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神奈川県 横浜市

平成13年 大学教育委員会 P.1  09月20日−09号




平成13年 大学教育委員会 − 09月20日−09号









平成13年 大学教育委員会



               大学教育委員会記録

◇開会年月日      平成13年9月20日(木)

◇場所         市会第二会議室

◇時間         午前10時00分開会

            午前10時09分休憩

            午前10時15分再開

            午後0時07分閉会

◇出席委員       11人

  委員長    菅野義矩君(民主党)

  副委員長   佐藤祐文君(自民党)

  副委員長   手塚静江君(公明党)

  委員     小林昭三郎君(自民党)

  委員     鈴木喜太郎君(自民党)

  委員     田野井一雄君(自民党)

  委員     川辺芳男君(民主党)

  委員     花上喜代志君(民主党)

  委員     石井義了君(公明党)

  委員     手塚勇夫君(共産党)

  委員     脇田久美子君(ネット)

◇欠席委員       なし

◇傍聴議員       なし

◇出席理事者

  助役                 藤井紀代子君

 (市立大学)

  学長                 加藤祐三君

  事務局長               大場浪男君

  総務部長               池田輝政君

  木原生物学研究所長          小山秀機君

  医学部事務室室長兼附属病院管理部長  斎藤 勲君

  医学部附属市民総合医療センター管理部長

                     荻原信吾君

  医学部長               奥田研爾君

  医学部附属病院長           松原 升君

  医学部附属市民総合医療センター病院長 近藤治郎君

                              ほか関係職員

 (教育委員会)

  教育委員会委員長           高杉 暹君

  教育委員会委員            山岡優子君

  教育委員会委員            加藤 勲君

  教育委員会委員兼教育長        太田和彦君

  総務部長               佐々木五郎君

  教職員部長              阪間育男君

  施設部長               牧野和敏君

  学校教育部長             北里善司郎君

  担当部長(学校教育部児童・生徒指導担当課長)

                     西村哲雄君

  人権教育担当部長           横松進一郎君

  養護教育総合センター所長       寺澤博昭君

  生涯学習部長             岩倉憲男君

  中央図書館担当部長          藤澤 昭君

  教育センター所長           松永昌幸君

  教育総合相談センター所長       中村満智子君

                              ほか関係職員

◇市会事務局

  委員会係長              屋代英明君

  議事課書記              石原雅久君

  調査課書記              内牧直之君

◇議題

  市立大学関係

   1 市第47号議案 循環器X線撮影装置の取得

   2 その他

    (1) 寄附受納について

  教育委員会関係

   1 市第42号議案 横浜市立学校条例の一部改正

   2 請願審査

    (1) 請願第6号 定時制高校募集停止の延期について

    (2) 請願第7号 30人以下学級の早期実現等について

  調査案件

   1 大学施設の整備状況について              (継続審査)

   2 教育関係諸施設の整備状況に              (継続審査)

開会時刻 午前10時00分



△開会宣告



○(菅野委員長) これより委員会を開会いたします。

 上着の着用は御自由に願います。

 議題に入ります前に,法定団体に準ずる団体の経営状況報告について,当局から所管団体の関係書類が提出されましたので席上に配付しておきました。

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△市第47号議案の審査,採決



○(菅野委員長) それでは,市立大学関係の審査に入ります。

 市第47号議案を議題に供します。

   市第47号議案 循環器X線撮影装置の取得



○(菅野委員長) 当局の説明を求めます。



◎(大場事務局長) 市第47号議案について御説明させていただきます。

 議案書の113ページをごらんください。

 本件は,医学部附属病院における循環器X線撮影装置の取得でございます。

 装置の内訳は,撮影装置本体,デジタル画像収集処理装置,画像ネットワークシステム,ポリグラフ装置などで,取得予定価格は1億6,684万5,000円でございます。

 お手元に資料を配付させていただいておりますので,それをごらんいただきたいと思いますが,装置の概要は,心臓領域の血管や心腔内にカテーテルを挿入し,造影剤による撮影や透視下における血管や心筋の治療を行う装置でございます。

 次に,診療の対象でございますが,心臓や心筋を取り巻く血管や心腔の形態・内圧等を調べる検査や,血管が閉塞することにより発生する心筋梗塞や不整脈の検査・治療,ペースメーカー植え込み術等に使用いたします。

 主な特徴は,新たに検査結果や心臓の状況をデジタルで画像保存処理することによりリアルタイムに再生できることや,ネットワークにより病棟や外来で観察できることによりまして,迅速かつ正確な診断ができるなどの特徴がございます。

 現在,附属病院では,開院時の平成3年度から使用している機器1台を保有しておりますが,機器の精度・性能等を考慮し,更新するものでございます。



○(菅野委員長) 質疑に入ります。



◆(川辺委員) これは年々よくお使いになっているわけですが,以前のものと比較して,1日の人の回転率はどのぐらいになるんですか。



◎(大場事務局長) 平成11年度は年間に434人ほどこの機器を使っておりますが,新しい機器を想定いたしますと550人ということで,25%程度のアップができるのではないかと思っております。



◆(川辺委員) 434人というのは,1日ですか,年間ですか。



◎(大場事務局長) 年間です。



○(菅野委員長) ほかに発言もないようですので,本件については質疑を終了し,採決することに御異議ございませんか。

        (「異議なし」と呼ぶ者あり)



○(菅野委員長) それでは,採決いたします。

 市第47号議案については,原案どおり可決することに御異議ございませんか。

        (「異議なし」と呼ぶ者あり)



○(菅野委員長) 御異議ないものと認め,市第47号議案は原案可決と決定いたします。

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△寄附受納について



○(菅野委員長) 次に,寄附受納について当局から御報告を願います。



◎(大場事務局長) 寄附受納につきまして御報告申し上げます。

 お手元に配付させていただいております寄附受納報告をごらんください。また,今回の寄附物件の写真を参考資料としてお手元に御用意させていただきましたので,あわせてごらんいただきたいと思います。

 今回報告いたします2件の寄附受納物品は,いずれも市立大学の教員が平成13年度の文部科学省科学研究費補助金により購入した備品でございます。

 科学研究費補助金によって購入した備品は,国の科学研究費取扱規程によりまして,教員等研究者が所属する機関に寄附することとされておりますので,今回寄附を受けたものでございます。

 実は,この科学研究費補助金により購入し寄附された備品につきましては,本学教員からの寄附であることや,この補助が公金としての性格を持ち,事務局が管理していることなどの理由によりまして,昭和40年度の制度発足以来,これまで議会報告の対象として扱ってきていない経過がございます。しかしながら,昨今の科学技術の振興や産学連携の推進など大学の役割あるいは期待が非常に強くなっていることから,私どもといたしましては,研究内容や成果を積極的に公表していきたいということで,平成13年度から,寄附受納として受けた備品につきましては,科学研究費補助金だけではございませんが,議会に御報告させていただきたいと考えております。これは,そういう立場から御報告させていただきます最初の物件でございます。

 それでは,中身について御説明させていただきますが,まず蛍光吸光マイクロプレートリーダーでございます。この寄附者は,医学部生化学第2講座の大野茂男教授で,金額は310万円でございます。大野教授は,がんの増殖因子や抑制因子を特定することや,これらの因子が細胞に及ぼす影響の強弱などを測定することの研究を進めております。

 この機器は,DNAを蛍光色素で染色し,計測されたDNAの数をもとに細胞数を測定するためのものでございまして,従来,顕微鏡を使って人の目で細胞数を数えていた方法に比べますと,一度に多くのサンプルの細胞数を簡単に測定することが可能となり,研究の迅速化が図れるものでございます。

 次に,倒立システム顕微鏡でございますが,寄附者は木原生物学研究所の藤井道彦助手でございまして,金額は109万8,000円でございます。藤井助手は成人病,老人病の原因となる因子を探る研究を行っておりまして,細胞の老化因子やストレスに反応する因子を明らかにする研究を進めております。

 この顕微鏡は,微細な対象を見ながら行う研究を進めるときに適しておりまして,例えば藤井助手の研究では,1ミリ程度の線虫に遺伝子を注入して細胞の変化を調べることなどに活用しております。

 寄附受納についての説明は以上でございます。



○(菅野委員長) 質疑に入ります。

        (「なし」と呼ぶ者あり)



○(菅野委員長) 特に発言もないようですので,本件についてはこの程度にとどめます。

 以上で市立大学関係の議題は終了いたしましたので,当局の交代を求めます。

 当局交代の間,暫時休憩いたします。

        休憩時刻 午前10時09分

        (当局交代)

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        再開時刻 午前10時15分



○(菅野委員長) 委員会を再開いたします。

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△市第42号議案の審査,採決



○(菅野委員長) 教育委員会関係の審査に入ります。

 市第42号議案を議題に供します。

   市第42号議案 横浜市立学校条例の一部改正



○(菅野委員長) 当局の説明を求めます。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 市第42号議案について御説明いたします。お手元の一般議案書の47ページをごらんください。

 本議案は,新たに小学校1校と高等学校2校を設置するため,横浜市立学校条例の一部を改正するものでございます。

 内容でございますが,小学校につきましては,都筑区にございます北山田小学校の規模の適正化と教育環境の整備改善を図る必要から,同校の通学区域内に新設校を設置するものです。その名称は,地域の関係者から成る開校準備委員会で御検討いただいたもので,横浜市立牛久保小学校と定めるものでございます。

 また,高等学校につきましては,横浜市立高等学校再編整備計画に基づき,全日制及び三部制の総合学科高校の2校を設置するものです。その名称は,再編整備の対象となる学校の校長や同窓会長等から成る校名選定委員会で御検討いただいたもので,全日制総合学科高校は横浜市立みなと総合高等学校,三部制総合学科高校は横浜市立横浜総合高等学校と定めるものでございます。これに伴い,平成14年度から,港商業高校,横浜工業高校,横浜商業高校定時制,港高校で募集を停止いたします。

 なお,条例の施行日につきましては,別途教育委員会規則で定めるものでございます。

 以上で説明を終わらせていただきます。



○(菅野委員長) 質疑に入ります。



◆(手塚[勇]委員) 単位制導入についてお伺いしたいのですが,我々が高校生のときは,クラス編制があって,クラスごとに授業を受けていたわけです。今回単位制を導入すると,朝,学生が学校へ行ったら,最初はどこに行くのでしょうか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) それぞれの学年,学級にホームルームを設けますので,そのホームルーム教室へ行くようになっております。



◆(手塚[勇]委員) そのホームルームというのは,毎日あるのでしょうか。それとも1週間に何回とかになっているのでしょうか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 毎日通ってきましたら,まずホームルームへ入ることからその日がスタートするようになります。



◆(手塚[勇]委員) まず朝,高校に行くと,ホームルームの教室でクラスの人たちが集まる。それが終わってから必修科目や選択科目へ行くことになるわけですね。そうしますと,必修科目というのはどういうふうにやるんですか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 1年生のときは,ほとんどが必修科目になっています。ですから学級単位,ホームルーム単位で授業が進んでいく予定になります。



◆(手塚[勇]委員) 2年,3年になると選択科目が多くなるわけですね。そうすると,1年生の必修のときはクラス単位で授業が行われることが多く,2年,3年になると,そのうちの何人かが分かれて,選択した人たちが一緒に授業を受けるようになるわけですね。要するに教室をかえるようになるわけでしょうか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) そのようになると思います。



◆(手塚[勇]委員) ホームルームの担任の先生というのは,いるのですか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 1年生でも,2年生でも,3年生でも,学級のホームルーム担任がおります。



◆(手塚[勇]委員) この間の関連質問で,我が党の中家議員が質問したことに対して教育長は,定時制希望の中学生が少ないと回答されていると思います。希望者は少ないけれども,定時制高校の入学者は500人余の横ばい傾向があるわけです。そうしますと,中学在学中は普通の高校に行きたいと思っているけれども,そういうところに行けない。結局定時制に来ざるを得ないという傾向なのでしょうか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 中学生の進路希望調査を秋ごろにいつも行っているのですが,その中で平成11年度,12年度,13年度とも,0.2%の40人程度が定時制に行きたいという希望を出しております。最終的には,40人をオーバーして入ってくるわけですけれども,全日制に行かれなかった,私立の学校に受からなかったということで,最終手段として入ってくる生徒もございます。実際に,本当に定時制で学びたいという意欲を持ってくる生徒の数が非常に減ってきているということでございます。



◆(手塚[勇]委員) 今度,三部制の総合高校になるわけですけれども,現在,夜間の定時制高校に通っているもしくは入学した中に,夜でなくてもいいという生徒がいるわけですね。今の社会情勢の中では当然ですが,在学生なり入学した学生の中で,夜でなければだめだという数,昼間でもいいという数はどんな状況か,調べてあれば教えてください。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 昼でもいい,夜でもいいという形での調査はしておりません。ただ,正規雇用で夜だけしか学習できないという人の数は,今年度は,港高校で13名,横浜商業で1名,14名の方が正規雇用ということでございます。



◆(手塚[勇]委員) どうしても夜でなければだめだという数は非常に少ないということですね。そうしますと,今度の三部制では午前,午後が3クラスずつ,夜間が2クラスというクラス編制があるわけですけれども,現状,どうしても夜間でなければだめだという生徒が非常に少ないことから,夜間を2クラスにしたのでしょうか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) どうしても夜間でなければという数が非常に少ないことが1つです。もう一つは,他県,他都市でやっている三部制の学校を見ますと,午前部,午後部の応募が多くて,夜間部は定員に満たない応募数であることがデータに出ておりますので,そういうことも勘案しまして,夜間は2クラスとしております。



◆(手塚[勇]委員) 今決まっている総合高校と,みなと総合高校は全市1学区ですね。これは1校しかないのですから当然ですが,今,普通高校に存在する学区は今後決めることになると思います。これは県立高校との関係もあると思いますが,今の段階で学区というのは,どういう方向を考えているのでしょうか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 今,県でも全県的に学区の問題を調整しておりますので,その審議結果が出てくれば,県教育委員会がまた決めてくるだろうと思います。その段階で市との調整も図っていかなければいけませんので,現在のところ,どういう方向かということは申し上げられません。



◆(花上委員) 手塚委員が質問していた,三部制の入学者がどうなっていくのかということに我々も関心を持っているのですが,この三部制というのは神奈川県内で初めてということで,きょう神奈川新聞にも1面に大きく記事が出ているぐらい非常に関心を集めていると思います。だから三部制になって,午前,午後,夜という形で募集して,予測される入学者はどうなっていくのか。先ほどの話では,夜は非常に少ないということですが,確たる見通しはないのですか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 横浜市でも県下でも初めて設置する学校ですので,予想が立てにくい状況です。ただ,説明会等を聞いておりますと,昼間の部分に非常に関心が高く,三部であることと,総合であり単位制なので非常に学習しやすいというアンケート結果が出てきております。実際には3学級の1.01とか1とか,全体の数から換算しますと,募集定員程度は出てくるだろうと予想しています。



◆(花上委員) 確たる見通しが持てない中で来年のスタートになるわけですが,教員の配置はどのようになっていますか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 現在,教員の配置については精査している段階ですが,1年生のクラスが決まりますと教科科目が決まってまいります。教科のカリキュラムを12月までにはきちんと出したいと思いますが,それに沿いまして教員数の細かい部分も確定してくると思います。現在の高校の教員,普通科高校を交えて,教科の専門的な部分が免許できちんと教えられるような配置をしていきたいと考えております。



◆(花上委員) もう一つ関心を集めているのは入学者の選抜方式で,作文,面接だけで判定して,学力検査はない。調査書も用いず,他校との併願はできないということですけれども,これはそのとおりですね。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) そのとおりでございます。



◆(花上委員) 学力検査がなくて,作文,面接だけという形になりますが,学力検査がないことの問題点というのは,特段心配することはないのでしょうか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 定時制高校の今までのよさを生かしていくという部分では,本当に学びたい者,学ぶ意欲を持っている者を入学させて,その中で授業を行っていきたい。現在の定時制を見ますと,四十数%が1年生で中途退学しているという現状がございますので,本当にここで学んでいくぞという意欲を重視しながら入試選考を行っていきたいと考えております。



◆(花上委員) 現状は,入っても50%近くが中途退学してしまう。学力検査をしないで,高校に入って勉強するんだという意欲を作文と面接で本当に見い出し得るのかと思いますが,これは十分自信がおありなんでしょうね。いかがですか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 百パーセントというわけではございませんが,作文と面接を重視する中で意欲を判定していきたいと思っております。



◆(花上委員) 三部制は神奈川県では初めてということですけれども,全国的には幾つかあるんです。こういう選抜方式というのは,今のもくろみといいますか,期待している中途退学者をなくすためのいい効果が出ているのかどうか,他校の例はどうですか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 他校の例はありませんが,平成13年度で三部制の高等学校が全国に17校ございまして,非常に効果的な授業をしていると聞いております。入試方法との関連は聞いておりませんけれども,三部制そのものは非常に評判がよく,順当な効果のある授業が行われていると聞いております。



◆(花上委員) 三部制の効果がよく出て,中途退学者が減ってくるという効果を期待していると思いますが,作文と面接の選抜方式で本当に見抜けるのか。要するに,中途退学する人は入らないでもらいたいということを作文と面接でどの程度見分けることができるのか。中途退学させないように,そこで意識づけを面接でできるのかどうかといった実質的な効果がよくわかりませんが,どうなっていくのか。もう少し詳しく教えていただけますか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 第1次で作文と面接を行います。2次のときには,そのほかの一般を受けてきた者がおりますので,学力検査を行うという今までの方式をとります。第1次は全日制と同じ日に行いますので,全日制を受けずに,どうしても三部制に来たいという方を選ぶためにこのようにしたわけでございます。面接の中で,実際に三部制に期待するもの,ニーズに合わせた系列も幾つか置いております。3年生,4年生になったときにどういう科目を履修しようという意欲を持っているのか,この高校で何を得たいのかということを面接の中できちんと質問し,また,相手の意図をこちらもつかみ取っていくということで判定していきたいと思っております。



◆(花上委員) ぜひ,そういういい効果をあらわしていただきたいと期待するところです。

 そこで,具体的な単位の話の中で,人間科学系列,生活文化系列,エンジニア系列,ビジネス系列の4系列に分けて,それぞれ単位を取る形のようです。これは県立大師高校を視察したときも,非常にいいな,我々が若いころもそうしてもらいたかったなという気持ちで話を聞きましたが,問題はそれぞれの分野のすばらしい先生方を配置できるのかどうか。こういった点について内部で十分検討されていると思いますが,そのあたりについてはどんなお考えでしょうか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 来年度は初年度ですので,国語,数学,理科,美術,体育という必修が1年生として主に行われます。ですから,専門的なものは横浜市立高校全日制も含めて,優秀な教員を配置していきたいと思っております。

 なお,こういう必修科目以外が出てくる段階までには1年間ございますので,その間に,今,理科系統の免許を持っていて授業のできる優秀な教員を,例えば人間科学的な部分で必要であれば,そういう科目を持つようなことを養成するために,夏休み等を利用して研修機会をつくり,新たな科目の指導ができる教員をつくっていきたいと思っております。



◆(花上委員) 正規の履修は20単位で,卒業まで4年かかる。しかしながら,各部に設置されたクラス授業から最大10単位まで履修できることになると,3年で卒業できるということのようですけれども,3年で卒業できる生徒というのは,どのぐらい出てくる予測を立てていますか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 現在その予測は立てておりませんけれども,先日の説明会のアンケートの中でも,3年間で卒業できることに興味を持っている人は何%かございました。ですから,4年でなく3年で卒業していく生徒も1割程度は出てくるだろうと予測はしております。



◆(花上委員) 1割という数字は少ないのではないかと,私は今聞いたんです。定時制に入りたいという希望者が40人ぐらいで,実際は全日制に入れなくて定時制に入ってくる生徒がかなりいるというケースを先ほどお話しになりましたね。そういう生徒は,4年かからず3年で卒業したいという気持ちの方が多いのではないかと思います。そうなると,三修制という制度を最大限生かして,3年で何とか卒業したい。学校側もそれに協力するという姿勢でなければならないと思いますが,そのあたりについてはいかがお考えですか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) それにつきましては,3年で卒業できる意欲を買って,学校の方では,そういう体制をきちんととっていきたいと思います。



◆(花上委員) これは要望ですけれども,三部制にしたことによって非常に期待も大きい,また不安も大きいとも思います。やはり期待した成果が十分発揮できるように,3年で卒業できるという新しい制度も,期待に十分こたえられる対応を教育委員会としてぜひやっていただきたいと思いますが,改めて決意のほどをお話しいただきたいと思います。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 横浜市内でも,県内でも初めてということで,初めての経験でスタートいたします。しかし,現在の定時制高校の現状等を含めて,中退の問題とか,本当に学びたい場所で学べていない,ニーズに合わないというものを解消していくために新たにつくっていく学校でございますので,横浜市の子供のニーズに合って,この学校を卒業してよかったと言えるような学校体制に,全力を尽くして努めてまいりたいと思っております。



◆(石井[義]委員) 学校説明会を開いたと思うんですが,反響は従来と比べてどうだったのか,そのあたりをまず聞かせてください。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 夏休み中に学校説明会を行いました。全日制総合学科高校には約1,500人にお集まりいただきました。三部制総合学科高校の方も約800人の参加をいただき,熱心な質疑応答もございました。非常に関心が高いなと感じました。

 県内で初めての三部制総合高校につきましては,会場でアンケートをとりました結果,午前,午後,夜間の三部を持つということや,3年間で卒業できる,単位制であることに非常に興味を示しておりました。今までの学校説明会の中ではこれほどの人数は集まっておりませんし,非常に興味を示していただいております。



◆(石井[義]委員) 大変興味があって,参加の皆さんも多く,普通こんなに来るのかなと思うぐらい来ているようですが,そういった面からすると,柔軟な考え方で三部制という意味でのメリットは多分にあるのだろう。そのメリットはどんな点になりますか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 三部制のメリットは,1つには,午前部に入っていながら午後部の授業も受けて3年間で単位が取れるという部分がございます。また,今までは4単位落としてしまったために原級留置で落第していくという形がございましたが,単位で取っていきますので,原級留置でなく,その学年のホームルームの中で一緒に取りながら,取れなかった単位をまた取っていくという形で進行が図れることがございます。また,三部にしてあるということで,自分の時間,生活スタイルに合わせて,午前部は仕事の関係で出て来られなくなるので,その分を午後部で補充していくという形で,実際の生活スタイルの変化に合わせて卒業単位を取得して,卒業していけるという部分もございます。



◆(石井[義]委員) いろいろメリットがあるようですが,その中で気になるのが単位制云々という話で,単位制だから必ず取れる。多分落第することはないだろうと思うのですけれども,3年間で卒業というメリットがある反面,4年間でも単位が取れないこともあり得るわけです。その場合,足りない分を何日か追加で行って,4年を過ぎてしまったけれども,卒業できるかどうかという問題もあろうかと思いますが,その辺はどうですか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) そういう場合もございます。単位を得ることによって卒業できることになります。



◆(石井[義]委員) ぜひそういう形にしてあげて,頑張ってきた分,あと少し取れば何とか高校卒業の資格が得られるわけですから,そういう御努力をいただきたいと思います。

 もう一点伺います。定時制も含めて幾つかの高校が一緒になるわけですね。そうすると,今まで教えていた先生方がそれぞれおられるわけですが,新しい学校になった場合に,自分に当てはまる学科を担当ということにもなかなかならないだろうし,はみ出してしまう先生も実はいるのではないかと思います。そういった先生への対応は,ほかの学校に移っていただくなり,ほかの学科を担当していただくことになるだろうと思いますが,それにはそれなりの免許も勉強も必要だろうと思います。その辺は今どういうお考えですか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 来年度は必修科目ですので,まだ免許外の教員はおりません。また,情報教育も入ってきますが,これは新しい免許制度ですから昨年度から情報の研修を進めていまして,免許が取れるように体制づくりをしております。免許外が出ないような体制づくりは,私たちの方でつくっていきたいと思っております。定時制が動いたから,ここの先生の1年生部分がこっちにいく,そのまま移動するという形ではなくて,全市的な範囲で免許を持っている先生を打ち込みながら,そこへ異動配置していく形をとっていきたいと思っています。



◆(脇田委員) 先ほど教育長から,正規雇用で,夜でなければ行けない方というお話がありましたけれども,今の定時制は昼間働いて夜学ぶ生徒が少なくなってきたのはどのくらい前からですか。不登校のお子さんの受け皿とか,全日制を落ちたからという傾向に変わってきたのは,時代的にはいつごろからでしょうか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 必ずしも不登校生徒の受け皿として定時制があるとは私は考えていませんが,そういう方もいらっしゃるという言い方だろうと思います。働く者のための定時制制度は,戦後の学校機構改革の中でつくられてきたものです。不登校は15年ぐらい前から出始めて,不登校の生徒の占める割合が多くなってきたのは,ここ数年だろうと思っています。ただ,この方が不登校だったという統計はございませんので,統計的な数字は申し上げられません。



◆(脇田委員) では,言い方を変えます。

 私は不登校のお子さんの受け皿になっていると断定しているつもりはなくて,昼間働いて夜学びたいという本来の定時制の形で学びに来ている方と,そうでない方の割合が逆転する傾向があらわれてきたのはいつごろかということです。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 申しわけございませんが,統計的な数字はつかんでおりません。ただ,経済状況が変わりまして,昼間働いて夜間通わなければならない状況ではなくて,いろいろな形での就労場所が見つかる傾向もございますし,高校全入という形も一方ではあって,どうしても高校は出ておきたいという希望が多くなってくる中で,夜間でしか学べない子供の数との逆転が,そのあたりから起こってきていると考えております。



◆(脇田委員) 先ほど,実際に希望する方は全体で14人とおっしゃいましたね。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 中学校の希望では,44人でございます。



◆(脇田委員) 全体の中のパーセンテージとしては,どのくらいになりますか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 0.2%でございます。



◆(脇田委員) 市民からの御意見がいろいろ出てきていますけれども,実際に現在の定時制の状況を加味した高校再編という形でなければ,その方たちの不安を取り除いていくことはできないと思うのですが,この間,この計画を進めていくに当たって,そういう当事者との意見交換というのは,どんな形で何回ぐらい行われたのですか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 構想案の段階でも,学校関係者等から学校での子供たちの実情等を聞きまして,つくってまいりました。また,学校関係者が入りました中で,定時制の実情をどう変えていくのか,現状の問題にどう対処していくのかという形で案をつくっております。

 平成10年12月に計画案の段階で,公表しまして,市民の皆さんにリーフレットを配布いたしました。これにはがきを添付しておりまして,そのはがきで御意見を募るという手法をとりました。これに対して360通ほど,いろいろな御意見をいただいております。また,教育委員会のホームページで概要を提示いたしまして,メールでの意見募集も行いました。さらに,平成11年2月には市民フォーラムを開きまして,市民の方約100名にお集まりいただきまして,そこでいろいろな御意見を伺ったということでございます。



◆(脇田委員) そのときにはどのような意見が出されて,その意見がどんな形でこの計画に反映されたのか,教えてください。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 当時,定時制の入学定員は140人という見込みを持っておりました。統合の必然性の問題とか勤労学生の就学機会を奪わないように,また,交通の利便性に配慮してほしいという意見もございました。こういう意見を聞きまして,定時制の入学定員140人を,実際には280人という形で倍増してまいりました。まだほかにも70人とか 140人の定員がございますので,490人という形で募集が行われます。

 それから,昼間定時制を導入してほしいという意見もございました。三部制の導入の中で,昼間も三部という形で取り入れていくということで,三部としております。

 それから,単位制を導入することで生徒同士がばらばらにならないように,文化祭,体育祭ができるようにという意見もございました。これに対してホームルーム形式をきちんとつくっていこうということで,確定案をまとめてきております。

 また,定時制の総合学科のほかに普通科も残してくれという意見もございましたので,現在,戸塚高校をしばらく残して,その様子を見ていくという形をとっております。そういうふうに,いろいろな市民の方の意見を聞きながら確定案をまとめてきたものでございます。



◆(脇田委員) 先ほど,入学した後,1年生の段階で中途退学が約50%というお話がありましたけれども,中途退学の主な理由はどういうものですか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 中途退学の大きな理由は,学校生活,学業不適応という形が34%で,非常に大きいです。それから,進路変更するために中途退学したのが26%で,これも非常に多い数でございます。その他,仕事の多忙とか家庭の事情,問題行動,病気,けが等がございます。



◆(脇田委員) 先ほど選抜方式の話がありましたけれども,今までの定時制の役割から,別の目的を持った方たちが定時制に入ってこられるということで,作文,面接という選抜方法がとられる。今までは,特に不登校になったお子さんは,学ぶ時間がなくて定時制を受けにくるわけですけれども,そういったお子さんも,面接の中で意欲を考慮して選考していかれると考えてよろしいのでしょうか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 三部制を受けにきた中で,卒業するまでの意欲ですね。その中で何を獲得したいのか。そういう意欲を持っている者については,きめ細かな授業内容の対応をしていきたいと思っておりますので,意欲を持って臨みたいという向上心が見えれば,そういう方も入学は可能だと思います。



◆(脇田委員) 例えば県の総合高校でも,今非常に人気があって倍率が上がってきているところがあると思います。例えば,この学校も人気が上がっていったときに,選考の基準のところで,倍率が上がれば上がるほど,作文と面接だけの選考基準は,不登校のお子さんにとって不利になるのかどうかがすごく気になるところです。保護者の方たちも,そこが不安材料の一つではないかと思うんですけれども,そういうたぐいの懸念には,どういう対策をとられるのですか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 入試の形ですけれども,全日制を受ける同じ日に第1回目の入試を行います。ですから,不登校で不安を抱えていて,どうしてもここを受けたいという方は,全日制を受けずに,こちらを受けてくれると思います。そういう三部制の中で学習できる機会が持てると思います。



◆(脇田委員) 不合格になった方はすごく気になると思うんですけれども,その理由を本人が知りたいと思ったときに,合否の理由は開示されるのでしょうか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 合否については公表いたしますけれども,選考過程の理由については公表できないと思います。



◆(脇田委員) この計画が実行されて,どう変わっていくかというのはまだまだ予測がつかないことだなと思っています。実際に定時制に通われている方たちの不安が今の段階ではとても払拭できるとは思えませんが,これを進めていくに当たって,途中で不都合な点が出てきたり,もっと定員枠をふやしたいということが出てきた場合,途中での見直しも,進めていく中で検討していかれる予定はあるのでしょうか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 本当に初めてのことで,私も先ほど決意を申し上げましたけれども,万全の態勢をしいて進めていきます。ですから,途中で非常に評判がよくないので,学級数はもう一度検討すべきだということが見えてきましたら,その時点で柔軟に対応していきたいと思っております。



◆(脇田委員) モデル事業では3年で,一応検討して,見直しということもあると思うんですが,例えば何年後という具体的な年数は,今のところお考えではないということですね。状況を見ながらということでしょうか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 何年後という形で予測してしまいますと,その何年後が来ないと今ある課題が解決できないという問題が出てきますので,柔軟な対応で進めていきたいと思います。



◆(脇田委員) 最後に要望ですけれども,定時制の役割そのものが,社会情勢の変化の中でこれだけ大きく変わってきたというところで,こういう形での見直しもあったのだと思います。したがって,子供たちの教育を受ける権利という視点から,高校再編計画を途中の段階で見直す必要があるときは,今,柔軟にと言われましたが,そういう見直しを行っていただきたいと思います。

 不登校の子供の受け皿ということを考えたときには,公教育だけでは補えないところも多々あると思いますので,例えばフリースクールを支援していくこと等も,総合的に検討していただきたいと思います。



◆(鈴木[喜]委員) これについては幅広い,いろいろな視点があって,これをやっていると話が尽きないわけです。今,教育を取り巻く社会環境や教育を受ける側のニーズも変化してきて,平成10年に公表して,意見も伺いながら,昨年こういう計画案を出して,ここで議案になったわけです。その間の意見交換で,ホームルームを取り入れてきているように私も理解するわけですが,先ほど花上委員からもお話があったように,4系列の中でもエンジニアとかビジネス,人間科学という形でのカリキュラム,単位,選考基準,それぞれ今まで公表されているものを総合的に判断すると,今のニーズになるべく合わせていこうという意向はよくわかります。

 ただ,これは神奈川県内でも初めてだし,もちろん横浜市でも初めてだけれども,新しい学校をつくるわけですが,普通,私学だったら建学の精神というのがある。この履修の内容を見ると,実社会に即戦力となる人材を育てる,例えばこのカリキュラムの内容を見ればそのように感じるんですが,そこのところは余り語られなくて,今の現象の中でいろいろ議論されているところが多少なりともあるのではないかと思います。横浜総合高校というのは,不登校問題とか,いろいろ内在する問題はあるけれども,この高校を三部制にすることによって,どういう人材を育てるかというのが明快にあってもいいのではないか。通常どこの学校でも建学の精神があり,どういう人材を育てるというものがあってしかるべきなのだから,その辺を教育長に改めて確認したい。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 今までは,学校に入って,出ると,次は大学を目指す,就職するという形でおりました。特に定時制の場合には,以前の建学の精神は,勤労者も学べるということでした。ところが,そういった部分も崩れて,生徒のニーズが非常に多様化して,実際に入った者も,その4分の1は自分のコースを変えようということで,途中でコースを変えるために退学していくという形も出てきております。この学校は,自分探しの学校ということを一つ私はキャッチフレーズにしていきたいと思っております。高校に入って,将来何をするのかと悩んで,コースが間違っていたらもう一回学校へ行き直す,受け直す,中退するのではなくて,ここの学校で,コースが違ったら,ではこれに飛びついていこうという中で,自分のコースを見つけて,自分のコースに沿った社会人として卒業していける。大学も目指せるという多様なニーズを子供たちがより問える学校というものを目指していきたいと思います。



◆(鈴木[喜]委員) 市立高校にそんなに数はないけれども,言ってみれば,これは義務教育ではないからね。義務教育だったら,いろいろな社会的なものがあるけれども,横浜市立の高校として,横浜の中でいろいろな問題を抱えながら,公立校としての一つの行き方というものを選択したわけでしょう。そういう意味では今の教育長のお話のとおり,あらゆる方面に人材を育てていくわけだから,逆に言うと,精神的な部分では,自分が能動的に意志をきちんと出す人間を大いに育てていかなければならない。また,選抜のときには意欲を買うと言っているわけだから,そこにはかなり強い意志を持った生徒を,また義務教育の中学の中で育ててもらわなければならない。そういう意味では,中学での進路指導も,説明会もされていますけれども,きちんとした周知徹底はさらにやっていかなければいけないということと,社会の中でこの高校が認知されるというか,そういう評価を得ていくことが,また卒業生の誇りにもなっていくわけです。

 そういう意味では教員体制についても,技術系も今は日進月歩で非常に進んできますから,若い子が求めるものが違ってきている。失礼だけれども,それについていけない教職員がいるのも確かだから,そこのところは整理していかなければならない。また,その方向性を出していかなければいけないことが内在しているのも我々は承知しているところです。今後そういった意味では,高校自体の進路指導,これから社会人としてどうしていくか。大学入試を受けるメンバーは,最初から全日制を選んでいる。つまり同日に選抜をやるわけだから,はっきりと意志は分かれているわけだ。これの場合は社会の即戦力的な要素があるわけだから,進路指導が非常に大きな役割を占めてくるのではないか。そのための人材を,ここで相当きちんとした体制を組まなければいけない。その実績がこの高校をさらに社会にアピールしていくことになると思うけれども,局長のお考えはどうですか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 鈴木委員のおっしゃるとおりでございまして,中での生徒の迷いにきちんと相談に乗りながら,子供たちが自分探しができ,そして確固とした意志を持って,こういうふうに進むぞという形で卒業できるように,ガイダンス機能等も充実させて,校内で体制をつくっていこうと思っております。



◆(川辺委員) 今までの定時制の始業時間を含めて,三部制が供する部分の始業時間は整合性があるのですか。極端なことを言えば,就労していて時間内に行けない。そういう中でホームルームには必ず出なければいけないという形になった場合に,そのホームルームを就労時間に合わせる。鶴見の定時制,戸塚の定時制,横浜高校,工業高校等といろいろな定時制があったわけだけれども,そういう部分は立地条件だから,就労していて,時間帯に間に合わないから,この学校を選びましたという部分もあったわけですね。そういった場合に,単位制に対しての最初の取っかかりは,多分ホームルームに滑り込むのが一番だと思うんだけれども,その辺での就労時間はどうなのですか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 三部制の夜間の始業は5時半という形で進めていく予定です。現在統合していくのが,港高校,横浜工業高校,そして横浜商業定時制です。鶴見は1年ほど様子を見ます。近隣校でまとまっておりますので,現在の状況と変化はないと思っております。



◆(川辺委員) ホームルームも5時半にスタートするわけでしょう。ホームルームも一つの単位でしょう。基本的な問題として,ホームルームは単位として扱わないんですか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) ホームルームは単位ではございません。



◆(川辺委員) そうすると,ホームルームに滑り込んで,スタートする実質的な時間帯はどうですか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 3部は5時半から8時55分,約9時という形で進めていく予定でございます。



◆(川辺委員) その中で,本当に心から望んでいたという表現が適切かどうかわかりませんけれども,今までの定時制を望んでいた子供たちもいたわけですね。そういう子供たちを全部網羅できるかというのが一番の問題だと思うけれども,それはできますか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) それはできると考えております。先ほど川辺委員から御質問のありましたホームルームの件ですが,確かに5時半というと仕事の終業時間の方が遅い場合が出てくる可能性もございます。その場合も含めまして,3部の一番終わりの段階で帰りのホームルームを設ける予定になっておりますので,ホームルームとしての参加機能は,そういう方でも持てると考えております。



◆(川辺委員) それと,一番の問題は先生の確保だと思いますが,だれがやるんですか。今,各学校でカリキュラムを全部つくっていきますよね。その単位はだれがつくっていくんですか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 現在,高校の教員と校長を含めて,カリキュラムを作成するための検討委員会を立ち上げていまして,そこでつくっております。



◆(川辺委員) 新設校の立ち上げをする場合,開校準備に十分な時間をとるのが普通だけれども,今回はそういった部分をとらないで,すぐ間に合いますという中で検討委員会が立ち上がっていて,最終的に結論づけるのはいつですか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 開校準備につきましては,平成12年度に教育委員会内部でつくっておりまして,現在の教科につきまして,今年度は教科専門を25人入れております。それに開校準備のスタッフとして指導主事を入れて,校長も含めて4人で運営しております。教科ごとの教育内容の具体的な検討結果は,12月には固めていきたいと考えております。



◆(川辺委員) 12月にカリキュラム,単位などを全部結論づけて,約1年かけて先生たちに,今までコンピューター関係をやっていたならビジネスの方に行きなさいとか,家庭科を持っていれば生活文化に行きなさいとか,そういう振り分けをするのはいつからですか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 現在,教科を精選していく中で,どういう免許を持った者が必要であるかを精査して,同時進行しております。決定次第,細かな人数として出していきたいと思います。来年度1年間かける中で,どういう教科の教員が必要なのか。また,免許としては数学とか理科,化学,物理という形での免許ですので,その中で扱う教科について研修していただきます。免許は持っていますけれども,教科として受け持つ内容を身につけることを,夏の研修等で行っていくということでございます。



◆(川辺委員) 人間科学というのは新しい部分ですが,いろいろな単位,カリキュラムをつくった場合に,新しい分野に臨んでいかなければならないという中での人的確保は,旧教員を含めて,新しい人材も求めていくという方向ですか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 現在は専門の教員の育成を進めていこうと考えておりますが,新しい分野の免許が必要な教員が出てくる場合には,それは退職者数を見込みながら,定員内で採用していく形もとっていかなければいけないと思います。現在のところは,教科をやりながら今の体制の中で研修を進めて,専門的なものに習熟していただく中で,できるだろうと考えております。



◆(川辺委員) 新しい子供たちを募集するわけだから,一番早くても3年という時間がかかるかと思うけれども,そういう中で教員育成とか,現教員を含めて,スタッフは十分に補える自信はありますか。自信がなかったら,任せられるべき話ではない。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 小・中学校との人事交流も含めまして,全市的な見地で他の教科の免許,例えば情報,通信の取得を積極的に行ったり,人事の活性化という部分では自信を持って行っていきたいと思っております。



◆(川辺委員) 昔は工業高校とか定時制と言うと,こういう学校だからこういう子供を入れておけよというニュアンスが往々にしてありましたね。今はそういったものを払拭するために各学校が努力して,魅力づくりとか,いろいろなことにチャレンジしてきたけれども,小学校,中学校,高校の交流ができていないのが普通だと思います。その辺を十分にしていかない限りは,三部制というのは多分失敗すると思います。だから,もう少し連携がとれるようなシステムづくり,小学校,中学校,高校の進学させるための指導方法を確立していかないと,その部分はなかなか大変だと思います。その辺に向けて,教育委員会が窓口として,強いパイプ役としてリーダーシップをとる意欲,また努力をしてほしいと思います。意見です。



◆(田野井委員) 長時間にわたり質疑がありまして,いろいろ勉強になったところですが,まさに少子化の中での学校経営は大変厳しいわけです。私学は,短大が4年制大学になったり,廃止になったり,定員割れを起こしたり,女子高もどんどん定員割れになるという厳しい状況の中で,まさに教育委員会が所管でございますので,このような新たな施策は市民にとって本当にありがたいことだと思います。

 説明会に800人もお見えになったというお話も聞きましたが,論議を総まとめすると,今,川辺委員,鈴木委員が言われましたように,自分探しの学校という位置づけをするならば,冒頭の花上委員の質問の回答で,作文,面接のみということは,意欲とやる気のある生徒を集めるためと言うけれども,教職員にその気がなければ話にならないわけです。そういったすばらしい先生。私学は魅力ある先生がいなければ生徒なんか集まりっこないと私はいろいろなところで言っているんですが,そういう形で,先生の選択が総合高校の生死を分かつ重要な問題だと思いますので,教育長から再三御答弁もいただきましたが,改めてその辺のお気持ちをお伺いします。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 人を育てていく一番重要なところは教師にありますので,田野井委員の御指摘のように,小・中・高の人事交流も含めまして,教育委員会がパイプになって資質を向上させることに努力すると同時に,適材な教員を集めて学校をスタートさせていきたいと思っております。



◆(手塚[勇]委員) 2点ほど質問します。

 今,教育長が言われましたように,新しい学校方式を導入するということで期待も大きいとは思いますが,新しい学校ならば,入った生徒が,ああ,これが僕らの学校だ,私たちの学校だと言えるような整備をきちんとして迎えるのが当然ではないかと思います。例えば定時制の三部制を導入する横浜工業高校は,委員会で視察に行きましたけれども,壁や外装をきれいにする必要があると感じました。そういう意味では,来年4月の開校に向かって今どういうふうにやっているのか説明していただきたいと思います。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 横浜工業高校は男子が多い学校でございましたので,女子トイレの設置,学習室の整備,ホームルームができるような教室の整備等を含めまして,現在進めているところです。一部は夏季休暇中に工事を行ってまいりました。小規模教室対応の間仕切りとかトイレ増設等を含めて行っているところです。4月のスタートに間に合うように,子供たちが希望を持ってこられるような学校にしていきたいと思っております。



◆(手塚[勇]委員) この後の請願にも関係しますが,この請願は父母の会の代表の方から出ている請願です。

 それと,きょうの朝日新聞に,弁護士会の有志60人が,来年度の入試打ち切りに対して,十分検討した上でやられたとは思わない。時期尚早ではないかということで声明文を出しているという記事が載っていました。私もあそこを見学し,また,その後いろいろな人に話を聞いたりしている中で,先生の組合も,募集停止は時期尚早だということで去年は請願を出されました。教育長は,いろいろな人の意見を聞いてやっていると言われましたけれども,またこういう請願が出てくるということは,非常に心配している方が多いこともまた事実ではないかと思います。そういう意味では,この辺のことを十分考慮する必要があるのではないかと私は思います。

 文部科学省は,機会均等を大変重視して,今まで理念としてやってこられたと思います。社会情勢の変化もありますから一概に言えませんが,定時制高校が果たしてきた役割は非常に重要だと思います。感動的な映画も幾つかありますし,また,実際に我々の近くでも,落ち込んだ子供さんが非常に元気よくなったという話も幾つか聞いています。そういう意味では,三部制を導入して,今までのような時間のかかる情熱とか,そういうものができるのかどうかも非常に心配です。漸時学校の整備もしていくというのではなく,もう少しゆとりを持たせて,先ほど言ったような状況で迎え入れるようにしてほしいと思います。



○(菅野委員長) 今のは要望ですね。



◆(手塚[勇]委員) はい。



○(菅野委員長) ほかに発言もないようですので,本件については質疑を終了し,採決することに御異議ございませんか。

        (「異議なし」と呼ぶ者あり)



○(菅野委員長) それでは,採決いたします。

 採決の方法は挙手といたします。

 市第42号議案については,原案どおり可決することに賛成の方の挙手を求めます。

        (挙手)



○(菅野委員長) 挙手多数。

 よって,市第42号議案は原案可決と決定いたします。

  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



△請願第6号の審査,採決



○(菅野委員長) 次に,請願審査に入ります。

 請願第6号を議題に供します。

   請願第6号 定時制高校募集停止の延期について



○(菅野委員長) 請願の要旨等については,事務局に朗読させます。



◎(石原議事課書記) 請願第6号,件名は定時制高校募集停止の延期について。受理は平成13年9月6日。請願者は,港南区のよこはま定時制父母の会代表,吉田みどりさんでございます。紹介議員,関美恵子議員,井上さくら議員でございます。

 請願の要旨ですが,1,単位制三部制総合学科高校は,魅力ある学校にしていくためにも,時間をかけて慎重に新しい学校づくりをされたい。

 2,定時制高校3校について,数年間は規模を縮小しつつも募集停止を延期されたいというものであります。



○(菅野委員長) ただいま事務局に朗読させましたとおり,本件は行政当局に対する要望に関する請願でありますので,当局見解について説明を求めます。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 当局の考え方についてでございますが,三部制の総合学科である横浜総合高校につきましては,生徒の学習ニーズの多様化や中学校卒業者数の減少に対応するため,平成12年3月に策定した横浜市立高等学校再編整備計画に基づき,市立高校を再編し設置するものです。

 現在の定時制高校につきましては,中学生への調査では,定時制高校を当初から希望する生徒は非常に少なく,また,入学後の中途退学率も大変高くなっており,生徒の学習ニーズに対応した魅力ある学校づくりが求められているところです。このため,これまでの定時制高校のよさを引き継ぎながら,勤労青少年など定時制高校を必要とする生徒に配慮しつつ,横浜総合高校を設置しようとするものでございます。

 再編整備計画の策定に当たっては,平成6年9月から平成8年10月の約2年間にわたりまして,教育関係者などさまざまな方々に検討をお願いいたしまして,構想案をまとめていただきました。この構想案をもとに検討を重ねまして,平成10年12月に計画案を作成し,公表後に,市民の皆様などから寄せられた御意見を参考に,平成12年3月に計画を策定してきたところです。その後,平成12年度から現在まで,開校に向けて具体的な準備を行ってまいりました。この計画に沿って,平成14年度については,横浜工業高校,横浜商業高等学校定時制,港高校で生徒の募集を停止しまして,新たに設置される横浜総合高校を初め,既存の戸塚高校定時制,鶴見工業高校定時制で生徒の募集を行ってまいりたいと考えております。



○(菅野委員長) 質疑に入ります。



◆(手塚[勇]委員) 今の教育長の発言で,中学を卒業する生徒が少なくなることが理由の一つに挙げられていましたけれども,確かに調査結果からもそうです。ただ,卒業生が減っても定時制に入学する生徒は減っていないというのも,またこれ事実なんです。その辺はどのように理解しているのでしょうか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 中学卒業者数の減少も,その一つの要素であるということでございます。そのほか,生徒の学習ニーズが多様化してきている点,それとともに当初からの希望が非常に少なくなってきた。また,そのニーズにこたえられず中途退学者が非常に多いという中で,新たな学校をつくっていこうとするものでございます。



◆(手塚[勇]委員) 今言われたことはわからないでもないですけれども,最初に希望者が少ない。確かに中学3年のときに希望をとれば,普通高校に行きたいという子供が圧倒的に多いと思います。しかし,今の制度の中で,ある人数の生徒はどうしても行けないわけです。そういう子供たちを受け入れる一つの要素として定時制高校はあるし,また,三部制にした理由もあると思うんです。そういう意味では,希望が少ないということをしきりに言われますけれども,それが理解できない。また,定時制高校は,戸塚と鶴見はまだ存続していますので除くとしても,港商業が240人,横浜工業が105人,港高が175人,横浜商業が140人ということで今660人在籍しているわけですね。今度できるみなと総合高校が全日制で200人,横浜総合三部制が280人で480人になるわけですね。そうしますと,180人ほど少なくなるわけです。どういう検討の結果,こういうふうに少なくしたのか教えてください。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 中学の希望者数だけでは考えられないという結果が,実際には全日制へ行きたかったのに定時制へ行ってしまったという形で中途退学していく,途中希望変更していくというのを,これからもずっと残していくわけにはいかないだろう。自分に合ったところで,自分の進路をきちんと定めていく学校をつくってあげようというのがこの三部制です。中学の希望者に合った部分については,全県的な全日制の定員枠等の勘案も含めて,これは検討していく課題であろうと思っております。

 また,入学者数は,平成13年度は524名でございます。今回の定時制は,三部制総合高等学校,鶴見工業,戸塚高校を合わせますと490人になります。募集定員は630人ですが,現在の入学者は524人で83%の入学率です。一方,市内に県立定時制が4校もございますので,定時制枠としては,生徒の変化等も,この数で収容し切れると考えております。



◆(手塚[勇]委員) 中学卒業数と定時制入学数は,中学卒業者もここが谷のようで,後はそんなに減る傾向はない,今は大体安定しているのではないかと思います。総合高校というのは,他の例を見ても非常に人気があるんです。そういう点では,この定数でいいのかなという感じもしますが,それはそれとして,新しい学校というからには設備も見栄え等もきちんとして受け入れるのが一番いいのに,今の状況では,時間をかけて改修していく状況になっていると思います。

 それと,よこはま定時制の父母の会や,先生の組合,弁護士からもこういう動きがあるように,来年度から打ち切りというのは非常に乱暴ではないかという感じがします。



◆(脇田委員) とにかく新しい計画ですので,予測のつかないことも出てくると思いますし,予定どおりいかないことも多分出てくるのではないかと思います。ただ,教育長は,これまでの定時制のよさを継続しということを再三この中でお話しされました。

 請願理由の中にも書かれていますし,先ほど私も質問しましたが,非常に人気が出て,募集定員を大幅に上回る場合,行き場を失うのは現在定時制高校を必要としている生徒たちだという理由もありました。通う生徒たちにとってそういう不都合が生じたときは,行政は柔軟に見直していく検討をするという回答を先ほど教育長からいただいたんですが,再度確認の意味で,不都合が生じた場合は,柔軟に見直していくことを検討していただくということでよろしいでしょうか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 不都合というとらえ方もいろいろあると思いますけれども,新しい学校づくりですので,計画に沿って私たちもやって,その課題を整理しながら,柔軟に対応していきたいと思っております。



◆(佐藤[祐]副委員長) この問題については,教育長を初め担当課でもかなり苦労されて,ここまで検討されてきたわけですけれども,請願を出された,実際に定時制に通っている方たちの親御さんが一番心配なさっているのは,港高校,横浜商業,横浜工業に実際に通っている子供たちが,今までの校風どおり,卒業まできちんと面倒を見てもらえるのかということが第1点としてあると思います。そこら辺については,卒業まできちんと面倒を見るのは間違いないということでよろしいでしょうか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 間違いございません。



◆(佐藤[祐]副委員長) 去年からこの問題でさんざん議論してきた中では,港高校初め残してくれと。私は昨年,父母の代表の方ともお会いしましたけれども,その方たちがおっしゃるには,単位制になった場合,自分らの子供が今現実に定時制に行っているけれども,単位制と言っても自分たちでできないですよ,そこら辺を考えたら今の定時制を残しなさいというお話でした。しかし,それが子供たちにとっていいのかということを考えると,子供たちにとって,進められてきた三部制高校というのは非常にすばらしい高校になるわけです。先ほど教育長がおっしゃった自分らしさを見つける高校ということを考えますと,ぜひそういう高校になるように,先ほど来いろいろ議論はありましたけれども,御努力をお願いしたいということだけ,意見として申し上げておきます。



○(菅野委員長) ほかに発言もないようですので,本件については質疑を終了し,採決することに御異議ございませんか。

        (「異議なし」と呼ぶ者あり)



○(菅野委員長) それでは,お諮りいたします。

 採決の方法は挙手といたします。

 本件については,不採択とすべきものとすることに賛成の方の挙手を求めます。

        (挙手)



○(菅野委員長) 挙手多数。

 よって,本件については不採択とすべきものと決定いたします。

  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



△請願第7号の審査,採決



○(菅野委員長) 次に,請願第7号を議題に供します。

   請願第7号 30人以下学級の早期実現等について



○(菅野委員長) 請願の要旨等については,事務局に朗読させます。



◎(石原議事課書記) 請願第7号,件名は,30人以下学級の早期実現等について。受理は平成13年9月6日。請願者は,中区の子ども・教育くらしを守る横浜教職員の会会長,鶴田一子さんでございます。紹介議員,関美恵子議員でございます。

 請願の要旨ですが,1,30人以下学級実現のための方策をもつこと,2,臨時的任用職員をなくすこと,というものであります。



○(菅野委員長) ただいま事務局に朗読させましたとおり,本件は行政当局に対する要望に関する請願でありますので,当局見解について説明を求めます。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 請願第7号につきましての当局の考え方でございますけれども,公立義務教育諸学校の学級編制基準につきましては,法律の規定により都道府県教育委員会が定めることとされております。現在,神奈川県教育委員会は40人を基準としております。したがいまして,本市が独自で30人以下学級を実施することは,法律上はできません。

 なお,今年度より5カ年で,第7次公立義務教育諸学校教職員定数改善計画が開始されておりまして,教科等の特性に応じて,きめ細かな指導を行うための支援として定数改善が図られておりまして,少人数の授業の学習指導が推進されております。本市としましては,第7次公立義務教育諸学校教職員定数改善計画の円滑な実施を国・県に要望するとともに,学級編制基準につきましては,県の動向を見守っていきたいと考えております。

 次に,2)に対する当局の考え方でございますが,臨時的任用職員は,教職員が出産休暇,育児休暇を取得した場合,休職を命じられた場合,欠員を生じた場合などに雇用される常勤の職員です。義務教育の教員定数につきましては学級数の増減によって変動がありまして,児童・生徒数が減少する中で過員を生じさせないために,また,中学校における免許外許可教員による授業削減を図るなどの理由によりまして,臨時的任用職員を雇用しているところです。

 ただ,平成13年度につきましては,対前年比235人増の465人の教員を採用してきました。しかし,この合格発表後に国の第7次公立義務教育諸学校教職員定数改善計画の実施が決まりましたことや,小学校において学級数が予想以上にふえてきたことなどによりまして,臨時的任用職員の数は前年度より132名ふえております。

 本年度につきましては,それらを見込んで教職員の新たな採用数をふやす予定でございまして,臨時的任用職員の数も減らしてまいりたいと考えております。



○(菅野委員長) 質疑に入ります。



◆(手塚[勇]委員) 今,教育長は,市独自では30人学級はできないと言われましたけれども,これは県教育委員会の承認を得れば,できるんですか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 県教育委員会が定めて,市単独でやる場合には同意を必要とするということでございます。



◆(手塚[勇]委員) 公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律の一部が改正になって,都道府県教育委員会が認める場合,学級編制は40人という枠に入らないでもできるようになったと思います。そういう意味では,横浜市教育委員会独自ではできないんですか。これは県の教育委員会との合議がないとできないのでしょうか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 従来の学級編制には都道府県教育委員会の認可が必要とされていましたが,平成12年度の標準法の改正のときに,あらかじめ協議し,同意を得ることと改められました。ただし,これは手続の名称が変わっただけでございまして,市町村に学級編制についての裁量権が与えられたということではございません。ですから県が学級編制の標準基準を決めるということが残っております。



◆(手塚[勇]委員) 最近,埼玉県の志木市とか山形県で30人学級をやるということが大きく新聞報道されているわけです。県段階でやる分には問題ないかと思うけれども,志木市の場合は埼玉県教育委員会の承認を得ているわけですか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 志木市の場合は今後の検討で,同意を得ながらいくと思うのですが,給与法の関係がございますので,正規教員として市が雇うことはできないと思います。



◆(手塚[勇]委員) 横浜市内の小学校でも40人という枠がありますけれども,実際に1クラス30人以下というのは結構あると思います。30人以下のクラスは全クラスの中でどのぐらいありますか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 何学級というのは資料を持ってきていないのですが,現在の1学級当たりの児童・生徒数の平均を申し上げますと,横浜市は,小学校は32.3人,中学校は36.1人でございます。



◆(手塚[勇]委員) 毎年出ている小・中学校のクラスの人数を見ますと,30人以下というのは相当多いんです。来年度から少人数学習を実施するわけですけれども,少人数学習のために横浜市として増員する先生の数は,どのぐらいでしょうか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 今年度は,小学校で約300人,中学校で100人を採用してきました。来年度は,これに150プラスしまして小学校で400人,中学で150人程度は採用していかなければいけないだろうと思っております。



◆(手塚[勇]委員) そうしますと,少人数学習を実施するためにふやした先生の数で,特に小学校1年生,2年生で必要だと思うんですけれども,検討すれば先生の数としては30人学級ができるのではないか。教室は別ですけれども,先生の数としては十分ではないかと思うのですが,いかがですか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 先生の数が少人数の分プラスされたので,その分で学級編制していくという考え方ですけれども,今,ゆめはま2010プラン等も含めまして学習環境の条件整備の研究も進めています。少人数で徹底した方が学習内容に効果がある部分と,ある程度の人数を確保してやった方が効果がある学習がございますので,学習の内容に合わせてグループ編制を小さくしたり,ある程度の規模を持ったりという形での対応をとることによって,学習効果を上げていきたいと考えております。



◆(手塚[勇]委員) 最近,教育関係の雑誌を見ましたら,こういう記事がありました。これは1997年7月26日にNHKが放送した教育トゥデイという番組で,今働いている先生にアンケートをとった。あなたは今,本当にやりたい教育ができていますかという質問に対して,はいと答えた人は11%,いいえと答えた人が79%,どちらとも言えない人が2%,その他8%という回答が出ました。いいえという理由の上位に,ゆとりがない,カリキュラムが多い,クラスの人数が多いということがあったと報道されたことが雑誌に載っていました。確かに体育などはある人数が必要だと思うのですが,1クラスの生徒数が多く先生の目が十分届かない状況がいろいろな問題が起きている原因の一つだということは多くの人が指摘されているわけです。そういう点では,30人学級というのは非常に重要な意義を持っていると思うのですが,いかがでしょうか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) そのアンケートの中身を私はよく存じせんが,教師が教えていく場合に,例えば30人の学級と40人の学級で質的に違いがあるかというと,仕事の中身,教える内容は同じだろうと思います。少人数学級のように,ある程度課題別に分けたときには,課題を持っている子供についての対応では,先生が専門的な部分でかかわっていくと,かえって教師の指導力が発揮されてくるだろうと思います。少人数になったから先生のゆとりが出るということは考えにくいと思います。



◆(手塚[勇]委員) いろいろ問題はあるとしても,諸外国の例を見れば,40人という枠をいまだにやっている先進国はないという状況であるから,少人数で教えるのはそれなりの重要性があると私は思います。今の義務教育学校の先生は,事務の量もふえているし,外部的な要因も多様化していますから,やはり大変なんだと思います。

 これは文部科学省の,98年度国公立学校の統計表ですが,教諭の場合,定年を待たずに学校をやめる人が多いんです。小学校では70.6%,中学校では61.3%,高校では40.7%,その平均年齢は49.6歳だとあります。ということは,非常にハードな仕事だとも思いますし,また,いろいろな社会的要因でストレスが強いと思います。そういう意味では,少人数学級を実現して,一つの原因を取り除くことは必要だと思いますが,これは私の意見です。

 それから,臨時的任用職員の問題ですけれども,他の政令指定都市とか神奈川県の他市と比較しても,横浜はこの数が極端に多いんです。なぜこんなに多いのか,理由は何でしょうか。



◎(太田教育委員会委員兼教育長) 臨時的任用職員の数が多いということは,過員を生じさせないこととか,中学校における免許外をなくそうという努力の中でふえてきました。これを解消しようという努力もしてきまして,平成12年度は,そのために定員増をしました。それも一度の定員増ではなくて,5年間の見通しを持って,小学校300人,中学100人を採っていこうということで,減少に向けて努力しております。ただ,今年度が多くなってしまったのは,5年間の推計定数を出した後に,第7次義務教育諸学校教職員定数改善計画が来まして,定数が約100名ほどふえました。そのあおりを受けて,今年度は少しふくらませたところです。その推計も含めて,来年度も約100名の第7次の教員配置があるものと考えておりますので,それを含んだ形で来年度の採用数を決めていきたい。努力して減らしていきたいと思っております。



◆(脇田委員) 私は,いつもこの請願が出てくるたびに思うんですけれども,30人以下学級が実現すれば,あたかもすべての問題が解決できるかのごとく,このことに言及する。本当に,ここに書かれているような学校で起きている問題が解決できると思って,この請願を出されているのかというのをいつも疑問に感じます。手塚委員は先ほど,このことだけやれば解決できるものではないけれどもとおっしゃいましたが,今学校現場で起きている問題が,このことだけをやれば解決できるのかという議論なしに,私はこういう請願を採択できないと思っています。小・中合わせて500校もある大横浜で,しかも,いろいろな学校で起きている問題がなかなか顕在化できない,社会化できない状況の中で,大横浜として抱えている問題を解決するために,30人以下学級をつくることだけを議論するのは非常に問題だと思っています。

 しかもこの請願は,いろいろな方策があると思います,その解決のために御努力くださいと,この解決の方策を行政側にゆだねること自体がもっと問題だと思っていて,もっと市民レベルでこのことを議論した中で,本当に必要なことをやっていくのが先決ではないかと思います。

 私は,この趣旨に沿いがたいという意見です。



◆(手塚[勇]委員) 今言われたように,これを解決すればすべて解決だという観点はありません。ただ,今の状況を出した大きな要因の一つとして少人数学級の必要があるのではないか。実施しているところも,1年から6年までやっているのではなく,1年生とか2年生という低学年の非常に大変なところを少人数にすることから始めています。これは我々の周りだけで将来を展望できるとは思いません。そういう面では,ヨーロッパやアメリカはもちろん,1クラスの生徒数は少ないです。そういう状況から見ても有効ではないかと思って,私は,この採択を主張いたします。



◆(手塚[静]副委員長) 1クラスの子供の人数を減らすことは,基本的に大事なことだと思います。しかしながら,なかなかそこまでいかないという現状があるわけです。したがって,私は横浜市の中で,子供たちの学習効果を上げていくために教員を補充するという形は,現状の教育の中では大変望ましい形ではないかと思います。私も過去に,学級の子供たちの人数が少なければいいと思いつつ,複数学級でやったことがあるんですが,チームワークをすることによって子供たちの学習内容が定着されていく部分を実感したこともあります。そういう面で,新年度にプラスアルファの教員を採用することで,さらに子供たちの学習内容が伸びることを期待したい気持ちがあるんです。教員を多くしていかないと,30人学級を実現することは現状では厳しいとのことなので,教員をどう配置していくか。逆に言うと,採用した教員をどう育てていくかという観点が,これから大変大事になってくるのではないか。そして将来的に,もっと子供たちが少ない学級の中で授業ができることが望ましいのではないかという意見を私は持っています。



○(菅野委員長) ほかに発言もないようですので,本件については質疑を終了し,採決することに御異議ございませんか。

        (「異議なし」と呼ぶ者あり)



○(菅野委員長) それでは,お諮りいたします。

 採決の方法は挙手といたします。

 本件については,不採択とすべきものとすることに賛成の方の挙手を求めます。

        (挙手)



○(菅野委員長) 挙手多数。

 よって,本件については不採択とすべきものと決定いたします。

 以上で教育委員会関係の審査は終了いたしました。

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△閉会中調査案件について



○(菅野委員長) 次に,閉会中調査案件についてお諮りいたします。

 1,大学施設の整備状況について,2,教育関係諸施設の整備状況について,以上2件を一括議題に供します。

 お諮りいたします。

 本件については,いずれも閉会中継続審査といたしたいと思いますが,御異議ございませんか。

        (「異議なし」と呼ぶ者あり)



○(菅野委員長) 御異議ないものと認め,さよう決定いたします。

 以上で本日の審査はすべて終了いたしましたので,事務局に委員会報告書等の朗読を求めます。

        (委員会報告書等を朗読)

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△閉会宣告



○(菅野委員長) 以上で本日の議題はすべて終了いたしましたので,委員会を閉会いたします。

閉会時刻 午後0時07分

               大学教育委員会

               委員長 菅野義矩