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東京都 北区

平成13年  決算特別委員会 12月03日−05号




平成13年  決算特別委員会 − 12月03日−05号









平成13年  決算特別委員会



平成十三年 決算特別委員会(第五号)

 一、日時 平成十三年十二月三日(月)

      開会 午前十時

      閉会 午後五時二十四分

 二、場所 北区議会 第二委員会室

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出席委員(二十二人)

 委員長           尾身幸博君

 副委員長          木元良八君

 委員            和田良秋君

               小池 工君

               河野昭一郎君

               樋口万丈君

               古沢久美子君

               福田伸樹君

               平田雅夫君

               黒田みち子君

               八巻直人君

               相楽淑子君

               本田正則君

               鈴木隆司君

               小関和幸君

               宇野 等君

               八百川 孝君

               山中邦彦君

               金子 章君

               大原康惠君

               後藤憲司君

               小野寺 勉君

委員外出席者

 議長            樋園洋一君

 副議長           大畑 修君

出席説明員

 区長            北本正雄君

 助役            山口 修君

 収入役           加藤幹夫君

 企画部長          山田統二君

企画部

 企画課長          清正浩靖君

 財政課長          谷川勝基君

収入役室

 副収入役          高木典子君

教育委員会事務局

 教育長           高橋哲夫君

 教育委員会事務局次長    根本貞義君

 教育委員会事務局参事    和田哲郎君

 (飛鳥山博物館長事務取扱)

 学校適正配置担当部長    高島一紀君

 庶務課長          依田 実君

 学務課長          石井 博君

 指導室長          平田廣志君

 生涯学習推進課長      三浦 博君

 体育課長          根本信男君

 副参事           白取秀一郎君

 (大規模施設建設準備担当)

 中央図書館長        川嶋智尚君

 学校適正配置推進担当課長  風間美子君

 副参事           香宗我部 真君

 (学校適正配置計画担当)

区議会事務局

 事務局長          國松 繁君

 事務局次長         小此木秀夫君



○尾身幸博委員長 

 ただいまから決算特別委員会を開会します。

 これより第七款教育費の質疑に入ります。

 本日は民主区民クラブの質疑から始めます。平田委員。



◆平田雅夫委員 

 おはようございます。まず教育費の関係ですが、実質的に北区の教育行政の責任者を代表されている高橋教育長に、就任から今日まで北区教育行政に対する様々な思いがあろうかと思いますが、その辺の所見について率直なご披瀝をいただきたいと思います。



◎(高橋教育長) 

 昨年の十二月一日に着任をいたしまして、ちょうど私は一年勤めさせていただいております。この間、学校週五日制を目前といたしまして、とりわけ学校教育の中を充実させることと同時に、家庭、地域の教育力と相まって、新しい教育を創造することが私どもの任務として課せられております。

 さらに、この間にありまして、第二次学校適正配置にかかわりまして、該当する学校の多くの保護者、地域の皆様方、そして学校関係者の方々と協議を重ねてまいりました。その結果を踏まえて言いますと、教育を今後進めていく上で、第一の基本となるべきことは、区民の皆様方、学校関係者との協働であるという認識に立ち至っております。



◆平田雅夫委員 

 高橋教育長の誠実な姿勢と、それを支える関係理事者の皆さん方のご努力、その前提には、先ほども教育長がお話をされたように、地域の皆さん、父母、PTAの皆さんはじめ、学校を取り巻く様々な関係者の皆さんの理解と協力があって、一つの具体例としては、学校の統合の問題が大きな山を越えたと思っておりますが、まず私が要望しておきたいのは、まだまだ、それらの関連については、直接担当される風間さんはじめ、苦労が絶えないと思いますが、こうした、これまで培ってきた対応の姿勢を大事にしていただいて、無事に船出されるように引き続きのご努力を求めておきたいと思います。

 いま教育長からも、触れられましたけれども、学校五日制という問題が来年の四月から本格的に実施をされるということでありますが、公立と私立の小中学校の格差の問題なども話題に上ることもありますし、五日制に向けての具体的な準備状況について、ざっとお答えをいただきたいと思います。



◎(依田庶務課長) 

 五日制については、ただいま教育長がお答えいたしましたように、家庭、地域の教育力の再生は大きな課題かと考えております。また多様な体験を通じた豊かな人間形成ということも大きな課題ということで、ここら辺について、私ども生涯学習推進課、体育課等と、いろいろ連携をとりながら新たな施策を展開していきたいと考えております。また、新たに今度つくられる子ども家庭部門のセクションとも十分な協力を行いながら、特に土曜の対応、児童館を活用した土曜の対応等も展開してまいろうと考えております。



◆平田雅夫委員 

 最終的に改正条例が可決されるか否かは、最終本会議でなければわかりませんけれども、組織改正ということで子ども家庭部という新たな組織が船出をする。そことの連携をということですが、具体的に、土曜日の有効活用を含めて、どうも私が思うのは、きたっ子プランも含めて、検討は活発に進められているのですが、庁内の教育委員会の皆さん方、教育委員会事務局の皆さん方の動きが、いまいち感じられない。私は栄町児童館の運営委員会で、このきたっ子どプラン、地域っ子プランの論議に参画をさせていただいておりますが、そこには、堀船小学校の教頭先生もおいでで、現場でのいろんな対応は、それなりに連携をとってやっていただいているのですが、教育委員会事務局と子どもの行政関係者との連絡調整とか、そういうのは、どんなスタイルで、この間行われてきたのでしょうか。



◎(依田庶務課長) 

 きたっ子プランの策定委員の中にも、生涯学習推進課長と指導室長が入っております。また、きたっ子プランの中間報告においても、教育委員会との連携等が記載されております。そういうことで、私ども現実の動きとして、これからが本番になってまいると考えておりますが、児童課とは十分な連携をとって対応してまいったと認識しております。



◆平田雅夫委員 

 お互い区役所の中で仕事をするという立場ですから、それぞれのパート、パートに分かれていると思いますが、あくまで子どもたちの健やかな成長ということが大きな課題ですので、引き続きのご努力をお願いいたします。

 総合学習も、今実験的に進められていると思いますが、これは多分、私と同姓の平田指導室長の関係だと思うのですが、今までの区内の小中学校の総合的学習、総合学習とも言いますが、それについての取り組み状況をご報告お願いします。



◎(平田指導室長) 

 それでは小中の総合学習、総合的な学習の状況についてご説明申し上げます。

 十二年度においては、十六項目の総合的な学習の課題等に取り組んでおりますが、その中でも北区の特性として、環境教育、小学校では三十三校、中学校では十三校、地域の歴史、文化伝統について、小学校では十八校、中学校では歴史等について七校、文化八校、伝統が六校、その他、国際理解、情報、健康、福祉ボランティア。福祉ボランティアも多いのでございますが、小学校では三十三校、中学校では十一校。その他の課題としては心の教育、命について、食文化、人権について、自然体験、防災について、職業体験、物づくり等、そのような形で展開をしております。



◆平田雅夫委員 

 指導室長、総合的な学習でのインターネット、この関係でのホームページを見たことありますか。



◎(平田指導室長) 

 私ども指導室ではホームページ等を開設して、私どもでは拝見いたしております。



◆平田雅夫委員 

 きょうの質問を準備する上で、私もホームページで総合的な学習を検索してみました。思っていた以上に情報量が満載されております。いろんな情報があります。そこで、これは私個人も含めて、教えるということについて整理する上で参考になるなというページをプリントアウトしてきたのですが、読み上げてみたいと思います。

 これは総合的な学習コラム2というのですが、「先生自身が学んでいますか」という標題をつけてあります。「総合的な学習を子どもが進めるとしたら、自ら学ぶモデルを先生が持っていないと話になりません。実験の方法や配慮することを知らない先生が実験を教えたらとんでもないことになるのと同じことです。」ちょっとはしょりますけれども、「一つのテーマについて分からないことを見つけだし、調べる方法を学習し、実践する。そして、その過程で新たに分からないことを見いだしてどんどん追求するならば、研究は深まるわけです。苦労して自分が調べ上げ、考え抜いた事柄は、人に教えたくなるものです。人に教えるとまた違った視点で疑問点が指摘され、また調べなくてはならなくなります。」という、循環というか、サイクルというか、先生方自らが学んで、それを教えるという、また教える過程で、子どもたちがどういうふうに受け取ってくれたかな。砂に水がしみ込むように知識を受け止めていただけたかなということ、これもまたフィードバックしてくるべきだろうという、こんな言い方でございます。

 最後のほうで、「一九九九年十二月六日、奈良の小学校で起きた水酸化ナトリウムの錠剤が人間の口の中に入るという出来事はまさに教師が学んでいないということを端的に表している。劇物、毒物の取り扱い法令さえ学んでいない先生は、毒物、劇物にはさわってはいけないでしょう。」こういう総合学習を進める上での一つのポイントですが、北区の教育委員会、特に指導室としては、この総合的な学習を進める上で、現場の先生方に対してのアドバイスなり指導なり、そういうことについては、どのように、これまでされてきたのか。また今後、足らない点はこんなところにありまして、そこをカバーしていきたいということも含めて、率直にお答えください。



◎(平田指導室長) 

 まず初めに、現在までの総合的な学習の時間に対しての指導室としての学校への指導等の取り組みでございますが、私ども指導主事がおりますので、専門的な総合的な学習の時間について、各学校の指導訪問を行いつつ、研究授業等も見させていただきながら、それぞれ小中学校も、これまでにほとんど行っております。

 具体的に内容で、先ほど委員のお話にございましたが、教師自身が子どもから学んで、自分自身の技法あるいは技術を改善していくというのは非常に大切なことでございますけれども、そういった部分は、率直に言って、まだ浸透してないのではないかということが一点。

 それから教科の基礎基本に基づいて総合的な学習の時間が関連して行われなければいけないのですけれども、教科の基礎基本と総合的な学習の連関性を、これから気を付けていくことが二つ目の、これから行っていかなければいけないところではないかと認識しております。



◆平田雅夫委員 

 この間も、たしか朝日新聞で、長野の、ある小学校だと思いますが、総合的学習の先進例ということの紹介があったと思いますけれども、つまり先生方が、その気になって、子どもたちの勉強したい、このことの知識を深めたいという、そういう思いを引き出すかどうかに、この総合的学習の成否が私はかかっているのではないかなと思っております。

 振り返って、北区全体を眺めますと、特別養護老人ホームがあり、高齢者在宅サービスセンターがあり、障害者の福祉施設があり、児童幼児の福祉施設がありということで、そういう学習を進める上で様々資源は北区は大変豊富に持っているかな。それにプラスして言えば、上中里二丁目、東田端にかけてJRの車両基地もあるし、堀船の近くには都電の車庫もありますし、赤羽・浮間地域ではいろんな工場、生産設備を備えた事業所が展開をされているということで、実際に社会を構成している、そういう資源が大変ありますから、もちろん、そうした施設、事業所の温かいご理解をいただきながら受け入れてもらうことも、これは努力しなければいけないと思いますので、そういう意味で、資源はいっぱいあるという認識を持っていただければと思います。

 最近、私の地域で、具体的にあげると、堀船小学校の子どもたちが、明治通りや梶原銀座を何人か、先生とチームをつくって車いすで街の中を歩いているという場面に出くわしました。私自身も、かなり前の話ですが、車いすに乗って街の中をいろいろしてみたのですけれども、そういう一つの試みも具体的に始まっているな、これは本当に頼もしいなという思いでおりますので、指導室長をはじめとした関係者の引き続きのご努力をお願いしたいと思います。

 大きく三点目の質問は、飛鳥山博物館をリピーターを含む、初めて参観される人も含めて、今ちょうど王子田楽の特別展をやっていると思うのですが、こうした集客のための努力は今日までどのようにされておりますかお答えください。



◎(和田教育委員会事務局参事) 

 飛鳥山博物館についてのお尋ねでございますけれども、一つには広報活動を充実させていきたいということで、北区ニュースをはじめ、北区のタウン紙、「きたシティ」とか、そういうものにも広報を出させていただいておりますし、また、一般紙、朝日新聞のマリオンとか、そういう形でも出させております。また地下鉄の沿線だより、あるいは都営交通等のパンフレットにも出させていただくなど、広報を充実させていただいております。

 第二点目は、飛鳥山の一つの魅力である三つの博物館ということで、三館で努力をさせていただいております、特に三館共通券は、私ども飛鳥山博物館の収入の全体の四一%から二%を占めるという形で、三館共通券が、かなり浸透してきているということでございますので、これらをさらに協力していきたいと考えております。



◆平田雅夫委員 

 これは同僚の議員からの一つの提案ということで受け止めているのですが、団体客ですね。観光バスを利用しての団体客の誘致も一つの方法かなと思うのですけれども、それを考えてみた場合、駐車スペースがどうかなということです。バスによる団体参観は、どれくらいありますか。



◎(和田教育委員会事務局参事) 

 飛鳥山博物館には、大型バス二台、身障用のスペースが二台ございます。これは三館で利用させていただいております。ですから、原則的には飛鳥山博物館、私どもで調整をさせていただく形で駐車場を運用させていただいております。現在私どもの博物館の具体的な形ではとっておりませんけれども、アンケート調査をとらせていただいております。これは正確な数字とは申せませんけれども、アンケート調査によると、北区の方が、これは平成十二年度ですけれども百三十二名、北区外の方が百七十九名で、五七・六%が北区外という形で来ていらっしゃいます。この方たちの多くは、個人で来られる方もございますけれども、バス等も利用しております。ちなみに、十一月十四日には町田市の公民館のことぶき大学で百七名、三台のバスで入館していただきましたし、また紙の博物館のほうでは蕨市の福祉児童館でバス一台という形で五十名程度が来ているという形で努力させていただいております。



◆平田雅夫委員 

 バス三台になった場合、どうするのですか。



◎(和田教育委員会事務局参事) 

 飛鳥山博物館には、渋沢史料館の前に公園の駐車場がございます。私ども飛鳥山博物館が調整担当になりますので、公園のほうにも連絡していただいて、とめていただく等の努力をさせていただいて調整しております。



◆平田雅夫委員 

 これは一つの考え方ですが、それでも入りきれない場合には、ちょっと遠いのですけれども、滝野川に東京近鉄の車庫がありますから、これは一方的な考え方かもしれませんけれども、昼間、空いているのが状況じゃないかなと思うので、それらも協力していただくような考え方も一つの案かなと思います。

 ちょっと長くなりますけれども、特に中学校の部活の問題です。その費用について、部活の会費というか、部費が上がったという声も聞かれるのですが、その辺は教育委員会及び学校当局は、その額を決めるにあたって、どのような関与の仕方をしているのですか。



◎(平田指導室長) 

 具体的には教育委員会では、率直に申し上げて、学校の部活の部費については、学校の部活動を推進する先生方のお考え、あるいは学校のお考えということで任せております。



◆平田雅夫委員 

 そこの負担が、保護者にとってきつくなるということもあるものですから、正規の授業以外に部活は子どもたち同士、先生方の結び付きも含めて、正規の授業とは違った側面で、人間と人間との触れ合いができるわけですから、それについても、厳しい財政は財政で重々承知はしているのですが、教育委員会としてできることは、経済的な援助ということも考えていっていただきたいと思いますが、それについてお答えください。



◎(平田指導室長) 

 現在、部活の費用については、いま委員がお話をされましたように、援助ができてないのですが、都大会の優勝、あるいは全国大会に行くための交通費とか、あるいは、その大会に参加する費用等については、指導室で、都大会以上については負担をさせていただいております。いま校内の部活の費用等については、今後検討させていただきたいと存じます。



◆平田雅夫委員 

 今後検討じゃなくて、区内の中学校の部活の状況、保護者の経済的な負担のことも、正確にとらえて具体的な手当てをしていただきたい。そのことを求めておきます。私は終わります。



○尾身幸博委員長 

 福田委員。



◆福田伸樹委員 

 僕のほうからは、まず第一番目に、コミュニティスクールの件についてお伺いをしたいと思います。

 このコミュニティスクールについては、平成十二年三月に、森内閣の当時に教育国民会議が発足をされて、平成十二年十二月に教育を変える十七の提案が行われております。私は、この報告をずらっと読んだのです。すべて賛成できない部分もあるのですが、非常に興味を引いたのは、冒頭申し上げたコミュニティスクールの件でございます。

 この十七の提言の中で、新しいタイプの学校、コミュニティスクールの設置を促進する。こういう項目がございました。このコミュニティスクールというのは一体どういう形なのかなと思いましたら、ここに書かれているのは、「地域独自のニーズに基づき、地域が運営に参画する新しいタイプの公立学校(コミュニティ・スクール)を市町村が設置する」ことができる。「これは、市町村が校長を募集するとともに、有志による提案を市町村が審査して学校を設置するものである。校長はマネジメント・チームを任命、教員採用権を持って学校経営を行う。学校経営とその成果のチェックは、市町村が学校ごとに設置する地域学校協議会が定期的に行う。」こういう内容でございます。

 これを私の直感で言うと、まさに自治体と学校と地域が三位一体となった新しい学校を立ち上げていこう。こういうことのようでございます。この提案の中で、本年の、恐らく八月か九月くらいまでに、このコミュニティスクールを設置を希望する自治体があれば申請をしてほしいという、各自治体にそういう要請があったのかなと思っておりますが、その辺の受け止めは、どのような形で受け止めていらっしゃいますか。まずお聞きしたいと思います。



◎(平田指導室長) 

 いま委員がお話になりました新しいタイプの学校運営のあり方に関する実践研究という題目で、文部科学省が十四年度の要求額として、その予算要求の中でコミュニティスクールを立ち上げるということで、いま予算を出している段階でございます。

 内容としては、いま委員のお話のとおりでございまして、指定学校を全国で五校、研究を三年間ということで、今のところは予定として出されているところでございまして、具体的に通知等については、まだ私どものほうではいただいておりません。



◆福田伸樹委員 

 僕は、コミュニティスクールの体系図を見ながらお話をするのですが、まず自治体がコミュニティスクールを設置する。そのときに、自治体が校長を任命します。まずはコミュニティスクールを運営するために学校運営チームをつくります。この学校運営チームには、自治体から任命を受けた校長、運営スタッフ、教員、これがコミュニティスクールの全体的な運営に当たる。この運営を評価する地域学校協議会がございます。この地域学校協議会に参加するのは校長、教員の代表、地域の代表、教育委員などということで、自治体と学校運営チームと地域学校協議会、三本が一つの柱になってコミュニティスクールを運営するわけですけれども、このコミュニティスクールの利点というか、そのよさというのは、「私立や公立では十分扱えないスペシャルニーズのある児童・生徒を念頭においた学校、統合教育や地域に開かれた学校など先端的な教育アプローチをもつ学校」、こういうイメージのようでございます。

 いま室長は、まだこれから予算化をされて、全国で五校が研究校ということになっているようですけれども、僕は、すぐれて、これは二十一世紀の社会的な要請に基づいた新しい学校のスタイルかなと思っております。そういう意味では、このコミュニティスクールについて、これがもっと研究をしていく必要があるだろうと思っておりますが、いかがでしょうか。



◎(平田指導室長) 

 委員のお話のとおり、これは教育改革の国民会議第二分科会の審議で、金子慶応幼稚舍の園長、舍長と言ったほうがよろしいのでしょうか、その代表の方のご意見であるということは受け止めております。したがいまして、今お話にございました地域の子どもたちのニーズに合って、区、それから教育委員会、学校、地域、その三位一体の中で、学校の運営を説明責任を果たしながら運営していけるという利点を持っているところでは、今後研究していかなければいけないことではないかということで受け止めております。



◆福田伸樹委員 

 そういうふうに受け止めているとすれば、この国民会議報告が出されて以降、教育委員会として、どうコミュニティスクールを北区教育行政の中に生かしていくべきかという、プロジェクトチームではございませんけれども、つくって、調査研究、そして、できれば早い段階に、ぜひコミュニティスクールの導入を考えていただきたいな、こんな思いがしております。

 このコミュニティスクールと関連をして、今般、北区余裕教室活用推進計画、この検討委員会報告書が出されて、空き教室の利用も含めた利用について報告書が出されておりますけれども、私は、文部科学省認定というか、文部科学省のもとのコミュニティスクールまでいかなくても、今後こうした学校の統廃合によって空き教室なり空き学校が生まれてきます。こういうときにコミュニティスクールの前段の慣らし期間として、コミュニティスクールの考え方を導入した利用の仕方もあるんだろうと思うのですね。そこには地域の様々な卓越した技術・知識の持ち主だけにとどまらず、スペシャリストの導入をすることによって、そこに、そうした講師陣を招き、時間のあるときに、生徒児童が、そこに通いながら、新たな技術・知識を学ぶ場所も重要な今後の方向性かなと思っておりますけれども、その辺についてはいかがでしょうか。



◎(平田指導室長) 

 委員の今のお話のように、地域の持つ教育機能を学校の中に取り入れて、なおかつ、子どもたちのニーズに合った教育をしてくこいとは大変重要だと思います。現在、総合的な学習の時間等でも、そのような方にはお越しいただいて、学校に、あるいは子どもたちにご指導いただいているございますけれども、さらに深い、高い教育技能、あるいは教育機能を持っていらっしゃる地域の方々に、そのような形で学校教育に、私どものほうをご支援していただいたり、あるいはご指導していただいたりすることは非常に大事なことであって、これから、そのような方向で考えていかなければいけないと存じております。



◆福田伸樹委員 

 ぜひ具体化をさせていただきたいと思っております。

 第二番目の質問は、学校選択の自由化についてでございます。

 現状では、品川区が先陣を切って、平成十四年度は荒川や足立なども、その検討にあげているようでございます。学校の選択自由化については、北区の段階では、今のところ未検討ということで、恐らく、指定変更の弾力的な運用によって、当面は賄っていこうという考え方だと思うのですけれども、まず、この学校の選択の自由化については、どういうような基本的な考え方でいらっしゃいますでしょうか。



◎(石井学務課長) 

 学校自由選択制については、現在、いま委員からお話がありましたように、学校の弾力化の中で今対応して、皆さんのご要望に応えているところでございます。ただ、自由選択制ということで、品川区をはじめ、他の自治体等でいろいろな動き出てきていること、私ども十分認識しておりますし、部内でも検討会を開催しているところでございます。

 今後、区民の皆さんのご要望も聞く中で、こうした点についても検討が必要と考えております。



◆福田伸樹委員 

 自由化によってもたらされる弊害もあると思うのですね。児童の偏りがあったり、地域との連携の弱体化があったり、また、これから進むであろう学校統廃合との関連もございます。そういうことを考えると、なかなか踏み出しにくいのかなと思っておりますけれども、しかし、もう一方では、学校が持つ特色を区民に十分知っていただく。それから学校の特色を知っていただくと同時に、保護者の選択責任も育てる。そういう意味からすると、この学校の自由化は、まさに一つの大きな流れかなと思います。

 そこで、この自由化については、問題点や利点がございますけれども、その辺をぜひ精査をしていただいて、なるべく早いうちに結論を出していただきたいと思っております。今の答弁では、今検討中だということでございますが、一体、いつ頃をめどに、この学校の自由化の問題について結論を出そうとしているのか。まずその辺をお伺いしたいと思います。



◎(石井学務課長) 

 学校自由選択制を実施するための前提としては、まず一つは学校の情報が十分に情報公開されている。選ぶに値する情報が、まずすべての学校で提供されるという条件とあわせて、学校がそれぞれ特色を持って、選ぶに値する意味の学校になっているか。そうした点が、言ってみれば自由選択制の条件になってくると存じております。したがいまして、そうした点については、現在既にホームページ等で、学校のほうに、情報の公開を義務づけておりますし、そうした状況を見る中で検討してまいりたいと思っております。



◆福田伸樹委員 

 いま答弁の中で、ホームページのお話がございました。これはいま六十四校すべてがホームページを持っていると理解をしてよろしいですか。



◎(石井学務課長) 

 ホームページについては、今年、昨年で、すべての学校にインターネットを実施をしておりますので、今現在、ホームページを作成しておりますけれども、ほぼ全部の学校が今作成をしているところでございます。



◆福田伸樹委員 

 僕は、すべてのホームページを見てないので、何とも言い難いところはあるのですけれども、学校の特色とか学校が抱えている課題、これから取り組もうとしている課題も、きっちり載せて、それぞれの保護者、これからまた学校に上げようとと保護者も含めて、その学校の内容を十分理解できるような手立てを、ぜひつくっていただきたいということが一点。

 もう一つは、ホームページと言っても全員が見れるわけではございませんで、ホームページと同様な学校の紹介誌、こういうものも今後学校の選択自由化をにらんだときに必要な手立ての方法かなと思いますが、その辺はいかがでしょうか。



◎(石井学務課長) 

 情報の提供でございますけれども、ホームページについては、ある程度、最初は基本パターンを決めるとしても、ホームページについては、当然、更新が必要でございますので、今後、さらに学校の努力の中での充実をすることが必要と考えております。

 二点目のホームページを見られない方々に対する対応でございますけれども、これは確かにホームページは、見る状況にある方だけしか可能でありませんので、それとあわせて、それぞれ学校の紹介誌についても各学校で今作成をするように私どもでご指導させていただいております。具体的に申しますと、学校で新一年生に対する身体検査だの説明会がございますので、そうした際にも、学校でお配りする形で今実施をいたしております。



◆福田伸樹委員 

 そういう紹介誌もつくるときには、なるべく、例えば六十四校あれば、我々が「何とかだより」というのをよくいただいておりますけれども、見ると、大体みんな同じようなパターンで、個性も特性も全くないのですよね。ですから、その紹介誌などをつくるときには、その辺も考慮に入れて、余り教育委員会が指導し過ぎないような、学校の主体性や独自性を十分尊重した形のホームページなり紹介誌をつくる方向でお願いを申し上げたいと思っております。

 順序が逆になっちゃったのですが、先ほどの指定校変更の話ですけれども、この指定校変更の実態なんですけれども、数ですね。大体何割くらいの方が指定校変更をしているのか。ここも自由化の一つの目安になるのかなと思うのですね。当然、いじめの問題とか兄弟の関係とか、いろんな関係で指定校変更をなさっているかなと思いますが、もう一方では、あそこの学校に行きたいということで指定校変更している方もいらっしゃると思うのですよね。ですから、その辺の割合だけを教えていただきたいと思います。



◎(石井学務課長) 

 指定校変更の率でございますけれども、新一年生を対象で申し上げますと、この四月で小学校で一八%、中学校で一四%の児童生徒の皆さんが、本来指定校とは違うところに通学しております。

 理由でございますけれども、主に多いのは兄弟関係、友人関係、通学の距離の関係等でございまして、特に、この学校を指定してというのは、率としては余りないという状況がございます。



◆福田伸樹委員 

 いま新一年生で一八%だという数字を言われましたけれども、それ以外を含めると、指定校変更の数は、それなりの数に上っているのかなと思います。そんな実態もつかんでいただいて、学校の選択自由化の問題については前向きにご検討いただきたいことを申し添えて私の質問は終わります。



○尾身幸博委員長 

 鈴木委員。



◆鈴木隆司委員 

 私からは、先ほど平田委員から、部活の質疑がありまして、提案がありましたので、引き続いて提案というか質疑をさせていただきたいと思います。

 既に部活の重要性は、各種の委員会や本会議で取り上げられておりまして、体力づくりとか礼儀作法、教養を高める、さらには、友情をさらに深めるという役割を果たしているかなと思うのですね。そこで部活の指導に外部人材、地域社会と学校を結ぶという、私の手元に、法人会で冊子を毎月出しているわけですが、その法人会の一ページを参考にしながら、私の共通の気持ちでありますので、質疑を行いたいと思います。

 「休部、廃部が相次ぐ中学の部活動を、地域の人たちの協力で立て直そうという取り組みが、各地で増えている。仙台市では、部活指導者に未就職者を採用、学校に雇用の場を創出するという一石二鳥のアイデアを打ち出した。地域からの部活支援は、文化系にまで広がっている。」「仙台市立南光台中学校の体育館にぴりっと緊張が走った。女子バスケットボールを指導する近くの主婦」筒井さんという六十一歳の方なんですが、「仙台市の教委が、厚生労働省の新制度、緊急地域雇用特別交付金事業を活用して昨年度、採用した外部指導者、バスケットボールの指導資格も持ち、同校からの要請に地域住民として地元の学校に貢献したいと二つ返事で引き受けた。実際にやって見せてくれるので分かりやすいと、部員の信頼も厚い。」「市が昨年四月から半年ずつ、計六十二校に委託した。時給千八百円の報酬が支払われ、一回に二時間、計七十五回の指導が条件だ。」これは仙台市ですね。

 それから五月に合併したばかりの、さいたま市の例で申し上げます。「市立三室中のサッカー部は、昨年の全国サッカー中学校大会を制覇した。」近くの自営業の平田さんという方が指導を引き受けて、八年目の快挙をした。県の補助を得て、指導は週一回でいいのだが、練習日なら盆、暮れ、正月を問わず顔を見せて指導している。顧問の教師はサッカー経験者だが、会議に時間をとられてグラウンドに出られないことがしばしばあるので、ここまでやってくる人はなかなかいないだろうと感謝をしている。

 それから岩手県の雫石の例もあります。これは六十八歳の方なんですね。それからもう一点、「部活の外部指導者は、地域に開かれた学校づくり。若手教員の採用減と教員の高齢化による要員不足を背景に年々増えている。転勤が避けられない教員に比べ、腰を据えた技術指導ができる強みがある。」と言っております。

 埼玉県では、九八年に二十六市町村の六百四十五人が、昨年度は四十五市町村の九百七十四人にまで、このような方々がどんどん増えている。こういうふうなことなんですが、これをごらんになっていただいていかが感じますか。



◎(石井学務課長) 

 クラブ指導の問題については、私どもは生活面の訓練だけにとどまらず、ある意味で人生指導という意味で重要な案件だと思っております。そうした中で、いま外部の指導というお話でございますけれども、私ども、クラブ活動は、いま先生が指導しているわけでございますけれども、確かに、子どもたちが少なくなる中で、クラブ活動はなかなか難しくなっているという状況は認識してございます。

 その中で、私ども学務課としては、雇用とまではまいらないのですけれども、外部指導員に対する報償費、これについて、中学校については文化部、運動部を問いませんで、約九十四時間ほど十二年度には、うちのほうで配当させていただいております。もちろん私ども、これですべて賄えるとは考えておりませんが、先生方の指導とあわせまして、クラブの指導補助員を有効に、ご活用いただきたいと学校のほうは指導しております。



◆鈴木隆司委員 

 私も現状を述べろと言っているわけではない。私が、このように例を申し上げまして、この例に基づいて、前に進むのか、現状でいいのか。これを答えていただきたいのですよ。



◎(石井学務課長) 

 クラブ活動については、確かに今非常に難しい状況というのは私ども認識しております。ただ、クラブ活動については、将来的な見通しとして、国のほうで地域クラブに任せるという動きもございますので、そうした面も見ながら、私ども、学校だけの対応でなくて、将来的な方向性も国が示してきましたので、そうした点も見ながら検討していかなければならないかと思っております。



◆鈴木隆司委員 

 もう時間がありませんから、これ以上申し上げませんが、学校だけで、あるいは教育委員会だけではクラブ活動の発展はないのだ。つまり、地域、外部の協力が必要なんだと、こういう認識をぜひ持っていただきたいと思うのです。

 そこで、私の本会議の質問に関連をするのですが、来年四月から週五日制になります。邦楽教育も必要ですね。したがって、文化系の部活では、茶道、華道、琴、三味線。外部指導者は以前から欠かせない存在になるだろう。神奈川県では、「最近は作法をわきまえた若い教員が少なくなり、指導を期待すること自体が無理な状況状態だ」と、こういうふうに言い切っているわけですね。したがって、「外部指導者の活躍は、教育現場の質と力の衰えを物語ってもいる。」こういうふうにまで断定をしているのですが、いかに部活が必要なのか。

 来年の四月から、日本の伝統文化を教える現場で外部の力が必要なんだということを述べているのですが、いかがでしょう。



◎(平田指導室長) 

 委員がお話しのとおりであると私は存じます。学校の様々な文化活動についても、それに精通している教員ばかりではございませんので、ぜひとも外部からの指導をしてくださる方等のご支援をいただきたいと考えております。



◆鈴木隆司委員 

 それではテーマを変えまして、中学校で介護福祉の授業をという、こういうテーマですが、これは既に品川区が実施をしております。核家族が非常に多くなりまして、お父さんとお母さんと子どもと、こういう関係はあります。しかし、おじいちゃんやおばあちゃんとの関係が非常に希薄になっている、この大都市の中で、特養を訪問することも、北区では、小学校では教育をされておりますよね。これは非常にいいことだな。さらに進めなければいけないと思いますが、学校で介護の勉強をする、授業をするということはいかがでしょうか。



◎(平田指導室長) 

 いま移行期間に入っております学習指導要領の中でも、また新たな学習指導要領の中でも、中学校では技術・家庭科の保育領域、総合的な学習の時間、特別活動の勤労生産・職場体験の一環として、中学校でも現在のところ、その部分について介護・福祉についてやっているところがございます。

 委員のお話しのとおり、今後は非常に大切な課題でございますので、この部分についても教育課程の中、あるいは総合的な学習の時間も含めて充実させなければいけないと考えております。



◆鈴木隆司委員 

 もう一つ、今度は違うテーマなんですが、ここのところ、よく教職員の学力低下が問題になっておりますね。特に数学、理科を教える教師が低下されている。むしろ小学校、中学校の教師が塾に行って数学とか理科の学習をしているという、これはどういうところに原因があるのかな。そういうふうに思うのですが、どのように感じますか。



◎(平田指導室長) 

 委員のお話にございますのは、現在の都立高校の中で、具体的に予備校に研修に行っているということは伺っております。具体的な中で、都立校では、次年度より四校ほど、進学等も含めて対策を立てようところがございますが、その部分について、特に理数系の学習指導法について、具体的な興味関心に基づいた学習指導法の向上について学んでいると伺っております。



◆鈴木隆司委員 

 私の手元に、愛知県の犬山市が独自に算数の副教材をつくっている。犬山市の教育委員会は、来年四月の新学習指導要領実施をにらみながらと、こうなっていますが、どうですか。



◎(平田指導室長) 

 委員のおっしゃるとおりでございます。いま犬山市では、少人数対応も含めて、特に個人差が大きい算数について副教材をつくっているということは承知しております。



◆鈴木隆司委員 

 終わります。



○尾身幸博委員長 

 以上で民主区民クラブの質疑を終わります。

 次に、自由民主クラブの質疑に入ります。山中委員。



◆山中邦彦委員 

 先日、NHKで「二十一世紀の課題、教育を変える」という番組が報道されました。二夜にわたって報道されまして、私も拝見をいたしました。最初の日は基礎基本を教師の指導力の向上のために、お互いの教師が傍聴し合う、見合う。そしてビデオで撮って研究し、教師の向上を図って、子どもたちに学ぶ楽しさを感じさせるために、どうしたらいいかということの放送を京都の新林小学校というところを例に挙げてやっておりました。同じ日に、考える力をつけるということで、これは横浜の大岡小学校、総合的学習ということでやっておりました。

 二日目は、学校選択制、品川区の様子を映し出しておりました。全国で十五自治体、東京で八つの自治体が既にやっているということで、これは今の新しい教育長が、就任して二カ月で、この選択制を採択することを決断した。こういうことでございまして、この選択制をやっていると同時に、来年からでしょうか。各学校が特色を持って学校教育に当たるようにということで、その特色ある学校には予算もつける。予算の差をつけるという形で、まさに、お互いに、その企画について話し合っているものも映し出されました。少人数学校、第二日野小学校ですか。少ないところは八人、多いところは十五人、これも地域が、それを求めるのであれば少人数学校もいいじゃないか。あるいは、その予算がつかなくて平々凡々とした教育を行っている学校でも、地域がそれを認めるんだったら、それでもいいじゃないか。こういう形で放送いたしておりました。

 少人数授業として、いま鈴木委員からお話がございました愛知県の犬山市、学校の給食を全部民営化にするということで、その浮いたお金を、二十八人、非常勤講師を雇って少人数学級を行う。こういうことでございますね。それから企業での手腕を学校経営に充ててくるということで民間人から六人の校長を就任させたというような話がございました。

 私は、この番組を見まして、私の感想として端的に申しますと、また語弊を恐れずに申し上げますと、教師が変われば生徒が変わる。校長が変われば学校が変わる。教育長が変われば、その自治体の教育が変わるという具合に私は思った次第でございます。当然、教育長もこの番組は見ていらっしゃると思いますから、ご感想をお聞かせいただきたいと思います。

 それと同時に、先ほど就任して一年間の感想をお述べになりました。これからの少子社会ということになりますと、当然、公立の学校、これは私立の学校との競争になります。それと同時に、私は、北区内だけではなくて、北区外の公立学校との競争にもなってくると思っております。ずっと以前は、都心区の学校、学区外からの入学は完全に拒否しておりましたけれども、今、ある程度の条件が許せば入学させると緩やかになっていると聞いております。要するに、北区か、あるいは千代田区か、こういう公立学校の選択も、もう既に始まっていると、こういうことだろうと思います。そういう意味で、北区の教育はどうあるべきか。私は一年間を経過して、高橋教育の独自性、北区の教育の独自性、特色、これを当然出していくべきであろうと思いますが、これについてもお聞かせをいただきたいと思います。



◎(高橋教育長) 

 先般のNHKの番組を通じての私なりの受け止め方でございますが、現時点においては、学校自由選択制あるいは学校の特色化ということが一つのポイントとして教育界の中で取り上げられております。

 本区においては、それぞれの学校が、それぞれの学校を取り巻く地域の中で、どういった特色を出していくのかということについては、先般の校長会において、極力、私は次年度の教育計画、教育課程の編成については、責任を持って、私自身が受理をする。そういった中で、それぞれの学校の特色については精査してまいるということで申し上げております。それを踏まえて、今後の教育システムのあり方については、大胆に取り組んでまいりたいと考えております。

 後段の、北区外の学校を選択する時代の中にありまして、先ほど来、私が申し上げていることに引き続きますが、極力、学校の中だけの教育にとどまらず、地域はもちろんのこと、関係機関あるいは公私を越えて、子どもたちを取り巻く教育環境の、より優れたものを用意するように努めてまいりたいと考えております。



◆山中邦彦委員 

 ぜひ北区内だけにとどまらず、北区の教育は、こんなにすばらしいのだということを北区外にまで情報を発信できるような、そういう北区の教育のすばらしさを高橋教育長のもとでつくっていただきたいと、まずお願いをしておきます。

 十一月三十日、赤羽小学校で総合的な学習の研究発表がございました。一番最初から私は拝見をさせていただきました。残念ながら教育長、次長、室長は、企画総務委員会があったがために、公開授業を見られないでいらっしゃったのは、大変に残念に思います。ただ室長が最後の講評でお話になりましたが、この研究発表について、いい評価を与えていらっしゃったと思います。ただ私は、拝見をしていながら、幾つか心配な点がございましたので、申し上げたいと思います。

 一点が、NHKの番組の中で申し上げておりましたけれども、来年から知識教育をする時間が十九時間から十五時間、総合時間が三時間という形で知識を教える時間が少なくなった。今でさえ、ゆとり教育、学力の低下が叫ばれている今日、また知識を教える時間が少なくなる。総合教育が三時間増えるということでございます。赤羽小学校でいうと、教科学習の延長線上といいますか、集大成というのでしょうか。それの総合的学習ですよ。教科学習を引き継いでいるのてすよ。こういう言い方で総合学習を関連づけておりました。

 ただ、拝見しておりまして、これは、この前、見た一時間の授業の前に、この総合学習をやるために相当の時間を要しているのではないかなというのを感じました。ですから、まさに総合学習のための総合学習というのかな。そのための授業が相当時間を要し、教師もそれに相当時間を割いているのではないかなと思いました。

 それぞれの学校の特色ということで、この総合学習ということについては、来年から各学校が取り入れていく。まさに、学校の先生にとっては、これに対して準備から何から相当時間を要するのではないかなということが第一点です。

 そのために要する時間を、できるだけ軽減できないのかな。以前、私は本会議で、この総合学習も三点くらいに絞って、二点は区内共通、一点を、その学校の特色という形で絞り込んだらどうだろうかということを申したことがありますが、さっきの室長の答弁で、環境、地域を知る、これが大きな二本柱みたいなことをおっしゃいました。

 そういう形で絞り込むことによって、ある程度、各学校が一つの総合学習をする上での教材とか、そういうもので時間を省けるような形での教師の軽減を図れるような方策をとれないものだろうかと思っております。

 それから、考える力ということで、ああいう授業になるかもしれませんけれども、ほとんど教師はサブに徹して、生徒たちが自由に研究発表したり、物を書いたりというような形で授業が行われておりました。机の上だけでなくて、寝っ転がってとは言いませんけれども、床に腹ばいになったような形で書いている子もいました。ああいう態度というのは授業で許されるのかなと、そういう感じもいたしました。

 二、三、私の感じを簡単に申し上げましたけれども、赤小の研究発表を含めて総合学習についてのお考えをお聞かせいただきたいと思います。



◎(平田指導室長) 

 委員のお話のとおり、赤羽小学校の総合的な学習の時間の研究協力校としての発表がございました。私自身は、一つは、委員ご指摘のとおり、各学校が、赤羽は、ふるさと赤羽ということでお話をさせていただきましたけれども、地域特性に応じた、ある課題を設定し、教師の指導にかける、あるいは教材発掘、あるいは開発にかける時間を省力化するということは非常に大事なことではないかと思いますし、また地域特性を生かすことが、その学校の特色にもなるということで、そのように、同じような考えで感じております。

 二つ目ですけれども、総合的な学習の時間の授業態度等もございますが、特に体験活動を重視する総合的な学習の時間でございますので、態度等が普通の教科を学ぶような部分とは多少違っている部分があるかなというふうには認識しております。教室と学室、学ぶ部屋でございますが、総合的な学習の場合は、学室という形で学習主体の授業が展開されるべきものではないかなという認識をしておりますので、普通の教科指導とは若干違っている部分があるのではないかなと考えております。



◆山中邦彦委員 

 これから正式には取り上げられる教科でございますから、今は試行錯誤といいますか研究の段階で、来年からきちんという形で行われると思いますけれども、総合学習を取り入れることによって、今までの日本の子どもたちに欠けていた考える力、あるいはそれを口に出して皆さんに伝える能力、そういう意味での、大いに活用して、そういう能力を伸ばす授業にしていただきたいなと思っておりますけれども、それと同時に、基礎基本である読み書き計算については、総合学習をやるがために、そういうものが疎かになることが絶対ないようにお願いをしておきたいと思います。

 赤小の子どもたちの感想の中にも、知識を覚える教科よりも総合学習のほうが楽しいという感想が述べられておりました。当然、そういうことだろうと思うのです。知識を覚えるというのは苦労だけれども、自分が自主的に、自分の好きなことをやることは楽しいですよ。それに流されていたのでは、まさに本末転倒だと私は思いますので、そこら辺もきちんと教育委員会では、そういう問題も酌んで、できるだけ知識を覚える教育には影響なく、その上での総合学習、こういう形で行っていただきたいなと思っております。

 次に、危機管理についてお聞きをいたします。

 池田小学校の事件がございましてから、学校の危機管理が注目を浴びて、それの対策がとられていると、こういうことだろうと思います。既に、北区でも学校のハード面において対策がとられていると思います。今度の補正予算にも安全対策費ということで巡視員の費用が入っております。そういうことで、これまでにとられたハードの面、どういうもので、すべての学校で完全にでき上がっているのかどうか、まずお聞きしますと同時に、ソフトという面でお聞きをしておきたいと思うのですが、まず、幾ら社会が子どもを守ろうと思ってハードの面でガードしてあげても、危機というのは、いつ何時、どこで起きるかわからない。その危機に対する対応を、私は、子どものときから教育するんだと思いますよ。

 ちょっと話は違いますけれども、大変忌まわしい事件ですが、アメリカでテロが起きました。そのテロに対して日本からもカウンセラーがニューヨークに行っていらっしゃるのですね。その人のお話、新聞でですが、日本人とアメリカ人の子どもたち、心理的に随分違うというのですね。日本人の心が心理的には相当弱いというのでしょうか、動揺が激しい。これはテロに対する社会の対応にもよるけれども、私は、こういうものを見ていて、日本人の子どもに対する教育の不足を感じざるを得ないのですね。ですから、そういう点にも、教育として、ぜひ目を向けていただきたいなと思っておりますが、いかがでございましょうか。



◎(依田庶務課長) 

 私のほうから、まず当初の対応と現在のハード面の部分についてお答えいたしたいと思います。

 池田小の事件発生後、北区では緊急対策として防犯ブザー等の購入、また来訪者へのバッチ、案内板、受付簿の設置等、そういった緊急の対応をしてまいりました。また幼稚園、これは保育園及び児童館についても同様でございますが、インターホンの設置をして、それによって外来者のチェックをする対応をしてまいっております。また、その後、東京都において警察へ直接通報を行う学校一一〇番という制度ができてまいりましたので、これについては遅くとも今月中には設置をすべての学校で完了する予定でございます。

 また、私どもとしては、今後、小学校については、来年度ハード面でさらに監視カメラ等の設置ができないかということで財政当局と交渉をいたしているところでございます。



◎(平田指導室長) 

 今回のアメリカでの同時多発テロに関しては、委員のご指摘のとおり、ニューヨーク日本人学校に小沢康司・道都大学講師だったと思うのですが、その方がカウンセリングに九月十八日から二週間ほどいらっしゃったと思います。その中で、同様な意見で、アメリカの子どもたちよりも、日本人の子どもたちのほうが、こういった部分についての、自分自身を自ら守るというのでしょうか。そういった部分の力が弱いのではないかということはお話しになっていたと思います。

 私自身も、委員のご指摘のとおりに、危機回避能力は非常に大事なものでございまして、自らが自らの危機をどのように回避するかというのは、このカウンセラーの言を待たずしても、常に大事なことであると受け止めております。

 学校では月に一回、安全指導日を設けております。その中で、現場の中では、この事件だけではなく、その前の阪神・淡路大震災のときからも、危機回避能力ということについて実地にやっている学校もございます。具体的には、キャッププログラム等もPTAと一緒に施行しているところもございます。自分自身の危機回避能力を高めるという指導が、これから、この小沢カウンセラーの言と同様に大事なことではないかなと受け止めておりますので、その面の充実も図っていかなければいけないと考えております。



◆山中邦彦委員 

 日本の社会自体が、自分の身には危機が訪れないみたいな、そういう楽観的な人間性、社会性がありますけれども、しかし、これから先は何が起こるかわからない。そういう世の中だと私は思うのです。ですから、ぜひ、子どものときから、そういう危機に対する防御の意識とか、危機に遇ったときの対応をどうするとか、そういうものを少しずつ教えていくことによって、きちんとした対応ができるようになるのではないかなと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。

 一一〇番て言いますと、この新聞によると、池田小の付近では一一〇番を、それぞれPTAが自転車の買い物かごに張ってやっているという写真も載っていますし、北区ですと、いま私は第四小学校の関係での一一〇番の各家庭に張ってあるのを見ておりますが、あれが全区的になる、こういうことだろうと思います。そういう張るだけではなくて、張った、おうちの方は、毎日毎日、そういう意識を持って生活を送っていただくような形で、そこら辺の協力も、ぜひ教育委員会としてお願いをしていただきたいと思います。

 私は、本会議で、教科書の採択に関係して、東京書籍を含めた歴史上の人物ということで質問をいたしました。その答弁としまして、渋沢栄一を取り上げた指導事例として掲載しており、各学校で活用を図っている。また副読本「ふるさと北区」には陸奥宗光、青山 士などを取り上げておりますと、こういうような形でご答弁になりました。

 私は、あの質問をするにあたり、八つの教科書、人名索引欄に載っている人物全部網羅をして表にいたしました。あそこで言いましたけれども、東京書籍は下から二番目の人物の取り上げ方でありますということを申し上げました。例えば、あとの七つは取り上げておりますけれども、東京書籍が取り上げてない人物を申し上げますと、千利休、津田梅子、中江兆民、新田義貞、フビライ・ハン、この人物は、あとの七つは取り上げているけれども、東京書籍は名前さえ載ってない。あと、私が、これは社会人になったら当然知っておななければいけないのじゃないかなと思うものを申し上げますと、勝海舟、菅原道真、武田信玄、伊達政宗、徳川秀忠、光圀、二宮尊徳、野口英世、浜口雄幸、正岡子規、ざっと挙げただけでも、こういうものさえ載ってない。当然、いま答弁の中に入っております渋沢栄一、陸奥宗光、青山 士等は載ってない。

 私が心配しますのは、教科書に載ってない、こういう人たちをどうやって学校は教えていくのかな。この歴史上の人物の生きざまを感じて、それに感動し、そういう人物になりたいという形で成長していった人はたくさんいると思う。野口英世なんか、私たち聞きましたけれども、ああいう人物になりたいなといって成長した人たちはたくさんいると思うのですがね。それを名前さえ教えない。これをどうやって学校の現場でフォローしていくんでしょうかね。



◎(平田指導室長) 

 委員のご指摘のように、中学校の社会科の歴史的分野でございますが、内容の取り扱いとしては、確かに内容の取り扱いの「(1)のエ、国家社会及び文化の発展や人々の生活の向上に尽くした歴史上の人物に対する生徒の興味、関心を育てる指導に努めるとともに、それぞれの人物が果たした役割や生き方などについて、時代的背景と関連づげて考察させるようにすること。その際に、身近な地域の歴史上の人物を取り上げることにも留意すること」というふうに示されております。取り扱いの最後の部分の特に北区に身近な人物については、私どもの副読本で、先般お答えさせていただきましたように、取り扱っているのでございますが、小学校の社会科の指導を通じて、小学校の六年生、歴史的な学習を学びますが、小学校の歴史的な分野については人物中心でございます。中学では既にご案内のように、その部分の時代的な大きな流れをつかむということでございますものですから、人物部分について若干軽くなっている部分がございます。ただ、当初の新しい教科書に、ページをごらんいただきますと、あるコラムのところに小学校からの人物について、その学習を深めてみようというコーナーがございます。ただ一ページだけあるということで、それが深まるとは考えられませんけれども、そのような工夫があるということ。それから三年生の選択学習の社会では人物に焦点化した指導を北区では行っていくという考え方も持っているところでございます。



◆山中邦彦委員 

 北区の中学校を卒業して、当然、高校へ行ったときに、いろんなところから来た人と一緒になるわけですから、北区の中学校を卒業した生徒はこんなことも、こんな人物も知らないのかという辱めを受けないような、きちんとした授業を行っていただくことを望んでおきます。これ以上は申し上げません。

 最後に、これも新聞の紹介です。私は買って読みたいなと思いましたけれども、まだ時間がありませんで買っておりません。ですから、新聞だけの報道でございますが、「嵐の中の灯台」という本が今編纂されて発売されているようでございます。これは、戦前の修身、国語の教科書に掲載されていた物語の中から十八編をリメークして一冊の本に収めた。こういうことでございまして、戦後、日本人が忘れた人間ドラマという題が新聞では付いております。勇気、愛、自己犠牲、世代を超え感動広がるということで、この本を読書の時間に採用して指導していらっしゃる学校の先生の記事も載っております。それをちょっと言いますと、青の洞門では、五年生のクラスは静まり返って物語を聞き、主人公が二十一年かけて洞門を貫通させた最後の場面では拍手が起きた。監修した小柳氏は、修身という言葉には忍耐、礼儀といった古めかしい印象があるが、当時の教科書には、それらの徳目を身をもって生きた先人たちの胸迫るドラマが描かれていた。読書を通じて人生のいろんな喜び、悲しみに触れて、こんな人生があるんだということを子どもたちに経験させることが大切だという具合にお話しになっております。

 私は貴重な本だろうと思っております。そういうものを読むことによって感動を覚える。これは小さい頃の経験としては、すばらしいことだろうと思っております。

 区が副読本として購入するかどうかは別としても、読書の時間等を通じて、こういうものを紹介し、子どもに感動させるのは非常に重要なことだろうと思っておりますが、お考えをお聞かせください。



◎(平田指導室長) 

 まず道徳の時間の指導でございますけれども、学習指導要領の目標にも、「道徳的な価値については補充・深化・統合して、その道徳的価値の自覚を深め、道徳的実践力を高めるものとする」と述べられております。いつの世代も人間にかかわる普遍的な価値は共通するものがございます。特に大事な価値については落とすことができませんし、それは時代が変わっても普遍であると思います。人間にとって普遍的な価値は、いつの時代にも、それは学ばなければいけないものでありますし、また教えなければいけない重要なものであると受け止めておりますので、道徳の時間等について、副読本等も含めて普遍的な価値については十分指導してまいりたいと考えております。



◆山中邦彦委員 

 戦前の教育イコール、マイナス教育、だめな教育ということはあり得ない。いま室長がおっしゃったように、人間としてもつべき普遍的な道徳は当然あるべきでございまして、これをいかに教えていくかというのが大事なことであろうと思います。昔でありますと、こういう点は、まさに地域のお年寄り等、あるいは家族の中でも、おじいちゃん、おばあちゃんが聞かせて、お話しになってというようなことが多くあったことだと思いますけれども、現在の核家族化という形になりますと、ほとんど、そういう経験をしてない子どもたちが多いわけでございまして、そういう意味では、まさに学校でこういうこともやっていかなければいけない、こういう具合に思います。そういう意味で、この本をどうこうという話ではございませんけれども、できたら、教師くらいには、こういう本も読むように指導をなさって、教師の口から、こういうものを、ぜひ感動の話を聞かせていただきますようにお願いをいたしまして、質問を終わります。



○尾身幸博委員長 

 以上で自由民主クラブの質疑を終わります。

 次に、21世紀市民の会の質疑に入ります。古沢委員。



◆古沢久美子委員 

 私は、教育委員会の教育委員のメンバーの男女の比率について一言。女性の教育委員が大崎教育委員お一人になってしまって、北区の教育は、男女共同参画に逆行するのではないかなと思っております。教育委員の任命権は区長さんなので、この点について、今後の見通しですね。次回の期限の切れる教育委員の任命については、ぜひ女性をと思いますが、いかがでしょうか。



◎(根本教育委員会事務局次長) 

 前段の、任命の法律行為だけ述べさせていただきます。

 従前ですと、任命については、教育委員は、区長の被選挙権を有する者で、人格が高潔で、教育、学術及び文化等に見識を有するものということで、区長が議会の同意を得て任命するということでございます。ただし、教育委員会の中立性、安定性の確保の面から、三人以上が同一政党に所属することはないようにという形で述べられておりました。これが従前の法律でございます。

 今回、地方教育行政の組織及び運営に関する法律が改正されて、これは十三年七月十一日、公布されたものでございます。十四年一月十一日から、さらに教育委員会の活性化を図るという形の中で、教育委員会はということで、これは第四項が追加されたものでございます。教育委員会は合議制の執行機関であることから、教育委員会に保護者や地域住民の意向を、より一層的確に反映できるよう、教育委員の任命権にあたり、年齢、性別、職業等に著しく偏りが生じないよう配慮するとともに、委員のうちに保護者が含まれるよう努めることを規定するということで、これが追加されたものでございます。

 以上、私のほうから答えさせていただきました。



◎(北本区長) 

 ただいまの件でございますけれども、私といたしましては、今まで議会等の場を通じて、こういった各種審議会等の委員についてもご発言がございまして、なるべくならば、女性の方が委員として大勢登用されるようにというご意向は議会側にあるということは十分承知をさせていただいております。

 そうした中で、教育委員ということ、また各委員についても同様でございますが、それなりに多くの区民の方がご納得いただいて、この方ならば最もふさわしい方ではなかろうかと、各方面からお認めいただけるような最もふさわしい方を、私としては、北区全般の中から、できるならばお願いをしていきたいという考えでおりますので、今後とも、そういった方向で努力をさせていただいて、皆さんから、いい人を選んだなとおっしゃっていただけるような委員をお願いしていきたいというつもりでございます。



◆古沢久美子委員 

 日ごろからいろんな人材というか、いろんな方が北区にもたくさんご活躍されていると思いますので、次回の教育委員は、ぜひ女性をお願いしたいと思います。

 それでは古民家の移築復元問題についてお尋ねしたいと思います。

 平成八年に北区の古民家の旧松澤家が解体され、部材の燻蒸を含めて三千八百七十万円の経費が補正予算で賄われました。この間、古民家の移築復元については、区政改革プランで繰り延べ休止扱いになっていたのに、なぜ、また再浮上したのかという議論も議会で行われてきました。山田部長のご説明とか、いろいろありましたけれども、余り納得のいく説明がないまま、現在何か準備が進められているようです。この移築の費用の財源の確保が非常に今厳しいと私は判断しております。議会でも、また陳情が、財源の問題も含めて、ランニングコストが年間一千四百万かかるということで、これは慎重にということで継続審議になっています。依然として、こういう財源確保の見通しは難しいのかどうか。この点についてお尋ねします。



◎(谷川財政課長) 

 この古民家の再生活用については、基本的には国庫補助等の措置が期待できないものでございます。そういうことから、これまで委員会等で申し上げてまいりましたのは、財調の中における特別交付金、これは国の地方交付税の場合もそうでございますけれども、文化財を保存する事業等々についても、国においても地方交付税の対象となっているという部分もございます。また、かねて私どもが、この松澤家に関して特別交付金の対象として一部採択を受けたということもございますので、そういう趣旨から、そういった面での財源確保を図っていくことは可能ではないかということで、これまでご答弁を申し上げてきているところでございます。



◆古沢久美子委員 

 可能ではないかというお答えですが、今非常に財政が厳しくて、一方で、不況によって失業率が五・四%という非常に厳しい状況で、施策の優先順位、それから、私が今非常に思いますのは、区民の生活、皆さんの暮らしの格差が広がらないように、北区が基礎的自治体としての財源の配分というか、施策の優先順位を考えていかなければならないことが、今一番求められている時期ですので、これはぜひとも慎重に財源配分とか、そういう問題についてもご配慮いただきたいと思います。

 古民家移築の復元の進め方の問題について、私は北区の、この進め方はどうかなと思いまして、実は世田谷区の民家園の文化財保護の係の方にいろいろお尋ねしてみました。今、市民と市の協働で狛江市でいい展開をしていますよということで、私は狛江市に三十日に行きまして、いろいろ伺ってきました。狛江市の古民家は、ワークショップの発足の経緯をご紹介しますと、古民家復元のワークショップのところをご紹介します。

 「小田急線事業用地にかかったため取り壊しの危機にあった荒井家住宅主屋をなんとか解体・保存し、市内に復元できないか、との市民運動は、単に行政当局に要望を出すというタイプの運動を超えて、自ら調査等に汗を流し、解体・保存に必要な資金を集めてゆくという、新しい領域を切り開いた運動でした。そして、この市民運動の熱意に応えた市教育委員会、市行政、市議会などの努力の結実として(仮称)狛江市立古民家園が来春の開園を迎えようといういます。ここに表れた市民と行政の協働の精神は、古民家復元ワークショップの中にも引き継がれています。」ということで、これはとてもすごいなと思って、私は驚いたのですけれども、このワークショップの中間報告が出ておりまして、解体・保存の段階までは市民の募金運動でやってきたということで、これは実は狛江市の場合は十年がかりなんですね。いろいろな計画が、狛江市も財政問題で、当初の計画より少し縮小した形で、移築先の用地取得を土地開発公社が取得したりして、今財政が厳しいのにやっているという、そういうところで、議会でも、私は後でご紹介できると思うのですけれども、附帯意見が付いて、やっと認められたという経過があります。

 古民家移築に関する経費も、狛江市でご紹介いただきました。平成八年度には、基本構想が四十万五千円、平成九年度には基本設計一千二百五十六万八千円ということで、平成十一年に実施設計、十二年、十三年は債務負担行為で、今工事中で、私も工事現場を見てきたのですけれども、ちょうど荒井家の今のお住まいの近くの、狛江の駅から十分ちょっとのところで、町中にありますので、これはこれで、また非常に利用率が上がるのではないかなというふうにも思いました。

 狛江市の進め方について、だいぶ北区と違うので、私はこの点について、ぜひ注目していただきたいと思いますが、三浦課長のご所見をお願いします。



◎(三浦生涯学習推進課長) 

 いま委員より狛江市の古民家の移築復元についての例を挙げながら、ご見解をということでございます。

 先ほど委員からもご説明いただきましたように、狛江の場合は、小田急線の高架化工事ということで、市民の中から民家の保存が起こったということで聞いております。解体についても、私も調査させていただいたところですと、約千名の方々から解体経費として七百五十万円の募金を募ったということで、市民運動の高まりの中から、この事業が進められてきているのかなと思っております。

 文化財保護活用をどのような端緒、きっかけといいますか、そういうことからそれぞれの自治体においては保存の仕方が変わってくるのかなと思います。

 今回、委員のご紹介のありました狛江については、そういった市民の運動からということで成り立ってきた。北区の場合については、ご案内のとおり、松澤氏が区に寄付をしたいということで、これも一つの寄贈行為ということでございまして、それでは区といたしましても調査の結果、文化財として十分活用、価値のあるものとして判断した中で、ありがたくご寄贈いただいて、これから保存に進めていきたいということになったわけでございます。



◆古沢久美子委員 

 経緯が違うので、これはなかなか難しい問題があるのですけれども、民家園の世田谷の方にも、古民家の狛江市の方にも伺ったのですけれども、もともと建っていた場所に、そこで保存するのが一番望ましいのだけれども、浮間の松澤家の場合は、なかかな、そういうふうにいかないで、即、赤羽自然観察公園という、そのプロセスが非常に不透明といいますか、手続き的に、もうちょっと時間をかけてほしかったなという思いが私はあります。できれば、浮間のほうの人たちが、何とか残したいのだけれどもというような区民運動があればよかったなと、後になって、狛江市の例を見ますと、非常に残念に思うのです。そういう運動が、みんなで共有できないというところが問題だと思うのです。ですから、その点について、もっとオープンに、いま旧松澤家の活用検討会も発足したというのを、北区新聞で十月十四日に出ていますけれども、この活用検討会のメンバーの方と、進め方は、どのようにされたのかお尋ねします。



◎(三浦生涯学習推進課長) 

 今年度の当初予算で、ご承認いただきました古民家の活用検討経費に基づいて、ただいま検討会を立ち上げさせていただいたところでございます。

 まず最初に、検討会のメンバーでございますが、小委員会方式をとらせていただきまして、平成八年に文化財としてご寄付をいただいた段階で、赤羽自然観察公園等でボランティアとして活躍されていた方々、古民家に対して大変積極的に提案をされたようなこともありました。また今回の松澤家・古民家が赤羽自然観察公園に設置予定ということで計画をさせていただいている関係から、赤羽自然観察公園ボランティアの会の皆様方から紹介をいただきましたお二人の方を委員としてご推薦いただいて委員をお願いしました。従前、古民家を考える会ということで、この松澤家の活用についてボランティア的な活動をしておりました会からご推薦をいただきました。そして地域の文化財でございますので、かつての生活をいろいろご存じの浮間西町会長さん、赤羽自然観察公園の地元でございます赤羽西六丁目の町会長さんにご意見等をいただきたいと思いまして、委員をお願いしたところでございます。それ以外に教育委員会としては、学校での活動を視野に入れた指導室、管理に当たる河川公園課長、それから私、生涯学習推進課長、環境課長がメンバーとなって検討をさせていただいているところでございます。



◆古沢久美子委員 

 狛江市の場合は、運営協議会方式で三つのグループに分かれているのです。管理運営グループ、企画グループ、建設グループというふうに、茅葺き屋根をみんなの文化遺産として、みんなで茅葺き屋根の茅葺きの作業、土壁塗りなども一部市民の参加で実現させたと、この報告に書いてあります。

 今、私が三浦課長に伺ったご説明は、これは一般区民の方に、北区ニュースとかで、こういうことでやっていますよという広報はされたでしょうか。



◎(三浦生涯学習推進課長) 

 募集等の広報はしておりません。



◆古沢久美子委員 

 赤羽自然観察公園のところでも申し上げたのですけれども、赤羽自然観察公園も税金で百八十億円か百八十一億くらいかけて用地取得をした。それから古民家も移築復元の工事費が二億五千八百万というお金がかかっておりますので、思いの強い人たち、地域特性という言葉が度々出てきますのでわかりますけれども、この進め方では私は非常にまずいと思います。大勢の人の、北区の区民全体の区有財産ですから、もっと情報をオープンにしていただいて、進め方も、その思いの強い人たちだけでやっていくというのは大変問題ですから、私は一言、問題だということを強く申し上げて、これはオープンにやっていただきたい。運営協議会とか、そういうのも、狛江市のをよく参考にしていただきたいと思います。私は、この点については強く異議を申し立てて、この問題は終わりたいと思います。

 次の質問は、地味な質問になりますけれども、教育費の三百三十三ページの教職員住宅管理費があります。教職員住宅管理費が四百五十八万七千円とありますけれども、現在、教職員住宅は何人お住まいで、空きは何戸でしょうか。



◎(依田庶務課長) 

 十一月三十日現在で、四十世帯のうち十九世帯が入居しております。



◆古沢久美子委員 

 かなり古いと思います。私は、あそこをよく通るのですけれども、空いているなという感じが見受けられまして、この点について、今後どういうふうに、これは今ファミリー層の定住化とか、そういう問題とかかってきて、きょうは住宅問題じゃないのですけれども、これは何とかならないのかと思いますが、いかがでしょうか。



◎(依田庶務課長) 

 教職員住宅については、隣にも職員住宅があるわけでございますけれども、現在、事務事業評価の中でも、そのあり方を検討していかなければいけないということで、私どもは提案させていただいておりますし、プロジェクトチームの評価も、そういう方向でございますので、そのあり方を検討していくことが、まず第一弾かなと考えております。



◆古沢久美子委員 

 行政評価制度があるので、これを前向きに新しい政策へ転換していただきたいと思います。

 次に、社会教育のところで青少年委員のことをお尋ねしたいと思います。

 青少年委員の皆さん、今度、子ども家庭部で、地域振興課の青少年対策が青少年係になりますけれども、三百六十一ページに青少年委員費で八百七十万ほど計上され執行されておりまして、説明資料によると、六十四人の方たちの負担金が入っているのですけれども、この中身について、六十四の小中学校ということだと思うのですが、ご説明ください。



◎(三浦生涯学習推進課長) 

 委員さんの六十四名は小中学校ではございませんで、まず選出母体でございますけれども、現在地域割りで十九の出張所管内、十九の青少年地区委員会、これは区長部局で実施している事業でございます。青少年地区委員会から、それぞれ二名の方をご推薦いただいて、その方々がほとんどでございまして、あとは小中学校から一名、教育委員会推薦ということで六十四名の委員をお願いしているところでございます。



◆古沢久美子委員 

 九九年に出された「北区の青少年」というので、図の説明があったのですけれども、わかりにくかったものですから、今後、子ども家庭部ということで縦割りを排除した青少年対策、と言うといけないのですけれども、青少年の健全育成をやっていかなければいけないというところで、教育委員会の今後の見通しですかね。向き合い方というのはどうなっていくのでしょうか。



◎(三浦生涯学習推進課長) 

 北区教育委員会の青少年健全育成では、今ご指摘のとおり、北区青少年委員を委嘱して各地域の中で実質的な取り組みをお願いしているところでございます。取り組みの内容を申しますと、有志指導者ということで、グループワーカー的な仕事をしております。今お尋ねの区長部局との連携でございますが、子ども家庭部もできたことですし、来年からの土曜等も始まりますので、連携を密にしながら、ますます青少年委員の活躍の機能を果たしていきたいと考えております。



◆古沢久美子委員 

 この六十四人の方の平均年齢はお幾つでしょうか。



◎(三浦生涯学習推進課長) 

 ほとんどが五十代でございますので、五十四、五かになっていると思います。



○尾身幸博委員長 

 以上で21世紀市民の会の質疑を終わります。

 議事の都合により休憩します。

   午前十一時五十八分休憩

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   午後零時五十八分再開



○尾身幸博委員長 

 休憩前に引き続き委員会を再開します。

 公明党議員団の質疑に入ります。小野寺委員。



◆小野寺勉委員 

 まず教育長にお伺いをしたいのですが、十二年度は、教育委員会としても大変難しい問題を抱える中でのトップの交代という、議会、区民の声を踏まえた形での人心一新が図られたわけでございますけれども、私どもに聞こえてくる区民、関係者の声によりますと、高橋教育長のこの一年間の働きというものは、教育長の人徳によるものでしょうか。大変好評でございます。その意味からは人心一新の実が上がった。そのように高く評価をするところではございます。

 しかし、この十二年度、十三年度も教育委員会としての統合に向けての大変な作業がございまして、担当の課長さん、十三年度からは高島部長、風間課長、十二年度は香宗我部課長ということで、土曜、日曜、休日、関係なく、また夜遅くまで区民の中に入って頑張られていた姿は、多くの方々が目にしているわけでございます。こうした作業というのは大変だなという思いを、はたで見ていてもさせていただきました。

 そうした当面の学校再編も何とか大きな山を越えたところだと思いますけれども、実は、このことも前回の第一次の統合問題、そして今回の問題、いずれも区民と関係者と教育委員会の思いに、当初の話し合い時点でボタンの掛け違いがあったようで、それが逆に時間とともに大きくずれてきた。そんな結果ではなかったのかな、こういうふうに思うわけでございます。

 その意味から、私ども当初から申し上げてきましたことは、この統合の問題というものを限られた地域や、あるいは狭い年度内だけの問題として取り組むのではなくて、十年、十五年という長いスパンで先を読んだ全体計画としてのスケジュールを区民との間の共通認識、合意形成、ここを事前に図っておくことによって、こうした課題の解決には役に立つのではないかと、こんなことを私どもは事あるたびに申し上げてきたわけでございます。

 もちろん、全体計画を示す上で、細目については、その時々の見直しは必要といたしましても、統合の基本、原則、こういったものを区民合意の物差しとして定めることが重要だ。現在進行中の、そうした審議会の結果も十分に生かした物差しというものを区民に示すようにしなければいけないのではないかな、こういうふうに思うわけです。

 統合時の関係者の意見というものは非常に大事になってきますし、また、長年、その学校に関係をした方々の伝統に対する思い、そういったものも大事なわけですけれども、その部分だけに余りにも重く偏った統合の論議になってしまうと、話が、そこから先に進まないということにもなって、関係校の合意の妨げになるわけです。当事者間で一定の話し合い、これがなかなかつかないということは当然そういうケースもあるわけですから、そうした場合のことも事前に決められたルールに基づいて粛々と進めていけるような、そういう物差しづくりというか、基本原則というものもつくっておかなくてはいけないのではないかなと、こんな思いがします。

 そのちょうど渦中のときに教育長として来られて、一年間、担当者のご苦労も目の当たりにされ、またご自身も一生懸命足を運んで、そうした問題に取り組んでこられた高橋教育長の、そのことを踏まえてのご感想といいますか、私どもが今申し上げますたことに対するお考えを伺いたいと思います。



◎(高橋教育長) 

 お答えいたします。まず、私ども教育委員会といたしまして、基本的には何か一つの事業を進めるにあたっても、これは関係する学校あるいは区民の皆様と、まず第一に情報を共有するというところが非常に重要な要素ではないかと、私はその点を心にとめさせていただきました。

 その上に立って、これからの統合を進めるにあたり、これからの教育がどうなるのか、あるいは地域の皆様方がどういった教育を望んでいるのか。そういったところまでもが理念の中に取り込まれて、具体的な条件整備に入っていく。こういった心構えが非常に大切であると、この一年間を通じて感じた次第でございます。これからも統合してよかったと、地域の皆様方あるいは区民の皆様方が言えるように最大努力をしなければならないと受け止めております。



◆小野寺勉委員 

 ありがとうございました。まさにそのとおりだなという思いがしております。ただ一つ加えて申し上げさせていただきますと、こうした問題というのは、誰かがひとつ、損な役どころを負わなければならないという部分が必ず出てくるのですね。Aという学校の意見を、Bという学校の意見をということで調整をしても、どうしてもぶつかるところが出てくる。そんなときに、損な役回りといいますかね、憎まれる役回りになるかもしれないけれども、区民との合意で事前に図っておいたルールとしてはこうなんですよ。一定の期間の中で両校のお話し合いがつかなければ、そのルールに基づいて粛々と進めさせていただきますよ。こういうことがないと、ずるずる、ずるずると後ろへ後ろへと延びていってしまう、こういうことがあるものですから、そうした基本の原則というものを早くきちっとつくっておいたほうがいいですよということを申し上げておくわけでございます。

 まだ逆に、関係校、関係者にしてみますと、ある意味で、一歩引くのはいやだけれども、そういうふうに言われるんならしようがないやということでなびいちゃう部分もあるのですよ。こういう問題というのは、皆さん後でいつも思うのですけれども、そのとき大騒ぎした人たちが、二、三年経ってどうだかというと、全くそんなこと関係ないように、けろっとしているくらい、後遺症をもたないことのほうが多いんですね。考えてみれば、そうなんですよ。PTA、PTAと言ったって、そのときのPTAが、その学校なら学校の十年、二十年、三十年の歴史の中で、どれだけの役目を持ったのかといったら、その部分だけなんですから、はっきり言っちゃうと。だから自分の子どもが関係なくなってくると、とたんに、そういうことに対して何の関心も示さなくなってくるという、こういう面もあるわけですね。だけれども、その時点においては、そういう部分も出てくる。誰か、そこの意味では、損な役回りでも、きちっと言うべきことを言って、進めるべきことを進めるということも、こうしたことを進めていく上では大事なんだな。その場合には、区民合意の原則原理がなければ、基本合意がなければできないんだということで、そこのところをきちっと、早く決めておけば、これから先、これからたくさん出てくるので大事になってくることだと思うのです。

 いま私は全体計画を示すということの大切さを申し上げたわけですけれども、例えば、学校なんかでも、耐震設計だ、耐震工事だということでやりますよね。これはいろいろと営繕のほうでも、お話を聞いてみたのですが、結局、耐震工事や何かをやる立場にしてみますと、当然、古いところから、危険度の高いところとか、そういう古い順番とか、いわゆるハード的な角度からやるしかないわけですよね。ところが、統廃合というのは、必ずしも古い学校同士がそうなるのかというと、そうじゃなくて、一方は新しく一方は古い。古いほうが残っちゃうという場合だってあるわけですから、そうすると、何のことはない。統合したほうの、耐震工事をやったほうは壊すことになってというか、要するに廃校になるほうになって、これからやるところが残っちゃうということだってあるわけです。

 これから先だって、そういったことが出てきますし、これは学校の問題だけではないのですけれども、私も三定のときに、公共施設の保全計画の策定ということでお話をしました。そのときに、そうした保全計画の策定に基づいて施設の再配置、統合、こういったものの施設の跡地利用も、そこでしっかり考えていかなければいけないというお話があったわけですけれども、そこの部分にだって、学校というのは大きく、何と言っても施設としては最大のものですから、影響が出てくるものですから、そこをきちっとして、やり方が悪いために一年、二年で終わることが三年かかっても四年かかってもと、一年、二年延びちゃうなんということになると、それは大きな、言ってみれば区民財産を使っていくという上では無駄になってしまうことですから、そういうことを踏まえても、ぜひ精力的に、そうした基本合意の部分を示せるように取り組んでいただきたいと思います。

 それから、よく今テレビ等で「ようこそ先輩」という、昨日もちょっとやっていましたね。あと「プロジェクトX」というNHKでやっている。これらの番組はいろんなところで評価が高い。特に「ようこそ先輩」では、まさに現実の社会の中で一つの何かを成し遂げた方々が、母校に帰ってきて、全く、学校の先生とは縁がない方々なわけですけれども、それこそ現場の先生よりも子どもたちの心をとらえ、その授業が終わった後には、子どもたちに、それこそ、恐らくその子どもたちは大人になっても忘れない印象を残すのではないかと思いますけれども、そういう影響力がある。こういうことが各学校で実は行われれば一番ラッキーだと思うのですけれども、なかなか、そういうわけにはいきませんよね。

 そこで、特に「プロジェクトX」なんという番組は、今の子どもさんたち、今の若い方々もそうですけれども、一番苦手な部分が、その中で実は大事だということを教えてくれる場面がございます。「プロジェクトX」というのは、ご存じのように、いろいろな難問に挑んだ、そのドラマを私たちに見せてくれるわけですけれども、これは難問という意味合いの中には当然技術的な部分のいわゆるハード的な面とかありますけれども、もう一つは、そこに全く違った立場の人と人が、本当に究極の協力をしていったときに、できないと思うことができてきたという、人間の力ってすごいだなという部分が最後に必ずみんなの心に残って、そうした意味での達成感、人と人のかかわりの喜び、人間として成し遂げることができた大事業への自信、そういったものが、後に見た人の心に残るわけですけれども、今のお子さんには、ちょっと前のアンケートの中にありましたけれども、若者が一番嫌いなのは何だといったら努力だとか我慢だとか、そういうのが一番嫌いだというのですね。そういうお子さんたちに、素直に、こういうドラマを見せて、現場の先生も一緒になって、そこで感じたことを話し合いというようなことを、いろいろ時間の中にも、そういうことをする倫理の時間等があるのですから、そういうところで、そういうものを題材にされるのもよろしいのではないかと思うのですけれども、北区の中でも、そういったことで取り組んでいるところもあるとは伺っているのですけれども、全体的にはどんな感じでしょうか。伺わせてください。



◎(平田指導室長) 

 NHKの「ようこそ先輩」「プロジェクトX」、それぞれの子どもたちに本当に価値の高い番組だと思います。一例として、王子小学校をピアニストの羽田健太郎がご卒業なんですが、校長先生の学校だよりに、羽田先生が小学校時代のときの恩師の思い出等を語ったのを載せていらっしゃったことがございました。具体的に先輩として授業を、この子どもたちの中に行われたということではありませんけれども、周年とか、そういったときには、お越しいただいたということを伺っています。

 それから「プロジェクトX」、NHKの特番でございますけれども、例えば大きな事業で瀬戸大橋をつくる工事をやっているとか、自動車の新型エンジンの開発などにかかわった事業をやっているとかという番組であると承知しております。委員お話しのとおり、自分たちの仕事への使命感や情熱、チームとしての共同性、創造性など、多くの道徳的な価値も感じる番組でございます。こういったものについても、副読本、もちろん大事でございますけれども、そういう感動する、心を打つ、そういった価値観を持つものについて、道徳また教科の指導の中でも、今後も取り入れていきたいと考えております。



◆小野寺勉委員 

 ありがとうございました。一つ、周年行事のあり方についてということでお伺いをするのですけれども、昔、子どもが多い時代は、周年行事と言わなくても、学校の大きな行事、体育祭とか文化祭ですとか、こういう行事というのは、そのまま地域の人にとっても共に参加する行事だった。大体地域のうちの三軒のうちの二軒くらいは、みんな自分のお子さんが行っていたり、あるいは、ついこの間まで行っていて、卒業したばっかりだとか、関係があったのですね。

 今は、地域の人たちといったって、もう本当に小学校に子どもが行っている家というのは、うちの近所だって十軒に一軒もないのですよ。だから周年行事は地域の問題ですよ、地域で決めてくださいというような話にはならないんですね。周年行事というと、午前中の論議にもありましたけれども、早くから、そのときにやる何とか太鼓の練習だとか、何とか踊りの練習だとか、いろんなことで子どもさんたちのコーラスだ、やれ何だということで早くから練習が行われたりする。

 ところが、今一番問題なのは、生徒がずっと減ってきているということは親の数も少なくなってきていますので、PTAの役員を選ぶのも実は大変な時代になってきて、役員をお願いする。じゃ役員を受けない人が周りにいっぱいいてくれるのかというと、大体、そういう方は働いていて、そこで、言葉を悪く言えば、何とか今年は逃げられたわという、こういう人と、押し付けられちゃったわという、そういう状況の中で、子どもさんも少ないからPTAの役員だけが何とか学校行事に顔出しができるという、こういう程度になりますと、何十周年という周年行事を、今までやってきたやり方でやろうとしますと、実は現場的には大変無理がある。最初に申し上げた地域とのと言ったって、地域だって、そういう時代ではなくなってきていますから、地域を挙げてという意味では、来賓で呼ばれれば行くかと、このことはあっても、それ以上にはなかなかいかないという部分もある。

 以前、五、六年くらい前ですが、こうした委員会の中で周年行事を大きな負担になって、いろんな意味で大変なんだから、場合によっては、例えば赤羽地区、滝野川地区、王子なら王子というふうに、それぞれがそれぞれの会館を使って、何か一緒にできないものかなと、そういう試みはどうだろうかという論議がなされたときがございました。だいぶ、それからは年月が経ちましたけれども、ただ、あの当時以上に、今のほうがもっともっと現場としては、周年行事を昔のようにこなすというやり方が難しくなってきているのですけれども、そういったことに対して、教育委員会としては、それは学校が考えることですよとお任せになっているのか、それなりの問題意識を持ってお考えになっているのかお伺いをしたいと思います。



◎(石井学務課長) 

 周年行事についてお答えさせていただきます。

 いま委員からお話がありましたように、確かに学校を取り巻く地域の人たちの考え方、学校の子どもたちが減ってきてPTAの方々の数も減っているという点については十分認識してございます。

 いま私ども学務課としては、できるだけ、周年行事の簡素化を図ってくださいということは学校のほうにお話をしているところでございます。ただ今後、今申しましたような状況は確かにございますのとあわせまして、学習指導要領が変わる中で、児童生徒の、ある意味では教育活動の一環という一面も見ておりますので、そうした中で、児童生徒の参加をどういうふうにするかという問題もございますので、そうした点も含めながら、今後周年行事については検討してまいりたいと思います。



◆小野寺勉委員 

 少し新しい方向性に対しての考えが出たかなと思っているのですけれども、今までのやり方とはちょっと一味、二味変えまして、全部の学校からのPTAの役員の方を呼ぶとか、そういうような形をとったりするのではなくて、あるいは、後半のところの校長先生を招待して云々とかいうのではなくて、本当に、現在そこで学んでいる子どもたちにとっての意義のある周年行事、そういう方向で、今ちらっと、そんな部分のニュアンスも出てきましたので、ぜひ、そういう方向で新しい時代の周年行事に向けて、校長会等とも話を進めていっていただきたいな。そうしていただかないと、大変に無理をせざるを得なくなるところが現実に出てきているわけですので、よろしくお願いをしたいと思います。

 あと一点、学校の購入備品、この購入方法についてなんです。済みません。それは、うちの大原委員がやるというので、それは中身が同じかどうかは別ですけれども、すぐ引っ込めますね。

 これは一つ要望なんですが、実は、今どんどん少子化が進んでおるものですから、保育園でも幼稚園でも子どもさんの数が大変減ってきているものですから、定員割れというところが多いわけですよね。そんな中で、赤羽北のふくろ幼稚園については、ご存じのように、定員オーバーしてしまって、抽選で九人の方が外れてしまったと、こういう経緯がございます。これは今年だけの現象というのではなくて、実は建設委員会でも論議されたりした、あの部分に今度FG棟というのが建つのですね。今私どもの区民センターが、赤羽北区民センターが入ることになっている、そこのところも人が入ってくるということで、あの地域は、これからますます対象児童が増えてくる地域ではないかな。こういうふうに思えるのです。今までのカウントとはまた違った意味での、そういう点を考えますと、あそこのふくろ幼稚園については、保育園だの幼稚園だの、その他、全体を考えての子育ての中では十分間に合っているのですよという論議も一方あるのですけれども、幼稚園を希望してこられた方が、定員外で外れた人が九人もいる。それは来年もまた増えるだろう。その次はもっと増えるだろうと、こう予測されるのであれば、もともと、二クラスずつあった幼稚園でもございますので、ここについては、ぜひ早晩そうした形での復活をしていただく方法を考えていただいて、人数が少なくなれば当然、今ほかでもやってきたように減らしていくわけですから、せめて増えていった北区の中で、今時、定員がオーバーで、くじ引きでなんという、ある意味で言うと、うれしい悲鳴ですよね。そういうようなところでもございますので、その辺はひとつ柔軟な対応を図っていただくことをお願いして、私の質問は終わります。



○尾身幸博委員長 

 大原委員。



◆大原康惠委員 

 済みません、話は全然ダブっておりませんので。

 私のほうからは、まず第一点目は教材教具費についてお伺いします。

 子どもたちにとって教材は教育効果あるいは学習理解を深める上で非常に重要であります。その点につきまして、十一月五日に文部科学省から一つの通達が出されております。どういう通達かと申しますと、公立の小中学校など義務教育学校で使う教材四千近く列記していました今までの標準教材品目というのを廃止するということを都道府県を通じて通達を出しております。この記事をちょっと読んでみますと、「本来は教材充実の参考にする一覧表だが、あまりに細かく必要数も記載されており、多くの学校で画一化や硬直化の原因となっていた。同省は今後、機能別」、これはいいとして、「現在の品目表は一九九一年に改訂された。単なる目安で拘束力はないが、」ところが、「学校の規模に応じて必要な数量まで書いてあるため、事実上の文部省推薦と受け取られていた。」この後が大事なんですけれども、「公立小中の教材は本来、学校側が独自に必要性を考えて購入するもの。だが同省によると、半数近い学校は品目表以外の教材を購入せず、表に沿って売り込む教材会社の言いなりになっている傾向もあった。」と、こういうふうに忠告をしているわけですね。

 北区の十二年度の決算額を見ますと、小学校が七千三百万、この教材教具費ですね。中学校が五千三百万。小学校の一校当たりの平均を見ますと、当然、これは平均一律で配分してないはずで、学校規模等に応じて配分していると思いますが、平均値といいますと、小学校で一校当たり百六十六万、中学校で二百六十五万円配分されております。

 そういう業者の言いなりになっているような、何も考えないような購入をされているのかどうか。その実態はつかんでいらっしゃいますか。



◎(石井学務課長) 

 教材教具については、私ども令達方法と申しまして、消耗品、備品については、いま委員がお話がありましたように、主に学校の規模、児童生徒数に基づいて令達をさせていただいて、学校で校長先生の権限の基準はありますけれども、その中で判断をしていただくという形になっております。ただ、これは私どもとしても、当然のことながら、適切な経費というのがございますので、そうした適切な執行をするようにというご指導はさせていただいております。



◆大原康惠委員 

 これは学校自ら考えて教材選びをするようにということで指摘されているように、教育委員会が一々細かいところまで口出しをするということについては、これはいけないと思いますね。だけれども、どういう教材を整備して、それをどのように利用しているかということは、ある程度、教育委員会は関心を持たなければならないんだろうと思います。

 そこで今、ちょっと角度は違いますけれども、学校管理規則の見直しが今行われておりますね。この学校管理規則において、こういう問題にも触れているのかどうか。もし触れているのであれば、どこまでタッチできるのか伺いたいのです。



◎(石井学務課長) 

 学校管理規則では、その点については触れてないかとは認識しておるのですけれども、ただ、校長先生の権限として、そういう備品等の購入権はあるという形にはなってございます。ですから、私どもといたしましては、確かに、校長先生の任意に属することですけれども、当然、管理者として購入すべき基準はあるわけですが、そういう点については私ども包括的にご指導している形でございます。



◆大原康惠委員 

 これは学務課のほうでも、現場の実態は細かくはつかんでいらっしゃらないと思うのですね。一校一校回って綿密に調べてみなければ、ある程度わからない部分があります。各学校によって、ものすごくまちまちなんですね。与えられた予算の中で非常に工夫しながら、あるときは、よそから借りてきたりして、与えられた中で、ものすごく苦労しながら節約しながら、非常に考えながら、この予算を使っている学校と、コスト意識があるんだろうかと思われるような学校とあります。

 私は、これは読売新聞の小さな囲み記事だったのですけれども、なぜ、これが目にとまったかというと、私の問題意識として、学校が非常に高い教材教具費で買っているという印象があったわけですね。これだけ話すと、ちょっとピンとこないと思いますので、少し具体的に例を挙げて話をさせていただきます。

 ここに一つの資料があるのですが、これは全校じゃありません。大体、二十校そこそこの学校の中で、例えば備品費として家庭科で使うミシンというのがあるのですね。このミシンが、ある学校では五万円くらいで買っている。この五万円のミシン、要するにポータブルの卓上の最近の流行の多機能のついたコンピューターミシンですね。この五万円のミシンは随分高いなと思っておりましたら、何と十二万円で買っている学校もある。メーカーは全部同じです。そして、何でこんになにするんだろうというのが、私のそもそもの発端なんですね。これは教材教具でも専門分野、例えば顕微鏡であるとか、ああいう専門分野は、これは比べようがないのです。高いのは、これはしようがない。だけれども、私たちの生活感覚から言って、ある程度、物価の読めるもの、わかるものについて、私たちは、どうも、こんなに高い、大体同じようなコンピューターミシンで、ご存じのように一万円台で売っているのです。多機能が付いて、糸まで二十四種類付けましょうくらい言って、一万円台で売っております。

 そういうことからすると、十二万円のミシンを買っているところとすると、少なくとも六台は買えますね。今何人かの生徒児童で一台使っていると思うのですね。一人一台与えられるのではないかと思うくらい買えると思うのですね。多分、それはメンテナンスの問題だとか何だとかいろいろなことを心配なさっているのだと思いますが、メンテナンスは今どこでもメーカーはやります。

 あと、もう一、二例、例を挙げますと、これは備品費ではないのですが、印刷費、これにまたびっくりしました。この資料によりますと、学校要覧という印刷を外注で出していらっしゃいます。これを自前で作製した学校もあります。かと思うと、学校要覧の一部、七百三十円出している学校もあります。通知表があります。この通知表も、一部三十五円でつくっている学校と、一部何と三百六十五円、十倍です。この学校は四百四十名の学校で、四百四十部の学校で十六万八千六百円使っている。先ほど三十五円と言った学校は、三百五十名の規模の学校で一万二千八百円。これは値段的に十分倍以上違いますね。私は不思議に思ったのは、この通知表というものに、これだけ、一部三百六十五円も、見たら、大して変わらないのですよ。それを二つ折りにしているか三つ折りにしているか、長くしているか、形態の違いだけであって、ここに力を入れるということは、果たして、ここは力を入れるだけの価値があるんだろうかというのが私の問題意識だ。それでいろんなものを見ているうちに、非常に高い買い物を学校はしているんだなという思いがありまして、実は総括質疑のときにわけのわからないことを言っていたのは、そもそもの発端は、そういうことだったわけですね。

 ということで、今回の通達は、今度そういう品目を挙げないで機能別に分類して、一つは四分類しています。一つは発表・表示用教材、二番目は道具と実習用教材、ミシンなんかこれに含まれるわけですけれども、三番目の実験観察体験用教材、四番目に情報記録用教材の四分類の参考例を挙げて、ただ表示をしたということになっているのですね。

 私は、通達ですから、多分二、三枚のペーパーだと思ったから、実はファクスで、この文部科学省の通達を送ってくださいとお願いしたのですね。そうしたら、四、五十ページありますから、とてもファクスで送れませんと言って、送ってきてくれたのは実はこれだったのです。これを見てわかったのですが、先ほどの文部省の通達の元になるのが、この巻末に掲げられておりますけれども、義務教育諸学校における標準教材品目のあり方等に関する調査研究協力者会議というところが最終報告を出したのですね。これをずっと見ますと、小学校、中学校、それから各種学校、ろう学校、盲学校、各種学校において四分類した品目をざっと並べてあるわけですね。そういうことを言って、これを送ってきました。

 私がここで伺いたいのは、また今回、そういうふうに通達が出ておりますけれども、文部省から都道府県へ行きます。都道府県から各区へ行きますね。区から現場に、どのように、これが伝えられているかということを伺いたい。この通達がね。



◎(石井学務課長) 

 いま委員がお話いただきました、この通達について、私どもも同時に受け取っております。ただ、これについては、この通達にもありますように、これはあくまで参考であって、どちらかというと、財政上の基礎となる部分というのもありますので、学校にとってみれば任意に買うことは可能なわけですから、これに特に拘束される必要はないということになります。

 私どもといたしましては、ですから、特に、これを逆に送りますと混乱をいたしますので、前回もそうなんでございますけれども、包括的なお話だけにさせていただいて、学校の任意で校長先生の必要なものを適正な価格で買ってくださいというご指導をさせていただいております。



◆大原康惠委員 

 どうも、その親切が仇になっているかもわかりませんね。そうして、こういうものを見せられて、細かく出ております。先ほどの話じゃないけれども、業者の言いなりに。こうやって文部科学省は指導しているのですよと、これを買ってくださいよと示されて、学校はそれをそのまま言いなりになって買っている節もなきにしもあらずということなんですね。だから、そこは親切丁寧に、こうこう、こういう、中身をしっかり伝えていただかないと、また第二の過ちを犯すことになります。これからの教材というのは、新学習指導要領によって、総合的な学習であるとか、あるいは情報教育等がどんどん入ってきますと、今まで使われないような教材がまた必要になってきます。そういうときに、これからも、そういう情報教育なんかでも非常に高い、これなんかに載っているのは、高いものが出ているわけです。例えば情報教育について大型ディスプレー、液晶プロジェクター、こういうものも参考例として載っております。

 あと私が、この中で関連して伺いたいのは、こういう大型の高価なものですね。先ほども山中委員の質問の中にありましたけれども、総合的な学習の研究発表をしました。総合的な学習について、ものすごい時間をかけているという感想をおっしゃっていたのですが、私は、それはちょっと違う。総合的な学習に時間をかけているのではないのであって、研究発表に時間をかけているのです。各学校は研究発表にものすごい力を入れるわけですね。そして、研究発表するごとにいろんな機材を買い込むわけです。例えば、ある学校では、十何万する大型コピー機を置いてありました。これは日常的に使われるのですかと言ったら、いや、これは研究発表用で日常的には使えません。こんなのが各学校にゴロゴロ、もし置いてあるとしたら、こんなに不経済なことはないわけです。ということで、この研究会の中に述べられているのですが、高価なものは、教育委員会が何台か購入して、そろえて、必要なときに使いなさいよというふうな貸し出し制度みたいなものを考えられないかということを一つ。

 それからもう一点は、物品の購入なんですが、さっきのミシンの話じゃありませんが、もっと安くて、もっと経済的に効率が上がるような購入の仕方があるのではないか。それを、例えば量販店で買うとか、そういうふうな買い方はできませんかという、こういうことなんですけれども、いかがでしょうか。



◎(石井学務課長) 

 まず一点目の教育委員会のほうで、まとめて購入して貸し出しができないかという点については、確かに、いま学校で、例えば研究発表に使うようなプロジェクター等は大体共通で使うというものでございますので、これについては、今回、予算もだいぶ厳しい状況でございますので、既にプロジェクターについては教育委員会で購入して貸し出す方法もとっております。

 購入の仕方については、確かに量販店で買うというのも、今五十万以下の場合は学校のほうに支出命令権が下りておりますので経理的には購入は可能かなと思っております。学校の中で、それぞれ合い見積もり等をとりまして選定購入をしているという中で、そういうことは学校のほうもできると考えております。



◆大原康惠委員 

 この辺は、ある学校で足踏みミシンを買っていたのには驚いたのですけれどもね。今頃足踏みミシンを買ってどうするんだろうと思ったのですけれども、そういうトンチンカンな、私たち自身で考えられないような備品も購入しておりますので、そこで、この教材の評価も、この研究会の中で述べられて、私もこれは必要だろうと思うのですが、各学校の自主選択や裁量額を拡大されます。これは学校に任せるわけです。これに対して各教材が期待どおりの、本当に機能を発揮しているのか、あるいは効率的利用が図られているか。これは検証、評価の視点が必要であると述べていますね。

 その評価をどこでするのか。まず教職員自身、自己評価です。それから学校、教育委員会がそれぞれ評価して説明責任が果たされるようにしていくことが望まれるんだというように提言していますね。

 そこで北区教育委員会として、今後、どのような評価の仕組みをつくるのか。つくっていかなければならないと思いますけれども、その点についてはいかがでしょうか。



◎(石井学務課長) 

 評価の問題は今後検討したいと思います。ただ、私どもといたしましても、いま学校で購入した備品等について、備品購入委員会という学校と私どもでつくっている委員会の中で、有効活用を図るやり方をやっております。必然的に、ある意味では汎用性のある備品にしていただかないと、他の学校との使い回しができませんので、そうした点についても、どうしても、その学校だけでしか使わない備品というものはなくなってくるものと考えております。



◆大原康惠委員 

 学校によりけりなんですが、いろいろ検討すべき問題であろうと思いますので、今後よく検討していただければと思います。とにかく、だんだん少なくなっていますので、貴重な予算ですので、できるだけ有効に使っていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 二点目に、読書運動の推進について伺いたいのですが、十一月二十八日に衆議院の文部科学委員会というところで一つの法案が可決制定されました。どういう法案かと言いますと、子どもの読書活動の推進に関する法律案というのですね。これは超党派の議員立法で出された法案なんです。超党派の議員立法というからには、私は全会一致かなと思ったら、採決になっているからおかしいなと思ったら、共産党は反対されている。ご存じですか。反対するような内容ではないのに、どうしてかなと思ったのですけれども、本田さんに聞いてもしようがないね。(「理由はある」と呼ぶ者あり)あるんですか。それは後で述べてください。そういうことで、ともかく可決をしました。この法案は、政府に対して、子ども読書活動推進基本計画の策定を義務づけております。そして地方自治体にも同様の計画策定を求めております。

 今回の法案の大きな柱というのは、子どもの読書活動に対する行政や事業者、保護者など大人側の責務を明記していることにあるのだというのですね。そして今年度予算に盛り込まれました「子どもゆめ基金」というところがあるのですが、そこの財政的な支援もあって、今全国的に読み聞かせ運動とか、朝の十分間読書運動、また幼児の健診のときにやるブックスタート、ああいうようなこと、全国的に読み聞かせ運動が始まっているのですけれども、これは、北区の読書の推進、各学校の読書の推進状況というのを、もし把握されていたら、ちょっと質問は、ぼやっとして難しいですね。具体的じゃないからね。どれくらい学校図書館が利用されているか。もしおわかりでしたら。



◎(平田指導室長) 

 各学校の読書指導等について、学校図書館あるいは図書室の利用につきましては、読書の時間、貸し出し等は、かなり子どもたちは借りているということは存じ上げております。

 なお、私自身も、中野の啓明小学校の図書室等を実地に見学いたしまして、ブックボランティアの方と、そして今後北区の学校図書室のあり方、図書館のあり方が、どうあればよろしいかということを先般実地に見学しまして、その方法等についても学んできたところでございます。



◆大原康惠委員 

 九月に本会議で、ぜひあそこを見ていただきたいと思ったのですが、早速行っていただきまして、ありがとうございました。大変すばらしい図書館ができていると思います。あそこはハードもそうなんですが、今おっしゃったように図書推進委員というのを全校に配置していると、あれはすごいなと思うのですけれども、ともかく図書館をもっと有効に、北区の図書館の図書整備費は、中学校で一千百万、小学校二千万。大体一校当たり、中学校で五十五万、小学校で四十五万程度なんですけれども、これを、どんなにどんどん図書を整備しても、それが使われてこなければ全然意味がない。人を配置することが、ともかく図書館を有効に使う一つの大きな要素だろうと思いますので、お願いしたい。

 それともう一つ感じるのは、何と言っても校長先生なんですよね。校長先生が意欲のあるところは進むのです。私も何校かの校長先生に実は申し上げたことがあるのです。学校の司書を全校に配置というのはなかなかいきません。これから配置されるにしても十二学級以上になっております。ボランティアで、お母さんたちに投げかけてみてください。ボランティア活動で必ずやってくださいますからと言ったら、一校、それを実践してくださった校長先生がいらっしゃいまして、早速電話をいただきました。あのアドバイスを聞いて、早速お母さんたちに言ったら、やってくださって、今旗なんかつくっちゃって、保育園とか幼稚園まで読み聞かせたいといって行ってくださっているそうです。非常にうれしいなと思うのですが、私は読書の重要さは誰が言わなくても、これはわかっていることですけれども、マイクロソフトのビル・ゲイツが、日本に来て中高生に講演したときに、こう言ったそうですね。コンピューターもあれだけれども、その辺の言い回しはちょっと、コンピューターもあれだけれども、基本は何といっても本を読むことなんだと、そういうふうなアドバイスをしたそうです。そういうことで本を読むことの重要性というのは非常に言われているときですので、北区といったら読書推進はすごいなと言われるような、私はそこまで盛り上げていっていただくとありがたいかなと思いますので、今後の取り組みをよろしくお願いします。

 以上で終わります。



○尾身幸博委員長 

 小関委員。



◆小関和幸委員 

 私のほうからは薬物乱用防止教育についてお伺いをいたします。

 昨年の覚醒剤の押収量は史上最高の二トン、一人当たりで換算しますと六千万人に相当する。いま覚醒剤が大変な勢いにあります。問題になりましたのは、平成八年に千葉県の松戸市の小学校で、初めて覚醒剤を小学生が使ったということが大きな問題になりまして、当時の厚生省も対策に乗り出したわけですけれども、薬物乱用防止キャラバンカー、今活躍をいたしておりまして、今年は千百九十七会場、二十二万人の子どもたちが見たと。それから「薬物乱用はゼッタイ、ダメ」という、これは小学校の五、六年生、中学校の一、二年生、こういうもので今薬物防止の運動が起こっている。

 今一番問題になっているのは、簡単に携帯電話とかEメールで買える。また隠語が流行っておりまして、チョコ、ハッパ、クラック、ドラゴン、エクスタシーとか、なかなかわかりづらい。こういうのをきっちり情報交換をしながら、これが薬物に当たるんだと、こういうことをしっかり認識をしていただきたいと思います。

 きょう私が質問しますのは、咳どめシロップ、これは普通の薬局で売っているわけですけれども、これを一本飲みますと、いわゆる幻覚症状を起こして麻薬と同じような作用が起こる。これが、ある中学校で起きまして、学校・PTAが総力を挙げて、この対策に乗り出したと、こういう記事がございました。これについて都の教育委員会からか、またいろんな機関から報告があったかどうか。これを最初にお尋ねいたします。



◎(平田指導室長) 

 委員お話しの事実については、都教委からまだ報告はございません。



◆小関和幸委員 

 私は昨日、薬局に行って一本買ってまいりました。これは、厚生省のほうからは注意が来ているということなんですね。これを一本飲みますと、これは百二十ミリリットル、大人の一回の分量が十ミリリットルですから、これは十二回分に当たるのを一気に飲むと、まさしく薬物と同じような作用を起こして幻覚症状を起こすという。薬局に来ておりまして、今薬局のほうもシロップですから、すごく飲みやすいのです。それで、これを苦くしようとか分量を改善に今乗り出している。こういう状況なのに、なぜ教育委員会とか、そういうところに連絡が来ないのか。保健所には来ていてても、教育委員会には来てない。これは縦割り行政の非常に欠陥だと思うのですよ。事実、こういう事件が起きているわけですから、また薬局の薬剤師に聞きますと、これに類似する薬品がたくさんありますということなんですね。鎮静剤もそうです。鎮静剤もたくさん飲みますと、こういう症状になりますとか、向精神薬とか、いわゆるドラッグストアとか何々キヨシとか、そういうところで、たくさん手に入るわけです。だから、いろいろ情報交換しながら、今の子どもたちが、こういうものに手を出さないように、きっちりした教育をしていかなければならない。こう思っておりますが、いかがですか。



◎(平田指導室長) 

 私どもも薬物乱用防止教育については大変重要な教育であると受け止めております。学校では防止教育については、薬物乱用防止教室等を行っておりますが、ここは薬物の専門官、麻薬の取締官の0B、学校医、学校薬剤師等の協力を得て教室を開いているところでございます。委員がお話しのとおり、薬物等については、適正な使用でないと命を落とすことになりますので、今後、十分に教師等も含めて教育をしてまいりたいと思います。



◆小関和幸委員 

 私は、四十年頃、苦い経験があるのです。私は製薬会社に勤めておりまして、昔は液の風邪薬を売ったことがあるのですね。この液の風邪薬というのは、ものすごい吸収がよくて、それを多用しちゃうと、心臓の悪い人とか動脈硬化症の人は、みんなぽっくり病で死に始めたのです。いま風邪薬は液は売ってはいけない。そういう厚生省の指示で液はないのです。売っていいのは子ども用、子どもは錠剤とか顆粒とか飲めませんから、子ども用のシロップを許可します。許可されているのが、喉シロップなんです。大人用を飲もうと思って薬局に液をくださいというと、小児用の一本分を飲ませてくれる。これは違法なんです。見てください。小さく小児用と書いてありますから。だから液というのは、これほど体に吸収がよくて危険なものが入っているということですので、きちっと、よく対応していただきたいと思います。

 次の質問に入ります。

 文部科学省が昨年末、発表した資料によりますと、何らかの処分を受けた公立学校の職員が四千九百三十人、処分理由としては交通事故とか、わいせつとか体罰とかいろいろあります。特に、わいせつ行為については過去最高に上ったと、こういう結果です。それで平成十三年度の都議会の第三回定例会で公明党の新人の野上順子さん、都議会議員、この方は二十五年間、教師生活をして、教頭をやっていらっしゃった方で、この教育体験をもとに、教員の免許更新制度の導入について、これを石原都知事に質問いたしました。今教員の資格を取得した後は、その資質が問われる仕組みが全然ない。研修や研究授業とか地域行事の参加とか、いろんなボランティア活動も含めて、ポイント制にして五年間ごと、免許を切り替えたらどうだと、こういう提案を石原都知事にしました。この質問に対して石原都知事は、現在、中央審議会で審議中とは聞いておりますが、私としては、ごく当然のことと思います。この厳しい時代に、一度取得した資格というものが永久に続くということは考えられない。教員の資格、能力の向上は教育改革を進める上で根幹にかかわる最重要課題だ。しっかり審議をお願いしたいと、石原都知事は、こういう答弁をいたしております。

 それで教育長にお伺いしますが、この教員の免許更新制度、これは一つの施策だと思いますが、どのようにお考えなのかお伺いいたします。



◎(高橋教育長) 

 教員の資質については、現在の学校教育の中でも一つの最重要課題としてとられている事項でございます。文部科学省においては、とりわけ指導力、あるいはこういった問題、非行を起こす教員等の取り扱いについては、基本的には教育の現場から外さなければならないということで法令関係も整備しております。あわせて東京都の教育委員会におきましても、服務規律を厳正に保ちまて世の批判に耐えられるような今後の制度の整備について、私ども注目してまいりたいと思います。



◆小関和幸委員 

 さっき山中委員のほうからも、教師が変われば生徒が変わると、そういうお話がありました。品川で行っております学校選択制度、これはさっきいろいろ問題になっておりましたけれども、ここに来年度から外部評価制度を取り入れていこうと、こういうことなんです。どういうことかと言いますと、来年度から子どもの学力や教員の指導力、また保護者、地域の住民にチェックをお願いして、外部評価制を導入しようと。公立の小中学校五十八校ですね。評価結果は項目ごとに四段階で示し、次の学校選びの目安にする。せっかく学校の選択制度を設けたのですけれども、目安がないじゃないか。この学校はどういう特色があるんだ。ここはどういうところに力を入れていっているんだという目安がなかなかない。この目安を外部に評価していただいて、次の学校の選択の目安にしていこう。項目につきましては、子どもに基礎学力が身についているか。教員の指導が行き届いているか。いじめなど、子どもが不安な扱いを受けていないか。学校の方針、この学校は、こういうところに力を入れながら目安にしていますという、この二十項目に分けまして、その学校の特色ある学校づくりをめざしていますと、こういうことをひとつやっていこうじゃないか。こうなりますと、先生も力を入れていくし、学校の方針も決まっていく。そこに父兄も協力をしていく。私は、この考え方は非常にいいと思うのですけれども、賛否両論がありまして、教職員のほうは、外の目を意識して学校が取り繕うのではないかのではないかとか、また逆に教育長のほうは、古い習慣がはびこり、なかなか変わろうとしない学校も変える試みなんだ。私はこれにかけたいみたいな、そういうお話がありますけれども、この外部評価制度、どのように北区の教育委員会としてはお考えになっておるのかお伺いをいたします。



◎(平田指導室長) 

 学校への外部評価というのは、これからの時代、適正あるいは適切に行われなければいけないと受け止めます。第一の理由としては、教員の内部同士の評価では、これから教員の世界等も、研修も含めてですけれども、もう追いつかないところにきているのではないかなという認識が一つです。

 それから、私どもとしては、できれば、学校評議員の中で学校をプラス思考で評価していただきたいという思いが十分あるのですけれども、中には、それだけでは済まないというところも、確かに事実としてございますので、適正な外部評価は今後必要になってくるのではないかと受け止めております。



◆小関和幸委員 

 最後の質問になりますけれども、現場の先生方も、父兄の風評もあり、教職員の中でのいろんな問題がありまして、今精神性疾患といいますか、教師として自信なくした。また子どもが信じられない。PTAのお母さん方が余りにもうるさ過ぎるとか、それはあるかどうか知りませんけれども、そういういろんな問題で、精神性疾患、これで休職されている先生方は、いま北区でどれくらいいらっしゃいますか。



◎(平田指導室長) 

 子どもにかかわってということが主な原因でございますけれども、心身に障害を来して、今休職中の教員は、小学校で三名、中学校で一名、合計四名おります。



◆小関和幸委員 

 この数が多いか少ないかというのは、いろいろ議論があると思いますけれども、私は、せっかく教師をめざしたわけですけれども、生徒のカウンセラーというのも必要ですけれども、こういう方たちへの、しっかりしたカウンセラーと、それからまた職場復帰への力強い、そういう支援といいますか、それをお願いしまして、私の質問を終わります。



○尾身幸博委員長 

 後藤委員。



◆後藤憲司委員 

 一つは、図書館の件なんですけれども、事務事業の概要と現況の中で、平成十二年度について蔵書及び入館者、それから館外個人貸し出しということで表が載っております。十一年度の分と比較をしてみますと、蔵書については、この間、本会議の質問でお話をしましたけれども、紛失してしまう図書のカバーといいますかね、そういうのも含めて、毎年二万冊、昨年度、十二年度は一万一千冊でしたけれども、増加しているわけですけれども、入館者なんですが、実は平成十一年は二十六万人、北区の入館者が増えたのですね。ところが、十二年度になると今度六万六千人くらい減っているのですね。その次のところにある個人の貸し出しについても十九万八千冊くらい貸し出しが減っていると、こういう状況になっているのですけれども、何か理由があったか。これだけ極端に減るということについては、中央図書館長としても、何だろうという思いがあったと思うのですけれども、その辺を教えていただけませんか。



◎(川嶋中央図書館長) 

 委員ご指摘がありましたように、平成十二年度、入館者数及び貸し出し数が減少いたしました。

 その理由でございますけれども、これだということよりも、三点に整理しておりまして、まず北区の人口が減少しているということが一点目。

 あと、より大きな点なんですけれども、本離れ、読書離れがあるのかなということが二点目。

 三点目が、社会のIT化の関係でして、インターネット等が発達して、本を介さないでも情報の入手が容易になってきたということで、そういった要因があると思います。

 二十三区の状況ですと、二十三区中、十五区が平成十二年度、やはり北区と同じような状況で、減少という結果になってございます。



◆後藤憲司委員 

 そういう分析をされたのでしょうけれども、じゃ、これは年々、こういう傾向が強まっていく大きな理由の一つにIT化ということがありましたけれども、それはやむを得ないと、こういう感じですかね。



◎(川嶋中央図書館長) 

 IT化については、図書館としても、しっかり対応したいと考えておりまして、例えばインターネットによる蔵書のご案内とか、さらに一歩進めてインターネットによる予約等、来年度の予算の中で図書館としては要望の事項の中に入れてございます。



◆後藤憲司委員 

 先ほど大原委員から、子ども読書推進法案の話がありました。子どもの本離れという、これをどうするかということで、この基本理念の中に、子どもが言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生を、より深く生きる力を身につけていく上で欠くことができないものという、こういう定義をしている、読書推進法案の中では。私たちもそうでした。子どもの頃、十五少年漂流記とか、ああいうのを読んで、あるいは地底旅行とか、ジュール・ヴェルヌの本を読んだり、そういうことで想像力を膨らましたということがあります。ですから、感性を磨くという意味でも非常に大事だということなんですね。

 もう一つは、行政、出版事業者、保護者の役割ということで、本を発行する事業者は、子どもの健全育成に役立つ良書の提供に努めるようにということ、また保護者は子どもが読書する機会を多くもつように工夫すること、あるいは習慣化をさせることということも求めております。また四月二十三日を子ども読書の日というように決めて大いに啓蒙していこうと、こういうふうにあるわけですね。

 私は、先ほどの大原委員の話じゃないのですが、本を読まなくなってしまうというのは、文化の、あるいは感性の死滅だと思うのですよ。この辺、どう思いますか。



◎(平田指導室長) 

 読書は心を支える一番のものでございますので、文化継承としても非常に大事なものであると受け止めております。



◆後藤憲司委員 

 そうなりますと、先ほどの話ではないのですが、学校で、どの程度、朝の十分間あるいは五分間の読書運動とか、そういうことをやっている効果があるという話を現実に学校の先生方からお聞きしているわけですから、そういうお話は行っていると思うのですよ。学校は大体は一律に教育をするというのが、私が持っている考え方なんですけれども、学校によって、これからは特色ある学校というのですが、こういういいものは一律にやるべきだと思うのですけれども、その実態はまだよくわかっていらっしゃらない。どこの学校でやっていて、やってないところがどこかということ、その辺は把握されているのかと、さっきお聞きしたときに、よく把握されてないような感じがしたのですが、どうなんですか。



◎(平田指導室長) 

 朝の十分間読書は、今のところ小学校で三校はきちっとやっている。中学校では二校やっているということは受け止めております。数的には受け止めておりますけれども、その質が問われる問題でございまして、先ほど大原委員のお話がございましたが、校長先生も含めた読書に対しての姿勢、それから校長自身も読み聞かせに参加しているというところもございますので、そういった姿勢も今後大事ではないかと考えます。



◆後藤憲司委員 

 今おっしゃった大事だと思っていらっしゃるわけですから、これから、そういうものをぜひ校長さんの研修会とか、そういうところでやっていただきたいと思いますね。

 この研修に絡んでなんですが、実績報告の関係資料の十四ページに研修研究会費という費目がありまして、その中に二十種類の研修会があり、二百回実施したとあるのですね。十二番目にコンピューター活用研修会というのが年五十四回行ったというのがあるのですけれども、いま学校のIT化が大変図られておりまして、北区では既にすべての中学校、小学校にパソコンが入りました。パソコンは逆に子どもたちのほうが理解が早くて、先生が教わっているということも多いなんという話もよく聞くのですけれども、パソコンの更新ということですね。もうそろそろ更新の時期が来ているのですよ。月々にパソコンというのは新しくなっていまして、私どもの会派にも五年前に入れたのがあるのですけれども、これはリースでやったものですから、変えようがなくて、ソフトは新しいものが入らないし、えらい苦労をしたのです。今新しいのをやっと入れましたけれども、学校のパソコンの更新、要するに今後のあり方として、私は前回の代表質問のときに、学校のIT化という質問を差し上げて、そのときに、ばら置き、ばら使いといいますか、一人一台あるのが一番いいわけですけれども、そうすると、学校の校内LANをつないで、生徒が一人一台持っていると全員がインターネットで授業が受けられるという、そういうことになるわけですけれども、そんなことも含めて、どこでも触れ合えるような機会にしたらどうかという、こんな話を差し上げました。ですから、これについて、今お話をしましたように、更新のことも含めて、十二年度は中学校七校でしたかね、更新か何かされたのがね。十三年度も七校でしたか。この辺を含めた更新のあり方ですね。今後のあり方をちょっと教えていただきたいと思います。



◎(石井学務課長) 

 コンピューターの更新については、中学校は今既に全校更新をしたところでございます。今後の問題としては、既に導入した小学校について一定年数が経ってまいりましたので、この点についても計画的に、また更新をしていきたいと考えております。ばら置き、ばら使いについても、今後学校LANを結ぶ中で、いま文部科学省からも平成十七年までという方針が出ておりますので、これも計画的に考えてまいりたいと存じます。



◆後藤憲司委員 

 このコンピューター活用研修会の中身ですかね。ここに書いてある研修会費の中での年五十四回と、五番目にある学習情報センター費という中のエのパソコン等使用料の中に書いてあるのは、こちらの研修会に書いてあるのを、そのまま載せたということでよろしいのでしょうか。と同時に、パソコンの活用研修会というのはどんなことをやっていらっしゃるのか、短めに教えていただければ。



◎(平田指導室長) 

 本年度、一校当たりに三十二時間の情報アドバイザーが参って、派遣しまして、一日四時間の七日間派遣、残り八時間ございますけれども、それもコンピューターの操作だけでなく、授業に使うやり方、あるいはインターネットとか、進めば、そのほかの技術等も含めてやらせていただいております。情報センターでは今ホームページ等の作成について、学校の教員が来ておりますので、その作成の仕方等についてもアドバイスをさせております。



◆後藤憲司委員 

 この研修研究会費の中に十七番で人権尊重の教育研修会が年六回と書いてあるのですけれども、これはどんなような感じなんでしょうか。



◎(平田指導室長) 

 これは様々な人権にかかわる教育に関する研修をさせていただいております。同和問題に関すること、広く男女平等教育に関すること、心身障害のある方への対応の仕方、それから児童の権利条約等も含めて、それぞれの人権教育にかかわる研修についてやらせていただいております。



◆後藤憲司委員 

 時間があれですから補足にかかると思いますけれども、この間、代表質問で共生社会の実現を目指して、障害をもつ人の権利保障法の制定をということでお話を差し上げました。この中では共生社会実現のために教育は最も大切な役割を果たします。個々人の教育ニーズや保護者の希望を踏まえつつ、統合教育を原則とした多様な教育の実現を図ります。また、普通教室における教育においては、一人ひとりの教育ニーズに基づいた個別教育計画によって教育が受けられるようにしますという、これは一つの案なんですけれども、こういうことがありまして、先ほど指導室長おっしゃいました、心身の障害者の人たちを含めた偏見の解消をどう図るかという面で、これは非常に大事な問題です。池田小の事件があって、特に精神障害者に対する偏見が広がっているわけですけれども、それを、やはりそうではないのだということも含めて共生の心を育む教育をどう推進するかというのは、子どものうちに、どこまできちっと偏見をなくす教育を施すかというところにあると思うのですね。この辺はどのように考えていらっしゃるのか。時間があったら教えてください。



◎(平田指導室長) 

 体に障害のある方というのは、この障害について……。



○尾身幸博委員長 

 以上で公明党議員団の質疑を終わります。

 次に、日本共産党北区議員団の質疑に入ります。八巻委員。



◆八巻直人委員 

 学校施設補助員が配置されたわけなんですけれども、このことで夜間や学校の休みのときに、学校施設をお借りするとき、今どの学校でもそうだと思うのですが、教頭先生が対応していただくのですよね。使用料を事前に教頭先生に支払ったり、また事前に、休日なんかにお借りする場合に鍵をいただく。私のほうで預かる。こういうときにも教頭先生が対応されるということで、仕事量が大幅に増えたんだと思うのですよね。場合によっては、トラブルが発生したときに、警備会社のほうが駆けつける場合が多いのですけれども、セキュリティーがかかっているところに間違って入っちゃったとか、開けちゃったとか。それで警備会社で済む話ならいいのですけれども、そうじゃない場合には、休みでも飛んでこなければいけない、そういうことも過去にあったことも私のほうでは聞いてはいるのですよね。

 そういうことで教頭先生お一人に、今仕事に相当な負担がかかっているわけなんで、こういうあり方は、私は問題だなと思っております。こういうことに関連して、学校の安全管理の問題についても伺いたいと思うのですけれども、午前中の質疑の中でも出ましたように、池田小の問題、本当に全国を震撼させたのですけれども、大変な衝撃を与えたわけです。二度と、こういう事件が起きてはいけないということで、午前中の答弁の中で様々な対策をとっているということもお聞きしました。今後、どういう対策をお考えになっているのか。今の対策のほかにあれば教えていただきたいと思います。



◎(依田庶務課長) 

 まず施設管理補助員の件でございます。

 これについては、十二年度から廃止したわけでございますけれども、今回、私どもは九月に企画と共同で作成した余裕教室の活用指針の中でも、区民開放教室の利用が、なかなかうまく機能していないという指摘をさせていただきました。現在、学校の教頭等も入れて、改めて区民開放教室等の活用を、よりスムーズにしていくためにどうしたらいいかというところで検討しているところでございます。

 次に、学校の安全対策でございますけれども、今ハード面については、これも午前中にご答弁させていただいたところでございますけれども、小学校についてはモニターカメラの設置等を行ってハード面の整備をしてまいりたいと考えております。

 またPTAの方々とお話をしたときに、PTAの方々は「ひまわり一一〇番」を今全区に展開されているというところでございますので、その辺との連携もとりながら、PTAの方々にも、各単Pのお話になってまいると思いますけれども、学校と連携をとりながら頑張ってまいりたいと考えております。



◆八巻直人委員 

 今お答えいただきましたように、モニターカメラで監視をしていく。午前中の話でも、来年三月までシルバーの方をお願いして巡回をしてもらうということも、たしかあったと思います。

 私は、問題はマンパワーだと思うのですよね。確かに、モニターカメラもあれば、怪しい人が来たということで対応がとれるわけなんだけれども、それによって、もし、例えば、おかしい人が来て何か学校に危害を加えようとするのが、モニターでわかって通報しても、警備会社に直接モニターが行っているのかな。警備会社のほうが駆けつけるということになるんだけれども、そういう場合も間に合わないということも中にはあると思うのですよね。そういう意味で、初期の対応が、私は非常に大事ではないかと思うのですね。そのためにも恒常的な人の配置は必要じゃないかと思うのですよ。教職員任せでなくて、このためには、学校を取り巻く地域の方々の見回り、学校をよく見守るということが大事なんだけれども、同時に、私は三月だけじゃなくて、来年の四月以降もシルバー人材センターなどの方々が常時学校を巡回できるような予算が付けられないのかなと思うのですが、これはどうでしょうか。



◎(石井学務課長) 

 シルバー人材センターの人員配置については、私ども学務課から提案させていただいております。これについては、今庶務課でモニター設置を来年度予定をさせていただいております。今二校ほど試験的に実施をしているという経緯がございます。私どもとしては、まだ実施していない学校もありますので、そうした学校に緊急雇用の関係で配置をさせていただいたという形でございます。

 今後の課題については、今モニターの、どういう役割で、十分な機能を果たすか検証しているところでございますので、私どもとしては、その検証を深めたいと思っております。



◆八巻直人委員 

 今教科の中でも専門の教科の先生も減らされているし、学校の教職員の方が少なくなっているのですね。そういうときでもあるからこそ、初期にすぐ対応できるように、これはシルバーの人たちを含めた配置を重ねてお願いいたします。

 次に、児童交通指導員について伺いたいと思うのです。

 十二年度から児童交通指導員の配置が、ポイントが削減をされました。しかし、依然として交通事故は大変厳しい状況にあります。死亡事故も増えております。いただいた資料では、平成九年度から十三年度現在までに児童の交通事故総件数が四十六件、そのうち登下校時の事故は十三件となっております。

 私も、年に二回の交通安全週間のときに、地域の方々と一緒に、私の場合は明治通りなんですけれども、立つのですよね。そのときにも感じるのですが、特に明治通りは今高速道路王子線の建設中でありまして、左折の車が子どもたちを巻き込みそうなときがよくあるのですね。

 当然、これは指導員の方が一生懸命やっていただいておりますけれども、そんなこともあって、地域や学校からの要請もあって、滝野川第三小学校の場合は、区の交通指導員以外に、首都高速道路公団が独自に一名指導員を配置しているのですよね。これは大変助かることで、本当に危険なときも私は見ておりますので、やはり人がいると違うんだなと思いました。

 明治通りだけではなくて、まだまだ区内で交通量が多くて非常に危険な通学路はたくさんあるとは思うのですが、こういうところに、現在のポイント、それから人員の配置以外に、交通指導員の加配をぜひ求めたいと思うのですが、これについてはどうでしょう。



◎(石井学務課長) 

 交通指導員については、平成十二年度から二ポイント以上のところを一ポイント削減させていただいた状況がございます。私どものほうには、庶務から学務課のほうに、この仕事、移管に、その時点でなりました。その経緯としては、まず一つ学務課のほうで、交通路標識の事務は私どもがやっておりましたので、ある意味で、両方相まって仕事をしていこうというのと、あわせて、交通安全教育について、学校の取り組みも強化をするという形で、連携してやっていく中で、経費については削減をさせていただこうと思っております。私どもといたしましては、この経緯のほうも見据えてまいりたいと思っております。



◆八巻直人委員 

 私は、事故は起きてからでは、本当に手遅れになっちゃうですよね。ですから、まだ区内の危険なところ、去年も出たのかな、こういうところは危険だからというのは、うちの会派からも出ましたけれども、そういうところに手厚い加配というかな、交通指導員の方、これはシルバーの方たちの仕事の雇用にもつながるわけですから、ここは削減先にありきではなくて、子どもたちの安全を守るためにも、きちんと予算を付けていただくよう重ねて要求して終わります。



○尾身幸博委員長 

 本田委員。



◆本田正則委員 

 私から、まず中里貝塚の保存検討について伺います。

 三百六十三ページにも、国史跡指定中里貝塚保存検討費ということで九百七十六万円計上されておりますけれども、今後の保存のあり方、整備のあり方、いろいろ検討されていくんだと思いますけれども、現状でどこまで進んでいて、今後どうなっていくのか。最初にご答弁ください。



◎(三浦生涯学習推進課長) 

 中里貝塚保存検討については、昨年度、平成十二年度決算、ただいまお話がありましたように、暫定整備を実施させていただいて、現状緑地化を図りましたとともに、安全対策として、簡易なものではございますが、囲いの設置をいたしまして、文化財としての保存に努めているところでございます。

 今年度、新たに活用計画ということで、予算をいただいておるわけでございますけれども、現在、文化財係と、それから補助金を支出していただきます文化庁、文化財保護専門委員などで、内部的に文化財係の中で、今後の活用策について検討の事務を進めております。

 今後の主な内容の検討の方向ですけれども、まず現在の用地取得の方向をどうするのか。既に中里貝塚は既存の取得地は約四千五百平米でございますけれども、既存のままで整備を進めていくのか、あるいはまた国庫補助を活用して拡充が必要なのかどうか、現状維持でいくのか。これについても、まず基本的な方向を今検討しております。

 あと中長期的な課題でございますけれども、それを前提として施設整備の方向でございます。貝塚そのものが、実際には目に見えないで、通常は地下に埋まっている状況でございまして、活用策が非常に難しい文化財でございますので、中長期に公開事業をどのように手法でやっていくのか。あるいは実際に、目で見て触れるような可能性のある、ガイダンス施設をどのように現地に整備していくのか。その点の手法を踏まえて現在も検討させていただいておりますので、今年度中には一定の方向をお示しさせていただきたいと思っております。



◆本田正則委員 

 先ほど古民家の点で議論がありましたけれども、様々な検討のありようについて、例えば行政評価シートを見ますと、基本的には国の史跡ですから、きちんと検討していかなければならない。史跡の指定を受けたわけですからね。基本となる保存検討策を作成しなければ具体的な事務事業が推進できない。そのために、識見者による十分な検討結果が求められるから、今後検討会を発足して整備計画を練る手段は妥当であると、こんなふうにしているわけであります。

 そうすると、内部検討ということですが、識見者であるとか、あるいは地元の方々であるとか、地元からもいろいろ要望が出ているということもありますし、そういったところで、ご意見を伺いながら、実際に土地を買わなければならないような事態が出てくると思うのですね。建て替えでマンションが建っちゃうと保存になりませんし、そういう意味では、また買い取りをしなければならない。その買い取りをしていくというときに、将来計画とか構想が、それなりになければ、なかなか進まないだろう。国の史跡という点から考えても、また文化財としての価値から考えても、これはお墨付きの史跡ですから、そういう意味では、しっかりとした検討をしていく必要があるんだろうと思います。

 そういう意味では、早急に外部というか、識見者や地元の方々などの意向も踏まえて、また北区の区民のご意見も伺いながら検討する場を持たなければならないと思います。この点は指摘をしておきます。

 二つ目ですけれども、スクールカウンセラーの問題について質疑をしたいと思います。

 当面、平成十七年まででしたかね。中学校は全校に配置をすると、東京都の方針ですか、たしかそうなっていると思います。これは評価できることだと思うのです。

 そこでお聞きしたいのは、カウンセラーの皆さんが配置をされて、いじめ、不登校、学級崩壊、こういった事態に、どんなふうに今対処していっているのか。カウンセラーの方々とか、あるいはカウンセラーと教師集団とのかかわり等々も含めて、これはもともと簡単なことではないと、臨床心理士会の方からは伺っています。ですから、その辺の努力のあり方とか、あるいは、そういうこともありますし、教育相談機能との連携等々もあると思うのですね。学校としての努力の方向もある。つまり、いじめ、不登校、学級崩壊等々が起きたときに、カウンセラーの方々も含めて、学校として、あるいは教育委員会として、問題解決に向けてどんなシステムになってきているのか。この辺を具体的にご答弁ください。



◎(平田指導室長) 

 スクールカウンセラーは、いま委員のお話がございましたが、システムの中では、特に不登校等の児童生徒に対してのカウンセリング、それから教師が児童理解、あるいは生徒理解に対して、どのように行えばよいかというカウンセリング、具体的に学校のスクールカウンセラーとして、学校で教育相談を受けるための、あるいは行うためのスーパーバイザーとしての講師、そのようなことを努めております。

 システムとしては、不登校、あるいはいじめや友人問題、そういったものに非常に悩みを持っている子どもたちが多うございますので、その部分について相談を、かなりの数やらせていただいているということでございます。例えば平成十二年度に内容別の相談回数を、ちなみに申しますと、配置しているスクールカウンセラーが相談した回数は、不登校で八百六十七回、いろんな対応で、いじめ、友人問題、その他いろいろございますけれども、その部分で相談したものが三千百三十三回と、かなりの相談を受け持っているところでございます。校長、教頭、教職員とともにスクールカウンセラーは、校内組織の一職員としての働きをもって、その問題対応に当たっているところでございます。



◆本田正則委員 

 今配置をされて、相談を受けている回数その他の報告がありました。それなりの意味があったのかと思います。そういう意味では専門家の力をうまく活用していくというか、力を借りて、学校の中身、内容をよくしていくことは大変大事だと思うのです。

 私も前に本会議で、このスクールカウンセラーの配置とか、その活用等について質問をさせていただきましたけれども、その当時、教育委員会は様々なフォーラムを開いたりして、例えば子どもとの対応では、特にいじめや不登校等の問題で言うと、待てることだとか聞けることだとか見守れることが大事だということとか、いろいろとやっておられました。

 ついこの間、不登校になったお子さんのお母さんから、ちょっとお話をいただきまして、実はよくあるいじめのパターンで、いじめの対象になった。例えば私がいじめられるとすれば、本田菌だ本田菌だというような形で、ばい菌扱いされて不登校になったという例なんですけれども、そのお母さんのところに、学校の先生がおいでになって、いじめた子どもたちとか、ご両親から謝罪をしてもらうからというようなお話をされていると。だけれども、本当にそれでいいんだろうか。まずいじめた子たちや、いじめられた子のお話をじっくり聞くところからスタートするのが本来のあり方ではないんだろうか。そういう意味では、カウンセラーの力であるとか、先生方がこういうことを学んできたということが、いま一つ生きていないような気もしないでもありません。

 教育相談の機能を飛躍的に充実させなければならないと思いますし、また、そういったところでは人の配置の問題だけでなくて、学校の先生方が、そういうことにじっくり対応できるような仕組み、体制づくりが、なお必要になってくると思うのですね。スクールカウンセラーの問題について、中学は全校配置というふうになりますが、小学校でも問題があるわけですし、配置すれば、それで終わりということではなくて、今後、どういうふうに、そうした様々な問題に力を発揮していただけるのかというところで、学校に対しても、またスクールカウンセラーの皆さんに対しても指導だとか援助、そういった点で、もっともっとご努力をいただきたいと思います。

 三つ目は、三十人学級の問題に質疑をしておきたいと思います。

 本会議でも、北区独自でも実施を求めたところですけれども、当時、まだ決まっていなかった埼玉県の志木市が、いよいよ埼玉県の同意を受けて、一、二年生で実施をするということになりました。埼玉県は同意をしたけれども財政支援はしないということで、志木市のほうは、埼玉県のほうは独自でもやるという構えで努力をするようです。そもそも、国の研究所の調査で二十人前後が最も教育効果が高いこともわかった。保育園も一つの組で二十五人程度が多く、小学校に上がったときに違和感がないというふうに、市長さんの弁として、これは八月二十四日、毎日新聞だと思うのですけれども、それに載っていた記事なんですがけれども、原則二十五人の学級の導入を決めた。小学校低学年を対象にするのは、学級崩壊が特に問題化しやすい時期だからというふうに報道されていました。

 十六日に、これは東京新聞が取材して、市長さんは、お互い厳しい財政なので、やむを得ない。少人数学級の実現に同意していただけただけでもありがたいということで、緊急地域雇用創出交付金、仮称ですけれども、来年度から二年間の時限立法で実施される、このお金を県に申請する方向で調整に入る。交付金が支給されない場合は一般財源から補填するという考えを明らかにした。全部で十人の先生が必要だということで、費用的には大体年間五千万から一億の間だということになっています。

 そういう意味で、志木市の動き等々についても承知していると思いますけれども、今こういう状況をどのようにとらえていらっしゃるか。まず確認をしておきたいと思います。



◎(石井学務課長) 

 いま委員のお話にありました志木市の例については、私どもも、先週くらいで大きく動いておりましたので、注目して見ているところでございます。内容については、委員のお話しにあったとおりだと認識しております。

 私どもは、三十人学級については、今回、本会議でもご答弁させていただきましたが、いずれにしても、志木市については埼玉県の同意を得た結果になっているという経緯がございます。東京都のほうについては同意はいたさないという方針を示しているところもございますので、また東京都のほうは、生活集団については四十人という基準は示しておりますが、学習集団については既に第七次の定数改善計画の中で、教員の加配等も今配当されておりますので、そうした中で、実施をする中で、学習集団としてどうなのかということを検証してまいりたいというのが私どものスタンスでございます。



◆本田正則委員 

 学習集団云々というお話がありましたけれども、特に低学年などの間での学級崩壊の事例が多いということの中で、いじめや学級崩壊の防止に効果があるということで志木市の市長さんは導入に踏み切ったということであります。また、本会議のときにもご紹介したように、日本全国の流れとして進み始めているなというのが非常に強い実感であります。これは毎日新聞の記事から拾ったのですけれども、文部科学省の財務課によるとということで、四十人学級の実施というか、都道府県に任せるというか、やるならば結構ですよというふうになった以降、秋田と新潟両県が三十人学級だ。広島など三県が三十五人学級を導入している。その上に山形県の話があり、なおかつ志木市、埼玉県が三十八人ということになってきました。

 そういう流れの中で、東京都に実施を迫る、同意を迫るという点でいうと、埼玉県の場合は志木市が手を挙げて、そのことの中で同意をする。同意をするだけではなくて三十八人というのを実施していくという流れができたわけですね。そういった姿勢を北区自身がもつことが何よりも大事なのではないかなと思っています。

 この間の文教委員会でも私は指摘したのですけれども、例えば、学校関連、子どもたちを大切にするという点で言いますと、学校運営費、これは評価シートで見てみましたら、一人当たりの学校運営費ということが評価の基準になっている。児童生徒の数で割り返した数。数字を見ましたら、小学校は十一年度が二万八千九百五十四円、十二年度が二万五千四十五円、四千円近くの減少ですね。中学校の場合は、十一年度三万九千七百二十円が十二年度が三万四千百十八円、これもかなり減っている。一人当たりの経費が減っているわけですね。

 学校運営費というのは、そもそも、見ますと、学校の必要な経費を予算の令達という形で令達している。先ほどご議論があったように、教材費であるとか維持管理費であるとか、その他諸々、学校管理需要費、教材教具費、学校図書整備費、クラブ活動費。委員会での質疑でも、ちょっとご紹介しましたけれども、先生がポケットマネーで実験の材料を買うというような話もありました。クラブ活動の費用なんかでも先生が出されているものもあるし、先ほど出たようにクラブ費が増えているというような実態もあります。

 こういったところで、子どもを大切にするという姿勢から見ると、どうもまずいのではないか。文教委員会で質疑したときは財源の問題があるとおっしゃいましたけれども、財源の問題の中身、例えば財調と一般財源で使っていますよ。財源の単価が削られているなら東京都に要求しなければいけないだろう。北区の問題であれば、これは子どもを大切にするという姿勢から見て問題があるだろう。その辺のところは、令達予算の中身等々、もう少し議論をしていかなければいけないと思うのですけれども、しかし、本当に子どもを大切にする立場に立つならば、一人当たりの経費を減らさないように努力するのは当然じゃないか。総枠として子どもさんの数は減っていますから、減ってくるのがあったとしても、一人当たりが減っているというのは、これは問題だと思うのですよ。そういうところの改善を求めておきます。



○尾身幸博委員長 

 相楽委員。



◆相楽淑子委員 

 先日、北中学校で、今三宅島から避難されていらっしゃる海洋科学者のジャック・モイヤーさんという方の講演がありました。ジャック・モイヤーさんは、海洋科学者として大変優れた活動を世界的にされていらっしゃる方で、地元の子どもたちに、ぜひそういう話をということで、私も一緒に聞かせていただいたわけですけれども、本当に中身の深いお話を伺いました。海はたくさんの魅力を持っている。けれども、その海の魅力の一方で、危険ということもあるんだということを、きちんとお話をされながら、危険があるということを自覚して、じゃ、そういう危険に、さらさないためにどうしたらばいいのか。子どもたちが安全に海に入るにはどうすればいいのか。それにはきちんと人を付けて安全を確保して、海のすばらしさを子どもたちに知ってもらう。こういうことで私は一生懸命、いま三宅の中で子どもたちと一緒に学んでいるのですというお話をしてくださいました。本当に、なるほどそういうものだなとつくづく思ったのですね。

 もう一つ、私はこれでとても感激したのは、今大変な噴火の状況です。千年に一度といわれている噴火、事態は非常に厳しい。それは島に暮らしている人々にとっても、また植物や動物やお魚にとっても厳しいということがわかりました。でも一方で、ジャック・モイヤーさんは、自然というのは、そういう中で、ちゃんと回復していく力を持っているんだ。人間の時間的な考え方でいったら、とても、これは長い時間がかかることだけれども、自然というのは、そういうふうにちゃんと回復する力を持っているんだ。私はびっくりしたんだけれども、アカコッコという鳥がいます。これは三宅島の特別な鳥なんですけれども、長年そういう火山の島で暮らしてきたアカコッコというのが、この地震が、大変なことが起こるという危険を察知して、ちゃんと自分で身を守るために、何と百五十キロも離れた横浜市まで避難したという話を聞いたのですね。こういうふうに自然の営みの大きさ、そういうところから私たちがきちんと学ぶべきことの大きさということを本当に実感いたしました。ぜひ機会があれば、多くの北区の子どもたちに、今北区にたくさん三宅島の方々がいらっしゃるわけですから、こういう機会に三宅島の今の現状や、島の中で、また海の中で、どんなことが起こっているのか、どうやって自然というのは回復する力を持っているのか。そういうのを一緒に学び合う場をぜひつくっていただけたらなと思っています。

 これは要望ですけれども、質問のほうに入ります。

 第二次適正配置、学校統廃合問題ということでは、その委員会の中でもいろいろと質疑がされました。私も、当初の計画が大幅に変更されてきたこと、この間に教育長さんも代わられたという中で、この問題の中から私たちは教訓とすべきものがたくさんあるのではないかなと思うわけですけれども、まず教育長に、この点について、この間、PTAのお母さん方とも直接お話をされるということでいろいろとご努力されていることを伺っておりますけれども、改めて、この計画が大きく変更されることになった。そういう中から教育委員会としてどのような教訓を引き出されているのか。最初にお聞きしたいと思います。



◎(高橋教育長) 

 学校の統合にかかわるご質問でございます。

 私は着任してから今日に至るまで、地域の皆様方の要望、ご意見等を承る中で、先ほど来からもお答えもしておりますが、統合する学校の教育活動、及び地域の特色を生かした、これからの新しい時代の教育を創造していくことを理念として、保護者、地域、学校の関係者の方々とともに協議を進め、その上に立って諸条件の整備に努めていくものと現時点ではとらえております。しかしながら、まだ統合をめざしている段階でありますので、結果としては、統合してメリットがあった、そう言えるような今後の努力を尽くしてまいりたいと思います。



◆相楽淑子委員 

 これからいろいと課題がたくさん、まだあると私も思います。メリットとおっしゃいまして、先ほどは統合してよかったと言ってもらえるように最大限の努力をしたいというふうなご決意もあったと思いますので、私は、ぜひ、そのことを本当に大事にしていただきたいと思いますし、私も、この計画が示された直後の平成十一年四月の定例会で、この問題についての質問をさせていただきましたけれども、何よりも大事なのは、子どもたちや現場の先生方、地域の皆さん方の声にきちんと耳を傾けていただく。区民の声を酌み尽くしていただくこと、それからスケジュールの押し付けということで一方的に進めることがあってはならないんだ、統合先にありきじゃないんだということ、このことが大事だったということを改めて確認をさせていただきたいと思います。

 それど統合にあたっての様々な問題の具体的なことを伺いたいと思いますけれども、これまでも学力アップ、地域の特色、特色ある学校づくりということでお話がありましたけれども、パイロットスクールといわれていると思いますが、このパイロットスクールについてイメージできるように簡潔にお願いしたいと思います。



◎(風間学校適正配置推進担当課長) 

 パイロットスクール構想と一般に呼んでおりますが、北区教育ビジョン新世代型学習推進校と銘打ちまして、統合校については、新しい教育のあり方を模索するモデル校とさせていただきたいと、このように考えております。



◆相楽淑子委員 

 モデル校ということで、例えば桐ケ丘ではコミュニティスクールとか、それから、袋ではいろいろとインターネットを使ったとか、また情報ふれあいというふうなことなども、いろいろといわれていると思いますけれども、私は、この中身は、学校の運営、カリキュラム、そういうことにかかわってくる大変大事な問題だと思いますので、この点について教職員の方々との協議が大事だと考えておりますけれども、この点については、どんなふうに今進められているのでしょうか。



◎(風間学校適正配置推進担当課長) 

 ただいま各校それぞれでございますが、豊島については両校の職員会議に出席させていただいております。また桐ケ丘、桐ケ丘北小学校についても同様にさせていただいております。それ以外の地区についても、今後、そのように先生方のお集まりの中に入ってお話を交わさせていただきたいと考えております。



◆相楽淑子委員 

 そういう意味では、新しい取り組みで、それがどんなふうに進んでいくのか。これはまだ具体的な形になったというところまでは大変なことだと思うのですけれども、統合する前に既にそういうことでの話し合いが始められていて、統合後も引き続く、こうした場をつくっていくことが大事ではないかなと私は思っております。統合にあたっていろろいな試みをここでされるということで今お話をいただいたわけですけれども、そういうことを進めていく上でも、教職員の方々との話し合い、また地域のPTAの方々を含めて、こういうことをちゃんとご理解していただくような手立て、さらには、何と言っても学校の現場を預かる先生方、教職員の配置が大きな問題になると思います。

 この点で伺わせていただきたいと思いますが、例えば、先日見せていただきました統合推進協議会だより、これは各四つの地域ごとに今おたよりというのがまとめて出されていると思うのですけれども、この中を見ましたら、例えば豊島の西と東、豊島地域の中では、中学で行っている英語教育ですね。こういうものを小学校の中でも取り入れていくということでの交流だとか、それから学力アップということで、低学年、中学年、また高学年についてはこういうふうな方向をめざしたいということで、おたよりに書かれてあったわけですけれども、こういうふうなことで具体的にどれくらいの教職員の皆さんの配置を考えていらっしゃるのでしょうか。



◎(風間学校適正配置推進担当課長) 

 ただいま私どもでは、具体的に、このような事業をするのに何人というふうにはとらえておりませんで、総体として非常勤で加配、あるいは都のほうへの要請という中で加配をお願いしているところでございます。



◎(平田指導室長) 

 東京都のほうには統合の、北区での一番の課題でございますので、正規の教員について、少人数加配ということで、かなり今年度は正規のほうも各区に配置される模様でございますので、最大課題ということで各統合校については正規の教員を配置できるように今要請しているところでございます。



◆相楽淑子委員 

 正規の職員の配置ということで最大限に今の課題としてとらえていらっしゃるということで伺いましたが、具体的に、例えば豊島西、東の場合に、現状の先生方の配置ですね。それから、これから都にも要請していっている最中だということですので、数としてはまだ具体的に出ないということかもしれませんけれども、四十人学級ということを今考えて、四十人学級という中で、標準の数は、どんなふうに、統合後、クラス編制、教職員の数の変化は、どんなふうになるか教えていただきたいと思います。



◎(風間学校適正配置推進担当課長) 

 推計でございますが、現在、豊島西小学校が二百二十名の九学級、豊島東小学校が百八名の五学級でございますが、統合後、十四年度の推計で二百九十名の九学級と考えております。

 職員配置については、概ね現在の推移でいけば、現在十一名でございますが、十七名になるのかなと数えてございます。



◆相楽淑子委員 

 二つの学校が、それぞれで何人、今統合ということになると何人ということになりますか。もう一度職員の数を確認させてください。



◎(風間学校適正配置推進担当課長) 

 豊島西小学校及び豊島東小学校の統合で、教職員の定数でございます。申し訳ございませんが、豊島西小学校の現在の定数が十一名でございます。東小学校については、統合後が十七名というふうに数えております。



◆相楽淑子委員 

 いずれにしても、大幅に統合後は、職員の方々の人数、配置の数が減るということだと思うのですね。これは志茂小学校のところで、先日伺いましたら、現在六クラス、校長先生、教頭先生、教諭ということで八名、養護の先生、事務の先生合わせて十二名。第二岩淵小学校では十五クラスで、実際、先生すべて合わせて二十二名。それが統合後には十七クラスと予定されていて、実際に統合後、もし十七クラスということで、標準的に見れば、先生の数は校長先生、教頭先生は、もちろんお二人が、お一人ずついることになるわけで、教員についても二十名ということで先日お話を伺っておりますけれども、こういうふうなことが、今見込まれているということでよろしいでしょうか。



◎(平田指導室長) 

 正規では、委員がおっしゃったとおりでございますが、その他に第二岩淵小は少人数加配の正規の教員を継続で受けることができますので、それが一名、先ほど申しましたように、その他に統合校が課題でございますので、加配分を今要請しているところでございます。



◆相楽淑子委員 

 これまでも加配ということがあったわけですけれども、もちろん、そういうものをこれからも継続されていただくこと、それから新しい試みということでの加配がされるということが確認されましたけれども、いずれにしても、統合前と統合後では大幅に教職員の数には変化があって減るということが現実問題ですので、私は、最大の課題とおっしゃられましたように、この正規の職員の配置の問題については全力をあげて取り組んでいただきたいと思うのです。東京都の要請に対しても、なかなか大変な課題がたくさんあるということですけれども、ぜひとも頑張って、きちんとした職員の配置を確保していただきたいと思います。

 今、全体的な動きとしても、雇用対策を兼ねた施策として少人数学級に対する補助教員の問題だとか、増やすということなどもいわれております。これは今の学校の中で四十人ギリギリという状況でなくて、少人数で教育を進めることの大事さということが、いろんなところから声が上がってきて、これは国民の大きな声を無視できなくなってきていることの一つの大きな反映であると思うのです。これはとても大事なことですけれども、一方で、先ほどからもいろいろとご論議にありましたように、特別な授業ということで限られた活用で補助、また特別な講師という形でお願いするということは意義があるかもしれませんけれども、教育の専門性ということを考えれば、日常的に一人ひとりの子どもたちの状況をよくつかんで、教育に当たる先生方には、子ども観だとか、発達論だとか、こういう教育原理を踏まえることが不可欠なことだと私は思います。だからこそ、今各学校でいろいろ抱えている問題が余りにも大きいからスクールカウンセラーという専門家の方を、きちんと配置するということが当たり前のようになってきているのだと思いますし、そうした現状から見ても、正規の常勤の教職員の配置、増員、それから今若い先生がなかなかいらっしゃらない。そういう中で、例えば部活の問題とかクラブ活動の問題もあると思うのですけれども、若い先生が足りない。学校の中でも年齢構成のバランスが崩れてきているという問題があると思いますので、こういうところを一つひとつきちんと解決していく上でも、正規の教職員をきちんと配置する。そのことで頑張っていただくとともに、一日も早く三十人学級を実施する。思い切って実施するというところが、行き届いた教育を進める。それから統合によって学校がよくなったというふうに皆さんに思っていただく上では、私は、これは欠かすことができない課題ではないかなと思っておりますので、ぜひ、その点で引き続きのご努力をお願いいたします。

 統合問題にかかわってですけれども、通学路のことについて伺わせていただきたいと思います。

 通学路は大変大事な問題ですが、それぞれどのように具体的な対策がとられていますか。お聞かせください。



◎(風間学校適正配置推進担当課長) 

 それぞれ地域によって、これも対応が異なります。ちなみに、桐ケ丘地区については、公園の中に街路灯を設置する方向で対応を考えております。また、それぞれの地域でございますが、私ども、道路課、公園課等々、担当職員とともにPTAのお母様方と一緒に検証し、また所管の警察署にも同行し、その対応を協議させていただいているところでございます。



◆相楽淑子委員 

 四つの地域、それぞれに、そうした課題を抱えていると思います。先ほど八巻議員からも交通指導員さんの削減の問題、指摘がありましたけれども、子どもたちは、どんなに自分で安全を安全をと思っても、それは子どもたちだけでは守り切れないものがたくさんあるわけですから、だからこそ、大人が、行政が、そういう子どもたちの安全を確保するためにどうするかということで、最低限必要なことは、きちっとやらなければならないと思うのですね。そういう意味で、私は人を配置していただくことは、とても大事なことだと思います。

 改めて、桐ケ丘北小学校のお母さんたちと、もし桐ケ丘小学校に通うようになればということで、どういうところから、どういうふうに子どもたちが行くようになるんだかねと、地図でもって見てみました。そうしましたら、大きく分けて桐北小学校の子どもたちが、ここは障害児学級もありますから、その子どもたちが桐ケ丘小学校に通うとすると、五つくらいのルートがあるわけですよね。それぞれで登校班をつくって新しい学校に通うということになると思うのですけれども、それにしても、今ご答弁された中身だけでは、とても心配てす。改めて、この点については具体的な手立てをどうするかということを、もっとよく細かく検討していただきたいなと思います。

 実は、桐ケ丘小学校の周辺、この間、お風呂の問題が大変大きな問題になっておりましたけれども、明日、それから四日、六日と、商店街のところの上にお住まいの方々へのお風呂の工事の説明会が、いよいよ入るということになりました。ちょうど桐ケ丘小学校のすぐ目の前にということになりますよね。これから引き続き、ここの地域は建て替えの工事が二期工事へと進んでいくということになってきています。いずれにしても、かなりの時間かけて、桐ケ丘の再生計画とのかかわりということが大事になってくる地域ですので、私は、もっときめ細かな対策をぜひとっていただくことを改めてお願いをしたいと思います。

 それから、お母さんたち、とても心配されているのが、体育着をどうするかとか上履きをどうするかということで、今現在通っている子どもたちの対策は協議委員会でも相当いろいろと手立てをとっていただくということなんですけれども、新入生も保護者の方も含め、また新入生の子どもさん、該当の子どもさんたちも含めて、私たちの学校はどうなるのかなということを、この間、心配もされていらっしゃいますので、体育着の支給などについても、新入生も含めて一緒にやっていただけないかなという声が出ていますので、ぜひ、こういう点でも温かいご配慮をいただけますようによろしくお願い申し上げます。

 統合に向けて、先ほど教育長もおっしゃられましたように、様々な課題があるということが、はっきりとしてまいりました。特に先生が大幅に減るという中で、子どもたちが新しい学校になり、また先生の顔ぶれも変わる。また新たな課題も、この中に求められてくる中で、結局、子どもたちや教職員や地域の方々に大きな負担がいってしまって、財政的に見ると、かなり、それは削減できたかもしれないけれども、負担がドーンと、そういう子どもたちや先生方の肩にかかってしまうということにならないように、私はこのことを改めてお願いをしたいと思っております。

 そして廃止ということが決まった学校施設のことなんですけれども、これは、これまでいろんな方々が大事に育ててきた施設です。例えば、私の子どもなども桐ケ丘北小学校のポックル林、ここで夏休みに飯盒炊飯の体験をしたり、シイタケの栽培したり、あの林を身近な自然として、みんなで大事にしてきました。いま桐北の子どもたちは、ここにビオトープをつくろうということでのいろんな活動もしているようですけれども、こうして長年つくり上げてきた学校の施設の今後の利用とかについては、今既に利用されているサッカーの子どもたちも含めて、みんなが改めて、こういう場所を活用できるようになってよかったなとなるように、この点でもきちんとした話し合いや要望を聞いていただく。こういうふうなことで、ぜひ取り組んでいただきたいと思っています。

 二つ目の大きな課題としては、学校週五日制と土曜日の対策ということになってくると思うのですけれども、私は、そういう意味でも土曜日対策をどういうふうにしていくのか。子どもたちが実際にいろいろと活用できる場の提供も大事だと思っていますけれども、学校週五日制と、この具体的な対応ということで、いま教育委員会で考えていらっしゃいます活動の場の提供ということで、ぜひお聞かせいただきたいと思います。



◎(依田庶務課長) 

 学校週五日制 については、午前中もご答弁した部分がございますけれども、一つには、学校の施設を、もう少し使いやすくしていこうということがございます。先ほど区民開放教室のお話がございましたが、校庭についても、もう少し使いやすい形で、地域のお子さんが使えるような形にしていきたいと考えております。

 あと適正のほうでも、いろいろ地元とお話をしていたときに、児童館の活用というのも地元からも出てきているということでございますので、児童館も使った土曜対策も考えていかなければいけないだろう。それと生涯学習推進課、体育課が、それぞれの事業をいろいろ組み替える中で検討しているというところでございます。



◆相楽淑子委員 

 先ほどもありましたけれども、今のご答弁を聞いていても、具体的なところですと、まだまだこれからだなと思うのですね。ですから、これは来年四月からということで移っていくわけですから、これは急いで関係部局間の協議を強めていただきたいと思いますし、私は、こういう機会だからこそ、ぜひ子どもたちにいろんな意見を聞いていただきたいと思っているんですよ。これまでも北区の場合は、子ども議会ということで、子どもたちが意見を表明する場がありました。今度は子ども議会というのが新しく変わっていくようですけれども、私は、そういう力を持っている子どもたちの声をぜひ生かしていただきたいと思いますし、学校週五日制に移行するにあたって、子どもたちがどんな土曜日の過ごし方をしたいと思っているのか。どういうふうな施設がほしてと考えているのか。どんなことを行政に求めるのか。ぜひ直接聞いていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。



◎(依田庶務課長) 

 子どもたちの意見を聞くについては、今年、子ども教育委員会を教育委員会では開催いたしました。また広報課でも中学生モニター、高校生モニター、さらには区長と語る会も今後開催する予定でございます。また、きたっ子プランの中でも児童館の運営委員会の中に、子どもたちが参加して地域の催し物の企画に子どもが参加してもらおうという検討を行っております。そういった意味で、これからますます子どもたちの意見を取り入れた企画を区全体で対応してまいりたいと考えております。



◆相楽淑子委員 

 ぜひよろしくお願いします。子どもたちは小さな住民であり、地域のこれからの担い手です。また中学生、高校生、青年たちというところでつながっていけるような取り組みをぜひ今後も期待したいと思っています。

 三つ目の問題ですけれども、教科書の問題が、この年から今年にかけて大きなテーマになりました。日頃、子どもたちと接している現場の先生方の声を実際には排除する形で今回教科書の採択ということになって、これは今後に大きな問題を残すことになったと思うのですけれども、今回、教科書の採択にあたって、対象になった教科書の数、また対象となる教科書が示されて採択されるまでの期間、また教育委員会としては、この教科書の採択にあたって何回、こうした会議が持たれたのでしょうか。お聞かせください。



◎(平田指導室長) 

 それぞれの小中学校の校種によりまして、小学校は国語、書写、社会、地図、算数、理科、生活科、音楽、図工、家庭保健。中学校は、同じく国語、書写、社会、地図、数学、理科、音楽、美術、保健体育、技術課程、そして英語という形でございます。

 それぞれれの会社について数等を詳しくお話をしなければいけませんけれども、それを、こちらで数値をきちっとまとめておりませんので、後程ご報告申し上げたいと思います。

 日数でございますが、教育委員会は日常的に常時教育委員の方がお調べになったということもございますけれども、通常、定例等では三回、お話を採択についてはやっていただきました。採択にあたって委員会、教科の専門委員会ももちろんですけれども、審議委員会、それぞれ回数等も含めて三回、それから教科書のほうは、先ほど、各学校の先生方のご意見を伺わなかったということでございましたけれども、各学校にも巡回をいたしまして、小中学校ともそれぞれ、小学校、中学校の先生方にも各教科ごとに教科用図書はごらんいただいております。



◆相楽淑子委員 

 今ご紹介いただきましたけれども、すべての科目にかかわった、大変な作業になったと思います。各教科の先生方の意見も聞かれたということでしたけれども、子どもたちにとって、いい教科書を選んでいただくというところでは、現場の先生方、一冊の教科書を使って教えていらっしゃる先生方の意見を尊重していただくというのが大事なことだということを私は思います。また、今、この教科書の問題についても、保護者の方や子どもたちの意見を取り入れる。そういうことが必要ではないかということもいわれております。また三年後、五年後、引き続き、この教科書の採択の問題は大きな課題になってまいりますけれども、私はこういう点が今後また引き続き大事な点だということを指摘させていただきたいと思います。

 まだ幾つかのテーマがありましたけれども、持ち時間が少なくなってしまいましたので、私のほうからの最後ですけれども、この間、文部科学省から中教審に対して教育基本法の見直しが諮問されました。これは教育基本法制定以来のことだと思いますけれども、教育長、この点についてはいかがでしょうか。



◎(平田指導室長) 

 まず教育基本法につきまして、現在は私どもの学校教育目標等については教育基本法等に則ってやらせていただいております。なお、この件については、現在、中央教育審議会で、その検討がなされているということを伺っておりますので、その動向を見定めさせていただきたいと存じます。



◆相楽淑子委員 

 私も改めて、この教育基本法を呼んでみました。我が家でも話題になりまして、二十一歳の娘が、ちょうど新聞に掲載されていたものですから、この教育基本法の前文について声を出して読み上げてくれたのですね。私もちょっと家事をしながら、その読み上げる内容を聞いていて、改めて、新鮮な空気が自分の気持ちの中に流れたような、そんな感じがいたしました。

 読み終わった娘が、なぜこんなにいい内容のものを見直す必要があるんだろうね。ここの書いてあるとおりにやってこなかったことがいっぱいあるから、今いろんな問題が起こってしまっているのではないかしらと、こんなふうな感想を述べたわけですけれども、なかなか、いいところに気が付いたのではないかなと言って、親のほうは感心してしまったわけですけれども、今回の教育基本法の見直しは、首相の私的諮問機関である教育国民会議の中で口火が切られて、昨年十二月の最終報告に、これが盛り込まれたということになっていると思うのです。戦前の軍国教育の柱になった教育勅語、これを評価した前森首相ですけれども、その森首相の見直し論にこたえて、いろいろな異論があったのだけれども、それを押し切って、この最終報告の中に入れられたという経過になっていると私も思います。戦後、憲法の基本原則に立って、平和と民主主義を支えてきた教育基本法の前文、これは本当にすばらしい内容を持ったものだと思います。

 いま室長さんからも、今、この立場で、中身で、子どもたちの教育を進めているんだということでお話があったわけですけれども、今、もっともっと大事にしていかなければならない、この教育基本法の問題について、このように論じられるようになったということが、私は一つは、今回のテロ事件をきっかけにして、自衛隊の海外派兵、こういう問題と結び付いていく。こういうことは大変危険なことだなと思っております。教育委員会としても、この教育基本法に書かれてありますように、教育は人格の完成をめざす。教育というのは人が人を育てていく大事な仕事ですので、この教育基本法の立場に立った、今後の教育委員会としての仕事、ぜひ進めていただくように、よろしくお願いいたします。



○尾身幸博委員長 

 八百川委員。



◆八百川孝委員 

 スポーツ施設に関して、国立スポーツ科学センターの建設問題にずっと取り組んできましたが、先日、北区議会に対しては、文教委員会に、スポーツ科学センターからの一般開放の中身の提案が示されて、問題ありという議論の中で、実際の利用者団体である西が丘の競技場を今のまま残す会という、これも考えてみると、十年間運動を続けてきたことになりますが、この団体が北区議会に示された一般開放の案だと、約束どおりではない、不十分だということを趣旨にして働きかけを、ずっと強めてきまして、この十月二十四日に、できたばかりのスポーツセンターの研修室をスポーツセンター側に、ただで貸してもらって、そこで集会をやって、申し合わせ事項ということで協定書を取り交わしまして、十一月一日から、当初は十月一日オープンということだったのですが、実際には全然間に合っておりませんで、十一月一日から実質オープン。一般開放の具体的な中身については、できるところからは、十一月一日からなんですが、実際上は来年の一月一日から一般開放を行うという形になりました。

 申し合わせ事項の中身で大事なのは、継続的に一般利用のための時間を確保するものとするという、スポーツ科学センター側は競技団体のための施設なんだということを前面に出して、できるだけ一般開放を、率直に言って排除したいという気持ちが先にどうしてもあるわけですね。それに対して約束が違うということで、例えば競泳プールについても四時以降は使わせないと言ってきたものに対して、夜間開放も含めて週に二回から三回、そのうち月一回は日曜日も含めて一般開放に供する。これは研修体育館も同じようにすることを約束したり、トレーニングルームについても、大人三十人、中高校生三十人という人数の制約をつけてきて、三カ月に一回だけ公開をしたときに利用できるようにするというあたりの制限についても、利用内容を見ながら、どんどん拡充していきたいといった返事をしたり、そういったことを含みにしての申し合わせ事項の確認になりました。

 これは何と言っても、出足の段階で、十年と言いましたが、北区と板橋の区議会が、同時に、文部省側が提示してきた計画の白紙撤回を求める決議を上げるという状況の中で出発した運動で、そのことに最後まで励まされて、こういった条件を確認して、とうとう履行させてきたということになるかと思います。ただし、その利用状況が、今申し上げたように、競技団体優先という考え方が、あくまでもある関係と、財政的な問題を理由にしておりますが、スポーツサウナの建設については、ずっと保留しっぱなしだということもあって、これが宿題になっております。

 ですから、私は、北区の教育委員会が、区内の立派なスポーツ施設が一般開放されていく状況を、住民の利用者とともに、きちんと見届けながら、北区議会も約束したし、北区も約束してきた事柄を、さらに充実させていくように働きかけていただきたいと考えております。この点で、その姿勢をお示ししていただきたいと思うのですけれども、いかがでしょうか。



◎(根本体育課長) 

 ただいまのご質問がありました国立スポーツ科学センターについては、文教委員会にご報告しているところでございますけれども、若干、経過の説明を含めてお答えしたいと思います。

 委員ご指摘のように、一般利用については七月二日の文教委員会において、国立科学スポーツセンターから、センターの新しい設置目的でありますところのトップアスリートの国際競技力の向上のための活用を図る中で、可能な限り一般利用できるように対処したいということで委員会にご報告させてもらったところでございます。

 続きまして、九月の二十一日の委員会におきまして、施設の具体的な利用時間については、十月一日のオープンに向けた国立科学スポーツセンターに向けての考えをご報告したところでございます。その中で、北区としても、可能な限りということで従来からお話をしておりますので、時間等についてご説明したところでございます。若干、その中で、委員の先生方から、従来と違うではないかというご意見を伺ったことは承知しております。

 その中で、ご報告しましたように、スポーツ施設については、研究体育館を除いた施設、競泳プール、トレーニング体育館等々については、十月一日ということでお知らせしたところでございますけれども、一部の事情によって、やむなく十一月一日になったということでございます。まさしく結果的に言いますと、十月一日の利用を期待された皆様にとっては、ご不便をかけたということで、スポーツ科学センターのほうから言っております。



◆八百川孝委員 

 今後の姿勢を伺ったので、可能な限りではなくて、従来どおりに利用できるようにするというのが約束だったわけですね。姿勢は、私の言ったようにしていただきたいと改めて考えるのですが、要するに、一般利用者の宿題が残されている。あそこは競技者専用の施設だと銘打っていますが、私はスポーツというのは、あくまでの一般の利用者のスポーツの振興と競技スポーツが競合しないで、相乗効果を上げていくのがベストであるし、そこを行政が支援するものだと思っておりますから、そういう角度から北区の教育委員会として接近すべきだということも加えますけれども、いかがでしょうか。



◎(根本体育課長) 

 十月一日のオープンということで様子を見ておった段階でございましたけれども、その中で、一般競技団体との調整をみる中で、北区教育委員会としても、議会からご要望のありました件については、次長名でセンター長にお願いしているところでございます。その中については、一般の時間の利用拡大の話と費用負担の軽減等について、次長名で十月三十一日付でご要望申し上げまして、この十一月三十日でセンター長から次長に回答がございまして……。



○尾身幸博委員長 

 以上で日本共産党北区議員団の質疑を終わります。

 議事の都合により休憩します。

   午後三時二十六分休憩

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   午後三時四十一分再開



○尾身幸博委員長 

 休憩前に引き続き委員会を再開します。

 最後に、自由民主党・区民会議の質疑に入ります。樋口委員。



◆樋口万丈委員 

 私は、質問に入ります前に、一言、言いたいと思います。

 昨今、大変暗いといいますか、恐ろしいニュースが続いておりますが、一昨日、十二月一日に皇太子妃雅子様には女の子がお生まれになりました。まことにおめでたいことであり、心から祝福したいと思っております。

 それでは質問に入らせていただきます。

 まず初めに、各会派から、総じて高橋教育長のお話が出ております。私も、ちょうど一年経ちまして、二十一世紀に向けて新教育長を迎えたと、こういうことでありまして、高橋教育長の今年一年を振り返った感想も、多くの会派から出ておりますので、お聞きしましたけれども、私たちは、特に子育てシンポジウムがありまして、他区では、教育長が参加されるということは少ないそうでありますけれども、高橋教育長は、そうしたことについても今回の子育てシンポジウムでも参加し発言をされていらっしゃいます。そういうことから非常に積極的に北区の教育にかかわっていく意気込みがうかがわれるわけであります。先ほど申しましたように、まさに二十一世紀の北区の教育をどうするか。大きく言えば日本の教育をどうするかという、子どもたちを育てる教育長が、これからの使命を負っていると私は思っております。

 そこで、先ほど申しましたように、この一年を振り返った感想と今後に向けてのご決意をお聞かせください。



◎(高橋教育長) 

 私が、この職を務めるようになりまして、ちょうど一年ということの中で、私自身、北区のこれからの教育の方向性を見定める上で、様々大きな課題があることを認識しますとともに、様々な場面で、そのことについてはお答えもしてきているわけですが、実際のところ、この一年間を振り返ると、このことを具体的な施策の中で実現しない限りにおいては、私自身は、まだ評価され得ないものと厳しく受け止めまして、来年度にめざしましての、これからの教育の私なりの考えを述べさせていただきまして、その線に沿って施策を進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたしたいと存じます。

 まず、来年度の学校週五日制完全実施のもとで始まる教育は、これは待ったなしに、学校はもちろんのこと、家庭、地域、北区全体の区民の皆様が一人ひとりの子どもたちに、どう目をかけてくださるかということを、教育委員会としては具体的に一つの施策あるいは事業としてお示しし、ご理解をいただくということの仕事が待っておるというわけでございます。

 年明けましての議会の皆様方には、そういった方向性については、ご理解いただきますとともに、区内で様々な形で青少年にかかわっていただいております、北区青少年委員会の皆様方、PTAの皆様方、それぞれの地区委員会の皆様方、こういった方々に速やかにご報告をしますとともに、ご提案もいただき、具体的な方向性としてお示しできる、そういった日を、できるだけ早く実現いたしたいと存じております。

 そのためにも、現在、各PTA連合会の会長さん方からも、様々なお考えを今いただきつつあるところでありますし、年明けにも、私どもとしては、これからの具体的な施策について、大詰めのところで、ご説明ができる機会をと念じております。

 そして方向性としては、まず大きなところでは、何と言いましても、学校教育においては基礎学力の向上、多様な個性を伸ばす、こういったところに焦点を当てるところのものが、まず第一点でございます。

 このことは単に掛け声倒れになってはいけないわけでありまして、それぞれ基礎学力がどう向上したのかということを具体的に、どのように測定できるのか。各学校においては、これからの評価を、それぞれ一人ひとりの子どもに、どう実現していくのかということについても、各学校の実態をとらえて、教育課程の編成時においては、各校長から、私自ら、この点については伺ってまいろうという決意でございます。

 大きく二点目は、何と言いましても、子どもたちは学校教育外のところの週末、あるいは土日の過ごし方の中で、北区の地域、保護者の皆様方の教育力を、どう子どもたちに目をかけていただくのか。あるいは北区にある関係機関、北区外にある関係機関もそうでありますが、その教育のノウハウをいかに子どもたちに具体的に示せるのか。そこらあたりについて、現在大詰めのところで、私どもとしては構築をしているところでございます。

 最終的には、先ほど来からのご議論もありますとおり、教師の育成、信頼にこたえられる学校づくり、ここのところが一番大きな要ととらえて、今後努めてまいります。



◆樋口万丈委員 

 ありがとうございました。まさに教育長の決意が伝わってまいりました。どうぞ頑張っていただきたいなと、こういう気持ちでいっぱいであります。

 それでは少し中身に入らせていただきます。まず幼稚園問題について少し質問をさせていただきます。

 ご存じのように、都区制度改革によって幼稚園教諭の身分並びに給与負担が北区に移ってまいったということであります。しかしながら、これはもともと北区が受け持つはずであったのが、法律の中の条文で東京都が受け持っていた。それが都区制度改革により、その法律が廃止になり、もともと北区がやったものが、改めてまた北区が身分並びに給与の負担と、こういうことになったと思うのですけれども、そうした十二年度の一つの流れの中で、私が質問したいのは、幼稚園審議会の答申でありまして、これは第六次ということが一番新しいということですね。ところが、平成七年ということになりますから、今年で六年経ちました。もちろん、その前をさかのぼると、その前が九年でありますし、その前はちょっと早かったのですけれども、そういう感覚的なことから言えば、そろそろだなということなんですけれども、いろんな意味で、学校教育も変わってまいりました。そのもとにおける幼稚園についても変わってこざるを得ないなという状況でありますので、この幼稚園審議会の今後の動きについて、まずお聞きいたします。



◎(石井学務課長) 

 幼稚園については、今お話がありましたとおり、平成七年八月に第六次審議会を出して、今六年が経っているところでございます。その間、幼児数についても、その頃と比べて一〇%以上の減少になっているという経緯がございます。その中で、私どもとしても、一定規模いかない場合の園については休園もしくは廃園の措置、また定数の削減をしてきたところでございます。

 その中で、さらに今私立、公立もあわせた現員と定数の間にアンバランスがあるというのは、私ども認識しているところでございます。したがいまして、今後、そうした問題について今整理しているところでございますけれども、今お話がありましたとおり、第七次審議会等の中で今後のあり方を検討する必要はあろうかという認識は持っております。



◆樋口万丈委員 

 第七次でいろんなことで審議されることと思いますけれども、私は前々から、公立幼稚園の役目はもう終わったのではないかという考えのもとに質問を過去もしてまいりました。先日の大田区における区立幼稚園の存廃という記事が新聞にも載っておりましたように、私立の半数以上が定員割れ、区教育委員会は役割は終わったと、こういうような新聞記事も出ております。

 もう一つ、これは審議会がこれから行われるということですけれども、心配がないと思いますけれども、もともと幼稚園の受け入れの年齢は三歳児からだということだと思うのですけれども、北区では三歳児はおりませんが、六次の審議会の中でも、三歳児については、私立幼稚園との兼ね合いがあるから、当分見送っていこうじゃないかと、こういう結論でありました。

 そこで私は、私立幼稚園は款が違いますけれども、数字を比べる意味で、充足率ということを見てみたのですが、三歳児を除いた私立幼稚園の充足率は非常に低くなるのですね。つまり、全体の充足率は七八・七%ですけれども、三歳児を除いた充足率は、極端に落ちて五五%という、私の計算なんですけれども、そんなことがありますので、今後の動きとして、こういう三歳児に対して区立幼稚園は、前回の第六次の審議会と同じように、そんな方向にあるのかどうか。もう一度確認させていただきたい。



◎(石井学務課長) 

 三歳児については、第六次に審議会の中で、今後難しい問題で、慎重に論議という形で、やるとも、やらないともという結論になっているところでございます。国の基準でございますと、満三歳児から入園をするということは、私立、公立を問わず一般的なお話として、国から、そういう法律で決まっているというところでございます。

 今後、第七次審議会にかける場合、公立幼稚園も今一部では抽選という、難しく非常に人気が出ているところもございますので、この点についても、あわせて検討する必要はあろうかと思っております。



◆樋口万丈委員 

 今申しましたように、これは公立の役目は終わったということと同時に、私立幼稚園も少子化の影響で非常に厳しい状況になっていることは前々からわかっていることと思いますけれども、そうした中において、三歳児の問題は、これはそれこそ私立幼稚園にとっては大変な問題になるということで、今後ともそういう配慮をしていただきたい。というよりも、公立幼稚園そのものがもう役目は終わったということに立ち返るわけでございますけれども、私は、決算審議のというか、決算のこの冊子ですね。実績報告の中の総務費の中で、私立幼稚園振興費がありまして、教育費の中で公立幼稚園というのがあるのですが、これを単純に、これは数としては十三年度なんですけれども、十三年度の人数、幼稚園に行っている子どもたちの人数で割りましたら、私立幼稚園が一人当たり十一万四千百六十四円、公立幼稚園が八十三万一千四百五十七円、こういう格差が、まずついているということが一点ですね。

 それから入園料、保育料についても、私立の場合は、入園料が十二万五千円、区からの補助が八万円ということであります。保育料については、月平均二万五千円、区からの補助が六千五百円から二万四千円くらいの範囲内で補助をしているということになりますが、これも公立と比べますと、公立は入園料が千円ですよね。保育料が月五千円。ここにも格差が出ている。と申しますのは、よく言われていますように、税の公平といいますか、そういう観点からしても、私は、この際、一つの大きな少子化の流れからすれば、公立幼稚園の役目は、もうそろそろいいのではないのかなという思いがしてなりません。その辺についてのお考えをお聞かせください。



◎(石井学務課長) 

 公私幼稚園を比較すると、確かに入園料等は格差があること事実でございます。今後、幼稚園をどうするかということについては、第六次審議会の中でも、最終の形は示さなかったという形になって、ある意味では、そこの部分は不透明になっているという形はございます。

 今後、この問題について、一般区民の皆様のお話を聞く中でも判断しなければならない問題と私ども考えておりますので、そうした審議会等の中で、区民皆さんのご意見も聞きながら判断してまいりたいと思っております。



◆樋口万丈委員 

 確かに、公立幼稚園は公立幼稚園のよさがあることは私も認めます。父母の中にも、公立幼稚園のほうがという意見があることも十分承知しております。ですけれども、もう一方の私立幼稚園の現在の状況を考えたときに、同じパイを取り合っていいのだろうか。私立幼稚園のほうも、先日お聞きした中では、十分に受け入れられる能力もあると、こういうようなことも聞いております。現実に、私立幼稚園の場合は、二十六園中、十七園が定員割れと、こういうような状況もありますから、そういうことも踏まえた上で、公立幼稚園の役目をそろそろ下ろしてもよろしいのではないかと、こういうような思いがしております。

 そこで、その先に進めますと、例えば、公立幼稚園というのは、もちろん財調の対象になってくるわけでありますけれども、調整率というのがありまして、私の聞いた限りでは、三億五千万が財調交付金による収入だと聞いておりますが、これと、区が公立幼稚園に出している、持ち出しとの差額、これについて教えていただきたいと思います。



◎(谷川財政課長) 

 幼稚園の財調上の需要額算定、正確な数字は、この場で申し上げることが、ちょっとできない状態でございますが、十三年度予算ベースでまいりますと、恐らく三億数千万のところが一般財源として持ち出しているだろう。その中で、財調で算定をされておるのは、これは二億数千万というところで、恐らく一億近い経費、これは区の持ち出しという形になっているのではないかと理解いたしているところでございます。



◆樋口万丈委員 

 失礼しました。決算数値が三億五千万ですよね。それで財調算入が二億数千万ということで、差額の一億弱が区の持ち出しと、こういうことだろうと思うのです。例えば、これが公立幼稚園がゼロになったと仮定いたしますと、財調は当然ながら調整率も何もないわけですよね、ゼロになるわけでありますから。そうしますと、先ほど申しましたように、一億弱のお金が浮いてくるんだろうと、単純に思うのですけれども、私は、それだけではないと思うのですね。職員数の問題、職員給与費とか、そういう問題も、一番最初に申し上げましたように、これは直接は関係ないと思うのですけれども、北区の身分ということもありまして、これを振り分ければ、その辺のところのマイナスも、私は考えられると、こんなような思いに立っているわけであります。

 そこで、総合して、結論的に言えば、公立幼稚園の役目は、そろそろよろしいのではないか。これは一つに財政的な問題ももちろんありますけれども、それ以上に、私立幼稚園の現在の状況ということを今後考えていったときに、そこら辺に振り向けていただきたいなと、こんな思いがしておりますので、最後に、そうした方向について、再度、できれば、教育長、学務課長ですか。どちらでもいいです。最後に決意をお聞かせいただきまして、私の質問を終わります。



◎(根本教育委員会事務局次長) 

 今の樋口委員からのお尋ねでございます。先ほど学務課長から方向性については、お話があったとおりでございまして、今後財源等、あるいは公立幼稚園のあり方、また私立幼稚園のあり方等を考えていきますと、一定の方向性等をつけざるを得ないのかなと思いますので、いま適正審議会が行っておりますので、その後の課題という形の中でとらえさせていただきたいなと思っております。



○尾身幸博委員長 

 河野委員。



◆河野昭一郎委員 

 私からは成人の日の記念事業費についてお伺いいたします。

 ここ数年、日本全国各地で成人式の式典が行われておりますが、式典会場での若者たちの逸脱した行動がテレビ、ラジオ、新聞、雑誌等、マスコミ等に大きく報道されております。北区でも成人式が行われておりますが、報道されている各地の若者たちの行動、そして北区の成人式を含めてのご感想をお聞かせください。また今後、北区で行われるべき成人式の進め方、方針がありましたらお聞かせください。



◎(三浦生涯学習推進課長) 

 成人式の感想ということでございます。実施をしております教育委員会として、まず、昨年度、実施させていただきました感想を述べさせていただきたいと思います。

 三カ所でやっておりました人数も少なくなりまして、北とぴあ一会場でやらせていただきました。あの会場は二千三百人、全部で二千人近くがお集まりいただきまして大変な賑わいを得たと思っております。

 問題の式典の中で、種々新聞報道がされました、新聞報道では、特徴的なものがクローズアップされるわけでございまして、ご案内のように、例の高知市で出ていけ問題であるとかありましたけれども、私ども実施した二十三区の中に限っての話でございますが、実施調査をしたところ、どこの区においても混乱はなく、式典は粛々と順調に行われたという調査結果を得ました。

 問題の北区でございますが、約二十五分程度の式典を実施させていただきまして、区長、議長さんから新成人に向けてお祝いのお言葉をいただきました。途中、やや騒がしい場面もございましたが、区長さんより、ちょっとご注意をいただきましたところ、静粛を取り戻して、その後、議長様からのご祝辞については、静粛な中でお話を聞けるような状態だったと認識しております。



◆河野昭一郎委員 

 北区の成人式に青少年委員の方たちが、いろいろお手伝いをしていただいております。大変ご苦労さまですと、お礼を申し上げますが、今お話にありました、十一年度までは三カ所で行われておりましたが、十二年度からは一会場ということでございますが、成人式典の終了後、青少年地区委員会の人たちが懇親会を開催して、飲料水などを自費で買っているそうでございますが、このことはご存じでしょうか。また、この自費での懇親会についての感想をお聞かせください。



◎(三浦生涯学習推進課長) 

 成人の日の記念式典にあたりましては、青少年委員の皆様方に多大なご協力をいただいておりまして感謝しているところでございます。

 数年前まで、ご案内だと思いますけれども、平成十年から、従前、委託をしておりまして、実行委員会形式ということで記念式典の後に、様々なイベント等、かなりの経費をかけて実行委員会方式で青少年委員会さんが中心に実施していただきましたものを廃止いたしました。したがいまして、式典のみということになったわけでございます。

 そんな状況の中で、私ども式典のみでシンプル化した形でやらせていただいたことでございますが、青少年委員会の皆様方から、何らか地域からのお祝いということで、形に表したもの、お祝いをぜひしたいというご提案がありまして、私ども会場を確保させていただいた中で、青少年委員さんが地域からのお祝いということで、茶話会的なものを実施運営していただいたところでございます。それについては実施ということでございまして、青少年委員会の皆様方からの自主的なご提案でございましたので、経費については、区の財政負担はないところでございます。



◆河野昭一郎委員 

 よくわかりました。それから、これは要望なんですが、成人式という一生に一度のおめでたい記念でございます。

 そこで、今まで何年か前までは記念品が出ていたと思いますが、こんな高価なものでなくても、二十年、三十年経ったときに、北区から私の青春時代、こんなような記念品をもらったなということの思い出もありますし、またお子さんが産まれたときに、お父さん、お母さんが、北区で成人式で、こういうのをもらったよということで、いろいろ思い出もあると思いますので、できましたら、ぜひ前向きの記念品を出すようなことで検討していただきたいと思います。

 次に、三百六十九ページの区立野球サッカー場管理費についてお伺いいたします。

 私から主に区立野球場についてお伺いいたします。

 今北区では荒川の河川敷と中央公園の野球場を使われておりますが、戦後すぐには、飛鳥山の二面の球場でやっておりました。私も記憶では、間違いかもしれませんが、昭和二十三、四年に、第一回の少年野球大会が、警察の少年係の主催でやりました。その第一回に出場した記憶がございます。その後、学校を出ましてから、二十九年頃から、ずっと今日まで北区で野球をやらせていただいております。あの飛鳥山も、三十年代の前半くらいでグラウンドは使えなくなりました。大変な砂ぼこりとか土ぼこりで、近所の商店街とか、あるいは住宅の方から、大変苦情とか抗議が来て中止になったと聞いております。

 その後、今の北運動場にありますところに神谷公園球場がありまして、ここで何年かやりまして、たしか、今の河川敷に来たのは昭和三十八年頃だと思います。まだチーム数が少ないので、一面の使用で行っておりました。その頃はグラウンドに、今のように水道もなくトイレもなく、管理小屋もなく、道具の置き場所もないので、区の使用するペースなどは、今のちょうど交番の脇あたりに小屋を置いて、そちらに入れて、朝行ってリヤカーで、その道具を持ってきて、また帰りにはリヤカーで納めるという状況でございました。またトイレもなく、ちょうど橋のたもとに公衆トイレがありましたので、選手などは、そちらのほうを利用しておりました。今いろいろな設備をしていただいて、隔世の感をしみじみ思っているところでございます。

 平成十一年八月十四日に豪雨によりグラウンドが冠水いたしました。このときは補正予算を付けていただきまして整備していただきましたが、本年も、九月十日にもグラウンドが冠水してしまいました。自然災害のなせる業とは言いながら、どこへ責任の転嫁もできず、まことに残念なことだと思います。ありがたいことで、また本年も補正予算を付けていただきまして、当局に対して、北区の野球を愛する人たちから大変喜ばれておりますし、心から感謝を申し上げます。十四年度一月からの工事だそうでございますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 野球場も本年三月よりE面の工事が完成し、使用されており、A・B・C・D・E・F・Gと七面が使用ができ、野球場の少ない区民の人たちには、野球場確保のために苦労しているチームにとっては大変喜んでおります。このグラウンドには、かつて二カ所しかなかった水道ですが、今はB面を除いて各面につけていただいておりますので、大変便利させていただいております。

 次に、お尋ねする前に申し述べておきますが、何ぶんにも町の中の野球場と異なり、河川敷の野球場というのは特別な場所なので、各種の制限、制約のあることは十分承知し、理解をしておりますので、それを踏まえて質問をいたしますので、よろしくお願いいたします。

 まず野球場にある、先ほどの水道ですが、ここの水道は水圧が非常に弱く、グラウンドで一番大事な水まきをするときに、水圧がなくて非常に困難しております。また、これは造成するのは難しいと思いますが、下水道がないので、使用した水がグラウンド内に流れ出して水浸しになって困っております。何か対策はないでしょうか。

 次に、野球場のトイレについてお尋ねいたします。

 現在は小用一と大用二のワンセットになったトイレがございます。これはちょうど京浜東北線の鉄橋下に近いところにありまして、グラウンドの端のほうということで、反対側の人たちは、新大橋の近くのグラウンドの人は遠くにあるということで不便を感じております。グラウンド内にある便所は使用する人が多く、もちろん野球チームの人、応援に来る人、サッカー場の方とか、土手を、日曜日になると歩く人とかジョギング、マラソン、歩こう会、敬老会の方、子ども会とか、いろいろな団体が使っております。特に、夏の教育委員会主催の少年野球大会には選手も多いですし、応援に来る人も大変多いということで、一時は混雑で並んでいるという状態でございます。可能であれば、既存のを含めて三カ所くらいのトイレをぜひお願いしたいと思います。

 聞くところによりますと、他区の河川敷の野球場では、簡易水洗トイレがついておると聞いておりますが、北区では可能でしょうか。ちなみに言わせていただきますと、くみ取り式のトイレなので、臭いが、すごいのですね。グラウンドに風のある日は、行き渡って、プレーしておりましても非常に不愉快ということで選手からも苦情が来ております。

 また福祉のまちづくりの観点から言いましても、バリアフリーのためにも、障害者の方々のトイレも、ぜひつけていただければ幸いだと思います。

 次に、グランドの風と砂ぼこりについてお尋ねいたします。

 特に春先が多くて、風が吹くと砂が目に入って、なかなか開いていられない。試合中に何回も、何回どころではなくて何十回も中断する始末で試合の続行ができないことが実情です。土手と川に挟まれておりますので、付近の民家には余り影響はないと思いますけれども、住宅のほうから、先ほどの飛鳥山ではないでしょうが、苦情は来ていないでしょうか。お伺いいたします。また、この対策が何かないでしょうか。ぜひお願いいたします。これは野球連盟と多くの選手たちが要望しております。

 次に、管理小屋の公衆電話のことについてお伺いいたしますが、何年か前までありましたけれども、これが撤去された理由を教えてください。雨が降ると、チーム数が多いということで、一遍に電話がかかってきます。その電話がなくなってからはPHSを利用していたのですが、PHSはアンテナの関係で、土手下ということで非常にかかりにくいということで、その後、携帯電話に変えさせていただきましたが、公衆電話があれば、利用される人もたくさんいるので、ぜひ、できれば付けていただきたいと思います。

 次に、駐車場のことでお尋ねいたします。

 現在は京浜東北線の鉄橋下に駐車しております。車社会ですので、野球場に来る人は、ほとんどのチームの人は車で来ます。相当な台数になっております。そこで野球連盟、少年野球連盟の方々は道具を運ぶだけということで、一チーム三台と限定しておりまして、これは体育課で出している駐車券ですけれども、これを配布して入り口の進入口でガードマンに提示して入る。ない車は入れないことになっております。

 この駐車場なんですが、今申しましたとおりに、グラウンドの進入口から、かなり遠くにありますので、今ちょうど新荒川大橋のすぐ脇にE面ができたのですけれども、その間に緑のネットで囲った空き地があります。ここは進入口より近いし、駐車するのに最適の場所だと思っておりますが、また荒川下流事務所でも、なるだけ土手下の道路は使用しないでくれということを言っておりますので、進入口に近い、この空き地は駐車場にできないでしょうか。いろいろウォーターフロント計画という話は聞いておりますので、それができるまでということでも、できればしていただきたいと思います。

 それからグラウンドの整備ということについて、グラウンドというのは使えば使うほど、また手入れをすればするほど、いいグラウンドになっていくと言います。毎試合後終わりますと、勝ったチームの人たちが、トンボと言いまして、ちょうど木できているトンボの形をしたのでグラウンドの手入れをするわけですが、そのときに、グラウンドがでこぼこであったり、雨の後などにするときは、砂や土を入れて整備をいたします。

 そこで、これも要望なのですが、グラウンドの所定の位置に常に予備の砂と土を入れて置くようにお願いいたします。

 以上申しました点についてのお答えをお願いいたします。



◎(根本体育課長) 

 新荒川大橋野球場の件について、たくさんの要望をいただいておりますので、順次、お話をさせてもらいたいと思います。

 順不同になるかもしれませんけれども、できることからということで申し上げます。

 まずトイレの件なんですけれども、トイレの件については、委員ご指摘のように、現在、くみ取り式の簡易トイレを三個、野球場の真ん中にございますけれども、今年度、河川公園課で予算を付けてもらいまして、委員のおっしゃられたようなトイレを野球場の真ん中あたりに、男性用、女性用、また身障者用ということで便器を六個ほど付けさせてもらいまして、板橋区さんでもやっておりますところの簡易の水洗トイレを付ける予定でございます。三月までには終わると聞いております。

 次に、駐車場の件でございますけれども、駐車場の件については、委員、まさしくおっしゃられましたように、各スポーツ利用の団体に各チーム三枚を限度として、年間二千枚ほど、年間使用券ということで、日曜日と祝日が使える券を体育課長名で発行させてもらっております。その他に、一日の使用券ということで約百枚ほど確保しておりますので、その中での対応はできると考えております。

 次に、水道の件でございます。あわせて下水道の件でございますけれども、水道の件については、委員ご指摘のように、非常に管が細いもので、二十五ミリ管ということで口径が細いもので、水圧が低い関係がございまして、先ほど砂ぼこり対策にも水道栓を六カ所ほど付けさせてもらいまして、利用してもらっているところですけれども、いかんせん、口径が小さいものですから、なかかな思うようにはいかないなと認識しております。

 いずれにしましても、これを抜本的に変えるにあたっては、下水道、水道等については、財政的な負担はかなりございますので、その辺については、今後財政当局とというふうになるかと思っております。

 駐車場の、もう一つの件でございますけれども、入り口から近い、新しくできたE面の隣に一時的なものでできないかというお話ですけれども、実は、ここを管理しておりますのは国土交通省の荒川下流事務所でございまして、この部分については、北区として占用の許可を受けてないところでございますので、今後、この辺の全体計画の中で、どうしていくのかということを考えていくということで、河川公園課のお話の中では聞いておりますので、そのような対応になるかと思っております。

 もう一つの公衆電話の件でございますけれども、私はちょっと承知しておりませんで申し訳ないのですけれども、いずれにしましても、緊急用の話でしたら管理事務所がございますので、あそこのPHSで携帯電話がございますので、そのような対応ということで考えさせてもらいたいと思っております。

 土砂の件でございますけれども、年間に予算措置をしておりまして、この前の台風のときも、すぐに対応させてもらったところですが、年間で黒土を四十立米ほど、川砂を三十立米ほど継続的に補給しているところでございますけれども、確かに根本的な問題として河川敷ということでございまして、中央公園にあるようなグラウンドには、なかなかなり得ないのですけれども、今度、四千万ほどの補正をいただくことになっておりますので、その中で十分な対応、できる限りのことはしたいと思っております。

 砂ぼこりと苦情でございますけれども、砂ぼこりの基本的な対策については、まさしく、先ほど言いましたように、水道栓の関係がございますので、基本的なことは、ちょっとできないことがあるのですけれども、苦情については、野球をしている方たちからの話は承知しておりますけれども、周辺の方については、ちょっと伺ってないつもりです。いずれにしましても、抜本的には、水道栓を、もう少し太い管にしないと、水圧との関係の中で十分な対策ができないのかなと認識しております。



◆河野昭一郎委員 

 よくわかりました。できないものはいたし方ありませんが、できるものについては、ぜひ前向きによろしくお願いしたいと思います。

 もう一点は、二十九日の決算特別委員会で、一、二の委員の方からお話が出ておりました、重複いたしますが、野球場ということで関連があるので、お話をさせていただきます。

 中央公園の野球場のことでございます。この駐車場のことですが、野球場に来た人の駐車場がないので、車で来た人は、東京成徳短大ですか、十条中とか、あるいは北療育医療センターの前の道路に駐車しております。時々、駐車違反の標示板ですか、あれを付けられているのを、よく見かけております。先日のご答弁でも確保するように努力しますということでございますので、ぜひ、この点もお願いしたいと思います。

 今後とも社会体育の振興、そして青少年健全育成、区民の健康、スポーツを楽しむ人たちのために、ぜひ、よりよい野球場の整備、維持管理をよろしくお願いいたします。 終わります。



○尾身幸博委員長 

 小池委員。



◆小池工委員 

 私からは三百三十七ページ、十五番、特色ある教育活動推進費ということで、午前中あるいは午後にでもあったかと思いますが、総合学習の時間あるいは総合的な学習時間の教育内容と絡めながら質問させていただきたいと思っております。

 私も去年十一月十五日ですか、本会議の一般質問の中で、子どもを取り巻く諸課題を問うという大きな課題の中で、学校教育についてというところで質問をさせていただきました。主には現在実施されている総合学習の内容傾向と生かすべき教訓について検討部会での中間報告、それから教員の総合学習に向けた研修計画、もろもろ質問させていただきました。

 そういうことと絡めあわせまして、学校における地域の特色を生かした授業内容の現状ということで、去年の決算委員会でも資料をいただきました。それに基づいて少し質問をするわけですが、それと併せて、初めに聞きます。

 十三年度の中に、特色を生かした教育推進費というのがなくなっていると思うんですね。このいきさつ経過、ちょっと教えていただきたいと思います。



◎(平田指導室長) 

 委員ご指摘のとおり、特別の教育活動推進費でなく、総合的な学習が移行措置に入りまして、十二年度から、そのような形で学校が進めましたものですから、事業名としては、総合的な学習の時間ということの推進費ということで、十二年度、十三年度執行させていただいております。



◆小池工委員 

 よくわかりました。それと、特色を生かした教育推進、心の教育活動、それから総合学習活動、これを内容的に精査するというところまで勉強しているわけではありませんが、どうも、この三つの教育内容は原点には学校における地域の特色を生かした授業内容、特色ある教育、これが大きな原点になっていると思っております。平成八年度より実施している特色ある教育活動推進事業というものの目的中身を見てみますと、校風や伝統を生かした教育の推進、地域の特性を生かした地域に根差した教育の推進、総合的な学習の新設等に対応した二十一世紀に志向した新しい教育の創造、これがまずスタートして、それから東京都段階では石原知事の肝入りで心の教育、そして文部省の来年、移行に伴う総合学習の試行と、こういうことになっておるんですが、こういうものを分割した形で、要するに地域の特色を生かした授業というのは総合学習に収斂されておりますが、心の教育、特に道徳教育ですね、ここら辺のところの絡みと言いましょうか、役割分担、これは今後、どういう形になるのか、教えていただきたいと思います。



◎(平田指導室長) 

 既に委員のほうでご案内と思いますが、教育課程には教科と領域、特別活動等でございますが、それから総合的な学習と道徳という、そういった形で、それぞれ子どもたちの特性を生かして、学習を進めさせていただく。その内容として、教科、領域、それから道徳、総合的な学習の時間ということがございます。その四つにつきましては、それぞれの子どもたちの全人的な発達というのでしょうか、そういった部分を、すべてトータルに保障するための役割を持っていて、それぞれが、教科も道徳も、それから総合的な学習の時間も、特別活動も、そのような役割をもって教育課程を推進させていただいていると考えております。



◆小池工委員 

 様々な分野といいましょうか、四分野のほうから、いろんなことをやりながら補完をし、子どもたちの人間性や人格を形成していくということと併せて、学びに対しての集中というものを図らなければいけない。つまり、学力だけではなく、来年から始まる新指導要領に基づき、基礎基本を習得するために、特にもう一つの柱として総合学習があるということは、寺脇審議官の話を聞いてみてもよくわかるわけですが、そこで学校の特色ある授業内容、それから心の教育、そして総合学習の実践、これを踏まえて、どういうふうにして今後の総合学習、あるいは基礎基本、新たな新学習要領へ向けた教訓として生かしていこうとされているのか、お聞かせ願いたいと思います。



◎(平田指導室長) 

 総合的な学習の時間と申しますと、いま委員が既にご指摘されましたように、教科の基礎基本が成り立っていませんと、総合的な学習の時間も発展することができません。また、総合的な学習の時間で体験したものが教科の中で生かされる。そういう相互関係の中で、つまり連環性の中で子どもの能力、学力を進めていくという、そういう関係性を持っているものだと認識しております。そのベースとして、道徳の時間の指導、心の教育、つまり規範意識あるいは倫理性というものが常に生き方の中では必要だと思いますので、その部分をベースとして、今申し上げた総合的な学習の時間と教科の連環性の中で基礎基本を相互に培っていく、そういうふうに関係性をとらえております。



◆小池工委員 

 私もそういうことだなと思っております。そこで、そういう点からして実践経験、研究課題として道徳教育を含め、あるいは地域特色を生かした授業、それから先行してやっております総合学習の授業、そういうことの中で、具体的にやったところで、一つでもいいですが、二つは時間がありませんので、一つぐらい例を挙げまして、子どもたちがどのぐらい、学力的にもあるいは授業的にも集中する、あるいは先生とのまずい関係がうまくいったとか、そういう実践的な例を引き合いに出して、こういうことが教訓化されているよということを、ちょっと教えていただきたいと思います。



◎(平田指導室長) 

 それでは、最近行われました十一月三十日の赤羽小学校の発表で例をとらせていただきます。あそこは総合的な学習の時間の、まず名称から子どもがつけました。「プリズム」、きらきらと光りを通して、自分たちが輝くという、そういう時間で、とても楽しい時間だと認識しております。その総合的な学習の時間の中で、三点の視点がございまして、一つは子どもの視点から、子どもはもちろん教科学習を基礎基本として総合的な学習の時間を組み立てていますけれども、まず子ども自身が、これをやってみたい、それを追求してみたいという子どもの思いや願いが大切にされているということで、子どもたちは喜んで学習をしていくという様子を拝見させていただきました。

 次に、教師の視点でございます。教師は子どもの思いや願いを、どのように総合的な学習の中で生かしていくかという、その方法論を共同性の中で、つまり一人ひとりの教員が独立して教えるのではなく、教員と教員が共同して、その子どもたちを育てていく、教えていく、学ばせていくという、そういうスタイルがとられていましたので、非常に教師同士のコラボレーションという共同性の中で非常に価値があるというふうに思いました。

 それから三つ目は、地域、保護者の視点でございます。この総合的学習には、教育ボランティアとして、地域の方々が数々、他の研究でもご指導いただきますけれども、それぞれの教育機能を十分に学校教育活動の中で、この総合的な学習の時間で発揮していただきました。それは、そのときにパネルディスカッション等もございましたけれども、ある劇団の方がいらっしゃっておりましたけれども、その劇団の方の表現活動とか、そういったものも存分に、教員だけでなく子どもが享受できるという、そういう利点も持っている。

 その三点から、卑近な例でございますけれども、赤羽小学校の総合的な学習の時間の発表を例としてお話をさせていただきました。



◆小池工委員 

 大変よくわかりました。総合学習の授業をして、ある意味での教訓点は、いま室長も言われましたけれども、子どもたちの話し合いによるチームワークだとか、様々な意欲、自主性、そういうものが一つひとつやることによって人間形成の大きな一助になる。そういう意味で基礎基本を身に付けつつ、ある意味では人間性、あるいは人としての生きていくためのすべを総合学習の中で会得していくことが、大変重要な今後の教育の中身だと思っておりますし、そこのところをぜひ今後とも積極的に生かしながらやっていただきたいと思っております。

 ただ、そのところで、この前というか、去年のところでも気になっているんですが、学力の問題は、どういうふうになっているのか、どういうふうに、例えば、そういうところを経験した段階で、どうなっているのかなというふうに思っているんですよね。そういう具体的な客観的な評価みたいなものが、どうあらわれているのか、ここの辺の調査はどうですか。手短にお願いします。



◎(平田指導室長) 

 この調査につきましては、東京都の教育委員会が、いま小学校は四年生、中学校は二年生を対象にして、本当に、基礎基本と言われる、読み書きも含めてですけれども、その学力が身に付いているかどうかを検証する問題作成等を進めて、それを実施した結果、その結果がまだ集計されておりませんけれども、そのような形で進んでいるところでございます。その結果が紹介されましたら、またお知らせ申し上げたいと思います。



◆小池工委員 

 ともすると、総合学習が始まる、授業数が減ってしまう。その中で基礎学力がともすると、百パーセントきちっとやるよという基本方針ですから、やっていただくわけですが、そこのところが、なかなかスムーズにいかないということになりますと、総合学習の時間の中に基礎基本の学力の授業をセットせざるを得ないというような事態も生じかねないということは、いろんな研究のものを見ていますとあるんですよね。そこのところの対応策、今からどうしろというわけにはいきませんが、今までの何年間の特色ある授業とか、あるいは総合学習の中の試行期間の中で経験的に見たときに、その学力との釣り合いで、どういう見込みがあるのか、見通し、これは前も聞いたかと思うんですけれども、ちょっと手短にお願いします。



◎(平田指導室長) 

 学力観のいろんなとらえ方ということになると思うのでございますけれども、総合的な学習の時間では、子どもたちのこれから要請されるコミュニケーション能力とか判断力、それから表現力、そういったものが、もちろん知識、技能は、大切なことでございますけれども、それ以上に、また、それを重視するという力を付けさせたいという、そういったねらいがあるものと考えております。



◆小池工委員 

 ぜひ総合学習の時間の中に、基礎基本の学習がやられないように、ぜひ体制を、しっかり強化していただきながらやっていただきたいなと思っております。

 最後ですが、質問ではありません。昨日浮間で、もちつき大会がありました。それで私も参加をさせていただきまして、樋口幹事長のお話がありましたけれども、高橋教育長のお話が出ておりまして、いろんな意味で現場を聞いていただいて、的確なアドバイス、あるいは今後持ち帰って、こういうようにするよという意見がございました。ぜひ、そういうことを受け止めていただき、今後とも一生懸命頑張っていただきたいと思います。以上です。



○尾身幸博委員長 

 黒田委員。



◆黒田みち子委員 

 私からは、旧松澤家についてご質問をいたします。

 まず、この松澤家の問題ですけれども、平成十一年に有形文化財としての建造物に指定をされています。そして十一年九月に建築審査会で移築復元を承認を受けています。

 私はここで、まず三点ほど伺わせていただきたいと思っていますが、まず初めに古民家の検討委員会で、今どのようなことが検討の中に上っているのかということが一つ。

 次に、住民、いわゆる区民、浮間、きょう浮間の方がいますのに、私がいたしますけれども、浮間から、地元からも、ぜひ早くという声が上がっていますが、その辺をどのようにとらえているかということが一つ。

 それから私は、この件については、もう三度ぐらい質問しているわけですけれども、前から足助町の例を挙げながら、貴重な文化財であると、しかも、その貴重な文化財であるということと、もう一つには、北区のふるさとや、暮らしの伝承が次の時代につなぐということ、そういう大切な役割が、この古民家からたくさん生まれるのではないかということを申し上げてまいりました。

 それから、もう一点になります。この部材ですけれども、部材については、だいぶ長くなってきておりまして、その部材の中の説明書によりますと、薫蒸処理や何かしてあるから、ある程度のことは大丈夫だけれども、各部材自体のねじれ等の進行に関しては注意が必要であるという注意書みたいなものがありますね。この件について、どのようにとらえておりますか。



◎(三浦生涯学習推進課長) 

 四点ほどご質問いただきましたので、順次お答えさせていただきたいと存じます。

 まず現在設置させていただきました検討委員会での内容でございます。十月に第一回の検討委員会を設置、開催させていただきまして、検討を始めたところでございます。その内容でございますけれども、ただいまご指摘がありましたように、まず文化財をどのような形で体験学習施設として活用できるのかということが、まず大きくポイントになります。それで、その前にまず、建ち上げるときに、まだご承認はいただいていないわけですが、仮に建ち上げる場合に、どんな形で区民参加の中で、この古民家をつくっていくことができるのかということ、そして、その後の古民家での体験学習をどのような形でできるのか。そして最後には、それを運用していくためには、どのような形で管理運営が、地域の方々あるいはボランティアを交えてやっていけるのかということを、主な検討課題として検討をさせていただいているところでございまして、様々な意見をいただいたところでございます。

 今般の検討委員会の中にも、この松澤家が所在しました地元から、西浮間でございますけれども、町会長さんからも、昔の、いろいろ地域行事等をご存じで、様々な意見いただいておりますけれども、その中でも、浮間地区の、この文化財が浮間地区の流域の、古民家としての特徴を残しまして、当時の大規模な農家の形式をとどめる建物でありますので、これは早く保存をして、区民の皆様が十分活用できて、北区の歴史や文化をここで学べるようなことになったらいいですねというようなご意見もあったところでございます。

 そして、先ほど足助町を引き合いを出されてのご意見でございますけれども、これにつきましても、私どもは、この文化財を、文化財保護審議会委員からも意見がありましたように、これを体験学習の施設として公開活用することが大変重要であるというようなご意見もいただいておりますので、それを受けまして、この松澤家という一農家の復元を越えまして、北区の歴史的、文化的遺構として整備したいと思っておりますので、昔の農村風景を後世に残すであるとか、あるいは学習施設として保存活用して地域の中の年中行事であるとか、生活文化の体験を行うこと、これが重要なことだと認識しておりまして、次世代への文化の継承を図る上からも大変有意義ではないかと考えております。

 最後に四点目の部材のねじれでございますが、まず虫食い、腐食等の危険性がありますので、これは解体したときに薫蒸処理いたしまして、その後、保存場所での空気の入れ換えや薫蒸等の処理をまた再度やらせていただきました。

 あと、ねじれ等につきましては、先ほど古沢委員からもお話がありましたように、狛江市が平成三年に解体されまして、今建築しているということで、もう十年を経過した中で、無事に復元が今順調にいっていることを伺っておりますので、その例をとりますとすれば危険性はないのかなと思っておりますが、現在、大体八割ぐらいのオリジナルものを持っておりますので、ぜひ、そのオリジナルが維持ができるような形で保存に万全を期していきたいと考えております。



◆黒田みち子委員 

 それぞれの地域で、それぞれの文化財を大切にしながら、次の時代につないでいこうということで、この旧松澤家の問題につきましては、いま三浦課長から、いろいろ伺いまして、体験学習室というふうな一つの位置付けをしているようですけれども、これは地域、それからボランティア、そういった方々の力を借りながら、そこに、ふるさと北区の中に、こういう文化財があって、その中から次の時代をどう見詰めていくかということは、子どもたちにとっては大きな成果になっていくだろうと思いますし、前回の陳情の中にも、この建物だけではなくて、それになおかつ付加価値をつけて、しっかりやっていきますという地域の力強い後押しもあるわけですから、今十年経ってやっている狛江の例が引かれましたけれども、そうしますと平成八年に解体をされて、あとまだちょっと大丈夫だというように聞こえてしまうのですね。ですから、確かに十年あるかもしれないけれども、もっと早い段階で、次の時代につないでいく子どもたちへのバトンタッチを、この中から生まれていくように、ぜひ担当課は、ご努力をいただきたい。そして検討委員会の中で、きちっとした検討内容をお示しいただきながら、いかに必要なものかということを、きちっと議会のほうにもお示しいただければというふうに強く要望しておきます。

 次に、私は、今回たくさん資料がありまして、前回、子育ての家庭教育についてのアンケートということで、北区生涯学習推進奉仕団から大変貴重な資料をいただいております。それを少し進めさせていただこうと思っていたのですが、小池委員が少しはしょったように思っていますので、そこのところを二、三点伺ってから、そちらに入れればというふうに思っております。

 まず最初に、五日制と基礎教育の充実というところを先ほど伺わせていただいたところです。私は、この総合的な学習というところで、教師の技量が今回こそ問われるのだと思っているんですね。その定着までにいろいろな形で試行錯誤して、いい結果が出ているように伺ってはいますけれども、しかしながら、今回こそ、教師の技量が問われるというところもありますので、定着をする、そのときの教育委員会の対応をまずお聞かせいただきたいと思っております。



◎(平田指導室長) 

 これまでの総合的な学習の移行期間の中で、教員は、この総合的な学習の展開をどのようにするかということで、私ども推進委員会等を開いて、それから具体的な総合的学習の時間に使われる題材、それから、それをどういうふうに地域とコンタクトするか、そういった部分について、何回もの研修会を重ねて、ここまで進めさせていただいているところでございます。



◆黒田みち子委員 

 よく教師の質が問われるという言葉になってしまうわけですけれども、よほど努力をしていただかないと、今回のこの総合的な学習が、どういう形で本当に残っていったんだろうかということになるだろうと思いますので、教育委員会としても各学校の特性を生かしながら、環境だとか、伝統文化だとか、食文化だとか、すてきなところに着眼をしながら進められているようでもありますので、このことにつきましては、しっかりと対応していただきたいと思っております。

 それから、時間がなくなってしまいました。今回のこの生涯学習のアンケートの中から幾つか紹介をさせていただこうと思っておりましたけれども、親として、どのような子どもに育ってほしいと思いますかというところに、一番多いのは、幼稚園も小学校もそうなんですが、他人に対して思いやりのある子、それから自分の意思で正しく行動できる子、体の丈夫な子ということで、基本的に、全くそのとおりだなと思っているんですけれど、進んで勉強に取り組む子というところが、小学校で二・九%しかないというような数が出ているんです。ですから、聞き方がありますから、教育を中心になれば、きっと、そういうところに二・九という数は出てこないと思いながら、週五日制を考えますと、その辺も、これからの教育委員会にしっかりと取り組んでいただきたいな、基礎教育にしっかり取り組んでいただきたいなと思っているんですね。子どもを育てる上で、日頃どんなことに気をつけていますかということは、自立に向けているんでしょうね。自分のことは自分でする、家族や友達を大切にする、家庭や近所の人にあいさつをするなどというようなことが中心になっていて、家事の手伝いや何かが非常に少なくて、これもちょっとどうなのかなというふうな思いをもっております。

 それから、子どもを育てながら親として喜びを感じるとき、どんなことというときには、やはり健康で元気に過ごしている、楽しく幼稚園、学校に通っている。これもやはり不登校だとか、いじめだとかということに対する親の思いが強く出ているように思います。

 それから、家族や他の人に思いやりの態度で接するようになった。この辺も強くなっているんですが、その次にテレビ、それから文字離れ、いろいろな問題を回答する中で、特に子どもを取り巻く環境の中で、子どもの成長に特によい影響を与えると思われることはどんなことですかというのに反対しまして、悪い影響がどうですかというのが出ているのですけれども、模範となるべき大人のマナーが乱れているというのが圧倒的に多いんですね。社会環境を取り巻く、そういった悪い影響がたくさん出ている中で、特に私、前回の本会議でも取り上げましたけれども、家庭教育と教育委員会の応援の仕方というのが、どうも今までは希薄で、学校教育は学校教育、家庭教育は家庭教育というふうにあったように受け止めているんですけれども、その辺をもう一歩踏み込んでやっていただきたいなと思いますけれども、いかがでござましょうか。



◎(三浦生涯学習推進課長) 

 家庭教育と学校教育の連携のお尋ねでございます。

 委員ご指摘のとおり、家庭が教育の原点だということは、私ども教育委員会の者としては重々承知しております。今回の社会教育法の改正におきましても、家庭教育の仕事が教育委員会の仕事だということで、明確に位置付けられました。従前から教育委員会では、家庭教育学級に取り組んでまいりましたけれども、このような法的な根拠も与えられましたので、来年からの五日制、ますます地域と学校、そして家庭の連携、つながりが強くなってまいります。そのような視点で前向きに取り組んでまいりたいと思っております。



◆黒田みち子委員 

 それでは補足をいただいておりますので、ここで私は歴史教科書の選定にあたって、教育委員会での積極的な取り組みをということでの質問をさせていただきたいとは思っておりますけれども、本会議でも質問いたしましたように、国際社会の中で、私どもの子どもたちや孫たちが、どう誇りをもって、文化的な立場やいろんなことはありますけれども、暮らしていけるかということが、まず第一に挙げられるだろうと思っておりますので、時間が切れてしまいましたら、その後でご答弁をお願いしたいと思っております。



○尾身幸博委員長 

 以上で自由民主党・区民会議の質疑を終わります。

 これをもって第七款教育費について、各会派持ち時間制による質疑を終わります。

 補足質疑に入る前に、委員長よりお願いがございます。

 理事者から、本日の日本共産党北区議員団の質疑にに対する答弁に誤りがあったので申し出がありました。本来であれば、理事会で取り扱いを協議することになりますが、内容が軽微で、全体の時間運営にも影響が少ないことから、正副委員長で協議した結果、発言を許可したいと思います。よろしいでしょうか。

   (「異議なし」と呼ぶ者あり)



○尾身幸博委員長 

 風間学校適正配置推進担当課長。



◎(風間学校適正配置推進担当課長) 

 先ほど相楽委員の教職員定数のご質問に対しまして、豊島西小学校十一名とお答え申しましたが、これは豊島東小学校の教職員定数でございました。おわびして訂正させていただきます。

 なお、豊島西小学校につきましては十五名でございます。



○尾身幸博委員長 

 それでは、これより補足質疑に入ります。

 本日の補足質疑については、全会派より申し出がありました。よって、持ち時間制による質疑と同じ順序により質疑を行います。

 民主区民クラブ、鈴木委員。



◆鈴木隆司委員 

 私は、総務費で区の職員の独身寮について、若干触れさせていただきました。午前中、教職員の住宅について質疑がありましたので、私のほうからは、改めてご質疑をし、答弁をいただきたいと思うんです。

 この教職員住宅は、昭和五十年に建築をされて、既に、もう二十七年経ったということで、それから四十室、四十世帯を目標に建築をしたけれども、午前中の答弁では、もう十八世帯に少なくなっている。この経過について、最初から十八世帯や十九世帯ではなかろう、二十世帯ではなかろうと思うんですね。何が原因なのか。特に2DKということでありまして、聞くところによりますと約四十平米、極めて狭いというふうに感じます。これは福利厚生施設であろうと思っておるわけですが、その経過についてお伺いしたいと思います。



◎(依田庶務課長) 

 この教職員住宅につきましては、区の職員住宅も同様と思われますが、当初、住宅難の時代から優秀な教員を確保するためにつくられたものと考えております。しかしながら、面積が2DKで、今現在四十七・五九平米でございますが、四十七平米と大変狭小だということもありまして、そういった意味では、世帯住宅ということで考えられておりますので、設備の面でも老朽化しているということが現在の入居の状況かなと考えております。ここ三年の経過を見ましても、ほぼ二十世帯前後で推移しております。



◆鈴木隆司委員 

 そんな簡単に、今十九世帯で経緯をしてますと言うんですが、四十世帯のために建設をしたものが、恐らく、予想ですが、徐々にでしょうが、少なくなってしまった。この経過、それから何が原因なのか。恐らく狭いからではないか、古くなったのではないかと感じるんですが、お知らせください。



◎(依田庶務課長) 

 大変申し訳ございません。過去の全体の経過を今把握しておりません。それで、先ほど申し上げましたように、ここ三年程度、その前につきましても、ここのところは五割程度の充足率だと考えております。私ども事務事業評価の中で、これは、とにかく検討していかなければいけない課題だと認識しております。



◆鈴木隆司委員 

 時間がありませんから、結論的に申し上げますが、検討ということが課題でありますが、検討するにしても、十二年度で約二千四百万、これは前からも管理費管理費ということでかけているわけでしょう。そうしたら、一定の時期が、もうきているのだから建て替えをする、こういう前向きな姿勢をすべきではないか。

 もう一つは、四十世帯について、二十世帯しか入っていない、十八世帯しか入っていないということになれば、まさに税金を有効に使うとすれば、建て替えをするか、大規模改修をして、所得の高い管理職に住んでいただいて、税収も高くなるし、防災上から見ても極めて有利だと思いますけれども、いかがですか。



◎(清正企画課長) 

 総務費の職員住宅につきましても、あるいは教職員住宅につきましても、設置の当時の状況と、相当社会状況、人口構成等が……。



○尾身幸博委員長 

 自由民主クラブ、金子委員。



◆金子章委員 

 教育の中でのたばこの問題、これを取り上げたいと思います。

 それでご質問を申し上げるわけですが、十分なお答えをいただけないとすれば、明日のたばこ税、あるいは補足あたりでも、またやらさせていただきたいと思っておりますので、前もって申し上げて質問をさせていただきます。

 教育現場といいましょうか、教育における、たばこということになりますと、まずは何と言っても児童生徒の防煙と言うのでしょうか、たばこを吸わないような指導、これは健康上の問題というのが、まず第一にありますが、また、それと裏腹な関係になりますけれども、言わば法律の問題も、これあるわけでございます。それから職員については、これは一般の成人という対象でございますから、いろいろ趣味だ嗜好だなんてことはありますけれども、過日総括のときに申し上げたようなことでございまして、これも、できればやめてほしいな、やめるべきだと、こういうことから申し上げているわけでございますが、そういう取り上げ方、同時に環境という問題が非常に大きな問題としてございます。教育施設というものの中の環境次第によっては、これも防げるものでもあったり、あるいは逆に助長するということも出てくるわけであります。

 そんなことを申し上げながら、教育委員会として、喫煙防止教育の、理念というと言葉が適当であるかどうかわからないのですが、どういう考え方で、たばこのことについて考えているのか。それが一つ。

 そして、教育委員会としまして、当然学校を管理するということがございますから、どのような方針を示して教育委員会としておられるのかということであります。資料といたしまして、大変細かく書いていただいている資料を頂戴いたしまして見させていただいておりますけれども、WHOにおきましては、喫煙防止教育ということで、禁煙教育は家庭と学校で、なるべく早い時期から行うようという勧告が出されております。それから、当時の文部省では、小学校の先生用に、喫煙防止に関する健康指導の手引きというものを作成いたしまして、小学生に喫煙と健康の関係についての科学的な知識を十分に認識させ、これは自分の健康を守るという、そういう観点からになるわけですけれども、喫煙の習慣をつけないよう教育することを目的とする。これは余り積極的ではないような気がいたしますけれども、同じく、中学校の先生用にということで、これはまた、その後のようですけれども、ここでは、先ほども話が出ましたけれども、薬物あるいはお酒等が入ってきておりまして、喫煙、飲酒、薬物乱用防止に関する保健指導の手引き、これらを作成しているわけでございます。これらのことが、手引きを受けてということになりますけれども、学校現場で十分に活用されているのかどうか、それをお尋ねいたします。



◎(平田指導室長) 

 まず、児童生徒への喫煙の防止についての第一の視点でございますけれども、これは心身の健康保持というのが一番の目的でございます。この理念のもとに教育をやらせていただいております。十二年度では、その部分について、各体育、それから特活でいう学級活動、行事等で小学校、中学校とも全部やっております。



○尾身幸博委員長 

 21世紀市民の会、古沢委員。



◆古沢久美子委員 

 先ほども申し上げたんですけれども、狛江市の古民家の予算について、狛江市議会の附帯決議をご紹介いたします。

 「議案第六号、平成十一年度狛江市一般会計予算に対する附帯決議。

 市は、平成十一年度一般会計予算に計上されている「古民家復元」の事業の執行に当たり、下記事項に留意されること。

         記

1 古民家(荒井家主屋)復元については、行政が一方的に事業化をするのではなく、現在の厳しい財政状況を十分考慮し、復元に当たっては計画内容及びランニングコスト等を広く市民に示し、市民の意向に沿った事業化をすることを強く求める。」

 ということで、これを紹介させていただきながら、この決議は、自治という、日ごろ、皆さんも、私たちとともに、この自治の意味をかみしめる例だなと、つくづく思います。それで、この間、旧松澤家の古民家を何で北区がやらなくちゃいけないのかなという、そのあたりから、しっかりとした是非論が十分に展開できなかったこと、そして手続きが、広く大勢の方、そして議会にオープンにしていただく中で、この問題について、みんなでどうかなということを、もっと、これは時間をかけて議論をしていくこと、そのことを改めて強く求めたいと思います。

 それから、先ほどから、教育論議が盛んで、総合学習のもとにあるのは基礎と基本の学力をつけていくんだという、小池委員、黒田委員、皆さんのご意見がありました。先日、朝日新聞でも、「対策を急ぐ学校現場 学力はいま」というところで、「揺れるゆとり」「放課後塾や補助教員」というのが紹介されていまして、品川区の第二延山小学校では、小学校で放課後、開かれる勉強会、基礎基本を反復するという記事も紹介されています。

 私は、先ほど平田室長と各委員のやりとりで、余り具体的なものが見えてこないのですが、この第二延山小学校のような取り組みについて、どのようにお考えでしょうか。



◎(平田指導室長) 

 特色ある学校づくりの中で、基礎基本を総合的な学習以外の部分で補完していくということは、その学校の一つのやり方であると認識しております。



◆古沢久美子委員 

 子どもがこうやって、総合学習とか、そういう言葉だけ先歩きしちゃっているというと、ちょっとあれですが、学力低下を招くのではないかなというのは、本当に、そういう心配が、こういうのを読んでいまして、それからテレビも、先ほど山中委員のお話のも私も見ましたけれども、この不安感というのは、結構、切実だと思うんですね。これについての説明責任というのも求められてくると思うのですが、その点については、いかがでしょうか。



◎(平田指導室長) 

 確かに学力等についての説明責任が問われるということは、そのように考えます。先ほど申し上げましたように、それを検証するもので、具体的に問われていかなければいけないのではないかと考えます。



◆古沢久美子委員 

 四月から大変忙しい時期でもありますけれども、現場の先生たちも大変だと思いますが、丁寧な説明をぜひともお願いしたいと思います。

 それから、先日、子どもの条例が世田谷区で提案されて、川崎市の子どもの権利に関する条例と列記をされて、新聞に載っていますが、北区には教育ビジョンがありまして、私は、北区の教育ビジョンは、なかなか皆さんにまだ知られていないんじゃないかと思うんです。子どもの条例と教育ビジョンは、ちょっと違いますけれども、「くおん」とか出ていますけれども、まだまだ浸透していないし、北区独自のものがあるとすれば、いま教育ビジョンだと思うんですけれど。



○尾身幸博委員長 

 公明党議員団、後藤委員。



◆後藤憲司委員 

 先ほどの共生の心を育む教育の推進ということで、偏見をなくすための教育についてのお答えを。



◎(平田指導室長) 

 障害は一つの人間にとっての属性だというふうにとらえます。背が高い低いで、その人が差別されないのと同じように、障害は誰もが、そのようにもつものであり、自分自身が年を追うごとに、誰にも出てく来るものである。属性であるという基本的な認識というのを子どもに教えなければいけない。それでもって差別をされたりということは決してあり得ないということが基本理念だというふうに考えております。



◆後藤憲司委員 

 子ども、児童生徒の時代からのこういう教育が、大きくなったときに、また大事ではないかなと思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。

 学校週五日制については、各会派からも様々な意見が出ていました。学力の低下の心配というのが、親にしてみれば一番基本になるのではないかなという思いもありますし、現場の先生方の声はどうなのかとか、こういったことも含めて、私は、アンケートをとりなさいなんて、よく言うんですけれど、声をしっかり真摯に受け止めていただきたい。そんな方策もぜひ考えていただきたいと思います。

 そして、来年四月からいや応なく、これが入ってくるわけで、学校全体の改革といいますかね、こういったことにもつながってくる大きなことでごさいます。そこで北区として、この週五日制の対応について、例えば八王子等では、学校インターンシップということで、近隣にある、八王子は大学がたくさんあるわけですけれど、そういう大学との交流、学生がインターンとして、教職員になりたい学生が授業を担当するとか、それが単位に入っていくとか、そんなこともやっているわけですけれども、こういったことも含めた、北区としての五日制への対応について、ご所見があれば伺いたいと思います。



◎(依田庶務課長) 

 先ほど教育長からもお話がございましたが、私ども現在、企画とも、五日制の施策について検討しております。それにつきまして、できるだけ早い時期にお示ししていきたいと考えております。



◆後藤憲司委員 

 先ほど言いましたけれども、大学の機能の活用といいますか、東京成徳大学とか、いろんな、南北線関係に東大があったりということで、こういった力を活用するということも非常に大事ではないかなというように思ったりしております。

 それから、また土日をどうするか、地域の教育力をどう土日の中に取り入れていくか、こういったこともありますし、それから週末、子どもに対する支援をどうするかとか、余裕教室をどう活用するか、様々なことがあります。そういったことも含めて、ぜひ区民の方たちが、また親が安心できるような、納得できるような、そういう施策をつくるように、ぜひしていただきたい。これは強く要望しておきたいという思いがあります。

 それから先ほどの偏見のところの、ちょっと言い忘れたところがありましたので、一言いいますけれども、あの事件から、学校に人を入れないと、こういう動きがあるんですけれども、そうではなくて、逆に近隣の人たちが気軽に学校に来れることで、そういう人の発見をできるという、入れないというよりも、大勢来ることの中で、近所の人たちも含めて、そういう事件が起こらないように、地域が子どもを育てていくという、そういう形をとることが一番望ましいのではないかという、このことを申し添えて、私のほうからは終わります。



○尾身幸博委員長 

 日本共産党北区議員団、八百川委員。



◆八百川孝委員 

 昨年本会議で学校における図書司書を配置することについて、私は質問したんですけれども、そのときに、法が改正されたこともあって、東京都の教育委員会は、来年一年をかけて、つまり二〇〇三年の三月三十一日までに、全校に学校の司書教諭の配置を図るんだということに基づく方針を立てる旨、答弁がされております。その後の動きについてお伺いしようと思っているわけですが、先ほども公明党委員からわざわざ質問もされておりますので、もともと学校図書館法で、図書館に司書を置くということは法律で定められていましたが、この法改正までの間、四十四年間、当分の間という項目があって、司書を置かないことができるのだという附帯決議がされていたんですね。そのことをいいことに、文部省はずっと専門司書を置くことをサボってきた。これはまずいというので、議員提案という形で、この箇条書を撤去しようということで提案の法案が練られたんですが、ここに当時の文部省が待ったをかけて、とにかく、これ以上、先生の数を増やされては困るということの一点張りで非常に強引な働き掛けを国会に対して行ってきて、その妥協案的なところがあって、改正が成り立って、とりあえず二〇〇三年の制限については、これを撤廃する。つまり司書は全校に配置する。小規模校の場合は除くというようなこともありますけれども、一応、あのとき、北区では大体全校に配置するんだというような考え方でいたと思うんですね。私は司書が学校の先生と同じような器量をもって子どもに接して、今で言えばパソコンなどを利用して、世界中の図書を子どもに提供しながら、子どもと一緒に夢を語って、これは授業と同じように重要な役割として、そういうような学校になるのだというような質問をしたわけです。夢を語ろう。

 ところが、法改正はそういう文部省の横やりもあって、幾つか問題を残しました。まず先生のほうを増やしたくないというような意向があるものだから、現存の学校の先生に司書の免許を取らせて、そして下手すると、先生を増やすのではなくて、現在の先生に司書の代わりをやらせて、それでオーケーとするんだというようなことも含みにしちゃった。これが第一の問題です。

 実際には、学校への先生の定数の配当という形であらわれるんですけれども、これがそういうことにならないように、きちんとプラス一で配当しろというのが附帯決議でついたんだけれども、それが守られる担保が何もない。

 もう一つ、司書の免許を取るんだけれど、実際には、今までは大学で、そういう授業を受けるような形で司書の免許を取っていたんですが、これが一般には市町村の教育センターみたいなところで講習を受ければ取れるんだというふうに、はっきりと質を低下させても構わないという方針になった。だから、数を合わせればいいんだというのが見え見えだったわけで、理想とするところと現実の格差というよりも、はるかに、それだったら学校の図書館法の趣旨を後退させてしまうじゃないかということで共産党は反対したんです。これが理由なんですね。

 実際に、この数年間経って、どこまでそれが進んだのか。当時心配されていたことが克服されているのかどうか。質問しますけれども、これは、時間がないから、今東京都の教育委員会はどういうつもりなのかということで、最近つかんだ情報でいいですから、教えてください。



◎(平田指導室長) 

 いま委員お話しのとおり、東京都の教育委員会では、司書教諭ということで養成を継続中であるというふうに伺っております。



◆八百川孝委員 

 そんなことで、できるだけ質の高い司書教諭を全校に北区でも配置できるように、もうだいぶ時間も経っておりますから、頑張っていただきたいということを要望しておきます。

 先ほど体育課長の答弁もありましたけれども、北区が体育課を独自につくったというのも二十三区では早いほうで画期的だったのですね。ねらいはスポーツの振興にあります。スポーツを削減縮小するためにあるのではないので、そのために利用者本位の立場に立って頑張っていただきたいと言っておきます。



○尾身幸博委員長 

 自由民主党・区民会議、黒田委員。



◆黒田みち子委員 

 先ほどの答弁をお願いいたします。



◎(平田指導室長) 

 我が国の歴史教育の中で、歴史的な学習の中に自国に誇りをもつということは非常に大事なことだと思います。それと同時に、国際社会の中で生きれる日本人を育成していくことが大事なねらいであるということを受け止めております。



◆黒田みち子委員 

 ぜひ、これからも児童の立場に立って公平、公正な歴史教科書の選定に当たっていただくよう要望しておきます。

 次に、学校給食の民間委託の問題について質問をいたします。

 平成十二年度の学校給食の調理業務民間委託一覧表をいただいております。この中で、まだまだ少ないなというのが実感ですけれども、いま教育委員会はどのように考えておりますか。



◎(石井学務課長) 

 給食の民間委託については、平成十年から四年経ちました。今現在二十八校の委託を実施しております。今後とも、速いペースで委託を実施していきたいと思っております。



◆黒田みち子委員 

 民間委託になった学校に行って給食をいただいたことがあります。セレクト給食で、しかも、その日は、ちょうどキムチチャーハンだったのですね。子どもたちはキムチチャーハンが一番人気なんだそうです。とてもおいしくて、子どもたちがおいしい給食が食べられる。しかも教育の一環として給食がきちっと位置づけられているわけですから、おいしい、しかも栄養価が高い、バランスがとれている。その辺も大切なんですけれども、私どももそうですけれども、食をとるというのは大変楽しみの一つであります。セレクト給食になって、民間委託になってから、給食はおいしいと言っている子どもたちが圧倒的でありまして、その辺は今も変わらないですか。



◎(石井学務課長) 

 今お話しされましたように、給食委託になりますと、セレクト給食等、いろいろな通常できない給食ができます。その中で児童生徒からは非常に評判がよく今実施しております。



◆黒田みち子委員 

 いま二十八校ということでありますので、ぜひ頑張って、これからも、この学校給食の民間委託を一層推進していただきますように要望して終わります。



○尾身幸博委員長 

 以上で補足質疑を終わります。

 これをもって、第七款教育費についての質疑を終了します。

 これをもって、本日の委員会を閉会します。

   午後五時二十四分閉会