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埼玉県 羽生市

平成10年  9月 定例会 09月10日−01号




平成10年  9月 定例会 − 09月10日−01号







平成10年  9月 定例会



羽生市告示第七十一号

 来る九月十日に平成十年九月定例羽生市議会を招集する。

  平成十年九月三日

                羽生市長   今成守雄

応招議員(二十四名)

    一番  太田ヒサ子議員    二番  蜂須直巳議員

    三番  渡辺勝司議員     四番  羽鳥秀男議員

    五番  石森正雄議員     六番  藤田 肇議員

    七番  藤倉宗義議員     八番  小林蔵吉議員

    九番  丑久保恒行議員    十番  峯 順三議員

   十一番  吉田文則議員    十二番  川田身与留議員

   十三番  大戸堅吉議員    十四番  戸山正孝議員

   十五番  岡村 弘議員    十六番  掘越哲夫議員

   十七番  岡戸 稔議員    十八番  柿沼俊助議員

   十九番  須藤洋一議員    二十番  田沼一郎議員

  二十一番  梅沢久雄議員   二十二番  大谷正雄議員

        落合信夫議員   二十四番  小野宗一郎議員

不応招議員(なし)

          平成十年九月定例羽生市議会会期日程表

                          自九月十日 至九月二十九日



日次
月日

時刻
摘要



9・10

午前十時
開会
会議録署名議員の指名
議席の一部変更
補欠議員の議席の指定
補欠議員の常任委員の選任
補欠議員の特別委員の選任
会期の決定
諸般の報告
陳情の委員会付託
継続審査中の請願第二号に対する総務委員長報告、採決
議案(第三十九号)の上程、採決
市長の所信表明・議案(第四十号第五十七号)の上程、提案説明



9・11

 
休会(議案調査)



9・12

 
休会(土曜閉庁)



9・13

 
休会(日曜日)



9・14

 
休会(議案調査)



9・15

 
休会(敬老の日)



9・16

午前十時
市長の所信表明に対する質問・議案第四十号に対する質疑
議案(第四十一号第四十九号)に対する質疑
議案(第五十号第五十七号)に対する質疑
議案(第四十号第五十七号)の委員会付託



9・17

午前十時
市政に対する一般質問
 1 十番峯順三議員
 2 十六番掘越哲夫議員
 3 九番丑久保恒行議員
 4 一番太田ヒサ子議員
 5 十一番吉田文則議員
 6 十五番岡村弘議員



9・18

午前十時
市政に対する一般質問
 1  番落合信夫議員
 2 十七番岡戸稔議員
 3 三番渡辺勝司議員
 4 二番蜂須直巳議員
 5 七番藤倉宗義議員


10
9・19

 
休会(土曜閉庁)


11
9・20

 
休会(日曜日)


12
9・21

午前十時
付託議案等の審査
 総務委員会(第一委員会室)
 文教民生委員会(第二委員会室)
 産業建設委員会(第三委員会室)


13
9・22

午前十時
付託議案等の審査
 総務委員会(第一委員会室)
 文教民生委員会(第二委員会室)
 産業建設委員会(第三委員会室)


14
9・23

 
休会(秋分の日)


15
9・24

午前十時
付託議案等の審査
 総務委員会(第一委員会室)
 文教民生委員会(第二委員会室)
 産業建設委員会(第三委員会室)


16
9・25

 
休会(事務整理)


17
9・26

 
休会(土曜閉庁)


18
9・27

 
休会(日曜日)


19
9・28

 
休会(事務整理)


20
9・29

午前十時
付託議案等に対する各委員長審査報告、質疑、討論、採決
閉会



        九月定例羽生市議会会議録(第一日)

   議事日程 平成十年九月十日(木曜日)午前十時開会

 開議

 第一 会議録署名議員の指名

 第二 議席の一部変更

 第三 補欠議員の議席の指定

 第四 補欠議員の常任委員の選任

 第五 補欠議員の特別委員の選任

 第六 会期の決定

 第七 諸般の報告

 第八 陳情の委員会付託

 第九 継続中の請願第二号に対する総務委員長報告、採決

 第十 議案(第三十九号)の上程−採決

第十一 市長の所信表明・議案(第四十号−第五十七号)の上程、提案説明

 散会

 本日の会議に付した事件

一、議事日程に同じ

     午前十時開会

出席議員(二十四名)

    一番  太田ヒサ子議員      二番  蜂須直巳議員

    三番  渡辺勝司議員       四番  羽鳥秀男議員

    五番  石森正雄議員       六番  藤田 肇議員

    七番  藤倉宗義議員       八番  小林蔵吉議員

    九番  丑久保恒行議員      十番  峯 順三議員

   十一番  吉田文則議員      十二番  川田身与留議員

   十三番  大戸堅吉議員      十四番  戸山正孝議員

   十五番  岡村 弘議員      十六番  掘越哲夫議員

   十七番  岡戸 稔議員      十八番  柿沼俊助議員

   十九番  須藤洋一議員      二十番  田沼一郎議員

  二十一番  梅沢久雄議員     二十二番  大谷正雄議員

        落合信夫議員     二十四番  小野宗一郎議員

欠席議員(なし)

説明のため出席した者

  今成守雄  市長         室沢正孝  助役

  鈴木 哲  収入役        河田 昌  総務部長

                         市民福祉

  相馬宏雄  企画部長       金井信雄

                         部長

        経済環境             都市整備

  兼杉 明             片山正夫  部長兼

        部長               水道部長

  桜井好雄  消防長        須永洋一  財政課長

                         教育

  尾上隆男  庶務課長       田中 沖

                         委員長

  入江常夫  教育長        小菅 勲  教育次長

        代表               監査委員

  西田助芳             須永正一

        監査委員             事務局長

事務局職員出席者

  事務局長  鈴木 厚       総務課長  中村和人

  書記    三枝孝之       書記    小礒里恵

  書記    木村育恵



△開会の宣告



○羽鳥秀男議長 ただいまから平成十年九月定例羽生市議会を開会いたします。



△開議の宣告



○羽鳥秀男議長 これより本日の会議を開きます。



△落合信夫議員あいさつ



○羽鳥秀男議長 議事に先立ち、去る七月二十六日執行の羽生市議会議員補欠選挙において当選された落合信夫議員を紹介いたします。

 落合信夫議員。

     〔落合信夫議員登壇〕



◆(落合信夫議員) おはようございます。

 ご紹介いただきました落合信夫でございます。さきの市議会議員補欠選挙で無投票ということで当選の議席をいただきました。本当にありがとうございました。残された期間は少ないわけでありますけれども、市民の負託にこたえられるよう全力投球で頑張ってまいりたいと思います。議員各位の皆さんのご指導、ご鞭撻を心からお願いを申し上げまして、簡単でありますけれども、ごあいさつにかえたいと思います。

 ありがとうございました。



△市長あいさつ及び議会代表祝辞



○羽鳥秀男議長 次に、同じく七月二十六日執行の羽生市長選挙において再選された今成守雄市長から発言を求められておりますので、これを許します。

 市長。

     〔今成守雄市長登壇〕



◎今成守雄市長 おはようございます。

 このたびの市長選挙におきまして、議員皆様の力強いご支援と励ましと、そして多くの市民の皆様からの熱いご支援を賜りまして再度市政の重責を担うことになりました。まず、心からお礼と感謝を申し上げます。

 今、この壇上にあってその前途厳しい羽生市政の将来に思いをいたしますとき、その責任の重大さを痛感するとともに、その使命感を深く自覚いたしまして、初心に返り、新しいまちづくりの推進に誠心誠意全力を尽くして、一層の努力を傾注してまいりたいと決意をいたしております。何とぞ、今後とも議員皆様の温かいご指導とご支援を賜りますよう心からお願い申し上げまして、就任のあいさつとさせていただきます。

 どうぞよろしくお願いいたします。



○羽鳥秀男議長 次に、市長に再選された今成守雄君に対し、議会を代表して大戸堅吉議員から祝辞を申し上げたい旨発言を求められておりますので、これを許します。

 十三番、大戸堅吉議員。

     〔十三番大戸堅吉議員登壇〕



◆十三番(大戸堅吉議員) おはようございます。

 市議会を代表いたしまして、今成市長に一言お祝いの言葉を申し上げます。

 市長におかれましては、去る七月二十六日執行の市長選挙におきまして、全市民の絶大な支援のもと、無投票の栄に浴され、ここに二期目の市政を担当されることはまことに慶賀にたえない次第であります。

 今成市長は、バブル経済崩壊後の厳しい経済情勢のもとに市政を担当し、市民生活の安定と活力ある地域社会の実現を目指し、いきいき羽生まちづくり作戦パート1からパート3を実施し、最終処分場の建設や下川崎工業団地の建設等のハード事業を軌道に乗せるとともに、羽生版ふるさと創生事業や「ふるさとの詩」を初めとするさまざまなソフト事業を展開してまいりました。これらの事業が市民から高く評価され、再度市政運営を託された次第であります。

 しかし、日本経済はバブル経済の後遺症により、債権処理が進まず、戦後最悪の極めて厳しい状況であり、いまだ明るい景気の兆しさえありません。市長はこのような経済環境のもとでの市政運営に当たられることになり、非常に難しいかじ取りを強いられますが羽生市民五万七千余人のため、卓越した行政手腕と持ち前のバイタリティー、そして指導力でもって必ずや本市を活性化させ、市民福祉の向上を図られることと確信しております。そして、市長が常日ごろ申されております夢を形にし、市民の期待に応えていただきたいと存じます。

 終わりに臨み、市長職は激務であります。くれぐれも健康に留意され、市政発展のためにご精進くだされるようお願いを申し上げ、お祝いの言葉といたします。



△日程第一 会議録署名議員の指名



○羽鳥秀男議長 これより日程に入ります。

 日程第一、会議録署名議員の指名を行います。会議録署名議員は、会議規則第八十一条の規定により、議長において、七番、藤倉宗義議員、八番、小林蔵吉議員、九番、丑久保恒行議員を指名いたします。



△日程第二 議席の一部変更



○羽鳥秀男議長 次に、日程第二、議席の一部変更の件を議題といたします。

 今回当選されました補欠議員の議席の指定に関連し、議席の一部を変更いたしたいと思います。その議席番号及び氏名を事務局長に朗読いたさせます。



◎鈴木厚議会事務局長 朗読申し上げます。

 議席番号三番、蜂須直巳議員、議席番号五番、渡辺勝司議員、議席番号六番、石森正雄議員、議席番号九番、藤田肇議員、議席番号十番、丑久保恒行議員、議席番号十一番、峯順三議員、議席番号十二番、吉田文則議員、議席番号十三番、川田身与留議員、議席番号十四番、大戸堅吉議員、議席番号十五番、戸山正孝議員、議席番号十六番、岡村弘議員、議席番号十七番、掘越哲夫議員、議席番号十八番、岡戸稔議員、議席番号十九番、柿沼俊助議員、議席番号二十番、須藤洋一議員、議席番号二十一番、田沼一郎議員、議席番号二十二番、梅沢久雄議員、議席番号二十三番、大谷正雄議員。

 以上でございます。



○羽鳥秀男議長 お諮りいたします。ただいま朗読いたしましたとおり議席の一部を変更することにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○羽鳥秀男議長 ご異議なしと認めます。

 よって、ただいま朗読いたしましたとおり議席の一部を変更することに決しました。

 これより暫時休憩いたしますが、この間にただいま決定いたしました議席にそれぞれお着きください。

 なお、変更された議席の氏名票は後日調整いたしますので、ご了承願います。



△休憩の宣告



○羽鳥秀男議長 暫時休憩いたします。

     午前十時九分 休憩

     午前十時十二分 開議

出席議員(二十四名)

    一番        二番        三番        四番

    五番        六番        七番        八番

    九番        十番       十一番       十二番

   十三番       十四番       十五番       十六番

   十七番       十八番       十九番       二十番

  二十一番      二十二番      二十三番      二十四番

欠席議員(なし)

説明のため出席した者

  市長        助役        収入役       総務部長

  企画部長      市民福祉      経済環境      都市整備

            部長        部長        部長兼

                                水道部長

  消防長       財政課長      庶務課長      教育

                                委員長

  教育長       教育次長      代表        監査委員

                      監査委員      事務局長



△開議の宣告



○羽鳥秀男議長 休憩前に引き続き会議を開きます。



△日程第三 補欠議員の議席の指定



○羽鳥秀男議長 次に、日程第三、補欠議員の議席の指定を行います。

 今回当選された落合信夫議員の議席は、会議規則第四条第二項の規定により、議長において、議席番号二番を指定いたします。



△日程第四 補欠議員の常任委員の選任



○羽鳥秀男議長 次に、日程第四、補欠議員の常任委員の選任を行います。

 お諮りいたします。落合信夫議員の常任委員の選任については、委員会条例第八条第一項の規定により、産業建設常任委員に指名いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○羽鳥秀男議長 ご異議なしと認めます。

 よって、落合信夫議員は産業建設常任委員に選任することに決しました。



△日程第五 補欠議員の特別委員の選任



○羽鳥秀男議長 次に、日程第五、補欠議員の特別委員の選任を行います。

 お諮りいたします。落合信夫議員の特別委員の選任については、委員会条例第八条第一項の規定により、東北自動車道羽生インターチェンジ周辺開発促進対策特別委員に指名いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○羽鳥秀男議長 ご異議なしと認めます。

 よって、落合信夫議員は東北自動車道羽生インターチェンジ周辺開発促進対策特別委員に選任することに決しました。



△日程第六 会期の決定



○羽鳥秀男議長 次に、日程第六、会期の決定を議題といたします。

 本定例会の会期等につきましては、議長から議会運営委員会に対し諮問を申し上げておりますので、その結果について議会運営委員長から報告を求めます。

 議会運営委員長。

     〔小野宗一郎議会運営委員長登壇〕



◆小野宗一郎議会運営委員長 皆さんおはようございます。

 ただいま議長から報告を求められました議会運営委員会の協議の概要並びに結果について申し上げます。

 九月定例市議会が本日招集されたことに伴い、九月三日付で議長から会期及び日程等についての諮問がありましたので、去る七日午後二時から議長応接室において本委員会を開催いたしました。

 今期定例会における市長提出議案は十九件、市政に対する一般質問の通告者は十一名、受理した陳情は三件であります。これらの内容を勘案し、会期については本日から九月二十九日までの二十日間とすること、日程についてはお手元に配付いたしました議会日程表のとおりとすること、議案第三十九号については、発言通告の省略及び委員会の付託を省略し、審議すること。

 以上のとおり各委員のご了解をいただいたところであります。

 なお、市長の所信表明に対する質問並びに議案に対する質疑の通告は、明十一日の午後三時まで受け付けることといたしましたので、ご了承いたしたいと思います。

 以上で、本委員会に諮問のありました九月定例市議会の会期及び日程等に対する協議の概要並びに結果についての報告を終わります。



○羽鳥秀男議長 お諮りいたします。本定例会の会期は、議会運営委員長の報告のとおり、本日から九月二十九日までの二十日間といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○羽鳥秀男議長 ご異議なしと認めます。

 よって、会期は二十日間と決しました。



△日程第七 諸般の報告



○羽鳥秀男議長 次に、日程第七、諸般の報告を行います。



△地方自治法第百二十一条の規定による説明者



○羽鳥秀男議長 地方自治法第百二十一条の規定により、本定例会に説明等のため市長、教育委員会委員長及び監査委員に出席を求めたところ、次の者が出席する旨の通知に接しましたので、ご報告いたします。

 市長部局から市長、助役、収入役、総務部長、企画部長、市民福祉部長、経済環境部長、都市整備部長兼水道部長、消防長、財政課長及び庶務課長。

 教育委員会から、委員長、教育長及び教育次長。

 監査部局から代表監査委員及び事務局長であります。



△定期監査結果及び例月出納検査結果の報告



○羽鳥秀男議長 次に、監査委員から定期監査結果及び例月出納検査結果の報告書が提出され、事務局に備えつけてありますから、随時ごらんください。

 なお、写しを印刷の上、お手元に配付しておきましたからご了承ください。



△平成九年度羽生都市計画事業南羽生土地区画整理事業特別会計継続費についての報告



○羽鳥秀男議長 次に、地方自治法施行例第百四十五条第二項の規定に基づき、市長から平成九年度羽生都市計画事業南羽生土地区画整理事業特別会計継続費について精算書をもって報告がありましたのでお知らせいたします。

 なお、写しを印刷の上、お手元に配付しておきましたからご了承ください。



△産業建設常任委員会に付託の特定事件の報告



○羽鳥秀男議長 次に、去る六月定例市議会において産業建設常任委員会に付託いたしました特定事件については、産業建設常任委員長から文書をもって報告があり、事務局に備えつけてありますから随時ごらんください。

 以上をもって諸般の報告を終わります。



△日程第八 陳情の委員会付託



○羽鳥秀男議長 次に、日程第八、陳情の委員会付託を行います。

 今定例会に受理した陳情は、お手元に配付の陳情文書表のとおり、所管の委員会に付託いたします。



△日程第九 継続中の請願第二号に対する総務委員長報告、採決



○羽鳥秀男議長 次に、日程第九、去る六月定例市議会において総務委員会に審査を付託し、閉会中の継続審査となっておりました請願第二号を議題といたします。

 総務委員長から委員会の審査経過の概要並びに結果について報告を求めます。

 総務委員長。

     〔石森正雄総務委員長登壇〕



◆石森正雄総務委員長 ただいま議長から報告を求められました、閉会中の継続審査となっておりました請願第二号 消費税率を三%に戻す意見書の採択を求める請願書について、審査経過の概要並びに結果についてご報告申し上げます。

 委員会は、去る九月一日に開催し、審査を行いました。

 開会後、請願第二号を議題とし、各委員の意見を求めたところ、現在消費税の一%は地方自治体に地方消費税交付金として交付され、市民福祉をはじめとする市の貴重な財源となっている。今後さらに高齢化が進み、国、地方を問わずますます財政が厳しくなることも明らかであり、財源確保という観点からも引き下げには賛成できない。

 また、請願の趣旨にもあるように、長引く不況に拍車をかけ、戦後最悪の底冷え不況をもたらしたのは、税率が三%から五%に引き上げられたことだけが原因ではない。たとえ今消費税率を三%に戻しても、すぐに景気回復につながるものとは考えられない。消費税率の引き上げは、直間比率の是正という税構造改正に沿ったものである。

 さらに、諸外国に比べると、日本の消費税率は低い方である等の発言があり、結論的に委員会としては本請願に関し意見書を提出すべきではないとの意見の一致に至り、請願第二号は不採択すべきものと決しました。

 以上、閉会中の継続審査となっておりました請願第二号についての審査経過の概要並びに結果についての報告を終わります。



○羽鳥秀男議長 お諮りいたします。すべて発言は通告制となっておりますが、ただいま議題となっております請願第二号並びに本日これより上程されます議案第三十九号については、会議規則第五十二条に準じ、通告なしで発言を許可いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○羽鳥秀男議長 ご異議なしと認めます。

 よって、ただいま議題となっております請願第二号並びに本日これより上程されます議案第三十九号については、通告なしで発言を許可いたします。

 これよりただいまの委員長報告に対し、質疑を行います。

 質疑のある方は順次発言を願います。

     〔「なし」と呼ぶ者あり〕



○羽鳥秀男議長 質疑もないようですから、これをもって質疑を終結いたします。

 これよりただいま議題となっております請願第二号について討論を行います。

 討論のある方は順次発言を願います。

 二番、落合議員。

     〔二番落合信夫議員登壇〕



◆二番(落合信夫議員) 請願第二号 消費税引き下げを求める請願につきまして、ただいま委員長の方から結果が不採択であるということでございます。私は採択を求めて討論を行います。

 請願の趣旨にもありますように、今日の長引く不況、この最大の原因は個人消費の落ち込みがその最たる原因になっているわけであります。買い物をするたびに消費税がかかる。とりわけ低所得者層、年金で暮らしているお年寄りの皆さん方、今大変な生活を余儀なくされているわけであります。こうした人たちの生活を守っていくためにも、また何といっても今日の不況を打開していくためにも、消費税の引き下げは何としても実現をさせていただかなければならないというふうに考えるわけであります。議員各位の皆さんの賛同をぜひとも心からお願いを申し上げまして、討論を終わりにしたいと思います。

 どうぞよろしくお願いいたします。



○羽鳥秀男議長 ほかにありませんか。

     〔「なし」と呼ぶ者あり〕



○羽鳥秀男議長 討論も尽きたようですから、これをもって討論を終結いたします。

 これより請願第二号 消費税率を三%に戻す意見書の採択を求める請願書を採決いたします。

 本請願に対する委員長報告は不採択であります。

 委員長報告のとおり不採択と決するに賛成の議員の起立を求めます。

     〔起立多数〕



○羽鳥秀男議長 起立多数であります。

 よって、本請願は不採択と決しました。



△日程第十 議案(第三十九号)の上程、採決



○羽鳥秀男議長 次に、日程第十、議案第三十九号を議題といたします。

 地方自治法第百十七条の規定により、三番、蜂須直巳議員、十二番、吉田文則議員、二十四番、小野宗一郎議員の退席を求めます。

     〔三番蜂須直巳議員、十二番吉田文則議員、二十四番小野宗一郎議員退席〕



○羽鳥秀男議長 市長から提案理由の説明を求めます。

 市長。

     〔今成守雄市長登壇〕



◎今成守雄市長 ただいま上程されました議案第三十九号 土地の取得についての提案理由をご説明申し上げます。

 本案は、羽生市土地開発公社が市の依頼に基づき取得した村君グラウンド用地一万二千四百九平方メートルを、事業実施に伴い市が取得するため、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例に基づき、ご提案申し上げるものでございます。

 慎重ご審議をいただき、ご可決賜りますようお願い申し上げまして、説明を終わります。



○羽鳥秀男議長 これより議案第三十九号について質疑を行います。

 質疑のある方は順次発言を願います。

     〔「なし」と呼ぶ者あり〕



○羽鳥秀男議長 質疑もないようですから、これをもって質疑を終結いたします。

 お諮りいたします。議案第三十九号については、会議規則第三十七条第二項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○羽鳥秀男議長 ご異議なしと認めます。

 よって、議案第三十九号は委員会の付託を省略することに決しました。

 これより議案第三十九号について討論を行います。

 討論のある方は順次発言を願います。

     〔「なし」と呼ぶ者あり〕



○羽鳥秀男議長 討論もないようですから、これをもって討論を終結いたします。

 これより議案第三十九号 土地の取得についてを採決いたします。

 本案は原案のとおり可決するに賛成の議員の起立を求めます。

     〔起立全員〕



○羽鳥秀男議長 起立全員であります。

 よって、本案は原案のとおり可決されました。

 三番、蜂須直巳議員、十二番、吉田文則議員、二十四番、小野宗一郎議員の入場を求めます。

     〔三番、蜂須直巳議員、十二番、吉田文則議員、二十四番、小野宗一郎議員入場〕



△日程第十一 市長の所信表明・議案(第四十号−第五十七号)の上程、提案説明



○羽鳥秀男議長 次に、日程第十一、市長の所信表明並びに議案第四十号から同第五十七号までの十八議案を一括議題といたします。

 市長から提案理由の説明を求めます。

 市長。

     〔今成守雄市長登壇〕



◎今成守雄市長 本日開会の九月定例市議会は、私にとりまして再び選ばれて後の初めての定例市議会であります。したがいまして、提案理由の説明に先立ち、今後の市政に対する私の所信を率直に申し述べ、議員各位並びに市民皆様の深いご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 平成六年八月、初めて市長に就任いたしました私は、同じ九月定例市議会において、羽生市を取り巻く環境は極めて厳しく、今まさに都市崩壊とも言える兆しが見え始めた状況にある羽生市政の将来にこの一身を捧げるという使命を深く自覚し、私の情熱をひたすら「羽生市の活力の再生と、命と暮らしを守るまちづくり」に捧げるという決意を披瀝して、その意図するところを申し上げました。そしてこれから「この羽生という白いキャンバスに夢を描き、夢を語り、夢を形に」と訴え、全知全能を羽生市発展のために傾注したいと誓いました。

 今、この壇上にあって、多くの市民に送られて初登庁し、燃えるような気概を職員や市民に訴えたそのときの張り詰めた熱い想いを今静かに思い起こすのであります。そして再びその所信を申し上げるに当たり、世阿弥の言う「初心忘るべからず」の決意を今胸の内にかたく誓うものであります。

 改めて申し上げれば、私の主張するこのふるさと羽生市という都市の「すがた、形」すなわち理想像は、「強く、やさしく、美しい都市」であり、「強く」は経済基盤も財政力もその都市を支える力である経済力であり、しかも市民がここで働き、暮らし、生活もでき、人の心も元気で、活力ある、強くたくましい都市であります。

 「やさしく」は、もちろん保健、医療、福祉、環境、自然を守る、人に優しい、また地域コミュニティーもしっかりとした心優しい都市であります。

 そして、「美しい」は、教育、芸術、文化、スポーツの振興、まちづくり、まち並み、道路、そして緑、水、花、土、太陽、澄んだ空、人情など、住みよさの原点である美しい都市であります。

 このことは、「そこに住む人々が死ぬまで安心して安全に住んでいたい。外へ出て行った人も必ず帰ってきたい、それも自分だけでなく、自分の子供や孫にも及ぼしたい。さらに、できれば親しい人も呼び寄せて住んでみたいと思うまち」これが自分のふるさとを思う都市と考えると申し上げたと存じます。

 また、私の政治姿勢として、「変革」「奉仕」「参加」を掲げました。

 「変革」はもちろん革新であり、新しい時代、すなわち二十一世紀へ向かっての社会、経済、そしてまちづくりと、それを担う市政の大改革であります。それにはまさに意識の変革からの出発であります。意識が変わらなければ行動は変わりません。つまり、市民に理解を求め、市民の意識を変えることによって、市民の行動を変えるという考え方に立っておりました。

 今、まさに日本は社会全体としても大きな変革が要求され、「量」から「質」へ、「もの」から「こころ」へ、「拡大」から「創造」へ、「成長」から「環境との共生」へということが尊重され、成熟度の高い社会、また個人の自由な選択とともに、自己責任が重視される社会へと市民意識が変わりつつあると考えます。

 都市も、またその中の一つである羽生市も、その変革の兆しの中にあります。私は率先して自己改革の中に身を置いて、常に絶えざる変革の思いを抱き続け、都市の変革を進めなければならないときと、今なお第一に考えるのであります。

 次に、「奉仕」であります。「市政は最大のサービス産業」ということが極めて常識的な言葉となり、市民の側に立った施策や事業の推進が当然の論理となってまいりました。したがって、私たちは改めて奉仕者という認識に立ち返らなければなりません。そして、奉仕とは、本当の心と誠を持って事に当たるという、一見単純のように思える奉仕の本来の精神をもう一度再確認し、「モノ」の奉仕と「こころ」の奉仕という理念をしっかりと身につけると同時に、市民と行政が協力し、分担しつつ奉仕するもの、あるいは市民の自覚的協力があって、その行政奉仕というものが成果が上がるものなどさまざまな奉仕、すなわち行政サービスと市民意識の接点を的確に把握することも必要であります。

 最後は、「参加」であります。これからの行政は地域政治への関心が市民の間で大きく高まっている中で、この関心を「市政参加」という形に変えていかなくてはなりません。舞台の上で行われている行政という劇を批判し、批評するだけでなく、みずからも舞台に上がって参加をし、提案をし、変えていくという、いわゆる私の言う「観客型民主主義」から「参加型民主主義」に転化させたいと訴えました。そして私もみずから市民集会、ロング・フリートーキング集会、あるいは各界各層、また各地域の方々と意見を交換して、私は政策決定の一方策といたしました。また各種委員会委員の一般公募も進めました。

 そして、これらのプロセスの中で自分の身の周りのことにとらわれて大きな意見の集約ができなかったこともありましたが、私は少しずつではありましても、市民の意識の変化を感じております。ただ、市民の意見、市民の声とは何であるか、各界各層、地域、職業、年齢それぞれによってその考え方は全く異なり、場合によっては対立する意見があり、率直に言ってその市民の意見に悩んだことがありますが、最終的にはこのさまざまな意見を踏まえての私の決断が市政のあり方と考えまして、市政への市民参加はなお積極的に進めてまいります。

 そのために欠かすことのできないことは、市政のオープン化、情報公開の早期実施であり、また新しいオンブズマン制度の検討など、市政の実態と実情をつぶさに市民に伝える、いわゆる「行政の説明責任」を明らかにしてこそ、参加意識は進むものと考えております。

 さらに、私の心しておりますことは、政治の根幹をなす議会制民主主義の堅持と公正な市政、そして信頼と責任の市政であります。

 かつて二千数百年前、中国春秋時代、あの混乱と戦乱の中で、孔子は「信なくば立たず」という言葉を残しました。いついかなる時代にありましても、信頼なくして国も都市も、政治も市政も成り立つものではありません。今こそ政治は信頼の時代であると存じ、この四年間培ってまいりました信頼の市政を今後もしっかりと守り続けるとともに、施策の推進に当たりましては、市議会に対しまして、従来どおりあらゆる面にわたってお諮り申し上げ、謙虚に真実と心情を語り、率直に問題を提起するとともに、民主主義の基本ルールに従ってその意見に柔軟に対処して、市政の方向に誤りなきを期したい所存であります。

 この決意を常に忘れることなく、虚心をもって反省もし、あるいは果敢な決断を行なって全力を傾けて、与えられた職責を全うする覚悟でありますことを議員並びに市民皆様にお誓いいたしたいと存じます。どうぞ今後とも変わらぬご指導をお願い申し上げます。

 さて、二十一世紀を目前にして、まさに新しい時代の潮流が爆発的に沸き上がり、国の内外に大きなうねりとなって押し寄せているといった感がいたします。自由と人権、平和、地球環境、そして何よりも世界経済の混乱であり、アメリカの好景気、ヨーロッパのユーロ通貨統合、そして日本を中心としたアジアの景気後退、あるいは経済の大混乱、ロシアの通貨危機であります。中でもバブル崩壊後の日本経済は、ここ三、四年余り最もひどい閉塞状態が続いており、この難問を背負って小渕新内閣が「経済再生内閣」としての決意をもって出発をいたしました。この日本経済の抱える問題は、要約すると次の五点に集約されると言われております。

 その第一は、不良債権問題、第二に製造業が抱える国の内外の過剰設備、第三に非製造業、すなわち商業流通などの生産性の伸び率の低迷、第四に土地や株の資産デフレ、最後に国家的リーダーシップの必要性であります。

 これらの問題によって、地方都市は、まず中小企業の極端な停滞と倒産、失業の増加と新規雇用の激減、中心市街地・商店街の空洞化、地方財政の悪化、そして保健、医療、福祉、環境保全の過重負担と施策の停滞、都市基盤整備の先送り等、市民の安全と安心を守るべき都市行政に大きな陰りが出てきたことであります。もし例えて言うならば、荒々しい資本主義が世界の潮流となって押し寄せ、「フリー・フェア・グローバル」という荒波の中で日本丸が小舟のごとくもまれているといった状態の中で、その小舟の中の小さな部屋の中にいる私たち地方行政も、部屋の壁に打ちつけられながらじっと船の行方を見守っているような状況を想像するのであります。まさに未曾有の国難に遭遇していると言っても過言ではないと存じます。

 しかし、私たちは、今座して静かになるのを待つわけにはまいまりせん。残る力をふりしぼってでも、この小さな集団を何とか明るい陽の差す方向に荒波を乗り越えて進ませなければならない私の責任、すなわち強いリーダーシップが今こそ求められているものと存じます。

 したがいまして、今こそ強い指導力をもって「責任ある変革」を旗印に、心魂を傾けて強力な施策の展開を図り、時には国・県の指導者に、あるいは市民という乗組員に協力をお願いをして、しっかりとしたかじ取りをしなければならないときと決意しております。

 都市は、理想のないところに前進はなく、夢のないところに形はあらわれません。リーダーたる者は確固とした理想の姿、目的と、理念という行動規範を市民に明示して、どんなに苦しくとも市政を邁進させていかなければならない宿命を背負っているものと私は思い、その気概の全力を市政に投入してまいりたい所存であります。

 それでは、この羽生という都市の理想実現のために、今、私たちは何をしようとしているのでありましょうか。今、私たちの都市づくりには大きな問題が山積しております。

 その第一は、急激な都市の構造変化と崩壊していく姿に対する警鐘であります。アメリカの都市政策学者の主張を申し上げれば、「都市の崩壊は、まず製造業、すなわち物づくりの衰退から始まっている。そして労働者がサービス業に移行し始め、第三次産業労働者の急激な増加につながり、労働と所得の質の変化が起こる。その間に、第一に、高・中・低所得者階層の争い、第二に老人、産業を担う中年層、そして若年層との世代間抗争、さらには男女間闘争、地域間競争が起こってそれぞれが主張をし合う。次に、少子化、離婚、暴力など家庭の崩壊が始まって、地域コミュニティーが崩れ、犯罪都市が出現し、そこで改めて都市の崩壊を人々は感ずる」と言っております。今、私たちの都市政策を改めて見直したとき、これに似た状況が進行しているように思えてならないのは、私一人だけでありましょうか。

 まず、本市の産業を取り上げて見ますと、農業につきましては、私の記憶では、米の生産調整、いわゆる国の減反政策は昭和四十六年から始まり、既に二十七年に及び、本年の当市割当平均は三七・四%となっており、さまざまな農業政策に乗って取り組んではいるものの、厳しい国際競争にさらされるなど、近郊農業の改革と生活基盤の安定は遅々として進んでおりません。

 また、商業は、都市の顔としてこれまでさまざまな役割を果たしてまいりましたが、中心部における居住人口の減少、モータリゼーションの進展、各種施設の郊外移転などによって、空き地、空き店舗などが目立ち、いわゆるシャッター通り商店街となるなどの空洞化の進行と、市内購買力四五%流出に対して、その活性化にいかに取り組むかが大きな問題となっております。

 そして、市内中小企業でありますが、低賃金を求めての海外移転、低廉価格製品の逆輸入現象、下請いじめ、新技術、新デザイン開発への投資減退などによって、いわゆる地域産業の空洞化の問題が生じております。そして、これらは労働者の雇用圧迫を引き起こし、賃金の伸びの低下、失業、解雇の出現によって労働環境は極めて厳しく、暮らしの大きな不安要因となっております。

 その第二は、少子、高齢化、若者のシングル化とその流出であります。今、本市における高齢者、すなわち六十五歳以上の人口は、平成十年八月一日現在九千八十九人、前年同月は八千七百九十五人で二百九十四人増で、この数年毎年三百三十人から二百九十人の大幅な増加が続いております。また高齢化率は一五・九一%、県下では秩父市に次いで第二位となっております。一方、少子化も急速に進んでおり、一年間の出生数は、平成九年四百九十五人とようやく上昇に転じましたが、村君小の一年生入学者は昨年十五人、本年二十人。三田ケ谷小、本年二十人がこれらを如実に物語っております。

 厚生省統計による合計特殊出生率、いわゆる一人の女性が生涯に産む子供の数は、現人口を維持できる二・〇八人から実に一・三九人まで下がっていると報告され、西暦二〇五〇年ごろまでには日本の総人口が一億人程度になるものと想定されております。

 加えて、若者のシングル化と流出であります。数年前の調査によりますと、市内三十歳以上四十五歳までの未婚者数は、男性千九百十一人、同世代男性の三〇・五%、女性九百一人、同じく一四・九%と見られており、その取り組みをどうするか。また生活、教育環境、就労面等から若者の流出が続いていることも極めて深刻な問題と考えております。

 都市というものは、高齢者、中青年労働者、若者、子供たち、それぞれがバランスを持って生活し、構成されるところに生き生きとした協働社会が生まれるのであって、この問題の悩みはそこにあります。

 その第三は、保健、医療、福祉、環境費の急速な負担増加であります。

 都市行政というものは、市民生活の最先端にあって、安全で安心な暮らしと命を守ること、そのために充実した保健、医療、福祉の保持、環境の保全に対する多様な行政サービス提供が第一の目的であると考えます。したがって、市民の意向を重視したサービス提供は大変すばらしいことではありますが、ご案内のとおり、予算上で見れば、福祉関係の民生費、ごみ問題を中心とした環境費、国民健康保険、老人保健、上下水道などの特別会計は年々急激な負担増になっており、加えて待ったなしの介護保険の導入が目前に迫っております。

 さらに、ダイオキシン、CO2問題に見られるように、環境問題、特にエネルギーの需給に伴う環境への負荷の発生の問題があります。これらは現在の社会経済システムの転換を迫るものであり、都市地域構造、交通体系、生産、消費構造、エネルギー需要構造、個々のライフスタイルの転換など、幅広い分野での対応が必要であります。これらを都市の力がどう支え、どう負担していくかが問題となってまいります。そして、二十一世紀には、社会保障費、環境保全費がさらに大きな負担増となってくることが試算されております。

 その第四は、コミュニティーの欠如と都市の犯罪化現象であります。

 今まさに地域コミュニティーの欠如が各地で問題化しております。やがては長年培ってきた祭りや行事など、地域連携体系が崩れて、人と人、人と自然との共生の認識が薄れてくることを心配いたします。そして、それはまぎれもなく教育問題に、あるいは地域犯罪などに結びついております。「なぜ声をかけなかったか」、「だれも気づかなかった」という言葉は、新聞紙上では当たり前の談話となりました。羽生市を正常なしっかりとした集団生活のできる地域に基盤を整えなければなりません。

 その第五は、都市の文化、教育、芸術、スポーツの施策の展開であります。

 都市は、異質な人々が多数集合し、自由に生き生きとみずからの理想な欲求に従って行動し、交流するところに魅力があるものと考えます。そこに都市の個性が生まれてまいります。都市にはその都市の自然環境、歴史的、文化的、人的遺産、景観や風俗、お祭り、イベント、特産品など、その地域独自の固有の文化がはぐくまれ、個性となってまいります。また、新しく創造するものもあります。

 これらを掘り起こし、あるいは創造し、羽生独自の文化、教育、芸術、スポーツを育てていく必要がありますが、大切なことは、都市の文化を考えるときに、常に「人間」を中心に考える必要があります。そこに住み、働き、学ぶ人々が生き生きとして生活を楽しみ、文化をつくり出していくことのできる、魅力ある施策が進められなければならないと存じます。教育、芸術、スポーツもまた、健全な心と体を養い、交流の場とすべきことが必要であり、そのための工夫が求められていると思います。

 そして、最後の第六は行財政改革であります。

 第一に、財政の健全化の問題であります。

 今、市債の減額要素は全くありません。本議会に提案いたしました平成九年度の一般会計決算においても、報告のとおり約百五十三億円の市債残高となっております。バブル絶頂期を目指して借り入れた市債は、今、返還期のピークに来ております。しかも国はみずからの借金を増やさずに地方への転嫁を進めております。その中で財政の健全化と都市の活力、福祉事業などの負担をする力を見出していかなければなりません。

 また、行革下における都市基盤整備の推進も重要課題であります。最近、「土木自治体」から「福祉自治体」へという声がありますが、地方都市は押しなべて都市基盤が脆弱であります。したがって、公共投資の効率化、適債事業の選択、長期計画など財政計画の確立とともに、イギリスで実施されているというPFI方式、いわゆる政策決定、市民専門家提案、入札、執行管理を民間が行う方式など、十分検討しなければならないときにあります。

 行政改革も、小さな市役所に向かって施策の厳しい見直し、組織、機構、機関の思い切った簡素化、職員定数や経費の抑制などとともに、行政の広域化、情報化対策を真剣に進めていかなければならない問題が山積しております。

 そこで、都市をめぐって山積する課題にどう対処すべきであるか、これから私が担う羽生市政の基本施策について申し上げます。

 まず、私は、その政治姿勢として「市民とともに歩む市政」を引き続き掲げたいと思います。その目標は、第一に「市政と市民の距離を近づける市政」、第二は「市政と市民が夢を共有する市政」、第三は「市政と市民がよきパートナーである市政」を目指したいと思います。そのために必要なものは、幅広い市民参加であり、ボランティア活動の積極的な推進であり、情報公開制度の早期確立、男女共同参画社会、広報広聴活動の充実であります。そして、二十一世紀へ向かう私の都市づくりとして、まず、引き続き「安全で、安心して、豊かな暮らしといのちを守る都市づくり」を掲げます。

 そのための第一は、「自然健康都市づくり」であります。人口十万人以下の地方都市のアンケートを見ますと、端的に申し上げて「自分が住んでいる都市は、子供と高齢者にとっては最も住みやすい都市と考え、働く男女、若者、学生にとっては最も住みづらい都市」という評価になっております。

 毎年発表される、「週刊ダイヤモンド」八月号の、「この町に住みたい」全六百九十三都市ランキングの中でも、過去三カ年、当羽生市は「暮らしやすさ、豊かさ、成長度評価」の中で、埼玉県でただ一市、全国六十一都市の中に選ばれ続けました。とりわけ本年は卓越した総合力二十八都市の二十二番目に選ばれておりますが、これはまさしく総合的にバランスのとれた住みよい都市ということなのでありましょうか。

 大都市には、便利、高級、先進的スタイル、高所得、刺激、若者定着というメリットがある反面、危険、犯罪、汚染、腐敗、不健康などのデメリットがあります。一方、十万人以下の都市には、安全、安心、健康、福祉、暮らしやすさ、そして成長の可能性というものがありますが、活力不足、都市機能不足は否めません。本市は、この両面を多少なりとも複合して持っているということと理解いたします。したがって、さらに住みよい、成長力のある都市に生成発展させていくためには、この両面のよい点をバランスよく内蔵していかなければなりません。

 そのために、イギリスの経済人ハワードは、「都市と田舎の結婚」と題して、「田園都市」構想を発表いたしました。すなわち、これは都市の田園化と田園の都市化という考え方であり、自然と人工との共生を中核都市と地方都市がそれぞれにつくり出そうとするものであり、そこには常に「人間」が存在する、すなわちそこに住む人の健康を基本とした豊かな暮らしがそこにあるということであり、自然回帰と健康と都市生活を結びつける施策を展開することがこれからの都市づくりであるというものであり、大変共感を呼ぶものであります。

 私は、この考えを具体的な施策として、老若男女参加の健康づくり運動、緑の散歩道、公園、水と緑、土の広場、市民農園、植樹運動、ウォーキング・トレイル事業、また自然食、無農薬、有機栽培の推奨、クリーン・フッドの選定、生活の薬品無使用化など、公害問題にも十分配慮をいたすとともに、利根川を中心として各用水路を健康づくりゾーンに位置づけ、その具体化のため、利根川河川敷等利用検討委員会を設置するなどして自然健康都市を目指したいと存じます。

 第二は、「リサイクル都市づくり」であります。

 県内のダイオキシンによる環境汚染の発生以来、ポリ・カーボネット有害化、PCB、DDTなど、環境ホルモンと言われる有害物質は七十種以上あると言われ、それが生殖障害、行動異常、免疫低下等に影響あるとの意見も発表されだしました。かつて大量生産、大量消費、大量廃棄が繁栄の象徴であった時代は終わり、これからはリサイクル、省エネルギー等の推進によって環境負担を市民、企業、行政が協力して軽減する努力をいたさなければなりません。このために、徹底したごみの減量化と、そのためのリサイクルシステムの形成等によって都市は循環型社会のライフスタイルをつくる必要があります。

 したがって、従来から取り組んでまいりました分別収集、クリーン推進員制度、リサイクルショップの充実等の取り組みのほか、グリーン・コンシューマー、いわゆる環境市民の育成、商店へのごみ排出の徹底指導、ごみ集積施設整備、生ごみ等の堆肥化、あるいはごみ処理の広域化などを推進いたしたいと存じます。このため、各種の環境美化条例は制定いたしたものの、その基本となる環境基本条例の制定と基本計画の策定に取り組みたいと存じます。また、市役所内外を通じて、政策としての省エネルギー対策に取り組みたいと存じます。

 第三は、「生涯学習都市づくり」であります。

 都市がこれから直面する変化は、少子高齢化、環境問題を初めとして、国際化による人・物の交流の活発化、情報化の急速な進展、教育、文化、芸術、またスポーツに至るまでの価値観の多様化が進んで、社会全体が生きがいをどこに求めようとしているか、いわゆる精神的空洞化ともいうべき現象が見られます。これらは結果として文化、教育、道徳的面に一部荒廃を生み、犯罪の低年齢化、青少年非行、伝統文化の消滅、国際犯罪の増加など、さまざまな面に影響を与えていくものと考えます。また総合的なまちづくりに対しても、市民の英知の醸成などを考えると、いや応なく生涯学習型社会を形成して、安定した社会構造形成に取り組まなければならないものと存じます。

 このような観点に立って家庭教育学習、公民館活動、男女共同参画社会活動、伝統文化の掘り起こし、市民カレッジなどの各講座、講習会を通して市民学習グループ、研究提案グループ、ボランティアグループなどの育成に手がけるとともに、地域活動を通じて、地域おこし、地域コミュニティーの形成を図っていきたいと存じます。

 また、学校教育に着目いたしますと、昨年、中央教育審議会から出された第一次答申は、子供たちに「ゆとり」の中で「生きる力」をはぐくむことを教育の主眼に据えております。私たちの使命は、本市の宝であります子供たちを、学校はもとより地域・社会が一丸となって育成することにあります。したがって、青少年健全育成市民会議、あるいは子ども会育成会等の組織を充実し、よりよい環境と指導者を養成し、子供とともに学習し、伸びる社会を形成することが肝要と考えます。

 また、教育の質の向上、国際化、情報化の進展に対応した、中学生のヨーロッパ派遣やコンピューター導入。施設については、耐震校舎への改造等を早急に進め、災害時の避難所、また生涯学習の場として利用できるようにいたします。

 第四は「福祉都市づくり」であります。

 これからの少子高齢化社会への対応といたしまては、まず介護保険導入に対する諸対策があります。県下第一号として作成した高齢者福祉計画、いわゆるゴールドプランの見直しを行なって、その実態に合わせてホームヘルパーの増員などを行政が行うとともに、民間で積極的に推進していただいている施設建設の助成と同時に、保健、医療、福祉各施設と行政の連携協調体制をつくることが重要と考え、これら全施設機関とのネットワーク化を図って、いつ、どのようなときや状態にあっても、そのネットの中で対応できる統合的な福祉供給システムをつくりたいと存じます。そしてその中心機関としての社会福祉保健の総合センターの設置を計画し、市民とのパートナーシップを醸成いたしたいと存じます。

 また、在宅福祉に対しては、地域、ホームヘルパー、保健婦等とのタイアップによって訪問を行い、「お元気ですか運動」を考え、元気な高齢者に対しては、農・商・工における働く場の確保による生きがいづくりをさらに進めたいと存じます。

 少子化対策については、学童保育室の年次計画による増設、保育環境の改善、女性の社会進出のための子育て支援事業に引き続き取り組みます。

 さらに、災害に強い防災安全対策があります。防災情報の提供、災害時の避難場所の確保、救護システムの確立、防災施設の整備等に加え、市民による自主的な防災組織の構築にも努めたいと存じます。

 次に、大きな基本施策の二つ目として、「元気あふれるまちづくり」であります。

 私は、基本的条件として、限りない目標として十万都市を目指したいのでありますが、私がこの人口十万にこだわりますのは、現在首都圏各都市との都市間競争と連携及び都市経営、市民生活という観点の中で、都市の成長発展のためには、どう考えましても人口問題に行き着くところであり、適切な人の増加が都市の血であり、肉であると言えることであります。

 これは、具体的数字として、都市経営の効率性、行政の組織、施設利用効率、とりわけ財政力の伸び、そして市民生活の利便、雇用創出、商業力強化などに加え、適切な形での新しい価値観を持った新しい人材を受け入れることが都市のエネルギーとなるという考え方であります。

 この施策の第一は、鉄道交通対策や住宅・道路等の都市基盤の整備であります。

 東武鉄道のスピードアップ、運行本数の増加、羽生始発開始、急行停車、さらに、長期的には、地下鉄南北線の乗り入れ等を見込み、この四年間折衝を続けてまいりました車両基地の誘致は、紆余曲折はありましたが、川俣地区への設置が決まり、用地取得の準備も着々と進んでおります。

 私は、地元の協力をどうしてもいただき、この用地買収の完了後、羽生駅舎の整備、北羽生新駅の開設、南羽生駅についても引き続き東武鉄道との連携を密にして、鉄道交通の整備を進めたいと存じます。

 これは、同時に地域住宅地整備にも深くかかわってまいります。すなわち、羽生駅東口、西口地区の整備、岩瀬、大道地区の区画整理事業の積極的な推進、南羽生区画整理事業の完了、またこれに合わせたモデル住宅、優良住宅の造成、公営住宅、産業労働者向け住宅建設などの推進であります。

 これを推進する考え方は、住宅問題の二極分化が挙げられます。今、住宅を求める人々の傾向は、都心に近いマンション要求型と郊外の土地、庭、車庫付一戸建て要求型の二つにまったく分かれていると言われております。南羽生の土地分譲を例に挙げれば、そのほとんどはマンション、アパート暮らしからの転換であり、加えて「さいたま新都心」の完成を見据えますと、今後の住宅開発は、後背地の整備にあわせ、やがて本市の需要と結びついてくると考えます。

 また、道路対策につきましては、道路のネットワーク化、生活道路の改善を重点的に取り組んでおりますが、国・県とさらに連携を密にして、南部幹線、国道一二二号及び一二五号の完全四車線化と昭和橋のかけかえ、北部幹線の整備促進を図ります。また、生活道路については、市街地主要道路の電線地中化、狭隘な道路の拡幅、側溝整備及び側溝全蓋化、道路舗装などを積極的に推進いたしたいと存じます。

 その第二は、地域経済の活性化であります。

 都市において、経済基盤の安定なくして都市の存在はあり得ません。人口対策にも大きな影響を与えるものであります。

 私は、まず農業においては、土地改良や用排水路整備による住みよい地域づくりと農業基盤の整備を促進し、一方では経営規模の拡大、そして一方では、無農薬、有機栽培、農産物のブランド化、蔬菜園芸、特産物生産品の開発と奨励、あるいは思い切って導入を奨励したハイテク野菜生産と花工場など、都市近郊農業としての魅力創出と新しい農業への挑戦に対しまして、積極的な指導と支援を図るとともに、花の里づくりの計画を進めたいと存じます。

 また、商業におきましては、中心市街地商店街の再生のため、専門店化と最寄品を中心とした地域密着型商業の構築を図り、市街地と郊外の二極分化に対応できる業態育成を図るとともに、チャレンジ経営者に対しての市街地空き店舗の低廉なあっせんと企業支援を行いたいと存じます。

 また、ジャスコ跡地の(仮称)市民交流プラザとしての再生を早急に図り、その複合機能の中に中小企業支援センターとしての役割を持たせ、さらには空きスペースの貸与、定期的な朝市やバザールなどの設定も行い、中心市街地の核としての役割を求めたいと存じます。

 加えて、市役所の一部と商工会事務局の本施設への移転も考え、土日曜・休日市役所としての市民の利便センターといたしたいと考えております。

 工業におきましては、特に中小企業における多品種少量生産の経営の中で、付加価値の高い製品の生産が生き残る道となっており、デザイン、素材、新製品開発などによるブランド化に取り組む地場産業を支援していきたいと存じます。

 また、下川崎工業団地の買収がほぼ完了に近づいておりますが、この団地は県との協定により提案型で製造、流通、販売の融合を目標として開かれた工業団地であり、地域内外の人に開放できる地域交流拠点としての新しい形の工業団地をセールスポイントとしております。地域に開かれた、また地場産業と連携できる、全国でもユニークな地域にしたいと取り組んでおります。

 さらに、地域産業、農産品、特産品の直販、体験、あるいは市内若年経営者の新分野への挑戦を目指す企業家創出の場としての商業ニュータウン構想。通産省と国土庁の進めるデザイン・ファッションの国際交流、工房型ファッションタウン化、新ブランド創造などを目的としたファッションタウン化構想の指定。建設省と県が雇用拡大、起業家の創出、後継者育成、地域で働く労働者の安定など、いわゆる生活者重視のまちづくりの核として進めている「新ロジスティクス構想」などについて慎重に、また果敢に取り組んでいきたいと存じます。

 また、都市観光は、交流人口の増加による活性化を踏まえた今後の都市産業の大きなキーポイントになると考えます。その核をなす県立羽生水郷公園及びさいたま水族館の拡張とその内容整備は、日本に誇る施設となるよう引き続き県へ陳情を続けたいと存じますが、この施設と隣接して、本市としては田園リゾート構想による農林公園の開設を行なって、市民農園、野菜、特産品の加工即売、レストラン、地ビール、観光果樹園など都市型農業の新しい展開が図れる施設として、また常木スーパー堤防のスカイスポーツ公園化、新郷の道の駅、花の里、薬草の里など、羽生の里、新郷の里構想を農業に携わる方々とともに計画を進めたいと存じます。

 それには、いわゆる「羽生グッズ」と言われる、ハーブ茶などの特産の土産品・農産品、伝統工芸、産地工業製品など、さまざまな商品の開発と羽生という都市全体をテーマパーク、アミューズメント・シティにしたいという夢を少しずつ形にしたいと考えております。

 第三は、地域おこしと地域コミュニティーの創出であります。

 地域の活力は全体に及び、そして全体の活力は地域の活力から始まります。かつて三年間、地域の地域による地域の英知を集めた地域づくりに取り組みましたが、私はこの活動を通じて、ハード・ソフトの別はありましても、地域それぞれに課題を担ってもらうよう、意識的に事業を起こしてまいりました。

 市街地につきましては、街路灯の設置、お祭りルネッサンスによる古い文化の掘り起こし、世代間の交流と地域の情報化、町誌の編さん、道路の愛称、側溝の全蓋化などであります。

 また、地区におきましては、土地区画整理と商業施設の開発、土地区画整理の促進のための新住民との交流事業、スーパー堤防、道の駅、史跡保存、コミュニティー形成、地域住民交流施設建設などでありますが、今後は具体的な地域発展とコミュニティーによるまちづくり事業をそれぞれに計画してまいりたいと存じます。

 そのためには、「いきいき羽生塾」の成果を踏まえて、農商工業者と行政とのワーキング・グループを設置して、ともに生きる道を探りたいと考えます。また、次に述べる行財政改革、例えば情報公開制度、まちづくり、環境保全対策など、地域や市民とのワーキング・グループ設置にも取り組みたいと存じます。

 第四は、行財政改革であります。

 バブル崩壊後の大不況の中で、銀行、証券のビッグバン、企業においては、生き残り競争の中でリストラをはじめとした厳しい経営の再構築が懸命に行われております。日本全国が自己改革を続けている中で、まさに行政、すなわち市民との最先端にある市役所も大きな自己改革に臨まなければなりません。

 しかし、自己改革は簡単なものではなく、痛みなしで済むものではありません。そこには古いものを思い切って放棄する決断や発想の転換はもちろん、組織や体制も既存秩序や因習にとらわれることなく、過去のしがらみを断ち切って一新しなければならないと存じます。

 しかし、市政は市民本位を第一とする人間産業であり、市民生活の安定と安心を守る市内髄一のサービス業であることを忘れるわけにはまいりません。そのことをしっかりと心にとめ置きながら、羽生市行政改革推進委員会及び庁内に設置しました行政改革六専門部会の提案を基として、職員数の見直し、事務事業の合理化、削減、セクショナリズムの弊害是正及び倫理観の高揚など、目標を今後明確に設定し、引き続き行財政改革を進めてまいります。

 これらを踏まえて、私は第二期目の初登庁に当たって、まず市役所は、知恵と行動の強力な集団でありたいと訓示し、そして三つの事業の進め方を提示いたしました。

 その第一は、各計画の再確認であります。各部各課の事業や計画について、まず何のために、だれのために、どういう目的を持っているか、市民という観点が念頭にあるか。

 第二には、その事業、あるいは計画の数値目標と時間の目標を確認することで、どれだけ金、物、人がかかり、その効果、採算と達成目標日時をいつにするか、はっきりと目標を決めること。

 第三は、六つの目標で、第一に、ぎりぎり単純化すること。すなわちシンプル化をして不要なもの、複雑化したものを取り除き、書類などの作成を最小限にすること。第二に集中化すること。すなわち優先順位を決めて、全員が集中してとりくむ、また集中する事業順位を明確にすること。第三に具体化すること。すなわち形にあらわすこと。第四にスピードを上げること。すなわち変化の激しい時代に、従来のやり方では手おくれになると考えられるので、手おくれにならないようにスピードが必要であること。第五にパワーアップすること。すなわち柔軟に自分の力をいま一段出し切ってもらうこと。第六に、どこよりも廉く、だれもつくらない、どこでもやらない、それでいて市民が喜んでくれるものを考えること。

 以上、私自身でさえ大変なことでありますが、この観点から組織の見直しとプロジェクト制の拡大。

 第二に審議会、協議会、委員会のスクラップ・アンド・ビルド方式の採用と現在以上の委員の公募制、女性参加を促進する。同時に、各審議会等の審議経過は、賛成、反対ともに意見をその都度公表する。

 第三に、広報広聴活動について市長と語る懇談会をはじめとして、さまざまな市民集会を拡大する。そのために一日市長、部長、課長などによる市役所事業公開や地域広報板を設置する。

 第四に、できるものから行政をオープン化し、全面的情報公開制度を早急に実施する。

 第五に、財政健全化のために徹底した経費節減と事業の見直し、そして現実性のある長期財政計画をつくり公開する。

 第六に、能力主義を徹底して進めるとともに、自由な職場環境をつくる。そのために能力向上と市民感覚実感のために年一週間は庁外の民間企業で働き、研修をする「トライアルウィーク」制を導入する。また、能力給・退職奨励制度、早期退職者募集、昇給延伸など検討実施する。

 事務改善として、事務は単純化、標準化、専門化、集中化する。

 第八に、時差出勤、職員による町並み、町角美化デーの設定。

 第九に、今後の事務委託化と高齢者の市政参加。

 第十に、都市戦略会議の設置などを推進いたしたいと存じます。

 以上、長い時間にわたって申し述べました私の所信は、本九月定例市議会に提案いたしました「新羽生二十一世紀計画」に、各面にわたって、また重点施策として述べているところでありますので、ご参照賜りたいと存じます。

 二十一世紀は、まさに私の任期中にやってまいります。かつて司馬遼太郎は「この国のかたち」の中で、明治維新以後の日本近代化の基礎は、地方分権国家システム、すなわち官に頼らない自立のまちづくり、地場産業の育成、すなわち特産品の開発、地域文化の成熟、支援にあったと明言いたしております。

 繰り返すようでありますが、私は、二十一世紀における羽生市の姿、形は、極めて端的に申し上げれば、ハワードの提唱した「都市と田舎の結婚」という、都市の田園化、田園の都市化、すなわち「活力とやすらぎのある田園都市」であります。それは、自主、自立、市民とともにつくっていくまちづくりであり、その姿は、行政と市民が共同して形づくっていく姿であります。

 今後も、私の理念をご理解いただくとともに、私自身も指導力、先見性を養い、常に公正を堅持し、仮にも私利私欲に走ることなく、職員と心を一つにして羽生の新しい方向への発展と積極的な市政運営に努めたいと存じます。

 議員各位並びに市民皆様の深いご理解と厚い変わらぬご支援をお願い申し上げまして、私の所信表明といたします。

 続きまして、ただいま上程されました議案につきまして、順次提案の理由をご説明申し上げます。

 まず、議案第四十号 羽生市総合振興計画基本構想について申し上げます。

 本市は、平成元年三月に定めた、「気高く・楽しく・躍動のまち……」を目指した「羽生二十一世紀計画」に基づき、自然環境づくり、生活環境づくり、生産環境づくり、行財政の合理化に体系づけた諸施策を積極的に展開してまいりました。

 そして、私が市長に就任してからは、「変革と奉仕と参加」を政治姿勢といたしまして、「強く、やさしく、美しい都市」を理想の都市像に掲げ、その構築に向けた施策を新たに加え、「いきいき羽生まちづくり作戦」として市政に取り組んでまいりました。

 しかし、社会の情勢は、経済状況の低迷をはじめ、少子化、高齢化、高度情報化、地球規模での環境問題の深刻化等々の問題がクローズアップされるなど、二十一世紀を目前にして大きく揺れ動き、著しく変化してきております。

 行政においても、埼玉県が策定した「環境優先、生活重視、埼玉の新しいくにづくり」を基調とした、「彩の国地域創造プラン」や地方分権の推進による国と地方公共団体との役割分担と、新たな関係などに見られるように、各自治体が相互に個性を競い合い、地域が総体的に発展するという方向に進み始めました。

 このような情勢を踏まえまして、現在の基本構想を継承しつつ、改めて見直し、羽生市の将来像とそれを達成するための基本的な施策を明らかにした「新羽生二十一世紀計画」に改定しようとするものであります。

 本計画の改定に当たりましては、これまで市議会においてご議論いただきましたさまざまなご意見等を踏まえますとともに、市民の意見や要望なども十分反映させるため、まちづくり市民集会や地域懇談会など、私みずからも幅広くその意向把握に努めたところであります。

 また、庁内におきましても、プロジェクトチームを編成し、研究、討議を進めましたほか、部課長により構成された幹事会や策定委員会においても検討を重ねるなど、全庁を挙げて改定作業に取り組んでまいりました。

 その後、羽生市総合振興計画審議会に計画案を諮問申し上げ、部会まで設置されて活発な論議を重ねられ、答申をいただきましたほか、埼玉県知事に対しましても協議を行い、地方自治法第二条第五項の規定により、ここにご提案申し上げる運びとなったものであります。

 それでは、羽生市総合振興計画「新羽生二十一世紀計画」のうち、このたびご審議を煩わします基本構想につきまして、その概要を申し上げます。

 本構想は、序論と基本構想部分から成り立っており、序論では、計画改定の趣旨などについて述べ、基本構想部分で、羽生市の現状と課題、まちづくりの目標、土地利用の考え方、施策の大綱を示しております。

 まず、序論でありますが、ここでは先ほど申し上げましたような計画改定に取り組むこととなった趣旨をはじめ、計画の性格、計画の構成について述べました。総合振興計画は、まず羽生市のまちづくりの目指すべき目標と最高理念としての基本姿勢を示し、本市の将来都市像とその実現を図る基本施策を明らかにした基本構想、これに基づく各部門ごとの施策を体系的に掲げた基本計画、さらにこれらをどのように具体化していくのか、年次的にローリング・システムで示す実施計画から構成されるものであります。

 それでは、基本構想につきまして、各章ごとにその概要を申し上げます。

 初めに、第一章でありますが、羽生市の位置、気候などの自然的条件、あるいは人口、世帯数、交通、産業などの社会的な条件につきましての基本認識を述べております。

 第二章では、今後取り組むべき基本課題の中から、一、都市構造の変化と土地利用の適正化、二、地域産業の活性化、三、個性ある地域文化の創造、四、自然環境と調和した潤いのある生活空間の創造、五、高齢化・少子化への対応、六、人材の確保と市民参画の促進、七、国際化、高度情報化社会への対応、八、広域都市圏内の連携強化。

 以上の八項目を主要な課題として取り上げ、積極的な対応を図ることといたしました。

 続く第三章では、まちづくりの目標として、まず、「強く、やさしく、美しい都市」を将来都市像として掲げました。この将来都市像は、首都圏の都市としての魅力ある新たなライフスタイルを提案、発信するまちづくりを目標に、利根川をはじめ、緑豊かな自然に親しめる環境の中、躍動的で活力あふれる地域の産業に支えられ、先人の培ってきた歴史や伝統を継承しながら、美しい都市景観を形成し、「心と心が触れ合えるまち、住んでみたいまち、活動したいまち、ファッションタウン・はにゅう」の実現を目指すものであります。

 耳なれない言葉であろうかとは存じますけれども、「ファッション」をその原語の意味する「文化」ととらえ、これを衣類だけにとどまらず、まちの景観や橋、道路、公共施設、文化や産業などに及ぼし、あらゆる面にわたり文化創造と新技術開発を基調とした「新産業文化都市・ファッションタウン・はにゅう」を構築していきたいと考えております。

 次に、将来目標人口でございますが、計画年次の平成二十二年(西暦二〇一〇年)における目標人口を「十万人」と想定いたしました。これは私がさきの所信表明で申し上げておりますとおり、都市経営と都市の活力、そして多様な価値観と新しい人材の受け入れによる都市のエネルギーの原点となるものであります。

 そして、この目標を実現するために、一、豊かな社会を支える強いまちづくり、第二に、ふれあいのあるやさしいまちづくり、第三に、美しさと楽しさのあるまちづくり、以上の三項目を基本施策として掲げました。

 第四章では、土地利用の基本的な考え方を示しました。土地利用のねらいは、自然環境を積極的に保全しながら、都市機能を高めるために長期的な展望に立って、総合的かつ計画的な土地利用を図ることを基本としております。

 さらに、土地利用を機能の面から分類いたしまして、住みよい住居系市街地、にぎわいのあるファッショナブルな商業系市街地、活気あふれる工業系市街地、農地の保全と快適な農村集落、以上の四点につきまして、将来目標を設定いたしました。

 次に、第五章に示しました施策の大綱につきまして、その概要を申し上げます。

 ここでは、第三章に掲げております、まちづくりの将来都市像である「強く、やさしく、美しい都市」を実現するために示された三つの基本施策を受けて「施策の大綱」としてまとめたものであります。

 まず、第一節、強いまちづくりについて申し上げます。

 新たな発展への基礎づくりとしては、旧ジャスコ跡を核とした中心市街地の活性化や東西南北にわたる新市街地の整備など、魅力ある市街地の整備を図ります。快適な生活の基礎づくりでは、東武鉄道車両基地誘致と羽生駅等の改修、河川や道路、上下水道、マルチメディアなどの通信、情報体系の整備など、機能的な生活の都市基盤整備を進めます。

 また、自然と健康と環境を守るため、自然環境の保存、ごみ処理体系の整備とリサイクルシステムの構築など、環境への負荷の低減、快適な生活環境の創造などの対策を講じることにより、エコロジカル・シティ、すなわち環境優先型社会の形成を目指します。

 産業経済の基盤づくりとしては、田園リゾート事業等による農業の振興をはじめ、商業ニュータウン構想や道路一体型広域物流拠点・ロジスティクス整備事業による商工業の振興、観光の振興を進めるほか、雇用の創出と労働環境の充実を図ってまいります。

 次に、第二節、やさしいまちづくりについて申し上げます。

 福祉と健康の社会づくりとしては、児童をはじめ、母子、障害者、高齢者などの福祉の推進を図るとともに、保健や地域医療の推進、国民健康保険制度の健全化を促進し、保健と医療と福祉の複合化を目指してまいります。

 また、安心して暮らせる環境づくりでは、交通安全や防犯対策など、生活安全の充実を進めるほか、防災対策や消防、救急対策の充実を図り、命と暮らしを守る施策を進めます。

 教育と文化による人づくりでは、家庭教育、学校教育の充実、地域による青少年の健全育成のほか、ふるさとの伝統行事や祭事など、市民文化の振興を進めてまいります。

 次に、第三節、美しく楽しいまちづくりについて申し上げます。

 緑豊かな住環境づくりでは、憩いの場となるよう親水機能を高めた水辺のあるまちづくり、公園や緑地の整備など、水と緑と花のまちづくりを進めます。

 いきいき社会づくりとしては、ふるさとへの愛着を高め、人々との交流を深めるコミュニティー活動の推進をはじめ、社会教育や市民スポーツの振興など、生涯学習の充実、男女共同参画社会の確立、同和問題の解決、国際化推進の推進を図ってまいります。

 そして、第四節、まちづくり経営の変革では、市民参加の推進や地方分権の進捗に伴う行政運営の活性化、人事管理の適正化、財政運営の健全化など、新しい都市経営に対応した行政改革を積極的に進めるとともに、近隣自治体との連携による広域行政の推進を図ることといたしました。

 以上、羽生市総合振興計画「新羽生二十一世紀計画」基本構想について、その概要をご説明申し上げました。

 なお、ただいま申し上げました事項につきまして、より具体的にあらわしたものが、参考資料としてお手元にご提示いたしております前期基本計画でございます。あわせてご参照賜りたいと存じます。

 次に、議案第四十一号 市の境界変更について及び議案第四十二号 境界変更に伴う財産処分に関する協議については、関連がありますので一括して説明申し上げます。

 本案は、三俣下谷地区の土地改良事業に伴い、羽生市と加須市との境界変更及び財産処分をする必要が生じたので、地方自治法第七条第五項の規定により、この案を提出するものであります。

 次に、議案第四十三号 職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例の一部を改正する条例について申し上げます。

 今回の改正は、男女雇用機会均等法、労働基準法等の改正に関連し、人事院規則について所要の改正が行われたことに伴い、本市におきましても国と同様に措置する必要がありますので、関係条例を案分のとおり改めようとするものであります。

 次に、議案第四十四号 羽生市非常勤消防団員に係る退職報奨金の支給に関する条例の一部を改正する条例について申し上げます。

 本案は、このたび消防団員等公務災害補償等責任共済等に関する法律施行令の一部を改正する政令が公布され、非常勤消防団員の処遇改善のため、退職報償金が増額されたことに伴い、案文のとおり改めようとするものであります。

 次に、議案第四十五号 埼玉県市町村職員退職手当組合規約の一部を変更する規約について申し上げます。

 本案は、埼玉県市町村退職手当組合に新たに大里広域市町村圏組合が加入したことに伴い、規約の一部を改めようとするものであります。

 続きまして、議案第四十六号 平成十年度羽生市一般会計補正予算(第二号)についてご説明申し上げます。

 以下、歳出予算の概要について申し上げます。

 まず、第二款総務費につきましては、平成九年度事業費の確定に伴う生活保護費国庫負担金等の返還金及び平成九年度法人市民税収入に係る払戻金についての増額措置を講じるものであります。

 なお、市長選挙及び市議会議員補欠選挙の無投票に伴い、執行経費に多額の不用を生じたため、これを減額し、土木費において市内道路側溝の全蓋化工事推進費に充当することといたしました。

 次に、第三款民生費につきましては、臨時福祉特別給付金支給事務に関する経費についての計上であります。

 第六款農業費につきましては、各種農業団体が国・県補助事業として取り組む緊急生産調整推進対策、あるいは農業構造改善事業等に対する助成について、所要の措置を講じるものであります。

 第七款商工費につきましては、中央第二本町通り線の電線類地中化事業の実施に伴い、イベント放送等設備配線の管路埋設を委託により実施するものであります。

 第八款土木費につきましては、国の総合経済対策による地方特定道路整備事業等の追加措置を講じるとともに、総務費で申し上げました道路側溝全蓋化推進費について増額補正措置を講じるものであります。

 第十款教育費につきましては、国の総合経済対策による国庫補助事業の追加認定を受け、岩瀬小学校及び三田ケ谷小学校校舎の耐震補強工事費について補正措置を講じるものであります。

 また、県の委託を受けて、新たに「心の教室相談員」を東中学校に配置するための費用等についても計上いたしました。

 続きまして、議案第四十七号 平成十年度羽生都市計画事業南羽生土地区画整理事業特別会計補正予算(第一号)について申し上げます。

 今回の補正は、家屋等の移転事業推進に係る補正措置を講じるものであります。

 なお、歳入予算補正におきましては、平成十年度売却予定の特別保留地の一部が平成九年度に売却となったため、これに係る前年度繰越金をもって財産売払収入と組みかえる措置を講じるものであります。

 次に、議案第四十八号 平成十年度羽生都市計画下水道事業特別会計補正予算(第一号)について申し上げます。

 今回の補正は、受益者負担金の一括納入者の増加に伴う前納報奨金等について増額措置を講じるとともに、市単独事業により施工を予定しておりました管渠布設工事の一部が国庫補助対象事業に認可されたことに伴う歳入予算組みかえ等の所要措置を講じるものであります。

 次に、議案第四十九号 平成十年度羽生市住宅資金貸付事業特別会計補正予算(第一号)について申し上げます。

 今回の補正は、既貸付者二名からの残金一括繰り上げ返済に伴い、当該貸付に係る市債の借入残金を繰り上げて償還するための補正措置であります。

 以上、議案第三十九号から議案第四十九号までの十一議案について申し上げましたが、議案第五十号から議案第五十六号までの平成九年度各会計決算七議案につきましては、私にかわりまして収入役から、また議案第五十七号 平成九年度羽生市水道事業決算につきましては、水道部長からそれぞれ説明いたさせますので、慎重ご審議を賜り、ご可決ないしご認定いただきますようお願い申し上げまして、説明を終わります。



△休憩の宣告



○羽鳥秀男議長 暫時休憩いたします。

     午前十一時三十五分 休憩

     午前十一時四十七分 開議

出席議員(二十四名)

    一番        二番        三番        四番

    五番        六番        七番        八番

    九番        十番       十一番       十二番

   十三番       十四番       十五番       十六番

   十七番       十八番       十九番       二十番

  二十一番      二十二番      二十三番      二十四番

欠席議員(なし)

説明のため出席した者

  市長        助役        収入役       総務部長

  企画部長      市民福祉      経済環境      都市整備

            部長        部長        部長兼

                                水道部長

  消防長       財政課長      庶務課長      教育

                                委員長

  教育長       教育次長      代表        監査委員

                      監査委員      事務局長



△開議の宣告



○羽鳥秀男議長 休憩前に引き続き会議を開きます。

 提案理由の説明を続行いたします。

 収入役。

     〔鈴木 哲収入役登壇〕



◎鈴木哲収入役 市長にかわり、平成九年度羽生市一般会計歳入歳出決算ほか六つの特別会計決算について、その概要についてご説明申し上げます。

 地方公共団体を取り巻く行財政環境は、国内外の経済情勢を反映し、依然として厳しい状況にありますことは申し上げるまでもございません。しかし、厳しい中にも歳入の適確な把握と経費の合理化、節減を図りながら、効率的な行財政運営を行い、市民の皆様の要望に応えられるよう、できる限りの努力を傾けたところでございます。

 一般会計及び六つの特別会計の決算は、予算総額二百九十九億三千四百七十四万八百円に対し、歳入合計は二百九十八億四千五百六十二万一千九百十七円、歳出合計は二百八十九億二千三万二千二百四十円であります。これを前年度と比較してみますと、歳入で一・五%、歳出で一・六%の増加であります。

 初めに、議案第五十号 平成九年度羽生市一般会計歳入歳出決算について申し上げます。

 歳入を財源別に見ますと、市税などの自主財源が五六・九%、地方交付税など依存財源が四三・一%で、自主財源の割合が依存財源を一三・八%上回り、おおむね行政需要に応える施策を行うことができました。財政指標のうち、経常収支比率は八一・〇%、基準財政収入額を基準財政需要額で除した財政力指数については、前年度〇・六八六から〇・六八三へとほぼ横ばいで推移し、公債費比率は一四・八%と前年度を〇・五%上回りました。

 なお、支払業務に万全を期すため、年度途中において繰替運用制度を活用し、財政調整基金等三基金から五億四千万円を繰替運用いたしましたほか、一時借り入れについても四回にわたり、最高のときで十五億円を借用いたしました。

 続いて、決算書十二ページ以下の歳入歳出決算中、主な事項についてご説明申し上げます。

 まず、歳入について申し上げたいと存じますが、百円以下の数字についてはこれを省略し、千円単位で申し上げますのでご了承賜りたいと存じます。

 第一款市税につきましては、収入済額七十億五千七百八十六万三千円で、歳入決算額の三六・七%を占め、前年度に比較して三億五千八百五十六万六千円、率にして五・四%の増であります。

 この増額の主な要因は、市民税において前年度に比較し一二・六%、三億四千六百八十一万四千円増加いたしたことによるものであります。

 なお、調定額に対する収入率は九四・〇%で、前年度に比較し〇・四%減少いたしました。

 第二款地方譲与税は三億三千百九十万一千円で、前年度に比し三三・二%の減であります。

 第三款利子割交付金は、五千三百四十三万八千円で、前年度に比較し一千四百三万二千円、二〇・八%の減となりました。この減額は、前年度にも増して市中金利が低下したため、これを原資とする交付金が減額となったものであります。

 第四款地方消費税交付金は、本年度から創設された歳入でありますが、一億一千二百六十万七千円の決算となりました。

 第六款自動車取得税交付金は、前年度に比較し一三・六%減の二億七千八百四十一万四千円であります。

 第七款地方交付税は、三十一億三千七百十四万二千円で、歳入決算額の一六・三%を占め、市税に次ぐ財源であり、前年に比し六千八百六十六万二千円、二・二%の増加となりました。

 第十一款国庫支出金は、十四億七千二百五十三万三千円で、前年度に比し七千五百三十万四千円、五・四%の増となりました。

 第十二款県支出金は、六億二千二百六十四万九千円で、前年度に比較し四千六百四十五万二千円、六・九%の減となりました。

 第十五款繰入金は、財政調整基金四億六千万円、市債管理基金七千万円、市民福祉建設基金二億円、ふるさとづくり基金二億二千万円、土地開発基金一億円、及び中小企業従業員退職金共済事業特別会計からの繰入金三億円等であります。

 第十六款繰越金は、五億四千六百五十九万七千円で、前年度に比し五・三%の減であります。

 第十八款市債は、旧大型店の土地建物取得のための公有財産取得債の借入等があったものの、衛生債、土木債、教育債、税の補てん債等が減少したことにより、前年度に比し〇・五%、一千百二十万円の減少となりました。

 以上の結果、歳入総額は百九十二億二千四十四万二千円で、予算減額と収入済額との差額は三億七千七百七十七万円となり、収入率は百二・〇%と相成ります。

 次に、四十六ページ以降の歳出について申し上げます。

 歳出予算現額百八十八億四千二百六十七万二千円に対し、支出済額は百八十五億八千百九万五千円で、執行率は九八・六%、予算に対する不用額は二億四千六百六十六万六千円となりました。

 歳出決算のうち、新規事業、主要施策につき、その決算状況をご説明申し上げます。

 第二款総務費は、財政調整基金への積立金などの減額で、前年度と比較し二億三千六百八十一万七千円の減額となりました。

 第三款民生費においては、社会福祉事業、老人福祉事業、児童福祉事業の充実などで、前年度に比し六・一%増加し、三十五億五千四百二十六万五千円の支出であります。

 第四款衛生費は、前年度に比較し一九・七%、四億四百四十八万六千円の減となりました。これはじん芥処理費で、ダイオキシン対策としてバグフィルター等交換工事を施工いたしましたが、一般廃棄物最終処分場建設工事が前年度に終了したこと等により、減額となったものであります。

 第五款労働費においては、前年に比し三・二%の増となりました。

 第六款農業費においては、国・県補助金の歳入をもって、農事組合法人ハイフラワーへ補助金一億三千五百十七万九千円を交付いたしましたので、前年度に比べ二三・二%増加し、六億九千百五十六万円の支出となりました。

 第七款商工費は、前年度に比較し八・二%、五千二百五十五万円の増加となりました。これは中小企業経営近代化資金等預託金が約五千五百万円増額されたことに起因しております。

 第八款土木費については、歳出決算額の一三・五%を占め、二十五億一千四百二十七万円の支出であります。

 支出の主なものは、幹線道路の整備費、岩瀬土地区画整理事業補助金、下水道事業特別会計への繰出金及び公園整備費等であります。

 第九款消防費については、防火水槽の新設工事、第五分団車庫兼詰所新築工事、高規格救急自動車の購入及び消防ポンプ車購入等、八億九千万円の支出であります。

 第十款教育費は、二十億九百五十六万三千円の支出でありますが、これは村君小学校のプール建設事業及び生涯学習基本計画に基づいた事業推進費等であります。

 第十二款諸支出金でありますが、本年度突出となりましたのは、旧大型店の土地建物購入費十億九千五百万円の支出によるものであります。

 以上、一般会計についてその概要を申し上げましたが、百九十二ページに記載のとおり実質収支額は六億二千四百四十三万六千円であります。

 次に、百九十三ページ以降の六つの特別会計について申し上げます。

 まず、議案第五十一号 平成九年度羽生市国民健康保険特別会計歳入歳出決算について申し上げます。

 本特別会計は、人口の高齢化や医療技術の高度化及び疾病構造の変化等による医療費の増加要因を抱えてはおりますが、当年度の医療費は比較的安定して推移したことや、税改正による税収の増加及び国からの交付金等の増額等によって、実質収支額は二億九千二百三十六万五千円となりました。このうち、一億円につきましては、地方自治法第二百三十三条の二の規定により、保険給付費支払基金に積み立てをいたしております。

 次に、議案第五十二号 平成九年度羽生都市計画事業南羽生土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算について申し上げます。

 本事業は、建物等支障物件の移転補償及び道路築造工事等予定どおり実施することができました。この結果、年度末現在の家屋移転完了率は約九一%、道路整備率は約七八%となりました。これらの事業費に充当するため、当年度も一般保留地十二区画、一千五百九十六平方メートルを公売等により処分いたしましたほか、特別保留地百十一区画、七千三百平方メートルを関係地権者に売却いたしました。

 次に、議案第五十三号 平成九年度羽生都市計画下水道事業特別会計歳入歳出決算について申し上げます。

 歳入歳出ともに、前年度を一二%下回る決算となりましたが、これは前年度に汚泥脱水機増設工事があったこと、管渠布設工事の国庫補助対象事業が減少したためでありますが、予定どおり管渠布設事業を進めることができました。

 ここで、整備の状況を申し上げますと、本年度十九・一ヘクタールを整備し、年度末の整備面積は三百一ヘクタールとなりました。汚水管は五千百四十一・五メートルを布設し、年度末の総延長は八十四・七キロメートルとなりました。なお、供用開始区域内の水洗化率は、平成九年度末現在で六九・六%であります。

 次に、議案第五十四号 平成九年度羽生市中小企業従業員退職金等共済事業特別会計歳入歳出決算については、低金利時代の中で積立金の財産運用利子がさらに低下し、本会計の運営が極めて厳しい状態にありますことをご理解賜りたいと存じます。

 次に、議案第五十五号 平成九年度羽生市住宅資金貸付事業特別会計歳入歳出決算については、歳入歳出ともに前年度を下回る決算となりました。なお、予算現額に対する収入率が一一六・九%となりましたが、これは貸付金の繰り上げ償還等によるものであります。

 また、この制度は関係法の改正に伴い、平成八年度をもって廃止されましたので、本年度の貸し付けはありません。

 最後に、議案第五十六号 平成九年度羽生市老人保健特別会計歳入歳出決算について申し上げます。

 支出の大部分は、医療給付費で、前年比五・二%、一億七千九百六十二万六千円の増加でありますが、実質収支額において一億一千八百九十一万二千円の不足額を生じましたので、翌年度歳入繰り上げ充用の措置をいたしました。これに係る平成十年度に予定される歳入は、国庫負担金及び県負担金として一億六千七百九十五万八千円が交付される予定であります。

 以上、一般会計及び六つの特別会計決算についてその大要をご説明申し上げましたが、この総計は二ページ並びに三ページの総括表に起債されているとおりであります。

 なお、この決算書には、事項別明細書、実質収支に関する調書が一括製本されており、別に決算附属資料、監査委員からの決算審査意見書も提出されておりますので、これらをご照合いただき、慎重ご審議の上、ご認定賜りますようお願い申し上げ、説明を終わります。



○羽鳥秀男議長 続いて、都市整備部長兼水道部長。

     〔片山正夫都市整備部長兼水道部長登壇〕



◎片山正夫都市整備部長兼水道部長 命によりまして、議案第五十七号 平成九年度羽生市水道事業決算についてご説明申し上げます。

 まず、事業の概要について申し上げます。

 本市水道事業における水源は、表流水と地下水によって賄われております。このうち約六六%が表流水で、残りの三四%が地下水であります。今年の利根川上流域の降水量は、一月から九月までは平年を上回る状況となっております。このため、本市の水がめでもあるダムの貯水量は平年を上回り、昨年に引き続いて取水制限もなく、安心して水の需要期を過ごすことができました。しかし、渇水に強い社会をつくるためには、日ごろから節水意識を持ち、みずから行動することが大切であります。

 水は決して豊富な資源ではなく、限りある貴重な資源です。水が豊富にある今こそ、有効利用な節水に心がけたいものです。次に、平成九年度の給水人口は、外国人登録人口を含め五万七千五百八人で、主要な事業収益となる年間有収水量は七百六十一万六千八百五十二立方メートルとなりました。

 一方、経営面におきましては、事業収益のうち給水収益が予定額に対し二千三百九十万三千円、一・九%の減収となったものの、修繕費及び受水費等の事業費用が予定額に対し一億一千二百十二万九千円、八・四%減少したこと等により、七千五十八万四千七百四円の純利益計上となりました。

 次に、決算報告書及び財務諸表の内容について順次ご説明申し上げます。

 まず、一ページ以降の収益的収入及び支出について申し上げたいと存じますが、百円以下の数字についてはこれを省略し、千円単位で申し上げますのでご了承賜りたいと存じます。

 収入の決算額は十三億一千百九十万四千円で、予算額に対し三千九百六十万一千円の減収であります。これは水道料金収入が予定額に対し二千三百九十万三千円、さらに加入金収入についても一千五百九十三万九千円、それぞれ減となったことによるものです。

 二ページの支出は、十二億二千三十万三千円の決算額であります。このうち営業費用は九億五千七百五十九万七千円の支出で、主なものは、県水受水費、動力費及び減価償却費等であります。

 また、営業外費用は二億六千百五十六万九千円の支出で、企業債利息と当年度分消費税及び地方消費税であります。

 次に、三ページ以降の資本的収入及び支出について申し上げます。

 収入は一億八千九百九十八万四千円の決算額で、収入の主なものは、排水管布設替事業に充当する企業債一億円と、老朽管更新事業に対する一般会計出資金四千七百万円及び工事負担金三千九百二十八万八千円の受け入れであります。

 四ページの支出は五億七千五百五十八万八千円の決算額であります。このうち、建設改良費は四億四千二百七十一万九千円で、主に新規配水管の布設一千五百五十一メートル及び老朽管布設替六千三百六十メートルの施工に係る費用であります。

 企業債償還金一億三千二百八十六万八千円は、当年度分の元金償還であります。

 この資本的収入及び支出の決算において、収入額が支出額に不足する額三億八千五百六十万三千円につきましては、記載のとおり当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額と過年度分損益勘定留保資金及び当年度分損益勘定留保資金で補てんいたしましたた。

 なお、収益的収入及び支出については二十四ページ以降に、また資本的収入及び支出については三十九ページ以降に消費税を除いた明細書が添えてございますので、ご参照賜りたいと存じます。

 次に、財務諸表について申し上げます。

 五ページの損益計算書でありますが、記載のとおり経常利益は七千百六十八万七千円で、過年度損益修正損百十万三千円がありますので、これを差し引き七千五十八万四千円の当年度純利益計上となりました。

 六ページ以降の剰余金計算書のうち、「利益剰余金の部」におきましては、当年度末の減債積立金一千八十万円に建設改良積立金五百万円を加えた積立金の合計は一千五百八十万円となります。

 七ページの未処分利益剰余金は、当年度末では一億五千九百七十七万七千となります。

 次に、「資本剰余金の部」についてでありますが、工事負担金のうち、八ページに記載の当年度発生高三千九百二十八万八千円は、埼玉用水路等の改修及び下手子林地内のほ場整備事業に伴う配水管布設替工事負担金であります。

 さらに、受贈財産評価額のうち、当年度発生高三千四百四十三万二千円は、南羽生土地区画整理事業地内の配水管の受け入れ等で、翌年度繰越資本剰余金は十三億九千九百三十四万八千円となりました。

 九ページの剰余金処分計算書は、当年度に発生した純利益七千五十八万四百円のうち、七千万円を減債積立金として処分しようとするものです。

 十ページの貸借対照表は、当該年度末において水道事業が保有するすべての資産、負債及び資本を総括的に表示したものであります。

 以上、平成九年度水道事業決算について申し上げましたが、十二ページ以降に附属書類が一括製本されておりますので、ご参照いただき、慎重ご審議の上、ご認定賜りますようお願い申し上げ、説明を終わります。



○羽鳥秀男議長 以上で提案理由の説明を終わります。



△次会日程報告



○羽鳥秀男議長 次に、次会日程報告を申し上げます。

 明十一日から九月十五日までは議案調査等のため休会とし、所信表明に対する質問並びに上程議案に対する質疑の通告は十一日の午後三時まで受け付けいたします。

 九月十六日は、午前十時に本会議場に会議を開き、所信表明に対する質問並びに上程議案に対する質疑を行なった後、議案の委員会付託を行う予定であります。ただいまご出席の方には改めて通知いたしませんから、ご了承願います。

 なお、上程議案等に対する質疑については、便宜上三回に分けて行います。初めに、市長の所信表明に対する質問並びに議案第四十号に対する質疑を行います。次に議案第四十一号から同第四十九号までの条例、補正予算等の議案質疑を行い、最後に議案第五十号から同第五十七号までの、平成九年度各会計決算の議案質疑を行います。質疑のある方は、この順序に整理の上、通告を願います。



△散会の宣告



○羽鳥秀男議長 以上をもって本日の議事全部を終了いたしました。

 これをもって散会いたします。

     午後零時十三分 散会