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東京都 渋谷区

平成27年  3月 定例会(第1回) 03月03日−03号




平成27年  3月 定例会(第1回) − 03月03日−03号










平成27年  3月 定例会(第1回)



        平成二十七年 渋谷区議会会議録 第三号

 三月三日(火)

出席議員(三十二名)

  一番  斎藤竜一      二番  佐藤真理

  三番  下嶋倫朗      四番  久永 薫

  五番  沢島英隆      六番  治田 学

  七番  佐々木弘明     八番  伊藤毅志

  九番  薬丸義人      十番  長谷部 健

 十一番  笹本由紀子    十二番  堀切稔仁

 十三番  前田和茂     十四番  松岡定俊

 十五番  栗谷順彦     十六番  古川斗記男

 十七番  須田 賢     十九番  岡田麻理

 二十番  小?政也    二十一番  田中正也

二十二番  牛尾真己    二十三番  新保久美子

二十四番  五十嵐千代子  二十五番  丸山高司

二十六番  木村正義    二十七番  染谷賢治

二十八番  広瀬 誠     三十番  吉田佳代子

三十一番  鈴木建邦    三十二番  芦沢一明

三十三番  苫 孝二    三十四番  菅野 茂

欠席議員(なし)

欠番    十八番 二十九番

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出席説明員

    区長            桑原敏武

    副区長           千葉博康

    副区長           水村信行

    企画部長          浅川和憲

    文化・都市交流担当部長   植竹ゆかり

    総務部長          斉藤則行

    施設整備担当部長      秋葉英敏

    庁舎総合対策部長      佐藤賢哉

    庁舎建設技術担当部長    秋葉英敏

    危機管理対策部長      柳澤信司

    区民部長          松澤俊郎

    福祉部長          安蔵邦彦

    子ども家庭部長       倉澤和弘

    健康推進部長        広松恭子

    都市整備部長        大澤一雅

    渋谷駅周辺整備担当部長   須藤憲郎

    土木清掃部長        黒柳貴史

    清掃担当部長        星野大作

    教育委員会委員長      小野ヒサ子

    教育委員会教育長      森 富子

    教育振興部長        児玉史郎

    生涯学習・スポーツ振興部長 児玉史郎

    選挙管理委員会委員長    福田昭子

    選挙管理委員会事務局長   吉田恭子

    代表監査委員        竹田 穰

    監査委員事務局長      中島豊六

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事務局職員

事務局長  久保田幸雄   次長    藤田暢宏

議事係長  松嶋博之    議事主査  根岸正宏

議事主査  真下 弘    議事主査  高木利樹

議事主査  武田真司    議事主査  石川研造

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      平成二十七年第一回渋谷区議会定例会議事日程

                平成二十七年三月三日(火)午後一時開議

日程第一 同意第一号 渋谷区教育委員会教育長の任命の同意について

日程第二 議案第二号 渋谷区教育に関する事務の職務権限の特例を定める条例の一部を改正する条例

日程第三 議案第三号 渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例

日程第四 議案第四号 議会の議決に関する条例の一部を改正する条例

日程第五 議案第五号 渋谷区行政委員会の委員、補充員及び非常勤の監査委員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例

日程第六 議案第六号 渋谷区手数料条例の一部を改正する条例

日程第七 議案第七号 渋谷区行政手続条例の一部を改正する条例

日程第八 議案第三十六号 渋谷区国民健康保険条例の一部を改正する条例

日程第九 議案第十九号 渋谷区安全・安心なまちづくりのための大規模建築物に関する条例

日程第十  議案第二十号 渋谷区建築審査会条例の一部を改正する条例

日程第十一 議案第二十一号 渋谷区地区計画等の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例

日程第十二 議案第十五号 渋谷区保育料等徴収条例の一部を改正する条例

日程第十三 議案第十六号 渋谷区子育て支援施設条例の一部を改正する条例

日程第十四 議案第十七号 渋谷区子ども発達相談センター条例の一部を改正する条例

日程第十五 議案第二十二号 渋谷区放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例

日程第十六 議案第二十三号 渋谷区教育委員会の委員の定数を定める条例の一部を改正する条例

日程第十七 議案第二十四号 渋谷区幼保一元化施設条例の一部を改正する条例

日程第十八 議案第八号 渋谷区シニア・いきいきコミュニティ条例

日程第十九 議案第九号 渋谷区地域包括支援センターの人員等に関する基準を定める条例

日程第二十 議案第十号 渋谷区指定介護予防支援等の事業の運営に関する基準等を定める条例

日程第二十一 議案第十一号 渋谷区営住宅条例等の一部を改正する条例

日程第二十二 議案第十二号 渋谷区高齢者在宅サービスセンター条例の一部を改正する条例

日程第二十三 議案第十三号 渋谷区介護保険条例の一部を改正する条例

日程第二十四 議案第十四号 渋谷区障害者福祉施設条例の一部を改正する条例

日程第二十五 議案第十八号 渋谷区プールの衛生に関する条例の一部を改正する条例

日程第二十六 議員提出議案第一号 渋谷区長等の退職手当に関する条例の一部を改正する条例

日程第二十七 議員提出議案第二号 渋谷区公契約条例の一部を改正する条例

日程第二十八 議員提出議案第三号 渋谷区特別区税条例の一部を改正する条例

日程第二十九 議員提出議案第四号 渋谷区立河津さくらの里しぶや条例を廃止する条例

日程第三十  議員提出議案第五号 渋谷区高齢者の医療費の助成に関する条例

日程第三十一 議員提出議案第六号 渋谷区保育料等徴収条例の一部を改正する条例

日程第三十二 議員提出議案第七号 渋谷区子どもの医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例

日程第三十三 議員提出議案第八号 渋谷区子育て支援施設条例の一部を改正する条例

日程第三十四 議員提出議案第九号 渋谷区立幼稚園条例の一部を改正する条例

日程第三十五 議員提出議案第十号 渋谷区幼保一元化施設条例の一部を改正する条例

日程第三十六 議員提出議案第十一号 渋谷区ひがし健康プラザ条例の一部を改正する条例

日程第三十七 議員提出議案第十二号 渋谷区心身障害者福祉手当条例の一部を改正する条例

日程第三十八 議案第二十五号 平成二十六年度渋谷区一般会計補正予算(第七号)

日程第三十九 議案第二十六号 平成二十七年度渋谷区一般会計予算

日程第四十 議案第二十七号 平成二十七年度渋谷区国民健康保険事業会計予算

日程第四十一 議案第二十八号 平成二十七年度渋谷区介護保険事業会計予算

日程第四十二 議案第二十九号 平成二十七年度渋谷区後期高齢者医療事業会計予算

日程第四十三 議案第三十号 新総合庁舎等整備事業に関する基本協定締結の変更について

日程第四十四 議案第三十一号 定期借地権の設定の変更について

日程第四十五 議案第三十二号 二級河川の指定の変更に関する意見について

日程第四十六 議案第三十三号 渋谷区特別養護老人ホームの指定管理者の指定について

日程第四十七 議案第三十四号 渋谷区高齢者在宅サービスセンターの指定管理者の指定について

日程第四十八 議案第三十五号 渋谷区グループホームの指定管理者の指定について

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   開議 午後一時

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○議長(前田和茂) ただいまから本日の会議を開きます。

 この際、会議規則に基づき、十四番松岡定俊議員、二十一番田中正也議員を本日の会議録署名議員に指名いたします。

 日程に先立ち、事務局長に諸般の報告をさせます。

   〔久保田事務局長報告〕

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 本日の会議に欠席、遅刻の届け出の議員はありません。

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 本日の会議に出席を求めた説明員は、前回報告のとおりであります。

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○議長(前田和茂) この際、区政一般に関する質問を許可いたします。

 なお、事前に質問の通告がありましたから、順次指名いたします。

 七番佐々木弘明議員。



◆七番(佐々木弘明) 私、佐々木弘明は、会派を代表して区長に質問いたします。

 質問に入る前に、お許しをいただき一言述べさせていただきます。

 三期十二年の桑原区政の集大成とも言える今定例会は、条例案二十四件、補正予算一件、当初予算四件、その他議決事項三件、指定管理者の指定三件、同意案件一件と非常に多岐にわたっております。

 本来、任期が残り二カ月となれば、ソフトランディングするのではないでしょうか。しかし、桑原区長の多忙な公務をこなしながら、最後の最後まで渋谷区のために区政に邁進する姿を身近に見ておりますと、超人的な熱意を感じます。

 首都直下型地震が待ったなしの今日、今回の定期借地権設定による庁舎の建替えは、桑原区長の御英断であったと思います。仮庁舎移転まであと半年余りの間に大きな首都直下型地震が来ないことを心の底から祈っております。

 私ごとですが、この一期四年間は瞬く間に過ぎてしまいましたが、区長には大変お世話になりました。私は両親が既に二人とも七十四歳で亡くなっておりますので、父親のように時には厳しく、時には優しく様々な御指導をいただきました。これからも引き続き渋谷区のためにいろいろと御助言いただけないものかと思います。

 余人をもって代え難しとは、まさに桑原区長のことを言っているのではないかと思います。

 この十二年間で渋谷区の行政サービスは全国ナンバーワンと言っても過言でないくらいすばらしいものとなりました。渋谷区民で本当によかったと多くの方々が桑原区長に感謝しております。この行政サービスナンバーワンの渋谷区をさらに強固なものへとするために引き続き区政に携わっていければと思います。

 昨日、他会派の質問と重なる部分もありますが、質問に入らさせていただきます。

 まず初めに、総合庁舎建替えについてであります。

 平成二十四年九月の第三回定例会で区長に質問させていただいた、定期借地権設定による、老朽化した本庁舎等の建替え資金の捻出に関し前向きな御答弁をいただいてから、早くも二年半が過ぎました。

 現在、新庁舎及び新公会堂の準備が急ピッチで行われており、また、仮庁舎の建設も私の自宅の目の前で工事が進んでおります。

 仮庁舎に関しては、仮設第一庁舎の鉄骨の組み立てが進み、仮設第二庁舎の用地である都児童会館が取り壊され更地となり、広大な空き地がフェンスで囲まれ、プレハブの建設準備が進んでおります。今年の秋十月に仮庁舎が完成し移転が完了すれば、新庁舎の本格的な建替え等が進んでいくことでしょう。

 今回の定期借地権設定による建替えについては、自宅近くにある広尾の日本赤十字医療センター等の建替えや原宿警察署の建替えを参考にしました。

 老朽化した広尾の日赤病院は、敷地の一部に定期借地権のマンションを建設し、そこから得られる前受け地代で病院等の建替えが行われました。

 広尾の日本赤十字医療センターは、地域を初め多くの患者を受け入れている総合病院ですが、先進の医療設備を備えたすばらしい病院であると思います。

 また、原宿警察も建替えにより地域の安全・安心のシンボル性が高まったと思います。

 今回の定期借地権設定による渋谷区の庁舎の建替えは、全国の自治体として初の試みであり、多額の税金を使用しないという点においても画期的であります。したがって、今後、全国の自治体の老朽化した庁舎の建替えで追随するところが多数出てくることでしょう。

 代々木公園に隣接し、新宿マンハッタンの借景を望む渋谷のヒルトップに位置する渋谷区役所本庁舎の立地は、マンション用地としても魅力であり、五社もの事業者の応募があったことからも、今回のプロジェクトは首都東京の中心に位置する渋谷区ならではのメリットが最大に生かされたものであることは間違いありません。

 そして、その事業者の中から、渋谷区にとって最も有利で高く評価できる内容の事業者が選ばれました。

 選定された事業者の提案は、現在の敷地内で完結する建替えであり、神南小学校の敷地の空中権や校庭の形状を変更しないというものでした。また、庁舎と公会堂、そして定期借地権設定のマンションがそれぞれ独立しており、他区の区役所の建替えのように合築でない点も評価できます。

 他区の区役所の建替えは、九階までが庁舎で、その上の十階から四十九階に区分所有権の分譲タワーマンションが乗る合築構造であり、そのような公共施設である庁舎とタワーマンションが混在する建物の場合には、将来の大規模修繕や建替え時にスムーズに進むか懸念されます。

 この点、渋谷区の場合は、庁舎と公会堂、そして定期借地権設定のマンションが独立しており、合築ではなく、事業者が定期借地権設定のマンションの敷地に、定期借地権終了後に更地で返還することとなっているため、その心配はありません。

 また、昨今のオリンピックバブルの建設工事ラッシュで建築費が高騰しておりますが、行政が直接発注するよりも、大手開発業者から建設会社に発注するほうがコストコントロールや工期コントロールの点においても有利であります。

 今回は当初の計画どおりに基本的に建替えの建築コストを定期借地権設定による前受け地代で全額賄うこととなっており、事業計画の中で事業者が建築コストの上昇も吸収するものとなっております。

 いつ起こるかわからない首都直下型地震に備え、本庁舎の建替えの緊急性が高まっていた状況を鑑みると、桑原区長の御英断により本事業が着々と進んでいることは、定期借地権設定による建替えを提案させていただいた私としても非常に感慨深いものがあります。

 新庁舎や新公会堂の建設に関し、圧縮できる数百億円もの建築コストを、少子化・高齢化が進む中、他の行政サービス、とりわけ福祉拡充の予算に充当していくことができればと思います。

 今回の民間活力導入(定期借地権設定)による本庁舎等の建替えの意義に関し、区長の御所見を伺います。

 次に、渋谷駅周辺等における大規模建築物について伺います。

 今進められている渋谷駅周辺のまちづくりでは、東口において、集中豪雨対策に大きな効果を発揮する四千立方メートルの雨水貯留施設の設置、渋谷川の地下部分の切り替え、地下広場構造など土地区画整理事業の工事が順調に進捗していると伺っております。

 また、西口においては、この三月二十二日に「東急プラザ渋谷」が四十九年の歴史に幕を閉じ、今後本格的に再開発が動き出すと伺いました。

 二〇二〇の東京オリンピック・パラリンピックに向け、渋谷駅周辺を初めとするまちづくりは、いよいよ加速するものと大いに期待しております。

 渋谷のまちが国際競争力のある東京を代表する、魅力ある国際的な平和観光都市として活性化し発展するためには、何といっても安全で安心なまちづくりが重要となります。

 東日本大震災の教訓としてさらに対策が求められている帰宅困難者対策を初めとする防災対策、これから将来環境や健康に配慮したまちづくりにおいて、ますます重要性が高まるであろう自転車対策や受動喫煙防止対策などの課題、こういった課題に焦点を当てて、本定例会に条例案として上程される「渋谷区安全・安心なまちづくりのための大規模建築物に関する条例」案は、まさに今そこにある安全・安心のための課題に道筋をつける時宜を得たタイムリーな条例案であると、桑原区長ならではの果敢な決断を高く評価するものであります。

 この条例は、渋谷駅周辺を初めとする区内全域において、延べ面積が一万平方メートルを超える大規模建築物を建築する事業者に、安全・安心なまちづくりのため、地域貢献の取り組みを義務づけるものと伺っております。

 災害に強いまちづくりを実現するためには、帰宅困難者の滞在場所や備蓄品、より長時間稼働できる非常用電源の確保、利用しやすい地上階付近の災害時トイレ開放、観光案内にも活用できる災害時の情報インフラとしてWiFi等の公衆無線LANの利用環境の整備、今後重要性を増す公共自転車駐輪場や公共喫煙スペースの確保などへの対応を、より一層地域への公共貢献として、大規模建築物の建築をする事業者に求めることは、画期的な取り組みであります。是非、地域の諸課題への対応が、事業者の公共貢献により、着実に進むように取り組んでいただきたいと思います。

 そこで、お尋ねします。

 これから新築される大規模建築物に安全・安心のために取り組みが実現することはすばらしいことなのですが、是非既存の大規模建築物に対しても、事業者の地域への公共貢献を強く求めていただきたいと考えます。

 既に桑原区長が所信の中で述べられておりますが、既存の大規模建築物においても、今回の取り組みが進めば大きな課題解決につながります。もちろん各方面から指摘があるように、財産権を侵害することがないように配慮すべき面があることは存じておりますが、行政から地域の諸課題解決のために事業者に地域貢献を求めていくことは、今後とても重要なことであり、地域が活性化すれば、そのことはひいては事業者を含めた民間の活力につながります。

 既存の大規模建築物に対してもはっきりと対象としていただきたいと考えますが、区長の所見を伺います。

 次に、宮下公園についてです。

 これから進む渋谷駅周辺のまちづくりは、さらによい意味での波及効果として、さらに周囲に広がろうとしています。その相乗効果を生むまちづくりが期待されるところであります。

 中でも、私の地元にある宮下公園は、渋谷駅直結であるにもかかわらず貴重な緑豊かな空間として現在も若者たちの健全な活動の場、スポーツ公園として親しまれております。

 その宮下公園が、老朽化を踏まえた限られた土地の有効活用の観点から、民間による提案型の整備が検討されていると伺っております。

 宮下公園周辺は、「渋谷駅中心地区まちづくり指針」において、“水と緑の空間軸”として位置づけられるほか、交通政策上重要な都市計画駐車場としての機能も有しており、既存の街並みと連続した“歩行者ネットワーク”を形づくる駅周辺再開発と接続すべき位置にあるため、非常に重要な可能性を秘めた場所にあります。

 二〇二〇年開催予定の東京オリンピックに向けて、今以上に渋谷区を訪れる外国人旅行者が増えると思われますが、渋谷から原宿への回遊性やにぎわいの創造による地域の活性化に期待するものです。是非とも、夢のある再開発に向けて、民間事業者の柔軟な発想で渋谷のまちづくりの顔にふさわしい開発を実現していただきたいと考えております。

 今後どのように整備が進められるのか、どのように地域や区民へのメリットが考えられるのか、区長の御所見を伺います。

 次に、受動喫煙対策についてであります。

 区内公園の受動喫煙対策の進捗状況に関し伺います。

 私、佐々木弘明は、この四年間一貫して受動喫煙対策に取り組んでまいりました。

 平成二十五年三月の第一回定例会で、区内公園の受動喫煙対策について質問させていただきました。これは、札幌大通り公園のJTにより設置されたスモーキングサイト(喫煙所)を見たことがきっかけとなり、渋谷区内でも受動喫煙対策を推進すべきであると思い提案した内容です。

 このときの定例会では、一定規模以上の公園にはたばこ事業者に働きかけ、他の自治体にもある強化ガラス等でつくられた喫煙ボックス等の設置や、小規模の子どもが遊ぶ公園は全面禁煙にするべきであると質問し、「公園の規模や立地条件を踏まえ、たばこ事業者と調整し対応する」との御答弁をいただきました。

 平成二十七年三月一日現在、区内百二十四カ所の公園のうち、既に小規模七十九カ所の公園は全面禁煙が実現しました。また、一定規模以上の四十五カ所の公園のうち二十七カ所が喫煙所を設けた分煙公園となりました。

 多くの公園利用者の区民より感謝の声が聞かれます。残りの十八カ所の公園も喫煙所の設置場所の調整中と伺っておりますが、一日も早く分煙が実施されることを望みます。

 区内公園の全面禁煙及び分煙に関し詳細な進捗状況と今後の計画に関し区長の所見を伺います。

 次に、高齢者福祉に関してであります。

 少子高齢化が進み、四人に一人が高齢者となっている今日ですが、介護が必要な高齢者が年々増えております。

 現在、渋谷区の特別養護老人ホーム入居希望者は、平成二十六年十月一日現在で六百八十三人でありますが、今後も区の高齢者人口が増加していくとともに、入所が必要な方が増えていくものと思われます。

 私の住まいの近所にも特別養護老人ホーム美竹の丘・しぶやがあります。

 渋谷区の特養における介護はすばらしく、二年半前に特別養護老人ホームで亡くなった私の母親も、一年三カ月の短い期間でしたが、区内施設にて温かい介護のもと過ごせたことを感謝申し上げます。

 今回、旧本町東小学校跡地複合施設の計画が特別養護老人ホーム百床、ショートステイ二十床、在宅療養支援ショートステイ十床、認知症グループホーム二ユニット十八人、デイサービス三十人という規模であり、特に認知症対応を中心とした高齢者の地域拠点を新たに設置することで、地域における高齢者への支援は充実することとなり、すばらしいことと思います。また、入居された方が、これまでと同様、安心して介護が受けられるような運営をお願いいたします。

 この複合施設ができることで、当面の入所希望者の増加への対応は可能になると考えますが、何よりも高齢者が健康を維持し、生き生きとした生活を継続的に送ることができるようにすることが必要であると考えます。

 中でも今後重要となるのは、介護予防的な様々な施策ですが、これらについてどのようにお考えなのか、区長の所見を伺います。

 最後に、男女平等・多様性社会の推進について質問いたします。

 これまで当会派の岡田議員がパートナーシップ証明の提案や「渋谷区多様性社会推進条例の制定にかかわる検討会」について定例会で質問をしてきました。そして、今定例会において「渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例(案)」が提案されました。

 今回の条例案は、男女平等と多様性を尊重する社会の推進に関して基本理念を定め、区、区民及び事業者がそれぞれの責任を明らかにするとともに、区の施策の基本的事項を定めることにより、その施策を総合的かつ計画的に推進し、もって多様な個人を尊重し合う社会の実現を図ることを目的とすると伺っております。

 昨今の女性の社会進出で共働き夫婦世帯も一般的となっており、男性と女性がお互いを尊重しながら助け合う社会を推進する重要性が高まっております。

 一方で、渋谷区が全国初のパートナーシップ証明を提案したという件についても、報道が日本中を駆けめぐり、改めて性的マイノリティの認識が当事者にも、そうでない人にも深まっていると感じます。

 区長発言では、マイノリティの方々が子どものころから悩み、苦しみ、未来への展望を描くことが困難であること、さらには、成人になった後に入居や病院、住居や選挙など、生活においても様々な社会的困難に直面していること、そういう状況を改善するために、教育や職場など社会において、性の多様性について肯定的な啓発が重要であると触れています。

 今回のパートナーシップ証明の発行の提案は、彼ら、彼女らが住みよい社会をつくる上で必然的な流れであったと思います。

 マイノリティのために「相談窓口」を設け、当事者の方々から悩みを受けとめ、かつ専門的な事項については「渋谷区男女平等・多様性社会推進会議」の助言を受けながら進めていくという流れや、この附属機関の設置ということも非常に画期的な提案です。

 多岐にわたっている今回の条例案ですが、渋谷区に追随する動きも出てきているようです。この条例案制定により、多様な個人を尊重し合う社会の実現のためのさらなる意識改革へとつながることでしょう。

 そこで、改めて、このパートナーシップ証明について、その中でも条例案の中に記載されている二種の公正証書の位置づけについて伺います。

 まず、二種の公正証書は、具体的には、任意後見契約に係る公正証書、及び共同生活を営むに当たり、当事者間において区規則で定める事項についての合意契約の公正証書とありますが、今回のパートナーシップ証明の発行に際して、なぜこれらの公正証書が必要なのかについてお聞かせください。

 次に、公正証書について区長が特に理由があると認めるときは、この限りでないとも記載されていますが、考えられるケースとしてどのようなものがあるかをお聞かせください。

 最後に、パートナーシップ証明の法的効果についてもお聞かせください。

 以上、区長に六点を伺います。



○副議長(沢島英隆) 桑原区長。



◎区長(桑原敏武) 無所属渋谷、佐々木弘明議員の一般質問にお答えをいたします。

 最初に、私のこれまでの十二年間にわたる職責について御評価を賜りましたことに厚くお礼を申し上げたいと存じます。

 御答弁に入らせていただきたいと存じます。

 最初に、総合庁舎建替えについて、今回の民間活力の導入の意義についてのお尋ねでございました。

 今回の庁舎建替えでの民間活力を導入した意義については、一つは、議員がおっしゃっていらっしゃいますように、民間活力の導入により、最短の工期での建替えが可能となり、巨大地震に備えた災害活動の拠点となる庁舎の耐震性能を早急に確保することでございます。

 民間事業者が庁舎・公会堂・マンションを一体的に整備するため、一棟の建設工事よりも工期の調整が容易になってまいります。また、近年の建設業界を取り巻く状況は大変厳しく、大型の公共工事では入札不調が続いており、区が直接工事を発注する方式であれば、庁舎建替えは大幅な工期の見直しを迫られていたと考えております。

 もう一点は、区有財産の有効活用であります。新たな借り入れや既存の基金を取り崩すことなく、庁舎・公会堂の建設費の負担をゼロにすることでございます。

 さらに加えて申し上げれば、昨日、栗谷順彦議員さんから御指摘をいただきましたけども、このマンション建設により定住人口の確保、少子化対策が可能と相なることと同時に、税収増加の一つのつながりになってまいろうかと、このように考えているところでございます。

 今回の建替えは、現在の庁舎等の敷地の一部に定期借地権を設定し、その対価として庁舎等を建設する方式をとっていますが、これは他の自治体では類例がないものでございます。この方式をとることで、建設コスト高騰に対しても、定期借地権の権利金を見直すことで、区の庁舎等建設費ゼロのまま対応することができるものでございます。

 さらに、民間分譲マンションが建設されることで新たな区民を呼び込み、区民税の増収を見込むこともできるわけでございます。

 今後、福祉施策の拡充や、公共施設の維持管理等、山積する行政課題に柔軟に対応するには、庁舎建替えにかける財政負担を少しでも軽減することが必要であり、今回の定期借地権を利用した民間活力の導入による区庁舎の建替えの意義は、大変大きいものがあろうかと考えております。どうぞ御協力のほどお願いを申し上げたいと存じます。

 次に、渋谷駅周辺における大規模建築物について、この趣旨に御賛同されながらも、さらに既存の建築物についても対応を明確にするべきであると、こういうお尋ねであったと存じます。

 渋谷のまちが、魅力ある国際的な平和観光都市として活性化し、さらに発展するためには、何といっても安全で安心なまちづくりが求められます。

 首都直下型地震の起こる可能性が切迫している中で、帰宅困難者対策を初めとする災害対策の充実は言うに及ばず、将来を見据えた公共利用のための自転車駐輪場や受動喫煙防止のための喫煙施設の確保は、これからさらに地域の安全・安心を求められている地域社会にとって非常に重要な課題でございます。

 現在、渋谷駅周辺では、都市再生緊急整備地域の指定などにより、容積率の割り増しを受け、大規模な再開発が進められておりますが、本区には渋谷駅のほかターミナルとなる駅が複数あり、それ以外の地域においても、大規模建築物の建築が数多く計画されております。

 大規模な建築物は、建築上あるいは経済的なメリットとを享受する一方、人や物が集積することに伴い、周辺の地域に対して来街者の増加による災害対策、自転車対策、喫煙対策の必要性を生じさせます。このような状況は、既存の大規模建築物においても同様でございます。

 このことに着眼して、既存も含めて大規模建築物を建築する事業者等に対して、区内全域において地域の安全・安心を守ることの課題を少しでも解決していくための公共的な社会貢献を求めていくことが、今回の「渋谷区安全・安心のための大規模建築物に関する条例」の制定趣旨でございます。

 この条例では、住宅を除く面積が一万平方メートルを超える大規模建築物を建築する事業者に、帰宅困難者を含めた災害対策として、延べ面積の一%相当の一時滞在場所の確保や食糧、飲料などの備蓄、地上に近いフロアでの災害時トイレ開放、七日間稼働可能な非常用電源設備、WiFiなど公衆無線LANの利用できる情報環境の整備を求め、必要な事項について公共貢献計画の届け出と協議を義務づけ、これに応じない場合には、過料を科するものとして、必要な場合には勧告、公表の手順を定めております。

 議員の申されているように、既存の大規模建築物を本条例の対象とすることで、建築物の構造を変えることは難しい場合でも、その運用やほかにも多角的な貢献内容について検討してもらうなど、地域の安全・安心の向上につながる公共貢献を事業者に対して求めてまいりたいと存じます。

 次に、宮下公園についてのお尋ねでございました。

 区では、「緑と水の空間軸の形成」、「地域のにぎわいの創出」及び「公園機能の確保」等を目的として、二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピックの前年に開催されるラグビーワールドカップに間に合うよう、老朽化した宮下公園と渋谷駐車場の一体的整備を図ることといたしました。

 民間のノウハウや資金を活用することを前提に、昨年の八月、プロポーザル方式により公募し、このたび、候補事業者を決定いたしました。

 今後の予定といたしましては、本定例会会期中に基本協定案を追加提案し、議決いただいた後、来年度に公園と駐車場の都市計画変更を行い、工事に着手してまいりたいと考えております。

 また、宮下公園等の施設整備が完成することで、施設から周辺地域に向けた回遊性が高まり、にぎわいを創出させるとともに、都市のオアシスとして地域や区民の皆様に喜んでいただけるものと考えております。

 いずれにいたしましても、渋谷駅周辺整備開発と連携を図りながら、渋谷の発展に資する事業として取り組んでまいりたいと存じます。

 次に、受動喫煙についてのお尋ねでございました。

 区内公園の全面禁煙及び分煙に関する進捗状況、今後の計画についてということでございますが、この点については、土木清掃部から答弁をいたしますので、よろしくお願いをしたいと存じます。

 次に、高齢者福祉についてでございます。

 渋谷区の特別養護老人ホームの入所者に対する取り組み等についてお話をされながら、今後は、生き生きとした生活を送ることができるよう、介護予防施策こそ重要であるということでお尋ねでございました。

 このことについては、福祉部長から答弁をさせますので、よろしくお願いをしたいと存じます。

 その次が、男女平等・多様性社会の推進について、パートナーシップ証明に関するお尋ねでございます。

 パートナーシップ証明については、貴会派の岡田議員より、これまでに何度か御提言を賜ったところでございますし、議員の性的少数者の課題へのお取り組みに敬意を表したいと存じます。

 このパートナーシップ証明は、生活する上で様々な困難に直面している性的少数者への人権尊重の施策の一つとして、本条例案に規定するものでございます。法的に認められている異性間の婚姻と異なり、同性間においては、制度として保障がないため、二つの公正証書の信用力により二人の関係を確認することとしております。

 一つは、任意後見契約に係る公正証書でありますが、二人のうち片方の判断能力が衰えたときのため、あらかじめもう片方が代理人となることを決めておくものでございます。もう一点は、共同生活において取り決めた合意契約の公正証書でございます。結婚式などで使われる誓いの言葉、「病めるときも健やかなるときも」ということに対応するものでございます。

 しかしながら、任意後見契約の公正証書につきましては、若いカップルなどには作成が困難な場合も想定されます。そのため、ただし書きでは、「区長が特に理由があると認めるときは、この限りではない」との規定を設け、公正証書は二つ用意できない場合でも、それにかわるもので柔軟に対応できるようにしたものであります。

 なお、申請に必要な詳細な要件については、別途規則で定めてまいります。

 このパートナーシップ証明については、民法上の婚姻制度とは別の制度であり、相続や配偶者控除などの法的効果はありませんが、住宅の入居、病院での入院、手術などの際に、この証明によりパートナーとの関係が理解され、手続が円滑に進むことを期待しております。そのため、条例の中で、区民や事業者のパートナーシップ証明への尊重規定を設けるとともに、周知、啓発を進めることにより社会的認知を高め、事業者等の理解を得て実効性を高めてまいりたいと考えているところでございます。

 また、この証明自体が性的少数者の存在だけでなく、二人の関係が真摯な関係であることを明らかにし、区民や事業者に対する意識改革の契機となるとともに、パートナー二人にとっても、この証明により自分たちの関係に自信と責任を持つことにつながるものと考えております。さらに、この証明を契機として二人の関係が周囲へ公表され、社会の理解が一層進むことを期待するところでございます。

 以上、答弁といたします。



○副議長(沢島英隆) 安蔵福祉部長。



◎福祉部長(安蔵邦彦) 私からは、高齢者が健康を維持し、生き生きとした生活を送ることができるようにするための介護予防的な施策についてというお尋ねに答弁いたします。

 高齢者が在宅での生活を継続していくためには、心身の機能を維持することだけでなく、日常生活の活動を高め、社会との関わりを保つことで、お一人お一人が生きがいを持ち、楽しく毎日を過ごしていくことができることが必要であると考えております。

 本区では、介護予防事業として、これまで高い評価をいただいている健康はつらつ事業運動講座と文化講座、そして高齢者健康トレーニング教室など、区民が参加しやすいように区内全域で実施しております。

 また、日常生活圏域ニーズ調査でも、機能低下が懸念されている口腔内の健康を維持するためのハッピー健康教室などを実施してまいりました。

 このたびの介護保険法の改正により、地域支援事業の中で新しい介護予防、日常生活支援総合事業に移行していくことになりますが、これらの事業を継続するとともに、今後も多くの高齢者が参加して介護予防ができる事業の創設に努めてまいります。

 以上、答弁とさせていただきます。



○副議長(沢島英隆) 黒柳土木清掃部長。



◎土木清掃部長(黒柳貴史) 私から、区立公園の受動喫煙対策についての御質問にお答えいたします。

 区では、区立公園を禁煙公園または分煙公園に指定し、分煙公園については、近隣住民の理解を得ながら喫煙所を順次設置しております。

 現在百二十四カ所の区立公園のうち七十九カ所を禁煙公園、四十五カ所を分煙公園に指定しております。

 分煙公園については、平成二十五年度に十公園、平成二十六年度に十七公園の計二十七公園に喫煙所を設置したところであり、残りの十八公園については、公園の周囲に住居が密集していることから、十分に配慮して喫煙所を設置する必要があると考えております。

 今後とも、喫煙マナーの向上を図るとともに、地域の皆様の意見を聞きながら慎重に喫煙所の整備を順次進めてまいりたいと考えております。

 以上、答弁とさせていただきます。



○副議長(沢島英隆) 佐々木議員。



◆七番(佐々木弘明) 区長及び所管部長より、多岐にわたる質問に対し、すばらしい御答弁をいただき、ありがとうございました。

 この四年間で七回質問をさせていただきました。

 桑原区長に質問ができるのが今回最後かと思うと、感極まるものがあります。

 私の自宅の前で区役所仮庁舎の工事も進み、本年十月には移転する予定であります。

 また、再びその仮庁舎で区政に携わり、新しい行政手法による政策提言により、行政サービスナンバーワンの渋谷区をさらに強靱なものにし、「安心・安全で生涯暮らせる防災都市渋谷」のかなめである新総合庁舎の完成により、「安心して生涯暮らせる渋谷」を引き続きつくっていければと思います。

 本当に多岐にわたる前向きな心強い御答弁に感謝申し上げます。私もさらに日々精進してまいることをお誓い申し上げ、質問を終わらせていただきます。

 ありがとうございました。



○副議長(沢島英隆) 八番伊藤毅志議員。



◆八番(伊藤毅志) 今期最後の区議会になりました。無所属クラブの一員として、自転車族議員というふうに私は自分、自他ともに認めていますけども、ライフワークであります新しい時代の自転車行政について三点、桑原区長に質問させていただきます。

 一点目は、自転車シェアリングの推進についてです。

 私は平成三年(一九九一年)の区議会初挑戦時から、自転車をスピーディーで健康的、そして最も環境負荷の少ない交通手段であるとの認識で、区内の移動はもとより近隣地域を回る交通手段として利用してきた、古い自転車ユーザーの一人でございます。

 そして、道路行政にかかわる関係機関の視点が、歩行者と自転車のみにあって、自転車行政が抜け落ちている現状を危惧し、自転車行政の基本、「のる」、「とめる」、「まもる」、すなわち通行環境の整備、駐輪スペースの確保、そして交通ルール・マナーの啓発の重要性を訴えてまいりました。しかし、それまで培われてきた道路行政に対する意識はなかなか変わることがなく、遅々として進まない自転車の視点を入れたまちづくりにあせりを覚えたものでした。しかし、関係機関による自転車政策に大きな変革をもたらした事態が発生しました。それが、四年前の東日本大震災です。

 大震災直後全く機能を果たさなくなった都市でのモータリゼーションを横目に、帰宅困難者の足としてただ唯一機能したのが自転車であり、その後の爆発的な自転車利用者の拡大こそ、現在の自転車行政の急激な進展に寄与したということは不幸中の幸いだったのかなというふうな事例だと考えます。

 そして、次に訪れる自転車行政進展のターニングポイントこそ、二〇二〇東京オリンピック・パラリンピックの開催であると確信をしています。

 ヨーロッパの中でも自転車行政の遅れが指摘されていたイギリス・ロンドンでは、二〇一二年のオリンピック開催決定を契機に、「スーパーサイクルレーン」と呼ばれる自転車道の整備と、複数のサイクルポートの中に好きな場所で自転車を借り、好きな場所で返すことができるレンタルサービス、「シェアサイクル」のシステムを完成させ、ロンドン市長自ら「自転車革命都市」と言わしめるまでに市民、観光客への自転車利用を拡大させたのです。ここ東京においても、オリンピック・パラリンピックに向けて自転車革命の胎動が始まっています。

 東京都は先ごろ既に「自転車シェアリング事業」を実施している江東区、千代田区、港区、中央区の四区と協定を結び、貸し出しシステムの統合を目指すと発表しました。これまで各区をまたがった利用ができなかった自転車シェアリングが近隣区で可能になるということはとても結構なことだと思います。現在、シェアサイクルを事業化していない渋谷区には、東京都から自転車シェアリング事業参加への呼びかけはないとお聞きしていますが、新国立競技場、東京体育館、国立代々木体育館とオリンピック開催施設を複数抱える渋谷区にも必ず近々そのお声がかかるものと推察をしています。

 当然のことですが、自転車利用者に区境は関係ありません。オリンピック関連施設や繁華街をつなぐ電車やバスに続く公共性を持った交通機関としての自転車シェアリングは、本来、大都市の広域行政として東京都が担うものだと理解しています。しかし、貸出システムの統合により事業を行う各区の統合が進むということであれば、渋谷区においても早急に自転車シェアリングの導入を進めていく時期かと考えています。既に渋谷区内で活発に展開するシェアサイクル組織もあると聞いていますが、それらと東京都が進める自転車シェアリング事業のシステムの互換性などを検証しつつ、導入をしていくべきだと考えますが、渋谷区としての自転車シェアリング事業についてのお考えを区長に伺います。

 次に、自転車通行環境の整備について伺います。

 平成二十五年三月「渋谷区自転車安全利用指針」が策定されました。この策定に当たっては私も協議会委員として参画していましたので、指針の中に位置づけられた「渋谷区自転車安全利用ネットワーク路線」の選定と、それを進めていくための「渋谷区自転車通行環境整備計画」こそ、この指針の肝になる点であるという認識で、前回の質問でも着実な推進をただしたところです。

 そこで、伺います。

 現在までに自転車通行帯、自転車ナビマークなどによる渋谷区内の自転車通行環境の整備が済んでいる路線と、その総延長距離をお示し願います。あわせて進められている「渋谷区自転車通行環境整備計画」の策定の進捗状況をお示しください。

 次に、渋谷区内の自転車ナビマークの改善について提案します。

   (パネル提示)



◆八番(伊藤毅志) 区長、これ、渋谷、これがですね、渋谷区の代々木駅近辺の自転車ナビマークです。ぽつりぽつりと書いてあるんですけれども、ナビマーク、ナビマークの間が遠過ぎて、自転車通行者にもですね、運転をする方にもですね、ちょっと認識がきちっとできないような状況になっています。

 こちらが区長余り好きじゃないかもしれないですけど、港区の赤坂の赤坂御所のあたりのナビマークです。ナビマークの間隔そのものは大体同じぐらいですけれど、ずっとナビマークとナビマークの間に、この青い矢印が書いてあるだけで全然認知度が違うんです。こういうふうにちょっと二つこう並べてみるとよくわかると思うんです、どちらが見やすいか。こんなことでちょっとお示しをさせていただきましたけれども、こうやって一目瞭然なことを見てですね、例えばもう書いてある路線ですから、もうどんどん書いてしまえば私はいいというふうに思います。特に自転車族議員の間では、「とにかく道路には書いちゃえよ」というのが合い言葉みたいに実はなっているんです。だから、本当に見やすく走りやすい道路に書いてしまえばいいんだろうなというふうに思っています。新しく整備する路線、既存の路線も含めですね、今示させていただいたように、見やすい、認知しやすい自転車ナビマークに変更していただきたいと考えますが、区長の所見を伺いたいと思います。

 最後に「とめる」、自転車の駐車場の整備について伺います。

 今定例会には「渋谷区安全・安心なまちづくりのための大規模建築物に関する条例」が提案されています。これは、一万平米を超える大規模建築物の事業者に、公共貢献として帰宅困難者対策を含めた災害対策、公共利用のための喫煙施設の設置と並んで、自転車駐車場の設置を義務づけています。あわせて昨年三月には、集合住宅や集客施設全般に厳しい自転車駐車場の設置を求めた「渋谷区土地利用調整条例」が制定され、渋谷区における自転車駐輪場の確保は格段に進むことになりました。「とめる」自転車駐車施策の推進に心から敬意を表します。

 しかし、区内にはまだまだ自転車駐車場が不足する地域が散見されます。その最たる地域が神宮前原宿地域だと考えています。いまだに一般利用に供されている自転車駐車場は穏田区民会館わきのサイカパーキングの六十一台程度、全く足らないと言わざるを得ないのです。私は二〇〇七年からたびたびこの問題を取り上げ、明治通り沿いのデッドスペースの駐輪場利用や、パーキングメーターの自転車駐車場への転用などを提案してきました。今期の最後に改めて原宿神宮前地区への自転車駐車場整備の検討・進捗状況をお伺いさせてください。よろしくお願いします。



○副議長(沢島英隆) 桑原区長。



◎区長(桑原敏武) 無所属クラブ、伊藤毅志議員の一般質問に順次お答えをしたいと存じます。

 最初に、自転車シェアリング事業についてお尋ねでございました。

 いつもこの自転車問題に真剣にお取り組みしていらっしゃいまして敬意を表したいと存じます。

 自転車シェアリングは、まちの回遊性の向上や観光など、地域の活性化とにぎわいの創出を生む新たな交通システムとして広く普及することが期待されているところでございます。

 現在、渋谷区におきましては、民間の自転車シェアリング事業者が既に多くのサイクルポートを民間施設内に設置し、事業を展開しているところでございます。

 本区といたしましても、他区の事業との互換性が確保されることが必要と考えており、事業者に対してはシステムの互換性を求めつつ、現在可能な支援を行い、区内の自転車シェアリングを進めてまいりたいと、このように考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。

 次に、この自転車通行環境の整備についてということでお尋ねがございました。

 この自転車通行帯、自転車ナビマークなどによる、渋谷区内の自転車通行環境整備済みの路線と、その総延長距離についてのお尋ねでございます。

 区道につきましては、「補助六十号線」を初めとする四路線二・八キロメーターでございます。都道につきましては、「山手通り」など三路線八・一キロメーター、総延長で十・九キロメーターが整備されているということに相なるわけでございます。

 また、「渋谷区自転車通行環境整備計画」策定の進捗状況でございますが、本計画につきましては、「渋谷区自転車安全利用対策連絡会」を平成二十五年六月に設置し、検討を進めてまいったわけでございますけども、おおむね計画の内容もまとまり、本年四月には策定する予定でございます。

 次に、ナビマークを新しく整備する路線、既存の路線も含め、見やすい、認知しやすいものに変更していってはどうかということで、この図面も見せていただきながら、写真、図面を見せていただきながらの御質問でございます。

 自転車ナビマークは、配置間隔が広過ぎるために、利用者に認知されにくいことから、本区でも、配置間隔の見直しを検討しているところでございます。

 今、港区の事例を挙げてお話がございましたけども、ナビラインと言われている青い矢印をナビマークにあわせて設置した事例が、このお示しをいただいたところでございまして、このことについてはおっしゃるとおりだと、このように思っております。

 現在、新たな路面表示については、東京都及び警視庁が、認知しやすく、かつ統一した表示方法を検討しているため、本区としては、その動向を注視しながら整備を進めてまいりたいと存じますので、どうぞよろしくお願いを申し上げたいと存じます。

 最後に、原宿神宮前地区の自転車駐輪場の整備についてのお尋ねでございます。

 確かに、この駐輪場、駐車場の整備がなかなか進んでいないという御指摘をいただきました。

 原宿神宮前地区では、平成十九年度に五輪橋に定期利用六十台分の駐輪場を整備した後、平成二十四年には穏田区民会館わきに時間貸し六十一台分の駐輪場を整備し、本年度は十台と小規模ながら、神宮前三丁目の民有地をお借りし整備をしたところでございます。

 議員の御指摘のとおり、この地区では駐輪が不足しており、さらなる整備が必要であるという認識でございますが、最大の課題は用地の確保が非常に困難だということにございます。

 引き続き、道路等の公共用地のみではなく、民有地も含め、関係機関や地域の皆様方とご相談させていだたきながら、自転車駐輪場の整備に努めてまいりたい、このように思いますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。

 以上、答弁といたします。



○副議長(沢島英隆) 伊藤議員。



◆八番(伊藤毅志) ありがとうございました。

 十二年間、区長と私、中抜けしていますから十年間ぐらいですから、何回立ったか忘れましたけど、一番いい答弁をいただいたのかなというふうに最後に思います。ありがとうございました。

 また、せっかく薬丸幹事長が昨日残していただいた時間なので、私も一つ二つ思い出ですとか感想ですとかを述べさせていただきたいというふうに思います。

 確かに東日本大震災発災をしてですね、区長の意識も変わられたというふうに思っているんです。ちょうど発災直後の三月の終わりぐらいに、区長から私一本の電話をいただいています。「災害用の自転車を用意があるんだけど、変なところに届けるのは嫌だ」と、「ちゃんとしたところに届けたいので、自転車のことわかっている伊藤さんのところに電話したんだよ」というふうに、ありがたいなというふうに、あのとき、私思いました。

 それで、ネットワークを使って探して、ちょうど津波でやられちゃった仙台の若林区、どうしても瓦れきでいろいろなもので動きづらいので通行する自転車が欲しいというので、例のノーパンクタイヤを積んだ三十五台の、区の災害用の自転車ですけど、出していただいて届けることができました。本当にありがたいことだなというふうに思いました。

 それともう一つ事例として、大震災関連だと、ちょうどその年の二〇一一年の七月に、円山町会の青年部の方で、福島第一原子力発電所が立地する双葉郡の大熊町に縁のある方がいらっしゃって、どうも今、大熊町は全町で会津若松市に避難をして、仮庁舎も学校も全部会津若松市にあって、そこの中学生、小学生の通学用の自転車が相当足りないので何とかしてくれというふうに相談を受けて、それをすぐ区長のところに私、相談を持っていきました。そうしたら、「そんなおまえ、幾らもあるわけでもないけども、じゃ、そういうことだったら」ということで、うんと言っていただいてですね、あっと言う間に百台の自転車を集めてもらいました。西参道の自転車の集積場へ私も行って、土木部と危機管理部のみんなとそれを一気に十トントラック、トレーラーに積み込んでですね、往復六百キロ超ですよね、八時間半ぐらいかけて大熊町まで、区長の親書と一緒に届けさせていただいたこともあります。本当にそれも自転車のことに関しては私自身残っている区長とのいい思い出です。

 桑原区長とは、部長時代に四年ですか、そして助役時代に八年、区長として十二年、二十四年お付き合いをさせていただいて、本当にいろいろなことがありました。決していい関係だったときばかりではなかったですけれど、なかったですけれど、それにしてもですね、渋谷区を好きだということとですね、渋谷区をよくしたいという強い気持ちにおいてはですね、私は、生意気な言い方をするようですけど、本当に盟友として仕事をさせていただいてありがたかったなというふうに本当に思っているんです。

 区長の政治姿勢はよくトップダウン、トップダウンというふうに言われます。トップダウンと言われて批判をされることもあるじゃないですか。でも、このトップダウンという決断力と行動力こそ、今の行政力が何をとっても日本でナンバーワンに近いというところをなし遂げたのは、私は区長のトップダウンの行政、決断力であり行動力だというふうに思っているんです。それは、結局はよくある、いろいろ集まって小田原評定のようなことを続けて決められない政治の対極にあるものだというふうに思いますし、これまでの御功績に本当に心から感謝をしたいというふうに思っています。よく会派でも個人でも区長のところにいろいろ予算要望やら提案やらに私たち何度も行かせてもらいました。大概のときはですね、「それはできないよ、悪いけど」というふうに言われるんですね。「悪いけど」というのが全然悪そうに思えないふうに、悪いけどって、全然悪く思っていないんだろうな、この人と思いながらもですね、大概のことはそうやって断られます。たまにはですね、「あんた、渋谷区に打ち出の小槌でもあると思っているのか」とかって言われたことも実はたびたびありました。でも、そういう中でも、ほんのたまにはですね、「わかったよ」。区長の「わかったよ」というのは早いんですよ。もうこれで一気に物事が進むなというふうに思いましたし、それで我が会派の提案が通って、今もやらせていただいていることはいっぱいあります。これは一番終わりにどこかで御披露させていただけることもあるんだろうと思っていますけど、本当にありがたいことです。こういうやりとりもですね、もうできなくなるというと大変寂しいです。ただ、区長が退任されるといってもですね、消えてなくなるわけではないと思います。是非大所高所から区議会にも区政に引き続き御示唆、御鞭撻いただきたいというふうに思います。

 最後になりますけれども、ほんと奥様ともどもですね、御自愛をいただいて、いつまでもお元気でいらっしゃることを心から御祈念をして、本当に心から感謝をしてですね、質問を結ばせていただきます。

 ありがとうございました。お疲れさまでした。



○副議長(沢島英隆) 二十三番新保久美子議員。



◆二十三番(新保久美子) 私は、日本共産党渋谷区議団として、区長、教育長に質問いたします。

 二十年前、区議会に出るに当たっての私の原点は、区立保育園の保育士としての二十年間の経験を生かし、子どもたちの幸せと、区民に温かい区政を実現することでした。

 今、子どもたちをめぐって深刻な保育園の待機児問題や、学力テストなどによる競争教育や不登校、いじめ、子どもの貧困など、子どもを取り巻く環境は一層厳しくなっています。

 今求められているのは、未来を担う子どもたちが、夢と希望が持てるように大切にされ、安心して子どもを産み育てられる区政です。

 初めに、子育て支援として、保育問題について伺います。

 区長が緊急の待機児対策として五カ所の区立保育室の設置を含め四百九十人の定数増を行うことは評価するものです。今年四月の認可保育園の希望者は、千三百七十四人に対して、受け入れられるのは、ゼロ歳児から五歳児の七百六十六人です。約六百人の子どもたちが認可保育園に入れないことになります。

 先日、認可保育園に入れなかったたくさんの保護者が赤ちゃんを連れて保育課の窓口で、区立保育室の申し込みをされていました。七カ所の認可保育園を希望し不承諾になった母親から、「不安な毎日を送っている」と訴えられました。区立保育室に一縷の希望を持って申し込まれ、入れなかったらどうされるのかと私は他人事とは思えませんでした。

 保育園に入れなければ仕事につけず、経済的にも困難を抱え、安心して子どもを産み育てることはできません。

 現時点での今年四月認可保育園の待機児と、どこにも入れない子どもは何人なのか、区長に伺います。

 また、区は、児童福祉法二十四条に基づき子どもの保育を保障しなければなりません。どこにも入れない子どもの保育をどう保障するのか、区長の所見を伺います。

 区の緊急対策の区立保育室は、二歳児まで受け入れる三カ所の保育室と三歳児まで受け入れる六カ所の保育室となっています。現在でさえ認可保育園の三歳児・四歳児は定員いっぱいで、来年三歳児・四歳児になっても転園できる保障はありません。区立保育園は、ゼロ歳児、障害児に保育士が加配され、調理師、栄養士、看護師など一体となって子どもの成長に寄り添うことができます。今、子どもたち、お母さんたちが様々な困難を抱えている中、区の公的責任を明確にした、公立保育園の役割が一層求められています。保護者の願いは、ゼロ歳児から五歳児まで、安心して預けられる認可保育園の増設です。

 東京都は、認可保育園を設置するため、土地取得の補助として、都有地の貸付料の引き下げ、また国有地や民有地の借地料の新たな補助など、支援策を打ち出しています。私が調べたところ、売却予定の恵比寿南郵政宿舎跡地や国家公務員住宅などがあります。また、都有地の幡ヶ谷二丁目の都営住宅跡地もあります。都の制度を活用し認可保育園の増設計画を早急に立てるべきだと考えますが、区長に所見を伺います。

 区立保育室は、言葉の遅れや多動、障害、疾病などがなく、保育について個別対応が必要のない子どもしか受けないとしており、困難を抱えた子どもを区自らが排除・差別をしているのです。本来この子どもたちには、手厚い保育を保障するのが自治体の役割です。保育士、看護師など加配し困難を抱えた子どもの保育を保障すべきと考えますが、区長の所見を伺います。

 次に、子育て世帯への経済的支援についてです。

 子どもの貧困は六人に一人と深刻です。二〇一三年六月に、国と自治体が協力して、全ての子どもの貧困対策を実施する責任を明確にした、子どもの貧困対策推進法が制定されました。この法に基づいて国、自治体は、教育支援・生活支援・保護者に対しての就労支援、経済的支援などの施策を講じなければなりません。

 渋谷区では、就学援助を受けている小学生は、二〇一三年、二二・八%、中学生では三七・二%と深刻です。親の貧困が、子どもが受ける教育格差になり、その後の人生に大きな影響を及ぼすことからも、経済的支援が求められています。

 二〇一二年度の文部科学省の「子どもの学費調査」によると、公立中学校では、親が教育費に使うお金は年間で四十五万円にも上っています。渋谷区の就学援助の対象となる世帯収入は、生活保護基準の一・二倍で、両親と子ども一人の三人家族で約三百五十万円以下となっています。就学援助基準を一・五倍に引き上げ、経済的支援を強化すべきと考えますが、区長の所見を伺います。

 小中学校の給食費の無料化は、全国五十自治体に広がり、子育て世帯からは本当に助かっているとの声が寄せられています。義務教育は無償が原則です。小中学校の給食費無料化は、二億六千八百九十二万円で実施できます。区として給食費無料化を実施すべきと考えますが、区長の所見を伺います。

 次に、子どもの医療費無料化を高校三年生まで拡大することについてです。

 千代田区、北区では、「経済的支援を行うことで一層安心して暮らせるように」と、高校三年生まで無料化しています。区として実施する経費は、半年分で三千二百四十六万円です。高校三年生まで拡大すべきと考えますが、区長の所見を伺います。

 次に、教育についてです。

 初めに、渋谷本町学園小中一貫校についてです。

 施設一体型小中一貫校・渋谷本町学園が開校して三年になります。来年度の希望校調査によると、本町学園小学校の六年生百三人のうち本町学園中学校に希望している子どもは三十二人です。中一ギャップをなくすというのが一貫校の目的でしたが、三人に一人しか希望していないのが実態です。

 保護者の意見などにより、小学生と中学生の運動会を別々にするなど改善が図られてきました。しかし、発達段階の違う小中学生が一緒の校舎で生活するため、小学生も中学生も、先生も遠慮しながら生活をしなければならなくなっています。保護者からは、「中学生の受験のため、今の時期は学校全体が神経質になっている」「小学生は音や声を出さないように我慢を強いられている」との声が上がっています。

 文科省の調査でも、小中一貫校教育の問題点として、教職員の多忙化・負担感で、生徒たちに目が行き届かなくなることも指摘されています。改めて子どもたちを中心に据え、保護者・地域住民、専門家の参加で小中一貫校の検証をすべきと考えますが、教育長の所見を伺います。

 次に、少人数学級の実施についてです。

 山形県は、二〇〇二年度から県内全ての小学校全学年で三十三人以下学級にしています。教師からは「基礎的な学力がついている。通塾率が全国と比べ低く抑えられている。子どもの小さなうなずきや目の輝きがつかめるようになった」など少人数学級の効果が上げられています。これまで教育委員会は、少人数学級について、切磋琢磨ができないなどと否定していますが、文部科学省のホームページで「少人数学級は悩みは相談も先生にじっくり聞いてもらえ、よいことがたくさんあるんだね」と推奨しています。

 一人一人の子どもに向き合い、学習と生活が一体となってクラス丸ごと寄り添える少人数学級は、習熟度別教育にない教育効果があります。国に対して三十五人以下学級の実施を求めるとともに、区としても三十五人以下学級、そして三十人以下学級を実施すべきと考えますが、教育長の所見を伺います。

 次に、教育予算の増額についてです。

 区は、これまで予算削減のためスクールバスの廃止、自然体験の芋掘り遠足の廃止、年一回のバス遠足のバス代も削減してしまいました。ある小学校の父親は、「子どもが遠足にバスに乗って出かけたものと思っていたのに、近くの郵便局で、楽しみにしていたお弁当は学校で食べた」という話を聞いて、「何で子どもが楽しみにしていたバス遠足の予算まで削るのか」と怒りを訴えられました。校外学習のバス遠足などの予算を増額するとともに、子どもたちがよりよい学校生活が送れるように教育予算を増額すべきと考えますが、区長に所見を伺います。

 次に、区立幼稚園についてです。

 区は、区立幼稚園は非効率と、子どもたちを財政削減の犠牲にし、中幡幼稚園に続いて、昨年三月、西原幼稚園を廃止してしまいました。西原幼稚園の保護者からは、歴史と伝統のあるすばらしい区立幼稚園を何としても残してほしいと、区や教育委員会に何度も足を運び、廃園の中止を求めてきました。区議会が幼稚園の存続を求める請願を採択したにもかかわらず、区は、西原幼稚園の廃園を強行しました。これは、区民と区議会を無視するもので許せません。

 公立幼稚園は、保育料など保護者の経済的負担も少なく、障害や困難を抱える子どもを受け入れ、区立小学校と連携し、幼児教育を担うかけがえのない役割を担っています。全ての区立幼稚園を存続させるべきと考えますが、区長の所見を伺います。

 また、生涯にわたって人間形成の基礎を培うのが、幼児教育です。区立幼稚園での三歳児保育要求は切実です。早急に実施すべきと考えますが、教育長の所見を伺います。

 次に、障害者施策についてです。

 長年にわたる障害者の運動が政府を動かし、昨年一月、障害者権利条約を日本が批准したことを受けて策定されるのが、二〇一五年度から二〇一七年度までの渋谷区の第五次障害者保健福祉計画、第四期障害者福祉計画です。障害者の人権が守られ共生社会に向けて実効ある障害者施策の拡充が求められています。

 初めに、移動支援についてです。

 区の移動支援は、余暇活動や突発的に発生した通院に限られています。新宿区や練馬区では、社会参加の外出と、通学・就労にも移動支援サービスが利用でき、障害者の社会参加を保障しています。障害者の親の高齢化や、就労を支えるためにも、移動支援の拡充は切実です。移動支援サービスを通所・通学など利用できるようにすべきと考えますが、区長の所見を伺います。

 次に、第二の「はぁとぴあ」の増設についてです。

 今議会に知的障害者の定員八人のグループホーム実現の予算が計上されたことは障害者団体の皆さんの長年にわたる運動の大きな成果です。現在「はぁとぴあ原宿」の入所の定数は二十八人で定員いっぱいです。一昨年の公募一人に十二人の申し込みがあったことからも、入所施設のさらなる増設は切実です。区として第二の「はぁとぴあ」を増設すべきと考えますが、区長の所見を伺います。

 次に、障害者配食サービスと心身障害者福祉手当の改善についてです。

 精神障害者は障害の特質からも、健康面でも、ひとり暮らしや経済的な困難を抱え、食事を含めた生活全般の支援が求められています。障害者配食サービスを精神障害者にも対象を拡大すべきと考えますが、区長の所見を伺います。

 また、パーキンソン病患者の女性からは、六十五歳を超えたため、「月一万五千五百円の手当が打ち切られ、わずか六万円の年金では暮らしていけない」と悲痛な訴えが寄せられています。心身障害者福祉手当の支給要件の年齢制限を撤廃すること、また精神障害者にも対象を拡大し、手当を受けられるよう改善すべきと考えますが、区長の所見を伺います。

 次に、若者支援についてです。

 厚生労働省の調査でも、高校・大学を卒業して初めての就職先の約四割が非正規雇用となっています。ブラック企業、ブラックバイトが横行し、異常な長時間労働、サービス残業、過労死・過労自殺が増加、若者の自殺率は先進七カ国の中で最悪の事態となっています。また、最低賃金が余りに低く、懸命に働いても貧困から抜け出すことができず、一千五百万人が年収二百万以下のワーキングプアとなっています。

 区内でも大手居酒屋、衣料品・電気量販店などがブラック企業大賞にノミネートされ、若者が厳しい雇用のもとで働かされています。若者が未来に希望を持てない、ブラックバイト・ブラック企業をなくすのが政治の責任です。

 企業が違法な働かせ方をしている要因の一つに、経営者や若者も労働法を知らないことも問題だと労働組合からも指摘をされています。区として若者が気軽に労働相談できる窓口を設置すること。また、東京商工会議所渋谷支部などに法令遵守を働きかけていくなど協力を申し入れるべきと考えますが、区長の所見を伺います。

 舛添都知事が都民要望に応え、今後三年間で一万五千人の正規雇用を増やすため、中小企業が非正規雇用から正規雇用に変えた場合五十万円の補助などの支援策を打ち出したことは希望を与えるものです。この制度を活用し、区内業者に働きかけるべきと考えますが、区長の所見を伺います。

 また、保育園や区役所の窓口業務などで低賃金で働くワーキングプアをなくし、正規職員として雇用すべきと考えますが、区長に伺います。

 重労働に加え低賃金で働く民間の保育士、介護職員の人手不足が問題になっています。処遇改善を国や都も打ち出していますが、区としても支援を行うべきと考えますが、区長の所見を伺います。

 また、低賃金で働く若者が住み続けられるよう家賃補助制度を復活すべきと考えますが、区長に所見を伺います。

 次に、上原公園についてです。

 上原公園に、待機児対策として区立保育室を設置するための住民説明会を予定していますが、近隣住民、公園利用者の意見を聞き、住民合意で進めるべきです。子どもたちの遊び場として、地域住民の憩いの場として、上原公園の代替公園を早急に設置すべきと考えますが、区長に所見を伺います。



○副議長(沢島英隆) 桑原区長。



◎区長(桑原敏武) 日本共産党渋谷区議会議員団、新保久美子議員の一般質問に順次お答えをさせていただきたいと存じます。

 最初に、子育て支援について四点のお尋ねでございました。

 まず、待機児の数等についての把握をと、こういうことでございましたが、二次募集の結果や区立保育室、認証保育所に入園した子どもの数など、今後確定することになりますので、四月の正式な結果をお待ちいただきたいと存じます。

 次に、どこにも入れない子どもについて保育をどのように保障するかということでございますけども、渋谷区としては、今後も保育室のさらなる整備と機会の提供を図り、児童福祉法や子ども・子育て支援法に定められた責務を果たしてまいりたいと存じます。

 次に、認可保育園の増設ということでございますけれども、今後の保育施設増設のための用地の確保でございますけれども、なかなかそれがないという、こういうことでございます。

 増設については、これまでも努力したところでございますけども、この用地確保のために困難にぶつかっているということでございます。

 障害児保育のために保育室に看護師・保育士の加算をしてほしいと、こういうことでございますけども、区立保育室は、待機児解消の緊急対策でございまして、保育事業者への事業委託として行っており、認可保育園とはおのずから異なり、限られた保育施設環境や人員配置の中では認可保育園と同様にすることは困難である、このように考えております。

 就学援助について、一・二倍から一・五倍にというお話でございましたが、渋谷区がこの就学援助の対象となる家庭の所得基準を生活保護基準の一・二倍としておりますが、この基準は他区と比べても遜色のないものでございます。また、子育て世代の支援策としては、国において児童手当が支給されているところから、就学援助の支給基準を引き上げる考え方は持っておりません。

 次に、給食費の無料化についてでございますけども、この給食費の費用負担につきましては、保護者に御理解をいただいた上で保護者負担と区の経費負担で行っていただいております。したがいまして、給食費の無料化については考えておりません。

 次に、医療費についても、これを高校生までということでございますけども、これを拡大する考え方は持っておりません。

 次に、教育予算の増額についてということでございます。

 教育予算につきましては、教育の運営に必要とする教育委員会からの予算計上に基づき査定しているところでございまして、不足があるとは考えておりません。

 それから、全ての区立幼稚園の存続についてということでございますけども、私どもは、幼稚園、保育園にかかわらず子どもに等しく質の高い幼児教育と保育を一体的に受けられるようにしたいというのが私の願いでございまして、保育教育ニーズを踏まえながら対応してまいりたいと存じます。

 障害者の移動支援についてのお尋ねがございましたが、これは昨年の第三回定例会で貴会派に御答弁をいたしましたが、通所や通学についても、ひとり親家庭で親が就労している場合等、必要な場合に支給するといった柔軟な対応をしているところでございます。

 ブラック企業への対応でございますけれども、雇用や働き方についての相談窓口については、既に「渋谷区就労支援センターしぶやビッテ」で相談に応じておりますので、新たに若者の相談窓口を設置する考え方は持っておりません。

 なお、東京商工会議所渋谷支部とは、協力しながら適切に相談窓口を紹介してまいります。

 次に、この区立保育園あるいは区役所窓口に派遣労働者または業務受託会社の社員を配置しているけれども、官製ワーキングプアを中止してほしいと、こういうようなお尋ねでございました。

 ライフスタイルの多様化の中で、人々が求める働き方のスタイルにも変化が起きており、その中で、様々な雇用形態が生まれてまいっております。

 本区においても、厳しい財政状況の中で、主に公務員でなくてもできる仕事については民間に委ねていくなど行政改革を進めているところでございます。

 一方、公契約条例による雇用環境の整備や適切な賃金水準の確保にも努めており、今後も官民の役割分担に留意し、一層の区民サービスの向上に取り組んでまいります。

 次に、家賃補助制度の復活でございますけども、現段階においては、その考え方は持っておりません。

 次に、保育園及び介護施設職員の処遇改善についてでございます。

 保育人材の処遇改善については、国及び都で平成二十五年度から補助制度を実施しており、現時点では、渋谷区でもこの制度を活用いたしております。

 また、介護職員の処遇については、介護保険法の報酬改定などにより一定の改善がなされておりますので、区独自の支援を考えておりません。

 次に、「上原公園」の代替施設等々についてでございます。

 上原公園の一部に保育施設を建てる計画につきましては、上原地区で突出して待機児童が多いことから、施設を建てる適地のない間、緊急的な措置として考えているところでございます。

 本年三月一日の日本経済新聞には、国家戦略特区の規制緩和により、都市部の公園に保育所を設置できるようにすることが報じられており、深刻な待機児童問題に悩む自治体の要望を聞き入れたものだと、このように思っております。

 保育施設の建設に際しましては、地元に対し丁寧な説明をしながら、公園トイレのバリアフリー化や遊具の再配置等、可能な限り公園機能を確保してまいりますので、代替公園を整備する考え方は持っておりません。

 以上、答弁といたします。

 失礼いたしました。答弁漏れがございました。

 第二「はぁとぴあ」の増設についてのお尋ねがございました。

 国の指針を踏まえまして、本区の障害者福祉計画においても、施設入所から地域生活への移行を促進とする方針を定めております。こうした方針に基づきまして、入所施設よりもグループホームを増設することを優先してまいりたい、このように考えております。

 次に、配食サービスについても、精神障害者を対象とすべきであると、こういうお尋ねでございます。

 障害者の配食サービスは、ひとり暮らしで外食も自炊もできない方を対象としているため、実際の利用者は、見守りが必要な重度の身体障害者に相なっております。こうした現状から、精神障害者の方に配食サービスをする考え方は持っておりません。

 また、心身障害者福祉手当支給の年齢制限を撤廃し、精神障害者にも手当を支給すべきというお尋ねでございます。

 六十五歳以上になれば、年金や介護保険といった他の制度の受給対象となる中で手当を必要とする方に行き届かせることが重要であるため、一定の年齢や所得の制限を設けることは必要であると、このように考えております。

 精神障害者に手当を支給することにつきましては、昨年の第三回区議会定例会でも御答弁したところでございまして、対象に加える考え方は持っておりません。

 以上でよかったでしょうか。よろしくどうぞ。

 失礼いたしました。若者支援についてということで、正規雇用の創出についてということでお尋ねがございました。

 都知事のこの施策を評価しながら、区としてこのことに対して区内事業者に働きかけるべきだと、こういうお話でございました。

 都の支援策は、非正規雇用の労働者を企業内で正規雇用等へ転換した場合に、国のキャリアアップ助成金制度に加え、都が上乗せ助成とするものでございまして、都が広域的な支援をするために国と連携している事業であります。

 区といたしましては、制度や適切な窓口の紹介をしてまいりたいと存じます。

 以上、答弁といたします。



○副議長(沢島英隆) 森教育長。



◎教育長(森富子) 私には、教育について三点のお尋ねがございました。順次お答えをしたいと思います。

 初めに、「渋谷本町学園について」のお尋ねです。

 保護者や地域住民、専門家による検証をしてはどうかとの御質問ですが、学校の教育課程の編成につきましては校長が責任を負うものでございます。

 渋谷本町学園は、施設一体型の小中一貫教育校としての視点で、教職員が常に教育活動の評価・検証を行うとともに、保護者や地域の方々からも評価を受け、日々改善を図っておりますので、改めて検証を行う考えはございません。

 次に、三十五人以下学級、そして三十人以下学級の実施についてのお尋ねでございます。

 渋谷区では、国、都の基準に基づき学級編制を行い、その枠組みの中で必要に応じて少人数編成での授業を取り入れ、教育効果を上げております。

 学級編制につきましては、今後も国、都の基準に基づき実施してまいりたいと思います。

 次に、区立幼稚園における三歳児保育の実施についてのお尋ねですが、今後の区立幼稚園のあり方は、待機児対策とあわせて、公立や私立の幼稚園、保育園といった大きな枠組みの中で必要な対応が検討されていくべきと考えております。

 現在、三歳児保育を実施する考えは持ち合わせておりません。

 以上、答弁とさせていただきます。



○副議長(沢島英隆) 新保議員。



◆二十三番(新保久美子) 区長、教育長から答弁をいただきましたけれど、再質問をさせていただきます。

 先ほど、認可保育園を増設するための用地がないということでしたけれど、先ほど紹介しました恵比寿の郵政宿舎跡地は区に打診をされたそうです。そういう意味も含めて、やはり区が認可保育園を増設すると、そういう意欲がなければ、働きかけがあってもできないと思います。

 区長に認可保育園の認識について伺いたいと思います。

 先ほど、子どもたちの貧困の問題で、経済的支援をということで、給食費の無料化や高校生までの医療費の無料化、就学援助の拡大等を区長に質問しましたけれど、いずれも考えはないということでしたけれど、子育て支援の、子育て世代の今の貧困、経済的な状況について、区長はどういうふうに認識されているのか、改めて伺います。

 それから、障害者の「はぁとぴあ」の問題ですけれど、施設入所から地域に移行していくとおっしゃられましたけれど、重度障害を持っている人たちは、地域で暮らしていくことができないということで切実な問題だと思いますので、再度質問をさせていただきます。

 それから、教育長からは、少人数学級……

   〔「時間がないよ、時間が」の声あり〕



◆二十三番(新保久美子) 以上で……すみません、教育長からは答弁いただきましたけど、少人数学級の認識は改めて考え直していただきたいと思います。

 以上です。



○副議長(沢島英隆) 桑原区長。



◎区長(桑原敏武) 新保久美子議員の再質問にお答えをしたいと存じます。

 小さい子どもたちの、この貧困状態をどう認識するかということであったと思いますけども、その向こうには就学援助の問題、あるいはこの給食費の問題をお考えになっていらっしゃるんだと思いますけども、私どもが、他の区と比べでも遜色のない制度でございます。同時に、私どものこの財政運営というのはですね、出せるものなら出したいんですけどもね、常に我々は持続可能な財政にしていかなくてはならない。何でもですね、そのときだけの感情で区政の運営をしていくことは大変危険だ、そういうふうに考えておりますので、先ほどのような御答弁で御理解をいただきたいと存じます。

 以上、答弁といたします。

   〔「区長、認可保育園の認識」「やらないって」「やるのやらない、認識を」の声あり〕



◎区長(桑原敏武) 私、質問とは考えていないんですが。

   〔「質問しました」の声あり〕



◎区長(桑原敏武) 質問なんだ。失礼しました。どうもすみません。

 用地取得の問題はですね、やはり土地があればいい、大きな土地があっても困るので、やはり保育園の設置に必要な大きさの土地がなければ困る。大き過ぎては財政負担が大きくなるだけですし、これはやはり適切な大きさであれば、私どもも喜んで考えさせていただきたいと思います。

 以上、答弁といたします。



○副議長(沢島英隆) 新保議員。



◆二十三番(新保久美子) 日本共産党渋谷区議団は、子どもの命を守り、希望ある政治に転換するため全力を挙げる決意を申し上げまして質問を終わります。



○副議長(沢島英隆) 議事進行上、暫時休憩いたします。

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   休憩 午後二時四十一分

   再開 午後三時一分

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○議長(前田和茂) 休憩前に引き続き会議を開きます。

 区政一般に関する質問を続行いたします。

 三十一番鈴木建邦議員。



◆三十一番(鈴木建邦) 民主党渋谷区議団の鈴木建邦です。大きく三問質問いたします。

 まず、区民の健康を守る取り組みです。

 渋谷区はこの間、区民の健康を守る政策に全力を尽くしてきたと感じています。

 このたび示された新年度予算案でも、予防接種助成の充実が図られ、おたふく風やB型肝炎など国の定期接種化に先駆けた無償化が盛り込まれ、今後、定期接種化の議論が進むと予想されるロタウイルスワクチンについても千円増額されるなど充実が図られています。

 予防接種のほかにも口腔機能維持向上健診の導入、健康づくり事業、福祉の観点から認知症対策などが盛り込まれています。

 今後も、区民の健康を守っていくことを最優先の課題として取り組んでいただくよう願うものです。

 そこで質問します。

 まず、麻しん・風しん対策の啓発についてであります。

 新年度予算には、緊急MRワクチン助成が全額助成となりました。これは、妊娠を希望する十九歳から四十九歳までの風しん抗体価が低い女性などに対するものであります。

 麻しんや風しんは混合のMRワクチン予防接種を徹底することにより、諸外国ではほとんど見られなくなってまいりました。残念ながら、日本では数年おきに流行が起こり、近年は風しんの大流行があり、先天性風しん症候群が多発するなど社会問題となっています。予防接種が徹底されていないこと、抗体価が低い世代が放置されていることが大きい課題と言えます。

 そこで伺います。

 まず、風しんについて、この間、風しんの抗体検査事業が行われてきましたが、検査を受けた方の中で予防接種が必要と判断された方はどれだけいるのか、その中で予防接種を受けた方がどれだけいるのか、まだ接種されていない方への対応はどうするのか。さらに、今回の緊急MR予防接種全額助成とあわせて、抗体検査を受けていらっしゃらない方への啓発を徹底すべきと考えますが、どのように行っていくのか伺います。

 加えて、麻しんについては、二〇一五年度の麻しん排除の方針が国から出されておりますが、渋谷区としての展望はいかがか、お答えください。

 続いて、五歳児健診の導入についてであります。

 昨日、区長は「配慮を要する子どもたちに対する早期発見・早期支援が重要である」と発言されていらっしゃいました。その意味で、早期発見に有効であると言われている五歳児健診、これについて、是非、導入を前提に検討してみたらいかがでしょうか。区長の見解を伺います。

 次に、教育について伺います。

 まず、学力をはかる指標について、成果と今後の重点項目について伺います。

 昨年九月議会におきまして、私、鈴木建邦は、「学力の保障をし底上げを図っていくために、見る指標を明確に設定してはどうか」と質問をいたしました。これに対し答弁としては、「全国学力・学習状況調査」、東京都の「児童・生徒の学力向上を図るための調査」のほか、今年度から「東京ベーシックドリル」により日々把握を行っているという答弁をいただきました。

 そこで、これをもとに成果を御報告いただきたいと思います。「全国学力・学習状況調査」や東京都の「児童・生徒の学力向上を図るための調査」により、向上が見られた項目、あるいはありていに言えば「下がった」項目について、数値によって御説明をください。

 また、学力保障の観点からは、一体どの項目、あるいはどの分析指標に注目すべきなのか、そして、それをどのくらいに目標設定を考えていらっしゃるのか、教育長の御見解を伺います。

 続いて、教員の負担軽減であります。

 「子どもたちに向き合う時間を十分確保するために、教員の負担軽減について全力で取り組んでいただきたい」との九月議会での質問に対し、教育委員会の取り組みとして「校務処理システムの充実、データ等の共有化、副校長経験者を校務改善コーディネーターとして配置する」などの答弁がありました。

 これらの成果について伺います。どのような改善が具体的に行われ、どれだけの成果が見込まれているのか、今後の課題は何なのか、御説明をお願いします。教育長の御見解を伺います。

 続いて、チーム学習の必要性、とりわけ学び合いの効果について取り上げます。

   〔「かぎ括弧がなきゃ」の声あり〕



◆三十一番(鈴木建邦) かぎ括弧です。失礼しました。ありがとうございました。

 現在、日本科学未来館で「チームラボ 学ぶ!未来の遊園地」という楽しいイベントが行われております。大変な人気で日程が大幅に延長されて開催されております。

 チームラボというクリエイター集団が、自分たちの子どもたちが小学校にいくことになって初めて感じた違和感、これがきっかけであるということです。

 自分たちが小学校のときと生活は大きく変わっているのにもかかわらず、教育の現場は変わっていない。チームで考えてチームで仕事をする社会、そして共同的で創造的なアウトプットが求められる社会になったのに、学校はいまだに個人で学ぶだけ、一人で知識を学習するだけという状況になっている。せめて学校の外で、共同的で創造的な体験をする場所をつくりたいという趣旨のものでありました。

 キーワードはチーム、そして創造的なアウトプットです。その意味で、集団指導教育は時代おくれになりつつあるのかもしれません。

 そこで、是非導入を検討してほしいのが、上越教育大学を中心に検討されている『学び合い』であります。クラス集団が一つのチームとなり、教え合い、学び合いによって学習を進めていくという手法であり、先生が一対多で子どもを教えるのではなく、子どもたち同士が教え合い、学び合う。子どもたちの成果を最大限に保障するため、教師は目標設定と環境整備、それからクラスづくり、そして評価、こういったものに特化をして、公教育における大きな革命的な授業変革をもたらすというものであります。

 効果は高く、劇的に成績が向上し、落ちこぼれがいなくなり、クラス集団が安定して人間関係がよくなり、また、常に話し合っているのでコミュニケーション能力も向上していくと論文で報告をされています。

 是非これを渋谷区の学校に導入していただきたいんです。できる子が放置されて、できない子が落ちこぼれて、中間の子だけが対象となりがちな集団指導は脱却をするべきです。クラス全体をチームとして捉え、チーム全体で日々課題をクリアしようとすることによって、クラスのまとまりが生まれて、できる子もできない子も学び合う、そんな学校にしていこうではありませんか。

 『学び合い』について、教育長の見解を求めます。

 最後に、ロボット技術の進展をどう区政に取り込むかについて質問をいたします。

 先日、交通・公有地問題特別委員会で移動用ロボットについての研究会が行われ、私も参加をいたしました。委員の皆さん、ありがとうございました。モビリティロボットの可能性について深く学ぶことができて、可能性の大きさを改めて実感したところであります。

 さて、ソフトバンク社では、汎用ヒト型ロボットをついに今年の夏から一般に、秋から企業向けに出荷するということです。アプリケーションを入れ替えることによって様々な用途に対応できる。

 十一月に行われた認知症サミットでも、認知症ケアロボットとして提案がなされていました。アプリケーション開発が進展すれば、案内や傾聴、プレゼン、各種のケアなど行政サービスにおいて様々な活用が期待できるところです。

 渋谷区は、庁舎建替えに伴う仮庁舎への移行がこの秋予定されていますが、これにあわせて、まず窓口の案内向けにテスト導入をして、管理運用も含めて汎用ヒト型ロボットを行政サービスに活用するノウハウを蓄積してはいかがでしょうか。区長の見解を求めます。

 次に、ロボット教育について、教育長に伺います。

 昨今、プログラミング教育が大いに議論が進められております。その多くは、パソコンの画面上でプログラミングを行い、絵が動いたり簡単なゲームをつくったりというものでございます。しかし、単に画面上でのプログラミングというよりも、現実に動いて、論理的に組み立てられていなければ、間違っていれば動かないというロボットのほうが、直感的でわかりやすく、子どもの興味を引くようであります。

 昨年の夏にも、文化総合センター大和田のハチラボでロボットプログラミングの企画が行われるなどしていますが、学校での授業や放課後クラブなども含めて、ロボットによるプログラミング教育を積極的に実施したらどうでしょうか。教育長の見解を伺います。



○議長(前田和茂) 桑原区長。



◎区長(桑原敏武) 民主党渋谷区議団、鈴木建邦議員の一般質問に順次お答えをしたいと存じます。

 最初に、麻しん・風しん対策の啓発についてでございますけども、この風しんについて抗体検査事業が行われたけれども、予防接種が必要と判断された方はどれぐらいいるのか、あるいは予防接種されていない方への対応はどうするのか、あるいは抗体検査を受けていない方への啓発をというようなお話がございました。

 このことについては、専門的な視点から健康推進部長から御答弁をさせていただきますので、よろしくお願いをしたいと存じます。

 次に、五歳児健診について、五歳児健診の導入を考えたらと、こういうことでございました。発達障害の視点からでございますけども。

 五歳児健診は、学校保健法に基づく就学時健康診断や、母子保健法に基づく三歳児健診等とは異なり、実施方法や健診項目などの規定はないわけでございます。このため、目的や実施方法も各実施主体により異なっております。発達障害を早期発見し支援をするためには、就学の一年前に実施することが望ましいとされており、四歳から五歳児を対象としているところが多いようでございます。

 しかしながら、子どもの発達や成長には個人差があり、健診以外の手段に、特に日常生活の観察を丁寧に行うことで気づける部分も多くあります。発達障害の早期発見と早期支援を効果的に組み合わせ、就学前の幼稚園や保育園等との連携をしながら対策を行うことが肝要でございます。

 このため、渋谷区においては、平成二十六年四月に子ども総合支援センターを立ち上げ、子どもと保護者に対し、一貫した支援体制のさらなる充実を図っております。

 昨日、自由民主党議員、木村正義議員の御質問にお答えしたところでございますが、具体的な取り組みとして、複数の専門家による巡回相談チームが試行的に区立保育園と子育て支援センターを訪問して、その取り組みが一定の成果を上げております。

 この成果を踏まえて、平成二十七年度からは、区立、私立を問わず、全ての保育園、幼稚園、認定こども園等に対し、順次本格実施する予定でございまして、このように全区的に取り組むことで、早い段階から一人一人の個性と発達にあわせた円滑な就学に向けた支援を行ってくることでございます。

 これは渋谷区独自のやり方だと、このように思いますけども、渋谷区におきましては、五歳児健診の方法によらず、未就学施設への巡回相談支援事業により、発達障害の早期発見と早期支援に努め、全ての渋谷の子どもたちが、元気で健やかな成長ができる環境を進めてまいりたいと存じます。

 私には、そのほか、ロボット技術の進展に向けて、区政の中に活用、取り組みをしたらと、こういう御提言であったと存じます。

 お尋ねの「ヒト型ロボット」は、先月の二十七日から、まずは開発者向けとして発売したというふうに聞いております。

 しかしながら、販売会社の社長は、販売計画を発表した記者会見で、いまだ会話の認識能力が七割から八割程度だと、このように言っております。窓口にいらっしゃる区民には、このロボットに対する違和感を持たないで、あるいは信頼度も必要でございますけども、そういったロボットに対する信頼度を持つことができるのか、あるいは感情等に対してどのように対応するか、いまだ開発途上の機器でありますから、実際の社会で活用されるには、その方途を見きわめることが必要であると、このように思っております。

 また、本区の窓口は複数の部課にわたる用件を、可能な限り一カ所の窓口で済ませることのできるワンストップサービスを目指しており、こちらの優先度がはるかに高いことであると、このように思っております。

 以上、私の答弁とさせていただきます。



○議長(前田和茂) 広松健康推進部長。



◎健康推進部長(広松恭子) 私からは、麻しん・風しん対策の啓発についての御質問にお答えをいたします。

 平成二十六年四月より、風しん抗体検査事業を開始いたしましてから、十二月末までに抗体検査を受けた方は四百二十九名、その中で予防接種が必要と判断された女性は百二十一名でした。このうち、区内で予防接種を受けた方は八十五名です。接種を他区等で受けた方もいるため、全体の状況の把握は困難です。

 抗体検査後に必要と判断された方については、その場で医師より予防接種案内書を渡し、詳細な説明とともに、費用助成のあることをお知らせし、接種の勧奨をしていただいております。

 抗体検査事業の啓発につきましては、婚姻届を提出する御夫婦に対して、全額助成について記載した御案内チラシを渡し、そのほかに区ホームページ等を活用して周知を図ってまいります。

 議員のおっしゃる二〇一五年度の麻しん排除の方針とは、国の「麻しんに関する特定感染症予防指針」のことと存じますが、ここでは、平成二十七年までには麻しんの排除を達成し、世界保健機関による認定を受け、その後も維持することを目標にしております。

 このための具体的な対策は、予防接種の一層の充実です。

 本区では既に接種率の向上のため、乳幼児健診の場を活用して、母子健康手帳をチェックし、必要な方には接種勧奨をしております。このほかに、未接種者へは個別に通知を送付するほか、学校、保育園、幼稚園、医師会等の接種機関と連携して接種勧奨を行っております。勧奨の結果、気づいたときにすぐ接種できるように、区独自の助成により十八歳まで自己負担なく接種できる体制を整えております。

 予防接種の重要性は、区ニュースやホームページ、医療機関や保育園等へのポスター掲示等で啓発してきたところでございますが、今後、さらにきめ細かな啓発を工夫してまいります。

 以上、答弁といたします。



○議長(前田和茂) 森教育長。



◎教育長(森富子) 私には、教育について四点のお尋ねがございましたので、順次お答えをいたします。

 初めに、「学力をはかる指標の成果について」のお尋ねです。

 昨年四月の「全国学力・学習状況調査」や七月の東京都「児童・生徒の学力向上を図るための調査」では、実施された教科全てについて、東京都の平均正答率と同等もしくは上回る結果となっております。

 直近のデータであります東京都の調査について述べますと、小学校では、算数が約六%、中学校では、英語が約四%、東京都の平均正答率を上回っており、特に良好な結果となっております。

 学力保障の観点からは、学力の調査などをもとに、子ども一人一人について、どの項目を理解し、どの項目が不十分なのかを把握することが重要であると考えます。子どもの理解の状況に応じて、教員が指導方法を選択し実践することで、学力が向上すると考えております。

 前年度の学力調査の結果を受けて、算数の指導方法を改善したある事例を紹介いたしますと、子どもの理解の状況に応じて三コース、四コースの設定に分け、少人数指導の体制を整えました。子どもたちそれぞれに「個人カルテ」を作成し、一人一人の学習到達度を記録し、それにあわせて指導方法や教材を工夫しました。

 また、全校で行われております土曜・放課後学習クラブ「まなびー」の実施に当たっては、「東京ベーシックドリル」を活用し、「補習コース」と「発展コース」に分けて学習を進めています。算数が苦手だった子どもは、基礎・基本の学習が身につき、得意な子どもはさらに知的好奇心を高めています。

 これらの取り組みの結果、特に調査の結果が低かった子どもの学力が向上し、目標としています全体としての学力の底上げが図れたという結果が生まれています。

 今後も、国や東京都の調査等の指標をもとに、具体的に指導方法の工夫・改善を行い、全ての子どもに確かな学力が定着するよう努めてまいります。

 次に、「教員の負担軽減について」のお尋ねがございますが、改善の取り組みに対して、どれだけの成果が見込まれるか、今後の課題は何かとのことでございました。

 まず、「校務処理システムの充実等」についての成果です。

 各学校では、教員に一人一台配付されたパソコンを利用し、様々なデータを共有化しながら校務改善を図っています。

 具体的な改善例としましては、会議の削減や作業時間の短縮、各種業務の簡素化・効率化などが挙げられます。

 次に、今年度から副校長経験者である校務改善コーディネーターを三名配置したことによる成果ですが、校務改善コーディネーターは、副校長や主幹・主任教諭が受け持っていた校務分掌を分担して担当しています。また、若手教員への指導も行い、授業力や生活指導力の向上を図っています。

 このことによって、副校長や主幹・主任教諭は負担が軽減され、若手教員は、効率的に教材研究ができ、児童・生徒間のトラブルの未然防止につながっています。

 現在、小中学校では、多くの若手教員が採用され、若手教員の効果的な育成が課題となっています。課題解決のため、今後は、各学校での校内OJTの体制やフォローアップの研修の充実により一層努めてまいります。

 次に、『学び合い』についてのお尋ねです。

 国の教育改革においても、子どもが主体性を持って多様な人々と協力して問題を発見し、答えを見出していくアクティブ・ラーニングへの転換が提唱されています。次の学習指導要領の改定では、子どもが主体的に学ぶ授業についてさらに強く打ち出されるものと考えています。

 渋谷区では、現在も全ての学校で、お互いの考えを伝え合い、問題を解決したり、考えを深めたりする授業が実践されています。その具体例として、ある学校の取り組みを紹介したいと思います。

 小学校の国語科の授業で、文章を読んで考えたことをグループで話し合う活動を積極的に取り入れています。自分の意見と友達の意見を比べて、互いの考えのよいところに気づかせたり、よりよいものになるよう考えを結びつけたりしてまとめたりすることを通して、思考力や表現力を高めています。

 私も十一月に行われました研究発表会で、六年生の児童が近隣の中学生とともに「竹取物語」を読み、子どもたち同時で学び合いながら、古典の言葉の美しさを味わっている姿に感動いたしました。

 教育委員会といたしましては、今後も様々な機会を捉えて、各学校のすぐれた取り組みを紹介し、学び合いを活用した指導方法についても研究を重ね、よりよい授業づくりを推進してまいりたいと考えております。

 次に、「ロボットプログラミングを学校や放課後クラブに導入してはどうか」とのお尋ねでございます。

 新しい技術や考え方を取り入れ、新たな価値を生み出し、社会に大きく貢献できる人材育成を目的として、現行の学習指導要領より、中学校の技術・家庭科の技術分野において、プログラミングによる計測・制御を必修項目として位置づけられております。

 本区においても、中学校の技術分野の授業の中で、プログラミングを学んでいます。この授業では、プログラムを作成した後、パソコンの画面上ではなく、ロボットが実際に動く姿を見ることができ、生徒の興味・関心を高めています。

 区内には、「創造アイディアロボットコンテスト全国中学生大会」において、東京予選を勝ち抜き、全国大会に何度も出場している学校もあります。

 さらに、子ども科学センター・ハチラボでは、区内在住の小中学生を対象に、専門の知識を持った指導者を迎え、ロボットのプログラミング講座を二講座開設しております。

 議員のお話にありました放課後クラブへの導入につきましては、指導者や施設面等の課題があり、今後の研究とさせていただきたいと思います。

 以上、答弁といたします。



○議長(前田和茂) 鈴木議員。



◆三十一番(鈴木建邦) 一部再質問を求めたいと思います。

 五歳児健診について、巡回しているということで、区内の子育て施設にいらっしゃる方についてはある程度カバーができているだろうということだと思うんですが、当然ですね、そういった保育園や幼稚園、区で把握されているようなところに行っていらっしゃらない御家庭もあるのが一つ。それからもう一つは、どうしても親御さんが受け入れられないケースがあるとも私聞いているので、こういった意味でいえば、五歳児健診を取り入れて、横断的、網羅的にやっていくのが必要なのかなと思います。

 今いろいろな方法があるというのはおっしゃっていましたけれども、東京都のほうでもある程度医療機関を指定してやっているところもありますので、そういうものも活用してはいかがかと思います。この点、御答弁お願いをいたします。

 それから、教育長、昨日とは打って変わって非常に丁寧な御答弁いただいたなと思います。

 ただ、底上げを図れたというのはですね、やっぱりきちんと数値によって底上げが図られた。なぜなら、こういうデータがあるからだというところまで示していただいたほうがありがたいかなと思うわけでございます。全ての子どもを底上げしていくというのは非常に難しいことだなと、私も一時期教育に携わっていたのでわかるんですが、それはやっぱりデータによって我々住民に対して説明をしていただきたいなと思います。その点もう一度答弁をお願いいたします。

 それから、『学び合い』について、私、学校公開にしばしば行くんですけれども、一部改善というかかなり進展はしているなと思うんですけれども、その一方で、やっぱりまだまだ子どもたちは暇な時間を過ごしているんじゃないかなと思うような授業も結構あるので、是非、全ての授業を通底する考え方としてアクティブ・ラーニングを入れていただく。そのための一助として『学び合い』について入れていただきたいなと。こちらも再答弁をお願いします。



○議長(前田和茂) 桑原区長。



◎区長(桑原敏武) 鈴木建邦議員の再質問にお答えをしたいと思います。

 この保育園あるいは、この幼稚園、認定こども園等に行っていない子どもに対してはどうするんだということでございまして、しかしながら、五歳児健診でも来ていない人はたくさんいるわけでございます。どっちがいいかといえばですね、やはり確実に捉えられる方法、そして早くからそのことについて対応ができる方法、そのほうがよりベターだと、このように思いますからですね、先ほど申し上げたようなことで御理解をいただきたいと思います。

 以上です。



○議長(前田和茂) 池山教育長。大変失礼をいたしました。森教育長。

 失礼をいたしました。



◎教育長(森富子) 再質問にお答えをしたいと思います。森でございます。

 学力の観点から数値でということなんですが、細かいデータにつきましては、各学校は学校だよりにて本当に細かく出ておりますので、是非見ていただきたいと思います。特に項目といたしましては、いわゆる基礎・基本の定着と、それから活用する力という、この二つの大きな項目がございまして、渋谷区の子どもたちは、この活用する力が大変ほかより高うございます。

 具体的に言いますと、先ほど申し上げた四%から六%ぐらい、どこの学校も大変高いです。これは二つ目の御質問だった『学び合い』、ともに学ぶという手法をかなり引き入れておりますので、効果があったなというふうに私は自負しております。

 渋谷の子どもたちの学力は大変上がってきておりますし、私としては、ただ全体的な底上げを図るのがやはり大きな目標でございますので、いろいろな手法を取り入れたいと思います。

 教育委員会としましては『学び合い』、先ほどのお話にもありましたけど、学校がいろいろ工夫して取り組んでおります手法をいろいろ紹介して、より質の高い教育を目指してまいりたいと考えております。

 以上、答弁でございます。



○議長(前田和茂) 鈴木議員。



◆三十一番(鈴木建邦) 区長、それから池山教育長からかわった森教育長から答弁をいただきました。

 区長から五歳児健診、どちらかと言われれば、こっちだという答弁だったと思いますけれども、財政的にもいろいろありますから難しいとはいえ、是非検討課題として、両方併用していくというのを、あと二カ月で是非検討していただきたいなと思います。

 それから、数値というのは難しいわけですけれども、底上げということでいえば、基礎・基本の項目のところを是非、東京都内でぶっちぎっていただくと、そんな取り組みをお願いしたいかなと思います。

 最後に、芦沢議員の代表質問では、区長の是非両面について触れたところですけれども、是々非非非非非ぐらいになってしまったので、若干つけ加えておきたいと思います。

 私ども民主党、与党ではない立場ではありますけれども、様々な提言をして、最初は答弁あんまり納得をされなかったけれども、どんどん取り入れていただいたと、こういったことがたくさんありました。

 例えば、帰宅困難者対策については、最初は広域行政の役割である。予防接種行政については、最初は国の財政が必要であると、こういったものがたくさんあったわけですけれども、やっぱり真摯に議論していただいたなということで、こちらについては感謝をしたいと思います。

 まだまだ意見として食い違う点いっぱいありますから、これについてはあと一カ月、この議会でも議論をして、また次の期での積み残し課題としてやっていきたいと思いますけれども、民主党渋谷区議団の一員として、区民の皆様方に納得いただけるような政策提言を引き続き続けていくことを区民の皆さん方にお誓いを申し上げまして、この場での一般質問を終わらせていただきます。

 大奮闘を引き続きさせていただきます。どうもありがとうございました。



○議長(前田和茂) 十一番笹本由紀子議員。



◆十一番(笹本由紀子) 区長に三点お尋ねいたします。

 二月六日の福祉保健委員会では、十二月中に配ったという、路上生活者への支援の紙が示されましたが、受け付け窓口の福祉部の電話番号が間違っておりました。委員会では、「正しいものを配った」ということで部長が謝罪しましたが、間違った電話番号は、情報公開請求でも出されていたことがわかりました。二カ月間にわたって幾重にもチェックできた段階をすり抜けたことは重大なことと考えます。渋谷区は、人権を使い分けているという批判が出るのも当然のことだと思います。

 昨年十二月のインタビュー形式の報道で区長はお答えになっておりました。私の理想は、「何でも知っている係長」になることだった。「仕事への野心はあるが、ポジションへの野心はなかった」と。

 インタビューにはこうもあります。「人から頼まれると、断り切れないんです」。

 まず、菊水館売買についてお尋ねいたします。

 大きな地震が起きる前提なのに、他県に保養所を新たに持つという発想そのものが重大な区政運営のそごだったと今でも思っております。購入手続の中で、区民無視が常にあったことは残念です。

 一方で、区長は、最近、裁判のことを口にされる機会が多いようです。今となっては、誰かに頼まれて購入することになった菊水館の売買について、もしや、区長は今、後悔なさっておいでなのでしょうか。区長がかわれば、保養所は廃止になる可能性もある今、どのような感想をお持ちなのか、お答えください。

 また、同じインタビューでは、「大学の行政法の講義で、単位がもらえないと言われ、必死で勉強。都の試験を受けてみたら、中身が講義そのもので、ふたを開けてみたら、トップで合格していた」。

 次に、庁舎についてお尋ねいたします。

 新庁舎計画には、東京都は入らないことになりました。情報公開請求からは、区が出した説明資料では判断できかねるという理由で、何度も東京都は「追加の資料や説明を求めたい」と渋谷区に対して何度も紙を出しておりましたが、渋谷区は、余りにもつれない態度だったと読み取れるような文書を返しておりました。

 現在一階に入っている水道局や都税事務所です。渋谷区民のみならず、都民の利便性を重視したい東京都が、本来の自らの思いを変えてまで、今回の庁舎整備計画に乗らない判断をしたことには、十分な反省が必要かもしれません。

 区長が示した区側の姿勢は、どのような方針であったのかをお答えください。

 最後に、男女共同参画についてお尋ねいたします。

 区長の十二年間の区政で、男女共同参画を実現するためには、まず区民へ調査を求める声が多かったと聞いております。

 問い合わせに対し、昨年七月から半年にわたった検討会は非公開だと答えられたようですが、この検討会のメンバー、選定基準、議事録及び検討会の答申の公開、区民の意見を聞く機会を設けるかについてお答えください。



○議長(前田和茂) 桑原区長。



◎区長(桑原敏武) 無所属、笹本由紀子議員の一般質問にお答えをしたいと思います。

 この菊水館のことをおっしゃっていますけども、どこかの人の大騒ぎのようなこともなく、大変喜ばれている、私はそのように思っております。

 今、区民無視とか何とか、あるいは誰かに頼まれたというようなことを言っておりますけども、私が購入を決定したのは、区議会に御相談した上、そしてまた、区民のために購入をしたと、そういうことで御理解をいただきたいと思います。

 次に、新庁舎について、この区側の姿勢はどのようなことであったかと、こういうことでございますけども、私にしてみれば、区民の利便性を考えれば、当然入居すると、このように考えておりました。入らない理由があるならば、区長に相談をすればいいわけで、そういうこともなく、この入らないという決定については、遺憾に思っております。

 三番目に、男女共同参画社会についてのというか、この今回の検討会についてのお尋ねであったと思いますけれども、そのメンバーはどういう者か、あるいはこの選定基準や議事録についてのお尋ねであったと思いますけども、このメンバーは有識者、弁護士等を招き検討会を設置したものであります。

 検討会の議事録の公開については、適切に対応してまいりたいと思っております。

 本条例の施行については、推進会議を設置し、委員には区民の方々にも入って意見を聞いてまいる所存でございます。

 以上、答弁といたします。



○議長(前田和茂) 笹本議員。



◆十一番(笹本由紀子) 男女共同参画の、この検討会のメンバーについての公開、適当な時期ということをおっしゃいましたけれども、このメンバー全員の名前も含めて公開をする御用意がおありかどうかを再度お尋ねいたします。



○議長(前田和茂) 笹本議員、議場において個人名は出せませんけど、今の質問でよろしいですか。



◆十一番(笹本由紀子) 今は聞きません。公開する用意はあるかだけ。



○議長(前田和茂) 桑原区長。



◎区長(桑原敏武) 笹本由紀子議員の再質問にお答えをしたいと思います。

 今の御質問に対しては、手元にそのメンバー表を持ち合わせておりませんので、そのことについては御容赦をいただきたいと思います。

   〔「公開する用意はあるかと言ったの」の声あり〕



○議長(前田和茂) 区長、ここで名前は出せませんので、いずれ公開するかどうかということだけ。

 笹本議員。



◆十一番(笹本由紀子) 検討委員会のメンバーの氏名を速やかに公表する御用意があるかどうかをお答えください。



○議長(前田和茂) 桑原区長。



◎区長(桑原敏武) 笹本由紀子議員の再々質問にお答えをしたと思いますけども、隠す理由はないんです。ですから、いつでも出せます。

   〔「出したらいい」「そうだ」の声あり〕



○議長(前田和茂) 静粛に願います。

 笹本議員。



◆十一番(笹本由紀子) 透明な区政運営を望みます。

 これで質問を終わります。



○議長(前田和茂) 十七番須田 賢議員。



◆十七番(須田賢) 須田です。今回は二点質問させていただきます。

 まず第一点、国際交流について伺います。

 大変残念ですが、人種・宗教をめぐり、世界各地で紛争やテロが発生しております。こうしたことをなくしていくためには、相手のことを知り、こちらのことを理解してもらうこと、相互理解が重要だと思っております。そのためには、歴史や文化を学んでいかなければならないと考えております。

 先日亡くなられたドイツのリヒャルト・ワイツゼッカー元大統領は、有名な演説「荒野の四十年」の中で「過去に対して目を閉ざす者は未来に対しても盲目である」という言葉を残しました。これは、過去のホロコーストに目を向けたものですが、ナチスのホロコーストでは、少数民族はもとより同性愛者に対しても虐殺が行われていたわけですけども、この歴史を理解していれば、不用意にジョークとして用いるようなことがあってはならないということがわかるかと思っております。

 また、文化という側面から考えますと、日本では子どもの頭をなでるということが、私もうちの子どもの頭をよくなでますけども、愛情表現ですが、アジア圏の国によっては頭は神聖なものでですね、他人が触れることはタブーになります。今後、オリンピックを迎え、国際交流が進んでいくと思いますが、不要な摩擦を起こさない、あるいは誤解を招かないようにするためにも、海外の歴史や文化を学んでいく必要があると考えております。

 国際交流に取り組む区職員の皆さんに対して、これまでどのような研修・啓発に取り組んできたか、また、今後どのように取り組んでいくか、文化・都市交流担当部長に伺います。

 また、渋谷では有名なイスラム寺院があり、イスラム圏からのお客様も増えるかと思います。

 この中で、イスラム圏の方々にとって重要な問題となるのが食事の問題です。イスラムの方々の食事は、教義に沿った食材、「ハラール認証」を受けた食材による料理でなければなりません。今まで渋谷でもイスラム圏のお客様、例えばトルコ共和国などからのお客様をお迎えしてきたかと思いますが、ハラール認証など食の問題についてどのように対応してきたか伺います。

 また、今後こうしたノウハウが観光に生かせるよう、観光協会等にノウハウを提供していくお考えがあるかを文化・都市交流担当部長にお伺いいたします。

 次に、新総合庁舎等整備事業に関する基本協定について伺います。

 今回、基本協定の変更となりますが、今後また基本協定が変更されることはあるのでしょうか。

 以上、庁舎総合対策部長にお伺いいたします。



○議長(前田和茂) 植竹文化・都市交流担当部長。



◎文化・都市交流担当部長(植竹ゆかり) 無所属、須田 賢議員の一般質問にお答えいたします。

 私には、国際交流について二点のお尋ねです。

 区は、これまでも十月一日を「平和・国際都市 渋谷の日」と定め、積極的に国際交流、そして渋谷の未来を担う子どもたちの教育に力を注いでまいりました。

 区内には二十三カ国の大使館がございますが、これまでも大使を講師にその国の文化や歴史、日本や渋谷とのかかわりを知る講演会を実施してきました。また、青少年海外派遣研修事業としては、中国、フィンランド共和国に加え、新年度には、青少年スポーツ交流派遣研修として、ドイツ連邦共和国へ派遣する計画でありますが、現地滞在中の交流はもとより、事前事後の研修の形で相手国の文化や歴史を知る機会を設けております。

 また、交流だけでは不十分で、直接肌で触れ合う交流こそ大切であり、北京市派遣ではホームステイを、またトルコとの交流などまたとない体験のできる機会となっております。

 教育現場においては、各学校で在籍する児童・生徒の祖国についての学習や、近隣の大使館との交流、例えば、富谷小学校におけるベトナムの日といったベトナム大使館が近在する地域の特色を生かした取り組みなどもございます。

 加えて、私どもの所管には、大使館のほうから訪問・交流を希望するので受け入れてくれる学校を紹介してほしいなどのお申し出もございます。

 今後ともこのような機会を捉え、講座の開催のみならず、様々な手法により区民の皆様、そして職員も含め国際交流、相互理解の促進に努めてまいります。

 次に、イスラム圏の方々と区民との交流の場づくりということでございました。

 本区はこれまでキリスト教、儒教、そしてイスラム教、それぞれに相手先として相互交流をし、トルコ共和国イスタンブール市ウスキュダル区とは友好都市提携を締結しております。また、トルコ共和国を初め区内にはイスラム圏の大使館が複数ございます。これまでも区の主要な行事、例えば新年賀詞交歓会や花菖蒲を観る交流会、能楽鑑賞会などにお招きし、御出席の大使と区民とが直接交流することのできる場を設けてまいりました。また、くみんの広場ふるさと渋谷フェスティバルのワールドゾーンにおいては、イスラム圏に限らず、各国のテントで食や文化の体験を通して、区民が相互理解を深める交流の場となっております。

 今後とも、このような交流の場の提供を継続し、国際理解の促進を図ってまいります。

 以上、答弁といたします。



○議長(前田和茂) 佐藤庁舎総合対策部長。



◎庁舎総合対策部長(佐藤賢哉) 私には、新総合庁舎等整備事業に関する基本協定について。今回、基本協定の変更となるが、今後また基本協定が変更されることはあるかとのお尋ねでございます。

 区議会の議決は大変重いものでございますので、今回のような基本協定の変更は何度もできるものではないと考えております。

 以上、答弁とさせていただきます。



○議長(前田和茂) 須田議員。



◆十七番(須田賢) 答弁いただきました。

 国際交流については、残念ながら、ちょっと期待していた答弁をいただけなかったので、これは引き続き取り組んでいきたいなというふうに考えておりますけれども、また、新総合庁舎等整備事業に関しましては、引き続き区議会の中での議論を見ながら判断していきたいと思っております。

 最後に一言申し上げます。

 本定例会が桑原区長と御一緒させていただく最後の本会議になるかと存じます。この四年間、区長とは意見が一致する部分もあれば、いささか異なる部分もありましたが、長年にわたりお疲れさまでした。任期は四月二十六日までですが、任期満了までは喫緊の課題に全力で取り組んでいただきまして、任期満了後は、外から渋谷区政を温かく見守っていただければと思います。

 以上で質問を終わります。



○議長(前田和茂) 十二番堀切稔仁議員。



◆十二番(堀切稔仁) 堀切稔仁より区長、教育長、教育委員長に三点の質問をさせていただきます。

 まず第一点目は、河津さくらの里しぶやについてでございます。

 現在、本施設は業務委託をされており、渋谷区として本施設の避難対策をどのように考えているのか、また、渋谷区としてどのように指示をしているのか。特に避難誘導については、年何回行い、具体的にどの避難路を使い行っているのか、区長に説明を求めます。

 第二点目は、対国公立・私立対策として、学校選択希望制についてでございます。

 平成十六年度より区立学校の学校選択希望制が始まっており、小中学校の新一年生の保護者や子どもたちにも本制度は浸透してきております。

 毎年十一月には、区内の新一年生対象の児童に対し、学校の選択希望を平等に聞いております。

 しかし、現在不合理なことも起きております。それは、例えば、中学校を例にとりますと、保護者への学校説明会は二月十四日と二十一日に開催され、標準服の注文は二月十五日の期限になっております。学校決定通知は、二月二十七日であります。

 これでは、希望した学校の標準服を注文したとしても、二月二十七日に希望する学校に入れないかもしれないという懸念が生徒や保護者に生じております。そこで、多くの保護者が買い控えております。その背景には、国公立・私立を希望する子どもたちを優先する考えがあるように感じます。

 教育委員会としても、事務処理の点から本制度を改善すべき時期だと考えられます。

 そこで、本制度の改善策として、毎年十一月に全児童の希望を聞いた後、抽選を即時に行い、現在のように、国公立・私立の試験結果を待つのではなく、まず一次として渋谷区立学校を希望してくださる子どもたちの希望校をまず決定し、二月には希望校決定通知を送付すべきです。そして二月の末には、惜しくも国公立・私立の試験に合格しなかった子どもたちのために、残りの受け入れ数を基本とし、学区域を核とした二次学校選択決定を行うべきです。

 また、一次の説明会を二月の一週目に行えば、現在のように渋谷区立を希望する多くの子どもたち、さらには保護者に入学準備の混乱を来すこともありませんし、標準服の発注にも混乱を来さないと思います。さらに、二次の説明会は三月の一週目に行えばよいと思います。

 新制度にはなりますけども、学校長の経験者のお二人がこちらにいらっしゃいます。教育委員長へは、学校希望選択制度の協議の可能性について、また、本制度の手続や事務処理については、現在の教育長に御所見をお伺いいたします。

 放課後クラブについてでございます。

 本質問は前教育長から四度目の質問でございます。区内小学校内での放課後クラブでの夏期の注文式お弁当の導入についてでございます。

 当区では、最大の課題となる区内待機児対策による保育施設の拡大があり、数年後には、区立小学校の放課後クラブ利用者とこの子どもたちになります。

 教育長におかれましては、学校長経験者ということもあり、ストレートに申し上げますが、既に世代が変わり学校の保護者自体が学生時代に学食を利用したり昼食を買って食べたりした世代も多くなってきております。

 そこで、さらに、家庭や保護者自身が環境や心の問題を抱えながら放課後クラブに子どもを通わせている家庭もあります。

 安心して働きながら育てられる、全保護者に対応し、どのような子どもたちの環境へもサポートするためにも導入は必要だと思いますので、これについても教育長にお答えいただきたいと思っております。

 よろしくお願いします。



○議長(前田和茂) 桑原区長。



◎区長(桑原敏武) 無所属、堀切稔仁議員の御質問にお答えをしたいと存じます。

 今の御質問は、河津さくらの里しぶやの避難対策についてでございました。

 私、議員は、私ども区のですね、この河津さくらを取得することを否定する訴訟を起こされているわけです。そして、今の質問は、施設の運営を前提とした質問であります。どちらがあなたの立場なのかはっきりしない限り、答弁のしようがありません。

 以上です。



○議長(前田和茂) 小野教育委員会委員長。



◎教育委員会委員長(小野ヒサ子) 私には、学校選択希望制について、二期に分けて実施できるかとのお尋ねでございます。

 渋谷区の学校選択希望制は、従来の学区域制度を残しながらも、各学校の受け入れ人数が学区域の児童・生徒数を下回る場合に、他の学区域から希望する児童・生徒の入学を認めるものでございます。児童・生徒、保護者から選択されることにより、学校関係者の意識改革が促され、児童・生徒、保護者は自ら選択した学校への親近感が高まり、学校への積極的なかかわりが期待できるという効果を有しております。

 教育委員会では、学校選択希望制のあり方について、節目ごとに議論をしてきておりますが、合同学校説明会への保護者の参加が増加し、制度に対する理解も深まってきているところであり、現在、制度の見直しの協議を行う考えはございません。

 以上、私の答弁といたします。



○議長(前田和茂) 森教育委員会教育長。



◎教育長(森富子) 私には、教育委員会の課題二点のお尋ねがございました。

 まず、学校選択希望制の手続や事務処理の改善についてのお尋ねでございます。事務処理につきましては、区民にわかりやすく、効率化を図る努力を常に続けていかなくてはならないものであると考えております。

 現在、学校選択希望制に係る手続や事務処理の大きな見直しにつきましては、必要ないと考えております。

 次に、夏季におけます放課後クラブ利用者への対策として、注文式のお弁当の導入についてのお尋ねがございました。

 平成二十六年第三回定例会のときにもお答えをしたのですが、私は、夏休みなどの学校休業日においても、保護者の方々が、子どもの健やかな成長を願いお弁当の準備をされ、食育を大切にすることによって、子どもたちが保護者の思いをしっかり受け取り、お弁当を通じて親子のきずなが深まっていくことが大切だと思っております。

 したがいまして、放課後クラブにおいて、御提言の注文式の弁当等の対応をとる考えはございません。

 以上、答弁とさせていただきます。



○議長(前田和茂) 堀切議員。



◆十二番(堀切稔仁) 以前、区長は、本会議で訴訟の話をするところかと、私にあなたはここで申しました。さらに、トップダウンでなく、議会に議論をし議決をいただいているとも言いましたよね。そうであれば、区民のために議員が賛成、反対をした議決の、そして取得したものですよ。それに質問をしているんです。今回既に保有している施設ですから、きちんとこの避難対策についてどのように区が対応しているか答えてください。

 それから教育長、後ほど感想のほうで述べますので、それは御感想とさせていただきます。



○議長(前田和茂) 桑原区長。



◎区長(桑原敏武) 堀切稔仁議員の再質問にお答えをしたいと思いますけども、あなたは取得を否定しているんですよ。そういう訴えを起こしているんです。一方は、この運営を前提とした話をしているんです。矛盾する話だと思いませんか。お答えのしようがありません。

 以上です。



○議長(前田和茂) 堀切議員。



◆十二番(堀切稔仁) 最後の最後まで二元代表制を否定するような話ですよね。職務上、ここに私は立っているんですよ。私の訴訟は議員としてやっているんですか、そうじゃないでしょう。議員としてだったら訴訟なんか起こせませんよ、個人としてですよ。議員の職責としてあなたに質問しているんです。だから、あなたは答えるべきです。

 さらに、これに関しては、八千万円の改修費がさらに購入の後使われているんです。この避難対策として、きちんとこの避難用の階段が、私はこれ横についているの確認していますけども、こういうところは改修されていないんですよ。だから、私は質問しているんです。この階段は、消防法上の十七条に違反するようなぐらいぼろぼろですよ。私は今、この伊豆下田の消防本部にもこれは問い合わせていますけどもね、だからこそ心配しているんですよ、行っている区民の方々を。私は区民の命を守りたいんですよ。あなたがそれをやっているか、やっていないかをここで聞きたいんです。だから、ちゃんと答えてください。

 以上です。



○議長(前田和茂) 桑原区長。



◎区長(桑原敏武) 堀切稔仁議員の再々質問にお答えをいたします。

 私は、あなたは議員として行動しているんだと思うんです。それだったら、ここでやりなさいよ。裁判なんかに持ち込まないで、ここで話するんなら、私は幾らでも議論に応じますよ。あなたはそうでなくって、訴訟でやっているんでしょう。裁判所でやっているんでしょう。

   〔「おかしいんじゃないですか、それは」の声あり〕



◎区長(桑原敏武) 個人と議員と切り分けはできません。だから、そのことについては答弁はできない、そういうことです。



○議長(前田和茂) 傍聴者は静粛に願います。静粛に願います。二度目の注意です。

 堀切議員。

   〔「恫喝するようなでかい声出すんじゃないよ、静かにやれよ」の声あり〕



◆十二番(堀切稔仁) ふだん先輩で大きな声をお聞かせいただいている方に今御注意いただきましたので、冷静に申し上げたいと思いますので。それは先輩方に大変申しわけなかったなと思ってございます。

 一応ですね、私は今回の質問の前に六回調査に行っております。本当に河津の方々も、さらには、ここを利用している方々、私、今回の調査には、建築の中でも検査機関の先生をお連れして、この河津の保養所に行っております。もしこれをこのまま使うのであれば、とてもあの避難用の外側のはしごは使えません。あの階段は既にコンクリートが爆裂をし、劣化をしております。それは私の判断ではありません。ちゃんと検査機関の判断と意見書を私いただいております。

 さらに、手すりに関しては、木より多分弱いだろうと。慌てて人がつかんだ場合は落下する可能性がある。

 さらにもう一つ指摘しておきます。あの場所には、簡単に外から人が入れます。つまり、区長、花を見に来た人たち、今回、簡単に高いところがあるなと思って上った場合、あの階段が崩落する可能性もあります。簡単に入れるようにしておくということは、これも区の責任になります。ですので、あそこもまずは、ひもでも何でもいいです、鎖でも、外から簡単に入れるようにはしないでください。是非とも、それを御対応いただきたいなと思っています。

 それから教育長に関しましては、前回の、ちょっと前田議長じゃございませんけれども、前々回の、私、ずっと質問もしていますし、前教育長と同じ答えがずっと続いているんですね。

 私は、森教育長がついたときに、非常に新しい教育委員会が生まれるんではないかと、保守的ではなく前向きに。さらには、独立行政機関として、やっぱり区長とは違う考えを持って行動していただけるんではないかなという期待感があるんです。それは他区の議会を見に行って私はそう思いました。区長と教育委員会が連携はしているけども、やっぱり考えが違って子どもを守らなきゃいけないところは守らなきゃいけない、発展しなきゃいけないところは発展しなきゃいけないというところで、やはり区長とは別に動いている。独立行政機関として私は今後とも教育委員会には期待したいと思っておりますので、是非とも改善のほうを、是非とも前向きにお願いしたいと思っています。

 堀切稔仁は、今回でこれは最後になるかもしれませんけども、区民の皆さんのために、命と税金を守るためにも、今後とも皆さんのために戦っていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。失礼いたします。



○議長(前田和茂) 以上をもって区政一般に関する質問を終わります。

 これから日程に入ります。

 日程第一を議題に供します。

   〔藤田次長朗読〕

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△日程第一 同意第一号 渋谷区教育委員会教育長の任命の同意について

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○議長(前田和茂) 本件に関し、教育長森 富子氏は暫時御退場願います。

   〔退場〕



○議長(前田和茂) 提案理由の説明を求めます。

 桑原区長。



◎区長(桑原敏武) ただいま議題となりました同意第一号は、教育委員会教育長として、森 富子氏を任命するため提出するものであります。

 よろしく御同意くださいますようお願い申し上げます。



○議長(前田和茂) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。

 本件は、委員会付託を省略することに御異議ありませんか。

   〔「異議なし」の声あり〕



○議長(前田和茂) 御異議ないと認めます。よって、本件は委員会付託を省略することに決定いたしました。

 これから日程第一を採決いたします。

 本件については、区長提案のとおり、森 富子氏を渋谷区教育委員会教育長として任命に同意することに賛成の方は御起立願います。

   〔賛成者起立〕



○議長(前田和茂) 起立者多数。よって、森 富子氏を渋谷区教育委員会教育長として任命に同意と決定いたしました。

 森 富子氏の入場を許可いたします。

   〔入場〕



○議長(前田和茂) 議事進行上、日程第二から日程第八までを一括議題に供します。

   〔藤田次長朗読〕

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△日程第二 議案第二号 渋谷区教育に関する事務の職務権限の特例を定める条例の一部を改正する条例



△日程第三 議案第三号 渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例



△日程第四 議案第四号 議会の議決に関する条例の一部を改正する条例



△日程第五 議案第五号 渋谷区行政委員会の委員、補充員及び非常勤の監査委員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例



△日程第六 議案第六号 渋谷区手数料条例の一部を改正する条例



△日程第七 議案第七号 渋谷区行政手続条例の一部を改正する条例



△日程第八 議案第三十六号 渋谷区国民健康保険条例の一部を改正する条例

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○議長(前田和茂) 提案理由の説明を求めます。

 桑原区長。



◎区長(桑原敏武) ただいま議題となりました議案第二号は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部改正に伴い規定の整備を行うため、条例の一部を改正しようとするものでございます。

 議案第三号は、男女平等と多様性を尊重する社会を推進し、多様な個人を尊重し合う社会の実現に向けて条例を制定しようとするものでございます。

 議案第四号は、議会の議決すべき事件について、基本協定の締結に係る規定の整備を行うため、議案第五号は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部改正に伴い規定の整備を行うため、議案第六号は、薬事法等の一部改正等に伴う規定の整備を行うため、議案第七号は、行政手続法の一部改正に伴い、行政指導等に関する規定の整備を行うため、議案第三十六号は、保険料率の改定等を行うため、それぞれ条例の一部を改正しようとするものでございます。

 よろしく御審議を賜りまして御議決いただきますようお願い申し上げます。



○議長(前田和茂) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。

 以上七件は、所管の総務区民委員会に付託いたします。

 議事進行上、日程第九から日程第十一までを一括議題に供します。

   〔藤田次長朗読〕

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△日程第九 議案第十九号 渋谷区安全・安心なまちづくりのための大規模建築物に関する条例



△日程第十 議案第二十号 渋谷区建築審査会条例の一部を改正する条例



△日程第十一 議案第二十一号 渋谷区地区計画等の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例

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○議長(前田和茂) 提案理由の説明を求めます。

 桑原区長。



◎区長(桑原敏武) ただいま議題となりました議案第十九号は、安全・安心なまちづくりの一環として大規模建築物の事業者の地域貢献について定めるため条例を制定しようとするものでございます。

 議案第二十号は、渋谷区建築審査会の招集事項等の変更を行うため、議案第二十一号は、笹塚一丁目東地区地区整備計画の決定に伴い、適用区域及び建築物の制限の追加を行うため、それぞれ条例の一部を改正しようとするものでございます。

 よろしく御審議を賜りまして御議決いただきますようお願い申し上げます。



○議長(前田和茂) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。

 以上三件は、所管の都市環境委員会に付託いたします。

 議事進行上、日程第十二から日程第十七までを一括議題に供します。

   〔藤田次長朗読〕

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△日程第十二 議案第十五号 渋谷区保育料等徴収条例の一部を改正する条例



△日程第十三 議案第十六号 渋谷区子育て支援施設条例の一部を改正する条例



△日程第十四 議案第十七号 渋谷区子ども発達相談センター条例の一部を改正する条例



△日程第十五 議案第二十二号 渋谷区放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例



△日程第十六 議案第二十三号 渋谷区教育委員会の委員の定数を定める条例の一部を改正する条例



△日程第十七 議案第二十四号 渋谷区幼保一元化施設条例の一部を改正する条例

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○議長(前田和茂) 提案理由の説明を求めます。

 桑原区長。



◎区長(桑原敏武) ただいま議題となりました議案第十五号は、子ども・子育て支援制度の実施に伴い、多子世帯の保育料に係る規定等を整備するため、議案第十六号、子育てひろば事業の実施場所を追加するため、議案第十七号は、児童福祉法の一部改正に伴い規定の整備を行うため、それぞれ条例の一部を改正しようとするものでございます。

 議案第二十二号は、児童福祉法の一部改正に伴い、放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定めるため条例を制定しようとするものでございます。

 議案第二十三号は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部改正に伴い、教育委員会の委員の定数を変更するため、議案第二十四号は、子ども・子育て支援制度の実施に伴い、多子世帯の保育料にかかわる規定等を整備するため、それぞれ条例の一部を改正しようとするものでございます。

 よろしく御審議を賜りまして御議決いただきますようお願い申し上げます。



○議長(前田和茂) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。

 以上六件は、所管の文教委員会に付託いたします。

 議事進行上、日程第十八から日程第二十五までを一括議題に供します。

   〔藤田次長朗読〕

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△日程第十八 議案第八号 渋谷区シニア・いきいきコミュニティ条例



△日程第十九 議案第九号 渋谷区地域包括支援センターの人員等に関する基準を定める条例



△日程第二十 議案第十号 渋谷区指定介護予防支援等の事業の運営に関する基準等を定める条例



△日程第二十一 議案第十一号 渋谷区営住宅条例等の一部を改正する条例



△日程第二十二 議案第十二号 渋谷区高齢者在宅サービスセンター条例の一部を改正する条例



△日程第二十三 議案第十三号 渋谷区介護保険条例の一部を改正する条例



△日程第二十四 議案第十四号 渋谷区障害者福祉施設条例の一部を改正する条例



△日程第二十五 議案第十八号 渋谷区プールの衛生に関する条例の一部を改正する条例

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○議長(前田和茂) 提案理由の説明を求めます。

 桑原区長。



◎区長(桑原敏武) ただいま議題となりました議案第八号は、高齢者に敬意を表するとともに、住みなれた地域で安心して暮らし続けられることを支援するため条例を改正しようとするものでございます。

 議案第九号は、介護保険法の一部改正に伴い包括的支援事業に係る人員等の基準を定めるため、議案第十号は、介護保険法の一部改正に伴い指定介護予防支援等の事業の運営に関する基準等を定めるため、それぞれ条例を制定しようとするものでございます。

 議案第十一号は、区営住宅の戸数に関する規定等の整備を行うため、議案第十二号は、介護保険法の一部改正に伴い規定の整備を行うため、議案第十三号は、保険料率の改定等を行うため、議案第十四号は、児童福祉法の一部改正に伴い規定の整備を行うため、議案第十八号は、幼保連携型認定こども園について、学校のプールと同様に届け出の対象とするため、それぞれ条例の一部を改正しようとするものでございます。

 よろしく御審議を賜りまして御議決いただきますようお願い申し上げます。



○議長(前田和茂) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。

 以上八件は、所管の福祉保健委員会に付託いたします。

 議事進行上、日程第二十六から日程第三十までを一括議題に供します。

   〔藤田次長朗読〕

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△日程第二十六 議員提出議案第一号 渋谷区長等の退職手当に関する条例の一部を改正する条例



△日程第二十七 議員提出議案第二号 渋谷区公契約条例の一部を改正する条例



△日程第二十八 議員提出議案第三号 渋谷区特別区税条例の一部を改正する条例



△日程第二十九 議員提出議案第四号 渋谷区立河津さくらの里しぶや条例を廃止する条例



△日程第三十 議員提出議案第五号 渋谷区高齢者の医療費の助成に関する条例

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○議長(前田和茂) 提案理由の説明を求めます。

 牛尾議員。



◆二十二番(牛尾真己) ただいま一括議題となりました議員提出議案第一号 渋谷区長等の退職手当に関する条例の一部を改正する条例、議員提出議案第二号 渋谷区公契約条例の一部を改正する条例、議員提出議案第三号 渋谷区特別区税条例の一部を改正する条例、議員提出議案第四号 渋谷区立河津さくらの里しぶや条例を廃止する条例、議員提出議案第五号 渋谷区高齢者の医療費の助成に関する条例の五議案について、提案理由の説明をさせていただきます。

 議員提出議案第一号は、区長等の退職手当額を減額するため、条例の一部を改正するものであります。

 議員提出議案第二号は、条例の対象となる工事請負契約の予定価格を五千万円以上に引き下げ、渋谷区が発注する事業で働く、より多くの労働者の労働条件を向上させるため、条例の一部を改正するものです。

 議員提出議案第三号は、前年度に比べ収入が大幅に減少した区民に対し、区税の減免ができるよう条例の一部を改正するものです。

 議員提出議案第四号は、取得の経過も不明朗で、区民の安全軽視のまま多額の税金を使って改修・運営されている渋谷区立河津さくらの里しぶやを廃止するために条例提案を行うものです。

 議員提出議案第五号は、七十五歳以上の住民税非課税世帯の高齢者の医療費窓口負担を無料にするために条例の制定を行うものです。

 以上、提案理由の説明といたします。



○議長(前田和茂) 牛尾議員に申し上げます。

 提案理由の説明を求めておりますので、議員提出議案第四号に関しまして、河津さくらの里しぶやを廃止する条例ですから、それに対しての背景や考え方をここで説明するものではありませんので、条例の内容のみの説明をお願いをいたします。

 これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。

 以上五件は、所管の総務区民委員会に付託いたします。

 議事進行上、日程第三十一から日程第三十五までを一括議題に供します。

   〔藤田次長朗読〕

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△日程第三十一 議員提出議案第六号 渋谷区保育料等徴収条例の一部を改正する条例



△日程第三十二 議員提出議案第七号 渋谷区子どもの医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例



△日程第三十三 議員提出議案第八号 渋谷区子育て支援施設条例の一部を改正する条例



△日程第三十四 議員提出議案第九号 渋谷区立幼稚園条例の一部を改正する条例



△日程第三十五 議員提出議案第十号 渋谷区幼保一元化施設条例の一部を改正する条例

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○議長(前田和茂) 提案理由の説明を求めます。

 二十一番田中正也議員。



◆二十一番(田中正也) ただいま一括議題となりました議員提出議案第六号 渋谷区保育料等徴収条例の一部を改正する条例、議員提出議案第七号 渋谷区子どもの医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例、議員提出議案第八号 渋谷区子育て支援施設条例の一部を改正する条例、議員提出議案第九号 渋谷区立幼稚園条例の一部を改正する条例、議員提出議案第十号 渋谷区幼保一元化施設条例の一部を改正する条例について、それぞれ提案理由の説明をさせていただきます。

 議員提出議案第六号は、現行条例の第三子保育料の無料化が、三人とも同時に保育施設に入所している場合に限られているため、兄弟が小中学校などに通っている場合も含め全ての第三子以降の保育料を無料にして、子育て世代の経済的負担の軽減を図ろうとするものです。

 議員提出議案第七号は、子育て世代が安心して医療にかかれるよう、医療費の助成を高校生まで拡大しようとするものです。

 議員提出議案第八号は、子育ての総合的な支援を行うため、ひがし健康プラザに設置されていた子育て支援センターを復活するとともに、スポーツセンター内の子育てひろばを子育て支援センターとして運営するものです。

 議員提出議案第九号と第十号は、議員提出議案第六号と同様、各施設に在籍する全ての第三子以降の保育料を無料にし、子育て世代の経済的負担の軽減を図ろうとするものです。

 以上、提案の御趣旨を御理解いただきまして、よろしく御審議いただきますようお願いを申し上げまして提案理由の説明とさせていただきます。



○議長(前田和茂) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。

 以上五件は、所管の文教委員会に付託いたします。

 議事進行上、日程第三十六及び日程第三十七を一括議題に供します。

   〔藤田次長朗読〕

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△日程第三十六 議員提出議案第十一号 渋谷区ひがし健康プラザ条例の一部を改正する条例



△日程第三十七 議員提出議案第十二号 渋谷区心身障害者福祉手当条例の一部を改正する条例

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○議長(前田和茂) 提案理由の説明を求めます。

 二十四番五十嵐千代子議員。



◆二十四番(五十嵐千代子) ただいま一括議題となりました議員提出議案二議案につきまして、提案理由の説明をさせていただきます。

 議員提出議案第十一号 渋谷区ひがし健康プラザ条例の一部を改正する条例は、廃止されたひがし健康プラザ子育て支援センターを復活するため、条例の一部を改正するものです。

 議員提出議案第十二号 渋谷区心身障害者福祉手当条例の一部を改正する条例案は、障害者の負担を軽減するため、支給対象に精神障害者を加えるとともに、支給対象者の年齢と所得制限を撤廃し対象者の拡大を図るため、条例の一部を改正するものです。

 よろしく御審議くださいますようお願いいたします。



○議長(前田和茂) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。

 以上二件は、所管の福祉保健委員会に付託いたします。

 日程第三十八を議題に供します。

   〔藤田次長朗読〕

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△日程第三十八 議案第二十五号 平成二十六年度渋谷区一般会計補正予算(第七号)

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○議長(前田和茂) 提案理由の説明を求めます。

 桑原区長。



◎区長(桑原敏武) ただいま議題となりました議案第二十五号は、平成二十六年度一般会計補正予算(第七号)であります。

 主な内容といたしまして、都市整備基金積立金でございます。

 補正予算額は五十億円であります。これに伴います財源は、特別区税、利子割交付金、配当割交付金、株式等譲渡所得割交付金、地方消費税交付金、特別区交付金、繰越金を充てることとしております。

 これによりまして、本年度一般会計予算総額は、歳入歳出とも九百四十六億三千七百九十三万二千円と相なります。

 次に、繰越明許費の補正でございます。これは、渋谷駅南口北側自由通路設計にかかわり三千七百八十六万二千円を繰越明許費として追加を行うものであります。

 次に、債務負担行為の補正でございます。これは、初台保育園仮設園舎跡地保育室(仮称)園舎賃借にかかわり施設改修の実施時期の変更のため、限度額を六千六百十万七千円から八千百二十三万二千円に変更するものであります。

 よろしく御審議を賜りまして御議決いただきますようお願い申し上げます。



○議長(前田和茂) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。

 本件は、所管の総務区民委員会に付託いたします。

 議事進行上、日程第三十九から日程第四十二までを一括議題に供します。

   〔藤田次長朗読〕

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△日程第三十九 議案第二十六号 平成二十七年度渋谷区一般会計予算



△日程第四十 議案第二十七号 平成二十七年度渋谷区国民健康保険事業会計予算



△日程第四十一 議案第二十八号 平成二十七年度渋谷区介護保険事業会計予算



△日程第四十二 議案第二十九号 平成二十七年度渋谷区後期高齢者医療事業会計予算

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○議長(前田和茂) 提案理由の説明を求めます。

 桑原区長。



◎区長(桑原敏武) ただいま議題となりました議案第二十六号から二十九号までの四件につきまして御説明申し上げます。

 四件は、いずれも平成二十七年度当初予算でございます。

 議案第二十六号は一般会計予算であります。予算総額は、歳入歳出それぞれ八百五十七億六千万円であります。また、法の定めるところによりまして、債務負担行為、一時借入金及び歳出予算の流用の定めを置いております。

 議案第二十七号は国民健康保険事業会計予算であります。予算総額は、歳入歳出それぞれ二百八十五億四千四百七十万九千円であります。また、法の定めるところによりまして、一時借入金及び歳出予算の流用の定めを置いております。

 議案第二十八号は介護保険事業会計予算であります。予算総額は、歳入歳出それぞれ百三十四億六千四百四十九万九千円であります。

 最後に、議案第二十九号は後期高齢者医療事業会計予算であります。予算総額は、歳入歳出それぞれ五十一億六百三十七万一千円であります。

 よろしく御審議を賜りまして御議決いただきますようお願い申し上げます。



○議長(前田和茂) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。

 お諮りいたします。

 以上四件は特別委員会を設置して、これに付託することに御異議ありませんか。

   〔「異議なし」の声あり〕



○議長(前田和茂) 御異議ないと認めます。よって、さよう決定されました。

 お諮りいたします。

 本特別委員会の名称は予算特別委員会とし、委員の数は三十二人とすることに御異議ありませんか。

   〔「異議なし」の声あり〕



○議長(前田和茂) 御異議ないと認めます。よって、さよう決定されました。

 予算特別委員三十二人の選任については、本職よりお手元に御配付いたしましたとおり指名することに御異議ありませんか。

   〔「異議なし」の声あり〕



○議長(前田和茂) 御異議ないと認めます。よって、お手元に御配付のとおり指名いたします。

 被指名者を予算特別委員に選任することに御異議ありませんか。

   〔「異議なし」の声あり〕



○議長(前田和茂) 御異議ないと認めます。よって、さよう選任することに決定いたしました。

 予算特別委員の方々は委員会を開会し、正副委員長を互選の上、本職まで御報告願います。

 議事進行上、暫時休憩をいたします。

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   休憩 午後四時三十三分

   再開 午後四時四十一分

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○議長(前田和茂) 休憩前に引き続き会議を開きます。

 休憩中、予算特別委員会が開かれ、正副委員長互選の結果について報告がありましたから、その氏名を発表いたします。

 予算特別委員会委員長、松岡定俊議員、同副委員長、広瀬 誠議員、以上のとおりであります。

 ただいま設置されました予算特別委員会に以上四件を付託いたします。

 議事進行上、日程第四十三及び日程第四十四を一括議題に供します。

   〔藤田次長朗読〕

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△日程第四十三 議案第三十号 新総合庁舎等整備事業に関する基本協定締結の変更について



△日程第四十四 議案第三十一号 定期借地権の設定の変更について

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○議長(前田和茂) 提案理由の説明を求めます。

 桑原区長。



◎区長(桑原敏武) ただいま議題となりました議案第三十号は、新総合庁舎等整備事業に関して基本協定の一部について変更して締結しようとするものでございます。

 議案第三十一号は、新総合庁舎等整備総合事業に関して、定期借地権の設定の一部について変更しようとするものでございます。

 よろしく御審議を賜りまして御議決いただきますようお願い申し上げます。



○議長(前田和茂) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。

 以上二件は、所管の総務区民委員会に付託いたします。

 日程第四十五を議題に供します。

   〔藤田次長朗読〕

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△日程第四十五 議案第三十二号 二級河川の指定の変更に関する意見について

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○議長(前田和茂) 提案理由の説明を求めます。

 桑原区長。



◎区長(桑原敏武) ただいま議題となりました議案三十二号は、河川法第五条第五項及び第六項の規定により、二級河川の指定の変更について意見を述べようとするものでございます。

 よろしく御審議を賜りまして御議決いただきますようお願い申し上げます。



○議長(前田和茂) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。

 本件は、所管の都市環境委員会に付託いたします。

 議事進行上、日程第四十六から日程第四十八までを一括議題に供します。

   〔藤田次長朗読〕

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△日程第四十六 議案第三十三号 渋谷区特別養護老人ホームの指定管理者の指定について



△日程第四十七 議案第三十四号 渋谷区高齢者在宅サービスセンターの指定管理者の指定について



△日程第四十八 議案第三十五号 渋谷区グループホームの指定管理者の指定について

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○議長(前田和茂) 提案理由の説明を求めます。

 桑原区長。



◎区長(桑原敏武) ただいま議題となりました議案第三十三号は、渋谷区特別養護老人ホームにつきまして、議案第三十四号は、渋谷区高齢者在宅サービスセンターにつきまして、議案第三十五号は、渋谷区グループホームにつきまして、それぞれ指定管理者の指定をしようとするものでございます。

 よろしく御審議を賜りまして御議決いただきますようお願い申し上げます。



○議長(前田和茂) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。

 以上三件は、所管の福祉保健委員会に付託いたします。

 本日の日程は全部終了いたしました。

 次回の会議及び日程は、文書により御通知いたします。

 本日の会議はこれをもって散会いたします。

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   散会 午後四時四十五分

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右会議の経過を記載し、その相違ないことを認め署名する。

渋谷区議会議長   前田和茂

渋谷区議会副議長  沢島英隆

渋谷区議会議員   松岡定俊

渋谷区議会議員   田中正也