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富山県 南砺市

平成16年 12月 定例会(第2回) 12月14日−03号




平成16年 12月 定例会(第2回) − 12月14日−03号







平成16年 12月 定例会(第2回)



議事日程(第3号)

                  平成16年12月14日(火)午前10時開議

日程第1 市政一般に対する質問

     議案第1号 平成16年度南砺市一般会計予算

     議案第2号 平成16年度南砺市バス事業特別会計予算

     議案第3号 平成16年度南砺市公共用地取得事業特別会計予算

     議案第4号 平成16年度南砺市国民健康保険事業特別会計予算

     議案第5号 平成16年度南砺市老人保健医療事業特別会計予算

     議案第6号 平成16年度南砺市介護福祉支援センター事業特別会計予算

     議案第7号 平成16年度南砺市自然環境活用センター事業特別会計予算

     議案第8号 平成16年度南砺市スキー場事業特別会計予算

     議案第9号 平成16年度南砺市温泉事業特別会計予算

     議案第10号 平成16年度南砺市国民宿舎事業特別会計予算

     議案第11号 平成16年度南砺市工業用地造成事業特別会計予算

     議案第12号 平成16年度南砺市下水道事業特別会計予算

     議案第13号 平成16年度南砺市農業集落排水事業特別会計予算

     議案第14号 平成16年度南砺市林業集落排水事業特別会計予算

     議案第15号 平成16年度南砺市個別合併浄化槽設置事業特別会計予算

     議案第16号 平成16年度南砺市簡易水道事業特別会計予算

     議案第17号 平成16年度南砺市病院事業会計予算

     議案第18号 平成16年度南砺市水道事業会計予算

     議案第19号 平成16年度南砺市下水道事業会計予算

     議案第20号 平成16年度南砺市農業集落排水事業会計予算

     議案第21号 南砺市合併地域振興基金条例の制定について

     議案第22号 南砺市合併まちづくり基金条例の制定について

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本日の会議に付した事件

 議事日程に同じ

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出席議員(34名)

   1番  田中幹夫君      2番  山瀬悦朗君

   3番  齊藤光一君      4番  向川静孝君

   5番  池田庄平君      6番  高田龍司郎君

   7番  長尾益勇君      8番  川辺邦明君

   9番  堀 豊次君     10番  生田長範君

  11番  大島 孝君     12番  高橋 猛君

  13番  山田 勉君     14番  岩崎 誠君

  15番  石崎俊彦君     16番  前田美好君

  17番  才川昌一君     18番  蓮沼晃一君

  19番  浅田裕二君     20番  吉田 清君

  21番  武田慎一君     22番  片岸 博君

  23番  西井秀治君     24番  香川俊光君

  25番  中川邦宏君     26番  中島洋三君

  27番  水木 猛君     28番  中田勝治君

  29番  城岸一明君     30番  且見公順君

  31番  島田勝由君     32番  倉 一雄君

  33番  大西正隆君     34番  嶋 信一君

欠席議員(なし)

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説明のため出席した者

 市長       溝口 進君   助役       清都邦夫君

 収入役      山本勝徳君   教育長      梧桐角也君

 代表監査委員   伊東 浩君   教育委員長    小林敏夫君

 市長公室長    向川正憲君   企画総務部長   上坂甚誠君

 民生部長     大和秀夫君   産業経済部長   堀 和男君

 建設部長     畑 清一君   市長公室次長   中谷信一君

 企画総務部次長  大家信二君   企画総務部次長  三谷直樹君

 教育次長     西村勝三君   民生部次長    真草嶺信義君

 市民病院事務局長 永井 厳君   産業経済部次長  細川 哲君

 建設部次長    中山繁實君   総務課長     山畔勝博君

 財政課長     下田正佳君

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職務のため出席した事務局職員

 事務局長     平本和雄    主幹議事調査係長 吉田鈴代

 議事調査係    溝口早苗

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△開議 午前10時00分



△開議の宣告



○議長(嶋信一君) ただいまから本日の会議を開きます。

 議事日程はお手元に配付のとおりであります。

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△市政一般に対する質問並びに議案第1号から議案第22号



○議長(嶋信一君) 日程第1、市政一般に対する質問並びに議案第1号から議案第22号までを一括議題といたします。

 これより、市政一般に対する質問並びに議案の質疑を行います。

 通告がありますので、順次発言を許します。

 26番、中島洋三君。

     〔26番 中島洋三君登壇〕



◆26番(中島洋三君) 平選挙区の中島でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 まず、初めに南砺市発足後、初めての定例会で一般質問を与えていただく機会をもらいまして、深く感謝申し上げます。

 私は、市営バスの運行についてご質問いたしたいと思います。

 ご存知のとおり、現在南砺市においては、平区域、城端区域、利賀区域、福野区域、福光区域と5つの区域で市営バスが運行されているところであります。各地域においては、住民の大切な足回りとして利用されているところでありますが、残念ながらほとんどが各地域内でのバス運行となっているのでありまして、市内全体を巡回できるような仕組みになっていないのが現状であります。

 特に、山間部から平野部に抜ける公共交通については、例えば平地区の祖山から井波地区方面へは、現在、公共の交通機関はございません。利賀地区の下原までは加越能バスが走っているようでありますが、実際に祖山からは自家用車なりタクシーなりを使わないと井波方面へは行けないということでありまして、非常に不便な状況であると言えます。一つの例として取り上げてみましたが、ほかの地域にもこういうことはあるのではないのでしょうか。私は、やはり市内全体をある程度巡回し、各地区の公共施設などへ出向くことができる体制を構築すべきであると考えます。

 そこで、ご提案申し上げたいことは、市営バスの始発・終点となる拠点を何カ所か設定し、乗り継ぎや運行時間の調整、運行コースの一部変更、運行路線の延長などを考慮すれば、ある程度可能ではないかと思うことです。旧の町村では一部の例外を除いて、その町村内でしかバス運行はできなかったわけでございます。しかし、合併で一つの市となり、バスの運行範囲の拡大を可能にするということは、やはり合併の大きなメリットであると考えます。これからは各地域間の交通網のネットワーク化が重要であると思います。

 次に、特に山間地域においては高齢化が進んでおります。ひとり暮らしのお年寄りを含め、お年寄りだけのご家庭も随分多くなってきております。そこで、やはり心配することは、病院などへ行かれるときの足の便のことです。幸い南砺市には3つの大きな病院がございます。山間部には診療所もあり、かかりつけの医療機関としてなくてはならないものでございますが、専門的な治療となりますと、どうしても専門的、総合的な病院へ行かなければなりません。そこで考えることは、やはりその地域からより近いところ、なるべく短時間で行き来できるようになれば一番よいし、便利であると考えるのであります。

 南砺市営バスの設置などに関する条例の中にもありますように、交通の利便を確保するということ、住民の福祉の向上を目的とすること、そして、最も効率的に運用することが基本であります。バスの便数も多い方がよいのですが、市営バスの台数やJR、それから加越能バスなどの絡みもあり、いささか難しい面もありますが、いわゆる交通弱者の足の確保ということを今後しっかり考えていかなければなりません。

 車社会が発達し、道路網もよくなったとはいえ、自分で運転できない方や世話をしてくれる人がいない方には、唯一の交通手段として、市営バスの運行は生命線であるといっても過言ではないのではないでしょうか。そして、そのことが合併してよかったと感じてもらうことと、住民が安心して暮らせる地域づくりの一つになるものと思うのであります。

 最後に、市営バスの利用料金体制についてであります。

 現在、各地域によって一律の料金であったり、区間距離の違いによる料金であったりばらつきがございます。これは地域性の問題もあり難しい事柄であると思いますが、今後何らかの基準を設け、できるだけ公平な料金設定となるよう考えていかなければなりません。もちろん、福祉の向上という観点から考えますと、住民のバス利用料金は安い方がよろしいというのは言うまでもありません。

 いろいろ申し上げてまいりましたが、市長の市営バスに対するお考えをお伺いいたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。



○議長(嶋信一君) 溝口市長の答弁を求めます。

     〔溝口 進市長登壇〕



◎市長(溝口進君) 中島議員のご質問にお答えを申し上げたいと思います。

 南砺市における住民の生活に密着した市営バスにつきましては、これは合併協議会の当時、まずは住民の皆さんに安心していただくために、従来どおり運行するということで出発しております。旧町村で運行しておりました町村営バスは、これはすべて継続し福光、福野、利賀、平、城端区域に合計21路線を運行しておるところでございます。これらの路線につきましては、それぞれ区域内での運行ということで、市内全域を巡回できるということには、まだなっておりませんが、停留所での乗りかえをしていただくというようなことで、市内の主な場所への移動は可能だと考えております。

 平成17年度につきましては、とりあえずこれらのバスは従来どおりの運行を続けていく予定にしておりますが、近い将来には、利用客のニーズに応えて、全市的な観点から路線や時間の検討を行いたいと思っております。その検討材料として、このバスの市民の皆さんの利用度があることは言うまでもないわけでありまして、利用度を高めるという努力も並行して行わなければならないというふうに思うわけでございます。

 利用形態につきましても、生活路線、通学、病院への通院などさまざまな目的で利用されておるわけでありますが、市としては、特に通学や通院に重点を置くべきものというふうに考えております。

 議員がご質問になられました高齢者の病院等への通院に対する足の確保につきましては、これは昨日からいろいろご質問もありましたが、介護とか福祉とか在宅福祉というような観点から見ますと、大変大切な問題でございます。現在の運行路線におきましても、それぞれの公立病院前停留所を設定し、民間バスを含めまして南砺市民病院が28便、公立南砺中央病院が25便、南砺市立福野病院26便乗り入れておるわけでございます。

 先ほども申しましたように、今後、運行時間帯や便数等については、さらに利用者の状況を把握し、より利便性を高めることに努めてまいりたいというふうに思います。最近は、個人の病院等でも独自で送迎バスを運行されておる場合もあるわけでありまして、市営バスに加えまして、病院バス、福祉バスなど市全体のバス運行について検討していく必要があるというふうに思っておるところでございます。

 次に、料金体系につきましては、それぞれのバス事業発足時の考え方によって設定され、違いも出ておるわけであります。お年寄りや子供が大半の利用者であるという状況も踏まえまして、運行距離によって料金を設定するのか、また、定額料金とするのか、これはちょっと難しい問題がありまして、市民バスといいますか、市営バスだけではありませんで、民間のバス路線もあることでありますので、そこら辺も配慮しながら十分な検討を重ねまして、将来は料金体系につきましては、統一した考え方で設定すべきものと考えております。

 いずれにしましても、南砺市における公共交通につきましては、市営バス、スクールバス、福祉バスなどさまざまな運行状態でありまして、まずは私ども合併に当たりまして、市民の皆様にこれまでと変わらないんだという、安心してもらうような現状維持という形から出発しておるわけでございますけれども、ご意見をいろいろ伺いながら、また実態を調査しながら、漸次改善する方向で考えていきたいというふうに思っておるところでございます。

 以上です。



○議長(嶋信一君) 19番、浅田裕二君。

     〔19番 浅田裕二君登壇〕



◆19番(浅田裕二君) 19番、浅田裕二でございます。議長のお許しをいただきましたので、南砺自民クラブの一員として発言通告書に基づいて一般質問を行います。

 先月28日投票が行われました南砺市議会議員選挙において、各選挙区、今までの町村議員の3分の1という定数減の嵐の中で、それぞれ切磋琢磨して苦しい戦いを制して無事当選いたしました。私ども議員、それぞれの熱い思いを地域住民の皆様方に訴えながら、また、たくさんの市民の皆様方の負託を受けて、無事この南砺市議会の壇上に立つことを許されたことに対し、まずもって厚く感謝申し上げる次第でございます。

 さて、今定例会はたくさんの一般質問が集中いたしました関係上、1人1問という取り決めにより、私の方からは選挙中の公約にもしておりました、南砺市の一体化の促進という観点に立ち、分庁舎方式に絞り質問いたしたいと思います。

 市長がいつもおっしゃっていますが、おのおのたくさんの課題と問題を抱えた8つの町村が一緒になって、互譲、互恵の精神でこの南砺市が誕生したわけでございますが、それゆえに新市といたしましても、一日も早い一体化、一本化が望まれるわけでございます。

 そこで、この南砺市が誕生して以来1ヵ月余りがたった現時点での分庁舎方式について、市長のお考えをお聞きしたいと思います。

 先日のある新聞の投書欄にも出ていましたが、現在行われている分庁舎方式は、行政センターの併設もあり、窓口的なサービスにおいては、それぞれの地域の住民のニーズを満たす面においては、大変便利な形態とは思われますが、本庁業務に関しては利用者にとっての不便さはぬぐい切れず、行政効率を考えた場合においても、むだな部分が多々あるかと存じます。また、行政の縦割り化が際立つ場面も生じているのかと考えるところもあります。

 一方では、庁舎間のアクセス等たくさんの課題を抱えているかと思います。加うるに、職員数の定数や配置の適正化等にもネックとなる場合があるのではないかと思われます。そういった観点に立って、次の3点について質問を行います。

 まず、第1点、それぞれの庁舎への交通網、道路網はその地域の住民にとってはそれなりに確立されているわけでありますが、他地区の住民にとって他の庁舎への移動、いわゆる分庁舎間のアクセスの向上を図るため、道路網、交通網の整備の拡充について、どのように考えておられるのかお聞きいたします。

 続いて、2点目、IT化ということで光ファイバーを使った分庁舎間の情報のネット網を構築されているわけでありますが、せっかく多額の費用をかけられてつくられたわけですから、その機能を十二分に利用して、一般住民が直接足を運ばなくても届け出や申請、あるいは決裁等の業務を行えるようなサービス提供の考えはないのかお聞きいたします。

 そして、最後に3点目として、社会一般的な概念として、本庁業務は1ヵ所で行うのがベストかと思われます。つまり総合庁舎の建設であります。これこそ本当の意味で南砺市の一体化の原点かと思われます。市長のこれから先の新市の大計を踏まえてのご意見をお聞きしたいと思います。

 以上、明快なる答弁をお願い申し上げまして、南砺市における初めての定例会の一般質問を終わらせていただきます。



○議長(嶋信一君) 溝口市長の答弁を求めます。

     〔溝口 進市長登壇〕



◎市長(溝口進君) 浅田議員のご質問にお答えを申し上げたいと思います。

 分庁舎方式についての是非という話がございましたけれども、この分庁舎方式、クラスター方式とも当時言っておりましたが、ブドウの粒がそれぞれ若干離れてくっついている。光輝くようにという趣旨でございますけれども、分庁舎方式は合併協議会で早い時期に決定をしたものでございます。その当時、議会や住民説明会など、あらゆる機会を通じまして理解を求めてまいったわけであります。

 議員がおっしゃいますように、行政の効率化を図るというような観点からは、若干のマイナス面もあることは否定できないわけでございますけれども、合併に当たりまして、共存共栄といいますか、4町4村が仲よくやっていこうという趣旨、それからどこかに庁舎の位置を決める、そのことが合併でほかにも例がございますけれども、話し合いの非常な障害になったというようなこともございまして、早い時期に分庁舎方式を決定させていただきました。

 これは一つには、本庁舎で100億とも70億とも言われる庁舎をつくることについて、現在の庁舎、それぞれ古いのと新しいのとありますけれども立派に機能している。それを利用するということもいいことなんじゃなかろうかというようなこともありまして、いわば分庁舎方式をとったわけでございます。

 その分庁舎方式をとる場合に、私どもが考えましたのは、議員がご指摘になりました二つのことが特に重要だというふうに思ったわけであります。

 一つは、道路網の整備である、それから一つは通信機能をしっかり確保する、この二つが大変重要であるというふうに思ったわけでございます。市役所の分庁舎方式をとる場合に、そういう体制をとらなければ8つの行政センターを含めまして、これはなかなか困難なことになるんじゃないかということで、まずは私どもは市民にとって合併のメリットともいえる各公共施設の相互利用が気軽にできるように、庁舎間や公共施設間を結ぶ道路網の整備が、これが必要であるという観点から、合併前に既に平成14年12月でございますが、「砺波地域市町村合併任意協議会」におきまして、県下第1号となる合併重点支援地域の指定をまず受け、その後、県が策定しております市町村合併支援道路整備の要望を取りまとめて、県並びに国に要望活動を行ったところであります。

 これをもとに、県事業を推進するため、「新市合併まちづくり計画」では、4分庁舎・8行政センターを結ぶネットワーク構築の基幹道路となる国道156号、304号、471号や主要地方道、砺波福光線や金沢井波線、井波城端線などの整備を推進し、併せてその補助幹線道路として福野城端線を初めとする一般県道や、県代行による旧村道の整備を促進することとしておるわけであります。

 今後もこれらの路線につきましては、着実な整備促進が図られるように、引き続き国や県に働きかけていきたいと考えております。

 既に、何カ所かではそういう趣旨から工事が進められておりますけれども、それをもっと促進するように頑張ってまいりたいというふうに思っておるところでございます。

 次に、もう一つの通信施設の問題でありますけれども、一般市民とのITを利用した届け出や申請書などのサービス向上についてが問題になろうかと思いますが、それについてお答えを申し上げます。

 今日、南砺市情報システムの基幹となっております光ファイバー網は、平成15年度に総務省補助で実施した「地域公共ネットワーク基盤整備事業」により整備されたものでありまして、これは同じようなことを先駆けて福光地域、旧福光町で行っておりまして、それが先般認められて総理大臣表彰を受けたことは、議員もご承知のとおりでございます。それを全南砺市内に広げようという趣旨で事業が合併前に行われました。より便利な情報社会の構築が、一応はハードの部分は完了いたしまして、本年度当初から始動しているところであります。

 現在、ハード面では公民館や診療所、あるいは学校など196カ所の公共施設内に光ファイバーが接続され、キオスク端末やプラズマディスプレイが設置されております。また、ソフト面におきましては、住民基本台帳カードを基本とした個人認証基盤を確立いたしまして、各種の行政サービスを受けることが可能になっております。自宅や公共施設からの端末で図書の貸し出し予約や施設の利用、予約が行えるように整備されているところであります。

 これらの情報基盤をもとに、今後住民票の写しの交付請求や納税証明書などの交付申請、犬の登録申請などさまざまな業務の申請や届け出、予約などが簡単にどこからでも行えるよう、市民サービスの向上に努めてまいりたいというふうに思っておるところでございます。

 なお、現在、富山県や市町村で構成しております電子申請等共同アウトソーシング推進委員会において、システム実証実験に取り組んでおりますが、これらサービス提供が早期に実現することを望んでおるところでございます。この二つのことは、道路は順次やっていく、それから通信機関の形は整った、これをどう利用していくか、これが住民の皆さんに広がることがこれから大切であるというふうに思っておるところでございます。

 庁舎間の職員の連絡とかいうようなことにつきましては、それは十数分で行けると言っても、分庁舎で分かれて仕事をしておるということは、不便であると言えば不便であることは間違いありません。私も福野庁舎から議会のたびにこの福光庁舎に来るわけであります。だけれども、そのことが決定的にこの合併にマイナスになっているとは思えません。私自身が福光地域とも非常に仲よくなるという言い方はおかしいんですけれども、足を運ぶということは、大きい意味でやはりプラスになるのじゃなかろうか。職員が自分の南砺市のエリアをよく知るということも大切だというふうに思っておりまして、そういう点では、今後の努力が必要ですけれども、決定的に合併が分庁舎方式だからだめだということにはならないというふうに思っておるところでございます。

 そこで、総合庁舎の建設についての意向ということでございますが、今それだけの投資をし、職員もやる気を出して頑張っておるわけであります。今の話で申しますと、どこかに大きな建物を建ててということになるわけでありますけれども、それは今とるべきものではないというふうに思います。もちろん将来、富山県が東と西と二つの市になるぐらいの大きな合併が行われれば、それはそのときに判断すべき問題であるというふうに思っておる次第でございます。

 以上であります。



○議長(嶋信一君) 2番、山瀬悦朗君。

     〔2番 山瀬悦朗君登壇〕



◆2番(山瀬悦朗君) 山瀬悦朗でございます。

 議員経験1カ月半の新人ですが、溝口市長の目指す「明日をひらく人づくり」「安心して暮らせる地域づくり」の実現に、エネルギーと行動力で取り組んでいきたいと思っています。諸先輩方の皆様のご指導をよろしくお願いします。

 私からは、まず子供たちが育つ環境づくりについてお尋ねします。

 先の選挙で、私は「人が活きる、人が育つ南砺市」をスローガンに掲げ、「家庭と地域と学校が一緒に子供を育てる教育」を公約の一つに上げました。私は桜ヶ池ネイチャースクール、田んぼの学校などの体験活動の中で、子供たちと一緒に田植えをしたり、草刈りをしたり、雑木林を歩き回ったり、そんなことをしながら子供たちに「ホンモノの体験」「五感全部を使って感じる体験」、そんな場をつくってきました。そんな中で、子供たちは泥んこになったり、汗をかいたり、冷たかったり、時にはかゆくなったり、血を出したり、泣いたりして五感全部を使って感じることで、最初は表情が少ない子供も途中からは心が開かれ、すばらしい笑顔が出てくるようになりました。こんな場を南砺市全体に広げていけたらと考えています。

 地域社会の取り組みとしては、文部科学省による子どもかがやき教室という事業が今年度から3年間あり、1校下平均で約100万円程度の助成で、南砺市管内でも旧5町村8校下で実施されております。今週末も桜ヶ池で城端の活動があります。この3年間の間に行政、地域が連携して、自立できる活動になるような仕組みづくりと環境整備を行うことが重要だと考えています。

 また、学校の取り組みとしては、授業の中に地域の人が入り込み、一緒に農業などの作業主体の体験活動を行うということが考えられます。先の校外活動では希望者のみになって、活動的な子供ばかりが参加するというマイナス面もありますが、この学校の中での活動は、学年すべての子供たちを対象にするということで、そういうメリットがあります。

 また、この二つの活動をしていく上での大きな課題としては、地域のスタッフの協力が不可欠になります。そのためには活動の情報を共有化し、マニュアル作成等を進め、スタッフの育成を行っていく仕組みが必要になります。合併したばかりの南砺市、この南砺市の将来を担うのが今の子供たちです。この子供たちが「おれは南砺市出身や」と自信を持って言えるように、南砺市のよさを肌で感じる環境をつくっていきたいと考えます。この子供たちが育つ環境づくりについて、教育長へお尋ねします。

 次に、防災体制についてです。

 先の中越地震の際、地震の3日後の10月26日に十日町市へ炊き出しに行き、おにぎりなどを届けました。そして、その届けた市役所の中は足の踏み場もないくらいの状態で、市庁舎のいろいろなところに救援物資が山積みにされ、市の職員やボランティアが入りまじって大変なことやなと感じました。また、炊き出しの場所として案内された避難所の体育館では、日中はお年寄りばかりが残った状態でした。話を聞くと、若い人たちは前の日までに電気が回復したということで、避難所生活からやはり家へ帰りたいということで、家の片づけに行っている。だけれども、高齢者の方は自分の力ではどうしようもないということで、やはり避難所に座ったままという状態でした。そこで災害に対する危機管理体制と高齢者、障害者の対応について考えさせられた炊き出しでした。

 私たちが暮らす南砺市は、政府の地震調査委員会の評価によると、砺波平野断層帯で今後30年以内にマグニチュード7.3程度の地震が起こる確率は最大6%となっております。国内の主な断層帯の中でも高いグループに属しているとされています。

 しかし、防災体制は昨日の市長の答弁にもあったように、各町村の防災計画書はあるが、南砺市としては今からということです。また、市民の防災意識は、自分も含めて大変低いのが現状です。その中で大規模災害発生時に最初に必要な安否確認の仕組みづくりが、行政と地域が一緒になって取り組む防災体制の第一歩と考えます。この安否確認の仕組みづくりについて、防災計画書の策定、新市における自治会の役割も踏まえてお答えをお願いしたいと思います。

 次に、消防団についてですが、災害発生時の救助・救出の中心を担うのが消防団組織と考えます。自分も城端方面団第2分団に所属して、拠点施設、すなわち屯所やポンプ車などのハード面の整備は進んでいるのですが、地域情報、例えば世帯情報などのソフトについては、各消防団任せの形になっており団によりまちまちで、自分の所属する屯所でも、管内の大きな地図はありますが、住宅地図、世帯情報については未整備のままになっております。大規模災害発生時は対応がおくれたりする可能性を感じております。安心して暮らせる地域づくりのため、その基礎となる防災体制のソフト面の整備についてご答弁をお願いいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。



○議長(嶋信一君) 梧桐教育長の答弁を求めます。

     〔梧桐角也教育長登壇〕



◎教育長(梧桐角也君) 南砺市最初の本会議12月議会におきまして答弁をする機会を与えていただきまして、本当にありがたく思っております。

 議員のご質問は、市民の皆様のご期待の表れというふうにも考えておりまして、心を引き締めて取り組んでいきたいというふうにも考えておるところであります。

 山瀬議員の子供たちの教育の環境整備ということでありますが、まず、その前に山瀬議員には自然ネイチャー教室ということで、大変NPOの法人を立ち上げられるなどをして、桜ヶ池を中心に運営に協力していただいおります。本当にありがとうございます。

 子供たちの教育環境整備として、「田んぼの学校等」学校への地域からの支援について、そのマニュアルの整備と未実施校への拡大を図っていってはどうかとのご質問でありますが、総合的な学習としまして、学校の外に出て自然と触れ合い、それから地域の方々を講師にしましていろいろな講義を受けたり、実際に体験するなど、授業の中でこうした活動を実際に行っているところであります。学校ごとに地域の特性に応じて工夫しながら取り組んでおるわけでありますが、ご質問の趣旨は、授業はもちろん、授業以外の部分でもこうした活動をもっと普及させるべきではないかとの意味と拝察いたします。

 そこで、自然や地域とのかかわりを学ぶという点におきましては、これは大きな意義があることであると認識しておりまして、ご支援をいただいております地域の方々に、深く敬意と感謝を申し上げる次第であります。

 現在、保護者や地域の方々のご支援を得て、城端小学校などでは水田における米づくり、それから福光の4小学校におきましては、里山の畑での芋つくり、それから上平中学校では学校林の下草刈りを実施しておるところであります。取り組みの内容はそれぞれ異なっておるわけでありますが、地域に支えられて、地域に育てられる学校という意味で、地域での連携を深めていくということが、今後ますます重要になってまいります。まだ、実施していない学校におきましても、前向きに取り組んでほしいというふうに考えております。

 ただ、問題は圃場、畑、あるいは山林などの土地の確保の問題、それから実践力と子供たちへの指導面でも期待できる協力者の存在など、いろいろな条件が整わないとこれはできないわけでありまして、調整が難しい面もあるわけです。当然のことながら、万一の事故への配慮も忘れてはいけない重要なことであります。

 これらのことから、学校と地域の皆さんとの連携と協力関係というのが欠かせない条件でありまして、そのための時間や労力がかなりかかるということも実際にはあるわけであります。そうしたことすべてに気を配りながら、指導者や活動にかかわるボランティアの発掘等人材の育成確保が、こうした活動の拡大につながるものと思っております。こうした活動には地域の方々の深いご理解とご協力が不可欠でありまして、いろいろな機会を通じまして広く支援を要請してまいりたいというふうに考えております。

 そこで、マニュアルの整備ということになるわけでありますが、先ほど申しましたように、活動の内容がちょっと異なったり、それから地理的条件、あるいは地域の事情もそれぞれ異なるということも考えられますので、マニュアルをつくることそのものが、ちょっと難しいかなという点もあるかと思いますので、まず未実施校などへの参考になるようにということで、今後の取り組みに生かすためには、実施済みの事業の成果をご報告いただきまして、その内容を取りまとめることによって、事例集として情報を共有していきたいというふうに考えております。そうすることによって、未来を担う子供たちの教育環境の整備、充実を図る意味で、有効な手段方法であるというふうに考えております。よろしくご理解をお願いしたいと思います。

 それから、子どもかがやき教室といいますのは、未来の南砺市をつくる子供たちを社会全体ではぐくむために、学校や公民館を活用しまして、子供たちが光輝く活動のできる場所を確保しまして、地域の大人の教育力を結集しまして、放課後や週末におけるスポーツ、文化などのさまざまな体験活動を地域の住民と交流活動を支援する文部科学省所管の事業であります。

 当市におきましても、城端、井波、井口、福野、福光の5地域におきまして8教室、これは桜ヶ池の自然体験、それから自然観察、木工工作、手品、スポーツ、軽スポーツ、写生大会、伝承遊びなどでありますが、こういう自然を活用した体験活動やスポーツ、文化活動等に約4,500名の参加を見ております。

 この事業は、本年度から3カ年の継続事業でありまして、平成17年度にも継続して実施する予定にしております。子供たちが安心して活動できる拠点づくりや生き生きと輝く生活体験を、地域の方々に子供たちとかかわっていただきまして、地域の教育力を活用していくように努めてまいります。

 また、このほかの事業や講座としまして、子育て関連事業の4事業や子供体験講座12講座の開設を予定しているところでありまして、子供たちの教育環境が充実したものになるように努めていきたいと思っております。

 また、南砺市内での情報共有化とスタッフ交流でありますが、各地域で保護者や退職教員、それから学生、スポーツクラブの指導者等をボランティアとして登録してもらいまして、子どもかがやき教室を初め各種教室の指導者として活躍していただけるように、指導者を派遣する役割をするコーディネーターというものを設置しまして、地域の人材を有効に活用していきたいと考えております。

 また、地域の特性を生かした活動や指導者の交流の場を設けることにより、新たな人材の発掘に努めるとともに、ご本人の了解をいただきまして、登録した指導者名簿というものを文化センター、体育館などの各社会教育、体育施設や各教育委員会の分室などにも情報を提供しまして、情報の共有化ということを図りたいというふうに思っております。

 以上であります。



○議長(嶋信一君) 上坂企画総務部長の答弁を求めます。

     〔上坂甚誠企画総務部長登壇〕



◎企画総務部長(上坂甚誠君) 山瀬議員の大規模災害・防災計画書の整備に関する質問にお答えいたします。

 この問題に関しましては、昨日、市長が答弁いたしましたとおり、市民が安心して暮らせるため、防災体制の確立は新市の喫緊の課題であります。地域防災計画の策定に当たりましては、議員ご指摘のとおり、予想される災害に対しより具体的な対策を盛り込むことや、公共施設の計画的な耐震化、また防災無線の統一化、ケーブルテレビの活用による的確で迅速な情報の提供、そして防災知識の普及と防災に対する意識の高揚、自主防災組織の育成強化などについて十分検討しなければならないものと考えております。

 災害時の市民の安否確認の仕組みといたしましては、これも昨日の市長答弁でありましたように、自治会あるいは企業等を主体とした自主防災組織づくりが大変重要と考えております。その中で自治会あるいは自主防災組織ごとの構成世帯主や世帯員数の一覧表などを民生児童委員や障害者団体等の持つ高齢者、ひとり暮らし世帯、障害者の情報も加味した形で作成できれば、安否確認の重要な資料になるものと考えております。市といたしましても、個人情報の保護については配慮しつつ、できるだけの情報提供に努めてまいりたいと考えております。

 また、実際の安否確認に当たっては、市の職員はもちろんのこと、自治会、自主防災組織、民生児童委員や在宅介護支援センターのホームヘルパー、ボランティアグループなどの協力を得て迅速に対応をすることは当然であります。

 次に、消防団への地域情報、地図等の整備についてでありますが、消防団に地域情報を把握していただくことは、災害対策上、大変有効であると考えております。住宅地図等の整備による位置的な情報と、先ほど申し上げました世帯主や世帯員数の情報等を連携させる形で活用することは、災害時の救急活動に大いに役立つものであります。市といたしましては、今後、地域の持つ防災や災害対策に有効なさまざまな情報を整備し、互いに共有できるネットワークづくりに取り組んでいきたいと考えております。

 また、市で現在、構築しておりますGIS、地図情報システムのことでございますけれども、これにつきましては、近々市民の皆様に開放することとしております。まだ完璧、不十分な点もありますけれども、その中に避難所の位置や規模、避難経路、消防水利図、災害危険区域等を消防組織と連携いたしまして表示するようにできないか。そして、市のホームページでいつでも閲覧、印刷できるようにすることも検討していかなければならないというふうに考えております。

 以上でございます。



○議長(嶋信一君) 暫時休憩いたします。

 11時10分から会議を再開いたします。



△休憩 午前10時50分

   −−−−−−−−−−−−−



△再開 午前11時10分



○議長(嶋信一君) 会議を再開いたします。

 市政一般に対する質問並びに議案の質疑を継続いたします。

 4番、向川静孝君。

     〔4番 向川静孝君登壇〕



◆4番(向川静孝君) 今回の市議会議員選挙におきまして、初当選いたしました福野選挙区の向川静孝です。大勢の皆様のご支援、ご支持を賜り、本日一般質問するためこの場に立たせていただきましたこと、感激でいっぱいです。感謝申し上げます。

 新しい南砺市発展のため、溝口市長の公約の「うるおいのある南砺市、安心して暮らせる南砺市、活力あふれる南砺市」づくりのため、溝口市長を支え、全力を尽くす所存でございます。何とぞご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 選挙期間中、皆様から寄せられました多くの声から、通告に基づき米政策改革大綱について質問と要望をさせていただきます。

 米づくりの本来あるべき姿を平成22年まで実現することを目標にした国の施策、米政策改革大綱が今年度からいよいよ始まりました。この目標に向け、地域水田農業のビジョンを実現し、水田の持つ機能を最大限に発揮し、収益性の高い水田農業を目指さなければなりません。また、安心、安全を消費者に提供するとともに、付加価値の高い米づくりを促進しなければなりません。そのために産地間競争に打ち勝つ消費者ニーズに対応した売れる米づくりのため、高品質でおいしい米づくりの推進、栽培履歴の徹底による安全、安心な米づくり、栽培面積の拡大による低コストな米づくりに取り組まなければなりません。

 また、地域の実情を即した米以外の大豆・大麦・園芸作物・畜産などの作物振興により、水田農業の経営体質強化を行うとともに、農業を担う認定農業者や集落営農の育成を図らなければなりません。経営体の法人化や担い手が難しい地域における対策や支援などなど、今、農業は大きな改革の節目を迎えようとしております。

 米の生産調整では、平成16年から目標面積の配分から目標数量の配分に変わりました。助成金制度も、全国一律によりとも補償、経営確立助成金は廃止され、今年度から国が一定の算定基準に基づき、県ごとの交付金額を決定し、県は国の配分に順じて市町村の配分額を決定、交付金の使途につきましては、地域自らが策定する地域水田農業のビジョンに基づいて、それぞれの市町村にて決定することになりました。

 今年より、認定農業者、または集落営農組織に対して、稲作収入の安定化を図る担い手経営安定対策が新たに盛り込まれたことなど、より認定農業者や集落営農組織に重きを置いた施策に変わりました。

 現在、地域の実情を見てみますと、「あんかは仕事で遅いし、出張も多いのであてにもなんならん、田んぼもやる気もないもんで、体もくたびれてきたし、田んぼを預けようかと思うとるがいけど」とぼやきと諦めめいた悲鳴があちこちで聞かれ、若い人の農業離れによる後継者不足や生産農家の高齢化による農地の委託化が急速に進んでおります。また、今年の大豆のように、収穫直前の台風で壊滅的な被害を受け、生産意欲が減退していることなど、農業経営に危機感を感じています。

 農業経営が経済的のみならず、地域文化や地域の人間性にまで重要な役割を持っていると考えている者として、活力ある地域づくりのためにも地域農業の支援を望みます。

 支援体制には交付金制度などのハード面と、農業を担う経営体制の育成などのソフト面がありますが、旧8市町村から南砺市と広範囲になり、農業を取り巻く環境や条件、考え方など、それぞれの地域の実情や要望に応じて実態の把握や検討を行い、指導とご支援をお願い申し上げます。

 特に、交付金の使途につきましては、地域自らが策定する地域水田農業ビジョンに基づいて、それぞれの市町村において決定することになっており、地域ごとに農業団体とともに積極的に取り組む体制を構築することが、極めて重要であると考えますが、市長の所見をお伺いいたします。

 この南砺地方のどこにも負けない温かい人間性は、昔から米づくりで培った助け合いの精神の表れではないでしょうか。先人のふるさと文化を宝にして、いま一度原点に返って農と食を中心とした地域社会を考えるよい機会だと思っております。

 米政策改革大綱が6年後の平成22年まで、地域水田農業ビジョンを実現しなければならない重要な時期を迎えている今、将来に向けた南砺市政としての地域農業の推進基本方針、及び地域農業の支援施策についてお伺いいたし、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。



○議長(嶋信一君) 溝口市長の答弁を求めます。

     〔溝口 進市長登壇〕



◎市長(溝口進君) 向川議員のご質問にお答えを申し上げます。

 一昨年12月に決定されました米政策改革大綱の実施に伴う支援基本方針具体策につきましては、今年度から具体的な政策が実施されておりますが、農業者による農業振興と米づくりの本来あるべき姿を、平成22年までに実現させていこうとするものであります。そのために農業者やJAなどの自主的な、あるいは主体的な取り組みの強化に重点を置いた制度となっております。

 地域農業者自らが地域水田農業ビジョンを描き、地域が一体となってその実現を図っていくことが骨子になっておりまして、策定に当たりましては、地域の農業の将来構想について検討が重ねられまして、旧の城端町、平、上平、井口村は南砺地域、そしてその他の町村はそれぞれ旧町村単位で5つの地域水田農業推進協議会が設立されまして、その中で承認された水田農業振興の基本構想に基づき、数量の配分方法、今までの減反補助金にかわる産地づくり交付金の基準単価や育成すべき担い手の位置づけ、及び振興すべき作物の生産目標などについて協議、決定され、平成15年度に策定されたところであります。

 これによりまして、生産調整を守りつつ、米の産地として生き残っていくため、JAと生産者が連帯で、売れる米の生産と流通の拡大を図っていくための主体的な取り組みや販売戦略が今後重要と考えておりまして、市としても、関係機関と連携を密にしながら、新たな制度のスムーズな浸透を図っていく中で、生産者、JAへの支援を行ってまいりたいというふうに考えております。

 また、今回の改革は農業者、JA等が需要に応じてどれだけ米を生産すべきかを主体的に判断して決めていくシステムに改められたものでありまして、この新たな制度への移行を受けて、生産者、JA、普及センター、実需者、それから行政の代表等による検討会議を開催して、当面の課題と将来的な構想についての意見交換も実施してまいりたいと考えております。

 また、これまでも特別栽培米の生産拡大を図り、消費者ニーズに対応した安心、安全な米づくりを推進して、それぞれ工夫してまいりましたけれども、新たな制度のもとで売れる米のさらなる推進を期待したいと思います。さらに、これまでの大豆、大麦、飼料作物を重点とした水田利用作物に加えまして、球根、里芋、白ネギ、カボチャ、赤カブなど、地域の実情に合わせて振興すべき重点作物をそれぞれに位置づけ、交付金を重点的に配分していくこととなっておりますが、今後、生産者が自ら新たな振興作物を掘り起こしていくことも期待したいものだと思います。

 今年は珍しいから売れるということになりますと、農業というものは真似ができるものでありまして、ばっと栽培面積が増える。その次の年はまだいいとして、2、3年後、さらに3年後か4年後になりますと、過剰になってくるというような循環もあるわけでありまして、それらを踏まえながら、より新しいものを工夫していく必要があるのではなかろうかというふうに思うわけでございます。

 また、担い手経営安定対策の課題としましては、認定農業者や特定農業団体として認定されることが要件となっておりますが、特に当市の一部地域においては、集落営農組織で既に農地の集積が図られており、認定要件となる規模拡大について、これ以上の農地集積が困難なところもありますけれども、できるだけ集落間で話をするなり、その面積要件をクリアするような話し合いを今後もしていかなければならないのではないかと思っております。

 また、ある一定年度を目途に法人化をするということもございますけれども、こういうことも一緒に進めながら、できるだけこの担い手安定対策ができるような施策をとっていかなければならないというふうにも思っております。

 いずれにしましても、将来構想としては、集落営農組合の法人組織化についての具体化に向けた検討が、さらに促進されていくよう関係機関とも連携を図りながら、側面からの支援を行ってまいりたいと考えておるところでございます。

 以上であります。



○議長(嶋信一君) 8番、川辺邦明君。

     〔8番 川辺邦明君登壇〕



◆8番(川辺邦明君) 私は、南砺自民クラブに所属する福光選挙区から選出されました川辺邦明でございます。議長の温かい配慮にて一般質問できますことに、まずもって感謝を申し上げ、お礼を申し上げます。

 また、11月の市議選では、選挙区の皆様方の温かいご支持とご支援により選出をいただき、まことにありがとうございました。

 また、私は県内の市町村議員及び県議会の皆さんの中に、私のような右手がないという身体障害者の議員はいらっしゃらなく、私は誇りを持って頑張る所存でございます。どうかよろしくお願いを申し上げます。

 それでは、質問に入らせていただきます。

 南砺市特有の中山間地帯及び山間地の支援対策というのは、今後どのように進むのか。特に、観光資源や温泉等福祉施設のない地域、地域格差は当面の重要課題だと考えられます。現に1960年、昭和35年ごろは30軒の軒を連ねた集落が現在は6軒、また、ある集落では平成元年には18軒、それも現在6軒であります。この集落は、いずれも昭和初期には50軒以上の集落と聞いております。このような集落では、もはや集落の維持が困難になりつつあると聞きますが、当局として支援対策の具体案があるのか、また、今後調査を行い支援計画を立てるのか、お聞きしたいのであります。

 次に、地域格差の問題で、12月3日の新聞で市長は中・長期的な活性化対策を探る必要があると記してありましたが、中・長期とは何年をお考えなのか。集落が廃墟となってからでは遅過ぎます。優先順位も必要かと考えます。

 また、グリーンツーリズムを根づかせるためには、空き家の中にはすばらしい住宅があります。ほんの少しリフォームすれば都市住民の滞在はもとより、永住希望者もあるのではないかと考えます。

 現に、東京新宿から山が好きということで10年間住み、集落に溶け込んでいらっしゃる方もありますが、これはほんの一例であり、今後、積極的に推し進めなければならないと考えておりますが、市長の考えがあればお聞かせを願います。

 次に、前2件に特に関係の深い中山間地域等直接支払制度についてお伺いをいたします。

 平成12年度から16年度の5年間との方針で行われており、今年度が最終年度でありますが、この事業の継続はあるのかないのか、お伺いをいたします。

 また、ないとなれば、これにかわる支援策があるのか、また、この事業は国の支援策であり、市当局は支援の要請を強力に行っていただくようお願いをいたします。特に、集落の維持が困難と言われる地域には、非常に重要な問題であります。

 最後になりますが、市政は活力ある市民生活の実現と住民が安心して暮らせることに目を向け、そのために財源を注ぐことが必要であると思いますが、以上3件関連がありますので、市長のお考えをお聞きしたいと思います。

 以上で質問を終わります。ありがとうございました。



○議長(嶋信一君) 溝口市長の答弁を求めます。

     〔溝口 進市長登壇〕



◎市長(溝口進君) 川辺議員のご質問にお答えを申し上げます。

 中山間地、あるいは山間地の支援対策についてのご質問だったと思います。

 確かに、私は選挙期間中、南砺市一円を回ったわけでありますけれども、大変広いという実感を持ちました。その中で面積としては、8割以上が中山間地及び山間地域であります。南砺市としては、やはり中山間地、山間地の対策というのはゆるがせにできないということを実感しておるわけであります。私は中・長期的に考えていかなければならないと申し上げましたけれども、なかなか施策というのは今年、来年といったようなことで完成するものではございません。一例を挙げれば、道路一つとりましても、ある道路は20年かかって町から町へという整備をしておるわけでありまして、時間がかかるということを申し上げて、中・長期的というような表現をしたわけであります。

 この中山間地などにつきましては、確かに一方では国土保全や水源の涵養など多面的な機能を有しておりますけれども、また、災害が大変心配される地域でもあるというようなことから、この対策を立てていく、あるいは実行していくということは、大きな重要な問題であるというふうに認識をしております。そこに住まれる人たちにとって、受け継がれてきた地域固有の伝統についても多種多様でありまして、これらの地域の特性を生かして農林業の振興、あるいは多様な所得機会の確保による定住の促進といった面で、今後の均衡ある発展を図っていくというのが、これは言葉にしては簡単なんですけれども、実行する側にとっては大変な問題だろうと実は思います。住んでおられる方も、もっと所得のいいところに移り住みたいと言われる方もおられる。それは止めるわけにはいかないというようなことでございますが、できるだけこの地域の美風を守り、地域の経済を振興していくということは、総合的な施策によってのみなし得ることではなかろうかというふうに思うわけでございます。

 とりわけ五箇山地域はいわゆる棚田と言われる急傾斜農地が大半を占めておりまして、農業従事者の高齢化に伴いまして、これは五箇山地区だけではありませんけれども、農業従事者が高齢化するということから、耕作放棄農地が増えてくるのではないかということを本当に危惧しておるわけであります。

 このため、旧上平村では、昨年秋に都市住民の村への流入の促進と、意欲のある担い手の農地の取得を活発化させることを目的として、農地の取得下限面積が緩和されるための構造改革特区の申請を行い、本年4月には上平村農地保全継続創造特区というものを指定されまして、これによって10アール以上の農地があれば、取得することができるということが可能になったわけであります。

 さらに、このことが発展いたしまして、本年11月1日の合併と同時に、平、利賀地区を含めて五箇山地域農地保全継続創造特区が拡大して指定されたわけであります。この指定をきっかけにどういう具体的な反応が起こるのか、見極めながら農山村地域の振興の推進にもプラスにしていきたいというふうに考えておるところでございます。

 五箇山地域以外の中山間地域におきましては、中山間地域総合整備事業や特定農山村総合支援事業など活用しながら、活性化を図っておるところでありますし、今後も続けていきたいというふうに思うわけであります。

 そこで、ご質問の第2点でありますが、グリーンツーリズムを具体化するための空き家活用の問題でございますけれども、旧の福野、井波、福光、城端、井口が参加しております田園空間整備事業となみ野地域推進協議会では、地域住民のコミュニティーや都市住民との交流を促進するための空き家の利活用を目的といたしまして、平成15年度から空き家調査が実施されております。現在、まだ調査中の地域もありますけれども、となみ野地域におけける南砺市管内の空き家戸数は191と出ております。それに対しましてアンケート調査を実施いたしましたところ、15戸程度が空き家を活用するため貸し出してもいいという前向きの意見が出されていると聞いております。ただ、これはすべての地区で調査が終わったわけではございませんので、終わり次第、データベース化を行いまして、今後の利用、活用の方法について、協議会内に設けました企画委員会準備会の中で検討されることになっております。

 市といたしましても、その結果を待って、どのような活用、利用ができるかというようなことを検討してみたいと考えておるところでございます。

 次に、中山間地域直接支払制度の継続についてのご質問がありますけれども、平成12年度から始まりましたこの制度につきましては、中山間地域等が平地に比べて自然的、経済的、社会的条件が不利な地域である、担い手が減少している、耕作放棄の増加があるというようなことから、多面的機能が低下していくことが懸念されるということで、担い手の育成等による農業生産の維持を通じて、多面的機能を確保する観点から、一定の要件に基づいて直接支払交付金が交付されているものであります。

 対象となる地域につきましては、特定農山村法の地域振興立法に指定されている地域でありまして、そのうち急傾斜度20分の1以上のところや自然条件による小区画、不整形な水田など、1ヘクタール以上のまとまりのある農用地が対象になっておるということであります。さらに、傾斜度100分の1以上の緩やかな傾斜農用地、あるいは高齢化率、耕作放棄率の高い農用地についても、市町村長の判断によって対象とすることができるとなっております。

 南砺市管内におきましては、78集落の協定が締結されまして、2,036人の参加によりまして1,046ヘクタールの農地保全が図られております。年間総額約1億6,100万円の交付金が協定集落に交付されておりまして、集落独自の施策の展開により、農地の保全のみならず集落機能の維持、発展、担い手の定着、営農生産性の向上など大きな効果をもたらしておるわけでございまして、私どもとしては、本制度は中山間地にとって不可欠な国の制度であるというふうに考えております。

 しかしながら、この制度は5年間の時限的な制度となっておりまして、本年度が最終実施年度となっております。現在、農林水産省で17年度以降の新たな制度として、本制度の対象要件等の見直し検討が行われていると聞いておりますけれども、その概要については、まだ発表がなされておりません。いずれにいたしましても、南砺市としてはこの制度の継続を望むものでありまして、国及び関係市町村とも連携しながら、直接支払制度の継続について、国に強く働きかけていきたいと考えておるところでございます。

 以上であります。



○議長(嶋信一君) 暫時休憩いたします。

 午後1時から会議を再開いたします。



△休憩 午前11時43分

   −−−−−−−−−−−−−



△再開 午後1時00分



○議長(嶋信一君) 会議を再開いたします。

 市政一般に対する質問並びに議案の質疑を継続いたします。

 11番、大島孝君。

     〔11番 大島 孝君登壇〕



◆11番(大島孝君) 11番、大島孝でございます。12月定例議会に質問の機会を与えていただきました議長に感謝申し上げます。

 このたびの選挙で福光選挙区から選挙民の絶大なご支持を得、当選させていただき、誠にありがたく、心から御礼申し上げます。初めての議員です。先輩諸氏のご指導、ご教授を賜りますようお願い申し上げます。

 私は、一人会派ではありますが、市長を支える立場を基本とし、新しく出発する南砺市の基礎づくりに議員として参加できますことは喜びでありますとともに、その責務の重大さに身の引き締まる思いでいっぱいです。私はこの選挙戦で訴えましたことは、一人でも多くの人が幸せを感じられる社会にする政治に取り組みますと約束いたしました。

 それでは、通告に従って質問させていただきます。

 まず第1点は、児童・老人の安全対策、危機管理に関する調査・検討会の設置についてであります。

 先般、奈良県のある小学1年生の児童が誘拐され、抵抗した形跡もないまま殺害されたと報道され、もし防犯ブザーを持っていたら命が助かったかもしれないとも報じております。この話を皆さんにしていましたら、高齢者にも持たせた方がよいという意見があったので、ある介護施設の職員に意見をお伺いしました。介護を要する方はベッドから落ちる、歩行中に転ぶなど危険と隣り合わせの状態から、防犯ブザーを持つことはよいことですと言われました。しかし、ひもを引けない患者もいるし、ひもが少し長かったこともあって、これだけ60センチですが、このひもで首をつられるかもしれないと言われました。私は患者の精神状態の一部を知って強いショックを受けました。

 そこで、児童・老人の安全対策、危機管理について、オールマイティーのものはないことを知りました。福光のある小学校では、防犯ブザーとクマよけの鈴をつけております。新潟県中越地震で高齢者、身体障害者への情報伝達に問題があったと報じていました。

 市長は提案理由の説明で、南砺市が情報のバリアフリー化の推進功労者として内閣総理大臣表彰を受け、この上は表彰に恥じないよう、利用の増大を図っていきますと力強く述べておられます。情報の伝達システムは異なりますが、情報のバリアフリー化では共通していると考えます。事故があってからでは遅いのです。

 したがって、市民、行政、警察、学識者、学校、病院、議会が同じテーブルに着いて、児童・老人の安全対策、危機管理について調査し、検討する会の設置について、市長の所見をお伺いします。

 2点目は、小矢部川の雑草除去に関する調査・検討会の設置についてであります。

 市長は、提案理由の説明で、災害に対し日頃からきちんと備える必要があると述べておられます。10月20日の台風23号で小矢部川水系の山間部に相当大規模な土砂崩れがあり、そのため少なくとも年内はこの濁り水が続くと思われます。小矢部川には刀利ダム、臼中ダムのほか幾つかのため池があり、かなりの洪水調節はしていますが、200年に1回の割合で起こる大きな雨に耐えられる計画になっています。今年の雨は全国的にも異常気象で、その範囲を超えているのです。

 福井県、新潟県では大きな洪水被害がありました。降水量も多かったのですが、河川内の雑草の除去など河川の維持管理の不十分さを指摘する方もあります。川に繁茂するヨシの根には水質の浄化作用があるとして、環境保全の見地から刈らないようにとの要望がなされ、先の福光町長はその要望を了として、今日に至っていると承知しております。台風23号の後、雑草が土砂に埋まって、小矢部川がえらく浅く感じられます。ということは水を流す機能が少なくなっていることを意味します。

 冬期間は渇水期となりますが、来春の融雪期には、先の山間部の土砂崩れと相まって、山津波を誘発する危険性もあり大変心配しています。したがって、市民、行政、学識者、議会が同じテーブルに着いて、小矢部川の雑草除去について、災害防止と環境保全の見地から調査し、検討する会の設置について、市長の所見をお伺いします。

 以上、2点の質問に対し、簡潔で前向きな答弁を期待して私の質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。



○議長(嶋信一君) 溝口市長の答弁を求めます。

     〔溝口 進市長登壇〕



◎市長(溝口進君) 大島議員のご質問にお答えを申し上げます。

 災害は天災と人災とあるわけでございますけれども、どちらも思わぬ時にやってくるということで、日頃の準備は必要であろうというふうに思っておりますし、特に保育所、学校などにつきましては、子供に対して十分に言い聞かせるということも必要なんじゃなかろうかと思っております。

 保育園児の安全対策につきましては、登降園時は保護者の責任において送迎をお願いしております。また、保育中は防犯マニュアルを定めておりまして、各園で行っている月に一度の防火訓練時に防犯訓練も組み入れて、安全対策、危機管理を行っておるところであります。

 小・中学校の児童・生徒の安全対策につきましては、各学校で昨年度からこども110番の家を増やしておりまして、防犯協会やPTAなど各種団体のご好意により、全員ではありませんけれども、防犯ブザー等の配布されておるところであります。

 先ほどお話のありましたように、秋ごろからのクマの出没に対しましては、PTAを中心に山間、山ろく部の通学時間帯のパトロールを実施していただいており、集団登下校や不審者に対する注意喚起等についての指導も徹底しておるところであります。また、各学校のPTAでは、児童・生徒の安全確保が何より大切であるということで、対応策の検討と実践を最優先に取り組んでいただいておるところでございます。

 放課後児童クラブで活動される子供さんも多いわけでありますけれども、そういう子供さんに対しては、福光では原則保護者の送り迎えをお願いしております。他の児童クラブも遅くなる場合には、保護者が迎えに来ることになっております。

 それから、もう1点の高齢者への安全対策でありますけれども、ひとり暮らしの高齢者の方への緊急通報装置がありまして、問題が発生した場合は、緊急連絡先や民生委員並びに行政に連絡が入るようになっております。現在99件の利用者がおられます。

 要支援や要介護高齢者につきましては、南砺市内に11ヵ所の在宅支援センターがありまして、高齢者の実態把握に努めておりまして、地域ケア会議などで問題のあるケースの検討も行っておるところでございます。それぞれの学校であればPTA、保育所であれば保護者会、それから高齢者であれば地域ケア会議等で検討をしておりまして、一緒の調査委員会といったようなものは、私は現在のところ必要ないんじゃなかろうかというふうに考えておるところでございます。

 次に、小矢部川の問題をお取り上げになりましたけれども、今年度は日本列島を縦断する大型台風が大変数多く発生いたしました。特に、10月20日から21日にかけての台風23号は、当市におきましても、各地区に多大な被害を与えまして、大きな損失を被ったわけでございます。

 当市の管内で一番大きい川は小矢部川でございますが、小矢部川にだんだんと堆積土がたまるというような実態もありまして、小矢部川敷地の雑草、それから中州堆積土の除去というものは、これはやはり私も防災上、非常に重要なことである。河川断面を確保する観点からも、日頃から注意を怠ってはいけないというふうに考えておるところでございます。

 現在、福野地域内でちょうど折れ曲がって津沢のほうに入って行くところで、国土交通省の富山事務所にお願いをして、新設カーブを緩くするような作業を今やっておるところでございますけれども、そういう必要な都度、そこはちょうど今申し上げたところは、片一方は国の所管であり、上流は県の所管であるというややこしいところなんでありますが、両方相まってやっていただけることになっております。

 今後も必要な都度、管理者である県、あるいは場合によれば国にもなりますけれども、大体は県だと思いますが、管理者である県に要望をしてまいりたいというふうに思っております。今後とも内水面漁業管理者や環境保護団体とも連携して、適切に要望活動等実行してまいりたいというふうに思っております。

 もう一つ、小矢部川には河川公園も設置されておりまして、河川環境的にすばらしい場所になっておるわけでありまして、この保全も大切だと思っております。それも含めて考えていきたいものだと思います。

 調査、検討会を設置すればどうかというご意見でございますけれども、本来、水の問題は沿川の住民組織と十分に連絡を取り合うというようなことが必要であり、それ以上に環境整備をする必要がある場合には、それらの住民組織の方々が自主的な検討会を開かれるというようなことも有益でなかろうかというふうに思います。その場合には、意見交換の場に職員が出席するとか、支援をしてまいりたいというふうに思っておりますが、いわば南砺市全市的に検討委員会をつくるといったようなことよりも、むしろ局地的に対処していった方がいいのじゃないかというふうに考えておるところでございます。

 以上であります。



○議長(嶋信一君) 13番、山田勉君。

     〔13番 山田 勉君登壇〕



◆13番(山田勉君) このたび多くの皆様方のご支援をいただき、市議会での活躍の場を与えていただきましたこと、厚くお礼を申し上げます。この上は、市長を初め市当局、同僚議員の皆様方のご指導をいただき、南砺市発展のため努力する覚悟でございますので、今後ともひとつよろしくお願いをいたします。

 さて、市民の期待と不安で迎えました新生南砺市、誕生から1カ月余りを過ぎました。これまで合併協議会等での事前の準備、あるいは職員の努力により大きな混乱もなく、まずは順調なスタートとなったことと推察申し上げます。

 合併に際し、住民の一番の心配事は、合併によって行政サービスの低下や住民の意見が反映されにくくなる、あるいは、役所が遠くなり不便になるという点でありました。そのため住民の利便性を確保するとともに、各地の個性や文化を守り、生かした地域づくりを推進するため、分庁舎方式を採用し、旧8町村に行政センターを設置いたしました。そこで一番身近なこの行政センターが、当初のねらいどおり住民の皆様から信頼される体制、運営になっているか、以下3点について質問をいたします。

 1点目でございますが、各行政センターでは住民が新しい職員に対して、まだまだ顔なじみが少なく、親近感を持てる雰囲気になるにはもう少し時間がかかるかと思います。住民から特に大きな苦情を聞いたわけではございませんが、行政センターの対応について、これまで住民に不満や不便を感じさせた事例があったのかどうか、あったとすればその内容についてお答えをいただきたいと思います。

 また、他センターで同一の問題が発生するのを未然に防ぐため、あるいは諸課題に対する改善策など、行政センター間においてどのようにして情報の共有化を図っているのか。例えば、市長公室から指示伝達されるのか、またはセンター長会議などにおいて伝達されるのか、どのような取り決めで共有化を徹底されているのかをお尋ね申し上げます。

 2点目として、住民が担当窓口についてよくわからないまま、すべての案件が行政センターに持ち込まれることもあるかと思いますが、センターでの業務外の案件については、どのように対応されているのでしょうか。例えば関係部局へ行ってもらうように依頼するのか、また、簡単な案件については、ネットで処理して、その場で回答するのか、決して縦割り行政の弊害であります、俗に言うたらい回しだけはないようにお願いいたしますが、どのような取り決めで処理をされているのかお尋ねを申し上げます。

 3点目として、各地で行われてきた祭りやイベントが従来どおり開催できるのかという心配がありました。もとより行政だけに頼るのではなく、地域住民が主体性を持って開催に努力、協力することはもちろんですが、合併後の大きなイベントとして「南砺菊まつり」が開催されました。各分庁舎へ人員の協力依頼をされるなどして運営されたというふうに聞いております。いろいろご苦労もあったと推察いたします。そのときの経験と反省点を踏まえて、これから各地域で開催されますイベントに対し、取り組むべき課題もいろいろと見えてきたと思いますが、どのように対応されるのかをお尋ねいたします。

 以上3点でございますが、いずれにいたしましても、合併して日も浅く、住民にもまだまだ戸惑いがあると思いますが、職員にはきめ細かなよりよいサービスを提供できるように、一層の努力をいただきたい。また、積み残された多くの課題に対しても、智恵と工夫を重ねて、住民から愛される、信頼される南砺市を目指して、一層の奮闘を要望して質問を終わらせていただきます。



○議長(嶋信一君) 溝口市長の答弁を求めます。

     〔溝口 進市長登壇〕



◎市長(溝口進君) 山田議員のご質問にお答えを申し上げます。

 行政センターはいわば市の評価が定まるといいますか、市の顔であるといったような感じでございまして、しっかり頑張ってほしいということで、職員に鼓舞をしているところでございます。

 中身としては、市民課と振興課がありまして、市民課はいわば届け出の窓口といったような事務をやっておりますし、振興課はその他のすべてのことと申しましたら何ですけれども、住民の皆様方からのお話をすべて承るような体制になっておるわけでございます。もちろん振興課で、あるいは行政センターで解決できる問題と取り次ぐという問題とありますが、これまでのところ、合併後、1月半近くたっておりますけれども、各行政センターでの苦情は耳に入っておりません。大変私としても喜んでおるところでございます。

 これまで少し輻輳したという話がございまして、特にと言いますか、合併直後、初日がこれは大変込み合ったというふうに聞いております。それまで届け出を待っていて、南砺市の初日に届け出たいとか、そういう方々もおられまして、非常にたくさんの方が来られたというふうに聞いておりますが、2日目以降は平常に戻ったということでありまして、初日だけは多少、待ち時間が長くなったのではなかろうかというふうに思っておるわけでございます。その他は外部の苦情もなく、内部から見ても順調に推移しておるものというふうに考えておるところであります。

 先日は、行政センターの職員が大変親切で助かったといったようなことを読者の声として新聞に報道されておりまして、うれしく思ったところでございます。

 各行政センター間の情報の共有化ということは、やはり大切なことでございますが、センター長会議を定期的に開催して課題の検討などを行う。あるいは、随時行政センター間で情報交換を行うこととしております。また、よくある相談や質問につきましては、パソコンに掲示するなど、ITを活用した情報の共有化を図っておるところでございます。

 先ほども申しましたように、住民からのさまざまな案件、とりあえずはもう行政センターで受け付ける。それを専門の部署に取り次ぐ、あるいは行政センターでできることはするということでありますが、その境というのが実はまだ少し微妙に揺れ動くといいますか、そういう点はあると思っております。11月1日にこの市を立ち上げました際の桃野市長職務執行者は訓示で、職員に対しまして仕事を取り合うようにしてほしい。これまでよくありがちのあっちの仕事だということで排除していく、ねじりつけ合うといったようなことでなくて、仕事を取り合うようにしてほしいという訓示をしたわけでありますけれども、その精神で今仲よくといいますか、連絡を取り合ってやってきておるということでございます。どこからどこまでがどうだというような紙に書いたものが、まだはっきり出ていない面もあろうかと思いますけれども、たらい回しというようなことは一切しないということでやってまいりたいというふうに思っておるところでございます。

 次に、今後のイベントの取り組みについてのご質問がありました。南砺市が誕生して3日目の11月3日から北陸菊花大会を軸としました南砺菊まつりが開かれました。これはその前にいち早く菊の愛好者の皆さんがそれぞれ菊花会などをつくっておられますけれども、南砺菊花協会として団結しようという運びになりまして、それで協会が誕生したわけであります。私、実はそのころ浪人を志しておったものですから、この菊花協会の会長ということで、それぐらいのことはやりますということを言ってお引き受けしたわけでございますけれども、そういう新しくできた南砺菊花協会が中心になって、第1回の南砺菊まつりが開催されたわけでありまして、初めてのことでありますので、イベントの運営に支障を来さないか心配いたしましたけれども、その当時は私、直接タッチはしてなかったんですけれども、大変盛会であったというふうに、大成功のうちに終わったというふうに聞いております。これは一つは期間中の天候が非常によかった、天候に恵まれたということもあるわけでありますけれども、各地域から出し物が出て、みんなで盛り上げようという機運が醸成されたというふうに聞いております。入場者も昨年の入場者を大幅に上回って2万2,000人ほど入られたということでございます。

 この菊まつりの後片づけも含めまして、11月1日から19日までの期間にスタッフとして新市の職員が4庁舎、8行政センターから300人ほど、延べでありますけれども、携わってもらいました。11月1日前の菊小屋の建設については、旧福野町の職員が携わったわけでありますけれども、その後の後片づけなどにつきましては、南砺市として協力し合ったということでございまして、各種団体の皆さんや職員にも感謝をしたいというふうに思っております。

 今後、このような祭り、例えばこれからも利賀のそば祭りなどもあるわけでございますが、こういう祭りにつきましては、今度の菊まつりの取り組みを参考にして、イベントの規模や内容、さらには地域性により柔軟に対処してまいりたいというふうに思っておるところでございます。

 合併当時のことを思いますと、例えば利賀で今まで四十数人の村の職員がいた。それが行政センターになると15人程度になる。これでは祭りができないといったような考え方もあったわけであります。だけれども、それじゃ祭りのために恒常的に多い人数を置いておくのかということもあるわけでありまして、一朝事ある場合、災害もそうですけれども、祭りも利賀出身の職員もそうですが、少し手があきそうな若い職員を動員して利賀にいわば手伝いにやらせると、やはりこんな体制を南砺市としてはとっていかなければならんのじゃないかと私は思っておるわけでございます。それがまた市を愛する心の醸成にもなるのじゃなかろうかというふうに思っておりまして、今後、菊まつりは成功したとして、この菊まつりの体験、経験を生かして、ほかのイベントにも市として関与していきたいと、そういうふうに考えておるところでございます。

 以上であります。



○議長(嶋信一君) 15番、石崎俊彦君。

     〔15番 石崎俊彦君登壇〕



◆15番(石崎俊彦君) 私は福野地区選出の石崎俊彦です。本日、ここに一般質問をさせていただきますことは、この上ない喜びと感じております。また、11月の選挙におきましては、市民の皆様のご支援をいただき、当選させていただきましたことを重ねてお礼を申し上げます。これからも私自身精進して、南砺市のために働く覚悟でございますので、よろしくお願いを申し上げまして、質問に入りたいと思います。

 初めに、平成16年11月1日、この日はまさに南砺の地に住む私どもにとって歴史的な日となりました。輝かしい発展を願い、南砺市が発足した記念すべき日となりました。

 さて、地方自治施策の第一の使命は、それが常に基本的には市民のためのものでなければならないこと、そしてそれは市民の意思によって、かつ市民の手によって進められるべきものと考えます。わけても、市民のための市民サイドのものでなくてはなりません。このような基本的な理念に立って、施策の具体化が図られなければならないものと考えます。

 昨今、地域におけるさまざまな課題が見受けられますが、南砺市のさらなる発展とそこに住む人々の心身ともに豊かな暮らしを願って、私はこの選挙戦において安全、安心、元気な南砺市をつくりたいと訴えてきました。その中の安全について、三つに分けて意見を申し上げ、これに関します当局のお考えと具体的施策についてお聞きしたいと思います。

 まず、第1の安全についてでありますが、今日、新聞・テレビ等に報道されておりますように、凶悪な犯罪が続発しております。そのやり方は、今まで余り目立たなかったような様相であり、また、発生頻度も高くなってきております。殊に小学生など低学年齢者を対象とした犯罪が頻発しております。このような面での対策が喫緊の課題であることと考えられます。豊かな緑に包まれた我が南砺市の市民が、犯罪の危機に遭うことなく暮らしていける予防策が必要であり、市民挙げての犯罪防止策が求められるところでありますが、どのようなお考えをお持ちか、また、どのような施策を具体化されようとしているのかお聞きいたしたいと思います。

 次に、第2の安全についてでありますが、防犯にあわせ交通安全対策についてであります。

 車社会はその利便性から、道路網の改善とともに今後ますます進展していくものと考えられます。

 一方、南砺市における交通事故の発生数は、依然として減少の傾向にあるとは見られないような状況になっております。特に、高年齢者の交通事故が多く発生しております。また、我が南砺市は山岳地、平野部と地形的にも複雑なところであり、総合的な交通対策が一層求められるところであります。この具体策について、今後の計画も含めお聞きしたいと思います。

 安全の3つ目は、防災についてであります。

 本年は、近年にない台風の発生、襲来により本県内、当市内においても倒木や家屋の倒壊など多大な被害が発生してまいりました。隣県等におきましては、水害、地震による被害がまことに甚大なものであり、住民の方々の不安はこの上ないものとなっております。

 当市におきましては、広範囲な山岳地と大きな河川があり、自然の猛威に対する備えが常に求められるものと考えられます。備えあれば憂いなしと先人が申されましたように、まさに怠らぬ常日ごろの備えが必要であります。この対応についての基本的な考え方と、具体的な施策についてお聞きして、安全で安心して暮らすことのできる、そして元気の出る我が南砺市をつくるための施策についての質問を終わります。ありがとうございました。



○議長(嶋信一君) 溝口市長の答弁を求めます。

     〔溝口 進市長登壇〕



◎市長(溝口進君) 石崎議員のご質問にお答えを申し上げます。

 安全対策についてのお尋ねでございます。提案理由の中でも申し上げましたように、安心して暮らせる地域づくりを進めるということが大切だと、私は思っておるわけでございますが、第1のご質問の防犯ということになりますと、これは世相の変化というものが著しくて、すぐ真似されるような犯罪が、都会地の犯罪が田舎に回ってきたりいろいろあるわけで、油断できないわけでございます。

 防犯につきましては、犯罪そのものについては、警察署が安全のためパトロールなど昼夜をいとわず目を光らせていただいておるわけでございますけれども、我々も後ろの体制として、防犯協会というのをつくってPRに努めておるところでございます。毎月20日が防犯抑止の日と設定されまして、防犯意識の高揚を図っておりますが、市としても啓発資料の配布等を通じて努力してまいりたい、今後ともそういうふうに思っております。

 おれおれ詐欺だとか、とにかく新しい犯罪が増えてきておりまして、なかなか犯罪は存在すれども犯人の姿が見えないというような実態もあるわけでございまして、大変は大変なんですけれども、警察の行動力と市民の皆様のご協力によって、少なくとも犯罪が発生しにくい地域づくりを目指さなければならない。犯罪を起こさない人づくりも目指さなければならないというふうに考えておるところでございます。

 また、小・中学生の防犯対策としては、先ほども申し上げましたけれども、通学時などに犯罪に出会いそうな場合の対処、防御策といったようなことを教えておかなければならないということで、そういうことを行っておりますし、防犯ブザーなども市民や各種団体の善意によりまして配布されたりしておるわけでございます。

 さらには、子供の通学路では市内各地区に約270戸の「子ども110番」の家が設置されておりまして、子供が危険と感じたときには、そこの家に飛び込むといったような体制もつくられております。こういう体制をつくるということは、犯罪防止のための地域コミュニティーがこの地域ではまだ存在する、協力してもらえるということなんでありまして、その防犯意識の高さ、ご協力に感謝を申し上げたいというふうに思っております。

 今後とも市民の防犯の意識を高揚させるとともに、警察署、防犯協会、そして市もその中に入りまして、連携を持ちながら防犯対策に努めていきたいと考えておるところでございます。

 交通安全対策でございますけれども、これがなかなかなくならないわけであります。だれも交通事故を起こそうと思って起こす人もおらないと思うんですけれども、忘れたころに災害が来るということは、これにも言えることでありまして、交通安全意識の高揚をできるだけ図っていく必要があるというふうに思っておりまして、交通安全協会や交通指導員や交通安全アドバイザーなどの方々に交通指導を含めて、活動を展開していただいておるわけでございます。今後ともご期待を申し上げたいというふうに思います。

 交通安全協会では、毎年活動の重点となる交通安全年間スローガンを設定して、明確な目標を持って活動を展開しております。また、交差点など事故の起こりやすい場所でののぼり旗の掲示なども交通安全意識の高揚には効果的と考えておりまして、こういうことも続けておるわけであります。春と秋の交通安全運動、夏の交通安全県民運動期間中だからといって、交通事故がなくなるわけでもないんでありますけれども、市民の皆さんが総ぐるみで街頭指導や啓発活動に参加していただいておることは、市民全体の意識づけに大変有意義であると期待をしておるところでございます。

 また、市になったわけでございますので、交通安全運動は広域化にふさわしい運動であるというふうに思っておりまして、南砺市交通対策協議会を早急に組織して、市の方針等についても協議をいただくということで、その実現に努力をしていきたいと思っておるところでございます。

 安全運動期間だけではなしに、年間を通じて緊張感を持って運転をしていただくようなことも考えなければなりませんし、高齢者の方々、いまだにやはり黒いようなものを着て、夜、車道を横切るようなことは平気の平左でやられる方もおられるわけでございまして、やはり一生懸命これは啓発に努めなければならないと、そんなふうに思っておる次第でございます。

 最後に、3番目として防災についてのご質問がございました。

 この議会では、防災対策について何度かご質問がありましたけれども、基本的な考え方としましては、計画的な災害予防対策、迅速で円滑な災害応急対策、そして速やかな災害復旧対策、こういう順序になってくるわけでございまして、着実に、できれば予防で済めば一番いいわけでありますので、そういう努力をしていきたいと思っております。

 そのためには、やはり今後の課題でございますが防災無線の整備、公共施設の耐震化、消防施設あるいは公園、街路など防災空間の確保、それから市民に対する防災意識の高揚、自主防災組織の組織化など、防災を担う人づくりといったことも大切なんじゃなかろうかと思っております。災害が起こりかけたというときが一番これ問題は問題なんでありまして、災害応急対策、それから被災状況の把握、そして避難勧告など、行政としてのやるべきことを着実にやっていくためには、やはりこれは訓練をしなければならないと、そんなふうにも思っておるわけでございます。

 さらには、生活維持に必要な水、食糧、生活必需品の供給や電気、ガス、水道などのライフラインの応急対策なども日頃から考えていかなければならないことだと思います。今、世の中便利になりまして、車でちょっとコンビニに行けば何でも買える、夜中までやっていると、こういうことでありますので、備蓄などということが考えられなくなってきつつある。こういうこともありまして、生活習慣が変わってきたということも踏まえまして、災害防止あるいは災害が起こった場合の対処の仕方について、市民の皆さんにパンフレットなどをお配りして、啓蒙していかなければならないんじゃないかというふうに思います。地震、雷、火事、おやじといって、昔怖いものがあったんですが、おやじだけは怖くなくなったようでございますが、あとのものは依然として怖いわけであります。今から一生懸命努めたいと思います。

 以上であります。



○議長(嶋信一君) 暫時休憩いたします。2時10分から会議を再開いたします。



△休憩 午後1時50分

   −−−−−−−−−−−−−



△再開 午後2時10分



○議長(嶋信一君) 会議を再開いたします。

 市政一般に対する質問並びに議案の質疑を継続いたします。

 17番、才川昌一君。

     〔17番 才川昌一君登壇〕



◆17番(才川昌一君) 井波選挙区より選出をいただきました才川昌一でございます。このたび初めての南砺市の議員として、住民の負託を受けるべく選挙戦の後、34名の中の一人の議員に当選をさせていただきました。身の引き締まる思いとともに、その期待に応えるべく、より一層精進していきたいと、こんなふうに思っております。

 それでは、通告に従って質問をさせていただきます。

 まず、市長は旧8町村との信義を大事に市政に取り組み、自然・文化・交流が織りなす創造と安らぎの南砺市を目指し、その市政のビジョンとして、まず「明日をひらく人づくり」であると提案理由でおっしゃっておられます。

 私も、町づくりは人づくりだというふうに考えておりますが、その中で南砺市の人づくりをどのように行っていこうと考えておられるのかお聞きをしたいというふうに思います。

 ご承知のように、平成14年度より実施された完全学校週5日制や総合的な学習時間の創設を含めた新学習指導要領は、各学校ではゆとりの教育を大きく掲げ、特色ある教育を目指し、自ら学び、自ら考えるなどの生きる力を育成するためであったというふうに思いますが、その反面、学力の低下を懸念する声もあります。実際に先般の15歳の学習達成度国際調査では、読解力や数学応用力では大きく低下すると報じられており、基礎基本の定着のため、学校や地域の実態に応じた方策が改めて求められていると言えます。

 また、子供たちの連れ去り等、防犯の問題も大きく子供たちにのしかかっているというふうに考えます。幸い、富山県PTA連合会では、県防犯協会、県警・県教育委員会と共同で子ども110番の家の統一を考え活動をしているところであります。

 そのような多くの問題もある中、合併における基本構想として、新市建設計画の中に、教育行政における南砺市独自の教育基本計画をどのように盛り込んでいこうとしておられるのか、お聞きをしたいというふうに思います。

 学校教育において、基礎基本の基礎学力の定着は重要なことですが、これからの社会において、生き抜く力というものを養うことが肝要かというふうに思います。

 新しくできた南砺市は、たくさんの文化や歴史がちりばめられた土地柄であり、これらの資産である自然環境を生かした教育を行い、郷土への愛着、誇りをはぐくむ教育の充実に取り組むことが必要だというふうに思います。そのためには、各学校の地域に根差した取り組みを充実、支援していくこと、学校と家庭、地域のより一層の連携を促していく取り組みというものが大切だというふうに考えます。

 そのほか、環境保全の問題、国際理解能力、情報処理能力などは、基礎学力と同様に生きる力になるものであるというふうに考えますが、それらの育成について、どのように取り組まれるのかもあわせてお聞きしたいというふうに思います。

 次に、生涯学習・社会教育の推進と文化の振興についてお聞きをします。

 最近、ライフスタイルの多様化や情報化社会の中で、住民の学習意欲は多様化、情報化、高度化しております。自主的にいつでも、どこでも自由に学習の機会を選択し、楽しく学ぶことができ、その成果を生かして社会に貢献したり、自己実現のできる社会に目指していくことが望まれる中、行政としてどのように支援をしていくのか、お聞きをしたいというふうに思います。

 特に、地方分権や行政改革が推進される中、住民の自立と自己責任に基づき、自ら学び、自ら主役となり生涯学習を推進していく方向にある中、生涯学習の拠点ともい言える地区公民館や文化施設での活動を充実させ、先人の方が昔持っていた地域コミュニティーをより充実させることが必要だというふうに思います。

 また、子供たちを巻き込んだ犯罪の増加により、子供たちのための安全な居場所をつくろうという機運が高まってきています。これまでは町内会の子供育成活動などが休日の居場所を提供する役割を担ってきましたが、町内会の活動も毎日行うことはできません。そのような中、文部科学省では今年度取り組まれている子供の居場所づくり、地域の子供教室推進事業の取り組みも行われています。家庭、地域の教育力の低下、子供の異世代交流の減少などを背景に、放課後や休日に子供たちが安全で安心して過ごすことのできる場を整備していくものですが、この子供の居場所づくりの観点で南砺市においてはどのように整備されているのか、また、地域の教育力を高める上で、それらをどのようにつくり上げていこうとしておられるのか、お聞きをしたいというふうに思います。

 また、昨日までの一般質問でも数人の方がおっしゃっておられましたが、南砺市には世界遺産・麦屋・こきりこ・夜高まつり・太子伝会・そば祭りといったたくさんの地域特有の文化、伝統、歴史があります。これまではその地域、その町、その村が守り伝えてきましたが、大きく南砺市となり、それら文化の振興、伝統、歴史というものを市民全員で守り伝えていくことが必要だというふうに考えますが、そのための施策というものをどのように考えていくのか、お聞きをしたいというふうに思います。

 最後に、市長には初めてできた南砺市の礎をしっかりと築いていただき、次代を担う子供たちに、あのとき合併しておいてもらってよかったと思ってもらえるために、ともに活動をさせていただきますようお願いをいたしまして、一般質問を終わります。



○議長(嶋信一君) 溝口市長の答弁を求めます。

     〔溝口 進市長登壇〕



◎市長(溝口進君) 才川議員のご質問にお答え申し上げます。

 ご質問の大要は人づくりということでございましたけれども、学校教育の部分で基礎や基本にかかわる点は私から答弁し、残余の点は教育長からお答えをいたします。

 また、生涯学習でも文化、伝統、歴史といった部分が大切だというお話がございましたが、その部分、私がご答弁申し上げ、公民館等の問題につきましては、教育長からお答えをいたします。

 新しい市の将来構想というのが出されたわけで、これは合併協で決めたものでございますけれども、例えば「美しく住みよいまち」、「創造的で元気なまち」、「開かれたふれあいのまち」といったような基本方針、基本目標といったものをつくりました。この新市の将来構想の中で、心豊かで創造的な町づくりを目標に教育、文化をしっかりやっていこうということが出ておるわけでございます。学習の基礎であります「読み・書き・そろばん」、計算の力など基礎的な、あるいは基本的な内容を子供たちに確実に身につけさせ、また、一人一人に応じたきめ細かな指導、じっくり考える学習など、学力のさらなる向上を目指さなければならないと私も思っております。

 具体的には、教育委員会なり学校当局、学校現場の仕事でございますけれども、やはり人間というのはそれぞれの時期がありまして、鉄は熱いうちに打てということで、その熱いうちにしっかりと鍛えなければならないという感じがいたします。保育園、幼稚園の時期にはしつけをしっかりしなければならない。善悪のけじめというものを教え込まなければならない。それから、学校に行きますと、何をおいても、やはり学生の本分ですから、学習に身を入れてもらわなければならない、おもしろくないかもしれないけれども、そういうことを考えます。そういうことによって、鍛えることによって、議員がおっしゃいました生き抜く力というのがつくられていくのじゃなかろうかと思っております。

 学習指導方法の改善や創意工夫を生かした教育も行ってもらいたいと思っておるわけでございますけれども、私は、ただ点数だけということではありませんけれども、議員のご指摘もありましたけれども、日本人の学力が低下しているということは、大変心配になることであります。

 過去に学校週5日制ということで、学力が低下しないかと思って心配いたしました。それから、その次に出てきたのが、文部科学省でのゆとりの教育、ゆとりの教育とは何ぞやと私は当時、教育長にかみついたわけでもありませんけれども言ってみました。いや、それはゆとりの教育をという話で、中身はあまりはっきりしませんけれども、要するに勉強を少し除く。例えば円周率を3.14ぐらいまでは覚えておかなければならんものを3にすると。そんなことでは困るなと。小さいときに円周率を覚えますと、3.1416というぐらいに大きくなっても出てくるわけでありますけれども、3で教えるというのはとんでもない話じゃないかと、実は、私はそのとき思ったわけでございますが、やはり私の危惧が当たったのかどうかはわかりませんけれども、学力低下が今問題になっておるということであります。これは学校でもっとしっかり勉強を教えなければならんというふうに私は思っておるわけでございます。

 また、次代を担う子供たちは、学校だけで成長するわけではございませんで、豊かな自然の中や家庭や地域や、それに学校が一体となって子供たちを育てていくということでありますので、その中でどうだとこう言われれば、議員がご指摘になりました父親の役割が大変大きいという、もともと父親も母親も役割が大きいんですが、父親が知らん顔しているというようなことがままあり、さっき地震、雷でおやじのことを言いましたけれども、だんだん優しいおやじが増えているというのは事実であります。そういうことでしつけなどもなおざりになったりして、大きくなって泣きを見ることにならないだろうか、そんなふうなことを考えておりまして、教育長が専門的な答えをすると思いますけれども、教育委員会にはいい子を育ててもらうことを切望して、そのバックアップを私どもがするという形をとりたいというふうに思っておるところでございます。

 次に、生涯学習のうち地域、文化、伝統の拡充や市一体で振興すればどうだろうかというお話ございまして、そのとおりだと思います。南砺市には本当に長い歴史の中で生まれ、はぐくんできた貴重な文化財産がたくさんあるというふうに思っております。形にあらわれたものも、無形のソフトなものも含めて、そんなふうに思っておりまして、それは南砺市の誇りであるというふうに思うわけであります。

 議員もおっしゃいましたが、このたびの合併によりまして、従来の垣根が取り払われて、世界遺産を初め貴重な財産が6万市民の共通のものになったという認識を私は持っておるわけでございます。

 ただ、この地域に根差した文化の中で、どうもやはりそうもいかないものがある。氏子の祭りであるとか、そういう神事に属するようなもの、これはなかなか入っていけない感じがいたします。

 一方では、そうではなくて最近できたようなイベントといったようなものは、みんなで盛り上げよう、だれでも入っていらっしゃいということでやってきておるわけでありまして、そういう意味では二つの類型があるのかなというふうに思わざるを得ないわけでありますけれども、いずれしても応援して、伝統、歴史深いもの、歴史的なもの、残していくという努力はしていかなければならないと思っております。

 従来の枠組みを超えてみんなで協力し合うという意味からは、既に世界遺産での茅刈作業やら、麦屋祭りにおける他の地区からの参加など、その萌芽が見られるわけでありまして、これらを大切にして、輪を広げるということを考えていきたいというふうに思っておる次第であります。

 それぞれの旧町村の文化につきましては、ご存知の市民の方も多いと思いますけれども、6万市民共通の財産となった今、広く市内全域に紹介することが肝要だと思います。情報を整理して、ホームページの充実やTSTによる紹介など知っていただくための努力、環境が必要だと思って、今後そういうことに邁進していきたいというふうに思っておるところでございます。

 以上であります。



○議長(嶋信一君) 梧桐教育長の答弁を求めます。

     〔梧桐角也教育長登壇〕



◎教育長(梧桐角也君) 大変時間がなくなってきましたが、ちょっと早口になるかもしれませんが、ご答弁を申し上げます。

 私たちの住んでいる社会がグローバル化してきております中で、子供たちが21世紀を生き抜くために環境保全問題やそういうものに取り組んだり、外国語でのコミュニケーションを図れる能力を身につけること、あるいは高度情報通信ネットワーク社会における必要な資質を養うことが重要であるというふうに思っております。

 まず、環境保全につきましては、小・中学校におきまして、校外学習ということで施設見学、あるいは総合学習ではごみ処理問題や水質汚濁につきましての環境問題をテーマとして学習をしておりますことは、科学作品展の展示などでご存知のことと思います。

 また、国際理解につきましては、その第一歩は自分の国を知るということ、自分たちが住んでいる町を知るということが基本の大前提であると思っております。

 そこで国際理解を図るために、現在、外国語指導助手、あるいは国際交流員というものを学校に配置しまして、国際社会の中で生きる人物の育成を願っておるところであります。幾つかの学校におきましては、地域の皆さんのご協力によりまして、海外派遣、あるいは国際交流というものを行っておりますが、広い視野で異文化を受け入れ、そしてそれを理解するということが国際協調の精神を養う国際理解教育の推進につながっていくものと思っております。

 また、情報教育につきましては、県内の小・中学校や教育機関を相互に接続しまして、インターネットを利用した授業が可能となっております。学習時の資料収集やホームページによる情報発信、子供用の電子掲示板や電子メールの交換などが行われるように学校のIT環境の整備、充実に引き続き取り組んでいきたいというふうに思っております。

 また、その幾つかの学校では国際交流を行っている外国の生徒とITを利用してのホームページなどから検索して、親善交流、相互理解に役立てておる学校もございます。ただ、情報教育を行うに際しましては、ちょっと留意しなければならない点がありまして、パソコンというものは道具であります。その使い方、してはいけないことは何かというようなことのきちんと守らなければならないマナーやルールというものを教えるべきであることは言うまでもありません。教育の本質は人間的な成長でありまして、子供にとって学ぶということが単なる知識技術の獲得でないことは明らかであります。質的に充実した課題を克服する過程を通して、智恵としての体系をつくることがこれからの子供たちに求められていると思います。

 それから、公民館の関係でありますが、南砺市には32の公民館が設置されております。合併に際し、地域住民の利用上の便宜を損なったり、公民館の活動が損なわれることがないようにということで、すべての公民館が統廃合されることなく引き継がれております。

 国においては、多様化、高度化する学習ニーズや国際化、情報化等の進展に伴う現代的課題の対応を踏まえまして、平成15年に公民館の設置及び運営に関する基準を全面的に改正されました。時代の変化に伴って生じた新たな公民館の役割というもの、その基準が示されておるところであります。

 特に、家庭教育や青少年の教育に対して公民館が果たす役割というのは非常に大きなものがあるというふうに思っております。児童の健全育成を図るためにということで、民生部内に児童育成課というものが設置されております。そこで行われている事業を少し紹介させていただきますが、福野、福光、城端の3ヵ所に児童センター、または児童館を設置しまして、ゼロ歳から18歳未満の乳児、幼児、児童・生徒とその保護者を対象にして集団で遊びや音楽、読書、運動など、健全な遊びの場と機会を提供しております。年間利用者は延べ4万9,000人にものぼっております。

 また、帰宅しても一人になる児童というのがおりまして、そのために福光、福野地区は各2カ所、城端、井波地区には各1カ所の6カ所で放課後児童クラブというものが開催されております。利用児童数は450人が登録されておるところでありまして、季節にちなんだ集いやゲーム、伝承遊び、工作などを行っております。また、スポーツを行っておるところもあります。どちらの施設におきましても、児童厚生員または指導員を配置しまして、子供たちの遊びを通した体力増進の事業を行っておるところであります。

 一方、地域における子供づくりとしましては、5地区に108の児童クラブがありまして、約2,800人の児童がリーダーの指導を受けながら魚つかみ、自然体験、交流会、郷土芸能の伝承などを行っております。さらに、幼児と児童を持つお母さんが組織する母親クラブというものも6地区に17クラブあります。約1,000人のお母さん方が子供たちと一緒に親子ふれあい活動、料理教室、奉仕活動などを行っているところであります。

 なお、文部科学省で今年度取り組まれている子供の居場所づくり、地域の子供づくり推進事業の取り組みについては、議員最後のご質問については、先ほど山瀬議員のところでお答えしましたので、省略をさせていただきたいと思います。



○議長(嶋信一君) 22番、片岸博君。

     〔22番 片岸 博君登壇〕



◆22番(片岸博君) 12月の定例会最後の質問に立たせていただいております、会派南砺自民クラブの片岸博でございます。

 このたび行われました市議会議員の選挙には、本当に市民の皆さんに多くのご支持、ご支援を賜りまして、ありがたく厚く御礼を申し上げます。この後は、会派の皆さんとコミュニケーションをとりながら、市の発展に全力を傾注する覚悟でございます。よろしくお願いをいたします。

 今回の質問のテーマは、産業の発展なくして新市の発展はないという信念に基づきまして、産業振興をテーマに上げ質問をさせていただきます。

 さて、皆さん、ご案内のとおり国における地方の施策が大きく変わろうとしております。財政改革を初め医療福祉、教育、農業、いろいろな改革の変化がますます厳しさを増している今日、本当に戸惑いを隠せないのが実態でないかと思います。創意と工夫、これらが生かせる地域の改革が小泉内閣のキーワードにもなっている現状、これからも改革の波はどんどんと押し寄せてくると覚悟しなければなりません。

 財源の移譲を受けまして、これらの使い方に対する責任等々もついてくるわけであります。その場に、その地域に合ったこれらのものをつくり上げ、他の地域と同じような内容では、これはだめだと思います。これから特色ある地域づくりをし、その施策、方策につきましては経営感覚で臨み、責任ある市の運営対応が求められることとなります。これらの背景から、まず産業の活性化について、基本的な考え方をお伺いするものであります。

 さて、南砺市が誕生いたしました。昨日、今日といろいろ高齢者、あるいは、またひとり暮らし等々の言葉が飛んでおります。お聞きしました、11月1日現在の人口につきましては、5万9,230人だそうであります。そして、また65歳以上の高齢者の方、1万6,374名の方がおられます。そのうちでひとり暮らしでおられる方、1,781名だそうであります。高齢者の方がひとり暮らしをする、これは決して好き好んでしておられるわけではないと思います。子供や孫、家族からいやされたい気持ち、そしてまた、子や孫や職場や学校から帰って、「おお、お帰り」と迎えてやりたい気持ち、これは本当にどこの家庭でも、どこの高齢者でも同じじゃないかと思います。これらの環境をつくるのが、これからの町づくりに本当に大事なことになってきます。仕事の都合でどうしてもここにおられない。あるいはまた、地域で働く職場がないから家庭をあける。こういったことで、高齢者のひとり暮らしの方が少なからずともおられるということを聞いているわけであります。ひとり暮しの高齢者をサポートすることはもちろんでありますが、根本となるひとり暮らしにならない施策を、これからやはりつくり上げていかなければならないというふうに思うのでございます。職場の確保、雇用の拡大を図り、若い人が戻ってこられる、高齢者のひとり暮らしを少なくする、こういったことが本当に大切であります。

 また、当地には木製品の加工、食品、金型製造、樹脂成形、あるいはまた、繊維加工等々の伝統的な高い技術を誇る産業が多くございます。これらの産業が国内外を問わず、全国にも、世界にもその業績が伸ばせるようにサポートするのが、これも行政の大きな仕事でないかと思います。

 このように、地域における産業の活性化をとどめる一つのツールには、他の地域、他の市、町よりも有利にその地で企業活動のできる産業振興条例等々の制定が必要であります。これらの条例の構想、そしてまた、制定の時期、あるいはまた、制定までの期間、運用等々についてお聞きし、企業の皆さんが南砺市でも安心して業績を上げる企業活動ができる、こういったものを感じてもらわなければならないと思います。

 近いうちには、東海北陸道が開通します。それでまた、金沢への連絡道も整備され、いよいよ中京圏、そしてまた、金沢圏へのビジネスチャンスが生まれてくるわけであります。当地方といたしましては、中京、金沢両圏を無視して、交流なくして決して栄えるはずがございません。工場誘致、そしてまた、観光客の誘致等々に全力を尽くして、このチャンスを生かすためにも、関係各課における専門職のスタッフの配置等々で新しい方策を講じていただき、短期間にその成果があらわれるよう、行政、市民が一体として活躍すべきでないかと考えます。これらに対する考え方も、市長のご意見をもお聞きしたいと思います。

 今年度は、異常気象に見舞われました。基幹産業の中枢である農林業に大きな被害が発生いたしました。水稲の作況指数もころころ変わります。品質も決してよくありませんでした。先の台風23号による被害は農産物のみならず、市民生活にも大きな被害をもたらしたわけでございます。大豆、果樹、野菜など農作物のみならず、自然環境保護の中で中枢を担う森林資源の倒木など、多大な被害を発生したわけであります。

 当市内におけるこれらの品目についての発生被害額は、どのようなものであったか、そしてまた、ここにおいては共済やとも補償等々で対応はしておりますが、予想を超えるこういった天災におきましては、対応を仕切ることはできません。設備や資源の普及に役立つため、市としても災害補償、見舞金の支給を検討すべきでないかというふうに考えるものであります。当局の考えをお聞きいたします。

 最後になりました。ことしの1年の世相をあらわす漢字が昨日「災」という漢字が選ばれました。来年こそこの災いがないよう、市民が一丸となって新しい南砺市立ち上げのために安定した都市であることを念じつつ、今回の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。



○議長(嶋信一君) 溝口市長の答弁を求めます。

     〔溝口 進市長登壇〕



◎市長(溝口進君) 片岸議員のご質問にお答えを申し上げます。

 先ほどちょっと答弁に熱が入り過ぎまして、教育長の時間まで食い込みました。申しわけありません。今回は慎重に。

 私も、南砺市が発展するためには活力にあふれた産業づくりというのが不可欠なことであるというふうに思っております。産業といいましても、いろいろありまして、農業、工業、商業、サービス業、これ全部活発になれば一番いいのでございますけれども、なかなか単独の市でそこまでやっていくことは難しいんだろうなと思っておりますが、しかし、この南砺市の中に新しい産業の芽生えも出ておりまして、本当に私は頼もしく思っております。

 最新といいますか、一番新しい産業として今脚光を浴びておりますのは、情報産業でございますけれども、起業家の皆さんが頑張っていただいておりまして、どれだけこれから成長するのか、本当に楽しみにしておる次第でございます。

 そのためには、それに従事する人づくりというのが、やはり必要でなかろうと思いますし、また、交通機関、交通体系といいますか、広域交通のラインをつくることも、整備することも大変重要なことであるというふうに思います。産業だけ、一つの産業だけということではなくて、この地域が全部生き生きとするためには、相互に関連性もありますし、そういうことをできるだけできることから考えていきたいというふうに思っておるところでございます。

 そこで、産業振興条例の制定ということのお話がございました。企業立地につきましては、県の助成制度を最大限に活用できるように、また、県の制度で適用にならないものも、できるだけ拾い上げて職場づくり、若い人の職場づくりをしていくというようなことも大切なんじゃないかというふうに思っております。そういうことで産業振興条例につきましては、近く議員各位にもご審議をいただくことになろうかと思っておりますが、よろしくお願い申し上げます。

 また、そのほかに商店街の活性化支援であるとか、空き店舗対策の支援であるとか、起業家育成支援、ISO取得支援等の要綱なども制定したいものだと思っております。市の単独の融資制度の充実もこれも図ってまいらなければならないと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。

 この産業振興条例の制定の時期でありますけれども、これも実は合併協議会で協議してまいりました素案があるわけでありまして、できるだけ早く関係機関と調整して、来年の3月定例議会には上程できるようにと思っております。施行期日は4月1日ということになろうかと思いますが、この間の運営につきましては、県条例、旧町村の条例もあったりしますし、今現在、企業の新設や増設をするという場合に、振興条例があるから見合わせて4月以降にするかというようなことでは困るのでありまして、即急適用をしていきたいものだというふうに思っておるところでございます。

 次に、工場誘致やら観光客誘致に専門職員を置けばどうかというお話でございました。専門職員はそれぞれおるわけでございますが、専門と言えるかどうかも一つありますけれども、私は観光の問題につきましては、これは観光宣伝が大きな仕事になっておりますので、新設されました観光課で、大いに頑張ってもらう必要がある。そして、観光協会とタイアップして誘客をしなければならない、こんなふうに思っておりまして、そのほかに専門員ということは考えておらないわけでございます。

 ただ、工場誘致につきましては、これは情報をキャッチすることが一番大切なんでございますが、これを専門職員で一日中新聞を読んでいても、なかなかそういうわけにいかないわけでございます。あらゆる手段で、県外の有力な方にも協力をいただいたり、それから県の関係機関にも始終出入りをするようなことで情報を集めたいと思うわけでありますが、誘致する目標が決まれば、私は企業誘致というのは、やはりトップセールスだと思います。私も駆け回らなければならないと思いますけれども、トップセールスでやっていかなければ、担当職員が行っていてはなかなか成功しないんじゃなかろうかというふうに思いまして、そういう意味では、私自身が企業誘致でもしもそういう種がキャッチできれば、走り回ろうというふうに思っておるところでございます。

 次に、農林業の今回の災害についてでございますけれども、たくさんありまして、棒読みになるかもしれませんけれども、お許しをいただきまして、一番ひどかったのは災害だけじゃなくて、その先から長雨の影響などもありまして、大豆が一番ひどくて、農業共済に加入しております809ヘクタールのうち、約97%が被害申告を出しております。この被害申告に対しまして、査定は終わりまして、今月の下旬には共済金が支払われるということで、今作業を進めております。

 次に、収穫期を迎えたリンゴなどが被害を受けました。カキも被害も受けましたけれども、リンゴは農業共済センターの調べでは5万1,000個、510万円の被害、それから特産の干ガキにつきましては125万2,000個、1億2,500万の被害、園芸につきましては、ネギが10トンほどで297万円、白菜が8トンほどで80万円、軟弱野菜についても3.6トンで184万円、野菜が非常に総体的には全国的にやはり被害が多かったようでございます。花卉につきましては、パンジーが1万2,000ポットで60万円、菊が6万8,000本で480万円という報告がなされております。これらの被害につきまして、対策がありまして、南砺市としても12月、今回の議会で補正をお願いをしておるところでございます。

 さらには、台風23号の被害につきまして、県の緊急対策事業が講じられるということで、関係機関の協力を得ながら取りまとめを行っているところであります。

 水稲につきましては、作況指数101ということでありましたが、どうも1級米の比率が少なくなったということでございます。

 森林倒木につきましては、県西部を中心に県内の森林349ヘクタール、30万本の倒木、人工林の約4万9,000ヘクタールで0.7%、樹齢が16年から33年までのもので、県の森林政策課では6,000万円ほどの被害でなかろうかというふうに見込んでおります。

 また、砺波農地林務事務所管内の調査結果で、面積35ヘクタール、11年から50年の生育の杉など1万本ほどが倒木したということであります。南砺市では、そのうち19ヘクタール、7,000本の杉が倒木いたしました。こういうようなことで大変な被害だったわけでありますけれども、補償、見舞金等につきましては、国営森林保険等に加入している箇所については、保険金の請求ができるということでありますが、ほとんどが加入していない民有林では、他に救済措置がないというのが現状でございます。

 県におきましては、今後倒木の整備や再造林に向けて、公共造林事業や県単森林整備事業を適用していきたいということを言っておりますので、南砺市としても、所有者の負担が軽減されるよう、事業の適用について県に要望してまいりたいと思っておるところでございます。

 以上であります。



○議長(嶋信一君) これをもって、市政一般に対する質問並びに議案の質疑を終結いたします。

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△議案の委員会付託



○議長(嶋信一君) ただいま議題となっております議案第1号から議案第22号まで、以上22案件につきましては、会議規則第37条第1項の規定により、お手元に配付してあります議案付託書のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。

 お諮りいたします。議案調査のため、12月20日及び21日は休会といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と言う人あり〕



○議長(嶋信一君) ご異議なしと認めます。

 よって、そのように決定いたしました。

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△次会日程の報告



○議長(嶋信一君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。

 12月22日は、午後3時に本会議を開き、委員会審査の結果報告、これに対する質疑、討論、採決を行います。

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△散会の宣告



○議長(嶋信一君) 本日はこれをもって散会といたします。

 どうもご苦労さまでした。



△散会 午後2時58分