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神奈川県 大和市

平成18年 12月 基地対策特別委員会−12月05日-01号




平成18年 12月 基地対策特別委員会

               午前9時02分 開会

                傍聴人1名を許可

           議題 基地対策に関する事項について

               〔経 過 説 明〕
◎  渉外室長 1、9月15日、空母キティホークが横須賀に入港した。
 2、10月2日、NLPの通告があった。内容は、硫黄島における着陸訓練は、10月9日から13日の12時から3時の間、全機種で実施する。厚木海軍飛行場における夜間着陸訓練は、10月12日及び13日の18時から22時の間、低騒音機で実施し、硫黄島における天候等の事情により所要の訓練を実施できない場合、厚木、岩国、横田、三沢飛行場で、10月12日及び13日の18時から22時の間、計画の一部または全部を実施するとのことであった。
 3、10月3日、神奈川県と基地周辺7市が外務大臣、防衛庁長官、防衛施設庁長官、駐日米国大使、在日米軍司令官、在日米海軍司令官及び厚木航空施設司令官に対し、厚木基地における夜間連続離着陸訓練の中止等について要請を行った。
 4、10月13日、神奈川県基地関係県市連絡協議会が外務大臣、防衛施設庁長官、在日米海軍司令官及び厚木航空施設司令官に対し、10月12日に発生したH−60ヘリコプターによる懐中電灯落下事故について、落下物の捜索、原因究明と再発防止等の要請をした。
 5、10月17日、空母キティホークが横須賀を出港した。
 6、11月5日、「市民会議〜シチズン・コングレス」が開催され、横浜防衛施設局長、在日米海軍厚木航空施設司令官及び海上自衛隊第四航空群司令ら基地関係者も回答者として出席した。
 7、11月12日から17日、米国本土での空母艦載機の運用などについて調査し、情報を収集するため、市長が訪米した。初めにワシントン州米陸軍フォートルイス基地のほか、タコマ市役所を訪問した。その後、カリフォルニア州に移動し、米海兵隊ミラマー航空基地を視察し、ノースアイランド航空基地を訪問、米海軍太平洋艦隊航空司令官と会談を行った。地元コロラド市役所も訪問し、市長と懇談した。
 8、11月28日、厚木基地騒音対策協議会が厚木基地における米空母艦載機の夜間連続離着陸訓練による航空機騒音の解消等に関する要請を、神奈川県知事、大和市長、基地周辺の市長、議長が、防衛事務次官ほか、防衛施設庁、外務省、駐日米国大使館を訪れ直接行った。内閣総理大臣、在日米海軍司令官等に対しては別途要請を行った。

               〔質 疑・意 見〕
◆(中丸委員) 市長が訪米したが、新しい情報とか何か得たものはあったのか。
◎  基地対策課長 アメリカ政府内ではラムズフェルド国防長官辞任の情報があり、それが在日米軍再編にどのような影響があるか関心があったので、その辺を確認してきた。日米両政府で合意した内容であり、淡々と進んでいく意向が示された。
◆(中丸委員) 再編問題を確認しただけか。
◎  基地対策課長 世界的再編が在日米軍、県内の基地に及ぼす影響を一連の情報の中で整理して、今後の基地対策にと情報収集にずっと努めていた。日米による最終報告、閣議決定がされた後、日米協議は進んでいるが、なかなか情報が見えてこない。今回の再編が海軍のみならず、海兵隊、陸軍にも微妙に影響があるかもしれないことを確認する意味で視察を計画していたが、神奈川県市長会の行政調査補助制度で承認されたこともあり実施した。将来に備えての勉強で情報収集に行った。
◆(綱島委員) 米軍では、近隣の苦情に対してスタッフを用意して懇切丁寧に答えているかのような話を漏れ聞いたが、その辺はどのように確認し、厚木基地でも米軍が近隣の苦情に対応できる体制をとるように要請すべきだと考える。その点はどのように考えるか。
◎  基地対策課長 今回航空機の基地を訪問したが、それぞれ特徴があった。海兵隊ミラマー航空基地では、退役軍人が市民から寄せられた苦情を整理分析していた。電話は直接パイロットが受ける体制もとっており、非常に参考になった。ノースアイランド航空基地でも退役軍人が対応している。航空基地とホットラインを設置する事例もあった。
 アメリカでは自国軍隊とのやりとりであるが、日本では米軍との交渉はもちろんのこと、施設を提供している防衛施設庁との関係も出てくる。米国と日本では環境が違うが、基地提供者、米側が本来きちんと対応すべきである考えは以前から持っていたので、そういう方向で整理して要請活動に生かしていきたい。
◆(綱島委員) 米軍側がきちんと受けて、それにより飛行コースを変えることも検討される実効あるものとなるように、周辺市と協調してそういう要請をしっかりやってほしい。
◆(宮応委員) 米陸軍フォートルイス基地を訪問したが、キャンプ座間にかかわる第1軍団司令部のあるところである。ここではどんな情報が得られたのか。
◎  基地対策課長 厚木基地は海軍なので、当初カリフォルニア州サンディエゴ周辺の基地を優先した日程で計画を進めていた。米陸軍も再編に絡んでくるので、急遽フォートルイス基地の視察を計画した関係で、残念ながら基地司令官とは会えなかったが、博物館の内容を見、施設の責任者に再編がその後どうなっているのか進捗状況を確認した。今日米間で協議が進められている折であり、コメントは差し控える。私見であるが、日米間で合意した内容であり、計画どおり進められるものと思っていると答えがあった。
◆(宮応委員) 米陸軍第1軍団司令部の本拠地が新しい様相を呈して、キャンプ座間に来る再編強化の計画である。そこに着目し、視察の様相が変わってきたと思った。在日米軍の再編強化はしっかり情報収集しているとは思うが、視野を広げて情報収集することは必要である。
 夏に神奈川県平和委員会のピースフェアでタコマ市周辺の視察に行った。博物館に行ってびっくりした。実物大の人間魚雷「回天」があり、日本語で説明までしてあった。戦争を肯定するような歴史博物館であったと感想を述べておく。
 その後、厚木基地騒音対策協議会で市長がもう解散してもいいのではないかと発言したと新聞報道があった。どういう状況でそういう発言をしたのか。海外視察をそこまで広げた中ではどういう意味だったのか。
◎  基地対策課長 厚木基地騒音対策協議会の規約を見ればわかるとおり、厚木基地における夜間離着陸訓練等の騒音問題を第1に掲げて発足した経緯がある。毎年協議会で要請活動をしているが、ここ数年のNLPは、2日ないし3日通告で、1日、2日の実施で推移してきている。苦情件数もほとんどゼロの状況が続いている中では、協議会本来の目的であるNLPの騒音対策からもっと違うところに問題が今移ってきているのではないかとの認識がもともとあった。NLPはほぼ終息し、今回の最終合意では空母艦載機が岩国基地へ移駐する方向が示されたので、ここで厚木基地騒音対策協議会を発展的解消の意味も含めて再定義する意味で、今後どのように活動していくか協議する提案を市長はした。協議会を解散するのではなくて、目的がほぼ達成されてきた現在、もっと違う視点で、連携するところはして取り組んでいくことを事務レベルで一度協議した上で協議会に諮りたい。そのテーブルにのせるための提案をした。
◆(宮応委員) NLPに限っては低騒音機でやることが実際になっており、苦情件数が非常に少なくなっているが、騒音はそれだけではない。多くの市民は、岩国基地に艦載機が移転しても、本当に騒音がなくなるか心配している。基地問題はいろいろなところで激動しているので、いろいろなものが包含できるような形であってもいいのかと思う。市長の発言は他市の市長からどのように受けとめられているのか。
◎  基地対策課長 海老名市長からは慎重にと発言があった。厚木基地騒音対策協議会は夜間離着陸訓練に係る騒音問題の解消が目的である。基地を抱えている事情が違うので、いろいろな方向に今進んでいる。別の角度から基地問題に取り組むためにも検討することはいいのではないかとの趣旨の発言もあった。今年度マスタープランが作成されることから、その作成状況を見きわめた上で今後の方向性を出す方がいいのではないかとの意見もあった。今回見直しをするのは、目的の再定義を含めてテーブルにのせるための発議で、今後協議会をどのように持っていくかこれから審議していく。
◆(宮応委員) 岩国、厚木、三沢基地等、全国の基地がある5市長が集まっての協議会があり、その協議は生きていると市長は議会答弁している。日本のどこでも爆音に苦しめられるところがあってはならない。その解決のために協力をしようとしている。市長の発言は前向きととらえる見方もできるが、慎重であるべきではないか。
◎  渉外室長 厚木基地騒音対策協議会は、硫黄島でNLPをやっていくことがおおむね見えてきたとき、首長、議長、国会議員、県会議員が目標を強力に推進するため、その1点で集まったプロジェクトチームであった。その目的がほぼ達成された以上、この先どうやるかよく検討した上で、このまま続けていけるのかいけないのか1回整理したらどうかと提案した。解消ありきで言ったのではない。
 神奈川県には基地問題全体を協議する基地関係県市連絡協議会がある。従前は副知事、助役を中心に要請してきたが、最近は県知事、各首長も出席してパワーアップして要請していく団体に衣がえしている。厚木基地の問題だけを厚木基地騒音対策協議会でやるのであれば、場合によっては屋上屋を重ねることにもなりかねない。要請の焦点がぼやけることもあるのではないかと、事務局でいろいろ問題提起がされてきた背景があり、今回会議の中でこういう問題が事務局で議論されているとの提案を受けて市長の発言があった。
◆(奥平委員) NLPは通告があっても行われないことがふえてきている中では、ことしは多い気がする。その辺はどのようにとらえているか。
◎  基地対策課長 昨年以降、厚木基地では、3日の通告で2日実施、2日の通告で1日実施と同じようなパターンで推移してきている。できるだけ硫黄島で実施するよう工夫してほしいと要請しているが、米軍にその辺の配慮が相当出てきているとらえている。
◆(奥平委員) NLPはゼロにすることを言っていくことが必要である。キティホークがいるときや出ていくときうるさいのはいつものことであるが、そこはまだ声を上げていかなければいけないと感じている。
◆(出浦委員) 防衛庁を省に格上げする話が進んでいる。省に変わった場合、基地を抱える自治体はどのようなメリットがあるのか。今までと変わる点があるのか。
◎  基地対策課長 省に昇格した場合、横浜防衛施設局の名称は変わる。一部本庁に移行するものはあるが、引き続き厚木基地を所管する出先機関の役割は変わらないと聞いている。予算の関係で動きはあると思うが、直接影響があるとは思っていない。
◆(岡本委員) この間大和市及び市長は横須賀母港化に反対してきた。市長は訪米で原子力空母に乗船したと報告を受けたが、どういう背景があったのか。
◎  基地対策課長 サンディエゴで原子力空母ロナルド・レーガンに乗艦したが、それが目的ではない。航空機の運用を聞きたいと希望を出していたが、たまたまロナルド・レーガンが洋上にいるのでセットしてもらったと受けとめている。第7空母打撃群司令官は厳しい着艦訓練を実際に見てもらいたい思いがあった気はしている。
◆(岡本委員) 横須賀港の12号バース延伸工事が先日終わったと報道があった。原子力空母が入港する際、横須賀港が浅いため、全体を3メートルほど掘り下げるしゅんせつ工事の申請を国が横須賀市に近々出すと聞いたが、何か情報をつかんでいるか。
◎  基地対策課長 承知していない。
◆(岡本委員) 当初の四十数億円から60億円を超える予算を組んでしゅんせつ工事の申請が近々行われるのではないかと情報が入っている。横須賀の動向を注視していかなければいけないのではないか。市長の横須賀母港化反対は決して揺るぎないと信じているが、できる限り横須賀の情報を的確に入手するように要望する。
◆(中丸委員) 12号バース延伸工事が完了し、これからいろいろな工事が始まるのではないかとの話もある。本委員会で横須賀基地を視察してみたらどうか。
○  委員長 横須賀基地を視察に行く提案をいかがするか。

                全 員 了 承

○  委員長 横須賀基地の受け入れ等もあるので、正副委員長、正副議長で調整したい。詳細は後日報告する。
◆(宮応委員) 11月5日のシチズン・コングレスは午前中だけ傍聴したが、これからもやっていくのか。
 在日米海軍厚木航空施設司令官、海上自衛隊第四航空群司令と直接の基地関係者が答弁したが、どのように感想を述べているか。
◎  渉外室長 シチズン・コングレスは初めての試みだったので、想定外のこともたくさんあった。これから皆さんの感想その他をよく分析して、今後実施するかどうか、やり方をどうするかを含めて検討していきたい。
 こういう機会は大変によかったと聞いている。直接市民と向かい合って自分たちのことを直接の言葉で言う機会は少ないようで、最初にこの話を投げかけたとき、難色は示されなかった。今はそういう機会を求める時代になっていると感じている。クーパー司令官は、新聞取材に地元との協調は重要なことなので深めていかなければならないとの言い方をしており、決して否定的にとらえていないと受けとめている。
◆(宮応委員) 言葉をきわめて言うと、市民の単なるガス抜きであってはならない。厚木航空施設司令官は、市民からの苦情を直接受ける、ホットラインをつくるみたいなことは言わなかったし、傍聴した限りでは今までどおりの答えを自分の口で言った状況でしかないと思った。市民が直接言ったときに、それを解決するための何らかができるのか。
◎  渉外室長 公式に流れる場面で発言することになると、日米地位協定の問題で制約があるのは間違いないが、こういう場に制服のトップが出てきて答えることは、日本では今まであり得なかったことではないか。
 約3年前、市長がアメリカ東海岸の基地を訪問したとき、基地司令官が地元の議会にも出るし、地域の説明会にも出ると話したことがあった。帰国したときから市長は、こういうことを何とか厚木基地でも実施できないかと、機会あるごとにさまざまな人たちに投げかけてきた経過がある。時間はかかったが、やっとここまでこぎつけたところである。この後ホットラインの開設につなげていけるのか、他の方法ができるのかも含めて一歩一歩努力していきたい。
◆(宮応委員) 土、日になると、厚木基地は留守番電話である。少なくとも電話交換手が受けるぐらいの体制は必要ではないか。
◎  渉外室長 基地対策協議会等で再三申し入れをしている。今後も強く申し入れをしていきたい。現実には地位協定の問題があるので、米軍は本来受ける立場にないのが法的整理であるが、厚木基地渉外部はかなりの部分対応するようになってきているので、この点は進めていきたい。市内に存在する座間防衛施設事務所も対応が甘いとの指摘を再三受けているので、この辺もあわせて強く申し入れをしていきたい。
◆(佐藤委員) たまたま余りにも飛行機がうるさいので基地に直接電話したことがあるが、連絡できなかった。アメリカ大使館に電話したら通じた。基地もアメリカ大使館並みの対応をしてもらいたい。
◆(宮応委員) 平成17年度住宅防音工事実績等で、平成18年度実施予定は新規工事145世帯、括弧内は平成18年11月末現在の実績57世帯と読むのか。
◎  基地対策課長 そのとおりで、平成18年11月末日現在の数字と承知願いたい。
◆(宮応委員) 空調工事単価が非常に安くなり、これでは引き受けられないと前委員会で意見が出された。実施予定数に満たなくなる実態が出ているのか。その原因は単価等の引き下げに由来するのか。以降どのような取り組みをしたのかも含めて伺いたい。
◎  基地対策課長 横浜防衛施設局施設対策3課に確認をしたところ、その後市民からの問い合わせはない。8月3日付で交付決定した141件の契約率は100%、9月12日付で交付決定した2800件の契約率は99.8%で、大和市分700件は100%契約が済んでいると報告を受けている。計画どおり進んでいる理解をしている。
◆(宮応委員) 大和市分の契約は100%済んでいるが、市内業者の受注状況はわかるか。
◎  基地対策課長 数字を持っていない。
◆(佐藤委員) 自治会館の防音工事には制約があるが、地域住民が使うところなのでやってもらいたい。
◎  基地対策課長 防音工事は法に基づいて実施しているが、市民への対応が優先的に定められていると理解している。自治会館の防音工事は、コミュニティ醸成の観点から利用頻度が高ければこのように使えると横浜防衛施設局に要望している。引き続き話を持っていきたい。
◆(佐藤委員) 要望する。
◆(綱島委員) 日常的な騒音がうるさい状況は全然解決されていない。年末年始にかけて非常に心配される。例年どおり要請を行っていきたいが、お諮り願いたい。
○  委員長 年末年始の航空機飛行中止を求める要請書を提出したい提案があったが、いかが取り計らうか。

                全 員 了 承

○  委員長 提案どおりにしたい。
◆(岡本委員) シチズン・コングレスでは、クーパー司令官が積極的に市民の前で話したいと言われたと報告を受けたが、議会本会議に出席してもらい、議員の質問に答えることも今後考えられる状況にあるのか。選出された市民の前ならあのような答弁をするが、議員の質問には答えられないのか。
◎  渉外室長 国際間の取り決めにもかかわってくるので軽々に答えられないが、議会となると権威が違ってくる。本会議で議員の質問に答弁することになると、いろいろな法的部分も出てくるのではないか。その辺がどのようにクリアできるか。そういうことも視野に入れながら市民会議の結果を検証し、将来につなげていきたいとは考えている。
◆(岡本委員) 在日米軍、横浜防衛施設局等の責任が来て市民に回答することはいいことであるが、こういう理由でやる、こういう理由でやらないと明確にして、ただのパフォーマンスに終わらないようにしてもらえればと思う。
◆(宮応委員) 参考人としての検討はあり得るかもしれないが、本会議場で市長の隣に座って答弁することは、日本の行政に他国の行政が介入する形になるので、それはあってはならないことである。

               午前9時59分 閉会