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神奈川県 川崎市

平成21年  1月総務委員会−01月28日-01号




平成21年 1月総務委員会

総務委員会記録

平成21年1月28日(金)  午前10時01分開会
               午前10時50分閉会
場所:502会議室
出席委員:西 譲治委員長、廣田健一副委員長、原 修一、坂本 茂、清水勝利、飯塚正良、
     東 正則、飯田 満、本間悦雄、花輪孝一、沼沢和明、市古映美、勝又光江各委員
欠席委員:なし
出席説明員:(総合企画局)三浦総合企画局長、稲垣都市経営部長、岩瀬広域企画課長、
       鈴木都市経営部参事、岡田都市経営部主幹

日 程
    1 所管事務の調査(報告)
     (総合企画局)
    (1)4大学ナノ・マイクロファブリケーションコンソーシアムと川崎市との連携協力に関する基本合意について
    2 その他

               午前10時01分開会
○西譲治 委員長 ただいまから総務委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元に配付したとおりです。
 なお、本日、中冨主査にかわり、野口課長補佐・調査係長が出席しておりますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、総合企画局関係の所管事務の調査として、「4大学ナノ・マイクロファブリケーションコンソーシアムと川崎市との連携協力に関する基本合意について」報告を受けます。
 それでは、理事者の方、お願いいたします。
◎三浦 総合企画局長 おはようございます。本日は、慶應義塾大学、早稲田大学、東京工業大学、東京大学から成る4大学ナノ・マイクロファブリケーションコンソーシアムと川崎市との連携協力に関する基本合意につきまして御報告をさせていただきます。
 平成12年度以降、新しい科学技術や産業を創造する研究開発拠点の形成を目指します新川崎・創造のもり計画を推進してまいりましたが、昨年3月に4大学から成るコンソーシアムが発足し、新川崎・創造のもり地区への研究教育拠点の立地につきまして調整を進めてまいりましたが、このたび連携協力に関する基本合意を締結いたしましたので、その内容につきまして御報告をさせていただきます。
 詳細につきましては、都市経営部プロジェクト推進担当岡田主幹から御説明をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
◎岡田 都市経営部主幹 それでは、御説明をさせていただきます。
 まず初めに、資料の確認をさせていただきます。本日は、資料1と資料2、さらに、参考資料といたしまして1から3までということで5点用意させていただいております。よろしいでしょうか。
 まずは、資料1「4大学ナノ・マイクロファブリケーションコンソーシアムと川崎市との連携協力に関する基本合意について(概要)」にて御説明をさせていただきます。資料1をごらんください。
 ここで使用する用語でございますが、ファブリケーションとは、日本語で製作・製造という意味だそうです。コンソーシアムとは、日本語で連合体・共同事業体というような意味です。
 それでは、まず、四角の囲みの中でございますが、ナノ・マイクロ理工学は、医療、環境、エネルギーなどに関連する産業の活性化と科学技術立国を目指す我が国の発展、人々の生活の向上に貢献していく基盤技術として期待されています。こうした中、慶應義塾大学、早稲田大学、東京工業大学、東京大学から成る4大学ナノ・マイクロファブリケーションコンソーシアムと川崎市は、川崎市を拠点として活動し、ナノ・マイクロ理工学の大きな研究成果を生み出すとともに、研究成果を生かした産学連携の推進に向けて、両者が相互に連携協力して取り組んでいくことについての基本合意を締結いたしました。
 まず、1、基本合意までの経過でございますが、(1)の4大学コンソーシアムとはでございます。このコンソーシアムは、平成20年3月に慶應義塾大学、早稲田大学、東京工業大学、東京大学の理工学部長の合意により発足した組織で、極限ナノ・マイクロ加工技術を基軸とし、拡張ナノ空間(10ナノメートルから1マイクロメートル)と呼ばれる未開拓領域の工学研究を促進するための教育・研究コンソーシアム(共同事業体)でございます。さらに、私立大学、国立大学の人材、知識、技術、国際交流のネットワークを統合し、効率的で強力な研究推進体制を構築し、産学連携による製品化、市場化、産業化を指向するという特徴を持っています。
 続きまして、(2)の「新川崎・創造のもり」計画の推進と4大学コンソーシアムとの連携でございますが、新川崎・創造のもり計画は、平成12年7月に第1期事業として慶應義塾大学の先導的研究施設K2(ケイスクエア)・タウンキャンパスを開設し、平成15年2月には第2期事業としてベンチャービジネス創出拠点かわさき新産業創造センター(KBIC)を開設してまいりました。平成19年度からは、第3期事業用地における土地利用方針の検討に着手いたしました。その中で、平成20年3月に、慶應義塾大学、早稲田大学、東京工業大学、東京大学から構成される4大学コンソーシアムが発足いたしました。その後、昨年7月には産学連携講演会を開催しております。また、市側では、昨年9月に新川崎・創造のもり第3期事業用地の土地利用方針を策定してまいりました。
 続きまして、2ページ目の基本合意の内容でございます。4大学コンソーシアムと川崎市は、新しいナノ・マイクロ理工学の研究成果に基づき、医療、環境、エネルギーなどに関連する産業の活性化と科学技術立国を目指す我が国の発展、人々の生活の向上を目指すことを大きな目標として連携協力してまいります。
 囲みの左側が4大学コンソーシアムの目標と取り組みの説明でございますが、4大学コンソーシアムは、最先端の研究を行っている私立大学と国立大学が協力して、それぞれが擁する人材、知識、技術、国際交流のネットワークを統合し、効率的で強力な研究体制の構築を目指すものです。ナノ・マイクロファブリケーション技術を中核とした研究拠点を川崎市に設置し、ナノ・マイクロ理工学分野の研究教育活動を行うとともに、最先端の新技術開発や新製品、新産業の創出を目指す企業との連携を進めてまいります。
 囲みの右側が川崎市の目標と取り組みでございます。本市は、数多くの研究開発機関や高度な技術力を持つ企業が集積する世界有数のものづくり都市、研究開発都市で、こうした強みを生かして、研究開発機能のより一層の集積と先端技術による世界への貢献を目指してまいります。4大学コンソーシアムの研究活動に必要な環境づくりを支援するとともに、地域産業界との橋渡しを行い、4大学コンソーシアムと企業等との共同研究や人材育成、研究成果の移転などの連携活動を支援してまいります。
 続きまして、2ページ目下段の3、合意に基づく具体的活動について御説明いたします。ここでは大きく(1)第1段階の活動と、それらを踏まえて展開する(2)第2段階の活動に分けられています。
 まず、2ページ目の?4大学コンソーシアムの取組でございますが、このコンソーシアムは、4大学の最先端の研究成果と技術を持ち寄り、世界から優秀な研究者が集まり、世界に発信する研究拠点の形成を目指しています。その研究拠点形成の第1段階として、平成21年4月をめどに、新川崎・創造のもりのかわさき新産業創造センター(KBIC)に研究拠点を開設し、本格的な活動を開始します。
 活動内容として、第1は教育事業で、学術分野の入門から高度教育、さらには産業界の人材育成も行うことになります。第2は研究事業で、産業界との共同研究や技術相談の活動を行うことになります。第3は高度ファブリケーション支援事業で、超微細加工の共通利用設備の導入を目指すものでございます。第4は普及広報事業で、ホームページによる技術公開の促進やシンポジウムの開催を行うものでございます。これらの事業を通して、第5として、市内企業等とも産学連携事業を推進していくものでございます。
 続きまして、3ページ目の?川崎市の取組をごらんください。4大学コンソーシアムのかわさき新産業創造センター(KBIC)における研究教育活動を支援してまいります。さらに、ナノ・マイクロ理工学分野での産学連携の具体化に向けて、セミナーや講習会の開催等を支援してまいります。また、シンポジウムの開催支援などにより、研究教育活動の成果の国内外に向けた情報発信を支援してまいります。さらに、共同研究や研究成果の技術移転等、産学連携の具体化に向けて大学と企業との間の橋渡し役を担ってまいります。
 次に、(2)の第2段階における4大学コンソーシアムと川崎市との共同の取組について御説明いたします。4大学コンソーシアムの研究教育活動や産学連携活動の具体化に対応して、新川崎・創造のもり第3期事業用地における本格的な事業展開に向けて、先端科学技術分野の基盤技術高度化支援機能のあり方や整備手法、また、民間活力を活用した事業手法の検討を進めてまいります。
 最後に、3ページ目下段の4、4大学コンソーシアムの川崎への立地を契機とした情報発信の取組でございますが、まず、平成21年2月の国際環境技術展に4大学コンソーシアムが出展し、その研究内容についてプレゼンテーションを行う予定でございます。さらに、平成21年3月にはシンポジウムが開催される予定でございます。4ページ目には、新川崎・創造のもり事業展開イメージ図として、KBICにおける第1段階の取り組みと第3期事業用地における第2段階の取り組みのイメージを図示しております。
 ただいま御説明をいたしました資料1のほか、資料2が4大学コンソーシアムと川崎市が合意いたしました基本合意書でございます。
 説明は以上でございます。
○西譲治 委員長 説明は以上のとおりです。質疑等ございましたら、お願いいたします。
◆東正則 委員 皆目わかりませんけれども、一、二点ちょっと教えていただきたいんですが、ケイスクエア・タウンキャンパスは10年契約で今事業を進めておりますよね。いよいよ来年かそこらでその契約が切れるわけですが、その部分は今どういう準備状況なんでしょうか。引き続き慶應義塾大学がそこで研究していこうとしている意向が示されているのかどうか、その辺はいかがでございましょうか。
◎岡田 都市経営部主幹 創造のもり第1期事業のK2(ケイスクエア)・タウンキャンパスの概要についての御質問でございますが、平成12年に開設いたしましたK2(ケイスクエア)・タウンキャンパスにつきましては、来年度、平成21年度末、平成22年3月に10年目を迎えるということで、この間の暫定利用が終了するということになります。平成22年度以降の取り組みでございますが、昨年10月にK2(ケイスクエア)・タウンキャンパスにおきましてオープンキャンパスが開催されまして、その際に、慶應義塾大学の安西塾長と川崎市の阿部市長との間で懇談の場を持ちました。平成22年度以降も引き続き、両者が協力をしてキャンパスの利用を進めていくということで合意いたしましたので、現在、平成22年度以降の新たな協定、契約を締結すべく、慶應義塾大学側と協議を進めているところでございます。
◆東正則 委員 ありがとうございました。私も何回か足を運んで、この技術の進行状況というか、勉強をさせていただきました。特に自動車ですね。360キロ以上のスピードが出るというような形の自動車も現実そこにあるわけでありまして、本当にすばらしいなと思いました。
 この共同体は、将来的には産学連携、市内の企業との連携を模索しているようでありますけれども、当座はこの4大学が主体となって、それに対して支援していくということなんでしょうが、市内の企業との連携のアプローチのめどというのは大体――半導体、デバイスの分野で行きますと、ここまでは行っていないんですが、これぐらいのことは実は各メーカーはもう研究に入っているんですよ。
 第4次、第5次のデバイスを今模索して、こういう分野におけるところを、そこまでは行かないんでしょうけれども、それに近いところまで実は研究が進んでいまして、そこに大きな設備投資をしているんですね。だから、早くその成果をやらないと、市内の企業との連携というのは、先端技術を走っている企業とは、ちょっとそこにずれが生じてくるのではないかなと私自身は思っているんですが、その辺はいかがなんでしょうか。その辺の動向というのはどうつかんでいらっしゃるのか。
◎岡田 都市経営部主幹 市内企業との産学連携についてでございますが、今回、4大学コンソーシアムが川崎市に立地するに際して、川崎市もしくは新川崎地区の立地について評価をいただいています。1つは、4大学から非常に交通の至便性が高いということと、もう一つは、市内にナノ・テクノロジー関係の研究機関や高度な技術力を持つ企業群が存在しているということを大きく評価いただいています。
 今回、4大学コンソーシアムがこの新川崎地区に立地するに当たっては、もちろん最先端の研究教育を行っていくということと同時に、これら市内企業と連携を行いまして、具体的な製品等を創出していきたいという大きな目標を持っているところでございます。本市といたしましても、市内企業を対象とした公開講座や講習会といった企業人材の育成であるとか、また、3月にシンポジウム等も開催されますが、こういった機会を通じて産学連携の橋渡しを行ってまいりたいと考えております。
◆東正則 委員 余り先走った議論はあれでしょうけれども、ただ、私どもは、神戸市の医療技術を中心とするこのようなコンソーシアムの実態を見聞してきました。膨大な仕掛けなんですね。スーパーコンピューターも配置して、現在持っている神戸市立大学と市立病院を新たな形で再編成して、そして、200ぐらいの医療技術に携わる企業が一気にその研究に携わっていく。これの大体10倍ぐらいの規模で実はもう走っているんです。そういう実態を見たんですけれども、その辺までは行かない、単なる理論のところをどう突破して、現実的な新しい取り組みや事業を確立する、そういうところまでのコンソーシアムなのかどうか、その辺はどうなんですか。最終的な目標はどういう形で議論されて、市との連携というか、提携はどういう議論だったんでしょうか。ちょっとその辺を聞きたいなと思ったんです。
◎岡田 都市経営部主幹 4大学が今回コンソーシアムを形成するということで、このナノ・マイクロ工学分野の研究としては、日本のみならず、世界でもトップレベルの研究者の方が集まるというものだそうです。
 今後、この拠点において具体的な研究教育活動を行ってまいる形でございますが、その機能としては、やはりトップレベルのものを目指していきたいというような話です。その過程で、さまざまな企業との具体的な連携を図っていって、企業等も含めた拠点形成ができればということを指向されているそうです。
◆東正則 委員 これ以上私も議論できませんけれども、ただ、神戸の場合、通常の医療技術では、これはもうだめだな――だめだと言ったら語弊がありますね。生存確率ウン%という末期がんの方々を、ある一定の施設に入れまして、今まさにこのナノ技術を駆使した新しい臨床実験を始めているわけです。そこまで技術が進行しているのかなと思って大変驚いたと同時に、早くそういう形が全体的な医療技術の中に導入されれば、がんの死亡率は非常に少なくなっていくんだなという勉強をさせていただきました。少なくとも、恐らく、そういう我々には余り理解でき得ない部分のものすごく高度な技術を模索していくという点では、そこにまた川崎市に持ってきたというのは非常に評価すべきだろうと思います。
 もう一つは、技術の最終的な先端的な理論から実用化していくためには、どうしても大きな壁があるわけでありまして、そこに今、企業との連携をどうやっていくのか、その辺が一番興味があったものですから質問してみました。今のお答えで、そういう点で一歩前進していけばいいかなと思っています。ありがとうございました。
◆沼沢和明 委員 地元ですので、関連して伺います。KBICの部分のどの程度の面積を使用するのか。それから、第3期事業地区がありますよね。産学連携ができ上がるまで、この第3期事業地域はそれを待っているわけですか。その辺のところを伺います。
◎岡田 都市経営部主幹 KBICの入居についてでございますが、現在、KBICのラボという形で約140平米ぐらいの空室が1室ございます。それから、今後もう一室あきますので、最大2室という形でKBICに御入居いただく形になります。その入居時期のめどは、先ほど御説明をしましたとおり、平成21年4月ということになります。現在、入居の申請が出されていますので、今後、所管局の中で入居に係るさまざまな手続を行ってまいります。
 2点目の第3期事業用地への展開についての御質問でございます。今回、4大学コンソーシアムがKBICに入居されるということで、そこで第1弾の研究開発拠点としての活動を行っていく。さらに、産学連携に関する具体化というのをKBICの中で行っていきたいと思います。
 一方、平成21年度におきましては、4大学コンソーシアムとも協力をいたしまして、第3期事業用地の本格展開に向けたさまざまな検討を行ってまいりたいと思います。1つは、この第3期事業用地でどういった基盤技術の高度化施設をつくっていくのか、そのあり方や整備手法、さらに、民間活力を活用した事業手法等についても一緒に検討しながら、第3期事業用地における本格的展開に向けた準備をしてまいりたいと考えております。
◆沼沢和明 委員 そうしますと、第3期事業地区は産学連携拠点に使うという前提のもと、また、いつごろをめどにしているのか、その辺のことを聞いているんです。
◎岡田 都市経営部主幹 KBICにおける4大学コンソーシアムの活動の具体化を待ちまして、第3期事業用地の中ではどういった展開をするのかというのを検討してまいりたい。現在の状態で、第3期事業用地で具体的な規模であるとか具体的な内容は今後の検討にゆだねるという形でございます。
◎三浦 総合企画局長 補足をちょっとさせていただきます。今担当主幹から話をさせていただいたとおりなんですけれども、第1段階としてKBICで実質的なスタートを切る、第2段階については、3期用地について、本格活用というような言い方もしていますけれども、施設が整備されていく、その施設の規模とか機能、あるいは施設整備に当たっての手法を検討していくということです。これは昨日も記者会見をさせていただいたんですけれども、その中のコンソーシアム側の思いといったところからいくと、大体2年から3年ぐらいでそこら辺の計画づくりをまずさせていただければなと思っています。
 それともう一つは、実際上の整備に当たりましては、これは世界的な拠点をつくるということですので、ある意味では、一川崎だけの取り組みということだけではなくて、やはり国レベルの支援があろうかと思います。現にこの4大学のコンソーシアムも、今現在国の補助をもらいながら活動されているということです。ただ、まだその補助も、そういったようなハードの部分ではなくて、いわゆる活動に対する補助ということなので、そのボリュームというか、額もそんなに大きな額ではないようです。設備整備に当たってはかなり大きな額が必要になってくるということが想定されますので、そういった意味では、国の補助の動向をにらみながら、逆に言うと、こういったところの実質的な活動を見せながらきちんと国の措置を受けていく。こういった活動をしながら、今申し上げたような2年とか3年というところをにらんで、本格的な整備に向けて取り組んでいきたいという考え方でございます。
◆沼沢和明 委員 そうすると、基本的に第3期事業地区については、もちろん国の補助なりを受けてスポンサーが出てこないことには何も始まらないということだと思うんですけれども、この事業の展開は二、三年を目途に考えたいというお話でよろしいですか。
◎三浦 総合企画局長 そういうことで結構です。
◆沼沢和明 委員 つまらない話なんですけれども、ここは地元の野球チームですとかサッカーチームが使っていた土地で、公園予定地のほうに多目的グラウンドが整備されるということになっておるんですが、この間、2年から3年の間使えないという事態になっておりまして、もう既に使われていないんですね。いち早い多目的グラウンドの整備が望まれているわけなんですけれども、それに加えて、あと二、三年ぐらいは第3期事業地区には全く手がつかない状況ということでよろしいですか。
◎岡田 都市経営部主幹 多目的グラウンドの整備につきましては、平成21年度からの着工という形で所管局からは聞いております。現在、第3期事業用地につきましては、新川崎地区全体の工事のためのヤードとしての利用等がされているという形になります。この第3期事業用地における本格展開につきましては、この二、三年をめどにというお話がございましたが、所管局との調整の中では、具体的な事業化に至ったときに支障がないような形での利用調整というのを進めているところでございます。多目的グラウンドの利用につきましては、その完成を待って地元の皆さんに御利用いただく形になるのかなということでございます。
◆沼沢和明 委員 わかりました。結構です。
◆清水勝利 委員 4大学コンソーシアムというのは、ここに入るのを目的につくられたんですか。それとも何かほかに目的があってつくられたんですか。
◎岡田 都市経営部主幹 4大学コンソーシアムにつきましては、ナノ・マイクロ理工学の研究教育を行っていくというコンソーシアムでございます。ただし、具体的な活動拠点を大学以外の場所に求めたいという検討をこの間されてきて、この新川崎・創造のもり地区が活動拠点の中心となります。それ以外にも4大学のそれぞれの施設でも活動がされる。つまり、この拠点に立地するためのコンソーシアムですかという質問でございますが、そうではないということで、あくまでも研究教育を行うためのコンソーシアムをつくられたということでございます。
◆清水勝利 委員 もっと研究がしたいんだよというので4つ集まって、ほかの場所でやっていたんだけれども、何かいい場所はないかなと探していた中で、この川崎市が挙がってきたという感じでよろしいんですか。
◎鈴木 都市経営部参事 今の御質問でございますけれども、恐れ入りますが、参考資料1をお開きいただけますでしょうか。こちらが今回の4大学のコンソーシアムが川崎市に拠点を設けるに当たっての考え方をまとめたもので、2枚組みでございまして、こちらの2枚目のところに、上に青い絵がございます。そちらをごらんいただきますと、4つの大学がそれぞれ強い研究分野のようなものを持っておりまして、この分野だけをとがらせてどんどん進めていっても、先ほど東委員からも御質問がございましたけれども、なかなか最終的な製品としてすばらしいものが見えてこないというところが1つ課題としてあるということで、4大学がそれぞれの得意な分野をさらに伸ばしつつ、それを進める上でのいろいろな課題を4大学が協議しながら突破していこうという今回の考え方でございます。
 そういう意味で、それぞれの大学が既に持つ拠点、そういう強みを伸ばす拠点はあるわけでございますが、それをさらに伸ばすためには、4つの大学が一緒にフェース・ツー・フェースで議論をし合う場がどうしても必要だと。さらには、そういう中では、産学の具体化ということでは、企業の多くの立地がある川崎市がいいんだということでございまして、コンソーシアム自体は人的なネットワークの無形のものでございますけれども、それを具体的に活動する場として川崎を選んでいただいて、このたび拠点を設けることになったということでございます。
◆清水勝利 委員 では、別にこれは、川崎市がこういうものをやっているからあなたたちつくりなさいよじゃなくて、こっちのほうで何か考えがあって、力を集結してやったほうがいいんじゃないのというので4つでやっていて、それで探していて、川崎市が土地を貸してくれるなり何なり研究に熱心だよということでこの土地が当たったということでいいんですよね。
◎鈴木 都市経営部参事 どちらが先とかどちらが後ということではございませんけれども、資料1のスケジュールのところで申し上げますと、スケジュール的に行けば、昨年3月に4大学のコンソーシアムができたということで、資料1の1枚目の下から3行目にコンソーシアム発足ということがございますけれども、それよりも以前に、ナノ・マイクロという分野ではございませんが、創造のもりの計画を策定し、推進していたという本市の経過がございます。また、K2(ケイスクエア)での約10年の実績ですとか、KBICでの川崎市独自のインキュベーションの実績、そういったものも4大学の皆様方からは評価をいただいて、こちらに矢が立ったということであるのかなと。
 実際の中では、私どもも、地域に立地する企業の方々にとっては、さらなる飛躍に向けて大変大きな力になると確信をいたしましたことから、私どもといたしましても、創造のもりの地区にぜひ活動の拠点を設けていただきたいという働きかけも、昨年来、積極的に働きかけて、両方の思いが、ある意味ではちょうどいいタイミングで結び合ったというのが今回の合意かなと考えております。
◆清水勝利 委員 わかりました。このK2(ケイスクエア)・タウンキャンパスという今までやっていたやつは、たしかまだ部屋のあきが結構ありますよね。
◎岡田 都市経営部主幹 第1期事業のK2(ケイスクエア)・タウンキャンパスにつきましては、慶應義塾大学の先導的な研究拠点ということで、基本的に慶應義塾大学の側で今現在プロジェクトが入っていて、ほぼ全室が動いている状況です。第2期事業のKBICにつきましては、現在、企業につきましては22社、大学につきましては慶應義塾の研究室が6室入っておりまして、12月末で1室あきましたが、稼働率についてはほぼ満室の状態で動いているという状況でございます。
◆清水勝利 委員 この前聞いたら、家賃が高くてすごく困ると言っていたんですよ。自分たちで本を書いたり何かしないと払っていけないんですよね、それでどんどん出ていっちゃうんですよと言っていたから、最初の契約とかがあるんでしょうけれども、そういう大学側の悩みとかもあるので、今度第3期事業をやるときにまたいろいろ話し合うんでしょうけれども、一番最初にやっていたこういうところの問題点とか、交通の便が悪くて通えないよとかと言っていたから、そういうのも解消しながら第3期事業をやっていければいいと思います。
 あと、水江町かどこかに誘致したリチウムイオン電池の会社は、たしかこのタウンキャンパスで研究していた人が、特許を取ってか何か知らないですけれども、会社を興して、それをあそこに誘致したんですよね。今後もそのような感じで、川崎市とどんどん連携をやっていくような感じの構想でよろしいんですか。
◎岡田 都市経営部主幹 K2(ケイスクエア)・タウンキャンパスに、現在、電気自動車のエリーカの研究室ということで、この研究室発足以来御入居いただいております。ここの研究を行っていただいていた吉田教授がエリーパワーという会社の構成員でございまして、今回、水江町にエリーパワーが具体的に立地をするという経過になっております。このK2(ケイスクエア)・タウンキャンパスの大きな目的の中にも、単なる学術研究だけではなくて、市内産業界と連携をした活動というのが大きな目的になっていますので、まさにこのエリーカの研究、エリーパワーの設立というのは、そういった目的に沿ったものかと思っております。
◆清水勝利 委員 では、これからもここに第3期事業を進める上で、そういうふうに川崎市にも貢献する産業の発展につながる学術の研究をしていただくというような全体的な事業でよろしいんですよね。
◎岡田 都市経営部主幹 この立地については、やはり市内企業との産学連携というのが大きな条件になっています。企業人材を育成していくためのセミナー開催であるとか、研究成果の技術移転を行いながら具体的に製品をつくっていくということが大きな目的でございますので、そういった視点から、4大学コンソーシアムの産学連携活動を本市といたしましても支援してまいるという基本的な考え方でございます。
◆清水勝利 委員 ありがとうございました。
◆花輪孝一 委員 市民的な理解と合意というか、市民的な理解を進めていくという観点から何点か伺いたいと思うんですが、1つは、最先端の技術とか、あるいはそういう理論というのは、一般市民にはなかなかなじみが少ないということもありますので、これから事業を進めていくに当たって、市民的な理解や合意というのは非常に大事な部分ではないかと思うんです。先ほどの御説明の中で、シンポジウムとかいろいろ企画があるみたいなんですけれども、その辺の取り組みを再度確認のために伺いたいと思うんですが、いかがでしょうか。
◎岡田 都市経営部主幹 今回、4大学コンソーシアムが立地するに当たって、市民的な理解、合意を進めていくというのは非常に重要なことであると考えております。1つは、市内企業の方と具体的な連携活動をどのようにやっていくかというところが重要だと考えておりますので、今後もシンポジウム等の情報発信を行いながら行っていきたいと思っています。
 それともう一つ、新川崎・創造のもりの大きなコンセプトの一つとして、子どもたちの科学技術に関する夢をはぐくむという大きな目標を掲げてございます。今回、4大学コンソーシアムが最先端の研究という形で立地されますけれども、そういった最先端の研究が、子どもたちの科学技術教育であるとか理科教育といったところにも大きな波及をしていくということも、実は先生方にお願いをしているということですので、最先端の研究ではあるけれども、子どもたちにわかりやすくどのように説明していくかという取り組みにつきましても、今後、4大学側と連携をしながら取り組んで、市民の皆様の御理解を深めてまいりたいと考えております。
◆花輪孝一 委員 今まさにお話しいただいた中で、非常に大事な部分というのが、どうしてもこういう取り組みは垣根が高いですね。先ほど部長からもお話があったけれども、システムフォトニクスとか、デバイス基礎科学物性とか、わかったようなわからないような、正直言って、そういう感じがするわけですよね。
 子どもさんたちの理科離れとよく――子どもさんたちもそうなんですが、一般の我々が生活していく上で、こういうものがどのような形で活用されているのか、あるいは、どのようなことを目指しているのかということがしっかりと市民全体に理解をされないと、こういう事業を進めることはなかなか厳しいんじゃないかと思うんです。それに対する取り組みという部分について、今のお話だとちょっと抽象的なイメージがあるので、今後の部分も含めて伺いたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
◎鈴木 都市経営部参事 今委員御指摘のとおりでございまして、やはり科学技術、ナノとかいうようなところが実際のところではないのかなと考えております。こうした中で、第1期でやっておりますK2(ケイスクエア)につきましても、定期的にオープンキャンパスでありますとかオープンセミナーをやるということで、昨年秋に開催いたしましたオープンキャンパスでも、エリーカを初め、あるいはプラスチック光ファイバーというようなもので、実際にお越しいただいた市民の方々は大変興味深く、目をきらきらと輝かせながら先生方とやりとりをして、先生方も、こういうところに興味があるんだということでさらなる研究意欲を高まらせていくという好循環が出ているのかなと思っております。今回の4大学にも、そうした意味では、慶應義塾大学もお入りいただいておりますし、そこの両方のタッグも期待できるのではないかと思っております。
 基本的には、今御指摘いただきましたように、なかなか市民の方々にわかりづらい科学技術というところを引き続き、あるいはさらに、これを契機に、例えば市民の方々向けの催し物をするとか、できるだけより具体的な製品のイメージをしていただけるような工夫をしていくとかということを私どものほうからも働きかけながら、単なる学術研究の場だけではなくて、その成果が広く市民の方々に身近なものになり得るような働きかけをいろいろな機会を通じてやってまいりたいと考えております。
◆花輪孝一 委員 ちょっと局長にも伺いたいんですが、先ほど、国の補助とかさまざまな国の支援というような話もいただいたわけなんですけれども、当然、産学連携はさまざまな形でやられている実績もあるし、国のほうでもこういうものについてかなり力を入れていろいろやられていると思います。その辺のところの見通しと申しますか、要するに取り組みと申しますか、川崎市独自でいろんなことをやるということはもちろん大事なんですけれども、こういうものですと国の支援みたいなものも当然かかわってくるのかなと思いますので、その辺の絡みも含めて、お考えというか、取り組みを伺いたいと思うんです。
◎三浦 総合企画局長 正直申し上げて、私なども、このナノ・マイクロ領域というか、目に見えるものではなくて、先ほどもちょっとお話がございましたけれども、どちらかというとITのマイクロチップみたいなイメージが大きいわけですが、先生方のお話を聞くと、ただそういうIT系だけではなくて、例えば医療や福祉、あるいは化学とか、そういった領域でもこの技術は非常に大切になる。なおかつ、今日本の持っている力というのは世界のトップレベルにあります。アメリカやヨーロッパやアジア各国でも同時に、この領域について国家レベルでいろいろな意味の取り組みを国際的に競争している領域だとお伺いしております。
 そういった部分の中で、今話にございましたように、ここの部分の取り組みをそれぞれのトップレベルの大学が今回大同団結するという、これ自体が画期的なことなわけですけれども、それとあわせて、やはり国なり国家的な他の研究機関との協力、あるいは、大学もただ単にその4大学だけではなくて、さらに開いていく、そういった視点が非常に求められる取り組みなのかなと考えています。
 したがいまして、私どもも、先ほどあったような地域の中小企業との連携、あるいは子どもたちの未来に向けた理科教育の問題等々、幅広い形でトータルな取り組みをきちっと整理しながら取り組んでまいりたいと考えております。
◆花輪孝一 委員 よくわかりました。今こういう時代でございますので、私どもも、地元の各種企業の方とか一生懸命いろんなことで取り組んでいらっしゃるいわゆるものづくりをされている方たちからも、要するに新しい形のものを一生懸命模索するということも聞こえてくるんです。そういうことも含めまして、そういう連携、市民的な理解、あるいは、今後、国家的なということも含めて、ビジョンを持ちながら体系的にぜひ取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○西譲治 委員長 ほかにございますか。
                 ( なし )
○西譲治 委員長 ほかになければ、以上で総合企画局関係の所管事務の調査を終わります。
 理事者の方は退席願います。お疲れさまでした。
               ( 理事者退室 )
       ───────────────────────────
○西譲治 委員長 次に、その他として今後の日程について御協議いただきます。

  協議の結果、2月10日(火)、13日(金)、16日(月)に開催することとした。

       ───────────────────────────
○西譲治 委員長 次に、そのほか、委員の皆様から何かございますでしょうか。
                 ( なし )
○西譲治 委員長 それでは、以上で本日の総務委員会を閉会いたします。
               午前10時50分閉会