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平成 5年  9月 定例会(第269号) 09月22日−01号




平成 5年  9月 定例会(第269号) − 09月22日−01号







平成 5年  9月 定例会(第269号)



平成五年山形県議会九月定例会会議録



  平成五年九月二十二日(水曜日)午前十一時五十九分 開会



議事日程第一号

  平成五年九月二十二日(水曜日)午前十時 開議

第一   会議録署名議員の指名

第二   会期の決定

第三   議第百三十六号 平成五年度山形県一般会計補正予算(第三号)

第四   議第百三十七号 平成五年度山形県中小企業近代化資金特別会計補正予算(第一号)

第五   議第百三十八号 平成五年度山形県土地取得事業特別会計補正予算(第一号)

第六   議第百三十九号 平成五年度山形県農業改良資金特別会計補正予算(第一号)

第七   議第百四十号 平成五年度山形県沿岸漁業改善資金特別会計補正予算(第一号)

第八   議第百四十一号 平成五年度山形県林業改善資金特別会計補正予算(第一号)

第九   議第百四十二号 平成五年度山形県流域下水道事業特別会計補正予算(第二号)

第十   議第百四十三号 平成五年度山形県港湾整備事業特別会計補正予算(第一号)

第十一  議第百四十四号 平成五年度山形県物品調達費特別会計補正予算(第一号)

第十二  議第百四十五号 平成五年度山形県病院事業会計補正予算(第二号)

第十三  議第百四十六号 平成五年度山形県電気事業会計補正予算(第一号)

第十四  議第百四十七号 平成五年度山形県工業用水道事業会計補正予算(第一号)

第十五  議第百四十八号 平成五年度山形県ガス事業会計補正予算(第一号)

第十六  議第百四十九号 平成五年度山形県公営企業資産運用事業会計補正予算(第二号)

第十七  議第百五十号 平成五年度山形県水道用水供給事業会計補正予算(第三号)

第十八  議第百五十一号 平成五年度山形県駐車場事業会計補正予算(第一号)

第十九  議第百五十二号 山形県介護福祉士及び社会福祉士修学資金貸与条例の設定について

第二十  議第百五十三号 山形県看護職員修学資金貸与条例の一部を改正する条例の制定について

第二十一 議第百五十四号 山形県ふるさと農村地域活性化基金条例の設定について

第二十二 議第百五十五号 国営土地改良事業負担金徴収条例の一部を改正する条例の制定について

第二十三 議第百五十六号 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例の一部を改正する条例の制定について

第二十四 議第百五十七号 東村山郡山辺町と同郡中山町との境界変更について

第二十五 議第百五十八号 かんがい排水事業等に要する費用の一部負担について

第二十六 議第百五十九号 中山間地域農村活性化総合整備事業等に要する費用の一部負担について

第二十七 議第百六十号 水環境整備事業等に要する費用の一部負担について

第二十八 議第百六十一号 林道事業に要する費用の一部負担について

第二十九 議第百六十二号 都市計画街路事業に要する費用の一部負担について

第三十  議第百六十三号 流域下水道の建設事業に要する費用の一部負担について

第三十一 議第百六十四号 港湾事業に要する費用の一部負担について

第三十二 議第百六十五号 漁港事業に要する費用の一部負担について

第三十三 議第百六十六号 急傾斜地崩壊対策事業に要する費用の一部負担について

第三十四 議第百六十七号 災害関連緊急急傾斜地崩壊対策事業に要する費用の一部負担について

第三十五 議第百六十八号 精神薄弱者更生施設山形県立吹浦荘改築(建築)工事請負契約の一部変更について

第三十六 議第百六十九号 山形県高度技術研究開発センター(仮称)新築(建築)工事請負契約の一部変更について

第三十七 議第百七十号 山形県高度技術研究開発センター(仮称)新築(空調設備)工事請負契約の一部変更について

第三十八 議第百七十一号 山形県高度技術研究開発センター(仮称)新築(電気設備)工事請負契約の一部変更について

第三十九 議第百七十二号 山形県高度技術研究開発センター(仮称)新築(衛生設備)工事請負契約の一部変更について

第四十  議第百七十三号 村山東部二期地区広域営農団地農道整備事業トンネル工事請負契約の一部変更について

第四十一 議第百七十四号 山形県総合運動公園整備事業レクリエーションプール新設工事請負契約の一部変更について

第四十二 議第百七十五号 山形県総合運動公園整備事業クラブハウス棟その他新築(建築)工事請負契約の一部変更について

第四十三 議第百七十六号 最上川流域下水道置賜浄化センター建設工事委託に関する基本協定の一部変更について

第四十四 議第百七十七号 光電子分光分析装置の取得について

第四十五 議第百七十八号 液体クロマトグラフ・ガスクロマトグラフ質量分析計の取得について

第四十六 議第百七十九号 万能三次元測定機の取得について

第四十七 議第百八十号 集束イオンビーム装置の取得について

第四十八 議第百八十一号 山形県立米沢工業高等学校学校用地の取得について

第四十九 議第百八十二号 医療事故に係る損害賠償の和解について

第五十  議第百八十三号 県道路線の認定及び廃止について

第五十一 議第百八十四号 山形県教育委員会委員の任命について

第五十二 議第百八十五号 山形県収用委員会予備委員の任命について

第五十三 発議第九号 異常気象災害対策特別委員会の設置について



本日の会議に付した事件

 議事日程第一号の外追加日程

  (追加日程)

第一 異常気象災害対策特別委員会委員の選任について



出席議員(四十七名)

    一番 前田利一君

    二番 井上俊一君

    三番 渡部秀勝君

    四番 平 弘造君

    五番 渋谷耕治君

    六番 阿部信矢君

    七番 土屋健吾君

    八番 竹田重栄君

    九番 菅井源三郎君

    十番 神谷 弘君

   十一番 奥山静枝君

   十二番 伊藤 孜君

   十三番 湖山寛一君

   十四番 土田広志君

   十五番 山本昭雄君

   十六番 松浦安雄君

   十七番 高木 尚君

   十八番 野村研三君

   十九番 新関善久君

   二十番 松野久八君

  二十一番 山科朝雄君

  二十二番 伊藤定夫君

  二十三番 五十嵐利夫君

  二十四番 三沢英一君

  二十五番 飯野栄儒君

  二十六番 関口 修君

  二十七番 大内孝一君

  二十八番 斎藤辰夫君

  二十九番 三井啓光君

   三十番 石垣 潔君

  三十一番 木村莞爾君

  三十二番 高橋源吉君

  三十三番 斎藤道雄君

  三十四番 松沢洋一君

  三十六番 土田 啓君

  三十七番 小竹輝弥君

  三十八番 橋本喜久夫君

  三十九番 和田広弥君

   四十番 守谷吉男君

  四十二番 後藤 源君

  四十三番 荒井 進君

  四十四番 佐藤正光君

  四十五番 新目視悦君

  四十六番 竹谷義一君

  四十七番 伊藤耕治郎君

  四十八番 後藤昭市郎君

  四十九番 沼沢善栄君

欠席議員(一名)

  三十五番 木村久助君

欠員(一名)



説明のため出席した者

 知事           高橋和雄君

 副知事          原田克弘君

 出納長          山口寿男君

 企業管理者        柳澤 正君

 総務部長         清水 治君

 企画調整部長       佐野忠史君

 生活福祉部長       大森 擴君

 環境保健部長       丸子正司君

 商工労働開発部長     山口睦美君

 農林水産部長       工藤正幸君

 土木部長         宮下 武君

 財政課長         北崎秀一君

 教育委員会委員長     三宅高子君

 教育長          佐藤 進君

 公安委員会委員長     水戸部知巳君

 警察本部長        小林武仁君

 代表監査委員       清野章次君

 人事委員会委員      渡邊包太君

 人事委員会事務局長    井上 勤君

 地方労働委員会事務局長  阿部敏市君



      午前十一時五十九分 開会・開議





○議長(土田啓君) ただいまより平成五年山形県議会九月定例会を開会いたします。

 直ちに本日の会議を開きます。





△故児玉勉君の追悼について



○議長(土田啓君) 日程に先立ち、去る七月九日御逝去された議員児玉勉君の御冥福を祈り黙祷をささげたいと思います。

 全員御起立を願います。

      〔全員起立〕



○議長(土田啓君) 黙祷を始めます。

      〔黙祷〕



○議長(土田啓君) 黙祷を終わります。

 御着席を願います。

      〔全員着席〕



○議長(土田啓君) この場合、議員一同を代表して哀悼の意を表するため、橋本喜久夫君から発言を求められておりますので、これを許可いたします。三十八番橋本喜久夫君。



◆38番(橋本喜久夫君) 本会議に先立ち、故児玉勉先生に対し謹んで追悼の言葉を申し上げます。

 去る六月定例会の最終日の翌日、思いがけない児玉先生の御逝去の報に接しまして愕然といたしましたのは、私一人ではなかっただろうと思います。

 先生、あなたは何と急いで逝かれたことですか。きょうこの九月定例会開会に当たり、四十一番議席でのあの快活なお姿に接することができないことは、議員一同まことに惜別の情を禁じ得ないところであります。今も先生の言葉が、笑い声が聞こえてくるような気がしてなりません。

 あんなに元気だった先生、だれよりも強靭な心臓の持ち主の先生が突然に無言のまま帰らぬ人となったということは、その悪魔を憎むとともに、残された奥様初め御遺族の方々の御心情をお察しいたしますとき、ただただお慰めする言葉もありません。

 思い起こせば児玉先生、あなたと私との初めての出会いは、たしか昭和四十三年の春でありました。当時あなたは参議院議員山内一郎先生に師事し、昼夜を問わず我が国の産業振興の発展のため弄走され、高邁な天下国家論のもとに郷土発展のビジョンなどで口角泡を飛ばして議論し合ったものでした。爾来二十数年間、あなたと私との友情は党派を超え、政治家としてともに歩み続ける人間として、多くの問題、課題に臨みながら変わることなく御指導いただいてまいりました。あなたの卓越した才能、そして情熱にあふれ不撓不屈の根性に満ちた姿が鮮明に脳裏に焼きついております。

 児玉先生、あなたは昭和二年、豊かな自然と人情あふれる東根の地に生をうけ、若くして政治家の道を選ばれました。昭和三十年から松沢雄蔵先生に、昭和四十年から山内一郎先生に師事し、国会議員の秘書として中央の政治の道で修行を重ねられました。その後、先生の温厚篤実、心広い包容力に加え、鋭敏な政治感覚は地域住民の心を動かすところとなり、昭和五十年四月、山形県議会議員に立候補し見事当選、以来これまで連続五期の長きにわたって県議会議員として県政発展のため心血を注がれたのであります。

 この間、議会内においては商工労働開発・農林水産・建設の各常任委員会の委員長を初め議会運営委員長を歴任し、百二十六万県民のため県勢の発展に大きく貢献されました。そして、昭和六十年から副議長、昭和六十二年から議長として二年間務められたのであります。その間も難しい議会内の運営は、あなたのすぐれた識見と常に冷静な判断によりまことに円滑そのものでありました。このことは、何といってもあなたの誠実なお人柄と堅い信念によるものでありまして、私たちはいつも敬服いたしておりました。

 先生は、当選後初の予算特別委員会で地下水の問題を取り上げられました。その後も一貫して生命の源としての水資源問題を取り上げられ、山形県地下水審議会委員として本県初の地下水採取・適正化に関する条例の制定に当たり先駆的な役割を果たされたのであり、まさに気骨のある人、信念を貫き通す有言実行の政治家でありました。

 また、先生が昭和五十八年の議会で提案された庄内−米沢間を貫く最上川流域高速無雪自動車道は、ようやく東北中央自動車道として整備されようといたしているところであります。

 先生は、議会の外にありましても数え切れないほどの役職を持っておられました。中でも、果樹振興議員連盟の会長として、サクランボ輸入解禁の嵐の中で日本一のサクランボ産地山形を守るため精根を傾けられました。いつも農業県山形の将来について真剣に考えられた先生は、よく若いやる気のある農業者を見ると目を輝かせて喜ばれておりました。もしあなたが御存命なら、ことしのような冷夏の年はどんなにか心配され農家の人々のため尽力されたかと思うと、返す返すも先生を失った大きさは例えようもなく無念でなりません。

 また、先生は山形県観光産業振興議員連盟の会長として、地元東根はもとより温泉王国山形の名を全国に知らしめました。そして、常に地域の均衡ある発展を考えられた先生は、国道四十八号、百十二号、二百八十七号、山形中央道路整備促進期成同盟会の顧問として、本県の高速交通網の整備を初めとして村山地域の活性化を促進され、地域住民の付託に大きくこたえられてまいりました。

 児玉先生、今ここであなたのなし遂げた御功績は余りにも多く、すべてを述べることは到底できません。あなたが幾多提起された問題点と提言は、県政が二十一世紀に向かって越えなければならない重要な課題であります。私たち県議会議員一同は、県勢発展に全力を尽くされた児玉先生の御遺志を引き継ぎ、さらなる県政の発展に心血を傾注することをここにお誓い申し上げます。

 お別れの終わりに、思えばあなたは口でけなして心で褒める真の人間愛に満ちた人でした。あるときは酒をたしなみ、宴興に至れば哀愁が漂う歌を歌い、しばし叙情の世界にみんなの心をいやしてくれたのでした。あなたは談論風発、我が県議会において論客の名をほしいままに、ウィットに富んだやじで議場を和ませ、核心をついたやじで議論を活発にさせたのであります。

 あの東根の大ケヤキのように雄大で温かみのある先生、もうあなたはこの世にいないのですね。今はただただその御冥福を祈るばかりであります。

 児玉先生、願わくば天にあって先生の奥様を初め御家族の皆様の前途に限りない御加護を賜りますとともに、山形県の発展の姿を見守っていてください。

 ここに先生の数々の御功績をたたえ、心から御冥福をお祈り申し上げ追悼の言葉といたします。

 平成五年九月二十二日山形県議会議員代表橋本喜久夫。



○議長(土田啓君) 以上で追悼の言葉は終わりました。





△理事者選任のあいさつ



○議長(土田啓君) 次に、再任されました公安委員会委員長を紹介いたします。水戸部公安委員会委員長。



◎公安委員会委員長(水戸部知巳君) 去る七月十日付をもちまして県公安委員会委員長に選任されました水戸部知巳でございます。微力ではございますが与えられました職責を果たすべく鋭意努力する所存でございますので、御指導、御鞭撻方よろしくお願い申し上げます。





△理事者新任のあいさつ



○議長(土田啓君) 次に、新任の総務部長を紹介いたします。清水総務部長。



◎総務部長(清水治君) 総務部長を仰せつかりました清水でございます。微力ではございますが全力を尽くして任務の遂行に努めてまいる所存でございますので、何とぞ格別の御指導、御鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。



○議長(土田啓君) 以上で紹介は終わりました。





△諸般の報告



○議長(土田啓君) 次に、報告があります。

 知事より九月二十一日付をもって今期定例会に提案する議案及び附属書類並びに専決処分事項の報告書がお手元に配付のとおり送付になりましたので報告いたします。



〔参照〕



△(資料)財第195号 平成5年9月県議会定例会議案の送付について





△日程第一会議録署名議員の指名



○議長(土田啓君) これより日程に入ります。

 日程第一会議録著名議員の指名を行います。

 会議録署名議員は、会議規則第百十九条の規定により直ちに指名いたします。

         十三番    湖山寛一君

         十九番    新関善久君

         二十番    松野久八君

以上の方々にお願いいたします。





△日程第二会期の決定



○議長(土田啓君) 次に、日程第二会期の決定を議題に供します。

 お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から十月八日までの十七日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(土田啓君) 御異議なしと認めます。よって、会期は十七日間と決定いたしました。



〔参照〕



△(資料)平成5年山形県議会9月定例会日程 17日間(開会日、異常気象災害対策特別委員会が設置されたため変更あったもの)





△日程第三議第百三十六号議案から日程第五十二議第百八十五号議案まで



○議長(土田啓君) 次に、日程第三議第百三十六号平成五年度山形県一般会計補正予算第三号から、日程第五十二議第百八十五号山形県収用委員会予備委員の任命についてまでの五十案件を一括議題に供します。



〔参照〕



△(資料)議第136号〜議第185号





○議長(土田啓君) 知事より提出案件についての説明を求めます。高橋知事。



◎知事(高橋和雄君) 本日開会の県議会定例会に提案いたしました議案の御説明を申し上げるに先立ちまして、さきの県議会定例会最終日の七月九日、忽然として逝去されました故児玉勉山形県議会議員に対しまして、百二十六万県民を代表いたしましてこれまでの多大なる御功績に深く感謝申し上げますとともに、心から御冥福をお祈り申し上げる次第であります。

 次に、異常気象による農業関係の情勢、県内経済の動向並びに当面する県政課題について御報告申し上げます。

 初めに、農作物の生育状況と異常気象災害対策について申し上げます。

 本年は春先から気象の変動が大きく、特に七月以降は連続して低温・日照不足で経過したことから、県下全域において水稲の出穂が遅延するなど農作物全般にわたって生育のおくれが見られ、収穫量の減少、品質の低下など極めて厳しい事態が懸念されるところであります。

 こうした事態を踏まえて、八月九日に農林水産部内に農作物等技術対策特別指導班を、さらに同月二十三日には副知事を本部長とする農作物等異常気象対策本部を設置し、適時適切な病害虫防除、水管理の徹底など技術対策に全力を挙げて取り組んでまいりました。私も現地に赴き農作物の生育状況を見て回ったところでありますが、水稲につきましては平年を上回る割合で不稔もみが発生していることなど事態がまことに深刻であることを痛感いたしました。特に、中山間・山間部を中心に極めて厳しい事態となっており、相当の被害が出るものと予想されるほか、平坦部におきましても平年並みの生育を見せている地域もあるものの作柄の低下が懸念されるところであります。

 こうした厳しい事態を踏まえ、去る十三日に異常気象対策本部を異常気象災害対策本部に切りかえ、所要の技術対策の継続徴底はもとより農家経済の安定を図るための各般にわたる対策を推進することとしたところであります。対策の内容といたしましては、農家等関係各方面からの要望も十分踏まえつつ、営農技術対策の徹底、農業共済損害評価の促進、来春作付のための種もみの確保、農家経済安定のための各種資金の追加・融資枠の拡大等の措置を講ずることとしたほか、地元での雇用機会の創出を図るため、今後発注する公共事業等における雇用面での配慮を要請するとともに、新たに農家就労確保事業を実施することといたしております。また、国等に対しましてもこうした実情を強く訴え、天災融資法の発動及び激甚災害の指定、自作農維持資金の融資枠の確保等を強く要望してまいったところであります。

 県といたしましては、今後とも事態の推移を的確に把握し、農家経済の安定等に万全を期してまいる所存でございます。

 次に、県内経済の動向について申し上げます。

 最近の我が国経済は、個人消費が低い伸びとなっていることに加え、設備投資も製造業を中心に減少しているほか、産業面では鉱工業生産が停滞傾向で推移しており、有効求人倍率がさらに低下するなどいまだ調整過程にあり、総じて依然として低迷しているとされております。さらに、最近の急激な円高の影響や異常な天候不順による消費マインドの冷え込み、在庫調整の停滞などからその回復に向けた動きには足踏みが見られるなど、今後の景気回復には予断を許さないものがあるとされております。

 政府は、こうした経済情勢の推移に対応し、昨年三月以来三次にわたる経済対策と景気に配慮した本年度予算を通じてこのたびの景気低迷に鋭意対処してきたところでありますが、以上のような認識に立って、去る十六日、緊急経済対策を決定したところであります。この対策は、規制緩和等の推進、円高差益の還元、生活者・消費者の視点に立った社会資本の整備の推進、災害復旧事業等の推進、住宅投資の促進、構造調整に資する設備投資の促進、中小企業の支援等を内容とするものになっております。

 一方、県内の景況を見ますと、急激な円高と異常気象が加わったこともあり、引き続き個人消費には陰りが見られ、鉱工業生産が停滞しているほか雇用情勢にも厳しいものがあります。こうした中で、県内経営者の景気見通しが再び警戒的なものに転じたことなど、本県経済は依然として厳しい状況にあります。

 県内商工業を取り巻くこうした経済環境にかんがみ、緊急景況対策として異常気象等により影響を受ける卸・小売業者等にも配慮しつつ、商工業振興資金制度を拡充するほか、一段と厳しい状況にある下請企業等の受注環境の改善推進対策などきめ細かい対策を実施することとしたところであります。加えて、六月補正予算において過去に例のない規模で御可決いただきました単独事業等についても、今回さらに積極的に追加計上し景気浮揚対策の充実を図ったところであります。なお、今回の緊急経済対策に伴う本県の対応といたしましては、今後具体化される国の補正予算の内容及びその取り扱いを踏まえた地方財政措置の動向等をしんしゃくし、的確に進めてまいる考えであります。

 次に、総合発展計画の策定について申し上げます。

 二十一世紀を目前とした今日、新しい世界の枠組みが模索され、さらには高度情報社会、本格的な高齢社会の到来が予測されるなど、まさに国内外ともに歴史的な転換期を迎えようとしております。こうした時期にあって、県勢が持続的な発展を図っていくためには、今後の社会経済の変化を的確に把握し、二十一世紀における本県の発展方向を明確に示しながら、県民とともに県政を推進していくことが緊要な課題であります。このような認識に立って県政運営の長期指針づくりを進める考えでありますが、これを具体化するため、去る七月二十七日、県総合開発審議会に対し山形県新総合発展計画の策定について諮問したことを御報告いたします。

 次に、中国黒龍江省との交流推進について申し上げます。

 去る八月十日、議員各位を初め県民の皆様の御理解のもとに、陳副省長を団長とする黒龍江省代表団をお迎えし友好県省の調印を行うことができました。改めて厚く御礼申し上げます。今後は定期的に協議を重ね、これまでの各種交流に加え互恵平等の原則に基づいて経済、科学技術、文化及びスポーツなど各般にわたる交流を促進し、両地域の相互理解と発展を期してまいりますとともに、県勢発展の大きな課題の一つとなっております環日本海圏との交流につきましても、黒龍江省との友好関係の強化を足がかりに、長期的視点に立ち段階的に交流拡大に向けた取り組みを推進してまいる考えであります。

 次に、今回御審議をいただきます議案の概要について御説明申し上げます。

 提案いたしました議案は、平成五年度一般会計補正予算案外四十九件であります。

 まず、一般会計補正予算案についてでありますが、異常気象による農作物等への厳しい影響、昨今の経済情勢等を踏まえた緊急的な対策を初め高速交通網の充実強化、文化施策推進のための基盤づくり、人材の育成、国際交流の推進など、県政の当面する諸課題に的確に対応するための事業を中心として予算措置を講じたところであります。この結果、今回の補正予算総額は七十八億六千九百万円の追加となり、本年度の累計予算額は六千三百四十二億一千二百万円となります。歳出予算の主なものといたしましては、農作物等異常気象災害対策関係事業費八億四千二百三万余円、緊急景況対策費十六億四千三百五十五万余円、学卒者県内就職支援事業費二億五千四十五万円、山形空港機能充実調査事業費三千四百万円、新文化施設整備基本計画策定事業費一千万円などであります。

 次に、歳入予算の主なるものについてでありますが、地方交付税十九億七百六十五万余円、国庫支出金十一億三千七百九十万余円、県債三十五億八千九百万円の追加などであります。

 また、債務負担行為の補正につきましては、県立産業技術短期大学校学生会館建設工事など明年度まで工期を要する事業に係るもの五件、大家畜経営活性化資金利子補給など後年度にわたる利子補給事業に係るもの四件の追加などであります。

 以上が一般会計補正予算案の概要であります。

 特別会計補正予算案及び企業会計補正予算案につきましては、それぞれ事業の確定等に伴い補正措置を講ずるためのものであります。

 次に、予算案以外の議案の主なるものについて御説明申し上げます。

 条例関係といたしましては、山形県介護福祉士及び社会福祉士修学資金貸与条例の設定については、福祉施設等における人材の確保の促進を図るため養成施設等に在学する者に修学資金を貸与するためのもの、山形県ふるさと農村地域活性化基金条例の設定については、農村地域の活力を持続的に支援することにより地域の活性化を図るための基金を設置するものであります。

 次に、かんがい排水事業等に要する費用の一部負担について外九件の事業に要する費用の一部負担については、地方財政法等の規定に基づき費用の一部を受益市町村に負担させるためのもの、精神薄弱者厚生施設山形県立吹浦荘改築建築工事請負契約の一部変更について外八件の契約関係は、工事等を実施した結果設計等の一部を変更して実施するためのもの、光電子分光分析装置の取得について外三件の財産取得については、高度技術研究開発センター・仮称に設置する機器を取得するためのもの、山形県立米沢工業高等学校用地の取得については、移転改築用地を取得するためのもの、県道路線の認定及び廃止については、主要地方道の指定に伴うものであります。

 また、山形県教育委員会委員の任命については、委員の任期満了に伴い提案の者を適任と認め御同意をお願いするもの、山形県収用委員会予備委員の任命については、欠員となっております予備委員に提案の者を適任と認め御同意をお願いするものであります。

 以上が今回提案いたしました議案の概要でありますが、内容の詳細につきましては、議事の進行に従い関係部課長より説明申し上げますので、よろしく御審議の上御可決くださいますようお願いいたします。

 なお、平成四年度の山形県病院事業会計外六公営企業会計の決算につきましては、監査委員の審査意見書を付し、今会期中に提出いたしますのでよろしく御審議の上御認定くださいますようお願い申し上げます。以上でございます。



○議長(土田啓君) 知事の説明は終わりました。





△日程第五十三発議第九号異常気象災害対策特別委員会の設置について





○議長(土田啓君) 次に日程第五十三発議第九号異常気象災害対策特別委員会の設置についてを議題に供します。

〔参照〕



△(資料)発議第9号 異常気象災害対策特別委員会の設置について(案)





○議長(土田啓君) お諮りいたします。本案件については、議会運営委員会において十分検討の上提出されました案件でありますので、所定の手続を省略、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(土田啓君) 御異議なしと認めます。よって、所定の手続を省略、直ちに採決することに決定いたしました。

 お諮りいたします。本案件については原案のとおり決するに御異議ありませんか。

      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(土田啓君) 御異議なしと認めます。よって、発議第九号異常気象災害対策特別委員会の設置については原案のとおり可決されました。



△追加日程第一異常気象災害対策特別委員会委員の選任について



○議長(土田啓君) この場合お諮りいたします。ただいま設置されました異常気象災害対策特別委員会委員の選任についてを日程に追加し議題に供したいと思います。これに御異議ありませんか。

      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(土田啓君) 御異議なしと認めます。よって、日程に追加し、議題に供することに決定いたしました。

 異常気象災害対策特別委員会委員の選任についてを議題に供します。

 お諮りいたします。本件は委員会条例第四条第一項の規定によりお手元に配付の異常気象災害対策特別委員会委員の指名表のとおり指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(土田啓君) 御異議なしと認めます。よって、異常気象災害対策特別委員会委員の選任については、お手元に配付のとおり選任することに決定いたしました。



〔参照〕



△(資料)異常気象災害対策特別委員会委員指名表





○議長(土田啓君) なお、本会議終了後、異常気象災害対策特別委員会を第一委員会室に招集いたしますので正副委員長を互選の上御報告願います。





○議長(土田啓君) 以上をもって本日の日程は終わりました。

 明二十三日から二十七日までの五日間は議案調査及び休日のため休会とし、二十八日定刻本会議を開き議案に対する質疑と県政一般に関する質問をあわせ行います。

 本日はこれをもって散会いたします。

      午後零時三十五分 散会