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東京都 杉並区

平成22年12月21日文教委員会−12月21日-01号




平成22年12月21日文教委員会

 目   次

委員会記録署名委員の指名 ……………………………………………………………… 3
報告聴取
 杉並区スポーツ栄誉章の授与について ……………………………………………… 3
前回の報告事項に対する質疑 …………………………………………………………… 3
 (1) 区立小学校エアコン設置工事の工期変更について
 (2) 杉並師範館のあり方検討委員会の報告及び今後の対応について
 (3) 学校希望制度の申請状況について
 (4) 杉並区職員措置請求(温水プールの利用に関する住民監査請求)監査結果について
 (5) 杉並区職員措置請求(体育施設の利用料金等に関する住民監査請求)監査結果について
 (6) 杉並清掃工場併設施設の改修実施設計及び改修後の運営方法等について
 (7) 平成21年度における児童・生徒の問題行動等の実態について
 (8) 平成22年度杉並区学力調査、意識・実態調査結果
 (9) 区立浜田山小学校における教員の不適切な指導について



                文教委員会記録

 日   時 平成22年12月21日(火) 午前9時59分 〜 午前10時58分
 場   所 第3・4委員会室
 出席委員  委 員 長  増 田  裕 一     副委員長  今 井    讓
 (8名)  委  員  けしば  誠 一     委  員  脇 坂  たつや
       委  員  原 田  あきら     委  員  関    昌 央
       委  員  横 山  え み     委  員  小 川  宗次郎
 欠席委員  委  員  五十嵐  千 代     委  員  松 浦  芳 子
 (2名)
 委員外出席 議  長  小 泉  やすお
 出席説明員 教育長     井 出 隆 安   教育委員会事務局次長
                                 吉 田 順 之
       教育改革担当部長渡 辺   均   庶務課長    北 風   進
       教育委員会事務局副参事       教育人事企画課長佐 藤   浩
       (杉並師範館担当)
       事務取扱教育委員会事務局参事
               田 中   哲
       教育改革推進課長岡 本 勝 実   統括指導主事  白 石 高 士
       学校適正配置担当課長        学務課長    日 暮 修 通
               齊 藤 俊 朗
       教育委員会事務局副参事       社会教育スポーツ課長
       (特命事項担当)                   植 田 敏 郎
               正 田 智枝子
       科学館長    末 木   栄   郷土博物館長  阿出川   潔
       済美教育センター所長        済美教育センター副所長
               玉 山 雅 夫           坂 田   篤
       済美教育センター統括指導主事    中央図書館長  和 田 義 広
               田 中   稔
       中央図書館次長 堀 川 直 美
 事務局職員 事務局長    伊 藤 重 夫   議事係長    依 田 三 男
       担当書記    松 本 智 之



会議に付した事件
 所管事項調査
 1 報告聴取
  杉並区スポーツ栄誉章の授与について
 2 前回の報告事項に対する質疑
  (1) 区立小学校エアコン設置工事の工期変更について
  (2) 杉並師範館のあり方検討委員会の報告及び今後の対応について
  (3) 学校希望制度の申請状況について
  (4) 杉並区職員措置請求(温水プールの利用に関する住民監査請求)監査結果について
  (5) 杉並区職員措置請求(体育施設の利用料金等に関する住民監査請求)監査結果について
  (6) 杉並清掃工場併設施設の改修実施設計及び改修後の運営方法等について
  (7) 平成21年度における児童・生徒の問題行動等の実態について
  (8) 平成22年度杉並区学力調査、意識・実態調査結果
  (9) 区立浜田山小学校における教員の不適切な指導について



                            (午前 9時59分 開会)
○増田裕一 委員長  ただいまから文教委員会を開会いたします。
 なお、いがらし委員、松浦委員より、本日は欠席との連絡を受けております。

 《委員会記録署名委員の指名》
○増田裕一 委員長  本日の委員会記録署名委員は、私のほか、小川宗次郎委員をご指名いたします。よろしくお願いいたします。

 《報告聴取》
○増田裕一 委員長  続きまして、報告事項を聴取いたします。
 本日の報告事項は1件です。報告を聴取し、前回の委員会で聴取した報告とあわせて質疑を行います。
 それではお願いいたします。

  杉並区スポーツ栄誉章の授与について
◎社会教育スポーツ課長 まず、私のほうから、先日12日に開催されました杉並区中学校対抗駅伝大会に多くの議員の皆様にご来場いただき、また選手への温かいご声援を送っていただきましたこと、厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
 なお、3月21日に中学生東京駅伝大会が味の素スタジアム周辺で開催されます。本大会で優秀な成績をおさめた選手多数選考いたしまして、参加する予定でございます。またご声援のほうお願い申し上げます。
 では、杉並区スポーツ栄誉章の授与につきましてご報告申し上げます。
 今般開催されました2010広州アジア大会ビリヤード競技(男子・3クッション・シングルス)におきまして金メダルを獲得いたしました鈴木剛選手、この方は区内在勤の方でございます。よって、杉並区スポーツ栄誉顕彰基準に基づきまして、12月10日、多くの職員でロビーにて出迎えを行い、花束贈呈の後、区長室におきまして授与式を行ったものでございます。
 なお、詳細につきましては、配付いたしました資料に記載のとおりでございます。
 私からは以上でございます。

 《前回の報告事項に対する質疑》
  (1) 区立小学校エアコン設置工事の工期変更について
  (2) 杉並師範館のあり方検討委員会の報告及び今後の対応について
  (3) 学校希望制度の申請状況について
  (4) 杉並区職員措置請求(温水プールの利用に関する住民監査請求)監査結果について
  (5) 杉並区職員措置請求(体育施設の利用料金等に関する住民監査請求)監査結果について
  (6) 杉並清掃工場併設施設の改修実施設計及び改修後の運営方法等について
  (7) 平成21年度における児童・生徒の問題行動等の実態について
  (8) 平成22年度杉並区学力調査、意識・実態調査結果
  (9) 区立浜田山小学校における教員の不適切な指導について

○増田裕一 委員長  それでは、これより質疑に入ります。
 ただいまの報告及び前回の委員会で聴取した報告に対しまして、質疑のある方は挙手願います。
◆原田あきら 委員  前回が午前中で終わるという委員会で、全9項目の報告、しかも1個1個が議案級に非常に重い報告であったにもかかわらず午前中で終わってしまったという日程の問題があり、きょう開催されました。こうした報告事項だけといっても、中には非常に杉並区の教育に大きくかかわる問題がたくさんありますので、こういう報告がある場合は、午後までしっかり時間をとる、そういう日程調整を図らなければならないんじゃないかと思います。そのことをまず指摘します。
 あと、欠席委員が2人いるんですけれども、何かの審議会とかではなくて常任委員会ですから、欠席の理由というものについては一定、委員長、押さえなければいけないと思いますけれども、どうでしょう。
○増田裕一 委員長  事務局に連絡は受けております。
◆原田あきら 委員  しっかりと審議の場にはできる限りいたほうがいいのではないのかなと。そういう理由が明らかでないまま欠席と言われても、私たちも余りいい状況ではないんじゃないかと思います。
 それでは、杉並師範館について聞かせてもらいます。
 師範館のあり方検討委員会の報告において、今後の対応を考える、そういう新たな団体ができ上がると。この組織について区はどのような関与をしていくのか、聞かせてください。
◎教育委員会事務局副参事(田中) 今新たな団体というふうに聞こえたんですけれども、同志・同友の立場での組織ということでよろしいでしょうか。
◆原田あきら 委員  はい。
◎教育委員会事務局副参事(田中) これは、この5年間教員養成に携わってきた理事あるいは教授陣が文字どおり同志・同友の会、一般的に言われるOBの組織として任意に活動するサークル的なものをつくっていくということでございまして、区がそこに何か特段の関与をするというようなことではございません。
◆原田あきら 委員  では、その同志・同友の会の会合が開かれる、そこに対して区がお金を出したりする、出席者に対して何か報酬を出したりするということは一切ないということでしょうね。
◎教育委員会事務局副参事(田中) そのとおりでございます。
◆原田あきら 委員  そうすると、区が一切関与することもないその同志・同友の会なるものを、わざわざ常任委員会で報告しなければいけない──その人たちが勝手にやるわけですね、サークルなわけです。それをなぜ区がこの常任委員会で報告しなければいけないんですか。
◎教育委員会事務局副参事(田中) これは前回私のほうから説明しましたけれども、教育委員会と師範館で4月以降協議、検討を行ってきて、両者でこういう到達点、協議、検討が調いましたよという内容に当然盛り込まれた内容でしたので、そこも含めてご報告したということでございます。
◆原田あきら 委員  そういうことであれば、今後同志・同友の会なるものができるだけで、区は一切この団体に関与することはないと。この団体に、師範館のときのように、特別な教員指導とかそういった権限は与えないということでよろしいですね。
◎教育委員会事務局副参事(田中) そのとおりでございます。
◆原田あきら 委員  何か前回の委員会のときと少しニュアンスが変わってきたような気がするんですね。一緒なんでしょうか。
 同志・同友の会は、師範館の卒塾生に対して今後見守りたいと言っているわけです、このサークルは。気高い精神と卓越した指導力を持った教師の育成を理念に掲げてつくって、今後も杉並区の教育の中核になる人たちに育っていってもらいたい、そのために同志・同友の会をつくるというふうに報告にはあるわけですね。ところが、杉並区教委のほうは、全くこの人たちに何かしらの指導の権限を与えることもないし、我々がかかわることもないと。これはどういうことなんでしょうか。
◎教育委員会事務局副参事(田中) ちょっと協議、検討結果の読み方がずれているのかなと思いますけれども、いわゆるOB会として、卒塾生も当然同窓組織がございますので、そういった卒塾生との、教える側として携わってきた理事あるいは教授陣というのは、卒業後もあるいは解散後もそういう関係は続いていきますので、そういったものは任意の関係で今後も続くということでございます。
◆原田あきら 委員  この文章を見ますと、ずれているのは皆さんのほうでございまして、いかにも杉並区がこの団体に携わって、今後も師範館の卒塾生に一定の、区教委としてあるいはこの団体を通して、区教委としての特別の影響力を与えていくというふうに読めるんです。だって、しっかりと書いてあるんですよ。杉並区の中核を担う人材として育てていく必要があると。ところが、それは勝手なサークルですというのはちょっと矛盾があるように感じるという質問なんですけれども。
◎教育委員会事務局副参事(田中) これは、両者の合意、協議、検討の中で、これまで地域に根づいた教師ということで養成をしてきた、あるいは採用してきた側が両者で、今後は、他区へ転出しない地域に根づいた教員として、当然杉並の教育の中核を担っていくべきだというような形で両者の意見が調っているということでございます。
◆原田あきら 委員  現場の話を聞きますと、これ以上卒塾生が師範館のほうから──だって、現場で先輩たちがいっぱいいるんですよね。その人たちに学んでいきたい。そういう中で、卒塾生に対して、新たな同志・同友の会みたいなものが授業を見に来たり指導案に赤点入れたりとか、そういうことをされるのは非常に困るんじゃないのか。余計な指導、多忙化につながるんじゃないのかという危惧があるんですけれども、では、そういうことは一切しないということでよろしいんでしょうか。
◎教育委員会事務局副参事(田中) そのとおりでございます。
◆原田あきら 委員  わかりました。では、この質問はこれで終わりにします。
 次に、学校希望制の申請状況というものについてなんですが、やはり大きいのは、この間、区長そして教育長も含めて、学校希望制度について見直しを図っていくということが今議会でも言われたことが非常に大きな流れです。まだちょっと不明朗なのは、なぜ見直しを図る必要があるのか。今のところ議場で聞いているのは、地域を破壊するということぐらいしか聞いていないわけなんですね。破壊とまでは言ってないかもしれないですけれども、地域形成に影響を与えるというぐらいでいいですか、教育長。うなずいていますけれども。それだけだとすると、はっきり言って、学校希望制度見直しの根拠としては、私、薄い気がするんです。恐らくほかにもいろいろな問題点が見出されていると思うんですけれども、それについて見解を述べていただけたらと思います。
◎学務課長 今回の学校希望制度の検証のことについてのご質問だと思いますが、議会のほうでも答弁させていただいたとおり、学校希望制度については、施行してから既に約10年が経過しているという中で、これまで学校希望制度が目標とした2点、開かれた学校づくり、魅力ある教育活動について、具体的にどうであったかという検証が必要な時期に来ているということが、まず第1に挙げられると思います。
 加えて、今委員、破壊とおっしゃっていますけれども、そういうことではなくて、地域経済にかかわる影響というのを懸念する声も聞いておりますので、その辺についても広くアンケート等によってお聞きして、今後の制度の見直しに生かしていきたいというふうに考えているところでございます。
◆原田あきら 委員  ちょっとその答弁がまさにわかりにくいんですね。問題点があると思ってやめるわけじゃないということですか。
◎学務課長 今申し上げましたように、問題点といいますか、学校希望制度そのものについては、一定の利用が図られていること、あと、魅力ある学校づくり、もしくは開かれた学校づくりについても一定の成果を上げているということはお話ししていると思いますが、ただ、10年経過する中で、見直しといいますか、検証していく必要は確かにあるだろうと。先ほど申し上げたような懸念する声も聞いておりますので、その辺も含めて検証はしていく必要があるというところで、今回お話しさせていただいたところでございます。
◆原田あきら 委員  そこの検証していく必要があるというところが肝心なんですね。その中に1つ、地域に影響を与えてしまうというのが入っていると思うんです。それだけなんですかと聞いているんです。
◎学務課長 すみません、何度も同じようなご答弁で申しわけないんですが、まず検証の必要性の目的は、学校希望制度そのものが目的にしている2点について、一定の成果を上げていると思っていますけれども、その辺について広く、実際利用された方、もしくはその後学校に在学する学生、もしくは保護者の方に、その内容についていかがだったかというところについてお聞きした上で、その内容について私どもとしては検証していきたいというのがまず主眼でございます。ただ、それに加えて、この10年の中で、地域に影響が高いというふうな懸念する声もお聞きしておりますので、その辺についても含めて検証していきたいというふうに考えているところでございます。
◆原田あきら 委員  学校希望制度が始まってから少したっている2004年の8月27日に開かれている文教委員会、そこで既に、学校選択制によって生まれた過大校の問題について、区教委が問題点を指摘しています。過小校の問題も多く地域から出てくるんです。学校選択制でうちの学校はこんなに小さくなったという苦情がいっぱい出るんですけれども、過大校から、もう既にこのとき苦情がどうも区教委には寄せられていたらしい。6年前です。これについて区教委は、過大校の問題解消に取り組むという表明をしています。浜田山とか高井戸とかの超巨大校の、どうすればいいんだという話だったと思いますけれども。
 この過大校という問題も、実は過小校に引けをとらぬというより、むしろ過小校よりも、教育環境としては過大校のほうが実は相当数の問題を抱えているんじゃないかと私は思うんですが、その認識は区教委にはありますか。
◎学務課長 学校希望制度に絡む話で申し上げれば、学校希望制度は当然その学校の規模で、教室数の確保というのが前提になりますので、それに見合った形で、一律ではなく、その学校の規模に応じて希望制度の枠というのを定めておりますので、学校希望制度そのものとしては、そういった対応を図っているというところでございます。
◆原田あきら 委員  全くわからない答弁なんです。学校選択制によって、すごく大きくなり過ぎる学校が出てくる。そこについて、かなり早い段階で区教委は問題を認識しているんです。これについて、今後検証していくということですけれども、過大校の解消というものは検証に上がっていくんじゃないですかということを聞いているんですけれども。
◎学務課長 学校希望制度そのものだけが今委員ご指摘の点なのかというのは、ちょっと違うのかなと。当然、その地域の学区域内の児童数の増加というのも含まれると思います。ただ、学校希望制度について、先ほど申し上げた、枠を小さくしているということもございますので、当然その学校の現状というのは、検証の中で見ていく必要はあるだろうとは思っております。
◆原田あきら 委員  過大校の問題というのは非常に問題なんですね。4学級とか5学級とかになって、1クラスも30人程度といいますけれども、そのぐらいの大きな学校になってくると、本当に1つの学年のある教師がその学年のみんなの名前も顔も覚えられなかったりとかして、ところが、過小校に入ると、それこそ教師がほかの学年の子どもの成長も見ていくこともできる。そういう点で、大きな教育環境の差が出てくることになると私は考えています。
 そういう教育環境の公平性という観点からもそうですけれども、過大校というのが子どもと教師が密接につながることを奪っていくものであるとして、今世界でもどこでも、学校全体の規模を小さくしていくというのが流れになっていると思います。そういう中で、学校選択制というのが過小校を生むというのもありますけれども、実は過大校を生んでいるということが非常に重大な問題なんだということを改めて認識すべきだと思いますが、どうでしょう。
◎学務課長 学校希望制度そのものが、今委員ご指摘の過大校を生んでいるというふうな認識はございません。学校希望制度は一定の利用は図られていますけれども、学校希望制度そのものが影響というよりは、学区域内の児童数の増減というのが大きく左右するのかなというふうに考えております。
◆原田あきら 委員  学校希望制度で、いわゆる過大校というのは区教委も認識しているわけですけれども、過大校の増減、学校希望制度での今年度の実態、ちょっと聞かせてください。どのぐらい流入していますか。
◎学務課長 ただいまご指摘の浜田山小学校について申し上げますと、例えば23年度、今年度、隣接区域から浜田山小学校に希望を申し入れたのが22名、前年度が20名、その前が9名でございます。
◆原田あきら 委員  もう既に過大校のところにさらに20人、30人とかの規模で人が入ってくる。1学級ですよね。それがどれだけ大きな負担になっていくかというのは認識すべきだと思うんです。こういう中で、区教委は学校希望制度というものが過大校を生んでいる原因にはなってないと言いますけれども、明らかに過大校と過小校の差を生んでいるということは認識すべきだと思うんですけれども、その問題意識はないということなんでしょうか。
◎学務課長 繰り返しの答弁でございますが、学校希望制度がそういった過大校、過小校を生むというふうな認識はございません。学区域内の児童数の増減というのがやはり大きな要因だというふうに思っております。
◆原田あきら 委員  教育長、学校希望制度の見直しというのは、こう聞いていると、一体どういう方向に向いていくのかなかなか見えなくなってきているんですけれども、教育長は一体、学校希望制度の見直しというのは、学校希望制度について廃止を目指しているのかどうなのか、率直に聞いておきたいと思うんですけれども。
◎教育委員会事務局次長 今、学務課長がご答弁申し上げたとおりでございます。10年間たちまして、この制度のねらいがどうであったか、これはやはり我々事業を推進する側としては、さまざまな効果検証しながら、そのねらいに達しているかどうかということを考えながらまた次の手を打っていくということだろうと思います。言ってみれば、校長たちの意識をどんどん変えて、特色のある学校をそれぞれにやって磨いていくというようなところのねらいはどうであったかというようなことについてやっていきたいということでございます。
 ただ、校長たちにいろいろ話を聞いておりますと、小規模校の課題というのはいっぱいございます。大規模校で非常に大変だというようなお話は、今委員がおっしゃるようなところでは、我々は認識しておりません。これは学務課長が申し上げたとおりでございます。通学区域やその他さまざまな問題があってそういうことになっているということですが、一般的に1学年4学級、3学級、そういったところで、仮に4学級であれば24学級というようなことになりますが、そこで大規模校として大きな問題が出ているということは聞いておりませんが、非常に活力があるという話は聞いてございます。それらも含めまして、今後、学校希望制がどうであったかということについては検証していきたいというふうに考えております。
◆原田あきら 委員  よくわかりました。学校希望制度の見直しといっても、全く廃止に向けた方向というものはまだまだ出てきていない、とにかく検証するだけ、10年間どうだったかを見るだけ、まさに見直しというか見るだけというのが現状なんだなと。過大校に対する問題意識というのも極めて薄いということもわかりました。
 杉二小学校というのは私の母校なんですけれども、そこの保護者に聞いただけでも、これ以上増えたらとんでもないというのは保護者たちからも出ています。物すごい、浜田山とか高井戸とかそれを超えるような過大校でもないのに、ほかの学校と比べても、これ以上増えても困るという声が出てくるんですよ。そういう声がなるほど区教委には届いていないんだなというのを見ましたので、もうちょっと地域の人たちにもこういう区教委の現状を伝えて、運動を強化していかなければいけないんだなということを確認したところであります。
 とりあえず私の質問は……。
◆けしば誠一 委員  年末の大変お忙しいときに、残る課題について時間をとっていただきました委員長並びに理事者には感謝申し上げます。
 まず、区立小学校エアコン設置工事です。
 区内企業が工事を請け負うことができるのは非常によいことですが、その条件、そしてまたそういう条件を有する企業というのは、区内に何社あるんでしょうか。
◎庶務課長 経理課サイドで仕事をしておりますけれども、ちょっと私のほうでは把握してございません。
◆けしば誠一 委員  事前に確認しておけばよかったのですが、そうすると、この企業の選択も経理課サイドということになるわけですか。
◎庶務課長 そのとおりでございます。
◆けしば誠一 委員  これはちょっと事前に、そういった方向で確認したいことなので、次に移ります。
 学校希望制度の申請状況なんですが、今始まった見直しと今後の検証には期待をするところです。このデータから見える問題点について、何点か質問します。
 ここに書かれている住基人口というのは、基本的に、その学校に本来だったら入るべきというか、その人数ということでいいんでしょうか。
◎学務課長 委員おっしゃるとおり、ただ10月1日現在ですので、実際とは少しずれてまいりますけれども、基本的にその学区域の人口というふうに考えております。
◆けしば誠一 委員  そうしますと、この住基人口、学区域の学校に入るべき生徒の4割以上が隣接校を希望するというのは、ちょっと尋常ではないんですが、言ってみれば人気がない学校というのでしょうか、私ちょっと計算したのですが、小学校で7校、中学で6校ですよね。
◎学務課長 個別の学校のパーセンテージまでは、すみません、今計算をしておりませんけれども、右上に書きましたように、小学校では約2割強、中学校であれば25%ぐらいの方が学校希望制度を使っているというところでございます。
◆けしば誠一 委員  平均の数よりも、私が気になったのは、非常に隣接校を希望する数が多い学校です。そういう学校の原因というのはいろいろあると思いますが、どんなことがあるというふうに想定されますか。
◎学務課長 具体的にその申請理由について、今私どものほうで、これから検証の中でアンケート等で教えていただきたいなというふうに思っておりますが、これまでの中で言われていることを申し上げれば、例えば幼稚園の関係及びその学校で実際魅力的、例えば学校支援本部の活動の状況とか、そういう学校の魅力等を勘案して選んだものというふうに推測しております。
◆けしば誠一 委員  希望制度を推進していく理由として、学校が特色ある、それぞれ学校が競い合って努力していい学校をつくっていく、そういう1つの弾みになるのではないかということも聞きました。でも私は、今挙げた4割以上、いわば人気がないといいますか、ほかの学校に行きたいというふうに学区域の方が思う学校は、特色がないとか学校側の努力がないためだと思わないんですが、それはいかがですか。
◎学務課長 これまで学校希望制度を運営していく中で、各学校でそれぞれ学校の魅力づくりについては取り組んでいるというふうに考えております。
◆けしば誠一 委員  例えば、従来隣接校を希望する数が比較的多かった杉並第九小学校が、23年度かなり比率がぐんと上がるわけですね。こういったそれぞれのところで起こっている事態についても、ちゃんと押さえる必要があるんじゃないですか。
◎学務課長 確かに、どのような申請の理由なのかというところについては、今後検証する中で、アンケート等でお聞きしていきたいというふうに思っております。
◆けしば誠一 委員  しかも、一たんそういう比率が高くなると、傾向的にだんだん高くなるわけですよね。だから、本来希望制は、ある問題点が明らかになったら、努力して特色ある学校にしようと思いますよね。一たんそうなると傾向的にどんどん高くなっていく。これでは努力したって、現場の先生方や学校が頑張っても何の意味もないわけでしょう。こういう傾向についてどう思われますか。
◎学務課長 今委員ご指摘の傾向というのが果たして何かの原因があるのかというところについては、特段私どものほうは考えておりません。要はやはりその単年度ごとの新入学に当たって、先ほど申し上げたような学校の魅力についても当然学校説明会等で見聞きいただいているというふうに思っておりますので、その結果としてその年度の人数が出ているというふうに思っております。
◆けしば誠一 委員  ですから、私は今、23年度入学で4割を超えているところを具体的に挙げたわけです。そこを見てください。1年前、2年前、大体傾向的に少ないんですよ、その学校も。だけど、一定そういう数はほかと比べて多いんですね。そういった傾向は出てくるわけです。
 それで、私は、学校の努力というよりは、地域性とかそこに生活している方たちの所得だとか生活状況とか、いろいろそうしたことが学校に影響を与え、また、学校間の格差とかそういう傾向はそもそも存在していた。希望制をとることによって、結局それが、努力したってますます拡大するということにならざるを得ないのではないかということを私は指摘しているんです。どうでしょう。
◎学務課長 委員ご指摘の点も含めて、今後検証の中で具体的に見ていきたいというふうに思っております。
◆けしば誠一 委員  例えば富士見丘小学校では特色ある教育が実施され、地域での評価は非常に高いです。ですから、隣接校に行こうという数がそんなに多いわけではない。しかし、ここは知ってのとおり中央高速と放射5号線に沿って学校がありますから、いろいろ昔からぜんそくの問題、環境の問題で保護者はかなり頑張ってやってきました。だから、その学校には他校から1名なんですよ。つまりその学校には行こうとは思わないわけ。相当いい、特色あるいろいろ頑張っている学校であるにもかかわらず。
 ですから、そもそも希望制自体が、本来希望制でやろうとしたことが逆になってしまったり、実現できない。学校を本当によくするという結果にはならない、あるいはよくしようとしても、その結果効果は出てこない。だけど、その効果は数字で出てきますから、その数字は非常に保護者に影響を与えるわけですよ。ほかから希望の多い学校はいい学校だというふうになるわけでしょう。それは学校の評価としてもおかしいでしょう。また、希望制が本来目指したことが、いいかどうかは別にして、その目的からしても、必ずしも効果を発揮できなかった。その点はいかがでしょうか。
◎学務課長 先ほどと同じになりますが、今委員のご指摘も含めて、この検証の中で、具体的にどうであったのかというところは広く調べていきたいというふうに思っております。
◆けしば誠一 委員  一方、風評でもかなり変わります。その学区の小学校に相当名だたる子どもがいる、その子どもがその中学に入ってくるというふうに聞いた途端に、だーんと女の子なんかいなくなっちゃうんですね。これは、地域の学校のあり方として私まずいと思うんですよね。また、学校が改築になると、その期間中かなり苦労するだろうと思うとちょっと減る、その間はほかに移るとか。
 いろいろ他会派の委員からも出されたように、かなり事態は明らかだと思うんですが、学校で本当にまちをつくろうというふうに、まちづくりと学校づくりということを本当に一体として進めていこうとする場合には、むしろ問題のほうが多かったというふうに総括すべきではないかと思いますが、この点いかがでしょうか。
◎学務課長 委員のご指摘の点についても聞き及ぶところでございますけれども、基本的には、やはり学校希望制度というのが、まずその目的に沿ってどうであったのか、保護者の方にそれがきちんと浸透して活用されていたのかという点を調べつつ、委員ご指摘の学校づくりは地域づくりという視点に沿っても見ていく必要があるだろうというふうに思っております。
◆けしば誠一 委員  よろしくお願いします。
 次に温水プール、体育施設の利用に関する住民監査請求ですが、請求人の言うような実態があれば、気持ちには理解できる部分もありますが、ここで言われている集合抽せんというのは、実態はどういうことなんですか。
◎社会教育スポーツ課長 事前に決められた日に、利用を翌月に希望する団体が集まりまして、そこで希望の日程を出して、重なった場合にはそこでくじを引くというやり方でございます。
◆けしば誠一 委員  そういう団体が事前にそういった形で振り分けると、この請求人が言っているように、まずはそこで埋まってしまうということなんでしょうか。
◎社会教育スポーツ課長 かなりの部分は埋まるわけでございますけれども、すべてではございません。
◆けしば誠一 委員  ただ一方で、この意見にも言われているように、関係者の英知の産物として実施されているものであれば、それはいろいろ尊重すべき面もあるというのは、私も同意見なんですね。ただ、この監査意見で、「規定に、様々な矛盾や錯綜、不備が存在する。」と指摘されています。具体的には、ここまで言われますと、それは相当問題もあるということなんですが、今後のその点での具体的な、今区が把握しているといいますか、感じている問題点、そして今後の改善の課題、それをこの点では最後に伺います。
◎社会教育スポーツ課長 区のほうで、温水プールの利用につきまして、非常に人数が少ない時代から団体育成ということで、団体の利用の日にちを継続的に定期的にやってきたということで、課題といたしましては、団体の利用をいかに継続してより伸ばすかということと、個人利用の方も健康ブームで非常に増えてきておりますので、その団体利用と個人利用のバランスをどのようにするかということが一番大きな課題でございます。
 区の教育委員会といたしましては、今団体の利用の方と話し合いを続けております。既に高井戸地域区民センターにおきましては全面貸し切りはなくなっておりますし、また抽せんの方法等も、より合理的な方法について団体との話し合いを始めているところでございます。
◆けしば誠一 委員  スポーツ団体の育成との兼ね合いですから、非常に難しい問題もあるというふうには私も理解します。ただ、今後の方向として、入浴施設だとかトレーニング室なんかも相当開かれた、しかも夜間の使用も含めて、働いている人たちなんかにも利用できるような、そういう方向が目指されているので、請求人の言っている問題も、全体をそういうふうにしていくならば一理あるところもあるということで、その辺の検討を求めます。
 高井戸地域区民センターにかかわることにもなりますが、耐震補強の設計をより強化したということになりましたが、これは最初の説明会のときに発表されたものと比べてということであると思うんですが、そのとき発表した予算、そして今の段階での予算、そういう点で、改修費という点ではどのくらい多くなったんでしょうか。
◎社会教育スポーツ課長 大体当初決めました予算額に近い形で、実際に約26億ということで計上しているところでございます。
◆けしば誠一 委員  最初は大体20億ぐらいということだったので、それが増えた分なんでしょうか。
 指定管理者制度の導入が打ち出されています。そして全館を一体的に管理していくということで、その場合、これまでのスポーツ振興財団はどういうふうな方向になるのか、あるいはそれも含めて指定管理者としての選定の範囲として考えているのか、その点については方向性を伺っておきます。
◎社会教育スポーツ課長 スポーツ振興財団の今後のあり方に関しましては、別途、財団のあり方ということで検討しておりますので、その中で、今後どのように体育施設を指定管理として受けていくかという検討をしてまいります。また、今回の指定管理につきましては、一体的な運営でございますので、いろいろな業者が共同体をつくっての運営というようなことも想定しているところでございます。
◆けしば誠一 委員  その場合、一方で区のスポーツ振興策、それからまた働いている人たちに開放された、そうしたスポーツ振興の場や、いろいろ教育や学習の場というかなり大きな複合施設という位置づけになるわけですが、そうした区の施策の展開という点で、企業間のつくられたような、あえて言えば営利団体の指定管理者の管理によってそれがうまく展開できるというふうにお考えでしょうか。
◎社会教育スポーツ課長 まずこちらのほうで、事業の仕様につきまして、それにおきまして企画提案を受けて選定するわけでございますので、その段階でまず1つ、区民のサービス向上という視点でふるいにかけられるわけでございますし、またその後も、指定管理事業者と常に密な連携をとりながら、よりよいサービスを提供していくという流れを予想しております。
◆けしば誠一 委員  この問題の最後には、入浴施設の利用料の設定の検討ということでありますが、これまで浴場組合から、その競合とか無料化が経営を圧迫してきたということが繰り返し指摘されて、区長にも何度かその点の申し入れが行われてきたというふうに聞きました。確かに、井の頭線一帯の浴場で今残っているのは浜田山の浜の湯1つということで、一番私もよく使い、期待していた石原湯もなくなっちゃったということで、やはりあそこの近くに無料の浴場があるということが大変な影響を与えていたんだなということが、私も後になってわかった次第です。
 今回の料金設定では、その点はどのように考慮されるのでしょう。どのようにお考えなんでしょう。
◎社会教育スポーツ課長 浴室につきましては、私どもの教育委員会所管外でございますので、詳細についてはわかりませんけれども、ただ、所管としては非常に重要にとらえて、力を入れて検討しているというふうには伺っているところでございます。
◆けしば誠一 委員  次に、学力調査です。
 この結果というのは通例どこまで、どのような内容まで公表されているのか、どういうところまで公表しているのか、あるいは学校間の順位や差がわかるようになるのかどうか、このあたりを。
◎済美教育センター統括指導主事 区の学力調査につきましては、全体としての数値は公表しております。ただし、教育委員会で報告している範囲ということで、各学校ごとのものについては公表しておりません。
◆けしば誠一 委員  各学校では、自分の順位がどのくらいか、そして区内のどの学校が大体どのくらいの順位なのか、そういうことはわかるようにはなっているんですか。
◎済美教育センター統括指導主事 学校では順位等が把握できないというようなシステムになってございます。
◆けしば誠一 委員  その点を聞いて安心なんですが、であれば、全国の学力テストということが一貫して問題にされてきましたが、それは私も改めてちょっと問題にせざるを得ません。そもそも学力調査がなぜ必要なのかということ、この点についてお聞かせください。
 仮に調査が必要でも、全国一律とかあるいは区内全校一斉に行うという必要があるのかどうか。調査が必要ならば、当然、統計的にはサンプリング調査とか、あるいはその学校にとって必要なら学校ごとに実施できるやり方とか、いろいろあると思うんですが、区が今、各学校ごとには順位がわからないというような、そういういろいろ配慮はしているということは理解したんですが、そもそもこういう一斉学力調査ということの意味があるのか、この点について、その意義があるとすれば何なのか。
◎済美教育センター統括指導主事 まず、一斉についてということでございますけれども、ねらいにつきましては、せんだってお知らせしたとおり、児童生徒の学力を個々が判断すること、あるいは授業改善に生かすこと、そしてもう1つは施策に生かすことというふうにお答えしています。
 なぜ必要なのかということにつきましては、国、都の調査につきまして一斉ということについては、お答えする立場ではありませんけれども、区のものにつきましては、3つの中の1つ目、特に子ども1人1人が自分の実態を把握するという意味では意義あるものと考えております。
◆けしば誠一 委員  全国の学力調査では、学力の定義もあいまいなままに、いわばペーパーによって学習指導要領の定着度のみをはかる一面的な調査になっています。子どもの学習権を全く無視した、ある意味では競争に貫かれているというふうに私は言わざるを得ません。実施によって結局調査結果がいたずらにひとり歩きして、子ども、教職員、保護者はその結果に踊らされる。子ども、学校、地域が序列化されて、そこから生まれる差別や選別化が、教育の混乱やむしろ荒廃を一層もたらすのではないかというふうに思います。この点について、国のことですが、区のお考えというか、そういう一斉に行うということの弊害という点について確認しておきたいんですが、その点、いかがですか。
◎済美教育センター統括指導主事 今現在、抽出調査ということで、私どもの杉並区の実態自体も十分にわからずというようなものですので、国の様子も、施策に生かすためのものであるというふうに認識しております。
◆けしば誠一 委員  今回出された報告の中に、「児童・生徒のつまずきを解消し、確かな学力を身に付けさせるための教材や指導法の開発を目的とする『特定の課題に対する調査研究』として学力調査の質的転換を図る。」というふうに最後に打ち出されています。私、非常に重要なことだと思うんですが、この点について、もう少し具体的にご説明ください。
◎済美教育センター統括指導主事 詳細についてはただいま検討中でございます。ただし、都のほうが今回5年生について5教科、4教科の悉皆調査を今位置づけてきていますので、新しい教育課程が始まる中で、1つ、学力調査の考え方全体を見詰めていく。その中で、区のほうはおおよそ毎年同じような課題を示しているので、このあり方については、全学年一斉というよりも、特定の課題を見つけられる学年に特定するであるとか、そのようなことを検討してまいりたいというふうに考えております。
◆けしば誠一 委員  今出された東京都、そして最近の大阪府知事の動きは、この学力テストの結果を、いわばそこを最大の課題にして低い学校をたたいたり、その調査結果の成績を上げるために教職員なんかを叱咤激励するということになっておりまして、私はそれは、学校のあり方にとっては本当に有害無益だというふうに思います。その点は一応意見として言うにとどめて、この学力調査のあり方についても、先ほど申し上げた、本当に調査の目的に沿った、それがいたずらに競争やあるいは学校間の格差を生み出すようなことにならないように、強くこの点は求めておきますが、その点最後にお聞きして、終わります。
◎済美教育センター副所長 今、統括指導主事がご答弁させていただいたように、現在検討しているのは、これまで行ってきました平成16年度からの区の学力調査その他もろもろの調査から、本区の子どもたちの学力向上に関する課題が抽出されました。その課題について、誤答分析等をしっかりと行いながら、その課題をクリアできるような指導法を開発していくというような形で、学力調査の質的転換を図ってまいります。ですから、全校一斉、全学年一斉で行うという調査ではなくなるという方向性で今検討しているというふうにご理解ください。
◆原田あきら 委員  すみません、ちょっと聞き忘れたことも含めて、新しいことも。
 師範館のほうなんですけれども、今後の名称、所在等については、杉並区教委と相談するという文言があったと思うんですね。師範館がなくなった後、あそこの済美教育センターの部屋は空き部屋になるのか。よもや、この同志・同友の会に場所が提供されるということはないか、確認しておきたいと思います。
◎教育委員会事務局副参事(田中) 現在、塾長室あるいは教授室というか、我々の事務室も含めて、目的外使用ということで師範館が借りておりますけれども、これは、解散と同時にすべて教育委員会のほうに原状復帰でお戻しするということでございます。
◆原田あきら 委員  所在等については今後区教委と検討すると書いてあるんですけれども、かかわらないと言った区教委がなぜそこまでかかわるのかなという気もしますが、今後はどうなっていくんでしょうか。
◎教育委員会事務局副参事(田中) まず、名称等につきましては、今後、杉並師範館の理事会の中で検討がされるというふうに聞いてございます。あくまで、先ほど私が申し上げたとおり、いわゆるOB会の、言ってみればサークル的な存在として、主には、卒塾生の同窓会がございますので、そういったところとどういうふうにリンクして支援していくことができるのかどうか、それについてもまだ全然未検討のことでございますので、今後解散までの間に検討が進むものと思われます。
◆原田あきら 委員  わかりました。あり方検討委員会では、読んでいるとちょっと復活するのかと怖くなるような、中学校の段階での区費教員養成ということも話にありますが、そういう話が具体的に、検討委員会の中で出ているだけで区教委の中で出てきているんですか。
◎教育委員会事務局副参事(田中) 協議、検討の場を私ども事務局としてやっていましたので、その立場でお話ししますけれども、1つの協議、検討の項目として、中学校の教師の独自養成あるいは採用ということについてどう考えようかということを1つのテーマにしたということでございます。その結論については、そこに記載のとおり、今後の教員人事権の移譲等を見据えながら、今後については、これは教育委員会のほうが検討課題としていくんだということで、師範館がそこにかかわるというようなことではございません。
◆原田あきら 委員  かなり師範館の持ってきた機能についてはこれを排除していくと言っても過言ではないような、そういう姿勢かなと思います。
 当初、師範館のホームページには公然と、戦前の我が国の教育をどう今の教育に生かすか、それが1つの柱として掲げられていたりしました。それはすぐになくなったわけですが、結局ふたをあけてみると、図書館を見ると、教育勅語が並んでいたり、それから日本の戦争について、侵略戦争ではなくてやむを得ない戦争だったとか書いてある本であるとか、その本の著者が講師に来たりする、そういうことが公然と行われていました。あり方検討委員会では、今後中学校の区費教諭を養成する際には、この師範館のノウハウを中学校区費教諭の養成に当たっても使っていくべきだということが提言されているわけです。こういう姿勢についてもしっかりと払拭していかなければいけない。一切こうした得体の知れない団体の影響は区教委は受けてはならないということを指摘したいと思います。この同志・同友の会の講師陣については、山田前区長が連れてきたようなおかしな人たちはいないと思っておりますけれども、それにしても、こういうノウハウを今後も生かしていくと書いてあるようなあり方検討委員会の報告は、私は受け入れられないということを指摘したいと思います。
 学力調査についても1つだけ。
 国が学力テストをやって、東京都がやって、区もやるわけです。小学校6年生だかになると、1年間に一斉テストというものをたしか2回ぐらいやります。中学生になると3回とかになるのかな。たしか3回になるようなところもありましたよね。あっ、今はもうなくなったんですか。ちょっとそこを確認します。
◎済美教育センター統括指導主事 今現在、悉皆調査で2回やっているのが、小学校の5年生と中学校2年のみです。あとは区のテストに加えて、悉皆調査なのでやる学校とやらない学校、つまり最高2つまでということになっております。
◆原田あきら 委員  ああ、そういうことですね。悉皆調査でやるのは2校だけだと。ただ抽出ということで、たしか学校の希望をとったはずなんですね。そうすると、学校選択自由制の中で、うちはすごくこういう教育に力を入れていますというパフォーマンスのために自ら手を挙げてしまって、現場の教員たちや子どもたちが苦しむという、そういう状況もありまして、そうした声も現場の教師から聞いております。抽出といっても、本当の抽出にとどめるべきといいますか、私は、とりあえず区の学力テストについてはもうやめるべきだと思うんですけれども、抽出とかにしても、結局手を挙げる校長がいるんですね、現場の苦労も顧みず。ですので、私は、区の行う学力テストについては、国と東京都でやっているんですから、もうやめるべきだと思うんですけれども、どうでしょう。
◎済美教育センター統括指導主事 今現在、委員ご指摘のように教育課程圧迫につきましては、どのような形で平たくしていくのかということについては検討しておりまして、2学年があわせて悉皆調査を受けるということは避けていこうというように今現在やっております。ただし、私どもとしましては、特定の課題につきましてはしっかりと把握して、しっかり子どもたちのために授業改善をしていく、そのような方向で実施してまいりたいと考えております。
◆原田あきら 委員  わかりました。検討にも入れてもらえるという答弁だったのかなと勝手に思います。ただ、今の答弁で非常に重要だったのは、学力テストというものが教育圧迫を起こしている、そういう問題意識が今語られたことは極めて重大です。これまで、学力テストというものがこういった現場の教員、子どもたちへの負担になっているという認識は、区教委は示してきませんでした。今それが出されたということは極めて重大な答弁だったなと認識し、その方向性で区の学力テストはもう廃止すべきだと私は言いたいと思います。
 きょうの報告にはないんですが、若干、学校希望制度とも絡んで、今、少人数化の動きが出ていますので、それについてきょう聞いておかなければいけないなと思って、聞いておきます。
 国が小学校1年生の35人学級をやるかなという方向性が出てきました。東京都も、国の動きが出る前までは、どこかの報道では35人学級みたいな話も出たようなところもありました。今現状少人数学級の動きは一体どうなっているのか。国や東京都から何か連絡が来たり動きはあるのか、教えてください。
◎学務課長 特段、国、都から連絡をいただいているということはございません。
◆原田あきら 委員  ただ、国も35人学級を小1で始めると、あそこまで大きく報道されてきているんですが、東京都は、例の1年ごとに39、38、37と学級の規模を減らしていくというその方針を、まかり間違ってもこればっかりは後退することはないと思うんですね。そうすれば、最低でも来年は東京都は38人学級になるというのが重なって、さらに二十数名の師範館の卒塾生が入ってくる。今1年生から4年生までの30人程度学級ですが、いよいよ5年生あるいは中学校1年生の段階で30人程度学級に直していくということもあり得るのかなというか、もう検討に入っていないといけない時期だと思いますが、どうでしょう。
◎学務課長 30人程度学級につきましては、今1年から4年までということでやっていまして、今後それをさらに拡大していくのかという点については、検討していく必要はあるだろうというふうに考えております。
◆原田あきら 委員  検討していく必要はあるだろうというよりも、事実上、国も東京都も少人数学級の動きを示しているんです。しかも来年度ですよね。それでさらに20人の師範館の卒塾生が増える。これは明らかに30人程度学級の拡大に持っていくことができるんじゃないんですかということを聞いているんです。
◎学務課長 今私ども新聞情報等で知り得ております内容は、小学校1年生で国として35人学級を進めていくというような内容でございます。私どもは、今申し上げたように30人程度学級は1年から4年までというところなので、そこについては、ある面では先取りしているというところもあるのではないかというふうに考えております。その点を踏まえた上で、今後それをさらに拡大していくかについては、先ほど申しましたように検討する必要があるだろうというふうに考えております。
◆原田あきら 委員  答えになっているような、なってないようなという感じなんですけれども、とりあえず少人数学級が、何年か先じゃなくて、来年それが始まるわけですから、もう既に検討を始めて早々に30人程度学級に踏み出していくという方向性を出していくというのが重要だということを指摘しておきたいと思います。
 私からは以上です。
○増田裕一 委員長  ほかに質疑はありませんか。
      〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○増田裕一 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。
 以上で文教委員会を閉会いたします。
                            (午前10時58分 閉会)