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新潟県 新潟市

平成17年 7月21日市民厚生常任委員協議会−07月21日-01号




平成17年 7月21日市民厚生常任委員協議会

              市民厚生常任委員協議会会議録
             平成17年7月21日(7月閉会中)

                                   議会第3委員会室


  平成17年7月21日  午前10時00分開会
              午前10時23分閉会


  〇市民厚生常任委員協議会
    1 報告
     ・医療事故について(市民病院)


  〇出席委員
    (委員長) 小 林 十三子
   (副委員長) 佐々木   薫
     (委員) 玉 木 良 平  渡 辺   仁  若 林 国 昭  古 泉 幸 一
          松 原 藤 衛  山 崎 敬 雄  丸 山 俊 一  今 井 ヨシイ
          渡 辺 有 子  小 山 哲 夫  青 木   学  本 図 良 雄
          古 川   久  斎 藤 栄 路  高 橋 三 義  岡 本 松 男
          渡 辺 和 光

  〇欠席委員
     (委員) 野 上 達 也


  〇出席説明員
      市民病院長  今 井 昭 雄    市民病院事務局長  渡 辺   力



  以上のてんまつは会議録のとおりであるので署名する。

     市民厚生常任委員長   小 林 十三子



○小林十三子 委員長  ただいまから市民厚生常任委員協議会を開会いたします。(午前10:00)
 本日の欠席者は,野上委員が所用のため欠席であります。
 ここで,新潟日報社から本日の委員協議会を写真撮影並びに録音したい旨の申し出がありますが,これを許可することに御異議ありませんか。
               (異 議 な し)
○小林十三子 委員長  そのように許可することに決定をいたしました。
 本日は,市民病院から【医療事故について】報告を求められておりますので,これを受けたいと思いますが,これに御異議ありませんか。
               (異 議 な し)
○小林十三子 委員長  そのように行います。
 なお,本日は病院長からも御出席いただいておりますので,御承知おき願います。
 市民病院から【医療事故について】報告をお願いいたします。
 資料がありますので,配付いたします。
 (別紙資料「医療事故(ガーゼ残置)の概要について」配付)
◎渡辺力 市民病院事務局長  このたび,残念ながら過去の手術時のガーゼが腹部に残っていたという医療事故がありました。その概要について,お手元の配付資料に沿って説明をさせていただきます。
 患者は,新潟市内在住の50歳代の女性です。今から24年ほど前の昭和56年10月に当院に入院され,腹部手術を行い,11月中旬に退院をされました。その13年後に2回目の手術ということで,平成6年9月上旬に別の臓器の腹部手術で入院され,中旬に退院されました。ことしの1月に定期健康診断で腹部超音波検査をされ,腹部に腫瘤があるのではないかということで,他の医療機関を経由いたしまして,5月中旬に当院の外科に紹介されてまいりました。精密検査で遺残ガーゼと診断され,御本人,御家族に説明し,手術の同意をいただきました。6月中旬に当院に入院され,2日後に手術をし,遺残ガーゼであることを確認いたしまして,御本人,御家族に説明をいたしました。その後経過は順調でございまして,退院の2日前には御本人,御家族におわびをいたしまして,公表について同意をいただきました。6月下旬に御本人は退院されております。
 事故の原因ですが,当院外での開腹手術はございませんでしたので,当院の手術が原因だということでして,カルテでは2回目の開腹手術ではガーゼの数は開腹前後で一致しておりました。また,当時はエックス線不透過性ライン入りガーゼを使っておりましたこと,それからガーゼの発見された部位から24年前の最初の手術の際にガーゼの数え間違いがあったのではないかということでございます。
 最後に,事故防止対策ですが,当院といたしまして初めてのガーゼ遺残事故でございます。今回のことを教訓にいたしまして,現在行っております遺残ガーゼ防止対策をさらに徹底していく方針でございます。
 具体的には,4の(1)に記載のように手術に準備したガーゼの枚数,使用枚数,残った枚数をカウントし,確認,記録することを改めて徹底すること。2点目,3点目は既に現在行っている防止対策でございますが,エックス線不透過性ライン入りのガーゼの使用,縫合前のレントゲン撮影でチェックするということでございます。
 この場をおかりいたしまして,改めて御本人,御家族におわび申し上げます。
 以上でございます。
○小林十三子 委員長  ただいまの報告にお聞きすることはありませんか。
◆今井ヨシイ 委員  事故防止対策で,使用されているガーゼとか,手術における確認という処置は手術の診療報酬にかかわってカウントされているんでしょうか。昔から比べますとかなり現場ではスピードアップが要求されておりますので,これから患者のいわゆる安全という部分では丁寧,確実に手術が完了するというシステムが求められているわけです。その点でこういうものが加えられて診療報酬の中にカウントされているのかどうかが前から疑問だったので,もしおわかりでしたらお聞かせいただきたいんですが。
◎今井昭雄 市民病院長  ただいまの御質問は,事故防止のためのガーゼのカウントとか,そういう技術が診療報酬にあるかどうかということでしょうか。
◆今井ヨシイ 委員  はい。
◎今井昭雄 市民病院長  それにつきましては,今のところはすべて手術点数に含まれていると解釈されております。したがって,個別の技術として診療報酬上は算定されておりません。
◆今井ヨシイ 委員  安全確認という部分でかなり手間暇がかかり,コストもかかるわけです。経営的な面で当然診療報酬の中にカウントされるべきだろうと思っているんですが,安全確認として大体どのぐらいの点数が含まれているのでしょうか。
◎今井昭雄 市民病院長  具体的な点数はわかりません。今井委員がおっしゃいましたように安全のためにコストがかかる,人手がかかるというのはもちろんでありますけれども,先ほど申し上げましたようにそういうことはすべて手術点数の中に含まれており,当然やるべきだという解釈になっております。やらなければコストが少なくて済むという面はありますが,バランスを見ながらできるだけのことはやっていきたいという方針であります。
◆玉木良平 委員  他の医療機関で発見されたということですが,24年前の術後の検査とか,その経過の診察なんかでは見つけにくかったんでしょうか。
 24年前の院長は,どなただったんでしょうか。
◎今井昭雄 市民病院長  術後の経過は,疾患や手術の内容等によりますが,人によっては当院で定期的に経過を見ていく場合ももちろんあります。比較的軽い疾患であるとある一定の期間,何カ月かたってしまうと,もう手はかかりませんから近くで診てもらってくださいとか,あるいは何かぐあいが悪かったら来てくださいとなることもあります。この場合は,当然しばらく経過を見ていたはずでありますが,最近はもちろん当院には来ておられませんでした。
 それから,当時の院長は荻間勇院長でした。
◆渡辺和光 委員  事故原因についてはガーゼの数え間違いがあったということで,事故防止対策でガーゼの枚数等の残った枚数のカウントとか記録,確認,改めて徹底するとあるんですが,このガーゼの枚数のチェックというのは1名でこれまでされてきたのか,また複数でされていたのか。今回のことを契機に,また今後どうしていくのでしょうか。
◎今井昭雄 市民病院長  基本的には,ガーゼを出す,あるいは使用したガーゼを回収してカウントするというのは1名,外回りの看護師が責任を持ってやる。ガーゼのカウントは,最終的には出した数と回収した数が合っていなければいけませんが,一昔前と違うのは,前は使ったガーゼが例えば10枚あれば10枚として壁に10枚と印をつけたりなんかして,廃棄してしまう,部屋から出してしまったこともありました。今は手術が終わるまで部屋から出さない。すべて出したものと回収したものを残しておいて,最終的に出し入れが確実であるかどうかという確認する。そこで合わないときには,もちろん術者に確認してもらいます。最終的に目視で確認してもらうことも含めて,看護師1名が責任を持ってということで,そういう意味ではダブルチェックという形にはなっていないと思います。常に2人で確認しているということにはなっていない。ただ,外回りの看護師とついている看護師,器械出しといいますけれども,そういう人たちとの間では確認し合っております。基本的には外回りの看護師が責任を持ってということになります。
◆渡辺和光 委員  事故防止対策にガーゼの遺残が起きる可能性のある手術とあるんですが,ガーゼを使う手術については,縫合前にすべてレントゲンを撮るのか。ガーゼは使うんだけれど,縫合前にレントゲンを撮らないケースもあるのでしょうか。
◎今井昭雄 市民病院長  この可能性のある手術というのは開胸手術,開腹手術,あるいは骨盤内をいじるような,そういう手術に関してはすべてレントゲンを撮るということにしております。それから,可能性の少ない手術,首の手術,表面的な皮膚科の手術,整形でも表面的なところを扱うものに関しましては,基本的に撮りません。ただ,カウントが合わないときには必ずチェックし,場合によってはレントゲンでチェックいたします。
◆渡辺和光 委員  今後,損害賠償に関する基本的な考え方を教えていただきたいんですが。
◎渡辺力 市民病院事務局長  基本的には病院に全責任があるわけでして,治療が終わった段階で,慰謝料等を含め,誠意を持って対応させていただくということでお話ししています。
◆今井ヨシイ 委員  ガーゼの種類は,10枚とか5枚とか重ねてある通称ミクリッツというものなのか,単品の1枚のガーゼが残ったのか。
◎今井昭雄 市民病院長  実際出てきたものはいわゆるミクリッツガーゼといって普通のガーゼ5枚くらいを重ねてつくっているもので,ちょっと引っ張ると1辺が25センチくらいになります。使い方としては例えば開創器,おなかをぐっと開くときに直接傷に当たらないように挟めて使うようなこともありますし,丸めて少し視野を広げるために中の臓器を押しやるために使うようなことがあります。現在はここの根っこのところに,レントゲンに不透過な部分が入っておりますので,レントゲンで写るようになっています。今回出てきたのはこれではなくて,いわゆるミクリッツと言われるガーゼ1個でした。
◆高橋三義 委員  1回目と2回目の手術は,腹部のどこなのか,後遺症は残ったのか確認したい。
◎今井昭雄 市民病院長  腹部のことは,患者から近しい人に自分のことだとわかるようなことだけは避けてくれということで,お話し合いの上で2回とも腹部の手術だということ以上は公表しない約束をしております。ただ,同じことがまた起きたというんじゃなくて,別な手術であったということはお話ししてもいいけども,いずれも腹部の手術だけにしてくれと言われております。
 今後,多分後遺症は何もないと思います。現在も術後は順調に回復しておりますし,まだ少し診る必要はありますが,このまま後はもう来ていただかなくても結構ですとなると予想しております。
◆斎藤栄路 委員  今まで市民病院でこういう手術の器具とかガーゼとか忘れた事例というのはどのくらいあるんですか。
◎今井昭雄 市民病院長  少なくとも大きな器具を忘れたということは聞いたことありませんし,ガーゼにつきましてもこれが初めてだと思います。少なくともこの10年間市民病院でガーゼを残してそれを取り出したということはありません。それは確実です。
○小林十三子 委員長  ほかにございませんか。
               (な  し)
◎今井昭雄 市民病院長  一言院長からもおわびをさせていただきます。患者とその御家族に対しまして,肉体的な精神的な負担をかけたことに関しましては,御本人,御家族に直接おわびは申し上げましたが,この場をかりて重ねておわびを申し上げます。それから市民の皆さん,住民の皆さんの市民病院への信頼を傷つけたことに対しまして,深くおわび申し上げたいと思います。
○小林十三子 委員長  以上で市民病院の報告を終わります。
 以上で本日の日程を終了し,協議会を閉会いたします。(午前10:23)