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神奈川県 川崎市

平成25年 11月環境委員会−11月13日-01号




平成25年 11月環境委員会

環境委員会記録

平成25年11月13日(水) 午前10時00分開会
               午前11時25分閉会
場所:603会議室
出席委員:田村伸一郎委員長、勝又光江副委員長、坂本 茂、浅野文直、原 典之、
     織田勝久、山田益男、花輪孝一、井口真美、為谷義隆、猪股美恵各委員
欠席委員:なし
出席説明員:(環境局)稲垣環境局長、横田総務部長、国府田施設部長、金子庶務課長、
       三宅施設建設課長
日 程 1 所管事務の調査(報告)
     (環境局)
    (1)橘処理センター整備事業に係る基本計画について
    2 その他

               午前10時00分開会
○田村伸一郎 委員長 ただいまから環境委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元に配付のとおりです。
 初めに、所管事務の調査として、環境局から「橘処理センター整備事業に係る基本計画について」の報告を受けます。
 理事者の方、よろしくお願いいたします。
◎稲垣 環境局長 おはようございます。本市では、持続可能な社会の構築に向けまして、これまでの焼却を中心といたしましたごみ処理から資源循環型の廃棄物処理へと大きな転換をしたところでございます。この秋には全市でプラスチック製容器包装の分別収集が始まりまして、市全域で8分別9品目の分別収集体制を確立させていただきますとともに、普通ごみの収集日数を変更させていただいたところでございます。今後におきましては、さらなる資源循環型の廃棄物処理に向けまして、ごみの焼却処理施設を現在の4施設から3施設へ減らし、平成27年度から3処理センター体制へ移行する予定でございます。こうした取り組みの補完といたしまして、このたび橘処理センターを更新整備するための基本計画を策定いたしましたので、本日はその概要につきまして御報告させていただくものでございます。内容につきましては、施設建設課長から御説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。
◎三宅 施設建設課長 それでは、「橘処理センター整備事業に係る基本計画について」御説明させていただきますので、資料1をごらんください。
 まず初めに、1として、本市のごみ処理状況についてでございますが、本市では、南北に細長い地形であることから、これまで市内4カ所のごみ焼却処理施設をバランスよく配置し、効率のよい収集運搬、処理体制を構築してまいりました。また、平成17年度に策定いたしました地球環境にやさしい持続可能な循環型のまちを目指してを基本理念とする一般廃棄物処理基本計画(かわさきチャレンジ・3R)に基づき、これまでの焼却を中心とした処理から転換を図り、資源循環型の廃棄物処理を推進してきたところでございます。循環型・低炭素社会の構築に向け、ごみの分別やリサイクルを推進してきた結果、市内のごみ焼却量は、平成15年度の年間約50万トンに対し、平成24年度には年間約39万トンまで減量化が図られてきたところでございます。
 次に、2として、廃棄物処理施設の整備方針についてでございますが、平成23年10月には、今後のごみ焼却処理施設の整備方針を取りまとめ、平成27年度までにごみ焼却量を年間37万トン以下に抑制し、安定的かつ効率的な廃棄物処理と円滑な建てかえ工事を両立するため、現在の4つの敷地を有効活用し、通常、3つの処理センターを稼働させ、1つの処理センターを休止、建設中とする3処理センター体制を平成27年度から構築することとしたものでございまして、初めに、橘処理センターを建てかえ、その後、堤根処理センターを建てかえるものでございます。これまでにこの3処理センター体制につきましては、適宜、環境委員会の委員の皆様にお知らせしてまいりましたが、右側の四角で囲った図が、そのイメージ図でございます。この施策により、環境負荷の低減効果につきましては、3処理センター体制に伴う二酸化炭素排出量は、年間3万6,300トンの削減を見込んでおります。また、経費縮減効果につきましても、40年間で約720億円の削減を見込んでいるところでございます。その下に、本市における処理センターの地図をお示ししており、中央部分の赤い三角の場所が橘処理センターでございますが、この施設は、昭和49年度に稼働しておりまして、老朽化が著しいことから平成26年度末をもって休止し、建てかえすることとしたものでございます。
 次に、右上の3として、橘処理センターの現況等についてでございますが、橘処理センターは、急増する廃棄物を焼却するため、昭和37年に固定炉方式の焼却炉を建設いたしました。固定炉とは、いわゆる大型のだるまストーブというイメージでございますが、その後、昭和49年に現在の橘処理センターの機械炉方式へ全面的に更新し、施設整備を図ってまいりました。その操業開始に伴いまして、近隣住民代表と川崎市による橘処理センター運営協議会を設置し、これまで30有余年にわたり情報の共有を図ってきたところでございます。そして、このたびの建てかえに当たりましても、橘処理センター運営協議会を母体とした地域住民と行政による検討協議会を平成24年度に発足しました。そうした中で、検討協議会及び環境影響評価手続により市民等の御意見を伺い、周辺環境に配慮するとともに、循環型・低炭素社会に寄与する施設として建てかえ計画を進めております。
 中段の左側に案内図をお示ししてございます。橘処理センターは、緑色で示した第三京浜から左側の国道246号線までに通る市民プラザ通りに面した場所にございます。右側の写真は、南側から撮影した航空写真でございまして、赤い点線で囲ったところが敷地でございます。その下に、現在の橘処理センターの概要でございますが、ごみ焼却処理施設として処理能力は1日当たり600トンのストーカ式で、発電能力は2,200キロワットでございまして、煙突の高さは100メートルございます。橘処理センターの敷地の右側には市民プラザが位置しており、ごみの焼却に伴う余熱利用として蒸気供給を行っているところでございます。
 1枚おめくりください。4といたしまして、橘処理センター整備事業の流れについてでございます。環境影響評価手続についてでございますが、アセス法の改正がなされ、これに伴う本市のアセス条例を平成24年度の改正により、特に環境に配慮が必要な事業については計画段階から複数案を提示し、平成25年4月から環境配慮計画書の縦覧を行い、縦覧期間中に住民説明会を開催したところでございます。同年6月には環境配慮計画見解書を縦覧し、同年8月、環境審議会の答申を受け、審査書を公表したところでございます。その間におきましても、地域住民との検討協議会において事業の方向性や目的等に関する基本的な方針について取りまとめ、情報の共有化を図りながら取り組みを進めてまいりました。これらの市民等の御意見や環境配慮計画審査書、地域住民との検討を踏まえて複数案の絞り込みを行い、橘処理センター整備事業に係る基本計画を策定したものでございます。住民説明会や複数案の絞り込みにつきましては、後ほど御説明させていただきます。
 今後の予定でございますが、整備計画の作成に取りかかるとともに、並行して環境影響評価制度に基づく方法書作成の準備作業を行い、方法書の縦覧、準備書、評価書の手続を行う予定でございます。工事の計画といたしましては、平成28年度から平成29年度にかけ、既存の解体撤去工事、平成30年度から平成33年度にかけて建設工事を行い、平成34年度の稼働に向け、事業を進めてまいります。なお、この一連の環境影響評価の手続につきましては、平成25年度から平成27年度までの計画であり、3カ年の債務負担行為として実施する予定でございまして、このことは、期間の短縮が図れるとともに経費の削減になることから、改めて11月からの第4回議会において補正予算を計上し、御審議いただくこととしております。また、地域住民と行政による検討協議会につきましては今後も定期的に開催し、市民等の御意見を伺いながら整備事業完了まで続けていきたいと考えているものでございます。
 右側の5、市民意見等の反映をごらんください。先ほど御説明させていただきました環境配慮計画書の縦覧についてでございますが、本年4月8日から30日間行い、その間に住民説明会を3回開催いたしました。説明会は、市民プラザ、橘出張所、高津区役所の3カ所で開催し、合計48名の方々に御出席いただきました。市民等からの意見書の件数は、5名から5通いただきまして、意見数の合計は66件でございます。主な意見といたしましては、焼却に伴う排ガスに起因する環境への影響についての御意見をいただいたところでございますが、複数案をお示しした土地利用及び動線計画と煙突の高さについての御意見はございませんでした。同年6月6日から、これらの意見についての環境配慮見解書を作成し、15日間の縦覧をしたところでございます。続きまして、環境影響評価審議会につきましては、現地視察、事業者説明、答申案審議を3回開催され、同年8月に答申がなされ、同月、環境影響評価審査書を公告したものでございます。
 次に、中段の地域住民と行政による検討協議会についてでございますが、この検討協議会は、橘処理センターを中心とする直径1キロメートルを目安とする近隣6町内会の代表者である市民委員11名と行政委員6名で構成されておりまして、平成23年度から事前協議を行い、平成24年4月に発足し、現在までに14回の協議を重ねてきたところでございます。
 次に、6として、環境配慮計画書に示した複数案の絞り込みについてでございますが、環境配慮計画書において、対象計画案として土地利用及び動線計画と煙突の高さについて複数案を設定し、環境配慮計画書の手続及び地域住民と行政による検討協議会を踏まえて、基本計画の策定において単一案への絞り込みを行いました。土地利用及び動線計画につきましては、A案として、現状とほぼ同様の配置とするプランと、B案として、現状から90度回転させ、市民プラザ通り側にごみ焼却処理施設を配置したプランを設定いたしました。また、煙突については、現状と同じ高さの100メートルと近隣自治体の煙突の高さを勘案し130メートルを設定したところでございます。絞り込みの総合評価といたしましては、土地利用及び動線計画については、現状からの環境への変化が小さく、環境配慮、利便性にすぐれているA案としたものでございます。煙突高さについては、大気の環境への負荷については、100メートル、130メートル、ともに十分に小さくなっておりますので、都市景観等においてすぐれており、経済性にも配慮した100メートルとしたところでございます。
 資料2、冊子をごらんください。
 こちらが基本計画の本編でございます。表紙をおめくりいただきますと、目次がございます。この目次に沿って基本計画の構成について御説明申し上げます。
 第1章の基本計画策定にあたってでございますが、事業計画の概要、背景と目的及び経緯と関係法令について記載しております。
 第2章には、基本計画の位置づけと概要を記載しております。
 第3章は、橘処理センター整備事業に係る計画の基本的事項として、ごみ処理施設の処理方式や処理能力、土地利用及び動線計画等、6項目について記載しております。
 次の第4章には、橘処理センター整備事業に係る計画の方針として、計画ごみ質、余熱利用計画、積替設備、公害防止計画などの15項目について記載してございます。これらの基本計画の概要を一番最後の資料3でまとめておりますので、内容につきましては、そちらで御説明させていただきます。
 それでは恐れ入りますが、資料3をごらんください。
 基本計画の概要についてでございますが、左側の1には、橘処理センター整備事業に係る計画の基本的事項として、今回の計画の中で定めた基本的事項をお示ししております。右側の2には、整備事業に係る計画の方針としてその概要をお示ししておりますが、詳細につきましては、整備計画におきまして検討していくものでございます。
 左側にお戻りいただきまして、1、橘処理センター整備事業に係る計画の基本的事項をごらんください。まず、事業主体は川崎市でございまして、事業名は、橘処理センター整備事業。建設地、土地規制については記載のとおりでございます。整備事業にて計画する施設は、ごみ処理施設と資源化処理施設でございます。ごみ処理施設の処理方式は、焼却施設(ストーカ式)としており、ごみ処理能力は、1日当たり600トンでございまして、200トンの焼却炉3基を設置する3系列でございます。複数案の絞り込みにより決定した煙突高さは、現状と同じ100メートル、土地利用及び動線計画は、現状とほぼ同様の配置としたものでございます。
 次に、右側をごらんください。2の橘処理センター整備事業に係る計画の方針でございまして、1から15までの15項目ございます。まず初めに、1として、計画ごみ質でございますが、焼却炉の建設計画に必要となるごみの発熱量を設定するもので、基準となるごみの発熱量は1キログラム当たり9,500キロジュールと設定しておりまして、ごみ質の変化に対応した焼却処理が可能となるよう1万1,700キロジュールから7,200キロジュールまでの範囲を設定しているところでございます。2として、余熱利用計画でございますが、市民プラザへの蒸気供給とあわせまして、2炉運転時で約9,000キロワットの発電を行い、発電効率といたしましては、20%以上の高効率発電を想定しております。3として、ごみの積替設備でございますが、規模は、計画最大量を1日当たり110トンとし、現状の橘処理センターと同程度を想定しております。4として、公害防止計画でございますが、排ガスにおけるばいじん、硫黄酸化物、塩化水素、窒素酸化物、ダイオキシン類については他都市の事例を勘案し、法令等による各種規制値よりも厳しい自主基準値として設定しております。5以下といたしましては、造成計画、建築計画、地球温暖化対策、環境教育と環境学習機能、供給、排水施設計画、施工計画、環境配慮計画、緑化計画、防火、消火計画、防災計画、景観・都市アメニティについて記載してございます。詳細につきましては、本編、基本計画を御参照いただきたいと存じ上げます。
 以上で、「橘処理センター整備事業に係る基本計画について」の説明を終わらせていただきます。
○田村伸一郎 委員長 説明は以上のとおりです。ただいまの説明について、質問等がございましたらお願いいたします。
◆原典之 委員 基本的なことで教えていただきたいんですけれども、資料1の年間37万トン、今39万トンなんですけれども、これを単純に365で割って1日約1,000トンが出ているという認識でよろしいんでしょうか。
◎三宅 施設建設課長 平均すると、今、委員が言われたとおりでございます。
◆原典之 委員 単純に数字だけで今4処理センターを3処理で稼働させるということで、処理能力を単純にぎりぎりでというのは厳しいとは思うんですけれども、仮に橘が閉じられたと見ると、900トンと600トンと450トンだから1,950トンを1日で処理できると。例えば1,000トンでいいんじゃないかなという認識なんですけれども、それはどうなんでしょうか。
◎三宅 施設建設課長 まず、37万トンまで減量することでございますが、3処理センターにおきましても、ごみ焼却処理施設では整備を行うとともに、法令点検という、どうしても停止しなければいけないという期間がございます。そのようなバランスを考えまして、3処理センターで対応していきたいというふうに考えております。
◆原典之 委員 わかりました。それと、平成27年度までには年間37万トンと。ただ、川崎市は2025年まで人口がふえていくと言われている中でごみは減っていくんですか、それともふえていくんですか。
◎三宅 施設建設課長 ごみの推移の統計ですと、人口はふえていきますが、ごみ排出量、燃やさなければいけないものについては、ほぼ横ばいで推移していくというふうに考えているところでございます。
◆原典之 委員 わかりました。
◆井口真美 委員 手続のことでちょっと教えていただきたいんですけれども、資料1の2枚目の整備事業の流れというフローチャートで、現在は環境配慮計画審査書が出たところということですね。それで基本計画をつくられたということですね。これは法令改正によって特に影響の大きいものについては環境配慮計画書をつくりなさいという手続が加わったからという御説明をいただきました。これからいわゆるアセスの方法書をつくるところからの準備が始まるという段階ですね。それで今、基本計画が出されて、平成26年度中に整備計画が出ると。ここが理解できないんだけれども、アセスの評価書が出る前に詳細な整備計画が出るということですか。ちゃんと立派なものがつくられれば別にいいのかもしれませんけれども、アセスの評価をアセス審議会でしていただく前にこんなものをつくりますよということが決まるということですか。
◎三宅 施設建設課長 現在、平成25年度に基本計画を策定いたしました。これから整備計画を平成26年度までに決定します。先ほどの環境影響評価手続におきましては、環境配慮計画書の中で、どのような方法で環境への影響を知るのかということを自己評価した考え方を示し、具体的に、環境への負荷等をこのような方法で調査していきますということをまず方法書で示してまいります。その後、平成27年度の準備書におきまして、その計画に基づいた具体的な計画を示し、市民の皆さんへお示ししていくというスケジュールになっております。
◆井口真美 委員 だから、アセスの審査は、最後、評価書までしなければいけませんよね。とりわけごみ焼却施設なんだから、周辺の環境に対する影響が本当にない計画になっていることをきちんとアセスで審査していただくから整備計画ができるわけじゃないかと思うんだけれども、その前に整備計画を決めてしまうんですかというふうに伺っているんです。これはいかがですか。
◎三宅 施設建設課長 整備計画書をつくって、確かに審議会のほうで先生方から、また市民の皆さんから御意見をいただきますが、最終的に、整備計画の後に発注書をつくりまして、工事の着手に向けていくというスケジュールになっています。
◆井口真美 委員 業者にやっていただく計画ですからそれほどひどいものが出てくるとは当然思わないんですけれども、平成26年度につくった整備計画が、例えば煙突の高さにしても、ダイオキシンの処理方法にしても、それから緑化の問題にしても、一つ一つの問題についてアセスで、これは川崎市にとって余りいい方法ではないと言われたときに、その整備計画は平成27年度の評価書の出た後に正すというフローになっているというふうに理解していいわけですね。
◎三宅 施設建設課長 今、委員の言われたとおり、最終的な発注書のところでそのようなものを配慮した計画というか仕様書をつくってまいります。
◆井口真美 委員 それは今御答弁いただきましたから、それはそれでいいと思うけれども、ちょっと手続が理解できないですね。
◎稲垣 環境局長 今、委員からの御指摘で、ちょっと補足をさせていただきますと、アセス手続きを考えますと、逆に整備計画を出さないということになると非常にアバウトな環境影響評価しかできなくなるんですね。むしろ、逆に今までの民間の事例なんかを考えますと、整備計画の詳細なものが出ない段階でアセスをかけることによって、きちんとした環境影響評価ができないということになります。一定の整備計画を落とし込んで、それできちんとした環境影響評価をやった上で、もちろん市民の皆さん等の御意見があって、こういうものをできるだけ配慮してほしいということになれば、発注直前の契約発注段階でそれを調整し、最終的に工事着工になるというふうに理解しております。
◆井口真美 委員 その御答弁をしっかりと確認したいと思います。確かに、リニアみたいに前後2キロ、幅2キロにわたってなんて私たちは言われてもたまらないわけだから、それはそうだと思うんだけれども、しかし、やっぱりアセスをやる意義がどこにあるかということがないがしろにされたらまずいと思いますので、これは引き続き経過を見ていきたいというふうに思います。
 それと、基本計画については2つほど伺いたいんですけれども、1つは、公害防止計画で、排ガス濃度の問題については、法令よりも厳しい基準にしていると言われましたけれども、1つは、それぞれの法令なり川崎市の基準がどのくらいになっているかをまず一個一個教えてほしいのと、基準よりも厳しくするための方法論です。どうやったら厳しくなるのかについては、この基本計画の中にしっかり書かれていたのか教えていただけますか。
◎三宅 施設建設課長 ではまず、ばいじんにつきましては、法定については0.04グラム、硫黄酸化物については386ppm、塩化水素については430ppm、窒素酸化物については250ppm、ダイオキシンについては0.1ナノグラムということが法令等による基準値でございます。また、この技術につきましては、詳細を、各ごみ焼却処理施設のプラントメーカーによって多少の差異がありますから、今回の環境配慮計画書には記載されておりませんが、今後、メーカーヒアリング等を行い、方法書において具体化して皆様へお示ししていく予定でございます。
◆井口真美 委員 わかりました。もう1個、この間、王禅寺の建設の際に土壌汚染が見つかりましたよね。あのときに、結局あの土壌汚染の理由がわからないことになってはいるんですけれども、あのときの御答弁でたしか土壌汚染があった場所を見ると、一定廃液が漏れたとかということが起こるんじゃないかという可能性もないのではないかみたいな御答弁があったような記憶があるんですけれども、あの問題との関係で何か対策を打たれている方法論は何かあるんですか。
◎三宅 施設建設課長 平成26年度末にこちらの橘処理センターを休止いたしますので、平成27年度から事前調査を早目に実施しまして、詳細な実地調査を進めて対策を行っていきたいというふうに考えています。
◆井口真美 委員 わかりました。王禅寺の場合はそのことによって工期も延びてしまったし、理由もわからなかったわけですから、そういうことがないようにぜひ同時にやっていただければと思います。結構です。
◆猪股美恵 委員 では、今の井口委員のところで少し気になるんですけれども、資料1の2枚目のところで、環境影響評価手続のところで局長がおっしゃったように、確かに整備計画をもとにしたアセスというのが基本だろうと思うんですが、ただ、整備計画が出されてきて、そのことによってどういうアセスの項目が必要なのかという方法書、方法が出されてきて、それに基づいて準備書とその評価というのが出てくるはず。平成26年度のところで、この書き方なのかどうかわからないんだけれども、方法書の後に整備計画のように見受けられるんですが、本来ならば、アセスの流れから言うと、整備計画が出されてきて方法書というふうになるんじゃないかなと思うんですけれども、勘違いですか。
◎三宅 施設建設課長 まず、アセスの方法書というのは、ことし4月から環境配慮計画書で、600トンのごみ焼却をしたときに、大気なり、今後の方法、こういう測定方法とか、こういう影響が考えられるということを具体的に示したのが方法書です。それから先ほど言った整備計画書をつくって、ごみ焼却施設の具体的となったものを今後進めていくものに対しての御意見をいただくのが準備書という位置づけです。
◎横田 総務部長 方法書なんですが、委員の皆様も御存じのとおり、どういう項目を予測評価するのか、あるいはその予測手法が妥当かどうかということを方法書で明らかにして、審議会の意見をいただいて予測手法はこれでやりますという、そういう段階のものでございますので、御指摘のとおり、こちらに書いてある整備計画は――例えば資料3の右側の施工計画だとか緑化計画を方法書にも載せるんですが、予測手法の内容の審査ですのでそんなに細かくは載せないんです。対して準備書の段階になると、かなり詳細に記載しなければいけないので、準備書までには資料3の右側に書いてございます給排水、施工計画、緑化計画ですとかもきちんと固まっていなければいけないということで、大枠については、基本計画の段階で環境配慮計画書に記載されていますので、方法書レベルの基本的な計画はおおむね載せられるだろう。さらに、細かいところの準備書――準備書の段階というのは、実際予測評価をして、具体的な影響の度合いについての審査をいただくものですから、緑化計画も樹種選定も含めてどういう配置にするのかという細かいものが必要になります。
◆猪股美恵 委員 それはそう思う。それは正論ですよ。ただ、整備計画でこういう整備をしていきますという具体的な計画が出されてきた時点で、この計画だったらこういう配慮をする項目を立てなければいけないので、こういう計画だったらこういう項目が追加されなければいけないという、具体的な計画に対して環境影響に対する項目立てがされてくるんじゃないかというふうに私は思っているんです、環境配慮計画案というのは。そうだとすれば、ここの図式が上下しているのは書き方の問題なのか、一応、環境項目を設定しておきますと言って整備計画が後に出てくる。そうしたら、その整備計画でより具体的な計画が出てきたときに、こういう影響がこの計画だったら出てくるじゃないかみたいなものが新たに出てくるだろう。だから、環境影響というのは、さっきおっしゃったように、先により具体的な計画を出してやるという、だから、その後に方法書が出てくるものじゃないんですか。
◎横田 総務部長 基本的には、通常、アセスをやる際には基本計画をまず固めてもらう。基本計画の中で、資料3の右側に載っているいろんな計画が整備計画ではっきりしたものになっていく。今回お示ししているのはアウトラインを示したものなんですが、基本的に今言われた予測評価項目というのは、事業の種類で大体決まってくるんです。ですから、技術指針においても後ろのほうに一覧表が載っていて、標準的な評価項目というのは決められています。それと、実際に事業の規模、能力だとかというものによっても変わってくる場合もありますが、それは方法書の段階で当然明らかにしていく。一番問題になるのは防・消火計画ですとか供給計画ですとか、それがどういう経路で具体的に入っていって、どこにつながってくるんだとかというのが準備書の段階ではっきり見えてきて、方法書の段階は、都市ガスを使うだとか、あるいは下水を使うだとか、そういうところを方法書の段階で見せるという、通常はそういうつくりをしております。
◆猪股美恵 委員 通常そういうつくりですか。だって――私の認識が違うなら言ってくださいね。方法書というのは、環境影響評価をするに当たって、こういう項目を必要とするからその項目立てをして、その項目に沿って調査をやって、それで影響があるかないかを出して、それに基づいて対策をするかしないかという、そういう環境影響評価の流れがあるじゃないですか。それで、その項目立てをするときに事業計画が出てきて、より具体的な事業の内容が出てきますよね。そのことによって初めてこんな影響があるじゃないかというのが逆に言えば見えてくるわけじゃないですか。だから、その上で項目立てをしていくというのが本来のアセスのあり方ではないかというふうに私はずっと理解しているんですけれども、どこか違いますか。
◎横田 総務部長 委員のおっしゃることもよくわかりますけれども、全ての事業について委員のおっしゃることは当てはまらないのかなという気がいたします。というのは、今回ごみ焼却施設の建設事例ですので、一般的な予測評価項目ですとか、あるいは特殊な項目が出てくるのかというと、それは余り考えられないだろう。今まで余り経験したことがないような事業であれば、委員がおっしゃるとおり、方法書の段階である程度詳細についてわからないと予測評価項目も選定できないというケースも当然考えられるとは思うんですが、今回の事業については、ごみ焼却施設の事業ということですので、最近では既に王禅寺処理センターでもやっています。ですから、実際アセスをかけている事案もありますので、準備書ほど、要は計画が固まっていなければいけないということはない。ですから、通常、方法書の厚みというのは大体2〜3センチぐらいなんですけれども、準備書になると予測評価項目も含めて基本計画も詳細になりますので5センチから10センチぐらいになる。特に王禅寺処理センターのリサイクルパークあさおの場合ですと、たしか10センチぐらいあったというふうに記憶しております。
◆猪股美恵 委員 事業によってそういう使い分けをしているというのは、私は今初めて聞いたんですけれども、事業によっては方法書が後になったり前になったりするんだという、そういうことじゃないんですか。
◎横田 総務部長 事業によって方法書が後になったり先になったりということではなくて、方法書の段階では準備書ほど具体的な計画が固まっていなくても一般的にはやられているということなんです。ですから、資料3の上に書いてございますとおり、この各項目の詳細については整備計画にて検討するということですので、ここに書いてある建築計画、施工計画も含めまして、この内容については準備書の段階ではきちんと明らかにして、それに基づいた予測評価をしますと、そういう意味合いで書いてあります。
◆猪股美恵 委員 これは普通の建物と違って、ごみ処理施設というのは周辺環境への影響が懸念されるということがあって環境配慮計画書というのを、事前に幾つかの対案をつくってそれでやっていきましょうという、普通の事業アセスとは違って、一歩手前に環境配慮を入れるぐらいの事業なんですよ、逆に言えば。そうでしょう。だから、配慮しなければいけないような事業に対して方法書が先に出るというのが私は納得いかないというふうに思っているんです。配慮をしなければいけないような事業だからこそ具体的な計画の中で項目設定をしていかなければいけないんじゃないか。ばくっとしたところで、さっきの項目立てをしておいてみたいな話というのは、どうも流れとしては、環境配慮計画書との関係は納得がいかないんです。
◎稲垣 環境局長 御趣旨は十分理解するところでございまして、私どもとして今回の基本計画を立てるに当たって、かなりまともなといいますか、要は、そういった今の御趣旨も踏まえて我々としてはつくったという認識を持っています。資料3のところでございますけれども、橘処理センターの基本計画ということで全く左側しか見せないでアセスに入る自治体がたくさんございます。そういう中で今の猪股委員の御指摘等、そういった考えも踏まえて、我々としては今回の基本計画の中で右側の計画の方針という中で、例えばここに書いている排ガス濃度、こういうのを全く示さないで基本計画をやってしまう自治体もたくさんあって、我々としても最大限今の段階で、細かくは決め切れないですけれども、基本的にこういった方向性でいこうと、少なくとも公害防止については法令をはるかに上回るような自主基準で、そういうところも近隣他都市のトップクラスで全てクリアしようという考え方で、今回の基本計画の中でも整備計画に近いようなものを、方針については今の段階で入れるのではなく、極力入れるという表現で立てていますので、そういう中で方法書としての議論は十分にできるのではないかというふうな認識を持っております。
◆猪股美恵 委員 川崎の環境局が、今おっしゃったような法令の基準のかなり厳なところでこの右側を出してきているということについては、私は評価しているんです。評価した上で、わかった上でそのことを聞いているんですけれども、そういうことであるならば、方法書の出し方をもう一度そこで検討してもらいたいということ――ここをこれ以上やっていてもなかなからちが明かないので、もう一度持ち帰って、そこはきちっともう一回点検してほしいと、まず申し上げておきたいというふうに思います。
 それで、改めて聞きますけれども、環境配慮計画書に示した複数案の絞り込みで、A案、B案というので煙突の高さだとか90度回転したとか出してきているんですけれども、このA案、B案という絞り込みをした根拠というのは、どういう要素を配慮しなければいけないということでA案、B案が出されてきたのか、まずそこを聞かせてもらえますか。
◎三宅 施設建設課長 土地利用及び動線計画につきましては、ごみ焼却処理施設はどうしても大きく建てることになりますから、周りの景観上、圧迫感等を踏まえた環境への配慮策ということでございます。
◎國府田 施設部長 本編の63ページをごらんください。ウの配置・動線に係る条件というところですけれども、(ア)から(サ)までいろいろ条件を載せておりますけれども、(ア)については、ごみ収集車専用の出入り口と来場者を基本とし、市民プラザ通りより進入するという一つの条件です。(イ)としては、敷地内に入ってから計量棟までの十分な待車スペースを確保する。(ウ)としては、複雑な動線ではなく一筆書きで入って出られるというような条件を踏まえまして、A案、B案という2つの案を出しているというような形です。
 そういった条件を踏まえまして、71ページをごらんください。今お話しさせていただきました場内車両動線のわかりやすさと安全性、収集車待車スペースの確保とか来場者への安全性を評価した計画でA案に絞り込んだという――申しわけありません、上にA案、B案が載っていませんけれども、左側がA案で右側がB案ということでA案に絞り込んだというような形です。
◆猪股美恵 委員 要するに、あそこは住宅が密集しているエリアですので、あれだけの車が毎日何度か往復するようなことでいえば動線配慮というのはすごく大事だろうなというふうに思いますけれども、何に配慮をしていくかというのは行政だけで決めるんですか。例えば、今おっしゃったように近隣に配慮するのであれば、近隣から何に配慮してほしいかみたいな聞き取ったものはないんですか。
◎三宅 施設建設課長 委員のお問い合わせの絞り込みにつきましても、地域住民との検討協議会の中で御意見をいただき、その中でも車の出入りにつきましては、市民プラザからごみ収集車が入り、出ていくわけですが、その渋滞等を考慮すると、A案のほうが適しているという御意見をいただき、それを踏まえて絞り込みをしたというものでございます。
◎國府田 施設部長 補足させていただきますけれども、資料1の5、市民意見等の反映のところで、環境配慮計画書の中で複数案をお示しして、縦覧をしてから説明会で御周知したところですが、この複数案に対しての市民からの御意見がなかったというところもございまして、今三宅課長のお話しした市民と行政との検討協議会の中でお話しさせていただきながら絞り込んできたということでございます。
◆猪股美恵 委員 わかりました。それと、さっき原委員から3処理体制を2処理でもいいんじゃないかという話も出てきていましたけれども、私もそれを聞こうと思っていたんですが、橘処理センターを今回600トン規模にするというのは、例えば将来横ばいだという、今の数字をずっとこれからも使っていく数字だということであれば、例えば450トンであっても、もう少し小さい規模であっても可能なんじゃないかなというふうに考えるんです。2処理センターというのは、法令点検になる場合だとおっしゃるのであれば、450トンなりに規模を考えてもよかったんじゃないかというふうに思うんですけれども、そこはどうなんでしょうか。
◎國府田 施設部長 本編の28ページをお願いいたします。整備スケジュールという形で表の3−2−1のところで4処理センターの整備スケジュールが載っていますけれども、こういった形で大規模な改修工事と建てかえ工事が入ってきます。そういったことを勘案すると、次に31ページをごらんください。ここの上の棒グラフなんですけれども、平成43年までの将来のごみ処理量の推計でございます。右側の平成42年、2030年が人口のピークを迎えまして150万8,000人という将来推計人口になっておりまして、将来的にも37万トン程度の焼却場が必要という推計であります。今後の資源化のさらなる促進によってはまだ変わってくる要素もございますけれども、現時点ではこういった平成43年までの推計を見ますと、今の橘処理センターの処理能力を維持していくというのが、3処理センター体制の中での必要としているところでございます。
◆猪股美恵 委員 その答え方じゃなくて、では、450トンでやったらどこがだめだというのを今の表の中で具体的に教えてください。
◎三宅 施設建設課長 本編の38ページをごらんいただきたいと思います。実は、ここの中でまとめてございますように、平成34年から浮島処理センターが整備期間の計画になっています。処理能力600トンの場合、図3−2−7のとおり、処理能力は逆に600トンないと排出されるごみが処理できないという計画から、今回600トンを設定したところでございます。
◎稲垣 環境局長 補足で御説明いたしますと、今、位置的にはバランスよく4処理センターが配置されているんですけれども、やっぱり地域特性がございまして、市の北部のほうは住宅地域ですので大きな処理場はなかなかつくれないということがあるんです。そうしますと、そういう中で今の浮島処理センターという最も臨海部のほうに、日量900トンという非常に大きな処理センターが今あるんですね。北のほうは450トンから600トンなんですが、その浮島処理センターが基幹的整備点検に入ると一気に処理能力が落ちるわけです。平成43年まで見据えた中で浮島処理センターが基幹的整備に入ったときにも安定的に処理できる能力を設定すると、ここの図にあるように、どうしても600トンは必要だという試算をさせていただきました。
◆猪股美恵 委員 一番大きいところが使えなくなったといっても、あとの3つをやったら1日に1,650トンの処理能力があるじゃないですか。さっきおっしゃったように、1日1,000トンで横ばいだというふうにおっしゃる。それでリサイクルするとそれよりももっと小さくなると。
◎稲垣 環境局長 私の御説明が不足しているかもしれませんけれども、まさに猪股委員の御指摘のように、市民の方からもよく質問が出る項目なんですが、例えば公称能力というのが今書かれているわけですけれども、車のメーターなんかも例えば200キロまでのメーターがあっても、実際にはそこまで出さない。ただ、余力を持った設定になっているんです。
 これも基本的には、焼却場というのは3系列で、例えば600トンのものですと200トン炉を3系列で200トン、200トン、200トンで600トンとなって、公称能力は600トンの表示になるわけですが、実際にはそのうちの2系列を動かして400トンで稼働し、常に200トンについては点検をしているというのが通常の焼却施設の回し方なんです。ですから、公称能力だけ見て単純に1,800トンとか2,000トンといっても、これの3分の2が普通に通常的に回す能力だというふうに考えていただければわかりやすいのではないかと思います。
◆猪股美恵 委員 でも、橘は200トンが3つと言うけれども、150トンを3つにして、2つでやれば300トン、それで振り分け、今例えば鉄道なんかを使っていたりしているじゃないですか。何で600トンが450トンだったら不都合なのかというのが、数字上は――それは余力があればいいというのは安全パイとしては考えられることだけれども、それは限りなく多ければいいというものじゃないわけで、やっぱりさっき言った環境影響なんかを考えてきたときに、長い将来にわたって600トンと450トンというのは周辺の環境へも違ってくるわけです。だから、多ければ多いでいいというものではないと思うので、何で450トンじゃだめなのかというのをもうちょっと、何の不都合が出てきますか。
◎國府田 施設部長 37ページを開いてください。基本的に焼却炉というのは、3炉あっても2つは運転、1つは整備中という運転の仕方をしております。3カ月程度運転しますと、40〜50日また整備をかけて運転ということで、ここに記載してございますように、稼働率は0.74という70%ちょっとぐらいになっております。100%の稼働率とはならないんです。こういった試算を踏まえまして、橘処理センターは、先ほどの浮島の大規模な改修工事を含めまして600トンが必要であるというような試算をしております。
◆猪股美恵 委員 では、これは今もらったばかりなので、後でちょっともう一回ゆっくり読んでみます。それでまたの機会に。
 それで、もう一つだけ聞きたいんですけれども、資料3の計画ごみ質のところで、確かに組成が変わってきて、これはごみの発熱量というのがかなり低カロリーになってきているということで、炉のあり方も、こういうふうに下限のところで7,200キロジュールとされていますけれども、今はどうなんですか。
◎國府田 施設部長 9月2日からプラスチック製容器包装を全市展開で収集し、総体的に焼却ごみ量は減っている状況もございます。今、委員がおっしゃるように、ごみは、プラスチック製容器包装、ミックスペーパーが分けられたことによって発熱量が下がっているんじゃないかということですが、まだデータは1回しかとっていませんが、ことしの9月以前は1万1,170キロジュールで、9月測定段階では1万113キロジュールと若干下がっておりまして、顕著な熱量の低下というのは今のところないです。
◆猪股美恵 委員 そうかなあ。
◎國府田 施設部長 製品プラがまだ入っておりますので、プラスチック製容器包装の分別の協力度もございますが、極端な熱量の低下は、今のところございません。
◆猪股美恵 委員 ただ、将来、今大きな課題だと言われるような生ごみだとか、今後のリサイクルの課題として挙げられているものなどもあるわけじゃないですか。これを改修して建てかえて以後、そういう将来の課題を見据えたような炉のあり方というのはどんなふうに考えておられますか。
◎國府田 施設部長 猪股委員がおっしゃるように、高いごみカロリーの設定で炉をつくったとしますと、例えば生ごみの多い、発熱量の少ないごみを焼却するというのは非常に困難になってきまして、補助的に助燃剤を使った焼却処理作業が出てきてしまい、無駄なエネルギーを使うことになります。今後の整備計画で再度調整しながら詳細なベースカロリーの設定をして、炉をつくっていくという計画です。
◆猪股美恵 委員 それでは、今度の事業計画のときには将来を見越した炉のあり方というものが具体的に示されてくるというふうに考えていいんですか。
◎三宅 施設建設課長 今、資料3の計画ごみ質については現在9,500キロジュールという数値を設定しております。これは平成34年稼働時の熱カロリーを示してございます。今は9月からの実施で1回のサンプルしかございませんので、今後は整備計画を、平成26年度末につくる計画でございますので、これから1年間ごみのサンプルを行い、計画書の中では今書き記している9,500キロジュールを見直して出ていくということを考えております。
◆猪股美恵 委員 わかりました。だから、今の分析のサンプルだから、将来実現していきたいという課題を含めて炉のあり方というのをもう少し精査してほしいと申し上げておきたいと思います。
 最後に1つだけ、高津区の区議団なんかでもずっと前から言ってきたんですけれども、市民プラザとの一体化、それからリサイクルコミュニティセンターなんかを残していくというようなことで、全体の調整というか一体化に対しては今回どんな議論をされたんですか。
◎三宅 施設建設課長 今、委員から御質問があったように、市民の方からも御意見がございまして、橘処理センターは今南側から全然入れないとか、焼却場の道路をぐるっと回らないと市民プラザまで行けないというような御意見をいただいております。今後は橘処理センターと市民プラザが一体性を持ち、また、景観上もマッチングしたようなデザインを考えていきたいというふうに考えております。
◆猪股美恵 委員 できることなら、あそこにリサイクルコミュニティセンターがありましたよね、あの辺をもう少し本体と一体化しながら緑化率を高めていくような住民への環境配慮みたいなものも考慮するべきじゃないかなと。あそこだけぽこっと残して本体整備していくというのは、どうも将来的に効率が悪いというか、リサイクルコミュニティセンターのあり方そのものがどういうふうに位置づけられているのかは知らないですけれども、一体化していくことも少し考慮するべきじゃないかというふうに思っていますので、それも検討していただければと思います。
 とにかく、あそこは川崎の4つの処理場の中では最も住宅の密集地の中にあるということで、その中で協議会なんかもつくられてきた経過があるわけですから、今後まだまだ先に言う機会があるのかもしれないんですけれども、やっぱり住民の対策じゃなくて、住民をどう巻き込んだ運営体制にしていくのか、逆に住民を巻き込んでいくようなあり方というのを、あそこだからこそできることだろうというふうに思うので、そんなことも含めて中の動線だとか考えていってほしいなと思いますので、申し上げておきたいと思います。
◆花輪孝一 委員 今はまだ基本計画の段階ですので、まず、考え方を幾つか聞きたいと思うんですけれども、私もリサイクルパークあさおがいろいろな計画の中で――今、猪股委員もおっしゃったように、住民の意見を聞くというより、むしろ住民参加型のものをやはりするべきではないかなと思っております。それで、これから詳細な、例えばデザインであるとか――リサイクルパークあさおにおいても煙突の色だとか、さまざま外見だとか、本当に意見をよく聞いていただいたということで評価しているんです。その辺の再度確認なんですけれども、住民参加の今後のあり方、特にきめ細かい部分がいろいろあるじゃないですか。そういう部分でどういう形をとってやっていくのか、今までの検討協議会を引き続きやるのか、あるいは何か部門みたいなものを設けてやっていくのかとか、そういう基本的な今の方向性みたいなものをまず確認したいと思います。
◎三宅 施設建設課長 まず橘処理センター運営協議会という母体がございます。こちらの運営協議会については、この橘処理センターがある限り、今後の情報提供等を続けていくとともに、この事業計画だけを考えると、先ほど言った住民と行政による検討協議会についても、これから工事等々、具体的な情報提供を行いながら進めていきたいというふうに考えております。
◆花輪孝一 委員 そうだと思うんですけれども、より多くの方たち、近隣の方、あるいは、もう少し言うと、いわゆる川崎北部の住民の方々により積極的に参加をしていただくために、何らかの仕組みづくりじゃないけれども、そういうものも必要なんじゃないかなというふうに思うんです。やはり非常に身近な、しかも、生活に結びついたような関連施設等もありますし、より広範な御意見を聞くという部分で、まさにそれがアセスメントそのものではないかなと思うので、その辺をもう少し、いわゆる何て言うんでしょうか、インターネットだとか、そういう媒介ももちろんあるんですけれども、もう少し膝を交えて、いろんな形で御意見を聞くようなことがもっともっとあってもいいんじゃないかというふうに思うんですけれども、それについてはいかがでしょうか。
◎稲垣 環境局長 これまでに、先ほど課長も言ったように、橘処理センター運営協議会を母体とした検討協議会を設置し、協議を重ねてまいりました。それはある意味基本的な部分でやってきて、これから各論に入っていくんですね。そのときに、今報告を受けているのは、市民の方から特に声が大きいのが、今まで議論になった公害防止の問題と緑化を含めた動線の問題、それから防災の問題が協議会で出ていますので、今後はこの各論の話になって、ある意味先ほどもあったみたいな話になりますけれども、一部の方のばかりだと、その方の負担になりますので、より広範な市民の方で、少し分科会的なものを設定しながら進めてまいりたいと考えております。
◆花輪孝一 委員 今の局長の御答弁でわかりました。関連するんですけれども、今まさに局長の答弁の中でお話があったような、いわゆる緑化、緑の問題というのは非常に大事な部分で、緑被率は計画だと25%ということなんですけれども、まさに王禅寺にありますリサイクルパークあさおですけれども、あそこは敷地の関係もあるんですが、本当に森の中に建物があるような、工場があるようなイメージ、テーマだったんです。やはり緑という部分での、数値だけじゃないですけれども、その辺の25%という部分について、これはいたし方ないといえばそうかもしれませんけれども、もう少し配慮が必要なのではないかなということと、王禅寺のときにも僕らも質問等をさせていただいて、推進もさせていただいたんですが、やはりさまざまな形の自然エネルギーの活用ということで発電等も行われるようですけれども、いわゆる子どもたちの学習の場でもあるわけですから、環境への配慮という部分も可能な範囲でやるべきではないかというふうに思うんですけれども、環境、緑という部分に対して今後の方向性みたいなものも配慮したいというふうに思うんです。
◎三宅 施設建設課長 今言われた緑化計画につきましては、アセス条例上25%以上ということで考えております。現実は、橘処理センターの緑被率は9.6%でございますので、今以上の緑化を今後計画していきます。また、環境学習につきましても、資料3の8の項目にございますように、教育についても今後十分検討して具体化していきたいというふうに考えています。
◆花輪孝一 委員 現行が非常に低いというのが問題であって、25%というのは最低ラインだと思うんです。ですから、例えば屋上緑化とか、壁面緑化とかいろんなこともありますので駆使をする。それから、先ほど猪股委員からあった建物の配置上も、もちろんそれをコアなものとしないで、やはりさまざまなことを考えながら環境対策については万全を期していただきたいということをぜひ強く求めておきたいと思います。
 それから、もう一つなんですが、やっぱり防災面です。広域避難場所等々のものをということで配慮も今後されるようですけれども、いつ起こるかわからない巨大地震に対する対応というのは非常に強く求められるわけです。それに対してこの基本計画書、今見たばかりで詳細は見ていないんですけれども、どのようなお考えであるのかをちょっと確認したいと思うんです。
◎稲垣 環境局長 高津区は広域避難場所の土地がなかなかなくて、今、市民プラザと一体の形で広域避難場所に指定されているところでございます。1つの好事例として、先月の初めに生田緑地でゴルフ場のクラブハウスが新たに改修になりまして、既にお出かけになった先生方もたくさんおられると思うんですけれども、あそこでクラブハウスを建てかえる際に、防災面での要望をいただいて、防災の備蓄倉庫にというような役割を新たに持たせ、今回の広域避難場所の位置づけの中で、およそ10年先になるわけですけれども、今後関係部局と防災計画をさらに検討していく中で、スペース的にはありますので、そういった機能を持たせるということも含めて十分に協議してまいりたいというふうに思います。
◆山田益男 委員 2つだけお伺いしたいんですが、資料3の公害防止計画で、従来よりも厳しい自主基準値を設定したということなんですが、これを設定した背景といいますか、理由といいますか、例えば燃焼方式を変えればとかというような、なぜこの基準でクリアできると設定をされたのかが1点と、当然予算の話は平成28年度以降ということになると思うんですが、建てかえや解体建設費を含めて、大体ざっくりで、総額の予算がどのくらいかかると想定をされているのか、今段階でわかる数字を教えていただければと思います。
◎三宅 施設建設課長 排ガス濃度につきましては、実現可能な数値というふうに考えてございまして、具体的にその内容については、今後詳細に決めていきたいというふうに考えております。また、建設費については約500億円かかるんじゃないかという、概算でございますが、そういうふうな予想ということでございます。
◎稲垣 環境局長 ちょっと補足をさせていただきます。まず、公害防止関係ですけれども、今の山田委員の御質問ですけれども、この設定した根拠というのは基本的に地域住民の方から、ともかくトップランナーの焼却施設をつくってほしいということで、それを含めて近隣他都市のトップレベル、それで現実にできている、法律はかなり厳しいんですけれども、近隣の自治体の中で新たにつくった焼却施設等の中でトップレベルのものをここに(1)から(5)まで全部持ってきて、それを何としてでもやろうという考えのもとで今そういう設定をしているということです。
 それから、それに伴って、当然、今後の技術動向と、それから公害防止機器、あるいは緑化等にお金をどこまでかけるかというのは、当然市民、議会の皆さんの合意形成をはからなければならず本当に環境をよくするために、全てお金を投入していいというわけではないので、そこのバランスを図らなければいけないというふうに思っています。
 今、500億円という数字が出ましたけれども、ちょっとひとり歩きしてしまうといけないので、これはかなり幅のある数字というふうに思っていただいたほうがいいと思うんです。リサイクルパークあさおの例でいきますと、200億円で落札された経過がございますし、今後そういう中で、今一概に何億円という数字はなかなか言えないということで御理解をいただければと思います。
◆山田益男 委員 予算の関係は今の局長のなんですけれども、厳しい基準をつくって、そこに向けていろんな最先端の技術を取り入れていこうというふうに今伺ったんですが、ある程度の何かがないと、逆に言えば、先ほど局長がおっしゃったように、その基準をクリアするためにはかなり高価な施設をつくっていかなければいけないというようなことになる可能性もあるわけです。そうすると、やはりある程度国で決められた基準なり川崎市の持っている今の処理場の基準なりというところからもうワンステップランクアップをするわけですから、その辺のある程度の根拠といいますか、目標基準ではないわけですから、それはこれからの整備計画の中でクリアにしていただければと思います。
◆為谷義隆 委員 環境配慮という話も先ほど来出ているわけですけれども、余熱利用計画で9,000キロワット発電できるようになると数字があるんですけれども、既存が2,200キロワットですから約4倍という数字になるんですが、どういった方向性で新たに生まれる電力を使おうと考えられているのか、その方向性があればちょっとお聞かせいただけたらなと。
◎三宅 施設建設課長 発電につきましては、市内で使われる電気以外は、現状では売電を行っていますから、現段階ではその発電を売電する計画でございます。ただ、平成34年の稼働ですので、その前に法等が改正されることも考えられることから柔軟に対応していきたいというふうに考えております。
◆為谷義隆 委員 稼働しないと火力であろうが発電は恐らくできないと思いますけれども、今、ごみのダウンサイジング、総量を減らすというような議論もある中で数字を見ますと20年先ぐらいまで大体37万トンぐらい焼却ごみ量があるというふうにあるんですけれども、そうしますと、その発電量というのも、ある程度この先担保できると考えていいんでしょうか。
◎三宅 施設建設課長 確かに、ごみ排出量によって発電量が変わりますので、現状ではこのままの2炉運転時にこの発電ができるというふうに考えております。
◆為谷義隆 委員 わかりました。ただ、これは社会情勢とかごみの量で電力の発電量というのが大分変ってくると思いますので、そこら辺は今後も技術の革新も当然あると思いますから柔軟に対応していただきたいのと、また、川崎からトップレベルの技術でこういう再生可能なエネルギーを生み出しているということのアピールや、子どもたち、そういったケース等に生かしていただきたいと思っています。
◆坂本茂 委員 ちょっと参考までに聞きたいんですけれども、これはストーカ式ですね。そうなってくると、ガス化溶融炉だとか、キルン式だとか、いろんな方式がありますよね。今そういう形になってくると、ストーカ式というのが非常にそういう環境的な部分で勝っているという考えでいいのかな。予算とかいろいろあるんでしょうけれども。
◎國府田 施設部長 環境への影響というと、排ガス処理装置という、排ガスをきれいにする装置の能力によりますが、委員がおっしゃったようなガス化溶融とか、あとはロータリーキルンとかいろいろありますが、一番歴史の長いストーカ方式が技術的にも成熟しています。ガス化溶融炉もいろいろな他都市の事例を見ると課題があり、まだ想定できない事例が出てくるようなこともございまして、一番安定しているストーカ炉方式に排ガス処理装置の高度なものを併設していく計画で考えております。
◆坂本茂 委員 それは単一で勝っているというんじゃなくて、全てを複合式にいろんなあらゆる施設を包含していくとこれだという方式でいいの。焼却炉そのものがすぐれているということ云々じゃないの。どうなの。メーカーとかいろいろあるだろうからさ。
◎國府田 施設部長 炉のほうは各社に大きな差はないと考えおります。ここで示したような公害防止計画の中の排ガス濃度に5項目ありますけれども、こういったところは先ほどお話ししました排ガス処理装置でクリアにできるので、そちらの装置は最新鋭のものを入れていくというイメージです。
◎稲垣 環境局長 少し補足をさせていただきますと、環境配慮という面で今施設部長からお話しさせていただきましたように、最新鋭の公害防止機器をつける、そこの精度の問題なので、炉そのものの問題ではないということです。炉の問題については今御指摘のあったいろんな方式があって、ストーカ方式という非常に安定的な歴史のある方式と、最新のものでは、今話が出たガス化溶融があり、地域の方などの話し合いの中で、ガス化溶融というのは物すごく高熱を発するので、ちょうど地域の方々と話し合いをしているときに原発の問題も起こりまして、最新鋭の技術に対する不安感というのがかなり出ていたものですから、それについては今の段階では選択ができないということで、あえて今回は単一案でストーカ方式ということでお示しをさせていただいたという経過がございます。
◆坂本茂 委員 わかりました。
○田村伸一郎 委員長 ほかにいかがでしょうか。
                 ( なし )
○田村伸一郎 委員長 ほかにないようでしたら、以上で「橘処理センター整備事業に係る基本計画について」の報告を終わります。
 ここで、理事者の退室をお願いいたします。
                ( 理事者退室 )
       ───────────────────────────
○田村伸一郎 委員長 その他、委員の皆様から何かございますでしょうか。
                 ( なし )
○田村伸一郎 委員長 それでは、以上で本日の環境委員会を閉会いたします。
               午前11時25分閉会