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神奈川県 横浜市

平成13年 経済港湾委員会 P.1  12月13日−13号




平成13年 経済港湾委員会 − 12月13日−13号









平成13年 経済港湾委員会



             経済港湾委員会記録

◇開会年月日      平成13年12月13日(木)

◇場所         市会第三会議室

◇時間         午前10時00分開会

            午前10時46分休憩

            午前10時53分再開

            午前11時40分休憩

            午後0時41分再開

            午後1時57分閉会

◇出席委員       11人

  委員長    中島文雄君(共産党)

  副委員長   清水富雄君(自民党)

  副委員長   佐藤行信君(民主党)

  委員     伊波洋之助君(自民党)

  委員     中村達三君(自民党)

  委員     池谷泰一君(民主党)

  委員     谷田部孝一君(民主党)

  委員     大滝正雄君(公明党)

  委員     仁田昌寿君(公明党)

  委員     河治民夫君(共産党)

  委員     中島明子君(ネット)

◇欠席委員    なし

◇傍聴議員    なし

◇出席理事者

  助役                   清水利光君

 (港湾局)

  港湾局長                 金田孝之君

  理事兼港湾整備部長            安武啓揮君

  総務部長                 沼澤武士君

  港湾経営部長               中根 忠君

  横浜港管理センター長           島田晴規君

  企画担当部長               櫻井文男君

  担当部長兼施設課長            手塚誠治郎君

  大さん橋客船ターミナル整備事業担当部長  熊倉利男君

  臨海事業部長               佐藤成美君

  赤レンガ倉庫担当部長           遠藤包嗣君

                              ほか関係職員

 (経済局)

  経済局長                 前田 壽君

  理事兼総務部長              片岡良二君

  市場担当理事               久嶋常夫君

  産業活性化推進部長            森永 勲君

  商業・サービス業振興部長         柏田龍夫君

  工業振興部長               鈴木正己君

  中央卸売市場食肉市場長          田中康嗣君

                              ほか関係職員

◇市会事務局

  議事課書記                安田 仁君

  調査課書記                梅澤伸宏君

◇議題

  港湾局関係

   1 報告事項

    (1) 大さん橋国際客船ターミナル整備事業について

    (2) 赤レンガ倉庫保存活用事業について

  経済局関係

   1 市第84号議案 平成13年度横浜市一般会計補正予算(第3号)(関係部分)

   2 市第85号議案 平成13年度横浜市中央と蓄場費会計補正予算(第1号)

   3 その他

    (1) 技術開発支援センター(仮称)の基本設計の概要について

    (2) 横浜人形の家再整備事業について

  調査案件

   1 横浜経済の振興について                 (継続審査)

   2 横浜港の振興について                  (継続審査)

開会時刻 午前10時00分



△開会宣告



○(中島[文]委員長) これより経済港湾常任委員会を開会いたします。

 上着の着用は御自由に願います。

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△大さん橋国際客船ターミナル整備事業について,赤レンガ倉庫保存活用事業について



○(中島[文]委員長) 港湾局関係に入ります。

 報告事項の,大さん橋国際客船ターミナル整備事業について及び赤レンガ倉庫保存活用事業について,以上2件を一括議題に供します。

 当局の報告を求めます。



◎(金田港湾局長) おはようございます。

 最初に,大さん橋国際客船ターミナル整備事業について御説明させていただきます。

 お手元の資料1ページをごらんください。

 1番目の,工事の進捗状況についてですが,鉄骨工事は本年10月末に完了し,現在,床仕上げのウッドデッキ工事やガラスカーテンウォール工事などの内装工事,各種の設備機器の取りつけ等を行っております。

 平成13年11月末までの建設工事全体の出来高は,約68%となっております。

 なお,空調工事の建設共同企業体代表者であるエルゴテック株式会社は,民事再生法に基づく再生手続に入っております。現在,空調工事の契約を継続いたしまして工事も順調に進捗していますので,ワールドカップサッカー大会が開催される来年5月末のターミナルの一部供用開始は,可能であると考えております。

 次に,2のテナント募集状況についてでございますが,ショップ7区画の募集状況は,出店が既に決定している6社と社団法人横浜振興協会との間で予約契約を締結いたしました。業種は,オリジナルカバン販売店,輸入小物家具販売店,自社製健康食品販売店,婦人用衣料販売店等でございます。

 テナントが決定しておりませんでした1区画は,本年10月から2次募集を開始いたしまして,2社から応募がありました。提出された応募書類の審査やヒアリング等により選考いたしまして,1社を内定しました。

 また,カフェ1区画の2次募集もショップの2次募集に合わせて実施いたしました。4社から応募があり,提出された応募書類の審査やヒアリングなどによる選考の結果,1社を内定いたしました。

 なお,今回内定いたしましたテナントについても,いずれも横浜市内に本社を有する法人でございます。

 今後のスケジュールでございますが,今回の2次募集で内定したテナントと本年中に予約契約を締結いたします。さらに,すべてのテナントと来年3月までに本契約を締結し,その後,内装工事等を実施いたします。カフェ,ショップとも,来年5月末の客船ターミナルの供用開始時に合わせてオープンできる予定でございます。

 続きまして,赤レンガ倉庫保存活用事業について御説明させていただきます。

 お手元の配付資料2ページをごらんください。

 まず,1,株式会社横浜赤レンガの増資及び2号倉庫テナント募集状況についてでございますが,株式会社横浜赤レンガから受けています報告内容について御説明させていただきます。

 まず初めに,株式会社横浜赤レンガの資本金増額についてでございますが,会社発足当時の資本金額は,キリンビール株式会社,サッポロビール株式会社及び株式会社ニュートーキョーの3社による18億円でしたが,このたび市内企業といたしまして株式会社ハリマビステム,高梨乳業株式会社,相模鉄道株式会社,及び株式会社崎陽軒の4社,さらに,市外企業といたしまして三菱地所株式会社及び株式会社竹中工務店の2社,計6社の資本参加により2億9,000万円が増資され,先ほどの18億円と合わせて20億9,000万円の資本金額となりました。本年11月に増資が完了しております。

 次に,テナントの募集状況でございますが,株式会社横浜赤レンガが募集しておりました30区画のテナントが,ほぼ決定しました。

 各階の構成でございますが,3ページにフロアイメージ参考図を載せてありますので,ごらんください。

 まず,1階ではオープンカフェやアクセサリーなどの飲食・物販店舗を,2階ではインテリアやホビーなどの雑貨類の物販店舗を,また,3階ではライブレストランなど飲食店舗を展開します。

 地元企業といたしましては,高梨乳業株式会社がアイスクリーム等の販売,株式会社崎陽軒が中華点心等の販売,株式会社たちばなが洋食店,株式会社港屋宝石舗がアクセサリーの販売を,このほかに輸入雑貨を扱う地元企業1社が予定されており,それぞれ趣向を凝らした形で出店いたします。

 次に,施設のオープン時期でございますが,1号倉庫,2号倉庫あわせて平成14年4月12日の施設オープンを予定しています。

 なお,株式会社横浜みなとみらい二十一から報告を受けている,1号倉庫1階部分への横浜らしい文化的なテナントの募集については,現在,応募企業の中から数社リストアップされて具体的な交渉を進めているところでありまして,年内に内定する予定です。



○(中島[文]委員長) 2件一括で審査したいと思います。御質問のある方はどうぞ。



◆(河治委員) 最初に,客船ターミナルについて伺います。

 当初,募集してもなかなか来なかったんですけれども,今回,新たな応募があったということで,この床の賃貸料は平米当たり幾らですか。



◎(熊倉大さん橋客船ターミナル整備事業担当部長) 売り上げの手数料に比例してということで,平米幾らという価格の出し方はいたしておりません。賃貸の管理手数料によって賄うということで,応募各社によって若干のずれがあります。



◆(河治委員) では,どういうふうにこの賃貸料を評価するんですか。各社によって違うということは,広さもそれぞれ異なる。その辺での全体の評価をどうするのか。



◎(金田港湾局長) 基本的な考え方は,まず,古いターミナル,それから古いターミナルを壊した後につくった大さん橋の基部にある暫定ターミナル,そういうところの従来からの基本料金,それから,周辺に類似の施設がございますよね。大さん橋の方はかなり人の変動がありますから,どちらかというとまだそちらの方が条件がいいと思うんですけれども,そういうところを基本としながら一つの考え方を提示しまして,それから,出された方がどういうふうに営業したいのか,何時間ぐらいオープンするのか,その店の資力,信用,そういうものを調査しまして,全体的な判断で審査したということです。



◆(河治委員) 平米当たり幾らですよ,という決め方は初めからなかったわけですか。



◎(熊倉大さん橋客船ターミナル整備事業担当部長) 申しわけございません,資料の出てくるのが遅かったものですから。

 賃貸料の基本は1平米当たり3,000円でございます。それにプラス売り上げに応じた歩合を何%か支払っていただくということで,その歩合については,各応募会社によってうちは何%です,という部分で若干の変動がありますが,基本は平米3,000円と御理解いただきたいと思います。



◆(河治委員) 初めからそういうふうに答えていただけるとよかったのですが。



◎(熊倉大さん橋客船ターミナル整備事業担当部長) 申しわけございません。



◆(河治委員) 今回の新たな応募については,平米当たり3,000円はそのままですか。



◎(熊倉大さん橋客船ターミナル整備事業担当部長) 新たなターミナルについては,基本の3,000円は変更しておりません。



◆(河治委員) 先ほど報告のありましたエルゴテックの関係で,民事再生法が適用になったということですけれども,その辺のいきさつについて,もう少し詳しく教えていただけますか。



◎(金田港湾局長) 我々も新聞等の報道で知っている限りですけれども,空調事業者,これはいずれの事業者もそうなんでしょうけれども,かなり価格が低落しているということで,それぞれ仕事はあるわけですけれども,なかなか採算性が悪いというか,受注した額がかなり厳しいというような形でやられているということで,どうしても資金調達がうまくいかなくて,それで民事再生法を適用された,そんなふうにいろいろなところから聞いております。



◆(河治委員) 本市の受注関係については,今後どのような形になるんでしょうか。相当量の割合で受注されているはずだと聞いているのですが。



◎(金田港湾局長) 本市の方では5つ程度の契約があると聞いておりますけれども,港湾局の方しかお答えできませんけれども,大さん橋につきましては,先ほど言いましたとおり,来年5月末の一部オープンを目指して引き続き仕事をお願いしていきたいと考えております。

 もう一つ,赤レンガ倉庫の方でもエルゴテックが工事をされておりますが,既に9割以上終わっておりますので,これについても引き続いてお願いしていきたい,そんなふうに考えております。



◆(河治委員) 大さん橋の客船ターミナルについても,実際は来年のワールドカップまでにということも含めて進めていたわけですし,そういう中で,この空調関係が障害にならないように要望いたします。



◆(谷田部委員) 先ほど工事の進捗状況の中で,鉄骨工事が本年10月完了ということでしたが,内装はどうなっていますか。



◎(熊倉大さん橋客船ターミナル整備事業担当部長) 現在,内外装ということで,屋上は防水関係の工事,内部は鉄骨部分の塗装,あるいは床を張りますウッドデッキの下地の工事を行っております。



◆(谷田部委員) 以前に問題になっていた例のひずみの問題は,もうすべてクリアして,鉄骨部分は100%終了という理解でよろしいんですか。



◎(金田港湾局長) そのとおりでございます。



◆(谷田部委員) 平成13年11月末の建設工事の出来高が68%ということですが,問題は先ほど河治委員からもありました空調工事ですね。当初3社で,大澤がなって,またエルゴテックが民事再生法の適用になったことで来年5月末の一部供用を我々も危惧しているのですが,その辺は間違いないでしょうね。



◎(金田港湾局長) 我々も,エルゴテックなり光電社からいろいろ報告を受けておりますけれども,施工する能力については間違いないと思います。

 問題は,民事再生法に入っておりますので,皆さんがそれに対する不安を覚えないような形でやっていくということでございますけれども,我々が聞いている範囲内では,事業者には一体となって工事をやっていこうという意欲がございますので,まず間違いなく実施できるのではないかと考えております。



◆(谷田部委員) 私も勉強不足なんですが,民事再生法を申請している状況の中で,作業は今までどおり実施されているんですか。



◎(金田港湾局長) 作業は今までどおり進んでおります。



◆(谷田部委員) 仮の話ですけれども,民事再生法に基づいて再建しようということで,どこかの銀行がいろいろやるんでしょうけれども,それがだめだということで,もうやめたという話になって倒産とか何とかなったときに,その作業の状況はどうなるんですか。



◎(金田港湾局長) まず,これは共同企業体として契約しておりますので,共同企業体との契約関係は残るわけでありますけれども,当然エルゴテックは共同企業体から抜ける,そういう取り決めになっております。施工的な問題につきましては,先ほど申しましたとおり,施工技術,能力そのものについては現場の方で引き受けられますけれども,では,契約の相手としていいのかどうかということは,その時点で改めて両者で話し合うことになるのではないかと思います。



◆(谷田部委員) 例のひずみの問題で補正予算を組んだ際,委員会としても現地に視察に行ってこれは大変だということでした。10月に鉄骨部分が完成したということで,これからワールドカップに向けて,我々委員会としても責任があると思うんですよね。それで,私自身,皆さんもそうでしょうけれども,やはり進捗状況をこの目で見たいという考えを持っているんですよ。ですから委員会として,もし時間的によろしければ一部その物を見て,清水助役も見たいでしょうけれども,私も1度見てなるほど,これはいけるなという感触をつかみたいなと思っているんですよ。ですから,もしよければ正副委員長の方で検討していただきたいと思います。

 もう一点,以前うちの佐藤副委員長からもお伺いした,将来どうなんだ,どのぐらいの船が来るんだということですけれども,特に来年度はどのぐらいの予定になっているのか,参考までにお伺いしておきたいと思います。



◎(金田港湾局長) 前回の御質問のときは時期的にまだ報告できなくて,大変申しわけなく思っております。

 現在かなり確定してきておりまして,来年1月から8月までわかっておりますけれども,平成13年の1月から8月に比べて約58%と60%近い増になっております。入港隻数といたしましては46隻でございます。具体的に名前を挙げますと,外国船ではクリスタルシンフォニー,これが5万1,000トン。クリスタルハーモニー,4万9,000トン。リーガルプリンセス,これが6万9,800トンでございます。国内の船につきましては,飛鳥だとか日本丸だとか富士丸だとか,こういうものが引き続き寄港いたします。今後も一層努力していきたいと思っております。



◆(谷田部委員) 将来的にはすばらしい大さん橋ということで,世界に類を見ない港になるということなので,港湾局として,ぜひ多くの船が来るように努力していただきたいと思います。



◆(大滝委員) エルゴテックの民事再生法適用の問題ですが,年末に入っているわけでして,下請けとか孫請けとか,関連しているところがたくさんあると思います。今,皆さんがそれぞれ一生懸命やっているということで,ありがたいと思うんですが,そうした中小の孫請けの状況等については大丈夫ですか。



◎(金田港湾局長) 先生御指摘のとおり,それぞれ下請けの方がいろいろ御心配になっていると思いますけれども,今のところ,エルゴテックと光電社が話し合いまして,仕事が確実に進むこと,それから,それぞれお願いしてある下請けとエルゴテックの関係が円滑に進むように,いろいろルールを決めておられるということでございますので,それがぜひ円滑に進むよう我々も期待しております。



◆(大滝委員) 既にエルゴテックにはそれなりの代金が支払われていたと思いますけれども,そういったお金が下請けや孫請けにきちんと渡っていたのかどうか,こういったことについても確認されていますか。大丈夫ですか。



◎(金田港湾局長) つい最近も前払い金が支払われたわけでありますけれども,これにつきましては補償会社というのがございます。これは万が一仕事ができなかったときに横浜市に対して補償する,そういう性格の会社でありますけれども,そういうところが中心になってお互いに話し合って,確実にお金が流れていく,そういうルールを決めておられると報告を受けております。



◆(大滝委員) もう一つ,ワールドカップサッカーの時期に合わせて一部供用を行うという報告を既に何回も受けておりまして,5月末にそれが行われるということなんですが,前回の委員会で報告を受けたときには,その供用の範囲がまだ余り明確ではありませんでした。どの範囲でどういう見せ方をするのか,立入禁止場所などはどういうふうにするのか,それについてはその後,何か検討されて決定されていますか。

        (図 面 掲 示)



◎(金田港湾局長) まず,1階の駐車場部分,出入国ロビー,いろいろな検査,入国管理をするCIQの施設,先端部を除きます屋上部分,ここについては供用を開始することができます。屋上の先端部分につきましては,通路のウッドデッキ工事はほぼ完了しておりますけれども,緑化工事がまだ残っております。また,2階の多目的ホールについては設備工事とウッドデッキ工事が残っておりますので,ここのエリアを供用開始するのはちょっと難しいかと思っておりますけれども,今,申しました駐車場,2階の大部分,それから3階のウッドデッキ部分については供用開始できると考えております。



◆(大滝委員) 立入禁止部分というのは,どういう形で表示あるいは対応されるんですか。



◎(金田港湾局長) ワールドカップサッカー時は一時的に工事を中止しますけれども,やはり危険性は残っておりますので,警備員を設けたり,ウマを設けたり,そういう形で安全面には十分配慮していきたいと思っております。



◆(大滝委員) 先端部分には,その段階では,例えばクレーンといったものはないと理解していいですか。



◎(金田港湾局長) その時点では,ございません。



◆(大滝委員) 一部供用の際には,今,決まっているテナントの関係,販売あるいはレストラン,あるいはカフェ等々についてはどういうことになっていますか。



◎(金田港湾局長) その時点で出られたお店は,いずれも営業を開始しております。



◆(大滝委員) 今,決定しているものが全部店舗を構えられるのか,それから,一時供用が終わったらお店の方々には1度退去していただいて,そして本格オープンのときにまたやる,こういう感じなんですか。



◎(金田港湾局長) その時点で出られたお店は,いずれも営業を開始してございますし,引き続き営業していただくということでございます。



◆(大滝委員) お店などを開いているということになると,5月末の供用開始から本格オープンまでは,期間限定というよりも,今,立ち入りができるようなところは一般市民も入れるし,出入国ロビーの機関等々も機能していると理解してもよろしいんですか。



◎(金田港湾局長) 1階の駐車場,2階の出入国ロビー,CIQ,デッキ部分,3階の屋上広場,ここについては供用を開始する。ただ,屋上広場は先端部分に工事が残っておりますので,全体を供用開始するかどうか。それから使い方ですが,非常にたくさんの人数の方ですので,どういうふうにするか,そういうことを含めて若干の検討事項はありますけれども,基本的に,ワールドカップサッカーのときに供用開始できたところは,引き続き供用していこうと考えております。



◆(大滝委員) もう一つ,この種の施設の性格として,やはり免税店などが来られるようにした方がいいのではないかということで,これは結果的にだめだったんですが,前回の委員会で報告を受けましたときには,引き続きいろいろな意味での努力をしてみたいとおっしゃっておられたように思います。この点については,もう全く諦めているという感じですか。



◎(金田港湾局長) 我々もいろいろなところを当たったんですけれども,免税店については応募がなかったので,諦めざるを得ないのかなと。ただ,先端部分のところにロビーがございますが,この辺で今後どのような運営をしていくかという部分につきましては,まだまだ工夫していきたいと思っております。多目的ホールと言っておりますけれども,このホール部分についてはいろいろな運営の仕方がございますので,これは今後,検討していきたいと思っております。



◆(大滝委員) カフェテナントは1区画ということになっていて,ことし10月に2次募集で決まったと。このターミナルの図面を見ていますとすごく小さい感じですけれども,実際には物すごく大きい施設ですよね。そこに,それこそもう大変な人数が来るんだろうと思うんですが,その人たちが皆そこに殺到することはないにしても,私は,やはりカフェというのはとても大事なテナントだと思うんですよ。そして,そういうことを想定して,店構えもそうですし,きちんとやっていかなければならないんだろうと思うんですが,このカフェテナントについて,どの程度の面積でどういう位置にあって,どういう対応を考えておられますか。

        (図面掲示)



◎(熊倉大さん橋客船ターミナル整備事業担当部長) まず,カフェの位置でございますが,2階のこちらが入り口でございますが,そこを入ってすぐ右手の,この部分でございます。

 面積でございますが,今回募集した貸付面積としては,主にコーヒーを沸かしたりするような部分ということで70平方メートルを貸し付けとしておりますが,客席部分等がその周辺にございますので,それを合わせますと約170平米ぐらいの広さがございます。

 それと,たくさんの方が1度に来たときのことでございますが,待合関係ということで,こちらの方にかなり広い部分の待合室がございます。カフェの方はいろいろなところに座って飲んでいただくということで結構なので,こちらの方も混雑時には御利用していただけると考えております。



◆(大滝委員) 今これを見る限りにおいては,いわゆるレストランみたいなものはないですが,レストラン機能はどうなっているんですか。



◎(金田港湾局長) 多目的ホールと言っている2階部分の左側,みなとみらい側ですが,こちらにはレストラン機能を設けます。



◆(大滝委員) それは5月供用のときには無理ですが,本格供用以降ということになりますか。



◎(金田港湾局長) 本格供用の11月末になると思います。



◆(大滝委員) いずれにしても,やはり一つの巨大な観光施設,しかも目玉的な観光施設ということでありますので,そうしたレストランとかカフェ機能は本当に大事にして−−という表現は余りよくないかもしれませんが,やはり十分考えて対応していった方がいいと思うんですね。ここでコーヒー1杯飲むのに1時間待ったなんていうばかなことが起きないように考えた方がいいと思いますし,やはり施設のイメージそのものが非常に開放的なものですから,その辺のことも十分考慮した上で対応を考えていただければいいかなと思っています。

 それに関連して,多目的ロビーの使われ方については,これからまた別の機会にきちんとした議論がなされるし,報告もあるんだろうと思うんですが,ここはただ単なるイベントの場所というだけではなくて,さまざまなことが考えられるんだろうと思うんですね。例えば飲食を伴うようなこと,お客さんが来たときのパーティーとか,そんなことも当然考えておられるんだろうと思うんですが,そうなった場合のケータリングの問題等を考えたときに,レストラン機能との連携といいますか,そういったことがきちんとできるような体制になっているのかどうか。いろいろな団体の方たちが多目的ホールを使おうという場合,その利用料金との関連も出てきますし,使い勝手というのは極めて大事だと私は思っていますのでね,その点についてはどんな考え方を持っていらっしゃいますか。



◎(金田港湾局長) 多目的ホールは,文字どおり多目的に使うところですけれども,現在,基本的には客船を送迎するときのイベントであるとか,それから客船関連の結団式だとか,あるいは講演会とかシンポジウム,展覧会,そういうものを考えております。ただ,例えば音楽機能については音響の問題だとか,それから大きな物を運ぶ場合については物の搬入の問題等ありますので,完全に自由ではなく,ある程度の限定はありますけれども,さまざまな使い方ができるのではないかと思っています。

 この多目的ホール,それから出入国ロビー,CIQを含めましてできるだけ使っていただくことが,先ほど委員から御指摘ございましたカフェ,レストランが安定的に営業できることにつながってきますので,ぜひいろいろな方向で検討していきたいと思っています。

 それから,この多目的ホールにいろいろなユーザー,お客様を誘致する組織につきましては,現在,そういうことに実績のある企業等を考えているところであります。



◆(大滝委員) ターミナル全体を管理する機能と,多目的ホールを管理・運営する機能は,今,別に考えておられますか。



◎(金田港湾局長) 物の管理としては振興協会の方ですけれども,実際に多目的ホールを運営する組織は別なものを考えております。市内で同規模あるいはもっと大きな規模のそういう運営をしていて,そういう情報を非常に持っておられて,かつ経験がある,そういう組織を考えております。



◆(大滝委員) 当初,ワールドカップサッカーのときに,ターミナルに接岸して客船を宿泊施設にという構想があったように思うんですが,この計画はもう断念したんですか。



◎(金田港湾局長) ワールドカップサッカー開催の時期と,客船の時期となかなかタイミングが合わなくて,今のところ,客船をホテルがわりに使うという話は計画としては来ておりません。ただ,直前にまたそういう話が来るかもしれませんので,なくなったわけではありませんけれども,先ほど御報告しました1月から8月の実績の中では,ワールドカップサッカーとリンクしてホテルがわりに使うというお話は聞いておりません。



◆(仁田委員) 第2回定例会における補正議案のときにもさまざまな議論がありまして,これができたときの価値と,とりわけワールドカップにおいては横浜を世界に広く紹介,アピールしていく絶好の機会であるということで附帯意見が付されました。その折に委員会としても,世界に向けて広くPRしていくことに特段の努力を払われたいという附帯意見を付したわけでありますけれども,その後,そのことについて,まずどういうようなことをされ,また,これから考えていらっしゃるのか。

 1つは,ワールドカップを視野に入れて絶好のチャンスととらえたときに,一部供用ということそれ自体がアピールかもしれませんが,具体的にどういうことを考えていらっしゃるのかお聞かせいただきたいと思います。



◎(金田港湾局長) まず,従来の経緯でございますが,まず市民向けには,横浜大さん橋,それからほかの横浜港やクルーザーをそれぞれの区で改めて紹介するものを設けまして,その後,横浜港だけのキャンペーンではありませんけれども,港湾局のホームページで新しい大さん橋について紹介するとともに,CD−ROMを設けまして,その中に新しい大さん橋ができることを入れてございます。

 それから,船会社免除を実はいろいろいたしておりますけれども,これは邦船会社,それから外船会社両方でございますけれども,そこに対して大さん橋の紹介を行っております。

 それと同時に,トリエンナーレの会場にこういう形で大さん橋をやっておりますという紹介コーナーを設けております。

 今後も引き続き,各種の広報活動を行っていきたいと思っております。



◆(仁田委員) 一口に世界に向けて広くPRと言っても,なかなか難しい話であろうと思うんですけれども,今,工事が進捗する中にあって,そういったことも視野に入れて,どうディスプレイするのか,表現するのかということも大事だと思います。この構造物そのものがPRすべき大きなものでもあるかなと思いますし,あのひずみの議論のときに,たしか佐藤副委員長からも,今後ひずみに対する継続的な管理といいますか,調査をして,その安全性について広く市民に理解してもらうことも必要ではないかという発言があったと思うんですが,そういったことも,このターミナルそのもののPRになるのではないか,そんなことも広くPRする中の1つではないかと思うんですが,いかがでしょうか。



◎(金田港湾局長) 計測の問題でございますけれども,現在,躯体部分,それから上のターミナル部分も含めまして,どういう計測方法をするかいろいろ検討しているところでございます。

 それから,できましたらターミナル2階の入り口部分に広報のボードを設けまして,大さん橋,それからそれにまつわるいろいろな経緯なり,そういうものについて広報していきたいと思っております。



◆(仁田委員) さまざまな時間をかけた議論の中で来年この完成を見るわけで,そういう意味では,そういったことを逆に市民にPRできるようなものにしていただきたいなと。今おっしゃった今後の計測等についても,逆に言えば,それをディスプレイに使って常にこういう安全な状況にあるというようなこともいいのかなと思いますので,そんなことも含めて,ぜひ御検討いただきたいと思います。



◆(河治委員) 赤レンガ倉庫のことを聞くのを忘れていたんですが,新規出資が2億9,000万円と増資されていますよね。この増資の目的とか経緯というのは,どういうことからなったんですか。



◎(金田港湾局長) 当初から,第2段階として増資していきたいということがあったわけです。当然,企業ですから,資本金が多ければ無償の資金ですから,それだけ経営状況がよくなるということ。

 もう一つは,できるだけ地元企業の参画を考えていきたいという経緯で行ってきたものでありまして,今回の6社のうち4社は地元の企業でございます。



◆(河治委員) 今,地元の企業と言われたんですけれども,全体では企業は何社なのか,そのうち地元企業は何社なのか,その割合はどうですか。



◎(金田港湾局長) 当初3社で,今回6社ふえまして9社になります。そして地元企業が4社ですから,9分の4が市内企業ということになるわけであります。

 具体的な出資状況等については,我々の方では報告を受けておりませんのでわかりませんけれども,それなりの出資の割合になっているのではないかと考えております。



◆(河治委員) 赤レンガ全体で言えば,市民が使えるスペースもありましたよね。さっき客船ターミナルの件でも聞きましたけれども,ここの床面積当たりの賃貸料は,比較するとどんな感じなんですか。



◎(遠藤赤レンガ倉庫担当部長) 今のお話は,1号倉庫の文化系の中で今やっている賃料になります。2号倉庫の方は商業系の施設として相当グレードの高い形にしておりますので,そちらの賃料とのバランスを見まして,文化的な意味では約2分の1ということで坪当たり1万1,000円という想定を基準として,どういう文化的な性格のテナントが出るかによって,若干の減免も含めての話を株式会社横浜みなとみらい二十一の方で調整してもらって,内定作業を進めております。



◆(河治委員) この辺の賃貸料の評価については,まだちょっと私も見切れていないんですけれども,いずれにしても,市民が利用しやすい形で進めていくことが必要かなと思います。



◆(佐藤[行]副委員長) 先ほど仁田委員から,その後も含めて大さん橋のPRというようなお話をさせていただきました。御存じかと思いますが,来年は海上自衛隊50周年で,東京湾において国際観艦式が行われるという予定になっていると思います。その際,当然横浜港にも,海上自衛隊の艦船を含めて何隻かがお邪魔することになると思うんですが,客船だけではなくそういう船が来ると,市民の方もいろいろな形で参加されると思いますので,そういう機会も含めて,やはり海に親しんでもらう。来年の50周年というのは世界のイベントですから,こういう機会に港湾局の方でもしっかりしたPRをしていただくことを,要望だけさせていただきます。



◆(谷田部委員) 赤レンガ倉庫の方で3ページですが,2号倉庫の3階にビアレストランとかライブレストランがありますね。私たちが港湾関係で行政視察しますと,函館でも小樽でも,大体1階にビアホールとかレストランがありますよね。3階というのはなかなか行きづらいのではないかと思うけれども,その辺の考え方について。



◎(遠藤赤レンガ倉庫担当部長) 今お話しの札幌にしても函館にしても,1階建ての建物なんですね。今回,これについても最初,1階で地ビールをつくりたいという議論もあったりしたんですけれども,天井がどうしても低くて,結局,ビアレストラン系をやったときに,大勢の方に入っていただいて楽しい雰囲気をつくるためには1階より3階の方がいいだろうということで,3階を前提として,今,階段,エレベーター等施設を含めて進めております。



◆(谷田部委員) 出資のメーカーさんは了解しているわけですね。



◎(遠藤赤レンガ倉庫担当部長) 一応了解を得て進めております。



○(中島[文]委員長) ただいまの審査の中で,大さん橋国際客船ターミナルの視察をという御意見がございました。

 ここでお諮りしますけれども,視察を行うということで御異議ございませんか。

        (「異議なし」と呼ぶ者あり)



○(中島[文]委員長) 御異議ないものと認め,さよう決定させていただきます。

 日程については本委員会の最後で御相談したいと思いますので,よろしくお願いいたします。

 他に発言もないようでございますので,本件についてはこの程度にとどめます。

 以上で港湾局関係の審査を終了いたしましたので,当局の交代のため,暫時休憩に入ります。

        休憩時刻 午前10時46分

        (当局交代)

  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

        再開時刻 午前10時53分



○(中島[文]委員長) 休憩前に引き続き,委員会を再開いたします。

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△市第84号議案(関係部分),市第85号議案の審査,採決



○(中島[文]委員長) 経済局関係に入ります。

 市第84号議案関係部分及び市第85号議案の以上2件は関連しておりますので,一括議題に供します。

   市第84号議案   平成13年度横浜市一般会計補正予算(第3号)(関係部分)

   市第85号議案   平成13年度横浜市中央と蓄場費会計補正予算(第1号)



○(中島[文]委員長) 当局の説明を求めます。



◎(前田経済局長) 市第84号議案平成13年度横浜市一般会計補正予算第3号のうち,中央と蓄場費会計関係部分,及び市第85号議案平成13年度横浜市中央と蓄場費会計補正予算第1号を御説明申し上げます。

 まず,市第84号議案平成13年度横浜市一般会計補正予算第3号のうち,中央と畜場費会計関係部分につきまして御説明申し上げます。

 お手元の議案書の3ページをごらんください。

 18款諸支出金,1項特別会計繰出金の補正でございます。その内容は補正予算に関する説明書の中の19ページをごらんください。

 18款1項6目中央と畜場費会計繰出金3,300万円の増額でございます。詳細につきましては,次の市第85号議案の中で御説明させていただきます。

 続きまして,市第85号議案平成13年度横浜市中央と蓄場費会計補正予算第1号につきまして,御説明申し上げます。

 議案書の7ページをごらんください。

 本案は,平成13年度横浜市中央と畜場費会計補正予算第1号であります。

 まず,歳入歳出予算の補正につきましては,それぞれ3,300万円追加し,総額で36億70万2,000円とするものでございます。

 本案につきましては,国内における牛海綿状脳症の発生に伴う衛生対策等を強化するため,食肉市場の衛生管理強化事業費の補正をするものでございます。これまで牛海綿状脳症の対策といたしまして,当市場としては,10月18日から全頭検査を実施しております。さらに,特定危険部位とされる頭蓋−−脳,眼球でございますが−−脊髄,回腸の一部の除去及び焼却を実施しております。また,牛海綿状脳症に感染した牛が発見された場合には,枝肉等の隔離保管,焼却等の実施が義務づけられております。

 お手元にございます市第85号議案関係資料の横浜市食肉市場衛生管理強化事業概要をごらんください。

 衛生管理強化事業の内容ですが,?の防疫対策として,消毒,滅菌作業の実施,陽性判定時の作業器具等の交換を行います。

 次に,?の特定危険部位処分委託等として,脳,脊髄等の特定危険部位の焼却処分,及び万一,最終的に陽性と判定された牛が生じた場合,廃棄処分を行います。また,特定危険部位等を処分前に冷凍保管するため,冷凍コンテナを賃借します。

 また,?の病畜棟冷凍設備更新工事として,疑陽性反応を示した牛の枝肉,内蔵,その他すべてを判定確定まで隔離保管するため,冷凍設備の更新工事を実施します。

 さらに,?の検査室拡充工事として,全頭検査の実施に伴う食肉衛生検査所検査室拡充等を実施いたします。

 次に,議案書の8ページをごらんください。歳入予算でございます。

 歳入につきましては,食肉市場の衛生管理強化に関して,3款繰入金,1項繰入金として3,300万円を増額補正するものでございます。

 次に,歳出予算について御説明申し上げます。

 議案書の9ページをごらんください。

 1款中央と畜場費,1項運営費について3,300万円を増額補正するものでございます。



○(中島[文]委員長) 両議案とも,牛海綿状脳症についての衛生管理強化への補正予算の問題です。両議案とも関連しておりますので,一括して審査に入ります。



◆(仁田委員) 最初に,今,局長から御説明がありました強化事業の内容について若干確認させていただきたいと思います。

 特定危険部位処分委託の内容について,処分する行程については今,概略御説明があったわけでありますが,どの程度の見積もり,そしてどの程度の処分量,そしてその内容,若干御説明いただけますでしょうか。



◎(久嶋市場担当理事) 特定危険部位でございますが,先ほど局長から御説明しましたように,脳,眼球,それと脊髄と回腸−−小腸の先端部分でございまして,これを冷凍いたしまして,陰性であった場合にはビニール袋で二重に梱包いたしまして,産業廃棄物としてトラックで搬出しております。重量は,1頭当たり32キロぐらいでございます。



◆(仁田委員) どのくらいの見込みを持ってこの予算を立てていらっしゃるんでしょうか。



◎(久嶋市場担当理事) 牛1頭当たりの経費で申しますと,搬送等で720円,焼却等で1,080円,合計で1,800円の費用が見込まれます。それで,平成14年1月から3月までで搬送費が330万円,焼却等で490万円,合わせまして820万円の費用が見込まれております。



◆(仁田委員) 1日当たりのと畜の頭数としては,大体どの程度の予測ですか。



◎(久嶋市場担当理事) 1日80頭です。



◆(仁田委員) 今,陰性の御説明がありましたけれども,もし陽性ということが,もしですよ,判明した場合の処分費用はどういう内容になるのかということと,それはどういうふうに仮定をしているのか。



◎(久嶋市場担当理事) 陽性牛の処分についてでございますが,まず,費用は約70万円かかります。これは先ほどの産業廃棄物ではございませんで感染性廃棄物になりますので,処分もまた違ったところで行うことになりますので,70万円という費用がかかるわけでございます。



◆(仁田委員) 病畜棟の冷凍設備を更新するという話でございますが,具体的に,変更前後でどういう機能を拡充されるのか,そしてまた,現状その拡充をされていないということで,安全性が保てる状況にあるのかどうか,その辺も含めて御説明いただきたいと思います。



◎(久嶋市場担当理事) 現状を申し上げますと,病畜棟の前に前室がございまして,ここの冷却温度が0度Cでございます。病畜棟はマイナス5度Cなんですが,今回,この前室部分を機能強化しましてマイナス5度Cに持っていきたい,こういう整備内容でございます。

 現状は,病畜棟のマイナス5度Cの方に持っていって間に合っておるわけでございますけれども,今後ふえる可能性もありますので,前室を機能強化いたしたいというものでございます。



◆(仁田委員) 現状の冷蔵庫の0度Cを保つことによって,今のある程度の量であれば間に合うんだけれども,今後,量がふえることも十分あり得るわけで,そういったことを踏まえるとさらに機能アップが必要という意味で,現在のところ,拡充前後にかかわらずその外側の安全性については保てる,こういう理解でよろしいですか。



◎(久嶋市場担当理事) そのとおりでございます。BSEだけに限らず他の病畜もここで保管するわけでございますので,やはりそれなりのスペースが必要だということと,今回,整備が認められれば迅速に処理ができるということを強調しておきたいと思います。



◆(仁田委員) 検査室の拡充工事として機能強化を図るということでございますが,それによってどういう拡充が図られて,機能的にはどういうふうになるんでしょうか。



◎(久嶋市場担当理事) 検査ラインがふえますので,この拡充によって検査の迅速性が図れるものと考えております。



◆(仁田委員) 9月の問題発生以来,経済情勢としても,また市民の生活そのものにも大きな混乱があるわけでありまして,そういった意味では,今回の補正議案は大事なことかなと思いますので,恐縮ですが,もう少しお尋ねさせていただきたいと思います。

 仮に陽性,その前段としての疑陽性ということがあった場合に,果たして原因究明のために感染ルートが推し量れる,そしてまた具体的にそれを追及できるような体制にあるのかどうかということも,市民の不安の中にあるかと思います。現在,食肉用として市場に搬入される牛の身元といいますか,どういう経歴なのかがはっきりしているものなのか,添付されている情報はどういうものなのか,確認しておきたいと思います。



◎(久嶋市場担当理事) 本市におきましては10月1日から,生産者の出荷に際しまして,牛の個体を確認し得る肉用牛肥育申告書を提出させております。さらに,この申告内容が確認できる血統証明書などの各種証明書も添付させていただいております。



◆(仁田委員) 肉用として搬入される牛については,血統書ですから,父,母はどうなのか,また,そこまでの履歴もある程度わかりやすいのかなと感じるわけでありますが,一方,乳牛として育てられたものがいずれ食肉用にというケースもあるように聞いております。そこについての過去からの履歴,また,同様の証明書等についてはどうなっているんでしょうか。



◎(久嶋市場担当理事) 当市場に入る牛は,肉用,乳用,同じ資料を御提出いただいております。



◆(仁田委員) 血統書は,どちらも添付されますでしょうか。



◎(久嶋市場担当理事) 乳牛は血統書がないそうでございまして,かわりに個体登録通知書というのが発行されるようでございますので,この写しをちょうだいしております。



◆(仁田委員) 血統書の証明書であるとか個体の証明書は,多分それぞれ統一した記載内容でもないだろうと思いますし,その情報,内容について過不足ということもあるのかなと思います。これについては決して横浜市だけにとどまる話ではなくて,どこから牛が来るかということが当然あるわけですから,非常に広域的な話であり,もっと言えば,国外,国内の牛の識別については今後の大変重要な観点かと思うんですが,今後の市としてはどういう取り組みをされようとしているのか伺っておきます。



◎(久嶋市場担当理事) 市としては,現在の方法を継続していくつもりでございますけれども,農水省が来年3月までに,10桁の個体番号を記した札をすべての牛の耳に装着させて,全国的なデータベースとして生産場所などの情報を一元化するシステムを計画していると聞いておりますので,これが整備されれば,私どもはそれに合わせた形で対応いたしたいと思っております。



◆(仁田委員) あわせて,食肉に関する流通業者や,また,それをなりわいとしてさまざまな事業を営んでいる方がいらっしゃる。もう一方で,受ける消費者が,その全般にわたって大変大きな影響を与えているかと思いますが,ここで改めて市内の状況について,まず生産農家の数,そしてまた,どの程度の飼養をされているのか,乳牛,肉牛の内容数を教えていただけますか。



◎(久嶋市場担当理事) 市内の畜産農家数が44戸でございまして,肉用牛が666頭,乳用牛が723頭,合わせて1,383頭を飼育しております。



◆(仁田委員) 食肉の市場に関係されている業者が今どういう状況にあるのか教えていただけますか。



◎(久嶋市場担当理事) 市場関係業者でございますが,仲卸業者が5社でございます。売買参加社が171社。これには食肉の卸売業者と専門小売店,加工業者が入っております。



◆(仁田委員) あと,肉屋といいますか,市内の食肉の小売店舗ですね。それがどの程度の割合なのか,もしわかればお教えいただきたいと思います。それから,卑近な例としてよく出される焼肉屋等専門店ですね,この辺の実態をどの程度把握されているのかお伺いしたいと思います。



◎(久嶋市場担当理事) 平成12年度の横浜市の商店街総覧で見ますと,食肉小売店舗が282店舗。全業種の店舗数が1万7,929店舗でございますので,全業種に占める割合が1.6%となります。それから,市内の焼肉屋店舗数は,私どもの把握しているところでは65店舗でございます。



◆(仁田委員) 焼肉屋が65店舗,実態としてはそんな少ないわけではないと思いますが,全体の把握はなかなか難しいんだろうと思います。今の数字の10倍ぐらいあるのかなという実感もありますけれども,そういったところに大変大きな影響を与えているということの一つの指標として,と畜の頭数と卸売の単価がどういう状況にあるのかお聞かせいただきたいと思います。

 この9月上旬までがどの程度の卸売単価で,そしてと畜の頭数がどのくらいだったのか。既に3頭にわたって各地で発見されているわけでありますし,幾つかポイントがあろうかと思います。1頭目が発見され,10月18日に全頭検査が始まり,2頭目,3頭目が発見された。さらに,この暮れに来て,さまざまな社会情勢の中でどういった価格の推移なのか,また,と畜の頭数がどうなのか,実態として把握されている話をお伺いしたいと思います。



◎(久嶋市場担当理事) 牛海綿状脳症が発症した9月11日以前の1日平均のと畜頭数でございますが,79頭でございます。このときの卸売単価は1キログラム当たり1,449円でございます。それ以降,発生してから全頭検査前までの頭数は,1日当たり37頭,前と比較して53.4%の減でございます。それから,卸売単価が986円,比較して32%の減でございます。また,全頭検査開始から2頭目が発見された11月21日までは1日当たり64頭でございまして,9月11日以前比較で18.4%減,卸売単価が1,088円で,24.9%の減でございます。さらに2頭目発見以降,11月22日から12月11日までは1日当たり86頭,これは9.5%の増です。しかしながら,卸売単価は768円と45.8%の減となっておりまして,11月下旬から頭数の回復は見込まれましたが,卸売単価の下落傾向は相変わらず厳しい状態が続いている状況でございます。



◆(仁田委員) ここへ来て市場価格も相当下がっているなという実感があるんですけれども,一番直近の,12月に入ってこの何日間についてはどうですか。



◎(久嶋市場担当理事) 頭数は回復いたしましたけれども,卸売単価自体は相変わらず低迷状態でございます。



◆(仁田委員) 先ほど補正予算の中で,と蓄の見込み数として1日当たり80頭というお話がありました。これは恐らく9月前の平均,大体80頭に近いというお話をもとにということかと思いますが,数は大分回復しているものの,卸売単価はさらに安くなっている。これは需要と供給のバランスでもあるのかなと思います。これは市場の不安と,それから,感染ルートが解明されていないことから消費者側の不安がまだまだ払拭されていないということもあるんでしょうし,逆に言えば,生産,流通,そしてこれを業とされている小売の方,飲食店等に大変大きな影響を与えている,こういう実態でもあろうかと思います。

 もう一つ,急遽10月18日に全頭検査を始めたわけでありますが,この検査に対する費用ついては,どういう財源の内訳になっているのかお聞かせいただきたいと思います。



◎(久嶋市場担当理事) 検査費用は本市が負担しておりますけれども,その財源のうち検査薬剤に係るものは100%国,器材については厚生省からの補助が3分の1でございます。



◆(仁田委員) 検査費用についても国からの補助ということになりますので,もう少し教えていただきたいんですが,検査経費の見込みとしては,平成13年度はどの程度なんでしょうか。



◎(久嶋市場担当理事) 平成13年10月18日から開始されました全頭検査は衛生局所管でございますけれども,検査経費として,本年度は約7,800万円かかると聞いております。また,平成14年度につきましては,検査試薬で約1億1,000万円の経費が見込まれると聞いております。



◆(仁田委員) 今,さまざまなお話をお伺いをいたしました。とりわけ卸売価格がかなり下落しているということから,市内のさまざまな業者にも影響を与えているのかなと思います。

 そこで,これは市内だけの取り組みでは当然おさまらないわけで,むしろ全国的に,国がこの対応をさらに進めていくことが大変大きな要素ではないかと思います。

 そこで,この委員会として,国への意見書をぜひ提出させていただければということを提案したいと思うんですね。

 今,何点かお伺いいたしましたけれども,1つは,感染ルートがまだまだわかっていないわけで,そこの究明には全力を挙げていくべきだろうと思いますし,牛そのものの個体の識別が従前の日本には実はなかったわけで,そこの整備は大変重要なことではないかということが1つ。

 あと,国民への情報公開がもっともっと求められるのではないか。消費者側からすると,本当にどうなっているのということについてはしっかり情報公開をすべきではないか。

 また,生産,流通,そして小売・飲食店,これら風評被害−−と一口に言っていいかどうかはわかりませんけれども,いまだ大変大きな影響を受けている皆さんへの支援策もさらに求めていくべきなのかなと。

 また平成13年度はBSEの検査に対して国庫補助等もあるわけでありますが,平成14年度以降についても,この費用についてさらに求めていくという観点での対策を求める意見書を提出していきたいという御提案を申し上げたいと思いますので,後ほどお諮りいただければありがたいと思います。



○(中島[文]委員長) ただいまの国への意見書の提出については後ほどお諮りすることにいたしまして,引き続き審査を続けさせていただきます。



◆(谷田部委員) 私も何点か質問する事項については,今,仁田委員の方から詳細に御質問したところでございますけれども,やはり何といっても国の対応がまずかったと思います。今回,横浜市においても補正予算を組んで管理強化事業をするということで,積極的にそれを推進していただきたいと思います。

 それで,この特定危険部位処分委託料が1,158万5,000円あるんですが,さっき腸の先までと言っていましたけれども,その部分でいいのかどうかお伺いしたいんですが。



◎(久嶋市場担当理事) BSEの原因と目されております異常プリオンが蓄積されやすい箇所は,脳と眼球と脊髄と腸の先端部分−−盲腸につながる一,二メートル部分らしいんですが,ここだとされております。ほかの部分に100%ないわけではありませんが,危険度が極めて高いということで特定危険部位と称されておりまして,私どもも,すべてということはできませんので,この特定危険部位を別扱いして焼却処分にする,全国的にそうなったわけでございます。



◆(谷田部委員) 脳と脊髄については産業廃棄物として処分するということですよね。そして,最終的に陽性になった場合については感染性廃棄物というんですが,この感染性廃棄物というのは過去に例があったのか,あるいはどういう処分をするのか伺いたいと思います。



◎(久嶋市場担当理事) その前に,特定危険部位として焼却するのは4部位すべてでございます。脳と脊髄だけではございません。

 それから,私どものと畜場では,過去に感染性廃棄物の経験はございません。ほかのところではあったのかもしれませんけれども,把握しておりません。



◆(谷田部委員) 今回の牛について,肉骨粉が全面使用禁止になりました。イギリスで発生してから大分経過していて,国内の牛は安全だということだったんですが,9月ごろに日本で1頭目が出た。そうしますと,昔は国内の方が安全だという話だったんだけれども,今は国内が危なくてオーストラリアが安全だとか言っていますけれども,その安全性についてはどういう考えをお持ちですか。



◎(久嶋市場担当理事) 非常に難しい御質問でございます。最終的に安全かどうかを判断するのは,国民,消費者であろうかと思いますけれども,今,先生がおっしゃいましたように,輸入物か国産かという場合に,過去のいろいろな例を判断基準にして安全性を考えているのかと思います。オーストラリア,アメリカ等は現にBSEが発生しておらないということと,いち早く国家的にBSE対策を講じたということがあって,大丈夫であろうと伝わっているのかなと思います。



◆(谷田部委員) 今,牛について騒がれているんですが,豚とかトリとか,ほかの動物については何か情報は入っていますか。



◎(久嶋市場担当理事) 生き物ですので当然いろいろな病気があるわけでございまして,例えば羊では,同じように海綿状脳症でありますスクレーピー病というのが国内で数件あったと聞いております。ただ,羊のスクレーピー病は人体への影響が全くないということで,それほど騒がれなかったんですけれども,過去にあったと聞いております。



◆(谷田部委員) この肉骨粉という飼料は牛だけですか。例えばトリとか豚とかはないのですか。



◎(久嶋市場担当理事) いろいろな実験例を見ますと,BSEにかかった牛の肉骨粉を飼料として使った場合,動物の種によって,かかりやすさの度合いに違いがあるようでございます。反芻動物は反芻動物にかかりやすいという実証例があるようでございますが,豚とかニワトリは比較的かかりづらいと聞いております。それから,猫はかかりやすいというふうになぜか書いてあるんですけれども,種によって違うんだそうです。



◆(谷田部委員) 出にくいとか出やすいという部分はありますが,食わせていたのか,食わせていないのかという部分ではどうですか。



◎(久嶋市場担当理事) 専門的なことはよくわかりませんけれども,農水省の見解では,肉骨粉等を反芻動物以外の家畜に給与することは科学的に問題ないとされています。ただ,その証明が定かではないもので,よくわからないということになってしまうのかと思います。



◆(谷田部委員) そういうことではなくて,過去に食べさせていたのか,食べさせていないよ,牛だけだよという話なのか,それだけを聞きたいんです。



◎(久嶋市場担当理事) 飼育場所によってそれぞれ違いますけれども,食べさせた例があるようでございます。手元の飼料によりますと,肉骨粉を過去に与えていた頭数が5,129頭と報じられております。これは全国の統計です。



◆(谷田部委員) これはやはり国の責任もありますし,また生産者,消費者も,まだまだ感染ルートを含めてわかりづらいということもありますので,私も,意見書については正副委員長で取りまとめていただいて,ぜひ出していただきたいと思います。



◆(河治委員) 衛生面の管理強化ということですけれども,当初,10月18日に全頭検査が始まったとき,検査業務がスムーズに行かなかった部分がありましたよね。あの辺の経過と,もうその後は問題ないんだという点も含めて報告していただければと思うんですが。



◎(久嶋市場担当理事) 先生おっしゃるとおり,何しろ初めての経験でございますので,10月18日当初はいろいろと戸惑いもございました。しかしながら,現在では検査は比較的スムーズに,円滑に行っております。



◆(河治委員) 先ほど市場価格とか頭数のお話がありました。市内の,例えば食肉業を営んでいる人とか,食肉専門店とか焼肉屋の話もありましたけれども,被害の実態とか,今までこれぐらい売れていたけれどもこうなったとか,利益がこういうふうに減少したといった具体的な実態調査は,経済局として行われたんですか。



◎(久嶋市場担当理事) 具体的な調査は実施しておりません。



◆(河治委員) 私の知っている業者の何人かに聞いたんですけれども,悲劇ですね。本当に今,単価が下がった。下がったやつは安く買ってくるんですけれども,今まで一気に買っていた人まで買わなくなった。そして利益も少なくなった。肉屋が商売を変えるわけにいかないから,コロッケとか焼き物,揚げ物といった形で代用するけれども,追いつかないというんですよね。もともと肉が売れなければその支払いはないんだけれども,それが回復するという点では大変だというふうにおっしゃっていたんですよね。

 具体的には,例えば,学校給食で食肉メニューをなくしたことから,それが物すごく大きく広がった。今,年末を迎えて,クリスマスです,いや正月ですという中で,これまである意味で大きく消費が集中していた部分も,ほとんど見込めないというんですね。そういう意味で,こういう業者に対して具体的に経済局自身が−−もちろん,経済局というよりも国の問題も大きいんですけれども,こうした点での支援は,調査を含めて何か検討されるのでしょうか。



◎(久嶋市場担当理事) 消費を回復する手だてとしては,私どもだけでは限界があるのかもしれませんけれども,私どもとしましては,牛海綿状脳症の安全性を証明する検査済証を小売店等の販売の促進に役立てていただこうということで発行しております。

 また,先生方も新聞等でごらんになったかと思いますけれども,製造行程において,これは技術的になかなか難しかったんですけれども,脊髄を100%除去する装置を私どもが開発いたしまして,今,ほかの市場からの問い合わせが殺到しております。このように,私どもでとり得る安全対策を100%講じるということを周囲の皆様に訴えることによって,間接的ではございますけれども,牛肉の消費に役立てていただきたいということが1点。

 それから,これも既に制度化されておりますけれども,10月16日から経営安定化資金による緊急融資を実施しておりまして,既にこれまでに32件,2億800万円ほど貸し付けを行っておるところでございます。



◆(河治委員) 先ほど聞いた業者から直接言われたのは,融資は融資でありがたい,でも実際は,それを借りるにも何カ月も待たされて,回答もないというふうな話もありました。

 そういう中で,本当は望んでいるのは融資ではないんだと。融資は返さなければいけないんだと,市況や消費がもとに戻ることを一番望んでいるんだと。そういう意味では,安全宣言を含めて,このPRも含めて市が本当に力を入れてほしいんだというようなことをおっしゃっておりましたよ。この辺ではどうでしょうね。経済局としてやれる,本当に食肉がもっと出るということについては。



◎(久嶋市場担当理事) 先ほどお答え申し上げましたとおり,私どもとしては,とにかく市場に入った牛肉は絶対安全であるという体制をとりつつ,先ほど述べましたヨコハマセイフティーという脊髄の吸引機も開発いたしましたし,そのほか検査済証を発行する。そうしたことを訴えつつ,また,検査の結果も公表しておりますので,今現在,私どもとしてとり得るあらゆる対策を講じているつもりでございますけれども,全国的に消費が冷え込んでおりますので,このあたりは国として取り組みをしていただかないことには,いかんともしがたい面がございます。

 今後も地道に安全対策を講じてまいります。



◆(河治委員) もともとはWHO−−世界保健機構が1999年に,狂牛病の原因になる肉骨粉を牛に与えてはだめだ,禁止すべきだと加盟国に勧告したんですね。それを実際,日本の政府がやってこなかった。一編の通達で通知しただけというようなことが大きな問題になって,国会でも相当論議になりました。そういう意味では,生産者も,もちろん消費者もそうですけれども,流通関係も,本当に国のあいまいな対応に大きく被害を受けると思うんですね。横浜市自身もその被害者の1人だと思うんですよ。

 そういう意味では,やはり国自身が本当にこれに対して補償する,そういう立場から進めていかなければいけないんだと思うんです。先ほど委員会の中での意見書というふうなこともありましたけれども,私どもも,ぜひそうするべきだと思います。特に国の責任ということについては,補償を求めるぐらいの強い姿勢が必要ではないかと思います。



◆(伊波[洋]委員) 今,私たちは横浜市の市会議員として経済局の審議を担当しているわけで,横浜市が今,何をすべきかということの中で議論をさせてほしいんです。国への要望について,意見書を出そうということについては異論なく,私どもも賛成するところですし,この補正予算の3,300万円については時宜を得た大変にすばらしい事業であると。早目にこういう手を打たれたということで,すばらしい行政手腕であると理解しているところであります。

 もう一つつけ加えますと,市場の方々が制度融資を考えてみたり何とかという答弁をするのではなくて,これは全局挙げての問題です。市場の方々は市場の問題かもしれませんけれども,商業,サービスもあるし,いろいろとあるわけですから,全局挙げて,要するに,横浜市内に流通している肉については−−高い肉については既に買い置きしたやつかもわかりませんけれども,少なくとも安いときに仕入れたものについては安全であるということは事実だと思っていますから,そういったことで大いにPRしてもらいたい。

 この補正予算については早く承認し,私たちとしたら,早目に工事をされたいと思っているところです。



○(中島[文]委員長) それでは,国への意見書については後ほどお諮りすることとしまして,この2議案について他に発言もないようですので,本件については質疑を終了いたしまして,採決することに御異議ございませんか。

        (「異議なし」と呼ぶ者あり)



○(中島[文]委員長) それでは,1件ずつ採決いたします。

 初めに,市第84号議案関係部分につきまして採決をいたします。

 本件については,原案のとおり可決することに御異議ございませんか。

        (「異議なし」と呼ぶ者あり)



○(中島[文]委員長) 御異議ないものと認め,市第84号議案関係部分は原案可決と決定いたします。

 次に,市第85号議案につきまして採決をいたします。

 本件については,原案のとおり可決することに御異議ございませんか。

        (「異議なし」と呼ぶ者あり)



○(中島[文]委員長) 御異議ないものと認め,市第85号議案は原案可決と決定いたします。

 それでは,先ほど国への意見書提出という御意見がございました。これに対する御意見等がありましたら出していただいて,少し審査もしたいと思います。



◆(伊波[洋]委員) 意見書については我が党も考えていたところでございまして,各党ともそうだろうと思っております。各政党政治の中でのライフベースである正副委員長がいらっしゃいますから,その皆さん方でもっていい案を御検討願って,それを御提示願った中で審査することがよかろうと思います。



◆(谷田部委員) それで結構です。

        (「異議なし」「お願いします」と呼ぶ者あり)



○(中島[文]委員長) それでは,意見書を提出することで御異議ございませんか。

        (「異議なし」と呼ぶ者あり)



○(中島[文]委員長) 御異議ないものと認め,さよう決定をいたします。

 それでは,この際,案文作成のため暫時休憩に入りたいんですが,ちょうどお昼になりますので,再開は12時40分,意見書の案文作成と昼食休憩とをあわせて休憩に入りたいと思います。

        休憩時刻 午前11時40分

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        再開時刻 午後0時41分



○(中島[文]委員長) 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。

 先ほどの牛海綿状脳症対策を求める意見書について,正副委員長に案文を託されましたので,昼休みを利用いたしまして案文を取りまとめました。事務局より配付の上,朗読させます。

        (意見書(案)配付)



○(中島[文]委員長) 朗読をお願いします。



◎(安田議事課書記) 牛海綿状脳症(BSE)の対策を求める意見書(案)。

 平成13年9月,国内で初めてBSEに罹患した牛が発見されて以来,牛肉やその加工品の安全性に対して,国民の間に不安が広がる一方,生産農家や食肉流通・加工事業者等へ大きな打撃を与えている。

 その後,国においては,BSE対策として,肉骨粉の全面使用禁止,食用牛のBSE全頭検査の実施等の対策を打ち出された。11月には2頭目,3頭目の罹患牛が発見され,検査体制の有効性は示されたが,しかし同時に,BSE感染の広がりの可能性を示すもので,感染ルート,感染原因が特定されないこともあり,なお国民の不安が払拭されていない。そのため,消費低迷が続き,生産農家や食肉流通・加工事業者・小売業者・飲食店の経営は深刻な状況になっている。

 よって,国におかれては,次の事項について万全の措置を早期に講ずるよう強く要望する。

 1,感染源・感染ルートの解明に全力を挙げること。感染牛の追跡調査ができるようにすべての牛に対する個体識別システムを整備すること。

 2,国民への積極的な情報公開により,安全性に対する消費者の信頼の回復に努めること。

 3,風評被害を受けている生産者や流通業者,小売業者,飲食店に対する支援を行うこと。

 4,特定危険部位及び陽性牛の焼却処分並びにBSE全頭検査に要する経費については,円滑な処理が行われるよう国の責任において必要な措置を講ずること。

 ここに横浜市議会は,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 議決年月日付,議長名にて,衆議院議長,参議院議長,内閣総理大臣,総務大臣,厚生労働大臣,農林水産大臣あてでございます。



○(中島[文]委員長) 案文について,特に何か御意見がありましたら。



◆(河治委員) 読ませていただきました。非常によくできていると思います。

 もともと国の責任であるということからして,私は,食肉業者とか流通業者といったところに対する補償ということも強く述べさせていただいたんですけれども,第3項にある風評被害を受けている生産者や流通業者,小売業者,飲食店に対する支援を行うこと,と書いてあるこの支援の中にその補償も含まれていると思いまして,これでいいと思います。



◆(伊波[洋]委員) 上から5行目だけれども,検査の実施等の対策をという場合には打ち出したですよ。出されたという場合には対策が打ち出されたになる。がとをの違いです。

 その後,国におかれてはとあるけれど全頭検査の実施等の対策を打ち出したという場合にはをで,出されたの場合にはがが正しい。



○(中島[文]委員長) わかりました。

 それでは,今,副委員長とも打ち合わせしましたけれども,対策をまでは生かして,打ち出されたを打ち出したに直させていただきます。

        (「了解」と呼ぶ者あり)



○(中島[文]委員長) 他に御意見もないようですので,国への意見書については,今の修正部分も入れまして,案文のとおり提出することに御異議ございませんか。

        (「異議なし」と呼ぶ者あり)



○(中島[文]委員長) さよう決定いたします。

 なお,意見書の細部についての内容整理等,あるいは意見書の提出方法は,正副委員長に一任ということで御異議ございませんか。

        (「異議なし」と呼ぶ者あり)



○(中島[文]委員長) さよう決定いたします。

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△技術開発支援センター(仮称)の基本設計の概要について



○(中島[文]委員長) 次に,その他報告事項として,技術開発支援センター(仮称)の基本設計の概要についてを議題に供します。

 当局の報告を求めます。



◎(前田経済局長) 財団法人横浜産業振興公社が本年度,設計を進めております仮称技術開発センターの基本設計がまとまりましたので,概要につきまして御説明させていただきます。

 なお,施設概要につきましては,いずれも基本設計段階でございますので,今後,実施設計を進めていく中で変更されることがあることを御了承いただきたいと思います。

 お手元の資料に基づき御説明いたします。

 まず,1の整備目的ですが,技術開発支援センターは,横浜サイエンスフロンティアにおいて産学連携支援施設として既に供用開始をしております産学共同研究センターに引き続き,整備を行うものでございます。この施設は,産学共同研究による成果等の試作開発,製品開発,事業化,またベンチャー企業等の事業を支援することによりまして,新技術,新製品開発,新産業の創出,ひいては横浜経済の活性化を図ることを目的とするものでございます。

 続きまして,2の概要でございますが,説明用の図面を用意しておりますので,掲示させていただいてよろしいでしょうか。



○(中島[文]委員長) どうぞ。



◎(前田経済局長) それでは,パネルをお示ししながら説明いたします。

        (図面掲示)



◎(前田経済局長) 同じ資料をお手元に配付してございますので,後ほどごらんいただきたいと思います。

 まず初めのパネルは,当センターの位置をお示ししております。

 整備位置は鶴見区小野町で,産学共同研究センターの東隣の敷地,約5,000平米に,既に供用開始しております産学共同研究センター及び現在整備中の末広ファクトリーパークとともに,産学交流ゾーンを構成する中核施設となります。

 パネルの2枚目ですが,外観イメージはこのようになっております。

 構造,規模は,プレキャストコンクリート造5階建て,建築面積は約1,200平米,述べ床面積は約5,300平米でございます。

 施設内容は,貸し工場,研究室機能を備えたオフィス,創業期における企業のための小規模区画のオフィスや会議室などから成っております。

 パネルの3枚目,配置図をごらんください。

 技術開発支援センター,駐車場,倉庫,緑地帯等がこのような配置となります。

 次のパネルですが,1階及び中2階平面図でございます。試作開発,製品開発のための工場を配置いたします。中2階構造となっておりまして,ここが工場用の事務所になっております。

 次のパネルをごらんください。2階及び3階の平面図でございます。

 2階は,図面上にはラボと記載しておりますが,研究室機能を備えたオフィス,いわゆるR&Dオフィス及び会議室等を配置いたします。施設の中央にライトコートがございます。3階は,R&Dオフィスを配置いたします。

 次のパネルですが,4階及び5階の平面図でございます。

 4階は,3階と同じようにR&Dオフィスを配置します。5階は,創業間もない企業のための小規模なオフィス,いわゆるスタートアップオフィスでございます。

 次のパネルは,断面図及び西側の立面図でございます。

 断面図でおわかりのように,1階が貸し工場で,2階以上は,中央部分の吹き抜けを挟みましてオフィス等を配置しております。

 それでは,お手元の資料にお戻りください。

 2の施設概要の(5)建設費についてですが,約20億円を想定し,国等からの補助を活用して整備をしてまいります。整備は平成15年3月の完成を目指しまして,平成14年度より取り組んでまいりたいと考えております。整備運営主体は,財団法人横浜産業振興公社を予定しております。

 この施設の完成によって,産学共同研究センターでの基礎・応用研究,技術開発支援センターでの試作開発,事業化,さらに末広ファクトリーパークでの生産という,新技術・新産業創出のためのそれぞれの段階での施設が整備されます。これによりまして,横浜サイエンスフロンティアが,次世代産業を形づくる産業技術想像の苗床として,また一歩前進するものと考えております。



○(中島[文]委員長) 御質問がある方はどうぞ。



◆(河治委員) 今,建設費20億円と言われた中に国の補助と説明ありましたね。ここのところをもう少し具体的に,どういう内容なのか教えてください。



◎(前田経済局長) 国の補助については,金額はまだ決まっておりません。どのぐらいになるかは全国の自治体の状況を見て決めるということでございますが,我々としましては,約半分ぐらい補助してもらえないかと思っております。



◆(河治委員) それは,どういう根拠から半分ぐらいという想定なんですか。



◎(前田経済局長) これは,事務レベルですが打ち合わせをしておりますので,そういう中で出てきている話でございます。



◆(河治委員) このそばにあった産学共同研究センター,これも同じ敷地のところにある施設ですけれども,これなどは国の補助もありましたよね。その辺のことについて,比較も含めて教えていただきたいんですが。



◎(前田経済局長) 産学共同研究センターの補助実績でございますが,国から7億3,000万円,県から2億円ちょうだいいたしました。



◆(河治委員) 私も聞いたんですけれども,国費として全体の2分の1,残りを県とか市とか自治体が持つということです。当然そういうことからすれば,国の補助金もほぼ半分という10億円,同時にまた県からの補助も強く求めていく必要があるのではないかなと思うんですけれども,その辺ではいかがでしょうか。



◎(前田経済局長) 逐一打ち合わせをしておりますので,当然その確保に向けてはきちんとやるつもりでおります。



◆(河治委員) この新施設は技術開発ということで進めていくんですけれども,これは中小企業のものなのか,それとも大企業の援助をするのか,この辺の位置づけを明確にすべきだと私たちは思うんですけれども,その辺についてはどうでしょうか。



◎(前田経済局長) 市内の中小・中堅企業を中心に考えておりまして,そのほか研究開発型企業とか,基盤的な技術産業の企業とか,そういったものを考えております。



◆(河治委員) 施設の中の貸し工場はどういう形で,また,期限はどんなふうにやられるのか,その辺を教えていただきたい。



◎(鈴木工業振興部長) 5年を限度に考えてございます。



◆(伊波[洋]委員) 文言がわからないんだけれども,プレキャストコンクリート造というのは何ですか。



◎(前田経済局長) あらかじめ工場等でつくったコンクリートの部材を接合し,つくる工法でございます。



◆(伊波[洋]委員) 日本語では何と言うんですか。



◎(前田経済局長) これは2つの言葉をあわせてつくった造語だと思います。



◆(伊波[洋]委員) スタートアップオフィスというのは何ですか。



◎(前田経済局長) 事業を始めるに当たりまして,その始まるということをスタートアップというふうに,ここでは使っていると思います。



◆(伊波[洋]委員) 行政で使用頻度が高いからといって,一般市民がわかるわけではないんですよ。

 2ページ,3ページのイメージパース,これは完成予想図でしょう。日本語があるではないですか。我々は片仮名圏の国の属国ではないんだから。英語を使ったか何だか知らないけれども,モダンぶってはいけないよ。そういうのは一番醜い話だ。行政の使用頻度が高いために,あたかも自分がわかったような顔をしているというのは一番つまらない話ですよ。市民が主役だったら市民にわかりやすい言葉を使うべきだと思います。特に経済局は多いと思います。



◎(清水助役) 御指摘のとおりでございまして,これは全市的な話かと思いますけれども,確かに横文字といいましょうか,片仮名文字が多過ぎるというような御批判もございますので,これから市民にわかりやすいような方法で表示していきたいと思っております。

 ただ,この中でプレキャストコンクリート,これはもうそのものずばりでございまして,よくPCコンクリートと言いますね,あれが略でございますけれども,今,先生がおっしゃいましたように,本当に市民にわかりやすいような方法で,これから全市的に検討させていただきたいと思います。



○(中島[文]委員長) 他に発言もないようですので,本件についてはこの程度にとどめます。

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△横浜人形の家再整備事業について



○(中島[文]委員長) 次に,横浜人形の家再整備事業についてを議題に供します。

 当局の報告を求めます。



◎(前田経済局長) 本年度予算で設計費を計上しております横浜人形の家再整備事業について,御説明を申し上げます。

 まず初めに,この資料の構成について,目次に沿って御説明いたします。

 ごらんの項目のうち,1の再整備の考え方から4の施設の歩みにつきましては,去る11月21日,人形の家等の視察の際に御説明申し上げた内容と同じものでございます。本日は,新たに5の収支見込みを加えております。また,参考部分に関しましては,5の現状と想定面積の比較が追加した部分でございます。今回は,この追加部分を重点的に御説明申し上げます。

 まず,1,2ページをごらんいただきたいと思います。

 (1)と(2)は,再整備後のコンセプトを観光文化施設とし,文化と観光の両方の機能を両立・強化していく考えについて述べております。

 (3)は,狭隘で老朽化している収蔵庫,常設展示室,企画展示室,多目的室等の拡充・整備の必要性を記してあります。

 1枚おめくりいただきまして,3ページをごらんいただきたいと思います。

 再整備に向けて,1の学芸・研究機能の充実,2の運営及びサービスの改善,3の整備経費の節減工夫の3点について,特に考慮したいと考えております。それぞれの項目の右側の枠内は,その具体策を記したもので,後ほど御説明いたします収支見込みは,これらの具体策を取り入れて試算をいたしました。この考え方により,国内でも有数の人形ミュージアムにふさわしいイベントや企画展を開催するとともに,市民参加,すなわち市民とのかかわりが具体的に実現できる事業システムを考えております。

 また,人形が持つさまざまな関連性,具体的には児童文学や音楽などとの結び付きを,展示演出の中で実現してまいりたいと考えております。

 次に,4ページをごらんいただきたいと思います。

 再整備のスケジュールですが,建物の下部となる下水道施設整備との調整を図りながら進めてまいります。

 横浜人形の家につきましては,現在のところ,平成16年度の中ごろに着工いたしまして,平成17年度末の完成を予定しております。また,今年度の下期と平成14年度末までに実施予定の建築関連設計と,平成15年度実施予定の展示設計については,先生方からいただきました御意見を専門委員会で検討し,ベースとさせていただきたいと考えております。

 それでは,5ページをお開きいただきたいと思います。

 施設の歩みについて,旧人形の家の整備時点から平成12年度までの主な出来事をまとめて表にしてあります。

 続きまして,6ページをごらんいただきたいと思います。

 収支見込みを立てる上での基本的な考え方と,事業運営手法の考え方について記してございます。この考え方に基づいて試算したものが,次の7ページに記載してございます。

 それでは,6ページより順次御説明申し上げます。

 まず,(1)の収支を見込む上での基本的な考え方ですが,民間活力の導入を図る事業分野と本市が補助すべき事業分野とを区分いたしまして,効率化を徹底する部分と文化育成を図る部分とのめり張りをつけてまいります。

 民間活力については?にありますように,店舗や商品販売業務や,建物・駐車場管理業務について,民間委託を図ってまいります。

 また,本市が補助すべき分野については,?の市民文化育成に寄与する事業や,?の人形の文化・歴史について伝達,保存する事業を対象としまして,学芸員の人件費や研究関連の経費を補助してまいります。

 次に,こうした基本的な考え方に立って実施する事業運営の手法は,(2)のとおりであります。

 ?の魅力的な事業展開に関しましては,常設展示を3年に1回程度大幅に入れかえ,展示の新鮮さを確保します。また,企画展については年間6回程度の実施を想定しまして,そのうちの4回は外部の企画展を誘致し,残り2回は館の独自企画としたいと考えております。これによって,経費やマンパワーの制約から散漫な内容であった館の独自企画に経費と手間を集中し,質の高い,魅力的な内容とするとともに,外部からの持ち込み企画によって,バラエティに富んだ事業展開が可能となります。

 ?の運営の効率化につきましては,ただいま申し上げました持ち込み企画展等の実施に対しまして,企画展示室使用料を徴収する考えでありますので,事業費をかけずに収入確保が図られることとなります。

 グッズや土産物の開発,販売についても民間に委託し,賃貸料もしくはロイヤリティ等を徴収します。また,館内のミュージアムショップについては,取り扱い商品の独自性や魅力を確保するため,民間の商品開発の専門家等で構成する,販売商品の開発や品揃えに関する審査会を設置し,オリジナリティを担保してまいりたいと考えております。

 なお,人件費を初め清掃や警備等の管理費については,極力抑制してまいります。

 以上のようなさまざまな工夫を重ねる一方,施設の拡充や事業充実の対価の一部を入館者に応分に負担していただくため,現行の入館料大人300円から,400円にする考えでございます。

 ?の文化振興と地域交流につきましては,?で御説明いたしました館の自主企画展の充実のほか,人形劇等の地域への巡回実施や学芸員の増強によりまして促進を図ってまいります。また,これらの経費につきましては,本市の補助金で賄ってまいりたいと考えております。

 次に,7ページをごらんいただきたいと思います。収支見込みの試算でございます。

 上の表が平成12年度の実績値で,下の表が再整備後の見込みであります。なお,積算に当たっては,人形の家の運営に直接要する経費についての見込みとするため,人形購入費等については除外しております。それでは,下段,再整備後の見込みについて御説明いたします。

 まず,収入の部ですが,1の入館料収入は,入館者数を35万人とした場合,1億1,850万円となります。

 2のテナント料等収入は,店舗の賃貸料と持ち込み企画展等に伴う使用料収入が2,187万円,水・光熱費等共益費が475万円で,計2,662万円となっております。

 3の,その他収入につきましては,年間2回の自主企画展のうち1回を有料とし,要する経費相当の500万円を入場料として徴収します。これに広告料等700万円を加えた1,200万円となります。

 4の特別会計からの繰入金ですが,右側の8ページをごらんいただきたいと思います。観光バス駐車場収入とグッズ等の商品販売収入を特別会計としたものでございます。

 下段の再整備後の見込みをごらんいただきたいと思います。収入合計5,350万円から支出の部のうち観光バス駐車場運営費を差し引いた3,600万円を,一般会計繰出金として処理したものでございます。

 左側,7ページにお戻りいただきたいと思います。

 ただいまの繰出金3,600万円は,特別会計からの繰入金として処理しております。

 次に,5として本市補助金3,000万円を計上してございます。これは文化振興と地域交流の促進を図る上から,学芸員3名の人件費,研究関連等の経費を補助するものでございます。

 以上,一般会計収入の合計は,Aの2億2,312万円となります。参考として,入館者が30万人と25万人のケースについて,括弧内に示してございます。

 続きまして,支出の部ですが,1の企画展等開催費は,館の自主企画展が2回で1,000万円,地域への人形劇の巡回などの経費が700万円で,合計1,700万円となります。

 2の広告宣伝費等につきましては,平成12年度実績並みに抑制することとしまして,1,100万円を計上いたしました。

 3の管理費1億6,503万円のうち(1)の職員給与等につきましては,学芸員を1名増員するとともに,副館長を広く民間を含め選抜する考えであります。(2)の管理費につきましては,清掃等の面積増加による変動を加味いたしました。

 以上,Bの支出合計は1億9,303万円となります。

 以上の結果,収支差額は,入館者35万人の場合3,009万円のプラスとなりますが,これにつきましては,人形収集のための積み立てや整備修繕等に充当する考えであります。

 ちなみに,入館者が30万人では1,269万円のプラス,25万人では474万円のマイナスとなりまして,収支分岐は約27万人となります。

 次に,参考資料で新たに加えましたものについて,概略御説明をさせていただきます。

 13ページをごらんいただきたいと思います。主な施設について,現状と拡充した場合の比較をしております。

 常設展示室ですが,現状では2階部分,3階部分の合計が405平米でありまして,再整備後は900平米を想定しております。これにより,人形の展示面積が現状の2倍程度に広がりまして,ゆとりを持った展示や説明のプレート,関係資料の設置などが可能となります。

 また,人形に触れたり遊んだりできる体験コーナーや,作家・作品の紹介,絵本などを展示できる情報アトリエなどのスペースが確保できることとなります。

 14ページをごらんいただきたいと思います。

 企画展示室につきましては,現状の面積は104平米ですが,狭さを補う上で,常時隣接の多目的室75平米を併用している状況にあります。しかしながら,集客力のある大型の企画展を行うために必要な広さからはほど遠く,企画展誘致に支障を来しているのが現状でございます。

 事例1に示しましたとおり,11月のカラクリ人形展におきましても大型のカラクリの展示を断念したほか,展示スペースや通路の縮小などにより実施したもので,主催者側からは350平米以上の面積の希望があったものでございます。

 このほか,ゆとりを持った展示の例としまして人気の高かった2つの企画展について見ますと,事例2に示しました与 勇輝さんの作品展では,320平米に80点,展示の間隔としましては7メートルに12点と,ゆとりを持った展示となっております。

 また,貴重な作品の展示例として挙げました事例3のアンティーク・ビスクドール展では,680平米に130点と,さらに余裕のある展示となっています。

 こうした事例のほか,体験型の展示や関連映像展示など,多様な展示対応ができる広さと機能が求められることから,増築想定面積を,現在のおよそ3倍強の350平米としたものでございます。

 続きまして,15ページをごらんいただきたいと思います。

 収蔵庫につきましては,御視察いただきましたように,現在,約3,000点の収蔵能力のスペースに約1万点を入れているため,やむなくプラスチック製の容器等を重ね置きすることで対応しております。こうした状態は人形の保存に影響するばかりでなく,分析・評価や研究にもマイナスとなっていることから,現在の150平米を3倍強の500平米に拡張するとともに,機能的な収蔵棚を設けることによりまして,将来の収集作品スペースの確保も可能となります。

 なお,本日の審査でちょうだいいたします御意見,御指摘に関しましては,学識経験者等で構成します専門委員会で検討しまして,その結果を今後の当委員会に御報告いたしたいと考えております。



○(中島[文]委員長) 報告が終わりました。何か御質問があれば。



◆(池谷委員) 委員長,質問に入る前に確認させてください。

 今,局長から説明いただきました。確かに平成13年度の予算の中で,基本設計,実施設計の予算は議決したわけですよね,今おっしゃるとおり。それは結構なんですよ。ただ,今回はこれ議案として上がってきていないんですよ。その他事項なんですよ。そうしますと,我々がどこまでこれをやっていいかなんです。事前審査の段階に入ってしまうんですよ。特に,この中に300円を400円に上げるとかこういうものが,内部で検討されているなら結構ですが,委員の要請に従ってそれを出してきたのかどうかは定かではありませんが,ちょっとこれ全体を見ますと,事前審査に引っかかる部分が結構出るのではないかなと思うんですよ。

 議案として出ていれば結構なんですよ。設計の段階までは我々は認めているわけですから,これからの推移を含めてやればいいんです。だからこの中で,例えば過去の経緯だとか今後の方向性はどうなんだいというのは,私はいいと思うんですよ。ただ,数字としてひとり歩きして,かなり具体的に出てくるのがあるんですね。だから,これを審査してしまいますと,議会と執行部側との関係がちょっとおかしい内容になってきますし,ひとり歩きしてしまう部分があるのではないですか。具体的に300円を400円にするんだとか,あるいはこの中で,再整備後の見込みに関しても抵触する部分があるのかなと思いますので,この辺の取り扱い,あるいは質問の方向は大変難しいと思うんですよ。

 好意はいただきますよ。いろいろ問題がありそうだから,できるだけつまびらかにしてやろうというのはわかるんですけれども,この中身を本当に真剣にやっていってしまったら完全に事前審査になるのではないか。

 そういう面を含めて,委員長,どういうやり方がいいのか見解を伺った方がいいのかなと思うんですが。

 全部が全部ではないと思いますよ。



○(中島[文]委員長) 今,池谷委員から出されましたように,そういう意味では幾つか事前審査ということがありますけれども,事前審査に当たらない程度にということで,きょうは審議をしてみたいなと思っているんですが,もしきょうこれで……



◆(中村委員) 関連して,この前,12月議会でいろいろやっていくと言っていましたよね。だから私も議案書をずっと見ていたんだけれども,何も出てこないんですよね。それで,何でやるのかなという感じがしたわけです。全く同じような考え方です。

 それで結構具体的なことがこういうふうに今,御説明に出てくるということが,きちっとした議会のルールとちょっと違うのではないかという感じがしてならないんです。私の見方が悪いのかなと思ったんだけれども,議案書を見ても何も出ていないんですよ。それできょうここでやるというのは,どういうことなのかなと思うんですね。ただの報告事項なら報告事項でいいと思うんだけれども,審査をするというのが,何を審査するのかわからないんです。



○(中島[文]委員長) 今,池谷委員あるいは中村委員から出された点も踏まえた上でですが,当局もせっかく資料を揃えましたので,きょうのところは,事前審査にならない程度の御審査ということにさせていただきたいと思います。事前審査等に当たるかどうかはその都度正副委員長で判断させていただいて,せっかくこういう場ですので,そういうことを念頭に置きながら,一定の時間を用意させていただきまして審査をお願いしたい,そのようなことで御了承願えませんか。



◆(池谷委員) それはそれで結構だと思うんですよ。とにかく話題になっている部分ですからね,この資料を入れようといったことは私も賛成していますので,結構だと思うんですよ。

 言ったとおり,過去の経緯とか今後の方向といった部分は当然,関連性がありますからいいと思うんですが,数字がぼんと出てしまっているからね。この辺の扱いの部分も含めて,私はこれ大変なことだろうと。私は机上でもらっただけで,事前にもらっていませんから,これ。

 今,委員長にせっかく行事さばきをやっていただいたので,そういう面では,事前審査に当たらないような形の質問なり答弁をしていただく。それで,この資料については後でどうするか検討してくださいよ。



◆(谷田部委員) 池谷先生の言うとおり,これはその他の項の報告事項なので,今日はこの程度にとどめた方がいいのではないかと私は思います。



◆(池谷委員) せっかくだから,少しやってもいいのではないですか。委員長の立場があるんだからさ。事前審査に引っかからないように。私はそう思っております。



○(中島[文]委員長) では,そういうことで御了承も得られましたので,少し審査等もしていただきたいと思います。



◆(河治委員) 35万人と数字が−−どうしても数字に目が行ってしまうんですよね。だって,前年度は16万人で3分の1でしょう。これが一気にこう行けるのか。いろいろなことをされるんだと思いますけれども,さっきの説明のように27万人でないと採算とれないよというようなことになると,どうも何か気になってしまうんですけれども,その辺はどうですか。



◎(前田経済局長) 入館者数の増加につきましては,過去の実績がずっと下がってきたということを踏まえまして,どの程度で止めることができるのかなという研究をしております。その研究の結果,こういう形であらわさせていただいたところでございます。

 そういう意味で,実際27万人とかそういう数字が本当に妥当なのかという部分になりますと,その根拠はありませんので,これは努力目標を意味しているとお考えいただきたいと思います。



◆(伊波[洋]委員) 努力目標と言うけれども,人形の家にとってみたらこんなチャンスは二度とないわけですし,このチャンスを逸してしまったら,それこそ単なる博物館というか,死んだものを並べておく,命のないものを並べておくだけの話になってしまうのかなと。やはりここには夢を持たせてもらいたいと思っておりますので,どうぞ行政の考え方だけではなくて,専門家の考え方を十分にいただいて,しっかりと計画を立ててもらうことが一番いいと思いますね。

 ですから,27万人とか25万人という数字がひとり歩きするという話ではなくて,算数だけの話ではなく,やはり多くの方が来てよかったという感動を持つようにね。あのときに私どもつくづく思ったんだけれども,学芸員と一緒に見たときには,あ,この並べ方にも意味があるんだと思えるわけですよ。ところが,我々だけで行ったときには説明がないから何だ,並んでらあということでもって見てくるだけですから。そういった面では,その場所,場所でよく理解ができるようにするというかな,お人形さんと来館者とが一体感を持てるようなシステムをつくることで,人が多く来るようになるだろうと思うんですね。

 説明が多過ぎてもいけませんでしょうし,少な過ぎてもいけませんでしょうけれども,全然ないのは全然つまらない話で,我々は何を見たって皆お人形ですけれども,そういった中で,このチャンスを逸することなく,人形に命を吹き込むというかな,ちょっとオーバーな言い方かもしれませんけれども,そういう形をとるべきことだろう。

 行政の方々がただ算数でもって机上の上でやった話ではなくて,専門家の話をよく聞いていただいて,命が吹き込めるように,そして多くの方に感動を与えることができるような,共感を呼ぶようなものにしてもらうこと,その中の1個が企画展示だったりするわけですから。そういった面では,非常に抽象的な言い方かもしれませんけれども,専門家の意見をよく聞きながらしっかりしたことをやってもらう。

 ここでは何十億円かかるか,そんな話がひとり歩きしていくのではなくて,それ以上のものをつくるということを,しっかりここでやっていかないとだめだと私は思っているんですよ。ですから,このチャンスを逸することなくきちっと生かしていく,チャンスをチャンスとするということを−−チャンスなんて英語を使ってしまっているけれども。



◆(谷田部委員) 日本語で言ったら何て言うんだ。



◆(伊波[洋]委員) 好機。−−いや,本当にそうだと思うんですよ。



◆(中村委員) この前,局長から40億円ぐらいだという話がちょっと出ましたよね。だから,やはり議会の中で真剣にならざるを得ない。今の時代に果たしてこれが本当に必要なんだろうか,その辺のことから議論しないと,私は市民に対して説明がつかないと思いますよ。その辺のところからきちっとやらなければいけないのではないかと思います。

 やはり大変な予算がかかるということで,実施設計を認めると,市の行政というのは継続性があるから,当然今度は上物になってくるでしょう。そういう一つの積み重ねの上で成り立つわけだからね。だから今,出てきたものに対して,この委員会でできるものはそこでぴしっと,どういう形のものになるのかというようなことをきちっとやっていかなければ,私はまずいのではないかなと思います。

 果たして人形に40億円かけることが今の時代,市民が納得できるのかという原点からやらなかったら,余りにも議員として無責任過ぎますよ,今の感じだと。



◆(谷田部委員) 中村先生の言うとおりだと思うんですよ。先ほどうちの池谷先生が言ったように,平成13年度は基本設計,実施設計は認めてしまっているわけですよね。ただ,次の平成14年度,15年度,16年度というのは議案になっていないですから,またそこで十分審査する必要があると思うんですよ。きょうは,数字は出ていますけれども審査ができないということだからいいとして,やはり将来的には十分あると思うので,今,言ったように40億円でおさまるかおさまらないかわからないですけれども,こういう時期に本当に必要かどうか,やはり党としても基本方向はきちっと決めないといけないなと思うんですよ。

 それと,事前審査にならないところで2つほど。

 この間,視察させていただいたんですが,すばらしい人形もありますし,また,私が視察に行ったときに買ってくるようなお土産もあるわけですね。ちょっとした,そこら辺のコンビニで売っているような。果たしてああいうものを展示していいのかなという部分と,これは高価ですよと言うけれども,我々にはどのレベルの高価なのか,さっき伊波先生が言った部分も含めてわからないんですね。

 ですから収蔵庫の再整備の必要性についても,本当に価値あるものを保管しておいて3,000体を定期的に皆さんに見せるという部分なのか,ちょっとその辺の,費用対効果もあるんでしょうけれども……

        (「1万だよ」と呼ぶ者あり)



◆(谷田部委員) 収蔵庫には3,000……

        (「3,000入るところに1万だと言った」と呼ぶ者あり)



◆(谷田部委員) そういう部分で,もう少し明確にされたらと思うんですよ。

 それと,カラクリ人形とかああいうものを見ていると,やはり私たちも興味を持ちますし,常設と特別企画展とをある程度反覆しながらPRも含めてやれば,また違った意味で市民の方々に喜ばれることになってくると思いますので,その辺の考え方についてお伺いしたいと思います。



◎(前田経済局長) その辺は,専門委員会を開きまして御意見をいただこうと考えております。



◆(池谷委員) 先ほどの中村委員の方から40億円云々という話がありましたけれども,そういう考えは今,白紙に戻しているわけですね。その辺をちょっと確認しておかなければいけないですし,ひとり歩きしてしまうと困るので。まず,その辺はどうなんですか。



◎(前田経済局長) 私,先般40億円近くの経費がかかるのではないかと申し上げましたが,それ以後,面積も小さくなっておりますし,40億円という根拠が余りにもないというところでございます。



◆(池谷委員) わかりました。

 今,局長の話によると,キャパシティが3,000のところに1万の人形が入っていて,客観的に見て大変にかわいそうだと。私もそう思うんですけれども,今お話のように,例えば韓国に行ったり中国に行ったりして,我々がちょっとしたお土産で買ってこられるもので,あそこに飾ってあるものが結構あるんですよ。素人が見てわかるのが。そういうもどきのものがですよ。

 だから,あの中に1万点あるということならば,それぞれどの程度の価値があるものなのかリストをつくってくださいよという話が以前にも委員会であったのではないかと思うんですよ。価値があるならこういう人形が収蔵されていますよと。あるいは他都市に宣伝するのにもいろいろなことができるではないか,そういうリストが欲しいよということを,たしかだれかが−−大滝さんが言っていたのかもしれませんけれども,出てこないんですよ。それでただ数がこうだからと言ったって,私は,数の問題より質の問題だと思うんですよ。これは専門委員会の方に伝えていただきたい意見ですから,事前審査ではありませんのでね。

 横浜の人形の家にはこんなすばらしい価値あるものがあるんだよ,そういうものは宣伝できるでしょう。だから,そういうリストをつくっていただきたいという話がたしか出たと思うんですが,出てこないんですよ。



◎(前田経済局長) 先生のおっしゃるとおり,一体全体これは幾らのものなんだということをまず聞きたくなるのが普通でございまして,そういう意味で,我々も1万点のそれぞれの値段を今,調べておりますので,もう少しお待ちいただきたいと思います。



◆(中島[明]委員) どうしても人形の方に話が行ってしまうんですけれども,ここの特徴の1つは人形劇専用の劇場があることだと思うんです。私も,アマチュアで人形劇をやっている友人がいるので聞いてみたんですけれども,彼女自身は,ここの劇場の運営の仕方に問題があるのではないかと感じていると言っていました。

 とてもいい劇場だし,北海道に2つある人形劇場は,もともとは横浜に続けということで始まったというふうに彼女からは聞きました。そういうふうに,本当に人形劇をやりやすい環境ができていたと思うんですけれども,人形劇をやっている人たちが,だんだんどうしても人形の家でなくてはという気持ちではなくなってきているというようなことも聞いたんですね。

 ですから,ちょっと難しいかもしれませんけれども,ここの運営の仕方に何か問題がなかったのかどうか教えていただきたい。



◎(柏田商業・サービス業振興部長) 今まで人形劇につきましては,いわゆる人形の家自体の事業としてやってきたケースとアマチュアの人形劇団等がやるケース,いろいろなケースで人形劇が展開されてまいりました。ただいま御指摘ございました運営についての問題という意味では,やはり市民あるいはそのグループの方々が人形劇をやる際の,人形の家側の育成とかサービス,そういう視点が若干欠落していたと考えております。

 これにつきましては前回の委員会でも御指摘を受けたところでございますので,そういう人形劇をやる方のサポート,サービスをこれからできるだけきちっとやっていくということ,それから,館が独自に行う人形劇につきましても,いわゆる内容の魅力的なものをやっていきたい。先ほど局長からも御答弁しましたけれども,児童文学であるとかそういうものの関係を位置づけながら,人形劇も演出していきたいと考えております。



◆(中島[明]委員) 今おっしゃったサービスが欠けていた部分,具体的にはどういうことなのかわからないので,教えてください。



◎(柏田商業・サービス業振興部長) 例えば,市民グループが人形劇をやる際に,よくわからない点とか,人形劇というのはどうすればもっとうまくいくんだろうかといった問い合わせに対するサービスみたいなものが,一つの具体的な例でございます。そこらの育成と申しますか,文化育成の視点がやや欠けていたということでございます。



◆(中島[明]委員) これは非常に難しい問題だと思うんですけれども,人形の展示と同時に,やはり劇場の活用の仕方も入場者をふやしていくための一つの大きな要素だと思います。今回はなかなかそこまで議論できないのかもしれませんけれども,そこも考えていかなければいけない要素なのではないかなと。どうしても人形の方に目がいってしまいますが,私は,せっかく利用されている方たちがいい劇場だとおっしゃっているので,ここの活用方法もぜひこれから考えていっていただきたいと思います。



◆(大滝委員) 私,基本的なことでいろいろお聞きしたかったんですが,皆さんからいろいろ意見が出ましたし,また次の機会もあると思いますから,きょうは一つの提案をさせていただこうと思います。この委員会で出た意見は専門委員会等々にちゃんとかけてくださるという話ですから,皆さんのところで消えないようにしていただいて,それだったら提案してもいいかなと思いまして。

 その前に,2点ほど聞きたいんですね。

 この再整備の考え方の中にずっと出てきているんですが,観光文化施設という言い方はあるのかなと私は思うんです。この観光文化施設というのは,従来の人形の家が持っている性格的なものと変わっていないわけですね。変わっていないですよね。従来の人形の家の基本的な運営理念とか,今日までの経過を見て,結果的に集客力が落ちた,施設そのものの魅力も減ってきたということなわけでしょう。だからリニューアルする。では,リニューアルするという目的が何かあると思うんですよ。たまたま下水道局の施設が隣をやるから,それに便乗してちょっと大きくすれば人も来てくれるだろうなんていう考え方でやったのではないと私は思っているんですよ。

 とすると,この再整備の考え方の中に,集客力が当初よりも落ちてしまった,しかも半分以下になってしまっている。館の魅力そのものも落ちてきてしまっているということに対するもっと厳密な分析と,リニューアルすればこうなるんだという明確なコンセプトが出てこなければならないと私は思っているんだけれども,これを読んでいる限りにおいては,そういうことがよくわからないんです。リニューアルすればよくなるんですよ,そして数字的な話にすぐ行ってしまってこれだけの入場者が確保できるでしょうと。では,確保できる根拠はどこにあるんだというのがソフトの面からも見えてこない。

 数字の上では減ってきましたよということだけしか示されていないので,今まで運営されてきたにもかかわらず,そういう形になってしまっていることに対する反省と,どこにその原因があったのかという明確な分析が私たちにはよくわからない。だから中村先生や池谷先生のように,特に中村先生のお話のように,一応再整備することは認めてしまっているけれども,本当にこれでいいのかなという話に結果的になってしまうのは,そういうことなのではないかと私は思うんですよ。

 これをもうちょっときちんとしておいた方がいいのではないか。反省すべきところはして,そしてここをこうしなければならんということがもうちょっと浮き彫りにならないと。まず,この基本的な文章の中に疑問を感じる点があるんだけれども,当局はそう思いませんか。



◎(前田経済局長) 人形が1万点あるということは確かにそうなんですが,その実態が,中身がどういうものか,我々もまだよくわからないところがありますので,そういう意味で,もうちょっと人形の分類そのものをきちんとやることから始まるのではないかと思っております。



◆(大滝委員) 局長,その認識は全然違いますよ。私が言っているのは違うんです。そんなことを言っているのではないんですよ。分析するとか何とかいうのは,そんなの資料とすれば出てくる話なんですよ。私がお金を出しなさいと言っているのは,では,それをだれが鑑定するんだ,どういう基準に基づいて鑑定するんだということになってきますから,この鑑定評価のあり方というのはかなり難しいと思いますしそういう資料が出せるのかなと,逆に私は思いますよ。

 それはそれとして,わざわざ観光文化施設と一番冒頭に出てきているんですから,こういう言葉でごまかされないようにしないといかんと私は思っているんです。リニューアルして,市民の皆様方にさあ,ぜひ来てくださいねと胸を張れるような施設にするためには,中途半端はだめだと思っているんですよ。やはり経済局が所管をしている施設だということを本当に真剣に考えていただきたいんですよね。

 どういう意味かと言ったら,やはり常に人が集まってくるように魅力を高めていく,本当に緊張感のある運営をしていくような人材を揃えなければいかんということだと私は思っているんですね。そして,もうけるところはもうけなさいと。そのもうける,収益を上げるということに関してもっと真剣に取り組んでいくという考え方が基本的にないと,観光施設なのか,文化施設なのか,いや,文化的な施設なんですよ,人形劇団みたいなものを育成しなければならないし,お金がかかるんです。それで横浜市がバックアップするんですよ,そういうことが目に見えてこないんですよ。言いわけにそういうものを使う。

 そうではなくて,やはり40億円もの費用をかけてこういう施設をつくるんですから,しかも,伊波先生の言葉をかりれば,もうこれが最後のチャンスです。そういうことになると,私は,やはり一定のステータスを持ち,しかも人が来てくれるという運営理念と,それから,本当にすぐれた人材をこの整備とともに集めていく,そして経済局が所管するとこうなるぞという文化施設のありようをきちんと示さなければいかんと思っているんですよね。

 決して中途半端な考え方なんかしていないと思うんだけれども,その点はどうですか,確認しておきたいんです。



◎(前田経済局長) 今までそういうことをやったことがない中ですので,歯切れが悪くなって申しわけございませんが,先生のおっしゃられるような運営理念をきちんと出して,そしてやりたいと思います。



◆(大滝委員) 前田さんが局長のときにスタートするんですからね,これは。だから,本当に明確にしておいていただきたいと思いますよ。変な形でもって,10年たったらまたまたこれをやらなければならないというようなことが絶対ないようにしてもらいたいと思います。

 そこで,3点提案させてもらいたいんですね。これについては,もしきょう返事ができなければできなくていいです。いわゆる専門委員会等々の委員の方たちに伝えていただいて,そして新年度になって晴れてきちんとした議論ができるときに,それらについてどういうことだったのか当局の方から出てくればありがたいなと思ってお話し申し上げます。

 1つは,さっき池谷先生からお話がありましたけれども,世界じゅうの人形が集まっていますね。私もお客様を連れて何回も行っていますので,このことは議会で何回も話をしていますが,実は,この温度管理だとか湿度とか光の管理で,世界じゅうの素材の違う人形をみんな一緒にぼんと見せているから,結果的にそうなるんでしょうけれども,展示されていて,見るに耐えないぐらいにかわいそうな人形がありますよね。この10年来全く変わらず,一定の位置に置かれている人形もあるんですよ。

 これは世界の人形として展示しているわけですから,それぞれの国の人たちがたくさん来るわけですが,私は,それはあの館の一つのコンセプトであり,目玉だと言ってもいいのではないかと思うんですね。何も高価なものばかりではなくて,世界じゅうの人形がここにあるんですよという考え方。そうだとしたら,これはやはり大事にすべきです。やはり人形が本来持っている生き生きとしたかわいらしさや,あるいはその国を代表する,象徴する人形としての機能をきちんと保ってあげることが必要だと思うんですね。そういう点から考えたら,これは1年とか1年半とか短期間で取りかえてあげる。修理するところは修理する,色があせてしまっているものは,あせたまま置いておかない,こういうことが必要だと思うんですね。そのためには,そういうシステムをつくらなければならないと思うんです。

 横浜には,世界じゅうにいろいろなコネやルートを持っている人たちがたくさん住んでいますから,横浜市の経済局から市民に情報提供して,お父さんが出張で半年間,1年間どこかの国に滞在しているというときには,帰りにその国の代表的な人形を買ってきてもらう。その購入費ぐらいは横浜市が出してあげればいいんですから。どういうネーミングでもいいですけれども,いわゆる市民の人形大使みたいな人たちを,もちろん協定になるわけですが,ちゃんと要綱みたいなものをつくってお願いする,そしてきちんと買ってくる。今,もうどんどん国も変わっていますから,新しい国もできていくわけですが,そういう国からも,ある期間たつと横浜市の人形の家にちゃんと国を代表するような人形が来ている,こういうシステムをともかくつくったらどうかなと。

 そして,そういうふうにお願いして買ってきてもらった人たちを名誉会員にしてあげるとかね。そうやって自分の買ってきた人形が人形の家にあるとしたら,何回も何回も来ますよ。友達を連れて私が買ってきた人形がここにあるんだよと言ってくれますよ。そういうソフトのシステムをつくることをまず考えて,世界じゅうの人形があるということを誇りにし,しかも,そこにいろいろな国の人たちを連れてくることができるようにしていただければいいのではないかということが1つです。

 もう一つは,日本もそうですし,世界じゅうに人形劇団とか人形のサークルが無数にあるんですね。アマチュアもありますし,本当にそれで食べているプロもいます。アマチュア劇団も,日本にはとてもすぐれた劇団がたくさんあります。そういう人たちが3年に1回とか5年に1回とか人形フェスティバルで横浜に集まってこられる。そして,そこで発表することがステータスを得る意味でとても大事なことだというふうに長い歴史の中で言ってもらえるような,一種のステータスのあるフェスティバルを横浜で開催する方向を考えたらどうか。

 そのときには横浜市のいろいろな文化施設を1週間なり10日なり開放してあげる,そういうようなことを考えてもいいのではないか。それは日本の人形劇団だけではなくて,世界の人形劇団にも広げていくというような考え方でいったらどうなのかなと。人が集まってこられる,常に何年かに1回は横浜に注目が集まるというシステムを考えていただきたい。

 3点目は,学術資料を入れるということで絵本を入れようという発想では,私もああ,ここに書いてあったなというふうにこれを見たんですが,もともと私は,絵本収集というのはこういう施設であわせて行うべきものの1つだと思っていたんですね。世界じゅうの絵本というのは,とても大事なものだと思います。文化的な遺産であると同時に,その時代,その時代を象徴するとしても大事な学術書にもなり得るものだと思っているんですね。

 これも,さっき言った人形大使にお願いして集めることも一つの方法でしょうし,横浜にはすぐれた絵本が集まっているというシステムをつくっていくことがとても大事なのではないかと思うんです。たまたまこの間,いわゆる子供の読書運動に関しての新しい法律ができましたね。これから子供の感性を育てるための教育,あるいは感性を育てるためのさまざまな試みが,あの法律をもとにして考えられていきます。国際文化都市・横浜の文化的な施設のとても大事な部分として,中央図書館とか何かが,この施設でしかやれない機能をこの読書運動と絡めて,それから絵本収集ということに絡めて,これもきちんとした横浜人形の家の機能の1つとしていったらどうか。

 この3つなんです。いずれもソフトです。しかも長い期間かかることだと思うし,積み重ねが大事ですが,今までにない人形の家の一つの魅力を高めていく上で大事なような気がするものですから,検討していただければと思います。

 もし何か答弁いただければ。



◎(前田経済局長) 今,先生から大きく分けて3点の問題提起がありました。私ども,おくればせながらという表現になりますが,やろうという決意はしておりますので,今後,議会サイドからの先生方の御意見もいただきながら進めたいと思っております。よろしくお願いします。



◆(大滝委員) では,次の機会に。



○(中島[文]委員長) 他に発言もないようですので,本件についてはこの程度にとどめたいと思います。これは先ほどから議論になっていますように,年明けの予算議会での議案にも出されるようですので,またその時点で十分な御審査をお願いしたいと思います。

 以上で経済局関係の審査は終了いたしました。

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△閉会中調査案件について



○(中島[文]委員長) 次に,閉会中調査案件についてお諮りいたします。

 1,横浜経済の振興について,2,横浜港の振興についての以上2件を一括議題に供します。

 お諮りいたします。

 本件については,いずれも閉会中継続審査にいたしたいと思いますが,御異議ございませんか。

        (「異議なし」と呼ぶ者あり)



○(中島[文]委員長) 御異議ないものと認め,さよう決定いたします。

 以上で本日の審査はすべて終了いたしましたので,事務局に委員会報告書等の朗読を求めます。

        (委員会報告書等を朗読)

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△視察について



○(中島[文]委員長) 先ほど港湾局の審査でお諮りし,決定いたしました大さん橋国際客船ターミナル工事現場への視察日程についてですが,先ほど両副委員長とも相談いたしまして,17日月曜日の午後1時30分出発ということでお諮りしたいと思いますが,よろしいでしょうか。

        (「異議なし」と呼ぶ者あり)



○(中島[文]委員長) それでは,1時30分,議会から出発ということで御了承願います。さよう決定いたします。

 なお,視察につきましての文書通知は省略いたしますので,よろしくお願いいたします。

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△閉会宣告



○(中島[文]委員長) 以上で本日の議題はすべて終了いたしましたので,委員会を閉会いたします。

閉会時刻 午後1時57分

               経済港湾委員会

               委員長 中島文雄