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東京都 杉並区

平成23年 2月22日文教委員会−02月22日-01号




平成23年 2月22日文教委員会

                 目   次

席次の変更について ……………………………………………………………………… 3
委員会記録署名委員の指名 ……………………………………………………………… 3
議案審査
 議案第3号 杉並区幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例
        …………………………………………………………………………… 3
報告聴取
 (1) 「平成22年度教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(平成21年度分)」の実施結果について
    ……………………………………………………………………………………… 7
 (2) 区立学校の教職員による服務事故について …………………………………… 8
 (3) 「学校支援本部事業等支援業務」公募型プロポーザルの実施結果について
    ……………………………………………………………………………………… 8
 (4) 南伊豆健康学園の今後の方針について ………………………………………… 9
閉会中の請願・陳情審査及び所管事項調査について …………………………………71



                文教委員会記録

 日   時 平成23年2月22日(火) 午前9時58分 〜 午後2時44分
 場   所 第3・4委員会室
 出席委員  委 員 長  増 田  裕 一     副委員長  今 井    讓
 (9名)  委  員  けしば  誠 一     委  員  脇 坂  たつや
       委  員  原 田  あきら     委  員  松 浦  芳 子
       委  員  関    昌 央     委  員  横 山  え み
       委  員  小 川  宗次郎
 欠席委員  (なし)
 委員外出席 議  長  小 泉  やすお
 出席説明員 教育長     井 出 隆 安   教育委員会事務局次長
                                 吉 田 順 之
       教育改革担当部長渡 辺   均   庶務課長    北 風   進
       教育委員会事務局副参事       教育人事企画課長佐 藤   浩
       (杉並師範館担当)
       事務取扱教育委員会事務局参事
               田 中   哲
       教育改革推進課長岡 本 勝 実   統括指導主事  白 石 高 士
       学校適正配置担当課長        学務課長    日 暮 修 通
               齊 藤 俊 朗
       教育委員会事務局副参事       社会教育スポーツ課長
       (特命事項担当)                  植 田 敏 郎
               正 田 智枝子
       科学館長    末 木   栄   郷土博物館長  阿出川   潔
       済美教育センター所長        済美教育センター副所長
               玉 山 雅 夫           坂 田   篤
       済美教育センター統括指導主事    中央図書館長  和 田 義 広
               田 中   稔
       中央図書館次長 堀 川 直 美
 事務局職員 事務局長    伊 藤 重 夫   議事係長    依 田 三 男
       担当書記    松 本 智 之



会議に付した事件
 席次の変更について……………………………………………………………………決定
 付託事項審査
 1 議案審査
  議案第3号 杉並区幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例
         …………………………………………………………………原案可決
 所管事項調査
 1 報告聴取
  (1) 「平成22年度教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(平成21年度分)」の実施結果について
  (2) 区立学校の教職員による服務事故について
  (3) 「学校支援本部事業等支援業務」公募型プロポーザルの実施結果について
  (4) 南伊豆健康学園の今後の方針について
 閉会中の請願・陳情審査及び所管事項調査について…………継続審査及び継続調査



                            (午前 9時58分 開会)
○増田裕一 委員長  ただいまから文教委員会を開会いたします。

 《席次の変更について》
○増田裕一 委員長  初めに、平成22年12月21日付で五十嵐千代委員が議員を辞職されたことに伴いまして、当委員会は1名欠員となりましたので、ご報告いたします。
 なお、委員会の席次につきましては、ただいまお座りになっているお席でよろしいでしょうか。
      〔「はい」と呼ぶ者あり〕
○増田裕一 委員長  それでは、この席次で決定させていただきます。

 《委員会記録署名委員の指名》
○増田裕一 委員長  本日の委員会記録署名委員は、私のほか、横山えみ委員をご指名いたします。よろしくお願いいたします。

 《議案審査》
  議案第3号 杉並区幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例
○増田裕一 委員長  これより議案審査を行います。
 議案第3号杉並区幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例を上程いたします。
 本会議の説明以外に、理事者から補足の説明はございますか。
◎教育委員会事務局次長 特段つけ加えることはございません。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
○増田裕一 委員長  これより質疑に入ります。
 質疑のある方は挙手願います。
◆原田あきら 委員  議案第3号について質問をさせていただきます。
 本議案は、労働基準法の改定により条例も整備するという議案であります。まず、労働基準法が一体、いつ変わって、どのように変わって今回の条例につながったのか教えてください。
◎庶務課長 平成20年だったと思いますが、労働基準法が改正になりまして、今回ご提案申し上げております内容でございますけれども、月60時間を超えたいわゆる超過勤務に対して、今100分の125、超過勤務手当を割り増ししてございますけれども、月60時間を超える分については100分の150とすると。また、労働時間縮減という観点から、この割り増し150に伸ばした部分については、超勤の代休時間を設けるというような趣旨でございます。
◆原田あきら 委員  超過勤務分を休暇に充てられるということなんですけれども、幼稚園教諭も含めて、教職員という職業にはこの条例が関係することがないと聞いていますが、どういうことでしょうか。
◎庶務課長 教育職員につきましては、ご案内のとおり、教職調整額を4%付加して、原則として超過勤務は行わないというふうにしていることから、現況としては、今回規定は整備いたしますけれども、適用になることはほとんどないということでございます。
◆原田あきら 委員  ほとんどないということは、何か影響があるんですか。
◎庶務課長 いわゆる臨時緊急やむを得ない場合は超過勤務を命ずることができることになってございます。
◆原田あきら 委員  例えばどういうところですか。
◎庶務課長 災害時に子どもたちの安否を確認するとか、臨時緊急に職員会議を開かなければならないというような事例でございます。
◆原田あきら 委員  どこからどこまで残業なのか判断しにくいという観点から、教職4%調整額というものが算定されて給料に加算されているわけです。この条例によって幼稚園教諭の労働環境というものが変わるということはないと。では、なぜ条例を改定する必要があるんでしょうか。
◎庶務課長 ただいま申し上げたとおり、原則としては超過勤務を命じませんが、超過勤務を命ずることがあり得るということで規定を整備するものでございます。
◆けしば誠一 委員  今出された労働基準法の関係やらあるいは国の根拠法令との関係で、何点かお聞きしておきます。
 振替休日と代休との違い、ちょっとわかりにくいんですが、これについて説明ください。
◎庶務課長 私ども、振替休日は、例えば半日勤務をしたときに、他の勤務を要しない日に振りかえるということを言っています。通称代休というふうに呼んでいるので、同じだというふうに考えてございます。
◆けしば誠一 委員  同じなのかなということがちょっとわからないんですが、あらかじめ休日と定められた日を別の日に振りかえ、そのかわりにあらかじめ休日と定められた日を労働日とすることが振替休日だと。代休とは、まず休日労働をさせた後で、その際にかわりの休日をまだ指定していない、その休日労働のかわりに他の労働日の勤務を免除するものだと。ですから、代休の場合は、休日振替と異なって事前に休日を労働日とする手続がとられていないため、その日はあくまで休日のままで、その日に労働させることは休日労働になる、割り増し賃金の対象となるという、この違いはありますよね。今言われたように非常にわかりにくいんですけれども、私は違いがあると思うんです。
◎庶務課長 振替休日の場合も基本的には事前命令ということでやります。今回の超過勤務については、職員が申し出た際に代休をとれるということで、若干の差異はございますけれども、ほとんど内容は一緒というふうに考えてございます。
◆けしば誠一 委員  また、今回の条例が、再任用の短時間勤務職員だとか、いわゆる非常勤といいますか、そういう人たちにはどういうふうに影響してくるんでしょう。
◎庶務課長 今回の条例改正については、いわゆる正規の職員が対象でございます。
◆けしば誠一 委員  これは教育職員に限らないんですが、前区長が機械的に職員を削減してきたツケが回って、正規職員の場合でも12月段階で40名ぐらい不足していることがわかって、非常勤や若年嘱託で採用してもなかなか集まらないという。ことしの新規採用は増えているんですが、なかなかそれでは充てられないという状況があって、こうした現場での一種の人員不足というか、そういうことが事実上超過勤務を増やしているということは教育職場にはないんですか。
◎庶務課長 ございません。
◆けしば誠一 委員  職員があらかじめ超勤代休時間を希望しないという場合はどうなるんでしょう。
◎庶務課長 あくまで希望した場合でございますので、希望しない場合には割り増し賃金が払われるということでございます。
◆けしば誠一 委員  最後に、幼稚園と保育園、幼保一元化ということや、あるいはこども園ということが一方で今進行しています。幼稚園と保育園と全く違うものを一体化しようとする国のこども園に、保育園の側からも幼稚園の側からも批判を浴びて、それをそれぞれなくして一体化しようという国の動きは、幼稚園も保育園も当面残すということになったという報道を聞いているんですが、このあたりの国の動向と、そういう国の動きの中で、杉並の幼稚園については子供園化ということで進んでいるんですが、こうした国の動向なんかに対応するその後の区の動き、あるいはそういう中でのある種の見直しというか、そういうことはないのか、そのあたりを最後にお聞きします。
◎庶務課長 現在、子供園については、庁内に検討組織を設けまして、検証作業を行い始めたところでございます。
◆けしば誠一 委員  既定の方向で決算委員会やあるいは12月議会の中でも確認されていた方向が、今言った大きな国の動きの中で、それも含めて検討されているということですか。
◎庶務課長 それらを含めて検討しているところでございます。
○増田裕一 委員長  ほかに質疑はありませんか。
      〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○増田裕一 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。
 これより意見の開陳を求めます。
 意見のある方は挙手願います。
◆原田あきら 委員  2008年の労働基準法改定については、いろいろと問題のある改定であり、この改定については我が党は国会で反対しています。ただし、本議案にあらわれている改定部分について異論はなく、かつ調整額を支給する教職員においては、この改定はほぼ規定の整備であるという観点から、我が党は賛成とします。
 ただし、調整額が支給されているということをいいことに、教職員には平均の勤務時間で過労死ラインを越えているという実態があります。教職員に対する労働基準法無視の実態を、こうした機会をもって直視し、抜本的に改善していくべきということを申し添えて、意見の開陳とします。
◆けしば誠一 委員  先ほどの質疑の中で、教育現場には超過勤務の実態はないという教育委員会の認識は余りにも現状無視であって、他の委員からも言われているように、そういう意味では現場では非常に厳しい残業を、子どもたちのためですから家に帰れないということで、非常に厳しい実態はあります。しかし、特区連も、月60時間の超過勤務時間の積算について、日曜日またはこれと相当する日を含めるとの回答を得ていて、人事委員会勧告で、特別区における超過勤務時間は年々増え続ける傾向にある、抜本的改善策が求められているということに対する対応も含めて、今の国の法改正に対応するものとして、この議案には賛成します。
 しかし、当区では、前区長の1,000人職員の削減で、非常勤や若年嘱託員で補ってきたために、今そうした非常勤にしわ寄せが行っている。あるいはまた、正規でなければできないことも多く、結局超過勤務が増え続ける傾向は変わらない。これは教育職場も同じような動向があるというふうに私は見ておりますので、職員の必要な新規採用を求めて、この議案には賛成いたします。
○増田裕一 委員長  それでは、ほかに意見はありませんか。
      〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○増田裕一 委員長  ないようですので、意見の開陳を終結いたします。
 これより採決いたします。
 議案第3号杉並区幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例については、原案を可決すべきものと決定して異議ありませんか。
      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○増田裕一 委員長  異議ないものと認めます。よって、原案を可決すべきものと決定いたしました。
 以上で議案審査を終了いたします。

 《報告聴取》
○増田裕一 委員長  続きまして、報事項を聴取いたします。
 本日の報告事項は4件です。
 質疑は、報告を一括して聴取した後に行いたいと思います。
 それでは、順次お願いいたします。

  (1) 「平成22年度教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(平成21年度分)」の実施結果について
◎庶務課長 私からは、平成22年度教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(平成21年度分)の実施結果について、ご説明を申し上げます。
 地方教育行政の組織及び運営に関する法律第27条で、教育委員会は毎年、その権限に属する事務の管理、執行状況につきまして点検、評価を行うこととなってございますが、杉並区におきましては、毎年実施しております行政評価をもってこの点検、評価としまして、効率かつ効果的な事務事業に取り組んでまいりました。今般、教育ビジョン推進計画に即しました点検、評価を実施しまして、今後の教育ビジョンなど計画策定、また改定や予算編成に活用して、より一層質の高い教育行政を実施するために、今回、点検、評価を実施したものでございます。
 実施方法といたしましては、教育ビジョン推進計画の6つの目標ごとに、毎年実施しております行政評価を活用しまして、計画事業ごとに点検を行いまして、事業実績に基づきまして、目標の達成度、評価等を行いました。
 なお、この点検、評価は、2名の学識経験者の意見を聴取した上で、教育委員会において決定したものでございます。
 今後のスケジュールでございますが、区議会議員の方への配付の後、ホームページにて公開をする予定でございます。
 評価の詳しい内容については、省略をさせていただきます。
 以上でございます。

  (2) 区立学校の教職員による服務事故について
◎教育人事企画課長 私からは、杉並区立学校の教職員による服務事故について、2件報告させていただきます。
 最初は、和田中学校における事故でございます。
 事故の概要ですが、56歳の男性教諭が、平成21年12月26日、平成22年1月11日及び1月24日の3回にわたり、勤務校において同校女子生徒に対して補習を行った際に、同生徒の体にさわるという行為を行ったものです。
 当該教諭に対する処分ですが、東京都教育委員会から、平成23年1月20日付で停職6カ月の懲戒処分を受けたところです。
 学校では、平成23年1月24日、全校朝会において生徒に対し報告、謝罪するとともに、同日及び2月8日に臨時の保護者会を開催し、同様に報告、謝罪いたしました。
 次は、杉並第十小学校における事故でございます。
 事故の概要ですが、平成20年6月18日、52歳の女性教諭が勤務校の屋上で授業を行った際に、男子児童が天窓から転落し、死亡したものでございます。
 当該教諭及び校長に対する処分ですが、東京都教育委員会から、平成23年1月31日付で、いずれも戒告の懲戒処分を受けたところでございます。
 処分理由についてですが、当該教諭につきましては、授業前に屋上の安全確認を行わず、また児童に対し天窓の危険性について注意喚起を行わないなど、事故の発生を未然に防止すべき注意義務があったにもかかわらず、これを怠ったということです。
 また、校長につきましては、天窓の構造等を十分に把握せず、天窓に係る児童に対する指導について教職員に対し指導監督を行わないなど、施設の管理者として事故の発生を未然に防止すべき注意義務があったにもかかわらず、これを怠ったということでございます。
 私からは以上でございます。

  (3) 「学校支援本部事業等支援業務」公募型プロポーザルの実施結果について
◎教育改革推進課長 私からは、学校支援本部事業等支援業務公募型プロポーザルの実施結果についてご報告申し上げます。
 教育委員会では、平成19年度から学校支援に関する事業を委託してまいりましたが、平成23年度以降の契約締結に当たり、次のとおり公募を実施し、受託事業者を選定いたしました。
 まず1番目として、今回選定された事業者は、区内に事業所を持つNPO法人スクール・アドバイス・ネットワークです。対象事業は、学校支援本部事業のほか、放課後子ども教室、土曜日学校等となってございます。
 2番目ですが、委託内容は、学校支援本部等の相談・助言業務、人材養成、また学校支援本部セミナーやPTA活動セミナー等業務となってございます。
 3番目といたしまして、公募期間ですが、区ホームページにより、平成22年10月25日から11月12日まで公募期間といたしました。
 4でございますが、今回の応募事業者総数は2者となります。
 5番目でございますが、この選定委員会開催及び経過については、外部委員3名を含む6名の選定委員会において、提案内容について審査、選定したものでございます。
 なお、一次審査を書類審査とし、二次審査においてヒアリングを実施いたしました。その結果、一次と二次の合計点数により、さきのNPO法人スクール・アドバイス・ネットワークを選定したものでございます。
 最後に、今後のスケジュールですが、3月上旬に各学校支援本部等を対象とした事務説明会を開催し、本年4月より委託を開始といたします。
 私からは以上です。

  (4) 南伊豆健康学園の今後の方針について
◎学務課長 それでは私のほうから、南伊豆健康学園の今後の方針についてご報告いたします。資料のほうをごらんください。
 南伊豆健康学園のあり方については、平成12年より教育委員会事務局内で検討したところでございます。このたびその方針を決定いたしましたので、ご報告するものでございます。
 まず、決定した方針でございますが、病虚弱児の教育施設としての南伊豆健康学園は平成24年3月末をもって廃止とし、今後は、区内において、健康教育等の充実や家庭との連携強化を図っていくとするものでございます。
 次に、廃止の理由でございますが、平成12年に教育委員会事務局で健康学園の今後のあり方を検討し、廃止とした理由は、現在においてもその状況は大きく変わっていないと考えております。具体的に申し上げますと、学園の設置の目的は、転地において健康改善を図りながら義務教育を受ける機会を提供するというものでございますが、学園設置当時と比べ区内の環境は大きく改善され、また、医療技術が進歩し、ぜんそくにあっては薬をベースに家庭や学校でコントロールが可能となったこと、さらには規則正しい生活や運動を家庭や学校で継続することにより、肥満、虚弱、偏食についても健康回復、健康改善が実現可能であることから、転地において義務教育を提供するといった必要性は薄れ、所期の目的は達成したと考えております。
 また、この間、入園児童数は減少するとともに、施設改修費を含めた運営経費は増大し、厳しい財政状況にあって学園の継続は課題が大きく、これらを総合的に勘案し、廃止を決定したところでございます。
 次に、これまでの経過についてでございますが、3ページ目の別紙1をごらんください。この表は、左から縦に、期間及び時期、及びスマートすぎなみ計画等での決定内容、そしてその間の検討内容を示したものでございます。
 平成12年以降、スマートすぎなみ計画等で廃止の方向性を定め、その後、活用策について、全寮制学校の創設など検討を重ねてきたところでございます。いずれについても成案に至ることはできず、今回、事務事業等の外部評価での評価結果を踏まえ、教育委員会において廃止の方針を決定したものでございます。
 次に、今後の区内での取り組みについてご説明します。申しわけありません、1ページ目の下段をごらんください。
 近年、アレルギー疾患を伴う児童が増加傾向にあるほか、生活習慣の乱れなどから、健康面での課題を抱えた児童が多く在籍しております。また、発達障害や家庭環境の問題などにより、不登校になる児童の割合も増加しております。
 こうした児童に対する取り組みは、これまでにも区及び教育委員会等においてさまざまに行ってきたところでございますが、今回、これまでの取り組みの経過を踏まえ、大きく病虚弱児童等への健康教育と、児童の心理的理由等による不登校への対策を2本柱として検討を進めてまいります。
 主な検討項目でございますが、小児生活習慣病予防健診の充実を初め、記載の項目を検討していきたいと考えております。
 なお、これまでの区内での取り組みにつきましては、2ページ目の「6.その他」の(2)をごらんください。病虚弱児への取り組みと心理的課題などあわせ持つ児童への取り組みの双方について、これまでの取り組みと平成23年度から開始するものをあわせて表にしたものでございます。これらの取り組みを南伊豆健康学園の廃止に合わせて改めて検討した上で再構築し、対応の充実を図ってまいりたいと考えているところでございます。
 また、検討に当たっては、他の部門との綿密な連携が必要となることから、検討委員会を設置し取り組んでまいります。検討委員の構成を4ページ目の別紙2に挙げております。ごらんいただきたいと存じます。
 最後に、今後のスケジュールでございますが、2ページ目の「5.廃止の方針決定後の対応と今後のスケジュール」をごらんください。今後区内での取り組みの再構築を検討する検討委員会は、既に今月17日に第1回を開催し、検討を開始したところでございます。ことし7月を目途に検討結果の報告をまとめるよう進めており、24年3月の南伊豆健康学園の閉園に合わせて、健康教育等の新たな取り組みを区内で展開できるよう取り組んでまいる所存でございます。
 私からの説明は以上でございます。
○増田裕一 委員長  これより質疑に入ります。
 質疑のある方は挙手願います。
 それでは、委員会の円滑な運営と公平を期するため、最初の質疑は、答弁を入れてお一人往復15分程度とさせていただき、一巡しました後、必要があれば再度質疑をしていただくということで進めていきたいと思います。議事進行にご協力のほどよろしくお願いいたします。
◆小川宗次郎 委員  私からは、健康学園の方針について、プロポーザルと服務事故について何点か質問させていただきます。
 まず、南伊豆健康学園の今後の方針について質問いたします。
 この南伊豆健康学園は、私も文教委員会で、8年前か9年前になりますけれども、さまざまな当時の児童の様子とかを視察をさせていただきましたが、非常にいい学園生活を送っているなというのが今でも記憶に残っている観点から質問をしたいと思います。
 今の報告を聞きまして、まず疑問に思いましたのは、説明にあった、平成12年に教育委員会の事務局内で検討し、報告された健康学園廃止の方向性が打ち出されてからきょうまで10年あり、その10年間には、別紙1のこれまでの経過を見ますと、一応さまざまな取り組みをしてきたということは十分に理解するところではあります。その説明で若干触れておりましたけれども、もう一度説明をいただきたいと思いますが、そのことについて保護者と今までどのような話し合いが持たれてきたのか、お聞かせをいただきたいと思います。
◎学務課長 教育委員会では、平成12年に打ち出した廃止の方向性を踏まえて、その後、跡地活用について検討してまいりました。具体的には、資料の別紙1に示しましたとおりで、もう少し詳しくご説明させていただきますと、平成14年に健康学園の施設活用の検討ということで、全寮制の通常学校、自然体験型移動教室、希望制生活体験学習の3案を検討し、また、15年には、全寮制学校の創設に向け、教育改革特区の申請を第4次提案まで行ったところでございます。しかし、先ほど申しましたようにいずれも成案に至ることはできず、その後については、給食調理業務の委託化を初めとして、警備業務の一部非常勤化など、運営体制の効率化を進めてきたところでございます。
 以上がこれまでのほぼ10年間の私どもの経過でございますが、もう1つ、保護者との話し合いでございますけれども、平成12年に廃止の方向を打ち出した際にも、当時の保護者会や小学校長会、小学校PTA連合会などと数回にわたって話し合いを持っているところでございます。その後、跡地活用の検討や教育改革特区の提案の際にも、適宜保護者会との話し合いを持つなど、逐次ご説明をしながら進めてきたというふうに考えているところでございます。
◆小川宗次郎 委員  今の話を聞いていると、教育委員会としてはきちんと対応してきたというような説明に、だれが聞いても受けとめられるのかなとは思います。しかし、私が保護者の方々からお聞きすると、今回の平成24年3月をもって廃止するとの方針については、事前に説明がされたわけではなく、ましてや区報に掲載されて初めて知ったという話であったということ。これまでの経過を踏まえれば、少なくとも区報で広く知らせる前に、保護者の方々、関係者の方々にはきちんと説明することが基本的には教育委員会としての筋ではないかなと私は思いますし、また、個人としても、それを聞いて唐突の感は否めないのではないかということであり、また、これは私だけではなくて、保護者、関係者、そして多くの区民は、今回の件については私と同じ、異口同音にと言っても過言ではないと私は思います。
 今後について、こうしたことでは保護者と十分な信頼関係は築くことができないと思い、先行き大いに懸念するところでありますが、こうした今回の対応について教育委員会の見解を求めておきます。
◎学務課長 今回については、今委員からご指摘ありましたように、昨年の11月に事務事業等の外部評価で廃止の方向について妥当との評価結果を受け、12月13日には、第1回の入園説明会で、その評価結果について保護者の方々にお知らせしたところでございます。その後、12月16日の教育委員会で健康学園の今後の方針を決定し、21日の保護者説明会で、その決定した方針内容についてご説明させていただきました。
 なお、入園に際して教育委員会の方針決定を早急にお知らせする必要があることから、21日号の広報の入園説明会の開催の記事の中で、平成24年3月末をもって廃止する予定との記載をしたところでございます。
 今の経過をご説明した上で、私どもといたしましては、現在の保護者の方々にも、さらには来年度入園を予定している方々にも同日にお知らせしたという思いでございますが、同日の朝、先に広報が出てしまったことについては、同日であれ、お知らせの仕方について配慮が十分でなかったのかなと改めて感じるところでございます。
◆小川宗次郎 委員  今の課長の答弁を聞いても、まだまだ十分に納得するだけのものはないのかなというふうに私は感じております。
 再度質問しますけれども、保護者とのいわゆる信頼関係というのが教育においては非常に重要なのかなと思いますが、そういった信頼関係という大事な点から、再度教育委員会として答弁を求めたいと思います。
◎教育委員会事務局次長 委員のご指摘の点でございますが、健康学園、教育施設のあり方についてのことでございまして、とりわけ保護者の方々には十分な配慮をもって臨むべきであるというふうに考えております。その点では、保護者の方々の信頼関係を損なうことがないように一層取り組んでまいりたいというふうに考えております。
◆小川宗次郎 委員  まだまだ十分とは言えないかと思いますが、次に、教育委員会が考える廃止の理由について、先ほど説明でお聞きしました。この資料によりますと、平成12年度に検討した廃止の理由は現在においても大きく変化していないということが、この資料に書かれておりますが、確認の意味を込めて、再度、平成12年度に挙げた廃止の理由の説明をお聞きしたいと思います。
◎学務課長 平成12年度の検討結果で挙げられております廃止の理由でございますが、まず、学園の目的は、転地において健康改善を図りながら義務教育を受ける機会を提供するというもので、今日において、開設当初に比べ生活環境が改善されたことや、医療技術が進歩したことにより、区内の学校や家庭で健康改善が可能となり、転地において義務教育を提供する必要性というものは薄れたというふうに認識しているところでございます。そうしたことから既に所期の目的は達成しているというふうに考えるとともに、あわせて、区内の学校において健康教育等の充実を図っていくことが可能であることや、児童1人当たりの費用が区内の学校に比べて多額となっていることを挙げ、廃止の理由とするものでございます。
◆小川宗次郎 委員  健康学園が設立されて、資料にあるとおり36年が経過をし、当時の環境や社会状況が大きく変わってきており、また、厳しい財政状況の中、健康学園を継続して運営していく困難さがあるところは一部理解するところではあります。しかし、学園にいる児童のこと、子どもたちのことを考えると、平成24年3月末での閉園は、せめて基本的には、いろいろな声がありますけれども、1年延ばすことができないかと思っている方も少なくないと私は思っております。その点について教育委員会の見解をお聞きしたいと思います。
◎学務課長 区内においても、学園と同様の健康面での課題を抱えた児童が多く在籍しています。そのため、健康教育は、これら健康課題を抱える児童を含めて早期に充実を図っていく必要があるというふうに考えています。
 加えて、校舎の改築費用を含めた運営経費が、先ほどお話しさせていただいたように増大し、厳しい財政状況の中にあって、このまま継続することはやはり課題が大きいというふうに考えております。
 今回の廃止の時期の決定でございますけれども、健康学園の入園期間が原則1年であること、さらに次年度の募集についても既に手続のほうを進めておるところから、教育委員会としてはこれらを総合的に判断して、平成24年3月末としたものでございます。
◆小川宗次郎 委員  今、杉並区内ではさまざまな健康面での課題を抱えた児童が多くいると答弁ありましたけれども、ちなみに、同様な健康課題を抱えている児童ですが、参考に区内にどれぐらいいらっしゃるのか、大体の数字で結構ですので、お示しいただきたいと思います。
◎学務課長 健康課題等いろいろあるわけですが、私どもとして今つかんでいる、例えば春の定期健康診断の結果で見てみますと、21年度小学校全学年、ぜんそくを持っている子どもがおよそ1,200名、肥満傾向――肥満傾向というのは、肥満度20度以上の子どもが約1,000名弱というところでございます。
◆小川宗次郎 委員  そうすると、ぜんそくが約1,200名、肥満傾向の児童が約1,000名で、約2,200名の方が杉並区内にいらっしゃるということだと思います。確かに、今ご答弁ありましたようにさまざまな健康課題を抱えるすべての児童を考えますと、区内での早急な取り組みが必要であることはわかりますが、早急であればなおのこと、代替策は一人でも多くの子どもたちにとって有効な施策となることが重要であると思います。
 教育委員会では、ことしじゅうに検討する、そして7月に出すという方針を打ち出しておりますが、ぜひ健康学園のよい成果を発展させていくことができるようお願いしておきたいと思いますとともに、最後に、健康学園の子どもたちについてお聞きしておきたいと思います。
 健康学園に入園した児童がこの杉並区に帰ってくると、本当にびっくりするほど元気になったという話は、私も、先ほど申し上げましたとおり、視察をしまして非常に感じているところでございます。今回、杉並版事業仕分けにおいて、先ほど説明したとおり、南伊豆健康学園の廃止の方向性について妥当であるとの評価を受けたわけですが、その際の評価の中で、廃止に当たっては、健康学園がこれまで果たしていた機能について検証した上で、代替策の要否について十分検討する必要があるとの指摘がされております。
 そこでお聞きいたしますけれども、健康学園を卒園した子どもたちのその後の状況について、教育委員会はどのように把握しているのか、お示しをいただきたいと思います。
◎学務課長 教育委員会では、今回の事業仕分けを受けまして、区立小中学校に在籍する卒園生を対象にアンケート調査を実施したところでございます。健康課題や生活習慣に関して、健康学園で身につけた習慣が卒業後にどうなったのかという問いを出したところ、「健康学園で身につけた習慣をその後も維持できている」といったお子さんが約6割、一方、「維持できない」といったお子さんが約4割いらっしゃいました。
 また、あわせ持つ課題のうち、入園前から不登校傾向だった子どもたちについての卒業後の状況について健康学園のほうで調べたところなんですが、それによりますと、学園では確かに登園できたものの、その後、卒園後は再び不登校状態に戻ってしまうケースが多いことがわかったところでございます。
◆小川宗次郎 委員  今説明された卒園後の状況をお聞きしますと、今後の区内での取り組みについてどのような見解をお持ちなのか、伺っておきたいと思います。
◎学務課長 今後の区内での取り組みについてでございますが、病虚弱児への取り組みについては、義務教育9年間の中で継続して取り組んでいくことが必要だと思っています。また、心理的課題などあわせ持つ児童につきましては、やはり専門的なフォローが不可欠であるというふうに考えておるところでございます。
 いずれにいたしましても、学校だけでも、また家庭だけでも解決できる問題ではなく、学校、家庭、もしくは関係機関が相互に連携協力しながら取り組んでいかなければならないというふうに認識したところでございます。
◆小川宗次郎 委員  この問題について、最後に1つ質問いたします。
 今回、教育委員会から健康学園の今後のあり方についていろいろとお聞きしてまいりました。健康学園の置かれている現状や子どもたちの変化、さらには今後の方向性については多少理解するところもありますが、しかし、それらを踏まえてもなお学園の廃止は、これまで健康学園で過ごしてきた児童、子どもたちにとっては、大切な思い出の場所がなくなるということであることは変わりありません。その点を十分踏まえていく必要があると考えております。
 今後の対応については、そうした点を勘案し、保護者の皆さんへの丁寧な説明など、十分な配慮を持った進め方をすることが重要であります。その点について最後答弁をいただいて、この件については終わりにいたしますが、今回の平成23年度末での廃止方針にはまだまだ課題が残されており、関係者の理解なくしてはいい方向には行かないわけであります。関係者が十分納得いく検討を再度強く要望するものであります。また今後教育委員会の動向を注視していくことを申し上げまして、健康学園についての質問は終わりたいと思います。
◎教育委員会事務局次長 先ほどもご答弁させていただきましたが、今後の取り組みにつきましては、学校、家庭、教育委員会など、関係機関が相互に連携協力しながら取り組んでいく必要があるというふうに考えております。とりわけ南伊豆健康学園の保護者の方々には、健康学園のこれまでの取り組みを十分ご承知いただいているところから、今後の区内での取り組みについても、ぜひご協力いただきたいというふうに考えております。今後につきましては、より一層信頼関係をこれまで以上重視して、共に子どもたちの将来を考えていきたいというふうに考えております。
◆小川宗次郎 委員  時間があれなので、次、2巡目で行きたいと思います。
◆脇坂たつや 委員  それでは、私のほうからは、今回の報告事項のうち、小川委員に引き続きまして、南伊豆健康学園の今後の方針につきまして、重複しないように何点かお尋ねしてまいります。
 まず1点目が代替策についてなんですけれども、こちらの資料によりますと、今後の区内での取り組みについて、「改めて病虚弱児童等に対する課題への対応を検討する」とし、「支援策の再構築に向けた取組を進めます。」とありますけれども、まず、これまで行ってきた取り組みについて、どのような点が課題と考えているのか、お尋ねします。
◎学務課長 これまで区で取り組んできました事業の課題ということでございますけれども、まず、病虚弱児への取り組みでございますが、現在、病虚弱児については、学校では学校保健委員会というのを設置しておりますし、その中で児童の健康問題の検討やその解決に向けた活動が行われています。また一方、小児生活習慣病予防健診やアレルギー疾患に対する取り組みでは、いわゆる医療面からの支援を加えて充実を図っているところでございます。しかし、こうした学校での活動と医療面からの支援との連携というのがまだ十分に整っているとは言えず、今後、健康教育を進めていく上では課題かなというふうに認識しているところでございます。
 また、心理的な課題などあわせ持つ児童への取り組みなんでございますが、具体的にはさざんかステップアップ教室を初めとして、スクールカウンセラーやソーシャルワーカーの配置など、専門的知識を有する職員で対応、指導を図っているところでございます。ただ、対象となる児童が今後増加が懸念される中、どのように1人1人の子どもに向き合っていくことが可能なのかというところが課題かなというふうに考えるところでございます。
◆脇坂たつや 委員  今、これまでの区内での取り組みにおける課題ということに関してはわかったんですけれども、一方で、代替策を検討するに当たっては、健康学園が行ってきた成果についても検証する必要があると思っています。とりわけ学園の特色でもあった、校庭を何周もするとか、そういった個人で目標を立てるさわやかタイムなどの自立活動については、本当にいい取り組みだなとも思っていますし、今後、区内で取り組みを検証するに当たって大いに参考になることがあるんじゃないかなというふうに思いますけれども、その点につきまして現在検討しているようなことがあれば、お示しください。
◎学務課長 いわゆる自立活動については、特別支援学級の大きな特色でございます。健康学園においても、児童自らが健康課題を自覚して目標を設定して取り組んできたというところでございます。今後、代替策の検討に当たりましては、今委員からご指摘のあったことも含めまして検討してまいりたいというふうに考えております。
◆脇坂たつや 委員  代替策に関してもう1点お伺いしますが、この検討に当たって、こちらにもありますけれども、検討委員会を設置して検討するとしていることで、委員の名簿もお出しいただいています。この委員の構成に関してはどういった観点で選考されたのかということと、あとスケジュールですね。23年の7月に検討結果の報告を予定しているということですが、どのような検討スケジュールで進めていくということなのか、その点もお願いします。
◎学務課長 新たな検討委員会の委員の構成につきましては、課題が多岐にわたることから、学校、家庭、教育委員会及び保健福祉部門との連携が重要であり、そうした観点を重視した委員の構成としているところでございます。さらに、南伊豆健康学園のこれまでの取り組みを生かしていくため、保護者会からの参加もいただいているところでございます。
 今月、検討委員会については既にスタートしておりまして、これは予定ですけれども、5月ごろまでには課題と解決の方向性について整理をし、その後具体的な内容を検討しながら、7月を目途に検討結果をまとめていきたいというふうに考えているところでございます。
◆脇坂たつや 委員  南伊豆健康学園の位置づけというのは、西田小学校の特別支援学級ということで、園長先生はこちらにいらっしゃると思いますし、そういった意味で、健康学園の現場を仕切っているのは副園長じゃないかと思うんですけれども、その副園長がこちらのメンバーに入っていないというのはどういうことなんでしょうか。
◎学務課長 いわゆる委員会の設置要綱の第6条の中に、調査検討させるために必要に応じて部会を設置することができるというものがございます。それに基づきまして、今回、委員会の下に作業部会を設けようというふうに考えているところでございます。この作業部会の部会員は、各分野で実務を担当している係長級の職員を中心にして考えておりまして、その中には健康学園の副園長もお入りいただきたいというふうに考えているほか、先ほどもお話ししました保護者の方もご参加いただこうと考えているところでございます。
◆脇坂たつや 委員  わかりました。であれば、大丈夫です。7月までとなりますと、あと5カ月ということですから、本当にタイトな期間での検討ということになりますけれども、くれぐれもこの南伊豆健康学園の代替策として十分有効なものになるように取り組んでいただきたいというふうに思っています。それで今話がありましたけれども、保護者の方がこの委員会の中にも、作業部会の中にも入っていらっしゃるということですけれども、ぜひ保護者の方々の意見、声といったものも生かしていただけるようにご検討いただきたいと思います。
 次に、最後の質問になりますけれども、南伊豆健康学園の閉園後の跡地の利用ということに関して少しお尋ねしたいと思いますが、保護者の方々からいただいたお話によりますと、この跡地の利用に関しては白紙であるということで説明を受けていたと。私自身は、今回は、こういった学園の跡なので教育に関する利用方法が望ましいんじゃないかなというふうにも思っていたんですけれども、突然、新聞の報道で、特養にしたいという構想があるというふうに知ったということでお話を聞いています。その特養構想に関してどういった形で検討されていたのか、いつから検討していたのかお示しください。
◎学務課長 昨年の11月15日に実施した杉並版事業仕分けで、南伊豆健康学園の今後の方向性が示されたのを受け、廃止後の当該跡地について保養地型の特別養護老人ホームとして活用できないか、高齢者部門で内部検討に着手し、その中で保養地型特養の整備に向けてさらなる調査検討が必要ということから、新たに予算に必要な経費を計上したというふうに聞いているところでございます。
◆脇坂たつや 委員  予算に計上ということですけれども、その調査とか検討の、使い道というのはどういうふうにされていますか。
◎学務課長 調査研究経費50万円を計上させていただいていますが、その内容については、現地調査のための旅費を想定したというふうに聞いているところでございます。
◆脇坂たつや 委員  確かに区の財産は有効に活用していかなければならないというのは当然基本だと思っていますけれども、一方で、教育施設であり、そこに入園していた児童ですとか保護者の方々の気持ちを本当に十二分に酌み取った配慮が必要であることは言うまでもありません。今後、教育委員会としての代替策の取り組み、いろいろ対応を図っていくと思いますけれども、その際に、児童ですとか保護者の方々との信頼関係を本当に大事にしていただいて、必要以上の配慮をしていただくということを要望して、私からの質問を終わりにします。
◆横山えみ 委員  何点かお伺いいたします。
 私も、今ちょっと南伊豆学園の話が出ていますので、そこから行きたいと思いますが、まず、南伊豆学園が昨年の7月までは耐震調査をするという流れの中で、今、私にとっては非常に唐突にこれが出たなという印象があるんですけれども、そこら辺はどのように区は認識しているんでしょうか。
◎学務課長 私どもとしても、耐震工事等について調査をして準備を進めたところでございますが、今回、廃止後の施設の活用という中で特別養護老人ホームの検討というのが出てきたということで、仮に耐震補強をするとすれば、そこの新しい施設がこれまでの学校の躯体を使うのか、それとも使わないのかによって、耐震の工事の仕方は変わってくるものと考えております。それが今年度中に調査をするということですので、その調査の結果を踏まえて以降でないと、そういった耐震補強について具体的なことは難しいということから、今回、当初予算からは外したというところでございます。
◆横山えみ 委員  このご父兄には、7月には、耐震をやって、これから存続の話が出ていたという話なんですけれども、そこら辺はどういうふうになっているんですか。
◎学務課長 具体的には教育委員会で廃止の方針を決定し、その後、今回保護者の方に説明会を開催いたしました。その中で、今申し上げた内容についてご説明させていただいたところでございます。
◆横山えみ 委員  私が聞きたかったのは、7月にご父兄には、存続の方向で耐震の調査が報告されていたというふうに聞いているんですけれども、そのときは区はもちろんそういう方向でいたのではないかなと思うんですね。すごく変化があったわけじゃないですか、22年11月には。そこら辺の変化、何がこういうふうになったのかなというところをちょっとお聞きしたいんですけれども。
◎学務課長 まず、保護者の方にご説明させていただいているのは、私ども、先ほど申し上げております平成12年に廃止の方向性等を打ち出して、その後、跡地の活用等の検討を続けてきた。残念ながらそれは成案に至らなかったということであるにしても、その方針という基本姿勢は変わっていないというところでございます。
 それを受けて今回、私どもとして、事業仕分けを契機として、教育委員会として具体的な方針をきちんと決定する必要があるということから、12月16日に決定したというところでございまして、その経過については、その後の説明会等できちんとご説明させていただいたところでございます。
◆横山えみ 委員  そうすると、この10年間、いつかは廃止だ、いつかは廃止だという中で頑張ってこられたというふうに受けとめていいのかなと思うんですけれども、では、この南伊豆学園の区としての評価について、もう1回お伺いします。
◎学務課長 当初設立当時、昭和49年でございますが、転地によって健康改善を図りながら義務教育を提供していくということは必要であったというところで、その中で4病類、病虚弱児の治療については、健康学園でさまざまなカリキュラムをつくりながらきちんと実施し、子どもたちもそれなりの成果を上げてきたというふうに思っております。ただ、それが、経過する中で、病虚弱という4病類のお子さんたちについて、先ほど申したように医療技術が変わったこと、及び区内等で同じような病類をお持ちの方等踏まえますと、あと経費の面もかかっているということを踏まえますと、それらについては区内で取り組んでいく必要があるということで、今回廃止の方針を出させていただいたというところでございます。
◆横山えみ 委員  私も南伊豆学園に行って、子どもたちがきらきらきらきらしたひとみで、本当にすばらしく生き生きとしていた。この子どもたちのこの目が杉並の各学校であったらどんなにすばらしいかと思いました。この学園のこの教育をそのまま引き継ぐということで今回廃止を言われていますけれども、本当にそこまで行くには、すごく大きく設備もあるだろうし、教師の配置もあるだろうし、さまざまなことが危惧されます。今後の方針の中を見てみますと、これらの、カウンセラーにしても発達障害支援事業にしても、今後どんな展開になっていくのか、それをちょっとお聞かせください。
◎学務課長 今後の区内での取り組みについては、先ほど申しましたように、検討委員会を設けて具体的な検討内容についてこれから検討していくというところでございますが、大きく見れば、南伊豆健康学園という特別支援学級として対象としていました肥満、ぜんそく、虚弱、偏食といった4病類について、区内でどのような対応ができるのかという病虚弱児対策と、それからあわせ持つ課題と私ども申し上げておりますけれども、さまざまな理由から不登校に陥らざるを得なかった子どもたち等について、区内でどういうことができるのかというところを検討したいなと思っているところでございます。
◆横山えみ 委員  先ほどから重複しないようにと思っているんですけれども、大きな要因として、児童に対するコストがかかるという内容だったんですけれども、それはどのくらいに変化しているんですか、12年から。
◎学務課長 経費的には平成12年当時とさほど大きな変化はありません。金額的には、運営経費、人件費等含めまして約3億弱という金額がかかっているということでありまして、1人当たりに計算しますと、約670万ほど。区内の区立学校の子どもたちと比較すると、約8倍の差というところでございます。
◆横山えみ 委員  こういう数字を見ると、ここにお世話になっているお母さん方は大変に言いづらい内容もあるかなと思うんですけれども、子どもたちが将来に向かって生き生きとする時間を得るということは本当に大切なんですね。それが今の学校の中でできるという保障をぜひともしていただきたい。そういう思いでやっていても、ずっと不登校のまま学校を卒業する子もいるわけです。1人も残らずそういう人をなくす、そういう決意のもとでなければ、これだけのコストをかけて、行政的にはすごく難しい判断になるかと思うんですけれども、1人の子どもが将来に向かって本当にそこで自信を持って生きる、そういうものをつかめたということは、私は670万にかえられないと思います。どうか本当にここの課題検討をよくご父兄と話し合いを持っていただいて、この子どもたちが杉並の学校の中でも本当に生き生きとそういうふうになるんだという、そういった計画の中で変えない限り、私はなかなか難しいのではないかなというふうに思っております。課題がすごく多いということを提案して、次の質問に移ります。
 まず、学校の教職員の服務事故について。
 ニュースでよくこういうのを聞くんですけれども、よく性癖のある人というのは必ず繰り返すと聞いているんですが、この方は以前こういう内容の不祥事というのはあったんでしょうか。
◎教育人事企画課長 ございません。
◆横山えみ 委員  杉並区の職員の中で、こういう不祥事を起こした人は今どのくらいいるんですか。
◎教育人事企画課長 過去に1名、昨年度、和泉中学校の教員が痴漢の現行犯で逮捕されたということがございました。これだけでございます。
◆横山えみ 委員  私、まだ知っていますけれども。そうですか。公表してないという内容になるかと思います。
 この被害者に対する対応というのはどのような配慮があったんでしょうか。こういう形になるといろいろな意味で、在籍してなければまだいいんですけれども、そんなの憶測ですからあれなんですけれども、こういう形になったときに一番大変なのは被害者だと思うんですけれども、その方に対する対応とか、そういうものはどんな配慮があったんですか。
◎教育人事企画課長 まずは、当然被害者本人に対して、あるいはその保護者の方に対して、学校が誠心誠意対応してきたというところでございます。また、通常のそのほかの生徒あるいは保護者の方に対しても、動揺や不安を与えないように、学校として教育委員会と連携して適切に対応してまいりました。
◆横山えみ 委員  もっと具体的に、適切というのはソーシャルワーカーか何か行ったんですか。
◎教育人事企画課長 済美教育センターと協力いたしまして、カウンセラー等の診断が必要であればすぐに対応できるような態勢を整えておりました。この間、学校としては、担任の先生が中心に、その被害を受けた生徒に対しては対応してきたところです。
◆横山えみ 委員  大変ショックな事件で、これから未来に向かって子どもたちは本当に大きなダメージになるかと思います。そこら辺をしっかりと対応していただきたい。
 それから、今後の教師のこういう不祥事に対する――個人の問題の部分が多いので、教育委員会としてどうのこうのというものではないと思うんですけれども、親としては、そんなところでそういうことが起こるなんていうことは本当に考えも及ばないし、とんでもない話になっているわけですよね。そこに対する今後の区の対策等ありましたら、お聞かせください。
◎教育人事企画課長 まず、今回の件につきましては、直ちに校長会、副校長会を通して、各学校で服務事故の未然防止に向けた指導の徹底を指導いたしました。
 また、計画的に実施するものといたしましては、年間1回、服務事故の未然防止に向けての校長研修に取り組んでまいります。
 また、校内においては、年間2回、服務事故防止月間ということで、各学校が管理職中心に取り組むように進めているところでございます。
◆横山えみ 委員  これはやっぱり都教委の処分ということで、なかなか区は思い切った手が打てないというところがあるのかしら。杉並区の教育委員会としてはどんな認識ですか。
◎教育人事企画課長 教員の任免権や懲戒権、処分権は東京都教育委員会に権限がございます。したがいまして、区教委といたしましては、事実をきちんと把握した上で都教委のほうに報告をするわけでございますが、当然、今回もそうですけれども、厳重なる処分をしていただきたいということで、都教委のほうには区教委として内申を上げているところでございます。
◆横山えみ 委員  6カ月間の停職というのは、ちょっと私はどうかなという思いがしています。
 次に移ります。
 第十小学校の事故が大変今ここまで大きく決着を見たという感じなんですけれども、日本全国こういった事故があったにもかかわらず、これがしっかりと協議の場になかったということで、そこら辺の点検ができなかったのではないかと、当初そういうような話も出ておりました。それを受けて、今教育界のこういった事故に対する、共有の事件を把握していくそういう場面というのは、この後どんなふうに変わったんでしょうか。
◎済美教育センター副所長 この事故の後に、私ども6つの安全対策というものを掲げまして、1点は、学校安全計画をしっかりと作成するということ、また、ほかにも学校安全委員会を設置しなさいということ、もしくは学校の子どもの危機管理意識を高めていくというようなさまざまな施策を打っておりますけれども、その中でヒヤリ・ハット事例の情報共有というものが重視されております。これはどういうことかというと、学校教育の中でヒヤリとした事例、ハッとした事例というものを各学校で共有をして、私どもが情報提供して各学校で共有をし、先生方もしくは管理職の危機管理意識を高めていこうというような取り組みでございます。全国的な事例も私どもが収集してご紹介するというような形をとっております。
◆横山えみ 委員  杉並区の中ではそういう情報がしっかりとできると思うんですけれども、全国ではどういう状況なんでしょうか。
◎済美教育センター副所長 日本スポーツ振興センターというところが災害共済事務を行っておりますけれども、ここが学校事故を総括しております。ここでさまざまな事例が集約されている形で、スポーツ振興センターから毎年全国の事故事例については1冊の冊子になってまとめられている。私どももそれを購入しながら各学校を指導しているところでございます。
◆横山えみ 委員  そうすると、1冊の本を全部読まないと、全国どんな事件が起こっているかわからないような状況ということですね。
◎済美教育センター副所長 本当にさまざまな事件、事故が起こりますので、なかなか私どもとしましても、そのすべてをつぶさに各学校にご紹介することはできないんですけれども、杉並区の実態に応じた形で、この事例はぜひ必要だというものを精査しながら、私どもご紹介しているところです。
◆横山えみ 委員  ぜひとも頑張って、しっかりその情報をつかんで提案していただきたいと思います。
 時間もないので、最後です。情緒障害についてお伺いいたします。
 情緒障害のお子さんが今非常に増えているということなんですけれども、どのくらい認識していますでしょうか。
◎済美教育センター副所長 情緒障害学級に通級している子どもの数でよろしゅうございますか。それとも通常学級の中に在籍をしている子どもの数ということでしょうか。
◆横山えみ 委員  両方お願いします。
◎済美教育センター副所長 情緒障害学級に通級している子どもの数でございますけれども、現在、小学校が106名、そして中学校が56名という形になっております。通常学級に在籍をしている発達障害等配慮を要する子どもの数でございますけれども、小学校が約1,000名、中学校が300名程度ということになっております。
◆横山えみ 委員  時間もないので、すみません。東京都の特別支援教育第3次計画が打ち出されて、杉並区も大きくそれに向かって打ち出しをされているなという実感が、この評価の中でも感じます。私は、情緒障害学級にも通えない、通常学級の中でもあいている先生が見てくださるというふうなことが行われている実態を見ると、これは喫緊の課題でこういった学級を増やしていかなくてはいけないというふうに思っています。東京都のこれを受けるんですけれども、杉並区は教育立区杉並なんですから、前倒しでこれは検討していただきたいと思いますが、教育長の決意をお願いします。
◎教育委員会事務局次長 確かに、先ほどの南伊豆健康学園の廃止のときにも触れましたが、区内には発達障害ないしは発達障害の疑いのあるという児童生徒が、今センター副所長から説明ありましたが、小学生で1,000人、中学生で約300人とかなり多く在籍しております。これが健康学園のところに見られている現象であるというふうには認識しております。ですから、代替策の検討も含めてでございますが、今通常学級の中にこれだけ在籍している児童生徒に対してどういうような支援を講ずるかというのは、今区として非常に大きな課題となっております。十分に認識をしております。
 そういったところで前倒しをということでございますが、今後、特別支援のあり方につきましても、検討はしてございますが、どのような具体的な方策をとっていくかということについては、十分検討していきたいというふうに思っております。
◎済美教育センター副所長 先ほど、情緒障害学級の通級者数を答弁申し上げましたが、ご訂正を申し上げます。
 平成22年12月1日現在で、小学校は129名、中学校は56名でございます。ご訂正をお願いいたします。
◆原田あきら 委員  私からも、先ほど来議論が交わされています南伊豆健康学園について。
 今までの議論を聞いていても思ったんですけれども、まず、議会最大会派、あるいは公明党などの委員からも方針に対する疑問が示されたことは、まずもって議会の意思として極めて重大だと私は感じますが、その点についてどう考えますか。
◎学務課長 今回ご報告をさせていただいたところでございますけれども、この方針につきましては、先ほど来申し上げましたように、平成12年から一応私どもとしては方向性について打ち出したところでもございますので、今後その内容について機会あるごとにご説明させていただいて、また、今後の代替策についてきちんとした内容を示すことによってご理解いただけるものというふうに考えております。
◆原田あきら 委員  方針に対する議会の最大会派などからの疑義が示されたわけでありまして、これはせめても教育次長あるいは教育長に話を聞かなければいけないと思います。こうした委員会の意思に対してどう考えていますか。
◎教育委員会事務局次長 先ほど、代替策の検討のところでもいろいろとご指摘をちょうだいいたしました。保護者の方々と信頼感を持って、より現実的で具体的な代替策を検討していく、そういった中で十分にご説明していきたいというふうに思っております。
◆原田あきら 委員  特に新しい杉並の会派からの意見としては、今度の廃止方針について延期をすべきだという具体的な提案もありました。代替策をどうしていくかという議論だけではなかったかと思います。その点についてしっかりとした検討が必要だということを指摘し、この間いろいろな矛盾が出てきていると感じますので、その点についてお聞きしたいと思うんです。
 所期の目的は達成されたという点、私はされてないということをまず指摘したいと思うんです。
 区は、4病類の対処は、医学の発展などにより区内で対処は可能であると主張しています。確かにぜんそくのコントロールというのでいえば、40年前と比べれば格段に精度が高まっている。しかしながら、健康学園の所期の目的が達成されたというような状況には全くなっていないと思うんですね。健康学園というのは、言うまでもなく杉並の地から遠く離れた全寮制の教育、転地教育なわけです。ここに来るというのはそれなりの決意が必要でして、まさに薬でなかなか抑え切れないような子、発作が恐ろしくてどうしても消極的な生活に陥ってしまう子などが、心機一転、それこそ人生の岐路に立つようなつもりでやってくる子もいる。親御さんもそういうつもりで送り出す人もいる。そうではありませんか。
◎学務課長 ぜんそくの治療の話でございますけれども、委員ご指摘のとおり、ぜんそくについては大きく医療等の進歩があったところでございます。具体的には、2006年に厚労省のほうでガイドラインが設定されて、それ以後の内容については、それまでと大きく格段に違っているところだと思っております。ただ、ぜんそくの治療はいわゆる根本治療というのはございません。したがいまして、発作が起きないような状態を保ち、健常者と変わらない日常生活を送っていくということが、今行われている方法かなというふうに思っております。
 事、南伊豆健康学園に入園なさるお子さんをその視点から見てみますと、実は、今回私どものほうとしても、主治医から各ぜんそくのお子さんについてはそれぞれ留意点をいただいております。どのような留意点が必要かというところでございますけれども、それを見ますと、例えば健康学園の運動とか動物との接触及びほこり等舞う環境の活動等については配慮が必要ではない、配慮不可、つまりそういうことについて特段配慮する必要はないというような主治医のご意見をいただいているところでございます。したがいまして、そもそも南伊豆健康学園の位置づけが軽度の方だということもあるのでございますが、健康学園に来ているお子さんというのは、今委員おっしゃっているよりは、むしろ子どもたち自身が健康改善に取り組むという意思を持って来ていただいているものというふうに思っているところでございます。
◆原田あきら 委員  ぜんそくというものには簡単にコントロールできるものではないところがたくさんある。小発作、中発作、大発作と、発作にもレベルがありますよね。少なからぬお子さんが薬では完全に抑えられない状況があるわけです。そういうことをご存じなんですか。
◎学務課長 今委員おっしゃったのは、具体的には、先ほど申し上げたガイドラインの中で重症の程度ということで示されておりますが、今委員は3段階と、4段階あると思います。それでその4段階のうち、南伊豆健康学園に来ているのはどの段階のお子さんかというところでございますけれども、それも先ほど言った主治医からの管理表の中で記載されているところでございますけれども、一番上の軽度の状態のお子さんということになっております。
 それは、そもそも南伊豆健康学園が、重度は東京都のほうの養護学校で、軽度については各区でというそもそもの設立当初の機能分担がありますので、それを踏まえたものであるということで当然なんですけれども、したがいまして、委員ご指摘のような重度の方というのは、現在南伊豆のほうには入園いただいてないということでございます。
◆原田あきら 委員  中度なのか重度なのかというのがなかなか見分けがつかないみたいで、いろいろな議論があるそうなんですね。南伊豆健康学園に来られていたお子さんの中にも、台風が来るたびにぜんそくの発作を起こして、夜中に大学病院に行って点滴を受けるというのを繰り返していましたという証言もあります。そういう子が小学校の体育の授業を、ぜんそくの発作どめの薬を飲んでいて思うように動けなかったりとか、そういうのがあって、そういう状況を改善したいと言って、お子さんのほうから学園のほうに行きたいと言ったという、そういう子もたくさんいるんですね。なかなか軽度なのか中度なのか重度なのかというのは見分けがつかなくて、まさにそういうぜんそくとか肥満とかに悩む子がいろいろと学園に集まってきて、その中でハンディを共に乗り越えていくという教育環境というのが学園のすばらしさであって、これを残していきたいという話なんですけれども、所期の目的が終わったというのは、もう軽度の人しかうちは受け入れないし、その軽度については何とかなるからもう要りませんという、勝手にこっちで基準を決めて、勝手に排除していく、そういう方針だと私は受けとめます。まだまだぜんそくに悩む子たちのニーズというのは高い。そういう子たちにこういう場所を提供しなきゃいけないと思うんです。
 インターネットでホームページを見ていたら、ぜんそくのお子さんを持つ親御さんたちのサイトがありまして、それを見たら、すごいなと思ったんです。これをちょっと紹介させてください、委員長。
○増田裕一 委員長  どうぞ。
◆原田あきら 委員  「私は中学校一年生の男子の母です。クラスに何人かいた喘息の子も学年があがって行くにつれ減って行き、今では学年で一人になってしまいました。」治そうと思ってもなかなか治せない子がいるんですよね。「変な気候が続いていて管理薬でも発作が抑えきれず昨日、今日と学校を休んでいます。」「早く夏になって気候が安定すればいいですね。」と。こんな気候がどうだとかそういうことで学校を休まざるを得ない、こういう状況なんですね。これは既にガイドラインとか示された後です。「どうやら、吸入ステロイドを使わなければならなくなりそう」だと。「今まではテオドールとシングレアでなんとかしのいできましたがどうしても喘息発作を完全に抑える事が出来ませんでした。」「前は相当辛かったはずですが大きな発作が起きるまで」、この子は「何も言わず我慢していたんです。学校では毎日保健室で寝ていました。それも後から先生に教えてもらいました。」と。最後ですけれども、「息子は幼稚園からアレルギー性鼻炎や結膜炎、皮膚のかぶれなどに悩まされています。鼻炎は慢性的になっていて、よく鼻血を出します。集中力に欠け、よくぼーっっとしたり、頭痛があったり。マイティッシュは箱で、学校にも持って行っていました」と。管理薬使っているんですよ。でも、こういう状況で、この子にとってまともな教育環境と言えるのか。「先日は季節のせいか顔中かぶれたようにボコボコになり、本人もお年頃のせいか、とても気にしていました。」「症状があった時は気持ちも沈み消極的になっていたと思います。」やはりぜんそくを患う子はアトピーとかも併発していたりする子も多くて、本当に日常生活の中で苦しみを味わっている。
 その子たちが、健康学園に行くと、ぜんそくも改善するしアトピーも治っていく。一番強いステロイド剤だったものが弱いものにかえられるし、症状がいいと、つけなくてもよくなっていく。これは管理薬がしっかりとできた後ですよ。現在の状況です。これでどうして代替策はばっちりだ、コントロールを区内でできるんだと言えるのか、私は疑問でしようがないんですけれども、どうですか。
◎学務課長 繰り返しの答弁となるので申しわけないんですが、私どもが存じ上げている内容は今委員のご指摘とは違って、そもそもぜんそく時の治療については、長期管理というものと発作をとめるという2方針で上げている。それは委員ご指摘のガイドラインの中にも記載されているとおりでございます。
 今委員の薬の話ですけれども、そもそも長期管理薬というのは、症状が出る出ないにかかわらず、長期的に飲むことによってせきの出ない状態を保つというものですので、委員がおっしゃっていることはちょっと違うのかなというふうに感じるところでございます。
 加えまして、先ほどの繰り返すようですが、南伊豆健康学園というのは治療施設ではございません。教育施設です。したがいまして、その教育に適応できるお子さん、つまり軽度ですね。逆に重度のお子さんについては東京都のほうが所管しており、例えば病院内にそういった特別支援学級を設けるというケースもあると思っております。したがいまして、南伊豆健康学園にすれば、軽度で一定の運動が可能で、しかも健康改善したいという意思のあるお子さんが集まっているというところでございまして、そういうお子さんに対して、これまで南伊豆健康学園で一定の義務教育を提供してきたというところでございます。
◆原田あきら 委員  私の説明を聞いていたんでしょうか。つまり、長期管理薬だとか何とか薬だというその治療を受けている子が、そういう薬を飲んでいたりすると、集中力に欠けてよくぼうっとしたり頭痛があったり、杉並区で管理薬を受けていてもそういう子がいるんです、中にはですよ。多くの子は管理薬とか適切な治療で治っていくのかもしれない。だから、杉並区でもぜんそくの講習会を親とかにやったり、ハウスダストがどれだけ症状を悪化させて、それを管理することによって治るかといって、それで治っていく子もいるんです。
 ただ、中には、何人かいたぜんそくの子がみんながぜんそくが治っていっていたのに、中学生になっても、どんなにやっても治らない子がいる。こういう子はずっと学校で、ぜんそくであるとかアレルギーであるとか、そういうのに悩んでいくんです。そういう実態が、健康学園に行くと、そうした管理薬とかで頭がぼうっとすることも少なくなるし、していたとしてもちゃんと配慮のきく教育環境が整えられている、これが南伊豆健康学園の機能として重要じゃないかということを聞いているんです。
◎学務課長 委員のご指摘の点でございますけれども、そもそもぜんそくの起因するアレルゲンでございますけれども、アレルゲンは通常、今ですと、ダニとかハウスダストとか花粉とか、もしくは天候の場合もございます。ですので、そういったものは南伊豆でも、もしくはこちらの杉並区でも同様なアレルゲンを持っているというところでして、それに対する対策ということですので、転地の必要性というのは、そもそもアレルゲンを考えた上でも必要ないのではないかというふうに考えております。
◆原田あきら 委員  全く答えになっていない。ハウスダストについてですけれども、それこそすごく毎朝部屋をきれいにすればいいんですよ。毎夜部屋をきれいにすればいいんです。お父さん、お母さんが、ほこりがたまるような部屋にしないようにずっと掃除していれば、ハウスダストは起きないんです。ところが、まさに共働きの家庭とか、超過重、不規則労働みたいなものが押しつけられる家庭というのも中にはあるんですよね。そういう家でなかなかそうやって、子どものためとはいえ、何とかして頑張ろうと思っても隅々まで行き届かないことがある。この代替策の中に家庭指導をやると書いてあります。家庭支援とかをすると言いますけれども、そうやって共働きの中で日々疲れてしまった、なかなか子どものそうした日常の細かなところまで配慮ができないぐらい不規則で過重な労働を強いられている親とか、そういう子とかに、例えばどうやって家庭指導とか支援というものが区教委としてできるのかなと私なんか思うわけです。その点についてはどう思うのでしょうか。
◎学務課長 今回、今後の取り組みの中で家庭との連携というふうな形にしておりますけれども、これを具体的に考えておりますのは、ぜんそくというよりは、肥満とか虚弱のように、いわゆる生活習慣のうち食生活とか、そういう点について大きな原因といいますか、要因があると思われるお子さんについて、学校だけでは、給食は確かにきちんとした栄養管理をしておりますけれども、それだけではどうしても難しいというところもございまして、家庭との連携が必要だというふうに考えているところでございます。
◆原田あきら 委員  肥満という話も出てきた。肥満なんですけれども、小児生活習慣病予防健診集計表というのを資料でいただきました。例えば肥満で既に対策を行ってきている、これを拡充して代替策にするんだと言っているんですけれども、小児生活習慣病予防健診というのはいつからやっている健診でしょう。
◎学務課長 健診開始は平成4年からでございます。
◆原田あきら 委員  平成4年からずっとやってきている。それでも肥満は日々増えていて、健康学園で治したいという子が出てきている。この時点で既に代替策になり得てないんじゃないですか。
◎学務課長 肥満度20%以上については減少傾向にあるというふうに考えています。
◆原田あきら 委員  だから、私は小児生活習慣病予防健診というものを否定はしていません。これは非常に重要だと思います。重要な施策ですけれども、この施策でもなかなか改善できないという子がいたんじゃないですか。そういう子が南伊豆健康学園に来れば、肥満というものが劇的に解消することができたのではないんですかということを聞いているんですけれども。
◎学務課長 小児生活習慣病予防健診の成果といいますか、効果でございますけれども、対象者が小学校4年生を対象としていますので、例えば平成15年に4年生だった子が、平成20年、中学3年になったときに、医学的な管理が必要とか定期的な経過観察が必要な子どもが、およそ4分の1ぐらいに減っております。したがいまして、この小児生活習慣病予防健診によって、適切な医師の指導もしくは栄養指導、運動指導を行うことによって着実に健康改善が図られているというふうに思っております。
○増田裕一 委員長  原田委員、質疑の時間がおおむね往復15分となりました。ほかの委員の質疑の時間との兼ね合いがございますので、一たん質疑をまとめてください。
◆原田あきら 委員  はい。この健診ですけれども、私も見せてもらいましたが、4年生から大体中学生になるころには、一般的に、太っていた子もだんだんやせていくものなんです。ところが、それにもかかわらず、この小児生活習慣病予防健診というのは、147人いた肥満児童のうち、特別な手だてをとって指導したにもかかわらず、61人がその後も追跡をしなきゃいけなかったという事業です。80人が肥満を解消したというのは、これはいいことだと思います。だから、私はこの事業はいいことだと思っているんです。続けたほうがいい。ただ、60人の子たちはその後もずっと追跡調査をしなきゃいけなかった子たちであって、この子たちは肥満を解消できなかったわけです。
 ところが、こういう子たちの中で、特に自分が気にしている子とか何とかして改善したいという子が健康学園に行くと、瞬く間に、数カ月の後には肥満を解消できる。私はこれが健康学園の効果なのではないかと。これを代替施策だと言われても、全く代替施策としての論拠にはなってないと思うんですけれども、どうですか。
◎学務課長 小児生活習慣病予防健診というのは健診ですので、健診によってそのものが効果が上がるというものではございません。健診の中で、先ほど申し上げた医師、栄養士、体育指導員の運動指導を受けて、それを家庭もしくはその後について継続して行うことによって初めて効果が上がってくるというふうに思っております。したがいまして、それは肥満だけではなくて、小児生活習慣病予防健診の他の疾病についても同様に見ているというところでございまして、その成果は確実に上がっております。したがいまして、一過性のものではなくて、義務教育9年間を通じて健康改善を図っていき、今申し上げたような健診で一定の指導をかけていくということが、何にも増して必要であるというふうに考えているところでございます。
◆けしば誠一 委員  まず、南伊豆健康学園について。
 11月15日の事業仕分けからちょうど1カ月ですか、12月16日の廃園決定に至る期間が余りに拙速で、保護者にとっても私たち議会にとっても寝耳に水です。何でこうした経過になったのか、わずか1カ月でこういうふうになったのか改めて示してください。
◎学務課長 先ほどから申し上げますように、南伊豆健康学園のあり方につきましては、平成12年に、教育委員会事務局内でございますけれども、一定の方向性を打ち出していた。その後、跡地の活用等について検討を進め、また、運営の効率化を図ってきたという中で、今回いわゆる杉並版事業仕分けに当たって、教育委員会としてその方向について外部委員の方にご説明をさせていただいた。その内容について妥当であるという評価をいただいて、評価いただいた上、今度、教育委員会としては具体的に決定をちゃんと図っていく必要があるというところから、12月16日に教育委員会において決定したところでございまして、特段それが何か突然起きたかのごとくとは考えておるものではございません。
◆けしば誠一 委員  とんでもない話ですよ。確かに平成12年の廃止の方向は打ち出されていました。しかし、跡地利用や代替施策やその後の経過から見れば、いつ廃園するかは決まっていなかったでしょう。
◎学務課長 廃園の時期については、その当時決まっておりませんでした。
◆けしば誠一 委員  だからこそ困るわけですよ。このようなやり方が、今後の杉並区の施策の決定の仕方として前例になっては困ります。今、与党会派の議員も含めて全会派が問題にしているのは、まずそのやり方ですよ。しかも教育施策です。学校のあり方を決める施策です。神明中学のあの見直しで反省したはずじゃないんですか、そういうやり方は。
◎学務課長 これまでの廃止の決定までの手続につきましては、私どもきちんと、先ほど言った12年からの経過も踏まえて、外部評価も受けて、その評価も踏まえた形で進めておりますので、これについてきちんとやっているというふうな認識を持っているところでございます。
◆けしば誠一 委員  だって、先ほど他の委員からも言われたように、7月に、来年は耐震補強するというようなことを説明しているわけですよ。11月の事業仕分けまでは、いつ廃止になるなんていうことはだれも思っていなかったんですよ。なぜそれがわずか1カ月で、ではこの1カ月間何をしたんですか。何があったんですか。区長部局とのやりとりも含めて当然必要ですね、教育委員会じゃ決まらないから。この1カ月間で何をしたのか具体的に示してください。
◎学務課長 この1カ月というのは……。
◆けしば誠一 委員  11月15日の事業仕分けの決定から、廃止の区の決定に至るまでの1カ月ですよ。
◎学務課長 事業仕分けで外部評価で、私どものほうの南伊豆健康学園のあり方について、廃止の方向性については妥当だというような評価結果を受けた。それを受けて、私どもとしても具体的な方針を定めていく必要があるということで、教育委員会内部でもその内容について議論をし、また、これについて対処方針というのを区長部局のほう、区全体の中で定めているところでございまして、その中で同様な内容で定めたというところでございまして、それがこの1カ月の経過でございます。
◆けしば誠一 委員  今のお話を聞くと、では、これから杉並区は事業仕分けで決定したことをやっていくということですか。区議会にそれをもう1回諮るとか、あるいは関係者にそのことについて意見を聞き直すとかしないわけね。では、もう事業仕分けで全部やればいいじゃない、これから。
◎教育委員会事務局次長 今回の事業仕分けの課題として、我々としては10年前からこういった課題を持っているということで、新たにこのテーマを選定したときに、どうするかということで区長部局と調整をして決めたという結果は、今学務課長が説明したとおりです。ただ、今後の事業展開で、事業仕分けというのは、区長部局のほうとのさまざまな考え方もございますので、今までの経過の中でこういったことを区として決定をし、皆様方にお話をさせていただいているということでございますから、当然今までやっている事務事業の改善という中に位置づけているものでございます。
◆けしば誠一 委員  事業仕分けで第三者の意見を聞くというのは極めて重要ですよ。だけど、国だって、事業仕分けで決まったことをもう1回現場に持ち帰ったことで、できなかったことが幾つもあるじゃないですか。事業仕分けってあくまでもそういうものでしょう。第三者だから、現場を知らないんだもの。数字とかいろいろなデータで客観的に判断は出ますよ。参考にしてはいいですけれども、それで決まったことが全部正しいことですか。
◎教育委員会事務局次長 先ほどもお話をいたしましたし、また、本会議場でもご答弁をさせていただきました。区教育委員会としては、この施設につきましては廃止ということも10年前に打ち出しをしてきたということでございます。課題としてはずっと認識をしていたということで、今回の事業仕分けを受けてでございますが、事務事業の改善ということで決定をしたということでございます。
◆けしば誠一 委員  先ほどもちょっと私、指摘しましたが、12月に区長部局で職員が40名以上不足しているということがわかりました。これは前区長の責任ですから大変なことなんですけれども、非常勤や若年嘱託員で補おうとしても間に合わない。まさか、学園にはいろいろな専門職含めて区の職員がいますけれども、ここから10名ぐらい回そうというようなことが区長部局で考えられているなんということはありませんか。
◎学務課長 私ども教育委員会側のお話をさせていただきますが、今回、この事業仕分けを受けて24年3月をもって廃止ということで、当該南伊豆健康学園にいる職員については基本的には配置転換という形で、区のほうで今後新しい職場で働いていただくというふうになるだろうと思っておるところでございます。
◆けしば誠一 委員  余りにも私が拙速だと思うのは、この間の杉並区の事業評価の毎年行われているその内容からも、平成22年度、2010年度の杉並区事業評価表の中にある、特にこの南伊豆健康学園に関する評価と課題、その最後の結論について示してください、書かれている内容。
◎学務課長 平成22年度杉並区事務事業評価表の「評価と課題」というところでございますが、最後のところだけ読ませていただきますが、「今後も必要な施設修繕等を行い、児童の住環境及び学習環境を整備しつつ、中長期的な視点で今後の施設のあり方を検討していく必要があります。」というふうに書いております。
◆けしば誠一 委員  杉並の中長期的というのは一、二年ということですか。
◎学務課長 年数というものではなくて、ここでは中長期的な視点という形で示したところでございます。
◆けしば誠一 委員  では、前年度の同じ箇所、どういうふうに書かれていますか。前年度の「今後の事業のあり方」ということで書かれているところについて示してください。
◎学務課長 21年度の事務事業評価表の「今後の事業のあり方」のところですか。「評価と課題」のところではないですか。
◆けしば誠一 委員  では、「評価と課題」、もう1回お願いします。
◎学務課長 この「評価と課題」でございますけれども、「今後は老朽化した学園施設の整備等を行いつつ、中長期的な視点で今後の施設のあり方を検討していく必要があります。」というふうに記載されてございます。
◆けしば誠一 委員  その上で、その下の「改善・見直しの方向(中長期)」というところでどう書かれていますか。
◎学務課長 委員ご指摘のところでございますけれども、(1)だけですか。「杉並改革総点検の結果、今後の活用策を検討しつつも、当面は現状のまま存続するということになりました。21年度は施設の安全性・快適性を確保するために、耐震診断、屋上防水工事等を実施します。」こういうふうに記載されております。
◆けしば誠一 委員  今示した平成21年度、22年度、その中で──事務事業評価は、区の特に教育委員会の現場の方たちの意見とか、そういったものをきちんと反映しつつ評価を加えていくものですよね。その中では、23年度は耐震工事も行うというようなことを含めて書かれているわけですよ。それについて、なぜわずか1カ月でひっくり返るんですか。
◎教育委員会事務局次長 耐震のお話が出ましたので、私から答弁をさせていただきます。
 区の耐震改修促進計画では、平成24年までに全学校施設の耐震化を100%行うという方針を決めてございます。これも西田小学校の分校でございますので、そういった意味では、全体の計画の中での耐震化というのはプログラムとしては従前よりありましたので、2年前に診断を行い、また設計をやってきたということは、区の上位計画の中で出てきているものでございます。
◆けしば誠一 委員  ただ、それは施設の今後のあり方にもかかわることでしょう、工事するかどうかも含めて。だって、中長期的という改善の見直しの方向の中で、しかも、一番新しいところに、施設の老朽化が進んでいるため、工事・修繕関連の経費は増大の傾向があるというふうに書かれています。しかし、「23年度は耐震工事を実施する予定のため、予算額は増える」と。これは当然、一般的に耐震が必要だということじゃなくて、施設の方向も、この段階では、耐震補強をしてともかく当面存続しながらあり方を考えるという立場であったことは、事業仕分けの直前までそうだったわけでしょう。違うんですか。
◎教育委員会事務局次長 子どもの安全ということでございますから、そういった計画は現に区の計画としてございます。ただ、仕分けの最後の評価でございますが、そこら辺のところは、十分仕分け人の方々も認識をされています。来年度に耐震補強工事が予定されているが、廃止時期など、今後の対応方針を早急に決定をし、その上で工事の取り扱いについては適切に判断すべきであるというふうに評価をいただいてございますので、この評価に沿って我々は検討したということでございます。
◆けしば誠一 委員  いいですか。保護者は事業仕分けの直前までは、来年度はともかく耐震補強が行われて、しかも学園は存続しながら今後のあり方が検討されて、いつ廃止するかは、もちろんいろいろな今後の流れの中で、2年後になるか3年後になるか、それはあり得るというふうに保護者だって思っていますよ。だけど、突然事業仕分けで決定されて、その1カ月後それが決定されるということは、保護者だけじゃないですよ、私たち議員だって思ってないもの、そんなあり方。それを私は前例にしたくないということで、これほど強く求めているわけですよ。保護者にはこの1カ月間、つまり事業仕分けから公表に至るまでのわずか1カ月、その中でどのような説明を、いつ、どのくらいの時間をかけて、区はどうやって努力してきたんですか。
◎学務課長 12月16日の教育委員会の方針決定後の保護者等への説明……
◆けしば誠一 委員  その前。決定する前に、1カ月間にどういう説明をしたのか。
◎学務課長 失礼いたしました。11月15日の外部評価以降でございますけれども、12月13日に入園説明会というのがございまして、その中で、外部評価の結果についてご説明させていただいたところでございます。
◆けしば誠一 委員  それだけじゃないですか。入園説明会ですよ、その場は。こんな重大な決定をするのに、なぜ保護者を別に集めて、区としてはこうしたいんだ、こうせざるを得ないんだと、そういうことをしないで発表しちゃったんですか。
◎学務課長 今申し上げた入園説明会のときのご説明は、つまり外部評価の結果についてご説明した。その時点では教育委員会として正式な決定をされておりませんので、外部評価について教育委員会としてこういうような説明をし、それについてどういう評価を受けたということをお話しさせていただいたところでございます。
◆けしば誠一 委員  だったら余計問題じゃないですか。だって、事業仕分けに保護者の皆さんみんな来ているもの。事業仕分けでどういう決定が出たのか聞いてわかっていますよ。それに基づいて区が廃園ということを決定する前に、なぜ保護者と話し合わなかったのかと言っているんですよ。神明中と同じやり方じゃないですか。
◎学務課長 方針決定については、私ども教育委員会の中で、先ほど言った経費とか、今後の見込みとか、子どもたちの状況とか、そういうところを総合的に勘案して一定の方針を決定したというところでございまして、決定後速やかに、その内容について保護者のほうにご説明させていただいたというところでございます。
◆けしば誠一 委員  だから、区としてそういう事業仕分けで決定すると、当然、責任あるところで内部意思決定が必要ですよ。そういうことを決定したんだけれども、発表する前に、こういうふうにしたんだけれどもどうですかという打診が、保護者や、しかも後で私質問します議会に、そういう話は何もないですよ。それで発表しちゃうというやり方が杉並区のやり方なのか。これが田中区長の言うボトムアップなのか。どうですか。
◎学務課長 繰り返しの答弁になりますが、16日に決定して、その後すぐ21日に速やかに保護者のほうに方針の内容についてきちんとご説明させていただきましたし、議会のほうについては、直近のきょうの文教委員会でご報告させていただいているというところでございます。
◆けしば誠一 委員  だから、それが議会軽視だというふうに言われているんですよ。もちろん先に内部意思決定が必要ですよ。事業仕分けを受けてこういう方向を出したと。それが事前にこういう議会の場や、あるいは保護者との間での話し合いや、それがあって、そこで全面賛成を受けられるかどうかわかりません。そういうプロセスを経てから発表するというのがやり方じゃないんですか。だって、決まっちゃってから議論、私たちどうするんですか、それ。決まりましたということだけ受けて。先ほどから言っているように、私たちいずれ廃止するという方向は知っていますよ。いつ廃止するかは、そこに子どももいて、職員もいて、関係者が多数いて、そこで生きている人がいる。そういうものを決めるやり方として、事業仕分けで決まったら1カ月後に決めて発表します、これが田中新区長の今後のやり方なんですか。
◎学務課長 繰り返しの答弁で申しわけございませんが、事業仕分け後、教育委員会内部で、先ほど申し上げたような幾つかの点について総合的に勘案をして、検討して、その上で16日に教育委員会の決定をしたということでございまして、その決定を速やかに保護者の方等を含めましてご説明して、ご理解をいただきたいということで進めさせていただいたところでございます。
◆けしば誠一 委員  そうすると、田中区長のもとでの教育委員会の今後のあり方は、事業仕分けで決めたことを、事業仕分けで出た結論を、議会やあるいは関係機関に諮らずに、それを決定して発表して、後からその中身を審議させる、こういうやり方をこれからとるわけですね。
◎教育委員会事務局次長 これも繰り返しになりますが、10年前に廃止という方針を打ち出して、この間さまざまに取り組んできた。スマートすぎなみ計画の一連の作業の中でやってきているところでございます。今回事業仕分けということがございましたが、基本的には今やっている事務事業の改善でございますので、そういった一連の流れの中でやってきているものというふうに理解をしております。
○増田裕一 委員長  けしば委員、質疑の時間がおおむね往復15分となりました。ほかの委員の質疑の時間がありますので、一たん質疑をまとめてください。
◆けしば誠一 委員  最後にもう1点だけ。
 今の答弁だと、結局、いずれ廃止や見直しが行われるだろうということでありました。しかし、先ほど、もう存在意義はなくなったとか、あるいは事業仕分けの結論と同じようなことを区は言っていますけれども、でも、一度はその必要性、それから他の会派の委員からも言い、恐らく教育委員会はある意味では一番知っているかもしれない、あの南伊豆健康学園の持つ施設と環境の他にかえがたいその意義から、何とかそれを生かしたいということで、先ほども言われましたように、一度全寮型の学校をつくろうという検討だってなされたわけじゃないですか。そのくらい、区も知っているとおりのかけがえのないものなんですよ。その検討をしたけれども、それはうまくいかなかったと。財政とか教育のいろいろなあり方の設置基準とか、そういうことの中でうまくいかなかったということであっても、それほど大切だと区自身も知っているとおり。あの財政効率だけですべてを切ってきた山田区長でさえ、ともかくこれだけは無慈悲に切れなかった。そのくらいの施設ですよ。
 それを田中区長になった途端に、まさに上からの事業仕分けの決定どおり、だれにも、どこにも関係者に相談せず、議会にも打診せず決定するやり方、これがトップダウンでなくて何ですか。これがボトムアップですか。こういうやり方を教育委員会は今後も続けるのかどうか、明確に答えてください。
◎教育委員会事務局次長 繰り返しの答弁でございますが、一連の事務改善の流れの中で行ってきているものでございます。
◆松浦芳子 委員  今一連の委員の皆様のお話を聞いておりまして、すべて出尽くしたかなという感じでございますが、答弁を聞いておりまして、廃止ありきの流れの答弁しか聞こえてきません。私も他の委員と同じように南伊豆健康学園にお伺いした経験がありまして、本当に目が輝いて歌を歌ってくれた記憶が今でもよみがえってきます。
 平成12年度に廃止を視野に入れながら検討してから10年以上がたっているんですが、その間、保護者には、いつ廃止されるかわからないということは必ず毎年伝えていたんでしょうか。
◎学務課長 12年度に廃止の方向を打ち出して以降、先ほど申しましたように、跡地利用ということで、先ほどの全寮制の学校もしくはそれ以外の点についても、つまり施設のその後の活用について、当然保護者の方にもご説明させていただいております。そういう機会を設けておりますので、したがって、その前提となるのは、病虚弱児の教育施設としての南伊豆健康学園は廃止という方向は当然のものだというふうに思っておるところでございます。
◆松浦芳子 委員  他の委員からも出ましたけれども、事業仕分けでほんの数人で決めたことが今こういう結果になっているんですが、ということは議会軽視と同時に、議会は要らないということになると思うんですが、議会は要らないということですよね。
◎学務課長 決してそういうことではないというふうに理解しております。車の両輪というふうな例えをよくされておりますが、議会と区とは車の両輪で、双方できちんとした行政の内容を進めていくということでございますので、今委員おっしゃられたようなことはないのではないかというふうに考えているところでございます。
◆松浦芳子 委員  車の両輪であるならば、廃止の前に話し合いをしてもいいかと思いますが、いかがでしょうか。
◎教育委員会事務局次長 今後いろいろな事務事業を進めていくというところで、これまでもさまざまにご説明をし、また、必要な条例の改正等も行ってきているところでございますが、まず、基本的には教育委員会としてどうするのかということを態度を決め、それについてご説明をするということでございますので、一連の議会軽視ということには当たらないというふうに思っております。
◆松浦芳子 委員  今そのような答弁だったんですが、今見ていますと、ほとんどの委員の方が、拙速過ぎる、唐突過ぎるというお話なんです。ということは、これはもう議会軽視ということで、議会は要らないということなんですが、議会は要らないということでしょうか。もう一度よろしくお願いします。
◎教育委員会事務局次長 教育委員会で廃止の方針を決め、きょう皆様方にこの内容についてご説明をするということでございます。基本的には、設置の条例等を出させていただいたときにさまざままたご議論をちょうだいいただければと思いますが、我々としては必要な手順、手続を踏んできているというふうに考えております。
◆松浦芳子 委員  ということは、広報に発表された時点でもうすべての区民が知っているわけですけれども、議員はその広報を見て知った人も多く、そういう意味では本当に議会は要らないということになって、区民も多分そう思っていると思います。その点いかがでしょうか。
◎教育委員会事務局次長 時期が来年度の募集の時期にも当たっておりましたので、その広報と重なったということでございます。基本的に健康学園は1年1年の在園期間でございますので、そういう意味では6年間通してということではございません。基本的には来年お入りいただく方にご承知おきをいただくというようなことが必要で、広報の中にそういった内容を盛り込んだということでございます。
◆松浦芳子 委員  1年1年ということはよくわかりましたし、廃止ということも12年に言われているわけですから、皆さんわかっていると思いますが、南伊豆健康学園廃園が24年の3月ということにもう決定されちゃっていますよね。決定されて、この文教委員会に出されたということは、文教委員会自体もう要らないということですよね。これ、決定は決定で、もう覆らないですよね。
◎教育委員会事務局次長 こういった方針についてきょうご説明をさせていただいたということでございます。基本的には今後の設置条例といったところでご審議をいただければというふうに思っていますので、議会に対する必要な説明等は行ってきているというふうに思っております。
◆松浦芳子 委員  きょうが説明で、そうすると、この24年3月は変えることもできるということでしょうか。
◎教育委員会事務局次長 これは設置条例の廃止ということになりますので、その段階でのご審議ということになりますが、我々は必要な説明等も今後必要であれば十分に、今の経過も含めて説明するつもりでございます。
◆松浦芳子 委員  やはり唐突、拙速というのは皆さん思っていることなので、そこできちっとしていきたいと思っております。
 それから、学校支援本部事業等支援業務公募型プロポーザルの実施結果なんですが、これはホームページで公募しておりますが、ホームページ以外では何で公募したのでしょうか。
◎教育改革推進課長 こちらはホームページで公表したというところでございます。
◆松浦芳子 委員  ホームページ以外で、例えばペーパーで広報に載せたとか、そういうのはないんでしょうか。
◎教育改革推進課長 広報には掲載してございません。
◆松浦芳子 委員  応募者数2者というのはちょっと少な過ぎると思いますが、ホームページを見ない人もいますので。それに、ちょっとこの選定業者に私は疑問を感じていますが、いかがでしょうか。
◎教育改革推進課長 応募の事業者につきましては、杉並が進める地域との協働というものを学校支援本部と一緒になって進めていくことができる事業者が、今回応募の中では2者だったという結果だというふうに感じています。実際、10月28日に事業者向けの説明会を行いました。その中では、この応募してきた2者のほかに1者説明会に参加していただきましたが、説明を聞く中で今回の事業には応募できないという判断をされたと思うんですが、実際に応募がなかったということでございます。
◆松浦芳子 委員  これは1年ごとに決まるものなんでしょうか。
◎教育改革推進課長 今回公募をしておりますので、原則的にモニタリングを行いつつ、最長で3年間、単年度契約になりますが、2回更新を予定しているところでございます。
◆松浦芳子 委員  3年ということは、3年後にもう1回公募するわけですよね。そのときには、ぜひホームページだけじゃなく広報に載せるとか、きちっとしていただければと思います。よろしくお願いします。
 それから、区立学校の教職員による服務事故について、6カ月停職ということになっておりますが、6カ月停職された後、同じ学校に戻ってくるんでしょうか。
◎教育人事企画課長 区の教育委員会といたしましては、当該校はもちろん、区の学校に戻す考えはございません。
○増田裕一 委員長  松浦委員の質疑の途中ですが、ここで午後1時まで休憩いたします。
                            (午前11時57分 休憩)
                            (午後 0時58分 開議)
○増田裕一 委員長  休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
 報告事項に対する質疑を続行いたします。
 先ほどに続きまして、松浦委員、お願いいたします。
◆松浦芳子 委員  突然途中で打ち切られたので、どこまで行ったか忘れちゃったんですが、多分、6カ月停職で学校に戻ってくるのかどうかを聞いたと思います。戻ってこないという答弁だったと思うんですが、戻ってこない場合はどこに戻ってくるんでしょうか。
◎教育人事企画課長 現状を考えますと、学校現場に戻るということはなかなか困難なことと受けとめております。区の教育委員会といたしましても、区の教育委員会の権限の中で最善を尽くしてその方向で進めていきたいと考えております。
◆松浦芳子 委員  これは東京都が決めるんでしたね。
◎教育人事企画課長 最終的には都の教育委員会が適切に判断するものと考えております。
◆松浦芳子 委員  さっき時間が余りなかったので早口でしゃべっちゃったんですが、21年12月26日、1月11日、1月24日ということは、3回、そのお嬢さんは嫌な思いをしたということなんでしょうか。
◎教育人事企画課長 そのとおりでございます。
◆松浦芳子 委員  これはお嬢さんが親に言ってわかったことなのか、それともどういう状態でこれが発覚したんでしょうか。
◎教育人事企画課長 この生徒さんが保護者の方に話をいたしまして、保護者から学校のほうに連絡が入って明らかになりました。
◆松浦芳子 委員  普通こういうことは、お嬢さんは恥ずかしくて余り親に言わないということが多いんですけれども、これは発覚したからよかったんですけれども、発覚しないでこういうことというのはないんでしょうか。まあ発覚してないから、ないのかもしれないけれども。
◎教育人事企画課長 教育委員会のほうには、そのような情報はほかには入ってきておりません。
◆松浦芳子 委員  ぜひそんなことがないように、この子はたまたま親に言えたからいいですれども、言えない子もいるはずなので、もしそんなことがあったら親にちゃんと言うこととか、あと養護の先生に言うこととかいうことも子どもにちゃんと言っておいていただけたらなと思いますが、その点の配慮というのはなされているんでしょうか。
◎教育人事企画課長 その点につきましては、各学校においてセクハラ相談窓口というものがございまして、それは教職員、生徒ともどもその対象となっておりますので、そういった相談は各学校において適切にできる態勢は整っていると認識しております。
◆関昌央 委員  南伊豆健康学園の今後について質問させていただきます。
 先ほど来いろいろと質疑応答がありました。私はこの委員会室に入る前に、父母の方から平成21年度と22年度の杉並区事務事業評価表というのをちょうだいしました。それにちょっと目を通していたので、質問の順番が遅くなってしまいましたけれども。
 この中で、先ほど他の委員からも質問がありましたが、「評価と課題」というところで、「中長期的な視点で今後の施設のあり方を検討していく」、これは21年度。22年度は「今後も必要な施設修繕等を行い、児童の住環境及び学習環境を整備しつつ、中長期的な視点で今後の施設のあり方を検討していく」、これ、ありていに言えば、南伊豆健康学園の通信簿ですよね、平成21年度と22年度。
 やはり「中長期的な視点で」ということですごくひっかかったのは、昨年の11月行われました杉並版事業仕分けで廃止が妥当だということで、それを受けて教育委員会のほうで協議をして、廃止を決定してしまったというところがすごくひっかかるんです。というのは、先ほど来お話がありましたけれども、平成12年にこの事業を廃止しようという結論が出て、しかしながら、議会なんかでも反対意見が出たりして、10年間いろいろと状況を見てきて、そして平成21年度、22年度はいろいろな、例えば耐震補強工事をやったり、それから今後のあり方、ありようを見ていくということで、中長期的な間隔をとって、そしてやっていこうという話をこの通信簿で出しているにもかかわらず、ところが、11月の事業仕分けで決まったから、それを受けて教育委員会のほうで決定した。これ、ちょっと私、納得いかない部分があるんですけれども、その点についてご答弁いただけますか。
◎学務課長 委員ご指摘のとおり、平成12年に廃止の方向性を出したというところで、それ以降の検討については、先ほどご説明させていただいたように、廃止後の施設の活用についてさまざま検討してきたところでございます。ただ、残念ながらそこで成案となるものをつくることができず、教育委員会としても具体的な成案がないままに日がたってきたというところもございまして、この事務事業評価については、そういったまだ具体的な方針が決定されてない中で中長期的な視点に立ってというところを書かせていただいたところでございますけれども、当然平成12年に廃止の方向を出したというものがベースになっておりますので、その基本姿勢は変わっていない。ただ、具体的にこの時点ではそうした決定がされていないということもありまして、こういう表記をさせていただいたというところでございます。
◆関昌央 委員  決定をしてないと言ったって、廃止をしていこうということで10年たっているわけね。今もう平成21年、22年度。22年度なんか、予算見積もりでは増やしていくんだって書いてありますよ。そういう方向だったにもかかわらず、杉並版事業仕分けがあったら、それが絶対だというか、今民主党が国会でやっている事業仕分けはブームですから、杉並区も取り入れておやりになったのかもしれないけれども、これが絶対だということであれば、ほかの委員も言っていましたけれども、議会なんて要らないじゃないかという思いがすごくあるんですよね。どなたかこう言うかもしれない。いや、廃止条例を出したときに議会の皆さんの意見を聞いていきますよと。だけれども、こんなに先に皆さんが決定されて、もう廃止だということを前提にして議会に諮ったって、我々、意見を言いづらい部分ってありますよ。
 もう皆さんもご存じのとおり、私たちは54万杉並区民の代弁者として、区民の皆さんの意見を議会を通じて執行機関に投げかける役割を背負って出てきているんですよね。そういう投げかける場がほとんど限られて、ない。そしてこういう重大な決定が下されて、保護者の方が実は先週私のところに来ました。そしておっしゃっていました。公に発表するまで私たちには何の連絡もありませんでした、発表と同時にわかったんだと。だけど、ご答弁では、今後とも信頼関係を持続していきたいと。信頼関係なんか、そういうことで壊れちゃったら、なかなか修復できないと思うんですけれども、その辺はどういうふうにとらえていらっしゃるのか。信頼関係ってどういうふうに今後とも醸成していくと思っていらっしゃるんですか。
◎学務課長 委員から何点かご質問いただいているところでございますけれども、まず、最初の事務事業評価のほうの予算増というふうな、最後のところに記載されているんですが、これについては、少なくとも現在そこで学ぶ子どもがいるということを踏まえれば、雨漏りとか必要な修繕は図っていく必要がある、そういうふうに思っておりますので、そこで予算が増える見込みですというふうなお話をさせていただきましたし、事業仕分けにつきましては、事業仕分けを私ども提案させていただいたのは、南伊豆健康学園の廃止の方向性について、私どものほうから、12年に出した方向性について外部評価委員の方にお出しして、外部評価委員はその方向性について妥当であるという評価をいただいたということでございますので、基本的には私どもの意向について外部評価の方の評価をいただいたというふうに思っておりますので、事業仕分けが何かということではないというふうに考えております。
 最後に、その信頼関係でございますが、これについては私どもも非常に大事なものであるというふうに思っていますし、これまでも、今後についても、信頼関係を築いていきたいと思っています。とりわけ、今後区としては、教育委員会としましては、区内の取り組みを充実させていきたいと思っておりますので、そこについては、先ほど申し上げました、それを検討する検討委員会及びそれの下部にあります作業部会等に保護者の方も入っていただいて、区内で、これまで私どもやってきたわけですが、それをどのような形で充実強化していくのがいいのかというところを一緒になって議論をしていただくことによって、必要な取り組みができていくものというふうに思っておりますので、その意味では、信頼関係はそうした中で築いていけるものというふうに思っておるところでございます。
◆関昌央 委員  事業仕分け、たしか委員の皆さんは南伊豆健康学園に行ったことない方ばかりですよね。これ、たしか本会議でもあったと思うんだけれども、ちょっと念のため確認しておきたいんですけれども。
◎学務課長 直接私どものほうで確認しているわけではございませんが、多分、南伊豆健康学園のほうにはおいでいただいてはないのではないかと思います。
◆関昌央 委員  私なんか議員になったときに、先輩議員から言われたんです。とても大事なことは現場主義、現場に行って確認することだよ、1回で間に合わなかったら何度も行って、そして現状、実情をよく把握してこいと。先ほど申しましたけれども、今、事業仕分けというと、住民の皆さんがわっと振り向く。ブームなんですよ。だから、失礼な言い方かもしれないけれども、区の職員の皆さんから見たら、事業仕分けで決定したことは絶対にやらなきゃいけない、そういうふうに思ってやられているのかもしれないけれども、だったら、私たち、地方自治法にのっとって執行機関のチェック機能の議会の役割の部分というのは随分小さくなっているんじゃないかな。ある意味では、事業仕分けというのは1つの議会、私から見ると。それで我々も別の議会。議会が2つあるようなものじゃないですか、どうですか。
◎教育委員会事務局次長 先ほど、現場をというお尋ねがございました。たしかこれは教育委員会のほうからご答弁したものではございませんが、さまざまないろいろな資料等を含めて、事前に仕分けを行う前に十分事業説明をしたというようなことは聞いてございます。
 また、先ほども申し上げましたが、私どもは、事務事業の事業仕分け、一連のこれまで取り組んできた事務の見直し、これは不断にやることでございますので、それは私どもができ得る限りの事務改善、事業の見直しというのは不断にやっていくもの、その中でこのものを位置づけているというふうに理解をしております。
◆関昌央 委員  ちょっと聞き取れなかったんですけれども、この事業仕分けにかかわった皆さんは、事前には1回か2回行っていらっしゃるんですか。
◎教育委員会事務局次長 現場をごらんになっているということではなくて、書類等でさまざまに事前の説明を受けている、たしかそういうような説明があったかというふうに理解はしております。
◆関昌央 委員  だから、私も申し上げましたけれども、現場で行って見るのと、机上で書面を見るのとはまた大分違いますからね。何を言いたいかというと、結局、事業仕分けが絶対であれば、議会の役割なんかないんじゃないですか。もし今回事業仕分けという観点がなければ、もうちょっと教育委員会も間をとって、この南伊豆健康学園の今後については検討されたんじゃないかなと。この平成21年度、22年度の杉並区事務事業評価表に書いてあるとおり、中長期的に検討していきたいということがありますから、多分そういう方向になったんじゃないかなと思うんです。ただ、事業仕分けという今ブームのそういう仕分けがあったから、事業仕分けの役割というのは大事だから、そこで決定したことはやらなきゃいけない、やらないと、何のために事業仕分けをやったかわからないということで皆さんも取り組んでいらっしゃる部分もおありなんじゃないかなと、私は一議員として思うんですよね。その辺はどうですか。
◎教育委員会事務局次長 事業仕分けの結果は、各部署においてこれは尊重するというようなところから入ったものでございます。先ほども申しましたが、10年前に廃止の方針を打ち出すということで、所期の目的は達成されたというようなのが考えのベースにあります。
 また、先ほども他の委員にお答えをいたしましたが、実際に区内において生活の場面、ないしは学校の現場で改善を果たしていかなきゃならないというのが基本であると、そのように思っております。また、実際に今学校現場で非常に支援を必要とする子どもたちが大勢おります。そういったものにきちんと向き合っていきたいというふうに思っております。
◆関昌央 委員  確かに、今次長さんがおっしゃったように、今は昔とは大分状況は、取り巻く環境が変わってきているから、区内でできる方法もあるのかもしれない。それについては他の委員が質問されていましたけれども、今後の検討で、そういう中で父母の皆さんを入れてやっていくという方法も1つの方法だと思うんです。それはそれでわかるんだけれども、ちょっとやり方が強引だったなと、私すごく感じているんですね。保護者の方々が、こんなやり方ってあるんですか、この情報公開の時代に、もうちょっと私たちを信頼して説明してくだされば、また違った方向があったのかもしれない。また、なかなか難しいかもしれないけれども、それが民主主義の原理原則、原点なんですよね。
 教育委員会については、私、とても期待することが大きいんです。以前も申し上げましたけれども、師範館、とてもいい先生が卒塾されて、120名近くの方がこの4月から学校で教鞭をとられる。でも、今後はその存続について、本当にくれぐれも皆さん、気を配っていただいて、そういう先生方が活躍できる場を準備していっていただきたいなとすごく思っているんです。前回か前々回でしたっけ、もしできれば東京都教育委員会のほうに移るような方策も考えていただけないかと申しました。採用した以上は、区だって責任がありますよね。
 執行体制の基本がかわると、そこまで変わっちゃうのということになると困るので、執行機関は継続して事業を推進していくということは大事ですから、この通信簿には中長期的と書いてあったんだったら、もうちょっと間合いをとったって全然問題なかったんじゃないかなと、この南伊豆健康学園について思うんですけれども、その辺、再度またご見解をちょっと伺っておきたいんですけれども。
◎教育委員会事務局次長 先ほど申しましたが、この学園の目的等を考えますと、この36年間の時代の変化とともにその役割は薄れてきているという認識は変わってございません。むしろ区内において支援を必要とする子どもたちは大勢いるということから、健康学園で行ってきた内容、それから今まで私どもが区内において取り組んだ内容、それらを足し合わせて、よりよい子どもたちの健康施策をつくり上げていきたいというふうに思っております。
○増田裕一 委員長  それでは、一巡いたしました。再度質疑のある方は挙手願います。
◆小川宗次郎 委員  再度質問をさせていただきます。
 まず初めに、南伊豆健康学園の、1点気になった点なんですが、事業仕分けですが、政府が行っている事業仕分けというものは、廃止ありきではなくて、その事業がきちっと予算で執行されて、きちっと予算目的に沿って使われたかどうかということが今の政府が行っている事業仕分けということで、勘違いしている方もいらっしゃるのではないかなと思うんですけれども、その辺はちょっと一言申し上げさせていただきたいと思います。
 南伊豆健康学園について1点。
 平成12年だったと思いますが、外浦にありました他区の健康学園を視察したことを、先ほどお昼の休憩で思い出しまして、外浦だったかどうかちょっと記憶は定かではないんですけれども、下田市ということは覚えています。下田市と南伊豆健康学園、南伊豆町は、車では20分ぐらいで行けたと思いますが、そこでの議論の過程の中で、今後のこういった健康学園のあり方について他区と共同で運営できないのかと、当時そこの健康学園の先生が抗議したことを思い出しました。当然さまざまな法律とか、合同で学校を運営するとかいうことはさまざまな問題があるかと思いますけれども、そのときも、区の担当者も当時の学務課長がいらっしゃいますけれども、そういったこともあり得るのかなという質問がるるあったかと記憶をしております。この10年間で、初期のころは、平成13年、14年、特区申請をしていたこともわかりますけれども、そういった他区との合同の議論というものも当然されてきたかと思います。そこら辺をお聞きしたいと思います。
◎学務課長 本会議のほうの答弁でもさせていただいたところでございますが、他区との共同については、確かに私ども検討したところではございます。ただ、そこでご答弁させていただいたように、他区とというのは、自治法上の、学校教育法上もそうなんですが、学校組合方式という方法がございます。ただ、その場合は、申し上げたようにそれぞれ必要な機関を新たに設けなければいけません。そういう部分で共同設置というのは現実的ではないのかなと。
 あと、委託方式ですが、委託方式は、学校教育法上、学校組合方式が不可能な場合もしくは不適切な場合にのみ可能というふうに載っておりますので、その委託方式もやはり難しいという結論に達したというところでございます。
◆小川宗次郎 委員  そうすると、今、日本では、例えば地方、さまざまな市町村1,700近くありますけれども、合同で設置をされている学校は一切ないという解釈でよろしいんでしょうか。
◎学務課長 合同で設置しているというところは聞いたことございません。ただ、23区内の他の区では、ほかの区に、委託という形じゃないんですけれども、生徒をお願いしてやっているという区もあるというのは聞いております。
◆小川宗次郎 委員  例えば他区じゃなくて、日本で学校を共同で、いわゆる組合とかそういうものをつくるかと思うんですけれども、そういうふうな形で学校を運営しているというところはないと、先ほどの答弁だと理解するんですけれども、それはいかがなんでしょうか。
◎学務課長 特別支援学級、南伊豆健康学園はそうなんですが、というのを今委員がおっしゃるような形でやっているということは聞いたことがございません。
◆小川宗次郎 委員  要するに特別支援学級だから合同で設立できないのか、普通の学校も設立できないのか、その辺の法の壁というのはあるんですか。
◎学務課長 通常学校について、委員おっしゃられたように、共同でできるのかということについては、申しわけございません、ちょっと私ども調べておりません。ただ、特別支援学級については、先ほど申し上げたような学校教育法上の決まりというのがございまして、繰り返すようですが、先ほど申し上げたように、以前検討させていただいたが、やはりそれについては難しいという結論に達したというところでございます。
◆小川宗次郎 委員  ということは、後で資料があったらお聞きしたいんですけれども、全国でそういった普通学級で合同で設立しているのがあれば、不可能じゃないのかなと。当然、そこの段階では他区とさまざまな協議をして、他区も断念したという経過でよろしいんでしょうかね。
◎学務課長 他区と直接そういった共同設置方式というのを協議したわけではございません。つまり法上、そういうのが必要だというときに、例えば新たに共同設置すれば、その共同設置の教育委員会をつくらなきゃいけないとか、人事委員会もしくは公平委員会をつくらなきゃいけないとか、そういった学校組合方式をするに当たってしなきゃいけないことを踏まえると、やはり設置は困難であるという結論に達したというところでございます。
◆小川宗次郎 委員  私の記憶では、平成12年のときは、他区と合同で設置できるかどうかをこれから検討していこうというような話を、これは定かではないので、その辺ちょっと記憶があったのでお聞きしたわけでございます。
 続きまして、服務事故についてお聞きします。
 るる質問がありましたけれども、長期間にわたって報告がされなかったということは、処分というのは都教委のほうでやるということでありますけれども、先ほどの答弁でもちょっと腑に落ちない点があって、ちょっとしつこいと思いますけれども、都教委がやるにしても、これだけの期間保留するというのは少しいかがなものなのかなと非常に私思うんですね。その辺を、もう少し詳しくわかればお聞きしておきたいと思います。
◎教育人事企画課長 区の教育委員会といたしましては、事故の報告を受けた後に、まず校長が事実確認をいたしまして、その報告をいただいた後に、また区の教育委員会として事実確認をした上で、都の教育委員会のほうに上げております。この間、年度末でございまして、学校はかなり進路に向けての取り組み、あるいはさまざまな卒業行事に向けての取り組み、いろいろなものがございまして、かなり慎重に進めなければいけないという現状がございました。そういった意味で、そこで時間をかけてじっくりと一番いい方法を探りながら対応してきたというところでございます。
◆小川宗次郎 委員  それと、今回はマスコミの記事にもなったということでありますが、当然、こういった情報というのは管理は十分にしていかなければならないと思うんですね。しかしながら、私も隣接地域に住んでいるものですから、こういった情報は既に入ってきて、何で発表しないのとか、そういったことも町場では騒がれて、PTA関係者ではもう周知の事実だったわけですよね。それと今回、発表というか、新聞記事が1月にあった。当然大切な時期であったということも十二分に考慮する必要もあるかとは私も思っています。どういった問題でもそうなんですけれども、結構シビアな問題でありますので、今後は区教委として十分な情報管理と言ったら変ですけれども、情報がひとり歩きして、変な情報が渡るのも当然よくないと思っていますので、そういった情報管理を徹底的にするべきだと思うんですけれども、見解をお伺いいたします。
◎教育人事企画課長 委員ご指摘のとおりというところもあると受けとめております。ただ、その1つ1つの事故の内容によってはなかなか難しい部分があると思いますので、1つ1つの事例に基づいて適切に判断していかなければならないものと受けとめております。
◆小川宗次郎 委員  次に、もう1点のほうなんですけれども、先ほど出ました杉十の件です。この事故をきっかけにヒヤリ・ハットという対策を打って、区内の各学校を総点検したというふうに、ヒヤリ・ハット対策とか方策とかという名前だったと思いますが、あそこで当時このヒヤリ・ハット対策をした目的、それと今現在の、このヒヤリ・ハット方式というものをやった効果等が何かありましたら、お聞きをしたいと思います。
◎済美教育センター副所長 ヒヤリ・ハットにつきましては、情報を共有し、学校の危機管理意識を高めるというような形で私ども実施をいたしました。毎月の校長会で、事例をもとにしてペーパーを起こしまして、私どもしっかりと徹底して指導を行ってまいりました。
 また、それぞれの教職員もその情報を受けることができるように、校務パソコンを使ってその情報共有も行うことができました。したがいまして、私どもの評価としましては、教員の危機管理意識というものは、このヒヤリ・ハットによって高まったものであろうというふうに考えております。
◆小川宗次郎 委員  続きまして、最後の項目の公募型プロポーザルの件についてですが、土曜日学校、放課後子ども教室などを委託することですが、平成18年の民間事業化提案で提案されて現在に至って、今回新たに公募型のプロポーザルを行ったということでありますけれども、当時の主な提案理由の概要をお示ししていただければと思います。
◎教育改革推進課長 平成18年当時も土曜日学校、放課後子ども教室がございましたので、それ自体、地域の方々の主な活動で成り立っていたわけですけれども、それを1つにまとめて、区全体のそうした事業のレベルを高めていきたい、そういう提案であったというふうに記憶しております。
◆小川宗次郎 委員  それで、現在までこのNPOに、小学校が28校で、中学校が14校の合わせて42校ということを伺っておりますが、この提案されたところの主な事業を二、三、ありましたらお示しください。
◎教育改革推進課長 今委員お話しいただきましたのは土曜日学校のほうの事業数かと思います。その土曜日学校でなされているものですが、土曜日学校で申しますと、例えば杉並第一小学校ではけん玉教室や空手の教室、また西田小学校では紙飛行機大会やソフトテニス教室など、それぞれの小学校、中学校で共通しているものもあれば、そうでないものと、いろいろなものを実施しているところでございます。
◆小川宗次郎 委員  さまざまな取り組みをしているというふうなことかと思いますけれども、平成22年度まではそういった運営とかもしている。しかし、今回、平成23年度から、今後委託をすることについては大幅に変更するというようなことを伺っております。予算面とか方法とか、その変更される部分をお聞きしておきたいと思います。
◎教育改革推進課長 今年度までの契約では、土曜日学校と放課後子ども教室につきまして、これは全体の運営委託ということでお金も含めて委託しておりました。そのほか、PTAセミナー等もございます。来年度から大きく変わる点については、お金を含めた全体の運営委託ではなく、学校支援本部が今年度で全部立ち上がることを受けまして、学校支援本部、放課後子ども教室、土曜日学校、また各種セミナーなどの支援・相談業務を行うというふうにしてございます。
 それで、お金の部分については、一たん区へ全部戻しまして、改めて来年度以降は学校支援本部や、また放課後子ども教室の実行委員会に区から分担金としてお支払いをして、精算をしていただくという予定でございます。
◆小川宗次郎 委員  わかりました。今回、委託方法を変更した理由、そして今まで土曜日学校を委託した効果、ありましたらお聞かせください。
◎教育改革推進課長 まず、委託した効果でございますが、平成19年から20年になるときに、まず行財政改革として職員を1名減してございます。また、事業者、民間に委託することによって非常に小回りがきくようになったのかなというふうに思います。例えば会議につきましても、小規模なものを繰り返し行っていただいたりというところで効果があったかなと。
 それから人材についても、運営そのものを委託しておりましたので、委託業者を通じてさまざまな人材や提案がなされて、それが各学校のそれぞれの学校支援本部や実行委員会の活動に生かされてきたというふうに実感しております。
 今回プロポにした理由ですが、これは先ほどちょっと申しましたように、学校支援本部が今年度で全部立ち上がることを受けまして、放課後子ども教室や土曜日学校だけではなく、学校を取り巻くそうした地域の志を1つにまとめていきたい、教育活動を側面から充実していきたいということでございます。
◆小川宗次郎 委員  土曜日学校なんですけれども、これは平成14年度からゆとり教育として、その結果土曜日学校が始まったのかなというような記憶がある。認識がいいのかどうかわかりませんが、当初始めたときと現在では内容的に大きな違いがあるかと思います。その違いがあれば、お聞かせください。
◎済美教育センター統括指導主事 学校週5日制は、基本理念として、学校、家庭、そして地域の3者が連携してやっていく。そういう中で希望者に対して行われるものが土曜の学習教室である。来年度から本格的に実施されます学習指導要領の中で、少しずつ土曜日の授業が行われていくと思いますが、基本はこの3者の連携の中で行われていくものだと思いますので、その両者がさらに補完し合いながらさらに充実していくものと考えております。
◆小川宗次郎 委員  そこで、今授業時数が増えているということで、今後、各学校が土曜日の授業の実施に踏み切るところも出てくるかと思います。そういった面では、この土曜日学校が行ってきた問題というのが出てくるのかなと。その辺の整理というのは、全く違うものではありますけれども、我々保護者からすれば、どう整理されているのか全く目に見えない状況なんですけれども、その辺をお聞かせください。
◎教育改革推進課長 地域の方にご協力いただいている土曜日学校は、基本的には学校教育活動外のものですので、仮に土曜日に授業が行われるとしても、基本はその後に行われる事業ということになるというふうに考えております。
◆小川宗次郎 委員  最後に、土曜日学校とか学校支援本部が今取り組んでいるところもあるかと思います。そこで、先ほどのこの表でちょっと気になったところは、何ページか忘れましたけれども、土曜日学校、支援本部の充実というところで、これは土曜日学校やコミュニティ・スクールを提案した方から直接お聞きしたんですけれども、支援本部というのは自立をさせるためのものではないんですね。でも、この本には自立をさせると書いてあるんですよね。その辺が私、違うんじゃないかなと。提案者がそう言っているわけですから。そういった自立をさせるようなことが教育委員会が支援本部に求めているものではないというふうに提案者が言っているわけですからね。だから、その辺はいかがなものかなと思うんですけれども、どうでしょうかね。
◎教育改革推進課長 基本的に学校支援本部の目的そのものは、学校の教育活動を充実していただく、それを支援していただくというところでございます。この間、平成18年度に教育委員会で導入して設置以来、財政支援を中心にさまざまな支援を行ってまいりました。全校立ち上がったことを受けまして、これから先、常に教育委員会がそれぞれの学校支援本部に対してさまざまな支援を行っていくというよりは、将来的には各支援本部が自立して活動していただくのが将来の目標としていいのかなというふうに考えております。
 活動の自立というのは、例えば今の支援本部そのものは、例えば新しくできたところは、いろいろな支援活動を行うに当たって、自分の1つの学校支援本部だけではすべてが賄い切れないというところがございますが、そうしたことがいろいろな、隣の学校支援本部、近隣の学校支援本部と情報共有、また情報交換をする中で、自分のところだけでそうした支援活動ができるようになるということが自立に近づくということだと考えております。
◆横山えみ 委員  再度、私は持ち時間が15分だと思ったので、ちょっと短く聞いてしまったので、少し聞かせていただきたいと思います。
 先ほどの和田中の不祥事なんですけれども、セクハラ相談窓口があるということなんですが、これはどういう窓口なんでしょうか。
◎教育人事企画課長 各学校が、校長、管理職初め養護教諭あるいはカウンセラー等を中心にして、何かあったときにすぐ相談ができるような態勢をとっていくというようなものでございまして、構成員は各学校によって違いますが、主に今申し上げたようなメンバーでつくられていると思います。
◆横山えみ 委員  学校でのこういう不祥事は、ご本人は大変信頼を失っているので、なかなか難しいかなと思うんですけれども、今までにここに上がってきたものというのはどんなのがありますか。
◎教育人事企画課長 実際に教育委員会のほうに情報として上がってきているものはございません。ただ、日常的に学級担任がまずは中心になって子どもたちとかかわっていると思いますので、そういったところで解決している部分もたくさんあるのではないかと思っています。
◆横山えみ 委員  教育の現場にもこういう窓口が必要になったのかなとすごい悲しく思いますけれども、本当に行きやすい、相談しやすい、それはどういうものなのかなということを再度検討していただきたい。本当に言いづらいですよ。親としてはとんでもないことですよ。そこら辺を本当にしっかりと見直ししていただいて、検討していただきたいと思います。本当にそこに行くまでというのがすごい時間かかる場合もありますので、お願いしたいと思います。
 私は、不登校の多くの原因の中に情緒障害児のお子さんがかかわっているというのを今回知りました。それについて関連して、今回のこの評価報告書をもとにちょっとお聞きしたいと思うんですけれども、まず、目標IIのところで質の高い教育とうたわれているんですけれども、杉並区の質の高い教育の「質」とは何を指されていますか。
◎済美教育センター副所長 これは紛れもなく学校教育の目標である知徳体を確かに身につける教育というふうに理解しております。
◆横山えみ 委員  その知徳体を身につけるための環境整備というのが大変重要になってくるわけですね。今回の南伊豆学園もそうなんですけれども、何らかの障害の中で、何とかそれを打ち破ってほしいという親の気持ちと、それをサポートする学校側と、そのすごい大きな連携の中で子どもたちが健やかに伸び伸びと、そして21世紀を担う大人に成長していく、それを願う1人として、私は今回、情緒障害のお子さんたちが、勉強する能力はあるんだけれども、さまざまな環境の中でそこに行けない。そういう中で、今具体的にどんな形でそういう子どもたちのサポートが行われているのか、ちょっとお聞かせください。
◎済美教育センター副所長 情緒障害のお子様たちについては、さまざまな障害の種別や程度がございまして、本当に個別的な対応が必要なのでございますけれども、基本的には個別の指導計画であったり個別の支援計画というものを作成いたしまして、その子の障害の種別、程度に合った形で指導を行うというのが原理原則でございます。
 また、ほかにも、委員から今ご指摘があったような情緒障害学級に週1日通級をいたしまして、そこでさまざまな社会性等を身につけたものを通常学級で生かしていきながら社会性を身につけていくというような教育活動が主に行われているところでございます。
◆横山えみ 委員  その活動の中で、杉並区が課題としているところ、これだけ1,000名近くもいるわけですから、この子どもたちに対する対応を個別にと言ったら、本当にすごい膨大なサポートが必要になってくるかと思うんですけれども、どんな支援策を今具体的にお考えでしょうか。
◎済美教育センター副所長 まず、次年度、済美教育センターの中に教育支援担当課という新しい課を設けまして、これは特別支援と教育相談、そして教育SATがそこに所属する、支援の一元化を目指すような組織でございます。それを立ち上げた形で学校支援をしてまいりたいということが第1点。
 第2点は、その具体的な施策の1つとして、専門家チームというものを立ち上げます。これは、情緒障害等を含むさまざまな障害に対応できるような専門家が学校を巡回しまして、障害の見立て等を行って学校支援を行っていくようなチームでございます。
 また、情緒障害に限定するとすれば、東京都の第3次計画にも示されておりますけれども、特別支援教室構想というのがございます。それぞれの学校の中に、配慮を要する子どもが一時的に教育を受けることができるようなシステムをつくっていこうという考え方でございますけれども、これも先行的に研究をしていきたいというふうに考えているところでございます。
◆横山えみ 委員  ぜひとも、杉並区はだれもが幸せな将来を、希望の中で将来に対する思いをしっかり受けとめる子どもたちをサポートしていっていただきたい。そのために伸び伸びとした環境ができるように願っています。今回、この課題の中にもありましたけれども、まだまだ保護者、学校、地域との協力関係が必要であることは十分承知していますが、今先進的に取り組んでいくという副所長のお話の中で、私は大変期待をしています。ぜひとも1人も漏れることなく、将来をしっかりとかち得る教育をできる子どもたち、それを開ける子どもたちに私たちは環境としてつくっていかなくちゃいけないと思っています。今、多くの犯罪の中にも、そういったいろいろな障害をお持ちの方たちのお話も結構聞きます。私は1人もそういう子がいなくなる社会を目指すのが大人の責務だと思っていますので、どうかよろしくお願いします。
 以上です。
◆原田あきら 委員  若干南伊豆健康学園の質問を続けさせていただいて、ほかの施策について聞きたいと思います。
 代替施策についてもうちょっと聞きたいんですけれども、病から心理的な被害を受けた子に対する学園の機能も認められて、先ほどは他の委員の答弁で、6割が心理面の改善を見られたが、4割はまたもとに戻ってしまったみたいな議論がありました。ただ、私もかつて教職の場で働いたことがある者として、6割の子が、この健康学園に来て、そういう心理的な問題について克服されていくというのは極めて驚くべき数値だとむしろ感じます。他の施策で、それほど心理面で解決を見ていくような、高率の改善が図られるような、そんな施策があるんですか。
◎学務課長 今委員がご指摘いただいた、先ほどの他の委員への答弁でございますけれども、若干ご理解が違っているのかなと思いますので、もう一度申し上げますと、先ほど申しましたように、卒園後のお子さんたちについてどうであったかということを踏まえてアンケート調査を私どもさせていただいて、その結果、病虚弱児、いわゆる4病類のお子さんたちについて、その後、南伊豆健康学園で培っているような健康保持を維持できているかということをアンケート調査した結果、6割の方は引き続き維持できているものの、残念ながら4割の方は維持できていないということですので、それは4病類の病虚弱児の対策についての回答でございまして、今委員おっしゃった、私どもの言っているあわせ持つ課題、いわゆる心理的課題等につきましてはなかなか調べるのが難しいのでございますが、南伊豆健康学園のほうで、そもそも入園する前から不登校傾向のあったお子さんについて、卒園後どうであったかというところを調べたところ、多くの方が残念ながら卒園後もとの不登校状態に戻ってしまったケースが多いということがわかりまして、そういう点を踏まえて、心理的課題もあわせ持つものについてはやはり専門的なフォローが必要であるということを先ほど答弁したところでございます。
◆原田あきら 委員  保護者や卒業生の方の意見を聞いても、かなり多くの方がそうした病あるいは心理的な面も克服をされて、社会に旅立っていっているというのが実態です。4割と言いますけれども、それこそ本当に病気が重くなる前に、3歳のときから区教委が積極的に進めて、3年間の小学校教育の中で改善していけば、むしろ周りの人たちからも、外部評価委員、仕分け人からも、中学になって何でやらないのかという声がありましたけれども、まさに中学になってからも、体がどんどん成長している間だけでも、ああいう環境を施してあげたらどうなのかと、むしろ求められている状況だと思います。そのことによって確実にその子たちの症状というものが改善していくということがわかっている。私はこれだけの施策というのは決して手放してはならないということを指摘したいと思うんです。
 もう1つ、代替施策じゃないんですけれども、さっき自立活動は南伊豆の特徴だという言葉がありました。それについてどう評価しているのか、もう一度お聞かせください。
◎学務課長 自立活動というのは、いわゆる特別支援学級等、学校もそうですが、その中で特色ある教育課程の1つというところでございますけれども、南伊豆健康学園はさわやかタイムという名前で、先ほど申しましたように、子どもたちが自らの目標を立てて、その目標までの取り組みを記録することで客観視して、具体的な自分の進捗状況を把握するというところでございまして、そのやり方については、非常に効果が高いものであったというふうに思っているところでございます。
◆原田あきら 委員  南伊豆健康学園でも昔はタイムレースと、マラソンのことを言っていまして、どれだけ速く走れるかというのを子どもたちにやっていたんです。ところが、南伊豆健康学園の中で不登校になってしまうという状態の子も出てきたりして、つまりその時間になるとおなかが痛い、頭が痛いとなっちゃって、そのタイムレースが怖いというのがあって、その中で教育改革が図られて、もっとその子に合わせて、2キロ走るにしても自分のペースで走ろうと。それこそゆっくりと、その当時の先生がおっしゃっていたのは、ゆっくりとあの豊かな自然を眺めながら、時にはきれいな貝殻があったらとまって拾ったりしながら、それで2キロを走り切ろう、そういうふうに変えたところ、多くの子どもたちがちゃんと自分から時間を決めて走るようになった。結局、大人の手がすごく細やかなんですね。これは、杉並区に行ったら決して人件費が安く済むとかいう話ではない。むしろその大人の手がもっと少なくても済むように、すごい豊かな自然がカバーしてくれている。これは完全に杉並区に行ってカバーできるようなものじゃない。私はそういう点からも、先ほど他の委員のを聞いていて、やはり南伊豆でなければ、4病類の子たちが心も体もしなやかにして成長していくという環境はなかなかつくり得ないだろうなということを思った次第です。
 私も8年、議員というものをやらせていただいて、委員会が、保守も革新もと言って分けていいのか知りませんけれども、野党も与党もすべての会派から方針に対して疑問が呈せられる、初めてこういう場面に会いました。これを受けて、区教委は我々委員の声をしっかりと区長の側にも届けていかなきゃいけないということを感じています。
 私の本会議の質問に対して、事業仕分けは区長直属のプロジェクトチームがつくったものだ、事業仕分けに南伊豆健康学園を入れたのも、区教委から上げたのではなくて、区長直属のプロジェクトチームが仕分けの対象にしたということを答えました。そして、評価結果を受けての区の対応についても、区教委ではなく、区として改めて検討して対処をしていくんだという答弁をもらいました。こういう答弁からしても、改めて、区教委よりも区長部局が主導での今回のめちゃくちゃな方針変更だったということがよくわかると思うんです。きょうの質疑を受けて区長部局と緊急の会合を持つことを求めますが、どうですか。
◎教育委員会事務局次長 本会議で政策経営部のほうから出した、なぜ事業仕分けにこれを選んだかというお尋ねに、たしかこう答えていたと思います。「事業の目的、内容等に課題を有する事業の中から候補を選定し、所管部門とも調整した上で区として決定したものです」ということですから、一方的に何かこれを選んだということでは決してないということでございます。改めて区長部局のほうとこの件の廃止等につきまして検討し直すということは考えておりません。
◆原田あきら 委員  先ほど他の委員の中でも、この場所も説明の1つだというようなことも言っていましたよね。これからどんどんと話し合っていくんだ、議論は深まっていくんだと。そういう中にあって、全く方針の変更は考えておりませんという答弁は全くナンセンスです。私が今指摘したように、次長自身が認めたように、所管部門とも調整した上で、区教委ではなく区として今回の事業仕分けというのは決定したんだと。区長の直属プロジェクトチームというのがあって、そこが入れたんだということをはっきり言っているんです。そこに区教委も関与しているということを言っただけにすぎません。
 改めて、この南伊豆健康学園の事業仕分けに対して、これだけ議会から、委員からの指摘があった、疑義が唱えられた。このことを、区長部局とも、このプロジェクトチームをつくったところとも緊急に会合を開いて、こういう声があったということを伝えるべきじゃないですか。
◎教育委員会事務局次長 先ほどもご答弁いたしましたし、また学務課長からも、区教委のほうからこれについては上げたというふうに申し上げております。そういうことでもございますので、これを変えるということの緊急に何か会議をするというようなことは考えておりません。
◆原田あきら 委員  いや、質問とめられませんよ、そんな答弁じゃ。これだけ多くの会派がこの問題に、事業仕分けに対して疑義を唱えている。このことを伝えるぐらいは行うべきではないですかということを、当たり前のことを言っているんです。
◎教育委員会事務局次長 本日こういうようなご指摘があったということについては、受けとめさせていただければというふうに思います。
◆原田あきら 委員  受けとめて、区長部局にちゃんと伝えるんですか。
◎教育委員会事務局次長 こういうようなご指摘があったということについては、お伝えすることについてはやぶさかではございません。
◆原田あきら 委員  やぶさかではございませんという、あくまでも区議会軽視ともとれるような発言が続いたと感じています。次長だけでなく、教育長の意見も聞いておきたいと思いますけれども、どうですか。
◎教育委員会事務局次長 先ほどご答弁したとおりでございます。
◆原田あきら 委員  平成22年度教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価の実施結果について、読ませていただきました。
 はっきり言って、物すごくたくさんの突っ込みどころがあるなと感じていますが、それをやっていたら、きょう終わりませんので、端的に。
 学識経験者による評価として、区教委の施策の1つ1つに評価が与えられています。1つ1つの施策にちゃんと文言評価があるんですけれども、このもとになっている資料というんですか、学識経験者の原文みたいなものはないんですか。
◎庶務課長 原文というのは、学識経験者からいただいたご意見をそのまま載せているものでございます。
◆原田あきら 委員  これだけしかないんですか。
◎庶務課長 さようでございます。
◆原田あきら 委員  1つ1つ、かなり重要な施策が踊っているわけです。それについて学識経験者による評価というのは、5行とか6行とか、ひどいと4行、3行しかないものまである。1行で終わっているものもあります。これが学識経験者の事務の管理及び執行の状況の点検及び評価したと言える内容なのか、非常に疑問なんです。
 例えば30ページ、小中一貫教育の推進。ここでは評価を与えていて、今後も進めるべきということが端的に言えば書いてあるんですけれども、小中一貫教育の評価で最低限考慮に入れなければならないのは、評価をしようとしたら、そもそも、ここにも新泉・和泉のことに触れていますけれども、新泉・和泉小の2校の子どもたちが和泉中学には3分の1しか行っていない。はっきり言って、評価のラインにも立ってないじゃないかということが言われてもしかるべきなんですけれども、「9年間を見通したカリキュラム開発の検討などの課題に取り組むべきと考える。」として終わってしまっているんです。これは一体どういう外部評価だったのかなと。これしかないんですか、資料は。
◎庶務課長 この事務点検、評価は、評価するのは教育委員会でございます。学識経験者の方には、評価という表現は使ってございますけれども、ご意見をいただいたところでございます。
◆原田あきら 委員  学識経験者を呼んだからには、一応外部評価という意味合いもあったと思うんですけれども、その外部の評価をする方が、事業仕分けでもそうですけれども、専門家なのか何なのかわからない。とにかく専門分野でないことは何となくわかります。五、六行で小中一貫教育という、区民からも重大な問題が指摘されていることについて、しかも基礎的なデータについてもほとんど検討した余地がない。だって、小学校2校から中学校に、小中一貫教育といってもう6年間やっている事業で、3分の1しか子どもが行ってないんですよ。このことについてこの学識経験者は何にも言ってなかったんですか。
◎庶務課長 学識経験者2名の方は、それぞれの方の識見に基づいてご意見をいただいたものでございます。
◆原田あきら 委員  ほかにも、杉並師範館についても、まるで区教委の評価を丸のみ、批判意見に触れることが全くない。山田前区長の時代に無理やり区教委に押し込まれたのが、今回の教育ビジョン推進計画だと私は考えています。学校の経営力という、教育理念にそぐわない表現とか、質の高い教師を育てるとか、口だけで言うのはだれでもできるようなこういう方針がむなしく掲げられた教育ビジョン推進計画。それをさらに、山田区長が連れてきた小松郁夫氏などが評価して、出てきたのは1個1個について五、六行ぐらい。これでは、これだけの冊子をつくってお金を出してきた意味が全くわからないどころか、逆に今までの山田区長がトップダウンで推し進めてきたようないわゆる教育改革というものを、要は周りから支えるためのものでしかないということを私は指摘したいと思うんです。
 最後に、学識経験者総括評価というがあるんです。これだけの事業を総括してどれだけ語ってくれのかと思ったら、この60ページですけれども、1ページにもならない。3点だけ簡単に触れて、「『教育の杉並』の名をいっそう高める施策を強力に推進されることを期待する。」といって終わっているんです。余りにも論が貧しい。
 ちなみに幾ら払っているんでしょうか、この人たちには。
◎庶務課長 打ち合わせ含めて3回来ていただきまして、6万円を支払ってございます。
◆原田あきら 委員  結局6万円の仕事だなという感じがしました、まさに。6万円の仕事で、適当に区教委のやってきたことを評価してください、評価してくれればいいです、余計なことを書かないでくださいと言わんばかりの内容で、まだ区長にかわって7カ月。これから教育とかについても区民の意見を聞きながら、ビジョンというものは推進され、つくられていくんだろうと思います。ぜひそういう際に、これからもつくられるそうですけれども、外部評価というものの質を、事業仕分けでもそうですけれども、高めていっていただきたいなというのを、読んだ感想として指摘したいと思います。
 区立学校の教職員による服務事故について。
 代田校長の保護者説明会での説明を区教委は聞いているでしょうか。
◎教育人事企画課長 聞いております。
◆原田あきら 委員  どういうことが語られたんでしょうか。例えば前任校での彼の実態とかについて語ったということがあったんでしょうか。
◎教育人事企画課長 前任校での実態については、風評という形で聞いているというような話はございました。
◆原田あきら 委員  現役の校長が、事故と書いてありますけれども、事件のような気がしますけれども、この事故を起こした教員の風評について、保護者説明会の中で、前任校ではこんなことがあったよということをしゃべったということですか。
◎教育人事企画課長 保護者からの質問に対して、風評として聞いてはいるというような回答をしたということです。
◆原田あきら 委員  代田校長にもそうですけれども、都教委にも調査すべき重大な内容じゃないですか。
◎教育人事企画課長 都教委においては、その点も含めて調査しているものと考えております。
◆原田あきら 委員  その報告を区教委は受ける姿勢がありますか。
◎教育人事企画課長 区の教育委員会としては、処分は下っておりますので、その処分を厳粛に受けとめるというようなところで受けとめていきたいと思っております。
◆原田あきら 委員  前任校でも問題が発覚していたと風評があるということなんですけれども、とりあえず区民はというか、保護者はそれを聞いてしまったわけです。非常に不安感を持っている。そして、そうした前任校でもそういう問題を起こしていた教員がまたもや同じことをしたということに対して、区教委にも都教委にも、教育行政全般に対して非常に不信感がわき起こっていることは、風評ではあっても、もう聞いてしまった以上間違いないと思います。これに対してしっかりと対処を、本当であろうがなかろうが、対処すべきだと思いますが、どうでしょう。
◎教育人事企画課長 この風評につきましては事実認定ができておりませんので、あくまでも風評という形で受けとめていきたいと思います。
◆原田あきら 委員  ということであれば、そういう風評を勝手に保護者の説明会の中で根拠なく語った代田校長というものは、少々軽率であったのではないかと思いますが、どうですか。
◎教育人事企画課長 その点は、代田校長が直接語ったということではなくて、保護者のほうからそのような話が出てきたというふうに受けとめております。
◆原田あきら 委員  それについて、代田校長は否定をしたんでしょうか。どういうふうに受けとめられたんでしょうか。
◎教育人事企画課長 先ほども申し上げたとおり、風評としては把握しているというところで回答はしていたと思います。
◆原田あきら 委員  杉十小の処分についてもお聞きしたいと思います。
 私は、区教委の責任は何で問われないのかということが疑問に思えて仕方ありません。既に天窓から子どもが転落するという事件は、同種の事件が直前にも区内の都立高校あるいは他自治体で起きていました。それを教訓とせずに杉並区でも起こしてしまった責任は、この女性教諭が問われるならば、区教委も問われるはずではないのかと思いますが、どうですか。
◎教育人事企画課長 区教委の責任についてですが、区教委として責任を持って学校に対して注意喚起をする、そして施設点検等を徹底し、安全管理を徹底していく、これが教育委員会における責任であると受けとめております。
◆原田あきら 委員  まさに天窓から子どもが落ちますということについては、予想外の事態であり、現場の教師もなかなか把握できなかった。それについては、区教委が、同種の事件が頻発しているよという状況があるにもかかわらず伝えていなかったということが、まさに区教委の責任も同時に問われるべきなのではないかということを言いたいと思うんですけれども、どうでしょう。
◎済美教育センター副所長 天窓からの転落の事故のことについて事前に情報を提供していたかというと、そういうことはございませんでしたけれども、日常から、学校生活における子どもの安全指導、安全確認というものについては徹底して私ども行っていたところでございます。
◆原田あきら 委員  ということは、杉並区内の都立高校で学生が天窓から落ちていたという事件、あるいは他自治体で天窓から子どもたちが転落するということは、区教委は全く知らなかった、この杉十小の事件で初めて知ったということですか。
◎済美教育センター副所長 事前に存じておりました。その事故については存じております。
◆原田あきら 委員  天窓から落ちた学生の話、生徒の話、他自治体での児童の話を知っていながら、いつも危険については注意を喚起していた区教委が、なぜその天窓のことは言わなかったんですか。
◎済美教育センター副所長 学校事故というのはさまざまなケースがございます。私どももすべて網羅して注意喚起を行うことが理想であるというふうには考えておりますけれども、その中でも最も確率の高いものということに絞って私どもも情報提供し、指導しているところもございます。
○増田裕一 委員長  原田委員、あとどれくらい続きますか。
◆原田あきら 委員  少々。
 例えば公判、裁判とかも行われたのかなと思いますけれども、そのときに区教委は、区教委もこういう情報を持っていたんだけれども、でも、現場の教師には伝えることがありませんでした、そういうことは言ったんですか。
◎済美教育センター副所長 裁判という話はないですけれども、事故報告書の中で、私どももこの情報の共有、提供について十分ではなかったというところについては自己反省をしている文言がございます。
◆原田あきら 委員  まさにこの事件で子どもの命が奪われたという重大な事態があると同時に、この52歳の女性も、当時と書いてあるからもうやめたんですかね、こういう点でもしっかりと子どもたちと同時に現場の教員も守っていくという視点でも、こういう事件があったということがあれば事前に報告していく、そういうことも今区教委の中では、日々のいろいろな、こういう山田区長からおりてきた教育ビジョンとかそんなものに目が奪われて、一番基本的なことに気が向いていなかったということを私は指摘するものであります。
 最後に、学校支援本部事業等支援業務公募型プロポーザルの実施計画についてお聞きします。あとちょっとで終わると言ったんですが、若干かかるかもしれない。それが終わったらもう終わりますから。
 学校支援本部の活動の自立なんてことが先ほど他の委員の議論でも取りざたされていたんです。学校支援本部やコミュニティスクールという施策は、当時、教育委員会不要論、教育委員会なんか要らないと掲げた山田前区長のもとで進められた施策というふうに私は認識しています。田中区長になってから、教育委員会不要論、そうした考えはなくなって、区教委の独立性、専門性というのを認めて、その人たちの意見もボトムアップで聞いていくということが田中区長の口から出ていたかと思います。
 教育長、当時、教育委員会不要論に対して、私はそれにくみしないと堂々と訴えられた教育長の見解を聞きたいと思います。
◎教育委員会事務局次長 教育委員会制度というのは非常に重要な制度であるというふうに認識をしております。
◆原田あきら 委員  余り教育長に政治的な質問をしても答えてもらえないのかなとは感じますけれども。ただ、教育長にも答えていってもらわなければいけない重大な問題がこれには含まれているなということは感じています。あるいは考えてもらわなきゃいけない問題が。
 前区長は、いずれ区立小中校を私立のようにすると言っていたんです。1つ1つを私立みたいにするんだと。その考えとリンクする施策がこの学校支援本部なんです。(教育長「違う」と呼ぶ)違うという声が教育長から上がったわけです。どう違うのか教えてください。
◎教育長 全く違います。学校支援本部というのは、学校の教育活動を支援することによって、より充実をさせていきたいという考えから立ち上げるものであって、学校の経営を私立のようにしていくというものと重なるものではございません。認識違います。
◆原田あきら 委員  学校支援本部というのは、実は賛否両論、地域でもあります。まさに山田区長型の、とにかく教育行政をすべて山田区長の手のひらに乗せて競争させる。そうすれば競争ですべてはうまくいくんだという競争原理主義のもとにおいて、この学校支援本部というのが語られていたことは間違いありません。
 ただ、学校教育というものを地域や保護者、そうしたところで子どもや学校の先生を支援するという立場での積極性というのは認める声があることは、私は感じています。これからの学校支援本部というものがどういう立場に立つのかということが非常に重要だと私は考えているんです。その点で今の教育長の答弁は、今までの山田区長が推し進めてきた、私立校化する、教育委員会不要論に基づいた学校支援本部ではないということを確認したいと思いますが、どうでしょう。
◎教育改革推進課長 教育ビジョンの推進計画の中にもきちんと書き込まれておりますが、学校支援本部や地域運営学校は、地域との協働を進める中で生まれたものでございます。教育委員会では、「いいまちはいい学校を育てる〜学校づくりはまちづくり」、これを目指して教育施策に取り組んでいるところでございます。
◆原田あきら 委員  端的に言えば、競争教育の推進装置、こういうものに学校支援本部をさせちゃいけないということなんです。特色ある教育というものがよく言われるわけです。これはだれも反対しない。ところが、その特色ある教育というのは、子どもたちにとってどれだけいい特色を持っているかという話ではなく、まるで各学校で私立高校のように、どの学校がどれぐらいいいかとか、競争させる装置としてこの特色ある学校が語られる場合があります。こうならせてはいけないということなんですね。
 その点で、今回、NPO法人スクール・アドバイス・ネットワーク、代表者は生重さんという方ですけれども、かなり前から、山田区長の時代から学校のスクールアドバイザーというか、地域コーディネーターみたいなことをやってこられた方だったかなと思うんですけれども、この人がどういう感覚で学校支援本部の、先ほど言っていた自立ということですか、それを考えているのかというのが私は非常に気になるんです。どういう立場で学校支援本部の自立を目指しているのか。とにかくどこかの学校と、隣の学校に勝たなきゃいけない、そんな感覚で押しつけるのだとすれば、ますます現場の教員は苦しみ、地域も負担を背負わされ、子どもたちが疲弊していくという状況がさらに続くことになりかねない。
 この人はどういう立場に立っているんですかと聞いたところで、大した答えは出てこないと思いますので、ぜひこの人を、まさにこのスクールアドバイザーと言われる人を評価するような制度がないのか聞きたいんです。あるいは議会に必要な資料の提出を求めたい。この人がどういう指導をするのか、その資料の提出を求めるものですが、どうですか。
◎教育改革推進課長 委託契約を結びますので、モニタリングの中で教育委員会できちんと整理をしていきたいというふうに考えております。
◆原田あきら 委員  ぜひプロポーザルの経過について、今度の予特に向けた資料請求で出してはいませんでしたけれども、この方のプロポーザルの実施の結果などについて交わされた資料について、後で下さい。
 以上です。
◆けしば誠一 委員  南伊豆健康学園について最後数点だけ。
 きょうの午前中の質疑を経て、これからどうするのかということです。先ほど他の委員からもありましたが、これほど文教委員会で全会派の批判を浴びたのは、教育基本条例のたたき台でしたね。それから神明中学廃校の決定のときでした。教育委員会と事務局は、名古屋市長とは違って、そうしたときの議会の意見を受けとめて、結論についてももう一度いろいろ見直す、そして議会との信頼関係をこれまで保ってきたという点を私は評価しています。
 ですから、次長は先ほどの答弁で、今後学園の条例改正で議会の意見をと言われましたけれども、これでは、この間のやり方の反省がないまま、条例改正にそのまま突き進むということでありますから、名古屋市と同じで、無視されたままの議会としては、条例改正にも異議を唱えるかもしれません。これは与党会派、あるいは野党を問わず、きょうこういう意見ですから、そういう問題もあります。
 ですから、これまでの問題、何が問題なのかというと、1点は、保護者との信頼関係の回復だと思います。私は何度か保護者の方たちから話を聞くたびに、これまで保護者の皆さんが、教育委員会、そしてとりわけ学務課を、担当している課を大変信頼してきたということを会うたびに私は受けとめてきました。それだけにショックを受けているわけですから、そうした保護者との信頼を回復するための丁寧なやり方、方向は大きく決まったというふうに言ってもいいかもしれませんが、決まった方向を進めていくための手続です、手段です。それについて慎重に丁寧に行ってほしいということを求めますが、まず1点、いかがでしょうか。
◎学務課長 委員ご指摘の、今後、南伊豆健康学園の保護者の方々との信頼関係を築きながら、今後の手続については慎重、丁寧にやっていってほしいというお話については、私どももそのような形で進めていきたいというふうに思っております。
◆けしば誠一 委員  次は、議会との関係です。
 ある意味では、本当に今回、私もかなり午前中興奮したように、議会は完全にこの件では無視されました。ですから、議会との関係をどう修復するか。つまり、先ほど他の委員からも他区との連携とか、それからきょういろいろ出された資料やきょうのやりとりで、区が一時期全寮制学校の創設にかなり踏み込んだということも改めて、ある程度は聞いていた経過もあるんですけれども、かなりそこにいろいろ可能性を探っていたということについても、きょう改めてわかりました。
 きょうの質疑で、子どもの現状は、1,000人の支援を必要としている子どもたちが普通学校、つまり杉並区内に存在しているということですね。これに対する対策が必要だということは、私も改めて理解しました。だけど同時に、その中で、区内の学校に通えない子どもたちがいるということですよ。どのくらいいるのかということです。あえてきょうは、その数字をただしたりその現状をやりとりすることは、もう時間もないので、やりません。また、その点は資料を含めて求めたいと思いますが、そういう子どもたちの対応として、しかも全く新しい今の時代のあり方、親があって家庭に帰れない子どもたちの存在という、こうしたときに、全寮制学校のこの豊かな経験、これがほかにはない、この杉並の経験が生かせないものなのか。
 私は、かつて教育長が教育現場にいたころの杉並の小学校のつくり上げてきた、かつて教員や保護者がつくり上げてきた非常に豊かな教育のあり方を聞くことが、私の周りにもそういう経験者はおりますし、保護者や教員の方たちからよく伺います。いろいろこの間、私、この南伊豆健康学園のことを知るたびに、その杉並が築き上げてきた最もいいものが、その後全国で崩されたけれども、南伊豆健康学園では残ってきたんじゃないか。単に環境とか物理的なものじゃないんですよ。人と人との関係、人材の存在なんですよ。そうした人材が、特別にお金を注ぐことができたがゆえに、南伊豆健康学園には残ってきたわけですよね。1,000人の支援すべき子どもたちがいるということの中で、この人の資源、あるいは人がつくり上げてきたものをどう生かすのかということについてぜひ考えていただきたいし、議会も一緒になってそれを考えたい。そういう形で健康学園のあり方について再度、保護者の協力を得たいということを先ほど言いました。その協力があって初めて、杉並でこれからそういった代替施策もできるでしょう。そのためにはそうした検討も含めて、一定時間をとって、一からもう一度共に考えるということをしたいと思いますが、その点はいかがでしょうか。
◎学務課長 先ほどご答弁の中でもさせていただきましたが、今後、区内での取り組みを検討するために検討委員会を設置する。その中には、南伊豆健康学園の保護者の方も参加いただいて、南伊豆健康学園で行ってきた成果も踏まえて、今後区内で同様な取り組みをすべきなのか検討していただくというふうに考えてございます。そういう点を踏まえまして、今後、実効性のあるものを詰めていきたいと思っております。
◆けしば誠一 委員  そういうことではないんですよ。それだけのことではないんですよね。先ほど、次長の答弁でしたか、廃止方針ではやはり課題が残されていると。また、そのためにも次長は、保護者や関係機関の協力を得てやっていきたいということなんですけれども、学校でも家庭でもできないことがあるというふうに答弁されましたよね。では、関係機関が協力すれば、できないことができるのかということなんですよね。それを実現できたのが学園であったという経験も含めて、まさにその代替策の検討を本当にもう一度一からきちんとやり直していただきたい。もちろんそれは一定、時間もありますから、仮に半年か1年という単位で構いません。しかし、1年ぐらいじっくり研究して、そしてその後のあり方について手続を順次決めていくというふうにしてほしいという要望なんです。いかがですか。
◎学務課長 代替策としての区内の取り組みでございますが、それについては、今申し上げましたように、南伊豆健康学園の方も入れさせていただいているし、あと、委員のほうでおっしゃったように、これは私のほうで申し上げたんですが、学校だけでも、家庭だけでも難しい問題であるというふうに認識しておりますので、教育委員会も含めて、相互に協力しながらこの問題を解決していく必要があるという認識を持っておりますので、そういうふうに向けた取り組みを今後構築していきたいというふうに思っておるところでございます。
◆けしば誠一 委員  杉並がつくり上げてきた本当に貴重な財産を生かす方向を改めて求めて、次の和田中の問題に移ります。
 まず、先ほど報告された事故の概要なんですが、もう少し詳しく何点かお聞きしておきます。
 平成21年12月26日、そして翌年の1月11日、及びその年の1月24日、つまり約1年間にわたって3回も行われた、まさに同じ生徒に対する不祥事ですよね。補習を行っていた際ということなんですけれども、この補習って何ですか。
◎教育人事企画課長 先ほど、1年間にわたってとございましたけれども……
◆けしば誠一 委員  1年間で3回という意味で言ったんです。
◎教育人事企画課長 わかりました。
 まず、補習というものは、通常の授業以外の時間、そして場所において個別に生徒を呼んで指導するということでございます。
◆けしば誠一 委員  そうしますと、1対1のそういう関係ということですか。
◎教育人事企画課長 この件につきましては、1対1ということではございませんでした。
◆けしば誠一 委員  もう少し詳しくどういう状況なんですか。1対1でないということは、どういう補習のやり方ですか。
◎教育人事企画課長 生徒は複数いたということです。
◆けしば誠一 委員  和田中の行っていたいわゆるドテラとかいろいろありますよね。そういうものとの関係はないんですか、これは。
◎教育人事企画課長 これは一切関係がないものでございまして、この教員が主体的に取り組んでいる補習授業でございます。
◆けしば誠一 委員  ちょっと待ってください。この教員が主体的にということは、その教員が独自にということですか。その教員が自分で決めて自分でやっていた、学校全体の方針ということではないということで。
◎教育人事企画課長 まず、学校としての方針がありまして、その中でこの教員がプログラムを組んでやっていたということでございます。
◆けしば誠一 委員  先ほどの報告では、区がつかんだのは平成22年の1月24日。そのときに親からその夜に当日報告があったわけですね。それですぐに校長から区に知らせがあって、区はその日のうちにつかんだんですか。そのことの確認と、その後区教委としてはどういう対応を行ったのですか。
◎教育人事企画課長 まずは、その当日、保護者の方から校長のほうに連絡が入ったのが夜でございまして、翌日、教育委員会のほうには連絡が入ってきております。
 教育委員会といたしましては、まず、校長が当該の教員を呼んで事実確認をした後にその報告を受けて、その報告に基づいてまた区の教育委員会が事情聴取をして事実確認をしたというところでございます。
◆けしば誠一 委員  今回の処分はもちろん東京都教育委員会の管轄ですから、そうなったわけですけれども、東京都の教育委員会に知らせ、都の教育委員会がそれをつかんだのはいつですか。
◎教育人事企画課長 まず、第一報ということで学校から連絡を受けたすぐその後に、都の教育委員会のほうには連絡をしております。そして事実確認をした後、4月21日の段階で正式に報告を上げております。
◆けしば誠一 委員  それは4月ですね。それまでの間というのはどういうことがなされていたのかということです。
 それと、学校の対応ですね。そういう事件が起こって、学校としてはどういう対応をを行ったのか。先ほどの報告では、この学校の動きはプレス発表され、そして朝刊で知らされて、それに対応したその日ですか、翌日か、全校集会ということになっているんですが、これは処分が出た1年後ですよね。ですから、その1年間の学校の対応は。
◎教育人事企画課長 この1年間の学校の対応ですけれども、まずは教育委員会と連携をして当該の教員を外しました。自宅謹慎という形で教壇に立たせないようにした後、すぐに、授業に穴をあけないようにするためにかわりの講師を張ってきております。そのかわりの講師を張ることによって、これまでの数学の時間は確保してきたというところでございます。
◆けしば誠一 委員  一番気になるのは当該の生徒や親御さんですよね。その方たちへの対応は極めて厳しいというか、大変なことなわけですから、それはもちろんプライバシーもありますし、話のできる範囲で、その間区としてどういう対応をなされたか。
◎教育人事企画課長 先ほどもご答弁させていただきましたけれども、まずは被害者とそのご家族の方々の人権を第1に守るということ、そして同じ学校に通うほかの生徒、保護者の方々にも不安や動揺を与えないようにするために慎重に対処してまいりました。
 まず、被害者に対しては、いつ、どこで心的な不安が起こるかわかりませんので、済美教育センターと連携いたしまして、何か心理的なケアが必要になったら直ちにかかわっていくという態勢を整えておりました。ただ、学校の担任が一生懸命この子どもとかかわって、担任がうまくケアをしてきていただいたというような状況でございます。
◆けしば誠一 委員  このことを知ってから、教育委員会や現場の教員たちが極めて慎重に、また敏速に対応してきたということは理解します。ただ、問題は、先ほど私は1年にわたってと言いましたけれども、1年間3回。平成21年の12月26日、翌年の1月11日、また1月24日ですよね。ですから、そういう意味では1年間にわたって話ができなかった。あるいはお母さんに話をしても学校に届けることができなかった。そういうことであったということですよね、この1年間は。そうですよね。
◎教育人事企画課長 この3回続けて行われたというのは、この期間は約1カ月でございます。
◆けしば誠一 委員  その1カ月の間に3回というようなことで、結局、その1カ月後ということになるんでしょうか。3回目に話をしたということは、その期間の問題ですよね。私は、新聞にあって極めて気になったのは、口どめもあったというふうに新聞で書かれていましたよね。これは事実としてはどうなんですか。
◎教育人事企画課長 この口どめがあったということについては、我々のほうで事実認定をしているものではございません。
◆けしば誠一 委員  ためらいながら、結局、3回目にその日のうちに校長に言わざるを得なかったということの中に、私は和田中の、何か起こったときにすぐに言えるような環境がなかったのかなというふうに思わざるを得ない面もあるんですよ。つまり和田中はPTAがありませんよね。前校長がなくしましたね。その後どういうものがつくられたかということも私たちも存じていますけれども、そういう子どもの現状とか、あるいは学校で何か起こったときに、なかなかそのことが言えないという現状があったというふうに私はちょっと思うんですけれども、その点いかがですか。
◎済美教育センター副所長 これは和田中学校に限ったことではなくて、子どもの発達段階に応じて、特に女の子等については、先ほどほかの委員からもございましたけれども、なかなか言いにくいというようなところはあるというふうに認識しております。そういう中で、教員も含め、またスクールカウンセラーも含めて、子どもたちの心理的な変化というものはしっかりと受けとめて対応していかなければいけない。ますますこの資質については育成していかなければいけないというふうに認識しております。
◆けしば誠一 委員  私、きょう同時に杉十の転落事故の処分が報告されているということで、思い起こすんですけれども、この件や、それからこれとは別に和田中のプールで子どもが事故に遭って、その結果学校に来られなくなるような極めて重傷を負って、その後どうなったかという報告も含めて受けていませんから、わかりませんけれども、命にはかかわらなかったものの極めて深刻な事件が起こった。そのときも私は文教委員会でやっていました。しかし、その両者の余りの対応の違いといいますか、杉十のときは、保護者が二度とこういうことは起こしたくないという気持ちもありましたので、議会でも随分それは議論させていただいて、ああいった事故はもう二度と繰り返さないということで、そのことがかなり教訓化されました。
 しかし、逆に和田中の場合には、保護者のほうから余りこのことは取り上げてほしくないという要望もいただいたりして、なかなか議論できなくて、結局そこで起こった事故の、いろいろ区はその中でも総括されたり検討されたり、それを生かしていらっしゃるかもしれませんが、ただ、一般的には、杉十の場合とは違って、和田中の場合には、どういう事故で、どういう責任で、だれが悪かったのかというようなことについては一切不問に付されたまま、結果的に区の調査では責任なしということになりまして、それでその後に至っている。ちょっとこの違い、余りにも違い過ぎるんですが、これはいかがですか。
◎済美教育センター副所長 和田中学校の水泳事故のことに関しましては、当該の生徒が心肺機能停止状態になってしまったということで、私どももその後、調査委員会を立ち上げましてしっかりと調査を行いましたけれども、指導計画上、もしくは当日の指導、そしてその後の対応等について瑕疵はないという判断をいたしました。健康上の問題が一番大きな要因だったのではないかというような結論になったものでございますので、ご家族のご意思を含めて、この場で正式な形でご報告をするということは避けさせていただいたものでございます。
◆けしば誠一 委員  私、当時文教委員でしたからやりとりは覚えておりますけれども、当時はテレビでよくお笑い番組なんかで水の中に潜って息をとめるというようなことがテレビ番組で何度も報道されたりして、子どもはみんなそれをまねしていたんですよ。その結果、この子どもも、後でもわかったように、潜るよということでやったわけですね。結果、こういうことが起こったと。ですから、当時、そういうふうにしたら危険だよといったようなことはいろいろ論議されてなかったわけじゃないんですよね、そういうことを子どもたちやっているから。
 私、杉十の問題で何で比べるのかというと、私は杉十のときに、他の委員も言っていたように、これは教育委員会の責任で、現場の教師に責任をとらせるべきではないということを繰り返し文教委員会の中で論議しました。しかし、結果は、こういう事態に対する1つの厳正な処置として、校長と現場の教員が処分されました。
 先ほど言ったように、和田中の問題であっても、当時そういう問題があって現場で指導してない。なぜこの教員とこの校長は処分されないんですか。
◎済美教育センター副所長 先ほどもお話し申し上げましたけれども、本人の健康上の問題というところもあったということも含んでいただければというふうに思っておりますが、水泳指導等の留意事項についてはしっかりと指導を申し上げていたところはございます、当該の学校について。今委員がご指摘いただいたのは、ノーパニック症候群という、それをやることによって心肺機能に影響が出てくるというものなんでございますけれども、ノーパニックというような言葉では表現はしておりませんけれども、潜水の加速についての危険性については指導しているところはございました。
◆けしば誠一 委員  いろいろお話を伺っていて、和田中のこの先生がこういう現場でこういうことを行うことの背景に、私は和田中の当時のあり方、これは私、山田区長がつくった学校だし、区長が引っ張ってきた校長ですし、今さら教育委員会を責める気はないんですよ、率直に言って。でも、そういう学校だからこそ、こういう事件が3回にわたって発生したということは思わざるを得ないんですけれども、この点は区としてはそういう考えはないんですか。
◎済美教育センター副所長 これは和田中だからという問題ではないというふうにぜひご認識いただければと思います。学校事故というのは、絶対起こしてはいけないことなんですけれども、あらゆる学校で起きる可能性があるものでございます。私ども、その可能性を1つずつつぶしていきながら、子どもたちの安心・安全というものを確保していくのが一番我々の使命だと思っておりますので、これは特定の学校だから起きたという問題ではないというふうに、ぜひご認識いただければと思います。
◆けしば誠一 委員  先ほどの質疑の中で、校長が、風評でそういうことを聞いていたというふうに保護者からの質問に答えて話したということですね。私は聞いていて非常に驚いたんですよ。この先生は、一方ではかなりスポーツの指導なんかも非常に力のある方で、結構子どもたちをスポーツで指導して、卓球ですか、何かのかなり指導のうまい方で、そういう先生が子どもたちの指導の結果としてかなり上位にそういう成果を上げている、そういう方でもあったということも聞いています。だけど、そういう先生がこういう問題を起こしているということの中に、学校の中での人に対する評価とかあり方とか、ちょっと普通の学校ではない、何かそういうものがあったんじゃないか。そういう人は持ち上げるけれども、根本的なところで、そういう風評があったら普通は一番心配しますね。いかにその先生がスポーツの達人だって、そういうことで子どもたちを指導することが上手であったにしても。そういうことが容認される和田中というふうに私は思わざるを得ないんですけれども、どうですか。
◎教育人事企画課長 委員ご指摘のとおり容認されるというようなことは一切ございません。今回のこの事故につきましては、あくまでも当該教員自身の資質によるものでございまして、この件については、どの教員にも起こり得るというような性格のものではないと受けとめております。
◆けしば誠一 委員  だから、どの教員でも起こり得ないようなことが現に起こっているということなんですよ。しかも、教師に対する校長さんの評価ということも含めて。そういう風評を聞いていたならば、なぜそういう面の指導をしないのか。そういうことが実際に一番教育で必要であり、かつ、全く基礎にあることだということについて、この学校では指導の中で教員に対する指導として行われてない結果なんじゃないですか。
◎教育人事企画課長 この風評に基づいて校長は何もしていないわけではなくて、きちんとこの件を受けとめて、この教員に対しては指導しているものと認識しております。
◆けしば誠一 委員  最後です。私はやはりこの問題が和田中で起こったということにこだわります。ですから、これまで和田中のドテラだとかいろいろ、それから、ある意味では校長の自由奔放にゆだねてきたという特殊な学校でありました。その学校の中でこういうことが起こった以上、そのあり方を含めて、今後、教育委員会の強い指導責任を問います。この点を求めて終わりますが、いかがでしょう。
◎教育人事企画課長 今回の事故につきましては、和田中だからということでは一切ないというふうに認識しております。あくまでもこの当該教員自身の資質によるものと受けとめております。
○増田裕一 委員長  ほかに質疑はありませんか。
      〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○増田裕一 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。

 《閉会中の請願・陳情審査及び所管事項調査について》
○増田裕一 委員長  当委員会に付託されております請願・陳情はすべて閉会中の継続審査とし、あわせて当委員会の所管事項につきましても閉会中の継続調査といたします。
 以上で文教委員会を閉会いたします。
                            (午後 2時44分 閉会)