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神奈川県 藤沢市

平成18年 6月 文教常任委員会−06月13日-01号




平成18年 6月 文教常任委員会

文教常任委員会の記録
平成18年6月13日
藤沢市議会

                  目   次


(1) 報   告  ?  第9回「学習意識調査」報告書について ……………………… 4

1.日   時  平成18年6月13日(火) 午前9時30分開会
2.場   所  議会委員会室
3.出 席 者
     委 員 長  河 野 顕 子
     副委員長  熊 倉 旨 宏
     委  員  原   輝 雄   古 橋 宏 造
           植 木 裕 子   大 塚 洋 子
           村 上 悌 介   国 松   誠
           栗 原 義 夫
     欠席委員  な  し
     副 議長  広 田 忠 男
     傍聴議員  原 田   建   加 藤 なを子
           松 長 泰 幸   橋 本 美知子
           保 谷 秀 樹   石 井   博
           鈴 木 明 夫
     理 事 者  久世助役、小野教育長、落合教育総務部長、小島教育総務部参事、
           飯島教育総務部参事、上野教育総務課主幹、桑山学校教育課主幹、
           松本教育文化センター長、高木生涯学習部長、渡邊生涯学習部参事、その他関係職員
     事 務 局  加藤議会事務局長、小野議会事務局次長、脇田議会事務局主幹、
           ??議会事務局主幹補佐、武田書記
4.件   名
(1) 報   告  ?  第9回「学習意識調査」報告書について
      ──────────────────────────────
○河野顕子 委員長 ただいまから文教常任委員会を開会いたします。
 おはようございます。本年度、文教常任委員長を務めさせていただきます河野でございます。大変心強いことに、副委員長に企業人としての社会経験豊富な熊倉委員に務めていただくことになりまして、2人で頑張ってその職責を果たしていきたいと思っております。
 今、子どもたちの周りの環境は本当に劣悪極まりない社会状況だと思います。こうした中で、大人の責任が今一番問われているのではないかと思いますが、そういう意味で、この教育委員会、社会教育も含めて大変役割が重い、大きいものと思います。心に響く文化事業、あるいは情操教育をすることで、とにかく心豊かな人間性を呼び戻す、そういうことが今私たちに課せられていると思います。どうぞ理事者側の皆様、そして私ども力を合わせて、少しでもよい藤沢、安心して子どもたちが育てられる環境をつくれたらと思っておりますので、御協力、お力添えのほど、よろしくお願いいたします。(拍手)
○熊倉旨宏 副委員長 皆様、おはようございます。今年度、文教常任委員会副委員長を仰せつかりました熊倉旨宏でございます。今、委員長の方からもいろいろお話がありましたように、教育については、いつの時代にもその時々のさまざまな課題があるのではないかと思っております。幸いにも、委員長には経験豊富で、また見識豊かな河野委員長でございますので、しっかりと御指導を賜りながら、一生懸命任務を務めてまいりたいと思っております。
 議員の皆様、また、理事者の皆様におかれましては、円滑な委員会運営に御協力いただきますよう、よろしくお願いをいたします。(拍手)
      ──────────────────────────────
○河野顕子 委員長 お諮りいたします。委員会の日程は、お手元に配付したとおり進行したいと思いますが、御異議ありませんか。
              (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○河野顕子 委員長 御異議がありませんので、そのように決定いたしました。
      ──────────────────────────────
△報 告  ?  第9回「学習意識調査」報告書について

○河野顕子 委員長 日程第1、報告?第9回「学習意識調査」報告書について。
 この案件については教育委員会から報告発言を求められていますので、発言を許します。
◎落合 教育総務部長 おはようございます。今年度から教育総務部長となりました落合です。どうぞよろしくお願いいたします。
 2005年(平成17年)に実施しました「第9回『学習意識調査』報告書−藤沢市立中学校3年生の学習意識−」の刊行について、報告書について御説明いたします。
 お手元にお願いしております報告書と資料をごらんいただければと思います。この調査は、資料にありますように、1965年(昭和40年)に第1回を行い、その後5年ごとにほぼ同一内容で調査を重ねてまいりました。今回は9回目となります。調査のねらいは、その時々における生徒の学習意識とその背景、その傾向を読み取り、教育課題の克服に向けた基礎資料を得ることにあります。
 調査項目は、お手元の報告書の3ページに記載されておりますとおり、第1回目からの継続項目7つ、途中からの追加項目5つ、新規項目10の計22項目でございます。概要につきましては資料にまとめましたが、お手元の報告書に沿って、考察を踏まえた説明をさせていただきたいと思いますので、報告書の方をお願いいたします。
 まず初めに、23ページをごらんください。
 40年間にわたる継続調査の結果と過去の比較を説明いたします。そこにありますのは、「帰宅後の勉強時間」の調査でございます。帰宅後の勉強時間の調査では、「毎日勉強する」という生徒は減少しております。逆に「するときもしないときもある」という生徒が増加しておりますけれども、こうした生徒も、9ページにございますように、週8時間程度は勉強しているという調査が出ております。時代とともに、1週間の中で勉強する日と勉強以外のことをする日とに分ける生徒がふえていると考えられます。学習スタイルの変化や進学のための環境の変化など、さまざまな要因が推測できる結果となっております。
 続きまして、24ページをごらんください。
 2番目は「学校外での習い事」の調査です。「学習塾」が7割と従前同様に最も高く、前回よりもわずかですが、増加しております。次に多いのは「おけいこごと・趣味」、今回はスポーツ関係の習い事が増加しております。生徒の86.5%が習い事を持ち、特に学習関係が多いということは、保護者や生徒たちの学習や入試への期待と不安が大きいと推測されるところでございます。また、スポーツ関係の増加はスポーツへの人気とすそ野の広がりを感じさせるところでございます。
 25ページをごらんください。
 3番目、「学校の勉強の理解度」の調査です。前回、前々回より「よくわかる」と答えた生徒が増加し、前回より「ほとんどわからない」という生徒が減少しております。今回、選択肢を4つにふやして調査いたしました。すると、生徒たちの7割以上は学校の勉強が「わかる」と答えている状況でございます。
 続いて、裏面の26ページをごらんください。
 4、「学校の勉強についていく自信」の調査でございます。「学校の勉強についていく自信がまったくない」という生徒が大きく減少し、20年間で最も少なくなっております。選択肢を4つにふやして調査した結果、「勉強についていく自信がある」という生徒は7割近い数値を示しております。勉強が「わかる」「自信がある」という値が上がった背景には、少人数授業の導入、わかりやすい授業の工夫、個に応じた指導等、学校の努力があることがうかがえると考えております。
 27ページをごらんください。
 「勉強への意欲」の調査です。前回に比べて「もっと勉強したい」という生徒が増加し、「勉強はもうしたくない」という生徒が減少しています。また、「いまくらいの勉強がちょうどよい」と答えた生徒が全体の半数を超えています。「いまくらいの勉強がちょうどよい」と答えた生徒の多くは、後ほどごらんいただきたいと思いますが、70ページ以降にあるように、自分なりの勉強習慣を身につけ、勉強のペースを生み出しており、これらの生徒も学習意欲はある、または高いととらえられております。また、勉強以外のこともやりたいや、一定の水準で満足している、こうした傾向も出ているようでございます。
 意欲の向上は学校での取り組みの成果と考えておりますけれども、社会の価値観や保護者の考え方が、生徒の勉強の仕方や塾での学習等に影響しているものと考えております。
 裏面の28ページをごらんください。
 「勉強への集中度」の調査です。「集中できない」という生徒が半数を超えます。しかし、「いつも集中できない」という生徒が大きく減少し、調査開始以来最も少なくなっております。この調査だけでは、集中できない場面や理由ははっきりしていません。
 29ページをごらんください。
 「自由への願望」についてです。ほとんどの生徒が「勉強以外に自由時間が欲しい」という傾向は変わっておりません。1日の大半を学校での勉強や部活に費やし、土曜、日曜にも部活練習等で過ごす生徒たちでございます。音楽を聞いたり、趣味を楽しむ、ほっと一息つける時間が欲しいという中学生の思いが浮かんでいるようでございます。
 少し飛びまして、32ページ、35ページまでをごらんいただきたいと思います。
 前回までに追加した調査項目です。(1)「学校の中で一番大切に思うこと」では、「友達づきあい」が最も高く7割を超えますが、「勉強」とともにわずかに減少していく傾向にございます。「部活」は、反対にわずかずつですが、増加しております。多くの生徒にとって、学校は人とかかわる大切な場であり、部活も魅力あふれる活動となっていることが反映されております。
 続いて、(2)「学校と塾との比較」では、学校については「必要」「親友がいる」「楽しい」「好き」ととらえている傾向は変わっておりません。「教え方がわかりやすい」のは学校と答えている生徒も、わずかながら増加しています。塾については、「教え方がわかりやすい」「受験に役立つ」という回答が多く、「必要」という回答もわずかずつふえております。部活を含めて大半を過ごす学校は、生徒の生活の中心であり、「必要」「楽しい」「好き」と意識されていることがわかります。
 塾は、受験指導等から「教え方がわかりやすい」「受験に役立つ」というぐあいに、学校と塾との機能を生徒たちは分けて考えているようでございます。
 経過項目が幾つかありますが、少し飛ばさせていただきまして、38ページから41ページをごらんいただきたいと思います。
 この間のページにつきましては、「期待する授業のタイプ」の調査でございます。前回より「生徒の意見を受け入れてくれる授業」「楽しくリラックスした授業を期待する」という生徒が増加し、期待しないという生徒が減少しています。楽しくリラックスした授業を期待する今どきの生徒たちの気質が見えてくるようでございます。
 また、「自分たちで課題を見つけ、考えたり調べたりする授業」は、前回よりも期待する生徒が増加し、期待しない生徒は減少しています。総合的な学習の時間や選択授業が定着するにつれて、こうした授業が生徒に受け入れられ、進んで学ぶ能動的な授業の楽しさが生徒に理解されてきたと思われます。
 次に、今回新しく調査した項目の結果です。恐縮ですが、11ページにお戻りいただきたいと思います。今回は「勉強」のイメージについて尋ねました。大半が勉強は「受験のための準備」「将来役立つ知識や技術を身につけること」「学校の授業」を選択しております。これを「学習の意欲」とクロス集計しました。
 この結果が43ページの方に載っておりますので、恐縮ですが、またもとへお戻りいただきたいと思います。
 「もっと勉強したい」という生徒は勉強を広いイメージでとらえ、「勉強はもうしたくない」という生徒は受験や学校の授業といった狭いイメージで勉強をとらえていることがわかります。教師が勉強を「興味・関心のあるもの」「役立つもの」というイメージに変えていくことが学習意欲の向上につながっていくと考えられております。
 次に、恐縮ですが、飛びまして、52ページから53ページをごらんください。
 成績の高い生徒につきましては、親や教師に「期待されている」、勉強に「集中できる」、勉強を「毎日する」という傾向がそこで見られております。親や教師から生徒への働きかけが勉強の意欲に関係しているようであります。学校でも、生徒への励ましや声かけが大切であると考えております。
 62ページ以降につきましては、今までの報告と重複しておりますので省略をさせていただきます。
 76ページから85ページにつきましては、文章表記が多くなっておりますが、学習意欲と希望する進路との関係です。生徒の65%以上が大学進学を希望しております。「就職のため」という回答が一番多くなっており、意欲と進路の相関は判断しにくい結果ではございましたが、生徒たちは、将来職業を持つ社会人として学んでいこうとしている姿勢が浮かんできております。
 86ページ以降には、まとめと課題が記載されております。
 この報告書につきましては、市内小中、養護学校に配布し、各学校の校内研究会等で活用してまいる予定でございます。
 また、8月の教育文化講演会や教育文化センターでの教育課題研修講座でも取り上げる計画をしております。
 大変簡単ではございますが、特徴的なところを申し上げながら、報告書の説明をさせていただきました。以上で御報告を終了いたします。
○河野顕子 委員長 報告が終わりました。
 この報告に関し質疑はありませんか。
◆原輝雄 委員 それでは、この学習意識調査をやることによって、やっぱり今の教育のいろんな現状が把握されて、そこからいろんな課題なり、解決していかなければならない点というのがいろいろ見えてくるんだろうと思うんですけれども、そういった課題等、この学習意識調査の結果というのを教育の現場においてどのように生かしていらっしゃるのか、その辺の教育委員会の基本的な姿勢というか、考え方をお聞かせいただきたいと思います。それがどういう形で生かされ、それがまたどうなっているのかという、後追い的にどう検証されているのかというところをお聞かせいただきたいと思います。
 それから、これを見ていますと、例えば13ページの「あなたが勉強に関する悩み事を相談する相手に○をつけてください」ということで、「友達」が圧倒的に多くて、次が「塾の先生・家庭教師」、先ほど御説明でもありましたけれども、塾と学校教育の現場と、子どもたちが機能的なところをやはり認識を分けているんじゃないかというお話もありましたけれども、学校の先生に対する相談、勉強に関する相談というのは、相手としては非常に少ないパーセンテージになっていると。この辺の、ある意味、勉強に関しては塾に依存をするような子どもたちの考え方、とらえ方、これを教育委員会としてどのようにとらえているのか、どう解決していくべきだと考えているのかというのを2点目にお聞かせいただきたいと思います。
 それから、先ほど小中学校に配布をされるという話もあったんですけれども、例えばこの最後の88ページの?の「家庭環境の影響」というところで、「家庭学習の必要性をあまり感じていない保護者は、児童に宿題や家庭学習をやらせようと働きかけないだろうし生活リズムの中に位置づけて習慣化しようとはしないだろう」と、こういうような意見も付されているんですけれども、家庭に対して、学習意識調査の結果というものをどのように伝えていらっしゃるのか、その辺の教育委員会としての取り組み、考え方等をお聞かせください。
◎飯島 教育総務部参事 1点目の、この学習意識調査の結果をどのように生かしていくのか、また、検証していくのかということでございますが、5年前の調査を振り返ってみますと、そのときには学習意欲が調査以来下がり続けているということで、子どもたちの学習意欲を育てていく、あるいは向上させていくということの大きな課題を背負ってまいりました。その中で、今回、学習の意欲というものが少し回復をしてきている、あるいは今ぐらいの授業がちょうどいいという子どもを精査してみると、学習意欲がない子どもたちではなく、むしろ学習意欲を持っている子どもたちだというような結果も出てきております。
 この5年間の中でどのようなことをしていったかというと、1つは、学習指導要領の全面改訂があり、その中で総合的な学習の時間が生まれてきております。それから、少人数指導ですけれども、加配の教員が配置をされ、充実をされてきている。そして、学校での相談体制、相談員の充実ということも図っております。
 それから、一昨年度、中学校ですけれども、三学期制から二学期制へと試行して、昨年度、全面実施をしております。そのようなものの結果として、私たちは、今回子どもたちが勉強についていく自信を持てる、あるいは学習の意欲が向上している、そういう状況が起こっているであろうというふうに予測をしております。
 したがいまして、今、お話をしましたような二学期制のさらなる推進、少人数指導の充実、そういうものを今後とも図っていって、子どもたちの意欲向上につなげていきたいと思っております。
 検証につきましては、特に中学校ですけれども、校内研究全体会の中で子どもたちの貴重な資料として、これを取り上げて校内研究に生かしていってもらう、そういう形で校長会と連携をとりながら進めていきたいと考えております。
◎桑山 学校教育課主幹 それでは、2点目の、13ページ、勉強に関する悩みを相談する相手についての御指摘でございますけれども、このグラフをごらんになるとおわかりのように、「塾の先生・家庭教師」は一くくりにまとめてございますけれども、学校の教員の方は「担任の先生」ですとか、「担任以外の先生」、それから「保健室の先生」、さらには、これは先生ではございませんけれども、「スクールカウンセラー」というふうにちょっと細分化されているというのがまず一つございます。
 御承知のように、中学校の学習というのは教科担任制でございますので、必ずしもすべての教科について、担任が学習の悩みについてお答えできるということではございません。そういうこともありまして、こういうふうに分散して集計してございますけれども、かといって、これは全部足したら塾を上回るかというと、そうでもないんですけれども、おおむね学校の方は、ほかのところで述べていましたように、生活全般にわたっての相談事、これが非常に多いと。その中に学習に関する相談もある。ところが、塾の方は、専ら学習に関する相談についてである。その辺がこうした若干の数字の違いにあらわれているというふうに理解しております。
◎松本 教育文化センター長 では3点目の、この結果を家庭の方にどのように伝えていくかという御質問にお答えいたします。
 まず、市民の方がだれでもこの結果にアクセスできるということを目指しまして、今年度より、PDFの形で全文インターネットの方から見られるような形をとらせていただいております。そういう形をとって、興味のある方はどなたでも見ていただくということが一つです。
 それから、これは私どもの教育文化センターの教育課題調査研究部会というところが母体となりまして、そこの調査研究ということでやっている事業でございますけれども、これまで私ども、メンバーは、教員のほかにも幼稚園の先生ですとか、幼稚園協会の方からですとか、あるいは元社会教育指導員ですとか、大学の先生方とか、そういう方をメンバーで構成してやっておりました。今回このような結果が出まして、これはそれだけじゃなくてやっぱり保護者の方の声も必要だということを痛感いたしまして、今年度より、元保護者というか、今回中3でやりました子どもたちのちょうど保護者に当たる方、2名参加していただいております。また、部会の中で、今後その家庭の方にもこういうデータをどういうふうにお知らせしていくかということも含めて考えていきたいというふうに思っておりますし、また、例えば何かの集まりでそうした要請が私どもの方にございましたら、私どもの職員が出向いて調査結果について説明するとかということも考えておりますので、よろしくお願いいたします。
◎落合 教育総務部長 先ほどの13ページの問いに関して、塾への依存をどのように考えているかということでございますが、1つは、社会的な要請がある中で、塾というものが存在する理由が、また認められている理由があると思うのでございます。私どもは、学校は学校の職責の中で、しかも一般的に塾とか家庭教師と言われるものは、いわゆる昼間の教科学習や、日常の学校生活以外の時間でございますから、そこまで学校の範疇の時間ではないということでございます。私どもも塾がどんどん繁栄してくるということが学校に幾らかの原因がある、または勉強がわかりにくい、落ちこぼれがあるとか、もしくは学習の理解が、習熟が与えられた学校という時間の中では満足できないということが、こうした補習授業、並びに新しい情報をするという塾の存在理由なのかな、このようには理解しております。
 しかし、学校が与えられた人数と教科指導、または環境の中で、学校側でないがしろにしているために塾に生徒が走るんだ、こうしたことではない、こういうふうに考えております。30人もしくは40人の間の本市の生徒数の中で、学校なりに努力をした結果が今回の学習意識調査にも反映されてきていると思いますし、先ほど飯島参事が申し上げましたように、学習意欲の低下ということを第1の命題として克服を図ってまいりました。その結果が、授業の工夫や個別指導の充実ということの中で、こうした結果、私どもにすれば少し向上した、こういうふうに理解をしております。
 相変わらず塾に依存するという率が高いけれども、そのことを断ち切れないのかということでございますが、先ほども申し上げましたように、塾には塾を要望する、そうした社会的環境や保護者の期待があると思いますし、私どもは学校への期待ということを十分に果たしていく中で、学習意欲の向上、学習理解の向上、学校を楽しいところに、また、子どもたちが安全で過ごしやすい場所にということに努力を重ねてきたつもりでございます。そうした意味では、今までの取り組み、課題について一定の成果が見られたのかな、こういうふうに判断しているところでございます。
 よろしく御理解を賜りたいと思います。
植木委員 おはようございます。40年間これをやってきているということで、大変長い間のところですばらしいなと思って読ませていただいたんですが、この学習意識調査から直接見えてこないのですが、1点ちょっと伺わせていただきたいと思います。
 社会的には格差社会ということで、親の所得の格差がだんだん広がってきているということがあります。それに対しまして、子どもたちが7割近く塾に行くというところで、行きたいけれども行けないとか、今、東大なんかも総じて親の所得の高い子どもたちが行く率が多いとかいうことも聞きます。親の所得格差と子どもの勉強意欲の間に関連があるというふうにとらえているかどうか、ちょっと教育委員会の考えというか、そこら辺のところをどのようにとらえているか。この調査からは見えてこないんですけれども、やはりちょっとそこら辺の考え方があればお聞きしたいなと思います。
◎松本 教育文化センター長 今の質問にお答えいたします。
 実は、そのあたりも調査で探れないものかということで、この調査をやりました前の年に予備調査をやりました。予備調査で何とか格差、所得のところ、まさか子どもに所得を書かせるわけにはいきませんので、例えば家で新聞をとっているとか、パソコンとかと幾つかの問いかけをしてとりましたけれども、有意差というのはほとんど出てこないで、端的に申しますと、パソコンは今はどこのおうちでもあるし、それから、新聞をとっているところもほとんど。ニュースを見ている、見てないとかということを聞いてもほとんど差が出ないということで、そういうところまでちょっととらえることができなかったということで、データとして、私どもの方で、所得の方の格差と、それから塾に行かせられるどうのといったところのものは持っておりませんので、データのないところではちょっと何とも申せないというのが現状でございます。
◆古橋宏造 委員 3点お願いします。
 1点目は、40年間こうした学習調査を進めているんですが、県内でも、あるいは県外でも結構でございますが、こうした同じような調査をしているようなところの存在の有無について。また、もしそういう状況がある中で、藤沢市の子どもと、よその市の違いみたいなものはどうあるのか。あるいは、藤沢がこういう研究をしているということで、他市から、藤沢を例にしながら学習したい、そういうことで教文センターを訪ねてくるような方々がいるのかどうかについて。
 2点目ですが、この冊子の生かし方ということで、先ほど小中、養護学校に配布しながら校内研究に資するということだったんですが、これが配られてまだそんなに日数がたっていないんですが、どういうような声というか、具体的にどんなふうに進めているか、もう少し聞かせていただきたいと思います。
 それから、3点目ですが、塾に関してなんですが、これはとある方なんですけれども、今の日本の教育環境一番のがんは塾だと。塾を全廃する法律をつくれないものかと私に言ってきた方がありまして、ちょっと無茶だなというふうには思いましたが、かつての塾というのは、どちらかというと、御近所のボランティア的な精神の中で、近所の方を集めて、学校の授業の後追いと言ったらあれなんですが、フォローする、そういう傾向がかつてはあったかなと思います。今は、本当に藤沢市内にも至るところに進学塾がありまして、いわゆる塾産業という隆盛が伝えられてくる中で70%の人が行っていると。
 お尋ねしたいことは、塾があることによって、具体的に授業の進行とか、学校の中でやっぱりマイナス面というのも当然出てこようかと思うんですが、どんなことが――塾へ行っていることによって先生が教えにくいとかいうようなこともあろうかと思うんですけれども、ありましたらお聞かせください。
◎松本 教育文化センター長 それでは、1点目の他市との違い、それから、他市町の調査の状況等についてお答えいたします。
 他市町も同じような調査をかなり広範囲にやっております。例えば相模原市は、子どもの生活体験調査及び分析ですとか、それから川崎市も同じように、小・中学校教育基本調査報告書というのを今年度の初めに出しております。秦野市も同じように出しておりまして、そうした中で調査結果を比べますと、やはり似たような調査結果が出ていると。特に私ども感じますのは、先ほど部長の方の説明にもありましたように、家庭での学習時間の減少ということは、これはどこでも同じような傾向が見られるということが、他市との比較で読み取れるところです。
 それから、違いというところになりますと、私ども調査を6月にかけております。これは、6月に調査しないと、その年度に何とかまとめ切ることができないので6月なんですが、例えば大々的にやっております国の調査なんかでは2月に調査しているんですね。中3の2月ですと、もう高校受験の目前でデータを出しているということで、そうした意味で、多少数値の違いに開きがあるというようなところが違いとしてあらわれているのかなというふうに思っております。
 ただ、こんなに長い期間やっているところはほとんどございませんので、他市町から資料の請求等、やはりいただきたいということで、直接電話がかかってくるような形が多いです。今回は、インターネットの方に申し込む場合には、切手を張って、封筒へ入れてお申し込みくださいということを書いてありますので、そういう形で申し込まれているところが結構ございます。
 それから2点目の、今回のこの冊子をどのように生かしていくかというところでございますけれども、私ども、これはやっぱり学校に浸透させることがすごく大事だと思っております。そこで、今回、これは分厚くて、なかなか読みこなすのに時間がかかる面もあると思いますので、概要版ということで大事なところを抜き出したサマリーをつくりまして、これは小中学校、養護学校全職員に配付しております。まずそれを見ていただくというのが1点。
 それから、学校教育課の方の校内研究の担当者会というのがございまして、各学校から1名、校内研究の担当者が出てくる。その研究会の席で私どもの職員がこれをもとに、今回の調査のことについて解説して報告しております。それから、小中、養護学校の校長会でも1度ここに解説させていただいておりますし、夏休みの校長会の方も私どもの職員が講師になって、学習意識調査について話をさせていただく予定になっております。
 それから、中学校の方ですけれども、具体的に3校、校内研究の全体会の席へ私どもの職員が参りまして、そこで、そこの学校の全職員にこの話をさせていただいて、校内研究で生かすようにというふうなことで要請を受けてやっております。2校は既に終わっておりまして、1校はこれから対処するような状況になっております。
◎飯島 教育総務部参事 3点目です。塾が及ぼす学校の中でのマイナス面ということでございますけれども、進学的な塾については、学校の進度よりもさらに進んだところを学習するということが多うございます。補習的な塾よりも、今、進学的な塾、そういう塾の方に子どもたちは多く行っております。そうすると、塾で習ったことをもう一度学校で習うということで、学習の意欲、あるいは新鮮さというものをどうやって教師が提供していくのかということで非常に苦しい面がございます。かつては、それほど多くの子どもたちが進学塾に行っていない時代は余り課題にはならなかったんですけれども、非常に大きな課題になっている。
 それから、知っていることによって、教師が考えさせようとしても、「結果はどうなの」「もう結果を教えてよ」というような、途中を省略してしまうような、途中を省略して、考えることを省略してテストの点数がとれる技能的なものに走ってしまうというような弊害が授業の中で起こっています。
 それから、塾を介していろいろな学校の子どもたちが集まってきますので、ちょっとしたうわさで学校間を巻き込んだ争いが起こるというようなことも起こっております。だれだれがおまえの悪口を言っていたというようなささいなことが、あたかも真実であるような形で流れていってしまう。そんなようなことがございます。
◆村上悌介 委員 何点かちょっとお尋ねしたいと思うんです。今回、これを読んでみますと、「調査の主旨」を見ると、5年ごとに繰り返します、時代の趨勢を読み取り、これからの教育の方向を見定める上での重要な基礎資料を得るとともに、その成果を学校の教育計画立案推進のための基礎的資料としてまいりますという形で載っておるわけですね。先ほど来、今回このような形で立派な調査報告が出てきたわけでありますが、これからこの調査を踏まえてどういったことを行っていくかということは今説明がありました。
 やはり私はこういう説明を、これからいろんな研修会であれ、そういう父兄等々に、また幅広く知らしめる、インターネット等で知らしめるということは非常に当然なことでありまして、これを、せっかく立派なものをつくり上げたものですから、これの研修等をそれぞれ職員であるとか、そういうところで行ったよと。行って、それを受けた側が、職員もそうでしょうけれども、研修会で受けた、受けた側がこういった調査をどのように今後反映させていったのか。その追跡というか、そういったものが反映されないと、一生懸命やってきたものをそのまま報告しましたよと一方通行で行ってしまう懸念があるわけです。それを今後どのようにこういったものを生かしていくのか、吸い上げていくのか、それがまず第1点。
 それと、やはり今回の意識調査の中で、ちょっと全部読んでいないんですけれども、1つは、まず2点目は、特に26ページあたりを見ると、「あなたは学校の勉強についていく自信がありますか」というところで、これを見ると、5年ごとの数値が1965年からずっとなっていて、2005年が著しくよくなっているデータがあるわけですね。これはまさに、この設問が新たにふえたんだろうと思うんですね。だから、この数値を見ると、基本的には、学校の勉強に理解度がふえたという数値、45.8%が出てきたがゆえに高くなっているわけね。だから、この設問が、今回だけがなぜこのような形で、一つの大きな流れなんでしょうけれども、これが即、今回著しく2000年から2005年にわたってふえたかどうかというのは、またこれは検証の仕方が設問によって非常に違ってくるんだろうと、このように思うわけですね。だから、これは勉強の意欲が、自信があったのがふえたから安心というものでは全くありませんよと。そういうような認識をどうとらえているか。設問が違っているわけです。今までは3点、今度は4点になったのかな。
 もう一つは、3点目は全体に関する問題なんですが、勉強、学習意欲という問題というのは、やはり教える側の先生と生徒とのいろんな人間関係、信頼関係というのは非常に大事なわけです。ただ教え込むということでなくして、そういった一つの人間形成上の立場から、この分析の中では見えてこないわけ。具体的にはどういうことかというと、僕らもその当時を思い浮かべてみると、例えばちょっと小学校、中学校のときにぐあいが悪くなってきちゃったと。そういうときに、先生か何かが一生懸命「それじゃ、自転車に乗って家まで送りましょう」とか、そういうふうなことをやっていただいたことが今でも非常に鮮明に残っているわけね。先生と生徒との人間関係、こういった問題もやはり非常に大事なわけね。そういうようなものというのは今回ここに載っておらないんだけれども、そういうような人間形成の上における生徒と教師との関係性、そういったもののとらえ方というのは載っていないんだけれども、その辺の認識はどういうふうにとらえているのか、この3点をお聞きいたします。
◎飯島 教育総務部参事 それでは、1点目の研修等を行っているけれども、それを教師がどうとらえ、それを学校教育の中に反映をしていくのかということでございます。
 このたくさんの調査の中で授業にかかわる調査をしてございます。どのような授業を期待しているかということでございますけれども、ちなみに、45ページをあけていただけますでしょうか。これは右側の下ですけれども、クロス集計をしています。「あなたは学校での勉強がよくわかりますか?」ということで、よくわかる生徒がどういう授業を期待しているのか。そうしますと、一つ注目をする授業のタイプが、Gという授業のタイプ、それからIという授業のタイプです。Gは「将来役立つ知識や技術を身につけられる授業」、そしてIは「学校の外で見学、体験できる授業」でございます。この勉強がよくわかるという生徒については「将来役立つ知識や技術を身につけられる授業」というものが上に来ております。45ページから46ページに行きますと、「どちらかというとわかる」というのが上の資料ですけれども、GとIについては、逆転はしていませんが接近をしている。それから、「どちらかというとわからない」という生徒は完全に逆転をしていまして、体験的なIの授業を期待している、それから、将来に役立つようなものを期待しているというGは低くなっている。それから、右上ですけれども、「ほとんどわからない」という生徒にもこういうようなことが起こっています。
 そうしますと、期待する授業のタイプが授業の理解度によって違っていくんだということですので、ひとつ多様な授業を学校の中で行っていくことによって、理解度の高い生徒も、あるいは理解度の低い生徒も授業の中に参加し、授業意欲を育てていくことができるのではないかと。そういうようなものとして、今後子どもたちの側に立った検討をしていきたいと考えております。
◎松本 教育文化センター長 2点目の3件法を4件法に変えたところについてお答えいたします。
 設問そのものは変えておりませんが、答え方の選択肢として、今まで3つで答えていたと。そうしますと、どうしても真ん中に集中し過ぎまして、真ん中が8割ぐらいになっていくと、データとしてちょっと活用できない。その真ん中の子どもたち、生徒たちは、じゃ、どちらかというと、わかっているのか、わかっていないのかというところで、それから、例えば国ですと、最近出ましたのを見ますと、5件法で答えさせているということで、より詳しいデータを欲しいということで、思い切って今年度、3件法を4件法に変えたところです。そうしました結果、結果として出てきた数字として、「どちらかというとわかる」「わかる」を含めてわかるが多かったということと、それから、「ほとんど自信がない」というところが減っている、「わかる」のところも減っているというところが大きな変化かなというふうにとらえております。
◎飯島 教育総務部参事 3点目の子どもたちと教師の人間関係、これが学ぶ、あるいは教えるという人間関係の基本でございます。教師としては、子どもたちに信頼をされる状況の中で子どもたちと接していきたいということでございます。一つ、社会の学校への課題が非常に大きくなっていて先生方が忙しいという状況があって、なかなか子どもたちと触れ合う時間がとれないということも課題になっております。
 そういう中で、それではどうやって子どもたちと教師が触れ合う時間をふやしていくのかということで、教育委員会としては中学校に二学期制を導入した一つの大きなことがございます。三学期制から二学期制に移行することによって、成績を出す間隔が延びる、あるいは夏休み前の部活動の対外試合、そういうようなときに成績の処理等をしていくというようなこともありました。今回、アンケート調査をとった結果、部活動の子どもたちにとっては、大会前に先生が出てきて指導してくれるようになった。文化部については、文化祭等の直前に顧問の先生が一緒に練習を見てくれるようになった、そういうような触れ合いという面でも二学期制のいいところが出ているなというふうに思っております。
 委員御指摘のように、教師と子どもたちとの人間関係をはぐくんでいく大きな課題だと思いますが、私たちは今後も努力をしていきたいと思っています。
◎松本 教育文化センター長 失礼いたしました。1つ申し忘れました。先ほどの26ページの「学校の勉強についていく自信」のところでございますが、今回こういうふうな形で65%強出たということですけれども、これで十分だという認識を持っているわけではございません。今後とも、学校の方にもこういうデータをもとにして、もっとこの自信を持たせる、あるいは理解力を深めるというふうな形で引き続き投げかけてまいりたいと思いますので、よろしく御理解いただきたいと思います。
◆栗原義夫 委員 1点だけ質問させていただきたいと思います。
 9ページをあけていただけるとありがたいんですが、9ページに、今の御説明の中にありましたけれども、スポーツ関係のアンケート調査、スポーツ関係がふえている、こういう説明がございました。
 そこでお聞きします。スポーツ関係がふえるということは、学校における部活動の方がふえてくるのかな、こういうふうに思うわけですね。スポーツというのは一つのルールがございますので、そのルールを、将来社会に出たときに、社会にもルールがあるんだよということを学ぶには絶好のチャンスじゃないか、こんなふうに思っています。
 そこで、部活動を行うのにおいて、学校の先生方、そういう先生方が部活動をどのようにサポートすることができるか。というのは、あるところの話を聞きますと、部活をやりたいんだけれども、部活の面倒を見てくれる先生が少なくなってきている、こういうような話も伺っておりますけれども、そういう子どものやりたいような芽を摘んでもらっては困るのではないかなというふうに私は思います。その辺について、1点お聞かせ願いたいと思います。
 もう一点、スポーツをすることによって、将来、やはり生涯学習的にスポーツ人口がふえていくであろう、こういうふうに思っております。そこで、現在藤沢市としては、スポーツ施設等の計画等が何かあればお知らせ願いたいと思います。
◎桑山 学校教育課主幹 御質問の1点目の部活動へのサポートということでございますけれども、せんだっての予算等特別委員会のときにもちょっとお話が出ましたが、ちょうど今、社会全般的にそうですけれども、学校現場でも新採用の教員が非常にふえつつあると。まだ今のところ小学校が中心で、中学校はやっとふえつつあるかなという程度なんですけれども、そうした初任者につきましては、ほとんどの教員が顧問についている、そういった中で、やはり若い先生が指導に当たられますと、学校としても非常に活気を帯びてきておりまして、今後初任者がふえていく中でさらに期待できるのではないかなというふうに考えております。
 それから、以前からお話しして、御承知のように、指導者派遣事業、その事業を現在も行っておりますけれども、こちらの方も、もう社会教育の方ともタイアップして、生涯学習大学の方で指導者の養成講座を行っていただいております。そういった中で、毎年50名を超える方たちに御協力をいただいているといった状況がございます。
 ただ、いつも話題に上ることとしましては、やはりちょっと特殊な部活動につきまして、なかなか指導者が派遣し切れない部分があるということがあります。メジャーなスポーツについては、そういった指導者としてお手を挙げていただける方もたくさんいらっしゃるんですけれども、その辺に課題が残っているといった状況でございます。
◎高木 生涯学習部長 2点目のスポーツ施設の整備ということの御質問でございますけれども、御承知のように、大清水広場が現在閉鎖をしておりまして、野球場の施設が若干不足をしているということで、北部方面、葛原地区にスポーツ広場を整備するということで、現在地元との調整を進めている状況がございます。現在はそのような状況でございます。
◆大塚洋子 委員 少し細かいところもお聞かせいただきたいと思いますけれども、楽しくリラックスした雰囲気の授業を今の子どもさんたちは求めているということで、今どきの生徒ではないかというような御発言もあったんですけれども、前回の5年前の調査の中で、先生がそういったようなことに関しまして、専門性は持っているんだけれども、リラックスした雰囲気で授業ということになると、かなり戸惑いがありますというような御答弁。その中で、さらに、そういったことを先生たちがリラックスしてやれるような、そういう生徒さんたちの要望を入れたような授業ができるように、長後中学校でエンカウンターとかという、そのような心理の手法を使っての研修を行ったというふうにございましたけれども、この楽しくリラックスした雰囲気の授業を行うに当たりまして、このような研修がどう浸透していったのか、それともさらにさまざまな研修項目として先生方に行われたのかどうかということと、学校にそういったようなことを求めるというのは、今どきということもありますけれども、また違う場面で、子どもたちが非常に緊張していて、ある意味では、そういった学校が楽しいだとか、授業がそういうものを求めるという、そういったような背景があるのかどうか、どのように認識されているのか、お伺いをさせていただきたいと思います。
 あと、それから最後の今後の課題の中で、やっぱり学習意欲が増すというのは、親から期待されているだとかというような、また、先生から期待されているということが非常に学習意欲を向上させるというようなことがあるようですけれども、親から期待されていると感じている人は3分の2というようなことがありますけれども、先生から期待されているのはぐんと減るというような状況があります。そうしますと、これは授業以前の問題なのかなと思いますけれども、こういったところには、ただこういう冊子をお渡ししてあれするよりかは、何かこの辺の教育委員会として的を絞って先生方に具体的にお示しするということも必要なのではないかと思いますけれども、こういった細かなところについてどのように働きかけられるのか、お伺いいたします。
 あと、勉強という定義のとらえ方ということで、88ページの「学習指導要領の改訂」というところで、今までは記憶や習熟のために費やす時間、これが減ったことによって家での勉強時間の減少、こういう今までの勉強のとらえ方が解法技能を習熟するようなことだけを勉強としてとらえていたんだけれども、プレゼンテーションの力や情報収集力を身につけるといったことも勉強と考えるととかというふうに記述があるわけですね。そうしますと、これらもカウントするとふえるのではないかだとか書いてございますと、今後この勉強という定義のとらえ方をどうしていかれるのか、それによって、また違ってくるのかなというふうにも思います。
 また、塾に通っていることも学校外の勉強として入れていいんですよといったけれども、それを100名の方が含めてしまったというようなことがありますけれども、こういう生徒さんたちが間違いのないようなアンケートの記述の工夫というものも、今後していかなくてはいけないのではないかと思いますけれども、この辺、今後に向けて、このようなところはどのように取り組まれるのか、お伺いいたしたいと思います。
◎飯島 教育総務部参事 長後中学校の例を示したのは5年前の私です。長後中学校で研究をしておりました。私も2回、エンカウンターの研修に行きました。小さなエクササイズを幾つも用意しながら、子どもたちと教師、あるいは子どもたち間の人間関係をこなれたものにしていく。体験を通して、子どもたちのよさ、友達のよさ、それから自分を表出することのよさ、そういうものを学んでいくということで、先生がフランクに自分を開くことが、子どもたちが教室で自分を開くことにつながるということでございます。
 私自身も実感を持っておりましたので、その後、新採用研修等で新人の先生方の研修を講師をお招きしてやったという経緯がございます。やはり教師が自分自身を開いていくような、あるいは構えがとれていくようなものの中で、子どもたちと教師の人間関係というのははぐくまれていくんだろうというふうに考えております。
 それから、2点目ですけれども、子どもたちの勉強がよくできたときに、教師の方の励ましとか、よくできたねというものが母親に比べて、親に比べて少ないということですけれども、これは一つ、やっぱり反省材料であろうかというふうに思っております。私たちとしては、「すれひと」というような言葉を使っていますけれども、子どもたちとすれ違ったときに一声かけてあげるということから人間関係を豊かにしていくんだというふうに考えておりますけれども、こと学習については、ある程度できる子とできない子、語弊があるかもしれませんけれども、固定的なものがありまして、できたところを褒めるというのは学習面ではなかなか難しいということがありますので、生活面やその他の面で、子どもたちが多様な特性、個性を持って生活をしていますので、そちらの方で褒めていくということが多くなっていくのかなというふうに思っております。
◎松本 教育文化センター長 今の2点目を補足してお話しいたしますと、私どももこの調査結果、余り細かいデータを得られたわけではないんですけれども、教師の声かけについては、今後も課題としてとらえていきたいと思っております。これは他市の調査研究でも、子どもが受け取る思いと、声をかけているという教師の、教師はかけているつもり、子どもの方はそうじゃないところのずれがあるというふうなのが他市のデータでも出ておりますので、あるいは、私どもの研究の部会でも、今年度に入りまして、学校の校内研究の中でそういうところを取り上げていった学校があるということで、その先生から報告がありましたけれども、子どもの声を真摯に受けとめて、声をかけられた、かけられない、そこら辺の溝を埋めていった結果、子どもとの距離、溝が狭くなって子どもの成績の方の向上につながっていったというような報告もございましたので、そういうふうな方向も見据えながら、また取り組んでまいりたいと思います。
 それから、3点目に御指摘のありました問題につきまして、私どもの方もこの問題につきましては、今年度さらに追調査をやりたいなと思っております。特に質問の仕方で、塾に行っているのにもかかわらず勉強していないと答えているというところで、読み取りがうまくいかなかったというところで、設問を工夫しながら、もう一度個々のところを詳しくとらえ直したいと思っております。加えまして、家庭の学習時間についても、もう少し詳しく正確なデータをとらえられるように、今年度の秋あたりに調査することを目途に進めているところでございます。
 それから、学習指導要領のところで説明した内容につきましては、学習指導要領そのものが変わりまして、覚えなければならない量の総量が減ったということで、それが一つの要因じゃないかということと、それから、生徒の方が、例えば総合的な学習の時間の課題ですとかを調べるのに、家でインターネットを使いながらそういうデータを集めているのを勉強と感じているか感じていないかというところに一つギャップがあるのかなと。そういうのも含めまして、設問するときには、例えばそれがわかるような設問をその中に入れながら、そういう時間もデータとして、どのぐらいやっているのかということが得られるような形で今後考えてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
               (「進行」と呼ぶ者あり)
○河野顕子 委員長 これで質疑を終わります。
 意見はありませんか。
◆古橋宏造 委員 9回にわたってこうした調査が行われているということに対して、また、今回、選択肢も4つにふやすなど、工夫されながらのこの研究成果を評価すると。あわせて上手な活用を期待するところです。
 それから、その活用なんですが、これら数字というのは、ややもするとひとり歩きするということもあるのかなと。この裏側には、例えば不登校の子どもの数は入っていないというふうに思いますけれども、やはり5年ごとですから、時代背景、社会状況などの変化を総合的に判断するということが求められているのかなというふうにとらえています。ここ5年ぐらいの中では、少人数学級などを含めた教育効果が上がっているのかなというふうに思いますけれども、私は、生徒指導上の問題というのは、これらの数字の中に大きくあらわれてくる現象かなというふうにとらえています。
 それから、最後になりますが、学習塾についてです。先ほど、学校の弊害ということで新鮮味がなくなるなどの話がありました。軽々に物は言えませんけれども、私はこんな話も聞きました。入試直前になりますと、子どもも保護者もかなり神経を使う中で、学校に行くよりも塾へ行って、これは塾のボランティアなのかもしれませんけれども、いわゆる本来学校があるべき時間帯にそうしたところへ行くがために学校へ行かない。本末転倒かなというふうに思っています。学習塾に対していろんな考え方があるのはもちろんよくわかるんですが、要するに教育委員会として一定の方向を、こういう方向とかいうこともなく、藤沢市だけでできる課題ではないというふうに思うんですが、これをどんなふうにとらえ、どういう位置づけにしていくかというのは今後の教育の中でかなり大きな要素を占めると私は思いますので、一言申し上げておきます。
◆大塚洋子 委員 9回ということで、本当に長年の中でこういうふうに調査をされてきた、この努力というのは非常に敬意に値すると感じております。さまざまな状況が出てくる中で出てきたこういった結果でございますので、やはりこれを最大限に生かしながら、今現在を生きている子どもたちのために、やはりさまざまな角度から取り組んでいただきたいと思います。
 今、塾ということでもお話がございましたけれども、表の中にも大変わかりやすいというようなこともございましたし、また、私も子育ての体験の中では、そんなにずっと塾漬けではなかったんですが、塾に行ったことによって勉強がさらにわかりやすくなるというような効果もやはりございました。ですから、その辺は慎重に考えていかなくちゃいけないのかな、塾に行かなければどう学校が対応していくのかなというところも、すべての子どもたちにどう対応するのかということの体制がなければ、なかなか藤沢だけで進学だとか就職だとかするわけではございませんので、やはりその辺も考えていただきたいと思います。
 そういった意味では、少し気になるのが88ページの「家庭環境の影響」のところの中で、塾に対しての記述が少し、「『金で勉強のための時間と空間を買う』形で保護者が塾に行かせることもあるだろう」というような、何かちょっと敵視しているような、この言葉遣いが非常に気になるところです。その上の段の文章もそうなんですけれども。そういうことではなくて、いろいろ総合的に取り組んで、子どもたちの環境を整備していっていただきたいと思います。
○河野顕子 委員長 ほかにありますか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
○河野顕子 委員長 これで意見を終わります。
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○河野顕子 委員長 本日の日程は全部終了いたしました。
 そのほか、委員の方から発言はありませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
○河野顕子 委員長 これで委員会を閉会いたします。
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                午前10時38分 閉会
      ──────────────────────────────
以上のとおり相違ありません。
藤沢市議会委員会条例第62条第1項の規定により、ここに署名する。
藤沢市議会文教常任委員会
委員長  河 野 顕 子