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神奈川県 二宮町

平成21年第4回(12月)定例会(第6日目) 本文




2009.12.09 : 平成21年第4回(12月)定例会(第6日目) 本文


会議の状況                     午前9時30分 開議
◯議長【西山幹男君】 皆さん、おはようございます。
 ただいまの出席議員は14名でございます。定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。
 本日の議事日程はお手元に配付のとおりです。
 議会だより掲載のため写真撮影を行いますので、ご了承ください。
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   日程第1 一般質問


◯議長【西山幹男君】 日程第1「一般質問」を行います。
 通告順に従い、これより質問を許可します。


◯議長【西山幹男君】 原冨士徳議員。
            〔12番(原冨士徳君)登壇〕


◯12番【原冨士徳君】 おはようございます。ただいま議長の許可をいただきましたので、一般質問をさせていただきます。
 二宮町の観光計画をお伺いいたします。国内の景気はリーマンショック以来、政権が交代したとはいえ、いまだ回復の兆しは見えず、完全失業率も5%台を記録し続け、民間事業所、特に地方の小規模事業者、小売店などは、大手の安値・値引き商法に翻弄され、迫る年の瀬にも不安を持ち、11月26日、ドバイの金融不安が報道されれば、外為市場では一挙に80円台の高値をつけ、円高が国内経済に与える影響が心配されるなど、個人レベルの努力では解決されず、新政府の具体的な景気回復策に期待しますが、一番身近な行政組織である先端自治体では、国・県など上位団体との連係を密にし、より具体的な景気浮揚策の執行を求めるものです。
 国全体で高齢化と人口減少が進む中、一時は3万1,000人台を記録した二宮町ですが、現在では2万9,650人前後となり、今後、多少の増減はあるものの、確実に人口は減り続けます。一時は昼間人口を増やすことがその自治体の発展する源であるかのごとく言われてきましたが、そうではなく、二宮町のような町面積の狭い自治体では、立地のよさ、交通アクセスのよさを生かした交流人口を増やすことが町発展のかなめになると思います。
 今後、人口の減少や高齢化が進めば、行政に対する影響として、税収入の縮小、医療福祉費の増加が危惧され、経済・商業環境では、高齢化や人口が減少することによる購買力の低下と、インフレ傾向が続けば、大規模量販店の安値廉売による影響はますます大きくなり、小売商店街はさらに疲弊し、そして淘汰されるといった負の連鎖が連続するのではないかと心配いたします。
 町内の小売店数は、過去342軒の小売店舗が平成19年には255軒に、年間販売額は平成3年247億7,000万円台をピークに、現在では198億6,300万円台と報告されています。しかし、この売上高の多くは大規模小売店に奪われている売上高ではないかと思います。
 このような現状が続けば、町内から小規模小売店が消滅し、二宮町の3大商店街と言われた栄通り、中央通り、北口通りなどの商店街も、活力のない、寂れた、シャッターばかりが目立つ商店街になるのではないかと心配いたします。このような事態を避けるためにも、景気浮揚策として、今後の二宮町が持続繁栄するには、観光政策は重要な課題だと思いますが、町長は観光についてどのようなお考えをお持ちか、まずお伺いいたします。
 次に、観光基本計画についてお伺いいたします。我が国においては1963年、昭和38年に観光基本法を制定しました。観光振興を国の施策の基本とすることをうたい、施策の基本的な方向性を示した法律です。
 基本法といえば、教育基本法、環境基本法など、いずれも国の施策の根幹をなす分野について制定されています。この観光基本法には前文がついており、その中の観光振興については、国際親善の増進、国民経済の発展、国民生活の安定向上の3つを挙げています。この基本計画から30年を経過した昭和62年に、通称リゾート法とも呼ばれた総合保養地域整備法が出され、平成11年までの間に41都道府県から42の構想が出され、国の承認を受けていますが、大規模なリゾート開発は見直され、現在、多くの構想が凍結となっています。
 しかし、観光行政の重要性は国民の多くが実感し、さきの基本法をより発展させ、全部改正した観光立国推進基本法が平成19年1月に施行されました。その中に、観光は地域経済の活性化、雇用機会の増大と、国民経済のあらゆる領域にわたり、その発展に寄与するとともに、健康の増進、うるおいのある豊かな生活環境の創造を通じて、国民生活の向上に貢献すると定義され、観光政策の重要性、必要性が明文化されています。
 二宮町でも、観光協会が組織され、それなりの観光事業が行われてきましたが、その多くは一過性のイベント事業に近いもので、将来の二宮に資するような長期的展望を持った観光政策とはほど遠いものではないかと思います。
 観光事業とは、交流人口を増やすことにより、インフラの整備、物販、サービスによる地域雇用の拡大、農水産業の生産など、一次、二次、三次産業に至るまで範囲は広く、在住の町民生活にも影響し、多くの産業を集約した結果が観光産業だと思います。
 神奈川県で観光というと、横浜市に代表される近代社会の都市景観、古都鎌倉の歴史的資産、箱根に代表される自然景観と温泉、逗子・葉山の海浜施設など、何でもある神奈川県内において、二宮町ではどのような観光施策が可能かと思案いたしますが、幸い二宮町には現在でも、年間53万8,000人の観光客があると報告されています。そのうち39万8,867人は吾妻山公園を訪れる方々だと示されています。年間約40万人の人が二宮町に訪れているならば、その人々に他の地域にも回ってもらう行動範囲の拡大と滞在時間を伸ばす工夫をし、そしてまた来てもらうにはどうしたらいいかを考え、それらからまちづくりを考えなければならないと思います。
 吾妻山を中心とした観光周遊を考えるならば、電車を利用して来る人には吾妻神社参道を案内し、梅沢方向から吾妻神社経由で登っていただき、自動車で来る方々には、当然、学習センター裏を駐車場として、中里旧道を経由して中里口に案内し、入場者を分散させ、二宮町内を広く利用してもらう方法を講じて、滞在時間を伸ばす工夫を必要だと思います。
 ここ数年の傾向を見てみいますと、駅におりた人々はそのまま吾妻山に登り、帰りもまたもと来た道をそのままおりて駅に行きます。駅に行き帰るといったピストン型と言われる行動形態をとっています。また、現在では利用時期のピークは1月、2月と偏っていますが、通年利用客が一定するような工夫も必要です。吾妻山をコア施設として、町内に利用者を分散させる周遊型として、滞在時間と行動範囲を拡大し、四季折々の季節を感じさせる工夫をすれば、将来、二宮町の観光客数を現在の53万人から、60万人にも70万人にもできると思います。今後の二宮町では定住人口は増えることはないと思っていいと思います。定住人口を増加させることは無理でも、交流人口を増やすことは工夫次第でできると断言できます。
 できるといっても、座して変化が起こるわけではなく、それぞれに必要な手段は講じなければなりません。いつ、どのような方法を用い、将来どの程度の昼間人口を増やし迎え入れるか、目標を設定し、ハード・ソフトの整備を行っていく。そのとき両計画がそごのないように進行させるために必要な観光基本計画を持つことが重要と思います。町ではこれまでなかった計画ですが、新たに二宮町でも持つことが可能かどうか、お伺いいたします。
 次に、二宮ブランドが二宮町の観光事業に及ぼす影響はどの程度と予測するか、お伺いいたします。前段でも申し上げたとおり、ブランドづくりもいよいよ実行段階に入ることが予定されていますが、町当局はこの計画に沿って実行していった場合、どの程度の市場効果があると予測するかをお伺いいたします。
 委員会から本年6月に出されたこれからの事業実施計画によると、食文化をテーマとし、健康増進を目的としているように伺います。この計画を実行した場合、波及効果がどの程度見込めるのか、目標をどこにするのかが課題になると思います。やってみなければわからないでは説明ができないのではないかと思います。実施計画の巻頭には、基本戦略とビジョンを明記してあり、だれもが長寿を目指すことが目的であると結んであります。健康長寿は人類共通の希望であって、それをテーマとすることは大変いいことだと思いますが、町経済力の強化のためにブランドを立ち上げるのか、目標を明確にすることが必要ではないかと思います。行政が支援をして行い、公費をもって開発していくならば、その利益は広く町民が享受できる事業でなくてはならないと思います。
 今、県内でも厚木の白黒ホルモン、湯河原町のたんたん焼きそば、三浦のマグロ中華まんなどが新しいメニューとして台頭してきましたが、それがどれだけ地域経済の向上に寄与しているか、正確にはかることは難しく、知名度を上げるための方法としては有効だと思いますが、それだけを求めて訪れる人は少ないということです。
 実施計画の中では、食材の生産による農水産物の再生、販売による小売店舗への集客力の向上などを予測していますが、具体的な目標が設定されていません。一例として、健康増進弁当を指導するならば、三浦産食材の使用割合を努めたり、もしくは弁当の中に委員会で選定した農産物、ミカン、シイタケ、タマネギ、落花生の使用を義務づけるなどの条件をつけ、特化したものにならなければ、町内の農村物なり、水産物の使用拡大にはならないのではないかと思います。
 いずれにしても、私はブランドづくりは町の経済力を高めるための事業と理解していますので、平成22年度は試作品の制作・販売と進めると思いますが、町の観光事業、経済にどの程度、寄与することができるとお考えか、お伺いをいたします。
 二宮町の観光事業の予測をお伺いいたします。二宮町の観光事業予測、今後、どの程度の観光客を迎え入れることができるか、どの程度の観光客を呼び込むことができるか。今後、想定する観光客数をもとに、商品開発、インフラの整備を行っていくのか。何でもつくってみろ、人は来るだろうという方法をとるのかでは随分違ってくると思います。
 東京ディズニーランドは、千葉県の浦安の埋立地に建設を計画したとき、年間1,000万人の来園者を予測して計画され、現在では年間1,500万人、売上高1億7,500万円、そのうちみやげ品その他の物品の販売高が650億円を維持しているそうです。千葉県と東京の境にできた埋立地に、当初計画から年間1,000万人の来園者を想定し、人知を尽くした計画だからこそ、現在の繁栄があるものと思います。規模は違い、営利目的ではない行政計画だから、多少違いはあると思いますが、二宮町でも観光事業を今後とも継続するならば、投資する予算がどの程度の効果を生むか、予測を持ってもいいかと思います。
 現在、観光関連事業として計画している事業は、二宮ブランドの商品化、吾妻山の再整備計画などではないかと思いますが、今後、観光政策を重要視すれば、それだけでは終わらないのではないかと思います。二宮の産業、特産物となる可能性の高い漁業の振興もその1つではないかと思います。さきに下町で行われました「ふれあいトーク」の中で、町長は漁港整備に対し、あまり積極的な話はしませんでしたが、なぜ漁港問題が後退していくかといえば、相模湾を対象とした漁業は漁獲高、漁業従事者が減少していくという現状があるからだと思います。
 しかしながら、相模湾に面した自治体としては、漁業振興は行わなければならない重要な施策ではないかと思います。どうしたら漁業がまた盛んになるのか、それは過去のような豊富な漁業資源があればいいことです。相模湾に面した漁港数は、地方港から第一種漁港まで、二宮漁港を含め、合計24個あります。資源さえ豊富にあれば、産業となり得る要素を多分に持っているといえます。農業の衰退はよく話題となりますが、漁業も同様だと思います。観光地引き網といっても、申しわけ程度しか入らない魚では今後の発展はなく、近い将来、消滅してしまうと思います。そして、眼前に広がる相模灘はただ見ているだけの海となり、生産の場ではなくなります。そのような事態を回避するために、今まで各自治体では資源の放流であったり、県の事業では海底耕運、人工漁礁をつくり、漁場の再生などを行っていますが、各自治体が個別に行っていても効果は少なく、漁業資源の回復には至りません。私は相模湾沿岸自治体、三浦から湯河原町まで8市5町が連係し、資源回復のための協議の場として、相模湾水産資源復活のための話し合いの場を相模湾のほぼ中央に位置する二宮町が提案者となることを提案いたしますが、いかがでしょうか。
 観光事業とは観光客だけを対象とした事業ではなく、農業、漁業、サービス業まで取り込み、在住者には街路、都市景観などにより、行政サービスの向上、地域経済の向上などに多くのことが予測できます。観光事業の完成年度は予測などできませんが、年次ごとの目標を設定し進むことは可能です。5年後、10年後の二宮町の観光事業に対してどのような展望をお持ちなっているか、お伺いいたします。


◯議長【西山幹男君】 町長。
            〔町長(坂本孝也君)登壇〕


◯町長【坂本孝也君】 おはようございます。
 それでは、原議員の一般質問にお答いたします。
 町長は観光についてどのような考えを持っているのかというご質問ですけれども、二宮町というこの町、かつて半農半漁の町として栄え、昭和40年代当初の百合が丘団地を皮切りに、富士見が丘、緑が丘、宅地開発によって人口も増えてきました。いわゆる気候が温暖で住みやすいことから、首都圏のベッドタウンとしても好評を博し、町はそういう条件をもとに発展をしてまいりました。
 その一方で、町の産業という、第一次産業の農業・漁業は衰退の一途をたどり、商業においても、大型店や県道沿いのお店とか、そういうような出店によって、消費者は町外へ流出し、その反動で商店街には空き店舗が増加し、商業構造も大きくさま変わりしております。
 そこで、私が考えている観光とは、新たな産業としての観光に期待するもので、そのことには農業、または漁業も観光資源として重要な役割を果たすものと考えております。
 公約の1つであった、二宮ブランドの創造を掲げましたが、これも何とか町の農業、漁業などへの活性化につなげ、雇用の創出をはじめ、地域経済を活性化していきたいという思いで現在まで取り組んでおります。
 また、現在、大幅な変更ということで、突堤のことですけれども、漁港整備ということも変更しておりますけれども、本来、漁業の活性化ということだけでなくて、あの地域の梅沢海岸、または国立の跡地、あの地域の観光客を誘客して活性化を図れるように、地産地消と観光交流の促進を目指して取り組んでいるわけです。
 吾妻山公園につきましては、菜の花の時期は人が集中して、登り口の階段が危険なため、早期に安全な吾妻山の利用も検討しているところであります。この町は非常にコンパクトな町で、山があり、海も川もある。交通アクセスや道路網なども他に類のない利便性があり、9平方キロの中に、先人から引き継がれてきた自然や歴史、文化といった貴重な財産がたくさんあります。幸いにも人情も厚く、人づきあいもよく、そんな町民の方々であふれております。このように、町の中にある大事な資源を生かすように考えますと、やはり産業の活性化が観光によるまちづくりにもつながる、これが私の考えている観光の方向です。
 また、観光交流によって町を活性化させるためには、二宮町に来ていただくおもてなしの心が大切である。おもてなしするには、町の方々、皆さんが迎え入れることも絶対に必要です。観光客が町中の飲食店や特産品の落花生などお土産を買っていただき、さまざまな観光消費をすることで、経済効果につながると。小さな消費でありますが、現在のように菜の花の開花時期だけの吾妻山ではなく、四季折々の観光が楽しめる通年型の観光を目指しているのも、年間を通した日帰り観光により観光消費を拡大することを目的としています。
 要旨の2番から4番については、都市経済部長より答弁いたしますので、よろしくお願いします。


◯議長【西山幹男君】 都市経済部長。


◯都市経済部長【柏木 博君】 それでは、要旨2の二宮町観光基本計画は策定できるかというご質問についてお答えいたします。
 現代は観光の時代とも言われ、国では平成19年1月に施行された観光立国推進基本法に基づきまして、平成19年6月に観光立国推進基本計画が策定されました。神奈川県におきましても、観光振興条例を制定し、平成22年4月の施行を予定しております。現在、条例に基づき、神奈川観光振興計画を策定中であります。
 また、近年では全国的にも各地の自治体において、観光によるまちおこしの取り組みが広がり、地域の自然・歴史・文化をはじめ、各産業分野を観光資源として有効活用し、地域の経済活性化につなげようと取り組む事例が見受けられます。
 こうした動きの中で、二宮町におきましては、既に平成19年度に町の観光事業等を見直すべく、観光協会に検討委員会を設置しまして、平成19年12月に「観光事業のより一層の充実を図るために」という報告書が出されております。
 この報告書の中で、二宮町の目指すべき観光の姿を定めまして、日帰り観光地として、おもてなしのできる受入れ体制づくりをはじめ、観光協会の事業運営、組織の見直しなど、さまざまな検討が行われてきました。
 検討委員会からは、これからの二宮町の観光の目指すべき姿は、町経済の活性化へと発展することを視野に入れまして、観光振興事業へ取り組むべきとしております。
 本来ですと、町の観光振興の取り組みは町に基づいて計画を行うことですが、実行するにしては、現在のところは先ほど申し上げましたとおり、観光協会の検討委員会のまとめである「二宮の目指すべき観光の姿」を指針に、実践行動に移していきたいと考えております。
 また、現在、進められております神奈川県観光振興計画策定の現状や課題、周辺地域の将来像などを見ながら、二宮町におきましては、時代に相ふさわしい、柔軟性を持った通年型の日帰り観光地として、魅力ある観光づくりをしていきたいと考えております。
 次に、要旨3の二宮ブランドが二宮の観光事業に及ぼす影響はどの程度と予測するかというご質問でございますが、二宮ブランドの取り組みは、平成19年度から3年間、開発研究事業として取り組んでまいりました。二宮町が目指すべきブランドは、かつて二宮町が「長寿の里」として全国に名を知られてきました健康長寿でございます。健康長寿をキーワードとして現在進めている二宮ブランドの取り組みは、健康増進の食と観光のプロジェクトを立ち上げまして、健康増進と食と観光を結びつけ、二宮のイメージアップにつなげようとするものです。
 そして、町外から人を呼び込んで、町中を楽しく散策していただく魅力ある観光プログラムを開発しまして、二宮を訪れていただいた観光客の方々に、食事や買い物をしていただき、ブランド商品は観光商品につながりますので、経済効果が発展していくことを期待するものでございます。
 このように二宮ブランドは町の経済活性化の切り札として、農業、漁業、商工業が連係することで、産業の活性化が図られ、観光交流に一層の経済効果が得られるものでございます。したがいまして、観光イコール二宮ブランドの目指すもので、二宮ブランドと観光はセットで取り組む重要な事業でございます。
 次に、要旨4の二宮町の観光事業予測を問うというご質問でございますが、二宮町の観光は首都圏の近郊で、恵まれた位置にありますが、宿泊するところもなく、典型的な日帰り観光地でございます。その中で、二宮の誇れるもの、それは海、山、川の自然で、吾妻山という眺望のすばらしい町のランドマークがあること、里山の風情が残り、ほっとする空間が二宮町にはあります。このスローライフな空間がある二宮へ通年で観光客が訪れる仕組みを現在、手がけているところでございまして、二宮ブランド開発や農業、漁業の再生なども、将来に向けた観光資源を充実させるもので、これからの観光事業への取り組む大きな柱になります。
 また、二宮町は東京からでも約70分の位置にありますので、周辺地域や横浜、東京から中高年や家族連れを中心に観光交流の促進ができるよう、二宮ブランドとの連係をしまして、自然や歴史、文化などの観光資源を活用して、健康増進の食と観光をテーマにしましたミカン狩り、シイタケ狩り、地引きの体験などの観光農業・漁業体験など、さまざまな観光資源を活用して、通年型の観光事業を積極的に展開していきたいと思っております。
 また、先ほど相模湾振興のために、漁業の委員会というか、二宮を中心にした委員会をつくったらどうかということでございますが、今現在、神奈川県で漁業振興のために県相模湾振興事業団がありまして、そこが活動してございますので、二宮を中心とした委員会をつくる予定はございません。
 さらに、計画の段階ですが吾妻山公園のリニューアルにより、四季を通じまして、観光客に安全に訪れていただける魅力ある日帰り観光地に発展させることを目標にしております。総じて二宮の観光事業というのは、先ほど町長が言われましたが、農業、漁業、商工業、観光が連係して二宮ブランドとして発展し、新たな観光産業の基盤としまして経済効果をもたらせるよう、観光事業を展開していきたいと考えております。
 以上でございます。


◯議長【西山幹男君】 原議員。


◯12番【原冨士徳君】 今、1回目の回答をいただきまして、いろいろとお伺いしました。まず、町長にお伺いしました観光とは何かということなんですけれども、これは大意からすれば、観光とは余暇時間の中で非日常的な生活を体験する。新たな体験・経験をしていただくというのが、観光の大きな目的だと。そして、それに対して、観光というものは所得の創出効果、雇用創出効果、また税収の拡大というふうな大きな可能性がある事業だというふうにされております。
 やはり昔、私たちがまだまだ若い20代、もしくは10代の後半などには、新婚旅行のメッカと言われた宮崎があります。宮崎では、そこの宮崎観光の社長という人が当時の言葉を残しておられまして、観光の極意というのは、知らせて、見せて、また来てみたいと思わせることが観光の大きな要素だというふうに申しております。
 ですから、二宮町も今後、観光事業を重大としていくならば、私はそのような観点に立って観光事業を計画し、育んでいければいいなと思ってお伺いいたしました。
 次に、基本計画についてお伺いしました。やはり観光基本計画というのは、今後、ハード・ソフト両面あるわけです。それを今、一括して経済課がやっておりますけれども、農業と経済だけではなく、やはり民生であったり、まちづくりであったり、多くのものがかかわったもの。そして雇用創出まで、非常にすそ野の広い、エリアの広い事業ですから、やはり1つ部署、1つの課でやるのではなく、基本計画なり、行動計画をつくってやらないと、総務の連係がうまくいかないのではないかと私は思っています。
 ですから、観光基本計画、今、部長が既に神奈川県でも観光振興条例をつくりましたと言っていますけれども、確かにこれはつくってありまして、その中に平成21年3月には、観光神奈川グランドデザインというのが出してあるんですよ。その中で何をやっているかというと、隣の大磯町まで、庭園文化圏構想ということでこの計画に載っているんです。それは城山公園も含めた、吉田邸、または大磯の港町づくり計画、それらを含めて、歴史的建造物、または歴史的遺産と言われるようなものを残して発展させようと言っているのですけれども、それは大磯町で終わっているんですよ。二宮町は入っていない。入っていないのはいいんですけれども、県の施策は施策であるだろう。でも、しかし二宮町は二宮町で持ちましょうよというのが私の考え方なんです。県に相手にされないなら、二宮町で独自につくってしまえばいいやと、そういうふうに私は思っています。
 ですから、県がつくる計画があるからではなく、町が横断的な組織を持って、観光を推進して、二宮町の経済活性化の一翼を担おうじゃないかというような大きな意気込みで、そういう計画を持っていただければいいなと思っております。
 徐々にではありますけれども、神奈川県内でも、鎌倉市で持っていたり、箱根町では持とうとしていたり、あるわけです。やはりそういうものが、今後、二宮町では観光資源がないというふうに今まで言われていたのですけれども、発掘すれば幾らでもある。使ってみれば幾らでもあるというのが観光資源なんです。ぜひそういうものをつくって、ブランドだけに依存するのもいいですけれども、そうではなくて、町全体で町経済の立て直しのためにも、ぜひやっていただきたいと思います。それをもう1点、すみません、どのような考え方を持っているか、お伺いいたします。
 それから、ブランドの件に関してお伺いいたします。ブランドについても、先ほど申しましたとおり、よそでもB1グランプリだとか、うまいものづくりだと一生懸命やっていますけれども、確かに知名度を上げるには有効だけれども、お客さんを集めるまでには至っていない。
 今、部長のお話の中で、健康長寿というものを大きなテーマにしていきたいんだと言いますけれども、二宮町というのは、なぜ昔、健康長寿と言われたか。これは私たち子どものときによく言われたんですけれども、二宮町では海からの青物の魚、片口イワシであったり、サバであったり、ソーダガツオであったり、アジであったりという、当時は安い魚、要するに市場性のあまり高くない魚を地元では多くを食している。小魚ですから、当然、中骨まで食べてしまうような状況であった。また産業が少ないから、みんなが一生懸命農業にいそしむとか、そういうことをやっていたから、長生き、長寿が保たれたんだというような状況があったと私は聞いております。
 その裏づけとなるのが、神奈川県では、昔は1日当たり何十万、何万頭という魚がとれたというような記録が残っているわけです。そういうものがあればこその健康長寿であって、わざわざそういうものをつくったから、または地域環境があったからできたものであって、私は逆に、そういうものを発展させれば、今、90歳まで生きる世の中になりましたけれども、100歳まで生きるのかなと思っています。ですから、そういうものをブランドづくりの中にでも、どうしたら観光振興になるのか、よくよく考えてやっていただきたい。
 ブランドづくりに対して、そのテーマが、今はどうしても表面にお弁当とか、お菓子類とか、そういうものに注目が行きがちなんですけれども、そうではなくて、今、答弁にもありましたように四季折々、町が楽しめるような景観をつくり、年間を通じてお客さんが来れるようにすれば、もっともっと私は観光事業も高まっていく。それが二宮町の立地を生かした私は政策ではないかと思っていますので、今後、二宮町の地域環境をどのように生かしていく考えがあるのか、お伺いいたします。
 それと、事業予測ですけれども、やっぱり綿密な計画というのは、先ほど申しましたように必要なんですよ。場当たり的ではならない。今、地域環境を生かすと言ったんですけれども、吾妻山公園を利用していく核にしたいと言うのですけれども、今後、吾妻山公園がこのままでいいのかといったら、当然、今、リニューアル計画をしていますけれども、私は前段で申しましたとおり、入場客の分散を考えたほうが、より効果的だと思っているわけです。
 仮に、梅沢の正面の入り口、あれは昔から本通りでしょう。あそこのところの入り口が、今、たかだか1メートル80か1メートル50ぐらいしかない狭い道です。これが吾妻神社の正門の   、  ほどの道幅なんですけれども、あれをもっと拡幅して人が歩きやすい参道にしていく。日光の久能山、東照宮を見てみてください。あんな条件の悪いところでも、みんな一生懸命上がっていくわけです。あそこの景観はすばらしいものです、上がってしまえば。そのようにして、そういう場所もある。または中里から登れば、もっと緩やかに回っていけますよ。そこに誘導する道がないということなんです。道はあるけれども、歩きたくない道。歩きたくなる道をつくっていただいて、観光に来るお客様、二宮町を訪れる人に、来てよかったな、二宮町って案外いいところだなと思わせなければ、リピーターが増えないということですよ。
 あそこに登れば、確かに景観がいい。360度展望が開けて、非常にいい場所です。そういうものをつくって、二宮町に来るお客さんが、吾妻山だけではなく、要するに周辺も回っていただく。もっと回るような衝動を起こさせるということも大事だと思うんです。そういうものをしない限り、吾妻山に行ったら、「ああ、よかったね」で駅に行って帰ってしまうという行動パターンがずっと続くと思うんです。
 そうではなくて、いかに行政がインフラを整備して、町内全体を周遊していただけるか。そこで重要になるのが、行った先々で新たな感動を与える施策も必要ですということなんです、四季を通じて。
 それで、教育長にお伺いしたいのですけれども、今、神奈川県のある市では、ドングリの実を小学校入学児童に渡される。要するに種をまくわけです。そして6年間、コナラとかブナとか、そういう木なんですけれども、それを6年間、自分たちで育てて、それを6年の卒業記念のときに、その市内の山、もしくは水源地に行って植えさせるという事業をしているんです。そういうものが二宮町でもしあったら、二宮町でも、仮にヤマユリの種を小学校入学児童に10粒ずつまいてくださいと。それを6年間育てて、1株でもいい、残したら、それを吾妻山に植えてもらおう。どこどこの山に植えてもらおう。そして自分たちで名称をつくる。それも1つの私は方法ではないかと思っています。それが二宮に対する愛着心を生むとか、自分の植えたものがどれだったのかとか、注意・関心を呼んで、二宮の町を離れても、また来てみようかという私は衝動づけになると思うんです。そういうものも含めて観光政策ではないかと思っていますので、ただ、観光基本計画は県でつくっている、そんなものは国があるからいいよではなく、二宮町独自のものを持って、今後どう発展させるかということを考えなければ、決してよくはならない。それは観光協会に任してあるからいいではなく、町が独自にそういうものを、町の発展のためにどう  るかが私は課題だと思っていますので、もう1度、お願いいたします。


◯議長【西山幹男君】 町長。


◯町長【坂本孝也君】 今、2問目の質問というか、ご意見だね、これは。そういうことに対して、少し違うなと思ってお答えをします。
 今、二宮町の観光という、これから大きく展開をさせようとしている事業ということで質問をされておりますけれども、柳川町長が吾妻山を、これは個人の皆さんの持ち物ですけれども、それを公園化しようと。20数年かかっていますけれども、この四、五年で、たまたま早咲き菜の花ということがマスコミにも載ったり、いろいろして、訪れる方々が急に増えてきた。もちろんその陰には、民間ボランティアの方々がほんとうに一生懸命、今まで取り組んでいただいて、マスコミにもポスターを配ったり、いろいろなご苦労がたくさんあった。そういうようなことで、今日、もう少しですけれども、今年も1月、2月になれば、たくさんのリュックを背負った方々が訪れます。
 そういう現象が起きるまで、実に20何年もかかっているんですね。そういうことを柳川町長が夢見て始めたかどうかは、最初にやったときはわかりませんけれども、時代がいろいろそういうことで変化をしながら、今やこの吾妻山の早咲き菜の花が全国展開をするぐらいに有名になりました。
 今、二宮町がこれからやろうとしている観光という事業は、そういう菜の花をベースに、吾妻山を起点とした、でもそれだけでは年に2カ月の集客というか、来客では、産業ということにはなれないんですね。やっぱり通年展開をしなくちゃいけない。
 通年ということにするには、やっぱり吾妻山の菜の花から始まって、次から次へと1年間、何とかいろいろな四季折々の花もテーマですけれども、その他にも観光協会としていろいろな集客のためのイベントをこれから計画していくわけです。
 私たちが小学校のころに、江ノ島というところによく遠足に行きました。華やかな時代があったと思いますけれども、その後、江ノ島というのが忘れられたような存在になって、そこで江ノ電が新たにエスカレーターをつくったり、いろいろなことをし始めました。それによって、あの江ノ島の頂上まで行く間の商店街、あの商店街の人たちも協力をし始めた。そして、今やあの江ノ島で、例えばクリスマス、バレンタインとか、全然違うことをやるんですね。私も最近2度ほど見に行きましたけれども、そぐわないなと思うんですよ。あの頂上に何か人工的なシャンデリアじゃないけれども、いろいろなそういう電光、夜、集まるようにということでしょうけれども、全然自然じゃないんですよ。自然とはかけ離れたことをやるという。
 それが二宮の吾妻山にふさわしいかどうかはわかりませんけれども、人を集めようという、特に若いアベックとか、そういう方々がものすごく来ているんですね。そういうようなことで成功したということになるんですかね。その時代に合わせた観光ということでも、いろいろなやり方があるなと思いましたけれども、二宮は、まさか夜、吾妻山にあがりなさいというわけにはいかない山ですから、事故が起きたら大変だというのが先に立つと思いますけれども、いずれにしても、この自然というものを大きなテーマにしながら、先ほど原議員が言いました町中を来られた方々についでに歩いていただくと。例えば蘇峰堂、川勾神社、せせらぎ公園とか、今は町の中に点在するそういう魅力的なもの、そして頂上に登ると海が見えますから、どうしてもお昼は刺身定食が食べたいとか、帰りに干物を買っていきたいとかっていう思いになるそうですけれども、そういうような海の資源というようなものをどううまく結びつけて、ウォーキングの町、1日ゆっくり汗をかいていただく。そういうようなことで日帰り観光ということを目指しているわけです。
 ただ、そのときに、原議員はいろいろ今、こうしたほうがいい、ああしたほうがいいというふうに言われましたけれども、物質的なそういうものをつくっていく。または考えていくというのは、1つの大きな要素とは思いますけれども、もう1つ、私が今、考えているのは、そこで来られた方をお迎えする3万弱の町民のものの考え方なんですよ。二宮に行くとすごく温かい町だよと。お迎えしてくれる町の人たちがほんとうに親切で違和感なく溶け込んでいける町なんだと。要するに町民の心なんですね。町民のみんなが一生懸命よその町の方々を温かく迎え入れる、おもてなしをするということがほんとうに実現できたら、やはりこれは大きなブランドになるんじゃないかなと。要するに、今、経済課がいろいろなことを考えて、もうラッピングもできて、「さあ、いよいよ」というところまで来ていますけれども、それは1つの物質なんですね。それも大事なことです。
 ただ、それ以上に大切なのは、町の我々が精神的にそういう思いになって、ほんとうにみんなが気持ちよくお帰りになれるというような町をつくっていくというのは、片方では大きな要素になる。また、それが成功した暁には、それだけでもこの町のブランドと。要するに我々、町民がブランドになるんですよ。そういうようなこともこれから頑張ってやっていかなくちゃいけないなというのをつくづく感じております。
 リピーターとしてまた来たいと思えるものは、ものも大切です。景色もいろいろなものも大切ですけれども、そこに住んでいる私たちがいかに気持ちよく迎え入れるか。そうすると、また行ってみたいなと。
 最近は、いろいろなマスコミが取材に来たりなんかしていますけれども、東京首都圏から電車に乗って、JRに乗って下ってきますと、初めての田舎っぽい町なんですよ。ずっと下ってくると、大磯でも駅の周辺はそんな雰囲気でもない。二宮に来ると、空気が違うと言う人もいますけれども、ほんとうに田舎っぽい何の変哲もない町です。おかげで、そういう産業はないわけですけれども、裏を返せば、その自然豊かな、昔っぽい町を逆に売りにしていこうというのが、今回のこの観光の基本になっているわけです。
 ですから、何か工作物をつくればいいということではなくて、迎え入れる姿勢なんですね。気持ちをそれに加えていけば、私は鬼に金棒になれるのかなと。駅におりて、今もそういう評判が立っていますけれども、ごみが1つも落ちてないじゃないかと。ほんとうに気持ちのいい町だなと。初めて来た人がそう思ってくれる。そこでふれ合った私たちが、どちらからいらしたんですかというような声をかける。何か不都合があったら、どうぞというような声をみんながかけ合ったり、またはそういうふうに親切してあげる。そういうふうなことをみんなが心がけていくというのも、大きなこれからのテーマになるわけです。
 今、もはやそういうことをしているという方々もたくさんいらっしゃいます。そういうような物質的なことと、プラス精神的な心をみんなが持つということも大事な観光の基本になるのではないかなと。
 ほんとうに県の、今、言われたとおり、テーマの中に、あまり二宮が載ってこないですよ。ほんとうに神奈川県の二宮じゃないんじゃないかと思うぐらい、県の施策の中に二宮町というのは置き去りにされているみたいな感じも時々しますけれども、でも、それはそれで県の方針ですから仕方がないとしても、私たちが自分たちでできる、ほんとうにお世話にならなくてもやっていこうということが、すぐにでもできることは、そういう心の問題ですね。そういうようなことでスタートしていけばいいかなと。
 計画は計画できちんと立てていこう。例えば目安として、ごみ減量化50%なんていうのも掲げてやっていますけれども、そういうようなことで、例えば誘客する観光の町外の方々が、今の倍を目指そうというようなことも、漠然とはしていますけれども、大きな目標を掲げるということで、そのためにどうしよう、ああしようということが自然に出てきます。
 きのうの夜の話ですけれども、青森県の横浜町という、小さな町の話です。菜の花がものすごい面積に咲くそうです。それは当然、北国ですから、4月、5月の話ですけれども、そこで「菜の花ドーナツ」というのを農協の婦人部がつくって道の駅で売っているそうです。1日に何千個と売れるんだそうです。
 行ってみようかなと思っていますけれども、また向こうから、そういうドーナツの冷凍を仕入れて、二宮で展開したらどうかなとかというようなことを思いますけれども、やはり同じように菜の花をテーマにした町はいっぱいあるんですね。ただ、二宮が優先しているのは、早く咲くという、これがよそにないものということでやっていますけれども、それだけではない。次に何かというようなことをこれから、毎年、夏には頂上でライブをやろうとか、いろいろなそういうことも計画の中にはめ込みながら、年間計画をつくって、そして基本計画といいますか、そういうものは必要なことだなと。
 ただ、そういうことは果たしてそのとおり行くかどうかというのは難しいなとも思います。でも、5年計画、10年たったらこういうふうになるだろうという、そういうようなことを策定していくのは必要なことだなと思います。それは心がなくて計画だけあったってだめなんで、やはりそういう迎え入れる方々がみんなで一丸となって、回り回ると自分のことになるんだという意識を持たないと、やはりうまくいかないのかなと。
 商店街がほんとうに今、この町でだめになっています。これはだめになっているから、どうしよう、こうしようという、直接的に町がやるということはほんとうに難しい。私の考えは、町全体を底上げするということです。そういうふうに力をつければ、当然、商業のほうにもその部分が回っていくんだよと。商業だけ特化して、いろいろこういうふうにやっていく。そのためにものをつくって売るんだと言っても、お客さんが来なければ、それは売れないわけです。観光というのはどっちが先か。
 今、来られた方々がお茶を飲む場所がないとか、食堂へ行って食べる店がないとかという不満を確かに言われております。でも、2カ月のためにお店を開こうという人はいないわけですよ。ですから、少々ご不便をかけたり、いろいろ来られる方々が不満を持つというのは仕方がないなと思いながら、それよりか、年間を通してたくさんの人が来るようなことを先に仕掛けていけば、必ずシャッターはあくようになるだろうし、いろいろなそのための経済効果も生まれてくるのかなと。先にその設備をつくっちゃって、さあ、いらっしゃいと言っても、なかなか難しさがあるというふうにも考えております。取りとめのないお話ですけれども、そんなことを。
 あと、登り口の件ですけれども、中里口が非常に今、ゆっくり登れるなというようなことでやっていますけれども、駅からおりると、どうしても動線としては、電車で来た人はこの階段を上るというのが、すぐそばですからね。幼稚園の子どもたちもそうですけれども、やっぱりあちこちぐるぐる回って歩いていくというようなものはなかなか難しいなと。
 この階段、やはりもう何十年もたっているわけですから、非常に危険な、ほんとうにいつもピークのときは冷や冷やして、将棋倒しにならないかなというような思いもありますけれども、これから同じ駅からおりても、ゆっくり、楽に登れる、そういうような道もつくっていかなくちゃいけないかなという思いはあります。
 総合的には、今、図面を引いている最中ですから、吾妻山のリニューアルというものもきちんとやっていこうということは考えておりますけれども、いろいろな相乗効果というか、両方一遍に、一度にバッと行かないんですね。こっちをやる、またそれを追いかけてこう来る、何年かたってそれがピタッと合うときに、さあ、どうぞというようなことになれるのかなという思いです。
 菜の花なんかも、先ほどいろいろな子どもたちのアイデアもありましたけれども、今、小学校でプランターに植えた菜の花を育ててもらったりして、そこに植え方、また育て方も農協やボランティアの方々が指導に行って、それが駅のコンコースに並んだりというようなものも既に動いているわけです。
 私が花屋から見れば、そんなうまい作品とは思わないけれども、でも、子どもたちがそれをつくって人に見せるんだというところまでいって、それが残ったのが卒業式に使うんだね、小学校では。そんなところまでこの菜の花については協力をしていただいております。
 育てるという教育の分野でも、これはすごくいいことだなと。これをまた次に、違うものにも振り向けていく、通年ですから。そういうようなことになれば、さらに教育の分野にでもまた効果が出てくるのかなというふうにも思います。
 以上です。


◯議長【西山幹男君】 都市経済部長。


◯都市経済部長【柏木 博君】 今、町長がすべてお答えしていただきましたけれども、簡単に2点ばかり回答させていただきます。
 先ほど議員さんのほうから、神奈川県の観光振興計画の策定につきまして、二宮町まで入っていないということでございます。ですから、二宮町は、先ほども申し上げましたけれども、国では平成19年6月に観光立国推進基本計画も策定しております。それと同時に、もう二宮町が、観光協会が平成19年の12月には観光報告書を策定しているんです。それだけ二宮町は観光に対して先取りをしているということも考えられます。
 ただ、そこにおきまして、二宮町は時代に合う、ふさわしい柔軟性を持った通年型の日帰り観光ということをもって、魅力ある観光地づくりを目指しているということを申し添えさせていただきます。
 また、もう1点、ブランドの中で、地域環境の関係でございますが、地域環境の中に、ブランドの観光交流部会の中に、吾妻山を二宮のシンボルとしまして情報発信をして、そこで活用するとともに、吾妻山を観光交流の拠点として、観光のネットワークをつくるということでございますので、吾妻山に行かれた方が、先ほども申されましたけれども、山西、川匂、一色、中里だとか、いろいろな地区で歴史を見たり、または一色のほうに行けば、秋にはミカン狩り、通年ではシイタケ狩りとか、また山西の梅沢に行きまして、漁業の地引き網をするとか、いろいろな観光資源があって駅から帰っていただくと、そういう日帰りの通年型の観光を目指しておりますので、これからもそれでやっていきたいと思います。
 以上でございます。


◯議長【西山幹男君】 原議員。


◯12番【原冨士徳君】 町長はじめ、部長からいろいろな答弁をいただきまして、やはり観光というものは、なぜ国を挙げて、県を挙げてやるかというと、やはり波及効果が非常に大きい。日本観光協会というところで日帰り観光客が一体どの程度のお金を使うだろうという統計がありました。おおむね2,500円から3,000円のお金を使うということが報告されていました。
 もし仮に2,000円として、仮に二宮に40万人の人が来ている。2,000円で40万人、8億のお金が二宮町に落ちるとなる。それが第一次的効果。第二次効果として、8億のお金が二宮町で雇用だとか、産業だとか、消費に回される。そうすると16億の効果が出てくる。そのようなものが経済波及効果として扱われるのですけれども、だから観光というものは非常に有利な事業だということで、国を挙げて、県、町も、どこでも今、観光に取り組もう。ましてや人口が減少してくる中で、定住人口なんて増えることはないんだ。観光が今後の地域主義を生かした事業としてはいいだろうということで、みんなやっているのですけれども、ですから、この観光事業というものは通年型、今、町長の話にありましたように、通年型、お客さんが常に年間を通じて来るような施策はしなければならないと思うんです。今、部長がおっしゃったように、仮に地引き網だ、ミカン狩りだ、何があるというのも、それは1つの要素ですけれども、四季を通じて、なぜディズニーランドに1,500万から1,600万人の人が来るかというと、数字で約3割ぐらいがリピーターがそうです。行くたびに、何か新たなものがあるとか、感動がある、期待感があるから行くという方が多いらしいです。
 二宮町も四季を通じて変化が求められるという町になれば、年4回来る可能性があるということです。そのために、そういうような施策をだれがやるか、仕掛けをだれがやるかというと、行政がやるんですよ。だから、観光協会と行政がどういうふうにしてやっていくかわかりませんけれども、二宮町で、今、町内を周遊できるような町をつくりたいと言うならば、車が頻繁に往来する道路を通っても歩く人は楽しくないと私は思うんです。そこで、どういう道がいいかというと、二宮町で川べりの散策道であったり、山の中のあぜ道であったり、農道であったりというものを歩けば、私も四季折々の変化が感じられる。9月になったら、ヒガンバナが咲いているよ。6月にはリンドウが咲いていたよ。あっちに行ったらヤマユリが咲いているよというようなものが、仕掛けたものですけれども、そういうものに今みんなが飢えているということは確かです。そういうものをつくれば、お客様は自然に来る。
 今、花づくり都市何とかという計画があるそうです。ですから、二宮もそうですけれども、今、町長は言いました、吾妻山に何で人が来るかというと、菜の花があって眺望がいいからですよ。そのように人工的構造物であっても、自然の息吹が感じられるような施設ならば人が集まるということです。
 仮に農道を整備しています。その農道を、仮に今のような4メートルや5メートルじゃなくていいんですよと。そこは3メートルでいい、2メートルでいい。人が歩ける、軽が通れる。農業経営者に対して利便性を向上しながら、そういう人たちも使ってもらう。そういう農道にしたらいいんじゃないですか。
 ウォーキングトレル事業というような、しっかり名称としてなっているわけですよ。そういうものを使って、高規格の農道ではなく、町が市民道路として整備しているところならば、そういうものの可能性があるということです。そういうものも利用して、私は農道整備、農道整備と言うのが正しいかどうかわかりませんけれども、あぜ道整備でも散策道整備でもいいです。そういうものをきちんと整備して、周遊道路としてお客さんに提供できる。それは町民のウォーキングだとか、健康づくりにも寄与するということです。だから、つくったらいかがですか。計画として出したらどうですかと私は思っています。その辺、部長はどのようにお考えか、もう1度、お伺いします。
 それから、もう1点、先ほど漁業に対して、神奈川県漁業振興何とかというのがありますから、二宮はやりませんと言ったんですけれども、それは既に、先ほど申し上げましたとおり、神奈川県内では県下各市町村、稚魚の放流だとか、海底公園とか、岩礁をつくるとか、いろいろやっているんですよ、そういうところの計画に沿って。
 しかし、結果が出ていないのは事実ですと前段で申し上げているじゃないですか。そういうのは結果が出ていないから、相模湾の中央にある二宮町がこれからの漁業振興、よく言うじゃないですか。天下に誇る漁場があると言っているんだから、漁場があると言っていながら、相模湾というものは回遊魚を中心とした漁なんですよ。回遊魚というのは、1自治体がやっても何も効果が出ない。だから、私は連係した組織をつくり、漁業資源の回復をすれば、過去にあったようなブリが5万匹、1日にとれたよとか、年間何百トンのアジが揚がりましたということにはならなくても、それになる可能性はあるんじゃないかと思って、こういう事業を立ち上げたらどうでしょうかと申し上げているんですけれども。それはぜひもう1度、お伺いいたします。
 以上、二、三点、説明をもう1度お願いします。


◯議長【西山幹男君】 都市経済部長。


◯都市経済部長【柏木 博君】 議員さんの2点についてお答えさせていただきます。
 先ほども申し上げましたけれども、二宮町の観光協会から報告書が出ておりまして、私のほうで、今現在、観光のイベント事業の中に観光ウォークラリーというのがございます。これは今、観光ウォークラリーというのは町でやってございません。町民の方々にボランティアで行っていただいておりますが、その中に観光事業として、吾妻山からいろいろな場所を見たり、要するに歴史のコースとか、例えばミカン狩りのようなコースとか、いろいろなコースを観光ボランティアの方に案内していただきまして、事業を行っておりますので、観光コースの中でボランティアとの調整でそういうことをやっております。
 次に、相模湾の魚の関係でございますが、二宮が中心になって行っていくというのも1つの案でございますが、今現在、神奈川県のほうで相模湾振興事業団が相模湾の沿岸の漁業に対して、中心で行っておりますので、魚自体は回遊魚でございます。二宮町は定住している魚というのはほとんどとれませんので、全体で、相模湾振興事業団が行っておりますので、私のほうとしては、今現在、考えておらないということでございます。
 以上でございます。


◯議長【西山幹男君】 原議員。


◯12番【原冨士徳君】 教育長にちょっと私、聞くのを忘れていたんですけれども、さっき提案申し上げましたよね。小学校の入学時に種をまいたり、それを育んで、6年生の卒業記念に植えるような事業を計画したらどうでしょうかと。それは町長が先ほどの話で、二宮の小学校では菜の花をやっています。あれは単年なんですよ。それよりは、小学校1年生が入学したとき、6年間育んだものを、自分がみずからそういう町のところへ持っていって植えて、自分たちの思い出となるように、または原風景となるような、情操教育の一環でもあると私は思っています。そういうものを町の教育委員会が入学記念時、その他の事業としておやりになるということは大事だと思うんです。ですから、それを検討していただければどうかと思います。
 今、経済部長が言いましたように、漁業に関して、神奈川県の漁業振興事業団でやっていると言いますけれども、そこで何をやっているのよとなっちゃうんですよ。今まで確かにやっているでしょう。実質的な成果があらわれていない。結果として、二宮の町の場合、やはり漁業者はもうたった3人、4人になってしまった。漁獲高は極端に減っている。これは相模湾全体なんですよ。二宮だけではない。だから、そういうところでやっているのは、どういう計画をやっているのかと聞きたいんですけれども、もう4回目ですから、聞けませんから、要望としておきますけれども。ぜひそういうものを、至らないのならば、二宮がキャスティングボードを握って、二宮の町だってしっかりした計画を持っているということを私は天下に  してほしいと思っています。
 もう1点、要望ですけれども、今、国道1号線、電線の埋設工事はやっと  は入りました。そういうところで、やはり道路の景観というのは大事なんですよ。秦野県道もそうですけれども、やはり道路景観というのは町のイメージアップにすごく重要だ。だから、国や県がやる事業だから任せておけばいいじゃなくて、二宮町がどういうものをつくってほしい、どういうものを希望するかというものを私はしっかりと上げてほしいと思います。ですから、二宮にとってどういう道路がいいのか。国道1号線はどういうイメージが欲しい。じゃあ、秦野県道はどうしたい、町道はどうだということをきちんと意見として私は国・県に上げていって、二宮の町がこういう道路が欲しいということをきちんとやっていただけるようにお願いいたします。
 それから、ブランドについては、商品開発だけではなく、やはりこれは町経済に対する影響が多いもので、農業から漁業、サービス業、やはりこれがもし成功すれば、二宮の一大産業となることは絶対確実だと思うんです。そのためにも、みんな二宮町はベッドタウンとして発展してきましたと言いながら、やはり高齢化の波はもろに来るわけです。少子化もたくさん来るわけです。そういうものをカバーするには、もうこれしかないというような不退転の決意で私はやっていただきたいと思います。ぜひよろしくお願いします。以上です。


◯議長【西山幹男君】 原冨士徳議員の一般質問を終結いたします。
 暫時休憩いたします。休憩後の会議は午前11時から始めます。
                         午前10時39分 休憩
   ────────────────────────────────
                         午前11時00分 再開


◯議長【西山幹男君】 休憩前に引き続き会議を開きます。
 次の方、お願いいたします。


◯議長【西山幹男君】 松木義明議員。
            〔6番(松木義明君)登壇〕


◯6番【松木義明君】 議長の許可をいただきましたので、通告に従い、一般質問をさせていただきます。
 私の質問は、低炭素社会・CO2削減実現に向けた取り組みであります。私を含め、今の社会は文明の発展とともに、その恩恵にどっぷりとつかっております。家の中では、寒いときには暖房を、食事にはガス・電気・水道と、外出にはバス・電車、化石燃料による自動車やバイクといった乗り物です。どれをとってもCO2が関係してまいります。
 地球温暖化、CO2削減、低炭素社会と、言葉こそ変わっても、私たちがその原因をつくっていることには間違いありません。今やこの問題は地球レベルで考え、実行・実現できる施策から取り組まなければならないと考えています。私たちができること、地域ができること、市・町・県、そして国が方向性を示し、全世界へと低炭素社会が進まなければならないと思います。
 我が国は鳩山政権になって、全世界に向け、2020年(平成32年)までに、1990年(平成2年)比で25%、CO2排出削減すると目標を発表しました。しかし、この時点で既に14%も増加しているという現実が報道されています。
 2007年(平成19年)国際エネルギー機関資料の国・地域別のCO2排出量では、1位は中国の60億トン、比率で21%、2位がアメリカの58億トン、20%、そしEU、ロシア、インド、日本は6番目の12億トン、4%。そして、その次にカナダ、ブラジル、その他の国として82億トン、28%となっております。
 京都議定書に続く地球温暖化対策の枠組みづくりで、折しも12月7日からデンマークのコペンハーゲンで開かれる気候変動枠組条約の第15回締約国会議、COP15に、9日の本日、アメリカのオバマ大統領が出席し、2020年までに2005年比で17%の削減を発表すると報じられています。
 このように、先進国、発展途上国を含めた会議の中から、より現実的な目標が盛り込まれ、COP15で採択され、政治合意がなされることを期待する1人であります。
 このように温室ガスの排出国は、国を挙げてその取り組みを、いつまでに、何%なのか、熱を帯びた議論がデンマークでとり行われていることでしょう。
 そこで、町に問題を掘り下げますと、平成21年度の当初予算で、太陽光発電の補助金を5件、計上されました。申込者が多くて、6月の補正で10件を見込む補正が組まれました。希望者がかなったかどうか、私にはわかりませんが、どのようになったのでしょうか。
 こうして環境に優しい太陽光発電には、もっと力を入れてもよいと思います。結果はどうだったのかは、今、言ったとおりです。
 また、平成22年度予算に、太陽光発電とヒートポンプに関する補助制度がどうなのか、これをお伺いします。
 そして、事業別の予算の中で、低炭素に見合う事業はどのようなものがありますか。また、このような取り組みをしたいという事業がありましたら、教えてください。
 次に、エコシステムとして、世界初の電気自動車に太陽光で充電をする一体型とする設備が神奈川県庁、庁舎の正面玄関前に設置されたという記事がありました。セレモニーで松沢知事は、二酸化炭素を全く出さない先進的な取り組みですと。電気自動車の強い味方として普及させたいとあいさつされた報道がありました。12月1日には、隣の大磯町で電気自動車が納入され、日常の公用のほか、環境イベントなどで町民に体験してもらうなど、電気自動車の普及活動に役立てたい。まずは1台だが、今後も公用車の入れかえ時には積極的に導入していきたいと三好町長のコメントが新聞報道されました。もちろん急速充電器も設置され、本庁舎前の駐車場で、当面は無料で使えるようにしますということであります。
 12月7日の新聞では、藤沢市、茅ヶ崎市、寒川町でも、統一したデザインで電気自動車の普及に向けた広域連係共同アピールをして、地球温暖化の防止を目指していきたいと発表されました。そして、昨年の11月から、2市1町のプロジェクト湘南エコウェーブを施策として、公共施設の緑化などのプランの大きな一歩ですと湘南広域都市行政協議会会長の服部茅ヶ崎市長があいさつをされました。
 数多くの自治体で、電気自動車を公用車として導入や市民・町民への普及とサービスのための急速充電器の設置などがありますが、町のお考えをお聞かせください。
 最後に、グリーン電力基金の制度がありますが、このことについて、町としての取り組みや活用についてもお伺いして、第1回の質問を終わります。


◯議長【西山幹男君】 町長。
            〔町長(坂本孝也君)登壇〕


◯町長【坂本孝也君】 それでは、松木議員のご質問にお答えをいたします。
 CO2削減・低炭素社会実現に向けた取り組みについてですが、鳩山首相は2020年の日本の温室効果ガス排出量を、1990年比で25%削減するという大きな目標を掲げ、世界のリーダー役として、国の内外に協力を呼びかけております。
 これを受けて、経済産業省では太陽光発電補助と並行して、家庭や企業、自治体が太陽光や風力などの自然エネルギーで発電した電力を電力会社が全量を買い取る制度の導入に向けた作業部会を開き、太陽光発電協会など関係業界団体のヒアリングを実施しております。
 CO2排出削減には、太陽光や風力以外の自然エネルギーで発電した電力も全量買い取り制度の対象とすることが必要との意見が出されておりますが、これを行うと、電力会社の購入費用が増大し、電気料金に転化されてしまうことへの対応が懸念されております。また、家庭用の太陽光発電に関して、国民の省エネ意識を促す手法として、買い取りを余剰電力に限定する現行制度の見直しも検討されております。
 一方、政府の行政刷新会議の事業仕分けでは、住宅用太陽光発電導入の補助金は制度の見直しを理由に、予算計上見送りの判定が出されております。国はこれからも地球温暖化対策、CO2削減目標を達成するために、新たな施策を打ち出してくると思いますが、環境予算削減の判定が出されるなど、国の対応も不透明であり、関連する補助金はこれからも予断を許さない状況にあります。
 二宮町の住宅用太陽光発電補助については、財政が厳しい中でありますが、将来の地球のために、太陽光発電の普及を県と一緒に来年度も継続していきたいと考えております。
 ヒートポンプの補助やその他のご質問には、担当部長より回答いたします。


◯議長【西山幹男君】 環境部長。


◯環境部長【野谷和雄君】 それでは、各要旨に従いましてお答えをさせていただきます。
 まず、ヒートポンプ、高効率の給湯器の補助になりますが、家庭におけるエネルギー消費の約3割を給湯器が占めているという背景から、各省エネルギー対策として、初期投資が高いエコキュート等に国が補助制度を導入して普及を呼びかけているところでございます。
 また、その関係につきましては、日本エレクトロヒートセンターが窓口となりまして、平成21年度は、今現在なんですが、家庭用1台当たり4万1,000円の補助がされているところでございます。
 また、県におきましては、地域金融機関と連携しまして、高効率の給湯器の導入について、金利優遇措置を行っております。二宮町でもヒートポンプへの補助の必要性は十分理解をするところでございますが、太陽光発電以外の新エネルギーとしての導入につきましては、エコキュートの他に、エコジョーズ、エコウィル、エコファーム、エコフィールという、これは電気・灯油・ガスというような関係の各機種なんですが、それにつきまして、国は補助を行っておりますが、県には補助制度がないところから、現段階では補助制度については、町としては難しいと考えております。
 次に、電気自動車のEVのお話でございますが、導入と充電器の設置についてでございますが、神奈川電気自動車普及推進策を神奈川県では策定をしまして、2014年度までに、県内3,000台の電気自動車の普及を目指しております。その中で購入補助、税の軽減、有料駐車場の割引、充電のインフラ整備などを、今、策定をしているところで、そういう整備に向いているところでございます。
 町の公用車の関係でございますが、町の公用車につきましては、必要最小限の台数で稼働しておりまして、車両の老朽化に伴いまして、入れ替え時につきましては、電気自動車の導入は検討対象には考えておりますが、課題は非常に高い価格でございます。国の補助制度を利用しても負担が大きいために、財政状況等、総合的な判断での対応が必要と現在では考えております。
 次に、電気自動車の充電の関係でございますが、基本的には、住宅や事業所で行いますが、電気自動車の購入者が町中で安心して利用できるように、充電切れに対応する、不安を解消するために、だれでもわかる、例えば役場の駐車場等でのインフラ整備が求められているところでございます。
 また、県では県の施設の東京電力、自動車メーカーなどにより、2014年度までに、急速充電器を県内100カ所程度、または県内に1,000基の100ボルト、200ボルトのコンセントの充電ネットワークを構築したいと取り組んでいるところでございます。
 このようなことから、二宮町でも公共施設での対応を現在検討しているところでございます。
 次に、グリーン電力基金の活用でございますが、自然エネルギーの電気設備の普及を願う市民の方々からの寄付金と東京電力からの寄付金をもって基金をつくりまして、公共施設等への太陽光等の設置に対して補助がされるものでございます。この公共施設整備に当たっては、なかなか今後、大きな施設整備があるかどうか、ちょっとわかりませんけれども、環境サイドからはいろいろな面で提案をさせていただきまして、そういう場面が生じた場合は、基金の活用を検討するように町としてはしていきたいというふうに考えております。
 次に、先ほど具体的なお話がございました件でございますが、1つは、町で今、今年度から実施しました太陽光の補助の関係でございます。当初は、先ほど議員のほうからご指摘がございましたように、当初は5件で、補正で10件お願いしました。
 5件はすぐに完売ということで、6月の補正をいただいたその10件につきましては、結果としまして13件の申込みがございましたので、公平を期するために、抽選にさせていただきました。残念ながら3名の方がまだそれには対象にはなっておらないということで、先ほど町長が申し上げましたように、来年度も引き続き太陽光の補助を県と一緒にやっていきたいというふうに考えております。
 もう1つの関係で、事業費のほかに、どういう事業を低炭素社会の関係でやっているのかというようなことでございますが、なかなかこれは事業項目には表現できないところがございますが、町としていろいろなところへ取り組んでいるということでちょっとご紹介をさせていただきたいと思います。
 1つ目は、本来はCO2の関係ですと、可燃ごみの削減とか、そういうものも大きな課題なんですが、それ以外で、七夕のダウンライト、これは役場庁舎でやっていたり、レジ袋の削減に向けた取り組み、これは町内商店街、大手商店でもご協力をいただいて、神奈川県でもこれは指針としてやっていることでございますので、そういうところにお願いしてやっているもの。
 またグリーンカーテン、今回はオーシャンブルー、町長が都市整備課とかの前でやっていただいた、オーシャンブールは皆さん、見られたと思うのですが、そういう壁面緑化、エコドライブ、アイドリングストップ、または小学生における環境の出前講座などを今、具体的には実施している内容でございます。
 今後につきましては、啓発活動を通じて、CO2削減について訴えていく予定でございます。
 以上でございます。


◯議長【西山幹男君】 松木議員。


◯6番【松木義明君】 今、町長、そして環境部長のほうからの答弁をいただきました。22年度に取り組む幾つかの項目がありましたけれども、先般も私どもの家庭にも水切りネットが配布されまして、この結果もそうなんですけれども、どの程度の効果が水切りネットで出て、まずごみのほうの問題にちょっと移りますけれども、どの程度の削減になっているのか、その辺も教えてください。
 低炭素社会の実現と再生可能なエネルギーとして、ここに6つほどあるんですね。私が今、言った太陽光発電が1つ。それから水力発電、これは当たり前なんです。これは大きな水力発電ですね、営業用の。そうじゃなくて、水量が小川、そういうところで、昔の水車の小さいものを回して電気を起こすというのは、小田原あたりは水脈が豊富ですから、富水とかあの辺では可能な設備になると思うんです。田舎へ行けば行くほど、そういうものが設置されて、水力で1軒、2軒の電気、太陽光発電と同じぐらいの電気が起こせるようなものですね。これが今、私が言ったような水力発電。それから地熱発電。将来は夏なんかですごく暑くなる。気温よりもはるかに上がる道路の温度、ああいうものを利用するような地熱発電。それから箱根あたりの、大涌谷とかの地熱ですね。あと、風力発電。二宮は難しいと思いますけれども。太陽光じゃなくて、太陽熱ですね。これは温水器です。屋根の上に載せたりなんかして、おふろに入れたり、冬場、流しで使ったり。そして、6つ目がヒートポンプということになります。このヒートポンプから、先ほどエコキュートの話が出ましたけれども、原理原則は簡単なんですね。わずかな電気で圧縮をして、圧縮熱を利用していろいろ暖房、冷房、1の電気エネルギーから、3倍ないし6倍までの熱量が取り出せるというのが、このヒートポンプを利用したエコキュートというようになっています。
 新たにエネルギー供給構造高度化法というのができて、これは果たして町のほうに通達がされているかどうか。21年8月28日に施行されたと。こういう再生可能エネルギー利用基金の定義として、エネルギー供給構造高度化法という法律が定められたということです。このあたりの受けとめ方、町のほうでどういうふうに今、受けとめられているのかわかりませんけれども、ちょっと難しそうな法律ですね。
 小学校の野外活動なんかでも、おそらく野山に自然を散策させながら、それがエコにつながっていくような方策ではないかなと思われるのですけれども、今、環境部長のほうから話がありましたけれども、教育長のほうで、そういうのを実際に、来年度、特に力を入れていくよというような話ですから、どういうふうになっているのか、もしわかったら教えてほしいと思います。
 第2質問の中では、ごみの50%減量に対して、町民の方々の受け取り方と実行ですね。減量しているかということですね。これは実際に環境のほうで、それも減量につながるということは火を燃さなくていいわけだから、火を燃さないで焼却処分するのを防ぐわけだから、エネルギーが要らなくなるわけだ、我々が出すものを減らしてやれば。焼却場じゃそれだけ燃料を使って燃しているわけだから、CO2も出なくなるし、その辺はちょっと通告から外れますけれども、今、そういうごみのほうの話をされたから、いかがかなということで、お返しをする意味で質問しています。答弁しなきゃ、私は言いません。ということで、第2質問をさせていただきます。


◯議長【西山幹男君】 環境部長。


◯環境部長【野谷和雄君】 ただいまの関係で、私のほうでごみの話をさせていただいたので、まず、ごみの関係の水切りの関係でございますが、非常に好評でございまして、今、各地区のデータを収集している最中ですので、私が今、聞いている範囲内では、地区別で減量ができているところと、同じぐらいという、まだはっきりした部分が実はまだデータとしてそろっていません。
 ただし、全体的に申し上げますと、広報で毎月、発表させていただいていますが、もう既に17%台になったということで、非常に皆様方にご協力、特に町民の方々にご協力いただいているということで大変感謝をしております。今後とも水切り等をお使いいただいて、さらなる減量にお願いをしたいところでございます。
 次に、6項目ほど、専門的な話になっちゃったんですが、ヒートポンプの関係とか、いろいろな話が出ていますけれども、まず1つ、私のほうから今の情報として、ちょっとご承知おきいただきたいのは、先ほど町長のほうから答弁がございましたように、太陽光の支援補助の関係なんですが、これは412億円、国のほうの補助がついているということで今まで来ているわけなんですが、これについては、今、事業仕分けの中で、廃止、計上見送りというようなことになっていまして、非常に混乱している部分がございます。
 ただし、今の情報でございますと、県のほうは引き続き太陽光の補助をしていくと。価格は少し変わるようなんですが、そういう形で、町が補助をすれば、県も補助するという制度でございますので、町と県とあわせて補助を継続しながら、件数等はまだ財政状況のこともございますので、今、検討中でございます。いずれにしても、来年していきたいなというふうに考えています。
 あと、エコキュート、これは先ほど申し上げましたように、高効率の給湯器の導入の補助の関係でございます。先ほど申し上げましたように、いろいろな機種がございまして、ガス、電気、灯油等々あるわけです。それについて補助の額がばらばらでございます。ものによってなんですが、特に灯油系は少し額が低いんですね。大きいものは、エネフォームとかああいうものはすごい額が大きな補助金がついていまして、これを事業仕分けの中で、90億ほど国のほうで予算をお願いしたそうです。低額の補助で誘導効果が乏しいということで、やはり廃止、見送りの話になっておりまして、これについては非常にまだ不透明な部分がございます。そんなような状況でございます。
 逆に、もう1つ、先ほどちょっと詳しい話が出たんですが、エネルギー供給構造高度化法というのができまして、今月に入って、県を通じて経済産業省と資源エネルギー庁から通知が来ています。それをちょっと抜粋なんですが、これについてなんですが、22年度4月1日からということで、太陽光発電促進の賦課金ということで、これは電気の買い取り制度、簡単に言うとそういうものでございます。それが今まで不透明だったということで、今後10年間で、簡単に言いますと、皆様がお使いになっている電力の支払っている額の2倍で買い取るということを前提条件にしまして、逆に太陽光の補助を精査したというふうに、そんなような構造なのかなと、ちょっとこれは間違っているかもわかりませんけれども、そんな全体的な中でそういうふうにされているのかなということでございまして、そのような状況の中で、今、国のほうで動いていますので、先ほどお話ししていますように、太陽光の補助等をしまして、CO2の削減、またはそういう意識づけといいますか、そういうことを町としては継続的にやっていきたいというふうに考えているところでございます。
 以上でございます。


◯議長【西山幹男君】 教育長。


◯教育長【内海博治君】 学校教育における低炭素社会実現に向けた活動でございますけれども、主に学校教育では、意識づけをしているところでございます。そして、小学校では主として総合の時間等を使いまして、先ほど出ましたように出前講座等をやったり、あるいはごみの分別、そういうようなことを通してやっております。
 また、中学校では教科の中で、理科、技術家庭科の中で、その必要性等について考えさせていると、こういうような状況でございます。


◯議長【西山幹男君】 松木議員。


◯6番【松木義明君】 私もいろいろ話を聞いてきて、これ以上、質問する気持ちもありませんけれども、まず、車を入れかえるときに考えていきたいよというのは、一番最初の答弁でありました。これの前に充電器の設置ですね、公共施設に行けば、助け船があるよというような意識づけを全県下でされると、電気自動車を買い求めた人が、例えば町旗が上がったり、日の丸が上がっているのは、ああ、公共施設だなと。助け船でそこへ行って充電をするとかということを求められると思うんです。民間のガソリンスタンドとか、そういうところで持つようになればと思いますので、ぜひそういうことで、充電器をまず設置をして、それから高い自動車に切りかえて、1台でも欲しいなということで、これは要望させていただきます。充電器をまず予算化してください。
 それと、グリーン電力基金というのがあって、これは電気料金の領収書に一緒に絡められているから、東電が取っているみたいに錯覚を起こされるんですね、一般家庭の人は。
 そうではなくて、やはりここに財団法人の広域関東圏産業活性化センターですか、ここがまとめているわけです。東京電力が代替して、要は問題は寄付してあげますよという家庭の人たちですね、そこから集めたものを分けて、エコ的な、これは特に公共施設ですね。何年も何年も報告書が来ているので、二宮はちっとも出てこないんだよね。一番多いのは葉山だとか、平塚、そして今回は松田町が庁舎に太陽光を設置してもらっていますね。申請をしていけば取り上げてもらえるのかなと。それと同時に、まずは役所の人がそういうふうにして、クリーンに社会をつくっていく一翼を担ってもらえれば、顔を大きくしてこういう施設に太陽光をつけてくれの、風力をつけてくれのと言えば、こういう財団が資金援助してくれるわけですから、給食センターでも何でも、これから要望を出されてほしいなと私は思っています。
 ということでまとめさせてもらって、質問でなくて、要望にさせてもらって終わります。


◯議長【西山幹男君】 松木義明議員の一般質問を終結いたします。
 次の方、お願いいたします。


◯議長【西山幹男君】 池田 宏議員。
            〔10番(池田 宏君)登壇〕


◯10番【池田 宏君】 それでは、議長の許可をいただきましたので、一般質問をさせていただきます。
 私の題名は、二宮町の地震災害発生時の防災についてであります。
 初めに、過去10年間の一般質問における関連質問を見ますと、平成12年3月に、川上良子議員が、地震等の災害発生時における初期活動の体制について。平成13年9月に、西山伊三郎議員が防災対策について。平成16年3月に、松木義明議員が、地域防災管理体制について。同3月に、奈良崎京子議員が、狭あい道路に隣接した住宅密集地域の防災対策・災害対策について。平成18年9月に、松木義明議員が、安心・安全のまちづくり。平成18年12月に、二見泰弘議員が、二宮町の防災安全対策について。平成20年12月に、神保順子議員が、災害時要援護者避難支援プランについて。平成21年3月に、鳥海恭子議員が、障害者も住みよいまちづくりについて。平成21年9月に、三橋智子議員が、災害に強いまちづくりを目指して、町の防災対策を問うの計9人、10件の質問が見られます。これを見ても、その関心の高さを感じます。
 私の質問は、一部、神保順子議員と重複するところがありますが、観点を変えて行います。
 ところで、国及び神奈川県が想定している県に大きな影響を及ぼす地震は、1.東海地震、2.南関東地震、3.神奈川西部地震、4.神縄国府津松田断層地震、5.三浦半島北断層地震であると言われています。これらの地震が発生した場合の震度は7以上と予想されています。これらのうち、切迫性のある地震は東海地震、南関東地震、神奈川県西部地震であると予想されています。災害が発生する震度は5弱以上を予想し、対策が立てられています。
 地震防災対策について、国・都道府県・市町村における対策の流れを調べてみると、国は災害対策基本法、大規模地震対策特別措置法、さらに地震防災計画、地震防災基本計画、地震防災強化計画、地震防災応急計画等を作成し、対策を立てています。
 神奈川県は、県地域防災計画、地震災害対策計画マニュアルを作成して対応しています。
 市町村は、地域防災計画、地震災害対策マニュアル、災害時要援護者支援マニュアルを作成し対策を立てています。
 次に、災害時要援護者の避難支援等に関しては、どこの地方自治体でも種々の配慮をしています。それがために、平成18年3月に日本赤十字社は彼らの経験をもとに災害時要援護者対策ガイドラインを作成して、地方自治体のマニュアル作成時に参考にしてほしいと述べています。そのガイドラインの中で気づいたことを拾い出すと、まず1つ目に、要援護者情報の収集と情報提供について。この情報収集は災害発生後の安否確認の基礎資料となるものです。この収集については、日本赤十字社は手挙げ方式、同意方式、関係機関共有方式がありますが、手挙げ方式や同意方式には一長一短がありますので、行政は関係機関共有方式による情報の収集と提供を念頭に置いて対策したほうがよいというふうに述べています。
 2つ目に、福祉避難所の指定及び整備についてであります。高齢者等の要援護者は病弱で、災害を契機に病状が悪化する可能性もありますので、設備の整った福祉避難所に避難することが必要になります。福祉避難所は災害救助法の適用対象となっているそうですが、現状では福祉避難所に対し、関係者の理解が十分でないため、指定及び整備が進んでいないのが現状であります。市町村等が積極的に取り組むことが望まれると述べています。
 また、内閣府は平成19年3月に災害時要援護者対策の進め方についてのガイドラインを作成し、内閣府、消防庁、厚生労働省の連名で、地方公共団体へ通知されました。その中で、個人情報保護法条例の規定をもとに、関係機関共有方式の積極的活用について述べています。
 近隣市町の地震発生時の対応を見ると、それぞれの行政区内の事情に合った独自の対策を立てています。小田原市、平塚市は既に地震災害対策計画を作成し、市民に流しています。大磯町は地域防災計画、及び平成19年3月に災害時要援護者支援マニュアルを作成しています。二宮町も地震災害対策はホームページによると、1.地震が発生したら。2.防災と避難所。3.町の防災災害対策。4.防災用井戸の指定が公表されています。地域防災計画は現在3年目の見直しを行っていると聞いています。災害時要支援者マニュアルに関しては、平成18年3月付の百合が丘地区の自主防災と行政が共同でまとめた提言書、すなわち災害時要支援者避難支援プランがあります。しかし、公式のマニュアルは提言書を参考にして、各自の自主防災が作成して対処することになっています。地区長会では、各地区が勝手なマニュアルをつくり行動したら統制がとれなくなるとの理由から、行政がつくるように要望していたようですが、そのままになっているようです。
 一方、総務省、消防庁の災害時要支援者避難支援プランの作成に向けての中で、日本全国から10カ所のモデル地区を選出しています。その1つに二宮町が入っています。そのプランの作成の中の避難支援者の決定のところに二宮町が登場してきます。そのポイントは、地域住民の高齢化の進行により、支援者不足が想定されますことから、中学生を避難支援者として活用するというものです。今日ではこの中学生の活用は常識的になっていますが、当時の百合が丘の自主防災の方々の発想はユニークなものであったと伺います。
 さきに述べた18年3月付の提言書を見ますと、内容的にはすばらしいと思います。それを整理して、一工夫すれば立派なマニュアルになると思います。
 そこで、第1点目の質問をします。国及び県が予想している切迫性がある東海地震、南関東地震及び神奈川西部地震が発生した場合に備えて、二宮町は早急に災害時要支援者避難支援マニュアルをつくる必要があります。要支援者情報とその提供を含め、いつまでに作成して各自主防災に提示し、いつまでに町全体の防災対策を確立しますでしょうか。
 2点目に、避難拠点基地について質問します。二宮町の場合、7つの避難拠点基地が定められています。被害者はその拠点基地に収容されることになっています。日本赤十字社はさきに述べたマニュアルの中で、トラブルを避けるために、要援護者は福祉避難所に収容することを勧めています。二宮町には福祉避難所はないにしても、それなりの施設に収容しないといけないのではないかと思います。この点を明らかにしておかないと、地震災害発生後のパニック状態の中で、地区自主防災は対応できないのではないかと思います。これらについて行政の考え方と今後の対応について回答願います。
 3つ目に、以上のことと、既に公表している前述の4項目の地震対策などを加え、体系立てたマニュアルを作成すると、よりわかりやすい、密度の濃いものになると思います。行政の対応はいかがでしょうか、回答願います。
 4点目に、減災に関する質問です。地震災害時のハザードマップについてですが、以前からつくっていますと聞いていますが、一向にどうなっているのかわかりません。いつ、どのようなものができるのか、できた後はどうするのか、これは減災の点で重要なものになると思いますので、お答えください。
 以上です。


◯議長【西山幹男君】 町長。
            〔町長(坂本孝也君)登壇〕


◯町長【坂本孝也君】 それでは、池田議員の質問にお答えをいたします。
 平成7年1月17日早朝に起きたマグニチュード7.2の兵庫県南部地震、阪神・淡路大震災は、阪神地域一帯で6,400名を超す犠牲者を出す戦後最大の災害となりました。この大震災は行政や防災関係機関の力のみに頼っては、みずからの命と財産を守り切れないという教訓を与えてくれた地震災害でもあります。災害に強いまちづくりには、自分の身は自分で守る、自分たちの町は自分たちで守るという個々の防災、地域の防災の意識を強く持っていただくということが最も重要だと考えております。
 そのために、町が今できることを自主防災のリーダーと連係を持って行い、1人の犠牲者も出さないようにしていきたいというふうに考えておりますが、とは言っても、町の最近の取り組みとしては、小田原市と隣接した、入り組んだ川匂地区、茶屋地区の実態がありますので、小田原市と災害協定を結び、速やかに小田原市にも協力をしていただいている。
 また、つい過日、座間の駐屯地に行ってきまして、今年の防災の日の、雨で流れてしまったというお礼と、来年度のお願いをしてまいりました。非常に座間の駐屯地で喜んでいただいて、来年度、早速、今度は海からの上陸用舟艇などを使った物資の搬入みたいなことも計画の中に入りそうだという今の話し合いができております。日にちも8月末ということで、これから積極的に訓練の日にちを決めていこうというようなこともやっております。
 問題の要旨4点につきましては、担当部長よりご説明申し上げますが、よろしくお願いいたします。


◯議長【西山幹男君】 町民生活部長。


◯町民生活部長【小林永季君】 それでは、私の方から議員の要旨に沿って、順次、お答えをさせていただきます。
 1点目の、要援護者避難支援マニュアルの作成と町全体の防災対策の確立につきまして、まず、町の取り組みと考え方を説明させていただきます。
 町では、総務省の補助事業を受け、先進地区の百合が丘地区と連携して、「災害時要援護者避難支援プラン」の検討を進め、この中で、要援護者を把握する方法として、手上げ方式と同意方式を掲げて、各地区で作成してもらうようにしてきました。この考えのもとに、昨年度の地区長連絡協議会でも、既に取り組みを始めている百合が丘や中里、茶屋地区などから状況報告をお願いし、取り組みがおくれている地区での動きの後押しをしてまいりましたことは、昨年12月の神保議員の一般質問でもお答えしたとおりです。
 町の考えとしては、各地区で取り組みのための検討組織を立ち上げ、その中で課題が発生した場合に、町がオブザーバーとして一緒に考え、実施してきましたが、なかなか取り組みがスタートしないため、議員のご指摘にもございますが、各地区で取り組む際の指針的なものとして、平成22年度をめどに、町で災害時要援護者避難支援マニュアルを作成してまいりたいと考えております。
 また、ご質問の中に、内閣府や日赤との情報共有方式が提案されていましたが、これは行政が持っている情報等を、必要な場合は提供するものであります。神奈川県が策定した地域福祉における個人情報の取り扱いに関する指針の中でも、議員ご指摘のとおり、関係機関共有方式の積極的な活用を位置づけておりますが、その際には、情報を提供する各機関における守秘義務を確保することが明記されております。町では現在、手上げ方式や同意方式で要援護者の把握を推進してまいりましたが、今後は関係機関共有方式を採用した場合という前提で、この守秘義務が必ず確保できるのか、そのためには何が必要となるか、内部でも研究して取り組んでまいります。
 要旨2の、避難拠点の整備についてですが、災害が発生した場合は、地区自主防災組織とも調整し、町内7カ所の避難拠点基地に参集するようになっております。また、要援護者を含むけがをされた要援護者の方々は、ラディアンの中央応急救護所で医師により手当てを受けるとともに、けがの状態により後方支援の病院へ搬送します。
 また、町内に6カ所ある防災コミュニティセンターでは、要援護者の方々が避難生活を送れるよう、バリアフリーや入浴施設等を含め整備してきました。11月には社会福祉法人一燈会との災害時における要援護者等の緊急受入れに関する協定を締結しました。今後もこれらの点について、地区自主防災組織と連携して、改めて周知するとともに、訓練の中で、いざというときにパニックにならないよう訓練を実施してまいります。
 要旨3の体系だった防災マニュアルの作成ですが、現在、町ではホームページ上で防災と避難所、また町の防災・災害対策という情報を町民の皆様に対して、日ごろからの注意喚起を促すために掲載しております。しかし、先般、地区長からもそのような情報を検討する中で、手にとって見られるようにというご意見もございましたので、地域防災計画など情報を整理した中で、さらなる内容の充実を図るとともに、1点目で回答しました、災害時要援護者避難支援マニュアルと合わせて、各地区長には1つの資料集としてまとめ、お渡ししたいと考えております。
 4点目のハザードマップの作成ですが、今年度事業として町が作成を進めているのは、洪水・津波ハザードマップです。そのマップの中に、日ごろからの心構えなどの情報を掲載します。いつでも手にとって見られるようなマップを作成し、来年4月に町内各家庭に配布する予定でいます。また、各地区自主防災組織でもハザードマップを訓練等で活用していただき、減災につなげていただきたいと考えております。
 以上でございます。


◯議長【西山幹男君】 暫時休憩いたします。休憩後の会議は午後1時から始めます。
                          午後0時00分 休憩
   ────────────────────────────────
                          午後1時00分 再開


◯議長【西山幹男君】 休憩前に引き続き会議を開きます。


◯議長【西山幹男君】 池田議員。


◯10番【池田 宏君】 午前中の町長、町民生活部長の答弁を聞いておりまして、全般的に見て、町の姿勢は大分変わってきたなと、大変前進したなという思いがあります。特に22年度をめどに、要援護者避難支援マニュアルを作成すること、安否確認のための資料は共有方式を取り入れるために検討するとのこと、一歩も二歩も前進した思いであります。
 それでは、再質問をさせていただきます。
 1点目の質問の回答に対してですが、地震発生時の自主防災間で、その対応に温度差があるように思われます。この温度差の解消も必要と思いますが、どのようにされますでしょうか。
 2点目の質問の回答に対してです。ラディアンの中央応急救護所と防災コミュニティセンターとのつながり、及びコミュニティセンターの役割が明らかになったと思います。ところで、自主防災内に防災コミュニティセンターがない地区もあります。一燈会のような介護施設の協力を視野に対策を立てていると思われますが、要援護者の数と受入れ側の施設の収容数が対応できるのかどうか、その辺について伺います。
 3点目、4点目の質問に対する回答は理解いたしました。よろしくお願いいたします。


◯議長【西山幹男君】 町民生活部長。


◯町民生活部長【小林永季君】 自主防災間での温度差の解消でございますが、温度差は私どもも感じているところでございます。先ほど答弁をさせていただきましたけれども、ほかにもあるとは思いますが、梅沢や、川匂などでもさまざまな動きをしているように聞いております。やはりそれぞれの地区の自主防災組織の意識の底上げをしていただくことが一番大切と考えております。その温度差の解消としましては、1つは、地区長連絡協議会を活用させていただけたらと考えております。やはり地区長連絡協議会のほうに町から積極的に意識を高めていただくような説明や働きかけをさせていただきたいと考えます。また、自主防災組織より要請があれば、私ども防災担当のほうで各地域に出向いて、自主防災組織への働きかけを行うことで、各地域と一体となって災害に備えてまいりたいと思います。
 2点目の、要援護者の数と受入れ施設側の収容数とのことでございますが、要援護者の受入れは、その時々の状況によって違ってまいりますので、今の時点で要援護者数と受入れ施設の収容数とが、対応できるかはなかなか難しい内容ですので、同じように即答につきましては難しい状況でございます。
 しかし、町として、一色にある一燈会との協定を結び、締結させていただきました。今後は寿考会や恒道会等との協定の推進も図ってまいります。災害時に要援護者の方を円滑に収容できるような環境整備に努めてまいりたいと思います。
 以上でございます。


◯議長【西山幹男君】 池田議員。


◯10番【池田 宏君】 それでは、3回目でちょっと早いのですけれども、要望とさせていただきます。
 再質問の1番目の自主防災の温度差の解消について。地区長連絡協議会を活用して、防災課の職員と自主防災組織とが一体となって災害に備えたいということでございます。ぜひその方向でお願いしたいと思います。
 再質問の2番目ですけれども、要援護者の数と受入れ施設の収容数が対応できるかに対しまして、即答はできないとしながらも、今後は寿考会、恒道会等の協定の推進も図って、要援護者の方々を円滑に収容できるような環境整備に努めるということでございます。災害時に混乱を起こさないよう、準備をしていただきたいというふうに思います。
 地震は突然に起こります。その防災は油断していると大変なことが起こります。平成19年7月20日の毎日新聞によると、7月16日の中越沖地震の際、連絡をとれなくなったひとり暮らしの高齢者のうち、2日後の18日までに連絡がとれた人たちは23%であったと報じています。この原因は個人情報保護法が障害になったと言われています。理由は、共有方式を推進するため、市役所は関係団体と協議している段階で、そのさなかに地震が発生したためと言われています。共有方式には守秘義務の確保が不可欠となります。町民生活部長も答弁されておりますとおり、十分研究して取り組んでいただきたいと思います。
 防災マニュアルは、一度つくれば、それでよいというものではないと思います。作成し、マニュアルに従って訓練し、不都合な点があれば、改正しながらよいものになっていくものと私は思っております。ぜひ町民が安心できるまちづくりを望みまして、私の質問は終わらせていただきます。


◯議長【西山幹男君】 池田 宏議員の一般質問を終結いたします。
 次の方、お願いいたします。


◯議長【西山幹男君】 神保順子議員。
            〔3番(神保順子君)登壇〕


◯3番【神保順子君】 議長にご指名いただきましたので、一般質問をさせていただきます。
 10月26日の議会全員協議会で、平成22年度予算編成方針が出されました。その中の、個別に重点的に取り組む施策事業の教育文化に、「ふたみ記念ホール」(仮称)の運営、以降、仮称は省略いたしますが、と記されています。これまでに議会にはこの事業について説明はなく、また担当課であろう教育委員会、また生涯学習課に尋ねても、詳しい内容がわかりません。一説では、個人が相続した土地に建造物を建てて、土地・建物とも町に寄付をしたいと申し出てくださった方がおられ、町はこの申し出を受けたという話を聞いております。
 現在、私有地の町への譲渡も含め、寄付については要項にのっとって行っているとのこと。今回のふたみ記念ホールの土地・建物についても、同様の手続で寄付を受けたというお話を伺いました。要項の第3条には、寄付申請書を受付した後に、速やかに次に掲げる項目について調査をし、寄付の採納によって行政運営に支障を来すことのないよう、適正な事務処理に努めなければならないと記されています。
 項目は10項目あり、1.法令等に違反しないか。2.寄付の目的が町の利益に反しないか。3.寄付申し出者と物件所有者が同一であるか。4.寄付採納により、将来、何らかの紛争、要求に発展するおそれはないか。5.周囲に危険を及ぼす可能性がないか。6.将来にわたる維持経費が過度の財政的負担とならないか。7.特定の団体、宗教、事業者、及び個人の宣伝とならないか。8.物件が著しく周囲の景観や施設等の調和を損ねるおそれはないか。9.寄付者の占有使用となるおそれはないか。10.その他公序良俗に反しないかと書かれています。
 要項を見る限りでは、この規定に反しないものであれば寄付を受けるというふうにとらえられますが、町の財政状況やその時々の情勢によっては、寄付を受ける受けないの判断も必要になってくるのではないでしょうか。
 今回のふたみ記念ホール運営にかかわる土地、建物の寄付は、永年にわたって経常経費が発生する施設ということで、過去の寄付とは性格が異なるものと思います。しかし、町は要項にのっとって行っているので、議会への説明責任はないと考えているのか、残念ながら、議会に相談することなく事業を進めようとしているとしか受けとめられません。年々、町財政が厳しくなっている中で、18年度と21年度の予算を比較すれば、1億3,700万円もの減収となっており、この数年でさまざまな予算が削られ、なおかつ税外収入を得るための公共施設への有料化や値上げが行われたことなどを考えれば、このふたみ記念ホールの運営が今の二宮町にほんとうに必要なものか疑問を持ちます。
 町長は以前、町と議会は車の両輪と言われていたことがあります。今回の土地・建物の寄付について、町が独断で施設運営を決定することが正しい判断の仕方だとは私は思えません。施設を持ち運営するとなれば、恒常的に町民の税金を使うことになるのです。それを果たして町民が望んでいるのか。寄付をいただかないという選択はなかったのか。何をもって町はこの施設を必要と判断したのか、多くの疑問を持ちます。
 そこで、ぜひ町長にお伺いしたいのですが、今回のふたみ記念ホールとなる土地・建物の寄付についてのこれまでの経緯と今後の建設計画や運営構想を、あわせて今後も発生する可能性のある私有地の町への譲渡の扱いや手続のあり方についてお考えをお聞かせください。
 次に、ふたみ記念ホール(仮称)運営に関して、今後の町教育行政への影響・あり方ということで、教育長にお伺いいたします。
 ふたみ記念ホール運営が、重要施策事業の中の教育文化の項目に記されています。やはりこれも不確かな話ですが、ふたみ記念ホールには絵画を展示すると聞いています。私にはこの記念ホールが社会教育、また学校教育の中でどのように生かされていくのかが、いまひとつ理解できません。学校教育費は18年度に比べ、2億5,646万4,000円の減額、19年度と比較してみても1,803万円と減額されています。社会教育費もまた18年度と比較して減額がありました。また、新学校給食センター建設などが起債で行われており、学校施設も老朽化し、あちらこちらの改修工事が必要となっていても、予算がないために、緊急を要するものしか手を施せないのが現状です。
 さらに、保健センターや社会福祉センター、公民館など、さまざまな公共施設が老朽化し、建てかえや改修工事に必要になってきています。二宮町には生涯学習センターラディアンと図書館、町のシンボルとして誇れる施設が既に存在していますが、図書館においては、ここ数年、図書購入費、消耗品費も大きく減額され、議会の中でも議論されてきました。18年度から20年度を比較して、図書費は1,421万円から750万円と約半分に減額され、それとともに雑誌や新聞購入の消耗品費も同じように半分になっています。20年度での二宮町町民満足度調査の結果では、図書館が町民満足度1位になっていたにもかかわらず、予算編成によって大きく影響を受けました。このような現状を見れば、私はまずは学校教育や、今、存在している社会教育の充実を図っていくことのほうが必要、優先課題だと感じています。
 学校教育、また生涯教育の予算が大きく減額され続けている中で、今後、ふたみ記念ホールが建設され、その運営を教育委員会で行うことになった場合に、これからの二宮町の教育にはどのような影響を及ぼすと考えておられるのか、教育長のお考えをお聞かせください。


◯議長【西山幹男君】 町長。
            〔町長(坂本孝也君)登壇〕


◯町長【坂本孝也君】 それでは、神保議員の一般質問にお答えをいたします。
 まず、私有地の町への譲渡規定ということですけれども、現在、町が私有地の譲渡を受ける場合は、これを寄付行為として扱い、二宮町寄付取扱要項に基づき審査を行った上で受入れを決定しております。
 ご質問の要旨につきましては、要項制定前の寄付になりますが、二宮町にお住まいになっていた故二見重雄さんの二見家の資産を二宮町のために役立てたいという意思を受けたご遺族の平野様、めい方ですが、厚木にお住まいの平野様から建物も建設していただいた上でのご寄付という申し出があり、将来の二宮町のためになるものと判断して、昨年10月に、まず土地だけを受け入れたということです。
 具体的には、二宮町出身で二見重雄さんの同級生でもあった二見利節画伯の遺作を展示・保存して、後世の町民に残していきたいということで、(仮称)「ふたみ記念ホール」ということで建設の計画がされているところです。
 私といたしましては、郷土が誇る画家の遺作を展示する美術館的なものが町の中にあってもいいのではないか。日帰り観光の中でも、吾妻山の帰りに立ち寄れる施設というようなことになって、これを民間で整備していただけるというのは大変ありがたいことです。
 ただ、現時点で町が施設を運営していくということが決まっているわけではまだありません。町としても、できるだけ負担がかからない方法を模索しているところです。利節画伯のご遺族からは、展示する絵の協力もいただけることになっており、例えば、さらにご寄付なども考えられるところであり、これを受けて、財団での管理というようなことになる可能性もあるわけです。さまざまな可能性を調整した結果、町で運営する方向となるならば、議会にも当然、報告して、予算化をしていきますが、今時点では、そういうことがまだ不透明な部分が多く、ご質問に明確にお答えする状況ではありませんので、ご理解をしていただければと思います。
 寄付取扱要項の内容や教育行政への影響については、それぞれ総務部長、教育長よりお答えをいたします。


◯議長【西山幹男君】 総務部長。


◯総務部長【池田茂男君】 それでは、私のほうから私有地の町への譲渡規定ということで、本年4月1日に施行いたしました二宮町寄付取扱要項についてご説明をさせていただきます。
 この要項につきましては、二宮町に対して寄付される現金、物品、及び不動産を採納するに当たりまして、その判断基準及びその他必要な事項を定めることを目的として制定したものでございます。先ほど議員が述べられたようなことでございます。
 町長がお答えしたとおり、私有地の譲渡が町に対して申し出された場合は、これを寄付行為として扱わせていただくこととなります。寄付を受けるに当たりましては、法令等に違反しないか、また周辺に危険を及ぼす可能性がないか、寄付者の占用使用とはならないか、相続手続が完了しているか、隣接する地権者等と係争中ではないか、抵当権が設定されていないか等々、財政課のほうでさまざまな調査をすることになります。その上で町長の決済を受けてから、正式に受領決定していくという仕組みになってございます。
 (仮称)ふたみ記念ホール用地につきましては、この要項が施行される前の平成20年10月14日に寄付を受けたものですが、当然、ただいま申し上げました内容の調査はさせていただいた上で、受入れを決めたものでございます。
 なお、ご寄付いただいた土地につきましては、釜野みどり幼稚園の隣になりますが、町道41号線沿いの土地になります。地目は宅地と畑で、4筆が一体となり、総面積が1,018平米ということで、約300坪強になります。現況は更地になっているもので、大変価値が高い土地をご寄付いただいたということで認識しております。
 以上でございます。


◯議長【西山幹男君】 教育長。


◯教育長【内海博治君】 ふたみ記念ホール(仮称)ですけれども、これに関して、町教育行政への影響、あり方についてお答えをいたします。
 美術館の運営、あるいは設置につきましては、教育基本法、あるいは社会教育法や博物館法などの法令に規定されておりまして、美術館は法的には博物館の一分野であり、美術に関する資料を収集・保管・展示、調査研究を行うものと規定されております。
 ふたみ記念ホールにつきましては、建設後、もし町へ移管され、町の社会教育関係施設として位置づけられるのであれば、市民の多用な学習ニーズにこたえた学習機会を提供する施設の1つとして、展覧会の開催とか、美術品の収集・保管、教育普及などが実施されるなど、大変役立つ施設になるというふうに思っております。
 また、学校教育においても、小学校の図画工作、あるいは中学校の美術科では、美術作品を鑑賞したり、あるいは制作したりするという活動を通して、豊かな情操を養うことが学校教育の目的の1つとされております。もし町に美術館ができ、郷土出身の画家による作品がいつでも鑑賞できることが可能になれば、小・中学校の授業に役立つばかりでなく、二宮の子どもたちの郷土愛や、あるいは感性を高める上でも大変役立つというふうに思っております。
 また、予算に関してでございますが、子どもの教育にどのように影響をなすかとのお尋ねでございますが、これについては、町長が先ほど申し上げましたように、まだ委員会に来るのかどうかもわかりませんので、ちょっとお答えはできません。
 以上でございます。


◯議長【西山幹男君】 神保議員。


◯3番【神保順子君】 町長からご答弁いただいたのですけれども、わからないのは、なぜ具体的でないこういったものが重要施策の中に今回、入ってきているのか。また、それが教育文化という項目の中に入ってきていて、教育委員会のほうでそういったところの協議が十分されていなくて、内容がわからないというような答弁があったのかというところが、まず私の中では大変疑問です。
 財団法人のほうに移管するかもしれないということなんかも含めて、想定されることがあって、実際に予算化する前に、想定できるものに対しては検討していくべきだというふうに思っているのですけれども、まず、町長のほうに、もう1度、お尋ねしたいのですけれども、具体性がないものを重要施策にしたというところの理由をお聞かせいただきたいと思います。
 それから、教育長のほうにもお伺いしたいのですけれども、確かに美術館というものがあれば、学校教育とかで、それなりに活用はできると思いますけれども、先ほども登壇でお話をさせていただいたように、教育予算が大変減額され続けている中で、やはりこれが教育の中の優先順位として高いものなのかということを私は大変思うわけですけれども、学校にしても、生涯教育のほうにしても、どこも今、厳しい状況の中でやりくりをしているわけですよ。子どもたちに対する負荷もかかってきている中で、これをもし教育予算の中でやっていかなくてはいけないとなった場合のことをやはり想定すべきだと思うのですけれども、そこをどういうふうに考えていらっしゃるのか。わからないからということではなくて、私は来てから検討するのではなくて、来る前に、もうこういう話が既にあって、土地を受け入れるというふうな話まで出ているので、やはりそこは想定して検討されるべきではないかと思うのですけれども、その点について、もう1回、ご確認させていただきます。


◯議長【西山幹男君】 町長。


◯町長【坂本孝也君】 神保議員の年齢、または町外からお嫁に来られたというような経歴を見ると、確かに二見利節の価値観というか、そういうことは全くわかっていないのはしようがないなと思います。優先順位とか、いろいろな今、目先のそういうようなものを上回る、やっぱりこの町として、ほんとうに二見利節の残したものというものの価値がどんなにあるのかという、そこが問題なんです。
 たまたまこの二見重雄さんという、92歳でこの間、亡くなりました。昔、一人息子さんも役場に勤めていたというような経歴もあります。釜野の方々は皆さん、ご存じです。そういう方と画家の二見利節が同級生だったと。小さいころからよく知っていたと。めいの平野さんがこの土地を寄付しますということで、そういうお話があったときに、寄付はしますけれども、二見重雄おじいちゃんの住んでいたところだという碑はどうしてもつくってほしいと。
 ただ、上に今度は建物を建てるというとき、どういうものがいいんですかねという話になったわけです。実はということで、平野さんはめいの方だから、二見利節と重雄じいちゃんの関係を知らない。厚木の人ですから。こういうわけで、こういうことで同級生なんですよと。坂本繁二郎の弟子であったり、帝展に2回連続、特選ですからね。そういうようなことが履歴としてある地元の画家です。
 私たちが小学生のころ、二宮小学校に自分の息子、娘が在学しているにもかかわらず、グラウンドで踊ってみたり、要は精神的にちょっと、そういうようなこともあったんです。それほど絵というものにほんとうに夢中になって、寝食を忘れて3日も4日もかき続けるなんていう時代もあったり、奥さんに絵を私たち子どものころに習ったんですけれども、戦後、そういうことで大変売れない画家として貧乏だったんです。
 そういうような時代を経て、最後に日動画廊という、今でも銀座にありますけれども、日動画廊がスポンサーになって、ぜひこれからお金は幾らでも出すから、自由にかきなさい。画材も材料も全部渡します。海外旅行もどんどん行きなさい。ヨーロッパ旅行も行き始めました。そういうようなことで、これから売り出すぞというときに、乳がんなんですよ、男でも。乳がんで亡くなったんです。小田原の市民病院でした。
 二見利節という方が亡くなった後、この絵というものは完成がないという持論の持ち主で、ほとんど人に売らなかったんです。でも、特選になった絵が今、平塚の美術館にも戻ってきていますけれども、「横たわる女」とか、そういう題名であったのですけれども、とにかく大量の絵が残された。当時、その絵をどうしようかという町ぐるみの運動があったんです。「守る会」という会もできました。我々のおやじ時代の話ですけれども。ところが、保存する場所がない。柳川町長の時代でしたけれども、町で何とかしてくれという町民の願いに行政はこたえなかったんです、そのとき。困って、平塚美術館にほとんどの絵を寄贈してしまったんです。平塚美術館ではそれを受けて、2回、二見利節の遺作展をやりました。もちろん私は2回とも見に行きましたけれども、晩年の抽象画なんですけれども、もうピカソそのものというぐらいにすごい絵を残していったんです。ピカソ本人とも外国に日動画廊から派遣されたときに交流があったと、お手紙が来ていたというようなこともあるんです。
 今、ちょうど西山議員のすぐそばですけれども、アトリエが残っております。だれも住んでいませんけれども、そこも火事で消失したりなんかしたんですけれども、今まだ残っています。
 いろいろと知る人ぞ知るということですけれども、かなり高齢者はみんな知っています。こういう話をふれあいトークでもすると、やっぱりお年寄りの方々がそれはすばらしい話だと。ぜひ町で何とかやってほしいということを皆さんが言っております。
 平塚の美術館にも相談に行きました。こういう二見利節、当然、学芸員もそのときに町に入って、私の家にもその絵はありますけれども、中南にもある、役場にも20何枚ある。議長室にもありますけれども、そういうようなたくさんの絵の中から、いい絵を平塚の美術館は遺作展として出したんですけれども、そういう経過の中で、二宮でこういうことをやりたいんですよということで館長さんに相談に行きました。お金がかかるんですよと言われました、将来。それはわかっていますと。だけど、まず土地が300坪、約1億ですね。そういうようなものを寄付される。そして、建物も5,000万円ぐらいの予算なんですけれども、そういうものを建ててあげますよというご厚意があって、それはすばらしい話だから、ぜひ町としてもお願いしたいねという話。
 ところが、ランニングコストが年間幾らかかるのかと。真鶴の町長さんにも中川一政の大きないい美術館がありますけれども、そこにも行ってきましたけれども、坂本さん、真鶴の町長が言うんですよ、それはお金がかかってますよと。最初9万人来たそうです、真鶴。今、9,000人だそうです。1割になってしまっている。確かに運営そのものは大変なんです。だけど、そういうものを持つということは、真鶴としても誇りなんだと。かかる運営費はほかで稼いでいるんだよと、こう言ったんです。
 何よ、それはと言ったら、海のそばに町営のレストランを持っているんですね。すごい繁盛しています、今。お昼にちょうど行ったときは入れないんだ、いっぱいで。なんていうようなことで、それだけの貸借というか、お金がかかるということだけを見れば、確かに大変だと。だけど、町というのはそういうことではないと。全体を見て、ここでそれだけのものがかかるなら、何かそれをカバーするものを持てば、その運営費は何とかなるんじゃないかという、あの財政力のない真鶴、二宮よりもっと悪い町の町長さんがそう言ったんですよ。
 そういうことを二宮がまねしようということではないのですけれども、たまたま二宮出身のこういう画家が残した作品をここで何とか保存するような、これは小さいものです、5,000万円ですから。そんな真鶴なんかのものじゃない。あれは5億ですから。そういうようなことは私は今やらなければ、これは忘れられちゃうんだと、町から、また世間から。そういうようなことで、何とか実現したいという思いは、正直な話、持っています。
 ただ、それでこれからですよ。ランニングコスト、概算で、私の感覚では600万円、700万円というのがかかるでしょう、1人は置かなくちゃいけない、留守番を。電気、光熱、そういうようなものがかかります。そういうようなことをどう工面したらいいのかと。確かにこういう逼迫した財政の中で、新たにそれがランニングコストとしてかかる。そういうことをどうしたら何とか防げるかなというときに、今、ここで教育委員会の管轄にして、こういうふうに町がやっているんだということを言わないのは、また新たな状況が出てきているんですよ。それがさっき言ったように、民間の団体がその運営をするとかということになる可能性が出てきたので、ちょっと今、言えないということなんですけれども、そうではなくても、ぜひ町がやりたいなというふうに思っています。
 今、非常に困っている町の中で、例えば温水プール、毎年5,000万円赤字ですよ。吾妻山4,000万円弱が赤字というか、かかりますよ、ランニングコストとして。給食は1億かかっているんですよ。そういうようなものを持ちながら、何とかやっているわけですよ。そういうものに比べれば、そういうものが新たにまた増えちゃうという感覚は、だけど小さいから、少ないからいいんだというふうには思いませんけれども、ここで踏ん張らないと、こういう文化というものがせっかく町から生まれるというときに、ずっと未来永劫これはなくなるんですよ。ほんとうに福祉センターの3階に20何点、空調も効いていない、放っぽって飾ってあったんですよ、長年。そういうようなことがほんとうにいいのかと。
 町として、やはりそういうことを考えると、ここは歯を食いしばっても何とか実現したいという思いでおります。
 この町にもたくさんの影響を受けた、現在、画家になっている方々もいらっしゃいます。それはやはり町ではあまり知られていないんですけれども、よそへ行ってすごい活躍をしているという方々がみんな門下生なんです、この人の。そういうようなことも現実にあって、やはりふたをあけたとき、どんな小さな美術館としても、オープンしたときには、相当の影響が表に出るということもぜひ感じていてほしいなと思います。
 確かに財政は大変だと。大変だから、これも、これも、これもというふうに目先のことだけを追いかけていたら、将来、この町の行く末は吸収合併しかなくなるんですよ。そういうことではまずいでしょうと。存在感のある町をつくりましょう、そういうような観点からも、小さくてもいいから、こういうことには何とかしてみんなで協力し合って、つくり上げていったらどうかなという考えを持っていますから、その辺が神保議員とはちょっと感覚が違うのかなというふうに思います。


◯議長【西山幹男君】 教育長。


◯教育長【内海博治君】 神保議員からの質問にお答えいたします。
 今、町長が申し上げましたように、ふたみ記念ホールにつきましては、民間での整備ということもございまして、現時点では不透明な部分が非常に多くて、運営経費などがどのように教育予算に影響してくるかどうかということは予想がしがたいわけでございます。
 ただ、二宮町の場合には、議員の方々とか、あるいは町長、町当局の努力で、教育には非常に手厚くしていただいており、大きな影響はないというふうに私は考えております。
 以上でございます。


◯議長【西山幹男君】 神保議員。


◯3番【神保順子君】 町長のお話、お聞かせいただきまして、町長のお気持ちとしては大変よくわかりました。私も絵は好きなほうですから、ほんとうにこういうものは大切に残していきたいという思いはあります。ただ、これが町長個人が建てられたもので、町長が運営していかれるのは私は大賛成です。でも、そこに公的な資金、税金を投入していくということが、果たして町民の皆さんが納得できることなのかというところだと思うんですよ。
 今、真鶴の例なんかを挙げられていましたけれども、中川さんという方はとても有名ですし、建物自体も大きいので、これと同じものというのはほんとうに無理だと思いますけれども、ちょっと聞いた話では、鶴巻のほうにも宮永さんの美術館があるということで、そこは公営の温泉と併設されているところだということで、やっぱり真鶴にしても、鶴巻のほうにしても、やっぱり何かしら美術館独自で運営というのができない、今、状況ですよね。どこも美術館ってつぶれていってますから、もう美術館自体は非営利ですから、それを維持していくために、何か違ったもので採算をとっていかなければいけないんだというふうに思っているのですけれども、その財政力をカバーできるものというものが、一体、二宮の中でこれからどういうふうにそこはカバーできるものがつくられていくのでしょうか。
 私はなぜ記念ホールをつくることが、町長が言われている踏ん張る時期なんだということに当たるのか、吸収合併を避けるとか、存在感がある町にするための記念ホールだというのか、よくそこが理解できないんです。それは私が町外から来たものだからかもしれないですけれども、思いはやっぱり多少温度差はあると思います。でも、これをほんとうに公営でやっていく必要があるのかというところでは、今の財政状況を見て、それが優先順位としてそんなに高いものかどうかというのは、私としてはわからないんですね。そこをどういうふうに、私だけじゃなくて、町民の方もたくさんわからない方がいらっしゃると思うんです。
 ふれあいトークで多くの方が言われてというふうに言っていらっしゃいますけれども、これが町民の意見を反映しているとは私はとても思えないんです。ですから、そこのところをどういうふうに説明できるのか。やっぱり説得力のある説明がないと、こういったものを町が持つということの理解は得られないんだと思うんですけれども、もう1度、そこをお聞きしたいのと、それから以前、柳川町長の時代に「守る会」というのができたということであれば、公益法人をつくっていただいて、そういうところに運営のほうをお任せするということはできないんでしょうか。
 財団のほうの可能性っていうのが、果たしてどのくらい今あるのか、そこもちょっと確認をさせていただきたいと思います。私としては、ほんとうにそれを公営でやる必要がどこまであるのかというふうに感じていますので。
 それから、教育長のほうは、手厚くしてもらっているというふうなことで、確かに二宮の教育って、いろいろな事業をほかに比べてもしていると思うのですけれども、手広くやっている分、中身がどこまで深くやっているかというと、私は一つ一つのものがどこまで充実しているかというのは、ほんとうに疑問に思っているところがあるんです。ほんとうに減額されている中で、先生方とかが大変な思いをして、今、教育をやっていかれているというところでは、これがもし教育予算の中に組み込まれていくとなると、やっぱり影響というのは少なからずあると思いますし、もし美術館という位置づけにして公営でやられるのでしたら、美術館というのは学芸員さんとかが必要ですよね。ただの施設管理者がいればいいということではないですよね。そうすると、やっぱりそれ相応の人件費というのが発生してきますし、絵を展示していくとなると、やっぱりそれなりの空調設備みたいなものも必要になってくると思うのですけれども、そういったところで、教育のほうにやっぱり影響が出ないとは考えられないのですけれども、私は今ある教育を充実させることのほうが必要と思っているのですが、やっぱり教育長として、これが教育行政の中でそんなに優先順位が高いものと考えていらっしゃるのか、そこをもう1度、確認させてください。


◯議長【西山幹男君】 町長。


◯町長【坂本孝也君】 非常に私から言わせれば、心が貧しいなと。絵が好きだと言っているのに、片方でそういう金、金、金という。要するに町をつくっていく、これから町をどういう方向性で行くというような大きな、5年、10年じゃなくて、将来ですよね、この町の存在というものをどうしていったらいいのか。それは合併の時代が来るかもしれない。道州制の時代が来るかもしれない。でも、どういう時代が来ても、この二宮町という町がいろいろな議論の中で対等にものをしゃべれる。よろしくお願いしますと頭を下げるだけの町にならないようにしようということなんですよ。それは直近ではなくて、将来、今のままだったら、ほんとうに存在感なんかありゃしない。先ほどの話じゃないけれども、県からも、ある部分で見放されているような部分がなきにしもあらずです。そうじゃなくて、きちんと町として、小さな町ですよ、人口も少ないです。でも、みんなここに住んでいる人たちが誇りを持って、対外的にも、いろいろなことできんちと発言ができる、そういうものが通るというような町をつくろうということを大きな目標として毎日やっているわけですけれども、そういう中で、文化というものの大切さ。
 図書館の話が出ましたけれども、図書館で並べているのは雑誌、趣味の園芸、そんなものが欲しいと言うんですよ。もっとそういう予算をつくってくれと。スポーツ新聞を置いて競馬の予想をやるんだから、スポーツ新聞も置いてくれと。そういうようなことにはとてもこたえられない。
 私は感覚がちょっと古いのかもしれないけれども、図書館というのは、県で2番目の登録者数だ、使用者数だって、いろいろなことを言ってきますけれども、図書館を楽しむ会の人たちが。よき時代はそういうふうにいいでしょうと。だけど、今、それこそ今の神保さんの話じゃないけれども、そんなことを一生懸命やる町の力はないんですよと。図書館というものの本質は何だと。例えばこの町の図書館は、それは町外からもいっぱい利用者がいますけれども、歴史だったら任せておけ。科学だったら絶対だよと。何かに特化して本を並べる、所蔵するというような風向に行くのが正しい方向だと。何でもかんでも、しかも本屋さんで買えばいいような雑誌から週刊誌まで並べているのが、幾ら言ってもわからないんだ。それは目先、カウンターに座って、こういう本はないのと言われると、例えば2人の人に言われると、何十人もの人が言っていると思うように、それは本人でしたから、そういう感覚はありますけれども、本来、図書館はこうあるべきだというのが本筋にあるはずなんですよ。
 ただ、人気があるから、みんなが来るから。じゃあ、何の本を読んでいるんですかと言いたいぐらいですよ。だから、当然、予算はどんどん減らしていくんです。そういう考えでやっています。
 だけど、例えば宮永武彦、私も行ってきました。秦野の鶴巻にある小さな美術館ですよ、それも見てきました。ほんとうに二見利節の絵と比べたら、全然違うんですよ。もう価値観が違うんです。ある部分では、二見利節の最終的には戦争に行った経験から、反戦とか、人間のほんとうに持っているものは何なのか。もう宗教に近い存在というか、そういうふうになっていったんです、彼は。そういうような人がかいた絵なんですよ。これはほんとうにあちこちに、横浜でも二見利節の大好きな人が自分の喫茶店にいっぱい持って飾っていますよ。いろいろなそういうことが背景にあるということ。だから、そういうものを今やらなければというのは、ここで地主さんがそういう設備というか、最初の投資をして寄付していただくということがなければ、町としてはやれないわけですよ。ずっとやれないんですよ。
 そうすると、これは忘れられた存在ということになっていくわけですけれども、何とかいろいろな広角度でものを考えた場合、ワイドにものを考えた場合に、これは必要なものではないかなという結論でやっております。
 ただ、1つ言えるのは、だから二宮の町がやるんだというふうに決まったわけじゃないんだということ。もうちょっと待っていてほしい。この12月25日に平塚の美術館に行ってきます。建てる平野さん、大工さん、設計屋さん、それから息子の二見茂ちゃん、そういうような方々と私たちも一緒に平塚の美術館の館長さんに会いに行くのですよ。そのときに、いろいろな方向性が決まると思うんです。ですから、この時点では何とも言えないということなんです。
 そういうことで、今まで全協でも話さなくちゃいけないねというような話があったんだけれども、行政側では。だけど、ちょっと待っていろと、もう少しだというようなことで、今まで話をしていないということになります。
 25日に行ってくるんです。それでみんなが集まって、どういう建物をつくったらいいのかとか、幾らそういうお金を平野さんが出してもらえるのかとか、はっきり決まると。そして着工していくということになって、ランニングコストはというのも、平塚美術館が運営している人たちのノウハウを教えてくれるということになっておりますので、その後、1月の全協ぐらいには細かなお話ができるというふうに思っています。


◯議長【西山幹男君】 教育長。


◯教育長【内海博治君】 先ほどの質問にお答えいたします。
 今、町長がお話ししましたように、これは民間でやってくださることであって、お答えできないというのが回答なんですけれども、ただ、私が考えております考えをちょっと述べさせていただきますと、やはり教育というのは先のことを見越して、目先のことだけでやったんじゃいけないんじゃないか、そういうようなことを考えています。
 確かに今おっしゃるように、大勢の児童・生徒に塾みたいなことをやって、何人自分の希望している高校に入れるかなど、こういうようなことだけが私は教育の成果ではないと思います。あくまでもやはり一番大切なことは、心情だとか、思いやりだとか、そういうような心の教育が大切じゃないか。そして、こういうような教育というのは、今、話がありましたように、すばらしい美術を見たり、あるいは、原議員が言われたように、植木や何かを大事に育てる気持ちを育てる、これが大切じゃないかということであって、順位から言うと、どっちが順位が上だということは私は言えない。両方とも大切なものであるので、もしそういう機会があるならば、美術鑑賞のような心の教育もしてやったらどうかなと、こういうようなことを私は思っております。
 以上でございます。


◯議長【西山幹男君】 神保議員。


◯3番【神保順子君】 では、要望とさせていただきますが、なかなか町長や教育長と私の間では温度差というか、考え方の違いがあるなというふうに大変感じて、受けとめさせていただきましたけれども、これまでにも私有地の町への譲渡はあったかと思われますが、現在、超高齢化社会に突入している我が町にとって、高齢者世帯や独居高齢者の世帯も増え、それに伴って個人の土地相続の問題も今後増えてくるものと考えられます。経済不況の中で土地を相続しても、売り払うこともままならず、所有する負担は大きいため、町に寄付したいと申し出る事例が今後も出てこないとも限りません。また、公共施設の老朽化による改修工事や建て替えで、今後、ますます町の借金が増えていくことは、これから町を担っていく次の世代の人たちにとって、大変大きな負担となっていきます。
 私としては、今回のふたみ記念ホールの運営に対しては、町の財政状況を見る限り、優先順位の高いものとは考えられませんし、これを公営でやる必要がどこにあるかというふうに思っております。寄付だから、要項にのっとっているからと町が請け負っていくのではなく、議会、しいては町民と協議していく場も今後は必要と考えております。町行政の透明性を図り、町が考える将来像を町民へわかりやすくしていくこと、まず議会へその都度、進捗を丁寧にご説明していっていただきたいと思います。
 そして、教育委員会におかれましては、登壇でも申し上げましたが、ふたみ記念ホール運営をもし教育予算で行うことになるようなら、それによる影響をよく精査し、決定をしていただきたいと思います。学校教育、また社会教育を充実させることを念頭に置いて、中立・公正な組織として、良識ある判断を望みます。
 以上です。


◯議長【西山幹男君】 神保順子議員の一般質問を終結いたします。
 暫時休憩いたします。休憩後の会議は午後2時20分から始めます。
                          午後1時38分 休憩
   ────────────────────────────────
                          午後2時20分 再開


◯議長【西山幹男君】 休憩前に引き続き会議を開きます。
 次の方、お願いいたします。


◯議長【西山幹男君】 三橋智子議員。
            〔7番(三橋智子君)登壇〕


◯7番【三橋智子君】 議長の許可をいただきましたので、豊かな自然と共生するまちづくりについて、一般質問をさせていただきます。
 来年、2010年は国連が定める国連生物多様性年となります。その意義ある年の10月に、名古屋で生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開催されるため、議長国となる日本は同会議の成功に向けてのリーダーシップをとるべく期待がかかっています。
 そのため、平成21年度の「環境白書」の中での生物多様性について、初めて大きく取り上げられ、その影響で生物の多様性という言葉がマスコミでも発信されるようになり、ニュースなどで時々、耳にするようになりました。
 しかし、まだまだ国民には周知が足りない言葉の1つかもしれません。生物多様性とは、簡単に言えば、すべての生物がバランスよく共存できている状態を指し、命の多様さ、自然の豊かさを意味します。すべての生物は個々に生きるリズムがありますが、そこには統一性のある生態系というシステムが成り立っていて、何億年にもわたる生物の歴史や相互のつながりの深さがあります。
 また、この生物多様性が人類の文明や衣食住を根底から支えてくれています。例えば野生生物の宝庫である熱帯林は、そのまま薬の原料の宝庫だと言われていますし、当然のことながら、大量の緑は二酸化炭素を吸収して、地球温暖化を食いとめています。
 私たちの身近な里山にしても、水や空気を浄化して、緑のダムとして自然災害を防いでもくれます。生命の恵みとしての生物多様性の喪失は、人類の生存基盤そのものを失うことに他ならないと言えるでしょう。
 ところが、近年の乱獲、乱開発や外来種の持込み、化学物質の増大など、いわゆる行き過ぎた人間の行動によって、生物多様性の喪失は危機状態に陥っています。国際自然保護連合のレッドリストによれば、現在、全滅の危機に瀕している生物は1万6,928種、かつて恐竜絶滅など、地球は過去5回の生物の大絶滅を経験していますが、現在、進行中の絶滅速度は過去の事例をはるかにしのいでいると言われます。
 日本も自然と上手につき合っていたときもありましたが、特にバブル経済全盛期から大量生産・大量消費の経済一辺倒の社会になり、自然環境が大きく損なわれました。そうした環境を無視した社会への反省から生まれた法律が2003年、平成15年にスタートした自然再生推進法です。この法律の発想の原点は、自然再生公共事業の推進だということです。公共事業というと、イコール開発となり、ともすれば自然破壊という悪のイメージにつながりかねませんでしたが、そうではなくて、自然との共生を目指す公共事業を進めることが必要であるとしています。これは大きな発想の転換で、例えば森を取り戻すという自然再生の事業で、人々の生活を守り、豊かにして、雇用も生んでいくということです。既に大企業ではいろいろな形で積極的に進めている例もあります。
 この法律の目的に、生物の多様性確保が初めて位置づけられました。さらに自然再生に参加するNPO等へ国や自治体の協力、財政措置を努力義務に加えるなど、民間や地域住民が計画段階から主人公になって参画するという、行政中心で事業が進められてきた公共事業のこれまでの歴史を変える画期的な法律とまで言われています。
 さて、二宮町もその影響を受けて、平成16年から生物多様性の基礎調査事業を予算化し、動植物の実態調査に取り組みました。平成20年にその結果がまとめられましたが、さきの決算委員会で現存する生物多用生物が思いのほか多数あり過ぎて、集計に時間がかかっているとの報告がありました。
 かつて子どものころ見た田園風景も失われ、開発が進み、そのために人口も増え、生活も便利になったと言えるのですが、豊かな自然も大きく失われたのではないかと危惧していただけに、ある意味、この報告は大変うれしいものでもありました。
 生物多様性の基本法の中に、都道府県及び市町村が地域戦略を定めることが明記されています。それを踏まえて、1つ目の質問になりますが、5年間の実態調査の経過を含めて、生物多様性の保全に対します町の取り組みをお伺いいたします。
 また、町としても、今後もさまざまな事業に取り組んでいきます。22年度もごみ関連施設や法務局の建設、都市公園の整備等、多くの計画が進められていきます。今回の一般質問でも施設整備についてほかの議員の方が何点か提出されていますので、順次、お答えが細かく出てくるかと思いますが、私の質問は公共事業に関しての根本的なお考えをお聞きいたします。
 今後、さまざまな事業を進めるに当たっての、自然保護や自然再生の考えを2番目の質問としてお伺いいたします。
 以上です。


◯議長【西山幹男君】 町長。
            〔町長(坂本孝也君)登壇〕


◯町長【坂本孝也君】 三橋議員のご質問にお答えいたします。
 豊かな自然と共生するまちづくりについてですが、二宮のまちづくりの歴史は、ご存じのように、明治22年に5ケ村が吾妻村になり、昭和10年の町政施行により二宮町となり、鉄道、道路などの交通条件を生かし、湘南の住宅地として発展してまいりました。
 人口は、特に百合が丘団地の分譲が開始された昭和40年から急増し、富士見が丘、緑が丘と次々と大規模分譲が行われてきました。これらの都市基盤づくりが二宮町を大きく発展させてきたということです。
 現在は、穏やかな気候とバランスのとれた町となり、住みよいこの二宮町を形成している自然環境を継承していく必要があると考えております。
 このようなことから、1点目の生物多様性の保全ですが、自然資源を持続可能な方法で利用することや、環境を脅かす可能性のある事業などが開始される前に、問題を予防的に解決すること、また町民の意見を考慮するなど、対応に取り組んでいく必要があると考えております。
 なお、具体的な内容については担当部長から答弁をいたします。
 2点目の、公共事業における自然保護の考えを問うですが、総体的なまちづくりの方向性ですので、今後の公共事業実施に当たって、特に自然環境を重視する公園などの整備は、現状の環境状態に注意深く意識し、事業推進する必要があります。近年、特に1点目の生物多様性の保全に対応することはもちろんですが、内容や構造が許すのであれば、自然に戻す努力も検討し、今後の事業推進を図ることが自然との共生のまちづくりになると考えております。


◯議長【西山幹男君】 環境部長。


◯環境部長【野谷和雄君】 それでは、私のほうからは、生物多様性の保全に対する町の取り組みについての中で、環境部のほうで生物多様性調査をしていますので、その辺についてのご報告をまずさせていただきたいと思います。
 先ほどご指摘のように、16年から19年まで調査をしているのですが、この目的というのは、町では平成14年3月に環境基本計画を制定しました。その中で環境保全等に関する施策を総合的かつ計画的に取り組むこととしております。その中で取り扱う計画の対象項目のうち、自然環境項目というのがあるのですが、その中で植物、動物の生態系調査として行ったものなんですが、そのときの環境基本計画の中では、その資料の中にも、ごらんいただくとわかるのですが、当時の二宮の町史、環境省の資料によって動物・植物の種類等が掲載されているわけで、それでは実態調査がされていないという、そういう意見もあったそうです。ですので、16年から19年に基礎調査として現地を確認するという意味で行ったというふうになっております。
 また、この調査では、町内外の専門家20名が参加して、二宮町生物多様性基礎調査研究会が発足しまして、そちらの方々で緑地や葛川、海岸など、対象の動植物の生態を現地踏査しましたということでございます。
 その結果、記録された種は、先ほども議員さんのほうから説明がありましたように、ちょっと増えたということで、3,381種あったということです。平成16年は1,823種、平成17年は908種、平成18年は650種ということでございます。その種類の詳細につきましては、植物が1,033種、昆虫が1,657種、菌類が499種、鳥類が116種、哺乳類が14種、両性・爬虫類が12種、魚類15種、貝類が35種ということで、先ほど申し上げた合計では3,381種ということになります。
 総評としましては、当初、予定していた記録数より非常に多くて、二宮町には豊かな自然が残っているものと、そういう評価になっております。この調査結果は、先ほどありましたように、委員会でご指摘を受けているのですが、非常に多くて、学術的なお話になるので、今現在、取りまとめ中でございます。
 今後につきましては、この活用なんですが、二宮の自然の特徴を理解して、残すべき自然や動植物の使用として、今後の環境施策に役立てていきたいと思っております。
 先ほどお話にございましたように、取り組みはということなんですが、先ほど議員のほうからいろいろ国際社会の条約の話とか、または国の話とかがありまして、まず条約については、先ほどお話がございましたように、非常に古い話で、平成4年、1992年6月のブラジルにおいて生物多様性条約というのが成立したと。その中で、なぜこれができたかということがありまして、先ほども説明がありましたように、地球規模の包括的な初めての国際条約です。また、生物多様性の保全だけではなくて、持続可能な利用を明記した条約ということで、お互いに生物の多様性を利用していく、または保存していくというような条約ではなかったかなと思うんです。
 それにつきましては、日本ではそれに基づきまして、1993年、平成5年なんですが、条約国になっております。今現在では、資料の中では、平成15年で187国が加盟されている。
 先ほど説明にございましたように、来年、名古屋でCOP10が開かれるというような話です。ただ、これをもちまして、日本では国際戦略指針というのをつくりましていろいろやっているそうなんですが、残念ながら、今、国のほうも、当時はいろいろな省庁にまたがっていまして、当時、環境省、農林省、国交省、文科省、経済産業省、厚生省、外務省、各いろいろなところの横断的な話し合いがされて、国家戦略として、今、作成されているというのが今の指標だと思われるのですが、ただここに来まして、ちょっと残念なことがあるのですが、事業仕分け、先ほどもありましたように、事業仕分けをここで見ますと、生物多様性の国民運動機関事務費というのがあるのですが、これは1億円ほどあるのですが、多分、これを来年使うのかなと思っているんです。それと、自然環境保全基礎調査費というのが4億円あります。それもやはり整理、削減の方向だというようなことで、いろいろ国のほうも非常に難しい状態だというふうに言われています。
 また、先ほど地方自治の責務というようなお話がございましたけれども、これは国がそういう状態でございますし、なかなか地方でその施策を持っている県というのは数少ないんですね。各県でも生物多様性調査を実施したというところもなかなかないんです。現実は、私も勉強不足なんですが、いろいろ調べますと、非常に二宮町はタイムリーなやり方をしたのかなと。そういう状態の中で、二宮町がこういう二宮の自然の中の生物多様性を実地踏査をしまして、調査をして、また持続可能な自然を残していくというようなことですので、非常に有意義な施策だったのかなと思います。
 ですので、今後はそれをまた活用しなければいけないという責務は当然ありますけれども、またそれを早くまとめまして、いろいろなところで活用していきたいというふうに、環境部のほうでは考えております。
 以上でございます。


◯議長【西山幹男君】 三橋議員。


◯7番【三橋智子君】 町長と、あと環境部長のほうから丁寧に説明をしていただきました。
 生物多様性で、自然消滅というのは待ったなしの段階でありますので、国がどうであろうと、県がどうであろうと、状況がわかっている場合は、町でもしっかりとそれは保全をしていかなくてはいけないし、方向性は決めていかなくてはいけないかなと思っております。
 先ほどお話にありましたように、タイムリーにうちは進めたわけで、調査結果もしっかり出たわけですので、出していただいたからには、それはしっかりと今後生かしていただきたいというのがまず初めに思っているところです。
 あと、午前中の原議員の観光政策の質問でいろいろと感じるところがあったんですが、町長の答弁の中でも、四季折々の自然を生かしていくものを考えていますということで、ほんとうに観光事業というのはとても大切で、大いにこれは進めていかなくてはいけないものでありますけれども、どうしてもハード面のほうに目が行きがちですので、こういう自然保護というソフトの面でも、バランスよく進めていっていただきたい。お互いのよさを相乗効果的に発揮してほしいというのが、今回の質問の主旨になるかと思います。
 公共事業のほうが、生物多様性の調査や町が持っている自然のものを壊さないように当然やっていくということで、調整はやってくださるということなんですが、ちょっと具体的なお話は出なかったのですが、やっぱり自然というものはたくさんあって、二宮は特に海とか、山とか、川とかいろいろありますので、どこに焦点を当てようかなと思ったのですが、葛川がボランティアの方が多く入っていますので、1点、河川についてちょっと焦点を当てたいと思います。
 川というのは、管轄が県になりますので、整備に関してのお答えもしづらいかと思うのですけれども、昔の河川法というのが、やっぱり災害を抑えるという治水の点と、あと川の水をどうやって役立てていくかという利水の観点が主流でしたので、自然を守るということが二の次になっていました。
 結果としては、護岸をコンクリートで固めた感じなので、水中生物とか、あと川辺にいる生物がやっぱり大きく影響を受けています。その反省を受けて、平成9年にこの河川法が変わりまして、その目的の中に、河川環境の整備と保全というのが加わりましたので、川を自然に戻していこうというのが、国でもそういう流れになってきましたし、あと地方とか、住民でボランティアの方が活発に動いてくれるようになりました。
 今年の3月なんですが、一般質問で池田議員が葛川の河川整備について取り上げていまして、町長とか、あと担当部のほうから、県やボランティアとのさまざまな交渉などを伺ったことを覚えております。その中で、本年度、21年度、神奈川セーフティリバー50という河川整備の見直しを行いますというお話がありました。これは県の政策で、治水が中心の整備かとは思うのですけれども、環境面のほうの影響もありますので、まだ年度途中ではありますけれども、その後の進展とかがありましたら、お聞きしたいと思います。
 その答弁のときに、町長がやっぱり葛川は昔はヘドロの川で、しかし徐々によみがえってきて、魚が増えて、鳥や植物が戻ってきて、自然が帰ってきたと。もう一歩進めて、子どもたちが水に親しんで遊ぶことができるような葛川のあり方を追求したいと言われていました。きれいな川の復活というのは多くの町民が望むことでありますので、しっかり進めていただきたいと考えております。
 ここでビオトープのことに触れさせていただきたいのですけれども、このビオトープというのは、町の総合長期プランにも若干載っておりますので、将来構想の中には入っていると私は理解をしております。
 先日のタウンニュースにも、中井町の井ノ口小学校が校庭にビオトープをつくったことが掲載されていました。このビオトープというと、野生の生物のために、あえて人工的にそのための空間をつくるというイメージがありますけれども、ほんとうはそうではなくて、もともとある自然を生かして、それを中心とした自然空間をつくるという概念になるかなと私はとらえております。
 先ほど生物多様性の報告を部長のほうからしていただきました。多くの野生の生き物というのは、幾つもの自然のビオトープを移動しながら存在をしているんですね。それぞれの種類の生物を守っていくには、まずそれをとらないようにするというのが大前提なんですが、それらが生息するビオトープをよりよい形で保護して、保全して、復元して、創出してというネットワークが必要になってくるかなと考えております。
 町の中にも、さっきも言いましたけれども、川とか、吾妻山とか、せせらぎ公園とか、あとこれから考えていきます風致公園とかがありますけれども、近隣市町との関係もあるかと思いますが、町トータルでこのビオトープのネットワークということをどのように考えているかをお聞かせいただければと思います。
 先ほどの生物多様性の保全の結果を踏まえて、ビオトープを町トータルで考えていくという点はどうか、ちょっとお聞きしたいと思います。


◯議長【西山幹男君】 町長。


◯町長【坂本孝也君】 三橋議員の2問目ということで、時代とともに、この町のいろいろ自然が失われ、どぶ川になり、それがまた自然に戻りつつあるというような、生物からすれば、生き物からすれば、最近はそういう生態系がまた昔に戻りつつあるというような感じになっているのではないかなと。葛川のお掃除をしてくれる人が表彰されました、神奈川新聞から。そういうような長年の活動をボランティアでやっているグループなんかも貢献をしていただいているなというふうに感謝をしていますけれども、あと下水道の普及というようなこともあわせて、葛川の場合は水がきれいになっている要素かなと。
 ただ、一方で、水量が非常に減ってきてしまいました。私たちが子どものころの葛川というのは、ほんとうに深いところは胸まで水があるというような、そういう葛川でしたけれども、最近はほんとうに浅瀬だけの川みたいな。
 ところが、一挙、豪雨が降るというようなことになると、あふれそうになる。非常にそういう意味では、ちょっと気候が変わってきちゃったかなというふうにも考えますけれども、普通のとき、平常のときの葛川というものの姿は、最近はカワセミだとか、野鳥が舞い降りて小魚をついばむというような姿があちこちで見られる。アユなんかは、プリンスの下まではかなり前から目撃をされていましたけれども、近年、中里でアユを見たよというような話も出るくらい、大分変わったなと、よくなってきたなという感じがします。
 ただ、一方で、里山なんかに行きますと、ハクビシンだ、やれイノシシだ、シカまで目撃したというような、ほんとうに鳥獣被害で農家の方々が非常に今、困っている。昔はそういうことはなかった。大磯なんかはイノシシを何十頭も捕獲すると。二宮でも3頭ですか、そういうわなにかかったというようなことになっていますけれども、ちょっとちぐはぐかなというような思いがあります。
 いずれにしても、今、三橋議員が言われましたように、今後、進むべき道は、町だけではなくて、かなり広域的な進め方をしないと、やはり相乗効果というか、そういうことにはならないということで、例の古澤町長のころに発足した葛川サミット、これをある部分では大事な事業として、大磯、中井、3町で継続して、これは県の土木事務所も取り込み、松田管轄の、中井町はそちらの土木事務所も来てもらって、やはりこれからあるべき姿をというようなことで、この間、そういうサミットをプリンスでやりまして、それが契機となって、これからさらに充実した河川というものを求めていこうと。
 水源である中井町は葛川の水に対して、もう少し豊富な水源としてやってほしいなというようなことで、何とか水量を増やせば、また一歩前進する川になれるのかなというような思いがあります。大磯町は大磯町で、プリンスの下あたりに桜並木をつくって、町民が楽しむ河川にしたいというようなことを町長さんが言っておられますけれども、やはり護岸のセメントのそういうようなものから、同じブロックでも、今、非常に自然的ないいものが開発されています。そういうふうなものをお願いするとか、県に対してアプローチを続けていかないと、実現はしないのかなと。
 県に何度もそういう要望を出すのですけれども、平塚の金目川か何かがやっとその番が回ってきたみたいで、その次あたりになるというような話は聞いておりますけれども、順番が回ってこないというようなことです。
 ビオトープというお話ですけれども、やはりせせらぎ公園なんかまさにそのとおりで、そういうようないろいろなトンボだとか、あそこのハスの池とか、そういうものにいつも群がって、それからホタルがそこから発生すると。中井町は中井町で、葛川の源流というか、厳島神社のあそこで、同じような活動をしているグループがあります。そういうようなことをとらえれば、やはりこれも広域的に、隣接する町々で共同して取り組むということが大事なことかなというふうにも考えております。
 お答えになるかどうかわかりませんけれども、これから専門家のエンジ先生なんかも町にいらっしゃいますから、そういう方々のご意見を聞きながら、やはりたくさんの生き物が我々人間と共生するということは、まさに自然の復活ということになるわけですから、そういう意味でも、ともどもやっていけるように、そういうようなまちづくりをしていけばいいかなと。
 それが、先ほどほかの議員のときにお答えした、町の売りになるんですね。そういうものが実現することが、逆に田舎っぽさを売っていこうと。そういう環境のよさを町の1つのブランドにしていこうというもので、ピタッと合うのではないかなという考えをしておりますので、今後とも頑張ってやっていきたいというふうに考えております。


◯議長【西山幹男君】 都市経済部長。


◯都市経済部長【柏木 博君】 1問目のセーフティリバー50については、都市整備課長からお答えいたしますが、ビオトープの推進というか、その関係についてお答えさせていただきます。
 二宮の総合長期プランの中にも、ビオトープ、葛川など河川の保全と活用ということの中で、ビオトープづくりがございます。ビオトープづくりにつきましては、確かに先ほど言いましたように、小学校に池をつくって、そこでアシとか、自然にトンボだとかが飛んできて、それがまた自然に回帰して、そこで産まれて、また次の世代が飛んで、また生物も繁茂していく、そういうものがビオトープということで自然に言っていますけれども、二宮の場合、ビオトープとしまして、先ほど町長からもお答えがありましたけれども、例えばせせらぎ公園の場合、ホタルとショウブの共生ということで、ビオトープ的なことをやっております。
 それにつきましては、ホタルに影響が出ないように、ショウブは人に見せる花。皆さんに見ていただくには、やっぱり消毒というのが必要だと思います。しかし、消毒をしてしまうと、小川にクレソン等が生えていますね。クレソン、人間も食べられます。ホタルのえさのカワニナですね、カワニナが食べることによって、またそのカワニナが増える。結果として、またホタルが増えるという図式で、こういうことは、ホタルとクレソン、結局はショウブを消毒しないでできている。これ1つのビオトープだと思います。
 また、吾妻山公園につきましても、今現状、いろいろな公園になってございますが、今、機械で除草はしないで、手で除草をなるべくするようにしております。そうしましたら、雑木林とか、そういうところに今や貴重品種でございますキンランという一種のランでございます。やっぱり昔の回帰というか、今まで一時なくなったものが、また自生してきたという一例もあります。ですから、ビオトープというと、池を中心にしたようなイメージを持ちますが、吾妻山の自然の自然回帰ということで、今後、もっともっと自然を見つめていきたい、推進していきたいと思っております。


◯議長【西山幹男君】 都市整備課長。


◯都市整備課長【橋本幸治君】 それでは、セーフティリバーの件だけ、お答えさせていただきます。
 新セーフティリバー50ということで、7月から8月にかけて、素案の部分がパブコメを県のほうでされておりました。その中を、当然、こちらのほうも見ておりますけれども、旧の計画では17河川だったものが、2つ増えて、1つ減って、18河川がその中に入っております。葛川もちゃんと入っております。
 ただ、その18河川のうち、半分を時間雨量60ミリ、今は50ミリなんですけれども、60ミリに対応しようと。特に都市型の河川については、ゲリラ豪雨等もありますので、60ミリが降っても大丈夫にしようということで、8河川が60ミリ対応で優先的に整備されるような内容になっております。ですから、葛川は50ミリのままですので、3月のときには少し早まるかなというお答えもしたのですけれども、逆に50ミリのほうが少し後になるかなというような状況もちょっと見えてございます。
 その中で、川につきましては、当然、治水が目的でございますけれども、自然な川づくりということで、環境の配慮も十分見た形になっておりますので、素案のほうについては、もう締め切りされておりますけれども、これから案のほうの縦覧が年明けから年度末ごろにまた行われるということを聞いておりますので、その内容等を見ていただければと思います。
 以上です。


◯議長【西山幹男君】 三橋議員。


◯7番【三橋智子君】 それでは、葛川のほうですね、町長のほうからは、サミットとかを通じながら、近隣市町と連係をとって、あと言うべきことは県のほうに伝えるということでお話がありました。
 セーフティリバー50は、23年にはちょっとおくれるかもしれないと。その環境面のほうの影響というのは、案が出たときに、またしっかりとこちらの考えもお伝えしていっていただけるということになりますでしょうか。
 二宮の自然も回復をされてきて、町長もそれは喜ばしいことだと思っていて、それを生かして、また観光施策のほうにも使っていきたいという話なのですけれども、せめてこの自然は後退をさせないということですね。放っておけば、どんどん後退をしていってしまうので、しっかりと見守る体制づくりというのが必要かと思います。
 先ほどビオトープのことについてお伺いして、せせらぎ公園とか吾妻山で、除草の件とかで工夫をされているというお話がありました。ただ、やっぱり個々にやっていると、継続をしないと思うんですね。最初にやったときはどうにか形になったりして、周知はしているのですけれども、それが途中で切れたら、やっぱり意味がなくて、それをネットワークでつないで継続をさせていく必要があるのではないかと思っています。それはやっぱり計画的にやっていかないとできないもので、ネットワークということで、例えば藤沢市がビオトープのビオトープネットワークということでしっかりやっているんですね。若干調べたり、あと何カ所か見に行ったりはしたのですけれども、藤沢の場合は、平成10年から13年に環境調査をしっかりやって、その成果を活用して、現存している良好なビオトープ環境を保全をしていこうと。いろいろなところにあるビオトープをつなげて、市全体で生かしていくということをやっています。やっぱり行政だけでやると、これはできませんので、市民とか、あと企業とか、すべてがそれに積極的にかかわってやっていますので、大いに活用されているなと、見に行って感じました。
 藤沢に比べれば、やっぱり二宮は規模も小さくて、もっと自然も残されていますから、取り組もうと思えば、何も難しいことではないなと思います。ただ、中心になってしっかりと見守るところが町の中ではないのかなと思います。
 さっき環境部長のほうが、国のほうでいろいろな省や庁があってうまくいかないということを言っていましたけれども、町の中でしっかりそれを見ていくところをつくってもらいたいなと思うんです。私はそれは環境部がしっかりと中心になって、とった成果をもとにして、いろいろなところを采配をしていってもらいたいと思うのですけれども、さまざまな機構改革とかを行っていますけれども、その辺について町長はどのようにお考えになるか、お聞きしたいと思います。
 要するに、行政だけでやっていてもつながらない。この二宮町の自然にほれて引っ越してきたとか、戻ってきたいと思う人がとても多くて、町民ボランティアというのがとても多いんですね。主体的にいろいろなことをやっているんだけれども、そのつながりがなかなかできない。それが行政とボランティアとか、そういうものをきちっとまとめる場所が町の中に欲しいと思うのですけれども、そのお考えをちょっとお聞きしたいと思います。


◯議長【西山幹男君】 町長。


◯町長【坂本孝也君】 西山喜徳郎町長のころに、全町公園化という大きな計画がありました。でき上がらなかったんですけれども、角度は違うけれども、そういうような、二宮町全部が1つの公園ですよと。全部がビオトープなんですよと。そういうような町をやはり目指すと。吾妻山公園だ、今度は風致公園だとかって、いろいろそういう大きな公園もありますけれども、そのほかに、やはり今までいろいろなことでつくられてきたせせらぎ公園も、それから小さな子どもたちが遊ぶ公園もそうですけれども、そういうようなところで、今の三橋議員の、どこがビオトープって、例えば小学校のグラウンドの片隅に池をつくればいいということではないと思うんですよ。やっぱり全体をそういう意識で、自然を再生する、また自然が満喫できる町というような位置づけで進んでいくんだという大きな柱を持てば、またそれは当然、そういう方向性を示せば、行政はいろいろな分野で、いろいろな課でそれに向かっていくわけですから、やはりコントロールするところがないというような感じで、ただ、それは小さなビオトープという、いわゆる今までのイメージのものということでやると、確かにばらばらかもしれないんだけれども、町全体がという、そういうくくりで持っていくということで、また来年度からそういうふうな方向が明確になるようなことがいっぱいあちこちで出てくるんですけれども、そういうふうにすれば、最終的にでき上がったものは、三橋議員が今言ってきた全町がそういう雰囲気になってくると。それに対してのコントローラーというか、引っ張っていくのは、行政の方向性がそういう方向に行くということでできるんじゃないかなというふうに自分は考えています。
 川ももちろんそうですよ。葛川も。葛川だけが川じゃないわけで、梅沢川もあれば、あっちの押切のほうの川もあるわけですよ。いろいろなところが同じようにきれいな川になって、いろいろな魚がたくさん来て、そういうようなことも大事だし、それからちょっとせせらぎ公園が置き去りにされている感があるんですよ。今まで吾妻山、吾妻山となったものですから。それはもう1回てこ入れし直して、難しいです、農薬を使わないで植物を育てる。でも、使っちゃうと、ホタルは死んじゃう。そのはざまが非常に難しい。
 ある部分では、この間もテレビで見ましたけれども、リンゴを一生懸命、無農薬のリンゴをやるんだと、5年も6年もかかって、何もしない草ぼうぼうのリンゴ畑になったら、初めて無農薬のリンゴがなった。それは土の中の菌が、いわゆる農薬をまくことによってかたくなっちゃって、そういう土壌からもそういう発見をしたという話がテレビでやっていましたけれども、そういう自然を守るというのは、片方ではきたないとか、いろいろなことが起きるんですよ、イメージとして。雑草は刈りたい。でも、刈ってしまうと、土の中の菌は死んでしまう。じゃあ、生やしておけば、放っぽっとけばいいんだというと、それもまた景観が悪くなる。非常にその接点は難しいんだけれども、そういう中でも、この町が全体として何とか自然を満喫できる、そういう要素をあちこちに持って町をつくっていくんだというものを掲げておけば、ある部分ではどうしても農薬を使わなくちゃいけないときもあるかもしれない。でも、それをなるべくしないようにしようよとか、その農薬というのは、除草剤のことを言っているんじゃなくて、いろいろな畑でハクサイをつくるにも、どうしてもそういうものが要るわけですよね。そういうようなことで、自然というものを売りにする町ということになれば、全体的にそういう意識が高まってくるのではないかなということで、そういうまちづくりにしていきたいと思っております。


◯議長【西山幹男君】 三橋議員。


◯7番【三橋智子君】 西山元町長のときに、町全体を公園にしていくという発想があって、それはほんとうに夢のある話で、町民だったらだれもがそうしてもらいたいと思ったわけですけれども、結局それは途中でだめになってしまって、町長もやっぱりそういうふうにしていきたいというお考えが今あって、ほんとうにそういうことが大事であると認識されているのであれば、ぜひ行動とか、あと形ですよね。またここで頓挫しないように、しっかりとそういう形にあらわしていただきたいなと思います。
 来年度はそういうことで、公園の整備とか、風致公園とか、またやっていきますので、町全体で生態系を生かしていけるような、もっともっと自然が豊かに、整備はするけれども、もっと自然を生かしていけるようなことで進めていっていただきたいと思います。
 自然が相手ですので、増えれば、鳥獣が増えたり、整備に関して、制限がかかったりしてしまって、難しいところはたくさんあるのですけれども、あとやっぱり国とか県とか近隣市町、もっと大きく言ってしまえば、さっき言っていましたけれども、地球規模の問題とかも出てきてしまいますので、ほんとうに大変なことかもしれないですけれども、でも根本的には一番大事なことですので、しっかりと根底に置いていただいて、来年度、またしっかりと施策を進めていただけるようにお願いして、一般質問を終わりにいたします。


◯議長【西山幹男君】 三橋智子議員の一般質問を終結いたします。
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◯議長【西山幹男君】 これをもちまして本日の日程はすべて終了いたしました。本日はこれにて散会といたします。
 明日10日も午前9時30分より本会議を開催いたします。ご苦労さまでした。
                          午後3時07分 散会