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東京都 千代田区

2007.03.02




2007.03.02 : 平成19年保健福祉文教委員会 資料


           保 健 福 祉 文 教 委 員 会

                           平成19年3月2日

1 報告事項

 [保健福祉部]

 (1)千代田区保健福祉総合計画について  [資料]

  [教育委員会]

 (1)千代田区子ども読書活動推進計画(案)について  [資料]

 (2)千代田区指定文化財の指定について  [資料]




2 その他




3 委員会の懸案事項(案)について




4 閉会中の特定事件継続調査事項について

-------------------------------------------------------------------------------

千代田区保健福祉総合計画

-------------------------------------------------------------------------------


                                  ┌────────┐
                                  │教育委員会資料1│
                                  └────────┘
                                   平成19年3月2日





        千代田区子ども読書活動推進計画(案)



              目次

     1 計画策定の目的及び実施期間
     2 千代田区における読書活動の状況とニーズ
     3 計画策定における基本的観点
     4 実施策と達成目標
     5 推進体制と活動評価







            平成18年3月
1 計画策定の目的及び実施期間

 子どもの表現力、論理的思考力、創造力等を育てるうえで、読書が不可欠であり、乳幼児・児童期における読書習慣の形成は、青年期以降の社会生活の基盤として重要な役割を果たすと考えられている。こうした考えを受けて、平成13年に子どもの読書活動推進法が成立し、国、都道府県、市区町村の各レベルで、子どもの読書活動推進に係る計画の策定とその具体的な施策の展開が始まっている。
 それに加えて、出版メディア環境の変化や読書を含めた出版文化の振興の重要性についても、近年注目が高まり、平成17年には文字・活字文化振興法が制定され、出版・読書に関わる各分野の関係者の協力を得た「文字・活字文化推進機構」の設立も見込まれている。
 千代田区においては、こうした状況を受け、区民・昼間区民を問わず、子どもから大人までの読書活動の普及・発展と、世界一の出版関連機関集積地と言われる区の特色を生かした出版文化の振興を目的として、必要な諸活動の基本方針となる「千代田区子ども読書活動推進計画(以下「計画」と略)」を策定し、平成19年度〜21年度の3年間を当面の目途に、その実現を図るものである。
 計画策定にあたっては、平成17年度に、区内関係部門による「千代田区子ども読書活動推進計画策定検討会」を設置し、必要な課題の整理を行った。平成18年度には、外部有識者や公募区民を交えた「千代田区子ども読書活動推進懇談会」を開催し、検討会で報告された課題を含めて幅広く意見交換を行うとともに、子どもや司書教諭、私立学校関係者などにヒアリングを行った。
 なお、本計画での「読書」の範囲は、メディア環境の変化を前提として、本を読むことにとどまらず、マンガや電子情報の利用までを視野に入れている。


2 千代田区における読書活動の状況とニーズ

 千代田区における家庭や地域の状況と子どもの読書活動の関連性、中高生の意識や実態などを把握するために行った「『千代田区子ども読書活動推進計画(仮称)』策定のための調査(平成18年度実施)」及び「第33回千代田区民世論調査」の関連調査結果、さらに「千代田区子ども読書活動推進懇談会」での審議内容から明らかになった、千代田区における読書活動の状況とニーズは以下のとおりである。
(1)千代田区における読書活動の状況
 調査対象者は各調査で異なるため、本節ではそれぞれの調査対象者を整理した表現として、「小学生」「中高生」「大人(全般)」「乳幼児の保護者」「小学生の保護者」「読書活動支援者」の6カテゴリーを用いる。

1) 全般的な読書活動の傾向
 ○ 上記2調査では、「本」の範囲を単行本ばかりでなく、雑誌、マンガ・
   マンガ雑誌等にも広げて調査を行った。種類別の読書冊数については、
   小学生、中高生、大人ともに単行本よりも雑誌、マンガ・マンガ雑誌
   が上回った。大人の種類別の読書時間についても、単行本よりも雑誌
   とマンガ・マンガ雑誌が上回った。
 ○ 昨今いわゆる「読書離れ」が起きているということについて、「『読書離
   れ』になっているとは感じられない」という意見が読書活動支援者な
   どから多数寄せられ、また調査結果からも「読む人と読まない人(あ
   るいは読む時期と読まない時期)の二極化が進んでいる」ことが明ら
   かになった。
 ○ 読書活動とその理由について、読んだ理由は、小学生、中高生、小学
   生の保護者ともに「読むのが楽しい、面白いから」、読まなかった理由
   は「仕事(勉強)が忙しかったから」という理由が最も多い。また、大
   人の読まない理由としては、「小さい字を読むと目が疲れるから」の割
   合が50代から急激に高まり、70代では理由の約半分を占めている。
 ○ 小学生の保護者とその子どもの読書冊数の多寡には相関関係はないも
   のの、保護者の読書の好き嫌いが子どもの好き嫌いに影響し、その好
   き嫌いが子どもの読書量につながっている。
 ○ 「誰に読み聞かせをしてもらったか」を小学生及び中高生に対して聞
   いたところ、母親は9割、父親には約4割の子どもが読み聞かせをし
   てもらったと答えている。

2) 新しいメディアと読書
 ○ テレビ等の影響で本を読んだ経験については、小学生、中高生、小学
   生の保護者合わせて「よくある」「たまにある」がいずれも7割を超え
   たこと、インターネット等で配信される小説等を読んだ経験について
   も、中高生では「読んでいる」が12.5%に上っていることなど、読書
   にとって新しいメディアの影響は大きいものとなっている。
 ○ オンライン書店について、「よく利用する」「たまに利用する」を合わ
   せた“利用層”が、中高生で18.1%、小学生の保護者で31.6%となっ
   ており、また中高生の8.7%が「利用したことはないが、利用してみ
   たい」と答えているところから、オンライン書店が普及しつつあるこ
   とが伺える。

3) 読書活動を行う場所と情報の入手方法
 ○ 本を読む場所については、「家」で読む人が中高生、小学生の保護者と
   もに最も多いものの、「電車・バスの中」や、中高生では「学校」、小
   学生の保護者は「職場」「図書館」「飲食店・喫茶店」など移動中・外
   出中にも広がっている。
 ○ 本に関する情報の入手方法としては、小学生の保護者では「書店」「新
   聞・雑誌」が最も多いものの、小学生や中高生では「家族」や「友達」
   からが多く、読書の話題とコミュニケーションの相関関係が高くなっ
   ている。

4) 本などの購入金額とその理由・傾向
 ○ 大人が自分のために本や雑誌などを1か月にどの程度購入するかにつ
   いて、本は「ほとんど購入しない」30.6%、「3,000円未満」39.9%と
   なっている。雑誌(マンガ雑誌をのぞく)は「ほとんど購入しない」
   34.2%、「3,000円未満」38.5%となっている。マンガ(マンガ雑誌を
   含む)は「ほとんど購入しない」58.8%、「3,000円未満」11.6%とな
   っている。このことから、【本>雑誌>マンガ】という優先順位で購入が
   行われていることが明らかになった。本については、男性30・40代で
   「3,000円以上」の割合が他の年代に比べて高くなっている。
 ○ 「自分が本などをあまり購入しない」と感じている大人は対象者の約
   半数にあたり、その理由として「購入したいと思う以前に、読みたい
   と思うものがないから」が31%となっている。性別としては、男性の
   場合「購入したいと思う以前に、読みたいと思うものがないから」と
   回答する割合が、年代が高まるにつれて上昇しているが、女性ではそ
   のような傾向は見られない。男性の理由として「インターネットで調
   べるから」が20代で50%、30代で32%となっており、他の性別・年
   代と比較して突出した数値が見られるが、女性ではそのような傾向は
   見られない。
 ○ 小学生の保護者が子どものために、本などを1か月にどの程度購入す
   るかについて、「1,000円以上3,000円未満」35.5%、「500円以上1,000
   円未満」28.3%となっているが、「5,000円以上10,000円未満」6.6%、
   「10,000円以上」2.6%など、購入額に格差が見られる。読書が好き
   な保護者ほど、子どもの本の購入費が高い傾向にある。

(2)対象者別ニーズ
 上述の結果について読書活動の対象者という観点から再整理し、その特徴とニーズの整理を行った。

1) 乳幼児の読書活動
   乳幼児の読書活動には、大人が関わることが前提となっているのが特徴
  である。そのような状況での支援に対するニーズとして、保護者や家族に
  対しての支援と幼稚園、保育園等の、子どもだけでなく保護者とも関係が
  深い施設の職員に対する支援が求められている。保護者に対しては、自身
  の仕事や家事・育児が忙しく、図書館や書店に出向いてじっくり本を選ぶ
  時間がないこと、保護者自身の読書が十分でないことを指摘する人も多い。
   千代田区で実施している「ハローブック*」など、乳児と保護者向けの
  サービスを充実すること、図書館での本の紹介や楽しいイベントの実施に
  より、子どもも大人も本に親しみをもてる事業を展開するとともに、幼稚
  園、こども園、保育園、児童館の図書室の整備と運営のアドバイスなど、
  施設職員への支援が求められている。
   *ハローブックとは、保健所で行っている乳幼児健診の際、図書館職員が出向
    き、赤ちゃんと保護者のコミュニケーションを図るきっかけづくりのひとつ
    として、絵本の読み聞かせをお勧めする事業である。

2) 小学生の読書活動
   小学生の読書活動は、テレビやゲームなどの影響を最も受けていること、
  また、読み聞かせを受けていた時期から、自分で本を選んで読めるように
  なる時期への移行期が含まれることが特徴である。そのスムーズな移行を
  支援し、子どもたちの読書に対する関心を高めるために、学校図書館への
  人的支援や蔵書の充実が求められている。区立図書館に対しても学校図書
  館と同様に、子ども対象イベントの充実や、蔵書の充実が求められており、
  図書館と学校とが連携して支援することが重要である。
3) 中高生の読書活動
   中高生の読書量低下の要因として受験・進学準備が指摘されているが、
  「本を読むことが勉強ではなく、楽しみであること」を再認識させる支援
  活動の重要性とあわせ、小学校と同様に「朝の読書」の充実や、中高生の
  生活に即して現在関心をもたれているテーマに沿って図書を手渡すこと
  ができる人材の養成、大学図書館との連携の対象を中高生にも広げ、本と
  出会う機会を充実するなどの具体的方策を打つことが求められている。

4) 大人の読書活動
   大人全般の読書活動の特徴は、主に2点が挙げられる。1点目として、
  読む人と読まない人の二極化が進んでいること。2点目として、加齢によ
  る視力低下などの肉体的要因及びインターネット利用の有無などの世代
  的要因による、読書能力・情報収集能力の個人間の不均衡が生じているこ
  とである。
   保護者については、自身の仕事や家事・育児が忙しく、図書館や書店に
  出向いてじっくり本を選ぶ時間がないのが特徴である。保育園や幼稚園の
  ような、子どもだけでなく保護者とも関係が深い施設に対して、読書活動
  支援の対象を子どもだけと考えず、保護者自身の読書活動のためのアクセ
  ス・ポイントとして機能してほしいとするニーズがある。
   また、区立図書館に対しては、親子で話しながら本を選んだりできるよ
  うな環境の整備や子どもへの安全面・衛生面の整備など、子どもを連れて
  行きやすい施設運営が求められている。


3 計画策定における基本的観点

 千代田区は、国政機関や国を代表する大企業、大学・ミュージアム等学術・文化機関などが集中し、出版社、新聞社、書店、古書店などの出版関連機関も世界的に例がないレベルで集中するという特色がある。また、区立小中学校の児童・生徒数は限られるが、極めて多くの児童・生徒が区内の私立学校に通っている点でもユニークである。このような例以外にも、千代田区には他の地方自治体には見られない多くの特色があり、それを最大限生かすため、当計画では以下の基本的観点を採用した。

 1) 区民だけでなく、区内在勤者・在学者の、いわゆる昼間区民も計画の対
   象者とする。
 2) 読書振興を担う機関として、公立学校、図書館などの読書活動に関わる
   公的施設に加えて、出版関係者等民間も含めた諸機関との連携を図る。
 3) 本を中心とする読書活動の振興だけではなく、メディア環境全体におけ
   る情報活用能力の育成を視野に入れる。
 4) 小中高校生を中心とする子どもを主要な対象とするが、読書習慣の継続
   性を重視し、大人の読書活動も推進対象に含める。
 5) 読書時間や読書冊数の増加といった読書活動の単純な数値目標の達成
   のみを目的とするのではなく、読書振興につながる読書環境の改善と発
   展をめざす。


4 実施策と達成目標

 千代田区では、区内の読書環境の改善と読書活動の振興を目的として、以下の対応策を順次実施する。

(1) 教育関連施設における整備

 1) 平成19年度中に、区立の小学校、幼稚園、こども園、保育園及び児童
   館すべてに千代田区立図書館司書を派遣し、当該施設における図書館・
   読書サービスの実態を把握するとともに、その運営を支援する。また、
   各施設における蔵書構築計画及びサービス計画を当該施設担当者と協
   力して策定する。区立中学校・中等教育学校については、平成20年度
   以降の実施を検討する。
 2) 上記各施設の特色に合わせた蔵書構築計画に基づき、平成20年度から
   計画的な資料費等の増額を図る。
 3) 平成20年度の千代田区立図書館情報システムの更新に合わせ、千代田
   区立図書館情報システムと上記施設の情報ネットワーク化を、条件が整
   った施設から順次行う。また、資料の搬送システムの確保についても検
   討する。利用対象者は児童・生徒だけでなく、その保護者も対象とする。
 4) 教員等の施設内図書館活用の促進、保護者の図書館理解の向上など、子
   どもをとりまく大人の情報活用能力を育成する。
 5) 千代田区立図書館において、子ども室等を活用した児童サービスの一層
   の充実を図ると共に、資料の団体貸出制度を拡充し、区内私立学校を含
   めた関連施設への貸出を積極的に行う。平成19年度中に制度設計及び
   試行を行い、平成20年度以降実施する。
 6) 千代田図書館を始めとする区内関連施設において、区内の書店、古書店
   等での購入につながるような出版物情報の提供を行う。
 7) 各施設においては、「(仮称)千代田区読書振興センター」(後述)と連
   携しつつ、インターネットの利用等電子メディアを通じた読書振興の広
   報・普及活動を強化する。また、男女共同参画センター等の施設とも連
   携して、大人への読書普及活動に取り組む。

               実施策と年度別達成目標
┌───────┬────────────┬───────┬───────┬───────┐
│ 対象施設  │    具体策     │  19年度  │  20年度  │  21年度  │
├───────┼────────────┼───────┼───────┼───────┤
│       │蔵書構築        │現状把握、計 │実施     │継続     │
│       │            │画作成    │       │       │
│       ├────────────┼───────┼───────┼───────┤
│       │蔵書や室内環境の充   │実施     │継続     │継続     │
│       │実           │       │       │       │
│       ├────────────┼───────┼───────┼───────┤
│小学校図書館 │蔵書のシステム化    │準備     │一部校で実施 │実施校を拡大 │
│       ├────────────┼───────┼───────┼───────┤
│       │講演会やイベント    │モデル校で実施│対象校を拡大 │全校で実施  │
│       ├────────────┼───────┼───────┼───────┤
│       │教材センター機能*   │準備     │モデル校で実施│対象校を拡大 │
│       ├────────────┼───────┼───────┼───────┤
│       │ボランティアの組織化  │準備     │一部校で実施 │実施校を拡大 │
├───────┼────────────┼───────┼───────┼───────┤
│       │蔵書構築        │現状把握、計 │実施     │継続     │
│       │            │画作成    │       │       │
│       ├────────────┼───────┼───────┼───────┤
│幼稚園、こど │蔵書や室内環境の充実  │実施     │継続     │継続     │
│も園、保育園、├────────────┼───────┼───────┼───────┤
│児童館    │おすすめ図書リスト   │作成     │作成種数を  │継続     │
│       │等の作成        │       │拡大     │       │
│       ├────────────┼───────┼───────┼───────┤
│       │読書に関わる相談    │準備     │実施     │継続     │
│       ├────────────┼───────┼───────┼───────┤
│       │講演会やイベント    │モデル施設で │対象施設を  │対象施設を  │
│       │            │実施     │拡大     │拡大     │
├───────┼────────────┼───────┼───────┼───────┤
│私立学校図書 │団体貸出制度の拡充   │制度設計、試 │一部実施   │拡大     │
│館等     │            │行      │       │       │
└───────┴────────────┴───────┴───────┴───────┘
 *教材センター機能とは、読書センター機能(例:読書活動推進)、学習・情報センター
  機能(例:しらべ学習や総合的な学習の授業での使用)と並び最近注目されている学
  校図書館の機能のひとつで、教員の学習指導計画や授業の展開に役立つ資料を収集・
  提供するような、教員を主たる対象者とするサービスなどから成る。

(2) 出版関連機関等との連携

 1) 書店等で取り組まれている読書アドバイザー制度、平成19年度から新
   千代田図書館で採用する図書館コンシェルジュなど、現在各分野で個別
   に取り組まれている読書・資料探索への支援・助言活動について、「(仮
   称)読書コンシェルジュ」のような専門家を育成するための制度の共通
   化を図る。出版界との連携の下に検討し、21年度の制度化をめざす。
 2) 官民の関連機関を横断した読書の啓発・普及のためのイベントを、各施
   設及び共同で少なくとも年数回実施する。19年度は、読書週間に合わ
   せ、計画策定の広報を兼ねたイベントを連続的に実施する。
 3) 区立図書館、区内大学図書館、書店等における児童・生徒の職場体験事
   業を拡大する。一方で、区内読書関連施設における大学生等によるボラ
   ンティア活動を拡大する。現状を把握したうえで、20年度以降の達成
   目標を明確にする。

               実施策と年度別達成目標
┌───────┬────────────┬───────┬───────┬───────┐
│ 対象施設  │    具体策     │  19年度  │  20年度  │  21年度  │
├───────┼────────────┼───────┼───────┼───────┤
│千代田図書  │(仮称)読書コンシ   │図書館コンシ │拡大検討   │制度化    │
│館、古書店、 │ェルジュ        │ェルジュ実施 │       │       │
│書店     │            │       │       │       │
├───────┼────────────┼───────┼───────┼───────┤
│区立小学校、 │講演会やイベント    │モデル校で実 │対象校を拡大 │全校で実施  │
│中学校等   │(「本の帯コンテスト」等)│施      │       │       │
├───────┼────────────┼───────┼───────┼───────┤
│区立図書館、区│児童・生徒の職場体   │一部施設で実 │対象施設を拡 │対象施設を拡 │
│内大学図書館、│験事業         │施      │大      │大      │
│書店等    │            │       │       │       │
└───────┴────────────┴───────┴───────┴───────┘

(3)(仮称)千代田区読書振興センターの設置
 千代田区内各施設・機関における読書振興に関わる諸活動の連携を促進するため、平成20年度に千代田区(千代田図書館内を想定)に「(仮称)千代田区読書振興センター」を置き、「(仮称)千代田区読書活動推進会議」(後述)の助言を得て、以下の活動を行う。

 1) 区内の各施設で行われる読書・出版振興に係る事業・広報活動の情報セ
   ンター機能(関連情報の収集・分析・提供)を果たすとともに、全区的
   な啓発・普及活動の企画・調整を行う。
 2) 関連機関・関係者の意見交換・交流の場を提供する。
 3) 読書活動の支援・振興に携わる人材の育成に係る研修等の事業を行うと
   ともに、読書コンシェルジュ制度の検討を行う。
 4) 区内各施設及び全国における読書振興活動の先進的または優良事例を
   収集し、公開することによって、経験・ノウハウの蓄積と共有化を図る。
   データベース化を検討する。

               実施策と年度別達成目標
┌───────┬────────────┬───────┬───────┬───────┐
│ 対象施設  │    具体策     │  19年度  │  20年度  │  21年度  │
├───────┼────────────┼───────┼───────┼───────┤
│       │情報センター機能    │一部実施   │本格実施   │継続     │
│       ├────────────┼───────┼───────┼───────┤
│       │意見交換・交流の場   │一部実施   │本格実施   │継続     │
│       │の提供         │       │       │       │
│千代田図書館 ├────────────┼───────┼───────┼───────┤
│       │人材育成・研修事業   │計画・準備  │試行     │本格実施   │
│       ├────────────┼───────┼───────┼───────┤
│       │読書振興事例の収集   │事例収集   │事例収集の継 │事例収集の継 │
│       │            │       │続、データベー│続、データベー│
│       │            │       │ス化の準備  │ス化     │
└───────┴────────────┴───────┴───────┴───────┘


5 推進体制と活動評価

 計画は、毎年度活動実績を評価したうえで、実施最終年次(平成21年度)に見直し、平成22年度以降の新たな活動計画を作成する。
 計画全体の推進と評価を行う機関として、関係者・専門家・区民等からなる「(仮称)千代田区読書活動推進会議」を設置する。評価にあたっては、定量的・定性的方法を併用し、区内外の専門家の意見も参照する。

参考資料

(i)「千代田区子ども読書活動推進懇談会」委員名簿
┌──────┬───────┬───────────────────────────┐
│      │  氏 名  │        所         属        │
├──────┼───────┼───────────────────────────┤
│学識経験者 │秋田 喜代美 │ 東京大学大学院教授(発達心理学・学校心理学)    │
│      │       │                       *座長 │
│      ├───────┼───────────────────────────┤
│      │野末 俊比古 │ 青山学院大学助教授(図書館情報学)         │
├──────┼───────┼───────────────────────────┤
│ 出版事業 │ 相賀 昌宏 │ 小学館社長                     │
│      ├───────┼───────────────────────────┤
│ 関係者  │ 新山  豊 │ 読売新聞社活字文化推進会議事務局長         │
├──────┼───────┼───────────────────────────┤
│区内に設置 │ 後藤 久夫 │ 神田女学園中学校・高等学校長            │
│      ├───────┼───────────────────────────┤
│された学校 │ 三浦 和美 │ 男女共同参画センター所長              │
│      ├───────┼───────────────────────────┤
│ 等の長  │ 杉浦 晴子 │ 麹町保育園長                    │
│      ├───────┼───────────────────────────┤
│      │ 大橋 和子 │ 四番町児童館長                   │
│      ├───────┼───────────────────────────┤
│      │ 木村 昭延 │ 九段小学校長               *副座長 │
├──────┼───────┼───────────────────────────┤
│ PTA  │ 満処 道昭 │ 番町小学校PTA愛育会会長               │
├──────┼───────┼───────────────────────────┤
│      │ 衣川 由美 │                           │
│ 公募区民 ├───────┼───────────────────────────┤
│      │ 半田 聡子 │                           │
└──────┴───────┴───────────────────────────┘
                    (学識経験者2名、関係機関・区民等10名、計12名)
                           平成18年6月29日〜平成19年3月31日

(ii)「千代田区子ども読書活動推進懇談会」開催日程と議題
  第1回 平成18年6月29日(木) 10:00〜12:00
   1 千代田区子ども読書活動推進計画策定検討会の検討結果概要(報告)
   2 読書活動推進に関わる関係各機関の現状と課題、及び千代田区の子どもの読書環境
  第2回 平成18年9月19日(火) 13:00〜15:00
   1 当推進計画における「読書活動」の対象範囲について
   2 区内児童等に対する委託調査の概要
   3 推進計画策定にあたっての基本的観点について
   4 平成19年度関連予算要求事項及び関連施策骨子案について
  第3回 平成18年12月12日(火) 10:00〜12:00
   1 区民の読書活動状況に関する調査結果の概要等(報告)
   2 区内関係施設における読書活動推進のための方策(報告と意見交換)
   3 当面重点的な働きかけを行う対象者層について(意見交換)
   4 計画策定のスケジュールと実施期間、評価・改定の仕組みについて

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千代田区指定文化財の指定について

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      保健福祉文教委員会 懸案事項(案)

 (1)福祉サービスの充実について

 少子高齢化の進行により、家庭や地域社会のありようが急速に変化しているなかで、高齢者や障害のある人たちが、住み慣れた地域で、安心して住み続けられるようにすることが課題となっている。
 区では、来年度から、ひとり暮らし高齢者や高齢者のみ世帯が安心して暮らし続けるための支援に取り組むこととなっている。そのため、高齢者の「孤独死」など社会問題化している独居高齢者の実態を把握し、基本的な情報を収集した台帳整備を行う予定である。また、電気、ガス、水道などライフライン事業者など生活に密着したサービス事業者からの情報を受け取り、高齢者の危険サインを受け止める仕組みを構築していく。
 さらに、75歳以上の高齢者を対象に入院時の負担を軽減し、高齢者の生活の安定に寄与する助成制度を創設する予定である。
 委員会としては、これらのサービスがより適正に行われることを注視する必要がある。
 また、高齢者に係る基盤整備であるが、小規模で複数の地域密着型サービスを提供する、いわば、在宅と施設が連携した介護環境の実現となる(仮称)麹町地域高齢者施設整備(平成21年開設予定)を進めていくとともに、(仮称)高齢者総合サポートセンターの早期実現に向けて、調査・検討に入ることになる。
 委員会としては、これらの施設の運営方法や施設機能のあり方などを調査・研究していく必要がある。
 次に、障害者に係る施策であるが、障害者自立支援法が昨年4月、一部施行され、10月には完全施行された。これにより、これまで身体・知的・精神の各障害別であった障害者福祉サービス提供の仕組みが一元化されるとともに、国や自治体の費用負担を義務付け、かつ、サービス利用者には一定の負担を求めるようになった。
 区では、新たな仕組みのもとで、激変緩和措置として、独自の負担軽減をこれまで実施してきたが、区民負担にさらに配慮し、平成19年度についても継続実施することとした。
 昨年10月からは、地域生活支援事業も開始し、コミュニケーション支援では一定時間まで無料とし、移動支援、日常生活用具給付などでは、一定所得以下の方に負担軽減措置を実施するなど、特別に配慮している。
 また、障害者に係る基盤整備であるが、新庁舎内に、障害者就労支援施設や障害者が働くパン工房・ショップを開設することとなっている。
 さらに、長年懸案であった(仮称)障害者福祉センターの施設整備に着手し、平成21年度の開設を予定している。神田駿河台で、教会と合築する方式で施設を整備するということであり、新たな施設では、築後33年が経過している富士見福祉会館の機能を拡充し、障害者自立支援法のめざす、身体・知的・精神の三障害に対応できる施設とする。
 委員会としては、障害者が住み慣れた地域で自立して生活できるよう、「親亡きあと」対策などを含めた障害者施策及び施設のあり方について、大きな関心を持って引き続き調査・研究していく必要がある。

 (2)次世代育成支援事業の拡充について

 少子化・核家族化の一層の進行により、子育てに関する不安や悩みが増加し、親自身の育ちにも問題が出てきている状況のなか、地域全体であたたかく支え、安心して子どもを生み、そのかけがえのない命を守り、喜びを実感しながら子育てができる環境整備が必要である。
 そのようななか、区は、平成17年4月から千代田区子育て施策の財源の確保に関する条例に基づき、区民税の1%を子育て支援の拡充や子育て環境の整備の財源に振り向けることで、継続的にその重点化を図っていくことを宣言している。
 また、児童・家庭支援センターに、平成18年度から「チャイルド・ケア・プランナー」を配置して、子どもが関わる様々な子育て支援サービスの利用プランなどの相談体制を強化している。
 保育園や学童クラブの待機児解消のため、弾力的な受入を行ったり、「アフタースクールすきっぷ」のように学校施設内に民営学童クラブを設置することによって受入数の拡大を図るなど、子育てと仕事の両立支援も強化された。
 さらに、平成18年度から、養育費、教育費、医療費など、使途を限定せず、幅広く使える次世代育成手当を創設し、子育てにおける経済的支援も行っている。
 多くの支援サービスが次々に実施される中で、子育て家庭が、自分が必要としている情報を的確に選択して入手し、自分の状況に合わせてサービスを利用ていくことは容易ではなく、「子育てガイドブック」の配布や、相談・情報収集窓口であるチャイルド・ケア・プランナーの認知度を高めていくことが求められている。「親育ち支援プログラム(Nobody's Perfect プログラム)」についても、子育ての技術を教えるという従来の子育て支援講座とは異なり、親自身の成長を支えるという観点でその必要性が認識されており、今後も拡大・継続していくとのことである。
 来年度は、さらに区立小学校全校を対象に学校施設を全面的に活用することを目指し、「放課後子どもプラン」を進める予定である。
 また、不妊治療については、身体的、精神的な負担も大きい上に、その治療費負担もかなり高額であることから、区でも東京都の助成制度に上乗せして不妊治療費への助成する。加えて、東京都が本年10月から創設する小・中学生対象の医療費助成制度を開始するにあたり、区独自に上乗せ規定を設け、所得制限を設けずに健康保険の自己負担分を全額助成する予定である。
 委員会としては、「子どもと親が共に育まれるよう地域全体であたたかく支える」という区の施策目標を念頭に、これらの課題と次世代育成支援事業の拡充について引き続き調査・研究していく必要がある。

 (3)健康づくりについて

 近年、医学・医療の進歩により、感染症などの従前の急性期疾患は減少したものの、がん・心臓病・脳卒中などの生活習慣病が増加している。さらに高齢化の進行に伴う「認知症」、「寝たきり」なども増加傾向である。
 また、出生率の低下と高齢化の進行により、これからの社会は、医療や介護による負担が大きなものとなると思われる。
 このため、区民が日頃から健康づくりを実践し、健康で明るく活力のある生活を送れるよう、千代田区においても健康づくりについての総合的な施策の展開が必要と考えられる。
 区民の健康で快適な生活づくりを支援するため、「食」を通じた家庭力の向上を目指し、平成18年度に作成した食育ガイドを活用して、千代田食育ネットワークの構築や食育出前講座の展開など、食育推進事業を行っていく。
 また、保健福祉総合計画の部門計画として、健康づくり計画である「健康千代田21」(平成15年度からの10カ年計画)では正しい知識の普及啓発、健康づくりの動機付け、適切な健康習慣が継続できる環境の整備を柱として、ライフステージに応じた施策が実施されることが示されているが、平成19年度には中間評価し指標の妥当性等を検討する。なお、ライフステージ毎に体系化した、新たな保健福祉総合計画は、今年度中に改定する。
 さらに、平成19年度には、従前の感染症は減少しているものの、近年大流行しているノロウイルスを原因とする感染性胃腸炎に罹らないよう、予防対策、普及啓発などを実施するほか、若年節目検診の継続等で生活習慣病の予防を図る。
 委員会としても、区民一人ひとりがより明るく元気で生活し、健康寿命を延伸することができるよう、これら事業の着実な実施について調査・研究が必要である。

 (4)いじめ対策・学力向上等への取り組みについて

 区では、地域社会・家庭・学校が連携して、次代を担う人材の育成に取り組む観点から、まず、いじめの予防や早期発見、適切な対応を行うため、来年度から「いじめ防止ボランティア」制度の導入など、地域・家庭・学校がともに手を携えてた取り組みを進めていく予定である。
 次に、児童・生徒の確かな学力を育むため、これまで少人数授業等を中心に、きめ細かな学習指導をすすめ、基礎・基本の徹底と個に応じた学習指導の充実を図った。来年度も引き続き、小・中学校における少人数授業の充実を図るとともに、より専門性の高い学習指導を行っていく、小学校の教科担任制を全校で展開できるよう、非常勤講師を配置し、さらなる充実を図る予定である。
 さらに、小・中・中等教育学校において、本区独自の「学力の達成度調査」を小学校4年生以上の全ての学年で実施し、その結果をもとに各学校が個々の子どもたちの学力の経年変化を見るとともに、よりきめ細かな「指導改善プラン」を作成・公表し、日々の授業の改善を図り、児童・生徒の確かな学力の向上を図っていく。
 また、食育指導の充実を図り、家庭と連携しながら、子どもたちが健康に生活するための食習慣の形成に繋げていく。
 委員会としては、いじめ対策・学力向上等への取り組みについては、地域社会、家庭、学校が連携して子どもたちを支え育んでいけるのか、引き続き議論していく必要がある。

 (5)教育環境・新図書館の整備等について

 区では、築年数の古い学校を中心に耐震調査・工事を行い、平成20年度中に耐震化率を43.8%(平成18年4月1日現在)から100%を目指す。
 また、(仮称)富士見こども施設の整備については、「小学校」「こども園」「児童健全育成機能」を一体的に計画することにより、施設全体で児童の健全育成を図ることができるよう、「総合こども施設」として平成22年4月の開設を予定している。
 また、本年5月の新庁舎オープンに合わせ、指定管理者制度導入による民間事業者のノウハウを活用した、文化・教養の拠点施設として新図書館を開設する。
 さらに、ちよだ文化遺産プロジェクトを推進するとともに、来年度までに江戸城外堀跡保存管理計画を策定し、文化遺産の保存等を推進する予定である。
 委員会としては、教育環境・文化施設の整備については、豊かな人間性を備えた人材の育成や文化等の継承・活用に寄与するよう、指定管理者等移行後の施設運営のチェック体制・各段階でのモニタリングなどを含めた環境整備について、大きな関心を持って引き続き調査・研究していく必要がある。