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平成22年新幹線・地域鉄道調査特別委員会 本文




2010.09.24 : 平成22年新幹線・地域鉄道調査特別委員会 本文


◯宮本委員長  ただいまから新幹線・地域鉄道調査特別委員会を開会する。
 まず初めに、9月7日、本会議場において、田中宏典議員が当委員会に選任された。委員の席は、ただいま御着席のとおりとさせていただいたので、よろしく御了承願う。
 なお、石橋委員については所用のため欠席いたしたい旨の届け出があったので、御報告する。
 本日の傍聴人の方は3名であるので、御了承願う。
 なお、傍聴人の方については、さきにお知らせした留意事項を守って傍聴願う。
 これより審査に入る。本委員会に対する付議事件である新幹線建設促進及び地域鉄道活性化のための調査を議題とする。
 理事者より、特に報告する事項があれば報告を願う。


◯総合政策部長  総合政策部関係の報告事項について申し上げる。
 初めに、北陸新幹線の整備促進について申し上げる。
 整備新幹線の未着工期間の取り扱いについて、先月27日の第3回整備新幹線問題検討会議で、北陸新幹線については「白山総合車両基地・敦賀間だけでなく敦賀以西の整備のあり方」について、さらに詳細な検討を進める方針が確認され、また同日発表された来年度概算要求においても新規着工予算は盛り込まれず、「今後の検討結果を踏まえ適切に対応する」とされたところである。
 未着工3路線の中でも、国土軸を形成する上で重要となる北陸新幹線の整備については、「敦賀まで」の整備を優先することが合理的であり、整備を進める上で地元としての障害となる課題はなく、国土計画上の観点から国において早急に検討を進め、整備方針を決定すべきである。
 福井県にとって新幹線は、将来にわたって県土発展の骨格となるものである。政府の整備新幹線問題検討会議などでの議論を迅速に進め、年末の予算編成を待つことなく、「敦賀まで」の認可・着工方針を明確に示すとともに、来年度予算に確実に盛り込まれることが必要である。
 県民の御理解をいただきながら、必ず実現するよう、県議会とともに粘り強く努力していきたいと考えているので、一層の御支援、御協力をお願いする。
 次に、福井鉄道とえちぜん鉄道の相互乗り入れについて申し上げる。
 先般8月12日に、沿線市町、国、事業者をメンバーに、第2回事業検討会議を開催し、相互乗り入れに必要な運行経費や需要確保の考え方などを協議した。
 県としては、来年度から事業に着手し、平成25年度から運行を開始できるよう、両鉄道が接続する田原町駅の工事内容や事業費などを精査するため、概略設計を10月から行い、事業者や沿線市町など関係者との調整を、さらに進めたいと考える。
 県の行う相互乗り入れの調査に合わせ、福井市では400万円の予算を計上し、田原町駅の利用者の利便性や待合環境の向上を含め、駅舎や広場整備等の交通結接機能などの調査を行うこととしている。
 相互乗り入れについては、今後、市の進める公共交通を活用したまちづくりを応援できるよう進めていく。
 次に、本年4月から8月末までの両鉄道の利用者数については、えちぜん鉄道が134万人、前年同期比の100.6%、福井鉄道が73万人で前年同期比105.0%となっているところである。
 いずれも前年同期比を上回って推移しているが、今後ともサポート団体との連携強化や児童、生徒を対象とした催し物の開催などPR活動に努めるよう求めてたいと考える。
 説明は以上である。よろしくお願いする。


◯宮本委員長  報告は終わった。
 それでは、本日は、この3つのテーマごとに検討させていただきたいと思う。並行在来線を含む北陸新幹線、地域鉄道である福武線とえち鉄の活性化、それから琵琶湖若狭湾快速鉄道、それぞれのテーマごとに調査を行う。
 まず、並行在来線を含む北陸新幹線について、各委員の御発言を求める。


◯山本(文)委員  民主党の代表選挙が済んで新しい内閣が発足したが、北陸新幹線、とりわけ金沢から敦賀までの間のことについて、その後、何か感触あるいは動きというものはあったのか。


◯企画幹(新幹線)  まだ1週間ほどしかたっていないが、先ほど部長も報告したように、先月末の整備新幹線問題検討会議で、こういう課題があるということで引き続き検討するという方針が示された後に新しい内閣がつくられ、政務三役も決まったところである。今のところ、その後の動きというのは特に聞いていないが、国土交通大臣は就任に当たっての会見の中で、こうした課題を一つ一つクリアして進めていきたいというような御発言があったという段階である。


◯山本(文)委員  そうすると、新しい国土交通大臣や政務三役に対して、県のほうから、何かあいさつや要請をした経緯はあるのか。


◯総合政策部長  新内閣ができて早々であるので、今後、国土交通大臣を初め、主だったところにはきちっとした形で、再度、県として福井県内の思いを伝え、確認する必要があると思っている。


◯山本(文)委員  大臣に就任するといろいろ忙しいと思うが、前大臣のように、就任してから開口一番に、新幹線については今までの延長の中で、県内の合意形成がどこまでいっているのかをもう少し吟味しなければいけない、といった意見が先に出されてしまうと、話がどうしてもそこでとまってしまうという可能性があると思う。だから、大臣が意見や方針を出す前に、こっちのほうから実情と今までの経過等を含めて大臣に申し上げないといけない。
 言い方は悪いかもしれないが、民主党の国会議員の先生方は、北陸新幹線の中身は恐らく御存じないと思う。自民党では、私たち県議会議員も運動したし、それから国会議員の先生方も運動するたびにいろいろな意見を交換するから、中身については嫌というほどわかっているし、我々の意気込みも聞いてくれた。こんなことを言うのは悪いけれども、それに比べると、恐らく今の民主党の国会議員の先生方で中身を知っている人は少ない。なぜそう言うかというと、さっきも言ったように、県民のいろいろな状況をもう少し煮詰めてほしいとか、あるいは諸問題を解決しなければいけないとか、県民合意がなされていないとかいう意見が前大臣から出るということは、御存じないということである。そういう知識、見識がなく軽々に発言してもらうと、その発言がそのまま正常な話のように伝わる危険性が非常に高いと思う。
 したがって、先制パンチするわけではないが、この熱意あふれる福井県の実情というものを、やはり前もって話すべきだと思う。それが後手に回ると、うまくいくものもいかないし、また、自分がそう言ったことが足かせになって話を進めにくいという面もあるのではないかと思う。いつごろ正式に話をしにいくのかわからないが、もう少し早めてするということについてはどうか。


◯総合政策部長  今、委員がおっしゃったように、我々の思いをできるだけ早くきちんとお伝えするということは大事だと思う。ただ、馬淵大臣はこれまでの1年間も副大臣をされており、その間、我々もいろいろな形で要請活動を行い、状況をお伝えしている。その意味では、全く状況がわからないという状況ではないと思うが、我々の熱意をもう一回きちっと確認し、お伝えするという必要がある。
 委員がおっしゃるような形で、できるだけ早くお伝えしていきたいと思う。


◯山本(文)委員  そういうことに非常に危機感を持っている。笹木竜三先生が文部科学省の副大臣になったが、県民の今までの取り組みを十分わかっているはずの先生が一連の発言をなさっている。これは大きな問題だと思う。
 たとえ国の流れがどうであっても、福井県選出の国会議員の先生、しかも副大臣に就任されたのであれば、もう少しその辺を配慮した形で、むしろ福井県民の声を内閣の中で発揮してもらうような姿勢が求められるのではないかと思う。副大臣の発言に、私はがっくりきたが、部長はどう思うか。


◯総合政策部長  笹木副大臣が御就任されて最初の記者会見で、もんじゅについては新幹線と別に考えるべきではないかという御見解をされたと聞いているが、それについては、これまで県民も含めて、県議会でも意見書を全会一致で採択していただいたが、国や政府に対して強く申し入れているところである。
 また、もんじゅのときには三者協議を開催し、さらに内閣官房長官、総理大臣からも、地元としての意向をくみ取り、そして政府としてしっかり対応していくという御回答をいただいた上での県のもんじゅの運転再開了承であったので、副大臣としてその経緯を御理解いただいて対応していただくのが当然であり、地元の国会議員として強く頑張っていただくという考え方をとっていただかないといけないと思っている。


◯山本(文)委員  これは確認であるが、笹木先生も例外なく福井県選出の国会議員であるから、今までもその中身について要請はしてあったのであろうし、笹木先生にだけ何もしてなかったとか、そういうことはないのであろう。


◯企画幹(新幹線)  当然、与野党含めて、すべての国会の先生方に対しては、敦賀までの話はちゃんとしている。


◯山本(文)委員  くどいようだけれども、福井県はもんじゅも含めてエネルギー政策に貢献し協力しているから、新幹線に対しても国はある程度の協力をしてくれるべきであるから協力してほしいというように、もんじゅも含めた話を笹木先生にもしてあるのか。


◯企画幹(新幹線)  当然そういう御理解をしていただいていると思っている。


◯山本(文)委員  そういう中で、今、このような発言は残念だと思っている。これは別に嫌みでも何でもない。隣の野田委員も残念だと新聞でコメントしていたが、県民等しくそういう思いはあったと思う。
 今までなぜ一生懸命新幹線の要請活動をしてきたかというと、その背景には、金沢まで来て福井まで来ないということが、地域間の格差がどれだけ広がるのかという危機感を持っていたからである。
 それからもう1点は、平成30年に福井国体が予定されているが、金沢まで新幹線で来て、金沢から福井へは在来線に乗り換えて来ることになる。わざわざ国体に来てくださる方から、福井県は何をしていたのか、そんなこともせずによく国体を迎えられたなと思われ、そして福井県の権力とかそういう力の無さみたいなことを思われたら、私たちは今まで何のためにやってきたのか、非常に情けないという思いがする。そういうことも含めてやってきた。
 今までの試算の中でも、北陸新幹線は富山より金沢、金沢より福井、福井より敦賀まで、延伸すればするほど投資効果が大きくなって採算性が合うということは明らかになっており、今さら原点に戻って話しをするなんていうことは論外だと思う。そういうことも含めて、国は福井駅部を認可したということである。飛行機は空を飛んでくるから、飛行場さえ整備すればおりられるが、列車はレールを敷かないと動かない。国が福井駅部を認可したということは、金沢からいつかは──いつかはといってもそんなに長い期間ではない。新幹線が乗り入れられるように、国もあれだけの投資をしたということは、我々も目の前に来ているという感じがするし、国も少なからず遠からず福井までは延伸しないといけないと考えているということである。それについては、私たちもかなり強力な運動をしたという背景がある。
 そうすると、こんな不満みたいなことを言うのもどうかと思うけれども、総合政策部長はいわば福井県の運輸大臣である。もっと大臣らしく堂々と指揮をとってやってもいいではないか。部長が議員全員で来てくれないかと言えば、その後ろになって一生懸命ついていくし、嫌だと言う議員は一人もいないと思う。押しかけていってでも熱意を示すというように、もうちょっと積極的な取り組みをすべきだと思う。これは文句ではない。一丸となってやらないといけないということを申し上げているが、どうか。


◯総合政策部長  これまでの経過とかいろいろな活動を続けてきたというのは同感であり、今、金沢までということになっていて、少しでも期間があけばあくほど、福井県との格差が広がっていくというように思っている。また、なぜもんじゅかということについては、本来はそんなことではなくても、きちっとやってもらうべき国家施策だと思っているが、そういう県民の思いがそういう形にあらわれているものである。
 そういう中で、今、新しい内閣になってきたということで、ぜひ県議会の先生方とも一体となって、また沿線市町とも一緒になって、ぜひ我々の熱意をもう一回きちんと確認するというか、お伝えするということは必要だと思う。そういう取り組みをやっていきたいと思うので、県議会のほうもぜひ御協力をいただきたいと思っている。


◯山本(文)委員  私は長年取り組んできたたから、まだまだ経過等の中で申し上げたいことがいっぱいあるけれども、ここで言うと切りがないから言わないが、とにかく積極的にやってほしいと思うので、気持ちだけ組んでほしい。お願いする。


◯石川委員  山本委員の発言のとおりだと思っている。鳩山内閣になってから、ともかく各大臣が対応し、そして知事とも対面し、国を挙げてやるべきだというようなこともおっしゃってくれているので、当然それを目標として楽しみにしてきたわけである。福井県の国会議員であれば、それなりの発言をしていただかないといけないし、これは野党も与党もないと思う。福井県挙げて懸命にやり続けて今日があり、余り軽々に──副大臣になれば立派な方もわからないが、前大臣の発言や行動を考えながらやってもらわないといけないし、本当に残念でならない。もうこれ以上いわないが、もし部長が答える部分があったら、お願いする。


◯総合政策部長  石川委員と思いは一緒で、副大臣になられた地元の先生なので、期待もしているし、これまで我々が取り組んできた経緯、熱意、そういうものが今こういう形であらわれているので、ぜひとも我々と思いを一緒にして取り組んでもらいたいと思っている。我々も要請に行きたいと思っている。


◯石川委員  山本委員のおっしゃるように、このままじっとしていても、一向に前に行かない。この委員会も何のためにあるのかわからない。たとえ玄関払いをされてもやれることはやっていかないと、このままただ黙っているだけでは、何にも進んでいかないのではないかと思うので、もちろん委員会を中心にしながら、理事者との関係を強めて、早速活動に励むべきではないかと思う。その点についてどうか。


◯総合政策部長  山本委員にも答えたが、新内閣も固まったので、ぜひそういう形で、議会にも御協力をお願いして、熱意を伝えたいと思っている。


◯田中(敏)副委員長  きょうまで福井県は、どちらかといえば敦賀以西の問題については触れないようにしてきた。代表質問でも申し上げたが、敦賀以西をこういう形で出してくるという意図というのは、話を原点に戻して、時間をかけようとしているとしか思えない。この辺についてはどう思うか。


◯企画幹(新幹線)  この考え方、意図については、政府のほうから詳しい中身をまだ聞いていないが、ただネットワーク全体として、いろいろなことを検証していきたいという意向だろうという推測はしている。
 それとあわせて、三線ともいろいろな課題が出ているが、課題の中身を見ると、ほかの二線は技術的な話や時間がかかる話とかいろいろなことが指摘されているけれども、少なくともこの北陸新幹線の場合は、今委員がおっしゃったように、漠然としたネットワーク全体としてどうしようかとか、そういう話だろうと思っている。だから、どこまで議論するとかについてはまだ全く聞いていない。そういった状況である。


◯田中(敏)副委員長  もともと整備新幹線は、路線を閣議決定したときも、課題からいえば、その当時はもともと地元の負担金の問題から全部国がやるという話だったと思う。それを、敦賀以西の問題に触れ出して今さらこんなことを言っているということは、正直いって心外である。しかし心外といえ、こういうものが出てきたということは、何らかの対応策を福井県としては考えなければいけないと思う。
 全く関係ない場所のことで、政治的な話でしかないかもしれないが、これから進めようと思うのであれば、何か理論構築を考えて、理屈を立てないといけないと思うがどうか。


◯企画幹(新幹線)  敦賀以西をどうするのかというのは、今大臣である馬淵さんが副大臣であった8月27日に発表されたが、基本的にはまず国の整備新幹線問題調整会議でいろいろ議論するということである。整備計画とか決めるのは国であるから、国のほうでいろいろ議論をしていただけばいいのだが、ただ、地元に対してどうしろとか、まだそこの段階まではいっていないので、まず政府の中で検討としようというような段階なのかと思っている。
 ただそれにしても、敦賀までと大阪まででは時間が違うので、今まで委員と一緒に取り組んできた敦賀までという基本的な考え方というのは、県の方針として引き続きやっていきたいということである。


◯田中(敏)副委員長  方針としてはわかるし、もちろん当然の話であるが、きょうまでの経過として、敦賀から先の話は凍結しておこうという話だったと思う。ただ思うのであるが、福井県としてのいろいろな理屈を考えておかないといけない。日本海側拠点港の話もあるが、どうして敦賀まで新幹線を持ってくるのかという話を私なりに考えると、環日本海とかそういうものを前面に出したり、何かに理屈をつけないといけないと思う。
 これは政治的な話としてとにかく行くという話なら構わないが、敦賀以西の話を出してくるというのは、もう完璧に嫌がらせでしかない。そういう意味では、やはり福井県としてもアドバルーンを上げて、敦賀までの理屈というのをきちんと何か出して、全部国土交通省の話であるが、そういう中で打開策を探らないといけないという感じもする。


◯企画幹(新幹線)  北陸新幹線は最終的には大阪までの話なので、整備計画の若狭回りだけでなく、いろいろなルート案についても議論されているのは間違いない。ただ、基本的に大阪までという合意形成──どういう整備のあり方について検討されるかはわからないが、そういう方向でいろいろやられると思うが、線路は続くものなので、その段階としては敦賀、大阪という順の進め方になると思う。
 理論的にどうかは別にして、進め方としては、まず敦賀までは当然やっていただくということを第一に取り組むべきことであろうというのが、基本的な考え方である。


◯田中(敏)副委員長  西口再開発問題などを含めた問題が全部関係しており、先日の厚生常任委員会でも、敦賀までの延伸にはもんじゅの関係での地域振興ということがあるので、もんじゅ関連協議会の開催なども含めて手だてをつくり、理屈立てをしながら反論して、年末にはそこにいくように一緒に努力しないといけないということであった。そういうことでちょっと申し上げた。


◯総合政策部長  環日本海といった大きな観点からも日本海側の動脈になるし、最終的には大阪までつながることによって、一つの大きな国家戦略になってくると思うので、敦賀から先については、国のほうがまず検討するということにはなっている。
 この前の調整会議でも県からもいろいろ御説明したように、敦賀までというのは一つの大きい節目である。今おっしゃるような港もある、道路もある、そういう中で敦賀というのは一つの節目なので、そういう意味でも大阪に対しての距離間、中京に対しての距離間も非常に縮まってきて、日本全体としても行動がよくなる。一つの地域として、点として非常に大事なところなので、本来大阪へもつなぐべきだが、敦賀まできちっとやれば一つの効果は随分出るので、まずそこまでをぜひやってほしいという考えである。そういうことで、全体含めて、国に対してもぜひ一緒に訴えていきたいと思っている。


◯石川委員  前原前大臣は終わりがけに、ともかく敦賀以西がまとまっていないからと逃げたが、国が決めたことは国が定めることであって、省の責任に持っていくということも問題だと思う。今は外務大臣になられたから、そちらについては関係ないかもわからないが、逃げの状態に入っているということは、もう明らかだった。
 この北陸新幹線は東海道新幹線とくっついて初めて成果が上がるということは、国はもうわかっていることだから、絶対的にやるべきであることをいわばおきざりにしたまま、大臣が変わった。そして、新しい副大臣ができて、そんなような発言をしてもらっていたのでは、福井県としては、一体どうしていいのか。もう迷うだけである。
 8月に東京で北陸新幹線建設促進同盟会総会があった。西川知事も新幹線は福井県を中心として、ともかくしっかりとやってもらわないと困ると、国は新幹線の海外への売り込みをやっているが、こういう問題を少し遠慮してもっと国内の新幹線に力を入れてもらいたいということを訴えており、知事の必死の気持ちがひしひしと伝わってきたが、それに対する答えはなかったと思う。このことについても、腹立ちを感じるが、部長はどうか。


◯総合政策部長  日本全体の経済として、海外に売り出していくことが必要かどうかは国で判断いただくことだと思うが、新しくリニアの話も出ているけれども、北陸新幹線はもう何十年もやってきているが、やはり一番早く国で線路を引いてもらうべきものであり、福井だけが来ていないという今の状況を国家としてもきちっと考えて解決していただくべきものだと思っている。海外に売り出すのは結構だが、我々のところも早く決めていただくべきである。
 今、委員がおっしゃったように、県もいろいろな要望や予算についても何遍も訴えてきているので、再度もう一回確認とか、熱意を伝えることはしていくが、今、検討会議や調整会議でどこまで話がいって、どうなっているのかがわからない。敦賀以西も国がまず検討するとおっしゃってはいるが、こういう検討状況でこういうことである、ということが福井県民とか沿線のほうにも伝わってこないのが、なかなかもどかしいところである。いつまでにそれを解決して、こういうことであるということをはっきりしていただくことも大事だと思っている。


◯石川委員  ともかく福井県はこれだけエネルギー政策にも貢献度が高いということは、国としても百も承知である。しかし、このままではいつになってもめどが立たず、泣き寝入りでずっとやっていくのか、それとも突破口を求めて問題を起こして、こっちが国に対してぶつける方法があるのかどうか、そこらを考えないといけないかも知れない。部長だけの判断ではとてもできそうもないけれども、これはしっかりとやらないといけない。来年に統一地方選挙もあるが、こういう問題に足を引っ張られるようなことをしてもらったら困る。継続は大事であるが、それなりの答えを出してもらわないと、県民はうろちょろする。その辺はどうか。


◯総合政策部長  これは委員も県も皆同じであるが、これまで長い間ずっと待ってきている。これがずっと先延ばしされていくと、それがいろいろなまちづくりに影響するし、現にもういろいろ支障が出てきている。その辺で、おくれれば石川県との差もだんだん出てくることになるので、ぜひ皆さんと一緒に強くやっていきたいと思う。


◯宮本委員長  ほかにないか。

      〔「なし」と呼ぶ者あり〕


◯宮本委員長  ほかにないようであるので、次に移る。
 福井鉄道、えち鉄であるが、地域鉄道の活性化について各委員の発言を求める。


◯野田委員  福井市の9月市議会で、市議会と理事者との間でいろいろな協議があったようであるが、報道されている中身を見ると、果たして市の中だけの話なのか、県あるいは事業者を含めた協議の共通認識の不十分さが問題なのか、非常にわかりにくい。えち鉄は10年スパンの計画の支援策がいよいよ来年で切れるため、改めて地域公共交通活性化再生法に基づいた国の支援を受ける手立てとして、支援計画──福井鉄道は終えたけれども、今度はえちぜん鉄道のほうで取り組むための協議会を10月に立ち上げたいという話も含めて議論されているが、この前の福井市議会の委員会で、それすら待ったがかかるような発言もあったように聞いている。改めて今のこの状況と、市あるいは事業者との協議の進展状況について、概要を教えてもらえないか。


◯交通まちづくり課長  スキームの問題を中心にということであるが、新聞報道等でも出ているが、今委員指摘のとおり、えち鉄の支援スキームが来年度までということもあり、今後のスキームを検討していくということで、えちぜん鉄道の事業者と沿線5市町において連携協議会を立ち上げる検討をしている。
 現時点では、各沿線市町が議会とどういうやりとりを進めているかはわからないが、基本的には今後、沿線市町が責任を持ってえちぜん鉄道の支援を続けていかないといけないという認識のもとで、今後の支援スキームのあり方についての協議会を設置するということで、沿線5市町と事業者との合意をした上で進めているという状況である。


◯野田委員  えち鉄だけでなく、福武線を含めた絡みがあるのだが、まずえち鉄関係について、今、二つの整理があると思う。一つは支援スキームが10年たった中で今後どうするかという点、それから活性化再生化法に基づいて、今後の新規の事業化を含めた計画をつくり、来年の概算要求ぐらいまでに出さなければならないという二つがあるわけだが、この相互関係とこの方向が軌を一にするのか、このあたりについて改めてちょっと聞かせていただきたい。


◯交通まちづくり課長  連携協議会は10月には立ち上げたいということをお聞きしている。内容的には、これから連携協議会の中で協議をされていくことになると思っており、確定的なことが今決まっているということではない。
 今後のスキーム等活性化再生法における計画、例えば、今後いろいろな安全面等で必要性等があれば、国の支援策を十分活用していくという方向でやっていく必要があろうかと思う。そういった国庫を受け入れた再生計画──今後、えち鉄がやっていく上で県や沿線市町がどういうふうに支えていくかということについては、これからの議論ということと認識している。


◯野田委員  福井鉄道が活性化再生法に基づいた支援を求める計画をこの前つくった。それには駅舎をどうしようかとか、幾つかの事業計画があった。今度はそれと同様に、えちぜん鉄道についてもその方向で考え、できれば来年の夏の概算要求までには計画を出して、国の認可を取りたいという話だと思う。それはあくまで、えちぜん鉄道の運営において、より効果的な投資と収益を上げるための方向を出すものだろうと思う。それとは別に、県を含めてどういう支援策をやっていくのかという関係のスキームづくりがもう一つある。この相互関係がもうひとつ見えないが、違うものなのか。


◯交通まちづくり課長  今、連携協議会の立ち上げの進め方の中で、この間も記者発表されているが、来年の平成24年度から国の支援が得られるようにしようと思えば、来年夏の概算要求ということでの発言があったというのはお聞きしている。基本的に国の支援策を受け入れるというのは、全国のほかの鉄道でも当然されており、例えば国庫が3分の1受けられたら、残りは事業者と自治体とで負担措置をやっていくのが普通のパターンだと思うが、えちぜん鉄道については、来年度までの10年間の支援スキームは、いろいろな経緯の中で福井県が独自にやっている話である。平成24年度以降どうするかということについては、今後改めて協議会の中で議論もして、また、沿線市町の気持ちもお聞きする中で、県の支援のあり方がどうなのかということを検討していく問題だと思う。


◯総合政策部企画幹  かつては、そういう支援スキームをつくって──その中でいろいろな設備投資をすれば活性化されると思うが、これを毎年度、国に申請すれば国庫をつけるという形できたわけであるが、活性化法ができて、国もその辺のところは優先順位をつけることになった。10年間の活性化計画の中で、地元も県もそれから住民も支えるという、こういう計画をきちんとつくったところには国庫を優先配分するという仕組みに変わった。福井鉄道は10年間の計画の認定を受けて今やっているわけであるが、そういう意味では、その10年間のスキームとこの中に盛るいろんな支援策というのは共通のものという形になるわけである。


◯野田委員  全体的な支援策があることを前提として、3セクである事業者の10年間の活性化計画をつくるということで、それらは一体共通のものであり、それをどちらが伝達するのかと言えば協議会のほうが伝達するのであろうが、その軸は国が認定する計画である、という関係はわかる。
 再編計画の認定の問題は横に置いて、そんな中で各社の記事をずっと見ていると、この市議会でもう一つ議論になっているのは、協議会へのかかわりの問題として、相互乗り入れに関する事業検討会議を県が進めていることについての指摘があるのだが、そのあたりのすり合わせというのはどうなっているのか。


◯交通まちづくり課長  市議会とのやりとりでお聞きしているものとしては、今後の支援スキームの問題と関係して、相互乗り入れと高架への乗り入れの問題との絡みがどうなのかということで、それを一体に考えるか、考えないかという議論はあったように認識している。
 相互乗り入れのことで話をさせていただくと、5月から事業検討会議を立ち上げて進めさせていただいているが、相互乗り入れの問題については、県としては鉄道業者の利便性を高めて、市町のまちづくりを進めるという観点から、現在あるインフラを活用していくという意味で相互乗り入れを進めていこうということであり、これを共通の認識として議論していこうということで検討会議を進めさせていただいている。


◯総合政策部長  相互乗り入れがあるから連携協議会を早速つくるということではなく、今の存続のスキームを考えて来年度からの概算要求に乗せるためには、えちぜん鉄道なり沿線市町が一つの考え方として、きちんと連携協議会をつくってやっていくということである。それはそれできちんとやっていくのだが、実は相互乗り入れをするためには、県も金を出すが、沿線市町にも金を出してもらわないといけない。特にLRVとかいろいろな導入も必要なのだが、そういう形でまとまった計画をすると国庫の比率が高くなるので、そういうものも利用していくことがいいということである。
 相互乗り入れの計画があるから連携協議会をつくるということではない。来年のスキームをきちんとしていく意味での連携協議会が自主的につくられ、その中でえち鉄の相互乗り入れで必要なことについても協議をしてもらうという順だと思っている。基本は、連携協議会はこれからえち鉄をどういうふうに残して、10年間どうやっていくのかを協議してもらう場だと県は理解している。


◯野田委員  今、最後に部長が言われたように、えち鉄を3セクでせっかく立ち上げて、いろいろな形で実績も積み上げてきた。そして、国の法に基づく支援策を再度改めることにより長期的なスパンの中で支援が得られるようになる。そういう意味で、安定的な経営方針を出せるように詰めていこうということは非常にいいことである。
 ところが企画幹から話があったように、軌を一にして相互乗り入れ問題等が出てきている。福井市議会の予算特別委員会でこんな理事者の答弁がある。9月15日の報道によると、えち鉄と福鉄の段階的な乗り入れや乗り入れ区間など県が示している運行案について、藤岡特命幹は「一たん白紙に戻し、交通事業者や沿線自治体が納得できるような案をこれからつくっていく」と答弁したと書いてある。事業検討会議を2回開催している状況の中で、そんな話が市のほうから出てきている。「運行案はあくまでたたき台であって、これを前提とすると議論の制約があり、着地点が見えない」との答弁も書いている。私は、もしできれば協議を急いでほしいという立場であるけれども、県は二段階の相互乗り入れを提案しているが、市と市議会、特に一番関係がある福井市がこういう認識の中でせっかく努力して協議に入っても、これをやっていける見通しが持ち得るのかという思いがするが、このあたりはどうか。


◯交通まちづくり課長  今のやりとりについては、翌日も同じ委員会があったのだが、そこでも相互乗り入れについてのやりとりがあって、基本的には県がお示しした運行案──確かにこれはたたき台であり、決定したものではないので、それをもとに見直しをしていくということであって、全くの白紙という言葉はちょっと誤解を招くのではないかというやりとりがあったことは、福井市から後で聞いて確認している。
 それと、えち鉄の事業検討会議は2回開催しており、1回目に県から運行パターンをある程度お示しさせていただき、これをもとに議論させていただいているところであるが、2回目のいろいろな議論の中で、今後、採算性や沿線市の利便性も含めて、事業者と沿線市町でも県が示している運行案をもう少し精査して、見直ししたほうがいい部分は見直そうと議論しているのもたしかである。最終的にはそういった議論の中で、沿線市町、事業者で検討して議論を深めて、運行パターンについても事業化する際には、こういう運行案でいこうということを最終的に決定することになると思う。


◯野田委員  もう1回ひもとくと、国の認定を受けるために事業計画をつくる作業が今後急がれる話である。それから今議会では、福井市も県も田原町の駅舎改修に向けた予算の問題があるが、一つはまちづくりの観点からやる市の予算、それから二つ目は、相互乗り入れの可能性も含めて調査するための事業として県の予算790万円が審議されている。それから、もう一つは、全体的に相互乗り入れをする上で県が出した今後の2段階の運行案や事業着手支援のあり方といった問題があるということであるが、特に最後の問題については、県の計画は、年次を含めてそのまま進められる見通しを持っているのか。


◯交通まちづくり課長  部長の報告にもあったけれども、県としては来年度には事業に着手し、平成25年度までには田原町駅を改修して、相互乗り入れが実現することを目指しているが、以前もご説明したように、えちぜん鉄道の車両の問題もあるので、相互に乗り入れるということについては若干おくれるかもしれない。しかし、野田委員からもご指摘をいただいたように、第一段階として福鉄が一方的に乗り入れるというのもわかるけれども、最終的には相互乗り入れを目指していくべきだ、というご意見もいただいている。そういった面では、えちぜん鉄道の車両を入れる問題については国の補助の関係から何年度中という制約があるけれども、県も、沿線市や事業者も、基本的には相互乗り入れの実現を目指して進めていこうということでやらせていただいている。


◯野田委員  時系列を考えると、どこら辺に中間の着地点を持っていくのか。今、平成25年度という話が出た。一つ目の問題は、電車の現在の軌間1メートル6センチ前後の軌道でも基本的には対応できるが、えち鉄の電車では線路間の幅の問題でちょっと無理がかかるということであるが、これはLRVを導入することで解消される。電車購入の補助の問題はあるかも知れないが、軌道もいじらなくていいし、福井駅前方面へも乗り入れるということで、それはいい。
 もう一つネックになる話は、今、西武前付近のヒゲ線の問題がある。相互乗り入れのダイヤを含めて考えた場合、できることなら駅前広場まで入れたいし、入れる計画が前提だと思うが、特に福井市を中心にいまだにもやもやしている。駅前広場の中に入れる計画でさらにネックになるのは、一部の撤去の問題や交通の整備含めた西口の再開発問題である。西口再開発の問題は、いろいろ紆余曲折しながらも大体の方向は出てきたけれども、逆算して総合的に考えて、これから立ち退きから始まるという状況でタイムラグの問題がクリアできるのか。今、交通まちづくり課長が言われたように、ちょっと一部は云々という話があったけれども、平成25年度を目標でいけるのかどうか。


◯交通まちづくり課長  ちょっと言葉足らずで申しわけなかったけれども、特にLRVを導入するということについては、平成25年度中に始めるのはなかなか厳しいスケジュールだと考えている。しかし、来年事業化され、田原町駅の改修等の工事に入ることができれば、線路をつなぐという面で言えば、何とか平成25年度中にできる。そうすれば、とりあえずハードとしては福井鉄道が片乗り入れすることはできるので、できるところから始めようという感じでいけば、平成25年度に実現というのも不可能ではないという認識を持っている。


◯野田委員  田原町のレールをドッキングさせて、第1段階として福井鉄道の福武線を新田塚方面あたりまで乗り入れていこうということだが、逆にえち鉄が相互に乗り入れ、福武線のほうに乗り入れていくというのはその後の問題だと受けとめればいいのか。


◯交通まちづくり課長  野田委員からもご指摘があったように、相互に乗り入れすることが最終的な目的である。第1段階をやって一息入れるのではなく、とりあえずそういった片乗り入れというのがあったとしても、間を置かずに次のえち鉄も含めての相互乗り入れを実現させていくという姿勢で臨みたいと思っている。


◯野田委員  ちょっと一般論の話をするけど、LRVは新潟トランシスを含めて国内でも一部が車両と車体を生産し、今国内でもかなり受注があると思うのだが、これは具体的に発注してからどれぐらいで納車までできるのか。


◯交通まちづくり課長  正式な発注をするためには財源の算段も終わってからになると思うので、そういった意味でいくと、1年間でやるのは困難かと思う。やはり設計をして、試作車をつくって、試運転をしてみてということもあるので、普通2カ年はかかると思っている。


◯野田委員  えち鉄の事業計画をつくるにあたっては、多分LRVを入れて、2億円前後の車両1台について国の支援で1億円見て、あとは県が、市が、事業主体が云々の話になるのであろう。LRV納車まで2年はかかるということであるが、平成25年度でとりあえず福鉄は乗り入れするけれども、えち鉄の絡みからするとかなりずれ込みそうな可能性があるのではないか。期待していいのか。


◯交通まちづくり課長  できるという断言までしにくいのは申しわけないけれども、県としては、委員おっしゃったような算段で、来年の夏までに事業計画をつくり、平成24年度からLRVも含めて動けることになり、平成25年までの2年間の中でLRVの導入ができれば、平成25年度の福鉄の乗り入れ開始から1年おくれる──これはどれだけ早くても1年くらいのずれにはなると思うけれども、それぐらいの早さで間を置かずにやるというような気持ちで進めていきたいと考えている。


◯野田委員  部長、福井市のほうは何かいろいろ言っておられるが、えち鉄支援のスキームというのは、計画同様に来年の夏までに仕上げる、このように受けとめればいいのか。


◯総合政策部長  8、9年ぐらい前に議会にお諮りしてえちぜん鉄道のスキームを決め、えち鉄を残していくことに決めた。そのときには10年間、金額的な面で県は下の資産とか、そういうものをきちっと応援していく、沿線市町は責任を持って運行をしていくという考え方のもとに現在の形になり今に至っている。いろいろ努力もされて乗車人員は伸びているけれども、まだ赤字はあるということで、これは沿線市町が負担している。
 今後どうするかということは、11年目以降についてはそのときにもう1回協議をしようということになっている。この鉄道については運営が沿線市町ということで、利益がきちっと出ていない以上は、少なくとも県がどういう形であっても応援していかないと成り立っていかない。最初のときもそうであったが、今後どうするかというのは、まずは沿線市町がこれを残していくという決意をきちっと決めていただくことが必要である。10年前に県はお諮りしているので、基本的にはそれはあると思うけれども、そこがまず一つの出発点だと思う。
 いつまで県としてそうした応援をしていくのか、利用促進はどのように図っていくのか、それから安全性でどうしても必要なものは何か、そういうことを総合的に見てどういう形で支援をするのかについては、県議会とも相談しながら決めていく。これは連携協議会ができれば、その中でまず沿線市町や鉄道会社がある程度考えることになると思うが、その中で県としてもきちっと判断をして、議会と相談をして決めていくという考え方で、必ずしも来年6月がありきではないと思っている。


◯野田委員  県議会でもいろいろな協議を相当して、最終的に沿線自治体がまとまったのが上下分離方式。その後10年間で、福井県が90億円近く、市町村が30億円ぐらい負担している。ほぼ10年たとうとしているが、事業者の努力もあって乗客はある程度回復してきたが、経営的には厳しいという状況の中で、福井市のほうからこんな話も出ている。えちぜん鉄道の存続は、10年後は廃止もあるということも含めての合意だったと。なし崩し的なことは困るという意見まであるようである。
 そこで今、最後に部長が言ったこの事業については、基本的に市町がえちぜん鉄道を残すという方向性、このベースの論議をきちっと固めた上で、支援策を打ち出すのに約1年だと思う。まだ伸びることがあるとも言われたが、1年の計画の中で、例えば新年度の予算として県議会に投げかけることもあるだろうから、やはり一定の目標を示していただかないといけない。1年の中で、えち鉄あるいは福鉄を含めた今後の公共交通の支援策をどうするかを考える心の準備もあるのだから、一定のめどだけきちっと示していただいた上で、事業者なり沿線自治体に協議を持っていっていただきたい。ずるずるということにはならないと思うが、この辺の決意をもう一回最後に聞いておきたい。


◯総合政策部長  委員がおっしゃることはよくわかる。県としても残してきたし、応援もしてきているので、これからの福井県を考える上でも公共交通機関を残していくのは必要だと思う。しかし、残すことありきではないということなので、まず沿線市町のきちっとした決意、考え方をはっきりしてもらう必要がある。6月の概算要求までに間に合うことは大事だと思うが、相手があることなので、できるだけ早くとは申し上げられるが、いつまでということではなく、きちっと整理して、また県民の理解が得られる形でお諮りしていきたいと思う。


◯西本委員  えちぜん鉄道と福井鉄道の両鉄道の利用者数は、前年度比でプラスとなっており、非常に地域住民の方の理解を得ており、関係者の方々の御努力に敬意を表したいと思う。
 部長説明で、今後とも、サポート団体との連携強化や児童、生徒を対象とした催し物の開催などPR活動に努めるよう求めてまいりたい、とあったが、具体的にどのようなことを考えておるのか。


◯交通まちづくり課長  今、えちぜん鉄道についてはサポートの団体が沿線5市町にあり、それは福井鉄道の沿線3市も同様であるが、サポート団体が独自に企画をされて、例えば電車に乗っていろいろなイベントを実施するといったことをやっていただいているという例もあり、そういったことについては引き続き、どんどんやっていただきたいと思う。
 それともう一つは、沿線市町のサポート団体が、自分たちが支える鉄道なのだという認識をいかに一般市民の方にも浸透させていくかということになる。そういった面での啓発なども継続して強化していってほしいと思う。
 あと、今も一生懸命やっているが、子供については将来乗ってもらえる卵たちであるから、鉄道の大切さや楽しさを伝えていくことも大事である。そのためには、例えば1日運転士さんになってみようといったイベントを展開して、子供たちにも電車に興味を持ってもらうといったようなことも、今後ともぜひ強化してやっていただくようお願いしたいということである。


◯西本委員  今、将来の卵といったが、乗っていただく子供が少子化の時代でどんどん減っていく中で、しっかり取り組みをしていかないといけない。
 鉄道に興味を持ってもらい、また自分のそういう行動が地球環境をよくすることにつながっていくのだということを、教育の中でやっていただいていると思うが、学校とか企業に乗ってもらいたいと働きかける取組みはどうなっているのか。


◯交通まちづくり課長  一つは、例えば福武線でやっている方式として、遠足とかクラブ活動といった活動にできるだけ電車を利用してやってもらおうというようなことで、そういった取り組みに対しては、運賃の割引も含めたインセンティブをつけて、各学校や事業者あるいはサポーターとかへみずからお願いに上がり、ぜひ使ってくださいというような営業活動というのは、両線とも一生懸命展開されている。そういった団体での利用を促進させるというようなことで、啓発なり利用促進を図っている状況である。


◯西本委員  そういう働きかけといったことが実績として前年度比プラスになってあらわれていると思うが、例えば、その学校とか企業からこうしてほしいという具体的な要望はないのか。


◯交通まちづくり課長  これはサポート団体を通じて、あるいは直接企業を何回も営業でまわっている事業者から聞いている話としては、駅の間隔があいているところはできれば新駅を設置してほしいという問題や、あとは運行ダイヤの工夫、運賃の工夫といったようなことで、経営の採算との兼ね合いでどこまでできるかということがあるが、実際に福井鉄道やえちぜん鉄道においても、最終のダイヤをもっとおくらせろという要望に対して、えちぜん鉄道は先駆けてやったし、福武線もことしから始めているおり、最終を10時半から例えば11時に繰り下げるといったダイヤの工夫をしているし、そういった要望に対して御意見を反映させていただいているところである。


◯西本委員  今、駅の話もあった、距離が長いとなかなか使っていただけない、これは当然だと思うが、駅を新築する場合の負担はどうなっているのか。


◯交通まちづくり課長  今後の話では、福武線で新駅の設置予定については4カ所計画している。これについては先ほど、野田委員からも質問のあった福武線の連携協議会でつくった10カ年の計画があって、その中で実施をするということになっており、支援のスキームとしては、国の支援を3分の1いただき、残りについては設備投資については県というスキームがあるものだから、国の補助の残りは県で支援をさせてもらうということである。


◯西本委員  3分の2が県ということか。


◯交通まちづくり課長  はい、そういうことである。


◯西本委員  最初のほうに取り組むときに割りふりがそうだったのか。


◯交通まちづくり課長  今回の福鉄の支援のスキームにおいては、沿線市の役割としては、一つは固定資産税の問題もあり、用地は市が持つことで負担を受け持つ。それと、毎年維持費なんかの支援ということで、沿線市の3市が各4,000万円ずつ計1億2,000円を運営のほうへ毎年支援する。そして、駅をどうするとか、レールを変えるといった設備投資の面については県が支援するというような形でスキームを組んでおり、通常だと、駅をつくるとなると3分の1国庫があったら、3分の1は県・市なりが負担して、残りの3分の1を事業者負担というのがそのパターンだと思うが、福武線については3分の1の事業者負担分を県で支援させていただくというスキームを一昨年作成し、実施しているという形である。


◯西本委員  よくわかった。引き続き、前年同期比を下回らないよう努力いただきたい。これで終わる。


◯宮本委員長  他にないか。
 では、他にないようなので、三つ目のテーマである琵琶湖若狭湾快速鉄道について各委員の御発言を求める。

      〔「なし」と呼ぶ者あり〕


◯宮本委員長  特にないようなので、以上で付議事件についての調査を終了する。
 これで本日の審査は全部終了した。
 委員長報告については、私に御一任願うとともに、委員会記録の作成についても、委員会条例第27条の規定によって、私に一任願う。
 以上で、新幹線・地域鉄道調査特別委員会を閉会する。

                              〜以  上〜

                 新幹線・地域鉄道調査特別委員会
                   委員長   宮 本 俊