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福井県 福井市

平成21年 3月定例会 02月24日−01号




平成21年 3月定例会 − 02月24日−01号







平成21年 3月定例会



               福井市議会会議録 第1号



           平成21年2月24日(火曜日)午前10時4分開会



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 平成21年2月24日,定例会が福井市議会議事堂に招集されたので,会議を開いた。

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〇議事日程

 日程 1 会議録署名議員の指名

 日程 2 会期の決定について

 日程 3 各特別委員会の付託案件について

 日程 4 第 1号議案 平成21年度福井市一般会計予算

 日程 5 第 2号議案 平成21年度福井市国民健康保険特別会計予算

 日程 6 第 3号議案 平成21年度福井市国民健康保険診療所特別会計予算

 日程 7 第 4号議案 平成21年度福井市老人保健特別会計予算

 日程 8 第 5号議案 平成21年度福井市後期高齢者医療特別会計予算

 日程 9 第 6号議案 平成21年度福井市介護保険特別会計予算

 日程10 第 7号議案 平成21年度福井市交通災害共済特別会計予算

 日程11 第 8号議案 平成21年度福井市競輪特別会計予算

 日程12 第 9号議案 平成21年度福井市簡易水道特別会計予算

 日程13 第10号議案 平成21年度福井市宅地造成特別会計予算

 日程14 第11号議案 平成21年度福井市中央卸売市場特別会計予算

 日程15 第12号議案 平成21年度福井市駐車場特別会計予算

 日程16 第13号議案 平成21年度福井市集落排水特別会計予算

 日程17 第14号議案 平成21年度福井市地域生活排水特別会計予算

 日程18 第15号議案 平成21年度福井市福井駅周辺整備特別会計予算

 日程19 第16号議案 平成21年度福井市下水道事業会計予算

 日程20 第17号議案 平成21年度福井市ガス事業会計予算

 日程21 第18号議案 平成21年度福井市水道事業会計予算

 日程22 第19号議案 福井市東口交通広場駐車場条例の制定について

 日程23 第20号議案 福井市職員の修学部分休業に関する条例の制定について

 日程24 第21号議案 福井市職員の自己啓発等休業に関する条例の制定について

 日程25 第22号議案 福井市有バス有償運送に関する条例の一部改正について

 日程26 第23号議案 福井市職員の勤務時間,休暇等に関する条例の一部改正について

 日程27 第24号議案 福井市職員の給与に関する条例の一部改正について

 日程28 第25号議案 福井市個人情報保護条例の一部改正について

 日程29 第26号議案 福井市生活安全条例の一部改正について

 日程30 第27号議案 福井市社会福祉施設設置条例の一部改正について

 日程31 第28号議案 福井市介護保険条例の一部改正について

 日程32 第29号議案 福井市集落排水処理施設の設置及び管理に関する条例の一部改正について

 日程33 第30号議案 福井市農業集落排水処理施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の一部改正について

 日程34 第31号議案 福井市営住宅条例等の一部改正について

 日程35 第32号議案 福井市手数料徴収条例の一部改正について

 日程36 第33号議案 福井市消防団条例の一部改正について

 日程37 第34号議案 福井市公民館設置に関する条例の一部改正について

 日程38 第35号議案 福井市体育施設条例の一部改正について

 日程39 第36号議案 福井市監査委員に関する条例の一部改正について

 日程40 第37号議案 福井市ガス供給条例の一部改正について

 日程41 第93号議案 平成20年度福井市一般会計補正予算

 日程42 第94号議案 平成20年度福井市国民健康保険特別会計補正予算

 日程43 第95号議案 平成20年度福井市介護保険特別会計補正予算

 日程44 第96号議案 平成20年度福井市簡易水道特別会計補正予算

 日程45 第97号議案 平成20年度福井市宅地造成特別会計補正予算

 日程46 第98号議案 平成20年度福井市集落排水特別会計補正予算

 日程47 第99号議案 平成20年度福井市地域生活排水特別会計補正予算

 日程48 第100号議案 平成20年度福井市福井駅周辺整備特別会計補正予算

 日程49 第101号議案 平成20年度福井市ガス事業会計補正予算

 日程50 第102号議案 平成20年度福井市水道事業会計補正予算

 日程51 第103号議案 福井市介護従事者処遇改善臨時特例基金条例の制定について

 日程52 第104号議案 福井都市計画事業福井駅周辺土地区画整理事業施行規程等の一部改正について

 日程53 第105号議案 福井市ガラガラ山総合公園の設置及び管理に関する条例の全部を改正する条例の廃止について

 日程54 第106号議案 工事請負契約の締結について

             (福井市デジタル防災行政無線固定系・移動系設備工事)

 日程55 第109号議案 市道の路線の廃止について

 日程56 第110号議案 市道の路線の認定について

 日程57 第111号議案 茱崎漁港区域内公有水面埋立地用途の変更に関する意見について

 日程58 第42号報告 専決処分の報告について

             (市営住宅の使用料等の支払請求及び明

             渡請求に係る訴えの提起について)

 日程59 第43号報告 専決処分の報告について

             (福井市安居中学校生徒による負傷事故に係る和解及び損害賠償額の決定について)

 日程60 第44号報告 専決処分の報告について

             (工事請負契約の変更について)

 日程61 第45号報告 専決処分の報告について

             (工事請負契約の変更について)

 日程62 第107号議案 土地の取得について

             (福井鉄道福武線再建支援事業の用地)

 日程63 第108号議案 財産の無償貸付けについて

             (福井鉄道福武線再建支援事業の用地)

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〇出席議員(35名)

 1番 下畑 健二君   2番 峯田 信一君

 3番 奥島 光晴君   4番 島川由美子君

 5番 堀江 廣海君   6番 鈴木 正樹君

 7番 田村 勝則君   8番 今村 辰和君

 9番 塩谷 雄一君   10番 青木 幹雄君

 11番 谷出 共栄君   12番 西本 恵一君

 13番 浜田  篤君   14番 堀川 秀樹君

 15番 野嶋 祐記君   16番 後藤 勇一君

 17番 高田 訓子君   18番 巳寅 令子君

 19番 石丸 浜夫君   20番 稲木 義幸君

 21番 川井 憲二君   22番 見谷喜代三君

 23番 皆川 信正君   24番 石川 道広君

 25番 松山 俊弘君   26番 宮崎 弥麿君

 27番 山口 清盛君   28番 吉田 琴一君

 29番 谷口 健次君   30番 栗田 政次君

 31番 加藤 貞信君   32番 近藤 高昭君

 33番 西村 公子君   34番 中谷 輝雄君

 35番 田辺 義輝君

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〇欠席議員(0名)

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〇説明のため出席した者

 市長         東 村 新 一 君

 副市長        吹 矢 清 和 君

 企業管理者      村 尾 敬 治 君

 教育長        渡 辺 本 爾 君

 特命幹兼都市戦略部長 佐 藤 哲 也 君

 総務部長       八 木 政 啓 君

 財政部長       南 部 和 幸 君

 市民生活部長     吉 村   薫 君

 福祉保健部長     熊 野 輝 範 君

 商工労働部長     藤 岡 眞 一 君

 農林水産部長     多 田 和 正 君

 建設部長       松 田 寛 行 君

 下水道部長      坂 本 文 明 君

 工事・会計管理部長  江 上 修 一 君

 消防局長       細 川 恭 洋 君

 企業局長       小 林 利 夫 君

 教育部長       岩 堀 好 男 君

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〇事務局出席職員

 議会事務局長     宮 木 正 俊

 議会事務局次長    谷 口 正 雄

 議事調査課長     山 先 勝 男

 議事調査課主任    吉 村 瞬 潤

 議事調査課主幹    齊 藤 正 直

 議事調査課主事    木 本 貴 博

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○議長(宮崎弥麿君) 平成21年3月福井市議会定例会は本日繰り上げ招集され,出席議員が定足数に達しておりますので,議会は成立しました。

 よって,これより開会し,本日の会議を開きます。

 日程に入ります前に,諸般の報告を行います。

 お手元に配付しましたとおり,議員を派遣しましたことを御報告します。

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○議長(宮崎弥麿君) それでは,日程1 会議録署名議員の指名を行います。

 本日の会議録署名議員は,会議規則第81条の規定により,6番 鈴木正樹君,7番 田村勝則君の御両名を指名します。

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○議長(宮崎弥麿君) 次に,日程2 会期の決定についてを議題とします。

 お諮りします。

 今定例会の会期は,本日より3月24日までの29日間としたいと存じますが,これに御異議ございませんか。

 (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 御異議なしと認めます。よって,そのように決定しました。

 なお,会期中の会議予定につきましては,お手元に配付しました会期日程表のとおりでございますので,御了承願います。

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○議長(宮崎弥麿君) 次に,日程3 各特別委員会の付託案件についてを議題とします。

 去る12月定例会において継続調査となりました各特別委員会の付託案件について,これより委員会終了の順序に従い,経過の報告を求めます。

 まず,子育て・青少年育成等対策特別委員長 35番 田辺義輝君。

 (35番 田辺義輝君 登壇)



◆35番(田辺義輝君) 去る12月定例会において継続調査となりました子育て・青少年育成等対策に関する諸問題を調査するため,2月12日に委員会を開催いたしましたので,その調査経過の概要について御報告申し上げます。

 まず,公私立保育園及び幼稚園並びに小・中学校における耐震補強の現状と今後の方針について理事者から,各公私立保育園,幼稚園並びに小・中学校における耐震診断及び耐震補強工事の実施状況のほか,耐震診断,耐震補強工事などに係る補助制度の内容や今後進めていく耐震補強の方針について報告がありました。

 この報告に対して委員から,各公立の保育園,幼稚園,小・中学校における耐震補強工事が平成23年度の完了に向けて準備が進む一方で,私立保育園で9園,私立幼稚園で11園が耐震診断を実施していない。市としても,このような耐震診断未実施事業者が抱える具体的な課題の把握に努めるとともに,早急に耐震診断を実施するよう働きかけるべきではないかとの問いがあり,理事者から,子供たちの命を守るためにも,耐震補強への取り組みは市の重要な課題であると認識している。特に,耐震診断の実施がおくれている私立の保育園,幼稚園については,国や県の補助制度の活用を促すなどして,耐震診断の早期実施を働きかけていきたい。

 また,公立の保育園や幼稚園並びに小・中学校の耐震補強工事等については,来年度に策定する中期行財政計画において極めて重要なテーマと位置づけ,早期完全実施に向けて取り組んでいきたいとの答弁がありました。

 また委員から,私立の保育園,幼稚園が耐震診断を実施する上で,各園が抱える具体的な課題の把握についても市として努めてほしいとの要望がありました。

 次に,放課後児童クラブの未設置地区について理事者から,現在放課後子ども教室,放課後児童クラブのいずれも未設置である地区が6地区ある。放課後児童クラブの運営については,国庫補助の対象となる10人以上の登録児童を確保することが望ましいとされているほか,運営場所の確保と運営主体の決定などについては地元関係者の協力が不可欠となっている。

 今後,未設置地区については,登録児童5人以上の小規模で運営するミニ児童クラブの設置等も検討するほか,地元の方々のニーズの把握に努めるなど,未設置地区の解消に向けて取り組んでいきたいとの報告がありました。

 この報告に対して委員から,ある地区では,自分の住んでいる地区に放課後子ども教室や放課後児童クラブが整備されていないため,整備されている地区へ住民が流出しているという実態がある。そうした問題も含めて,地域の実情を慎重に考慮し,働く女性が安心して子供を預けられる場所が確保できるように努めてほしいとの要望がありました。

 また,第2次次世代育成支援対策推進行動計画策定に係るアンケート調査の結果について理事者から,来年度第2次次世代育成支援対策推進行動計画を策定するに当たり,少子化対策や子育て支援に関する市民の意識や要望を把握するために昨年10月に実施したアンケート調査を集計した結果,市の施策に対して子育て家庭への経済的支援や仕事や子育ての両立支援を要望する声のほか,子育て支援のわかりやすい情報提供を求める意見などが多かった。今後は,今回の調査結果についてさらに分析や評価を行い,国の指針等も踏まえながら,策定委員会等で協議し,新しい行動計画の策定を図っていきたいとの報告がありました。

 そのほか,学校安全マップ等の作成状況について理事者から,各小・中学校では文部科学省の「学校の危機管理マニュアル」に基づいて,校区ごとに学校安全マップを作成しており,PTAなどの地域の各種団体と連携して子供たちや保護者への注意喚起,安全指導等に活用しているとの報告がありました。

 以上が当委員会での調査経過の概要でありますが,当委員会は今後も継続してこれらの諸問題の調査研究に当たることに決しましたので,議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。



○議長(宮崎弥麿君) 次に,農林水産業振興対策特別委員長 32番 近藤高昭君。

 (32番 近藤高昭君 登壇)



◆32番(近藤高昭君) 去る12月定例会において継続調査となりました農林水産業振興に関する諸問題を調査するため,2月12日に委員会を開催いたしましたので,その調査経過の概要について御報告申し上げます。

 まず,耕作放棄地の調査結果について理事者より,耕作放棄の程度によって区分された耕作放棄地の面積及び耕作放棄地解消方策として補助の対象となる作物の作付奨励,国の新規支援制度の各種補助金に関して報告がありました。

 これに対して委員から,この程度の支援制度では耕作放棄地の解消は難しいと思うが,どのように考えているのかとの問いがあり,理事者から,農山漁村活性化プロジェクト交付金の補助対象となる耕作放棄地への作付について,越前水仙の大規模改植と産地拡大を計画しており,国道305号沿いの耕作放棄地がスイセン畑に変わっていけば,観光という面でも非常にプラスになる。また,ソバの栽培を付近の認定農業者,集落営農組織などに委託することも奨励していきたいとの答弁がありました。

 次に,限界集落の現状と対応について理事者から,地域農業サポート事業による農作業の委託や農地の集積などを促進する,また有機栽培や果樹など付加価値の高い作物への変換も図る,さらに谷間の地形を利用して放牧を行うなどの報告がありました。

 これに対して委員から,農業に意欲を持つ若年世代や団塊世代の就農を図るため,新規就農に対する情報を発信しているのかとの問いがあり,理事者から,情報の発信が不十分な面もあるが,ふくい農林水産支援センター,県農林総合事務所,JA,認定農業者や集落営農組織とも連携を図りつつ情報発信に努め,新規就農者の育成を推進していきたい。また,ホームページについてはさらに充実していきたいとの答弁がありました。

 次に,間伐促進の現状と対応について理事者から,木材価格の低迷などの理由により林業離れが進んでいるが,間伐の促進対策として間伐及び間伐材搬出の低コスト化,山林境界の明確化,林業作業員の育成などを図りたいとの報告がありました。

 これに対して委員から,持ち主にも山林境界がわからない場合があるが,どのように取り組んで明確化するのかとの問いがあり,理事者から,平成19年7月に森林所有者の方を対象にしたアンケートでは,77%の方が所有地の境界を知っているが,その後継者では22%の方しか境界を知らないと答えている。境界を知っている方が多いうちに,山林境界の明確化をしていきたいとの答弁がありました。

 さらに委員から,現在は30代以下の所有者はほとんどが境界がわからない状況であり,だれが所有者か不明確な状況になれば次第に山林を整備しなくなるため,早急に境界の明確化を進めてほしいとの要望がありました。

 次に,放流事業の現状と課題について理事者から,放流後の捕獲率の高い魚種の要望があるため,高級魚であり移動が少ないキジハタの種苗放流事業などを行いたいとの報告がありました。

 以上が当委員会での調査経過の概要でありますが,当委員会は今後も継続してこれらの諸問題の調査研究に当たることに決しましたので,議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。



○議長(宮崎弥麿君) 次に,県都活性化対策特別委員長 27番 山口清盛君。

 (27番 山口清盛君 登壇)



◆27番(山口清盛君) 去る12月定例会において継続調査となりました県都活性化対策に関する諸問題を調査するため,1月23日と2月13日に委員会を開催いたしましたので,その調査結果の概要について御報告申し上げます。

 まず,1月23日の委員会の調査結果の概要について御報告申し上げます。

 福井駅西口中央地区市街地再開発事業の市有施設について理事者から,事業の採算性を考慮すると低層部分は5階は必要であるが,これまでの経過や現在の経済状況を勘案すると,民間施設の誘致は困難である。しかし,北陸新幹線の福井延伸がいよいよ現実のものとなる中,全域交通ネットワークの構築にもかかわる福井駅周辺の整備は最重要課題であり,福井駅東口・西口駅前広場とあわせ,福井駅西口中央地区市街地再開発事業を停滞させることはできない。そのため,当事業に市が関与すべきと判断し,西口再開発ビルの5階部分に市有施設として総合福祉施設と伝統文化施設を導入したいとの報告がありました。

 総合福祉施設には,総合福祉相談窓口と,新たなボランティアシステムの構築とともに総合ボランティアセンターを整備し,さまざまな人が積極的に中心市街地に出かけるきっかけとする。また,伝統文化施設には能楽堂を移転し多様な利活用を行うとともに,県外からの観光客にも福井の伝統文化を発信し,広域交流につなげていきたいとの報告がありました。

 また,西口再開発ビルの利用者数の推計は年間約140万人が見込まれ,総合福祉施設と伝統文化施設を整備する場合,床取得費や現福井市民福祉会館の跡地整備,福井市文化会館の改修費用も合わせ約26億3,000万円が必要となるとの報告がありました。

 この報告に対して委員から,5階部分にどのような市有施設を導入するかという議論よりも,西口再開発ビル全体の議論が必要であり,そのためにも本事業に市が関与するという条件で,県に公共公益施設の導入を依頼し協議を進めていく必要があるとの意見があり,理事者から,これまでの経緯を踏まえ,市の関与について議会として了解がいただければ,県に対して公共公益施設の導入の依頼を行いたいとの発言がありました。

 また委員から,導入する施設や市の関与自体についても,十分市民の意見を聴取する必要があるとの意見がありました。

 次に,2月13日の委員会の調査結果につきまして御報告申し上げます。

 総合交通計画のうち,えちぜん鉄道三国芦原線のLRT化について理事者から,都市交通戦略協議会において,えちぜん鉄道三国芦原線が乗り入れる予定の福井鉄道福武線の福井駅西口駅前延伸ルートについて,現在の駅前通り延伸案と中央大通り移設案をそれぞれ検証し協議した結果,利用者の利便性や円滑な交通の確保,既存ストックを活用するという観点から,現在の駅前通り線を延伸する案でまとまったとの報告がありました。

 この報告に対して委員から,総合交通計画を議論する上で,えちぜん鉄道存続の条件でもあったえちぜん鉄道の高架化がなされていないが,北陸新幹線の状況を考えても早急に高架化を進める必要があるのではないかとの問いがあり,理事者から,事業主体である県に対し,引き続きえちぜん鉄道の早急な高架化を要望していくとの答弁がありました。

 次に,地域バスの運行と地域拠点について理事者から,合併3地域を中心に現在運行しているスクールバス等の既存ストックを活用することにより,地域内の移動,利便性の向上と幹線交通への乗り継ぎ確保を図るために,新年度から地域バスの運行を行うとの報告がありました。

 また,交通結節機能と地域の生活機能などを備え,地域交通のかなめとなる地域拠点として森田駅周辺を初めとする9カ所を第1段階として選定したとの報告がありました。

 この報告に対して委員から,全域交通ネットワークを掲げるのであれば,特定の地域に対する施策だけでなく,市内全域を網羅する施策として発表するべきではないかとの問いがあり,理事者から,都市交通戦略では幹線軸を中心に施策を推進していくが,今後も最善の努力をしていきたいとの答弁がありました。

 また委員から,利用者の減少により路線バスが廃線されているが,交通空白地域をカバーし交通弱者のバス利用を考慮すると,バス停までの距離はどれぐらいを考えているのか。また,駅前広場の整備にあわせてコミュニティバスの駅前広場乗り入れを行うべきではないかとの問いがあり,理事者から,バス停までの距離は300メートル程度を考えている。また,コミュニティバスの駅前広場乗り入れについては,駅前広場の完成は経路変更の大きな要因となり得るため,それを勘案し検討していきたいとの答弁がありました。

 次に,福井鉄道の鉄道事業再構築実施計画について理事者から,国土交通省との協議を重ねた結果,2月9日に地域公共交通総合連携計画の送付が認められ,同日,鉄道事業再構築実施計画の認定申請を行った。さらに,鉄道事業再構築事業の進捗状況及び維持修繕費の使途を含めた福井鉄道株式会社の経営をチェックするため,(仮称)福武線再建スキーム管理部会を4月をめどに設置したいとの報告がありました。

 この報告に対して委員から,鉄道以外の事業も行っている福井鉄道株式会社に対し,10年間にわたり維持修繕費という形で税金を投入し続けるのかとの問いがあり,理事者から,鉄道事業は会計処理上分離されている上に,(仮称)福武線再建スキーム管理部会において維持修繕費の使途についてもチェックを行っていくため,10年間はこのスキームを維持していくとの答弁がありました。

 次に,北陸新幹線の整備について理事者から,政府・与党ワーキンググループの合意事項を踏まえ,今後も一日も早い認可と早期開業に向け,県関係機関との連携を図っていきたいとの報告があり,あわせて福井駅周辺土地区画整理事業について理事者から,西口駅前広場については4月中に現在南側にある機能を北側に切りかえ,東口駅前広場については5月初旬に供用を開始したい。また,東口都心環状線に新たな踏切を設置するために,宝永踏切を一時閉鎖するとの報告がありました。

 この報告に対して委員から,新幹線の認可前には並行在来線の経営をJRから分離するとのことだが,その受け皿はどこになるのかとの問いがあり,理事者から,並行在来線の経営は第三セクターを想定しているとの答弁がありました。

 さらに委員から,えちぜん鉄道のJR高架乗り入れの協議のためにも早急に課題を整理していく必要性があるとの意見がありました。

 次に,高架下利用計画(案)の見直しについて理事者から,商業施設を予定していた6ブロックについて,商業開発の可能性について調査したところ,商業開発は極めて困難との結果であったことや,出店に意欲を示していた金沢ターミナル開発株式会社が,福井駅の北側におりる改札口ができないことなどを理由に出店は新幹線開業まで凍結したいとの考えを示したことから,6ブロックについては自転車駐輪場として活用することとする。また,7ブロックについても商業施設が隣接しないということで,就労支援施設及び業務施設としての活用が困難であることから,駐車場と連絡通路として活用したいとの報告がありました。

 また,新幹線高架下については最長6年間の期限つき借り上げとなるが,5ブロックは観光情報が提供できるイベントスペース,6ブロックは自転車駐輪場と連絡通路,8ブロックは自転車保管所等として活用したいとの報告がありました。

 この報告に対して委員から,高架下の利用にどれくらいの経費を要しているのかとの問いがあり,理事者から,平成16年度には駅のトイレ設置工事に約5,000万円,平成17年度からは賃料が発生しており,トイレの管理費を合わせて約2,300万円,平成18年度はさらに公租公課分も含めて約3,600万円,平成19年度には約3,100万円の経費を要しているとの答弁があり,さらに委員から,高架下の利用内容を考えると,それだけの公費を投入する必要がないのではないかとの問いがあり,理事者から,福井駅付近連続立体交差事業を実施する際に,県,市,JRとの協議の結果,高架下については市が借り受けることになっているとの答弁がありました。

 以上が当委員会での調査経過の概要でありますが,当委員会は今後も継続してこれら諸問題の調査研究に当たることに決しましたので,議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。



○議長(宮崎弥麿君) 次に,行財政改革特別委員長 25番 松山俊弘君。

 (25番 松山俊弘君 登壇)



◆25番(松山俊弘君) 去る12月定例会において継続調査となりました行財政改革に関する諸問題を調査するため,2月16日に委員会を開催いたしましたので,その調査経過の概要について御報告申し上げます。

 まず,市民協働事業の推進について理事者から,地域の活性化と効率的,効果的な行政サービスの実現を目指して実施している市民協働事業の現在までの取り組み状況の報告がありました。

 さらに,今後は本年7月の開設を目指し,アオッサ5階に新たに(仮称)市民活動センターを設置すること。協働に向けたミーティングテーブル事業のさらなる改善に努め,より多くの協働事業化につなげていくこと。本年4月より,福井市まち美化パートナー制度(アダプト・プログラム)を創設することの3点の報告がありました。

 これらの報告に対して委員から,新たに設置する(仮称)市民活動センターについて,効果的な業務の運営のために県民活動センターと一体化することは考えていないのかとの問いがあり,理事者から,県民活動センターが行っていない市民活動団体の運営相談やネットワーク化,事業評価の研究などの業務を実施していくことですみ分けをしていきたいとの答弁がありました。

 また委員から,協働に向けたミーティングテーブル事業について,市民からの提案が少ない理由をどう認識しているのかとの問いがあり,理事者から,募集に当たり,これまで第五次福井市総合計画に基づく4つの施策テーマに限定していたことも原因にある。今年度からすべての分野での募集をしており,今後もすべての分野で募集していきたい。また,本事業の趣旨についてさらなる市民への周知,啓発を進めていきたいとの答弁がありました。

 また委員から,現在各地域では公民館や自治会などで奉仕活動を実践している。市民協働事業の推進に当たっては,そういった団体の活動との整合性も検討してほしいとの要望がありました。

 次に,福井市人材育成基本方針の改訂について理事者から,地方を取り巻く厳しい行財政環境のもと,職員一人一人の能力や意欲を引き出すために人材育成基本方針の改訂を行う。今回の改訂は,現行の基本方針の骨格を継承しながら職員の自己啓発を中心に,職場管理,人事管理,職員研修の各部門の具体的な取り組みをまとめるものであるとの報告がありました。

 これらの報告に対して委員から,女性管理職が少ないようだが,どう考えているのかとの問いがあり,理事者から,女性管理職の割合が低いのは,管理職の対象となる年代の女性職員の割合が少ないこと,及び50歳代後半の女性の昇任試験受験者が少ないことが理由である。50歳代前半以下の女性職員は,積極的に昇任試験を受験しており,今後徐々に解消されていくと考えているとの答弁がありました。

 また委員から,公正な人事評価のための各評価者の評価のレベル調整などはどうしているのかとの問いがあり,理事者から,公平性の確保は人事評価における一番の課題だと考えており,評価者研修,面談技術向上のための研修などをさらに強化していきたいとの答弁がありました。

 次に委員から,本委員会で調査した給食センターの調理業務の委託について,その進捗状況の報告をしてほしいとの申し出があり,委員会としても了承し,理事者から,これまでの経過と委託業者についての報告を受けました。

 以上が当委員会での調査経過の概要でありますが,当委員会は今後も継続してこれら諸問題の調査研究に当たることに決しましたので,議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。



○議長(宮崎弥麿君) 以上をもちまして各特別委員長の報告は全部終了しました。

 ただいまの報告に対して,質疑を許可します。

 (「なし」と呼ぶ者あり)

 御質疑なしと認めます。よって,質疑を終結します。

 お諮りします。

 各特別委員会の付託案件につきましては,各委員長の報告どおり決することに御異議ございませんか。

 (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。

 なお,ただいま継続調査と決しました各特別委員会の付託案件につきましては,閉会中も調査をお願いします。

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○議長(宮崎弥麿君) 次に,日程4ないし日程40を会議規則第35条の規定により一括議題とします。

 事務局朗読は省略します。

 それでは,平成21年度各会計予算並びに各条例等について,提出者の提案理由の説明を求めます。

 (市長 東村新一君 登壇)



◎市長(東村新一君) 平成21年3月福井市議会定例会の開会に当たり,市政運営に対する所信の一端を申し上げますとともに,提案しました平成21年度当初予算案の概要を御説明し,議員各位並びに市民の皆様の御理解を賜りたいと存じます。

 さて,市長の重責を担ってから,早いもので一年が過ぎました。

 振り返りますと,さまざまな出来事が相次ぎ,日本じゅうが揺れ続けた非常に厳しい就任1年目でありました。

 岩手・宮城内陸地震やゲリラ豪雨などの自然災害はもとより,食に関する事件や急激な原油高騰,そして今も深刻さを増す経済危機など,日常生活の安全・安心を脅かす幾つもの出来事が続き,市民生活を守る責務を痛感するとともに,今なおふだんの暮らしに不安の影を落としていることに深く憂慮している次第です。

 その一方で,北京オリンピック・パラリンピックでの福井市出身選手の活躍や,名誉市民南部陽一郎先生のノーベル賞受賞といった市民に夢と感動,誇りと勇気を与えるうれしい話題もあり,福井の人づくりの質の高さに自信を深めることができました。

 このような中,私はこれまでの1年間をあすへつながる確かな礎を築く年と位置づけ,福井市の明るい未来を描きながら全力で取り組んでまいりました。

 当然ながら,課題が一挙に前進するというわけにはまいりませんが,まちづくりの基本方針とした「希望と安心のふくい新ビジョン」につきましては,まちなか散策5ルートの設定や教育ウイークの開催,米粉の活用やセルプ市の開催など,4本の柱それぞれに手ごたえを感じたものがあり,まずは着実な一歩を記すことができたものと考えております。

 これも議員各位並びに市民の皆様の深い御理解と厚い御支援のたまものと,心から感謝を申し上げる次第です。

 これまでのところ,当面する課題の中から着手できるものから進めてきたところであり,まだこれからというものが圧倒的に多いわけですが,課題解決に向けては一歩ずつの着実な前進が何よりの近道であると心に刻んでおります。

 2年目となることしは,新たな次の一歩を踏み出すとともに,市民の皆様が未来に希望を持ち,今を安心して暮らせる福井市を実現するため,全力を尽くしてまいりますので,より一層の御支援と御協力をお願い申し上げます。

 いよいよ全国植樹祭が6月7日に開催されます。

 戦後の荒廃した国土の復興を目指して昭和25年に山梨県で開催されて以来,毎年全国各地で開催されてきた全国植樹祭ですが,昨今の環境意識の急激な高まりを背景に地球環境保全に果たす森林の役割の重要さに関心が深まる中,第60回となる今大会はこれまでにも増して大変意義深いものとなります。

 式典会場となる一乗谷朝倉氏遺跡は,戦国大名朝倉氏が5代100年余りにわたり栄華をきわめ,越前の中心地として栄えた私たちの貴重な財産です。

 世界に誇る歴史的,文化的なこの地に天皇皇后両陛下をお迎えし,1万人を超える人々が集う全国的なこのビッグイベントを市民の皆様とともに盛り上げ,県と連携してぜひとも成功に導いてまいります。

 また,この機会に全国から訪れてくださる方々をぬくもりと優しさの心を持ってお迎えし,一乗谷朝倉氏遺跡を初めとする福井の奥深い歴史や文化,そして豊かな自然とおいしい食が織りなす魅力を精いっぱい御紹介していきたいと考えております。

 全国植樹祭をえにしとして参加者とのきずなを深めるとともに,福井を全国に発信して知名度を高め,幅広い観光誘客にもつなげてまいります。

 さて,長年の悲願でありました北陸新幹線の福井までの延伸が,確実なものとして視野に入ってまいりました。

 近々,福井駅部の完成を見る福井市にとりまして,首都圏と直結する夢のレールが現実味を帯びてきたことは,これからのまちづくりに弾みがつくものと期待しております。

 また,近づきつつある超高齢社会では車に頼らないまちづくりが求められ,日常生活に不可欠な移動手段として,また環境に優しい輸送機関として公共交通機関の担う役割は高まってまいります。

 そのため,本年をふくい交通元年と位置づけ,福井市都市交通戦略に基づき,だれもが手軽に利用でき,人に優しく便利な全域交通ネットワークの実現に力を入れてまいります。

 5月には福井駅東口広場が装いを新たに生まれかわります。福井駅のもう一つの玄関口として高速バスや観光バスと結節する機能を担っていますので,全国植樹祭では県内外から大勢の参加者をお迎えすることになります。

 同時に,西口広場の整備も進んでおり,福井駅周辺は県都の顔として徐々に新しい姿をあらわしつつあるところです。

 懸案であります福井駅西口中央地区市街地再開発事業につきましては,県との協議を急ぐとともに,市民の皆様からの御意見もいただきながら,ビル全体像の議論を深め,早急に計画をまとめ上げてまいります。

 ところで,福井市は明治22年の市制施行から,この4月で120周年を迎えます。本市の歴史の節目の年に当たり,これまでの歩みを振り返り,そしてこれからの歩む先を見据えることは,極めて大切なことであります。

 今日のはえある福井市を築き上げてきた先人たちに思いをはせるとき,幾多の試練を乗り越えてきた不屈の精神とはかり知れない労苦に対し,心の底から深い敬意と感謝をあらわさずにはいられません。

 連綿と続く歴史の中で,私たちはつかの間の存在でしかありませんが,受け継いだ輝かしい遺産をさらに発展させ,次の世代へ引き継いでいく使命と責任の重さに身が引き締まる思いがしております。

 新たな歴史の節目に向けて歩みを進めるに当たり,その行方を市民の皆様とともにしっかりと見定めた上で,後世に誇れるまちづくりを推し進めるため,持てる力のすべてを傾けていく決意を新たにしているところです。

 現在,百年に一度といわれるかつてない経済危機が全世界を覆っています。企業業績や雇用情勢の悪化は予想をはるかに上回る速さでさまざまな業界に広がり,深刻な影響が地域経済や市民生活をも直撃しておりまして,今後も景気後退の長期化,さらなる深刻化が懸念され,混沌とした先行きに市民生活の不安が増大しております。

 また,世界各国が経済対策を総動員する中で,環境・エネルギー分野への投資が加速するなど,今回の前例のない経済危機は,いや応なしに産業構造の転換を迫ることも予測されます。

 そして,私たちを取り巻く社会環境は,経済問題,地球環境問題,人口減少問題などかつて経験したことのない速さで変化しており,時代の大きな変革期に直面しております。

 このような状況にあって,住民の暮らしを身近で支える地方自治体の担う役割はますます大きくなってきており,市政運営の責任の重大さをひしひしと感じざるを得ません。

 市民の皆様の不安を少しでも取り除き,未来の世代に対して胸が張れるよう直面する難局に真正面から立ち向かい,果敢に乗り越えていく所存でありますので,何とぞ御協力を賜りますよう改めてお願い申し上げます。

 それでは,平成21年度当初予算の編成に当たりましての基本的な考え方を申し上げます。

 まず,予算編成の前提となります我が国の経済情勢,国の予算,そして地方財政対策についてであります。

 政府経済見通しによりますと,平成20年度の我が国の経済は,世界の金融資本市場の危機を契機とした景気後退が見られる中で,外需面に加え国内需要も停滞しております。

 平成21年度におきましても,世界的な景気後退が続く中で厳しい状況が続くと見られますが,政府の緊急経済対策による効果とともに,年度後半には民間需要の持ち直しなどから低迷を脱することが期待され,この結果,国内総生産の実質成長率は平成14年度以来となるゼロ成長と予測されておりましたが,先日発表された平成20年10月から12月期の実質成長率はマイナス3.3%,年率換算では12.7%の大幅なマイナスとなり,経済情勢の悪化は予測をはるかに上回る深刻なものとなっております。

 このような状況を踏まえ,国の平成21年度予算案は財政健全化に向けた基本的方向性を維持しつつ,重要課題への予算配分の重点化を行うとともに,世界の経済金融情勢の変化を受け,国民生活と日本経済を守るための果断な対応を行うこととしております。

 また,地方財政対策におきましても,財源不足が大幅に拡大することが見込まれることから,給与関係経費や地方単独事業費を抑制することとする一方で,地方交付税を増額する等の財政措置を講じて,地方の雇用創出等を図るとともに,地域における安全・安心の確保や,地域活性化に向けた事業を円滑に実施することとされました。

 この結果,臨時財政対策債を合わせた実質的な地方交付税総額では2兆7,000億円の増,そして地方一般歳出は5,000億円増の66兆2,000億円が確保されました。

 このたびの措置は,地方交付税の原資となる国税の大幅な減収が避けられない中で,最低限必要となる地方一般財源が確保されたものと受けとめております。

 ただ,この先も極めて厳しい財政運営が予想されることから,三位一体の改革以降,大幅に削減されたままの地方交付税の復元並びに地方消費税の拡充による地方税源の充実について,引き続き国へ強く求めてまいります。

 次に,本市の財政状況についてであります。

 平成20年度予算については,サマーレビューの実施など歳出全般の徹底した見直しとともに財源の確保に努め,効率的かつ効果的な予算として編成したものでありますが,その決算見込みとしましては,景気動向を反映して市税の大幅な減収が見込まれるところであります。平成21年度におきましても,一段の景気悪化に伴う法人市民税の減収や固定資産税の評価がえなどにより,市税総額のさらなる減額が避けられないという極めて厳しい状況にあります。

 このような諸情勢の中,このたびの予算編成に当たりましては,第五次福井市総合計画を施策の基本としながら「希望と安心のふくい新ビジョン」に掲げた項目の具体的な取り組みを重点的かつ効率的に推進するとともに,急速な景気後退による生活不安,経営不安に対し,国の経済対策を最大限に活用しながら,迅速かつ柔軟な対応を図ることとしました。

 このため,福井市行政改革の新たな指針並びに福井市財政運営計画に基づき,従来にも増した事業の棚卸しを徹底し,歳出全般にわたる見直しを行って財源を確保するとともに,あらゆる財源の活用を図りながら工夫を凝らし,当面する重要課題に的確かつ意欲的に対応する予算として編成しております。

 日々刻々と経済情勢の悪化が叫ばれる中で,極めて困難な予算編成となったわけですが,この難局を乗り切るために,何をするべきか,何をなさざるべきかを深く考え抜いた上で,逼迫した財政状況に十分留意しながらも,決して守りだけの姿勢に終始することなく,打つべき手は打つという決意のもとに練り上げた次第であります。

 ここで,緊急経済対策について触れさせていただきます。

 国におきましては,困難な経営環境にある中小企業への支援対策,悪化の著しい雇用への対策,地域活性化のための対策などを内容とした総額75兆円に及ぶ緊急経済対策を打ち出し,国民生活を守り日本経済を活性化する取り組みを推し進めております。

 本市としましても,市民生活の安心,中小企業の事業継続,雇用の創出を図るため,国の政策に呼応する雇用対策,生活者支援や子育て支援などのほか,本市独自の中小企業支援対策なども盛り込みながら,このたびの当初予算で対応するもの,また補正予算でお願いするものなど,状況に応じて機敏に対応してまいりますので,格段の御理解を賜りますようお願い申し上げます。

 それでは,以下,予算の主要事業について第五次福井市総合計画の体系に沿って御説明申し上げます。

 まず,第1章「人と人」が共生・調和するまちづくりについて申し上げます。

 初めに,第1節創造性豊かな人を育むまちについてです。

 昨年の全国学力テストの好成績に続き,先日の全国体力テストの結果においても,福井の子供たちはトップクラスとなり,学力,体力ともに能力の高さが証明されました。次代を担う若者の層の厚さを実感し,福井市の明るい未来を確信しているところです。

 福井市教育支援プランに基づき,やさしさときめ細やかな教育環境を整え,世界に羽ばたき福井を支えるたくましい人づくりを目指す取り組みを実行に移してまいります。

 子供たちが生きる力をはぐくみながら,たくましく心豊かに育つには創意工夫した特色ある学校教育を推進するとともに,家庭,地域,学校が一体となって教育を支えていくことが不可欠であります。

 各学校の教育活動を地域に公開し,子供たちの教育について考え行動する機運を高める,地域に生きる学校づくりを推進します。

 子供たちがより読書に親しめる環境づくりのため,学校図書整備費を増額して蔵書整備を進め,学校図書館の充実を図ってまいります。

 学校建設事業につきましては,安居中学校の移転に向けて,建築実施設計と敷地造成を行います。併設の小学校から分離することにより,豊かな教育環境を整備してまいります。

 また,教室数と校庭面積が不足している中藤小学校の移転にかかわる建築基本設計と地質調査を実施します。

 さらに,酒生小学校では耐震補強が困難な南校舎の改築を行い,安全な教育環境を整備してまいります。

 学校給食の一層の効果的,効率的な運営のため,南部学校給食センターの調理と洗浄保管の業務を4月から民間に委託します。

 北部学校給食センターにつきましては,平成22年度から平成24年度までの債務負担行為の設定をお願いしております。

 あわせて,両センターの設備更新,改修による安定的な配食と,北部学校給食センターの食器更新による楽しい給食の推進も図ってまいります。

 市民一人一人が福井人として,地域に誇りと愛着を持てるよう福井の歴史や文化などを学ぶ福井学を推進するとともに,市制120周年記念事業としてその学習,研究成果の発表会を開催します。

 地域の知恵を生かした住民主体のまちづくりを市内全域で進めるため,誇りと夢・わがまち創造事業を引き続き実施します。この中では,それぞれの地域の特性を活用して地区住民みずからが取り組むまちづくりの活動の支援とともに,地区のまちづくり組織やNPOなどの市民活動団体,学生が交流する機会を設け,住民同士の連帯感を深め,地域の活性化を図ります。また,地区が実施した事業の成果発表会を市制120周年記念関連事業として開催します。

 市民活動に関する情報を広く提供し,また関係団体のネットワークを形成するための拠点として,市民活動センターを地域交流プラザ内に設置します。

 公民館の整備につきましては,施設の状況等により計画的に進めておりますが,このたびは木田公民館を移転新築,清水東公民館を新築します。なお,清水地区における整備はこれをもちまして完了となります。また,公民館の学習環境整備としましてノートパソコンとプリンターを更新し,あわせて情報セキュリティーの強化を図ります。

 次に,第2節健康でいきいきと暮らせるまちについて申し上げます。

 保育園の施設整備につきましては,上北野保育園の職員室拡張とトイレ増設を行い,快適な環境を整えます。

 また,私立保育園の保育室等増築工事に対して事業費用の一部補助を行います。

 子供が安心して豊かな放課後を過ごせる居場所づくりでは,すみれ児童館,くるみ児童館の増築,旧木田公民館,旧清水西保育園を活用した児童クラブの設置により,小学校1,2年生の留守家庭児童の完全入会に向け環境を整備してまいります。

 市民の健康の保持増進を図り,自主的な健康づくりを支援するため,健康診査を実施し,壮年期から健康づくりと生活習慣病の予防,早期発見,早期治療を図ります。

 また,麻疹の流行を防ぐため,予防接種を1回しか受ける機会のなかった世代に対し予防接種を実施します。

 今後とも各種健康事業の実施体制の充実を図り,受診率の向上に取り組んでいきます。

 母子保健事業におきましては,妊娠,出産に伴う経済的負担を軽減するため,妊婦健康診査の助成回数を第1子,第2子についても第3子以降と同じく現在の7回から14回に拡充して積極的な受診を後押しします。

 高齢者が生きがいを持ちながら楽しく交流できる拠点づくりのため,いきいき長寿「よろず茶屋」の自主的運営に対して事業運営費などの支援を行います。

 また,介護サポーターポイント制度を創設して,高齢者が経験と知恵を生かし,積極的に活動できる場として,65歳以上の高齢者が介護保険対象施設で行う介護活動に対してポイントを付与し,社会貢献の奨励につなげるとともに,元気な高齢者の介護予防を推進します。

 さらに,高齢者への支援の充実を図るため,総合相談窓口である地域包括支援センターの相談窓口を新たに3カ所設置します。

 介護保険につきましては,介護報酬を引き上げるとともに,介護保険料については据え置きとし,適正な介護サービスを提供してまいります。

 オアシスプラン2009に基づき,高齢者が住みなれた地域で生き生きと活動し,健康に暮らしていけるまちづくりを目指しきめ細やかな取り組みを行ってまいります。

 福井市体育館の耐震補強・大規模改修工事を行います。平成23年度の完成を目指し,総額22億円余りを投じ,市民スポーツの拠点として安心・安全に利用できるようにしてまいります。

 第2章は「人と街」が共生・調和するまちづくりです。

 第1節県都にふさわしい魅力あるまちについて申し上げます。

 福井駅周辺土地区画整理事業につきましては,県都の顔づくりとして市街地の一体的な高度利用と都市機能の高度化を推進し,活力と個性的で魅力あふれるまちづくりに努めてまいります。平成21年度は,西口広場の整備を中心として進めてまいります。

 また,福井駅西口中央地区市街地再開発事業では,実施設計や権利変換計画作成など,より一層の推進に力を注ぎ,県都の玄関口にふさわしいにぎわい交流拠点の形成を図ってまいります。

 市街地環境の向上と良質な市街地住宅の確保を図るため,敷地の共同化による整備など民間主導による優良建築物を引き続き支援します。

 中心市街地のにぎわい創出につきましては,良質な共同住宅建設への支援などを行うまちなか居住を進めるとともに,中心市街地で起業にチャレンジする出店者に対し,新規開業にかかる経費や店舗の賃借料などを支援して商店街の活性化につなげ,集客力を高めていくほか,JR福井駅付近高架下は暫定的ながら有効利用して市民の利便性向上を図ります。

 さらに,県内各大学などの学生が中心市街地で主体的に活動するための拠点となる,まちなか研究室の運営支援を行います。それぞれの大学を超えた学生の交流,さらには商店主や市民との交流により新たな企画が生まれることで,中心市街地の魅力を高めます。

 また,まちづくりの企画調整を担うタウンマネジャーを設置し,地元商店街との調整や商店街の再生,個店の指導など中心市街地の活性化を推進します。

 北部第七,市場周辺及び森田北東部の各土地区画整理事業につきましては,国の有効な支援制度を活用して,工事のさらなる推進を図るとともに,保留地の商品価値を高めて魅力的な宅地とするなど,最大限の取り組みを行って売却を促進しながら,早期完成を目指してまいります。

 道路の整備につきましては,川西国道線,松岡菅谷線,舟橋新安竹線を継続して整備し,新たに南部1─565号線,南部2─408号線,西部2─1号線に着手するとともに,すべての人が安心して移動できる歩行空間を確保するため,歩道の段差と傾斜の解消などの改善にも継続して取り組んでまいります。

 また,市街地北部を東西に結ぶ都市計画道路高木市場線を整備して,安全で快適な道路空間を構築し,円滑な自動車交通の確保と歩行者の安全性の向上を図ってまいります。

 橋梁整備につきましては,老朽化,狭小橋の補修や補強を行い,防災・震災対策につなげます。

 困難な状況にある除雪機械の確保につきましては,業者の除雪機械購入に対して補助を行います。

 市内全域への交通ネットワーク形成のため,福井市都市交通戦略で掲げる公共交通幹線軸のうち,バス路線の連携,強化に関する調査を実施します。

 また,美山地区や越廼,海岸地区,清水地区など公共交通の希薄な地域において,交通確保のための地域バスの運行を行います。

 福井鉄道福武線につきましては,経営改善と安定した運行継続のため,鯖江市,越前市と協調して維持修繕費を補助して鉄道運行を支援するとともに,福井鉄道福武線活性化連携協議会においてさまざまな支援策を講じてまいります。

 次に,第2節産業を育成するまちについて申し上げます。

 新規就農者の初期の経営安定のための奨励金を交付します。

 また,園芸を志す新規就農者の確保と育成のため,機械,施設などの整備に対し助成を行います。

 (仮称)一乗谷あさくら水の駅の整備を進め,平成22年5月の開設を目指します。

 自然や農業と触れ合うことで人と水の深いかかわりを学ぶとともに,一乗谷周辺地域の歴史や文化などの観光情報を発信し,都市と農村の交流を図ってまいります。

 地元土地改良区,農家組合,自治会が行う小規模な土地改良事業に対する市単独補助を増額し,農業用施設の機能維持の充実を図ってまいります。

 水産業におきましては,つくり育てる漁業を推進するため,アワビやヒラメの養殖技術を研究する事業に取り組み,養殖業の展開を図ってまいります。

 安定した越前水仙の産地を確保し,生産本数の増大と品質向上を図るため,大規模な改植や生産基盤の整備とともに,耕作放棄地等への新植を行い産地の拡大を目指します。

 観光産業は,産業規模,経済波及効果の広さなどから,これからの基幹産業として大きく期待されております。本市におきましても,福井市観光ビジョンに基づき,継続した取り組みを着実に行ってまいります。

 第24回を迎えるふくい春まつりでは,恒例の越前時代行列とさくら名所100選にも選ばれた足羽川の桜並木を結びつけた祭りの開催とともに,新たに行われる一乗谷朝倉氏遺跡でのイベントなどを福井の春の風物詩として全国的に積極的にPRし,観光客の誘致に努めます。

 観光地としての知名度向上と観光誘客のために,ポスター,雑誌,紙面広告等に継続して利用可能な統一的コンセプトの観光イメージをつくります。

 また,市内で合宿を行う県外の学生団体に宿泊補助を新たに行うほか,越前海岸観光ルートを検証し,マップを作成します。

 第56回となる福井フェニックスまつりでは,出会い・交流の場の創出を基本コンセプトに,日常とは異なる楽しさやにぎわいを享受し合う祭りとして開催します。

 利益率向上や地域経済の活性化を促進するため,中小企業者が行う省エネ・新エネ設備への転換にかかる経費について助成し,設備投資意欲を喚起してまいります。

 また,急速に悪化した経済情勢を受けて,中小企業への金融支援のため,利子や保証料の補給を大幅に拡大した制度融資を実施し,運転資金や設備投資への円滑な資金供給に努めます。

 経営指導や産業・経済情報の提供,金融相談なども引き続き行い,中小企業の経営安定や育成指導に取り組みます。

 企業立地を促進し,産業構造の高度化及び雇用機会の拡大を図るため,企業立地助成金による支援を引き続き行うとともに,中・長期的な企業立地に取り組むため,企業誘致に関する問題,課題を整理し,新たな産業用地の創出などさまざまな調査研究を行います。

 県内外の大学などの学生に就職活動情報を提供し,Uターン,Iターン就職を促進します。

 また,景気の悪化に伴う不安定な雇用情勢に対応するため,ふるさと雇用再生特別基金事業として,エコカレッジ福井プロジェクト事業など9事業29名,緊急雇用創出事業として,総合行政情報システムデータ移行作業など39事業121名の地域求職者を雇い入れ,雇用,就業機会の創出を図ります。

 次に,第3章「人と自然」が共生・調和するまちづくりについて御説明します。

 まず,第1節環境にやさしいみどり豊かなまちについてです。

 昨年は洞爺湖サミットの開催とともに環境元年とも呼ばれ,環境意識が急激に高まる中,急速に悪化した景気回復の有力な対策として,環境関連分野が注目されております。本市としましても,地球温暖化の防止や循環型社会の構築に向けた取り組みをさらに推し進めてまいります。

 自然エネルギー利用によるCO2排出量の削減を目指し,個人住宅の太陽光発電設備の導入に対して助成を行い,普及促進を図ります。

 また,資源ごみのプラスチック製容器包装の収集回数をふやすとともに回収品目を拡大し,ごみの減量化,資源化率を向上させて,環境負荷の低減とCO2排出量の削減を図るとともに,平成21年4月1日からレジ袋有料化を,主要スーパーやドラッグストアの協力をもとに推進します。

 クリーンセンターにつきましては,老朽化が見られる設備の更新工事を行い,施設の延命と安定した運営の確保に努めるとともに,ごみ焼却業務の民間委託を拡大し,コスト削減を図ってまいります。

 下水道は,快適な市民生活に欠かせない生活環境であるとともに,河川や水路の水質保全のためにも重要な都市基盤であります。

 公共下水道事業では,普及拡大に向けて管渠整備を計画どおり進めるほか,雨水滞水池設置などの合流改善,さらに処理場整備としては,日野川浄化センター施設の老朽化に伴う更新など,効率的な排水処理を進めます。

 集落排水事業では,上文殊,岡保東部,文殊の3地区の継続事業の早期完成を目指します。

 また,合併処理浄化槽の設置に要する費用に対して助成を行い,普及を図ってまいります。

 市内各地区の特色を生かした個性豊かな緑のまちづくりの推進としましては,まず地区住民や地区団体が花壇づくりなどの個性あふれるまちづくりを推進する場合,緑化資材の購入資金を助成します。

 また,アダプトプログラム事業として,市民グループや企業などが市道や公園などの一定区画の里親となり,継続的に美化の管理を受け持つ場合,清掃用具の提供やごみの収集などのサポートを新たに行ってまいります。

 足羽山公園が開園100周年を迎えることから,記念の植樹や講演などを行うとともに,引き続き園路や遊園地遊具,トイレの整備を進めます。

 土地区画整理事業から引き継いだ幾つかの都市公園につきましても,順次バリアフリー化などの整備を進め,安全で快適に利用できるようにしてまいります。

 市営球場跡地を含めた東公園全体を,市中心部における新たなにぎわいの場としてとらえ,市民が気楽に遊べ,憩えるような緑と憩いの広場として暫定整備します。

 林道整備事業につきましては,越前西部4号線や鴎谷線,安居1号線などを整備してまいります。

 次に,第2節安全・安心で清潔なまちについて申し上げます。

 近年,国内外において大地震や豪雨などの自然災害が頻発し,多くの人命と財産が奪われる被害がもたらされており,改めて自然災害の脅威と防災対策の大切さを痛感しております。行政の究極の目的は市民の生命と財産を守ることであり,安全こそ最大の福祉との観点に立って,今後とも災害に強いまちづくりに取り組んでまいります。

 市民生活の治水安全度を高め,被害の少ない快適な都市環境を形成するため,河川と水路の整備を進めてまいります。

 また,浸水対策につきましては,江守の里排水機場の改修を行うほか,頻繁に浸水する区域について,河川改修等をすることにより被害を軽減します。

 次に,消防団組織の強化を図ります。

 消防団の分団管轄区域と名称を小学校区域に一致するよう変更し,自治会や自主防災組織との連携を強化するとともに,全分団に資機材を整備して,災害時の迅速かつ的確な対応を図ります。また,平常時には地域に密着した組織として,市民や自主防災組織の育成指導などによる相互理解を図り,防火・防災活動を強化します。

 消防力の維持強化につきましては,迅速かつ効果的な現場活動を行うため,老朽化した消防車両を更新します。

 また,消防情報管制システムの部分更新を行って,火災,救急,救助等の災害受信から現場活動までの指令情報等を迅速かつ的確に処理し,災害被害の軽減を図ります。

 市民に対して災害情報などを的確に伝達できるよう,平成22年度までに美山地区,越廼地区,清水地区の同報系無線を整備するなど,既存の防災情報管制システムの再構築,拡充を行い,災害に強いまちづくりを進めます。

 耐震対策につきましては,小・中学校では宝永小学校を初めとする13棟の校舎,体育館の耐震補強工事,また旭小学校など11棟の設計委託を実施し,平成23年度の事業完了に向けて計画的に進めてまいります。

 また,保育園では松本保育園の補強工事と森田栄保育園の設計,補強工事を実施し,安全な保育環境を確保してまいります。

 中国産冷凍ギョーザ事件や事故米,食品偽装などの事件が相次ぎ,食の安全に対する不安が増大し,消費者行政に対する関心が急速に高まっております。

 生活の多様化を背景に,ますます複雑,多様化する消費生活の中で消費生活に関する幅広い知識を得て諸問題に対応できるよう,消費者に対し消費者問題の情報を提供してまいります。

 都市ガスや飲料水の安定供給は,市民の日常生活に欠かせないものであります。

 ガス事業では,経年管対策を最優先に取り組み,引き続き安全で安定した供給を維持してまいります。

 また,天然ガス転換の設備投資に要した費用の償却が終了したことに伴い,ガス料金を値下げするほか,新たに企業局アンテナショップを開業し,ガスの魅力を発信して需要拡大と顧客確保につなげるとともに,安全でおいしい水道水に関する情報も広く発信してまいります。

 水道事業では,九頭竜浄水場の監視制御設備更新の本格化とともに,老朽管網の耐震管への更新を積極的に行い,安全で低廉な水道水の安定供給に努めてまいります。

 簡易水道につきましては,改良工事や給水メーターの設置を行い,衛生的な飲料水を安定して供給してまいります。

 次に,第4章「人と文化」が共生・調和するまちづくりについて申し上げます。

 まず,第1節歴史に学び,文化を発信享受するまちについてです。

 さくらの小径・浜町通りかいわいの整備を引き続き行い,中央3丁目浜町通りかいわいの歴史的資産,そして足羽川に臨み足羽山を借景とする景観を生かし,北の庄城址と足羽山を結ぶ歴史のみち散策ルートとしての活用を進めます。

 自然史博物館におきまして,「身近な太古−福井の化石」や「春を彩る昆虫と植物展」などを開催し,郷土の自然史を興味深く学べる機会を設けてまいります。

 郷土歴史博物館では,地域への愛着と誇りを深め,知る喜び,学ぶ楽しみの輪を広げるため,親しみやすい講座開設や学校との連携などの多彩な事業を展開するほか,「福井城下の唐津焼」や「橋本左内と安政の大獄」など,さまざまなテーマによる企画展を順次開催します。

 第2節新しい文化を創造するまちについて申し上げます。

 民間主体の国際交流を推進するため,福井市国際交流協会の事務所を開設し,組織と事業運営を強化します。

 美術館におきまして,「日本近代洋画への道展」や「ミロ展」など魅力ある企画展を開催し,それぞれの分野における美術の世界を紹介します。また,子どもアトリエ,市民アトリエを開催し,市民の皆様が気楽に参加できる美術創作の機会を提供してまいります。

 次に,総合計画の推進を図る計画実現の方策について申し上げます。

 本市に最も適した総合行政情報システムを再構築し,全庁的な視点から業務や情報システムを抜本的に見直し,情報システム経費の削減を図るとともに効率的な運用を行います。

 ケーブルテレビの行政チャンネルで,市の施策やお知らせ,地域に密着した情報などを放送し,市民参画のまちづくりを推進します。

 厳しい財政状況が依然として続く中,真に住民生活に必要な施策や課題については重点的に対応しつつ,簡素で効率的な行政を実現するため,不断に行政改革に取り組むことが求められています。

 引き続き,福井市行政改革の新たな指針に掲げられた事項を着実に推進し,市民の理解や信頼のもと,地方分権時代にふさわしい持続可能な行財政構造を構築してまいります。

 以上,主要事業について概要を申し上げました。

 そして,平成21年度当初予算案の規模は,一般会計で957億2,200万円,特別会計で704億2,800万円,企業会計で325億8,600万円,総額で1,987億3,600万円となった次第であります。

 なお,これを前年度の当初予算と比較しますと,一般会計で2.2%の増,特別会計で3.6%の減,企業会計で8.9%の減であり,全体では1.8%のマイナスとなっております。

 これに伴う財源について申し上げますと,根幹をなします市税につきましては,深刻な経済情勢悪化に伴う法人市民税の減収や,固定資産税の評価がえなどの要因を考慮し,慎重かつ適正な見積もりを行いまして,5.5%減の458億8,100万円を計上しました。

 市債につきましては,事務事業を厳選しつつも真に必要とされる施策には前向きに対応し,合併特例債や過疎債などの有利な市債を有効に活用した結果,昨年より40億1,820万円増の150億5,560万円となりました。

 国・県支出金につきましては,各事業の補助基準をもとに精査の上,計上しました。

 また,地方交付税につきましては,地方財政計画の見通し,平成20年度の収入状況などに基づき計上しております。

 なお,地域振興基金については,前年度で償還した範囲で取り崩し,市民の連帯強化や各地域の振興に資する施策に充てた次第であります。

 このほかの議案につきましては,それぞれの提案理由の記載に基づきまして御提案しております。

 また,細部に関しましては,いずれも各委員会の御審議等におきまして詳細に御説明申し上げたいと存じます。何とぞ慎重に御審議の上,妥当な御議決を賜りますようお願い申し上げます。

 市民の皆様の声に耳を傾け,また市民の皆様へ語りかけ,そして市民の皆様とともに英知を集め,一体となって着実な歩みを一歩一歩進めていくことがより一層重要であると考えております。

 若者からお年寄りまで,お住まいになるすべての方が笑顔で暮らせる福井市を目指し,私を先頭に全職員一丸となって,持てる力のすべてを結集し懸命に取り組んでまいります。

 重ねて議員各位並びに市民の皆様の温かい御理解,変わらぬ御支援を心からお願い申し上げまして,提案理由の説明を終わらせていただきます。



○議長(宮崎弥麿君) ただいま説明のありました第1号議案ないし第37号議案について質疑を許可します。

 (「なし」と呼ぶ者あり)

 御質疑なしと認めます。よって,質疑を終結します。

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○議長(宮崎弥麿君) 次に,日程41ないし日程61を会議規則第35条の規定により一括議題とします。

 事務局朗読は省略します。

 提出者の提案理由の説明を求めます。

 (市長 東村新一君 登壇)



◎市長(東村新一君) ただいま上程されました3月補正予算案の提案理由につきまして御説明申し上げます。

 このたびの補正予算は,国の緊急経済対策に呼応する事業,また事務事業の確定に伴い所要の措置を講ずるものなどです。

 第93号議案 平成20年度福井市一般会計補正予算案について申し上げます。

 まず,歳入歳出予算の補正では,既定の予算額に20億6,514万6,000円を追加し,総額を971億8,547万5,000円とするものであります。

 その内容について主なものを申し上げます。

 まず,国の経済対策に呼応するものとして,地域活性化・生活対策臨時交付金活用事業といたしまして3億7,000万円,介護従事者処遇改善臨時特例基金の積み立てといたしまして1億5,000万円など,事業の確定に伴うものとして身体障害者福祉関連の扶助費で2億2,596万2,000円を,私立保育所保育委託料で2億9,009万1,000円を追加するほか,えちぜん鉄道や地方バス路線の運行補助金に1億9,975万3,000円を,退職手当で希望及び勧奨退職による追加分として5億7,000万円を計上するものであります。

 なお,これに対応する歳入の補正として,地方交付税4億7,149万5,000円,分担金及び負担金8,799万5,000円,国庫支出金6億1,357万4,000円,県支出金1億9,767万2,000円,繰越金1,799万6,000円,諸収入441万4,000円,市債6億7,200万円を計上するものです。

 次に,繰越明許費では,行政チャンネル地上デジタル化事業ほか13件に17億9,724万6,000円を計上するものです。

 また,地方債の補正では,6億7,200万円を追加及び変更するものであります。

 次に,第94号議案から第100号議案までの福井市国民健康保険特別会計ほか6つの特別会計補正予算案では,16億2,613万9,000円を追加するほか,簡易水道建設事業等について繰越明許費を計上するものであります。

 次に,第101号議案及び第102号議案につきましては,福井市ガス事業会計で2億32万8,000円,福井市水道事業会計で2,555万2,000円をそれぞれ追加するものであります。

 以上,3月補正予算案の概要について申し上げました。また,この補正予算案以外の議案及び報告につきましては,それぞれの提案理由の記載に基づきまして御提案した次第でございます。何とぞ慎重なる御審議の上,妥当なる御議決を賜りますようお願い申し上げます。



○議長(宮崎弥麿君) ただいま説明のありました第93号議案ないし第106号議案,第109号議案ないし第111号議案,第42号報告ないし第45号報告について質疑を許可します。

 (「なし」と呼ぶ者あり)

 御質疑なしと認めます。よって,質疑を終結します。

──────────────────────



○議長(宮崎弥麿君) 次に,日程62及び日程63を会議規則第35条の規定により一括議題とします。

 事務局に朗読させます。

 (事務局朗読)

日程62 第 107号議案 土地の取得について

           (福井鉄道福武線再建支援事業の用地)

日程63 第 108号議案 財産の無償貸付けについて

           (福井鉄道福武線再建支援事業の用地)



○議長(宮崎弥麿君) 提出者の提案理由の説明を求めます。

 (市長 東村新一君 登壇)



◎市長(東村新一君) ただいま上程されました第107号議案及び第108号議案につきまして,一括して提案理由を申し上げます。

 これらの議案は,福井鉄道福武線の再建支援に伴い,福井鉄道株式会社の鉄道用地を沿線3市が共同で取得し,同社に無償で貸し付けるものです。

 まず,第107号議案 土地の取得についてであります。

 福井鉄道福武線の鉄道用地の取得については,県,沿線3市,名古屋鉄道株式会社及び福井鉄道株式会社で構成する福井鉄道福武線協議会の再建スキームの中で,累積債務を圧縮する方法の一つとして示されたものです。

 取得する土地は,福井鉄道福武線の田原町駅から武生新駅までの区間の路面軌道部分を除く部分で,土地の合計は筆数で1,362筆,面積で20万9,069.71平方メートルです。そのすべてを本市,鯖江市,越前市と共有で取得するもので,持ち分比率は本市が4000分の1155,鯖江市が4000分の1445,越前市が4000分の1400です。

 なお,この土地の取得は,福井鉄道福武線の設備の更新等に国の手厚い補助が受けられる鉄道事業再構築実施計画の要件となるもので,その計画につきましては,全国第1号として本日国土交通大臣の認定を受けております。

 そして,土地の取得価格は,合計で12億円ですので,さきの持ち分比率に従いまして,福井市の負担額は3億4,650万円となるものです。

 次に,第108号議案 財産の無償貸付けについてであります。

 これにつきましても,福井鉄道福武線協議会で示されたスキームによるもので,福井鉄道株式会社に鉄道用地を無償で貸し付けることによって,福井鉄道福武線の継続的で安定した運行を図るものです。貸付期間はスキームに示された10年間といたします。

 このように,福井鉄道福武線につきましては,鉄道が沿線3市にとって共通の社会的な財産であるという認識のもと,財産を共有し今後10年間で着実に再建を図り,行政,市民,福井鉄道株式会社が連携を深めながら,地域に根差した鉄道として支えてまいりたいと存じますので,何とぞ慎重に御審議の上,妥当な御議決を賜りますようお願い申し上げます。



○議長(宮崎弥麿君) ただいま説明のありました第107号議案及び第108号議案について質疑を許可します。

 (「なし」と呼ぶ者あり)

 御質疑なしと認めます。よって,質疑を終結します。

 お諮りします。

 ただいま議題となっております第107号議案及び第108号議案については,会議規則第37条第3項の規定により,委員会付託を省略したいと存じますが,これに御異議ございませんか。

 (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。

 それでは,採決します。

 第107号議案及び第108号議案については,原案のとおり決することに御異議ございませんか。

 (「異議なし」と呼ぶ者あり)

 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。

 それでは先ほど上程しました第1号議案ないし第37号議案,第93号議案ないし第106号議案,第109号議案ないし第111号議案については,お手元に配付しました付託案件表のとおり,それぞれ所管の常任委員会及び予算特別委員会に付託します。

 〔付託案件表は本号末尾参照〕

 なお,第42号報告ないし第45号報告については,関係法の規定により,議会に提出,報告するだけでよいことになっておりますので,御了承をお願いします。

 以上で本日の議事日程は全部終了しました。

 これをもちまして散会します。

             午前11時40分 散会







 地方自治法第123条第2項の規定により,本会議の顛末を証するため,ここに署名する。





福井市議会議長                  平成  年  月  日









署名議員                     平成  年  月  日









署名議員                     平成  年  月  日









△〔参照〕



                 付 託 案 件 表



           総    務    委    員    会




番 号件            名
第20号議案福井市職員の修学部分休業に関する条例の制定について
第21号議案福井市職員の自己啓発等休業に関する条例の制定について
第23号議案福井市職員の勤務時間,休暇等に関する条例の一部改正について
第24号議案福井市職員の給与に関する条例の一部改正について
第25号議案福井市個人情報保護条例の一部改正について
第26号議案福井市生活安全条例の一部改正について
第33号議案福井市消防団条例の一部改正について
第36号議案福井市監査委員に関する条例の一部改正について
第106号議案工事請負契約の締結について
(福井市デジタル防災行政無線固定系・移動系設備工事)








           建    設    委    員    会




番 号件            名
第19号議案福井市東口交通広場駐車場条例の制定について
第22号議案福井市有バス有償運送に関する条例の一部改正について
第31号議案福井市営住宅条例等の一部改正について
第32号議案福井市手数料徴収条例の一部改正について
第104号議案福井都市計画事業福井駅周辺土地区画整理事業施行規程等の一部改正について
第109号議案市道の路線の廃止について
第110号議案市道の路線の認定について








         教   育   民   生   委   員   会




番 号件            名
第27号議案福井市社会福祉施設設置条例の一部改正について
第28号議案福井市介護保険条例の一部改正について
第34号議案福井市公民館設置に関する条例の一部改正について
第35号議案福井市体育施設条例の一部改正について
第103号議案福井市介護従事者処遇改善臨時特例基金条例の制定について






         経   済   企   業   委   員   会




番 号件            名
第29号議案福井市集落排水処理施設の設置及び管理に関する条例の一部改正について
第30号議案福井市農業集落排水処理施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の一部改正について
第37号議案福井市ガス供給条例の一部改正について
第105号議案福井市ガラガラ山総合公園の設置及び管理に関する条例の全部を改正する条例の廃止について
第111号議案茱崎漁港区域内公有水面埋立地用途の変更に関する意見について








         予   算   特   別   委   員   会




番 号件            名
第1号議案平成21年度福井市一般会計予算
第2号議案平成21年度福井市国民健康保険特別会計予算
第3号議案平成21年度福井市国民健康保険診療所特別会計予算
第4号議案平成21年度福井市老人保健特別会計予算
第5号議案平成21年度福井市後期高齢者医療特別会計予算
第6号議案平成21年度福井市介護保険特別会計予算
第7号議案平成21年度福井市交通災害共済特別会計予算
第8号議案平成21年度福井市競輪特別会計予算
第9号議案平成21年度福井市簡易水道特別会計予算
第10号議案平成21年度福井市宅地造成特別会計予算
第11号議案平成21年度福井市中央卸売市場特別会計予算
第12号議案平成21年度福井市駐車場特別会計予算
第13号議案平成21年度福井市集落排水特別会計予算
第14号議案平成21年度福井市地域生活排水特別会計予算
第15号議案平成21年度福井市福井駅周辺整備特別会計予算
第16号議案平成21年度福井市下水道事業会計予算
第17号議案平成21年度福井市ガス事業会計予算
第18号議案平成21年度福井市水道事業会計予算
第93号議案平成20年度福井市一般会計補正予算
第94号議案平成20年度福井市国民健康保険特別会計補正予算
第95号議案平成20年度福井市介護保険特別会計補正予算
第96号議案平成20年度福井市簡易水道特別会計補正予算
第97号議案平成20年度福井市宅地造成特別会計補正予算
第98号議案平成20年度福井市集落排水特別会計補正予算
第99号議案平成20年度福井市地域生活排水特別会計補正予算
第100号議案平成20年度福井市福井駅周辺整備特別会計補正予算
第101号議案平成20年度福井市ガス事業会計補正予算
第102号議案平成20年度福井市水道事業会計補正予算