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新潟県 新潟市

平成17年 6月27日農業活性化調査特別委員会−06月27日-01号




平成17年 6月27日農業活性化調査特別委員会

              農業活性化調査特別委員会会議録

              平成17年6月27日(6月定例会)

                                  議会第4委員会室

  平成17年6月27日 午前10時00分開会
             午前11時15分閉会


  〇農業活性化調査特別委員会
   1 付議事項及び所管課について
   2 報告
     ・新市農業生産の概要及び(仮称)新市農業構想について(食と花の推進課)


  〇出席委員
  (委員長)  佐 藤 幸 雄
  (副委員長) 新 保 正 樹
  (委 員)  金 子 益 夫  永 井 武 弘  玉 木 良 平  金 子   孝
         野 上 達 也  宮 腰   弼  山 崎 敬 雄  田 中 義 清
         渡 辺 有 子  柏   一 二  本 図 良 雄  吉 田 ひさみ
         岡 本 松 男  山 際   敦



 以上のてんまつは会議録のとおりであるので署名する。

    農業活性化調査特別委員長  佐 藤 幸 雄



○佐藤幸雄 委員長  ただいまから農業活性化調査特別委員会を開会いたします。(午前10:00)
 本日の欠席者はありません。
 本日の委員会の進め方についてお諮りをします。本日は,付議事項及び所管課について御確認願い,調査の参考とするため,新市農業生産の概要及び(仮称)新市農業構想について,食と花の推進課から説明を受けたいと思いますが,いかがでしょうか。
                  (異 議 な し)
○佐藤幸雄 委員長  そのように行います。
 まず,当委員会の付議事項は,田園型政令指定都市における農業のあり方にかかわる調査,研究であります。なお,私としましては,1年目は新市農業の実態の把握と課題の整理を重点的に行い,その後活性化の具体策を検討してまいりたいと考えておりますが,いかがでしょうか。
                  (異 議 な し)
○佐藤幸雄 委員長  次に,所管課についてでありますが,私としましては農業振興課を主管課として,また農林水産部長,産業経済局参事,食と花の推進課,農地課についても常時当特別委員会に出席をお願いすることにしたいと思いますが,いかがでしょうか。
                  (異 議 な し)
○佐藤幸雄 委員長  そのように確認します。
 ここで,ただいま確認をいただいた本委員会の所管となる方々からごあいさつを受けるため,委員会をしばらく休憩します。(午前10:02)
                   (休  憩)
○佐藤幸雄 委員長  委員会を再開いたします。(午前10:05)
 次に,食と花の推進課長から新市農業生産の概要及び(仮称)新市農業構想について説明をお願いいたします。
 資料がありますので,配付をいたさせます。
 (資料「新市農業構想(素案)」「合併13市町村+巻町農業関係統計情報」ほか配付)
◎八木弘 食と花の推進課長  私から新・新潟市における農業生産の概要,それから(仮称)新市農業構想の素案について御説明いたします。
 では最初に,資料の1・2・3・4に基づきまして,新市における農業生産の概要について御説明いたします。まず,資料1,農業関係統計情報をごらんください。この表は,新市の旧市町村別,旧市町村の地域別に,上段では世帯,人口,面積の別に,下段では農家の経営状況など基礎的なデータを各地域別に整理をしたものでございます。この表では比率まで示していない部分がございますが,例えば新市の全体における第1種兼業農家,農業所得を主とする兼業農家でございますが,新市全体の数は3,190戸です。そうしますと農家の戸数全体に占める割合は,農家の戸数が新市全体では1万3,238戸でございますので計算しますと24.1%,同様に県全体の比率は10.9%ということになりまして,これを大きく上回っているといったことがわかります。これは,新市の農村が都市近郊に位置しているといったことが一つの要因であるというふうに考えております。また,面積ですが,水田面積が耕地面積の全体の88%を占めているという数字が出ております。特に西蒲原地域の水田比率が押しなべて高いといったことがあらわれております。さらに,下段の方にまいりますと,マクロで見た農業の経営状況といったものが出ております。例えば施設園芸用施設のある農家数,その比率につきましては白根地域などがかなり高い地域であると,それから西蒲原地域の方は水稲作が中心ということもあって低い地域であるといった形になっております。そのほか農業産出額,農業所得などについての農業統計の基礎的な数値,地域別にあらわしたものでございます。今後御活用いただければというふうに思っております。
 次に,資料2,農産物の出荷量の県内位置という表をごらんください。これは,野菜,果樹,花卉などのうちの主要な園芸作物につきまして,その出荷量の県内の市町村別に見た場合の順位が第1位である品目を示したものでございます。上段が合併前の今までの旧新潟市の状況,中段が合併後,それから下段が巻町との合併後の状況を示させていただきました。上段の旧新潟市におきましては,第1位品目が大根,カブなど21品目でございましたが,合併後の新市ではそれにナス,トマト,キュウリなどの野菜,それから日本ナシ,ブドウなどの果樹など17品目がさらに加わりまして,計38品目が県内第1位となっているところでございます。中段,下段では,それぞれに主な産地もあわせて記載しております。これも今後の調査のために参考にしていただければと思います。
 次に,資料3,農業産出額の表をごらんください。これは,農作物ごとに各地域の農業産出額の内訳を示したものでございます。この中の括弧書きの数字が各地域における農作物ごとの産出額の構成比率です。旧新潟市であれば全体100%のうち米が49.7%,野菜が33.4%となっております。この括弧内の数字をごらんいただくと,例えば米につきましては,巻町を除いた新市全体で構成比率が60.6%ということでございますが,県全体では68.2%ということで,県全体に比べて1割近く下回っていることがわかります。地域別には豊栄,西川,潟東,中之口といった地域の比率が高くなっております。そういったところでは米の依存度が高いといったことがわかります。また,旧新潟市について見ますと,米が先ほど申し上げたとおり49.7%と50%を下回っており,それに対して野菜が33.4%と3割を占めています。なお,網かけがしてある部分は10%を超えているもので,旧新潟市の場合はありませんが,工芸農作物という欄,これはほとんどが葉たばこでして,この比率が高くなっているといった特徴があります。
 それから,新津や小須戸地域,ここでは花卉の占める割合が高くなっております。新市の主要な花産地であるといったことがこの数字からもおわかりになられるかと思います。なお,この表では新市全体の花卉の産出額に占める地域ごとの割合といった数字は,表が複雑になりますので,示しておりませんけれども,花卉の全体の産出額が約53億のうち,新津は27億を占め全体の51%程度,次いで白根地域ですが,同地域自身で比べた場合には花卉の産出額の割合は10%程度ですけれども,新市全体で見た場合は22%で,大きな花産地であるといったことがおわかりいただけます。
 それから,白根,亀田,月潟,中之口の各地域では,果実の占める割合が非常に高くなっております。さらに,横越,岩室,味方の各地域では畜産の占める割合が高いといったことがわかるかと思います。このように新市の農業生産の状況を農産物の産出額の面から見ましても,地域ごとに非常にさまざまな特徴を持っているといったことがおわかりいただけます。
 生産概要の説明の最後といたしまして,資料4,新・新潟市の農業関係概況という表を御用意いたしました。この図は,新市の農業の全国または既存の政令市との比較をした数字をグラフ化したものでございます。なお,全国ベースでの比較の統計数値につきましては,数字がまだ把握し切れていないので,平成14年ベースの数値であることを御容赦いただきたいと思います。この中の食料自給率につきましては,これまでも合併マニフェスト等でお示ししたとおり,政令市比較では群を抜く高さでございます。また,水田面積や水稲の収穫量,農業産出額でも全国1位となっております。花の産出額につきましては,全国5位ということですけれども,チューリップの切り花,球根,それからボケ,アザレアなど花木類につきましては全国1位を占めています。このように政令市レベルはもとより,全国の市町村レベルにおきましても,新市が大きな農業都市であるといったことを幾つかのデータから示したものがこちらの資料でございます。
○佐藤幸雄 委員長  ここで,当初申し込みがなかったんですが,今新潟日報社から本日の委員会を写真撮影及び録音したいという申し出がありましたので,これを許可することに御異議ありませんか。
                  (異 議 な し)
○佐藤幸雄 委員長  そのように決定します。
◎八木弘 食と花の推進課長  それでは,続けさせていただきます。
 以上で新市における農業生産の概要につきまして説明を終わらせていただきます。今御説明したような新市の農業の特徴,あるいは全国における位置といったものから新市の農業の将来の向かうべき方向性を検討しようというのが(仮称)新市農業構想ということでございます。
 次に,その農業構想につきまして御説明をさせていただきます。資料は農業構想の素案とこの概要版でございます。農業構想につきましては,新市がこのたびの市町村合併によりまして広大な農業地帯を有すること,高次都市機能の集積が進んでいるという特性の中で,農業,農村の位置づけとその振興方策を明示するものとして,昨年度,今年度の2カ年をかけて策定しているところでございます。このたび作成しました素案につきましては,昨年度の検討結果の中間取りまとめとしてこれを公開し,市民の皆様から広く御意見をいただくために作成したものでございます。今年度は,この素案をもとにさらに検討を重ねるとともにシンポジウムを開催し,いただいた御意見等も参考にさせていただきながら,構想を成案として固めていく予定でございます。
 この概要版を全部開いていただいて,「農業構想とは」をごらんください。農業構想の考え方として田園型政令指定都市実現の意義を掲げますとともに,下段の方で構想策定の趣旨や構想の対象期間について記載しております。田園型政令指定都市実現の意義につきましては,地域の大きな力である農業の振興を推進し,農業が有する地域をはぐくむ力を最大限に引き出すこと,都市機能と自然とのバランスのとれた都市構造を構築し,住む人,訪れる人すべてが都市の魅力と自然の魅力を共有し,豊かでゆとりのある生活を満喫できることを掲げております。また,構想の期間では,その計画対象期間を平成18年から平成26年度までの9年間としております。これは,構想の実現に向けた施策を新市の今現在検討しております総合計画の施策として行うことを前提に,終わりの時期を総合計画と同一にしているものでございます。
 次に,閉じまして,「食と花の都を実現するために取り組みます」というところでございます。ここでは新市が目指す農業,農村の将来像とその実現に向けたテーマ別の施策の基本方針を掲載しております。この部分がこのたびの農業構想の基本的な骨格を示すものでございます。概要版をぱっと開くとすぐに目に飛び込んでくるところにこの骨格の部分を記載させていただいております。基本的な将来像といたしまして,田園と都市の調和と共存のもと,互恵・循環・環境重視型社会を構築し,食と花の都を形成することを中心にいたしました。そして,この将来像が持つ方向性をさらに七つに分けて,生産者と消費者のつながりの関係では,農業者と生活者が互いに恵みあう都市から上に順に読み上げますが,環境への配慮として環境にやさしい農業に取り組む都市,農業の展開といたしまして多彩な食と花の都として躍動する都市,農村コミュニティでは元気な営農コミュニティが活躍する都市,農村文化では地域に根ざした資源を次世代に継承し,磨きあげる都市,自然環境では水辺や緑,農地や里山など,豊かな自然が息吹く都市,生活環境では魅力ある田園環境を満喫する都市としております。
 また,この将来像の実現に向けて,新市の農業,農村を特徴づけるとともに,将来に向けて大きな夢を描けるテーマを総括テーマとし,分野別のテーマと分けて設定をいたしました。総括テーマにつきましては,「日本一豊かでにぎわいのある大農業都市の実現」とし,施策の方針としまして,市内外に食と花に関する情報を発信する食と花の都の発信,市民と行政の協働により新しい農業,農村づくりを促進する市民・行政の協働の推進といたしました。さらに,個別テーマでは,最初に「田園型政令指定都市の豊かさの形成」を掲げました。このテーマに向けた施策の基本方針として,都市と農村のつながりの強化,互恵の関係を築く互恵による都市・農村交流の促進,自然豊かな環境に優しい地域を形成する資源循環・環境重視型の地域づくりの推進といたしております。次に,農業生産分野のテーマといたしまして,「産業として魅力のある農業の確立」を掲げました。このテーマの施策の基本方針は,農産物の付加価値を高めるなど収益性の高い農業の確立,多様な担い手の就農促進など集落における営農環境の維持とさせていただいております。農村地域や集落環境分野のテーマとしまして,「地域として魅力ある集落環境の形成」を掲げております。このテーマの施策の基本方針には,農村の有する多彩な資源の発掘やネットワーク化などによる美しく自然あふれる農村の形成,農村集落の居住環境の向上など暮らしやすい農村コミュニティの形成を掲げております。
 もう一度この概要版を観音開きにしていただければと思います。今ほど御説明いたしました総括テーマ,日本一豊かでにぎわいのある大農業都市の実現と三つの個別テーマにつきまして施策の展開方針などの体系を図式化してお示ししたのがこの部分でございます。総括テーマについては,先ほど御説明しました食と花の都の発信,市民・行政の協働の推進について,それぞれの意味,内容とともに施策の体系をお示ししております。食と花の都の発信には,新市の農産物の発信など3項目,市民・行政の協働の推進には,アグリパークの整備など3項目を施策体系としてお示しさせていただいております。
 なお,概要版では紙面の都合上掲載はしておりませんけれども,それぞれの施策につきまして,検討の過程において提案されました現時点で考えられる事業の具体的な例示をもう一つの冊子の方に示させていただいております。例えば11ページの食と花の都の発信につきましては,?,新市の農産物の発信,?,食と花のにいがた交流センターの整備とありますが,それぞれに具体的な事業アイデアとして考えられるものを掲げさせていただいております。以下,御説明してまいりますそれぞれの施策につきましては,同様にこのような組み立てで事業アイデアを掲げております。冊子とともにごらんいただければと思います。
 もう一度概要版に戻っていただきまして,個別テーマについてでございます。最初に,田園型政令指定都市の豊かさの形成の互恵による都市・農村交流の促進につきましては,これをさらに農業者と生活者のつながりの創出,拡大,農村の癒しなど多面的効果の発揮といった二つの側面から推進するための施策の展開方向をお示ししております。農業者,生活者のつながりの創出・拡大では,さらに信頼感を高める安心,安全な食料の供給など5項目,農村のいやしなど多面的効果の発揮では水と緑と人のネットワークの形成など3項目に分けてお示しをしております。資源循環・環境重視型の地域づくりの推進につきましては,資源の地域循環システムの構築,流域全体も含めた環境保全の推進へと展開させております。資源の地域循環システムの構築につきましては,バイオマス等の利活用の推進など4項目,流域全体も含めた環境保全の推進では環境保全型農業の推進など2項目の展開をお示ししております。
 次に,産業として魅力のある農業の確立につきましては,収益性の高い農業の確立についてと,生産性の高い農業の推進と買う人がうれしい食と花の提供の二つに分けております。集落における営農環境の維持につきましては,多様な担い手の育成,確保,営農にかかわる組織の活性化といった展開をしております。これにつきましても,生産性の高い農業の推進では多様なニーズにこたえる売れる米づくりの推進など8項目を,買う人がうれしい食と花の提供では新市ブランドの確立など5項目の展開を,多様な担い手の育成,確保については新規就農の促進など3項目,営農にかかわる組織の活性化では兼業農家の経営合理化の促進など2項目をそれぞれの展開の方向として示しております。
 また,地域として魅力ある集落環境の形成につきましては,美しく自然あふれる農村の形成として,田園に囲まれた新潟らしさをはぐくむ地域資源の保全,創出,それと水鳥が飛び交う水と緑のネットワークの形成といった形でお示しをし,また暮らしやすい農村コミュニティの形成として,農村地域の居住環境の向上,集落自治活動の充実といったふうに分けた上で,さらにそれぞれ幾つかの項目に分けて展開をさせていただいているところでございます。
 最後に,概要版の最終ページをごらんいただければと思います。こちらの方には,これまでの施策方針などを検討する上でベースになりました新市の農業,農村の現状の分析と,そこから導かれる課題といったものを記載しているところでございます。
 以上がこれまでの検討,策定を行ってまいりました新市農業構想の中間取りまとめとしての素案の概要でございます。農業構想につきましては,この素案をもとに農業者,農業団体の皆様からはもとより,広く市民の皆様からも御意見をいただきながら,さらに検討を重ねて,新市の農業の指針となるべきものをつくり上げてまいりたいと考えております。議会の皆様からも御指導をよろしくお願い申し上げまして,私からの説明を終わらせていただきます。
○佐藤幸雄 委員長  ただいまの説明に質疑はありませんか。
◆岡本松男 委員  「新市農業構想」,まことに言葉は立派で,夢物語みたいなもので驚いているんですが,私はこういった美辞麗句を並べるという農業ではなくて,これは目標ですから,夢ですから,こういったきれいごともいいかとは思うのですが,今農業の置かれている現状をもっときちっと掘り下げて,それに対してどうこの新潟市として取り組んでいくのかという点が足りないような気がしてならないのです。夢はいいわ,目標もいいわ。ただ,農業というのは基本的に国策であって,今の農業の現状は農水省,あるいは全農が農業政策をきちっと囲って,最近になって地方自治体の長に農業が大変なもんだから,おまえら一生懸命やれというふうな傾向になってきていると私は常々思うんです。この夢物語もいいけれども,汗して働いているこの新潟市の農民の原点の農業というのを抜本的にどう救済をし,どう向上させていくのかというのが,ちょっと欠けているような気がしてならないのです。特にこの中には一つも触れておりませんけれども,農協,農業委員会,土地改良区が,今の農業政策を国からの指導を受けながら基本的に牛耳っているという実態があるんですが,その中で地方自治体の行政としてどこまで農業政策というものに入っていけるのかどうかというのは,私は甚だ疑問に思うし,そこら辺の取り組みはこの中にほとんどない。新市には五つの農業委員会があって,八つの農協があって,12の土地改良区がある。こういった行政外組織との絡みの中でこの農業というのを論じなかったら,農政なんていうのは前へ進まないと私は常々そう思っているので,この辺についてちょっと聞かせてください。
◎八木弘 食と花の推進課長  農協,土地改良区,農業委員会の役割というのは,新市の農業振興においては,非常に大切なものを持っているかと思います。この農業構想の検討については,昨年度は4回,外部の委員による策定会議を設けて検討を重ねておりましたが,今年度に入りまして,消費者の農業構想の実現に向けての役割とか,国,県の役割,そういったものとあわせて,農業団体,農業者がどういった位置を占めながらどういうふうにやっていったらいいのかといったものを6月の策定会議で検討したところでございます。末端の自治体,市町村が農業政策においてどのような役割が実際のところできるのかといった部分ですが,確かに農業政策,大きな意味では食糧の供給,そこから導き出される食糧の安全保障といった部分は国の大切な基幹的な役割ですが,それを踏まえた上で,それぞれの各市町村が地域別の特性を生かして,有利な方向で農業に携わる方々の所得なり収入をどう向上させるか。それとともに,それに付随してくる多面的な機能をどう維持していくかといったことを国だけではなくて,それぞれの市町村,地域にも求められると思っておりますし,そういったあたりをこの農業構想の中で明らかにしていければと思って策定しているところでございます。
◆玉木良平 委員  私がこの中で一番心配なのが,新潟市が17年度一般会計2,869億の中での予算が約100億,3.5%ぐらいですか。これが,合併する前とこれからの見通しでは,数字が変わってこなければおかしいと思うんですけれども,その辺がもし推計でおわかりでしたらお話しいただきたいと思うのですが。
もう一点は,産業として魅力ある農業の確立,これについては具体的に担い手とか営農組織の問題とか,実際にこの辺まで入って産業としての農業を自立させていかないと,新市の農業というのは立ち行かないところへくるんだろうなと。それで,新市が六十何%の自給率,これはごく当たり前の話で,これで新潟市がすぐれているなんていう考え方をするのはちょっと疑問だし,新潟市が合併して,食料自給率が全国政令都市で1位になることは,何の自慢にもならない話だと思っております。本来はこの地域が国の食糧基地として自立していかなければいけないし,全国的な食料自給率という問題をきちっととらえた中で新潟市の農業の活性化に取り組んでいくという姿勢が一つ必要なのではないかと考えております。その辺の疑問のところだけ,もしお答えいただければありがたいです。
◎八木弘 食と花の推進課長  一般会計の予算の関係でございますが,今時点で今後予算の関係がどうなっていくのかといった数字的なものは,持ち合わせておりません。ただ,さまざまな合併建設計画が出ているということ,その建設計画に沿った形でハードの施設整備だけではなくて,それに基づいてソフト面でのさまざまな支援といったものも必要になってくると思います。それがないとただのハード整備で終わってしまうというものもありますので,私どもの方としてもいろいろな知恵を出しながら,またいろいろな知恵を議会の皆様からもいただきながら,それが予算に結びつく,結びつかないというのはまた別としましても,いろいろな考え方を取り入れながら施策の推進をしていく必要はあるんだろうと思っております。
 自給率につきましては,合併によって高くなることは当然かと思っています。これを自慢するということではなくて,政令市の中でも特異な政令市ができるということで,その特徴的な性格を今後のまちづくり等の中で生かしていく意味で農業が一つの基盤であるよといったことをお示しする,一つのキーワードとして考えていくべきだろうと思っています。もちろん自給率そのものを1%高めるのは非常に厳しい。いろいろな努力等,もしくはアイデア等が必要かと思っておりますけれども,そういったものも含めながら自給率については考えていく必要があるんだろうと思っております。
◆宮腰弼 委員  この統計情報の一覧表を見ると,1戸当たりの生産農業所得は大体200万なんです。職員の方々の給与を考えたときに,1戸当たり200万でどのような生活ができるかということです。地域の活性化,農家の活性化という言葉としてはすばらしいのですが,いかに可処分所得を上げるか,いかに利潤を追求するかということに尽きると思う。こういう構想を練ること自体はビジョンですから,これはこれでいいと思うんですが,大切なのはどうやったらこの地域の農家が農家一本で自立して生活できるかです。すべてとは言いません。農業そのものについては国,県の補助は一般の中小企業の方々から見たら手厚いのかなと思いますけれども,実際4人で専業農家をやっても200万では生活ができません。私の親戚は,専業の果樹農家ですけれども,とっても生活ができないということで,せがれは二,三年前からサラリーマンにさせました。まだ4人でやったら若夫婦に小遣いをやることができないという経済状況です。それは,もちろん自助努力も足りないし,本人の能力にもいろいろ問題はあるかと思いますけれども,少なくとも農家として自立をできるだけの人間といいますか,農家をどれだけ多くつくることができるかというのがこの地域の活性化につながるのかなと思っていますので,その辺のところをこの委員会としてはある程度先を見据えた,構想は別にして,指針を出していただきたいなと思っています。
 また,策定会議の中に農業者がお二人おられます。どういう方かわかりませんけれども,もう少し生産者をこの中に入れるべきではなかったのかと思っております。したがって,かすみを食って生きていけませんので,やはりいかに利潤を上げるかということ,可処分所得を上げるということに皆さんの知恵をおかしいただきたい。
 もう一つは,いかに自分たちが規模を拡大しよう,あるいは生産組織をつくろうとしても,さまざまなハードルがある。それは,法治国家である以上は仕方ありませんが,私の友人もこの間生産組織を立ち上げようと思ったんですけれども,作業場をつくるのに白地転換がなかなかできない。それは,さまざまな要因があると思いますけれども,さまざまなバリアがあって,思うように自分たちの計画を遂行できないと。それで,私のところに来たんですけども,そこにはやはりさっき言ったような規制があるんです。では,政令指定都市になったときにはそういうバリアをどういう形でサポートしていくかということも皆さんから研究していただきたいといことを皆さんにお願いをしたかったんで,発言をさせていただきました。
○佐藤幸雄 委員長  その御発言の内容はわかりましたが,一応それは提議ということではいいのですが,ちょっと御質問としては……。お答えは要りませんか。
◆宮腰弼 委員  要りません。
◆山崎敬雄 委員  農業構想の美辞麗句はすばらしいと思うんですけれども,今これを見て最初に感じたのは,この計画が18年から26年までということですが,現実問題としてできないということです。26年までにこれを全部できるということはあり得ないと思うし,合併建設計画の農業関係の予算は,たしか350億くらいだったかなと記憶しているんですけれども,その建設計画の財源とこの構想とはもう全然合わなくなっていると思う。もう一つは,この手のものというのは私も今までもいっぱい見てきましたし,二,三年たつと,はてどうなったかなと思うような計画ばっかりなんですよ。ですから,こういう計画を立てるんでしたら,具体的に何を優先し,何をやるのかという実施計画を,これは18年度からですから,事務方としては素案ができ上がる前にある程度のものは準備しないと間に合わないのではないかという気がいたしております。このような総花的なものでは現実問題としてなかなか対応できないと思いますので,その辺をまずきちっとやってもらいたいと思います。また,このところ農村の魅力としてトンボとかメダカ,蛍とかいろいろ言われていますが,これらの生息の維持を農村で全部やるとしたら大変な負荷がかかるんです。都会に住む方は,それを見て,ああ,よかったで帰ればそれで済むことですけれども,現実問題としてこれをやるとしたら,まず農薬は使えませんし,いろんな面で問題も出てきます。例えば有機とか無農薬というのは非常に聞こえはいいですけれども,あれはあくまでも,そこだけ農薬をまかないから,それで成り立っているのであって,全体でやったらできるかというと,できる話ではないんです。ですから,その辺の現実をきちっとまず見定めてやるということと,18年から26年の構想であるならば,現実的で具体的な実施計画とかそういうものをどのように考えておられるのか,お聞かせください。
◎八木弘 食と花の推進課長  18から26年と,今回は9年間というスパンになりますが,いわゆる中長期計画という部類になってまいります。実際に計画を推進するに当たっては,途中で忘れられるといったようなことがないように,今回は構想という名前になっておりますけれど,中身を見ていただくと施策の体系とかの構想,ビジョンというだけではなくて,計画的なもの,さらに今後の策定会議等の中で実施計画的に進行管理をどういう形で図っていくかといったものも取り入れていきたいと思っております。また,総合計画に反映させていこうという中で,当然総合計画でも実施計画という形でローリングをしながら進行管理をすると。この計画そのものが入り込む形になりますので,もちろん今の段階で総花的という御指摘もありますけれども,優先順位等を吟味しながら,今の新潟の置かれた農業の中でどういった施策を優先的にやっていくかといったあたりの順位づけもある程度考えながら,実施計画という形に盛り込んでいきたいと思っています。
◆吉田ひさみ 委員  この四,五年の間に幾つかの農業に関連する計画やいろんなビジョンがあったように記憶をしておりますが,何年に何が出ているのかということをちょっと教えていただきたい。それから何年間かやってきたことの成果とか結果とか検証とかがこの中にどのくらい盛り込まれているのかということ。
 三つ目は,農業者自身にとってこれがどうなのかということが一番大事だと思いますので,農業に関係ない一般市民だけではなくて,農業に従事されている方にどういうふうに意見を求めていくのかということ。
 また,昨年度この会議は4回しか開かれていませんが,事務局がこんなふうにというものを通過させたのか,それともその中でいろんな意見が出てきたものを事務局は論点整理をしただけなのか,この会議の進め方についてお聞かせください。
◎八木弘 食と花の推進課長  この四,五年の間に農業関係の政策,計画的なものはということですが,基本的に国,県を通じて生産振興の計画や農業政策の関係の計画を法令とか,さまざまな形でつくる決まりになっています。例えば農業振興地域整備法を受けて農業振興地域整備計画,それから農業経営基盤強化法を受けて農業経営基盤の強化の促進に関する構想,さらにそれを受けて,地域農業マスタープランといったものをつくることになっています。それから,16年度から実施に移しておりますけれども,水田農業の地域水田農業ビジョンといったものも生産調整の関連でつくっております。あと,農地課所管の関係では農村振興基本計画,さらに実施計画,それから16年度末には農村環境基本計画といったさまざまなビジョン,計画をつくっております。地域農業マスタープラン,地域農業水田ビジョンは,地域のあるべき姿といったものを5年スパンでそれぞれに年ごとの目標数値を設定して,検証していくという仕組みになっておりました。ただ,中にはなかなか目標を達成し切れないもの,例えば担い手の農地の集積,いわゆる中心になる農家の方々に農地を集積させて規模を拡大していくといった農家を応援しましょうというものですが,それがなかなか進まないとか,新潟地域では担い手,いわゆる認定農業者の数値目標はほぼクリアしながらも,新市全体ではちょっと目標数値には足りなかったかというものもあろうかと思っております。
 それぞれの計画が今回の構想に生かされているかという御質問もいただきましたが,逆にそういったさまざまな計画の大元締めと申しますか,最上位の計画にこの農業構想を持っていこうと。今までの新潟市は,最上位にある農業のマスタープラン的なものについてはつくってまいりませんでした。平成12年に県が国の食料・農業・農村基本計画,基本法の制定を受けて農林水産ビジョンをつくったという経緯がありますが,新潟市もそれに合わせて市のビジョンをつくっていこうということで,平成14年に予算もいただいたりもしておりました。今回は13市町村の合併という中で,新市全体のビジョンをつくっていくべきだろうといったことでこちらの作業に合わせてきた経緯がございます。今後この農業構想そのものをマスタープランとし,そのほかのさまざまな計画,プランニングの方に逆にこれを反映していくというふうな形で考えております。
 この構想の策定会議のメンバーで,農業生産に実際に携わっておられる方はお二人ですし,農業団体ということで農協さん,土地改良区さんからお二人入っていただいております。実は外部の委員による策定会議を設けておりますが,農協さん,土地改良区さんから御意見をいただく会議,それから行政内部ですが,それぞれの支所の農政担当課長との会議,庁内の関係各課長との会議といった形で策定会議の前に三つほどの会議を経て,意見をいただきながらこの構想をつくってまいりました。特に第1回目の会議の際には,策定会議のメンバーの皆さんからさまざまな御意見をいただき,それを体系的に分析しながら,どういった形の計画の方向がいいのかといったことを整理し,さらにそれをベースにしながら2回目の会議をしたということで,事務局の方でこういう案を提示してというやり方よりは,むしろ委員の皆さんからこういう問題についてどういうお考えなのかといった御意見をいただき,それをまとめながら体系化してきたということです。時間はかなりかかっていまして,予定を若干おくれているような部分も正直あったのですが,そんな形でこの構想の策定に当たってきたというとこでございます。
 今回の意見募集に当たっては,今までの新潟市であれば農政協力員会議という農家組合長さんたちが集まっていただく機会がございまして,そういったところで御説明をして,そこを通じて各農家さんから御意見をいただいたり,また,それぞれの支所におきましても農家さんと実際に接触する会議といいますか,機会がいろいろあろうかと思っていますので,そういったものを通じながら直接農家さんからの御意見をいただくといったことをしていきたいと思っています。
◆岡本松男 委員  農政に対する一番基本的な問題をここでまとめていくんだと,これが出発点になるんだろうと思うんです。新・新潟市として合併したというのは,行政の範囲が拡大をしたとか,あるいは人口が80万都市になったとかよりも,この新潟市が物すごく多くの農村部を抱え込んだ行政をこれからやっていかざるを得ない中で,日本一の耕地面積を持つ田園型政令指定都市といううたい文句をうたい,日本にない都市をこれから確立していくんだということなんですよ。その中で農政というのがどうあるべきかというのがこの指針になるわけですから,全国民が新潟に注目をしていると私は思うんです。したがって,この新市農業基本構想というのは何が特色で,全国的にどこをアピールすれば,全国から新潟の農政を見に来てくれて,各地の議員が押し寄せてくるのか。そういったものはこの中のどの部分だというふうに解釈できるんですか。
◎八木弘 食と花の推進課長  特徴的なものとしては,総括テーマとして日本一豊かでにぎわいのある云々というふうに掲げさせていただいた部分です。実は当初この総括テーマというのは設けておりませんでした。策定会議のメンバーの皆さんからも新潟らしい特徴というのがなかなか打ち出せないという中で,もう一つきちっとした背骨になるような部分をあらわしていくべきだろうという中で,策定会議の皆さんの御意見をいただきながら,食と花の都の発信,市民・行政協働の推進といった総括テーマを柱として設けたところです。これによって具体的にどうなんだという部分はあるかもしれませんが,特徴的なものとしてはこういう形の設定をして,新潟の農業はかくあるべきといったものを全国に知らしめていきたいと思っています。
 あと,この農業構想をつくっていくに当たって,新潟の水田が88%,園芸作物も盛んという中で,どちらをどう考えていったらいいのかという議論も策定会議の中でありました。その中で集約した方向としては,新潟はまず米が基幹になっていくべきだろうといった御意見もいただいております。冊子の農業生産の振興の中でも特に「多様なニーズにこたえる売れる米づくり」といった中で,「日本一の米のデパートづくり」と,事業のアイデア例としてはまだ弱い部分もあるのかもしれませんけれども,新潟市に来たらとにかく米が基幹になっているんですよといったものを打ち出していくような施策を今後また詰めていきながら,とにかく米を大いに売っていくといったものを基礎にしながら,豊かでにぎわいのある都市といったものに結びつけていきたいと思っております。
◆吉田ひさみ 委員  視察に行くと,すごく先進的な条例や計画を打ち出している都市がいっぱいあることがわかります。それを実現するためにどういうシステムがそこに働いているのか,どういう新しいシステムをそこへくっつけて,具体化し,実現していくのかというふうなのを視察するわけです。今岡本さんがおっしゃったように,背骨だけだったらパソコンのホームページを見ていればわかるわけで,そうではなくて,それを実現するためにどういうシステムとか組織とか,あるいはそれに付加されるような施策とか,実現に向けたものが準備されるのかどうかということをお聞きになりたかったんだと思うんです。それは何ですか。それこそ能書きではなくて。この中に,組織やそういったものを実現していくためのシステムが入っていますか。
◎八木弘 食と花の推進課長  今の段階で具体的に,これについてどう取り組むかといったところまで正直に申し上げて検討しているところではありません。事業のアイデア例というふうに上げておりますけれども,これも行政が全部これを行うという形で今考えているわけではありません。行政と場合によっては農業者,農業団体,消費者団体の皆様もそれにかかわりながら,それぞれの施策をどう展開していくかということでして,それぞれにウエートの差があるかと思っていますが,実はそこら辺も策定会議の中でどういうふうに考えていくかといった御議論を若干いただいたこともありますが,まだそこの整理には至っておりません。ですから,それぞれの施策を実際に施策としてどう進めるのかといったあたりについては,先ほども実施計画云々という話もいたしましたけれども,その中で具体的にどんな形でやっていくかといったものは,そこの時点までに検討していかなければいけないというふうには思っております。
◆岡本松男 委員  都市型行政と農村型行政が一緒くたになりまして,この構想そのものには都市型行政の中身の本当のきれいな部分だけしかうたっていないというふうに私は思えてならないんです。この基本構想をきちっと進めていくのであれば,特色ある日本にない田園型農業都市を目指すのであれば,都市型行政と農村型行政という柱をきちっと立てて進めていくところまで含み込んだ構想でなければ,農業構想とはならないと思うんです。これには組織もないし,行政外組織との連携もないし,何にもないわけです。きれいごとだけ並べて。というのを心配しているので,こういう発言になるんですが,返答は要りません。私の意見として申し述べておきます。
○佐藤幸雄 委員長  きょうは,農業というものを我々が知ろうと,基本から入ろうということで,この構想をお出しいただきました。確かに皆さん方が言われるように美辞麗句が多いと思います。農業の担い手を育てる,そして収益性を高めるといったことが全然されてこなかったわけでありますから,そのところの問題点をどう具体的に解決できるかというのは大変なことだと思います。農業を活性化しないとそれができないというところで,この委員会を発足させたわけでありますから,一,二回は勉強会になるのかもしれませんが,できたら委員同士で討論し合う形でこの特別委員会を運営していきたいという思いがあります。それは,皆様方の御意見を聞きながら進めさせていただきたいと思いますが,きょうはこの基本的な構想をお聞きするというところにとどめさせていただきたいと思います。よろしいですか。
                  (異 議 な し)
○佐藤幸雄 委員長  そのように決定します。以上で食と花の推進課の説明を終わらせていただきます。
 以上で本日の日程を終了し,委員会を閉会します。(午前11:15)