議事ロックス -地方議会議事録検索-


宮城県 仙台市

平成16年度 決算等審査特別委員会(第7日目) 本文




2005.09.29 : 平成16年度 決算等審査特別委員会(第7日目) 本文


                ※会議の概要
◯委員長  ただいまから決算等審査特別委員会を開会いたします。
 それでは、これより質疑を行います。
 まず、昨日に引き続き、平成16年度仙台市一般会計歳入歳出決算中、歳出第4款健康福祉費ほかについてであります。
 日本共産党仙台市議団から発言予定の方は質疑席にお着き願います。
   〔花木則彰委員、福島かずえ委員、嵯峨サダ子委員、質疑席に着席〕

-------------------------------------------------------------------------------

◯委員長  発言を願います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯花木則彰委員  私からは児童館の整備について伺います。
 私は、ことし6月の第2回定例会で、学童保育放課後児童健全育成事業について市民のニーズが大幅に高まっており、保育所と同じかそれ以上の割合で希望しても学童保育に通えない子供たちが出ている問題について質問を行いました。今回の決算には鹿野小学校を初め4館の児童館建設費が含まれています。結果として、それまで留守家庭児童会に通っていた子供たちをそのまま移行させるのには無理があるような狭い児童館をつくってしまいました。なぜ狭い設計になったのか、広さの根拠はどこにあるのか伺います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども企画課長  昨年度、小松島、鹿野、東四郎丸及び市名坂の四つの児童館の整備を行ったところでございます。そのうちコミュニティ・センターに併設いたしました東四郎丸児童館を除き、残りの三つの児童館につきましては、小学校敷地を活用した整備を行ったところでございます。小学校敷地を活用した整備につきましては、学校活動に支障がなく、かつ児童館事業を行うのに必要な面積を確保しながら、小学校区単位の整備を計画的、効率的に進めるため標準的な仕様というものを定めておりまして、その面積を約260平米とし、これに基づき整備を行ったものでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯花木則彰委員  その260平米の根拠についてお伺いしたいんですが。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども企画課長  本市におきましては、基本的には小型児童館を建設するということを決めてございまして、その採用した経緯につきましては、2市2町の合併を受け整備が行われていなかった旧仙台市内を中心とした整備方針を策定するに当たりまして、小学校単位に整備が進んでおりました旧泉市、旧宮城町とのバランスや、旧仙台市で実施されていた留守家庭児童補導事業からの移行も含めた地域施設として整備することとし、その整備する規模を小型児童館として定めたところでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯花木則彰委員  そもそも都市部における児童館というのは、少なくとも児童センター規模のものがなければ十分な機能を果たし得ない、私たちはそう思います。小型児童館程度のものでよいというふうに決めた根拠ですが、今言われた話は平成元年のいわゆる三役決定というものでしょうか、伺います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども企画課長  そのとおりでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯花木則彰委員  御説明の中身と実際に行われた決定の中身には随分ずれがあると思います。正確に児童館の整備で、特に面積にかかわる小型児童館のところではどのような記述になっていたのかお示しください。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども企画課長  国の基準を満たす小型児童館というところでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯花木則彰委員  文章になってますよね。正確にお願いします。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども企画課長  「市民センター併設児童館につきましては、児童厚生施設としての小型児童館の最低基準を満たすものとして整備し、児童福祉施設条例に規定する」というところでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯花木則彰委員  先ほどの御答弁と食い違っていると思いますが、御説明をお願いします。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども企画課長  国の基準としての最低基準というところでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯花木則彰委員  先ほどの答弁では、仙台市においては小型児童館を基準に建設をすると決めているということでした。しかし、今読み上げていただいたように、ここの中身で言っているのは市民センターに併設をする児童館についての話をしているんですよ。仙台市における児童館の規模を小型規模でいいというふうに決めたということはないと思うんですが、どこで決めたんですか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども企画課長  その後、仙台市すこやか子育てプラン策定に合わせまして、小学校単位の整備を明確にしまして、身近な地域における子育て支援の拠点施設としまして、引き続き小型児童館による整備を行っているというところでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯花木則彰委員  ですから、その小型児童館でいいというような判断というのは一体どこでされたのか聞いているんです。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども企画課長  すこやか子育てプランの中で決定したものでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯花木則彰委員  すこやか子育てプランの設定時には私も委員会にもおりましたし、議会での議論もありました。そのような話は一回も出てきていないと記憶しております。実際、児童館を今仙台市が必要として、つくるという計画のときに、ではどういう規模の児童館をつくるのかということについては当然ニーズ調査をして、そのニーズに合わせた適切な規模の児童館をつくるということが大事なんじゃないでしょうか。小型児童館でいいというようなことは一回も議会にも諮られていませんし、また今のニーズにも合わなくなっているということがこの間何度も何度も、私も含めていろいろな委員の方々から質問が出されて議論されているのに、なぜそういうことをいまだに言っているのかわかりません。もう一度説明してください。


-------------------------------------------------------------------------------

◯健康福祉局長  これまで児童館を整備してきた経過、そしてそれぞれの時期における基準、考え方についてはただいま御答弁申し上げたとおりでございますが、現在におきましても学校敷地内を基本に、または隣接地ということを基本に整備を行っているところでございます。土地の確保は年々厳しさを増してきておりまして、その中でも工夫しながら学校敷地の中に整備していっている現状の中では、やはり小型児童館とならざるを得ないと、このように考えております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯花木則彰委員  例えば、鹿野小学校につくる児童館ということであれば、その学区の児童館へのニーズに合わせたものをつくるというのが私は当然だと思います。とりわけ児童クラブの人数、これまでの留守家庭児童会の児童数よりも児童館ができればふえるということは十分予想できる事態です。その子供たちを児童クラブ、児童館の中での児童クラブにしっかりと受け入れることができる条件で設計するというのは当たり前だと思うんですけれども、それは違うんですか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯健康福祉局長  ただいま申し上げましたように、敷地条件等の制約があり、どうしても十分な面積は確保できない場合もございます。しかしながら、私ども行政が担う分野、例えば児童館、児童クラブ事業の分野について十分な役割を果たしてまいりたいと、このようには思っておりますので、6月の議会でございましたけれども、どうしても入り切れない方々に対しては別途地域の児童福祉関係の施設の資源を活用した対応も考えているところでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯花木則彰委員  どうしても入り切らないんじゃなくて、入り切らないようなものを建てなければいいんですよ。入るようなものを建てればいいんですから。できた後、確かにたくさんの希望者が予想以上に来たということはあるでしょう。そのときにどういう対応をするかというのは、今言われたようなことでいいと思いますけれども、しかしこれから整備をしていくわけですから、そのときに初めからこれはもう入り切らないなと思うような、そういったものをつくるということが信じられないと言っているんです。
 別の角度から言いますと、やはりこれは児童館建設には相当お金もかけて力も込めてやってこられているということでは私も評価をしております。しかし、その際に一体どういう規模のどういう広さの児童館が必要なのかということを、実際の現場の人たちがこれでは狭いなと思うものをつくってしまう。それができてしまうということの中で、例えば、財政当局の方が原局よりも先にこのぐらいの規模にしなさいという枠を決めているんじゃないかということが心配なのでちょっとお伺いしますが、適正な規模の児童館を建設するためにはもちろんそれに見合う建設予算が必要です。さらにその前に適正な規模の設計ができていなければいけないですね。その設計をしてもらうための予算についても、これは広さによって決まってきます。ですから、結局設計を依頼する段階でどのぐらいの広さのものを設計依頼したのかということから決まってしまうわけですけれども、実際にその段階で財政当局が原局よりも前に規模を決めているということはないでしょうか、伺います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯財政局長  児童館整備に当たりまして、財政局が事前にその規模を決めてしまうと、そういったことはございません。


-------------------------------------------------------------------------------

◯花木則彰委員  当然そうだと思いますよね。ですから、結局、原局としてどういった規模のものが必要なのかということを提示しなければいけないと思うんです。結果としてできたものにどうやって詰め込むかということじゃなくて、今度つくるところはどのくらいの広さが必要なのかということを提示しないといけないと思います。各学区ごとのニーズをしっかり調査して、ニーズに合った適切な規模の児童館整備を行うということをぜひ言明をしていただきたいと思うんですが、いかがですか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯健康福祉局長  児童館という施設は、御指摘の中の留守家庭児童会と児童クラブ事業のみではございませんで、さまざまな事業を行っております。そうした意味では一つの基準としての小型児童館というのは適正な規模であろうと考えております。そうした中で、児童クラブ事業にどうしても入り切れない事態が事前に予測されたということは、今御指摘ございましたけれども、この春に開設いたしました児童館につきましては希望者は全員入っていただいております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯花木則彰委員  春は入ったと。何で入ったのかと言えば、相当無理して、「入れてください」という市民の声もあって、指定管理者の側も努力をして入れているわけですよ。足らない場合にはということで、鹿野小の場合にはこれまで留守家庭で使っていた部屋についても確保して、それもサブ的に使おうということで受け入れているわけです。じゃあ西中田のときはどうだったんですか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども企画課長  西中田につきましては、現在60名を超える児童を受けておりまして、希望としましてはそれ以上のものがありましたので、3年生につきましては夏休みとかの対応をするということで御了解いただきながら、承認しなかったというところでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯花木則彰委員  ですから、今つくっているものがどんどん入り切らなくなっているんですよ。その反省をした上で鹿野についてはつくっているはずなのに、同じようなことが起こったので、保護者の側からこれで足切りされては困るということで強い要望や要求があって、何度も何度もお願いに行って今の状態でしょう。こういうことを繰り返すわけにいかないと思うんですが、関連して伺いますけれども、今年度設計予算がついております榴ヶ岡の児童館について、その面積はどうなっているでしょうか。また、それがニーズに合った規模となっているのか御見解を伺います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども企画課長  榴ヶ岡小学校に整備する児童館の設計を今年度予算化しているところでございますが、榴ヶ岡小学校の敷地を活用し整備することとしておりまして、面積につきましては約260平米を予定してございます。建物面積としては標準的な仕様である260平米でございますけれども、教室配置等に工夫をするなどして利用ニーズにできるだけこたえていきたいというふうに考えております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯花木則彰委員  それは設計でそういう工夫をすれば入れるということですか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども企画課長  教室配置についてできるだけ工夫をしながら、受け入れるような形での工夫をしていきたいというふうに思います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯花木則彰委員  工夫をするというだけでは困るんです。今、留守家庭児童会に通っている子供たちが、児童館ができましたと、できましたというふうになった途端に入れないと。それまで1年生だった子供は2年生、2年生だった子供は3年生になるわけですけれども、その時点で要は低学年優先だからということで、3年生、2年生の中からあなたは入れませんよというふうになっちゃ困るということが、皆さん不安として持っているわけです。先ほども小型児童館で適切なんだと言いますけれども、今のニーズを本当にわかっているんですか。留守家庭児童会といいますが、放課後児童事業の人数がふえていると。それだけじゃないんですよ。自由来館だって当然ふえるんです。これまでないところにできるんですから、たくさんの子供たちがやってきますよ。今、鹿野だって毎日100人とか200人とかいう自由来館の子供たちが来ていて、それに合わせて50名、60名という放課後児童の子供たちが児童クラブにいるんです。260平米の中にどうやってそこで工夫するんですか。今から榴ヶ岡をつくるということになれば、榴ヶ岡だってその敷地の中に建ちますよ。これからどういうニーズになっていくのかということで言えば、駅東の土地区画の整理事業もどんどん進んで、人口がふえて子供たちもふえてくるところでしょう。そういうところに建てる児童館、これでいいんですか。もう一度伺います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯健康福祉局長  榴ヶ岡児童館につきましては地元の要望も相当ございまして、私どもとしては相当の努力、前倒しをして、学校側とも交渉を重ね敷地を確保したところでございまして、敷地条件から申し上げまして先ほど課長が申し上げましたように、260平米というのが精いっぱいの面積でございます。その中で児童クラブの対応につきましては、最大限配慮してまいりたいとこのように考えております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯花木則彰委員  児童クラブを優遇したら自由来館制限と、そういう関係になっちゃうでしょう。260平米の枠の中でやるんですから。やはり今地元からの要望もずっとありました。ここは10年、20年前から出ている要望ですよ。なかなか土地が見つからなくて苦労されているのもわかります。しかし、狭い児童館を建ててくれという要望はだれもしていないと思うんです。だから、仙台市の方が建てるという決断をして、これなら建てられるといったものについては、それは当然適切な規模、十分な児童館としての機能が果たせるものだというふうに地元の人たちは思っていると思うんですよ。そこがそういう見通しがちゃんとつけられていないから、非常に私は問題だというふうに思っているんです。
 例えば、榴ヶ岡の児童館、もう一度伺いますけれども、2年生、3年生で足切りされるようなことがないということは言明していただけるんですか。これを確認しておきます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども企画課長  児童クラブの利用者決定に当たりましては、これは毎年度の利用申し込みを受け付けまして、保護者の就業状況等を考慮しながら低学年等を優先していくこととしておりますので、できるだけ多くの希望者を受け入れるように努めていきたいと考えております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯花木則彰委員  わかりますか、結局言明してないんですよ。要は希望者の中から優先順位を決めて入れるだけ入れますと。ですから、足切りすることもありますということを今御答弁されているんですよ。榴ヶ岡を初め通町や鹿野などの保護者会と仙台市の学童保育の連絡協議会から、市長あての要望書が出されました。そして9月にその回答がありました。要望の中身としては、必要とする子供たちがちゃんと通える学童保育にしてほしいと。足切りされるんじゃないかという保護者の不安に何とかこたえてほしいと、そういう要望なんですけれども、その回答は全く不安に何一つこたえようとしない回答です。先ほど言われた答弁と同じですよ。こういうふうに選んでいきますというだけです。結局それでは何一つ市民の今の要望にこたえていないんじゃないでしょうか。もう一度お願いします。


-------------------------------------------------------------------------------

◯健康福祉局長  我々としては精いっぱい努力をしているところでございますが、どうしても箱物という制約上、伸び縮みするものではございませんので一つの制約がございます。そうした中で優先順位をつけて対応するということを申し上げているわけでございまして、その中でどうしてもケアが必要な対象の方々がいらっしゃる場合には、次の制度を用意しているところでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯花木則彰委員  ですから、箱物も伸び縮みしないんだから、1回つくったらそれはもう固まってしまうんです。ですから、つくるときによく考えてつくってくださいということを言っているんです。これについてはもう一度後で聞きます。
 では、箱はできちゃったと。ニーズ予測が外れたりして、あるいはさまざまな事情で十分な広さが確保できないという場合もそれはあるでしょう。これまで特につくっても今あるところなんかは特にそうですよね。どこでもここでも今それ以上に希望者が来て足切りしています。この前の質問でもやりましたけれども、留守家庭児童会と児童クラブ両方合わせて300人以上の子供たちがことしの春に断られています。もうこうなっているわけですから、そのときに何をすればいいのかということなんですね。少なくともこの学童保育については、放課後児童健全育成事業、留守家庭児童会の制度も活用して希望者を全員受け入れるというふうに言明すべきだと思うんですが、いかがでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯健康福祉局長  私どもの方針として、児童館は小学校区に一つずつ整備してまいりたいと。その際には、留守家庭児童会は児童館児童クラブ事業に変更してまいると、こうした基本の中でやってきております。御指摘のように、その地域によって大きな需要があって児童館児童クラブ事業で十分対応できない場合もございますが、そうした場合には繰り返しになりますけれども、地域の保育資源、幼稚園でありますとか保育所でありますとか、これから少子社会がさらに進んでいくことによって、そうした資源についてもさらに活用していく余地も出てまいりますので、地域で受けとめるという形もあわせて考えていかなければならないと、このように考えております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯花木則彰委員  まだやってもないことをそういうふうに言って、そして今ある留守家庭児童会については新しく児童館ができましたと、狭くて全部入れないかもわかりませんけれども、これは1学区には並立させませんからつぶしますということをずっとやってきた結果が今300人じゃないですか。そもそも1学区に1児童館だというのはわかりますよ、それは。児童館を一つの学区にいっぱい建てるのは大変だから1児童館だというのはわかります。しかし、留守家庭児童クラブだとか、児童クラブだとか、学童保育をやる施設が1学区に二つあったって、それは別に問題ないんじゃないですか。なぜ1学区一つのクラブだと、並列してやらないというふうな御答弁が繰り返されるんでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯健康福祉局長  私どもとしては、児童館児童クラブ事業、これでできるだけ対応したいというのがまず基本でございます。それで御指摘にありました留守家庭児童会につきましては、児童館ができたところから廃止をして移行していただくということでございます。これからの少子化社会の中で児童館の需要は、子供が減ったとしても十分その機能は果たしていかなければならない、そういう意味では小学校区一つずつという基本は変えないつもりでございますが、一方で地域におけるそうした子供のための幼稚園でありますとか保育所でありますとか、そうした資源は今あるわけでございます。このある施設、それもしっかりとした経営をしている施設の活用というのは、これは大切な視点でございまして、そうしたものを今後活用してまいりたい。まだやってないものと言われて、確かにまだスタートはしておりませんが、少なくとも10月には形をつくりたいと思いますし、来年の4月に向けてさらに順調に運用できるように努力してまいりたいと考えております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯花木則彰委員  自分のところでつくる児童館の広ささえ決められない、ニーズの予測もできない、それについて外れたからといって外れたときのリスクを結局市民の側に押しつけると。そういう今のところが、今幼稚園だとか保育所だとかほかのところにお願いして、今こういう通えない子供がいますから引き受けてくださいという話が一体どれだけ進むんですか。どのスピードで。全くこれは当てにならない話だと思います。そもそも1学区に一つのクラブだと、児童館をつくったら留守家庭は閉鎖するんだと言っているのは、先ほど上げておられた平成元年の三役決定の中に書いてある話ですけれども、これは具体的には書いてある文書を、もう一度そこの部分を読んでもらえますか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども企画課長  「児童館を開設する場合において、児童館に吸収すべき留守家庭児童補導事業の留守家庭児童会がある場合は、児童館に当該留守家庭児童会を吸収し、そのエリアでは別立ての留守家庭児童対策は行わないものとする。」とございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯花木則彰委員  ですから、留守家庭児童会をそこでやらない前提は何ですか。もう一度読み取ってください。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども企画課長  「児童館に当該留守家庭児童会を吸収し」ということでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯花木則彰委員  そうですよね。児童館に当該児童クラブが吸収したとき、留守家庭児童会はやめますと言ってるんですよ。それでしょう、決めたのは。吸収し切れてないじゃないですか。吸収し切れてないのに留守家庭児童会の閉鎖だけがどうしてどんどん進んでいくんですか。本当にこの三役決定を大事だと思ってまだ固執されているんであれば、まずそこからちゃんと守ってくださいよ。どうなんですか、留守家庭児童会を吸収したと言えますか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯健康福祉局長  読み方だとは思いますけれども、その地区にある留守家庭児童会は児童館児童クラブに移行するというふうに私どもは解釈しております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯花木則彰委員  移行なら移行でいいんです、全部移行できるんだったら。移行し切れないからみんなが不安だといって要望書を出しているんです。それに対しての答えが、皆さん全部移行できるようにしますというふうに言ってもらえばそんな不安じゃないんですけれども、そこは言わないから不安だ不安だとなっているんでしょう。どうなんですか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯健康福祉局長  見解の相違かもしれませんが、需要というのはその都度変わってまいりますので、どの時点でとらえるかということもあると思います。これまでは移行した時点で順調に経過してきたという事実もございますし、一部そうじゃない場合もあるかもしれませんが、おおむねそのようにとらえておりまして、そこは切り捨てということではなくて優先順位の高い方からきちんと対応していると、このように理解しております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯花木則彰委員  まず皆さんもわかっておられると思いますけれども、全然答弁になっていないんですよ。見解の相違じゃないですよ、全然。先ほどから言っているように、西中田では移行の際に入れなかった子供が実際に出たんでしょう。だから、それを契機にして今問題にずっとなってきてるんじゃないですか。それでことしの4月どうだったのかと、相当無理があったと、来年の4月になって同じように受け入れることができるかというと、当時1年生だった子供が今2年生です。2年生の子供が3年生になります。3年生になるときには「もうあなたはだめですよ。」と切られそうな、そういう状況に実際なっているから、皆さんこれを出しているんですよ。ですから、実際に需要がと言いますけれども、移行する段階では少なくともこれまでは、西中田まではみんな入れたんです。だけど、そこから入れなくなっているという事態をどう見ているのかと聞いているんですよ。


-------------------------------------------------------------------------------

◯健康福祉局長  西中田の事例は御指摘のとおりでございますけれども、ただいま御議論いただいております榴ヶ岡児童館につきましては、なるべく工夫をしてそのようなことのないように努力してまいりたいと考えております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯花木則彰委員  仙台市が今やっている放課後児童健全育成事業、これは平成元年の三役決定が行われた時期と随分状況が変わっています。このときはまだ児童福祉法には放課後健全育成事業が入っていないんですよ。結局市民から要望があってそれに対して市の側がいわゆるサービスとしてどれだけこたえられるかと、こたえられる範囲でやりますよという事業だったんです。だけど、今は児童福祉法に書き込まれて、要望に対して積極的に市がこたえなければいけない、そういう中身になっているんです。まず位置づけが変わりました。それプラス何よりも希望する子供たちが非常にふえている。これはもうこの前の質問でやりましたから繰り返しませんけれども、こういう中でこれまでの枠組みではおさまらない事態が起こり始めていて、そのもとで進められている児童館の整備がこれまでと同じ延長線ではだめなんじゃないか。それから枠からはみ出たときにどうするのかということも、留守家庭児童会は今ある制度ですから、責任を持って仙台市がやっている制度ですから、それを活用して当面ちゃんと吸収できるということであればそれは活用しなさいということを言っているんです。これは全国的な傾向で、1学区に一つのクラブではもう間に合わないということがあちこちで出ていますよね。埼玉県が放課後児童健全育成事業の施設と運営の基準をつくりました。この中で希望者がふえてきた場合どうするか。40人を超えた学区については複数のクラブをつくるということが示されています。こういうことが政令市である仙台市でどうしてできないのかと、不思議でなりません。1学区複数の児童館をつくれと言っているんじゃないんです。その場合には、放課後児童クラブは複数つくりなさいと言っているんです。これは理解できますでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども企画課長  今委員御指摘の件につきましては、一つの目安というものを定めたというふうに伺っているところでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯花木則彰委員  質問に答えていただきたいんですが、私が今言っている、あるいは埼玉県で言っているのは、40人を超えた学区には複数のクラブをつくると言ってるんですよね。児童館をつくると言ってるんじゃないというのはわかりますよね。


-------------------------------------------------------------------------------

◯健康福祉局長  私も又聞きで恐縮ですが、埼玉県の基準につきまして聞いておりますけれども、その基準においては40人が基準で、41人を超える場合は複数の集団活動ができる体制と、このように書いておりまして、複数のクラブをつくるというふうな書き方ではないように理解しております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯花木則彰委員  複数クラブです。それで、私はそもそも児童館の事業と放課後児童の健全育成事業、これはそれぞれ独立した別個のものであると。それを一つの児童館の建物の中でやるのであれば、それはやってもいいでしょうと。しかし、その場合も児童館の外でやるような留守家庭児童会のような場合も、同じサービス内容にするべきじゃないかということを主張してきました。留守家庭児童会の制度と児童館児童クラブの制度をそれぞれ充実させて、市民に対しては同じサービス内容を提供するというものにするべきだと思うんですが、そういう考え方についてはいかがですか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯健康福祉局長  御指摘ございましたように、児童館児童クラブ事業と留守家庭児童会の事業、これは二つございます。それぞれを充実してまいりたいというのは私も同じ考えでございます。ただ、我々としてはそれぞれ基本的な開設時間あるいは職員配置、そして児童福祉法の理念に基づく運営というところではまず基本的なところを押さえて、そのほかにつきましてはやはり歴史的な経過でありますとか、置かれている環境、施設状況等も違いますので、そこはそれぞれの施設の管理あるいは運営されている方々が適切に対応していただきたいと、このように考えております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯花木則彰委員  最後に市長に伺います。市長は選挙のときの質問への回答で、待機児童ゼロの実現として、学区によるサービスの格差の解消ということを回答され公約をされました。公約実現のためのキーポイントということでは、どこがキーポイントだというふうに考えておられますでしょうか。今の質疑も聞いて御感想もあればお聞かせいただきたいと思います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯市長  待機児童ゼロ、これは私、公約に掲げております。これを実現すべく最大限の努力を払いたいと思います。
 それから、ただいま委員から種々具体的な事例も含めて御指摘がございました児童館、関係部局でいろいろと努力をしているところでございますけれども、まだまだ至らぬ点もあるかもしれません。引き続き努力をしてまいりたいと思います。ただ、これは委員のお考えとはちょっと違うかもしれませんけれども、私自身も例えば共働き家庭で育ちました。いわゆる留守宅児童だったわけですけれども、おおむね健全に育ったと思っております。これはやはり、これはもう40年以上も前のことですから単純に現在の状況と比較することは必ずしも適切ではないかもしれませんけれども、それぞれのコミュニティー、社会、近隣の御家庭を含めてその地域の子供さんたちをみんなで一緒になって育てていく、こういうよきコミュニティーとしての健全な面、これがあったわけであります。児童会館というのが現在の知事公館のところにございまして、私の近所だったんですけれども、そこに行ったことは私はほとんどありません。つまり児童館という公的な施設がなくても、共働き、あるいは中には片親のお子さんも当時からいらっしゃったわけで、全員とはまいりませんけれども、おおむね健全に私を含めて育っているわけでありまして、行政がどこまでこういった児童の方々に対して施策を講ずるべきかということは、かなりある意味で深い問題だと思います。そうはいっても実際困っておられる御家庭がいらっしゃるわけですから、できるだけの御支援をするわけでありますけれども、問題の原点はやはり地域社会、コミュニティーが一体となって子供さんたちを、一緒になって健全な子供さんたちを育てていくと、これがやはり本質的な問題だという理解をしております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯花木則彰委員  まず、相当昔のそれはとらえ方であると思います。それは指摘をしておきます。ぜひ市長として放課後児童健全育成事業の施策がどうして児童福祉法に書き込まれるようになったのか、どういう位置づけの変化があったのか、それについては勉強をしていただきたい。特に、40年前のお話をされましたけれども、仙台市でも始まった当時留守家庭児童会というのは、留守家庭児童補導事業だったんです。要はそのままほうっておくと悪いことをするから補導しているというような事業の位置づけで、仙台市の留守家庭児童事業は始まりました。そこから大きく変わってきてるんです。変えてきてるんです。そこの歴史を全く戻してしまうような位置づけというのは、とても納得できるものではありません。なお、この場で議論をするというよりも真剣な勉強をしていただきたいということを要望しておきます。
 いずれにせよきょう提起をした課題は、これから努力をして徐々に解決をしていくという課題ではないんです。実際に4月の時点で300人以上の子供が通えないでいるんです。その子供たちは今どうしているかと言えば、放課後一人で家で留守番しているんです。今の時点でそうなんですよ。毎日毎日です。この問題を解決するというのは、将来の問題ではなくて今すぐ取り組まなければいけない喫緊の課題だということを申し上げて、急いで検討、対応していただくことを要望して、私の質問は終わります。


-------------------------------------------------------------------------------

◯市長  一生懸命勉強いたします。私が申し上げたかったことは、繰り返しになりますが、コミュニティー全体として子供たちを健全に育てていくということが一番大切なことであるということ、それから当座お困りになっている御家庭があることは十分承知していますので、できるだけの、行政としてできる範囲のことをしていくべきこと。ただ、その40年という月日が流れても、子供を育てていくという考え方の基本は変わらないと思いますし、変えるべきでもないと思いますし、子供さんも子供さんなりにたくましく育っているわけです。あるいはたくましく育てなければいけないというのが私の考えでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯花木則彰委員  最後の御答弁でございましたので、今言われたそこのポイントにおくれがあるということを指摘しております。コミュニティーが、地域社会でどうにかしろということではなくて、行政が国も含めて対処しなければならない問題として放課後児童健全育成事業が今行われているんですということを、ぜひ余りこだわらないで、ぜひ素直に学んでいただければと思います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯委員長  発言を願います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯福島かずえ委員  私は、保健衛生費中、市有墓地である北山霊園、葛岡墓園の管理運営費、整備費について伺います。
 まず、決算年度では管理費に北山で1414万3000円、葛岡で5282万5000円、整備には葛岡255万4000円、北山871万1000円のお金をかけていますが、おのおのの内容についてその概要をお示しください。


-------------------------------------------------------------------------------

◯生活衛生課長  まず、管理費の内訳でございますが、北山霊園につきましては、維持管理委託費1368万4000円、その他事務費などが45万9000円でございます。葛岡墓園につきましては、維持管理委託費が5091万7000円、その他事務費などが190万8000円でございます。
 次に、整備費の内訳でございますが、葛岡墓園の場合は、環境事業所との連絡通路設計費に189万円、霊園管理システム改修費などに66万4000円となっております。また、北山霊園につきましては、擁壁の設計及び工事費に787万1000円、臨時駐車場整備費に84万円となっております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯福島かずえ委員  維持管理は公園緑地協会に委託ということですけれども、整備は直接健康福祉局の生活衛生課の方でやってらっしゃるということです。それで先日この葛岡墓園のバリアフリー問題について、車いすを使用している方からの手紙を私いただきました。昨年お父様が亡くなり、その納骨をされたときの経験からの投書です。少し引用させていただきます。「あの葛岡の管理事務所は2階が休憩室等になっていて、墓参の後に皆さんでお茶でもというようなときに、貸していただけるスペースがあります。母のときもそうでした。足を運んでくださった方々と別れがたいしお礼も言いたい、場所柄何もないし自由に貸してくれたのでとても助かりました。残念なことに建物が古い分、トイレ等施設も旧式でエレベーターもなく、細部も使いやすいとは言いがたく、親戚の皆様をお見送りもできませんでした。耐震補強もしてないのでは。それから、墓園は山なので、バリアフリーにとは言いませんが、区画の一部に車の乗りおりする平らなスペースを設けてもらえないかということです。勾配の急な道路での乗りおりはとても危険です。」こういう声、苦情があるということを御当局は御存じでしょうか、伺います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯生活衛生課長  管理事務所を通して承知しております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯福島かずえ委員  葛岡は約1万4000区画を貸し出しています。墓参や納骨など多くの市民が利用する施設です。仙台市で定めておりますこの人にやさしいまちづくり条例にもあるとおり、ノーマライゼーションの視点を貫きだれもが円滑に利用できるように整備すべき施設ではないでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯生活衛生課長  御指摘のとおりノーマライゼーションの観点から、トイレや駐車場などにつきましては、計画的に改善を進めてまいりたいと考えております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯福島かずえ委員  私もこのお彼岸に行ってまいりました。写真を撮ってきたのでぜひ市長を初め皆さんも見ていただきたいというふうに思います。まず、これが管理事務所です。これは1978年、昭和53年2月竣工の建物で、ちょうど宮城県沖地震の直前にできました。この屋根が伊達政宗のよろいのかぶとを模しているというようなことで、しゃれたデザインではあるんですけれども、いかんせん古いです。この裏の写真にあるとおり、この8月に起きた地震の際に、管理事務所の裏側にある入口、これは2階に直接出入りができるようになっている入口ですけれども、この天井入口の外装材が落下したのでブルーシートで覆ってあるような、そういう建物です。全体として外壁にひびが入り、そこに雨がしみて、それが凍ってさらにひびを大きくしているという状況です。ちょうど雨模様の日曜日だったので、雨がしみています。ここがひびとかそういうところです。また、受付なんですけれども、これが葛岡の事務所の受付です。窓口が高い場所に、腰ぐらいのところにありまして、小さくしか窓口が開かれておりません。これでは車いす利用の方や高齢の方は大変だというふうに思います。しかも2002年に行いました耐震診断の結果では、2階部分に補強の必要ありということですが、この改善計画はどうなっているのか伺います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯生活衛生課長  地震の際に破損した箇所につきましては、補修することといたしております。また、受付カウンターが車いす利用者の方にとりましては高過ぎるということでございましたが、現実的にそうした方々が来所された場合はカウンターのわきに設置しております机で職員が対応するなどしまして、御不便をおかけしないように工夫しているところでございます。
 それから、平成14年度に実施しました管理事務所の耐震診断の結果は、1階の部分は強度が高く合格しておりますけれども、2階の部分が耐震性に疑問ありと判定が出ておりましたんですが、その後施設の機能の分類を精査しましたところ、抜本的な耐震補強の緊急性は低いものと判断しておるところでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯福島かずえ委員  この窓口のところに机を置いて受け付けできるようにというのは、いつから行ったんでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯生活衛生課長  9月26日からでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯福島かずえ委員  苦情の声が届いて迅速な手当をしていただいたものというふうに思います。耐震補強のことなんですけれども、今のお話ですと葛岡墓園の管理事務所は優先度が低いということで補強工事をしなくてもいいと、同じ耐震判定指標でもほかの施設で補強工事をしている施設もありますが、ここはそうだということです。しかし、お盆やお彼岸の際、法事や何かで休憩室を使用しているときに地震が起きれば、やはり深刻な被害が心配されます。しかもこの2階の広場のコンクリート手すりのかさ木、この外側なんですけれども、このかさ木のところは落下の危険性があるという指摘もあります。耐震工事が必要な市の施設、年次計画を立てて今進めておりますけれども、ここも私は対象に入れるべきだというふうに思います。
 また、この事務所にはエレベーターがありません。バリアフリーのトイレ、旧式ですけれども2階にあります。車いすの方は先ほどお示ししました建物裏側に通じる道路を通って直接2階に入る、先ほどのブルーシートの入口からトイレに行きます。本来はエレベーターが欲しいところであります。階段にはトイレは2階ですというのがあります。ノーマライゼーションの視点と市民の安全安心を確保するということで、それをここでも貫くのであるならば、私は管理事務所の先ほどおっしゃったような応急措置的な改善改修を早急に行うこと、これは大事です。それと同時に耐震補強工事、それから部分的な改修をしていただく、これも大事です。しかし、そうした部分的な改修を繰り返すよりも、私はもはや本格的な改築や建てかえを行う、そうしたことも視野に入れて対応を進めていくべきではないかというふうに思いますけれども、その点いかがお考えでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯生活衛生課長  耐震診断の結果を受けまして、大規模な補強については緊急性が低いものと判断しておりまして、今後必要な補強工事については計画的に進めてまいりたいと考えておるところでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯福島かずえ委員  また、先ほど御紹介しましたお手紙にありますように、車の乗りおりする平らなスペースを区画ごとにまとまった、葛岡墓園はまとまっておりますけれども、設けてほしいという要望も私は非常に切実だというふうに思います。葛岡墓園は広いので、一部にはそうした駐車場もきちんと整備されている区画もありますが、全体として十分だとは言えません。これは代表的なケースですけれども、これは管理事務所の前の駐車場です。管理事務所は高い丘の上にありますので、急勾配の頂上にこうした車いすの方が利用できる駐車場を整備しています。これはとても危険です。先ほど示しました人にやさしいまちづくり条例の施設整備マニュアル、これには車いす使用者用駐車スペースから建物玄関までに幅員120センチメートルの安全な通路を整備するということを求めています。これはちょっとでもずれてしまうと坂ですから、しかも下が車道ですから、大変危険なところになっています。こうしたところは、車いす利用の方だけでなく、高齢の方も墓参にはたくさんいらっしゃいます。傾斜地の車の乗りおりはドアが重くなったりして、足元も大変危険であります。順次区画ごとに、車いす利用の方も高齢の方も安全に車の乗りおりができる駐車スペースを整備していくことが必要だというふうに思いますが、いかがお考えでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯生活衛生課長  今御指摘いただきました管理事務所前の車いす駐車スペースでございますが、これにつきましては玄関前の平坦な場所に移設することが望ましいと考えておりますことから、早急に対応してまいりたいと考えております。
 それから、墓園内の区画ごとに車いす用の駐車場を整備するということにつきましては、墓園の地形的な制約もございまして現状として区画ごとに一般の駐車場も整備されてはおりませんので、それぞれの区画を今後調査の上、設置の可能性を検討してまいりたいと思います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯福島かずえ委員  広大ですし、もともと地形が山ですから、しかもこの葛岡墓園をつくった時点ではノーマライゼーションという考え方が根底にあっての設計ではなかったというふうに思っておりますので、最近できた北側の新しい区画にはちゃんとした駐車スペースもトイレも設置されてある、どこをどういうふうに整備していいのか十分な検討をしながら、やはりだれでもが安心して使える、そうした施設にしていくべきだというふうに思っております。その上でさらに一つ細かい点なんですけれども、この事務所正面スペースに車いす用の方の駐車場を移したいというお考えを示されましたが、その際にこれはこの前撮ってきたんですけれども、2階に行く経路と2階にしかトイレがないということを手書きの看板案内で説明しています。これはことしのお盆にようやく設置されたというふうに伺っております。要するに車いすの方がこの駐車場におりて1階からトイレを使いたいと行っても、いやここにはありません、2階には階段でしか行けません。ぐるっと裏の方を遠回りして、裏口の2階から入ってくださいということで、大変不親切だったんですけれども、これがつきました。今回移動する際にはきちんとそうした御説明ができるようなものもあわせて整備すべきですが、いかがでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯生活衛生課長  御指摘のように、見やすい説明板を設置してまいります。


-------------------------------------------------------------------------------

◯福島かずえ委員  それから、お昼の後に少し話題としては申しわけないんですけれども、この葛岡にはこの管理事務所も含めてバリアフリーのトイレは三つしかありません。バリアフリーのトイレだけではなくて、全体で15カ所、管理事務所も含めて墓園内に15カ所のトイレがあって、そのうち大便器が41ございます。しかし、バリアフリーのトイレがあるのは管理事務所以外2カ所新たに整備したところなんですけれども、それ以外の12カ所はいまだにくみ取り式です。この写真は正面入口を入ってすぐ右手にあるトイレです。掃除は、職員の方が非常に丁寧にされていますので行き届いておりました。しかし、いかんせんくみ取り式ですので、やはりいまどきくみ取り式のトイレというのは非常に墓参客からの苦情も多く、敬遠される女性も多いというふうに伺っております。それで先ほどの管理事務所にトイレが集中して、トイレは2階ですというような看板もきちんと出されているというような状況です。この管理事務所のトイレには、お盆やお彼岸のときには行列ができるということも伺っております。
 また、北山霊園、こちらの方もかなり古く整備された、墓園自体もそうなんですけれども、一つしか外トイレがありません。かなり水洗化されたのも古くて旧式であります。昔よく公衆トイレであった常時ちょろちょろとしか水が流れない、そういう水洗であるために、どうしてもふん尿がたまってしまいます。私が行ったときもそういう状況はありました。写真は遠慮させていただきます。このトイレの数も外トイレと、それから北山の管理事務所に併設されている多目的用のトイレと、職員も使うトイレ、大便器が北山霊園には三つしかないんですね。こちらもお盆、お彼岸のときは行列ができます。しかも男女の区別がないトイレです。東京など、あるいは周りの方から、遠方からの墓参客の方は、多摩霊園や青山墓地などと比べ、この葛岡とか北山の墓地のトイレの余りのひどさに驚いて苦情を寄せる方もいらっしゃるそうですが、こういう現状を御当局は御存じだったのでしょうか、伺います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯生活衛生課長  承知しております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯福島かずえ委員  この北山のトイレは実は公衆トイレという位置づけで、健康福祉局ではなくて環境局の所管だということですけれども、環境局長はこうした実態、こうした苦情がよく寄せられているということを御承知でしょうか、伺いたいと思います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯環境局長  北山霊園内の公衆のトイレにつきましては、これは昭和52年に設置したものでございますけれども、私としましては環境局の所管であるといったことは承知しておったところでございます。現状に関しては確認しておらないところなんですけれども、今委員から御提示ございました写真で見る限りにおきまして、大分老朽化が進んでいるものと認識しております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯福島かずえ委員  市長は仙台生まれで仙台育ちということですから、もちろん御承知だというふうに思います。しかし、こういう葛岡や北山の墓地のトイレがこういう状況では、市長がおっしゃっていた市民満足度日本一にはほど遠いと言わざるを得ません。トイレも人権だというふうに言われております。北山霊園のトイレは健康福祉局と環境局のどちらで対応を進めていくのか、明確にするとともに早急に改築すべきですが、いかがでしょうか伺います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯生活衛生課長  現在の所管は環境局となってございますけれども、主に霊園の利用者が使用するトイレでありますことから、これは所管がえをしまして健康福祉局で対応してまいりたいと考えております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯福島かずえ委員  いつごろそうなるんでしょうか、伺います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯生活衛生課長  現場の状況もごらんいただいたようでございますけれども、土留め工事、附帯工事も必要となります。それから工事の規模も大きくなりますことから、現時点で時期の明示はちょっとできません。しかし、できるだけ早い時期に改築に向けて検討を進めてまいります。


-------------------------------------------------------------------------------

◯福島かずえ委員  所管もはっきりしたようですし、あとは予算づけでありますので、こちらの方の皆さん、それから市長もやはり市民満足度を上げるためにも早急に改善していただきたいというふうに思います。
 ことしからお盆に車でいらっしゃった墓参客の方の渋滞緩和策として、葛岡墓園では環境局の葛岡工場の前を通り、北環状線に抜ける出口を設け効果を上げているようです。写真も撮ってまいりました。一方、北山霊園の正面入口も車1台しか通れないこういう狭い入口であります。これがまた北山霊園の渋滞の原因ともなっております。由緒正しい方の設計で、田村元議員の設計らしいですけれども、そこに名前も入っておりますけれども、この正門を改修して、できれば入る車、出る車2台がスムーズに通れるようにすべきではないでしょうか、伺いたいと思います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯生活衛生課長  北山霊園の入口でございますけれども、これは狭く車の交互通行ができないという霊園使用者からの要望も出ておりますことから、改善について検討しているところでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯福島かずえ委員  周辺住民の皆さんとのお話し合いもあると思いますけれども、十分渋滞緩和ということではそれも住民の皆さんお望みだと思いますので、できるだけ早目に改修していただきたいというふうに思います。かつて揺りかごから墓場までというスローガンがよく福祉行政の中で使われておりました。今も変わらず墓地は市民生活に欠かせない場所であり、高い公共性が求められています。公衆衛生その他公共の福祉の見地から、支障なく行われることを目的として定められた墓地埋葬法、法律もきちんとあります。その法律に基づき、市民が安心して訪問できる、そうした施設にこの霊園、墓地をしていく努力を今後も御当局に求めたいと思いますが、伺って私の質問の最後とさせていただきます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯健康福祉局長  市民墓地でございますが、人の死後を慰霊し安らぎを保障する大切な施設であると認識しておりまして、また残された方々が墓参などを通じて先人をしのぶ場であると、このように考えております。御指摘がありましたように老朽化した施設でございまして、なかなか一気にというわけにはまいりませんけれども、こうした市民墓地の機能を維持していくということで、市民の皆さんが安心して訪れることができるよう計画的な整備に努めてまいりたいと考えております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯委員長  発言を願います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯嵯峨サダ子委員  私からは、児童相談所運営管理費に関連をいたしまして、虐待及び虐待リスクの高い家庭等に対する本市の取り組みについてお伺いをいたします。
 虐待に対応する制度は、昨年大きく変化いたしました。児童虐待の防止等に関する法律、児童福祉法の改正が行われたからであります。児童相談所に一極集中されていた権限を分散化させました。在宅児への援助については権限を児童相談所から市町村におろし、市町村がネットワーク整備等を行い、子供が大人になって自立するまで援助することが市町村の役割であることが明示されました。一方、児童相談所は、児童虐待の困難な事例に特化して対応することになり、攻撃的な親への対応に警察や家庭裁判所の関与をふやすことも盛り込まれました。
 児童虐待の防止等に関する法律の改正点の主なものは、虐待が人権侵害行為であることが明記されました。国や自治体の義務がより明確化されました。従前は児童虐待対応として不十分ないし全く対応されてこなかった親子の再統合という課題に取り組むべきことが明記をされました。また、従前一部保護もしくは施設入所させておしまいという対応でしたが、最終目標として被虐待児がきちんと大人として生きていくまで支援することが新たに加わりました。これら法律の改正で、児童虐待の対応に占める市町村の役割は広範なものになり、児童福祉に関する専門性や関係機関のネットワークの強化が一層重要となりました。こうしたことを踏まえて、以下質問をいたします。
 まず初めに、決算年度の児童相談所における児童相談件数、うち虐待相談件数をお示しください。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども家庭部参事兼児童相談所長  平成16年度の総相談件数は1,789件でございます。そのうち虐待に関する相談は329件となっております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯嵯峨サダ子委員  今お示しいただいた件数なんですが、児童相談件数は2003年度は一たん減少しておりますが、昨年度2004年度は再び増加をしております。特に虐待等の養護相談の増加が顕著になっております。児童相談所の児童福祉司は、今年度1名増員をされました。しかし、児童福祉司1人当たりの件数がかなり私は多いのではないかというふうに思うんですけれども、児童福祉司当たりどれくらいのケースを担当しているのか、お伺いをいたします。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども家庭部参事兼児童相談所長  児童相談所には、児童福祉司が現在15名配置になっておりますが、いわゆる地区を担当する児童福祉司が8名おりまして、その地区担当の児童福祉司の担当ケース数は、担当者によってばらつきはございますが、おおむね60ケース前後というふうになってございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯嵯峨サダ子委員  地区担当福祉司の皆さん8人で平均60件のケースということの御説明ですが、これは例えばほかの生活保護の地区担当のケースワーカーの保護件数を見ますと、平均こちらは80件ぐらいというふうに伺っているんですが、内容的にはこうした児童虐待等のケースはよりもっと深刻でありますし、一度で終わるというものでもありませんし、場合によっては数年もかかるというふうな、そういうことが当然のことのように考えられますので、平均ですからあれなんですが、1人当たり60件のケースを担当するということは非常に大きなケース数ではないかというふうに思うんですけれども、この点どのように御認識をされているのかお伺いをしたいと思います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども家庭部参事兼児童相談所長  1人当たりの担当件数の多い少ないの問題でございますが、いわゆるケースの中には極めて児童相談所に理解を示さず処遇が困難なケースから、児童相談所としっかり信頼関係が築き上げられていて児童相談所とともに歩んでいただけるケースもございまして、単純な大小は比較できないと思いますが、経験則的にはおおむね60ぐらいは妥当なところではないかというふうに考えております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯嵯峨サダ子委員  でも、それが本当に妥当なのかどうかというのは、実際現場でお仕事をされている方々が一番御存じではないかというふうに思います。それで、児童福祉法施行令が改正をされて本年7月1日に施行されました。これによって児童相談所に配置されている児童福祉司の配置基準が変わりました。現行は人口おおむね10万から13万人に1人の配置基準ですが、改正では人口5万から8万人に1人となり、すべての都道府県と政令指定都市は、この基準に基づいて児童福祉司を配置しなければならなくなりました。これは全国児童相談所所長会がかねてから要望していたものでありまして、所長会が要望していたのは5万人に1人の配置基準であります。これを仙台市に当てはめてみますと、最低でも20人の児童福祉司を配置しなければならないというふうに私は思います。この点で青森県が人口約148万人なんですけれども、児童相談所を4カ所から6カ所にふやして、人口2万9000人に1人当たりの児童福祉司というところまでふやして、児童虐待の防止に効果を上げていることが全国的に注目をされております。児童福祉司の増員によって複数体制での調査と、48時間以内の安否確認、さらには事態が深刻になる前に対応ができるようになって保護者への子育て相談、学校、保育所、保健所との連携といった予防的取り組みも充実させていると聞いております。職員の研修にも力を入れて、専門職として息の長い活動を保障しております。その結果、虐待相談の件数が2002年を境に減少するようになっていると伺っております。本市での児童虐待を含む養護相談は今後ますます増加するものと思われますが、児童福祉司の増員についてどのように考えておられるのかお伺いをいたします。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども家庭部参事兼児童相談所長  増員についてのお尋ねでございますが、家庭内の問題の複雑化、深刻化によりまして、虐待相談を含めまして極めてその対応が困難なケースが増加しておりますので、今年度1名を増員したところでございます。今後も必要に応じて対応してまいりたいというふうに考えております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯嵯峨サダ子委員  今回の児童福祉法の改正での児童福祉司の配置基準はあくまでも最低の配置基準ですから、仙台市で言えば最低20人は必要で、それ以上の配置が本来は必要ではないかというふうに私は思います。それで相談体制を強化する上で児童相談所の箇所が非常に重要になると思うわけですが、国の基準は人口50万人に最低1カ所の配置基準になっております。この基準を満たしているのは全国で言うと、都道府県、政令都市の3割にすぎないというふうに言われております。仙台市は100万都市ですからもう1カ所児童相談所を配置してもいいというふうに思うわけです。機動性とよりきめ細かな対応を図るために、児童相談所の増設を考えてはいかがでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども家庭部長  児童相談所をもう1カ所増設してはという御提案でございますけれども、人口要件につきましてはただいま委員御指摘のような目安が国の指針で示されておりますけれども、その一方で国の研究会におきましては、例えば緊急対応時に1時間程度で移動が可能な範囲を管轄区域として想定するといったようなことで、人口以外の要素も加味するといったことも検討されているという状況にございます。したがいまして、本市におきましては地理的な要素や業務執行の効率性などを考慮いたしまして、当面は現行の体制の中で行ってまいりたいと考えておるところでございますので、御理解をいただきたいと思います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯嵯峨サダ子委員  当面はということですから、将来的には増設の可能性もあるというふうに理解をいたします。いずれにしましても、この増設についてはやはり関係各機関の御意見なんかもよくお伺いをしながら、ぜひ検討していただきたいというふうに思います。
 年々複雑化する児童相談とそれへのさまざまな対応には、虐待リスクを見きわめる力など、より高い専門性が求められます。私はこれまでにも職員の専門性の向上と誇りを持って働ける職場環境づくりの提案をしてまいりましたけれども、この間どのような努力と取り組みをしてこられたのかお伺いします。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども家庭部参事兼児童相談所長  職員の専門性の向上についてでございますが、外部研修へ積極的に参加をさせる、また職場内において定期的に研修も行っておるところでございます。また、大学教授等外部の有識者の方から専門的指導を受けられる機会もつくって取り組んでいるところでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯嵯峨サダ子委員  さまざまな関係機関とネットワークを組んでいるわけですので、やはりそういった関係機関からの適切な評価なりそういったことが常に行われて、さらに専門性を高めていくといったようなそういったさらなる研さん、それから研修をぜひお願いしたいというふうに思います。
 それから、児童相談所はいろいろな業務を担っているわけですが、その一つに措置業務があります。昨年度児童福祉施設への入所は73人、退所は70人です。入所中の処遇も児童相談所の業務の一つとして位置づけられておりますが、具体の業務内容をお伺いをいたします。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども家庭部参事兼児童相談所長  児童養護施設等に児童を入所させるときの一連の流れについてという御質問だと思います。それで当所で相談を受けたり一時保護をした児童の中で、例えば児童養護施設への入所が必要だというふうに判断した児童につきましては、その児童の心理状態とその子供の特性を十分に把握をいたしまして、原則として保護者の同意を得た上で児童に十分な動機づけを行います。その後、施設と入所の日程等の調整を図りまして、児童相談所内に設けてあります援助方針会議で最終的に入所という決定をいたすという流れになります。
 それから、児童養護施設等に入所した後でございますが、各施設が受け入れた児童一人一人につきまして児童自立支援計画というものを作成いたしまして、それに基づいて施設の側が中心となって児童のケアを行います。入所後の児童相談所のかかわり合いといたしましては、随時施設の職員と当相談所の職員が情報交換を行ったり、あるいは入所中の児童を定期的に訪問したり、あるいは必要に応じて訪問したりして面接や指導を行うということになります。
 退所後も申し上げた方がよろしいですか。
          〔「聞いてない、聞いてない」の声あり〕

-------------------------------------------------------------------------------

◯嵯峨サダ子委員  そのような適切な措置業務をぜひしっかりと行っていただきたいというふうに思います。決して措置のしっ放しというようなことがないように、くれぐれもお願いをしたいというふうに思います。あわせて措置の解除についての手続等についてお伺いいたします。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども家庭部参事兼児童相談所長  今、委員御指摘がありました措置のしっ放しということはないように最大限努力をしているわけでございます。児童養護施設へ措置した児童が措置解除になる流れでございますが、措置後の児童の状態や変化を十分に児童相談所として把握をいたします。それで家庭に戻すことが適切だというふうに児童相談所が心証を持ったときには、児童の意思を確認し、保護者の家庭状況と保護者の意思を確認いたします。その上で施設の意見も踏まえた上で、先ほど申し上げました所内の援助方針会議において家庭に戻すことが最終的に適当だと判断した場合に、措置解除をするという流れになります。


-------------------------------------------------------------------------------

◯嵯峨サダ子委員  一連の手続の中で児童相談所が配慮をしなければならない点が私はあるというふうに思うんですが、例えば措置を解除した場合にあるいは一時保護所を退所した場合に、もともと相談が持ち込まれた当該部署がありますよね。そこへの報告はどのように行われているのでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども家庭部参事兼児童相談所長  児童養護施設等へ入所措置を行った場合も、入所後家庭に復帰させるための支援が不可欠でございますので、関係機関とは当然ながら継続的な協力や連携の関係を維持する必要がございます。そこで当児童相談所におきましては、児童養護施設へ入所を行った場合には、その通告先であります保健福祉センター、学校、保育所などの関係機関に対しまして、施設の名称、いつ措置をしたか、入所に至るまで親と児童相談所あるいは児童がどのようなかかわりと経過をもって入所に至ったのか、そういった内容につきまして文書または口頭で速やかに通知や報告を行っているところでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯嵯峨サダ子委員  例えば今おっしゃられた保健福祉センターへのそういった一連の報告なんですが、そういう保健福祉センターで入口として相談を受けて、児童相談所にお願いした児童が、保健福祉センターが知らない間に家庭に戻っていたというようなことを私は耳にしたことがあるんですけれども、もしこういう事例があるとすれば、市の機関でのネットワークに支障が出るのではないかと。せっかくネットワークを組んでいる意味が薄れてしまうんじゃないかというふうに思うんですが、この点どんなふうにお考えでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども家庭部参事兼児童相談所長  措置を行った場合、解除をした場合、いずれにいたしましても区の場合には当児童相談所から文書で通知をいたしております。ですから、措置解除になったことを区の方がわからなかったというのは、事務的に何か手順が狂った極めてレアなケースではないかというふうに考えております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯嵯峨サダ子委員  私はそういうことを指摘をして、どちらがミスなのかということを言っているわけではなくて、こういう事例が実際にあったやに耳にしたものですから、今後そういうことのないように十分な手続と配慮をしていただきたいなという思いから質問させていただきました。
 それから、児童相談所でやむなく親から分離され一時保護される児童は、どういう子供たちなのかという問題です。一時保護児童の相談所別の人数は把握されて、児童相談所の事業概要に載せておりますが、これがどのような家庭のどんな児童なのか。そして、どんな理由で保護されてどんな処遇を行っているのか、児童相談所として細かいデータをとっておられるのかお伺いします。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども家庭部参事兼児童相談所長  三つほど質問がございましたが、まず一つは、保護児童の出身家庭の状況でございますが、きちんと統計的に把握しているわけではございませんが、大きく分類をしますと、母子家庭等ひとり親世帯の場合、それから生活保護等経済的な問題がある世帯、あるいは保護者が精神的な問題を抱えている世帯、こういったところの要素が大きくなっておりまして、しかもこの3分類の複数を一つの世帯が併合して抱えているというものもございます。極めて大ざっぱな話で恐縮でございますが、平成16年度の場合、一時保護をした子供について見ますと、母子家庭等ひとり親世帯に属する世帯の出身の子がおおむね6割強ぐらい、それから生活保護世帯の子供が4割程度、それから保護者が精神的な問題を抱えている世帯が4割強ぐらいになっております。
 それで今度は保護に至る主な理由でございますが、虐待が45件、虐待を除く養育上の問題が66件、それから触法虞犯、こういった関係で保護した子供が10件という内容になってございます。
 また、これらに対する処遇でございますが、虐待を除く養育上の問題で保護した子供につきましては、できるだけ親にかわって手厚い保護生活ができ、なおかつ早く家庭に復帰できるように努力をしているところでございます。それから、虐待で保護した子供さんにつきましては、児童心理士による心理診断を行いながら、その子供さんが受けております心のダメージをカウンセリングなどを定期的に行うことによりまして心の傷の除去に努め、なおかつ家庭の指導も行い、やはり早く家庭に帰れるような努力をしているところでございます。それから、触法虞犯の非行系の児童につきましては、十分な説諭と指導を行いまして、社会規範を十分守れるように鋭意児童福祉司が指導に当たっておるところでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯嵯峨サダ子委員  私がなぜこのようなことをお伺いをしたのかといいますと、本来は一時保護児童などの家庭、親、児童の状況や問題が把握、集計をされて、それが結果として市の施策に反映されるべきではないかというふうに思うからお尋ねをしたわけです。虐待等のリスクが高い事例にどんな支援や対応が必要かが、したがって考えられなければならないというふうに思います。この点どんなふうに御認識をされているのかお伺いをしたいと思います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども家庭部参事兼児童相談所長  虐待が発生する理由とも深く関連してまいりますが、虐待の原因につきましては御家庭の経済的な問題、あるいは御両親が家庭の中で、お二方が仲よくてアトホームな雰囲気が保てているのかどうか、子供さんに対して親御さんが愛情を十分に持って養育に当たっているのか、それから子供さんに障害があってそれが原因となるという場合もございます。このように社会的なさまざまな要因が組み合わされて児童虐待につながっているというふうに考えておりますので、やはりその家庭の状況を十分に踏まえて、その家庭全体を包み込むような対応をしなければ児童虐待の問題は解決できないので、そういった方向で努力をしているところでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯嵯峨サダ子委員  そういった努力とあわせて、やはり市の内部の関係機関の連携というのも私は欠かせない問題だというふうに思うんですけれども、虐待ですとか家庭内暴力などで児童相談所に相談、あるいは一時保護された児童の中に、発達障害児は含まれているのかどうかお伺いをします。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども家庭部参事兼児童相談所長  発達障害児が含まれている場合がございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯嵯峨サダ子委員  そうした場合に仙台市では発達障害の援助部門はアーチルが担っております。発達障害児や親への支援はアーチルとの有機的な連携が欠かせないと思います。アーチルがかかわっている事例の中に不適切な養育がなされている児童がいる場合も、同様に児童相談所との連携が必要だと私は思います。具体的に両方の機関がどのような連携を図っているのかお伺いします。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども家庭部参事兼児童相談所長  障害児が虐待を受けていることをアーチルが把握した場合には、アーチルの方から当児童相談所に対しまして直接、あるいは保護者を経由いたしまして相談や一時保護の依頼がございます。その場合は児童相談所の方ではアーチルからその子供さんの障害の特徴や家族の状況に関する情報の提供をいただきまして、児童相談所の方で判断をいたしまして当該障害児の御家庭を訪問したり、あるいは来所していただきまして面接を行ったり、あるいは必要に応じまして児童を一時保護するなどの対応を行っているところでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯嵯峨サダ子委員  仙台市は児童相談所とアーチルとすみ分けといいますか、機関で業務を分けております。児童相談所は障害児に対する措置権はありません。障害児の措置権を持っているのはアーチルです。ですから、例えば措置が必要だというような場合に、児童相談所とアーチルが連携をして発達障害児とその親の状況を全体的に評価をして、それぞれについてどのような処遇や対応が必要か、こういった検討が非常に大事だというふうに思うんですが、もちろんこのような対応をなさっておられると思いますが、お聞かせ願いたいと思います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども家庭部参事兼児童相談所長  当相談所の方で相談を受けた児童の中で、例えば障害児の施設に入所措置が必要だといった場合には、当相談所でその児童に対しまして心理診断等を行って、情報を持っている場合はその情報をアーチルの方に提供をいたしまして、アーチルにおけるさらなる精査や問題解決、あるいは施設入所への対応をしていただけるように要請をしているところでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯嵯峨サダ子委員  ぜひそういった連携をさらに強めていただきたいというふうに思います。児童虐待防止等早期発見、早期対応に向けて、関係機関との連携は特に重要です。仙台市では、健康福祉局長を会長とする仙台市児童虐待防止ネットワーク会議が2000年に設置されました。児童に関する団体の代表で構成され、情報交換の場になっています。しかし、ここ2年間会が開かれていないと聞いておりますが、なぜなのかお伺いします。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども企画課長  昨年度開催してございませんでした。昨年度開催しなかった理由としましては、16年度児童虐待防止法とか児童福祉法の改正を踏まえまして、児童相談所や区を中心とした連絡体制とか役割等について関係機関との調整を図っていたところでございます。さらに平成12年度につくりました子供の虐待対応マニュアルの改訂等も含めまして、これらの作業を終了した後、全市的なネットワーク会議を開催する予定にしておりましたが、これらの作業が16年度いっぱいかかってしまったということも踏まえまして、16年度の開催を見送ったところでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯嵯峨サダ子委員  今年度は開かれるおつもりなんでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども企画課長  今年度は開く予定で今準備を進めているところでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯嵯峨サダ子委員  この会議は関係する団体の皆さんと情報交換をするという場だというふうに伺っているんですけれども、関係機関の情報連携を強める場としても私は非常に重要な意味があるというふうに思っています。そして、さらに仙台市が第三者からの意見ですとか、評価を受けることによって、市のあるべき方向性が確認される大事な会議でもあるのではないかというふうに思っております。そういう意味で、昨年いろいろ法改正に伴っての事務処理が重なって開かれなかったというふうにお答えがありましたけれども、私はもっとそこのところはきちんとこの会議の位置づけを御認識なされて、適切な会議の開催ですとか運営に努めるべきではないのかというふうに思うんですが、その辺の御認識はどうなんでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども企画課長  本市の児童虐待防止ネットワーク会議でございますが、関係団体や関係機関との連絡体制構築のための総合調整を目的とする全市的な会議と、地域における関係機関の密接な連携強化を目的とする区ごとの会議の二層構造で行っております。全市的なネットワーク会議につきましては、関係機関や関係団体が共通の認識と理解のもとに連携体制を構築しているところでございますし、また、各区のネットワーク会議におきましては、地域における関係機関の連携強化を図り、地域ぐるみの虐待予防及び早期発見から早期対応、援助までの一貫した取り組み体制を構築しているところでございます。区の方のネットワーク会議につきましては、毎年それぞれの区が主体となりまして代表者会議からいろいろな研修会等々のものを開いておりまして、このような重層的なネットワークの構築によりまして、緊急時にも即座に連携できる基盤というものをつくっていくというところにおきましては、大切なものというふうに認識しております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯嵯峨サダ子委員  次に、区役所で行っておりますこども家庭総合相談について伺います。2001年4月から、各区にこども家庭総合相談窓口が設置されました。子供と家庭に係る保健サービス及び福祉サービスの総合的な相談、関係機関との連携、調査等を行い保健福祉サービスを総合的に提供できる体制をとっております。決算年度におけるこども家庭総合相談の受け付け件数、及び家庭児童相談室の相談件数をお示しください。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども企画課長  平成16年度の総合相談窓口での相談件数ですが、9,959件となってございます。そのうち家庭児童の相談件数ということでございますが、936件でございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯嵯峨サダ子委員  こども家庭総合相談の件数の約1割が家庭児童相談室で担っているという件数なんですが、この相談件数そのものも年々増加をしております。この家庭児童相談室は嘱託の家庭相談員が相談業務を行っておりますが、この中で虐待の相談も扱っておりまして、2003年度80件だったんですが、2004年度は131件と急増しております。この急増している理由はどんな理由でしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども企画課長  今回の法改正とかさまざまな事件を受けまして、地域の方々の気配りというか見守りが十分になされてきたことに対しまして、地域からの通報などもふえているという状況だと考えております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯嵯峨サダ子委員  相談内容から見て深刻なケースを除けば区役所で何とか対応できているというふうに思うんですけれども、しかしながらケースによってはもう少し踏み込んで対応したいというふうに思っても、人手不足でなかなかそれができないという矛盾を私は抱えているのではないかというふうに思います。そういう声は当局の方には届いていないでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども企画課長  虐待等も含めましてそのようなケースにつきましては、ケース検討会議というものを各区ごとに開いてございます。その中には児童相談所の職員の方々にも入っていただきまして、それなりの対応をしてきているところでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯嵯峨サダ子委員  区役所では日常的に相談業務を行っているわけですから、その現場の方々の思いですとかつぶやきなんかもしっかりと拾っていただいて対応していく必要があるのではないかなというふうに私は思います。それで、今年度から育児ヘルプ事業も拡大をして行っているんですが、それに携わっている方々は嘱託の方々を配置しているわけですが、それはそれでいいとしても、私はきちんとコーディネートをできる職員、スタッフの配置がどうしても必要なんじゃないかなというふうに思います。それで、各区にスーパーバイズできるような専門のスタッフを新たに配置すべきだと思いますけれども、この点いかがお考えでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども企画課長  各区のこども家庭総合相談窓口におきましては、今委員の方からも御指摘がありましたように、児童虐待を含む児童家庭相談のほかに、母子家庭等の自立に関する母子寡婦相談、DVなどの婦人相談、子育て不安などに関する母子保健相談など、多岐にわたる相談で対応しております。これに当たりましては、家庭児童相談員という職員が対応しているところですが、その人選に当たりましてはさまざまな経験を積み、児童福祉はもとより広く福祉関係に対応できる方を委嘱しているところでございまして、スーパーバイザー的な役割は係長が担っているところでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯嵯峨サダ子委員  スーパーバイズの役割を係長が担っているというお答えなんですが、係長さんというのはこの問題だけをお仕事としているわけではないですよね。ほかのいろいろな業務も担いながら、いろいろな庶務の仕事もなさっているというのが私は実態だというふうに思うんですけれども、それでこなせる中身なのかなという点を心配しているものですから、新たに専門のスタッフを置くべきじゃないかというふうに私は申し上げているわけです。特に法律の改正で市町村の役割が増大をしているわけですから、なおさら体制の強化は私は必要だというふうに思うんですが、この点どんなふうにお考えでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども企画課長  従来から政令指定都市である本市におきましては、児童相談所と区のそれぞれが虐待相談の通告先となっておりましたことから、初期段階から互いに連絡調整を図りまして、役割分担をしながら虐待等への対応をしてきたところでございます。これに加えまして児童虐待防止法や児童福祉法の改正によりまして、虐待の予防から自立まで、さらに子供のみならずその保護者も含めた支援の強化が示されましたことから、児童相談所の専門性はもとより、区における子育てや母子保健に係る相談機能を生かした取り組みが一層必要であるというふうに考えてございます。このようなことから、区におきましても母子健康手帳の交付とか新生児家庭訪問など等の機会をとらえながら、家庭の養育に関する問題の把握に努めておりまして、今年度先ほど委員の方からもお話しありましたが、育児ヘルプ家庭訪問事業ということで専門の指導員を30名委嘱しまして、家庭訪問などを実施しているところでございます。このようなところの専門性を生かしたものにつきましてやりながら、できるだけ育児の不安とかというところも解消するとともに、逆にその部分職員の方の負担がそのところの部分とどのような形で今後推移していくかというところについては、これからも見守っていかなければいけないところだというふうに考えております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯嵯峨サダ子委員  専門の相談員はそれはそれとして配置をしながら、それを全体的にコーディネートして支援業務をよりステップアップしていくという、そういう意味での体制の強化は私は絶対に欠かせないというふうに思います。それで、児童福祉法の改正で、市町村が要保護児童対策協議会、地域ネットワークという名称なんですけれども、これを新たに設立できるということが明記をされましたが、仙台市としてはどんなふうな対応をなさるお考えでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども企画課長  虐待などの理由で保護が必要な児童を早期に発見して適切な保護を図るために、関係機関の連携による取り組みが重要なことから、改正児童福祉法におきましては、要保護児童に対する支援のあり方を協議する要保護児童対策地域協議会を各市町村が設置できるということになりました。この協議会につきましては設置義務は付されてございませんが、国の指針においては従来の虐待防止ネットワークについて当協議会に移行することが望ましい旨示されているところでございますが、先ほど申し上げましたように、全市及び各区のネットワーク会議の協議会の移行のあり方につきましては、構成員や協議内容、運営方法、移行の時期などさまざまな課題がありますことから、慎重に検討を行ってまいりたいと考えているところでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯嵯峨サダ子委員  次に、児童相談所の一時保護所の児童の処遇について伺います。決算年度の一時保護状況と未就学児童の増加理由について伺います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども家庭部参事兼児童相談所長  平成16年度の一時保護所におきます保護児童数は143人でございます。御質問の未就学児童の増加の理由でございますが、児童虐待に対する社会的な認識が高まりましたことから、児童が低年齢である早い時期から当相談所への相談やあるいはそれを契機とした当児童相談所における保護の開始、こういったことがふえたためだというふうに理解しております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯嵯峨サダ子委員  今御説明ありましたように、一時保護をされる児童が2003年度98人だったのが2004年度は143人と1.5倍にふえているわけですが、そのうち未就学児童がほぼ2倍にふえている状況です。したがって、一時保護所ですとか乳児院が満杯だという話も出ております。市の一時保護施設は20名の定員で行われております。一時保護された児童が年齢の幅も広く、虐待や非行などの子供が混合収容されているのが実態であります。保護児童集団が複雑になっているという状況もあります。児童の処遇改善のために一時保護施設の増築などを行って、児童の混合収容は解消すべきだと思いますけれどもお考えを伺います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども家庭部参事兼児童相談所長  被虐待児童を含みます養護系の児童と、警察からの身柄つき通告などを受けて保護する非行ケース、この両方の児童を同時に保護しなければならないいわゆる混合処遇の問題につきましては、全国の一時保護所共通の課題となっております。そのため現在全国児童相談所長会から厚生労働省に対しまして、居室環境の改善、生活場面での分離対応、それから個別的ケアが必要な子供に適切に対応するための個室化、さらには警備設備の整備、こういったものに対する助成措置を要望いたしておるところでございます。今後国のこの要望に対する対応を踏まえながら、混合処遇に伴う問題の解消に努めてまいりたいというふうに考えております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯嵯峨サダ子委員  ぜひ混合収容の解消を早期に進めていただきたいというふうに思います。
 質問の最後ですけれども、児童福祉、障害児養育、母子や親子の精神保健など、子供の相談窓口が分散をしております。仙台市はすこやか子育てプランの中で子供の総合的な相談機能の充実を掲げておりますけれども、具体的にどのような検討がなされているのかお伺いをします。


-------------------------------------------------------------------------------

◯健康福祉局長  御指摘にございましたように、すこやか子育てプランの中では第3期行動計画でございますが、重点プロジェクトに位置づけております。子供の相談にかかわる機関といたしましては、今御議論いただいておりました児童相談所、それから青少年指導センターのほか、教育委員会においての専門機関等もございまして、それぞれが専門性を生かした相談対応ということになっておりますけれども、これらの機関の相談機能をいかにして総合化していくかということにつきましては、ただいま関係部局間で具体の検討を行っているところでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯嵯峨サダ子委員  最後に、市長にお伺いをしたいというふうに思うんですが、さきの市長選挙でも市長は子供の問題については公約に掲げておられます。児童虐待等子供をめぐる危機的な状況をどのように受けとめて、どのように御対処なさるお考えなのかお伺いしたいと思います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯市長  ただいま委員から具体的な事柄も含めてさまざまな御指摘をいただきましたが、私も委員と同様に児童虐待の現状について極めて深刻であるという認識を持っております。言うまでもなく未来を担う子供たちが健やかに育つこと、慈しみはぐくまれる社会をつくることが私たち大人の大事な任務だと思います。児童虐待、多くの場合はこれは犯罪に該当するわけでありまして、多くの場合暴行罪、傷害罪にも当たるわけであります。したがいまして、児童虐待の防止等に関する法律におきましても、警察署長との連携なりについての所要の規定が講ぜられているわけでございます。私はその多くの場合、児童虐待が犯罪であると、そういう認識の上で厳しい対応を行政としても行うべきだと思っております。しかし、現にたくさん頻発をしている虐待の問題について、いわば緊急避難的な措置が重要であることは申すまでもございません。私どもの仙台市の各関係機関あるいは医療機関を含めて、これまで以上に相互の連携を深めて、一刻も早い虐待の存在を発見することに努めてまいりたいと思います。
 例えば市立病院の救急外来におきましても、虐待を受けているのではないかと思われる兆候を示す項目として10項目ぐらいが救急外来の病棟に張ってございまして、当直医の方がその児童の傷害の部位であるとか、あるいは親の様子、親の話し方、子供の様子などを見て、これはちょっと怪しいんじゃないかと思う場合には、当直医が直ちに小児科の先生に通報する、こういうマニュアルができて実行されております。医療機関における認識も少しずつは高まっていると思いますし、いずれにしろそういった緊急避難あるいは対症療法的な措置がとりあえず重要だと思います。
 しかし、より問題の深い部分に光を当てること、これが重要だと思います。大変残念なことに私たちの今の日本の社会のある種の病理的な部分、病的な部分だと思います。その背景には先ほども関係部局から答弁いたしましたように、経済的な問題がある場合が多いし、いろいろな複雑な事情が絡まっている、関係しているわけであります。最もある意味で根っこの部分、これは再三いろいろなところで申し上げましたように、私たち自身の社会の中において、社会の最小の共同体の単位である家族あるいは家庭と親子、こういったきずな、あるいは家族を大切にするという本来の私たちの社会が持っているはずの、持っているべきモラル、人間として当然の心構え、これが残念ながら多くの人に現に無視されているということだと思います。これはもちろん行政だけの問題ではなく、私たち日本人全体が真剣に考えなければいけないことだと思います。そういった姿勢に立って行政としてできることを最大限やっていきたいと思っております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯委員長  この際、暫時休憩いたします。

               休憩 午後2時57分
               再開 午後3時23分


-------------------------------------------------------------------------------

◯委員長  再開いたします。
 社民党仙台市議団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。
             〔辻隆一委員、質疑席に着席〕

-------------------------------------------------------------------------------

◯委員長  発言を願います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯辻隆一委員  私からは、健康福祉費中、各項目にわたっておりますけれども、本市のホームヘルプ事業及び介護保険事業に関連して幾つかお伺いしたいと思います。
 特に、この問題はさきの常任委員会でも報告があったわけでありますけれども、健康福祉事業団ホームヘルプ事業特別会計部門の別法人化の問題についてお尋ねをいたします。仙台市のホームヘルプ事業、これは昭和42年から社会福祉協議会に委託をして始まって、在宅福祉サービス公社における在宅福祉サービス事業の一環、あるいは介護保険制度が始まって以降は事業団への統合を含めて、介護保険における訪問看護事業、そういう事業の担い手としてホームヘルパーさんたちがこれまで活躍をされてきたというふうに思います。そういう意味でさらにまた仙台市の各種委託事業を今日も展開しているわけでありますけれども、今度の法人化を含めると身分の移管というものが4回目ということになるわけであります。そういう意味では、働く方々に大変な思いをさせることになるわけでありますけれども、この点についてこの事業の評価を含めて、まずどのような認識をお持ちかお伺いいたします。


-------------------------------------------------------------------------------

◯高齢企画課長  委員御指摘のとおり、現在仙台市の健康福祉事業団が行っているホームヘルプ事業は、これまで数度のサービス提供主体の変遷がございました。この背景には介護保険導入による在宅介護へのシフトなど制度や社会環境の変化がございまして、これらに適切に対応するためにサービス提供主体の変更を行ってきたものでございます。この間本市におきましては、在宅で生活しておられる要介護高齢者が安心かつ安全に生活できるように、また家族介護者の負担の軽減が図られるようにという訪問介護事業を在宅福祉サービスの中心に据えてまいりまして、その考え方は変わってございません。サービス主体が変わりましても、こうした考え方に基づきましたサービスが継続的に提供されてきたものと、このように認識いたしておるところでございます。また、この間ホームヘルパーの方々には本市の在宅福祉の第一線を担ってきていただいていると認識いたしておりまして、処遇面の改善や身分の安定化というものを図ってまいりましたところでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯辻隆一委員  そういうヘルパーさんたちの活躍があって、特に1977年2月には労働組合を結成して、そしていろいろ身分の問題も協議をしながら、そしてまた市といろいろな話をしながら、これまで鋭意努力して今日があるんだろうというふうに私も思います。そういう流れの中で幾つかこれからお伺いしていくわけでありますけれども、特に事業団の在宅福祉部に事業を移管して以降のホームヘルプ事業について、介護保険事業における役割も含めてどのように評価をしているのか。そしてまた、訪問調査事業の評価も含めてお尋ねをいたします。


-------------------------------------------------------------------------------

◯高齢企画課長  介護保険制度の創設は、それまでの措置から契約制度へということで制度の大きな転換点でございましたけれども、今日に至るまで大きな混乱もなく事業運営が行われてきたものと考えておりまして、その大きな要因の一つといたしまして、在宅福祉部が所管しております訪問介護、居宅介護支援、認定調査の各事業、こういった事業が先導的な役割を果たしまして事業が円滑に実施されてきたものと認識いたしております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯辻隆一委員  そういう事業を今回法人化という形で分離していくということでありますけれども、事業団の事業のうちどういう事業について分離し別法人化をするという考えなのか、具体にお示しいただきたいと思います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯高齢企画課長  現在、仙台市の健康福祉事業団在宅福祉部におきましては、ホームヘルプサービス事業、居宅介護支援事業、介護研修センター事業及び要介護認定に係る訪問調査事業を実施しておりまして、そのうちホームヘルプサービス事業と居宅介護支援事業を新法人に移管するものでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯辻隆一委員  その理由についてお示しいただきたいと思います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯保険高齢部長  ただいま在宅福祉部が行っている事業のうち、ホームヘルプ事業、居宅介護支援等につきまして分離して新たな法人に移管するという理由でございますけれども、一つは行政が100%出資して財団がホームヘルプ事業を行っていく政策的意義が時代の変化に伴いまして薄れてきたということ。それから行政改革の流れの中で外郭団体自身もスリム化を図っていく必要があるということ。それから第3点目として、介護保険制度の改革の中で制度の公平性、中立性を確保するために事業団で両方行っておりますけれども、訪問調査事業、それから介護サービス事業、これらを分離した方が望ましいといったことが示されたといったことによるものでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯辻隆一委員  今その理由を三つほど述べられましたけれども、この3点について順次お尋ねしたいと思うんですけれども、まず意義の中で、行政が全額出捐する財団法人が行う政策的意義が薄れているということの中身なんですけれども、介護保険における民間事業者との関係を強調されているのかなというふうに思うんですけれども、果たして行政がかかわるそれに政策的意義が失われているということの理由だけで果たしていいのかというふうに私は思うわけです。小泉内閣ではありませんけれども、民でできるものは民でというふうによく言われますけれども、しかし官でなければできない事業としてそういうヘルプ事業もあったのではないかと私は思います。特に、その中では遠隔地とかあるいは非効率的な部門、こういったところはこの事業団が行うホームヘルプ事業として、介護保険とも関連しますけれども、そういう中でやってきたのではないかなということが一つであります。
 もう一つは、市のホームヘルプ事業というのは、介護保険だけをここでやっているのではなくて、さまざまな市からの委託事業も取り組んでいるわけですね。そういった意味で果たして、政策的意義が薄れているというふうに言われますけれども、私はそうじゃないんじゃないかというふうに思うんですけれども、その辺の御認識をもう一度お示しいただきたいと思います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯保険高齢部長  介護保険制度の導入前ですとか導入当初におきましては、民間事業者さんの事業量を補完して必要なサービス量を確保するという政策的役割を、現在の仙台市健康福祉事業団が行っているホームヘルプ事業が担っていたわけでございます。その後、介護サービス事業への民間事業者の参入が順調に進みまして、平成16年度の事業団の市内の事業シェアが約12%ほどになっているといったようなことから、十分なサービス量が確保できる状態になってまいりました。そういったようなことから当初のような政策的意義が薄れてきたと判断いたしたものでございます。もとよりお話でございましたように、事業団のホームヘルプ事業におきましては遠隔地、山、処理困難ケースへの対応、それから精神障害者ホームヘルプサービスなど先導的な事業も実施していただいております。分離後の新法人は広域的な社会福祉法人を予定しておりますので、公益法人として引き続きこれらの先導的事業を担っていただきたいというふうに考えております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯辻隆一委員  言われましたように、介護保険の分野だけではそれは確かにシェアの関係で言えばそういうことが言えるかもしれませんけれども、仙台市のホームヘルプ事業という点から見れば、決して政策的意義が薄れているという表現ではないのではないかなというふうに私は強調させていただきたいと思います。
 次に、スリム化という言葉をお使いになっての理由を説明されているわけでありますけれども、ホームヘルプ事業がいかにもお荷物的に受けとめられて、そしてそういう発想のもとに今度提案しているのではないかなと私は疑問に思うものでありますけれども、確かに、市から事業に対して行政改革の流れの中でもっと効率化を図れという指導もあったのかなというふうには思いますけれども、しかし在宅福祉部の事業としては経営的には極めて順調だというふうに伺っております。その点から見れば、分離するということは逆に事業団にとってもマイナス要因に働かないかということを懸念するわけでありますけれども、その点についての考えをお示しいただきたいと思います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯保険高齢部長  事業団のホームヘルプ事業でございますが、特別会計で運営をいたしておりまして、現在順調な運営を行っており、分離後もこれまでどおり安定的な運営が可能であろうと考えてございます。一方、事業団本体の事業でございますが、収益事業であるホームヘルプ事業とは別会計となっておりますので、分離後も事業団本体の運営には大きな支障はないものと考えております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯辻隆一委員  次に、関連してこの別法人化に伴う資産関係について若干お尋ねいたしますけれども、まずその別法人を設立するというときの資産の出資はどこが行うのか。そしてまたその出資金、運営資金等はどの程度と考えているのかお示しいただきたいと思います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯高齢企画課長  新法人の出資などについてでございますけれども、新社会福祉法人設立に必要となる基本財産等の資金につきましては、健康福祉事業団のホームヘルプサービス事業特別会計が有する資産から新社会福祉法人に寄附することといたしてございます。基本財産等につきましては、社会福祉法人の認可の要件として定められております基本財産の1000万円、それから運用財産の約2億4000万円、法人の運営費100万円を合わせましておよそ約2億5000万円程度というふうに考えてございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯辻隆一委員  この事業団のホームヘルプ事業会計の平成16年度決算のうち、資産として残る額は幾らになるんでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯高齢企画課長  平成16年度末の健康福祉事業団のホームヘルプサービス事業特別会計におきましては、約2億9000万円の剰余金がございます。これから特別会計において積み立てております基金がございますので、合わせて3億9000万円ということになってございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯辻隆一委員  3億9000万円あって、簡単に言えば残り1億数千万円が事業団に残るということになるんでしょうけれども、ではその残った残額というのはどのようにされるんでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯高齢企画課長  残りました部分でございますけれども、その取り扱いにつきましては現在検討を進めておるところでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯辻隆一委員  私は基本的にはヘルプ事業の中で皆さんが努力をして積み上げてきた資産でありますから、それは基本的に新しい法人をつくるときは、それはそのまま法人に引き継ぐべきではないかというふうに考えるんですけれども、その点はいかがですか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯高齢企画課長  資産の取り扱いにつきましては、設立の準備会などの協議を踏まえまして、引き続き検討を進めさせていただきたいと考えております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯辻隆一委員  このことに関連するんですけれども、平成18年4月から介護保険が新しいシステムに入るわけですね。現在大体5割を超える方々が今やっている介護保険に関係するホームヘルプ事業の中で、要支援、要介護1程度の方が大半でありまして、そしてこの中で特に新設の予防給付等に移行することによって大半の方々が給付が受けられなくなるということも想定をされているわけです。そうなれば新しい法人で訪問看護、この事業が財政的にも大変厳しくなっていくんじゃないかということも想定されるんですけれども、このことを見越してこの運営資金として計算されたのかどうか。その点は私もかなり疑問を持つわけですね。ですから、先ほど言ったように、せっかく積み重ねてきた資産があるのであれば、やはり全額引き継ぐのが妥当なのではないかということを申し上げているんですけれども、その点はいかがでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯高齢企画課長  来年4月に介護保険制度の大きな改正があることは委員御指摘のとおりでございます。その介護保険制度改革の影響につきまして、現時点では想定で見込まざるを得ませんけれども、こうした影響も考慮した上で事業団が推定いたしました収支見通しによりますと、設立の初年度から黒字を計上できると見通しておりまして、以後順調に推移する見込みでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯辻隆一委員  仮にそういう流れの中で別法人化になった場合、ぜひ財政的な問題で大変な問題も矛盾も出てくるかもしれません。しかし、そういう意味では、市の支援、あるいは事業団を含めてこの問題についての強い対応というのが求められていると思うんですけれども、その点についての考え方はいかがでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯高齢企画課長  これからの検討になりますけれども、分離後の法人の安定した運営が確保できるように配慮してまいりたいと考えてございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯辻隆一委員  次に、3点目の問題でありますけれども、介護保険制度の改革によって介護サービス提携者が認定調査を行うことは望ましくないと、このように判断されたことでありますけれども、厚生労働省の基本的な考え方はどうなっているのか、本市としての考え方、また他都市での取り組みを含めてどう対応すべきと考えているのか、その点についてお尋ねいたします。


-------------------------------------------------------------------------------

◯介護保険課長  今回の介護保険制度の改正によりまして、新規の要介護認定に係る認定調査につきましては、公平性あるいは中立性を確保する観点から原則として市町村が行うか、または介護保険のサービスを提供していないこういった法人に委託できるものとされてございます。今回の健康福祉事業団における介護サービス部門の分離、別法人化は、こうした国の方針に沿うものと認識をいたしております。また、他の政令指定都市におきます認定調査業務の取り組み状況についてでございますけれども、これまでは居宅介護支援事業者等への委託や市直営方式など、各都市によってその形態はまちまちでございました。しかしながら、今回の制度改正の趣旨を受けまして、各都市におきましては18年4月からの認定調査の適切な実施体制のあり方について検討がなされていると、このように伺っております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯辻隆一委員  この認定調査事業に残すということで判断されたんですけれども、これについては後でまた別な角度から質問したいと思います。
 次に、事業団及び法人の今後のあり方について幾つかの視点でお尋ねしたいと思いますけれども、まず平成13年に在宅サービス公社を事業団に統合した際、そのとき私も議論させていただきましたけれども、また本年1月の本会議でも質問させていただきました。特に介護保険のこの事業の円滑そして適正な運営のためには、全市をカバーするようなそういう基幹型在宅介護支援センターのような組織が必要なのではないかということを私は訴えてきたところであります。特にケアマネジメントの適正化、あるいはケアマネジャーの支援体制、そういったことが問われてきたのではないかというふうに思います。残念ながら、この事業団への統合のときにもそのことを果たし得なかったのではないかなというふうに、私はそういう認識を持っておりますけれども、まずこの点についてどのようにお考えかお示しいただきたいと思います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯保険高齢部長  仙台市在宅福祉サービス公社と仙台市健康福祉事業団の統合は、高齢社会の到来に向けまして、介護サービスや介護予防、健康づくり、生きがい対策等の高齢者福祉サービスの総合的提供を目指したものでございます。介護保険事業を展開していく中で、両財団が蓄積してきたノウハウの一体化によりまして、介護サービスの質の向上ですとか利用者さんからの信頼性の向上といったものが図られまして、ホームヘルプ事業を中心として介護保険制度の円滑な運営に寄与してきたものと考えてございます。また、ケアマネジャーの支援につきましては、社会福祉協議会へ委託してケアマネジャー支援センターを設置いたしまして、ケアマネジャーの質の向上を図ってきているところでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯辻隆一委員  介護保険課が頑張って随所をカバーして見ているからいいんだということで、私もそう期待して見ておったわけでありますけれども、残念ながら今日の全国的な状況も同じでありますけれども、介護保険を取り巻く状況、ケアマネジメントの適正化の問題とかいろいろな矛盾が噴き出してきて、新しい改革の流れとなっているんだろうと思いますけれども、この別法人化の問題が議論されようというときには、私はあえてこの問題も含めて新しい組織として出発するのかなということを期待をしていたわけでありますけれども、残念ながら今回は分離独立と、事業を分割するということだけで終わったところが、私はちょっと期待外れかなという認識を持っております。ところで、この別法人化によって、新しい法人はこの課題にどうこたえていくのかということについて私はいささか不安を持っているわけでありますけれども、特にこれまで市のホームヘルプ事業の中で、受託事業として、言葉は難しいんですけれども、勘案事項調査同行業務あるいは訪問看護同行訪問等実施事業、ホームヘルパー養成研修講師派遣、こういう事業も展開されてきているわけですね。そういう意味では仙台市のホームヘルプ事業の核をなしてきた、そういう誇りを持って仕事をしてきたんじゃないかなというふうに私は思うんですけれども、こういった点も含めて分離独立、別法人化になったときに、この点も含めてどのように対応されるんでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯保険高齢部長  新設される法人には引き続き処理困難ケースですとか、精神障害者ホームヘルプ事業などの先導的事業をぜひ担っていただきたいと考えておりますので、そのような中で培われますノウハウを、例えば研修などの機会を活用いたしまして、他事業者のケアマネジャーですとかホームヘルパーにお伝えしていただきまして、これまでと同様、地域のサービス事業者のネットワークの中で先導的な役割を担っていただけるものと期待いたしております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯辻隆一委員  それではその分離後、残された事業団に認定訪問調査と研修センター事業、これが残るわけでありますけれども、これは市から委託事業として残るんだろうと思いますけれども、事業団は今後介護保険というものに対してどのようにかかわり続けるのか、その辺の見通しを含めてお答えいただきたいと思います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯保険高齢部長  事業団の介護保険事業におけるこれからの役割でございますが、今お話しがございました訪問調査と介護研修事業におきまして、これまで蓄積してまいりましたノウハウや実績、事務処理体制を生かしまして、いわば行政に準ずる役割を担っていただきたいというふうに考えております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯辻隆一委員  先ほど3点目の理由で介護保険課長から御説明いただきましたけれども、介護保険にかかわる市の委託が今回に残せるのはなぜ事業だったのかという問題、それから別法人化になっていくホームヘルプ事業、訪問介護を中心に担う部門、これを切り離すことになったわけですけれども、介護保険事業にかかわる外郭団体のあり方としては、私は今回の選択が別法人化ということだけが唯一の選択肢だったのか、そのことは若干疑問を持つわけでありますし、介護保険全体を取り扱っていく、先ほど一番最初に私が申し上げました理にかなう外郭団体のあり方というものが行政運営の基本的課題だということであれば、そういう事業を担う組織として、別財団化や、あるいはまた別な角度を見れば現在ケアマネジャーの支援を取り組んでいる社協とか、そういったところへの委託ということなども選択肢の一つにあったのではないかなと思うんですけれども、これらの点についてどのような御所見をお持ちでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯保険高齢部長  まず、訪問調査事業と介護研修事業を引き続き事業団に委託する点につきましてですが、一つには事業団にノウハウやこれまで適正に実施してきたという実績があることもございますが、この二つの事業は公的な訪問調査と研修ということでございますので、公的な団体が行うことがふさわしいものであるといったことから、引き続き本市の財団である事業団に委託することで考えております。新たな法人でございますが、介護保険における訪問介護事業や居宅介護支援事業のほか、精神障害者のホームヘルプ事業ですとか産後ヘルプ事業なども担っていただくということから、その法人の形態といたしましては社会福祉事業を行う社会福祉法に規定されます社会福祉法人が最もふさわしいものと考えたものでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯辻隆一委員  次に、別法人化の時期が来年の4月ということでありますけれども、折から来年4月1日から新しい介護保険制度、特に介護予防を含めて新しいシステムがスタートするということであります。事業団にしても、あるいはまた新しい法人にしても新しい組織のもと新しい事業をスタートさせなければいけないと、こういうときに介護予防給付など新しい事業が今度重なってくるわけですね。そうなると大変な業務になっていくことが想定されているわけです。なぜ4月1日になったかというのが私もいささかの疑問を抱くものでありますけれども、変更を検討する余地はないのかどうか。また、想定されるさまざまな煩雑な業務体制をどのように対処していくのか。また、市の支援体制も含めてどのように考えていくのか、お尋ねしたいと思います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯保険高齢部長  新法人の業務開始時期でございますが、介護保険制度の公平性、中立性の確保といった点から訪問調査と介護サービスを分離する必要がございますので、4月1日の実施が必要というふうに考えてございます。この4月1日に施行されます介護保険制度の改正に向けまして、現在各事業者さんは準備に追われているものと存じますけれども、今回の業務の円滑な移行ということにつきましては、基本的に現在のホームヘルプ部門がそのまま新法人に移行するというものでございますので、ぜひ研修など事前の準備に十分取り組んでいただきまして、新制度の円滑な導入に備えていただきたいと思いますし、必要な支援を行っていきたいと考えております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯辻隆一委員  最後になりますけれども、新しい社会福祉法人としてホームヘルプ事業を担うことについて、市のかかわり方についてお尋ねしたいと思うんですけれども、単なるスリム化というようなことで市の公的事業としてのホームヘルプ事業を、言葉は悪いんですけれどもどちらかというと切って捨てたということじゃなくて、さっきも述べたように、市の委託事業あるいは介護保険事業における委託事業にこれまで取り組んできたわけでありますから、介護保険における訪問介護あるいは新規制度にかかわる部分というものもありますけれども、一般の事業者とは違って仙台市のホームヘルプ事業をきちんと担うというような位置づけをきちんとしていくべきではないかと思うんですけれども、この点についてお尋ねしたいと思います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯健康福祉局長  るる御議論いただいたように、現在の健康福祉事業団の在宅福祉部ホームヘルプ事業については、実施体制についてさまざまな変遷を経ながらも、仙台市におけるホームヘルプ事業として大きな役割を担ってきていただいたものと考えております。中でも精神障害者ヘルプサービスあるいは産後ヘルプサービス等につきましては、先導的な役割を担っていただいてきております。したがいまして、これまでのノウハウの蓄積がございますし、全市域をカバーできる体制もあると。こうしたことから、これまで委託してまいりました精神障害者ヘルプサービス等の事業につきましては、引き続き新法人への委託あるいは補助事業として実施してまいりたいと考えております。また、分離に当たっては、公益性の高い社会福祉法人の形態をとるわけでございますけれども、スタートに当たりましては安定的な経営が確保できるよう、我々としても努めたいと思いますし、その後についても市として適切な支援あるいは指導をしてまいりたいと考えております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯辻隆一委員  今、局長から御答弁いただいたことをきちんと実行していただきたいと、このことを要望いたしまして質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。


-------------------------------------------------------------------------------

◯委員長  次に、改革ネット仙台から発言予定の方は質疑席にお着き願います。
             〔田村稔委員、質疑席に着席〕

-------------------------------------------------------------------------------

◯委員長  発言を願います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯田村稔委員  柿沼委員長、連日御苦労さまでございます。梅原市長以下御当局の皆様も本当に御苦労さまでございます。私からは、本市の少子化対策及び保育所行政についてお伺いをしてまいります。
 今日、我が国が抱えている大変大きな問題の一つに少子高齢化がございます。まずはこの件に関しまして決算の児童保健福祉費に関連して、本市の少子化対策についてお伺いをさせていただきます。
 資料としていただきました合計特殊出生率の推移では、今、我が国で平成15年から1.29という数字になっております。全国では昭和60年のときは1.76だったんですね。年々この出生率が落ちてまいりまして、今は全国では1.29。そして、本市ではといいますと、これは何とさらに低い1.15という数字になっております。これはよく言われることでありますけれども、このままの出生率で推移いたしますと、45年後、2050年には我が国の人口が1億人を割り込むと。そして、今世紀末の2100年には5000万人台になるというふうに言われておるわけであります。こういうような状況になってしまうと、本当に我が国の人口が5000万人台なんていうような状況になってしまうと、もう国家として機能しなくなるんじゃないかと。もう国家として成り立たなくなってしまうんじゃないかというふうに焦燥の念を強くいたしております。人口が減少しますと、これはすべての消費が落ち込むわけであります。本市は今1.15、限りなく一人っ子に近いわけですよね。一人っ子と一人っ子の家庭が結婚しますと、どちらかの家庭がなくなっちゃうという、こういう現象になるわけでありますし、すべて建設も落ちるでしょうし、教育費もかからない、食料費もかからない、本当に国の経済を含めてすべての政策に大きな影響をもたらす問題であるというふうに思っております。このことはもっともっと深刻に考えていかなければいけないし、児童館もがらがらになってしまうんじゃないかなというふうに思っているんですけれども、本市では、この少子化問題について一体いつごろから少子化傾向に移行したという認識をお持ちか。またあわせて、これまでの少子化に対してどのような対応策をとられてこられたのか、お伺いをいたします。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども企画課長  国の合計特殊出生率は、昭和40年代後半の第2次ベビーブーム以降低下傾向にございましたが、平成元年に合計特殊出生率が戦後最低の1.57となりまして、いわゆる1.57ショック以降少子化が社会問題として大きくとらえられるようになったと認識してございます。本市におきましてもそのような少子化の進行を踏まえ、子供の育成環境整備が緊要の課題となっているとの認識から、平成6年5月に子育て環境づくり懇話会を設置し、子育てに関する基本的な方向についてさまざまな御提言をいただきながら、平成9年に長期的かつ総合的なすこやか子育てプランを策定いたしました。この計画の中で児童館の整備促進、母子保健の充実、子育て家庭の経済的支援、保育サービスの拡充など各種施策に取り組んできたところでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯田村稔委員  昨年、平成16年には本市で生まれた新生児は何人だったでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども企画課長  平成16年におけます本市の出生数でございますが、9,373人となってございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯田村稔委員  少子化対策というのはこれは行政だけではなくて社会全体というか、特に企業がもっともっと真剣に取り組んでいかなくてはならないことであるというふうに思っています。残念ながらこの部分が大きくおくれている、これが今の現状じゃないかなと私はそういうふうに思っておるわけです。行政任せでなくて社会全体で取り組む問題、こういう認識をいたしております。現在、本市で行っております出産、育児に関しての支援制度にはいろいろなものがあると思うんですけれども、どのようなものがあるか大きなものをお示しをいただきたいと思います。また、企業ではこういうことに対してどういうような支援をしているのか、あわせてお伺いいたします。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども企画課長  出産、子育てに係ります子育て家庭への支援策のうち、経済的な支援について申し上げますと、児童手当の支給や乳幼児医療費の助成、妊婦及び乳児の健康診査の無料実施などがございます。また、企業が行っております支援についてでございますが、仕事と育児とが両立できるさまざまな制度を持ちながら、多様でかつ柔軟な働き方を従業員の方が選択できるような取り組みを行っている先進的な事例としましては、育児介護休業法を上回る育児休業取得時間の延長とか、育児のための短時間勤務制度、フレックスタイム制などを採用している事業所のほか、ベビーシッターや延長保育料等の助成、育児休業中の経済的支援などを行っている事業所があると伺っております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯田村稔委員  ただいまの御答弁で、本市が行っている本当に少子化対策なんですけれども、出産育児に関して各種の新制度があることがわかりました。それで平成15年度の決算において、支援制度の総額というのはどのくらいになるのかお伺いをいたします。あわせて関連しますので、この後にお伺いするんですけれども、保育所などの経費の総額はいかほどになっているのかお伺いします。


-------------------------------------------------------------------------------

◯こども企画課長  先ほどお答えいたしました経済的支援に係る4事業の平成16年度決算につきましては、54億8700万円となってございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯保育課長  平成16年度の保育所に係る経費の決算額でございますが、主なものを申し上げますと、保育所の建設関係費が約13億3100万円、保育所の運営にかかわる経費が約67億1900万円、仙台保育室を初めとした認可外保育施設に対する助成金などその他の経費が約6億6000万円となってございまして、総額は約87億1000万円となっております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯田村稔委員  出産や育児に関しての各種の支援制度で約54億8000万円、そして保育所関係の経費で合計で約87億円、両方合わせますと141億円という大変大きな経費をかけておるわけですね。先日の安孫子議員の質疑の中にもありましたけれども、本市の一般会計の4分の1が健康福祉局、約1000億円ですけれども、そのうちの141億円をかけて、出産、育児に関して大変な支援をしているという実態なんですね。これだけ地方自治体が行政が出産、育児への支援をしても、出生率が下がり続けているというのは本当に残念なことでありますし、このことについては広く同じ共通の認識を持たなくてはいけないなというふうに思っております。
 次に、これに関連をいたしまして、本市の保育所についてお伺いをさせていただきます。お聞きしましたところ、本市の保育所の歴史というのはちょうど50年前、昭和30年9月1日に木ノ下保育所として最初に設置されたことから始まりまして、年々施設が建設されまして、現在は49の公立の保育所、そして65の私立の認可保育所、計114の施設があるそうであります。入所児童数は公立の4,779人、そして私立で5,951人、合計1万730人が今保育所に入所しているということですね。これは前段でお聞きしてまいりました少子化の進行と関係をいたすものですが、そこでちょっと確認するんですけれども、本市も残念ながら少子化傾向に歯どめがかからない状態であります。そういう状況だと、今後の保育所への入所児童数はどのように推移すると予想なさっておられるのかお伺いをいたします。


-------------------------------------------------------------------------------

◯保育課長  少子化の進行に伴い、入所児童数もいずれピークアウトが予想されますが、昨今の社会経済状況を踏まえますと、今後当分の間は若干の増加もしくは横ばいで推移していくものと考えております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯田村稔委員  私は、元来保育所というのは歴史から見ましても、日本の企業社会を支える役割を担わされてきたんだなというふうに思っております。我が国が高度成長期を迎えたときに誕生して以来、全国に保育所が設置されてまいりました。その後90年代は市場原理主義というんでしょうか、もうけ主義への傾斜を強めまして、そういう国や経済界の雇用のため労働力の確保のため、そういうものを支える形で特に都市部において保育所の建設が推進されてきたというふうに思っております。これは女性の社会進出への手助けにもなりましたし、大きな意味では子育ての支援であるというふうに思っております。私は日ごろから申し上げておりますけれども、女性の社会進出については大賛成であります。男女が協力し合ってよりよい社会を築いていくために、これからもともどもに努力していかなくてはいけない。女性が社会に出て、女性独特の感性それからその特性を生かした仕事につかれ社会に貢献している姿というのは、我が国の明るい未来を感じますので、大賛成であります。
 しかし、そう思いながらも同時に、ただ子育てというのは我々人類にとって最も崇高な営みであるというふうに私は思っております。それだけ大事なものでありますからこそ、親の責任というのは大変大きいものがあるというふうに思います。しかし時代の流れというんでしょうか、世の中は少子化が進んでいるんです。少子化が進んでおるのに、保育所の入所の児童数は増加してきた。今後もさらに少子化が進むとされていますけれども、横ばいかもしくは増加というような推測がなされておるわけであります。この人類にとって最も崇高な営みであると私は思っておりますけれども、本来は親が果たすべき仕事を親の手から離すというんでしょうか、親子の大切な会話とか触れ合いとかスキンシップの時間を少なくしてしまっているんじゃないかなというふうに思います。
 よく言われることでありますけれども、幼児期の過ごし方とか教育というのは、その後の成長過程に大きな影響を与えるということはこれはたびたび論じられておることであります。国の施策でもありますけれども、エンゼルプランあるいは新エンゼルプラン、またあるいは少子化社会対策、表面は子供たちの健全育成のためとうたっておりますけれども、実際には保育所の役割を拡大させるためのプランであると言っても過言ではないのかなというふうに思うわけであります。保育される側の子供たちにとっては、決していい方向じゃない。かえって親と離されるつらい方向に進んでいるように私には思えてならないわけであります。ゼロ歳児保育であるとか、長時間保育であるとか、延長保育であるとか、これは昭和30年に保育所ができたときにはこんなものはなかったわけでありますね。保育時間がどんどんどんどんこのプランによって延ばされている。ますます親子の関係を薄くするようなことになってはいないだろうか。そして、現状の長時間保育というのは、親として子育てをするという、そういうともどもに成長する機会というのを保護者から奪ってはいないだろうか。大人にとってだけ便利な施設になっていないだろうか。これは考えさせられる問題であります。
 何といっても私は、子供たちが決してここに入りたいんだと望んでいるのではないというふうに思っておるわけであります。こんなことを冒頭に申し上げながら、本市の保育所行政についてお伺いをしてまいります。本市では長年の御努力によりまして所期の成果を上げられたということだと思うんですけれども、組織改正に伴いまして待機児童ゼロ対策室を整理しまして、保育課に統合されました。統合した理由について改めてお伺いをさせていただきます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯鳴海健康福祉局次長  待機児童ゼロ対策室を保育課に統合した理由についてでございますけれども、これまで数年にわたる待機児童ゼロを目指す量的整備の重点的な取り組みによりまして、今年度当初におきましては保育所への入所希望児童数を上回る受け入れ枠が確保できたところでございます。その結果、待機児童数が361人いるものの、一方では入所定員に満たない欠員数も362人となったところでございます。このような一定の成果を踏まえまして、今年度待機児童ゼロ対策室を保育課に統合したところでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯田村稔委員  ただいまの御答弁によりますと、それでも待機児童数が361人いるそうであります。しかし、保育所の欠員もそれを1人上回る362人、ほぼ同数あるというふうにお聞きしました。これこそ本当に必要に迫られていないというあかしじゃないかなというふうに思う。本当に必要ならば欠員が出るわけがないんですよ。もう望んで入るわけなんですけれども。結局ここでなければ嫌だとか、あの保育所がいいとか、希望がかなわないなら入所しなくともいいという、こういう現実じゃないかなと。正直言ってちょっとわがまま勝手な現実があるんじゃないかなというふうに思います。
 ことしの4月1日現在、公立私立合わせた保育所の入所者数は今1万730人というふうにお聞きしておりました。この年齢ごとの人数をお伺いいたしたいと思います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯保育課長  本年4月1日現在の年齢ごとの入所児童数でございますが、ゼロ歳児769人、1歳児1,568人、2歳児1,834人、3歳児2,187人、4歳児2,234人、5歳児2,138人となっております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯田村稔委員  もう少し具体的にお聞きをしてまいりたいと思うんですけれども、それではゼロ歳児と1・2歳児、これは公立で結構です。保育所の入所者数はどうなっているかお伺いをいたします。


-------------------------------------------------------------------------------

◯保育課長  公立保育所のゼロ歳児と1・2歳児の入所児童数でございますが、ゼロ歳児が263人、1歳児が607人、2歳児が803人となってございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯田村稔委員  またあわせてお聞きしますけれども、このゼロ歳児が263人、1歳児が607人、2歳児が803人の入所者数があると。それでは公立保育所のゼロ歳児と1・2歳児は多分同じだと思うので、1・2歳児の児童の1人当たりの1カ月の所要経費、どれほどかかっているのかお伺いいたします。


-------------------------------------------------------------------------------

◯保育課長  公立保育所の入所児童1人当たりの1カ月の所要経費は、平成16年度決算でゼロ歳児が約24万9000円、1・2歳児が15万7000円となってございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯田村稔委員  先ほど保育所経費、全体として約87億円の経費がかかっているという御答弁をいただいたわけであります。今改めてゼロ歳児、そして1歳児、2歳児の保育、これはゼロ歳児や1歳児、2歳児の保育というのは保育士の配置基準を手厚くする関係で人件費がかさむというのは理解をいたします。しかし、それにしてもゼロ歳児、乳児1人の保育に月25万円も経費がかかっておるわけであります。1年間にすれば300万円ですよね。これは同じ保育所でも4歳児、5歳児の1人当たりの経費の3倍になっているということです。1、2歳児でも月額約16万円かかっておるわけです。これは人件費と物件費の合計の経費でありますけれども、こういう数字を聞くと正直私はちょっと釈然としないものを感じるわけであります。
 先ほども申しましたが、女性の社会進出は大賛成であります。しかし、内閣府が発表した国民生活に関する世論調査、そしてここで働く目的を尋ねた質問がございました。その回答では、男女ともにお金を得るためというのが働く目的の第1位です。男性が55.8%、女性が52.0%、昨年以降2.0ポイントふえたということでありますけれども。保育所に預けてどれほどのお金を得るために目的として働くかわからないけれども、ゼロ歳児、乳児1人の保育に月額25万円、1、2歳児でも月額16万円の経費がかかっている。これはちょっと経費がかかり過ぎているように思えてならないわけであります。
 私はこのことにつきましては、平成16年度の第1回の定例会の本会議で代表質疑をさせていただきまして、そのときにも申し述べたんですけれども、平成15年8月に国の次世代の育成支援施設のあり方、要するに保育所を含めたそういう次世代を育成するための施設のあり方についての研究会がございまして、子供の幸せという視点に立ち、親の子育て力が高まるよう支援すべきであり、親が自己の都合を優先する余り、育児の責任を放棄するようなことがあってはならないと明確に指摘をいたしておるわけであります。こういうことを含めて御所見をお伺いしたいと思います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯健康福祉局長  子育てを行うというのはもちろんその家庭が最も基本となるものでございまして、さまざま社会経済情勢の変化でありますとか価値観の変化、そういったこともありまして現在のような社会状況になっておるわけですが、あくまで親ないしは家庭の子育て力、この向上が最も基本になるものと考えております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯田村稔委員  ゼロ歳児に月額25万円の経費をかけておるという現実があるわけですね。1人のゼロ歳児を保育するのに1年間300万円の税金を投入しているわけであります。こういう状況が続きますと、それは自宅で一生懸命育児に励んでいる家庭への支援、この部分との差が、物すごく大きな差が生じてしまっているんではないかなというふうに思うわけです。先ほども申し上げましたけれども、子育てというのは人類にとって最も崇高な営みであるというふうに私は思っています。少子化が進行しておりますけれども、子供たちは社会の財産であります。社会全体で育てていかなくてはいけない。現在の制度では、子供たちの育児への支援制度に大きな差が生じてしまっているのではないかなというふうに思うわけです。一方では、月額25万円もの税金を投入して子育てして、また一方では在宅で少ない育児手当で頑張っている。大きな差が生じておるように思えてなりません。
 日本小児保健学会の国際大会で、アメリカとかイギリスとかイスラエルの学者が、長時間の保育がいかに子供に悪影響を及ぼすかについて発表しておりました。諸外国の子育ての支援策というのは、親子がともに過ごす時間と空間を保障する支援策に重点が置かれておるというふうに書いてあります。我が国の現実はどうなのかなと、非常に疑問に思います。かつては伝統的な家庭を大事にしてきた我が国の施策、今はそれと逆行してしまっているように思えてならないわけであります。関連してお伺いしますけれども、本市にも保育ママの制度があるというふうにお聞きをいたしておりますが、本市の保育ママの制度、どのようになっているのか。また、その現状についてお示しをお願いいたします。


-------------------------------------------------------------------------------

◯保育課長  本市の家庭保育福祉員、いわゆる保育ママ制度は、保育所と同様に就労や疾病等の理由によりまして、家庭において保育することができない生後6週間から満3歳未満の乳幼児3名までを家庭保育福祉員が自宅等でお預かりし、本市がその子供の人数に応じて一定額を家庭保育福祉員に助成する制度でございます。なお、本年9月1日現在、21名の家庭保育福祉員が45名の乳幼児をお預かりしております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯田村稔委員  どこの地方自治体も保育費にお金がかかるというのは頭が痛いんですよね。財政的な見地からというふうにお聞きしておりますけれども、東京の江戸川区では、ゼロ歳児の保育を保育ママに依頼した結果、出生率が伸びたというふうにお聞きしております。資料によりますと、東京都の出生率は今1.0ということですね。23区内ではもう1.0を切って、0.96という数字であります。しかし、この江戸川区はそれよりも高い出生率というふうにお聞きしておりますが、御当局はこのことを把握なさっておられるかどうかお伺いいたします。


-------------------------------------------------------------------------------

◯保育課長  江戸川区におきましては、保育ママにゼロ歳児の保育を依頼しまして家庭的保育により推進するという考え方に立っておりまして、加えて子育て世代に対する各種支援制度の充実を図っていると伺っております。また、さらに江戸川区の立地や自然も含めた子育て環境などさまざまな要因によりまして、出生率の低下が著しい東京23区の中で唯一全国平均を上回る出生率となっているというふうに認識しております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯田村稔委員  こういうのも一つの例かと思うんですけれども、やはり行政の取り組みで下がっている出生率をとめること、またふやすことができるということじゃないかなというふうにも思うわけであります。最後にいたしますけれども、今まで行政は本当に多くの保育施設をつくってまいりました。そして、先ほどからも御答弁いただきましたけれども、出産とか育児に関しても各種の支援制度を設けている。それなのに残念ながら出生率は伸びない。合計特殊出生率を上げる方策、つまり女性が子供を産み育てやすくする施策、これは根本的に見直していかなくてはいけないのではないかなという、そういう必要性を感じます。今まで申し上げてまいりましたけれども、多大な経費をかけても出生率が伸び悩む。やはりもっと別の方策を考えていかなくてはならない、そういう時期に来ているのではないかなというふうに思います。また、あるいは本市独自の施策を新たに考えていかなくてはならないのではないかなというふうに思います。最後に、この件に関しまして御所見をお伺いをいたします。


-------------------------------------------------------------------------------

◯市長  お答え申し上げます。ただいま委員からさまざまの御指摘をいただきました。御拝聴しておりまして私も共感を持つ部分が多々あったわけでございますけれども、人類の生命の連続性あるいは日本人にとっての歴史や伝統、文化の縦の連続性の中に私たちは生きているわけでございます。この連続性が危機に瀕しつつあるという認識、これは数百年後か千年後かわかりませんけれども、大変な事態であると思います。
 さて、いかにこれに対応するか。大きく分けて二つあると思います。一つは言うまでもなく、委員からも御指摘があった私たち自身の価値基準の問題であることだと思います。それは親子のきずなですとか、先ほども申し上げましたが私たちの社会を構成する最小の基本単位である家族や家庭を大切にすること、子供さんを産み育てること、育児、子育てという人間の営みがいかに崇高であるものか、こういった価値にもっと人々が重きを置くような社会に変えていくことが必要だと思います。これは一行政だけの問題でないことはもちろんでございます。もちろん行政としても可能な手段で市民の皆様、私自身も市長としていろいろな機会にそういったメッセージを発していきたいと思います。
 二つ目はもう少しテクニカルな問題ですけれども、現実に子供さんも産みたい、もちろん仕事も続けたいという方がたくさんいらっしゃいます。私もこれまでの職場においてもそういった職員、部下の相談事に乗ったり、地元の区役所への折衝事、間をつないだりとか、いろいろ人事管理上の問題も含めていろいろと苦労してまいりました。そういった具体的なニーズが現存する以上、これに最大限の支援をすることは当然だとは思いますが、どのような手法が本当に少子化対策について効果的であるかということについては、必ずしもまだ万能の策というのがないと思っております。今委員から御指摘があったほかの自治体でのかなりうまくいっているような、データ的にもうまくいっているような事例、あるいは北欧諸国に見られますような他国の事例、もちろんその社会的な基盤が違うわけですから、必ずしも直ちに直接それを応用、導入することが適切かどうかは十分な吟味が必要だと思いますけれども、できるだけ少子化に歯どめをかけた、あるいは出生率がふえているようなケースをよく勉強、分析して、行政としてできる限りの一番よい組み合わせで、もちろん財政面の制約がございますけれども、できるだけ効果的な政策を整えて実行するべきだと思っております。
 女性の社会進出、これは私自身もそういう家庭に育ちましたしよく理解もしておりますけれども、私自身の考えは家庭の主婦も立派な崇高な仕事といいますか、家庭を守り子供を育てるという営みこそ、また社会的にも極めて崇高な仕事だと思っております。そういう価値観を持っております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯委員長  みらい仙台から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。
        〔関根千賀子委員、鈴木勇治委員、質疑席に着席〕

-------------------------------------------------------------------------------

◯委員長  発言を願います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯関根千賀子委員  私からは話題をがらりと変えまして、高齢福祉費中、16年度決算認知症介護研究研修センター運営費補助金1億1822万余円と、認知症介護研修費733万余円について、その関連を含めてこれからお伺いしてまいります。
 だれもが承知しているように、寿命が伸びるほどに認知症問題は深刻になってきております。その原因究明もままならず予防も治療法もいまだ確立されておりません。やっと平成14年から厚生労働省により全国に3カ所のプロジェクトによる研究が開始されました。その1カ所に福祉大の関連施設として、認知症介護研究研修センターが開設されました。3年目を迎えております。少しの光は見えてきましたが、まだまだ多くの認知症を抱えている家族は苦労に苦労をしております。財政難の仙台市も、在宅に頼りながら現在の福祉です。在宅福祉の充実を願いながら、これより数点お伺いしてまいります。
 まず初めに、この研究センターは平成12年に5億6000万円の建設費ででき上がりました。その後、平成14年度から平成16年度までの3年間の仙台市の認知症介護研究研修センターへの補助金の金額及びその財政としての国の補助金についてお伺いします。また同様に、3年間の認知症介護研修費の決算金額についてもお伺いしたいと思います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯高齢企画課長  認知症介護研究研修センター運営費補助金の決算額でございますが、平成14年度は1億2085万6000円、平成15年度1億1913万5000円、平成16年度1億1822万1000円でございまして、全額国からの補助となってございます。また、認知症介護研修費につきましては、平成14年度634万6000円、平成15年度580万9000円、平成16年度732万9000円となっておりまして、事業費の2分の1が国の補助金となってございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯関根千賀子委員  これは介護保険事業に組み込まれて国からの補助、仙台市が交付申請をして国から補助をいただくという形をとっていると思うのですが、それでよろしいんでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯高齢企画課長  介護保険事業の円滑な実施のために介護保険推進費として交付されておるものでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯関根千賀子委員  認知症介護研究研修センターが現在実施している認知症介護研修の内容についてお伺いいたします。前教育長で現在教育委員長の阿部芳吉先生も講師のお一人で、今認知症問題で御活躍されておりますけれども、受講生なども大勢のようですが、仙台市関係者はどの程度なのかおわかりでしょうか。もしおわかりでしたらお示しください。


-------------------------------------------------------------------------------

◯高齢企画課長  認知症介護研修でございますが、介護実務者等に対しまして認知症の高齢者の介護に関する研修を行うものでございまして、認知症介護の専門職員を養成いたしまして、介護技術の向上及び介護サービスの充実を図るための研修事業でございます。この研修センターは、東北、北海道、中国、四国地方を対象に研修を行っておりまして、仙台市の範囲におきましては主なものでありますと、介護の実践者研修では今年度190名、実践リーダー研修では36名を予定しております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯関根千賀子委員  ぜひ早いところ何とかこの辺を充実させて、仙台市のために働いていただきたいなと強い思いをしておりますけれども、次に、本市の認知症推定人数についてですが、仙台市としては調査はされていないようですので、国の推定値に基づいたもので結構ですのでお伺いします。また、この場合において在宅と施設介護の割合についてもお伺いしたいと思います。同様に、団塊の世代が65歳以上になると見込まれる10年後の2015年の本市の推定人数についてもあわせてお伺いいたします。


-------------------------------------------------------------------------------

◯高齢企画課長  国の推計によりますと、65歳以上の認知症高齢者のうち日常生活に支障が見られながらもだれかが注意できれば自立できるという、自立度ランク2以上の方は全国で169万人、65歳以上の高齢者人口比で申し上げますと6.7%とされてございまして、これを本市の高齢者人口約16万人に当てはめますと、本市の認知症高齢者数は約1万人と推計いたしております。その内訳といたしましては、在宅で介護を受けていらっしゃる方が約4,500人、施設で介護を受けていらっしゃる方が約5,900人と推計いたしてございます。また、10年後の2015年には、本市の65歳以上の高齢者が約22万人と見込まれておりますので、仮に認知症の発生率が変化しないといたしますと、認知症高齢者数は現在の約1.6倍の約1万6000人になるものと推計してございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯関根千賀子委員  すごい人数になりそうなので、私も焦っております。何とかしなければと思っておりますので、これよりまた質問を進めさせていただきたいと思います。
 次に、認知症に対する行政としてのこれまでの取り組みや、まだまだとは思いますが、今後の展望なども含めてお伺い申し上げます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯高齢企画課長  これまでの本市の認知症についての取り組みといたしましては、特別養護老人ホーム等の施設職員に対する認知症の介護研修などのほか、区役所あるいは在宅介護支援センターなどでの認知症高齢者に対する相談の受け付け、訪問指導、家族支援のための交流会の開催など、さらには権利擁護といたしましての「まもりーぶ」の利用促進なども図ってまいりましたところでございます。また、今年度におきましては認知症高齢者が家庭内でいわゆる虐待に遭うケースも見受けられますことから、虐待防止ネットワークの構築や虐待防止マニュアル、こういったものの策定にも着手いたしました。今後でございますけれども、高齢化の進展に伴いまして認知症の高齢者数というのは大幅に増加するものと見込まれておりますので、認知症に関する知識、理解の普及啓発、地域における支援体制の整備、認知症ケアの質の向上などを柱といたしまして、認知症対策を一層推進してまいりたいと考えてございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯関根千賀子委員  先ほどのお話では、仙台市は在宅と施設では半々ぐらいの人数の推定が出ているんですけれども、国の推定では約七、八割が在宅介護の現状とのことなんですけれども、介護者は本当に日夜在宅介護で悩んでおります。家族等への相談機関などは仙台市はどうなっているのか、国もやっと認知症を知り地域を知る10カ年キャンペーンを始めましたけれども、早い時点でぜひ認知症コーディネーターなどの育成も求められるものと思いますけれども、本市のお考えをお示しください。


-------------------------------------------------------------------------------

◯高齢企画課長  在宅で認知症の高齢者を介護していらっしゃる方々、家族等への相談機関ということでございますけれども、現在におきましては区役所あるいは在宅介護支援センターなどでこういった相談業務にも応じておるところでございまして、また抱える家族の会などでもそういったところにお願いして、家族支援といった取り組みなども行っていただいておるところでございます。委員御提案の認知症コーディネーター、例えば認知症の介護実践者研修などの修了者がコーディネーター、アドバイザーとして各地域で認知症に関するアドバイスを行うようなものかと考えますけれども、こういったことも有効な手法と考えておりますが、何分このシステムの導入に当たりましてさまざまなクリアすべきところもございますことから、こういったことの検討も進めながら今後考えてまいりたいというふうに存じます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯関根千賀子委員  財政難の仙台市ですので、できるだけ在宅で見られるようなシステムをこれから構築していかなければならないと思いますので、その辺の育成なんかも本気で取り組んでいかなければならない部分と思いますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。
 ところで、全国で3カ所しかない認知症介護研究研修センターの一つが仙台にあるのですから、ぜひこの研究成果などを医療福祉従事者などの専門家だけでなく、広く仙台市民にも役立てるような方向をぜひ御当局の方で御努力いただいて、何とかしていただけないものかと、仙台市にある機関を利用して、前向きで頑張ってもらえればと思うんですけれども、この辺の御意見はいかがでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯高齢企画課長  認知症介護研究研修センターが現在行っております認知症高齢者に対する介護の理論でありますとか、介護の技術に関する研究の成果を、介護現場や介護の家族に普及するということは大変重要なことと考えてございます。これまでも市内にこのような研究機関が存在いたしますことで、介護研修等の側面などで一定の成果を上げてまいったと認識しておりますけれども、センターが行っております市民向けの開放講座であるとか、研究成果報告会についてさらに広く市民に役立てるような、そういった内容にするなど同センターに対して働きかけてまいりたいと、このように考えてございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯関根千賀子委員  現在、認知症の方が在宅で本当に安心して生活ができ、しかも介護をしている家族の方の負担もできるだけ軽くするための対策が強く望まれているところです。当事者や家族はもちろん医師、看護師、ソーシャルワーカー、ホームヘルパーなど、関係者がチームを組んでケアをすることが何よりも今望まれている重要な点だと思います。当局はそのケアに対してチーム制などはお考えになっておられるでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯介護保険課長  認知症の方の中には徘回や火の不始末などに対する不安や心配から、常に見守りが必要だという方がおりまして、介護者の負担が重く、そして疲れなどが原因で十分な介護ができないといった状況にある方がたくさんいらっしゃるというふうに伺っております。こういった状況にありましても認知症の方の個人の尊厳が損なわれることなく、家族の御負担の軽減を図りまして、在宅で安心して生活を続けるためには、委員御指摘のように医師、看護師、ホームヘルパーなどサービス担当をする複数の方々がチームを組んでケアに携わることが最も重要なことであると、このように認識いたしております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯関根千賀子委員  それでは、現在仙台市ではチームを組んでのケアになっているでしょうか。これからの予定はございますでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯介護保険課長  介護保険におけるサービスは、個々の要介護者の状態に応じまして介護保険のサービスメニューだけではなくて、地域資源にあるインフォーマルなサービスメニューも含め、複数の適切なサービスをパッケージ化して提供することが基本であると、このように考えております。これを実現するためには、先ほども申し上げましたけれども、サービスを担当する者のチームケアが必要であると。このチームケアの中心になりますのが介護支援専門員いわゆるケアマネジャーでございますが、ケアマネジャーはケアプランを作成する際に、こうしたチームケアを行うために御本人、御家族あるいはサービス担当者などを集めて、いわゆるサービス担当者会議というものを開く、こういう手順となってございます。しかしながら、現実には医師を初め関係者の日程調整が合わない、あるいは会議をする場所がなかなかとれない、こういったことが原因でこのサービス担当者会議が今なお十分に行われていないといった実態がございます。本市といたしましては、これまでもケアマネジャーの研修会などにおきまして、サービス担当者会議の意義や必要性、サービス担当者間の連携強化について繰り返し指導してまいったところでございます。今後も引き続き指導してまいりたいと、このように考えております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯関根千賀子委員  ぜひすごく重要なポイントですので、これから必死で取り組んでもらえればと思っております。経済費の方でもやりますけれども、フィンランドの福祉がやっと仙台に入って本格的になってきましたので、この辺ぜひ北欧の福祉を学び取り、ぜひチームケアの充実を早急に図ってもらえればと思っております。
 次に、在宅の認知症にとって特に要介護4、5など重度になればなるほど、医療行為が必ず必要になり、在宅では訪問看護は欠かせないところがあります。そこでこれより訪問看護の状況についてお伺いしてまいります。仙台では、訪問看護の事業所はどのくらいあるのでしょうか。また、訪問看護の事業所と仙台市とのかかわりとはどうなっているのでしょうか、お伺いいたします。


-------------------------------------------------------------------------------

◯介護保険課長  まず、訪問看護の事業所数についてでございますが、介護保険における訪問看護サービスは、訪問看護ステーションというステーションの事業所と、それから病院あるいは診療所等の医療機関が行うものと2種類ございます。このうち訪問看護ステーションにつきましては6月末現在で市内に33カ所ございますが、医療機関の方につきましては事業を行う際、都道府県に改めて介護保険事業所としての指定を受ける必要がなく、自動的に訪問看護事業所として見なされる、いわゆるみなし指定と我々呼んでおりますけれども、そういった関係から実際に医療機関の中で訪問看護を実施している数、正確な数は把握できておりません。ただ、参考に申し上げますと、本年6月に利用された分で、市内の医療機関から給付金の請求が出された件数は9医療機関となってございます。
 次に、訪問看護の事業所と仙台市のかかわりについてお答えをいたします。介護保険の居宅サービスとしての訪問看護は、訪問看護ステーションも医療機関もホームヘルプなどのほかのサービス事業所と同様に、その事業所に対する指導監督権限というのは都道府県にございます。市とのかかわりということになりますと、保険給付を行う際に疑義が生じた場合、これは保険者でありますのでその事業所に書類の提出を求めましたり、あるいは利用者、御家族などからサービス利用に対して苦情や御相談があった場合、こういった場合にはその事業者に対して調査を実施いたしましたり、必要に応じてその事業者に対して改善するよう指導、助言を行うこととしております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯関根千賀子委員  訪問看護事業所の指定、指導監査の権限は宮城県にあるんですね。その場合、仙台市との協議はどのようになっているんでしょうか。ただいまの答弁によりますと、指導、助言ができるとおっしゃっていましたけれども、その辺踏み込んだ事業所への監督指導までできるように現在なっているんでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯介護保険課長  訪問看護事業所の指定権限は、先ほども申し上げましたが都道府県にございます。保険者としては一定の指導をする権限はございますが、最終的にそこが従わないから取り消すとか、そういった権限は市にはございません。あくまでもサービス利用に関して苦情、御相談があれば事業者に接触して事情を聞いたり、調査をしたりして、そこの中で不都合な点があれば指導し助言をすると、ここまででございます。それから、この指定をするに当たって、本市と都道府県と協議する場面があるのかというお尋ねだと思いますが、これは制度上、県は指定するに当たって市町村に協議をする必要はないというふうになってございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯関根千賀子委員  協議なしで不都合な点はあるんでしょうか、ないんでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯介護保険課長  実はこの法律に基づく市町村の権限は、先ほども申し上げましたように現在のところ指導、助言というところ、あるいは書類の提出、質問といったところにとどまっております。これだけではなかなか実態として踏み込めないという全国からの要望もございまして、今回の介護保険法の改正によりまして、来年の4月からもう一歩踏み込んで市町村が直接事業所に行って指導する等の権限強化が与えられるというようなことでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯関根千賀子委員  来年の4月からは仙台市で指導監督まで入るようになるんでしょうか。それはもう決まったんですか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯介護保険課長  現在法律で決まっている書類の提出、職員への質問、照会と、それから運営基準に定めている指導助言までは今決まっているわけですけれども、もう一歩踏み込んで事業所にお伺いをして、こういう書類を見せてくださいとか、直接的に指導する権限については、改正介護保険法の中で規定されてございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯関根千賀子委員  ぜひこれはもう早いところ、もっと早い時点で仙台市がやらなければならない部門だったと思うんですけれども。私なんかも日夜介護に明け暮れて悩んでいるところだったんですけれども、その辺が事業所への苦情とかいろいろな相談とかなんとかが非常に難しかったんですね。それで、皆さん認知症を抱えている家族の方々は本当に困っているところだったと思います。来年ぜひこの辺仙台市がきちんとした事業所の指導監督までしていただければ、もっともっといい訪問看護ステーションができ上がっていくのではないかなと思われます。私みたいに本気で考えている人だと、事業所をみずからの手で変えていけるんですけれども、普通そこまで考えないので、訪問看護への疑問を持ちながらも仕方なく苦労してやっているという現状だと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。期待しております。
 次は、訪問看護、市立病院の管理者の方にお伺いしたいと思うんですけれども。認知症を在宅で介護する者にとって、訪問看護が本当に頼りの綱になっています。本当はお医者さんに期待するところなんですが、今の医師会の組織では地域医療制度は至難のわざだし、ホームドクターに頼るにも非常に厳しい現状です。うちなんかもホームドクターがいるんですけれども、大体土日祭日はお休み。午前9時から午後6時だけ。それ以外は一切居場所もわからないという、本当に厳しい今の地域制度なんですね。私はこの在宅福祉を成り立たせていくためには、ぜひ地域医療が重要と思っておりまして、地域のお医者さんを何とか育てなければという方向で来たんですけれども、実際自分が当たってみますとホームドクターを持っても地域のお医者さんに頼っていても、いざとなったときは本当に救急車以外頼るところがないという現実に今直面しております。
 そこでお伺いしたいんですけれども、その辺を期待している、市立病院内にある老人性痴呆疾患センターが、私はもう少し在宅医療への専門性を発揮できないものだろうかという思いをしております。すごくもったいないセンターではないかなと。多分お医者さんが不足して、今市立病院は火の車なようでございますので、なかなかそこまでの連携は難しいのかもわからないですけれども、百万都市仙台市民のために、ぜひその辺、中核に市立病院が入っていただければ、もっともっと在宅医療への道が開けていくのではないかと思います。その辺非常に難しいこととはわかりつつ質問していますので、現在の市立病院の状況やこれからについてのお考えがもしございましたら、お聞かせ願えればと思います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯病院事業管理者  ただいま市立病院の老人性痴呆疾患センターについてのお話がございました。現状でございますけれども、このセンターは外来及び入院におきまして認知症の鑑別診断を行っているわけでございます。そのほか外来では問題行動への対処方法、介護の方法、介護に関する制度あるいは認知症の程度といった、在宅療養上に生じる問題に対する相談を実施しているところでございます。認知症の鑑別診断を行いました後、患者さんが御自宅に戻られる際、あるいはまた相談が必要になった際、そういう際には、医師、看護師及び医療福祉相談室の相談員、ケースワーカーが患者さん及び患者さんの御家族とともに、また介護支援専門員、ケアマネジャーでございますが、また訪問看護ステーション等の訪問看護師などと話し合いを行いまして、最適な介護環境づくりに努めているところでございます。訪問看護の事業所を利用されている患者さんの場合も、現在ある程度の対応はしているところでございますが、今後なおその拡充に努めてまいりたいと存じます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯関根千賀子委員  今の市立病院のセンターは、外来に来た方を主に受け付けておるので、それ以外はやっていないと思います。でも、個々の外来に対応していたら、センターのお医者さんは幾らあったって足りないような気がいたします。非常にその専門性がもったいないと思うので、ぜひ体系的に事業所なんかと手を結んで、個々の外来の対応でなくて、もうちょっと一歩踏み進んで指導監督、来年の4月からなるみたいですので、その辺なんかも市立病院のセンターが受け持ってもらえる部分かなという思いが強くしますので、ぜひこれからの課題として取り上げていってもらえればと思います。認知症の人を市立病院に外来に連れていくとなると、本当に二、三人付き添いがついて、それで2時間、3時間待たされて、診察を受けるというのが今の市立病院の現状なので、そういう方は非常に厳しさがあるので、結局は皆さん市立病院には行かないで在宅で非常に苦労していると思うのでございます。だから、市立病院に行くような外来の人は、本当に困り果ててどうしようもない人だけが行っていると思います。だから多分市立病院の外来に来た方で、ほとんどが施設とかほかの病院に入られている非常に重症な人たちが多いと思いますので、その辺なんかもぜひ。


-------------------------------------------------------------------------------

◯委員長  時間を延長いたします。


-------------------------------------------------------------------------------

◯関根千賀子委員  すみません。よろしいですか。早く終わる予定だったんですけれども、申しわけございません。その辺でぜひセンターがきちんとした組織体制でもって動いてもらえれば、仙台市の在宅医療にすごく前向きで行けるのではないかなと思いますので、御答弁は要りませんのでぜひこれからの課題にしてもらえればと思います。
 最後に、仙台市としての在宅福祉の確立のために、施設と在宅のバランスを考慮し、弱い在宅福祉への施策を重点に考える必要が早急に求められていると思われます。また、これからの福祉は在宅か施設かに加えて、高齢者向け住宅やマンション、そしてグループホームなど多岐、多様になってきております。それだけにいろいろな在宅福祉のための質の高いサービスが提供されていくと思いますので、その辺を踏まえて、だれもが幸せに、そして市長がおっしゃっている満足な生涯を送れるような仙台市であることを強く私も望んでおりますので、その辺の御所見をお願いいたします。


-------------------------------------------------------------------------------

◯健康福祉局長  介護保険制度の基本理念、これは要介護状態になっても、可能な限り自宅においてその方の能力に応じ自立した日常生活を営むことができる、そうしたために必要な保健福祉サービスを給付するというものでございます。そのためには、介護保険のメニューだけではなくて、地域における資源も活用しながら、在宅で生活していくための方策を本人、家族はもちろんサービス担当者なども含めた関係者が話し合いを行いまして、適切なケアプラン、これをつくってまいることが重要だと考えております。
 今回、制度改正におきましても、地域密着型サービスの導入あるいは高齢者が安心して住み続けられる新しい住まいの創出などに加えまして、質の高いサービスを確保するため、事業者に介護サービス情報の公表を義務づけるなど、こうしたことがうたわれているところでございます。今後ともケアマネジャー研修会などにおきまして、質の高いサービス提供を確保しつつ、ただいま申し上げました新しい資源の活用なども図りながら、高齢者が可能な限り住みなれた地域で生活できるような環境確保に努めてまいりたいと考えております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯市長  介護の問題は個人的なことでございますが、私自身も大変に苦労いたしております。行政としてできるだけの政策を講じるべき課題だと思っておりますので、詳細はただいま健康福祉局から御答弁申し上げたとおりですが、しっかりとやってまいりたいと思っております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯委員長  発言を願います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯鈴木勇治委員  それでは私の方から、健康増進費の決算に関連しましてお伺いをしていきたいと思います。
 今まさに健康志向ブームということで、いろいろなテレビでも健康志向の食事、料理番組とかいろいろなことがあります。そしてまた、仙台市内においてもいろいろなアスレチッククラブとか、そういったクラブが大はやりというふうなことであります。そんな中、平成14年に仙台市としても「いきいき市民健康プラン」と、当時まさしく今副市長でいらっしゃいます櫻井さんがこの健康志向に強い意識を持っておられるというふうなこともありまして、その任に当たっておられたというふうに思います。このプランを作成して仙台市民の健康づくりに取り組むということにしたわけでありますけれども、このプランは御案内のとおり、平成14年度を初年度として平成22年までの間に、たしか基本理念があったと思うんですが、すべての市民が健康で生き生きと生活できる社会の実現に向け、健康寿命を伸ばすことによって、市民の健康に関する生活の質の向上を図るということになっております。そこで、これまでこのプランの進捗状況ということで、平成14年度から平成16年度までの過去3年間の取り組み状況について、現時点でどのように総括しておられるのか。また、この健康寿命についてもしデータがあれば、過去のデータと比較してどの程度伸びてきておるのか、調査しているものがあればお示しをいただきたいと思います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯健康福祉局長  いきいき市民健康プランにつきましては、ヘルスプロモーションの考えに基づきまして、市民一人一人の健康づくりを家庭や学校、職場、地域などが連携をいたしまして、社会全体として進めていくものと位置づけております。これまでの3年間の取り組みといたしましては、健康情報の提供を初め、健康セミナーの開催や健康づくり自主グループに対する支援、さらには関係団体との連携強化など、市民の健康づくりに効果的、効率的に展開していくための推進体制づくり、これがほぼでき上がりつつあるものと認識しております。なお、目標達成に向けまして引き続き精力的な取り組みを進めてまいる所存でございます。
 健康寿命に関する質問につきましては、健康増進課長より御答弁申し上げます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯健康増進課長  仙台市の健康寿命につきましては、平成14年度から16年度にかけて東北大学と共同で調査研究いたしましたが、将来自立して生活できる期間は65歳の男性は16年、女性は19.6年でございました。平成3年に実施した同様の調査と比較いたしますと、男性では1.3年、女性では1.9年伸びている状況にございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯鈴木勇治委員  大変寿命が伸びているというふうな感じを持つわけでありますけれども、このいきいき市民健康プラン、このプランの特徴としては、その改善に大きな効果が期待できるという6分野、そしてこの6分野の中から優先的に取り組むべきものとして3分野、いわゆる健康的な食生活と歯、口の健康、それから働き盛りの健康づくり、そしてたばこと健康というこの3分野について、重点戦略ということで掲げられて推進しているということであります。まず、この一つ目の重点戦略であります健康的な食生活と歯、口の健康、この分野についてこの取り組み状況はいかがなっておるでしょうか、お示しください。


-------------------------------------------------------------------------------

◯委員長  御静粛にお願いいたします。


-------------------------------------------------------------------------------

◯健康増進課長  健康的な食生活分野の取り組みでございますが、食に関する健康教室、若い人に向けた超簡単朝御飯レシピ集の作成、外食の栄養成分表示を行う健康づくりサポート店推進事業などを進めてきたところでございます。また、歯と口の健康づくりの分野では、平成15年に保健・福祉・医療・教育・職域の関係団体と歯と口のネットワーク会議を設置して、虫歯予防を進める方策を検討し、推進しているところでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯鈴木勇治委員  この分野の重点目標として児童生徒、成人男性の肥満割合について、児童生徒は7%、20歳から60歳までの成人男性は15%を目標値としているわけですね。まず実績値はどうなっているのかというふうなことと、たしかこの児童生徒の肥満の割合が高いのでありますが、この原因についてお示しください。


-------------------------------------------------------------------------------

◯健康増進課長  児童生徒の肥満割合につきましては低下の傾向にありますが、平成16年度の学校保健統計調査によりますと、10.4%となっており、目標値の7%までには及ばない状況でございます。なお、成人男性の肥満につきましては、本年11月に予定しております市民健康意識調査で実態を把握する予定でございます。
 また、児童生徒の肥満の割合が高い原因につきまして、一般的な傾向といたしましては食生活の洋風化、外食化などに伴う栄養の偏り、子供のころからの夜型生活習慣や生活リズムの不調、さらには日常生活の中で遊びも含めた運動不足が主な原因と言われております。こうした食生活の実態や運動不足につきましては、子供の問題としてとらえるばかりではなく、大人の問題も含め社会全体で見直していく取り組みが必要であると考えております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯鈴木勇治委員  それから、歯と口の健康という点なんですけれども、虫歯の有病者率と1人当たりの平均虫歯数、これは全国平均、それから指定都市平均と比較してどのような状況なのか。またあわせて、恐らく前にいろいろお話をお伺いしたんですけれども、虫歯の有病者率も高い位置にあるというふうな話だと思うんですけれども、これについては今後どのような取り組みをなさっていかれるのかお示しください。


-------------------------------------------------------------------------------

◯健康増進課長  まず、一つ目に、全国と比較できる虫歯の状況でございますが、平成15年度のデータで申し上げますと、3歳児の虫歯の有病者率につきましては39.9%となっております。全国平均の31.3%、政令指定都市平均の25.5%より高くなってございます。また、12歳児の1人当たり平均虫歯数につきましては2.21本となっており、全国平均の2.09本より多い状況となっており、委員御指摘のとおり全国的にも高い状況にあります。そこで平成15年に設置した歯と口の健康づくりネットワーク会議におきまして、東北大学歯学部や仙台歯科医師会の協力を得ながら、歯と口の健康づくりマニュアルを作成し、これまで幼稚園、保育所、学校に配付し、普及啓発をしているところでございます。また、16年度からは虫歯予防の有効性が認められているフッ化物の活用を目的とし、幼稚園、保育所を対象としたフッ化物先行導入支援事業を開始したところでございまして、今後はこれらの取り組みの拡大を図ってまいりたいと考えております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯鈴木勇治委員  次に、2番目の重点戦略であります働き盛りの健康づくりということでありますけれども、働き盛りの健康づくりということ、特に40歳から64歳まで、いわゆる壮年期というのは仕事とか子育てとか非常に重要な年代であると思うんですけれども、この人たちの健康管理、それからもう一つ、今介護予防という観点からも非常に重要な時期であるというふうに思うんですけれども、この分野の取り組み状況についてはどのようになっているでしょうか。また、人口10万人当たり170.4という壮年期のがん死亡率の減少、人口10万人当たり35という壮年期の脳疾患の死亡率の減少という目標を掲げていたと思います。現状の実績値はどうなっているでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯健康増進課長  一つ目に、働き盛りの健康づくり分野においての取り組みでございますが、平成14年度に仙台労働基準監督署や商工会議所など、産業保健の関係機関や団体と働く市民の健康づくりネットワーク会議を設置し、その中で従業員50人未満の小規模事業所における健康管理の実態や、職場の喫煙対策の状況を調査し、職域における課題を把握したところでございます。その調査結果を踏まえまして、事業所や従業員の方々が活用できる働く市民の健康づくりお役立ちガイドや喫煙対策ガイドラインを作成し、事業主を対象としたトップセミナーを開催するなど、普及啓発に努めてきたところでございます。
 二つ目の、お尋ねの壮年期のがん死亡につきましては、プラン策定時にベースラインとしました平成11年は、人口10万人当たり170.4であったものが、平成15年は153.6と減少し、また脳血管疾患死亡率につきましても、平成11年に35.0であったものが、平成15年には32.7と減少するなど、ともに減少傾向にございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯鈴木勇治委員  一つ予定していた質問を飛ばします。がんによる死亡を減らしていくには早期発見がかぎだということ、当然だと思います。この受診者数の増加と受診率の向上というものが重要なわけなんでありますけれども、これは通り一遍のPRとかそういったことだけでは不十分だと思うんですね。今後どのように取り組まれるおつもりなのか、お考えをお示しください。


-------------------------------------------------------------------------------

◯健康増進課長  受診率向上の取り組みにつきましては、これまでの取り組みに加え、今年度は子宮がん検診やマンモ併用乳がん検診の対象年齢の拡大を図りましたことから、母子手帳交付や幼児健診の機会をとらえたお母さんたちへのPRや、美容組合の御協力を得ながら若い女性層に対して検診を呼びかけております。今後もがんにかかりやすい年代を考慮し、ターゲットを絞った普及啓発に努めてまいりたいと考えております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯鈴木勇治委員  次に、3番目の重点戦略でありますたばこと健康についてお伺いをさせていただきます。この分野なんですけれども、非常に分煙化が進んできておりまして、また喫煙者の喫煙マナーも非常に浸透してきているということもあります。そんな中で町中を見ますと、夜になると本当に若い人たちが町中でたばこをくわえて地べたに座っていたりとか、そういった光景が非常に多い状況であります。しかし、本当に昔から比べますと町中もたばこの投げ捨てとか非常になくなってきて、まちもきれいになってきたという感じもしておりますし、そういったことからしましても非常にマナーが向上してきてるんだろうというふうに思います。そんな状況があるわけでありますけれども、まず本市で分煙化ガイドラインを策定しておるわけですね。公共の場や職場における分煙の徹底を目指して、分煙化率100%ということを目標としております。市の施設の中での達成率はどのようになっておるでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯健康増進課長  市立施設の分煙化率につきましては、平成15年は89.3%でございましたが、平成16年度末で93.3%となっており、おおむね順調に分煙化の取り組みが進んでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯鈴木勇治委員  もう一つ、先ほど話した未成年者の喫煙率なんですね。これはゼロにしなくてはならないのは当然なんですけれども、具体的な策として何か必要なのではないかなと思いますけれども、これについてどのようにお考えになっているでしょうか。また、どのように取り組まれるか、お示しください。


-------------------------------------------------------------------------------

◯健康増進課長  未成年者の喫煙対策でございますが、国におきましては自動販売機設置に対する管理監督の徹底に加え、業界におきましてもカードを所有した成人でないとたばこが買えない成人識別機能つき自動販売機の導入が検討されているところでございます。本市といたしましては、学校との連携により子供たちをたばこの害から守る防煙教育など、積極的に取り組んでまいりたいと考えてございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯鈴木勇治委員  この本市のいきいき市民健康プラン、計画の中間年に当たる来年度は中間評価と見直しを行うということになっておりますけれども、一方国においても、健康日本21という名称だそうでありますけれども、これも見直しされると。重点的な取り組みを既に決定しているということなんですけれども、恐らくは本市のものと同じような状況になってくるのかなというふうに思われるんですけれども、今後の取り組みのポイントは生活習慣病対策と予防ということで、いわゆる生活習慣病というのは大体私もそれに近いような状況なのでよくわかるんですが、不適切な食生活とか運動不足、これなんですね。それから喫煙。これらが原因で起こる病気とされておりますけれども、いわゆる内臓脂肪症候群というふうな名前で、メタボリックシンドロームと言うんだそうでありますけれども、いわゆる代謝機能の不調としての肥満ですね、糖尿病、高血圧症、高脂血症とこれの予備軍をそういうふうに言うんだということでありますけれども、この生活習慣病の対策として当然ながら食生活の改善、運動習慣の定着、禁煙が重要であるということは言うまでもないわけでありまして、そのためにはリスクを持った個人を対象とする従来のハイリスクアプローチに加えて、市民全体を対象とした生活習慣病の特性、予防、治療等に関する正しい知識の普及啓発とかキャンペーンという、いわゆるポピュレーションアプローチということを適切に組み合わせることが必要なんだろうなということであります。
 保健所では今までもこういった場所を使ってさまざまな事業を実施しているけれども、よくよく考えますと、小中学生とかあるいは働き盛りの年代の市民というのは、平日幾らそういった事業を展開されていてもこれに参加できないのは当然のことであります。そして、いろいろなチラシをつくっておられるんですが、ただ置いておくだけということではこれはなかなか効果が出ないんじゃないかというふうに思うわけでありますけれども、今後学校とか職場とか保育所とか幼稚園あるいは市民センター、こういったところともっともっと連携した事業展開というふうなことが必要だと思うんですが、現状はまずどうなっておるでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯健康増進課長  委員御指摘のとおり、保健所が実施する取り組みだけでは広範な市民の方へは対応できませんので、保健所と学校が連携した健康学習あるいは市民センターと共催した健康学習、また労働基準監督署と連携した事業所の経営者を対象とするトップセミナーなどを取り組んでございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯鈴木勇治委員  先ほど述べましたメタボリックシンドローム、内臓脂肪症候群、この予防の第一は、運動の習慣をつけるというふうなことだそうであります。現状では当然中年になりますと歩く距離が非常に短くなってきておりまして、こういったことからこれからまだまだ多くなっていくんじゃないのかなということも言われております。そこで運動習慣とか職域とか地域にこういったことを定着させていかなければならないということで、こういったウオーキングコースの整備とかマップの作成、それから歩きやすい環境づくりを進めるとともに民間の運動施設の活用など、身近な場所に場と機会をつくっていく必要があるのではないかというふうに考えておりますし、さらに単に歩数をふやせばいいということではなくて、客観性のある運動指導を受けられる施設との連携を行って、市内全体として運動施設の質の向上に取り組んでいかなければならないということだろうと思います。こういったことについて局長のお考えについてお話しください。


-------------------------------------------------------------------------------

◯健康福祉局長  生活習慣病の予防と対策においては、バランスのとれた食生活と運動習慣の徹底、これが重要であると言われておりまして、特に運動習慣については身近な場所で無理なく継続して取り組める環境を整えることが必要であると認識しております。現実的にはさまざまな健康リスクを抱えた市民もおられますことから、単に運動すればよいというものではなくて、一人一人の健康状態などを十分に踏まえながら、適切な運動指導のもとで安全に運動ができる、そういうことが大切であると考えております。したがいまして、今後は委員の御指摘も踏まえまして、関係機関や市内の民間事業者とも一層の連携を図りながら、指導者の養成にも力を入れますとともに、市内の各運動施設におきまして科学的な知見に基づいた、より質の高い運動指導が展開されるよう取り組んでまいりたいと考えております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯鈴木勇治委員  いろいろな展開が考えられるということだろうと思います。ただ、決算書とかあるいはいろいろなそういった状況を見ますと、まだまだ積極的な展開ができるんじゃないかと、あるいは積極的な展開をしているところが見えてこないということだろうと思います。一つの提案になるんですけれども、市内に体育指導員がおられますね。この体育指導員、この状況といいますか、どういった人数がおられて、あるいはどのような事業展開をなさっておられるのか。これは委員長、大変恐縮なんですが、市民局の方の御答弁になるかと思いますのでお許しいただきたいと思います。この体育指導員を活用してウオーキングの指導とか、そういったことをもっともっと展開させるようなことをなさったらよろしいんじゃないかと。何か体育指導員というと、運動会の壇上でラジオ体操を先行してやっているというふうにだけしかとられないわけでありますが、こういったところの活用を図っていくとか、いろんな事業展開が積極的にできると思うんですけれども、これについてまず体育指導員の状況、これについてお示しください。


-------------------------------------------------------------------------------

◯市民局長  仙台市の体育指導員でございますけれども、現在約300名の方にお願いをいたしているところでございます。皆様にスポーツの実技の指導はもちろんでございますけれども、スポーツに関するその他のさまざまな御指導あるいは御助言をいただいているところでございます。さらに本市で行われますさまざまな大会などにおきましては、その審判などの御協力もいただいていると、このような状況にございます。


-------------------------------------------------------------------------------

◯鈴木勇治委員  お話のとおりなんだそうでありますけれども、これは健康というのはスポーツと密接な関係がありますから、本当に活用できるかと思うんですけれども、これについては局長いかがお考えになっているでしょうか。


-------------------------------------------------------------------------------

◯健康福祉局長  先ほど申し上げました取り組みを進めていく上では連携が大切だと考えております。


-------------------------------------------------------------------------------

◯鈴木勇治委員  具体的な連携の内容も本当は聞きたかったんですが、今すぐすぐというようなことはなかなか出てこないと思います。これで終わりになりますけれども、まずこの生活習慣病、いわゆる我が国の平均寿命、本当に世界でも高水準になったわけなんですけれども、この習慣病、痛みなどの自覚症状があらわれない中で徐々に進行して、最終的には重篤な状況になってくるというふうなことで、生活の質の低下とか命を奪うという深刻な状態になってくると、当然だろうと思います。この生活習慣病の対策と予防は21世紀の大きなテーマというふうなことでありますけれども、まさに市長が施政方針で述べられたシニア世代が元気に活躍する社会の実現、その基礎からしっかりと支える重要な取り組みでもあるというふうに思います。今後こうした市民の健康増進、これを社会全体としてサポートする新たな施策を積極的に打ち出していく必要もあるのではないかというふうに思いますけれども、現時点での市長のお考えをお示しいただきたいと思います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯市長  健康の増進、これは言うまでもなく私たちの願いであり、人生における大きな要素であります。まずもって、それぞれの個人が節制に努め自己管理をすること、これがまず基本だと思います。行政がなすべきこと、これはそれぞれの個人の方々の志向、当然その多様性を持ったもの、いろいろなそれぞれの方々のお好みあるいはライフスタイル、御趣味があるわけですから、できるだけそういった多様なニーズにこたえられるような環境の整備、条件の整備を進めていくこと、これが必要だと思います。
 2番目に、スポーツの振興でありますが、これもその一環として重要なテーマだと認識しております。卓球ですとかバドミントン、陸上競技といった競技人口が必ずしも多くないスポーツについても、行政としてしっかりサポートしてまいりたいと思っております。あるいはプロスポーツとしては取り上げられていないスポーツに光を当てて、それぞれの方がもっと楽しめるような基盤をつくっていきたいと思っております。
 3番目に分煙化の問題についての御提起がございました。私の個人的な所見ですが、仙台市の分煙化はまだまだおくれていると思います。喫煙、これはあくまで個人の嗜好の問題ではございますけれども、喫煙をされない方にとって副流煙を初め大変な害があること、あるいは不快感を持つこと、これは明らかでございますし、せんだって別の機会にたばこ税についての御質疑がございましたけれども、税収以上の社会的なトータルなコストとしての損失があるものと。これはなかなか定量的な把握は難しいわけですけれども、社会全体としての損失の方が私は大きいと思っております。しかしながら、現にたばこをお吸いになる方は社会の中で相当数を占められていることも事実であり、より現実的なアプローチで、ただ足して2で割るという方策ではなく、やはり病院、医療機関を初めとして本来たばこを吸うべきでないところについては、例えば完全禁煙にするとか、そういった措置、これは余り外国のことを引き合いに出すのは恐縮ですが、例えばアメリカにおいては完全に常識になっているわけでございます。そういった諸外国の例、あるいは東京都のいろいろな各区の取り組みなど、いろいろ参考になる事例はたくさんございますので、分煙化についていろいろとさらなる施策ができないものかどうか、真剣に検討してまいりたいと思います。


-------------------------------------------------------------------------------

◯委員長  以上で、平成16年度仙台市一般会計歳入歳出決算中、歳出第4款健康福祉費ほかに対する質疑は、総括質疑を除き終了いたしました。
 お諮りいたします。本日の審査はこの程度にとどめ、残余はあす行いたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

-------------------------------------------------------------------------------

◯委員長  御異議なしと認めます。
 なお、あすは午後1時より開会いたします。
 本日はこれをもって散会いたします。