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平成17年 9月 1日文教公安委員会−09月01日-01号




平成17年 9月 1日文教公安委員会

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 │           文 教 公 安 委 員 会 会 議 記 録            │
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 │1 日  時  平成17年9月1日(木曜日) 午前10時00分 開議     │
 │                       午前11時01分 閉議     │
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 │2 場  所  常任委員会室3                       │
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 │3 出席委員  宮下(源)委員長、米光副委員長、吉崎委員、山田(憲)委員、   │
 │        吉田委員、福村委員、北村委員、若林委員           │
 │        (欠席委員:なし)                     │
 ├──────────────────────────────────────┤
 │4 出席職員  今村専任調査員、高橋主任主事                │
 ├──────────────────────────────────────┤
 │5 説明員   山岸教育長、干場警察本部長ほか関係次長・課長        │
 │        (欠席説明員:坂本捜査第二課長)              │
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 │6 会議に付した事件等                           │
 │  所管事務調査について                          │
 │(教育委員会関係)                             │
 │ (1) 平成17年第3回石川県議会定例会提出予定案件の概要について       │
 │ (2) 中学校用教科書等の採択結果について                  │
 │ (3) 文化財の県指定について                        │
 │ (4) 全国体育大会等における本県選手団の成績について            │
 │                                      │
 │(警察本部関係)                              │
 │ (1) 平成17年第3回石川県議会定例会提出予定案件の概要について       │
 │ (2) 暴力団山口組系松田組組員多数による恐喝未遂事件の検挙について     │
 │ (3) 秋の全国交通安全運動の実施について                  │
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 │7 議事の経過概要  別紙のとおり                     │
 ├──────────────────────────────────────┤
 │8 特記事項                                │
 │ ・次回委員会は、定例会中の9月30日(金)午前10時に開催する。        │
 │ ・10月の委員会を、10月27日(木)午前10時から開催し、その日の午後から翌28日 │
 │  (金)にかけて、延期となっている能登地区視察を開催する。         │
 └──────────────────────────────────────┘
                石  川  県  議  会



                  会 議 の 概 要

△(説明:教育委員会関係)
◎山岸勇 教育長 
  (1) 平成17年第3回石川県議会定例会提出予定案件の概要について
 9月補正予算については、現在編成作業中であり、県教委としましては現時点で対応が必要な学校運営費などについて編成作業を進めているところです。
 また、予算以外の案件としましては、総合スポーツセンター(仮称)の建設に伴う請負契約締結等の議案の提出を予定しているところです。
  (2) 中学校用教科書等の採択結果について
 今回の採択の対象は、平成18年度から21年度に使用する中学校用の教科書であり、資料の1ページ目は県内8採択地区のほか、県立金沢錦丘中学校、金沢大学教育学部附属中学校及び私立中学校2校の採択結果です。
 県教委としましては、今回も各市、町の教育委員会において採択事務が円滑に行われるよう、県の教科用図書選定審議会の答申なども踏まえて、4月下旬に県としての採択方針を示すとともに、6月中旬には教科書図書選定資料を策定し、各採択権者に提供したところです。
 また、今回初めて市や町の教育委員全員を対象にした研修会を4月28日に開催し、教科用図書の採択に際し、採択権者の責任と権限のもと、適切かつ公正な採択事務を行うよう指導してきたところです。
 とりわけ、採択地区協議会の委員に保護者を加えるなど幅広く意見を取り入れること。また、採択事務に関するルールを定め、あらかじめ公表するなど、採択手続の明確化など採択方法の改善についても強く指導してきました。
 さらに、教科書の展示期間を法定期間である2週間より延長し、6月14日から7月1日の18日間としたほか、土曜、日曜にも閲覧できるように公立図書館等も展示会場としましたし、採択期限についても、各採択地区や市や町の教育委員会において十分な審議が行われるよう配慮し、その期限を8月の中旬としたところです。
 こうした中、各採択地区の市、町の教育委員会におかれては、適正かつ公正な採択がなされたと考えているところです。
 次に、県立金沢錦丘中学校の教科書の採択ですが、石川県立中学校教科書図書採択事務取扱要綱をあらかじめ定めて、これに基づいて県立中学校教科用図書選定委員会と、そのもとに調査会を設置しました。まず、調査会において採択方針あるいは選定資料をもとに、金沢錦丘中学校の教育方針等も踏まえ、専門的見地から調査研究を行い、その調査結果を選定委員会において幅広い角度から検討いただき、県立中学校教科用図書採択資料として県教委が答申を受けたところです。
 県教委では、この答申を受け、慎重に審議を行い、県民からの意見も参考に総合的に判断して決定したものです。
 盲・ろう・養護学校の中学部用教科書の採択ですが、盲学校の点字教科書など、生徒の障害の実態や学校の実情を十分考慮し、さらに各学校の要望や意見も踏まえて、県教委において十分な審議を行い決定したところです。
 なお、今回の教科書採択に係る資料等の公開ですが、県の行政情報サービスセンターにおいて採択結果の一覧のほか、選定審議会の委員、選定委員会の委員一覧、調査員の一覧、教科書の採択方針、教科用図書選定資料を開示するとともに、県のホームページにおいてもこうした採択結果を掲載しているところです。
  (3) 文化財の県指定について
 7月27日に開催された石川県文化財保護審議会において、菅原神社の大スギ、西慶寺(さいきょうじ)のヤマモミジ、佛照寺(ぶっしょうじ)のシダレザクラの3件について県の文化財に指定し、保存するよう答申があり、県教委ではさきの教育委員会の審議を経て、今回県の指定文化財としました。
 菅原神社の大スギは、山中町栢野地内の菅原神社の参道の3本の大杉で、高さは約35メートルから40メートル、幹周りは約3.2メートルから8メートルということです。県内では、このような巨木が至近距離で林立する例は希少です。景観にも特にすぐれていることから、天然記念物として指定し、その保護を図るものです。
 西慶寺のヤマモミジは、門前町谷口地内の西慶寺境内にあります。高さは約20メートルで、地上0.5メートルで2つに分かれ、幹周りはそれぞれ約2.3メートルと約3.4メートルあります。県内では最大級であり、樹形にもすぐれ、他の類例を見ないことから天然記念物として指定し、その保護を図るものです。
 なお、ヤマモミジの県指定というのは本件が初めてということになります。
 佛照寺のシダレザクラは、輪島市三井地内の佛照寺境内にあります。高さは約9.2メートル、幹周りは約2.9メートルと県内では最大級であり、花が流れ落ちるように美しく咲き、樹形にもすぐれていることから天然記念物として指定し、その保護を図るものです。
 なお、このシダレザクラの県指定についても今回が初めてということになります。
 今回の指定により、県の指定文化財は315件となり、国指定の文化財195件と合わせますと合計で510件となります。今後ともこれらの文化財の保存活用に努めていきたいと思っています。
  (4) 全国体育大会等における本県選手団の成績について
 最初に、全国中学校体育大会ですが、8月18日から25日までの日程で東海地区で開催されました。本県選手の成績は、団体では相撲で金沢市立西南部中学校、水泳・飛び込みで白山市立北星中学校が準優勝を果たしました。個人では柔道で白山市立北辰中学校の森下君が優勝、水泳・飛び込みでは白山市立北星中学校の山岸さんが準優勝を果たしてくれました。入賞数ですが、昨年の12から17へと増加をしたところです。
 次に、全国高等学校総合体育大会ですが、8月1日から8月20日までの日程で千葉県で開催されました。団体では水泳・飛び込みで小松市立高校が準優勝、個人では陸上の男子5,000メートル競歩で小松高校の鈴木君、女子の400メートルハードルで星稜高校の宮原さんが優勝を決めてくれました。さらに、水泳・飛び込みの小松市立高校の中川さんが、女子高飛び込みで3年連続の優勝を飾ってくれたところです。また、柔道の3階級において金沢高校の高木君、窪田君、津幡高校の今井君が準優勝しておりまして、入賞数は全部で32となりまして、昨年を上回る成績でした。
 全国高校総体以外に行われました全校高等学校選手権大会ですが、トランポリンの団体で男女とも金沢学院東高等学校が優勝を飾り、さらに女子でも星稜高校が準優勝を獲得しております。個人でもトランポリンの男女個人及びシンクロで金沢学院東高等学校が優勝しているところです。全体の入賞者数は23で、昨年と大体同じ程度入賞しているということです。
 北信越国民体育大会ですが、8月26日から28日を会期として富山県で開催されました。競技数は21で、種別・種目数では昨年より8多い56の出場権の枠を獲得したところです。こうした地区予選を経ないで県単独で出場できる競技を含めますと、実施競技37競技のうち、34の競技が今年度、岡山県で開催される国体へ出場することになり、昨年のさいたま国体の好成績に続く健闘を期待しているところです。

(質疑応答)
◆福村章 委員  教科書選定の結果の報告がございました。恐らく公平、公正、慎重に選定をされたものと思っていますけれども、ただやはりどうしてもこの経緯、経過を見ていると不透明といいますか、協議会委員だとか調査会の委員だとか選定委員だとか、最終的には教育委員会で決定をされるということですが、いろいろ功罪はあるでしょうけれども、どなたが委員になっておられるのか、どなたが頑張ってやっておられるのか、その辺のところがほとんど見えてこずに、8月中旬になってぽっと出てくるということです。この辺をもう少し透明にできないのか。最後は教育委員会で決定されるのだと思いますが、せめて最後くらいは、傍聴させたり公開をしたりということは考えられないのか。そうすることによって、教育委員の質といいますか姿勢といいますか、そういうものがよくわかって、今後の教育委員の選考のときにも大変わかりやすい。
 全国的に見ると、公開をしておられるところが幾つかあるようですし、テレビなどで公開しているところもあるようであります。石川県は公開されているのかいないのか、それも私はよくわからないのですけれども、されていないとしたらなぜしないのか。せめて最後の段階だけでも教育委員の皆さんがどういう意見でどういう考えでその教科書を選ばれるのかということぐらいは、我々一般県民もそうでしょうし、せめて県会議員ぐらいにはわかってもいいのではないかというふうに思うのですが、その辺の考え方をひとつまずお伺いをしたい。
 それから、特にいろいろ話題になりましたのは歴史教科書でありますけれども、ことしも大体従来の線でおさまってきています。ほかの地区のことを今ここで言うつもりはありませんが、県立錦丘中学校は東京書籍ということになっていますが、幾つもある教科書の中でこの東京書籍を選ばれた理由を、この際聞いておきたいと思いますし、それから話題になっていた扶桑社の教科書は、ことしも一切採用になっておりませんけれども、この教科書が選ばれないということは恐らく何か欠点があるといいますか、比較して問題があるといいますか、そういうことで恐らくどの地区にも、県立も養護学校も採用されなかったんだろうと思いますが、次回のために、扶桑社の教科書はどの辺が問題なのか、どの辺が選ばれなかった理由なのか、東京書籍と比べてどこが違うのか、その辺をこの際ひとつぜひ明確にお示しをしておいていただきたいと思います。
 それからもう一つ、観点は違いますけれども、今、衆議院選挙真っ最中です。この際教育長の見解を伺っておきますが、国家公務員であろうと地方公務員であろうと、選挙運動は禁止をされていると私は思っていますけれども、それが間違いなのかどうか。それから、公務員の選挙運動の限界といいますか範囲はどこまで許されるのか。
 現実問題として、この委員会に関係あることでいえば、日教組といいますか教員の皆さんの選挙運動はやはりかなり激しい。現実に戸別訪問もされておりますし、名簿等々を収集されて電話をかける。いつもそうですけれども、いろいろな公務員の中でも、最も激しい部類に入っていることは間違いがないというふうに思っておりますが、念のために、教員の中から選挙違反を出せば、これは教育委員会の責任にもなりますから、そういう意味でこの際、天下に公務員の選挙運動の限界と、そして今申し上げたような教員の戸別訪問というようなことは本当に許されているのかいないのか。許されてないとすれば、現実に名前を挙げて申し上げてもいいのですが、もう一度その辺を教員に徹底をするということで通達ぐらい出されてもいいのではないか。後々選挙違反を出して教育長の責任を問われるというようなことになってもいけませんから、その辺をどう考えておられるのか、明快な答弁をいただきたいと思います。
◎山岸勇 教育長  教科書採択の経緯については、4月からのこの委員会でも再三申し上げておりますが、教科書は公正公平な採択をしなければならないという意味で、静ひつな採択環境を整備する必要があると考え、これまでは私どもは一切こうした問題については非公開でやってまいりましたし、また選定委員会あるいは審議会の委員等の名称、名前についても、今日決定するまでは非公開にしてまいりました。
 私は、静ひつな環境が整備できる中で、県の教育委員にはそれぞれ熟慮いただいて、決定をいただいたというふうに思っておりまして、非公開もしくはこうした公開をしなかったことが、私はよかったと思っているところです。
 なお、結果については先ほど申し上げましたように、詳細な資料は情報サービスセンター等で公開をしているところです。
 なおまた、選定に当たっては、それぞれの委員さんには先ほど申し上げましたように早々に教科書を送付しまして、随分時間をかけて吟味をいただいていると思っておりますし、私自身も8採択地区のそれぞれの中学校での歴史授業をつぶさに見てまいりました。その中で、教科書を使った授業がどのように行われ、どうした学習が行われるかについても、私は学校の教師やそこで学んでいる子どもたちにも十分意見を聞いてまいりました。
 そんなことなども踏まえて、選定委員会からさまざまな意見をいただいたものも参考にしながら、私どもは今回、先ほどお示ししましたような結果になったということです。
 社を上げて、扶桑社の教科書のどこが悪いか、あるいはどこが問題かという話がありましたが、私どもは国の検定を通過している、いずれも検定済みの教科書であるということについては評価をしているところですが、今回、採択に当たっては、歴史の大きな学習指導の目標にもなっておりますように、みずから学び、みずから考える力をはぐくむという工夫がなされているか。あるいは資料の見方、調べ方、発表の仕方といったものについても工夫がなされているか。歴史学習を深めることができるような工夫がなされているか。こういう点を重点に何回にもわたって調査員なり私ども自身も本を見て検討しました。
 その結果、総合的に判断して、そこにお示ししてある教科書が適切だと判断をしたところです。
 それから、選挙期間中でありまして、公務員の選挙運動について御質問がありましたが、先般、8月19日に私の名前で、教職員の選挙運動等の自粛について、それぞれ学校なり市町教育委員会に服務、監督をしっかりせよという文書を出したところです。
 いずれにしましても、教職員が教職員個人としての立場で行うか、教職員団体として行うかは問わず、こうした規制に違反する行為や教育の政治的中立性というものを疑わしめるような行為をしてはいけないと、きつく通知をしたところであり、私はそうしたことについて、県立学校についてはさらに学校長に対して服務をきちんとするように指導もしていきたいと思いますし、市町教育委員会におかれてもそうした対応がなされるものと思っているところです。
 なお、具体的な問題については、教職員課長から説明させます。
◎宗末勝信 教職員課長  公務員の、とりわけ教職員の選挙運動等については、8月19日に通知を出しています。
 その内容としましては、公務員は全体の奉仕者として公共の利益のために勤務すべき職責を担っています。そのことから、選挙運動等の政治的行為が制限されるとともに、教員という地位を利用した選挙運動が禁止されています。とりわけ教育公務員については、学校において特定の政党の支持、または反対のための政治的行為をすることは禁止されておりまして、さらに選挙運動等の政治的行為の制限等についても公職選挙法及び教育公務員特例法の特別の定めが定められています。
◆福村章 委員  前段の教科書の選定について、選定委員や調査委員あるいは協議会の委員、この辺の段階は非公開であってもいいのかなと私は思っておりますけれども、最後にそれを決定する教育委員というのは、県の場合は県下から選ばれた四、五人の委員の皆さんですから、傍聴があるから意見を変えるとか、そんないいかげんな教育委員はおられないと思うのです。
 やっぱり最後の段階ぐらいは、公開をしているところもあるので、こういう情報公開の世の中ですから、今後は公開をすべきなのではないのかと私は思います。そうしないと初めから最後までやみからやみで教科書が決まってぽんと出てくる。これはどうもやっぱり納得がいかない。
 現実に公開しておられるところがありますよ。テレビでやっていますからね。だから、なぜそういうことができないのか。傍聴が入ると意見を言えないのか。また傍聴が入っていると信念をまげる人がいるからぐあいが悪いのか。その辺私はよくわかりませんが、そんなことでは教科書の公平な選定なんてものはできないので、せめて教育委員の最終決定の段階ぐらいは公開すべきだというふうに思っておりますけれども、再度いかがですか。
 それから、今8月19日に通達を出されて大変結構なことでありますが、念のために地位利用ということをお聞きします。地位利用というのはどういうことか、どこまでをどういうのかわかりませんが、自分の子どもを預けている先生が戸別訪問されて、この人をお願いできませんか、名簿を書いてくださいというのは、地位利用か個人か、その辺の判断はわかりません。私は、それを受ける側は、先生だから、子どもを預けているのだからと思うと思います。電話がかかってもそうだと思いますが、一つだけ例を挙げて、先生の選挙運動として戸別訪問は、これはやっていいのですか悪いのですか。これだけ聞いておきます。
◎山岸勇 教育長  今の教育委員会の会議は開催時には、最初の委員長の開催宣言の場は、全て会議を公開しています。
 しかし、当日付議される案件について、1件ごとに委員会で公開、非公開等について議論いただいて、公開、非公開を決定しています。これからも公開か非公開かについては、重要な案件については、その都度慎重に公開か非公開かということを決めていきたいと思っているところです。
◎宗末勝信 教職員課長  校長、教員の地位を利用して投票の周旋勧誘を行うとか、あるいは演説会の開催、その他選挙運動の企画に関与したりすることについては、文部科学省から通知が出ておりまして、このようなものに該当すれば摘発されるということになっています。
◆福村章 委員  いけないということですね。わかりました。
◆若林昭夫 委員  学校評価制度に基づいて県内の高等学校がそれぞれに独自の教育目標を設定されて公開もされました。そういう中で、やはり全県1区でありますので、多くの中学生が希望してくれることを期待しながら、目標設定をされたのであろうと思いますけれども、見ておりますと、その学校の生徒全般の共通する目標といいますか、そういうものの設定が非常に多いように思います。
 ひとつ気になりましたのは、東大へ8人入学させることを目標とするという設定もあったように思います。これは、確かにもともとがすばらしい高校なのでしょうけれども、多くの生徒が学んでおられて、「東大へ8人」というその目標設定について、私はちょっといかがなものかなと、個人的な所感で思います。他の大学を目指すそこの生徒は一体どうなのかなと、ちょっと気になりました。
 そのことについて、県教委としての感想をお聞きしておきたいと思います。
 それからいま一つ、御存じのように金沢市の教育委員会が、翌年度の新入生から、市内どこからでもどこへでも通学を可能とする中学校選択制を導入されると報道されておりますし、それについては県内でいろいろ教育関係者も含めて批判や共鳴がいろいろあります。
 ただ、私自身が思いますのは、やはり小学生のときから中学校を選択することが本当にできるのかどうか。大抵が保護者の意思に基づくものなのではないかと思います。自分の小学生時代を思いますと、6年生だからといって、どの学校を選ぶというような器量を私は持ち合わせていなかったように思います。
 それはそれとして、金沢市教委は非常に思い切った制度を導入されるということでありますけれども、この制度を導入することによる他市町教委に与える影響、波及についてどのように思いますか。将来的にこういうことが波及するのか、あるいはそれはそれぞれの選択だと言われればそれまででありますけれども、県教委として今回のこの制度導入について、これからその影響あるいはその波及ということについてどういうふうに受けとめておられるか、この2点をお聞きしたいと思います。
◎山岸勇 教育長  1年の試行を経て、今年度から高等学校評価システムというものを本格導入いたしまして、学校ではそれぞれ数値目標も掲げながら、学校の目標というものを定めて公開をしているわけでありますが、私もつぶさにすべての学校の評価目標を見てはおりませんけれども、この目標は単なる学校長であったり、あるいは一部の職員が作文して公表しているのではなく、すべての教師が学校一丸となって取り組む目標ということで公表あるいはまた策定していると思っており、それは当然です。
 そんな中で、今ほどおっしゃいましたようにある特定大学の入学者数を目標に掲げていることについては、ここで私はそれを是か非かということについて申し上げることは控えたいと思いますけれども、やはりすべての教師、あるいはまたすべての子どもたちがその目標に向かって取り組める、そういう目標であるべきだというふうに思っておりまして、今後ともそういう面での目標設定というものを学校に指導していかなければならないと思っています。
 いずれにしても、これまでもそうした目標を掲げてきてはおりますけれども、公表することはこれまでもそう多くなかったという中で、若干いわゆる適正を欠いているものも、この件が適正でないというのではなく、適正を欠いているようなものもまま見受けたこともありますので、そういう点については学校長の中でも研究を進めてほしいと思っているところです。
 それから、中学校の通学区域の問題で、金沢市が今取り組みをなされようとしていますが、市の教育委員会の取り組みについて私からコメントすることは控えたいと思いますけれども、県は金沢錦丘中学校を開校して全県下から入学生を公募しているところでもあります。そういう実態があるわけですが、私は議会の皆さんの御理解もいただきまして、県立学校の通学区域を廃止するというようなこと。あるいはまた多様な学科コースを設けた高等学校をつくっていく。専門高校の中でもいろんなコースがある。あるいはまた総合学科を設ける、あるいは単位制高校をつくる、スーパーハイスクールを指定する。いろいろな学校をつくる中で、子どもたちには個性なりそれぞれの能力に差があるわけですから、私は「選択」ということはこれからの教育条件を整備していく上において一つのキーワードだと思っています。
 この4月から取り入れました小学校1、2年生の学級編制のあり方につきましても、TTでいくのか、あるいは35人学級でいくのかということについても、学校長の権限拡大と同時に、学校が何を選択するかという、この「選択」というものをキーワードにして、今私は学校の改革というと少し大げさになりますけれども、取り組みをしておりまして、私はそういう取り組みの一環としてこの中学校の通学区域といいますか中学校の選択もあり得るという考えを持っておりますけれども、しかし、いろいろな議論があることは報道等で承知しておりまして、これからの議論の推移を見ていきたいと思っているところです。
◆若林昭夫 委員  中学校の選択制ですけれども、この年端のいかない小学生を対象とした制度の導入ですけれども、あるいは高校も今は全県1区で自由に選択できるということになったわけでありますけれども、そのためにそれぞれの高校なり中学校が自分たちの学校の特色を、いわゆる次に志望してこられる生徒たちに向けて宣伝しなければならない。そして、それで選択していただく。そういう選択の基準をそれぞれの学校が高校も中学校も出さなければならない。
 しかし、基本的に中学校であれ高校であれ地域性ということが非常に大切だと私は思います。そういう意味では、一方に偏ったり希望が集中したりすることがありますと、やはり今度はその逆の学校というのは一体どうするのか。そういうことについて思いをいたさないと、選択のみがこれからの教育の大きな目安であると必ずしも言えない。それはあるだろうと思いますけれども、そういうことをやって、地域に取り残される学校ができれば非常に、学校の位置づけもそこに入る生徒も、何か非常に軽く扱われるおそれがなきにしもあらずだと私は思いますが、いかがでしょうか。
◎山岸勇 教育長  小さい区域か大きい区域かは別として、私どもは子どもたちは地域で育つ、あるいはまた地域との連携が大変大切だということを申し上げておりますので、今般、金沢市におかれてはそうした取り組みをする方向ですけれども、若林委員が懸念されるようなことについても十分配慮されて、検討に入っていると私は思っております。
 これは私が直接聞いたわけではありませんけれども、これまで金沢市の教育委員会の幹部の方といろいろ教育のことについてお話する中で、金沢市内の中学校20校について、例えば通学区域が非常に複雑であるがゆえに、A校からB校へ入学を変更しているというようなこともありますし、またそのほかの理由で通学の学校を変更しているという理由もままあるという中で、全部が好きな学校へ行って、A中学校が一挙に3倍になって、B中学校には来年から子どもがいないというようなことを想定しているというふうには考えておりませんで、そこのところはきちんとした対応がなされるだろうと思っておりますし、そうした議論が深められていると期待しているところです。報道によりますと、今月にはいりましてそれぞれ地区ごとに説明会もなされたり、あるいは近々フォーラムを開催されるというようなことも聞いておりますので、いずれ市民の多くの意見が集約されていくのだろうと、このように思っているところです。

△(説明:警察本部関係)
◎村井紀之 警務部長 
  (1) 平成17年第3回石川県議会定例会提出予定案件の概要について
 平成17年第3回石川県議会定例会に提出案件として5件を予定しておりますが、その概要について報告します。
 第1は、平成17年度9月補正予算についてです。現在、財政当局と鋭意編成作業を進めているところですが、その主な内容は、交通事故防止を図るための交通安全施設整備費です。
 第2は、石川県警察関係手数料条例の一部を改正する条例についてですが、その内容は、警備業法の一部改正に伴い、関係手数料の新設、改正を行うものです。
 第3は、拡声機による暴騒音の規制に関する条例の一部を改正する条例についてです。その内容は、騒音測定機の日本工業規格が変更されたことに伴い、関係規定を改正するものです。
 第4は、損害賠償額決定の専決処分の報告についてです。今回、報告する専決処分は2件あり、1件目は平成17年4月13日、金沢東警察署の捜査員が犯罪現場に急行するため、捜査用車を緊急走行させ、金沢市高柳町地内の交差点に進入した際、左方から走行してきた普通乗用自動車と衝突し、同車両に損害を与えたものです。2件目は、平成17年6月19日、小松市園町地内を小型警ら車で警ら中の小松警察署駐在所勤務員が、渋滞のため停止した普通乗用自動車に追突し、同車両に損害を与えたものです。
◎又多信也 刑事部長 
  (2) 暴力団山口組系松田組組員多数による恐喝未遂事件の検挙について
 暴力団山口組松田組組長以下9名によるみかじめ料名下の恐喝未遂事件の検挙について報告します。
 本件は7月10日、松田組幹部組員8名が小松市内で新規開店した飲食店に押しかけて、暴力団の威力を背景にみかじめ料名目で現金を要求した事案です。
 松田組は小松市内に事務所を設け、露店、みかじめ料を主たる資金源としており、組長以下約10名余りの5代目山口組の4次団体です。
 本年5月、同組の組長代行が2回にわたり小松市内の飲食店に対し、みかじめ料などの名目で現金を要求した事案を把握したことから、暴力団対策法に基づき要求行為をやめるよう小松署長において中止命令を発出しました。
 しかし、再度飲食店に現金を要求するおそれが高いと認められたことから、本年7月、石川県公安委員会において再発防止命令を発出しました。
 このような状況下の中、管内の飲食店に対し、暴力排除の広報活動を継続しておりましたところ、7月10日、小松市内の飲食店から松田組組員8名が来店して、花代と称して現金を要求された旨の届け出を受け、関係者からの事情聴取等から、本件実行犯として8名を特定しました。
 事案の性質上、全員の同時逮捕を捜査の基本方針として、本部組織犯罪対策課と小松署合同で、8月8日、一斉着手し、被疑者8名を逮捕しました。
 さらに、逮捕被疑者に対する取り調べを進めましたところ、同組の最高責任者である松田組長の関与が明らかになったことから、8月22日、同人を逮捕したものです。これら実行犯のうち、組長代行と副組長の首謀者2名が組織犯罪処罰法で、8月30日、起訴されています。
 本件事案は、まさに組織を背景とした典型的な暴力団の資金源獲得犯罪であり、余罪もうかがえることから、これら全容を明らかにするとともに、県下全般にわたり地域住民あるいは飲食店経営者等の協力のもとに、この種、資金源犯罪の徹底した取り締まりを推進し、暴力団壊滅に向けてさらに取り組んでまいる所存です。
◎藪下勲 交通部長 
  (3) 秋の全国交通安全運動の実施について
 この運動は、県民一人一人に交通安全思想の普及と高揚を図り、交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を習慣づけ、県民自身による交通事故防止の徹底を図ることを目的として、全国一斉に9月21日から9月30日までの10日間行われます。
 期間中における1日の出動人員ですが、警察官が約460名、自治体職員が約330名、それから関係機関、団体が約2,880名、合計3,670名で、前年より400名多い体制で実施します。
 運動のスローガンは、「かっこいい ゆっくり走れる お父さん」です。
 運動の重点は、1つ目に「高齢者を交通事故から守ろう」、2つ目に「夕暮れ時と夜間の交通事故防止に努めよう」、3つ目は「うしろの席も含めたシートベルトとチャイルドシートの正しい着用をしよう」、最後に「自転車の安全利用に努めよう」の4点です。
 期間中の交通安全啓発行事関係ですが、運動初日における白バイ、パトカーによる出動式の実施、そして、9月25日に実施する第5回高齢者安全運転競技大会の開催を初めとして、各警察署にあっても地域住民の皆様方と一体となった交通安全キャンペーンによるチラシなどの配布や講習会の開催など、運動の重点に合わせた多彩な行事を展開することとしています。
 昨日現在ですが、交通事故の死者数は43名で、前年同期に比べてマイナス4人です。しかし、警察としましてはこの運動を契機として、交通指導取り締まりの強化を初め自治体、交通機関、団体などと連携を図り、昨年以上の成果を目指して頑張っていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

(質疑応答)
◆若林昭夫 委員  前回の委員会でも御報告があり、質問があったと思います。さまざまなことの民営化の中で、警察もまた警察業務の民営化ということで、来年から駐車違反の監視業務を民営化するわけです。そのことについて、大変厳しい犯罪がふえる中でなかなか大変だと思いますけれども、業者委託することで懸念されるのは、業者はやはり仕事として受ける以上は成績を上げなければならない。そのために、写真撮影か何かそういうことによって駐車違反を厳しく摘発していく。そうすると、ちょっととまった瞬間にでもぽんと取り締まられるというケースが、かなり出てくるのではないか。そして、どうしても、業者が自分たちの仕事としての成績を上げるための違反摘発といいますか、そういうことが増加をするのではないかという気がします。
 そういう場合、例えば金沢市内など繁華街を持つところで、現在でもどうしてもそこで荷物をおろさなければならない業者等が、運送業者を含めてあると思うのですが、こういう方々もそのような網の目にひっかかる可能性が当然ありますが、何らかのそういう配慮がされるのか。あるいはいま一つは民間業者でありますので、例えば極端に言えば顔見知りで、「ちょっと何とかしてくれ」というようなことが、あってはならないことですし、そういうことを予測したら大変ですけれども、やはり不祥事ということがありますから、金銭的な買収等によって違反をもみ消すというようなことも当然予測されると思います。
 そういう点について、それらの制度を導入していかれるときにどのように対応していくのかお聞きしたいと思います。
◎山口一夫 交通指導課長  今回の法改正により、放置駐車の取り締まりにつきまして新たな制度が導入されるということは御指摘のとおりです。
 この新制度においては、運転者が車両を離れて直ちに運転することができない状態にある放置駐車違反を確認した場合、まず違反状況を写真撮影して、その後、確認標章を作成して車両に貼付することになります。この取り締まり手法は、警察官も民間委託の場合も何ら変わるところはありません。
 なお、人の乗降時、また荷物の積みおろしなどで運転者が車両のそばにおり、直ちに運転できる場合、この場合は放置駐車違反の取り締まり対象とはならず、このことは新制度が導入されても何ら変わるところはありません。
 なお、公平な取り締まりとの御質問ですけれども、民間委託した場合、放置車両の確認作業は、駐車監視資格者証の交付を受けた者のみができるわけです。この受託法人決定後も実際に確認事務を行う駐車監視員に対して、十分な教育訓練を実施しますので、警察官と同等の判断ができるものと考えています。
◆若林昭夫 委員  確かに目に余る駐車違反というのは多々あることは十分理解しますし、そしてまたそれを摘発している警察官が多く動員されればされるほどやはり他の犯罪に対して警察官の力がそがれることは十分理解できます。
 ただ、民間に委託して、違反のもみ消しというようなことに対しては厳しく、資格を与えるときに教育してやるということだと思いますけれども、こういう場合、やはり警察は官の中でも、さまざまな強い権限もありますから、特別なものだと私は思っております。しかし、民間であれば、そのあたりは多少融通がきくのではないかと思うのも、人の普通の思いだと思います。
 そういう意味で、基本的に相当な教育をきちんとされて、そういう資格を与えるのだろうと思いますけれども、非常に気になるところでもあるわけです。
 実際、委託後はすべて、業者が駐車違反を見て回る、監視するということなのか。警察官はどのようにそういうものに関わるのか。これまでも警察官が駐車違反を取り締まっているのを繁華街では見ませんけれども、市町では駐車違反の取り締まりをちょいちょいやっています。実際は警察官の力も入るのでしょう。全くその業者任せではないのでしょう。
 それであればいいと思いますけれども、この民間委託を行う際には、民には「融通性」という官の持たないものが多少あるというふうに理解しますから、そのあたりやっぱりよほどきちんとしたことをやらないとルーズになりがちだというふうに言えると思うのです。
 その辺について改めて、より厳しく防止をするための方策としては、教育訓練だけですか。例えば、そういったことを何度もすれば即、業者の資格を剥奪をするとか、そういうことになるのでしょうか。
◎山口一夫 交通指導課長  御指摘のとおり、そうした違反状態ということがあればそういう事態になることもあると思いますが、そうならないように、決定した駐車監視員に対しては十分な教育訓練というものを、その業者ともどもに対しまして警察の方が十分バックアップして訓練を行っていく、教育していくということです。そのようにしっかりと取り組んでまいりたいというふうに考えています。
◆若林昭夫 委員  現在、金沢の中心街では、制服を着た女性の方が、バスレーンやそういうことのチェックを厳しくやっておられますけれども、さしたる力を発揮しているようには思えないし、無視をするケースが非常に多いというふうに私は思います。あそこは警察と自治体の間で何か委託されたものがあるんですね。そういう意味で、やはり「少々のことならこの人ならいいだろう」というような雰囲気があるのではないかと思います。これはやっぱり普通の人のそういう監視に対する甘えといいますか、自分も含めてちょっといいかげんなところがあると、こういうことがやはりこれから摘発をしていく業者に対する思いも大変近いような気がします。
 現状、確かに私はよく金沢の片町通りを走るときにああいう方々がたくさんおられるのですけれども、実際何をしておられるのか。要するに効果がそう上がらないのではないかと思いますけれども、この駐車違反はちょっと別であります。今回のやり方では相当厳しく、先ほど指摘しましたように、業者が成績を上げることで、今度は厳し過ぎて融通がきかなくなるといったことが、よほど業者に対する指導、監督を十分にしないと、不祥事やあるいはやや甘さが頻繁に起きるのではないかと思います。このあたり、民間委託をやられる以上は、警察官も不足しているし、なかなか言いづらいのですが、やはり官は官の仕事があるという気がします。皆さんがやってこそ効果があるのだと思いますし、業者に対する効果ということを非常に懸念しながら、十分監視していただくことを要望しておきます。