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東京都 文京区

平成29年2月定例議会本会議(第4日) 本文




2017年02月17日:平成29年2月定例議会本会議(第4日) 本文

   午後二時開議
◯議長(白石英行)  ただいまから、本日の会議を開きます。
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◯議長(白石英行)  まず、本日の会議録署名人の指名を行います。
 本件は、会議規則に基づき、議長において、
    十 二番  海老澤 敬 子  議員
    二十三番  橋 本 直 和  議員
を指名いたします。
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◯議長(白石英行)  これより、日程に入ります。
 日程第一、一般質問を行います。
   〔山田ひろこ議員「議長、二番」と発言を求む。〕


◯議長(白石英行)  二番山田ひろこ議員。
   〔山田ひろこ議員登壇〕


◯山田ひろこ議員  年頭最初の定例議会に、自民党文京区議団を代表し、山田ひろこが質問をさせていただきます。
 まず、昨年を振り返り、区長を始め、教育長、そして各所管の職員の皆様には、待機児童解消緊急対策案を始め、様々な世代を支える施策にスピード感を持って取り組まれ、区民サービスの質の向上とともに、スポーツ施設や老朽化した学校の改修、また、江戸川公園などの整備などに着手され、行政運営に御尽力いただきましたこと、お礼を申し上げます。
 本年も行政と互いに協力し、区民の皆様が望むより良い生活に丁寧に応えていけますよう山田ひろこは努めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
 今回質問する件は、小日向一丁目清華寮跡の国有地を活用したシドッチの歴史史料館とスマート型の高齢者施設の建設について、早期英語教育の必要性と効果の上がる学習法と学習量について、子どもと高齢者の体力向上のための児童遊園の活用について、そして無電柱化の推進についてです。
 初めに、現在財務省の所有となっております小日向一丁目の旧清華寮跡の国有地についてお伺いします。
 この国有地は平成二十七年三月に国が文京区に対し、買取り若しくは定期借地などの取得の要望を打診してきましたが、区は当時の利用目的などの条件には合わず、断っております。その後、公共優先で販売募集がされましたが、どこからも応募はなく、二十八年十二月には一般公募の看板が立ちました。
 小日向界隈は住宅地としても人気があり、建売業者も注目をしており、二十坪前後の土地に家を建築した建売住宅の物件が増えております。同様にこの国有地も建売業者に落札されるならば、樹木は伐採され土地は更地となり、小さな家が数十件建築されるのは必至です。住民が増えるのはうれしいことではありますが、せっかくのこの広い敷地でありますから、この敷地を区民のために有効に活用していただくことを提案させていただきます。
 まず、この土地の売却の公募時期と同じくして、近隣の小日向一丁目のマンション建設に当たり、文化財発掘調査を行ったところ、江戸時代の切支丹禁制時代の有名な最後の宣教師であるシドッチの遺骨が発掘されました。文京区は昨年四月四日に大々的な発表を行い、五大全国紙と東京新聞全てにその記事は大きく掲載されました。また、NHKほか各民放も大きく取り上げ、イタリアのテレビ、バチカン放送でも報道されました。世界三大通信社の一つ、AFPも取材に来られました。
 そして、キリスト教関係者にとっても日本史上、貴重な発見であることから、この場所を訪れる人は今もおります。実際に来られても、この場所には何もないのが現状で、残念がる方ばかりです。保存の観点から、現在はこの偉大な発掘物を国立科学博物館に預けておりますが、訪れる人や報道、メディアに対しても、またイタリアという国への敬意を示す上でも、これらの歴史史料の展示館を構える必要はあると考えます。
 そこで、この清華寮跡の国有地にその史料館を建設し、区が誇れるこの重要な文化財を自慢、そして紹介してはいかがでしょうか。また、同所からは縄文、弥生時代のほか、平安、江戸時代と各時代の土器が全部、同一地域から発掘されており、これも非常に珍しく、解説展示されるのにふさわしいと考えます。
 そして、この国有地に隣接し都有地があり、現在、東京都住宅供給公社が福祉施設を建設する予定でおりますが、近隣説明会はあるものの、その工事はまだ行われておりません。狭い敷地であることから運営業者がなかなか決まらないであろうという声も聞いております。もしこの都有地が活用できることになれば、更に敷地を広く取り、高齢者のための福祉施設を併設するのも可能ではないでしょうか。
 茗荷谷駅付近では、今後、大塚都営アパート跡地に保育園が整備され、また春日通りに面した都営バス跡地でも福祉施設などの建設が東京都と協議されているところであります。私の介護の経験から言いましても、高齢者施設は大通りに面した交通量の多いにぎやかな場所にはふさわしいとは思いません。この清華寮跡地は、高台の閑静な住宅街にありながらも駅からは五分ほどの交通の便のいい場所です。ここに歴史史料館と、最近脚光を集め、注目、研究をされているスマートシティ型の機能を持った特別養護老人ホームの建設を要望いたします。
 スマートシティ型の施設とは、完全循環型、完全省エネルギーを理想とするもので、現在、大学や電力・ガス・建設・通信などの関係各社が経済産業省、国土交通省とともに「先端イノベーション事業」のプロジェクトとして研究を行っているものです。国、世界が将来待望する構想です。それを文京区のこの施設から発信し、常に最先端の設備を更新することはその研究に資すること大であり、国策にも協力でき、関係研究機関の協力の得られる構想であります。歴史史料展示館と併設すれば「昔を守りながら、現代そして未来がある」という他にはない構想で、この場所だからできるのであり、区の財産にもなるのです。
 そして、自然のエネルギーを利用するこの施設は、電気は太陽光発電や地下発電、水は井戸水のほか、雨水も電気分解で真水として利用し、汚水もメタンガス化し、廃棄物もほとんど再利用します。大型の蓄電池を備えれば万一の災害時に対応することもできます。
 二〇二〇年のオリンピック・パラリンピックまでに完成をすれば、世界各国からの来訪者にシドッチの歴史史料館とこの未来型施設を見学してもらえます。「住んでみたい街のナンバーワン」から「高齢者になっても住んでみたい都市ナンバーワン」を文京区の目玉としてはいかがでしょうか、是非前向きに御検討ください。
 次に、英語学習の早期教育の必要性と英語力を付ける学習法、学習量についてお尋ねします。
 「日本人は英語を話せない」いつからかその言葉に違和感もなく、仕方ないことのように暮らしてきました。先進国の中でも、日本は飛び抜けて英語の普及率、使用率が低いことは言うまでもありません。経済、社会面においてグローバル化が進み国際的な依存関係が深まっている今日では、英語は母語の異なる人々をもつなぐ国際共通語であり、コミュニケーション能力の育成は早期英語教育とは切り離しては考えられません。
 二〇二〇年度より公立小学校において五、六年生より英語を教科として位置付ける、つまり年間で七十時間と文部科学省は決定しましたが、言語としての「英語」は知識や理解で成すものではなく、長い時間を掛けてこつこつ習得していくものであると、私の前回の代表質問でも述べさせていただきました。小学生時代の発育段階にしか会得できないスキルに目を向けると、小学校五、六年生になるまで待たずして早期に導入していく必要があります。今回はそれを裏付ける子どもの発育との関係から質問をさせていただきます。
 このパネルを、まず御覧ください。
   〔山田ひろこ議員パネルを提示〕
 身体の発達、発育を示した曲線です。二十歳の頃を一〇〇とした場合にどの程度成熟していくかを表す曲線です。
 発育には四つの型があります。免疫力を担うリンパ系組織の発達。そして脳などの「神経系」の発達。そして身長や体重、臓器系の発育を示す一般系、そして生殖系の発育を示す性器。この四つに分けられ、これらの時期に合わせてそれぞれに適した刺激を与えることで、子どもの能力が高まっていくと言われます。これはアメリカの医学博士のスキャモンの発育曲線と呼ばれているものです。特に言語習得に関係をしてくる視覚、聴覚などの感覚神経系は発達が速く、生後すぐに急激な上昇カーブを描き、五、六歳で八〇%に達し、十二歳頃までには完成してしまうのです。「小さい頃の経験は大人になっても忘れない」とよく言われるのはこういうことです。大人より子どもの言語習得の優位性がお分かりになると思います。これらの発達時期に英語の環境に身を置くことが、どれほどより良い効果をもたらすかということについて、教育長、どうお考えになりますでしょうか。
 昨年十一月に、文教委員会では幼小中一貫の早期英語教育に取り組んでいる総社市を視察してまいりました。幼稚園では英語感覚を育てる活動、小学校からは教科となり、小学校中学年までは身近な英語の会話を歌や遊びの中で習得し、小学校高学年では目的意識や必要感を持って会話し、書いたり読んだりを習い、中学校三年間では「四技能」を養う授業を週五時間行い、イマージョン教育も行うなど、早期教育と様々な学習法と量に重きを置いた取組を行っておりました。
 文京区においても外国人教師を配置したアクティブラーニングなどの指導が行われておりますが、それでも小学校一年生から四年生までは年間で五時間から十時間だけ、小学校五年生から六年生で外国語活動という科目の中で年間三十五時間、教科としてはたったの七十時限の半分です。発育曲線を考えた上でも小学校一年生から英語を教科とし、この時期だからこそ視覚や聴覚に働き掛けるインプット量に重きを置くことが必要と考えます。
 しかしながら、教科化するにも指導する教師の英語のコミュニケーション能力も課題となることは明確です。このような課題を補う手段としての提案もございます。
 教材の一つですが、筆箱に入るサイズのタッチペンを使った学習教材があります。レベルに合わせた教科書を用いますが、ペンを文にタッチするとネイティブの発音で英文が聴き取れ、また、まねて話す自分の声も録音できます。さらに、それを再生し何度もチェックできる機能の付いたものです。教科書も楽しい内容になっており、楽しく習える学習教材です。値段は五、六千円。小学校入学時に生徒に配られる算数セットと同じように、英語学習のスターターセットとして配布するのはいかがでしょうか。現在は湯島小学校に端末タブレットが置かれ、グループ学習として活用され、三十一年度までに全校に設置される計画ですが、それでも個人持ちではないので、学校でしか学ぶことができません。ランニングコストもそれ相当に掛かってきます。その反面、この教材は家庭でもどこでも学べます。学校で習ったことが、それで終わるのでなく、自宅でも反復学習できます。反復学習は語学の定着には必須です。しかも、教材費のほか、掛かる費用は電池代だけです。是非、試験的にでも導入し、その効果を図っていただきたくお願いします。
 また、中学生においては英検取得に本年度より一級受験者にも受験費用を負担するとなりましたが、英検一級の受験者はごく僅かであります。しかも、英語力は「上」に位置する生徒となるわけで、全体的な効果を期待する施策とは言えないと感じます。高校受験や大学受験に英検何級と書く欄があることからも英検取得は意味ありますが、今日では授業の内容も使える英語を目指す指導、そして実践練習となっているのですから、四技能を測るGTECなどを導入して個々人のレベルに応じた指導に役立てることも必要と考えます。
 さらには、小学生高学年を対象に人数を限定して英語を母語とする外国へのホームステイの旅費を半額又は一部を負担することはできますでしょうか。単に言葉の習得のモチベーションを上げるだけでなく、物の見方、考え方を豊かにするという点で有意義な経験です。中学校、高校になると部活などでまとまった休みが取りにくく、行きたいのだけれど行けないという声をよく聞きます。時々、世界で活躍するスポーツ選手が英語を巧みに使いこなしインタビューに答えている映像を見ると、その姿にうっとりします。彼らは、間違いなく、日本にいて培ったのではなく、外国を拠点とした練習、生活の中で、つまり英語環境の中で英語を浴びて身に付いていっているのです。ですから、日本に居ながらにして習得するということはその学習量も努めて多くする必要があるとお分かりいただけると思います。どういう方法やアプローチが効果あるのか、是非御検討ください。
 アジア主要国で一番話せない国民ではあっても一番話せる文京区民になってほしいと。そのためにも国や東京都より一歩先を行く多種多様な施策を試みることに前向きにお考えいただきたいです。特に生徒が一日の大半を過ごす学校での英語学習においては、教育委員会の成す役割は大変大きいと述べさせていただきます。
 次に、子どもと高齢者の体力づくりについて質問をいたします。
 前回、私は、ボールの使える広場として一部の児童遊園を活用できないかと質問させていただき、区長より、小学校全校で実施する放課後全児童向け事業などにより、放課後や休業日に校庭を開放することで、ボールの使用を含め、遊び場の拡充を図ると前向きな御答弁を頂きました。
 その後、小日向台町小学校のその活動を視察いたしました。子どもたちが各々好きな遊びで体を動かしている様子はどんな他の場所よりも条件が整っており、鬼ごっこで走り回る子、サッカーをする子、フラフープをする子、一輪車に乗る子、様々でした。学校の延長であるがゆえにお友達と一緒であり、また、誘拐や不審者などの危険にさらされることのないこの遊び場事業は有効に活用されておりました。現在は小日向台町小学校のほか四校で実施していますが、今後のこの事業の計画についてお聞かせください。
 そして、この事業では基本、その小学校に通う生徒のみが参加できるのが現状ですが、地域には私立や国立に通う子どももおります。地域のサッカーチームや野球チームなどで活動している子どもは公立、私立、国立一体で交流を持っているわけですが、そういう仲間同士が誘い合ったときに同じように利用できる方法はございますでしょうか。
 また、この放課後全児童向け事業が子どもの遊び場としてだけではなく子どもの体力づくりにも大きな役割を果たしているようです。それはとても喜ばしいことです。それでも文京区における子どもの体力は全国又は東京都よりも低く、五十メートル走においては全国又は都の平均を若干上回るものの、反復横跳び、上体起こし、握力などは平均を下回っております。体力は健康を維持するだけではなく、集中力をも持続させ、それが学力に影響を及ぼすとまで言われています。運動が苦手で運動部に所属していない子どもの割合も決して少なくありません。また、塾通いで、運動する時間もないという子どももいるでしょう。そして、私立や国立に通う子どもは放課後全児童向け事業は利用できません。子どもの体力の低下は深刻な社会問題にもつながります。何かを施さねばこの傾向は変わることはないのです。
 前回の私の質問でも、何十年もその姿を変えていない児童遊園を一つ一つ見直し、時代のニーズに合った活用をしてほしいと提案させていただいています。
 そこで質問です。小さなスペースでも設置可能な運動器具又は健康器具をどこかモデルケースとして整備してはいかがでしょう。団体で運動するのが苦手でも手軽に、一人でも利用でき、簡単に使えるような器具を置いてはいかがでしょうか。脚力やバランス感覚を養うローリングステップ、腹筋が鍛えられる腹筋ベンチ、背もたれ板のカーブに沿って背筋が伸ばせる背伸ばしベンチ、動くボードの上でステップを踏みながら体幹が鍛えられるものや、ぶら下がり系など様々です。そして、これらは子どものみならず、元気な高齢者にも利用されるよう、周辺住民の「生活の中でできる体力アップセミナー」として使い方を教えるなど、事業の中に取り込んでみるのはいかがでしょうか。高齢者の健康寿命と子どもの体力アップ事業として、その地域の誰でもが出ていきやすい児童遊園を「近所の運動場」として活用することを御検討ください。
 最後に、無電柱化について質問です。
 区民の皆さんからもよく質問されることの一つに無電柱化があります。私も同僚議員とともにその事例を視察し調査しているところでありますが、日本は地下に電車を通すのは世界トップクラスなのに、電線の地中化たるものは相当遅れております。現在、無電柱化が進められているのは、主要な国道、都道といった幹線道路です。
 東京の無電柱化のプロジェクトは三十年前から「電線類地中化計画」として地道に進められてきたものですが、東京の無電柱化のそもそもの始まりは、景観を守ること、都市のバリアフリーの充実だったのです。しかしながら、進めていく中で、防災の点でも意義があることが分かってきました。阪神・淡路大震災の発生時には、電柱が道路に倒れてしまい、救助が遅れました。実際、阪神・淡路大震災の被災者へのアンケートでは、回答者の七六%が倒壊した電柱で被害に遭ったと答えています。その後、電柱地中化が「防災に強い街づくりには欠かせない」として認識されるようになったといいます。近年、頻発している台風やゲリラ豪雨を考えても、災害に強い街づくりに地中化は必要なのです。
 そういった趣旨の下、昨年三月には、我が文京区議会からも国に対し、無電柱化の推進に関する法整備を求める意見書を提出いたしました。その後、十二月の参議院本会議において「無電柱化推進法案」が可決され、東京都においては、高度防災都市の実現と首都にふさわしい風格ある都市景観の形成を目指した「東京都無電柱化推進計画」が策定されました。
 そこでお聞きします。文京区では日本医科大学付属病院前の区道八七〇号で、現在、電線共同溝を整備し、無電柱化する工事が着手されましたが、そのほかの各地域においても無電柱化を要望する声が上がっております。観光の拠点や名所となるような根津神社周辺、そして湯島天満宮、江戸川公園と新江戸川公園の松聲閣、六義園周辺。また、バリアフリー化工事が着手される歩道の狭い巻石通りなど。住宅街では、無電柱化推進協議会を作り、住民が一同に要望している西片周辺などがあります。商店街におきましては、商店街事業に対しての補助金やプレミアムお買物券の発券など様々な施策で商店街の発展と地域活性を図っておりますが、商店街の見た目、景観を整備することも大切であります。東京二〇二〇オリンピック・パラリンピックを契機に外国人観光客の来訪者が増えることを考えると、名所、観光地からこの商店街へと人が流れてくるよう、動線を整備した商店街の無電柱化も進めていく必要があります。事業者独自が行う無電柱化工事と併せ、今後、文京区の無電柱化がどのように進められていくかを教えてください。
 また、文京区基本構想実施計画、文京区都市マスタープランにも無電柱化の基本構想や推進など定めたものはありません。工事は単純に電線などを敷設すればいいのではなく、既設されているガス管や上下水道の移動や再整備が必要になります。五百メートルの無電柱化を進めるのに必要な期間は六年になると言われます。このように膨大な手間と時間、そしてまた費用が掛かるわけですから、文京区としては文京区基本構想実施計画の「まちづくり・環境」の項目に事業として取り入れていただけますようお願いいたします。
 以上で私、山田ひろこの代表質問を終わらせていただきます。
 御清聴誠にありがとうございました。
   〔成澤廣修区長「議長、区長」と発言を求む。〕


◯議長(白石英行)  成澤廣修区長。
   〔成澤廣修区長登壇〕


◯区長(成澤廣修)  山田議員の御質問にお答えいたします。
 最初に、旧清華寮跡地についての御質問にお答えします。
 隣接する都有地については、都住宅供給公社が定期借地権を活用した地域密着型特別養護老人ホームの整備事業を進めており、区としても、早期の開設に向けた支援を行ってきたところです。
 旧清華寮跡地については、国において売却の手続が既に進められており、旧清華寮跡地を含めた一体の土地で特別養護老人ホームを整備する考えはございませんが、御提案のスマートシティ型の機能を持った施設については、福祉施設を含め、今後の研究課題とさせていただきます。
 次に、児童遊園での健康遊具の整備についての御質問にお答えします。
 区民の健康づくりは、区としても重要な課題であると認識しております。
 若者から高齢者まで幅広い年代で利用できる健康遊具は、児童遊園も含めた区内十一か所の公園等に設置しておりますが、高齢者を含めたより多くの方々に御利用いただけるよう、周知を図ってまいります。
 なお、児童遊園での健康遊具の整備に当たっては、敷地の制約から遊具を安全に御利用いただくためのスペースの確保が困難であるなどの課題はありますが、地域特性、近隣住民や利用者のニーズ等を踏まえ、魅力ある児童遊園となるよう、引き続き公園再整備事業の中で取り組んでまいります。
 最後に、無電柱化についての御質問にお答えします。
 両側に広い歩道がある区道については、防災機能の強化、歩行空間の改善、景観の向上等の観点とともに、整備費や施工期間等の費用対効果も含め、事業実現の可能性について検討してまいります。来年度は、重点施策として「区道八七〇号無電柱化事業」に着手してまいります。
 また、歩道が狭い、あるいは歩道がない区道の無電柱化については、国等において電線共同溝のコンパクト化を図る技術開発を進めていることや、民有地を活用した地上機器の設置に対する支援拡充の動きなどがあることから、その動向を注視してまいります。
 なお、電線管理者による単独地中化は、全ての費用を電線管理者が負担することとなるため、実施されている例は極めて少ないと聞いております。
 なお、教育に関する御質問には、教育長より御答弁申し上げます。
   〔南新平教育長「議長、教育長」と発言を求む。〕


◯議長(白石英行)  南新平教育長。
   〔南新平教育長登壇〕


◯教育長(南新平)  教育に関する御質問にお答えします。
 初めに、シドッチの史料館建設についてのお尋ねですが、切支丹屋敷跡におけるシドッチ神父の遺骨の発見は、昨年の記者発表以来、国内外において大きな反響を呼んでおり、考古学上、画期的な発見であると認識しております。
 当該遺骨は、非常にもろく、特別な管理が必要なため、国立科学博物館に寄託しております。
 そのため、より多くの方に御覧いただけるよう、復顔像と遺骨のレプリカを作成し、昨年十一月に、国立科学博物館で展示を行うとともに、区民センターにおいてシンポジウムを開催いたしました。
 現時点で史料館の建設は考えておりませんが、今後は復顔像や遺骨のレプリカを活用し、文京ふるさと歴史館とも連携しながら、より多くの区民の皆様に御覧いただけるよう努めてまいります。
 次に、発達時期に英語の環境に身を置くことがどれほどより良い効果をもたらすかについてのお尋ねですが、五歳から八歳頃は、神経系が著しく発達する時期であり、脳を始めとして体内に様々な神経回路が複雑に張り巡らされていく大切な時期だと捉えております。
 この時期の子どもたちは、常に新しいものに興味を持つという特徴を有しており、多種多様な刺激を身体が求めます。
 したがいまして、幼児期は英語に限らず、多種多様な体験をすることが子どもの成長にとって大切なことと考えております。
 次に、小学校一年生から英語を教科とすることについてのお尋ねですが、御指摘のとおり、視覚や聴覚に働き掛けるインプットの量に重きを置くことが重要であると考えております。
 しかしながら、現時点では、標準を上回る授業時数で英語教育を行っているため、小学校一年生から英語を教科として実施することは難しい状況となっております。そのような状況においても、外国人英語指導員による授業により、小学校一年生から英語に触れる機会を確保しております。
 教育委員会といたしましては、今後も教育基本法及び学校教育法その他の法令並びに学習指導要領等に従い、英語に限らず、人間として調和の取れた子どもの育成を目指し、教育の充実に努めてまいります。
 次に、小学校入学時にタッチペンを使った学習教材を配布することについてのお尋ねですが、現時点では御指摘の英語教材を小学校入学時に子どもへ配布することは難しい状況ですが、タブレット端末を今後整備する際には、英語教材の導入やタブレット端末の活用方法等を考慮し、子どもたちにとって活用しやすく、学習効果が上がるよう検討してまいります。
 次に、四技能を測るGTEC(ジーテック)の導入についてのお尋ねですが、児童・生徒の個々のレベルに合わせた指導を行うことが重要であると認識しております。そのため、児童・生徒一人一人の「確かな学力」の定着と伸長を目的として、都が行っている「児童・生徒の学力向上を図るための調査」を実施し、指導方法の改善に役立てております。
 現在、国では、中学生の英語四技能を測定する「全国的な学力調査」の平成三十一年度からの実施について検討がなされております。また、都では四技能の中でも特に「話すこと」に焦点を当てて、独自にパフォーマンステストを作成しており、区ではこれを活用した各学校での取組を実践しているところです。
 今後も英語の四技能を測る方法については、国や都の動向を注視してまいります。
 次に、小学校高学年を対象に、英語を母語とする外国へのホームステイの旅費を負担することについてのお尋ねですが、費用が一定程度掛かることや小学校高学年という発達段階、さらに安全面での配慮が求められることなどから、ホームステイの旅費の一部を負担することは現時点で難しいと捉えております。
 しかしながら、英語を母語とする人との交流は国際感覚を養う点で効果があると理解しており、学校教育の中で、更に実体験を通した国際理解教育を推進してまいります。
 次に、英語学習の効果的な方法やアプローチの検討についてのお尋ねですが、御指摘のとおり、日本に居ながら英語を習得するためには、学習量を努めて多くする必要があると認識しております。
 教育委員会としては、学習指導要領の趣旨及び国や都の動向を踏まえつつ、今後とも英語教育の充実を図ってまいります。
 次に、今後の放課後全児童向け事業の計画についてですが、先月開始した金富小学校を含め、今年度は区立小学校四校で事業を開始いたしました。
 また、来年度は、現時点で、新たに四校で事業を実施できるよう調整を行っているところです。
 今後も子育て支援計画でお示ししたとおり、三十一年度までに全区立小学校で事業を実施するために、計画的に実施校を拡大してまいります。
 最後に、私立や国立に通う子どもなどの他校児童の利用についてですが、放課後全児童向け事業は、放課後の学校における安全管理面を踏まえて、原則として自校児童のみの利用となっておりますが、土曜日及び日曜日を中心に実施しているこどもひろば事業では、他校の児童も利用できる学校が多くあります。
 こどもひろば事業を御利用いただくことで、国立及び私立の小学校に通う児童との交流も図れるものと考えております。
   〔山田ひろこ議員「議長、二番」と発言を求む。〕


◯議長(白石英行)  二番山田ひろこ議員。


◯山田ひろこ議員  自席からの発言、失礼いたします。
 社会環境が変わっていく中で、英語の学習、言語学習というのはやはり必要でございます。そして、子どもの体力、これも、環境が変わる中で、昔は子どもが外で遊ぶのが普通の様子でした。ところが、今はこれを教育として捉えて子どもの体力をつくっていくことというのは大変必要なことではないかなというふうに考えております。
 教育というものはお金が掛かります。ですが、お金を掛けるものであって、しっかりと予算を取って取り組んでいただきたい。そう願います。
 そして、福祉施設に関しましては、高齢者が増えていく中では優先順位を上げて取り組んでいただきたい。また、スマートシティ型の社会、それから電線の無電柱化につきましても、これは国や都が推進をしている計画でございます。是非とも、文京区においてもそれを早急に進めていただきたい。そして、費用が掛かったり、また時間も掛かることですので、なお各所管が横との連携を取り、知恵を出し合って、スピード感を持って取り組んでいっていただきたいと考えています。
 そして、シドッチの歴史史料などなどですが、これらに関しては、区長はこれは世界的にも大変すばらしい発見であるというふうにおっしゃられました。それであるにもかかわらず、区民の皆様に御覧いただけるよう努めていくというところは、いささか私は隔たりを感じるかなと思います。世界的にも、こういった史料をしっかりと展示館を構え、そして皆さんにお示しができるようにと取り組んでいっていただきたいというふうに考えております。
 本日はありがとうございました。


◯議長(白石英行)  議事の都合により、会議を暫時休憩いたします。
   午後二時三十七分休憩
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   午後二時五十分再開


◯議長(白石英行)  これより会議を再開いたします。それでは、休憩前に引き続き一般質問を行います。
   〔品田ひでこ議員「議長、三十番」と発言を求む。〕


◯議長(白石英行)  三十番品田ひでこ議員。
   〔品田ひでこ議員登壇〕


◯品田ひでこ議員  「ぶんきょう未来」の品田ひでこです。会派を代表して一般質問を行います。
 初めに、文京区制七十周年、誠におめでとうございます。これまで、先人たちが文京区の発展に御尽力され、その御功績によって今の文京区があることに改めて感謝申し上げます。
 さて、この記念事業の一環として、私が提案した「原動機付自転車の文京区オリジナルナンバープレート」、また「オリジナル婚姻届書・出生届書」及び「命名書」が出来上がり、実現しました。一月から実際に区民の皆さんに交付や御利用を頂いているとのこと、提案者としては本当にうれしく、愛用していただくことを願っています。
 そこで、新年にスタートした「原動機付自転車の文京区オリジナルナンバープレート」、「オリジナル婚姻届書・出生届書」の交付状況や区民の評判をお聞かせください。
 次に、御当地オリジナルシリーズ、品田ひでこの提案第三弾です。
 それは「母子健康手帳」の最新版です。前回の一般質問で、「母と子の保健バッグ」のファイル化を提案し、出生時からの保健指導を含めた取組の一元化を要望しましたが、検討は進んでいるのでしょうか。
 その後、「母子手帳」も各地で大きく変化しています。
 例えば、神奈川県ではICTを活用して、個人のお薬情報や健康情報を一覧で「見える化」できる「マイME‐BYO(みびょう)カルテ」の取組を進めていますが、その一環として、お子さんの予防接種や健診データ、子育て日記を簡単に記録できるアプリ「電子母子手帳」を提供し、ビジュアル化が好評です。また、このアプリを通じて「乳幼児健診」や、親子向けのイベント情報などを連携する地元の市町の情報を配信しています。アプリは、神奈川県民は誰でも利用でき、実家の祖父母とも共有できるそうです。
 さらに、もともとの紙ベースの「母子手帳」にも革新が起きています。ほとんどの場合、六歳までの仕様になっていますが、一般社団法人「親子健康手帳普及協会」が作成した母子手帳は二十歳まで記録できます。手帳の本来の目的は、体調が急激に変化しやすい妊産婦や乳幼児のために、妊娠や出産の経過、乳幼児の発育や発達状態を記すためのものです。それに加え、健診や予防接種などの有無が記録でき、各年齢による育児アドバイスも載っています。
 年齢を重ねると病気やけがもあります。インフルエンザを始めとした予防接種を受ける機会もあります。これまでの病歴を記しておくことは必要です。「あれ、いつはしかになったっけ?予防注射受けたっけ?」などと忘れないように、大人になるまでの大切な記録です。そして、成人式に「これからは、自分で健康管理するのよ」と本人に渡してあげれば、親子のきずなが深まり健康面の自立を促します。この手帳は、現在、大変人気で入手が困難だそうです。
 そこで、現在の文京区「母子健康手帳」を「文京区オリジナル二十歳までの母子健康手帳」最新版にすること、内容を充実すること、さらに電子版の検討を提案しますが、いかがでしょうか。
 次の御当地提案は、「文京区オリジナルPR動画」です。
 かつて、自治体がPR動画を作成してアクセス数が多かった函館市を始め、各自治体で「ゆるキャラ」同様にPR動画の作成が盛んです。「自治体ラップ」まで登場し青森県、愛知県、岐阜県、福生市で配信され、市長自ら出演するなど人気を呼んでいます。
 今や動画配信は当たり前、無名なキャラクターが一気に全世界の人に注目される時代です。
 区のPRビデオは、五年前に作成された日本語版のほかに英語版、中国語版、韓国語版と準備されていますが、外国からのお客様用やホームページ等の利用で、認知度が低いようです。
 そこで、文京区のオリジナルPR動画を区民や子どもたちにも自由に創ってもらいましょう。行政が創るビデオはお堅い感じになるので、特に中高生・大学生の柔軟な発想で、文京区の魅力新発見に期待します。本格的な機材や台本がなくてもスマートフォンなどで気軽に撮影し、二、三分の作品の応募もできるようにします。
 目的は、一つ、区民に文京区の魅力と愛着を一層持ってもらう。文京区をより知るきっかけにする。二つ、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック競技大会を見据えて、文京区の魅力を全世界に向け発信する。
 その手段として、今の「写真コンテスト」に加え、「動画コンテスト」を開催しましょう。優秀作品は、区の公式ホームページだけでなく、民間でも映像を映していただき、インターネットで世界に向け発信するPR作戦です。きっと成澤区長のノリの良さも期待できます。
 区民や子どもたちが作成する「文京区オリジナルPR動画」と「PR動画コンテスト」、さらに「世界に向けて発信する戦略的な取組」を提案しますが、いかがでしょうか。
 次は、観光行政を更に発展させた提案をします。
 インバウンドの増加に伴い、文京区の観光名所を見て、文京区のお土産も外国人のお客様に是非買っていただきたいものです。
 今年度の総務区民委員会の視察は、金沢市の観光行政と観光ボランティアの事業展開でしたが、金沢の文化芸術を伝承することと、新たな視点を盛り込んだ画期的かつ戦略的な官民挙げての取組は学ぶところが大でした。特に外国人向けの観光では、日本文化芸術を見るだけでなく「体験型」も加える事業に注目しました。
 文京区の平成二十九年新年度予算では、一つ、日本古来の「能」を区内の能楽堂で知っていただく事業、二つ、ゆかりの文人を若い人や外国人にアニメ化して発信する「サブカルチャーによる観光資源の魅力発信」事業の展開に期待しています。
 しかし、花の五大まつりの会場で行われる茶道・琴の演奏などのおもてなしを、観光名所で年間を通して、国内外のお客様に体験していただきたい、そして日本の文化芸術を推進している文京区社会教育関係団体に活躍していただき、運営していくことは可能と考えます。
 「歴史と文化の街」文京区にふさわしい観光名所での「日本の文化芸術体験型事業」を展開することを提案しますが、いかがでしょうか。
 次に、観光ボランティアの新たな取組について。
 文京区では、観光ボランティアの育成や観光名所を解説案内していただくなど、区民の献身的な力が生かされています。そのメニューに加えていただきたい提案があります。
 それは、昼間、区民の自宅に外国人を招いて、和食ランチや日本のお茶会をしていただくという企画です。その理由は、民泊やホームステイは、訪ねる側も受け入れる側も、両方にハードルが高いからです。
 最近、日中三、四時間の滞在・体験型で日本の文化や暮らしを味わってもらうことが、外国人に人気を博しています。食事代、二、三千円程度は外国のお客様の負担で、自宅を開放しての気軽な受入れとおもてなしです。登録・あっせんには、両方の信用の点で最初は行政が関わり、観光協会で運営をお願いするのがいいと思います。
 外国人向け「日中、文京区民のお宅で日本おもてなし体験型観光」を提案しますが、いかがでしょうか。
 二つ目のテーマは、巻石通りバリアフリー整備計画に無電柱化を。
 今年度「巻石通りバリアフリー整備計画」が明らかになり、昨年八月と十一月にそれぞれ二回、沿道や近隣住民対象の意見交換会が開催され、私も出席しました。
 まず、この道路の課題や区民の不満に思うことは次の点です。
 歩道の利用。一つ、歩道が狭い。一番狭いところは幅員九十三センチメートル、一人歩くのがやっと。車椅子や傘を差すとすれ違えない箇所が多くある。
 二つ、傾斜がきつい、歩道が波打っている。道路の高低差があり、勾配が一〇%近くある箇所が多く、斜めになって歩いている。車椅子を押すのがとても困難である。
 三つ、電柱、看板などの障害物があり歩きにくいなどです。
 車道の利用は、一つ、自転車で走りにくい。二つ、路上駐車が多く走行しにくい。三番目に、傾斜がきついといった具合で、近隣住民とこの点は共有できています。
 私は、小学校のときに沿道に住んで以来、その後もずっと近隣に住み、巻石通りは暮らしに欠かせない生活道路です。私の知る限り、半世紀以上にわたり、部分的な改修はあったものの全面改修はなく、計画を知ったときは「やっと直る」と感激しました。
 沿道に総合福祉センターができました。二つの特別養護老人ホームも建設中、何としてもこの通りを「人に優しいバリアフリーの安心・安全な道」にすることを切望します。
 さらに、意見交換会は、議員から細部の改善点を区側にお伝えする場ではないことから、昨年末に近隣議員と建設委員会委員と、実際に歩きながら改善箇所や不便なところ、安全性に欠ける点を確認して、同行いただいた土木部課長職員に伝えました。
 区の計画は、平成二十九年度に工事設計、庁内で設計するとのこと、この点は評価します。実際の工事は、平成三十年度から三十七年度で、全長一・四キロメートルを一年に二百メートルずつ、八年掛けて改修する予定です。しかし、八年掛けても、物理的に考えて、歩道の安全性や二メートルの幅員がどこまで改善するか疑問です。意見交換会でも、「せっかく全面改修するなら、将来的に考えて電柱を地中化してほしい」と強い区民の要望が多くありました。
 調べてみると、最近の「無電柱化」の工法は、一つ、直接埋設でコストが三分の一、工期も短縮。二つ、道幅が狭くても軽量化で住宅地でも進んでいるとのことです。
 さらに、東京都の平成二十九年度予算は、「無電柱化、区市町村に支援強化」、「区市町村の負担軽減、初期費用の全額補助」と小池都政新年度予算の目玉事業でもあり、力強い後押しが期待できます。
 今でも斜めに立っている電柱が、大規模地震で倒れたら、区の西側・南地域の大事な幹線区道の機能が全く失われてしまいます。現計画に少し時間を掛けても、巻石通りの機能を将来にわたって完璧にすべきです。
 巻石通りバリアフリー計画に東京都の支援を頂いて、大規模地震対策とバリアフリー度を更に高めるため「無電柱化」を加えることを強く求めますが、区長の積極的な決意を期待し、お答えください。
 三つ目のテーマは、子どもの遊び場や子育て支援の拡大についてです。
 前回の私の一般質問の提案から、「六義公園運動場と後楽公園少年野球場の平日利用で、屋外子育てひろば」が実現に至りました。早期の実現に感謝申し上げます。
 まだPR不足の点や十分な周知、雨の日対策などが必要と考えますが、初年度の「あおぞらすくすく広場」、「親子すくすく教室」の利用状況と評価、今後の改善点をお聞かせください。
 また、園庭のない保育園対策として、屋外の小さい子どもが安全に遊べる場所の確保が求められます。杉並区では、比較的大きな公園を選び、大きな子どもとぶつからないように一画をフェンスで区切り、クッション性のある舗装や小さな滑り台設置など三か年で十四か所の整備予定です。
 文京区の江戸川公園東側で、トイレの移設、植栽の整理により、狭いながらも広場と遊びスペースの整備計画が予定されています。早期の決定を大変評価します。
 しかし、毎年認可保育園が数園ずつ新設されていることから、もっと区内公園でも遊び場を順次整備すべきです。
 区内の公園に「園庭のない保育園対策」と「乳幼児が安心できる遊び場」を積極的に、計画的に整備していくことを求めますが、いかがでしょうか。
 さらに、子育て支援の環境整備を推進する方策として「区民会館」の利用拡大を提案します。
 区内の区民会館は、午前中が約三〇%、午後が約五〇%の稼働率です。近年区民会館の新規開設が進む中にあって、大変もったいない状況と私は指摘しています。「こまじいのうち」の様子を見ても、子育て中の若いママが自然に集まっています。
 区民会館の有効活用を「コミュニティインフラ」と整え、「子育てひろば」、「高齢者のサロン」を復活すべきです。運営は、文京区社会福祉協議会にお願いすることも可能です。この取組の提案はいかがでしょうか。
 さらに、既存の「子育てひろば」の利用は、汐見、江戸川橋を除き、土日休日は閉館です。特に土曜日の開館を求める親の要望が多く、父親が子連れでたくさん来て、パパの仲間づくりの場になっています。
 休日開館への先駆的な事例は横浜市にあります。施設の有効利用と休日でも親子で使えることは、実に有意義な取組です。
 今回、平成二十九年度予算に「地域団体による地域子育て支援拠点事業」が計上されています。この活用はチャンスです。
 「子育てひろば」の休館日の土日祝日の利用を拡大してください。その実践には、新年度の「地域団体による地域子育て支援拠点事業」を活用して、閉館日の「子育てひろば」の施設を子育て支援協力団体に貸し出し、運営を委託する方式で行うことを提案します。普段と違う新しいプログラムも期待でき、父親の育児参加も進みます。この提案はいかがでしょうか。
 最後に、私が強く訴えている「Bーぐるの四路線化・バスターミナル設置により、区内をくまなく行ける路線に」の検討状況を伺います。
 二〇一五年十一月の一般質問で、区内を四つのエリアに分けて四路線にし、一周を三十分程度で周回する。文京シビックセンターか東京ドーム周辺に「バスターミナル」を設けて、他の三路線に東西南北自由に乗り換えるコースを再編成する。区内をくまなくどこへでも行ける、短時間で移動できるようにすると強く訴えました。
 区長答弁は「一つ一つ慎重に検討して考えを示す」で、そのまま一年三か月が経過しました。
 平成二十九年度予算で、やっと「Bーぐる運行の分析委託」として九百十一万円が計上されていますが、ただ漫然と調査をしてもアウトカムが実現できません。
 そこで、分析調査に当たっては、次の点を是非考慮していただきたい。
 一つ、総合福祉センター内へ乗り入れを可能にする。
 二つ、JR飯田橋駅舎の改良工事が始まり、今より南側に移設されることから、JR飯田橋駅に接続できるバス停の設置を求める。
 三つ、高齢者の利用拡大や、高齢ドライバー事故防止の運転免許の返納を進めるために、無料利用の拡大を検討されたい。高齢者のお出掛けを増やし、介護予防に効果がある。
 四つ、利用者の要望第一位は、一方通行でなく、両方向の運行。二十分間隔運行の短縮。利用者拡大を狙うには、せめて金沢市のように十五分に一回の運行間隔にすること。
 五つ、車がなくても暮らせる日常をつくり出すなど、区民から寄せられる要望を生かし、目的のためのアンケート調査にすべきです。
 どのように路線拡大やバスターミナル化を進めるための実態調査と利用者アンケートになるのか、その目的を明確にお示しください。
 さらに、最近の区の施設整備の進め方を見ると、紛争やトラブルが発生し、区民が不信感を持ちながらも区の計画どおりに進められることが多々あるように見受けられます。また、それによる工事延期など社会的な損失が見られ、心配しています。
 そこで、社会基盤整備に今注目されているのは、「PI(パブリック・インボルブメント)」です。これは、一つ、交通施設整備に当たって事業主体が計画の初期段階から積極的に市民の意見を聞き、それらを取り入れ努力していく。二つ、計画決定段階においても市民が関与する。三つ、市民に計画を委ねるが、責任は行政にあるといったやり方です。
 今後のBーぐる再編成においては、PI(パブリック・インボルブメント)方式を用いて、区民や利用者を巻き込んだ運行計画になるよう強く望みますが、見解をお聞かせください。
 以上で私の質問を終わります。
   〔成澤廣修区長「議長、区長」と発言を求む。〕


◯議長(白石英行)  成澤廣修区長。
   〔成澤廣修区長登壇〕


◯区長(成澤廣修)  品田議員の御質問にお答えします。
 最初に、区独自の事業に関する御質問にお答えします。
 まず、区制七十周年記念事業についてのお尋ねですが、原動機付自転車オリジナルナンバープレートについては、交付開始から一か月間に、三種類合計で約百二十枚を交付しております。交付初日は申請の列ができるほど評判でした。受け取った方からは、「アピールに一役買いたい」、「大人っぽいデザインが良い」等の感想を頂いております。
 また、オリジナル婚姻届書については、一月末現在で約四百枚を配布し、十二件を受理しており、出生届書及び命名書はそれぞれ約二百枚を配布し、一件の受理実績となっております。
 オリジナルナンバープレートと同様にマスコミでも取り上げられ、多数のお問合せを頂き、デザインも好評を得ているところです。
 今後とも多くの方々にお使いいただけるよう、周知に努めてまいります。
 次に、母子健康手帳についてのお尋ねですが、御指摘の「二十年をつづる母子健康手帳」は、長期間使用でき、予防接種履歴等の把握と健康意識の醸成が期待できることから、他自治体での利用状況等を参考とし、研究してまいります。
 また、母子健康手帳の電子版については、国において医療へのICT活用を引き続き検討していることから、その動向を注視してまいります。
 次に、区のPR動画についてのお尋ねですが、区の魅力を発信していく手段として、動画の活用は有効であると考えており、作成に向けて検討を進めてまいります。
 PR動画をCATVや地下二階のマルチビジョンなどで発信するとともに、ホームページを始めとしたインターネットで配信することで、文京区の魅力を広く発信してまいります。
 また、区への愛着を深めることや、新たな魅力発見などの効果が期待できることから、PR動画は区民から募集することを検討いたしますが、動画の募集に当たっては、観光協会や東京ケーブルネットワークなどの関係機関とも連携してまいります。
 次に、日本の文化芸術を体験する事業についてのお尋ねですが、近年、訪日外国人観光客の関心やニーズは、見ることや買物だけではなく、日本の文化芸術を体験することにも広がっているとされています。そのため、御提案のような体験の場を設けることは、これまで以上に重要になっていると認識しております。
 本区では、秋の文化祭において茶会を開催しているほか、国際交流フェスタでは、生け花・書道・着物の着付け等の体験コーナーを設けており、来訪された方から御好評を頂いております。
 また、「文の京ミュージアムネットワーク」に参加する一部の施設では、年間を通じて体験プログラムを実施しているほか、独自に文化芸術活動を行っている社会教育関係団体もございます。
 今後とも、文の京ミュージアムネットワークの参加施設や社会教育関係団体との一層の連携により、御提案の体験型事業の展開を含め、誰もが文化芸術に親しむことができる環境づくりに意を用いてまいります。
 次に、自宅を活用した外国人向け体験・交流ボランティアについてのお尋ねですが、御提案の内容は、日本での日常生活や日本文化の体験、外国人利用者と受入れ家庭との交流などにより、観光振興や国際交流につながるものと考えております。
 一方で、利用する外国人の身元確認や、トラブルの防止及び対処等、区民が安心して受入れを行うために検討すべき事項もあり、今後の研究課題としてまいります。
 次に、巻石通りの無電柱化についての御質問にお答えします。
 巻石通りは、他の道路と比べて曲線が多く、ガス管、上下水道管等の埋設物も多いため、無電柱化を含めた道路のバリアフリー化には長い工事期間が必要となります。
 さらに、現在の手法で無電柱化を進めた場合、地上機器を設置する場所では、車椅子や傘を差す人のすれ違いが困難になることも予想されます。
 一方、国等においては、電線共同溝のコンパクト化を図る技術開発を進めていることや、民有地を活用した地上機器の設置に対する支援拡充の動きなどがあることから、その動向を注視する必要があります。
 これらのことから、巻石通りの整備に当たっては、地域の要望が強い、歩道の拡幅と傾斜緩和によるバリアフリー化の早期実現を考慮した上で、地域の意見を十分伺いながら、無電柱化についても検討してまいります。
 次に、子どもの遊び場等に関する御質問にお答えします。
 まず、「あおぞらすくすく広場」等についてのお尋ねですが、「あおぞらすくすく広場」は、事業開始以来、園児などの利用が延べ千人を超え、「親子すくすく教室」では、期を重ねるごとに参加する親子が増えてきております。
 利用者からは、「広い場所で安全に遊ばせることができて大変良い事業である」との声を頂いております。
 今後は、より多くの未就学児童等に御利用いただけるよう、庁内で連携し、一層の周知を図ってまいります。
 次に、園庭のない保育園への支援等についてのお尋ねですが、これまでも公園等の全面改修に当たっては、公園等を園児の遊び場として活用している保育園を含めた利用者のニーズを取り入れ、幼児と児童の動線が重ならないような遊具の配置や、ゴムチップ舗装の採用など、幼児の安全に配慮した整備を行ってまいりました。今後も保育園や保護者の意見を伺いながら、公園等の整備を進めてまいります。
 また、公園の活用以外にも、区立園と私立園の相互連携による施設の利用のほか、区立小・中学校の校庭についても、活用を教育委員会と調整しているところです。
 さらに、東京大学大学院教育学研究科と協定を締結し、同研究科が実施した、全国の幼稚園・保育園を対象とする「園庭に関する調査」の分析結果を区内の幼稚園・保育園の運営に活用することで、限られた環境の中でも、様々な工夫により、子どもの健やかな育ちを保障してまいります。
 次に、区民会館の有効活用についてのお尋ねですが、区民会館等の会議室は、利用当日まで予約が可能であるため、御指摘の子育て支援事業等で行政利用する場合には、一般利用との調整などの課題が考えられますが、施設ごとの詳細な利用実態や課題を精査した上で、社会福祉協議会とも連携・協力し、有効活用策を検討してまいります。
 次に、子育てひろば等の開館日の拡充についてのお尋ねですが、御案内のとおり、本年度から、施設の面積、ロケーション、運営状況等を勘案し、子育てひろば汐見と子育てひろば江戸川橋において日曜日開館を実施したところです。
 今後とも、各施設の特徴や状況を見ながら、日曜日等の開館について判断してまいります。
 なお、来年度から重点施策として実施する「地域団体による地域子育て支援拠点事業」を担う地域団体に対しては、当面、新たな拠点づくりの着実な実施をお願いいたしますが、場所の確保などを含めた側面支援を併せて行ってまいります。
 最後に、Bーぐるについての御質問にお答えします。
 本年度実施している基礎調査は、詳細調査の項目を整理し、検討するためのものです。
 来年度実施予定の詳細調査では、既存路線の利用実態、区民の移動や区内の道路・交通状況等について各種調査を実施し、コミュニティバスの運行サービス全体の利便性向上策等について、幅広い観点から分析を行う予定です。
 この分析結果を参考に、路線の拡大・再編の可否を含め、今後のコミュニティバス事業の方向性等を判断してまいります。
 なお、バス事業の運営に当たっては、利用者等で構成されるBーぐる沿線協議会で御意見を頂いているところですが、今後、路線の拡大・再編等を計画する場合には、更に幅広く区民の意見を頂けるよう努めてまいります。
   〔品田ひでこ議員「議長、三十番」と発言を求む。〕


◯議長(白石英行)  三十番品田ひでこ議員。


◯品田ひでこ議員  自席から発言させていただきます。
 区長、御答弁ありがとうございました。
 巻石通りの無電柱化の件について、少しお話しさせていただきます。
 都の二〇一七年度の予定では、無電柱化推進条例の策定が予定されています。これからの道のインフラ整備には電柱のない道を造っていくという宣言だと理解します。その推進事業に、東京都は補助事業を提案し、浅い層ですね、浅層埋設、低コスト手法の導入をすれば、モデル地区としてそれに合わせて補助をするという方針です。
 一度、インフラ整備をし、道を造れば、七十年、八十年使うことを考えると、この絶好のチャンスを逃すべきではないと私は考えます。無電柱化にはお金が掛かる、時間が掛かるということですが、これからの技術革新や補助、いろいろなものを抱き合わせして、是非早期にこの巻石通りのバリアフリーとともに無電柱化を進めていただくことを強くお願いいたします。
 Bーぐるについては、是非スピード感を持って再編していただけますことをお願いし、意見を付します。
 ありがとうございました。


◯議長(白石英行)  以上で本日の日程は終了いたしました。
 次の本会議は、追って御通知申し上げます。
 本日は、これにて散会いたします。
   午後三時二十五分散会