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東京都 町田市

平成17年文教生活常任委員会(7月)−07月22日-01号




平成17年文教生活常任委員会(7月)

文教生活常任委員会記録

1.日 時  平成17年(2005年)7月22日(金)本会議終了後

1.場   所  第1委員会室

1.出 席 者  委員長  川島龍子  副委員長  佐藤洋子
         委 員   智田伸也  浅見美子  熊沢あやり
               佐藤常雄  斉藤 稔  井上正行
               八木邦治

1.出席説明員  学校教育部長 学校教育部参事
         その他担当管理職職員

1.出席議会   担 当 鈴木良太
  事務局職員  速記士 三階佳子(澤速記事務所)

1.事   件  別紙のとおり
             午前10時46分 開議
○委員長 ただいまから文教生活常任委員会を開会いたします。
 審査の順序につきましては、お手元に配付してあります順序に従い進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

△特定事件(青少年教育について)

○委員長 特定事件、青少年教育についてを議題といたします。
 行政報告の申し出がありますので、この際、これを許します。
 行政報告、7月13日付け新聞報道の教育委員会後援について、担当者の報告を求めます。
◎学校教育部長 本会議に引き続きまして、どうぞよろしくお願いいたします。
 7月13日付け新聞報道の教育委員会後援について行政報告をいたしたいと思います。
 まず、本件につきましての経過からでございますけれども、2005年6月29日に社団法人町田青年会議所から申請があったということであります。申請時に青年会議所の三世代教育委員会委員長が来られまして、山田教育長とも面会をしまして、本企画の――本企画と申しますのは、夏休み特別企画!日本歴史探検ツアーということでありますけれども、この後援をしてほしいということでありますが、その企画の内容の説明をしております。
 山田教育長は、本企画の見学先に遊就館が組まれているということで、見学者に特定の思想を押しつけるような企画ではありませんね、あるいは3世代で、つまりおじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、それからお子さんということで、3世代で江戸から昭和までの歴史を学ぶということが主たる目的、趣旨ですよね、こういうことを確認してきております。
 この申請を受け付けまして、最終的に決裁、6月30日に行っておりますが、決裁の段階で、私、学校教育部長と教育長で本件については協議をしております。といいますのは、今回さまざま新聞報道もございましてご議論が起こっているところでありますけれども、そのようなことがあり得るだろうということは念頭にございましたので、本件を判断するに当たって、後ほど後援決定の理由で申し上げますけれども、あくまでも内容には踏み込まない。要綱の形式的な要件に合致しているかどうかということで判断をする。他事考慮による判断はしないということで判断をしてきているところであります。決裁後、直ちにこの決定を行い、通知をしてきておるところであります。
 この後援につきましては、事業に要する経費の負担は教育委員会は行わない。終了1カ月以内に報告書の提出をしてください。それから、開催日時の変更が生じた場合には届け出をしてくださいというようなことで承認をしてきているところであります。
 これは、その後、報道関係にもこの青年会議所、JCの方から案内の文書を送付したようでございます。それを受けて、2005年7月13日、朝日新聞の朝刊に今申し上げました本後援、夏休み特別企画!日本歴史探検ツアーについての記事が報道されたということであります。
 この報道がありましてから、さまざま反響がございます。個人、団体によるさまざまなご意見等もございますが、7月20日の段階でありますが、電話で25件、ファクスで8件、メールで10件、手紙、はがきということで5件、「市長への手紙」という形で5件、合わせて53件来ております。ただ、決裁中のものであるとか、それ以降まだまだ来ておりますので、合わせると100件ぐらいになるのかなというふうには思っております。そのような反響があったということであります。
 後援決定の理由でありますが、先ほど触れましたけれども、町田市教育委員会後援事務取扱要綱第2「承認の基準」がございますが、これに該当しているということであります。違反をしていないという判断を持ったということであります。あくまでも趣旨が夏休みに3世代を対象にし、念頭は子どもということが大きくあるのだと思いますけれども、日本の歴史の探検ツアー、歴史学習をしていこう、こういう主体的な学習活動の一環であるという認識に立っているということであります。
 遊就館が組まれているということでいろいろ言われておりますけれども、今申し上げたように、歴史探検ツアーは宗教活動でもないし、政治活動でもない。つまり、先ほど申し上げました取扱要綱の第2の「承認の基準」に違反しているものではない、こういうことであります。そういうことで、本後援を決定したということであります。
 簡単ですが、以上で報告にかえさせていただきたいと思います。
○委員長 これより質疑を行います。
◆佐藤〔常〕 委員 まず、後援したことによる影響力というのは、どの程度想定されますか。かつて学校教育部長が企画部長のときに、町田市の後援は形式的なものではなくて、かなり実質を伴うものだというふうな説明をされたことがありますが、同じ考え方は教育委員会での後援というものにも当てはまるのだろうと思いますが、具体的には市のさまざまな機関にポスターを張るだとか、チラシを置くだとか、そしてこの場合は学校にも、そういう呼びかけの文書は、主催者がつくった文書は配置しておくとか、そういうふうなことなんだろうと思いますけれども、後援を申請した側から見た場合の後援してもらったメリット、この辺はどういうことなんでしょうか。
◎学校教育部長 後援のメリットというのは当然にあります。まず、それは教育委員会にしても市長にしてもそうでありますけれども、いわば何かある種の権威づけといいますか、お墨つきを与えるといいますか、そういう印象を与えるということでの影響というのはまず1点あるのだろう。また、多くの方は、そういうことを期待されているのだろうというふうには思います。
 それから、2点目、実質的にどのような便益が寄与されるのかということでありますけれども、例えばチラシなんかについても、市の施設に置いたり、配布をしたりするということが可能になってくるということでは、そういう意味で実質的な後援の意義があるのだろうというふうに思います。
 ただ、本件に関していうならば、チラシの配布は公共の施設の中ではしないということになっております。
◆佐藤〔常〕 委員 それは今回に限ってチラシの配布はしないという意味ですか、それとも教育委員会の後援はいつもそうだということですか。
◎学校教育部参事 チラシ類の配布につきましては、学校側に常々非常に多くの団体から依頼がございます。私ども教育総務課が学校への配布物について窓口になっているんですけれども、校長先生から、なるべく整理してほしいということもありまして、例えば今回も含めてですが、教育委員会が後援したから、即学校に配布するという取り扱いはしてございません。今回は、もともと私どもに対して依頼もなかったですが、後援したから必ずしも配布するということではなくして、配布については非常に限定的に考えてございます。
◆佐藤〔常〕 委員 さっき50件とか、あるいは100件あろうとかというふうな反応があったということですけれども、教育現場、学校の先生方、チラシを学校に配らないということで、学校の先生方は、この新聞を見てわかるかもしれませんけれども、余りこの問題を認識して、意識していないのかどうか、その辺、様子はどうですか。
◎学校教育部長 特に学校から云々という話は聞いておりませんし、意識しているかどうかについてもよく承知はしていないんですが、ただ、新聞報道されておりますので、そういうことで7月14日に校長会がありまして、その席上で教育長の方から本件についての説明をさせていただいたということであります。
◆佐藤〔常〕 委員 要するに、私がお聞きしたいのは、現場が混乱しないかということなんですね。今回のこのニュースを見て、私は、おお、町田の教育委員会も随分思い切ったことをやったなと、こういうことなんですよ。ということは、いずれ新しい歴史教科書をつくる会でしたか、例のつくる会の教科書の採用にまで道が開いていくのかなと、こういう意味で思い切ったことをしたなという印象を受けたわけですが、その辺はどうですか。
◎学校教育部長 後援の窓口は教育総務課ということですから教育総務課で受けておりますが、この後援の内容自体は学校教育ではなくて、生涯学習の方にかかわる部分であるわけです。後援の所管が教育総務課ですので、そちらで受けているということですので、直接学校とかかわりがある事柄ではないということをまず1点。
 それから、採択と関連をするのかというご質疑でありますけれども、そういうご意見も多々いただいております。これに関しては、それはそれ、これはこれ、後援についてはあくまでも形式的な要件でしか判断をしない、こういうスタンスでもうずっとこの間来ておりますから、そういう対応であるということであります。内容に踏み込まないという意味であります。
 採択については、これはまた教育委員さんが合議の上、決定をしていくということでありますので、本件と直接連動するものではない、こういうことであります。
◆佐藤〔常〕 委員 だから、教育の現場は混乱しませんかというふうに聞いているわけですよ。一方で教科書の問題とか、いわゆる教育行政のスタンスというのがあって、それとは正反対の今回のこの決定があって、この一貫性のなさが混乱を生じないかということを申し上げているわけですが、これについての見解はどうなんですか。
◎学校教育部長 特に混乱はないというふうに思っております。同じことの繰り返しになりますが、後援については内容――内容といいますか、中身のよしあしということで必ずしも判断をするわけではありません。形式的な要件に合致をしているかどうかということだけに着目をして判断をしているということでありますから、今回、遊就館に行くということを後援したから、それが含まれる内容の学習活動を後援したから、教育委員会はそういうスタンスに立つんだろうと言われるのは、ちょっと心外かなと。いろんなものを後援しています。いろんな立場のものを、そういう生涯学習関係のいろんな講座とか講演とかありますけれども、いろんなものを後援しています。それぞれ皆、教育委員会がその立場に立って後援しているのかということでは決してないわけであります。そういうことでぜひご理解をいただきたいというふうに思っております。
◆佐藤〔常〕 委員 ちょっとその答弁は詭弁というか、逃げじゃないかと思うんです。要するに、ここにも書いてあるように、小学校5・6年と中学生80人の参加を募るということですから、しかも学校教育部がかかわっていることですから、絶えず子どもたちにどういういい影響を与えるかとか、いい影響を与えないとかということが判断の基準じゃないかと思うんですけれども、そういうのは全く度外視して今回決定された、こういう意味ですか。
◎学校教育部長 先ほど申し上げましたように、後援の所管というのは、教育委員会の事務局である教育総務課が所管をしているわけです。それは、組織上は学校教育部に属しますけれども、実際には生涯学習部の管轄に属する案件についても後援をするのは教育委員会ですから、教育委員会の事務局としての教育総務課が後援事務を取り扱っているということでありますので、そこのところは分けてお考えいただきたいなというふうに思います。
 それから、内容いかんは全く考えないのかということでありますけれども、例えば後援の基準の中にあります、「公序良俗に反しないもの」とかというふうなことがあります。公序良俗に反するようなものであれば、これはだめですよというふうなことになります。そういうことで全く内容に関与しないということではなくて、形式的な基準から見ていったときに、内容に触れる部分も当然あるでしょうから、そういう観点では見ていくということであります。あくまでも、先ほど申し上げましたように、承認の基準に照らして判断をしていく、こういうことであります。
◆佐藤〔常〕 委員 そういう器用な説明の仕方は、果たして通用するのかどうかと思いますがね。かつて私どもが2年ぐらい前かな、私どもの友好団体が当時騒がれたゆとり教育の旗振り役と言われたような文部科学省の寺脇さんという人を呼んで、特に学校の先生方にも広く呼びかけて、セミナーといいますか、講演会を開く計画を教育委員会に後援を依頼したときに、にべもなく断られた経緯があります。要するに、文部科学省の現職の役人を講師とするものですら、教育委員会は一定の見解を発揮したんですよね。
 ですから、今回、形式的に後援を決めたという何ら学校教育に影響を及ぼすものではないという説明が理解しにくいんですが、もう1度ひとつ答弁をお願いします。
◎学校教育部参事 2年ほど前の申請が、今の中で正確には記憶していないんですが、後援の基準としまして、先ほど来の事業の内容と、もう1つは、主催者を団体として適格かどうかということを判断させていただいています。それは、例えば学校であるとか、市役所がやるのは構わないんですが、それ以外、民間のいろんな団体が行いますが、その団体が町田市内で長年活動しているかどうか、そういう教育行政に携わってきた団体なのかどうなのか、そういうことを判断させていただきますので、例えば1つの企画を実施するために、にわかづくりみたいな団体ですと、なかなか許可されないという事例がございますので、恐らくそのときには団体、主催団体の審査の部分で何か問題があったのかなというふうに思います。ちょっと正確に覚えていませんので、申しわけないんですが、そういうことなのかなというふうに思います。
◆井上 委員 今の確認、大事なところなので、結局、だれでもかれでも出せば、どんないいことでも、それは後援するのかというと、そうでもないよと。やっぱり団体の性格というか、団体の活動実績とか、当然そういうことは加味していかないと、今おっしゃったように、急に何か祭り上げてわけのわからぬ団体をつくって、中身は幾らよくても、それはちょっと後援できませんよということだと思うんですよね。
 それで、私なんかはボーイスカウトをやっていて後援してもらっていますけれども、ボーイスカウトだって、はっきり言って国旗に最大の敬礼を払いますからね。あるいは宗教活動、キャンプのときはスカウツオンといって宗教活動をやるんですよ。これは仏教の子は仏教の子で、クリスチャン、その他と、無宗派の子もちゃんと宗教活動をやらせるんですよ。そういうことも含めて後援してもらっていますから、それからいくと、別にそれだっていわば言いたい人から見たらえらい問題だと言うけれども、全然今まで騒いでもらったことはないしね。
 今のところ、もうちょっと、もう1回説明してください。そういう実績等を加味しますよと。
◎学校教育部長 先ほど言いました承認の基準があるわけですけれども、そこにあくまでも形式的な要件が書いてあるわけですね。その形式的な要件に合致しているかどうかということで判断をするということであります。今、参事が申し上げました主催者、つまり主催者の資格要件ということでいうと、アイウエオカまでありまして、官公庁、それから学校及び学校の連合体、公益法人及びこれに準ずる団体、それから新聞社、学術研究機関等、教育行政に積極的に協力してきた市内の民間法人、最後に長年にわたり地道な努力を続けている市内の団体、こういう団体としての形式要件があるということであります。
 続いて、事業の要件として、今回、話題になっている宗教、政治というのが出てくるわけですね。これを「宗教活動、政治活動又はこれに類する活動でないこと」、要するにこれを目的とした活動ではないことということも、この事業を判断する上での1つの要件になるということであります。
◆佐藤〔洋〕 委員 1点お聞きしたいんですが、この後援というのは、後援基準というのがございますね。それは読ませていただいてよくわかりました。その後援基準の後ろ盾になるものというもの、それは一体何に基づいて運用されているんでしょうか。
◎学校教育部長 これは後援するしないというのは、基本的には、どういう形でするかしないかということについては、市長であれ、教育委員会であれ、執行機関としての固有の権限であろうというふうに思います。したがって、それはどこに根拠があるのかということでは、特段改めていないというふうに私は理解しております。
 ただ、学校教育法の中で、今回の件でいえば、社会教育に属するわけですけれども、こういった活動については、国及び地方公共団体によって奨励されなければならない、こういうふうになっておりますから、そういう観点での奨励ということはあるだろうというふうには思います。
◆佐藤〔洋〕 委員 すべてに前提になるのは、やはり私は学校教育法、もちろんそうですけれども……。
◎学校教育部長 済みません。今、間違えたあれですけれども、教育基本法です。
◆佐藤〔洋〕 委員 教育基本法と憲法だと思いますけれども、この遊就館という施設、最初に申請が出されたときには、どういう施設であるというふうに認識しておられたんでしょうか。全然関係ない施設と、そのように、どういうふうに考えておられたのか。
◎学校教育部長 これは靖国神社の中にある資料館であるという認識は明確に持っていたということであります。したがって、経過報告の中でご説明申し上げたように、本後援依頼のあったツアー、企画については宗教目的ではありませんよねということを、あるいは政治活動ではありませんよねという趣旨での確認をしてきているということであります。
◆佐藤〔洋〕 委員 報道によりますと、教育委員会がこの決定をしたときに、遊就館が靖国神社の施設であることを知らなかったというふうに報道されていますけれども、その点はどうでしょうか。
◎学校教育部長 それはあくまでも報道だということでご理解いただきたいと思います。確かに受け付けた職員は知らなかったということはあるんだと思います。記者から聞かれて、「知っていたんですか」と言われたときに「いや、私は知りません」、それはあると思うんですね。
 多分多くの、今回報道が出ましたから、知っている方はかなりいらっしゃるんだと思いますけれども、そんなにたくさん私はみんな知っているというふうにも思わないんですけれども、確かに職員の中には受け付けた段階では知らない人もいたんだろうと思いますが、後援を決定する段階では、その受け付けるときから、このことを認識して対応しているということでありますから、あの新聞報道の内容は必ずしも正確ではないというふうに認識をしております。
◆佐藤〔洋〕 委員 とすれば、靖国神社が戦争を正当化する歴史観を持っている、そういう施設であるということについては認識されていらっしゃる、いろいろ窓口の人だけがこれは受け付けるというものではないと思いますので、そういうふうに考えていらっしゃる方もおられたということですよね。教育長は、どのように考えておられたんでしょうか。
◎学校教育部長 わざわざ宗教活動、政治活動という目的でやるものではありませんねという確認をしたということで、意図についてはご理解をいただきたいというふうに思います。
◆佐藤〔洋〕 委員 JCさんがなさるこの事業というか、催しに関連しては、JCさんがどのようなものをなさっても構わないわけですけれども、それを教育委員会が後援するとなれば、後援ということは、後援することに対する期待感というのも、先ほどおっしゃられたようにあると思います。メリットというのもあると思います。後援されたことによって、これは教育委員会がお墨つきを与えたものだから安心していっていいものだなというふうにとらえて参加される方もいらっしゃると思います。
 そのことの結果、確かに戦争を正当化する、そういう施設であるということを知っていたにもかかわらず、お墨つきを与えたということになれば、やはりこれは子どもたちの教育にとっては本当に望ましいものとは思えないんです。
 先ほどもおっしゃったように、教育基本法、憲法にのっとって、そういう後援活動、後援事業というのが行われるわけだと思うので、憲法では戦争を否定していますよね。そのさまざまな戦争の反省に立ってできたのが憲法ですから、その憲法に違反するような、憲法を踏みにじるような、そういう後援のあり方というのは、その考えた、わかった段階で、この後援というのは取り消すべきじゃないかというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。
◎学校教育部長 同じことの繰り返しになってしまうんですけれども、内容については踏み込まないということです。踏み込むこと自体が逆に特定の考え方に対する賛否を明らかにすることになるわけですね。ですから、どのような考え方であろうが、基本的に形式的な要件に合致すれば、受け入れていく、後援をしていくというのが教育委員会としてのこれまでとってきたスタンスである。もちろん、先ほどちょっと補足がありましたけれども、主催者の団体の性格とか、そういう要件ももちろんあるわけですけれども、あくまでも形式的な要件に着目をしてしか判断をしないということであります。
 そういうことですから、どう受けとめるのかというふうに言われましても、それはそれぞれ受けとめる方が受けとめるのだろうということであります。ですから、決してそういうことではない、特定の考え方をどうこうしようということではないということはぜひともご理解をしていただきたいなというふうに思います。
◆佐藤〔洋〕 委員 部長がどのようにおっしゃられようとも、やはりこの靖国神社が戦争はよいことであったという、そういう中身に満ち満ちている施設であるということは間違いのない事実だと思うんです。おいでになられたらわかると思いますけれども、そして説明される中身というのも、そういうふうになっています。出される文章も、そういうふうになっています。そういうものを子どもたちに、果たして事前の学習もなしに直接そこに行って、それを聞いたり見たりすることが本当によいことなのかどうか。中身には触れないといいますけれども、戦争を賛美する、戦争を正当化するということが教育委員会として望ましいことなのかどうか、そのことについてお答えいただきたいと思います。
◎学校教育部長 内容に触れて、これこれだから、この内容はどうだから後援しないということは、先ほど言ったように他事考慮に当たる。形式的な要件だけで判断をするという立場ですから、だから、そのような方法論はとらないということを繰り返し申し上げているわけです。
 特定の立場から見れば、これはいい、これは悪い、あるんだと思いますね。私なんかは、むしろ言っていいかどうかわかりませんけれども、こういう形式的な要件だけに着目をして判断するという方がよほど考え方としてはリベラルだというふうに思っているんですけれども、ちょっとそういう意味では、そういう内容に踏み込むこと自体が本当にいいのかどうか、私は逆に疑問に思います。
◆佐藤〔常〕 委員 ことしは戦後60周年ですけれども、戦後50周年を記念して発表した村山談話というのがあって、さきの戦争に対する見解としては、公式見解として今でも政府では、そういうふうな位置づけになっているわけですが、その村山談話の精神を地方の公務員は遵守する義務というか、尊重する必要があるのかないのかですね。日ごろの教育行政に携わる者として、どういう考え方でおられますか。
◎学校教育部長 憲法第99条で、私たちは憲法を遵守していくということが定められているわけですね。役所に入るときには宣誓をして入っているわけです。そういう立場で物事は考えていくというのが公務員としてのスタンスだというふうに思っております。
 政府見解というのは、必ずしもイコール憲法ということではありませんけれども、しかし、町田市がこれまで歩んできた道を考えれば、ことし戦後60周年ということでのさまざまな取り組みをやっていることに見られるように、やはりそういう従来の政府見解を、完全にかどうか、ちょっと私も何とも、100%理解しているわけではありませんから言えませんけれども、踏襲をしている、考えてきているんじゃないのかな、こういうふうには理解しております。
◆佐藤〔常〕 委員 さきの戦争が侵略戦争であった、多くの国々に迷惑をかけたというのが村山談話の骨子ですが、そういうことを学校の歴史では教えているのかな。そういう教育はしていないのかなと、その辺を聞きたいんです。
◎学校教育部長 教科書がありますから、それに沿って学校教育の中では教えているということであります。いずれにしても、サンフランシスコ講和条約の中で、日本は東京裁判を受け入れると。結果を受け入れるということは、裁判そのものを受け入れるということでしょうけれども、そういうことで来ているわけですから、日本の戦後の歩みというのは、その延長上にあったんだろう、こういうふうには理解しております。
◆佐藤〔常〕 委員 要するに、一方で侵略戦争であったというふうな学校の教育をやっていて、一方では、さきの戦争は植民地解放の自存自衛のための戦争であったという2つの大きな見解があって、その一方を、今回はそこへ行くことを後援したと。それによって学校現場に混乱を生じないのか、一貫性が認められないんじゃないか、そういうことをさっきから私は聞いているわけですけれども、それに対して青年会議所という団体が今まで実績があって立派な団体だったから問題はなかった、そういう答弁なんですけれども、それでいいの。
◎学校教育部長 これもちょっとまた同じことの繰り返しになりますけれども、たまたま教育委員会の後援の事務局が、つまりいわば総務的な仕事を学校教育部の中の教育総務課が受け持っている。これが教育委員会直属の別の総務担当であれば、また若干見方が違うのかもしれませんけれども、持っているということで、学校教育部としてどうなのかということが出てくるんだというふうに思います。
 私、先ほど教育基本法の話をちょっとさせていただきました。触れましたけれども、教育基本法の中では、あれこれの学習活動をいいとか悪いとかということを言っているわけではなくて、さまざまな活動をある面、教育委員会が奨励しなさいと言っているわけです。
 ですから、一方で学校教育は学校教育としての文部科学省の検定の基準がありますから、それに沿った形で教科書がつくられ、指導要領がありますから、その内容に基づいて教育活動というのは行われているということでありますが、生涯学習、社会教育活動というのはもっと広いものなわけですね。そこには、当然今ご指摘があったようなそごというのは生じる可能性があります。
 しかし、それはそれぞれ違う目的で行われているものですから、そこは違うものだということでご理解をいただかなければいけないことなんじゃないのかなというふうに思います。
◆佐藤〔常〕 委員 社会教育、社会教育と言うけれども、学校教育部の皆さんが来ているじゃないですか。それで聞いているわけですよ。
 1つ、最後に、こういう企画物というのは、大体毎年行われるようになると思うんです。こういう協賛とか後援とかというのは、最初は吟味するけれども、2回目からはもうほぼ形式的に、それこそ機械的にどんどん応援していくようになると思うんですが、今後とも、来年以降もこれはやる、こういうことですかね。
◎学校教育部長 その都度その都度判断をするということでありますから、来年度、仮に出されてきたときに、また改めて判断をするということになります。実際、毎年毎年後援をしているものもありますし、中には前年度出されたけれども、だめですよというふうにお断りしたものがありますし、逆に前年度だめですよということでお断りしたけれども、中身が若干変わっている、形が若干変わっているというようなことで、後援をするというふうに決めたものもありますから、必ずしも前年踏襲ということではないということであります。
◆佐藤〔洋〕 委員 一たん後援をしたものを取り消したものというのは、今までに過去にあったんでしょうか。
◎学校教育部参事 私、教育総務課へ来て4年ですが、その間はございません。それ以前にあったかどうかというのは、ちょっと今把握してございません。
◆佐藤〔洋〕 委員 もし取り消すということの事態が起こるということを仮定いたしまして、どういうふうなことが起きれば取り消すということが起こり得るんでしょうか。
◎学校教育部長 ちょっと想定ができないので、お答えしようがないんですけれども、例えば今年度のことは別として、来年度、この我々が受けた説明とは違うようなことがあったという場合には、次年度申請があったとしてどうなんだということに、これは当然なるのだろうというふうに思います。
○委員長 ほかにありませんか。
   (「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって質疑を終結いたします。
 これをもって行政報告を終了いたします。
 以上ですべての案件の審査が終了いたしました。
 これをもって委員会を閉会いたします。
             午前11時29分 散会