね、中心市街地活性化基本計画の中の中間年度として誘客というものを目的としておりましたし、それをどうせやるならいいものにしようということでやりですね、その430年祭を通じて、これまで大野が受け継いできた歴史・伝統、そういったものを今一度見つめ直す機会とし、そしてまた失われそうになっている地域・地域でのそういった伝統であったり、文化・歴史というものを掘り起こす機会にもしていただきたい、そんなことも考えておりましたし、また一方では、この430年祭を通じた中で、後世につなげていけるような新しい取り組みができればなということの狙いもございます。

 そして何よりも、榮議員が言われたように百年に一度という景気状況の中で、つらいんだというお話もありますけれども、そんな中でございますので、なお一層この430年祭を通じて一歩前へ踏み出す、チャレンジする、そういった機会にもとらえていただけたらな、そんな願いで今やっておりますので、ぜひともまちの中だけの事業じゃなく、農村部のエリアの皆さんも一緒になってですね、取り組んでいる傾向もありますし、また一緒になって取り組んでいただきたいと期待しているところでございます。



○議長(砂子三郎君)

 榮君。



◆20番(榮正夫君)

 その前に、この市民協働推進委員会の立ち上げというのは、総務省かどこかからの指導はあったんですか、どうですか。



○議長(砂子三郎君)

 総務課長、羽田君。



◎総務課長(羽田年也君)

 これは国からの指導は一切ございません。



○議長(砂子三郎君)

 榮君。



◆20番(榮正夫君)

 国や県の指導は全然なくて、自らが考えたということですか。



○議長(砂子三郎君)

 総務課長、羽田君。



◎総務課長(羽田年也君)

 この市民協働というのは、NPO団体だけじゃなくて、もうちょっと広範な公益活動団体と行政とが協働して、手を組んでこれから事業をやっていってはどうかと。というのは、1つは、行政としてみれば、人口減少とか長期の景気低迷、要するに歳入が減ってくるわけです。今までの行政の手法では、今までどおりの行政サービスができない。それでそういうふうなNPO等の公益活動団体は活動団体で、自分たちの使命を達成しようとして自分らの事業を展開していると。そこで手を組んで、結果として市民サービスが拡大するような仕組みがつくれないかと。

 そういうふうなことを進めるというのは、確かに国の研究なんかではやっておりまして、全国各地でも自治体で取り組みは行っております。そういった面では、大野市は後発かもしれませんけれども、考え方としましては今申し上げましたように、行政もそれによって、手を組むことによって良くなる。団体も手を組むことによって、自分らの活動が増して良くなる。最終的な目標としては、住民サービスが拡大されるというふうなことの仕組みをなんとかうまくつくれないかというのが、今、推進委員会の中でご協議いただいている内容でございます。



○議長(砂子三郎君)

 榮君。



◆20番(榮正夫君)

 成り立ちは分かりました。成り立ちは分かりましたが、それはそれで行政が進めることですからあれですけども。NPOというのは、もともとNPOの目的があるわけで、そういうものを行政の枠内に取り込むということは、それは無理だと思うんですね。そういうことはすべきじゃないし、それは自主性を尊重したことにはならないと思います。

 それから行政サービス向上ということをよくいうけれども、そうじゃないというように思うんですよ、これからは。あなた方が言っているように、まさに行政と地域住民とが協働してどう地域をつくり上げていくかということに視点を置かないと、先ほども市長の答弁にあったように、百年に一度という予想もしない不況が襲って、地域空間というものが至る所で崩壊しているわけでしょ。

 そういう意味では、これからの地域は、住民が住んでいる地域の住民の生活の場というか、そういうものをどう継続的に保障していくか。そのために大野という地域にある行政の果たす役割というのがあるわけですから、その点で地域と行政が対等であるということでもないしね。そういうふうに私は思うんですけれども、そんなことを思いながら今回は質問したわけです。

 さらに地域というものが、ただ口先だけで活性化していくということじゃなくて、きちっとした科学的な分析に基づいて大野の地域の発展にどう行政が取り組んでいくか、それに地域住民がどうアプローチしていくかということをやっぱりこれからはすべきじゃないかと思います。

 終わります。



○議長(砂子三郎君)

 以上で榮 正夫君の質問を終結いたします。

 次に、松田信子君の質問を許します。

 松田君。

 (13番 松田信子君 登壇)



◆13番(松田信子君)

 新政会の松田でございます。会派各位のご同意を得て、3点13項目について一般質問させていただきます。

 岡田市長におかれましては、先の選挙において2期目のご当選、誠におめでとうございます。また新たにご就任されました下河副市長におかれましても、豊富な行政経験と卓越した指導力を発揮され市政発展にご尽力されますことに期待して、市長・副市長に敬意を表したいと思います。またご退任されました前山本副市長におかれましては、健康のご快復をお祈り申し上げます。

 さて築城430年祭に係る事業も順調に推移している中で、今週末に予定されている「越前おおのとんちゃん祭」について、7月18日付け朝日新聞全国紙に「ホルモン日本一はどこ?」「福井・大野で屋台イベント」と題して社会面に紹介されています。市・県をはじめ、関東から九州まで20店からの出店とありますが、メディアの力も大きく、当日は作る人、それを食する人の出入りに期待を寄せるところです。新たな企画を提案された有志の皆さんは「自分たちの地域と味をPRしたい」と意気込み、準備に努力されました各関係者の熱い思いが市民や来場者に届くよう成功を祈りたいものです。また後に続くメーン事業についても同様、大野市民の底力が問われますので、さらなる官民の結集が求められます。築城430年祭が一過性のイベントに終わらないために切に願うものです。

 さて右肩上がりの経済情勢が崩れ、世界的な景気低迷を受け、不況、リストラ、雇用不安などが恒常的に解決されていない経済情勢の中で、市民総参加で祭りを盛り上げようと各種のイベントが企画されていますが、そのような気分になれない一部の市民も祭りを契機に元気を共有し、市長がおっしゃる「住んでよかったまち」を形成してほしいものだと思うとき、築城430年祭の意義が問われます。

 この祭りが今年だけに終わらないためにも、また国に認定されている中心市街地活性化事業の取り組みがまちづくりの根幹として市民に根付かせていくためにも、投じた予算を価値ある起爆剤として市政に生かし、事業に反映していく必要があります。市民の視点に立った点検と検証が大事だと思い質問するものです。

 質問の第1は、中心市街地活性化についてであります。

 観光客の入り込み数の現状と目標達成の見通しをお聞きします。平成24年の観光客の入り込み目標は50万人です。目標の中間年に当たり、進ちょく状況と目標達成の見通しをお聞きします。

 次に、観光客が大野に滞在する時間帯、滞在時間および主な見学場所、人気スポットをお聞きします。観光客の年齢層、男女別、目的別、個人・団体別、交通手段、訪問の時期、季節、天候などさまざまな事情によって当然違うでしょうが、旅の動機はどうであれ、大野にもう一度来たいと思わせる魅力はどこにあるのか、何が準備されているか、気になるところです。観光客が大野で滞在している時間を調査されているのか、小中学生の遠足は別として、一般的に滞在時間が15分から30分、1時間以内としたら、これではトイレ休憩と通過場所に過ぎません。

 交流人口でにぎわう地域活性化のキーワードは「再度来てもらえる」「また来たい」と思わせることだと思います。あらゆる手段を講じているのでしようが、現状はどうでしょうか。満足感を持たせる工夫がされているのか、リサーチされている内容をお聞きします。

 次に、築城430年祭が終わっても交流人口が減少しない対策を図るべきですが、維持増進をどのように考え準備されているのか、お聞きします。中心市街地活性化事業は認定後が始まりです。市内外から人を寄せる仕掛けづくりが鍵になります。交流人口の増加対策はこれまで何回も議論されてきていますが、現状は前年維持に精一杯ではないかと危惧(きぐ)します。市民と行政に乖離(かいり)があってはならないと思い、お聞きします。

 次に、まちなか観光拠点施設・平成大野屋と結(ゆい)楽座との道路を横断する人が多くなり、横断歩道がないため危険です。横断歩道は早急に付けるべきだと思いますが予定はないのか、お聞きします。

 次に、この4月にオープンした結ステーション・結楽座内の廊下式物品販売所の貸し出しワゴンは、観光客が少ない平日も、また観光客や来場者が多い土日もほとんど活用されていない現状にあります。原因と対策をどのように考えているのか。例えば、定期的にワゴン市イベント、○○セール、○○の日など、市内物産の農工商品の即売会や宣伝会などキャンペーンを企画し、特徴あるにぎわいの創出に市民力の活用を図り、活性化につなげる努力やベンチの設置、手軽に休憩ができるお休み処の確保など、誘客に結び付ける行き届いた配慮が必要だと思いますが「おもてなし」の心が感じられない面も見受けられます。

 またパンフレットの案内地図だけで、目に訴えるものがありません。ことに観光客から亀山や大野城の登り口を聞かれますが、案内の標識が見当たりません。結ステーションの玄関口としては寂しい感じがします。現実は人を寄せる魅力が不足しているのではないかとさえ思うのです。

 にぎわい創出の入り口が閑散としていては先行き不安です。3カ月が経過し、現状の把握と今後に向けた対策を早急に講じるべきだと思います。そのためには市民の声を聞き、できるところから進めていくべきだと思いますが、市の考え方をお聞きします。

 次に、結ステーション周辺施設内には授乳できる場所がありません。子育て中の親に安心して授乳できる場所を確保し、便宜を図るべきだと思います。またそれを設置することにより、直接関係のない方にも市の優しさが伝わり、若者を含め誘客効果も増すと思いますが、市の考え方をお聞きします。

 ともあれ、結ステーション周辺は人が集い、交流・出会いの場としての機能を発揮し、まちの衰退ではなく活気を生み出す場として、城下町大野の風情を次世代に伝えていくキーワードを市民協働で模索すべきだと思います。

 続いて2項目目です。真名川水辺の楽校の利活用についてお聞きします。

 真名川水辺の楽校の意図するものをお聞きします。また併せて、管理運営の現状もお聞きいたします。

 次に、供用開始からこれまでの利活用の実態把握をどのように認識されているのか。活動状況の実態と今後の活用に向けお聞きするものです。

 次に、より多くの市民に利活用を促進するためには、ソフト面の充実に向け対策が必要になると思いますが、現実はその存在すら市民に浸透していません。これではせっかくの施設がもったいないですし、学習の機会を逸しかねません。活用を図るよう具体策を示すべきだと思いますがどうでしょうか、お聞きいたします。

 質問の3項目です。田村又左衛門家屋敷の活用についてであります。

 江戸時代、大野藩の家老職を務めた田村家から大野市が寄付を受けた田村又左衛門家屋敷を、城下町おおのの景観シンボルの1つとして整備を行うとありますが、整備の規模、内容、方法、予算、時期、期間等をどのように予定されているのか、お聞きします。

 次に、整備後は市民および来訪者に一般公開をしていくべきだと思いますが、計画はあるのか。また旧内山家で行っているようなイベント等の開催も計画されているのか。今後の活用についてどのような構想を持っているのか、お聞きいたします。

 次に、越前大野城および結ステーション周辺と旧内山家・田村家を動線でつなぎ、誰もが足を運べるような歴史道として観光コースに加え、広くPRすべきと思いますが、市の考えはいかがでしょうか。

 次に、田村家から寄贈・寄託された古文書など貴重な文化財の歴史的存在意義を、学校教育・生涯学習の場で正しく後世に伝えていくべきだと思いますが、市の考え方をお聞きいたします。

 以上です。



○議長(砂子三郎君)

 松田君の質問に対する理事者の答弁を求めます。

 産業経済部長、長谷川君。

 (産業経済部長 長谷川雅人君 登壇)



◎産業経済部長(長谷川雅人君)

 松田議員の一般質問にお答えさせていただきます。

 私からは、1件目「中心市街地活性化」について、まず1番目の「観光客の入り込み数の現状と目標達成の見通し」についてお答えいたします。

 平成20年7月に国の認定を受けました大野市中心市街地活性化基本計画では、目標の1つに、まちなか観光による交流人口の増加を図り、にぎわいのある中心市街地を目指していくこととしており、その数値目標としまして、中心市街地の観光入り込み客数を、平成19年の40万9,100人から平成24年に50万人に、22.2?増加させることとしております。

 中心市街地の観光入り込み客数の現状につきましては、平成21年は42万5,500人となっておりまして、全国的な景気低迷に新型インフルエンザの発生の影響もある中で、平成19年に比べて4?増加しました。また本年1月から6月までの中心市街地の観光入り込み客数は17万3,900人で、昨年同期と比べますと33.3?増加しました。これは、結ステーションが本年4月2日に供用開始したことによりまして、来訪者を迎え入れ、まちなかへ誘導する仕組みができたこと、それから越前大野城築城430年祭を展開していることなどによるものと考えております。

 これまでの入り込みの動向や、今後、夏休みや430年祭のメーン月間の10月なども控えていることから、最終的に本年の中心市街地の観光入り込み客数は50万人を超えるものと期待しております。

 430年祭終了後となります来年以降、若干、中心市街地の観光入り込み客数は減少すると思われますが、誘客活動を一層積極的に展開するとともに、歴史、文化、水など本市の魅力ある資源を生かした観光ルートの開発を強化することにより、50万人を維持するよう努力してまいりたいと考えております。

 次に、2番目の「観光客が大野に滞在する時間帯、滞在時間および主な見学場所、人気スポット」についてお答えいたします。初めに、観光客の大野に滞在する時間帯ですが、午前中だけ、もしくは午後だけという方が目立ちます。七間朝市を目的に訪れる観光客は午前中に滞在し、市内散策を目的に訪れる方は午後を中心に滞在する場合が大半であります。

 次に、滞在時間と主な見学場所および人気スポットですが、七間通りから寺町通り、武家屋敷旧内山家などを1時間程度で散策するコースが主流となっておりますが、このコースに御清水や朝倉義景墓所、越前大野城を加え、2時間以上かけてゆっくりと観光する方も増えてきております。

 なお本年においては、越前大野城の入館者が3月から6月までで13,400人と、昨年同期の8,100人から5,300人増加し、伸び率で約65?増と、越前大野城築城430年祭の効果が大きく表れており、新たにオープンした結ステーション内の結楽座や時鐘と合わせまして、注目のスポットとなっております。

 次に、3番目の「築城430年祭終了後、交流人口を増やす対策」についてお答えいたします。本市では、観光客を中心とした交流人口の増加を重要と考えており、これまでまちなか遠足誘致やシルバーエイジまちなか散策誘致事業などにより、交流人口の拡大を図っております。今後もリピーターの拡大や新たな誘客の開発などに取り組み、これらの事業推進に努めてまいります。

 またエコフィールドでの環境保全、周辺農家での農業体験、和泉地区や阪谷地区での自然体験などエコ・グリーンツーリズムを推進しておりますが、今後ともこのような自然体験活動を通した都市と農村との交流を積極的に進め、これらの参加者をまちなか観光につなげ、中心市街地へ誘導してまいります。さらに本年度から実施している学生合宿誘致事業により、本市を訪れる学生をまちなかに誘導する仕掛けづくりを進めるなど、交流人口の拡大を図ってまいりたいと考えております。

 このほか、広域的な取り組みとして、勝山市の県立恐竜博物館をはじめとする県内各地や、白山周辺の石川・岐阜・福井の3県自治体で組織します環白山広域観光推進協議会などと連携しまして、地域外からの観光客を誘導いたします。そしてエリア内を周遊し、さらには宿泊・滞在につなげ、本市への誘客の拡大を図ってまいりたいと考えております。

 今後とも市内外でのさまざまな誘客活動を積極的に展開しながら、430年祭終了後も交流人口の維持増進に努めてまいりたいと考えております。

 次に、4番目の「まちなか観光拠点施設平成大野屋と越前おおの結楽座との道路に横断歩道の設けること」についてお答えいたします。議員もご承知のとおり、平成大野屋前の道路は国道476号であり、県が管理している道路であります。現在、横断歩道は本町通り側と「めいりん」側に2カ所設置されており、これらの横断歩道は、主に市民の方の散歩道や小学生の通学路に、また観光客の観光コースとして利用されております。

 しかしながら、市道六間線が開通したことにより、この道路の車の通行量は減ってきていると認識しております。さらに、この道路の平成大野屋と隣接します病院との間には、まちなか循環バスの停留所があり、道路交通法では、停留所と横断歩道との間は5?以上離す必要があることから、この狭い区間にさらに横断歩道を設置することは、どこからでも市民や観光客が道路を横断することが可能となり、近くに病院もあることも含め、反対に危険が増すのではないかと懸念されます。

 このため、ご質問の平成大野屋と結楽座との道路への横断歩道設置につきましては、もう少し人の流れと危険性を検証する必要がありまして、直ちに設置することは現在のところ考えておりません。

 次に、5番目の「結楽座の貸し出しワゴンの活用」についてお答えいたします。貸し出しワゴンにつきましては、市民や団体などの方々が自主的な物品販売活動を通して、来訪者との交流やもてなしを行っていただくために設置したものであります。

 現在、結楽座では8台の貸し出し用ワゴンを設置しておりまして、4月から6月までに12の個人と団体に延べ119台を貸し出し、この期間の利用可能な日数90日、延べ720台に対する利用率は約16?で、このうち土曜日・日曜日・祝日の利用率は約40?でありました。利用率は決して高いものではありませんけれども、出店していただいている市民の方々は、農産物の加工品や雑貨など手作りの大野産品を来訪者の方々に提供していただいており、市民と来訪者との交流も進んでいるものと感じております。

 ただ、出店していただいている方々や、当初、貸し出しワゴンの説明会に来ていた方などにお聞きしますと、1つには「利用したけれども、通路が寒くて利用をあきらめた」「ガスコンロなどを使ってものを焼いたり、揚げたりできない」、また「農産物を販売する時間が午前11時以降であり、利用しにくい」などのご意見もいただいておりまして、今後、貸し出しワゴンのPRに努めて自主的な利用を促す方策を考えてまいりたいと思っております。また、ご提案のありました定期的なワゴン市のイベントや市内農商工品の即売会の実施なども検討してまいりたいと考えております。

 次に、6番目の「子育て中の親が授乳できる場所の確保」についてお答えいたします。現在、結ステーションの施設内で授乳ができる施設・場所はございません。

 しかし、多くの来訪者に来ていただき、大野に来て良かったと感じていただけるようにするためにも、授乳ができる場所の確保は必要であると感じておりますので、今後、結ステーション内の施設において、授乳ができるような場所を設けることで、子育て中の方への便宜を図ってまいりたいと考えております。



○議長(砂子三郎君)

 教育委員会事務局長、宮下君。

 (教育委員会事務局長 宮下真一君 登壇)



◎教育委員会事務局長(宮下真一君)

 私からは、ご質問の3件目「田村又左衛門家屋敷の活用」についてお答え申し上げます。

 提案理由説明で申し上げましたように、大野市指定文化財に指定している田村家の建物や庭園の築山に加えて、田村家所蔵の古文書などの資料も歴史的に大変貴重な財産であることから、本市といたしまして田村家からの寄付申し出を受け、保存活用に取り組んでいきたいと考えております。

 初めに「整備の方法」についてでありますが、この田村又左衛門家屋敷は、江戸期に移築されて以来、今に至るまで田村家の管理が続き、生活様式の変化に応じ増改築が加えられていますが、基本構造は良好に保存され、当時の武家住宅の様子が伺える貴重な遺構であるため、原則として現状を維持し、改修については最小限度の内容にとどめたいと考えております。方法といたしまして、同家に残る古い写真や旧内山家の建物を参考に、景観面に配慮しながら、本屋の外観と外構の改修を行う予定でおります。整備の時期につきましては、国の街なみ環境整備事業補助金などを活用しながら、平成23年度に建物の耐震診断や改修のための実施設計を行い、24年度に改修工事を実施いたしたいと考えております。

 「今後の活用」につきましては、整備完了後の25年度から越前大野城の外堀の土居跡を含む庭園や本屋などの建物の一般公開ができるよう取り組んでいく考えであり、古文書や什器(じゅうき)類などの資料につきましても展示していく計画でおります。

 旧内山家と田村又左衛門家は、共に大野藩の重職を務めた上級武士の家柄であり、旧内山家においては、同家ゆかりの什器類などを展示しているほか、お茶、篠笛演奏会など、和の文化に触れ合う事業を展開しておりますが、田村又左衛門家屋敷につきましては、市指定文化財の史跡として、歴史や文化財に親しむ場として公開していくことを考えております。また田村家屋敷周辺は、県指定史跡「越前大野城跡」や市指定史跡「越前大野城百間堀跡」など、お城や城下町に関連する史跡などとともに、歴史的建造物の武家屋敷旧内山家や、結ステーション内に8月中に完成する藩主隠居所など、市街地の中でも大野の歴史を感じさせる風景が残る地区であることから、歴史探訪コースとしまして多くの方に来訪していただけるよう取り組んでまいりたいと存じます。

 一方、田村又左衛門家屋敷をはじめとする文化財の歴史的存在意義を正しく後世に伝えていくことは、文化財保護政策の重要な役割の1つです。特に同家の什器類については、入手に係る経歴が古文書に記載されておりまして、由来沿革が分かるということから、大野の歴史、特に幕末期の藩政を知る上で大変貴重であるといえます。寄附や寄託を受ける資料については、大切に保存するとともに調査研究を行い、郷土学習や講座、展示の場などで活用してまいりたいと存じます。また子供たちに対しても、教育理念の具現化の取り組みの1つとして、ふるさとを知り、ふるさとを愛する学習の教材として活用してまいりたいと考えております。



○議長(砂子三郎君)

 建設課長、佐子君。

 (建設課長 佐子重夫君 登壇)



◎建設課長(佐子重夫君)

 私からは、ご質問の2件目「水辺の楽校の利活用」についてお答えします。

 1番目の「水辺の楽校の意図するもの」についてですが、平成13年より学識経験者、地域住民代表、学校関係者などの関係団体と県や大野市で構成する真名川水辺の楽校推進協議会、ならびに同研究会で議論を重ね、平成16年2月に真名川水辺の楽校実施計画を策定いたしました。

 その中で基本理念を「ふるさとの川・真名川の魅力ある水辺の復元」とし、基本方針は「生物のすむ場にしよう」「ふれあう、遊ぶ、学ぶ、育てる場にしよう」「安心で豊かな場にしよう」の3つとしております。これは、真名川らしい豊かな水辺を取り戻し、豊かな水辺を知らない世代にもその素晴らしさを伝え、誰もがふるさとの川「真名川」を誇れるようにすることを目標としており、平成15年度から20年度までの6カ年をかけて、南新在家および土布子地係の約14.9?を県が事業費約2億1,000万円で整備し、南新在家側のトイレや駐車場などの周辺整備を市が事業費約1,500万円で整備したものであります。

 2番目の「供用開始からこれまでの利活用の実態」についてですが、平成16年から一部供用を始めることとなり、体験学習などのイベントの開催や自然環境追跡調査などの管理運営を市民団体である「真名川水辺の楽校ビオフレンズ」に委託し、イベントは年2回程度を開催しております。これまでのイベントの主なものは、平成17年度の水辺探検隊や水辺の石などを活用したものづくり、平成18年度の川遊びする子供たちの養成塾、平成19・20年度のバイカモの保全活動で、平成21年度はイベントを企画しましたが、大雨のため中止となりました。

 最後に、3番目の「より多くの市民に利活用を促進するためのソフト面の具体策」についてですが、これまでも、真名川水辺の楽校ビオフレンズが開催するイベントごとに募集案内を市内小学校に配布しておりますし、大野市ホームページでの紹介やパンフレットの作成などの広報活動を行っております。

 しかし、イベント以外に利用者が少ないことから、市民への広報、イベントの開催、水辺体験学習のサポーターの派遣など、各種団体と連携を取りながら利用増進を図りたいと考えております。



○議長(砂子三郎君)

 松田君。



◆13番(松田信子君)

 ありがとうございました。それでは1、2点再質問をさせていただきます。

 先ほどお話ししました「ホルモン日本一はどこ?」という朝日新聞の記事はこれでございますけれども、写真入りで出まして、私は「これはおいしそうやな」と思って、ちょっと舌が動いたんですけれども、あまり関係ないかも分かりませんけれども「とんちゃん」と「ホルモン」の違いから始まって書いてありますもので、非常に興味がわきました。

 今、地産地消といわれておりますけれども、これがどうこうというのではなくて、こういうことが1つの起爆剤になって、大野に来てもらえるということになればというふうな気持ちでこの新聞を読んだわけですけれども、今ほどのお答えの中で、1番にありました観光客の入り込み数がそれぞれ、あまりにも早かったのでメモできなかったんですが、パーセントで33.3?、違っていたらごめんなさいなんですけれど、増なので、当然50万人は超えるという、うれしいというか、ありがたいお話でございましたが、これが一過性に終わらない、その手だてというのも朝からいろいろと、それぞれの議員さん方がおっしゃっている「市民力」の向上や「地域力」の向上につながっていくと思うのですが、そういう意味で、産業政策の部分から中心市街地活性化のこの問題というのは、なかなか市民に根付くのは難しいのではないかなと思うのですが、部長さんはこちらにおいでになって、どういう印象をお受けになられましたでしょうか。



○議長(砂子三郎君)

 産業経済部長、長谷川君。



◎産業経済部長(長谷川雅人君)

 中心市街地は、これはどこの市も同じなんですけど、やはり空洞化しているといいますか、元気がない状態があるというようなことです。しかし大野の場合には、観光資源とか歴史・文化的な資源がたくさんあるものですから、そういったものをもっと生かしてPRをすれば、観光の方はたくさんいらっしゃいますし、そういった方を観光サービスという意味でおもてなしを向上させていくことによってですね、交流人口も増えてくるのではないかと考えております。



○議長(砂子三郎君)

 松田君。



◆13番(松田信子君)

 ありがとうございました。そういう意味で、もう私たちはここに住んでいますので、灯台下暗しで分からないと思いますが、外から来た風を吹かしていただける方に、いろいろとご意見をお聞きするといいんじゃないかなというように思います。

 昨日・一昨日の連休に結ステーションで座って車の流れを見ておりましたら、かなり県外ナンバーの車が次々とおいでになりまして、ちょっとその方をつかまえて「どこからおいでになりましたか」「先に訪問されたところはどこですか」といったことをお聞きしますと、関東方面の方は金沢経由でこっちに来たと。金沢を見てからこっちに来たっていう方があるんですね。それからお子さま連れは、これから恐竜博へ行くと。それから油坂峠の方からおいでになった方というのは、同窓会のついでとか、それから友達がこちらにいるからとか、そういった動機でおいでになって、どなたもが「いいところです」「本当にいいところですね」とおっしゃって、私としてはまあまあいい気持ちで、時間的に言ったら1時間程度のことですけれども、午前・午後、午前・午後と見ておりましたところ、そういうふうなことでした。

 しかし昨日はちょっと少なかったような気がいたしますし、ものすごく観光客の入り込みに変動があるというふうな気がしまして、やっぱり土日はにぎわってほしいなというように思ったんですが、何となく変動があると。

 そのへんのところは、やっぱりいろんな観光社にアプローチしていると思うんですけれども、そういった努力は、観光課長さん、どのような形でされているんでしょうか。



○議長(砂子三郎君)

 観光振興課長、中山君。



◎観光振興課長(中山継男君)

 私ども職員が、今年は「アタック90」という形で旅行会社に行っております。愛知県の商談会、それから関西の商談会、中京圏の商談会ということで、今年は既に90の目標に対して、この6月で52回のいろいろな商談会、それからサービスエリアでのイベント等に参加させていただいております。



○議長(砂子三郎君)

 松田君。



◆13番(松田信子君)

 先ほど部長さんが、午前中は朝市とか市内散策、午後は七間や旧内山家、それから御清水(おしょうず)や朝倉義景墓所というふうな話があったように思うんですけれども、残念なのは、昼食なり夕食なりを食べてもらえない、そういった観光客が多いと思うんですね。ちょっとどんなところか寄ってみたという、そういう感覚。それはそれでいいのかも分かりませんが、何か寂しいなというふうに思うんですね。

 それをやっぱり、ここへ来てご飯を食べてもらえる、ここの地場産物で作った食事を食べていただけるという、そういう仕組みづくりをこれからやっていってほしいなと思うし、またそれは市民の力も活用していきながら、行政と市民が一体になって、それが「市民力」の向上につながっていくんじゃないかなっていうふうに思うんですが、そういう点につきましていかがでしょうか。



○議長(砂子三郎君)

 産業経済部長、長谷川君。



◎産業経済部長(長谷川雅人君)

 やはり少しでも大野に滞在する時間を持っていただくことは大変重要だと思います。例えば恐竜博物館を経由してですね、お昼のご飯を大野の平成大野屋で食べていただく。こういったような新しい観光コースといったものも今企画をしておりまして、県を通じて旅行エージェントの方にお願いしているわけでございます。

 そういったものがある程度定着してくれば、いろんなところから大野に入ってこられてご飯を食べていただくという方も増えてまいると思います。それと併せまして、やはりできるだけ大野での滞在時間を長く取っていただくためのサービスといったものをさらに高めていくことが重要ではないかと私は思います。



○議長(砂子三郎君)

 松田君。



◆13番(松田信子君)

 3、4人の方に「大野城へ行きたいんだけど、どうやって行ったらいいんですか」と聞かれましたので、看板がないということに気が付いたんですが。景観を考えると看板は作れないし、ちゃんとパンフレットがあるのでそこを見てくださればいいというようなお話でしたけれども、来られた人は、どんな手段であっても、車にしても何にしても、着いたら、目的が大野城だったら登りたい、でもどこから登っていいのか分からないというようなことで、そこらへんにいる人に聞くというような状態ですので、何かそのへんのところの改善もお願いしたいと思いますが、何か考えていらっしゃることはありますでしょうか。



○議長(砂子三郎君)

 観光振興課長、中山君。



◎観光振興課長(中山継男君)

 議員へのお答えですけど、現在発注をしようとしてまして、大きい案内看板じゃなくて、矢印看板ですね。「亀山はこちらです」「御清水はこちらです」という看板を製作中でございます。近々発注できると思います。



○議長(砂子三郎君)

 松田君。



◆13番(松田信子君)

 それでは近々お願いいたします。

 次にワゴンなんですけれども、ワゴンについては今ほどお話ありました、農家の人が寒かったとか、いろいろ理由があったと思います。ですけれども、やっぱりこれの当初の目的は地場産物を置くというような話でしたし、それからそういう産物だけじゃなくて、手芸品にしても商工の品物にしてもいいと思うので、もう一度やっぱり市民の声を聞いて、何でそこへ出られないのか、出るためにはどうしたらいいか、みんなで活性化につなげていこうじゃないかという話し合いということがされてないように思うんですけども、これからしていく計画はおありでしょうか。



○議長(砂子三郎君)

 産業経済部長、長谷川君。



◎産業経済部長(長谷川雅人君)

 ただ今議員がおっしゃられましたように、いろんな利用者の方からのご意見がございますので、利用される方にもお聞きしようと思いますし、いろんなところで調査をいたしまして、例えば寒い、風対策が必要であるということであれば、風よけのための設備といったものも考えていきたいと思いますし、そのほか、なかなか火を使うというのは防火対策上大変難しいものですからできないですけれども、できるだけ皆さん方のご要望をお聞きしながら、できるものはその対策を行っていきたいと思っております。



○議長(砂子三郎君)

 松田君。



◆13番(松田信子君)

 それではそのようにお願いしますし、私どもそういう努力をしていきたいと思います。

 それでは次に、大野の公的施設の中で、このごろ母乳だけじゃなくて、育児をするお父さんがミルクを与えるっていう場合もあるんですね。そういうことなので、いわゆる授乳する独立した、独立とまでは言わなくても、授乳できる大野の公的施設としてはどこがあるんですか。



○議長(砂子三郎君)

 財政課長、巻寄君。



◎財政課長(巻寄富美男君)

 数を把握してございませんのでお答えすることはできません。申し訳ございません。



○議長(砂子三郎君)

 松田君。



◆13番(松田信子君)

 すいません、それは私の方で調べていますので、意地の悪い質問をしてごめんなさい。

 実はこれはよくないことだと、今、後ろの方から注意されたんですが、私は当然あると思っていたんですね。先入観の中で、そういう場所は当然あると思っていたんですけれど「おっぱいを飲ませる場所はどこですか、松田さん」と聞かれて、初めて無いと私の方が気が付いたような、そういう認識不足でしたので、大野管内の公的なところには、ヴィオにしてもいろいろなところにあると思うので、これは作っていただけるという話ですが。

 そんなに難しく考えないで、例えばカーテンで仕切るとか、ついたてを立てるとか、それからそこに手が洗えるような場所が設置してあるとか、いろんなそういった要件をクリアしていればそれでいいので、改めて大工さんの仕事をしてくださいと言っているわけではないので。そのへんのところもやっぱり、優しい配慮、そういうものをお願いしたいかなというふうに思いますので、今度またしてくださるということですので、それはそれで期待いたします。

 その次に田村家のことですけれども、私は正直な話、家老職であった田村家というその存在を今回初めて知ったと言えば恥になりますが、そうかこういうことなのかというようなことで改めて歴史をひもとくという、そういう気持ちになったんですが。江戸時代の特に幕末に力を入れていただいた大野藩のそういう力のあった家柄で、今それが古文書やいろんな大事な物を寄贈や寄託をされたということで、大野市はその意をくんで、これからきちんと整備していって、それをまた後世に伝えていくんだと。

 その伝える方法も、例えば学校の子供たちに、尾崎琴洞やそういった方々と同じような家老の家柄ではあるけれども、人物ではないけれども、そういう家老職としての存在意義を伝えていくんだというふうなお話でしたので、そういう意味で教育理念にあるふるさとを知り、ふるさとを愛するという気持ちの中で、その歴史の存在意義というものを子供たちに、また社会教育の中で、生涯教育の中でもそれを繰り返し伝えていっていただきたいかなというふうに思うんですが。

 先ほどのお話の中では、尾崎琴洞やそれぞれ3人の方の子供たちの副読本ができて配付され、また私たちもそれをいただきましたけれども、今後、そういう予定があるのかないのかというのをお聞きしたいと思いますが、いかがでしょうか。



○議長(砂子三郎君)

 教育長、松田君。



◎教育長(松田公二君)

 歴史を後世に残して活用していくというか、そういうことについては本当に大事なことでありますし、先ほど局長が答弁申し上げましたように、心豊かな、優しく、かしこく、たくましい大野人(びと)の育成に大きな力となっていくということで、本当に大事なことだと思っています。

 ただ、本年度は土井利忠と金森長近と尾崎琴洞の3人につきましてですね、道徳の副読本の資料として作成させていただきましたが、今後すぐに田村家もとか内山家もというような形で作成するようなことは、現在は考えておりませんのでご理解ください。



○議長(砂子三郎君)

 松田君。



◆13番(松田信子君)

 それはそれでいいんですけれども、大野市に生きる者が、先人にそういった方々があって現在私たちがいる、そういう歴史的存在意義というものを伝えていくべきだと思いますので、今改めて新しいパンフレットを作ってくださいというのではなくて、教材や教育資料の中にそういう気持ちも取り込んでほしいという意味でございますので、どうかよろしくお願いいたします。よろしいでしょうか。



○議長(砂子三郎君)

 教育長、松田君。



◎教育長(松田公二君)

 道徳の副読本のことについてはそういうふうに申し上げましたが、小学校で申し上げますと、3年生に「まちなか探検」という形で、大野市内の歴史探訪をして歩くような教材がございますし、それから遠足なんかでも積極的に大野の歴史を知るということについては、小学校のいろんな教育活動で各学校が努力をしているところでございます。



○議長(砂子三郎君)

 松田君。



◆13番(松田信子君)

 それでは、ちょっと質問の順番がくるってごめんなさいなんですが、水辺の楽校につきまして、ふるさとの川・真名川の魅力ある水辺の復元という意図で、生き物のすむ場所として、平成13年に2億1,000万円を掛けてできたというふうなことでお話をお聞きしまして、そして平成16年から体験学習をずっとやっていると。そしてビオフレンズの方々が管理しているんだというふうなお話だったと思いますし、年に2回ほどやっているんだと。21年は雨が降って中止されましたけど、21年中ずっと雨だったわけではないので、雨が降ったから中止して何もしなかったということかなと私は勝手に思ったんですが、そうではないですよね。

 したとかしないとかはどうでもいいんですが、活用があまりされていないということを私は言いたいんですね。それからそこに水辺の楽校があるという存在すら知らない市民が多い。だから市民にもっと、こういう自然体験ができる、生態系を学べる、そしてふるさとの川を愛する心を育てる、こういう場所があるので、ただ危険だから、親や先生が同行していないと駄目ですよという、子供だけで遊んじゃ駄目ですよという規制はあるかも分からないけれど、こういう自然体験のできる場所をやっぱり利活用していかなかったら、子供たちが一番興味のある学べる時期に学べなくなってしまうんじゃないかなという気がしまして、より多くの利活用とソフト面の充実というのはどうなっているのかなという、そういう思いです。

 「あっ宝んど」へ行きますと、左手の方から入る道があるんですね。でも全然標識も何もありませんから、その後ろに真名川があるのは分かっても、水辺の楽校があるということはまず認識がないと思いますし、それからそこで遊んでいる子供たちの姿というのもあまり見たことはないような気がいたします。

 そこで今後は、その利活用というものをやっぱりしていってほしいと思いますし、市長がおっしゃる部局横断、今は建設課なんですけど、こういう学習会になると教育委員会関係になってくると思いますし、それから体験学習になると当然部局横断をしていかないと駄目だと思うので、そのへんのところを重点的にやっていっていただきたいなと思うんですが、課長いかがでしょうか。



○議長(砂子三郎君)

 建設課長、佐子君。



◎建設課長(佐子重夫君)

 確かに議員ご指摘のとおり、利用の状況は市民全体から見ると大変少ないものと思っております。ただ、真名川水辺の楽校ビオフレンズに関しましては、例年春と秋にイベントを開催しております。そのほかにもモニタリング調査、年間を通して動植物の生態調査を行っております。また通常の維持管理ということで草刈り等もお願いしておりますが、それはイベントを開催する前に年2回行っております。

 そうしたことから、ビオフレンズとしての活動としてはそういうことで、いろんな広報もビオフレンズは行っておりますが。今言いましたのは学校を通じてとか、そういう方法で行っておりますが、一般の方にはなかなか分からない点があるとおっしゃられますと、確かにあそこへ行きますと、看板等もあまり大きくありませんし「あっ宝んど」の裏側になりますので、少し分かりにくい点があるなということは実感しております。

 そうしたことも踏まえまして、またビオフレンズともよく相談しまして、いかに利活用できるかということを検討させていただこうかなと思っております。

 それから清掃に関しましてですけれども、先ほども言いましたけど、草刈り等はビオフレンズにお願いしておりますが、遊歩道や白河原等も整備した当時とは年数もたちまして草なんかも多くなったのではないかと思います。そういうようなものをどのように取っていいかということも含めまして、またビオフレンズと相談してやらせていただきたいと思いますし、トイレの清掃等も巡回を多くしてさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。



○議長(砂子三郎君)

 松田君。



◆13番(松田信子君)

 それではそのようにお願いいたします。

 これで終わります。



○議長(砂子三郎君)

 以上で松田信子君の質問を終結いたします。

 本日の一般質問はこの程度にとどめ、あとは21日に続行いたします。

 本日はこれにて散会いたします。

 大変ご苦労さまでございました。



(午後2時49分 散会)