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東京都 北区

平成13年  予算特別委員会 03月21日−05号




平成13年  予算特別委員会 − 03月21日−05号









平成13年  予算特別委員会



平成十三年 予算特別委員会(第五号)

 一、日時 平成十三年三月二十一日(水)

      開会 午前十時

      閉会 午後五時三十分

 二、場所 北区議会 第二委員会室

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出席委員(二十二人)

 委員長        遠藤幸佑君

 副委員長       和田良秋君

 委員         福田 実君

            石川 清君

            横満加代子君

            宇野 等君

            清水希一君

            山崎泰子君

            谷口 健君

            山中邦彦君

            安田勝彦君

            後藤憲司君

            福島宏紀君

            小池 工君

            佐藤有恒君

            河野昭一郎君

            尾身幸博君

            樋口万丈君

            藤田隆一君

            中川大一君

            大畑 修君

            平田雅夫君

委員外出席者

 議長         鈴木隆司君

 副議長        小野寺 勉君

出席説明員

 区長         北本正雄君

 助役         山口 修君

 収入役        加藤幹夫君

 企画部長       山田統二君

企画部

 企画課長       清正浩靖君

 財政課長       谷川勝基君

教育委員会

 教育長        高橋哲夫君

 (生涯学習部長事務取扱)

 学校教育部長     峠 克尚君

教育委員会学校教育部

 庶務課長       依田 実君

 学務課長       石井 博君

 学校適正規模等

    調査担当課長  香宗我部 真君

 指導室長       平田廣志君

教育委員会生涯学習部

 生涯学習推進課長   三浦 博君

 (飛鳥山博物館長・体育課長兼務)

 中央図書館長     篠岡祐挙君

区議会事務局

 事務局長       根本貞義君

 事務局次長      吉橋一郎君



○遠藤幸佑委員長 

 ただいまから予算特別委員会を開会します。

 これより第七款教育費の質疑に入ります。

 本日は自由民主党議員団の質疑から始めます。尾身委員。



◆尾身幸博委員 

 一昨日、北区立中学校の卒業式が無事に終了いたしました。大変整然と、また静粛な中に、男子生徒も目に涙を浮かべて、本当に名残惜しいような様子が見られました。これから不安一杯の中でも、やっぱり充実した中学校生活が送れたんじゃないかな。本当に北区の中で騒ぎもなく、このような無事中学校生活を終えられたことに関しまして、教育委員会に心から感謝をまず申し上げます。

 それでは初めの質問に移らさせていただきます。

 平成十四年度より北区立−−国だと思いますけれども、小中学校で本格的に導入される総合的な学習の時間の教育活動を推進し積極的に支援するための経費として十三年度、千二百八十万円を計上しております。平成十二年度、十三年度で一応この総合的な学習の前倒しの試験期間として実施していることと思っております。この総合的な学習という私の理解では、いままでの算数、国語、社会、理科のこの教科書がない、また正解もない。学んでテーマを決めて、それに沿って一応各自が自分のテーマをその中で決めて、自分で目標を持って、計画を練って実習して、それで結果報告をそれぞれ決めて担任の教師のほうに提出すると、そのような形だと私は理解しておりますし、また各自の自立を促す、と。ただ教わるだけじゃなくて、自分の自立、また自信を持たせる、と。このような科目だと思っておりますけれども、間違えているのか、またこれを少し詳しく理解を深める意味でちょっと説明していただきたいと思います。



◎(平田指導室長) 

 総合的な学習の時間につきましては、いま尾身委員のほうがお話をくださいましたように、一番根本は一つひとつの教科の範ちゅうに入らない諸課題について、それをそれぞれの分野を統合させながら学習していくということでございます。根本はやはり自立を促すというお言葉ございましたが、自らの考えに立って、そして自らの判断に基づいて物事を発見、そして理解していく。そういった自ら学び、自ら考える教育の転換のひとつの方策であるというふうに考えております。尾身委員のお話のとおり、究極はやはり学習において、子ども自身がその学習においての自立を促すという点では大事な学習ではないかというふうにとらえております。

 以上でございます。



◆尾身幸博委員 

 この総合的な学習にはマニュアルというのがなかったから、大変現場の教師たちがどういうテーマを掲げたらいいのか、またそれが昨年のときに相当混乱があったと思うんですよ。現場のほうでも決められない。どういうふうな形で、子どもたちに自立や自信を促すにはどういうふうな形でしたらいいのかという、そういうふうなところもまたゼロからのスタートだったもんですから、大変困惑があったということは聞いているんですけれども、一応その前倒しの試験期間として一年間を経過しました。この困惑と混乱の状況があったのか。また、どのような現場の混乱があったのか。一年間たってその状況がどのような結果に終わったのか。それが分かりましたら教えてください。



◎(平田指導室長) 

 当初はやはり尾身委員のご指摘のように、何をどのように学ばせてよろしいか、あるいは何を子ども自身が学びたいのかということについて、その部分についての多少の混乱はございました。文部省のほうでの例示として示されたものに、ご案内のように環境、国際理解、情報、福祉等ございますけれども、その範ちゅうに入らない部分でその学校の独自性というのを出すのにどのように工夫するかということに多少苦慮した部分があると思います。

 それから現在でございますけれども、その移行措置期間の中で小学校の四十四校では、既にご案内と思いますが、三、四年で百五時間、五、六年で百十時間が予定されておりますが、大体四十四校で平均五十五時間、それから中学校のほうでは七十〜百、あるいは百三十という時間数でございますが、中学校の二十校では現在のところ三十五時間で実施させていただいております。

 成果としては三点ございまして、学校を開く教育実践が展開されたこと。つまり地域人材活用の学習が広範囲に広げられたという意味でございます。それから社会教育施設の活用等が進められた学習が展開されたこと。二番目には北区独自の総合的な学習の取り組みが結果として生まれてきたこと。例えば荒川知水資料館の連携等で荒川をフィールドとした環境の教育等が展開されている学校が多いということでございます。それから岩井自然体験教室での小学校五年生の移動教室でもやはり総合的な学習としての工夫した取り組みが見られております。あと、一番大事なことでございますが、子どもの問題解決の資質、能力を伸ばす指導の工夫が得られたということでございます。

 以上でございます。



◆尾身幸博委員 

 つい最近、中学校のその総合的な学習の結果報告を私、見させていただきました。そこの中学校では、一年生は健康について、これが大きなテーマです。二年生のテーマが体験学習、三年生のテーマが修学旅行の、自分たちでその修学旅行の案内をつくってみようと、そういうような形のテーマでそれぞれ、各自に渡したそうです。一応それを見させていただいて、なかなか皆さんきれいにまとめているな、また一生懸命やったなという感覚は私も理解させていただきました。中学校三年生の修学旅行の資料作成というのは、自分たちでコンピューターを、学校のコンピューターを使って、インターネットから神社仏閣なり、そういうのを自分たちで探す、と。観光会社から案内されるんじゃなくて、自分たちが何を見たいのか、それを全部収集しながら、そこで同じ班の中で、じゃどことどことどこのコースでいこう、と。それが本当に自立であり、やはり子どもたちに自覚を促す少しの入り口になったのかなとは私も理解しました。だからこれからこの普及も必要であり、これからこの時間が増えていくということは必要なことだなあと思っております。

 しかしながら問題は、いままで算数、国語、社会、理科の科目でも、いわゆる私、大嫌いな言葉なんだけれども落ちこぼれというのがね、自分たちで自覚、自立するその自信のない子どもが、この総合的な学習で、自分でテーマを設けて、自分で経過を全部研究をして、結果報告できない、途中で我慢できない、そういう子どもが出て来たときに、どのように教師が対処していくかというのは一番大きな問題だと思っているんですよ。教師自体も全くいまの状態分からないわけだから。教師と生徒が総合的な学習というのは、お互いにつくり上げていく学習だと思っているので、教師自体もまだ半分ぐらいは理解してない。どのような形で自覚を促すかという方向も、また教師自体が自信がないと思うんですよ。もしもそういうところで今回の一年間やったところで、その放棄したと言うか、最終的に結果報告をしなかった、またそういうような子がいたのかどうか。それに対して教師はどのような指導をしたのか。それが分かったら教えていただきたい。



◎(平田指導室長) 

 総合的な学習を進める中で、いま移行措置の時期でございますので、確かに途中で学習が行き詰まってしまったという状況はあると考えられます。その場合、例えば富士見中等で発表しましたんですけれども、そのつまずきに対して他の教員が、やはりそれをこのような形でやって次へ進めていけばいいんではないかということの継続に対しての支援を行う教師グループがおりまして、そのグループが支援をしてその次、再びその子どもが思っている方向に再学習ができたというそういった実績もございます。



◆尾身幸博委員 

 いままでの学習でしたら、いわゆる遅れている子ども、それは家庭で何とかしてカバーできたと思うんですね。家へ帰って来て復習させる、予習させる。それは教科書というものがありますから、家へ帰って来て算数の授業、国語の漢字が分からないという場合には家へ帰ってもお父さん、お母さんが土曜日でも日曜日でも、じゃちょっとここまで進んでいないならこれをもう一回復習してみようと、そういうふうな形でその家族の中で一応連携をとって、その子どもに何とか追いつかせようという形はできると思うんだけれども、総合学習に関しては全くマニュアルがない。教師自体もいま手探り状態という形でやっているのに、家族の父親が、母親がそれに対してバックアップできないという危険性も持っているんですね。そうすると子どもが自立、または自覚を持てる子どもであれば一番いいんだけれども、やっぱりいまの現場の教師たちも私は聞くんだけど、いまの子どもたちはわがままだ。なかなか我慢することができない。これがちょっとひと昔前と違うんですよということはやっぱり言ってるんです。だから自分に合ったテーマであれば一生懸命やるだろうけれども、自分に合わなかったテーマには見向きもしないという形が出て来るんじゃないかと思うんですよ。そうなったときに現場の教師がどのように能力を問われてくるのかということはものすごく厳しい面も出て来るな。先ほど言ったように、教師と生徒が授業というのはお互いにつくり上げていくものであって、教師自体が生徒に教えるんじゃなくて、教師も生徒から教わることはいっぱいあると思うんですよ。それが初めて充実した授業風景になって来ると思うんですけれども、それがいま全国的には徐々に徐々に崩れ始めている。やはり教師と生徒との信頼関係と言うか、相互の信頼関係が少しずつ崩れて来ているのかなあというのは、北区ではないと信じているんですけれども、全国的にはそのようなニュースも伝わって来ていることが大変残念な思いがするんですけれども。

 そこでこの北区教育ビジョンにおいて、「社会がどのように変化しても、柔軟かつ主体的に対応できる豊かな感性と創造性と知性を備えた、瞳輝く、心はずませ、愛の豊かな北区の子を育成するために、学校、家庭、地域の連携の強化を図っていく。」と言っておりますけれども、この中で十三年度の中に、家庭教育学級等事業費七十万八千円を計上しております。この中で、小学生コースが一講座六回、中学生コース一講座六回、これを計画しておりますけれども、この家庭教育学級等の事業費というこの内容と、またこの対象者及びこの予定人数というのが分かったら教えていただきたいと思います。



◎(三浦生涯学習推進課長) 

 十三年度の家庭教育学級の内容でございますが、今年度と同様に小中それぞれ六回の家庭教育学級を開催させていただくものでございます。内容といたしましてはそれぞれ現在抱えている家庭教育の問題、あるいは学校教育の問題、地域の問題、これを取り上げまして、対象は主に学校にお通いのお母さん方を対象にして十三年度も家庭教育学級を実施していきたいというふうに考えております。



◆尾身幸博委員 

 分かりました。

 最近テレビの中で見させてもらいまして、私もちょっと驚きがあったんですけれども、幼稚園児にいわゆるままごと遊び、これをさせると、私たちのときは必ずお母さん、お父さんだったんですよ、役割が。ところがいまほとんどの幼稚園児、五歳、六歳児がお父さん、お母さんじゃないんですよ。一番最初はお姉さん役なんですよ。次がお兄さん役、それからお母さん役。お母さん、お父さんの役割が出てこないんですよ。なんでかってその幼稚園児に尋ねるんですよ。幼稚園児に尋ねると、お父さんはお出掛け、お母さんもお出掛け、そういうふうな答えしか出てこないんですよ。だからこの五歳、六歳の中で、結局やっぱりお母さんもパートやなんかで働いているんでしょう。共働きをしているんですよ。帰って来て、お母さんに今日学校でこういうことがあった、こういうこともやった、友達とこういうことがあったと言うと、必ずお母さんが、いま忙しいからあとでね。必ずそれで突っ返されちゃう。だから子どもと親とのキャッチボールがない。だからそのお母さん役、お父さん役をしたがる幼稚園児がいなくなった。この五歳児、六歳児の中で、もう心の中にお父さん、お母さんがいなくなっちゃっているんだと思っている。ものすごくこれは寂しいことだし、これは怖いことだなと思っているんですよ。

 その五歳児、六歳児、幼稚園終わって小学校に上がって来る。その小学校に上がって来た一年生、二年生の子どもは家庭の中でお父さん、お母さんが心の中でいない。学校へ来てその小学校の先生に、先生だけじゃなくて、お父さん役、お母さん役、お姉さん役、お兄さん役ということもやっぱり心に持って来るんじゃないかと思うんですよ。そういうようなことの現象が出て来ていますでしょうか。お知らせください。



◎(平田指導室長) 

 確かに幼稚園を何か回らせていただきますと、尾身委員ご指摘のとおり、やはりごっこ遊びの中でそういう状況が出て来ているということは認識しております。やはり低学年で、一年でその遊びのつながりの中で入学してまいりますものですから、やはりその中での教師に対しての自分の家庭での役割を負託しているという現象は、私はあるというふうに認識しております。



◆尾身幸博委員 

 やっぱり子どもにとっては、そのように教師自体に期待感を持って入学式へ来る子どもが大変多くなって来ているというのが大変残念な思いもあるんですけれども、それだけ教師自体に期待感持って来ている。教師自体はその期待感を裏切らないように、それを受けとめてやらなくちゃいけないということも事実だと思っているんです。その教師自体がなかなかいま仕事が忙しくて、自分のことで精一杯だ。先ほど言ったように総合的な学習で新たなものも入って来るから、いままでみたいに自分の基準ではなかなか進めないなというようなところもあるのは事実として受けとめなくちゃいけないんですけれども、やはり子ども自体がこれから大きくなっていく、その人格形成の一番大事な時期だと思っているんです。教師の言葉の一つひとつ、行動の一つひとつがその子どもに大きな影響を与えると思うんですよ。いい子に育つのも悪い子に育つのも、これは教師の能力を問われている。いい子どもがそのまま、しいて言えばいい大人になるし、悪い子どもは、しいて言えば悪い大人になる。この人間の一生をつくっていくのも小学校、中学校だと思っている。やっぱり人間をつくり上げる、人格をつくり上げるというのは、大変貴重なる、また偉大なる仕事だと思っているんですよ。それを自覚してもらわないとなかなか厳しいところがあるなと思っておるんです。

 そしてこの中で、二月二十四日付の読売新聞朝刊に出て来ましたのは、大阪府教育委員会では、子どもが嫌いで話をしない、期日までに試験問題がつくれないなどの指導力や適格性に欠けた教員が、約一万一千人のうち四百三十人がいると、こういうふうな報告が出ておりました。大体四%ですよね。これだけ、四百三十人もいたということは、この教師が三十人の子どもにかかわっていたとすると、一万二千人の子どもがこの適格を欠く教師に教わった、と。この子どもたちは一年間、大変苦しい思いをしたんじゃないかと思っているんです。この適格を欠く教師に教わった子どもは、教師に対して不信感しか持たないと思うんですよ。入って来たときにはお兄さん役、お姉さん役、お父さん役、お母さん役もやっぱり兼ねてもらいたいという期待と希望があって入って来たにもかかわらず、このところで四百三十人もいたというこの事実が、私も何回か新聞に出てるからいることは確かだろうと思うけれども、四%もいるということは私もちょっと驚きの数字でした。この数字を見て、どのように感じられましたでしょうか。



◎(平田指導室長) 

 確かに指導力不足の教員が存在するということは事実でございます。四%というのはかなり多い数であるというふうに私自身は感じております。指導力不足の教員に対しての研修等についても、教職員研修センター等で十三年度から開始される、そういう予定になっておりますので、具体的には研修の中身等も含めて進めさせていただく、そういう予定でございます。



◆尾身幸博委員 

 たまたまほかの新聞の切り抜きを私集めてみたんですけども、二月十七日の産経新聞の夕刊「金髪先生を現場追放」ということですね。これは千葉の四街道の教育委員会なんですよ。これが問題行動で四十九回処分を受けた小学校教諭。それでもこれは配置転換できない。一応、いまの国家公務員法では駄目なんだ。これのいままでの行状を見ていると、とてもじゃないけれども教師以前に人間としていかがなものかなと感じざるを得ない。子どもたちをごみ、くず、ゴキブリと呼んだり、尊敬してない人にはあいさつをしなくていい。校長から呼ばれると、こちらに来なさいと文書にして提出しなさい。もう平成十年十二月には、公園で児童にバイクを運転させて文書訓告を受けている。これはもう私たちから見たら、これは教師じゃないですよね。四十八歳の教師ですよ。本当に十九歳、二十歳の、いわゆるとんだ先生じゃなくて、もう人格も出来上がってみんなに諭していかなくちゃいけない年の四十八歳の先生がこういうことをしていても何の処分もされない。

 当然、北区ではないと思っているんですけれども、北区でも適格に欠けるというような教師がいままでいたのかどうか、教えてください。



◎(平田指導室長) 

 北区でも残念ながら本当に数名ですけれどもそういった存在があるのは事実でございます。



◆尾身幸博委員 

 それに対しては管轄は東京都の教育委員会だと思っておりますけれども、どのような処分と言うか、どのような処置をされたのか、お聞かせください。



◎(平田指導室長) 

 私自身が直接その教員の授業観察に何回か行きました。それで具体的に子どもをどのように指導しているのか、それからどういう言葉かけをしているのか、どういった部分が不適切な指導であるのかということを記録いたします。それを人事部のほうに、教育庁でございますが、人事部のほうに報告いたしまして、今回からはその本人の呼び出しで私も立ち会いまして、それでどのような部分が指導力不足であるかということを本人にきちっと調書に基づいて指摘させられます。そのあと、十三年度からは先ほど申し上げましたように、いままで都立教育研究所って言われたところに教員の研修センターというそういう名称に十三年度から変わりますものですから、そこでキャリアアップ研修というのが特設されまして、教員の枠から外されまして一応そのキャリアアップ研修をその中で受けていく。その中でどうしても駄目な場合には他の職に転職するということで、強硬な措置を今後は、当局はとっていくという、そういう方針を出しております。

 以上でございます。



◆尾身幸博委員 

 そうすると、その教師自体はまた現場に復職できる資質の転換と言うか、そういうような形で図って結果が出て来たと思いますよね。

 あともう一つが、この子どもが嫌いで話もしたくない。これが教師になってからなって来たのか、教師になる前からこういうようなところが出て来たのかというのは一番問題だと思うんですよ。教師になってから、いまいろいろ複雑多様なこの社会環境ですから、教師自体もだんだんだんだん嫌気がさして来た、と。本来それはあってはならないんですけれども、強い自覚を持って人格を形成していくんだという責任感を持っていれば、そのような気持ちは起きるわけないんだけれども、やっぱりそれを超えるようないまの社会環境で教師自体もつぶされて来てしまった、と。だから子どもの顔を見るのも嫌だ、子どもと話をするのも嫌だというのは恐怖感と言うか、そういうふうな形が出て来たのもあるのかなという思いがあるんですよ。実際こっちが感じているとね。だから当然、採用のときにはやっぱり情熱を持って、みんな素晴らしい先生の要素があるだろうと思って採用したんだろうけれども、底の底まで見ていかないと、これは十年たって二十年たって、現場の教師としてやはり子どもたちはその教師に教わらなくちゃいけないわけですから、やっぱりその教わった子どもたちがこれから人格を形成していく大事な時期にそのような適格性を欠く教師に教わったという、たった一年間の空白期間であっても、自分の七十年間の人生の中でその一年間というのは、貴重な一年間がその不信感を持った一年間だと、この子どもにいい影響を与えて来ないと思うんですよね。それは十分自覚してもらわなくちゃいけないんだけれども、北区において研修研究会費として八百八十四万七千円。その中で教職員研修研究会費二百九十万三千円を十三年度でしているんですよね。この中の内容を見てみますと、一年間に六回、これを人権教育に割いているんでね。人権教育に一年間六回を割いているんですけれども、人権教育というのはどういうふうなこれは研修内容なんでしょうか、教えてください。



◎(平田指導室長) 

 人権教育につきましては、思うにこのような代表的な内容がございます。一つはいろんな人権にかかわる、先ほど尾身委員のほうからご指摘ございましたが、教師の言動にかかわるもの。そういった差別にかかわる、言動にかかわるものについて、それを具体的に研修を行う。それからいろいろな社会にあります差別の問題等について基本的な認識を持ち、教職員として誤った指導等を行わないようにする。それからそのほか、児童の権利条約等について、それからそのほかには男女平等等も含めて諸課題がございますものですから、その部分について内容を誤ってとらえないように、そのような研修をさせていただいております。



◆尾身幸博委員 

 そうすると、この人権教育を受けているにもかかわらずそのように子どもの人権と言うか、それだけ理解していない教師がまだ残っているということは、大変な思いがしないではないですよね。ついこの間ですけれども、教頭先生があまり授業中騒ぐから、カッターナイフをのど元に突き付けてやるとかね。ちょっと前では体育の教師が卒業式の練習のときに、ぜん息の子どもに静かなところでいたずらでせきをしたんだろうという形で蹴りをいれて腕を骨折したとか、やっぱりそういうふうな形は教師以前に人間として、最初からぜん息の子どもと分かっていれば、逆に言えば苦しいんじゃないか、無理しなくていいよというふうな、それが教師以前に人間としての思いやりだと思うんですよ。そういうふうな形でこれだけ一生懸命研修しているにもかかわらず、まだそういうふうな教師がいるということ自体がやはりちょっと寂しい思いがするんですよね。

 同じように道徳特別活動、総合的な学習の時間に年五回、これを割いていますよね。これ五回で、私先ほど言った総合的な学習というのはこれからつくり上げて、大変難しい科目だと思っているのに、年五回ではたしてできるのかなという思いがものすごくあるんですよ。教師自体もいろいろ研修が多種多様に多いということは分かっているんですけれども、年五回ではたしていい総合的な学習がつくり上げられるのかなという思いが若干しないでもないんですけれども、現場としてどのように思ってますでしょう。



◎(平田指導室長) 

 総合的な学習についての五回と申し上げますのは、これは委員会のほうで企画する、例えば総合的な学習に対しての教員の実習とか、あるいは総合的な学習についての基本的な考え方とか、そういう枠組みの研修でございます。実際は校内の中で総合的な学習について講師を招へいして何回も授業研究の中で実際に研究を充実させておりますので、その分までを考えますと、総合的な学習の実際の校内での研究については決して充実してないということは考えておりませんが、委員会としての枠組みとしての回数としては今後検討していかなければいけないものではないかというふうに承知いたしております。



◆尾身幸博委員 

 いい子どもを育てていくには、学校、家庭、地域の三つの連携が必ず必要である、と。強力な連携をつくらなくちゃいけないということは常々言われております。文部省においてはこれに第四の領域ということを付け加えておりますけれども、若干、第四の領域というのは地域に含まれてくるのかなと思うと、根本はこの三つの強力な連携だなと思っておりますけれども、いま家庭、学校、地域の中で、家庭の中で子どもは父親から力強さと厳しさと努力することを学ぶ、と。母親からはやさしさと思いやりと忍耐を学ぶ、と。集団生活の中に入って来て、小学校一年生の集団生活の中に入って来て、今度はそれをより強くする、大きくする。それが小学校、中学校の一番の目的だと思うんです。家庭の中でこの父親がいない、母親がいない。家庭の中で力強さとか厳しさとか努力すること、またやさしさも思いやりもなかなかいまの子どもたちに教わってくる土壌がない。だから今度は学校の中で教師自体が家庭の父親、母親の役割もしなくちゃいけない。本来は家庭のしつけだ、そういうふうな形で言うのは分かる。ところが家庭にもしつけができない。この子どもがどのようにしつけをするのかとなれば、だれかがしなくちゃいけない。そうするとやっぱり大変忙しいと思いますけれども一番信頼関係があるのは、いまは生徒が一番信頼関係を持っているのは教師だ、と。一番やっぱり自分たちの兄貴分、姉貴分だと思っている教師が一番信頼関係を持っていると思うんです。その信頼関係を持っている教師が、やはり教えるだけじゃなくて、身をもって率先してそれを手本を示す。そういうような形にしてやらなくちゃいけないなあと思っているんです。

 私もたまたま地元の人から聞いたんですけれども、体験学習というから小学校四年生ぐらいだと思うんです。社会科研修だと思うんですよ。地元の商店街で、その商店でどういうふうな商品をやっているのかとか、朝何時から起きるんでしょうかとか、そういうふうな形で一応研究報告をまとめて提出する授業だったらしいんですよ。そのときに、その商店主の人が言われたのは、「尾身さんさ、先生もどうしようもないよ」という形で思わず言われた。「どうしたんですか」と言ったら、たまたま夏だったんだそうなんですよ。子どもたちが一時間か二時間の、校外研修じゃないけれども、いろいろなお店へ行って、五人か六人の班に分かれて、それぞれの店へ行って聞いて来る、と。聞いて、それをまとめて。一生懸命聞いて来るんだよ、と。

 夏の暑い盛りだったから、汗をだらだらだらだら流しながら、一生懸命そこの店に来て聞いていたんだ。その店はたまたまクーラーも入ってないから、子どもたち見たら汗を流してと言うか、この子たちかわいそうだなと思うから、「もうこれで終わりか」と聞いたら、「いや、まだ回って来ます」、「じゃ帰り寄れ」と。「帰り寄って来たらば、冷たいものを用意しておくからな」と言った形で言ったんだ、と。子どもたちが三十分、四十分、ほかを回って来て、来たから「暑かっただろうからちょっと冷やせ」と言ってアイスクリーム買って待っててやった。そしてアイスクリーム渡して食べていたら、先生が巡回に来たらしいんです。先生がその子どもに対して「授業中なんだから、物を食べるということはどういうことなんですか」という形で言われた。その人とすれば好意でやったにもかかわらず、あっこれは悪いことをしちゃったのかなと思って、一応その人は教師に対して「申し訳ない」と。「一生懸命汗を流しながら、一生懸命勉強しているんだから、たまたまうちに来てくれたから冷たい物を用意したんだ。悪いことをしちゃいましたね」と言ったら、その教師は黙っていた、黙っていた。だからその商店主も、これは先生は教える人じゃないだろう。普通だったらば「どうしたの。すみません。ありがとうございました」。普通ならそう言うだろう。子どもはあげたときには「ありがとうございました」と、子どもはみんな言ったというんです。ところが教師はひと言も言わずに、子どもを叱っただけだ。

 「これじゃ尾身さんさ、こんな教師に教わったら、子どもたち悪くなるよ」そう言われたのも事実なんです。だから学校の中でも教師自体がもう少し自覚を持ってもらわないと駄目だなあと思っているんですね。教師というのは素晴らしい職業ですから、私、職人としての誇りは持ち続けなくちゃいけないと思うんです。人間を一人つくり上げるわけですから、それだけの誇りを持って当然だと思うんですよ。しかしながら、いまその誇り自体がやっぱりおごりになっちゃっているんだと思うんです。先ほどから言っているように、こんな新聞のニュースが出て来るということは、教師としての誇りでこういうことをするんじゃなくて、おれは教師なんだというおごりの象徴だと思うんですよ。やはりいつまでも教師は最後の最後まで、私のひと言で子どもたちがいい子どもになってきた。これからどのような社会に出ていっても、この子たちは自立していると、自信を持って突き進むだろうというふうな、そのような思いを持った子どもを育てていかなくちゃいけないと思っているんですよ。それが私は教師に望むことだ。

 最後に、この開かれた学校とよく言う。いまは授業参観でも必ず毎週、水曜日なら水曜日、いつでも開放します。地域の人たちはどうぞ学校の裸の状態を全部見てくださいと、このような形で必ず言うんです。ところが一番地域の各種団体のボランティアの団体から言われるのは、地域の各種団体がその学校の子どもたちを一生懸命育ててあげようと思って各種行事をする。その各種行事に必ず出て来るのは校長先生、教頭先生だけだ。なんで教師が出て来ない。一年のうち毎週毎週日曜日やるわけじゃない。私たちもいろんな職業を持って、地域の子どもたちだからと思って、地域の子どもたちのためにボランティア精神を持って、一生懸命時間をつぶしてやっているんだ。にもかかわらず、教師はなぜ出て来ないんだ。こんないろんな団体に聞いてみますと、それが結構多いんですよ。やはり学校、家庭、地域の連携が必ず必要だと言っていながら、地域から少しずつ反発を食っているということが事実だと思っているんですけれども、そのことは掌握してますでしょうか。



◎(平田指導室長) 

 開かれた学校の基本的な考え方と申し上げますのは、やはり尾身委員のほうでおっしゃるように、それぞれの持つ教育機能が相互交流されるということが非常に大事なことではないか、基本的なことではないかというふうに考えております。学校はほかから求めることだけをして、そしてほかに与えることをしない。つまり一般の教員のほうが、例えば地域の活動に真っ正面から取り組んでいく。そういった姿勢がなければ地域もやはり開かれた学校として応援はしないというふうに考えておりますので、機会があるごとにそういった事実があるということを認識した、その立場に立ちまして今後も指導してまいりたいと思います。



◆尾身幸博委員 

 地域の人たちも校長先生、教頭先生がかわいそうだと言うんですよ。言っても、今度は校長先生が一般の教員に言っても出てこないの分かっているから、だからそれは強く言えないと言うんですね。必ず校長先生、教頭先生が言うのは「いや、何とかしますよ」ということしか返事が出ない。毎回毎回その返事しか出て来ない。先ほど言ったように社会科研修とか、これから中学生だと体験学習だとか、そういうふうな形でやっぱり地域にお世話にならなくちゃいけないと思っているんですよ。子どもたちが体験学習するのは、それぞれの商店街の商店に一日でも体験して、そこでどれだけ大変かということがそこから分かって来るわけだから、だからそれに対してお願いに回るのは校長先生と教頭先生だけだと言うんですよ。だから先ほど言ったように、教師がその商店主に対してお礼も何にも言わずに、ただ単に子どもを叱りつけると、そういうふうな形になっちゃう。やはり地域にお願いするんであれば、教師自体も地域に溶け込もうというふうな形の努力をしなければ、その三つの連携は絶対強力にはできないと思っているんですよ。それを少しでも認識を、いい子どもをつくり上げるのが私たちだけじゃなくて、地域にもお願いしなくちゃいけない。地域でも私たちと同じように、やっぱりいい子どもを育て上げる力を貸していただきたいと、そういうような形の気持ちをこれからぜひとも北区の中では持っていただきたいと思いますし、それをお願いしまして私の質問を終わらせていただきます。



○遠藤幸佑委員長 

 藤田委員。



◆藤田隆一委員 

 尾身委員がいま学校の先生方の資質と言いますか、力と言いますか、そういったものに言及されまして、北区のこれからの義務教育を担当される教育委員会の方々には大変大事な点であるので、それと少しかかわりがある、そして今日は私は教科書採択と、それから文化財についてお聞きしてまいりたいんですが、その前に非常にかかわりが深いことが最近起きておりますので、そのことについて簡単で結構ですからメッセージをお願いしたいと思って、最初にそれを聞いてまいります。

 先日、新聞で一億三千万円の給料返還の記事が載っておりました。これは三千人くらいの先生方が組合活動なさるときに、組合活動をなさるのはこれはひとつの権利ですから私どもも十分認めておりますけれども、学校の授業中に行かれている、と。それも一応私も納得これはできないけれども、許可さえすれば授業中に行ってもいいんだというふうに私解釈しているんですけどね。これは納得できないことですけれども、そういったことがいまずっとこのところ続いていたんだ、と。それである調査をしたらばそれが明るみに出て来た、と。「ながら条例」と言うんですってね、ながら条例。通常、一般社会的には考えられないことでございます。プライベートな活動、自分の仕事をするのに公な給料のもとで、そういう活動をさせて給料払って、ましてそれだけでなくて子どもたちに教育する場で非常にマイナスがあるということはこれは当たり前な話でね。こういうことが起きている。北区ではこういうことが、やっぱり三千人もいたんだからあるんでしょうな。その実態と、それからそれに対する教育委員会の考え方、ちょっとお述べいただきたいんですが。



◎(平田指導室長) 

 藤田委員のお話にございました、ながら条例にかかわる北区の職員でございますが、職員団体の幹部で三名、その部分にかかわりのある者は確かにございました。

 考え方としましては、十三年度からは適正な勤務時間の割り振りということが今年度、いまの時点で各学校に通知等も申し上げているところでございますので、適正な服務等については、厳重に管理等はされなければいけませんし、公務員として適正なことでございますので、正しいことは執行されなければいけないと考えております。



◆藤田隆一委員 

 北区で三名ですか、全体で三名ですか。そうすると三千人も東京都にいたというのは、ちょっと北区は少ないと私はお聞きとりをいたしました。三人であってもこれはやはり問題であるなと私も解釈しておりますので、よろしく善処のほどを、石原知事もしっかりとやっていますから、共同歩調をとってしっかりやっていただきたいと思います。

 教科書採択に入りたいと思います。

 今年は六十七万六千円。これで教科書の採択を四月一日から八月十五日まで百三十七日間で仕上げるということでございます。前回の教科書採択とは内容も様相も私は全く違っていかなければならないと思っているんですよ。本格的な教科書採択していただきたいという区民、国民の要望は非常に高いものであります。そしていま先生方の資質とそれから力というものが完全にこれをリンクしている状況で進んでおりますのでね。その点をお聞きしながらお答えを願いたいと思います。私も簡潔に申し上げますから、簡潔にお願いします。

 本年度の二月八日の教育長−−横山教育長が改善についての通知を出されました。これはよく見てみると、平成二年に出されていたものをさらに言及しているわけでございます。なぜその教育長が改めて二月八日にこの通知を出されたのか。その意味をちょっと簡潔にとらえてください。



◎(平田指導室長) 

 教科書採択基準の改善について横山東京都の教育委員会の教育長から通達と通知が出されました。それは平成二年、いまご指摘のとおり三月二十日付で文部省の初等中等教育局長の通知として、以下三点が不適正であったということについて述べられております。一つは都道府県がいままで採択にかかわっての選定審議会等の意見等を求めて採択をしておりましたけれども、その採択基準である教科書の調査研究資料等について、それがより参考となるものになっていなかったんじゃないか。つまり、専門的な教科書検定を充実させなさいということが一点でございます。二点目は採択の手続きの適正化を図るということでございます。第三点目は開かれた採択を推進すること。以上の三点だと承知しております。



◆藤田隆一委員 

 不十分でいままではあったと私には聞こえるわけであります。それで前回の採択においても十一年の十二月十五日に指導室長会があって、さらにそこで述べられていたと、教育長から。そう聞いているんですよ。ですから各区の指導室長さんはしっかりとその文部省と、それから教育長の見解とか指導をお聞きになっていて、それで前回ああいう結果が出たんです。結果が大事ですから、結果が子どもにいろいろな心配があるわけですから。そういうことがあった、と。ですから今度の二月八日の通知は大変重いものである、と。国民の要望とか心配をさらにそれは申し上げているんじゃないかと、相談しているんじゃないかと思うんですよ。それを踏まえて今年度も四月から八月まで前回と同じような方法でおやりになるんでしょうか。そこのところをまた。



◎(平田指導室長) 

 教科書採択の要綱につきまして、通知等を踏まえまして今回から新しい学習指導要領に基づいた教科書の、教科用図書の採択でございますので、要綱、それから細目につきましては新学習指導要領、その目標と内容を踏まえてという文言をきちっと明記したいというふうに思います。その新学習指導要領の目標、内容に照らし合わせて採択の手続きを踏んでまいりたいということでございます。

 なおもう一点ございますが、採択についての公正、適正な手順というのがやはり大事だと思いますけれども、横山教育長のほうからも通知が来てございますが、各学校の絞り込み等については、今回と同じような形で絞り込みはさせないし、またあと教育委員会の採択については専決権を優先させたい。その部分については変わりございません。



◆藤田隆一委員 

 採択権と言うんですかね、専決権と言うんですか、それが大変十分重要である。区民から委託されて教育委員の先生方お出になっているんですから、やっぱり区民の希望する教科書を先生方にしっかり教えてもらう。これがノーマルですよね、どう考えたって。正常でございましょう。ですからそれにのっとって目標を、いま聞いた範囲ではしっかりと設定して、指導室長さんのほうで設定して、それを手続きの中に教育委員会に提示するということでなければならないと思うんで。ぜひしっかりその目標を生かして作業にぜひ入っていただきたい。こういうふうにここで要望しておきます。

 余計なことを言いますけれども、前回の選定の中で、どうも十分な論議がなされたふうに私には見えなかったんですよ。私だけじゃありませんよ、それは。だから同じものが出てしまったんじゃないかと私は思うんですよ。余計なこと、またあとから申し上げますけれども、そこのところを十分、今度は本格的な取り組みをぜひお願いしたいと思います。

 それで教育委員会の方々がどのぐらい、スケジュールというのはいままだ決まってないからかもしれませんから、言っても答えが出ませんでしょうから、十分その回数も増やしていただいて、この六十七万六千円でできるのかなと、ふと思っているんですけれどもね。だから枠決めてしまって、これで回数、スケジュールを決めてしまって何回か、前回二回でしたね、二回ぐらいで決めてしまって、それでやってしまうと、また同じ結果が出るんじゃないか。そんな心配があります。そして公開というのは最後にございますよね、手続きと目標とね。公開というのは前回出されていましたよね、確かにありましたよね。ただ、その中身がそれで教育委員会が本当に責任を持って、区民の代表としてしっかりした教科書を選定するとなると、やっぱり教育委員さんも全力を挙げて採択権という大事なもの持っているんですから、本当にオープンな公開、必要だと思いますよ。その点についていままでと同じような公開でしょうかね。



◎(平田指導室長) 

 要綱におきましては、その部分につきましての話し合いにつきましては非公開ということになっております。ただし議事録等については詳細に明記いたしまして、そしてどのような経過をとって、そしてどのような公正、適正な手続きをとって一教科のその教科用図書が採択に至ったかということについては、すべてつまびらかにいたしたい。そのような考えでございます。



◆藤田隆一委員 

 ですから教育委員さんが責任を持って区民の代表を委託されて発言されるんですから、その内容は明快に私は公開すべきだと、私は意見として申し上げておきたいと思います。

 それから手続きの中でもう一つ大事なことは、以前もらった手続きの中に、やっぱり調査委員会と、それから並行して学校から出てくるという図式がございますね。これはやっぱり手続きとしては大きなダブりになっていると思うんですよ。学校の先生が中学では二十七人ですか、小学校では五十四人ですかね。私、今日お聞きしたんですけれども、それ以下だから、九科目が六人だから五十四名。これで十分にここで、調整委員会で先生方のご意見と言うか、参考は吸収できると私は思うんです。さらに加えて学校から意見が上がってくると言ったことは、これ当然、一つひとつの証言ですけれども絞り込み、それに通じることになる、と。もう決められてしまっているんだ、と。だから教育委員会で前回みたいなことが発生したと、私はそう判断しているんです。あんまりはっきりとしたこと言っているように聞こえるようでしょうけど、区民はそう思っていますよ、関心高い方には。だからそこのところを、ひとつこの手続きを思い切って改善すべきではないだろうか。だから教育長のそのご心配、通達、通知はここにも私はあるんだと思うんです。これは意見として申し上げておきたいと思います。

 時間がなくなりましたので最後に、いろいろなどこから情報得たか知らない、日本でまだつくられてない、完成してない教科書の内容をすっかり知っているという、外国からね、いろいろなクレームがついております。それについて石原知事もはっきりと主権を主張しております。立派な知事ですね。それについて私どもの教育の責任者であります教育長さんにおかれましては、外国のその圧力と言いますかね、それに対してどのようなご見解を持たれているか。これをお聞きして採択のほうは終わりたいと思います。お願いいたします。



◎(高橋教育長) 

 ただいまの件に対しましては、私自身も注意深く推移を見守っているところでありますが、要は検定に付された教科書が目標、内容ともにそれに沿っているものであるかどうかということについては、私どもこれは採択にかかわる事務の中で精査してまいります。



◆藤田隆一委員 

 精査をしてまいるのは当然な義務でございます。外圧に対してどういう見解を持たれているかということを聞いたんですけれども。



◎(高橋教育長) 

 教科書の内容等につきましては、これは本来、国の制度の中で認められるべきものでありまして、新聞等々で問われているものにつきましては本来はあり得ないものではないかというように考えております。



◆藤田隆一委員 

 ありがとうございました。ぜひそのように、いろいろな絡みがあって圧力をかけて来ておられるので、大変私も心外に思っている一人でございます。

 それでは文化財に入りたいと思います。これも非常に今年は買い取りが主で、その中で私が非常に関連の深い16のほうの中里貝塚、これについては三十七万五千円。今年は先日、中里貝塚については補修と言うか、一応今年の作業は終えて、ほこりが立たないようにきれいにして、芝生の種を植えてくれて、周りを番線で囲ってくれた程度。あれ三百万とか何とかという予算でございました。あれで何年ぐらい経過するのか、私もはっきりとは聞いておりませんし、そういうことも決まっていないようですけれども、いままで日本のあの程度の遺跡から比べると大変やり方がこれから難しいなというふうにいま思っているんですけれども、参考までにお分かりになったらお聞きしたいんですけれども、一番大きな、大体形、性格は違うけど日本の歴史を表しているのは里浜貝塚、仙台の里浜貝塚と言うんですかね、あれはね、三浦さんね。それが一番大きくて、一番いろいろな史料が出ていると思うんですけど、そんなのとかいろいろ比べてみて、中里貝塚はどのような内容のもの。大体おぼろげに、本なんかもらっていますから分かりますけど、なのか、大体加曽利もあったりいろいろ議論されて来て、水子貝塚とかいろいろあるようですけれども、それがずっと経過されて来た中が非常に参考になるんじゃないかと思うんですけど、そういった日本全国の貝塚について、どの程度それを参考としていこうとしているのか、ちょっとお聞かせください。



◎(三浦生涯学習推進課長) 

 中里貝塚の今後につきましての活用、保存のお尋ねかと存じます。いま全国の例を挙げてお尋ねでございます。現状では国史跡となっておる史跡が五十六カ所ございますが、そのうちいま委員ご指摘のあった貝塚や、あるいは関東近県では一番著名なところとしては千葉市の加曽利貝塚がございます。しかし、何と言いましてもこの中里貝塚の重要性とその内容につきましては、従前の貝塚には見られなかった内容が顕著に表れているというのが大きなポイントでございまして、これは何度もご説明しているところでございますが、実は貝塚、そこでいわゆる事業的な加工が行われた痕跡が極めて強いということが最大の特徴でございます。浜辺から離れたところであれだけの量の貝層が蓄積されて堆積しているというのは、ほかの貝塚には例のないところでございます。したがいまして、そういった意味では中里貝塚はほかの貝塚と比べて極めて貴重な貝塚というふうに認識してございます。



◆藤田隆一委員 

 時間がなくなりましたので入り口で終わりそうなんです。またあと、今度の補足で少しこれやらしてもらいますが、要するに東京でも縄文が中里貝塚に代表されていると私はそれも認識しております。その中で全国の貝塚の中で、また唯一の特徴のある貝塚である、と。その必要度は別として、そういう位置付けにあるわけですね。いままで大変、皆さんご努力なさって収集されて来ましたけれども、いろいろ調査されて来ましたけれども、そういう結果で今日まで。いままでの調査十分なのかな。私、ちょっとここに疑問があるんですね。ということはね、縦掘りしてるでしょう。縦掘りして、道路つくって、それで四メートル半が側面から見えるようにはしてくださってやった。だから全部掘ってないんですね。全部だあっと掘ってませんでしょ。掘っちゃいけないんですかね、あれね。それは別として、ですからあの中里貝塚が世界に有数な貴重な遺跡かもしれないし、日本では一つだ、と。十分な調査が終わったんでしょうか。

 というのはね、今日私、出がけにお客さんがどたどたっと来ちゃったんで忘れて来たんですけど、私のところに、あの会社、富士製作所という会社があったところなんです。その社長が壷を社長室に置いてあったんです。「社長、これ何ですか」と言ったら、「いや、あそこから出て来たんだ」と言うんですよ。「今日それ社長、ちょっと貸してくださいよ。ちょっと今日、教育だから。課長もいるから、区長さんもいるから、それ見せて、どんなものか、みんなにここで見てもらって、それから鑑定してもらいましょう」って、出がけにお客が来たもんだから持って来れなくて、忘れて来ちゃったんですよ。こうやって抱えてきたら壊しちゃいますからね、落っことして。だから箱いれたいと思って、箱いれる暇なくて、だから総括のときに持って来ますけれども、そういうのが出たんですよ。

 「何メートルから出たの」と言ったら、ちょっと分からない。だから、工場建て直すときだから、四メートルまで掘ってないでしょうという話でした。だから出たところでやっぱり貴重か貴重でないか分かるんですけれども。見たところ非常に立派な壷、立派過ぎるから、これは新しいな、江戸時代かななんて。まあ、うちでは議論したんですけれども、まあ見てもらって、いろいろ史料にしてもらっても社長はいいと思うんですけれども、そういったものが出て、立派ですよ。見たところ弥生ですよね。縄文ですともう本当に子どもがつくったような壷でしょう。簡単に言うと。そんなのが出ましてね。そうするとこれは調査として完全なのかなと私は思いました。その点どうでしょうか。



◎(三浦生涯学習推進課長) 

 いま委員お尋ねの壷の件でございますが、ちょっと承知しておりませんので、のちほど調査の上。



◆藤田隆一委員 

 調査が十分であったかないかということをお聞きしたんです。壷のことを言ったんじゃないんです。



○遠藤幸佑委員長 

 以上で自由民主党議員団の質疑を終わります。

 次に自由民主クラブの質疑に入ります。山中委員。



◆山中邦彦委員 

 まず最初に、先ほど尾身委員もお話になりましたが、十九日の中学校の卒業式、大変に素晴らしかったというお話でございました。私もそのように思います。しかしまあ、あえてお聞きをしたいなと言いますのは、昨年の本会議で私は道徳授業の実施時間数をお聞きしました。三十五時間のうち、まあ素晴らしい学校教育を北区はやっているから、ほとんどの三十五時間に近い時間を道徳授業に費やしていただいているんだろうなと思ってお聞きをしましたら、あにはからんや、二十時間に満たない学校もあるというようなお話も聞きました。

 そこでまたあえて今日お聞きするんでございますが、北区の場合、国旗掲揚、あるいは国歌斉唱、一〇〇%という具合にお聞きをいたしております。しかし、いま国旗・国歌法が制定をされまして、新聞紙上でいまにぎわしておりますけれども、数字的には一〇〇%に近い数字が全国で出ているようでございますが、内容を見ますと、壇上の片隅に三脚で国旗を掲揚していたり、国歌にしましてもテープでちょっと流しただけだとか、あるいは国歌斉唱のときに起立しない生徒がいたり教員がいたり、あるいは国歌を斉唱しない生徒や教員がいたりというようなことで、内容的に見ますと相当問題のある記事も散見されます。

 そこで当然、教育委員会としましては十九日、どなたかが、理事者どなたかが出ていらっしゃるわけでございますから、当然北区の中学校の卒業式の総括をされていると思いますから、まずその総括をお聞きしたいと思います。



◎(平田指導室長) 

 小中学校の卒業式、入学式等につきましての国旗・国歌につきましては、必ず教育庁、都庁にあります教育庁のほうに国歌、それから国旗について、それぞれ掲揚のされ方、それから斉唱であったかどうか、一部始終細かく報告をしなければいけないということになっております。今回の総括の中では、北区はそのような問題があったということは伺っておりません。



◆山中邦彦委員 

 それを聞いて安心をいたしました。私も出席をいたしました。大変に素晴らしい卒業式であったと思いますし、同僚の議員も同様の、あるいはいままで以上にない卒業式であったというお話を聞いております。ぜひこういう素晴らしい形を崩すことのないように今後とも続けていただきたいと思っております。

 次に、特色ある学校づくりについてお聞きをいたします。

 北区財政の課題と十三年度予算案の特徴ということで、その中に教育環境の整備ということで書かれております。そこには総合的な学習活動の推進に努めます。平成十四年度からの新教育課程への移行を踏まえ、特色ある学校づくりなど総合的な学習の充実に努めますという具合に書かれております。総合的な学習につきましては、先ほど尾身委員が種々議論をなさいました。私は特色ある学校づくりということでお聞きをしていきたいと思っております。

 まさに少子化の社会に入って来ているということでございます。北区の小学校も六学年とも一学級になるのは今年また増えましたですね。ますます生徒数の少ない学校になりつつあります。まさに私はこの少子化につきまして、私は公立の学校がいかにあるべきかというものがこれからもっともっと問われて来ると思うんですね。私立学校はまさにいま死活問題でしょう。いかに生徒さんを自分の学校に入学していただけるかということで、いろんな知恵を働かせ、またそういう特色ある、生徒が好んで来てくれる学校づくりに励んでいくと思うんですね。ですから、そういう意味で言うならば、まさに公立の学校といえどもそういう競争原理の中に入り込んでいるわけでございまして、要するに、げすな言い方をしますと、生徒の奪い合いという形で当然これからなって来るわけでございまして、そういう意味ではやはり公立の学校も特色ある学校づくりをして、生徒さんが喜んで入学し登校するような学校にしていかなくちゃいけないんじゃないかという具合に思っています。そういう具合な形で私、大変に危機的な思いを抱いているんでございますが、まず教育委員会、私のこの考えに対してどのようなお考えをお持ちなのか、お聞かせください。



◎(平田指導室長) 

 山中委員のご指摘のとおり、私どももまず基本的な考え方として特色ある学校づくりの、特色とは、やはり目新しいイベント的なものではなくて、日常的にその学校で継続できており、地道でありますけれども着実にその成果が期待できる、そういった教育活動が大事であるというふうに一つは思っております。二つ目は、推進に当たっては、一番にその学校が置かれている地域の特色、それから現在の学校の教育目標、それから現代の教育課題、それから学校組織、あるいは子どもを含めますが人的な組織などをもう一度きちっと見直して、そしてその中にある子どもたちがこの二十一世紀に向けてどういう人材に育ってほしいかということをきちっと狙いを定めている、そういった学校である。その二つが根幹をなす特色ある学校ではないかというふうに考えております。



◆山中邦彦委員 

 特色ある学校づくり、関連はいたしますけれども、ちょっと外れまして、大体来年の入学生徒の何と言いますかね、区立に来ていただけるのか私立に来ていただけるのか、その進路についてはつかんでいらっしゃると思います。ということでまず小学校に入学する方、それの区立に来ていただかないで私立に行く方のパーセント、中学校も同じでございますが、そのパーセントと、いままでの、過去から比べて上昇しているのか減少しているのか横ばいなのか。そこら辺お分かりになったら教えてください。



◎(石井学務課長) 

 私立に入学する子どもさんたちの数ですけれども、まだ途中でございますので、まだ最終的な統計はとってございませんが、通常は小学校で一割程度、中学校で二割程度が私立のほうに行っているわけでございますけれども、この傾向はそんなにはいま変わってないと認識しております。



◆山中邦彦委員 

 割合はあまり変わってないということでございますが、いずれにしても分母が下がってくれば、割合が変わらなければ、数としては要するに区立に来ていただく方は少なくなってくると、こういうことだろうと思います。特色ある学校づくりに戻りますが、特色ある学校づくり、どういう具合につくっていくか、特色ある学校とは何ぞやということをいま指導室長からお話をいただきました。やはりこういう特色ある学校づくりをつくるためにどういう検討の方法があるのかと考えたんですが、審議会つくるのが一つ、それから教育委員会が独自にお考えを述べて、考えて、その学校にやっていただくということが一つ。あるいはこれから学校評議員制度が発足いたしますから、そういう方々も含めまして各学校で検討し我が学校はこういう特色ある学校づくりにしようという具合に独自にやっていく。そういう三つぐらいの方法があるのかという具合に思ったんですが、北区としてはどのような形を考えていらっしゃいますでしょうか。



◎(平田指導室長) 

 いま山中委員のご指摘にありましたような様々な方法ございます。教育委員会内部でも、名称は審議会とまではまだ申し上げておりませんけれども、各課の中で統合して特色ある学校づくりについて検討を進めさせていただいているというのはいまの状況でございます。北区の中では既にご案内のように北区の教育ビジョンがございますので、その具現化等を含めて特色ある学校づくりをどのように進めていくかということを検討させていただいている段階であるということでございます。なお、各学校におきましては、いまご指摘にありました、これから学校評議員制度等を活用して学校の方向性ですね。経営的な戦略等も含めた方向性は、その学校評議員の方々からもご意見を賜れると思いますし、新しい学校もそれぞれ出て来るんではないかということの期待は持っております。

 あと指導室としましては、いま申し上げましたんですが、北区の教育ビジョン、つまり北区として北区らしさの創造というのが一番のキーワードでございますので、それに向けまして北区の教育ビジョン推進校というのを十三年度から特色ある学校として研究校を指定させていく。そういった方向で進めさせていただきたいと思っております。



◆山中邦彦委員 

 特色ある学校づくりということで有名になりましたのが品川区のプラン21でしょうか。一昨年でしょうか、でき上がって、昨年から本格的にやっていらっしゃるんでしょうかね。この中でいろんな考え方が出ております。申し上げますと個別学習推進校、教科担任制推進校、小中学校一貫教育推進校、国際理解教育推進校、公開授業の推進校、環境教育や情操教育などの研究学校と、こういうような形で羅列されておりまして、それぞれこれを推進する学校が決められて、それぞれで行われているという具合に聞いております。今回北区でも小人数授業という形で打ち出されましたですね。あれはこの中で言いますと教科担任制推進校になるのだろうと思います。そういう形でいまの指導室長のお話を聞きますと、教育委員会でも検討するし、そして各学校もその学校評議員制を活用して、それぞれ特色ある学校づくりをしてくださいよと、こういう形でなさろうとしているのかなという具合に私は理解をいたしました。

 私は平成九年から本会議で質問させていただいておりますが、この特色ある学校づくり、これには私は学校の選択制というのはイコールだと思うんですよ。特色ある学校づくりをつくるためには、学校の選択制をするしかないという具合に私は思っているんですね。それで平成九年から言っているんですが、品川区はこの特色ある学校づくりと通学区域のブロック化と、完全な選択制じゃなくて、品川区を四つのブロックにして、そのブロック内の学校を選択できると、こういう具合にしたと思いますね。私の質問に対しまして教育委員会のご答弁、一つの同じトーンで終始しているのかという具合に理解をするんですね。まずその検討しますということと、それから実施している他区の動向を見ますという、そういうようなことだろうと思います。平成十四年度から足立区も学校選択制を導入するというような形で審議会を立ち上げたようでございますね。そこで足立区の教育委員会はこう言っているんですね。学校を自由選択することにより各校の学校情報の公開と特色ある教育づくりを促進し、子どもたちによりよい教育環境を提供すると。要するに選択制、自由選択するからこういうことですよという形で言っているわけですよね。そして保護者が自ら学校を選択することによりいままでのような受け身的な立場から、学校経営に参画するという意識が高まり、学校、家庭、地域の連携を強めることができると、こういう具合に足立区の教育委員会は言っているわけです。

 しかし、北区の教育委員会は逆のことを言っているんですね、私の質問に対しての答えで。昨年の私の質問に対しまして、デメリットとしましてね、学校間の序列ができたり、地域とのかかわりが希薄になるのではないか。また風聞に左右されるといった点が言われておりますという、こういう言い方ですよね。要するに情報公開するからいいんだよという足立区の言い方。しかし、北区は風聞に左右される。それから学校、家庭、地域が連携が強まるんだよと言いながら、北区はその地域との連携が希薄になると、まさに逆の言い方をしていらっしゃるわけでございまして、私は足立区の味方するわけじゃないけど、その平成九年から足立区のいま言っている立場でどうでしょうかという具合に一貫して私は申し上げているんですが、これについてのお考えほ、もう一度お聞かせをいただけますでしょうか。



◎(石井学務課長) 

 学校自由選択制につきましては、いま委員がお話になりましたとおり、この学校自由選択制が特色ある学校づくりのほうの大きな起爆剤になるというのは、私ども共通の認識でございます。ただ、これにつきましては反面、いろいろな言われ方がありまして、こういう問題があるということも言われていることはいま私どもご答弁したとおりでございますので、それで昨年も私どものほうで教育を語る会の中で、これはPTAの皆さん方のご意見もお聞きしました。その中でももう少し慎重に考えてもらいたいというご意見が圧倒的だったことは間違いありません。ただ、いまお話ありましたように、足立区はその後に、先生のほうにご答弁したあとにもこれは表明したところもございますので、いま既に五区が実施をするということを表明してございます。私どももそうした状況も今後踏まえながら、これにつきましては考えていきたいと思っております。



◆山中邦彦委員 

 いま私の答弁に対しまして申し上げられた小学校PTA、幼稚園父母の会の代表者を対象にしたこれからの北区の教育を語る会で議論していただいて、慎重な意見が大部分だったと、こういうことですよね。先日の文教委員会で来年から入学される方の指定校変更の数字が出ましたですよね。一四・八九%でしたか、小学校で言いますと。私、資料をいただきました。昨年の同時期の数字が一三・一六%ということで、一・六ポイントでしょうか、今回が上昇しているわけですよね。昨年で言いますと最終的に入学時で指定校変更された数字が一四・四九%という具合に聞いております。単純に比較しますと、要するにもう二〇%近い人が今年は指定校変更をされる可能性があるという数字になるわけでございますね。

 この数字は品川区が発表した一八%よりも高くなるんですよね。昨年一八%だと思いますよ。最終的に二割になったのか、そこら辺ですよ。まさに同じ数字になるわけですよ。だからPTAや幼稚園父母の会の代表者の方が慎重意見をなすったって、まさに本当にお子さまをこれから入学させようかというお母さん方はもう自由選択しているということなんですよ。いくら慎重意見を述べたところで、実際にかかわる方は。ですから、くどいようですけれども、まさにもうその時勢は、時代はそのような形で動いているんだということだと思いますよ。風聞に惑わされるという、指定校変更ですからまさに風聞に惑わされてますよ。情報公開されてないんだもの。しかし、自由選択することによって情報が公開されるし、公開授業もできるし、学校の校長先生が私たちはこういう経営方針と言いますか、学校の経営方針で生徒さんたちを指導するんですよということがきちんと言えるわけですね。だから私のところに来てください。まさに風聞に惑わされるのはどっちなんだということなんですね。これが全面的に認められているわけじゃないですけれども、教育改革国民会議の最終報告前文にも「各々の学校の特徴を出すという観点から、外部評価を含む学校の評価制度を導入し、評価結果は親や地域と共有し学校の改善につなげる。通学区域の一層の弾力化を含め学校選択の幅を広げる」という項目がきちんと載せられているわけですね。まさにいまさっき指導室長がおっしゃった特色ある学校づくりを学校ごとに評議員制度を利用して、活用して特色ある学校づくりをやっていこうということであればですよ、まさに地域と学校が連携をして、そういう形でやるわけでございますから、まさに我が学校に来てくださいという形にしませんと、何のための−−何のためのと言っゃいけないけども、特色ある学校づくりというものが完結しないんだろうと私は思うんですね。もう一度お答えをお聞かせいただけますか。



◎(石井学務課長) 

 私どもいま現在は弾力化という形でできる限り親御さんのご要望にこたえているところでございます。これをさらに自由選択制という形になってまいるわけでございますけれども、これにつきましてはいま私ども、これはいま適正配置をいま現在やっているところでございますので、これがそのまま自由選択と競合するというふうには私ども思ってはおらないんですけれども、いま先行している区は適正配置をまだやっていない区でございますので、今後そういった区がいま出て来ておりますので、そうした点も踏まえながら検討してまいりたいと思っています。



◆山中邦彦委員 

 いまの課長のお答えでございましたけれども、この品川区のプラン21、そこでもきちんと書いてあるんですよね。「現行の通学区域や学校教育法施行令による就学予定者の指定並びに指定校変更の制度は維持しつつ」ときちんと書いているんですよ。維持しつつ、だから勝手に行けと言うんじゃない。一応きちんとするわけですよ。それだけどもどうぞという形ですよね。ですからいまの北区の体制でもできるということだろうと私は思いますよ。ということだけ私は申し上げておきます。



◎(高橋教育長) 

 ただいま委員からお伺いいたしましたことを私受けとめまして、本来その地域にある学校につきましては、その地域が学校を支え、そして学校がその地域に開かれていく、これが前提でございまして、今度の、この度の学校評議員制度のもとで十分その地域に支えられた学校づくりに励みますとともに、その結果につきましては家庭、地域並びに公立の幼稚園のみならず私立幼稚園、保育園等に十分その特色化については情報提供していくべきものと受けとめております。その認識に立ちまして学校選択することを視野にいれました通学区域の自由化につきましては検討していくべき課題ではないかなととらえております。

 いずれにしましても時代の流れがかなり速い面もありますので私ども、先行している区もございますけれども、その情報等々につきましても十分精査してまいりますので、ぜひご理解いただきたいと思います。



◆山中邦彦委員 

 いまこれからと言いますか、適正配置の審議会を立ち上げるということになっておりますけれども、そういう形のあるべき北区の教育ということでの観点から、そういう形で審議会をもたれるんだと思います。そういう意味ではまさに私のいま言っていることもひとつ頭の中にいれていただいて審議会やっていただければありがたいなと思う次第でございます。

 あまり時間がございませんが、先ほど藤田委員のほうから教科書採択についてのお話ございました。重複を避けましてお話をさせていただきますが、昨年、初めて北区で教科書採択をしたわけでございます。その教科用図書採択の手続きというものがつくられました。先ほどは藤田委員、意見だけおっしゃいました。具体的にお聞きをいたしますが、学校での意向調査というものをなさいましたですね。私たちはこれは学校票制度につながるから、これはやめたほうがいいんじゃないか、やめるべきだということで主張をいたしました。今回の東京都教育長の通達でしょうか、につきましても学校票制度は見直すべきであるということがきちんと書かれております。この学校の意向調査はこれからなさるんでしょうか、なさらないんでしょうか。



◎(平田指導室長) 

 横山教育長の通知の六番目にありますものにつきましては、いわゆる絞り込みにつながる危険がある場合には、その部分の速やかな是正をっていうふうに書いてあることと思います。私は北区立の小中学校で採択の意向調査というふうに手続きを踏んでおりますが、これは学校長が教育課程の管理者として参考として示すものでありまして、先ほども申し上げましたように、絞り込みを想定して学校長が行うものではない。それから二点目としては校長の意向調査につきましてもあくまでも参考であるというその二点でございます。



◆山中邦彦委員 

 お言葉ではそのようにおっしゃるんですね。しかし、昨年の教科書採択の教育委員会の要するに審議内容の資料が出てますですよね。その審議内容を見ますと、それぞれの意見の中に学校調査票ではとか学校から上がった意見の中にはとか、学校からの意見を検討してもとか、そういうのが出て来るんです、たくさん。要するにいかに調査の意向がある程度の教育委員の意識を縛っていらっしゃるんじゃないかなという具合に思わざるを得ないんですね、思わざるを得ないんです。要するにその教科書を採択する上での相当の部分を占めているんじゃないかなという具合に思わざるを得ないから申し上げているんですがいかがですか。



◎(平田指導室長) 

 適正かつ公正な手続きを踏んだ採択ということはとても、山中委員がご指摘のとおり大事なことであると思います。北区立小中学校から意向調査をいただいたものには必ず学校長の職印が押してございます。校長の責任でもってその部分を意見を具申したということでございます。その部分について参考とさせていただきながらも、その部分をまるっきり教育委員会が選任権を捨ててしまって、その部分に迎合してしまったという事実は、私はその採択の部分に常時立ち会いましたけれども、そういったことはなかったと認識しております。教育委員会ではその部分を参考の意見として書かせていただいたにもかかわりませんけれども、教育委員会としての独自の選任権で採択の公正かつ適正な手順を踏んで採択をさせていただいたと、そのように認識はさせていただいているものでございます。



◆山中邦彦委員 

 この手続きですとね、学校の意向調査というのは教育委員会のこの審議に直接来るんではなくて教科用図書選定審議委員会に上がることになっているんですね。そこでその学校の意向調査なんかは参考にするということであって、教育委員会に直接上がって来ているわけじゃないんですよ。しかし、こういう審議内容見ますとね、やはり直接その意向調査用紙が教育委員の目にとまっているということだろうと私は思うんですよ。違いますか。



◎(平田指導室長) 

 手続きとしては教科用図書選定審議委員会を経て、そして教育委員会に上がるものというふうに認識しておりますので、そのような部分がもし今回見受けられたとしましたら、それは是正させていただきたいと存じます。



◆山中邦彦委員 

 ぜひ都の教育長の通達、通知に従って適正にこの教科用図書採択の手続きを行っていただきたいと思います。また、各科の採択に当たりましての議論を見まして、私としても納得のいかないこともございます。それらは今後の文教委員会の席でお話をさせていただきたいということを申し上げて私の質問を終わります。



○遠藤幸佑委員長 

 以上で自由民主クラブの質疑を終わります。

 次に、緑風クラブの質疑に入ります。石川委員。



◆石川清委員 

 十三年度新規事業に関する質問をいたします。

 まず初めに学校適正配置検討費というものの内容をお聞かせください。



◎(香宗我部学校適正規模等調査担当課長) 

 調査検討費につきましては検討期間といたしまして東京都北区立学校適正規模等審議会を再開いたしまして、そちらで検討していただくということで、そちらの検討委員の経費、あるいはその後の区民への周知用の経費について計上させていただいております。

 以上でございます。



◆石川清委員 

 私が十二年前に区議会議員になったとき、当時の渡辺教育長はこう申されました。「私の目の黒いうちは統廃合はしません」ということです。その後、社会状況が変わりまして、渡辺さんの下で統廃合が行われたということですね。分かりにくかった、ものすごく分かりにくかった。急に出て来たものですからね。中間報告は出ましたけれども、区民に徹底しなかったということです。今回の統廃合も、久野さんは「男子一生の仕事だ」と申されていましたけれども、早く去られたもんですからその構想はできなかったということですね。それでこの適正配置の問題は北区の学校教育の百年の計なんですよね。そこで今回新しく任命されました教育長に男子一生の仕事かどうか、お答え願いたいと思います。



◎(高橋教育長) 

 今回私どもが手掛けております学校適正配置につきましては、折しも学校週五日制の実施並びに国のレベルにおきましては二十一世紀教育新生プランに基づきまして、いわゆるこれからの新しい学校づくりの理念というものがまさにこれから構築され、そして進めていかなければならない。そういった視点の中で適正配置等につきましては検討してまいりたいと、そういう考えでおります。



◆石川清委員 

 いままで教育委員会の中では非常に精力的にこの問題は検討されましたけれども、区民や議会に分かりにくいというところで衝突した。今回も全体計画を出せということは、やはりPTAとか議会側から言われたもんで、この事業が渋々やられるというような予測もあるんですよね。しかしながら、本音はもっと真摯な、まじめなところで教育委員会が行っておられると思いますのでその点、しっかりやっていただきたいと思います。地域の学童や地域の社会にとっては、統廃合されるということは自分の戸籍がなくなるのと同じなんですよね。心の痛みがありますので、そういう面もきちっと把握して、やはり開かれた情報を区民に提供するということが一番だと思いますので、この点一生懸命やっていただきたいと思います。

 それから、それにかかわる学校統合関係費という内容をお教えください。



◎(香宗我部学校適正規模等調査担当課長) 

 こちらの事業費につきましては来年度、十四年の四月を目指しまして学校統合をいま進めているわけでございますけれども、その統合を円滑に進めるための、例えば子どもたちの交流の経費とか、あとその関係の記念の式典の経費、その他学校を移転する場合にかかる経費等も含めまして、様々な経費を計上させていただいております。

 以上でございます。



◆石川清委員 

 単に効率だけではなく、行政の効率的なものだけではなく、心の通ったやはり措置をお願いいたします。

 次に、文化財保護と古民家活用検討費に入ります。これは古民家活用検討費に至るまでに少し枕言葉が長くなりますので、委員長にご容赦をお願いいたします。

 私の手元に昭和二十年十二月二十四日の毎日新聞があります。そこには「文化日本具体化への提唱」というものが社説に掲げられております。この当時の一面を読みますと、「皇室の祭典 国祭日と分離」、「英軍近く進駐」、「都教員組合結成」、それから「帝都に拳銃強盗団」、「十二歳のチンピラ強盗等884名検挙」、「クリスマスイブに初雪」というような今日的にも重ね合わせられるような記事が載っております。特に注目するのは「応急米が命の綱。都全世帯の四割。深刻な食糧事情、都民366万人のうち四割が警察の窓口に応急米の配給で並ぶ。吉田外相夫人も並んだ」という記事が載っております。広告には「進駐軍要員緊急募集 アメリカンクラブ」、それから「進駐軍関係事務要員募集 東京都庁・人事課外事係」、そして「仙台進駐軍倶楽部ダンサー募集」−−そういうような記事が載っております。

 その中で毎日新聞の社説、これからは文化国家なんだということが上げられているんですね。そのコラムを読みますと、要約すると、日本は軍国主義により国家の方向を誤った。国際的に地位を復活するには、平和友好的な文化国家となるほかはないということですね。戦時中、国民から献納された陸軍五億円、海軍二億二千万円を大蔵省は文化事業に充てたい、とコメントしている、と。転じて科学技術部門を見る時、遺憾ながら科学日本の水準は低い。科学技術の導入を工業方面にも導入せよ。世界的文化人を招へいし文化交流の国際機関を創設せよ。政府はこの際、七億二千万円の文化資金を中核機関として平和日本文化建設財団というものを設け、他方、文化建設審議会というものをつくり、民間有識者によって文化国家建設の方針を決定してもらいたい。諸事業を一日も早く具体化することを希望すると述べております。区長はこの当時、二十代と思いますけれども、今日的に民主的教育、そして文化国家になると思われたでしょうか。感想をお願いいたします。



◎(北本区長) 

 昭和二十二年、北区が独立したちょうどその年でございまして、庁舎は焼失しまして、いまの王子第二小学校跡を借りて滝野川と一緒になって北区役所、それで王子支所と滝野川支所ということで、区役所は企画と総務かな、二つの室くらいで区役所ということになっておったというようなときでございます。当時一番記憶に残っていることは、北区もそういった形で誕生したもんですから、戦後ということもございまして、平和民主的文化国家の建設というのは、これは日本の本当にスローガンとして戦後掲げたもんでございますから、区といたしましてもそういった方向を目指していろいろと取り組みをさせていただいたということでございますが、当然その流れの中で教育のほうもそういったことを目指して進むというふうに理解しております。



◆石川清委員 

 ありがとうございます。文化的な北区になるには大変お金と手間がかかるということは、我々も承知しております。今回の古民家、松澤家の移築問題は、北区民がこの文化とか文化財保護に対する考え方が逆に行政から我々議会、住民が問われる部分なんですよね。これは当初、行政側から松澤邸を文化財に指定しようということではなかったと思います。これは区民の熱い思い、そして議会側からの後押しだと思います。中では共産党議員団は筋を通していまの時世にこういうものはいらないんじゃないかと、高すぎるんじゃないかということでもう少し検討しろという意見は当初から出ていました。しかしながら区民から出たものですから、やはり当局はこの共産党議員団ぐらいを、悪いですけど説得できるぐらいな、やはり活用方法や文化的な財産だということをもう少し強く知らしめなくてはいけないと思いますけど、この点はどうでしょうか。



◎(三浦生涯学習推進課長) 

 文化国家発足のお話から現在の北区の、私、昭和二十年、まだ申し訳ございませんが生まれてなかったんでございますけれども、日本が第二次世界大戦を終わって新しい文化国家を目指すということは、これは先ほど区長も答弁がありましたように、北区も同じ考え方で歩んで来たというふうに私も思っております。いま文化財保護のお尋ね、総論的なものをまずお答えさせていただきますと、いわゆる国の文化財保護というものがそういった敗戦の中で、あるいは戦後の社会的、経済的混乱の中から文化財の荒廃を招いたということで昭和二十五年でございますか、文化財保護法が制定されまして、そして現在に、何回かの改正の中で来ました。北区も昭和六十年でございますか、文化財保護条例、議決をいただきまして専管のセクションを設け、十五年間北区の文化財保護行政に歩んで来たところでございます。

 いまお尋ねの古民家の移築の問題でございますが、古民家につきましては議員ご案内のとおり平成八年に区民所有の方からご提案がありまして、北区文化財保護審議会といたしましても北区、荒川流域の生活を顕著に残す形式も備えているということで文化財の指定をしたところでございます。したがいまして、北区といたしましてはこの指定を受けた文化財をぜひとも保護活用してまいりたいというふうに思っております。

 今回ご提案させていただきました古民家活用検討費につきましても現在、議会の中でも陳情等が出され、様々なご議論をいただいているところでございますので、北区教育委員会といたしましてもこの貴重な古民家の活用策をぜひ今年度検討していきたいというつもりでございます。



◆石川清委員 

 浮間地区の方の、住民の方の夢である松澤邸の保存というものは不幸ながら用地が確保できなくて自然観察公園の中に移築するということで、ボタンのかけ違いがあったということですね。当初、自然観察公園のボランティアの中には大体一〇〇%松澤家の移築は賛成でございました。その証拠はボランティアグループが出しておりますイヤーブック、これは二冊あるんですけれども、その中で肯定的な意見で三回も茅葺、わら葺屋根の公園を視察に行っております。そういう声がやはり課長の耳に届いているのでしょうか。



◎(三浦生涯学習推進課長) 

 いま委員ご指摘のとおり、自然観察公園を移築場所としていま計画を進めたいという考えでございますが、自然観察公園、都市型の公園ということで大変ご関心をいただいて様々なボランティアグループが自然観察公園で活躍されているということは承知しておりまして、またこの移築の問題につきましても河川公園とともに何回か区の考え方を説明させていただいておりまして、自然観察公園のあそこで活用しているボランティアグループの方々がいま委員のご指摘のようなご見解をお持ちだということは承知しております。



◆石川清委員 

 ボランティアも三億円は高すぎるというのは当初の意見でもありましたので、その点は工夫をなさっていただきたいと思います。

 それからいまなぜ松澤家がやはり区民のその文化財に対する意識のリトマス試験紙になるかということですね。あれはいま論理は矛盾しますけれども、総工費三億円かかるわけですよね。私に言わせるとそれをきちっと活用すれば三億円では安すぎるということです。北区にはもうこのような保存物は存在しないと思います。残念ながらもう少し早く気がつけば、もっといい古民家が保存できたということを同僚の議員から聞かされております。ですからその点、やはり区民もいいものは行政と一緒に、区民が一緒になって保存するという考え方を定着しなければ、これからの日本の文化の継承というのはできないと思いますね。

 論理はちょっと飛びますけど、文化財が一番住民に支持されるというのは、その文化財を使ってそこに生活するということが一番いいわけですよね。いま文化庁が推進しています重要伝統的建造物群保存地区、これは長野県の妻篭ですとか佐賀県の有田町とかそういうところで指定して、現に古い建物の中で生活してその建物を守っていくという情熱が一番の文化だということなんですよね。松澤邸を見て、ああこれは高いなということではなくて、そこに情報が発信されているということをよくお考えになって、やはり活用の積極的な検討をしていただきたいと思います。

 タイムリーに昨日、TBSで一本のわらの革命という、わらの壁をつくったそういう農家なり人家が放送されました。課長、ご覧になりましたでしょうか。見てないですか。それは一本のわらでさえ情報伝達しているんですよね。これは日本が農業国だということで、その三千年の歴史をその家の中に持ち込むということで、やはりその建築技術も生かされるわけですよね。ですから松澤邸なんかはもっと自然観察のボランティアや小中学校や学童や、またいろんなお年寄りの憩いの場になるわけです。いま宝物のように床の間に飾っておくのではその三億円というのは非常に高いわけです。ですけれどもこれが現状、自然観察公園に来ていただいて、いま自然観察公園にどのような人が来ているかお調べ願いたいと思います。それはリハビリしているお年寄り、それから憩いのお年寄り。しかしながら、ベンチが少なくて、冬は寒くて夏は暑い、自然観察公園なんですよ。いま自然観察であの自然観察公園に行っている人というのは少数なんです。あそこで憩いのひと時を過ごすというお年寄りたちが多数を占めているんです。そういう事実はご存じでしょうか。



◎(三浦生涯学習推進課長) 

 大変恐縮でございますが、自然観察公園がどのような形で活用されているかは、申し訳ございません、ちょっと承知しておりません。



◆石川清委員 

 ぜひ現場をご覧になって積極的な活用を検討していただきたいと思います。

 そして共産党議員団には心の内からやはり説得しなくてはいけません。これは建てればすごい活用ができるんですから。議員団はやはり高いということで、いまこの時期でそういうものは必要ないと言うけれども、文化を守るということはだれよりも一番強い認識に立っていると思いますので、よく説得をしていただきたいと思います。

 終わります。



○遠藤幸佑委員長 

 以上で緑風クラブの質疑を終わります。

 議事の都合により休憩します。

   午前十一時五十四分休憩

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   午後零時五十七分再開



○遠藤幸佑委員長 

 休憩前に引き続き委員会を再開します。

 新社会党議員団の質疑に入ります。福田委員。



◆福田実委員 

 三月十九日に中学校の卒業式がありまして、私も卒業式とPTAが開催をした懇談会などに和田議員と一緒に出席をさせていただきました。ところで来賓は式典が終わりますと教室にいったん戻ります。それでそこにアルコールとか料理が用意をされているんです。そのことに関してちょっと質問をということで、議員の中にはその場には出席をしないという方もいるそうです。それである学校では、お茶とお菓子ということで、事前にご厚志は辞退をさせていただきますとか、そういう案内状も出して、お茶とお菓子でやっているところも学校によってはあるというふうに伺っています。財政も厳しいし懐もさびしいし、子どもたちがまだ学校に残っているということもありますので、この式典の終了後の教室での何と言うんですかね、慰労会と言いますかね。これはまず実態をちょっとお聞きをしたいということと、それから先ほど申し上げたようなところがどれぐらいあるかという実態と、やっぱり学校長とか地域の方々と再度話し合って、簡素化とか廃止とかという方向性を出したほうがいいのかなというふうに思っているんですが、そこはいかがでしょう。



◎(平田指導室長) 

 式典後の、卒業式等の式典後のお祝い等も含めたその後の会ということでございますけれども、基本的には教育活動中については原則としては自粛される方向ということが望ましいとは考えております。具体的にはそのような実態がある、地域もあるということは認識しておりますけれども、諸々の事情もございますが、教育活動という範ちゅうから申し上げますと、基本的には自粛される傾向でなければいけないということは認識しております。



◆福田実委員 

 教育委員会だけで決めるというわけにもいかないんだと思いますから、学校関係者とか、それからやはり地域の理解ですね。そこで関係者と十分話し合って自粛の方向で指導していただきたいと思います。

 次に、今日午前中に総合的な学習活動に関して質疑がされていましたので、私も簡単に質疑をさせていただきます。

 一つは平成十三年と平成十二年度の予算説明関係資料を読ませていただきまして、ちょっと比較検討してみました。昨年度は教育指導費の中に特色ある教育活動推進費と教育課程経費があったんですが、それが今年度はなくなっていまして、今年度というのは新年度ですがなくなっておりまして、新たに総合的な学習活動推進費が記載をされています。これは従来の特色ある教育活動推進が総合的な学習活動推進に発展したというふうに受けとめていいのかどうか。これが一点です。

 それからこの間、議会のほうで子どもたちの活字離れ、読書の時間の設定をというのが何回か出されていました。私も読書の時間を重視したほうがいいというふうに考えているわけですが、総合的な学習活動の中でこういった読書の時間ということを設定しているような学校があるのかないのか。もし、ないとすればどういう方向でこの読書の時間を確保するように教育委員会は努めていくのかどうか。このまず二点をお伺いいたします。



◎(平田指導室長) 

 最初のご質問でございます。予算関係でございまして、特色ある教育活動推進費から総合的な学習活動推進費ということで、事業名等が変わってございますけれども、委員のご指摘のとおり実質的に特色ある教育活動を進めるに当たっては学習指導要領の移行措置に従いまして総合的な学習活動を充実するということがまず基本でございましたものですから、それをひとつの学校の中心課題として発展させたものでございます。

 二点目の総合的な学習の中での読書活動につきましては、読書には既にご案内のように豊かに読むという観点と、それから正しく読むという観点がございます。総合的な学習の活動の中ではいろいろな情報を自分で精査して、そして理解し、課題解決に生かすということで、調べ読みというのをやりますけれども、それは正しく読むという範ちゅうではないかというふうに理解しております。そのような形で正しく読む活動については図書室、あるいは地域の図書館の利用等で書籍によって学習活動として読む活動を重視されているという面はございます。

 しかしながら、豊かに読むという部分については、総合的な学習の中ではなかなかその部分の趣旨を全うすることはできないと思います。小中学校では既に新学習指導要領の移行措置になっておりますので、小学校の一、二年生では週八時間、三〜六年生では週五時間〜七時間の国語の時間がございます。中学校では一年生が週四時間、二、三年生が週三時間ということでありますけれども、具体的には学校の教育活動の中では二週間に一回程度は学校の図書室のほうで読書指導している、あるいは図書利用の部分も含めて読書指導をしているという現状でございます。

 なお付け加えますと、読書週間等が設定されている時期がございますし、またこれは教育課程外とは申しましても、休暇中の読書の課題等についても進めて、指導しているところでございます。

 以上でございます。



◆福田実委員 

 ぜひ重視をしていただきたいというふうに思います。

 次に、北区教育ビジョンというのが策定をされていますけれど、特色ある教育活動ということで職場体験学習などが中学校の三分の一程度で進められていると、そういうのが昨年の予算のやりとりで答弁をしておりました。その報告によると、地域との連携が深まった、あるいは地域の中で育っている子どもたちが地域の方々と親しくなって伸びのびと生活をしていると、こういう効果があったということで答弁をしています。それから総合的な学習に関してもやはり各学校が、地域や学校の実態に応じて創意工夫して特色ある教育活動を展開させると、こういったことも触れられていました。つまり地域との関連を重視をしているわけですね。先ほどご答弁の中でありましたけれども、地域の学校と言いますかね、あるいは地域に開かれた学校というような答弁がありました。他方、小中学校を抱える地域では、やはり我が町の学校という、こういうイメージがあるし、この間の特色ある学校づくりではそれを進めてきたというふうに思うんです。自分の家の子どもが、または近所の家の子どもが近くの学校に通っている。PTAの活動があったり、また子どもたちが地域の活動に参加をしている。こういったことがあって我が町の学校というイメージが強いんですね。それで私は指定校変更の自由化、それから学校自由選択制はこういった地域の声や父母の声を考えると、やはり慎重に対応すべきという結論にならざるを得ないんです。そうでないといままでの流れと違う方向になるのではないかなというふうに思っていまして、その辺は基本的にどういうふうに考えているんでしょうか。



◎(石井学務課長) 

 学校自由選択制につきましての午前中もご論議がありましたけれども、私どもといたしましては特色ある学校づくりという視点からは、この問題は重要な問題ととらえております。ただ、いま統合等の絡みもありますので、それから地域のPTA等のご意見もありますので、そういう意味では慎重な態度をとっておりますけれども、基本的にこれは特色ある学校づくりの中で重要な課題というふうに私ども考えております。



◆福田実委員 

 文部省がこの自由化と言いますかね、規制緩和と言うか、そういう方向で指導していますから、そういうような答弁にならざるを得ないのかなというふうに思いますけれど、私はそれに対して異議を持っています。そのことだけ伝えておきます。

 次に、午前中に教科用図書の採択問題が質疑をされました。これは新しい歴史教科書をつくる会の動きと関連をして新聞報道などマスコミが大きく取り上げているというこの間の経過もあるんだと思います。私は昨年の決算特別委員会でこの問題を取り上げました。いま検定を受けているこのつくる会が関与をした教科書と言いますか、白表紙本ですけれども、神話に四ページも使っているとか、それからいまの憲法を否定的にとらえて教育勅語とか明治憲法への信頼を寄せているとか、また南京大虐殺とか従軍慰安婦、こういう言葉自体に対して否定的にとらえているとか、こういったような紹介をしました。それはつくる会が関与している教科書のことでありますが、それで白表紙本の出回りは問題だと、その後、決算での私の質問の後での発言がありました。それでいろいろ資料を調べてみたんですが、白表紙本の紹介を最初にやったのはつくる会と産経新聞側だそうです。西尾幹二つくる会会長が昨年の四月十五日にまずテレビ画面で公表し、それから宣伝パンフレット「歴史への招待」や会報で内容を引用して公開している、と。それから産経新聞は六月三十日、昨年ですが、六月三十日の紙面で現行七社の慰安婦記述が減るなど、戦争記述が後退している問題について、他社の白表紙本を公表して出して報道している、と。産経新聞とつくる会、または出筆者は三位一体だというふうに、ある意味では指摘をされているわけで、その産経新聞がどういうことをしたかということをいま紹介したわけです。

 それでつくる会の白表紙本のコピーが出回っているのは検定申請後すぐに扶桑社、出版社ですが、扶桑社の社員が学校現場に見せて回り、それがコピーされたもの、と。それで現実に証拠物件がありまして、何々教員様ということで手紙が来て、その本が送られて来ると、こういうこともあるんだそうです。ですから先ほど、この白表紙本が論議になっていましたけれど、出回ったのは自らがまいて回ったと、こういうことが大体言われているし、多くの学者がそのことを指摘をしているということで、それは当たらないのではないかというふうに思っています。

 それから次に、参議院の小山孝雄議員が逮捕されました。この小山参議院議員と−−前参議院議員とつくる会の関係ですね。これが非常に濃密だということが指摘をされています。例えばチラシの一つなんですけどね、左のほうの写真で小山孝雄参議院議員、右に藤岡信勝さんという大学教授でして、新しい歴史教科書をつくる会理事、この二人の写真が載っていまして、こういうコメントがあります。西尾幹二会長いわく「つくる会がもっとも頼りにする国会議員」、これがつくる会が小山さんに対する評価です。それでこういったことをある意味で教育委員会がつくる会からも一定程度、いろいろな働きかけがあったと思いますけれども、こういった事実を知っていたかどうかということがまず一点お聞きします。



◎(平田指導室長) 

 教育委員会のほうへの働きかけは、私どもにはございません。また、そのような事実があったかどうかということにつきましては、報道の範ちゅうのみで知り得ることではございましたけれども、公的なルートの中で私どもが知り得たという事実はございません。



◆福田実委員 

 報道の範囲内で知っているということで、事実関係は確認できないということだと思います。私どもにも本が送られてきたということがありましたから、教育委員会にも送られてきたのかなというふうに推測をしたんですが。それで私は教科書の採択の問題で、先ほど都の教育長の通知の問題が出されました。私はこの通知そのものに疑問があります。この通知を各教育委員会が、各都道府県の教育長会議が開かれたのは、小山議員が参議院の予算委員会で政府と質疑を交わしているわけですね。その文部省の答弁として十年ぐらい前ですか、その通知を踏まえて指導すると、こういう答弁を引き出したんでよ。それはKSDからの−−KSDじゃなく、つくる会からの要請ということが裏にあったみたいなんですが、それで都道府県の教育長会議が開かれて、それで今回、先ほど質疑があった都の教育長ですか、通知があったというふうに見るんですね。その中身はいままでの経過の中で否定をされているんですよ。この九〇年の通知ですね。

 それはどういうことかと言うと、一つは九七年に改めて通知を出しています。その中身は、学校単位の採択を前提に通知を出しているんです。つまり学校が重視をされているんですね。それは行政改革委員会の教科書採択制度に関する意見というのが出されていて、それを踏まえて学校重視、学校で採択ができるようにすべきだと、規制緩和のひとつで出されてきたわけですが、こういうことなんです。さらに根本的なことは、私は日々教科書を使用する現場教師で、その現場教師が子どものことを一番よく知っている、と。実情を熟知している、と。だからその現場の声が反映をされるような教科書採択制度にしていかなければいけないと、これは民主主義の基本的な視点だというふうに思うんてす。だからILOとユネスコが教師の地位に関する勧告というのを出しておりまして、時間がありませんから全部読み上げませんが、教師は、教育職は、教育当局の援助を受けて教材の選択及び採用、教科書の選択並びに教育方法の適用、こういった権利が与えられているというふうに勧告をしています。



○遠藤幸佑委員長 

 以上で新社会党議員団の質疑を終わります。

 次に、民主区民クラブの質疑に入ります。大畑委員。



◆大畑修委員 

 私からは学校適正配置と検討経費に関連をしてお尋ねをいたします。

 先ほど石川委員のほうでも触れられまして、その質問の中で、この目的と言いますかね、そういうことにつきましては教育長のほうからのご答弁がありました。私は、私の会派といたしましても前から全体計画を明らかにしろということと、それに合わせてこの適正審の再開ということを要望いたしておりまして、その意味でも新しい教育長の下でこの適正審が再開されるようになったという、こういう決断について心から敬意を表しておきたいと思います。それらを前提に、中身についてお尋ねをしていきたいと思います。

 初めにこの諮問の内容が一点目。

 それから二つ目に審議会の構成、これは条例が生きていますので、この条例に示された構成でいくんだと思いますが、これは実際には再開と言いましてもおそらく全部選び直すということになるかと思いますけれども、その辺の考え方について。

 それから三つ目には、今後の審議会のスケジュールについて。

 それから四点目には情報公開とのあり方についてお尋ねをいたします。



◎(香宗我部学校適正規模等調査担当課長) 

 それではご質問に順次お答えさせていただきます。

 まず今回、審議会を再開するに当たりましての諮問の内容でございますけれども、審議会の審議事項といたしましては、学校適正規模に関することと適正配置に関することという二点が大きな項目としてございます。適正規模につきましては前回答申をいただきました中身につきまして、その後、教員配置基準等大きな状況の変更がないということもございます。また最近出ております他区の審議会の答申等の状況を見ましても、適正規模に関する北区の考え方、小学校につきましては一学年二〜三学級掛ける六学年、中学校につきましては三〜五学級掛ける三学年で、そういうような適正規模がございます。またそれを下回りましても、ある程度の規模までは先生方の工夫でそのマイナス面を補えるという形での基準でございます。北区では小学校につきましては二十五人掛ける六学年、百五十人、中学校につきましては二学級掛ける三学年、六学級という形のものがございます。こちらにつきましては今回大きな変更は必要がないということで、審議事項には加えないということで区立学校の北区の全体像になります、全体についての配置の考え方についてご検討いただきたいというふうに考えております。当然、この検討の前提には、適正規模の考え方が前提としてご理解を十分いただきながら、全体像について検討を始めていただくというふうに考えております。

 それから二点目の委員の構成でございますけれども、こちらにつきましては条例で定められております学識経験者四名以内、それから区議会議員七名以内、関係団体七名以内、学校職員四名以内、区の職員が二名以内という形のもので、合計二十四名となっております。これにつきましては条例事項でございますので、こういう形での配分で委員の方にお願いしてまいりたいと考えております。当然、前回の審議会につきましては諮問に対する答申が終わった時点で委員が協議会のメンバーから外れておりますので、新たにお願いする形になります。

 それから今後のスケジュールでございますけれども、これにつきましては十三年度に入りましたら早々に委員のほうにお願いいたしまして、五、六月ごろには審議会を立ち上げまして、年度内に答申をいただくような形でスケジュールを進めてまいりたいというふうに考えてございます。

 それから情報公開のあり方でございますけれども、やはり区民の皆様、とても関心がある問題でございまして、当然、一緒に考えていただきながら進めていく必要があると思いますので、適宜、いろいろな手段を通じまして区民の方に情報をお伝えして、一緒に考えていただくような形の方法をとりたいというふうに考えております。

 以上でございます。



◆大畑修委員 

 情報公開につきましてはこれはなかなか、例えば具体的な学校名など出てきますと、それがひとり歩きしてしまうんではないかというようなことなど含めていろいろ配慮は必要だと思うんですね。ただ、これは先ほど来も出ましたけれども、この作業そのものが学校の再配置に対しての区民の理解を深めていくという、そういう作業そのものでもあると思うんですね。そういう意味合いも含めて可能な限り情報公開、あるいは区のホームページの活用なども含めて情報公開をお願いをしておきたいと思います。

 それから諮問の内容ということで、適正規模と適正配置というところがありますけれども、適正規模については今回は諮問をしていないということでございます。私自身も、おっしゃっていることも、先ほど具体的な基準おっしゃいましたけれども、それをいまの段階で論議してあれこれ、仮に違ってしまった場合にはいろいろ継続性を含めて混乱してしまうという、そういう思いが強いんだと思うんですね。その辺については私も十分理解をしているつもりであります。しかし同時に、これは適正規模と言いますか、そういうのが委員の中にきちんと描かれて、その上で具体的にどこをどういうふうにしていくのか論議に入る前提条件だと思うんですね。

 先ほど改めて構成のあり方についてお尋ねしたのも、再開ですけれども事実上、ほとんどのメンバーもおそらくがらっと変わりますよね。事実上、新しいメンバーになっていくということになりますので、そこにおいて適正規模に対する基本としては一定の考え方と言いますか、そういうのを整理をしていかないうちに具体的にどうしましょうということに入っても、かえって混乱をしてしまうのではないかという思いが強いんですね。しかもこの間の文部省などの動きも、確かに四十人学級で変わってはないんですけれども、いろいろな経過で各都道府県と言いますかね、そこで決めればもう少し少人数学級にしてもいいですよ、と。そういう意味でも柔軟になって来ていたり、あるいはいろんな二十三区の考え方の中でも適正規模について、適正規模は一般の決めるのとあるいは少数学校でもある意味では部分的に残しておいてもいいんじゃないかという、そういう考え方もまた出て来ているところもあるというふうに思うんですね。そういう意味では十分、こういう適正規模の基本的な考え方についても委員の中で十分論議をしていただきたいというふうに思うんです。この点についてはいかがでしょうか。



◎(香宗我部学校適正規模等調査担当課長) 

 配置を考えていく上で、規模についての考え方というのは当然基盤になりますので、十分共通認識として皆さん方に徹底していただいた上で配置についてのご議論をいだきたいと思います。現在の状況では、北区で出ております答申の考え方自体はこのまま生きているというふうに考えておりますので、その辺につきましても十分にご理解をいただいた上でその配置についての検討を始めるような形で準備をしていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。



◆大畑修委員 

 よろしくご配慮をお願いをいたしたいと思います。

 それからこの北区の適正規模の考え方ということで先ほど来、具体的に数字ご説明ありましたけれども、二つの基準ですよね。一方では理想的なと言いますかね、基本的にはこうあるべきだという姿を出しておいて、しかしこれでは実際とあまりにも乖離がありすぎるので、当面はこの程度は必要だろうということで具体的な数字で、小学校の場合には二十五人掛ける六ですかね。そういう数字を出しているわけですね。実際にはその後段の具体的な当面のというところを基準にして、これにあてはまった場合には、ある意味では統廃合の対象校に、その検討の校になりますよという、そういう実際の運用と言いますかね、そういうふうに指摘していると思うんです。

 その意味で若干、ここでも問題点を感じていますのは、一つはいまの二十五掛ける六、あるいは二十人以下のクラスが複数以上にならないという基準ですね。この基準を今後、これを厳守して厳密にあてはめていった場合に、どの程度の学校が統廃合の対象になってしまうのかということで、この辺の見通しも大変実は心配なんですね。本当にそのまま機械的にやっていった場合、やっていけるだろうかというのでも若干私自身は疑問を持っています。また、あるべき姿と現実の当面の基準というところの乖離があるもんですから、当面の基準でこれは対象校だということで対処して仮に統合しても、その統合した結果が必ずしも、じゃ理想的な目標とする学校規模になるかというと、統合してもなりきれないという、そういう局面も現実に出てきていると思うんですね。そういう問題も今後は具体的には考えていかなきゃいけないのかなと思っております。そういう問題意識も含めてちょっとお尋ねしたいんですが、来年度の小学校の入学者数というのはもう学校ごとに出ていると思いますけれども、その見込みについて、とりわけ二十五人、小学校で二十五人以下の、新入生の二十五人以下というところがどのぐらいの学校があるのか、あるいはもっと十名以下になってしまうというような、そういう学校もあるのかどうか。その点お尋ねします。



◎(石井学務課長) 

 来年のあくまで見込みは二月一日現在ですけれども、十名以下の学校は二校でございます。二十五名未満で十五校です。



◆大畑修委員 

 そうしますと、これもちろん、多いときと少ないときありますからね。必ずしも今回二十五名下回っちゃったから、これからずっとということではないんですが、しかし、北区の傾向から言いますとね、いったん二十五名下回ると次の年も二十五名下回るという可能性というのはかなりの確率であると思うんですね。そうすると二十五を下回っているのは十五校で、もう十名以下というところが二校あるということですよね。それだけで十七校が、そのまま機械的にいけばあと六年ですか、五年後か、たちますとそういう当面の基準と言いますかね、いわば再配置の対象校になってしまうという、ちょっと大変な数字かなという、聞いて感じをいたしております。

 そこで今後の見通し、いまの数字の実態を踏まえた上で今後の十年後ぐらいの見通しとして、これは小学校ですけれども、いわゆるその最低基準に抵触してしまう、対象校になってしまうような数ですね。どの程度見込んでますか。



◎(香宗我部学校適正規模等調査担当課長) 

 今後の見込みということでございますけれども、これにつきましては東京都のほうで教育人口推計というものをとっております。これはいま学区域にいる学齢前の子どもの人数を基本といたしまして、地域の開発動向も加味して今後の推移を見るわけでございますけれども、これによりますと今後五年間先まではこの推計で、子どもが生まれておりますので、その人数をもとにしまして推計をとっているわけでございますけれども、昨年出ました推計で、一番先が十七年度になっております。この中で北区で言いますと、当面存続する規模、いま小学校でいきまして百五十名を下回る、百五十人を超えていても一学年二十人未満のものが複数あるもの、こういうものが十七年度に十二校になるというふうに推計がされております。

 以上でございます。



◆大畑修委員 

 五年後で十二校で、先ほどの私のこれは推計、推論ですけれども、今年度の新入学の児童の推移を見ますと十七校になりかねないということでございますので、若干の差はありますけれどもおそらく今後、先ほど午前中も論議がありましたけれども、いろんな学校の自由化と言いますかね、そういう中でいろんな選択肢が出て来る中で、ある意味ではこの学校じゃなくてほかの学校に行きたいという流れが出て来ますと、そういうのも加味しましておそらくこの十二校というよりも予想以上に対象校が広がって来るという、そういう傾向が私は今年度の入学、新入学者の見込みの数字を見ましてあるんじゃないかというふうに感じているんですね。そういうところも分析も踏まえて、これは適正審でこれから、今後全体計画を出すわけでございますので、きっちりとしたそういう推計、見込みの数字を出していただくように要望しておきたいと思います。

 関連しまして、これ全体計画立てますけれども、その全体計画と現在進行中の赤羽の西地区の問題と、あと赤羽の東地区と言いますか、志茂中心ですけれども、この二つの区域の統廃合問題ありますね。これとの絡みはどんなふうになりますですか。



◎(香宗我部学校適正規模等調査担当課長) 

 来年度全体についての考え方を適正規模等審議会で検討していただきますけれども、現在進行しております、こちらで第二次適正配置方針という形で出させていただいたところによりますと、学校の配置につきましてはいま現在話し合いが進んでいるところでございますので、こちらにつきましてはこちらによりまして配置については定めていきたいというふうに考えています。当然、全体計画の中ではそれとの整合を持たせる必要がございますので、そういう形で全体計画はいま取り組んでいるものを含んだ形での整合をもった計画にという形で検討を進めていきたいというふうに考えております。



◆大畑修委員 

 これ現在進んでいるところの枠組みが変わらなければ、時期の問題ですからね、いつごろの統合が実現するかという問題ですから、さほど問題はないんですけれども、三校が二校になるのか、いや二校が一校になるのかということで、こういう枠組みそのものも含めて現在論議になっているというのが大きな特徴だと思うんですね、今回のですね。そうするとその結果によりまして、例えば統合が三つだったけれども、実際には二つの一つになったということになりますと、この残りの一つをどうするかという問題が出て来ますので、その問題の一定の方向性を出しながらと言いますか、見据えた上で全体計画を出していかないと、整合性がとれなくなると思うんですね。この辺の問題は実際に話し合いの問題ですから、地域の中でね。非常に難しい問題があるかと思うんですが、ぜひ精力的に話し合いを進めて、一定の方向性を出されて、その上で全体計画の作成に当たっていただきたいということを要望しておきたいと思います。

 併せて、この全体計画ということで私ども一般的にそう言っていますが、今回出す全体計画というのは、例えば具体的な校名まで含めてこことここを一緒にするとか、そういう表現まで踏み込んで出すのか、それともいままでも出されているようにどこどこの、赤羽西地区では三校を二校にするとか、そういう抽象的な、一般的な表現にするのか含めて、どこまで踏み込んだ全体計画をつくろうという、そういうおつもりなのかちょっとお聞かせください。



◎(香宗我部学校適正規模等調査担当課長) 

 いまこれから検討いたします全体配置についての考え方でございますけれども、いま現在こちらで考えていることといたしましては、二段階に分かれるのではないかというふうにいま考えております。一つは区全体でこの地区にはこのぐらい、子どもの数が将来的に見込めるので何校置くというような形の全体での配置についての構想というような考え方。もう一点が具体的に今後、五年とか十年とかというスパンの中で実際に取り組んでいかなければならないそういう学校について、こちらはある程度具体的に学校名等も爼上に乗せながら考えていく必要があるというふうに考えておりますので、そういうような二段階での方針になるのではないかというふうに考えております。

 以上でございます。



◆大畑修委員 

 まあ、二段階で出すということで、かなり踏み込んだ形で今回は出したいという、そういうふうな受けとめさせていただきました。

 それでこれは午前中も論議ありましたけれども、確かに学校の問題というのは、特に統合と言いますけれども、実際吸収されてなくなってしまうというところについては、本当に大変な思いをしているというのが実情だと思うんですね。私の地元を考えましても大変厳しい実態になっていまして、これが具体化した場合に、本当に地域、学校を含めて大変だなという思いを強く持っているんです。ひとつこれ、こういうことができないのかということでちょっとお尋ねをしたいんですが、学校、ある意味じゃ学校の地元やPTAからすればやむなくいまの全体の状況、生徒数の状況から見て、本当は残したいんだけれどもこの際、仕方がないという形が大半だと思うんですね。その場合、統合する場合に、統合のメリットと言いますかね、生徒数が減るんだからという、そういう数的な意味合いじゃなくて、教育の内容とか教育の環境、内容的には確かにいま四十人学級ということで限られていますけれども、これはなかなか難しいというのは分かっておりますけれども、例えば先行して、三十五人学級を先行的に導入できないかとか、この場合には区費もたぶん投入する必要も出てくるんだろうけれども、そういう内容の問題、あるいは今後の学校改築の問題ともかかわってきますけれども、統合した場合に学校改築との絡みの中で、こういう施設的にもいい学校ができる、と。いろいろな考え方にも地域との開かれた学校とか、学校ビオトープもきちんとつくるとか、そういう施設面も含めて、そういう統合した場合の特別対策と言っちゃ何か変な形なんですが、そういう特別な配慮を財政的にも制度的にもつくることはできないんですかね。



◎(香宗我部学校適正規模等調査担当課長) 

 ただいまのご質問ですけれども、特別扱いと申しますか、統合した学校につきましては、やはりいろいろな子どもたちが一緒になってくるということで、それに対する目配り等が特に重視していかなければならないということがございますので、教員配置につきましてもできるだけ多く配置できるような形で、様々な手法で対応をいま現在考えております。制度的には四十人学級を切り下げるというのは区独自ではできませんけれども、できるだけ教員を配置する、確保するほうで、例えば少人数学習とか、TTなんかの割り当てもできるだけそういう形で充てられるような形、あるいは人数が多くなるところにつきましては嘱託員を雇う形でのこと。これは制度的には東京都のほうの人事権になりますけれども、できるだけ東京都に働きかけてその辺のことは十分に確保していきたいというふうに考えております。

 また施設面につきましてもいまこういうような財政状況がございますけれども、やはり統合した場合には新しい学校という意識で皆さんが学校に集まっていただくという必要がございますので、それなりの学校改善の手入れは、ある程度範囲がございますけれども、限度ございますけれども、対応はできるだけしていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。



◆大畑修委員 

 ぜひ計画、この適正審そのものはそういう具体的なあり方とどこをどうするという、そういう計画にならざるを得ないと思いますが、それを前提にして学校の教育の内容の問題、そしてそういう施設の問題含めて、統合するためのメリットも含めてきちんとぜひ配慮をされて進まれるよう要望して、私からの質問を終わります。



○遠藤幸佑委員長 

 平田委員。



◆平田雅夫委員 

 教育費の項で、私は学校評議員制度とPTAの関係についてちょっとやりとりをしたいと思っています。

 学校評議員制度につきましては平成十二年十二月に検討委員会、教育委員会サイドで設置をして、校長の異動なども考慮にいれながら今年の四月から区内全校で導入をされるということは伺っております。この学校評議員制度とPTA、私ども親たちもPTAにかかわって、私自身も子どもを小中に通学させている間はPTAの一会員というふうなことで来ておりますが、PTAというのはどんなものかなというふうに思って、今日の質問するに当たって準備してきたんですが、「現代用語の基礎知識」で見ると、航空券などの電報送金の略称をPTAだと、これしか書いてなかった。それから「知恵蔵」を見ますと、父母と教師の会と、それから電報送金の二つ出てきたんですけど、というように、何か今日PTAが置かれている状況について、一方では全く触れてないという、この辺が何か象徴しているように感じているんですが、たぶん私と同姓の指導室長の答弁になると思いますけど、このPTAの根拠法というのはあるんですかないんですか。



◎(平田指導室長) 

 平田委員のお尋ねでございますけど、PTAに関しての厳密な根拠法については規定はされてないというふうに承知しております。実態としては戦後の二十年等でしょうか、アメリカの第一次教育使節団が日本のほうに入った時点から実態的にPTAというものをつくるような形で指導はあったというふうに伺っております。



◆平田雅夫委員 

 室長さんがお答えいただいたとおり、法の裏付けがない、いわゆる任意団体というふうな位置付けです。しかし、この関係で教育委員会に資料を求めましたらなかなか見つからずに、我が区議会事務局の調査係にお願いしたら、一発で出て来ました。この辺の歴史的なあれを……。「教育参加と子どもの権利条約」という日本教育法学会年報ですが、ちょっと古いんですが一九九六年、これで先ほど室長が答弁をいただいた、いわゆる占領軍の教育政策の一環として各学校に結成と言うか設置の方針を示したということなんですが、どうも当初はこういう見解と言うか位置付けを持っていたようです。親は学校の教育の全般に関与できると考えられていたこと。ただし、関与は、話し合いや意見具申など強制力を伴わない。つまり、議会政治的ではなく文化的な方法によるべきであり、そのような方法のひとつとしてPTAがあると考えられていたことは明らかであったということなんです。ですから、我が子を通学させている学校の教育に関係する全般について親と教師が一つになって、それは議会、まさに予算特別委員会みたいにこういうやりとりじゃなくて、お互い支え合うものとして話し合ってひとつの方向性を出し合おうという、こういう組織だというふうに位置付けられていたようです。

 しかし今日の、いま文部科学省ですか、この社会教育審議会報告、これも昭和四十二年なんですが、ちょっと古いんですけど、この見解はPTAとはなんぞやということで「父母と先生の会(PTA)は、児童生徒の健全な成長をはかることを目的とし、親と教師とが協力して、学校および家庭における教育に関し、理解を深め、その教育の振興につとめ、さらに、児童生徒の校外における生活の指導、地域における教育環境の改善、充実をはかるため会員相互の学習その他必要な活動を行なう団体である。」ということで、当初設置を意図したときの位置付けよりも、私はこれ個人的な見解ですが、少しトーンダウンと言うか、位置付けが不明確と言うか、あまり重要視をされていないという言い方まで言っちゃうとちょっと語弊があるやもしれませんけど、いうふうに思います。

 この学校評議員制度がまさにこの流れを受けているわけですから、これは教育委員会月報という本の一部ですが、その学校評議員制度とPTAの関係で、PTA等の関係者を学校評議員として委嘱することにより互いの活動の連絡、連携を図っていくなどの運用上の工夫が考えられるということで取り込んで、PTAの役員さんを評議員制度の中に取り込んでいこうという意味合いがある。まさにこの報告書、評議員制度導入に関する報告書の中でも構成員にPTAの関係者も加わっていただくということになってますが、私は考えるのはPTAはPTA、父母と教師の会は教師の会でもっと学校教育の様々な問題を中心において父母と教員の、教職員の皆さんが腹割って話し合う場としてもっと活発にさせるべきじゃないか。そのことが今日、私自身もその会員であった経過もありますが、私自身のそのときのかかわり方も含めて反省すべき点があるかなと、そんな思いがあるんですが、たぶん室長さんがお答えになるんですが、この学校評議員制度とPTAの関係をどのように解釈をされて、どのようにこれからこの四月以降、学校評議員制度の中でどういうふうに生かしていこうとされているのか。手短にお願いします。



◎(平田指導室長) 

 PTAは前段の平田委員のお話、ご示唆等もございましたが、後援会的な活動を余儀なくされているという一面がございますけれども、もう一方、他方でやはりPTAとして教育活動の内的事項にかかわって学校の教育課程等についてもいろいろな意見を述べると、そういった重要な役目があるのではないかというふうに考えます。したがいまして、後半の部分ではまさしく学校評議員の中で私どもの要綱につきましては第四条にございますが、四条の(2)でその構成するメンバーで保護者というのが入っております。保護者の中にPTAの方々がそのメンバーとして入るべきではないか、あるいは入る可能性があるというふうに、そういうふうに承知しておりますし、またPTAは学校の内側からいろいろな教育活動にかかわっておりますので、かなりの教育活動についての中身が見えていらっしゃるのではないかなというように承知しております。



◆平田雅夫委員 

 分かりました。私は少なくともいま現に学校教育を支えていただいているPTAの皆さんにやっぱりエールを送りたいんですね。もっと先生と一緒になって、教職員と一緒になって、いまの学校が置かれている現状を含めて様々な課題についても一緒に考えて、悩んで、それで自らで言えば我が子、それから地域の子どもたち、教職員の立場で言えば生徒児童ということになるんですが、これの健全な、健全なという言い方もあまり不正確かもしれませんけど、立派な大人になるような形での教育活動にかかわっていっていただきたいなというふうに思っているわけです。

 それから学校評議員制度と子どもたちのかかわりですね。児童の権利条約、子どもの権利条約第十二条に意見表明権として、「締約国は自己の意見を形成する能力のある児童が、その児童に影響を及ぼすすべての事項について、自由に自己の意見を表明する権利を確保する。」と。そのあとの後段は、年齢的にどうなんだというちょっと触れがあるんですが、学校評議員制度におけるこうした児童生徒の意見の聴取と言うんですか、吸い上げ方、それからその意見をどういうふうに反映していくのかという視点も私は重要だと思うんですが、この点について北区教委はどのような見解をお持ちでしょうか。



◎(平田指導室長) 

 評議員はその職務として、自らに評価活動を行うという責務がございます。校長の求めに応じて年度末にその事項を行うわけですけれども、その評議員の方々が児童に対してこの学校の教育活動について、例えば評価活動の一環としてアンケートをとりたいとか、あるいはアンケートによって児童生徒の意見を聞きたいと、そういった評価活動に自ずから児童生徒も参加し、自分自身の考え方というのがそこに反映できるのではないかなというふうに考えております。子どもの意見表明権について重視するという、これはひとつの大事な項目でございますので、そういった形で参画活動を通して参加できるのではないかと認識しております。



◆平田雅夫委員 

 アンケートということのお答えしかなかったんですが、直接的に、中学生で言えば生徒会という組織もありますし、そこで社会性を教育するひとつの手段だというふうに私は思っているんですが、そうした生徒の組織の懇談会みたいなこともこれは可能なんでしょうか。



◎(平田指導室長) 

 学校評議員の方が直接の対話の中からその評価活動を求められようとする場合は、その方法論については制約はないと思います。



◆平田雅夫委員 

 最後にこの報告書を見ますと、四ページに区立学校学校評議員設置に関し、教育委員会で整えるべき環境条件等についてということで、予算関係で謝礼についてはこれはなしとする、と。需用費については考慮する必要があるということになるんですが、これ予算書ではなかなか読みとれないんですが、予算説明書でこの辺の予算措置についてはどうなんでしょうか。



◎(平田指導室長) 

 全く地域の方にボランティアとして、評議員としてご意見等を賜っている、誠に恐縮なんですけれども、その通信費等の役務費で大体一万円弱の予算を付けさせていただいているところでございます。



◆平田雅夫委員 

 確認しますけど、各校一万円ですか、お一人一万円なんですか。



◎(平田指導室長) 

 年間で三回でございますものですから、各校でございます。現在の段階では各校でございます。



○遠藤幸佑委員長 

 佐藤委員。



◆佐藤有恒委員 

 まず最初にパソコン教育の関連と、図書と言いますか、それを絡めながらお聞きしたいと思います。

 いまパソコンが各学校に配備され、そしてインターネットにつながれということで、いま各学校教育の中でもうパソコン抜きの教育は考えられないということで、しっかり教育の中に位置付けられているわけでありますが、そこでひとつ私、ちょっといくつかの学校で現場の先生の声を聞いて思ったものですから。一つは機械が導入されます。そして当然そこにはソフトが付いているわけであります。しかし、自分の学校でいまやろうとしている、あるいはやりたい教材との関連でそのソフトが付いていない場合、購入するんですが、ものによっては高いものがある。しかし、その高い、あるいはほしいソフトが購入できる予算が付いていないのでなかなか厄介である。やや思いとすれば、すれ違いの宝の持ち腐れ的なものもなきにしもあらずという意味で、これはもう機械とソフトというのは両方なきゃいけないわけでありまして、そういうソフト面でのその学校の特色、先ほどから議論あります。そしていま目指そうとしている教材との関連の中で、求めるソフトを配備をするその手だてが現実は実態どうなっているんでしょうか。あるいはそのような声があったときに、与えられた予算内で賄いきれない場合はどのように解決をしていっているんでしょうか、あるいはしているんでしょうか。そのことについてまず一点お聞きしたい。



◎(石井学務課長) 

 パソコンのソフトにつきましては、パソコン導入時に基本的な、ワープロとか表計算のソフト、これは併せてリース契約の中に入っているんですけれども、問題はそれに付随する教科で使うようなソフト、これにつきましてはまずその中でも基本的なソフト、これにつきましての私どものほうからまとめてこれは購入させていただいて学校のほうにご配付させていただいているんですけれども、さらにそれ以外に学校のほうで学校独自で使いたいソフト、これにつきましては私どものほうの学校で令達した残りの予算がございますので、その中でこれは選定をさせていただきまして、必要な学校にはご配付をさせていただいているというところでございますので、ちょっと予算の厳しい中でございますので運用でやっているということでございます。



◆佐藤有恒委員 

 分かりました。積極的に意欲があれば額内で付けられた予算を消化をし、かつ教育委員会の学務のほうに要望してその範囲内で解決ができる、と。消極的に待っていては来ないということで、そういう意味での積極性が教師の側にも求められるということで、そのようなことも現場のほうにお伝え願えればと思います。ぜひそういうことで実際生きた教材になるように、高価なものですから、生かしていただきたいと思います。

 二つ目のその関連なんですが、実はこの間、自分の真ん中の娘が総合学習の関連であるものを調べることになりましてね。料理の関係だったものですから私もよく分からない。そこで通常ですと図書館に行ったりということになるわけですが、その時間もない。私は安易にインターネットで探したんですね。そこでふっと思ったんですが、小学生がそうなら、中学校の場合でも、さて調べようとしたときに、我々はもう傾向としてインターネットへちょっと走ってしまう。図書館に行って調べものをする行為とですね、インターネットで処理するというのは、僕は右脳か左脳か分からんけれども、頭を使う作業としてはだいぶ違うと思うんですね。学習との絡みでいきますとね、その学習効果と言うか教育効果からいくとだいぶ違うと思うんですね。質の異なるものだろうと思うんですね。そうした時に、簡単にインターネットの必要性はあります。もうグローバルですから、いろいろなつながりを持って視野を広げるという教育効果も一方であるんですが、もう一方で大事な学ぶということ、学ぶ心を育てると言うか、調べて足を使う、自分の頭を、考えながら調べものに向かっていく、この過程も大事だ。そういう調べる行為も大変大事なんだろうと思うんですね。そういう意味ではパソコン教育と、一方で活字離れというこの課題との関連の中で北区教育委員会と言いますか、学校現場の教育方針は一体いまどうなっているんだろうかということを実はお聞きをしたいわけであります。ひょっとするとそこのエアポケットと言うか、気付かないうちに安易な方向に行ってしまって、やはり本を読む、活字を調べる、そしてどうやったらそこの調べものに到達するかということを考える。その行為をやっぱり教育の中にしっかり位置付けておかないといけないんだろうと思うんですが、そこら辺はどのような教育をされているんでしょうか、お聞きしたいと思います。



◎(平田指導室長) 

 新しい学力観の中に、やはり自ら学ぶ、学び方を学ぶということが非常に大事なことだというふうにとらえております。佐藤委員のご指摘のようにパソコンで瞬時にインターネットで結果を表記して、そしてそれを活用するというのもひとつの学び方の一つでございますけれども、先ほど申し上げましたが、何かの課題に沿ってそれを正しく読み取りながら自分自身の課題を解決していく。つまり図書あるいは書物によってそれを順次に解決していくということも学び方の一つではないかというふうにとらえております。どちらもとても大事なことでございますので、その適時性に従いましてその活用方法等も含めて今後も指導してまいりたいと思います。



◆佐藤有恒委員 

 そういうことでどちらも機能としてちゃんと意識をして使い分けて生かしていくということだと思いますが、えてして、僕はむしろ活字を追うことのほうの作業がおろそかになっていくいまの社会風潮や現実の暮らし、子どもたちのいま置かれた環境というのはそうだと思いますので、より意識的に教師の側と言いますか、教育する側が読むということ、そして読書するという、本を探すということ。これをより大事にしていただきたいと思うんです。そう考えたときに、会派の中でもこの予算の勉強会やったときに、いまの学校図書の整備費、これがやや低いんじゃないのという話になるんですね。小学校でいきますと大体平均、一校でならしてしまうと約五十万円弱ですね。中学校ですと六十万円弱でしょうか。図書整備費というのがあります。その図書整備費、いまの学校の中での図書整備の中で、これが聞けば適正なんだよという答えが来るんだろうけれども、どうも実感としてもう少し意を用いてもいいのじゃないのかなという気はしていますし、それには実は図書館司書を持っている教師と言いますか、先生たちの配置の問題にやっぱり密接に絡んで来ると思うんですね。この種の問題は時折議会でも取り上げられて、その整備については要望が出されておりますけれども、いまの実態が大体小学校も中学校も概ね半分ぐらいの学校に司書の資格を持っている方がいらっしゃるのかなという意味で、どの程度の実態にあるのかというのを改めてちょっとお聞きしたいということと、今度聞くところによりますと平成十五年度でしょうか、十五年度から全校に、法律的にはもうそうなっているんだけれども、しばしの間というのがずっと来ちゃっているが、十五年度から全校に配置しなければいけない。ただ、十二学級以上の場合ということでね、十一学級以下の場合は除くというふうになっているそうですが、十五年度以降になりますと全校に目標二名ぐらい配置だということでどうも用意がされているやにも伺いますが、そこら辺のことはどうなっているかということと、もしそうであるとするならば、一体どのぐらいの数が足らないのか、北区の場合。どのように育成をし配置をしていく計画を持っているのか。それについてお聞きしたいと思います。



◎(平田指導室長) 

 佐藤委員のご指摘のとおりでございまして、学校図書館についての図書館法の一部を改正する法律が九年の六月十一日に施行されまして、十五年の四月一日から各学校に司書教諭を必置することになりました。ただし十一学級以下にあっては当分の間、司書教諭を置かないことができるということでございますけれども、具体的には北区の場合は現在小中学校、小学校ご案内のように四十四、中学校二十ございます。小学校の場合の現在数、現在のところ二十七、養成計画が十七必要でございます。養成者が十七必要でございます。一名置いた場合ということでございます。中学校の場合は二十校で現在数が十、したがいまして、養成人数が十必要でございます。十二年度に小学校が司書教諭の図書講習会を修了するのが九名おりまして、中学校で一名でございます。したがいまして、小学校の場合は十三年度、十四年度で希望もございますけれども、六、二の割合で、中学校では十三年度五、十四年度四の割合で各学校、司書教諭の免許を持っていないところを確認してございますので、数字がそのような形になっております。一名配置の場合はそのような形で計画的にいま司書の、学校図書館司書講習規定というのがございますので、都教委のその講習規定に沿いまして講習を受けさせているところでございます。



◆佐藤有恒委員 

 分かりました。そうしますと、これ一名ずつの配置でその人数でありますから、まあ下限、これ以上を目指すということで計画はされていくんだろうと思いますし、いまの数字でいきますと十一学級以下でも置くという腹構えなのかなというふうに思いましたが、再確認したいと思います。



◎(平田指導室長) 

 図書館法では一応司書教諭としては十一学級以下は当分の間置かなくてもよろしいということでございますけれども、いまの小中の状況ではこのような取得の講習について大変希望が多うございますので、実態的には置けるようになるというふうに考えております。



◆佐藤有恒委員 

 ぜひそういう大事な分野の、教育の分野ですので、ぜひ充実に向けてしっかりと取り組んでいただきますことを要望したいと思います。

 そこで二つ目の問題ですが、プールの関係でひとつお聞きします。

 実は夏休みの間のプールもあります。この場合は指導員が付きますね。私、ちょっといくつかのところで聞いたんですが、単学級が増えて来てますね。したがって再配置等々の統廃合にも関連はするんですが、その問題はさて置いて、単学級ですと先生も少ない、専科教師も少ない。学校での先生としてのプールに携わる教職員の数が少ないがために、通常の授業のプール教育が十分できない。この不安を抱えているというこの実態について把握されているだろうと思うんですが、そうした状況にあったときに、これは大事な授業ですので、授業でしっかりプール教育をする、泳げる生徒をつくっていく。そのためにいまそうした小規模な学校状態の実態の中にあって、そうした単学級への必要な手立てがあれば、例えば非常勤であるとかいくつかの手立てをしながら、手を打つ必要があろうかと思うんです。そういう意味でもしもいまの学校規模によってそれがやや困難である、あるいは困難であるという意見などが、あるいは訴えがある学校には何らかの手立てを、現場とも相談しながら打つ必要があろうかと思うんですが、そのことについては何かお考え、あるいはやっていることがありますでしょうか。



◎(平田指導室長) 

 現状の把握でございますが、単学級のプール指導につきましては確かに佐藤委員のご指摘のように大変指導に苦慮している実態があるということは認識しております。合同授業の実施で、例えば一年生と二年生、それにあと専科の教員が授業が空いている組み合わせの中で、それを合同で実施していくとか、あるいはときには管理職のほうが一緒にプール指導をしているとかという実態があることについては認識しております。

 改善の方法でございますけれども、これは校長会ともいまその打開策について話し合いを持っているところでございます。妙案というのがなかなか生まれませんけれども、例えば夏休みに配当しております非常勤の教師と、それからプール指導の日数の関係を調整して授業のほうにその方々を使わせていただくとか、そういった配慮を考えていかなければいけないのかなということで、いま校長会と協議中でございます。



◆佐藤有恒委員 

 現実にそういう検討がされているとすれば、ぜひ教育委員会、あるいは何と言うんでしょうか、区のほうも配慮し、授業に齟齬を来さないような工夫と手立てを、多少の予算措置が伴ってもやはりするべきだろうと思いますので、ぜひ大きな力を、意を用いていただきますことを重ねて要望しておきたいと思います。

 それから次の問題なんですが、実は午前中の質疑を聞いていまして、多少悲しい気持ちになりました。というのは、子どもたちの姿がなかなか見えない中での質疑が続いている印象を私は持ちましてね。そうして答弁の中で、日の丸・君が代の問題については細かく報告義務があるので学校の実態もつかんでいるということでのまた答弁もありました。そうした答弁を聞きながら、もう少しこの虚しさも出てきたんですが、そうした問題に文部省、そして教育委員会が血眼になっている間に子どもたちの心の中にはいじめの問題やら、そして不登校やら、あるいは悲惨な、凄惨なる事件が続けざまに起きているという心の病の問題。皆さん指摘どおり、それが依然として広がっているという状況なんでありますね。そうした子どもたちの心の問題にいまどうやって投げかけて教育を進めていくのか。大変こちらのほうに大きなウエートと心配が本来はかかってるんだろうと思うんですね。

 そうしたときに、例えば実態を把握をしようとしたときに、例えばいまいろんな心のやさしさとか思いやりとか、そういうことは教科改正になると議論にはなるんですけれども、現場ではなかなか、こういうところになるとなかなかそれとはそれでというふうに区別されてしまう。しかし、本当に実態つかもうと思ったら、いま子どもたちがどのくらい朝のあいさつしているんだろうか。うちの子どもでもなかなか十分ではないんですね。ちょっといま細かいこと言う暇ないもんですから避けますが、朝、校門に校長先生いらっしゃる。そこにごあいさつをする、あるいは交通指導員のおじさんやおばさんたちにあいさつしますかと言ったら、あまりする子がほとんどいない。僕らも旗振りやるんですけどね、こっちが声をかけても、やっと戻るのが半分あるかないかぐらい。そんな状態の中で子どもたちの心を考えたときに、まずコミュニケーションのスタートはやっぱりあいさつだろうと思うし、そういう意味では家の中で、家庭の中であいさつも朝できなければ、学校でまたできるかと言うとそうでもない。すると、あいさつのできる子どもをやっぱり育てようと思ったら、学校の努力と家庭の努力と地域の努力の三位一体の中でないと育たないと思うんですね。そういうところに意を用いて、そこに皆さんが集中をして取り組んでいくというところにこそ、むしろエネルギーを集中的に割くべきだろうと思うんですね。一例ですけれども、そんな子どもたちのあいさつがいまの学校の中で実態的にどの程度されているのか、調査したことありますか。もしもあるんだったら実態、あるいはなかったらなかったでいいんだけれども、どんなような傾向にいまあるんだろうか。ちょっと所感と言いますかね、印象をお答えいただければと思います。



◎(平田指導室長) 

 具体的にはあいさつをどの程度やっているかということについての悉皆調査を行ったことはございません。ただ一つだけ、やはり佐藤委員のご指摘のように、学校評議員の試行している学校の中で、朝のあいさつについて、あるいは家庭でのあいさつについて、やはり心を養うためにはとても大事なことではないかという学校評議員のご意見もいただいています。今後は私どもも具体的に指導がまず、それから心を育てることが大事でございますので、学校のほうにそのような形で実態としてあいさつができる子ども、そしてやはりやさしさを鍛えることができる子ども、そういった子どもを育てるように学校のほうを指導してまいりたいと思いますし、十三年度にはその調査等についても必要であらばやってまいりたいと思います。



◆佐藤有恒委員 

 ぜひ子どもたちのいまの実態に立った心の育ちに意を用いて指導していただければと思います。

 最後ですが、実はまちづくりの問題で本会議でも私、新しい手法としてのワークショップ、つまり協働、区民参加の一形態ということを道路づくりの中で提案をしました、問題提起しました。今日ずっと、今回の特別委員会でも、予算委員会でも協働ということがひとつテーマになっていました。これはいろんな分野で言われると思うんですが、この教育の現場でいきますと、教育委員会と学校現場、やはりいまの本当に難しい中での子どもたちの教育に大変な意を用いて、いま互いのコミュニケーションも大事にしながら一緒に汗流していると思うんですね。そうしたときにやはり教育委員会という例えば意思決定機関と、教育の現場であります学校の関係とが、これが有機的につながっていかなければいけない。またパイプが太くなって、また信頼関係がなければいけない。現場の実態もやはり主管である教育委員会もつかみながら、そこでの課題についてまたキャッチボールをし合いながら、より先生たちの努力を援助する教育委員会というような形で、そうしたいま日常的にそういう取り組みをされているんだろうと思うんですね。

 そうしたときに、例えば学校の細かな施設の改善や運営にしてもそうでしょう、あるいは教材の選択や教科書問題もきっとそうでしょう。そうしたときに、先ほどの議論ではありませんけれどもある分野だけは教育委員会の専権事項だよということで現場とのキャッチボールを齟齬を来しちゃったり、あるいは疎んじてしまったりということでは、全体の教育の方針とのずれが生まれていくと思うんですね。そういう意味でぜひそこのところはないように充実していただきたいということで、最後一点だけお聞きしたいんですが、教科書というのはあれですか、営業活動というのは自由にできるんでしょうか。もしもできないとすれば、何か罰則みたいなのがあるんですかということだけちょっとお聞きしたいと思います。



◎(平田指導室長) 

 法的には、法定展示が始まるまでは私的な営利活動は禁止事項でございます。



○遠藤幸佑委員長 

 小池委員。



◆小池工委員 

 いろいろと総合学習やら大体、ダブってしまうことがないように質問しようと思っております。

 その前に中学校の卒業式に際しましては北本区長が来ていただきまして、誠にありがとうございます。浮間中学校の、新聞のところにも事前に当日は北本区長が来ますよということで、事前に新聞が流れておりまして、子どもたちもそれを励みにして、歌も大変大きな声で良かったなというふうに思っております。二月の中旬から三月の中旬にかけて、僕の知っている限りでは北本区長は三回浮間に来ていただいているということで、誠にありがたい限りでございます。

 では質問にいきます。学力の問題と総合学習の問題を絡めて質問しようと思っておりますが、私も十一月の本会議で子どもをとりまく状況ということで、特に学びから逃げている子どもたちが多いのではないかという問題意識のもとに質問させていただきました。その後いろいろ、新学習指導要領の改訂を巡り様々な議論が出ておりますが、やはり学力という面からもいろいろ異議を唱えられている方もありますし、極端な話ししますと、二〇〇二年の学習指導要領なんかはやめたほうがいいんじゃないかという論評も出ております。そこのところのすべてを肯定しているわけではございませんが、特に一九七九年と言いますと、ゆとりの教育というものが出始めて、文部省としてもそれを位置付けて指導要領に上げて来るというようなところから、いま現在の子どもたちの授業への理解度とかそういうものをいろんなところの調査を見ておりましても学力低下がかなり進んでいるのではないかと、深化しているのではないかという調査報告などがございます。これをいちいち数字を挙げてやってますと時間がございませんので、そこら辺のご感想はどうでしょうか、北区の小学校、中学校。



◎(平田指導室長) 

 本会議のときに教育長のほうから国際的な数学理解についてのIEAについての調査等についてご報告させていただきました。そのIEAの調査についても別の大学の先生が分析をしている結果等ございますけれども、分析の結果等が多少違っているという部分も確かに委員のご指摘のとおりでございます。学力につきましては従来からやはり知識、理解だけではないということがこれからの新しい学習指導要領の基本でございまして、これは二月二日の町村文部科学大臣の緊急アピールの、全国の都道府県及び市町村教育委員会の教育長会議におけるアピールが出ているわけですけれども、その中にありましても、やはりゆとりとそれからこの学力の低下について具体的に学力観をどういうふうに持つかということにかかっているのではないかというふうなご指摘のご意見がございます。これからの学力というものは、やはり基礎・基本ということを基本としまして、しっかりとこの教育内容を社会で生きていくために必要なものに厳選して、その厳選したものはしっかり基礎・基本として身に付けていく。そのような力をつけていきたいというふうに話されております。

 私自身はゆとりがだらけてしまうという、そういったことの間違った解釈というのは、本当に駄目なことでございますけれども、やはり基礎・基本、いまお話ししました基礎・基本をきちっと身につけさせていくという面では大事なことであると思いますし、北区の小中学校についてもそのようなことは低下しているとは考えておりません。



◆小池工委員 

 ちょっとそこら辺の認識が僕とは違っております。現場の先生、あるいはこれはこの前の決算のときにもお話ししたのかな、やはり比較するものは非常に、教育委員会だけじゃなくて教師集団の研究会の中でも調査、なかなか系統的立った調査をされているわけではないという話です。それですが、先生の感覚として例えば五時間やってみて、今年の生徒たちは少し進度具合が遅れているなあとか、理解度が弱まっているなということは肌で感じているということです。これは正確な調査がないからどうだこうだということはできませんけれども、それは教師集団や、あるいはそこでまとまって話し合いをした研究会の中でもそういうふうなことが出ているということなんですよね。それで新指導要領の中での基本的なスタンスは、いま指導室長が言われていた基本をしっかりと身に付けさせるということで、これは寺脇文部省の課長も言っておりますが、今回の指導要領は最低の学力をつけさせるための指導要領だよ、と。そうするといままではこれは新聞によく報道されております、最低基準ではなかったということなんですね、指導要領というのがね。そことの絡みで教師集団の中での戸惑いはないんでしょうか。



◎(平田指導室長) 

 これからの教育の方向性なんですけれども、機会の平等であったはずのものだけれども、結果の平等まで追い詰めてしまったんではないかという前提としての反省がございまして、やはり学ぶその質にもよりますけれども子どもの個性、能力に応じたというところをこれからどういうふうに的確に考えていかなければいけないか。そしてそれにどう対応していくかということが二十一世紀からの教育のあり方ではないかということで言われております。したがいまして、今回の新学習指導要領における指導する内容でございますが、最低基準と申しますのは、もうこれ以上の基礎・基本、これを一番のラインにして、これ以下のものはないという、そういうものでございまして、これはやはりご指摘のように国民のだれもがやはりきちっと学びとる、そういったものであるというふうに考えておりますし、現場でもその部分についてはきちっと指導していかなければいけないというふうに踏まえていると認識しております。



◆小池工委員 

 いま指導室長さんが言われたとおりだと思います。しかしながら、基礎学力のところでは結果平等なんですよ、これは。それでいま、先ほどの続きで言いますとね、学習意欲に対しての格差が非常に広がっている。これは調査で出ております。苅谷剛彦東大教授が丹念に、十年間ぐらいを調べてみてどうなんだよというところで、英語ですから僕よく駄目なんでね、学習意欲格差、こういうふうに言われてますね。そこのところをどうすることがいま必要なのかということを考えたときに、いまのゆとり教育という言葉で子どもたちのそういう学びからの逃走と言いましょうか、逃避ね。それから学習意欲格差というものが解消できるのか。基礎学力だけは結果平等です。これは寺脇課長も言っております。機会平等を導入するんだけれども、基礎学力については結果平等だ、と。するといまの結果平等と学習意欲格差、それから学びからの逃走というところの現状を考えたときに、教育委員会としてはどういうふうにして現状を克服しようとしておるのか。時間がありませんので、これは補足でまた繰り返しやりたいと思いますので、ぜひご答弁は考えていていただきたいと思います。

 終わります。



○遠藤幸佑委員長 

 以上で民主区民クラブの質疑を終わります。

 議事の都合により休憩します。

    午後二時三十一分休憩

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    午後二時四十六分再開



○遠藤幸佑委員長 

 休憩前に引き続き委員会を再開します。

 公明党議員団の質疑に入ります。清水委員。



◆清水希一委員 

 大変お疲れだとは思いますけれども。先ほど来、学校評議員制度ということでいろいろな角度から質問がなされておりました。いろいろありますけど、基本的にはやはり閉鎖的という学校運営に父母や地域の人が意見を反映させて、学校評議員制度というのが全国的に広がりを見せているということでございます。また、学校の情報公開、それから外部からの評価に結び付けて学校改革、この決め手になるのではないかということで期待をされているということでございまして、開かれた学校、これを目指して動き、各地で実践が始まったというふうにも思うわけでございます。

 そこで私は、北区でも四校がいま試行しておりますけれども、この現況についてお伺いをいたします。



◎(平田指導室長) 

 清水委員がご指摘のとおり、学校評議員制度の試行校として十二年の十一月六日から十三年の三月十五日までの期間で王子第二小学校、西ケ原小学校、浮間中学校、紅葉中学校の四校で試行させていただいております。学校評議員活用の成果についてでございますけれども、やはり委員ご指摘のとおり学校の情報等について意思疎通がかなり図られて、随分外部から学校のことを分かっていただけたし、また学校からの情報も提供することができた。学校と地域の信頼関係がより深まって来ている。それから民間企業の方々もその評議員に入っていらっしゃる学校からは、新しい視点からの経営的な示唆をいただくものが多かった。また、保護者、地域の方々からの意見は、教職員の意識改革につながって来ている。そういった成果をいただいている学校が多うございます。

 以上でございます。



◆清水希一委員 

 ある新聞等では、評議員になったというような父母、地域の住民が学校の評価をいろいろ尋ねたアンケートで、分からないというふうな回答をするのが多かったとも言われております。それで人選問題についていろいろ各方面から検討されているわけですけれども、北区としてこの人選ということについてはどのようにお考えでしょうか。



◎(平田指導室長) 

 学校の運営要綱につきましては、人選につきましては学校長の、地域から幅広く、この学校評議員に値する方々にお願いするという形で、学校長の推薦を教育委員会のほうで委嘱するという形をとらせていただいております。



◆清水希一委員 

 校長さんのほうからいろいろ人選ということで任されているというようなことですけれども、この辺のところも、先ほども話がありましたように、生徒さんをいれていろいろ検討するとか、いろいろな方法があると思いますので、こういったところもしっかりとお願いをしたいと思います。こういった問題が、学校にいろいろ問題があった、と。今まで学校というところは大体、いろいろな学校で起こった問題を抱え込んで外に情報を出さないというようなことで、いろいろ評議員がかかわるというようなことで、開かれた学校を目指していこうということでございますので、この辺のところもしっかりと取り組んでいただきたいと思います。

 次に、先ほども話がありました小中学校の完全自由化というのが足立区で行われております。この足立区、いろいろな新聞でも評価は様々なんですけれども、自由に子どもさんが学校を選べるというようなことでございます。これも長所もあれば、またいかがなもんかなということで、非常に難しい問題だとは思います。でも、こういったことが各区、品川区、足立区が先行してどんどんやっているわけでございますけれども、豊島区も取り入れて来るというようなことでございます。そういったことでこの学校の選択を完全自由化するというようなことにつきましては、北区としてはまだちょっと慎重な態度でというようなことでございますけれども、いじめや不登校、こういった問題に対して、区としても何らか考えなければいけないんではないかと思うんですが、いま現況はどのようになっておりますでしょうか。



◎(平田指導室長) 

 私からはいじめ等の現況等についてということでございますけれども、私どものほうでいま把握させていただいているものでは、そのような形で指導室のほうに上がって問題化しているものは現在のところはございません。



◆清水希一委員 

 学校として、教育委員会として問題がないということですけれども、いじめに遭っている子どもさん、また不登校の方もいらっしゃると思うんですね。そういった生徒さんに対して区の教育委員会がどのように対応しているのかというようなことも、これはきちっとしていかなければいけないんではないかと思うんですね。足立区のほうではメリットというところもかなりある、と。だんだん指定校の変更制度が区民の間に浸透して来ているので自由に学校を選べる、と。この制度の厳しさにも触れておりまして、学校選択が自由化されれば、学校間格差が表面化する、と。先生たちが努力して学校の魅力をPRしなければ、その学校は淘汰されていくことになるだろうというようなことで、非常に厳しい見方をしております。

 その中でもこの足立区で一点ちょっと問題なのは、ある小学校で荒れの中心的子どもが指定中学へ進学することが分かり、その小学校の六年生全体の九〇%以上の児童が他の中学を選択したという、学校側に何ら責任はないんだけれども、この一人の荒れた子どもがいたためにこういった現象が起きたというようなことなんですけれども、これなんかはひとつのデメリットの部分ではないかのかなと思いますけれども、この辺はいかがでしょうか。



◎(石井学務課長) 

 学校自由選択制との不登校の防止という形の関連のご質問でございますけれども、私ども学校自由選択制は特色ある学校づくりという中で各区がいま実施をしているところでございます。ですからこれはそのまま即いじめの解消に結び付くかという見方については、間接的にはそういう可能性もあろうかと思うんですが、直接、じゃ特色ある学校づくりが、いじめの直接、解消になるかというのは、そういうなるケースもあろうと思うんですけれども、必ずしも結び付かない可能性もあろうかと思います。



◆清水希一委員 

 ちょっと私の質問の趣旨とは違う回答が返って来たような気がしないでもないんですけれども、いずれにしても友人関係、これでやはり全体の五〇数%の方がほかの学校に越境したいということで悩んでいるというようなことですので、この辺のところもやはり子どもさんにしっかりと意思を確かめられるような、そういった方向で北区も検討はしていくべきではないのかなというふうに思うんです。

 そこで関連なんですけれども、最近、中学校でクラブ活動が非常に廃部になるというようなことで、せっかくこの小学校から中学へ上がるときに、例えばいま来年ワールドカップなんて言っていろいろ騒いでいるときに、中学校でサッカー部が廃止になっているというようなことで、子どもさんもがっかりして、やむを得ずその学校には入っているわけですけれども、こういった状況はどのようにとらえていったらいいのかなと思いますが、いかがでしょうか。



◎(平田指導室長) 

 清水委員の中学生の部活動の加入等でございますが、十二年度に私ども調査したところによりますと、文化部、運動部、二十校中学校ございますけれども、全体の加入率としては九二、三%。種々の運動等もございますし、文化の活動等もございますけれども、そのような数値を得ております。

 問題となりますのは、その指導者について、ある部活動の種目とその指導者がいないという場合でございますが、その部分につきましては今回からは中体連が、運動の体育連盟の傘下に入ったという事実もございまして、今後はそのコーチ等について地域等からの推挙を受けた方、そういった方も人材として、指導として配慮されていくんではないかという方向が見え出して来ております。私どもとしも教員の人事の中でできるだけそういったことを達成できるように考慮はしているんでございますけれども、やむを得ずそういった部分については地域の方々のご援助をいただくという、そういう手段もとらざるを得ないかなと考えております。



◆清水希一委員 

 これはまさにいまおっしゃったとおり、外部からコーチ等を導入して、やはり子どもさんの夢というものをかなえていただきたいなと思うんですね。運動の場合に、やはり半年、一年、この運動をしないと、その筋肉が全部落ちてしまうというので、そこからまた再度、筋肉を付けるということは非常に大変だというようなことは言われております。まして中学校三年間、そのスポーツを行わないで、高校へ行ってやろうとしてもこれは無理だというふうなことも言われておりますので、早急にこの外部のコーチ導入、これは愛知県の西尾市等でも積極的に外部コーチ導入ということを取りいれているということでございますので、機会がありましたらこういったほかの地域をいろいろ見て、特に教育ですからなかなか現場を見ないというちょっと癖が付いているんじゃないかなという気もいたしますので、ひとつ現場をしっかりと見ていただきたい。このことをお願いするわけでございます。

 続いて関連ですけれども、先ほど質問の中で不適格教諭が北区にも三名おりますというようなことでお話がございましたけれども、この三名に対してどのような研修制度とかそういったのがあると思いますけれども、対応しているのかお伺いをいたします。



◎(平田指導室長) 

 具体的な対応につきましては二段階ございまして、先ほどお話を申し上げましたように、私自身がその適格性を欠くか欠かないかについては、児童理解、それから授業方法、それから職員との付き合い方と言うんでしょうか、関係調整能力ですね。そういったものが具体的にどうなのかということをきちっと見定める段階が第一段階ございます。何回か授業等も含めて観察して、そしてその後第二段階で学校長と私どもの教育委員会のほうでこの教員は不適格性があるということで都教委の人事部のほうに申請をいたします。申請が認められますとその教員はその学校の枠外、つまり教員としての教育活動を外されますけれども、その代わりに先ほど申し上げましたように、教員の研修センターの中で指導法、それから児童理解、それからあるときには企業等も含めて社会性を身に付けるための研修、そういったものを一年間、最低でも一年間でございますけれども、そこに通ってやる、あるいはそのような形で研修をしていくという、そういった形で十三年度からそれが実施されていくようになっております。



◆清水希一委員 

 十三年度からということですと、この三名の方はまだ何ら研修とかそういったものは受けていないということになるんでしょうか。



◎(平田指導室長) 

 その教員については先ほどのように区の教育委員会のほうで責任を持って現段階では指導しなければいけないということでございますので、私が学校の現場に直接入りまして校長と一緒に授業を見た後に指導をしたり、あるいは学校訪問に行って指導したりして、現段階では直接指導を行っている状況でございます。



◆清水希一委員 

 そこまでご指導をいただいているんですが、いくらか効果はあったのかなということなんですが、いかがでしょう。



◎(平田指導室長) 

 人にもよりますけれども、効果が出る場合と効果が出ない場合がかなりございまして、効果が出る方は比較的柔軟性が、やはり年齢にもよりますけれども、柔軟性がございますが、自分の性格とかそういったものが固定化してくる年代に入りますとなかなか難しゅうございます。



◆清水希一委員 

 だからそのまま放置しているというわけにもいかないと思うので、その辺の対応をひとつしっかりとお願いをしたいと思います。

 次に、校外施設で岩井臨海学園の管理費一億二百万余ございます。予算の説明関係資料で運営費として説明がないんですけれども、利用状況及び年間の稼働率についてお伺いをいたします。



◎(三浦生涯学習推進課長) 

 岩井学園のお尋ねでございます。岩井学園につきましては年間を通じまして、いわゆる自然体験教室で活用しております。内容といたしましては三泊四日の授業で、具体的には五月から十二月の間に実施しております。現在、岩井学園につきましては那須学園と異なりまして一般区民への開放は実施しておりませんので、したがいまして、いまお尋ねの利用人数でございますが、利用人数につきましては学校教育部のほうで、自然体験教室で使っている人数、約二千名程度だというふうに記憶しておりますが、そういう状況でございます。



◆清水希一委員 

 かなり立派な施設で、お金も相当かかっておりまして、建設のときに地元の民宿の組合と一般利用させないというようなとり決めがあったというふうに聞いておりますけれども、その辺はどうなんでしょう。



◎(三浦生涯学習推進課長) 

 地元とのとり決めということでございますが、ご案内のとおり富山町はいわゆる民宿の町ということで、いわゆる校外施設等がこのご当地に進出してまいりますと、そしてなおかつそこに一般の客が利用するようになりますと、いわゆる既存の富山町の民宿経営を圧迫するということで、かなりの危機感を持っている状況というのは否めません。なおかつ昨今の状況でございますので、最盛期に比べると極めて民宿経営が困難になって、また廃宿をしているというところも出て来ているというふうにも聞いております。そんな関係で岩井学園が当地に開設するときには、住民説明会の中では、本施設につきましては教育施設として管理運用、活用していくということを説明をしております。



◆清水希一委員 

 そうしますと、これは社会教育団体、こういったところに加盟しているところもいまのところは使用は一切できないということだと思うんですね。いま一億数百万円使っておるわけで、これが二千人ということですと、一人約五万いくらとか六万円近いような数字になってくるんじゃないかなと思いますので、この辺は民宿のそういった業者さん、いろいろな交渉ができるんではないかと思うんですよ。これはいま北区の、我々近辺いろいろ聞いても、岩井の民宿を利用している人はあまりいないと思うんですね。ですからここを開放することによって、逆にいろいろな民宿にメリットを与えるような、そういうことが考えられないのかと、こういうふうに思うんですけれども、その辺どうでしょうか。



◎(三浦生涯学習推進課長) 

 確かに委員ご指摘のとおり、どの程度の利用があるかはこれからの検討課題になりますけれども、区民が富山町に行くことによりまして財布のひもが緩むということは事実上はあろうかと存じますが、ただ何よりもその富山町のいまの考え方が、民宿で成り立っている町ということで、とにかく宿泊者がとられるということを非常に危機感を感じているということがございます。あとは現在富山町、房総全体がそうでございますが、なかなか宿泊が少なくて、車等で通過をしていってしまう地域だという地域上の問題等もございまして、そんな状況でございます。



◆清水希一委員 

 その辺、ちょっとよく話をしていただいて、要するにあそこへ宿泊に来ればいろいろな海産物とかいろいろなものをお土産として提供するとか、また泊まれない場合は民宿をこちらで斡旋するとか、いままで行ってないわけですから、あそこへあんまり。ですからみんな通過しちゃうわけですから、零から一でも二でもプラスになる方向をやはり考えていただいて、ぜひともこの施設等も利用して、何とかこの、せっかくつくったものですから、一般区民にも知っていただく、またその地域の良さを民宿でもまた確認する、と。要するに岩井学園での食べ物でいろいろ不満な方も出てくるだろうし、そういった方は民宿のほうへどうぞ行ってくれというような、そういう投げかけもこれは必要なんではないかと思いますので、このことを強く要望いたしまして質問を終わります。



○遠藤幸佑委員長 

 横満委員。



◆横満加代子委員 

 私は教育指導費の中から様々に論議がされて来てました総合学習の推進についてお尋ねをいたします。

 平成十四年度から実施されるということで、この新学習指導要領に基づく総合的な学習の時間への対応については、私どもの会派としましても十分な備えを求めて来たところですけれども、教育委員会としても様々な対応をされているということ、また着実なお取り組みをしているんだなということが、実は二月九日に王子中学校の研究発表会を拝見する機会に恵まれまして実感をしたところです。王子中学校の場合は特色ある学校づくりの研究成果が発表されたわけなんですけれども、二年間にわたって様々な形で研究の発案から運営、実践と大変なご苦労があったということを知りました。校長先生はじめ研究委員の、教職員の皆様が本当に地域に出て行き、そして子どもたちと討論する中で結果を発表されたということに対して、本当に私は心から敬意を表したいと思います。

 また、職場体験学習ということで、地域の様々な機関等で協力をしていただいた、その結果のまとめたものを拝見しますと、事業所の方々からも大変好評で、子どもたちに対する見方も、私たちが日ごろ分からない子どもの素晴らしい面をよく見ていてくださっている。それからこういうことは大いに協力をしたいというような意見が目立ちました。子どもたちもこの経験をどのような場面で生かそうと思うかということに対しても、人とのかかわり合いを大切にしたいと、そういうことがよく分かった、あるいはあいさつはどんな場面でも生かそうと思ったとか、それから保育園で体験学習をした子どもさんは、保育士になりたいと思ったけれども、体験を通してその気持ちが強くなったとか、積極的に物事に取り組みたい、あいさつをしっかりしようと思う。様々ないい結果が出ているなということが分かりました。

 たまたま卒業式のお話が、各学校の様子をされておりましたけれども、王子中学校で私も大変感動的な来賓あいさつを拝見したんですけれども、それは昨年も地域の伝統芸能の指導をなさっていた方があいさつをされまして、今年は東十条駅の駅長さんが子どもたちにはなむけのあいさつをされたんですけれども、たまたまその駅長さんは子どもたちと同じ三年間、東十条駅で勤務をされて、この二月に職場がほかのところへ変わったということで、大きな袋を持って体育館に入場して来られまして、最初分からなかったんですけれども、あいさつの段になりましたら、その袋の中から駅長帽と手袋を出されまして、あいさつの最後に帽子をかぶって、そして白い手袋をはめて「出発進行」という具合にされたんですね。駅のところでやっているような、本当に子どもたちも感動の面持ちで、私たちも本当にいままでになかった来賓あいさつでしたので、本当に感動いたしました。また、子どもたちがそういった職場体験で直接指導を受けた、いわば教師となる方からのあいさつでしたので、本当に生涯忘れ得ぬ卒業式の思い出でもありましょうし、またそういった職場体験を通して学んだことが素晴らしい贈り物になったのではないかなということで、本当に素晴らしい卒業式であり、子どもたちのその成果であったというふうに感じました。

 様々学校としても取り組みをされていると思いますけれども、王子中学校の場合は特別研究推進校という状況にあったということもあると思うんですが、ほかの学校での対応等、お聞かせいただきたいと思いますがいかがでしょうか。



◎(平田指導室長) 

 今回の三月に私ども総合的な学習の時間の小学校編、中学校編の第二集を資料集として編集することができました。そこは各学校一校ずつすべて載っているわけですけれども、いろんな活動を集約させていただいたものでございます。ちなみに小学校のほういくつか紹介させていただきますと、ある学校の四年生では、荒川の知水資料館を利用しまして荒川探検に出掛けよう。自分たちの自然をどのようにして守っていけばいいか。それから自然発見で自分たちがこれからこの荒川をどのように改善したり、あるいは見つめ直していけばいいかという、そういう総合的な学習の時間に使った学年もございます。

 それから同じ四年生ですけれども、ある学校では自然ふれあい館を利用しまして、歩いてみよう北区の未来ということで、これからの北区の未来をどういうふうに考えていけばいいかということをふれあい館の方々と通しながら考えていっている。

 それから同じ四年生では特別養護老人ホーム上中里つつじ荘を訪ねて、つつじ荘を訪問して、そして自分たちがお年寄りの方々に対してできることはどんなことがあるだろうかとか、それで心をつながる活動としてはどういったことを私どもと一緒に共同でやっていけるだろうかとか、そういった活動の中からやさしい心を育てているという、そういった活動もございます。

 中学校では同じように一校ずつの資料集ができておりますけれども、いま横満委員のほうからご紹介いただきました王子中学校の職場体験学習に始まり富士見中等でも、あと十条中でも、地域の方々と手をつなぎつつ、自分たちができる地域の中での働きかけ方、それから地域の人にこんなにお世話になっているんだなというその思い、そういったものが総合的な学習の時間の中で子どもたちの活動として、あるいは声として出て来ているものが多うございます。

 以上でございます。



◆横満加代子委員 

 ご紹介いただきましたけれども、これが北区内の各小中学校全校で実施されるようになるわけですけれども、本当に準備段階等を考えましても大変な労作業だなというふうな思いがしますので、現場の先生方も大変ご苦労だとは思いますけれども、しっかりこれが定着をしていくようによろしくお願いをしたいと思います。

 また、午前中からの質疑の中でも学力の低下ということで心配をされる声がありましたけれども、読売新聞が今月発表した中でも三割程度は削減されるということで、学力が低下するという理由で反対する声が五六%というような報道もありました。私も小学校のお子さんを持っているお母さんからの声で、そういった学力の低下のことに対する不安の声なども聞いたわけなんですけれども、先生方も大変新しい取り組みですからご苦労もあると思いますが、保護者の皆さんもこの総合学習ということでどこまで理解をされているのかなということで、ちょっと心配になったというか、どういった形で保護者の方々に理解を求めるのかということをお尋ねしたいんですが、いかがでしょうか。



◎(平田指導室長) 

 総合的な学習の時間が始まります年度に行いましたことは、ほとんどの学校で学校長のほうから保護者の方々にこの総合的な学習の時間の狙い、それからこれはどんな力を付けるんだということについてのご説明をさせていただいたと思います。そのほか具体的やはりその場を見てないと、総合的な学習の時間でやっていること、あるいは総合的な学習の時間で付けている力が分かりませんので、保護者の方々には授業をそのときに参観していただいたり、具体的に我が子をどのような活動として地域の中でやっているのかを見ていただいたり、そういった具体的に見ていただく機会を多く学校のほうでとっているというのが実態でございます。



◆横満加代子委員 

 実際に子どもたちのそういった姿を学校なりに出掛けていって参観できる保護者の方に対しては理解も進むかと思いますけれども、なかなか出て来られない保護者の方、特にそういった不安と言うのか、心配を持っているのではないかと思うんですが、こういった方に対してはどのようにお考えでしょうか。



◎(依田庶務課長) 

 総合的な学習の時間につきましては、新しい言葉ということもございまして、大変親御さんにはなかなかご理解いただけない部分がある。私ども教育委員会では「くおん」という情報紙を持っておりますので、昨年十月号で「総合的な学習の時がやってきた」という特集を組ませていただきまして、試行をやっている学校の状況等をお知らせさせていただいております。今後私どもこの「くおん」も有効に使いながら、もちろん学校の現場でやっていくということももちろんでございますが、教育委員会としてもいろいろな形で総合学習につきましてはPRをしてまいりたいというふうに考えております。



◆横満加代子委員 

 この点はしっかり取り組みをお願いしたいと思います。

 それではもう一つ、図書関係のことでお尋ねをいたします。

 いま多くの子どもたちが読書を通じて正義感や公平性を培い、人生の素晴らしい価値や理念を見直してほしいということで、私たち公明党としては全国で読書運動というものを展開しているところです。人生の途上で様々な問題にぶつかったときに、私たちは本の中にある知恵を手にいれて解決していくことができますけれども、こういった能力を中学生や高校生になってから身に付けるということは大変だというふうに専門家の方も指摘をしているところです。言葉や文字に対するなじむ能力と言うんでしょうか、この親和性というのはかなり幼いときに身に付けないと、脳の発達の仕方と同じで段階がそれ以上進まないということが言われているんですけれども、幼いころからの読み聞かせが本に親しむという点で大変重要とされているわけです。公明党としてはブックスタート運動や読書セミナー、あるいはフォーラムなど、積極的に取り組んでいるところですけれども、北区内でいま朝の読書運動というものをどのぐらいの学校で取り組んでいるのか、お伺いいたします。



◎(平田指導室長) 

 小学校のほうでは私どもで把握しているところでは現在ずっと継続的にやっているというところが二校だというふうに認識している。中学校では継続的にやっているところが一校であるというふうに認識しております。



◆横満加代子委員 

 朝の読書の運動の効果というものは大変高く評価をされて全国的にいま広がっているというふうに聞いておりますけれども、北区内でこの数をいま伺って本当にがく然といたしました。読書に取り組む環境の整備ということも非常に大事であります。私どもの大原議員のほうからも学校の図書室の位置の問題等、様々な質問を既にしておりますけれども、私も全校見たわけではないので分かりませんけれども、地元の学校で図書室を見た場合に、本当にここに入って読む気が起きるんだろうかというような思いがいたしました。というのも本当に古い本が非常に多いということなんですね。読みたい本が少ないという印象をまず受けました。こういった図書の充実ということに関しても、司書の方がいればまた様々子どもたちの興味をそそるような書籍の選び方から雰囲気のつくり方、様々なアドバイス等ができるんでしょうけれども、これは十三年度から徐々に司書が取り組むようなご答弁がありましたので期待をしたいところですけれども、現状として学校の図書室の整備等は現在はどういった形で行われているのか伺います。



◎(平田指導室長) 

 実際の学校の現場では学校図書館の書籍の整理につきましては、学校の校務分掌にございます図書主任が中心になっております。図書主任は具体的には二十分休み、昼休み等、自分の主任としての役割としては図書の書籍の整理、それから返却等も委員会の子どもたちと一緒にその仕事をやっていたり、あと整理等については放課後についてもやっている。そういう実態でございまして、図書主任が中心にいまのところはやっている状況でございます。



◆横満加代子委員 

 図書主任の先生はほかにも担任であったり実際の教員として子どもたちの授業に当たっているという傍ら、この図書主任としてやっていただいているわけですよね。そうしますと本当に負担も大きいですし、しっかりこの読書に取り組むというような態勢は大変厳しいというような思いがいま伺っていて思いました。司書の養成というような、まずこの図書主任の先生が主にされるんでしょうか。



◎(平田指導室長) 

 小学校については教科を問いませんで全科で司書教諭の免許を取りにいくということはございますが、中学校の場合は教科が大体国語科ということで限られて来ると思います。中学校の場合はいま委員のご指摘のように、図書主任が国語科の教科を担当している、兼任しているという場合が多うございますので、そのような状況になっていると認識しております。



◆横満加代子委員 

 いずれにしましても現状の段階ですと、子どもたちが本当に読書に親しむという環境にはまだまだ程遠いような印象を受けておりますので、この点もしっかり取り組んでいただきたいと思います。

 以上で終わります。



○遠藤幸佑委員長 

 宇野委員。



◆宇野等委員 

 十九日の卒業式、私も行きました。内容は別に言いませんけれども、そのときにちょっと思ったことがあるんですけれども、卒業した生徒たちがこれから三年間高校生活を送るわけですよね。そうすると、基本的には教育委員会、北区の教育委員会としては中学生まで、生涯学習は別としましてもね。という形になるわけですけれども、その中学三年まで携わっていたこの北区の生徒たちが高校へ行ったときのその後の状況と言うんでしょうかね。そういうその生徒たちに向ける姿勢、考え方というのはどういったものがあるのか。まずお聞きしたいと思います。



◎(平田指導室長) 

 進路につきましては中学校を卒業して、そして高校に進学するその橋渡し等について各担任も含めて進路指導等について、十分その本人の適性等も含めてその進路を見守っているというのは、そういったのが現状だと認識しております。



◆宇野等委員 

 進路の話はまたあとにしたいんですけれども、基本的には中学卒業したからもう私たちの関係とは切れたんだよという、そういうふうに思われているわけですね。



◎(三浦生涯学習推進課長) 

 ただいまの学校教育部のほうからは中学校卒業後のお話がございますが、先ほど委員お話のありましたように、生涯学習といたしましては生まれてから命を授かっている間ということでございますので当然学校を離れた中での地域の問題、あるいは卒業後のかかわり方が重要になってまいると思います。具体的にはジュニアリーダー研修会を卒業された方がシニアリーダーとして地域、あるいは生涯学習のかかわりの中で小中学校生と交流を持っているというのが現状認識でございます。



◆宇野等委員 

 何か遠回しのような質問になって恐縮だったんですけれども、例えば進学に際して中学三年生になりますと三者面談というのがございます。先生と親とそれから生徒と、そこで進路指導と言いますか、進学指導というのがあるわけですけれども、その中において大体成績だとか、あるいはその子の特殊性を生かした進学先が決まると思うんです。その進学先につきまして、中学校の先生がどういう校風の高校なんだとか、あるいはどういう学校運営が特色のある高校なのか。そういうことまで把握されて、いわゆる決定をされると言いますか、指導する。それが本当だとは思うんですが、その点につきまして学校の先生が、三年生の担当、進路指導の先生だと思いますけれども、どの程度まで高校の内容を把握されて指導されているのかどうか。



◎(平田指導室長) 

 中学の三年の担任になりますと、宇野委員も既にご案内とは思いますが、各一人ひとりの進学先、進路指導に基づく進学先でございますが、その学校にもう本当に日参するほどでございます。その子のために、この子の特性はこうですので、この学校はこういった校風なのでということを十分把握しながら、少なくともその一人ひとりに対応して進路も含めて、進学ですけれども、その学校にとにかく日参してほとんどどの学校にも行っているというような状況が日常だと把握しております。



◆宇野等委員 

 私も娘と息子がお世話になりましたので、その中学の先生のご苦労というのは非常に分かるんです。その先生方が何もしてないとか、そういうことを言っているわけではございませんが、実は今回、ある事件を耳にいたしました。それはある私立の高校なんですけれども、今回、いま二年生の生徒たちが大量に留年、あるいは退学になる。退学という数字が三十五、六名という話を聞いております。単に何かをやったとか暴力事件を起こしたとか、そういうことではどうもないらしい。教科が一科目、例えば赤点を取ったとか、確かに赤点取れば留年になるという、そう言われればそれまでかも分かりませんが、ほとんどそういう事例というのはないんですよね。赤点一教科取ったから留年するとかそういうことはない。しかもいわゆる退学というような形で、停学ではなく退学という形、それが三十数名だそうです。どうもいろいろな話を聞きますと、三十数名いなくなれば、新たな三十数名いれることができる。別に入学金がほしいからそうしているのかどう分かりませんよ、それは。しかし、そういう事件がございました。

 問題なのは、もちろん退学をさせるということも問題なんですが、もう一つはこの時期ですと都立高校とか編入とかそういうのほとんどできない時期なんです。それはもうご存じのとおりだと思います。私が問題にしたいのは、それが北区の教育委員会にどう関係があるのか、実際は関係ないわけです。しかし、そういう学校であるということを、それを例えば先ほど言ったように中学三年の進路指導のときに先生が把握されているのかどうかによって、やっぱり大きな違いが出て来ると思うんです。そのことをぜひ認知と言うか、知っていただきたいと思うんですんですけれども。ですからその校風、そういう学校運営とかそれが今回だけではなくて、もうやっぱり続いている場合もあるわけですから、そういうところに行った生徒さんがかわいそうなわけですね。そのことを考えたときに、やっぱり北区のいわゆる教育委員会、中学のその担当者の方々、やっぱり考えていただかなきゃいけないし、その学校というのはどういう学校だということを知っていただいた上でいろいろな相談に乗るということが大事ではないかな。こう思うんですが、いかがでございましょう。



◎(平田指導室長) 

 それぞれの学校の校風も含めて、生活指導等、生徒指導のあり方、それから学習指導のあり方、そういったものにやはり担任として精通しておくということは基本的事項でございますので、進路指導主任等も含めて今回からも主任等の研修会では強調しておきたいと思います。



◆宇野等委員 

 罰則というわけじゃないんですけれども、例えばそれがいい悪いは、それは高校の問題ですので、そのことをどうこうと言えないんですが、こういう高校ですよとか、こういう高校が実際にありますよということを、例えば校長会だとかそういうところで実名を流すことだってこれはこの北区の生徒たちにとっては大事なことだと思うんです。そういうこともぜひ検討していただきたいなと、こう思います。

 それから続きまして障害児教育についてお伺いをいたします。

 これは私がもう五年前、上越市だとかあるいは豊田市に伺って視察をして来ていろいろお話をさせていただきました。その後も何回となくお話をさせていただきました。特に障害児教育というのはそれぞれの特性を持たれている、障害を持たれている方がいますので、一概に全部の障害児教育ということではありませんが、いわゆる身体障害ですね。下肢が動けない、頭脳は正常だ。そういう障害児のお子さんが普通学級に入られることがあります。あるいはその前の何と言うんでしょう、指導と言いますか、ご両親との話し合いで養護学校に行く、あるいは普通学級に入る、そう分かれるわけでございますけれども、基本的にやっぱり普通学級に一緒になって就学をさせるということが私はそれが一番重要なことではないかな。それは同じ、一緒に同級生の子どもたちにとっても新しいそういう試みがやさしさとかそういうものが芽生えてくると思いますし、また本人にとってもそういう健常者と一緒に勉強するということは非常に将来にとっても大きなことだと思いますので、そういういわゆる普通学級の就学というものを進めていただきたいなとこう思うんですけれども。

 今回、文部科学省ですか、そのいわゆる審議会ですね、調査研究教育者会議というのがあるそうですが、そこの中でいわゆる普通学級就学ということも視野にいれたこれからの教育行政ということでお話がございました。今後はそういう障害を持たれている子どもも普通学級に組み込むと言うんですか、一緒になって勉強してもらうというようなことが打ち出されているわけでございますが、北区としましては、現在は東京都も、いわゆる文部省もそうですが、東京都も北区もそうです。いわゆる適性教育ということがひとつの基本になっているわけで、統合教育ではなくて適性教育ということ。文部省がここへ来てだんだんと変わった、いわゆる適性教育というような形に重点を置きだしているわけですけれども、今後北区としても統合教育に対する配慮と言いますか、その力点の置き具合、これはどのようにお考えになっているんでしょう。



◎(石井学務課長) 

 いま委員からお話がありましたように、私ども障害児の教育につきましての適性就学という形での実施をさせていただいておりますが、これもお話にありましたとおり文部省から教育者会議の最終答申がある中で適性就学というのは尊重しながらも、可能な限り普通学級で対応する方向を打ち出してきたところでございます。私どもこれにつきましては非常に大きなことだと思っておりますので、これは来年度以降、私どものほうで十分検討していきたいと思っております。



◆宇野等委員 

 十分検討していただきたいんですが、その際、いわゆる障害のあるお子さんが普通学級に入る場合に、一番大事なのは車いす利用のお子さんということで考えた場合に、介助員の方、それから学校そのもの、構造の問題ですが、いわゆるエレベーター設置だとか昇降機が全部備え付けられてあるとか、いろいろな環境を整えてあげなければ、いくら口で言ったって、じゃどうぞと言われてもなかなかここに行けるわけではございません。そういう意味でいま北区でも何人かのお子さんが、いわゆる何と言うんでしょう、ご両親が付き添っての普通教育に入られているお子さんもいらっしゃいます。あるいはヘルパーさんを雇って学校に通っているお子さんもいらっしゃるわけですけれども、いただいた資料を見ますと、二十三区の中でいわゆる区が介助員をそのお子さんに付けているというのが二十三区中二十一区ですね。二区だけが介助員付けてない。それは北区と練馬区。どうも何か養護学校があるからうんぬんというようなお話もあるらしいんですけれども、そういう意味でご両親の経済的な負担とかそういうことも考えたときに、やっぱり区としても二十三区中二十一区がやっているということを考えれば、やっぱり介助員を付けるという、そういう制度もこれから必要になって来るんじゃないか。先ほど言ったように、統合教育もこれから重点を置いてやっていくと言うか、考えていかなくちゃいけないということをおっしゃっているわけですから、そういう環境整備、環境を整えてあげるということも必要ではないかなと思います。いかがでしょう。



◎(石井学務課長) 

 こういう身障者のお子さんに対しては、基本的にはバリアフリーの立場から、まず一番ベストな方法としては学校にエレベーター等が設置されているというのが一番理想な形であるわけでございますけれども、ただ現実的にはなかなかそうしたことができないという状況がある中で、各区ともいろいろ苦慮する中で、介助員等を設置してエレベーターの代わり的な役割をしているというところがあるわけでございます。今後私ども、これは来年度以降検討していきたいと思っておりますが、そうした中でいまのようなことも選択肢の一つとして考えていきたいと思っております。



◆宇野等委員 

 誠意を持って検討していただきたいと、こう思います。

 例えばエレベーターを付けるというのはいまの学校の構造上、すぐというわけにこういかないわけですけれども、これから学校建設、あるいは学校改修ですか、これが平成十五、六年ぐらいから進めて来るのかなというふうに思っているわけですけれども、いまからそれを言うのもどうかなと思うんですが、文京区とか立川だとかいろいろなところで新しい学校ができております。その学校はすべてエレベーターが設置されております。文京区に聞いたところ、いやそれは統合教育のためではなくて、地域に開かれた学校のためにいろんな方たちが学校に来られるということで、高齢者の方も来られるとかそういうことでエレベーターを設置しております、と。しかし、そのエレベーターをそのお子さんが使うのには何も問題ありませんと、そういう言い方をされているわけでございますけれどもね。それはともかくとしても現実的にやっぱりエレベーターを利用することによって障害者のお子さんが普通学級に就学できるという、一緒になって学べるということは十分できるわけでございますので、その辺もぜひ検討していただきたいと、こう思います。

 さっき学区制の自由選択のお話がいろいろありましたので、一点だけ。品川区でやったということがこれは有名ですけれども、資料がありますので。二年目に当たってどのような基準で小学校を選択するのかという、そういう調査結果がございます。それ見ますと、区がまだスタートしているわけじゃありませんけれどもね。さっき風聞だとか、いろいろ片寄るとか、そういうご心配があったわけですけれども、これ見ますと決してそうでもないんですよ。

 例えばこれは五項目選んでくださいということですから、パーセントは何百%になるんですけれども、通学距離、これを考慮にいれている方が七八・九%、それから子どもの友達関係が五五%、地元の学校が五三・五%、通学路の安全性、これはどっちかと言うと長距離ではないということですよね、これが四四%、荒れの有無というのが三二・一%、教員の指導力三〇%等々いろいろ出ているわけですが、例えば特色のある学校だとか総合教育だとかという話が選択制に絡んで出ましたけれども、実際には一けたです、それでご両親が学校選ぶのは。調査の結果ですよ。それが一〇〇%すべてとは言いませんけれども、そういうことを考えますと、いわゆる例えば九割のお子さんが地元、でもあと一割は自由にしたい。その一割を大事にするということが必要ではないかなと思います。その一割の人たちのために選択制を自由選択制にするとか、いろいろ学校を選ばせるとかということがやっぱり大事ではないかなと、こう思います。これはただこちらで申し上げるだけでございます。



○遠藤幸佑委員長 

 後藤委員。



◆後藤憲司委員 

 総括質疑でも申し上げましたけれども、区長の所信の中で、「北区は、新しい基本構想において、「ともにつくり未来につなぐ ときめきのまち−人と水とみどりの美しいふるさと北区」を二十一世紀の北区がめざす将来像としてうたいあげています。この将来像の実現に向け、「協働」の精神のもと、区議会並びに区民の皆様と一体となって、全力で取り組んでまいります。」というふうにあります。基本構想の中でも、この構想は区民の憲章とも言うべきものというふうに位置付けられておりますけれども、この北区の将来を託す区民というのは、私たちも含めて現在の小中学生、彼ら、彼女たちが主体者になる時代はもうすぐ目の前に来ております。

 そこで二点、教育長にお伺いします。

 一つは協働の主体者である子どもたちに、この協働という理念をどう理解していただくのか。要するにいままでは社会のための教育と言いますかね、例えば特に学校教育というのは国家の近代化のための一つの手段として発足したために、政治や軍事、経済、イデオロギー等の国家目標のための人づくりという形で小さく手段化して来たという二十世紀の過去があるわけですけれども、教育の手段化というのは人間の手段化につながって、戦争と暴力に覆われてしまったという、こういうことがあるわけですね。この二十世紀の戦争と暴力の時代をどう変革していくか。それはやっぱり教育のために社会をどうするか。社会のために教育をするんじゃなくて、教育の、将来を託すこどもたちの教育をどう社会が支えていくかということだと思うんです。そこで協働というこの北区の思想と言いますかね、北区の憲章とも言うべき基本構想の背骨をなす、これをどう考えるかということが一つでございます。

 もう一つは、二十一世紀を、いまお話をしました平和の世紀、人、心が尊重される世紀にするために、私は自分さえよければという、エゴの横行する社会から、お互いに他人を思いやり助け合う共助社会、エゴゼロ社会への転換が求められております。その上からもボランティア活動こそ社会を変革する大きな力であるということを社会に根ざすことが大事ですというふうに申し上げました。協働のための提言の一つとして申し上げたわけなんですが、北区の各学校では、先ほどから報告がありますけれども、積極的にボランティア活動等を行って大きな成果を上げておられます。国でも教育改革国民会議の答申を受けて、児童生徒を対象にした社会奉仕体験活動の推進が法案化されました。国民会議が示すように、ともすれば政治主導型に陥りやすかった審議会という方式ではなくて、広く国民の意見を聞こうという、これが教育改革国民会議ですけれども、新聞によりますと日教組が政治主導による奉仕活動の義務化に反対というような決議をしたというふうに、この中央委員会で決めたというような記事もあるわけなんですが、じゃどのようにして共助社会、このエゴをなくす社会を築くのかというところまで触れられていないんですけれども、社会奉仕活動の推進、法案化についての所感。

 以上二点まずお伺いします。



◎(高橋教育長) 

 ただいま委員からお尋ねの件を私なりに受けとめてみますと、将来を託す子どもたちに対して大人たち、大人社会がこれからどう手を差しのべるのかということがいままさに問われているのではないかという具合に受けとめました。具体的には東京都におきましては昨年八月、「心の東京革命行動プラン」を策定をいたしました。その中では子どもたちに伝えていくべき心の東京ルール七つの呼び掛けを提案いたしまして、具体的な取り組みに入ってまいっております。その中では親と、そして大人が責任を持つこと、それから社会全体が取り組むということで、既に教育庁におきましても取り組んでいるところでございます。

 また、北区におきましてはどうかということでございますが、先ほど委員申されましたとおり、北区基本構想が一昨年策定されまして、未来を担うひとづくりの中で学校、家庭、地域社会の連携強化を図る。そういったことを通しまして青少年の育成を温かく見守ることができる地域環境の整備、あるいは青少年の居場所づくり、青少年の自立支援の必要性を明らかにして具体的な取り組みに入っているわけでございます。

 このようにまちを挙げて取り組むということが、まず基本としては大切なのかなと思いますが、これを学校教育の中におきますと、やはり私ども教育改革の中でそういった面での教員の資質を向上させるということがまずベースに必要でありまして、そのことを通しまして子どもたちを中心に据えまして、学校、家庭、地域が具体的な取り組みを進めていく。そういったことがいままさに求められているのではないか。そのことを通して培われるものと考えます。

 なお、奉仕活動につきましては新学習指導要領に、既に特別活動の中で位置付けられておりまして、本区におきましても勤労生産、奉仕的行事等に続けて地域に根ざした活動をるる進めているわけでございます。なお、国が法案化いたしました奉仕活動を行うに当たりましても、これは当然ながら地域に根ざした奉仕活動として位置付けられていくべきものと思いますが、なお教育課程の編成等につきましてはこれからの課題でありますので、十分注目をしてまいりたいと存じます。



◆後藤憲司委員 

 我が党もこの予算編成に対する要望書の中で、ボランティア協力校の拡大に努めるとともに、福祉体験学習の全校実施を図ること、あるいはまた児童生徒のボランティア人材バンク制度を創設することということを要望させていただきました。ぜひ、やはりボランティアに参加した子どもたちが大きく変わる姿というのを私たちも間近に見ているわけでありまして、進めていただきたいなということをお願いを申し上げます。

 いまお話がありましたけれども、社会の教育力というのが大変に弱まっておりましてね。自分の周りの子どもたちに対して注意をしない。あるアンケートをとりましたら、注意をするというのが六〇%、無視をすると言うか、そのかかわり合いになりたくないというのが一〇%、それから隣近所の関係があるからいやな思いをしたくないというのが一〇%という、よく子は鏡であるという、社会の鏡であると言われますけれども、私たちがやはり変わっていかなくちゃいけないんじゃないかなということから申し上げますと、第四の領域と言われている、北区で言っている第四の領域をどうしていくかというところがこれからの課題かなという気がしております。

 今日はそのことじゃなくてもう一つ、ちょっと時間があれですから、未来につなぐ五つの重点ビジョンの二番に、「自然環境を未来に引き継ぐ」というふうにありまして、区長はISO14001の取得に取り組むと述べておりますけれども、新聞の報道であれなんですが、板橋区では来年二月をめどにすべての区立の小中学校で国際的な環境規格であるISO14001の認証取得を目指すことになりました。この記事をたぶんお読みになっていると思います。武蔵野市でも既に審査を来月二月に受けたいという、審査を終わって結果を待っているというこういう記事が載っておりました。北区でのその考えはどうなのかということをお尋ねしたいんですが。



◎(石井学務課長) 

 ISO14001につきまして、私ども既にごみ処理機等で環境にやさしい学校というのはいま実践しているわけでございますけれども、基本計画の中で区として14001を取得するという方針を出しております。あと区の中でどこのセクションが取るかというのはまた生活環境部のほうと協議になりますので、私ども積極的に協議してまいりたいと思っております。



◆後藤憲司委員 

 未来につなぐ重点ビジョンのひとつが環境に対して、自然環境をどう未来に引き継ぐかということになっているわけで、前段に申し上げましたけれども、子どもたちがこの基本構想なりビジョンを実は体現していくわけですよ。大人はそのお手伝いをする立場に、我々はね。ですからまず子どもたちにも省エネルギーをどうするか、リサイクルをどうするか。いろんなことをみなさんに教育をしていくという意味でも、我が区でも14001シリーズを獲得しようというような動きがあってしかるべきではないかと思いますので、ぜひこれは検討を強く求めたいと思います。

 時間があれですので、もう一点だけ。これは答弁は補足にまたがって構いません。それは先ほども宇野委員からお話がありましたけれども、ハード面での学校でのバリアフリーの考え方ですね。いまエレベーターの話がありました。あるいは車いすでも……。



○遠藤幸佑委員長 

 以上で公明党議員団の質疑を終わります。

 最後に日本共産党北区議員団の質疑に入ります。福島委員。



◆福島宏紀委員 

 私のほうから午前中の質疑で古民家利用、松澤家問題が他会派ですが質疑がありました。若干ですが触れさせていただきたいと思っております。

 先ほど文化財保護条例の制定が昭和六十年というふうなお話も出てましたが、私どもも当時は開発が非常に優先をされて、こういう文化財がともすれば邪魔もの扱いにされるような状況の中で区が条例をつくる。その条例制定そのものに当時、いまは亡きということになりましたが、藤田英二議員などを先頭にいたしまして、会派としても奮闘した、と。このことはまず申し上げておきたいと思います。

 ただ、今回の松澤家の移築復元に関する経過、これについては平成十一年度の決算特別委員会で資料要求もいたしまして、その当時の時点までの経過も書かれております。まず私たちはこの問題に対して区の一貫性が非常に見られない、希薄だという、このことが疑義を呈している最大の理由であります。先ほど住民の皆さんからのお話ということでしたが、私たちの立場から言うと、平成八年に突然補正予算が計上された、と。ここからスタートしたわけで、その後も文化財の指定をする経過も、これが最終的に北区の指定有形文化財に、建造物に指定されたのが平成十一年三月ということで、足掛けこれ三年かかっているんですかね、実質的には二年半ぐらいになりましょうか。こういう経過もひとつ考えていかなくてはならない。それから当時の財政状況なんですが、第二次行革ということで区役所活性化計画、あるいは緊急財政プランというのがその後つながっていくんですが、そういうものと考え併せたときに、敬老金を廃止されたりとか、あるいは当時学校の修築問題、あるいは大規模改造が設計図まで引かれて、それが行わない、凍結になる。こういうものが教育費の中である一方で、福祉改革の中である一方で突然こういう問題が出て来たという、こうした経過等も踏まえると、一貫性が本当に見られないんだな、と。また、予算付けもほとんどと言っていいと思いますが、全部補正予算で出て来る。単費でやるということから考えていきますと、この点も納得がいかない。また、先ほどの質疑の中で、自然観察公園というところにはたしてこういう建物を置くこと自体がふさわしいのかどうなのか。住民の皆さんの中でも賛否があるんだという、このことだけは申し述べておきたいと思います。

 新年度予算についても計上はされておりますけれども、中身として廃止も含めて利用・活用の検討と、こういうふうに教育委員会等からも答弁をいただいておりますので、そうした立場からこの問題について引き続き当たってまいりたいと思っております。

 それでは具体的な質疑に入ります。

 私のほうからは今次定例会の文教委員会の中で、来年の四月に入学者が零だという、こういう学校が一校発生してます。つまり欠学年になってしまうということです。このことは当然、在校生として残る子どもさんや、またPTAの何か保護者の皆さんのところにも少なくない影響が広がっていくんだろう、と。特に問題になっているのは、小規模校の中で、小規模校に対する特別な教職員配置等を含めて配慮が必要だろう。特に学校の先生は何とか、自分たちの学校ですから、そういう動揺を少しでも抑えようと、また明るく学校運営もしていこうということで努力をなさるんですが、教育委員会としてもいま申し述べましたような背景を考えるのであれば、特別な配慮が必要なのではないか。このことをまず伺いたいと思います。

 具体的には専科の図工だとか、あるいは家庭科、あるいは音楽ですね。この専科の配置基準というのがどういうふうになっているのか。特に小規模校の中で教職員について何らかの配慮が行われているかどうか。この二点について最初に伺わせてください。



◎(平田指導室長) 

 小学校の場合ですが、専科、既にご案内のように図工、それから音楽、そして家庭科という形で一応現在のところでは配置されておりますけれども、十三学級と十四学級がラインの分かれ目でございます。十三学級までは音楽と図工、それから家庭科が配置されるのは十四学級以上ということでございます。逆に小規模校のところにつきまして、区の教員を退職された嘱託の方がおいでですので、できればそういったところには嘱託員をそういった教科を指導していただくために、先生方を手助けをしていただくために配置する、そういった方針でいまのところは臨ませていただいているところでございます。



◆福島宏紀委員 

 そうしますと、十三と十四学級というお話が出ました。いま申し上げてます学校については六年生が二学級あって、これが卒業ですね。それで一年生が入って来ないということで、各学年が一クラスずつで五クラスということになりますが、ここについてはいま指導室長答弁ありましたように音楽並びに図工、この二教科については引き続き専任の先生が配置されるのかどうなのか。この点伺わせてください。



◎(平田指導室長) 

 その部分については配置されます。



◆福島宏紀委員 

 いまそういうお答えをいただいてひと安心したところなんですが、もう一つは先ほど伺わせていただいたんですが、小規模校そのものがよくスケールメリット、大きくなればそれだけのメリットがあるんだけれども、逆に小さくなってくると学校運営上、例えば課外授業へ行ったり、あるいは体験学習だとか、中には男の先生、女の先生とか若い先生とかいろいろありますけれども、現在は配置基準通りにしか対応ができていないのか。そうではなくて小規模校については改めて何らかの配慮がなされているのかどうなのか、この点ではいかがでしょうか。



◎(平田指導室長) 

 小学校の場合は単学級の学校についてはいまのところは小人数授業を実施するということは駄目だと言われております。そのかわりにチームティーチングの加配については、どんなに小規模のところでも加配の申請、あるいはこういった教科でやるというところの希望があれば、その部分については加配される措置が残されております。



◆福島宏紀委員 

 これで最後になりますが、いずれにいたしましても今年一年生が入らないということで、入学式が行われません。それで今後、来年、再来年という形を非常に心配しております。現実にはなかなか一つの学年が欠学年になって、伺うところによりますと、本来であれば十三名ぐらいの子どもさんが通学区域にいた、と。この分で言えば十三が零になったということは、事実上の学校自由選択が結果的にはなされてしまったようなこともあるわけですけれども、現状でこの学校に対する基本的な方針、これをお持ちになっていただくことが大事だと思うんですね。来年どうなるか分かりません、再来年どうなるか分かりませんって、こういうお答えが子どもさんやあるいは保護者の皆さんに大きな影響を与えると思います。そうした意味で学校適正審の再開という言葉も、この間予算付けもされております。そのことも重々承知をしている中ですが、この学校に対する基本的な今後の方針、これは地域の皆さんや関係者の方からもよく聞いていただくことも大事なんですけれども、やはりそこは教育委員会としての方針も一方で求められて来ると思います。この点だけ最後に伺わせてください。



◎(香宗我部学校適正規模等調査担当課長) 

 はっきり申しましていま現在、そういう基本的な、こうするべきだという形での考え方はまだ持っておりません。いま現在、保護者の方にいまの状況をご説明して、今後の見込み等もご説明しているところでございます。今後いろいろご意見を伺いながら、早急にやはりこういう欠学年というのは異常な、こういうような状況でございますので、対応策を早急に皆さんのご意見伺ってとっていきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。



○遠藤幸佑委員長 

 谷口委員。



◆谷口健委員 

 私からは大きく三点伺いたいと思います。

 まず最初は学校統廃合の問題です。私が活動している地域でも志茂小を初めとしましてもう随分長くなりますが統廃合の問題が地元でも話し合いをもたれております。新しい高橋教育長さんの下では三校協議会ということで岩淵・志茂地域全体の問題だということで話し合いももたれておりまして、教育長さんはじめ皆さんも一生懸命足を運んでいただきまして、大変その点ではここまでの道のりは長かったとは思うんですが、最後までぜひ地元の皆さんの意向もよく酌んでいただいて、実りのある結論を出していただきますように要望させていただきます。

 そもそもこの学校統廃合という問題、ちょっと振り返らせてもらいますと、昭和五十九年の十二月に東京都の特別区長会、ここが自治省の通知に先駆けるという形で二十三区における行政改革の指針とも言えるような「特別区における行政改革の推進について」と、こういう文書を作成されたと伺っております。つまり行政改革の対象として学校の統廃合をするという方針がこのときに確立をされたということがうかがえるかと思います。

 北区におきましては平成元年、北区立小中学校通学区域等適正規模プロジェクトチーム、この報告というのが六月に発表された。これが事実上、北区における学校統廃合問題の基本的な見解書だということも先輩から話で聞いております。これを受けていわゆる適正審が設置をされたわけでありますが、平成五年のこの適正審の中間答申で北ノ台小学校、それから神谷小学校が名指しで統廃合の対象となった、と。これは極めて異例なやり方ということで、私、議員になる以前の話ですけれども、住民の間に大きな混乱がもたらされた、と。この点については大変まずいやり方だったということでひとつの反省点として教訓になっていたはずだと思っていたわけなんですが、今回この志茂小の問題、それから桐ケ丘地域の問題、言い方は悪いかも分かりませんが、同じ二の轍を踏んでしまったというような形かと思います。

 結局、住民の皆さんを説得と言うか納得してもらうという点では、この方針に基づくやり方に問題があったんじゃないかと、私はそう考えるんです。本来、やはり住民の皆さんが納得をしていただく。それに基づいて学校の規模が適正化をされていく、これがベストな形だろうかと思いますし、私も志茂・岩淵地域の三校協議会に二回ほど参加をさせてもらいましたが、こういう流れが今後本当に求められていくんだということを、この点はしっかりとやはり教育委員会の皆さん、認識をしていただきたいと思うんです。

 その点で時間があまりありませんが、これは昨年の決算特別委員会で我が党の八百川委員も指摘をした問題ですけれども、平成五年に例の神谷と北ノ台、二つの学校統廃合の方針が出たときに、八百川議員はいくつか問題提起しているんですが、その一つに学級の編制数、現行四十人学級というここから割り出して、また現行の教員の配当基準も前提にして学年、学級数を割り出すという方式、ここから学校の規模を算出して、規模の水準だけで適正規模という判断の基準を置いていた、と。結局これは数合わせという議論になるかというふうに思うんですが、これでどうなのかということを八百川議員は問題を提起いたしました。また、いまひとつに学校規模そのものが教育条件の一環なんだと、こういうことも指摘をしております。特に学校が児童や生徒にとって大変魅力ある生活の場、こういう形で機能することが適正な規模を考え出すひとつの大切な要素である。こういう問題についても指摘をいたしました。我が党、あるいは私自身もひとつの、例えばクラスの適正規模、児童・生徒の数というのは、私はやはり本来で言えば二十人前後くらいが、欧米なんかでもそうですからね、適正ではないかと思うんですが、少なくとも三十人学級というのがひとつの日程に上っているかと思います。また、教職員の配置の数というのもだいぶ柔軟に対応されて来ているかと思うんですが、複数担任制の導入ですとか、あるいは学力に格差が生じる、小学校で言えば三年生とか四年生、中学年ですね。それから進路選定の時期とも言える中学校の三年生という、こういう時期には学級の編制数を減らしていく、あるいは複数の教員を配置する。こういう対応も求められて来るかと思います。

 つまり、学校の運営とか教育課程、そして教職員の配置数ということも考慮して学校の適正規模というのが考えられていかなくてはいけない、私はこう思うんですが、その点で一つお尋ねをしたいんですが、先ほども答弁ございました、現行のいわゆる適正規模、一つのクラス、あるいは学年にいくつクラスがあるのか。改めてまずご見解をお尋ねをしたいと思います。



◎(香宗我部学校適正規模等調査担当課長) 

 お答えいたします。学校の適正規模につきましては、やはり現在の答申の中で触れられております子どもたちの人間関係を広くするためには、やはりクラス替えができるのがまず一つ基準として考えていく必要があるということがございます。そういう面でまた一学級の人数というのもいろいろご議論ございますけれども、いま現在の制度上の仕組みといたしましては、あるいは四十人学級といういま形になっておりますので、それは遵守していかなければならないということがございます。そういうことで教育委員会といたしましては答申の中でございます複数学級の確保、小学校につきましては二〜三学級、一学年で必要だということで、それの六学年という形の適正規模、中学校につきましては一学年三学級〜五学級掛ける三学年の九〜十五学級、これがいま現在考えられる北区の学校としての適正規模というふうに考えております。



◆谷口健委員 

 そうしますと、この基準に照らし合わせたとしますと、これ単純な話ですけどね、人数の点からいくと、いまの北区の児童生徒の数から見て、じゃ北区の学校の数というのは人数の面からだけで見ると何校ぐらいになっちゃうんでしょうか。いま小学校が四十四、中学校が二十校ですけど、これがどういうふうになるのか。この点についていかがですか。



◎(香宗我部学校適正規模等調査担当課長) 

 学校の立地等もございますので、単純に人数だけではちょっと除するわけにはいかないというふうに考えてます。ちょっといま学級の児童数、単純に適正規模の範囲で割ったという数字、いま手元にございませんけれども、これにつきまして適正規模はひとつの考え方としてあります。適正配置は適正規模を基本として小中学の連携とか通学距離、あるいは地域との関係、それから今後の開発動向等も踏まえた形で配置を考えていく必要があるということでございますので、場合によれば適正規模を確保するのが目標でございますけれども、それが難しいような立地条件の場合もあり得るということでございます。

 以上でございます。



◆谷口健委員 

 教育委員会としてはこのような質問になかなか答えられないというのは、私承知の上でちょっと質問させてもらったんですけれども、何が言いたいかと言いますとね、やはり数合わせで議論を進めちゃ駄目ですよと、こういうことですね。これはもう各会派からもそういう意見も出されておりますし、教育委員会の皆さんが肌で実感されていると思うんです。神谷や、あるいは北ノ台のときも同じような議論があって、議会からも意見が出されました。今回、この志茂や桐ケ丘の地区のこの統廃合の問題というのは、残念ながらまた同じような混乱を地域にもたらしてしまった。こういうことを本当に今後は繰り返してはならないということを私は改めてこの点で教育委員会の皆さんにはお願いをしたいと思うんです。昨年、八百川委員が決算特別委員会で単純にこの適正規模に見合った形に統廃合してしまうと、北区の小学校三分の一に減ってしまうと、こういうことも主張していたわけですが、こうならないことを強く願います。

 それからもう一点、これどうしても子どもの数が減っているということですから、この点も触れなくてはいけないと思うんですけれども、前提条件として人口が減り続ける、子どもの数が少なくなっていくという、これ歴然とした事実ですから、少子化ですからね、これは分かるんです。ただ、じゃ人口が減っていくからそこだけは棚に上げて現状をどうするのかという議論だけをしてしまうと、じゃ何のために北区の施策があるのか、行政が何のために存在するのか。ここがどこか抜けてしまうような気がしてしまうんです。やはり総合的な施策として北区の人口をどう減少を食い止めていくのか。もっと広い意味で言えば、魅力のある北区の行政をどうつくっていくのか。私、この点が欠落している限りはこの学校の適正規模という問題も何か肝心なところが抜けてしまい落ちるような気がしてならないんです。行政全体として、例えば子育ての施策をどうやっていくのか、あるいは住宅施策をどう充実していくのか。こういったものと総合的な中で教育条件の整備ということも論じられていかなくてはいけない。この点についてはぜひ今後の明確な課題として位置付けていただきまして、繰り返しになりますが本当に数合わせにならないように、いま志茂地域や、あるいは桐ケ丘で住民の皆さんとひざを交えて話し合っているということを今後の北区全体の教育の環境整備の基準にぜひ生かしていただきたいと思います。

 その点で一点だけ付け加えますが、来年度、平成十四年の春に志茂地域や桐ケ丘地区の統廃合という計画、日程的にはもう上っているわけですけれども、私はここにも必ずしもタガをはめるということではなくて、やっぱり柔軟な対応をもって住民の皆さんと接していただくこと。これも必要だということも併せて付け加えさせていただきたいと思います。

 時間がありませんので二点目と三点目は単純に質問させていただきます。

 二つ目はサッカーくじの問題です。先の本会議で相楽議員が一般質問も行っておりますので多くを語るまでもございません。既にこのサッカーくじの全国発売が二回実施されました。二回目には新聞などの報道によれば売上額が倍増したということだそうです。毎日のように、テレビ見ていますとね、コマーシャルでも射幸心をあおるような派手なコマーシャルが流されておりますし、また折しもいまJリーグが開幕しているわけですから当然お子さん、小学生、中学生、あるいは高校生、サッカーの人気と相まってtotoというサッカーくじも子どもたちの中でも議論になるような、話の種になるような状況でありますが、相楽議員も本会議で質問して、教育委員会としても十九歳未満の販売の状況であるとかその辺の対処の問題についてはしっかりと受けとめていただいているかと思うんですが、二度目の発売を踏まえて何かその後変化なり、あるいは教育委員会として状況をおつかみになっていることがあるかどうか、その点が二点目の質問であります。

 三点目、これは私、昨年の九月議会で質問いたしましたフリーターの問題についてです。最近は随分ニュース等でもフリーター問題が取り上げられるようになっておりまして、私も感慨がひとしおです。不安定雇用、パートやアルバイト、そしていわゆるフリーター、特に若い人たちの間では将来への見通しの立たないという中で、不景気の中で、やむを得ずフリーターにつかざるを得ないという方が大変多うございます。この点については、これは所管が北区の行政とは直接は結び付きませんけれどもね。しかし本当に社会教育の一環としてフリーターが抱えている状況であるとか問題点というのを、やはり区としてもしっかりつかんでいただくとともに、これから社会人になる小学生や中学生の皆さんには、いまのそのフリーターの抱えているいろんな問題点であるとかそういったことをぜひひとつの教育の中の題材として取り上げていただくこと、あるいは青少年委員会であるとか地域の中でもこのフリーター問題というのがひとつの社会現象であると同時に社会問題なんだという認識もとらえていただきたい。この点についてのご見解も伺いたいと思います。



◎(三浦生涯学習推進課長) 

 まずはじめにスポーツ振興くじ、愛称totoでございます。また巷でサッカーくじという表現もありますけれども、まずこれについてのその後の変化と現状把握というお尋ねでございます。ご案内のとおり本会議質問でもありましたけれども、三月三日が全国販売が行われました。これはテスト販売も含めると、これは三回目になったわけでございまして、北区内でも五カ所が販売店になったということで、事前に私どもも調査をさせていただいたところでございます。その後、終了後にいわゆるこの事業主体でございます日本体育・学校健康センター等に問い合わせもいたしまして、主に実態の把握、そして販売店への研修について要望したわけでございます。実態の把握につきましては日本体育・学校健康センターにおきましても試験販売に引き続き、今回の全国販売についても引き続き調査を実施し、しかるべきときに発表するということでございます。まだその発表はされておりませんのでそれを待っているところでございます。

 それからその後の状況ということでございますが、一部地域によりましては、つまりサッカー場を抱えているような自治体、あるいは都心の繁華街等では行列ができたとかニュースで私も目にしております。また売上金が倍増したというようなこともありますが、状況ではそのような認識を持っております。なお、北区内におきまして特に問題等が発生したという情報は得ておりません。なお、私たちも青少年委員会等の定例会等の中で今回のスポーツ振興くじ、特に青少年に対する適切な地域との対応等もぜひ日ごろの中で対応していただきたいということでお願いをしているところでございます。

 引き続きまして三点目のフリーターの問題でございます。フリーターにつきましては職業ということで、いわば中には自らの意志でフリーターを選んで、ある意味では自由な生活を希望するという方も中にはいるというふうに聞いております。しかしながら、職業観ということでは当然、学校教育の面でもなされる部分と、それからあと社会教育というご指摘でございますので、社会教育につきましては、例えば東京都がいまやっております、いわゆる職業訓練的なものに対するPRとか、あるいはいま北とぴあ等でやってございますいわゆる職業に関連した講座等につきましても引き続きPRをしてまいりたいというふうに思っております。

 以上でございます。



○遠藤幸佑委員長 

 山崎委員。



◆山崎泰子委員 

 私からは学校の空き教室の活用についてと、総合的な学習にかかわって何点かお尋ねをさせていただきます。

 失われた地域の再生をする取り組みと子育てや学校を立て直す課題を同時進行で位置付けて、学校の中に自由な共同性を持った地域づくりを進めようという、いわゆるスクールコミュニティという発想の転換がいま注目をされています。この間、北区でも少子・高齢化の対応として空き教室の活用が求められていることが多かったというふうに思いますが、お年寄りの方や乳幼児と接することが少ないいまの子どもたちにとって、子どもの豊かな育ちや教育の視点からこそこのような活動、取り組みは位置付けられる必要があるというふうに私は思っているんですが、その点でいくつか提案と要望をさせていただきます。

 一つは清至中学校の空き教室の活用でいま高齢者デイサービスセンターが開設をされており、一年が経過したわけなんですが、学校のクラブ活動の中で交流という状況で今後教育に位置付けていこうという準備をされている状況だと伺っておりますけれども、いままでの教育委員会と福祉部という縦割りラインの調整というのではなく、直に学校とデイサービスの現場の話し合いで柔軟に対応できる裁量を見い出すという声を現場から伺っておりますので、ぜひ対応してほしいという点が一つです。

 二つ目に新年度、王子小学校の幼稚園跡地にささえ合いの子育ての拠点となる育ち愛ほっと館が開設されますが、子どもたちが自然に乳幼児と接することのできる機会として学校教育との連携をぜひとっていただきたいということと、関連して王子児童室の閉室が出されておりますけれども、空き教室を子どもたちの生活の場や遊び、くつろぎの場としてレイアウトし、校庭開放の活用や育ち愛ほっと館のソフトの動きと連携するなどして、子どもの発達の場を保障してはどうかというのが二点目の要望です。

 三つ目に、施設の改善についてですが、総合的な学習活動と併せて学年を超えての複数学級授業やダイナミックな授業展開ということなどに対応できるスペースの確保として、空き教室を二つ、壁をとっぱらってオープンにできないかということも現場の先生から要望を伺っておりますので、以上三点についてぜひ積極的にご検討いただけますように、時間がないので要望しておきます。

 続いて総合的な学習にかかわって引き続きお尋ねをしたいんですけれども、この間の議論の中で総合的な学習の取り組みについてるる語られておりましたが、私自身は自分の議員の活動の中でも、やはり区民の皆さん、住民の方の生の声を聞いて、その中で問題意識を持ってやっぱり調査活動したり、そういう活動や取り組みの中から政策立案の場に参加して来る議員活動ということについてやっぱり楽しいと思うし魅力を感じているというところから考えても、今度の総合的な学習ということで子どもたち自身が自ら課題意識を持って体験や調査・研究活動などをやりながら、問題を追求していく学習のスタイルと言うか、ただ静かに知識伝達で全員が座って話を聞いているという静の学びから、やはりアクティブな、そういう現在の課題に対する挑戦スタイルの学習として、私自身はこの学習のスタイルということに大変関心も持ち期待もしているわけですが、いまの子どもたちは育ちの中でも様々な課題があるというふうに受けとめておりますけれども、一方で情報化とか国際化の中で子どもとして、一市民としての感性が大変鋭いんじゃないかなというふうに私自身は子どもを見て感じています。ですからいまを生きる子どもたちが主役になって地域の皆さんの力を直接借りながら、子どもたちの学びのコーディネーターとして教師も共同して授業を創造的に展開していく取り組みになるように切に期待をしております。

 そんな中で私も子どもが小学校にお世話になっているわけですが、先日小学校でも保護者の皆様へということで、地域の講師の人材をご紹介くださいということで、環境問題とか福祉、健康とか国際化など、様々なテーマで自薦、他薦含めてお願いしますというアンケートもいただきました。先ほど述べられておりましたけれども、この総合的な学習の狙いとか子どもたちにとっての意味というものをもっともっと保護者や地域が理解を深めて、そういうことに地域の側や保護者側も参加をし協力していくための共通の認識づくりや参加の場づくりというものをやはりもっと進めるべきだというふうに思いますので、この点での私たち自身、親自身の努力も必要ですが、教育委員会や学校と一体となった取り組みというものをお願いをしたいと思います。

 総合的な学習の時間、そういうことで地域の住民の方もそれぞれの専門性を生かして授業の担い手という形でも学級の中に、教室の中に入って来ていただいて、先生とパートナーシップを組みながら参加をしていくというスタイルもひとつの例としてあるわけなんですが、このスタイルそのものは基本的にはボランティアという形なのかなというふうに思うんですけれども、今年度、この総合的な学習の時間に予算として付いているのが千二百八十万計上されているので、例えば中学校二十二校、小学校四十校、計六十四校として、単純に平均すると一校が二十万円ぐらいなのかな、あっ二十校ですか、中学校二十校で、小学校が四十四校で六十四校を割り算すると、平均で二十万円ぐらいなのかなというふうに思うんですけれども、現場の先生からは、私自身はそういう打ち合わせをしたり準備をしたり、またお茶の一杯でもやはり気持ちを込めて差し上げたいということも含めて、なかなか十分な予算が付いてないという声をいろんな方々から伺っているわけなんですけれども、この点でのこの予算の中身と、その点でのご認識についてお聞かせいただきたいと思います。



◎(平田指導室長) 

 総合的な学習の時間にかかわる予算の配分等でございますけれども、いま山崎委員がご指摘のとおり大体一校二十万というのがおおよその枠でございます。そのうちの会計の規則等もございまして、報償費は学校長が自由決裁できない部分でございますので、その部分についての十万につきましては指導室のほうで、もちろん講師を雇ったとき、あるいは招へいしたときには自由に出させるということでございますが、ボランティアの方々への接待としては児童の活動が主ですので、児童の活動に対してはそのうちの八万、それからボランティアに対していろんな謝礼とかあるいはお世話になった部分とかございますので、そういった部分については大体二万円程度を各学校で用意させていただいているということでございます。学校配当予算内の部分と、いま申し上げたような報償費にかかわって学校長が決裁できない部分とございますので、その部分については一応分けさせていただいております。



◆山崎泰子委員 

 関連でお尋ねしたいんですけれども、例えば私が教えていただいている王子第一小学校なんかではこの間、教育広報紙の「くおん」にも二度ほど連載されておりましたが、第四の領域という取り組みと併せて学校の空き教室を使って王一ふれあい館というものをつくった。土日に運営をされていて、囲碁とか将棋とか書道とか、私が見学に行ったときは女子中高生が小学校生にパラパラを踊って教えていたんですけれども、いろんな取り組みをふれあい活動ということでされているということで、大変感心をしているんですけれども、この運営には本当に中心となっていらっしゃるPTAの方たちをはじめ、私から言わせると並々ならぬ献身活動という感じでいっとき、施設も、子どもの施設、大人も利用するようにするために、トイレを男女に間仕切りで仕切ったり、冷暖房施設なんかの施設整備も併せて全部PTAの方たちが自己負担と言うか、自前で、何と言うか、負担をされたというふうに聞いているわけです。

 参加をして来ている地域の方たちに、やはり先ほどのボランティアじゃありませんけれども、お茶の一杯もと思うんだけれども、なにしろこの王一ふれあい館の取り組みには予算がいっさい付いていなくて、それ私びっくりしたんですけど、苦肉の策で社協からささえあい活動、いま一団体十万円ということですが、福祉という観点から少し違うということで、子どものための青少年ということを酌んで五万円にしましょうということで、五万円資金を一助にいただいているそうなんですけど、それ以外は本当に町会とPTAの皆さんの本当に献身的な中での運営というふうに、私はちょっとびっくりして聞きました。

 過日の子ども議会でも、議員になった子どもから、この活動、すごく素晴らしいので予算を付けてくださいというふうに要望があったんですけれども、前の教育長は出せませんというふうに答えておられたんですけれども、この点ではどのように考えていらっしゃるか、お話を伺わせてください。



◎(依田庶務課長) 

 王一ふれあい館につきましては、地域の方の強い要望で王一小学校の余裕教室を活用されたというふうに伺っております。そういった意味で私ども側面からの援助につきましては当然、やぶさかではございませんが、できるだけやはり地域の方の自立的な活動を進めるという形で運営していただきたいということが教育委員会のスタンスでございます。



◆山崎泰子委員 

 私も何と言うか、自分たちがかかわってそういう活動づくりをするからこそ愛着も湧くしという、そういう地域の皆さんの活動に意味があるということは分かるんだけど、一切予算がないという点はあんまりじゃないかなというふうに思うわけです。それでこの間の区の姿勢で、協働とかボランティアとかということがよく言われるわけですが、私はどうしてもその進め方、大変プラスの面はあるけれども、一方で何か財政難を補うひとつの手段に使われているんじゃないか。どうしても何となく予算の付け方があまりにも少ないので、ついついそう感じてしまうような気がするわけです。私はやっぱり子どもの教育とか、これから総合的な学習とか、新たな子どもに対する教育の展開について、やっぱりきちんとした教育としての予算をちゃんと付けてほしいということを切に望むわけなんです。

 ちょっと話は変わるんですけれども、この間、学校の備品購入や教材費の予算も削減をされて、現場から悲鳴がたくさん上がっております。子どもたちの昼、給食当番の帽子も本当に保護者が洗濯をして、のりもかけてという感じで丁寧にやっているんですけれども、帽子もエプロンもつぎはぎだらけでぼろぼろと言うかよれよれと言うか、何か本当に涙ぐましい給食当番の着るやつがあったりとかという形も含めて、そういうこともあります。

 また新年度、小学校の道徳の教科書を北区でそろえている副読本が学年で新年度は一クラス分しかそろわないというふうに聞いているんですけれども、これは本当なのかということと、例えばもし本当だったら、子ども全員にちゃんと副読本を渡すための額と一クラス分しか渡さないところで浮いてくるお金がどれぐらいなのかとか、なぜ道徳の副読本でこういう対応なのかとか、ほかに教科書にこういう対応は及ぶのかとか、一学年一クラスのところは影響がないかもしれないんだけど、二クラス、三クラス、四クラスある学校もいくつかあるので、そういうところはどうなのかとか、私はこの新年度の道徳の副読本が学年で一クラス分しかそろえないというのは、きっと前代始まって以来のことじゃないかと思っているんですけれども、この点についてはいかがなんでしょうか。



◎(平田指導室長) 

 副読本で道徳のほうを指導するというのは、いままで本当に大事な方法の一つであるというふうに考えております。基本的な考え方として今回の新しい学習指導要領の道徳の指導計画の作成と各学年にわたる内容の取り扱いの中で、新しく道徳の時間の指導として反省点を踏まえて二つ加わったものがございます。一つは道徳の時間における指導に当たって次の事項に配慮するものとするということで、いま私も学校等を回らせていただいていますけれども、他の教師と学校長や教頭が一緒に参加をしてチームティーチングを行いながら協力的に道徳の時間を行うという工夫をし、また指導体制を充実することというのが一件ございます。

 それから二つ目に副読本だけでなく、ボランティア活動や自然体験活動などの体験活動を生かすなど、多様な指導の工夫、魅力的な教材の開発、活用、例えば地域教材の開発や、あるいはその地域教材、開発された地域教材を活用するなどを通して多様な道徳の時間の創意工夫ある指導を行うことということが付け加えられております。実際問題として財政等々もございましたけれども、副読本のほかに指導法の多様化ということで、いま申し上げた方法等も含めて道徳の時間の指導についてかなり工夫を加えるように指導されておりますので、その部分を強調させていただいた。その部分が一つ理由付けとしてございます。



◆山崎泰子委員 

 授業のそういった新たな工夫ということは受けとめますけれども、一学年で一クラスという点では、全体の公平性からすると学校によって全然教科書の与えられ方、子どもに行き渡り方が違うということはどうも説明、そういう点での説明はできないと思いますし、実際私が伺っているのは、どうしてそろわないのかという問いかけについては、財政が厳しいからだというふうに聞いていると現場の先生から伺っているわけです。例えばその先生の話を受けとめたとして、大体五百円ぐらいですね、副読本が。さっき学級数で二十五人以下のところが合計で十七校というふうに言われたので、引き算で三十校ぐらいにして子どもの人数を多めに見て三十人にしたって、掛け算すると五十万にもならないお金、それを一人ひとりの子どもにちゃんと渡していくのに。そういうこととかいろいろ考えたときとか、あと現場の先生や校長先生が本当にそのことを望んで、うちの学校は一学年分しかいりませんっていうふうに言ってそうなったのかどうかというと、それは違うようです。学校長のほうからもちゃんとほしいというふうに言ったけれども、財政が厳しいからということで言われたというふうに伺っておりますので、私はこの点ではやはり区の考え方としてこの間いろいろ言っていますけれども、新年度から、当初から三十七億円積み立てるとか、今度学校を建て直す基金に補正で十億、新年度で十億という形で子どもたちの学校を建て替えるためにお金も使うよというようなことはやっぱり一定の説得力があって、基金については私どもたちも賛成したけれども、今度いろんな行革の対象に、今度子どものために、学校のためにお金使うから、使うからということで、また区民の側に何となく我慢を勧めていったりとか、教育のソフトの部分そのものも抑えていくというようなことになりはしないかということで、これは本当に私自身は心配をしています。校長会のほうからもきちんとこの点はそろえてほしいというふうに要望が出ていると私は伺っておりますので、ぜひこの点については再考していただきたいということを求めて私の質問は終わります。



○遠藤幸佑委員長 

 中川委員。



◆中川大一委員 

 先ほど来、学力の問題を心配する委員の指摘がありましたけれども、私も学力の問題について教育長に初めにお伺いをしたいんです。

 すべての子どもに基礎的な学力を保障すること。これは国民の基本的な教育要求ですし、憲法と教育基本法が要請している学校教育の基本任務だというふうに私は思うんですね。これに対して先ほど来いろいろな答弁がありましたけれども、これはあとで伺いますけれども、この基本的な学校教育の任務なんですよと、社会的な学力を子どもたちが持てるということ、持たなきゃならないこと。こういうことについて教育長のご見解はいかがかお尋ねします。



◎(高橋教育長) 

 先ほど来から学力について様々な形で問われているわけでございますが、まず私の経験から申しますと、都立国際高校におきまして、諸外国から帰国して来る子どもたち、この子どもたちの学力をどう保障するかということに直面したお話から入りたいと思います。

 端的に申しまして、例えば英語圏から帰国した子どもたちは当然ながら英語の活用能力は十分備わっております。しかしながら、その能力が使わずしてと言いますか日々、日本語で授業が展開される高等学校の中では、使わなければこれが能力が落ちて来るということが目に見えておりますから、帰国生にとりましてはこの学力をどう維持するかということが当面の大きな課題となって来るわけでございます。そのことを踏まえまして学力についてでありますが、基本的には先ほど来から読む、書く、計算する、こういったものが基礎・基本でございまして、そういったものを確実な定着を図った上で観察、実験、調査、研究、あるいは発表、討論と言ったものに十分時間をとることによりまして体験的、あるいは問題解決的な学習能力が高まってまいります。その結果が思考力、判断力、あるいは表現力と言ったものの育成につながって来るわけでございます。要はこういったことが日常的にリンクして展開されていくということが学力を保障する上で大切かと思います。



◆中川大一委員 

 自分の経験を踏まえてお話されたんですけれども、学力とは一体何かという、これも大変大きい論議ですよね。様々なテストによって点数をとって、これは到達度としてね。これもひとつの側面だというふうに思いますけれども、やっぱり学力というのは私、総合的な力だと思うんですよね。いろんな先生の説がありましたように、学ぶという表現される方もありますね。そういう力を本当に子どもたちが備えているかどうかというときに、やはりいま危機と言われる状況が一方にあるんじゃないのか。よく教育改革、教育改革ということを言われますけれども、やっぱり子どもにとってどうなのかという教育改革でないとならないと思うし、我が党も党大会を昨年末やりましてね、この学力問題というのが大変議論になったんですよ。これはやっぱり国民的な課題だなという、こういう位置付けをしました。先ほど指導室長のお話の中で、北区の子どもたちの学力が低下しているとは思えない。しかし、基礎・基本にかかわる学力、これを培っていくのは大変大事なことだ。これは文部大臣のほうも最近言い始めたという話でした。つまり北区の子どもたちにとってはそういう認識がいま基本認識としてそうなのかどうなのか。何をもってそのことが言えるのか。簡潔にこれお答えください。



◎(平田指導室長) 

 私自身も学力は総合的なものだというふうに判断しておりますので、具体的に基礎・基本だけでなく、その学ぶ意欲、関心、態度、そういったものも含めて学力だと考えております。したがいまして、その周りを囲む意欲、関心、態度等について若干問題があって、総合的に見る学力としては充実させなければいけない課題があるというふうにとらえているということでございます。



◆中川大一委員 

 先ほどもいろんな調査のお話をしておりましたが、九十八年の文部省の学校教育に関する意識調査、これは北区の子どもというふうには言えませんけれども、全国の子どもたちの調査結果が出ているんですけれども、小学校五年生で分からない、これが三人に一人の割合、中学二年生で二人に一人になってしまう。高校二年になりますと十人のうち六人、ですから六割近くがなかなか分からない、よく分からない。だから面白くない。こういう訴えを文部省の調査で答えているわけですよね。これは小学校、中学校の授業の問題だけじゃなくて、高校、大学とこの影響は出て来るわけですね。大学の先生たちが、何十年も、例えば東大とか京大ですね、試験官として試験をして来た人たちが言っていることはね、とにかく日本の大学生の大学入試のときの様々な試験で数学ひとつをとってみると、暗記型だと言うんですよ。だから答案見てみると理解して、どうしてそういうふうに到達したかというふうにならないでね。まあ、パターン化した答えで答えている傾向がうんと強まっている。こういう角度からも学力の危機ということが非常に強調されているわけですよね。

 ですから私は、教育改革が新しい指導要領で、これは授業時間が少なくなっていく、と。ところがいまひとつのこれは数字ですけどね、基礎・基本の学力を本当に強めていって、学校へ行ったら分かろう、面白い、楽しいというような、これはあとで創造力にも展開していく力をつくっていくんですけれどもね。そうしますと、ここの中で、限られた時間で徹底して基礎・基本の学力をつくっていくことが新学習指導要領の中の与えられた時間、いまの学習内容の追求の中から可能かどうか。これをひとつお聞きしたい。



◎(平田指導室長) 

 内容等どのように学ばせるかという方法についてもあると思います。具体的な時間をどのように割るかということでございますけれども、時間が割れない場合は人を多くつける、小人数授業とかそういった方法を使って具体的にその学ばせる時間を方法論的に短縮させたり質的に高めたりとか、いろんな多様な方法で新学習指導要領の中の基礎・基本を身につけさせる、そういった方策も考えられているところではないかと認識しております。



◆中川大一委員 

 私は新学習指導要領の中では、いまの学力の問題を本当に受けとめた対応になっているとは思えません。ですから学校の先生たちの工夫だけではなかなかいけないシステムだと思っております。ですから三十人学級以下とか教職員の人数を増やすとか、学校の民主的運営とか、そういういままでやって来たところがやっぱり行き詰まって来ているわけですから、そういう方向を一緒に考えていかなきゃならぬということだけは指摘をしておきたいと思います。

 それから先ほどどなたかの委員から指摘されてたんですけれども、都の教育委員会が組合活動の問題で給与の返還請求をした。北区では三名ぐらいの話がありましたということなんですけどね。この給与の返還ということ、時間外の組合活動にかかわって、これは私は初めてのことなんじゃないのかなと思うんですけれども、これは北区教育委員会の意思によってこういうことが調査されたり返還請求がされたのか。それとも都の教育委員会から来たものなのか。これをちょっとお聞かせください。



◎(平田指導室長) 

 この問題の根源は国立(くにたち)での教員の勤務時間の不適正化に端を発したものでございまして、区教委に通知されたのは、都教委からその部分について二十三区についても調査をされたものでございます。



◆中川大一委員 

 そうしますと、これまで区教委とその労働組合でしょうか、そういう労使関係でもちろんその時間内の活動が管理者の意向を無視してやられるということは、私もいいことだとは思ってませんよ。これまでの経験から言いますとね、そういうときにはどういう対応をしていたことになるんでしょうか。



◎(平田指導室長) 

 適正な手続きと申しますのは、職務専念義務を学校長に申請しまして、その職員団体の方が、ある組合活動をなさる場合はその組合活動に行ったという証拠を区教委のほうに参加票として出す義務がございます。その義務がなされてなかったということでございます。



◆中川大一委員 

 義務がなされてないということは、これは管理者の責任も当然出て来ますよね、当然出て来ます。そこは総合的な関係ですからね。そうしますと、管理者の責任みたいなものは今回はいかがなんですか。



◎(平田指導室長) 

 管理者としては東京都の教育長、それから人事部長が措置を受けました。そのほかにそれを管理している学校長も措置を受けると、そういうことになっております。



◆中川大一委員 

 いまの答弁聞いて、非常にはっきりしましたけどね。区教委のイニシアチブではなくて都教委のイニシアチブで非常に、国立(くにたち)のいま例が言われましたけどね。そのことによって全体を推し量るみたいなね、私はこういうやり方、極めて異常と言わなきゃなりません。しかもこれは条例があって、それでお互いの労使間の協議になっていることでね。仮に、仮にですよ、時間外勤務がどこの届け出もなくやられたとするならば、それは事前に回避する努力は当然あってしかるべきなんですよね。いきなり賃金返還というやり方は非常に私は乱暴だし、これまで積み上げてきた労使慣行そのものも否定する。別な政治的な意味があると思わざるを得ない。どなたかが「これは石原知事がよくやっているんだ」と。しかしこれは今回、教育長の名前でやられているわけですね。ある面で本質を突いているのかもしれません。人事評価制度も全国に先駆けて、反対したって何したってやっちゃうという、こういう管理強化。こういうようなやり方は、私は学校の教育現場には決してよくないと思うことを指摘をしておきます。



○遠藤幸佑委員長 

 以上で日本共産党北区議員団の質疑を終わります。

 これをもって第七款教育費について各会派持ち時間制による質疑を終わります。

 これより補足質疑に入ります。本日の補足質疑については全会派より申し出がありました。よって本日の質疑と同じ順序により質疑を行います。

 初めに自由民主党議員団、樋口委員。



◆樋口万丈委員 

 私のほうからはまず初めに、質問に入る前に、いろいろお話が出てました、豊島には高橋教育長が十九日の日にお見えいただきました。教育長になって初めての訪問ということで本当にありがとうございました。改めてお礼を申し上げます。

 それでは質問に入らしていただきますが、まずこの福祉予算のときにも私申し上げましたが、教育費の予算ということで改めて予算書を見てまいりますと、福祉費のなんと五分の一に近い数字である。そして驚くことに生活保護費よりもはるかに低い予算であると、こういうようなことが見てとれます。もちろん少子・高齢化ですから、片っぽうは増えていく、片っぽうは少なくなっていくと、こういうことでありますからいたし方ない面もありますけれども、まず初めにこの予算について、今日は花粉症でございましょうか、山口助役、申し訳ないんですけれども、助役の立場、現在の助役の立場、そして元教育長の立場として、この教育費の予算が適正規模であるかどうかについてお伺いしたいと思います。



◎(山口助役) 

 お聞き苦しくて誠に申し訳ございませんが、教育費が昔二割のころがありまして、これを切ることが教育行政の衰退をもたらすというようなご論議もありました。しかしながら、これを予算上の枠は必ずしも行政とはかかわりがないというふうに考えております。いま子どもたちの数は当時から見ますともう何分の一ということになっておりますし、また予算の中身から見ましてもかなり内容的にはそれぞれの適切な配慮をしているということに認識しております。



◆樋口万丈委員 

 当然ながらのお答えであろう、と。自分でおつくりになったと言いますか、そういうことですからそうだと思いますけれども、私はいつの時代でも次の時代を背負うのは、そのときの子どもたちであります。そして常々私の持論でありますけれども、すべての物事の基本は教育であると、こんなふうな考えも私は持っております。そうした意味において、教育については万全を期していただきたい。いろいろ予算を増やしてくれという話もありましたけれども、ぜひひとつそんなことでよろしくお願いをしたいと思います。

 それでは高橋教育長にお伺いしたいんですけれども、今年の成人式のありようについても、私も本会議で質問いたしましたけれども、ご答弁は求めませんでしたが、この成人式の、北区ももちろんですけれども、全体的な成人式のありようについてどんなお考えを持っていらっしゃるのか、まずお聞きをしたいと思います。



◎(高橋教育長) 

 今年の成人式につきましては特にマスコミ等でも取り上げられ、そのあり方が問われました。しかし、そこに映し出された成年の姿を見ますと、まさにマナーのあり方はもちろん問われておりますが、社会から、あるいはだれからも必要とされていない姿そのもののように私は受けとめました。このことを受けとめますと、これは成人の日の記念行事にかかわらず今後これら成年期の若者を必要とする地域づくり、そして教育ボランティアをはじめ青少年の社会参加活動を積極的に推進していく必要性があるのではないかという心構えを持ちました。その延長上にこの記念行事があるべきものという具合に受けとめております。



◆樋口万丈委員 

 まさに私も同感のところが多々あると思います。一部では主役である子どもたち、参加者の立場で成人式を見直したほうがいいんじゃないか、あるいはこんな成人式に税金を投入するなんていうのはもうやめたほうがいいんじゃないかと、こんなような一部意見もあります。しかしながら、私はそうじゃないと思うんですね。いま教育長のおっしゃられるように、成人式ということと、これは何も子どもたちと言いますか、未成人者のエンターテインメントと言うか、イベントじゃないわけですよね。厳然たる儀式であるという建前から、これは絶対にやるべきであろう。そしてそのいわゆる今年の成人式に見られる若者たちの荒れた姿というのは、これはまた別の問題であると……。



○遠藤幸佑委員長 

 次に自由民主クラブ、安田委員。



◆安田勝彦委員 

 耐震補強工事にかかわりまして昨年、稲田小学校がこの工事を行いまして、確か昨年の十二月に完了いたしまして、その前に旧神谷第二小学校のところに移転した、改めて移ったと思うんです。この稲田小学校の耐震工事にかかわりましていろんなそのときの問題点が出されたわけでございますけれども、実は昨年の入学児童と申しますか、この稲田小学校は大体三十人台でずっと推移していたのが、昨年が八名の入学ということになりました。そして今年はいまのところ二月一日現在で十四名ということになるわけでございますけれども、昨年も二月十日現在では十三名、それが入学時に八名ということになりまして、今年はこの十四名がそういうふうになるかどうかということは別の問題ですけれども、しかしいまずっと推移していたいわゆる学級編制、子どもさんの数ががたっと減ったということは、これは事実なわけですね。特に去年は八名ということで、このことにつきましては教育委員会としてはどのようなことが原因だと思いましたか。



◎(石井学務課長) 

 昨年につきましては学齢簿上はこの稲田小学校は三十一名の人数がおったわけですけれども、いまいろいろと指定校変更等の関係で二十二名入ってきまして二十五名の方が出たという形でございます。理由を見てみますと、種々いろいろな理由、友人関係、それから安全距離の関係といろいろあるんですけれども、ある意味では建物の工事をするという理由も中にはあったかと思っております。



◆安田勝彦委員 

 私はそういうことですと、この八名になった、そのあと少なくなったということについての原因の探求の仕方は私は足りないんじゃないかなというふうに思っているんですね。これは昨年の予算委員会でもお話申し上げましたけれども、私はやっぱりPTA、そして教職員、それから校長、それ以前にPTAといわゆる教育委員会、ここの信頼関係が私は崩れたというふうに思うんですね。それはこれ一人だけじゃなくて多くのPTAのお母さんたちに話を伺いました。

 まず当初、ここの耐震補強の工事ができるときに、この詳しい耐震調査について教育委員会が内容を発表しなかった。これは情報開示すべきことなんですね。ところがそこでひとつ不信感ができ上がった。結果としてそれは公表したわけでございますけれども、しかし今度はその中で校長と教職員とのかかわり合いのところでいろいろ問題があった。また、その教職員がPTAに対していろいろといろんな情報を流したり、またいろんなことをやって、かなりそこのところのPTAと教職員との関係も不信感があった。かなりそこのところがちゃんと把握しないとこの問題というのはしっかり総括されないんじゃないかと私は思うんですね。

 昨年の答弁の中でも、例えば校長先生が教職員の行動について再三再四自重するようにという話をしたけれども、いわゆる教職員のほうでは聞きいれなかった。そしてこの八人になったということについても大変校長としても心労が絶えないというふうに述べているわけですね。ここの原因をちゃんと把握すべきだと思うんですね。私はやっぱり校長のひとつの管理能力の問題ということもありますし、それから教職員が、そのことについていわゆる教育委員会がどう対応したかということになるわけでございますけれども、もうちょっと時間がないですから、ここでまた補足があと何日か後にありますから、そのときに申し上げますけれども、もう一度ここのところはひとつ見解をお示しいただきたい、と。



○遠藤幸佑委員長 

 次に緑風クラブ、石川委員。



◆石川清委員 

 環境問題を二つ質問いたします。

 一つは、滋賀県でエコスクール認定制度というのが創立されるということで十三年度は試行の段階、十四年度から県内の公立、私立を問わず小中高校でこの制度を呼び掛けるということで、内容は節電、生ごみで環境ISOの学校版と考えられるんですけれども、北区では既に水道水の節水や生ごみ処理などを行っていますけれども、この制度にご関心がおありでしょうか。



◎(平田指導室長) 

 滋賀県におけるエコスクール認定制度についてのお話がございますが、北区でもいまお話のように節電等も含めて環境教育に努めているということでございます。環境教育を推進する試みとして評価できるものではないかととらえておりますし、その評価できる点は学校生活全体を通して環境教育を考えようとしている点ではないかというふうに受けとめさせていただいております。今後、北区にも合致した指針づくりとか第三者の認定システム等を検討しなければいけないという課題もございますので、滋賀県の方法について参考にさせていただきまして、今後の研究課題とさせていただきたいと存じます。



◆石川清委員 

 十分に検討していただきたいと思います。

 もう一つは自然体験教室、岩井の三泊四日というのは限りなく果実が豊富だと思います。これはひとつ前進させていただいて、今年の夏に「沈黙の春」のレーチェル・カーソンのエッセーの映画「センス・オブ・ワンダー」が映画化されたんですよね。これで環境団体がもし協力していただきたいという申し込みがありましたら、その映画の会に協力ができるか、お答え願いたい。



◎(石井学務課長) 

 岩井の自然体験教室につきましては三泊四日の中で学校のほうでいろいろな教科を選択するという形でやってございます。いま現在、また来年もいろいろな意味で選択の幅を増やそうというふうに考えておりますので、いまご指摘の点につきましてもまた考えていきたいと思っております。



◆石川清委員 

 質問の意味がちょっとちぐはぐだと思いますけれども、この映画は日本人がつくっているわけです。それで子どもたちの自然に目を向ける感性を培うというような映画でございますので、ぜひ自然保護団体とか学校関係者がこういうものを協賛したいという申し込みがありましたら検討をぜひお願いいたします。

 終わります。



○遠藤幸佑委員長 

 次に新社会党議員団、福田委員。



◆福田実委員 

 先ほどの続きです。

 教科書の採択権の所在を明確に規定した法律はないと、こういうふうに言われています。私は先ほど、経過の中で一九九〇年の通知は九七年の文部省の通知で、何と言うんですかね、変えられていますよと、こういった報告をしました。そしてまたもう一方、本質的な問題ですけれども、ILOやユネスコの勧告、それから日本教育学会、また行政改革委員会、こういった方々の報告は基本的に学校または教師、このところに採択権がいくべきだというような方向性をお示ししています。しかしながら、それは採択権の問題は棚上げにするとしても、基本的に現場の教師、子どもたちのことを最も詳しく知っている教師の声を尊重するのは当然だろうというふうに思うわけです。それを踏まえて質問をするわけですが、政治に関して教育委員会は中立でなければいけないというふうに思うんです。それで今後も教科書採択の問題が出て来るわけですが、いわゆる昨年二月に教科用図書採択の実施要綱、そして細目、これに沿って基本的には進めていくのかなというふうに受けとめているんですが、それでいいんでしょうかということが一点。

 それから運用の中で、それが今回も軸になるようでしたらば、運用の中でぜひ学校現場の声、校長もそうですし教員もそうですし、その声をより尊重するように工夫をしてほしいな、と。そしてもし改正をするようであれば、ぜひこういった趣旨を明記をしてほしいということが質問の一点。

 それから時間がありませんので、学校プールの開放の問題です。議会では時々質疑がされていました。いままでのところ学校プールの開放はされていません。障害がたぶんあるんだというふうに思います。それで私は夏の土曜日とか日曜日、区民のために開放したらいいんじゃないかというふうに思っているんですが、とりあえず試行を何校かでやってみて、その障害をとり除くことができるかどうか、こういった検討をしてみたらどうかなというふうに思います。

 以上二点です。



◎(平田指導室長) 

 教科書採択につきまして端的にお答えいたします。

 第一点目の要綱の文言修正等あるかどうかということでございますが、先ほど申し上げましたように、学習指導要領の基礎・基本ということについてはきちっと文言を明記させていただきたいというふうに思います。採択の手続きにつきましてですけれども、具体的には先ほど教科用図書選定審議委員会に対しての絞り込みをしない、学校長としての意見を参考とする。そこまでをいまのところ手続きとして続行したいと思っております。



◎(石井学務課長) 

 学校プールの区民の活用についてでございますけれども、いま現在のプールにつきましては確かに学校専用で使っているわけでございますけれども、区民のために開かれた学校という趣旨はおっしゃるとおりでございますけれども、ただその場合、学校プールを一時、学校教育と生涯教育に切り分ける形になりますので、その際の、特にプールの場合は衛生管理等いろんな条件がございます。あと区民ニーズがどうなのかという点も含めまして研究させていただきたいと思っております。



○遠藤幸佑委員長 

 次に民主区民クラブ、小池委員。



◆小池工委員 

 先ほどの続きになるんですが、学力の問題、それから学習意欲の格差の問題、それと併せて新たな基礎学力を機会均等で一〇〇%しっかりやるよということのお話だったと思うんですが、そこの整合性をどういうふうにしようと考えているのかお聞かせください。



◎(平田指導室長) 

 基礎学力と、それからその部分についての確実な保障、意欲等も含めてですけれども、具体的には基礎学力を完全に保障するということについては、先ほどの方法論からしまして、例えば小人数授業での実施、それからティームティーチングでの実施、一人ひとりのつまずき、あるいは学力の状況に沿ってそれを実質的にみとるという方法で着実にやっていきたい。そのように認識しております。



◆小池工委員 

 やはりその際に、一番問題になるのは学習意欲をどう引き出していくのかということだと思うんですね。それを考えてみて、私の手元にある資料が非常に不十分だと言われればそれまでなんですが、実はこの資料は月刊誌「論点」、二〇〇一年一月の、先ほど言いました苅谷東大教授の資料を元にしてお話ししているんですが、非常に学習意欲がなくなっている。特にもう学校で勉強しなくてもいいやというようなことへの傾向が、社会的な階層グループ別に分けてみますと、下位の人ほど多くなっているという状況ですね。ですからそこら辺のサポート、フォロー、いま指導室長もおっしゃいましたけれども、今後いよいよ教員が増えて基礎学力については少数授業もオーケーだよということになって来ると、そういう方向だとはもう分かっているんですが、ただそういうことだけで学習意欲を引き出すような手立てが、それだけではまだまだ不十分ではないのかなというような気もしておりますが、いわゆる言ってみますと、学校の中でのセーフティーネット的なものを少し丁寧につくる必要があるのではないかというふうに思っていますが、そこら辺のところは先ほどの答弁ではちとフォローできないのではないかなと思っておりますが、お聞かせください。



◎(平田指導室長) 

 私も苅谷剛彦教授の「論点」についての論文等は読ませていただきました。ひとつその保障する方法としましては子どもたちの学習準備の状況をしっかりみとる、それからそのレディネスをどういうふうにはかりとるかということと、それに対しての問題意識に対してどのような方法論を支援していくかというところにあるんではないかなということで、学習意欲を継続、持続する、その最初のスタートの部分は、その部分にかなり充実しなければいけない部分があるんではないかなと考えます。



◆小池工委員 

 それであと一分ぐらいしかないんですが、基礎学力は機会均等というか、結果平等でつくるという、寺脇研文部省の課長が言っておりますが、それはあれですか、教育委員会として自信がありますか。



◎(平田指導室長) 

 そのように近づくように努力して努めてまいりたいと思います。



○遠藤幸佑委員長 

 次に公明党議員団、後藤委員。



◆後藤憲司委員 

 学校におけるハード面でのバリアフリーの考え方についてということでお伺いしております。

 三月、今月出される空き教室の利用法についての結果出るわけですけれども、これを福祉施設などに転用する際に、いつも問題になった動線、入り口をどうするかという問題なんですが、バリアフリーという考え方からどういう結論が出たのかお聞かせいただきたいと思います。



◎(依田庶務課長) 

 いまの学校のバリアフリーについては私、大変不十分なものだというふうに考えております。ただこれを福祉施設等に転用する場合につきましては、少なくともその部分については問題がないように当然、所管と十分な協議をさせていただいている。ただそのときに、児童との交流等を考えたときに、なお学校の側に多くの問題があるというふうに認識しておりますので、それは着実に解決していかなければいけない課題だろうというふうに考えております。



◆後藤憲司委員 

 先ほども宇野委員のほうからもありましたけれども、学校行事とか学校の主催するところに高齢者の方たちも参加をなさって来るわけですね。すると、学校へ行くと手すりもない。そういう中で、例えば玄関に行って、正門にしても子どもたちと一緒に参加をして、一緒に入って行くと、こういうこともやっぱりバリアフリーの一つだと思うんですよ。危ないというのであれば時間差を考えればいいわけで、そういうこともひとつこれからの検討課題にしていただきたいなということを思います。

 そしてもう一つは、空き教室について、余裕教室と言うか空き教室と言うかという論議から始まって、どういうことなんだなんという話もずっとして来ました。前回のときは倉庫の数があまりにも多いということで、何を倉庫に入っているんだという話を差し上げました。そうしましたら、遺跡とかそういうものが全部しまわれている、と。例えば九つある中に全部入ってるんだというような話があったんですけど、一回実態を調べて、本当に空き教室の中で子どもたちのために使える部屋にしたらどうかという話をしました。その調査をずっといただいて来たんですが、平成十年に百八十三あったのがいま二百八に増えています、空き教室自体が。そのうちの一時使用の倉庫が平成十年、百七十五だったのがいま七十二に減りました。七十二倉庫があるんですけれども、この倉庫の中に入っているものというのを、全体とは言いませんけど課長、ご覧になったことありますか。



◎(依田庶務課長) 

 現在、余裕教室の活用推進計画も行っておりまして、その中で約二十校ぐらいの学校を配備しております。またできるだけ機会を見て、ある際には学校全体も見て回ろうということを考えておりますが、まだ半分ぐらいかなというふうに考えております。



◆後藤憲司委員 

 よく見ていただきたい、全校見ていただきたい。なぜかと言いますと、倉庫じゃなくて物置という、言い方悪いんですけど、に使われているところもあるんですよ。壊れたいすだとか机だとか、それからもう使わなくなってしまった楽器だとかピアノだとか、いろんなの置いてあるんですね。こういったものをやはり何とかしなきゃいけないな、と。例えば使いたい人に貸与する、あるいはバザーをするとか、何か考えなくちゃいけないなと思いますので、この辺の検討をやっぱりぜひしていただいて、本当に倉庫として使うもの、こういった定義もきちんと決めていただきたい。こんなことを要望して終わります。



○遠藤幸佑委員長 

 最後に日本共産党北区議員団、中川委員。



◆中川大一委員 

 先ほど君が代・日の丸で、学校で歌ってない子どもたちや先生もいるみたいな話がありましたけれども、これはやっぱり内心の自由を踏みにじる私は主張だと言わなければならないと思っておりますので、これは強制しないという国会答弁からも逸脱しているということだけは指摘をしておきたいと思います。

 それから教科書採択問題について。新しい歴史教科書をつくる会、この関与した教科書問題が韓国や中国の政府から重大な懸念を表明されるという国際問題、いや外交問題にも発展をして来ているわけです。これは伝えられるところによりますと、この教科書が植民地支配、侵略戦争への反省が全くない。日本の侵略戦争がアジア諸国の独立の契機となった。韓国併合を正当化する。驚くべきような主張がこの脈の中に流れている。しかも一面的に自国を美化するという、こういう歴史認識というのが大きく批判をされて来ているわけであります。

 この教科書をつくる会が地方議会に対して、教科書採択で学校関係者の意見聞くんじゃなくて、教育委員会で、とにかく教育委員が責任を持って決めなさいよというさかんに請願・陳情運動を繰り広げたのはご承知のとおり。これは正体見たりなんですね、これね。どっかの国の圧力だなんて言ってますけど、侵略された側の国が、それが正当化されるような日本の方向が出て来て、この検定された国の意思として決められた教科書によってそれがやったら、国際問題になるのは当たり前の話ですよ、これ。ですからそういうところにやはり行きすぎが出て来ていることが私は大変危険だと言わなきゃならない。

 この十七日に大江健三郎さんや三木睦子さん、坂本義和さんなど、こういう方々が今度のこの会の教科書は、これは教科書として認めるわけにはいかない、認めるわけにいかない、こんな教科書。これは教科書が国際社会の信頼を得られない、日本の子どもたちも間違ったことを教えられてしまうという懸念を表明するとともに、仮に検定で合格しても教育現場でこれは採用されるべきでないという、国民に対する訴えを出しています。これに類するように歴史的な様々な諸団体もそういう言い方、ちょっと似たような意思表示をしているわけですけれども、私はやはりここで教育基本法にあるように、不当な支配に屈するようなことがあってはならない。教育は国民全体の責任を負う、ここが基本だと思うんですね。ですから先ほど来、教科書採択についてもより学校の近いところで採択していくというのが戦後の方向だった。これがだんだんだんだん離れて、法的な強制力を持って、そして教育委員会がこれを責任を持って決めろと言うんですけど、なんたって子どもたちに教育するその先生たちがどんな教科書を使うか。検定という制度があり、さらに採択するときに、その二重の意味でいろんな角度から論議をするとなるわけですから、当然そこが大きく尊重されなきゃならない。どなたかも指摘したように、国際的な流れですよ、それが逆に。日本の流れのほうが逆行です、これは。ですからそういう点で、私は決意をぜひに教育委員会からこの際伺っておきたいのでお答えいただきたい。



◎(平田指導室長) 

 教科書の採択に当たりましては、適正かつ公正な立場で行いたいと存じます。



○遠藤幸佑委員長 

 以上で補足質疑を終わります。

 これをもって第七款教育費についての質疑を終了します。

 これをもって本日の委員会を閉会します。

    午後五時三十分閉会