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東京都 世田谷区

平成17年  5月 臨時会−05月16日-01号




平成17年 5月 臨時会
世田谷区議会会議録第七号
五月十六日(月曜日)
 出席議員(五十一名)
一番   大場康宣
二番   畠山晋一
三番   赤沢雅彦
四番   桜井純子
五番   吉田恵子
六番   竹村津絵
七番   羽田圭二
八番   桜井征夫
九番   新田勝己
十番   山内 彰
十一番  石塚一信
十二番  山木きょう子
十三番  西崎光子
十四番  あべ力也
十五番  山口 拓
十六番  関口太一
十七番  佐藤弘人
十八番  高橋昭彦
十九番  宍戸教男
二十番  小畑敏雄
二十一番 原田正幸
二十二番 五十畑孝司
二十三番 里吉ゆみ
二十四番 中里光夫
二十五番 岸 武志
二十六番 すがややすこ
二十七番 稲垣まさよし
二十八番 栗林のり子
二十九番 谷 逸子
三十番  岩本?昌
三十一番 菅沼つとむ
三十二番 下山芳男
三十三番 平山八郎
三十四番 小泉たま子
三十五番 田中優子
三十六番 富永早苗
三十七番 上川あや
三十八番 上島よしもり
三十九番 飯塚和道
四十番  市川康憲
四十一番 長谷川義樹
四十二番 新川勝二
四十三番 川上和彦
四十四番 鈴木昌二
四十六番 大庭正明
四十七番 青空こうじ
四十八番 木下泰之
四十九番 下条忠雄
五十番  増田信之
五十一番 板井 斎
五十二番 諸星養一
 欠員(一名)
四十五番
 出席事務局職員
局長     長原敏夫
次長     霜越 收
庶務係長   長谷川哲二
議事担当係長 星 正彦
議事担当係長 小池 篤
調査係長   荒井洋子
 出席説明員
区長     熊本哲之
助役     平谷憲明
助役     山田真貴子
収入役    根岸道孝
世田谷総合支所長
       石濱信一
北沢総合支所長
       真野源吾
玉川総合支所長
       大西哲夫
砧総合支所長 稲垣 修
烏山総合支所長
       佐藤 洋
政策経営部長 西澤和夫
総務部長   齋藤泰蔵
財務部長   阿部 修
生活文化部長 青木俊雄
環境総合対策室長
       志村千昭
産業振興部長 若林謙一郎
清掃・リサイクル部長
       堀川能男
保健福祉部長 秋山由美子
子ども部長  田中 茂
世田谷保健所長
       上間和子
在宅サービス部長
       亀田 都
都市整備部長 株木孝男
道路整備部長 板垣正幸
教育長    若井田正文
教育次長   庄司 衞
教育改革担当部長
       ?山 博
生涯学習・地域・学校連携担当部長
       水戸都紀子
総務課長   河上二郎

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議事日程(平成十七年五月十六日(月)午後一時開議)
 第 一 議席の一部変更
 第 二 議案第五十五号 世田谷区立船橋小学校改築工事(二期)請負契約
 第 三 議案第五十六号 世田谷区立塚戸小学校増築工事請負契約
 第 四 専決第 一 号 専決処分の承認(園児の死亡事故に係る損害賠償額の決定)
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追加議事日程
 第 一 議員提出議案第二号 北朝鮮による日本人拉致問題の早期解決を求める意見書
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本日の会議に付した事件
 一、会議録署名議員の指名
 二、会期の決定
 三、日程第一 議席の一部変更、表決
 四、諸般の報告
 五、日程第二及び第三 企画総務委員会付託
 六、日程第四 福祉保健委員会付託
 七、追加日程第一 委員会付託省略、表決
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    午後一時開会
○宍戸教男 議長 ただいまから平成十七年第一回世田谷区議会臨時会を開会いたします。
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○宍戸教男 議長 これより本日の会議を開きます。
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○宍戸教男 議長 まず、会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員には、会議規則第七十九条の規定により、
  十二 番 山木きょう子議員
  四十一番 長谷川 義樹議員
を指名いたします。
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○宍戸教男 議長 次に、会期についてお諮りいたします。
 本臨時会の会期は本日から二十日までの五日間とすることにご異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○宍戸教男 議長 ご異議なしと認めます。よって会期は五日間と決定いたしました。
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○宍戸教男 議長 次に、出席説明員に異動がありましたので、ご報告いたします。
 お手元に配付の出席説明員一覧のとおりであります。ご了承願います。
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○宍戸教男 議長 これより日程に入ります。
△日程第一を上程いたします。
 〔霜越次長朗読〕
 日程第一 議席の一部変更
○宍戸教男 議長 お手元に配付してあります議席変更表のとおり、議席の一部を変更したい旨の申し出があります。
 お諮りいたします。
 議席変更表のとおり、議席の一部を変更することにご異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○宍戸教男 議長 ご異議なしと認めます。よって議席変更表のとおり、議席の一部を変更することに決定いたしました。
 ただいま決定いたしました議席に氏名標を持参の上、ご着席願います。
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○宍戸教男 議長 ここで、五月十一日に行われました企画総務常任委員会における副委員長の互選の結果を事務局長に報告させます。
◎長原 区議会事務局長 ご報告いたします。
 企画総務常任委員会副委員長 市川康憲議員
 以上でございます。
○宍戸教男 議長 以上で報告を終わります。
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○宍戸教男 議長 次に、区長から招集のあいさつの申し出があります。熊本区長。
   〔熊本区長登壇〕
◎熊本 区長 第一回世田谷区議会臨時会の開催に当たりまして、ごあいさつを申し上げます。
 先日、尼崎で起きたJR西日本の脱線事故では多くの方が亡くなられました。心からご冥福をお祈りいたします。今後、二度とこのような大惨事を起こさないことを願うとともに、事故後の対応を含めた危機管理の重要性を改めて認識いたしました。区におきましても、職員に対し緊急時の迅速な対応、円滑な連携について指示をしましたが、常に危機意識を持って対応してまいりたく存じます。
 さて、区長に就任して三年目を迎えましたが、マラソンで申しますとちょうど折り返し地点であり、区政にとりましても、基本計画や教育ビジョン等の新たな計画がスタートするなど、重要な節目の年であると考えております。
 今後は、これまでのご議論を踏まえ、着実に成果を出す必要がございます。そのためには、対症療法型行政から予防型行政への転換を念頭に、これまで以上に機動力とスピード感を持って取り組んでまいりたいと存じます。
 あわせまして、特別区の自主性、自律性をより一層確立するために、都区財政調整に係る主要五課題への早期解決に向けて、今後も都区協議を尽くしてまいりますので、議会の皆様方のご協力をお願い申し上げます。
 次に、出張所の改革について申し上げます。
 四月十一日から七つの出張所と二十のまちづくり出張所が新たにスタートいたしました。私はこの間、二十七の出張所すべてを訪問し、区民の皆様に混乱が生じないよう細かな対応を指示してきたところでありますが、全体として順調な状況で進んでおります。
 引き続き改善に努めながら、地区まちづくりの拠点として区民に愛される開かれた出張所へと、地域の皆様とともに発展させてまいりたいと考えております。
 次に、学校の不審者侵入対策について申し上げます。
 世田谷区では、昨今の学校への不審者侵入事件を踏まえ、早くから小学校緊急連絡ネットワークなど、さまざまな対策を進めてまいりました。さらに、この四月より小学校などへの民間警備会社の警備員の配置日数をふやすとともに、中学校においても登下校時の通学経路のパトロールを拡充するなど、安全確保に努めているところであります。今後とも安全安心のまちづくりに積極的に取り組んでまいります。
 最後に、本臨時会にご提案申し上げます案件は、世田谷区立船橋小学校改築工事請負契約など、議案二件、専決一件、報告八件でございます。慎重にご審議の上、速やかにご可決賜りますようお願い申し上げまして、ごあいさといたします。よろしくお願いします。
○宍戸教男 議長 以上で区長のあいさつは終わりました。
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○宍戸教男 議長 次に、事務局次長に諸般の報告をさせます。
   〔霜越次長朗読〕
報告第十号 議会の委任による専決処分の報告(原動機付自転車事故に係る損害賠償額の決定)外報告七件
○宍戸教男 議長 以上で諸般の報告を終わります。
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○宍戸教男 議長 次に、
△日程第二及び
△第三の二件を一括上程いたします。
 〔霜越次長朗読〕
日程第二 議案第五十五号 世田谷区立船橋小学校改築工事(二期)請負契約外議案一件
○宍戸教男 議長 本二件に関し、提案理由の説明を求めます。平谷助役。
   〔平谷助役登壇〕
◎平谷 助役 ただいま上程になりました議案第五十五号及び議案第五十六号の二件につきましてご説明申し上げます。
 まず、議案第五十五号につきましてご説明いたします。
 本件は、世田谷区実施計画及び世田谷区学校改築指針に基づき、学校施設の計画的保全工事を実施し、教育施設環境の向上を図るものであります。
 次に、議案第五十六号につきましてご説明いたします。
 本件は、周辺の住宅開発などに伴う就学児童の増加に対応するために校舎を増築するものであります。
 議案第五十五号、議案第五十六号の二件の契約締結につきましては、地方自治法施行令第百六十七条第一号の規定に基づきまして、指名競争入札により実施いたしました。業者の指名に当たりましては、工事の規模、設計内容等を慎重に検討いたしまして指名を行い、入札に付しました。
 その結果、議案第五十五号「世田谷区立船橋小学校改築工事(二期)請負契約」は、東光・羽田野建設共同企業体が落札し、同建設共同企業体と四億九千五百六十万円で契約しようとするものであります。
 議案第五十六号「世田谷区立塚戸小学校増築工事請負契約」は、株式会社折原建設が落札し、同社と二億七千九十万円で契約しようとするものであります。
 これら二件の契約の締結につきまして、地方自治法第九十六条第一項第五号並びに「世田谷区議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例」第二条の規定に基づき、ご提案申し上げた次第でございます。
 以上、議案第五十五号及び議案第五十六号の二件につきまして、よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
○宍戸教男 議長 以上で提案理由の説明は終わりました。
 本二件を企画総務委員会に付託いたします。
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○宍戸教男 議長 次に、
△日程第四を上程いたします。
 〔霜越次長朗読〕
日程第四 専決第一号 専決処分の承認(園児の死亡事故に係る損害賠償額の決定)
○宍戸教男 議長 本件に関し、提案理由の説明を求めます。山田助役。
   〔山田助役登壇〕
◎山田 助役 ただいま上程になりました専決第一号につきましてご説明申し上げます。
 本件は、区立保育園の園外保育中に発生した園児の死亡事故について損害賠償の額を決定する必要が生じましたが、区議会を招集するいとまがなく、やむを得ず、地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき、平成十七年四月二十一日に専決処分を行いました。
 したがいまして、同法同条第三項の規定に基づき、本議会にご報告申し上げるとともにご承認賜りたく、ご提案申し上げた次第でございます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
○宍戸教男 議長 以上で提案理由の説明は終わりました。
 本件を福祉保健委員会に付託いたします。
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○宍戸教男 議長 ここで、日程の追加についてお諮りいたします。
 お手元に配付してあります追加日程第一を本日の日程に追加し、ここで議題とすることにご異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○宍戸教男 議長 ご異議なしと認めます。よって本件は、本日の日程に追加し、ここで議題とすることに決定いたしました。
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○宍戸教男 議長 これより追加日程第一を上程いたします。
   〔霜越次長朗読〕
追加日程第一 議員提出議案第二号 北朝鮮による日本人拉致問題の早期解決を求める意見書
○宍戸教男 議長 ここで、提案理由の説明及び委員会付託の省略についてお諮りいたします。
 本件は、会議規則第三十八条第二項の規定により、提案理由の説明及び委員会付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○宍戸教男 議長 ご異議なしと認めます。よって本件は提案理由の説明及び委員会付託を省略することに決定いたしました。
 これより意見に入ります。
 なお、意見についての発言時間は、議事の都合により十分以内といたします。
 発言通告に基づき発言を許します。
 四十八番木下泰之議員。
   〔四十八番木下泰之議員登壇〕
◆四十八番(木下泰之 議員) 提案されました「北朝鮮による日本人拉致問題の早期解決を求める意見書」案に反対する立場から討論を行います。
 北朝鮮による日本人拉致問題につきましては、憎むべき国家的犯罪であると私は考えております。北朝鮮がこの犯罪の事実を認めている以上、すべての事実解明に誠実に対応することが何よりも求められておりますし、居直りは国際的に言っても許されるものではありません。あらゆる外交的努力を尽くすべきであります。早期解決を望むことは私も人後に落ちません。
 しかしながら、今回の意見書が、横田めぐみさんのものとして北朝鮮が提示した遺骨について、遺骨はDNA鑑定の結果、全く別人のものと判明したと、この政府見解の断定的な認識が本意見書の基調をなすものである以上、私はこれに同意することはできません。
 提案された意見書は、「遺骨はDNA鑑定の結果、全く別人のものと判明した」と言った後、「政府間の公式協議で虚偽の資料を提出するという北朝鮮の行為は、拉致被害者家族の願いを踏みにじるばかりでなく、日本政府及び日本国民を愚弄するものである」と続きます。
 問題は、DNA鑑定で断定することが科学的に言って正しいかどうかということについて、我が世田谷区議会が責任を持てるのかということであります。この帝京大のDNA鑑定による政府の断定につきましては、科学の世界では世界的権威である英国の科学雑誌「ネイチャー」が、二月三日にその科学的信憑性に疑問を呈する記事を書き、また、これに日本政府が科学的論拠を示すことなく反論したことに対し、三月七日付「ネイチャー」の論説「政治対真実」で、「ネイチャー」はこれを取り上げて痛烈な批判をしているわけであります。
 この論説は冒頭、日本の政治家たちは、それがどれだけ不愉快であろうとも、科学的不確定性を直視しなければならない。彼らは北朝鮮との論争において外交的手段を用いるべきであり、科学的整合性を犠牲にすべきではないとの警告に始まり、次の言葉で結ばれております。日本の政治的、外交的失敗のツケの一部が科学者に回されようとしている。実験から結論を導き、実験に関する合理的な疑問を呈することを仕事とする科学者に。しかし、北朝鮮と日本の間の紛糾はDNA鑑定では解決されないであろう。同様に、DNA鑑定結果の解釈は、両国どちらの政府によっても決着がつかないであろう。北朝鮮と交渉することは確かにおもしろくない。しかし、そのことは科学と政治の分離のルールを破ることを正当化するものではない。
 このことの経緯を見ていきますと、日本政府は昨年十一月に北朝鮮側から渡された遺骨のDNA鑑定を科学警察研究所と帝京大の吉井富夫講師に依頼しました。科警研は、遺骨が高温で焼かれていたため、DNAを検出できなかったとの結論を出しました。ところが、政府は、帝京大の吉井富夫講師の横田めぐみさん以外の人のDNAを複数発見したとの報告をもって、遺骨は偽物と断定したわけです。
 この鑑定結果と偽物断定に疑問を抱いた東京在住のデービッド・シラノスキー記者が吉井富夫講師を取材したところ、吉井講師が火葬された標本を鑑定した経験は全くないことを認めた上で、遺骨は何でも吸い取るかたいスポンジのようなものだ。もし遺骨にそれを扱っただれかの汗や脂がしみ込んでいたら、どんなにうまく処理しても、それを取り出すことは不可能だろう。自分が行った鑑定は断定的なものではない。サンプルが汚染された可能性もあると答えたというのです。この取材が「ネイチャー」の最初の記事になりました。
 その後、渦中の吉井富夫氏が、科学捜査研究所、科捜研の法医科長に異例の栄転をし、取材さえさせ得ないという状況が呈されているということを考えると、これは根が深い問題と言わざるを得ません。「ネイチャー」もこの栄転について、新たに四月七日号で「転職は日本の拉致証明を妨害」というタイトルを載せ、サブタイトルで「遺伝学者の新しいポストはDNA鑑定に関する証言を止めさせるかもしれない」と、日本政府の口どめ工作の可能性を示唆しております。
 「ネイチャー」がDNA鑑定問題を最初に取り上げたのが二月です。三月には国会でも民主党の首藤信彦代議士と喜納昌吉参議院議員がそれぞれの院の外務委員会で取り上げてもおります。この問題、本来なら、日本で大問題になってしかるべき問題です。「週刊現代」が取り上げたり、共同通信が栄転問題を配信したりもしました。ところが、韓国メディアや米国の「タイム」も取り上げているのに、日本の大手マスコミはこれまでこの問題に触れてきませんでした。極めて不思議なことであり、自律的か他律的かはわかりませんが、報道に規制力が働いていたという印象をぬぐえません。
 そして五月十日、朝日新聞が取り上げ、先週末にテレビ朝日が特集を組みました。やっと社会的認知を受け、これからその問題検証はなされなければならない状況になってきております。そういった時期に、この意見書案の基調をなすDNA鑑定での断定に向けられた疑義への検証を一切することもなく、意見書案をそのまま通すという行為が信じられません。
 ちなみに、本意見書案を審議した世田谷区議会の企画総務委員会は、朝日が報道した翌日の五月十一日に開催されております。私はこの委員会から意見を求められていたので、DNA鑑定についての断定的言辞を修正すべきであると、会派無党派市民としての意見を申し上げました。また、「ネイチャー」誌の論説を委員会として資料として使うよう主張し、事務局にインターネットからダウンロードした翻訳のコピーを手渡しました。私の意見は委員会で披露されたものの、残念ながら「ネイチャー」論説の資料は配付されず、委員会はこの国際的な批判を受け流しました。
 私はこの委員会を傍聴しましたが、意見書案を正当化した委員会の論理はただ一つ、政府見解に従うというものでありました。この態度は政府への盲信にほかなりません。自民党から共産党まで、委員会に参加しているすべての会派がこのような態度であることに、私は耳を疑いました。本当にこれでよいのでしょうか。
 冒頭述べましたように、確かに北朝鮮の国家機関が関与した拉致は犯罪であり、その行為は指弾されなければなりません。また、拉致については、北朝鮮が認めた以上、誠実に対応することが求められております。日本は今こそ外交努力を尽くすべきです。しかしながら、DNA鑑定をめぐる今回の日本政府の醜態が世界の笑い物になることを恐れますし、何よりも、まともな政治や、科学的研究や、合理的精神が心情によって流されていくことを恐れます。これを追認、追従するような世田谷区議会の議決は断じてなすべきではありません。
 今日の日本は、戦前の植民地政策や、天皇や帝国、あるいは軍国主義への盲信から、基本的には決別したところにある民主主義国家だというふうに私は信じております。そうであるならば、戦前の日本をほうふつと連想させる北朝鮮の国家指導者への盲信や核武装を含む軍国主義と対決するためには、みずからが何よりも民主的であり、かつ合理的、理性的でなければなりません。
 私は、最近の日本に、のみならず世界的にも非合理主義と排外主義が頭をもたげていることを危惧いたします。そういった日本や世界の風潮を憂える一人として本議案に反対を表明し、反対討論といたします。
○宍戸教男 議長 以上で木下泰之議員の意見は終わりました。
 これで意見を終わります。
 これより採決に入ります。採決は起立によって行います。
 お諮りいたします。
 本件を原案どおり可決することに賛成の方の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
○宍戸教男 議長 起立多数と認めます。よって議員提出議案第二号は原案どおり可決いたしました。
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○宍戸教男 議長 以上をもちまして本日の日程は終了いたしました。
 本日はこれにて散会いたします。
    午後一時二十六分散会