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東京都 目黒区

平成19年第1回臨時会(第3日 1月26日)




平成19年第1回臨時会(第3日 1月26日)





 





   平成十九年第一回臨時会


            目黒区議会会議録


  〇 第 三 日





一 日時 平成十九年一月二十六日 午後一時





一 場所 目黒区議会議場





一 出席議員(二十八名)


          一  番  戸  沢  二  郎


          二  番  工  藤  はる代


          三  番  栗  山  よしじ


          四  番  いその   弘  三


          五  番  坂  本  史  子


          六  番  佐久間   やす子


          七  番  須  藤  甚一郎


          八  番  増  田  宜  男


          九  番  石  川  恭  子


          十  番  橋  本  欣  一


          十一 番  伊  藤  よしあき


          十二 番  今  井  れい子


          十三 番  安  久  美与子


          十七 番  岩  崎  ふみひろ


          十八 番  森     美  彦


          十九 番  高  品  吉  伸


          二十 番  雨  宮  正  弘


          二十一番  つちや   克  彦


          二十二番  鴨志田   リ  エ


          二十五番  沢  井  正  代


          二十六番  野  沢  まり子


          二十八番  石  山  京  秀


          二十九番  青  木  早  苗


          三十 番  つづき   秀  行


          三十三番  宮  沢  信  男


          三十四番  二ノ宮   啓  吉


          三十五番  木  村  洋  子


          三十六番  下  岡  こうじ





一 出席説明員


       区      長      青  木  英  二


       助      役      佐々木   一  男


       収入役           安  田  直  史


       企画経営部長        粟  田     彰


       区長室長          武  藤  仙  令


       財政部長          齋  藤     薫


       総務部長          横  田  俊  文


       区民生活部長        伊  藤  良  一


       産業経済部長        渋  谷  幸  男


       健康福祉部長        加  藤  芳  照


       健康推進部長(保健所長)  伊  藤  史  子


       子育て支援部長       武  藤  幸  子


       都市整備部長        鈴  木     勝


       街づくり推進部長      岡  田     博


       環境清掃部長        宮  本  次  男


       総務課長          大  平     勝


        ――――――――――――――――――――


       教育長           大  塩  晃  雄


       教育次長・生涯学習推進担当 小笠原   行  伸


        ────────────────


       選挙管理委員会事務局長   安  井     修


        ────────────────


       常勤監査委員        大  竹     勲


       監査事務局長        清  野  久  利





一 区議会事務局


       局     長       浅  沼  裕  行


       次     長       千  葉     登


       議事・調査係長       星  野  俊  子


       議事・調査係長       南  沢  新  二


       議事・調査係長       田  渕  明  美


       議事・調査係長       星  野     正


       議事・調査係長       坂  爪  孝  行


       主     査       齊  藤  和  子





 第一回目黒区議会臨時会議事日程 第三号


        平成十九年一月二十六日 午後一時開議





日程第一   議案第一号 目黒区無防備平和条例


日程第二   議案第二号 目黒区監査委員の選任の同意について





〇午後一時開議





○二ノ宮啓吉議長  これより本日の会議を開きます。





  ◎会議録署名議員の指名





○二ノ宮啓吉議長  まず、会議録署名議員を定めます。


  五  番  坂 本 史 子 議員


  二十五番  沢 井 正 代 議員


 にお願いいたします。


 本日は写真撮影等の申し出があります。傍聴規則第十条の規定に基づき承認しますので、御報告いたします。


 これより日程に入ります。


 日程第一、議案第一号を議題といたします。





 ――――――――〇――――――――





 ◎議案第一号 目黒区無防備平和条例





○二ノ宮啓吉議長  本案に関し、企画総務委員長の報告を求めます。


 三番栗山よしじ委員長。





   〔栗山よしじ委員長登壇〕





○三番(栗山よしじ委員長  ただいま議題になりました日程第一、議案第一号、目黒区無防備平和条例につきましては、去る二十五日の企画総務委員会におきまして審査いたしましたので、その経過並びに結果について御報告申し上げます。


 本案は、地方自治法第七十四条第一項の規定に基づき条例制定の請求があったので、同条第三項の規定により、区長の意見を付して提出されたものであります。


 議案審査に先立ち、委員外議員からの発言の申し出について、これを許可しました。


 この後、理事者から補足説明を受け、質疑に入り、委員から次の諸点について質疑がありました。


 まず、五千五百六十九人もの方の願いを込めた条例制定の直接請求については心情的に理解できるが、無防備地区の宣言は国の権限において行われるべきものであると考える。赤十字国際委員会のコメンタールでは、困難な状況によっては地方の文民当局から無防備地区の宣言が発せられることもあるとされているが、どういう事態のとき、そのようなことがあり得ると解釈しているのか、との質疑があったのに対しまして、国際平和を求めるということは区としても重要な課題であり、目黒区平和都市宣言や人権と平和の尊重を基本理念の一つとした基本構想を定めるとともに、さまざまな平和祈念事業を実施しているところである。請求者の取り組みには敬意を表したいと思うが、条例案は地方自治法第十四条第一項の規定に抵触すると判断し、本条例案の制定に反対する。また、困難な状況というのは、赤十字国際委員会のコメンタールで、当局または宣言主体は一般的には政府であり、政府が機能しなくなるか、あるいは存在しなくなり、政府として宣言ができない状態にあることであると明確に述べている、との答弁がありました。


 次に、無防備地区か軍事地区かの選択は国が決めることではないので、区民の安全・平和のために目黒区が無防備地区宣言をすることについては何も問題ないと考えるが、この条例案に反対する根拠は何か、との質疑があったのに対しまして、国の政策などに区が意見表明をすることはできるが、防衛や外交のことについては国の専管事項であるため、この条例案の中に無防備地区の宣言という規定がある以上、法令を遵守しなければならないということから、条例の想定はできない、との答弁がありました。


 次に、区長の意見書では、本条例案は地方自治法第十四条第一項の規定に抵触するとの理由で条例制定に反対するとあるが、この意見書をまとめるに当たってどのような検討を行ったのか、またどの部分が法令に違反しているのか、との質疑があったのに対しまして、本条例案のうち、平和行政の推進及び平和事業に必要な予算措置などについては、今後その趣旨を生かしていけるものと思われる。しかし、第三条の平和維持のための予防措置の防衛に関する事項は国の専管事務であり、区の条例で規定することはできない。特に、第五条の無防備地区の宣言は国において行うべきものであるとする国の見解どおり、区には無防備地区の宣言を行う権限はないと考える。本条例案の個別の条文について検討した上で意見を端的に記載したものである、との答弁がありました。


 次に、区は困難な状況や有事の事態になった場合、国民保護法や武力攻撃事態対処法など法令に従って国と連携して実行しなければならないので、本条例を制定できないと考えるのか、また第五条第一項の一号に規定する「区内に戦闘員・移動可能な兵器及び軍用設備が存在しない状態を維持する」というのは区内を通過させないということか、との質疑があったのに対しまして、国民保護法や武力攻撃事態対処法の規定の中で、住民の生命、身体、財産の保護については基本的に地方公共団体の責務となっているが、国の方針に基づいて行うこととなっているため、これに反することは許されないと考える。また、ジュネーブ諸条約第一追加議定書第五十九条の第二項に規定する無防備地区の条件を満たしていれば通すことは難しいが、そもそも国が機能を果たせなくなるような有事の状況で、区が機能を果たせるかは疑問である。想定できないことを前提とした本条例を制定することはできない、との答弁がありました。


 次に、憲法九条及び区の平和都市宣言の立場から見て、戦争を前提としている本条例をどう考えるか、また、国と地方との関係は対等だと考えるがどうか、との質疑があったのに対しまして、区では昭和六十年に平和都市宣言を行っており、憲法を擁護するスタンスを持ちながら本条例についての判断を行った。また、国と地方との関係については全く対等の立場であるが、区民の財産と生命を守るなど、地方は地方としての役割分担があると考えている。同時に、都の役割、国の役割もそれぞれあり、国と都、区が連携して対応することが必要だと考える。区としては、引き続き平和祈念事業等を積極的に推進し、平和な社会の実現に向けて取り組んでいきたい、との答弁がありました。


 なお、委員外議員から、戦争の悲惨さを踏まえ本条例の制定請求に署名した方の思いを重く受けとめて、今後検討すべきではないか、との質疑があったのに対しまして、本条例の制定請求に多くの方々が署名したことについては敬意を表するが、地方自治法第十四条第一項等法令の遵守も当然求められるため、区としてはこの条例の制定について検討しない、との答弁がありました。


 以上が質疑の主な内容であります。


 意見・要望は特になく、採決を行いましたところ、本案につきましては賛成少数により否決すべきものと議決いたした次第であります。


 以上が、本案に対する企画総務委員会の審査の経過並びに結果であります。


 報告を終わります。(拍手)





○二ノ宮啓吉議長  ただいまの委員長報告に対し御質疑はございませんか。





   〔「議長、七番」と呼ぶ者あり〕





○二ノ宮啓吉議長  須藤甚一郎議員。





○七番(須藤甚一郎議員)  今の委員長報告聞いていて、分量もえらい短いし、その委員長報告だけ聞いてね、私は企画総務委員会の委員として、きのうね、質疑したから細部をわかってますけれども、今、主な発言というけれども、ちっとも主な発言だけを、主な発言を委員長報告で盛り込んでいるとはとても思えないような委員長報告であって、それを今、読み上げたわけですけれども、その委員長報告はどんなぐあいにしてまとめましたか。それから、あと私の発言について言えばね、再三、私は最初三十分やった、それで一巡した後、再度二十分ぐらい質疑をした。その中で、この本条例の五条の二項にジュネーブ諸条約第一追加議定書第一条に規定する事態に際しては、それでちょっと略してね、目黒区が無防備地区として宣言するという、こういう条件がついているわけですね。それについて再三質疑をして、それで区側も答弁があった。インプリンシファル、インゼネラルなんてね、英語まで使って区長やってましたけれども、そういうこの条例の中で一番重要である第五条のこの二項で、この請求をされた方たちがこういう事態に対してはね、ジュネーブ諸条約で規定する、その場合には目黒区が無防備地区として宣言するという、このやりとりに対して全く今の委員長報告が触れてないというのは一体どういうことなのか。それをお聞きします。





○三番(栗山よしじ委員長  まず、どのようにまとめたかということですが、事務局と相談してまとめました。


 委員長報告の内容については委員長の判断で、このように報告させていただきました。


 以上です。





○七番(須藤甚一郎議員)  その判断の内容を聞いてるんでね、内容については委員長の判断でしましたって、当たり前じゃないか。だから、ほかの、その事務局と相談してまとめましたも、そんなのはこっちが聞いている答えにもなっていない。だから、まとめるに当たって区長の反対意見がついて、この条例が出てきたわけだけれども、だから今の報告を聞いていれば、後でね、分量見てみればわかるけれども、その質疑している内容よりも反対であるという答弁の内容の方が非常に多い、その分量も。なおかつ、だからこの一番重要な無防備地区としていざというときには宣言するということについて、区側も二度も三度も、部長も区長も答弁しているでしょう。委員長の判断でなんて言ってね、そんなことはちっとも答えになってない。もう一回同じこと聞きます。





○三番(栗山よしじ委員長  同じことを聞くということですので、同じことを答えさせていただきます。





   〔「何言っているんだ」と呼ぶ者あり〕





○三番(栗山よしじ委員長  私の判断で報告させていただきました。





○七番(須藤甚一郎議員)  最初のが答えになってないから再度聞いているので、そんな委員長どこにいる、一体、こういう重要な問題で。





   〔「静かに話してよ、落ち着いて」と呼ぶ者あり〕





○七番(須藤甚一郎議員)  だから、落ち着いてるよ、こんなの。それだから重要なことを委員長報告に入れたというのであれば、なぜこの条例の第五条の一番重要なことについての、それを委員長報告に入れてないんだ、そのことを一回目も二回目も答えてないだろう。答えなさいよ、それを。それじゃ、事務局と相談してまとめましたと言ってるけど、何も、委員長自身がこの一番重要な五条の二項について何ら判断してないと、報告するに当たって。そんな委員長、どこにいますか。一番重要なことがね、主なことを報告しますという内容に盛り込まなかったのはどういうことなんだと。重要と思わなかったなら思わなかった。委員長の判断でしましたなんて、何の中身も何も言ってないでしょう。もう一回答えなさい。





○三番(栗山よしじ委員長  昨日の委員会の質疑応答を聞いている中で、私の判断でこの報告をさせていただきました。





○二ノ宮啓吉議長  ほかにございませんか。





   〔「なし」と呼ぶ者あり〕





○二ノ宮啓吉議長  ないようでございますので、質疑を終わります。


 議案第一号につきましては討論の通告がありますので、順次発言を許します。


 六番佐久間やす子議員。





   〔佐久間やす子議員登壇〕





○六番(佐久間やす子議員)  私は、目黒区無防備平和条例案に対する賛成の立場で討論を行います。


 昨日、二人の陳述人のお話を伺ったその内容は、みずから、そしてその友人や御家族の戦争体験を踏まえ、心の底から戦争は二度としてはいけない、戦闘行為による悲惨をどうしてもなくさなくてはならない、そしてそのために私たち個々人も、個々人の集まりである地域も具体的な形をつくっていかなければならないという深く胸に響くお話でした。そして、その訴えの底には、現在の日本の政治が今、日本国憲法の前文及び憲法九条に裏づけられた、日本そして世界に向けて発信する武力行為の否定の理念を次々と切り崩し、再び戦争のできる国へと向かう状況に対する強い危機感がにじんでいました。私は、お話しくださったお二人と、そして今回の請求に署名を寄せた皆さん、この請求の行動を担った皆さんに対して強い賛同の意を表したいと思います。


 本条例案の趣旨は、憲法の根本精神と全く合致する武力の放棄、すなわち、イコール無防備の状況を地域につくり出そうとすることにあります。国立市では昨年、最終的に市議会で否決されたとはいうものの、上原市長が賛成意見を示し、地域から平和主義を実体化するという意思を強く足場として示したにもかかわらず、今回この無防備平和条例の制定の請求に対して、青木区長初め目黒区行政が全くその本質に向き合うこともなく、地方自治法第十四条第一項の「地方自治体は法令に違反しない限り」という条文を唯一の根拠に、しかもどの法令に違反するという法令の舞台に踏み込んで提示し、論証することもなく葬り去ろうとすることは、全くもって残念でなりません。宣言ができないとする、区が唯一の根拠としているのは政府の見解であり、この政府の見解とは、前政権の当時の麻生法務大臣が二〇〇四年四月十六日に衆議院で行った答弁であります。目黒区は今回、議案提出に当たって、直接現政府に対して問い合わせすら行っていない。前政権の見解のみを根拠にして、それ以外の法的検証もみずから全く行わずに門前払いを食わせようとしたのです。


 重ねて残念であるのは、数々の問題を長年抱える目黒区議会が疑惑の追及を避けるために、議案に対する討論、意見の表明すら制限し、無条件に区の方針に賛同する機能薄弱な議会の簡便さだけを維持しようとして、議員や少数会派に対する質疑と討論の時間に次々と制約を加えてきた結果として、昨日の陳述人についても発言はお二人のみという制限を早々に定め、お一人当たりの陳述の時間も、日ごろ我々議員に対しても定められてしまっている、わずか十分間という制限を当然のように課した結果、その時間的制約から用意したすべてをお話しいただくこと、議事録に残すことすらできなかったということ、このような目黒区議会の現状の問題は、ここでも傍聴してくださる皆さんの目の前に再び露呈したことと思います。


 さて、提案された目黒区無防備平和条例の条文を見ると、平和憲法の理念を根拠にして武力を放棄して、本当に実質的に軍民を分離し、軍事をなくしていこうという、こういう趣旨を地域の日常の中に定着させていこうとするものです。さて、これについて、これは占領時のものであるから設定そのものが、想定が非現実的であるというような、そのようなことが昨日の委員会でも答弁にあったようです。ところが昨年三月、区が国民保護計画を立てるに当たっての目黒区国民保護本部及び協議会設置条例等の審議に当たって、私はこの武力攻撃事態法あるいはこの国民保護法というものがいかに虚構の虚しい空疎な設定であったかということについて反対討論を行いました。武力事態の唯一現実味を感じさせるものは、日米軍事同盟に依拠した無法なイラク戦争への加担の結果、日本国内にもテロ行為を呼び込むような危険を増大させたこと、あるいは仮に戦闘ということがあるとしたら、日本国内の原子力発電施設に遠方からの攻撃があれば、これはひとたまりもないのだと、それ以外の陸上から攻めてくるというような、こうした武力事態の想定自体が全く非現実的であるということを示したにもかかわらず、これに対して国民保護計画に賛成の討論を行った者すらなく、国民保護計画に関する議案は賛成多数で可決されていきました。私はあらゆる方策を持って平和主義を具体的に守り、つくるという今回の請求者の思いを全面的に共有し、これまでの有事三法、そしてイラク特措法、国民保護法、目黒区に国民保護計画が立てられていくという中で、国民の中に、区民の中に、おかしい、こんなことは本当に現実にあってはならない、そうしたことが憲法九条を守ろう、地域から平和ということを具現していこうという大きな動きになって、さまざまな動きが起こっている。このことに大きな共感を持ち、そしてこれが今回の平和条例の本質であろうと考えています。目黒区は平和憲法を擁護すると、昨日も委員会で区長は口にしました。しかし、その平和とは何か、本当に平和を守るために私たち自治体は今、何をしなくてはならないか、何と対峙しなくてはならないかを決める時なのです。目黒の平和祈念事業、かつての広島や長崎、そして目黒区における区内の被害を語り継ぐと同時に、私は今世界で起きている戦闘行為についてもみんなで考えていくような、そういうことをやろうというような要請をいたしましたけれども、これは受けとめられてはいません。ジュネーブ条約追加議定書の批准は、人命を守ろうと、この戦闘行為におけるルールの厳密化によって市民の被害を極力防ごうということと同時に、戦争行為そのものを違法化していく、こういう流れの中にあります。日本が武力攻撃事態法等の制定時にこの条約を批准したということは、目黒区も全く国民保護は、それはいいけれどもということではなくて、この条約批准の具体化ということを地域で図っていくことが求められているのです。来る三月の定例会において提案される目黒区国民保護計画については、憲法擁護の観点、そして国民主権の観点から、このように国のトップ体制の中で自治体や国民を戦争に巻き込む、そうしたことをむしろ平時の中にそうした体制をつくっていくというような、こういう中身に本当に乗ってしまっていいのかということをもう一度徹底的に検証すること。平和憲法擁護を掲げる、宣言する目黒区としての姿勢を検証すること。無防備平和条例と国民保護計画とどちらが絵そらごとだというのか、目黒区議会及び区行政が深く究明を図ることが求められていると考えています。


 安倍首相は今、今国会でも国民投票法案という憲法改定に向けた動きを強めようと、それを今まさに表明しようとしています。もし仮に憲法に手が加えられてしまったら、それはもう、もはや平和憲法と呼び得るものではなくて、目黒区平和都市宣言も完全に無化されてしまうという状況なのです。私たちは今、そのような選択の前に立たされています。憲法九条のいう、この永遠に武力を放棄するということはイコール無防備であると、これは完全に一致するものだ、憲法前文にある政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言するという、このことを真に地域に実現するものとして、皆さんのこの請求に対して、目黒区は誠意を持ってきちんとこたえ、それを実現する地域づくりに今かかるべきだという、そういう思いの中で私の賛成討論といたします。(拍手)


○二ノ宮啓吉議長  傍聴者にお願い申し上げます。先ほど開会前に申し上げたとおり、御注意申し上げます。


   〔「議長、区長」と呼ぶ者あり〕





○二ノ宮啓吉議長  区長。





○青木英二区長  議長にお願い申し上げたいと思います。ただいまの佐久間議員の討論でございますが、私、区長として基本的に討論については執行機関の私が何か発言するということは大変恐縮なことでございますけれども、非常に三日間にわたる重要な条例の審議でもございますし、私どもの発言が引用されてございますので、発言を求めさせていただきたいと思います。





   〔発言する者あり〕





○二ノ宮啓吉議長  許可しました。





○青木英二区長  許可をいただきましたので、発言をさせていただきたいと思います。


 改めて私は討論について、私が、執行機関の私が内容について発言をするということは、これは言論の自由から非常に問題がございますが、ただいまの討論の中で、私どもの執行機関の発言が引用されてございましたので、そこについては、できましたら、この場では無理でございますので、議長におかれましては昨日の企画総務委員会の議事録を精査をお願いしたいというふうに思います。


 ただいま私どもが、この宣言についてできない根拠を唯一国の、国会の見解だというふうにお述べになりました。これは私ども、宣言が、きのうの発言の中で私どもは、一つには確かに国会の、これは見解があるということはお話を申し上げました。そして同時に私どもは、この私ども区としても、この法令等をきちんと精査をし、これは地方自治法の十四条の一項に抵触するという、また私ども区の判断もしてございます。さらに私どもとしては、これはコメンタールの判断からいっても、これは私どもは、国際的にもこれは国に第一義的にあると。それからまた、もう一つは困難な場合の判断、さらには私どもの判断としては軍の合意があると、そういったこともあわせて、きのうは申し上げたということをこの場で議長にお話を申し上げたいと思います。


 以上でございます。





   〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕





○二ノ宮啓吉議長  名前言って、番号言ってください。野沢まり子議員。





○二十六番(野沢まり子議員)  今回の条例に対して、区長はきちっと意見表明をしたわけですよね。今ね、あえてその討論に対してね、区長が意見を差し挟むというのは。





   〔「意見じゃありません」と呼ぶ者あり〕





○二十六番(野沢まり子議員)  それはね、こんな形でやるのはおかしいんですよ。





○二ノ宮啓吉議長  野沢議員にお答えいたします。


 今、議事録を精査してくれという発言は承りました。その後の発言については区長の思いを述べただろうと私は思っておりますので、そういう理解をお願いします。





   〔「よろしくお願いします」と呼ぶ者あり〕


   〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕





○二ノ宮啓吉議長  須藤甚一郎議員。





○七番(須藤甚一郎議員)  意見を述べたんだろうと言うけれども、議長が区長に発言をさせて、討論について、こんなね、区長の不規則発言というのを許すのは、会議規則の何に基づいて今、許可をしたんですか。





   〔「整理権です」と呼ぶ者あり〕





○七番(須藤甚一郎議員)  おまえになんか聞いてないよ、区長に。議長に聞いてるんだ、黙ってろ。





   〔発言する者あり〕





○二ノ宮啓吉議長  区長から発言の申し出がございましたので、私がお許しをいたしました。


 以上でございます。


 佐久間やす子議員の討論を終わります。


 次に、十番橋本欣一議員。





   〔橋本欣一議員登壇〕





○十番(橋本欣一議員)  私は自由民主党目黒区議団を代表して、企画総務委員会の委員長報告に賛成、目黒区無防備平和条例に対して反対の立場で討論を行います。


 まず、今回の目黒区無防備平和条例を上程するに当たり、五千五百六十九名の方々が目黒区民として有効な署名をされ上程されましたことに対して、まず敬意を表したいと思います。今回上程された無防備平和条例は、四つの条約から成る多数国間条約であるジュネーブ諸条約の第一追加議定書第五十八、五十九条の規定に基づき上程されるものでありますが、無防備地区の宣言は第五十九条に記載された以下の条件、A、すべての戦闘員が撤退しており、並びにすべての移動可能な兵器及び軍用設備が撤去されていること。B、固定された軍事施設の敵対的な使用が行われないこと。C、当局または住民により敵対行為が行われないこと、D、軍事行動を支援する活動が行われないことの四つの条件をすべて満たすこととされております。国防・外交に関する事項は国の専管事務であり、地方自治体が無防備宣言を行うことができる団体であるかについて、平成十六年四月十三日の衆議院本会議において麻生太郎総務大臣は、「ジュネーブ諸条約及び第一追加議定書における非武装地帯などの設定または宣言というものは、日本におきましては国において行われるべきものであり、地方公共団体がこれらの地帯の設定または宣言を行うことはできない」と政府見解を述べております。また、紛争地域における戦争捕虜や被災者救援を目的とする国際組織である赤十字国際委員会のジュネーブ条約コメンタールでは、「原則として宣言はその内容を確実に遵守できる当局によって発せられるべきである。一般的には政府であるが、困難な状況では無防備地域宣言が地方文民当局によって発せられることもあり得る。文民当局によって宣言する場合は、宣言条件の遵守を確実にする手段を唯一持っている軍当局との完全合意が必要である」と明記されております。しかし、現在は困難な状況ではなく、平時であり、自衛隊に対し指揮権を持たない目黒区が宣言を行うべきものではないと認識いたします。また、無防備地区の宣言条件である第一追加議定書の四条件をすべて満たすことは国防施策に踏み込むことであり、地方自治法の各条項や国の専管事項に抵触する可能性も出てまいります。目黒区は、これまでも平和都市宣言、平和祈念のつどいなどの平和関連事業を行っており、我が会派の議員おのおのも、個々の事業に賛同し、国際平和、争いのない世界を希求する気持ちをあらわしている次第ですが、これまで述べた理由により、目黒区ではこの条例を可決成立すべき案件ではないとの結論に達しました。よって、自由民主党目黒区議団は本条例に反対いたします。(拍手)





○二ノ宮啓吉議長  橋本欣一議員の討論を終わります。





   〔「議長、議事進行」と呼ぶ者あり〕





○二ノ宮啓吉議長  番号言ってください。





   〔「六番」と呼ぶ者あり〕





○二ノ宮啓吉議長  佐久間やす子議員。





○六番(佐久間やす子議員)  私の賛成討論の後で、議長が私の発言が終わったというようなことを言わない前に、つまり私の発言、そのときに区長が不規則発言ということで、それを認めた根拠を今はっきり、どういう規則に基づいてそれを行ったのかということについて議長に伺います。


 そして今回、区長のこの不規則発言については議事録から削除を要望いたします。私の、つけ加えて言うならば、私、唯一の見解と、国の見解ということについて、この宣言ができるかについて、この国際赤十字委員会の見解と国の見解をめぐって審議が、いろいろやりとりがあったわけですけれども、この宣言ができないという、その主体の根拠については国の見解をもとにしたということについて言ったのであって。





○二ノ宮啓吉議長  佐久間議員、議事進行の範囲内でお願いします。意見・要望ではございません。





○六番(佐久間やす子議員)  その区長のさっきの発言そのものが不適切である。ですから、そういうことをやること自体がいけないんですよ。そんなことしたら、議員が発言するたびに区長が不規則発言でそうじゃない、こうじゃないなんて言ったら議会になりませんよ。ですから、これは削除してください。それを要求します。





○二ノ宮啓吉議長  佐久間議員に申し上げます。


 議長の議会の整理権ということで、区長から発言の申し出がございましたので、お許しをいたしました。


 次に、一番戸沢二郎議員。





   〔戸沢二郎議員登壇〕





○一番(戸沢二郎議員)  私は今回の無防備条例制定に対して賛成の立場から社民党の区議会議員として討論させていただきます。


 本条例は、第一条に、国際平和を誠実に希求し、戦争放棄、戦力不保持、交戦権否認を定めた日本国憲法、それから非核三原則、ジュネーブ諸条約、国際人道法に基づくとされ、さらに目黒区の平和都市宣言を発展させたものであるとされております。そして、さらに目黒区民は、第二条で、平和のうちに生存する権利を有することを確認するとして、いわゆる平和的生存権は国民全体、目黒区民としても十分に保有しているという立場から、この条例が提案されていると考えます。


 そこで問題は、ジュネーブ諸条約は国が批准したものであります。そのジュネーブ諸条約追加議定書第五十八条、いわゆる予防措置、五十九条、無防備地区等々が含まれ、これらに沿ってこの条例は提案されておりますけれども、国はこの条約を批准しておりながら、このことについて十分に国民に周知しているとは思われません。そして、このような条項がいかに日本国民の中で、自治体の中で可能であるかについての条件の整備についてもされておりません。要するに死文化しているのではないでしょうか。そういう意味では、私たちは、この条約を生かして条例を制定する権利があると思っております。


 さらに、今、自治体は、例えば専管事項とされる国の国防政策に対して、ある意味で自治体の固有の安全にかかわる立場から発言する権利あるいは主張する権利があるということについては、これは拒むべきものではないと考えます。例えば沖縄では、あの戦争時には軍隊が住民を塹壕から追い出して、そしてまさに住民を守らず、そしてその指揮官はみずから生き、住民の多くの命が奪われたという歴史がございます。そして、そのことの中から、沖縄の住民の皆さんは、今、基地があのように過重にあることに対して移転を求め、これはいわゆる保守系の知事も含めて求めているにもかかわらず、国がなかなか応じないという経過がございます。さらに、広島や長崎に原子爆弾が落とされたのは、あの軍事基地があった、そのことの標的にするという意味も含めて、あのような核兵器が落とされたという経緯もあり、広島、長崎の人たちは今、非核都市宣言を行って、これは国の非核三原則の行使の不十分性を突きながら、世界的にこの非核都市連盟といいますか連携を打ち出して、非核政策の世界的展開を図ることを主張しております。さらに神戸市におきましては、核装備をした軍艦の入港に反対をするという立場から国に申し入れ、現実に実行いたしております。


 さらに昨日の企画総務委員会の答弁の中でですね、このような行動的な面までは許されるけれども、条例化までは許されない、そこでは専管事項に抵触すると、このような話がございました。しかし、例えば藤沢市の核兵器廃絶・平和推進に関する条例というものを見ますと、核兵器の、この市内のですね、市内で使用される等々のことについて藤沢市は毅然とした態度をとるという踏み込んだことを書いた条例をちゃんとつくっております。そして、そのことは現実に通っております。あるいは大和市においては、厚木基地の、この基地の影響を食いとめるための同じような条例をつくって、やはりこのことについて現実に国と渡り合っております。そういう意味では、市民や区民の平和的な生存権を守るために、自治体が時には条例をつくって、そして国に毅然として物を言っていくことの緊張関係の中で、国民の平和的生存権は現実に守られるものだと思っております。今回の条例は、そういった意味で、この目黒区民が平和都市宣言に沿って積極的に平和を目黒区内から構築していくという、そういう立場からこの条例案が提出されておりますけども、今の現状を考える中で大変有意義であると思いますので、私はこの条例案に賛成したものでございます。


 以上で終わります。(拍手)





○二ノ宮啓吉議長  戸沢二郎議員の討論を終わります。


 次に、二十一番つちや克彦議員。





     〔つちや克彦議員登壇〕





○二十一番(つちや克彦議員)  私は目黒区民会議の議員として、この議案に反対の立場から討論をさせていただきます。


 今回提出されました議案第一号、目黒区無防備平和条例は、直接請求として目黒区民五千五百六十九筆の署名を得た重みある議案です。私は平和な時代に生を受け、戦争を経験していない身ではありますが、平和を希求する心については、平和であることが当然として生きてきたからこそ、深く理解しております。この条例における平和事業の推進や目黒区平和都市宣言の全面肯定には強く賛意を表すると同時に、署名を集めた請求者の皆様方の平和維持、戦争反対への熱意には賛嘆の念を禁じ得ません。


 しかしながら、この条例は法律との整合性を欠くため、法を遵守する地方公共団体においては制定してはならず、想定されている状況並びに制定後に実現不可能であるという理由により反対いたします。


 以下、反対理由の詳細を申し述べます。


 地方自治法において、国際社会における国家としての存立にかかわる事務は国の事務と規定されております。具体的には、外交、防衛、通貨、司法などに及びます。この条例はジュネーブ諸条約という戦時国際法に基づいており、国際紛争発生時、それも目黒区が占領されたときのための対応を基礎に置いております。国の事務範囲を条例で規定することは、その時点で地方自治法違反となります。内容の各所にある軍事施設、戦闘員の活動は、日本においては自衛隊の活動を指すことになります。自衛隊の指揮監督権は、自衛隊法により内閣総理大臣に集約、すなわち政府にあるものとなります。政府が主導する自衛隊の行動を規制する条例は、すなわち条例実行時には自衛隊法違反となる可能性が生じます。また、国民保護法、武力攻撃事態対処法など有事関連法において、目黒区は国の方針に基づく国民の保護のための措置責務を有しております。これは国と相互に連携協力して、的確かつ迅速に実行せねばなりません。条例第三条及び第五条の規定は、これらの迅速な実行への障害となる可能性があり、有事関連法との矛盾が生じます。法令に反する条例は無効となります。


 次に、仮に条例制定した時点での実現可能性について検証させていただきます。説明された請求者陳述などでは、この追加議定書について赤十字国際委員会コメンタール、パラグラフ2283の一部が抜粋され、あたかも通常時でも自治体が宣言し得るかのように表現されております。しかし、このパラグラフ全文読みますと、政府との連絡が途絶しているなど政府による宣言が困難な場合であり、軍当局との全面的な合意ができていることなどが必要となっております。以下、訳文の方を全部読まさせていただきます。「だれが宣言を出さねばならないのか。2283原則として、宣言はその内容を確実に遵守できる当局によって発せられるべきである。一般的にはこれは政府自身となるであろう。困難な状況にあっては、宣言は地方の軍司令官または市長や知事といった、地方の文民当局によって発せられることもあり得る。もちろん地方の文民当局が宣言する場合は、宣言内容の遵守を確実にする手段を唯一持っている、軍当局との全面的な合意のもとになされなければならない」。自衛隊の指揮監督権は、さきにも申し上げましたとおり内閣総理大臣にあります。地方自治法、自衛隊法、国民保護法、武力攻撃事態対処法に抵触してしまうため、自衛隊が地方公共団体である目黒区と全面的な合意を結ぶことはできません。つまり、有事の際には宣言するという宣言を発する条件を目黒区がそろえることは不可能となります。また、二〇〇四年六月二十四日、さきに条例を審議をいたしました国立市長から政府に質問が出され、その返答として無防備地域の政府見解が示されております。ジュネーブ諸条約第一追加議定書において、特別の保護を受ける地域として規定されている無防備地域について、その宣言は当該地域の防衛に責任を有する当局、すなわち我が国においては国において行われるべきものであり、地方公共団体がこの条約の無防備地域の宣言を行うことはできないものと。もし目黒区が仮に地域の平和外交を条例規定できるのであれば、それは全く逆に、目黒区は地域のみの交戦状態を条例規定できる、そういうことにつながってしまいます。外交権は国に集約されております。もし地方公共団体が外交権を主張するならば、それは内乱罪等の法令によって国から裁かれる可能性すら生じます。また、条例第五条においては、移動可能な兵器及び軍用設備の区内での移動を禁じております。これは有事発生時、迅速な救助活動、地域支援活動、周辺地域住民の保護を目的とした軍用車両でも宣言された地区を通過できないことになります。そして目黒区内には東京医療センターなど国の有事活動に密接にかかわるであろう病院施設があり、それらを効果的に国に利用させないことは、国民の保護のための措置を阻害する要因となります。


 また、請求者が見逃しているであろう事実を指摘させていだきます。このジュネーブ諸条約追加議定書において規定されている、敵対する紛争当事者によって占領された地域とは、太平洋戦争における東京大空襲などよりひどい状態のことを指し示します。当時、東京は占領されておりませんでした。たとえ広島、長崎のように原爆を落とされていたとしても、占領されていない限りこの追加議定書に基づいた無防備地域宣言は行えません。また、ジュネーブ諸条約は国際的な安定のパスポートではありません。これは歴史の事実が証明しております。旧ユーゴスラビアのNATOによる発電所・病院への空爆、第四条約第五十三条違反、アフガニスタンでの病院爆撃、第四条約第十四条・第十八条違反、イラク戦争でのバグダット市内での略奪行為、第四条約第六十四条違反、イラク戦争での収容所における捕虜虐待、第三条約第十三条違反、これらはすべてジュネーブ諸条約を批准した国によって実行された悲劇です。無防備であれば安全が担保されるわけではありません。日本における有事が発生するときは、島国であることもあり、敵対する紛争当事者からは、占領される以前に空からの攻撃が起きる場合、あるいは都市部におけるテロ行為などが主体となることは明確です。ジュネーブ諸条約はテロ行為やゲリラに対しては全く効力はありません。もちろん空からのミサイル攻撃などには何の効力もありません。これでは安全の担保として現実的ではありません。政治や外交はそういう破滅的な状況をつくらないために日々努力して実現していくものです。


 請求者が平和を希求する気持ち、また署名を集めた意思、これは目黒区として、または議会としても最大限尊重していかねばなりません。しかしながら、条例としては多大な不備を内包し、実現不可能であるため賛成することはできません。


 よって、目黒区民会議は無防備平和条例に反対いたします。(拍手)





○二ノ宮啓吉議長  つちや克彦議員の討論を終わります。


 次に、二番工藤はる代議員。





   〔工藤はる代議員登壇〕(拍手)





○二番(工藤はる代議員)  私は生活者ネットワークの区議会議員として、目黒区無防備平和条例制定について賛成の立場から討論をいたします。


 今回の条例案は、多くの区民の方々による強い平和への願いから、目黒区を無防備地域として宣言するために直接請求として出されました。有効署名数は五千五百六十九筆と規定以上の署名が集まり、まずはその熱意と行動力に敬意を表します。


 今回の条例案に対し、区長は、国の見解を示しながら、地方自治法第十四条第一項の規定に抵触することになるためと反対意見を示されました。また、付託された企画総務委員会の審議結果も反対意見が多く、残念な結果となっています。今回の直接請求運動により、一般市民がこれほど憲法について考え、議論したことはなかったように思います。なぜか日本の社会は憲法論議がタブーのような土壌がありました。私は戦争の経験はありませんが、戦後、帰還された方々の声が日常的に聞こえてこないことが不思議でなりませんでした。しかし、それは戦争のために他国の人をあやめることが強制され、民間人においては自分が生き残るために他人や身内までをもあやめてしまうといった異常な経験をされたことで深く傷つき、心を閉ざしていたものだと思い至り、戦争の悲惨さを改めて感じ、憲法の理念を浸透させることと、再び戦争を起こさない社会を目指すことを誓いました。


 世界の中で紛争がまだまだおさまらず、私たちは報道でしかその実態を知り得ません。覚えている方も多いと思いますが、イラクの人質問題では自己責任論が声高に唱えられ、違和感を覚えた人も多かったかと思います。あの件で人々は、国は個人を守れないことに気がつき、自由に発言することを恐れ、過度な安心・安全を求めるもととなりました。


 現在、日本は戦争を起こさなくなった国と世界から評価され、注目されています。しかし、その平和憲法を持ちながら、時の権力者により拡大解釈が行われ、有事法制や国民保護法がつくられ、教育基本法も改正されました。表面上の愛国心が求められ、戦争のできる国に流れていると感じます。日本の国に生まれ育つことで、既に母親の懐に抱かれて安心して眠ることと同じように、この国で生まれたことで守られていると当然のように感じているわけですが、それをあえて国を愛すると態度であらわさなければならないことには、多くの方々が疑問を持っていることを忘れてはなりません。文化と伝統は人々の生活の中から生まれ、育ててきたものであり、また言われなくても、これからも同じように引き継がれていくことでしょう。今やるべきことは、戦争を放棄する平和憲法を持つ日本だからこそ、アジアや世界に向けて平和を発信することと、地方分権の時代に個人から平和を求める行動を起こす必要性、そして国民に一番身近な自治体が住民の安全と平和を求めていくことだと思います。国の見解は見解として、自治体はそれに拘束されることはなく、真に国民の安全と平和を守るのは、そこに住む個人であり地域であり、基礎自治体こそが住民を守るために基本的人権と個人の抵抗権を保障し、無防備平和宣言をするに値します。日本国憲法と、その九十八条二項に定められている国際法、条約を誠実に遵守して住民の生命、財産を守り福祉を発展させるという地方自治法の精神に基づき、住民の暮らしと平和を守ることが自治体の責務です。


 目黒区は平和都市宣言の中で、「地球のすべての人々とともに永遠の平和を築くよう努力する。この誓いをこめて、目黒区は平和憲法を擁護し、核兵器のない平和都市であることを宣言する」と、これは一部ですが引用させていただきましたが、高らかにうたい上げています。目黒区に住み、平和憲法と言われる日本国の憲法を持っていることを誇りに持ち、そして地方自治の本旨にのっとり、さらなる住民自治の実現を目標として、目黒区に無防備平和条例を制定することに何ら不都合はないと考えます。再び戦争を起こさない国を、世界をつくるために、戦いの連鎖をここで断ち切ろうではありませんか。自分の国の憲法について考え、国民自身がお互いに議論する土壌を整えていくことが大切であり、それができる社会が求められていることから、今回の直接請求運動は、地域社会に議論を投げかけたことで大きく評価できるものです。今後も継続した活動がおおらかに広がることを期待し、区は区民のおおらかな平和を求める活動を支援することを求めて、私の賛成討論といたします。


 以上です。(拍手)





○二ノ宮啓吉議長  工藤はる代議員の討論を終わります。


 次に、十七番岩崎ふみひろ議員。





   〔岩崎ふみひろ議員登壇〕





○十七番(岩崎ふみひろ議員)  私は日本共産党区議団を代表し、議案第一号、目黒区無防備平和条例に反対の立場から討論を行います。


 現在、教育基本法の改悪、憲法九条改憲の動きなど、日本が戦争国家への道を進んでいることに国民の不安の声が大変高まっています。イラク戦争や自衛隊のイラク派兵に反対する世論や行動も高まっています。日本共産党区議団は、無防備平和条例制定請求に署名をした区民の願いは、こういった戦争を一掃したいという平和への思いの強さを反映しているものと重く受けとめています。


 しかし、日本が戦後、不戦の誓いを世界に公約し、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して我らの安全と生存を保持しようという決意のもと、戦争も武力による威嚇も武力の行使もすべて放棄をし、そのために軍備も交戦権も認めないというのが憲法九条です。この積極的な平和推進宣言である憲法九条を擁護し、戦争をする国にさせないという平和の声を結集していくためにも、憲法九条と無防備平和条例案は相入れないことを率直に指摘することが必要だと考えます。


 無防備平和条例案は、平和維持のための予防措置や平和行政の推進、非核政策など、平和を願う人たちが一致できる条項が含まれていますが、条例請求の趣旨、条例案を貫く最も中心的な部分は、第五条のジュネーブ諸条約追加第一議定書五十九条の目黒区への適用です。ジュネーブ諸条約及び追加議定書は、「ジュネーブ諸条約に追加される国際武力紛争の犠牲者の保護に関する第一議定書」と呼ばれていることからも、世界各地でいまだ起こる戦争による大量殺りくなどの多大な犠牲から市民をどう保護するかという観点から定められたものです。五十九条は無防備地区を宣言し、攻めてくる外国軍隊に対し一切の敵対行為を行わず、当該地域を占領に対して開放することと引きかえに、攻めてくる軍隊に当該地区への攻撃を控えさせる義務を負わせ、それによって住民の生命や財産を守ろうというものです。この条項が効力を持つのは、日本が外国軍隊に攻撃をされたとき、すなわち戦争状態になったときのみに生じるものであり、戦場に対して開放されるといった内容は、その地域は敵軍によって占領され、軍政、徴用などが行われるのであり、それに一切抵抗しないことが義務づけられるという意味であり、いわば無抵抗降伏状態と言うべきものです。無防備地区宣言をすれば戦争に巻き込まれないということではありません。


 我が党は、戦争は違法だという二十一世紀の世界の流れの中でも、現実には起こり得る戦争による犠牲をできるだけ少なくするためのルールを定めたものとして、ジュネーブ諸条約第一追加議定書の批准に賛成しました。しかし、今、戦争をしないことを憲法で宣言をしている日本において、日本を戦場にさせない、日本国民から戦争による犠牲者を出さないための最大の保障は、ジュネーブ条約が想定するような事態をつくり出さない、すなわち憲法九条の改悪を許さず、憲法九条を全力で守っていくことではないでしょうか。憲法九条のもとで戦争を前提とする無防備平和条例を制定することはできないし、国民の平和への願いとも相入れません。


 現在、自公政権のもとで、日本はアメリカとともに海外で戦争できる国づくりへと着々と進んでいます。一九九九年には周辺事態法などが、二〇〇四年には武力攻撃事態法や国民保護法など、日本が他国を攻撃する、あるいは攻撃されることを想定した有事法制が強行されてきました。ジュネーブ条約第一・第二追加議定書も有事関連十案件の一つとして批准をされました。さらに、戦争をする国に日本を抜本的に変えようと、改憲勢力がさらに動きを強めています。安倍首相は、二期六年という任期中に憲法改定を実現すると宣言をしています。期限を切っての改憲宣言は、戦後の自民党内閣でも初めてのことです。そして、首相は改憲の目的について、集団的自衛権の行使のためだと発言をしました。昨年末の臨時国会では、こうした目的への第一歩として教育基本法を改悪したばかりか、海外派兵を自衛隊の本来任務に格上げする自衛隊法改悪が防衛省法とセットで強行されました。ことしの通常国会では改憲手続法、いわゆる国民投票法案の成立がねらわれています。憲法九条という最後のとりでを取っ払って、本格的な戦争する国づくりへと踏み出そうとしています。政府・与党は日本が攻められたらどうするのかと盛んに宣伝をしています。しかし、当の防衛庁すら、二〇〇四年の新防衛大綱で、我が国に対する本格的な侵略事態が生起する可能性は低下していると指摘をしています。にもかかわらず、架空の事態を想定して不安をあおり、国民保護法、国民保護計画をつくり、まさに国民を戦争協力へと駆り出そうとしています。こういうときに、目黒区が戦場になることを想定した無防備地区宣言は、結局、戦争への対処という戦争推進勢力と同じ土俵の上の議論となってしまうのではないでしょうか。今こそ戦争する国にさせないためにも、戦争しないことを宣言している憲法九条を守る世論と運動こそ強めるべきです。憲法九条を守ろうと結成された草の根の「九条の会」の数は、昨年十一月で五千六百を超えたと発表され、目黒区でも地域、職場、学園などで二十組織され、多彩な活動を行っています。昨年十二月にパーシモンホールで「九条を守れ」と開かれた音楽会には千二百人の区民が参加し、九条を守ろうとの世論と運動は思想・信条や政治的立場を超えて確実に広がっています。


 最後に、無防備平和条例案への区長意見についてです。区長は、無防備地区宣言は日本においては国において行われるものであり、地方公共団体が行うことはできないとして、地方自治法第十四条第一項に抵触することを理由に条例制定に反対しています。私たちは、その立場をとるものではありません。そもそも地方自治法は憲法が掲げた政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないよう、主権者である国民が地方自治体を通し行動できることを保障するために、唯一、憲法制定と同時につくられたものです。防衛や外交は国の専管事務として、それにかかわり自治体が条例を制定することは地方自治法に抵触するという姿勢は地方自治法制定の精神に反し、みずからの権限を放棄するものです。目黒区は、平和憲法を擁護するとした平和都市宣言の立場に立ち、今こそ憲法九条改悪に反対し、憲法九条を将来にわたって守ること、戦争はしない、戦争協力はしないという誓いを積極的に内外に示し、行動に移すべきです。そして区民を戦争協力へと動員する国民保護計画策定もやめるべきです。


 日本共産党区議団は、平和都市宣言をつくることを積極的に提案し、平和の自治体づくりの先頭に立ってきました。また、最近は議会でも平和都市宣言をより発展させた平和条例を制定すべきことも提案してきました。今後も憲法九条擁護、核兵器廃絶を目指す運動の先頭に立って力を尽くしていく決意を表明し、討論を終わります。(拍手)





○二ノ宮啓吉議長  岩崎ふみひろ議員の討論を終わります。


 次に、十三番安久美与子議員。





   〔安久美与子議員登壇〕





○十三番(安久美与子議員)  私は目黒区無防備平和条例案に対し、大賛成の立場で討論を行います。


 私は十歳のときに福井大空襲に遭いまして、非常な機銃掃射の中を逃げまどい、そして九死に一生を得ました。両隣の一家は全滅し、相当な死者、負傷者が出て、その惨状をまざまざと見てきたことは、この提案者の一人である安藤由貴子さんが戦地で、外地でその体験をされたのと、私は内地でしたけれども、全く共通点がございます。きのうの区長は、私が戦争体験があるかないか、私の質問の中に、それを感じ取られなかったのでしょうかということを、私は非常に残念に思います。


 最初に請求代表者のお一人である浅野はま代さんが、この場で発言されなかった意見陳述の一部を引用させていただきます。


 「この署名を通じて、「私は戦争で主人を亡くし、大変な目に遭いましたよ。日常で人一人殺したら犯罪者と罰せられるのに、戦争でたくさん人を殺すと英雄扱いされ、勲章までもらえるなんて何か変ですよね。戦争を体験したから思うのですが、今、戦争のころに似ているようで怖いですね」と署名してくださった高齢の女性の方がおられました。「私は戦争で人を殺しました。こんな私でも署名する資格がありますか」と述べ、「当時の私たちはお国のため、天皇陛下のために命を捧げろと教えられ、戦争に行きました。この年になっても戦地で死んでいった仲間や敵を処刑した場面、血のにおい、鉄砲類の火薬のにおいや、その当時の光景が今でも目に焼きついて苦しんでいます。自衛隊が救援活動だけなら何の問題にもならないが、今の自衛隊の機能は軍隊だよ。あの戦争のときと同じだよ。絶対に戦争はいかん。国が守ってくれなければ住民が地域で取り組んでいきたいね。私もぜひ署名をさせてください。近所にも声をかけるからね」と熱く思いを語られた八十歳過ぎのおじいさんがおられました。「家族が住んでいる地域を戦場にしたくない。戦争で子どもたちが犠牲になるのを見たくない。戦場にも行かせたくない」との声や励ましの言葉も数多くいただきました。この署名は目黒の区民一人一人の平和を願う思いが込められているものです」というふうに語っておられます。


 この方は長年、保育士でお働きと伺っておりますが、この方のお立場は次の世代、子どもたちにもう二度と自分たちの親たちが体験した戦争を繰り返させてはいけない、過ちは再び起こしませんと広島原爆の碑に書かれている。しかし、歴史は繰り返される。忘れたころに、またひたひたと、きのう私が発言したように、突発的な何かきっかけがあって戦争が始まる場合もあれば、国民に知らせないままにひたひたひたひたと知らず知らずのうちに戦争への道を進んでしまう、そういう危険な恐ろしい、これは大体、男性によって引き起こされる、そのような今までの歴史がございます。平和とか戦争、非戦あるいは平和を語るときに、私は女性問題を別にして語れません。なぜならば、女性は子を産む性であります。この命をかけて生んだ子どもを戦場にとられるために慈しみ育てるわけではありません。そのことを考えますと、皆さん、今、戦争体験、昭和十六年十二月八日、開戦日以前に生まれた、十二月八日開戦のとき、真珠湾攻撃のとき以前に生まれた方が、この議場には理事者の中ではお一人、いらっしゃいませんね。いらっしゃらない。議員の中には六人ないし七人おりますが、恐らく傍聴あるいは提案者の、この署名五千五百余名の方々の中には、相当な数の戦争体験者がおられての、この思いの提案だと私は重く受けとめているのであります。私が今ここに申し上げるのは、今、戦争体験、悲惨な、残忍な殺し合いの、大量殺りくの悲惨な戦争を体験者でなくては語れないというような思いがございます。きのうの委員会において私は区長に、どのようなことを人生の先輩からお聞きになってますか、戦争についての体験とか。区長のお答えは、広島に行った子どもたちの作文を読んでますと。私は戦争体験を問題にしているんです。だから、体験しなければわからないという問題でもありません。これは。





   〔発言する者あり〕





○二ノ宮啓吉議長  お静かに願います。





○十三番(安久美与子議員)  これは、だから、区長、なぜそこで発言されるんですか、議長。ですから私は、この、どのような思いでこの非戦の誓いをした、唯一被爆国である日本国民の一国民としての義務としても、私はここで顕然と、こういうせっかくの区民の方からの御提案、これを全会一致で通すべきものと考えておりましたが、残念ながら会派を、政党に束縛された皆さん方は国の上位下達、その以前か以上かわかりませんけれども、政党の本部からのそういう方針に逆らえない、これが私たちは今、無所属が頑張らなければならない。これは市民の心に対して、こういうせっかくの機会、臨時会を開きました。そのために私は最初に申し上げております、大賛成の立場で討論をしているわけですから、そこで私が最後に申し上げたいのは、山本五十六、軍神と言われたあの方は戦争大反対論者でした。恐らく私は元帥がですね、危険な戦地に赴くなんてことはあり得ない。あれは非常に自分で自決に行かれたんだろうと思います。反対したけれども、開戦となった以上はやらなければならないという思い、私はそういう旧軍人の中にも、それだけの気概を持った方々がおられたということを私は日本人としても誇りに思います。今、昭和の初期にひたひたと戦争への道を歩んだときに、尾崎咢堂翁は「正成が敵に臨まん心もて我は立つなり壇上の上」とうたって戦争への道に反対の意見を高らか、熱心に語られたそうであります。私は足元にも及びませんが、今その心境で、この賛成討論を終わらせていただきます。


 ありがとうございました。(拍手)





○二ノ宮啓吉議長  安久美与子議員の討論を終わります。


 以上で討論を終わります。


 これより議案第一号の採決を行います。


 本案に対する委員長報告は否決でありますので、原案について採決をいたします。


 本案は原案のとおり決するに御賛成の議員の起立を求めます。





   〔賛成者起立〕





○二ノ宮啓吉議長  起立少数と認めます。御着席願います。


 よって本案は否決されました。


 次に、日程第二を上程いたします。





 ――――――――〇――――――――





 ◎議案第二号 目黒区監査委員の選任の同意について





   〔事務局長朗読〕





○二ノ宮啓吉議長  助役から提案理由の説明を求めます。





   〔佐々木一男助役登壇〕





○佐々木一男助役  ただいま上程になりました日程第二、議案第二号、目黒区監査委員の選任の同意について御説明申し上げます。


 本区監査委員のうち、区議会議員の中から選任されておりました島崎たかよし氏は、去る十一月三十日に区議会議員を辞職されたことに伴い、監査委員は失職となりました。したがいまして、その後任者について新たに選任する必要が生じましたので、種々検討いたしました結果、高品吉伸氏を適任者と認め、同氏を区議会議員の中から選任する監査委員として、議会の同意をいただいた上で選任いたしたいと存じます。


 高品吉伸氏の略歴は議案添付資料のとおりでございます。


 以上で説明を終わります。よろしく御審議の上、御同意くださいますようお願い申し上げます。





○二ノ宮啓吉議長  本案について御質疑はございませんか。





   〔「七番」と呼ぶ者あり〕





○二ノ宮啓吉議長  須藤甚一郎議員。





○七番(須藤甚一郎議員)  今、助役のね、提案理由の中にもありましたけれども、種々検討した結果というのは毎回そういうふうになって、この参考のために地方自治法の百九十六条の抜粋がね、参考としてくっついてます。これによれば、普通地方公共団体の長は議会の同意を得て、人格が高潔でというのは、これはいわゆる識見を有する者の方ですけれども、人格が高潔で、普通地方公共団体の財務管理、事業の経営管理、その他行政運営に関しすぐれた識見を有する者と、これがいわゆる識見を有する者、及び議員のうちからこれを選任すると。議員については何もそういうのは求められてないというのは、この条文からも明らかなんですが、今ね、助役が言ったように、種々検討した結果というような趣旨の発言がありましたけれども、今この高品議員について、経歴とかついてますけれども、この監査委員として非常に的確性を欠くと思われるのは、まず政務調査費に関して、みずから不正である、不当であるということで事務所費を返還してますよね。それと昨日の新聞報道にもありましたけれども、これは国会議員のいわゆる政治資金パーティーのパーティー券を四万円購入している。これは返還してないんですね。新聞の取材に対して、単なる飲み食いじゃない、自分のためになる講演などもあったんだと。だから、その政治資金集めというパーティーの目的は自分に関係ないんだという正当性を主張して返していない。ですから事務所費に関しては既にみずから不正を認め返還していると。不正でなきゃ返すことはないですからね。そういう人がなぜ選任されて出てくるのかといえば、これは議会の第一会派、自由民主党の区議団及び第二会派、それで、区民会議ですね。第三会派、公明党の区議団は今全滅して一人もいませんけれども、それが四年にわたって一期分のいろいろ役職を決めちゃっていると、議会の方で。それは行政側には関係ないですけれども、そういうことを百も承知であって、今回は第一会派及び第二会派でそれをやったと。ですから自動的に議会側が推薦、選び出してくれば、それを選任するということとしか思えないわけですね。種々検討すれば、この高品議員が監査委員としてね、監査委員として。ですから政務調査費の監査の実施に当たっては除斥されなければならないけれども、だけども議員枠の議員を監査委員で政務調査費を監査させたことがあった。それは代表監査委員、大竹代表監査委員の当時の見解によれば、これは監査請求等に基づいて行った監査ではなく、定期監査だから問題ないというが、その発言すら問題で、ほかの自治体においては定期監査で実施するに当たっても除斥しているわけですからね。それはともかくも、そういう、場合によっては、目黒区の場合には過去にそういうことを行っているから、これから任期中に政務調査費の監査請求以外の監査を実施するとすれば、前に行ったんですから、高品議員を除斥しないで行う可能性が十分にあると。しかし、それがごく最近、自分の事務所費を不正である、不当であるということで返還した人なんですよね。なおかつ、政治資金パーティーに政務調査費から四万円ものパーティー券を購入することで支出していると。それが時あたかも問題になっているという、こういう当該議員を議会側が事前のそういう、それも不当な、四年間にわたってね。消滅しちゃっていないんだから、こっちなんかね。そういうことも構わずぐるぐる回しているという慣例に基づいて、その人物を出してくれば、それは選任の同意を得るために機械的に出してきていいものかどうか。実際に出してきているわけだから。その見解を伺いますよ。





○青木英二区長  私からお答え申し上げたいと思います。


 一点目について、事務所については、これは高品議員が御自分の判断で、この事務所の経費をお返しをされたというように私は聞いているところでございます。


 それから政治家のパーティーについて私は新聞も読んでございませんので、どういうことだかちょっとよくわかりませんが、多分それについては今、監査請求がされているか、もし違っていたら訂正をさせていただきますが、もし監査請求がされているならば、それは今、監査委員の方が検討をし、これから結論を出そうとされるのでしょうから、それについて私はこの場ではコメントを控えさせていただきたいと思います。


 それから私、これは議選でございますから、私、議会の方にお願いをし、二ノ宮議長から御推薦をいただきました。どういう過程で高品議員が選ばれたか、これは私は存じません。ただ私は高品議員、四期、まだ四期十六年まではいきませんが、ほぼ四期十六年、議員活動もされ、連続当選もされ、今日議員活動されてございます。その間、例えば私が区長になってからでも、たしか決算特別委員会か予算特別委員会かの委員長も務められてございます。ですから議員さんですから行政機関ではありませんが、そういった活動を通じながら行政執行全般についても熟知されている部分があるので、私は大変いい方を御推薦していただいたなというふうに思って、きょう責任を持って提案をさせていただいた、そういうことでございます。





○七番(須藤甚一郎議員)  御自分の判断でお返しになったと、そこが問題なんですよ。違法である、不正である、不当であるということがなければ、返した皆さん、返さなかったでしょう。何ら問題ないとね、使途基準に照らしても目的に照らしても何らやましいことはないというんならば返さないでしょう。自分の判断でこれはまずい、不正である、場合によっては監査請求、住民訴訟で結果が出るということで、そういうことを危惧して返したと。あるいは危惧しなくても自分の判断に基づいて、これは不正である、不適切であるということだから返したんでしょう。そういう人物を立派な人物だというのは、それはどういうことですかね。


 それから、あとね、議員の、この高品議員は議選ですからという言い方をしたので、その言葉の間違いがあっちゃいけませんので聞いておきますけれども、議選というのは議員から選任をされて、選任の同意を受けて監査委員になったというので、議選というのは議員が選ぶんじゃないんですよ。この百九十六条の監査委員は普通公共団体の長がね、議会の同意を得て選任すると。今その場ですよね。同意を得るか得ないかという場であって、その第一会派及び第二会派から推薦してきた、出してきたということで機械的に出して議選ですからと言っているのは、あたかも議会の方で選んでというように聞こえるんだけど、そうじゃなく、選ばれた、区長に選任され議会が同意した、その議員が議会から選ばれたというんで、第一会派及び第二会派がね、高品議員をこれでどうだというのは何ら権限がないことですよ、非公式ですよ。それは地方自治法上、議会と行政及び区長との申し合わせというかね、かねてからの慣例、あるいは談合と、広い意味のね、ということで、その結果そういうことが行われているのであって、今、政務調査費のことについて第三者機関がね、ああだこうだやってますけど、その時に当たって自分の政務調査費を不適切だ、不当だということで返している人を、そういう問題になっている人物を、議員経験が長い、特別委員会の委員長をやった立派な人物だ、その考えに変わりはないんですか、どうですか。





○青木英二区長  再度のお答えですが、私は高品議員がみずからの御判断で事務所費をお返しをしたということは聞いているところでございます。


 それから私が議選、議選と言ったのは、これは通例ですね、議会から、私が選任同意をお願いして、議員さんから選ばれた監査委員の方を普通、議選からの監査委員と普通呼ぶので、私はそういったことを言っているつもりでの議選でございます。私は先ほど申し上げたのは、ここにも書いてございますように、目黒区の場合、目黒区監査委員条例第二条で、目黒区議会議員のうちから選任するということでございます。私はその選任をするに当たりまして、これはやはり議会の長である議長にぜひ推薦方、私、さっきも言ったように推薦をお願いしたんです。推薦方をお願いをしましたら、高品議員の御推薦をいただきました。私はそれをもって出しただけではございません。先ほどお話を申し上げました。委員長やったから関係ない、大変私は、私にとってはこれは大変重要なポイントです。それは須藤議員がそんなことは関係ないと言うけれども、選んでいる私はそれは重要なポイントだというふうに思って、これは見解の相違だというふうに思っております。そういったことを踏まえて、私は二ノ宮議長から御推薦をいただいた高品議員を今、選任同意のお願いをしているということでございます。そこで選ばれた方、これもし表現が違っていたら訂正いただいて結構です。そういう形で選ばれた監査委員の方を、私は議選の監査委員だというふうに今まで思っていました。違ってたら訂正をさせていただきたい。


 以上でございます。





○七番(須藤甚一郎議員)  ちょっとあれだな、わかってないみたいで、助役もいるし区長室長もいるんですから、後で手続を聞いておいてくださいよ。議長が推薦してきたからといって、私が、じゃ、それを機械的に言ったらそうじゃないと。議員の経歴も長い、特別委員会の委員長をやっているというんでね。だけれども結果としては何ら、その自分の判断でというのは、私は、繰り返しになるけれども、あれですよ、不正だ、不当だというふうに自分が判断しなければ返さないわけでね、そういうことをした。そしてまだ結果は出てなく、当人が政治資金パーティーのパーティー券、これは使途基準でそういうのはいけないとなっているわけだからね。いけないんでしょう、パーティ券は、政治活動の。そういうことを抱えている。ですから、ここには、地方自治法上には、繰り返しますけれども、地方公共団体の長が、目黒では区長がね、議会の同意を得てというのは、その選ぶプロセスじゃないですよ。選任をして決めるという、その選任の同意を今ね、議決しようということで、これが出てきたわけだから、その前に議会の同意をだれかさんをお願いしますよというプロセスを書いた条文じゃないでしょう、これは。だから、今までも監査委員の選任の同意について私は質疑をこうやってしたことありますけれども、その資格を欠く欠格理由がないからだということで区長の御親族が監査委員になったという経過もありましたけれども、それでその監査委員はね、地方自治法上の規定どおり親族であるからということ、あれはそうなんだっけ、あれは地方自治法上の規定にあるんでしたよね、たしかね。というので、そのときには区長ではなかったから、藥師寺区長の時代ですけれども、そういうことがあった。ですから、ここの地方自治法上の規定ではね、地方公共団体の長が、その識見のあるという、そういういわゆる識見を有する者と、あと議員という、今問題になっているのは議員で、重ねて聞きますけれども、じゃ議長が推薦してきたからというんで、これは今ね、議長に聞く場じゃないから聞きませんけれども、議長が推薦してきた。それで、じゃ区長がね、自分なりにまた判断をしたという、いわば推薦だけで決めたんではなく、今こうやって選任の同意で高品議員を出してきているのは全部、区長の責任において高品議員を選任し、今議会の同意を求めている、そういうことですか、どうですか。





○青木英二区長  これは私、いろんな方法があるかと思いますが、目黒区監査委員条例第二条にも書いてございますように、目黒区の場合は二名を選任するということになってございます。いろんな方法があるかと思います。私、これは過去はわかりません、知りません。私が区長になってからは、やはりこれは議長に御相談をする、議長に推薦方をお願いすることの方が私は一番よろしいのかなと。例えば私が須藤議員に御推薦をお願いするとか、どなたにお願いするというよりも、議会を代表する議長にこの御推薦をお願いするというのが一番私は順当なような感じがいたしております。ただ私は、申し上げておきたいと思いますが、御推薦いただいたからといって、わかりましたということではございません。今回は御推薦された高品議員を私は選任同意のお願いを皆さんにしてございますが、人によってはこれは議長どうなんでしょうかということもあり得るということは、いろいろ、きょう現在はそうでございます。今後については、これは私がここで、どうです、こうですという立場でもございません。私は、ですからこれは、こういう選び方がおかしいよということではないような気がしてございます。もっといい方法があれば、ぜひ須藤議員に御示唆いただけばありがたいと思います。


 以上です。





○二ノ宮啓吉議長  ほかにございませんか。





   〔「議長、十三番」と呼ぶ者あり〕





○二ノ宮啓吉議長  安久美与子議員。





○十三番(安久美与子議員)  今、区長が御答弁の中に、議長に推薦方を依頼して、議長がそれを推薦してきた方を、いや、この人はどうですかねなんて言えますか。区長がね、推薦を頼んでいるんですよ、議長にね。それが議長が責任を持ってこの人をって言ってきたことに対して、今、この人はどうかと思いますってね、こともあり得るとおっしゃいましたけど、そんなことは、私そんなことはあり得ないんじゃないかというふうに思いますけども、そんなことは常識的に通りませんよ。あり得る、あり得るといったって、それは勝手な解釈であって、あり得るというだけのことであって、常識的には考えられない。いかがですか。





○青木英二区長  これは先のことを聞かれても困るんです。その出された個々の人について私は判断をしているわけでございます。ですから、それは安久議員がないと言われたって、私はやるんです。関係ありません。





○二ノ宮啓吉議長  ほかにございますか。





   〔「議長、二番」と呼ぶ者あり〕





○二ノ宮啓吉議長  工藤はる代議員。





○二番(工藤はる代議員)  今のお二人の御質疑の中で私がちょっとわからなかったことがあるので、議会運営委員会に私も入っていませんので、あえてこの場でお伺いしたいと思います。


 選任の同意ということなんですが、決めていくには今までも慣例の中で、議会運営委員会の中でこれまでは第一、第二、第三会派から人事として出していくというようなことが事前に申し合わせの中であったかというふうに思っていますが、今回については政務調査費の問題ということもあった中での、その監査委員の任命の同意なんですけれども、その点について議会運営委員会の中でどんなお話があってこういうふうに決められてきたのか、議会運営委員会の中できちっと話し合われてされたのか、その辺について伺います。議長に伺いたいと思います。





   〔「提案者は私ですよ。執行機関です」と呼ぶ者あり〕





○二ノ宮啓吉議長  工藤はる代議員、やっぱり提案者に御質問をしていただきたいと思います。





○青木英二区長  私はどういう形で議長が私に個名を上げてこられたか、そのプロセスには関与してございません。





   〔「議会運営委員会の中で出ておられなかったですか」と呼ぶ者あり〕





○青木英二区長  私は出ておりません。





   〔「八番」と呼ぶ者あり〕





○二ノ宮啓吉議長  増田宜男議員。





○八番(増田宜男議員)  端的にお尋ねしますけれども、今なぜこの時期に一人を推薦するんですか。





○青木英二区長  私もいろいろ悩みました。それで本来、私、一つは臨時会、十二月二十六日が臨時会でございましたので、私としてはそのときにお願いしようかなという気持ちはありました。ただ、これは突然、臨時会が議会の御意向で設置をされたということがございます。この議会の性格は、これも私が言うまでもなく皆さん方が設置をされましたので、政務調査費について整理をしていく第三者機関を設置をされるという、いろいろな課題を持った議会、臨時会だったと私は認識してございます。当然そういうことで私も外から議会を見ておりますと、大変お忙しそうに議運等もされてございました。そういった性格の議会であったということがございます。


 それからもう一つ、この時点では、まさにきょうでございますが、きょうというか、臨時会が一月の半ばぐらいに開かれるということも、この時点ではわかってございました。それから二十六日ですから、すぐそこから約一週間、十日ぐらいの年末年始の休みも入るだろう、こういったことを総合的に判断をし、きょう改めてお願いをさせていただいたと、そういったことでございます。


○八番(増田宜男議員)  今、先に十二月の臨時会の話を区長の方からされたので。まずね、今回どうして、またこの監査委員を一人推薦しなきゃいけないかということに戻りますけれども、公明党の区議団の方々が政務調査費の問題で、それを返還して、それで辞表を提出したわけですよ。そのことから、その監査委員が欠員になったわけですね。本当に必要ならね、たしか十一月三十日の定例会の最終日の冒頭に辞職を認めているんですよ。そのことは既にもう十一月の二十日前後にはわかっていたはずなんですね。監査委員がどうしてもね、議会からの監査委員が二人必要とするならばね、するならば、その十一月三十日に推薦すべきだったんですよ。しかし、その日にしない。そしてまた十二月の臨時会でもしない。で、ここで出してくる。もう我々の任期は四月いっぱいですから、三カ月とちょっとしかないんですよ。今まで一人で来たって何の問題もないんですから。税金のむだ遣いとまでは言いませんよ、その監査が。ただ、どうしてその監査が欠けたのかというと、今その個人の問題、余りここで問題にはしたくありませんけれども、やはり事務所費を返還したり、政治家の資金パーティーに政務調査費からその会費を出したり、バイク代を、バイク代は返してないか。違うね、それは。そういうことをね、した人をこれ推薦してくるということ自体、だって事務所代を返したというのは十七年度の問題であって、十六年だって十五年だって問題なんですよ。これだって、そういう問題出てくるんです、これから。それも、そのことはまあいいです。ただね、もうあと三カ月とちょっとしかないときに、わざわざここで一人追加することないじゃないですか。その辺はどうなんですか。





○青木英二区長  十一月三十日に何でしなかったか、これは私も若干の経験でございまして、人事というのはその直前までわからないですね。やめる、やめると言った人がやめなかったり、全くそういうことを言わない方が突然やめたりするわけですから、本当にこの瞬間までわからないわけですから、その二十日前後にわかってただろうと、いろいろあっても、実際に私はやっぱり長として、それはきちんとそこでやめたということがない限りはですね、私が飛んで歩いて、今度あなたどうでしょうか、議長さん推薦してください、これは私は長としてやるべきことではないなというのは、ほかの人はわかりません。増田議員からいえば、それはもっとやっときゃいいんじゃないかと。私の、青木英二という区長は、私はそういうことはやらない区長だというふうに思っていただいて結構でございます。


 それから、もうわずかしかないじゃないかということでございますが、これは今、三名の方でございます。それで現在幾つか、細かい数字、逆に監査事務局長から聞いていただいた方がわかるかと思いますが、幾つか住民監査請求も出されているところでございまして、識見を有する方々がそれに当たっているというふうにも聞いてございます。今、議選と言うとまた怒られてしまいますが、議選と言うことをお許しいただければ、議選されている監査委員の方がお一人で対応されているところでございます。ただ、まだまだわずかとはいえ、一月の半ば、二月にかけて学校の、幼稚園も含めた定期監査もあります。それから財政支援をしている団体の監査等もございます。それから、聞くところによると十九年度の監査計画も立てなければいけないという、こういったたくさんの課題を持っているということもございます。そういうことからいけば、きょう臨時会が開かれたということが私としては一つの機会だなというふうに思って選任同意のお願いをしたということで、議会の御判断を今待っている、そういうことでございます。





○八番(増田宜男議員)  人事のことはわからないと。やめるやめると言ってもやめない人もいるし、突然やめる人もいると、そんなことをおっしゃってますけれども、例えば公明党区議団の場合にはね、現実に十一月二十日ごろに辞表を提出した後に公明党本部でそういう会見まで開き、現実に辞表はそのころ出てたんですよね。出てたんですよ。それで十一月三十日のその、要するに会議の、本会議の冒頭、その辞職を認めたんですよ。ですから、団としてそういうことをしているのにね、個人がやってることじゃありませんから、そんな簡単に変わるものじゃないはずなんですよ。だから、どうしてもね、今いろんな課題をおっしゃいましたけれども、本当にそれが必要ならね、そのためにもう一人、区議会からの監査委員が必要だとするなら、本当はそのときに出すべきだし、十二月のその二十六日の臨時会の日にだって出せたはずなんだし、そのときに出してないで、なぜここでという質問に対する答えにはなってませんよ。それで、もう我々はとしては三カ月と何日ですか、ここで出す必要ないじゃないですか。撤回しませんか、これ。





○青木英二区長  先ほどもお話し申し上げたように、これは私が直接関与する話でございませんが、十一月三十日の最終日で辞職がたしかこの場で認められたというふうに思います。それまでは、これは、それは党としてその辞職等をされたということを記者会見されたということは私も新聞等で存じております。ただ、それは党としてされたことで、私、目黒区長としての判断は当然ここで許可がされたということが辞職ということにならざるを得ないんじゃないんでしょうか。それは自明の理だというふうに私は思ってございます。それで先ほど申し上げたように、十二月二十六日も一つの判断でございましたが、先ほど申し上げたような理由できょう改めて同意をさせていただいてございますので、皆さん方の御判断をお待ちしている、そういうことでございます。





   〔「議長、二十六番」と呼ぶ者あり〕





○二ノ宮啓吉議長  野沢まり子議員。





○二十六番(野沢まり子議員)  議員から二人、監査委員を選出するということになっています。この問題については、先日の議会運営委員会の中でも提案、推薦された議長にも伺ったところなんですが、長年の議会の慣例として、第三会派までその監査委員のポストを回すということが続けられてきたんですね。それは申し合わせ事項にないということを盛んに自民党、そして目黒区民会議の皆さんはおっしゃってましたけれども、しからば、なぜ第三会派から監査委員を選出してきたのかと、これも根拠がないことなんです。それは長年の慣例でやってきたということで、今回の監査委員の選任については、我々は民主的な協議を議会運営委員会での協議も経ない、しかも自民党区議団と目黒区民会議の二つの会派の中だけで協議をして推薦を決定したという経過から、これは容認できないという立場で今回、反対いたしますけれども、区長に伺いたいのは、四月の改選後、どういう会派構成になるかわかりませんけれど、私は監査委員というのは、あくまでも広い視野で監査をするという、その人材をそろえるということが重要な行政としての課題だというふうに考えているんですね。今までは第三会派までは回そうということで、この第三会派までの会派がすべて区長の与党となるということは限らないわけですね。今回も与党ではないんだという話もされている会派もありましたけれども、今後、議会選出、私はその議会選出はもう一人でもいいと、二人を選ぶ必要もないというふうに思っていますけれども、改めて監査委員の構成について検討する考えがないのかということと、それから区長の与党会派でなくても、野党としての監査委員を選任するということについても、当然、第三会派までということになれば、そういう状況も生まれると思いますが、それについても区長はどういうふうに考えるか伺っておきたいと思います。





○青木英二区長  私は引き続き、改選後どういうことだかわかりませんが、議会から御推薦をいただくのは二名が、例えば目黒の規模からいってもよろしいかなというように思います。ぜひ私は、これは全く野沢議員と御意見一緒です。ぜひ視野のある方をお願いをしたいなと、引き続きそういったことを議長にお願いをしていきたいなというふうに思います。どういったプロセスで選ばれるか、これは私はこうしてください、ああしてくださいというのは、それは僣越だなと思います。





○二ノ宮啓吉議長  ほかにございませんか。





   〔「なし」と呼ぶ者あり〕





○二ノ宮啓吉議長  ないようでございますので、質疑を終わります。


 お諮りいたします。本案は、直ちに採決に入りたいと思います。これに御異議ございませんか。





   〔「なし」と呼ぶ者あり〕





○二ノ宮啓吉議長  御異議なしと認めます。


 これより議案第二号を採決いたします。本案は原案に同意することに御賛成の議員の起立を求めます。





   〔賛成者起立〕





○二ノ宮啓吉議長  起立多数と認めます。御着席願います。


 本案は原案に同意いたしました。


 ただいま選任の同意をいたしました高品吉伸議員のごあいさつをいただきたいと思います。





   〔「十九番」と呼ぶ者あり〕





○二ノ宮啓吉議長  高品吉伸議員。





   〔高品吉伸議員登壇〕(拍手)





○十九番(高品吉伸議員)  ただいま監査委員に選任に当たり、議員の多くの方々に御同意いただき、お礼申し上げます。まことにありがとうございました。これまでの議員としての経験を生かし、監査委員としての重責を担い、区政に貢献してまいりたいと存じますので、よろしくお願いいたします。


 簡単でございますが、就任に当たってのごあいさつとさせていただきます。本当にありがとうございました。(拍手)





○二ノ宮啓吉議長  以上で全日程を議了いたしました。会議を閉じます。


 これをもって平成十九年第一回目黒区議会臨時会を閉会いたします。





   〇午後二時五十分閉会