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東京都 墨田区

平成16年  予算特別委員会 03月15日−01号




平成16年  予算特別委員会 − 03月15日−01号







平成16年  予算特別委員会



          予算特別委員会記録

1 開会、閉会について

  平成16年3月15日午後2時00分、第2委員会室において開会し、同日午後3時01分閉会した。

2 出席委員氏名

   早川幸一君    桜井浩之君    樋口敏郎君

   田中 哲君    木村たけつか君  沖山 仁君

   田中邦友君    千野美智子君   江木義昭君

   藤崎よしのり君  木内 清君    広田充男君

   高柳東彦君    片倉 洋君    中村光雄君

   西原文隆君    薗田隆明君

3 出席理事者職氏名

   区長       助役       収入役

   山崎 昇君    田中 進君    小嶋眞一郎君

   教育長      総務部長     区民部長

   近藤舜二君    今牧 茂君    永廣 修君

   地域振興部長   福祉保健部長   都市計画部長

   宍戸 亮君    坂田静子君    渡会順久君

   商工担当部長   環境担当部長   高齢者福祉担当部長

   小川幸男君    深野紀幸君    藤田 彰君

   都市整備担当部長 教育委員会事務局次長

   河上俊郎君    久保孝之君

4 特別出席者職氏名

   議長

   出羽邦夫君

5 欠席理事者職氏名

   保健衛生担当部長

   澤 節子君

6 議事

(1)付託予算の審査

  ア 議案第3号 平成16年度墨田区一般会計予算

  イ 議案第4号 平成16年度墨田区国民健康保険特別会計予算

  ウ 議案第5号 平成16年度墨田区老人保健医療特別会計予算

  エ 議案第6号 平成16年度墨田区介護保険特別会計予算

(2)動議

  ア 平成16年度墨田区一般会計予算の編成替えを求める動議

  イ 平成16年度墨田区国民健康保険特別会計予算の編成替えを求める動議

   以上4議案及び動議2件を一括して議題に供した後、意見開陳及び採決を行った。

   まず、片倉委員ほか1人から提出された、議案第3号及び議案第4号の各会計予算に対する編成替えを求める動議2件を一括して採決し、起立表決の結果、否決された。

   次に、議案第3号案を採決し、起立表決の結果、議案第3号は下記付帯決議を付して、原案どおり可決することに決定した。

                 記

   付帯決議

   一 職員の特別昇給及び特殊勤務手当について、今後とも区民の理解が得られるとともに、より一層時代に合った制度になるよう速やかに見直すこと。

   一 今後とも区民の信頼が得られ、区政運営の透明性を確保するため、より一層区民に対する区政の情報提供に努めること。

   次に、議案第4号、議案第5号及び議案第6号の3議案を一括して採決し、起立表決の結果、いずれも原案どおり可決することに決定した。

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     会議の概要は次のとおりである。

     午後2時00分開会



○委員長(早川幸一君) 

 ただいまから予算特別委員会を開会する。

 早速、議事に入る。

 付託議案の審査を行う。

 議案第3号、議案第4号、議案第5号及び議案第6号の各会計予算、以上4議案並びに議案第3号及び議案第4号の各会計予算に対する編成替えを求める動議2件を、一括して議題に供する。

 本日は、意見開陳及び採決を行う。

 これより、議案第3号、議案第4号、議案第5号及び議案第6号の各会計予算4議案並びに議案第3号及び議案第4号の各会計予算に対する編成替えを求める動議2件に対する意見を、一括して開陳願う。

 順次、発言願う。



◆委員(木村たけつか君) 

 無所属の木村たけつかである。どうぞよろしくお願いする。

 私は、議題に供されている議案第3号から議案第6号までの平成16年度墨田区一般会計予算をはじめ各特別会計予算、計4議案に対しては賛成の立場で、また予算の編成替えを求める動議には反対する立場で意見を述べる。

 区政に参画してから初めて予算特別委員として加えてもらい、改めて、本予算が区民の立場に立ち、網羅されていることを実感した次第である。具体的な個別の問題に関しては、款別並びに総括の審議の中で、私なりに日ごろ区民の皆様から寄せられた声を申し述べた。依然厳しい財政状況ではあるが、地域活性化のために、とりわけ観光施策を推進されることを改めて要望する次第である。

 以上、この予算特別委員会の中で申し述べた意見、提案は区民の声として受け止めて、平成16年度予算の執行に努めるようお願い申し上げて、私の意見開陳とする。



◆委員(田中哲君) 

 来期、16年度は、山崎区長の2期目の2年目に当たる。今まで蒔いてきた種が成長し、つぼみとなる時期を迎える、最も充実した時期である。さまざまな批判や叱責もあるが、ある意味で、それは山崎区長に対する期待の裏返しでもあると私は考えている。時代が混迷し、閉塞感を強く感じるこの時期だからこそ、強いリーダーが求められている。政治姿勢はともかく、小泉純一郎総理、石原慎太郎東京都知事、田中康夫長野県知事などは、強いリーダーを求められている、その表れなのではないか。政治家の評価は歴史が決めると言われる。近代民主主義の父と言われるリンカーンも、大統領現職当時の評判は決してよいものとは言えなかった。

 今予算委員会では、墨田の将来の墨田を形づくる基本計画をはじめ、文化、観光施策や喫緊の問題である保育園待機児問題など、さまざまな課題が取り上げられた。どうか、強い決意の下、墨田区の将来のために働いてほしい。19世紀はヨーロッパの時代であった。20世紀はアメリカの世紀、そして21世紀は、日本、中国、インドなどアジアの世紀だと言われている。今、世界は、西から東へ動いている。東京も、西側への拡大から、隅田川への東側の地域が改めて見直される時期に来ていると私は考えている。石原東京都知事は東京から日本を変えると宣言しているが、山崎区長には、議会と行政と力を合わせて、墨田区から東京を、ひいては日本を変えるような政治を行ってほしい。どうか力を合わせて、東京23区の中でも光輝くような墨田区をつくろうではないか。

 よって、今期予算特別委員会の議題である平成16年度墨田区一般会計歳入歳出予算をはじめ、国民健康保険特別会計予算、老人保健医療特別会計予算、介護保険特別会計予算の4議案について、すべて賛成する。

 また、予算組替えを求める動議には反対して、私の意見開陳とする。



◆委員(江木義昭君) 

 今予算特別委員会の議題に供された2004年度墨田区一般会計予算、それから国民健康保険特別会計予算、老人保健医療特別会計予算、介護保険特別会計予算のうち、一般会計予算については反対する立場で、残りの各特別会計予算については賛成する立場で意見を申し述べる。

 総括質疑の中でも申し上げたように、来年度、2004年度一般会計予算については、基本的に、自治体の予算として最も大切な住民の合意を得られるか否かという観点で検討したとき、国際ファッションセンター株式会社に対する利子補給、それから職員の退職時における、いわゆる名誉昇給の廃止にかかわる特別昇給の適用、その2点において、断じて区民の合意を得られないものであると考える。

 言うまでもなく、現在の経済情勢、その中での区民の生活と仕事の実態というのは極めて厳しいものがあり、そういう中でそれぞれの区民の皆さんがそれぞれの立場で必死に仕事をし、そして生活を支えている現状の中で、特段、国際ファッションセンター株式会社に対する4,600万円余の利子補給については、これまでの経過、それから現在の同株式会社の経営状況等から考えたときに、到底、区民の理解を得られるものとは考えられないし、また職員に対する、いわゆる特別昇給制度の拡大適用については、現在の厳しい生活を強いられている区民感情からして、なぜ公務員だけが優遇されるのか。これは、本区だけに限らない、現在の公務員の待遇全般に対する社会全体の率直な感想として、やはり重く受け止めていかなければならないだろう。

 山崎区長は、私の質問に対して、自分は選挙を戦って選ばれた区長であるので、自分自身は政治家であると自覚していると答弁していたけれども、やはり自治体の政治において何が一番大切なのかということを考えたときに、何よりも地域の合意を形成していく、そのことが自治体の政治において最も基本的なことだろうと考えている。

 そういう意味で、先ほど申し述べた2点において、本予算については区民の合意を得るのは難しいだろうと判断するし、そのゆえをもって一般会計予算については反対する。

 共産党から提出されている一般会計予算、国民健康保険特別会計予算に対する編成替えを求める動議については、先週の金曜日のときに申し述べたように、極めて主観的な考えに基づいての予算編成になっているので、反対するという立場で意見を申し述べ、私の意見開陳を終わる。



◆委員(片倉洋君) 

 私は、日本共産党区議団を代表して、本委員会に付託された議案第3号 平成16年度墨田区一般会計予算、議案第4号 国民健康保険特別会計予算、議案第5号 老人保健医療特別会計予算及び議案第6号 介護保険特別会計予算について、一括して反対の立場から意見を申し述べる。

 今、小泉自民・公明内閣による国民に痛みを押しつけるばかりの構造改革路線のもとで、国民の暮らしはますます深刻になってきている。この体制のままでいいのか、今、世界に危機感が広がっている。一つは、世界的な不況、恐慌。いま一つは、社会の貧富の格差の拡大である。ILO事務局長が昨年行った報告によると、世界で一番の裕福層と貧困層の所得格差は、1960年は30倍だったものが、1999年には74倍になった。我が国での所得格差は、1972年に5倍だったものが、1992年には9倍に跳ね上がった。小泉内閣の、国民には負担増、大企業には減税という政策は、このような事態に追い打ちをかけている。

 我が党は、5〜6年も前から、特に区民の深刻な生活実態をあらゆる角度から指摘してきた。国が医療費や介護保険の負担増、年金の改悪、大企業のリストラを支援して失業者を増やし、国民の所得が目減りされている。トヨタ1社が1兆円ものぼろもうけをする一方で、失業者が増え、ホームレスの増大が進み、大きな社会問題となっている。経済の6割を占める個人消費が落ち込んでいるもとで、さらに負担増を押しつければ、暮らしも経済も一層深刻になるのは明白である。

 本委員会に提出された資料を見ても、生活保護の受給者は4,882人で、8年前の2倍になっていて、生活保護の1.12倍を基準とする就学援助の受給者は4,301人で、受給割合は34.41%となっている。国保の滞納者は27.33%に上っている。このようなときに国民の困難を取り除くのが政治の何よりの努めである。ところが、小泉内閣は、増税や年金の改悪をはじめとする社会保障の負担増で、昨年からの年間4兆4,000億円に追加して、ことしから3年間かけて、さらに年間3兆円も負担を増やそうとし、さらに、三位一体の改革などといって福祉や教育などの最低基準を確保する国の責任を放棄して、地方自治体に負担を押し付けている。これでは暮らしも経済も一層深刻になるのは明らかである。

 また、石原都政も、都民生活が厳しさを増す中で、失業者のための生活支援や雇用対策、介護保険の負担軽減など、都民が求めている施策への予算計上を行わず、都民の暮らしや福祉を支えてきた施策を冷たく切り捨ててきた。その一方で、石原都政は、都市再生の名で新たな大型開発を推進している。この計画は、大企業と大手ゼネコンのための公共事業拡大にほかならない。これは、都の財政を破綻させ、環境破壊などで住民が住めなくなる東京をつくろうというものにほかならない。このようなもとで、区民に一番身近な区政がどのような役割を果たすかが鋭く問われている。

 地方自治法には、自治体の役割は、住民の福祉の増進を図ることとはっきり書かれている。ここで言っている福祉とは、高齢者福祉など狭い意味の福祉ではなく、幸福、幸いの意味だとされている。つまり、地方自治体は、いかにして住民の暮らしを守り、幸せを築いていくのかが問われている、ここに一番大事な役割がある。ところが、区は、財政危機を理由にして、この5年間で223事業、この1年間で約17億円もの区民施策を切り捨てるとともに、国民健康保険料などの値上げ、区民に一層の負担を押しつけている。国保料の値上げは、かつて区長自身も負担の限界に近づきつつあると言っていたものである。

 また、あおやぎ保育園と中川児童館の指定管理者制度による民営化、窓口課、住民票など、郵便業務の民間委託などで区の職員を100人削減するとしている。さらに、国際ファッションセンター株式会社への貸付残金21億円の返還を求めず、利子補給や損失補償、地代免除などを継続している。これでは、区民の暮らしを守るどころか、区民の暮らしを一層深刻にするばかりである。

 予算の中には、小中学校の全普通教室の冷房化や給食相談の設置、地震対策での検討会の立ち上げなど、我が党が繰り返し要求してきたものの一部が盛り込まれているが、全体としては、区民生活を犠牲にした大規模開発で財政危機をつくり出し、それを理由にして区民施策を切り捨ててきたことの真摯な反省が見られず、区の基本姿勢が改まっていないことを示していると言える。

 また、保育園や児童館など、区民にとってどうしても必要な公共の仕事は民間任せにせず、自らの責任で取り組んでこそ自治体と言える。それを投げ捨ててしまったのでは、まともな自治体と言えず、営利企業と言われても仕方ない。我が党は、区民生活優先の区政の転換を求め、予算の組替え提案を行った。

 今回の我が党の提案は、国際ファッションセンターへの貸付金残金21億円を主な財源として、区民負担の軽減策を中心としたものであるが、これは、自治体本来の役割を具体的に示したものとして、区民の期待にこたえるものであることを確信するものである。

 以上が、本予算案に対する我が党の基本的な考え方であるが、次に、幾つかの重要な問題について意見を述べる。

 まず、国際ファッションセンターの融資残21億円の返還問題である。区長は、現時点で21億円を返還させることは、国際ファッションセンターに新たな負担を強いることになり、経営が危うくなることが予測されるため困難な状況にあるなどと答弁されたが、区民には国保料の値上げなどを押しつけているもとで、これは相変わらず区民よりもファッションセンターに目が向いていることを示している。また、今後の区からの支援のあり方について見直しを文書で求めたと言われているが、回答期限も付してなく、真剣に解決を図ろうとの姿勢も見られない。我が党の代表質問でも指摘したが、今求められているのは、区の経営責任も考慮しながら、資本金はやむを得ないとして、地代の納入をはじめ、21億円を区に返還させ、政治的決着を図りながら、その上で経営改善を図る方法の可能性が追求されることである。融資残21億円の返還と支援策の見直しを強く求めるものである。

 また、同和対策事業費は、若干の見直しはあるが、皮革関連業者への特権的なごみ収集費の減免など、全体で7,400万円もつぎ込んでいる。特別対策法の期限も切れ、実態的な差別もほとんどなくなっている中で、同和対策事業は直ちに終結すべきである。

 さらに、東京電力やNTTなどの道路占用料の引上げを1.2倍に抑えているが、基準どおりに積算すれば1.8倍まで徴収でき、3億4,500万円もの増収になる。区の姿勢を見直し、これらの財源をきちんと確保して、区民の暮らしと営業を守る緊急対策に役立てるよう、改めて要求する。

 次に、国民健康保険料の値上げについてである。区民税の2倍以上の負担を押しつける国保料の値上げは、区民生活をさらに深刻にするとともに、滞納者の一層の増加を招くものである。23区統一保険料方式から渋谷区が離脱したことも、墨田区にとっては重大な問題である。この問題を解決するには、23区全体で、一般財源で補てんして保険料の値上げをやめ、その財源を財政調整に算入させることである。区として真剣な努力を求めておきたい。

 次に、あおやぎ保育園と中川児童館への指定管理者制度の導入についてである。指定管理者制度は、官製市場の開放を求める財界の戦略に基づき、小泉改革のもとで設けられたもので、公の施設の管理運営を、営利を目的とした株式会社にまで開放するものとなっている。区長は、この制度を積極的に活用するとして、新年度はあおやぎ保育園と中川児童館への導入を強行している。我が党は、公的責任の放棄、特に実施責任の放棄になること、削減されるのは人件費であり、不安定な雇用形態では区民サービスが低下すること、地方自治法新法に基づく適切な手続がされていないことなど、さまざまな角度から問題点を指摘してきたが、あおやぎ保育園と中川児童館の指定管理者制度をやめ、これまでどおり直営で運営するよう求める。

 次に、PFI方式による錦糸体育館の建替えについてである。この問題については、経費削減の根拠があいまいなこと、事業が破綻した場合のリスクの問題、区内の中小企業が参入できない問題などを指摘してきたが、明確な答弁がなかった。これらの重大な問題点をあいまいにしたまま具体化を推し進めることは容認できない。問題点の納得がいく解明と事業の凍結を強く要求するものである。

 最後に、名誉昇給問題についてである。総括質疑でも厳しく指摘したが、今日の混乱の最大の原因は、本来、労使協議により解決を図るべき問題を区長が議会で先行的に答弁してきたことにあると考える。これでは労使協議もうまくいかないし、結果として議会答弁にも責任が持てなくなる。労働条件の変更は、使用者が一方的に行えるものではなく、労使合意が必要なことは近代社会の原則であり、労働者の権利は国民の基本的人権として憲法にも保障されていることである。議会としても当然尊重すべきものである。区長は、今回の混乱を招いた責任を自覚され、今後は議会と労使関係をしっかりと整理して対応されるよう強く求めて、意見開陳とする。



◆委員(千野美智子君) 

 公明党の千野美智子である。議題に供された平成16年度墨田区一般会計予算をはじめ、国民健康保険特別会計予算、老人保健医療特別会計予算、介護保険特別会計予算の4議案について賛成の立場から、また、片倉洋氏ほか1名から出された予算の編成替えを求める動議に反対の立場から意見を述べる。

 平成16年度の予算案は、2.2%の増が見込まれ、収支均衡という一見景気の上向きを感じさせるが、まだまだ区民の生活は厳しいものがある。商店街にもシャッターの下ろされた店が増え、リストラや離婚、そして病気など、人生の中で苦しいときを耐えておられる方々が今たくさんいることを思うと、行政のできることを一生懸命しようと思うのは、理事者の皆様も、また私も含め議員の皆様方も同じである。

 さて、こうした中、今回の予算特別委員会冒頭から議論になった退職者の名誉昇給について、まず述べる。

 退職予定者の特別昇給を既に1月にされていたことを通して、区民の皆様とともに、区行政に対して大きな不信感が生まれた。労使間の誠意として行われたとの経緯だったと認識しているが、給与の本当の支払者である区民の皆様に対しての誠意はどのようになったのかという怒りでいっぱいになる。この特別昇給制度、制度自体に対しても区民には一切知らされていない。改めて特別昇給制度の見直しを人事委員会に強く申入れし、21世紀に、新しい世紀にふさわしい給与制度の確立を図るべきと考える。また、職員組合との話合いの結果を情報公開することを強く要望する。

 さて、私たちは、款別、総括審査の中で種々意見を申し述べてきたが、これらの意見を十分酌み取ってもらった。何点か、再度意見を述べる。

 予算案に関しては、まず、財政基盤を支える歳入として、特別区民税等の徴収の確保に努めてほしい。また、さまざまな無駄を省き、行財政改革をさらに推進して、納税者からもらった929億4,500万円を、区民の皆様のために、無駄なく、大事に使ってほしいと要望する。

 次に、安全で安心に過ごせるまちづくりについてである。防犯カメラの設置やパトロールの車を365日、24時間動かして治安に力を注いでくれるとのこと。地域の方々と連携を密にし、大いなる成果が出ることを期待している。

 次に、少子化対策であるが、やはり子供を生み育てる環境という点では、保育園の待機児ゼロ作戦が必要である。近年5年間で拡大された定員数は、公立、私立保育園で173名、認証保育園で160名、計333名が拡大することになった。しかしながら、これをはるかに上回る入園希望者が増えてきている。いまだに約200名近い待機児がいる。その解消の一つに、南部に保育園を18年度に設置されるが、さまざまなサービスを有した保育園を強く要望する。また、保育サービス向上の上からも、保育園の民営化を促進する必要がある。

 また、さらに、幼稚園の預かり保育も考えるべきときが来た。それは、働く女性の中に、幼児教育を受けさせ、その後の時間は保育を希望するといったニーズが全国的に広がってきているからである。この制度は、私立幼稚園の経営に配慮し、負担分の問題など、関係者と調整すべきである。

 さて、次に、区民の健康に関してである。私たちが大きく主張してきたことは、どの部局も、課も、一生懸命創意工夫をしてもらっているが、関係部署の連携、統合性を図るべきだと考えている。明年度は休日健診も実施し、また食生活をはじめ生活習慣病に対する指導も充実され、マンモグラフィーによる乳がん検診も、ほかの地域に先駆け、40歳から年間700人規模で対応。区民の健康管理への事業に大いに期待をする。

 また、健康マップ等、区民に対する情報提供は、各部局、関連する内容を網羅したものにしてほしい。

 また、いきいき元気施策も、全区的に50歳以上の方々を対象に数カ所に分散し、体力づくり作戦をぜひとも企画してほしいことをお願いする。これが介護予防につながっていくと考えられる。

 介護保険業務に関しては、16年度、制度見直しのための1年間ということで、さまざまな利用者の皆様の声に耳を傾けてもらう年になるかと思う。お年寄り相談窓口として地域の支援センターがあるということを広く高齢者の方に知らせていくことが大変重要であると考える。そのための工夫をなお一層お願いする。

 次に、高額医療費の貸付制度についてである。この制度は、現在、大変厳しい所得制限により、医療費の支払いの際、苦労している方々が増えている。この所得制限は撤廃すべきと考える。いずれ必ず返還されるものである。このことによって多くの区民の方々が助かるのは言うまでもない。

 次に、環境問題は、地球規模で大変迫られている問題である。空気汚染、地球温暖化など、緊急を要している問題ではあるが、結果が見えにくいものは、ややもすると、大きな税金を投じられていても、その成果が十分に評価できず、大変難しい点がある。これらの事業は、ひとえに、その担当者の皆様の熱い思いがすばらしい成果を生むものと思う。区民に対する意識啓発も、子供たちに対する教育も、区民と行政が一体となった運動の仕掛けづくりが必要と考えられる。

 最後に、教育問題である。地域の大人に触れる土曜スクールの推進と教員の評価制度が反映する学校運営を希望する。20年後は、間違いなく、今の小中学生が子供を育てる親になるわけである。職につけない若者、犯罪の低年齢化など、昨今の社会問題は大きく教育のあり方にあるとさえ断言する教育者がいる。小さいときから生きる力、考える力を身につける必要があるのは、周知のとおりである。そのために、多くの地域の立派な人格に触れさせるべきだと考える。そういった意味で、土曜スクールなど、小学校から教育委員会が指揮をとり、地域の大人から学べるチャンスをつくるべきと考える。保護者の皆様が安心して子供をお願いできる教育環境を整えてほしいと切にお願いする。

 以上が、予算案に対する主な意見である。

 次に、共産党から出された組替え動議に対して一言述べる。

 本動議の中のあおやぎ保育園の民営化撤廃、これ一つとっても実現は非常に難しいことは、だれの目から見ても明らかである。その第一の理由は、管理をお願いした業者に対する契約不履行としての損害賠償が発生し、その金額は莫大なものになる。私たち公明党としては、この一つをもってしても、責任ある政党としては考えられないものである。

 以上、公明党の意見開陳を終了する。



◆委員(沖山仁君) 

 墨田区議会自由民主党を代表して、平成16年度一般会計予算、国民健康保険特別会計予算、老人保健医療特別会計予算、介護保険特別会計予算、4議案に対し、これから意見を述べる。

 まずはじめに、共産党から出されている組替え動議についてであるが、主に、その財源対策の変更については、確実性という点で区民に対してとても責任のあるものと思えず、この組替え動議については賛成できないことを報告する。

 さて、この1年の間に、八広小学校シックハウス問題から始まり、老人医療証の誤発行、そして会計閉鎖後の資金移動、そしてこのたびの退職金の水増しと言うべき駆け込みの昇給、一体何たることかと信じられない思いでいっぱいである。これらの問題の原因は、あえて言えば、ばれなければいい、わからなければなかったことにしようということで、公務員としての責任感や道徳心、倫理観の欠如にあるものと思えてならない。保身第一、事なかれ主義の隠し合いやなれ合い、それからもたれ合い、蔓延しているとしか考えられない。信号で例えれば、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」ということなのでしょうか。

 今、映画の「ラストサムライ」などの時代劇が多くの人々の共感を得ている。同時に、5,000円札の新渡戸稲造博士があらわした「武士道」という本が、まさに静かなベストセラーになっている。これは私も改めて読ませてもらったけれども、これらの映画や本に共通するのは、いわば武士の心、価値の再発見ではないか。武士道の高邁な精神や倫理観など、再評価をされているところである。

 決して古臭い話、あるいは映画だとは思わないけれども、例えば、「ノーブレス・オブリージュ」という言葉が出てくるが、「身分に伴う義務」と訳されている。公務員が持つべきノーブレス・オブリージュ、公共に奉仕する者が持つべき気概、モラル、義務と言えばいいのではないか。まさに、墨田区役所では、その心が致命的に欠けている。今、区民の信頼という長年にわたって多くの先人の人たちが築き上げてきた、何物にも変えがたいものが、今、音を立てて崩れ去ろうとしているが、そんなように深く危惧を持っている一人である。

 この後も、職員の職員による職員のための墨田区と言われかねない区の運営を行っていけば、これから遠からず崩壊してしまうと私どもは心配している。まだまだ間に合うかもしれない。だからこそ厳しい意見を私ども17名は話をさせてほしい。

 まず、ゼロからの出発のつもりで、次に挙げる三点を直ちに行ってほしい。それは、区長は、初心に返って、一点目は、思い切った人事の一新、人事の刷新、前例にとらわれない人材登用をすること。同時に、公務員としての倫理の確立と意識改革である。二点目に、透明性を高めていくこと。情報公開、情報提供、あらゆる機会をとらえてガラス張りの区政を実現すること。密室からはろくなものが生まれない。そして三点目に、徹底した行財政改革の即時断行。この三つを真剣に取り組んでもらいたい。区長、どうか。

 今、景気は、回復の基調が現れると言われている。各種経済指標もそれを実証しているようである。しかしながら、我が区のほとんどの中小零細企業の現状は、とてもそのような実感を持てるような現状ではない。依然として区内商工業の厳しい冬は続いており、区民生活の困窮状態もいまだ脱却できないといって感じておるところである。そのような中で、今予算は、山崎区政の再選後に初めて編成した予算である。

 山崎区長の1期目は、行財政改革を断行しながら財政再建をなし遂げるという至上の命題であったわけであるが、区長も言われるとおり、このたび臨時的な財源対策なしに収支均衡した予算編成ができたことは、ためていた力をいよいよ発揮できるという状況に近づいているのかもしれない。果たして、山崎区長が区民に公約した、やさしいまち、豊かなまち、元気なまちづくりを目指して、基本的な計画事業の着実な実現をこれからどう図っていくか、どうとらえていくか、大変心配している。

 それで、区長、この提示した四つの重要施策の中に、にぎわいと潤いのあるまちづくり、あすのすみだを担う人づくり、産業の再生と創造、区民、地域、行政が協力して進めるしくみづくり、こういった実現に向けて着実な一歩を踏み出すことができるのかと大変心配をしている。このたび委員会審議を通じて感じた率直な感想を言えば、多くの課題を抱えている中で、いまだ道は険しく、遠い。しかし、施策の方向性は決して間違えていないと私どもは考えている。優先順位をしっかりと踏まえながら、区民のために着実に前進していかなければならない。

 特に、財政再建を確かなものにするためには、行財政改革の不断の実行こそ何よりも重要である。職員定数の削減、民営化の推進など、行財政改革実施計画の一つ一つ、スピードを加速して取り組んでもらい、着実に進めていかなくてはならない。区民自立のための支援、そこが大事なことであり、この原則を堅持して行財政改革にしっかりと取り組んでもらいたい。坂の上の雲を望みながら、希望を持って私たちと一緒に頑張りたい。

 さて、このたびの審議の中で焦点となった点について、幾つか意見を述べる。

 はじめに、名誉昇給廃止に伴う駆け込み昇給についてであるが、もうこれはどんなに繕ってみても、議会との、特に私どもの会派からの意見に答えた形での約束を破ったのは明らかである。このような約束違反をされては、議会での議論が全く無意味なものになってしまう。まことに遺憾であり、区長の猛省を促したい。区長はいかにして私たちの信頼を取り戻す努力をしていくかが今後の注目をするところである。

 二つ目、やさしいまち宣言と安全・安心のまちづくりについてであるが、お年寄りから子供まで、あらゆる世代の地域コミュニティーの自立を深めていくための支援としていくことが肝要ではなかろうか。

 次に、清掃事業の一部事務組合の存続などの一連の問題であるが、今後の検討での安易な妥協は、将来に禍根を残すことになる。墨田区として意見が通るように十分尽くしていかなければならない。

 次に、株式会社国際ファッションセンターであるが、幸いにして経営の状況は良好であるが、本来の設立の目的である地場産業の育成振興にもっと全力を尽くしてほしい。同時に、経営の効率化、経費の削減に真剣に取り組み、自立をしていってほしい。私たちは、自立のために一定の支援は必要としても、少なくとも金利の負担は一刻も早く廃止することを熱望しているところである。区長は会社に強く申し入れていくべきではないか。ぜひとも積極的な努力をお願いする。

 子育て支援の充実を図ることはとても重要である。また、区立保育園の民営化は区民サービスの向上となることは、このたびのあおやぎ保育園での事業の内容を見れば明らかである。決して改築を前提とせずに、今後も計画的に民営化を進めていくべきである。早急に検討してほしい。

 教育改革についてである。2学期制や開発的学力向上プロジェクト、児童生徒の授業評価など、積極的に取り組む姿勢は確かに評価をしている。子供たちのためになることは、たじろがず、信念を持って進めていってほしい。また、教科書等の選定については、一部の団体の不当な介入に屈することなく、議会の意見を十分に聞きながら、公平・公正に行ってほしい。

 国民健康保険特別会計については、墨田区の加入者の実態を見ても、当面は23区の協議のもとに制度の安定的な維持をすべく努力をしてほしい。

 介護保険特別会計では、制度の発足から5年目に入ることで、円滑な運営をしていくことと同時に、一層の制度の安定のため、負担とサービスの内容、バランスをとりながらサービスの質の向上にぜひ努めてほしい。

 これ以外にも、委員会審査を通じて、我が会派委員から建設的な意見を述べたが、これらにも十分配慮した予算の執行を強く望むものである。

 さて、今日、3月15日は、確定申告の最終期限に当たる。ただいま区内の多くの人々が確定申告をしていると思うが、墨田区役所にとっても、税金は国民や区民からの預かり金である。一時、納税者から預かったお金であるから、その使い道は多くの人々の納得できるものでなくてはならない。しかし、そういったものは至極当然のことである。公務員は、その意識でも、実際でも、税金が自分の手の中のものと思ったら、これは最後。公務員たるその資格はないものと、緊張して職務を勤めなくてはならない。

 また、旧暦の、本日は3月15日、梅若忌の日に当たる。梅若丸の命日とも言われている。「訪ね来て 問はば応へよ都鳥 隅田川原の露と消えぬと」、この歌を詠み残したのは伝説で有名である。この日の前後は決まって雨が降り、そしてこれを人々は「梅若の涙雨」と呼んでいたそうである。墨田区が区民の涙雨にならぬよう、区長は心して墨田区政の運営に当たらなくてはならないと考えている。私どもは、これからも区民のために、時には厳しい意見、時には優しい意見をどんどん言っていこうと、会派一同、決心をしている。

 以上、るる意見を述べてきたが、提出された議案の賛否については、例の駆け込み昇給の問題をめぐって、会派内にはかんかんがくがく、けんけんごうごうの議論があった。ただ、この問題は平成16年度の予算には直接影響しない点から見れば、必ずしも納得してのものではないが、四つの予算については賛成をしたいと考えている。

 ただし、二つの問題について提案をしたい。一つは、職員の特別昇給及び特殊勤務手当については、今後とも区民の理解が得られるよう、より一層時代に合った制度になるよう速やかに見直してもらう。二つ目、今後とも区民の信頼を得、区政運営の透明性を確保するため、より一層区民に対する区政の情報提供に努めること。区長には、この二つをぜひ約束してほしい。この際、このような付帯意見をつけて、議案に賛成してはどうかと私どもは提案をする。

 最後に、繰り返しになるが、区長と私どもの信頼関係は、ここへ来て、大きく崩れつつある。区民のために、区政の進展のためにも、修復できるものなら修復してほしいと考えている。そのためにはどうすればよいのか、それはひとえに、今後の区長の区政に取り組む姿勢に大きくかかっている。区長には私たちの期待に応えるよう一層の努力を願って、意見開陳とする。



○委員長(早川幸一君) 

 以上で、意見開陳を終わる。

 これより採決を行う。

 まず、片倉委員ほか1人から提出された平成16年度墨田区一般会計予算の編成替えを求める動議、平成16年度墨田区国民健康保険特別会計予算の編成替えを求める動議、以上2件を一括して採決する。

 本件は、起立表決により採決する。

 本動議2件に賛成の方は起立願う。

     〔賛成者起立〕



○委員長(早川幸一君) 

 起立少数と認める。

 よって、本動議2件は否決された。

 次に、議案第3号 平成16年度墨田区一般会計予算を採決する。

 本案は、起立表決により採決する。

 議案第3号は、一つ、職員の特別昇給及び特殊勤務手当について、今後とも区民の理解が得られるとともに、より一層時代に合った制度になるよう速やかに見直すこと、一つ、今後とも区民の信頼が得られ、区政運営の透明性を確保するため、より一層区民に対する区政の情報提供に努めること、との付帯決議を付して、原案どおり可決することに賛成の方は起立願う。

     〔賛成者起立〕



○委員長(早川幸一君) 

 起立多数と認める。

 よって、議案第3号は、一つ、職員の特別昇給及び特殊勤務手当について、今後とも区民の理解が得られるとともに、より一層時代に合った制度になるよう速やかに見直すこと、一つ、今後とも区民の信頼が得られ、区政運営の透明性を確保するため、より一層区民に対する区政の情報提供に努めること、との付帯決議を付して、原案どおり可決すべきものと決定した。

 次に、議案第4号 平成16年度墨田区国民健康保険特別会計予算、議案第5号 平成16年度墨田区老人保健医療特別会計予算、議案第6号 平成16年度墨田区介護保険特別会計予算、以上3議案を一括して採決する。

 本案は、起立表決により採決する。

 議案第4号、議案第5号及び議案第6号は、いずれも原案どおり可決することに賛成の方は起立願う。

     〔賛成者起立〕



○委員長(早川幸一君) 

 起立多数と認める。

 よって、議案第4号、議案第5号及び議案第6号は、いずれも原案どおり可決すべきものと決定した。

 以上で、付託議案の審査を終わる。

 区長から発言の申出があるので、これを聴取する。



◎区長(山崎昇君) 

 予算特別委員会が閉会されるに当たり、一言お礼のあいさつを申し上げる。

 本委員会は、3月2日から本日まで、9日間にわたって開会されたわけであるが、委員の皆様には、連日、熱心かつ慎重に審議を賜り、ただいま一般会計、三つの特別会計とも原案どおり決定をいただき、まことにありがとうございました。

 審議中に賜った意見、提案については、本予算の執行段階で可能な限り反映したいと考えているので、理解を賜るようお願い申し上げる。

 とりわけ、ただいまの採決に際し付された決議については、これを重く受けとめ、特別昇給、特殊勤務手当を時代に合った制度に見直すとともに、その適正な運用に努め、さらに情報の提供についてもより一層積極的に対応し、区政の透明性の確保に努めていきたい。そして、区議会をはじめ、区民の皆様の信頼回復に全力を傾注していきたいと存ずるので、理解を賜るようお願い申し上げる。

 さて、景気は、回復期にあるとはいえ、国の三位一体改革や都の財政再建推進プランに基づく見直しなどの影響も懸念され、区財政は引き続き大変厳しい状況が続くものと考えられるが、行財政改革実施計画を着実に実行に移し、健全財政の確保に努めていきたい。

 あわせて、将来の墨田づくりに向けた施策についても積極的に展開し、区民の皆様の期待に応えていきたいと考えているので、区議会の皆様の一層の理解、支援をお願い申し上げる。

 最後に、早川委員長、桜井副委員長をはじめ委員の皆様のこの間のご労苦に対し感謝を申し上げ、閉会に当たってのお礼のあいさつとする。まことにありがとうございました。



○委員長(早川幸一君) 

 予算委員会閉会に当たり、一言あいさつを申し述べる。

 9日間という長丁場であったが、委員の皆様のご協力をもらい、今日を迎えることができた。諸課題が委員の皆さんから示されたものであるが、強いて言えば、名誉昇給予算委員会と申しても過言ではない。5年前の山崎区長は、当選後の議会から、区民の目線でということを標榜して、今日までやってきた。今後は、より一層区民の目線の区政運営を期待申し上げる。

 委員各位、理事者各位の今日までのご労苦に感謝をし、終わりのあいさつとする。ご苦労さまであった。

 以上で、予算特別委員会を閉会する。

     午後3時01分閉会