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神奈川県 大和市

平成19年 11月 基地対策特別委員会−11月01日-01号




平成19年 11月 基地対策特別委員会

               午後3時01分 開会

○(荻窪委員長) 本日の特別委員会は臨時に開催した。既にご承知のとおり、去る10月11日、海上自衛隊厚木航空基地へ次期固定翼哨戒機の乗り入れについての通知が南関東防衛局長から出された。本来その内容についていち早く開催すべきであったが、各常任委員会の視察が入っていたので、本日までいとまがなかった。逆にこの間数日あったので、行政側は今回の通知を受けて一定の考え方を整理する時間もできたのではないかと思う。この間の通知は、厚木基地の内容に大きくかかわる問題なので、開催の趣旨をご理解願えればと思う。

           議題 基地対策に関する事項について

               〔経 過 説 明〕
◎  渉外室長 1、10月11日、南関東防衛局長から大和市長あてに、平成20年度から実施する次期固定翼哨戒機(P−X)の性能評価を行うため、厚木基地への乗り入れを計画していること、そのために必要な関連施設の整備を今年度から実施する予定であることについて通知があった。同様の通知が綾瀬市長にもされ、神奈川県知事にもその旨伝えられている。

                傍聴人2名を許可

               〔質 疑・意 見〕
◆(大波委員) 文書を受け取ったとき質問はしたのか。
◎  基地対策課長 渉外室長、基地対策課長が同席し、文書は副市長が受領した。文書に書かれている趣旨の説明があったが、詳細は今後改めて文書等により照会させてもらうことで、中身に触れるような質疑はなかった。市民はこれまで騒音被害に苦しめられているので、負担軽減を目途にこれまで活動している。今回の申し入れ内容が市民の負担増につながってはいけないと強く申し入れた。
◆(大波委員) 緊急やむを得ない場合を除きジェット機を使用しないとした46文書に明らかに違反する。その辺はやらなかったのか。
◎  基地対策課長 46文書の意義は十分承知しているが、P−Xがどういうものであるか詳細がわからない中で議論するよりも、その辺は今後文書により意見照会していく。この中で国の考え方も確認しながら対応していくのがベストと判断し、特に触れていない。
◆(大波委員) ジェットエンジンの内容も全く質問しなかったのか。
◎  基地対策課長 国から提出された資料を見る限り、ターボファン・エンジンであることは記載されているが、それ以上の詳細が明らかにされていない中では、文書照会で確認すべきところは確認し、議論するべきところは議論していく考え方でいた。それ以上その場ではやりとりしていない。
◆(大波委員) P−Xがなぜ厚木基地に乗り入れるのか説明はあったか。
◎  基地対策課長 現在P-3Cが配備されている基地は国内に5カ所ある。情報交換の中では、気象状況、運用状況、開発に当たった技術者の所在等の事情があると答えをもらっている。
◆(大波委員) 厚木基地の方がほかよりもまさっており、適当である趣旨の発言があったのか。
◎  基地対策課長 諸条件の中で厚木基地がベストと判断した趣旨の発言はあった。
◆(大波委員) 2年間の試験飛行で、搭載機器、ジェットエンジンの関係等も全くわからない状態で資料を集めたいとの発言なのか。
◎  基地対策課長 厚木基地での性能評価は4年と聞いている。
 どういう装備品があって、そのどういうものを性能評価するか、具体的な内容は局長レベルではなかった。その内容も意見照会の対象と考えている。飛行試験そのものは岐阜でやっており、それを終えた後、搭載機器等の性能評価を厚木で検証していくことしか確認できていない。
◆(大波委員) 文書で当該関連施設の整備を今年度から実施したいと言っているが、この内容はわかるか。
◎  基地対策課長 詳細は文書による照会と考えている。P−Xは最新技術を駆使し、かなりハイテクな電子機器等を導入していると聞いている。哨戒業務で搭載機器が設計どおりに作動するかどうかを検証していくが、装備品等の具体的なものは全く説明がなかった。
◆(大波委員) P−Xは川崎重工が岐阜でつくった。つくったところで試験をやるのが当たり前だと思う。何で厚木基地で試験をやらなければだめなのか疑問である。9月に初飛行したものがどの程度の性能があるかわからない状態で厚木飛行場で行わなければならないのか全く理解できない。理解できないところがいっぱいある。
 P−Xの所有はまだ川崎重工なのか。
◎  基地対策課長 現在まだ川崎重工の所有である。
◆(大波委員) 飛行機についていろいろなことを知りたい場合、防衛省ではなく川崎重工との折衝になるのか。
◎  基地対策課長 詳細は確認していないが、発注者は防衛省、受注者は川崎重工である。受注している川崎重工が視察を受け入れる話に直接はならないと思っている。
◆(大波委員) 試験してデータを集め、予定どおりの性能であると防衛省は買い取る。所有はまだ川崎重工なので、そちらの関係ではないのか。
◎  基地対策課長 所有は川崎重工であるが、契約は成立して数年前から開発に臨んでいる。所有権があるからと受注者が発注者に断わりなく視察等に応じるのは考えられない。
◆(大波委員) 基地対策協議会が視察に動いているが、防衛省の許可を得てやるのか。
◎  基地対策課長 大和市基地対策協議会で11月9日、P−Xを実際に見てこようと岐阜基地の視察を計画している。10月11日、南関東防衛局長から厚木基地乗り入れの申し入れがあった中で、P−Xがどういうものかきちんと把握しておく必要がある、問題となっている騒音レベルも検証していく義務がある観点から、防衛省にチャンスをつくってほしいと交渉していた。厚木基地の所在地である大和市、綾瀬市は、希望があれば積極的に協力したいと話があった。所有は川崎重工であるが、発注者の防衛省が協力し今回の視察が設定できた。
◆(大波委員) 新聞の報道によると、大和、綾瀬両市は、国の通知なので、賛成、反対を言う立場にないとのことであったが、どういうことなのか。
◎  基地対策課長 国からの通知なので、その場で賛成、反対との発言につながるものではないと思っている。国は乗り入れすると通知したが、その場でいい、悪いの判断はできない。今後詳細を確認した上で、一つ一つ整理しながら判断していく必要がある。そういう意味で賛成、反対の発言はしていないつもりである。
◎  渉外室長 この問題に考え方を表明したことはない。今後適切に対応していきたいと考えている。
◆(大波委員) 市としては、どういう点を質問したいと思っているのか。どの辺に最も重要な問題があると考えているのか。
◎  基地対策課長 現在岐阜飛行場で飛行試験を実施しているが、飛行そのものがどうなのか確認していかなければいけない。なぜ厚木基地で行うのか。性能評価の目的、内容も確認しなければならない。仮に厚木基地に乗り入れた場合、運用はどうなるのか。厚木基地周辺住民が受けている負担がふえることにつながっては認められないので、その辺はきちんと確認していきたい。今後国がどのように具体的な対策をとっていくのかも質問に入れていきたい。騒音レベルは国が測定しているが、それは検証していく必要がある。相違があれば、双方で確認していくことはやっていきたい。
◆(中丸委員) さまざまな情報はまだ持ち合わせていないとのことであるが、基礎的な騒音データ等はあると思う。その辺の開示を求めていくのはいつごろを予定しているのか。
◎  基地対策課長 県と2市で調整を進めているが、本日の委員会での意見を十分踏まえ、近々に意見照会していきたい。
◆(中丸委員) 基礎的なデータは持ち合わせていないのか。
◎  基地対策課長 そのとおりである。
◆(高久委員) 昭和46年当時、下総基地から厚木基地への自衛隊機乗り入れについて、これ以上厚木基地周辺住民へ負担をかけない、今後は軽減に努めると文書で示している。その中にはジェット機は乗り入れないが、ターボプロップ・エンジンは除くと明確に書かれている。性能試験を実施したいP−Xはターボファン・エンジンで、明らかに46文書に違反する。国が約束したことをみずから破ろうとしていると認識している。このことをどのように考えているか。
◎  基地対策課長 46文書は重要なものであると認識しているし、厚木基地の負担軽減を図るための約束事で申し入れてきたものと考えている。ジェットエンジンの問題は国が今後どういう考え方を示してくるのか。昭和46年当時の文書なので、将来は整理したいことを申しているようであるが、どういう整理の仕方なのかも見きわめる必要はある。今回は乗り入れで、配備ではないと国の説明がある。今後46文書との関係を国はどう考えているのかきちんと確認していく必要がある。
◆(高久委員) 土屋前市長も大木市長も46文書の遵守を求めていく立場と理解しているが、そういうスタンスで臨むことでいいのか。
◎  渉外室長 46文書は厳然と存在しており、国も遵守すると言っている。その前提に立って、今回の通知に関して国がどのような整理をしているのかも見きわめなければいけない。内容がよくわからない段階で46文書を盾に即断するのは必ずしもベストな決定ではないと判断した。
◆(高久委員) 申し入れのあった10月11日の1週間ほど前、神奈川新聞に南関東防衛局が厚木基地で試験を実施したい旨の記事があった。10月11日、我が党の国会議員とともに防衛省に対して、46文書も含めて今後負担軽減に努める文書を出していながら、新しい哨戒機の試験を厚木基地でやろうとしていることについて抗議と要請をしてきた。そのとき現在大和市と綾瀬市に相談に行っていると話があったが、文書を見ると、話し合いではなく通知であり、話が違うとの感じを受けた。国はみずから示した負担軽減をきちんと図っていくスタンスでやってほしい。現在P-3Cが配備されている5カ所に順次配備していきたいとも発言しているので、性能試験に続いて厚木基地にも配備の流れが起こってくると想定される。46文書の立場を堅持して交渉してもらいたい。
◆(吉澤委員) 試験期間は4年か。
◎  基地対策課長 平成23年までとの言い方をしていた。
◆(吉澤委員) P-3Cの耐用年数が迫っていると文書にあるが、耐用年数自体はどのぐらいか。
◎  基地対策課長 P-3Cが昭和56年から運用されていることは承知しているが、何年で耐用年数が来ると具体的なことはない。5カ所に配備されているP-3Cは平成24年度から順次更新していくとのことであった。
◆(吉澤委員) 耐用年数も聞くように要望する。
◆(高久委員) 厚木基地周辺五市議会議長会基地対策協議会の防衛省なりへの申し入れ文書をもらったが、そこにはP−Xの問題は触れていなかったが、なぜか。
◎青木 議長 同協議会で防衛省、外務省に要請を持っていったが、あくまでも現状の厚木基地に対するものであった。外務省に行ったときP−Xの話も若干出たが、私の印象では外務省でも把握されていない段階で、余り話題にならなかった。
◆(吉川委員) 市民も含めて多くの人は、性能試験で乗り入れることはそのまま継続して配備にいくと心配する部分も多いと思う。今後意見照会をやっていくが、その時期はどのように考えているか。
◎  基地対策課長 本日の意見も踏まえて照会文書をまとめ、近々に実施していきたい。回答が来るまでの間、大和市基地対策協議会で岐阜基地で実際飛行機を見て、音も聞いてくることもやっていきたい。その情報を再度議員にフィードバックして十分議論願えればと考えている。
◆(岡本委員外議員) 46文書を大和市、綾瀬市が堅持することにより、P-3Cの後継機が厚木基地に配備できなくなると、本市が市是としている厚木基地の基地機能縮小、返還に新たな道筋をつくることができるのではないか。そういう考え方はないのか。
◎  渉外室長 そのような可能性はあると思うが、米軍の存在も考えなければならない。自衛隊が入れないのであれば、米軍が使おうとかさまざまな状況が想定される。今後の基地運用は、その時々の国際情勢、装備の変化に左右されてくると思うので、議会の意見を聞きながらその時々適切に対応していく必要がある。
◆(岡本委員外議員) 自衛隊が使わないのであれば米軍がとの発言があった。そういうことではないと思う。長年の努力により米軍サイドも厚木基地での訓練等が不適当である認識を持ち始めたので、米軍再編で岩国基地に移駐する。騒音被害の一番の原因と言われている米軍艦載機の早期移駐、厚木基地に入ってこないような取り組みをこの間さまざまやっている。同時に、海上自衛隊の機数も減らしていく努力を同時進行でやっていくべきである。今回たまたまP-3Cの耐用年数が近づいてきているので、厚木基地周辺の自治体にしてみれば千載一遇のチャンスと受けとめられるのではないか。
 P-3Cと比較して騒音がうるさいとか小さいとかにとらわれがちであるが、46文書はそういうことをうたっていない。平成6年、硫黄島支援のためにC-1を厚木基地に乗り入れなければならないときにも、さまざまな議論がされて特例条項みたいな形でついてきている。P−Xの性能試験をやるやらないの問題ではなくて、何があっても46文書を堅持することを言うことはできるのではないか。その点はどうか。
◎  渉外室長 前段部分はあくまでも可能性で、現実に基づいて話をしたのではない。いろいろな状況が絡み合う可能性があると述べた。
 現段階で音の比較を取り上げたことはない。音が静かならいいとも考えていないし、どんなに静かな飛行機であっても、現在厚木基地にある飛行機に2機と言われている試作機が上乗せされれば、その分負担がふえる。市民の負担軽減の観点から、46文書の整理も含めて、市民にとって何とかメリットが引き出せる方法があるのではないかと現在いろいろ模索している。

               午後3時42分 閉会