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平成28年  文教常任委員会 05月12日−01号




平成28年  文教常任委員会 − 05月12日−01号







平成28年  文教常任委員会





◎《委員会記録-平成28年第2回定-20160512-000001-文教常任委員会》



1 開  会



2 記録署名委員(田村・浦道の両委員)の決定



3 県政記者の写真撮影許可



4 新たな担当書記の紹介



5 当局幹部職員の紹介



6 傍聴の許否について決定

  1件申請 1件許可



7 日程第1を議題



8 報告事項(指導部長)

  「県立高等学校における入学者選抜に係る採点の誤り」について



9 日程第1について質疑



田村委員

 早速ですが、3月29日に県立高校の入学者選抜調査改善委員会が設置されまして、今御説明があったとおり、平成29年度の入学者選抜に向け調査改善委員会から中間の取りまとめが報告されたところでありますが、具体的にどのような改善策が検討されているのか、報告内容などについて伺ってまいりたいと思います。

 まず、報告内容に入る前に、前回の文教常任委員会の調査会でも質問させていただいたんですが、調査改善委員会のメンバー、その時もお伺いしましたが、その後メンバー変更など、またその構成など変わったのか、変わっていなければ、そのまま御説明いただければと思います。

入学者選抜改善担当課長

 3月29日に第1回の調査改善委員会を開かせていただいておりますけれども、この調査改善委員会のメンバーでございますが、まず学識経験者といたしまして、筑波大学名誉教授に委員長をお願いしてございます。それから、放送大学客員教授でもございます横浜国立大学名誉教授、産業能率大学入試企画部長をされている先生、保護者代表といたしまして、神奈川県PTA協議会の会長、神奈川県立高等学校PTA連合会の会長にメンバーとして入っていただいております。

 さらに学校教育関係者といたしまして、中学校長会の会長であります小田原市立城山中学校の校長、中学校長会の進路委員長でございます横浜市立鶴ケ峰中学校の校長、さらに高等学校から現在県立横須賀高校の校長と高浜高校の校長、教育委員会から指導部長、以上10名のメンバーとなっております。

田村委員

 次に、5月9日で4回目が開催されたということですが、どんな内容で議論が行われたのか。また、今回この4回目で取りまとめに向けて協議ということですが、日程的にも次の入試選抜を考えると、今後あとどのぐらい行われるのか、お伺いしたいと思います。

入学者選抜改善担当課長

 今週の月曜日、5月9日に第4回の調査改善委員会が開催されました。これまでの協議の内容といたしましては、まず第1回、3月29日には採点誤りの原因究明に向けた調査内容の確認から始まりまして、再発防止、改善策の策定に向けた今後の検討内容の確認が行われました。第2回、第3回では、調査結果から考えられる原因の究明、さらに原因から考えられる再発防止改善策の検討が具体的に行われた状況でございます。さらに、今週の5月9日には中間とりまとめの整理が行われております。調査改善委員会はあと1回予定されておりますけれども、5月30日に最終取りまとめに向けた協議が行われる予定となっております。

田村委員

 本来であれば、もう既に入試の要項などを用意しないといけない時期で、またこれもスケジュールがまたずれ込んでいるんでしょうから、そこはなるべく早めにいい改善策を出していただくようにお願いしておきます。

 中間取りまとめについての中身について伺っていきたいと思います。

 4ページで、採点の日数や受検者数の採点誤りとの相関関係について分析していると思いますが、この中で、説明では採点日を1日確保し学校の判断で1日追加できるとなっているにもかかわらず、採点日に3から5日間かかっている学校も読み取れますが、これはどういうことなのか、お伺いしたいと思います。

入学者選抜改善担当課長

 採点日として設定している日は、在校生を登校させずにいわゆる休校にして採点に専念できる日という形で設定をしている日でございます。この採点日は学校が必要と判断した場合には教育委員会に申請を頂いて1日追加できるようになっております。実際、この採点日数の調査からは、3日ですとか多くて5日というような学校が実際にありますけれども、こうした学校は例えば休校ではなくて午前中に授業を行って午後に採点・点検を行うですとか、あるいは授業を通常どおりに行って、その後授業終了後に採点を行うなどした、採点日以外に日数をかけて採点しているということが、この表から読み取れるかというふうに思います。

田村委員

 この資料1や資料2を見ていますと、相関関係は高くないということになると思いますが、採点の日数をかけている学校と受検者数に関して、相関関係というのはあるのかどうかを伺っておきたいと思います。

入学者選抜改善担当課長

 この資料1と資料2を見ていただきますと、例えば資料1では採点日数に5.5日をかけている学校がございますが、この学校は資料2でいきますと600人から700人の間にある約670人の受検者ということで日数をかけて、これは受検者数が多いからということになるかと思いますが、例えば4.5日かけている学校では受検者数は350人、それから4日かけている学校では受検者数は500人いたり380人ということで、受検者数にはばらつきがある状況でございます。また、受検者数が100人台の学校でも採点日数は1日あるいは2日、2.5日と日数にはばらつきがございまして、この受検者数と採点にかけている日数との相関関係という部分でも、あまり高いものは見られないという状況でございます。

田村委員

 そうなりますと、この採点日数が短いから誤りが多いといった単純な原因でないことは理解できたんですが、次からの質問を真剣に受け捉えていただきたいんですが、報告資料によると、時間的なプレッシャーがあった、また焦りが出た、集中力が維持できなかったなどの聞き取り調査報告がございます。これは、採点をする教員の本当の心の叫び声ではないのかなと。こういった調査を行わなければ、逆にいまだにこのような声を聞くことができず、今後もこのような心理状態での採点が続いていたんではないのかなと、私は考えます。今後、きちんと必ず改善しなければならないと思う点ですが、その辺はどのように考えているのか、お伺いしたいと思います。

高校教育課長

 委員御指摘のように、このたび調査改善委員会で原因を分析するに当たりまして、学校から聞き取りを行いましたところ、国語や社会など記述式の問題が各教科に比べて多い教科におきましては、大変プレッシャーがあったといったような声は上がってきて、同委員会でもそのことを原因の一つというふうに捉えていると考えております。

 中間取りまとめの段階ではございますけれども、こうした原因分析がされているということにつきましては、教育委員会としても真摯に受け止めて、今後提出される最終取りまとめも踏まえた上で、今後の再発防止策を検討していく必要があると考えております。

田村委員

 私が心配しているのは、つまり時間的なプレッシャーがあった、焦りが出た、集中力が維持できなかったという意見が、きちんと上司や校長に言える環境にないことが大きな原因だと捉えるんですが、この辺どのようにお考えでしょうか。

高校教育課長

 今回の調査で改めてこうした事態を我々も把握できたというふうに思っております。学校現場でもそういった声はあったのかもしれませんが、残念ながら、校長の段階でそういった言葉を捉えていただいて、特に報告ということはこれまでこちらにはなかったんでございますけれども、今回改めて直接聞き取りをする中で知ることになったということでございます。いろいろと申し上げたように、真摯に受け止めているところでございます。

田村委員

 なかなかこれは難しい問題だと思うんですが、今後そういうことがあれば言える環境をまた確かに整備していかないといけないと思いますが、なかなか言えない人というのは直接今後もずっと言わない先生がまた中に多いと思うんです。そんな心理状態であれば普段から確認がとれるような、簡単な誤りの採点でも焦りやプレッシャーがあれば、イージーな採点ミスも当然起きてしまうような環境ではないのかなと私は思います。上司や校長に直接言えない、いわば内向的な教員やそれに関してはもう生徒の大きく人生に関わる問題である以上、新しい対策として、これは私の考えですが、匿名でも構いませんから入試選抜の採点に対する意見や対策を、学校ごとでは結局筆跡で誰が書いたのか分かってしまうと思いますので、教育委員会でしっかり取りまとめてもらうというのはどうなのかなと。

 調査改善委員会が設置されて、調査改善委員会の方でも取りまとめは進んでいると思いますが、現場サイドの意見を聞く、これが一番大切な有効な手段だと私は考えます。今回、教育委員会は大きく現在信頼を失っています。だからこそ思い切って全教員から意見を聞いて大きく方向性を変える機会だと思いますが、見解を伺いたいと思います。

高校教育課長

 御意見ありがとうございます。そうした御意見、あるいは今後の調査改善検討委員会での検討などを踏まえまして、現場からの声をどのように吸い上げていくかということも含めて検討してまいりたいと考えております。

田村委員

 採点誤りの原因ですが、実際、採点・点検者の集中力が維持できないというこの採点環境など、様々な原因が絡み合っていると考えます。この一方で、教育委員会が学校に指示していた採点・点検方法にも原因があると分析されているんですが、これまで学校に指示した採点・点検方法に問題があったかという認識を持たれているのかどうか、伺いたいと思います。

高校教育課長

 これまで、入学者選抜の採点・点検方法に関しましては、かなり綿密な方法を示した基本マニュアルを学校にお示しして、またそれを徹底してまいったというふうに考えているところでございまして、問題があったという認識は持っておりませんでした。しかしながら今回、調査改善委員会から、この基本マニュアルに記載されている採点・点検方法にも問題があるといった指摘もされております。例えば採点・点検欄を別に設けるなど、解答用紙のレイアウトを見直したらどうかというようなことだとか、点検時につける印、いわゆるレ点というものを見誤ったという例を踏まえて、そういったものも見直したらどうかといったような、改善に向けての方向性をお示しいただいているところでございますので、これも真摯に受け止めまして、今後の検討に生かしてまいりたいと思っております。

田村委員

 この中間取りまとめの次は、再発防止・改善策の御説明について伺っていきたいと思います。作問や出題形式などの工夫・改善に記載されていますが、その前にマークシートの導入について伺いたいと思います。

 調査改善委員会では、記号選択式問題の答案方式とマークシート方式の導入を検討しているということですが、既に導入している東京都ではどのような形で導入しているのか、分かる範囲でお答えいただきたいと思います。

入学者選抜改善担当課長

 東京都では、平成26年度の入学者選抜で判明しました採点誤りの再発防止改善策といたしまして、平成27年度の入学者選抜からマークシート方式の採点をまずモデル校20校で実施をしております。そして平成28年度、今年になりますけれども、入学者選抜においてこの平成27年度の試行の結果を踏まえ、マークシート方式を全面実施するという方針を決定いたしまして、いわゆる共通問題で使用される学校全校で導入がされたということでございます。実際には、記号選択式や数値で解答する問題をマークシート方式で解答しておりまして、いわゆる光学式の読み取り装置でありますOMRという装置で集計を行っているというふうに聞いております。

田村委員

 作問や出題形式、採点・点検方法の改善について記載がありますが、あくまでもこれは従来の方法で解答した場合の改善策であると思います。マークシート方式が導入されれば、改善策としては省くことができるものもあると考えますが、この調査改善委員会でマークシート方式の導入についてもう少し具体的な取りまとめが行われる予定があるのか伺いたいのと、マークシートの導入について現時点でどのように考えているのか、併せて伺いたいと思います。

入学者選抜改善担当課長

 具体的な取りまとめが行われる予定があるのかという御質問につきましては、調査改善委員会では現時点では記述式問題を併用した上で、ヒューマンエラーを防止する観点から記号選択式の問題については、マークシート方式の導入も検討すべきであるというふうにされております。マークシート方式の導入につきましては、記述式問題の採点に集中できるといったメリットもこの調査改善委員会の中では示されておりますので、最終取りまとめに向けてさらに様々な議論がされていくんだろうというふうには認識をしております。

高校教育課長

 現在のマークシート導入について、どのように考えているかという御質問でございますけれども、今答弁にございましたように、今後調査改善委員会でさらに議論が深まっていくというふうに考えておりますが、現在の時点ではマークシート方式については、私どもは記号選択式の解答方式としては有効な手段の一つであるというふうに考えております。

田村委員

 確認ですが、そうすると前向きに検討しているということでよろしいんでしょうか。

高校教育課長

 今後の調査改善委員会の最終まとめを踏まえながらということではございますが、そちらでそうした前向きな御提言をいただければ、私どもとしても当然前向きに検討していくような形になります。

田村委員

 それともう一つ、点検方法の方向性の中に、他の学校の受検生の答案を学校間で交換して再点検すると記載されていますが、このような再点検が日程的に可能なのかどうか、伺っておきたいと思います。

高校教育課長

 調査改善委員会では、誤りの防止に向けましてあらゆる手段を講じていく。そのための手段は全て掲載していくといったようなスタンスで議論がされております。御指摘のように、合格発表日までには学校間で答案を交換したりすることについては日程的等々の、あるいは答案を交換するということについては、セキュリティー上様々な課題があると考えておりますけれども、今後、最終取りまとめを受けまして、県教育委員会としてもそこの部分はしっかりと検討していきたいと考えております。

田村委員

 ちょっと話を変えまして、不合格をされた受検生の対応について、これはプライバシーの問題がありますので、答えられる範囲で答えていただきたいと思います。本来合格した県立高校に入学した場合にかかる実費との経済的損失について補償していく、という御説明がございましたが、具体的にどのようなものが想定されるのか伺いたいと思います。

高校教育課長

 経済的な損失といたしましては、具体的には例えば通学費は通学場所によって当然差額が生じてくるであろうと。また制服代等については学校によって制服代の金額も異なってまいりますので、そうした場合差額が生じてくる可能性もある。また県立高校の合格発表後に私立高校の入学金を支払ってしまった場合、その返金が不可能であった場合には、それもかからなかったということで考えております。こうしたことが想定している経済的損失ということでございます。

田村委員

 家庭の状況は分かりませんが、受検生の家庭の経済的負担を考えれば、既に金額が確定している経済的損失を速やかに補償する必要があると考えますが、現時点ではどのようにお考えなのか、お伺いいたします。

高校教育課長

 委員御指摘のように、既に経済的損失として金額が確定しているものにつきましては速やかに補償していく必要があるというふうに考えております。今後詳細の確認をいたしまして、金額が確定次第、速やかに見舞金としてお支払いしたいと考えております。

田村委員

 続きまして、処分について伺いたいんですが、3月に行われた処分の対象の人数の程度は、現時点で分かれば確認したいと思います。

行政課長

 3月の末に行われた処分でございますが、3月30日付け、平成27年度末に定年退職等によりまして、4月以降に処分ができなくなる管理職に対して実施したところでございます。事務局職員につきましては、教育局長、教育監に対しまして戒告の処分を行ったところでございます。県立高等学校長につきましては、平成27年度入学者選抜で採点ミスをし、合否に影響のあった学校長1名に対しまして、減給2月の処分を行ったところでございます。また、採点ミスはあったものの合否に影響のなかった学校の学校長9名及び副校長6名に対しまして、文書訓告の措置を行いました。

田村委員

 校長の処分のお話が出ましたが、ミスを犯した教員より校長が重い責任を背負っているようですが、なぜ校長に重い処分を科すのかという部分と、また、なぜ校長同様副校長、教頭にも重い処分を科すのかというところ、併せて伺いたいと思います。

行政課長

 確かに、採点ミスをしたというこの部分は個々の教員でありまして、その行為に対する責任は当然に負うものというふうに考えております。しかし、入学者選抜業務につきましては、学校全体で組織として仕事に取り組むべき重大な業務であると考えております。校長はその学校の最高責任者であるとともに、入学者選抜業務の合否判定の責任者ということでありますので、その結果については重い責任を負うものというふうに考えております。

 また、校長の指揮のもと、実際に重要な入学者選抜の業務の進行管理を行います副校長、教頭につきましても、採点業務の人員の配置、またその採点の環境、時間などのチェック体制に万全を期すべきであった、そういった責務があるということで、ミスをした教員よりも責任は重いというふうに考えております。

田村委員

 今後、関係者の処分等はどのようなスケジュールで行われるのか、これもまた今現段階で分かる範囲で結構ですので、お答えをお願いします。

行政課長

 今後ということでございますが、関係者から今事実確認等を行いまして、その結果につきまして精査、調査をしているところでございます。先ほどは、4月以降定年退職等で処分ができなくなる者についてということでしたので、それ以外残っている者につきましては、6月下旬までに関係者の処分等を行いたいというふうに考えてございます。

田村委員

 一つ聞いておきたいんですけれども、処分を受ける教員の先生、これは自分がミスをしたことの認識はあるのかどうか、聞き取り調査などで、もし分かっているんであればお答えいただきたいと思います。

行政課長

 事故につきまして、当然各学校で校長から調査していただきまして、そこで各校の教諭本人から事情ですとか、その時の心境だとか、そういったものも聞いてございます。そして、自身が犯したミスにつきましてはきちんと認識をして、またその時には反省をしているというふうな連絡を頂いているところでございます。

田村委員

 それは、要は聞き取り調査の段階で初めて自分がミスをしたということに気付いたのか、それとも今回聞き取り調査が入る前に自分がミスしてしまったということに気付いているのか、これはどっちなんでしょうか。

行政部長

 今回3月中にミスについてはどこの箇所をやったというのを学校で確認しております。その際、ミスを行った部分については誰が採点したか誰がチェックしたかということは教員自身が判こを押していますので、その時点で各学校で貴方のところは間違いでしたというのは伝えてあります。その後4月に入りまして考査を行うに当たりまして、各教員からなぜミスを行ってしまったのか、あるいはその時の心境はどうなのか、責任についてはどう思うか、この辺を聞き取りを行っているところでございます。

田村委員

 最後になりますが、今現在で調査改善委員会での協議でまだ中間取りまとめをしている段階だとは思いますが、これから最終の取りまとめの報告が行われるということでありますが、例年であればもうこの時期に入学者選抜の日程が明らかになっていく時期だと思います。準備が進められているはずでありますが、今後こうしたスケジュールが大幅に遅れるという事態となっていくのが現状です。

 受検を控える中学生からすれば、採点誤り再発防止改善策を明らかにした上で、速やかに平成29年度の入学者選抜に向けて準備を進めてもらいたいと思うところが妥当であると思いますが、今後どのように臨んでいくのか、最後に教育長の意見を伺いたいと思います。

教育長

 平成29年度の入学者選抜についてですが、今回の採点誤りに関わる再発の防止、そして改善策、これを取りまとめ、その下で実施をしていくという中学生が安心して受検できる体制、これをつくらないと入学者選抜そのものというのは難しいだろうという認識は、私は現在も持っております。一方で、委員からもお話がありましたように、中学校サイドからは、早く入学者選抜の日程等を示してもらわないと、中学校段階での教育活動に影響が出てしまう、そうした恐れもあるという声も頂いております。

 そうした中で、私としては、入学者選抜の改善策の検討の進捗状況やこうした声も十分に踏まえさせていただきながら、平成29年度入学者選抜に向けて6月の教育委員会で改善策を決定をする、そういうことも前提とした上で入学者選抜の準備、これに直ちに入りたいというふうに考えております。

田村委員

 最後になりますが、今回の採点の誤りについては無論、前回の調査会でも申し上げたとおり、言語道断であることは間違いございません。入学者選抜制度に対する県民の信頼を大きく損なったことは間違いないことであり、本来合格であった受検生を不合格としてしまったことに対しては、受検生の進路を大きく変えてしまう取り返しのつかない事態であることであります。

 今後、県教育委員会として再発防止・改善策をまとめることになると思いますが、実効性のある改善策を打ち出し、二度とこのようなことが起こらないよう県教育委員会として、現場を預かる校長などの管理職・教員が一丸となって再発防止に取り組んでもらいたいと思います。そして、私が先ほど申し上げたとおり、今後、大きな改善をしていかないと、県民の納得が得られないことはもう間違いないと思います。私が先ほど提案した一つ、現場サイドの先生というのはとても大切な部分になってくると思いますので、言える先生、言えない先生、また上司に情報が上げられる先生、上げられない先生がいると思うんで、そこはうまく、さっき匿名でというお話もしましたが、その辺も視野に入れて、全部の先生から声を聞いて県全体で動いているんだという姿勢を見せないと、なかなか信頼回復につながらないんじゃないのかなと思います。

 あと、その他にも今回不合格者となった受検生の対応についても既に生じている経済的損失について速やかに補償していただき、経済的にも負担の軽減に努めてもらいたいと思います。

 以上で質問を終わります。

浦道委員

 今回、中間取りまとめというところが出されました。これを御覧になられて率直にどういう思いを持っていらっしゃるか。それが学校からの聞き取りに関してこういう思いがあるとか、あるいは委員会からの意見としてこういう思いを持ったというのは教育委員会としてどう捉えておられるか、まずはお聞きいたします。

高校教育課長

 私どもといたしましては、採点・点検に関わる部分については基本マニュアルをお出しして、これの徹底に基づいてミスなくやっていくということで捉えていたところでございますけれども、調査改善委員会の調査、あるいは現場からの声ということを聞き、入ってきた情報としては、我々としてもまだまだ改善の余地があったんだなという思いでおります。今後も最終報告書が出たところで、きちんとそれを踏まえた上で、しっかりと検討をしていかなければいけない問題であるというふうに認識をしているところでございます。

浦道委員

 確認なんですけれども、今回の中間取りまとめの中で、学校からの聞き取りというのがございます。これは学校の誰から聞き取ったのか、まず御確認させてください。

高校教育課長

 まず、管理職、それから今回採点ミスをしてしまった教員からの聞き取りということでございます。

浦道委員

 正直言いまして、採点ミスが出ていますので、学校からの聞き取りというのを読んでいて、私の感覚かもしれませんが、全て言い訳だというふうに思っています。

 例えば6ページ、学校からの聞き取り及び本委員会からの意見、という欄で、先ほども田村委員の方から話があった、プレッシャーがあったとか休憩時間がとれなかったとかというところもあります。委員会からの意見としても、マルの四つ目、金曜日という1週間の疲労がたまった日とございますが、これは普通サラリーマンは当然なんです。なぜ委員会としてもこういう表現が出てくるのかというのを、正直言って誰の立場に立った中間取りまとめになっているのかというのが、率直な私の感じでございます。その中で、例えばこれを逆にとりますと、聞き取り調査の中で、プレッシャーがいわゆる会議室が狭かっただとかそういった部分というのは、採点ミスがなかった学校は全てこれはクリアされていたというふうな認識でよろしいですか。

 例えば、採点ミスがなかったところは会議室も広かったとか、いわゆるこれと全く逆のことがあったので採点ミスは起きなかったというような感じなんですか。そうじゃなければ、私にはいつもこれを聞いていて言い訳だとしか伝わってこないんです。それはどうなんでしょうか。

入学者選抜改善担当課長

 採点・点検を行った会場でございますけれども、いわゆるいろいろな教科がある中で、管理者が管理をしやすいようにといいますか、余り教科別に分けてしまいますと、なかなか採点・点検の管理をしにくいということで、ある程度大きな会議室に集めて今まで実際に採点・点検を行っていた実態がございます。ただ、学校によって、会議室の中だけでは他の教科の協議の声などが聞こえてしまうということで、教科ごとに分けて採点・点検を行っている学校もございまして、そういったことをやっていて採点ミスをなくしている学校もございますし、逆に一つの会場の中で採点・点検を行い採点ミスをなくしている学校もあるというのが実態です。

浦道委員

 質問が伝わっていなかったのかなと思うんですけれども、私がお聞きしたのは、例えば会議室も一つの例を出しただけであって、正直申しまして、この学校からの聞き取りに関しても言い訳にしかとっていないんです。その時に、こういうことがあったからミスがあったんです、しようがないじゃないですかとしか、私にはそういう意味でしか伝わっていないんです。

 ヒューマンエラーはあります。ありますが、前回の常任委員会でも話をしたんですけれども、入学試験の採点にヒューマンエラーはあっては駄目なんです。その時に、集中できなかったとか何とかと書かれていますが、逆に言うと採点ミスが出ていない学校はこういうことはなく、ちゃんとした環境でやられたところは採点ミスがなかったんであれば、そう変えていけばいいじゃないかという提案をしているんですけれども、実態としてどうなんですかという質問なんです。

高校教育課長

 例えば、作業スペースが十分に広くあったというふうに答えている学校の中にも採点ミスをしている学校もあれば、採点ミスのなかった学校もございます。逆に、十分な広さとは言えなかったというふうに答えている学校についても同様に、採点ミスの学校もありましたけれども、採点ミスのなかった学校も実はございます。ということで、そこでの相関は最初の御報告にもさせていただきましたけれども、ちょっと見られないという状況でございます。

浦道委員

 見られないということは、会議室が狭くて集中できなかったというのは理由になっていないということですよね。

高校教育課長

 こちらが中間取りまとめの調査改善委員会の見解ということでございますので、今後それについては、さらに我々としても検討材料として考えていかなければいけない材料であるというふうには考えております。

浦道委員

 分かりました。最終の取りまとめ案を楽しみにお待ちをしたいと思います。

 続きまして8ページです、確認をさせていただきたいんですが、イの学校からの、ミスの起こりやすいところ、その時の採点の確認なんですけれども、前回の常任委員会でもお聞きをしたかもしれません。もう一度教えていただきたいんですが、複数回チェックをされているというのはお聞きしましたけれども、具体的に何回ぐらいその答案用紙をチェックされているか、教えていただけますか。

高校教育課長

 まず、大きく分けまして、その答えが合っているかどうかについて、それからその合っているかどうかが正しいことを前提に、今度はそれが何点という点の集計、この二つがございます。合っているかどうかの採点・点検につきましては、合っているかどうかのいわゆるマル付けについては2人が連続してやる。その付けた結果について、次に点検者が2人いるということで、いわゆるマル付けについては4人で、2人が採点、マル付けをして、2人が点検という形をとっています。その後、各小問で小計欄という形で数字が入りますが、その数字を計算して入れる人が1人、その後、その数字に対して2人の点検者ということで、3人の人間がかかわる。小計が全て出ると、今度最終的にその答案の合計がありますけれども、この合計の計算についても計算を最初にする人が1人、その計算結果について2人の点検者ということで3人関わっています。

 従いまして、マル付けで4人、それから小計点で3人、そして合計欄で3人の業務が延べで関わるという形でございます。

浦道委員

 課長からの御説明でかなり複数回のチェックをされているんだろうと思ったんですが、しかしながら学校からの聞き取りの中では、思い込みとか依存とかいう言葉が出ています。ということは形上複数回やっているが、しかし複数回のチェックにはなっていないんじゃないのかなと思うんですけれども、その辺はどう思われますか。

高校教育課長

 今回お示しをしております中間まとめにも御指摘をされているんですけれども、点検の部分が機能していなかったのではないかと御指摘を頂いているところでございまして、この部分については真摯に受け止めて今後の検討にしていきたいと考えております。

浦道委員

 2年分しか残っていないですから、この2年間しか話もできないでしょうけれども、こういうのは多分ずっと前からあるんじゃないかというふうに思わざるを得ない事態だと思っています。教員の方々が採点をするという時に、長年しみついていることが、表現が正しいか分からないですが、長年そういう形で採点をやっていらっしゃる中で、今、課長の御答弁の中で、真摯に受け止めて対策をというようなお話だったと思うんですけれども、本当に変わるものですか。何かが必要なんじゃないのかなと思うんです。それがひいては先ほどから出ている、私も前回の常任委員会で言いましたけれども、例えばマークシートにしてしまうとかいうのが私は絶対必要だと思っているんです。人はなかなか変われない。変わるには何かが必要だという時に、今の流れの中で本当に採点をされる方々が変わっていくのかというふうに非常に疑問に感じるんですけれども、その辺どうお考えですか。

高校教育課長

 委員御指摘のように、今回のことにつきましては、まことに言い訳ができない事態だと考えております。そうした中で、調査改善委員会からの御指摘にもございますが、ヒューマンエラー、個人の部分もございますでしょうが、そこを引き起こしている原因がマニュアルであったり、問題のつくりであったり、複合的な原因が構造的な形として表れているという形で御指摘を頂いているところでございますので、単線的な対策という形ではなかなか難しいかと考えております。今後、対策を練る上では、やはりあらゆる方策を考えながら複合的に対策を練って、それを総合して最終的にはミスをゼロにしていく、入学者選抜にしていくというふうに考えております。

浦道委員

 是非よろしくお願いをしたいと思います。

 それと、もう1点、7ページの最下段の記述式問題に関する正誤の誤り、スペルミスだとか何とかと書かれています。これに関して学校からの聞き取りはされていませんか。例えばこういう誤りに関してこういう理由であるだとか、こういうのがあるからちょっと誤字とか見逃してしまったとかというような原因というか、思いとかというのは学校から聞き取っておられませんか。

入学者選抜改善担当課長

 記述式問題に係る誤りにつきましては、ここに記載のとおり、スペルミスですとか、誤字、脱字の誤りが多くございますけれども、聞き取りの中では、実際に記述の内容をまず重視して見ていく中で、誤字、脱字に気付かなかったというような聞き取りと考えております。

浦道委員

 ここで質問させていただいたのは、これはもう教育委員会が考えること、決めることですからとやかく言うことはないんでしょうけれども、前回か前々回か、私が質問の中で、中学1年生の時の中間テストで人生の中で初めて100点を取ったという話をさせていただいたと思います。あの時は、私の名前はうんぬんかんぬんと言ったときに、My name isと書ければ名前のつづりが間違えても学校の先生はマルしてくれたんです。

 その時に、最後のページの誤字・脱字で思うんですけれども、例えば県立高校の入学試験、国語の試験を見ていて、漢字を書きなさい、読みなさいというような時は漢字を聞いているんでしょう。しかしながら、今御説明いただいたように、まずは内容をといったときに、例えばこれにも書いてあります、19ページの理科の問題ですが、達成の達という字が横棒が1本少ないと。中身は合っているのに減点していくというのを、小計欄で間違えていくんじゃないのかなというふうに私はすごく感じるんです。漢字を解いているんじゃない、ここは中身を分かっていればいいんじゃないのと私なんかは思ってしまうんです。

 しかし、だからここがそういうルールでやっていらっしゃるのであれば、そのルールはルールで結構なんですけれども、こういうことをすることによって、減点で小計を間違えたりとかというエラーも出てくるんじゃないのかと思いますので、是非とも中身がというところも一つ検討課題に入れるべきじゃないかと思います。間違えてはいるんですが全く違う字じゃない、しかしながらここがあなたに対して質問しています、問題出していますという答えとは全くと言ってはちょっと語弊がありますけれども、関係のないところだと思っているんです。ですから、そういうところでここは何点減点だとか、漢字を間違えていれば2点ですよだとかというところがどんどん複雑化してきているんじゃないのかなと思いますので、一点要望というか、思いを伝えさせていただきます。

 最後に、先ほど処分の問題が出ました。お話を聞いていて、戒告、減給2月、文書訓告というお話がございましたけれども、教員の方々の処分はいわゆる教職員のデータというんでしょうか、その中で処分されたと残るのはどのランクからになるんですか。

行政部長

 普通だと残るということであれば、勤務記録というのがあると思います。勤務記録に残るのは、地方公務員法の処分、懲戒免職した方はもういなくなりますけれども、停職処分、減給処分、戒告処分です。それ以下の文書訓告、口頭訓告、厳重注意等は指導上の措置ということでやっておりますので、記録には残りませんけれども、人事関係の所管課としては、そういったものを過去受けたというものは把握しておりますということです。

浦道委員

 例えば文書訓告というのは、人事の中でということなんですけれども、文書訓告が何回あろうとデータには残らず、例えば異動の問題うんぬんというところに関しては影響するんですか。

行政部長

 過去の処分歴、あるいは今言ったような指導上の措置というのは、人事所管課が把握しております。その過去がつい最近かあるいは20年前か、いろいろなケースがありますので、その状況、いつ職員が、文書訓告にしろ非違行為を行ったということでございますので、そういったデータがありまして、人事異動等についてはこれらを踏まえて行っております。

浦道委員

 先ほどの処分の中で、田村委員からの質問の中での答弁ですけれども、学校長が責任があるというようなお話だったと思います。しかしながら採点に携わっているのは現場の教員です。その時に学校長が文書訓告で終わっていたら、採点ミスに携わった教職員はどういう処分になるんですか。

行政部長

 処分については今後、今事実関係を確認しているのと、あるいは調査改善委員会の検証も踏まえて検討します。今回の処分というのは責任の所在ともいろいろ関係しておりますけれども、一つは教育局自身の責任もございます。入学者選抜を全体を総括するマニュアルをきちんとつくって学校に徹底するという責任、もう一つは学校長の責任、これは当然合否判定の最終責任者は校長でありますので、その結果については重い責任をというふうになります。ただ、委員御指摘のように、当然ミスを行ったのは教員自身でございます。今後、どういった措置をするとか考えていきますが、懲戒処分とか訓告等については一つは特に懲戒処分等は制裁的な意味もありますけれども、今後同じような行為をさせないということで、職員に職務遂行の注意を今後図ってもらうような措置をして、やっていかなければいけないというふうに考えております。そういった中で、調査改善委員会の最終まとめの検証結果を踏まえて、どういった措置をすることが職員一人一人の心にしみわたり責任の重さを自覚させ、今後関わることがないような業務に取り組んでいただけるか、そういったことも踏まえてどういった対応をするか、今後しっかりと検討してまいります。

浦道委員

 本当にそれをよろしくお願いします。

 先ほど、文書訓告ですから、文書に書かれた紙を渡されて、データとしては残るとかと言われても、本人は本当に効くのかなというふうに正直言って思っています、そういう戒告だ何だとなる以上は。とはいっても、その後ろに前回も言いましたが、一生懸命頑張ってこられた方がいる中で、何かこの報告書は申し訳ないんですけれども、言い訳にしかとれていないというところがあります。だから、教職員の方だけじゃなくて、先ほども田村委員もおっしゃっていましたが、責任者が分からない風通しの悪さというんでしょうか、聞かなければ分からなかったと、言いづらさだとか、もう時間も時間ですからまとめますけれども、例えば採点するときにルールがあれば別ですけれども、校長先生も自ら採点に加わるだとか、やってみればちょっとやりづらいと思うとか、そういったもっと抜本的に何か今までやっていないことをやらないことには、また起きるんじゃないのかなというのは非常に思います。

 ですから、是非ともこの中間取りまとめ、6月に最終が出るんでしょうけれども、またこの委員会等も含めて議論をしていただきながらより良い形にしていただくことを要望して、私の質問を終わります。

谷口委員

 まず最初に、報告の中に今後の予定について書かれてありますが、今後、最終取りまとめが6月初旬ということなんですけれども、今回の中間報告を拝見して、一つは前回の委員会でも提案させていただいたマークシートとか、それから小問の配点の工夫とか、こういった御意見が出ていることは評価をしたいと思います。

 その上で、この今回の中間報告を見ると、今後再発防止・改善策の方向性として、あがった意見がだっと並んでいるという感じで、それぞれ例えばマークシートを導入したとすれば採点の負担が減るわけで、1日増やさなくてもいいかもしれませんし、そこはいろいろなものがとりあえずのっかっているという感じがします。最終報告の時点では、全体像としてこういう形で進めてくださいという形になるのか。それとも、今回のように様々な意見が並んだ形で全体の整合性がとれていないような形になるのか。私は最終報告は全体の整合性がとれて、こういう形で進めてくださいという形になるのが望ましいと思うんですけれども、その辺についてはどういう方向性になるんでしょうか。

教育局長

 今、委員から御指摘ありましたように、今回の中間取りまとめ、これはあくまでもまだ取りまとめのさらに中間ということで、御指摘いただきましたように、様々な観点からどういう問題があるのか、どういうところがおかしいことなのかといったようなことを多面的に御意見を頂く。しかも現場からもお話を伺う。こういったようなことを中心に今させていただいているところでございます。

 ただ、最終的に教育委員会としてこの御提言を受けて、どうした形が一番いいのか、いわゆる再発防止に向けてどういう形でやっていくのかといった場合には、やはり私どもこれから実施をしていくという責任もございますので、そうした体系的なというか、皆さんになるほどこういうふうにしてやっていくんだ。原因はこういうふうに思っているんだ、ということが分かっていただけるような、そういった形にしていきたい。そうすべきであるというふうに思っております。

谷口委員

 今のお話は多分6月14日の常任委員会に出てくると思うんです。最初の教育委員会としての改善策としてあるんだと思うんですが、最終取りまとめについてはどうなんですか。

教育局長

 これはあくまでも最終取りまとめ、こちらの方については委員会としても取りまとめいただくということでございますので、最終的にその委員の方々がどういった形でお取りまとめになるかということに関わってくると思います。

 ただ、私どもとしても例えばこういった委員の先生方からもいろいろな御意見を頂くという部分ございます。それからそれ以外のところからもいろいろな御意見を頂くということもございますので、そういった御意見もお伝えをしながら、私どもとしてその頂く報告書をどういう形で生かしていけるのか、そういった観点からもまた委員の方々にもお話をさせていただきたいというふうには思っております。

谷口委員

 一応別組織でありますので、こうしてくださいとは言えないかもしれませんけれども、ある一定程度体系立ったそういう報告書になるように、ちょっと要望しておきたいと思います。

 それで、具体的に細かなところをちょっとお伺いしていきたいと思いますが、3ページの再発防止・改善策の方向性で、さらに1日を採点日として設定しているんですが、仮に1日増やした場合に、報告書の中間取りまとめの詳しい資料の中にもありますけれども、授業数が1日減ってしまう可能性があります。それは現場としては恐らく大きな課題だろうと思うんですけれども、それについては現状どういうふうに受け止めていらっしゃるのか、お伺いしたいと思います。

高校教育課長

 現在もこちらで指定している採点日以外に、先ほど答弁にもありましたけれども、学校の申入れにより1日増やすことができます。今年は139校中80校あまりの学校が、そういう形で対応しております。これは例えば受検生が確定した段階で判断しているという中での臨時的な措置でございますけれども、今回御指摘を受けまして、もし採点日をもう1日増やすということであれば、これはあらかじめ年度当初に学校にお示しをすることができますので、この1日分の損失については年間の教育課程の指導計画の中で十分対応できることになろうかと考えております。

谷口委員

 確認なんですけれども、平成29年度からの入学者選抜の方針になるわけです。そうすると、もう年度当初始まってしまっていますので、それはどうなんですか。

高校教育課長

 できるだけ早くこの日程についてはお出しをするということで、うまくいけばという話で恐縮なんですけれども、6月中には中学校や高校にお示しができると。その時点でぎりぎりですが、2学期、3学期の年間計画を若干変更するということについては間に合うものというふうに認識をしております。

谷口委員

 もし、そういうふうにそういう方向性でいくのであれば、是非混乱のないようにお願いしたいと思います。

 それで、次にマークシートなんですけれども、これは私も提案させていただいたので、これによって採点の負担かなり減るかと思うんですけれども、現在、選択式、いわゆるマークシートにできる問題の分量というのは、全体の問題の中のどれぐらいの割合を占めているんでしょうか。

高校教育課長

 それは教科の特性にもよりますので、一概に80%とか70%というふうにはちょっと言いにくい部分がございます。例えば数学でございますと、これをマークシート、もし導入した場合には、現在の証明問題について記述式という形で、これは1問だけ出ている問題でございます。それ以外については答えを書かせるというような形になっておりますので、答えを書かせる部分も、現在のセンター試験のようにマークシート化するのか、あるいはきちんと分数を書かせるという意味で記述式にするのかでまた変わってまいりますので、そういった形で教科によっては7割あるいは8割ということで、教科もそれによって若干変わってくるものと考えておりますが、半分半分というようなことにはならないんじゃないかという思いです。

谷口委員

 ということは、マークシートにできる割合は、5割を超えて6割とかは、教科によるかもしれませんけれども、半分以上はそういう形でマークシート化できる可能性はあるという理解でよろしいですか。

高校教育課長

 そのとおりでございます。

谷口委員

 それで、マークシートをもし仮に導入した場合に、その採点というか、機械で読み取ってやるんでしょうけれども、これは民間委託するんですか、それとも機械をある程度ちょっと導入するか何かして、これも現場の先生が採点に携わるということになるんでしょうか。

高校教育課長

 それは方法論的には幾つか考えられるかと思うんですけれども、もし導入するということであれば、いろいろなケースを研究しながら導入していくことになります。東京都には各学校に読み取り機械を導入して、そしてまたここで読み取り採点をしていくというふうにお聞きしておりますが、業者によっては読み取りの部分を一括回収しながら、委託という形でもできるという業者があるとも聞いております。

谷口委員

 これは要望ですけれども、私はもうなるべく民間に出して、現場の先生方の負担、記述式の方にしっかりと集中できるような形をとっていただく方がいいのじゃないかと思っていますので、今日要望させていただきます。

 それで、ちなみに民間委託する場合、仮にする場合には当然費用が発生するわけなんですけれども、ちょっと基本的なところで恐縮ですが、受検料というのはどれぐらいなのか、それで受検料で支払われた部分、その受検料そのものはどういうふうにそれは使われているのか、その辺のところをちょっとお伺いできればと思います。

高校教育課長

 受検料でございますけれども、県立高校の全日制の課程につきましては、現在2,200円を頂戴しているところでございます。

谷口委員

 どういうふうにそれは使われているのか。

財務課長

 受検料につきましては、高校の維持運営に当たる部分の周辺ということになりますので、維持運営費の一部に充てさせていただいているという状況になると思います。

谷口委員

 それは各高校に割り当てる、全体として使われているのでしょうか。

財務課長

 各高校で収入していただいたのは県全体のかばんに入るという形になろうかと思います。

谷口委員

 仮にマークシートを導入したとして民間委託する場合、そういう受検料を充てるということは可能なんでしょうか。

財務課長

 当然試験に要する経費ということでございますので、そういうことに充当するというのは可能であろうと考えております。

谷口委員

 是非現場の採点する先生方の負担が減る方向、これをしっかり進めていただきたいと思っております。

 最後に、ちょっと採点の仕方で確認をさせていただきたいんですが、中間取りまとめの中にもありましたが、現在、解答そのものにマル・バツを付けないで、端のところに括弧の中にマルとかバツとか付けたり、もしくは確認済みというレ点を付けたりという形で、どうもこれが、いわゆる通常のテストとかであれば、解答そのものにマルを付けたりバツを付けたりしていくわけですけれども、そこで一つミスが起きる温床というかがあるんじゃないかという指摘も聞いたことがあるんです。例えば、解答用紙を返却しなければ、返さなければいけない場合に備えてということもあるんでしょうけれども、答案用紙そのものに、解答そのものにマル・バツを付けるような方式というのはなぜそうしていないのか。それから、今後そういう点は検討の課題に上っていないのか、最後に確認させていただきたいと思います。

高校教育課長

 先ほど採点の方法を御説明したとおり、1人の採点の後、さらに採点そして続けて点検という全部で1人目の後3人が見ることになりますので、生徒の答えのところにマルやバツがかかっていますと、非常に認識がしづらい部分が出てくるんじゃないかということの理由で、生徒の解答の部分にはマル・バツがかからないような形でやるようにということで指導しているところでございます。今後、こちらの中間取りまとめに現在ございますように、そうした余白の欄を大きくするだとかという御指摘も受けておりますので、最終取りまとめを踏まえまして、そこの部分は検討する余地があるのかなというふうに考えております。

谷口委員

 最後にちょっと要望を申し上げます。

 今質疑させていただきましたけれども、マークシートは是非導入していただいて、採点について、マークシートの採点についても是非民間委託で、現場の先生方の負担を減らすような形でお願いをしたいと思います。

 それから、時間がなかったので触れられませんでしたけれども、処分の話がこれまで出ていましたが、ヒューマンエラーがあってはならないことは当然でありますし、受検生の人生を左右する合否ですから、緊張感を持って臨んでいただくことは当然のこととして、ただそれが私としては、処分の部分を重くすることによって、それがうまくいくのかどうかというのは、そこは慎重に判断をしていただかなければいけないかなというふうに思っております。ですので、その辺はしっかりと慎重にお考えをいただいて処分については御判断をいただきたいと思います。



(休憩 午前11時50分  再開 午後2時30分)



大山委員

 県立高等学校入学者選抜調査改善委員会中間取りまとめを見せていただきました。

 学校現場からのリアルな声が盛り込まれていて随分検討が深まったなと思ったんですが、一点、これまでの経過のところが3月4日スタートになっているんですけれども、調査会の時にもそうだった気がするんですが、検査問題の修正が検査当日に行われたり、それに伴って正答例も修正されたというようなことがあったと伺ったんですが、その辺ちょっと御説明いただきたいと思います。

入学者選抜改善担当課長

 まず、2月16日の学力検査の日でございますけれども、国語と理科の問題に訂正がございまして、受検生に黒板に板書をして訂正を行ったということがございます。その訂正に伴いまして正答表、いわゆる答えです、この正答表についても訂正を行いまして、訂正後の正答表で採点を行うように学校の方に指示したということでございます。

大山委員

 その正答表を訂正したのは何日になりますか。

入学者選抜改善担当課長

 問題の訂正とその正答表の訂正につきましては、学力検査日の前日であります2月15日に各学校の方に通知をして、訂正の指示をしているところでございます。

大山委員

 ということは、どのタイミングで訂正がされたかは学校によるということですか。

 そこは厳密じゃなくていいんですけれども、問題文の修正があったということと、その修正は何箇所ぐらいになりますか。国語と理科ということだったんですけれども。

入学者選抜改善担当課長

 国語につきましては、問題文の文に訂正をさせていただいております。それから理科につきましては、図の中の数字を全部で9箇所の訂正を行っております。

大山委員

 9箇所の理科と国語で1箇所の訂正を受検生が板書でされて、それを訂正しなければならないといったことが、起こっていたということと、それに伴って採点の正答表、正答例も変わったということで、これも採点の時の混乱に影響がなかったとは言えないと思うのですが、いかがお考えでしょうか。

高校教育課長

 教育委員会といたしましても、問題の訂正等があったことは事実でございまして、こういったことについては現場の方に訂正の上で採点をしてもらうというようなことで、通常の形とちょっと違う形をしてしまったという、事の一端はあるというふうに考えております。中間取りまとめについては、第三者委員会で議論された内容を取りまとめたものでございますので、ここのそうしたことについては御指摘は頂いておりませんけれども、今後、県教育委員会としての改善点をまとめていく中では、ただいまの御指摘のあったようなことも踏まえながら、最終的に改善策というものを出していきたいと考えております。

大山委員

 教育局の方にも責任があると、今当局側からお声がありました。学校現場の方の改善策を丁寧に練っておられるのも当然ですけれども、採点の時に混乱を来す要因となったこちらの作問をする側の改善点も、教育委員会の中で調査改善委員会を設けたんじゃなく、第三者委員会に委ねるのであればこそ、しっかりそこは報告することが必要だと思いますので、最終取りまとめには作問にミスをなくすためにはどうしたらいいのかという観点、そしてデータも3月4日スタートではなくて、受検当日からそういった問題にもしっかり取り組むべきと思いますが、いかがでしょうか。

高校教育課長

 そうした因果関係も含めて、今後最終取りまとめに向けまして議論をしていただくことになろうかと思います。またその議論の末の最終取りまとめを踏まえて、我々としては改善策を取りまとめていきたいと考えております。

大山委員

 教育委員会から報告がなければ、それはなかなか調査改善委員会の方では把握しかねることですので、そこはしっかりと盛り込んでいただきたいということを要望しておきます。

 あと、検査の日程が厳しいというようなことが報告されておりますが、中間取りまとめの中で報告されている中に、採点と点検のことが書いてあるんですけれども、検査の内容についての検討というのはされたんでしょうか。

 調査会でも申し上げましたが、面接検査が結構学校現場の時間をとるものだということで、しかも一律大体入選問題の2割から3割が面接で、子供たちも一生懸命その練習をして定型どおり答えるようにというような訓練をして臨むので、余りそこに大きな差が生じないということもあって、量は多いけれども、入試の答案としては妥当性がどうなのかという声も聞くんですが、その辺は面接検査に関しての検討というのはされているんでしょうか。

指導部長

 今回の第三者委員会に御依頼差し上げましたのは、誤りについての改善策の検討でございまして、基本的に言いますと、制度的なものというものはこれは第三者委員会では議論になっておりませんので、今後それはまた別の機会ということになろうかと思います。

大山委員

 また別の機会にお願いしたいと思います。

 最後にもう一点質問ですが、マークシートの導入なんですが、自校の中でマークシートで採点するというやり方と外部委託という方法が考えられていると聞きますけれども、外部委託の場合に発生する料金はどこから出る形になりますでしょうか。

高校教育課長

 県でやっている事業でございますので、教育局の中の入試に関しての予算の中から支出するものになると考えております。

大山委員

 受検料の引上げとかに反映することはありますか。

財務課長

 基本的には受検料は手数料ということですので、受検に係る事務に要する経費等を頂くということで考えておりますけれども、受検料といたしましては、国が交付税単価を使っておりまして、全国一律で2,200円といったような取組になってございます。そういうわけでは、先行して例えばきちんと導入された東京都さんにつきましても、地方交付税は全国的に標準的な行政水準をならすために国が単価を定めているものもございますので、各県ともその単価に従って徴収をしているというような考え方で頂いております。

大山委員

 マークシート導入のメリットはよく分かるんですが、想定できるデメリットというのは何かありますでしょうか。

高校教育課長

 デメリットということになるか分からないんですけれども、問題の作成の仕方によっては、客観的な内容だけを問うような問題になりがちというふうに考えております。もし、マークシートを導入した場合には、従前から申し上げていますように、本県の入学者選抜では思考判断、表現というような中の思考判断力というところも十分問えるような問題を、マークシートになってもやっていかなければいけないと。そこは問題を作成するところで十分吟味していきたいと考えております。

大山委員

 よろしくお願いします。

 最後に、ミスをした先生たちへの罰則ということが言われていますけれども、これだけの数、多くの失敗が出ているということは、個人の責任に帰するには妥当な数ではないと思いますので、個人個人の先生への罰則という形は好ましくないのではないかと考えております。最後にそれを申し上げまして、私の質問とさせていただきます。

相原委員

 最初に、過日この場でもお伺いして、その当時はまだ事務処理が終わっていないということで、御報告が難しいという話でしたが、その後進んだと思いますので、お伺いをしたいと思います。

 まず、お伺いしたいのは、入学者選抜における採点誤りに関わった教職員が実際どのぐらいの人数だったのか、実態を確認をさせてください。

 いろいろな職種、任用形態が考えられます。管理職の方、総括教諭、教員、教諭の常勤、教諭の再任用といろいろあるんですが、全部お伺いしたいところですが、時間もあれでしょうから、一番職員数が多いと思われる総括教諭と常勤教諭のところでお伺いしますが、そもそも総括教諭、常勤教諭は在籍する人数が何人いて、そのうち採点誤りに関わった人数は何人いたのか。その比率はどのぐらいになるか、そこの数字の報告をお願いいたします。

高校教育課長

 平成28年の採点誤りに関わった人数といたしましては、総括教諭につきましては、在籍数といたしましては908人という在籍でございまして、採点誤りに関わった者の人数としては99人になっております。

 それから、教諭、常勤につきましては、在籍数としましては5,396人、うち採点誤りに関わった者については566名というふうに伺っております。

 続いて、平成27年の採点誤りに関わった人数といたしましては、まず総括教諭は在籍は1,124人、そのうち採点誤りに関わった者については48人、常勤の教諭につきましては在籍が5,505人、常勤の教諭で採点誤りに関わった者については347人というふうになっております。割合でございますけれども、平成28年度の方につきましては、総括教諭は先ほどの数字で割り返しますと10.90%、常勤の教員につきましては10.49%、平成27年につきましては、総括教諭5.19%、常勤の教員6.30%でございます。

相原委員

 次に、もし現時点で分かれば教えていただきたいと思いますが、今御報告いただいた採点誤りに関わった職員の人数を報告いただきましたが、平成27年、28年とも採点誤りに関わった人数というのは今報告は可能でございますでしょうか。もし可能なら教えてください。

高校教育課長

 申し訳ございませんが、今現在その部分は集約してございません。

相原委員

 以前もこの場で申し上げましたが、私は大部分の教職員はちゃんとやっているんです。誤りなんてしていないんです。平成28年度で言えば、採点誤りに関わった方が10%と少し、平成27年度で言えば5%と少しぐらいの話で、平成28年度で言えば90%の人は何ら問題ない。平成27年度で言えば95%の人は問題ないわけなんで、ですから、私はこれは余り構造的な問題ですとか、県教育委員会全体の責任ですとか、県立高校全体がおかしいんだという認識に立たない方が冷静な分析のような感じがしております。確かに、構造的な部分はあるんだとは思いますが、実態としてはこの数字からいえば私は人の問題、属人的な要素が非常に強いというふうに感じるところであります。

 次に、原因分析をいろいろやられております。調査改善委員会の方でもやられているんですけれども、それはそれで結構でございますが、もし、厳格に原因分析するとするならば、今申し上げたように、平成28年度で言えば90%と10%の分かれ目は何であったのかと。そこを追求するのが一番シビアな原因分析なんです。90%の人たちが、10%の人が採点誤りに関わった、ここの境界は何だったのか、その要因は何なのか、そこを本当はやっていただくと一番有り難い気がしますが、何かそれについては御所見があればお伺いをさせていただければと思います。

高校教育課長

 中間取りまとめの御指摘の中でも、教員の思い込みといった個人に帰するような原因も指摘されつつ、マニュアルの部分ですとか、解答用紙のレイアウトの部分といったような、教員だけが責任が全てというようなミスとも限らない部分も指摘されておりまして、今後、最終取りまとめに向けて、そういったところも含めて議論がされるものというふうに考えております。

相原委員

 高校教育課長からあえて御所見を頂いたんで、それについては一定のものとして尊重はしたいと思いますが、いずれにしても大部分の教員に問題なしというところはしっかり踏まえて、私はこれは県民に対しても積極的に明らかにしていく必要があると思っております。大部分というか、もう90%の方からすればある種不愉快な話なわけです。ちゃんとやっていたんだというか、普通にやって結果としてちゃんとできていると。それだけの話であって、何かそこに何らかの評価を加えられるのでさえ不愉快ぐらいの感覚の方も当然おられると思うんです。仕事というのはそういうものでもあろうかと思うので、その部分は私は厳格に県民にアピールする必要はないけれども、しっかりと報告をしていく必要があろうかと思いますんで、申し上げておきたいと思います。

 次に、再発防止対策に関わる部分で若干お伺いしたいと思いますが、過日、先ほどから処分の話が出ていますが、これは処分は法令上の話ですので、法令に基づいて客観的に対応するので、そこに恣意的な判断はほぼないはずでありますので、そこはある意味では議論の対象に私はならないのかなと思うんです。

 問題は、処分とは別に、法令の範囲内で教育委員会としてどこまで厳しく対応していくのか。具体的には採点誤りに関わった人に対してどこまで厳しく対応ができるのかこそが、再発防止になると私は確信をしております。過日もこの場で一つの例として人事異動の話をお伺いをしました。別に人事異動というのは懲罰とは別の次元の話でありますが、少なくとも採点誤りに関わった人が自らが希望する勤務校に普通に何もなかったかのように転勤させるというのは、違和感を感じます。これは別に法令上は何かがどうこうという話ではないですが、少なくとも教育委員会の内部の話で、外からはなかなか分からない話です。本人がどういう希望をして、それがどのぐらいかなっていうのは分からない話ですから、教育委員会の内部的な話ですけれども、どこまでそこを厳しくやれるのかが、私は実は再発防止の最大の要因のような気がしております。そこは是非考えていただかないと、今後、二度、三度また同じようなことがあるような気がしますけれども、その辺についても是非御所見をお聞かせいただければと思います。

行政部長

 人事異動につきましては過日の3月の調査会でもお答えしております。人事異動はいろいろな目的があると思っております。最終的にはそれが学校の力になって、最終的には子供たちに還元できるような人事異動をやっていかなければいけないと思っております。今回につきましては、3月に人事異動を行っておりますけれども、特に管理職につきましては最小限の異動ということで対応しております。一般職員につきましては、今後内示もありますが、基本的には適材適所というのが基本でございますけれども、様々な要因は当然人事異動によっては加味します。これ以外の、先ほども話がありましたが、いろいろな問題があったら、そういったことも加味しますので、いずれにしても、具体的に案件があったからこうだというのは、人事異動については御説明が非常に難しいのですが、今回の事案を踏まえて、学校できちんと教育活動ができるような人事異動というのをやりたいというふうに考えております。

相原委員

 人事異動は一例とはいえ、これは教育委員会内部の話でして分かりません、外部から見れば。だからこそ教育委員会自らのある種の自覚と責任の下に、どこまで厳しくやれるかという話だと私は思っています。外から見て分かる対策、これはある意味分かりやすいし当然なんですが、内部のところが非常に実は大きい要素なんで、そこはしっかりやっていただきたいと思います。

 確かに、人事異動というのは総合的な評価でされるのは当然だと思いますが、ただ、入学選抜における採点の誤りというのは一要素を超えている次元の話でありますので、そこは厳しくやられた方がいいと思います。別に私が予告や予言をする必要は何もないんですが、そこがどこまで厳しくやれるかが、多分結果として今後同じことが起きるか起きないかのことになろうかと思います。

 もう一つ、事故再発防止対策の観点でお伺いしますが、今回中間取りまとめですから暫定的なものとして受け止めなくてはいけないんですが、いわゆる再発防止に関わる御提言、中間取りまとめがされているんですが、例えば教育委員会の皆さんからすれば、どこかで全てが議論として上がった案件だと思います。私も読ませていただいて、別に何かよほど特殊な提案、指摘はありません。ある意味では常識的に御指摘がされたと思います。言い換えれば、多分過去に教育委員会の中でも話題に上がった話ばかりだと思います。現場の県立高校の中でもどこかで誰かが一度ぐらい言った話ばかりだと思います。これは議会の中でもそうだと思います。私なんて、受検生に答案用紙全部コピーして配ればいいじゃないかと。採点に当たっては事務職員が関わるのも教員以外が関わるのも重要だと、こんなのも別に普通の話、ある意味では普通の話です。有識者の方が取りまとめていい提案をされる。最終的にされるんだと思いますが、きっと想像するに誰かがどこかでそういう話は一度はしたはずだと思います。

 原因分析に関わる話で、なぜその時それが採用されなかったのか。これも是非内部で検討された方がいいと思うんです。もう教育委員会の幹部の皆さん行政経験能力のある方ばかりです。多分この取りまとめ、最終的に出てくるものなんて、もう誰もが頭の中で過去に一度は上がったものばかりでしょう。現場でも同じだと思うんです。なぜそれが採用されなかったのか、真剣な議論の対象に議題に上がらなかったのか、それを検証することが非常に大事だと思うんです。またそういった形をとらないと、今後もいい意見が実はもう出なくなってしまうと思うんです。いい意見を過去に言ったが、自分なりに真剣に提案したけれども、全然議論の対象にも上がらなかったと。結果としてもちろん採用もされなかったと、こんなのが相次いでいけば誰もまじめにもう何かを提案しよう、何かを改善しようなんていうのは、内部から起こるパワーがどんどん落ちてしまいますんで、是非この検証もできるならした方がいいと思います。多分皆さんはこれ絶対どの案も一度は誰もがすぐに頭に浮かんだことばかりでしょうから、その点についても是非高校教育課長、御所見を承りたいと思います。

高校教育課長

 委員御指摘のように、これまでのいわゆるマニュアルと言っているものについて、改定のときにもっと幅広い視野できちんと過去の御指摘については弁解の余地はないかと考えております。これまで、基本マニュアルというものを示して徹底的にそれを学校に指導してきた中で、問題がこういうミスが表に出てこなかったということもありまして、大きな問題になったという認識はなかったということはさきの答弁でも述べさせていただきましたけれども、今回このような事が起きまして、これまでも改定の中での議論ということも、もしかしたら不十分だったかなというのは御指摘のとおりかと思います。

 今後、この調査改善委員会からの最終取りまとめを踏まえまして、もっとしっかりとした形で改めて検討させていただいて、マニュアル等についても含めて改善検討をしてまいりたいと考えております。

相原委員

 高校教育課長さんから真摯な御答弁を賜ったんですが、そんな是非神妙にならなくても私は結構だと思うんですが、何度も言っているように、県立高校の教員、大多数は非常に優秀で勤勉な方ばかりだと思っています。先ほど申し上げましたように、採点の誤りといっても圧倒的大部分の人はちゃんと普通にやって結果も出ているわけなんです。そういう方の中から、過去に絶対いい提案だとか指摘があったはずなんです。それを結果として採用されなかったり、そのとおりにならなかったんですが、今回しっかりとした形で調査改善委員会で御意見を最終的に頂くんですが、それは非常に素晴らしいものがきっと出てくると思いますが、その素晴らしいと思われる提案でさえ、絶対過去に全てどこかにあった話です。間違いない。むしろ問題、残念だったのは、それが採用されてこなかった、もしくは真剣な議題の議論の対象にならなかった、そこだと思うんです。ですから、間違いなく内部に知恵はあるんです。それをやる力量や能力のある人、勤勉性のある人はいっぱいいらっしゃるんです。それがなかなか採用されない。具現化されない。そこに問題があろうかと思いますので、そういう姿勢も是非大事にしていただければと思います。とにかくちゃんとやっている人が圧倒的多数ですから、そこから十分何か生まれるはずですので、是非よろしくお願いしたいと思います。

 今日の私の質問は終わります。

中村(省)委員

 対応がうまくなるように、これをまたしっかりと受け止めていただいて、頑張るように期待しています。



(日程第1については本日この程度)



10 閉  会