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平成19年  2月 定例会−02月16日-01号




平成19年 2月 定例会

    午前10時32分開演
◎事務局長(齋藤? 君) ただ今から、平成19年2月定例県議会の開会に先立ち、群馬交響楽団による議場演奏を行います。よろしくお願いいたします。(拍手)
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  「ペール・ギュント」第1組曲を演奏(所要時間 約15分)(拍手)
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◎(高関健 君) おはようございます。今回のプログラムは、皆様のお手元にございますように、グリーグが亡くなって100年、それからシベリウスが亡くなって50年という年に当たりますので、この2人の作曲家を取り上げてみました。ご存じのとおり、グリーグはノルウェーの作曲家で、シベリウスはフィンランドの作曲家です。北欧の作曲家が2人ということになりますが。
 ここでひとつ、最初に訂正をさせていただきたいんですが、グリーグの「ペール・ギュント」の第1組曲の「朝」のところの解説が、山奥の牧歌的なとか、いろいろ書いてありますが、これはイプセンの原作を読んでいただくとわかるとおり、この朝の風景というのは、実はモロッコのカサブランカの海岸の風景でございまして、我々の解説が間違っておりましたので、これは訂正させていただきます。
 実は私も、ずっと子どものころからこの曲を聞いて、すばらしいフィヨルドの風景から下を見て海が見えると思っていたんですが、それが原作を読んだ瞬間に違っていることがわかって、大分ショックを受けたということがありますので、これだけお伝えしておきます。
 グリーグの「ペール・ギュント」が初演されたのはオスロですけれども、当時、クリスチャニアと言われておりましたけれども、グリーグ自身は、ベルゲンという2つ目に大きいまちの出身で、一生をベルゲンで終えた人です。これは私ごとになりますが、今からもう20数年前に初めてお金をいただいて指揮をした演奏会の場所がベルゲンでありました。まだ20代だったんですが、そのころ、ベルゲンの交響楽団というのは、実は400年近くの歴史がございます。いわゆるハンザシュタットのひとつだったんですね。ですから、ドイツと非常に関係が深かったわけですけれども、その400年の歴史のオーケストラに初めて行ったんですが、そのときに、グリークハーデンというすばらしい新しいホールができておりまして、ここで演奏させてもらったのは非常にいい思い出だったと思います。群響も新しいホールで演奏できるといいなと常々思っておりますが、そういうことを言いたかったわけであります。
 そして、この次はシベリウスを聞いていただきます。シベリウスは、亡くなって50年ということで、まだ比較的近くの作曲家なんですが、それでも我々のクラシックのレパートリーとしては非常に大事な作曲家と思っております。今から聞いていただくのは「フィンランディア」です。代表作ですけれども、これも解説にありますとおり――これは解説は正しいと思いますが――ロシアの圧政に耐えて、独立運動の真っ最中ということで、そういった中で愛国心に燃えてつくられた曲というふうに言われております。
 それでは、これから「フィンランディア」を演奏いたします。
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 交響詩「フィンランディア」を演奏(所要時間 約8分)(拍手)
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◎事務局長(齋藤? 君) 以上をもちまして、群馬交響楽団の演奏を終わります。群響の皆様方、大変ありがとうございました。(拍手)
   午前10時57分終演

群馬県議会会議録  第1号
平成19年2月16日        出席議員 50人 欠席議員 0人 欠員 6人
   松沢 睦  (出席)       角田 登  (出席)
   田島雄一  (出席)       青木秋夫  (出席)
   矢口 昇  (出席)       中村紀雄  (出席)
   原 富夫  (出席)       早川昌枝  (出席)
   大澤正明  (出席)       関根圀男  (出席)
   中沢丈一  (出席)       小林義康  (出席)
   長崎博幸  (出席)       腰塚 誠  (出席)
   塚越紀一  (出席)       金子泰造  (出席)
   荻原康二  (出席)       安樂岡一雄 (出席)
   南波和憲  (出席)       亀山豊文  (出席)
   黒沢孝行  (出席)       五十嵐清隆 (出席)
   星野 寛  (出席)       木暮繁俊  (出席)
   小野里光敏 (出席)       真下誠治  (出席)
   金田克次  (出席)       松本耕司  (出席)
   田所三千男 (出席)       金子一郎  (出席)
   久保田順一郎(出席)       長谷川嘉一 (出席)
   須藤昭男  (出席)       岩井 均  (出席)
   金子浩隆  (出席)       平田英勝  (出席)
   大沢幸一  (出席)       桑原 功  (出席)
   塚原 仁  (出席)       織田沢俊幸 (出席)
   中島 篤  (出席)       伊藤祐司  (出席)
   狩野浩志  (出席)       新井雅博  (出席)
   福重隆浩  (出席)       橋爪洋介  (出席)
   中島資浩  (出席)       岩上憲司  (出席)
   今井 哲  (出席)       須藤日米代 (出席)
説明のため出席した者の職氏名
   知事         小寺弘之
   副知事        高木 勉
   教育委員長      桑原保光
   教育長        内山征洋
   選挙管理委員長    河村昭明
   人事委員長      大河原清一
   代表監査委員     富岡惠美子
   公安委員長      末村重雄
   警察本部長      折田康徳
   企業管理者      関根宏一
   病院管理者      谷口興一
   理事(総務担当)   加藤光治
   理事(企画担当)   横尾恒夫
   理事(健康福祉担当) 福島金夫
   理事(環境・森林担当)大木伸一
   理事(農業担当)   田中 修
   理事(産業経済担当) 大崎茂樹
   理事(県土整備担当) 川西 寛
   財政課長       高草木方孝
   財政課GL(次長)  塚越昭一
職務のため出席した者の職氏名
   局長         齋藤 ?
   総務課長       高橋秀知
   議事課長       栗原弘明
   議事課次長      中島三郎
   議事課GL(係長)  小茂田誠治
   議事課主幹      今泉一幸
   議事課副主幹     堀 和行
    平成19年2月16日(金)
                  議  事  日  程 第 1 号
                                 午 前 10 時 開 議
第1 会議録署名議員の指名
第2 会 期 の 決 定
第3 議 案 の 上 程
   ・第1号議案から第95号議案について
   ・承第1号専決処分の承認について
                          以 上 知 事 提 出
(提 案 説 明)
第4 特別委員会の設置
第5 請願の委員会付託
    午前11時開会
 ● 開会のあいさつ
        (議長 大澤正明君 登壇)
○議長(大澤正明 君) 開会に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。
 本日、ここに、2月定例会が招集されましたところ、議員各位には早速御参集を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 この本会議場に、昨年12月、突如お亡くなりになられた大林喬任議員がいらっしゃらないことは誠に寂しい限りでございます。改めて、心から大林議員の御冥福をお祈り申し上げます。
 さて、現在、県議会においては、機能強化、運営の改善等、積極的に議会改革を推し進めておりますが、今後、さらなる地方分権改革が進む中で、二元代表制の一翼を担う県議会の一層の活性化に努めてまいる所存でございます。
 任期最後の議会であります今期定例会には、8080億円余の平成19年度当初予算案をはじめ、県政全般にわたり多数の重要案件の審議が予定されているところであります。
 また、議会としても、昨年、議会制度の充実を目的に地方自治法の一部が改正されたことから、これに関連する会議規則、委員会条例の改正案を上程する運びとなっております。
 議員各位には、慎重審議のうえ、適切なる議会運営に努められますことを御期待申し上げるとともに、あわせて執行部並びに報道機関の皆様の格別なる御協力をお願い申し上げて、開会のあいさつといたします。
 ● 開会並びに開議
○議長(大澤正明 君) ただ今から平成19年2月定例会を開会いたします。
 直ちに本日の会議を開きます。
 ● 追 悼 行 事
○議長(大澤正明 君) 日程に入る前に、故大林喬任議員に対する追悼行事を行います。
 矢口昇君御登壇願います。

        (矢口 昇君 登壇)
◆(矢口昇 君) 追悼の言葉
 本日は、議員の皆さんのお許しをいただきまして、また、御遺族を傍聴席にお招きいたしまして、大林喬任議員の御霊に対し謹んで哀悼の言葉を申し上げたいと存じます。
 昨年12月17日、先生の突然の訃報に接したとき、私どもは本当に信じられない思いで一杯でありました。生きとし生ける者の定めとは申せ、敬愛してやまない大林先生が6期目の議員任期中に急逝されたことは何とも残念でありまして、御遺族や永年あなたを支援してこられた地元皆さんの胸中をお察しいたしますとき、お慰めする言葉も見出せず、ただただ残念なばかりでありました。
 顧みますと、大林先生は、昭和48年から3期連続をして旧吉岡村長を務められた後、昭和58年、周囲の期待を担って県議会議員に出馬し、見事に初当選をされました。以来、6期連続当選を果たされ、この間、議会の常任委員会の委員長や議会運営委員会の委員長を歴任され、この間の輝かしい功績によりまして、平成8年には藍綬褒章を受章されました。その後、平成11年には第73代の県議会議長に就任され、その重責を見事に果たされましたが、同年3月に開通をした吉岡町と前橋市をつなぐ上毛大橋の架橋については、村長時代より並々ならぬ情熱を注がれて、実現に御尽力をされました。私は、上毛大橋完成の折の大林先生の満面の笑みを今も忘れることができません。
 大林先生は、円満なお人柄に加えて、高い識見と抜群の先見性、鋭敏な決断力をもって、後に続く私たちに政治家の範を示していただきました。
 現在、社会経済情勢が大きく変動する中、先生の円満なお人柄に加えて、豊富な識見、抜群の先見性、卓越した政治手腕には、今後の御活躍を期待する声が大きかっただけに、あなたを失ったことは、県議会にとりましても地元の皆さんにとりましても痛恨のきわみであります。
 お別れに当たり、再びあなたにお目にかかることはかないませんが、私たち議員一同、大林先生の残された数々の功績と御遺徳をしのび、心から御冥福をお祈り申し上げまして、追悼の言葉といたします。
 平成19年2月16日 群馬県議会代表 矢口昇
○議長(大澤正明 君) 以上をもって、故大林喬任議員に対する追悼行事を終わります。
 ● 諸 般 の 報 告
○議長(大澤正明 君) 諸般の報告をいたします。
 監査委員から監査の報告がありました。一覧表をお手元に配付しておきましたので、御一覧願います。
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                 監査報告一覧表
┌──────┬────────┬─────────────────────────────┐
│ 監査の種類 │ 報 告 年 月 日 │       監 査 対 象 機 関 等         │
├──────┼────────┼─────────────────────────────┤
│定期監査  │平成18年12月11日│〇教育委員会 │
│(地方自治法│        │  前橋高等学校、前橋女子高等学校、前橋東商業高等学校 │
│ 第199条) │        │  前橋清陵高等学校、桐生南高等学校、桐生西高等学校 │
│      │        │  沼田高等学校、尾瀬高等学校、沼田女子高等学校 │
│      │        │  渋川高等学校、渋川女子高等学校、安中高等学校 │
│      │        │  松井田高等学校、安中総合学園高等学校、安中実業高等学校│
│      │        │  大間々高等学校、玉村高等学校 │
│      │        │〇警察本部 │
│      │        │  前橋警察署、前橋東警察署、松井田警察署、大間々警察署 │
│      │        │  渋川警察署、吾妻警察署 │
│ ├────────┼─────────────────────────────┤
│      │平成18年12月26日│〇健康福祉局 │
│      │        │  精神障害者援護寮、ぐんま学園、しろがね学園 │
│      │        │〇教育委員会 │
│      │        │  前橋南高等学校、前橋西高等学校、前橋東高等学校 │
│      │        │  藤岡北高等学校、藤岡工業高等学校、富岡実業高等学校 │
│      │        │  館林商工高等学校、西邑楽高等学校、大泉高等学校 │
│      │        │  あさひ養護学校、太田高等養護学校、渡良瀬養護学校 │
│      │        │〇警察本部 │
│      │        │  大胡警察署、藤岡警察署、富岡警察署、下仁田警察署 │
│      │        │  境警察署、館林警察署、桐生警察署 │
│ ├────────┼─────────────────────────────┤
│      │平成19年2月9日│〇総務局 │
│      │        │  自動車税事務所 │
│      │        │〇健康福祉局 │
│      │        │  県民健康科学大学、医療短期大学、衛生環境研究所 │
│      │        │  食品安全検査センター │
│      │        │〇環境・森林局 │
│      │        │  林業試験場 │
│      │        │〇農業局 │
│      │        │  蚕業試験場、水産試験場 │
│      │        │〇企業局 │
│      │        │  渋川工業用水道事務所、県央第一水道事務所 │
│      │        │  県央第二水道事務所 │
│      │        │〇教育委員会 │
│      │        │  中部教育事務所、吾妻教育事務所、利根教育事務所 │
│      │        │  総合教育センター、図書館、生涯学習センター │
│      │        │  北毛青年の家、近代美術館、歴史博物館、自然史博物館 │
│      │        │〇警察本部 │
│      │        │  伊勢崎警察署、太田警察署、大泉警察署、沼田警察署 │
│      │        │  長野原警察署 │
│      │        │〇中部県民局 │
│      │        │  前橋県税事務所、渋川県税事務所、伊勢崎県税事務所 │
│      │        │〇吾妻県民局 │
│      │        │  中之条行政事務所、中之条県税事務所 │
│      │        │  中之条保健福祉事務所 │
│      │        │〇利根沼田県民局 │
│      │        │  沼田行政事務所、沼田県税事務所、沼田保健福祉事務所 │
│      │        │〇東部県民局 │
│      │        │  政策室、太田行政事務所、桐生行政事務所、館林行政事務所│
│      │        │  太田県税事務所、桐生県税事務所、館林県税事務所 │
├──────┼────────┼─────────────────────────────┤
│随時監査  │平成18年12月28日│〇県土整備局 │
│(地方自治法│        │  沼田土木事務所、前橋土木事務所、富岡土木事務所 │
│ 第199条) │        │〇警察本部 │
│      │        │  会計課 │
├──────┼────────┼─────────────────────────────┤
│例月現金  │平成19年1月10日│〇普通会計           平成18年度 平成18年10月分│
│出納検査  │        │〇公営企業会計(企業局所管)  平成18年度 平成18年10月分│
│(地方自治法│        │〇公営企業会計(病院局所管)  平成18年度 平成18年10月分│
│ 第235条  ├────────┼─────────────────────────────┤
│   の2)│平成19年2月9日│〇普通会計           平成18年度 平成18年11月分│
│      │        │〇公営企業会計(企業局所管)  平成18年度 平成18年11月分│
│      │        │〇公営企業会計(病院局所管)  平成18年度 平成18年11月分│
│ ├────────┼─────────────────────────────┤
│      │平成19年2月14日│〇普通会計           平成18年度 平成18年12月分│
│      │        │〇公営企業会計(企業局所管)  平成18年度 平成18年12月分│
│      │        │〇公営企業会計(病院局所管)  平成18年度 平成18年12月分│
└──────┴────────┴─────────────────────────────┘
         ──────────────────────────
○議長(大澤正明 君) 次に、議案の送付書及び意見書の処理結果を職員に朗読させます。
                 職  員  朗  読
         ──────────────────────────
                                   財第106−19号
                                   平成19年2月16日
 群馬県議会議長 大 澤 正 明 様
                            群馬県知事 小 寺 弘 之
                定例県議会提出議案について
 平成19年度群馬県一般会計予算ほか95件を別冊のとおり提出します。

 去る、12月20日の本会議において可決されました「道路特定財源の一般財源化反対に関する意見書」につきましては、内閣総理大臣を始め、関係方面に提出し、その実現方について、強く要望いたしておきました。

 ● 会議録署名議員の指名
○議長(大澤正明 君) 
△日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第120条の規定により、議長において塚原仁君、田所三千男君、星野寛君を指名いたします。
 ● 会 期 の 決 定
○議長(大澤正明 君) 
△日程第2、会期決定の件を議題といたします。
 お諮りいたします。
 今期定例会の会期は、本日から3月9日までの22日間といたしたいと存じますが、これに御異議ございませんか。
        (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大澤正明 君) 御異議なしと認めます。よって、会期は22日間と決定いたしました。
 ● 議 案 の 上 程
○議長(大澤正明 君) 
△日程第3、第1号から第95号までの各議案及び承第1号を一括して議題といたします。
 議案は、あらかじめお手元に配付しておきました。
 ● 提 案 説 明
○議長(大澤正明 君) 知事から提案理由の説明を求めます。

        (知事 小寺弘之君 登壇)
◎知事(小寺弘之 君) 2月定例県議会の開会に当たり、提案説明に先立ち、一言申し上げます。
 去る1月27日から31日まで、第62回国民体育大会冬季大会スケート競技会・アイスホッケー競技会「ファイト!群馬国体」を皇太子殿下の御臨席を仰ぎ、前橋市、高崎市、渋川市を会場に盛大に開催することができました。議員をはじめ御協力をいただきました皆様に心から御礼を申し上げます。全国から訪れた多くの人々を温かくお迎えいただきました県民の皆様方に改めて心から感謝申し上げます。
 また、昨年末から今年にかけて、スポーツの分野での群馬県勢の活躍はすばらしいものがありました。冬季国体では天皇杯5位となる高得点を獲得、全国都道府県対抗女子駅伝大会では過去最高の5位、全国高等学校駅伝大会では、女子で常磐高等学校が4位となるなど健闘が光りました。改めて、若い力、元気な群馬を感じることができました。
 また、1月23日には、県と関係市町村が共同提案した「富岡製糸場と絹産業遺産群」が文化庁の世界遺産暫定リストの追加物件に選定され、登録に向け大きな一歩を踏み出すことができました。平成15年8月、県がこの構想を発表して以来3年余り、ここまで到達したことは大きな喜びであります。県民運動として取り組まれてきた関係市町村やボランティアの方々に改めて感謝申し上げます。
 それでは、平成19年度当初予算案等の議案について御説明申し上げますとともに、県政推進に当たっての所信の一端を申し述べます。
 まず、平成19年度当初予算案についてであります。総額は8080億1015万円となり、前年度に比べて1.3%増と、3年連続の増額となりました。
 平成18年度は、個人消費の堅調な動きに加え、企業の生産、企業収益が増加するなど、県内景気は回復を続けてまいりました。平成18年の年間有効求人倍率は1.42倍と全国第3位の位置を占めるとともに、平成15年8月から41カ月連続して1倍台で推移しています。また、昨年上期の工場立地件数は47件を数え、前年同期を上回り、全国第3位となりました。下期においても引き続き好調な動きを示しております。
 このように活力の出てきた経済状況を背景として、平成19年度の県税収入は、法人関係税を中心に増加が見込まれます。また、三位一体改革に伴う税源移譲により、個人の県民税が279億円ほど増えることから、総額2620億円、平成18年度に比べ410億円の増と見積もっております。
 他方、個人の県民税への税源移譲に伴い、平成18年度に336億円計上した所得譲与税は廃止され、三位一体改革による税源移譲で57億円が減少することになります。
 また、地方交付税は75億円の減、臨時財政対策債は30億円の減となり、依然として厳しい財政環境にあります。
 経済はマクロでは良くなっています。しかし、中小零細企業はまだまだ厳しいところがあります。また、個々の県民の生活を考えた場合、なかなか景気回復の実感が伴わないところもあります。
 そこで、群馬県としては、マクロで良くなっている経済の元気さを県内のすみずみにまで行き渡らせたい、経済のみならず福祉、教育、医療、子育てなど県民生活全般にすみずみまで浸透させたいと考え、「元気すみずみ」型の予算を編成いたしました。
 新年度予算の編成に当たっては、「すみずみまでの景気回復」「弱者を守る」「子どもと未来」という3つの柱を立てました。
 第1に「すみずみまでの景気回復」であります。
 中小企業の再生、創業、積極経営を支援するほか、道路など社会基盤の整備、企業誘致などに取り組むとともに、雇用対策にも積極的に取り組み、景気の回復が社会のすみずみにまで行き渡るようにしてまいります。
 景気回復の波に取り残された中小企業の再生を資金面で支援するため、「中小企業再生支援資金」では再生対象企業の範囲を拡大しました。また、「創業者支援資金」では、女性、若者、シニア向けに融資限度額を拡充するほか、「中小企業パワーアップ資金」の融資枠を拡大し、積極経営を支援します。さらに、「企業立地促進資金」の融資枠を拡大するほか、新たな工業団地の造成を進め、企業誘致に積極的に取り組みます。
 また、北関東自動車道の太田インターチェンジまでの間が来年9月に開通する予定であることから、側道やアクセス道路などの関連する道路の整備を進めます。また、国道17号などの幹線国道の整備や生活関連道路の整備を進めるなど、公共事業費を増額確保しました。特に、県単独公共事業については、地方財政計画の水準を上回る対前年105%の事業費を確保したほか、中小企業向けの特別維持修繕工事も前年同額を確保するとともに、県民局予算を充実強化し、中小企業の支援や本県の立地条件を活かした経済発展の環境整備に取り組みます。
 雇用対策では、若者の就職を支援するため重要な役割を果たしている若者就職支援センター(通称ジョブカフェ)を県単独事業として3カ所とも継続して運営するとともに、ニートの就労促進にも取り組みます。
 第2は「弱者を守る」であります。
 努力しながらも弱い立場にある人々を社会全体で支えていくことが政治の果たす役割であると考えます。
 福祉の分野では、昨年、障害者自立支援法が施行され、施設利用者の負担増など、早急に改善すべき切実な問題点が指摘されました。本来、これらは制度設計を行った国において解決すべき問題であることから、群馬県としては、国に対して速やかに適切な対策を講じるよう要望するとともに、平成18年度12月補正予算では、当面緊急的に障害児通園施設利用者の食費負担を支援することといたしました。その後、国においては、障害者自立支援法円滑施行特別対策として、事業者に対する激変緩和措置や新法移行等のための経過措置に加え、利用者負担の上限額を2分の1から4分の1へ引き下げることとしたところであります。
 そこで、群馬県としては、平成18年度2月補正予算とあわせて、障害者の生活状況などを考慮し、利用者負担の上限額を原則4分の1からさらに8分の1に軽減することとしたほか、施設運営費などに助成し、事業者や市町村を支援することとしました。
 また、特別養護老人ホームについては、前年を大幅に上回る700床へと補助枠を拡大し、緊急度の高い待機者の解消を図るとともに、女性相談所の体制を強化するほか、特別支援学校のスクールバス路線を新たに3路線増やすこととしました。
 医療の分野では、喫緊の課題となっている医師確保対策に積極的に取り組みます。まず、特に不足している小児科、産婦人科等の病院勤務医確保のため、小児二次救急医療を実施する病院の医師確保を支援するほか、女性医師の就業環境整備や再就職の支援を行います。
 今年の5月には、がんセンターの新病院が開院します。群馬大学との共同事業である重粒子線治療施設の整備も引き続き進めます。
 また、国立病院機構高崎病院の病棟整備にあわせて、西毛の中核的病院として整備する高崎市の病院整備に対して、事業費の3分の2を補助することといたしました。
 治安・安全対策としては、県民生活の安全を確保するため警察官を22名増員するとともに、伊勢崎警察署の移転に着手します。おかげさまで、犯罪件数は、この2年間で約25%減少しております。引き続き県民と力を合わせて治安回復に取り組んでまいります。
 また、災害に強い県土づくりは重要な課題であります。県土の3分の2を占める森林の整備を進めるとともに、地滑り対策、水害対策、河川のしゅんせつなどを実施し、社会資本の整備や適正な維持管理に努めます。
 なお、各県民局に有害鳥獣対策専門官を設置し、市町村と連携して対策に当たるほか、有害鳥獣との緩衝地帯の設置を支援するなど、有害鳥獣対策を強化することとしました。
 第3は「子どもと未来」であります。
「子育て支援」として、小児救急電話相談では、夜間の相談に365日対応することとしました。また、民間事業者の協力を得て実施する子育て優待パスなど様々な支援事業を行います。さらに、児童手当を拡充するとともに、私立幼稚園の預かり保育を推進し、子どもを育てやすい環境づくりに取り組みます。
 次に、「基礎的な教育の充実」であります。群馬県では全国に先駆け、「さくらプラン」、「わかばプラン」として、「ぐんま少人数クラスプロジェクト」を実施し、きめ細かな授業を行ってきました。来年度はこれをさらに充実させ、小学校3年生までのすべての学年で実質30人学級を実現します。また、家庭や幼稚園、保育園での幼児教育を応援するため、幼児教育センターを設置するとともに、いじめ・不登校対策として、スクールカウンセラーを中学校全校に配置することとしました。
 なお、県立図書館の資料購入費を拡充するとともに、県立高校の図書整備費も充実し、県民が図書資料を利用しやすくしてまいります。
「ふるさとづくり」では、団塊の世代の大量退職に合わせ、農作業体験、山村体験などを通して本県への誘客を促進するほか、農地や空き家を紹介するなど就農・定住を支援します。
 また、水辺環境に配慮した川づくり、校庭の芝生化、群馬交響楽団の支援など、生活の質的充実や心の豊かさの向上に資する取り組みを進めます。
 平成20年3月からは「第25回全国都市緑化ぐんまフェア」が開催されます。群馬県をより花と緑に包まれた郷土にするため、県民総参加のフェアとなるよう、市町村の協力を得ながら準備を進めます。また、尾瀬の単独国立公園化に向けて準備を行うほか、「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録に向けた取り組みを進めます。
 全国都市緑化ぐんまフェアの開催などにより来県者の増加が見込まれるため、名所・旧跡等の案内板、道路標識などを一斉にリニューアルするとともに、誰もがふるさとにしたくなるような環境づくりを促進することにより、全国から来県される多くの方々に本県の魅力をアピールしてまいります。
 以上のような施策を進めていくためには、行財政改革が欠かせません。群馬県では、これまでも簡素で効率的な県政に努めてまいりましたが、引き続き強力に行財政改革に取り組んでまいります。
 まず、一般行政職員を100人削減します。これまでの削減と合わせて、職員定数を4800人から4450人とする条例改正案を提案しております。また、入札の競争性、透明性を確保するため、条件付き一般競争入札の金額を引き下げるなど、新たな入札契約制度改革に取り組みます。
 さらに、県債の発行を抑制し、バブル後の経済対策などで累増してきた県債残高を、昭和43年度以来39年ぶりに減少させることとしました。
 最近の我が国の社会情勢を見ますと、経済的には回復期間が「いざなぎ景気」を超え、本県経済も回復しております。しかし、大企業は好業績でも、中小零細企業や家計では回復の実感が伴わないところがあります。
 また、これまで国が進めてきた構造改革の結果、競争社会になり、格差が生まれてきました。しかし、あまり極端になって、勝ち組、負け組というようなレッテルを張られるような社会は良い社会ではないと考えます。
 経済的利益を得ることのみに価値があるとする風潮や、国の財政改革、財政再建の名のもとに、弱いところにしわ寄せが行く傾向は憂慮すべきことであります。目先の利益を中心に考えるとか、何でも適当にやればいいということではなく、不正を許さず、社会全体に目配りするというような、社会の心棒というものがしっかり通っている国をつくる必要があるのではないでしょうか。国民との間に信頼関係がなければ、国家、社会は成り立ちません。私は、県民の立場に立って、信頼関係を大切にし、公平・公正・クリーンな県政を進めてまいります。
 そして、回復しつつある経済の元気を、経済のみならず福祉、教育など社会のすみずみまで行き渡らせ、誰もが明るい前向きな気持ちで生活できる群馬県にしてまいりたいと思います。
 地方自治体が破綻する時代にあって、群馬県はこれまで県民の積み重なる努力により、経済や財政、教育、文化など様々な分野において全国でも高い水準の県に発展してまいりました。これをさらに推進し、200万県民の皆様と心をひとつにして、群馬県の発展と県民生活の向上のため、引き続き着実に群馬県政を推進してまいりたいと考えております。
 このほか、特別会計予算案12件、企業会計予算案6件及び事件議案38件を提出しております。
 平成18年度関係につきましては、予算関係14件、事件議案25件について御審議をお願いしております。一般会計補正予算案の主な内容としては、国の補正予算による補助公共事業や障害者自立支援緊急対策事業などで、必要な補正措置を講ずることにしております。事件議案としては、群馬県障害者自立支援対策臨時特例基金条例など、各般にわたる議案を提出しております。
 以上、県政運営に当たっての所信の一端を申し述べ、予算案等の議案の大要の説明といたします。
 何とぞ、慎重御審議のうえ、御議決くださいますようお願い申し上げます。
○議長(大澤正明 君) 知事の提案説明は終わりました。
 議案の末尾に報第1号の報告書が記載されておりますので、御一覧願います。
 ● 意 見 の 聴 取
○議長(大澤正明 君) ただ今上程された議案のうち、第24号、第38号、第73号、第74号、第77号及び第78号の各議案については、地方公務員法第5条第2項の規定により、群馬県人事委員会に意見の聴取を行います。
 ● 特別委員会の設置
○議長(大澤正明 君) 
△日程第4、特別委員会の設置の件を議題といたします。
 お諮りいたします。
 委員会条例第4条の規定により、県予算及びこれに関連する県政の重要課題について、一体的、横断的、集中的に審査する「予算特別委員会」を委員25人をもって設置したいと存じますが、これに御異議ございませんか。
        (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大澤正明 君) 御異議なしと認めます。よって、本件については、さよう決定いたしました。
         ──────────────────────────
                特別委員会の設置について
 委員会名称 予算特別委員会
 委員定数  25人
 設置目的  県予算及びこれに関連する県政の重要課題について、一体的、横断的、集中的に審査を行うため。
 付議事件  県予算に関すること。
       県政の重要課題に関すること。
 審査方法  2月定例会において設置し、審査を行う。
 関係部局  総務局、企画分野、健康福祉局、環境・森林局、農業局、産業経済局
       県土整備局、企業局、病院局、教育委員会、警察本部
         ──────────────────────────
 ● 請願の委員会付託
○議長(大澤正明 君) 
△日程第5、2月9日までに受理した請願は、お手元に配付の請願文書表のとおり、所管の常任委員会に付託いたします。
 なお、2月9日までに受理した陳情は、お手元に配付の陳情書参考送付一覧表のとおり、所管の常任委員会に参考送付いたします。
 ● 休 会 の 議 決
○議長(大澤正明 君) お諮りいたします。
 2月19日から21日の3日間は、議案調査のため本会議を休会にいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
        (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大澤正明 君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 以上をもって本日の日程は終了いたしました。
 次の本会議は、2月22日午前10時から再開いたします。
 ● 散     会
○議長(大澤正明 君) 本日はこれにて散会いたします。
   午前11時36分散会